日本に棲む淡水魚と遊ぶブログまとめ

集落の川調査その2

昨日のブログで集落周辺の山を沢沿いに探索したことをお伝えした。このとき同時に行っていたのが渓流の魚種調査である。調査といっても個人が適当にやっているもので、本格的なものでは全くない。

 

多少の山登り要素もあったため、調査の手法としてはやりたいことを全てやったわけではなく、網を使ったガサ入れと仕掛けを埋めておいただけで、冒頭の写真はその仕掛けの中に入れておく集魚用の練り物を作っているところだ。

 

これは釣具屋などで安価で手に入るサナギ粉というやつに水を混ぜてコネコネするだけのもので、淡水魚を集めるのに有効なものとなる。

 

練り終えたものは右の写真にあるビンドウという入れ物の中に入れておき、適当な場所に仕掛けることになる。ビンドウは簡単に自作できる構造だが、このもの自体は購入した家から出てきたガラクタの中にあったもの。

 

2リットルサイズのペットボトルの底の窪みの部分に魚が入る程度の穴を開けてあり、その他全体的にキリで開けたような小さな穴が全面に開いている。

 

これを渓流の中に仕掛けるのだが、今回試しに置いてみた場所は比較的奥のほうの流れの中と、家の傍の流れがない部分、反対に少し流れのある川幅の細い部分の3通りとした。

 

結果からいうと全て数時間で3〜5匹程度ずつの魚を確認できたが、出入り口の造りがさほど精巧でないためうまく逃げられたものもいる。これはこれで全捕獲を抑止する効果があっていいかもしれない。

 

奥の方の渓流に仕掛けたビンドウの様子を撮ったものが右の写真。このような形で流れの中に置いておくことで、下流側に開けた穴から固めたサナギ粉が少しずつ溶けて流れていき、下流の魚を強烈に引き寄せる。

 

穴の形状的に入るのはたやすいが出ることが極端に難しくなっていて、置いておくだけで簡単に魚と対面できる。

 

実際に仕掛けに掛かったものは、奥の部分ではタカハヤとサワガニ、家そばの流れがあるところではカワムツのみ、流れのない部分ではタカハヤとカワムツといった具合で場所場所によって棲み分けはありそうだが、ひとまず安心したのは複数種の魚がいることだ。

 

今回の調査まで作者はこの川でカワムツ以外のものを見たことがなく、魚種という観点で少し心配していた部分がある。やはり多様性のある川のほうが魅力があると思うからである。

 

さらに、奥の奥まで網を入れてガサ入れをしていると、これもこの近辺ではまだ見たことのなかったヨシノボリが顔を出してくれた。ただ、新たに見つかった魚種はここまでで、私が期待するオヤニラミには今回も会えていない。

 

雰囲気からしていてもおかしくはないと思い、期待しながら川を見続けているのだが、好みそうな深さで流れの少ない広い空間で、かつ砂や隠れる石や木の根などの住処になりそうな部分が意外と見当たらず、調べるほどにこの川にはいない可能性が高まっている。

 

集めた魚はすぐに逃がしてもよかったが、ついつい一番安い水槽セットを買ってしまったのが反省材料だ。家が完成した暁には大きな水槽を一つと、ビオトープ(人工渓流)を作って集めた魚を放したいと考えているのは以前にもお伝えしたかと思う。

 

ともあれ、集落の川に最低でも4種(確認情報としてドジョウもいるという話を聞いている)の淡水魚が存在することがわかり、かなり嬉しい誤算といえる。あと残るターゲットは農業用貯水池となっている上流の堤の部分にウナギがいるのではないかと期待しているが、いずれ仕掛けなどを入れてみたいと思っている。

 

集落では5月に入ってすぐオオサンショウウオの姿が見えだし、月末にはホタルが飛ぶようになっている。生きもの的には今が一番いい時期になるため、できるだけ観察の機会を設けたい。


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