日淡ラインナップ拡充その2
前回の記事では我が家のメインとなる水槽の内容を紹介した。今回は前回紹介しきれなかった残りの水槽について紹介していこう。左の写真は過去の記事でも紹介したことのある60センチ水槽で、最初に買った本格的なものである。
今現在はというと、写真でわかるとおり勝手口の出窓があった場所に設置している。一度古民家ブログでもお伝えした(そのときの記事はこちら)が、ここにした理由は前回紹介したメインの水槽置き場が手狭になってきたことと、奥行がちょうどよく収まりがいい感じだったことが大きい。
将来的にはこの出窓の位置に窓一面となるような薄型のオーダーメイド水槽を設置したらどうかなどと夢を膨らませているが、本来のこの窓の目的(川とホタルが見える)とは異なるため先の事は全く見えていない。
この水槽の中にいる魚たちは有り体に言えば、前回紹介した大型水槽や個別水槽に入れる魚から漏れた種類の魚たちとなっている。簡単な分け方のイメージとして、90センチ水槽が小型の魚たち、120センチ水槽が大型の魚たち、そしてこの水槽には中型の魚たちという感じだ。
写真のとおり、よく見かけるサイズのオイカワやカワムツなどの中層魚、ヤリタナゴやアブラボテなどタナゴ系、チチブなど底層系が絶妙なバランスで混泳されている。アブラボテは他者を追う姿がみられるがこの水槽に関してはそれほど強烈ではなく、多くの魚がいることで弱い1匹だけが集中して攻撃されない状態になっている。
ちなみに、前回紹介した水槽内の魚たちはほぼ全て人間に対する警戒心が強まっていると書いたが、この水槽だけは家屋内からも常に見える場所にあり、それだけ人間の姿に対して魚たちの慣れが顕著にみられる。
具体的なところでは、人間が近づいて窓を開けるたびに全ての魚群がエサを意識して近寄ってくるという感じで、エサを投入すると全ての魚がピラニアのようにエサの塊をついばんであっという間に食べ尽くしてしまう。
さて、残る水槽を紹介する前に一度左の写真を見ておいてほしい。これがどうしたと思われるかもしれないが、この夏ガサ入れをした中で最も楽しかったといっていい8月末頃の写真である。
この水槽はかなり小さい水槽なのだが、そこにいる魚たちはそれを感じさせないほどの稚魚で、持ち帰ってはみたものの餌を食べられないようであれば元の川に戻そうと思っていた。
オヤニラミ、ムギツク、ヌマエビ、ヨシノボリ、ドンコと全てがミニサイズの魚たちだが、エサである赤虫を投入してみると全ての魚たちがしっかりと食べるため稚魚用水槽を作って飼育することにした。
稚魚の飼育は本来オススメされるものではない部類のものに入るかもしれない。淡水魚とはいえ、稚魚のときは食性が違ったりすることがあったり、なにより川からの採取禁止と謳われていることも多いためである。
こういう話になるとどうしても現代の世の中では禁止、禁止となってしまうことが多く、それを強く主張すればするほど人の川に対する興味も薄れていくのではないだろうか。話の内容的に確実に賛否が出てくるだろうが、私はまずこういうものに触れてみることが大事だと思っている。
難しい話は適当に流しておいて、右の写真は母屋でも勝手口でもなく今現在私が暮らしているマンションで新たな水槽を設置したときのもの。これらの飼育のために用意したのは60センチのスリム型水槽ともう一つは適当なサイズの安価な水槽。
スリム型水槽には上述の5種類の魚たちの他、集落で獲れたマドジョウも入っている。全て1〜2センチ程度の小さいものだったのだが、最初に驚いたこととしてその小さいサイズの魚たちでも同じくらいのサイズのヌマエビを食べてしまうということ。
水槽のコケ取りなどにヌマエビを入れておくのはいいことなのだが、大抵の魚にとってこの種はごちそうとなってしまう。そのうち余裕が出来ればヌマエビ用の水槽を作りたいと思っているが、現状では魚たちのいいエサにしかなっていない。
この水槽を設置したときは30尾程度のヌマエビ、それも捕獲した中でも大きいものだけを選別して入れておいたのが、2週間程度で見事に消えてしまっている。それほどにこの小さな甲殻類は魚にとってごちそうなのであろう。
通常、オヤニラミは同種の混泳が不可で、もし混泳してしまうと弱い方が死ぬまで攻撃し続ける習性がある。ただ、大量の魚たちを入れて気を散らしたり住処となる岩や草を多く設置することで同種への攻撃性が緩和されることはある。
さらに、ペットショップなどでこの種が売られているのをみるとわかるように、小さい頃から混泳させることでその個体に対してのみ攻撃性がなりを潜めるということも混泳テクニックとして存在する。
そんな家の稚魚用水槽だが、その中でも最初の成長頭がこのドジョウである。こんな感じで草にもたれてリラックスしていることもありそれはそれで微笑ましいが、あまり慣れることのないドジョウにしては餌付けされるのが早かった。
今ではエサを投入するために人が水槽前にいったり水流を止めたりすると、エサが落ちてくるポイントでスタンバイするほどの慣れようだ。他の魚も同様に一斉にガラス面に寄ってきてはエサに踊らされているが、いざエサを投入した時に浮いている間はよく食べるものの、砂の上に落ちたものに対してはまだ反応が薄い。
それでも降ってくるエサがなくなったときには底の餌を探して食べているのだが、常に底の餌を食べまくっているこのドジョウが最も大食漢ということになってしまっている。
紹介の最後を飾るのはこちら。私の好きな魚でもあるドンコだが、こういう鈍くさそうな顔をしているが生来獰猛な種であり、完全なるフィッシュイーターで、大きく育ってからは自分と同じくらいの大きさの魚でも丸呑みするほど生きた魚に対して貪欲さがある。
オヤニラミもそうだが、こういう気性の荒い魚ほど人間に懐くのも早く(恐れないということだろうか?)、今ではエサを投入するときにハシ先までくわえて離さないほどになっている。
と、以上が現在の我が家のニッタンラインナップとなっている。目下の課題は最初の冬をどう乗り越えていくかになっているが、そこらへんはまた報告するだけの内容があれば行いたいと思う。
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