日本に棲む淡水魚と遊ぶブログまとめ

2022 夏のニッタンその1

ようやく今季の淡水魚情報を更新する。

 

前回の日淡ブログで作成した水槽台によって淡水魚たちの環境がかなり改善されてきた。この水槽台によって我が家の水槽は室内と屋外のバランスが屋内寄りになってしまった。

 

それによって大小の影響が出てくることになるが、まずメリットとしては夏場冬場などの水温管理のやり易さが挙げられる。当然ながら屋外の水槽に関しては極端な水温変化に対応するため夏は送風機、冬はヒーターなどの対策が必要だが、それによる電気代は月間で軽く1万円は超えていた。

 

つまり経済的にも多少改善される見込みといえ、それもメリットに挙げられるだろう。その他の点では虫や小動物の影響が少なくて済むということで、屋外のものは常にクモの巣や何らかの糞や卵などで汚れるのが早い。

 

また、外に多くの水槽があることで勝手口の外のスペースがごちゃごちゃしてしまい、整理した今はかなりスペースが広くなったように感じている。これもメリットと言って差し支えない。何より出来たての今現在、水槽台が見るのも気持ちがいいほど綺麗である。

 

次にデメリットであるが、最大のこととしてまず挙げられるのは水交換・掃除が大変になったということだ。屋外のときであれば吸いだした水は勝手外のシンクに流すか、若しくはそのままVU管などですぐ下の川の方に流せるようになっている。

 

1200ミリ、900ミリの水槽であれば2〜3本の水ポンプを固定設置して水抜きをしながら、シンクの水道にホースを付けたものを水槽に直接差して抜く量と同じ量の水を出すことで半自動的に水替えが出来ていたりした。

 

これは出来るのと出来ないので水替えの大変さが全く変わってきてしまう。屋内での水替えは1本の水ポンプでバケツに水を汲みだしながらそれを捨てる作業での往復が必要になるなど、作業環境をかなり改善しない限り半日レベルの仕事になってしまう。万一水汲みだしに失敗しようものなら床が水でびちゃびちゃになるだろう。

 

その他でも、多くの水槽があることによって屋内の静謐が破られてしまうということも人によってはストレスになるかもしれない。ポンプや水を循環させるときの音、エアーの出る音などというのは意外と耳に届いてくる。

 

そんな影響がありながらもこれを機会に水槽のレイアウトや魚たちの組み合わせなどを全て一新したので今回と次回2度にわたってそれを紹介していこうと思う。

 

今回魚たちを紹介するにあたり、これまでの日淡ブログで紹介済みの魚以外のものになるべく紙面を割くようにしようと思う。まずはラインナップに触れることにするが、前回のブログの最後の写真(こちら)をご覧いただきたい。

 

今現在、屋内には台の上に600ミリ水槽4台、下の方に600ミリと小さい水槽が全部で4台、計8台の水槽がある。上の右から順に、タカハヤ・カワムツなど家の下の川で獲れた魚群水槽、タナゴ類・カマツカなど田んぼ横の用水路で獲れた魚群水槽、イトモロコ・ムギツク・おやにらみ小などの流れが苦手魚種のチビ大集合水槽、アカザ・ギギの夜行性大集合水槽。

 

下の右から順に、ヌマチチブ水槽、おやにらみ大の単独水槽、ドンコ小の混泳水槽、アカハライモリの夫婦で満喫水槽、それぞれ上下で4点ずつとなる。屋外には過去に紹介済みの流れ好きニッタンによる大混泳水槽1200ミリ、流れは少な目で小さく穏やかに混泳できる種の混泳水槽900ミリ、の2点がある。

 

これらのうち、前回までのブログで全く登場したことがなかった種は6種で、カマツカ、アカザ、ギンブナ、カネヒラ、ズナガニゴイ、ウグイがニューフェイスとなる。それ以外の種はサッと流す程度にしようと思うが、それをさっそく破る例外の存在が冒頭の写真でもある私のイチオシ、おやにらみ様だ。

 

ちなみに、右の写真は私がよく採集に行く川の一つで、昨年から今年にかけて我が町、安芸高田市の川魚マップを着々と頭の中に描いてこれている。だいたいどの川のどのあたりにどんなやつが棲息して、どういう方法で獲れやすいかといったマニアからしたら想像するだけでウハウハなマップで、この写真の川では主にカマツカやおやにらみなどが獲れる。

 

カマツカはまた次回にでも紹介するが、まずはこういう川を複数開拓することで魚種のラインナップもそれなりに充実してきていることをお伝えしておく。

 

それではようやく魚の紹介に入る。左の写真はタナゴの王様と言われるカネヒラという種。日本固有種のタナゴでは最大の大きさであり、最もカラフルで人気が高い魚である。

 

タナゴは色んな方法で簡単に捕獲できる魚であるが、例えば釣りをしたときにこのカネヒラだけは引きの強さが全然違う。ほとんどのタナゴが止水域に近い環境を好むことに対し、この種だけは流れのあるところを好む。

 

その一番の特徴であるカラフルな色彩は発情期により鮮明になってくるが、その発情期も他のタナゴたちが終わった秋口あたりから始まる。つまり、他の種と混泳させておけばかなりの期間で婚姻色が出ている状態を楽しむことができるだろう。

 

過去に紹介していたタナゴとしてはヤリタナゴとアブラボテの2種がいたが、このうちアブラボテは気性が荒く他の魚に対して攻撃的(特に繁殖期は)だったりするが、他の人はなんとか工夫しながら混泳していることと思う。

 

私はといえば大して工夫することはせず、そのままの状態で雑多に混泳しているが、そこまで大きな問題(攻撃が高じて殺したり)はこれまでのところ起こっていない。

 

タナゴを飼育する人であれば繁殖を目的とするのが一つの道だと思うが、産卵方法が変わっていて、繁殖期に雌は体よりも長い卵管と呼ばれるものが伸びてきて、それを2枚貝に差して貝の中で孵化させて育てるという特徴がある。

 

つまり、繁殖したければ2枚貝を探してきて同じ水槽に入れておけば(タナゴがいるところの川底には必ずいる)良い。ただ、この2枚貝を生かし続けることの方が難しいようで、私はまだチャレンジしたことがない。

 

お次はこちら。以前も紹介したイトモロコの集団がピンボケになっているが、今現在、私のお気に入りの魚おやにらみに次いで第2位にランクインしているのがこの魚である。

 

穏やかで集団行動を好み、同種を複数入れておいたら一つ塊のように動くことが多い。体の横に黒い帯状の筋模様があるのが特徴的で、ウロコも銀光りしてカッコ良い。

 

この水槽にはまだ子供の魚だけを入れているが、大きくなってくれば1200ミリ水槽に引越しをすることだけは決まっている。そうなるのは来年以降だが、引越し後もこの水槽だけはチビ限定水槽にしていく予定だ。

 

また、全ての水槽にいえることだが、今のところ全く水草などの癒しを入れることが出来ていない。これは今後の課題としていつかちゃんとやるつもりでいるが、いかんせん手間がかかってしまうため現時点では腰が重い。

 

このへんで超絶癒し系の魚を挟んでおこう。以前にも紹介して、人に懐きやすい私が好きな上位に入ることをお伝えしていたドンコだが、そこからさらに慣れた状態になって今ではこんな写真の感じになっている。

 

普段はそれぞれが好きなポジションにいるのだが、エサの時刻が近づいてくるとガラス越しにこちらの動向を気にする素振りを見せ、人間が近づいていくと写真のように胸ヒレや腹ビレを直立させて一点こちらを見つめるモードに入る。

 

この水槽には今同じくらいの大きさのドンコが4匹いるが、タイミングが合えばその全員が同じ恰好で同じ方向(こちら側)を向いて整然と並んでいるような状態になり、ニヤニヤが止まらない。

 

今回の最後はイモリにてしめよう。彼らも最初に紹介したブログからもうすでに2年以上が経っており、今ではこちらに慣れきってしまっている状態だ。

 

彼らもとにかくこちら側の動向を目で追っていることが多く、目の前で動いているとエサと勘違いして近づいてきたり、他の水槽にエサをやっているとじっとこちらを凝視して1ミリも動かずガン見を続けてくる。

 

いつもハシでエサをやるのだが、ハシへの反応が良くすぐに直接奪うように食べ、挟んでいるエサを力づくで食べていく様がなんとも微笑ましい。

 

と、今回はこんな感じで次回に続いていく。


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