古民家を買いDIYリノベーションを進める様子をブログにまとめています

古民家ブログ

古民家に関するブログです。新しい記事が上に表示されるので過去(下)のものからどうぞ。

作者がこの物件を購入する前からいつかはそうしたいと思っていたが、ようやくそれを決意したのが昨年の7月後半、納屋の階段箪笥の作成が終わったくらいである。

 

その時点で昨年内までにと目標を立て、それに忠実に一つ一つやるべき作業をこなしていったのがようやく実を結んだのが11月末のことだった。

 

それまでの4カ月間は、ほとんどの作業を倉庫解体のために行い、それが前回のブログでようやく片付いたため、解体業者へ連絡し、12月頭を予定日と決める。

 

以前のブログで、今回の解体は知り合いを通じた業者にやってもらうことが予め決まっており、しかもこのサイズの倉庫のガラも全て持ち帰りの条件で5万円という、利益度外視ともいえる値段でやってもらうことになった。

 

それはありがたい話だが、今はその倉庫解体の前日譚についての報告をしておこうと思う。

 

冒頭の写真が、解体直前の倉庫の状態を撮ったもので、未だ裏側にある鉄クズ等を処理していないあたり、解体数日前の状態と思われる。ここから処分するには勿体ないものをバラしておけば、解体準備が完全に終了する。

 

勿体ないものその壱は右の写真のアイテムだ。これは見ての通り照明器具だが、レトロ具合が良い感じだと、一部の人間から評価されていたものの一つだ。

 

これと似たような照明は多くあれど、この朽ちた感じを出すには数十年はかかるだろう。正直、納屋での出番はもうないかもしれないが、今後造ることになるバックホー用の小屋や露天風呂など、今後どこでも活躍の機会には事欠かない。

 

今回これを外してみてわかったことだが、構造的にかなり雨に弱いものになっているため、こんな雨ざらしの場所には本来適していなかったと思われる。次使うとすればもっと雨の当たる心配がない状況でということになるだろう。

 

そして勿体ないものその弐が左の写真にあるもので、結局この倉庫で再利用したいと思えるのはこれら照明器具2つともう1種のみであった。

 

本音を言うと、屋根を構築する鉄骨類や入口のシャッターなどは自分で仕分けして鉄クズ屋に持っていきたいところだが、そこは格安で解体していただく業者に譲ることとし、今回自分では手をつけないことにしている。

 

そして先ほどのブラケット照明はすでに電球もついておらず、通電確認まではとれていないが、こちらのベースライトに関しては接続さえすればすぐにでも使える状態で、以前から使いたいと思っていた場所がすでにあり、そこで再利用することに決めていた。

 

この照明は1灯式ではあるが長さが1メートルほどもあり、よほど光量を必要とするところでなければ充分な明るさがある。ご覧の通り、鉄骨に直接固定しているのだが、鉄用ビスで留めてあるだけだったため解体はあっという間に終わる。

 

あと、再利用はしないが自身でバラして鉄クズ屋さんに持っていくことにしているのが、後ろに見えているアルミサッシである。このタイプのサッシが写真正面のものともう一つ写真左側の見えていないところにもあり、どちらもバラして分別しておいた。

 

今、鉄クズの買取価格はかなり高騰しており、その中でも特にサッシ用のアルミや電気線のケーブルなどはかなり高値で売れる。写真のアルミサッシをガラスだけ外して2枠分持っていくだけで、1000円近い値がするであろう。

 

ただ、ガラスに関してはこれまでもDIYで再利用しているケースが多く、置き場所も確保している(その時の記事はこちら)ため、残しておいて困ることがなく、今後再利用の道を探ることになる。

 

以上で倉庫最後の分別処理が終了したが、いざなくなると思うとどうしても哀愁のようなものを感じずにはいられないということで、これまでこの倉庫を解体したいと思う原因となっていた情景を記録に残しておくことにした。

 

左の写真のように、奥に停めている軽トラはこの建物に挟まれた狭い空間を通ってあの位置が所定ポジションとなっていたのだが、とにかくこの倉庫があるために車の置き場所がなく、屋根と屋根の間も狭いため、通る際にも細心の注意を払う必要がある。

 

この圧迫感たるやなかなかのもので、納屋の玄関から見える景色は最後の写真のような感じだ。日光が遮られるため、とにかく暗い。どこにいても暗い。そしてビル風のように、建物間を風が勢いよく吹き抜けていく。

 

玄関から見えないということは、逆に言えば道路からも玄関回りがほとんど見えないことを意味する。それが良いと捉えるのか悪いと捉えるのかは人によるのかもしれないが、少なくとも作者は常にオープンな住居ないし施設を良しとするタイプで、この状態には到底満足できなかった。

 

思えばこの物件を購入する前からこの納屋の玄関が見えない状態が気に入らず、この倉庫の解体は8年以上前に決めていたことで、それが次回でようやく完遂されることになるだろう。今からその瞬間が待ち遠しい。

続きを読む≫ 2026/02/03 19:54:03

前回のブログから引き続き木工作業の報告をしていく。

 

前回の冒頭の写真にもあった中でひときわ大きい右の一枚板を加工し、テーブルとして完成させるのが今回のテーマであるが、これまでもこういった木工についてはいくつか紹介してきているため、それらと違う部分にクローズアップした報告にしたい。

 

まず冒頭の写真だが、これが今回のテーブルに対して一枚板以外に用意した木材の全てとなる。一応今回のテーブルのコンセプトとしてメインとなるのは、脚を着脱可能とする造作ということだ。

 

実は納屋の掘りごたつというのは、この囲炉裏部屋の床張り(その時の記事はこちら)をする前には計画がなく、ほとんど思いつきに近い形で組み入れた経緯があった。

 

そのため、通常でみられる掘りごたつと比べてかなり窮屈な感じがする造りになってしまったのだが、そうなってしまった最も大きな理由に、大きくした場合のテーブルとして使える天板に相応しい木材が確保できそうになかったということがある。

 

極論として、作者が最近好んで使っている厚めのベニヤだったり、他の分厚いサブロク材を求めるのであれば可能だったかもしれないが、それは作者の求めるこの場所のテーブル像とはかけ離れていた。

 

囲炉裏を隣にしたテーブルには絶対に一枚板、というのが作者の絶対的な正義で、これまでもここぞという場所は全て一枚板を使用してきた。一つには、作者が通うホームセンター「西村ジョイ」が、木材を豊富に取り扱っているということもある。

 

余談だが、このホームセンターは元々材木屋さんらしく、それがため木材の取り扱いに関しては他のホームセンターとは一線を画しており、特売品が多数有るほか、特に一枚板の取り扱いと価格に関しては、一般が購入できる規模としてこれ以上を作者は見たことがないというほど。

 

これまで作者が使用した一枚板は全てここで圧倒的安価なものを求めており、今回使用する予定の木材もそのうちの一枚だ。以前にも説明したことがあった気がするが、一枚板の価格は樹種や幅によって値段が大きく左右される。

 

今回のようにテーブルに使う一枚板となると、最も選定に重視するのが幅という部分であろう。安価な一枚板で幅広の商品というのは基本どこにいても求められず、テーブルに必要な幅(だいたい70センチ以上)をクリアしている一枚板はどう都合しても1万円は軽く超えるのが一般的。

 

だがコロナ禍や米中木材需要、それとロシア進攻に端を発するウッドショックが発生して以降、このホームセンターもその影響を受けざるを得なかったようで、ここ最近作者が通っている店舗では昔のような品揃えと低価格な木材を見ることがほとんどなくなった。

 

以前は作者が求めるようなスギの一枚板であれば、500×2000ミリくらいのものが2〜4000円程度でごろごろ在庫があり、今回作者が使用する木材もその中の一つだが、今では信じられないほど安価に購入している。

 

何を言いたかったかというと、本来であればこういうここぞの場所に使う一枚板であれば、本当に幅広の(80〜90センチ程度)高価な木材を求めるのが理想だが、当時の作者はそこまでの検討オプションを持ち合わせていなかった。

 

今の作者であればそういう検討もしたはずであるが、今回用意しているのはこれらの安価な木材群のうち当時掘り出し物と思えた材で、幅は最大部分で70センチちょっとしかないような材料を使う、ということをお伝えしたくて長々と説明を続けている。

 

長くなってしまったが、冒頭の写真の木材は全て脚の部材となるわけだが、見た目的にもすぐにご理解いただけるはずだ。左の板材に掘った穴に対して脚となる4本の材(60角)が収まり、それらの固定は板材の反対側からビスを揉んだ。

 

脚となる木材は今回四つ角を全てトリマー加工(角面ビット)を施し、少しでも体積を減らすよう加工した。残念ながらその写真は今回ご用意できていない。

 

よくこういった日本式ローテーブルの脚にはギンナンビットのような、少し装飾性を帯びた加工が行われていることが多いが、作者の好みではなく、今回はシンプルな加工を行った。

 

そしてここからが加工に関する説明であるが、右の写真にあるものが今回の脚を着脱式にすることを成立させるために作者が選んだアイテムで、鬼目ナットと呼ばれるものとそのジョイントボルトである。

 

写真にあるものが今回の脚でいうと一脚分の材料で、もう片方の脚と合わせてこの写真の倍ほどの数を用意した。ジョイントボルトは見たままのものだが、鬼目ナットというのはこのブログでは初出で、ジョイントボルトの受けとして使う。

 

どういう商品でどういうものなのか、御託を並べるよりも写真で見た方が早いだろう。左の写真が鬼目ナット本体を撮ったもので、なんとなくギザギザしたものが外周を覆っているように見える。

 

頭の部分は六角形状に加工されているが、実際の内側はナット状に加工されており、一見複雑な部材に思える。だがこれは家具や細かい木工をDIYする人にとっては必需品ともいえるパーツで、扱ってみると構造も至ってシンプルであることに気付く。

 

このナットを木材の中に埋め込むことでジョイントボルトの受け皿となり、組み合わせたいものと締めることで強固な結合を実現する。今回のように着脱可能でかつ頑丈にしたい加工をするのに最適解となるアイテムだ。

 

ナットの木材への埋め込み方は簡単で、鬼目ナットに指定されている寸法の下穴をまず開けておき、そこに六角レンチで回して入れ込むだけで写真ほどに埋まる。実際の作業自体は単純だが、準備には多少の手間をかけた方がよいものがあり、それらも付記しておこう。

 

まず、鬼目ナットの径に応じた下穴を開けるためのドリル(インパクトでも電動ドリルでも)が必要になるのと、同じく回し入れるために必要な径の六角レンチも必要となる。

 

さらに、下穴を開ける際に木材に対して垂直にドリルを穿孔させるための何らかの治具も必須で、勘や感覚だけでドリルを穿孔させると必ず狂いが生じ、全てを寸法通りに配置して穴あけをすればするほど、最終的に致命的なズレが生じて大幅な手入れが必要になる可能性が高い。

 

細かい木工をするにあたって何らかの治具を使うのは当たり前のことで、今回作者も安価でそれなりの精度で穴あけができるドリルガイドを使用した。

 

最終的に左の写真くらい埋込ができれば作業は完了だ。今回は脚の台座となる冒頭の写真の板材を一枚板にあてがい、任意の4点から垂直にドリル穴を開け(このドリル穴は鬼目ナットの径ではなく、ジョイントボルトがギリギリ通れるくらいの径)て一枚板まで貫通させる。

 

すると一枚板に4箇所の穴が開けられることになるが、このままでは鬼目ナットが入らず、径を拡げる加工(鬼目ナットに合うドリル径で垂直穿孔)をした上で写真のように一枚板に鬼目ナットを埋め込む。

 

そして台座に開けたボルト用穴の上部にボルト頭が収まるよう、深さ1センチ程度ほど穴を拡げる加工を行い、それを4カ所で繰り返し行う。

 

最初の1つ目は楽だが、4つ目に近づくにつれ、より高い精度で穴あけ作業を行わなければ最終的にズレてボルト固定できなくなり、強度も覚束なくなってしまうため、失敗の許されない作業である。

 

だが、単純な作業を正確に繰り返し行うことができる人にとっては、これほど簡単で楽しい作業もないほど達成感があるだろう。

 

そして完成した脚の台座がこちら。ご覧のように、両側の脚でこれだけ幅の差異がある。こういった4人用テーブルの場合、幅70センチでは狭く、できれば80センチくらいは欲しいところだが、前述の事情があり最大幅70センチのものとなっている。

 

狭い方の幅は60センチにも満たず、これが安価な一枚板の限界であるが、この板を3980円で購入したと思えばそれも致し方ないと呑み込む他なかろう。

 

ちなみにだが、この床下部分にはコンセントもすでに用意されており、その気になればここにテーブルのみでなくコタツを設けることも可能だ。このテーブルを作成した時点ではまだそこまでの必要性を感じていなかったが、厳冬を迎えて作者の気持ちに早くも変化が生じている。

 

つまり、ここにはテーブルとしての機能の他、場合によってはコタツとしての利用も考えた方が良いのではないかということで、冬のこの場所のあまりの寒さに負ける形で、これの完成後さっそくコタツとしての機能も付け加えることになった。

 

だがこの時点ではまだこのテーブルのみで満足している段階である。今思えばなぜコタツの切り替えも簡単に行える構造にしておかなかったのだろうと後悔もするが、作成当時はそうなると作業の煩雑化が避けられないという事実から、敢えてその可能性を考慮しないようにしていた節もある。

 

このテーブルの脚を着脱可能にしたことの理由は大きく2つあり、1つは保管する際の場所の選択肢が増えること、2つ目が用途の違うものに組み換え可能になるということで、要はコタツ用台座を造ることができるということにあった。

 

その気になれば台座を造るのが最も無理がない形で実現できる方法だが、それには再度あの精度を要求される台座を、しかもコタツ布団が上手く収まる工夫をしながら作成しなければならない。

 

作者の懊悩はこのあたりにもあり、可能性としてはそれも残しつつ、今後どうコタツテーブル化に対応するか、この時点では考えないようにしていた。

 

最後に、テーブルにはニスを塗って今回の作業は終了ということになる。ニスは最初の1度目をアクレックス、次いで和信のウレタンニス(ツヤ有)を2回ほど塗り足している。

 

今回ニスを塗ったのは天板の表面と側面だけとし、脚や台座、天板の裏側には一切塗装加工はしていない。作者の気持ち的には木本来の手触りを重視したく、出来ることなら天板の表面でさえ塗りたくなかった。

 

だが表面はさすがに水分によるカビや腐食が発生しやすく、処理をしないということは経年で交換が大原則ということになる。自分のこだわりに対してそこまでの覚悟を持つことを捨てた結果が今回のニス塗りだったというわけだ。

 

以上でテーブル作成は終了である。これによって、現時点で行える全ての木工作業を屋根付き倉庫の下で終えることが出来た。次回、ようやく念願だった倉庫解体に踏み出せる。

続きを読む≫ 2026/02/03 10:16:03

いよいよ今回と次回のブログをもって離れの倉庫を解体することが決まった。

 

これまで解体の準備と称して40回以上のブログを更新してしまっている。解体を決意したのが早期の段階だったため報告回数が思いのほか多くなってしまったが、実際の日数としては4カ月ほどである。

 

このブログを開始した頃の作者であれば、恐らく1〜2カ月程度でやれる体力があっただろうが、怪我をして以降、思うほど身体が動かず、服薬の影響で集中力が続かなくなっており、服薬後数時間のうちには強烈な睡魔に襲われるようになった。

 

最も苦心させられるのがこの睡魔というやつである。心身ともに健康だったときには眠気なんて気力でねじ伏せてきたのだが、薬による眠気というのは、寝るというよりは「落ちる」という表現が近い。

 

我慢ができるとか、気合で吹き飛ばすことなど薬の前では到底無力である。唯一、眠らなくて済む方法があるとすれば、休憩を一切せずに作業をし続けることだろうが、これだと怪我の状態を悪化させてしまうし、そもそも体力が低下しているためやり続けるのは至難の業だ。

 

まあ兎にも角にも解体まで秒読みというところまで漕ぎつけた。これからやる木工は、本来であればもっと落ち着いてからやってもよい作業だったのだが、どうせなら快適な屋根がある広い空間でやっておきたいと、少し前倒しでやった作業になる。

 

冒頭の写真が今回紹介する木工の全てが載っているもので、右から囲炉裏部屋の掘りごたつ用天板、昔ながらのコタツの天板、納屋2階の洗面台の棚、それぞれ必要なカット加工までを済ませておいた。

 

これらのうち、囲炉裏部屋の掘りごたつ天板に関しては次回で紹介することになるが、他の2つは今回で完成までを報告したい。

 

では早速洗面台の棚のほうから説明していこう。右の写真が今回使うことにした材料で、安価なホワイトウッドの集成材だ。価格は20ミリ厚2メートルで2000円ほど。

 

これを必要な長さ分カットし、それに水性ステインのウォルナットを2度塗りして仕上げた状態がこの写真のもので、傍に置いてあるのはパインの棚受け(市販品)である。

 

棚は固定する柱の形に合わせて形を調整し、あとはこれを設置するだけで完成というところまで用意しているが、通常1つの棚に対して棚受けは2つ以上使うところ、今回は1つしか用意がない。

 

これは費用をケチったわけではなく、棚を設置する位置にちょうど以前作成した衝立(その時の記事はこちら)があり、そこに棚の片側を置いた状態で固定すれば良かった。

 

そうすると衝立を正面(客間入口)から見た際のフォルムが多少崩れる上、万が一衝立を外す必要が生じた際に棚自体もまとめて解体せざるを得なくなるデメリットがあるが、通常通り両端に計2つ棚受けをつけるとなると今度は固定が難しくなったり、衝立の窓ガラス周囲の見栄えも悪くなるため、衝立の上に置く形に決まる。

 

そのため棚受けは衝立のない側だけ固定すればよいのだが、問題だったのがこの柱の形状で、壁から現わしになっている部分が斜めになっていて上手く固定できなかったため、ひと手間加えておいたのが左の写真だ。

 

わかりにくいかもしれないが、柱の面に対して真っ直ぐ固定したときに棚受けが左側の壁に沿う形になるよう、奥の棚と平行するような角度に彫り込んでおいた。ここに棚を設けるのであれば、左の壁に沿う形で取り付けた方がスッキリする。

 

そしてそれらを固定して完成させたものが右の写真。この部屋で最も暗い場所をさらに衝立で光を遮り、かつ暗色系の色で造り上げた都合上、写真撮影では細かいディテールまでを捉え切るのが難しい。

 

実は最初この洗面台を考えた際すでに、この棚導入案はあった。ただ先述した通り、この暗い空間の光をさらにシャットアウトする原因になってしまうし、そもそも棚の材料となるものが手元になく、わざわざ購入してまで、ということが作者に導入を思いとどまらせていた。

 

ではなぜ改めて今回設置したのかというと、照明器具か、もしくは照明付きのミラーが必要だと感じたからである。最初は照明器具をつけようと色々商品を物色してみたのだが、作者の思うような商品が見つからず、次善の策として照明付きミラーを物色することになる。

 

作者が選んだミラーは中国製の安価な商品で、以前母家の洗面所に取り付けた(その時の記事はこちら)ものをさらにチープにした感じの商品だ。良い商品は高価で、妥協に妥協を重ねてようやく辿りついたのがこれだった。

 

このあたりは、必要に応じてこれからアップデートしていく可能性が高く、それもあって少しチャレンジングな商品(人感センサーで自動オンオフ機能付き)を選んだ。

 

何度もお伝えするが、ここの洗面台は全く予期していない造作だったため、当然ながらここに電気線の準備もしていなかったのだが、幸いにも?、以前の持ち主が使っていたコンセント(左の写真のもの)の線がまだ生きており、今回は渋々これを再利用することにする。

 

コンセント自体は古すぎて、再利用するにはしっかりとメンテしておかねばリスクが生じる。このため今回のケースでは取り急ぎ感が強かったため、以前古いものをバラシてしっかりメンテ済みのコンセントを使った。

 

問題だったのはVFケーブルの方で、必要な長さにカットしたランダムな場所において緑液が滲出しているところがあった。これは経年やこの部屋の湿気が原因であると思われ、交換が妥当だったが、今回たちまちということで緑液が滲出していないところを探し当てて接続する。

 

ただしこのままだと将来的な電気トラブルが発生する可能性があるため、作業がひと段落した際には交換をしておく必要があろう。

 

そして最終的に完成したのが右のもの。安価ミラーの照明だけでは光量不足は否めないが、正面に立った人の顔を照らす程度にはなんとか足りているかどうかといった塩梅だ。

 

もし最悪これで光量が足りないと感じるようであれば、そのときは棚付け照明を取り付ければ良いが、まずはしばらく使ってみてからの判断で充分だろう。

 

ちなみに、このミラーの照明は直接電気線と繋げるタイプではなく、コンセント式である(中国製はこのタイプが多い)。そのため、ミラーから線が見切れるのだけは不格好であるため、棚にピッタリつける形で上から線を出している。これが棚を導入することにした一番の理由である。

 

さて、ではもう片方の紹介をしていくことにするが、左の写真が今回作成するコタツの天板となるものの素材で、作者が最近よく使っている24ミリ厚の針葉樹合板をカットしているときのもの。

 

実はこの家には元々の所有者が保管していたコタツが2〜3台残っていたのだが、そのどれもが天板のない状態であった。古いがモノ自体は使えるのを確認し、天板のみを色んなショップで探してみたのだが、天板だけを売っているケースは少なく、あっても作者の許容範囲を越えて高価だった。

 

このベニヤであれば一枚3000円ほどで購入できるため、見た目は心配だが機能的には十分だろうと判断した。かなりしっかりしたベニヤなので、残りの半分もどこかで必ず利用できるときが来るだろう。

 

天板は全体をサンダー掛けした後、軽く水性ステイン(ウォルナット)を2度塗りし、アクレックスで仕上げたのが最後の写真となる。

 

コタツに関しては元々の所有者が保管している中から通常の赤外線コタツを選び(他には豆炭コタツなどもある)、掛け敷き布団のみネット通販で購入。やはり昔の赤外線コタツは暖かく、作者はこの冬の寒い日を狙って客間で寝る機会を増やしているが、これが最も効率的な暖をとる手段だと思う。

 

余談だが、以前取り付けたエアコン(その時の記事はこちら)は最強寒波の前ではほとんど役に立たず、最大温度にしてもそれ1つだけでは部屋が暖まらない。

 

ある程度予想はついていたことだが、この昔ながらの納屋の部屋で100ボルトのエアコンはほとんど効果が発揮されず、このコタツか若しくはストーブなどを併用して初めて暖まるのを実感できる。

 

夏はどうなるかまだわからないが、冬に関してはもう少し熱欠損対策を講じる必要があるかもしれず、今後の課題が一つ浮かび上がる形となった。ひとまず最初の小手調べ的に、全ての窓周囲ぐるりと、壁と柱梁の間に出来たスキマを全てコーキングにて潰した。

 

それで多少は効果があるのは感じたものの、まだまだ寒さは完全には防げず、今後は屋根裏断熱も視野に入れる必要がありそうだ。

 

これらの確認作業は、一年を通して最も気温が下がる寒波などの条件が整わないと正確なことがわからず、機会が少ないのが難しいところで、しかもそのように寒い部屋ではロクに寝つけないことが多く、心身ともに負担が大きい。

 

恐らくそれらに四苦八苦することが今後も時々あると思うが、このブログではそれらの紹介をする機会もないかもしれず、蛇足ではあるがこの機会に乗じて報告しておいた。

 

次回は囲炉裏部屋の掘りごたつ用テーブルの作成について報告しよう。

続きを読む≫ 2026/01/29 21:52:29

離れの倉庫解体までいよいよ秒読み段階に入ってきた。このブログの時点であと残っている作業といえば、倉庫内外に残っている資材や廃材の処理と、多少の木工作業のみである。

 

資材というのはその大部分が過去に作業で使用した材料の余り物であったり、再利用を目的に保管しておいたものであるが、廃材というのは本来再利用するつもりだったが経年により腐食してしまったような木材や、 置き場に困った鉄クズを倉庫の外にまとめていたものを指す。

 

冒頭の写真は3年前に撮ったもので、当時は倉庫周辺がまだ綺麗だったことが窺える。ここには当時以前に床解体で出た木材や、解体したはで小屋(その時の記事はこちら)の主要木材を置いていた。

 

本来であれば屋根の下で管理したかったのだが、倉庫内に置けなくなり、かといって他に代替場所も見つからなかったため、やむなくここに一括してまとめていた経緯がある。

 

さらに、鉄クズに関してもこの後この木材の隣あたりに整理していたのだが、そのうち草が伸び、雨や雪などで泥に埋まり、傍らにそびえるケヤキからの大量の落ち葉の下敷きとなり、やがてそれらも分解され、その間も次から次に出てくる金属製クズで埋まったりを繰り返して、3年後の解体直前には目も当てられない状態になっていた。

 

残念ながらその悲惨な状況の写真は一枚も残っていないどころか、この倉庫周辺の写真を今になって探してみたがこの3年前の写真の後は一枚も残っておらず、いかに作者がこの周辺から目を逸らしていたかがわかる。

 

と、それはいい。前置きだけ長すぎるのが作者の悪い癖で、今回はこの倉庫周りのそういったもの一切を整理したときのお話。

 

右の写真もその整理品目の一つで、過去のアルミサッシや古建具解体の際に大量に出ていたガラスをひとまとめにしたものである。ずっと倉庫内で保管してきたが、整理のため母家の勝手口に一時避難させておいたものだ。

 

この場所は作者がこの物件を購入して以降、置き場のないものを置いておく場所になっているが、その便利な場所をこれだけに占拠させておくのは避けたかったため、急遽別の置き場を探すことになる。

 

廃材として処理する選択肢ももちろんあるが、ガラスのカット道具を所持している作者には意外とこのガラスの需要があり、これまで何度もここから選んでは再利用してきた。

 

そんなガラスの新しい置き場として選んだのが左の写真の場所であった。ここは以前に大量の古建具を収納するために設けた(その時の記事はこちら)薄型倉庫の足回りとなるところで、本来であれば少しでも風通しを良くするため、可能な限り物を置きたくなかった所。

 

しかも置き場所の候補として最適だったのが、エアコン室外機の隣しかなく、適正運用のためにも極力資材で埋めることは避けたかった。また、大量の雨が降った場合は多少なりとも水が当たる位置で、あまり多くのものは置けない。

 

その点、この程度の占有であればギリギリ目をつぶっても良いと思えたため、この場所に決定した。室外機を置く際にもそうだったが、当然のこととして基礎の通風孔は塞がないよう注意は払うべきだろう。

 

ついでと言ってはなんだが、ガラス以外にもそれ相応の大きさのもの(以前余ったユニットバスの壁パネルやアイアンメッシュなど)もここに投げ入れ、少しずつだが倉庫周辺の整理が進んでいく。

 

お次はこちら。冒頭の写真で大量の木材を倉庫脇に置いていたが、それらのうちほとんどがカビと腐食で使い物にならなくなっていた中、これら大型の資材だけは割と被害を免れていた。

 

これらはもともと裏庭にあったはで小屋に使われていた柱や土台で、そもそも雨や雪にさらされ続けて何十年も持ちこたえていたものだ。それだけにまだまだ耐久性に関しては問題なさそうで、再利用したいと常々考えていたのだが、これまでその用途にドンピシャと思えるものが思い浮かばず、ここまで放置した原因となっている。

 

そして今回決心したことは、これらを使って資材置き場を新たに造る、ということだった。資材を再利用しながら資材置き場を造ることによって、現有資材をかなり効率的に整理することを狙う。

 

そしてその作成場所として選んだのが左の写真の場所である。ここは母家の裏庭から勝手部屋を見た位置にあたり、今現在はご覧のようにもともと倉庫内に置いてあったバックホーを一時避難させていた場所になる。

 

ここの壁は見てわかる通り、以前FIX窓を取り付けた際(その時の記事はこちら)に下地として土壁の中塗り材を塗った、そのままの状態でここまで放置してきた。

 

母家の外壁周りは全ての作業が無事終了し、やることがなくなってから手をつけるということは最初からの方針であり、それがためにここまで全て放置してきたのだが、今回ここに資材置き場を造るのであれば丁度いい。

 

選択肢としては、まず壁を簡単にでも漆喰で仕上げてから資材置き場を造るか、そもそも資材を置くことで目立たなくなることを期待し、このままの状態で資材置き場作成を強行するかのどちらかだった。

 

これまでの作者であれば無論前者をとったであろう。だが仕事中に怪我をし、そのリハビリと治療が長引くにつれ、どうも作者自身焦りがあるのか、ヤッツケ仕事がかなり増えてきている。

 

全ての作業が時間と予算を削る方向で動き、渾身の作業というのが激減した。今現在も怪我は完治しておらず、今後もこの傾向は続くかもしれない。それはさておき、結果的に作者はこの壁の状態のまま資材置き場を作成することに決定した。

 

作業は自分でも空恐ろしくなるほどヤッツケで、それは右の写真を見ても一目瞭然であろう。もともと手持ちの壊れたブロックを独立基礎とし、その上に先ほどの柱を立て、それらの固定に使用した横材も全て再利用品である。

 

この時点では4本全ての柱は個々に独立して立っており、それぞれを固定するような材は一切繋げていない。

 

それらを繋げるのは、この写真のように棚板のみである。しかも、棚板は手前側を重視し、奥のほうは寸足らずになっても良しとするような、別の板を縦カットする手間さえ惜しんであっという間に仕上げたという、筋金入りのヤッツケ仕事であった。

 

さらに特筆すべきこととして、この棚には一切の塗装すら施していない。作者の感覚としては、これは仮設置といったような位置づけで、今後資材がさばけるようなことがあれば即解体しても良いような造りにしている。

 

ちなみに、これと似たような薪置き場を納屋に付属するような形で造っているが、そちらは将来的に薪のみで構成されるべき場所で、従ってこの時点でハッキリと置き場所に区別をつけた。

 

薪置き場に置くものは全て無垢の端材か無垢材、最悪再利用できなかった場合に囲炉裏で燃やせる材に限定。反対にこちらの資材置き場には、囲炉裏で燃やせないもの(ベニヤや集成材など)の端材も含めて全てを収容する。

 

また、この場所しかなかったため苦肉の策としてそうしたが、この場所の軒下は懐が狭く、本来こういう木造置き場を作成することに適していない。ただ、他の場所も全て同様だったため、作者には選択肢がなかったということだ。

 

最後の仕上げとして、これもヤッツケとなるが、中に置いている資材が濡れないよう、以前雪汚れの対策として納屋に設けていたシェード(その時の記事はこちら)を幕として利用することにした。

 

これも一時的な対策だが、これから降雪の時期を迎えるにあたって最低限のこととして無理やり行った対策で、中が見える状態のままだと見苦しいということも後押しとなった。しかしどう見てもこれがあることが見苦しいとのそしりを免れ得ないだろう。

 

このシェードは納屋の薪置き場、外付け倉庫、玄関ポーチを作成するにあたって解体しており、用途待ちだったため無理やりここで使ってみたが、どう見ても失敗である。

 

まあいずれ、作業としてやることがなくなったときにまた考え直すことにしよう。

続きを読む≫ 2026/01/29 10:23:29

今回は納屋の階段に手すりを設置したときのことをお話しようと思う。階段作成時の努力の甲斐あって、もともと急勾配だった階段をなんとか急だと感じさせない程度に緩めることができたものの、それでも上り下りの際の身体的な負担は老年の方には厳しいのは間違いない。

 

上りはまだしも、下りる際には作者でさえ手で壁をついたり何らかの支えがないと不安なところもあり、ここで民泊を行うからにはこの点の改善が急務であった。

 

そもそも通常の住宅を立てる際には、階段に手すりを設けることが義務付けられており、安全上必須のものである。ここまで手すりを取り付けていなかったのには理由があり、とある案が形になった後にやるつもりであった。

 

その案というのは階段上部をメンテナンスする際の足場に関することで、階段の最初の踊り場(2階に対し正面に向きを変える場所)から天井までの高さは3メートル以上あるため、照明やその他に手を加えたいときには届かず、かといってあまり大型の脚立や梯子を使うのも困難であるため、2階と同じ高さのところに仮の床を設置する必要がある。

 

その床はすでに準備ができている(以前2階の踊り場を解体したときの床材を再利用)のだが、作者的にはその床を使わないときの保管場所として、最初の踊り場の頭上、高さがあるのに何もない勿体ない空間に、お洒落な感じに飾れればという気持ちがあった。

 

だが、実際にやるとなると手間と費用がかかることになる上、お洒落どころか逆に見苦しくなるかもしれないと思い直して却下したという経緯があった。その結論を出すのにかなり時間がかかったため、結局手すりの準備もこの段階になってしまう。

 

作者はこれまで手すりの設置に関する知識がほとんどなく、市販のものを購入してつけるだけで良いと楽観的観測を持っていたのだが、いざやろうと商品の下見をしてみてビックリしたのが市場価格であった。

 

ネットで安価ものを探せばまた変わってくるだろうが、作者が通ういくつかのホームセンターを基準にすると、2メートル程度の手すり(〇型加工無し直径32ミリ)が7〜8000円ほどで売られている。

 

これを安いとみるか高いとみるかは人によって分かれるのかもしれないが、作者にとっては開いた口が塞がらないくらいの高級品で、周囲にそれより安価な商材を全く見つけられないことから即座に自作することを決めた。

 

ちなみに、作者が材料として使おうと思っているのは、ご存じ西村ジョイで3メートル300円程度の特売品として購入した40角のスギ材で、これの四隅を円く削って代用しようという魂胆だ。

 

冒頭の写真に少し見切れている無垢材がそれで、この写真は材料を撮ったというより、この材料を加工して固定する位置にクローズアップしたものである。ど真ん中を横切っている太い梁の中間あたりにケガキ線を入れているのがわかるだろうか?

 

今回の手すりは全てこの線を基準に固定していくことになるのだが、これは踏み板の中央からだいたい80センチほどの位置になるよう、2点間から割り出している。

 

そしてこの自作となる手すりの肝の部分となるのが右の写真にあるものとなる。これは通常の階段でいう手すり用金具にあたるもので、今回自作するためのアイデアを色々と考える中で、市販されている中から金具を探したかったのだが、どうしても見つけることができなかった。

 

というのは、手すりメーカーはほとんど全て自社の手すりに合う規格の専用金具しか販売しておらず、自作でかつ手すり断面も真円状とはほど遠いものでも融通して使えるような商品がない。

 

そこでやむを得ず全てを自作することにしたのだが、そうなると強度面では過剰と思うほどのものを用意しておいた方が良いという観点から、この写真のものを使うことにした。

 

説明するより見るが易しということで、早速固定した状態のものを掲載してみた。ご覧のように、結構な広範囲が固定木材に使われており、実際に使用したときの不便さを最も心配していたのだが、この仮止め状態でいざ利用してみると案外気にならない。

 

案外というか、ほぼほぼこの固定木材によるデメリットは見かけほどにはないことがわかり、この時点でようやく制作に自信が持てるようになる。

 

強いて言えば、構造上どうしてもビスが見切れる状態になってしまったのが残念かもしれないが、これはここからニスを塗って仕上げる過程で気にならなくなっていくはずだ。

 

右の写真は最初の踊り場あたりから上階を見上げた絵を撮ったもので、今回の手すりは2階の踊り場まで行って終わりという形ではなく、その後の窓際まで設置しておくことにしてみた。

 

これは、とにかく高いところが怖い人でも常に掴まる所があるようにするというのが一番のコンセプトだが、その他の効果として、この窓から囲炉裏部屋を見下ろしてみる時にも利用できたりする。

 

そして何より、上がりきった所までの手すりよりも、こうやって一繋がりのものを構築した方が強度が増すという点にも注目した。

 

左の写真が実際に上がりきった踊り場から撮ったものだが、上り勾配をとってきた手すりの終着点と、そこから垂直状に上がっていく手すりが繋がる所に注目してもらいたい。

 

本来であればこれらは単体で設置され、横からビス打ちしただけで荷重を支えることになるが、このような形で一つに繋ぐことによって、さらに写真からは見えていない下側からもビスを揉むことができた。

 

つまり、見せかけだけの一繋がりではなく、実際にビスによって物理的に強固に繋げることで、上がり勾配の手すりに対して上から下に掛かる荷重を軽減することができる。

 

それも全てこの垂直状の縦手すりがあればこそで、その先の横手すりの右側にもこれが繋がっていることで、横手すりの上から下に掛かる荷重も同時に軽減するという、構造は簡単だがかなり効果的な方法だと思う。

 

そして最終的に組んだ手すりの最終形がこちら。これまで説明してきた手すりの他、まだ説明をしていないものがいくつかあるが、そのうち左の上側に固定している材は手すりではなく、冒頭で説明しておいたメンテナンスの際の足場となるものである。

 

要は、足場となる板材を横に数枚固定するとなったとき、梁の壁からの出しろ(1〜2センチ程度)にだけ引っ掛ける形ではあまりに不安であるため(以前ここに棚があった際は強度が著しく不足していた)、これによってしっかり固定できるようにしたということ。

 

本音を言うとこれを反対側にもつけたいところだったが、見てわかるように新たな横手すりを設置することにしたため、握りバーが握りづらくなっては本末転倒ということで片側だけで様子をみるということにした。

 

そしてその反対側(写真で右側)の手すりの形状だが、ここは左側と同じように梁まで斜め勾配をとる手すりと横手すりを組み合わせるかどうか迷った。だが、両側に手すりがある状態を想像したとき、階段の幅に対して過剰な気がしたため却下。

 

手すり自体が4センチ幅で、それを支える木材も同じものであるため、計8センチ分の階段有効範囲が狭まることになる。それを両側となると16センチにもなり、却って階段の上下運動がしづらくなることを恐れた。

 

その代わりに横手すりだけをつけているが、実際に使い始めた感想としては、むしろこの横バーへの依存が最も高い。それは予想した通りだったのだが、この階段の一番の難所となるのが上り下りの際にこの梁をくぐる必要がある、ということと関わりがある。

 

この梁のポイントは身長170センチ前後の人でギリギリぶつかるかどうかという設定にせざるを得ず、それより高い人は背をかがめてくぐるか、若しくは首をかしげて通過するかしなければ頭をぶつけてしまう。

 

上りの際は普通に気をつければ良いとして、問題は下りの際にそちらに気をとられ過ぎると転落の危険が増すということだった。それを解消するために設置したのがこの横手すりで、梁の下端あたりに設置しているため、これを掴んでおけば転落の危険からも頭をぶつける危険からも身を守りやすくなる。

 

以上で手すりの仮設置が終わったが、ここからもまだ時間のかかる仕事が残っている。左の写真はそれらの仕事がひと段落してから撮ったもので、ここに到達するまでにいくつか工程を経なければならない。

 

まず、先ほどの仮設置の状態から一度手すりを全てバラし、それぞれ人が握る可能性のある箇所全てにボーズ面加工を施す。ボーズ面とはトリマーのビット形状のことで、角をビットの径だけ円く削ることが出来るもの。

 

最終的な見た目をより美しく見せるため、このビットで削る範囲は厳密に決めた。というのも、手すりを固定する木材の部分まで削ってしまうと、繋がっているところが不格好になってしまうため、その部分のみ加工を避け、それでいて手が触れる可能性のある所は全て削る。

 

その後重要な工程として全ての面にサンダー掛け(ヤスリがけ)をしていくのだが、四隅を円くしているため、置いた状態でサンダー掛けするのが難しく、いつもやっているときよりもだいぶ手こずりながらの作業となった。

 

それが終わると次は塗装である。今回は悪目立ちさせたくなかったため水性ステインのブラックを採用し、2度塗りまで終了したものを再度組み上げたのがこちらの写真ということになる。

 

しかしこれでもまだ完成ではなく、最後に最も重要な加工として、この手すり全体にニスを塗るという作業が残っている。なぜニスまで先に塗っておかなかったのかというと、最終的な仕上がりを重視したからだ。

 

固定に使用するビスはほとんどが現わしになってしまい、かつ人の手に触れる可能性のある位置でもあるため、見た目からも安全面からもビスの感触を消しておく必要があるという判断があったのと、全ての繋がりを自然なものにしたい想いもあった。

 

完成後ニスを塗ることの懸念事項は、やはり液だれや柱壁への付着ということに尽きる。それを解消するため、ここに関する養生はコロナマスカー、養生テープ、床養生、ダンボール等を総動員して実施。

 

最終的に完成したのがこの写真である。少し暗くて見えづらいかもしれないが、手すりの配置に関しては説明の通り。最終的にニス仕上げは屋外用のアクレックスを3度塗りとした。

 

とにかく気を付けた点は、木材から出やすいササクレやギザギザを感じさせないということで、どこを強く握っても怪我をしない安全性である。

 

背後に見えている掛軸は、今回の手すり作成後にとりつけたもので、これを掛けることを決定したことが、最初に説明したメンテナンス用足場の保管場所にするという案の却下に繋がった。

 

この掛軸は作者が数十年の間憧れてきた、新免宮本武蔵の晩年の作「枯木鳴鵙図」(こぼくめいげきず、と読む)のレプリカで、モズ(鵙)が獲物を狙う眼光の鋭さに惚れ惚れする作品だ。

 

これまでこの階段の正面壁はあまりにものっぺりすぎて空間が勿体ないと思い続けてきたが、これを掛けることを閃いたことが今回の作者の一番の成果かもしれない。

続きを読む≫ 2026/01/27 21:47:27

前回のブログで納屋の玄関がほぼ完成というところだったのだが、前々から気になっていた段差の解消にひと手間加えてみようというのが今回のテーマである。

 

だがその前に、囲炉裏部屋に数多くあった隙間や見苦しかった部分の仕上げ作業を先にざっと紹介しておこうと思う。実際のところ、囲炉裏部屋は周囲の壁や柱がデコボコのところに真っ直ぐの木材やサッシを当てて仕上げているだけで、周囲からの隙間風が気になる箇所が数多くあった。

 

吹き抜けで天井無しという構造上、冬に寒いのはどうやっても防ぎ難いのだが、これらの床やサッシ周りの隙間を塞ぐことで多少なりとも寒さ軽減に繋がればということと、虫の進入路を塞いでおきたいという観点からもこれら隙間を潰しておきたい。

 

というわけで早速とりかかったわけだが、冒頭の写真が今回の作業で使用した全ての材料で、サッシ周りのヒモ打ち(詳しくはこちらに記載)に使う細い当て木は全て塗装済みの状態だ。

 

ヒモ打ちにここまでの数の材料を用意したということは、それだけサッシ周りの見栄えが気になる部分が多いということ。否、多いというより、ここまで納屋に設置した全てのアルミサッシの周囲ぐるりに対して必要だったという方が正しい。

 

それら全てを掲載しても仕方がないためここでは事後のものだけにしておくが、柱の歪みが激しい分、発泡ウレタンの消費量も多かった(スキマ断熱を参照)ため、それらを隠したいというのが本音の部分だろう。

 

サッシにただヒモを打つだけで解消できる部分はほとんどなく、これらヒモを打った後でも必ず残っているスキマに対して、同色(黒)のコーキングをしてようやく完成ということにしたい。

 

右の写真はそれらの仕上げをしていった中で、最も発泡ウレタンの量が多く見栄えの悪かったところの完成を撮ったもの。ここは納屋につけたサッシ周りの柱の中でも歪みがピカイチだったところ(写真がこちら)。

 

黒い柱に黒いヒモ打ちなのでかなり見えづらいと思うが、扉の額縁と柱の位置関係が最もネックになったところで、額縁の床ラインは柱とほぼツライチに近かったのだが、上にいくに従って額縁が柱まで届いていない状況だった。

 

こういうのは言葉でわかりやすく説明するのが本当に難しい。早くも作者は伝えるのを諦めるつもりだが、とにかく大変で、工夫が必要だった。本当の古民家を小手先で見た目もキッチリ仕上げようというのは、生半可な覚悟では出来ないだろうと思う。

 

それらヒモ打ちが終わる前に同時並行で行っていったのが、床と壁の間にできたスキマ潰しである。左の写真は先ほどの勝手口扉から少し引いて撮ったもので、スキマを全て白いコーキングで塞いでいったときのもの。

 

納屋の床は厚さ30ミリの根太レスフローリングで、凹凸のある壁にキッチリ沿わせることは限りなく不可能に近い。それもあって床材自体に壁フィットさせる加工を一切行っておらず、スキマは全てコーキングにて対応することとした。

 

見た目的には少し残念だが、少しでもお目汚しとならないよう、明るい色(アイボリーが理想だったが手元になかった)で補修をかける。

 

右の写真は、コーキングをしていった中で最も隙間の大きかったところを撮ったもの。正直、この大きさとなると(1センチ越え)、コーキングだけで済ますのは間違いで、さすがにフローリング敷きの際に添木でもしてスキマをミリ単位にまで狭めておくべきだろうと思う。

 

当時の作者がそれを怠ったせいで、ここはかなり違和感のある仕上がりとなったが、まあ例えば添木をしていたらしていたで、よほど上手くフローリング材と繋がない限り、それはそれで違和感だったのかもしれない。

 

恐らく当時はそれらを総合判断の材料としてここのスキマを放置したのだろうと思い返しているが、要はこういう結果になってしまうのが素人仕事なのである。

 

本職の大工さんでさえ、フローリングの最初の一枚目は特に難しいと言うが、例えばここのスキマを目立たない程度のものにしようと思えば、最初の一枚目を張る時点で、もう少しこちらに傾けて床設置をする必要があった。

 

そうすると、この後に続く全てのフローリングの角度が変わってしまい、最終的に本棚側の壁とフローリング材がズレてしまうこととなっていただろう。そうすると今度はその本棚側(トイレ手前)あたりにスキマが出来る結果になったかもしれず、一概にどちらが良いとは言えない。

 

そのくらい最初の一枚目は難しいということを、今回改めて学んだ。

 

ではここからは玄関の段差解消に向けて取り組んだ作業について紹介する。早速だが、左の写真の状態が今回設置する足場の完成形となるもので、イメージとしては少し立派なスノコのようなもの。

 

今回ここの足場を造ることに関しては何度か思いとどまろうとした経緯があり、要はコスパの問題で、これがコストに見合うだけの効果があるのかどうかというのが、結論を出すための最大の懸案だった。

 

作者は常々ここの玄関の段差に関して違和感やリスクを感じていて、玄関ポーチを造る前の状態(大引きが玄関の敷居になっていて、室内に入るためにそれをまたぐ必要があった)が気に入らず、それを理由としてポーチ作成に踏み切った経緯がある。

 

それはまさに、玄関から入るというより、土間に「上がる」という印象で、人と場合によっては躓く恐れもあった。玄関ポーチを造ったことにより、敷居をまたぐという行為がフラットなものとなったが、まだ室内側は同様の段差が残っていた。

 

ここに万単位の投資をする価値があるかどうか、現段階では優先度は低かったのだが、作者がよく通う西村ジョイで木材の特売品をゲットできたことが結果的にゴーサインとなる。

 

内側入ってすぐ、土間はなかなかの下り勾配となっており、それらの対処はご覧の通りのヤッツケ仕事で完結した。というより、この作業自体、作者の意識としてはスノコ感覚で造ることとし、とにかく簡易的な構造を目指す。

 

このスノコの骨組みとなる材は、前回のブログで上がり框の立ち上がり壁に使用したのと同じポプラ材で、4メートル300円しない安価なものであり、上の板が今回特売で購入したヒノキ材である。

 

これが30ミリ厚の幅120ミリ、2メートル材が400円という、いくらB級品とはいえこのご時世でありえない価格であり、こういう本当の掘り出し物がでるというのがこのホームセンターの最大の魅力だろう。

 

素材の段階で仕上げが終わった後は、一度床部分をバラシて塗装作業を行う。正直、この骨組みに対しては塗装というのはほとんど必要ないと判断しているのだが、スノコの間から明るい色の骨組みが見切れるのは面白くない。

 

ただその一点で行う塗装であり、バラシも再設置もほとんど徒労といえばそれまでだが、まあ塗装はしておいても損はしない。一応、外部用の塗装をすることで防水の役割も期待できるため、これらは全てクレオトップを塗布しておいた。

 

最終的に完成したのがこちら。床板の塗装も同様のクレオトップとし、2度塗りした上に表面保護用にアクレックスを2度塗りで仕上げとした。再度の写真の段階ではまだ乾燥しきっていないが、これにて完成となる。

 

意図としては、奥に見える事務部屋の扉の範囲までをスノコ状態にしようということで、そちらへの出入りがフラットになっただけでも意味がある。本題となるのは階段側の段差解消だったが、これに踏台を繋げることにより、高さ40センチ以上あった土間から床への段差が一気に解消できた。

 

前回で少し触れていた、将来的にこの土間を三和土にするという可能性もあるが、そのときはこのスノコ全てをバラシて他に流用できればと思っている。

 

これで玄関回りでやるべきことはもう何も残っていない。次回は階段に手すりを自作したことについて報告しよう。

続きを読む≫ 2026/01/27 10:10:27

前回までのブログで、納屋の再生リノベに関する内装部分の大きな作業が全て完了している。ここからはいよいよ内装の完成に向けた最後の細かい作業や、調整などを行っていく。

 

今回の内容はタイトルの通り、玄関の上がり框に関する造作である。冒頭の写真でもわかると思うが、今現在この上がり框の部分はこのような状態になっている。

 

もしもの話をすると、この床下部分に目汚しとなるものが一切なければ、床下がツーカーの状態のままで完成という選択肢もあったかもしれないが、見てわかるように排水管や給水管、電気線や鋼製束など、とても古民家の絵面として相応しくないものが目につく。

 

そこでやむを得ずだが、ここに立ち上がり(壁)を造ることとした。本当の古民家ではこの立ち上がり部分にもクリなどのいい木材が使われていたりし、作者のこだわり的にも、玄関は建物全体の顔として恥ずかしいことのない仕上がりにしたいという想いがある。

 

だが、それに相反する実務的な要望として、ここの立ち上がりに関しては可能な限り手がかからない程度に着脱可能なものにしたい、という気持ちも同時にあった。

 

作者がこの床下回りで最も気にしていることは湿気対策ということで、過去、土間の上に何もなかったときの経験から、ここの床下は雨が降るたびに水分含有量が増加して(色の違いですぐわかる)建物全体の湿度を上げる最大の要因となっている。

 

そのため、定期的に適度な送風があることが建物を健全に運営するための最優先事項になっており、そこを解消するために頭をフル回転させなければならなかった。

 

湿度が高いのは囲炉裏部屋も同様であったため、そちら側には床下換気扇や送風システムを造った(その時の記事はこちら)ことで、最低限の維持ができつつある(後日改良の余地はある)。

 

それを受けてここの床下にも送風機能を追加できるための電気線を用意してはいる(その時の記事はこちら)ものの、換気において最も効果的なのはやはりオープンスペースであるということが作者の考えとしてあった。

 

そしてそれがそのまま今回の立ち上がりに対するコンセプトということになる。問題はどうやってこの限られた条件の中でそれを実施するのかということで、そのための第一手として行ったのが右の写真のものだ。

 

これは今回考えた立ち上がりを造作するための下地材を固定したもので、固定といっても実際には数少ない木部に申し訳程度にビス打ちした程度のもので、大きな力を加えるとすぐにでも変形、損傷する程度の強度しかない。

 

本気でここに強度のある下地を造ろうと思えばやって出来ないことはないのだが、恐らく完成後、ここにさほどの力が加わることはないであろうと思料し、敢えてこの程度の弱い構造で良しとした。

 

ちなみに、作者がこれまでよく使ってきた木材(30×40ミリのアカマツ材)は、ここのところ値上がり状態が続いており、特売品を見かけることがなくなっているため、今回はその代替品のような形で店頭に並んでいた、ポプラ材の集成材を使っている。

 

これがどのくらいの期間で被害がでるかまだ具体的なことはわからないものの、下のラインは一部床に触れている部分があり、そこを中心に確実に湿気被害(カビ、腐食など)が出ることが予想されるが、ここは敢えてそれを無視した構造とした。

 

というのも、それを本気で防ぐ構造を造ろうと思えば、下のラインが床に触れないよう浮かして造作するか、若しくは湿気に強い素材を使って造作するかの2択しか思い浮かばない。

 

前者をとってしまうと完成後がブラブラになることが容易に想定されるし、後者をとるとすればまず材質の選定から始まり、それをどういう構造で表面の立ち上がり壁と接続させ、さらに容易な着脱を実現するかなど、手間と時間、それにコスト等全てが掛かりすぎる。

 

それらのリスクと手間を負うくらいであれば、材が使い物にならなくなる都度交換することを前提に、造作作業を簡易化するほうがよっぽどメリットが大きいという判断に基づき、このような形に決定した。

 

左の写真は、これから造る立ち上がりのプロトタイプともいえるものを仮制作しているところを撮ったもので、現時点でどのようなものが適しているか実現可能なものを模索するために、まずは失敗しても被害の少ない9ミリベニヤで壁材を造っているところである。

 

ご存じの通り、ベニヤの寸法は910×1820ミリを基本としているが、写真のベニヤは上がり框の高さぶん縦長にカットしたものとなる。当然ながら床は真っ平なものではなく、かなりの凹凸があるため、端から端までで最も高さの低い部分の寸法を基準にカットしてベースを造った。

 

低い部分を基準にすると、最も高低差のないところ以外は全て下に隙間のある形になってしまうが、とりあえずはそれで良しとする。この時点で考えていることは、このベニヤで仕上げとする意図が全くなく、ある程度の形を把握した上で別物(一枚板など)を使って仕上げるか、若しくはこのベニヤの上に素材を切り張りして仕上げるかのどちらかで概ね決まっていたかもしれない。

 

当初すぐ頭に浮かんだのは、何らかの溝を作るかL字状態のフックを作るかして、そこに立ち上がり壁自体を引っ掛けるような形であった。この造作にかかるまではほぼそのセンでいこうと思っていたのだが、急遽今回の案が頭に浮かんでそちらを採用ということになった。

 

その案というのが右の写真でわかるのではないかと思う。要はマグネットキャッチを使ってこの立ち上がりを留められないか、という発想だ。

 

最初にプロトタイプと銘打ったのは、この方法がどの程度の強度で立ち上がりを維持できるのか不確かだったことによる。もしダメなら次の手を考えようと思っていたが、作者の想定以上にこの方法で強度を得られているように思える。

 

写真のように、板の上下に1箇所ずつ、1820ミリの間に計3箇所、合計6個のマグネットキャッチしかつけていないが、それでも板をはがす時には相応の力がないと外れない程度には強度があった。

 

それを実際につけてみたのが左の写真で、この時点で作者の構想は固まった。手間も最小限でコストもかからず、それでいて最低限の見た目を確保できると期待し、このベニヤの上に板材を切り張りする方向で造作を進めていくことにする。

 

板材は以前特売品で購入しておいた幅狭のスギ材で、床の凹凸に完全に沿わせたような造作ではなく、かつ一枚一枚採寸して切り張りする造作でもない、試作のベニヤでわかった実際の寸法のうち、下にできる隙間が最も小さくなる長さで全ての材を揃えることに統一。

 

これによって、土間の凹んだ部分で床下への小さな隙間というのがどうしても発生してしまうが、見た目的に真っ直ぐにラインの揃った立ち上がりになり、スッキリした印象になることを期待した。

 

これの作業を行う中で最も苦心した点は、下地であるベニヤ板のツラを真っ直ぐに造作することである。右の写真は、調整に調整を重ねてようやくこの状態にまで辿りついたときに撮ったものだ。

 

主に調整が必要だったのがマグネット側の固定位置で、これを框の裏側と下地のポプラ材の上につけていったのだが、そもそも鋼製束がツライチになっておらず、基準にはならないことと、厄介だったのが床を支える大引き材の出寸すらツライチになっていなかったことだった。

 

そのため、マグネットの取り付け位置を框の表面から同寸の位置に順次固定していったのだが、これが床下の狭いところの作業であり、土間に仰向けに寝転がって作業せざるを得ず、しかも距離が短すぎて、老眼が著しく進行している作者には苦戦を強いられることとなる。

 

何度もマグネットの位置を変更しながらようやく写真に写る程度に仕上げることができた。

 

左の写真はベニヤの上に完成した板材(サンダー掛け済み)を張り付けたものを、実際に固定したマグネットにキャッチさせながら立ち上がりとして仕上げていったときのもの。

 

この工程の中で唯一気にかけていたのが写真の箇所なのだが、要はベニヤ同士が合わさっている場所の板材が、いかに自然に固定できるかということであった。

 

ベニヤを1820ミリで使えるのがこの框全体の長さ的に2枚までで、3枚目は半端な長さ調整が必要な構造になってしまうことから、両端に1820ミリのベニヤを配して、真ん中に半端モノを入れるということに決める。

 

まずは左端のベニヤの左側から板材を張り付けていき、最終的に半端になったら左端のベニヤには板材を張らず、次の真ん中となるベニヤからはみ出す形で板材を張っていく。

 

そうやって順次左から板材が途切れないように張り付けていき、右端のベニヤに移行する際も真ん中のベニヤにはみ出す分を固定し、右端のベニヤはその続きから張り付けていく。このようにして最後の右端を張り付けた後残った余白の部分に関してのみ、形に沿わせてカットした板材を張り付けた。

 

そうするとどのような状態になるかというと、真ん中のベニヤを外さない限り、他の両端のベニヤは外せない構造(所詮マグネットなので力を加えれば全て外せるが)になるということで、最初の外すのを常に真ん中に設定しておくことで、今後簡便に外すための何らかの造作をするのにも、ここだけにそれをすれば良いということになる。

 

真ん中さえ外してしまえば、両端は開いた空間から簡単に外せるようになる。これが作者が考えた最も簡単な方法だったが、完全固定するときに考えるであろう造作と比べると、どうしても見た目の点で劣るものとなってしまうのが残念ではあった。

 

そんな感じで上がり框の完成となる。この写真だと光の当たり具合の関係で、真ん中の板同士の継ぎ目が見えやすいが、実際はかなり注意を凝らさないとこのちょっとした隙間には気付きにくい。

 

パッと見た感じには一繋がりの上がり框に見えるが、実際は簡単に着脱のできるオモチャのような壁がマグネットでついている。作者的には機能性を重視した簡単な壁にそれなりの満足を得た。

 

ひょっとすると今後、かなり先のことと思うが、この土間に三和土を打つ可能性がないでもない。そうなると厚さで10センチ程度は底上げになるかもしれず、造り替えが必要となるかもしれないが、この造りであれば土間天に合わせてカットするだけでいい。

 

着脱を求める構造上、固定された式台(踏台)が造れないため、この高低差対策として以前作成した踏台(その時の記事はこちら)を3脚ほど用意している。

 

これだと場所を固定せず、好きな位置に調整して置くことが出来る上、立ち上がり壁を外す際には写真のように動かしておけば、いつでも簡単に床下の換気対策が講じられるという寸法だ。

 

次回はこの流れで土間の高低差解消への対応を紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2026/01/26 09:55:26

囲炉裏部屋のキッチン完成を受けて、納屋の屋内に関する大きなリノベーションはほぼ終了したといっていい。ここからまだ少し細かい作業や、それが終わると次は屋外作業という大仕事も残っているが、ひとまず現時点での成果に一息つきたい心境だ。

 

ここ最近の作業はほとんど時短を意識したヤッツケ気味のことが多く、何をそんなに急いでいたのかという一つの答えが今回紹介するテーマである。

 

以前、どこかの報告でこの納屋を使って民泊事業を始めるとお伝えしたが、昨年末あたりからそれらの手続きに関する作業が大詰めを迎えており、様々な審査書類を提出するため、屋内の大まかな設備を完成させておく必要が生じたことが最大の原因であった。

 

それらの審査内容や必要事項に関しては、また別の機会を設けてこちらのブログにて紹介するつもりでいるが、今回はそれらの審査内容のうち、消防がらみの許可が下りるまでのことを紹介していく。

 

実際に必要とされた全てのことを書くと冗長になってしまうため、あまり手のかからなかった規制に関しては今後の紹介に譲るとして、今回は少し手のかかった内容について詳しくお伝えできればと思う。

 

まず、消防がらみの許可という言い方をしてしまったが、民泊を営む際には「消防法令適合通知書」というものを所管の官庁に提出しなければならない。これは、実際に宿泊に使われる施設が消防法令に準じているかどうかを見定めたという書類で、要は消防本部のお墨付きというべきもの。

 

いざ実際にやるとなるとまた別の話になるが、作者は建築設計の経験が1年以上あり、こういった消防がらみのことが全くわからないわけではないため、今回必要だったこともすんなり呑み込んでDIYで全て解決できた。

 

だが普通に考えると、これをクリアするためにはもともとそれを考慮した設計になっているか、そうでない場合は専門家に設計・工事を依頼して余分な予算がかかるかのどちらかとなる。

 

とはいっても、普通に設計建築された住居において、消防法令を無視したものは簡単には造れないのが実際であるのと、設計図面さえ用意できればさほど難しい検査でもないことは付加しておくべきだろう。

 

難しいことを並べ立てる前に、実際にやったことをお伝えした方が早いかもしれない。まず冒頭の写真についてだが、これが今回用意しなければいけなかったものの一部で、火災警報器という設備である。

 

まず、今回作者が思い違いをしていたのが、これを義務付けられたことであった。作者がもともと持っていたイメージとして、民泊施設というと、実際にオーナーが居住している自宅を使うか、居住地からは離れた建物を使うか、大きくその2種類に分かれると認識していた。

 

もともと民泊という制度が始まったとき、作者のイメージというのは前者のほうが圧倒的に強く、要はオーナーが自宅のみを貸し出すという形が多かったのではないかと思うが、これは勝手なイメージで、逆にいえば、使っていない物件を所有しているオーナーがそれを貸し出すケースも多かったろうと認識している。

 

それらのパターンがインバウンドに伴ってブラッシュアップされた結果、オーナーが複数の施設を扱うようになってきたのが後者のほうで、今現在の民泊のイメージというのはこちら側の、よりビジネス色の濃い実業家が運営しているというパターンを想像することが多くなった。

 

なぜこんな話をするのかというと、これから説明する火災警報器の設置義務にこれらが大きく関わってくるからで、簡単にいうと、前者である居住している自宅で運営する場合、火災警報器の設置義務は寝室でのみ適用される(施設の規模にもよる)。

 

つまり、オーナーが実際に直接管理できる施設であるため、設置は極微小のもので良いということで、作者の場合、距離2〜3メートルほどの同じ敷地内であり、当然こちらが適用されるものと思っていた。

 

実際に広島県で民泊を管轄している課の見解では、作者のケースというのはこちらにあたり、書類手続きは全てそれを前提に行っていたため疑いを持っていなかったのだが、結論から言うと、消防の見解はまた違ったものだったのである。

 

居住している母家と、運営する納屋が屋根続きでないため、消防上は離れた建物として処理するという判断であった。

 

実際のところを耳打ちすると、所管である安芸高田消防署において、作者のようなケース例がなかった(田舎なので)ため、担当官自体はかなり迷っていた(素振りかもしれないが)ようだが、より万が一の際の責任を逃れられる無難な決定をしたということになる。

 

この決定により、納屋全体で冒頭の写真の警報器が5台ほど必要になり、かなり手痛い出費となった。今さらだが、写真の警報器の種類は「特定小規模施設用自動火災報知設備」(通称「特小」)という、命名した人のセンスを疑うような長ったらしい名前で呼ばれるもの。

 

これは一般で使われる自火報とは明確な違いがある設備で、複数設置しておいてもどこか一つが火災を検知した場合、全てが連動して警報を鳴らすという、より高性能な設備である。

 

作者がこの消防の決定に最もガッカリしたのはその価格の違いにあり、通常の自火報(自宅施設の場合はこれ)であればホームセンターで2〜3000円程度で購入できるところ、こちらの特小の場合は身近に購入できる場所がなく、ネット購入で1台1万5000円もしてしまう。

 

つまり、作者にとってこれがいかに青天の霹靂かがおわかりいただきたくて長々と説明した。

 

ただ、金銭的にはかなり痛かったが、もともと必要だとも考えていた設備でもあったため、必要とされたことに不服はない。不服だったのは、これの設置場所についてである。

 

この火災報知設備は大きく分けて煙感知式と熱感知式の2種類があり、今回の納屋ではその両者が必要であった。これは設備として利用者が使う可能性がある場所や、直接使わなくても関係している建物内の場所などを、担当者が査察して決定する流れで、右の写真は指定の位置に熱感知式を設置したところを撮ったもの。

 

基本的に、寝室となる場所や出火原因となりにくい場所に関しては煙感知式が指定され、出火原因になり得る場所では熱感知式が指定されるのだが、今回作者が問題と感じたのが、この写真の場所であった。

 

左の写真をご覧いただければわかると思うが、この報知器は囲炉裏の間の吹き抜けの棟木に取り付けている。報知器の設置位置基準はかなり細かく設定されており、この場合作者が問題視したいのは「天井」という定義についてだ。

 

吹き抜けである場合、当然天井がこのような屋根裏になるという考え方は言葉の上では理解できるが、この考え方にはそもそもなぜ自火報をつけるのかという、最も肝心な認識が欠如していると言わざるを得ない。

 

この、納屋でも最も高い位置の、それも熱感知式の報知器が作動するということは、ほとんどこの建物が全焼する直前ということになり、「燃え尽きました」と報告するに等しい場所だと思う。

 

そもそも論として、自火報というのは居住・宿泊する人間の避難を促すためのものであり、燃え始めた際の初動が大事で、1分1秒を争うために発報するものだと信じている。

 

つまり、作者の考えに基づくとこの棟木の下につける報知器には何の意味もなく、ただ単に教科書通りに必要だから取り付けろという、お役所仕事ここに極まれりといった感が強い。

 

もっと言うと、この囲炉裏部屋には最大の出火原因となり得る囲炉裏(よくあるお洒落囲炉裏ではなく、実際に焚き火レベルの火を扱う)があり、それを考えても1階の天井にあたる付近に設置するべきだと考えた。

 

そのことを担当官に主張し、実際は1階の天井にあたるはずの梁もしくはその高さの柱に直接つけることが出来るよう交渉したが、検討の結果、こちらの何ら有効性のない場所を指定されてしまった。作者としては1万5000円をドブに捨てさせられた気分である。

 

実際のところ、囲炉裏周りには必要不可欠と考えているため、今後その主張したあたりに自主的に設置することも検討中で、さらには指摘こそされなかったが、この警報が母家にいてもわかるよう、母家にもさらにもう1台自主設置することも検討しなければならない。

 

本来はそういう万が一に対して実際に有効な手法を消防署が司るべきで、作者的には今回の決定に対して何一つ肯じることができなかった。

 

ちなみに、検査結果が届いた後でコッソリ場所を変えることはもちろん違法で、仮にそんなことをすると抜き打ち検査があった際にいちいち場所を変更しなければならなくなる。が、実際にはそういうやり方をする人も一定数いるようだ。

 

さて、今回の消防法令適合検査で変更を余儀なくされたのは自火報に関してだけではない。前回のブログで造り終えたばかりのレンジフードに関しても指摘を受けたことがある。

 

前回の終わり間際でお伝えしていたミスというのが今回指摘された部分で、こちらの写真にあるダクトと桁の位置関係について法令順守の指摘を受けてしまった。

 

排気ダクトについては以前母家のときも確認したことで、今回の件は完全に作者のうっかりミスなのだが、簡単に言うとダクトの離隔距離が不十分だったということ。

 

この場合の離隔距離は、「可燃性のものから10センチ以上離す」ということで、写真を見るだけでは寸法を測りかねるかもしれないが、ダクトと桁の間がその指摘を受けたところとなる。

 

改めて指摘を受けてみて作者がここの寸法を測ったところ、最短で8センチほどで、つまり2センチ足りない。この指摘を受けたときの作者の心境はなかなかに絶望的で、取り付けたものをいったん外して開いている穴をずらして開けなおし、それで使わなくなった穴の空間を土壁と漆喰で塞いでから再度ダクトをつけなおす、といった手順がすぐに頭の中を駆け巡った。

 

白状すると、離隔距離確保を怠った自分を棚に上げて、担当官をなじりたい気持ちになったものである。2センチ。そのくらい容赦しろよと。母家のフード設置の際消防に確認したとき、壁を構成している貫や竹はもっとダクトとの距離が近く、さらに壁付けタイプのレンジフードの場合、フード自体を固定するための下地となる木材がダクトのすぐ横を通る設計になっている。

 

そんなことまで当時確認したときの返答は、「そういう細かすぎることまで指摘するとキリがないから、穏便にすませましょうや(やや誇張)」ということだった。なぜ今回は駄目なのか。

 

心にもない愚痴が口をついて出てきそうなのでこのへんでやめておく。

 

実際にこのケースの解決法は2通りしかなく、1つは作者が思い描いた造り替え、2つ目はある措置を行うことで規制免除を得る方法、これらを検討した上で今回作者的にデメリットが少ないのが後者の方だった。

 

造り替えとなると前述の工程が必要となるが、穴を開け替えるというのは大変な作業で、ここがまだ何も手をつけていない土間の時期だったらまだしも、キッチン周り全てが完成してまだ綺麗な状態である今、それを行えば周囲が土とホコリで充満することになり、かつ残った穴を塞ぐための手間や材料が乾燥するまでの時間を考えると、かなり気が重たくなる作業をしなければならない。

 

さらに、造り替えたところでその傷跡は残り、見た目にも美しくないため、造り替えにはデメリットが多すぎた。そこでやむなく免除のための措置をとることにしたのだが、それに必要だったのが右の写真のものであった。

 

これはロックウールという素材で、昔流行していた石綿(アスベスト含有素材)保温材と似たようなものだ。石綿とは違い、一応人体には無害であると謳われているが、素材はかなり細かい綿みたいなもので構成され、素手で触るとかなりチクチクする。

 

だが現代建築でもこういったダクト周りにはこれが広く使われる。今回とった措置というのは、離隔距離が足りない部分にこれを巻く、ということで、それを実施したのが左の写真だ。

 

一応消防の指摘では離隔距離が足りない部分だけで良い、ということだったため、全体を被覆するかどうか迷ったが、必要厚が5センチもあり、必要ないのであれば全体を被覆するのはコスト的にも勿体ないと判断した。

 

それらはさすがにむき出しでは使いたくなかったため、必要充分な被覆だけしてアルミテープで覆い隠したのが右の写真。

 

今回のロックウールは不本意ながら中国製のものをアマゾンでポチり、検索した中でも最も安価なものを購入したため、実買価格は3000円弱といった程度で済んだが、通常使われるような日本製のものを求めると、短いものが売っていない上に値段も数万円もしてしまう。

 

安価であろうがロックウールはロックウールであり、消防を説得するために設置するぶんにはこの程度の商品で充分だろうと判断した。

 

ちなみに、作者が使ったアルミフレキは径が200ミリほどあり、それに合う形状のロックウールは探すのが困難で、径が大きくなると値の上がり方も半端なく、やむを得ず90ミリ弱の商品を購入して切り張りしている。

 

さらに、この壁の内側でもダクトとの離隔距離はとれていない理屈になるが、その点については完全に不問であった。過去の話等をまとめると、どうやら壁の中は穏便に済ませてもらえるようだ。

 

これでようやく指摘がクリアできたかというとそうではなく、まだ反対側の屋根裏の処理が残っている。写真は下屋根の天井点検口から裏を覗いたもので、こんな感じで壁を突き抜けたあと左に90度曲げてそのまま奥の壁に抜ける形であることは、前回でも確認できたと思う。

 

このフレキダクトは天井からワイヤーで吊るす形で位置固定しており、スペース的にも離隔距離(10センチ)を確保することができているため、表側と同様、ダクト下側に離隔距離がとれていない部分だけロックウール処理をしていく。

 

狭いスペースの作業でもあり荒々しい仕上げになっているが、どうせ見切れないためこれで良しとした。そしてこの屋根裏スペースに関しては、担当官にも表側と同様の処置をとれば良いのかどうか確認したが、少し口を濁したようにそれで良いとのことだった。

 

だが、よくよく調べてみると、隠蔽された部分に設けるダクトの言及があり、つまりこの屋根裏に通したダクトは離隔距離を確保していたとしても、厚2センチ以上のロックウールを全体に巻く必要があるようだ。

 

つまり、確認した際に担当官が口ごもったのは、単純にこの法令を見落としたのか、そこまで厳密には問わない部類に入るものなのか、天井裏までは面倒なので見ていないということなのか、はたまた作者に対する温情によるものなのか、どれであろうか。

 

どちらにせよ、後日、実際に行った消防法令適合検査において、担当官が天井裏を見ることは一度もなく、そのまま適合申請が受理された。ご参考となればよいが。

続きを読む≫ 2026/01/24 09:44:24

前回のブログでキッチンが完成したことを宣言しておきながら、早速前言を翻す必要に迫られている。よくよく思うに、キッチンというのは、今回紹介するレンジフード(換気扇)の設置というところまで込みで考えるべきだったかもしれない。

 

というわけで、早速だがこのキッチンのために購入したレンジフードを取り付けていく。以前、母家でもレンジフードを取り付けたことがあった(その時の記事はこちら)が、そのときとは少し勝手が違うので、そのあたりを注意してご覧いただければと思う。

 

冒頭の写真は今回使うフードを真上から見たものになる。母家のときはパナソニックの中級グレードのものを購入したが、これは富士工業の上級モデルの廉価版といった感じの商品だ。選んだ基準は平べったいタイプで静音性が高かったということ。

 

上の左側あたりに鉄板をはがしたような穴が開いているが、これはフレキダクトの出口になる所で、必要に応じた位置に穴が開けられるように工夫されている。説明書によるこの穴の開け方がかなりダイナミックで、ハンマーで叩いて破壊すると書かれている。

 

フタを開けてみるとこんな感じで、中身は至ってシンプルに見える。この状態に付属のファンを取り付けたら駆動部の準備は完了。動かすにはボタンを押すことになるが、作者が選んだポイントの一つに、写真上にギリギリ見えているこの古いタイプの出っ張ったボタン(オンにすると半分埋まる)ということがあった。

 

新しい商品であれば、ビルトインコンロと連動して火を入れた瞬間にファンと照明がオンになる(母家のがそれ)ものもあるが、残念ながら独立した古いコンロとこの安価なフードではそれは望めない。

 

その代わりと言っては何だが、今回のレンジフード用に壁スイッチを仕込んでいる(その時の記事はこちら)のをご記憶の方もおられるだろう。つまり、フード側で常時電源オンの状態にしておけば、壁スイッチだけでオンオフの制御ができるということになる。

 

これが今流行りの連動型であったり、電源を落とすとオン状態がリセットされたりするタイプのフードだと、この壁スイッチの意味がなくなってしまう。そんな点も今回の基準として本機を選んだ。あとは価格(1万6000円)と信頼ブランドといったところ。

 

さて、最初に開けた外穴にはご覧のようなものをかぶせることになる。これは一つ前の中身を開けた写真で、フードの内側にテープ留めされていたもので、フレキダクトの接続口となるフタである。

 

本体との接触部には隙間を完全にふさぐためのクッション材を貼り、そのクッション材ごと潰すような形でビス留めをしているのだが、なんとなくやっていてチープ感が否めなかった。全体的にのっぺりした感じもそうさせるのかもしれない。

 

穴の内側に見えるのはダンパーと呼ばれるパーツで、吸った空気がここを通る際に開閉することで空気流量を一定に保つために必要な部品なのだが、作者が少し気になったのは、このダンパーが開いたときに穴の上にかなりはみ出てくることだった。

 

つまり、ここにフレキダクトをつけてすぐに曲げた場合、角度とアールを考えないと干渉する可能性があるということで、今回は上手く干渉しない角度で取り付けができたが、場合によってはそれが出来なかった可能性がある。

 

ただ、そこまでのことは事前に設計図面をガン見しておかなければわからないことで、こういうことが原因で予定変更を余儀なくされるケースは現場レベルでいうとかなり多いのだろう。

 

準備ができたのでここからはこの本体を意図した場所に固定していこう。今回の位置に関してはかなり真面目に悩み続けてきたが、頭上にある梁と梁の間にぶら下げるような形で取り付けることにしている。

 

この機種は幅750ミリのもので、囲炉裏の間ということもあって可能であれば900ミリのものを求めたかった。が、900にするとすぐ隣に設置している欄間に干渉する可能性があり、またしなくてもピッタリしすぎること、かつ作者が探したタイミングでこの750のみがセール品であったことからこちらに軍配が上がった。

 

可能であれば、見た目的にも梁と梁の間にツライチになるよう設置する方がスッキリした印象になることは間違いなく、そうしたかったのだが、高さ基準を考えた結果、万が一にも消防に指摘されないための措置としてぶら下げる形をとる。

 

写真でわかるように、本体の上側にL字金具を4本固定し、この金具を梁にビス留めするだけという至極簡単な作業だが、ポイントとしては、金具の本体側の接続を完全なものにしておくということだ。

 

母家でレンジフードを固定した際も思ったことだが、メーカー側が指定している固定方法がかなり強度不足な気がしており、可能な限りそれプラスアルファ強めに固定しておいた方が無難と思う。

 

今回のメーカー指定方法通り固定したのがこの写真だが(金具は別途用意)、4つの金具それぞれをボルトナットで1点留めのみで、しかもナット外径が穴に対してギリギリの大きさだった。

 

天板の素材も薄っぺらいため、これで吊り下げると金属製の天板が少し変形して浮き上がっており、ナットが天板を突き破る可能性を感じたりもする。ということで作者はこれプラス自分を納得するための補強をしたが、写真はない。

 

実際にこの本体を固定してみたのが左の写真で、この状態にもってくるのが今回の作業で最も大変だったといっても過言ではない。20キロ弱の本来を持ち上げながら梁にビスを打ち込むという作業は、ソロDIYヤーには限りなく厳しい作業だ。

 

しかもキッチンを完成させたばかりで、かつこの真下にはコンロまで設置済みであるため、確固たる足場が確保できず、万が一にも正攻法でこれを固定できる可能性はゼロである。

 

そこで作者がとったやり方は、渋々だが事前に梁側に1本しっかりした捨てビスを打っておくことにした。作者がこのL字金具に決めた理由は大小様々な穴が開いていたからで、通常のビス用の穴以外の大きい方の穴にその捨てビスを引っ掛ける形をとった。

 

つまり、このフードを購入する前の選定時にそこまでを思い描いて事に当たっているということで、それが失敗しないための秘訣と一言で言うのは簡単だが、事前の準備にかなり時間をかけていることが伝わればそれで良い。

 

一つでも捨てビスに金具を引っ掛けておけばあとは難しい作業ではなく、その仮引っ掛けをしている間に他のどこか1点でも位置確定させれば、後は流れ作業のように他のビスを打つことが出来る。

 

ここまでの苦労の結晶が右の写真だ。見た目的に完璧ではないが、出来るだけのことはやった感はある。先ほどの写真でも気付いた方がいるだろうが、本体の幅が梁と梁の間より少し短かったため、一方の梁にだけ60角材を固定してその上から金具を固定しているため、そこだけ悪目立ちしてしまう。

 

さらに、この本体の向きを注視した方がいたとすれば、相当目ざとい方かもしれない。実はこの本体は、苦肉の策として向きを逆に固定している。

 

理由は3つほどあり、1つはボタンの位置が問題で、ご覧の通りこれを反対にすると裏側にある桁によってボタンが隠れてしまい、押すことが難しくなるということ。さらにこの桁と本体の間には油汚れがでることが予想されるため、ボタンがない方が良いこと。

 

3つ目は、このフードを水平に取り付けた場合、ボタン側が高くなるような勾配がついている(煙を拾いやすくするため)のだが、囲炉裏側に向けておくことで多少なりとも囲炉裏からの煙を拾う可能性を上げたいということ、などである。

 

だが逆向きにすることによってコンロ側の煙を拾いづらくなりすぎると却って意味がないため、フードは敢えて水平にせず、極微小に囲炉裏側が下になるよう勾配を付けて設置した。

 

これにて本体の設置が終了。作業はひと段落といったところで、ここからは簡単なお仕事が待っている。写真は本体とダクト接続口の位置関係がわかるように撮ったもので、この接続口を取り付けたのはもう3年も前のことになる(その時の記事はこちら)。

 

この接続口の向こう側は下屋根の天井裏部分になり、以前のブログで外に排出するまでのアルミフレキダクトがすでに完成している。

 

あとはここに本体からダクトを繋げるだけで完成なのだが、作者はここで一つ大きなミスを犯してしまっている。その答えは次回のブログでお伝えするが、それまでにこの写真で何が問題なのか、お考えいただいても面白いだろう。

 

という感じで、この時点ではそのミスに全く気付かず、ダクトを繋げて完成したといい気になっていた。作者の中ではこの最後の写真が思い描いていた完成図である。

 

これによりこのコンロで排出された油煙が外に設けたガラリ(その時の記事はこちら)まで届くこととなった。この建物を購入する前から考えていたことがようやく形になり、かつ納屋でやらなければいけない大型の造作が全て終了したということで、このときはホッとして脱力感すら感じていた。

 

それもこれも、次回で問題が発覚することで打ち砕かれることとなる。

続きを読む≫ 2026/01/22 20:09:22

キッチン作業もいよいよ大詰めだ。

 

前回のブログで残すところ塗装のみとなったわけだが、これまでの作者であれば、塗装の際は一度固定したパーツ類を全て外してからそれぞれを個々に塗装する、というのがお決まりのパターンでもあった。

 

だがここしばらくの作業は全て時間と手間を惜しむようになり、細部まで丁寧な取り組みが減ってきている。と思いつつも、今回も時短作業に手を染めてしまったのだが、冒頭の写真の塗装を含めてニス仕上げまでを全てこの場で行っている。

 

見てわかる通り、キッチン台の周囲ぐるりにはダンボールをびっしりと敷いているが、さらにこの下には養生シートを隙間なく配置しており、塗料が床に落ちないよう細心の注意を払って作業を進めた。

 

前回ではお伝えしていなかったが、実はこのキッチンの木工装飾は下から積み重ねるように配置しており、最初の一枚目(つまり一番下)は床から1センチ程度離してスタートしている。

 

それはデザイン的な意図があったということの他、こういう塗装のやり方に備えたということでもある。隙間を開けておけばそこに養生ダンボールなどを入れ込むことができ、それによって液だれ被害は極めて発生しにくくなるからだ。

 

とはいえ、着色としての塗装は松煙墨と弁柄の調合塗料で行うため、こちらは濃度調整をすることで水分含有量を減らすことができる。それによって液だれ問題はクリアできるが、飛び散り問題の懸念が大きくなる。

 

調合塗料は厳密には顔料素材であり、一滴が散っただけでも被害が大きい。大変なのは、顔料系の素材は拭くと被害範囲が広がるという特徴を持つ点で、万が一飛び散ったら水を含んだ布(作者はティッシュを使うことが多い)等で移しとるように何度も拭かねばならない。

 

写真は調合塗料を塗り終えた状態を撮ったものだが、養生ダンボールは飛び散りが多く、すぐに上を動き回るのは危険である。飛び散りの上を踏んでしまった場合、その後歩く場所にはくまなく色移りする可能性がある。

 

次いでこの後やることになるのはニス塗りということになるが、こちらの方が液だれに注意しなければいけない塗料、ということになるだろう。

 

今回キッチン本体のニス塗りは、一度塗りにアクレックス、二度塗りに和信のウレタンニスを使用することにした。ここのところニス仕上げをする場合はほとんどこの組み合わせでやっているのだが、これには理由がある。

 

作者が使っているアクレックスは外部用塗料で(室内仕上げ用の商品もある)、本来こういう食卓周りの塗装に最適というものではない。ただ、作者はこのアクレックスを最初玄関の蔵戸に塗装するために購入した。

 

だが事前に他のもので試し塗りをしてみた感触で、蔵戸に塗ると本来の質感を大きく損なうことを知り、蔵戸に使用はせず用途を変えて使っている経緯がある。その後使用しているのは土足で踏む用途の木部や、こういう二度塗りが必要な素材の一度目に限定した用途だったりする。

 

蔵戸への塗装を想定して3.5キロのアクレックスを購入し、以後使う機会に恵まれず数年が経過してしまい、中身の消費期限が大幅に過ぎてしまっているため、出来るだけ速やかに消化したいという本音があり、機会があるたびに惜しまず使ってきた。

 

なかなか本題に入れないが、右の写真は一度外した扉に、仕上げニスを塗装後、取っ手をつけて完成したもの。前回でも説明した通り、こちらは水性ステインのウォルナット色を塗装後、アクレックスを一度塗りしていたため、すぐに仕上げニス塗装に着手して完成した状態ということになる。

 

そしてそれらを所定の位置に固定して正面を先に完成させたのが左の写真だ。こちらはこれでほとんど完成といっていい。

 

最後の最後にちょっとだけ隙間ができてしまった部分にコーキングをするという作業が残っているが、暗い場所に黒のコーキングを施すだけであり、写真にも綺麗に写らないため、その報告は割愛させていただく。

 

これにて正面が完成となるが、今回のキッチンはかなりの良コスパだと改めて感じる。ここまでにコストがかかっている部分を挙げると、木材、水栓2つ、水道管までの接続部材、取っ手、塗料、ニスくらいのもので、トータル2万円強といったところ。

 

次は裏面の仕上げ塗り後を撮ったもので、こちらは作者が危惧していた通り、全面が同色でかなりのっぺりした仕上がりになっているように思える。

 

ただ、これに関する作者の評価はそういうフラットな視点からのものではなく、コスパを重視した見方に偏っており、要はお金をかけずにやったにしては悪くないよね、といった程度のもので、完全なる自己満足というやつだ。

 

ちなみに、ニスの二度塗りで養生ダンボールはかなりのダメージを負ったが、床への直接的な被害が皆無だったことにホッとしている。ニス塗りという作業はこれまでも何度も経験してきたが、こと仕上げを綺麗に塗り切るということに関して作者はどうも得手ではないようで、なかなか上達していない。

 

たいていの場合、ニスは商品そのままを塗ろうとすると粘度が高くて非常に塗りにくい。塗りやすさを追及すると水で薄めながら使うことになるのだが、この薄める量というのが極めて重要で、サラサラにしすぎるとその分液だれも顕著になる。

 

液だれというのは塗装する素材より下にポタリと落ちることだけを言うのではなく、落ちる寸前のものも含めていう。水分量が多いと、塗りすぎという現象が起こりやすく、塗りすぎて行き場のなくなったニスは下の方に集まり、円いダマのようになって最終的に固まってしまう。

 

下の方に集まる、というのは、板であれば側面を伝って裏側にダマができるということだ。作者はこれまでも同じようなミスを何度も経験してきているが、未だに撲滅することができていない。

 

今回であれば、養生ダンボールにダマがくっついた状態で固まっているポイントがいくつかあった。一応こういうのは目の細かいヤスリで応急処置が可能だが、見た目にはどうしてもダメージを追ってしまう。

 

これにて今回のキッチン台制作は終了である。左の写真は完成後に使用するコンロを設置した状態を撮ったもので、この一般的な二口コンロでしばらくは様子をみていく。

 

作者の気持ち的に、ここには鋳物の大火力コンロを常設し、中華鍋などを振るえるようになるのが理想で、当初はその上に着脱可能な鉄板を設置することもできるようにして鉄板焼きを愉しみたいという想いもあったが、それはこの場所では無理が重なるため別の場所と機会を待つことにした。

 

さらに、プロパンガス装置を使用する上で必要な措置をとってキッチン周りの報告を終了としたい。これはガス警報器という装置で、ガス漏れがあった場合の保険みたいなものである。

 

プロパンガスは空気より重く下に溜まる習性があるため、こうやってガス周りの低い位置につけておくことで機能を発揮する。ここで問題だったのは、作者がこのキッチン周りにこれを設置することを想定していなかったことだ。

 

それがどういうことかというと、ガス警報器は有線タイプがほとんどで、コンセントが必要だったということ。しかもこの商品を見てわかる通り、警報器のコードは20センチ程度しかなく、極至近に必要というのが作者にとって盲点だった。

 

これは以前にも母家のガスを取り付けた際(その時の記事はこちら)にわかっていたことだったのだが、他のことに気をとられて完全に失念してしまっていた。さすがに次はないと思うが、反省材料だろう。

 

そのため、このコンセントは床下に潜って急遽他の線から分岐させて新たに通したもので、コンセントボックス自体は以前購入して余ってしまったものがいくつかあったため、幸いにも作業はすぐに終わらせることができた。今後同様のことを考える方がいたら参考にされたい。

 

最後に、ある程度完成した周辺の様子を見て終わりにしたい。キッチンの足場にマットを敷いたのをはじめ、後ろの古箪笥にはそれぞれのボックス内にデニム地の素材(特価で購入)を敷いた上に食器を収納。

 

上にはイメージを壊さないような電化製品を並べた。今回このために新たに購入したのはオーブンスチーム電子レンジのほか、炊飯ジャー、オーブントースター、湯沸かしポット等だが、全て中古の状態が良いものを選んだ。

 

今は冬で囲炉裏の間は凍えるほど寒いが、暖かくなったらここに立つのが楽しみになってきた。

続きを読む≫ 2026/01/21 19:18:21

前回のブログでキッチン天板に付随する設備周りの設置が終わった。今回のキッチン作成計画では、作業は残すところ外面の板張りと装飾を残すのみとなっている。

 

いきなりだが、冒頭の写真は周囲の板張りが終わった状態を撮ったもので、この板に関しては離れの倉庫内の作業と同時に塗装までを終わらせておいたため、設備の設置が終わり次第、仮止めで開けておいたビス穴に忠実にビスを揉むだけで完了した。

 

写真でパッと見た限りではこれで仕上げでも良さそうに思えるが、これはベニヤの表面をサンダー掛けして水性ステイン塗装(ブラック)しただけであり、間近で見ると色々と粗が目立ち、軽く叩いたときの感触もチープ感丸出しだ。

 

今回のキッチン作成にはあまり時間をかけられないとこれまでも述べてきたが、さすがにここはもう少しマシな仕上げを施そうというのが今回の主旨である。

 

右の写真はキッチン正面から撮ったものだが、この時点で扉の建付けを一度確認しておいた。この扉も離れの倉庫で仕上げ直前まで手をかけておいたもので、こちらは同じステインでもウォルナット色に塗装し、その後アクレックスを一度塗りしたもの。

 

これから裏面の装飾をする際には内側からのビス打ちが必要となるため、建付け確認後一度扉は外すことになるが、細かい作業(取っ手やマグネットキャッチ)を除くと、残すところ仕上げニス塗りくらいしか残っていない。

 

表面のレイアウトとしては、通常のキッチンを想定すると引き出しの一角が欲しいところだったが、それに関しては時間や手間との兼ね合いと、過去に作成した古箪笥(その時の記事はこちら)の引き出しを活かせることから今回は断念する。

 

では外周の装飾に入ろうと思うが、その前に優先してやっておくべき作業があった。左の写真はシンク台とコンロ台の間の高低差がある部分を撮ったもので、コンロはビルトインタイプではなく独立タイプのものを使うため、シンクの高さより低く作成した。

 

コンロ周りはかなり狭い造りになってしまった都合上、より低い位置に天板をFIXするのが使い手として楽であろうという考えに基づくが、前回でもお伝えした通り、シンク台とコンロ台の間には内壁を設けないことにしている。

 

台の下側、つまり内側ではウォールレスという方が使い勝手が良いと思うが、そのぶん天板上の高低差が出てしまった部分には何らかの手を加える必要がある。写真は前々回のブログで使用後余っていたステンレス用ボンドをシンク台の縁に塗っているのがわかるだろう。

 

コンロ天板のサイドガードからシンク天板のキワまでを何らかの形で覆う必要があったが、この立ち上がりには余っていた石膏ボードを使用。

 

シンク側からすれば横の開いた空間を塞ぐこととなり、コンロ側からすれば不燃材料である石膏ボードを貼ることで安全性を高めるという、双方にとってメリットのある対応ではなかろうかと思う。

 

ステンレスの縁にビスを打つ必要があったため、まずは鉄用ドリルで下穴を開けてからビスを揉んでいる。こういう場合、以前の作者であれば石膏ボード用のビスを使用していたのだが、少し前に在庫を切らしてしまい、そこからは新規購入をせず通常のビスを使っている。

 

ここまでの準備を経て、ようやく裏面の装飾に入ることにした。いきなり完成に近い写真を載せているが、今回の造作はこんな感じである。見ての通り、この装飾には全て端材だけを組み合わせてみた。

 

何の端材かというと、この部屋の床張りにも使用した根太レスフローリングの切れ端で、囲炉裏の間の床、玄関の床、本棚の造作により大量に出ていた。厚みが30ミリあってしっかりした材だが、このまま利用機会がなければ囲炉裏の燃料になるくらいしか用途がなく、それに使うには惜しい材であったのだ。

 

ご覧のように、それぞれ長さの違う材を不揃いに並べることで却って素材が際立てばという狙いもあるが、ただ単にモッサリした仕上がりになっているかもしれない。

 

ちなみに、端材といえどこの周囲全てを埋め尽くすのは結構な量が必要で、終盤に至ってギリギリ在庫が足りなくなってしまったのだが、これを貼るためだけに新品を使うのは違う気がしたため、コンロ台のバックガードの裏の部分だけは違う素材(幅広の破風板の余りもの)を使っている。

 

実は作業開始前までは、これら個々の端材と端材の間に敢えて少しだけ隙間を作るという演出を考えていたのだが、それをしてしまうと隙間の塗装が大変になることや、完成後の掃除を考えたりした結果、ボツとなった。

 

下地のベニヤをブラック塗装していたのはその隙間から見えることを意識してのことだったが、隙間がない以上、ほとんど無駄に近い作業だったということになる。DIYをしていると、こんな感じで実際に直前の閃きや居直り等でプラン変更ということはよくある。

 

以上で外壁の造作は終了。残すところ塗装ということになるが、その前に先ほど立ち上げた石膏ボード壁の仕上げ塗りをしておきたい。

 

この壁の仕上げには、以前この囲炉裏の間の壁塗りで使用したカラー漆喰(その時の記事はこちら)が大量に(バケツ2杯分ほど)余っていたため、それを使用。

 

漆喰という素材は便利なもので、この4年半ほど前に作った材料でも適度な水分さえ含ませていれば、使用に全く支障がないということである。一見、この程度の面積の作業は面倒のように思えるが、時間の経ったバケツの漆喰を全て練り直しなどせずとも、使う分だけレンガゴテなどでかき混ぜるだけで充分だ。

 

結局使うことになるアイテムはレンガゴテ、仕上げゴテ、手板くらいのもので、使用後はちょろっと洗うだけで良い。

 

ということで、ひとまとめに作業ができる状態にしておいたため、コンロ台の反対側にもサイドガードとして同様の処置をしたのが最後の写真。

 

こちら側に関しては、このキッチン作業の最初の頃のブログで端っこをカットしたのを覚えている方もいるだろう。そのままにしておいては怪我のリスクもあるため、壁を周囲のバックガードと同等の高さに立ち上げておいた。

 

つまりこちら側も、外側から順に仕上げの根太レスフローリング、ベニヤ板、石膏ボードを立ち上げておいて、そこにカラー漆喰を塗っている。

 

この造作に関しては、この形に決定する前の段階では、似たようなイメージのテラコッタ調のレンガか、若しくは無骨な感じのクラシックレンガなどを積み上げて固定する案もあったりしたのだが、結局コストと手間のことを優先してこのような形で仕上げということになった。

 

ここ最近、コストと手間を優先させることが多い気がして、少し自省が必要と思う今日この頃である。

続きを読む≫ 2026/01/20 19:27:20

キッチンの大枠が完成し、床への固定までが終わっている。順序としてはここから台の仕上げに向かうのが筋かもしれないのだが、少しでも効率的にDIYを進めるため、台の四方がオープンである間に設備周りの作業を行っておくことにした。

 

冒頭の写真はまず最初にガス周りの設置からやってしまおうと開けた穴を撮ったもので、実はこのガス台に置くことになるコンロは、現住宅に引っ越し前から使用していた年季ものだったりする。

 

安芸高田市には都市ガスが通っていないため、コンロもプロパン専用のものを購入する必要があり、東京からこちらに引っ越すと同時に購入して使い続けたものだが、現住宅でも使うことになるだろうと保管し続けてきた。

 

それがようやく使えるところまできたというところに、今回の作業のクライマックス感を想う作者だったりする。写真の穴は、そのコンロに接続するガスホースが通る程度のもので、実際にガスのコックをつけるのは台の内側ということになる。

 

それらが接続された状態を撮ったのが右の写真で、作者の予想以上にちゃんとしたコックをつけてもらった。

 

今回、この納屋までガス管を引いてもらうところからコックを設置するところまで、母家で使用しているガスと同じ会社に頼んだのだが、実は当時の契約で、母家から納屋に管を延長して納屋のガスコンロに接続するまでをひとまとめにした内容にしておいたため、今回の作業に関しては全て無料ということになる。

 

正確に言えば、ここまでの作業無料を条件に当時10年契約を結んでおり、そもそも競合他社に差もないことから実質選択の余地はほとんどないのだが、都市ガスよりははるかに高額なガス料金(とはいっても基本料金を上回ることはこれまでなかったが)を支払い続けてきた。

 

写真を見てもわかると思うが、このガス管は床に穴を開けて床下から引いてきた形になっており、以前母家から納屋への地中配管を進めたときの記事にも少し痕跡を残している。

 

作者のこだわりもあって、母家のコンロはIHではなくガスを使用しているのだが、使用しているガスはその一点のみで、配管もシンプルなものだった(それがわかる記事はこちら)。要はプロパンボンベ、計器メーター、母家コンロという一本道だ。

 

だが、今回こちら側にもコンロを設けるということで、母家にある計器メーターから管を分岐させ、地中を通す埋設配管をしながら納屋の床下までもってきた。地中から床下へは納屋の基礎に穴を開けて通している。

 

兎にも角にも、これでコンロ台の方は設備の設置が完了した。

 

となると次はシンク台の方の設備周りであるが、左の写真の通り、こちらはステンレストップの2箇所に穴開け加工をし、そこに水栓を固定していく。

 

このブログの読者であれば疑問はもたないかもしれないが、なぜ水栓が2つ必要かというと、山水用と市水用で分けておく方がメリットが大きいからである。

 

食材を扱う場であり、衛生的に気をつけたいものを洗う場合や、最終的に飲用となったり調理用に使用するときは市水道を使う。反対に洗い物だったりその他の用途には山水を使うことで、水道使用量を減らす。

 

ちなみに、こちらの納屋にも温水を通しているが、それはここの山水との混合栓に接続しているのみで、その他この納屋では温水を設置していない。

 

さて、本来は順序が逆かもしれないが、水栓の他で必須の設備といえば右の写真のものが挙げられるだろう。これはシンク内の水を排水管に送るための排水トラップと呼ばれるもの。

 

あまりにも古すぎるシンクでなければ、だいたいこのタイプの排水トラップを設置していると思うが、これの便利な点として接続する配管の位置に融通が利くということがある。

 

通常トラップというとS字トラップを連想すると思うが、要はSの字になっている管の中に常に水が満たされていることによって、下水からの匂いが逆流することを防ぐそのシステムを、この少し膨らんでいる中に一体化したのがこの排水トラップというアイテムだ。

 

それを固定したら最後の確認作業として、実際に水を流して機能を果たしているかを確認する。作者が一つ不安だったのが、このシンクがあまりに古いため(数十年前の設備)、どこかで不具合が発生するのではないかという気持ちがぬぐい切れなかったことである。

 

ここで確認しておきたいのは排水トラップに関するトラブルだけではなく、設置した水栓にも不具合がないかどうかを念入りにチェックしておきたい。今回取り付けたのは、上水用には2000円しないほどの安価な商品。反対に、山水用には1万円以上する有名メーカーの商品を採用。

 

だがここで一つ痛恨のトラブルが発生してしまう。水栓の方は何ら問題なく使用できているのだが、排水トラップの裏側から盛大な水漏れが発覚。

 

写真は一度濡れた箇所を拭き終わってから撮ったもので、これでは被害状況がよくわからないが、簡単に言うと、この写真にある範囲の大部分に水溜まりができるレベルだった。

 

前回のブログでもお伝えしたが、このキッチンは内側を簡易的なものに仕上げるべく、壁や床をちゃんと張っておらず、写真の通り薄ベニヤを置いただけの仕上げとしている。

 

それだけに水漏れに対する実被害というのは少ないが、排水トラップを付け替えたりアジャストさせようと努力してみたものの、水漏れは不可避と結論を出した。

 

通常、トラップとシンクの穴の間にはゴム製のパッキンを挟んで水止めをするのだが、この古い排水トラップに付属していたパッキンは劣化が進んでいて機能せず、かといって古い規格で代替品が存在するのを調べるのも大変で、あまり足止めを食らいたくない作者は途方に暮れてしまう。

 

ゆっくり時間をかけて解決に臨める状況であればまた違った結論を出したに違いないが、今回はすぐにでもここを使える状態にして次の作業に向かいたい一心から、最悪のヤッツケ仕事をしてしまった。

 

それは本来ゴムパッキンを挟むスペースに、シリコンコーキングをして対応するという、これをやると簡単に外せなくなる禁じ手のような方法で、今後もうこの排水トラップを外すような事態にならないことを祈るばかりだ。

 

そんな感じでキッチンの設備周りの設置が終了した。水栓と水道管の接続箇所にはそれぞれ逆止弁付きのボールバルブ(ハンドルを回して開閉するタイプ)を使ったが、それを中心に水道管をサドルバンドで添木に固定した。

 

最後の写真で市水道、山水、湯水と3種類の管が立ち上げた材に添えられているが、これら立ち上げた材は、この後背面側に板固定をする際にその背板の外側からビス固定して強度を得る。

 

これにてシンクの木工以外の作業は終了である。現時点で作者が一つ心配しているのは市水道として使用している水栓のことで、安価なものであるため故障を前提に考える必要があるのだが、止水栓の真下は作業スペースがかなり狭くなってしまっていることだ。

 

水道屋さんが使う狭いスペースで六角ナットを回す道具があればなんとかなるかもしれないが、作者も今は所持していない。この水栓を接続する際は余裕をもって壁のない裏側から行えたが、それでさえかなりストレスのかかる作業であった。

 

作者の心配が杞憂に終われば良いが。

続きを読む≫ 2026/01/17 17:18:17

前回のブログでキッチンの骨組みがあらかた完成した。今回はその土台にステンレストップを固定することをメインに紹介していこう。

 

早速だが、冒頭の写真がシンク側の天板を固定したもので、前回の骨組みに水性ステイン(ブラック)を簡単に二度塗りした状態の上からステンレストップをかぶせ、横穴からビス固定する形をとった。

 

ちなみに、特に触れてはいなかったが、前々回のブログで何故下の台を解体処分したのかというと、このブログフリークの方には言わずもがなだが、単純に作者がデザインなど気に入らなかったからである。

 

基本的にリノベの造作はほぼ木工にこだわってやってきたこともあり、ここもその方針を貫徹したい。

 

シンク側の構造が至ってシンプルだった半面、少し手間をかけることになったのがコンロ側の構造で、前回で骨組みの上に石膏ボードを固定したのだが、その上にステンレストップを固定しなければならない。

 

右の写真は天板裏側にステンレス専用ボンドを塗った状態を撮ったもの。ここらへんの作業は以前キッチンパネルを張ったとき(その時の記事はこちら)の応用みたいなもので、塗っているボンドが違うだけだ。

 

ボンドを塗っているところ以外にテープのようなものが貼ってあるが、これは仮止め用の両面テープで、ボンドが固着するまで天板が動かないよう用心のためにやった処置。

 

ただ、ここで少しだけ痛いミスを犯してしまった。両面テープを貼りすぎたせいと、ステンレス用ボンドが思いのほか強力だったこともあり、最初適当な位置に置いてからズラして位置確定しようと考えていた作者の期待を裏切り、最初に置いた位置から全く動かなくなってしまった。

 

写真をよくよく見るとわかると思うが、奥と手前で2センチ近く斜めにズレてしまっている。タテヨコだけズレるならまだしも、斜めにズレるということは縦側も横側も不格好なズレ方をしたということになる。

 

自分の不用意さを呪うしかないが、挽回不可能なレベルではなかったため、気を取り直して作業を進めていく。

 

2台とも天板固定が終了したら次に手をつけたのは、実際の配置通りに両者を置いて、そこに外面となるベニヤ板を固定することだった。今回の最終形でこのベニヤが見切れる箇所もあるため、最終的にはこれもブラック塗装を行うことになる。

 

少し苦労したのは、この2台の並べ方をこの時点では決定していなかったことで、よくよく見ないとわからないが、実は写真で右側のコンロ台の背面側には、骨組みの時点で真っ直ぐの箱型ではなく、上方で少し手前側にフカシた形になってしまった。

 

というのも、これを造った1年半前のときの構想で、このコンロ台の後ろ側(写真で見えている側)には折りたたみ式のミニ台をつけようという思惑があったのだが、並べて壁を造るにはかなり考えさせられる形になってしまっている。

 

シンクトップのバックガード(飛び散り防止の立ち上がり)があるため、背面のベニヤを骨組みよりも少し上側に大きくしてフタをしなければならなかったが、その部分の下地は写真のように廃材を活用してみた。

 

これらもステンレス用ボンドで固定しようかとも考えたが、骨組みの方で強固にビス固定できるため、ここは材の固定を簡単に斜めビス打ちだけで済ませている。

 

このような処置は隣のコンロ台の方にも同様に行い、写真に写っている背面側と側面(外側だけで、両内側には板張りをせず一繋がりのスペースを造った)のベニヤ板張りまでを完成させた。

 

外面の板の仮合わせが全て終わった後、全て塗装を済ませたらようやく本来の設置場所に台を運ぶ。まだシンク内側の仕上げ作業が待っているため、外面のベニヤ板はそれらが完成後に固定する。

 

母家のキッチンを床に固定したとき(その時の記事はこちら)もそうだったが、キッチンをゼロから造ってそれを床にビス固定するときがこの作業におけるクライマックスだろう。

 

床もそれぞれ愛着をこめて制作したものであり、そこにビス穴を開けるというのは取り返しのつかない一発勝負で、事前に検討をしているつもりでもいざやるとなると不安な気持ちになる。

 

およそDIY作業をしていると常に思うのが、いくら事前に熟考を重ねて自信をもって作成しても、時間を経たときにもっとこうするべきだったと気付くケースが極めて多いということだ。

 

こういう大型の作業をするにあたって、1日や2日そこら熟考したからといって、それは本当の熟考には当てはまらないというのが作者の体感で、半年や1年以上、折あるごとにそのことを考え続けた場合においてのみ、最初に気付かなかった違う視点を知ることができる。

 

そういう意味で、このキッチンというのは2年近く置き場所や構想を考え続けてきたため、完成後の後悔ポイントというのがあまりなく、結果的には良かった。

 

最後に、今回のキッチンでは、外側の見た目はそれなりに手を加えるつもりだが、内側に関してはほぼこの状態で仕上げということにする予定にしている。

 

本来であれば、母家のキッチンのときのように(その時の記事はこちら)内側に底張りをしようと思っていたのだが、時間と経費節約のため、しばらく薄ベニヤを底敷きして様子を見ることにした。

 

これでいけそうなら本決まりとし、中を開けたら骨組みと底敷きしかないような状態である。ヤッツケ仕事丸出しで嫌になるが、作者の心中は離れの倉庫を早く解体したい気持ちが大半を占めていたため、本当はキッチリ造作したいが仕方がない。

 

次回はシンクの備品を設置する様子をお伝えしようと思う。

続きを読む≫ 2026/01/15 17:24:15

およそ1年半ほど前にキッチンの作成を開始したものの、作者の怪我によって中断し、ようやく作業が再開されたのが前回のブログからの流れである。

 

冒頭の写真は、前回で磨きをかけたステンレストップで、今回囲炉裏の間に造るキッチンの天板となるものだ。注目して欲しいのは、中央よりやや左のほうにマジックで引かれた線で、これを基準にカットするところから今回の作業はスタートしていく。

 

できればあまりこういう加工はしたくないのだが、囲炉裏の間に設定したキッチンスペースはとにかく狭く、こういった作業台もギリギリまでミニマムにする必要があった。

 

ステンレストップ自体は厚さのあるものではなく、カット自体は鉄切りグラインダーであっという間に終わる。ただ気をつけなければいけないのは、カット面のバリがギザギザで危険であるということ。

 

切り方にもよるが、無造作にカットしてしまうとちょっとしたノコギリのように鋭利なものになるため、カット後はすぐにディスクの面の部分でバリ取りをおこなっておくことを忘れないようにしたい。

 

厚さ1ミリ程度のステンレス板のカット面に対し、上から斜めに当て、下からも斜めに当て、真横から当て、最後に鋭利な角がないよう全体を円く包むようにディスクで削り、手を這わせても簡単には切れないようにしておく。

 

今回のキッチンの設計ではこのカット面がむき出しになることがないようにしているが、それでもこのくらいの用心はしておいた方が良い。

 

シンクの天板が無事完成したので次は骨組みの制作にとりかかる。以前やった母家のキッチンのとき(その時の記事はこちら)とは違い、今回のものはシンプルな箱型にした。

 

周知の通り、シンプルな箱型キッチンを避けたがる傾向のある作者がそれを受け入れた理由は、天板があまり大きくなく融通が利きにくいということもあるが、一番の理由は手数と時間を惜しんだというのが本当のところ。結果的に完成後多少の後悔がなかったでもないが、写真のような単純な箱を造っている。

 

天板は2枚用意しており、片方がシンク付き、もう片方がコンロ用という形で、2枚を1列に繋げてアイランドキッチンのようにする。写真の骨組みはシンク付きのほうで、こちらはより単純な構造だ。

 

骨組みは適当な強度があれば良しとして余り物の40角材を使用。この細い骨組みでは接合部の弱さが欠点となるため、各部をL字金具で補強した。金物は20枚で2500円程度の格安品だが、それなりに頑丈なものをチョイス。

 

骨組みを造った後は天板と組み合わせ、仮配置をしてみる。今回の造作は内部をざっとしたもので済ませることにしており、この状態の外側に板を張り付けて概ね終わらせようと考えている。

 

気をつけるべきポイントとしては、コンロの位置確認である。奥の方の一段下がった天板上にコンロを置くことになるが、その左手前にはどうしてもカットできない柱があり、横には段差を埋める小壁が立つ予定で、かつ上方にはすぐ梁が交差しているなど、適切な離隔距離を考えておかなければならない。

 

それをしておかなければ完成後、消防の検査が入った際に指導が入って全部を造り替えということも有り得る、見過ごしてはいけない重要ポイントとなる。

 

と、ここまでが約1年半前にやっていた作業の報告となる。そしてここからが作業を再開してからのものになるが、左の写真をご覧になればわかる通り、作業場所を離れの倉庫内に移してから行うことにした。

 

というのも、完成が近づくにつれ囲炉裏の間の床養生を外したくなり、そのためには全ての木工作業を別場所でやる必要が出てきたからで、倉庫解体までの一連の作業の中にこれも組み込んで計画を立ててきたことがここにも絡んできている。

 

こちらの骨組みはコンロ台の方で、シンク台のものとは違い天板補強用の材を数本組み合わせている。補強が必要な理由は、シンク用と比べてより重量のあるものを置く必要があることと、耐熱性のボードを下地にすることからそれが折れないような細かい骨組みにする必要があった。

 

耐熱性のボードというと、簡単に手に入るのは石膏ボードやケイカル板であるが、そのどちらも横からの衝撃に極めて弱く、すぐに折れたり穴が開いたりするため、壁のように縦に設置する分には良いが、床のように横に設置するには向いていない。

 

そのためのひと手間を加える必要があったのが右の写真でわかるだろう。ちなみに、これに使用したのも全て余り物の合板である。有り体に言うと、この余り物合板の大きさや形に沿うように先ほどの骨組みを造っていった。

 

そして上に置く天板は、本当であればケイカル板などのより耐熱性の高いものが理想であるが、ここも余り物の出番ということになる。最後の写真で台の上に置いているのはもう何年も保管し続けていた石膏ボードの切れ端で、なまじっか大きかっただけに保管場所が限られていたものだ。

 

古民家でDIY作業をするというのは、例えば賃貸マンションなどでやるというのとは違い、ある程度資材の置き場所には困らないというのが前提だが、それでもこういったそこそこの大きさのものを数年保管しておくのは負担にならないはずがなく、こうやって無事使い切ったときはかなりの安堵感がある。

 

次回は骨組みの完成までをお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2026/01/14 10:24:14

ついに最後の大型木工作業に着手できる。

 

納屋の屋内作業で残っていることはあとわずかだが、今回からの作業が終わってしまえば、ようやく一つの到達点としていたものに届く。こまかい木工や外構などはまだまだ手がついていないが、ここを乗り切りさえすれば、もう作業前に気合を入れて臨むというような類の作業は屋外にしか残っていない。

 

今回のミッションはタイトルの通り、囲炉裏の間にキッチンを据えることである。作者が掲げている納屋の作業テーマの一つとして、極力あるもの(あったもの)や残りものを使う、新しいものだけで構成しない、ということがあった。

 

これまでやってきた納屋での作業をおおまかに言うと、囲炉裏の間と玄関立ち上がりの床張り、本棚、物入れ、囲炉裏、トイレ、事務部屋、客間、階段、屋根裏の化粧、電気周り、水回り、壁塗り、梯子などであろうか。

 

こうやって見直してみると、その作者のテーマを実行していることが目立っては少ない。実際には各種の古建具や梯子、電気線の一部や土壁材などでは成果を上げているが、もともと使われていた木材や設備器具、電材などはあまりに古すぎて、今後の耐久性を考えるととても使えないようなものばかりだった。

 

だがこのキッチンはそのテーマを思い切り具現化できそうで、最終的にはかなりの部分を新規購入せずに作成できたのではないかと思う。

 

では早速その内容をお伝えしていこう。冒頭の写真が何か、見覚えのある方がいればかなりのこのブログフリークだと疑わないが、これは旧母家で使われていたキッチン(解体後)だ。

 

今となっては過去の写真にわずかに写りこんでいるくらいでしか確認ができない(こちら)が、この写真の場所には冒頭の写真のシンク台をはじめ、計3台のステンレストップがL字型に配置されており、時代こそ違うが、現代でもよく見るような機能的なものであった。

 

作者がこのシンク台で再利用しようと考えているのは天板であるステンレストップのみで、それ以外の下の台は全て処分することにしている。

 

処分、とはいっても、このシンクを形成している台は全てステンレスと鉄で構成されている。一般的な家屋やマンションなどに設置されているキッチンは、大抵が木質ボードなどで形成され、その上に化粧ボードやパネル、クロスなどが貼られているものが多いと思う。

 

このキッチンは、土間の上に直接設置されているものだけあって、湿気に強い材質のものであることがマストだったためこのような造りになったと思料するが、作者にとってこれは歓迎すべきことだった。

 

天板を取り除いた状態のシンク台が計3つ、全ての重量は数十キロほどになる。これらは鉄クズ屋に持っていくことで数千円の収入になる。

 

どうしても前置きが長くなってしまう。本題に入るが、これら2枚の写真を見てステンレストップが汚いと思った方がいたとすれば、作者も全く同感である。もともと汚れが目立っていたものであったが、保管場所がなくずっと雨ざらしにしてきた結果がこの状態だ。

 

今回キッチンを造るにあたって、まず最初にこの汚れたステンレスを蘇らせることから初めていく。左の工具はそれをするためだけのもので、サイザルディスクをグラインダーに装着した状態を撮ったもの。

 

まずこれで大雑把に磨き、その後目の細かいフェルトディスクで仕上げを行うことにする。作者もこれを使うのが初めてで、どのような結果になるか全く想像がつかない。

 

正直に言うと、もしこれで上手くいかなかったら困っていただろうが、渋々新しいシンクを購入するか、ステンレストップを購入することになっていただろう。

 

もともとの天板がかなり汚れていたため、上手くいくかどうかは半信半疑であったが、ある程度作業を進めた結果、右の写真の状態まで磨くことに成功する。

 

これを綺麗と見るか、今一つと見るか、作者的にはもう少し綺麗にできると考えていたが、やっていくうちにサイザルディスクの表面についた汚れが蓄積していき、磨くことでその蓄積した汚れを逆にステンレス表面につけてしまうような状態になってしまい、理想通りの状態に仕上げることができなかった。

 

作者が気に入らない点は、左の写真を見てわかる通り、ディスクの回転跡がクッキリと残ってしまっているところである。その中でも一部が白っぽく見えているところが、ディスクの汚れを塗ることになってしまった部分だ。

 

ちなみに、サイザルディスクで金属板を研磨する場合、それ単体では行わず、研磨剤をディスクに塗布してから実施する。研磨剤は、先ほどのサイザルディスクの写真にも載っているもので、今回はこれを使ったのだが、結果を考えると研磨剤の選択(種類がたくさんある)や使い方を間違ってしまったのかもしれない。

 

ただ、この後ある程度試行錯誤しながらさらに研磨し、フェルトディスクで仕上げたりすることで、もう少し見栄えが向上する出来栄えにはなった。それはこのキッチンを再生したときの写真でご確認いただければと思う。

 

最後に、次の写真はステンレストップを研磨後にシンク台から分離し、残った鉄くずの残骸の一部となる。このシンク台は、細かい部品の端々に至るまで全て金属製品が使われており、写真に写っているもの全て余すところなく換金できた。

 

これと同様の残骸が約10倍ほど出ており、それら残骸は離れの倉庫を解体する際にまとめて鉄クズとして業者に持っていった。各パーツにバラすのに多少労力を必要としたが、最終的には報われるため、それらの作業も楽しい。

 

最後にお伝えすることではないかもしれないが、この研磨作業を行ったのは実は1年半ほど前のことである。キッチン制作の要となる天板を再利用できるかどうか、結果を早々に知っておきたかったし、当時は当時でそのままキッチン制作まで一気に作業を進めるつもりでもいた。

 

だがちょうどそれらの作業をしている最中、作者が仕事中に不幸な怪我を負ってしまうこととなり(頸椎と腰椎が同時にヘルニアとなり、今でも療養中)、作業がいったんストップしてしまうこととなる。

 

怪我の状態は今でも思わしくないが、当時はとても作業を継続できる精神状況でもなかったため、全て途中で放置してあり、作業再開後は本当に必要に追われた母家のことから再開した。

 

また作業的にもキッチンは考えることが多いため、その後もなんとなく作業を避け続けてきた結果、倉庫解体という必要に迫られるまで重い腰を上げられなかったが、これでようやく前に進むことができる。

 

今後の作業進捗を楽しみにお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2026/01/10 23:50:10

離れの倉庫解体に向けて倉庫内で行いたい作業を急ピッチで進めている。今回はタイトルの通り客間にエアコンを設置したときの報告なのだが、なぜこれが倉庫内作業と関係するのかという疑問には、この記事の最後あたりをご覧いただければわかると思う。

 

これまで母家で2台のエアコンを設置してきたが、作者はエアコン設置に関してDIYをする意思があまりない。理由は過去の記事にも書いている(こちらを参照)ため、気になる方はご覧いただくとして、今回もこれまでどおり業者にやってもらった。

 

一般的にエアコンを設置するとなった場合、大手量販店で購入してセットで取り付けてもらう、いわゆる材工(材料と工賃込)という方法がほとんどであるため、エアコンをつけるだけの工賃というのはよくわからない部分かもしれない。

 

作者はこれまで全て土壁にエアコンを設置してきたのだが、事前の準備を全てやった上で業者を呼び、ただ室内機と室外機を繋ぐだけの作業をお願いしてきた。それだけの作業で業者への支払いはだいたい2万円前後というのが相場である。

 

余談はさておき、今回はこれまでと少し勝手が違う部分があり、屋外の地面上に室外機を置くような簡単な作業ではない。2階に設置するエアコンの室外機の置き場所は大きく分けて2つあり、1つは1階まで管をつないで地面上に置く方法、今回作者がやろうとしているのは2つ目の方法で、屋根の上に置くというものだ。

 

だいたいにおいて室外機への管の長さが伸びるほどトラブルが生じやすく、また生じたときの手間やコストも大きくなるため、作者的には屋根の上一択で、そこは悩まなかった。

 

冒頭の写真は今回屋根上作業における初の試みを撮ったもので、屋根の上に足場板を掛けているのがわかるだろう。写真は2階の客間窓から見下ろして撮っているため、少し絵面がわかりにくいかもしれない。

 

これは、以前屋根修繕を業者に頼んだ際(その時の記事はこちら)に屋根屋さんが使っているのを見、一目惚れして即購入しておいた瓦用資材止めという金具を瓦の要所要所に引っ掛け、それに足場板を掛けただけのもの。

 

原理は簡単で設置も簡単だが、人の命を預けるに足るレベルの頑丈さであることにはほとほと感心する。作者はこれまで屋根の上で作業する際には、柱に固定した貫抜にハーネスをつけてやってきたのだが、それによって身体は保証されるものの、作業性はあまりよくなかった。

 

つまり、この屋根の上でやる作業というと、そのほとんどが柱梁塗装か漆喰壁塗りしかなく、高い位置の作業で足を踏ん張る必要があるときなどのとっかかりが存在せず、作業の質を落とさざるを得ない。

 

ところがこれがあるだけで作業効率はぐんとアップする。今回は急ぎの依頼だったためいつもと違う電気屋さんに頼んだのだが、電気屋さんも絶賛で、是非購入するというほどだった。

 

さて、まず最初に足場のことから話を始めてしまったが、今回のエアコン設置において最も難易度が高いと思われるのが、室外機の置き方ということであろう。作者がとった方法が右の写真のもので、これは室外機を屋根の上に置くための金具を設置した状態を撮ったものである。

 

ご覧のように、傾斜がかかっている屋根の上に水平な台を造るのを目的とするもので、この上に十数キロもある室外機を乗せることになる。2階以上の階において室外機を設置する際、このように屋根の上に直接置く方法もあるが、もう一つ、壁掛け式といって柱に台を組んで壁に直接つけるような方法もあって悩むかもしれない。

 

今回作者もこれを初めて導入したのだが、こちらを選んだ理由としては、壁掛け式は室内騒音との闘いになるということと、構造が簡単で案外丈夫そうだということで決めた。

 

左の写真はこの屋根置き金具(架台)を固定するための杭となるものを撮ったのだが、室外機を含めた全体を、この杭だけで支えることになる。これと架台の端にある穴に番線を何重にもして結び、それだけで固定は完了である。

 

そのため、室外機を乗せていない現時点での金具は、番線の長さの範囲内で簡単に動く状態だ。少し怖い気もするが、これは重量のある室外機を置くことで簡単には動かなくなり、寧ろ全く動かない頑丈な構造にしている方が、地震がきたとき等のダメージが大きくなるかもと想像した。

 

実際に室外機を置いて状態を見てみたが、この架台に置いただけでも地震等災害がなければ充分に動かない状態をキープできている。ただ、さすがにこれだけでは心もとないため、架台にはいくつか穴が開けられており、室外機を置いたときの脚の部分にある穴と架台をボルトで固定出来るようになっている。

 

この写真の段階ではまだ電気屋さんを呼んでおらず、あくまで事前準備の段階であり、軽く仮固定だけして作業を終えた。それにしても、この全体的な見た目の悪さはどうであろう。ある程度見栄えにこだわりたい作者にとってこれは許せないレベルで、何とか対策を考えなければならない。

 

そこで結論として出たのが、この室外機全体を目立たなくするための囲いを造る、ということだ。冒頭で出た疑問、エアコンに倉庫内作業が必要なのかという答えの一つはこの囲いの加工ということにあった。

 

だが倉庫内作業が必要だったのはそれだけではない。左の写真の室内機下地も加工が必要だったもので、それらの木材加工と塗装は全て倉庫内で効率的に作業している。

 

ちなみに、この写真の位置取りについてだが、客間に入って正面の右上の位置にエアコンを設置することにしており、配管は室内機本体の横に出す形をとることにした。

 

これも迷いに迷って決めたことなのだが、エアコンの位置と向きは、熱効率や欠損率よりも部屋全体に空気が行きわたるということを重視しており、室外機の位置については、外観のバランスよりも、窓を開けて風景を見た際、どの位置に置くのがより風景を楽しめるか(見たいものの邪魔にならない)という点を重視して決めている。

 

そして、今回この部屋につけることにしたエアコンは母家で使っているような200ボルトではなく、100ボルトのもの、それもいつもの電気屋さんと相談し、2.8kwのモデルをチョイス。

 

正直、この部屋こそもっとパワーのあるタイプを設置したいのだが、現状の電力ではそれが限界だろうという結論に達した。これ以上の電力を要求するとアンペアを上げなければならず、そうすると電線から引っ張ってくる線を今より太いものに交換するという大袈裟な工事になってしまう。

 

恐らく、真冬の最も寒い時期、このパワーのエアコンだけではまかなえず、他の防寒設備(コタツや電気ストーブ)が必要となりそうで、更なる出費を覚悟した。

 

少し話がそれたが、100ボルトのエアコンであるため、通常使うようなコンセントを用意。このエアコンだけのコンセントで良いため、一口コンセントでもよかったのだが、夏用の扇風機を固定する可能性も踏まえてダブルコンセントを設置したのが右の写真だ。

 

なるべく目立たないような外観にしたつもりだが、却って目立っているかもしれない。左上の方に伸びている電気線はアース用のもので、こちらは室内機本体と直接繋ぐことを意識して用意しておいたが、室内機のアース先端は本体の左側(この写真で向かって右)のほうにあり、この準備では長さが足りなかったことは反省材料だろう。

 

そこまで準備してから電気屋さんを呼んでおり、あとは来てもらって室内機の電気線、冷媒管、ドレンホースを一口にまとめてもらい、部屋に開けた穴に通して室外機に繋げてもらえばおおよそのエアコン設置作業は終了する。

 

電気屋さんにやってもらうのはたったこれだけの作業であるため、2時間程度で終わるのだが、準備にかかる時間は塗装作業を除いて半日から一日がかりであった。

 

左の写真は室内機と室外機を接続後、ホース類をまとめたものが見苦しくないようカバーで保護した状態を撮った。ホースの下の方までカバーできておらず、このままでは不格好だが、この後これらは囲いで包むため目立たなくなるはずである。

 

それら全ての作業が終わったのが最後の写真だが、作者が想定していたよりも室外機全体をカバーできていないように感じたため、最終的にはこの囲いの範囲を下の方に伸ばし、側面の空間が開いているところにも目隠しとなるように板材を配置した。

 

あいにく手元にその手入れ後の写真がなく、こちらを掲載した次第だが、作者以外の人にとってはそこまで重要なことではないだろうと思う。

 

これにて納屋2階の客間へのエアコン設置は完了した。次回からはキッチン制作の様子を紹介していく。

続きを読む≫ 2026/01/08 17:26:08

前回、前々回と倉庫解体からは一見関係のなさそうな作業を続けてきた。それも全て今回の作業をするために必要な作業だったからで、屋根裏の化粧と銘打ったが、要は見た目を良くする加工をする行う。

 

雨どい設置を先にやったのには理由があり、今回報告する化粧加工をした後では雨どいの金具の固定が出来なくなるためであった。このあたりの機微はDIYを始めたときからずっと言い続けていることで、目的に辿りつくまで迂遠な作業を強いらてきた(もちろん、全て必要な作業であることに変わりはない)。

 

そのおかげでようやく屋根裏の加工ができることとなったが、冒頭の写真はまず最初にビフォー状態を撮っておいたものだ。このような感じで、最初は何ら通常の屋根裏と変わらないような状態といえる。

 

ここの化粧をする目的として、経年劣化により見た目が汚らしいということが大半だが、それとは別に安全性に配慮しておきたいという狙いもあった。

 

写真からはあまりわからないかもしれないが、この屋根裏、正確には瓦を支える野地板の裏からは、瓦を留めるために無数の古釘がむき出しになっている。高さ的に地上から2メートル前後ほど頭上になり、我々が普通に使うぶんには何の問題もない。

 

実際、古民家(特に造りがチープなもの)にはこの手の屋根裏がかなり多く、日本人には珍しいものではないが、例えば大柄の外国人などが使う場合、最悪のケースとして考えておきたいのが脳天に釘が刺さってしまうことである。

 

この写真の場所は雨よけとしての屋根が設けられている場所で、懐が深いぶん、先端のほうは高さもかなり低くなっており、そういうリスクも考えておきたかった。これには作者が高い位置の作業中、何度となく釘が頭に刺さってしまうことがあったからだ。

 

前置きが長くなったが、それらを理由に今回この屋根裏に化粧加工を施そうと思うに至った。問題はどのような化粧をするかということだったが、コスパなども考えた結果、以前囲炉裏の間の天井にも使った(その時の記事はこちら)すだれを使うことに決定。

 

決定に際して迷ったのは、板張りにするかすだれ張りにするかということだったが、労力とコスパを考えた結果こちらが有力であった。板張りにすると化粧塗装が欠かせなくなるため、それらの労力を考慮したというのが正しい。

 

右の写真が使うことになるすだれだが、これは一部に黒丸竹を使ったいぶしすだれという商品だ。囲炉裏の間に使ったものとほぼ同じもので同時期に購入したものだが、88センチ幅のものが軒裏の幅に対してちょうど良く、できるだけ長いもの(写真のものは280センチ)を使う。

 

この余り物を購入したのはコロナ以前であり、この280センチのものが税込みで600円弱であった。だが今回の作業では余り物だけでは数が足りず、補充分を購入したのだが、その価格は税込みで1100円ほど。

 

今、ほとんど全ての物価が上がっているのは周知の事実だが、作者の肌感覚では大抵の商品がおよそ1.5倍くらいの値上げとなっている。そんな中でこの値上げ幅はなかなか気持ち的に受け入れがたく、今回の作業を断念しようかとも考えたくらいだ。

 

ともあれ、必要分は購入してきたため早速作業にとりかかる。理想的なのはこの商品をそのままカットすることなく利用することだが、屋根裏の形状がそれを許さなかった。

 

左の写真は必要な幅に合わせてすだれをカットしているときのもので、全部で10個以上のすだれを全て綺麗にカットするには慣れが必要で、最初は試験的にハサミを使って試している。

 

最終的に慣れてくると作業効率を考えるようになり、一本のすだれを厚さ5センチ程度に収まるよう綺麗に丸めておいて、一気に丸ノコでカットするようになった。

 

それらを張り付けてみたのが右の写真。それなりに苦労したが、見栄えは格段に良くなったのではないかと思う。

 

一つだけ痛恨の極みだったことがあり、このすだれは全て黒く塗装した桟木材で固定している(両側に挟むようにして配置)のだが、写真でいうと奥の方にその桟木が一直線になっていない箇所があるのがわかるだろうか。

 

ここのすだれは奥の側から張り付けていったのだが、手前に向かうにつれて屋根の出幅(正確には屋根を支える梁からの出幅)が短くなっているのは盲点だった。

 

すだれは全て同じ長さでカットしてしまっていたため、当然のことながら手前に近づけば幅が長すぎることになってしまう。最初はそれを誤魔化しながらやっていたのだが、ここの桟木がズレているところでどうにもならなくなり、修正を余儀なくされたということになる。

 

作者の身体的にも、頸椎椎間板ヘルニアを患った身でもあり、あまり首を上を向き続ける作業を避けたい気持ちが強く、気付いたところでやり直しができるコンディションではなかったため、泣く泣くこのような形に軌道修正した。

 

この桟木がズレたところからすだれの幅も5センチ程度短くしたのだが、そのあたりも近くでよくよく見るとわかるかもしれない。

 

また、作者の気持ち的には玄関側(西面)の屋根だけで終わらせたかったのだが、やはり一面やって他はそのままというのは見た目的にも良くないため、渋々ではあるが南面、東面も同様の処理をしていくことにする。

 

まずは南面だが、ここが今回の加工作業で最も短い面であり、先ほどの西面作業をやった後ではかなりスムーズに進み、2時間ほどで終了した。

 

ここまでの報告で、なんでこの作業に離れの倉庫が関係しているのか疑問に思った方がいるかもしれない。この作業において倉庫が必要だったのは、桟木の塗装を行う必要があったからである。

 

西面、南面、東面、合わせて100メートルほどの桟木が必要で、簡単に考えただけで2メートル材50本分を全面塗装しなければならなかった。これを屋内外だけで乾燥までやるのは難しく、そのスペースは倉庫でやるのが最も合理的であった。

 

ここまで塗装に関しては何度もお伝えする機会を得ていたため、何度も紹介するようなことはしないが、それらの成果がこのすだれを自然な形で固定できている要因であることはお伝えしておきたい。

 

素人の仕事であり、綺麗な一直線に固定するのは恐ろしく難しい。写真で見てわかる通り、このくらい歪んでしまっても個人的にはよくやったと満足している。

 

ちなみに、この右の写真は川側にあたる東面だが、手前の左側に一部すだれが付いていない部分があるのがわかるだろうか。ここにも当然すだれを付ける予定だが、上述の通りすだれ自身が値上がりしており、ギリギリ分しか用意していなかった。

 

この一間分であればあと1000円分の投資で済む。いずれそれはやるとして、この周辺はまだ漆喰仕上げ塗りや、柱梁の耐久性を上げる塗装も行っておらず、その後に固定するということでも良いだろうと判断。

 

そんな感じで屋根裏の化粧加工が完成した。最後の写真は仕上げ方に最も悩ませられた角の部分である。

 

難しかったのは、すだれを斜めに切ったときに形を維持することができないことで、当然ながらすだれは要所要所を紐で結ぶことで竹同士を固定させており、その結び目を最低2箇所以上確保しておかないと形を維持できない。

 

この角の仕舞い方を見るとすぐにわかるだろうが、先端に至るまですだれの形を維持できず、ここらへんも素人仕事であるといえるだろう。もちろん、手間と時間をかければこの程度はクリアできるのだろうが、そのどちらも惜しんだ結果がこれで、妥協の産物といえる。

 

以上で屋根裏の化粧加工は終了だ。次回は2階の客間にエアコンを設置したときのことを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2026/01/05 21:27:05

雨どいの設置を続けている。冒頭の写真は、雨どいの仮設置が終わった段階で集水器(漏斗)を仮ハメしたところを撮ったもので、これを設置するところが今回の雨どいの最も低い部分ということになる。

 

作者が使っているのはパナソニックのアイアンという商品で、業界シェア上位のものだ。特にこの商品が良いと思って購入したわけではなく、近場のホームセンターにこれ以外の取り扱いがなかったことが選んだ理由。

 

ただ、かなり高価な商品だけあって、品質は折り紙付きといえる。ここで注目したいのはそういったブランド面ではなく、雨どいと集水器を固定するための受けの部分で、メーカー独自の色が出るところ。

 

写真では集水器のほうにカギ状のフックみたいなのが両サイドについているのがわかると思う。この部分を雨どいの両端であるコブ状の部分に噛ませるようにすることでジャストフィットし、集水器が落ちなくなるという状態を作ることができる。

 

それに両側から差し込む形をとったのが右の写真。この時点では固定が終わっているのは雨どいの受け金具だけで、雨どい自体はまだ固定せずにいるが、よほどの動かし方をしない限り、この集水器が落ちることはもうない。

 

さらに補足しておくと、前回のブログで設置してきた雨どいはこの写真では左側のものになり、今回新たに設置したのが右側のものになるのだが、通常、雨どいを設置するときの下り勾配の終着点の形はこういうものになる。

 

普段よくこういう部分を注視していない方はわからないかもしれないが、終着点というと、ストレートに考える人は片側からだけ雨どいがあれば成立すると考えてもおかしくないかもしれない。

 

が、事実はこちらの写真のような状態で、瓦屋根の家のどの雨どいを見てもこのような形で終いを収めているはずである。理由は簡単で、屋根の端に片側だけのといで集水器に集めると、その下の竪樋の収め方が美しくなかったり、邪魔になったりする。

 

それだけだったら問題はなさそうだが、下り勾配が長ければ長いほど、雨どいと屋根の下端の距離が出来てしまうことや、屋根の造りによっては角の部分をわざとむくらせて(上側に反らせて)いるものがあったりと、細かいことを挙げればキリがない。

 

実際に作者も今回雨どいを設置してみて、見た目の問題さえなければ下り勾配の距離は短ければ短いほど良いということを再確認した。それについては後述する。

 

さて、左の写真は雨どいが集水器に入ってくる様子を上から見たもので、先ほどの説明通り、半丸型のといの両端にあるコブ状の突起が、集水器のカギ状の部分に挟まっているのがわかるだろう。

 

ただ、集水器本来の働きを考えたとき、この写真のように雨どいが内側に入っていたのではいささか入りすぎのような気もする。というのも、反対側からこれと同じだけ雨どいが入ってくると想像すると、水が落ちる部分の空間が狭くなってしまうように思えるからだ。

 

だがあまり雨どいが入る長さを短くしすぎると、それはそれで少しの負荷がかかっただけで抜け外れてしまうかもしれない。この、あちらを立てればこちらが立たず状態を解消する答えは身近にあった。

 

これまで作者は我が家の古い雨どいを修繕したり、位置の修正をしたり、掃除をしたりしてきたのだが、実はそれらをやりながらどのような仕組みで終いを収めているのかを見ていたのである。

 

古い集水器を上から見てみると、入ってきている雨どいの端をギザギザになるよう刻んでおり、それらを個々に下に折り曲げることによって全ての問題を解消していた。

 

つまり、入っている部分だけを折り曲げることによって抜け防止を図るとともに、それによって雨どいの入り過ぎ対応にもなっているという、目からウロコのようなプロの業であったが、今回は敢えて手間をかけずにこの写真のような状態で終いにしている。

 

散々説明しておいてなんだと思うかもしれないが、その理由は右の写真を見ていただくと理解できる思う。この写真が一応今回の雨どいの最終形を撮ったものだが、注目して欲しいのは、集水器から下に伸ばしている竪樋の位置関係だ。

 

まず、集水器の出口には通常のエルボ(角度がほぼ90度)とは違う、竪樋専用の105度エルボを使っている。古い集水器のものを見ると、このエルボは直接竪樋に接着剤固定をしているのだが、この最新式エルボはそうではなく、エルボについている引っ掛かり(突起状のもの)を集水器の穴に入れて回すだけという、DIYヤーにとって非常に助かる設計となっている。

 

この方式だと、接着剤がいらない上に、何度でもやり直しが利くといったメリットしかなく、およそデメリットとして考えられるのは接合部からの水漏れだが、集水器本体の穴の部分に工夫がされており、その心配すらない。

 

少し話が逸れたが、問題としているのはそこからエルボで下り勾配をとっていった竪樋が柱に当たり、下に向かう部分らへんである。通常、竪樋が下ってきて柱に当たる際、柱の外ヅラにデンデンと呼ばれる(写真はこちら)竪樋を固定する金具を用意しておき、そこに固定する。

 

だがこの写真を見るとわかる通り、今回ここの収め方に関してはそういう収め方をせず、ただ単に柱にピッタリと付き添うような形で収めようとしている。理由は簡単で、この東側の幅狭なところには将来的にウッドデッキを造りたいと考えており、人が通ることになるスペースを少しでも確保したい思惑があった。

 

ただ、このやり方が功を奏するかどうか、この時点では判断できず、将来的にここの収め方は変わる可能性も含んでおり、そうなった場合に変更が利くような収め方をしたかったため、雨どいの端をカットする処理はいったん見合わせたというわけだ。

 

それらを全体像として見た写真が左のもの。説明の通り、この崖に至るまでの狭いスペースの中にウッドデッキ的なものを造りたいのだが、木材を守る観点から、屋根の出幅以上のデッキにはしたくない。

 

となると、そこに向けて人が出入りすることを想定したとき、ここの竪樋がどうしても邪魔になってしまう。そのことがウッドデッキ構想を頭に思い描いた時からの作者の懸念事項であり、考察を後回しにしてきたことでもあった。

 

竪樋がこの位置で確定できるのであればそれが最もベターな方法であり、今後これで確定してもいいかということを常に想像しながらデッキ構築作業について考えていくことになるだろう。

 

ちなみに、そちらとは反対側の竪樋の収め方は右の写真の通りである。前述した通り、雨どいの下り勾配を極力短くできる位置を検討した結果、この位置に竪樋を設置することとした。

 

通常であれば、正面から見たときのバランスや水の流れを考えたとき、こちらの竪樋も建物の端、つまりこの写真でいうと一番右の柱の部分に設置するのがベストであろう。

 

その通常案は確かにその通りだと思うのだが、この部分に至っては作者なりの思惑があり、デメリットよりもメリットの方が大きいと判断したため、この位置に決定している。

 

そのメリットは大きく3つあり、1つは繰り返しになるが雨どいの下り勾配を短くできること、2つ目はこれも繰り返しとなるが、こちら側からの人の出入りを考えたとき竪樋が邪魔になること、そして3つ目は、実はこれが一番の理由かもしれないが、室内の窓から外を見る際に邪魔にならない位置であるということだった。

 

この3つ目は作者にとって重要で、要は窓が掛かっている柱沿いに竪樋を設置したくなかったということになる。そして話を遡らせると、こちらの竪樋を柱に固定しているのがでんでんという金具だ。

 

さらに、先ほどは説明しなかったが、下ってきた竪樋は通常であれば土中に埋設し、そのまま石垣の外へルートをとるのだが、作者の構想として最も重要なのがメンテナンス性であることや、埋設作業の大変さを鑑みてこのような形でFIXということにしたい。

 

だがこれも先ほどと同様、今後のデッキの形を模索する中で変わるかもしれず、確定ではない。今現在確定していることとして、ここの犬走りは将来的にコンクリ若しくはモルタルベースで舗装するということ。

 

それをするにあたり、この竪樋の位置を目途に塗り固めようというのが現在の構想で、それをすることによってこの浮いた竪樋は埋設となるか、ちょうど面することになるか、今後次第といったところ。

 

ただし今現在、これら竪樋は全てひっくるめて接着剤固定をしておらず、また逆にしなくても水漏れがほとんどないような設計になっているため、メンテ性重視の観点と合致し、今後場所が確定となってもこれらを接着剤固定することはないだろう。

 

最後に、先に紹介した竪樋(柱の横ツラにピッタリと固定した方)はでんでんによる固定ではなく、この写真のような固定方法をとる。

 

少し変則的な竪樋の位置となるため、あまり目立たせたくない部分でもありかつ仮固定するしかない部分である。でんでんを使うとなるとどうしても柱から浮かせて固定せざるを得ず、それによって浮き出た分、悪目立ちしてしまうことを恐れた。

 

また仮固定でもあるため、いざとなったら簡単に動かせるのが理想だが、でんでんはそこそこ大きめの穴を柱に開けることになり、柱へのダメージも避けられない。この写真の仕舞い方だとそれらを全てクリアすることができる。

 

固定に使っているのは軽トラのホロを固定するためのゴムで、いらなくなって切ったものや余り物があった分をここに使ったが、色んな意味でちょうど良い塩梅だと思う。

 

ビス1つで固定でき、ある程度引っ張った状態で固定すれば柔軟な強度を得られ、不必要になった際も簡単に着脱、処分できる。その上、雨どいと同系色で目立たない。作者にとっては理想的な固定方法だった。

 

こんな感じで雨どいの設置は全て完了した。次回は屋根裏の化粧作業について報告する。

続きを読む≫ 2025/12/27 19:42:27

離れの倉庫解体に向けて必要な作業を最優先で進めているが、ここで少しだけ本題から外れた作業を行うことにした。タイトルの通り、雨どいを新設しようというチャレンジだ。

 

外れたとはいったものの、離れの倉庫があるうちに是非ともやっておきたい作業の中に屋根裏の化粧加工という項目があり、今回の作業はそれをするために必要な下準備といった意味合いをもつ。

 

これまでこの古民家をリノベしていく過程で何度か雨どい周りの作業も経験してきたが、今回やろうとしている範囲は納屋の東面およそ11メートルで、過去最長規模のものとなる。

 

以前やったのは納屋の北面の庇に対する雨どいで(その時の記事はこちら)、長さは4メートル程度、長物1本とごく短めの半端だけで構成されていたため、片側流れのごくシンプルなものが完成していた。

 

その他、受け金具をちょっとだけいじったり、竪樋を修復したりと、何かと雨どいに関する作業はあったため、作者的には真新しいことが実はそれほど多くない。

 

とはいえ、11メートルもの長さの雨どいを新設することなど、素人のDIYではそうそうない規模でもあり、記録的なものを残しておくのは至極当然の流れであろう。

 

前置きを長くし過ぎるのが作者の悪いクセである。早速本題に入っていくことにするが、冒頭の写真が今回の雨どい新設の出発点となった作業を撮ったもので、これによって全ての基準が決まるといっても過言ではない工程である。

 

ひょっとすると、雨どいを設置する際の具体的な寸法目安というのが存在するのかもしれないが、こういうのはほとんど見た目のイメージだけで進めても差し支えなかろうというのが作者の考え。

 

DIYリノベしていく中で、楽観視しながら進めていく作業とそうでない作業というのが分かれるとすれば、これは間違いなく前者だと思う。万が一失敗したとしても簡単に修正がきくからだ。

 

というわけで、この写真で作者がやっているのは見てわかる通り雨どい用の金具を設置しているのだが、まず最初に、屋根全体の中央に近い位置と端に近い位置の2つだけを固定し、勾配を確定させているのである。

 

写真でいうと奥に見える金具は概ね屋根の中央あたりであり、ここを雨どいの最も高い位置と規定し、逆に手前の金具は最も低い位置となるよう金具の角度を調整。

 

つまり、ここの屋根の雨どいは、全体の中央付近から両端に向かって下り勾配をとり、両端付近に設置する竪樋(たてどい)から排水を行うという設計なのだが、この竪樋を設置する数や位置に関する法的な決まり事というのはない。

 

大抵は屋根の面積などから竪樋(集水器)の数を決め、美観を損ねない位置に設定していくのだと思うが、数に関してはこの東面の反対側、つまり西面が全く同じ長さなのでそれと同数の2箇所で問題なさそうだった。位置に関しては後述の予定。

 

そして勾配の確定が終わった後、両者の同じ部位に水糸を張ったのがこの写真でおわかりいただければと思う。理由は言わずもがなだろうが、これをしておくことで両者間に設置する金具の位置が簡単に割り出せ、糸に沿って固定していくだけで完成した際に綺麗な線になる。

 

少し見えにくいかもしれないが、右の写真が間を全て金具で埋めたもの。水糸に沿わせて固定するだけなので至極簡単なお仕事だった。

 

ちなみに、ここで少し雨どいの金具について説明しておこう。この写真で一番手前に見えている金具は鶴首と呼ばれるもので、金具が下のほうでUの字を描いているのが大きな特徴である。

 

それとは違って冒頭の写真や次の写真のものは金具が最後まで真っ直ぐ伸びている。これは鶴首に対して並受と呼ばれるもので、両者の違いは簡単に言うと金具の角度ということになるだろうか。

 

屋根の中央に近い部分は雨樋が最も高い位置になるよう調節する必要があるが、ここを並受でやろうと思うと角度が急すぎて金具が垂木からはみ出て固定できなくなってしまう。そのため、中央付近は鶴首を使うと調節がスムーズになる。

 

逆に屋根の端のほうは鶴首だと角度調整が難しくなるため、並受を使うということになる。さらに、今回作者が設置するのは半丸タイプ(雨樋が〇を半分に割ったような形)で、鶴首も並受も最終的には雨樋を受ける半丸形なのは写真で確認できるだろう。

 

これまでの作業によってまず樋の受けを全て確定させたらようやく樋を乗せる段階となる。左の写真はお試しでやってみたのだが、これは実は樋の位置が雨水を上手く拾えない形になっていたため、この後位置の調整を行った。

 

やってみてわかったことは、雨樋の設置という作業はここまでの金具の設置によって全ての成否が決まるということだ。そこのクオリティをキープするよう必要であれば時間をかけ、完成してしまえば後の全ての作業は流れ作業のようにスムーズに進む。

 

樋を置きはしたが、固定はまだしないでいる。次にやる作業は集水器(漏斗、じょうご)の接続であるが、これは特にどこかに固定するわけではなく、この雨どいと竪樋に接続することで自然と動かない形になる。

 

右の写真はその集水器を設置する位置から雨どいの方を見たもので、このアングルから樋を目視できるのは集水器を設置する前の今の段階しかないと思い撮影した。

 

この写真だけを見ると樋が少し左に寄りすぎているようにも見えるかもしれないが、この屋根は以前の修繕作業をした際(その時の記事はこちら)、その範囲だけ少し瓦がズレてしまっていることにこの作業をしながら気付いた。

 

これは施工ミスとかそういう類のものではなく、一部だけを新材で組んだ屋根と比べると、既存の屋根(数十年は経過していると思われる)はかなりおじぎをしている(下に向いて曲がってしまっている)状態であるため、どうしても角度が揃わず、先端の位置に差が出るのが必然ということ。

 

そういうわけで、瓦の先端が出ている所と引っ込んでいる所、双方ともにカバーしうる最善の位置を模索してこの位置を割り出した。

 

では次の作業である集水器をつけていこう、と言いたいところだが、そこから先の作業は残りの紙面では紹介しきれなさそうなので、ここからは手短に雨どいの固定についてお話していくことにする。

 

左の写真は、固定した金具の上に雨どいを載せただけの状態を撮ったもので、この時点では雨どいの位置を確定させている。樋の固定は写真にある金具の先端を折り曲げることによって行うのだが、お察しの通り、非常に楽ちんな作業だ。

 

最後に金具を折り曲げた状態を雨どいの内側から見た写真をご覧いただき、今回は終わろうと思う。雨どいを設置する作業は、慣れない作業という意識があるうちはなかなか腰が上がらない作業であるが、実際やってみると誰でも出来る簡単な作業である。

 

ただ、一昔前と比べると、建材の価格がヤバすぎるほど高騰していて、今回の11メートル分(雨どい、竪樋、金具等全ての資材)だけで3万円近い出費になってしまった。

 

それを安いとみるか高いとみるかは人によって差があるだろうが、以前の水準を知る身としては、やはり腰が重く感じられる価格であろう。次回は完成までをお伝えする。

続きを読む≫ 2025/12/17 20:58:17

今回は納屋の雨どいを設置したときの話をしようと思っていたが、前回のブログで客間の洗面台が完成したつながりで、出入口となる扉をリノベした際の報告に変更することにした。

 

実は納屋の2階の客間周辺については、作業したのがちょうど母家のユニットバス設置作業で四苦八苦していた最中だったことの影響で、報告するつもりが出来ていなかったというものが少なからずある。

 

この客間の出入口ドアに関してもそうで、恐らくだが、作者がざっと探してみても設置したときの記事が残っていない。そんな訳もあったため、今回を借りて扉を作成した報告も兼ねて行いたい。

 

早速だが、冒頭の写真が今現在2階の出入口についている扉を撮ったものである。扉だけの話をすると、過去に2回ほど記事にしていたこともある(その時の記事はこちらこちら)が、実際に設置したときの紹介はなかったはずだ。

 

写真の建具はこれから加工を行おうとする前に撮ったものになるが、この写真の時点ではすでに建具に取り付けていた取っ手とラッチを外している。取っ手というのは文字通りのもので、要はこの扉は押し引きだけで開閉する形をとっていた。

 

なぜそんな構造を採用していたのかというと、ここを造った際に作者の身内の人間以外がここを使う予定がなかったからで、民泊をすることを決めた現在、最低限の施錠が出来る形をとる必要が生じたことが今回の作業につながっていく。

 

ただ、施錠できる形と簡単に言っても、実際にそれを組み込むとなると意外に大変なのはなんとなく想像がつくことと思う。まず、鍵を設置する際に最初に考えることとして、どちら側からどのような形で施錠するものを設置するのかということがある。

 

例えば、内側からかけるものなのか、外側からかけるものなのか、それとも両方なのか。施錠の形はサムターン(つまみを回すやつ)なのか、ボタン式なのか、鍵を回すタイプなのか、などなど。

 

これがどちらか一方だけ施錠できれば良いのであれば、手間いらずで簡単に仕上げる方法は複数存在するのだが、今回の作者のコンセプトをどこからどう考えても施錠はどちら側からもできる必要がある。

 

具体的に言うと、内側からは簡単にロックでき、外側からは鍵を回すタイプということになるのだが、そこで大きな問題になってくるのがこの建具の形状であった。鍵を回すタイプのドアノブということになると、最も考えやすいのがチューブラ錠というタイプのものだ。

 

だが、右の写真を見るとわかる通り、この建具(舞良戸という種類)はほとんどが薄い板で構成されており、このままでは錠付きのノブに必要なシリンダー等を入れるスペースを確保できない。

 

そこでその空間を無理やり確保すべく、板の部分をカットして加工していくことにしたのが右の写真ということになる。写真はすでに板の一か所を四角くカットし終えた状態のもの。

 

そうやって戸の一部に空間を開け、左の写真のようなものを入れてみた。これは厚さ30ミリほどある板材の端材を利用したものであるが、実は今回ここにつけることにしたドアノブの厚さの許容範囲が最低30ミリだったため、ギリギリのラインといったところ。

 

作者はこのチューブラ錠タイプのものを上手く加工できる道具を持っておらず、過去にやったときも手持ちの道具をなんとか駆使してようやくクオリティの低いドアノブが完成した過去がある。

 

この写真で注目したい点は、まず中央にぽっかりと開いた穴ではなかろうか。この穴は今回とりつける握り玉(ドアノブの種類)を通す穴という説明でご理解いただける方は良いが、それだけではわからない方のためにさらに説明を付け加えおく。

 

今回とりつけるチューブラ錠という種類の構造は、まず最初にラッチと呼ばれるもの(ドアの側面から内側に向かって通すT字っぽく見える金具のこと)をドア側面に開けた穴に通す。するとこの中央にぽっかり開いた穴をラッチが通るため、そこにハンドル(今回でいえば握り玉)を組み込むことで正常な動きをする錠のことを指す。

 

右の写真で撮っている扉側面の穴がそのラッチを差し込むところで、ここからドアノブの全てが始まると言っても過言ではない。ここの加工は幅が狭い上、ミリ単位の正確さを求められるのでかなり難易度が高め。

 

問題はラッチが通る穴を彫ったらそれで終了、とはならないことだ。写真を見ると、穴の周囲が広い範囲で2〜3ミリほど彫られているのがおわかりだろうか。これはラッチのT型になっている部分(正面プレート)を埋め込む隙間で、ここを上手く加工しておかないと最終的にラッチが側面から浮き上がってしまい、様々な不具合が出てしまう。

 

ちなみに、ラッチ穴の右隣にも彫られている部分があると思うが、これは前述しておいた以前のラッチ痕である。

 

試しに完成した穴に実際にドアノブをはめてみたが、結果は上々であった。こうなると残すところ塗装作業のみということになる。ご覧いただいている写真は水性ステインのウォルナット色を一度塗りしたもの。

 

この建具本体の色も全く同じ塗料を3度塗りしたものだが、色の乗りや見え方は素材である木材などによって全く違うものになる。この新たに固定する木材は水性ステインの色乗りがあまりよくない。結果はこの後の写真にて確認してみてほしい。

 

そして板の上に置いてある金属のようなものが先ほど説明のラッチというやつで、これが加工した穴に上手くはまれば、ドアノブはもうほとんど完成したも同然だ。

 

右の写真が完成といえるもの。先ほどの写真の状態から建具をひっくり返して反対側にした上で仕上げを行ったのは、このラッチ用に設けた木材を固定する横桟があったからである。

 

この桟があるおかげで引っ張ったくらいでは簡単に動かせない台座を作ることができた。ただハンドルの位置だけはどうにも調整することが出来ず、建具の縦桟と台座木材の境目あたりという中途半端な位置で確定せざるを得なかった。

 

こうやってようやく完成までこぎつけた扉の写真が左のものになる。これまでは取っ手式の扉であり、閉じるためには手前側に強く引っ張ることでラッチが噛み合ってホールドされる仕組みであった。

 

だがこれでようやくちゃんとした扉に生まれ変わったことになる。作者にとってこれはリペアしたもののリペアなので、本来であれば他の作業を優先させたかったのだが、離れの倉庫を使える最後のタイミングでもあり、ここで行う。

 

以上が客間のドア改善報告である。次回こそ雨どい設置の報告としたい。

続きを読む≫ 2025/12/09 19:09:09

掘り起こしてみたら、そこには写真のような景色が広がっていた。

 

今回は、母家から納屋に水道を繋げるための最後の作業を行う。これまで山水だけは屋外立水栓の開通をした際(その時の記事はこちら)に繋げていたものの、その他の水道管(湯水と市水)は未開通のままで、今現在納屋の屋内で使える水はトイレの山水のみである。

 

前回のブログにて納屋の2階客間に設置した洗面台(まだ未完)まで水道管を繋げたことで、納屋側に必要な配管がようやく全て整った。これによってこれまでずっと後回しにしてきた最後の接続作業ができることとなり、早速そのポイントを掘ってみたのが冒頭の写真だ。

 

アップ写真でわかりづらいかもしれないが、右側が母家の犬走り、左の縦に3本伸びている塩ビ管が納屋からの配管で、左からそれぞれ山水管、市水管、湯水管となっている。

 

一番左の山水管はすでに繋げてあるので、今回接続するのは残った2本の管となるが、同じ記事の羅列になってはツマラナイため、できるだけ接続の細部が見えてくるようなレポートにしたいと思う。

 

ちなみに、この写真の右から伸びて出てきているのは今回の作業で母家の床下から通してきたPE管で、これを左側の管に繋ぐというお仕事になる。それらの下に見切れている土に半分埋まったVU管は、母家のキッチンからの排水管である。

 

以前単独槽を使っていたときにはこれが真っ直ぐ左の方に伸びており、その先の切れている管に繋げてあったのだが、先日合併槽に変更する工事をした際(その時の記事はこちら)にこのルートは廃止し、左から先のルートは今現在死にルートとなった。

 

これに関しては今後この庭にビオトープを作成するときに大いに活用する予定だが、それはまだまだ先の話。

 

つい余計な話を挟んでしまう。右の写真が今回の水道管接続に使用するパーツを撮ったもので、紺色のほうがHIVP管、えんじ色のほうがHT管用だ。それら細かい説明については水回りの過去の記事を参照されたい。

 

右の透明な部品はPE管用の継手で、これを使って塩ビ管と接続ができるようになる。この継手の特徴は先述した通り高価であるということの他、驚くほど固定が簡単で、一度固定すると確実に漏水を防いで抜けなくなるということだろう。

 

固定が簡単というのは写真でいうと、右の黒い輪っかのほうにPE管ないしPB管が通る穴が開いており、管をそこに差し込むだけで終了というもの。初めて知ったときはちょっと信じられず、どうやって水漏れを防ぐのか不思議だった。

 

ただやはり一度差し込むと二度と抜けなくなるというのは、リノベをしている者からすると残念な仕様だと思う。仮に再利用できたとして、それを行使する機会が本当にあるのかどうかは別の話として、初心者が一発勝負というのは色んな意味で負担となる。

 

PE管を継手に繋いだら今度はそれを塩ビ管用の継手に繋いでおく。このパーツの組み合わせではPE管の継手がオスねじ、HIVP管の継手がメスねじという形になっており(当然逆を揃えても良い)、オスねじにはシールテープを巻く必要がある。これを巻かないと水漏れは必至なので押さえておきたいポイントだ。

 

写真では判別できないが、HIVP管用の継手のメスねじにも種類があり、同じ塩ビ材料でネジ山が造られているものと、ネジ山の部分だけがメタル素材で作られているものなど、探せばもっとあるかもしれない。

 

今回作者が使用したのはメタル素材の方で、これも1個1000円近くする。塩ビ素材のネジ山のものに妥協すれば200円前後で済むのだが、今回はそれを敢えてしなかった。

 

この両者は性能面(水漏れなど)ではほとんど差がないということだが、こうやってシールテープを巻いて接続する際、特に作者のような素人は水漏れの不安から必要以上に力締めしてしまう。

 

以前塩ビ素材のネジ山で作者も力を入れすぎ、割れさせてしまったことがあった。それ以降ちょっと力締めに対して適切な度合を見失っている可能性があるため、今回はそのリスクを避けて割れることのないメタル素材を選んだ。参考までに。

 

そんな感じでようやく全ての水道ルートがご開通ということとなった。最終作業として先ほどの塩ビ管用継手のHIVP管側に専用の接着剤を塗り、次いで繋ぐ先のHIVP管の先端にも周囲ぐるり接着剤を塗って繋ぎ合わせる。

 

管と継手は接着剤を塗ることで滑りやすくなり、少し力を入れると奥まで差し込まれた状態になる。固定する際は奥まで挿入し、数秒ほど力を入れたまま動かないよう押さえておくことで接着が完了。

 

これも素人のあるあるだろうと思うのだが、接着剤を塗る量が多すぎて挿入後に大量にあふれ出てしまいがちである。写真では小さすぎてわからないかもしれないが、接着面が少し濡れているのがそれであり、今回は特に念入りに塗りすぎた。

 

さて、以上で全ての水道管が繋がった。今回のテーマである洗面台にも上水道が通ったが、完成まではもうひと作業必要で、ここからがラストスパートとなる。

 

左の写真は寄って撮っている形だが、これは前回のブログで作成した洗面台のフタを洗面台に固定するための金具で、フタを所定の場所に収めた最終形のディテールがわかるものを残しておいた。

 

この金具は100均で購入したものだが、安価な割にはチープ感が薄く、それなりに見えるため少し前から気に入って使っている。

 

同じ寄ってみると言っても今度はこちらだ。こういう構図の写真は以前にも撮った記憶があるが、購入した手洗い鉢は洗面台に開けた穴に乗せる形をとった。

 

手洗い鉢の設置の仕方については大まかに3つほどある。一つは台の上にそのままの状態で置くパターン、それから今回の作者がやっているように半埋込型と呼ばれるパターン、最後に鉢そのものを台に完全に埋め込むパターン。

 

これらはそもそもの台の高さを考慮するだとか、デザイン性によるものだとか、空間的に他に選択肢がないとか色々な理由から決まってくると思うのだが、作者の購入したようなわん型のものは、台の上にそのまま置くとあまり映えない気がしている。

 

ということで穴を開けるのだが、実はこういう鉢は一つ一つ職人がハンドメイドで造っているものであり、完全な円形を期待するのはやめておいた方がいい。となると完全に埋め込むのも色んな問題が出そうとなり、要は消去法でこの方法を選んだというのが正しい。

 

最終ポジションを決めるのは写真のように水平器を何方向かに当てながら、全てが水平になるような場所で固定するのだが、これも結局は下の配管次第で簡単に動いてしまったりするため、配管終了後位置確定をさせて次の作業に入る。

 

次の作業というのがこれ。鉢を下から見た写真になるが、鉢と台の接触面を満遍なくコーキングしていく。この写真ではわかりづらいかもしれないが、左側がまだコーキング材を充填していない部分で、少し隙間が見えているのがおわかりだろうか。

 

台に開けた穴は工具によるもので、こちらはほとんど真円に近い。これが以前お伝えした手洗い鉢の円の精度というのに繋がるが、鉢も真円に近ければこの隙間は極めて目立たないものであるというのが作者の考え(もちろん水平具合によって変わったりもするだろう)。

 

どちらにせよ、このコーキング材を充填する目的は水漏れを防ぐことの他、こういう隙間を目立たなくするという意味合いもあるということで、かつ最大の目的としては先ほどの続きになるが、これしか固定方法がないということである。

 

ビス固定できる木材とは違って、これでは強めの力が加われば簡単に動いてしまうことになるため、取り扱いには注意が必要になる。本当に強い固定を求めるなら強力な接着剤を使ったりとやりようはあるが、作者はメンテナンス性や再利用の可能性を考慮しているため、これくらいが落としどころと思う。これは作成する人の方向性によってどれが正解ということもなかろう。

 

そんな感じで完成したのがこちら。まだ周囲の細かい部分(ミラーや照明、棚などの設置)が完成とは言えないが、それらに手をつけるのはもう少し先の宿題としたい。

 

現状、これを優先的に完成させたのは、離れの倉庫を解体する前に使い道のある作業を優先させたからに過ぎない。そのため、倉庫を利用しない部分の仕上げなどは他の優先的な作業の後回しで良いという考えに基づいている。

 

以前母家でも似たような洗面台を作成した経験もあり、予定外に急ピッチで進めた作業にしては完成度もそこそこ高く、作者的にもまずまず満足している。何より、手元にあった材料を最大限活用したことにより、新規の出費が手洗い鉢と配管以外にはほとんどかかっておらず、経済的にも助かった。

 

これにて、洗面台はいったん完成ということにしておく。今後細かい造作をする場合はこちらで報告するつもりでいるが、似たような羅列になりそうであればしないかもしれない。

 

次回は雨どいを新設したときの話をしようと思う。

続きを読む≫ 2025/11/30 19:31:30

これまで納屋の2階客間の洗面台作成に向けて、計4回の報告を下準備に費やしてきた。今回、ようやく目標としていた洗面台の作成にとりかかることができる。

 

作者が順序的にまず最初に決めておきたいのが、給排水の配管ルートである。前回のブログの終わりで排水管を立ち上げるまでの紹介をしたが、ここからその続きの作業を紹介していく。

 

冒頭の写真はVU管から上がってくる匂いをシャットアウトするアイテムを撮ったもので、最寄りのホームセンターで1000円近くもする。正直、値上げ前の価格帯で慣れている人間にとっては、買い控えを本気で考えたいくらいの値段だ。

 

右の写真はそのキャップをVU管の出口にはめているのだが、写真からはあまりわからないかもしれない。キャップはゴム製であり、そこそこ小さめの穴に洗面排水用のSトラップを通した。

 

これは特に固定だとかはせず、このままの状態で充分効果が見込めるもので、寧ろ固定しない方が柔軟性があっていい。このSトラップというのはフルセットで購入すると5000円を越えるなにげに痛い出費となるが、かなり使い勝手がよく、排水管の位置を適当に決めても大抵の場所に上手く落とすことができる。

 

次は給水管を確定、といきたいところだったが、それをするにはまず水栓の確定を先にした方が都合が良かったため、まずはそこまでを目標に作業をすることに変更。

 

左の写真は洗面台の土台となる形をツーバイ材で造っているところで、作者はこのツーバイ材を仕上げとして使うのがあまり好きではないが、安価で丈夫で便利な素材であり、見切れない部分にはよく使っている。

 

ちなみに、下に敷いている一枚板の床の上にもツーバイ材を横向きに固定したが、これは真ん中に溝をいれてあり、最後のフタをする際にこれへ引っ掛ける形をとる形式にしてみた。

 

骨組みが完成したら次は天板を載せてみる。これも一枚板を使っているが、前にも触れた通り、以前母家の洗面台に使った一枚板の残り半分を利用。

 

洗面台のデザインも母家のものと概ね似通っていて代り映えせず、作者的にはもう少し違うことに挑戦したかった気持ちが強く残っている。ただ、この洗面台に関してはとにかく最初の予定になく、急遽決めたようなものであまり考える時間を作れなかった。

 

作者が吟味に時間をほとんど割かずにこういう大きめの作業をすることはこれまでほとんどなく、大体かなり考え抜いて挑戦してきたのだが、同じものの模倣で良ければ時間はかからないのだと再確認できたのは新たな気付きであろう。

 

そしてこの洗面ボウルと水栓の組み合わせまで母家のものと完全に似通っている(母家の洗面ブログはこちら)。

 

今回の造作ではまだ洗面鏡や照明まで考えておらず、どのようなものになるかはわからないが、そこは後付けでいくらでも考える時間がありそうなので、少し母家のものとは違う形にするかもしれない。

 

それにしても、作者はこの洗面ボウルのデザインが結構気に入っている。写真だけで現物を見ずに購入した商品なので最初地味すぎるかと不安だったが、実際に見てみると部屋の落ち着いた雰囲気とマッチしていて目立ちすぎないのも評価ポイントだ。

 

水栓は洗面台に開けた穴に通して固定を済ませた後、右の写真のような処理を行う。この水栓は安価なりにも混合栓となっており、しかも中国製の安価な商品なので、水際には弱いと思って手を打つ必要がある。

 

この赤いのは栓を塞ぐキャップのようなもので、この洗面にはお湯を通さないため、給水口が開いていると水漏れの恐れがある。こういう手間があるため作者的には単水栓で良かったのだが、そういう商品はデザインに遊びがあるようなものが極めて少なく、妥協に次ぐ妥協をしながらこれに決定した。

 

そして最終的な給水管の形はこのような感じになった。なぜこんな形になったのかというと、この場合のマスト項目が、VP管がどこかに固定できるということと、止水栓の向きに無理のないよう給水ホースを繋ぐということに特化したからである。

 

これまでこういう水際の止水栓には逆止弁付きボールバルブという種類のものを使ってきた作者だが、これがかなり高価な商品であるため、使うものを切り替えてみた。

 

今回使っているのは本来TOTOのトイレ専用止水栓に使われるもので、これだと逆止弁付きボールバルブと全く同じ機能を備え、かつ安心のTOTO製商品である上、ヤフーフリマで600円程度で購入できる。

 

バルブがついていないため、ボールの開閉は多少手間がかかるが、そこをいじることがあと何回あるだろうかと考えたとき、ここに2000円近い出費をする価値が見いだせなくなってきた作者であった。

 

つまり、この止水栓の根元を固定できる位置で、その上給水ホースも理想的な形で接続できる場所を探った結果が、この配置だったということになる。

 

以上で洗面台周りの給排水系について、接続が完了した。次回はいよいよ洗面所作成の最終回で、これらの仕上げにかかることになるが、最後にその下準備したものを紹介して今回は終わろうと思う。

 

これは今回用意するフタの部分となるもので、あまり大袈裟なものにしたくなかったため、安価な板材を繋ぎ合わせただけの簡単なものにした。写真の板でビスがしてある裏にそれぞれ支持材が固定されており、これが先ほど紹介した溝入りの台にハマリ込む形となっている。

 

正直ここだけかなりチープ感があるのは否めない。目立つ部分でもありヤッツケ仕事感は出したくないが、完成後どのように見えるか不安なところもある今日この頃だ。

続きを読む≫ 2025/11/22 20:12:22

前回のブログでは客間の洗面所に至るまでの排水ルートを確立させた。今回はそれと同時に必要となる給水管のルートも確定させていければと思う。

 

まず最初に考えたのが、どういうルートが最も効率的かつ安価に繋げることができるかということだが、そもそも論として、作者はもともとこの部屋に洗面を設けるつもりがなく、今回必要だろうという結論からここまで進んできたものの、あまり熟考する時間がなかった。

 

そのため、特に意図することなく母家と同じ山水を繋ぐつもりでおり、それだったらこの洗面所の真下あたり(玄関前)の地中に埋まっている管があったため全てが効率的で、そのつもりで準備が進められる。

 

だが、着手直前でふと考えた。やはり客間である以上、より安全度の高い上水道を繋いだ方がいいのではないか。というか、考えれば考えるほど、それ以外の選択肢はないんじゃないかと気付く。

 

ということで、今回接続するのが上水道ということに決まったのだが、この納屋に伸ばしている管は囲炉裏の間のキッチン用のものと、そこから延伸したトイレ用(通常は山水管使用だが万一の切り替え用に準備した。ブログはこちら)のものがあり、位置と距離を考えてトイレに近い管から分岐させることを決める。

 

冒頭の写真はすでに分岐となるチーズ(T字の継手)を接続し、そこにPE管(ポリエチレン管)接続用の継手をつけたものである。通常こういう元々あったパイプに後から継手をつけるときには地獄配管(詳しくはこちらのブログ)になることが多いのだが、このパイプに関してはこういうケースも想定してかなり余裕のある配管接続をしておいたため、作業は数分もかかっていない。それができるのがDIYの利点でもあろう。

 

次の写真はそのPE用継手にPE管を繋いだ状態を撮ったもので、この管はここからいったん外を通して再度室内へ入れるといったルートをとることにした。

 

本当の最短ルートを通ろうと思えば、土間や天井などかなり目立つところで現わし配管になることを受け入れる必要があり、それは作者にとってはできない相談で、あまり見切れることなく目立たない形でルートを考えた結果、このやり方が最もフィットしたといえる。

 

写真では暗くてわかりづらいかもしれないが、奥の土台である材同士が継手となっている場所が一部隙間になっており、PE管が通れるくらい大きなものでずっと気になっていた。が、今回こういう利用法があったことで見方がポジティブに変わった。

 

PE管は単体だったら直径2センチない程度の細いもので、市販のものを購入すると基本的には保温材で被覆されている。それを込みで考えるとVP管などよりよほど太いのだが、この場合は少しだけその被覆を潰しながら押し込んでいる。

 

土台の隙間から外に出したPE管の様子がこちら。まだ未報告だが、手元に余っていたセメントを全て消化するためにモルタルを練り、外の基礎の周囲を固めていることは後日紹介できればと思う。

 

この納屋の東側は午前中の陽当たりがよく、川も眺められるいい場所であり、今後簡単なウッドデッキを造る予定の場所だ。その際、この犬走りはコンクリートで固めて基礎とする案があるため、PE管がデッキの下を走って見切れなくなるイメージを持っている。

 

現状、そのデッキが完成するまでは見栄えが悪いがこんな現わしの格好にしておくしかなく、ここは完成が待ち遠しいところ。ただ、デッキを造るのはこの納屋のリノベーションも大詰めの段階になると言ってよく、いつになるかまだ予測を立てていない。

 

作者としては早めに手をつけたいのだが、大仕事でもあり二の足を踏んでいる状況でもある。しかも、それよりも優先順位の高い作業がまだまだ詰まっており、それもこの作業に手をつけないことのいい理由付けになっている。

 

このPE管はこの後事務部屋の天井裏を通して2階の客間まで通す予定なのだが、作者にとって最も気にかけたい点が、このままの状態では露出してしまう部分の見栄えが悪すぎるということ。

 

また、PE管を被覆している保温材の耐候性もわからず、この東側は陽当たりと川による湿気などで材へのダメージが最も大きいことから、見栄えと被覆両方の目的で黒テープをぐるぐる巻きにしておいたのが右の写真だ。

 

よくよく見るとチープ感があるにはあるが、あまり人目に触れる場所でもなく、遠目で目立たなければそれで良い。黒テープにした理由は、これを通していくのが黒系統の柱周辺であったからである。

 

実際に柱沿いにルートをとり、事務部屋の天井裏に管を通したのが左の写真。管を通す穴は天井裏側から開けた方が諸事都合がいいため、外の位置関係を確認しながらそのようにした。

 

なお、PE管に関してはここが終着点となる。今回の配管は作者的にとにかくコストを極力低く抑えることを重視しており、そのためVP管はホームセンターで購入できる中で最も安価で細い13ミリのものを使っている。

 

しかも、これは以前にもお伝えしたことがあるのだが(その時の記事はこちら)、近くのホムセンでは経年変化して曲がりが強くなった2メートル管をセール価格(半値)で在庫処分しており、今回のVP13であれば1本150円程度で販売されていた。

 

作者としてはこれを使わない手はなく、できれば全てをVP管でやりたかったところだが、それのみだと先ほどのトイレ下の土台スペースを通過させることができず、やむを得ずそこだけPE管を使って通した経緯がある。

 

そのため、通過後はさっさとVP管に変更するのがコスト的に最も良かったのだが、今後この犬走りに造るウッドデッキの具体的設計がまだ決まっておらず、設置すると動かすのが困難なVP管では後々の融通が利かない。

 

それがこの位置(事務部屋天井裏付近)までこのPE管を引っ張ってきた理由である。この周囲の柱にしても壁にしても、まだ仕上げ塗りをする手前の段階であり、作者の時間に余裕があればそちらを急ぎ先に済ませてこの給水管処理をしたのであろうが、今回は時間をPE管で購入したような格好だ。

 

PE管は10メートルものを購入(3000円くらい)して、その大半を使用。しかもこの管は継手が高価で、ここまで使った2個の継手だけで2000円強ほどかかっている。全てをVP管で済ませた場合とで考えると、5〜6倍近い費用がかかるが、作業時間が短縮できることと今の時間を稼ぐ方が作者にとって都合が良かったといえる。

 

右の写真は実際に事務部屋の天井裏をVP管が通ってきている様子を撮ったもの。暗くてわかりづらいが、VP13は細さから柔性が高く、都度しっかり固定していかないと写真のように垂れ下がってしまう(もともと強く曲がっていたせいもある)。

 

作者は至る所でヤッツケ作業をしてきているが、こういう細かいところはしっかり押さえておかないと、のちのち悔やむことになるのは経験から骨身にしみてわかっている。。それほど、ここの作業は肝心どころであり、それの見極めには最も神経を使っているかもしれない。

 

あまりたわませすぎていると、一度元栓を閉じた状態から開栓する場合に流れる水の勢いが強すぎてパイプ自体が暴れて破損しやすくなることや、経年劣化したときに継手から水漏れしたり抜けたりする可能性が高くなるなど、天井裏で絶対に起こって欲しくないリスクを背負うことになる。

 

少しピンボケしてしまっているが、次の写真がこの天井裏配管の終着点となるところ。ここで前回のブログでも紹介した排水管と初めて出会う場所にもなっており、この壁の向こう側がゴールとなる2階の客間だ。

 

以上が洗面所に至るルートである。天井裏前後の作業が最も時間をかけているが、やはり欲を言えば2メートル物でなく4メートル以上のもので極力継手を減らしたかったし、PE管からVP13に繋ぐ際に逆止弁付きボールバルブをとりつけて少しでも天井裏のリスク軽減を図りたかった。

 

それもこれも、今回はスピードとコストを天秤に載せて決めていったため、今後そのどちらにも余裕が出来たときには見直しをするつもりでいるが、正直それがどのくらい先のことになるのかは神のみぞ知る、といった感じである。

 

最後に、2階の客間に排水管と給水管が届いた写真を掲載して今回は終わろうと思う。給水管に関してはこの先に取り付ける止水栓の関係で、ここから単純に上に直角に曲がって水栓に接続という、よくみるL字型のパターンをとらない。

 

また、排水管に関しては、前回のブログでそれぞれの位置を割り出すために洗面台やボウルを仮置きした際、必要な位置取りをほぼ確定してそれに照準を合わせて配管を済ませている。

 

VU管のエルボ接続の際にいつも思うのは、そもそも勾配がついてきている中で直角のモノを組み合わせると角度がついてしまい、直上には向かないということだ。勾配をつけるのは必須であるのに何ゆえにと思う。

 

実際には角度を自由に変えられるエルボも存在するが高価で、しかもあまり売れるものでもなく在庫に限りがあったりする。雨どいを構成するエルボは緩やかな角度がついているものが標準販売されているのに比べ、いつも疑問符がついている。誰かご教授くださる方がいないものだろうか。

 

そういう問題と対峙しながらVU管が直上に向いた形をとるため、この写真のように2種類のエルボを使って対応した、というのがここまで愚痴ってきた理由である。これは直角と45度のエルボを組み合わせただけだが、角度調整エルボや特殊エルボを購入するよりずっと安価で済む。

 

と、今回はこんな感じにしておこう。次回はようやく洗面台の仕上げまで紹介できるだろう。

続きを読む≫ 2025/11/20 21:03:20

前回のブログで2階客間の洗面場所の確保が出来ている。ここからようやく作成に向けた作業が始まっていくのだが、この場所に洗面台一式を設置するにはまだまだやるべきことが残っている。

 

今回はそのうち排水管を通すまでを報告するが、プロではまずやらないであろうルートで排水経路を確定させていくことは予めお伝えしておきたい。

 

まず、作者が選んだルートだが、冒頭の写真を見て想像してもらうことになる。これは納屋の南側の下屋になっている事務部屋を外から見上げている写真で、要は軒裏にあたる。

 

少し場所のイメージがしにくいかもしれない。過去の写真で位置関係を確認してもらえればと思うが、洗面台は2階の手前にある角部屋の位置にあり、そこから壁に穴を開けてこの下屋根に沿わせながらいったん外に導こうという計画だ。

 

冒頭の写真の通り、屋根は軒桁の間に垂木を噛ませることで固定しているため、垂木の厚み分スペースが開くことになる。通常、このスペースというのは天井裏の換気のために塞ぐことはしない。

 

だが、作者宅では天井裏にスズメバチが営巣することが多く、それを阻止するために写真のような防護策をとっている。これは網戸用の網をカットして貼り付けただけのもので、風は通しつつも狙った効果が期待できるもの。

 

ただ実際には、これによって風が入ってくるかというとかなり限定的で、正直この網によって半分以上の風は入ってこない。ハチの侵入は阻止できるものの、結局は侵入路を探して床下に営巣したり、妥協して軒裏に巣を作ったりしている。

 

余談はこのへんにして、今回はこの網の一部を外してそこに排水管を通すことを目標とする。屋根と軒桁の隙間は約50ミリ強といったところで、VU40であればギリギリ通りそうだったため、全てをそれに合わせて計画を立てた。

 

実際に予定通りの作業をしているのが右の写真。VU管の通し方としては、2階の室内から通していく方法と、外から上に向かって通していく方法の2通りが考えられたのだが、室内側は衝立を立てたばかりで1メートル以上のパイプを通すことができない。

 

それが理由ではないが、今回は外から通す方がやりやすいと判断し、そのようにしている。だが、一つ誤算だったのは軒桁上の開きスペースが作者の思った以上に狭かったということだ。

 

写真から何となく理解していただきたいが、VU管を通すにはこのような形で雨どいの下あたりにかけて緩やかなカーブを描きながら通す必要がある。ここまでの段階はそれでなんとか通してこれた。

 

ちなみにそれを部屋内側から見上げたのが左の写真で、ここは過去に天井造作をしているため(その時の記事はこちら)、その際に造った屋根裏点検口を開けて作業しているときのもの。

 

左が先ほどの外側で、右に屋根裏伝いに上がって壁を貫通して2階の洗面台下に繋げている。これはすでに完成後のものを撮っただけだが、ここに至るまで少し手こずった箇所があった。

 

右の写真が外から見たVU管を差し込んだ後のものだが、その先にはエルボをつけているのがおわかりだろう。このエルボはVU管を完全に差し込みきった状態で接続するのは困難と想像できるため、作者は2枚目の写真の位置(雨どいから軒裏に入る直前)で予め先っぽにエルボを固定しておいた。

 

その上でVU管を押し上げていったのだが、作者にとっての誤算はここからだった。先端のエルボが軒裏の半分を過ぎて終盤に差し掛かったとき、なぜか管が全く押せなくなった。

 

軒桁上の空きスペースはギリギリ通るはずで、2階側の壁穴も何の問題もない。VU管が雨どいを通過するまでは管を曲げながら押し上げていたが、雨どいを通過して軒裏に入れば、あとは2階までほぼ直線のはずだったにも関わらず、である。

 

作者が事前に恐れていたのは、雨どいを越えて軒裏に入ったVU管が軒桁に近づくと、それまでたわんでも問題なかったような遊びが全くなくなり、結果エルボが固定できなくなることだったが、雨どい通過前にエルボを接続することによってそれも回避していたはずで、最初は理由がわからなかった。

 

可能性としては、エルボの厚み(2〜3ミリ)分が増えたことで、軒桁に近づくにつれて遊びがなくなり、終いには動きがとれなくなった、ということも考えてみたが、どうも違う気がする。

 

やむを得ず時間をかけて念入りに調べてみると、どうやら軒裏を構成している野地板(この古い家屋ではこの板材が直接瓦を支えている)が、エルボの厚み分上方に浮き上がった形になっており、浮き上がった分がその次の野地板の間に段差を作ることになって、そこにエルボが引っ掛かることになってしまっていた。

 

しかも間が悪いことに、一つ上の野地板はもともとの状態で少し下がり気味だったことがわかった。この古い家ではもう当たり前のように見られるバラツキだが、瓦の設置具合によるものなのか、そもそも板材の厚みが違うのか、どちらもありそうなことだがそれはこの際問題ではない。

 

VU管とエルボが持ち上げた形なのだが、これをクリアするためには野地板を力づくで下げるか、次の野地板も同様に浮き上がらせるしか方法がないように思える。ただし、野地板を持ち上げたとしても、最終的にはこの写真のように軒桁ぴったりに収まることによって、原状復帰も可能だろうと楽観的に考え、そちらの方法をとることにした。

 

結果は作者が望んだとおり、通過することによって全て元通りになったのだが、思わぬ苦戦を強いられた。完成後よくよく軒裏の状態を見てみると、作者が予想していたような直線ではなく、野地板が想像以上に凸凹だったり、そもそも経年で少しおじぎをしていたり(屋根自体が下にたわんでいる)といった状態であった。同様のことを考える方がいれば参考にされたい。

 

さて、そんなことで何とかVU管を客間に通すことに成功した。結果はご覧のような感じだ。これはまだ適切な長さにカットする前なのだが、どのあたりでカットするのかは、実際に洗面ボウルを設置する位置で決まる。

 

それらの位置関係を割り出すのに、それぞれの材料を仮置きしてみたのだが、洗面台となる板に関しては一枚板を用意した。床板に厚めの板を選んだだけに、ここはそこまで目立たないものにするべく、以前母家の洗面台にも使った薄めの一枚板(その時の記事はこちら)の残りを使用。

 

ここらへんの仕上げに関してはまた後日お伝えすることにして、今回はここより下の方を仕上げておく。

 

右の写真は先ほど軒桁にあったエルボから下を繋げて完成した形を撮ったもので、エルボからVU40で斜めに降りた後、45度エルボで真下に落とし、さらにそこからインクリーザというVU管の径を変える継手を経て竪樋に一時的に繋げている。

 

本来、洗面台から出るのは生活排水であるため、雨水と同じルートに繋ぐのはNGである。一時的にというのは、この後作者には優先的にやらなければならない作業が山のようにあったため、優先順位の低いここの仕上げ(最終的にはこの管を直下の地中に埋めて下水管に繋げる)は後回しにした。

 

写真にはVU管の背後にダンボールを差し挟んでいるのが気になったかもしれない。これは、VU管の色が周囲の黒から浮き上がって悪目立ちするため、暗色系にするための処置である。

 

先ほども述べた通り、今回はあまり時間をかけたくなかったため、ラッカースプレー(黒)を吹きかけて一瞬で終わらせたかった。ラッカーなのでいずれ剥がれるだろうが、その頃には山のようにある作業が落ち着いていれば別の塗装も検討できるだろう。

 

今回のブログでは排水管の最終的な完成までは紹介できなかったが、今後必要な作業を経た後、ここにも再度手をつけることになるため、その時に報告できればと思っている。

 

次回は給水管に関する報告をしたい。

続きを読む≫ 2025/11/18 20:43:18

前回のブログで洗浄した建具はこんな感じに仕上がった。ここまで念入りに拭き掃除はしたが、磨いたりの加工は一切行っていない。ただ単純に、拭いた後に水性ステインを3度塗りしただけである。

 

色の乗りは悪くなく、ビフォーの状態と比べるとかなりモダンな雰囲気を感じさせる仕上がりになった。冒頭の写真は最後のガラスを入れているところで、こんな感じで各窓でガラスの種類が違っていることもまた味があって良い。

 

前回、これと同じ種類の建具が8つほどあったとお伝えしたが、収まっているガラスの種類や法則はそれぞれの建具で全て違っていた。その中から作者が今回のものを選んだのは、透明ガラスが一枚も入っていなかったから。

 

今回の用途は洗面所の間仕切り(衝立)ということであり、客間に入って正面の位置でもあるため、透明ガラスでは洗面所自体が悪目立ちするかもしれないと考えた。

 

その点、この建具のガラスは全て型ガラスであり、シルエットなどがボンヤリと見える程度で、見方によってはお洒落でノスタルジーに見えなくもない。そもそも全面畳の純和室に洗面所を入れ込むこと自体が違和感という中で、少しでもその違和感を緩和するためにない知恵を絞って考えている。

 

さて、ここまで何度かお伝えしてきた通り、洗面台を畳の上に造らなければならない。予算と時間があれば今ある畳を半畳に交換し、開いたスペースを板張りにでもすればよい。

 

だがあいにく作者にはその両方とも持ち合わせておらず、だからこそそれをカバーするために色々と頭を働かせなければならない。ここまでも全てそうやってきたし、プロから見るとあり得ないような発想でDIYをしてきたと思っている。

 

ただそれは、別にプロを目指しているわけではない作者にとって、逆に強味にもなっていると実感もしている。要は、例えナンチャッテ仕上げでも、よほど精通したプロが見ない限り大抵の人には評価をいただけてきたということだ。

 

自画自賛に聞こえなくもないのでこのくらいにして、次に作者が打った手は右の写真の一枚板を活用することであった。これが何かというと、以前母家の食卓を作成したとき(その時の記事はこちら)に天板として使用した一枚板の切れ残りである。

 

これをどう使ったかということに対する答えが右の写真。ここが洗面台ができる場所で、写真でいう左側から入って使うことになる。敷居をまたいで廊下に入るところで一段上がった床板というイメージで設置をしてみた。

 

やはり水場でもあり、ここを直の畳で仕上げるのは抵抗があったため、板敷にしようとは考えていたのだが作者自身、まさかこのような仕上がりになるとは驚きである。

 

離れの倉庫解体に向けて資材の処理が作者の最大の感心ごとである中、納屋の土間に居座っている数枚の一枚板(とその切れ端)をどう処理しようか考える中で急にここで使うことをひらめき、即実行に移した。

 

そのため、あまり吟味する時間がなく、デメリットを追及しきれていない可能性がある。とりあえず最大のデメリットとして考えられるのは、畳を動かす必要がある場合の処理である。

 

つまり、畳を替えようと思っても、これをバラさなければそれが不可能というのは致命的と言っても過言でないくらいのデメリットであろう。ただ作者がこの瞬間考えたのは、そんな機会があと何回あるのかということで、数少ないであろうその機会がきたら作者自身がバラせばそれで済むと思った。

 

一枚板は左の角の部分だけビス固定したが、右側は固定するところもなくそのままにしている。が、写真でわかる通り、その上に一本細い材を固定しているのが今回間仕切りを造る際のポイントであるかもしれない。

 

これは以前1階の床張りで使用した根太レスフローリング(その時の記事はこちら)の、凸部だけがカットされた端材で、それをその形のままここに固定したのがこの写真となる。

 

ここの上に完成した古建具を立てて間仕切りの仕上げということになるのだが、問題はどういう形で建具の足場を固定するかということだった。何も考えずビスを斜め打ちして終わらせる手もないことはない。

 

が、なるべく建具自体を傷つけたくないのと、それをするには建具の裏(凹状の溝が彫られている)をフラットにカットする必要があること、さらに仕上げにビスが斜め打ちされているのが見切れるのが美しくないなどの理由から作者の好むところではなかった。

 

そこで考えたのがこの方法である。これだと建具裏の凹部と下に固定した凸部を噛み合わせるだけで固定が可能となり、無駄なビスも必要ない。ただ、そううまく凹凸が噛み合うこともなく、凸部に多少の加工(細くカット)は施してある。

 

そしてそれを重ねてみたのが右の写真で、こんな感じに綺麗に固定できたのには満足した。ただ、一枚板の奥行は畳に比して全然長さが足りないため、そのままにしたのではそこだけ空間が開いてしまう。

 

これはかなり格好悪いため、妥協案として一枚板をカットしたときの切れ端を反対向きに重ねることで空間を潰すよう誤魔化した。これは出来ればやりたくない方法だったが、苦渋の決断の上実際にやってみると案外気にならず、遠目では意外と違和感のないことに安堵した。

 

実際に遠目で見たのがこちら。これはほぼ完成写真といってもいいほどのものだが、いかがだろうか。このアングルはまさに2階に上がって客間に入った瞬間の目線である。

 

意図しているのは、天井までの空間が開いているということや、型ガラスで揃えていること、洗面スペースの幅(この写真から見ると奥行にあたる)を半間未満(75〜80センチ程度)に収めることなど。

 

実際により違和感をなくそうと思えば、一番奥の障子の幅に合わせて間仕切りを入れるとより効果的だったかもしれないが、その位置イコール右にある柱の位置となり、右側のガラスサッシとゼロ距離になってしまい、これはこれで圧迫感があるのではないかと感じた。

 

それに、柱を丸ごと露出しておけば今後なにかあったときに利便性が増すし、切り詰めた甲斐あって奥行に20センチ近いスペースを作ることが出来ている。小部屋を造ったことによる圧迫感は慣れれば問題なさそうだ。

 

これにて衝立の作成は完了であるが、紙面に余裕があるため次の目標について紹介しておこう。最後の写真は今回の洗面台に据え付けることになる洗面ボウルで、作者はこの信楽焼ボウルが大のお気に入りとなっている。

 

これについて最初に紹介したのは甲賀へ旅行に行ったとき(その時の記事はこちら)だったかと思う。今回もそのときと同じ大谷陶器さんでネット注文したのがこの商品で、直径約40センチの大型ボウルが梱包、送料込みで24200円は破格であると思う。

 

デザインも落ち着いた雰囲気で、これまで作者が購入した割と派手な鉢とはちょっと趣向を変えてみた。一つには、ここが客間であるからで、あまり洗面を目立たせない方が他がより引き立つのではと思えたのである。

 

次回以降でこれを設置するまでを紹介していくことになるだろう。

続きを読む≫ 2025/11/15 20:53:15

離れの倉庫解体に向けた資材の引っ越しがほぼ終わった状態の中、なくなる前にこの屋根付き倉庫内でやっておきたい作業を優先して行っているのがここ最近の状況である。

 

今回からしばらく客間に造ることにした洗面所についての話をしようと思うが、これに関してはもともとこの納屋の設計図を描いた段階の予定にはなく、今後ここが宿泊所となる可能性が高まっていることで急浮上してきた。

 

それもそうであろう。現代住宅のような大壁構造では、壁の中に水道管を通すということができるが、この納屋のような真壁構造ではまずそこからして方法に悩まざるを得ないこととなり、思いはあったとしても少し考えただけで通常なら却下してしまう事案だ。

 

正直、全て畳の部屋においてこういう水場のようなものをポツンと入れ込むのはかなりミスマッチであり、それを造るなら最初からそれなりの構造を用意しておくべきというのが作者の考え。

 

そんな理由から自分たちが使う分にはなくて良し、というスタンスでここまできたが、実際にゲストを泊めるとなるとそうはいかない。ということで、かなり渋々ではあるが新たに洗面台を造ることにした。

 

だが、今回から数回にかけてはその下準備の様子をご覧いただこうと思っており、最初の第一弾として紹介するのは、洗面台の間仕切りとなるようなものを造るということ。

 

場所の候補となるのは、客間に入ってすぐ廊下状になっている所の突き当りの部分で、候補としてはここしか考えられなかった。そのため他の候補を考えるまでもなく即確定ということになったが、問題はどういう方法で場に不釣り合いな印象を残さないようにするかである。

 

そこにそのまま洗面台を造ったのでは入ってすぐ丸見えになってしまうため、最低限やっておきたいこととして、何らかの方法で仕切りのようなものを造ろうと考えた。そこで色々とアイデアをひねりだしたのが、過去この納屋に使われていた古建具を間仕切りとして使ってしまおう、ということであった。

 

前置きが長くなったが、今回のテーマは古建具の加工ということになる。これまでも過去に何パターンか加工を行ったブログを上げているが、今回はどれにも当てはまらないため、久々に建具の構造をレポートできればと思っている。

 

使うことにした建具は過去の写真で確認していただくとして(こちら)、当然このままで使うことはできないため、これを加工しなければならない。加工というのは、つまるところ洗浄と塗装ということになる。

 

塗装に関してはこれまでも何回もやっているため問題ではなく、この場合最も大変なのが洗浄作業ということになろう。洗浄というと、時間がないときには高圧洗浄機を使うこともあったが、あれは時間があるときは極力やらないでおきたい。

 

そんな訳でまずはこの建具の洗浄を全て手作業で行うことにしたのだが、大変なのはこの建具の外側だけを拭き掃除してハイオワリ、ではないことぐらいこのブログの読者はご存じであろう。

 

古すぎる建具であり、隙間という隙間は全てホコリで埋まっていると考えてよく、室内で使う以上そのあたりも全てクリーンな状態にする必要がある。そこでこの建具をいったんバラして掃除するべく、要の部分になっているビスを外すことにした。

 

古い建具であり、パーツの固定にビスを使っている箇所はこの縦桟の2か所しかなく、そのこと自体には好感が持てるのだが、問題はそのビスの形状にあった。冒頭の写真を見ての通り、この手の古いマイナスドライバー用ビスはほぼ例外なく錆と腐食でボロボロになっており、ビス山としての用をなさなくなっていることが多い。

 

今回もその例に漏れず、マイナスドライバーでは舐めて空回りするだけであった。そこでやむを得ない手段としてまずビスの周囲をノミで少し削り、ある程度空間を作った上でネジ頭をペンチで挟み、強引に手回しして外す羽目になった。

 

のっけから建具を傷つける形でスタートしたこととなり、ここから先はこれ以上建具へのダメージがないよう作業を進めていこうと本気モードに切り替わった。

 

そして次の作業が古建具をメンテナンスする際に最も神経を使うことだろうと思うのだが、このパーツは右の写真のようにある程度たわませないと外すことができない。こういう取り付け方をしているのは古建具ではよくみかけることで、材も造りも精巧でないと出来ない芸当であろう。

 

要はこの長いパーツは建具内のガラスを留めるためのもので、本体に固定された横材に意図的に造られた隙間に収まるようにできており、そこへの出し入れの手段としてこのやり方がよく使われているが、強引にやりすぎると折れることもあるので注意が必要だ。

 

当然ながら、万が一この桟が折れたり破損したりしても替えはなく、自作するか同様の建具からパーツ取りするしか方法がない。どのみち残念な結果になるのは間違いないのでここだけは慎重にやる必要がある。

 

さて、その縦桟を外し終えた状態を撮ったものが左の写真となる。先ほどの説明の補足をしておくと、この縦桟は上から二番目の横桟をくぐらせて、一番上の横桟に開いてある穴に突きさす形をとることで、ギリギリ上から三番目の横桟にたわませながら通すことが可能ということ。

 

一番上の横桟に開いた穴がこの縦桟の長さよりも深めに彫られているのがポイントで、最終的に縦桟が収まってからも上下にスカスカと動かすことが出来る上、桟とガラスの間に多少の隙間があるためガラスも動いてしまい、不安定なのである。

 

それを押さえていたのが冒頭のビスであり、恐らくこの建具を造った職人もここにビスを使うのは避けたかったのではなかろうかと勝手に推測してみたりするのも面白い。

 

最初の縦桟を抜くことで、それらに押さえられていたガラスがようやくフリーになり、個々のガラスをケンドン式で外すことが出来る。つまり、この縦桟2本が、上側の大小計6つのガラスを押さえているということになる。

 

この形の建具はこの納屋の至る所に使われていて、それぞれの場所によってサイズは全て違うが、造りはほとんど一緒のはずである。使われていたのは玄関に3枚、現事務部屋に2枚、囲炉裏の間の掃き出し窓に2枚、2階の現吹き抜け部屋に1枚の計8枚ほどあったはずだ。

 

この建具は色んな所に使えそうだが、実際ここまでに使用したことはなく、今後どのような用途に使っていこうか思案中のものでもある。まだ案の段階だが、今後どこかのタイミングで露天風呂を造りたい想いがあり、そこでかなり活躍の場があるのではないかと考えている。

 

上記6枚のガラスを抜き終えたら、次に手をつけるのが左の写真の縦桟である。この建具が見た目以上に良くできていると感心するのがこの縦桟の使い方で、この短い縦桟は、先に抜いた長い縦桟が残っているうちは動かせない構造になっている点に注目したい。

 

これまでそこそこ古建具に触れてきて、特にガラス入りのものはほとんどこのような形で精巧に造られているものが多く、そういうのは大抵組み込む順番もキッチリ決まっている印象。しかも昔の建具は大抵現場合わせというか、オーダーメイド品であり、現行の量産モデルのもののように同じものが存在しないという点に強く惹かれる。

 

取り外したガラスは数十年分の汚れが付着しており、掃除するのにも覚悟が必要となる。というより、古建具ないし、もっと広げて古民家における全ての掃除は全て身を削るほどしんどい作業だという経験則を得るに至った。

 

ただ、このガラスに関しては想像ほど汚れておらず、ある程度強めに拭くだけで落ちる汚れは落とせている。ただ、昔の薄っぺらい手延べガラスであり、それはもう、びっくりするほど簡単に割れてしまう。

 

どのくらい簡単に割れるかというと、両手でガラスの端を持って少し力を加えただけでポキッと折れたり、例えばこれを拭くために平な面の上に置いて掃除をするだけでも、力の加減によっては割れることがあるだろう。

 

作者も古建具のガラスを2〜3回ほど割ってしまっているが、それ以前に、購入する前の段階でこの形の建具でガラスが全て残っているのは1〜2枚しかなかったように記憶している。

 

割れた部分に薄ベニヤで修繕したり、ひどいところは段ボールのような厚紙で補修されているところもあった。ガラスがなくなっている桟の溝には、もう溝があるとわからないくらいのチリホコリが積もるなど、どんどん状況が悪化するのがお約束のパターン。

 

ガラスの話はこのくらいにしておこう。次の写真はここまで散々述べてきた積年のホコリの一部を撮ったもので、最後の短い縦桟を外したときに、もともと差し込まれていた溝から出土したものである。

 

ちなみにこれは、桟を抜き取っただけでそれと付随して出てきたもので、まだ溝からホコリを出す作業の手前の段階だということを付け加えておく。今回の目的は掻き出せるホコリは全て出して掃除することにあり、ここから壮絶な戦いが始まったのだが、あまりに必死すぎて記念写真が一枚もないことに後悔した。

 

それらの集大成となるのが最後の写真で、拭き掃除をしたタオルはホコリの厚い部分を優先的に拭いた後、一度全洗いして二度目のものだが、それでもそこそこ汚れている。

 

今回の建具の洗浄に関して唯一気が楽だった点が、裏の溝掃除をする必要がほとんどなかったことだろうか。というのも、今回の目的が間仕切り(衝立)用途として考えているからで、戸やドアのように動かす必要がない。

 

もともとが簡単な壁を造るという発想から始まっているため、すでに手元にある古建具を使うことで大幅に手数を減らし、かつ仕上がり次第では美しくお洒落なものになるため、作者にとってはメリットしかなかった。DIYにおいて古建具を所持していることは、かなり有利であると思う今日この頃だ。

 

次回はここから塗装して完成した建具を、実際に建てつけるまでを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2025/11/12 18:42:12

離れの倉庫解体に向けたプロジェクトも佳境に入った感がある。冒頭の写真を見てわかる通り、以前大量に置いてあったものはほとんど引っ越しが完了し、あとは周囲のこまごました作業を終えた時点でいつでも解体できる準備が整った。

 

ここまで物入れ造りに専心してやってきた甲斐があったような光景だが、作者の頭の中では実はこの倉庫の解体は年内いっぱいを目途にしていたため、環境が整ったのが予定よりもだいぶ早かったといえる。

 

解体に際して、当初はDIYでバラしと処分をするつもりでいたのだが、ツテを当たってみると解体事業を始めて間もない業者が特別価格でやってくれることになり、値段と自分自身の身体の具合を考慮してそちらにお願いすることにした。

 

相場よりかなり安価にやってもらうのだが、引き換えに業者ご家族一行をこの納屋リノベーション完成後の無料宿泊にご招待するという条件付きで、これから民泊事業を始めようと計画中の作者にとっても試金石となるような形でむしろ願ったりの条件でもある。

 

そんな感じで完全に話が進んでしまったため、焦って一刻も早く解体せずとも、最大限利用しきってから解体すればいいと思うようになっていく。何に利用するかというと、屋根のある場所としての活用を期待したい。

 

現状、納屋もリノベ予定箇所がほとんど完成に近い状態であり、木材をカットしたり塗装したりする作業を極力したくないのだが、代替場所がないためしぶしぶ作業を続けていた。

 

だがこの離れの倉庫を解体すると決めて以降、庫内の荷物が減るに従って全ての木工加工作業をここでやるようになり、今ではこの倉庫がないと代替場所を探すのが大変な状態になってしまっている。

 

倉庫を解体しても青空の下で作業する選択肢はあるにはあるが、それだと余りにも天気に左右されることになり、ラストスパートをかける時に作業が非効率的になりすぎるのもパッとしない。

 

それと作者の気持ち的にも、完成している床にいつまでも養生をしっ放しというのはモチベーションアップに繋がりにくく、少しでも早く本来の完成風景を見ながら次に繋げたい想いが強いため、ここを一時的な作業場にすることで床養生とはオサラバすることとした。

 

タイトルとは関係ない話が続いているが、今塗装しているのは資材置き場に大量に置いていた60角材で、今回これを客間の床下補強に使うことにした。この材を使うことにした理由は、以前、2階の管理スペースの床補強をしたとき(その時の記事はこちら)に同様のやり方をした成功体験があったからである。

 

ただ、今回の床下補強には作者の気持ちを重くする要因があり、なかなか手をつけられずにいた。右の写真がその要因となったものを撮ったものだが、この客間の床に関してはリノベを初めてまだ浅いうちに作業をしたところで、今では考えられないやり方をしていた。

 

まず、投資をケチって板厚があまりに薄い床材を使用していることや、それに伴って無駄な材を差し挟んで誤魔化していたり、さらにはそれらの材も適当に配置しただけでキッチリ隅までカバーできていなかったりと、目も当てられない。

 

さらに、畳を入れた際に、畳屋さんが床と畳の間に高さを調整する材を入れて完成させてくれているため、畳をはがすと漏れなくその調整材まではがれてしまい、畳を戻す際にはそれをキッチリ記憶しておいて戻さねばならず、これもかなりの手間となる。

 

そんなことでこれまで客間の床を現わしにするのを極力避けてきたが、ここが年貢の納め時と覚悟を決め、意を決して御開帳とした。床補強するのに畳を剥がした理由は、床裏(1階天井)の梁間に通すことになる補強材に、こちら側からもビスを揉んでおくことにしたからだ。

 

あと、なぜ部屋の中央の畳から剥がしたのかというと、その下には以前に同様のやり方で固定したライティングレール(ダクトレール)があり(その時の記事はこちら)、まずはこれをバラシておかないと作業が進まないからであった。

 

左の写真はレールをバラシ終えた後に残ったフェードイン側のキャップ部分だけがVFケーブルにぶら下がっている状態を撮ったもので、この状態にしておけばのちほど補強材を固定した後に再度レールを設置することがスムーズになる。

 

さて、それではその補強材を固定していく。今回の補強では60角を使うことは前述したが、その長さについては、いったんこの土間の中央付近にある太い桁までとした。

 

この補強が必要な範囲を奥行で表すと2間半(5メートル弱)ほどであり、市販の中で最も長い4メートル材では1本で通すことができず、どうせどこかで割る必要があるのならキリのいい桁の位置がベストと判断したからである。

 

ただし継ぎ目があるポイントに工夫が必要だったところが何カ所かあるため、そちらについては後述する。ひとまずは決めた方針で材を固定するため、過去何度も使った天井材を支える自作棒で固定した状態で2階に上がり、ビスを揉んだ。

 

ちなみに、先ほどのフィードインキャップ側周辺の収まりは左の写真の通りで、補強材が絶対に落ちないよう、横材も通してそれぞれ固定している間を縫うようにVFケーブルを通す。

 

やはりなるべくVFケーブルは露出させたくない電材であり、取り扱うときには極力現わしにしないことが基本だが、どうしても現わしとなってしまうとき、作者は周囲の色と同化させたりカムフラージュを行ったりする。ここに関しても完成後、このケーブルを黒く塗装している。

 

次の写真はこの補強材を桁から反対側にも固定し、それらを桁によって固定したのをアップで撮ったものである。他の列であればこの交差する所に束を立てただけで固定しているのだが、ここはこの後レールを通さなければならないため、変則的にこのような形をとった。

 

当然ながら各材同士ビスは揉んでいるが、かなりの荷重がかかる角材を支えているのは実質的には両側の束それぞれ1センチ程度のみで、一見するとかなり不安げな感じがする。

 

ただこれはかなり作者なりに計算の入った設計で、束の高さを天井までピッタリに造作したり、左右からそれぞれ補強材に向けてビス固定もし、各方向からビス固定することにより、かなり強度を上げることに成功した。

 

中央の畳部分の補強を終え、順調に他の列にも補強材を固定していくと、最後に固定することになったのが2階の位置でいうとこの場所の床であった。客間の中でも最も奥の窓側の列になるのだが、実はここの下は土間ではなく、事務部屋だったりする。

 

だがやり方は他の場所と全て同じで、特に変わった点はない。ここまでくると作業的には慣れたもので、サクサクと手が動いた。

 

そんな感じで完成したのが最後の写真だ。これは土間に入って奥側から玄関に向かって撮ったもので、中央の補強材にレールを固定したのがかろうじて見えている。

 

あとはその左隣の列の補強材も変則的な固定をしているのがなんとなくわかっていただけるだろうか。これは、最近制作した上置棚を造る上で、補強材を梁間の中央付近にもってくるとどうしても都合が悪かったため、棚のある側だけ少し補強材を奥側(棚の中に隠れるよう)にずらした。

 

ここの造作は少しだけ失敗しており、梁を境に玄関側、奥側ともにもう少し補強材の長さをとってしっかりと交差させておいて互いをビス固定するべきだった。後に気づいたときには時すでに遅く、ここに関してはかなり後悔している。

 

だがこれで一応、過不足ない程度の客間の床補強は成功した。これまでとは違い、畳がなくても全く床が抜ける心配がないことにホッと胸をなでおろす。

 

かくして置き場のない大量の木材処理は終わり、かつ客間の不安材料も解消できる満足度の高い作業が終了した。

続きを読む≫ 2025/11/05 22:50:05

前回のブログで作成した梯子に関して、それをどういう形で使うのかという説明ができていなかった。今回はそこから話をスタートさせていくことにする。

 

冒頭の写真にあるのは、出来上がった梯子を掛けることになるフローリング材で、これは以前土間の床張りをした際(その時の記事はこちら)にわざと半間が余るようにカットしたものだ。

 

この床張りには無垢の杉材である根太レスフローリングを使っているのだが、その長さ4メートルのうち、そのとき使ったのが1間半(約2850ミリ)ほどだったため、1本あたり1メートルくらい余り材が出ていた。

 

それが全部で9列ほどあり、従って余り材も9本あったうち、4本はすでに2階の踊り場の床材として使用(その時の記事はこちら)。残っている5本の利用先を今回のブログで紹介することになる。

 

これをどこで使うのかという答えが右の写真で、このような形で2本1組の足場を2箇所に作っている。この場所は囲炉裏の間の頭上にある梁の上になるのだが、利用方法としては、もともと吹き抜けにする前の2階部分にあった小窓(写真はこちら)の開閉、メンテナンスの際に使う。

 

これはどうしても必要なもので、床張りをする際に余り材を上手く利用できるよう、常に意識していた。そのあたりのことは先述、床張りをしたときの記事に詳しく説明した通り。

 

ただ、敢えて吹き抜けにしていることもあり、あまり足場に広い面積を占有させるのも面白くなく、たった2枚の板だけで済ませてしまっているのにはそんな理由がある。奥行は36センチ程度しかなく、本当に窓の開閉と掃除程度の利用法しか見込んでいない。

 

そして実際にこの足場に梯子を掛けてみたのを上から見下ろしているのが左の写真。当初の予定では、最終的に梯子の先端にL字金具のようなものをつけて、足場にもそれをひっかけるような木材を1本走らせようと考えていた。

 

だが実際に梯子を掛けてその感触をみてみると、自重が重たいせいかかなり安定しており、少々のことではズレたりすることがないように思えたため、特に小細工は弄さない方が良いと判断。

 

一つ注意したいのが、今は床に養生ダンボールを敷いており、あくまでその上に設置したときの安定であって実際の床の上で設置するとまた違う感触を得るかもしれず、最終的に確認を忘れないようにしたい。

 

さて、一通り前回説明が至らなかった部分の紹介が終わったのでもう一つの梯子についても紹介しよう。こちらの梯子は1階で使用するものよりも1.5倍くらい素材の幅があり、自重もそれだけ重くなっている。

 

それだけにあまり頻繁に持ち運びするような場所で使うのは理に適っていないため、こちらに関してはほぼ固定できる場所で使うことになる。右の写真でその場所がおわかりだろうか。

 

ここは囲炉裏の間で唯一、2階の床が残っているところで、以前床補強のためのベニヤを敷いた(その時の記事はこちら)のを覚えている方もいるかもしれない。

 

写真はそのスペースに常設するかもしれない梯子の角度を確認するため、側桁を置いているところ。作者にとって理想的なのは、側桁に彫られている段板の仕口をそのまま使えることだったが、前回の記事で説明した通りこちらは断念している。

 

その理由はこの写真を見ると一目瞭然であろう。まず一段の蹴上げが高すぎることと、角度的にも手前に傾きすぎており、ここで段板を決めても使用に際してリスクとストレスしかない。ここはやむを得ず、適当と思える位置で水平をとり、それを基準に全ての段板を決めた。

 

あとは前回のときと同様の作業をし、あっという間に完成した。前回と唯一違う点は、今回の梯子は全て現場で組み上げたということだ。

 

仮に作業場で組み上げたものをこの位置まで上げるとなると、不可能ではないだろうが作者のようなソロDIYではかなり苦戦するのは間違いなく、その労は敢えてとる必要がないという判断に基づく。

 

ただその判断も、前回の梯子造りが上手く完成した経験ありきのことで、同じ要領でやれば現場組み上げで問題なくできると確信を持てたことが大きい。そんな感じで作成の順番も意図して決めている。

 

この梯子に関しては、最初のものと同じように写真のような待機状態で固定しておくのか、それとも常時斜め掛けに設置しておくのかまだ決めておらず、今後の利用状況で見極めていきたい。

 

実はこのブログを書いているときには分電盤から新しいエアコン用のVFケーブルを伸ばしており、2階の客間まで引っ張っていった際、この梯子を反対向きに立て掛けて軒桁周りのケーブル処理に大いに役立った。そんなこともあり、この梯子はフリーの状態にしておいた方がいいと判断した。

 

以上で梯子は完成ということになる。次に紹介するのはタイトルにもある、踏台についてである。右の写真がそれらの元となる素材を並べてみたときのもので、これらは今の囲炉裏の間になる以前の牛舎の柱壁を解体した(その時の記事はこちら)ときに出た残骸だ。

 

写真の通り、虫食い跡が目立ってはいるが、概ね状態の良い化粧梁材が計3つ、その他のものも含めて4つほど素材があったため、これらを活かすDIYを考えていく。

 

案はいくつかあったのだが、結局全て踏台としての利用が最も有用だと判断。特にこの納屋の土間回りにおいて、床までの高低差40センチを埋めるにはちょうど良い素材だと思う。

 

左の写真は台となる材につける脚を制作しているところを撮ったもので、120角材を台の奥行に合わせてカットしたものと、それを固定し易くするために一枚幅のある板材を間に噛ませ、それら2つを固定したものをそれぞれの踏台分用意した。

 

最後の写真は踏台を完成させた後に塗装をしているときのもので、こちらの塗装には通常の塗料よりも確実に一度塗りでコーティングできる調合塗料を選んだ。

 

それぞれ色合いがバラバラになってしまってはいるが、全て想定の範囲内である。ちなみに、これらと一緒に塗装しているのは、以前紹介した母家の薄型倉庫の材料であり(その時の記事はこちら)、この踏台はそれらとほとんど同時に完成している。

 

この時間差からわかる通り、ここ最近またブログの更新が遅れがちになっており、それは作者の怪我が完治せず、デスクに座る時間が限定的になっていることもあるが、ここ最近は別の理由も大きく関係してきた。

 

それは、以前にも少し触れていたかもしれないが、作者が今リノベーションしている納屋で民泊を運営してみようという試みがスタートしていて、それらの諸手続きや必要事項の盛り込みなどが滅法多く、とても日々の手が足りない状況になっているのである。

 

作者が怪我をしてからすでに2年が経過しようとしているにも関わらず、状態は一向に良くなってこないため、この身体でまともな仕事が出来るはずもなく、自分なりに色々と考えた結果、自分で事業を起こすのが最も安定して仕事ができると考えた。

 

そして昨年あたりから本格的に起業についていくつかプランを練り、それらの勉強や準備で手一杯だったのが、ここにきてそのプランがかなり現実味を帯びてきており、忙しさに拍車がかかっている。

 

それらもまとめて報告できればいいが、こんな状況では恐らく事後報告になるのだろう。

続きを読む≫ 2025/11/03 22:27:03

物入れ作成が終わってから最初のブログである。

 

ここまで外部倉庫を解体することに起因して、中に収まっていた様々な道具、資材、機材などの収納場所を造ってきた。そのおかげもあって、倉庫の中にあったほとんどのものは無事新しい保管場所が確保できた。

 

今回紹介するのは梯子の作成だが、まずはこれが何故必要なのかというところから触れていくことにする。作者がこの納屋に梯子が欲しいと思ったのはもう随分前の話で、この物件を購入して設計図面を描いているときにまで遡る。

 

囲炉裏の間の上階を吹き抜けにすることは最初からプランしていたのだが、それに伴って中二階にあたる場所や、天井裏へスムーズに行き来できる手段が絶対に必要と思い続けてきた。

 

その手段として梯子というのは常に第一候補としてあり、古い建物にはよくあるような、木で出来た簡単な造りの梯子がどこかで手に入らないかと目を光らせ続けていたのだが、どうにもゲットできそうになかったため自分で造ることにしたのがキッカケとなる。

 

自分で造るとなると、重要視したいのは強度という方針のもと、色々な案を考えてはみたものの、結果的にその素材として採用したのが冒頭の写真にある、納屋で使われていた側桁階段の残骸であった。

 

この側桁階段については以前階段を解体したときにも説明しているため、興味がある方はそちらを参照されたい。実際はかなり前に一度解体したものを、必要なパーツだけを使いつつ改良したものを再度設置しており、その最後の雄姿はこちらのブログで確認できる。

 

梯子の作成に関しては、ここまで他の作業をしながらも常に頭の片隅にあった。最終的にこの側桁階段の残骸を使うことに決めたのだが、実はこの案は他に何も思いつかなかったときの妥協案でもあった。

 

採用した最大の理由はやはりお金が全くといっていいほどかからないことで、他にいい案がでなかったのもあったが、これを使うことで外部倉庫の荷物を処理することが出来ることも大きい。

 

冒頭の写真の通り、長さ、厚みもそこそこあり、ここ以外に置くとしたら薪棚くらいしか思いつかないほど、どこに置いても嵩張る素材となっている。これを使い切ることは、倉庫の整理という意味で作者のモチベーションアップに繋がることであり、やると決めたら動くのは早かった。

 

さて、ではその梯子造りのやり方だが、これらの材をそのまま使ってしまうと重量的に扱うのが困難になるのが目に見えているため、右の写真のような加工をすることにした。

 

これは側桁の片方の板を縦に2つ割りにしたときのもので、つまり、もともと一つの側桁階段だったものを全て2分することにより、1つの階段から2つの梯子を造ってしまおうという案で、一石三鳥を狙う。

 

分割はするが2等分ではないところが注意点である。用途として頻繁に動かす可能性の高いもの(1階に設置)を細く軽いものとし、目的が一つで動かす可能性が低いもの(中2階に設置)を安定感のある太い方とする。

 

もちろん段板の方もどちらかの寸法に合わせ、ある程度の比率で縦割りした。古いとはいえさすがに拵えはそれなりにしっかりしており、個々の板は40ミリ近い厚みがあるのだが、一方で均等性はなく、厚みや幅は全てばらばらだ。

 

作者の頭に最初に浮かんだ案では、もともと側桁に彫られていた段板のホゾをそのまま利用できれば作業効率が良くなると考えたのだが、一段あたりの蹴上げ寸や角度などが作者の意図する用途とは食い違うため、却下。

 

そのためホゾに関しては全く無視して造ることにしたが、問題はトータルの重量にあった。もともとの階段は重すぎて一人で取り回しすることなど問題外であったが、いかにそれを半分近くにしたとはいえ、一人が気軽に持ち運びするにはまだまだ重すぎるような気がする(実際組んでみないとわからないためこの時点ではあくまで想像)。

 

その点を考慮し、不便にならない限界のラインまで幅を短くすることにした。左の写真はカット済みのものになるが、もともと90センチ弱ほど幅があった段板は、最終的に60センチ弱ほどの幅となり、およそ3分の2ほどの重量になった。

 

右の写真はそれらを組み上げ始めたときに撮ったもので、理想をいえば当然側桁に溝彫りをしてホゾ組み出来れば言うことがないのだが、今回は他に急ぎでやりたい作業も山積みであったため、妥協して段板はビス留めだけにしている。

 

この際最も大事なのは段板の角度である。使いたい場所に差し掛けたとき、ちょうど水平になるような角度で決めておかないと、使用に対してストレスとリスクを抱えてしまうことになるため、まず側桁だけを使う場所にあてて角度を出した。

 

一つ出せば後はそれにならうだけなので、とにかく最初の一枚目が最重要となる。今回の梯子造りでは時間のかかるのはこの作業までで、ここを通り過ぎると完成まではあっという間になる。

 

蛇足だが、この段階に至る前には当然腕が痺れるほどのサンダー掛けを実施した。作者の場合多くの作業においてそうなのだが、作業時間の大半をこのサンダー掛けが占めることが頻繁にあり、それは使い古しだったり安価な材を使っている証明でもある。ただある程度言えるのは、値段は体力でカバーできる部分もあるということだ。これを見てDIYを志す方がいれば参考にしていただけると嬉しい。

 

そんな感じで一つ目の梯子は完成した。欲を言えばこれを周囲の雰囲気と合うような塗装をすればいいのだろうが、今回は手間をかけないこともテーマであり、かつこれを設置する囲炉裏の間は原色使いも多い(床や囲炉裏周りもそう)ため、このままでいくこととした。

 

結果的に作者がイメージしていたものよりはガッシリと頑丈なモノに仕上がっている。当初はもっと細身でより扱いやすいものを思い描いていたが、これはこれで設置したときの安心感はかなり大きいだろう。

 

実際は各段を左右2本ずつのビスで支えているだけであり、過剰な荷重はかけられないが、人一人であれば並大抵の人が乗ってもビクともしないはずである。

 

出来上がった梯子は常時右の写真の位置に立て掛けておき、用があるときにだけそれぞれの場所に移動させて差し掛けるシステムをとるのだが、だいぶ重量をセーブした甲斐もあって、運ぶのに往生するほどのことはない。

 

ただ、この囲炉裏の間には少し頭上を見上げた時に梁など邪魔なものが多く、その点少し面倒である。こういう面倒さはついには使用したいときにも使用を控えるということに繋がりやすく、そんなときのための裏技を用意しておこうという気になった。

 

それがこちら。これは梯子を立て掛けた本棚の上から梯子を見たアングルになるが、ご覧のように梯子の裏側に簡単な金具をつけ、それを本棚に固定した1本の木材に引っ掛ける形にすることで、梯子が動かない形を作ったものだ。

 

これによって、段板の角度が急で踏み込みにくい点はあるものの、手をかけずに本棚の上に乗ることもできるようにした。もちろん、少し手をかけてちゃんと斜めに立て掛けても良く、その際この金具は対象物には干渉しないような位置にあり、これによるデメリットは一切ない。

 

だがこの形で頻繁に上り下りすることによって床板を傷つけることは避けたい(梯子の底は斜め掛けするちょうどいい角度に切り落としてあり、縦にすることで鋭角に当たる)ため、少しでも守るために色移りしにくいゴムを底に貼り付けておいた。

 

そんな感じで長年構想してきた梯子が作者も思わぬ結果で実現した。次回はもう片割れの梯子を完成させることにしよう。

続きを読む≫ 2025/10/28 23:04:28

ここまで長い間紹介し続けてきた物入れ造りも、今回の報告をもっていったんのゴールということになる。

 

何度もお伝えしてきたかもしれないが、外部倉庫の解体によって大量に行き場のなくなる資材をどうにか雨に濡れないようにするため、報告数にして17回、かれこれ4カ月以上の時間をかけて環境改善に頑張ってきた。

 

最後に紹介するのは、客間に上置棚を造ったことである。ここ一連の流れとしてずっと棚の作成を進めているが、それらの全ては作者の大好きな古建具ありきの設計になっている。

 

今回もその例に漏れず、使用する建具はタイトルが示す通り書院障子という種類のもので、これは以前上下町のとある古道具屋さんから譲っていただいたもの(その時の記事はこちら)なのだが、無償で譲っていただいたのが申し訳ないほど良いものだというのが後々お分かりいただけると思う。

 

この納屋の中のどこにこれを使うか悩みに悩んでいたのだが、最終的に作者が候補としたのは冒頭の写真の場所だった。ここは2階にある客間の床の間部分になる。

 

ここの床の間に関しては、かなり前に板間の手入れをして(その時の記事はこちら)以来放置されている状態だったが、今回ようやく最後の仕上げに向けて動いていく。

 

普通に考えれば、造作の場所は書院棚や床の間の周辺に収めるのがしっくりくるような種類の建具であり、そういう点でいえば我が家ではこの場所しかないのだが、ここにはテレビを置くことを早々に決めていたため、うまく収まらないだろうという決めつけをしてしまっていた。

 

収まらないというのは、寸法的にもそうであるし、テレビという機械的なものと書院障子という伝統的なものがうまく交ざり合わないという意も含んでいたのだが、古建具で実際に使える場があるものには超積極策で使用していくという方針を自らに課したこともあり、自分の考えを押し切ってここに使うことにした次第。

 

では使う材料についてだが、まず右の写真をご覧いただきたい。これは造っている棚の側板(2枚)と鴨居になる部材で、通常、上置棚というのはまず箱を造った状態ありきでそれを上方に固定する棚を指す用語だろうと思う。

 

前回のブログのときもそうだったが、作者がここ数回にわたって紹介してきた上置棚は全てキッチリ箱を組み上げておらず、天井板はそのままある天井で代用し、背板は漆喰壁そのままを使っている。

 

今回の造作もその点は全く一緒なのだが、唯一違いがあるとすれば、この側板があるかないかであろう。なぜこれが必要だったのかというと、箱を造ってそれを上方に固定するという手間をかけずに上置棚を造るための工夫でもあった。

 

つまり、幅一間分の底板を横に固定するための支持基盤がないことが今回の最大のハードルとなっていたのである。それをクリアするため、まず側板を壁面にビス打ちすることで(貫などを狙って)しっかり固定しておき、その側板に固定した1本の木材を底板の支持材として利用するということになる。

 

写真でいえば板の奥に固定している1本の材がそれであり、言葉を変えれば、たったこの1本の材に今回の棚の全荷重がかかるといういわば要の素材である。

 

とは言え、当然それだけでは心もとないため、最低限の対策は打っておいた。左の写真を見ると底板の支持材を強化するため、作者が多少なりとも努力したのがおわかりだろう。

 

多少準備に時間はかかったが、この形状をもって今回の棚はほとんど完成といえる状態になる。ハッキリ言ってヤッツケ仕事だが、たったこれだけでも今回作者が思う程度の用は足せると判断した。

 

これがヤッツケだと思える最大の要因はやはり壁周辺の仕上がりで、凹凸が激しく、側板も簡単に直線にすることが難しかった。鴨居は天井にそのまま固定しただけだが、そもそも天井自体水平でないため、鴨居が微妙に水平になってないことも一因だろうか。

 

しかも、案の定というか、幅一間の底板は重力の影響で中央あたりがかなり下にたわんでしまっており、何らかの手を打たなければ障子を入れた際、不格好極まりない仕上がりになってしまうことが確定した。

 

そこで作者が苦肉の策としてしぶしぶ採用したのが、大きい規模の吊り木をかませるということで、あまり見せたくないが右の写真のものだ。これを見ても一発でヤッツケ仕事であることがわかる。

 

このときはまだ完成したこの棚に何を入れるか全く案がなく、適当に中央を選んで吊り木を入れたが、結果的にはこれは中央ではなく、全体を3等分するような2箇所に吊り木を入れたほうが良かった。

 

だがそれは何を収納するかによって変わる類の結論であり、一般論ではない。

 

そしてここからは思いつきでやってみたことを紹介する。実はこの床の間の天井には、以前電気配線をした際に用意しておいたVFケーブルが一つあった。かなり古いがこちらがその写真となる。

 

これはダクトレールをつけようと思って用意しておいたもので、この床の間がこのような結果になるとも知らず、当時は生け花に掛け軸といった床の間らしい仕上がりになる可能性を捨てきれず、そこにスポットライトを当てたり、直接レールから何かをぶら下げたりといったことをイメージしていた。

 

だがその目論見が変わった以上、同じ用途で使うのはあまり得策ではなかったため、ケーブルを降ろす位置を変えてみたのが左の写真でおわかりだろうか。ちなみにその降ろしたケーブルに繋いでいるのは今回ここに使ってみようと思い立った照明器具である。

 

実はこの器具、囲炉裏の間に本棚を作成することを決めた際、たくさん設置したく過剰気味に用意しておいた国産の業務用照明が余っていたもので、いつかどこかで使う機会があると隙を窺っていた。

 

ヤフオクでまとめ買いが安価だったため過剰投資しておいたものの、このまま使う機会がなければどうしようかと考えていたところだったためまさに渡りに船で、さっそく天井のどこかに固定しようと物色したときに出した答えが右の写真だ。

 

先に紹介した吊り木の固定先が、実は天井ではなく鴨居だったため、固定した吊り木と天井の間に微妙な隙間ができており、しかも今回使うことにした照明がピッタリその隙間にはまってしまった。

 

照明をつけてみることも思い付きだったが、この偶然はもはやこの照明がここにあてがわれることが当然の流れであったかのような自然さで、特に固定に際して何ら手も加えないまま、ここはこれで完成で良いと判断するに至る。

 

その結果をご覧いただこう。側板はキッチリ収まっておらず、色々歪みが気になるかもしれないが、立派な書院棚が出来上がってしまった。

 

この書院障子は、松の枝に留まっているタカが、陽の当たる中、今にも飛び立ちそうな風情が描かれており、作者が一目で気に入った品である。先述の通り、これが無償でいただけたのが嘘のような話で、今でも感謝の念が絶えない。

 

照明にしても、簡単にヤッツケ仕事で固定した割に、申し分ないほどの光量と角度で障子を照らしており、充分作者を満足させる出来栄えとなった。

 

そんな感じで最終的に床の間が出来上がったのが最後の写真となる。この段階ではまだ色々配置を試していたため、コード類が雑になってしまっているが、概ねこんな感じの具合になっている。

 

当初作者が思っていたほどの違和感はなく、まずまず納得できる形になっているのではなかろうかと思う。なんとなくだが、テレビが棚の下ギリギリのラインにあるのが計ったようで心地よく、実際にこの部屋に横になってテレビを見てみたい衝動が湧いてきた。

 

これにて、長かった物入れ造りもいったん終了となる。次回、ようやく違う種類の記事が出せることが嬉しくて仕方ない作者の喜びを感じていただければ幸いだ。

続きを読む≫ 2025/10/26 22:36:26

長かった物入れ作成マラソンもついに終わりが見えてきた。今現段階で予定している作業は、今回紹介する上置棚と、次回紹介することになる客間の飾り棚で終了となる。

 

将来的には敷地内のどこかにユンボの格納場所を造ったり、薪棚をもう少し増やしたいとは考えているが、ひとまず作者が所有している全ての道具や資材は、この2回分の物入れにほとんどが収まる予定だ。

 

冒頭の写真は今回の上置棚を作成する候補の場所を撮ったもので、ここは納屋の玄関入ってすぐの土間の一角にある。これまで大量の木材や建具が置かれていて足の踏み場がなかったところである。

 

ここまでせっせと建具類や木材を使用、または収納することによって、この位置でようやく作業が出来る程度に資材を減らすことができた。

 

ではこの場所に設置する棚についてだが、今回は右の写真の建具を使うことにした。というか、今回作成する棚も実はこの建具ありきで設計を始めている。

 

作者が棚を造るとき毎回考えていることは、手持ちの古建具の中からどれが最もその場所にフィットするかということで、理想を言えば建具に寸法調整することなく、今あるそのままを使ってデザインできるかということ。

 

それが作者の中で最も強くこだわっている部分で、前回のブログで建具が枠内に収まらないとなったときに、建具を調整せず鴨居の方を調整したのはそういうことも理由の一つに含まれている。

 

ちなみに、この建具は以前衝動買いした中にあったもの(その時のブログはこちら)で、対で1000円の掘り出し物だ。

 

こういう古建具はあまり塗装を施したくないのが本音だが、設置場所的にどうしても浮いてしまいそうな感じだったので、やむを得ず水性ステインでウォルナット色に仕上げている。

 

続いて棚の底板の様子を見てみよう。毎回作者が悩んでしまうことの一つに、この底板にどういう材を使うかということがある。

 

底板というのは棚の中身の全荷重を一手に引き受けるところでもあり、作者が造っているような一間モノ(横幅が180センチ前後)という前提で考えると、20ミリ以下では物足りない。

 

かといって30ミリまでいくと少し大げさになり、却って自重が増えることによって今度は固定方法が難しくなったりする。そんなことから作者は25ミリ前後の集成材をよく使うのだが、これだとどうしても価格面で大袈裟になる。

 

ここに関してもそうで、奥行に450ミリ程度欲しいと思っているものに対して集成材を揃えるとなると、行きつけのホームセンターで4メートルものだと7〜8000円近くもしてしまう。

 

これだと予算がいくらあってもキリがないため、今回はここで妥協案を採用することにしたのが左の写真でおわかりだろう。用意したのはここしばらく多用している24ミリ厚のサブロク板(ベニヤ)で、それを半分に縦割りしたものである。

 

サブロク板とは910×1820ミリの板の呼び名で、要は910ミリを半分にカットして455×1820ミリの板にしてそれを底板として使う、というのが作者の選んだ方法ということになる。これだと1枚のベニヤから同じ板を2つ作れることになり、そのもう片方は次回のブログで活躍し、一石二鳥となった。

 

カットした板の右側に2本のラインが縦方向に走っているのが見えると思うが、これは建具を滑らせるための戸道を彫ったもの。

 

そしてそれを想定した位置に収めてみたのが右の写真で、これだけを見ると簡単げに見えてしまうが、ここに辿りつくまでに色々な試行錯誤があった。

 

底板はそれだけでは固定できないため、作者が思いつく方法としてはだいたい3通りくらいのやり方で固定することになる。ホゾ組をする、横からビスかダボを打つ、骨組みをして支持する、の3つだ。

 

ここのケースではまずホゾ組は困難であった。そもそもホゾ組自体が簡単でないことに加え、ご覧の通り底板を支持する基盤が太い梁であり、しかも左側の方を見るとなんとなくわかるかもしれないが、建具の高さが梁のせい(高さ)の下端ギリギリになり、加工できる余地が少ない。

 

次にダボかビス打ちだが、太い梁で挟まれた板に横からビスかダボは打てない。ダボだけで板を支えるのは例えば市販の小さいラックなどではよく見る光景だが、この規模の板をダボだけで支えることはまずもって不可能だろう。

 

ということで結局最後の骨組みをするという選択肢しか残されず、それを実施した。

 

ここまでも色々と苦心しながら造作しているのだが、さらなる問題はこの建具を受けることになる鴨居側の方にもあった。先述したが、今回の建具の高さが比較的梁のせいと同じくらいで、天井に鴨居を打っていては梁に底板を固定することができなくなるほどシビアなものだった。

 

そこで苦肉の策として作者が採用したのが左の写真の方法で、戸道となる幅1センチの材を直接天井板(2階の床板)に固定した。これも建具の寸法調整を出来るだけ避けた結果であり、プロでは絶対にやらない仕事の仕方である。作者は正直なところ、これが素人であるが故の強みだと思っている。

 

さらに、この先のブログで触れることになるのだが、この収納作成作業と平行して2階の床補強作業を実施しており、この天井の梁と梁の間に1本根太となるような横材を打った。

 

この写真ではわかりづらいかもしれないが、この戸道を造るためにその横材を中央から少し奥の方にズラして固定するという、イレギュラーも発生しており、作者の苦心たるやいかばかりか想像して欲しい。

 

かくして土間の上置棚が完成した。悪目立ちしているような気がしたため、この後底板の手前側だけは周囲と同色に塗装しているが、改めて写真を取り直しておらず、これが完成形ということにしておく。

 

ある程度寸法取りに苦戦した甲斐あって、戸の開閉がかなりスムーズに仕上がった。逆にスムーズ過ぎて、勢いよく開閉すると手前側の建具が道から外れて落下する可能性がありそうで、注意する必要がありそうなほどだ。

 

最後に、この棚にはこれまでのような建築がらみの資材ではないが、置き場が見当たらなかった作者の大事な淡水魚がらみの道具(結構大量にある)を収納することにした。

 

これまで最大で10基の水槽を同時に使っていたが、猫を飼い始めたことと大きな怪我をしたことが重なり、淡水魚の捕獲を3シーズン以上やれていない。DIYも佳境に入っていて作者自身忙しいこともあり、使っていない機材が山のようにある。

 

それらは全て収納することは難しく、ここに収めるのはどうしても大切に保管したい一部の資材だけで、その他はほとんど母家の勝手口外に野ざらしになっている。これらもいつかどうにか工面してやれるといいが。

続きを読む≫ 2025/10/19 19:09:19

キンモクセイの香ってくる日常が終わり、本格的な冬の到来かと思いきや、時期外れの気温と雨がちの天気が続いている。

 

しばらく間が空いてしまったが、この間作者は荷物の大整理に追われていた。ここしばらく報告が続いている物入れや倉庫の作成予定分が、このブログ執筆時点で完成し終えており、いざ色々整理を始めたとき、さらなる整理をしたくなったためだ。

 

しかも今回の整理は処分する方向ではなく、オークションやフリマに出品して売り切るというもので、先週を通して100点以上の出品をした。かなり大変だったが、全て売れればかなりの資金源にもなるため、今この段階でやり切りたいと張り切ってしまった。

 

余談はさておき、前回のブログで外観がほぼ完成した薄型倉庫の続きの作業を紹介していこう。

 

前回で骨組みに対して板張りが終わった状態が冒頭の写真になるが、このような感じでヤッツケ仕事が進んでいる。壁との取り合いを気にするでもなく、密封性は皆無である。

 

こんな感じで室外機を囲むように造作しているため、万が一室外機になにかあったときは大変なことになるだろう。

 

ここで先の作業(塗装)に進む前に、一つだけやっておくべきことがあった。完成した外観の最後の1ピースである建具をいったんはめ込んで動作確認しておくことで、これが上手くいかなければ真の外観完成とはいえない。

 

作者的には寸法取りにはある程度自信があったのだが、実際にはめ込んでみると建具がつっかえてしまう箇所があって上手くはまらず、心底ガッカリしながらリカバリーの方法を探すことになった。

 

まず最初に頭に思い浮かんだリカバリー法は、建具をカットして調整することだ。これが最も確実で手っ取り早い方法だろうと9割方決めかけたのだが、その後別の案をひらめき、それを試してみているのが右の写真。

 

これが何をしているところかおわかりだろうか。写真中ほどに塗装されてない木材が縦に伸びており、その下には車を持ち上げる時に使うジャッキがある。そう、これは簡易的に鴨居(屋根の土台)を持ち上げたときのもので、今回作者が試みたのは建具を短くすることではなく、天井を高くするということだった。

 

天井を持ちあげるといっても、すでに屋根が完成した状態で重量があり、下手に持ち上げすぎたりすると破損崩壊してしまう可能性があったため、鴨居と柱の継手部分が最大1センチ以上浮かないように気をつけながらゆっくりと持ち上げた。

 

今回この鴨居となる横材は、継手に通しただけで固定しておらず、それが功を奏した結果となった。まるで今日このことあるを見越していたかのようだが、その通りなのだから作者が自画自賛するのも致し方ない(こういうミスを見越していたのだから情けない話である)。

 

そしてその持ち上げた隙間に端材で作ったスペーサーを差し込み、その後ジャッキを降ろした状態を撮ったのが左の写真となる。挟みこんだスペーサーの厚さは1センチ弱で、そのくらいこの倉庫の高さの差が左右であったということになる。

 

そんなトラブルを挟みながらもここまではそこそこ順調に作業は進んでいる。高さ調整は完璧に成功し、建具をはめて勝利の余韻に浸っているのが右の写真だ。

 

ご覧のようにこの倉庫は隙間だらけである。この倉庫に入れるのは建具だけとなるため、却って密封性がなく風通しがあった方が良いという判断もあるが、場所的に雨雪が入る心配がほとんどないため、この程度の隙間なら良しとした。

 

ただ、イタチなどの小動物にいいように使われると困るため、この後両側面の屋根との間の隙間に関しては網を張るケアをしておいた。ここまでくれば残っているのは塗装作業のみとなるが、単にこの塗装がない部分にざっと施すだけで、もはや紹介する内容でもないため割愛させていただく。

 

ようやく完成した薄型倉庫に作者もご満悦である。左の写真は、完成した倉庫内に予定していた古建具たちを引っ越しさせているところで、予定分が全て上手く収まるよう計算しながらの作業は作者にとって楽しい。

 

収めている建具は、今後使う可能性の高そうなものほど取りやすいように手前に置いているのだが、一つ前の写真を見るとわかる通り、この倉庫は奥行がほとんどないため、少々奥のものでも必要とあらばすぐに取り出せる。

 

結果的に最低限ここまでという数は収まったのだが、欲張ればこれもと思っていたフスマに関しては入りきらなかった。このフスマに関してはそこまでの価値を認められず、処分することに決定。

 

以上、数回にわたって報告してきた薄型倉庫はこれにて完成ということになる。最後の写真は予定していた建具を収めて扉を閉めた状態を撮ったもので、最終形となる。

 

古い建屋に古い建具を使った倉庫でもあり、怖いほど違和感がなく、まるで最初からそこにあったかのようだ。正直、もっと完成したときに格好いいお洒落さを感じるかと期待していたが、完全に的外れであった。

 

これまでいくつもの物入れを立て続けに造ってきて、それだけの数の古建具を消化してきたが、それをしてこなかったと仮定したらこの程度の収納では全ての建具が収まり切らなかっただろう。

 

綿密な計算をしたわけではないが、コツコツとやってきた作業がギリギリで報われた感じで、作者の喜びはひとしおであった。恐らく読者にはこの感情は伝わり切らないに違いない。

続きを読む≫ 2025/10/18 21:05:18

我が家ではキンモクセイも全開で、ここ数日の秋晴れもあってとてもいい気持ちで毎日作業と向き合っている。前々回のブログで薄型倉庫の造作に着手した続きの報告となるが、冒頭の写真は垂木を固定した後、屋根に上がって野地板を張っているところだ。

 

今回垂木として使用したのは、プロが聞いたらびっくりするくらいサイズが小さい40角材を使用したのだが、これは以前3メートルものが特売で安かったため大量買いしておいたもの。

 

昨今、木材ことに海外産の商品の高騰が続いており、安価な垂木としてよく使われていた米松にしてもその限りではない。耐久性にやや不安がある手持ちの材を使うか、数千円を出して適材を使うかの選択を迫られた。

 

もちろん、物事はそう単純に測れるものではなく、この屋根を造るポジションも選択に影響を与えるところ大である。つまり、位置とサイズ的なことを考えると、ここの屋根はほとんど雨雪の影響を受けないのではなかろうかということ。

 

そんな頼りない理由を免罪符に、もともとヤッツケ仕事上等という思いで始めている作業だっただけに、ここでの決断は早かった。

 

冒頭の写真は、その垂木に野地板を張っているのを撮ったもので、前回でも説明した通り、この野地板の長さをベースに垂木を固定しているため、最初の一列目の作業はスイスイと進む。

 

とにかくカットする手間を少しでも減らしたいというコンセプトから、野地板は上の方から張っていき、最後の一枚は垂木の先端から少しはみ出てしまっている。これが半分以上はみ出るようなら気にしただろうが、数センチ程度だったため、雨よけが強化されたくらいの気持ちだった。

 

全ての野地板を張った後、その上に張っていく屋根材の準備を始める。今回ここの屋根材に抜擢したのは右の写真にあるもので、これが何かピンとくる方がいれば相当このブログフリークの人だろう。

 

答えは以前、この納屋の壁材として使われていたトタンで、当時使われていた状態の写真がこちらだ。近代住宅でいうサイディングのような感じの使われ方だが、それと根本的に違うのが、元々の設計の段階で含まれていた要素ではなかったということ。

 

この納屋の例でいえば、土壁仕上げのいわゆる土蔵に近いものだったが、経年劣化により壁が剥がれ、補修を検討したときにより安価だったこのトタン処理をしただけに過ぎない(と作者は想像している)。

 

そんな話はさておき、作者はこのトタンの外壁が気に入らず、手をつけるとたちまち全て剥がしてしまったのだが、鉄クズで売る以外にも用途があったため、全て手元に残しておいた。

 

これまでもこのトタンの出番は意外と多く、クマが上った柿の木への対策として幹に巻いたり(写真はこちら)、その他最も用途として多いのが、地面に資材を置くときの結露対策としてこれを敷物がわりに使うということで、これは今現在でも薪棚の一番下の地面に敷いたり、納屋土間の上に敷いたりしている。

 

もともとが鉄クズになれば儲けもの的な存在であったため、活躍の場が多いことは密かに嬉しい誤算だったのだが、今回の屋根に抜擢した件もまたそんな誤算を大きくすることになった。

 

本来であれば作者はこの素材を気に入っていないのである。以前の作者であればこれをリノベーションに使用するなど考えられないことであったが、使うことを肯じた一番の理由は、屋根材の高騰にある。

 

コロナからこっち、全ての物価が異常な値上がりを見せている中、建材の高騰もまた顕著になっており、作者がDIYを始めた頃の1.5〜2倍の価格で当然のように売られるようになった。

 

今回この屋根を造るにあたって、もちろん倉庫自体の作成にモチベーションがなかなか上がらないことが根底にあるが、簡単に新建材を使う方向で計算してみたところ、ざっと見積もっても数万円の出費になりそうで、熟慮した結果、とりあえずいったん無料で使えるこの材料で試してみることにしたというわけだ。

 

そしてそれを使ってヤッツケ仕事をした結果が左の写真ということになる。かなり野地板からはみ出てしまっているが、これは敢えてというか、トタンのサイズ的に一枚では端から端まで網羅できず、かといって二枚使うと無駄に重なってしまう。

 

カットすればいいのかもしれないが、今後何かに使う場合も考えたのと、カットする手間すら省きたかったため、大きくはみ出させることによってロスを少なくした。そもそもこの屋根下地の面積を材料節約のため狭く造っていたため、短い分をこのトタンでカバーできれば一石三鳥くらいにはなる。

 

さて、屋根がだいたい完成したので次の作業に入っていく。ここでようやくこの倉庫の足回りを仕上げていったのだが、普通に考えて屋根と順序が違うように思えた方は間違っていない。

 

実はこの薄型倉庫を手掛けたのは結構前のことで、離れの倉庫内で準備だけ進めた状態で雨による足止めを喰らっていたのである。これを作成した時期がちょうど雨続きのタイミングで、作業している日は待ちに待った曇りの日だったのだが、午後からは雨予報ということもあって優先して屋根を造る必要に迫られた。

 

この写真を見て、作者がいかにエアコンの室外機を上手く避けようとしたかを想像してみて欲しい。上手く骨組みが室外機をかわせているように見えるが、この状態になる前に室外機の位置をギリギリまでズラし、足周りも等間隔の寸法で割り付けするのを捨てて微妙に間隔を変えたりした結果がこの状態だ。

 

本来、室外機は周囲を塞ぐべきではないのだが、そもそもこの位置は正面にいきなり擁壁があって環境的によくなかったため、いつか足場でも組んで高い位置に置き換えようと思っていた時期もある。

 

だが今回のプランが浮かんだことで、その構想は全て白紙とせざるを得なかった。この室外機は心配だが、しばらくこの状況でやっていこうと思う。最も懸念されるのが修理交換の必要が発生したときのことで、そのときはこの倉庫ごと解体の憂き目に遭うかもしれない。

 

それらが終わって現時点での姿がこちら。屋根は先ほどの説明の補足となるが、トタン一枚では全長を網羅することが出来ず、やむを得ず二枚重ねにした。

 

本来であればこれらの重ねた部分にコーキングでもしていくところだが、少々の雨が降ったところでこの屋根にどれだけ水がかかるのか微妙で、雪でも降ってくれれば分かりやすいが、現時点では様子見を兼ねて特に何も手を打っていない。

 

しかもトタンは以前に開けられた釘穴が点在しているため、普通に雨を受けるようだったらすぐにでも浸水してしまうだろう。ヤッツケ仕事、ここに極まるだ。

 

骨組みはやはりこう見ると細さが際立って見える。見えるというか、細い。ただ、全ての建具を入れたところで総重量は200キロ弱程度だろうから、それを長さ2間で受けると思えばさほど大した負荷はかからないのではないかと見込んでいる。

 

ここまでくれば木工作業はあと一歩といったところ。残っているのはここまで造ってきた骨組みに床板と側板を固定するだけで、今回のブログではそこまでを紹介して終わりにしようと思う。

 

右の写真が木工作業に使用することになる板で、これが何かピンとくる方もいるだろう。これは前回のブログで、離れの倉庫から大移動を余儀なくされた板である。

 

大部分が腐食とカビなどで廃棄する憂き目に遭ったが、これだけの数が無傷で残っていた。正直、これから数ある作業をこなしていく上で、これらがあるのとないのとでは出費に大きな差が出るところだった。

 

生き残ってくれて嬉しい思いはあったが、この置き場所を見てもいかに資材の保管に苦慮しているかがお分かりいただけるだろう。今後できる限り速やかに消化していきたいが、ここに置いたままでは不都合な点がいくつかあるため、消化を待たずして再度場所移動をすることになるかもしれない。

 

そしてこれらを使って完成した外観が最後の写真となる。パッと見、ひどく単純な構造に見えるかもしれないが、その通りだから致し方ない。先ほど完成した骨組みに床板を4枚貼り付け、側板を片側3枚ずつ張って終了だ。

 

ただまあ、一見簡単げな説明に思えるかもしれないが、サイズを合わせるのだけは苦労した。それぞれ1枚1枚がバラバラな寸法であったため、出来るだけカットすることなく収めるにはどうすれば良いか、という一点だけを考えながら板の選定から組み合わせまでを決めたのだが、ハッキリ白状しておくと、適当に選んだ板を合う形にカットした方がはるかに時間の節約になっただろう。

 

作者はこれを薄型倉庫と呼んでいるが、こういう形で建屋の外壁に依存するような形の小さい物入れのことを何と呼べばいいのかわからず、かなりひねり出してきた呼称だった。

 

ここのところ色んな形の物入れを造っており、それらを呼び分けるのに別個の呼称で敢えて呼んでいる。物入れ、離れの倉庫、角の棚、天井棚、外部倉庫、母家の棚、下屋根の棚、などなど。

 

これらを一気にまとめて造作しているのだから、作者自身、自分が手掛けた物入れの背景や制作過程などがごちゃまぜになってしまったりする。そしてそれももう少しで終わりを迎えるはずで、そのことが今の作者を支えている。

続きを読む≫ 2025/10/08 21:10:08

前回のブログで建具を移動させるための薄型倉庫の作成にとりかかったところだったが、それらの準備作業は全て離れの倉庫内で行っている。

 

その倉庫だが、大型の資材や機材が占拠してとてもじゃないが作業ができるスペースは確保できず、今後の作業のことを考えるとどうしてもこのあたりで引っ越しをしておかねばならなかった。

 

前回のブログは、その引っ越し作業がすでに終わった状態で作業をした報告であり、ブログの流れとしてその薄型倉庫の話を先に完結させておいてもよかったのだが、やはりここは一大奮起して行った重労働について先に報告しておくことにする。

 

今回のブログにおける最大のミッションは冒頭の写真にある大量の木材を処理することで、ユンボを購入した際(その時の記事はこちら)に置き場難民となって一時避難させた資材たちである。写真で見るとそうでもないように感じるが、実際には総重量1トンを超える量があった。

 

この写真の時点ではすでに最前列に山のように積んでいた木材を移動させており、それらは全て破棄することにしている。たった1年の間ここにブルーシートで養生をして放置しておいたものだが、ダメージが大きいものはカビと腐食がひどく、処分する他ない。

 

何かに使えると踏んでここまで厳重に保管してきた木材だったが、置き場所に困って最後に行きついたのがこの場所である。今後いくらでも使う機会のある材料だっただけに作者の落胆は大きかったが、現状どうやっても保管場所を工面できない以上、断捨離が必要だったのだろう。

 

右の写真が処分しているときのものである。量があまりに多すぎて、軽トラで3往復する必要があったが、写真は最初の一往復目に撮ったもの。

 

まず湿り腐った木材をそのまま燃やすのは時間がかかりそうなので、ダメージの小さいものから燃やし、それらを待つ間に少しでも乾燥させているのがこの写真の状態だ。

 

冒頭の写真の木材たち全てがダメージがあったわけではなく、やはり上の段と前面に置いておいたものの被害が大きかった。およそ3分の2ほどは処分しなければならなかったが、まだ使えると判断したものもわずかながらある。

 

それらの処理が終わって最後に出てきたラスボスがこれ。これは以前1本あたり2000円で処理業者からもらい受けた、鉄道に使われていた本物の枕木で、どこかで報告していたと思う。

 

作者の最大の懸念がこの枕木への被害だったのだが、さすがに防水防虫塗料であるコールタールがふんだんに染みこまされている材料なだけあって、これらへの被害は全くなかった。

 

ただ、作者にも少し油断があったのか、養生用のブルーシートをめくったとたん、写真のように上から枕木が崩れ落ちてきたのには驚いた。ゆめゆめ、油断などしてはならない。今回は下敷きになりながらも、たまたま置いていた他の木に守られて大事なかったが、1本50〜60キロもあるものがなだれ落ちてきて挟まったりなどしようものなら、骨の1本や2本は簡単にもっていかれれる。

 

作者も未だ坐骨神経痛が完治せず、重労働はご法度の身である。五体満足なら頑張ってこれらをネコ車で運んだかもしれないが、ユンボが手元にある今、選択の余地なくそれに頼ることにした。

 

疎開場所はご覧の通り、合併浄化槽のある空地にした。覚えておられる方は相当このブログフリークの方だが、実は以前ここと同じ場所にこれら枕木を置いていた時期がある。

 

ここには枕木を納入した日から数年間ずっと置いていたところで、どういう理由かは忘れたが離れの倉庫裏に移動することとなった。そのときはユンボもなく、妻に助力願ってなんとかかんとか移動させた記憶があるが、今回は楽なものだ。

 

この位置にも以前何株か植物があったが、今回はユンボの力であっという間に撤去に成功。場所の確保は容易だった。

 

運搬のやり方だが、まず転がっている枕木のどこか一か所にワイヤーを通し、それを1周させて端の輪っかを通してバケットについているフックに引っ掛ける。次に最初にワイヤーを通した場所とは反対側のどこか適当なところにもワイヤーを通し、同様にフックに引っ掛ける。

 

要は2箇所の定点固定をして持ち上げるのだが、注意することは2本のワイヤーの間隔が近くなりすぎないようにすることである。それさえ注意しておけば、簡単に持ち上げることが出来るだろう。

 

ただし作者の場合はここから先が最も慎重を要する場面でった。写真には残していないが、離れの倉庫と出来上がったばかりの外部倉庫(その時の記事はこちら)の間を揺れないようゆっくりと操作する必要があった。

 

かなりのでこぼこ道をユンボで揺れないように進んでいくのはほとんど神業ともいえる所業で、2メートル強の長さがある枕木が真横になった時点でギリギリ通れるほどのスペースしかない。

 

今回のケースでいえば、どうせ離れの倉庫は解体予定でもあり、ぶつけるならこちらにという妥協ができたのが助かった。そうでなければ、全ての作業が倍近い時間を要しただろう。

 

とはいえ、人間が運ぶことに比べたら、時間も労力も比較にならないほど楽で速い。右の写真の状態を作るのにかかった時間は、1時間程度だったと記憶している。

 

この場所を選んだのは他に候補となる場所がなかったというのもあるが、今後そう遠くないうちに納屋の東側(この川に面した側)に簡単なウッドデッキを造る予定で、この枕木をその床材として使う。

 

枕木を購入当初は色んな用途を考えたもので、母家の寝室にある掃き出し窓の外に大規模なウッドデッキを造ろうとか、敷地内入口から母家の玄関までのアプローチ部分の地中に敷こうとか、地中に縦に埋めて誘導灯のようなものをお洒落に演出しようとか、当時は夢を描いていた。

 

ただそれも、色々と経験を積む中で現実的なものと非現実的なものの区分けができるようになり、最も現実的だったこの部分に使うということに落ち着く。問題はこの狭い東側の作業に、この重いものをユンボなしで全て運べるのかということだ。

 

まあそれは今憂いても致し方ないことで、切り替えて次の報告へと移る。

 

さて、そのユンボだが、このまさに作業する直前まで離れの倉庫内で保管しており、ハッキリ言うとこのユンボがあるだけで空間の半分ほどは塞がってしまう状態になっていた。

 

倉庫を解体するにあたり、どうしても避けて通れない問題として中の荷物を全て引っ越しさせることがここしばらくのテーマとなっているが、このユンボこそはそれらの大親分ともいうべき存在で、今回の作業をきっかけにこのユンボをも一時避難させようと試みたのがこの最後の写真である。

 

作者の今の考えとして、このユンボにはちゃんとした屋根付きの保管場所を造りたいと思っているのだが、現時点で最適解となる場所を見いだせていないのが実情で、これも一時避難させてはみたものの、今後どうなるのかは作者にもわかっていない。

 

倉庫を無事解体できればそこを駐車スペースとして使う予定なのだが、その一角に屋根付きの小屋みたいなものを造るのがベターかとも思うが、今後造りたいと思っているビオトープの隣にあからさまな人工物を造って違和感がないかどうか、実際に解体して車を置いて状況を見ながらでないとイメージしにくかったりする。

 

写真を見ればわかるが、このユンボをキッチリ収納できる大きさとなると、幅1間弱、奥行1間半くらいのスペースは最低でも必要だ。これはもう随分と前から作者の頭の中を占めている問題で、ユンボ小屋と離れの風呂をどこに造るのか、今後も悩みは尽きそうにない。

 

が、とにかくこれによって解体予定の倉庫内は古建具を残してほぼ完全に一掃できたことになる。しばらく続いてきた収納場所造りの旅も終わりが近づいてきた。

続きを読む≫ 2025/10/02 20:27:02

離れの倉庫を解体すると決めて以降、作業の全てを資材や雑貨、工具や道具などを保管する場所造りに充ててきたが、ここまでやってきたほとんどの作業は小さなものというか、細かいものを効率よく収納できる形を整えることに費やしてきた。

 

ここまで頑張った甲斐あって、そういった細かいものの大半は整理場所の目途がついたため、ここからはいよいよ本格的に大型の荷物整理をしていくことになる。

 

今回はタイトルの通り、作者の所有している古建具の保管場所をどうにかしようという主旨で動いていくのだが、今回意識してみて改めてその量が多いことに呆然とすることになった。

 

最初は畳1畳分ほどの保管スペースを造れば収まるだろうと安易に考えていたが、どうも最低でも畳3畳分ほどは必要になりそうで、どこにそんな場所があるのかと自問自答しながら悩みに悩みぬいてようやく一つの結論を得る。

 

それは、今所有している全ての建具を一つ所にまとめて収納するのは不可能、ということである。そこでこれまでの収納作成や、今後もしばらく続けていくことになる収納造りにおいて、できるだけ建具を消化できるものから造っていく、という大方針を掲げたのはどこかで触れたかもしれない。

 

そして今回の建具の疎開先として作者が考えたのは、母家の外周の中で最も利用価値の低かった西面に2間幅ほどの薄型倉庫を造り、その中に全て納められるよう工面していこうということだった。

 

西面は母家の中でも最も目立たない位置にあることから、これまで瓦やプロパン、エアコン室外機置場など、目汚し的な使い方をしてきた側面がある。

 

今後リノベーションが進んで優先事項が減ってきた頃には、ここにも手を入れて外壁を綺麗に塗りなおしたり、鎧張りなどの装飾をしたりしようと考えてきたのだが、今回ここに薄型倉庫を造ることによって、それらの作業が少なからず必要なくなるのは大きなメリットだ。

 

と、前置きはこのくらいにして本題に入ろう。冒頭の写真だが、今回使う資材と建具プラスアルファの塗装をしたときのもので、注目ポイントは奥の壁側にある建具だろう。

 

今回建具を収納する倉庫を造るにあたり、その扉として写真の古建具を4枚使用する。これらはもともと納屋の掃き出し窓の外側に雨戸として使われていたもので、かなりボロボロだったが洗浄して塗装し直すことで生き返った今回の目玉アイテムである。

 

ちなみに、中央あたりに4つ踏台の塗装もしているのだが、これに関してはまた後日どこかで紹介する予定であるため、ここでは触れない。

 

さらに、この作業中の写真は解体予定の倉庫内で、これを撮った時点では中にあった大物類は大方整理が済んでいるが、この状態にもってくるまでに、他の資材や建具などは全て納屋の土間などに一時退避させた。それはもう、不毛な作業だった。

 

今回の薄型倉庫は、先ほども触れたエアコンの室外機をまたぐ形で造作することにしている。つまり、最低でも室外機の高さよりは高い位置に床が出来るような造りにするというのが最大のコンセプトで、そのように設計。

 

右の写真はそれを知った上でご覧いただくと理解が深まるだろう。なんとなく竹馬のような形に木材を組み合わせているが、倉庫の形の表現としてはそれが最もわかりやすいかもしれない。

 

こんな感じで柱と根太をホゾ組みし、それを並べておよそ2間分の長さにしてしまおうというプランだ。柱や根太は、出来れば90角くらいの材を使いたかったところだが、バタ角ならともかく、3メートルものとなると値段が一気に上がってしまうため、コストカットの意味で60角を使っている。

 

写真でも仕口を彫っているのが見えると思うが、強度のかかるポイントは全て継手加工を行い、さらにそれをはめ込んだ後に10ミリの穴を開け、そこにダボを突っ込むという、以前にも使った(記事はこちらこちら)コミ栓の手法を用いたのが確認できるだろう。

 

さて、ではそれらを実際に現場で合わせてみているのがこちらの写真で、最初の1本目を立てているのだが、ソロでの作業だとこういうのは非常に難しく、一人で支えながら仮固定し、その後水平垂直やタテリを見ながらこれというポイントに決め打ちしていかねばならない。

 

特にこの最初の1本目というのはその後の全ての水平歪みに関わってくるもので、ここの出来如何が全体の完成度に直結するといっても過言ではない。

 

とはいえ、実は今回の作業は作者としてはかなりのお気楽モードで、最初からヤッツケ仕事上等という主旨の元動いているため、あまり神経質にならない程度に作業を進めていった。

 

右の写真は2本目を立てながら根太の水平調整をしつつ、それを支持する材を打つ場所を特定するために水糸を張って、隣の柱にもケガキ線を入れようとしているところ。

 

およそソロでやるのは困難な仕事であったが、そこはDIY歴8年目のベテランである。この場合、まず縦の造作以外に1本だけ横材を入れているのがポイントで、まず最初にこの横材を継手に差し込んでコミ栓処理したため、手を離しても自立するくらいには安定している。

 

ソロで作業をしているとこういう知恵だけはついていく。それはそれで作者の財産になっているが、時々は助っ人を読んでワイワイやるのも楽しいかもしれない。コロナ以降助っ人を呼ぶのを控えていたが、一考の余地ありだ。

 

両端の2本がある程度自立したらサッサと梁材を載せてしまおう。今回、この梁だけは90角材を使ったのだが、それには理由があり、2間を走る梁を支える柱が両端の2本しか存在しない、というのが一つのポイントとなっている。

 

また、この倉庫にはささやかながら屋根を載せることにしており、それらの荷重に耐えられる材であることもこの梁の条件として存在し、総合的に考慮する必要があった。

 

なぜ間に柱を入れないかというと、建具を並べて収納する都合上、ところどころに柱があると出納に支障が出るというのが一点。もう一点は、この倉庫の扉に選んだ建具の意匠的に4連で使いたいということが挙げられる。

 

ただ、準備だけは時間をかけて丁寧にやったが、先ほども述べた通り、今回の造作に関して作者は本腰をあまり入れていない。そのため、この梁はホゾに柱を差し込んだだけで、それ以上の固定を一切しておらず、いつでも解体がすぐにできるように考慮した。

 

そして次が今回の造作の最もヤッツケ仕事かもしれない部分で、これは屋根の垂木受けとなるもの。通常であればこういうのは一本モノの木材を充てるものであるが、ここでこれみよがしに廃材利用のオンパレードとなる。

 

あと、それぞれ違う材で厚みも違うため、本当にキチンと造作をする気があれば、材の出寸によって固定する高さを微妙にズラす必要があるが、それも全く気にせず水糸を張ってそれに合わせているだけの本当のヤッツケ仕事だ。

 

一つだけ自分を擁護するとすれば、それらの固定に強力な垂木ビスを使っているところだろうか。これによって少しでも強度を確保したいという狙いがあり、ビスはヤフーフリマにて大量買いしておいた。

 

次のステップは当然垂木を固定することだが、この垂木固定も本来であれば垂木幅303ミリなどモジュールに従って組むのが通常のところ、作者がとった方法はこれらの上に載せることになる野地板をカットしなくていい長さに設定している。

 

まあこれはこういうヤッツケ仕事において割と普通に行われていることかもしれない手法だが、大抵困るのは等間隔で決められない箇所が出てしまうということだろう。作業は写真から見て右側から進めていったのだが、最後の左端の垂木は他のものと比べて間隔が狭い。

 

ただ今回に関しては、自己申告しなければほとんど分からない程度の差であったため、ラッキーだったといえる。こういうのは、ヤッツケ仕事をしたときに限って綺麗に上手く進んでいくのかもしれない。

 

次回は屋根の仕上げから床の準備までを紹介する。

続きを読む≫ 2025/10/01 20:19:01

引き続き土間の角に設置する棚の作業を進めている。前回のブログで外枠に関しては概ね固まったため、残すところは内側の棚と塗装その他の作業といったところになった。

 

冒頭の写真は今回設置する棚を割り付けし、カットしたときのものだ。この棚の素材は最近よく使っている24ミリ合板で、厚みがあってコスパが良いことから、こういう見た目をあまり意識しないようなところについ便利使いをしている。

 

3枚それぞれカット形状が違うのには理由があるのだが、そのへんについてはおいおい説明していくことにしよう。

 

それぞれの形状以上に気になるのが、どうやってこの形を正確に割り出したのか、ということではなかろうか。正直、作者もこの三角形のスペースの中に棚を入れることに対して、どうやったら正確に空間をトレースしたような形状を割り出せるのか頭を悩ませた。

 

ただ、今回についてはその悩みは一瞬のもので、それの答えを与えてくれたのが右の写真の中にある。これは棚の支持材を塗装したときのものだが、そもそもこの支持材を造ってしまった時点で天板の形は決められることに気付いたのである。

 

つまり、左の写真のように、まず支持材を壁の形に沿って組み上げておけば、あとはその外周をなぞるだけで天板の形が確定するということで、これをいったん取り出し、それをベニヤの上に置いて型取りしたのをカットしたものが冒頭の写真の3枚だった。

 

支持枠は塗装してから元の内側に戻したが、この段階までは非常に作業もスムーズに進む。少し手こずったのはここから先で、先ほど作成した天板を実際にこの上に載せるのに時間を要することになる。

 

なぜそうなったかというと、ベニヤに型取りした際の支持枠は角の部分の造作が不十分で、大雑把に言えば、角の形を出すのに2辺をそのまま延長してぶつかった所を頂点とした形でカットしていた。

 

だが実際の内側の形はそんな単純ではなく、角をさらに適切な形にカットしなければジャストフィットさせることができず、フィットしなければそもそも作成した棚が内側に入らないという問題に直面する。

 

さらに、例えジャストフィットを造ったとしても、それを入口が柱によって狭くなっている空間にどうやったら入れ込むことができるのか、究極のパズルをクリアする必要があり、そのあたりに多少手を焼いた。

 

そんな感じで何とか棚を固定したのがこちら。冒頭の写真の3枚でいうと、一番左の最も三角形ぽいのが一番下の段。次いで真ん中の一番小さい三角形崩れ(実際は四角形)が真ん中の段。最後にそれよりも一回り大きくしたような右のものが全体の天板にあたる。

 

空間は全て三角形なのになぜ3枚ともがそうなっていないのかについてだが、その答えはこの収納の中に長物を入れるスペースが欲しかったからによる。長物とはズバリ、電動撹拌機のことだ。

 

ここには作者の手持ちの電動工具の大半を収納できるようにしたく、それにはこの撹拌機の収納は避けては通れない。尤も、使い終わって保管する都度、プロペラの柄を本体から切り離して収納するようにすれば、さほどの空間がなくても保管できるのは間違いない。

 

ただ、それは完全に理想論で、いち作業が終わるたびに毎回プロペラを外して保管することは、現場の感覚としては到底できない相談である。面倒手間がかかりすぎるし、時間も効率よく使えなくなる。

 

かくして、この空間の中には撹拌機を吊るして保管することとした。使うスペースも効率を重視して、他の用途で使いづらい角をチョイスした。

 

そして撹拌機その他を置いてみたのが左の写真。このような形で、天板に固定した木材で紐を吊るし、その紐を利用して撹拌機を縛り吊るしている様子がおわかりいただければと思う。

 

写真の下の段に収めているのは電動角ノミ機で、比較的中型のアイテムといえる。作者の手持ちの電動工具の中で中型のものといえばこれとバンドソーで、今回の収納にはこれらをも完全収納することをマスト事項として設計している。

 

特にこの角ノミは重量があり、低いところに置いておくと持ち上げるのが少々コシに響くため、こういう中段の棚での保管が最も望ましかった。この点、今回の収納には合格点を与えても良い。

 

ただ、苦肉の選択ではあったのが、写真には写っていないこの棚の一番下の段についてである。というのも、この棚は土間の上に設けているのもあり、設計の時点で最も悩んだのが、足回りをどう処理するかだった。

 

というのも、土間というのは外の地面と直接地中で繋がっているため、雨が降れば湿気を帯び、晴が続けば乾燥するというような特徴を持つ。以前にも触れたことがあるが、特にこの建物の土間は吸湿性が高く、住空間にまで強い湿気がある。

 

そのため、例えば今回の棚の足や土台を土間の上に直接置く形で造作するとしたら、最低でも防水処理が必要で、それをしなければ接地面から腐食やカビが発生してしまう。

 

それもあってこの棚は土間から浮き上がらせる形で作成しているが、実は一番下の段に置く工具は土間の上に直接置くという方針にした。これは、工具が濡れても良いとかそういう判断ではなく、そもそも濡れても使用や耐久性に問題ないと思われる工具を置くことにしたのである。

 

そこで話を戻すが、先ほど出た中型工具のバンドソーをこの一番下に収納することにした。これは電気系統が高い位置にあり、多少湿度が上がっても大丈夫だろうという判断だが、機械の箱の中のソーには影響があるかもしれない。

 

あと、それとは他に電気リールやコード類もこの一番下に収めることにした。とにかく、空いているスペースには何がしか電気電動工具を置いておけ、というわけだ。

 

そんなわけで次が最後の写真となる。この状態でほぼ完成なのだが、写真を見るとわかる通り、建具のまぐさより上の部分が筒抜け状態になっている。これはわざとそうしたのではなく、要はまだ未完なのだ。

 

このスペースには最初、余っているプラスターボードを張って漆喰塗りで仕上げようと考えていたのだが、内側の最上段に電動工具を収納してもこの上の空間がぽっかり空いてしまい、スペースのロスが甚だしい。

 

そこで最上段と天板の間にもう一段入れるか、それともこの上の空いた空間にフラップ式の扉を造って、まるまる一つの段として使うかという選択肢が作者の中で産まれた。

 

これはまだ今現在も検討中のことで、この状態のまま放置状態が続いている。また方針が決まり次第ご報告させていただこうと思う。

続きを読む≫ 2025/09/29 21:36:29

今回は土間の角に棚を造る話。色々と資材や道具を収納していく中で、ある程度の種類を分けて整頓しながら収納できるよう工夫するのが、ここしばらくの作者のテーマとなってしまった。

 

振り返ってみると、階段の作成後、最初に手をつけたのは外にある薪棚で、そこには雑多なものが置かれるようになってしまっていたのを、主に薪となる木材のみを置く本来想定していた形に近づけている。

 

次に手をつけたのは階段横の物入れで、こちらには主に生活雑貨、普段生活していて押し入れに入れておくようなものを中心に収納し、その次に造った外部倉庫には、主に掃除道具やDIY用資材・消耗品を収納することに成功した。

 

その次は母家の簡単な棚だったが、これには勝手部屋に適当に置かれて見苦しかったものが収納でき、前回のブログで造った下屋根の棚には、中型の箱で置き場に困っていた鳥小屋と、主に作業用の道具でほとんど使う機会がないか、捨てるには忍びないものを収納している。

 

ちなみに、階段箪笥の収納スペースは意外と広く、この中には作者の個人的なものや集塵機、塗料関係一式をまとめて収納できた。

 

ここまで上記の種類の物を収納してきたが、他にも未だ収納場所が決まっていないものが多くある。DIY用の電動工具や大量にある建具、アルミサッシや建具を解体したときのガラス、木材や枕木、魚飼育のための資材、そして最大のものとしてユンボも置き場を確保しておかないといけない。

 

こうやって挙げてみると、いかに作者が収納を本気でやらざるを得ない環境にあるのかがおわかりだろう。

 

そして今回の目標としては、それらのうち作者の手持ちの電動工具を収納できるスペースを造ろうというところから着想している。一応精密機器でもあるため、屋外での保管はしたくなく、無理やりにでもこの納屋(候補はほぼ土間しかないが)内に収めたかった。

 

ただ、屋内であればどこでもいいのかというとそうではなく、頻繁に出し入れをする必要のあるものでもあり、そういう条件下で造る場所を検討した結果、冒頭の写真にある土間の角(掃き出し窓の隣)に照準を絞った。

 

前回のブログでも少し触れたが、この場所には最初の設計段階のときにフクロウを飼育するケージを造る予定であった。今回それを一旦断念して棚を造ることにしたのだが、この条件の中で作者の理想を言えば、この角の半間分を正方形とした箱を造り、そこに全ての工具を収納するのがベストだ。

 

だが残念なことに、この角の部分には朝陽が斜め45度の角度で掃き出し窓を通して入ってくるのである。それがどういうことかというと、窓の左の柱から箱を突き出してしまうことによって、ほとんどの陽を遮ってしまうということになる。

 

ただでさえ暗めのこの納屋の中で朝陽は貴重なもので、朝陽といっても正午を過ぎるくらいまで日照が得られるため、それを失うのだけは避けたい気持ちが強かった。

 

そのため、収納面積は半減してしまうが、柱から45度の角度で二等辺三角形の箱を造ることにしたというのが前置きだが、長すぎたので早速作業の方に入っていこうと思う。

 

作業として最初にやらなければならなかったのが、汚れてしまった壁面の掃除であった。右の写真のように壁には少し汚れた手で触れただけで移ってしまうようなものや、資材等が当たることでついてしまうようなものもある。

 

これがあるから早い段階での仕上げ塗りは避けたいところだったのだが、工程として必要と判断したためここで愚痴をこぼしても仕方がない。救いなのは、この程度の汚れであれば、筆記用具の消しゴムでこすれば綺麗に落ちてくれる可能性が高いことであろう。

 

実際、作者はそれを使ってこの汚れを簡単に消すことに成功した。

 

そしていきなりだが、ここで完成形に近い状態をご覧いただこうと思う。写真の通り、部屋の角に斜めになるような棚を造ろうとしているが、まず他の棚と同様、この棚に関してもサイズや寸法は写真の古建具ありきで出している。

 

この建具は板戸という種類のもので、以前母家の押し入れにつけたもの(写真はこちら)や納屋の客間につけたもの(写真はこちら)、最近でいえば階段横の物入れにつけたもの(写真はこちら)と同類のものだ。

 

作者はこういう佇まいがすこぶる好きで、近所の古民具屋に置いてあった板戸を片っ端から購入していたのだが、通常2枚1組が揃っていることの多い建具が1枚しかなかったもので、それでも使い道を考えると決めて購入しておいた。

 

いずれどこかでと思いながら着想を練り、ここでようやく登場ということに相なった。作者の感慨は読者が想像しているより深いと言っておきたい。

 

ちなみに、この建具枠の位置取りに関してだが、前回の下屋根の棚と同様、机上の設計図ではとうてい造り上げる自信がなく、予め建具を含むこの形を造ってからこの場所にあてがい、位置を固定したものである。

 

位置取りとして意識したのは、前述の通り陽の入りを妨げないというのを念頭に、左側の柱から隣の壁に関して、最低10センチ程度は壁がこちらに見える状態にするということだった。

 

どういうことかというと、この写真には映っていない下の方(ちょうど電動ドリルが置いてあるあたり)に、今日あることを予測していなかった昔にコンセントを設けてしまっていたため、それだけは是非にも活かしたかった経緯がある。

 

扉を開放して骨組みに目を転じてみることにする。今回扉枠の中で両サイドの柱だけはスギのバタ角90ミリのものを使用。そのまぐさになる材にはヒノキの60角を使用。そして枠組みの最上部で天板を支える材には30×40ミリのスギ材を使った。

 

柱に関しては戸を支えるものでもあり、見た目的にもある程度の存在感があった方がこの土間の空間には似合うと判断。その他の材に関しては、荷重がほとんどかからないことを前提に選定。

 

それらの材の収まり方を見上げたのが右の写真で、最上部の材は前回作成した下屋根の棚の受け材とこのような形で絡めている。

 

以上で外見の木工部分は概ね完了したため、次は荷物を収める棚を造っていくのだが、当然のことながらここに造作する棚はこの内側の空間に合った形の三角形に仕上げなければならない。

 

そして作者の棚受けの作り方は、柱などを基点にツーバイ材などの受け材を通し、その上に棚板を固定するのが基本の形なのだが、ここに関しては少し重量のある機械を置くことになりそうで、受け材の支持材を固定して2重に支持することにした。写真にあるポツンとつけているのがソレだ。

 

その支持材を反対側の柱に固定したものが最後の写真となる。実は今回ここに採用している受け材は、天板を支持する材と一緒の30×40ミリのスギであり、それだけでは強度的に不安だったり、柱に固定する際にも強度を確保しきれないことからこういうものをつける羽目になった。

 

今回よく出てくる30×40ミリのスギ材は、作者が足しげく通うホームセンターにて、4メートルものが1本300円ちょいという破格値で売られていたものを大量買い(9本1束を3束ほど)しておいたもので、加工勝手の良さからついつい大量に投入しがちのアイテムだったりする。

 

それはさておき、この柱の部分でもう一つ注目しておきたいのがその足元らへんだろう。実はこの柱は土間面から1〜2センチほど上げて固定しており、それをビス打ちのみに頼っているため、直打ちのビスだけでなく、写真のように足元にひとつ端材をあててそれからもビス打ちの援護射撃をした。

 

そもそも、四角い材を大方45度くらいの角度で水平になってい横材に固定するため、どこかに無理をしなければならなかったのだが、ここで手間を惜しまずより強度の高い合理的な留め方をしようと思えば、この柱の足を、固定する土台の形に合うようカット加工してつけるのが最もベターな方法かと思う。

 

ただここのところ作者は立て続けにこういった収納作成をしているため、少々倦んでいるのかもしれず、こういったことになかなかモチベーションが上がらないのが実情だったりする。

 

とはいえ、本来であればそのくらいのことはやったはずであるのに、ここではかなりのヤッツケ仕事になってしまっており、これは反省材料だろう。

 

次回、この角棚を完成させたい。

続きを読む≫ 2025/09/27 18:16:27

階段作成からこっち、ほとんど収納対策しかしていない。残念ながら今回も次回もまたその次も収納がらみの記事を書くことになる。いい加減読者もうんざりしているかもしれないが、実は作者が一番うんざりしているので、ここは一つ辛抱強く見守っていただけたらと思う。

 

とはいえ、造っている棚は全て一点ものの造作であり、個々に違う特徴があったりするため、特にこれらをすっ飛ばす強い理由も見つからない。ところどころで何か別の作業などを間に入れても良さそうなものだが、それが全くないのだから仕方がない。

 

それほど、離れの倉庫を解体して出没してくるゴミ資材やがらくた建具等の数が多く、捨てるものは捨てるが、ここに保管しているもののほとんどは吟味を重ねた上で残すことを決めているものであるため、本気で置き場所造りに励む必要があるのである。

 

今回は納屋の土間の最も奥の部分、下屋根の下のスペースが今現在死にスペースとなっているため、ここを上手く利用できないかと考えたのが作業の始まりであった。

 

ひとまず、その周辺の作業がしやすいように、土間中央に鎮座している資材などを整理整頓することから始める。冒頭の写真はそれらがひと段落したときに撮ったもので、本来奥に置いてあったものを全て手前側に移動している。

 

いきなりだが、その下屋根の下に設置する完成形の棚を造った。今回の棚は言うまでもなくこの古建具をベースに設計したもので、これも近所の古民具屋さんで一対1000円の捨て値で購入したものだ。

 

棚の地板(床にあたる板)と立ち上がりの板は、共に以前にも紹介した(写真はこちら)4メートルものの集成材を使った。随分前に階段横の物入れの棚用に購入していたものだが、想定より棚の数が少なく済んで余っていたものになる。

 

そして立ち上がりの側板を少しL字にカットしてそこに置いている天板に見える材はただのツーバイ材で、それに戸道用の溝彫り加工をしただけのものを使う。

 

天板としての役割を持つのはこのツーバイ材1本だけで、実際に天板の役割を果たすのは下屋根の裏地(以前集成材の化粧板をとりつけたのだがブログでは未報告だった)に託すことにした。かなり無茶苦茶に見えるかもしれないが、このへんの造作はこれで充分という判断をしており、前回のブログのようなヤッツケ仕事では決してない。

 

ちなみに、造らないのは天板だけではなく、背板も造らない予定で、本当にこの写真の状態のままそっくり下屋根の下にピッタリとくっつけて終わりという、言うだけだったらとても簡単なお仕事である。

 

ところがそうは簡単にいかないのがいつもながらの話で、この下屋根の部分の造作ははっきり言って相当に難しい。何が難しいかということを説明する前に、どうして作者がいきなりくっつける予定のものを先に組み上げたかを説明する必要があろう。

 

それにはまず左の写真をご覧いただきたい。今回棚を設置する場所はこの屋根の下の空間になるが、左に走っている太い梁を背板がわりにして万事固定していく方法をとっていく。

 

写真はまず造作第一歩目として、棚の地板の受け皿となる支持材を向かいの壁に固定したもので、この支持材の高さに先ほどの完成形を置く、というようなイメージのものになる。

 

ところが問題だったのは、幅450ミリの地板(集成材)を置いてそこに古建具や鴨居(ツーバイ材)を設置した場合、天井のどこに鴨居を固定すべきかという点で四苦八苦する羽目になった。

 

それは当然のことで、本来であれば屋根勾配を計算して棚の出幅から垂線を引いた屋根裏の位置を割り出し、そこに鴨居を固定したと仮定した上で建具の高さプラス地板の厚みなどから支持材を打つ位置(高さ)を決めるのが手っ取り早い。

 

この説明で手っ取り早いとは到底思えないのが作者の感想で、まず棚の出幅というのが2本の梁が屋根勾配の始点より出っ張っているため、それも計算にいれなければならないのが一点。

 

次にその計算には壁の傾きは計算に入っておらず、一生懸命計算して出したところで、必ず誤差が生じてしまうのが二点目。さらに写真にあるように以前下屋根の裏に化粧用の板を取り付けたのだが、それの固定は適当だったため、押し上げればかなり浮き上がってしまい、正確な高さが測り難いのがトドメだった。

 

以上のことから、机上の計算では間違いを犯す可能性しかなく、本音を言えばそういう計算に頼って寸法を算出・割り出したいがそうもいかず、しぶしぶ別の対策をとる必要が生じるのである。

 

その苦しい状況を打破するべく作者がとった行動は、実際に出来上がった先ほど紹介した完成形を、そのまま持ち上げて該当場所にあてがい、そこで位置を確定させるという、考えれば最も確実だが重量挙げが大変な作業であるため、やるのはド根性が必要になる類のものだった。

 

その方法でなんとかなりそうな位置を確定させたため、それに沿って土台となる支持材を造作しているのが右の写真。今回の支持材の要となるのは太い梁に直接固定する左側の材で、これに60角を使用。

 

そこから井桁状に支持材を組んでいくのだが、どうやったところで手前側の中央あたりが弱くなるため、少しでも支持力を上げるために作者がとったのが、相じゃくりをして中間材を固定していくという方法である。60角は梁に固定する1本のみで、他は全て40角を使っているのも考慮しなければならなかった。

 

実際にその形で井桁状に材を固定し、完成形を載せたものを裏側から撮ったのが左の写真だ。これを見てわかるように、太い梁が中央あたりで上にムクリ上がっているため、この位置では支持材の固定が出来ず、サイズ的にも若干高さが勝っている印象だが、これは持ち合わせの古建具の中からよりベターであるものを選んだ都合上、致し方ない。

 

支持材は全て水性ステインのブラックで塗装を行い、あまり周囲の色合いと離れすぎないように工夫した。本音を言えば地板である集成材にもウォルナット系の塗装をしたいところだったが、手間と資材の高騰により妥協している。

 

背板をとりつけなかったのは、この上下にある2本の梁が存在するからだが、写真ではわからないが2本の間にごくわずか隙間がある箇所がいくつかあり、玄関あたりから見ると中の荷物が部分的に見えてしまう。

 

それについては今後気になるようなら対策を打てばいいため、今回の造作ではそこまでせず、様子見を決め込んだ。

 

そしてそれを正面に近い側から見たのが右のもの。今回の高さを割り出した際、一応の水平を出すためご覧のような形でレーザー水平器で確認しているのだが、これは期待値が低い。

 

というのも、取り付けている屋根裏の化粧板が、ある特定のラインで水平になっているはずがないからで、この場合、少しキツ目に寸法出しをしておいて、最終的には強引に持ち上げながら鴨居材を固定することになることをこの時点で覚悟している。

 

そしてその目論見通り、本当に力を使って持ち上げながら鴨居を固定したのが左の写真。少しわかりにくいかもしれないが、鴨居の一番奥、側板の直上あたりの天井が少しキツイ感じになっているのがわかるだろうか。

 

そしてそれは手前に向かうに従って少しずつ隙間が出来ていき、中央あたり(ちょうど写真の切れ目らへん)では2センチくらい天井が高いという状態になってしまったため、カイモノをあてて高さ調整をした上で固定している。

 

ただそれに関してはこの鴨居が機能していればオールOKという考えでやっているため、ここが垂れ下がって障子の開閉に差し支えるようなことがなければ問題なしとした。仮に今後垂れてきた場合、その場所の天板を垂木に固定すれば簡単に解決できるだろう。

 

かくしてこれまで死にスペースだった下屋根周辺に使い道ができた。当初このリノベーションを設計した時点では、ここはフクロウを飼育する場所にしようと思っていたのだが、実現性の問題でいったん断念することにしている。

 

最後の写真は掃き出し窓の外側から撮ったものだが、作者的には非常に上手く収められたのではないかと思う。この地板の範囲は1間半をカバーしているため、約1800ミリのこの棚では約900ミリの余剰スペースが生まれてしまう。

 

そして写真では確認できないが、この棚のすぐ左には木製の鳥小屋(箱タイプで結構カッコいい)を保管することにした。頂き物なのだが、実はこの小屋が意外と嵩張ることで、これまで置き場所に常に頭を悩ませることになっていたのである。

 

と、そういう小さな問題を確実に一つずつ潰していって、最終的には全ての資材やアイテム類を収納できるところまでこの流れは続くであろう。

続きを読む≫ 2025/09/26 21:11:26

今回は納屋から離れて母家の勝手部屋に新たな棚を造作した話をしようと思っているが、前回のブログで作業終了した縁台と外部倉庫の完成写真をお目にかけることができていなかった。

 

そこで最初に少しだけそれらのことについて触れたいと思う。まず完成した外部倉庫だが、ここは基本として外で使う掃除道具等を保管する場所として利用する。

 

ただ、掃除道具だけではさすがにスペースが勿体ないので、空いたところにリノベ用の手道具や消耗品一式を保管していく方針を固めた。冒頭の写真がそれらを収めたもので、作者が期待していたより多くの資材が整頓できた。

 

左に重ねているボックスは、納屋内の階段横倉庫を造るまで細かいものを大量に保管していたものだが、シャッター倉庫を壊すことを決めてから本気の仕分けをしたため、使い道がなくなって近いうちにゴミ処理場に持っていく予定だったものだ。

 

この倉庫では資材の中でも細かい消耗品も保管しておきたく、それを区分けして保管するのにこのボックスが適していたため、すんでのところで処分を回避し、細かい消耗品の大半を収納することに成功している。

 

当然ながら二段目の棚はこのボックスの高さを出してから決めており、その上にもさらに3段ボックスを横向きに置いてこちらも消耗品を入れた。下の7段ボックスとの違いは、こちらのほうがより使用頻度が少ないと想定しているものを保管しているということ。

 

中央には工具箱やビス用箱、電気系工具など最も使用頻度の高いものを置いている。ど真ん中に赤い道具箱があるが、これは頑丈なボックスのため、二〜三段目の高い位置にあるものを取る際の踏台として使っている。

 

そして右奥の見えづらい位置に中型の掃除道具や大工の汚れ道具を保管し、最も高い三段目には滅多に使わない手工具や空き箱などを収納。作者が頭を悩ませていた細かいものたちの整理に成功した。

 

お次は縁台のほうを紹介する。右の写真が完成したものだが、外部用の木材塗装を基本クレオトップで行っているのに対し、ここだけは弁柄と松煙墨の調合塗料を使っている。

 

もちろん、調合塗料を塗りっぱなしでは激しく色移りしてしまうため、塗装後はアクレックス外部用クリヤーを上塗りすること2回でこの状態にすることができた。アクレックスは落ち着いた仕上がりで優秀なニスだと思う。

 

ここは基本的に土足OKの場所だったが、ここまで仕上がりが綺麗になると、土足はご遠慮願いたい気持ちも湧いてくる。とはいえ、よほど傷でも付かない限り水拭きすれば綺麗な状態に戻せるため、あまり気にしないことにする。

 

と、前回の補足はここまでとして、本題に入りたい。過去の記事をご覧になっている方はご存じの通り、ここ最近の作者は離れの倉庫を解体する目標に向けて、ひたすら収納場所の新設・拡張に余念がない。

 

この流れは母家の収納スペースにも及んでおり、今回紹介するのは勝手部屋に新たな収納ボックス(一枚扉の棚のようなもの)を造ったときのこととなる。少し前までは勝手部屋には母家の表に出せないものや、不必要なものを半永久的に置いておける姥捨て山のような状態になっていた。

 

だが今現在はそれらのゴミ荷物を大方整理し、水槽棚と洗濯機以外はほとんど何もないといっても過言ではないくらいに整理を進めることができている。

 

ただ、それだけではまだ不十分で、普段使わないものなどを適当に置いておくとどうしても目についたり、見た目が美しくないため、それらを適当に隠せる場所として新たに棚を造ろうと思った次第。

 

その候補の場所が、左の写真にもある洗濯機囲いの上になったのだが、作者が少し心配なのは、ここをさらに高くしてしまうと部屋に圧迫感が出てきはしまいか、ということである。

 

とはいえ、ここ以外に適当と思える候補もなく、なし崩し的に作業が始まる。今回造る棚は出来る限り手をかけずシンプルなものにするのがテーマで、そのための第一歩が写真にもある棚の柱を立てることであった。

 

最初の柱は60角材を使ったが、その他の枠組みは全て40角材を使っている。理由は簡単で、とにかく省コストを図るということと、もう一つ理由を挙げるとすれば、この棚は左開きにするということがある。

 

つまり、蝶番が左の柱につくことになるため、荷重を考えると40角材では面白くないというのが大きな理由だ。それともう一つ、こちら側(左の柱)には未報告となるが、ちょうどドンピシャリの位置に物干し竿を掛けるフックを取り付けて、今では常時物干し竿を掛けているため、ある程度フカして扉をつけないとそれに干渉してしまうという理由もあった。

 

枠組みはそのぐらいにして、ここで今回使う扉の作成に入りたい。実は今回の棚は扉をベースに寸法等を決めて造っているのだが、その扉となるものが左の写真にあるもの。

 

見ての通り、細長い系の引戸2枚組である。いつものこととして、これらはリサイクルショップで1000円程度で購入してきた古めの建具で、本来横向きの引戸として使うものだったが、今回の用途のために戸首を切り落としている。

 

ではこの2枚の建具をどう使うかというと、その答えとなるのが右の写真となる。ご覧の通り、建具の下の凹凸を平になるよう切り落としているのだが、これら両方とも平らになった底面同士を合わせているのがこの写真だ。

 

要は、今回造りたい棚は開口面積が高く広いものだったため、作者の手持ちの建具では該当するものがなく、かといって寸法が近いものを探して購入してとなると時間もお金もかかることになる。

 

この2枚の扉を観音開きにするという手もなくはなかったが、それだとかなりの手間とコスト(蝶番やマグネットキャッチが倍必要になる)もかかることとなり、安価に手早くという今回の造作の主旨とは全く外れてしまうため、このようなやり方をとることを決めた。

 

はっきり言って、今回の造作は見た目にはほとんどこだわっていない。というのも、そもそも今の勝手部屋のスタイルが、あまり見た目を重視したものになっていないこともあり、それらと似たような見た目になっていればそれで良い。

 

左の写真が2枚の建具を連結したものとなるが、ここまで雑な仕事は作者のDIY人生で類がないほどではなかろうか。建具は裏側でこのような形に「アテ材」を打ち、2枚が離れないようビスで固め、一枚物として完成した。

 

そんな感じで完成したのが最後の写真となる。横の壁は安価な野地板をサンダー掛けしたものを相決りもなく固定しているため、そのうち収縮で中が透けて見えること間違いない。

 

天井に関しては人が乗る可能性はもうないため、猫程度が乗っても大丈夫レベルの強度をベニヤ一枚で確保した程度のものである。全体的に見てもこれまでの作者の造作の中でワーストに入るほどのヤッツケ仕事だろう。

 

これでも意外と荷物の整理ができ、着々と仕分け作業が進んでいる。次回は納屋の棚を造ったときのことを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2025/09/24 21:46:24

前回のブログから倉庫の囲いの作成を進めている。前回は囲いの大半の部分を古建具を組み込むことで仕上げていったが、今回はそれから残った部分を仕上げていく。

 

建具の囲いの他は全てプラスターボードによる漆喰壁を造ることとしたことは前回で触れたが、通常そういう形の壁を造るときの手順としては、まず壁の下地材を固定し、そこにボードをビスで固定していくのが一般的な方法だ。

 

この際、ボードは下地木材の表と裏、両面に張ってともに仕上げ材を塗ったり貼ったりすることで壁として完成するのだが、今回ボードを張るのは外側(表面)だけにすることにした。

 

理由は手数を減らすことと予算を削ることにある。裏側は基本、作者しか見ることがない場所になる上、仮に他者が見るとしても目につかない場所がほとんどであるため、金銭と労力をかける価値がほとんどない場所でもある。

 

冒頭の写真は玄関側の壁を屋根の直下まで伸ばすための下地木材を固定したところを撮ったもので、屋根側は適当な位置に垂木があり、天井との取り合いが不格好に見えることをぼかすために利用したい。

 

それを表面から見たのが右の写真。ボードは正確に形をなぞっても良いのだが、角度等を正確にとって墨だしするのが作者では難しく、とりあえず適当にカットしてあとは実際にあてながら調整した。

 

写真では右側の凸部になっているところに何も入っていないが、ここには後からボードをカットしたものをはめこんでいる。壁の範囲としては非常に狭いものだが、意外と微調整に時間がかかっている。

 

次に今回最も広範囲にボードを張る必要のあった壁をご覧いただこう。通常のセオリーでいうと、こういう縦長の壁にボードを張る際、縦向きに張るのが一般的な方法だろうと思う。

 

見た通り、作者はここで横張りをして仕上げとした。縦向きに張れば継ぎ目が1つしかできない場所を、わざわざ継ぎ目が2つも出来てしまう横向きに張った理由は、そのほうが張った後に余る半端モノの利用価値が高いからである。

 

縦に張った場合は当然余り物の形は細い縦長のボードとなるのだが、これだと再利用できる条件が極めて限られることとなり、結局使い道がない可能性が高い。

 

ボード張りが終わるとすぐに漆喰塗りにとりかかった。ここでは他と違いを出そうと敢えて色付き漆喰(囲炉裏の間で使ったのと同じもの)を使う。ただこれを使ったのは裏の理由があり、以前使ったものが結構な量(バケツ1杯半ほど)余っており、今後使う予定も思いつかないため、これみよがしにここで使ってみたというわけだ。

 

そんな不純な動機で使用を試みた漆喰だったが、実際に塗り終えてみると思ったほど違和感はなく、今のところこれもアリかなと思っている。ただ周囲の漆喰は全て白のため、今後違和感を感じるようなことがあればこの上から白漆喰を上塗りし、この所業をなかったことにするつもりである。

 

同様に縁台側の壁も立ち上げてみた。こちらの壁の方が面積が狭いが、垂木が邪魔して所定の場所に収めることができず、泣く泣く上側の古建具を一度外してボードをはめ込み、再度古建具を戻すという手間をかけざるを得なかった。

 

また、漆喰を塗る際も垂木との間があまりにも狭く、綺麗に塗る事が困難であったが、頑張って塗り終えてみると作者が思っていた以上に出来が良く、時間もかけず簡単に仕上げた割には満足感が高い。

 

最後に正面の壁を塗ることにより外観が完成した。作者的にはやはり壁と蔵戸の足元の高さが違うのがかなり引っ掛かるが、皆様はいかがだろうか。

 

これはもう、利用しやすさを選んだということにして無理やり自分を納得させるしかないが、この建物の顔ともいえる玄関ラインに多少なりとも違和感を与えるようであれば、挽回を期さなければいけなくなるかもしれない。

 

ただ今回のケースに関しては、悩みに悩んでこの結論を出したため、多少のことであれば鷹揚に対しても良いと考え、これで完成ということにした。

 

次は、倉庫内部の造作に入る。左の写真は倉庫に取り付ける棚を準備したときのもので、今回使用したのは24ミリ厚のベニヤ板だ。

 

これは作者が最近よく使っている素材なのだが、こういう何を使っても見た目的に問題ない棚などにはもってこいのもので、サブロク板で一枚3000円程度であるため、今回この形であれば2枚ほどとることが出来、強度もよほど重量のあるものを載せない限り問題ない。

 

微妙なL字型にした理由は、倉庫の左側の収納スペースを少しでも広くとろうという作者の涙ぐましい努力の結晶である。

 

それを取り付けたのが最後の写真。限りあるスペースで最大の収納力を引き出すべく、作者なりに計算した配置で設置した。

 

上の段は屋根のすぐ下にあたり、収納するものが限られる上、出納が困難になる可能性があるため、ここには頻繁に出し入れが必要なものは極力置かないようにする必要もある。

 

中央の段に置くものは予め決めてあり、それらを配置した写真を次回のブログで簡単に紹介してここの造作の終了宣言としたい。

 

というわけで、造作に関しては今回で完成ということにする。次回は母家の棚を造ったときのことを紹介する予定だが、オマケとしてこの倉庫と縁台の完成形をお見せできればと思う。

続きを読む≫ 2025/09/23 20:28:23

縁台と倉庫の床組みまでがスムーズに進んだ。縁台の方は前回のブログまででほぼほぼ完成した状態で、残すところは床の塗装のみとなっており、作業としては床塗装が最後の工程になろうと思う。

 

つまり、あとは倉庫のほうを完成させたらこの作業も完了に近づくことになる。従って今回は倉庫のほうを進めていくが、倉庫といっても基本は出来上がった床の上に物を保管するだけのものである。

 

残る作業はそれら保管した物を守るための囲いをいかに造っていくかということになるが、今回その囲いの役割を手持ちの古建具に担ってもらうプランを立ててみた。

 

これは、見た目的にも作者好みのものが期待できるということもあるが、解体予定の倉庫(紛らわしいが、今回作成する倉庫とは違うもの)に大量に眠っている古建具たちの行き場を確保するのが困難になっているため、思い切ってここで少しでも使ってしまおうという腹もある。

 

冒頭の写真は、その古建具を設置したところのもので、ここに設置する建具は玄関の景観と直接関わることになるため、写真のようなシンプルなものではなく、別のものも候補に入れて実際にあてがいながら検討した。

 

が、結局色んな意匠を凝らしたものよりも、こういう素朴なもののほうが今の玄関には合っていると判断したため決定したのだが、一番無難なものを選んでしまったとも言える。

 

この建具を実際に玄関側から見たものがこちら。ちょっと写真がハレーションを起こして実際の見た感じとは違う印象になってしまったが、かなり落ち着いた雰囲気は演出できたのではないかと思う。

 

ただやはり何もなかった時と比べると、どうしても狭くなったような印象も強く、圧迫感があることは否めない。

 

ちなみに、この建具はもともとこの納屋の掃き出し窓で雨戸として使われていたもので、造作としては雑で簡単な造りの舞良戸(まいらど)といった印象のものだ。

 

こういう古建具を実地に使う際、まずやることとして建具のクリーンアップ作業がある。作者的にはそこで2つの選択肢に迫られるのだが、今回は時間も気力もあったため、全てを手作業で綺麗に拭きとることとした。

 

もう1つの選択肢とは、簡単で楽だがあまりやりたくない、高圧洗浄機を使ったクリーンアップということになる。こちらは木製建具に与えるダメージもそれなりに覚悟しておかねばならず、基本やらない方法といえる。

 

古い建具だけに、拭き終わる頃には雑巾1枚は完全に真っ黒になっている。そのため、本気で綺麗にするときはどうしても2度拭き3度拭きが必要になり、思っている以上に大変な作業になること間違いない。

 

自分が納得できるレベルまで綺麗に拭き掃除が終わると、次は塗装である。今回は外部用ということで、作者が最も使う頻度の高いクレオトップを3度塗りしている。

 

そしてそれとは反対側の壁となる建具には左の写真のようなものを使った。これは以前納屋の客間の4連窓に使われていた(写真はこちら)もので、他の建具とは2周り以上幅の小さい建具だったが、それがこの場所にジャストフィットしたため採用した。

 

高さもちょうど2枚を上下に重ねたときに屋根に届くギリギリだったため、そのあたりのフォローも必要なく、作者にとって非常に都合の良いまさに適材適所というやつだったが、手がかからないことにつけ上がって塗装の際にガラスを外す手間さえも惜しんだ結果、ガラスに塗料が付きまくる残念なことになっている。

 

ある程度必要な壁が出来ていったため、ここで用意していた蔵戸をはめてみることにした。まだ完全な完成形ではないため、なんとなくバランスが悪いように感じるが、概ね作者が想定していた通りに作業は進む。

 

外部倉庫とは言っても、ご覧の通りたかが1畳分程度のスペースしかなく、ここに収められる資材の量はごくわずかだ。この倉庫に何を収納するか、最後の最後まで考え続けていたが、実際のこの狭さを見て、資材というよりは外で使う掃除用具や大型の道具、消耗品などを収納する場にすることを決めた。

 

蔵戸の隣には少しだけ開いた空間があるが、ここは簡単にプラスターボードによる漆喰壁を造るのが手間いらずだったため即決。そして残っているのは上部のスペースということになる。

 

左の写真は蔵戸の上のスペースに上手く収まりそうだった欄間をピックアップしたもので、これに適当な塗装をして上部の空間を塞ぐことにした。

 

ただ見た感じでわかる通り、この欄間を綺麗に塗装することはかなり困難で、内側の模様の間を完全に塗りきることはすぐに諦めた。パッと見て明るい地の色が目立たなければそれで良しとする。

 

そんな妥協の産物が右の写真。まじまじと見てしまうと少し見苦しいかもしれないが、作者の思っていたほど見た目は悪くない。横幅の寸法が全然合っていないが、そこも愛嬌ということにしてほしい。

 

ちなみに、この欄間にはガラスがついており、無数にある隙間は全て後ろにはめられているガラスで塞がれている。古雑貨屋さんで1000円で購入したことを思えば充分の出来だろうと思う。

 

さらに、今回では触れないが、隣にはすでに壁の下地となるプラスターボードを固定しているのにも注目しておいていただければ、次回のブログをご覧になったときに楽しさも増すのではなかろうか。

 

今回の造作はこれで終了としておくが、ここまでの造作にある一つの意図があることを証明するのがこちらの写真である。

 

ご覧の通り、段の間には敢えて蹴込み板を設けず、ツーカーにすることで床下換気口を活かすことを意識した。ただ、前回のブログでも述べたが、段を二段にしたことで蔵戸を閉じたときにこの床下の隙間が小さくなってしまうこともデメリットになってしまったため、未だに一段にすべきだったかこれで正解だったか確信が持てない。

 

最後に縁台側はこんな感じになっている。こちらは倉庫側と比べて蔵戸に塞がれることがなく、開放面積自体は広い。奥の方に床下換気扇の排出口(銀の蛇腹)が見えているが、これは最終的にどの方向に向けて出すようにするか、未だ決め切れずにいる。

 

この換気扇は床下の空気を循環させるための最終兵器で、作者の虎の子といってもいい存在だ。これの向きによって床下に流れる風や風向が変わる可能性もあるため、色々と試して最善の策をとらなければならない。

 

というわけで今回はここまでということにする。次回はようやくこの倉庫が完成するだろう。

続きを読む≫ 2025/09/22 18:21:22

前回のブログで納屋西面に造る縁台と倉庫で使う床板の準備までが完了した。今回はそれらを組み上げるまでの様子を一気に紹介しようと思う。

 

まず冒頭の写真だが、これは倉庫側の土台の第一歩を撮ったときのものである。最初の作業としては写真にあるように、柱々に土台を支持するための材を固定するところから始めた。

 

蛇足だが、本来であればこういう支持材は、一本モノの材を横に通して各柱に固定するのが最も効率的かつ強度が得られて望ましい。だがここの場所に関しては、その方法だとせっかく床下換気用に設けた開口部を少なからず塞ぐことになる上、そもそも柱の出面寸法も違うため、支持材を一直線に固定することができないなどの問題もクリアする必要がある。

 

さらに、かかる重量的にはそこまでの負担もないと想定されることなどから、ここは各個で独立した支持材を打って対応することとした。支持材は、床の高さを掃き出し窓のアングル直下から計算して割り出し、その高さから水糸を張って順次固定していった。

 

土台は90角材を使い、柱につけた支持材を起点に水平になるようコの字型に組んでいくのを基本線とする。固定方法は継手方法をとってもよかったのだが、造作に時間をかけすぎたくなかったため、ビス打ちのみで対応。

 

目を転じて先ほどの土台とは正反対に位置する土台が右の写真だ。こちらは縁台の端の土台となるもので、先ほどのコの字型とは違い、変則的な形状にしている。

 

この形状の意図は、踏み板を二段にするという目的があるからで、それだけ掃き出し窓の位置が高いということでもある。今回の全体を通して最も悩んだのがこのあたりの造作で、一段で造るか二段で造るか、決定するまでに数週間もの時間を要した。

 

今回の構想として意識したことの一つに、床下換気の有効性を維持するということがあった。先ほども触れた通り、土台の支持材で換気口を塞がなかったこともそうだが、掃き出し窓の下に設けている横長の換気口もそもまま使えるよう工夫している。

 

各柱からの土台は全て外側に向かう形で造り、あとはそれに踏み板を乗せるだけという構造になるのを左の写真から想像してみて欲しい。その形だと、現状ある換気口が有効性を損なわれることがほぼゼロに等しい。

 

それはこの先のところどころの写真で確認してもらえると思うが、右の写真でもそういうのを想像しやすいだろう。これが今回の土台の全容で、この形で縁台と倉庫が形造られていく。

 

一応、高さを揃える意味で水糸を張って作業しているが、正直に言うと、ここはそこまで水平を意識しないでも問題ない場所であるため、あまり神経質にはならず、ちょっとした目安程度の意識で作業を進めた。

 

一番手前に90角の4メートル材を置いているが、これはあくまで一段下の土台の高さが水平であるかどうかを測るためだけに置いたもので、こちらもさほど完璧を求めず作業している(そもそも4メートル材が完全な直線ではない)。

 

作業は一気に進むが、全ての土台は完成後に塗装を施した。この塗装の目的の一番は、床張りをした後の隙間から透けて見えたとき、色の違いで悪目立ちすることのないようにということである。

 

もちろん、耐久性向上などの目的もあるが、それは二の次だったりする。それらの理由はあったにせよそこまで厳密に塗る必要もなく、一度塗りで終了としたため、かなり色ムラのある状態で完成とした。

 

目ざとい方は気付いたかもしれないが、これらの土台はそれぞれを1本ものの細い材で繋いで固定している。これは以前納屋の土間に作成した床(その時の記事はこちら)のときも同様の措置をとっており、作者のその場しのぎナンチャッテ大工作業には便利な手法だ。

 

さらに一気に作業を進めてみる。右の写真は前回のブログで準備した踏み板を土台に固定し、さらに塗装を終えた蔵戸を予定の位置に収めるべく、新たな柱や鴨居などを新設したときのもの。

 

柱とはいっても簡易的なもので、建具を収める以外の目的もないため、大袈裟にはせず60角材で済ませてみた。柱は建具を閉じたときの受けとなるものと、閉じた際に外との空間を塞ぐ目的となるもの2本をそれぞれ建具の幅間隔で設置している。

 

作者の説明では少しわかりにくいかもしれないが、加えて説明しておくと、左の写真は鴨居となる材を下から見上げたところを撮ったもので、ここから得られる情報をまとめてみたい。

 

まず、戸道が端まで彫られていないことが目につくと思うが、これは見たまんま、設置した蔵戸はこの彫られた位置までしか開けないという構造にしたということになる。

 

端まで可動させることにデメリットがなければそうしたところだったが、最も懸念されるデメリットはこの鴨居側ではなく、敷居側にあった。この蔵戸の構造上、敷居にも15ミリ以上の深さで戸道を彫っているのだが、日時の経過によってどうしてもその戸道にゴミなどが溜まり、掃除する手間がかかるのが予想された。

 

また、鴨居が固定されている柱との位置取りについてだが、ピタリと柱のいい位置に固定できず、鴨居が少しはみ出る形で固定することになっている。これは散々このブログでも触れてきている通り、この建物は全ての点で水平垂直等間隔が狂っていることに所以する。

 

柱との固定箇所には仕口を刻んで強度を上げている他、鴨居が垂れてこないよう簡単な補強材(縦材)を上部を横切る梁との間に入れておいた。

 

ちなみにこの補強材はビス留めしかしていないが、上の梁にはもともと90×30ミリくらいの仕口が彫られてあり(建てたときに中古の材を流用していた痕跡が至る所にある)、そこにうまく60角材で継手のようにはめ込んで数か所にビスを揉んでいるため、そこそこ強度は得られていると思う。

 

最後は敷居側を紹介しながら終わりとしよう。先ほどの説明ではわかりにくかったと思うが、建具のために必要だった2本の柱の位置関係がこれでお分かりいただけるだろうか。

 

奥にある柱と手前側の柱を扉の厚み分程度ズラして固定しているのだが、戸を奥の柱の位置まで閉じたとき、反対側のツラが手前の柱のラインと重なって綺麗に収まるという寸法である。

 

戸道を彫ったのは戸が完全に開放される手前の柱のラインを超えるまでで、それ以上開く必要がないことも、上述の端まで戸道を彫らなかったことの理由の一つに含まれていた。

 

さらに、床の造作についても触れておくと、手前の縁台側の一段目には2枚の板を配置しているのに対し、奥の倉庫側の一段目には1枚の板しか配置していない上、奥の柱より向こう側は一段目すら設けていない。

 

これは少しでも倉庫の面積を広げることが目的であったための措置で、こんな複雑な感じになってしまうこともあってここの造作(一段で造るか二段にするか)は作者なりに悩んだところでもあった。

 

構造や面積効率だけを考えると全てを一段モノにした方が良いに決まっているのだが、そうすると縁台に上がる際に踏台を別個設ける必要があり、それをこの造作の外側に配置することになると、ラインをはみ出て邪魔になる上、美観的にも悪く、かつ雨雪からの汚れを受けやすくなってしまう。

 

一段で造ることにもそれなりのメリットはあったためここはかなり悩んだ点で、完成後の今現在でもどちらがよかったのかと自問自答することがあり、結論はまだ出ていない。

 

そんな感じで縁台と倉庫の土台作りは着々と進んでいくのであった。

続きを読む≫ 2025/09/20 08:46:20

資材の収納スペースがまだまだ足りない。

 

前回のブログで階段隣の物入れが完成したものの、これに収納できたのは身の回り品のみで、溢れるほど所有している工具や道具、消耗品などの資材の置き場に困ってしまっている。

 

新たに収納小屋を建てるという手もあるが、あまり大袈裟にすると作者の手が足りない状況に陥ってしまうため、出来る限り手のかからない形で模索・検討した結果、納屋玄関の外側すぐ隣のスペースに倉庫を造ることに決定した。

 

現状だが、玄関のある西側の屋根は懐がかなり広く、雨のとき通るのに便利だったり、開放的な空間なので風通しも良く、作者の本音でいえばここに何かを造って玄関回りが狭苦しく感じるのは避けたい気持ちが強い。

 

だがいろいろと収納場所の検討を進めた結果、ここしかないというのが作者の出した結論である。この決断は以前母家の玄関から浴室、勝手部屋に続く廊下を遮断して壁を設けたとき(その時の記事はこちら)の決断と似た感情が湧いてくる。

 

必要なものを造りたいが場所がここしかなく、それを進めると個人的に気に入っていた環境を壊してしまうという、リノベーションによくあるジレンマだ。

 

というわけでまずは選定した場所をクリアにするところから始めていく。この場所は自由勝手に使えるスペースだったため、資材など雑多なものを仮置きしていたのだが、冒頭の写真はすでにある程度それらを片付けてしまったところ。

 

今回の構想は、まずこの写真に見えている掃き出し窓の外に縁台(ただのステップ目的)を設置し、そのステップをそのまま玄関方面に伸ばしてそちらを倉庫にしようという計画で、細かいところにはいくつか工夫を凝らしていくことになる。

 

まずは縁台を造るため、窓の下(土台にピッタリついている)にあるレール用の木材を撤去することから始めていった。この納屋の掃き出し窓は全部で3箇所あるのだが、その全てに木製の雨戸がついていた。この木材はその名残で、レールをつける土台となっていたもの。

 

ある程度撤去や掃除が終わったところで、最初に行ったのは柱の塗装である。ここの柱は以前玄関回りを塗装したときに塗り損ねていた部分で、機会があれば早めにやっておきたかった。

 

方針として、屋外の柱や梁は全て松煙墨によって塗装することにしており、塗装後アマニ油を上塗りすることで色移りも完全に防ぐことに成功している。アマニ油には火事などのリスクもあるが、よほど直射日光が長時間当たり続けるような環境でなければ問題ないように思う。

 

油を塗ってもすぐは色移りするため、乾燥する時間が必要となる。経験上、4〜5日経過するとほとんど乾燥して色移りはなくなるが、誤差もあるので1週間と思っておけば間違いない。

 

そんな事情もあるため、塗装作業はなるべく早い段階でやっておくルーティンにした方が効率がいい。

 

そんな感じで準備完了した状態を撮ったのが左の写真。返す返すもこのオープンスペースがなくなってしまうのは惜しいが、その気持ちを吹き飛ばすほどのいいモノを造るということを今回の目標とする。

 

実はここに倉庫を造ることを決心した理由に、作者が気に入っている蔵戸(ゲットしたときの記事はこちら)が活用できそうだったことがある。用途も考えず直感で衝動買いしてしまったものだが、ここに使えるのであれば用途としてはベストだ。

 

蔵戸は通常の建具と比べて幅が広く、従って稼働スペースも大きくなるのが難点ではあるが、ここであれば左に造る縁台と上手く組み合わせて出来るという着想を得た。

 

蔵戸は木本来の色(無塗装)だったため、周囲の色合いと合わせるよう塗装を施した。本心で言えば、この塗装には弁柄と松煙墨の調合塗料を使いたかったのだが、格子の部分をくまなく塗るのが作者の能力では不可能と判断したため、妥協してクレオトップを使う。

 

塗装は戸車の部分以外全てに対して行う。写真を撮り忘れたのが悔やまれるが、この蔵戸の戸車は木製の珍しいタイプのもので、造りもしっかりしている。こういうものこそ写真を撮って紹介するのがこのブログの目的なのに、不甲斐ないと自省する日々である。

 

塗装していて難しかったのがやはり格子間の着色であった。作者はかたくなにスプレーガンを購入せず、塗装は全てハケにて行っているが、ハケでは細かい隙間を塗装することはかなり難しく、これを完遂できるのはスプレーしかない。

 

だがそれでもなんとか努力と工夫で補うのもDIYの楽しみでもあるかもしれない。作者はこの困難を蔵戸を立て掛けて塗装することでなんとかクリアした。縦置きだと塗料をたっぷり染みこませたハケを格子間に押し入れることで、液だれを伴って隙間の格子にも塗装が行きわたる。

 

地味でコツコツした作業で時間もかかったが、なんとか全ての格子を塗装することができた。

 

さて、最後になるが塗装続きで床材となる木材の塗装も行う。この材はかなりのお買い得品で、ヒノキの30ミリ厚120ミリ幅2メートルの無垢材が1枚たったの400円という、ウッドショック以来下らない木材価格の中で目を疑う商品だ。

 

ここの縁台の構想を得たときから床材をどうしようというのが作者の悩みどころで、一番の候補は屋内の床にも使用したスギの4メートルものの無垢材だったのだが、それだと予算がかさむのが痛いところであった。

 

そしてちょうどタイミングよくこのお買い得品がセール品として売り出されていたため、飛びつく以外の行動がとれなかった。あまりにも安かったため、玄関を入ったところにスノコ状の敷物を造ることも決め、その分も余計に購入している。

 

まずは裏面の塗装をしたのだが、これは単に劣化を防ぐ用途になるため、必要な枚数全てをクレオトップにて塗装した。最後の写真は裏面を塗った後、表側にひっくり返して必要な塗装をしている途中のもの。

 

表面も全てクレオトップにするのは作者的に面白みがないと思ったため、縁台になる部分に関しては弁柄と松煙墨の調合塗料を使うことにした。残りは基本土足で使うことになるため、都度塗装することが簡単なようにクレオトップを使う。

 

あくまでこの段階では全ての塗装はせず、組み立て後だと塗装するのが大変と思われる裏面に限って作業した。

 

次回はこれらを組み立てる様子をご覧いただこうと思う。

続きを読む≫ 2025/09/18 18:52:18

前回のブログでは物入れ作成の肝となる台車の準備を進めた。冒頭の写真は完成した台車にコンテナボックスを載せてみたもの。

 

今回作成している物入れは、この台車にコンテナボックスを3個載せた状態のものを、いかに効率良く保管できるかにかかっていると言ってよく、全てはこれをベースとして部屋の割り付けをしていった。

 

作者の最初のイメージでは、これを10台では少ないかもしれないと思っていたのだが、想像以上に1台あたりがスペースを占有してしまうことがわかり、むしろ10台は多すぎることが発覚する。

 

最初に手をつけていくのは、このコンテナボックスが上手く収まる高さの棚を造ることである。この棚はどんな構造にするか悩みに悩んだのだが、この棚にもそれなりのものを置くことができるよう強度を確保しつつ、かつコンテナを動かすときの制約が少ないものを造らなければならない。

 

作者が出した答えは、以前トイレのカウンター作成(その時の記事はこちら)にも使った厚み25ミリの集成材を天板とし、邪魔にならない程度の骨組を60角で造るというもので、右の写真はその60角の支持材を打ったところ。

 

出来上がった骨組はご覧の通りの感じだ。強度上、どうしても中央あたりに1本の支持材が必要と判断し、コンテナボックスを動かすときの制約になってしまうが、本来であれば骨組は2本くらい必要なところでもあった。

 

それが可能と判断したのは天板が厚さ25ミリもあるということで、支持のない中ほどのところに一点集中で荷重がかかるようなことがなければ大丈夫だろう。それと心ばかりの対応で、間に細い材ではあるが補強を入れている。

 

そして完成したのが右の写真。天板となった集成材は幅が350ミリのもので、さすがにそれだけではスペースを有効に活用しにくいと判断し、2枚を連ねて計700ミリの棚となった。

 

この物入れの奥行が1800ミリ強といったところなので、手前に残ったスペースは約1メートルちょっとということになる。人が立って小作業をしたり、コンテナボックスを移動、整理したりするのにちょうどいいスペースだろう。

 

ちなみに、棚の上部にも小さめの棚を設けている。もともとの素案では、大きめの棚が2段くらいは設置できると考えており、そのための天板も準備していたのだが、コンテナボックスの高さが想像していたより高く、結果的に2段目は小物を収納するためのものに変更した。

 

左の写真は荷物を収納しつつ、さらに小物を収める棚を造ったのがわかるものだ。収めているのは捨てるに捨てられない小物や、アウトドアで使うようなグッズなど、小さいが使用頻度が低く常時は邪魔になるようなアイテムが占めている。

 

棚にはダンボールが置かれているが、これは購入したものの未開封の除湿器で、この納屋は常に湿度が高いため、特に締め切りとなった物入れなどはすぐに物がカビる可能性が高く、予め準備していた。

 

納屋の湿度が高いことに関しては、特に作者が気になっているのがこの納屋の東側(川側)である。こちら側にだけなぜか雨どいがなく(西南北側にはある)、雨が降った際には屋根から水道のように水がしたたり落ちている。

 

落ちた水は幅1メートルもない地盤で水溜まりを作り、最終的には地中に吸われるのだが、恐らくそれが建物側の地中にも強く影響しているはずで、当然建屋の地盤が常に湿っている状態といっていいのではなかろうか。

 

驚いたのは、普通に道具箱に保管していた鉄製の道具がことごとく錆びてしまっていたこともあった。それ以来は湿気に常に注意し、注目するようになった。今も床下は少し放置するとクモの巣だらけになり、湿度が高いことが証明されているという、かなり良くない状態だ。

 

作者の分析が外れている可能性はあるが、やらなければならない作業がひと段落したら、東側の屋根に雨どいを取り付けようと考えている。すぐにもやりたい気持ちもあるが、階段やその他の木材などの出費が重なったため、今は出費を抑えなければならず、もどかしい。

 

余談はさておき、鴨居の上にも壁を設けてみた。プラスターボードを使って簡単に造ったものだが、表面を漆喰仕上げで整えるとそれなりのものに見える。

 

この垂れ壁は、1階の天井に直接固定している。プラスターボードの支持材も天井に固定しているのだが、本来であればここは2階側からビスを揉みたいところかもしれない。

 

ただ、ここの2階には以前24ミリのベニヤ板を固定したところ(その時の記事はこちら)だったため、支持材は1階側から揉んでも問題なく、手間というような手間はかかっていないのが実際だ。

 

そんな感じでいったん全てのものを収納してみたのが左の写真。ややごちゃごちゃしているように見えるが、これは将来的になくなるようなものも一時的にこちらに保管せざるを得なかったからで、本来ここに収納するものではないものも含まれているからである。

 

コンテナボックスがあふれ過ぎているようなので、これに関してはこれから造っていく他の収納場所で使うなり、何らかの方法は考えていくことになるだろう。

 

最後は戸を閉めた状態をご覧いただき終わりとしたい。土間に置いている資材が邪魔でいいアングルから撮れていないが、階段からの繋がりが思っていたよりも自然になっている気がしている。

 

土間から床に上がったところに戸がある形で、直接ここに上がるのは負担となるため、踏台となるものが必要になる。それについても作成を念頭に置いているため、後日こちらのブログにて報告できると思う。

続きを読む≫ 2025/09/16 18:07:16

倉庫の解体に向け、本格的に資材の保管場所を確保する目的で動いている。最初に手をつけていったのは、階段の横に設けることになっている物入れで、まず冒頭の写真のような加工から手をつけた。

 

この物入れは約3畳ほどのスペースを一つの小部屋のような造りとし、それを引戸となる障子で開閉する形にすることが決まっている。障子といっても作者が使うのは板戸という古建具で、この納屋の雰囲気にフィットするのが間違いなく、作成しながら楽しみしか感じていない。

 

写真の加工は階段スペースとの間仕切りともなっている太い桁(梁)の、以前化粧柱を立てた(その時の記事はこちら)場所であり、ここに引戸の鴨居を入れるためにはどうしてもこの場所を削るしか法がなかった。

 

ここに化粧柱を立てた一番の理由は、この物入れの建具を上手く収めるためであった。そして柱を立てることが確定したから階段との間を仕切る壁を造りやすくなり、照明のコンセントも設置しやすくなったと言える。

 

そしてそれとは反対側の状態を撮ったのが右の写真で、この床と壁の位置関係はこんな感じになっている。

 

理想を言えば、奥にある壁の右側の柱の位置が床のラインだったら便利だったのかもしれないが、玄関の間取りの関係で少しだけ奥行が欲しかったため、敢えてこのような位置関係にした。

 

そのため別個の柱を立てる必要があったのだが、それをレーザーで垂直に立てようとしているのがこの写真ということになる。この柱には本当は90角を使いたかったところ、建具の召し合わせの位置関係で、見た目が美しいという理由から妥協して60角を使っている。

 

それに溝彫り加工した90角の鴨居を入れ、建具も入れてみたのが左の写真だ。古建具でもあり一点もののため、鴨居の高さはこちらの建具ありきで割り出した。

 

この状態でもかなり満足したのだが、ここからまだちゃんと塗装や壁造りなどの細かい部分を仕上げていかねばならない。見た目に全くこだわらないのであればこれで完成で良いと思うが、そこは作者の悲しい性であるかもしれない。

 

というわけで、多少面倒だったが一旦全てバラシて塗装を行う。メリハリをつけるため、この土間の空間の柱と梁は全て黒塗りしていくことにしており、新鮮味はなくいつも通りの作業となる。

 

写真では全体を撮っていないためこの空間の把握ができないが、ここ最近の作業は全てこの狭い倉庫内で行うようになっている。目標となっている今後「潰す」倉庫だが、現状ぎっしりと資材が詰まっていて、本当にこれを空室にすることができるのか甚だ疑わしい。

 

さて、あらかた枠組みの準備が終わったため、ここからは内側の造作についてお伝えしていきたいが、その前に手をつけておきたいことがあった。

 

造作といっても物を置く棚を作るだけなのだが、少しこだわっていきたい点として、整理のしやすさというのを強く意識したい。これまで倉庫に入れる荷物というのは基本ダンボールを使っていたのだが、それを積み上げる形にしてしまうと必要なものを取り出しにくい上、下のものは永遠に見ることもなくなってしまう。

 

そういう必要あるかないかのものは今回全て処分することにしており、必要なものであればこそすぐに取り出せる形を作りたかった。そのためダンボールは一切使わず、全てを透明コンテナボックスに替え、さらにそれらを取り出しやすくするため、いくつか積み重ねたものを台車に載せて保管することに決定。

 

左の写真はその台車を作成している途中のものである。ダンボール替わりのコンテナボックスということで今回用意したのは、小さめのボックスを15個、大きめのボックスを25個程度だった。

 

結構な出費となったが、これで数十年は有効的に使えるはずなので思い切っての先行投資だ。そしてそれらを載せるための台車と簡単に言ったものの、ざっと考えて10台弱ほど必要となり、それを購入となるとさらに予算的に厳しくなるため、ここは自作のものをという考えで作成を行っている。

 

台となる板には今回24ミリ合板を選んだ。これが強度を考えたときに作者がとり得る最も安価だった選択で、一枚のサブロク板から計8枚分の台を割り付けた。

 

カットした板はしっかり墨を打って全て同じ形の台車を作れるよう、丁寧に作業を進めていく。少しでも安価に仕上げるため、割り付けをギリギリで行っており、コンテナを置いたときに少しはみ出る形になってしまっている。

 

それの対策として、台にはコンテナを置く位置がズレないよう凸状の細工をしていくのだが、それも細かい墨だしが必要な理由でもあった。細工は最初細いあて木でもしようと思っていたが、面倒になったのでビスを1本打つだけの手抜きで代用。

 

墨出しが終わると早速用意していた車輪を固定していく。今回使用したのは直径32ミリと小さめのナイロン車で、アマゾンで80円台で購入できるが、作者が注文したときは在庫が少なく、他社でまとめ買いをするなどの工夫が必要であった。

 

とはいえ、それでも合板と台車で7000円弱、コンテナボックスを含めると7万円を超える出費となり、意外と懐具合にも厳しい。

 

そんな感じで完成した台車が最後の写真のものだ。少しでも多く割り付けるためと、省スペースの両立を果たすため、台車の大きさはコンテナより一回りほど小さいものにしている。

 

動かす際の不安定さは若干心もとないが、とにかく限られたスペースに一台でも多く収納でき、かつ嵩張らない設計である。次回これをどのように収納していくか、物入れの完成までをお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2025/08/28 18:53:28

納屋の階段の作業が全て終了し、ようやく一息つける思いだ。ここからの作業は、最後の大物であるキッチン作成を除くと、そこまで神経をすり減らすような部分は残っていない。

 

神経を使うような作業がないこととは対照的に、肉体をすり減らすような作業(主に外構)はふんだんに残っている。ただ最も過酷な作業である外構に関しては、そもそも全ての完成後でも良いと思っていて、これまでもその方針に沿ってDIYを進めてきている。

 

つまり、その方針通りだとあとキッチンの作成が完了し次第、一応これまでのDIYの旅も一区切りできるということになるのだが、ここにきてその区切り前に新たにクリアしておきたい目標ができた。

 

ということで今回からしばらくは、その新たな目標に照準を定めて作業を行っていく。その目標とは、ズバリ納屋の向かいに鎮座している倉庫の解体である。この解体作業というのは、今後の作者が考え得る中で最も肉体的に過酷なものということに異論をはさむ余地はない。

 

まず倉庫の大まかな大きさが4×6メートルほどあり、周囲は全てコンクリートブロック造になっている。ただ屋根の骨組みだけは鉄骨トラス構造になっている上、屋根材には恐らく石綿スレートが使われている。

 

鉄骨を解体するのは未経験のことで、どのくらいバラシづらいのか、1本あたりの重量が作者で扱えるレベルなのか等々何もわかっておらず、それが最も不安な点で、屋根材に関しては問題しか感じない。

 

違ってくれれば嬉しい誤算だが、造られた年代的に考えると、屋根材に石綿が含まれる可能性がかなり高く、もしそうであれば処分費が跳ね上がってしまう。そもそも、こういう産業廃棄物を一般で受け取ってもらえるのかどうかもわからず、恐らく受け取ってもらえないように思う。

 

残りは壁材だが、恐らく10トンダンプでも持ってこない限り何往復もすることになるし、この量のコンガラをゴミ業者が引き受けてくれる可能性も低いだろう。つまり、この倉庫の解体は、素人が単独でやるには問題点が多すぎることになる。

 

特に屋根に関して、これだけでも業者にお願いできれば気持ちが楽になると思い、知り合いに相談してみたところ、信じられないくらいの安値で引き受けてくれるという話で、驚くほどトントン拍子で話が進んでいく。

 

最初は屋根だけでもという話だったのだが、どうせなら同じ価格で全て引き受けるということになり、どこまで信じられるか怪しい類の話である。ただ、作者の利にしかならない条件でもあり、年内を目標に準備を進めると伝えておいた。

 

前置きが長くなったが、今回のテーマはタイトルの通り、薪棚を改良することにあるのだが、これもその新たな目標のための第一歩となる。薪棚といえば、このブログで紹介したのは冒頭の写真のものが最後になると思う。

 

そこから約2年半、今現在の薪棚の様子がこちらである。

 

綺麗に整理して置かれていた面影もなく、ただただ雑然と木材(端材)を積み重ねているだけの棚。そんな表現がピッタリだろう。ただ、過去にはこの棚に断熱材の端材や、漆喰とセメントなどの袋まで置いていたのだが、そちらの方は全て使い切るか処分したため、残っているのは一番下の層を除いて木材のみとなった。

 

下の層にはバケツがたくさん並んでいるが、これらは漆喰の練り終えた材料が入っており、適当な置き場所が見つからないままなし崩し的にこの場所が定位置になってしまっている。

 

ただ、今回注目してもらいたいのはそこではなく、この棚のたわみ具合にある。この写真では少しわかりづらいが、各段の棚の横材が重量に耐えきれず、最大で10センチ程度下にたわんでしまっているのがわかるだろうか。

 

それもそのはず、この薪棚を造った際のブログをご覧いただければわかるだろうが、この全面の横材には荷重を支えるだけの支持材が一切入っておらず、このような事態になってから動こうと最初から決めていたのである。

 

今回、倉庫を解体するにあたって作者が最も気に掛けたことが何かというと、言わずもがなかもしれないが、それは今倉庫に入っているがらくた資材等をどこに移動するのか、はたまた処分するのか、ということだ。

 

そもそも、ある程度厳選して残すと決めたものが倉庫に入っていたため、そこからさらに断捨離を決行していくのかどうかということで、大抵のものは残すことが基本線で考えることになる。

 

ただ、リノベーションも大詰めに差し掛かっていて、これまで空いたスペースに置けていた資材の置き場が本当になくなってきており、この手の問題が作者の頭を一番悩ませているといっても過言ではない。

 

そこで出た結論として、ここからしばらくの間、DIY作業の大半を物入れ作成に充てるということになったのは当然の帰結であろう。この薪棚は将来的には薪のみを大量にストックしておくスペースと位置づけているが、ひとまず現段階では一時的に雑多なものを置ける状態を作っておいて損はしない。そんなところからこの作業を決行している。

 

左の写真は現時点で棚に置いてあったものを一時的に降ろし、ここからある程度の整理を行ったときのもの。

 

それらを降ろしている間に棚の補強を行ったときの写真が右のもので、まず順番的に一番下の段の補強から手をつけた。

 

実はこの形はこの薪棚を造った当初から予定しており、独立基礎となるベースブロックも2年半前に購入していたのだが、心の底ではつけたくない気持ちが強く、ひとまずなしでどのくらいやれるかみてみようと、ここまで付けてこなかったのである。

 

なぜそこまで補強材を入れたくなかったのかというと、最大の理由は使い勝手にあった。薪を置くにしろ長物を置くにしろ、間に柱があるのとないのとでは勝手の良さが全然違ってくるため、崩れない程度の強度が確保できるのであれば、という想いが強かった。

 

だが実際にこうやって柱を入れてみると、その安心感たるや絶大なものがある。恐らくこの柱抜きで使い続けていれば早晩この棚は崩壊していただろう。

 

そしてその柱を二段目、三段目と上げていったのが左の写真。ここまでくればもう作者も開き直ったもので、使い勝手が多少悪くなったことなどどうでもいいかのように、この柱による安心感に浸りきっていた。

 

この楽観的で前向きなところが作者のいいところでもあろう。この写真の状態で造作の部分に関してはほとんど完成形だが、やはりこのままでは少し物足りないところがある。

 

これまでの造作の部分には劣化予防のため外部用塗装をしてあるのに比べ、新しく固定したものにはそれがなく、違和感と多少の気持ち悪さを感じたのだが、実はこの作業を行ったのはこの冬の絶頂のときのことであり、塗装はいったん自制しておいた。

 

そして機が熟した今、まとめて塗装をし終えた状態が右の写真である。これにてこの薪棚は完成を見たのだが、写真を撮ったのは完成後しばらく経ってからで、そのときには早速ながら雑然とした感じになってしまっている。

 

まあこれは完成までの一時的なものとして受け入れていくしかなく、小汚い段ボールに薪用の木っ端が大量に入っているのを少しずつでも消化して、徐々にでも本当の薪に置き換えていければと思う。

 

先ほどいったん全部を別の場所に移し替えていたが、そのときに囲炉裏用の薪とそうでないものの選別は済ませておいたため、今この棚にあるものは基本全て囲炉裏用の薪として使うことができる。

 

左の写真はひとまず用途のなさそうな長物を囲炉裏に使うために仕分けしたときのもので、上に載せているビニール袋には木灰が入っている。この冬は我が家の囲炉裏元年でもあり、完成直後は毎日のように1〜2時間以上囲炉裏にあたっていたことは以前にも伝えたかと思う。

 

そしてこの最後の写真が倉庫解体という目標のための第一歩ということにもなる。これは以前泥はね対策のために取り付けた(その時の記事はこちら)もので、特に冬の時期、屋根から落雪したときの泥はねがすごかった。

 

だが、その後雪が落ちるような場所には暗渠埋設作業をした(その時の記事はこちら)ため、大部分が砂利敷きとなって落雪による泥はねがかなり軽減され、この対策も不要のものになった経緯がある。

 

そして、先述した通り、ここからは物入れを作成していく流れで、作者の40代最後となる大仕分けが始まっていく。これは不必要なものを極力排除して物入れに余分なものを入れないようにし、なんとか大量にあるゴミ資材道具等々を、見苦しくない程度に収納できる状態を目指すものだ。

 

この時点では玄関のある西面には色んなものが梁などからぶら下がっていたりし、機能性に全振りしていた感があったが、ここからはキッパリと見た目重視の方針に切り替えていく(薪棚は当面の間除外だが)ため、これらを含めて全て排除する。

 

頑張って取り付けたシェードだったが、またいつか役に立つときがくることを願って、物入れに眠ることになるだろう。

続きを読む≫ 2025/08/16 21:48:16

ついに階段が完成する。

 

思い返すとこの納屋の階段は、ここの設計図を描いたとき(その時の記事はこちら)から明確に頭に思い描いていたものだったが、その当時(7年ほど前)の作者のイメージにほぼ合致するような仕上がりになってきた。

 

そのときのイメージ通りにいかなかったこととしては、梁がらみで蹴上げ寸、踏面寸法、踊り場の形が変わってしまったことと、前回のブログで壁を立ち上げたところに木製建具(窓)をはめ込むことぐらいだ。

 

細かい部分では、階段箪笥の方には引き出しを多く入れようと思っていたところ、サイズの問題と手間を考慮して全て開き戸方式にしてしまったが、外から見たぶんには取っ手の違いくらいしか変わらない(それが大きいかもしれないが)。

 

当時は自分に階段箪笥という精密さを求められる造作が本当に出来るものかどうか、自信がもてていなかったのが当然のことだが、漠然と出来るようにしていこうと決めた。

 

これ以外のところでも、納屋の玄関(蔵戸を使った造作)やトイレ、母家の浴室やキッチン周りなど、実際に始めてみる直前の段階までに出来ると確信を持って始めた作業など一つもない。

 

ただやっぱりなんとなくではあっても、普段からDIYに関する情報や、自分の好みの造作を見たときには構造などをよく見るクセはついていたため、常にイメージするものは頭の中にあり、作業ではそういうものを頼りに我流ではあるが、なんとかかんとかこれらのミッションをやり遂げることができたように思う。

 

これまでもいくつか大作と自身で呼んでいる造作をしてきたが、この階段もそれらのうちの一つにエントリーすることができる。

 

と、完成したときの感慨を無駄に述べてしまったが、ここからはその完成までの作業をお伝えしていこう。作業、といっても残っているのは塗装くらいのもので、冒頭の写真では階段の外観となる部分全ての塗装が終了したものを載せた。

 

あとこの階段に足らないのが右の写真のもので、これらは箪笥の戸にあたる部分を撮ったもの。一応前々回のブログでこれらを塗装する前の段階の写真を載せているが、実際の塗装をしたのはこれが初出となる。

 

この戸(扉)は全て開き戸として用をなすもので、今回の塗装の方針としては、表面にだけ古代色(弁柄と松煙墨の調合)とニスを塗り、それ以外の部分には水性ステインのウォルナット色をニスなしで塗ることとした。

 

冒頭の写真でもわかる通り、階段の骨組みは全て古代色とニスの組み合わせで、この扉もそれと全く同じ色合いで一体感を出すことを狙ったつもりだ。

 

写真では扉の側面にマスキングテープを巻いているのだが、これはまず最初に水性ステインが塗ってあり、その後表面の塗装をする直前の段階で撮ったもので、表面に塗った色が側面に移らないようにする処置である。

 

あと、その前々回のブログでは最後に折れ階段の塗装を行っているのだが、その部分をニス仕上げした状態を撮ったものがこちら。

 

作者的には想定通りの光沢感が出ていて見た目的には満足しているが、これは実は一発成功というわけではなく、リハーサルを兼ねた作業というのを別でやっていたのだが、それが何の作業かわかるだろうか。

 

以前、玄関タイルが完成したとき(その時の記事はこちら)、それと同時に玄関の柱に板材を固定したのだが、そのときの板材にニス塗りをしていたのが実はこのときのためのたたき台になっていたりする。

 

今回使うニスはアクレックスという商品で、外部用塗装ニスになるのだが、その昔に蔵戸に塗るつもりで購入したものの、ここまで塗ることなく経過してしまった。そのため、商品の品質確認や仕上がり感を確認する必要があり、それを失敗しても構わない板材で試してみたというわけだ。

 

ただ一点、作者の想定外だったことは、思った以上に粘着感がなかったというか、これは塗り回数の違いなのだが、外用で塗った板材の方は2度塗りをしたのに対し、この本番では1度塗りしかしていない。

 

その理由としては、2度塗りをするとどうしてもニスニスしいドギつさがでてしまい、あまりに主張が強くなってしまうのを避けたからで、実際に2度塗りしたものはニスを塗りました的なテカテカ感が強くでている。

 

しかもそのテカテカが表面に滑り止めのような効果をもたらすことになるのだが、今回作者はこの滑り止め効果だけは欲しかった。それは階段使用中に滑ることを防止したいからで、それを1度塗りで求めたのは少し理想が高すぎた。

 

ただこの写真のような質感は作者の求めていたものだったため、仕上がりに不満は全くない。

 

そしてこの右の写真で撮った箇所は、折れ階段の1〜2段目の側面にあたるところで、ここにも一つ収納扉を設置してみた。

 

ここの扉の奥には折れ階段の2〜3段目までの奥行が拡がっていて、2メートル弱の長物を収納できるようになっている。どういうものを収納するか迷っているが、恐らく作者の遊び道具(魚とり網やモリ、釣り竿など)をメインに保管することになるだろう。

 

仕上がりの綺麗さは作者が想定していた以上だが、最も苦戦したところは、この扉の蝶番を固定するときであった。この階段では数多く蝶番を使っているため、できるだけ見た目を崩さないレベルで安価な商品を購入したのだが、これが全くとりつけにくく、すぐにネジが空回りする状態になってイライラMAXだった。

 

いったいどうして市販の蝶番に付属しているビスは使えないものばかりなんだろうと思う。結局は手持ちのビスの中からサイズの合うものを探して固定したのだが、何度も駄目ビスで打ちなおしたりしたため、支持材の方が穴だらけになって色んな問題が表れては潰すという無駄な作業に追われている。

 

そんな感じでいろいろあったが、兎にも角にも階段の完成に漕ぎつけることができた。こうやって俯瞰で見ると、取っ手の部分はもっと違うのを使ったらよかったとか、調合色はもっと赤味のあるものにできなかったかとか、細かい注文が頭の中に浮かんでくる。

 

しかも毎度のことながら、その注文に対するリベンジの機会は基本的に存在しないのがこのセルフリノベーションの世界でもあり、その経験を活かす機会が少ないのが残念な点かもしれない。

 

ともかく、長年思い描いていた階段がようやく完成した。これで納屋でやるべき作業はもう指折り数えるほどしか残っておらず、ここからできるだけ足早に作業を進めていきたいと思う今日この頃である。

続きを読む≫ 2025/08/11 17:47:11

前回のブログでもお伝えしたように、折れ階段の仕上げ前にどうしてもやっておかねばならなかったこととして、今回のテーマでもある壁の立ち上げが存在する。

 

重複になるのでざっくり言うと、折れ階段の踏面の塗装や見切り材の仕上げなどの作業は、どうしても壁と干渉してしまうことになる。それらを例えば壁厚の計算だけで仕上げてしまうと、後々寸法がズレるなどのミスマッチに繋がるため、作者はほぼ必ず現場合わせをすることにこだわってきた。

 

作業の流れ的にこのあたりで壁を立ち上げておくのは作者的にはしごく妥当なことで、それの準備は階段を作成しながらも少しずつ進めてきており、冒頭の写真の状態を造るまでにはほとんど時間を要していない。

 

さっそく今回の壁のコンセプトと裏側をお見せしてしまうが、右の写真のようになっている。ここに立ち上げる壁の一番のコンセプトとして作者が掲げたのが、「お金をかけない」ということ。

 

それは節約という意味ももちろんあるが、ここまでに使ってきた材などの余りが多く残っていたり、正直、この壁にはあまり価値を見出せないというのもあった。実際、ここに張っている石膏ボードは過去に使ったものの余り物である。

 

通常であれば基本こういうボードは縦張りをするのだが、それをするとロスが多く、手持ちの端材でうまく組み合わせができるか微妙な感じだったため、よりローリスクだった横向きで張ってみることにした。

 

今回ここのボード張りにおいて一番の難所となるのは、上部の曲がり梁があるところの仕舞い方であることは間違いない。その部分はボードを梁形に沿うようにカットしていくことになる。

 

これらは縦張りを回避する決定打にもなっていて、縦張りだと少なくとも2枚分のボードが共に無駄に消費される部分が出来てしまい、結果出来たそれらの端材の使い勝手も悪くなりがちだ。

 

左の写真はこの裏側の骨組みがわかるようクローズアップしたもので、ご覧のような形にしてみた。まず今張っているボードの起点だが、折れ階段の三段目の踏面から始めている。

 

そしてこれらボードを固定する支持材についても、特売セールを大量に買い置きしておいた40角材を使用している。こういう壁の骨組みとしては若干心もとない材だが、それだけ作者がこの壁にお金とマンパワーをかけたくない表れでもあった。

 

写真を見ていくと、三段目の踏み板を少しこの壁の中まで食い込ませるようにカットしており、それを上下挟む形で支持材を固定しているのがわかるだろうか。そしてその左下あたりには二段目の踏み板を上から押さえる形で支持材を固定している。

 

しかもそれら支持材は任意の場所で踏み板にビス固定しており、もしこの踏み板をバラす必要があるとすれば、この壁をバラしてからでないとできない状態がこの時点で作り上げられた。

 

そして先ほどからちょこちょこと目の端についている電気配線だが、下からは床下換気のために設置した(その時の記事はこちら)スイッチ用、上からはこちらの物入れの照明用スイッチとして利用する。

 

実はここの物入れ用の照明は、納屋のリノベを始めたばかりの頃にすぐ設置しておいたもので、そのときはここに出来上がる物入れの形を想像しながら配線しており、作者的には十分な長さを確保しているつもりであったのだが、またしても甘い見積りをしてしまっていた。

 

それがわかるのがこの右の写真で、VFケーブルが梁を斜めになるよう見切れてしまっていて、これはかなり見苦しいと言わざるを得ない。作者の予定では上から降りてきたケーブルがそのまま真っ直ぐ下に向かってコンセントに辿りつくはずだったのだが、実際は梁のダメージを最も少なくするところを突入ポイントに選んだため、このような形となった。

 

左の写真はこのコンセントボックスのある部位に張る予定のプラスターボードで、こちらは階段側のボードと違い、今回のために2枚購入したものを使っている。

 

実はこちらのボードは節約のため安価な9.5ミリのものを購入した。通常であれば軽さが要求される天井に使われるもので、壁として使うのはいささか躊躇うような素材だが、こちらが物入れ側だけに、通常さほどダメージを与える可能性は低いだろうと判断した。

 

階段側に使っているのは先にも述べた通り使い古しの石膏ボードだが、こちらは12.5ミリの通常のもので統一している。

 

それらを全て貼り付けた状態がこちら。手順としてはまず最初にど真ん中の電気ボックスの穴を開けたボードから張り、次いで縦長にカットした2枚目のボードをその下に張り、最後にそのボードの余りを使って上の梁の形に沿うよう微調整をしながら上のボードを張った。

 

なぜこんな3枚にも分けて張ったのか不思議がる人がいて当然だと思う。普通に下から張れば2枚で張れて手間が省けるのにと思われるだろうが、実はそちらの方が手間が増えて、しかもコストも高くなってしまうのがこの作業のパズル的要素の部分だと思う。

 

どういうことかと言えば、こちら側の壁を下から張るとなると、そのための下地材をイチから組み足さなければならなくなるのである。変に中央から横張りしている最大の理由は、階段側の横張りで組んだ下地をそのまま利用してこちら側でも張ることができるからであり、そうすることで下地に使う木材の節約にもなる。

 

3枚にカットして使うのは確かに手間だが、ボードを1枚カットする手間と下地をそれぞれ組み上げる手間とコストを考えたとき、作者としては議論の余地なくこの3枚カットの方を選んだ。

 

ただそのせいで一番下のボードのサイズを見誤り、何度も切りなおして当ててを繰り返してしまったため、ボードの粉が大量に床に降り積もってしまう結果にもなった。

 

さらに反対側も余り物の石膏ボードで埋め尽くしていく。ご覧の通りかなりの切り貼り作業になってしまったが、これが残りもので作業をするということで、DIYならではのやり方だろう。

 

これらの材料の形を見て、縦張りするよりもこちらの方が結果的に支持材としての木材の消費が少ないのではないかと思う。これらの材料は中古のままもう何年もの間、資材置き場の誰も手を触れられない場所に眠り続けていた。

 

それは作者のリノベの最初に購入したものもあったが、長年壁に立て掛けていたため、地面に置いてある側は湿気でカビている箇所があったりで、それらを切り捨てながら取捨選択して今ここにようやく満を持して出番を得た、ということになる。

 

さて、それらが無事終わった後は出来上がった壁に漆喰を塗っていったのだが、漆喰作業はもう散々報告してきており、真新しいことは何もないためここでは紹介しない。

 

裏の物入れ側の壁も同様に漆喰塗りを施したが、電気ボックス周辺の状態だけ報告して今回は終わろうと思う。このためにずっと待機状態で何年も放置されていた配線がようやく最終地点に到達した絵である。

 

何でもない写真だが、作者はこれを見て何か大きな仕事が終わったような、ホッとひと段落するような安堵感を覚えた。この壁の完成によって階段側の作業は残すところ塗装のみ、という段階に至った。

 

次の報告が長かった階段作業の最後の報告になりそうだ。

続きを読む≫ 2025/08/10 21:31:10

さて、久々に階段作業の報告をしていく。簡単におさらいだが、以前のブログでは折れ階段の造作までが終了し、その後蹴込み板や側板、箱階段側の幕板など細かい仕上げをしてきた。

 

折れ階段の1段目にあたる蹴込み板と側板に関しては、利便性に考慮して塗装後固定することにしたが、その他の各部位については基本的に固定確定後その場所で塗装を行っていく。

 

今回、過去との重複もあるので部品の塗装については報告しない方針だが、本体の塗装については流れの中で説明を加えていければと思っている。だがその前にまずは箱階段の細かい造作部分を紹介しよう。

 

冒頭の写真は階段上部の方に作った飾り棚を撮ったもので、簡単な照明や花瓶などを置けるスペースになるのだが、そのためのコンセントの下地を取り付けておいた。これは以前床張りをしたときのブログで配線について紹介しているので、興味ある方がいればそちらを参照されたい。

 

右の写真はその飾り棚を反対側の角度から少し俯瞰気味に見たものである。ただ冒頭の写真とは違い、周囲の面にそれぞれ必要な材を固定したあとの状態で、残るは塗装のみといったところだ。

 

先ほどご覧いただいたコンセントのある壁と背面には、これまで蹴込み板や装飾壁に使ってきた5.5ミリ厚のベニヤを使ったが、上下にはそれぞれ手持ちの板の中から頃合いの良さそうなものを適当に配置している。

 

この塗装前の状態を見ていると雑多なものたちのごった煮といった感じで、こんなので大丈夫だろうかと疑う気持ちも出てくるかもしれない。が、これらは塗装することによって差異がわかりにくくなるため、経験上これで大丈夫だろうと確信。

 

そしてついにこの階段の全容が明らかになる。これまで9回にわたって造り続けてきた階段がようやく完成を迎えた。紹介してきたのはほとんど枠組みに関してのことだったが、ここにきてポッと箱階段に扉がついているではないか。

 

非常に残念ながら、この扉の作成については写真を撮ろう撮ろうと思いながらも、ついにシャッターを切るタイミングを見逃したまま完成ということになってしまった。

 

簡単に説明しておくと、この扉にはあまり厚みのない材を使いたくなかったため吟味に吟味を重ねたのだが、結果的に集成材を使うことに妥協した。理由としては、20ミリ以上の厚みのある安価な商品が多く、比較的綺麗で、収縮する恐れが少ないということ。

 

近所のホームセンターではかなり高価な商品と感じるものしか取り扱いがないのだが、作者がよく行く西村ジョイというホームセンターは木材の扱いが豊富で、25ミリ厚450ミリ幅で2メートルの集成材が3000円程度で購入できる。

 

今回この箱階段の扉のうち大きい扉は全てこれを使って作成し、小さい扉に関しては、以前本棚を造った(その時の記事はこちら)際の端材などから似たような雰囲気になるものを選んで作成した。

 

全体の完成後はすぐに塗装にとりかかる。塗装はまず水性ステインを使うところから行う。具体的には蹴上げ部分や装飾壁など、5.5ミリベニヤを使用している部分だ。

 

右の写真はそれらステイン部分の塗装が完全に終了した後、残った部分を全て古代色で塗装しているところを撮ったもので、古代色とはこのブログで何度も出てきている、弁柄と松煙墨を調合したもののこと。

 

水性ステインが浸透性の塗料であるのに対し、これらは完全に皮膜性の塗料であるため、ステインを塗った上にこれが付いてしまうと簡単に上書きされてしまう。写真でマスキングテープを貼っているのはそれを防ぐためで、今回塗装を水性ステインからにしたのもまさにそれが理由であった。

 

お次は階段を上りきったあたりから見ていこう。ご覧のようになかなか手がかかるやり方である。この調合塗料はとにかく色移りが激しく、少し触れただけでもそこにベッタリ色が移り、もし気付かないまま動いているとその移った色がさらに周囲のものに色を移しながら動く羽目になる。

 

周囲には頑張って塗った白壁も多く、こんなモノに移られた日にはさすがの作者も発狂してしまうだろう。というわけで階段を塗装するのは必ず上の方から、一段塗り終わって一段下がるごとに踏面に色移り予防のための養生紙を敷いていく。

 

各段ともに蹴上げが狭く、塗るのにも結構神経を使いながらの作業で、下まで塗り終えた頃には普段の塗装とは比べ物にならないほどの疲労感があった。

 

そんな感じで最初の一段目までを塗り終えたのが右の写真で、写真上部、二段目の壁のあたりをご覧いただきたいが、マスキングテープをしている上から色移りしてしまっている箇所がある。

 

どれだけ注意してもこういうミスは起こってしまう。そういうことがあるために塗り壁を先にするか塗装を先にするかという問題が常に発生する。今回は塗り壁を先にしたために結果こういうことが発生した。

 

と、上の文にちょっと違和感を感じた方はかなり鋭い人かもしれない。というのも、このブログで紹介してきた内容の中に、二段目のところの壁を立ち上げたものは一つもなかったはずで、実はこの部分を同時並行的に行うことにしたのである。

 

壁を立ち上げることにした理由は先に述べた通り、今回は階段塗装の前に塗り壁の方を先にやっておきたかったからで、理由としては塗装の方を先にやってしまうと、塗り壁の際に床部分をテープ養生することになるからだ。

 

それのどこが問題なのかというと、ニス仕上げをしている上からにテープを貼ると、剥がす時に床のニスも一緒に剥離してしまうことになるからで、それを避けたかったのが一番。

 

次には塗り壁の際にはとかく材料である漆喰が落ちがちで、その被害を避けるために全面養生するのは阿呆らしいし、部分養生して結果養生しなかった部分に材料が落ちるアクシデントをこれまで何度も経験済みだったりもする。

 

それらが大きな不安材料となり、塗り壁ありきの考えになってしまったということで、実際は今回の塗装作業前には壁立ち上げ作業に手をつけていた。それらの作業については次回でお伝えする予定だ。

 

そしてこの写真ではもう一つサラッと流すには気が咎める部分がある。それが、これまで何度か触れたこともあった見切り材をも取り付け終えているということで、こちらに関しては準備した様子をお伝えすることは今後もない。

 

ということでこちらの説明は今回で終わらせておこうと思うのだが、色々と悩んだ結果、見切り材の塗装はブラックに統一することにした。これによって少し締まった色合いになってくれていれば目論見は成功したといえる。

 

ちなみにこの塗装を決めたのは本当に固定する直前のことで、それまでは踏面と一緒に古代色を流れの中で塗ってしまうか、若しくは蹴込み板と同様ステインのウォルナット色にするかの二択で迷っていた。

 

基本的な考えとして、古代色で踏面を塗る際、見切り材の下になる部分も含んで塗装すると、その部分にもニスを塗るのか問題というのが出てきてしまう。

 

今後見切り材にトラブルが起こる可能性を考えると、これは絶対ニスを塗るべきだというのが作者の立場だが、それをしたらしたで今度は見切り材を固定したときにどうしても浮きがちになってしまい、それも作者が望まない結果になる。

 

では見切り材の下になる部分には塗装をせず、見切り材をつけてから塗装を行うとどうかというと、それであれば一応一つの答えであると思う。が、それは見切り材を古代色にするというのと同義であり、色の選択肢を狭めるため結果として気が乗らない。

 

そんな感じでどのみち完璧な結果を得られないのであれば、見切り材は先に塗装を済ませておいて踏面塗装後の後付けという形にし、同時にニス仕上げをしていこうと考えるに至る。

 

これだと見切り材の下は古代色の塗装がニス処理なく存在し続けることになるが、見切り材の方にもより入念にニス仕上げを施すことで耐久性を上げておくという苦肉の策をとる。万が一破損した場合にはすぐにリビルドを行うというやり方が、今回の流れとしては合理的で妥当だと判断した。

 

話が逸れてしまったが、要は見切り材を別口で塗装するのであればここは一つ選択肢になかった黒もアリかな、というのが作者のひらめきだった。これだと柱の色と同色でより違和感がなく、かつ階段本体の2色とも違ってワンポイントにもなり、色味として全体を引き締めてもくれよう。

 

最後の写真が仕上げ後どんな印象に変わるのか。結果はもう少し先のことになる。

続きを読む≫ 2025/08/07 20:21:07

前回のブログで納屋の玄関タイル貼りが全て終了した。あと残すは目地埋め作業のみとなる。以前、母家のタイル貼りの際にも目地埋めをしている(その時の記事はこちら)ので、今回の記事はそれとはあまり内容がかぶらないようにしようと思う。

 

早速だが冒頭の写真は今回の目地埋めに対して唯一テープ養生をした場所を撮ったもので、コンクリ打設のときやタイル貼りのときも似たような養生をしてきた。

 

この養生テープを貼る作業は意外と疲労感の出る作業で、慣れたからハイサッサと仕上げるわけにはいかない。この場所でいえば玄関敷居の綺麗さをいかに守るかどうかの闘いであり、これをいい加減にすると仕上がりも残念なことになる可能性が高い。

 

次に手をつけたのは右の写真のことで、これから埋める予定の目地に水分を含ませているのを撮ったものだ。前回のブログでタイル貼りが終了してから今回の作業まで、約一週間の時間を置いている。

 

その分、下地やタイルモルタルは充分すぎるほど乾燥しており、少々の水ではすぐに呑み込んでしまうため、水を含ませたハケで時間をかけながら2度ほど塗るとようやく表面がうっすら湿ったような状態になった。

 

なぜこんな水打ちをするのかというと、下地が乾燥して吸水が激しい状態で目地セメントを塗ると、硬化不良やひび割れの原因となるからだが、逆に水打ちをやりすぎてしまうと色ムラや白華現象(仕上がりが白く浮き上がってしまう)を起こしてしまう。

 

母家の玄関タイルの目地も、原因は違うとはいえこの白華現象というのが起こってしまった。なので適度に湿らせることが重要だ。

 

そして前回母家の方で目地埋めをした際は、ホワイトセメントに墨汁を混ぜて黒くした材料を使ったが、これは遭えなく失敗しており、今回そのリベンジをしても良かったのだが、ホワイトセメントが手元になく、これをするためだけに1袋購入するのが最善の方法に思えなかった。

 

そこで作者が今回手をつけたのが左の写真の商品で、最初から黒く染められた目地セメントである。どうせ同じ1袋購入するのであれば、こちらの方が労少なく失敗もないためいいと思ったのだが、前回失敗の原因追及を放棄するなどDIYヤー失格だろうか?

 

その目地セメント(黒)を水で撹拌したものを撮ったのが右の写真で、真っ黒というよりは黒みがかった灰色という感じに見える。

 

ちなみに、セメントの色というのは何も手を加えていなければ基本灰色である。ホワイトセメントというのは灰色成分(鉄分)を通常のセメントから抜いたもので、各色のものはそれぞれ独自の顔料などを加えて出来たものだ。

 

なのでこの商品ももともとのセメントに何かを混ぜているのだが、この見た目の段階では作者の思っているような黒が出るのか不安が強かった。ただ、ここまで様々な塗りものを経験する機会を経てわかったことは、所詮この段階での印象は結果に直結しないということ。

 

それを確かめるべく、塗り作業を行っていく。目地を埋めるときは左の写真のように、まず大雑把に目地上にセメントの塊を置いて、それらを伸ばしながら隙間に埋め込んでいく。

 

ちょっと前のブログで紹介したが、この作業にはゴムコテが必須アイテムとなる。特に今回作者は目地幅をかなり大きく設定しているため、ゴムコテがなければ確実に充填率が下がってしまうだろう。

 

通常この目地幅というのは6〜8ミリあたりに留めておくケースが多いと思うが、独自の感覚でこういう和風で重厚感のあるタイルであれば目地幅をとった方が映えると思ったため、11〜12ミリほどとってみた。

 

前回母家の玄関タイルの目地埋めのときも思ったが、この作業はかなり楽しく、気が付けばもう最後のタイルまでが終わっていた。終了後は水に濡らしたスポンジで材料がはみ出たところを拭き取る。

 

今回作者が採用したタイルは表面が滑らかになるような加工がされていて(もちろん人が滑りにくいのは大前提として)、掃除がしやすいと謳われていたのも採用の大きな理由となっており、表面がツルツルのタイルほどではないが、水スポンジも引っ掛かることなくスムーズに行えた。

 

写真はその作業を3度ほど繰り返し行った状態であり、ここで注目してもらいたいのは側面の目地の仕上がり具合である。この部分は全体の中で最も綺麗に仕上がらなかったところで、タイルの高さが微妙に違ったり、少し斜めになっているのが目地からもわかると思う。

 

ただ、よく目を凝らしてみないとわからないレベルではあり、作った本人だけが気にしている類のものかもしれない。

 

残りの注目ポイントは、冒頭の写真で養生テープを貼っていた玄関の敷居ラインで、左の写真のような感じになった。

 

こうやってドアップで見てみるとわかりやすいかもしれないが、やはり目地の色としては黒味がかったグレーということになるような気がする。作者の期待としてはもう少し黒くあってほしかったが、ここまでやってしまったらもうこれで合格点を出す以外にない。

 

さらに、一応作者の設計では、この目地を含むタイルのラインと玄関敷居のラインは限りなくツライチになるのを狙っていた。この写真からもわかる通り、実際の出来は、タイルの方が少し低くなってしまっている。

 

などなど細かい部分で気に入らない点はあるものの、これらのことは許容範囲内のことだ。

 

そんな感じで完成した全体像がこちら。先に挙げた小さな不満点はあるものの、そんな些細なことよりもこの出来栄えに満足する気分の方がはるかに強い。

 

実際、こうやって俯瞰で見てみると、目地の色がもっと黒味がかっていたらそればかりが目立っていたかもしれず、主役であるタイルが目立たない結果になっていたかもしれない。いやきっとそうなっていた。

 

ということで、今は目地の色がこの控えめな黒であってよかったと心から思っている。

 

これにて玄関タイル貼りの報告は全て終了。次回からはようやく階段作業の報告ができるだろう。

続きを読む≫ 2025/08/05 20:33:05

前回のブログでポーチ側面に貼り付けるタイルの準備が終了した。作業は引き続き着々と進み、冒頭の写真のようにまずは側面全体にモルタルの下塗りをしてみた。

 

この下塗りは、本来コンクリベースからのタイルの飛び出しを2センチ以内に抑えたいところ、諸所の事情があってそれを超えるところが大部分になってしまったための処置である。あとは最初の方(こちら)でお伝えしたジャンカなど、そういう細かい部分へのケアも含まれている。

 

それと写真を見て気づいた方もおられるだろうが、ベースの周囲の地面を一番底の部分よりも10センチ程度掘り下げてこれからの作業をやり易くしている。そもそも12センチ程度しかコンクリ厚がないところに15センチのタイルを貼り付けるのだから、この対応も当然の流れであった。

 

ではタイルを貼り付けていくが、前回でもお伝えした通り、この側面は団子張りにて貼り付けていく。右の写真の通り、レンガコテで大雑把に掬った材料を無造作にタイルの裏に載せ、それをかなり雑な感じに伸ばしている。

 

ほとんど気を遣わずにざっくりとした作業だが、唯一意識したのは、この写真でいうと手前側の塗り厚を厚くしておくことだったりした。これは貼ったときに上側となる方で、なぜこれをしたのかというと、そもそものベースが若干下に向かって膨れ上がるように斜めになってしまっていたからだ。

 

あとは貼り終えた後に上に目地ができるようにするのだが、これを圧着したときにその目地の方に少しでもモルタルがはみ出るようにしておかないと、のちのち目地に余計にモルタルを入れ込む作業が発生してしまう。

 

そして実際に貼り付けている途中の写真がこちら。プロであればタイルを貼り付けた際、満遍なく綺麗にモルタルを行きわたらせるためヴィブラートという道具を使って細かい振動を与える。

 

だがそのヴィブラートという道具はタイル貼りのこのときにしか用途がない道具で、素人が人生で数回しかない作業をするという前提で購入に踏み切るのにはなかなか勇気がいる。

 

というわけで作者はゴムハンマーとその柄を使って細かく叩きながら微調整をしたのだが、当然専用道具でやるよりは心もとない。ということで必殺いつもの開き直りを使い、万が一剥がれたらまた貼りなおせばよいということにした。

 

あと、もう一点貼るときに注意したのが、踏面とちゃんと直角にタイルを貼るということである。これが正しいやり方かどうかは調べていないため知らないが、作者が少し迷ったのが、踏面と直角にするべきか、地面から垂直になるように貼るかということ。

 

以前のブログでもお伝えした通り、ポーチの踏面全体を多少下り勾配になるようにしているため、それに直角にするということは地面から垂直に立ち上がっていないということになる。

 

ただ、迷ったのはほんの一瞬だけで、そんなことはどっちでもいい些末なことだという結論に至った。こういう気楽さがDIYを楽しくするコツでもあろうかと思う。

 

そんな感じで玄関ポーチのタイル全てを貼り終えたのがこちら。作者の期待通り、純和のクラシカルでかつモダンな装いに思わず顔がほころぶ出来となった。

 

まだ目地埋めなどもあり完成とはいえないが、ここまででかかった費用がおよそ4万円で、とても素人が安価にDIYでやるという金額ではないように思える。最初から作者が一貫して思っているのは、母家で練習、納屋が本番、ということだ。

 

この物件を購入当初作者が計画していたのは、母家と納屋合算で500万円以内で仕上げる(家購入費を含め)ということを目標にしていたのだが、純粋にDIYだけにかかった総費用でいうと、これまでのところそれはクリアできていると思う。

 

ただ、やっていて思うのは、やはり安価に仕上げようとするとロクな結果にならないことが多い。特にこういった外構にあたる部分や、設備、照明あたりは一目見ただけでそういったのがわかりやすいため、少々腹が痛んでも納得できるものを選びたい。

 

そしてタイル貼りが終了したのでようやくこちらにも手をつけることが出来る。ここの玄関柱はもう長い間仮のものを取り付けていたが、ようやく構想が固まって実施に移せることとなった。

 

一応過去のどこかで説明はしているはずだが念のため触れておくと、写真で一番左側にある黒い柱がもともとここにあった柱で、一番右に立てている細い柱が玄関扉用に立てたものだ。

 

これは、もともとの柱が垂直に立っていないためこういう形で調整したのだが、両サイドともこんな形でもともとの柱と扉用の柱との間に隙間ができてしまっており、当初はここに断熱材をぎっしりと詰めていたが、それを敢えて一部取り除いて新たに表面を黒く塗装した細い材を一本入れている。

 

この材はこれからここをふさぐための板材を固定する下地として必要で、本来、もともとあった柱が真っ直ぐに立っているのであれば全く必要なかったものである。

 

本当であれば新しい柱を隠す板材を、もともとの柱と新しい柱両方に固定する形で留めるのが労も少なく理想的だったが、あいにくもともとの柱は歪みがひどく、新しい垂直に立てた柱とはどうやっても上手くかみ合わず、泣く泣くこのようなやり方を取らざるを得なかった。

 

左がその板材を固定したものだが、この写真では作者が何を苦心したのかが全くわからないと思う。要は、貼り付けた板の上側はもともとの柱より手前に出っ張っており、下側は逆に柱の方が出っ張っている。

 

そのためどうやっても上手く噛み合わず苦心したのだが、結局はもともとの柱とツラになるように固定した。もともとの柱は歪みもあり、板材をピッタリ沿わせるのが困難だったため、下地の木材も同色に塗装することで板材ともともとの柱の間に出来る隙間を目立たないようにした。

 

そしてこの板材には表面にニス塗装をしており、これでようやく戸の上飾りの横材と趣を揃えることができた。ただ、上飾りの方は完成後2年近く経過しているため、ホコリや劣化で質感は少し違うように見えている。

 

これにてようやく完成が見えてきた。あと残っているのは目地埋め作業のみである。最後の写真はその目地の様子が全体的にわかるよう角度をつけて撮ったもので、それぞれ全方位に目地が出来るようにタイルを配置した。

 

細かいところでは少し勾配が歪んだり、モルタル厚の微妙な違いでわずかにタイルが浮き出ていたりするところがあるのだが、この写真で見る限り、素人にしては上出来ではなかろうか。

 

作者はこのブログ全体を通しても自画自賛が多いように思うが、これは思わず自分を激賞したいくらいの会心の出来だった。

 

次回、目地を全て埋め尽くして玄関ポーチの作業は終了ということになるだろう。

続きを読む≫ 2025/08/04 21:28:04

前回から引き続き玄関ポーチのタイル作業の報告。

 

改良圧着張りにて順次作業を進めていき、冒頭の写真のように踏面の全てのタイルを貼るのが終了している。貼り終わった直後はタイル表面にもっとモルタルの汚れがついていたが、水スポンジで拭き取ること3〜4回繰り返した状態がこの写真である。

 

タイルの色合いは作者の想像通り、重厚な和テイストを損なわない風合いでかなりお気に入りとなりそうだ。この写真ではつい踏面のタイルばかりに目がいってしまいがちだが、その土台のコンクリート側面にも注目してもらいたい。

 

最初このコンクリートを打設した際(その時の記事はこちら)にこの部分はジャンカを起こしていたところだが、タイルを圧着する前に軽くモルタルを上塗りしておいた。

 

どのみちこの側面はタイルを貼るときにモルタルを厚めに塗るつもりだったため、その下準備をサッとしておいたといったところで、タイルと人間が乗る程度の重量であればジャンカ自体に問題はないだろう。

 

その状態を横から見たのが右の写真で、こちらからだとわかりやすいが、手前のタイルが土台から少しはみ出ているのが注目ポイントだ。

 

今回、踏面に関しては改良圧着張りというやり方をとったことは前回ブログで報告済みだが、この側面については団子張りという工法を使って固定していくことにしている。

 

団子張りとは文字通りモルタルを団子状にして貼り付ける方法で、側面にタイルを貼るときに最も多くとられているやり方だと思う。通常、団子張りする場合はこの写真のようにタイルをはみ出させることになるが、出ヅラは長くても2センチ程度であろう。

 

それが、この写真では明らかにそれどころではないほど出過ぎていると感じた方は、かなりいい感覚をお持ちの方だと思う。恐らく、この端のタイル部分に関しての出ヅラ寸法は3センチ前後ほどある。

 

作者の考えたこととして、今回の出ヅラの最低値を2センチくらいに設定したことがその原因で、コンクリ打設の際に型枠がズレてしまったことによってベースの出ヅラにかなりの誤差ができてしまっているのがこういうところに繋がっている。

 

要は、元々型枠を設定していた位置より一部出過ぎてしまっている箇所があるということで、写真で見える角のタイルはズレることのない場所であり、本来ここの出ヅラが2センチくらいになるように型枠を設定していた。

 

その出過ぎた部分を少し削るか、元々設定していた目地寸法を広げる形で全体をずらすか悩んだ結果、削ることは避けたということになる。削るという作業も簡単ではないし、出過ぎた箇所も斜めになっていたりで正確な作業ができないかもしれなかったからだ。

 

また、目地寸法に関してはもともと広めにとるつもりだったが、こんなことも想定して気持ち狭くとっていたため、微調整でちょうど良くなると前向きに考えることもできた。

 

さて、そうすると残りのタイル貼りはベースの側面だけということになるが、この側面の立ち上がりは12〜3センチほどで、同じタイルを貼付けようとするとどうしてもカットしなければいけない。

 

以前、母家の玄関タイルをカットしたとき(そのときの記事はこちら)は、手持ちのダイヤモンドカッターでカットしたのだが、仕上がり面にダメージを負ってしまったりしてあまりいい印象を持てなかった。

 

そこで今回はちゃんとしたタイルカッターを購入し、万全の状態でカットすることにした。もちろん、ダイヤモンドカッターでも上手くやれば問題ないレベルでのカットが可能であるし、仮に少々ダメージを受けたとしてもその面を下にして地中に埋めてしまえばそれで問題ない。

 

ただ、やはりDIYヤーとしては、高価なものは別としてさほど痛くない出費で色んなモノが試せるのであればそちらを選んでしまいたい気持ちが勝ってしまう。色んなものを知りたいし、状況に応じてどのやり方が適切かを知れるだけでも次につながる。

 

では準備が整ったのでタイルをカットしていこう。写真でもわかる通り、今回やろうとしているのはちょうど半分サイズにするというもので、タイルを裏返して行った。

 

裏返しでやるメリットは作者の考える限り2つあって、まずなんといってもバリができるとしたら裏側の方がダメージが大きいということと、もう一つは裏側の方が模様に沿ってやれる分、カットしていてズレがわかりやすいということがある。

 

無論、カットする前にはちゃんと墨出しをしてからやったのだが、その墨出しにしても表面にやるのはできれば避けたいと思うのは当然の心理だろうと思う。

 

また、切断面を少しでも綺麗にする可能性を高めるため、タイルの下には切断痕が残ってもいいような捨て板を使った。こういう細かい部分をちゃんとしていれば無駄なバリができることを予防できる。

 

カット工具はディスクグラインダーであり、木材を電ノコで切るときのように治具を使って真っ直ぐに切断するということが困難である(作者が治具を知らないだけかも)ため、切り口が斜めにならないように細心の注意を払いながらカットを行った。

 

だが木材とは違って切れるスピードも遅いため、集中しながらやれば写真の程度くらいにはカットできるだろう。このくらいであれば作者的には綺麗に切れたと言いきることができる。

 

ちなみに、表側の切断面はこんな感じで、商品の隅よりも綺麗にカットできているように見えるのは作者の思い過ごしではなかろう。中央付近が汚れているが、これは拭けばすぐに綺麗になる類のものだ。

 

あとはこの作業を必要枚数分(計8枚)繰り返していくだけとなるが、一つだけでもかなりの粉塵が出て、作者の全身が真っ白になってしまった。作業に防護メガネとマスクをしていたが、それでもかなりの神経を使う。

 

マスクをしていてもカット中は呼吸を最小限に抑えながらやるため、最終的に8枚全てをカットし終えたときはヘロヘロになり、長時間の作業としてはやりたくない部類に入ること間違いない。

 

最後のトドメは写真のようなイレギュラーなカットである。これらは今回の玄関ポーチの中で2箇所だけ出来てしまった、障害物に邪魔されてしまった角の部分のパーツになる。

 

こうやって出来上がった踏面の上に置いてみると、その色彩の違いが明らかであるように見えるが、これは実際に見ても全くの別物に見えるほど違っていて、和の焼き物とはかくあるべし、という造り手の声が聞こえてくるように思えるのは作者だけであろうか。

 

つまり、和の焼き物のいいところというのは、同じ色合い、同じ作品というのが2つと出来ないという点にもあるということで、それが個々の表情となって見る人を魅了するおおきな要因となっている。

 

作者としては今回、濃い深い青系のタイルを探してこの商品に辿りついたのだが、実際のこの商品の説明ではこのタイルは黒茶と表現されており、確かに茶系の色もかなり混ざっているのがこの半割にした方のタイルから見て取れる。

 

なので、作者的には青味が勝ってほしかったため、35枚購入した商品の中からより青が強いものを選んで踏面に配分してみた。

 

ただ最終的に出来上がったときにこれが吉と出るか凶と出るか、遠目で見たときにまず目につくのは踏面よりも側面かもしれず、そういう状況によっても全体の印象が変わるだろう。

 

実際にこの系のタイルは見る角度や光の具合によって表情が変わるため、完成後はそのあたりも楽しめればと思っている。

続きを読む≫ 2025/08/03 14:27:03

前回のブログで玄関ポーチにタイルを貼る準備は全て終了した。あとは本番あるのみだが、実はこれまで作者はまともにタイルを張る作業を経験したことがない。

 

記憶にある方はかなりこのブログフリークだと思うが、以前、母家の玄関にいぶし瓦タイルを貼ったとき(そのときの記事はこちら)は、初チャレンジということでタイルボンドを使用しており、仕上がりは微妙だったが簡単だった印象が強い。

 

ただ、タイルボンドは厚塗りできなかったため下地の状態を完璧に整えておかないと水平調整が難しかったことと、何より色んなモノのコストが上がっている昨今では値段がネックになってくる。そこで今回は原点に戻ってモルタル貼りをしようと決めた。

 

冒頭の写真はこれから作るモルタルの材料を準備したもので、過去にも言及しているが、配合はセメント1:砂3くらいで混ぜる。水は計算によるとセメントの半分程度の量らしいが、慣れてきた作者は最初にセメントと砂を配合通り入れた後、適当に水を入れつつ撹拌し粘度を見ながらやっている。

 

右の写真は今回のタイル貼り終了までに使いそうな道具をまとめて撮ってみたもの。作業がどんなものか知らない方はこんなにも多くの道具を使うのかとびっくりするかもしれない。

 

都度道具について説明することはないと思うのでここで簡単に説明しておくと、上のブロックに置いてある2つの道具のうち右側のものが仕上げ塗り用のコテで、今回ではタイルやコンクリ面にモルタルを塗るのに使うメインの道具となる。

 

その左隣にあるクラブ形のものはレンガコテというもので、レンガやブロックを積み上げたりするときに使うことが多い道具だが、作者はバケツなどから練った材料を取り出すときに最近はこれしか使っていない。

 

通常、そういうときはひしゃくのようなものを使う業者が多いと思うが、これを使うと便利すぎて手放せなくなった。材料を取る以外にも少しだけ練り混ぜしたいときにも使え、掃除も楽である。

 

続いて下のブロックに置いてあるのを右から順に見ていくと、まずスクレーパー、これは下地面に残ったバリを取ったりゴミを除いたりに使う。次いで2つほど細いコテがあるが、これらは狭い部分を仕上げるときや、目地に使う目地コテと呼ばれるもの。

 

その左隣にあるのはクシ目コテというもので、塗ったモルタルにクシ目を入れて接着面をより強くするための道具となる。さらにその左隣のものはゴムコテというもので、その名の通りゴムのような柔らかい材質で出来ている。

 

これは目地に盛ったモルタルを凹部に満遍なく押し込むためと、仕上げ面を綺麗にするために必須の道具だが、これの便利さは使ってみないと想像がつかないかもしれない。

 

最後に一番左のコテは中塗り用のコテで、仕上げ面以外で材料を塗るときに使うものだが、今回はモルタルを下塗りするときや団子貼りするときに使う予定でいる。中塗り用コテと仕上げコテの違いは形状はもちろんのこと、コテ自体の硬さにあるだろう。もちろん、中塗り用の方が硬い。

 

これまで触れていなかったと思うので長々と説明したが、タイルをモルタル貼りするときにはこのくらいの道具を準備しておけば大丈夫だと思う。ということで早速作業を始めてみよう。

 

左の写真はまず最初の1列目を貼り終えたところを撮ったもので、この最初が一番大事なところという気持ちで慎重に作業を行っている。内容はモルタルを塗ってその上にタイルを置いているだけなのだが、今回は少し工夫した点がある。

 

というのも、通常タイルを貼るときは下地のコンクリートの上にモルタルを落としてそれを伸ばし、ある程度平にしたあとでクシ目を入れて、そこにタイルを置いて圧着していくのがよく行われている方法で、これを圧着張り工法という。

 

このやり方は素人でもそれなりに簡単にタイルを貼ることができると思うが、一つ不安な点を挙げるとすれば、接着力があまり強くないということがある。まあDIYでもあり、剥がれたときはそのときで再度貼ればいいのだろうが、できるだけ後々の憂いを抑えたく、今回作者は改良圧着張り工法を試してみることにした。

 

これは圧着張り工法とほとんど同じ流れで、最後にタイルを貼り付けるときにタイルの裏側にもモルタルを均等に塗るというやり方で、より材料消費が多いのと、施工がより難しく素人にはややハードルが高いやり方である。

 

ではなぜこのやり方に舵を切ったのかというと、まず商品の標準施工方法に指定されていたこと、次いで下地となるコンクリートが完璧なフラットではないため、少しでもモルタル厚を厚くすることで仕上げ面をフラットに出来る可能性が高まるのではと考えた。

 

ただやはりやってみてすぐにわかったことは、これで全面をフラットにするのはそれこそ難しいということで、これは熟練の技なくしては到底無理だと気付く。

 

とりあえず、最初の1列目、3枚のタイル程度であれば当然フラットにすることは簡単で、写真では勾配の度合を見ているところ。屋根の下でもあってここが雨によって濡れることはほとんどないが、一応勾配計で目盛り1つ分ほどつけている。

 

本当はメータークラスの長い勾配計を使いたいところだが、高額のため手持ちのもので対応している。やり方は目に見えて曲がりのない木材を置いた上に載せて計測しているのだが、当然精密さには欠けるため、それを見越して今後計測するときは常に同じ面を使うようにした。

 

左の写真はタイルの裏側にモルタルを載せた状態を撮ったもので、プロが見ればすぐにわかると思うが、少々モルタルがバサバサになってしまっている。これは手持ちの撹拌機が故障して充分な撹拌ができなかったためだ。

 

とはいえ完成後の現在の結果でいうと、こんな状態でも全く問題なく全てが機能しているので、参考にされたい。要は全てを完璧な状態でやらなくても、やってみれば何とかなっていることが多いのがDIYである。

 

そして次の写真はタイルの裏面に落としたモルタルを均一に伸ばしたもので、これらの作業はプロであればレンガコテ1本で綺麗にできるのであろうが、作者にはそのスキルがなく、仕上げコテと併用しながらこの形を作った。

 

それにしても、モルタルがバサついているため通常よりも粘度がなく、割とさらさらとこぼれ落ちていく。やっているときはこれはマズイのではなかろうかとヒヤヒヤしながら作業していたが、結果的に強度面では作者の想定ラインは確保できていると思う。

 

ただやはり粘度をしっかり確保できている材料の方が貼付け後の微調整がしやすく、よりフラットな面を作りやすかったかもしれない。その点は反省材料だろう。撹拌機というのは必須のアイテムである。

 

左の写真がモルタルに例のクシ目コテを入れた状態を撮ったもの。プロであれば恐らくこのポーチの横向きに水糸を張り、一番上の9枚を連続で貼るのではないかと思うが、今回作者はそれぞれタイル面全てに墨を打ってあるため、3枚ずつ確実に貼っていく方法で作業を進めた。

 

今回モルタルでタイル貼りをして感じたことは、圧着が思っていたより難しかったということかもしれない。そもそも圧着張り工法であればそれなりに進めたところで慣れていったように感じたが、改良法でやったせいか最後まで慣れたという感じはしなかった。仕上げにもそれは表れていると思う。

 

とはいえ、なんとかそこそこに悪くない感じで作業は順調に進んだ。最後の写真の状態くらいにまで進んでくると、もはや横の水平を確保できているか甚だ疑問を感じる。

 

最終的には3メートル弱の横幅の水平を図る必要があるのだろうが、そんな長さがあって水平なもの(現実的なところで木材)自体が求め難く、完全な水平は諦めて部分的に何カ所も水平を確認しながら作業していくしかない。

 

プロが横向きに水糸を張るというのは、当然タイルの仕上げ面の高さに張るということで、それをやっていれば水平は確保できるのだろうが、いかんせんそれをやるにも作者は技術不足で、見た目ほど簡単にはできないことがわかっているため敢えてそのやり方をしなかった。

 

それらを総合的に考えて、完全な水平はハナから求めないほうが良さげである、という風に達観?したため、この写真の時点ですでに水平は覚束ないことになっていた。次回も引き続きタイル貼りに奮闘していこう。

続きを読む≫ 2025/08/02 20:52:02

前回のブログでは納屋の玄関前にコンクリートを打設するところまでをお伝えした。そのときの対応のまずさから正面仕上がりの一部にジャンカが出来てしまったことにも触れたが、冒頭の写真がまさにその部分をクローズアップしたもの。

 

こんな感じで型枠内に材料が満遍なく行きわたらないと材料の間に空気が入り、砂や砂利がむき出しになる現象が起こってしまう。この場所だからこの程度問題ないが、これが構造上重要な躯体部分だったりすると、不良物件としてニュースを賑わすこともあるかもしれない。

 

とまあそれはさておき、作業を進めていこう。右の写真は今回の玄関ポーチに使用するタイルである。これを選ぶにあたって最初は価格重視で色々探してみたのだが、どれも今一つ納得できるものが見つからず、散々迷った上で決定している。

 

結果的に採用したのは美濃焼タイルという種類のもので、安価に購入できるタイルというよりはプロも使うようなグレードの商品だ。価格は30角タイル35枚で3万2千円だったが、普通に購入すれば14枚入りバラ売りなしで1万3千円くらいしたと思う。

 

安価なもの重視という方向性を捨ててからはデザイン性重視という方向に舵を切ったのだが、どうしても作者の頭から離れなかったのが以前母家の玄関タイルに使用したいぶし瓦タイルというものである。

 

これは上級グレードのものはタイル1枚が数千円というレベルになるため、作者が購入できるのは下位のグレードに限定されてしまい、実際にそれで購入した母家のタイルには多少不満な点もあった。

 

それは何かというと、表面のザラつき具合が掃除に不向きであるということで、汚れを落とすのに水拭きも困難であれば、施工の際のセメント落としにスポンジを使うのも困難だったりしたため、今回使用するものに関しては出来るだけ掃除のしやすい表面仕上げのものを意識している。

 

そしてデザイン性の面でいうと、作者の狙いは暗い青系の色のタイルだったのだが、これがなかなか他の商品ではみられなかったもので、明るい青系はあっても暗めの色の商品はかなり少なく、その点これを見つけたときはほとんど選択の余地がなかったかもしれない。

 

では準備も整ったので早速タイルの割り付けに入ろうと思うが、プロであればこの割り付けには水糸を使うことが一般的のようで、右の写真で作者がやっているようなタイル全部の墨出しはあまりやらないかもしれない。

 

作者は素人であるから、このような作業をする機会がそうあるわけでもなく、自分の考える限り失敗のないようにしたい。そういう思いからこの方法をとることにしたのだが、それに関してはまた次回のブログで報告していく。

 

さて、タイルを貼るまでの準備は以上でほぼ整ったといえるのだが、ここで一つ問題を抱えていたことも合わせて報告していかねばならない。

 

というのも、この玄関回りは実は未だ完成形ではなく、仮の完成という状態をここまで放置し続けていた。以前この玄関が完成したときのブログ(こちら)をご覧いただければわかると思うが、両サイドの柱となる部分や戸の鴨居が未塗装だったり、素材も薄ベニヤを未塗装で使っていたため、カビが発生していたりした。

 

しかも、今回のポーチの範囲はこの柱にまで及ぶため、タイルや目地と仕上げがかぶることがあったりで、ちゃんと順序を決めて作業にかからないと後々の詰めを誤る原因になるかもしれない。

 

ということで、カビていた柱カバーを撤去して中に入れていた断熱材もくり抜いた状態が右の写真である。断熱材をくり抜いたのはその位置に支持木材を固定するためで、柱のカバーとなる板材をしっかり固定しようという作者の気持ちの現れといえる。

 

ただ、ここで一つ予想だにしていなかった大問題が発覚してしまう。左の写真を見てその問題がわかるだろうか?

 

これは以前他の場所でも散々手を打ってきたシロアリの喰い跡で、まさか比較的新しいこの場所が被害にあっているとは思いもよらなかった。もともと問題なかった柱が、それに断熱材をあてた状態で2年半ほど経過するとこんな感じになってしまっている。

 

しかも被害は柱だけではなく、スタイロフォームも散々に食い破られていた。この納屋は川そばにあるだけあってかなり湿気が強く、今後も色々やるにあたっては通気性を何より重視しなければいけないことを再確認した。

 

この喰い跡にはもうシロアリの姿は確認できなかったが、念のため柱と土台の数か所にドリルで穴を開けてシロアリ駆除剤を流しておいた。しかも当然の流れとして、それらが完全に乾燥するまでここには木材を打てないということにもなり、この玄関ポーチ作業は足踏みをすることになる。

 

もちろんリアルの作業としてはそこで手を止めることはなく、例の階段仕上げ作業を挟んだりしていたのだが、ブログとしては行ったり来たりを避ける意味もあり、時間の流れを無視して玄関ポーチに関してのみをまとめてお伝えしていく。

 

というわけでそれらを挽回中の状態であるのが右の写真。背景の奥には階段箪笥の塗装がある程度進んでいるのが見えるが、それらはまたお伝えすることもあろう。

 

ここで注目してもらいたいのは玄関の柱の部分で、被害箇所に風が当たりやすいようにフタをしていないことと、柱に黒で塗装をしているところだ。最初この玄関を完成としたときにここを塗装していなかった理由は、建物全体的にモノトーン系の色が多く使われていたため、何か別のものが良いかどうか吟味の時間が欲しかったというのが一番だった。

 

結局は周囲の色とはみ出さないよう黒に塗装することを今回ようやく決めたのだが、その代わりにタイルで違う色を取り入れることで留飲を下げたといえる。

 

さらに塗装は鴨居部分にまで及ぶ。玄関扉が茶系の色であるため、周囲を黒にすることでかなりスッキリまとまりはするのだが、大変だったのはガラスが入った蔵戸があまりに重く、身体に怪我を負った作者一人では危険を感じるほどだった。

 

そこで急遽人の手を借りてつけ外しをしたりして、最初の玄関完成前の段階で塗装をしておけば良かったと後悔先に立たずとはこのことだろうと痛感。

 

こういうところは本当に無計画なところがあり、それが良い結果を生むこともあれば良くない結果となることもある。一体建築家というものは、こういう細かいことまで全て事前に計算し尽して設計するのだから、後悔や失敗をしないようにするのは大変な仕事であろうと思う。

 

最後は玄関扉の敷居にもニス塗装をしておくことにした。この部分は以前にも同様の仕上げをしていたのだが、この2年半の間に踏み尽くされて原型がわからないほどに汚れてしまっていた。

 

今回タイルをこれと隣接するように貼ることになるため、当然この土台部分に水分が付着する機会も増えるはずで、それらの対策のためにも今一度ここにニス塗りを施しておいた方がいいと判断。

 

本音を言えばこの敷居となる部分はできるだけ土足で踏み馴らしてほしくはないが、玄関でもありそれは出来ない相談だろうと思う。そこで作者が考えたのが、踏む場所(面積)を増やすことで少しでもこの敷居を踏まずに済む環境を造ろうということだった。

 

なので今回の玄関タイル仕上げ面は、この敷居とツライチになるよう設計し、しかも後々にはこの玄関から屋内に入った部分にも敷居と同じ高さの踏み板を張ることに決定している。

 

そちらの方はまだすぐというわけにはいかないだろうが、ひとまずこれでタイルを貼っていく準備が全て整ったといえる。次回は早速本番作業をお伝えしていこう。

続きを読む≫ 2025/08/01 21:31:01

前回のブログまでしばらくの間物干し場の作成についてお伝えしてきたが、その作業の大部分はコンクリートの打設であった。

 

結果的に作者の予想より少し多めに材料が必要になり、あまり時間をかけられなかったこともあって自分で配合して混ぜることを避け、生コン屋に直接引き取りに行ったのだが、軽トラ一杯分(約0.3立米)は多すぎたため、残った材料を使って何か別の作業を考えることになる。

 

コンクリ打設をした日は朝からフル稼働で、ようやく3回目の最後の打設が終わったときにはすでに夕方になっており、その後予定があったため外出し、22時頃戻ってきてから仕上げ作業をするなど今の作者にはかなり過酷な日となった。

 

つまり何が言いたいかというと、最後に引き取った生コンのうち約3分の1ほどは当日使用したのだが、残りの物に関しては、当日使わないまま適切な処理もできず、日をまたぐことになってしまったのである。

 

持って帰ってきたのが半練りの材料であるとはいえ、気温も高い日だったため荷台に残した材料が気がかりだったが、そこまで動けるほど作者の身体も万全ではなく、大事をとってそのまま放置という判断をした。

 

翌日は早朝から作業に入ってすぐに荷台の材料を確認したのだが、結果的に材料はある程度以上固まってしまっていた。ある程度、と書いたのは、一部はそのまま使えるものがあり、固まっていたものもシャベルで突き崩すとなんとかバラバラになってくれるものが多く、かろうじて使用には耐えるだろうか、と判断に迷うレベルのものということ。

 

さしあたって、材料が余ると分かった時点でこれからやろうとしている作業をすることは心に決めていたのだが、その前にこの微妙な材料がどれほど使えるのかを確かめるため、実験的に冒頭の写真の場所に使ってみた。

 

これは以前水はけ改善のために暗渠を設置したとき(そのときの記事はこちら)の雨水浸透マスなのだが、その記事をご覧いただければわかるようにこの浸透マスは少し地表から頭一つ抜け出る形となっていた。

 

それではリスクが高かったため、周囲には同じ高さになるように砂利を敷いていたのだが、当然重いものが通るとそれらは元の高さに馴らされてしまい、そのたびに浸透マスの頭が浮いてしまうということを繰り返していた。

 

さらに不運なことに、この浮いてしまっている状態のときに車が上を通ってしまうアクシデントがあり、浸透マスがバリバリに割れてしまう。ただ割れはしたものの、フタを無理やりかぶせてしまえば何とか原型は保持できていたため、今回のこのコンクリで周囲を固めてしまおうというのが写真から伝わればいい。

 

結果的にこの対応は大成功で、今現在も丈夫に機能している。

 

さて、ようやく今回の本題に入れそうだが、この余った大量のコンクリ材料の使い道として最初に作者の頭に浮かんだのが、納屋の川側の犬走りのたたき材としての利用であった。

 

そこには確かにいずれ材料を投下する必要があり、その際の投下量を少しでも減らすために今の中途半端な材料を使うのは理に適っていたのだが、作者が今回選んだのはもう一つの案の方である。

 

右の写真はその案を形にしたもので、納屋の玄関前を撮ったものだ。

 

つまり、今回この余り材の利用先として作者が選んだのは、納屋の玄関ポーチを造るためのたたき材としてであった。写真は玄関の開口範囲いっぱいに60センチ程度の範囲のポーチを造るべく、型枠を設定して残りの材料を投下したもの。

 

残念なことに、あまりに急遽な動きであったため型枠に時間を割くことができず、かなりのヤッツケ仕事(毎回?)になってしまっている。60センチ出としたのはこのポーチの仕上げにタイルを使うことにしたからであり、検討した結果30角タイルに決まったため。

 

作業は時間との闘いでもあり、やっているときは必死で作業していたが、生コンの処理がひと段落してじっくり考える時間が出来たとき、早速変更する点が出ることとなった。

 

左の写真が変更後のものだが、何が変わったか一目瞭然ではなかろうか。答えは出幅を60センチから90センチに変更したということで、じっくり考えたときせっかくスペースがある場所であるだけに、ケチケチと狭いポーチを造るのは逆に勿体ないと感じたため。

 

もう少し間をとって出幅を決めたかったのもあったが、そのためにタイルをカットするのも面白くなかったため、ここはタイルの規格に準ずることとした。

 

と、ここまでが前回の生コン処理をするまでの対応であり、この形を造ってからはまた物干し場の作業に戻ることとなったため、この状態で数日放置することになる。

 

次に作業が再開したのはそこから数日後のことで、早速型枠の中に生コンを流し込んでみた。事前にざっと計算していたのだが、今回は材料の量がちょうどいい塩梅で、このポーチ用に打設したあとはネコ車一杯分程度しか余らなかったため、今度こそはと川側の犬走用に投下しておいた。

 

一つ大きな誤算だったのが、材料の重量に比して型枠があまりに脆弱だったため、材料が型枠を押し出して変形してしまっていた。すでに打設後のことで取返しのしようがなく、どうしようかあれこれ悩んだ挙句作者が考えたのがこの写真の対応というわけだ。

 

要はユンボの力を使って変形した型枠を押し戻すことを試みてみたところ、案外うまく挽回できそうだったため、そのまま機械を固定して丸一日置いてみているのがこの写真になる。

 

それを別角度から見てみたのが左の写真で、こんな感じに見た目だけでも一直線になるよう、ユンボを何度も動かしては乗ってと繰り返しながら微調整に全力を注ぐ。

 

いかにも怖いのはヤッツケ仕事、というのが今回の件の結論である。型枠を造るときには時間がなくヤッツケ仕事にならざるを得なかったが、それでも最低限のこととして、長さや角度などのクオリティにだけは充分気を遣っていたつもりだった。

 

当然コーナーの部分は直角出しを何度もチェックしていたが、この写真からでもわかるのは、せっかく頑張って出した直角や直線が完全に崩れてしまっているということだろう。

 

それらもあるが、作者的に作業をしていてとても気を遣ったのが右の写真の処置であった。これは打設する材料や硬化後のコンクリートが玄関扉や敷居に付着するのを防ぐため、予め張っておいた養生のようなもの。

 

養生に対して全体的にコンクリが付着しているように見えるが、これは今回の材料によるものではなく、前回の物干し場のときに使ったものを流用しているためである。

 

こういう型枠として使う木類は、職人の現場仕事などでは再利用するのであろうが、作者のように素人で、しかもコンクリ打設をそう何回もやる機会がない人間にとっては、使いづらさの点からも見た目の点からも保存しておくのが難しい。

 

今回は立て続けの作業ということで上手く再利用できたが、通常であれば邪魔になってなし崩し的に廃棄処分となっていたかもしれない。しかも先述したように、のちのちには川側の犬走りにもコンクリ打設をする日が想像できるほど近づいているため、これらもそのときに再々度出番があるだろう。

 

予報ではコンクリ打設をした日の夕方から雨ということだったため、ユンボにはタープをかぶせて養生とし、翌日少しだけ雨が緩んだ瞬間を利用して一気に片付けた。

 

雨がちとはいえ気温は高めで、終日置いたコンクリートは物を置いても大丈夫なほどには硬化しているが、硬度としてはまだまだである。ここからまた数日おいてちゃんと硬度が出たときにまたこちらの作業に戻ることになる。

 

リアルではこれの硬化待ちの時間を利用して以前の階段作業(直前はこちら)を行っていたのだが、行ったり来たりでごちゃごちゃしてしまうため、次回のブログもこのまま玄関ポーチの続きを報告させていただく。

 

そんな感じで数日が経ち、型枠を解いたときの写真が右のものだ。残念なのは中央の当たりにジャンカを起こしてしまった箇所があるということで、わからない方のために説明しておくと、材料が均一に打設できずに材料の砂利などがむき出しになったりした状態のことをいう。

 

これは本職の打設職人からすると恥ずかしいようなもので、ちゃんと材料が均一にわたるよう振動を与えたりして回避に努めるのだが、今回は作者がそれをしなかったわけではなく、上述した材料が型枠を押し出したときの対応がこの結果を招いたといえる。

 

つまり、ユンボで型枠ごと押し戻したり、微調整のため引いたり、また押したり、というのを数回繰り返したため、その部分に限ってこの現象が起こってしまったというわけだ。

 

これは構造上重要な部分であれば大チョンボといったところだが、幸いなことにこの部分でこの程度であればまだ挽回のしようがある。それについてはまた何回か後のブログにて触れることもあろう。

続きを読む≫ 2025/07/31 20:33:31

トンデモヤッツケ仕事。

 

前回のブログの締めで今回の仕上げ作業のことをこのように表現した。その結果は冒頭の写真をご覧いただければすぐにわかるだろう。

 

物干し場にコンクリートを打設後、落下防止のフェンス的なものを設置する必要性を感じたものの、事前準備を全くしていなかったせいで、しっかりしたものを造ろうとするとかなりの手間がかかる状態だった。

 

それに対する作者の答えは、型枠を支えるために石垣の隙間に適当に打った竹杭をそのまま利用するということで、内容は写真を見てもらえれば一目瞭然だと思う。

 

今回の落下防止策についてだが、手間がかかるのを惜しんだせいもあってフェンス的なものを目指すことはせず、うっかり落ちないようにするだけの目的でたった一枚の板を立てるだけという形に決めた。

 

冒頭の写真の角度から見ると、型枠を設置したときと大差ないように思えるかもしれないが、右の写真の角度から見ると多少試行錯誤したことが伝わるのではなかろうか。

 

簡単に説明すると、コンクリ打設後に残っていた竹杭をそのまま活かす形で仮の板材を固定し、その板材を支持材として一枚分の板を立ち上げ固定している。

 

一応、適当に打っただけの杭では心もとなさ過ぎるため、型枠を設置した後でさらに杭を追加し、それらが一直線に近い状態になるよう微調整を行ったものの、石垣の都合上大半の杭は狙ったところに打つことができない。

 

そのため、杭の強度に不安がある場所などは2枚の板で複数の杭を挟むように固定した部分もあるのが確認できるだろう。

 

もともと、ここの落下防止策は気休め程度で良いと考えていて、それよりも作者が重要視したのが、パッと見たときの景観という点である。

 

これはこちらでもずっと言い続けていることだが、作者はとにかく屋内から直接川が見える環境づくりを推進している。今回の物干し場作成というのも、直接的なきっかけは布団を干す場を作ることにあったが、根深いところでいうと従来の屋根下に竿を吊るして干す形では、屋内の窓から何も見えなくなってしまっていたことが大きい要因となっていた。

 

さて、目を転じて手水鉢についてだが、ここに立ち上げていた水栓を鉄パイプ(支柱)に固定した方法について触れていなかった。もともとここに使われていたVP13ミリ管をそのまま使ったため径があまりにあまりに細く、前後左右に動きすぎていつ壊れるかヒヤヒヤものだ。

 

そのための鉄パイプなのだが、まずはそこに結束バンドにて固定した後、再度余っていた気密テープでぐるぐる巻きにしておいた。ちなみにこの気密テープは屋内用のもので、屋外に使ってどの程度耐性があるのかわからない。

 

用途としても正しい使い方ではないため、この先どうなるかわからないが、そこはまあ余り物を使ったということで、ダメならダメなときにまた違うことを考えれば良いという楽な気持ちでやっていくことにする。

 

そして最後の仕上げの部分、実際に物干し竿を設置した写真が左のもの。まず位置を確定するにあたって最も悩んだのがそれぞれの配置で、最も陽当たりの良い手前の右に何を持ってくるかということだった。

 

実際はどの位置にどんなものを持ってきてもいいのだが、一応陽当たりを考慮して前後で高さをずらすため、ある程度の予測をたてながら設置しておかないと後々でまたやり直しということになりかねない。

 

この作業にあまり時間を割けない事情もあり、やり直しは避けたかったため、高さや位置を決めるときは実際に妻と相談しながら行った。

 

そんな感じで物干し場の作業は全て終了ということになる。最後の写真でもわかるだろうが、一番手前の腕木は一応2メートルの長さに設定したものの、結局はその半分程度のところまでしか使っていない。

 

が、これはいつでも川っぺりまで使うことができるという可能性も残しておきたかったのと、今回使っている40角材では端に10キロ程度のものを吊るす程度の荷重には耐えられる設計でもある。

 

妻の身長を考慮して物干し竿は腕木に吊るす形をとっているが、作者が使うときであれば腕木の上に竿を載せる形で使うこともできるなど、ある程度広がりのある形を造ることができた。

 

実は今回、この場所にコンクリ打設をした際に余ってしまった半練りの生コンが大量にあるため、こちらも急遽使い道を考える必要に迫られてしまった。それについては次回以降でお伝えしていこう。

続きを読む≫ 2025/07/25 21:50:25

前回のブログでは、物干し場のコンクリートを打設するまでを紹介した。今回はそこから数日経過後のことについてお伝えしようと思う。

 

冒頭の写真はコンクリ打設後3日くらい経過したときのものだが、あいにくながら打設後2日目には雨が降り始めていた。そもそもこのコンクリ打設を決めたのが梅雨真っただ中で天候が不安定なときであり、雨に囲まれたわずかな晴れ日に急ピッチで作業をしていた背景があった。

 

とりあえず打設後24時間は天気がもったため硬化具合には大きな問題はなさそうだが、この3日経ったときでも拳でコンコンと叩くとまだ痕がつくほどには不安定である。

 

そのあたりをクリアしてから型枠を外そうと考えていたため、ここからもう数日はこの写真の情景が変わることなく経過。

 

その間、作者が手をつけていたのが右の写真の加工であった。これは新しい物干し場に竿を吊るすための腕木周りを造っているところで、中央の四角穴から腕木となる材を通すいわば土台のようなものだ。

 

何度も繰り返しになるが、作者はこの一連の作業に対してあまりプライオリティを置いておらず、できる限りミニマム(労力的にも金銭的にも)に目的を遂行したいと考えている。

 

だが、ただ単に安価に仕上がれば良いわけでもなく、見た目や使い勝手的なストレスをもミニマムにしたい。まず見た目的なストレスがない状態というのは、屋内窓から見たときに川までの視界を塞ぐものが極力ない、というのが目標だった。

 

そして使い勝手的なストレスがない状態というのは、風で物干し台が倒れたり竿が落ちたり、使わないときには移動が必須だったりと、強制的に人が動く必要がある可能性を極力潰す、ということを指す。

 

それらを様々天秤にかけた結果がこの腕木制に決めたことに繋がる。写真の土台となる材は、ホームセンターで税込み1000円以下で購入できる90ミリのバタ角というもので、通常であれば構造用というよりも、捨て材として使われることが多いものだろう。

 

いわゆるDIYとして作業をする際、この程度の材質でも充分使用できるというのが作者の考えで、これまでも色んな所でこのクオリティの材を使い倒してきた。今回必要な腕木は計3本であるため、この土台も3つ作成したが、購入してきたバタ角を適当に3分割したものを使っている。

 

その作成した土台に実際に腕木を差し込んでみたものが左の写真で、こうやって並べてみると随分と腕木の長さが違うのが一目でお分かりだろうと思う。

 

これは、新しい物干し場に打設したコンクリートの部分が三角状になっていることが理由である。端から端までを網羅する形の腕木を作ろうと思ったらこの長さになっていた、というのが実際のところだ。

 

一番左の長い腕木になると約2メートルの長さがあり、これに物を掛けたり吊るしたりして強度が大丈夫なのだろうかと思う向きもあるだろう。そのあたりをクリアにしておきたく、作者が使ったのが「梁のたわみと応力計算ツール」というもの。

 

興味がある方はググッてみるといいが、それで計算してみたところ、この2メートルの腕木の先端あたりに10キロの荷重がかかった場合のたわみが数センチ程度と出た。これは作者が意図的に目指したレベルの数値で、つまりこのくらいの数値が出るように腕木の太さや長さを調整したとお考えいただいて間違いない。

 

腕木の土台となる材にも外部用塗装を施し、それを固定してみたのが右のもの。今回これらの土台は、勝手スペースの屋根を支えている柱にそれぞれ固定する形となり、それらが計3本あるということになる。

 

柱は鉄骨であるため通常使っている木材用のビスではなく、鉄骨用のビス(若井産業のダンバという製品)を使ってL字金具に固定する形をとった。恐らくこの土台が大きく動かされるほど強い力が働くことはないはずだが、念のためL字金具は3箇所に使う(1枚100円ちょっとの安価なものだが、数は確保した)。

 

ただこの金具の全ての穴にガッチリ固定する必要はないと考え、写真のように3箇所留め程度にとどめておいた。

 

さて、そんな感じで時間を過ごすうちにコンクリの硬度も上がってきたため、思い切って型枠を外してみたのが左の写真。ビフォーの写真(こちら)と比べて、概ね10センチ厚程度のコンクリートを敷設した形になっている。

 

先ほどの説明通り、もともとのコンクリラインから三角状に範囲を拡げた格好になっていて、川側の角を頂点とした三角の高さに沿って腕木の長さを決めていった。打設後しばらく続いた雨によって、もともとの勾配を引き継ぐようにつけた勾配がうまく機能していることも確認することが出来た。

 

そして次の写真は、前回の記事でも紹介した手水鉢周りの収まりがわかる角度から撮ってみたもので、コンクリートの切れ目となっているところが排水路となるところである。

 

再度の説明になるが、手水鉢から溢れた水は勾配をつけた溝を流れることになり、その終着点がここというわけだ。ここから流れ出た水は、この場所から川土手に降りる階段に直接流れ落ち、そのまま川土手に向かう。

 

ただし水が直接川に流れ込むことはなく、土手や側溝を通過することでそれなりにろ過されたものが最終的に川に行きつくことになる。そもそもこの蛇口から出る水も上流の沢から取った水であり、極めて合理的な水の循環がなされているといえよう。

 

最後に、この物干し場の仕上げにとりかかろうと思うが、今回はその断片的なことだけに少し触れて終わりにしたい。

 

そもそも、このコンクリートを敷設しただけの状態で物干し場の完成、と言い切るには不安な点がある。それはやはり安全面でのことで、こんな切り倒しのような状態では、いつ足を踏み外して川土手に転落するか気が気ではないと感じるのは作者だけではないと信じる。

 

だが、コンクリートの型枠を組むことだけでも苦戦したこの条件が悪いキワの部分に、例えばフェンス的な頑丈なものを造るのは至難の業であり、ここからコンクリに穴を空けて後打ちアンカーを刺してそれなりの立ち上がりを造ることは作者の技術的に充分可能だったが、その労を嫌った。

 

最初から計画してコンクリに柱など刺しておけば楽に出来たかもしれないが、正直作者の心情としてはそれどころではなく、事前に計測などする手間さえも惜しんだ結果がこれである。

 

そこで今回は特に際立ったレベルのトンデモヤッツケ仕事をすることにした。詳細はまた次回お伝えすることにしよう。

続きを読む≫ 2025/07/20 20:45:20

前回のブログでようやくコンクリートを打設するための準備が整った。今回はそれを丸一日かけて打設したときの報告をしていこう。

 

前回の終わりにて生コン屋さんに半練り材料を取りに行ったのは朝の9時頃のことだ。そこから持ち帰って諸々あり、ようやく打設準備が整ったのが概ね午前10時くらいだったろうか。

 

持ち帰った材料はなるべく影になる場所で待機させたいとこだったが、今回それよりも重要視したのは作者の体力面である。ヘルニアと神経痛と闘いながらこのハードな作業をやることになるため、限界まで肉体的負担を軽くすることを最優先した。

 

そのため、軽トラを停めたのは玄関の真ん前であり、ご覧のように作業中は終始陽が当たる場所となる。ここから打設予定場所までの間は車両が入れないため、ネコ車に材料を投げ入れては水を入れて混ぜる作業を繰り返すことになる。

 

水はリールホースを使って入れたのだが、散水ノズルの接合部がダメになっていたらしく、盛大な水漏れをしながら給水することになってしまった。それは仕上がりへの影響は全くないが、作者のストレス状態には致命的な影響を及ぼすことになった。

 

さらに、ここの家を購入してから使い続けているネコ車だが、度重なる使用によってこれの底にも小さい穴が相当数開いてしまっており、水を入れた瞬間から下に漏れていたため、そこでもストレスを抱えながらの作業となっている。

 

余談はここまでにして練り終えた生コンを落としていこう。右の写真は最初の一投目を流したときの状態を撮ったもので、こんな感じで型枠内にまずは大雑把に流し込んでいく。

 

ちなみに、奥にちょっとだけ見えているコンクリートブロックは型枠を固定するためだけに置いていたもので、打設自体はこのブロックの位置にも施す必要があった。これを移動させてしまうと万が一型枠が倒れる可能性もあったため、ある程度生コンを流し込んで型枠に圧がかかる状態になってからブロックを抜いた。

 

ブロックをどかすと同時に置いてあったところにも生コンを流し込み、その後今度は生コンが外に溢れないようにせき止めるための形を作ったのが左の写真だ。

 

この状態はネコ車3往復くらいしたときのものだが、嬉しいことに天気が良く陽当たり具合も抜群だったため硬化のスピードが早く、硬化する前にこまめに馴らす必要があった。こういう作業のときは出来るだけ曇りの日を選びたいが、よりにもよって梅雨の中でわずかに晴れ間が見えた日に作業を行っている。

 

一つ前の写真をご覧いただければわかるが、型枠と石垣の間には大小の隙間がふんだんにある。その隙間からなるべく生コンが漏れ出ないようにしたいが、それ以上に隙間が出来て強度が劣ることの不安が強かったため、木杭を使ってしっかりと震動を与えながらコンクリを満遍なくうめていく。

 

それが終わってからようやく馴らし棒(前回紹介したもの)を使って大まかに表面を馴らし、仕上げに木ゴテで真っ直ぐに整えた。細かいところは通常の金ゴテを使って極力凹凸のない仕上がりを目指す。

 

それらを繰り返し行い、ようやく一往復目が終わったのが右の写真である。半分近く埋まっているような錯覚を覚えるが、作者はこの時点で三往復の闘いになることを覚悟した。

 

朝出発してからここまで概ね2時間が経過している。理想をいえばこのまま三往復が終わるまで連続でやりたいところだったが、当日は夕方17時過ぎには別の予定が入っており、夜21時までは夕食が摂れないことが確定していたため昼食を削ることが出来ず、ここで休憩を挟んだ。

 

少しでも一往復目から時間を開けたくなかったため、食事を摂るとすぐに二往復目に出発。目標通りそれを2時間程度で終わらせ、14時頃撮ったのが左の写真。

 

全体を俯瞰で撮っていないためわかりづらいが、残っている空きスペースから計算すると生コンはコンマ1.5〜2程度あれば足りそうだった。だが前回にも触れた通り、生コン屋で譲ってもらえる最小単位はコンマ3であり、無駄を省きたいと思えばホームセンターで材料を袋単位で購入してきて自前で作るしかない。

 

残念ながら読めないものを先行して購入しておくほどの空きスペースもなく、従って用意もしていなかったのだが、ここからそれをするとなると予定の時間を確実にオーバーしてしまうため、無駄になっても三往復目に出発することにした。

 

そしてなんとか時間内に全ての作業を終えることが出来た。見てわかる通り、最初のときと違って完全に陽が傾き、硬化速度もだいぶ緩やかになっている。

 

打設終了後は一度簡単に水打ちして再度コテ馴らしをしたり、諸々の道具を掃除したりしてあっという間に予定時刻となったため、本当であれば時間経過とともにコンクリートが硬化していくのを確認しながらこまめに馴らし作業をしたかったのだが、後ろ髪を引かれる思いでこの場を後にした。

 

そんな感じで作者がようやく家に戻って作業を再開できたのは22時頃であった。この時点でほとんどが硬化して手が付けられないと思っていたが、陽が当たっていなかったせいか、3往復目に落としたコンクリは水を打つといい具合に馴らすことができ、一安心。

 

ただやはり1〜2往復目のコンクリを馴らすことは無理で、全体的な仕上がりは不満だったが、まあヤッツケ仕事の割には悪くないと自分を納得させた。左の写真は馴らし作業をしながら、手水鉢周辺に巻いていたスチロールをとったところ。

 

初めての経験であった上、理想よりも時間が経過していたため、スチロールがコンクリにひっついたり同化していたらどうしようと思いながら恐々はずしてみたが、結果は最後の写真の通りである。

 

作者の悪い予想は完全にはずれ、理想としていた完成にかなり近い形に仕上げることができていたため、自分自身少し驚きをもってこの結果に瞠目した。

 

時間も手間もかけず我ながらかなりのヤッツケ仕事だと思っていたが、思っていたより完成度が高い。一応説明しておくと、手水鉢から水が溢れたときにはこの溝を伝い、写真の右側を頂点として手前か奥どちらかをぐるりと回りながら、最終的には奥の型枠左側に開けた穴より排水されていく。

 

完全に思いつきでやったことだったが、まずまず満足のいく結果になった。次回はこのコンクリートが硬化した数日後のことに触れようと思う。

続きを読む≫ 2025/07/12 18:16:12

前回のブログで物干し場候補でコンクリートを打設する準備が概ね整った。

 

残す作業は最後の整地(土固め)と、必要な箇所にワイヤーメッシュを入れていくだけであるが、最初から最後までをソロ作業でやる都合上、可能であれば打設当日は純粋に打設する作業だけを集中して行いたい。

 

このレベルの範囲(5〜6平米)に10センチ厚程度の打設をするとなると、ざっと計算しただけでも軽トラ満杯で2〜3往復の材料が必要となるはずで、大変なのは生コン屋から持って帰った材料(半練り)を全て自分で水を加えながら撹拌し、それをネコ車で型枠内に材料を落とすことを何往復も繰り返し、落とした材料が固くなってくる時間(およそ1時間以内)までに水平をとりつつ馴らし作業をし、それを軽トラに乗っている限り生コンが尽きるまで続けることになる。

 

しかも軽トラ一往復分が終わった段階で中途半端に落とされたコンクリは、数時間もすると手がつけられないほどに硬くなってしまうため、二往復目の材料を落とす時間が遅れれば遅れるほど接着強度を落としてしまう原因になってしまう。

 

そのため、一往復分の生コン落とし作業兼コテ馴らし作業が全て終わると同時に、二往復目の生コンをもらいにいき、戻ってからまた時間との闘いが始まる。そして万が一それでも打設し切れない場合には、すぐに三往復目の作業に突入することを余儀なくされる。

 

材料総重量が1トン弱のコンクリを一人で打設するということはそれほどに大変な作業なのである。

 

もちろん、選択肢としては、ホームセンターなどで必要分の材料を数十袋購入し、それを自分で配合しながら材料(生コン)を造るということも全然アリだが、一息に終えることを前提とするとその方法とて楽ではなく、むしろそちらの方が大変だろう。

 

これが例えば生コン屋さんが車で10分圏内で、持って帰った材料をすぐに全て降ろせる環境が整っているのであれば、半練りではなく完全に練られた材料を持って帰ることで大幅に楽な作業に変わるのだが、残念なことに作者邸からは通常時で15分、材料満載で持ち帰るとなると20分程度かかってしまうため、今のような真夏日では持ち帰る間に材料が硬化したり、車の震動によって成分が片寄ったりするため、結局持ち帰ってから撹拌が必要ということになる。

 

そんなことを考えながらできる範囲でのベストを選びながら作業内容を決めてきたのだが、経験者や実際の従事者に詳しく話を聞ける人間ならともかく、作者にはあまりそういった人脈もないため、これまでほとんどの作業を一人で試行錯誤しながらやってきた。

 

そういうやり方であるため、しばしば、いや、細かいことを含めれば結果的にかなり失敗の多いDIYをしているような気もする。今回はどうなるのか、最後までご覧いただければと思う。

 

前置きが長くなったが、冒頭の写真は前回の最後で手水鉢の周囲にコンクリのスロープを造るために手持ちのスチロールを巻いたところである。前回の写真ではわかりづらかったため、ここでは違うアングルからのものを載せてみた。

 

今作者がやっているのはそれらを含むコンクリ打設前の準備ということになるが、その最後にやったのがワイヤーメッシュを敷くという作業で、その準備をしたのを右の写真でご確認いただきたい。

 

これはワイヤーメッシュを敷いている途中のものではなく、今回の準備の完成形で、可能であれば全面に敷きたかったところであったが、作者の見立てが甘く2枚で足りるだろうと思っていたらこのザマであった。

 

3枚用意すると恐らく無駄に余ってしまうだろうと予測したための2枚であったが、どう見ても3枚でも足りないほどの面積のように見える。ただ、それでもメッシュの追加を敢えてしなかったのは、コスト削減の意味もあったが、このままでも大きな問題にはならないと踏んだからでもある。

 

足りない中でメッシュを敷いた位置を選んだ基準としては、やはり強度的なことを意識したからで、地盤や位置的に弱そうと判断したところを優先的に敷設した形となった。

 

以前にもお伝えしたと思うが、今回このコンクリ打設予定のグランド面には砂利敷きなどの接地面補強措置を一切行っていない。総重量1トン近いものをこの上に置く、というのが完成形になるため、本来であればやっておきたいところだが、今回は他の作業にも早く移りたい気持ちが強くこの作業にかける手間を惜しんだ。

 

次は同じところを違う角度から見てみたのだが、ここで注目してほしいのはこれまで使用していた物干し竿等々である。

 

現状このような感じで勝手裏の屋根の下、雨が降っても干したものが濡れないような形で物干し竿を並べているのだが、作業で使ったものを常時干している状態のため極めて見栄えが悪く、屋内から川の景色を見るどころの話ではない。

 

さらにこちらは東面にあたるのだが、朝陽が当たりはするものの、屋根の下スペースは10時にもなればご覧のようにすぐに陽が陰ってしまう。ここに布団を干すことは現実的ではなく、今回コンクリ敷きにすることで物干しラインを外に伸ばすという決断をした。

 

そして今回の敷設に関しては作者自身正直に言ってあまり乗り気ではなく、できる限り手間をかけないということも目標としており、それは型枠にも表れていると思う。

 

それ以外のほとんどの作業も節々で適当にこなしているのだが、その一つがこの写真中央の左にある木材でも説明できる。これはもともとのコンクリートベースの勾配をそのまま新しく打設するところに引き継ぐために用意したもので、生コンを流し込んだらこれを基準に高さを決めるのだが、ハッキリ言ってかなり雑な仕事といえる。

 

それを実際にやってみたときのことはまた後日お伝えできると思うが、これにて全ての準備が完了したため、次の日にようやくコンクリの打設を行った。その前に今回は作者が調達している材料をもらうまでの流れを説明しようと思う。

 

以前にも浴室の土間コンを打設するときに生コン屋さんから調達していた(そのときの記事はこちら)のだが、そのときは初めての経験であったり雪が降っていたりで作者の気持ちに余裕が全くなく、記録を残せていなかった。

 

右の写真がその生コンを調達しているところの施設で、恐らく車を運転することが多い人なら誰でも、生コン屋さんの施設というのは断片的にでも目にしたことがあろうと思う。この施設の上側にベルココンベヤで材料が運ばれ、それを混ぜ合わせたものを荷台に落としてくれる。

 

そこに実際に軽トラを入れて寄って撮ってみたのが左の写真で、この三角の口から練られた材料が落ちてくるという寸法だ。

 

当然ながらこの周辺は全てコントロール室でモニタリングされており、種々の確認や安全性に配慮された上で材料を落とすのだが、作者が往復していた日中は思っていた以上に顧客が多く、その全てが業者であった。

 

細かい話をすると、軽トラに対してコンマ3(0.3立米)の材料を積むのは微妙に積載重量オーバーということになる。そういう理由から生コン屋さんによっては軽トラへの販売は拒否されることもあるほか、売ってもらえたとしてもそこからは全て自己責任になるので注意が必要だ。

 

ちなみに作者の知る限り、コンマ3よりも少ない量で販売してもらえるところはなく、それが最小販売単位なのだろうと思っている。

 

準備が終わるとようやく材料を落としてもらうのだが、作者がとっている受け入れ態勢は右の写真のような感じである。約2メートルくらいの高さ(あくまで軽トラの荷台から換算)からかなり重量のある材料が落ちてくるため、車体に傷をつけられないような条件がある場合は難しいかもしれない。

 

軽トラに敷いてあるこの緑色のものはトラックに使われるホロだと思われるが、作者がよく行く土壁を売ってもらっている業者にもらったもので、かなり役にたっている。これでも購入すれば数千円はするため、これだけのために購入するとなるとちょっと躊躇っていただろう。

 

それら全ての準備が終わったらようやく上部のミキサーからグワングワンと音が聞こえてくる。今回作者の注文しているのは生コンではなく半練りのものであり、それに対する考察的なことも以前のブログにて説明した。

 

実際に半練りというのはコンクリとなる材料(セメント、砂、砂利)をかき混ぜたもののことをいう。材料である砂にはミキサーを壊さない程度に極少量の水分を含まされているため、一日放置すれば固まってしまうが、数時間程度であればすぐに固まることがなく、持ち帰って自分のペースで水を混ぜて本練りできるのがメリットである。

 

左の写真はミキサーから実際に半練り材料が落とされているときのもの。

 

材料は一気にドバッと落ちることはなく、練り具合と車の様子を見ながら徐々に落とされていく。ここまでの完璧なホロ囲いをしていれば材料が直接荷台に触れることはなく、大きな傷をつけることもない。

 

業者が大型トラックで練りものを引き取っていく場合は、この荷台の中に大きなトロ舟を置いておき、その中に材料を入れて持ち帰ることが多いという。だがこの軽トラでさえそれに耐えうるトロ舟となれば大きすぎ、保管するにも困難が伴うだろう。

 

材料が落ちるにつれ、軽トラが沈んでいくのが目に見えてわかるため、ここで初めて重量のあるものを積む怖さを知ることになる。こういうことは慣れると怖いが、くれぐれもタイヤの空気圧など事前チェックをするようにしたい。

 

土壁の材料や生コンなどを積んで帰る道中はとにかく安全運転が必要である。時速も50キロを出すのが精一杯であり、それ以上出すと車体が左右にブレるのを体感することになる。

 

上り坂になると4速以上では走らなくなるため、3速に落としてアクセルをベタ踏みするが、それでも30キロ程度しか出ず、後続がいれば速やかに道を譲ることになる。そのため、普段15分で行けるところを20〜25分かけてゆるゆる帰った。

 

この続きは次回にてお伝えしよう。

続きを読む≫ 2025/07/03 19:59:03

思い切ってVP管をカットしてみたが水はあふれ出なかった。

 

前回のブログの終わりで報告だけしていたが、水道管が埋設されている土を掘ってルートを確かめようとした件について、作者の想定以上に深く埋設されていたため、早々にやり方を変えることとなる。

 

もう一か八かという感じで、立ち上がって栓がされているVP管をカットして水道を通してみる(元栓を開放する)という暴挙に出たのだが、結局その切り口から水があふれ出ることはなかった。

 

これはもう、待ったなしでルート上のどこかが破損などして水が漏れ出ているか、もしくは人為的に切られているかのどちらかしかない。それを確かめるべく、作者も本気で土堀り作業を行わざるを得なかったのが冒頭の写真である。

 

結果からいうと、最初からこの作業はしておくべきだったかもしれない。作者はただただ先住者の言葉を信じてこのルートが繋がっていると思っていたが、実はこのルート上には以前新たに合併浄化槽を設けた際、ルート整理のため母家の浴室と洗濯機周りの排水管を新設していた箇所でもあった。

 

写真の中で露出している塩ビ管は計3つ。一番右から少しだけ土中から突き出た先をカットしてキャップがされているVP管、次がそのVP管のすぐ隣でクロスするように埋設されているVU管、最後が少し左に進んだところで無造作に切られているVP管。

 

これを一目見た瞬間、作者の色んな疑念が氷解した。合併槽のときのルート確定作業は、作者が忙しかったせいでいつもの設備屋さんにお願いしていたのだが、これは恐らくその業者がルート確定に邪魔だった給水管を切ったものだろう。

 

こういうのはいちいち報告してくれれば済む話だと思うのだが、今回そのような報告は一切受けておらず、一発でその業者への不信感が拭えなくなる事件だと思う。ここの手水鉢は今日に至るまで明らかに使用していなかったが、今作者が直面しているような使う可能性があることを考慮し、優良な業者であればそうしたはずで、逆にそれをしないということは、器物損壊にもあたるのではなかろうか。

 

ここまである程度の関係性を保ってきた(数年にわたるDIYの最初から)都合上、あまり詰め寄るなどの波風を立てたいとも思わず、直接確認するようなことはしていないが(一万歩譲って報告忘れの可能性もゼロではなく、詰め寄ればそう答えるしかないだろう)、この状況からみてその業者による仕事であることは間違いない。

 

一番右の管がカットされている場所がそれを物語っているし、それについている栓も真新しく、先住者が他の管で使っている栓とは明らかに時代が違い、最近につけられたものであること。そして何より先住者には、わざわざ土を掘り返してまでここで管をカットする必要がない。

 

優良な業者はいつまでも付き合いを持ちたいと思うものだが、こういうことがあるから作者は業者全般を全く信頼できないし、出来ることなら頼りたくないと思うのである。

 

これまで、それが故に出来る範囲でこの業者がやる仕事を見続けてきた(それが嫌だと思う気持ちは重々承知の上)。施主はそうあるべきだという考えが変わらずあるため、出来るだけ作者が見れる日と業者の仕事日を合わせてきた。

 

この掘り返した状況を見てそのように感じた今日この頃だ。しかも、これから使おうと思う左のVP管は切ったら切ったままであり、管のかなり奥にまで泥土が入り込んでしまっていたため、少しずつカットして確かめる必要にも追われたのを転がっている切れ端から想像してみて欲しい。

 

そんな怒りというよりはガッカリした気持ちを抱えつつも、切り替えて先に作業を進めていこう。右の写真はそれら切られた管を接続したのを撮ったもので、少し変則的な接続になっているのがわかるだろうか。

 

土を掘り返してみてわかったこととして、右と左のVP管の径が違うということがあった。右の径は13ミリ、左の径は16ミリ、左の管はその径のまま伸びてどこかで再度13ミリに変わって立ち上がりに至っている。

 

なぜこうなってしまったのか理由がわからないが、どこかで管をやり替えする必要が過去に生じたのかもしれない。が、そのことは問題ではなく、今はこれをどう接続するかを考えるのが作者の仕事だ。

 

結局作者がとった方法は写真の通りで、通してしまっている排水管を避ける形でエルボ2丁使いをして左に給水管を伸ばし(この時点まで径13ミリ)、左の管に接続するジョイントに異形継手を使う形で16ミリに移行させた。

 

写真のような形でエルボを繋げるのはリスクも高いためあまりやりたくない方法だが、1本の13ミリを曲げながら16ミリに接続するのはやってやれないことはないものの、作者の技術レベル的にリスクがある。

 

むりやり曲げて入れると継手の接続面に圧がかかって漏水の原因になる可能性があり、かといって中間あたりを火で炙って曲げつつ接続するのはハイレベルすぎてこれもリスクが高い。

 

これが、接続後そのまま土で埋めて終わり、ということであればそうしたかもしれないが、全面コンクリ舗装ということになると問題発生のリスクを極限まで抑える必要がある。そんなことからこの方法に辿りついた。

 

管を繋いだあとは末端であるところの処理をすればミッション完了ということになる。今は諸物価値上がりの折、水栓の値段も以前とは比べ物にならなくなってしまっている。

 

できるだけ無駄な機能は省きつつ、最低限の性能を有している写真の水栓を購入。これは近所のホームセンターで千数百円程度で購入できる数少ない優良設備だと思う。ここまでに使った継手や13ミリ管と合わせて2600円也。

 

本来水栓だけで済んだ仕事であるため予想外の出費であったが、これくらいで済んでよかったともいえる。あとはこれがしっかり機能するかどうか、しばらく水道を流して確かめておくことを忘れずに行う。

 

ある程度確認後、今後必要な作業を行う。この水道管は古い13ミリ管とあって、何もかもが脆弱である。本来できることであれば立ち上がり管も含めて全てやり替えるのが最良の方法だったのだが、作者的にそこまでの手間を課すプライオリティを認めることができなかった。

 

ただ、そのままこの古い13ミリ管だけを立ち上がりっぱなしにしておくのはリスキーなので、支えとなる鉄の棒(以前からここに設置されていた)を地中深く埋め込んでそれと抱き合わせることとする。

 

それは最後の段階でやることになるが、今の段階でやっておくべきこととしては、右の写真のような保温材を巻いておくことを優先してやった。これは我が集落で大過なく過ごすには必須のもので、これがないと冬季の凍結を防ぐことが困難なもの。

 

ホームセンターで数百円で購入できる上、とりつけも簡単なので興味がある方はやってみるといいだろう。

 

だが今回のミッション中、最大のアクシデントはその保温材を立ち上がり管に巻いている最中に起こった。一般的にこういう保温材を固定巻きするテープとして利用されるのはビニールテープ系のものが多いと思うのだが、作者はどうにもその処理方法が見た目的に好きになれない。

 

それもあって今回は、床張りの際に余っていた気密テープを貼ってみることにした。それを使い保温材をぐるぐる巻きにしていたところ、なんと立ち上がっている管を地中で固定していた継手の部分が抜けてしまったのである。

 

テープをぐるぐる巻きにする際にはどうしても管がよじれることがあるにせよ、そう大きくない動きで過去に固定されていたジョイントが外れるという出来事に、ますます全替えをした方がいいのかどうか悩む羽目になった。

 

ただ、抜けた部分をしっかり綺麗にして接着剤をたっぷりと塗りこんで再度繋げてみたところ、まあなんとか大丈夫じゃないかという感触を得たため、なるべく動かさないうちにコンクリで固めることにする。

 

立ち上がり管が抜けるのは水道の圧力によってであり、ボンッ、というような音とともに蛇口がついた管丸ごと数メートル吹き飛ばされる。その後も抜けた後の管からは水があふれ出ることになるため、周囲の地面が濡れているのはそのためだ。

 

では気を取り直してコンクリ打設の準備を進めていく。一応、かなり雑な形で型枠を造っていたのだが、実際に生コンを流していくにあたってやっておいた方がいい(というか寧ろ必須)作業をやっておくことにした。

 

このままでは流した生コンが隙間から大量にこぼれ落ちてしまうため、それに対する対策としてやっておいたのが右の写真の加工で、どうみてもこれもヤッツケ仕事ではあるが、とにかく手間をかけずに最低限必要な処置を行うということがテーマであるからこの程度でも良いと判断。

 

これらの処置は加工のし易い薄い材(かなり古い余り材)を切り貼りしたもので、乱雑に積み込まれた石垣の隙間を上手く塞ぐのには効果的であった。

 

ただし当然のことながら打設後の見た目はかなり不格好になるため、そのあたりのことが気になる部分や化粧仕上げなどには当然お勧めしない。ちなみに、この2枚の薄板張りの処置において、どちらが適切なやり方であったか結果を想像しながら考えてみてほしい。

 

そもそも論としてこういうヤッツケ仕事に正しいも悪いもないという当然の理論は措いておくとして、このまま生コンを流していったとき、この左の写真のやり方では余程しっかり材を固定しておかないと、その生コンの重みで突き破られてしまうことになる。

 

実際にこの薄板は厚2ミリ程度のものを1センチ程度の細ビスで固定(内側にビスが飛び出ることを防ぐため)したのだが、実際の打設時にはここから生コンが漏れ出てしまった。

 

そして最後の加工をしたのがこちらの写真。これが何をしたものかわかる方は余程鋭いDIY思考の持ち主かもしれない。

 

この手水鉢をコンクリートでガチガチに固定することを躊躇う気持ちがあったことがこの処置をとる発端となったのだが、一言でこの処置のことを言えば、この手水鉢の周囲にあふれ出た水を排水する経路を造りたかったのである。

 

あまり時間をかけたくなかったため、レベルをしっかりとるなどの手間は全くかけず、写真の奥に向かって水が流れるような勾配ラインを感覚だけで決めて、そのラインに沿うような形で捨てる予定だったスチロール材を仮固定したもの。

 

このスチロール材は少し前に購入した安価なシーリング照明の緩衝材として巻かれていたもので、余談になるが猫を飼って動画を撮る関係もあって今までの暗めの照明では物足りなくなり、見た目より機能性重視で一時照明を付け替えたばかりだったため、丁度良い塩梅といえた。

 

ただ、かなりのヤッツケ仕事であり前例もまずネット上では確認できそうにないため、これで本当にうまくできるのか、コンクリが固まった際にスチロールごとくっついてしまわないか、等々の不安はつきまとうことになる。

 

以上で今回の報告は終了である。次回はこのスペースに実際に流すコンクリートを準備するまでをお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2025/06/29 08:29:29

布団を干す場所が欲しい。

 

我が家ではそんな要望が何年もの間スルーされ、これまで布団をちゃんと干せる場がなかったのが大きな問題点であった。

 

一応、勝手口から出た周辺は屋根のあるスポットで、ここに物干し場があるにはある(写真がこちら)のだが、日当たりが悪く、一般的な洗濯物はかろうじて干せても、布団を効果的に干せるとは言い難い場所である。

 

よくホームセンターに売ってあるような、重りを置いた上にポールを差して物干し竿をかける式の物干し台を購入することも検討したが、これは利用したことのある人なら強風に滅法弱いことを知ってしまい、導入を躊躇ってしまう。

 

それでも購入するとしたら、重りとなるベースの部分を地中かコンクリに埋めるという前提となるが、それだと位置を変えたいときに困難が生じてしまい、これも汎用化できない原因となる。

 

そこで作者が考えたのが腕木式の吊り棒を造ることで、手間はかかるがこれだと風の影響を受けにくく、景観を損ねることが最大限少なくなるだろう、というところから今回の作業がスタートした。

 

ということでそんな物干し台を造ることに決定したのだが、それ以前に重要だったのが、まず最初に物干し台を設置する場所を決めなければならなかったところにあった。これに関しては、先ほど決定した腕木式であれば候補は勝手口しかなく、自動的にそこに決定。

 

一応コンセプトとして、極限まで日照時間の長い場所を模索するということがあり、勝手口は朝日が最も早く当たるが、陽が陰るのも早いという場所であるため、本来であればその条件には適していない。

 

ということもあり、今回は比較的条件の整わない場所を候補にしつつも、その中でできる限り日当たりの良い条件を作り出すというのが重要なミッションとなる。

 

今の物干し場は屋根の下にあるためどうしても日当たりが悪く、それも午前中の何時間か程度しか日が当たらないため、布団を干すには環境が適しておらず、これだけは何としても改善しなければならない。

 

そのための第一段階として、これまで草ボウボウの場所でしかなかった部分に、コンクリートを拡張するということに方針を固めた。ここに場所を拡張するだけで日照時間がかなり違うことになるはずで、冒頭の写真がその拡張する範囲を撮ったものだ。

 

この場所は今回の決断をするまでどのように使うか迷っていたところで、第一希望としてはちょっとした菜園スペースにしたいと考えていたのだが、日当たり的にも作物が限られ、現状土づくりが出来ておらず、さらに何らかの対策を立てておかないと鹿やイノシシの被害に合うことが確実であったため、手間などを考えて今回必要なことをやろうと決めた次第。

 

ちなみにこの写真、すでにボウボウであった草を頑張って刈った直後に撮ったもので、しかも奥の方にあってかなり邪魔者となっていた南天の木を完全に駆除した状態である。

 

ホタルのシーズン手前だったこともあって、ここのスペースの見晴らしを良くしたかったことが重なり、ちょうど良いタイミングともなった。

 

さて、これからコンクリートを打設するにあたり、できる限り事前にやっておくべきことがある。最初の準備としては地固めということになるだろうか。

 

通常こういう地面にコンクリートを打設する場合、もともとの土壌を機械を使って十分に固めた上にバラスやぐり石などを密に敷き、さらにそれらをしっかり固めた上に必要であれば防湿処理をして、強度保持のための鉄筋などを設置した後ようやくコンクリ打設、という流れになるのが普通である。

 

今回はそれらの工程のうち、バラスを敷く工程と防湿処理をスキップすることにした。雨ざらしのところであるため防湿処理は必要ないと判断したのだが、バラスに関してはできればやっておいた方がいい。

 

これは、コンクリの重さで敷設後に地面が沈むのを防ぐのに重要なもので、今回のミッションはトータルで約1トン弱の重量が全体でかかる計算になるのだが、作者の一存で飛ばすことにした。

 

今回の打設の範囲となるとDIYでソロとしてやるにはなかなかの規模で、広さにして6平米くらいある。それを仮に10センチの厚さでコンクリを打ったとしても材料の必要量はコンマ6(0.6)立米も必要となり、ざっと軽トラ満杯で2回分にあたる。

 

もともとが腰の上がらない仕事でもあり、できる限り作業をコンパクトにしたい思いが勝って砂利敷きをサボった形になるが、後々どんな結果になるか、沈下して割れたりしなければよいがなどと考えつつも作業が走り出した。

 

ざっと見た限り、どうやら現時点ではコンクリートかぶり厚が10センチ以上になりそうな部分も多く、少しでもコンクリ量や後々の労力を削っておく必要がありそうで、そのための土盛りをしようとしているのが右の写真だ。

 

これは盛り上げた土をユンボで運搬しているところで、実はまだ未報告だが、ユンボ購入後の試運転がてらビオトープ造成の準備を少しだけ進めていて、その際に掘った土を周囲に積み上げて放置していたものを拝借している。

 

ユンボで掬い上げた土はそのまま用意していたネコ車に落としていく。作者所有の小さいユンボ(700kg)ではバケットに土を満載して2往復しないと一杯にならない。

 

ただやはりユンボがあるのとないのとでは労働の差が大きく、本当に購入してよかったと心から思う今日この頃だ。結果的にこのネコ車で土運びを10往復弱ほどすることになったが、この前哨戦ともいえる作業で完全に肉体消耗することなく終えることができている。

 

それともう一つ。今回のコンクリ埋め作業に先だって決めておくことがあったのだが、それが右の写真のものだ。これは手水鉢と呼ばれるもので、この家を購入したときに自然石を使ったこういう鉢が3つほど置き捨てられていた。

 

これはそのうちの一つで、それらの中では一番大きく、穴も深い。はっきり言って、腰を痛めている今の作者が一人で運べる代物ではなく、ユンボで吊り下げるにしても場所的に難しいところにあり、難易度が高めだったため、移動させることは早々に諦めた。

 

それよりももしこの場所で使えるようにしておけば何らかの役に立つかもしれず、そのままこの位置で手水鉢として使うことに即決したが、色々とクリアしておくこともあって今後作業の手間が増えることになる。

 

そしてこの存在があったがため、最後までここに菜園を設けることを諦めきれなかった。今さらになってしまうが、ここに水道を設置できることが最大限活かせるのはそういう使い道だったであろう。

 

とまあそれは後のことにして、まずは決めたことを手順通りに進めることにする。ある程度土を盛ってから踏み切ったのが、外枠を決めておくことである。

 

これはコンクリを打設するのであれば基本中の基本の工程であり、本来であれば真っ先にやっておかなければいけなかったことでもある。この段階で初めて手をつけた理由は、ただただ面倒でサボリたい作業だったからに他ならない。

 

まず、この枠となる位置が問題である。乱雑に積み上げられている石垣の端っこであり、型枠を固定する手段がおぼつかない上距離も5〜6メートルと長く、そもそも型枠を真っすぐに設置できない(石がデコボコに積み上げられている)ため、かなり面倒な作業になることが予想された。

 

最初に板を固定するものとして選んだのが竹の櫛のようなものであるが、写真でわかるだろうか?上半分が赤く染められているのがそれだが、その竹を端っこに計10本くらい無理やり打ち込み、それぞれ直線に結ぶことは無理だったが、板のどこかが1点でも多く支持されるような形で板枠を作った。

 

板は3枚の腐りかけたものをそれぞれ捨て板で一枚の状態になるべく固定し、この6メートル弱の区間でどこか一か所でも支持できていれば簡単に倒れることのない状態を作る。写真ではかろうじて真っすぐに設置できているように見えるが、両端にはコンクリートブロックを置いたりして微調整も駆使している。

 

ある程度土盛りする前に先ほどの手水鉢周辺の作業を行うことにした。右の写真は鉢の状態を撮ったものだが、注目してもらいたいのは左から立ち上がっている給水管で、ここには径13ミリの古い管が立ち上がっており、現状使えるかどうかがわからない。

 

家を購入した際に得た情報では、この管はまだ生きていて使えるということだったが、鵜呑みにするのは危険である。古いものでもあり、いつひび割れてもおかしくない設計といえよう。

 

ただ、とりあえず導水を確認するにしても、方法は一つしかない。現在立ち上がっている管のどこかをカットすることのみがそれを確認できる手段なのだが、もし万が一それで水が通っていた場合、すぐに蛇口を取り付けるなどの処置が必要になる。

 

そうしない限り、全体の導水が絶たれ続けることになるからで、やるとしたらエルボや水栓までを完全に準備してからでないと後々面倒なことになる可能性が少なくない。

 

ただ、それらを全て準備したにも拘らず、もしこの管が死んでいたら(導水しなかったら)、最悪それらの準備は全て無駄になってしまう可能性も等しくある。

 

それらを天秤にかけて導水させる方に舵を切ったのだが、それの鍵になったのが左の写真の元栓にあった。これは鉄の部品をめくるとバルブがあるという目印になるもので、この所帯(我が家)の山水全ての元栓が埋め込まれている。

 

これまでも山水を拡張するときなどは必ずこの元栓を閉めて作業を行うのだが、この手水鉢が元栓に最も近い位置にあり、もし繋がっているとすれば元栓からの最初の分岐になっているはずであった。

 

それを確かめるべく作者が行ったのが、立ち上がっている給水管を掘り下げてみて、この元栓の方向に管が向かっているかどうかということだ。

 

これで方向が確定すればルート上の他の場所も掘り下げてみて実際に接続しているのかを確認する、という前提で掘り下げてみたのだが、結果的に掘り下げきることができなかった。

 

というのも、作者の想定以上にこの管の埋設が深く、かなりの大ごとになりそうだったため、すぐに方向転換することにしたのである。

 

土を掘る作業は想像している以上に身体への負担がかかる。これをするぐらいならもういっそのこと立ち上がりをカットして水が出るか確かめてやろうという気になり、それを確かめた結果、ここには管が接続されていないことが発覚した。

 

そこから先は次回のブログにて語ろうと思う。

続きを読む≫ 2025/06/27 21:58:27

集落でもそろそろホタルが見納めに近づいている。19時を過ぎてもまだ明かりが必要ないほど外も明るいが、夏至を迎えてこれからは陽が落ちるのが早くなってくるだろう。

 

しばらく空いてしまったが、引き続き階段の作業を進めている。二度目の塗装が終わったことで、階段裏側の見える部分は現時点で全て塗装済みという状態だ。

 

冒頭の写真は折れ階段の一番上にあたるフローリングから三段目の踏み板を固定したときのもので、作者の想定通りの頑丈さで固定できているように思う。一応ここの踏み板の割り付けについて説明しておくと、この写真で左から3枚までを特に加工せず張り、最後の一枚だけ幅を細くカットして固定した。

 

このようになった一番の理由としては、荷重がかかりやすい部分を無加工の板にした方がより強度を得られると思ったからで、右端の部分にはほとんど荷重がかかることがないと判断したためである。

 

右の写真はそこから一段降りたところの蹴込み板を差し込んでみたところ。作者の感覚としては可能な限り立体感が出る箱階段タイプの蹴込み板(写真がこちら)にしたかったのだが、ここは妥協するに至った。

 

できる限り妥協は排除したかったが、この折れ階段の骨組みが一部見栄えが悪い造りになってしまったということと、踏み板との間の収まりを加工するのに手間がかかる上、見栄えを良くするための難易度も上がってしまうことが決定打となっている。

 

写真ではまだ蹴込み板の固定はしておらず、箱階段と同様の収まりであれば、同じ素材(ふすま釘)を打ち込んで固定としたところだが、この状態では収まりが悪い(蹴込み板の見切りの部分がむき出し)ため、この角となる部分には見切り材を打つことにした。

 

通常、階段には踏み板の角となるところに滑り止めとなるような見切り材がついていると思うが、これはそこまでのものではなく、単にL字の材を打つだけで、滑り止めというよりは見栄えが悪いのを誤魔化すといった効果を狙う。

 

見切り材は隣部屋との間にできる壁とも干渉してしまうためこの時点ではまだ設置しないが、この蹴込み板の固定に関しては、L字で隠れる部分に細ビスを打ち込んでおけば良いため、そこに関しては手間いらずで良かった点だろう。

 

この後、この蹴込み板にピタリとつくように2段目の踏み板を固定していくが、何も手を打たなければ蹴込み板と踏み板の間に隙間が目立つことになるため、踏み板を固定した後でこの蹴込み板の裏側からビス固定をしておいた。

 

ではその2段目を固定したところだが、以前のブログで説明した通り、こちらの段は先ほどと違い手前側に半端な板を取り付けることとなってしまった。できれば半端は奥ということで合わせた方がより見栄え的にも良かったはずだが、ここも妥協した点だ。

 

一番の理由はそのときも述べたと思うが、材料を節約するという観点からで、余りものを上手く活用しながらこの階段の踏み板は造られている。このままだと目立ってしまうかもしれないが、最終的に塗装することによって恐らくそれほど目立たなくなるのではと楽観視している。

 

ここの段で少し工夫をした点を挙げるとすれば、最後の一枚を斜め切りしたところだろうか。今回の最後の写真か以前の写真(こちら)をご覧いただければわかると思うが、凸部にビス打ちで固定していく都合上、最後に収めるのが壁側(柱側)ということにならざるを得ない。

 

その最後の一枚の収め方は、先に固定されている凸部に最後の一枚の凹部をはめ込みつつ、斜め上から壁に向かって落としていく方法しか考えられず、それをするためには側面を壁や柱に干渉しないように斜め切りしておくのが一般的な方法である。

 

ただしこの方法は、最後の一枚の材にある程度以上の幅がないとできず、例えばこの段の踏み板の割り付けが3段目と同じように最後の一枚が極端に幅が狭い状態だと出来ない方法となってしまう。

 

それは凸部に凹部を入れる際に一定の角度が必要であるという理由からで、その角度を担保するには一定の長さ(板の幅)が必要となってしまうからだ。

 

3段目に関しては半端モノを真横(隣の部屋側)から差し込むことができたが、この2段目に関しては柱があるためそれができないということも、半端モノを手前側に入れることにした理由の一つにもなっている。

 

さて、さらに段を下って1段目を見てみよう。右の写真は1段目を真正面から見たものだが、ご覧のようにこの1段目の高さは60角のヒノキ材を2本重ねただけの高さにした。

 

通常、この納屋のように2階までの高さが一般的なモジュールに該当しないような階段を設計するとき、全体の高さを段数で割った数値を一段あたりの蹴上げ寸法とするのが一般的ではなかろうかと思う。

 

最初に説明した通り、今回の階段はまず最初に頭上の梁に頭が干渉しないギリギリのラインを狙って寸法を決めた関係で、箱階段主導の寸法出しとなっており、折れ階段側はそちらの都合で出来あたりばったりにならざるを得ず、ゆえに全体の高さが中途半端な数値になってしまっている。

 

そのため、最終的に2段目の高さが340〜345ミリくらいになってしまい(面倒なので実寸で測ってもいない)、適当にその間くらいの高さで1段目を造ろうと考えていたのだが、1段目を造るのにより簡単なこの方法(60角を2本重ねるだけ)でやることに決定。

 

かつ、材料の節約のため写真のような造り(渡した横材の中央付近に余りものの60角材をちょこんと置いただけ)にしてしまったのだが、ここで一つ手落ちに気づくこととなる。

 

それは、一段目の蹴込み板を張る際に板の下側の固定ができないということで、材を節約しただけの状態では、上の固定はできても下側の固定が十分にできないことに気付いたということだ。

 

それを満たすため左の写真の状態にしたのだが、見ての通りこれはほとんど使い道のない端材だけを並べて下地としただけの処置で、言うなれば華麗なるヤッツケ仕事ということになる。

 

蹴込み板を固定する際はふすま釘を等間隔に打つことになるだろうから、そのあたりの位置に下地が入っていればよく、ところどころ材の間に隙間があるのはだいだいそのあたりには釘を打たないだろうと予測を立てていると理解してもらえればよい。

 

それら条件をクリアした上で蹴込み板を張り付けてみたのがこちら。ここまで他の蹴込み板は全て本固定済みであったが、この部分だけはまだ仮固定の状態にしている。

 

板の上側の固定はここにも見切り材を入れることになるためビス固定しているが、下側はこの状態で直接釘打ちすることになる。ただ、この蹴込み板も塗装することになるため、床養生の手間やリスクを省く都合上、ここだけは一度バラしてから塗装することとした。

 

 

ちなみに、2段目の蹴込板も下側の固定は裏からビス止めをしており、上側のビスは見切り材で隠れるため、少し統一感がなくちぐはぐになるかもしれないが、完成後全く固定跡が見えない状態になる。

 

では蹴込み板を張ったついでに、同じ素材を使って幕板を張ってみたことも報告しておく。左の写真のような感じで箱階段の空きスペースや蹴込み板は全て骨組みの内側に張るような意匠とした。

 

これで少しでも立体感が出てくれればいいが、正直作者にも塗装後これがどういう見栄えになるのか自信がない。一つ悪あがきとして、この幕板部分は水生ステイン(ウォールナット)で塗装し、骨組み部分は古代色(調合色)にして色彩の変化も入れてみる予定だったりする。

 

とにかく、ネット検索しても同じようなことをしているものを見かけないため、どのようになるか作者もわからない部分で、不安と楽しみが半々といったところだ。

 

見てわかる通り、この幕板も全てふすま釘によって固定済みで、これだけだとなんとなくのっぺりした感じに思えるが、塗装後には違った印象に変わってくるだろう。

 

最後に、折れ階段を側面から見たものを見ながら今回の紹介は終わろうと思う。

 

今後のブログにてここには上開き式の扉を入れた報告をする予定だが、その形状に関しては最後まで決めていなかった。他の蹴込み板と同様、この骨組みの上に装飾用の幕板を張ることになるが、その板の形状をどのような形にするか迷ったのである。

 

ここの板に関しては、1段目と2段目にまたがっているため、それらを一繋がりで造作するのか、それとも代案を用意するのか、色々と考えた結果一繋がりにすることにしたのだが、形状的にかなり材料が無駄となるため、サブロク板にうまく割り付けられるか微妙なところだった。

 

これだけのためにベニヤを追加購入するのを避けるための考慮だが、結果的になんとか上手く割り付けができたため、一繋がりの板を用意することにしたが、それはまた後日の報告になるだろう。

 

そして、ここまで8回にわたって階段作成について報告してきたが、残念ながらここでいったんお預けとさせていただくことになる。というのも、ここからの作業は箱階段の扉作成以外はほとんど塗装作業になっており、ニス仕上げなどの作業を効率化するため、玄関回りの作業と合わせてやっていくことに決定した。

 

今現在それらの作業はまだ終わっていないばかりか、どんどん他の作業に手を出す羽目になってしまい、階段作業はけっこうな期間ストップしてしまっている。

 

ということで、ひとまず次回はこれらの作業とは全く関係のない緊急発生的な作業の報告をさせていただくが、ご了承いただきたい。

続きを読む≫ 2025/06/27 20:48:27

今回は第二回目の塗装についてお伝えしようと思うが、塗装についてはこれまでも散々報告してきており、真新しいことはほとんどない。だが一応作業の進捗状況として、どんなことをしたかという一点に絞って記録を残しておこうと筆を執った。

 

そのため、レポート全体的に簡易なものになるがご容赦願いたい。

 

冒頭の写真は前回のブログで踏み板を確定させた後、一旦それらを全部バラしてその骨組みに塗装をしたときのもの。上から見ているためわかりづらいかもしれないが、この第二回目の塗装の目的は、初回で塗れなかった階段内部の補足的な意味合いと、骨組み部分への塗装となる。

 

骨組みへの塗装で一番大変だったところが右の写真の部分だ。一応、塗装液だれ対策として木材の下端ギリギリのあたりに養生テープ止めをしておき、その上から慎重に塗装を行った。

 

狭い中に入って作業をした上、全ての骨組みに対してこれを行うことは今の作者にとってかなりの身体的負担となったが、一度全バラしするよりはマシだと自分に言い聞かせながら黙々と手を動かし続ける。

 

計3度塗りで完成としたが、正直、二度とやりたくない作業に数えてもいいくらいの疲労感があった。

 

この一番下の段にはキッチリと底板を固定する予定はなく、間にピッタリ入る形にカットしたベニヤを置いて終わりにしようと思っている。そのベニヤの厚み分塗装する意味がないため、このような養生の形をとった次第。

 

今回の内部塗装の原則として、簡単に目に見える部分は塗装をしておくというということを最低限のルールとした。

 

左の写真はそれがよくわかるもので、折れ段の2段目を側面から見たもの。ここには上開き式の扉をつける予定で、主に長物を保管できるスペースとして利用するつもりだ。

 

ご覧の通り、内側を見たときに目につくものは床など一部のものを除いて全て塗装をしている。作業をしながらこれがどれだけの意味を持つのだろうと我ながら首をひねることもあったが、とりあえず決めたことに従うことにして材料を消費し続ける。

 

フローリングの傷つけ防止として下に薄ベニヤを敷いたが、これも過去にあった残りものを使用している。ちなみにこれは傷が付きやすい箇所でもあるため、塗装しない方向で考えた。

 

それを上から見たのが右の写真で、これは冒頭の写真とアングルこそ違えどほとんど同じ場所を撮っている。人目に晒されることのない天の部分は元の木材がむき出しである。

 

一つ今さらながら触れておきたいが、この手前あたりの骨組みの造作がおかしいと感じた方がいるだろうか?

 

我ながらこれはかなりのヤッツケ仕事をしてしまったと反省しきりなのだが、この折れ段の2段目の骨組みは理想でいえば1本の材を端から端まで通すべきで、強度のために途中で支柱を入れるとしても、それは中央あたりにあくまで真っ直ぐの横材を支える意味で横材の下に入れておけばよい。

 

それが実際は途中で(それも中途半端な位置)支柱を立てたところにわざわざホゾ組みで横材を繋げてしまっており、さらに手前に延長するかのような繋げ方をしてしまっている。

 

事実これは手順としてその通りの造り方をしており、何度も横材を差し替えたいと思いつつもこのままきてしまった。なぜこの中途半端な位置で一度ホゾ組みをしたのかというと、以前紹介した図面(写真はこちら)にヒントがある。

 

この図面の右側の写真をご覧いただくと、最初設計した段階ではこの二段目の形が途中で段になっており、支柱のところで区切られていたということがわかると思う。

 

最初に骨組みを造ったときに設計図面通り組んでみたものの、そこで段を造るよりも端まで伸ばしたほうがスッキリすると判断したため、急遽変更したというのがここの真相である。

 

設計段階でなぜここに段を設けたかというと、この土間側からすぐに上がりやすくするためという想定であった。ただ実際に造ってみると、土間から上がるときにかなり狭苦しく、その上本来の正面から上がるときにもやはり狭苦しいと感じたため、土間側から上がる発想を捨てた。

 

お次は中板を入れたところの写真を紹介する。見ての通り、中板を軽くサンダー掛けした後塗装しておいたものをまとめて入れたもので、これにて内側の塗装は概ね終了ということになる。

 

この内側を見ていて塗装がなされていないところがあるが、これらは全て今後見えなくなる。手前に多く未塗装のところがあるのは、この部分に造り棚を入れるためで、それは以前のブログでも触れた通り。

 

ここは一応この納屋の玄関口にあたる部分でもあり、こういう飾り棚を設けて少しでもこれから囲炉裏の間に入っていく雰囲気を感じられればと思って工夫している。

 

以上が塗装に関する報告である。色々と遠回りしながらもなんとかかんとか先に進んできた。次回ようやく階段の本固定を迎えることになりそうだ。

続きを読む≫ 2025/06/15 17:20:15

初回の塗装が終了して次の段階に入っている。塗装は主に箱階段の内部に対して行ったが、これは今後の作業を進めることで塗装するのが困難になるような場所を優先してやったということになる。

 

次の作業は折れ階段となる部分の造作となるが、実は今回作成している階段はこの折れ段となる部分から全く別物になるという意識で臨んでいる。というか、実際のパーツとしても、箱階段部分とこの折れ段部分はほとんど分かれていて、使っている床材も違う。

 

これまでに紹介した箱階段には21ミリ厚の踏み板を使っているとお伝えした(そのときの記事はこちら)が、この折れ段から下の部分の踏み板には全てここの床材と同じ30ミリ厚の根太レスフローリングを使っている。

 

冒頭の写真はそのフローリングを適当な長さでカットして設置箇所に配置したところを撮ったもので、あと一枚、壁際のところをどう入れるかという状態で手を止めてしまった。

 

また、踏み板以外の点にも注目ポイントがある。今やっている階段と隣の物入を隔てるための壁になる下地として、横に1本支持材を通したのがおわかりだろうか。これにはまた後ほど触れるとして先に進むが、ここの踏み板の最後の一枚を入れる基準として入れる必要があったということを記憶にとどめておいていただければと思う。

 

右の写真は先ほどの踏み板から一段下がったところの踏み板を割り付けしているところで、最後の一枚をどうするかをすぐに決めかねた理由がこの右の写真にも表れている。

 

つまり、節約の観点からあまり材を無駄に使いたくないのである。少しのスペースのために一枚の材をカットして半端モノを出してしまった場合、大抵のケースで残った半端モノの使い道が見つからないまま時間だけが過ぎていく。

 

少し前にここのフローリングを張った際(そのときの記事はこちら)、4メートルの床材を1間半にカットして平行張りしていったことをお伝えしたと思うが、その時に残った1メートル前後の床材と半端モノを上手く組み合わせて少しでもロスが少なくなるように割り付けを行っているのがこの写真でおわかりいただければと思う。

 

今回、できればこの折れ段の奥行はこのフローリングがちょうど4枚ほど入る寸法にしたかったのだが、そのためには各段の踏み板寸法を削るか、若しくは蹴上げ寸法を上げて段数を1段減らすことでしか適わなかったため、泣く泣くこのような中途半端な寸法になってしまった(奥行約600ミリといったところ)。

 

フローリング幅は各180ミリのため、3枚で540ミリ、それを600ミリから引いて約60ミリの幅に一枚をカットしなければならず、それにちょうどよい塩梅で半端モノが残っていたのがこの写真の一番手前に置いた床材というわけだ。

 

ただ本来であれば、この半端モノは一番奥の材として使用したかったところ、本実加工の凹側が欠けていたため(凸側は残っていた)やむを得ず一番手前に配置するようにした。

 

奥に配置したかった理由は、人が踏む機会が多い手前側に安定した通常の幅(180ミリ)のものを配置した方が安定性が高く、トラブルを回避できる可能性も高まると思ったからである。

 

そして最初の段の話に戻るが、冒頭の写真の状態を隣の物入側から床のライン目線で見たのが左の写真。こちらの方が今後造ることになる壁の様子がわかりやすいのではないかと思う。

 

奥の方をご覧いただきたいが、壁の下地となる材料に今回は40角材を使用したということは以前にもお伝えした。そしてその下地材を固定した時からこの折れ段の骨組みが出来るまでの間、ここにどのような形で壁をとりつけることになるのかを決めていなかった。

 

この写真でいえば、壁下地の材と折れ段の骨組みの間には15〜20ミリ程度の隙間があり、この間に壁を入れるのが理想といえる。そしてこの時点までは作者の計算通りであったのだが、そこから壁に沿って直角に折れ段を造り進めた結果、この折れ段の骨組みが最後にぶつかる柱の手間あたりで壁下地の材にぶつかってしまった(つまり壁を床レベルまで入れるスペースがゼロになった)、ということも以前お伝えした通りである(そのときの記事はこちら)。

 

そこで触れた通り、ここの壁を造るにあたっては、まずこの段の踏み板を新たに通した壁下地の横棒の下をくぐらせ、それをしっかり固定した上で踏み板の上から貼るという手順になることを写真でお伝えしたかった。

 

そんな感じで割り付けに苦労しながらもなんとかロスのない最低限の木材消費で組みあがった踏み板がこちらの写真。繰り返しになるようだが、この板は全て配置確認のための割り付けで、固定しているところは一か所もない。

 

結果的にここの折れ段は3段となる仕様にした。先に造作が終わっている箱階段は全部で7段なので、計10段の折れ箱階段というようなことになる。この納屋の土間から2階床までの高さ(天井高)は2400ミリで、そこから床高400ミリ強を引いた残りの約2メートルをこの狭い区間で上がることになる。

 

それらを俯瞰して見てみたものがこちら。このアングルが最も理解しやすいと思い載せてみたが、最も苦心したのが、2段目と3段目の間の頭上にある梁にいかに干渉せずに上り下りできる形にするかということであった。

 

梁の高さは床から上って3段目の踏み板に立って1800ミリくらいのもので、要はそれよりも高身長の人が上り下りするときにはこれをくぐるような形で通らなければならない。

 

何度かお伝えしている通り、それを少しでも緩和するため、3段目の幅は上階である箱階段の幅よりも100ミリほど短くしており、その分2段目の幅が伸びている。

 

そして先ほど説明した最初に手掛けた段と壁の収まりがわかる写真がこちら。この段の最後の床材には結局余り物が上手く当てはまらず、新しいものをカットし、一番下の段と折半するような形で準備した。

 

こちらの半端モノは本実の凹側を使用し、一番下の段の半端モノには残りの凸側を使用することで上手く機能させている。最初に手掛けた段とその下の段、ともに最後の一枚が将来壁となる空間まで伸びているのに注目で、これは思い切った方法だと我ながらに思う。

 

このやり方だと、壁側にはみ出た床を壁下地材に固定することで、床をより強固に固定できるメリットがあるが、半面、何か問題が発生して段をバラしたいとなったときには最悪壁ごと破壊もしくは交換する羽目になる。

 

だからといって先に壁を固定してその後に床を横づけする形をとった場合、今度は床材の固定方法に関する選択に迫られることになり、その場合床の固定をビスないし釘で脳天打ちするか、壁のない今の段階で隣の部屋側から床の側面(コバ)にビスを斜め打ちするなどしてとめるしかない。

 

脳天打ちした場合、ビスであればバラしも容易になるが、見栄えが悪くなるため巾木など今回不必要と判断しているものをつける必要に迫られるし、隣部屋から斜め打ちした場合は結局バラすことが困難になる。

 

それらメリットとデメリットを考慮した結果がこの形となった、ということが読者に伝わればと思う。

 

次の写真は2段目に関してのもので、床材を側面(コバ側)から見た状態を説明しよう。注目してほしいのは最後の一枚の断面が斜めになっていることだろうか。

 

これは以前の記事でも触れたことがあるかもしれないが、本実加工された床材を最後壁際に貼り付ける際、まず床材を斜めの状態にしてサネの部分にあてはめ、そこから床材を壁の方向に倒していってはめ込むというやり方しか方法がない。

 

そうやって床材をはめこもうとすると、どうしても通常の切り口では材が壁に干渉してフロアラインに収まらないことになるため、このようにコバを斜め切りにして収めることになる、というのを説明したかった。

 

ちなみに、写真正面から見た床材の側面部分に段差ができてしまっているのにお気づきの方は相当目ざとい人かもしれない。これは隣の床材の長さとコンマミリ単位の違いが生じたか、そもそも反対側の割り付けが直線になっていないか、もしくは土台となっている骨組みが平行直角でないかのどれかである。

 

これはしっかりと固定仕上げをすればまたズレが生じてくるため現段階では答えを出しにくいが、この程度の段差であれば最終的にサンダー掛けをして平らに馴らす作業を行えばいいだろう。

 

最後はその反対側の割り付け部分にクローズアップしたものをご覧いただき、今回の締めくくりとしたい。写真の中央に仕切りのようなものを入れているのがわかると思うが、これが今回この折れ階段に使うことになる蹴込み板と同じ素材のもの。

 

これまでの箱階段の蹴込み板と比べて明確に違う点が一つあり、過去のものは全て踏み板に溝を彫ってそこに蹴込み板を差し挟んで収める形をとった(写真はこちら)が、これは蹴込み板を先に固定して、その面にただ2段目の踏み板をあてただけの収まりであること。

 

つまり、そのまま固定したのでは上から見たときに下の床面が透けて見えてしまう収め方になっており、そうなった理由としては、ここに溝を彫る加工をするのがかなりの手間であったことが大きい。

 

箱階段のときのように、踏み板の向きが溝を彫る方向に対して平行であれば事は簡単だが、こちらのように床板が数本にまたがる場合は一気に大変さが増してしまう。

 

結果的にここの収まりは蹴込み板を先に固定し、踏み板をそれにピッタリと平行するようにくっつけた後、蹴込み板の裏側からビスでしっかりと固定するというやり方に決定した。

 

ただ何度も言うように今の時点ではまだ何一つ材料を固定しておらず、一旦ここで収まりを確認したのは、一つ前の写真でわかるように2段目の端(長さ)を事前に合わせておく為である。全てを寸法だけで造作できるほどこの納屋でのリノベーションは甘くなく、キッチリ合わせたいと思ったときにはこんな感じで現場合わせという選択肢しか残されていない。

 

そういうところで常に無駄に時間を浪費してしまうのが作者の傾向だ。これまで一貫して気にかけていることは、いかにも見た感じが素人のDIY、と言われない程度のモノ造りがしたいというところだろうか。

 

次回、第二回目の塗装をしようと思う。

続きを読む≫ 2025/06/13 17:59:13

塗装作業が進んでいる。前回のブログまでで頑張って下準備してきたことを報告したが、いざ塗装するとなるとこれまでに何度もレポートを重ねている分野でもあり、今さら真新しいこともなかなか見当たらない。

 

冒頭の写真が今回のテーマとなる初回の塗装作業の完成形である。ぱっと見た目には「は?これだけ?」というような気になるかもしれないが、この状態になるまでに丸3日をかけている。

 

いつものパターンであれば、塗装作業はほとんどの作業可能なスペースを使うため、一日のうちに何度も塗り重ねを行い、朝から寝る前までに複数回塗ることでその日のうちに終わらせるのが常だった。

 

それを今回に限り3日もかけているのは、他にやれる作業と平行して行っていたからというのが理由となる。この階段の作業はとにかく作者的には考えることが多く、特に今のような細かい部分の収まりを考える段階に至っては、より時間を無駄にかけてしまっている。

 

そのため、塗装作業を急がないのは作者的には理に適ったやり方で、例えば午前中に一度塗りをして午後は別の作業をする、というようなやり方にシフトしてみた。

 

常に同じことを考え続けていると思考が膠着し、新しい考え方や違う視点からの考察が欠けることが多いが、このやり方であれば他の作業を集中してやっているうちにふと違う視点からの考え方であったり、アイデアなどが湧いて出てくることがある。

 

では今回の塗装についてそれぞれ説明をしていこうと思う。右の写真は蹴込み板が入る予定のところを真横から撮ったもので、この踏み板につけた溝に斜め上から蹴込み板を差し込む直前の状態のもの。

 

注目ポイントは蹴込み板を固定する際の受けになる材で、すでにキッチリ塗装が終わっているため材の形が見づらいかもしれないが、溝のある下側以外の3方枠を裏から固定している。

 

これの役割の第一は蹴込み板の受け(釘を打つ)であるが、次いで大きな役割として隙間を潰すというのがある。今回の作者のやり方では、蹴込み板の取り付けの際に溝に埋め込む下側を除いた3方位にどうやっても隙間が出来てしまう。

 

それは以前のブログをご覧いただいていればおわかりのことと思うが、こういうところの隙間から奥が見えてしまうことを避けるべくこの受け材をとりつけており、裏を返せば、作者は今回こういった蹴込み板周囲の隙間を無くすということに力を注ぐ意欲はさほどない。

 

というのも、作者が購入している木材はその大半が安価なものであり、充分な乾燥がされているものも少なく、将来的に変形収縮してしまうということを身を持って体験しているからだ。

 

であれば、もう隙間が出来るということを前提として、受け材を塗装することによって隙間を目立たせない方に注力した方が良いと判断している。こういう材にも時間をかけてキッチリ塗装している理由は、隙間から明るい材の色が見えてしまってはせっかくの周囲の塗装も台無しになってしまうからに他ならない。

 

そしてその成果が右の写真となるが、これではうまく隙間を誤魔化せているのかどうかわからないほど周囲に塗装がはみ出てしまった。

 

この部分については今後古代色をつけることになるため、水性ステインが少々色移りしてしまったところで問題はない。これまでひょっとすると説明したことがなかったかもしれないため、念のため簡単に説明しておくと、ステインというのは基本的に浸透性の塗料であり、木に浸み込んで着色する。

 

そのため、ちゃんと塗れていれば少々ヤスリをかけたくらいでは完全に色落ちしないというのが特徴である。反対に作者が古代色と呼んでいる調合塗料は主に松煙墨と弁柄を混ぜて作るいわゆる顔料に近いもので、これは浸透性ではなく上塗りするものだ。

 

つまり、今回でいえば水性ステインがどれほど色移りしようと最終的には古代色で上塗りしてしまうため、今の時点では問題にしていない。

 

そしてこの蹴込み板を固定するためのアイテムがこちら。見た通りふすま用の釘であるが、手軽に購入できる近所のホームセンターに売ってある数少ない装飾釘である。

 

作者はこれまでの造作にはほとんどビスを使ってきたが、こういうアイテムを使うということでもこの階段に対する気合の入り方がおわかりいただけるだろう。やはりビスが露出している造作を見ると、どうしても素人が手掛けた感が否めない。

 

その釘を使って蹴込み板を固定したのが右の写真だ。こういう装飾釘を使うメリットは、なんといっても見た目がスマートでお洒落なことだと思うが、反対にデメリットとしてはやはり簡単に取り外しができないことだろう。

 

今回は少しでも早くこの状態を拝みたい一心から全て釘固定をしてしまったが、その後ちょっと外したくなった際に面倒さが勝ってしまった。このケースだとまだ裏側からこじることでバラすことができるが、何度もやると釘穴がダメになるし、気軽に外せなくなったことを後悔した。

 

それはこういう他の面の装飾についても同様である。何度もお伝えしているが、今回の階段は箱階段という種類のもので、階段箪笥をイメージしながら造作している。

 

そういう意図なので階段の側面は全て収納になるのだが、一部収納として使えない面などもできるため、そういう面は全てこういう装飾壁にした。こういう仕上げはいつでも簡単にできるのだが、どういうわけかこの時はとにかく早く完成形を見たかったのであろう。

 

こんな感じで着々と箱階段の体を成してきた。次回は階段踊り場の部分に着手したことについてお伝えしたい。

続きを読む≫ 2025/06/10 21:03:10

我が家周辺では今週頭くらいからホタルが見え始め、ここ数日は作業中に招かざる客(蚊)も出るようになった。

 

前回のブログで踏み板周辺の下ごしらえは全て終了。あとは本固定と塗装を残すのみとなったが、本固定はともかく、塗装に関しては今回も顔料を混ぜて出す古代色で仕上げようと思っている。

 

これは塗り作業後になんらかの皮膜処理をしておかないと色移りが激しいものになるが、今回はその皮膜にアクレックス(以前使用した記事はこちら)を使っていこうと思う。

 

ただそれらは本当に全ての作業が終了した締めくくりとしてやることであり、今やることはそれとは別の塗装のために下準備を整えていくことである。作者は今まで塗装作業というのを全てまとめて一度で終わらせるような形にもっていくのが常であった。

 

だが、だんだんリノベーションが完成してくると、広い作業場がない作者には塗装で使うスペースを確保するのがかなり大儀なことになっているのが現状で、それもあって今回は塗装を複数回にわけて実施することに決めている。

 

そしてその第一段階の塗装の準備をしようというのが今回のテーマで、ざっくりお伝えすると、箱階段の内側に関する塗装となる。先ほど古代色で仕上げると言ったのは表面の骨組み以下主だった部位のことで、その他に関してはそれに近い水性ステイン(ウォルナット)を併用していく。

 

表面に関しては全て皮膜仕上げをする予定だが、冒頭の写真でも見ている普段目に触れることのない部分に関してはステインを塗って終了するつもりだ。今はまずその内側を塗り進めるための準備ということで、できるだけ完成形の状態に近づけるべく作業を開始した。

 

まずは外堀を埋めていこう。右の写真は何をしたところかというと、もともとあった骨組み(60角)の内側に40角が一周するような形で固定したものだ

 

これが何になるかというと、最終的にこの40角で囲んだ外側に5.5ミリ厚の板を張り、ちょっとした装飾とする予定だったりする。この階段のデッドスペースとなる壁には全てこの手を使っていくことにした。

 

見た目的には前回完成した蹴込み板と似たようなイメージになるはずで、壁面をただのっぺりした仕上げにするのを嫌って少しでも立体感が出るようにしたいのが作者の狙いである。

 

お次はこちら。見た感じがどれも同じように感じるかもしれないが、この写真で注目してもらいたいのは蹴込み板の裏側に打っている見切り材で、手持ちの材料で最も安価な桟木を使った。

 

前回、踏み板の溝に蹴込み板を差し込んで階段に仮置きした際、蹴込み板の隙間から奥側が見えてしまっていたことを思い出してほしい。この当て木はそれを防ぐためにわざわざひと手間入れたもので、こんなことに時間をかけている作者の意気込みのほどが伝わると思う。

 

これらの作業は細かいところへのものであり、特に奥の方にある部分は階段の内側に入って作業せざるを得ず、かなり狭い中で作業するはめになった。

 

少し不用意に頭を上げただけでどこかにぶつけるような狭さで、常に縮こまりながら作業するのは今の作者(坐骨神経痛)にはかなりツラく、少しやっては休憩し、無理しないよう早い時間で作業を切り上げ、成果を焦らないようにのんびりと作業を進める。

 

とはいえ、身体がツラいことには違いなく、それがためにこの右の写真の形を造ったのは諸々細かい作業が終了してからとなる。特に中央を縦断するようにつけた材は全て終わった後、外に出てから固定した。

 

これは物入の中板を置く土台になる部分で、ここを先に造ってしまっては中に入って作業するのがより苦痛になってくるため、諸々を計算しつつこれが最後のピースとなるような具合に進めていく。

 

その中板を置いたのがこちらだ。中板には9ミリ厚の構造用合板を使い、表面だけ軽くサンダー掛けをしている。写真で見て中板の左手前のあたりが切れ込んでしまっているが、これは作者の痛恨のミスで、魔がさして1センチほどズレてカットしてしまった。

 

材料の余裕があるときであればやり直すのが常だが、今回は材料に余裕がなく、昨今の木材の高騰状況を考えるとこれだけのために別物を購入する気にはなれなかった。スタグフレーションが招いた買い控えというやつである。

 

ちなみに、この写真の中板より手前の何も置いていない空間には、将来的に母家の靴棚を造ったとき(そのときの記事はこちら)と同じような物置スペースを設けようと考えている。この写真左側にグレー色の線が見切れているが、これはVFケーブルであり、そのスペースに電源を設置するため急遽配線したということはつい最近お伝えした(そのときの記事はこちら)。

 

その物置スペースは初回の塗装まで終了してから造作することにしている。右の写真はさらに作業が進んで、先ほどより一つ下の段の中板を入れたものだ。

 

こちらはそこそこ広いスペースが確保できており、普通に物入として使える空間となるが、理想を言えば、全て細かい部屋を作って総引き出しにするのが階段箪笥に近いように思う。

 

だが、それは作者の技術では細部が困難なことや、そもそも手間暇がかかりすぎることであえなく妥協。ではせめて全ての部屋を区切るかとも考えたが、奥行が90センチ近くある(手が届ききらない)間口が小さい(15センチ四方くらい)ようなスペースに使い道があるかというと、答えが否定的であった。

 

そこでこの小さい間口の部屋に関しては、今回全てひと繋がりのものとして扱ってみることに決定。その方が塗装やその他全てに於いて作業が楽になるし、方針が変わればその時に区切りをつけるなどして対応できる。

 

この中板にももちろん下地材を打ち込んであるのだが、先ほどの中板も含めて板は全て本固定はしておらず、塗装するときには外して別々にやることにしている。そうしないと身体への負担がとんでもないことになって今の作者には耐えられないだろう。

 

そして最後は一番下の段である。ここは当初なにも入れずに床板に直接物を置こうと考えていたが、この階段が永久に使われるかもわからず、綺麗な状態を保つのに越したことはないと思うようになった。

 

ただそれだけの理由でベニヤを敷くことになったため、購入できる限り最も安価な薄い材で良いと思っていたが、薄い材を敷くこととなると内側の塗装を床のラインぎりぎりにまでしなくてはならず、かなり都合が悪い。

 

そんなことを考えていたが、新たに9ミリベニヤを購入する機会があり、結局それの余りと以前のトイレ床下点検口のときの余りとでこの中板と底板をカバーすることができた。

 

次回はようやく初回の塗装となる。

続きを読む≫ 2025/06/04 21:35:04

前回のブログではこの階段の細かい考察についてつい長々とお話ししてしまった。この階段にはそれだけ作者の気持ちが入っているということで一つご了承いただきたい。

 

前回までに組み上げた階段は一応試作の段階で、そこまでの作業で全て想定内に収まっており、ひとまずは成功したといえる。という結論に達したため、一度組み上げたものをバラシて継手などの微調整をし、今度は試作のときよりも念入りに再度組み上げたのだが、その作業に関してはこの報告のみで終了とさせていただく。

 

再度組み上げた階段はもう仮設置ではないため、柱に沿うように通っている60角材には全て要所要所でビス留めをしながら位置確定をしていった。

 

冒頭の写真は階段の一番上の段と2階の踊り場の間に蹴込み板を入れてみたとことで、これに関してはまだ現場合わせで確認中のものであり、本固定はまだ先のことになる。

 

最初ここの蹴込み板は入れるかどうか迷っていたのだが、昇降する人が下から見えてしまうのはよろしくないということで設置することとなった。個人的にはこれを入れることでこの階段全体がモッサリしないか、それだけが気になっている次第。

 

どうせ蹴込み板を入れるのであれば入れ方に関しての理想を言えば、踏み板と踊り場の床板に溝を彫ってそこに差し込む形にするのがスマートだと思うのだが、ここに関しては両者ともに少し短めで、空間的に交差させることが難しかった。

 

そのため踏み板の方は溝を彫ったのだが、踊り場の床板の方は板のツラに固定せざるを得ず、それが今になってジワジワ後悔の素となっている。ここはもっと綺麗な収まりが出来たはずで、蹴込み板をツラにあてる形をとった以上、右の写真のような見切り材を入れることにもなる。

 

今回の階段に関して、できれば見切り材を使いたくなかったのだが、この後もこういう形の処理として使わざるを得なかった場所がところどころに出てくる。このことは作者にとって今回の階段の痛恨事となった。

 

さて、実は今回の話のメインとなるのはそれらのことではない。ここからが本題となるのだが、ひとまず現時点での全体像を撮ってみた。前回の状態との違いは、先ほどの蹴込み板を除けば一つしかない。踏み板(段板)を入れたことである。

 

この踏み板に使ったのはスギの加工板で、前回でも説明したが幅230ミリのものだ。幅に関してはまた後ほど触れるとして、ここでフォーカスしたいのはこの板の厚みが21ミリということで、作者的にはこのあたりが適正だろうと思って決めたのだがいかがだろうか。

 

極端な例として、この厚みの板を半間の間なんの中間支持材もなく通すのはかなり無謀なことだと言えるが、今回に関しては四辺にそれなりの支持材を通しているため、荷重はしっかり面で受け止めて分散できる。

 

今回の踏み板の形状が右の写真のもので、230ミリのうち15ミリほどを蹴込み寸法とした。蹴込み寸法とは踏み板の先端とその下の段の蹴込み板があるラインまでの間の寸法のことで、こういう箱階段の場合は蹴込み寸法をゼロでやるパターンは少ない。

 

考えられる理由としては、蹴込みがない段が続く場合、特に降りる際に踏み外しの可能性が高くなることが大きいのだろうと思う。これもどこかで少し触れたかもしれないが、今回の階段の踏面は200ミリで、骨組みは全て横200ミリ縦200ミリというのを繰り返して構成されている。

 

それにプラスして、先ほど説明したように蹴込み寸法を15ミリ設けることで、実際の踏み板の幅(奥行)は215ミリとなり、例え少しでも昇降する人の踏み込める長さが増えるため、より安全になるという考え方だ。

 

それに反して、写真ではわかりづらいかもしれないが、作者はこの踏み板の先端をアール状にトリマー加工しており、それによって滑りやすくなるというリスクを抱え込んでしまった。だが今回は滑りやすさよりも足裏に優しい階段をイメージしたためこれを強行した。

 

この蹴込み寸法というのは長ければ長いほど良いという種類のものではなく、必要以上に長ければ今度は上る際に躓きやすくなって危険度が高まる。ということで一般的には2センチ以内に収めるのが妥当とされている。

 

その蹴込み寸法を15ミリにしたことで230ミリ幅の板が15ミリほど余ってしまう。それを上手く利用して残りの15ミリを骨組みに埋め込む形に加工し、さらにそこに蹴込み板を収められるようトリマーで溝を彫っているのを写真から読み取っていただけると幸いだ。

 

左の写真は蹴込み板をカットしたのを撮ったもので、今回この蹴込み板には5.5ミリ厚のベニヤを使用。作者的にはもう少し薄いもので良いと思ったのだが、これに決めた理由は作者の手持ちのトリマーが最小で6ミリのものしかなかったからである。

 

写真ではベニヤ板を裏側からカットしているが、これがこういう薄めの板を丸ノコでカットする際のコツで、しかも今回のように小さく何個にも切っていくような場合には最適な方法だと思う。

 

厚9ミリ以上の材ではそこまで神経質になることもないが、丸ノコというのは切る表側の方がバリが出来やすく、特に薄い材を切る場合それが顕著になる。しかも薄い材ではそういうバリは目立つことこの上ない。

 

作者のように現場合わせで墨をひくようなパターンが多いと、板を裏側から切るというのは墨を引きにくく難しいところもあるが、今回はただ直角に墨するだけで済んだため問題なく実施している。

 

そして出来上がった蹴込み板を踏み板の溝に差し込んでみたのがこちら。あとはこれを骨組みの上にセットしていくだけで良いが、これを今回は7段分造ることとなった。

 

想像つくかもしれないが、計算上はその7つのうち4つは全く同じ寸法であるにも関わらず、実寸でとってみるとこれが見事なまでにバラバラになる。それはこういう木工をやっているとどうしても出来てしまう誤差というやつで、超絶技巧を持った職人でない限りこれは避けがたい現象であろう。

 

もちろん、今回の作者は気合が漲っていたため、それらを全て個別に採寸してキッチリ隙間ないよう加工できたことを付け加えておく。

 

それぞれ完成した踏み板と蹴込み板の組み合わせたものを各段に入れてみた。ご覧の通り、反対側が透けて見えるくらいの隙間があるが、これは作者の狙い通りのことである。

 

寧ろ作者がより神経を注いだのが、上の隙間よりも左右の隙間に関してで、こちらは0.5ミリ単位でキッチリ出すようにしたため、7段ほぼ全てで隙間のないものに仕上がった。ほぼ全てというのは、一部骨組みが直角でない箇所があったりしたためで、そこまでの計算は敢えてしていない。

 

蹴込み板の上に隙間があるのが狙い通りというのは、この板はそもそもこの状態で固定せず、骨組みにキッチリ当たるよう上につけた状態で(踏み板の溝の底からは浮かす体で)固定するためだ。

 

そしてこの蹴込み板は敢えて骨組みとツライチにはしていないのにも注目して欲しい。これをツライチにすると全てが箱箱しい(そんな言葉はない)ことになってしまい、印象ものっぺりしたものになることを恐れた。

 

これによって少しでも奥行が感じられて立体感が増すという効果を期待しているが、実際は塗装が終わって完成してみるまでその効果のほどはわからない。

 

最後に、この時点での各段の状態を裏側から見たものをご覧いただいて今回は終了としよう。なんというか、作者の思っていた以上に階段っぽく見えてそこはかとなく感動を覚えたのだが、こちら側に顔を近づけたときの匂いがまたいい。

 

何というか、新しいモクの香り(60角はヒノキだがそれ以外はスギ)が充満していて、この香りが楽しめるならもう塗装はしなくていいんじゃないかと本気で考え込んでしまった。

 

実際、塗装はしなくていいとも思う。ただ、今回の作者のコンセプトが階段箪笥であり、イメージが古代色でしっかりニス塗りされたものということから離れることが難しく、必死に塗装しなくていいという思いを振り払っている自分がいる。

 

こんなことで真剣に悩めることも悪くない過ごし方だと思う今日この頃であった。

続きを読む≫ 2025/05/31 22:49:31

前回のブログでは材料の加工から組み立てまでを一気にお伝えした。今回はそれら骨組みについての説明補完と、くどいようだがこの階段の造作の根拠となるところについて写真で説明しながら話をしていこうと思う。

 

冒頭の写真だが、これが前回の作業で組み立てたところの骨組みとなる。まだまだ完全な完成には程遠いが、この時点でも一応階段の形は呈しているとはいえ、あくまでもまだ試作状態ということになる。

 

この建物の特性上、どうしても現場合わせでないと細かい部分のことがわからず、例えばこの階段を設置する壁を見ても、階段の長さである1間の区間にポイントとなる柱が計3本あり、施工に狂いがないことを前提にするならばこの階段は3本の柱にピッタリつける形で設置していくのが理想だ。

 

だが何度もお伝えしている通り、この建物は全て太さの違う柱が使われており、当然ながら3本の柱は出ヅラが全て違う。そして壁にしても何も考えず階段を平行するように造ったとして、それが肝心の梁とも平行するとは限らず、さらにその他の直角方向になるはずの壁と直角がとれる保証もない。

 

こういう特性がある以上、設計図面だけで物事を進めるとどうしても色んなところで齟齬が生じ、見た目的にも残念な仕上がりになってしまうことが多い。それを避けるため、慎重派の作者はどうしても一度現場合わせを行った上で善後策を考えるケースが増えてしまう。

 

ただ、あまり試作するのに手を込みすぎるとそれはそれで解体して再構築するのが億劫になり、かつ本番で完全に再現するのが困難になるのも予想できるため、できるだけ最低限度の試作で一度バラすのが良い。

 

この写真の状態まで試作したのはかなり入れ込み過ぎていると言える。この状態で固定が最低限のものだけであればギリギリセーフといったところだが、固定が甘ければ甘いほど実際の本番でしっかりビスを揉んだときとのズレが大きくなってしまうため、試作といえども固定をおろそかにはできず、このレベルまで組み立ててしまうともはや解体する気が遠のくのが目に見える。

 

そのあたりのさじ加減こそが、この建物でリノベーションする上で最も難しいところではないかと思っている。しかも作者はこれよりさらに作業を進めて、ほとんど完成に近い形にしてから塗装のために全てを解体する予定でいた。

 

当然ながらその予定はこの瞬間になかったことになり、塗装は組み上げた状態でやることに妥協することを決定している。本当にこのあたりのさじ加減は何度やっていても難しい。

 

前置きが長くなっているがもう少しだけお付き合いいただきたい。冒頭の写真でひとまず注目してもらいたいのは、階段を上がり切ったあたり、2階の踊り場と降り始めの一段目あたりのところである。

 

そこの部分だけ骨組みが逆L字状になっていて、それだけでひとつの段を受ける形になっているのがわかるだろうか。しかもこの段は前回でも説明した踊り場の奥行を短くした部分に設計している。つまり、この段があったところにはもともと踊り場の端っこが存在していた。

 

これがわざわざ狭い踊り場の奥行を短くした成果であるが、空間的にここに素直に箱階段を造ったのでは今ある出入口を狭めてしまう結果にもなる。そういう理由からこの一番上の段だけこんな変則的な造作をした、ということが言いたくて長々と説明をしている。

 

そしてここの逆L字の骨組みだけ、接合部分にひと手間加えている。写真でピンときた方はよほどこのブログフリークか、もしくは大工仕事に精通した人であろう。

 

他の接合部は全て差し込むだけの継手仕口加工だったが、ここにはちょっとした腕木のような形で造作をしてみた。腕木については以前ここの庇を造ったときに触れたことがある(そのときの記事はこちら)ので、興味がある方はそちらを参照されたい。

 

そのときはここよりもはるかに強度が必要だったため、わざわざ職人ショップで樫のコミ栓(四角)を購入して穴を数ミリずらしで打ち込んだが、今回はそこまでの強度は必要としておらず、手元にあった径10ミリのダボ栓を使い、数ミリずらしの手法も敢えてしなかった。

 

また穴の開け方については、この継手を仕口に差し込んだ完成の状態で10ミリドリルにて両者を貫通したのだが、これは完成後継手が抜けてしまう方向に負荷がかからない(横に引っ張る力が働くことがあまりない)ため、こういう簡易的な措置でも必要充分だだと判断したためだ。

 

そしてそれらの穴を綺麗にしてバリをとった後、穴にボンドを塗りこんで一気にダボを貫通させた。ダボはしっかりトンカチでこれ以上入らないほど打ち込み、その状態で首切りをしたのが左の写真。

 

ダボを貫通させたと言ったがそれは言葉のアヤで、ここのダボ栓に関しては外側に見えない状態を作りたかった(見栄え的な意味で)ため、穴は内側から開けていき、受け側となる60角材を貫通してしまう直前あたりで寸止めした。

 

骨組みの組み立て後、このダボが見えている内側には一番上の段の支持材となる60角が入る(今回の階段で唯一継手仕口加工ができない横材)ため、このダボを見るのはこれが最後の機会となる。

 

そしてさらに気持ち的に万全の状態を作るために用意したのが右の写真のもので、これは過去の廃材(囲炉裏の薪棚に保存)の中にちょうど求めるような形のものがあったため、ほぼ無加工で今回の造作に充てることができた。

 

何に使うかというと、先ほどの逆L字となる腕木をさらに気持ちだけ支持するコーナースタンド的な使い方をするもので、正直これはその実質的な効果よりも、視覚的な効果を期待してつけるものである。

 

左の写真がその答えとなるもので、ここの腕木部分に関してはこれが最終形となる。先端の横材もたった40角で支える形となっているが、作者の計算ではこれも面状にしたときに荷重が分散されるため大丈夫だろうと見込んだ。

 

正味、ここの面は腕木と段手前の支持材(60角)の3本だけで充分支えられると踏んでいて、最初設計したときこの40角は入れなかったほどだったが、蹴込み板を入れることにしたため、あった方が収まりが良いと判断した。

 

次に少し下ったところの骨組みの造作について見ていこう。前回の記事でも説明した通り、今回採用した踏面と蹴上げ寸法はともに200ミリである。

 

作者の感覚では、蹴上げが200ミリなのはかなり頑張った成果で、寸法としてもこのくらいが丁度良いと思っているが、踏面に関してはできればもう少しとりたかったのが本音だ。

 

それを少しでも補完するために、次回の内容になってしまうが、踏み板は幅230ミリのものを用意した。これを各段の上に上手く配置して、出来る限りこの骨組みの端から突き出すような形で固定する。

 

それをすることで少しでも実質的な奥行を増やす悪あがきをしてみた(実際これは色んな階段でよく見られる手法でもある)。この右の写真は、その各段の骨組みだけの状態になるが、踏面というのはこの各段の奥行(写真でいうと横向きの木)が200ミリということで先ほどの説明の補完としておく。

 

ちなみに、この骨組み同士の間には空間ができているが、ここは最終的に物入れとなる予定で、それも従前から触れてきているように階段箪笥をイメージしたような造作をしたい。

 

ではお次はさらに下の部分をみてみよう。左の写真はこの階段の一番下となる部分を撮ったものだが、この箱階段の土台となる形で組み上げてみたのがおわかりいただけると嬉しい。

 

最初に階段箪笥をイメージしたとき、こういう下の段にもそれぞれ小さい収納ボックスが散りばめられているものがほとんどで、作者もそれを倣って造りたかったのだが、手間暇が半端なくかかってしまうことと、小型の収納を大量に作ってもそれぞれに入れるものが思い浮かばなかったことがあり、ここは大型の収納庫にしようと趣向を変えた。

 

どうしても枠が大雑把な感じになり、作者的に見た目は減点せざるを得ないが、ここは実利の部分をとることにした。和風の小洒落た内装には似つかわしくないもの(掃除機や掃除道具など)を隠す場として利用するのが狙いである。

 

最後に、右の写真を見てほしい。これはこの階段の折れた部分の高さがイメージできるように撮ったもので、黒系の部分が暗くて見えづらいが、折れている段の頭上を通っている桁と梁注目してもえればと思う。

 

その上でイメージしてもらいたいのだが、上からこの階段を降りてくる場合、直階段では正面を横切る桁に邪魔されてまともに降りることができないのはこれまでも説明済み。

 

この写真はそのことを可視化したかったもので、最後の折れている面上から桁までの高さは130センチあるかないか程度しかない。ここまで色々と切り詰めてきたつもりだが、この考察をすればするほどここの階段はこの時点で折れる以外に選択肢がないことがわかる。

 

そして桁(壁ができる)にぶつかった後、右に折れていく先にはもう一本、頭上の障害となる梁がある。この梁の高さは降り始めの一段目の踏面と同じくらいの高さで、この折れている段からは160センチ程度しかない。

 

これは普通の大人が昇降するにあたって必ず頭をぶつける高さであり、それを避けながら昇降する必要が出てくる。それを少しでも解消しようとしたのがこの折れ段の幅を短くしたことであり、これによって右に曲がって降りたギリギリのあたり頭上に梁があるように収まった。

 

それでも梁までの高さは180センチあるかないかといったところだが、これが作者が創意工夫できた限界のラインであった。もちろん、蹴上げ寸法を妥協して200ミリ以上に伸ばせば伸ばすほど、ここのシビアさが解消されたのは間違いないが、作者がイメージしたのは背の高い人よりも老人に優しい階段である。

 

恐らく、この先もこの選択に対する答えは変わらないだろうが、もし事前にこの状況を再現する力があったとしたら、ミリ単位で蹴上げ寸を上げたりして梁を通り抜けしやすい高さを模索できたかもしれない。

 

が、設計段階ではあくまでこの梁を通り抜けるこのあたりの機微は想像の範囲でしかなく、脳内補完も難しかった。もしこの先この建物が民泊施設になったとして、少し背の高い外国人が昇降するとすれば、毎回「Watch your head」と伝えれば済むと考えている。

 

よく一般住宅で見るような折れ階段で、斜めに段が区切ってあるのをみかけるかもしれないが、この踊り場の奥行のなさから考えてかなり危険度が高いため却下した。

 

これらがこの階段の設計段階から作者が考え抜いて悩みぬいてきたことであり、その答えが見えた後でさえ本当にこれが正解だったかどうか、今でも考え込んでしまっている。

 

最後に、この写真と冒頭の写真とで説明だけしておきたいのが、階段の折れ段にあたるところの終着点、桁の下に造ることになる壁となる部分のことである。

 

まず、ここに造る予定の壁の基準となっているのは、以前固定した(そのときの記事はこちら)柱ということになる。実はそのときの記事では触れていないが、この柱を立てた際に何を基準に立てる位置を決めたかというと、作者が所持している建具(隣の物入となるところの板戸だが、これは後日紹介する)の寸法がその目安となった。

 

つまり、作者がここの様々な寸法を考えた出発点がそこになっており、階段の寸法等はあくまでその後付けに過ぎなかった。それが災いしたといえるのかどうか、ここに予定した壁のラインと階段が直角に交差しないことに繋がっている。

 

壁は見た目の違和感をなくすため、柱の位置から出発して桁と平行するように反対の柱に伸ばしている。そして階段の折れ段の角は、作者の思惑通り壁の支持材から2センチ程度離れて(これは石膏ボードを入れるスペースを用意したもの)おり、設計とは必要最小限の誤差で収まっているにも関わらず、この折れた行先となる柱(つまり壁の基準となった建具に合わせた柱のほう)に届く前に壁となる支持材に階段のツラがぶつかってしまった。

 

要するに、桁と平行して壁のラインを決めたにも関わらず、階段と壁が直角どころか、1間の区間で2センチ以上のズレが出るほどの鋭角になっていた、という言葉で理解ができるだろうか。

 

ただ、この結果というのは作者からすると「さもあらん」という具合で、これが散々述べてきている、この建物が直角垂直の概念が全く当てはまらないという意味である。設計者や現場施工者からするとかなり厄介なものであろう。

 

作者のこれへの対応だが、そもそも2センチ弱程度の隙間ができることを想定して、石膏ボードを張った上で折れ段の端をそれにあてる形をとるのが第一。それが今回のように叶わない形になるようであれば、まず段板を折れた先まで張った上でその上に石膏ボードを乗せて張るという形をとるのが第二。

 

そんな二段階プランを最初から描いていたため、ここでは動じることもなかった。強いて言えば、折れ段の壁にあたるところの踏み板が斜めになってしまうのが見た目的に美しくないかも、というくらいである。

 

これは出来ればこの階段に着手する前、柱に壁の支持材を固定した段階でブログとして報告しておくべきだったが、作者のほうが完全にその報告を失念してしまっていた。そのくらいこの階段に心を囚われすぎていたことを思う今日この頃だ。

続きを読む≫ 2025/05/30 20:47:30

前回のブログの作業によって階段を作成する下準備が概ね整ったので早速作業の方を開始したいと思うが、その前に今回の階段を造るにあたって作者がどういうことを苦慮したのかなど、考察の元となったことについて触れておきたい。

 

前回の最後でその一端に触れたが、2階建て以上の一般住宅を設計する上で階段の考察というのは必要不可欠かつ重要な要素となる。ほとんどのケースにおいて設計者に問われることになるのは、少ないスペースの中でどのように上手くやり繰りするかということだろう。

 

いくらでもスペースがあるなら好きなものを造れるが、実際そういうケースは少なく、拙宅も例外ではない。特にこの納屋ではかなり厳しい条件で階段を設置しなければならず、作者はこの物件の購入直後(7年前くらい)から悩み続けているほどだ。

 

前回お伝えしたのは、2階の踊り場の高さを下げて奥行を減らし、かつ床張りをしたために2000ミリの長さを2000ミリ上がる計算になったということだったが、これはあくまで机上の空論であるともお伝えした。

 

普通に考えれば恐らくその計算で問題なく事が運んだと思うのだが、この納屋の階段の場所がそれを許さない状態にあった。一言でいうと、元々あった直階段(直線の階段)は、作者が許容できないレベルの急勾配(蹴上げ28〜29センチ)であったから成立していたのである。

 

つまり、何も障害がないのであれば、もともとの直階段もそんなに急勾配にする必要がなかったと思うのだが、これも説明した通り、この土間の階段上り口の頭上には大きな桁が居座っており、それがだいたい土間から1800〜1900ミリあたりの高さにあって全ての制約となっていた。

 

そして床を立ち上げた今、その桁の高さはだいたい床上1500ミリというところで、しかも設計上ではこの桁下に壁を造って部屋分けするのであるからこれはもう直階段ではどうにもならなくなる。

 

というわけでかなり前の設計図を描いた際、ここの階段は折れ階段ということにしていたのだが、この場所にはさらなる障害が待ち構えており、先ほど述べた桁の上には半間間隔で梁が載せられていて、折れ階段にしたところで今度はその梁が頭上に干渉してくるという、かなりトホホな状態であった。

 

最も理想的なことをいえば、リノベーションを開始する前の時点でこの階段の場所自体を替えることであったが、労多く報い少なしという結論に達し、踊り場はそのまま使うということになる。

 

これまで必死に高さを下げたり奥行を短くしたりしていたのはそういう理由があったからで、そこまでやっても結局は作者の思うようにはいかない結果になりそうな雲行きになってきた。

 

現時点で作者のとるべき道は2つあって、1つは蹴上げ寸法を思い切って上げることである。これを呑むことによって階段は急勾配になってしまうが、必死で手を加えてきたおかげで折れ階段の梁に頭上が干渉するということは全くなくなる。

 

反対にもう1つの道は、蹴上げ寸法はあくまで理想的で設計し、頭上が干渉することを呑むということだ。現状この場所に階段を設置するということになると、作者にはこの2択以外の選択肢は想像もできなかった。

 

そして作者が選んだのは後者の方で、蹴上げが高いと上り下りする人を選んでしまうというのが決め手となった。頭をぶつけるぶんには我慢してもらい、その代わり昇降し易さを優先したということになる。

 

長くなったので冒頭の写真の説明に入ろう。これが今回作成する階段の超簡易的な設計図で、一応横から見たもの、上から見たもの、正面から見たものをざっと高さが合うように描いてみた。

 

一段あたりの蹴上げと踏面はそれぞれ200ミリに設定しており、例の折れ部分で頭上にある梁の高さは図面でいうと一番上のピンク色の板面あたりになる。20センチで何段あるか計算してもらえればわかるが、折れた部分ではほとんどの大人が頭をぶつけてしまう高さである。

 

そこを少しでも解消しようとしているのが図面の上側にある簡易平面図(上から見た図)で、中心線だけで踏面の形を想像できるようにした。これと図面の右側にある正面図を見ると想像しやすいが、ちょうど階段が折れる部分(これも踊り場)の幅を狭めているのがわかるだろうか。

 

これによって頭上の梁は頭に干渉せずに一段先と上り下りできるギリギリのラインを模索しようとしているのだが、ここまでやっても恐らく意識的に頭をよけないと干渉してしまう可能性が高い。

 

ただそれも全て机上の空論であるかもしれず、ひとまずはこの設計図面通りの階段を造ってみることにした。

 

というのが今回の冒頭の序文であるが、説明に字面を割きすぎてしまったため、ここからはできるだけ足早に報告をしていければと思う。

 

右の写真は今回の階段を構成するパーツごとに図面を描いたもので、どの部位の材にどういう加工をどういう寸法ですればいいかが(作者には)一目でわかるようにしたもの。

 

何度もお伝えしてきている通り今回の階段は箱階段という部類に入るもので、ざっくり言うと大小の箱を組み合わせて造るようなイメージのものだが、一番太い骨組みに60角のヒノキを採用した。このクラスの材だと作者にとっては継手仕口加工がし易いというのが決めた理由となった。

 

冒頭の写真で黒太線で描いているのが骨格にあたる材の部分で、構成上強度がそこまでなくても大丈夫と判断した部分は緑線の材(40角)を使っている。パーツの図面でも色の違いは反映されているので部位ごとの加工を想像してみてほしい。

 

さて、その材料の設計図面が出来たら次にやることは簡単な積算である。積算というのは、設計図面から必要な材料の数をはじき出すことをいい、建築の世界では欠くことのできない重要な作業だ。

 

作者が今回の積算で主に求めたのは60角材の総長さと40角材の総長さで、結果として60角は4メートルの材が10本必要だった。40角に関しては特売品が出ていたときに予め購入していたものがまだまだ50メートル分くらい残っている。

 

というわけで60角を購入後設計図面通りに墨を打ち、全ての素材をカット加工したものが左の写真。一番長いもので約2メートル、短いもので20センチほどで、写真の段階ではすでに丸ノコでカットするところまで全て終了しており、しかも通常ならノコギリ曳きする継手の加工も、ほとんどを丸ノコでやった。

 

通常丸ノコで継手加工はしないような気もしているが、ノコギリ曳きが得意でない限り、結果は使う道具の熟練度によることになるというのが作者の経験から得た結論で、この場合作者は丸ノコの扱いに慣れているめ、大きめの継手加工を切る分には問題なく行える。

 

ただ、仕口加工となるとそうはいかず、結局いつもの角のみに頼ることになるのだが、いかんせん数が多いため、大量加工をするのに都合のいい倉庫に場所を変えて作業を進めた。

 

写真にも一部写っているが、今回の仕口加工はこのような形で全て幅20ミリの穴を開け、そこに継手を差し込むだけという簡単なものとしたのだが、この木材量は作者のDIY史上断トツでナンバーワンといえ、作業にかかった時間は丸3日だったと思う。

 

しかしそれでもこの角のみという機械がない時代から考えると恐ろしく早い。一番最初にこの継手仕口加工をしたのは母家のキッチンだった(そのときの記事はこちら)と思うが、そのときも同じ3日間をかけてやった成果は、今回の作業でやった量の4分の1以下であった。

 

左の写真は加工が終わった材料をひとまとめにしておいたもので、これが今回の階段を構成する骨組みとなる。げに恐ろしいのは、これがあくまで骨組みだけだということで、骨組みの完成後にはこれまた膨大にある肉付け作業が待っている。

 

パーツ数では計68ほどあり、当然ながら各パーツには全て数字をふってあり、図面に割り当てた数字と照合できるようにした。これをしておかないと後々苦労するのはこちらであり、最悪取返しのつかないうっかりミスの素にもなりがちだ。

 

というわけで早速出来上がったパーツを組み上げていく。ここまで苦労した分この作業はとても楽しく、設計ミスがなければ鼻歌まじりで仕事もはかどること間違いない。

 

ただ、設計ミスがなくても面倒に思える作業は存在する。できれば写真をアップにしてご覧いただきたいが、今この写真でやっているのは仮組み立てという感じのいわばお試しであり、ここで発生した問題を解決するための時間でもある。

 

各パーツの接合部に隙間がたくさんあるのにお気づきだろうか?これは継手仕口の精度の問題で、作者はまだこの作業の経験値が充分とは言えず、その自覚もあるため、失敗を避けるために敢えて継手(凸部分)を長めにとっておいた。

 

当然その結果がこの写真のようになることは想定済みであり、ここから微調整を図ることになるが、あれだけ木材加工に時間を費やしたのも束の間、この調整作業はできることなら避けたいとこの瞬間は思うようになっている。

 

が、自分でそう仕向けたのだから仕方ない。少し後悔をしつつ気張って作業を進めていく。

 

その結果が左の写真で、継手仕口がキッチリ入ることを確認した上でそれぞれ固定した材を補強していく。これが熟練のプロによる継手加工であればこんな補強などは必要ないのかもしれないが、残念ながらやっているのがド素人に毛が生えた程度の人間であるため、補強は必須である。

 

ただ、今回60角材で構成している部分の繋ぎ目はほぼ100パーセント継手加工をして繋いであり、作者にとっても初めての体験で、例えば材料同士がL字を描くように合わさるところでは一部継手加工が浅くなるところが出た。

 

つまり、L字の片方は深いホゾを組めても、もう片方はすでに深い位置に最初のホゾがあるため浅いホゾしか組めない、ということ。そのため、より強度が欲しい側を優先的に深いホゾ組として対応している。

 

写真にはL字金物で補強しているのが見えるだろうが、今回はこのベルクロ金折を事前に大小50枚ほど用意していた。値段にして5000円弱であり、これは馬鹿にならない金額だ。

 

できるだけ金折は節約しつつ、かといって必要な部分には惜しまず投入し、そういうことを見極めながら、少しだけ固定力を高めたい程度のところには簡単にビスを揉んだだけで終わらせたりと、頭をフル回転させながらの作業となった。やっているだけで、楽しい。

 

と、これまでは継手加工をしていたところだけの骨組みだったが、最後にビス打ちが必要になる部分の骨組みも一気に完成させてみた。

 

正直に白状すると、自分が設計したにも関わらず、設計段階では本当に40角材で充分な強度が得られるのだろうかと不安だったのだが、ここまでやってみた感想としても、本当に大丈夫なのだろうかと疑心暗鬼になっている自分がいる。

 

答えはもちろん大丈夫なはずなのだが、組み立ててみるとどうしても一本一本の材に目がいってしまう。つまり、この40ミリの材一本で全体重を支えるかのような錯覚に陥り、本当であれば全ての材が揃って面で支えるはずのものなのにそこに目がいかない。

 

こういう心理はなかなか面白く、冷静に考えれば答えは見えているのに敢えてそこから目を逸らし、まるで失敗という結果を得たいかのように思考していく。さて最終結果として作者の心理はどちらに傾くのだろうか。

 

それがわかるのはもう少し先のことだろう。

続きを読む≫ 2025/05/26 19:11:26

少し前の古民家ブログではようやく納屋の玄関土間の床張りが終わったところだが、ここからが本当にやりたかった手間暇のかかる作業が待っている。タイトルの通り、床の上に階段を設置することである。

 

以前にも何回かお伝えしてきたと思うが、作者はここの階段にはかなり気合を入れるつもりでいて、古い家などでよく見るような階段箪笥のような箱階段を造りたいと考えてきた。

 

当然ながら職人が造るようなスマートなものは無理だろうが、無骨ながらもそれに少しでも近づけるようなものができればいいと思っている。だが今回のブログの主旨はいきなり階段を造るのではなく、造るための下地作りから入りたい。

 

冒頭の写真は前回終わっていたフローリングの隙間断熱を手掛けたときのもので、これから階段を造るにあたり、事前にどうしてもやっておかなければならなかった作業ということになる。

 

正直、玄関土間という空間なので断熱という意味では全く効果が期待できないのだが、本当の狙いは虫や湿気が入ってこれないようにすることで、階段や物入の完成後では簡単に手を入れることができない場所でもあり、あと腐れのないようなキッチリした仕事をしたかった。

 

作者のスタイルとしては、隙間断熱処理をするときはこんな感じで基本発泡ウレタンを充填することになるため、作業の効率化を図るためにまとめ作業をすることにしている。

 

つまり、どこかで隙間断熱をしたい箇所ができたとしても、そこだけしかやる場所がない場合はいったん保留案件にしておいて、あとでまた必要な部分ができたときにまとめてやっていくということだ。

 

右の写真はそれらのうちトイレの扉を作成したときに設置した四方枠(そのときの記事はこちら)の隙間を充填したもので、ここは柱がかなり窪んだりした箇所があって垂直をとるのにかなり苦戦したところでもある。

 

今回は隙間断熱がメインの記事ではないのでさらっと次に進んでいこう。次の充填箇所はそのトイレの扉の敷居裏で、この敷居は余り材を思いつきで使ったかなり適当なものであったため、充分な寸法を確保してもおらず、結構な隙間が存在していた。

 

というわけで床下に仰向けで入って気張ってみた。こういう作業は今の作者にはかなり身体に堪えるため、時間を限定してササッとやってしまわねばならない。写真をご覧になればわかると思うが、ここでの充填はそういう事情からかなり雑な感じで必要以上にウレタンを発泡させている。しかし、固まってしまえば結果は同じだ。

 

ではここから本題に入っていこう。まず右の写真をご覧いただきたいが、これはもう3年以上前に設置(そのときの記事はこちら)しておいた2階の踊り場にあたる場所で、まずはここから手をつけていく。

 

実はそのときの記事を読んでもらえればわかると思うが、この踊り場の板はもともと2階のフロア高さに張っていたものをわざわざカットし、そこから少し高さを下げて張り直していたもので、いわばリノベーションしたものを再リノベーションしていた床となる。

 

そもそもの高さで床張りをするにあたって、周囲の材の厚さなどを考慮して25ミリ厚の材で床としていたのだが、色んな知識と経験を経た今となってはこれは少し心もとない厚さであるとわかった。

 

だいたい半間幅(910ミリ基準)の大引きなり根太なりの間に床材を張ろうと思えば、最低でも30ミリは欲しい。これを造った当時はそのへんのことをかなり甘くみていて、これでいけるだろうと材を惜しんで流用するようなことをしていた経緯がある。

 

しかしそれで完成した床を踏んでみて、やはり強度に不安を感じたため、ここに関してはさらに床下に補強材を入れるか、床材を交換するかで迷っていた。

 

写真では色合いが同じでわかりにくいが、結果は床材の交換ということに踏み切ってこれまでの根太レスフローリングの余り材をあてた。補強材を入れなかった一番大きな理由としては床下回りが下から丸見えになってしまうため、あまりごちゃごちゃした感じにしたくなかったことが大きい。

 

他の理由としては、この踊り場の奥行についてである。少し説明が難しいが、もともとここに設置してあった階段は昔の建物ではよくみるタイプの急階段で、頻繁に上り下りするには少し問題があるような造りであった。

 

しかし、結論からいえば、ここに階段を設けるという選択肢をとったとき、急階段にする以外の方法はなかったのだろうと推測できる。

 

というのも、この階段を下りた1間先には回避しようのない桁がドンと居座っており、どうしてもそれが頭上に干渉してしまうため、この1間の区間で2メートル40センチほどを上らなければならない。

 

土間から2階床までの高さがだいたい2メートル60センチほどであり、購入した当時の造りではそのまま土間から一気に上がる形だったため、急勾配にならざるを得なかった。

 

現行の建築基準法では階段1段に対する高さが23センチまでと定められているが、1間(1820ミリ)に2600ミリも上がるとなると、踏面を200ミリ前後としても1段の高さが28〜29センチになってしまい、それだけ急勾配であったという理屈になる。

 

以前のブログで2階の踊り場であった板をカットして約20センチ下げたのはそういう理由からであり、それによって2階までの高さが2400ミリになったとしてもまだ蹴上げは26〜27センチもあり、依然急勾配であるのには違いなかった。

 

それを更に解消する一手として有効と判断したのが、この踊り場にあたる床の奥行を少しだけ短くすることだった。この根太レスフローリングは1本が幅180ミリで、写真のように4枚重ねると640ミリということになる。それは踊り場の奥行としては心もとない短さだが、上がりにくい急勾配であることと天秤にかけて決断を下す。

 

さてそうなると、このもともとの床の出面だった根太掛けをどう処理するかも考えなければならない。この際、新たに張った床のラインに合わせて口の字を描くように加工し直してみても良かった。

 

ただここは色々と考えた挙句、ここには蹴込板をつけることに決定。恐らく根太掛けの強度は問題ないと判断して床板の出面でカットするだけとした。こうなると今度はカットした後、ここの梁の塗装も考えておかなければ統一性がなくなってしまう。

 

というように、あれやるとこれ、これやるとあれ、と次々にやるべき作業が増えるのだが、作者はこういう細かい作業がどうも苦手のようで、常に後回しにして結局気付いたら以前の宿題を忘れていたということが何度かあった。

 

結局この根太掛けはフローリングの凸部と一緒にカットしてラインを合わせてみたのだが、思っていた以上にこの方法でしっくりきている。640ミリの奥行というのはかなり冒険に過ぎるかと思ってもいたのだが、それもそこまで狭くて落ちそうと思うほどのものでもなかった。

 

これは2階の扉が左の柱を回転軸としていたことが大きく、左軸であることで必然的に扉からの出入りは右の柱寄りにならざるを得ず、床板がまるまる640ミリ使えることになっている。

 

これがもし逆であったら、扉からの出入りでいきなり床がない部分から踏み出さねばならず、危険この上ない。そもそもここの扉をつけるときにそのことは当然考慮しており、それがこういう事態になってより効果的になってきた。やはり万万が一を考えて設計しておくというのは大事なことだと改めて思う。

 

というわけで新たな2階の踊り場が完成。これによってこのスペースはリノベーションをリノベーションしたものをリノベーションしたという、どこかの初代大統領のような謳い文句が出来上がった。

 

しかしこれで階段の踏面として使える長さを1820ミリから2000ミリまで延長することに成功した。これは例えば踏面を200ミリに設定したとして、元々の状態では9段で上り切らなければならなかったものを、10段まで増やせることになったというわけだ。

 

階段というのは段数が増えれば増えるほど1段あたりの高さが短くなり、上りやすくなる。しかも今やっているこの計算は元々の階段が設置してあった土間面から考えての話であって、床張りを終えた今、この計算を大きく上方修正できることとなった。

 

つまり、土間面から考えると約40センチのかさ上げが床を張ったことによってすでに出来ているということになり、2000ミリの長さを2000ミリ上がるというところまでもってきた。これによって踏面を200ミリと考えても10段の階段で蹴上げ200ミリというまずまずの数値を実現したのである。

 

しかしこれもあくまで机上の空論であり、ここからがこの場合の階段の難しいところで、そのへんは次回この階段を造るにあたっての簡単な設計図でも観ながら話を進めていくことにしよう。

続きを読む≫ 2025/05/25 17:15:25

ここまで納屋のトイレに関しては完了報告ができていなかった。今回ようやく残していた記事がまとまったため、完成までお伝えしておくことにした。トイレに関する最後のブログをアップしたのは、もう2週間ほど前のことになり、作者としてはもっと早く記事を上げることができると思っていたが想定以上に時間がかかってしまった。

 

少し触れていたかと思うが、ちょっとしたトラブルが発生したために完成といえる状態ではなくなっており、今回はそのトラブルと対応について記すものである。そのトラブルは床下点検口で発生したもので、このトイレの床仕上げ材を上手く貼れなかったことに原因がある。

 

床仕上げ材については以前のブログで説明を入れてあるのでそちらをご覧いただくとして、要は床下点検口の下地板にビニルシートを切り貼りして固定するという流れの中で失敗を犯してしまった。

 

作者はここまでトイレの床仕上げ材を根太ボンドにて固定してきたのだが、今回のビニルシートとの相性はさほど良くなく、本来であればビニルシートと木質系を固着させる専用のボンドを購入すべきところを、値段の高さから有るもので終わらせようとしたことが全ての始まりとなる。

 

相性があまり良くないというのは言い訳で、作者の理想通りガッチリと固定する方法はあったのだが、ただ単に作者がその方法を体得していなかったというだけのことだ。

 

この場合、シートにいきわたるようにボンドを塗ってそのまま所定の位置に強く押し付けるようにし、動かないようバイスやクランプ等で固定する。押し付けたときにはボンドが少しはみ出てくる程度が良く、その作業がキッチリできていれば問題なく作業コンプリートだった。

 

だが今回作者はご丁寧にも最初塗ったボンドをヘラで裏地全体を覆うように薄く塗りつけてしまったことが最初の失敗で、それにより要所要所の固着が弱くなってしまった(ボンドの量も少なかったと思う)ことや、2枚一度に貼り付けようとして手持ちのクランプでは四隅をキッチリ押さえるほどの持ち合わせがなかったことも失敗の原因となっている。

 

それにより一応全体的に固定できるにはできたのだが、四隅が浮き上がってすぐにめくれるような仕上がりになってしまい、それがどうしても納得いかずやり直しを決断。

 

そして根太ボンドではない方法を探そうと(これも結果的に間違いだった)思っていた矢先、行きつけのホームセンターでたまたまゴム系の業務用ボンドが半額のセール品で置いてあったため、よく調べもせず飛びついてしまった。

 

冒頭の写真がそのボンドである。そして恐らく、ちゃんとした方法をとっていればこれを使っても上手く固定できたのではなかろうかと半ば確信している。

 

実際作者はこの床下点検口の下地板に仕上げ材を貼ることに対し、やる気があまり起きなかったということを白状しておく。そのため仕事がかなり雑になっており、右の写真はその代表例と思ってもらっていい。

 

このボンドは相当な量があったため、ちょっと板の上に乗せたつもりだったのが、写真のようにかなり大量につけることになってしまった。そして冷静であればこの時点でもまだ挽回の余地はあったように思う。

 

多すぎたのなら、いらないものを処分すれば良かったのである。大量につけすぎてしまったのが失敗とすれば、このつけすぎた後の判断は大失敗といったところだろうか。

 

そしてそのままビニルシートを置いて固定させてみたが、ボンドの量が多すぎて全てが固まるのに時間がかかった上、塗りすぎたところが化学反応を起こしてふにゃふにゃになってしまう。わかりづらいかもしれないが、写真はその状態を撮ったもので、ところどころプカッとシートが浮き上がっているのがなんとなくお分かりいただけるだろうか。

 

これではもはやこのシートは使い物にならない。幸いなことにこのシートは2畳用のものを購入しており、まだ在庫に余裕があったため迷わず破棄できたものの、こうならないよう細心の注意を払って作業をしなかったことが悔やまれる結果となった。

 

というわけで紆余曲折あった末に最初の根太ボンドによる固定に戻ったのだが、次は失敗するわけにいかず、慎重に確実に作業を進めていく。

 

特に急ぐ作業ではなかったため、2枚貼るシートを一日1枚ずつ、右の写真のようにクランプや小型バイスで四隅をしっかりと押さえた上、全体も浮かないように重量のあるものを乗せて丸一日放置した。

 

ちなみに、この点検口の下に敷いている板が認識できるだろうか?この板は2回目の工業用ボンド失敗の際、さすがに下地板のリカバーができなかったため破棄したものである。

 

ボンドはこの時点(つけて2週間くらい経っているが)でもまだ固まり切っておらず、粘着力はまだかなりあると言っていい。さらに鼻につくような匂いも発生しており、つくづく工業用ボンドを舐めて扱ってはいけないと反省しきりだ。

 

先ほど説明した、根太ボンドの塗り方はこんな感じである。ボンドの他にも強力な両面テープを貼ることも検討したが、ビニル系と木質系両方に使えて厚みのないものを探すことが出来なかったため、ボンドだけでの固定としている。

 

厚みのないものという条件は、少しでもビニルシートが浮き上がってしまうと周囲の床との段差が出来てしまい、違和感のあるフロアになってしまうからだ。先に貼っているトイレ床の同じものがかなりキッチリ貼られているため、先の失敗やり直しは出来上がったときの段差にも因があった。

 

写真はなんとなく塗りすぎの感がないではないが、ちょうど手持ちの根太ボンドがこれで使い切りとなったため、多めでも構わないという塗り方をしたせいもある。だが結果的にはこれで問題なく仕上がっている。

 

さきほど説明した、少しはみ出るくらいの量というのがこの写真でお分かりいただければと思う。丸一日経てばちょうど良い硬さになっているため、この余った材をカッターナイフで綺麗にカットしていく。

 

結果的に、ボンドがはみ出ているこういうところはかなり頑丈に固着されている反面、やはりはみ出ていなかった部分は少し浮いていて、少し強い力で引っ張れば剥がれるキッカケになっていくと思われる。

 

ただ今回はさすがにそういう箇所は少なく、ほぼ満足できるものが出来上がったためこれで終了ということにした。

 

というわけで出来上がりの床が左の写真。このシート、一枚一枚の模様が全て同じもので、今回はそれぞれ該当する場所に同じ模様がくるように配置していったのだが(そのためにわざわざ2枚も使用した)、それでもこの違和感である。

 

これは周囲のタイルがすでに汚れているためと、ホコリや木くずなどによって少し皮膜を帯びているのもあると思われる。特に下の方はかなり違和感があるが、これは致し方ない。

 

というか、作者は当時かなり悩んで吟味した挙句このフローリングに決定しており、そのメリットとしては水を通さないことや、継ぎ目が極力少なくできること(実際点検口を造らなければかなり少なくできていた)、値段が比較的安価で石目調のデザインも悪くなさそうに見えたことなどが要因となっている。

 

だが実際に貼り付けてみて、チープ感こそないものの、模様の継ぎ目が自然なつながりでないことがそこはかとなく気に入らない。最初に数枚貼った時点でそれに気付いたため、その後なかなかやる気が上がらなかったというのがこれまで放置しておいた最大の理由だった。

 

全てをやり替えということも考えなかったわけではないが、別の方法でこれを誤魔化すことに決定。

 

それが最後の写真でお分かりいただけると思う。実際、このトイレの中で最も作者が気に入らないのがこの床でもあったため、こんな感じで何かを敷いてお茶を濁そうとは随分前から考えていた。

 

これによってデザイン性のマイナスイメージをプラスに転嫁できることを狙いつつ、冷たく滑りやすいフロアの特質をカバーすることもできる。さらに捨て板からすぐに3ミリ程度のビニル素材で仕上げた厚みのない床は踏んだときになんとなく感じるもので、それを少しでも誤魔化せればと、一石三鳥四鳥の大逆転が狙える。

 

一応和風のコンセプトで全てのインテリアを選んでいる手前、このペルシャ風マットがどうなのか賛否分かれるところだと思うが、作者は多少この系の絨毯に興味があり、本物には手が出せない(例え出せてもここには使わない)が、それ風の安価なマットをとアマゾンで3000円程度の品をゲットした。

 

あと、写真がハレーションを起こしているため少し見えにくいが、入って右上のあたりにはこれもアイアン製のタオルハンガーをつけた。これによってこのトイレは完全に完成ということとなる。

 

ここまで電気配線から始まって壁の破壊や新しい壁の立ち上げ、天井張りに床張り、さらに給排水管の整備を終えてようやくトイレのリノベーションを完遂できた。苦節4年の大事業である。

 

兎にも角にも、これでトイレに関する報告は全て終了する。次回からは再び玄関土間の作業を紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2025/05/23 18:51:23

柱の位置決めまでが終わってホッとしている。今回の柱は強度的な意味ではほぼ無きに等しく、そのままでは心もとないのでレベラーで垂直確認後はすぐに固定にとりかかった。

 

冒頭の写真は柱をビス留めしたのを撮ったもので、驚くことにこの柱はたった数本のビスを揉むだけで固定を終了することにしている。前回のブログでも触れたが、最も強度が期待できるホゾ組みをしなかったせいで、強度が期待できる固定方法が思いつかなかったからだ。

 

写真でもわかるが、この柱は梁にピッタリ収まる形状の座彫りをしてそこに差し込むような固定方法をとっているせいもあり、この場合、柱を収める際には真下から持ち上げるように配置するか、右側からスライドさせるように配置するしかない。

 

真下からというのは床張りが終わっているため不可能であり、必然的に収め方は後者のほうに限られることになる。そしてビスを揉んでいるのは今後壁ができる面であり、こちら面だけは多少の加工ができる。

 

ホゾ組みができずとも柱の底に溝彫り加工をし、床(框)に凸加工をしてかみ合わせるようスライドさせて強度を得る方法も考えたが、この梁によるスライド方向とは相性が悪く、それも却下せざるを得なかった。

 

上よりも問題なのが下のほうである。上はまだしも座彫りの関係で一方向からしか抜き差しができないため、冒頭の写真のように違う方向からビスを揉んでいればそうそう抜けることはない。

 

だが下の方は違う。ご覧の通りのっぺりした平な面に本当にただビスを揉んだだけ(建築用語で芋助と呼ぶ)という、柱を支えるにおおよそ相応しくないような固定だと我ながらに思う。

 

ちなみに、この柱の仕上げについてだが、サンダー掛けしただけの処理で安価な柱材とは思えないほどツルツルすべすべの触り心地良い柱に生まれ変わっており、作者としてはこの状態で完成としたいが、ひょっとするとこの先で塗装の判断に迫られるかもしれない。

 

それは、この納屋の全ての柱の色が黒に統一されているからで、ここだけを無色にすることで強烈な違和感を醸しだすことになるかもしれないからだ。

 

ただ、無色でも違和感ない可能性があるとすれば、床全体が無色であるため、そこと調和しない可能性がゼロでもないかも、とこの瞬間は期待していた。答えはこの空間が階段と物入を含めて全て完成してみないとわからない。

 

さて、柱の固定が一通り終了したので次の作業に差し掛かりたいが、その前にここまでの段階で完成していることを確認の意味も含めて報告しておこう。

 

まず左の写真からだが、これは前回のブログでも説明した、囲炉裏の間との床が合流するところ(少し前に作成した格子扉の敷居にあたる部分)を上から撮ったもの。

 

ここは説明した通り、本実加工がされているフローリングの凸部同士がお見合いをしていた場所で、どんな素材をどうやってここに敷居として使うかということも作者が考えてきたことだ。

 

これは真上から撮った写真であり、全体的な形がどういうものかはわかるかもしれないが、どんな収め方をしたかということはさっぱりわからない。念のため記しておくと、結局使用した材はこれまでのものと同じ根太レスフローリングの余り材である。

 

余り材の中から長さが使えるものを選んで、まず凹部のサネを床裏側だけカットした。あとはここの空間にぴったりフィットするよう加工し、カットしてのっぺり面になっている側は床上側にL字のサネを作る加工をし、両側ともに凸部に引っ掛けて固定できるような板を作り出した。

 

そして大きく妥協したのがその固定方法で、写真でも見えている通り細ビスを脳天打ちしている。これは可能であれば床下から揉んで表面上は見えないようにしたかったのだが、あらゆる状況がそれを許さなかった。

 

そもそも、人が入るだけでも難儀するような狭い床下に、それも構造の角にあたる位置で作業がし難い中、床上側で材を押さえてくれる人を探さねばならなくなる上、作者の健康状態も限られた動きしかできない状況、などなど。

 

愚痴を言っても始まらないので話を進める。お次は電気配線のお話だ。写真は先ほどの敷居があるところからすぐ近くを撮ったもので、以前紹介した本棚脇に設置したコンセント(そのときの記事はこちら)のちょうど裏側にあたる。

 

そのとき本棚横のコンセントの元はトイレ側から引っ張ってきていて、それが玄関土間の床張りの際に床下を通していたPF管(電気線)であった。そんな形で本棚横のコンセントを経由して繋いだのがこのVFケーブルで、実はこれは設計の段階では予定していなかったもの。

 

今やっている床張りが終われば次は階段を造っていく流れになるのだが、その作業中いろいろ考えながら急遽思い至ったのが、階段の死に場所に花飾りスペースを設けようということだった。

 

ちなみに、玄関土間の階段は通常の階段ではなく、階段箪笥っぽい形(要は箱階段)を目指すというのがかねてからの作者の目標であった。ということでこの床張り完成後は作者もかなり気合を入れて作業にあたる所存である。

 

そして床下の電気配線のときにもうひとつ分岐させていたラインが左の写真のもので、これも実は設計段階ではまったく想定していなかった系統の配線だ。

 

この納屋の設計をしたのはもうかれこれ7年くらい前のことで、実際に住みだしてからわかってきたことや、DIYレベルが上がってから変えたことなど、設計通りになっていない箇所はたくさんあるが、特に納屋は床下の湿気がひどく、換気などの対策が必要不可欠になっている。

 

この系統は床張りの完成後、実際に床下の湿気が許容範囲内を越えてきた場合に何らかの換気設備を導入するために用意しておいたもので、写真で見えているVFケーブルはその設備のスイッチにあたる線。

 

つまり、壁になる場所を選んでその内側を通すためにこの位置から床上に上げている。その際どうしても一枚目の床張りを通すことが必要だったため、これだけは足早に設置した。

 

以上、こまかい仕上がりを説明しながら作業もいよいよ大詰めを迎えている。右の写真は1間幅の物入となるところの床張りが終わったもので、当然ながら床板のラインは1間半の方と同じラインになっているのだが、これは壁の立ち上げでわからなくなるので少し残念な気もする。

 

先ほど説明した床下に換気設備を入れるための窓口となるのが、中央右寄り付近に見えている床下点検口である。この下のどこかに小型のサーキュレーターのようなものを設置することになる可能性が高い。

 

また、ここの床張りは事実上これで終了となるが、実はまだ柱立てが終わっていない箇所がある。写真でいうと上がり框になっている敷居(戸道が彫ってある)の一番右の壁にぶつかるところの収まりに違和感を感じた方がいれば相当の眼力と思う。

 

この位置には将来的に壁に沿った柱を立てるつもりで、その柱の役割としては見た目的に収まりが良くなることと、ここに入る予定の建具の戸当たりとしての意味もある。さらには建具の鴨居も設置することになるため、それを支持するためにもここにどうしても柱が必要となるのである。

 

DIYあるあるかもしれないが、こういう形で一作業が終わってそれを俯瞰して見ていると、この先この広い空間を狭くしていく加工をするのが勿体ないと思うようになる。

 

左の写真の空間はかなり広く、とてもリラックスできるような気がしているのだが、これからここには階段や物入が出来ることによってフリーに使える空間はかなり限定的なものになってしまうだろう。

 

よって、現時点では実は一番いいものを見ている可能性が高く、このことは過去に母家の作業をやっていたときにも多々感じたことだ。だが実際に人が生活していくことを想定するとどうしても必要な設備というものが存在し、それを否応なく入れなければいけなくなることで人が心地よく感じる空間を手放すことになるのが辛いところでもある。

 

土地や建築面積が広ければそういう苦悩も少なくなるのかもしれないが、それはそれでまた別のデメリットが出てくるため、痛しかゆしといったところだろうか。

 

最後にこの物入となる空間で見栄えが悪くずっと気になっていたことに手を加えたことを報告して今回は終わろうと思う。

 

前回の記事の最後の写真がもともとの状態で、ここの分電盤は完成形とはいえず、色んな回路がただ無分別に交錯しており、一刻も早く手を入れたかったところだった。

 

これまでそれができなかったのは分電盤を仮設置した高さが一番の問題だったからで、作業するのに脚立がないと難しかった上、この下あたりには常になにがしかの物が置いてあって作業するのに適した状態とはいえなかったのだ。

 

今回ようやく床張りを終えたことでそれら障害がなくなったため、晴れてここの整理をしてみた。この状態で完成ではなくもう少し手を入れると思うが、このブログでの紹介は恐らくこれが最後となるだろう。

 

これによって玄関土間での床張りは全て終了である。

続きを読む≫ 2025/05/19 23:04:19

前回のブログで納屋の土間に大引きの設置が終わったところまでをお伝えした。作者がこのときに使った大引きはコロナ直後くらいに購入しておいたもので、特価扱いのヒノキの120角(正確には115ミリ角くらい)4メートルで3000円前後のものであった(コロナ以前は特価モノではない通常品で2000円台が大半)。

 

それが本日、似たような素材の価格をホームセンターで見て愕然としたのだが、作者の普段行かないホームセンターではあるがなんと税込みで6000円という目の玉が飛び出すほどの値段で売られていたのには、驚きを通り越して、セルフDIYの終焉を伝えられたような思いにかられる出来事だった。

 

この値段ではこれからDIYに挑戦しようという人の購買意欲は下る一方だろう(もちろんプロに頼んだところでその値上がりは反映されているのだが)。私自身、DIYをするデメリットやリスクのみが増えているこの値段で材料を買い整える気には全くなれず、心から思うのは、コロナ前に大方の作業が終わっていて良かった、ということ。

 

恐らく今から我が家にやってきたのと同じようなリノベーションをやろうとすると、倍近い金額になるに違いない。これを読まれる方がもしこれからDIYをやろうと考えているとすれば申し訳ないが、前途多難であるということを肝に銘じて腰を据えてかからないと大怪我をする可能性があるということをお伝えしておきたい。

 

いきなり沈む話からしてしまったが、さっそく冒頭の写真の状態からお伝えしよう。ここから床張り作業を始める前に、先んじてやっておかなければいけないのが床下回りの整理である。写真で目に映るのは主には電気線(PFチューブでまとめてある)、排水管、奥の方にHIVP管といったところで、これらを作者なりにキッチリ整理してみた。

 

それを上の方から見たのが右の写真で、こんな感じに左下から元となる電気線が出ていて、それを右下と右上に向かうよう分岐させている。

 

注目してほしいのはそれをまとめている場所で、写真中心にある大引きの手前あたりにそれらを全てまとめてみたこと。そしてその場所には排水管の継ぎ目と地中に入る所があるポイントでもあり、さらにそこに合わせるようにHIVP管も先を曲げてもってきたのがわかるだろう。

 

つまりこれは今後この位置を基点にメンテナンスがし易いように造作を進めていく、という作者の意識の現れと理解していただければそれで良い。

 

さらに、現時点ではこの大引きは鋼製束の上に固定しているだけで、実は束の方はまだ地面との固定をしていない。一番の理由はこの土間が厚さ1センチ程度のモルタルにしか過ぎず、そこにビスを揉んでも期待する強度が得られないどころか、そこを起点にして周囲まで脆くなってしまうことがわかったからだ。

 

作者の選択肢としてはビス打ちは考えておらず、あるとすれば根太ボンドによる固定だったのだが、これもどうせ地震クラスの大きな震動がくればビスなしでは簡単に剥がれてしまうと予想され、いっそのこと固定なしでいこうかどうか悩んでいた。

 

そのため、現状では大引きが簡単に動いてしまうという最大のリスクがあったため、大引き同士を固定したこともお伝えしておく。見た目でわかりやすいが、大引きの裏側に細長い材を1本打っただけでかなりの効果がある。

 

ちなみに、前回でも少し触れた一番手前の束をもう少し具体的に説明しておこう。左の写真のような位置のものをピックアップしたが、作者の理想の床張りのラインが、事もあろうか排水パイプの真下にあたるところだったせいでこんなことになってしまった。

 

実は理想の間取りということでいえば、この床張りのラインは従来のモジュール通りの1間(約1820ミリ)に決めたく、その方が諸事都合もいい。ではなぜそうしなかったかというと、一つ前の写真を見てもらえばわかるが、それをする(奥の壁の左の柱まで床のラインを延長する)ことで、玄関入ってすぐに床が立ち上がっている形になるのを嫌ったからである。

 

なぜそれを嫌ったかというと、これら床張りの完成後には上がりやすくするための踏台を別個に設けることになるからで、それを設置するとどうしても玄関を入ってみたときのこの土間の印象が狭く感じてしまうと思ったからだ。

 

作者はもともとこういう土間や三和土の空間に憧れがあり、それを基に間取り等色んな要素を考えてきただけあってここは譲れない部分であり、それがこのあまり理想的でない位置に床張りのラインを決めた最大の理由にもなった。

 

写真の説明から外れてしまうので話を元に戻そう。ご覧の通り、大引きの先端をカットしてここに框を設置することは前回説明済みのことだが、なぜこの位置に束を設置したかの答えにもなるのがこの写真。

 

最大の理由は、大引きを欠いて強度に不安があるからで、もともと115ミリの大引きに対して60ミリ×60ミリを切り欠いている。説明の通りここに90ミリ角材が設置されることになり、束なくしては55ミリ程度の大引きもどきが90角を全て引き受ける形になるのを避けたかった。

 

と、そんなところで床張りのラインについての説明は充分だろうと思う。とにかく、作者のこの時点での考え方は先ほど述べた通りだが、それもこれもまずやってみなければわからなかったことで、とにかくこの考えに基づいて作業を進めてみて問題があれば都度解決していくという方向で最初の舵を切る。

 

計画がランし始めると作業自体は早い。写真のようにフローリングを張るだけであれば数時間で全ての作業が終わってしまうだろう。今回この床板の貼り方であるが、2間半の範囲に4メートル(約2間)の材であるため、貼り方には工夫というかデザイン性が大きく関わってくる事項であり、腕の見せ所でもあろう。

 

選択肢としては、最初に2間の物を張り、それと繋ぎ合わせに半間にカットした物を張り、一列を張り終えてから次の列を張る。次の列ではその余った1間半の物を張り、その繋ぎ合わせには1間にカットした物を張り、という具合に、あるものを最大限生かす消化の仕方で張っていくような、材料とコスト的に無駄のないやり方が一つ。

 

次の選択肢は、まず2間物を先に全て同じラインになるよう次の列に張っていき、残った半間のラインにはそれぞれカットしながら張る。もしくは2間物を全て互い違いに張り、その空いた箇所に半間物を切り張りしていくというやり方。

 

それら選択肢があった中、今回作者がとったのはそのどちらでもなく、結論からいうと、1間半と1間に分けて全て同じラインで張るというやり方であった。そしてそれを実践しているのが右の写真である。

 

なぜこんな形にしたのかというと、この納屋のもともとの桁(梁)が玄関から1間半の位置にあり、かつ作者の今回の設計がこれを基準に部屋を区切るようになされていたからで、つまりこの桁下に壁を設けることになるため、そこに継ぎ目を持ってくることが最も美しく仕上がるからだった。

 

この方法だと2間半のフローリングにおいて床の継ぎ目が全く見えない理想の状態を作ることができる代わり、やり方をしっかり考えておかないとコストが最も高くなる可能性がある。

 

つまり、1間の側の床張りは2間物を半分にカットしたものを順次固定していけば無駄がないのだが、問題は1間半の方で、2間物をカットして残る半間の床材の使い道がなければ、その残った材がまるまる無駄なことになり、最終的には8〜9枚の半間物が余る。これは有効な使い道がなければ2間物2本分以上の無駄なコストがかかっていることになる、という理屈だ。

 

もちろん、余った半間物を1間の側にニコイチで張るという方法もないではないが、それは見た目を一切気にしない場合のことだったり、案が煮詰まって最後の手段として選ぶくらいのことだったろう。

 

だが作者はこの床張りを手掛ける前から別件で半間もののフローリングが必要なミッションを抱えており、そのときが来ればここでも紹介するが、なるべく早めにそれを調達したいと考えていた。

 

そのため、この1間半で床張りをしていくことは作者にとってメリットしかなく、寧ろこれ以外の方法を考慮する気にもならなかったのが正直なところ。

 

またフローリングを張る方向だが、今回はこの上がり框側から囲炉裏の間に向かって床張りをしていくことにしている。これは囲炉裏の間での床張りとは全く逆方向ということになり、最終的に部屋の継ぎ目となる敷居のところで本実加工してある材の凸部が向き合わせになる形で、作業の終わりにそこだけは調整してはめるという収まりになる。

 

一応本当の理想としては、囲炉裏の間と完全に繋がっている床というのを演出したい気持ちが今でも強いが、残念ながら作者の腕でそれを実現するのはほぼ不可能であった。

 

問題の核となる部分はこの建物を平面的に(上から間取り図のような状態で)見たときにキチンとした長方形になっていないことで、それどころか平行四辺形にすらなっていない。特にこのブログでは触れていなかったと思うが、囲炉裏の間でさえ一枚目を壁にピッタリ張って順次張り進めていったにもかかわらず、最後の壁に固定していくときには板の斜めに数センチズレてしまっている。

 

こんな状態で全て繋がっているフローリングを無理に作ってしまうと、この土間側の最初の一枚(この場合囲炉裏の間側から始まることになる)がいきなり壁から斜めになった状態から始まることとなり、全てが歪んでいるのが一目瞭然になってしまう。

 

という理由から理想の全繋がりという床スタイルは早々に放棄している。あとはこれをどうやったら「それなりに」見せることができるか、作者がやっているのはそういうゴマカシの勝負である。

 

ちなみに、囲炉裏の間の場合、このそれなりに見せるためにとった工夫は最終的に床張りが終わる壁側に本棚を設置したことである。横幅2間にもなる本棚を設置する最大のメリットが、この床張りの最後の収まりを一切気にすることなく隠せることであった。

 

そんな感じで1間半側の床張りが囲炉裏の間との間の敷居のところを残して終了した。このままの勢いで1間側の床張りにとりかかってもよかったが、一度ここで今回の床張りの成否を握ることになる一つの大きな作業を挟んでおくことにした。

 

左の写真はその大きな作業をするための準備をしたところを撮ったもので、寄って撮っているからわかりにくいかもしれないが、これは部屋を区切ることになる梁に柱を固定するための簡単な座を作ったところ。

 

作者の設計ではこの梁に柱を固定する必要があり、それをキッチリできるかどうかは今回の床張りの出来を左右するといってもいい案件で、ここはかなり力を入れたのだが、余りに力が入りすぎて少々彫り方も雑になっている箇所がないではない。

 

写真では彫った部分がかなり斜めになっているように見えるが、実は斜めになっているのは梁のほうであって、彫った部分は基本水平垂直になるようキチッと墨出ししている。

 

読者の皆様には、この彫りを実行する上で必要な位置の割り出しに関するひと手間を入れたことを前回のブログで触れているのだが、覚えておいでであろうか。

 

それはここの真下にあたる大引きを設置する際の話で、この柱の位置を決めるためにこの梁から下げ振りを使い、柱の元にあたる大引きの先端の位置を確定したのだが、今回はそれを写真でわかりやすく説明できるものがないため、前回の写真からなんとなく察してもらう他ない。

 

この座彫りに関しては、角材である柱をそのままこの湾曲した梁に固定するのは見た目的にも不格好で、かつ強度的にも劣ってしまうことがわかっていたために作ったもの。

 

上手い具合に仕上げることができるかどうか不安だったが、やってみると案外出来てしまったというあるあるパターンである。これを彫るに適切な道具が切れないノミしかなかったため、まず周囲にドリルで穴を開けてから掘り進めた。

 

用意ができたため柱をあててみているが、今回ここの収まりに関しては框との間にホゾ組みをするかどうか散々悩んだ。もちろん、強度を考えるとホゾ組み一択なのだが、ここの柱には建物を支えるというレベルの強度は必要ない。

 

ただちょっとした地震では動かないという程度の強度で良く、それであれば無理にホゾ組みする必要もないかもしれないと思考の中をぐるぐると回りながら出した結論が、ホゾ組みなしで差し挟んでおくだけということだった。

 

これは、まず第一にホゾ組みをするとなると、先ほど作った梁の座彫りに遊びがないだけにどうやってホゾに差し込むのかという問題が発生する。框を据えたまま差し込むことが不可能だし、逆もまた然りだ。

 

作者が思いつく可能性は残るところ2つで、1つは高さを確定させた鋼製束の高さをいったん下げ、ホゾに柱を差し込んでから再度上げるという方法。そして2つ目は框に柱を差し込んだまま移動させ、なんとか座彫りの位置までもっていくこと。

 

正直に言うと、これら2つのどちらをやるにせよ、作者には気の進まない作業になりそうだということが心に重くのしかかった。高さをいったん下げるというのはハッキリ言って愚策であろう。

 

一度下げて再度上げると言ってみたところで、該当の大引きだけ下げるだけでは上手くいかないため、その他大引きも全て下げ調整が必要になる上、そもそもせっかく張ったフローリングも一度外す必要もでてくる。

 

これをやるなら床張りをする前にやっておかねばならず、それまでに頑張って出しておいた水平が再度出せるようになる保証がないし、そこまでのリスクと天秤にかけるほどここをホゾ組みにするメリットが作者には見出せなかった。

 

また、柱を差し込んだままなんとか動かすというのも壁などの障害物があってどこまでできるか未知数なところがあり、かつ作者ソロではできず、これだけのために助っ人を呼ぶなども手間がかかりすぎる。

 

などの理由を色々と検討し、ホゾ組みなしでこの柱をビス固定することを決めた。写真はその柱を添木して打ち付けて所定の位置に収めているところで、柱寸法はかなりきつめに設定した。

 

そして柱の次にようやく手をつけたのが、1間側の框である。こちらの框が1間半側と違う点は、この1間×1間の空間が物入になるということで、つまりこの框はその物入の扉がつくための敷居にもなるという点だ。

 

そのため、設置前に予め引戸用の戸道を彫っておかなくてはならなかった。左の写真はそれを彫ったところを撮ったものだが、色彩的にあまりよくわからないかもしれない。

 

ちなみに、これは先ほど固定した柱をなぜ入れる必要があったかという答えにもなるものだが、一つには部屋を分けて壁を造るための布石、もう一つはこちらの物入の引戸を閉じたときの受け皿にするという意味もあった。

 

そんな感じでなんとかかんとかここの床張りの最も集中すべき作業が終わった。その成果が最後の写真であり、結果としては柱もうまく垂直がとれていて作者的には満足している。

 

柱は気持ちだけきつくなるような寸法で造ったためかなり強く挟まっており、ビス固定していない写真の状態でさえ押しても動かない。柱についての細かい固定方法やディテールは次回でお伝えするとして、今回はこのへんで筆を置きたい。

続きを読む≫ 2025/05/17 17:18:17

今回からは玄関土間の大規模な大工作業を報告するのだが、これは今現在も作業進行中のことであり、ここで記事を順調に上げていけばようやくリアルタイムに追いつくようなことになりそうだ。

 

これまで作者にとっては当たり前の光景だったのだが、納屋の土間(写真の場所の手前スペース)には今後使う予定の木材が山のように、それこそ所狭しと並べられていた。その中でもやはり4メートル級の長物がスペースを大部分占拠してしまう傾向があった。

 

それもこれも、この土間の木工をすることによってかなりの量がはけることになる。言い方を変えれば、もう大型の木材を使用する予定のリノベ箇所はほとんど残っておらず、この納屋の作業もいよいよ大詰めを迎えているということが言えるかもしれない。

 

これから土間の約3分の1ほどにあたるスペースに床張りをしていくため、作業をしている間はかなりスペースが手狭ということになってしまうだろうが、これが終われば2畳に相当する物入れも完成するため、木材以外にも仮置きしている色んなものを整理することができるだろう。

 

作業としては、入口入ってすぐ左に床を立ち上げるのが目下の目標で、その後その床に階段を造作し、床を壁で区切って物入れを造るというのがこの土間での着地地点と言っていい。

 

これが終われば内装での大きな作業は囲炉裏の間のキッチンくらいのものになる。そうなればこれまでここに置いてきた木材や資材をどこか他の適当な場所で保管するのがベターなのだが、その候補が全く決まっておらず、また頭を悩ます日々が作者を待ち受ける。

 

では作業に入ろう。冒頭の写真は今現在の土間を掃除後に撮ったもので、かなり前にも説明したと思うが、このような形のクラシカルな側桁階段(がわげたかいだん)がついている。掃除直後の土間の状態は作者もびっくりするほどの綺麗さであり、これまでもほとんど目にしたことがない。

 

階段の真下にあたる床が強い湿気を帯びているのが見て取れるが、これはこの場所に長い期間アルミトタンを敷いて荷物を置いていたからで、すぐにこんな感じでカビやすくじめじめしているのがこの土間の特徴だ。

 

ともあれ、床張りができるよう準備を進めていこう。先ほどの掃除もそうだが、実はこちらの土間の壁は一部仕上げ塗りを敢えてやっていなかったところが点在する。

 

それは物置のスペースとして利用していたり、人がよく通るスペースだったりと、汚れる可能性が極めて高い場所に限定して後回しにしたもので、これはこの土間に限らず例えば外壁の一部も同様で、完成と宣言できる瞬間にすでに汚れてしまった壁を見るのは忍びないというのがDIYヤーの感覚ではなかろうか。

 

右の写真はその未完成の壁の仕上げ塗りを施したもので、2枚の壁と写真の右で見切れてしまっているトイレ裏の壁の3枚を仕上げるのに1時間とかかっていない。

 

ここまで壁塗りに関してはかなりの量の経験をしているだけあって、素人としては充分と言えるくらいの作者の仕上がりっぷりである。ここは自画自賛しておく。

 

次いで入口横の壁2枚も仕上げ塗りをしたのだが、ここは壁塗りだけでなくスイッチパネルも完成しておかねばならなかったため、それなりに時間がかかってしまっている。

 

ただ、ここまでの全部で半日程度の仕事であり、その後は別のことをする時間が作れた。この日の作業は壁に接触したら面白くないため無理をせず、ここまでとした。

 

翌日、ようやく今回の本題である床張りを開始。まず最初の情報として、今回の作業はこの写真の方角に約1.6×4.6メートル程度の範囲で床張りをしていくということになる。

 

大抵の場合であればこういう作業は写真の箇所でいえば1間(1820ミリ)くらいの長さで考えることが多く、その場合はだいたい柱2本分に相当するため、写真のような作業をする場合やり易い。

 

床張り、特に大引きを設置する作業においては、何を差し置いてもこの最初の1本目が重要となる。それは今後このあとに続く2本目以降の全ての基準になるからという理由もあるが、古民家のリフォーム(敢えてリノベーションとは言わない)においては、例えばこの1本目を全て柱沿いに固定しておけば間違いないという通常の常識が通用しないことにある。

 

我が家の納屋でいえば、柱の寸法も違えば出幅も違い、さらには全てが曲がり、歪んでいるため、この1本目の大引きを何も考えずに柱沿いに固定してその後も全て平行するように設置していくと、最後の大引きを設置するときには壁との開き(角度)ができ、確実にどこかが斜めになってしまう。

 

今回は大引きの上に直接根太レスフローリングを張る予定で、それもこちらの上がり框側から張るつもりなので、フローリングを順次張っていっていざ最後の壁際のものを張るという段階で奥の壁との間に極端な斜度がついていると困る。

 

結局はそこが一番の肝となるということで、最後までフローリングを張ったときに壁としっかり同じラインで綺麗に張れてこそこういう作業は報われるのであり、適当に最初の位置角度を決めて最後に泣くようなことのないようにしたい。

 

ということでそれを避けるべく作者が最初にとった措置が、大引きの始点同士と終点同士それぞれの距離を測ることと、大引きの始点から終点までの距離を最初の1本目と最後の1本のそれぞれで測ること、そしてそれらから想定される二等辺三角形をこの空間に頭の中で描きながら作業をするということである。

 

幸いなことにこの空間に限っていえば、端と端のラインが平行とまでは言わないまでも距離的には数センチ程度の誤差しかなく、そこへのケアさえしておけばしっかり二等辺三角形が維持できるとわかった。

 

その上で作業を進めていったが、作者のやり方としては最初と最後の1本をまず確定することから始めている。これは先述の通りの理由からで、ここをまず固めておけばあとの中間の大引きは極端に言えば適当に配置しても大丈夫だろう。

 

ちなみに、今回の大引きは土間に直接鋼製束を立てて設置していく。壁際に関しては根太掛けにしようと思いツーバイ材まで購入済だったが、柱があまりにも歪んでおり、一部壁に埋没してしまっているようなところもあり、かつ壁際のそれぞれの柱の出幅にかなりの開きがあってほとんどまともに設置するのが難しいと判断した。

 

右の写真は壁際の大引きの隣のものを確定しにかかっているところで、大引き材をカットする位置の基準としたのが大引きの終点に張った水糸のラインだ。

 

この水糸は両壁際の大引きの先端(少しカットして加工している)同士を繋いだもので、框を置くラインを揃えるために最も気を付けたところ。今回は立ち上がりの框材として普通のヒノキ90角をチョイスした。

 

この大引きには根太レスフローリングを張ることは先ほど述べたが、それの厚みは30ミリであり、90ミリの大引きの天をそれと揃えるために大引きの天を60ミリカットして下げている。

 

従ってそのカットするラインがズレてしまってはこの大引きのラインが綺麗に出ないため、今回はそこだけに全神経を集中して作業を進めたと言っていい。

 

また、写真の時点ではこの大引きは位置確定をしていないため固定しておらず、従って鋼製束に乗せただけの非常に不安定な状態であるため、仮固定の材を1本打った。

 

そしてもう一点、次回のブログのために注目しておいてもらいたいのが上から落ちてきている下げ振りである。これはここの大引きの位置を決める重要な目安となる部分で、両端のラインを決めることに次いで作者が重要視したところと言える。

 

その詳細は次の記事に譲るが、なんとなく頭に留めておいてほしい。

 

そんな感じでいろいろと紆余曲折しながら一応の完成形をみるところまで漕ぎつけた。最後の写真はその配置を撮ったものだが、まだこの時点では大引きは固定しておらず、ここから色んな調整を加えてから固定する作業に進んでいく。

 

が、それらはまた次回のこととし、この最後の写真では手前の鋼製束の位置に注目してもらいたい。一応確認のためと目安にするために框材を置いているが、これが上がり框になるということはイコールここが玄関の立ち上がりに該当する部分になるということ。

 

ということはこの框の下(床下に通ずる空間)には当然ながらそれを覆い隠す何らかの処置が必要になってくるが、それをするにはここの鋼製束が邪魔にこそなれ、プラスになることはない。

 

それでもこの位置に設置することを選んだ最大の理由は、ここにかかる負荷を最も重要視したからであり、見てわかる通り、トイレの排水パイプを通すためにハツってその後床を固める措置をとっていないため、かなり先端の床が脆くなっているのである。

 

なぜここを固めていないかはそのときに説明した通り、後々排水パイプに不具合が生じた場合にメンテ確認がやり易い方を優先した。実はそれを決定するときにここのこの時あることを苦慮しながら苦渋の決断をしたのだが、この一度ハツって割れた薄いモルタルは周囲まで脆くなっており、強く踏み込んだだけで割れるところもあったり注意が必要な所だった。

 

したがってここに設置した鋼製束も万全の効果を期待したものではなく、気休め程度の意味合いしかない。一応作者の考えでは、どこかが割れたり沈んだりしても、他の部分が支えるか若しくはそもそもこの部分の束は強度的に必要ない程度のものだったりする。

 

この状態からどんな感じに進んでいくのか、次回をお待ちいただければ幸いだ。

続きを読む≫ 2025/05/15 21:59:15

前回のブログから引き続き建具の裏紙を貼りつけていく作業。裏紙を貼る準備が整ったので、今回は早速その糊付けが終わった茶チリを板戸に貼り付けていくところから始めていく。

 

冒頭の写真がその第一枚目を貼ったときのもので、前回ある程度シワを綺麗にしたにも関わらず、貼り付けてみるとこんな感じでシワだらけのような印象を受ける。茶チリを使ったことのない方はこんなので大丈夫なのだろうかと思うかもしれない。

 

あと、この写真の貼り方は割と2隅にピッタリと貼ってしまっている失敗作で、隅の下地に凹凸などの問題がないようであれば、もっと隅から離して貼る方が良い。作者もこの後それに気付いて2枚目の建具は隅から1センチ程度開けて貼るようにした。

 

一応これは下紙になるものなので、隅ピッタリに貼ってしまうとその上に仕上げ貼りをする際に、ただ単に二重貼りをすることになってしまう。これはもし下紙が剥がれたら強制的にそれと一緒に仕上げ貼りも剥がれることになる。

 

だが下貼りを隅から少し開けることで、仕上げ貼りをその隅に単独で貼れることになり、もし下紙が剥がれてしまってもそこで持ちこたえることができるという理屈だ。

 

とにかくそのようなことで茶チリの貼付けが進んでいく。なんとなくだが、数枚を貼り重ねながら少しずつシワを寄せるように貼り付けていくと、写真くらいまでには徐々にシワがとれていった。

 

ちなみにこの茶チリだが、日本の建築規格で造られる通常の建具の大きさ(1820×910以内)であれば6枚で充分カバーできる大きさに設定されており、よくご覧いただければわかるだろうが、重ね合わせも5センチ以上の余裕がある。

 

これは久々に手をつけた最初の作業であったためいかにも貼る位置の配分を間違えてしまい、中央の2枚はもっと上に重ねて貼るべきであった。この状態で下の2枚を貼ると、中央の紙との重ね合わせがかなり大きいものになってしまうだろう。

 

ただそんなことは気にするほどの失敗でもない。6枚全てを貼り終えたらすぐにそこに霧吹きで水を吹きかけていく。ここで気をつけたことは、あまり勢いに乗って吹きかけすぎないことである。

 

写真の状態でも少しやりすぎたかなと思うくらいで、もう少し控えめでも良いと思う。この作業をした時期は冬の真っただ中であったため、濡らした部分全体に温風があたるようにエアコン正面に置いて乾燥をさせた。

 

やったことのない方だと、これから先どんな感じになるのか想像が難しいかもしれない。作者も初めてのときはそうであったが、乾燥の結果は期待のはるか上をいくものである。

 

右の写真がその結果で、パッと見てすぐ感じるのは左の方が綺麗に貼られているということだろうと思う。実はこれは左の方が先ほど紹介した最初に手掛けたもので、無意識のうちに丁寧にやろうと作業したことが読み取れ、作者としては少し苦い思いだ。

 

あとにやった右のものの方が貼付けが雑になっているのは、恐らく最初のものがそれなりにできたことで気を抜いたからに違いあるまい。しかも中央の2枚の貼りつけ位置が最初のものよりも配分がおかしいのはどうしたことだろうか。

 

特に下に貼ったものほど貼り付けた縁を上手く伸ばせておらず、乾燥したときにシワだらけになるという結果になっている。作者はこの紙貼りを建具を壁に立て掛けた状態で行ったのだが、その方法でやる以上、下2枚を貼るときは建具を逆さにして作業するべきであった。

 

それを怠った結果がこういうことなのだろうと思う。今回、失敗とはいっても致命的なものでもなく、特にクオリティを問われる状況でもないためこれは次回に活かせれば良い。

 

ではここからが本番だ。色んな意味で余裕があるならこの茶チリ処理が終わったあとにもう一枚、下紙を貼っておきたいのだが、あいにく今の作者には色んな意味で余裕が全くない。

 

そのため、この茶チリの上にいきなり仕上げ貼りをやっていくことにしたのだが、その仕上げ貼りをする材料にしても本来予定していた因州和紙の一枚モノ(それがわかる記事がこちら)ではなく、急遽予定変更してそのへんにあった適当な和紙を使うことにした。

 

左の写真のものなのだが、何となく見た目は習字の半紙のような感じのもので、これがどういう経緯だったかが記憶にない状態で作者の手元にずっとあり(因州和紙のゲットよりも前からあった)、恐らくは建物の前所有者の置き土産だろうが、出どころが特定できない。

 

ということで今回のような練習用にはちょうど良く、ここで使うことになったのである。

 

右の写真はそれを貼り付けるべく、糊を調合しているところだ。この写真の左側の小さいパレット内に塊のようにある糊がもともとの原液そのままの形となり、前述の茶チリにしろこれから貼る仕上げ貼りにしろ、この同じデンプン糊を薄めて紙に塗っていく。

 

左のトレイとハケは作者が先ほど茶チリを塗ったときに使っていたもので、こちらは糊を少量の水で溶かして塗りつけた。糊の塊をハケで潰すように何度も叩き、ダマがなくなった時点で使う。

 

一方右のトレイとハケはこの仕上げ塗り用のもので、袋貼りではなくベタ貼りであるため少し塗り範囲の広いハケを用意している。こちらの方は糊の塊を少量だけトレイに入れ、あとはトレイにたまるほど入れた水で溶かしたごくごく薄い糊を塗ることになる。

 

その糊を用意した和紙の全面に塗り、貼っていったものが左の写真のもの。これは結果的に少し糊を塗りすぎたように思え、2枚目の建具はかなり注意しながら塗ったのだがそれもやはり同様の結果となった。

 

写真の状態で、上に貼った紙がかなり塗りすぎたため、下にいくに従って塗り具合を下げていっているのがわかるだろうか?作者にはこの程度に留めることが限界であったように思う。

 

ほとんど水である糊を全面に塗るというやり方であれば今後も作者にはこれ以上の結果は出せそうになく、あとは乾燥したときにどのような結果になるかによってやり方を考えていくことにした。

 

恐らくだが、プロがやってもこれは似たような結果になっているのだと思われる。その分、プロは仕上げ貼りの裏に薄い紙を何度も裏打ちして強度を上げる作業を行っているのだと思う。

 

そして今回の作業の結果が最後の写真だ。これを見る限り、少々びしょ濡れになっても和紙というものは乾燥するに従ってピンと張るものだということがよくわかった。

 

聞くところによると、最近は大判の和紙(サブロクサイズ)を壁の仕上げに貼るケースも増えているようで、和紙の壁というのも風流極まりないように思える。それをやっている人の話によると、和紙の壁というのは慣れてくるとその日の湿度的なこともわかるとのこと。

 

つまり、湿度が高いときにはシワが寄ったり浮き上がったりし、逆のときは縮んでピンと張るそうだ。そうやって調湿機能を自ら備えている壁というのも面白そうで、いずれ機会があったら試してみたい。

 

ともあれ、今回はこれで完成である。写真を見てこれで完成かとツッコミを入れたくなる気持ちも分かるが、所詮今回は自宅の寝室押し入れの仕上げであり、猫が悪さをしなければそれでよく、またいたずらにバリバリにされても痛くない程度のもので充分という主旨でやってきた。

 

いずれ大判の因州和紙を裏紙として使うことになると思うが、恐らく実施するのはもっと先のことになるだろう。

続きを読む≫ 2025/05/14 18:46:14

本来であれば今回は納屋のトイレ完結編と題して記事を書く予定であったが、トイレの床回りでトラブルが発生している関係で、報告はそれが解決した後にやることにした。もし楽しみにしてくれた方がいれば心苦しいが、いずれレポートできると思うのでしばらくご猶予をいただきたい。

 

そこで今回のテーマは少し箸休め的な気楽なものを挟んでみることにした。タイトルの通り、母家の建具を補修したときのことを報告しようと思うが、建具というのは具体的に言うと寝室の押し入れに使われている板戸であり、これは作者がDIYを開始した直後に手掛けた(そのときの記事はこちら)思い出の建具のことである。

 

建具の補修とは謳っているが、実は単なる裏紙の貼り替えだったりする。これに関してはいずれやらねばと思いながらいたずらに時を重ね、ついには7年近い年月が経過することとなっていた。

 

実は貼り替えの材料自体も候補となるものが3年半ほど前に決まって(そのときの記事はこちら)いて、にもかかわらずここまで放置していたのは作者の怠慢という他ないのだが、以前紹介した和紙を貼ったときの記事ではあまり細かい部分について触れていなかったため、補足的な意味も含んだ記事を載せることは頭の片隅に置いてあったことでもある。

 

というわけで冒頭の写真をご覧いただきたい。これが今回の主役となる建具の裏側で、これだけを見ると本当に何十年単位で眠らされていた古建具ということがよくわかるものだと思う。

 

この建具は板戸であり、当然最初の下紙は板の上に貼ってある。板は数枚の縦長のものを横につなぎ合わせて建具を形成しており、下紙に一番求められる役割はこの板同士のつなぎ目にできる隙間をフラットにするということだ。

 

写真でいえば、その下紙となるわかりやすいのが左側の建具に広く貼られている小さい文字のようなものが書かれている白い紙のことで、それがあらかた下地をフラットにした後、次はその下紙の貼り合わせの段差などをさらにフラットにするための、中央に少しだけ残った濃い色の障子紙が中貼りとして貼られている。

 

最終的には建具の枠周辺に少しだけ残っている薄茶色の仕上げ紙が貼られていたというのが、この残骸ともいえる建具から読み取れることで、今回の作業はこれらを全てリセットして下紙から簡潔なフラットものに替える、という主旨で進めた。

 

今回、この作業に重い腰を上げたのには理由があり、我が家の猫(現在3匹)が立て籠っては噛み破っていき、もともとビリビリではあったがそれを加速度的に促した原因になったため、対策を急ぐ必要に迫られたのである。

 

どのみち全て破り捨てるのだから、と上貼りの2種類の紙はビリビリになるまでに剥がし終えてゴミとして処分したのだが、一番下の紙については上の2枚に守られて幾分か現存をとどめていたため、記念ものとして一応保管しておくことにした。

 

右の写真がそれらを繋ぎ合わせたもので、この時代の建具の裏紙をいくつか見てきたが、その大半でこのような習字紙や新聞紙が使われている。そのこと自体が現代との違い、とりわけ戦争などによって物資の節約が半ば義務化されていた時代に生まれていた建具ということの証左といえよう。

 

この紙でいえば大半が習字紙であり、当時の子供の手習いの様子が想起される。あとは物価(日用品、常用食など)の細かい値段が書かれてあったり、情報が少ない当時の生活臭を強く感じさせるものもあったりする。

 

紙は糊付けによってかなりべったり貼られている箇所もあったが、適宜水を入れた霧吹きを少量吹きかけながらできる限り丁寧に剥がしていき、この程度で終了にしようと思えたのが左の写真。

 

この状態になるとようやく下地の板がリアルに感じられる。特に板を固定するための小釘の数が多く、それらが一部経年によって浮き出たり、抜けていたり、途中で折れて無理やり打ち込まれているものもある。

 

これらがどうしても板との間に凹凸を作ることになっているため、やはりどうあっても下貼りはちゃんとやっておきたい。

 

その下貼りについてだが、これに関しては前回の建具補修でも使った茶チリというものである程度以上のフラットを作り出すことを目的に作業を進めた。

 

もちろん、昔ながらのやり方に従って、新聞紙や適当な紙を貼っていくという手法も面白そうで興味があったが、そういった半紙レベルの薄い紙というものが新聞紙しかなく、次回この機会があるまで(まだ同様の建具はたくさんある)に色々考える時間を挟んでみたい。

 

前回でも説明済みだから多くはそちらを参照いただきたいが、この茶チリを袋貼りにしてこの建具の裏に貼りつけていく。この茶チリというのは大抵のホームセンターで取り扱いがあり、1袋4〜500円程度で購入できる。作者が前回と合わせて使っているのはアサヒペンのもので、ちょうど障子2枚分の下紙として使える。

 

この市販の茶チリの最大の障壁となるのが、小さく折りたたまれることによって嫌が応にもついてしまっている多くのシワであろう。貼る目的が下紙としてフラットを作り出すことにあるだけに、このまま使うのはどうしても躊躇いが生じるのが初心者心理ではなかろうか。

 

ただ、この茶チリという紙の特質というべきか、前回でも触れたと思うが、貼り終えた後に霧吹きで水をかけて乾燥させるとびっくりするくらいピンと紙自体が張るため、このシワはそこまで執拗に気にせずともよい。

 

ではこの茶チリを袋貼りにしていこうと思うが、前回での説明通り袋貼りとはこの茶チリの周囲だけに糊をつけ、今回であれば下紙として直接板張りの上に貼りつけていく作業を指す。もちろん最終仕上げを袋貼りするということもあるため、下貼りに限定した貼り方ではないことを予めお伝えしておく。

 

さて、話の通りこの茶チリの周囲だけに糊付けしていくわけだが、こんな折り目がたくさんついてしまっている薄い紙に一枚一枚そんな作業をしてしまっていては効率が悪いし、簡単に折れ曲がる紙に対してそれにケアしながら塗っていくというのは労力が多くなりすぎる。

 

そこで写真のようなひと手間を加えていく。これは12枚入りに重なっている茶チリ紙を6枚ほど重ねて取り出し(6枚で建具一枚に相当する)、それをピッタリ並べる形をとった上で角の方から対角線上に向かってクルクル巻にしていく。

 

この手間を加えることの最大のメリットは、一度クルクル巻をするたびに重なっている紙が少しずつズレていくことにある。クルクル巻いてそれを戻したとき、下に重ねた紙がある程度の等間隔でズレてくれるのは、作業をしていて快感を得る瞬間でもある。

 

あとはクルクル巻をすることによって折り目が平に馴らされる効果も少しだけ期待できる。作者はこの作業に慣れていないため、何度もクルクル巻をやり直すことになるため尚更だ。

 

それらが終わったのが左の写真で、どうしても角に巻きグセが少し残ってしまうのは致し方ない。ご覧の通り、これをすることによって簡単に各1センチ程度紙がずれた状態を作ることができる。

 

要は袋貼りというのは、このズレた2辺に一気に糊付けをして効率的かつ手早く作業するのが肝になってくる。もちろん、このような効率重視のやり方以外にも一枚一枚丁寧に時間をかけてやっていくという方法もあるため、各自の目的によってやり方を決めると良い。

 

一つ言えることは、これはどうせ下紙となるものであるということだ。つまり少々糊が表側につこうが、つける場所がはみ出ようが、そんなことは仕上がりにはほとんど影響のない些事であるということ(あくまで素人仕事を前提とした話)で、DIYでやる場合は失敗を恐れずチャレンジしてみることをお勧めする。

 

そんな感じで茶チリに糊付けをするときの説明をして今回は終わろうと思う。最後の写真のようにハケにて糊付けをしていくわけであるが、作者が意識したのは、この重なった紙の一番外側にある紙がちょうど台となる板の端になるよう角を合わせている点である。

 

これによって各段に糊を塗りやすくなり、作業もスムーズに進む。先ほど角にクルクル巻の跡が残っていた部分については、この糊付けを最初に角に行うことで自然と紙同士が貼り合わされて写真の通りとなった。

 

写真では右端と上端の糊付けが終わっていることになるが、クルクル巻の場所に糊付けするのはこれで終了である。あとの残った下端と左端の糊付けについては、それぞれ建具に直接貼り付けるときに個別に糊付けをしていく。

 

ちなみに、前回のときにも触れているが、この茶チリに塗っている袋貼り用の糊はデンプン糊をほんの少し水で薄めたものを使用している。つまり、粘着力は原液と遜色ないほど強いため、剥がれることがないようになっている。

 

次回ではこれらを貼ったときのことを報告しよう。

続きを読む≫ 2025/05/13 16:34:13

前回のブログでトイレの設置が終わり、今現在問題なく動作している。完成してまず作者がやったことは、流した際の配管に漏れがないかどうかのチェックである。

 

これはさすがに一人ではできなかったため、妻に流す操作だけお願いしながらの作業だったが、幸いなことに危ないと思っていた箇所(パイプの継ぎ目や急勾配など)も特に問題なく機能していることがわかり、ほっと胸をなで下ろす。

 

現時点で使用に関しては満足できる出来だったため、ここからはこの空間をもっと快適なものにするための作業を行っていく。タイトルの通りトイレ内装についてだが、これは以前母家のトイレでもやっていることなので、作業的にはさほど構えることもない。

 

ただ、内装に関してはやはり飽きもくるもので、母家の仕上げ(そのときの記事はこちら)と全く同じというのは芸もなく、できれば違う形にするよう取り組みたいと漠然ながら考えていた。

 

だがよくよく考えると、なぜ母家のトイレ内装をあのような形にしたのかとういことに思い至り、それが作者の理想の形に近かったからだということに気付く。という考察を経て同じことをやっていこうと決めた。

 

結果的に表面上は似たような仕上げになるかと思うが、その分、前回の反省点を踏まえたような造作ができていればと思う。

 

冒頭の写真は、いきなりだがある程度骨組みが進んでから撮ったもので、残念ながら以前母家で骨組みしたとき(そのときの記事はこちら)は報告を端折っていたため、改めてここでお伝えしておきたい。

 

まず、骨組みに使った材料であるが、母家のときと今回とは少し事情が違っている。母家のときの骨組みにはこの家を購入当時、前所有者に打ち捨てられていた木材がそこそこあり、それをそのまま使っている。つまり、一切お金はかけておらず、全額無料だ。

 

比べて今回の骨組みには写真でもお分かりの通り、作者自身が購入した木材もしくはそこから出た端材を使っている。特に肝となる棚受け材には、以前屋根屋さんに補修依頼をした際に回収していた余り材を使った。

 

そこからトイレ方面に加工を伸ばしていったのが右の写真で、ここまで説明を端折っているものとして、支持材としてベニヤ板を貼りつけ、立ち上げしていたことがある。

 

写真で説明すると、まず手前の入口入ってすぐ右側に通路を狭める形で立ち上げたベニヤ板。これは見栄えを最低限悪くしないためと、手洗い時の水はね対策でつけたもの。

 

正直、あまり美しい見た目とは言い難く、作者もだいぶ抵抗がある。が、このトイレの形として、縦長の正面に扉がついている関係上、手洗いはどこか邪魔になるような形でとりつける以外にない。

 

続いて壁際に固定しているベニヤ板。これは作者がやろうとしていることの都合上どうしても支持材が必要であり、むしろつけない可能性はなかった。ただ母家のときと違う点は、これも節約のためだが、壁一面にベニヤを貼るということはせず、本当に必要なところだけスポット的に固定している点だろう。

 

この壁際にベニヤを貼る作業で最も苦慮した点は、壁がそもそも平滑でないところである。そのため、最も壁が浮き出ている箇所をゼロポイントとし、そこから壁が沈んでいく部分の落差寸法をとり、その落差に合うような端切れ材をかませながら見た目だけは真っ直ぐな壁に仕立て上げている。

 

次に天板として使用する材についてだが、これは作者が足しげく通う西村ジョイにて特売の材料を購入してきた。母家のトイレの際は、この天板に杉のサブロク板(集成材厚20ミリ)を、これまた特売品で2000円くらいのものを用意した。

 

今回用意した写真の板はヒノキの集成材で、厚25、幅350、長さ4200が3000円の超お買い得価格だったため、ここ以外にも使えると判断し、3本ほどまとめ買いをしておいたもの。

 

どれだけお買い得かというと、まずヒノキという素材でこういう長物は数が少ないことと、価格も母家トイレの2000円はコロナ前のもので、今回のものはコロナ後のもの、つまり木材価格が1.5倍〜2倍くらいの差がある中での比較であること。しかも、コロナ前でさえこの2000円というのは格安だった事実。

 

加えて、今回の材の方が厚みがあり、こういった集成材は5ミリ程度の厚みの差によって2〜3割くらい値段が上がることを考え合わせると、いかに今回のものがお買い得かわかるだろう。

 

そして話は一気に進んでしまうが、それらを加工し、一度現場合わせをしてから再度バラしたものを塗装したのが右の写真。作者的にはこの展開はかなり端折りすぎとも思うが、同じような作業の羅列を繰り返さないというのがこのブログの運営方針であるため、これはやむを得ない。

 

まず材の加工と現場合わせをした時期がちょうど作者の身体的苦痛(坐骨神経痛)が著しいときで、長時間の作業が難しかったこともあり、3日程度かかっている。

 

それプラス、それぞれの材にサンダー掛けを施し、細かい木くずをしっかりと拭き取り、それが終わってようやく塗装作業にかかった。前回の塗装は2度塗りを行ったが、結果、数年経った今は少し色が落ち始めていることもあり、今回は3度塗りを徹底。

 

しかも、前述のヒノキの集成に関しては色乗りがどうしても杉の荒材と比べて悪くなってしまうため、こちらに関しては計5度塗りくらいは行ったと記憶している。これらの作業にも3日程度を要し、都合ここまでで休んだ日も含めて1週間以上かかってしまった。

 

ちなみに、先ほどの4200ミリ集成材で今回使用したのは概ね半分程度であり、他の場所でもたっぷり使えるのが楽しみである。

 

そして今回ようやく出番が回ってきたのがこの手洗い鉢だ。これは以前作者が信楽に実際に行って購入してきた(そのときの記事はこちら)もので、実に5年くらい寝かせてしまったアイテムとなる。

 

作者の好みだけで購入すると趣味も偏ったものになるため、このトイレの手水鉢は妻のセレクトによるもの。結果的にはかなり良き塩梅になったのだが、それは最後の写真を参照されたい。

 

化粧材の貼りつけについては全く触れないことになるが、後で少しだけ説明することにして、前回はほとんど触れてなかったトイレの備品に関して少しだけ報告しておこう。

 

作者の施した化粧材の雰囲気に最も合うと思うのがこういった無骨なアイアン素材のアイテムで、母家にも似たようなものをとりつけた。その際はこのアイアン素材のペーパーホルダーの特徴を掴んでおらず、左右を逆につけてしまうという失敗を犯している。

 

一体、ペーパーホルダーに右左があるのかという疑問が湧いた方もいるかもしれないが、あるのである。というのも、こういったアイアン製のペーパーホルダーには、鉄の棒を伸ばしてそこにトイレットペーパーの芯を入れるだけのような商品が多く、右左を間違えるとペーパーを引っ張った際に芯ごとぬけてしまうという現象が起こってしまう。

 

母家のペーパーホルダーはまさにその罠にはまってしまったわけで、外して付け替えるとなると、ビス止め跡にも何らかのケアが必要になったりと面倒なことになるため、そのまま使っている次第。

 

今回はそのミスを活かし、ちゃんと左右間違えないように設置した。

 

次いで先ほどの手洗い鉢を設置していく。冒頭のあたりで説明したベニヤを支持材とした立ち上がりだが、手洗い鉢側から見るとこんな感じでまとまっている。

 

迷っていたのは、この立ち上がりを鉢を乗せている台の高さに抑えるかどうかというところだった。そうすると手を洗った際の水はねを防ぐ手立てがなくなることや、扉を開けた際に鉢などが丸見えになるということがあり、どちらが良いかイメージだけで決めたのだが、デザイナーや設計士というのは本当に経験値勝負なのだということがよくわかった。

 

最後に、この鉢の下回りの状態をお見せして今回は終了としたい。実は今回の化粧板について、母家での失敗を活かしたやり方で固定している。

 

母家での失敗というのは多分に手抜き作業だっただけだが、要は化粧板を塗装以外には無加工で貼り付けていってしまったということで、時間の経過とともに材と材の間が顕著に開いてしまった。

 

これは安価な材を使っている以上、当然気を配っておかなければいけないところだったのだが、乾燥収縮することによって材が縮んでしまう結果となった。ひどい所では5ミリ以上の隙間が開いて、しかも支持材のベニヤ板は塗装をしなかった手抜き工事のため、隙間からはベニヤの地色が丸見えで痛々しい。

 

その反省もあり、今回の化粧材は全て塗装前に相じゃくり加工を施したことと、隙間が目立つ可能性のある支持材の該当箇所も全て簡単な塗装をしておいたのが写真の板を外した上部の支持材で確認できる。

 

最後の写真はこの給水元のメンテができるよう簡単に開閉できるようにしたものだが、母家の場合は板に指が通る穴を開け、化粧板自体は本来の用途とは違う金属板を動かすことで固定していたのだが、これも改善の余地があった。

 

そこで今回作者が考えたロック方式が、100均で購入した写真の商品だ。これは前々から目をつけていたもので、100円の割にはかなりお得感があり、今回初めて使ってみた感じかなり使いやすい。

 

メンテナンスをするためにところどころ扉(化粧板)を脱着できるのが作者の理想で、今回その脱着箇所を母家と一緒の3箇所に絞ってこの100円ロック方式(作者命名)を採用した。

 

扉の固定方法としては、このロックはどちらか片側だけにつけておき、ロックの利かない反対側は相じゃくりの原理を利用してシャクリの部分をツバのような形にすることで動かない形を造っている。

 

つまり、この扉を固定するときはまずこのシャクリ側から突っ込んで、位置合わせをした後100円ロック方式で留める。

 

それら完成した写真は次回におあずけとして今回は終わろう。

続きを読む≫ 2025/05/11 08:08:11

前回のブログで便器の設置までが終わった。今回は完成まで一気呵成に作業を進めていきたい。

 

冒頭の写真は設置した便器の上にロータンクを載せたところを撮ったもの。これはここまで触れたことのなかった話だと思うが、近代的トイレを新設する際にまず一度は考えることがトイレのグレードについてではないかと思う。

 

つまり、最新の一体型トイレか、今回作者が採用しているセパレート型トイレか、ということだ。これはつまるところ、お金をいかほどまで出せるかという選択と言い換えてもいいほど、資金力があれば最新のトイレを設置したくなるものではなかろうか。

 

今回作者が使っているTOTOのピュアレストQRという商品は、便器とロータンク設置までで税込み5万円未満で購入できる。これだとウォシュレット便座と込みでも10万円を切ることができる。

 

だが、一体型のものとなると相場は2〜30万円(あくまでTOTO基準)は覚悟しなければならず、この金額の差は大きい。その金額差云々よりも作者が気にしていることは、故障などしたときの対応法にあるということはどこかで述べただろうか。

 

一体型のトイレの場合、どこか一部でも故障したら全て交換という最悪のシナリオを覚悟しなければならず、しかも最新の機能(便座自動開閉、自動洗浄機能など)の故障率が高すぎるのは業界では有名な話だろう。

 

作者が選んだセパレート型の最大のメリットは、故障や何らかの原因で交換する場合に個々の対応だけで済み、ウォシュレットのグレードも自分で好きなものを選べばよい点にある。

 

などの理由からほとんど迷いなくこちらを選んだのだが、当然作者が大金持ちであればそれこそ迷いなく一体型を選んだに違いない。

 

というわけでロータンクの設置である。作者が生活している母家のトイレはこのような内側のカバーはついておらず、タンクに直接水を貯めるタイプだった。素材もプラスチック系(ポリカ系?)のものが使われ抗菌に意識しているのが充分に伝わってくる。

 

ちなみにこのロータンクの固定方法は、まず先に陶器の空タンクをボルトナットで固定しておき、その中にこのインナーカバーがスポッと収まって完成という至極簡単なものだった。

 

便器一式が完成したら次に手をつけたのが給水管についてである。一応断っておくが、本来であればまず何よりこの配管というのを先に済ましておくのがプロの現場での流れだと思う。

 

作者がなぜこれを後回しにしたのかというと、この便器一式を取り付けることが初めてで、どのような収まりになるのか確信を持たなかったからというのが大きな理由だった。

 

ここで配管に使われているパーツをご覧になって以前の記事で紹介したものが使われていると気付いた方はかなり目ざとい方だろう。この作業前は床からHIVPの径20が立ち上がっていたところ、まずチーズで分岐した上にそれぞれ径16への変換ソケットをつけていたのが前回のT字状のものであった。

 

ここの配管はすぐ隣にVU管も立ち上げていたことでかなりシビアな感じになっており、写真のようなルートをとりたいと思った時に役立ったのがその記事でも触れている半額の曲がったHIVP管で、長さ的にも奥の壁際まで届いた上に、余ったものでT字の開いたルートから上に立ち上げた。

 

最終的にこれは上に設置予定の手洗い用の給水管であり、奥の壁に向かって伸ばした管はトイレタンクの給水管となる。

 

その奥に伸ばした給水管をエルボで曲げて便器の裏を通して行きついたのが左の写真。作者が事前にこの段階まで配管をしていなかった理由は、便座とタンクからどのくらいの距離感になるのか、裏はどこまでスペースが開くのかが確信できなかったからだ。

 

写真の状態を説明しておくと、ここまで引っ張ってきたHIVP管にTOTO専用の止水栓を固定した形になっており、右が山水を繋いだもので、左が市水道を繋いだものとなる。

 

TOTO商品の場合、この専用止水栓がタンクとセットになっており、説明書にはこの止水栓の取り付け位置が床から〇〇ミリ、奥の壁から〇〇ミリ、側面の壁から〇〇ミリ、と事細かに指定があるのだが、正直この数値は間違いなく届く範囲を手堅く指定しているものであって、これがギリギリ届くという数値でもない。

 

もうおわかりかと思うが、作者の意図としては、備え付けホースを繋ぐ場合の限界を見極めた上で、限界とまではいかない程度の距離でこれを固定したかったのである。

 

そしてそれを全景として見てみたものが右の写真で、なぜそこまで作者がギリギリの位置を見極めたかったか、これでお分かりいただければと思う。

 

トイレの位置に注目してもらいたいが、正面から見たときに部屋の中央ではなく、左の壁寄りに設置しているのがわかるだろう。これはこの後で右側に木材による装飾をするためのスペースをとったもので、これがために右側のフリースペースを殺すことになってしまった。

 

要は、トイレの左側に人が入ってこの給水作業をするにはかなり狭い状態になっており、せめてこの給水管回りだけは空間を活かして造りたいと思ったのがこの給水管を先に決め打ちしなかった理由となる。

 

そして、前回までに立ち上げておいた市水管と今回の山水管、2つの水道管を立ち上げている理由だが、通常時はこの写真でも繋いでいる通り、山水管の方を使うのだが、いざ災害やメンテナンスなどで山水が止まった場合にすぐタンクからのホースを上水に切り替えることによって、トイレが使えない時間を完全になくすことが目的だ。

 

これは作者がこの家を購入して7年かけて辿りついた結論で、そのくらい山水が使えなくなることが多かったことによる。特に4年前の水害のとき(そのときの記事はこちら)には山水のルートとなる地下パイプが損傷し、2週間以上も復旧されず、自宅でお風呂を使うこともできなかった(トイレはバケツに上水を貯めておいてそれを流すことでなんとかしのいだ)。

 

それによって万が一に備えて給水ルートを2系統設けておくのが必須と考えるに至り、今回の仕上げに繋がっている。ちなみに、水道をかじったことのある人ならクロスコネクションという言葉をご存じかもしれない。

 

クロスコネクションというのは、市水管にそれ以外の管を連結することを指す。これは水道法で禁じられていることで、例えば作者の通している山水と上水道の圧力には差があり、連結することによって逆流するということが起こる。

 

そして最も恐れておくべきこととして、人が飲める水質を保っている上水道に異物などによる汚染が混ざってしまい、最悪それによって他の使用者から健康被害が出た場合など、かなり巨額の補償を迫られる可能性があるということ。

 

ということで、直接にこの上水道と山水を繋ぐことは絶対にするべきではないが、作者が考えたこのやり方(緊急時に差し替える)が果たしてクロスコネクションに該当するかしないかというところが最も気になる事項だった。

 

一応ネットで調べたぶんには、見解が行政によって分かれるということらしく、タンクの中や連結ホースの中にたまっている山水を全て流しきることが必要というのもあれば、無条件で該当するしないなどの見解もあるようで結論を求めるのが難しい。

 

やむを得ず市の方に見解だけを確認してみると(作者がやるということは一言も言わず)、結論としてこれはクロスコネクションには当たらないというのが市の見解だったが、上水の管内にたまっている古い水をいったん全て流すこと、やるならちゃんと登録をすること(もちろん有料事案)、その際は全ての管について説明と再登録をすること(もちろん有料事案)云々。

 

多分にお役所仕事のご返答をいただいたため、いつもお願いしている設備屋に訊いたところ、「そんなことはわざわざ言わずにコッソリやればいいし、皆そうしてる」という、作者が本当に聞きたかった実際のことを耳打ちされたものである。

 

いずれにせよ、それらの言質を得たことでこのやり方に踏み切れたわけだが、もともとの考えではこの立ち上げて繋いだ止水栓が見た目的に不格好にならないような加工を施す前提でこのようにしていた。

 

だが、ここまでやってみてその加工に時間を費やすのが億劫になり、そのままで様子をみて今後必要と判断するようであればその時にやるということで決定(そのときは恐らく永遠に来ない)。

 

以上でタンクまでの連結が終わったわけだが、ここで一気にトイレの完成まで作業を続けていく。ここまでくればあと残っているのは便座の設置くらいのもので、ウォシュレットの取り付けは過去に何度かやっているため、作業は順調に進んでいく。

 

今回用意したウォシュレットはTOTOのKMシリーズという種類のもので、一般的に広く使われている値段の安価なものになる。先にも触れたが、作者は便座フタの自動開閉機能を求めておらず、機能的にもちょうどいい下から2番目くらいのグレードのものに決めた(アマゾン価格で4万円弱)。

 

ただその過剰機能の中でも作者が絶対的に欲しいと思った機能がボタン洗浄というやつである。これは母家のトイレでの反省を活かしたマスト事項に挙げていて、母家トイレではこれをつけていないため、タンクのレバーを使って水を流すしかないのだが、トイレの背面を化粧板で覆ったことでレバーの位置が非常にわかりづらく(写真はこちら)、従って初見の方にはいちいち洗浄の仕方を説明せねばならず、不便極まりなかったのである。

 

右の写真はそれを叶える商品で、便器洗浄ユニットというもの。これを取り付ければもうタンクのレバーを回さずともウォシュレットのリモコンで水を流すことができ、従って背面に設置する予定の化粧板にも不格好な穴を開ける必要もなくなるはずだ。

 

一体に便器洗浄ユニットというのがどういうものか、わからない方のために簡単に説明しておくと、左の写真のような白い機械をタンクのレバー内側に連結させておき、信号を送ることでこの機械内のモーターが働いてレバーを回してくれるという代物。

 

今回これをキッカケに、自邸である母家のトイレも同様の処置を行おうとしたが、母家で使っているウォシュレットのグレードが低いせいか商品が古いせいかわからないが、このモーターに信号を送るボタンを取り付けることができないことがわかった。

 

それでも別の単独で設置するタイプの自動洗浄ボタンをつけることもできるが、こちらはやや高価で、ひとまず様子見といったところ。今回のトイレではそのようなことがないよう、事前にこれが取り付けられるかウォシュレットをしっかり調べた上で購入している。

 

さて、最後にそのボタンを取り付けることになる場所について説明して今回は終わろうと思う。写真はまさにそのボタンをウォシュレットのリモコンに取り付けたのを撮ったもの。

 

ご覧の通り、リモコンの上部に取り付けており、ここがボタンの指定位置になる。リモコンの手前に置いてあるのがもともとこの差し替えたボタンの位置についてあったフタで、いわばノーマルな仕様である。

 

このフタは裏の引っ掛かりを爪で起こせば簡単に外れるもので、その中には予めこのボタンあることを想定して内部で信号用の配線がなされている。この差し替えオプションを使わなければ全く無駄な機能ということにもなるが、兎にも角にもこれで作者が数年間ため込んでおいたマスト案件をクリアすることができ、留飲を下げることが出来たということにして今回は終わるとしよう。

続きを読む≫ 2025/05/10 16:36:10

前回のブログから引き続きトイレ周りの作業を報告していく。前回終わった配管だが、このままではトラブルが起きやすい状態になるため、必要な措置をとっているのが冒頭の写真である。

 

こんな感じで、どんな形であれ固定しておくことは後々のことを考えると必要なことだろうと思う。この固定具、サドルバンドというものだが、1個単位で購入しても100円かからない安価な商品で、配管と同時にやっておけば手間もさほどかからない。

 

ただ、こちらのVU100用の固定具はやや値が張るもので、名前はよくわからないが値段にして1000円前後する。ここの固定にどういう形をとるかというのはそれなりに考えたところで、正直、こんなちゃんとしたものでなくても、下から適当なブロックでも積み上げて固定ということにしても良いと思う。

 

作者も9分通りそんな感じにしようと思っていたのだが、直前になって考えが変わった。というのも、ちょうどこのあたりの位置に、後付けの床補強処置をとろうと思い至ったからで、要するに簡易的に束と大引きをつけようとなった。

 

それをするには下回りをスッキリしておいた方が良く、従ってこういう形で省スペース的な固定がベターだろうと判断した。なにせ素人の初挑戦であり、余計なリスクは回避したかった心理が働いている。

 

左の写真がその補強処置で、あらゆる障害物を避ける形でギリギリ空いたスペースに60角を通し、それを鋼製束で固定した。束は材のおよそ中心あたりに1本だけとりつけており、これも省コストの一環だ。

 

もともとがちゃんとした床張りをしていれば、この補強は恐らく必要ないように思うが、なんせ外壁側の根太掛けへの信頼度が低く(それがわかる記事はこちら)、タンク内の水を入れて常時100キロ近い便器に人が乗ったときの想定としてMAX200キロレベルの重量に耐え得るかという懸念があり、それが実際にトイレを造るのが現実のものとなったときに強い不安に襲われたのは致し方ないところと今は思う。

 

それがため、どうせ両脇には一応のちゃんとした根太があるという前提で、それを少しだけ重量負担してくれればいいということで束は1本で大丈夫だろうと判断し、さらにその束を支えるベースブロックもあまり床固めもせず配置している。

 

あくまでこれは「補」強であり、特に重量がかかってくるトイレタンクから便器までのラインに限定して重量負担してくれればよいと考えた。

 

さて、ここまで床下作業ばかりを紹介してきたが、ここからようやく床上のトイレ作業に入ることができる。初めてのことづくしで作者も緊張し続けているが、より一層気張っていきたい。

 

まずは床上に伸びている排水管(VU100)を適当な長さにカットすることから始める。どこかでも説明したかもしれないが、一般的にトイレの排水管として使われるのはVU75もしくはVU100である。

 

この排水管を決める前に設備屋さんにアドバイスをきいたところ、VU75では逆流する可能性が高くなり、実際にそういうトラブルも多く処理しているそうだ。そのためこの納屋トイレでは一考の余地なくVU100を採用した。

 

素人が初めて手にしてみるVU100というのは、さすがに取り回しが難しく、扱う際にもかなり硬く感じる。これまで作者が扱ってきたVU50程度の管であればカットするのにそれほど気を遣うことはなかったのだが、さすがに一発勝負のこの場所においては慎重にも慎重にことを運ぶようにする。

 

それが写真でもご理解いただければと思うが、カットする際にちゃんと床と平行に切れるように同じ高さのポイントを何点かマジックで記しておき、それを輪ゴムで結ぶことでキッチリラインを描いておく。

 

作者が購入している便器はTOTO製のものであり、この床からの立ち上げ長さを60ミリにという指定がされているため、このラインを頼りにちゃんと真っ直ぐカットできるように気を配った。

 

ちなみに、このパイプは以前の配管時にすでに実際の下水に繋いであり、匂いが漏れないよう末端をテープで固めていたものだが、今回余分な長さをカットして知ったことは、特に汚水が流れることのなかったこのあたりのパイプにも内側にびっしりと水滴がついていたことである。

 

さらに忘れないでおきたいことは、この時点で立ち上がりと床の間の隙間を完全にシーリングしておくということで、この後の作業をするともうこの部分にお目にかかることが永遠になくなってしまうので注意が必要だ。

 

そこまでが終わったらやっとトイレの設置を始める準備が整ったといったところで、ここからがようやく本番ということになる。パイプをカットしたその瞬間から下水の匂いが周囲に立ち込めてくるため、ここからは出来るだけ急ぎ足で作業を進めていきたい。

 

まずやることは左の写真の通り、立ち上げパイプのところに用意されたシートを配置し、そこに描かれた必要な位置に部品を固定していくことになる。このシートの起点となる穴も、VU75と100両方がミシン目で破れるようになっていてかなり簡単に作業ができた。

 

シートの左側に白いL字の差し金を置いていると思うが、これは便器が見た目に斜めな方向を向かないように壁から等間隔でシートを配置するための配慮をしておいたもの。

 

さらにそれと平行して右の写真のものを固定していく。これは排水ソケットと呼ばれるパーツで、これをつけることによってより完全・安全に便器とVU管を隙間なく密着させることができ、かつ解体の際の脱着をも容易に行えるようになるという神パーツで、本当によく考えられている。

 

これにも裏側にはVU75と100両方が接着できるように工夫されており、これまでのように塩ビ用接着剤を塗って固定する。後でわかったことだが、この上部のゴムがかなりタイトに便器の排出口を締め、便器を押し込むときにも想像以上の力を加えなければならないほどの密封性があるが、それでもここでやり方をミスすればこの周辺から汚水が漏れるということがよくあるそう。

 

ここまでの作業の成果が左の写真になる。ある程度計算して根太を入れていた甲斐があり、これらのパーツを固定するときのビスを揉む位置がピッタリ根太の位置に重なった。

 

これらのパーツのビスは割合太いものが使われいていたため、床上側は頑丈なものになるだろうが、根太などの床下素材に弱いもの(45ミリ角材)を使っている作者としては心配のタネが一つ増えた感じもする。

 

そんな感じで準備が整ったので一気呵成に便器を押し込んでみた。この便器、誰もが思うだろうが結構な重量物で、何よりボディがツルツルの陶器であるため持ち手がほとんどない。

 

どこを持つかというと、まず中央の排水穴に手を突っ込んで曲がっている部分に指を引っ掛けてホールドし、反対の手でタンク部(この写真でいうと壁側)の裏あたりのどこかになんとか掴み部分を見つけて持ち上げる。

 

作者の手で排水穴に突っ込むのはギリギリを少し超えているほどで、大きめの手の人はまずこの穴に突っ込めないと思われる。慣れとコツはあるかもしれないが、素人であれば持ち上げながらの作業に苦戦すること間違いない。

 

さらに先述の通り、この便器の排出口と先ほどの排水ソケットのゴムの部分が意外と硬くて抵抗が強く、初めて経験する作者のような人間は、本当にこの位置で押し込んでいいのか確信も持てず、ただでさえ重量物を不安定な持ち方で作業する中、不安しかなかった。

 

しかし一度やってコツを知ってしまえば次からはスムーズに事を運ぶことができるだろう。惜しむらくはその次というのが業者でもない限り金輪際ないだろうということだ。

 

そんな思いをしつつ便器を所定の位置に落とし込んだら、便器の正面下にある穴から床の手前側に固定したパーツに向けてこれまた太めのビスを打つ。打った後はビス頭を隠すようなパーツで便器のビス穴をふさいだら便器設置が完了する。

 

緊張の作業だったが、ここまでくればあとはもう説明書に従って気楽に作業を進められればトイレ設置までが終わるだろう。

続きを読む≫ 2025/05/08 13:04:08

前回のブログでトイレタンクへの給水管を囲炉裏の間の掘りごたつあたりで合流させるようお伝えしたが、今回はその続きを報告していこうと思う。

 

実は前回、タンク側からのパイプにはPE管を配置していたのだが、それを変更してHIVP管で統一することにしたのが今回の主旨になるかもしれない。理由としては、もし今後どこかで配管する必要が生じた場合、PE管があれば作業が楽に行えるということ。

 

さらに基本的なこととして、PE管はコスト的にも割高になってしまうということもある上、母家から引っ張ってきた市水管もHIVP管であり、それを変えなくて済むのならそれに越したことはないことなど総合的に判断した。

 

せっかく配管まで終わっていたのだが、今回は合理的判断に従おうという結論である。

 

冒頭の写真はそのHIVP管の継手などを準備しているものだが、中央にある少しいびつなTの字のように加工したパイプはトイレ入口の配管に使う予定のものだ。これは次回使うことになるので覚えておいて欲しい。

 

また、囲炉裏の間の床張りの仕上げブログにここの配管が載っているので興味がある方は見返してみていただければと思う。

 

そこでは前回のブログの冒頭で触れたVU管とHIVP管の立ち上がりの形を床上側からご覧になることができる。

 

さて、ここからが今回の本題となる。右の写真はこれから配管していったときの立ち上がり場所を確定し、そこに穴を開けているときのもので、周囲に映っている木の枠は今後報告することになるキッチンの下枠だったりするが、それはまだだいぶ先の話。

 

この時に開けた穴はここに関して言えば2箇所、前回のブログで紹介した給湯のPE管のものと今回これから紹介する上水道のHIVP管なのだが、実は以前報告済みの穴がもう一つ開いている。

 

それは後の写真で確認いただきたいが、以前この納屋に山水の給水管を配管した際(そのときの記事はこちら)にこのポイントだけは立ち上げておいたもので、当時報告したものサラッとしたものだったため作者でさえ報告したことを忘れていた。

 

では実際の配管作業から。左の写真は前回紹介していた母家側から引き込んでいた市水管をさらに伸ばし、掘りごたつまで延長したのをチーズ(T字の継手)で枝分かれさせたのを撮ったものだ。

 

写真のうち手前側に伸びているのが先ほど開けた穴に到達するパイプで、左に伸びているのが前回紹介したトイレタンク側に向かうパイプ。目ざとい人は気付いたかもしれないが、こちらのトイレに向かうパイプの方はHIVPの径を1つ下げて伸ばすことになっている。

 

具体的にいうと、もともと母家から納屋のこの地点までは全てVP20の径を使っている。これは設備屋のアドバイスによるもので、ここから先トイレ側に関しては実は普段使いをする予定ではなく、緊急時のみの限られた用途になるということもあってコストダウンを図った。

 

手前に伸ばした管を実際に立ち上げた形がわかるのが右の写真になる。少し色んな管が交差していてわかりづらいかもしれないが、手前に伸びたのをエルボ(L字継手)で垂直に立ち上げている。

 

立ち上げた位置に横に別のHIVP管が通っているので配置的に混乱してしまうが、この横に伸びているHIVP管が先ほど説明した以前のブログで配管した部分であり、これも少し右に向かったあたりでエルボを介して床上まで立ち上げていた。

 

それら3種の管が立ち上がった床上の状態がこちら。全部で4本のパイプが木枠内に立ち上がっているが、このうち一番右のものが今回立ち上げた市水管である。

 

中央のVU管とその隣の止水栓で閉じてあるHIVP管が、以前の引き込みによって立ち上げ済みだったもので、一番左のオレンジ色のPE管が給湯管となり、隣の山水管と一緒に混合栓の元となるもの。

 

一番右と一番左の管にはまだ止水栓でフタをしていない状態だが、これは配管元となる母家側の管と未接続の状態であり、実際にここで末端の作業を全て終えてから開通させればよく、今後も止水栓はせずこのままになるだろう。

 

ではお次は枝分かれしたトイレ側に向かう管について。この写真の中心にあるのは先ほどの排水となるVU管だが、ここで注目すべきなのはその奥の方で右から左に向かって伸びているHIVP管となる。

 

先ほど管の径を小さいものにしてコストダウンを図っていると書いたが、今現在あらゆるものが値上がりして、径20のHIVPで4メートルものを購入すると、大体1本が1500〜2000円もしてしまう。

 

これはかつての相場を知っている人間からするとなかなか呑み込めないもので、購入意欲をかなり削ぐものになっていはしまいか。実際問題、コロナ前であればこれら塩ビ管とPE、PBなどの樹脂管ではコスト的に倍くらいの開きがあったものだが、今は逆転現象というか特にHT管に顕著だが、樹脂管の方がお得感がある相場になってしまっている。

 

そんな中、作者がよく通う最寄りのホームセンターで、状態不良のHIVP管が格安の値段で売られているのを見つけ、この床下を網羅できる量を買い揃えておいた。

 

内容としては2メートルものの管が経年劣化によりかなり曲がってしまった商品を、全て元値の半額で大量に置いてあったものだ。これにより径16のHIVP管が2メートルあたり300円程度でゲットできた。短いため継手で繋ぎながらの配管になるが、継手とセットでも4メートルで600円程度なので、こういうのを見つけたら常にストックすることを心掛けている。

 

そんな感じでようやくトイレ側にまで配管が行き届いた。この処分品のHIVP管は曲がっていることと、2メートルしかないことでプロの現場では敬遠されるものかもしれないが、今回この場の配管でいうと寧ろ曲がっていることがメリットになった。

 

それもそうだろう。先ほどのチーズの場所からこの場所までは、本来であれば真っ直ぐ伸びた先でエルボ、90度曲がってさらに真っ直ぐ伸びてまたエルボ、その後ようや真っ直ぐ伸びてジグザグの形でここまで届くのが当たり前なのだ。

 

それがこの曲がった管を使えばエルボを使うことなく、通常の継手だけでここまで届いてしまった。

 

最後に、トイレタンクに向かって管を立ち上げたところで今回の床下配管は全て終了となる。前回通していたPE管のため床の穴が少しダブついているのが失敗といえばそうだが、それはこの管の床上高さが確定後、発泡ウレタンとコーキングで塞げば何の問題もない。

 

配管はこれで全て終了だが、管が動かないよう固定したり、トイレを設置するにあたってやっておくことが他にもあるため今しばらく床下作業をしてから床上に出ることになる。

 

次回はそのあたりの報告をしようと思う。

続きを読む≫ 2025/05/07 16:42:07

前回のブログで事務部屋の扉が完成した。これで納屋の作業のうち、屋根裏回り、塗装、客間、囲炉裏の間、事務部屋など、当初やるつもりであったところが少しずつ完成を迎えている。

 

あと納屋の作業で大きく残っているものとして、トイレ周り、玄関土間と床張り、階段、梯子造り、物入れ、川側雨どい、ウッドデッキ、出入口足場固めあたりだろうか。

 

こうやって数えてみると意外にまだまだあると思えるが、これらのうち失敗が許されない大物作業に関しては大部分が終わっており、残りは気楽にやれる系の作業が多いはずだ。

 

今回から取り組む作業はトイレが完成するまでとなり、その最後の大物と言っても過言ではないくらいのものになるはずで、以前の排水管接続のブログにて最大の山場を越えたとはいえ、依然作者にとって初体験の作業であることに変わりはない。

 

それでは早速作業の様子に入っていこうと思うが、トイレを完成させるには以前納屋の床下に引き込んだ給水関係のパイプ(そのときの記事はこちら)を繋いでおく必要がある。冒頭の写真は右が囲炉裏の間側、左がトイレ側という部屋区切りとなる床下を撮ったもの。

 

部屋区切りということは当然、トイレの入口入ったすぐあたりのところでもあり、排水管となるVU(ねずみ色)と給水管となるHIVP(濃紺色)は、トイレ出入口につける手洗い場に必要な設備ということになる。

 

いきなり今回のテーマとは無関係の内容を挟むのは忍びないが、床下に入ったついでにこれまで先延ばしにしていた隙間断熱を完了しておきたい。

 

これは今回の床下作業が全て終了したときにやったものだが、場所的には冒頭の写真の位置と重なるため、このタイミングでの作業とした。見てお分かりだろうが、発泡ウレタンを充填しており、囲炉裏の間とトイレの間の敷居の間に出来た隙間を埋めるための処置である。

 

では本題に戻ろう。左の写真は以前母家側からの給水パイプをこちらの床下に引っ張りこんでおいたもの。その作業をしたのがもうかれこれ1年近く前のことになるとは、歳を取るのが簡単なものだということを証明する絶好のネタではなかろうか。

 

さて、当時よりこの状態で放置しておいたわけだが、右のHIVP管が市水(上水道)で、左のオレンジ色のPE管が湯水(山水)となる。写真の状態は右側を母家とし、そこから引き込んだパイプを囲炉裏の間の東側まで引っ張ってきたという説明で理解してもらうほかない。

 

左側に見えている木の板は囲炉裏の間にある掘りごたつで、奥の暗い方向には囲炉裏がある。

 

一年も放置しておくと、これらの管周りにはクモの巣がびっしりのところもあった。それらを拭き掃除しながら配管を行う。まずはPE管の方から作業を始めているが、これの終着点は割とこのすぐ上に造ることになるシンクあたりとなり、一直線で配置できればベストな位置だった。

 

だが、このPE管というやつは、最初ぐるぐる巻きの状態で売られていてその巻きグセが強烈であり、真っ直ぐにするのは作者には困難な作業だった。写真ではいったん壁に沿うように手前側に持ってきて90度角度を変えているが、これは人が動いていくときに頭上を広くするための配慮といったところ。

 

曲げてから1メートル程度いったところで床上に持ち上げたのが左の写真で、これで注目してもらいたいのはPE管を覆っている保温材である。

 

パッと見からしてかなりダブついて見えると思うが、これが先ほど説明したPE管の巻きグセがもたらしたものだったりする。実際に作者がPE管を使ったのは今回が初めてだが、噂にたがわぬというか、PB管に比べてもかなり硬い管ということがよくわかった。

 

とにかく巻きグセを直して真っ直ぐにしようと思うとかなりの力でクセを抑え込まなければならず、そのときのかなりの力というやつで写真のように保温材が変形してしまう。

 

一つ前の写真でこのPE管を大引きに固定しながら導いているのがわかると思うが、少しでも無駄を省こうと思えばこれら留め具は必須アイテムとなる。

 

トイレの給水処置といいながらも全く関係ない所から作業が始まってしまった。こういう床下の作業というのは億劫で、これはたぶん作者だけに限らない考え方だと思うが、一度入るからにはその時に出来るだけ別の作業も含めてやっておきたいと思うものではなかろうか。

 

そのため、次回も似たような作業が続くだろうが、その中にはトイレに関係ないものも含まれることを予めお伝えしておきたい。右の写真は今度こそトイレの配管についてのこととなるが、こちらはトイレタンクへの給水管となる。

 

オレンジのPE管で湯水管と思われるかもしれないが、これはまた全く別系統のもので、しかもこれに関しては給水元から持ってきたものでもなく、末から配管しようとしているものだ。

 

つまり、この上にあるタンクに繋ぐ前の段階までこの管を立ち上げておいて、そこから給水元まで引っ張っていって合流させるというものである。

 

その管をところどころ床下に固定しながら給水元に引っ張っているのが最後の写真で、こちらは実は先述の管でいうと上水であるHIVP管と繋がっていく。

 

なぜ市水なのにPE管なのかというと、これらをジョイントする消耗品が作者の手持ちの中にあり、経済的に有利と思ったからで、これを先ほどのHIVPに繋げる器具も過去に購入したものが残っていた。

 

ご覧のように、トイレから囲炉裏の間側へ伸びた管が先ほどの掘りごたつ周辺で合流することになる。その様を想像しながら次回をお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2025/05/06 11:16:06

前回のブログにて事務部屋の扉の形はほとんど完成といえるところまできている。もう残っている作業としては塗装と細かい部分の仕上げくらいしかなく、これまでも何度か似たような記事があるということで、前回の記事で終了ということも考えた。

 

だが、今回の扉が完成するまでの作業で唯一、初めての経験だったのがチューブラ錠をとりつけるということで、記事の最初からそのための加工等を紹介してきておいて、完成だけをさらっと流すのもどうかと思いながら記事を綴っている。

 

冒頭の写真はそのチューブラ錠がわかるように撮っていることもあるが、この写真では錠のことではなく、まず扉の塗装具合や雰囲気についてお察しいただければと思う。

 

では錠について。この扉の最初のブログで木材を加工したときの失敗についてお伝えしていたが、それがよくわかるのがこちらの写真だ。

 

直径36ミリの穴を開けることでこの丸い錠でフタをする形になるのであるが、作者は何を血迷ったか36ミリ角の穴を開けてしまった。ちょうど良い大きさのホルソーがなかったとはいえ(と思っていたが実は作業後ホルソー所持が発覚)、どうしようもないミスである。

 

ご覧の通り、丸い錠の周囲には後で適当に材をあてただけの補修で誤魔化すしかなかった。

 

次の写真は扉の入り口側から撮ったもので、今回の取っ手は囲炉裏の間のものと全く同じということにお気づきだろうか?

 

この入り口側の取っ手は基本的に引っ張ることに特化したものを選んだつもりで、できれば反対側と同じ握り形のものがよかったのだが、以前購入して余っていたこの取っ手をまず消化してしまいたい気持ちが強かった。

 

とは言うものの、本音はただ単にあまり出費を重ねたくなかっただけかもしれないが、それはまあいい。ここで注目すべきは本来であれば錠前の部分である。部屋内側からはサムターン式の錠だったが、こちらはしっかりと鍵式にしてセキュリティ対策としている。

 

そして前回でも紹介していた本締錠の受け部分についてだが、塗装することでもともとの柱と同系色になり、思っていたほどの違和感はなくなっているように思う。

 

こういうモノクロ系の色合いの写真が、だいたい実物よりもよく見える(いわゆる映えるというやつだ)のは過去の経験からもほぼ間違いないので、5割程度くらいで見てもらえば良いが、この場所は陽があたる場所でもなく常に暗いところという点が今回に関してだけは幸いした。

 

ではここからは断熱処理の部分を紹介していく。とはいえこれも過去何度も紹介済みの似たような内容になりそうなので、今回は違うアプローチから発泡ウレタンを充填したあとの話をしよう。

 

左の写真はこの扉の代理柱ともともとの柱の間をウレタンにて埋めた状態を撮ったもので、これだけを見れば非常に綺麗に処理が出来ているといえる。もちろんこの写真の状態に至るまで、周囲にウレタンが付着しないよう養生テープを貼った上で充填し、飛び出て硬化したウレタンをカッターナイフで扉のラインに沿ってカットするという工程を経ている。

 

次に見ていただくのはこちら。先ほどの部分から下に行ったところがこんな感じになっているのだが、過去にも説明した通り、もともとの柱とピッタリつけるところからスタートした関係上、一番下は充填する隙間もないことになる。

 

だが、今回ご覧いただくのはそのポイントではなく、上側と比べてもともとの柱との間のマチの部分がなくなっているという点で、要は代理柱の部屋内側からのツラが元々の柱のツラと同じか、実は少し手前側にはみ出てしまっているのにもお気づき頂きたい。

 

どうしてこうなるかというと、前回のブログでも説明したと思うが、代理柱は垂線となるように配置したからで、もともとの柱がそれだけ歪んでいるということだ。

 

こうなってくると、ウレタン充填や仕上げ収め方というのは本当に頭を抱えることになる。ここのツラ部分に関してはまだ軽度なのでいいが、他の建具回りではこれよりも重症のところがたくさんあり、それらの仕上げはここまでどれも手をつけておらず、いい収め方を長い間思案中のアラフィフ作者だったりする。

 

そんな感じで事務部屋の扉も最終仕上げ(ウレタンを隠す)を残して無事終了した。恐らくこういう細かい仕上げの部分は、一連のリノベーションがほとんど片付いた頃に嫌々やっているであろう作者の姿が目に浮かぶ。

 

本来であればあまり固まったウレタンを外気などに晒したくないため、すぐにでも仕上げをすることでウレタン面をふさぎたいところだが、この細かいところをふさぐ作業やヒモ打ち作業、雑巾摺り固定などは作者のモチベーションが上がらない作業の代表格になっている。

 

次回からはトイレ完成までをお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2025/05/05 22:24:05

前回のブログから引き続き建具を開き戸とする作業を紹介していく。

 

冒頭の写真は、建具の蝶番側に代理となる柱を仮固定したときのもの。前回で説明した通り、もともとの柱の下端にピッタリつけて上に垂直に立ち上げたのがこの位置になる。

 

ざっと見てもわかる通り、この長さ2メートルにも満たない立ち上がりで15ミリ程度の傾きがあり、作者がいかにこの建物のリノベーションに労を割いているかわかるだろう。

 

もともとの柱からちょうど良い大きさのカイモノを挟んでビス固定しているが、このカイモノにあたる素材の選定基準は大きくは寸法、次いで強度といったところで、その他の要素はどうでも良い。

 

この状態では見た目が悪すぎると感じるものの、本固定となったらこの隙間には適当な材や発泡ウレタンなどを吹いて化粧材で塞ぐことになる。完成後に最も大事なのは、これが垂直であることと、動かないことである(あくまで素人考え)。

 

本固定した代理柱を別の角度から見たのが右の写真となる。じっくり見なければわからないかもしれないが、後ろにあるもともとの柱の左側の代理柱との余白になる部分に関して、上下で寸法が異なっているのがおわかりだろうか。

 

再度の説明になるが、代理柱はタテヨコ奥行き全てに対して垂線となるように配置している。つまり、この絵で言うと、もともとの柱は上に行くに従って右側に傾いている(一枚目の写真で言うと手前から奥に傾いている)ということになる。

 

目を転じてドアノブ側の柱を見てみると、そこには写真のような簡易鍵がついていた。これはここにもともとついていた建具(その引戸の写真がこちら)の施錠用につけたもののようだが、当時の引戸でも機能していたかどうか疑わしい設置位置だ。

 

当然作者の今回の構想にこれは組み込まれていないので、満を持してバラしておいた。ただ、この手の古い装備は今後なにかの役に立つかもしれず、捨てずに保管しておいたのは言うまでもない。

 

さて、それら諸々が終わり、ようやく前回加工しておいた新しい建具を仮固定してみたのが右の写真。

 

背景にある荷物が見苦しいが、ざっと見てわかるのは建具と天まぐさとの間に空間が出来ていること。その空間は左側が1.5センチ程度なのに対し、右は3センチ近く開いていること。意外とノブ側の柱は垂直に近いが、それでも下の方では1センチ近く開いていること、など。

 

新しい材はどこがどれかわかりにくいのでもう一度説明しておくと、左側に立っているのが代理柱となるツーバイ材で、茶色の建具の上下と右にはかさ上げ材となる杉の30×40ミリがついている。それらを囲んでいる黒い部分がもともとの柱やまぐさである。

 

建具とそれを囲む枠関係の最終的な位置確認が終了したら次に手をつけたのは左の写真のような加工となる。これは実際に建具をつけて扉を閉じるときのラインとなる戸当たりなのだが、通常目にするものよりかなり大きく造らざるを得なかった。

 

上に関しては隙間が大きかったのをつい先ほどの画像で確認したと思うが、右のドアノブ側に関してはそこまで開いていなかったのに何故?と思われるかもしれない。

 

実は作者もここは少し考えた点で、結論からいうと、上の戸当たり材と同じ大きさのものを選んだ方が見た目の違和感は減ると感じたというのが大きい。あとは、この扉のノブは従来のタイプのものは使わず、囲炉裏の間のドア(その時の記事はこちら)と同じようなマグネットで固定するタイプのものにしたかったといったところからこの形が決まった。

 

ちなみに、囲炉裏の間のドアのときとは固定位置を少し変えて、こちらでは正面から受ける形で固定することにしたことを写真の彫り込みからお察しいただければと思う。理由はそちらの方が調整の手間がかからないからという一点に尽きる。

 

あとは戸当たりの中央らへんについているこちらに注目された方もいるかもしれない。実はもともとの柱がこの中央付近だけ外に膨らんでおり(こういうのが古い建物で最も苦慮する部分でもある)、そこに本締錠の受け部分をあてがうことで直接柱に彫り込みを入れることを少しでも軽減した形跡でもある。

 

今後見栄えが気になるようであればもう少しマシなものに差し替えてもいいと思っているが、現状そこまで重視していない部分でもありこの程度のヤッツケ仕事で良しとした。

 

それにてドアノブ側への配慮は一通り終わりとなり、あとは代理柱側への加工が残るのみとなる。こちらの加工のメインとなるのは、すでに写真にもついている蝶番加工である。

 

今回もガラス建具ということで、ある程度以上重量があることや、着脱を楽にする意図があることから囲炉裏の間のドアと同様の旗蝶番を選択した。

 

色はこちらの雰囲気に合うゴールドに変えているが、モノは全く同じもので、それによって作者の作業効率化にも繋がる。あとこちらの戸当たりだけが細い材を使っているのは、これ以上大きいものだと開口寸法が短くなりすぎるのと、こちらの代理柱は真っ直ぐ垂直でもあり隙間を塞ぐのもこの程度のサイズで済むということが主たる理由だ。

 

最後に、色々と失敗したものの写真をご覧いただいて今回のブログは終了としよう。この最後の写真は今回とりつけることになる建具を横から撮ったもので、縦框に多数の穴があることが一目してお分かりだろう。

 

これは先ほどの旗蝶番の設置個所を色々と吟味しすぎて失敗しているパターンで、一度経験しただけではなかなか一発回答を得られるということが難しいことの証左であろうと思い載せておく。

 

旗蝶番は一度固定するとあとはメリットしかない道具だが、その一度固定するという作業で失敗が出やすく、通常の蝶番よりも難しいと感じている。ご参考までに。

続きを読む≫ 2025/05/04 16:25:04

ようやく囲炉裏まわりの作業が終了し、次に何をやるかといったところ。いくつか候補があってどれも優先順位がさほど高くなかったため、候補の中から最も時間がかかりそうにないものをやることにした。

 

タイトル通り、事務部屋の扉を造ることにしたのだが、これに関しては事務部屋が完成した2年前のタイミング(そのときの記事はこちら)でやっておきたかったことだ。そのときにやらなかったのは当時他に優先したい作業があったからで、それらがひと段落してもこちらに戻ることがなくここまで経過する。

 

それともう一つ、単純に候補となる扉が確定できていなかったことも大きい。ここの扉に関しては最初から大したプライオリティを置いておらず、これまで解体したり余った建具の中から適当に選ぶつもりだった。

 

ただここにきてその方針が大きく動くことになったのである。というのが、作者が今せっせと作業している納屋のリノベーションについて、民泊施設にするかもしれない可能性が浮上したからで、もしそれが現実になるのだとすれば、この事務部屋の扉はしっかりと施錠できるものでなければならない。

 

民泊の可能性についてはいずれ詳しく紹介することもあろう。だが今回はここの扉をどうするかということであり、もうお分かりのことと思うが、冒頭の写真の扉が結果的にその候補となった。

 

この扉に関しては2年前の事務部屋完成以降にゲットしたもので、所用にて岡山に行った際にフラッと立ち寄ったリサイクルショップで1000円の札がついているのを見つけ、普通の軽乗用車で行っていたのにもかかわらず無理やり購入して乗せて帰ったものとなる。

 

かねてから事務部屋の扉は周囲が暗くならないようなガラス張りのものが良いと思っていたため、完全にそのときの思惑と合致した。ただ、その当時はセキュリティについて考慮せずともよく、無邪気にそう決めていたが、今となってはセキュリティも重要になってくるため、こんな昔の薄いガラスの建具ではその面で心もとない。

 

しかしここからまた新たに候補を探すところから始めるのもあらゆる面でロスが大きく、セキュリティ面では涙を呑んでこの建具でいくことにし、その代わりこの建具にちゃんとした錠をとりつけることによってその対策とする方針を固めた。

 

だがこの建具、よく見なくてもわかる通り4枚のうちのガラスが1枚分欠けている。それも、上の2枚のガラスと一番下のガラスの種類も違っており、ここにさらに違う種類の3枚目を入れることになるのは若干面白くないが、これは値段に免じて妥協した点だ。

 

もともと作者が購入するときにはここの3枚目には一番下のガラスと同じ種類のものが入っていたのだが、どうにもならないレベルに割れてしまっていたためその場で破棄したものである。

 

というわけでそれを埋めていく作業。今回使うガラスはかなり前にアルミサッシを解体したときに保管していたものの中から、雰囲気がそう遠くない型ガラスを選んで使うことにした。

 

こちらにとって都合のいいことにガラスの厚みはピッタリだったため、あとはもともとついている木枠に収まるよう、他の3枚のガラスと同じ大きさにカットする。ガラスカットに関してはこれまでも何回か紹介してきたためここでは割愛させていただく。

 

次に作者が手をつけた作業が左の写真の箇所だ。今回造る扉は開き戸にすることにしたのだが、もともとこの建具は引戸として造られたもので、それが最もよくわかるのがこちらの写真だろう。

 

一体この手の古民家から出るような木製内建具に関しては引戸が圧倒的に多く、今回のように開き戸にしたいと思えばもともと開き戸だったものを探すか、さもなくば改造の一手しかない。

 

そして今回の建具も以前の囲炉裏部屋の扉トイレ扉のときと同様、縦にも横にも寸足らずということが判明した。

 

そのため、過去作と同様の帳尻合わせを今回も行うことに。縦寸10センチ程度、横寸も同様10センチ程度のかさ上げをしなくてはならない。縦に関しては枠となる柱梁が歪んでいるため、ピッタリのものを造ることは不可能に近い。

 

そのため、これまでと同様に上下ともに木材でかさ上げすることで8センチほど上げるだけで、残りの約2センチ程度は左右で幅があるのと足元に5ミリ程度の隙間を設けるのとで不格好にならない程度に充分調整が利く。

 

写真はそのため(材でかさ上げ)の事前処置を施したところで、ここに木材を固定することを容易に行えるよう、平らに馴らしておいた。非常に都合の良いことに、この建具の厚みはちょうど30ミリであり、作者がいつも使う材(30×40ミリ)を生かすことができる。

 

これで縦の長さ的には問題解決に近づいたが、横に関しては事がそう簡単に運ばず、古民家に建具をDIYで設置する場合の最も苦慮するところかもしれない。

 

というのが、建具を固定することになるのが両サイドにある柱であるという点で、当然古い建物であり真っ直ぐ垂線になるような建付けになっていない、ということだ。

 

真っ直ぐになっていない柱にそのまま建具を素直に固定したらどうなるか、開閉しづらい、勝手に開き切る、勝手に閉じる、などの問題が必ず生じてしまい、それを苦にしない人であればDIYを楽しめるだろうが、あいにく作者はもう少しクオリティにこだわりたがるという欠点がある。

 

ということで今回の作業の大きな注目ポイントになるのはこの横幅に対するアプローチである、と声を大にして言いたい。

 

作者が今回この横幅に対してとったアプローチは大きく2つ。まず扉の支点となる蝶番をつける側に関して、柱に直接固定ではなく、そこに垂直な柱になり得る材を挟むということである。

 

その代理の柱となる候補は厚みがある程度あって安価で簡単に手に入るツーバイ材とした。ツーバイというと厚さたった38ミリ程度だが、それによって実質でいうと5センチ程度は間を埋めることができることを経験的に知った。

 

それは、柱の傾きが上下で1センチ以上あり、今回の場合でいえば、下は柱にピッタリつけて垂直をとった時、上は15ミリ弱ほど柱から離れてしまうということで、反対の柱にも同様の処置をとればさらにその差が縮まるということ。

 

作者が計算で出したところによると、あと残りは5センチ弱ほどで綺麗に間が埋まることになる。という理由から、横のかさ上げ材を打つのはどちらか片側のみで収まる、というのが今回出した結論だった。

 

そしてそれを蝶番側とドアノブ側どちらに打つのか、というのが一つの選択肢になるのだが、それに関しては今回なにも迷う必要がなく、ドアノブ側にしている。建具の錠について詳しい方はこの写真を見てすでにおわかりだろう。

 

わからない方のために簡単に説明しておくと、今回作者がドアノブ側につける錠として採用したのがチューブラ錠(正確にはチューブラ本締錠51ミリ)というものだったということで、それをつけるためには建具の縦框に8センチ以上(正確には76ミリ)の幅が必要となる。

 

つまり、もともとの建具だけでは縦框にそれだけの幅がなく、このタイプの錠前はつけられないことになる。だがかさ上げ材をドアノブ側に固定すればなんとかギリギリ確保できることになった。

 

ということで、写真の木材への加工はこのチューブラ錠をはめ込むためのものということでご理解いただきたい。

 

上述の通り、かさ上げ材だけの加工ではこの錠はつけられないため、建具の縦框側にも加工を施したのが右の写真だ。

 

ちなみに、通常このサイズの錠前の加工をする際は24ミリと36ミリの貫通穴を開けねばならず、当然作者はそれを所持してもなければ、これだけのために数千円を払う気持ちもないのが正直なところ。

 

というわけで、これらの加工はそういう適切な工具を用意することなく、手持ちの工具でなんとかそれなりに見せるよう考えたのだが、完全な失敗に終わってしまった。とまあ、それは後のブログでご確認いただければと思う。

 

最後に、縦框とかさ上げ材を仮固定したのが左の写真。失敗に終わったというのは材がくっついている部分に開けた四角い穴がそれで、本来ここは36ミリのホルソーのようなもので開けなければならなかったところである。

 

これがために完成した錠部分に一部隙間が出来てしまうのだが、ひとまずはここまでの状態を造れたことで良しとしておきたい。次回は今回準備したものを実際の柱間に固定していくまでを紹介しよう。

続きを読む≫ 2025/05/03 11:13:03

全ての準備が整った。あとは完成した火棚を梁下に吊るせば長かった囲炉裏作業が完了する。最後まで悩んだのは火棚に塗装を施すかどうかというところだが、記事の最後で結論がだせるかどうか、しかとご覧いただきたい。

 

さっそくだが、冒頭の写真は完成した火棚を吊り下げる第一歩を撮ったものである。今回の火棚、重量は思った以上に抑えることができたため、当初はこの吊るし作業には2人がかりでやるかどうか迷っていたところ、いつも通り単独作業で出来そうだと踏んだ。

 

やり方は写真の通り。まず片側の両端にロープを繋げてそれを前回のブログで梁と柱に固定した金具に縛っていくのだが、完成後にロープが余り過ぎるのが見苦しいと思ったため、ロープは最低限の長さで準備している。

 

つまり、火棚を床に置いたままではロープの長さが足りず仮固定もままならないということで、それを解消するためにとったやり方が写真のように適当な長さの柱材を使って火棚をつっかえさせてロープをひとまず結ぶ、というものだった。

 

仮固定で片側を確保したらあとは簡単な作業で、反対側を確定の位置まで上げて仮固定したのが右の写真ということになる。かなりピンボケしているが、作者も作業しながらで心の余裕がなかったものと思われる。

 

最初に奥側を仮固定するためにつっかえた棒は、仮固定後とりはずして手前側を仮固定するのにいったんつっかえさせてから反対側を上げている。言葉で表現するのが難しいが、写真でどういう動きをしたのか察していただければありがたい。

 

最後に両方の高さを微調整すればミッションである吊り下げ作業は終了ということになる。最初に上げた側の壁際のロープの余り具合を見てもらえればわかると思うが、出来るだけ短めに用意したつもりでもこれだけ余りが出てしまい見た目的には美しくない。

 

一応、今回使用するロープに関しては、どういう素材にするのか悩みに悩んで綿ロープを使うことに決めた。一体こういう火棚に使われる素材には麻縄系のものやワラ縄系のものが多いようで、作者も最初マニラ麻にしようと購入までしていた。

 

が、購入して開封するまで実際のロープの質感などはなかなかわからず、本来であればそれを確認してから購入するのがいいと思うが、作者はそれをせず、購入したロープには滑らかにするための油が塗ってある商品だったというミスを犯してしまう。

 

火を使う場所の材料に油塗りのロープというのは、火事になってくださいと言わんばかりのようで、この最初に購入したロープは別のものに使うことになった。

 

結果的に作者が購入したものは、ホームセンターでバラ売りされていて実際に手触りなど確認の上で買える綿のロープということになったのだが、これにした決め手は柔軟性が高いということで、写真のようにアイナットを通して直角に曲げ、そのまま引っ張りながらまたアイナットで直角に、というような吊り方をする今回のやり方にはピッタリのように思えたからである。

 

写真は今回の壁側の吊り下げ方の最終形で、作者が思いつく限り低予算で頑丈なものにしたつもりだ。ロープも径9ミリのものを使ったため、人が一人ぶら下がったとしても転落することはないだろう。

 

吊り下げは梁からだいたい20センチほど下のラインで決めたが、これは身長175センチほどの大人がギリギリ頭をぶつけずに動けるくらいの低さで、時と場合に応じて上げれば良く、それが出来るというのが最大のコンセプトでもある。

 

さて、火棚の吊り下げが終わったら作業は終了したも同然だが、これが完成したのは2月の最も寒い時期であり、熱を少しでも逃がさない対策を考えることが急務だった。

 

とはいえ、その対策に関しては一連の作業を開始する前から決めていたことでもあったため、あとはそれを形にするだけだった。左の写真はその対策のうちの一つで、火棚の上に板を並べて物理的に熱を逃がさない形をとるための工夫をしているところだ。

 

それをどういうふうに使うかの答えとなるのが右の写真で、火棚の上に両端から板を並べていって最後に残った中央部の板だけは左右から挟む形をとる。

 

これをすることにより、囲炉裏の周囲に座った人ぐらいの範囲で熱欠損を少しでも防ぐことができるようになる。本来上に逃げるはずの熱が火棚下の空間にとどまり、一部反射によって下まで回ってくるというイメージである。

 

それらを真下から見たのが左の写真。ちなみに上に置いた板はビスなどでの固定は一切していない。一つには板が落下する心配がないからで、前後左右の梁や壁と吊り下げロープに挟まれているため、板が自然落下する可能性は100パーセントない。

 

また、冬季はこの板敷が必要になるが、夏季には寧ろ邪魔な代物ともいえ、季節によって気軽に着脱できるシステムをとった。写真では古色たっぷりの自在鉤と新品無加工の火棚の色のコントラストが浮き彫りになってしまっている。

 

こんな感じで囲炉裏に関する加工は全て終了した。場合によって道具をバラしたり調整したりが簡単にできるなど、従前の囲炉裏ではほとんど考えられないような現代的な(と言っていいのか?)作品に仕上がったのではないかと思う。

 

見た目こそ古くから使われている囲炉裏には劣るかもしれないが、機能性という点ではそこそこ満足いくものが出来たと感じる。古色を彷彿とさせるような着色をしてみたい気持ちもあるが、少し囲炉裏だけに時間をかけすぎたこともあり、ここでいったん完成ということにしたい。

 

作者の想いとしては、今後の使用により自然と煤の色に変わっていくというのが理想だが、どこかで思い立ったように塗装作業を開始するかもしれないし、しないかもしれない。それまではこの形を噛みしめることとして報告を終了とする。

続きを読む≫ 2025/05/01 19:35:01

前回のブログでは火棚の完成までを報告した。一番最初にこれを思い描いたときには相当な重量になることを覚悟していたが、結果的にかなりの軽量化を図って総重量は3〜40kg程度といったところまで抑えられていると思う。

 

あとはこれを吊り下げれば一連の造作は全て終了ということになる。結論から言うと、ここからの作業は終わりまでほとんど時間のかからないものであったが、吟味した時間は相当にかかっており、悩みに悩みぬいて出した答えが今回の記事のテーマとなる。

 

まず考え方として一貫して試みたことは、自在鉤や火棚、炉縁も含めていざとなれば簡単にバラせる造りにしたということである。今回の火棚の吊り下げに関していえば、多少の上下調節もできるようにしたいというのが全ての発想の前提となった。

 

最初の思索として火棚の高さを囲炉裏の頭上にある梁よりも上にするか下にするか、そこからだったのだが、一番のコンセプトに暖をとるということを謳う以上、梁よりも上にする選択肢はほとんどなかったといっていい。

 

上であれば高さの微調整をするのも難しいというデメリットがあったが、最大のメリットとして捨てがたかったのが施工のし易さという点にあった。極端な話、出来上がった棚を梁の上に置くだけで完成に近いのだからそれもそのはずだろう。

 

検討の結果梁にぶら下げることが決まったが、どのような形で重量のある火棚をぶら下げるかということが問題で、最も簡単に済ませようと思えばロープや番線などで梁に緊結してしまえば良かった。

 

ただそれだけでは自己満足できないのが作者の悪いところで、梁の上にロープや番線を架けるのは今後一時的に梁上に足場を設置する可能性があることからも避けたく、かつ梁上だと火棚の高さ調整も簡単に出来ないのが大きく引っ掛かる。

 

という考察を踏まえた上で決定したやり方を報告していく。冒頭の写真は今回の作戦の肝となるアイテムを撮ったもので、左がアイナットと呼ばれるもので、右がハンガーボルトと呼ばれるものだ。

 

使い方は支持材となる梁にハンガーボルトを打ち込み、そこにアイナットをネジ込んで固定するだけなのだが、そもそもこのハンガーボルトの打ち込み方が面白いので紹介しておく。

 

これは支持材から出っ張った部分が全てネジになっている形上、一見しただけではどうやって打ち込むのか最初わからなかった。答えとなるのが右の写真に示したやり方で、ナットを2つ回しこみ、そこにソケットをはめたインパクトで揉んでいくだけ。

 

今回選んだナット径は6ミリのもので、これ一つで50キロを支えることができるようだ。ハンガーボルトも当然6ミリのものになるが、これをそのまま支持材に打ち込むことは無理があるため、予め5ミリ程度のドリルで下穴を開けてから打ち込んでいく。

 

その結果が左の写真で、結論からいうとこれはよく考えられた打ち込み方だと感心した。ナットを2つ差し込むことにより、打ち込む際は奥のナットがストッパーの役割を果たし、手前のナットをソケットで回すことで全体が揉みこまれる。

 

反対に打ち込んだハンガーボルトを抜きたいと思ったときには、奥のナットを逆回転させれば手前のナットがストッパーの役割を果たして全体が回転して抜けていくというもの。まだまだ木工作業の世界は知らないことがゴマンとあることを思い知らされた。

 

さて、ナット2つぶんを残してハンガーボルトを打ち込み切ったらそこにアイナットを回しこんで固定する。周囲の掃除をしていないためクモの巣が見苦しいが、今回はこういうアイナットを計8カ所に揉んだ。

 

火棚を吊るすポイントは四隅だけなのだが、一か所につき2つずつのアイナットにロープを通す形をとることで少しでも重量の分散を図るのが狙いで、説明するよりもこの後の写真を見てもらった方が早い。

 

この写真で何となくイメージが湧いてくるだろうか?写真では2本の梁が交差しているところに計4つの金具が固定されている。そのうち左の2つが前述のアイナットで、右の2つはフック金具を互い違いにビス止めしている。

 

この写真でいえば、一番左のアイナットの下に火棚が吊るされていることになり、火棚から真上にロープが伸びてアイナットを通過後、一度右に直角に曲がって二つ目のアイナットを通す。

 

そこからさらに右のフック金具に向かって直角に曲がり、最後にフック金具によってロープを固定するという寸法である。

 

次の写真は実際にフック金具にロープを固定した状態を撮ったもので、アイナットを通ってきたロープをここで適当に絡めて最後はコブを作るようにフックに掛けるだけで頑丈にかつ速やかに固定できる。

 

実はフック径が不足気味でもう少し大きいものを購入したかったのだが、大量の金具を購入したことによって経費が膨らんでしまっていたため、泣く泣くワンサイズ下の金具で妥協した経緯があった。

 

実際に今回の金具とロープ一式で1万円近い予算を割くことはかなりの想定外で、今後の作業の予算も考えると少しでも抑えたかったのが本音だったりする。

 

左の写真は火棚の落下事故に対する保険を掛けた部分を撮ったもので、アイナットを通過できないようワッシャーを一枚噛ませておいた。

 

恐らく火棚を支持している四隅のどこか1点で固定のロープがバラけたとしても、他の3点が補完し合って一気に火棚全体が落下するなんてことはないはずだが、数十円で掛けれる保険ならかけておくこともやぶさかではない。

 

万万が一、このアイナットがワッシャーごと引っこ抜かれても、最初のアイナットが支えることができたりと2重3重に落下防止対策をかけた形になる。

 

最後に、火棚の隅にどうやってロープを引っ掛けるかだが、まず最後の写真のような輪っか結びを作った。これはもやい結びという、ロープワークでは基本中の基本というような結び方で、かなり頑丈な結び方だ。

 

これをそのまま引っ掛けて吊るすこともできるが、今回はこの結びの穴の部分にさらにロープを一度通すことによって大きさが調整できる輪っかをもう一つ作り、その輪っかを火棚の所定の位置にかけて吊るす仕組みにした。

 

言葉だけでは説明しにくいので結果は次回のブログにてご確認いただきたい。

続きを読む≫ 2025/04/27 00:25:27

前回のブログで自在鉤の設置が終了した。これを設置しただけで囲炉裏の作業は終了したわけではなく、本当の完成に向けてもうひとつ大きなものを設置しなくてはならない。

 

タイトルの通り、火棚である。囲炉裏の空間を一度でも見たことのある方はすぐに想像できるだろう。囲炉裏の上に吊るされている格子状のアレのことだ。ほとんどの囲炉裏にはもれなくこれがセットでついていると思う。

 

これを設置する目的というのはいくつかある。作者の想像の及ぶ範囲では、物を吊るす、火の粉が屋根裏に飛ばないよう、暖かさを低い層に循環させる、煙を分散させる、などだろうか。

 

パターンとして最も多いのが木材を使って造られているもので、他には竹で造られているものも存在する。作者は前回でも竹を使って道具を作ったが、金銭的な負担をゼロにしたいのであれば、その竹を使って作成していく選択肢もあった。

 

だが、作者が今回造りたいタイプの火棚は、暖かさを重視したものであり、火棚の上は板を敷いて熱が上部に逃げない構造にしたく、選択肢としては天板がフラットにできる木材以外には考えられない。

 

その際の木材選びについては、可能な限り安価な杉材を使いたいと考えた。火棚に使われる素材には堅木、柔木どちらも可だが、それによって大きな差がでることはあまりないと思われる。

 

それと、総重量にも考慮したい思いがあり、あまり大きな素材をふんだんに使うよりも、大きな素材で枠組だけを造って残りの格子は軽い材を使うという、2種類混合の方向で設計を試みた。

 

まず枠組となる素材だが、これにはツーバイ材を使用。作者の知る限り、おおよそ火棚の素材で使われることはないように思われるが、作者のイメージする枠の大きさと値段を考慮したときに最もフィットとしたのがこの素材だったのである。

 

冒頭の写真はその枠組となる木材を加工したもの。

 

本来、火棚というのは右の写真のような感じに、囲炉裏の大きさに対して1.5倍〜2倍くらいの大きさのものを上部に吊るすのが定番ということになろう。その際にまず考えることは、この火棚を正方形にするのか長方形にするのか、格子の組み方をシンメトリ状にするのかどうか、などであろうか。

 

今回のケースでは、もともとの囲炉裏が微妙に長方形になっていることもあり、火棚もその形をなぞるのが正解かとも思ったが、正直、加工する手間を省けるという点で購入してきたツーバイ材を全くカットすることなくそのまま使ってしまおうという方針に決定。

 

ちなみに、それぞれの材が交差するところは基本的に相欠きをした上で固めているが、両端の部分だけは写真のように簡単なホゾ組みをしてみた。これにした一番の理由は、端であるため一番重圧がかかる可能性がある上、写真手前側の受け材の余り幅がほとんどなく強度に確信がもてなかったことによる。

 

今回の火棚の形を作る上でで作者が最も意識したことは、自在鉤が動けるスペースを割り振るということと、シンメトリ状にするということだった。

 

本当であればこういう造作ものは設計に基づいた綿密なケガキを最初にやり、加工し、塗装などし、そこまで準備をしてから組み立てるというのがベストな方法なのかもしれない。

 

ただ作者はこれまでも初めてやる作業というのは慎重にやるタイプで、それぞれの加工がまずしっかりはまるかどうかイチイチ確認せずにはおれず、確認したらしたでそれを再度バラシて次の段階に進むというのが面倒になり、結局再バラシはなしにしてその場で適当にやってしまうことも多くなる傾向があるようだ。

 

右の写真はまさにその典型例で、一度組み上げた枠をバラさずに残りの格子材に対しての加工をしてしまっている。一応自己弁護しておくとすれば、これは再度バラすのを面倒に思ったのではなく、この狭い作業スペースに問題があった。

 

つまり、充分な取り回しも出来ない空間でバラし作業するとなると、そのこと自体がかなりのストレスとなる。常にどこかに材をぶつけないかと気を遣って自由に材を動かすこともできず、結果ぶつけることになってせっかく頑張って作った建具や壁を傷モノにしてしまった例は枚挙にいとまがない。

 

従ってこのスペースでやる限り再バラシはやめておこうということになったのだろう(結局は面倒だったのである)。

 

そうこうしているうちに木の加工自体は終わってしまった。左の写真にあるのが今回の火棚の最終形となる。形としてはタテヨコ共に枠の中央に線を引いて対称となるように設計しており、少し変則的な配置もみられていると思う。

 

考え方としては、まずヨコの中央は自在鉤が右左方向に自由に動けるよう、格子を配置しないデザインにするところから始まり、かつそこにあまりに大きな空間が開かないような格子の配置を意識している。

 

従って、まずは横棒から配置が決まり、その後縦棒を見苦しくならないような間隔で配置していった。一応最初の枠組(ツーバイ材)の部分には大人一人がぶら下がっても問題ない程度の強度は確保しているが、こちらの格子に使った材は杉の35ミリ角であり、とてもじゃないがそんな強度は得られない。

 

ただ、この火棚に何かをぶら下げるとして、この杉材の方に重量物をぶら下げる機会はまあないだろうと踏んでいる。

 

完成した棚のそれぞれ材が交差する部分は全て相欠きしているが、その上から軽いビスを全箇所に揉んでおいた。ここまで記事は簡単に済ませているが、この量の相欠きをするのは作業的にはけっこう手間と時間がかかっている。特に作者は身体が辛いこともあり、半日作業を2回にわけてこの加工を行った。

 

さて、通常の火棚であればここまでの加工で完成というパターンが多いと思うが、我が家の火棚はここから最後の締めくくりにとりかかることになる。

 

右の写真は作者がよく行く西村ジョイにて特売品を購入しておいたもので、幅20センチ以上、厚さ11ミリ、長さ2メートルの材が一枚あたり税込み100円を切っている超お買い得品だ。

 

こういうのは安いときにまとめ買いしておくのが作者の常で、数年前に15枚入り10束を購入しておいた。こういう材はあると便利使いができるため事あるごとに使い、今では残りが2束くらいしかないほどである。

 

これは分類でいうと野地板ということになるのだろうが、通常の野地板は最低でも厚さ12ミリは欲しいところであり、それに使うには少し勇気がいる。ただ今回の作者の用途にはこれほど適した材もない。

 

その理由第一は、厚さがないぶん材が軽いということにある。しかも購入して数年置いていることで乾燥具合もいい感じに仕上がっており、一枚程度なら2本の指でヒョイヒョイ持てるほど。

 

火棚を吊り下げるときに最も気を遣うのが重量にあるのは議論の余地がなかろうと思うが、作者のように格子を全て塞ぐこのような板をとりつける場合はなおさらのことで、数年前の自分を褒めてやりたい。

 

最後の写真では一番手前と奥にまだ板を置いていないが、この棚を頭上に設置後そちらは取り付ければよい。この板は人間でいうと防寒着のようなもので、寒い時期が終わると簡単に取り外せるよう固定はしないことになる。

 

次回はこの完成した棚を吊り下げるまでを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2025/04/24 21:45:24

前回のブログにてついに長年の目標であった囲炉裏が完成した。出来上がったのがちょうど冬の最中であったこともあり、当然の如く毎日のように火遊びをする日々が続いている。

 

と同時に、やはりただ囲炉裏端に座ってたき火をするだけでは面白さをフル満喫しているとは言えない。ここからはできるだけ急いで囲炉裏に欠くべからざる道具を整えていくことになるだろう。その手始めに、まずは竹を使った道具を作成してみることにした。

 

冒頭の写真は降雪の真っただ中に作業を強いられることになってしまうという、間が悪い典型的な記録として掲載しておいたものだ。この雪道の右手のヤブが作者所有の土地であり、今回はここで必要な竹を集めることになる。

 

ここしばらくこのブログ内でも愚痴っているが、作者は今現在ヘルニアによる坐骨神経痛がひどく、こんな雪道のヤブの中に入って行きたくなるような状態ではない。今回も何故今なんだと愚痴りながら必死の思いで竹を数本伐ってきた。

 

右の写真は持ち帰った竹を適当な長さにカットしたもので、それ以外の加工は一切していない。竹の両端についているのは木の板で、竹が通るよう丁度良い大きさの穴を開けた上で通しておいたもの。

 

これを何に使うかというと、囲炉裏を使うのに必要不可欠なアイテムである自在鉤(じざいかぎ)を吊るす支えとしての役割を果たしてもらうことになる。後ほどの写真でも確認してもらえれば良いが、木の板を囲炉裏の上にある梁に固定して使う。

 

自在鉤というのは以前にも説明したと思うが、鉄瓶や鍋などを上から吊るすことのできるアイテムである。今回はそれを左の写真のような固定方法で使ってみることにした。

 

まず、写真で下側にあるものが自在鉤の上部にあたるもので、竹に空いていた穴の部分に綿ロープを通して頑丈に結んでいる。これを上側にあるフックに引っ掛けて使うことになる。

 

自在鉤というのはそれ自体は大した重量ではないが、先端に吊るすことになる鍋などはかなりの重量になるため、念には念を入れた強度を求めた方が良いことと、用途によって取り外しが簡単な構造にしたいという思いからこういう形をとることとなった。

 

フックは最も安価なものを購入したが、それでも耐荷重は250キロもあり、事故が起こる可能性を限りなく低くしているはずだ。

 

そして実際に吊るしてみたのが次の写真。通常こんな感じで使っていくのがベターな位置だと思っているが、実はこの自在鉤は写真でいうと右左方向に簡単に移動することができる仕組みになっている。

 

通常は真ん中で何かを火に当てることを想定しつつ、囲炉裏内で複数個所火を当てる可能性を考慮した造りで、支持材である竹を木の板に通したことによってその動きをスムーズにし、かつ竹が落ちないようストッパーもつけたことにより安全性も確保した。

 

見た感じ竹を支える木の板だけ色が浮いていると思うが、これに関しては塗装の手間を惜しんだのと、今後の予定として火棚を造ってみてそれとの色の兼ね合いで今後どうするか決めようと思う。

 

さて、今回採ってきた竹の使い道は実はそれだけではない。左の写真のものを造ることも今回の大きな目的としてあり、実際に完成させてみたのだが、これが何かおわかりだろうか?

 

これは火吹き竹という火起こし道具で、ご存じの方も多いだろう。たき火を愉しむためのアイテムとしてあれば重宝するもので、絶対に必要なものではないが一度使うともうこれがないたき火は考えられない。

 

一応今回が初めての作成となるため、使い勝手を試すために太さが違うものを1本ずつ作ってみた。竹は中間にある節を全て棒でくり抜いてあり、先端の節にだけドリルで1ミリほどの穴を開けてある。

 

節のない側から息を吹きかけると、全ての息が小さい穴から出ることになり、燃焼効果を促進するのに最も適した風を送ることができる。

 

竹はある程度囲炉裏の火で炙り、熱によって浮き出た油を何度か拭くことでいい感じの使用感となった。これで数日使ってみたのだが、次第にこれを収納するものが欲しくなり、気付いたら右のようなものをヤッツケで作ってしまっていた。

 

完成以後毎日のように囲炉裏で火遊びをしていると、必要な道具や消耗品などがけっこうかさばってしまうことが小さなストレスでもあった。この竹の収納を作ったことを機に他のアイテムも整理できるようにしようと思い立つ。

 

結果はこのような感じになってしまった。もともと部屋の角にあたるこの場所は囲炉裏のための薪置き場に使おうと計画していたため、とりあえず応急処置として余ったベニヤ板を敷いていたが、このままではこれが本決まりとなってしまいそうな勢いだ。

 

木類は最初とりあえずとして左官用トロ舟に入れていたが、丸いバッグに小分けにして入れてサッパリ感を求めた。その一番左奥にあるのは豆炭袋で、これは囲炉裏を使いながら必要な場面が今後増えてくることを想定。

 

奥の壁には完全にヤッツケ仕事の小棚を作り、上は物置として、下はいくつかフックをぶら下げて囲炉裏運営に必要不可欠な道具たちをひっかけて使う。右にあるナタで大雑把に木を細かくし、その隣にあるナイフでさらに細かく削って焚き付けを作ったりする。

 

火吹き竹の横に置いたのは火鉢というもので、これの使い方は最後の写真でおわかりいただければと思う。囲炉裏と同じ木杯を敷き詰めておき、そこに焚き火で出た熾き炭や前述の豆炭などをいくつか置いておくと、ちょうど良い程度の暖をとることができる。

 

ちょうど良い程度というのは、過剰に熱いわけでもなく寒いでもなく、周囲がとても寒い日などは少し物足りないくらいの頃合いをいう。つまり、ストーブなどの現代的な暖房器具と比べるとやや不便だが、風情などを愉しむのに向く。

 

また、ここに入る大きさの五徳などを置いて簡単な調理(餅などを焼いたり)をしたりすると、よりこの場での雰囲気を味わうこともできるだろう。

 

さらに、今回では紹介できないが、豆炭を一つ二つ燃焼させておいてから「あんか」に入れ、隣り合わせるようにいくつかの豆炭を並べて「あんか」にセットしておくと、かなり温かいこたつとして使えたり、湯たんぽの代わりとして使えたりもする。

 

こういうことも含めて囲炉裏というのを愉しんでいくと、そこでの生活がさらに充実していく、というのが作者の考えである。

続きを読む≫ 2025/04/23 22:09:23

更新しなければしなければと思いながらいたずらに時間だけが過ぎていってしまう。作者は生まれて初めて坐骨神経痛というものを味わっているが、これは本当にしんどい症状で、とにかくPCデスクに座ることが苦痛この上ない。

 

やらなければと思いつつ前回のブログからまた1カ月が過ぎようとしている。せっかく頑張って追いついていた記事もたまってしまう一方なので、重い腰と闘いながら少しでも更新していければと思う。

 

記事内容としては、ようやくここで囲炉裏の完成である。この記事を上げる頃にはすでに数カ月前に完成した囲炉裏を日々愉しんでおり、何ら不具合もなく運用も上々といったところだ。

 

冒頭の写真は、これまで完成に近づけていた囲炉裏の最終仕上げにとりかかっているところを撮ったもので、炉縁に養生テープを貼ったところになる。

 

その最終仕上げを右の写真にて確認してもらいたい。これまでは囲炉裏内に土壁材を塗ったり石を入れたりしてかさ上げしてきたが、ある程度炉の形が完成に近づいたことで、これ以上の加工は必要ないと考えた。

 

あと一か所、熱が直接当たる部分で全く手が加えられていないのがこの炉縁の立ち上がり面で、そこにはこれまで使って余っていた色付き漆喰を塗ることにした。

 

知らない方のために説明しておくと、作者が囲炉裏の内側に使っている泥土や漆喰は建築的には不燃材に分類されており、火にはめっぽう強い素材といえる。

 

どのみち何らかの防火対策をとるのであれば、やはり作者としては手慣れた漆喰を使うのが最も簡単かつ見栄えも悪くない仕事ができるだろう。しかもこの漆喰はちょうど木材との色合いも合いそうで、結果的に一石二鳥にも三鳥にもなった。

 

そんな感じで漆喰の乾燥を待ち(半日ほど)、ようやく囲炉裏として日の目をみることになるのだが、その前に最後の作業として囲炉裏内に木灰を放り込まなければならない。

 

そしてこれはちょっとした失敗例として覚えておいて損はないと思うのだが、作者は囲炉裏としての使用を急ぐ余り、手痛い失敗を犯してしまうことになった。

 

というのが、この灰を入れるタイミングに関しての話で、作者が適当にネットで得た情報の中には、囲炉裏内の土が乾燥してなくても火を使って使用することによって締まってくるから乾燥は待たなくて良い、というものがありそれを真に受けてしまった点にある。

 

実際は断然しっかり乾燥して(1カ月以上)から灰を投入した方が良いというのは論を待たないレベルのことであり、ネット情報はしっかり見極めないといけないという典型的なこととしてお伝えしておくことにした。

 

その理由としては、灰は簡単に水分を吸収してしまうという点にある。せっかくサラサラで質の高い木灰を投入しても、内部から水分を吸い上げることによって灰が固まったり、ダマになったりするのである。

 

囲炉裏において灰がサラサラというのは一つのステータスのようなもので、毎日のように火をつけて使ったり、メンテなどがしっかり行き届いていると自然とそうなっていくのだが、少し深い部分の灰を出しただけで湿気を含んでいたりダマになっていたりすると、それだけでゲンナリしてしまうものだ。

 

余談が過ぎたが、左の写真はこれから投入する木灰を撮ったもので、これは全て集落の移住先輩から頂戴したものだ。

 

その先輩は薪ストーブしか暖をとる手段がないため、冬季はほぼほぼそれをフル稼働している。それを理由に、45リットルのゴミ袋一杯分の灰を毎年大量に捨てているとのことで、それらを全てもらい受けておいた。

 

当然もらいうけた灰の中にはストーブでの燃え残りやごみカスなどがふんだんに混ざっているため、それらを分別しているのが右の写真になる。こんな感じで丁度良い網があったため、それに投入してすり抜けたもののみを囲炉裏内に投入することになる。

 

まずはその灰を適当に投入していく。袋3杯分くらい投入してそれらを固めているのが左の写真で、こんな感じでまずは投入したものを一度固めておくと良い。

 

一応作者の予定としては押し固めた後に残りの灰を全て投入し、先ほど塗った漆喰の半分程度までの高さにするつもりであったが、これはかなり見積りが甘かったと言わざるを得ない結果となる。

 

最終的に手持ちの灰を全て投入し終えたのが右の写真である。袋7杯ぶんの木灰を用意していたのだが、囲炉裏内の深さが想定よりもあったため、現時点では理想通りとはいかなかった。

 

が、ようやく夢にまで見た自分自身の、自分自身による、自分自身のための囲炉裏が完成。ちなみに、今回のブログで使った頂き物の木灰は全て一昨年までにもらっていたもので、今冬のものは含まれていない。

 

今冬のものは、この完成の後大量に補充(頂き物)できたため、ここからさらに投入して理想に近い状態に仕上げることができている。

 

とまあ、完成したからにはひとまず何を措いても使ってみたいという衝動を抑えることが作者には出来なかった。完成したのが冬であり、作者も身体を壊しているものあって焚き木や薪などは一切集めることができていない。

 

なので、取り敢えずはこれまで大量に出ていた木っ端や余り材を使っての火遊びとなるが、数年がかりのDIYで出た木片は以前完成した薪置き場(その時の記事はこちら)に所狭しと置いてあるため、毎日使ったとしても数カ月は困らないだろう。

 

蛇足となるが、この日を境に作者の作業の午前中は毎日イロリ遊びに費やされたことは言うまでもなく、これを機に作業スピードが一気に落ちてしまうこととなった。

 

作者が完成までに最も気を揉んでいた排煙に関しても何ら問題なく、やはり吹き抜けにして上部に煙をプールできる状態にしておいたのが功を奏した形になっている。

 

それでも状況により時々煙が充満することもあるが、それに対しては写真の窓が絶大な効果を発揮してくれている。これはもともと2階部分にあった小窓で、東西同じような位置についており、かつ東側は川となっているため、東から西への風通りが抜群で、これらを開放することで充満していた煙は一瞬にして排出されていく。

 

当初この窓がここまで効果を発揮するとは考えておらず、高さ的にも開閉が面倒に思えたため、ほとんどハメ殺し窓に近いものと捉えていたのだが、これによって認識を改めることとなる。

 

排煙がうまくできないときのため、最悪屋根裏に換気扇やサーキュレーターのようなものを設置するよう配線やスイッチの設置を済ませていたのだが、それを使う必要は全くなくなった。

 

それに伴って今後この小窓は上手く開閉できる手段を考えることにもなったが、そちらはもともと余裕が出来たときに考える予定ではあったため、それを繰り上げて作業に盛り込めば良い。

 

こんな感じで囲炉裏は完成したが、次回からはさらに囲炉裏らしくするため、火棚を制作したときの報告をすることにしよう。

続きを読む≫ 2025/04/22 21:36:22

前回のブログから1カ月以上も更新が開いてしまった。理由は作者の体調不良からである。このブログに親しんでくださっている方であれば作者がヘルニアに悩まされているのはご存じかと思うが、もう1年半も復調していないことになる。

 

更新が滞ったのはヘルニアからくる坐骨神経痛が理由で長くPCデスクに座っていられない状況になり、それだけであれば今まで同様頑張ってPC作業も出来たであろうが、ここにきてそれにプラスして五十肩の症状まで出たため、キーボード操作も長い時間が苦痛になってしまった。

 

一応しばらくデスクワークは休養という形をとることで肩の方は多少マシになったため、出来るうちにたまっているブログを更新しておこうと重い肩を振るっている。

 

PC作業は全く手つかずであったが、DIY作業の方は1週間休んだだけで少しずつ作業が進んでいる。長く休んだためたまっているブログ内容を明かしておくと、まず囲炉裏の方はとっくに完成している。

 

今後こちらで更新することになるのはまず囲炉裏が完成するまでと、そこから火棚に関して、事務部屋の扉作成に関して、納屋のトイレが完成するまで、というのが現時点で確定していることで、記事の数は10を越えるほどあるため出来るだけ早く上げておきたい。

 

ということで早速今回の報告に入ろう。タイトルの通り、囲炉裏用のフタを作成することにした。前回の記事で進んでいるのは囲炉裏の枠までで、本当の完成まであと一歩というところだが、実は囲炉裏枠を固定するためのダボ処理をした際に結構な量の木くずがでてしまうため、それの対策を考える必要に迫られた。

 

木くずが出るだけであれば良いのだが、それらがどうやっても囲炉裏内に落ちてしまい、まだ乾燥していない土に付着して面白くないことになるため、順序を前倒しして蓋を作成することを決定。

 

蓋に関してはどのみち造ることは決めており、完成後に囲炉裏を使う必要がないときや、別の用途で部屋を使う機会があったときのためなどのためには必要欠くべからざるものと考えている。

 

フタの材料には冒頭の写真の通り、厚さ24ミリのサブロク板を購入。選定条件としては、およそ90センチ四方の囲炉裏を覆えるものでかつ、人が乗っても損傷ないものということで、考えられる素材の中から安価で加工の手数が少ないものを選んだ。

 

次に必要なものが右の写真のものだ。これは丸棒取っ手と呼ばれるもので、色々と考えて商品を探した挙句これに落ち着いた。作者のイメージしたものに完全に合致したもので、今回このフタの取っ手には落ち込み式を採用。

 

作者の行きつけのホームセンターや金物屋では思うようなサイズのものがなく、やむを得ずアマゾンで少し割高なものを購入。これ一つで1000円弱といったところで、計2本使うことになる。

 

ホームセンターで一般販売されているものは大抵サイズが小さいものしかなく、今回のフタは20キロ近い重量があるため、最低でも両手でがっつり握れるものということで、丸棒の芯芯が120ミリあるものを探した。

 

これの使い方だが、やりようによっては最も簡単に設置できる取っ手でもある。左の写真のように芯芯が落とし込めるだけの穴(芯の直径が10ミリであるため、穴径は11ミリ程度)をあけ、そこに落とし込んで裏側からナットを任意の位置まで締めれば完了である。

 

ナットは取っ手を持ち上げたときのストッパーとして機能し、手の大きさや持ち上げたい寸法まで自分で調整が可能だが、このまま完成としたのでは取っ手を下げたときに天板より上に出っ張ってしまう形になり、見栄えも収まりも良くない。

 

特に作者のコンセプトのように、人が乗っても問題ないと謳いたい場合にはこれはかなりの不都合であるため、ここから手間をかけて収まりを良くする加工をしていこうと思う。

 

右の写真はいきなり答えとなるものだが、トリマーを使って丸棒取っ手が完全に収まるような窪みを彫りこんだ。取っ手径10ミリが過不足なく収まるよう、12ミリ程度の幅で加工を行った。

 

この際少してこずったのが、丸棒が曲がっているところの収まりである。アールを描きながら直角に曲がっているため、溝と穴の状態だけでは棒を落とし込んだときにアールの部分だけ天板から浮き上がってしまう。

 

綺麗に仕上げようと思えば穴の周辺をヤスリで形作っていくのがベターなのだろうが、あいにくそこまで時間はかけられないということで手っ取り早くトリマーで削って処理している。

 

それによって完成した状態が左の写真のものになる。かなりのヤッツケ仕事であるため、取っ手をつまむ部分の彫り込みも残念なことになってしまったがこれも致し方ない。

 

この落とし込み式の取っ手は構造上どうしても反対側に棒が飛び出てしまう形になるため、ある程度フトコロが広い場合でないと使えない上、前述のように取っ手をつまむ部分の彫り込みも必要になってくるため、フラットに仕上げたい床のような部分には使いにくいのが残念なところだろう。

 

取っ手を2箇所に作成したら今回のフタは概ね完成となる。作者の当初の構想では炉縁を全て覆えるようなものを考えていたのだが、そうすると幅が1メートル近い材を確保する必要があり、一枚ものでは難しくなってくるため断念した。

 

この部屋の床材でもある無垢の杉材を数枚固定して作る案もあったが、可能な限り一枚ものでやることにこだわった結果がこの形で、写真から見て手前と奥側の炉縁が中途半端に覆えないフタが完成。

 

しかし完成後1日が経過したときに一つ問題があることが発覚した。その問題とは、サブロク板の質が悪いものに当たってしまったようで、写真のように一部だけ色がにじみ出てしまっており、作りたての炉縁に色移りしてしまうというショッキングな事件に見舞われる。

 

幸いすぐに気付いて処理したため実害はなかったが、今後このまま使うことが躊躇われる状態になってしまった。

 

そこでこれも苦肉の策だが最後の写真のような対応で乗り切ることにした。すでに板や取っ手で想定以上の予算がかかっている手前、あまり追加予算を使いたくなかったのだが、泣く泣く一番薄いシナ合板を購入して貼りつけた。

 

表面がすべすべのため、炉縁へのダメージも最小限で済むことになるだろう。これにて囲炉裏フタの作成は全て終了である。

続きを読む≫ 2025/03/25 21:50:25

前回のブログで囲炉裏内の成形が終わったことでようやく将来的な姿が具体化してきた。今回は炉縁を固定して最終仕上げに向かっていきたいが、その固定に関してはかなり頭を悩ませることとなっていた。

 

当初の作者の構想では全て裏側からのビス固定に頼ることにしていたのだが、前回土を塗りながら感じたこととして、内部を最大限広く使えるようにしたいと思うようになったため、もともとビスを打とうと思っていた立ち上がりの部分に先んじて土を塗ってしまっていた経緯がある。

 

未報告だったが土を塗る際にも先にビスを揉んで炉縁を固定しておくかどうかの葛藤があり、万が一のこと(炉縁解体や変更)を考えてある程度簡単にかつ、ダメージを最小限にしてバラせることを重視しようと決めた。

 

そのため、立ち上がり部分にはビス止めをせず、かといって炉縁の手前と奥両方でのビス打ちは材の暴れ防止のため必須と考えているため、別の手段で固定することにしたのが冒頭の写真の位置となる。

 

これはかなり苦渋の決断だったが、ビス痕が表面に残ってもやむを得ないという、これまでの作者の感覚からすれば耐えがたいことで、よく自分でも決心したと思う。

 

もちろん、ビスを打って終わりという形だけは避けるべく、痕をできるだけ消せるようにダボ処理をしていくというのが今回のミッションと言ってもいいだろう。ダボは手元に10ミリのものが大量にあるので、同径の穴を掘ってそこにビスを揉んだ状態が右の写真となる。

 

また、炉縁の固定位置に関しては、前回で立ち上がりにもそれなりに土を塗ったことで枠の内側のラインがかなりシビアになっており、慎重に位置を設定することが要求された。

 

そのため、ビス打ちまでの過程によって位置がずれたりするのを防ぐため、まず四方固定に重点を置いて作業を進めている。写真でわかる通り、各辺でまず2箇所だけに絞ってビス固定をし、ズレない状態にしてから残りの必要なビスを打っていく。

 

ビスを揉んだ後は先述の通りダボ処理をしていく。ダボについては以前母家の踏台を作成したとき(その時の記事はこちら)にも説明しているが、事前に開けた穴に写真のように棒(ダボ)を突っ込んで木材と一体化させるというもの。

 

これは通常であれば穴の中にボンドを塗っておいて棒ごと完全に固定するものだが、今回作者は敢えてボンドなしで埋め込むことにした。理由は言わずもがなであるが、解体することを意識しているからである。

 

従って穴の大きさに関しては、ダボよりも1ミリ程度小さいもので簡単に抜けないようにするプランも考えたのだが、それよりも解体し易さを選んで結局同径の穴にした。

 

ダボは穴に差し込んでからハンマーで叩き、限界まで埋めておいてから写真のようにノコで切断する。ほとんどのケースではこれだけでピッタリフィットして自然に抜ける可能性を感じさせなかったが、1〜2箇所だけゆるいところが出来てしまった。理由はわからないが、恐らくドリルがブレて穴が拡がったのかもしれない。

 

そんな感じで最初のダボ処理が完了した。右の写真がダボをカットした後でサンダー掛けまでが終わったもので、手で触っただけでは別のものが埋まっているとはわからない程度には一体化している。

 

ただやはりどうしても見た目の違和感は禁じ得ない。これに関して以前のときは塗装をすることによって違和感はなくなったが、今回は塗装をするかは未だに悩んでいるところで、今後するかもしれないしこのままでいくかもしれない。

 

最近では囲炉裏を自作する人もかなり増えているようで、ネットにはそういう写真が溢れているが、そのほとんどが見た目重視の囲炉裏であり、木を燃やすことを目的としているものは今なお少ないように感じる。

 

それらは大抵の場合炭を燃やすか、もしくは何も燃やさないことを前提としているとしか思えないようなもので、それはそれで悪くはないと思うが、作者が目指すのは本来の用途としての囲炉裏であり、何よりも機能性重視という点で或いは読者の皆様の思うようなものではないかもしれない。

 

つまり何が言いたいのかというと、今回なぜ炉縁をこの形にしたのかという答えがそれに含まれるということだ。

 

囲炉裏の炉縁というと、割と幅の広い広葉樹で暗色系のものを想像する方も多いのではないかと思うが、作者の思う本来の用途という意味で優先すべきこととして、暖をとるということが何よりも重い。

 

そのため、今後造ることになる火棚などもそれを目的としたものになるだろうし、炉縁でいうと極力人が火に近くなるような形状であることを最重視したのが今回のものだった。

 

解体を意識しているのはまさにそこが一番のポイントだからで、実際に使ってみてそこ(暖をとる)が満たされない場合はいつでも交換する覚悟を持っているということの裏返しでもある。

 

もちろん、炉縁の意義はそれだけではなく、例えば食事をする際の食器置き場にしたり、焚き木が爆ぜたり灰が飛んだりしたときの防波堤としての役割も担ってくることになるため、作者なりに考えた結果が今回のものとなった。

 

結果がどうなるか、今の作者にはまだ確信はない。

続きを読む≫ 2025/02/12 18:47:12

一度目の土塗りから一週間以上が経過した。冬ということもあり、本来であれば最低でも1カ月くらいは置いておきたい思いもあったが、作者の気持ち的にここに決着をつけておかないと他のことに手がつきそうにない。

 

ということでいつもの存念を曲げ、少しフライング気味に作業を敢行することにした。前回の土塗り(その時の記事はこちら)の際にこれまで多用してきた購入分の中塗り材を使い切ってしまったため、他の材料で作業を進めることにする。

 

冒頭の写真がその材料なのだが、ここは納屋の事務部屋の裏にあたる約1間の屋根付き部分であり、これまでも色んなものが保管されてきたところだ。
実はここにこれまで壊した土壁を土のうに入れて保管してきたのだが、1年2年と経過するうちにこんな状態になってしまっていた。

 

げに恐ろしいのは紫外線だが、これまで土のう袋に対してナメてかかっていた罰が下ったとしか思えない惨状である。作者がよく購入するホームセンターでは色んな種類の土のうが売られていて、そこには耐久年数の目安まで表記されている。

 

ナメてかかっていた作者は当然のように一番安価なものを購入していたのだが、まさか1年も経たず自然に破れるなんて思わないではないか。この場所は朝陽から毎日4〜5時間程度陽が当たる場所とはいえ、最低でも耐用年数4年くらいのしっかりした商品を使うべきだったと後悔しても遅い。

 

とはいえ、こんな状態でも土壁は土壁である。モノの質には何ら劣化はないはずなのでこれをスコップで集めて使うことにした。状態的に上からなし崩し的に落ちているので、できるだけ上の方から掬いながら土を回収していく。

 

逆に重い土のうを持って運ぶ必要がなかったので負傷している作者には丁度良かったかもしれない、などと前向きに考えながら作業をしていく。幸いだったのは、土が完全に乾いているため剣スコでサクっと掬い取れることだった。

 

集めた土はネコ車に入れてこのまま水を入れて撹拌していく。これまではこの水を入れる作業は全て母家の勝手口まで持っていく必要があったが、納屋入口あたりに屋外立水栓を造った(その時の記事はこちら)ため、かなり楽に作業することができる。

 

水で練った土は昔の状態を彷彿とさせるような粘り気のある泥に生まれ変わる。これは作者が購入している材料にはないもので、やはり自然から手間暇をかけて造っているものに勝るものはないと実感。

 

実は作者の考えとしては、冒頭の写真の土を使って最後に納屋の物置の壁を立ち上げようと考えていたのだが、結果的に今回の囲炉裏で大部分を使うことになってしまった。

 

ともあれ、写真は練った泥を囲炉裏の間の勝手ドアまで運んだもの。最初なので少し量は抑えめにしている。

 

では前回塗り足らなかった箇所から埋めていこう。とにかく優先すべきはこの床組みと囲炉裏組みが交わる箇所の隙間をしっかり埋めておくことだ。ここに隙間があると最悪熱がダイレクトに床材に向かって事故が起こらないとも限らないし、何より隙間風に悩まされるだろう。

 

見た目でもわかるかもしれないが、泥はかなりいい具合の粘着度で、この作業はどんな素人でも簡単にできる上とても楽しい。惜しむらくは、あまりに作業が楽しすぎて持ってきた泥があっという間になくなってしまうことである。

 

ただ、ここでも作者はこの作業についてナメすぎていた。というか、かなり甘すぎる見積りをたててしまっており、当初の予定では前回の中塗り材であらかた終了するだろうというところが終わらず、では今回この最初のところで終わるかもというところでも全く終わっていない。

 

左の写真のところにいくまで、この泥を実に3往復もしている。それでも作者の理想にはまだまだほど遠く、最終的には冒頭の写真にある土の半分くらいは消費してしまったように思う。

 

順序的にこの段階でやっているのは先述の隙間埋めと、そこから自然に中央に向かってスロープを造るようなイメージで作業を進めている。

 

それが終わって次に着手したのは炉縁までの立ち上げにも肉をつけていく作業で、ここからも相当量の土が必要だった。イメージで言うと、ネコ車一杯に持ってきてこの枠の1辺と半分くらいしか塗れない。

 

という感じで右の写真は今回のネコ車5杯めが終わったあたりで撮ったものになる。少しずつ立ち上がり壁に肉をつけてスロープ状を造っていることがわかっていただければ幸いだ。

 

左の写真は6往復が終わったときの状態。中央の窪みの深さが今回泥を塗った量を物語っており、作者の見積りが甘かった部分でもある。こんなことになるならもう少し石を集めて底上げしておいてもよかったと思うが、まあ土の厚みはしっかり土台が造られているものと理解することもできるため良しとしよう。

 

問題はここであと泥造りを2往復して中央の窪みを埋めるかどうかということで、当初はもっと全体的に薄めに土を塗るイメージだったため、底もその対象であったが、ここまで厚塗りをしただけにもう底は土なしでやることにした。

 

どういうことかというと最後の写真がその答えで、ここには比較的大きめの石を埋めてみることにした。作者の狙いとしては、この囲炉裏で火を使うことによってその放射熱が床下に拡散することを理想としている。

 

だが、思わぬ土の厚塗りによってその期待が少々はずれたものになってしまう可能性が高くなり、だったら下にそのまま抜けるような構造をとってみればという発想だ。どのみち完成後この中には灰を入れることになり、しかもそこそこの量(厚み)入れることになるためその期待さえかなりか細いものといえよう。

 

石は急遽集めたため、洗浄して雑巾で軽く拭いただけでまだ水分を帯びている状態だ。

 

次回は炉縁の完成までを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2025/02/08 10:35:08

前回のブログで囲炉裏内に手持ちの中塗り材がなくなるまで土を埋めていったが、あれから数日が経過した。まだ塗った土が完全には固まっていないが、乾燥待ちの間に出来ることをやっておくことにした。

 

実は前回の作業は時系列でいうと本棚完成の直後くらいにやっていることで、一応囲炉裏というくくりでまとめて紹介する意図があったため報告を後回しにしていた経緯がある。

 

前回の下塗りが終了後、今回の作業までの間にはそこそこ時間があり、実はそのときに囲炉裏の扉やトイレドアの作業をやっていた。

 

というわけで、前回の投稿から1日しか経過していないが、囲炉裏の土はけっこうな時間が経過してだいぶ乾燥も進んでいる状態だ。冒頭の写真でも土の色が薄くなっているところがあったり、ひび割れしているところがあるのが確認できるだろう。

 

この土が仕上げレベルのものであれば完全な乾燥を待たずしてやるべきことを進めてもいいのだが、あいにくこれはまだまだ土台すらできていないレベルのもので、さらに上塗りが必要であるため、先にできる作業を優先してやることにした。

 

タイトルにもある通り、炉縁である。作者の考えではこの炉縁というのは囲炉裏の顔のようなものであり、これの選定如何で見た者が受ける印象が全く違うものになるほど重要なものと心得ている。

 

その御託はまた後日お伝えすることにして、今回作者が炉縁として採用したのが右の写真のもので、無垢のヒノキ材だ。

 

理想を言えば、ここはケヤキ材を入手してもよかったのだが、値段的にも跳ね上がってしまうことや加工の難易度が高いことなどもあって妥協した形になる。囲炉裏の顔とかほざいておきながらのっけから妥協を許すなんて作者の体たらくも大概かもしれない。

 

などと作者いじめはこのへんにして、このヒノキ材は作者が行くホームセンターで簡単に手に入るものの中から吟味に吟味を重ねて厳選したものということだけをお伝えしておく。

 

写真では4本にカットしてあるが、もともとは4メートルクラスの1本物で、この手の無垢材で4メートル物なんてそうそうホムセンなどには存在しないのが共通認識ではなかろうか。しかも値段はたったの3980円である。

 

兎にも角にも材料となるものを同じ長さに4本作成し、それに墨を打ったのがこの写真ということになる。

 

なにをするかというともはやおなじみレベルになったかどうか、角ノミ処理である。今回の材はあまり高さがないものを選んだ(45ミリほど)ため単体ではノミを打てず、ご覧のように材料を3本並べて作業を進めた。

 

使っているのは6寸(18ミリ)のノミで、作者の手持ちではこれしかない。本当はもう少し寸法の小さいものがあれば良かったが、これだけのために購入するのが躊躇われ、このサイズのノミでも割れることはないだろうと深く考えすぎないように使っている。

 

彫り終わったのが右の写真。じっくり見ていただくとわかるかもしれないが、深さを2段に分けて彫っている。大工用語でいわゆる「腰をつけた」と表現されるホゾ組みで、より結合力を高めたいときに使うものだ。

 

実際、この炉縁を設置する場所は文字通り囲炉裏端となるため火の影響をモロに受けることになる。ということは急激な温度変化で材の変形が起きやすくなり、かつ今回使用するのが無垢材ということで、放置しておいたらこれ以上ないほど材が暴れることになる可能性が高い。

 

無垢材というのはそれほど変形しやすいものであり、使うのに注意が必要なものだったりする。

 

さて、次に出来上がった材をそれぞれの位置に配置してみたのが左の写真で、こういう形でお互いにホゾ組していき、うまくいけば最終的にピタリと符号するのだが、実際やってみるまでドキドキしたのは作者が素人だからだろう。

 

そして作者がここでやらかした最大のミスが、そのホゾの浅さにある。というのも、今回購入した4メートルの材を最初に均等な4分割としたのがそもそも迂闊だったことで、造ったときに全く意識してなかったのだが、この囲炉裏枠が正四角形ではなかったのである。

 

つまり、タテヨコで四角形の長さが違うため、炉縁もそれに合わせた長さでカットすべきだった。それを無視して等分にしたことでこのホゾの深さを長い方に合わせざるを得ず、全ての刻み作業が終わったときに短い方の材が10センチ程度無駄に余ってしまった。

 

何が言いたいかというと、そもそもちゃんと長さをみてカットしていれば、もう少しホゾの深さをとることに繋がっていたということだ。

 

だがやってしまったものをウダウダ言ってもしょうがない。出来上がったものはホゾが少し浅かった影響で割と抜けやすい気がし、裏側からホゾに対してビスでも揉んでやろうかと考えたが、伸縮した際に割れても面白くないためそのままで様子をみることとした。

 

一般的にこのような炉縁は広葉樹種で作られているパターンが多いように思う。それはやはり傷みやすい場所ということと、昔は入手が容易だったということがある。その上で作者がヒノキを選んだわけは、まず安価だったということ。

 

次いで、広葉樹は総じて硬くて加工がしにくく、温度変化により割れやすいというところもある。あとはもし何らかの損傷があっても自力で交換が利きやすいなどの理由からこれを選択した。

 

また、こういったヒノキなどの量産型の素材であればこそ4メートルクラスが手に入りやすいが、広葉樹種となるとそうもいかない。作者が今回こだわった点は、4枠がバラバラではなく、1本モノで造るということである。

 

不揃いで樹皮のラインが一定でないような材をパズルのように組んでいくのも悪くなかったが、この部屋のイメージには合わないような気がした。

 

そんな感じで炉縁が完成したが、この時点ではまだ固定はしていない。これをつけてしまうとこの後の粘土塗りが極端に大変になるからで、まず土遊びを気楽にやってからこの炉縁を固定という流れになるだろう。

 

ちなみに、これまで触れてなかったと思うが、囲炉裏には設置基準というものがある。この先の作業でそれを詳しくお伝えする機会もあると思うが、まずはこの炉縁の内寸のラインから95センチ四方には特定不燃材に該当する材を使う必要があり、さらにそのラインから55センチ四方には難燃材に該当する材を使う必要がある。

 

これは建基法の告示にあるものだが、原則として法基準は「着工時の法律に適合」していればよく、例えば古民家再生などでは上記の基準を外れても問題にはならない。

 

どころか、結局これらの法律が厳しく追及されるのはこれから新築をする場合であったり、大規模のリフォームなどで確認申請を必要とするような場合に限られ、勝手に作ったとしても処罰の対象にはならないのが現状と思われる。

 

と、現時点での話と少しそれてしまったが、次回で粘土塗りは終わらせてしまいたい。

 

続きを読む≫ 2025/02/06 15:21:06

いよいよこの時がきた。

 

この物件を購入してやりたかったことの最上位と言ってもいい囲炉裏だが、以前石組みをしたところまでのブログ以降手をつけていなかった。正直に言えば、下組み後の床張りが終わった段階でこちらを先に完成させることも考えていたのだが、それを敢えてやってこなかった。

 

その理由として、もし早い段階で囲炉裏を造ってしまったら、それを使う(遊ぶ)ことばかりに時間がとられてしまって今後の作業が進まなくなる恐れがあると感じたことが最も大きい。

 

作者にとって囲炉裏というのはもはや悲願に近いものがあったかもしれない。8年前、作者が安芸高田市に移住して古民家探しを始めたとき、物件に対する絶対条件というのがいくつかあったが、これがその筆頭であった。

 

同じ囲炉裏の中でも作者にはどうしようもないコダワリというものがあり、それは炭火ではなく薪火を使うような昔ながらの囲炉裏を愉しみたいという厄介な願望を持ち続けていることである。

 

寒い地域に住む方々がとにかく重宝しているものに薪ストーブというものがある。体験したことのある人ならわかると思うが、これの威力(温かさ)はすさまじく、どこかの部屋で点けておけば全部の部屋が温かいという最強の暖房器具だ。

 

ただこの薪ストーブにも欠点というものがあり、とにかく燃料費が高くつく。その点、囲炉裏であれば瞬間的な温かさは薪ストーブに劣るかもしれないが、燃料は3分の1ほどで済むだろう(適当な概算)し、基本は購入でなく焚き木拾いをするのがメインでコストはあまりかからないのが強味といえる。

 

これについての御託を並べていくと永遠に記事がまとまらない気がするので先に進む。まず冒頭の写真だが、これが前回造っていた状態で、床のレベルにある程度合わせるように石組みしていたもの。

 

石組みは素人(作者)がかなり勘に頼ってやったもので心もとない部分もあるが、当然高さをキッチリ揃え切れていないところが多いため、フローリングと石の天端の間の隙間が大きく、この部屋の寒さのかなりの原因を占めていた。

 

そこでまず作者がやるべきこととして、この隙間を塞ぐというのが最も優先させるべきミッションとなる。やり方としては候補が2つあり、1つはそれぞれの隙間に合う石を組んで隙間を小さくしておいて粘土で埋めるというやり方。

 

2つめは隙間全てを粘土で埋めるというやり方。後者の方は当然手抜き仕事ということになるが、作者が今回選んだのはこちらの方法に近い。というのは、ケースバイケースで必要に応じて部分的に石組みを改良しながら粘土を塗るやり方をしてみたからだ。

 

右の写真は先ほど「粘土」という言葉で表現したもので、要は作者がよく使う土壁用の素材である。これは赤土が入っているため粘度が高く、やりようによってワラスサ入りの粘土のようにも使える。

 

とはいっても、作者はこの材料を軽トラ満載で購入しており、単価的に安く使っているのだが、この写真の材料が残り最後のものだった。そして今後この材料の出番というのがあまりなさそうでもあり、今回で使い切り終了ということにしておきたい。

 

ちなみに、この材料は前回使ったのが2年近く前のことで、管理を怠っていたら完全に硬化していただろうが、数カ月に一度確認して必要なときに水を足す作業をしていたお陰で全く問題なく使える。

 

一応石組みは少々の力がかかったぐらいでは崩れることはない程度には組めているようで、何不自由なくここの塗りを進められそうだ。まずは写真のように大引きと石の間の隙間を埋めることに重点を置いて作業を開始した。

 

白状しよう。この作業はとても楽しい。材料が余計なところに落ちて汚す心配もなく、ただただ自分が埋めたい穴に対して日頃のうっ憤を晴らすかのように土をねじ込んでいく。

 

作者は慣れているから中塗りゴテを使って進めているが、別にこの土を手で塗りこんでいってもいいワケで、やり方は幾通りもある。とにかく、自分が待ちに待っていた作業でもあり、楽しさしか勝たん、というやつだ。

 

楽しい時間はあっという間に過ぎ、手持ちの中塗り材も底をつく時が来た。ネコ車ほぼ一杯分あったため、ある程度完成に近づくのではないかと思っていたが、それが甘すぎる見積りであったことをこの段階で知る。

 

写真を見ていただきたいが、この最初の塗りでは全ての隙間を塞ぐことを敢えて避けた部分がある。もともと隙間が小さかった部分は大部分埋めたのだが、隙間が大きすぎるところは乾燥後2回にわたって塗ることにした。

 

ということで、なんとなく影っているように見えるところには1センチ前後の隙間がまだ残っているということになる。

 

今回は残っていた土を使い切ったところで終わり、ある程度の乾燥を待って次は本番となる土塗りを始める。ネコ車一杯分で塗れたのはせいぜい横壁くらいのもので、それもところどころ石がむき出しだったり、塗り厚が薄すぎたりしている。

 

一応作者の構想としては、この内側はゆるいカーブを描きながら底をあと10センチ程度底上げしていくというものだったが、これは莫大な量の土が必要となりそうで、今後の計画変更を余儀なくされるかもしれない。

 

次回は炉縁を組むところを紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2025/02/05 16:05:05

前回のブログにてほぼ外観は完成しているため、今回紹介するのは少しだけ細部のことと塗装後の感じについての簡単なものとなる。

 

冒頭の写真は外観が完成したときの状態をトイレ内側から撮ったもので、この時点でわかることとしては扉の汚さと、入り口側にはあったような桟などの意匠が全くなされていないこと、ドアノブに該当するツマミのようなものがあることだ。

 

扉の汚さというと語弊があるかもしれないが、こげ茶色から黒っぽく見えるのは経年による味といった方が正しく、これは濡れタオルで拭いたくらいではとれないレベルのもの。汚いと表現したのは、以前の所有者の名残である画鋲が至る所についていたり、それに付随して貼っていた紙の残りのようなものも多少ついていたりすることか。

 

ツマミに関して言えば、前回入り口側の扉を見た際にこのノブ側へスライドロック機能がついていると説明したのだが、こちら側からはこの分かりやすいツマミがあるため誰でも迷わずそれと判断することができる。

 

現代の用途としては、誰でもどちらからでも簡単に開けられるという点でこれはドアノブの役割と認識してしまうが、昔の感覚からするとこれはむしろ鍵のような認識をしていたと考える方が正しいだろう。だからこそ入り口側のスライドはわかりにくいよう細工が施されていると考えるのが妥当と思う。

 

これは作者の勝手な想像だが、これ本来もともとの用途としては、例えば庭内などで門構えがあるところのくぐり戸(一般的には背が低いものでこれが該当する可能性は低いが)のような使い方だったり、納屋や納戸などの戸に使われていたなどと思いを馳せてみる。

 

右の写真は扉の下側を見たもので、白状すると、前回の囲炉裏ドアの際(その時の記事はこちら)もそうだが、この部屋の境目あたりの床張りの水平度合がかなり怪しいことに気付いた。

 

つまり、以前の格子戸のときは扉の腹と床の隙間が2ミリになるよう調整してやった結果、扉の自重もあってドアノブ側の先端のあたりで腹をこするようになってしまい調整が必要となったのだが、それは自重のせいだけではなく、恐らく床の水平が1ミリレベルで誤差があったと言って差し支えないということだ。

 

それと同ライン上にあるここの床周辺と、かつこの適当に設置しすぎた敷居も2ミリ程度の水平誤差があり、ここの扉は一番隙間ができる箇所で5ミリくらいになるよう思い切って調整し、写真はそれがわかるよう掲載した。

 

さて、今回の作業でもともとの建具に手を加えたのは天の横框だけになる。写真は入り口側から撮ったものだが、ご覧の通りこれだけだと鴨居との間に1センチ程度の隙間が出来てしまっている。

 

ここの処理は、最も手のかからない方法でトイレ側から見切り材を打つだけの対応とした。建具に関しては職人からすると考えられないようなやり方かもしれず、このへんはザ・DIYというのを嫌でも感じる部分かもしれない。

 

そして前回のブログでも宣言した通り、今回の塗装に関してはかなりヤッツケ気味の仕事をすることにしたのがこの塗装についてである。本来であれば今回新たに固定している材料全てを一度バラシて塗装後再度組み立てという流れをとりたいが、時間短縮ということに舵を切ってしまった。

 

一応扉だけは蝶番を外して継ぎ足し材もバラシて塗装したのだが、扉枠についてはそのままで塗装を強行。理由は前回でも述べている通り、タテリ調整に何度か打ち直しをした都合で、バラすと次同じ位置で組めるか自信がなかったことによる。

 

しかしその代償として左の写真のようなことも起こり得ることを予め予測してかかっていかなければいけない。当然のように養生的なことはやっていたのだが、ヤッツケでもあり塗る際あたりのみ養生テープを貼り、残りの位置には床養生用のダンボールを敷いているからいいだろうとたかをくくった結果がこれであり、やってはいけない代表例として記録しておく。

 

実はこの床は右側に造った本棚を塗装する際にすでに大量の塗料落としをしてしまった箇所で(コロナマスカーの内側に入り込むようについた)、どのみちあらかた片付いた後にサンダー掛けでもしておこうと考えていた箇所でもあったため、ついでにやれば良いという思惑もあったのが今回のヤッツケ仕事をより推進したといえる。

 

塗装が終わった後になるが、これまで無造作にぶら下げていたスイッチを本固定したことも載せておく。

 

ここのスイッチに関してもけっこう長い間どのように落ち着けようか考え続けてきた部分で、要はお金をかけるかかけないかで散々悩んだ結果がこちらのスイッチということになる。

 

これはこの納屋に昔からついていたスイッチと全く同じ商品を安価に購入したもので、雰囲気を損ねないよう木部の塗装と同時進行でラッカースプレーしておいた。納屋に使われていた同じスイッチは劣化の恐れもあったのと、ネジが全てマイナスであり色々と便が悪いため処分した。

 

VFケーブルは全て隠したかったが余っていた配線モールをカットして写真のような状態にするのが精一杯だった。ここに関しても散々葛藤した挙句こうなってしまったが、見切れてしまったケーブルはこの後タイミングをみて黒く塗りつぶそうと思う。

 

最後に、トイレ側からの写真を載せておく。冒頭の写真と比べてビフォーアフターといったところだ。今回、建具自体はもともとの色を活かしてそのまま使おうと思っているが、一つ気になるのが板の中央を縦に走っている亀裂であった。

 

これは、ゼロ距離まで近づいてみると中が見えてしまう代物で、何らかの補修をしなければいけない。それをどうやるか絶賛悩み中で、現在採用に一番近いのが黒いセロテープを貼るということだ。

 

実は作者の母家の床張りはかなり知識の浅いときに造った関係で、隙間が多く断熱効果が悪い。特に冬の寒いときはあからさまな冷気が上がってくるため、気密テープを貼らなかった(知らなかった)ことを死ぬほど後悔しており、どうしても酷いところに関してだけ色の目立たない黒セロテープを貼って誤魔化している。

 

これも後日譚として記事を掲載する日がくれば報告してみても面白いだろう。これにてトイレ扉周りの報告は終了としたいが、亀裂に関して良い方法があればご教示いただければ有難い。

続きを読む≫ 2025/02/02 10:04:02

前回のブログで囲炉裏の間の扉が完成した。あと残っている隙間は囲炉裏が最も大きなものになるため優先してやりたいところだが、どうせなら扉つながりでトイレのドアを先にやってしまいたい。

 

格子戸のときもそうだったが、今回のトイレドアの建具に関してもこちらでは未報告で初出だったかと思う。ちょうど購入したときがこのブログに手がつかなった時期で、作者の気持ち的にも余裕がなかったのか購入した単体の写真も残していないという体たらくだ。

 

このトイレのドアを作成するにあたってまず最初にやるべきことは、扉周りがごちゃごちゃしていたのを片付けることであった。とりわけずいぶん前の話になるが、トイレの床を貼った際に(その時の記事はこちら)まだ未完成だったのを覚えているだろうか?

 

当時は仕上げ床を半分程度貼ったところで作業がストップしていたため、床下点検口の仕上げ材を根太ボンドで貼りつけ、それに重しをして時間をおいているのが冒頭の写真となる。

 

さらに最も手前の床も仕上げて重しを載せているのが右の写真で、以前トイレの仕上げ床を半分程度で止めていたのは、まずもってここの敷居が決まってなかったことが大きな理由。

 

もし当時ここまで流れるようにやれていればさほど苦戦することはなかったろうが、1年以上前に途中で放置していた作業を引き継ぐのは、同じ作者が考えてやったものだとしても難しいということを毎回のように実感する次第だ。

 

そもそも、当時どういう考えとやり方でやっていたかということが思い出せず、仮に思い出せたとしても当時と今では作者のスキルや考え方が変わっていることも多くあったりして、この手のパターンはあまりお勧めできない。

 

さて、床の仕上げが終わってコーキングまでを済ませ、周囲の邪魔な道具やゴミを片付けたらようやく本題である扉の設置と向き合うことができる。

 

左の写真が今回使うことになる建具で、3年ほど前だろうか?ふとここのトイレ用のドアを確保しておこうと思って以前大量にストックを取り扱っていた古民具屋(現在は他者に売られてしまったが)に行き、ちょうど良さそうなこの扉を1500円だったか2000円くらいでゲットしていた。

 

横に走っている桟が割合不規則に数本あって一見ただの意匠のように思えるが、実はこのうち真ん中に3本走っている桟の一番下のものはスライドするとロックが出てくる仕掛けになっていて、昔の凝った建具をイメージさせる。

 

実はこの裏側にもスライドロックがかけられる取っ手があり、どちらからでも開けられるという構造で、鍵というよりはハンドルといった使い方になるだろう。鍵に関しては後日別途考える必要に迫られるかもしれない。

 

さて、まずこの建具とドア枠の関係性だが、現時点の枠(柱とまぐさ)ではこの建具を入れた時に縦にも横にも長さが足りないという、前回の囲炉裏部屋ドアの時(その時の記事はこちら)とはやや違う条件となっている。

 

この扉寸法が足りない部分に関して、縦については扉に木材を継ぎ足すことにしたのだが、難しかったのが横の部分についてだった。というのも、ここの柱は傾きが天地で1センチ以上あり、垂直に固定するには左右両方とも垂直になるように枠材を固定する以外の方法では柱を切り欠くくらいしか思いつかなかった。

 

それだけは避けたい思いがあったため枠材固定の方向で検討したのだが、両サイドに材を垂直固定するには少し寸法が足りなかったりして迷いに迷った挙句、作者がとった方法が写真のような感じである。

 

左の写真はそれを反対側(入り口側)から見たものだが、こちらの扉枠として使用したのはワンバイ材で、柱の傾きをゼロにするために写真のようにスペーサーを入れて固定するという方法をとった。

 

と、これはこれまでの扉枠でも全て同様のことをやってきているのだが、過去に紹介したことがなかったかもしれないと思い今回は敢えて紹介した。ちなみにこちら側は扉でいうとドアノブ側になるため、先ほど紹介したスライドロックを出し入れするスペースをこのワンバイ材に彫る必要がある。

 

それ以外にも錠をつけるとしたら何らかの加工が必要になるため、通常で考えればワンバイ材の厚み(19ミリ)では少し物足りず、可能であればツーバイ材(38ミリ)くらいの厚みが欲しかったところだったが、先述横幅のことがこの妥協を許した。

 

これを足元まで見たときの写真が右のものになる。ご覧のとおり、ドア下にある敷居の内に収まらずはみ出してしまっているが、2つ前の写真で見ると内側のまぐさラインぎりぎりから固定しているのがかろうじてわかるだろうか。

 

つまり、枠材はタテヨコ共に垂直になるよう設置している関係上、このズレは上のまぐさと敷居のズレを示しており、このあたりに床張りの最終ラインであることのズレや柱の傾きによるズレなどが集約したことが表れている。

 

お次に反対側だが、こちらは蝶番をつけて扉が開閉するための軸となる側になる。今回の扉はかなり薄めで軽いため、手持ちの中から最も小さい蝶番(64ミリ)で充分と判断し固定した。

 

柱となる材にはヒノキの60角を使ったのだが、さきほども触れた通りこのへんの材選定に関しては厚み、値段、作業し易さ、完成後の見栄え、使いやすさなど色々なことを熟考して決めている。

 

そのうち最も優先的に考慮したのは完成後の使いやすさについてである。具体的に言うと、もともとの柱が大きいため、どんな材をあてても入り口側はもとの柱が飛び出てしまう形になり、ここの枠材に薄いものを使ってしまうと扉を開いたときにもともとの柱にぶつかって開きが浅くなり、使い勝手が悪くなる可能性が高かった。

 

それを避けるにはできるだけもともとの柱から距離を稼ぎ、開く角度を深くするのが簡単かつ有効だったということだ。さらに蝶番を固定する箇所に関してはトイレということもあり、出来るだけ隙間を作らないという意図のもと、ちゃんと彫りこみも入れている。

 

そんな感じで完成したのが最後の写真となる。前回の囲炉裏ドアのときと同様これから塗装をして本当の完成ということになるが、今回は塗装を少し簡略化(サボリ)したい。

 

というのも、枠材を固定するときに何度か位置調整をすることになり、その都度ビスを打ちなおしたりした関係で、バラすとこの完成の形に再度固定できるかどうか自信を持てなかったというのが大きく、決して手抜きや時間短縮のことだけを考えていたわけではない(ということにしておきたい)。

 

ただ、枠材と扉に継ぎ足した材で色は違うものになるため、扉はいったん蝶番を外して別個に塗装することになる。継ぎ足し材は塗装するが、今回この建具自体には塗装せず、もとのままで使ってみようと考えている。

続きを読む≫ 2025/01/29 21:57:29

前回のブログではこの格子戸を構成する全ての材料が揃った。あと残っていることといえば、新しい木材の塗装と最終的な調整くらいで肉体的に疲れるような作業はない。

 

冒頭の写真は、今回継ぎ足すことになる木材を塗装するための準備が整った状態を撮ったもので、これまで色々と塗装作業を行ってきたことと比べると何でもない程度の量で、時間も塗っているだけであれば恐らく1〜2時間程度しかかからないだろう。

 

写真にある材のうち、最も数が多い細い材が前回のガラスを固定するための杉材で、やや太めの材が扉の継ぎ足し用とドア枠用の赤松材となる。材の質感的に水性ステインの乗りが悪いタイプなため、3〜4回ずつサラッと塗っていく感じになる。

 

塗装から一夜明けたため、軸の方となる柱を早速所定の位置に固定してみた。写真の見栄えの通り、黒光りするような色ツヤが出ていて雰囲気自体はかなりいい。そこにシルバーの旗蝶番も上手く映えている。

 

本当であればこの柱にあたる材は約20キロ近い重量がかかってくるところでもあり、もっと太めのものが良かった。ただそうすると材の大きさに応じて右の窓の開口面積が狭くなることや、扉自身が手前側に膨れてしまうことを少しでも避けたかったため、可能な限り細いギリギリのラインまで攻めた素材選びをしたつもりだ。

 

左の写真はさらに寄ってみたものだが、色が黒だらけでこの写真では作者が撮りたかった細かいところが明瞭にわからない。実はこの柱となる材料はただもともとの柱に固定しているわけではなく、角度調整のため10ミリくらいのスペーサーを噛ませた上で固定した。

 

作者は室内扉に関して最初から最後まで自作したのは実は今回が初めてで、これまではもともとあるものを加工するパターンしかなかったのだが、今回全行程を手掛けるにあたって最も注意した点がこの部分になる。

 

つまり、この重量ある扉に対してタテヨコ奥行き全ての面でタテリを適正に行う(垂直をとる)ということで、それが扉を正常に動かすための大前提という認識に立って作業を進めた。

 

タテリをとるというのは、立てた柱にレベラーをあてて確認するというレベルではなく、下げ振りを柱毎に前後左右それぞれあててより正確な垂線をとる、という意味において使っている。

 

厳密にいえば、そのどれかがズレてしまうことによって、扉が開閉しなくなったり、開けたままの状態を維持できずに自然に閉じてくるようになったり、逆に全開するようになったりと、どこかに歪が生じてくると考えた。

 

そんな感じで概ね完成したのが右の写真だ。ガラスを出来るだけ綺麗に拭いただけあって印象的なものになったと感じるのと、玄関蔵戸のときの反省を活かして細い見切り材を使ったのが功を奏してかなりスッキリしているのではなかろうかと思う。ちなみに格子戸自体は一切塗装していない。

 

あと、恐らくこちらの建具の方はある程度水平垂直に造ったつもりなのだが、床の方がどうもそうでない箇所があるようで、一部扉の腹がこすれる箇所があることが発覚した。

 

しかも、今後この扉は自重によってさらに下ってくる可能性があるため、ここだけはクリアしておかねばならず、完成後微調整に入らざるを得なかった。それも本腰では出来なかったためヤッツケ気味となり、床下と扉の間の空間が最初はMAX2ミリ程度だったものが5〜6ミリくらいにまで拡がっている。

 

次はそれらを反対側から見てみたときの写真で、こちらからの方がより格子戸のイメージに近く作者はお気に入りかもしれない。

 

床もまだ囲炉裏の間までのものしか完成しておらず、この戸がちょうどその境目あたりになっているのだが、今回この扉をもともとの柱の枠内に収める決断をしなかった背景にこの状態も多少は影響があった。

 

というのも、もし柱間の幅になるよう格子戸を調整してとりつけるとなれば、当然その扉の床が出来ているということが前提になってくるし、仮にそうでなくて作業を強行したとしたら、今回の目的であった隙間風をなくすということが果たせなくなってしまう。

 

それを囲炉裏の間側に別個で戸枠を設ける形にすることで、今は無理してこの先の床張りをしなくて済むし、扉の完成とともに隙間風をなくすことが可能でかつ作業効率が圧倒的に良い。

 

惜しむらくは扉が完成したときの見た目的にはやはりもともとの柱枠内に収まっていた方がすっきりして格好いいだろうし、無駄なフカしがなくなって空間利用の効率も良くなるだろう。

 

実際に一つ前の写真では新たに設けた戸枠と本棚の間にスイッチパネルやコンセントがあると思うが、これらを使おうとしたときにはやはりこんな戸枠などない方が利用しやすいに決まっている。

 

とは言っても、デメリットとして考えられるのはその程度のことである。現状、今すぐこの扉を造るとなったときには圧倒的にメリットの方が大きいため今の決断となった。

 

さらに、作者の予定ではこれで扉は完成ということにするつもりだったのだが、使っていて足りなかったものを付け加えたのが右の写真となる。比較的大型の取っ手だが、これはもともと玄関蔵戸の外側に取り付ける予定だったものだ。

 

玄関の蔵戸はネット注文で購入したため業者から送られてきたのだが、その際に業者の善意で埋込取っ手がつけられていたため、予め購入していたこのハンドル取っ手が文字通りお蔵入りとなってしまっていた(その時の記事はこちら)。

 

そこそこ造りもしっかりしているため、どこか重要なパートで使う機会を窺っていたいたのだが、まさかここで使うとは当初思っていなかった。この玄関土間側からは押して開けるだけという思い込みがどこかにあったのだと思う。

 

だが実際に使ってみると、玄関側から入るときは確かに押すだけだが、囲炉裏の間側から玄関に出たときに扉を閉じる手立てがないことに気付いた。

 

少し考えれば子供でもわかる程度の簡単なことなのだが、取っ手について考えるのがもはや面倒になったのか、何故かこの取っ手に関してはいらない方向で考えたがっていたとしか思えない。

 

確かに扉のこちら側には取っ手をつけられる場所がないということもあった(格子に小さいビスを揉んだ)が、作業も大詰めに差し掛かってきてここのところハードワーク気味だからか、少し疲労感があったのは事実だろう。

 

というわけで囲炉裏の間に扉が出来たことによって、最大の隙間風であった玄関土間からの空気をシャットアウトすることに成功した。あと大きな隙間として残っているのは未完成の囲炉裏がメインだが、それに着手する前に建具つながりで次回はトイレの扉を作成する予定である。

続きを読む≫ 2025/01/27 16:52:27

前回のブログで納屋の玄関土間と囲炉裏部屋の間の扉の外観が概ね完成した。後は建具の装飾面を仕上げて全体的に塗装すれば今回のミッションは完了となる。

これから加工をしていく建具は格子戸という種類のもので、以前であれば囲炉裏の間の仕切りとして使った(その時の記事はこちら)こともある。格子戸は種類多い古建具の中でも特に人気のある建具で、中古売買においても高値で取引されるアイテムだ。

作者も例に漏れずこの建具の魅力に心を奪われている。今回使っているのはかなり頑丈で重量もあるため、場合によっては屋外で使うことも可能だろう。実際に使ったのは部屋間の扉としてだが、これを設置するにあたって考えたことの一つが、格子間の隙間に対してどのような処理をするかであった。

結論でいえばガラスをはめることにしたのだが、もちろん無加工で風をツーカーにするという方向でも検討した。ただ、今回に関しては考えたのはこの2択のみで、ガラスに代替する素材(アクリル板など)について全く考慮しなかったのは、手元に使えそうなガラスが大量にあった(それがわかる記事はこちら)からである。

ガラスをはめるとなると以前納屋の玄関に使った蔵戸でも経験済み(その時の記事はこちら)だが、今回もその時と同様のやり方でガラスを固定することにした。

そのときのブログでもガラスの加工については一通り説明していると思うため、今回細かいやり方については省略する。冒頭の写真は何枚かカットしたガラスのうち一つだけカット寸法にわずか1ミリ弱の狂いが出てしまったため、泣く泣く2ミリ程度のカットをやったときのもの。

これは作者が初めてガラスをカットしたときにも同様のことがあった(その時の記事はこちら)が、そのときは気が動転して失敗を記録することを完全に忘れてしまっていた。

そのときも説明したが、ガラスカットというのは数センチ以上のカットというのは素人でも簡単に出来るが、数ミリレベルのカットとなると途端に難易度が上がる。やり方としてはガラスカッターで切り込みを入れ、数ミリの幅しかない削り部分をヤットコなどの専門器具で掴んで引っ張り切るような感じだ。

作者はヤットコを所持していないため、手元にあるウォータープライヤーで代用している。かなり細かい手技が必要なのだが、途中経過を見る限りそこそこ上手くいっていたようだ。が、結果としてはこの後部分的にガタガタになってしまっている。

カットしたガラスは建具の枠に収めた後、個々の窓の寸法に合わせて作成した桟で固定していく。ガラスが汚れているように見えるかもしれないがそれは全くの真実で、この時点では倉庫の奥に保管しておいたそのままの状態だった。

こういうあまり綺麗とはいいがたい場所で汚れてしまったようなガラスに対し、どのような方法で綺麗にするのかベストな方法かを作者は知らない。ネットを調べると色々出てくるが、どれもサッシについているガラスへのアプローチで、ガラス単体だけを掃除している方法がない。

スクイージー(ワイパーみたいなやつ)や洗剤が使えない状況下でどのようなやり方がベストなのだろう?結局わからないまま雑巾で水拭きした後に細かいゴミをティッシュでから拭きがてら回収するような原始的な方法で対処した。

この建具には横桟で区切られた区画が5つほどあり、その全てにガラスをあてがった状態が左の写真となる。以前に納屋の玄関で加工した蔵戸のときはガラスを固定する桟が大きすぎてかなりバランスが悪くなったことを反省し、今回は可能な限り小さい材で検討したのだが、そのことは後述する。

そしてここからが少し面倒な作業になってくる。それは全ての材に対して塗装することにしたためで、全てが綺麗に収まっていることを確認してから一度バラシて塗装をする。

サラッと伝えたが、このバラすというのがDIYをやっていてしんどい作業のベスト5には入ってくる。作者はそれほどこの工程が苦手で、苦手なあまりもうバラすことをせずにそのまま塗装するヤッツケ仕事をしたり、そもそも塗装さえしないといった仕事すらしていない暴挙を数えたら枚挙にいとまがない。

何がそんなに気が重いのかというと、まずこれだけの数のパーツ(1区画たてよこ4本の桟が5区画分)を塗装後全て配置を間違えないようにしないといけないというのが一点。

その他には一度ビスを揉んだ所に、再度組み立てる際に間違いのないように同じ位置に揉まなければいけない点や、それにより強度的に劣ってしまう点、時間もバラさなかったときの何倍もかかってしまう点など。

写真のガラスも拭いて綺麗にした後、それぞれ位置を間違えないよう番号を貼っているときのもので、区画ごとに全て寸法が違うため、これを怠るとどこかが入らないとなり、適合位置を割り出すのにさらに余計な時間がかかってしまう。

さて、さきほど少し触れたガラスを固定する桟についてだが、今回使用したのはタテヨコ1センチに満たないほどの細い材で、ちょっと前に本棚を作成したとき(その時の記事はこちら)に床材の凸部を平たくカットした端材である。

この材のもどかしかったところは、断面で見たときに四角形ではなく台形のような形になっているところで、本実加工というのがそもそもそういうものだから当たり前なのだが、今回のような使い方が適しているかというとそうであるとは言い難い。

とはいえ、このためだけに細い材を買い求めるのも癪である(昨今こういう材は高騰中)し、手持ちの材を加工して作るというのも作業の大変さに比べてコスパが悪い。ということでやむを得ず妥協した点になる。

写真はそれぞれの区画ごとに分けた桟材にそれぞれの位置がわかるよう、塗装しない面に印をつけているところで、位置どころか向きまで間違えないように念を入れている。これは過去の失敗から学んだことだ。

桟の処理が終わったら次に手をつけたのは取っ手の部分で、写真のものをつけてみた。これが記憶にある方はかなりこのブログフリークな方だと思うが、作者が作成したほとんどの引戸や引き出しの取っ手として使っているもの。

一応このタイプの名称として丸カン下りというものがついているが、知っている人はほとんどいないに違いない。和風で落ち着いた雰囲気で作者の好みにピッタリであったため、最初にキッチンの引き出しで使用して以来(その時の記事はこちら)過剰気味に購入しており(送料がかかるため多めに揃えておいた)、今回は予定外の使用だが余っているため思い切って使うことにした。

通常、こういう開き戸ではもっと手で掴みやすい取っ手を選ぶのだろうが、そこが今回の建具に対する作者なりのコンセプトといったら聞こえがいいだろう。扉の閉じ方も通常のドアのようなものではなく、マグネットキャッチでやっているというのも前回のブログでお伝えしたところ。

最後にこの扉を蝶番から外して最後の加工をしているところをお見せして終わろうと思う。もともとこの建具は開き戸としてではなく引戸として使われていたようで、最初ゲットした際の下桟裏の造りは敷居に入れるための加工がされていた。

要はこの写真のように裏側が真っ直ぐ平坦ではなく、段がついていたといえばわかるだろうか。前回でもお伝えした通り、今回の建具は枠に対して高さが10センチ近く足りず、かさ上げすることを決定しており、それを建具の上下ともに高さ40ミリの材を当てて調整している。

それを固定するために建具の上や下に段がついているのは面白くないため、両方とも真っ直ぐになるようカットしたのがこの写真ということで、材を継ぐにあたっては雑な方法といえるのかもしれない。

次回はこれに塗装をしてようやく完成という流れになるだろう。
続きを読む≫ 2025/01/23 21:11:23

思わぬ衝動によって囲炉裏の間での作業が足止めを食らった形になってしまった。順序としては下水配管はもっと後での作業としても良かったが、終わった今となってはほっと胸をなでおろすような気分でもある。

 

ここからは従来の予定通り、まず囲炉裏の間を完成に近づけていくことに注力していく所存である。とりわけ冬となってしまった今、この空間で作業することはほとんど罰ゲームのようであり、ストーブを点けたところで手足の感覚がないほど過酷な環境となった。

 

それは一にも二にもこの空間の隙間の多さによる。かなり広い空間で吹き抜けにしている都合上、それによって寒いのは織り込み済みなのだが、それ以上に床下や扉がないことにより風通しが良すぎることが問題だ

 

とにかく足の底から冷えてしょうがないため、まず無駄な通気口を塞ぐということをこれからの目標ということで作業を進めていく。

 

冒頭の写真は少しわかりづらいかもしれないが、この囲炉裏の間と玄関土間の境目にあたる場所に、今回扉として採用した建具を立てかけてみたもので、この建具に関しては実は今回が初出となる。

 

この建具はこの場所で使用するために近場の古雑貨屋で買い求めたものだ。そこそこ重量のある格子戸で、他の建具が1000〜2000円程度で置いてある中、5000円で交渉成立した。

 

この建具を取り付けるにあたってまず最初に選択しなければいけなかったのは、これを引戸と開き戸どちらの使い方をするかということだったが、そもそも作者の構想的に引戸という選択肢はなかった。

 

どういうことかというと、引戸にしようと思えばここは壁際であるため、冒頭の写真でいうと左側に引くしか選択肢がないことになる。つまり、囲炉裏の間でいえば左側には出来たばかりの本棚があるし、反対の土間側でいえばこの位置には将来階段を設置する予定であり、こちらも引戸の入る余地はない。

 

という感じで最初から開き戸として使うことは確定していたのだが、次なる選択として考慮する必要があったのは、扉枠に対してどのように合わせていくかということであった。

 

具体的に言うと、この建具は枠の幅より10センチくらい広く、高さは10センチ程度足りないというかなりちぐはぐな感じだ。この幅と高さに関して、まず最初にアプローチすべきなのは幅の方であろう。

 

作者に技術と時間があれば建具の幅を枠に合わせる(つまり切り貼りする)という1択だったが、あいにくその両方とも持ち合わせておらず、最終結論として建具を切らずに枠の方を新たに設定するという形をとる方向に舵を切る。

 

高さに関しては2案あり、枠のまぐさ側に必要分下げた別のまぐさを作るということと、建具の方に調整用の材を足すということだったが、右の写真でわかる通り今回は後者の方を採用した。

 

これは古い建具なのでそもそも高さが低いということが一番の理由だが、まぐさの下に別のまぐさを設置するとなると、身長の高い人だと頭をぶつけるリスクが高くなるという判断もある。

 

左の写真はおまけのようなもので、この建具の中央あたりにスライドロックできるような簡易鍵がついており、それを縦框の横から覗いてみたものだ。

 

もともと開いていた穴はこの写真の半分くらいの幅だったのだが、せっかくあるものは使ってみようと思ったため、こちらの都合で穴を拡げる加工を行った。都合、というのは建具にガラスを入れることにしたため、その分の厚みを考慮したということになる。

 

次の写真はこの扉の枠となる材を固定したところを撮ったもの。この時点ではまだ仮固定であるため縦の長さは確定ではないが、横の位置としてはこれでほぼ確定した。

 

つまり、扉はこの枠のラインまで幅があるということで、しかも手前側にしか開かないということがお分かりいただけると思う。作者のイメージとしては、この扉はけっこう重量もあるガラス戸なのだが、開閉に関しては重々しく開くといった感じではなく、バーのカウンターのように押せば簡単に開くし、閉じるときも軽やかな仕上がりに出来ればといった感じである。

 

それを実現するために今回採用したやり方が左の写真で確認できる。これは扉枠を横(扉側)から見た形で、彫りこんだ中にマグネットキャッチを固定している。当然といっては何だが、扉の方にもこれと同じ高さとなる位置にプレートをはめ込んでみた。

 

つまり、この扉は通常のようにハンドルで閉じる位置固定をするのではなく、マグネットで比較的曖昧に固定しておき、閉じる瞬間も「ガチャリ」ではなく、「スーッチャ」というようなふんわりとしたものになる予定。

 

今回の扉はもともとの建具がそこそこ重量がある(10キロ以上?)上、それぞれのマスにガラスを固定するため、総重量は20キロを超えてくるはずで、さらにそれを支えるべき柱というのが、こちらが新たに固定する細い材だけという心もとない状況だったりする。

 

そこで今回は通常の蝶番ではどうにもならないと思い、旗蝶番に頼ることにした。これであれば扉を外したり取り付けたりすることが容易にもなるし、重量にも耐えうるだろうと期待した。

 

という感じで蝶番の固定までが終わったのが左の写真。この扉枠でいうと、蝶番のない側(4枚目の写真)の柱はほぼ垂直になっており、角度調整も全く必要でなかったのに対し、蝶番側(この写真右側)は柱がかなり傾きがあった。

 

それをツラで調整するために右の枠には最大10ミリくらいのスペーサー材を噛ませて固定しているため、枠の固定強度にかなり不安を感じながらのスタートとなった。

 

そんな感じでひとまず視覚的にわかる形にまでもっていくことができた。先ほども敢えて書いたが、これでここの扉は完成ではなく、ようやくスタートラインに立ったというくらいの状態だ。

 

ここからはガラスをカットしてそれぞれの間に入れ、それを固定するための桟を作成し、それぞれの塗装をして再度組み立て、そして完成という流れになる。ただ、今の状態ではいい具合に開閉しているものの、ガラスが入ってくれば重みで落ちてくることが予想され、最終的には全部終わった状態でかなり調整に手間取るような未来が見える。

 

ということがわかっているくらいには作者のレベルも上がっている、ということが伝われば上出来であろう。

続きを読む≫ 2025/01/21 20:58:21

前回のブログでは作者がいろいろと試行錯誤している様子が伝わったのではないかと思う。これまでも初体験の作業をするときはいつでも事前から考えすぎる性質で、やってみたら案外あっけないものもあれば、準備不足で失敗してしまうこともある。

 

事前に考えすぎるというのは、根底に失敗したくないというのがあるのだと思う。無論、作業の特性上失敗してしまうと大問題となるものもあるが、そうでないものに関してはノープランで作業を始めて失敗することも多々あった。

 

今回のような下水管の作業に関しては、作者の心理として絶対に失敗したくないという気持ちが働いているが、いかんせん素人仕事であるため、報告している内容が正しいものであることを保証するものではない。

 

さて、続きから報告しよう。冒頭の写真は前回の終わりで接続した径100のパイプに継手をし、表側からVU100の長いやつを差し込んだ状態を撮ったもので、こういう作業をソロでやることの大変さを思い知ったところである。

 

その接続した状態を表側から見たのが右の写真で、こんな形で外から引き込んだものと合流させることになる。ちなみに、トイレ側から管が下ってきている途中で上にかぶせるようにHIVP管が乗っかっていると思うが、これは将来的に使う可能性がある給水管を1系統持ってきておいたものだ。

 

この土間の空間のどこかに水槽を設置したり、何らかの水道が必要になるかもしれないし、必要ないかもしれない。具体的なことは現時点で決まっていないが、とりあえず用意だけはしておいた。

 

それにしても周囲の荷物を片付けもせずよくぞここまでやったもので、この手抜きヤッツケ作業のおかげでこの周囲のものはほとんどに床をハツった際の白い粉塵がドッサリかかってしまい、掘ったとき出た土にまみれた木材もあるだろう。

 

そしてここからがこの排水管接続作業のクライマックスとなるところである。左の写真はそれぞれの管に寄せて撮ったもので、これに継手を接続することになる。

 

前回のブログで地獄配管について触れたと思うが、本当の地獄配管というのはこの両方のパイプが共に全く固定されて動かないような状態のことを言う。それに比べて、今回のこの形というのは可動域にかなり制限がありはするものの、完全なる地獄配管ではなく、作者なりに継手をギリギリ差し込める状況を作った。

 

というのは、2つ前のブログで頑張って外側から基礎の部分に充分なスペースを確保していたからで、それがあったため外側からの管の方はかなり上の方まで動かせる状態であり、どちらかに継手を差し込んだ状態で両方を限界まで上に持ち上げてギリギリ継手に差し込める長さにカットしたのがこの写真でもある。

 

見た通り、このくらいパイプ間があいていると、両方を差し込んだ際にどちらかが差し込み不足という形になる可能性が高いが、これが作者が出来る範囲の限界であると判断し、この状況を受け入れた。

 

パイプにマジックで線を引いてあるのは継手が差し込める限界のラインで、VU100では差し込みしろがジャスト5センチとなる。

 

上述のやり方でなんとかパイプの差し込みが終了したのが右の写真。予想していたようにトイレ側が約1センチ程度差し込み不足となってしまったが、この程度なら大丈夫だろうと勝手に判断した。

 

蛇足だが、もし今回のような状況や地獄配管となった場合に両パイプを接続する際には、プロであれば「やりとり継手」というものを使う。それは継手がスライドして差し込める便利なアイテムだが、いかんせんコストが高い。

 

作者の近所のホームセンターでは取り扱っておらず、ネット通販で買うとだいたい2〜3000円程度かかる。作者も、今回の接続が地獄配管であれば迷わずこちらを購入しただろうが、無理やりやれそうだったため普通の継手300円程度で済ませることができた。

 

ようやくこの配管作業も終焉を迎えることができそうだ。開始前は気が重く全く乗らない作業だったが、終わってみると恐らく問題なく終えることができていると思う。

 

本来であればこういう排水管に関しては、最低でも1/100勾配を取ることが規則として設けられているが、今回その最低勾配は明らかに確保できているため特に計測はしていない。

 

ただ少し気になるのが、部分的に急勾配が過ぎている箇所があることで、特に屋外に出てから勾配が一気に急になってしまっている。一応急勾配に対する規則は設けられていないが、径100では1/33勾配を超えてしまうと排水の際に汚物が取り残される可能性があるようだ。

 

つまり、1メートルあたり3センチ以上急に下るとその可能性があることになるが、その点作者は楽観視している。ただし一応頭には留めておく必要があろう。

 

以上で接続は完了したため、ようやく掘った土を埋め戻すことができた。丁寧な作業を心掛けるなら、この埋め戻した上にもモルタルなりで固めてツラを揃えることを検討してもいいのだろうが、現時点ではそれはしない方針である。

 

理由としては、最終的にここも床下空間になることと、万が一排水に異変があった場合にメンテナンスが容易にできる状況を残しておきたいからで、今後この周りに床張りをするため強度的な不安もあるが、ここはメリットの方をとることにした。

 

以上で室内の作業が終わり、残るは外の埋め戻し作業が待っている。とはいえ、他の作業に比べてユンボを操作していれば終了するお仕事で、身体的には楽なものだ。

 

とにかく、ユンボを購入してからこれまで億劫に思っていた作業が全て実行できており、決して安い買い物ではなかったが、リノベーションに別の充足感をもたらしてくれている。所有していることに幸せを感じることが出来るアイテムだろう。

 

最後に埋め戻した状態をご覧いただき、この作業は終了ということにしようと思う。埋め戻すときに注意したのは、まず最初に土を少しずつ埋めながら都度締固めを行ったことで、この場所は特に屋根を支える柱の独立基礎があるため、その周辺の土の密度を大きくするよう心掛ける。

 

あとは、納屋の基礎の部分である。基礎を少しハツってしまったのと、大きい石を抜いた穴埋めとして、できるだけ隙間に石をいれて土と一緒に固めている。そのあたりユンボを使って色々と動いたため、以前暗渠を埋設したとき(その時の記事はこちら)に敷いた砂利が見るも無残に散り散りになってしまった。

続きを読む≫ 2025/01/19 22:53:19

作業を続ける前に、作者が今回のVU管接続にとりかかる事前の段階で最も頭を悩ませたことについて触れておきたい。

 

この家のDIYを始めて以来、給水排水共に塩ビ管の接続はそれなりに経験してきたつもりの作者だが、手にしてきたパイプはVP、VU合わせて最大でも径65までのものであった。

 

今やっているトイレの排水管について、当初は径75で取りまわそうかと考えていたのだが、設備屋さんのアドバイスで径100を使用することに決めた。作者の構想としてトイレ排水と手洗い排水を繋げようとしていたのだが、特に径75ではトイレからの排水が逆流する可能性が常にあるということだ。

 

排水の仕組みを当初知らなかったこともあり、高低差さえしっかりとっていれば逆流はないだろうとたかをくくっていたのだが、設備屋さんによると、トイレを流した際に排水管内が一瞬真空状態になるらしく、その力を利用して出口方向に流れが向かうとのこと。

 

つまり、流れる際に出口方向が分岐していると間違ってそちらの方に汚水が流れるケースがあるらしい。しかもそうなるリスクはVU75の方が圧倒的に高く、VU100ではまあ大丈夫とは思うが、それ以外でルートを作ることが可能なのであれば無理に汚水と一緒のルートにしなくてもいいと判断した。

 

というのがVU100に決めた経緯で、それがために今回の作業ではまた別の困難さに直面することになったということもこれからの報告に含まれている。

 

冒頭の写真だが、これは前回のブログで納屋の玄関脇をユンボで掘っていたところを撮ったもので、汚水マスに用意してあった自在継手に排水管を接続したのがわかるだろう。

 

右の写真はそれを納屋の室内側から見たもので、基礎の下端をパイプが通れるだけの空間を確保するために外から一生懸命工面したのがわかっていただければ幸いだ。

 

先ほど作者が別の困難さに直面したと書いたが、それはこのパイプをどういう方法で接続するかということであった。具体的に説明すると、これまで作者が扱ってきた径65までのパイプであれば、手に持ったパイプを接着剤を塗ったエルボなどのソケットに押し込んで接続が完了していた。

 

塩ビ管の固定はそれだけで終わる簡単なもので、注意する点があるとしたら、接着剤を塗ってから継ぎ手に差し込むまでにあまり時間を置かないということや、差し込んでから固着するまでは動かさないといった程度のこと。

 

それがなぜ困難だったかと言うと、この作業を全て作者が一人でやっているということに起因する。小径のパイプであれば片手で握って必要充分の力で継手に押し込むことが容易だが、100ミリほどの大径となるとまず片手で握るということができない。

 

とするとどういうことになるかというと、接着剤を塗った後で可及的速やかにパイプを両手で抱えるように持ち、それを継手の奥まで身体全体を使ってしっかりと押し込むという技が必要になる。

 

冒頭の写真の箇所であればそのやり方でしっかり奥までの接続が可能だった。問題はこれとは反対側にあったのだが、それを説明する前に今回苦戦することになった前提条件というのを先にお伝えしておいた方が話が見えてくると思う。

 

左の写真は4メートル管を今回の配管のゴール地点となる汚水マスから伸ばしたときの位置で撮ったもの。この外にあるゴール地点からスタート地点であるトイレ排水箇所までの距離は6〜7メートルといったところで、通常購入できる最長モノの4メートル管2本あれば充分届く。

 

そしてここからが作者のミスとなる部分で、当初はこの4メートル管をそのままスタート地点とゴール地点両方から伸ばして丁度良いところでカットして接続、と安易に考えてしまっていた。

 

ただ、この作者の考えでは無用な困難にぶち当たってしまうことをこの時痛感することになる。それは水道業者の間でも嫌われるという通称「地獄配管」と呼ばれる状態を自ら作ってしまったからで、ここで軽く説明しておく。

 

通常、2本の塩ビ管を継手で固定する場合には、双方か若しくはどちらかの管に重ねしろ分以上動かせる遊びがないと接続することは難しいということはご理解いただけると思う。

 

本来はそれができることで成立する継手接続だが、それが出来ない状況、つまりこの双方の位置が固定されているにも関わらず継手で接続しなければいけない状況を地獄配管と呼ぶようで、今回の作者のやり方は結果的にこれになってしまったというわけだ。

 

以上のことが今回苦戦することとなった前提条件として、この先は汚水マスの反対側からの説明。右の写真はトイレ(スタート地点)からの配管をするべく床下に潜る前を撮ったものだが、以前このトイレの作業を進めたとき(その時の記事はこちら)、すでにこの位置と決めた所に100ミリ用の穴をあけてしまっている。

 

今回の苦戦の全ての源はこのことにあり、もしこの時に穴を開けるのを自重できていたら、先ほどのゴール地点(汚水マス)から接続した4メートルのパイプに継手をつけ、そのまま次はこのスタート地点まで2〜3メートルのパイプを繋ぎ、最後にこの床下でエルボをつけて穴を開ける位置を確定させ、そこから穴あけをすれば何の問題もなく作業できたことであろう。

 

だがやってしまったことを悔やんでも状態は元には戻ってくれない。今となっては先に床に穴を確定させてVU管を差し込んだ事実があるだけで、仕方なしにでも先に進んで活路を見出す他ない。

 

作者がここの穴あけと配管を勇み足でやらざるを得なかった理由をこの写真が説明してくれるはずなのだが、ご覧の通りのルートで汚水マスに向かう関係で、ここの角度などがかなりシビアになっていた。

 

本来であればこのエルボも大曲り継手と呼ばれるこれよりも緩やかに曲がる継手を使いたかったのだが、それを使うとより高低差が出てしまい、このトイレ床下からの出口となる壁下の隙間に干渉してしまうためやむなくこちらの通常エルボを使用している。

 

そして、今一つ読者の方には想像してみてほしいが、この動きが限られる床下のスペースでかつ一人作業をするとして、どういう方法で汚水マス側からのパイプと接続するだろうか?

 

普通の状況であればこれを接続する方法というのは大きく2つあったと思う。一つは床上から降ろした管にエルボを接続してそのエルボにロング管を接続する方法と、二つ目は先にロング管を接続してトイレの立ち上げ位置にエルボを固定し、降ろしたパイプと接続する方法。

 

作者にはどうしてもその2種しか思いつかないのだが、苦しいことにその2種とも一人では上手くできない方法であった。

 

ほとんど動きがとれない床下で3メートルほどある径100の管を抱きかかえて目当てのエルボに水平になるよう差し込むにはロング管も平行になるよう浮かした上で押し込まなければならない。

 

これは人間技ではほぼ不可能といえ、逆にロング管からエルボに接続してそこから降ろしたパイプに差し込むには、職人レベルの正確さで位置を確定させてロング管をカットさせる必要があり、かつそれが出来たとしても、床上から下りているパイプを床下から確実に差し込まなければならず、作者には成し得る技ではなかった。

 

そこで作者が苦肉の策として思いついたのが、ロング管を短くカットして床下でも取り回しができる状態にしてから接続することで、結果として右の写真の長さがベターと判断(当然ながら自信はない)。

 

以前のブログでも少し触れているが、今回作者が選んだ便器は200芯というタイプで、床下穴を開ける位置が壁から200ミリと決まっており、かつ床組みをした際に根太間隔を短くもしていたため、穴の位置に融通が全く利かない状態にはなってしまっており、それがこの困難な状況を生む要因となった。

 

という感じで今回はこのトイレ床下から一人で取り回しができたところまでとする。最後の写真を見たらわかると思うが、この程度の長さであれば狭い床下で単独での作業となっても端っこを掴んで引っ張りながら差し込むことができる。

 

出来るだけこういう本来必要のない継手は使わずに配管する方が良いに決まっているが、ミスしたらしたでたぶん何とかなるはずである。というのが大前提で、そのときは辛くて苦々しい思いがあったとしても、結果的に日々得るものがあるという実感をDIYはもたらすものであろう。

続きを読む≫ 2025/01/16 23:08:16

またしても衝動的に作業を始めてしまった。

 

我が家をリノベーションするにあたり作業順に関しての青写真というのを一応事前に描いてはいるものの、作者のDIYポリシーとしてその場の思いつきや、そのとき自身がやりたいことを優先するということで急なプラン変更ということが稀に発生する。

 

プラン通りの流れからすると、本棚の次は囲炉裏の間を完成に近づける作業が待っていたのだが、年末の大掃除や降雪対策をやっている際にふと下水処理を先にやっておこうという衝動が湧き、それが今回の記事に繋がった。

 

冒頭の写真は納屋の玄関脇を撮ったものだが、この位置には従前必要のないタンスやらゴミが一緒くたに置いてあった(それがわかる写真がこちら)。大掃除では使わないものをかなりの量処分して軽トラで処理センターに持って行ったのだが、それによって写真のスペースが一気に空くことになった。

 

もともとここの排水処理というのは、水道工事を行った際(その時の記事はこちら)についでにやっておきたかったところで、その時は置いてあった荷物(ゴミともいう)が邪魔でいったん断念していた経緯がある。

 

一応、作業の概要を説明しておくと、写真の手前に見えている汚水マスに納屋からのトイレ排水管を接続するというのが究極的な目標となる。口で言うのは極簡単だが、この作業は事前にかなり気合を入れないとできないものである。

 

その理由をこれから何回かにわたる報告で察していただこうと思う。作者がなぜ衝動的にこの作業を始めたかの理由付けとして、事前の準備などを考えて実施に至るのが億劫だったということもあるかもしれない。

 

右の写真は早速仕事にかかっているもので、ユンボでサクッと掘り下げてみた。ここで注目してもらいたいのは上の方に見えるコンクリートベースで、この場所にはこれを基礎に柱が立ち上がっており、それが西側の屋根を支えているという構造上重要なところ。

 

今回の作業を億劫に感じていた点その1がこのベースが崩れやしないかという、安全上絶対の自信が持てない中での作業となってしまったことだ。

 

写真中央あたりに横に伸びているのは半端の雨どいで、ただ単に汚水マスの分岐口(自在継手がついている)から納屋の下を通すルート確認のため置いている。

 

そして以前納屋の基礎下に管を通した時(その時の記事はこちら)と同様、今回もやはり基礎についている大石の処理には苦戦した。

 

その苦労はここでサラッと触れたところで伝わる術を持たないもので、石を割ったり壊したり、何度も穴の中に下りたり上がったり、ある程度部屋内側も同時進行で掘って貫通穴を合わせたり調整したりと、とてもヘルニアで足に痺れがある人間のやるべきことではない内容。

 

これが作業を億劫に感じていた点その2となるが、そこをなんとか勢いの力を借りてで乗り切れたのも今回衝動的にこの作業を始めた理由の一つだろう。

 

特にこちらは写真に見える通り、壊すことをためらうほどのコンクリートと石がちょうど排水管を通したい位置に鎮座していて、なるべく破壊を最小限に留めるため前出のような雨どいでルートを確かめるようなことまで行っている。

 

そして先ほど汚水マスの継手の話をしたが、そこの状態を撮ったのが右の写真。 この汚水マスを横切っている細い管は給水管で、以前設置した屋外立水栓に繋がっているもの。

 

実はユンボでここを掘り始めたときに存在をうっかり忘れてしまっており、あわや管を引っ張り上げる直前で気付いて回避するという、かなりヒヤリとする出来事があった。気持ち管が浮いてみえるのはそのせいである。

 

汚水マスの下からこちらに向いている継手は自在継手という種類のものを使っている。これは100ミリのものともなるとかなり高価なパーツになるが、この工事を依頼した設備屋が気を利かせて設置してくれていたものだ。

 

作者はここを掘ってみるまでどんな状態か知らされていなかったため、接続にどのパーツを用意すればいいかわからずこれを見てから決めようと思っていたのだが、この継手が入っていたおかげでここには直接VU管を差し込むだけで良いことが確認できた。

 

さて、先に少し触れたが、納屋の基礎を貫通させるときに部屋内の穴掘りと同時並行で作業を進めている。玄関土間の貫通予定箇所にグラインダーのダイヤモンドカッターを使い、まずルートの幅分に切り込みを入れる。

 

これが作者が事前に億劫だった点その3で、実際に活用していて綺麗な完成品もそれなりにある部屋において、地面をダイヤモンドカッターで削るとどんなことが起こるかは経験者のみぞ知る、というところだろう。

 

それは周囲のものを真っ白に変えることができるくらい大量の粉塵が出るということで、この作業をやる上で防護メガネと防塵マスクは絶対必須アイテムとなる。ただ防護メガネなどは寒い中でやると自分の呼吸ですぐに曇って視界がゼロになり、作業にはストレスしかない。

 

その後はハンマーを使って切り込みの間を破壊したが、作者にとってひとつ残念なことに、この床は三和土ではなくモルタルのようなもので出来ていたということがあった。

 

雨が降り続けると湿気を帯びていたり、割と脆い様子で所々穴があいていたりしたため、強度的にも硬すぎない三和土と勘違いしてしまっていたが、今回破壊してみると土間天がかなり硬く、ハンマーを持ってくるまで容易には壊れず苦戦したような次第。

 

土間を掘っていて驚いたのは、このモルタルの下には全面にしっかりぐり石(割栗石)が敷かれていたということだ。考えてみれば当たり前のことなのだが、作者としては三和土だと思い込んでいたために、この下は当然土が出てくるものと思っていた。

 

右の写真はその出てきたぐり石を一部集めておいたものを撮った。これはもちろん埋め戻すときに強度的な配慮が必要なところを見極めて入れておくべきものだが、こちらの部屋内に関してはここにVU管を通した後、埋め戻した表面の仕上げ(モルタル補修など)をするつもりが作者になかったため、別の場所に使用することに決定。

 

それはまた後日報告することになるであろう、囲炉裏のかさ上げ用としてこのまますぐに投入しておいた。

 

それにしてもこの最後の写真の状態をどう思われるだろうか?

 

今回の作業が本当に衝動的だったのがよくわかるのがこの写真に表れていると思うのだが、これだけの汚れ作業(モルタルをグラインダーで切ると尋常でない量のホコリがでる)をしているにも関わらず、周囲の荷物などを一切片付けていないのは我ながら思い切った行動といえる。

 

もし予定をたててやるとすれば、このあたりの荷物は全て移動していたはずで、その移動先を吟味することを含んで初めて準備ができたといえる。作業をするたびに荷物の移動が発生してしまうことに最近は疲れてきて、これが作者の事前に億劫だった点その4であった。

 

このところ作者の体調が良好とはいえない状態が続いていることもあり、今後もできるだけ動きをミニマムにするような手法をとっていければと思う。

続きを読む≫ 2025/01/14 22:30:14

さて、本棚作成の完結編である。

 

正直に打ち明けると、あくまで作者にとってという前提だが、壁塗りや土木作業とは違って結果がすぐに目に見えてわかる大工作業というのは、精神的にも肉体的にも疲労感がないように思う。それは時間を忘れるほどに楽しく、気が付けば夕方を過ぎているということが多い。

 

木工作業だけであれば暗くなったときに終わるという選択肢もあるが、そこに塗装が関わってくるとまた時間の使い方が変わってくるもので、一度塗り始めると全てをその日のうちに済ませたいという思いから、いったん夕食を摂った後で日付が変わるくらいの時間まで作業をしている日もあった。

 

今の時期であれば17時にはもうこの本棚の空間は暗くてまともに見えなくなっているため、少し順番が前後してしまうが、ここでいったん照明をとりつける作業を挟むことにした。

 

冒頭の写真はその結果をもう載せているもので、囲炉裏の間とこの本棚のちょうど中間に格子建具が入っている鴨居があり、そこへ横向きに2灯設置したのがわかるだろう。

 

この場所はこれまで吹き抜け側に設けてあるダクトレール(それがわかる記事はこちら)から無理やり1本線を引っ張ってきた電球が1灯だけ仮設置してあったのだが、それだけでは細かい作業をカバーできるほどの明るさがなく、老眼が進んでいる作者にはかなり過酷な条件での仕事を強いられた。

 

そこでこの照明を優先してつけることにしたのだが、実はこれを設置するためのVFケーブルは納屋の電気配線をした(ここのは特記してないがこちらの記事のタイミング)際に完備しており、今回はこの照明をサクッと接続しただけに過ぎない。

 

が、具体的な設置場所はこのタイミングになるまで決めておらず、どうなるか不明だったため照明も同じものを4灯用意していたが、最も本棚の中が見え易いように考え抜いて写真のように2灯だけを設置。

 

写真では実際の光彩の表現が難しいが、その吟味の結果が左の写真のような具合である。この囲炉裏の間の照明は全て電球色という縛りを設けているため、この照明も電球色を買い求めた。

 

ちなみにこの照明、市販のものではなく業者だけが扱うような種類のもので、ネットで1灯1000円くらいの格安で購入した。造りがかなりしっかりしており、本来はその何倍もするようなアイテムだ。かつ日本製でいいことづくしなのだが、電線と接続するケーブルの種類がより線の専用ケーブルで少しだけ手間がかかっている。

 

実際は上から2,3段目の中板の作成と塗装にはかなりの時間がかかっているのだが、前回の古民家ブログの繰り返しになるため、ここではまだ未報告の作業内容についてお伝えしておく。

 

右の写真はこの本棚の肝となるガラス建具の裏側を撮ったもので、実はこの本棚の作成を始めた一発目の記事で戸車を付け替えたことを報告済みの作業なのだが、実はここにきてこのあたりの微調整の必要に迫られてしまった。

 

事前に組み立てながら現場合わせで全てを調整していたはずなのだが、いったんバラシて塗装が終わった後で再固定するという工程をとってしまうとどうしてもこの手のズレというのが起こり得る。

 

これは作者が素人ということが大きく、そういう意味では織り込み済みのことでもある。写真で特に注目してもらいたいのはこの戸車をつけている位置であり、写真ではかなり中央のラインから左側に寄っているのがわかるだろうか。

 

さらに、焦点が合ってないが、戸車の上の方の縦框と下框がぶつかっている部分も注目されたい。下框がかなり歪んでいるのがわかるだろう。

 

この戸車は最初レールの中央に位置するよう固定していたのだが、上の部分の歪みズレによってレール上を走るときに前の建具にかなり干渉してしまうのがわかった。これは実際に建具を固定した戸道が出来上がるまで確認が困難であったために起こってしまったことといえ、その対応に時間を割いた例だ。

 

最初に中央に戸車を固定した状態を想像してみてほしい。そうすると上の方の縦框の中央と戸車の位置にかなりのズレが生じ、それを元に全てのものが歪んでズレることになる。

 

そこで作者がやった調整が戸車を縦框の中央のラインに近くなるよう位置をずらすことであった。当然そのためには戸車の埋設部分となるスペースを広くしなければならない。平たく言えば下框の穴をもっと彫る、ということ。

 

これはあまりやりすぎるとその穴をキッカケに戸車周辺が破損してしまうリスクをはらんでおり、できれば避けたい方法であったが背に腹は変えられず、ノミをつかってギリギリのラインを攻めてみたのがこの写真ということでご理解いただきたい。

 

ただここでお伝えしたいのは、少々ミスをしてしまっても挽回のしようはいくらでもあるということで、それを恐れてDIYをしても作者的には楽しくないため、まだ未挑戦の読者諸氏には是非とりあえずでもいいからやってみる、ということを強くお勧めするものである。

 

そんな感じで無事本棚は完成に至る。本当に残念なのは、この本棚の全景を上手く写真に収めることができていないということで、これはこのブログの傾向でもある忘備録的な立場から考えても大きな損失となった。

 

二段目、三段目ともに中板を2枚入れ、それぞれ計3段(紛らわしくて失礼)の個室が計9部屋あるのと、前回の古民家ブログで出来ていた一段目左側の2段の個室が2部屋、残り1部屋は三段目左に変則的な中板を固定した部屋を1つ作っている。

 

あとこの本棚の取っ手については最後の最後まで悩んだ結果、右の写真のアイテムを使うことを決めた。このアイテムは実は母家のあるところにも使っているのだが、残念なことにこのブログでは未報告だったと思う。

 

これは以前母家のサイドキャビネットを作成した時(その時の記事はこちら)に取っ手を確定しておらず、割と最近になって思い出したように購入して固定したものと同じものになる。

 

と言っても見ないことには全く理解ができないであろう。この取っ手は10個まとめ売り1200円ほどの格安取っ手で、その割には雰囲気もあり気に入って即買いしたものだが、これを写真のような形で固定した。

 

作者が最後まで悩んだというのは実はこの写真とは反対側の建具の取っ手をどうするかという考えがまとまらなかったことによる。つまり、この建具とすれ違いになる方の建具はこの建具の後ろ側を通ることになり、飛び出た形式の取っ手をつけると、取っ手がこの写真の建具の左端に引っ掛かることによって開口面積がその分狭くなってしまう。

 

かといって、掘りこみ式の取っ手を入れるとすると、今度は写真の建具の後ろにぴっちり重なって開いたときに引っ張り出す手段がなくなってしまい、そのための何かを考える手間も増えてくる。

 

などということをいつまでも悩んでしまっていたのだが、最終的にこの取っ手に妥協したのは、これ以上考えることに疲れてしまったからかもしれない。

 

最後に、この本棚の作成に使用した木材の切れ端をまとめたのが右の写真となる。作者もこれほどの規模の棚を作成するのはこれが最初で最後と思うが、使用した木材だけで8万円程度かかっている。

 

これを見て正直な感想を述べると、勿体ないということに尽きる。これらを何とか活かす方向でこれまでも一生懸命考えてはきたのだが、次から次へとこんな端材が生まれてしまい、消化の方が全く追いつかないのが現状だ。

 

小さい木材というのは当然大工として木工をするときに使い勝手が悪く、理想通り使い切れたと会心の思いに浸れるケースというのはごく稀である。

 

これらの大半は家を造る上での利用価値が低く、クラフト的な小さいものを作るか、最終的にはただの薪として利用するくらいしか使い道がない。そんな日がすぐそこに迫っているのかもしれないと思うと、この写真に哀愁を感じるようになってきた。

続きを読む≫ 2025/01/12 21:58:12

年末年始には急ぎ足でブログの更新をしてみたが、実際のところ今年の正月に関しては自分でも驚くほどのんびりと過ごさせてもらった。身体のこともあり、無理をせず休むときは休むという形を上手にとっていくような年になりそうだ。

 

さて、本棚の続きである。前回の古民家ブログでは本棚の概要を説明し、外観が概ね完成していたかと思うが、紙面の都合上お伝えしきれなかったことに触れておこう。

 

冒頭の写真はこの本棚をやや正面から撮れる位置で撮ったものだが、実は今回の本棚、図体が大きすぎて全体像がうまく撮れるポジションがないため、撮影には苦労している。

 

この写真でパッと目につくのはやはり三段目の中央の縦材ではなかろうか。二段目までは全体の中央に縦材を入れていたのだが、それを狂わせたのが前回でも問題になっていた梁で、これがあるために天板が一枚モノで済ませられなくなった。

 

その分、左右の天板に対してそれぞれ1枚ずつ縦材を入れることになったため、こんな形になってしまった。このデッドスペースともいえる空間には最初何らかのおもちゃを入れてライトアップするという案もあったが、却下。

 

理由は電気代の問題で、常時点灯を避けようと思えば誰かがどこかで毎回オンオフすることになり、それは労力上非現実的という判断だ。結果的にここにはかなり高さのある雑誌などを収めることになるだろう。

 

そんな感じで完成したため全体像を撮っておきたかったのだが、前述の通り全体を上手く撮れるポジションがなく、ご覧のようなアングルからの撮影となった。

 

この本棚は奥行もかなり深く、例えば漫画であれば一番奥から手前までに4冊は重ねられる。あまりに規模が大きすぎて奥の本は確実に取れなくなってくるのが作者の頭を悩ませている点だ。

 

ちなみに、これで外観が完成したが、恐らく所要時間的にはこれでもまだ折り返しには来ていない。そのくらいこの本棚の制作には時間をかけてしまっているため、次なる作業にもさっさと進んでしまいたい。

 

ということで床側にコロナマスカーを敷いてみた。これは塗装の被害を抑えるための対策で、これだけでは完璧とは言えないが無いよりははるかにマシなのでやっている。

 

また、本棚の奥の壁も汚したくないため、ハケが届きそうな所には全て下の写真のように隅まで厳重に養生をしておいた。

 

今回の塗装についてだが、作者は当初気が進んでいなかった。というのも、この囲炉裏の間には建具の枠材など全く塗装をしておらず、構造材の黒と対比するように所々未塗装の木を入れていた。

 

しかし、この未塗装の木が作者の周辺であまり好評じゃなく、この本棚も未塗装にするか迷っていたところに塗装を後押しするような声があったため、少し重い腰を上げてみようと思った次第。

 

とは言っても本音でいえば作者も塗装をしたかったのだが、あまりにもサイズが大きかったり、塗装にはとにかく手間がかかるため、妥協を許す自分がいたりしたが、ここは心を入れ替えるいいキッカケになると判断。

 

あと、ここの塗装にはブラックではなく、以前に入れている格子建具(写真はこちら)と同色系で揃えようと思い、ウォルナット色をチョイス。それにより作者が最も恐れたのは塗料に1万円近くかかってしまうことだった。

 

右の写真は外観の全て目につくところにオイルステインを2度塗りしたもので、これでさえ色の乗りが薄く感じるため、最終的には3度もしくは4度塗りすることを覚悟したところである。

 

ただ、最終仕上げの塗りに関してはこの後作成していく中板ともども一緒に色調整をしながら塗っていくこととし、ここからはいったん外観を離れて中板の作成にとりかかっていくこととした。

 

この2度塗りが終了した時点で塗装は約2.5リットルほどを使っており、先を思いやりながらの作業となった。どういうわけか今回に関してはこの予定外の出費が気になりすぎて、作業に集中し切れていない。

 

右の写真が中板を塗装中に撮ったもので、今回の中板はそれぞれ12ある部屋のうち一つとして同じ寸法のものは存在せず、各部屋ごとにオーダーメード品となってしまったため、全ての中板を先に作ってしまっては後で配置のミスが起きそうだった。

 

その対策として、時間がさらにかかってしまうことになるが、中板を一段ずつ完成させていく方針に舵を切った。この決定には配置ミスへの配慮もあるが、物理的に全ての中板関連の材料を一気に塗装できるスペースがない、という理由の方が大きかったかもしれない。

 

というわけで、ご覧いただいている写真にあるのはこの本棚の一番上の段の材料を塗装したものということになるが、これだけでも囲炉裏の間の大半を占めてしまっているのがわかるだろう。

 

それと今回はメインとなるガラス建具の枠も同系色になるように塗装を試みてみた。こういう古い材であるし、一度色を落とさないことには上手く色が乗らないだろうと思いながらの塗装だったが、仕上がった色は想像通りというか、あまり作者の満足のいくものにはならなかった。

 

そんな感じで一段目ほぼ完成という状態に持っていくことができた。角度的に見えにくいところだが、右側の箱はそれぞれ3段に区切るように中板を配置し、左側の箱にはそれぞれ2段に区切るように中板を配置している。

 

これによって左右で所蔵する本の種類が予め設定され、見た目的にわかりやすくなるだろう。そしてこの本棚にかかる全体の時間的にもこの時点で折り返しは通過したように思う。

 

それほど、これだけ大きな箱の塗装をするというのは大変なことであり、尚且つこの寒く底冷えのする部屋で乾燥待ちするというのは時間のかかるものである。

 

所要時間は塗装の都合上増えてしまうが、作者が身体を使ってする作業自体はとっくに折り返しを越えているため、この本棚の報告も次回で完結ということにしようと思う。

続きを読む≫ 2025/01/06 21:53:06

今年もあとわずか。出来ればこのブログも年内にアップできるようにと急ぎながら書いている。今回も本棚の続きで、3段目の高さが梁に引っ掛かってしまう件について頭を悩ませたところからお話ししていこう。

 

この本棚を制作するにあたって全ての大前提になってきたのが建具ありきの発想である。本棚の上には太い梁があり、そこまでの間に3段で収まるよう考えるところから全ての設計が始まっているのだが、一番最初の段階ではざっと寸法をとってみてなんとか収まるだろうと思っていた。

 

ところがいざ始めてみると、まず建具の高さがそれぞれ違うというところから思惑が狂い始め、それにより建具の上側の戸道を彫るのではなく細い材を打って止める方法に変更したことで全体的な高さが上がったことや、底板もしっかり敷いたことなどにより結果的に梁までの間で本棚を完結することができなくなってしまう。

 

というところから今回は始めるのだが、それに対して作者が出した答えが冒頭の写真ということになる。

 

これは最後の手段としてやったことであるが、梁に直接戸道を彫り、そこに戸を通してやるという方法でこの局面を乗り切ることにした。

 

これは通常の造作であれば絶対にやらない方法なのだが、それだけこの本棚(というか古建具)に対しての作者の執着が強いということでもある。このときに考えていたのはとにかくなんとしてでもこの空間に3段の棚を作ってやるということだった。

 

本当であればガラス戸は8枚あるため、4段の本棚を造りたいというのが作者の願望であったが、空間の問題や、構造物が邪魔するなどの理由から泣く泣く妥協案を出したのが3段ということで、これだけはなんとしてでもクリアしたい。

 

そんな気持ちから梁を削ってでもという執着は生まれているということも加えてお伝えしておく。

 

梁は治具を使いながら(冒頭の写真を参照)概ね予定通り加工が進んだが、予定の深さを彫ったところでいざ建具を通してみたところ、残念ながら上手く道を走ることができなかった。

 

その理由と対処したことが2番目の写真でわかる。この梁はこの納屋の屋台骨といってもいいほど重要な構造材で、太さもかなりのものが使われているのだが、当然ながら現代の建築で使うように長方形に製材されたものではない。

 

そのため本棚の右側と左側では高さが違うことになってしまっていて、それが作者の想定(願望に近い)よりも左右での誤差がやや大きかった。この場合は左側の方で建具が引っ掛かって止まってしまう状態になってしまったため、その腹がこすれる分の道を削ったのがお分かりだろうか?

 

見た目でわかりやすく言うと、黒い部分が梁の無加工であるところに対し、木本来の色の部分が加工を施したところで中央の戸道の半分ほどを削ったと理解いただければ良い。

 

それらを横から見たのが右の写真で、かなりシビアな加工をしているのがわかるだろう。全ての段に対してのことになるが、こんな感じで仮置きで組み立てた箱にキッチリと建具が収まるかどうか、全部を端から端まで走らせて確認の上で高さを確定させている。

 

ちなみに、この最後の段の高さというのはそんなこんなの微調整ありきで数値の変動が激しいということがわかっていたため、一番最初に立てた側板(その時の記事はこちら)の高さというのもかなりアバウトに、計算で出ていた寸法よりも1センチほど長めにしていたのはまだお伝えしていなかったことだ。

 

短いのは困るが、長いのは対処のしようがいくらでもあるということでそうしたのだが、今回こうやって建具を走らせて棚の高さを確定してみると、側板が5ミリ程度寸余りになってしまった。それは想定内のことであったため、最終的に天板の端をトリマー処理して上からかぶせる形をとっている。

 

左の写真ではかなり目を凝らさないとトリマー処理をした部分はわからないかもしれないが、天板をつけることによってこの棚の全貌がいよいよ見えてきた。

 

右はどうでもいいほど小さなことだが、今回の一連の作業で全く触れていないことだったためサラッと触れておこうという写真で、この棚の縦材に関することである。

 

前回のブログでもお伝えしたがここで繰り返しておくと、この本棚は横幅4メートル弱の大型の箱で、総重量数百キロを支える構造として、横材の中央には床材と同様の30ミリ厚の縦材を使い、それと端までの中間(1メートル弱)には厚さ28ミリの合板を使った。

 

右の写真はその合板を入れる位置に同じく柱になるような材を1本通したのを撮ったもの。

 

それの最終形態が左の写真でわかる。この合板は横幅910ミリの構造用合板を縦に半分に割ったものを使っており、従って幅が455ミリ以下しかない。

 

この本棚は奥行600ミリ弱ほどあり、足りない分を先ほどの先行して固定した材で補っているという形になる。この先行して固定したものは天板を支える重要な材となるため3段目には配置したが、実は1〜2段目には入れていないのが写真からわかると思う。

 

それは重量のかかり方を考えてのことで、1〜2段目では本の、それも後ろ半分程度を支えるだけで済むため、特定の一部分だけに強い圧がかかることがない。

 

それに対して天板については、人が乗って作業をするくらいのことを想定しており、場合によってはこの端にも強い力がかかってしまう可能性があるために強化が欠かせなかったというところである。

 

最後の写真で言うと、完成後は手前側に昇り降りできる梯子を作成し、そこから本棚の天板上を伝って屋根裏へのベースとなる所(以前のブログ参照)へのアクセスとなる。もっと言えばこの広い天板上はかなり安定性があり、ここも2階部分のメンテナンスをするときの橋頭堡となるだろう。

 

さて、次回はいよいよこの本棚の外観が完成することになる。できるだけ早い更新をするつもりではいるが期待せずにお待ちいただきたい。

 

去年から今年にかけて個人的都合でかなりこのブログの更新が滞っていたが、久々の再開でもこのブログに訪れてくれる方がいることは作者にとっての励みになっている。

 

この2年くらい想定していたような進展がでていないが、来る年は出来るだけタイムリーな報告をお届けできるよう、かつ少しでも納屋の完成に近づけるよう、鋭意努力したいと思う次第である。

 

もちろん身体が大事ということもあり、そこは自分の状態と相談しながらとなるが、読者の皆様におかれてもご自愛くださいますよう、これにて締めの挨拶とさせていただく。

 

来る年もよろしくお願い致します。

続きを読む≫ 2024/12/31 21:39:31

前回に引き続き本棚の制作を進める。早速だが、前回のブログでは底板を置いて実寸で側板の間隔を確定させているため、今回はその底板を固定するところから始めることにした。

 

冒頭の写真は底板の最初の一枚を配置した後、床張りで材を固定したものと全く同じビスで揉んでいるところを撮ったものだ。床張りと同じ材を2枚重ね張りしていることになるため写真が少々見えづらいがご了承いただきたい。

 

最初の一枚は見ての通り壁側から固定を始めたのだが、実は配置的にこの板の起点となるのは全く逆で、側板の手前側のラインを起点として一度3枚分の板を配置しておき、その後手前側(起点側)の2枚を外して残った1枚を固定しているのがこの写真なのである。

 

どうしてそんな回りくどいことをしたのかというと、答えはこの板の向きにある。底板、段板ともに手前側に凸部が来るよう配置してあり、床材と同様ビスを揉んで強度を確保するため手前側を敢えて外して奥から固定した。

 

だったら板の向きを逆にすればいいじゃないかという声が聞こえそうだが、そうすると手前側に凹部が向く形となり、一番手前は見栄えのため真っ直ぐになるよう凹部を切り落とす工程が必要になってくる。

 

作者にとっては凹部を真っ直ぐになるようカットするのは難易度が高く、凸部をカットする方がはるかに容易い。それが向きを決定した理由であり、その決定がこういった部分でひと手間増やす要因となった。

 

つまり、一番手前のレール溝が彫ってある板は全て凸部をあらかじめカットしてあり、ある程度端部を真っ直ぐにした状態から始めたということで、作者はそういった作業に慣れてしまったためフリーハンドで丸ノコをかけることで労力を減らすことができるようになっている。本当は推奨される方法ではないが。

 

余談が過ぎたので話を先に進める。本実のフローリング板を固定するだけの作業は簡単でサクサクと一番手前側の板まで固定を終えた。事前に実寸で位置取りをしてあるだけに当然ピッタリと側板のラインと合致する。

 

右の写真で注目してもらいたいのは寧ろ奥側(左手側)の床板が途切れた後の処理についてである。板が途切れた部分から壁までの間隔が大きい所で70ミリ前後空いている状態で、本来であればもう1枚床材をカットしたものを取り付けるのが見た目的にはベストな方法だろう。

 

だが、資金的にも労力的にも限界があるDIYにおいて苦渋の決断をするという瞬間は必ず訪れるもので、ここがまさにそうだった。もう一つの考え方としては、そもそも側板をこの床板のラインに合うようカットすればいいのではないかということだ。

 

その考えも合理的だったのだが、今回は出来るだけ収納量の稼げる本棚を造ることを目的としていることや、1枚5000円もした側板の幅をカットする行為が貧乏性の作者には躊躇われたことから、そちらには舵を切らなかった。

 

それと、この本棚を設置する部屋(縦長に10畳ほどある空間)は今のところ他には用途がない場所になるため、存在を小さくして他のコンテンツを取り入れるという必要もないことから、できるだけ大きい存在としておこうという意図もあったりする。

 

唯一の懸念材料として、この囲炉裏の間で数少ない採光手段である掃き出し窓がこの空間だけに1対あり、部屋の端から端まで光が差すスペースであったのが、この本棚によって少し遮られてしまうところだろう。

 

色々と御託を並べたが話を戻すと、床材を入れないからといって何もない空間になってしまっては本を置くことも出来ない状態になってしまうため、床材の厚さ30ミリと同じ寸法の角材を入れることで留飲を下げたといったのが写真から伝わると良い。

 

ちなみに、少し前のブログで発泡ウレタンを充填したが、この壁際のものに関しては本棚を建付けにするため隠す必要がなく、処理をしていないのもこの写真から確認できる。こちらに関してはこの後もう1つ木材を固定して目隠しとした。

 

どうも話が脱線して無駄な文が多くていけない。作業はさらに進んで一段目の概要がなんとなく見えてきたのが左の写真。ここで注目してしまうのはやはり縦材の方ではなかろうかと思う。

 

今回、本を満載で入れた状態の棚を想定すると、総重量は数百キロを越えてくることになるのを前提とした設計をせざるを得なかった。この形でそれに耐え得るかどうかというのはやってみるまでわからないのが本音だが、使ってみてわかった頃また何か報告があるかもしれない。

 

横材に関しては床板と同じもののため、まあ900ミリ間隔で根太なり大引きに相当するものがあれば大丈夫と考えるが、最悪の場合を想定してこれから取り付けることになる中棚にも縦材を噛ませることも視野に入れている。

 

また、今見えているもののうち、中央の縦材には床材と同じものを使った。本当であれば縦材も全てこちらで揃えたかったのだが、予算の都合と、ちょうど買い揃えていたものがこれで品切れだったことから、その他の縦材には28ミリの構造用合板(サブロク板)を半割にしたものを使用した。

 

この本棚を作成する上での方針として、最初に中板以外の部分をざっと組み上げることにしており、外周部はそれぞれ一段ずつ着実に組み上げていくこととしている。

 

右の写真は完成したばかりの二段目に使うために加工した材だが、どこのものかもうお分かりだろう。これは奥の壁際の隙間に埋め込むための継ぎ材として用意したもので、先述した床材と同じ30ミリの角材で作ったものだ。

 

これが通常の床であれば当然壁との隙間はゼロにするよう配慮しているところだが、本を入れていく棚であり、奥の壁際が1センチ程度空いていたところで何ら問題がないためここには力を入れず、むしろ空気の流れがあった方が良いくらいに考えることにした。

 

そもそも、これは本棚とは言うものの、後ろを板で閉じることがないことをお伝えし忘れていた作者である。後ろはもともとの漆喰壁をそのまま使うというのも最初に決めた方針で、そう決めた理由としては、まず逆にお洒落っぽいのを狙ってみたのと、せっかく色付き漆喰を塗った壁が大部分見えなくなるのが勿体ないと思ったことが大きい。

 

そして作業は二段目に進む。前回のブログで述べた通り、今回使用する建具は各々の高さがまちまちであったため、それぞれの段でミリ単位の高さの違いがあるが、それ以外の点での造作は全く一緒と言って差し支えない。

 

しかし、ここまで来てしまうとなんとなくではあっても、そろそろこの本棚も完成に近いんじゃね?などと浮ついた戯言を思わず吐いてしまいそうな気分にもなってくるが、現実の時間と照らし合わせると、この時点でもまだまだ道3分の1といったところであろうか。

 

作者の過去のDIY歴から考えても、前回のブログから今回までのような木工作業はとにかくあっという間に終わるというのが実感としてある。むしろこういう木工に関しては準備の方に時間がかかるのが通常で、ここまでの作業でいえば、必要な材料を割り出したり、それを買い求めに行ったり、板材の寸法取りをして加工したり、レール溝のついた板を作ったりなどがそれにあたる。

 

準備終了後に行っている作業は前回のブログの内容からここまで半日程度しかかかっていないのが実際で、この後の本棚の塗装についての話を一つ差し挟んでおくと、可能な限り丁寧に各パーツ毎に塗装していくつもりであり、ざっと計算しただけでも3〜5日程度要することになる。いかに木工作業が早いかがわかるだろう。

 

さて、一段ごとの作り方を一通り説明し終えたらあとはそれを繰り返すだけでこの本棚は完成、とはいかないのがこの大型本棚の一筋縄ではいかないところである。この写真で見えている本棚中央の上に見えている梁(正確には桁)に注目してもらいたい。

 

要は、この梁が邪魔をして二段目までと同じように三段目を組み立てたのでは天板が通せないということだ。実は今回この本棚を設計するにあたって、最も作者の頭を悩ませたのがこの梁の存在であった。

 

もともと建具ありきの構想になった本棚であるためこの建具を使用することだけがマストで、あとは建具の寸法に他を合わせていくだけで良かったはずだったのが、この梁があるためにどうしても三段にすると天板が通せないことになってしまう。

 

その考察の中で前回のブログでも述べたように、建具の鴨居にあたる部分の戸道をトリマーで彫ることを当初考えていたが、これには当然高さの抑制という意味合いも含まれていた。

 

ただその案は結果的に却下とし、その分本棚全体の高さも数センチレベルで上がることになってしまったことが痛恨の極みともいうべき副産物となり、頭を抱えざるを得なかったところだ。

 

妥協案として、一番下の底板をなしにして床をそのまま底板として利用するというプランもあったのだが、そこまでやったとしてもミリ単位でこの梁がつっかえる可能性が高く、リスクの割には確実性がないとして却下していた。

 

ではそれに対して作者なりにどういう答えを出したのかの結果は次回に譲るとして、ここでは少しそれに関わるヒントを示して終わりにしよう。最後の写真がその構想を端的に表しているものと思う。

 

これを見て、作者がどんなやり方をするのか少し想像してみてほしい。

続きを読む≫ 2024/12/27 23:14:27

ついにこの日がきた。作業の手が止まったり色々あった中で、一つ明確な目標があったところまで辿りつくことが出来たことは作者にとっての最大のご褒美であるように感じる。

 

それほど今回から手をつけていく本棚というのは作者にとって特別なものである。もともと読書が趣味ということもあり、広島に越してきた時には置くスペースもないのにダンボール箱何個もの捨てられない本が大量にあった。

 

これまでに処分したものもあるし、劣化して泣く泣く捨てたものもある中、残った本をどうするかというのが東京にいたときからのテーマでもあり、課題でもあった。それらを一所にまとめることができる本棚を造るということは作者にとって長年の夢のようなもので、今回ようやくその機会を得たというのが前置きのようなものになる。

 

もともと今作業している囲炉裏の間には、いくつかの小さい棚を造ってそこに少しずつの本を置くという、どちらかというとビジュアルに特化したような陳列を考えていたのだが、古民具屋でとあるガラス戸をゲット(それがわかる記事はこちら)してからその構想が一変したというのはこれまでもお伝えしてきている通り。

 

全てはこのガラス戸から始まっている、というのが今回の本棚構想の全てである。そしてこの戸はかなり大きなサイズとなるため、場所を選んで完全に備え付けということも確定。あとはこの戸が有効に収まるよう寸法をとり、必要であればスペース自体を加工していくことになりそうだ。

 

では作業にとりかかっていくことにするが、冒頭の写真ではまずそのガラス戸の方から加工にとりかかった。これは建具を下から見た状態になるが、元々ついていた錆びて動きにくくなった戸車を外し、そこに今回採用した新しい戸車を取り付けたもの。

 

戸車は36ミリのサイズで原価を下げるためネットで調べた結果、ヨコヅナ社のナイロン製のものをチョイス。1個あたり140円とかなりお買い得だった。写真ではシールが貼りっぱなしになっているが、このままだと車輪が引っ掛かる可能性があるためはがしたのは言うまでもない。

 

実はこの建具、作者は今まで特に考えもしなかったのだが、今回色んな寸法をキッチリ測ることでわかったことが一つある。右の写真がその答えになるのだが、高さに歴然とした差があるのがおわかりだろう。

 

作者は同じ建具を8枚購入しているのだが、それぞれ測ってみるとどれ一つとして同じ寸法のものがなく、大きいもので1センチ以上の開きがあったため、根本から計画に変更を加えることとなった。

 

仮に寸法が違ったとしても色んな調整の仕方があるとは思うのだが、今回は建具自体に手を加える(カットしたり、接ぎ木したり)ことはせず、建具ごとに棚の高さを変えて造作することに決定。

 

さらに、当初の予定では建具の鴨居にあたるところもトリマーで欠くことで少しでも棚全体の高さを抑えようと思っていたのだが、戸の高さが一定でないことで工程が増えるため、高さの抑制を断念してトリマー加工はせず、上板を無加工の状態で戸を入れた後、細い棒状の材をビスで固定することもこの段階で決定した。

 

それによってビスを外さない限り戸を外す手段がなくなってしまうが、それはそれで作者以外の人には外せない方がトラブルが減っていいかもしれない(ガラスが入った戸はかなり重量もある)と、考え方をシフト。

 

ちなみに今回の本棚ではスペースの都合からこの建具を6枚しか使わないことになったのだが、全8枚の中からより寸法が近いもので3対のペアを作り、そのペアごとに1段の高さを調整するやり方をとる。

 

ただ、似た寸法同士をペアにしても、左の写真のように端から端で寸法が大幅に違うものがあるのにも閉口した。寸法が近いものでさえこうなるのだから、ランダムにペアにしたらそれはもう成立しなくなるレベルというに等しい。

 

この寸法の誤差というのはどうも経年による変形ではなく、もともとの造作がそうだったとしか思えないような形状のものもあったりするが、横幅だけはどれもほぼ正確に一致していたのがせめてもの救いだろう。

 

通常の本棚を制作するときとはかなり違う手順で作業を続けている。戸車を全建具に取り付けた後で作者がやったことは、完成した建具がちゃんとレール上を走るかどうかの確認作業であった。

 

せっかくなので今回とった寸法を記しておくと、戸車のタイヤを建具の下端から5ミリほど出し、戸道の深さを3ミリとした。それで生じる建具の下端からの隙間は2ミリとなるのが机上の計算なわけだ。

 

だがこれも誤算だったのが、戸の下桟(下の横材)も真っ直ぐではなく弓状になって中央あたりがむくんでいるものもあったりで、2ミリの隙間がないばかりか腹をこするような戸もあったりして、結局は個々で微調整が必要になったことである。

 

しかも、それによってどれか一つの高さが変わりでもすれば他の高さまで考慮しなければならず、調整にはかなり手こずらされたと言っていい。右の写真はそんな苦戦を強いられた調整を終えた板(すでにレールを彫っているのもある)を段ごとにまとめ、次の作業に向けて準備をしているところだ

 

その戸道が見えるように撮った写真が左のもので、もともと予定していた鴨居側の戸道を彫らないよう変更したため、作業はあっけないほどに早く終了した。

 

ただ彫り作業は楽だったが、見ての通り今回の棚は1枚の板状の材ではなくこの部屋の床材と全く同じものを使い、1段あたり3枚の材を継ぎ合わせる方法をとっているため、本実(ほんざね、板を継ぎ合わせる凸凹になっている端部)加工されている部分がどうしても手前の目につく側に見えてしまうことになる。

 

それは見栄え的にNGであり、そこだけは真っ直ぐにカットする手間をかけた。これは通常の材であればそこそこ神経を使う作業といったところだが、4メートル材でやるとかなり神経を使う作業で、全部終わってしまった今思えばもうあまりやりたくないと思う。

 

さて、では着眼点を変えて見てみよう。右の写真は現存する中で囲炉裏の間の床張り仕上げ部位が最もよくわかるもので、完成してそうそうこの本棚に着手したことで見納めとなってしまう。

 

それはいいのだが、ここで見るべきは正面に立てた板の方だ。これが側板となるもので、今回の本棚の高さを表している。内側に2本ほど材を固定しているのがそれぞれの段板を置くところとなり、全3段で収まるということになる。

 

次が最後の写真になるが、これは段板の長さと側板の間隔を合わせている途中のもので、先ほどの写真とは反対側から撮ったもの。作者の技術精度の問題で、これだけの長さの造作となると寸法だけで配置して制作するとミスの原因になる。

 

そもそも論として、ミリ単位の正確さが要求される場面においてメジャーの寸法に確信が持てないところも大きく、出来る部分は全て実寸でとるようにするというのが基本スタンスだ。

 

そのため、まず手前の側板は写真左上にかすかに見切れている梁に仮固定し、そこを始点として床に実際の底板を置いた上で奥の側板を配置。その後天板を仮配置して位置を確定させ、奥の側板も仮固定した。

 

この作業をしていて感じたのは、これは本棚の制作というよりは床張りをしている感覚に近い、ということである。実際に使っている横材が床材と同じものであり、1段につき3枚分、計12枚もの床材を使っている。

 

これは部屋の広さでいうとだいたい5畳分くらいの面積に匹敵するもので、その分かなりコストもかかってしまった。そうまでしてこの材にこだわったのは先述したように同じ大きさの一枚板に比べて安価に済むということもあるが、一番大きな理由は重量に耐えうる材であるということ。

 

まず、これだけの規模の本棚となると作者も経験を持たないが、載ってくる本の重量だけでも一段あたり数百キロ単位になってくるはずで、かつ作者の狙いとしてはこの本棚の天板を作業用の通路にしたいという思いもあった。

 

とりわけ、前回のブログでも整えた電気配線をまとめた場所に辿りつくまでのルートとして利用できる他、吹き抜け上階に備え付けの窓へのアクセスにも使え、さらに高所での作業が必要になったときのベースとしての用途も担ってくる。

 

それら複数の想いをも考慮した結果、このような形になっているという紹介をして今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2024/12/26 16:53:26

前回のブログで囲炉裏の間の床張りが終了した。長い間放置していたことになったが、一つ仕事が終わったようで作者もかなり安心している。今回は完成した床と壁との間で気になるレベルの隙間ケアをしておこうと思う。

 

といってもやることは毎度使っている発泡ウレタンの充填ということになる。これらは隙間断熱のコーナーにまとめて掲載しているので気になる方はそちらを参照いただくとして、作業としてはウレタンガンと呼ばれる専用のガンを使ってやるとなんでもないお仕事となる。

 

唯一しっかりケアしておかないといけないのが冒頭の写真でもわかるような養生に関してだろう。これさえやっておけば後々ウレタンがはみ出るようなことがあっても材にノーダメージで済む。

 

で、実際にウレタンを充填しているのが右の写真だが、これまで回数をこなしてきてわかったこととして、これをやることが前提としてあるなら床と壁間の隙間はむしろある程度大きい方が良いのではないかということだ。

 

この写真でいえば壁との間の隙間の大きさはだいたい1〜5ミリ程度で、まあ5ミリあれば充分にウレタンを充填することが可能だが、それに満たない数ミリレベルのものであるとほとんど充填することができない。

 

これは例えば1ミリレベルの隙間にある程度の密度のもの(ウレタン)を入れようとするとかなりの圧力が必要となり、手持ちのガンでは成しえないという意味で、仮にある程度充填出来たとしても浅いところまでしかできず、ウレタンが発泡素材に変化したときにできる気泡でスカスカになり、密閉できる範囲が半分も残らないのである。

 

そんな感じで写真のウレタンの半分程度は充填できていないも同然の状態になってしまっている。

 

つまり、今まで作者はこの床と壁間をいかに小さくするかに時間を割きこだわってきたつもりだったが、発泡ウレタンを使って断熱処理を完全にするという意味においては、敢えて隙間を作っておくことの方が有効かもしれない。

 

もちろんそれは、最終的に仕上げをする段階で隙間に応じた雑巾摺なり巾木のような目隠しができるということかが前提になる。

 

左の写真は前回張り終えた壁際に充填し終えた状態を撮ったものだが、小さいところでも1センチレベルの隙間があり、充填が極めてやり易く失敗もない上に隙間をとった場合よりも気密性が上がっていると思う。

 

このぐらい隙間を作ってその後仕上げすることを考えるとなかなか実践するのは難しく、通常はまずやらないだろうが、それをなぜここでやったかということをお伝えしておくのが今回の目的の一つでもある。

 

以前どこかでお伝えしたような気がするが、ここにはこの後大型の本棚を造作するつもりでいて、どれほど大型かというと1枚の引戸の横寸法だけで1間という、横全幅4メートル弱の本棚だ。

 

これに関しては随分前から作業を楽しみにしていて、その分作者の気合も入りまくっており、時間をかけて納得できるものを作りたいと考えているが、この壁際から本棚を設置するため、どのみち人の目に触れることがほとんどなくなる予定であることが隙間を拡げる選択に繋がった。

 

そしてウレタン充填の最後は右の写真の場所で、ここは囲炉裏の間とトイレになる場所の下枠周辺である。ここの下枠に関しては通常のピッタリ間隔でやったため、充填の効果としてはさほど期待できないかもしれないが、前回でもお伝えしたようにこの下枠はまだ固定を済ませていない。

 

今後トイレの作業にかかる時に床下に潜るため、その時に下から固定する形式をとるということでいったん保留した案件だったが、将来的に無駄になるのを承知で事前にウレタンだけ充填しておいた形になっている。

 

以上で床張り周辺の断熱処理は終わりとなる。ここからは先ほど説明した本棚の作成準備にとりかかることにしたのだが、材料は揃えている今、残っている準備作業としては左の写真の部分を仕上げておくことぐらいしかない。

 

確かこの部分を俯瞰で撮った写真は今回が初出かと思うが、ここが納屋のどこの部分になるかわかった方は相当このブログマニアかもしれない。ここは納屋の間取りで唯一のデッドスペースとなる場所、位置的には分電盤の上にあたるところだ。

 

具体的な位置の説明については割愛するが、それが少しでもわかりそうな記事がこちらこちらに載っているので興味がある方は確認されたい。

 

これまでも何度か説明する機会はあったと思うが、ここは囲炉裏の間から屋根裏に上がる際のベースとなる場所であるのと共に、納屋の構造上隠し場所の少ない電気配線をまとめておける絶好の場所でもある。

 

今回このタイミングでの作業とした理由は、今後この真下に本棚を造っていく都合上、それが完成した後でここの処理をするとゴミなどが降りかかってしまうことになり、それを避けたかった。

 

ここに関しては元々床としての設計は甘く、厚さ15ミリ程度の古材が900ミリ間隔で固定されているだけという、人が立って動くには極めて不安定な造りになっている。

 

そこで今後この場所を使用に耐えうる状態にすべく、床を支持する材を一本間に挟んでみたのが右の写真。これは先ほどの上から見た写真の裏側にあたるところで、2基の分電盤が確認できると思う。

 

先ほどの写真でもわかるだろうが、この分電盤から出た電気配線の半分以上は天井と梁の間に開けたところから上に回している。この右の写真で中央に1本新しい材を通してあるのが今回固定したナンチャッテ根太である。

 

左の写真はそれを反対側から見たもの。補強材は60角を使い、なるべく下に垂れないよう配慮したが、これだけでは不安だったのでさらにそれをクロスして支える構造にしてみた。

 

こちら側はそれが問題なく出来たのだが、分電盤側はひとまず線が邪魔になったため今回は見送りとした。およそ床を支える材の構造としては脆弱だが、元々の状態を考えればこれでも充分かもしれない。

 

そして最後に仕上げをしたのが右の写真となる。元々あった床がかなり下にたわんでいたため、先ほどの補強材はかなり上に押し上げるようにして固定しておいたのだが、それが一発で丁度良いほどに平衡がとれていた。

 

仕上げとしては元々あった板張りの上に厚さ28ミリの合板を張って終了となる。当初の作者の予定では、この程度の厚さの合板を張ることで全ての電気配線を隠すことができると思っていたが、それに関しては全くできていない。

 

まあここが頻繁に人の目につくようなことにはならないと思われ、最初はこれらの電気線を全て見栄えの良いように整理しようかと考えてもいたが、ここを使うのは基本作者がメンテナンスに通る程度なのでひとまずこれでやってみることにした次第。

 

細かいディテールについては今後アップデートするかもしれず、それらについては追報しないかもしれないが、ここの作業に関してはこれで終了となる。いよいよ次回から本棚の制作に入れそうだ。

続きを読む≫ 2024/12/20 22:07:20

前回のブログで久々に囲炉裏の間の床張りを再開したが、今回で一気に終了までもっていくことになる。残っている作業はただ単に床板を張り続ければよく、前回でいう床下点検口のような何か特別なものを造作するということもない。

 

ただ、説明で言えばそれだけの簡単なお仕事なのだが、作者の気持ち的には重く、なかなか腰が上がらなかった。冒頭の写真はさてこれから床張りの仕上げにかかろうかという段階で撮ったもので、床板の切れ端を大引きに置いて壁までの間隔を可視化してみた。

 

作者の気が重いというのはまさにこれのことで、最初にこの囲炉裏の間の床張りを手掛ける際に最も意識したのがこの仕上がる側の壁のラインについてである。

 

部屋の形というのもそうだが、寸法を測るまでもなくこの空間が正四角形である可能性はまずないという前提のもと、最初の段階で一枚目の床板を張る際にこちらの壁ラインとほぼ並行になるような形に調整をしたはずだった。

 

その答え合わせが写真で見てとれるだろうが、今張り終えている床から数えて2枚目までは順調に張り進めることができる。問題なのが3枚目の床で、こちらは手前の大引きの段階では普通に張れたとしても、2つ先の大引きの段階では加工をしなければ収まりそうにない。

 

それらをわかりやすく寄って撮ったのがこの左右の写真で、右が手前側、左が奥側のものになる。恐らくどんな名匠でもこのラインを完璧に合わせることは不可能で、それは例え壁が平滑であったとしても、柱の出幅も違えば壁のラインも違い、かつ端から端までが真っ直ぐですらないからである。

 

そして恐らくこの状況からして、奥に行くに従って板を加工する範囲が拡がるはずで、最も気が重くなるのはこの壁際の収まりをどうするかという答えが作者の中でノープランのままここまで来ているということだ。

 

それもそのはず、こちらの壁際がどうなるかというのは実際にここまで床張りを進めてみないことにはわからず、当然いくつか頭に描いていたプランはあったが具体的なところまでは詰めていなかった。

 

ただ、ここまでの経験で古民家においてこういった並行垂直などがとれないことは当たり前という認識は出来ているため、過去の経験から技術的な問題もそこまで感じておらず、単に収まりに手間がかかることが続いているため腰が重いときもあるとご認識されたい。

 

とはいいつつその重い腰を上げてさっさと作業を進めていこう。右の写真はこれから板の長さ調整をする段階で撮ったもので特段注意を引くものでもないが、前回のブログで仕上げた床下点検口の部分が明瞭ではないが見えている唯一の写真だったので載せてみた。

 

この写真だけでどこにどんな点検口がついているかは正直わからないと思うが、奥の窓の手前あたりの床板2列に2つの回転取っ手(シルバー)がついているのがかろうじて見える。

 

点検口はその回転取っ手のある大引き間(約90センチ)に、木目を違えないよう同じ床板を使って作っており、それがためにこの写真だけではわかりにくくなってしまった。余談までに。

 

そして先ほど加工が必要といった最後の列に差し掛かる。先述した通り、作者はこの最後の板の収まりに関していくつかプランを持っていたが、今回のパターンだとこの最後の一枚さえ加工して収めてしまえば問題なさそうだ。

 

少しだけ気になるのは奥の加工する側よりも寧ろ手前側のほうで、逆にこちらはほんの少しだけ板が足りないということになる。冒頭の写真を撮ったのは手前側の壁から数えて最初の大引きからだったが、これが手前の壁まで戻ると逆に2〜3センチほど開いた状態になっていた。

 

こちらに関しては板の継ぎ足しという手はとらず、もう空いた空間に発泡ウレタンを充填して雑巾摺りで誤魔化す方向で決定した。そして写真に関してだが、それらを全て踏まえた状態に加工してある。

 

さらにこれは作者が嬉しかったこととして、この加工にさほど時間がかからず、しかもこの加工は一発で理想的な収まりになったということもお伝えしておこう。

 

この板の加工で最も苦戦したのが右の写真の場所らへんで、これまでの床張りとは全く違う要領であったが故の苦戦であった。

 

つまり、これまでの作者の経験で床張りというと、まず大引きの上に根太を並べ、その上に捨て板を敷き、その上に初めてフローリングを張っていくというのが当たり前であり、その方法だとこの最後の壁際を収める際には最後から2番目の板のサネをカットするか、若しくは壁際の板を斜めカットなどして斜め上から収めやすくするのが通常だった。

 

翻って今回のやり方ではそのどちらもが難しく、違う方法をとらざるを得なかった。サネをカットすると板と板の間に必ず隙間ができ、しかも捨て板がないだけに床下から直で空気が入ってきてしまうし、壁際を斜めカットしてやるにも、そもそも厚の薄いフローリングと違って、3センチも厚のある板ではサネに対して斜めに差し込むことが出来ない。

 

そこでここは思い切って壁からの距離を開けることにしたのが写真からわかると思う。1つ前の板からのサネの出がほぼ1センチであるため、壁際からわざと1センチ強くらいの長さを開けるよう加工し、板を壁際からスライドするようにサネに差し込んでいる。

 

壁から1センチ強隙間が開いているのはそういう手法をとったからであり、これまでの作者だとこういう発想にはならなかったかもしれないが、これまでこういった壁際のウレタン充填やコーキングなどを多くやることでそういう対応法に免疫がついたということになろう。

 

それが良いか悪いか、プロであればまずとらない手法だと思うが、これが問題になるような事態はそうそう起こり得るものでもなく、もし起こってしまってもそこは自分自身でDIYして改善すればいいだけの話であり、それもDIYの醍醐味である。

 

ちなみに、さきほどの写真の場所は囲炉裏の前とトイレの境になるところで、床張り最後の仕上げとしてここの空間を塞ぐものを考えなくてはならない。ここに関しても作者はノープランでここまで来ていたが、ひとつ思いついた手法があった。

 

それが左の写真のものをここの下枠として使うことだった。これは以前屋根を修繕したとき(その時の記事はこちら)に余っていた材料で、広小舞というもの。

 

これをどう使うかは以前の記事を見ていただくとして、余ってしまったこれの使い道というのはなかなか見つからないような形をしている。ただずっと寝かせておくと材も劣化していくだろうし、形としてここで使うのが丁度いい機会と思い定めた。

 

その結果が最後の写真で確認できるだろう。丁度良かったというのは、ここに下枠をつけると決めた時点で写真のような角のない枠を想定していたからで、この材であれば最初から斜めになっていたぶん加工することなく収まる。

 

それにこの材料は意外にも厚みがあり、開いた空間にうまくフィットしてズレないような位置に収まった。まだ現時点では固定せず、今後トイレ周りの作業をするときに下に潜ることになるため、そこでの完成ということにしておく。

 

以上で長く続いた囲炉裏の間の床張りは概ね終了である。が、次回は残ったウレタン処理などについて少し紹介して終わることになるだろう。

続きを読む≫ 2024/12/17 16:42:17

久々に床張りの作業に戻ってきた感がある。前回この囲炉裏の間の床張りを終えたときからちょうど1年半もの間作業を据え置いた結果だが、少し前のブログでもお伝えした通り、その空いた期間で見えた湿度への対策が出来たことは僥倖だったと思う。

 

正直言ってこの1年半という期間は、以前作業をやった頃の考え方ややり方を完全に失念してしまうに値する期間であったと断言してもほぼ間違いあるまい。

 

ただ、作者の頭の中には残りのスペースを床材で埋めるだけの簡単な仕事だろうという印象しかなく、それは着手してすぐに間違いだったと気付くといういつもの思考の流れを今回も繰り返してしまったことを先に白状しておく。

 

冒頭の写真は前回の床張りが終わった状態を撮ったもので、格子の障子を入れるための溝切をした床のラインまでを完成させていたのがわかる。今回からはこの続きの床を張っていくのだが、当初この先のどこかに一か所ほど床下点検口を入れるつもりだった。

 

右の写真は冒頭のものを反対側から撮ったものだが、床張りを開始する前に一つ考えの変更をしたのがその床下点検口についてである。

 

というのも、以前の記事で床下換気扇を導入した際に再認識したこととして、これから床張りをするこちら側の床下スペースがかなり狭いということ。

 

これは何事も問題が起こらないことを前提とするとそれで構わないのだが、所詮素人のDIYにおいて、やはり問題が起こることを前提としたプランを立てる必要があることを再確認するに至った。

 

また、こちら側の床下には充分すぎるほどの換気口を設けているのだが、それでも足りなかった場合を想定するとどこかに換気扇を設置しやすい余地を残しておいたほうが良いという判断もある。

 

と、そんなことを考えながら作業を開始したのだが、あまりにも他のことばかり考えすぎていて作業開始早々かなり初歩的なミスを犯してしまった。何も考えずに床材1枚分を張り終えたのが左の写真なのだが、これを見て何が失敗だったのか気付くことができるだろうか?

 

答えを言うと、ここの床は全部で3間ほどの長さがあり、4メートルの床材では1本で通すことができない。そこで必然的に2本を繋ぎ合わせる形をとっているのだが、作者は1本目の最初に張った材を全く長さ調整せずにそのまま固定した後に2本目を採寸し、それに合わせてカットしてしまったという、素人としても少し恥ずかしいことをやらかしている。

 

さらに説明を続ける。右の写真はその失敗箇所に寄って撮ったもので、本来であれば写真の左端に映っている大引きの上でこれらの床板は交差しなければならなかった。

 

つまり、1本目の板をカットし忘れたまま2本目を実寸合わせでカットしたため、本来の大引きの位置で決めようと思えば2本目にカットしてしまった材がまるまる無駄になってしまう(寸足らずになるため)という説明でご理解いただけるだろうか。

 

今この写真にはそれらを固定するため似非大引き(余っていた90角、床束、ベースモルタル)を慌てて取り付け、なんとか形だけ整えた欠陥工事であることが一目瞭然でわかるようになっている。

 

なんともお粗末すぎる話であるが、これもDIYあるあるということで、失敗を一つの思い出として共有していただければと思う。

 

さて、その先の話を続けよう。さきほどの2本目の板だが、実は重ね合わせから数えて次の大引きで(つまり90センチもいかずして)いったんカットすることになっていた。

 

どういうことかというと、その重ね合わせの部分より半間ほど先のところで件の床下点検口の位置になっていたということで、左の写真がその点検口の部分を撮ったものである。

 

実は先ほどのミスというのは、床材を90センチ分捨てていれば解決できた問題だったということになるのだが、作者が重視したのが板の目の繋がりと、90センチのズレは最終的に床材が1枚多くなるかどうかということに繋がる可能性が高い(2500円程度の差が出る)ということだった。

 

そしてこれもDIYレベルの失敗というに近い話になるが、右の写真がこの床板の終着点ともいえる窓際の収まりを撮ったもので、これが何をやっているものか想像をしてみてほしい。

 

ここに限らずだが、この囲炉裏の間の窓際の収まりというのは作者にとってかなり冒険をしたところであったというのは、よほどこのブログフリークの方でも記憶に残っている人はいないのではなかろうか。

 

そのあたりの機微がわかる記事をこちらこちらで確認いただければより今回の話は理解が深まることと思うが、要はこのあたりの水平が上手くとれていないせいで、床板を収める際に写真のように薄い板を噛ませて上げ底しなければならなくなっていた、ということ。

 

窓と床とどちらが本当の水平なのかという問題は措いておき、見た目としてはやはり窓のアングルに床がピッタリ収まっているほうが美しく、そちらに床張りを合わせることに依存ある人は少ないのではなかろうか。

 

写真はまさにその高さ合わせを床板の端切れを使って実寸で行っているところなのである。

 

本来であればまず今やっているような床張り(当然水平がとれていることが前提)を先にやった後で窓を設置するというのが理想的な手順になるところ、この部屋に関しては訳アリで各種サッシから設置していることのしわ寄せがこの部分に集約してしまった。

 

しかも恐ろしいことに、こちらのサッシは上手く水平がとれているはずで開閉もスムーズなのだが、こちらの床張りの底上げが必要なのはこの床下点検口のラインまでで、ここより先(右手側)に関しては上げ底なしでぴったりと収まる。

 

つまり、もし窓が本当に水平をとれているとするなら、床の方が水平をとれていないことになる。実際、床を張る際もこのあたりは少し(ほとんど微妙で慣れていなければ感じることのできないレベル)床板が水平でないことを疑うような感じで、床全体の水平がどこかで歪んでしまっている可能性が高い。

 

これはDIYだから手技が未熟というのももちろんあるが、一番の原因はもともとの建物の歪み・傾き、無理やりにでも開口部から設置したため、どこかがコンマミリ単位ズレただけでどこかに歪が出るという当たり前の結果ということ。

 

考察としてはそこに因を求めた方が正解といえようし、作者もこの程度のことだったら1年半以上前の段階で充分想定内のことで、特に問題を感じるレベルではなくなっている。

 

話が長くなったのでそろそろ締めにかかるとしよう。最後の写真は先ほど設定した床下点検口とは反対側にあたる部分の床下点検口を撮ったもの。

 

事前のイメージではこの床下点検口は一つだけ設置する予定だったということを最初のあたりで述べたが、その予定にあったのはこちら側で、先ほどの窓際の点検口の方が今回作業するにあたって増やした点検口の方になる。

 

さらに持っていたイメージとしては、この部屋で一番最初に造った点検口(その時の記事はこちら)と同様、床板3枚分の幅にしようと思っていたのだが、こちらはそれほど重要になるポイントでもないと判断し、床板2枚分の幅にしており、結果的にもコンパクトで良い点検口になったのではないかと思う。

 

もっとお伝えしておくと、点検口を両端に設置することを決めた瞬間は、全体の床の統一感として当然同じラインで設けるということを疑っていなかったが、いざ作業を進めてみると、板1枚分ずらした方が機能的には満足できるものであると気付いた。

 

理由としては、この点検口はそれぞれ電気配線の結束場所がまとめられてある場所であり、その位置関係に因ったということと、今後もしこちら側にも床下換気扇を取り付けるということになった場合、この形の方が都合が良かったということでご理解いただく他ない。

 

悔やまれるのは、これらの両点検口の位置関係を俯瞰して見れる写真を撮っていなかったことである。現時点ではすでに床上に養生をして別作業をやっている関係で、わざわざ養生をはがしてまで撮影をしようとは思わず、寧ろ作者でさえ俯瞰した絵を見たかどうか記憶が定かではない。

 

結果はこの囲炉裏の間が完成して最終的に養生をはがすその時まで誰も目にすることがないだろう。

続きを読む≫ 2024/12/15 13:49:15

前回のブログではキャットウォークを拡張するための扉をつけるところまでを紹介した。いかんせんこの時点では3匹の猫に対してたった3畳の部屋しかなかったため、手狭な感じが強かった。

 

かといって自由にできる部屋を増やすのはリスクが高かったりし、どうするか迷った末に決断したのが今回のキャットウォーク拡張ということになる。冒頭の写真は前回壁に穴を開けて扉を固定した後の写真だ。

 

今回は実際にキャットウォークをつけたときの話なので、それの作業をする前の状態、いわゆるビフォーというのがこの写真になる。確かこのブログでは未報告だったかと思うが、実は以前猫部屋をリノベした(その時の記事はこちら)ときに設置したキャットウォークと全く同じ材料と要領で反対側の部屋にも棚を作っておいたのがこちらの写真で確認できる。

 

ご覧の通りけっこうな荷物が上に乗っている形になるが、これらはほとんどが猫関係のもので、グッズやら砂やら消耗品やらと必要なものをまとめておく場所が欲しくてやむを得ず設置したものだ。

 

さて、これがどのようになったかをこれから紹介していくが、まず最初に手をつけたのが右のものになる。先ほどの写真と比べてみてほしいが、元々つけてあった棚をそのまま利用しつつ、猫道を別で作って上手く融合できるようにやってみた。

 

保管しておく猫用の荷物はけっこうな量があるため他に置き場所を作るのを避けたく、本当であればこれらを全てキャットウォークにしたかったところだが、これでお茶を濁した感じはある。

 

そのままでは猫達が上の道から下の荷物にちょっかいを出したり、無理にも飛び移ろうとするため、それに対してケアしたかったのと、見た目的に白壁家屋というイメージからかけ離れすぎたのを払拭したいという想いから少し和風の暖簾を垂らしてみた。

 

暖簾というか、手芸屋さんに行けば簡単に買えるちょっと古臭い柄の布を使って天井の部分に添木をしてそれにビスを打ち、それによって少し強固な固定となったため、猫が少し触ったくらいでははがれることのない造りになった。

 

冒頭の写真では右側の棚にも荷物を置いていたが、そちらの荷物は先ほどの暖簾のところに収まったため、そのままキャットウォークとしての利用ができたのがこちらの写真になる。

 

本当を言えば、こちら側の壁にも猫用扉を開けて出入りできるところを増やしたいとも考えていたが、場合によっては扉をシャットアウトすることもあったりするため、複数造ることにより手間がかかることを恐れたため今回は見送った。この先、どこかで再検討する可能性はあるかもしれない。

 

お次はこちら。先ほどの道を右向きに見た状態で、。こちらはちょっとお遊びでスロープのような形にしてみた。道の総面積を増やす方向で進めていればここは2段階の通路になった可能性もあるが、作者的にここの長押の部分には色々と実用的なものを引っ掛けられる状態を維持したい想いがあった。

 

さらに奥に見えるのは猫が休むためのボックスで、夏の暑い時期にはよくここが使われていたこともある。

 

ではさらにそのボックスまで進んで右を向いたのが次の写真。奥には同じようなカゴが見えると思うが、先ほどのボックスはもともと猫の退避場所として設けたものに、ピッタリの寸法のカゴを見つけたため採用したのに対し、この奥のものはそのカゴが予想以上に使われていたため調子に乗って増やしたものである。

 

ここまでご覧になってわかる通り、猫部屋から続く作者の寝室の上をぐるり回る形でキャットウォークを作成しているのが伝われば申し分ない。

 

ではこちらで最後にしよう。これは最初の壁に空けた扉から真っ直ぐ進んできたときの道になる。少しわかりづらいかもしれないが、これらの板は所詮猫が乗る程度の負荷しか想定しておらず、基本は木製の棚受けだけで固定している。

 

この場所でいうと、カーテンレールがあって棚受けの固定場所がないため、長押の上に板を置いただけの状態に反対側を別の板に寄りかかるような形で固定しただけに過ぎない。

 

少し使ってみて不安要素があるようであれば補強を考えるつもりでいたが、数カ月が経った今でも特に問題はなさそうに思える。ただ、寝室なだけに寝ている間に落下されでもすると重大事故にもなりかねないため、そのうち手を打つことになるだろう。

 

これにてキャットウォーク拡張の話は終了ということにし、次回からはようやく追いついてきた現状のDIYの紹介をしていくことにする。

続きを読む≫ 2024/12/14 15:57:14

今回は少し主題から逸れるかもしれないが、箸休め的な記事を挟んでおこうと思う。前回の記事で床下に関する作業は終了し、後は心置きなく床張りをするだけの状態になったが、かなり前に手掛けたリノベから潰しておこうという算段だ。

 

内容は母家におけるキャットウォーク拡張といったところになるが、以前その他のブログでの報告(記事はこちら)にて作者が猫を飼い始めたことを覚えておられる方がいるとすれば、かなりこのブログフリークなのではなかろうか。

 

そのときのことは今でも覚えているが、報告したのは23年5月5日に1頭のオス猫がウチに来たということ。実はその後7月末と11月にそれぞれ別のメス猫2頭が増え、今現在全部で3頭の猫が我が家にいるという情報は今回が初出ということになろう。

 

以前少し触れていたかと思うが、作者の余力が今後出てきた頃を見はからって、このブログ内のカテゴリーに猫関連の記事をまとめる場所を作ろうとも考えているが、今回それは間に合わないためやむを得ずDIY(古民家ブログ)の方で報告することになった。

 

それぞれの猫の話はまた後日出来ればと考えているが、例によっていつになるかは未定なので、興味のある方はひとまず先行的に動画投稿をしているものがあるのでこちらからご覧いただければと思う。

 

ともあれ、キャットウォークである。これをやろうと腰を上げた直接のきっかけは、数も3頭に増えたことで以前使っていた猫部屋3畳では手狭になってしまっため、少しでも猫達の動線を確保しようというのが一番尤もらしいが、実はそれ以前から単純に作者がやりたかっただけの課題だったりする。

 

今回の拡張では猫部屋から寝室に動線を伸ばすところまでをやろうと思うが、最終的にはこのウォークの網をリビングダイニングの方まで広げていく構想を持っている。伸ばすとか広げるとか、要するに、今現在天井の下に設けてある猫道を途中壁を突き抜けて隣の部屋まで繋げてみよう、という試みである。

 

冒頭の写真はその抜いてしまう壁の寸どりをしているところで、右上の壁に四角くケガき線を入れたのがおわかりだろう。脇にあるダンボールはこの壁の下に適当な場所がなかったため、少々ズレてしまうがこの位置で落ちてくるゴミを食い止めようと考えた。

 

その壁を反対側から見たのが右の写真。こちら側は作業するにはテレビ等が邪魔をして難しいのだが、PC関連なので全てを一時避難させる労力を惜しんだ結果このような形で作業する方法を選んだ。

 

ダンボールが浮いているように見えるかもしれないが、これは折り目を上手い具合に長押の中に入れ込んで固定しているためで、わずか2〜30センチ四方の壁だがこの両方のダンボールが一杯になるくらいにはゴミが出るだろう。

 

そして左が今回取り付けることにしたキャットドアと一式になる。キャットドアというのは本来部屋のドアの下あたりにつけるようなアイテムで、恐らく今回の作者のような使い方をする人はほとんどいないと思われる。

 

商品はだいたいドア厚について詳細に記載があり、通常はまずドア厚から欲しい商品を選択するという流れになるのだろうが、作者の場合は全て手製のためデザインや価格で気に入ったものを購入すれば良かった。

 

アマゾンなどで商品を見ると安価な中国製のものが溢れていたのだが、デザインや機能性がイマイチ気に入らず最終的に写真の商品を選択した。選んだ決め手となったのは、まず色やデザインが落ち着いていること、日本製であること(その分価格は高い)、扉がフラップ式で通り抜け後に尻尾を挟みにくいこと、通り抜けできないようフタが取り付け可能であること、などがある。

 

準備したのは写真にあるのが全てで、壁を抜いたときに外周を固定するための木枠以外は簡単な工具しかない。木枠は商品のサイズに合わせて簡単に、ビスさえ使わずにタッカーで作った枠に柱と梁に固定するための簡単な添木を固定したもの。

 

では作業を始めていく。これは何をしているかというと、開けたい壁の形に沿ってノミを入れているところで、本来なにも気にしなくていいのであれば一発グラインダーでサクッと切っていけばいいだけの話。

 

わざわざひと手間もふた手間もかけているのは、今現在この部屋は当たり前に人(と猫)が住んでいる空間であり、かつ小規模とはいえ土壁を抜くという作業から出るホコリの量が尋常ではないことを作者が経験上知っているからである。

 

従って、時間効率だけを考えて一気に穴を開けるなんてことはせず、ノミでこつこつと壁を彫りながら削るラインを大幅に逸脱しないよう(彫りすぎないよう)作業していった。

 

その結果が左の写真。出来るだけ彫る範囲を拡げないよう慎重にやったのだが、どうしても柱とのチリ部分にあたる壁は一か所削ると脆くなり、結果的に被害を拡げることになってしまった。

 

全て予想の範囲内だが、削った壁の残骸は用意したダンボールの中だけには収まらず、多少周囲にまき散らすこととなったが、コロナマスカーや養生などが大半をカバーしていたため大した被害にはなっていない。

 

削る壁の面積が小さいとはいえ、ダンボールの中身を見るといかに土壁の残骸が見た目以上に多いかを示している写真だ。当然だが反対側のダンボール周辺にもこれと同等のゴミが落ちている。

 

無事穴が開いたあとは用意しておいた枠組を固定すれば良かった。この部屋は実際に猫が住んでいる部屋で、完成までの間どこかに退避しておいてもらうわけにもいかないため、作業は半日程度で手早く済ませる必要があった。

 

写真は枠組の周囲をすぐに漆喰で塗り固めている状態で、1両日中には固まってリスク的なものもほぼなくなると踏んだ。ちなみに、枠組の下に木の板を立てかけてあるが、ここは先ほどの写真でいえば壁を削りすぎた部分である。

 

この部分は漆喰を厚塗りする必要があった(時間をあけて何度も塗るのを避けた)ため、固まるまでかなりの時間を要することになってしまった。それを隠すために最も手のかからない処置を講じたのが板を立てかけることだった。

 

最後に購入した商品を固定したのが左の写真。どのキャットドアでもそうだと思うが、猫が通り抜けるようになるまでには時間がかかるもので、まずこの扉が身体ごと突っ切れば通れるということを理解するのには何らかのキッカケが必要になろう。

 

そのため、まずはフラップ扉が閉じている状態にはせず、常時開いている形をとってまずそこを通り抜けできることを覚えてもらうことにした。とはいえ、この状態ではまだ反対側のキャットウォークが完成していないため、そこらへんを次回にお伝えするということで今回は終了ということにする。

続きを読む≫ 2024/12/05 06:51:05

前回のブログで下準備が完了した機材を早速とりつけにかかっている。冒頭の写真は囲炉裏の間に設けた床下点検口(そのときの記事はこちら)から勝手口方向(西側)を向いた状態を撮ったもの。

 

ここの地面の状態だが、まずは本格的にここのリノベを始める前の状態をご覧いただいた上で(こちらの記事を参照)の話としたい。もともとここの地面はかなりの湿気を含んでおり、カビくさいようなところもあるなど環境はかなり劣悪なものがあった。

 

そのときの対処として扇風機による送風を続けたことでかなり湿気に関しては収まっていたはずだったが、そこから約2年間とくに何もしない状況が続くとまた少しずつ地面が湿気を含んでいるように感じる。

 

ここの床張りが完成後、作者は作業のために何度も床下に潜ることがあり、その都度衣類が汚れないように何かしら地面に敷いた上で狭い空間をストレスなく動くことができていたのだが、比較的最近までその敷くものにダンボールを使用することが多かった。

 

作者には意外とものぐさなところがあり、また潜ることもあるという理由で一度敷いたものを残しっぱなしにすることが多々あり、そんな時に限って次の機会に恵まれずにいたずらに日々を消費していざ次の時には敷いたものがダメになっていた、というのが我ながら悪しきあるあるだったような気がする。

 

ダンボールは湿気により腐りやすくカビやすい。特にもともと湿度が上がりやすいこの場においては、置いてから1カ月もすればかなりふにゃふにゃになっており、さらに1カ月を置くともう触るのも抵抗MAXなほどの状態になったものだ。

 

そこで思いついたのが写真にもあるビニール系の素材を敷く、という方法であった。作者はダンボールがなかなか捨てられない人だというのはどこかでお伝えしているかもしれないが、その梱包に使われている緩衝材などもいつか再利用する機会があると思うとなかなか捨てられずにいる。

 

これはそういう癖が功を奏した数少ない事例であるが、いざ敷いてみるとプチプチ系の緩衝材は地面からの硬さがかなり緩和され、作業中横になったまま動くときも下が程よく滑ることで移動の助けになるような感じで、作者的な評価はすこぶる良い。

 

だがここでも例の悪い癖で敷きっぱなしにしてしまったことで気付いたことが一つある。ダンボールとビニール系素材の違いで考えればわかることなのだが、ダンボールは湿気をある程度吸収するのに対し、ビニールは直に水滴として本体に抱え込んでしまうということである。

 

そんなことで、この素材は床下に敷きっぱなしにしてほんの数日経ただけで地面側がびっしょり水分を含んでしまい、持ち上げると滝のように水が流れるほど濡れてしまうということを皆様にお伝えしておく。

 

そんなこと当たり前ジャン、などと言わずここはホゥそうですかと一応頷いて見せる大人の配慮を読者諸氏には期待したい。

 

とまあ脱線も酷い感じなので先に進もう。今回の作業では床下の大部分を移動するほど動線が長くなってしまうのが事前にわかっており、作者の持てるだけのビニール素材を準備して臨んだのが冒頭の写真で分かっていただければ幸いだ。

 

さて、右は冒頭の写真で見たものを近くに寄って撮ったもので、前回の最後で紹介した扇風機に加工を施したものを設置した状態になる。扇風機は消費電力が少ないもの(表示17W)を重視して選んだが、実際に稼働してみると風量的に今一つ足りないかもしれない。

 

が、これはまあ作者の中でもテストケースという位置づけで、ダメならダメで扇風機は他のところに回して消費電力がこれより大きいサーキュレーターを導入するか、若しくはソーラーパネルをも導入するかしたいと思うが、いかんせん先の話となろう。

 

扇風機は一度底面を分解してそこにビスを揉んで木材に固定していたのは前回の写真でご確認いただくとして、その木材をさらに別の木材に固定してそれを台座にして大引きまで固定したのが写真の状態となる。

 

前回新たにダブルスイッチを取り付けたのは、この扇風機を2台とりつけるためのもので、今回1台につき一つずつの回路を充ててみたが、将来的に台数を増やすことになったときはこれらを1回路にして余ったもう一方を別に回すことも想定した。

 

本来であれば床下での電気プラグ設置はしたくないのであるが、ここは簡単に替えが利くほうのメリットをとってそれぞれにコンセントを配置してプラグ接続後ビニルテープにてぐるぐる巻きにし、コード類を短くまとめて木材にテープ巻きしたのがかろうじて見切れている。

 

お次はもう片方の扇風機を設置した状態を載せてみた。先ほどのものは換気扇の位置との兼ね合いで長い直線を固定して送風するようにしたが、こちらの方は90度の首振り状態で固定してみた。

 

風の流れとしては、この扇風機と反対側に設置した換気扇がこの床下の風を全て吸い込んでくれることを想定しており、この扇風機の役割は周囲を程よく乾燥状態にしながら、換気扇に向けて風を送るようなイメージを持っている。

 

その換気扇が右の写真だが、もちろんこの機材は床下用に造られたものではない。というか、床下用に造られた換気扇なんてものは通常市販されていないと思う。

 

床下換気を扱う業者を調べると、床下用に特化した機材を扱っていたり販売しているところもあるにはあるが、簡単に手を出そうと思うような額ではないため、やろうと思えば作者のようにアリモンで流用するやり方になるような気がしている。

 

床下換気扇の考え方として基本的なことをお伝えしておくと、設置するのは北側が望ましいということだ。理由は簡単で、日が当たりにくく湿気がたまりやすいからなのだが、あいにくこの部屋の構造的に北側に設置するとダクトの動線が長くなりすぎて余計に予算がかかることからそれは断念した(設置したのは西面)。

 

また、扇風機だけで内外の空気の入れ替えは難しいため、あくまで扇風機は床下だけでの空気の流れを作ることを目的としている。イメージとしては換気扇が内外の空気を入れ替えるための補助的な役割といったところだろうか。

 

換気扇は内外の空気を入れ替えることを目的とするため、基本的に使用するのは外の空気が乾燥しているときに限る。つまり、雨の日などは換気扇を回すと却って湿気を中に持ち込んでくるようなもので、作者の場合の目的にはそぐわないことになる。

 

そのために扇風機を取り付けてあるようなもので、そういう場合は換気扇を使わずに扇風機だけを使って湿度調整をしていくという流れとなる。写真は設置した換気扇の導通チェックをしているところを撮ったもので、ここで特記するようなことといえば、後方の機械部をビニール養生したことくらいか。

 

導通チェックが無事終わったため吸引部にフタをしたのが左の写真。この姿を見ただけで解る人もいるかもしれないが、作者が今回選んだ換気扇は実はユニットバスなどで使われるタイプのもの。

 

このタイプを選んだ一番の理由は、機体がプラスチック製で湿気に強いことである。その点から機材を探していたのだが、アマゾンで4000円台の格安で出ていたのを見つけたため即決した。

 

安いがしっかりしたパナソニック製で、通常価格はこの3倍くらいのお値段となる。写真で注目しておいてもらいたいのは機体の右側に接続しているアルミフレキで、径100のものを繋いだ。

 

作者は以前の作業でユニットバスの換気扇にアルミフレキを使ったが、今回使用したのはその時の残りである。このアルミフレキという商品はホームセンターで購入すると大抵3メートルくらいのものしか置いていないが、素人のDIYでなかなかその長さを使い切ることは難しいように思う。

 

今回、換気扇を設けるにあたって作者が求めた条件は、以前の残りものであった径100のアルミフレキダクトが再利用できるということを前提に探したといっていいだろう。

 

以上で床下の機材取り付け作業が全て終了した。次は一度床上側からどう換気扇を取り付けたかが分かるよう説明を添えておこうと思う。右の写真が換気扇を取り付けた位置になるのだが、これを見ることでなぜこの段階で床下作業をやっておこうと思ったかが少しでもわかってもらえれば幸いだ。

 

本来であれば、これらの作業は床張りをする前の段階でやっておくのがセオリーだと思う。当時ここまでの湿気がこもるとは考えておらず(可能性としては考慮したが)、床張りを半ば勢いでやってしまったこともあり、部屋の区切りの部分まで完成してしまっていた。

 

今回、作業を本格的に再始動するにあたって、今の段階で床下をやっておかないと後々大変なことになると思ったのが今に繋がっている。換気扇について、どこに取り付けるのか色々と吟味し、最終的に写真のように土台に固定する方法を選んだ。

 

左は同じものを少し引いた視点から見たもので、先ほど床下で見たアルミフレキはこちら(手前)に出した上で外部に向きを変え、そのまま床下換気口のスペースから外に出している。

 

ひょっとするとこのブログでは未報告だったかもしれないが、左に見切れているガラスサッシの窓台と土台の間には、蜂が入ってこれないように目の細かいネットを張っていた。今回、それを一部カットして半ば無理やりこのダクトを出すことに成功した。

 

というわけでそのダクトが外に出たところの写真を最後に今回は終わろうと思う。今見るとやはりネットとの隙間は何らかの手段でキッチリ塞いでおこうと思い直したが、それ以外は我ながらいい方法を思いついたものだと自画自賛している。

 

ちなみに、この窓の外は将来的に縁側を造って踏み板のようにする予定で、それを設置することでこのダクトは100パーセント隠れることになる。ただ、可能性としては向きを90度変えて左にある薪置き場の方に風を逃がすことも視野に入れ、そのときの状況で見極めることにした。

続きを読む≫ 2024/11/26 22:00:26

囲炉裏の間の床張りを半分ほど終えた時点から作業が止まってしまってから久しい。以前のブログを書いたのがもう2カ月前で、実際の作業はそれより1年半前に行っていることから実質には2年弱ほど本道の作業から遠ざかっていることになる。

 

今回、ようやくブログも現在進行形にほぼ追いつき、作者もある程度作業を進めることが出来そうな状況になってきたため、出来るだけ早く手を打っていきたい。

 

本来であればすぐに床張りの続きから始めていきたいところだが、それよりも優先してやっておかねばならないことができてしまった。その2カ月前のブログの最後で少しだけ触れていた、「1年半を置いたことで逆に見えてきたこと」というのをクリアするべきという判断を下したからである。

 

中途半端な状態で床張りを中断して長い時間を経たことで気付いた最たるものは、この囲炉裏の間がもっている湿度の高さということに尽きる。当初そこまでとは思っていなかったが、川からの距離が近いことと、川側の屋根に雨どいがついていないことが原因となっているように思う。

 

雨どいに関しては将来的につけるつもりではあったが、実際に手を入れられるのはもう少し先になりそうで、とはいえ現状の様子を踏まえて出来るだけ前倒しでやることになりそうだ。

 

写真には載せないが、川側の外部に設置した木材は劣化するのがかなり早く、ところどころカビも目立つようになってきているため、遅まきではあるがしっかり防水処理をしていこうとも考えている。

 

外部でもそういった問題が見えてきているが、実際すぐに手をつけるべきと判断したことは内側のことにある。この囲炉裏の間を作業の中心に据えて以降、全ての道具や資材をこの部屋に置いているのだが、それらが目に見えてカビたり錆びたりしているのである。

 

部屋に鉄の道具を置いていて数カ月で錆びているというのはかなり深刻な問題で、一番有効そうな処理をするとすれば、何より優先して床張りを完成させるということに尽きるだろう。

 

湿気のほとんどは地面から上がってきているため、床でフタをすることによって床上空間はそれなりに湿度を抑えた状態を維持できると踏んでいる。ただそうすると今度は床下の湿気を逃す術を失うことにもなってくる。

 

実際に床下の湿度を示すパラメータとして目につくのは、外部同様木材の劣化ということと、蜘蛛とクモの巣がかなり増えてしまっているということで、この状態を続けていればさらにシロアリの被害にも悩まされることになってくるのがお決まりのパターンということがわかってきた。

 

そこで決断したのが、床下に換気扇を導入しようということ。ようやく本題に入れるが、今回はその床下に換気扇を導入するための下準備までを紹介する。

 

どこかでお伝えしたかもしれないが、作者はこの囲炉裏の間の床張りを進める前の段階で、予備の電気スイッチというのを準備していた。当時考えていた予備スイッチの用途には2種類あり、万が一完成後の照明が暗かった場合に別口の照明をつけるというのが一つ。

 

そしてもう一つが床下換気扇をつける場合という2段構えで、これを設けていたことが今回役に立つということになる。ただし、今回導入する床下換気扇だが、1つのスイッチで賄えるような状態になりそうになく、複数必要になったため新たにスイッチも設ける必要に迫られた。

 

そのスイッチは壁を削ってまで埋設にする余力がなかったため、露出にすることを覚悟して材料まで揃えたのだが、この納屋の柱には冒頭の写真のような穴がたくさんあり、今回はそれを上手く使ってやろうと決意。

 

右の写真はその発想がいきついた結果である。これはまだ作業の途中段階ではあるが、新たにダブルスイッチを設けるべく、3芯のVVFケーブルを仕込んでいる。

 

ちなみに、柱の右に見えている白いスイッチパネルが先ほど説明した予備のスイッチで、この段階ではこのスイッチの先はどこにも繋がっていない。これらのスイッチの元となる配線はこの近くの床下に配置しており、今回新たに増設した2つの回路の処理を済ませてようやく全ての電気回路の処理が終わったことになる。

 

ちなみに、今回の配線ではケーブルやコンセント全てをスマートに見せたい思いがあり、左の写真でもわかるような工夫をしてみた。

 

柱の穴はもともと貫が入っていたためのもので、こういった穴がこの納屋の柱には至るところにある。それは作者が元々壁があったものを解体したがゆえに露出してしまったものもあるが、そもそもこの納屋の柱自体が古材を再利用しているのが顕著で、本来必要ないところにこういった貫穴がある柱も多い。

 

それらは最終的に全て塞ぐ方向で考えているが、こういった利用法があるならそれを駆使するのもDIYの醍醐味であろう。写真ではその柱の穴に向かって横から穴を貫通し、そこにケーブルを通すことによって露出するのを抑えているものだ。

 

ケーブルは床に穴を開けてそこから通したものをモールによって隠している。モールというのはよく見る機会があるものと思うが、完成した家屋に後からつくことになった配線を隠すための便利なアイテムだと思っている。

 

そういうルートを経たケーブルの最終ポイントを拡大したのが右の写真である。今回、この穴に対してどういうスイッチを設置するか少し悩んだが、結果的に埋設スイッチを選択。

 

通常、埋設スイッチというのはボックスを壁内に埋め込んでおいてそこに固定するのだが、今回に関しては穴の中にボックスを埋め込むわけにもいかず、結局ボックスなしでスイッチを設置することとし、そのために少し穴周辺を削る必要に迫られたのがおわかりいただけるだろうか。

 

これはスイッチの横幅が穴よりも若干大きかったため、苦肉の策で不本意ながらトリマーで少し穴範囲を拡げたという格好で、ただでさえ穴によって柱の強度が下がっている部分だけに、最後まで気乗りのする作業ではなかった。

 

そんなことを言っても露出スイッチを嫌った時点でその作業は覚悟していたことでもある。選択したことに一抹の不安を感じたため愚痴のようになってしまったが、特に問題ないことを祈りたい。

 

それにより、あとはスイッチの台座を固定すれば作業は終了となるのだが、このままの状態では本来その台座を固定するための下地となる木材の部分が空洞になってしまっているという問題があった。

 

写真はその下地の部分となる木材を自前で整えているところを撮ったもので、厚さ3ミリほどのちょうど良い端材を適当な大きさにカットし、中央をくり抜いて周囲と違和感がないように塗装し、乾燥待ちという状態。

 

最終的には右の写真のように出来上がった。この電気パネルはいつも行っているホームセンターに以前には売られていなかったが、商品ラインナップを充実させようとしているためか、種類が増えていたため試みに購入してみた。

 

結果はこの柱にかなりフィットしているように感じ作者的には大満足なのだが、皆様の目にはどう映っているだろうか。このパネルは通常の白モノよりやや値段が高く、スイッチの蛍ランプも通常の白光ではなく、緑色なのも気に入ったポイントである。

 

今回は以上で終わろうとも思ったのだが、下準備ということでついでに床下に導入することになるアイテムについても説明しておこう。左の写真に載っているのが今回導入した機材たちで、全て本来の用途とは違うものを用意した。

 

この床下に入れることになる機材についてはかなり吟味したのだが、床下機材を専門にしている業者から専用の換気機材を購入すると一式で10万円は下らず、今の作者には少し出費が重い。

 

そこで決断したのが、全て市販で安価なものを導入するということ。中央に見えている黒い枠のものが換気扇で、これはよくユニットバスなどに使わるタイプの換気扇としては安価な部類に入るもの。

 

それ以外には小型の扇風機2台を準備した。以上の3台でこの床下の乾燥状態を保てるか、やってみないと分からないが取り敢えずは安価なところからお試しで始めてみようという意図だったりもする。

 

選択肢としては扇風機かもしくはサーキュレーターに絞ったが、結果的に扇風機にしたのは消費電力の点を考慮したことが大きい。今回購入した扇風機は消費電力がかなり小さく、その分風力も劣るかもしれないが、常時換気する可能性がある床下に対して電力を抑えたいという気持ちが勝った結果であり、換気扇も同様だ。

 

扇風機をどのように設置するか悩んだが、下に置く形にはせず、床裏に吊るす形をとることにした。これは扇風機の劣化を少しでも防ぎたい意図があったからである。

 

次回、これらを実際に床下に設置する作業を紹介しようと思う。

 

続きを読む≫ 2024/11/22 21:27:22

前回のブログの続きからお伝えしている。冒頭の写真は新たな背板(MDF)を固定した状態を正面から見たもので、裏面には塗装をしていなかったが、見えることになるこちら側には黒のオイルステンで塗装を行った。

 

前回でも触れていた通り、もともとの状態では箪笥全体的に歪みが出てしまっており、正面右についている小扉は開閉するのがかなり困難な状態であった。それが背板を一枚の正四角形の板に交換したことによって全体的な歪みはかなり改善され、開閉しやすくなったという予想以上のメリットも生まれている。

 

この箪笥を本来の収納箪笥という使い方ではなく、水屋箪笥にしようと思った理由の一つは、単純に考えたときに収納箪笥と水屋棚のどちらが購入した時に高くつくか、ということである。

 

正直、作者にとって収納するための手段はいくつか存在するのだが、水屋というのはやはり通常であればそれなりのキャパがあるものを購入するか、若しくは大掛かりな大工作業をするしか方法がないように思えた。

 

ここで少し頭をよぎったのは、そろそろDIYリノベも終盤に差し掛かってきた今、あまり予定外のことで回り道をしたくないという気持ちが芽生えていたということだ。とりあえずという所まででもいいので、出来るだけ早く完成に近づけたい。

 

別の理由としては、通常の引き出しとしての使用が困難であるほど出し入れがしにくい状態になっているからということもあり、今後実際に使っていくにあたってはストレスを感じない構造に変更する方が良いと判断したということもある。

 

ではどんな構造に変えていくのかをこれからご覧いただくことにしよう。作者はもとあった箪笥の形にも価値を感じていたため、正直この引き出しをバラすことには多少の抵抗があった。

 

作者がこういう古箪笥において特に魅力を感じる部分というのは、それに使われている金具類や装飾が素晴らしいということ。つまり、左の写真にも角の部分に打たれているように、箪笥の角や引き出しの角ごとに一つずつ丁寧な仕事がされている。

 

また2枚目の写真を見てもらえればわかるように、引き出しや小扉には円状の金具で装飾があしらわれたものが多く、その金具が引き出しの外の縁の部分にまで繋がるように配置されていたり、この箪笥の金具は錆びすぎて機能しなくなっているが中央のつまみを回すとロックがかけられる構造になっていたりと、手間やお金を惜しまずに拵えてあるのも納得できるだろう。

 

そこで作者の想いとしては、この装飾の部分だけは何とか維持していこうというところに落ち着いた。それには兎にも角にも正面板をそのまま再利用するのが一番で、それを活かすために色々考えた結果がフラップ式の扉にするということだ。

 

写真ではその最初の一歩として縁の下あたりに輪っか状の金具をとりつけたのを確認されたい。

 

右の写真はいきなりその完成形を載せてみたもので、まず構造の方から説明していこう。フラップ式の扉というのはつまり、上下方向に開く方式の意で使っており、写真でわかるように扉と縁に蝶番をつけることでその動きを可能とした。

 

写真の扉は箪笥の一番上の最も横長の段であるため蝶番は3つ固定しているが、強度的には恐らくこれだけで充分使用に耐えうるものと思う。この写真を見て恐らく最初に目が行くことになるであろう両サイドのチェーンは、蝶番だけに負荷がかかるのを防ぐのと、作者が狙った位置で扉を止めることに役立っている。

 

ただ、これのもつ強度的にはそこまで信頼しているわけではなく、どちらかというと装飾的な意味合いが強いことは白状しておく。最初にこの構造を頭に描いたときになんとなくこれをやるべきなのだろうと直観した。

 

そんな感じでメインとなる引き出し全てに同じ加工を施していった。ちなみにこれらの扉を閉じる際には、上部に配置したマグネットで固定する方式をとっている。

 

作者がこの方式で扉を固定する際に最後まで悩み続けたのが、どんな蝶番をどの位置につけるのかということだ。完成の写真でわかる通り、最終的には扉を開いたときに蝶番が現わしになる形を選んだ。

 

この形にするメリットは何より扉を開いたときにスッキリ見えるということで、水屋箪笥として食器類を出し入れする際に無駄な段差をなくすことでトラブルを抑える意味ではかなり大きなメリットといえる。

 

逆にデメリットはというと、右の写真のように扉を閉じた際に箪笥の外に出っ張ってしまうのが最大のものだろう。あとは開いたときに蝶番が現わしになるということもある。

 

もし蝶番の位置を表裏ひっくり返して扉を閉じた際に箪笥に収まるようにすると、今度は扉を開いたときに棚との間に段差ができてしまうことや、扉を閉じた際に蝶番が現わしになってしまうことになり、どちらも一長一短という点で悩んだ。

 

つまり、通常の蝶番ではどう工夫してもデメリットをなくすことができない。もうこうなってくればメリットよりもデメリットの方が気になってしまい、考えも堂々巡りをしてしまう状態になった。

 

そこで一つ頭をかすめたのがスライド蝶番を使ってみるということで、つまり読者の方が身近で見ることのできるものとしては、キッチンの扉などによく使われているもの。これであれば閉じたときにはピッタリ箱に収まり、開いたときにはスライドしながら上手く段差がないようにも出来るかもしれない。

 

ひょっとするとスライド蝶番だとそういういいとこどりができる可能性もあったが、いかんせん扉を開いたときにそれ自体がかなり目立って邪魔になるというデメリットが先だち、かつ値段的にも高くなるためボツとした。

 

最終的には見た目云々よりも、食器類を出し入れし易いという点を最重視した形を選んだということでご理解いただければと思う。

 

さて、これにて水屋箪笥は一応完成ということにしておきたいが、その用途として使えるようになるのはこの納屋が完成してからのことになる。実際に使うときのため、それぞれの引き出しの中に敷くものも用意しているのだが、まだそれを敷く段階でもない。

 

そこでとりあえずの用途として左の写真のように工具置き場として使うことにしてみた。よくDIYをしている人や動画などを観ると、まず工具置き場や資材置き場を綺麗に整えているようなのをご覧になる方も多いのではなかろうか。

 

あいにく作者はそういったことに手を回すほどの気持ちの余裕がなく、これまでもそういった場所というのを設けておらず、作業場が変わる都度適当な置き場を設けたり、全く設けずにそのへんに置きっぱなしというような雑なやり方を続けている。

 

それは作者がものぐさなわけでは勿論なく(と思いたい)、道具類や電動工具などが増えすぎて、まとめておこうと思うと一つの小部屋以上のものを用意するぐらいしか方法がないほどになっていたからからでもあった。

 

いよいよ作業も大詰めに差し掛かってきて、もうあちこちに作業場所を移す必要もなくなったこともあり、この置き場所を最後ということにできたらいいように思う。

 

そして箪笥の上には電動工具以外でよく使う道具類を種類ごとにまとめておくことにもした。この他にも箪笥の横には消耗品類(ビス類や電気系部材など)をまとめて置いておくことで、作業の動線を限りなく短くできるだろう。

 

これまでは色んな場所に道具や工具が散らばって置いてあったりで、いちいち動線が長くなってしまっていた。ここにあるのが全てではないが、他の場所に置いてあるものとしては、塗装関係、壁塗り関係、設備水道関係、滅多に使わない道具や消耗品、大型の工具類あたりであろうか。

 

そう考えると、ここにまとめたのはだいたい持っているものの3分の1くらいといったところだが、それでも今後の使用頻度から考えるとおよそ9割くらいはここの空間だけで完結するように感じる。

 

いずれにせよ、現時点で有効な置き場所が出来て良かったということで今回は終わろうと思う。

続きを読む≫ 2024/11/20 21:27:20

前回まででユンボを使った作業の紹介が一通り終了し、いよいよリアルタイムの状態に近づいてきた。その他にもネタ的なものはいくつかあるのだが、一つのテーマとしてのボリュームに満たないものが多く、どう報告していくか思案中のものもある。

 

実は今回のテーマである古箪笥のリペアに関しても、最終形態までを紹介できるわけではなく、現状出来ているところまでを報告する形になる。これはブログの現在位置が今に追いついたということでもあり、長い休養分のツケを払い終えた安堵の気持ちが強い。

 

ではその古箪笥のリペアについての話を進めよう。冒頭の写真はかなり古い(2年くらい前のもの)もので、今回のリペア対象の箪笥(ビフォーの状態)が中央あたりに写っている最も新しいものだ。

 

引き出しを全て抜いて上に重ねているが、これは以前納屋の入口土間を整理したときに保管位置を変更したためで、ホコリなどは全て拭いて綺麗な状態にしてあるのがわかる。

 

この箪笥はもともとこの納屋の2階に置いてあったものをいつかどこかで使うと決心し、ここまで6年以上寝かし続けて(保管して)きたもので、ようやく着手できる時がきたのが嬉しい。

 

ただこの箪笥、写真のように遠目には綺麗に見えても、実は通常の使用が出来るかどうかギリギリの境界線上にあると言っても過言ではないほど劣化が進んでいたりする。

 

それらを一つずつ説明をしながら話を進めていこうと思う。右の写真は箪笥のリペア前の様子を撮ったもので、横向きにして背面側がわかるように置いてみた。

 

ご覧の通り背板はボロボロで、反り返ってめくれていたり、つぎはぎが多かったりで寸法が変わってしまっていたりもした。さらに場所によっては固定が解けていてブラブラなところもあり、使用するには何らかの固定が必須になりそうな状態。

 

直接目に入らない部分とはいえ、冒頭の写真のように引き出しを抜いたときには目に入るため、気にする人もいるかもしれない。

 

お次はこちらだ。これは先ほどの写真から角度を変えて撮ったもので、底面がわかるようになっている。先ほどの写真も見ながらの説明になるが、実はこの箪笥、底面に基礎となるような構造がなく、先ほどの背板の下端がそのまま箪笥を支持する設計になっている。

 

だいたいの箪笥は底面に基礎となるような木囲い(台輪という)が組まれていて、箪笥や建具はそれの上に乗っかるような構造をとっていることが多い。その点からこの箪笥はあまり予算を割いていないのではと考える材料になってしまったのは致し方ないだろう。

 

実際この状態では、自立はするもののかなりぐらつきがあり、後ろが壁でなければ押すと簡単に倒れそうだった。

 

では次。なんの変哲もない写真に見えるかもしれないが、引き出しから抜いた状態を撮ったもの。これで紹介する劣化ポイントは写真ではほとんど伝わりそうにない。

 

問題なのは、何よりその匂いが気になるところだったりする。何ともいえない、すえたような匂いとでも言えば伝わるだろうか、とにかく古くなりすぎてホコリ臭くなった木の匂いがし、拭いた程度では解消できないのである。

 

また、抜き出すのに力とコツと時間が必要になることもあり、気楽に引き出しを開けてみるということができそうになく、その点で用途が限られそうな気もしていた。この古箪笥の用途については以上の要素を考慮し、洋服や日用雑貨を入れるようなものではなく、水屋箪笥として使うことを決定した。

 

そうと決まれば早速作業にとりかかろう。まず作者が手をつけたのは最初に紹介した背板の部分だ。やはり安定して自立出来る状態にすることは、この建具を箪笥として使用するには必要最低限のことと思える。

 

はがした背板は立派な古材としていつかどこかで再利用できるかもしれないので残しておくが、これに関しては反りや痛みが激しく、どこかで使うことは現時点では想像すらできていない。

 

この箪笥は古いのは勿論だが、造りや構造の部分においてチープな部分があると思えば、逆にちゃんといい仕事をしていると思える部分もあり、ちぐはぐな印象は最初から変わらずあり続けた。

 

右の写真などはそのいい仕事をしているという印象を持ったもので、これは引き出しの枠をバラしてその結合していた部分を見た状態なのがわかるだろうか。

 

なぜバラしたのかを説明しておくと、水屋箪笥にすることを決めた際、上述の通り引き出しを出し入れするのに手間がかかったりするのはストレスに過ぎると感じたため、まず引き出しという形式を排除しようと考えた。

 

その考察の結論は次回のブログに譲ることにして、枠を外したところをクローズアップした写真に戻ろう。この写真で作者がお伝えしたいのは、接合に木釘が使われていることである。

 

次の写真は引き出しの正面の板をバラしてみたものだが、こちらにも木釘が使用されていた。これまでのバラしから、この箪笥は全て木釘により建付けされているのがわかり、この点上等な仕事をしたのが伺える。

 

木釘というのは昔の職人が全て手作りしていたもので、これを見ただけで作者の心は洗われた思いであったとともに、バラしたことを後悔の念が襲う結果にもなった。

 

ただ、やはりどうしても本体側の歪みがひどかったため、この引き出しを本来の箪笥の用途として使い続けるのはストレスが勝ちすぎる。そしてバラしはしたものの、引き出しの前板は再利用することにしたので次回のブログをご覧いただければと思う。

 

最後に箪笥本体側に背板を新たにつけたものを掲載して今回は終わることにする。わかりにくいかもしれないが、今度は箪笥を逆さにして背面から撮ったものだ。

 

木囲いがなかった部分には新たに1本木材を固定することで充分自立するようにし、背面に歪みを矯正するための新たな材(MDF)を貼った。この箪笥の用途が水屋とあって、本来MDFは水分のあるところへの使用はお勧めできない。

 

その理由としては非常にカビやすい素材であるということで、過去、この納屋に置いていただけで広範囲にカビが発生したこともあったりするぐらい、水分や湿気に弱い素材だ。

 

作者は過去にキッチン周りの引き出しなどでこの素材を使っているが、それらはほとんど全てにニス塗り加工を施してあるため被害はまだない。その点を評価して今回も全体的にニス塗り仕上げということにしてある。

 

ちなみに写真の状態で背面は完成だが、MDFに塗装をしていないのは見えなくなる面ということでコストダウンを図ったからで、カビ防止という点からニス塗りだけで仕上げとした。

 

次回、もう少し進んだ状態を報告できるのでお待ちいただければと思う。

続きを読む≫ 2024/11/14 22:04:14

前回のブログにて作者の思い描いた暗渠というのがほとんど見えてきたことと思う。冒頭の写真を見て想像してもらいたいが、暗渠工事以前の我が家における母家玄関までのアプローチは全て土で構成されていた。

 

土は自然体でもあり、個人的には嫌いではなかったのだが、いくつかの強烈なデメリットがある。思いつくままに挙げてみると、虫が多いことや雑草が生えてくること、雨が降ればぬかるむほどの泥水溜まりができることなど。

 

これらと上手く共存できればいいのだが、写真である程度想像してみて欲しいのは、仮に雨で地面がぬかるんだ状態で我が家のようなアプローチの場合、母家から出て駐車場に辿りつく頃には靴がドロドロになってしまっていたりする。

 

作者は虫が多かったりするのは苦にしないが、とにかく日常レベルでのストレスを排除することには敏感な性質で、この点だけは改善したい思いが強く出てしまった。

 

ということから今回の暗渠埋設の構想が生じたのだが、それも今回でようやく完成に至るだろう。前回で雨水浸透マスの設置を終えたため、今回はそれに繋ぐ有孔管を埋設すれば作業は終了となる。

 

ただ、前回前々回とやってきているように、今やっている規模の工事を軽トラでやるというのはかなり非効率的である。できることであれば2トンダンプあたりをチャーターして生コン屋への往復を少なくできればいいのだが、レンタルをするとなるとコスパ的にはよろしくない。

 

さらに我が家の敷地入り口あたりは狭いため、2トン車がギリギリ入れる程度のスペースしかなく、取り回しが悪い分かえって効率が落ちる可能性もあった。

 

つまり何が言いたいのかというと、結局は持てる機材を使って地道にやるしかない、ということだ。この作業に関しては例えば冒頭の写真を見てもらえばわかる通り、その日に完了できるところまでを掘り、その日に完了できる量の砕石を引き取り、その日に完了できるように有孔管を埋設する、といったやり方になる。

 

いつもの作者の考えだと、まずユンボでまとめて予定箇所を掘り、その後できる範囲で有孔管を埋めるまでをやっていく、というようなやり方でいくのだが、いざ埋設作業が中途半端に終わってしまった場合、次の作業が翌日で晴天であれば何ら問題ないが、それ以外だと面倒だし、また次の作業までかなり日にちが開くかもしれない。

 

などなど、その他にも細かいことを考えるとどうしても当日完結型のやり方に行きついてしまった。

 

ともあれ、作業の続きについて報告しよう。前回のブログで暗渠埋設のルート上はMAX50センチ程度の深さにすると言及したと思うが、いざやってみるとそこまでの深さが必要だったかどうかは確信がもてないでいる。

 

そのくらいとにかく大量の砕石が必要で、休日のたびに生コン屋へ5〜6往復した。当初の考えでは有孔管の下に砕石を10センチも敷けば上出来と思っていたが、結果的には15〜20センチくらいになっているかもしれない。

 

この暗渠の作業に対しては作者は何年も前から構想があったため、動画などでやり方を学んだりしたのだが、そのどれもがキチッと掘った穴を馴らすところから始め、キチッと勾配をとるための目安の石を置いたりして、キチッと暗渠埋設を行っていたものである。

 

翻って今作者がやっているのは完全なヤッツケ仕事であり、予め言い訳をしておけば今回は暗渠というものに対して経験を積むだけの意識で臨んでいるフシもあった。というのは作者の診立てとして、実はここに暗渠を埋設せずとも、50センチも地面を掘って砕石を埋めれば大抵の雨水を吸収できると感じているからだった。

 

左の写真がわかりやすいが、実際に地面を掘っている場所は適当ではなく、雨水が集中して落ちてくる場所を選んでいる。想像がつくかもしれないが、屋根の雨どい下が最も雨水が集中しやすい。

 

この雨どい下はちょうどその下に雨が当たる所と当たらない所の境界線のような状態となるが、雨が激しいときなどはこの雨どいから滝のように雨水が真下に流れ落ちることもある。

 

特にこの納屋の屋根はかなり老朽化が進んでおり、雨どいもかなり年季モノでシワシワによれていて、10メートルほどの軒の間の数カ所だけに水が溜まる傾向があったため、これまでも未報告ながら微調整の手を入れてきた。

 

結局言いたいことはといえば、この下には特に雨水が集中して、時には足の踏み場がないほどに泥水溜まりができてしまっていた、ということ。

 

駄弁っているうちに作業は大詰めに差し掛かってしまった。このような形で母家玄関からのアプローチ上に溝を掘っている。周囲の土を見ていただいて、いかにこの土の上がぬかるんでいるか想像してもらえればと思う。

 

この工事、作者にとって都合が良かった(というか当然のことなのだろうが)のは、勾配を考える上で、母家が最も高い位置にあったということであり、かつ敷地境界線が最も低い位置にあったということである。

 

写真ではわかりづらいかもしれないが、手前側はかなり高い位置になっていて、奥へ行くに従って低くなっている。つまり、今作者がアプローチ上だけを改良しているが、それをすることによって周囲(ここでは写真手前あたり)の高い位置でこれまでは雨水を吸収できずぬかるんでいた水が、この水路に多少なりとも流れ込むことで全体的にもぬかるみ解消の一助となってくれるはずだ。

 

この状態を作るまで、実に砕石を取りに往復すること15〜20回、総従事日数4〜5日分、総トン数でいえば6〜7トンほど必要とした。しかしそれでも砕石の金額的には1万5000円もかかっていないのは身体にモノを謂わせた結果だろう。

 

そして一連の工事における最後の仕上げにもお試し要素を入れてみて今回は終了しよう。これまで埋設に使用してきたのは5号砕石ということを前回説明したと思うが、それであらかた埋め終えた後に、7号砕石をかぶせてみることにした。

 

その成果は最後の写真を見れば一目瞭然だろう。今回はお試しという軽い気持ちで目の細かい(5ミリ程度)砕石をかぶせてみたが、これをやるまで実はそのまま掘った土を上辺だけかぶせるかどうかの選択でかなり迷っていたことを白状する。

 

お金をよりかけずに仕上げをするとなると当然土を戻すという選択もあったのだが、冒頭でも少し触れた通り土の見た目は自然体で好きな半面、雑草処理が手間でストレスになっていたのも間違いないことで、砂利敷きという方向に舵を切ってみたという次第。

 

将来的な設計としては、全てを土でいくか、全てを砂利敷きでいくかの二者択一というのが現時点で最も可能性が高い。この7号砕石の様子を見て土の地面と比較した場合、皆さんはどちらがお好みだろうか?

続きを読む≫ 2024/11/03 19:31:03

前回のブログの最後に生コン屋さんから砕石を購入し、敷地入り口に掘った穴へ埋めているところを紹介した。今回もその続きで砕石を埋めていくのだが、最初コンガラ(コンクリートガラ)で開始してみたものの、安価すぎて業者に悪い気になるのと、少し砕石の質を高めるといった意味合いから埋める材料を変えてみることにした。

 

冒頭の写真はその変えてみた砕石を載せた軽トラを穴の位置まで寄せている状態を撮ったもの。載せているのは5号砕石というもので、粒の大きさにしてMAX20ミリ程度の比較的小さい砕石だ。

 

この大きさは以前母家の浴室で土間に打ったコンクリート(その時の記事はこちら)に入っていたのと同じくらいのもので、いわゆる砂利というとこのくらいの大きさをイメージすると思ってもらっていい粒かと思う。

 

最初使ったコンガラは軽トラ一杯330円だったが、こちらは770円だったと記憶している。その差としてはコンガラよりも粒が均一で、砂礫になっているようなところもなく、より地中で水分を貯めておけるスペースを確保できるだろう。

 

値段もホームセンターで袋売りされている似たような商品と比べると格段に安く、トラックを所持していることと近隣にこういう生コン屋さんがあることに感謝したい気持ちになること請け合い。

 

それらを埋めていくこと3往復、重量にして1トン超でようやくこの程度穴を埋めることができた。自分で始めたこととはいえ、想像以上の肉体労働である。

 

埋めた砂利の上に置いてあるのが今回のタイトルにもある、雨水浸透マスというものだ。作者が使ったものはマス径300ミリのもので、一応指針によると700〜800ミリほどの穴を掘るのが一般的らしい。

 

前回のブログで作者は1メートル程度掘ったという旨お伝えしたが、それすべからく大は小を兼ねるという盲目的な嗜好からそのようにした。それほどこのアプローチにおける水溜まりが酷く、今回の作業でそれとは完全にお別れしたいという気持ちの表れでもある。

 

ただしその代償ともいえるのが先に述べた重労働ということになる。

 

この雨水浸透マスというものは、砂利などを敷いた水はけの良い地中に埋めてそこに暗渠を通しておくだけでルート上の雨水をうまく土中に吸い込んでくれるもので、水はけの改良には欠かせないアイテムといえる。

 

やや聞きなれない言葉が立て続けに出ているかもしれないため説明しておくと、暗渠(あんきょ)というのは地下に埋設された管や水路などを指す言葉で、今回作者が使ったのは有孔管と呼ばれるもの。

 

文字通り管の至る所に多数穴が開いているもので、これを地中に埋めることで周囲の土に溜まった水分が穴を通って管に入り、管自体は下り勾配をとりながら雨水浸透マスに全ての水分を集約するシステムとなる。

 

雨水浸透マス本体にもともと多数の穴が開いているのだが、その中でも写真にもある2つほどの大きめの穴は作者自身が開けたもので、ここに有孔管を通すということでご理解いただけたらと思う。

 

当然ながら、この雨水浸透マスをそのまま地中に埋めてしまったのでは周囲の穴から土や砂などが入ってきて健全な機能を果たせなくなるため、埋める前の養生をしておく必要がある。

 

養生の方法はいくつか存在し、マスだけを養生する方法、マスの周囲の砂利を含めまとめて養生する方法などそれぞれにメリットがある。今回の作者のやり方は周囲の砂利の範囲がマスに比べてかなり広くとってあるため、前者であるマスだけを養生するやり方をとった。

 

養生に使ったのは以前の職場で廃棄予定だった防草シートをもらってきたものを使用した。これの他に有孔管養生用の不織布も購入していたのだが、なんとなく不織布はすぐに破れそうな気もしている。

 

そして左の写真の黒く長い物体が有孔管というやつで、今回作者はトヨドレンダブル管というものを使用した。これを選んだ理由は他でもない、周囲に存在する全てのホームセンターがこの商品しか取り扱っていなかったからだ。

 

管はポリエチレン素材で作られており、カッターナイフで簡単に切断できる。埋設の際も緩いカーブ程度なら問題なく機能するので使い勝手は良いのだと思う。写真ではまず前回で仕上げた立水栓の下に埋設する分だけをカットし、お試しで設置してみることにした。

 

右の写真はそれらをまとめて設置してみたものだが、情報が色々と交錯しすぎてわけがわからないと思う方もいるということを前提に説明しておこう。

 

まず、先ほどの有孔管は薄白色の不織布で巻いて結束バンドで固定し、その後屋根から下りてきている竪樋の下をくぐらせて下り勾配をとりながら雨水浸透マスに向かわせた。

 

前回のブログでは触れなかったが、立水栓を固定する場所を決める際にこの竪樋の位置がネックになり、この竪樋のルートを変更するかどうか、これも直接浸透マスに引っ張るかどうかまで含めて検討した経緯もある。

 

だが結論としてはご覧の通りで、立水栓用の水栓パンを設けないとした時点で一つ排水パイプを作らなくて良いということに片付き、こういうやり方がとれるようになった。

 

一つ念のためにお伝えしておくと、ここの有孔管はただの余り物でのお試しに過ぎず、本来は暗渠埋設などせずとも、掘った穴にちゃんと勾配をつけた上に砂利を埋めるだけでも充分に役目を果たすことができるものと認識している。

 

とは言えお試しの成果として、これらの設置が終わった後で実際に水を流してみたところ、有孔管から雨水浸透マスにちゃんと水が流れてきて軽い感動を覚えた。

 

ただひとつしくじったかもしれない点は、雨水浸透マスをもう少し深く埋設した方が良かったかもしれないということだ。最後の写真でもわかるように、まだ砕石の埋め具合が8割程度とはいえ、少し地上に出すぎてしまっている感がある。

 

これにはちゃんと理由もあり、今後このDIYが進んで納屋が完成し、倉庫を解体し、ある程度庭に着手できるようになった際にまずはアプローチから砂利敷きにしていこうという考えがあったことによる。

 

砂利は今ある地面の上にそのまま重ねて敷く予定なので、それを実行した際にこの浸透マスが隠れるようでは困る。そういう点からある程度高めの位置で決めてみたのだが、ちゃんと水平などをとって決めたわけでもなく何となくアバウトでやりすぎたため、現時点で自信が持てないものになってしまっている。

 

さらにこれを設置して数日後、作業を続ける中で軽トラがこの浸透マスに乗り上げてしまうことがあり、少しの割れと欠損が生じてしまった。色々と前途多難な出発となったが、全て自分でやっていることで、駄目ならまたやり直せば良い(なるべくお金をかけずに)。

 

ということで今回は終了としたい。

続きを読む≫ 2024/11/02 21:41:02

水道周りの作業が今回で終わりそうだが、実は前回のブログと今回の間までには時系列的にそこそこの日にちが開いてしまっている。一番の理由は大型連休にまとめてやる予定だったものが止まない雨によって大きく狂わされてしまったことだ。

 

雨による被害は多少あったが、全て無事に乗り越えられているため前を向いて話を続けることにする。前回並びに今回の作業でようやく大きい仕事が終わると思ったのも束の間、以前少し触れていたが、そのままの流れで暗渠埋設にも着手することを早々に決めた。

 

今回に関してはほとんどが屋外立水栓の完成までについての内容だが、ついでにというか、暗渠埋設もほぼ同じルート沿いになる都合上、まとめての作業という形でやることとした。読者の皆様にはそのことを念頭に置いてご覧いただければと思う。

 

冒頭の写真は我が家への敷地入り口付近から母家に向かって撮ったもので、作業前当時のものだ。見てわかるように、前々回のブログでようやく古い箪笥などを片付けて広くなっていた玄関付近に、またしても見栄えの悪い段ボール箱が重ねられている。

 

何度も書いてきているように、家を丸ごとDIYしていくことの特徴として、作業が完成に近づけば近づくほど物を置く場所がなくなってくるということがある。最初は材料や道具など全て屋内に置いておけたとしても、実際に暮らし始めたりするとどんどんそれらの置き場所が圧迫されていく。

 

この段ボールはそんなこんなで置き場所難民となった集合体ということになるが、我が家では古段ボールをまとめてリサイクルに出すことにしているため、手数を減らすためにある程度以上こういった箱類をためておくことしている。

 

なのだが、今回はそういう理由からここに置いているのではなく、元々は倉庫の中に積み上げて保管していたもので、ユンボを入れるスペースを作るべく犠牲になってしまったものだ。

 

犠牲というと言い方がおかしいが、スペースを作るために置いていたものを再度必要なものと不必要なもので仕分けした際、不必要と判断されたもので、通常であれば捨てるまでの短期間限定で納屋の木材保管スペースに積み上げておくべきものだったりする。

 

それがどうしてこんな入口付近に固めてあるのかというと、納屋の床(コンクリート)に重ねて置いておいた一番下のものが全てカビだらけになってしまっていたのである。

 

一応言い訳がましく作者のとっていた対応を白状しておくと、コンクリ床の上に捨てダンボールを一枚だけ敷き、その上に本類がぎっしり詰まったダンボールを15箱程度重ねていた。

 

これは先ほど述べた通り置き場所難民になっていたこともあるが、本が詰まったダンボールほど重たいものはなく、それを保管スペースである納屋の2階に運ぶことを躊躇った結果といえる。

 

さらに言い訳を重ねておけば、一度2階に運んであとは完成するまでそこに放置、でいいのであればそれをやっていたと思うが、友人、家族などが拙宅に泊りに来る都度スペース確保の移動を余儀なくされることになるのが作者の動きを鈍らせた原因である。

 

倉庫内にダンボールを置いたのがかれこれもう数年前の話であり、底のあたりがカビていることもある程度気づきつつ、15箱もある重量物やその他相当量の木材も一緒に動かして養生用のアルミトタンを敷き、その上にまた戻すという作業にモチベーションが湧かなかった。

 

敬遠してしまったツケともいえ、その他の本当に守りたいものに関しては労力を割き、カビやすい底面に以前壁からバラシて保管していたアルミトタン(納屋の外壁に貼ってあったもの、参考記事はこちら)を敷いて湿気の被害を受けないよう守ってもいた。

 

というわけで、この玄関外に放置している箱は全てカビだらけでとても屋内には重ねられないと判断したものだ。中身は全て本で、作者は読書好きのためそれなりの数の本を所有していたのだが、残念ながらカビてしまったものは全て箱ごと処分することに。

 

かなり話が脱線してしまっているので元に戻そう。写真は前々回のブログで水道管の埋設が終了して、数日くらいが経ったときの状態を撮ったものと記憶している。

 

では急ぎ足で作業を開始していく。右の写真ではいきなり段ボールがなくなっているが、作業前に畳んで(潰して)リサイクルに出すようまとめている。ここではユンボで掘った地面の穴をご覧いただきたい。

 

写真では伝わりにくいかもしれないが、穴の手間あたりの深さは1メートルを越えるくらいある。作者の体が半分以上埋まってしまうくらいの深さなのだが、この穴に関しては暗渠を埋設するためのものということになる。

 

実際、暗渠のルートを掘る深さというのを今回4〜50センチ程度に設定しているのだが、この場所は雨水浸透桝と呼ばれるものを埋設する関係でそのくらいの深さを掘った。

 

詳細はまた次回、暗渠作業紹介のときに譲るとして、この写真でわかる情報だけを端的にお伝えすると、掘った下にVU管が少し見えており、これは合併浄化槽へ続く排水管であること。もう一つ付け加えれば、右側に見えている雨水排水管は元々地中にあったものを掘り返したものだ。

 

とそれは置いておき、この穴はもちろん暗渠のために掘ったものだが、これを利用して給水管の接続も同時にしてしまおうというのが今回の主旨である。

 

ようやく作業に入ろうとしたその前に、左の写真をご覧いただきたい。実は屋外に立水栓を設置するにあたって作者が最も悩んだのが、その設置位置であった。

 

今作業しているのは我が家の敷地の入口あたりだが、一般に屋外立水栓を作る目的は散水用、車などの洗浄用、子供やペットなどの洗い場などがほとんどであろうかと思う。我が家には子供やペットがおらず、用途としては主に車の洗浄用になると考えている。

 

敷地の入口あたりで車の洗浄というのも一般の方にはピンとこないかもしれないが、我が家の敷地は農業用途(予定)の裏庭とビオトープ(予定)のため、意外と狭い状況となっており、DIYの終了後に冒頭の写真の左に見える倉庫を解体して駐車場にする(予定)までは、この狭いアプローチ周りで洗車以下色んなことをやらざるを得ない。

 

そこでそれを設置する場所なのだが、本来の用途からすると、将来的に駐車場になるあたりに設置するのが最も合理的である。が、現状そこらあたりは倉庫とガラクタで足の踏み場がなく、かつ立水栓を設置しておいたとすれば倉庫を潰す際に邪魔になりかねない。

 

ということから納屋の角あたりに設置することは割り合い早い段階で決めたのだが、それの邪魔になってくるのが左の写真の突き出た土台の端部であった。

 

さらにその立水栓についてだが、一般に多く使われているのは金属、陶器、コンクリート、石、FRP(繊維を強化したプラスチック)などで、作者のイメージしているのは下に水栓パンもセットでついているようなやつだ。

 

ただそのどれもがこの入口のイメージを損なってしまうようなデザインしかなく、まずモノ選びでかなり吟味する必要に迫られた。最悪見つからなかったときは自作のもので良いと思いながら探す。

 

結局探した中では作者の思いを満たすものがなく、自作することにしたのだが、水栓パンの方だけは自作の手間よりも購入が良く、なんとなくイメージとフィットするものがあったためそれを購入することに。

 

だが、ここで作者の凡ミスがまたしても出てしまう。ネット購入の悲劇というほかないが、水栓パンと思って購入したものがそれとセット商品であった立水栓隠しと間違って購入してしまっていた。

 

返品も出来たのだが、その送料も馬鹿らしいと思ったため結局方針を変え、水栓パンの方は購入しないこととし、水の受けは別の方法でまかなうことをこの瞬間に決めたと言っていい。

 

で、その誤って購入した立水栓隠しの一部をカットして先ほどの土台の端部にはめられるようにしたのが右の写真ということになる。

 

実際にそれらを固定してみたのが左の写真で、すでに配管までを終えたものを載せてみた。あとはこの配管の先に水栓をつけ、元側を以前埋設した管に接続すれば今回のミッションは終了だ。

 

この水栓隠しは想像通りとても取り回しが悪く、作業もしにくければ最終的に水栓をつける前後の収まりが困難で、ハッキリ言うと木材で自作した方が何倍も良かったと思えるが、発端が自分であるため誰にも愚痴を言うことができずにいる。

 

ここはポジティブシンキングで、見た目のイメージはそれほど損なってないし、自作の手間が省けたと思って満足した気分になっておこう。

 

そしてようやく3話にまたがって報告してきたものがこの給水管接続によって完成を迎えたことになる。あとはこの先っぽの部分に水栓を取り付けて元栓を開けばここから山水が出てくるはずである。

 

ちなみにだが、もともと購入予定だった水栓パンは自作のものを作るでもなく、このまま下に垂れ流すことにした。建物の前に垂れ流すというのはリスクも大きいのだが、基本的には高圧洗浄機しか使う予定がない。

 

さらに、万が一ここで何かを洗ったりする場合にも備えて地面がしっかり水を吸い込むように砕石を埋めることとし、そのための穴もユンボで掘ったのが写真でわかるだろう。

 

仕上げに水栓をつけて作業終了とする。作者はこれまでバラシてきた水栓など再利用できそうなものは極力保管してきているが、一つのカゴに投げ入れているだけで、どれがいつどこから外したものかが全然記憶にない。

 

この水栓もそのひとつで、恐らくだが、バスタブに注いでいたものをバラシたものであろうと思う。気になる方がいればこちらの記事でご覧いただきたい。

 

試しにしばらく水を流してみたが、水が全く表面に見えることもなくすぐにガラの中に消えているようだ。そちらの方は成功といえるが、写真をご覧になって水栓の接続部が気にならない人はあまりいないような気がする。

 

穴から飛び出た継手にストレートに水栓をつけてあり、写真ではわからないがこれを固定する術もないため、ブラブラな状態である。これを違和感なく周囲に溶けこむ加工をするのがちょっと面倒になったのでしばらく放置して様子をみるが、手を入れるかどうかは気が向いたらということにした。

 

あと水受けに関してだが、ただ単に地面を掘って砕石を埋めるだけではなく、実はここにも最終的に余りそうな暗渠を埋設してみることにした。掘った地面自体も雨水浸透マスに向かって下り勾配をとるように掘り、そこに暗渠と砕石で地上に水たまりができることはないと考えているが、これについては次回のことになる。

 

最後に、掘った穴に埋めた砕石について説明しておく。我が家から最寄りの生コン屋さんは車で15分程度のところに2社あり、そのどちらも軽トラに積んでくれるありがたい環境にある。

 

前回半練りのコンクリートを購入した会社(記事はこちら)は砕石のバリエーションが少なかったため、今回はもう片方の会社で調達してきた。写真の軽トラが積んでいるのはコンガラと呼ばれるもので、文字通りコンクリートを細かく粉砕したガラが売られている。

 

作者は以前浴室を解体したときに出た大量のコンガラをごみ処理場に何度も捨てに行った経験があるが、こういうときのために残しておくか迷った挙句、粉砕する労力と保管場所の都合で捨てるほうを選んだ。

 

ただ、その選択が間違っていなかったと思えたのは、このコンガラのあまりの安価さにある。作者が購入したのは1トンあたり1000円の最も安価なもので、軽トラ300キロ(実際にはもっとあると思うが)分積んで税込み330円と、タダに近い金額で売ってもらえることを知った。

 

だが作者の誤算としては、今回ユンボで掘った範囲を砕石で埋めるのに、軽トラ1杯のもので大半が埋まると思っていたのだが、それらの容積の半分にも満たなかったことである。

 

計算もなにもせずほぼ行き当たりばったりでやった結果だが、この場所だけで5往復分くらいの砕石(うちコンガラは最初だけ)が必要になったのには、今後のことを思うと少し眩暈すら覚えた。

 

まあ5往復してもコンガラであればたった1650円(燃料は150分走っただけかかる)ではあるのだが、この一回330円のためにオペレーターを呼び出し、大型ホイールローダーの燃料を使わせるのはかなり罪悪感がある。

 

実際使ってみるとまあ保水するだけの用途には充分な気もしたのだが、次回では金額的にもう少し高価なものを試してみることにしよう、ということで今回は終わりにしたい。

続きを読む≫ 2024/11/02 00:29:02

前回のブログで水道管がらみの大きな作業は終了した。今回はそれら作業の接続に関わる部分の紹介をしようと思う。

 

まず冒頭の写真だが、ここは前回と前々回の記事で給水管を納屋側に接続していたときの元側ともいえる部分を撮ったものだ。

 

写真では3本の給水管の末端が地面に埋もれており、それらの上の方にもコンクリートと地面の間に何らかの管らしきものが埋もれた形でいくつか並んでいるのがわかるだろう。

 

順番に説明すると、下に3本埋もれて見えているのが納屋に繋がった元となるパイプで、内訳としては上から給湯管、上水用給水管、山水用給水管という順に並んでいる。

 

上側にあるパイプ類はとても見えづらいが、3本埋まっているパイプを母家の床下に抜けさせるガイド管が3つ並んでいて、さらに一番右には母家のキッチンからの排水管のエルボがわずかに見えている。

 

特に上側のパイプ類は、通す際にモルタルの犬走りを一部切り抜いたため、その後埋めたモルタルとの色が完全に違っているのがわかるだろう。そしてこれら一連の具体的な作業については、確か過去にも紹介していなかったように思う。

 

なぜ記事に起こしてなかったかというのはすでに作者にも思い出せないが、恐らくキッチンの作成に手間取って次の作業のことで頭がいっぱいだった可能性がある。そしてこの下回りの作業を設備屋さんに全振りしたことで写真等もなく、忘れ去ったに違いない。

 

ただ今回ようやくそのスポットに焦点が当たったため、遅ればせながらこれで報告としたい。そして今回はこの給水元となる埋設管に母家から山水の管を接続させるまでを紹介させていただくこととした。

 

右の写真はそれらガイドとなる管を母家の床下側から見た状態のもの。ご覧のように、使っている給水管の外径よりも2周りくらい太い管が3本見えていて、その隣には排水管(VU管)が基礎を貫通して外に出ているのがわかる。

 

つまり、以前業者にお願いしたのはこの排水管を通して外のマスまで繋げてもらうことと、ある程度まで外に給水管を埋設しておいてもらうこと、そしてこのガイドを通しておいてもらうことまでであった。

 

というわけで早速このガイドの一つに給水管を通していったのだが、今回使うことにしたのはPB管(ポリブデン)で、過去に使った残りもので接続まで全てを終えることが出来た。

 

PB管の良いところはVP管と比べて柔らかいことで、昨今この手のもので最も普及しているPE管(ポリエチレン)よりもさらに柔らかくて融通が利く。作者の地域ではあまり普及していないのか、ホームセンターにはPE管しか置いていなかったりする。

 

さらに言えば、PB管の継手となる専用パーツはさらに取り扱いが少なく、PE管兼用のものを使うことが多い。

 

ではさらにその通したPB管を手前側に辿ってみることにする。写真を見て右側が外に向かっていく側で、左がキッチンの下あたりということになる。こういう感じでシンクから下りた排水パイプが下り勾配をとりながら出口側に向かっていく。

 

逆にいうと、給水に関しては全く勾配など気にする必要もなく、適当に取り回ししているのがわかるだろう。写真でいうと奥の方(浴室下)からきたPB管が上に曲がって床上に貫通しており、これらが給水給湯に繋がっている。

 

給水管はわかり易く青色を使っているのだが、上に向かうところで少しふくれ気味になっているのがお分かりだろうか?

 

このふくれている部分が今回の外からのPB管と接続するところで、それをチーズ継手によって接続したのが左の写真だ。PB管というのはこういうときにも便利な素材で、任意のところでカットしてそれぞれの継手に差し込むだけで作業完了となる。

 

ゆえに、必要とする材料はPB管と継手一式、切断する道具(本来はPB管専用の工具があるが、作者はVP管用の安価なもので問題なく作業できている)だけあればOKだ。

 

ただし、こういった床下で作業するというケースにおいては服が汚れたり、照明道具だったりも必要となる。作者は汚れた服で室内をうろつくのが嫌なため、予め下に適当なものを敷いてから作業した。

 

次は通したPB管を外から見たものである。ご覧のように、写真内で一番上の管から出たPB管がそのまま一番奥にあたる山水給水管に接続されている。

 

ちなみにPBないしはPE管には大きなデメリットがあり、継手の価格がVP管のそれに比べて異常に高い。一つの継手が1000円前後し、かつ異形パイプ接続用のものはその倍くらいするため、拙宅のように戸建てで多数接続を必要とする場合、すぐに万を越える額になってしまう。

 

そういう事情もあり、作者がPB管の継手を使用する場合には最も安価なものを購入し、VP側の継手をプラス購入して接続している。写真を例に順を追って記せば、VP管→VP継手→PB管継手→PB管といった感じだ。

 

その分手間が増えるといっても大したものではなく、こちらの方がはるかにコスパが良い。

 

そんな感じで今回の作業は終了となる。今回なぜ山水だけを先に接続するかの理由は以前述べた通りだが、それを繋ぐためにもう一仕事しておかなければならない。

 

最後の写真はそれを撮ったもので、納屋に繋いだHIVP管の先端となっているところに仮のフタをしたのがおわかりだろうか。こちらは納屋の簡易キッチンのものだが、実はまだこのブログでは紹介していない今後報告するであろう場所のもの。

 

こんな感じで枝分かれした全ての管の先端から水が流れないよう、止水キャップをはめたというところで今回は終了としよう。次回はようやく給排水の最終回となる。

続きを読む≫ 2024/10/30 19:17:30

前回のブログで母家から納屋に給水管を引き込む作業を紹介したが、まだ全体の半分程度しか進んでおらず、今回の報告で配置の工程が終了ということになる。

 

前回の作業は雨の中散々な思いをしながらやることになったため、今回はその轍を活かして雨がないときを選んでやることにした。幸いなことに雨は3日ほどで小休止したため、ある程度地面から水気が引いたところで作業を再開した。

 

冒頭の写真は今回の作業の目標地点付近の様子を撮ったもの。場所は納屋の南西側(敷地の入口近くに位置するあたり)で、建物内に保管しきれないものを一時的に置いているのがひどく見苦しい状態となっている。

 

これは、建物内に保管しきれないものを一時的に空きスペースに置いたという形なのだが、屋外に置いてしまっているものは当然ながら劣化していってしまう。実際のところこれは保管という意味合いではなく、緩やかな処分というのに近いかもしれない。

 

写真にあるのは古い着物箪笥になるのだが、最初こそこれを再利用しようと考えていたものの有効な用途が思い浮かばず、箪笥の程度もあまり芳しくないことからいずれ処分しようと決心した。

 

ただ決心こそしたものの、作者は生来の貧乏性であり、いつかどこかでという思いが捨てきれず、そんな中途半端な気持ちがこの場所での保管という名目に繋がっている。

 

今回に限らず、今後やることになる暗渠埋設作業にとってもここは最も肝心となる部分でもあったため、それを免罪符としてついに処分を断行するに至ったという経緯を説明しておきたい。

 

以上は前置きだが、今回の作業は右の写真のところから始まった。ここは母家の玄関を出てすぐのあたりで、前回の給水工事が行われたよりも少し手前側になる。

 

この管は母家のキッチンを経由して外に出したところから来ていて、写真では右が給水元となる。何をしているかというと、予め埋設されていた管を掘り起こして適当な位置でカットし、そこから敷地入り口側に向けて向きを変更する準備といったところだ。

 

そしてそれを視覚的にさらにわかり易くしたのが左の写真。これからこの管が辿るルートを掘り進めている最中のもので、ルートの目安になるものとしては、地表側に見えている排水マスを基準としている。

 

写真をよく見ると現在ユンボが掘っているあたりにも排水マスがあるのがおわかりだろうか。さらにその奥にもマスがあるのだが、今回の給水管は全てこのマスより左側(納屋側)を通ることに統一した。

 

実際に適当な位置でパイプをカットしてエルボで接続してみたのが右の写真で、これによって前回のときとは違うルートから納屋に管を配置しているということになる。

 

最終的には冒頭の写真の位置を過ぎたあたりまで配管を準備しておく必要があり、今回だけで4メートルもののHIVP管を6本程度使うこととなった。この管に関してもやはりコロナ以降値上がりが顕著で、いづれやるとわかっていたこういうときのために購入しておくべきだったと後悔することとなったが、全ては後の祭りであった。

 

あらゆるものの値上げが進む昨今、便乗値上げのようなものも多く今後もこの流れはしばらく続くものと思えるため、後に使用する予定のものは早めに購入しておく方がベターだろう。

 

目的地に向かって配管する途中、左の写真のような分岐を入れている。これは前々回のブログで紹介し記憶も新しいところだと思うが、囲炉裏の間へ抜ける排水管を通したところについでに給水管も伸ばした格好だ。

 

これまでこのブログで取り上げた記憶が作者にないため、ここで簡単に塩ビ管パーツの説明を付しておく。過去に重複があったらご容赦願いたいが、先ほど母家から伸びていたパイプを90度曲げているところに使うパーツをエルボと呼ぶ。

 

これは見た目通りL字型になっているのでイメージが湧きやすいのだが、一説には人の肘(Elbow)から来ているらしい。そしてこの写真において接続しているパーツのことをチーズと呼ぶ。こちらに関してはアルファベットのTというのが変化したらしいが、両方ともパイプの継手として頻繁に使うものなので覚えておいて損はしない。

 

ではいよいよ作業も終盤である。右の写真にはパイプの終着点近くのガラクタ置き場が写っており、見てわかる通り作業で掘り進めるにあたってかなり邪魔な存在になってしまっていた。

 

この作業は雨の中の一瞬の晴れ間を利用してやっていたのだが、このときこれらの処分も涙を呑んで断行している。以前ユンボを購入した時の話をしたが(そのときの記事はこちら)、その際に倉庫の中身を大移動する必要に追われたことはサラッと流してお伝えしている。

 

が、実はそのときに前々から納屋で保管しておいた古材(再利用する予定であったもの)も、置き場所のなさからかなりの量選別せざるを得ず、選別に漏れた木材も今回これらのものと一緒に処分することを決定した。

 

そんなこんなで配管の埋設が終了したが、まだ全てが終わったわけではない。現時点では配置した管の最後の仕上げが残っている状態だが、ユンボを使うレベルの配管作業はとりあえずこれにて終了ということにしておく。

 

終わった後は掘った部分の土をかぶせた上、何度かユンボのキャタピラーを使って踏み固めを行った。前回のドロ沼のような土とは違い、日光によってある程度乾燥した土は平らに馴らす整地がやり易い。

 

その点、前回の雨の日の作業は大変ではあったが、作者のスキルを上げるには役立っていると感じる。

 

最後に整地が終わった後の納屋玄関回りをご覧いただき終わりとしよう。冒頭の写真と比べてもらうと、いかに最初の状態が建物の印象を損ねているのかがわかると思う。

 

ユンボを使った一連の作業をする前の段階では、この入口周りの地面をどのように作っていくか迷っていたのだが(正確には何も手を加えないかどうかの選択)、この段階でその答えが見えてきた気がしている。

 

その答えはまた後日ということで今回は終了としたい。

続きを読む≫ 2024/10/28 21:01:28

前回のブログでは下水管の主だったところを報告した。これによってあと残っている下水がらみの作業は最後の立ち上げの部分と、納屋のトイレ周りの接続のみとなっている。

 

トイレ周りの作業に関しては、やはりその周囲に置いてある荷物の整理などが進んでからになるため、まだもう少し先のことになりそうだ。その代わりといっては何だが、今回は給水がらみの作業をやっていこうと思う。

 

冒頭の写真は母家の側から引っ張ってきている給水管(山水、温水)を再度掘り起こして位置関係の確認をしているもので、ここからこれらを納屋の床下に接続するというのが今回の最終目標となる。

 

この給水管、この場でお伝えしたことがなかったと思うが、実は母家のシンクが完成した少し後のタイミングで業者に埋設してもらっていたもの。

 

というのも、上水道をシンクに接続する際、業者が床下作業をするついでにシンク排水管周りの工事もやってもらっていた経緯がある(上水管接続には資格が必要のためDIYで出来なかった)。

 

その排水管工事と平行して、どうせ将来的に給水管を納屋まで伸ばすことも決まっていたため、それもついでに埋設してもらっていた。というわけで、約4年近く前に埋設されたものを今掘り返すという形になった。

 

あとは、この掘り返した管の周囲を掘って納屋の下までこの管を繋げればミッションクリアとなるはずだった。だった、というのは、結果的にそうは問屋が卸さなかったということになる。そのことを詳細にお伝えしていこう。

 

右の写真は、給水管のルートを開けておくために母家の玄関から納屋の勝手口までの間の地面を掘り返しているところで、だいたいこのあたりまでは作業も順調に進んでいた。

 

一応この当時の状態を簡単に説明しておくと、今と違って作者がまだ通常勤務をしていた関係もあり、途中で時間を空けることが望ましくないこのような大掛かりの作業をするにあたって、大型連休のタイミングを選んで臨んでいた。

 

つまり、どうあがいてもその自分で決めた期間に終わらせるという気負いが強すぎて、実施日に関する融通がきかない状態にあったと言える。そして運が悪いことに、ちょうどこの作業を始めたその日の午後あたりから止まない雨に見舞われてしまうことになる。

 

ここからお伝えする作業は、全てその悪条件の中でやっていることをまず念頭に入れてもらった上でお聞きいただけると話が見えやすいと思う。

 

とはいえ、この作業を開始したくらいの時間帯にはまだ雨も降るか降らないか程度の可愛いものであった。そんな中、最初に作者がやらかしてしまったのが左の写真のことである。

 

これは一つ前の写真でも中央手前あたりに見えている部分をクローズアップしたものなのだが、これはユンボで掘り進めていった際に元々埋設されていたパイプ類を傷つけてしまったものだ。

 

ユンボで掘り進めるとき、最も注意しなければいけないのがこの埋設管に対するケアで、これはプロの業者でも管を破壊したり、電気線を切ったりという話はよく聞く。作者はこれらの配管を頭では知っていたはずなのだが、実際に作業してみるとその時だけ頭から抜けてしまったいわゆるボーンヘッドであった。

 

写真手前側のVU管は特に見た目がクラッシュしていて悲惨に見えるのだが、これは合併浄化槽に変える前の母家キッチンからの排水管であり、今現在は稼働していないもの。

 

とはいえ、この管は最終的にはビオトープからの排水管になる予定のもので、修理する必要に迫られることになった。また、VU管の少し左上あたりに見える白っぽい管がねじれているのがわかると思うが、見た目的にはVU管ほどのダメージがないように見える。

 

だが実はこちらの方が修復までの負担が大きなもにになってしまう。というのも、こちらの管は母家からのガス管を納屋の床下にまで引っ張ってもらったもので、資格と経験なしで種々の判断や工事ができない。

 

というわけで、VU管の方は同径のものを購入してきて接続することで事なきを得たのに対し、ガス管の方は業者にお願いして部品交換をせざるを得なかった(費用は1万円越え)。

 

さて、そしてここからが修羅場となってしまった本番のところになるのだが、本来の予定であればこのあたりの作業は何らトラブルなく当日には余裕で終わっているはずであった。

 

それが先ほどのミスによってまずそれらの修復作業が最優先になってしまったことが大きく、午後からは必要部材の買い出しに行ったり、その部分の補修だったりで一日の大半が潰れてしまったこと。

 

さらにおり悪く本格的な雨が降り始めてしまったため、作業が翌日にずれてどんどん難航していくこととなる。

 

左の写真はHT管とPE管を接続した将来的に納屋の給湯管となる部分を撮ったもの。この時点ではまだ雨も小ぶりで何とか作業には支障がなかったのだが、終わる前後あたりから本降りになってしまい、周囲のぬかるみがとんでもないことになっていた。

 

写真ではちょうど接続部分あたりにもたくさんの泥がついてしまっているが、当然のことながら作業をしているときには泥が全くないようにしっかり拭き取ってから接続している。このあたりは一度埋設してしまうと、余程のことがない限り再度状態を確認するチャンスはないといえるから、このあたりのケアは入念に行っておく必要がある。

 

そしてさらにその後給水管の方も接続して納屋の方にルートを確保した。両者はこの状態で納屋の床下に潜らせることになるのだが、どうして給湯の方だけPE(ポリエチレン)管にしているのかというと、作者の周辺のホームセンターではHT管がやたらと値上がりしていて、16mm4メートルで2000円弱ほどの値段がついている。

 

作者の感覚でパイプ選びのメリットデメリットを言うとすれば、VP、HTなどの硬質管は形に融通が利かない代わりに安価であることが挙げられると思う。逆に、PE、PBなどの軟質管は高価である分融通が利くというのが通り相場かと思う。

 

つまり、HT管がPE管よりも高いのであればそれで揃える理由というのは全くない、というのが作者の結論で、それゆえHT管のほうだけはPE管にチェンジした。VP管も値上がりが著しい材料ではあるが、まだ軟質管に比べれば値段的なメリットは享受できる。

 

と、そんなわけで硬軟おり交ぜた給水管を納屋の床下に潜り込ませることになんとか成功した。ちなみに、納屋の床下へは基礎の部分をくり抜いてそこに管を通しているのだが、この穴を開ける工具がかなり高価で買うのを最初から断念している。

 

今回は安価に(といっても1万円弱くらい)購入できるコンクリートドリルを使って開けているのだが、手頃値段で購入できる限界の径で穴を開け、そこにギリギリ通るかどうかくらいの20ミリ管をなんとか通すことができた。

 

ただ、写真をご覧いただければわかると思うが、雨によるぬかるみがかなりひどく、長靴が8割型埋まってしまってなかなか抜けず、すっぽ抜けることもあるような状態の中作業するのはかなりの骨折りだったのは言うまでもない。

 

この後さすがに当日中にドロドロになった土を埋めたのだが、どこまでもぬかるむ泥沼のようになってしまい、いかに我が家の庭土が粘土質なのかということを証明する形になってしまった。

 

こんなところからも今後の暗渠埋設を急がねばならないと感じた次第である。

続きを読む≫ 2024/10/21 18:43:21

前回のブログでついに念願のマイユンボを手に入れた話をした。となると、今後しばらくはそれを使った作業をすることになっていく。ユンボ、というのは正式には商品名であり、ごく正確に言えばバックホーというのが正しい。

 

そういうことは些末なことだが、この機械を使って今後予定される作業としては、下水工事、暗渠埋設、ビオトープ作成、畑の耕運作業、冬には除雪など様々な用途が考えられる。

 

実はこれらのうち大半のものはこれまでにやろうとしたが労力の大きさから後回しにしてきたものばかりで、それだけに今後は今まで以上に作業がはかどるはずだが、まずはやってみないとわからないことも多い。

 

ということで、それらの作業のうち第一弾として下水工事を行うことにした。ここから何度かに分けての報告になるが、まず最初に全行程の流れを説明しておいた方が諸事スムーズかと思う。

 

一応予定している内容としては、以前大きな工事をしたばかりの合併浄化槽があり(そのときの記事はこちら)、納屋からの排水管を全て接続するというのが一つ。

 

さらには母家の方から市水道、山水、お湯などの給湯管を全て納屋まで接続するというのが二つ目。さらにはその給水管を延長し、敷地の入口あたりに給水栓を設けるのが最終目標という形でやっていく。

 

全体像を説明したらさっそくにも作業にとりかかっていこう。冒頭の写真は作業前の納屋を撮ったもので、これは囲炉裏の間の西面外側にあたる部分。ここは最終的には囲炉裏の間から出入りできるようにするのだが、今現在はご覧のように物置場状態になっている。

 

ここを片付けるときにはこのDIYもほぼ最終局面となっているはずで、それまではこの汚い状態を我慢して見ないフリをしていくことになる。今回の工事はここらの地面を掘って給排水パイプを通すという作業をしていく。

 

ではさっさと先に進もう。右の写真はさきほどの雑多なものを少し移動してユンボで掘ったものだ。実は今回ユンボで掘る前に手作業で半分程度まで進めていたのだが、身体を壊してしまうことも重なって途中で放置している形だった。

 

しかしユンボというものは便利な機械で、手作業で数時間かかるものをたった10分程度でやれてしまう。ここまで作業が進むと俄然やる気も増してこようというもの。

 

写真で手前あたりにあるパイプマスのようなものがあるが、これが母家も含めた我が家の全ての排水が集まっているところのもので、径100ミリのパイプで浄化槽まで下り勾配を取りながら伸びていく。

 

今回はこのパイプにつけてある分岐口にパイプを接続し、写真正面にある納屋の基礎の下を通して中まで繋げる作業になる。

 

ここに繋げるパイプの用途としては台所排水と手水排水だけで、流す量的にも径50ミリ程度で充分である。本流となるパイプは径100ミリなのだが、納屋の全ての下水パイプを100ミリでやるのは作業的にもコスパ的にも面白くない。

 

ということで、納屋の中から50ミリで繋いできたパイプをこの接続ポイントで100ミリに変換する必要が出てくる。そこで必要だったのが左の写真のパーツ類で、これらをうまく繋げて接続パイプを作っていく。

 

こういう異径パイプを接続する作業の際、手間を省こうと思えば偏芯ブッシングというパーツを使うのがベターで、設備業者であればその選択が最も多いようなのだが、いかんせんそこはDIY。

 

DIYというのはこういうときに金銭負担を避けて手間がかかるほうを選ぶのも楽しいポイントで、作者は当然のように偏芯インクリーザーというパーツを使っている。値段でいうと、ブッシングは作者の最寄りのホームセンターで1000円近くするのだが、インクリーザーだと2〜300円といったところだ。

 

とにかくそれらを組み合わせて右の写真のようなものを作った。

 

ひょっとしたらここまでのパーツの写真を見てもどういう意味なのか解らない方もいるかもしれない。さらに視覚的にわかり易いように説明を続けさせて頂くと、左の写真をご覧いただければより理解が深まるだろう。

 

地上に伸びているのは中継地点となるパイプで、そこから手前側に伸びているのが排水元に繋がるパイプ。中継パイプからななめにちょこんと口を開けているのが今回のパイプを接続する部分で、これまで仮につけてあったフタを外した状態となる。

 

ちなみに、排水元に繋がるパイプに黒いテープが貼ってあると思うが、これはユンボで掘ったときに失敗してダメージを与えてしまい、上側に少しだけ開いた穴を簡易的に塞いだもの。

 

ダメージがパイプの上側だったことと、万一漏れても問題ないレベルと判断し、このまま完成後は埋設することにした。

 

それらを最終的に繋げたものが右の写真になる。こんな形でここからは上がり勾配を取りながら納屋の内側に繋いでいく形になっていく。この2枚の写真で作業内容をご理解いただければ幸いだ。

 

以前紹介したことがあるかどうか記憶が曖昧だが、例えばこれらに必要な細かいパーツ(エルボ、チーズなど)は本来新品を購入すると200円前後かかってしまい、必要個数が意外に多くなるのでそれだけで財布に痛い。

 

ところが作者はこれらのパーツを3個100円という破格値で売っている古民具屋が近くにあり、大量にストックを持っていた。

 

それらを駆使してようやく部屋内までパイプの引き込みに成功。ここまでで最も大変だったのは基礎の下に穴を開けることで、作者が想定したよりも大型の石がかなり頑丈に固まっており、そのため予定よりも深めに掘る必要があったのと、最終的には一番下の石(上の写真参照)がかなり頑丈でそれを取り除くのに少し手こずってしまう。

 

作業終了後室内側から見たのが左の写真になるが、ユンボ購入前はこの状態を作るための重労働を想像するとなかなか腰を上げられなかったということになる。

 

というわけで、少しハプニングがありながらも無事室内側までパイプが引き込めた。ここまで一年以上もの間この納屋の床を完成させられなかったのは、ほとんどこの作業がネックになっていたからであり、これによってようやくこの先の作業にも明るい展望が見えたといえるだろう。

 

なんせ、基礎のコンクリートに穴を開けるとなると、それなりの機械を揃えないといけない。ユンボは仮になかったとしても体力があればやれるだろうが、穴を綺麗に開ける工具となると一式で10万円近くかかったりする。

 

だがこれを機にこれまでためらっていた全ての作業を進める目途がついたので、できるだけお金をかけず、かつ見た目も格好悪くない程度の工事を進めていきたいと思う。次回は給水についてをお伝えしていく予定だ。

続きを読む≫ 2024/10/15 17:47:15

ついにやってしまった。

 

こういう日がいつかくるとは思っていた。産まれてからもうすぐ半世紀が過ぎようとしているOSSANだが、40を過ぎる頃まではまさか自分がユンボの所有者になるとは夢にも思っていなかった。

 

安芸高田で暮らすようになり、DIYリノベーションを進めていくようになってから、欲しいけどなかなか手が出せないものの上位にいつもこの存在があった。話が具体化したのには明瞭としたキッカケがある。

 

それは作者が仕事中にヘルニアを患ってしまったことにある。それまでは体力に任せて全ての作業を手作業で行ってきたのだが、いよいよDIYの作業も大詰めに差し掛かって工事が必要レベルの大物が残ってしまっていた。

 

これまでの作者であれば、ユンボはレンタルすればいいという考えで、そのために免許を取得したといっても過言ではない(レンタル時に提示が必要)。が、身体を壊してしまったことにより、作業がより楽になるのならと踏ん切りがついた結果が今回の記事に繋がっている。

 

冒頭の写真は購入したものが届いたときのもので、便は岡山からのものになる。大型ユニックの上に2台の機械が乗っているが、後ろにあるのが今回作者が購入したものだ。

 

前にあるのは中型のクローラーという機械だろうが、作者のものを降ろしたらこれを当日中に博多まで届けるのだという。こういう大型の中古機械の売買ではよくある混載というやつで、作者の方のユンボは送料が4万円ほどかかったと記憶している。

 

記憶している、というのはこれがもう4カ月近く前のことだったため、調べないと確かな数字が出てこない。ちなみに、本体の方は55万円ほどで、送料と手数料込みで60ちょっと越えといった値段だった。

 

手数料というのは、例によってこれをヤフオクで購入したからで、購入前にわざわざ連絡をとって岡山まで実見に行ったのは言うまでもない。

 

これが届いたときは長年の夢がかなったようで静かに興奮状態になっていただろう。ただ、右の写真のような荷下ろし方法は完全に想像の外であった。DIYをやるようになって強く感じるのだが、こういった重機を扱うプロというのは本当にすごいものだと思う。

 

作者は普通にあゆみ板を使ってオーソドックスな降ろし方をするか、もしくはユンボのプロであればそれなしで降ろすかのどちらかだという固定概念をもっていたため、またひとつ勉強になった。

 

そうして届いたこのユンボの輝きをみて欲しい。中古でかなり前のモデルになるが、まだまだ現役で使える状態だ。今回購入したのはコベルコという会社の700キロクラスの小型ユンボで、小型にするか中型(1トン以上)にするかは散々熟考した結果こちらのものを選んだ。

 

一番の理由はやはり自宅のそんなに広くない庭では取り回しの良い小型機がベストだったからで、悩んだのは小型機の市場が小さく、単純に出物が少ないことと、それによって値下がりしていないこと、さらに品質も良くないものが多いらしいことなどがあった。

 

作者が数ある出品の中からこれを選んだ最大の理由は値段と状態のバランスが非常に良かったことで、特にエンジン回りに関しては、綺麗に見せるために塗装をしていた機体が多い中、これはなにも手を入れておらず、却って状態がわかり易かったというのが挙げられる。

 

中古は全て自己責任になるため、特にエンジン回りは事前にわかることは調べて念入りに見たつもりなのだが、特に気を遣ったのが純正品がそのまま残っているのかどうかだったり、逆に真新しいパーツは怪しんでみたり素人なりに四苦八苦した。

 

こういうときに重機に詳しい知人などがいれば有難いのだろうが、あいにく作者にはそのような友人はいない。

 

さて、届いたユンボをさっそく動かして様子をみてみた。購入前に実見に行ったときに当然試運転もしていたのだが、調子は悪くなさそうだ。ただ、ひとつだけ作者が懸念していた部分が右の写真にある駆動に関するものだった。

 

というのも、ユンボの基本的な動きを司るレバーを操作したときに、上下左右どう動かすかで当然それぞれの動く場所・方向というのが決まっているのだが、特に大きく使い手が分かれるのがこの左側のレバーの操作方法だったりする(写真ではレバーのゴムカバーを上にずらして見えるようにしている)。

 

ユンボを使ったことのない人には全くわからない話で恐縮だが、専門的な用語で「縦旋回」「横旋回」と呼ばれるものがあり、要はレバーの方向によってどう動かすかのカスタマイズ機能というのが存在するのである。

 

古くからユンボを操作する人やプロに多いのが縦旋回で、最近主流になってきているのが横旋回になるが、当然作者は最近免許を取得したので後者である横旋回に慣れており、購入するユンボにもそちらを期待していた。

 

だが残念なことに、今回購入した機体は縦旋回に設定されており、そちらに慣れていくようにするかどうか迷った挙句、やはり横旋回に設定し直すことにした。

 

というわけで全く分からないままにレバーの動きを司る機械部分が詰まっているボックスを外してみたのが左の写真。この写真でいえば今回設定を替えたいのは右側にある部分で、2本の細長いパーツが縦に伸びているのがわかるだろうか。

 

レバーを上下左右に動かしたとき、このパーツが伸び縮みすることで末端の機械に命令が届くようになっており、簡単に言えばこのパーツの元になっている部分をグリンっと回して上下左右動かしたときに反対の動きになるようにするお仕事だった。

 

と、言葉で言うのは簡単だが、実際これをできるまで2〜3日かかってしまっている。時間がかかった最も大きな理由として、教えてくれる人がいないことと、機械が古くてパーツが錆びているところがあり、グリンっと回すところが動かず、溶接されて動かないものだと勘違いしてしまったことがある。

 

最終的には力技でやってみようとペンチなどで無理やりやってみたところ、案外簡単にグリンっと回ってあっけなくミッション終了となった。

 

そんな感じでようやくゲットしたこのユンボを保管するため、これまで物置でギッシリだった倉庫を大整理するはめになったのは優先順位からいって当然のことだろう。

 

物置にあったものはこの際だからと不必要と判断したものを処分するようにした。この倉庫はDIYが終了と判断したときに撤去することは最初から決めて揺るがないことであるが、こうなってしまったからには撤去の前にユンボ置き場を作る必要がありそうだ。

 

今後の作業報告はこのユンボを使ったものになってくる。ここでの報告も前回のブログでようやく1年前のものが終わったが、これから徐々に現在に追いついていくことになりそうで、その理由も報告に加えておきたい。

 

というのも、前々から再三お伝えしてきているように、昨年末から患ったヘルニアによって今現在作者は神経痛がひどく、歩くのはもちろん、靴を履くのも痛いまでになっており、9月より休職中の身になっている。

 

そのため、記事を書く余裕は多少あるのだが、あまり身体に負担のかかるDIY作業をするのもはばかられる状況にあり、この1カ月ちょっとの間なにも作業ができていないため、この作業ができない間にこれまで手掛けた10回分程度の記事を報告すれば晴れて現在に追いつけてしまう。

 

その代わりといっては何だが、肉体的な作業ができない分、以前に紹介した(そのときの記事はこちら)我が家の猫について動画投稿を始めてみた。もし興味のある方がいればこちらのページをご覧いただければと思う。

 

なんちゃってYoutuberというやつである。皆さんが見てくれて、登録、いいねがたくさんつけば継続するかもしれないし、しないかもしれない。

 

その以前紹介した記事もそれに含まれるが、できることならこのブログの中でも猫コーナーみたいなものを作れればとは思っているが、時間が許すかどうかは神のみぞ知ることだろう。

続きを読む≫ 2024/10/11 18:49:11

いよいよ今回のブログで一年以上も前の作業を紹介するのが最後になる。ここまでなかなか更新できず長い道のりだったような気がしているが、これ以降はできるだけ行った作業をリアルタイムで紹介できるようにしていきたい。

 

納屋の床に関しては、これまでの報告の通り1年半以上前から着手してきたものだが、実際には未だ完成には至っておらず、床に関しては今回ご紹介するところまでが最新の状態であることをお伝えしておく。

 

今現在終わっている床の状態としては、囲炉裏の間全体とまではいかず、もともと壁で区切られていた部分(北側の勝手口から2間分ほどの空間)までが終わった。それプラス、少し加工して障子を入れたところまでを紹介していこう。

 

冒頭の写真は、その区切られた柱の部分に当てる床板を柱の形状に沿って加工した部分がわかるように撮ったもの。何回か前の記事でもお伝えした通り、この部屋全体的に柱の状態が悪いため、首切り(柱を欠いてそこに床板をはめる)をせずに床板自体を加工して設置する方法をとっている。

 

その板が無事固定できそうだと確信できた次にやったことが、右の写真にもある戸道を彫ることであった。元々の設計ではここも特に考えがなかったのだが、かなり以前の記事で紹介した格子戸をゲットしてからここの構想が一変した。

 

かなり前に描いていた構想がようやく実現化するとあって作者自身は興奮しているが、その集大成はこの記事の最後の方で確認してもらえればと思う。この戸道を彫る作業自体はルーターを使って簡単だったのだが、そこに至るまでの確認に少し手間がかかっている。

 

というのも、前提条件としてこの部分の床板が全ての柱に対して平行直角になっていないということ。これはこの床を手掛けた最初の記事でも少し触れたが、ここまで床張りを進めた段階で極力柱に対していい方向になるような形を想定して最初の一枚目の形を調整済み。

 

つまり、この柱の並びを線として、それから直角に全て等間隔となるように一枚目の板を固定する手間をかけたということで、しかも柱の並びが線になっていなかったことも作業を複雑にした。

 

ともあれ、それらの作業が功を奏し、戸道を彫る作業は床板の向きとほぼ平行といえる状態になった。次に着手したのは実際に敷居の戸道を彫る位置を割り出すことで、そのためにはまず床板を完成させる必要があった。

 

その理由として個々の柱もそれぞれ傾きが大きく、そのため床のレベルにある柱の位置から障子の位置を割り出せず、まず鴨居の位置を確定した上、そこから下げ振りによって真下を特定し、ようやく位置の割り出しとなる。

 

その位置をケガいて一度床板を外し(これも傷つけずにやるのが結構大変)、そこに治具をあてがってルーターをかけてようやく完成したのが写真の状態というわけだ。

 

先ほども説明した通り、床板とほぼ同時並行して作業したのが左の鴨居ということになる。こちらは少し厚みのある間柱を購入しており、それをルーター処理を施した。

 

作者がよく行くホームセンターではこういったルーター処理がなされた鴨居材が売ってあるのだが、かなり高価な品となり、自身で加工するだけで予算が倍以上変わってきたりする。

 

それにしても、作者は初めて鴨居の溝彫りをしたのだが、意外と彫る深さがあり思った以上のクズが出ている。囲炉裏の間の作業はほとんど室内で行っているのだが、これは掃除のし易い屋外などでやった方が良いかもしれない。

 

これで敷居鴨居の準備が全て終わったため、障子をはめてみたのが右の写真。通常ここの位置に障子を設置する場合、柱から柱の間に鴨居をかけてそれぞれの柱の内側で開閉をすることを想像するだろう。

 

だが今回ここの場所では少し意図があってその方法ではなく、違うやり方をとることにした。写真を見てわかる通り、敷居鴨居を柱より手前側に設置している。この方法で少し考えることになったのは鴨居の固定の仕方についてである。

 

ここでも柱を掘って固定するやり方はとらず、ビス固定のみというチャレンジングなことをしたが、あまりにもヤッツケ要素が強く、見た目にもあまり褒められたものではない。

 

白状すると、ここでは完成を急ぐあまり、諸事ヤッツケ仕事になってしまった。

 

改めて角度を変えてみると、左の写真のようになっている。これでわかる通り、作者の意図というのは障子を枠内にピタッと収めることではなく、柱から柱までの1間分の空間を完全に開けることが出来る形を造ることにあったということだ。

 

この構想は1つ前の写真で見える一番左の柱が梁受け柱になっており、バラすことを断念したときに苦肉の策として思いついたことで、部屋の中央部分に敢えて一枚分の壁を残したのはこの障子の収納場所として最適だと考えたからでもある。

 

そしてヤッツケ仕事は留まることを知らず、右の写真でもそれを確認できるだろう。障子をベースに鴨居の高さを決めた都合上、鴨居と本来あった梁との間に200ミリ程度の空間が開いてしまった。

 

この空間がなんとなく気持ちよくなかったため、手元にあったちょうど良い大きさの欄間を簡単に固定してみたのが真相で、これに関しては全く計画性はなく思いつきでやってしまったため、目が慣れてダメ出しするようであればすぐに解体できる形にはしている。

 

そんな感じで柱を挟んだ反対側にも同じような形で敷居鴨居を設置し、障子をはめてみた全体がわかるのが左の写真。この状態になっただけで作者は満足してしまい、ヤッツケ部分は未だに改善されていない。

 

形を見てわかる通り、この障子はこの囲炉裏空間を密閉する意味合いは微塵もなく、例えば囲炉裏で出た煙をこれより向こうには行かせない意味や、温まった空気を逃がさないといった効果をちょっとだけ期待している程度にすぎない。

 

本当の目的は、何となくこういった和の空間を感じられるような古き良き演出をすることが全てである。

 

というわけで最後はこれらの障子を壁に収納した状態をご覧いただいて今回の報告は終了しようと思う。

 

この形を思いついた瞬間からここまで自分の中だけで温めておいたものが一気に形になり、繰り返しになるが作者はかなり満足している。この状態が出来てからすでに1年半以上が経つが、本来であればこのままこの部屋の床張りを終えて次の作業になっていたところだった。

 

ただ、1年半を置いたことで逆に見えてきたこともあり、結果としては急いで完成させなくて良かったと思うことになっている。次回以降はそれらのことについてでもお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2024/09/30 18:52:30

前回のブログでは掘りごたつの床上部分のみが完成していた。今回は床下部分の完成までを紹介していこう。

 

冒頭の写真は前回の終了時よりは少し作業を進めている状態を撮ったもので、前回造った枠組にそれぞれ下に向かってベニヤを一枚ずつ張り合わせている。

 

ここの造作に関しては本当に急に決まっているため、作者の構想がこの時点ではまだ固まっていなかったのが正直なところ。前回ここの幅に関して床板3枚分で確定した旨お伝えしたが、当初懸念していた通りやはり仕上がってみるとかなり狭い感じがしている。

 

ただそれは幅を大きく(板4枚分)することのデメリットのほうが大きいという判断だったので、それについてはあまり考えないようにした。今の問題はこの床下スペースの壁床をどういう形で仕上げるかということだ。

 

一応作者の構想としてはこの後ベニヤ壁の裏表にそれなりに断熱的な処置を施したり、仕上げ的な処置をしたりする意図はあるのだが、いかんせんこの部分が床下でどういう影響を受けるのか不確かな要素が多く、本当の仕上げは後回しにしてもいいと判断した。

 

不確かな要素というのを一応説明しておくと、例えば床下換気がどのくらい必要でどのくらいだとカビが発生したり湿気が強くなるのか、コタツ部屋のフタを閉めた状態がどのくらい続くと中がカビやすくなるのか、冬の冷気はどのくらいの程度になるのか、囲炉裏を使った状態で温度的な影響がどれほど出てくるのか、などなど枚挙にいとまがない。

 

ということで、この場は一旦写真どおりのベニヤ張りで完成ということで作業を進めていくことにする。壁が完成したらあとは床をどう造っていくかということになるが、次にやっている作業でいかに作者が無計画だったかがわかるだろう。

 

写真は床となるベニヤの受けとしてコンクリートブロックを配置したところだが、事前の床馴らしもできておらず、凸凹な地面の上を少しだけ整えて適当な間隔で置いただけの超がつくほどのヤッツケ仕事といえる。

 

それも、家にあったブロックと購入したブロック(足らなかった)の大きさがまちまちで、そのへんもあまり高さを考慮せず適当な配置にしたため、この後で少し苦労することになった。

 

高さ調整は左の写真の通り、コンクリートブロックの上に過去の余っていた端材を床板のレベルに合うよう配置し、足らない部分にはまた別の端材を置くことで合わせたという適当っぷり。

 

しかも、これらの端材はどこにも固定していないのだから、作者の過去でも一番といっていいほどの手抜き作業といえる。ただ、却ってこのくらいのやり方の方が案外問題なくいったりするようにも思うし、DIY感も強くなるとも思う。

 

一つこの納屋でのリノベーションで意識していることは、母家と比較して低コストでやるということで、もともとあるものや端材など、活かせるものは最大限活かして完成に漕ぎつけようというのが最初からのコンセプトである。

 

さて、それらの上に床となるベニヤをかぶせて固定したのが右のもの。床板は壁の下際に土台となる木材を固定しておいた(2枚目の写真参照)ため、それに乗せる形をとっただけの簡単な構造だ。

 

先にも触れたが、作者が懸念していた幅が狭いのが少し残念な点で、向かい合って4人が座ろうと思えば足はほとんど動かせないかもしれないほど狭い。まあ実際にこれをどれだけ活用するのかできるのかまだ未知数なところもあり、今は深く考えないようにしよう。

 

これで一応の箱は完成したため、ようやく次のステップに進むことが出来る。左の写真は見ての通り配線系統の処理を進めたところを撮ったもの。このブログでは敢えて報告していなかったと思うが、写真のようにVVFケーブルを通したPF管を大引きなどに固定していた。

 

今回はそれらと全く別系統で用意しておいた電源をこの床下空間に設置することにしており、写真中央に見えているのがそれにあたる。恐らくだが、この床下空間は完成後も頻繁に入ることになるような予感がしているため、こういったインフラに関する整理はキチッとしておきたいという意図がある。

 

さすがにこの薄っぺらいベニヤの箱に埋め込み式のコンセントをつけるのはナンセンスだと思うため、コンセントは露出式のものを設置。これはダブルにするか悩んだのだが、とりあえずという意味で最も安価なシングルタイプのものを採用した。

 

あと、ベニヤで仕上げにするつもりだったのだが、やはり最低限の装飾をしておこうと写真のように安価で大量に購入しておいた板材を貼り合わせておいた(さすがにサンダー掛けは済ませている)。これで多少なりとも杉板の柔らかさとぬくもりが伝わるといいが、これによりただでさえ狭かった空間が2センチ程度さらに窮屈になっている。

 

これで床下部分は全て完成したため、残る作業はフタの部分だけとなった。前回にも説明した通り、このフタは作業するにおいて致命的なミスをやらかしてしまっており、ここからの紹介はそれありきで見ていただければと思う。

 

そのミスとは、約1400ミリにもなる長尺の無垢の板であるにも関わらず、反り予防ともいえる添木をすることを怠ったということだ。これは当時とにかくこの急に降って湧いた作業に時間をかけたくないというのが作者の頭に濃厚にあったことの証左となる。

 

それ以外の部分では過去にも何度も行っている回転取っ手をつけただけの簡単な仕事ではあった。

 

以上が今回作成した掘りごたつの全容である。これを造ったその時は、ヤッツケ仕事(という自覚は当然あった)にしては想像以上に完成度が高いと気分良く浸っていたのだが、完成後1年半が過ぎた今からすると、もっと時間をかけてやるべきだったとの後悔の念が強い。

 

まあそれも含めてDIYの面白さでもあり、それを面白いと感じないようであればDIYヤーになるのは難しいのかもしれないと思う今日この頃だ。次回でようやく過去の古い記事は全て終了となる。ブログをご覧の皆様にはようやく最近の記事がお届けできる日も近づいてきた。

続きを読む≫ 2024/09/21 20:33:21

前回のブログでようやく本格的なフローリング張りが始まった。記事の中で主に紹介していたのは最初の一枚目の板に関することだったが、こういったフローリングを張っていくときに最も時間と神経を使うのがそこだという理由からである。

 

特に変哲のないフローリングを張ろうとした場合、2枚目以降に関しては1枚目にかかった時間が嘘のようにサクサク進むことだろう。実際作者のこれまでの床張りがそうであった。

 

ただ、今回この囲炉裏の間に関していえば、そう簡単にはいかなかった。そこらへんのことを何回かにわけて報告していく。まずは冒頭の写真だが、順調に4枚目くらいまでを張り終えているのがわかるものだ。

 

だが前回の終わり際にも触れた通り、2枚目のこの位置から床下点検口を設けることが予め決まっていたため、写真のような加工をしている。

 

見てわかる通り、フタとなる部分とフローリングが重なる部分は全て相じゃくり加工をすることで出来るだけ床下との空間をシャットアウトしようとしている。さらに、フタの向きを間違えないよう、右側中央に少し段違いの部分を設けてみた。

 

これは素人がこういった無垢の木材を扱う都合上、材の変形などまで完全に抑えることができないということを前提として、間違って反対を入れて外せなくなるような自体を避けたいという心理が働いたのだが、実際には何度か手直しを必要とすることになる。

 

というのは、今この記事を書いている写真は実際には1年半ほど前のものであり、今現在この出来上がった点検口には何度か不具合が生じている。どういったものかというと、特に梅雨の時期に顕著なのだが、フタが膨張してはずせなくなるというものだ。

 

そもそも無垢の材という時点で変形が大きいということが前提としてあり、かつ素人が材の膨張や収縮の程度を知るはずもなく、起こるべくして起こった症状といえる。今後は常にそれらの微調整をしながらこの空間を楽しむことになるだろう。

 

そんな感じで作業は進む。左は囲炉裏の空間周りの処理をしたときのもの。少し前に囲炉裏の下組をしたことを紹介した(そのときの記事はこちら)が、それをなるべく正方形にできるよう簡単に枠組みを造っている。

 

全体の大引きは4寸角(120ミリ)を使っているのだが、この横に通した枠材は3寸角(90ミリ)を使用することで少しでもコストダウンを図った。あとはこの枠材に上手く沿うようフローリングをはめていった。

 

それが仕上がったのがかすかにわかるのが右の写真で、このような感じで枠組みスレスレにフローリングを組んでいる。最終的にはこのラインに土壁材を塗って囲炉裏が完成することになる。

 

ちなみに、写真には床板が左右に配置されていると思うが、左側の方が実際に床張りしている側で、右側の方はただ単に板材を置いているだけの側となる。一つには足場にするという意味もあり、一つにはある程度似たような色味のものを違和感のないように選べるようにする意味もあったりする。

 

これは数十枚もある4メーター材を全て並べて見比べるスペースや時間がないため、本来はちゃんとやりたいがこの程度でお茶を濁さざるを得ない苦肉の策でもあることはお伝えしておきたい。

 

さて、お次のものが実は今回のメインの報告になってくるかもしれない。もともとこの部屋には囲炉裏を設けることだけが決まっていて、上述の床下点検口の他には大きく加工する部分はないと思っていた。

 

だが作業を進めるうちに、囲炉裏端に掘りごたつがあればより理想に近づけるのになどと意識したのが良かったのか悪かったのか、結論としてこのあたりに掘りごたつを設置することを決めた。

 

写真でいうと左側が囲炉裏がある側で、一番左の大引きは囲炉裏から450ミリ程度の間隔で入れており、余分に1本入れる形をとった。これは囲炉裏端からすぐに掘りごたつを設けるのを避けるためで、あとは強度的にも少しましになるだろうと考えてのこと。

 

右の写真はこの掘りごたつの位置が全体的にどんな感じなのかがわかるようにと載せてみた。写真奥の方に集塵機を置いているのが囲炉裏の位置で、そこから約450ミリ開けて大引きを入れ、以後約900ミリ枚に大引きが入っている。

 

掘りごたつの長さは450ミリ+900ミリの約1350ミリとし、幅は床板のちょうどいい枚数で決めることにしたのだが、こちらは4枚にしようか3枚にしようかかなり悩んだ末に3枚を選んだ。結果的にかなり狭かったが、4枚にすると開口幅が700ミリ前後となり、用意しているテーブルでは取り回しが苦しくなるというのが決め手となった。

 

結果的に完成としたのは左の写真のような感じだ。中央の大引きは途中で切れている格好になっているため、補強を兼ねて掘りごたつの枠組みを固定。それ以外の構造は概ね上述の床下点検口と似たような感じといえる。

 

一つ大きく違う点は、大引き間の中央に配置してあるフローリング受け材である。これは1350ミリという大きな間隔をケアするのに当然の処置と思っているが、ここには人が並んで入れる必要もあるため、これだけは取り外し可能な設計とした。

 

そんな感じで最後にフタをかぶせた状態をご覧いただいて今回は終了となる。これは作者としてはそこそこに会心の出来で、当初全く違和感もなくいい感じに思っていたのだが、1年半の間にかなり大きな不具合が出てしまっていることも併せてお伝えしておこう。

 

それは再三お伝えしてきている無垢材の変形というやつで、ここのケースではフタが全体的に反り返ってしまっている。どちらか端を閉じると反対の端が5〜10ミリ浮いてしまうという現象が出ている。

 

最初の時点で完成したフタ裏に添木をしていればこれは防げたかもしれず、まさに後悔先に立たずというやつだろう。

続きを読む≫ 2024/09/16 22:01:16

更新が1カ月以上開いてしまった。このブログを気長にご覧いただいている方はご存じかと思うが、以前の記事にて作者がヘルニアを患ったことを報告したことがあり、そこから約10カ月が経過したが依然症状が続いている。

 

その報告では頸椎椎間板ヘルニアと腰椎椎間板ヘルニアが同時に発生したとお伝えしたが、今現在特に症状が顕著なのが腰椎の方で右足に強い痺れがあり、それでも無理して仕事を続けるため日に日に痺れの範囲が拡がって、ついには足底部にまで痺れと痛みが現れて歩行にも苦痛が伴うほどになってしまった。

 

かつ、神経系の薬などを常時服用しているため、日中の眠気が強く、仕事にもかなりの支障をきたす状態であったため、この9月頭から完治するまでの間、休職をとらせてもらうことになったことをお伝えしておきたい。

 

このブログはここしばらくの間、なかなか更新がはかどっていない状況だったが、昨年の11月末に怪我をする以前の作業に対する記事が20程度たまってしまっていたため、この10カ月はそれらを小出しにするような形で報告をしている。

 

結果的に小出しにしている格好となっているが、作者の心身の状態が許すようであればちゃんと連続して報告したい気持ちはあり、この休職中に少しでも報告をしていくようにしたい。

 

ただ、ここにきてまた一つ新たなことを目論んだりしており、ひょっとすると飼い猫の動画投稿などをする動きが出てくるかもしれない。もし興味のある方がいればそちらも是非ご覧いただければと思うが、それはもう少し先の話になりそうだ。

 

余談が過ぎたが、今回の報告はフローリングである。ここから囲炉裏部屋を一気にフローリング張りしていくのだが、それらの前段階としてやっておいたことが冒頭の写真のことになる。

 

これは以前にもお伝えした電気配線をしたとき(そのときの記事はこちら)のもので、そのときは適当に配置しておいたコード類を改めて整理してみた状態を撮ったもの。

 

当初の予定ではここらへんまでは一気に作業していく予定であり、ここあたりに一つ床下点検口を設けるつもりにしていたため、念入りに空間整理をしておいたということになる。

 

と同時に、この写真ではわからないが一番手前の土台(横に走っている黒く埃をかぶった材)が伸びている方向に向かって障子を入れる予定であったため、床張りがこの位置でちゃんと真っ直ぐになるように計算して最初の一枚目を入れるように苦慮するところから始まっている。そのあたりはまた後々語ることもあろう。

 

こういった床張り(フローリング張り)をするにあたって最も難しいのは一枚目であるというのは、業界では当たり前のようにいわれることであり、作者の気合が一番入ったところでもあった。

 

右の写真をご覧いただければ作者がいかにこの一枚目のフローリング張りに時間をかけたかがわかっていただけるのではないかと思う。作者がこのフローリングの一枚目の場所として選んだのは、勝手口側(北側)からということになるのだが、この板の形状からその面のいびつさを想像いただきたい。

 

まずこの加工した板がどのようにはまったかがわかる全体像を掲載しておく。上の写真をご覧いただければわかるが、内壁の奥行ラインが柱を経るごとに違っているため、まずはそこの数値をトレースしてから材をカットすることとなった。

 

そのトレースがかなり大変な作業で、フローロングを実際に当てて柱の形から壁の出具合をいちいち拾い、壁に関しては真っ直ぐ平滑ではないため、最も部屋内側のラインで拾うなどしたのだが、とにかく真っ直ぐな造りになっていなかったためそこにかなりの時間をかけてしまうことになっている。

 

右の写真は上の写真の一番手前あたりがわかるように撮ったもので、柱の形に合わせてカットしているのがわかるだろう。ちなみに、今回ここで使用しているのはタイトルにもある根太レスフローリングというもので、これまで作者が手掛けてきた形とは異なるもの。

 

これは厚さ30ミリの材であるため、3尺間隔で存在する大引きにそのまま固定すれば強度的には十分な床が出来るものである。この床張りでやった工夫としては、材と材が合わさる部分全てに相じゃくり加工を施している点であろう。

 

元々の材が本実加工がなされているのだが、写真を見てわかる部分として右端にあたるところは元々の加工がなかったため、作者自身が加工していることと、上の窓台と重ね合わさっている部分にも同様の加工をして重ね合わせている。

 

次に柱ひとつぶん隣の状態を撮ったのが左の写真で、こんな感じで柱の形に完全にフィットさせるような加工をしているというのが繰り返しお伝えしているところだ。

 

本来、このような位置にフローリング張りをするときには柱の首切りをするのが最も効率的で仕上がりも綺麗になるのだが、作者が最も頭を悩ませたのがここの柱の状態の悪さであり、この土台からして直接外側に雨が当たる構造であったため劣化が激しく、過去にシロアリ被害もでていたりした点にある。

 

それらの理由から、柱の強度を例え首切りとはいえ避けたい思いが今回このようなフローリングの形に現れたといえる。

 

それをさらに柱ひとつぶん隣に進んだのが右の写真で、ここが勝手口の扉の位置にあたる。ここも全て同様のやり方で作業を進めた。先ほど説明したことで少し注目してもらいたいのが、柱より右の壁のラインである。

 

このような感じでフローリングと壁の間に隙間が出来てしまうのはもうしょうがないという諦めの上で、今回の作業は進めざるを得なかった。まだ確定ではないが、このような壁や柱との間に出来た隙間はコーキングで埋める案が浮上中。

 

最初の一枚目はとにかく気を張って大変な作業であったが、そこさえ終わってしまえばあとは繰り返しの作業で二枚目以降を張っていくだけの作業となるのが大抵のパターン。

 

ただ、今回の床張りはそうはいかず、ここから色んな加工が次々と出てくることになる。最後の写真にも載せているが、2枚目のフローリングの時点ですでに床下点検口を設けたため、次回ではそこらあたりのことを報告するということで今回は終了としたい。

続きを読む≫ 2024/09/15 20:05:15

少し開いてしまったが、前回のブログで囲炉裏の間の大引き設置が大方終了した。ここからは床下での必要な作業をおり交ぜつつこの部屋の床張りを進めていくことになるが、今回はその最もコアとなる部分の下準備をする作業を紹介しようと思う。

 

タイトルの通り、囲炉裏を自作していこうという主旨になるが、予めお断りしておくと、今現在の建築基準法ではこういう室内で火を使う設備を設置するに際してかなり厳しい基準が設けられている。

 

ここで詳しくは触れないでおくが、もともと「そこにあった」ものを再利用するならともかく、新設するのは無許可でやると問題になることがあることを知っておく必要があろう。

 

作者はこれまで囲炉裏というものを造ったことが当然ないのだが、実はその仕組みについては随分前から知識を仕入れてイメージは出来上がっている。知識というのは、旅行先などでそういう設備を見ることはもちろん、今の家を購入する前に色々と物件を見てきて、その床下までも念入りに見させてもらう機会をそれなりに得てきた。

 

新しく造られた囲炉裏というのはコンクリートブロックなどで下地を固められていることも多く、そういう造り方をした方が楽な気はしている。が、古民家と呼べるような建物にある囲炉裏は大半が石組みされており、希少な例としては木下地で造られていたものもあった。

 

それらを総合して自分がどのようなものを造るか考えた結果、石組みによるものを造ろうという結論に思い至った。なんとなくだが、古いものを模倣したい気持ちと、一番の理由として、囲炉裏で火を使った場合に余熱が満遍なく床下に拡散されるのが理想と考えているからだ。

 

というわけでまずは下地に使う石を集める必要があり、それらを吟味したりしているのが冒頭の写真。石というのは我が家ではそれなりに敷地内で発見することができたが、これは前所有者が庭を造る趣味があったおかげともいえる。とにかく植栽があった周辺には石が多く使用されており、それを解体した際に充分な量の石を確保できていた。

 

右の写真はそれらの石や使えなくなった瓦たちを高圧洗浄機で洗い、それらを乾燥させているのを撮ったもの。以前にもこの家に置いてあった瓦については何度か説明してきたが、基本まだ使用に耐えれそうなものはいざというときのためにストックしている。

 

ただ、割れてしまってどうにもならないものや、古すぎて規格外になってしまっているものなどは処分に困ってしまうことになるため、こういうときに底上げ用として使うのがいいと思っている。

 

また高圧洗浄機にかける理由として、自然にある石や置き捨てられた瓦にはたくさんの土がついており、それに伴って当然のように歓迎すべからざる虫などを床下空間に入れてしまうことになることを防ぐための必須作業であろうと思う。

 

さて、それらをどのように設置していくかが今回の最も悩んだところだったが、結局作者がとった方法は左の写真のようなやり方である。

 

まず、囲炉裏の枠の大きさを決めることになるのだが、この点、柱毎に大引きを並べているためまずはその大引き間の寸法が囲炉裏の最大幅となってくる。やはりこういうものは見た目の美しさを意識したいため、出来る限り正方形に近づけていきたい。

 

そんな理由から出来る限り鋼製束の位置を石組みの設置に邪魔にならないように置いてみたのがこの形なのだが、ここらへんはかなり手探りなので正直自信は持てないところだ。

 

そして実際に石を組んでみたのが右の写真になる。やらなくても大方の想像はつくと思うが、石の運搬は肉体的にかなり大変な作業である。段差も激しい上、石というものの堅さは少しぶつけただけでも簡単に木材をエグることになってしまう。

 

組み方としては手持ちの石の中から大きいものを最初に置いていくのが基本となる。あとは形の異なる石たちを上手く組み合わせてなんとなく外周から形を造っていったが、なんとなく素人の手積みであり簡単に崩れそうな不安感が拭えない。

 

実際にこの段階で外周の外側にもっと石を積むなり土壁で固定するなりしておけば良かったのにと日を追うごとに後悔の念が強くなっているのだが、これをやっていたときはもう肉体的に辛かったため、そこまでの心の余裕が持てなかったことを白状しておく。

 

外周の石をなんとなく置いたあとは、かさ増し用の瓦などを中央に入れていく。この時点で囲炉裏の下準備としての高さはほぼ確定となり、あとはこの上に土壁を塗っていけば完成だがそれはもっと先の話。

 

作業はとにかく神経を使ううえに腰も痛くなるわで、できることなら長く続けたくはない内容だったというのは言うまでもない。おまけに、最初に用意した石では数が圧倒的に足りなくて(想定はしていたが)、追加することを余儀なくされた。

 

それらを追加乾燥しているのが右の写真だが、実はこの時点でこれだけの量では納得できる完成が望めないだろうことはわかっていた。

 

ただ、予め大きい石は使っていたため、残っているのはある程度小ぶりなのが多く、そうでないのは庭に埋まっている石を掘り返して以下洗浄などを繰り返ししなくてはならず、後半になって作者にそれをやろうとする意欲がなかったのが実情だ。

 

その後は大引きの下に綺麗に石が収まるように大きさなどを考慮しながら仕上げに入っていく。中央は瓦などでかさ増ししていたが、どうしても隙間が多くできてしまっていたため、使えそうにないコンクリートブロックをいくつかハンマードリルで細かく壊しておいたガラを詰めておいた。

 

コンクリートブロックはこの家にもともと置いてあったものが基本なのだが、例えば以前浴室を解体したとき(そのときの記事はこちら)に出ていたもので捨てずにある程度残しておいたものもあり、それらは綺麗な形のブロックではなく周囲にコンクリートが詰まったような使い勝手の悪いものだったため、バラすのにちょうど良かった。

 

そんな感じで這う這うの体でようやく完成らしきものに近づけたのが最後の写真だ。この時点でも正直満足といえる出来ではなかったが、体力的にこのくらいで断念してしまったあのときの自分を叱り飛ばしたい気持ちに今はなっている。

 

ともあれ、これが数日間必死に頑張った成果でもあり、このときは痛くなった腰を必死で押さえながら作業終了の瞬間を喜ばしく思っていた。次回はこの上に床張りを進めていったときのことを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2024/08/04 18:58:04

約1年以上前のことをようやく報告する、という行為もこの床張りに関する一連の記事で最後となる。全ては作者の体調不良や猫を飼い始めたのが原因となって更新が滞ったもので、今後は少しでもアップデートしていくことに注力したい。

 

ということで、床張りである。まあこれまでも母家のものを含めて細かい作業まで入れるとすれば、50以上は記事を挙げている。それはテーマ「床」でもご覧いただければわかるのだが、その中でもゼロからの床張りは報告しているため、重複を避けるという意味あいからもやり方などの部分の説明は省いていこうと思っている。

 

床張りとして残っているのは納屋の囲炉裏の間と入口土間の部分のみであるが、今回のレポートでそれらを一気に完成させることはなかなか難しい。というか、有り体に言うと、この床張りが全て終わる頃にはこの納屋のリノベーションもほとんど全て完成に近い状態になっているはずだ。

 

ここから納屋でやることとして残っている作業というものを列挙してみると、上下水の完備、床張り、トイレの設置、建具類の整備、本棚の制作、階段の制作、物入れの制作、簡易キッチンとその周辺機器の設置、電気・照明の仕上げ、外壁塗り、などが挙げられる。

 

その中で外壁塗り以外の全ての作業がこれからやる囲炉裏の間と入口土間に集約されており、それぞれの作業との兼ね合いを考えながら同時並行して進めていく方針であるため、床張りだけを先に完成させることはないように思う。

 

という前提で冒頭の写真を見ていこう。これは囲炉裏の間でも最もコアになる部屋であり、床下も一番深い部分となる。作者はこれまで大引きを固定する際には鋼製束を使用してきているのだが、ここでも同様にしているのが見てわかるだろう。

 

ちなみに今回使用している束はこれまで使用したどれよりも高さがあるものを選んでおり、それらを一つ一つ全てベースブロックに根太ボンドとコンクリビスで固定したものを全部で20基くらい用意した。

 

写真ではまず手始めに大引きを設置する最も端の2本を固定することから始めた。正確には4メートルものの材を途中でカットしなくて済む位置の両端で、写真の位置が最も効率よく作業を始められた。この部屋の床高を決めるのは以前のブログで済ませているのだが、要は窓やサッシなどを入れた際の窓台にあたる部分のラインがイコール床高ということになる。

 

これら大引きはそのラインを基準に全て調整し、その間に置いてある板材がここの部屋の仕上げ床となるもので、杉の根太レスフローリングというもの。

 

最初の2本の大引きを固定したら残りはその高さに合わせるよう間の大引きを柱の間隔毎に入れていく。右の写真は先ほどのメインとなる空間ではなく隣の空間となる位置を撮ったもので、最終的にはここの壁一面に本棚を設ける予定のスペースだ。

 

ちなみに、ここの空間も左手に位置する掃き出し窓を高さの基準とすることになっており、先ほどのメインとなる空間とちゃんと高さが合っているかどうかの答え合わせになるような状態で、作者はハラハラドキドキしていた部分でもあった。

 

結果的には概ね作者の満足できるレベルで整合性がとれていたのだが、左の写真はそれらを全て調整している途中で撮ったものであり、レベル合わせで張っている水糸がどこかおかしいのにお気づきだろうか?

 

答えは一番奥の大引き(柱から柱の間にある短いやつ)にあり、この写真でいうと左にいくにつれ高さが他のものよりも上がっているのに注目されたい。そこで上に押し上げられた水糸もなんとなくいびつに持ち上がっているのがわかるだろう。

 

作者がやっているような素人によるDIYでは、こういう大引きの高さ調整をするときにはよくあることで、性能のいいレーザーポインタを持っていればそれに頼る手もあるのだろうが、今やっているような昔ながらの水糸で調整する方法ではこういう高さ調整をチマチマチマチマやって少しずつ正解に近づけていく必要がある。

 

調整というのは具体的にいうと、水糸が大引きの天にちょうど当たる点まで鋼製束の高さをいじるということで、作者の使っている束は棒の部分を左右に回転することで簡単に上下に動かすことができる。

 

ただ、作者にとって一番難しいと思うところは、これらを調整したあとの固定の瞬間にある。というのは、実はこの調整段階ではかなり納得のいく水平が出ていると確信するまであっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返しており、それでようやく決定となったところで固定を行う。

 

ところがその固定をする際にどうしても束がブレたり微動するため、結局完璧に決まったと思っていたのとはコンマミリ単位で動いてしまっていることが多く、完全を期したい人間からするとほとほと辟易することが多かった。

 

そんな弱音を吐きながらも作業は着実に進めていく。本来、大引きというのはその端に当たる部分に継手仕口加工をして土台にしっかりと固定するという手順を踏むが、作者のとっている方法は土台に直接ビスを揉んで終わり、というやり方である。

 

これだけを書くと強度的に不安に思われるかもしれないが、ビスを揉む前の段階として土台に当たる部分の両端に別の補強材を固定しており、それらを互いにビス固定して少しでも強度を得る工夫とした。

 

それでも継手加工の強度には敵わないと思っているが、いかんせん手間を惜しんでいるのと、土台自体もかなり劣化しているためあまり削りを入れたくない気持ちもあったりし、こういう形をとっている。

 

というわけでなんとなく完成に近い状態までもっていったことで今回は終了としたい。さきほどの写真とは反対側から撮ったのが右のもので、説明の通り、これは完成に近い状態であって完成ではない。

 

というのも、写真中央あたりにある大引きが途中で切れているのがおわかりだろう。これは材料が足らなくてそうしているわけではなく、床張りをするにあたって急遽やりたい加工ができたためとりあえず様子見でこのような形にしておいた。

 

そのやりたい加工というのはまた後日のブログで紹介するということにして、今回は終わることにしよう。

続きを読む≫ 2024/07/22 21:10:22

以前、作者の体調不良などでしばらくこのブログの更新が止まってしまった時期があった。そこからようやく再開できたのが今年に入ってからで、すでに半年くらい前のことになるが、そこから牛歩ながらも出来る範囲でコツコツと記事を更新してきた。

 

一時は更新した記事が1年前の出来事だったこともあったりしながらだったが、ようやく過去の記事として出さなければならないものが限定されてきている。今回の電気の記事は一回のみで終わるが、次回以降報告することになる納屋の床張りについての話が終わればようやく現在に追いつくことができそうだ。

 

というわけで今回は電気の話を報告しておこうと思う。まず冒頭の写真だが、これは今現在も大して変わっていない納屋東面の一部を撮ったもので、事務部屋の正面外側にあるスペースにあたる。

 

このスペースは元々の所有者が瓦置き場として使っていた場所で、以前どこかの記事でそれを移動させたときの様子をお伝えしたかと思う。このスペースはおよそ1坪くらいの狭いものだが、完全に屋根があるそれなりの場所でもあるため、将来的には小川を望めるウッドデッキを作るとお伝えしてきた。

 

だが、場所的に便利であるため、ついつい物置き場として使ってしまっているのは反省材料として挙げられる。とりあえずと言いつつ今置いているのは土壁を壊したときの土の残骸を土のう袋に入れたものであった。

 

現状写真をご覧いただいたらわかる通り、土のう袋が一部破れてしまってそこから中身が出てしまっている悲惨な状況で、なぜこうなったかと一言でいうと紫外線による経年劣化である。

 

この状況になるまで作者は土のう袋というものを盲目的に信じていたのだが、うっかり安物を購入してしまったのがこういった結果を招いたのだと気付かされている。いくらなんでも土のう袋に入れて2年も経たないうちにこんなことになるとは思いもよらなかった。

 

とはいえ、それは今回の報告には関係のない話。今回の話で注目してもらいたいのは、その土のうが崩れてしまっているより奥の方に見えている電気配線の部分である。

 

ここには外部用コンセントを一つつける予定にしていたのだが、配線だけをしてそこから1年以上そのまま放置してしまっていたため、今回手をつけておくことにした。なぜここまで放置したかというと、この部分には中塗り用の材料の残りが入ったネコ車が置いてあったからだ。

 

今回の作業を機にネコ車は違う屋根の下に置き場を変えたためすぐに作業にとりかかった次第で、結果は右の写真でご覧いただける通り。これは以前にお伝えした(そのときの記事はこちら)こことは反対の西面側に設置したものと同じタイプのもので、実は同じタイミングで2つ分購入しておいたもの。

 

しかし、購入したのは1年以上前のことということもあり、そのときとは作者のこの部分に対する構想も変わってしまった部分もあって本当はこのタイプの外部用コンセントではなく、違うタイプのものを取り付けたいと思ったのだが、他での使い道について考えたときに何も思い浮かばなかったため、しぶしぶこれを取り付けるに至った経緯がある。

 

実際に取り付けてみて失敗だと感じている理由としては左の写真のものが関係してくる。ここに写っている緑色の装置が見えているが、これは合併浄化槽用のポンプで、ばっき槽と呼ばれる部分に空気を送る役目を果たす浄化槽には必要不可欠なものだ。

 

つまり、このポンプは常に作動しておかなければならないものであり、それの電源をこのコンセントからとることになる都合上、こういった使わないときはフタをするタイプのコンセントでは完全な雨養生ができないことになるのである。

 

このコンセントを購入した時点では合併槽の導入はおろか、まさかこのような位置に設置するとは夢にも思っていなかった。しかもこういった機械(ポンプ)あるあるの話として、接続コードが極端に短かったりするのは本当に業界の怠慢だと思うのは私だけではないだろう。

 

この商品も例にもれずコードが短いため、接続するのに延長コードが必要になってしまった。ちなにみ今コンクリートブロックに置いてあるのは仮の位置と思っており、最終的にはこのスペースに完成するウッドデッキの下にする予定。

 

お次はこちら。これは以前ここの壁塗りが終了した(そのときの記事はこちら)後に完成していた部分で、囲炉裏の間の壁に埋設しておいたスイッチとコンセントを仕上げたときのものになる。

 

ここは部屋の入口にあたる部分で、左の壁には一面の本棚を造作する予定にしている。実際に人がくつろぐスペースになるのはこれより手前側に入ったところになるので、ここにコンセントが必要かといえば微妙な位置かもしれない。

 

ただ、母家もそうだったが実際に使い始めてみるとコンセントが足りないと思うことが多く、そういう経験から特に必要と感じない位置であっても、他のコンセントの位置からあまり離れすぎない位置にとりあえず設置しておく方が良いと思っている。

 

また、上につけているスイッチはトリプルスイッチというもので、ここで天井照明、囲炉裏の間のメイン照明、サブ照明を一括で管理できるようにしている。それぞれ3路スイッチを使用しており、ここ以外の場所でもオンオフができるようにしたのも母家のときの反省を活かした形といえる。

 

似たような壁だがこちらも説明をしておくことにする。この壁の位置は東側のキッチンスペースにあたるのだが、この壁には元々この納屋に置いてあった時代箪笥に少し手を入れた水屋箪笥を置こうと考えており、そのための工夫をした。

 

本来であればコンセントは足元につけるのが一般的だと思うが、こんな中途半端な位置につけているのはその箪笥の高さに合わせたもので、このコンセントにはコーヒーメーカーであったり、ミキサーであったり、電子ジャーであったりを水屋箪笥の上に置いて使用することを想定している。

 

左側にはダブルスイッチがついているのが見えるが、こちらは以前取り付けた(そのときの記事はこちら)下屋の天井照明用の片切スイッチと、もうひとつは換気扇用のスイッチで、もっと具体的にいうと換気扇からのコードを差すことになるコンセント自体のオンオフができるもの。

 

これは換気扇の形状と位置が高いところになることを前提として、どのような商品にするかまだ決めていないのと、どのようなものを設置するにせよ、直つけじゃない限り必ず本体コードをコンセントに繋ぐことになるため、オンオフを簡単にするために便利機能として設置してみた。

 

そして次に紹介するものが実は今回のメインのものであるかもしれない。それは写真をご覧いただければわかるように、壁付き照明を設置してみたことだ。

 

これも以前の壁塗り記事(こちら)のときに触れていたが、作者のこだわりとして、どうしても漆喰壁にぽつんと行燈(あんどん)のような壁掛け照明が欲しかったのを形にしたもので、作者のなかでは会心の出来だと自画自賛している。

 

過去記事を見てもらえればわかるが、これを取り付ける前には壁内配線をして貫を下地材にするためにちょうど良い高さに設定するなど周到な準備をしてようやく完成をみた。

 

あと、右にあるスイッチはトリプルスイッチが2つ入っているもので、前述のトリプルスイッチ(天井照明、メイン照明、サブ照明)の回路に加え、納屋の外の常夜灯(それを設置したときの記事はこちら)や、天井用換気扇などに使用できる回路などを網羅した、この部屋のほとんどの照明が制御できるパネルとなっている。

 

と、そんな感じで完成後の全体像を撮っておいた。見てわかる通り、先ほどの壁掛け照明は全部で3つ、囲炉裏を囲むように要所要所に配置した形にしている。

 

それと、お気づきの方はかなり目ざといといえるが、冒頭でお話した過去の残り記事が床張りのみとなっていることについて、すでに手が付けられているのがおわかりだろう。

 

電気配線やこれらの床張りなどは当時には同時進行的に行っていた。実は床張りは今現在もまだ終わっていないのだが、1年以上前にある程度は進んでおり、次回以降はそれらを数回にわたってお伝えできればと思っている。

続きを読む≫ 2024/07/14 22:00:14

今回は我が家に表札とインターホンをつけたときの話。信じられない方もいるかもしれないが、この家に住み始めて3年以上が過ぎたにも関わらず、これまで我が家には表札やインターホンというものが存在しなかった。

 

来客があった際には外から大きめの声で呼んでもらうか、もしくは近所の方であれば勝手にドアを開けてくるような方もいた次第で、猫を飼い始めた手前それはまずかろうと本格的にインターホン設置の検討を始めるに至る。

 

ただ、インターホン設置に関しては当然のことながら新居に引っ越す前の段階でも考えてはいた。作者の想いとしてはどこでも購入できるピンポン式のものではなく、外でカランカランと音を鳴らしてもらうだけのものを理想としていたのだが、なかなか理想とするものに出会うことなくここまで経過してしまっていた。

 

結果的には理想とは全くかけ離れたものを採用したのだが、まずは最初に表札の方から話を始めていく。冒頭の写真は作者の名前が入ったガラス板を撮ったもので、名前を伏せるために画像加工した結果、ただのガラス板のように見えている。

 

本当のものは作者の名前が入っているのだが、実はこの名前入りのガラスプレート自体はもうかれこれ1年半前に広島市内のガラス工房で作成していたものである。

 

これを使って表札を作ろう作ろうと想いながらズルズルとここまできてしまったが、インターホンの設置と一緒に勢いでやってしまうことにした。

 

まず手をつけたのはこのガラスの枠を作ることで、最終的に右の写真のような形に決定した。ここに至るまで細い木枠で囲んでみたり、3種類くらい試してみたのだがどれもしっくりこず、結論はインターホンと抱き合わせで設置することを決めるまで待つこととなる。

 

というわけで、右側にあるのがインターホンを固定する板で、その上に表札固定を行うことにした次第。ちなみに左の表札のほうにはすでにネーム入りガラス板が固定されているが、画像処理によって名前が見えないため、何もないように写っているのが残念な点だ。

 

お次はそのインターホンの紹介を簡単にしておく。今回購入したのは写真の通り、アイホンのワイヤレスドアホンという商品。これは店舗で購入すると2万円以上するものだが、アマゾンで1万円ちょいくらいで購入したもの。

 

選んだ理由としてはとにかく設置が簡単ということで、右にある子機に電池を入れて任意の場所に固定するだけという手間いらず商品になっている。以前の作者であればなるべくお金をかけないよう安価な有線式のインターホンを選んだに違いないが、仕事などによってあまりDIY時間を確保できない今はこういうものに頼るのがベターと判断した。

 

それらを予定の位置に固定したものを実際に設置する予定の位置に置いてみたものが右の写真。先に設置してあったポストのフタが上に持ち上げるタイプのもので、それに干渉しない位置に設定したのだが、当初思っていた位置よりやや高めになってしまっている。

 

ちなみに、このネーム入りガラス板について説明しておくと、この時代であればホームセンターなどである程度自分好みのデザインの商品が見つかると思うが、作者はあくまで安価なもので自作するということにこだわった。

 

だいたいボンヤリ頭に描いていたのが、透明ではなく背景が薄ぼんやり見えるくらいの型ガラスに名前を入れるような加工ができる工房がどこかにないかということで、検索して広島市内にヒットしたのが今回作成したところだった。

 

加工方法として3種類くらい提示された中で妻が選んだのは、ガラス板にカットガラス(棒状硝子を細かくカットしたもの)を名前を形作るように置き、それを焼成して融着させるというもの。

 

今回紹介するのは作者自身が作ったもので、方法はガラス板に専用の粉末を置き、それを焼成して融着させた。粉末は型紙に名前をくりぬいてそこに均等にまぶした後に型紙を持ち上げるというやり方をとるのだが、これの難しかったところは、例えば「田」や「口」など型紙を持ち上げたときに残される部分のある漢字だった場合、粉を崩さずに持ち上げる方法がないということ。

 

あいにく作者の名前も型紙ひと繋ぎで持ちあがるものではなく、そこの工夫が必要だったが、結果はかなり大成功と言えた。ただ、名前を細く書きすぎたせいもあり、思っていたほど黒色の乗りが良くなかったというアクシデントはあった。が、そこは自作失敗あるあるレベルのもので、却って名前を引き立たせるためにバックに明るい色を持ってくることを思いついたことで全体が映えて想定以上のお洒落感が漂うこととなった。

 

木枠は全体のイメージと合わせるためウォルナット色のオイルステインを塗装したのだが、そのことよりも全体が完成したところで一つ試みたことをお伝えしておくことにする。

 

左の写真がその全てなのだが、この表札には隠し機能というか作者のお遊び要素を盛り込んであり、ガラス板の裏側に和紙を貼ったプレートを入れることでイメージチェンジがいつでも出来るようになっている。

 

名前が映えるように淡い色のものをいくつか用意しているが、残念ながら名前周辺に画像加工しているためそのあたりは上手くお見せできそうにない。つまり何が言いたいかというと、裏にプレートが入ることでそのバックに小型照明を入れることができたため、それを設置してみたのが写真からわかるということ。

 

電源はこの正面玄関用の照明から分岐させているのだが、それが右の茶色いVVFケーブルとなる。そこから何やら白い箱のようなものを経由させているのがわかると思うが、これは自動点灯機、通称フォトスイッチと呼ばれるもので、周囲の明るさによってオンオフを自動でする機能をもつもの。

 

この設置しているポイントは朝日が最初に当たってくる部分でこういう機器をつけるのがちょうどよかったという点で採用に至った。

 

最後に完成形を載せておく。これでようやく我が家にも表札とインターホンが設置された。表札は自己満足に過ぎないが、インターホンの方は一刻も早く設置したかったものだったので、これで肩の荷が下りたような恰好だ。

 

完成後しばらくが経つが、プレートの着せ替え機能は楽しめるにしても、天井を塞ぐ方法を考えていなかったため、虫がかなり入り込んでしまう結果になっている。まあ入ってもブロワーで一発で掃除できるが、ここのところは改良の余地があると感じる。が例によってそれがいつになるのか作者にも想像がつかないところで今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2024/07/04 18:42:04

長々と紙面を割いてきた勝手部屋のリノベーションも今回が最終回となる。これまでに手を加えなければいけない大きな作業はほとんど終えているため、残るは簡単に手を入れるくらいのことだがご覧いただきたい。

 

冒頭の写真は出入口に取り付けたハニカムスクリーンで、この部分は既製品でサイズが合うものがなかったため完全オーダーメイド品である。基本この手のものでオーダーメイドというと数万円は下らない高級品というイメージが強いが、最近はネットで比較的お手頃価格で手に入れることもできる。

 

作者も当然そんな感じで少しでも安価に仕入れたタイプだが、確かこの1本で1〜2万円の間くらいだったと思う。予算的にはもう少し抑えたいところだったが、安価なもので検討するとその分手がかかることと比例するパターンが多く、手数を減らすためもあってこれを選んだ。

 

さらにその出入口から入ってすぐ右の窓に対してもハニカムスクリーンを設置したが、こちらはニトリでお手頃価格のものを取ってつけたようなもので、既製品であるためにサイズも縦がかなり余っている状態となる。

 

写真を見てわかる通り、今回のコンセプトとしてとにかくこの勝手部屋を明るく演出するという目的があったためスクリーンは透光性の高いものにし、こちらは東面なため眩しいくらいの朝日が入ってくるようになった。

 

ちなみに今回のリノベーションを始める前の段階ではここには遮光性の強いカーテンを設置していた(写真はこちら)。それは当時のイメージでとにかく断熱性を一番に考えたことと、朝日が眩しすぎて早い時間に起こされるということが苦痛だったことによる。

 

今回の選択でそれらを捨てたのかというとそうではなく、眩しさに対しては実は隣の猫部屋に遮光性のロールスクリーンを設置したことや、断熱性に対しては少し前にはめ殺し窓でやった手段と同様(そのときの記事はこちら)、周囲を木枠で囲んで熱欠損をできるだけ抑える対策をとった。

 

以上で部屋内の対策は終了。ここからは勝手口玄関となる狭いスペースに手を加えていく。まずは左の写真の通り、玄関入ってすぐ正面の壁の仕上げをご覧いただこう。

 

毎回記事にするたびにお伝えしてきていると思うが、漆喰壁というのは写真映りが抜群に良い素材だと思う。というのは、例えどれだけ塗り方が下手でも、実際は凸凹が多く素人感丸出しの仕上がりであっても写真に撮ってみると白一色の綺麗な壁に見えるからである。

 

ただし今回のこの壁に関しては真っ平な石膏ボードに薄く仕上げ漆喰を塗っているだけであり、見た目はプロの手によるものと勘違いしてもおかしくない仕上がりと自画自賛したいほど上手く塗れたと思う。

 

そして次は天井を紹介して塗りものは最後となる。実は作者のDIY歴の中で狭い範囲とはいえ天井に漆喰を塗ったのはこれが初めての経験だったと後から気付いた。

 

そして今後のリノベ予定を考えてみても、これが最初で最後になりそうな気もしている。それはいいとして、この天井の中で目をつけてもらいたいのはそこではなく、中央付近に開けた穴のことだ。

 

この位置に靴脱ぎ場用の照明を入れたいと思っていたのだが、電気配線の都合によりここの照明は部屋の照明と同じスイッチで点灯するようにしている。

 

そしてその照明であるが、左の写真のような形で設置をしてみた。この位置の照明は本当に僅かな光さえあれば充分なので、昔ながらの吊り下げ電球のような形にしてみたのだが、写真のものはまずイメージするため簡易的に設置したためコードが見苦しいかもしれない。

 

それと、この玄関の靴脱ぎ場が狭いため、通常履かない靴類を置いておける棚を天井下に設けてみた。もともとの状態でさえ狭かったのに、今回出入口の柱のためにさらに上がり框を拡張した(そのときの記事はこちら)ため、かなり圧迫されていた状態といえる。

 

そして完成した写真が右のもの。完成した棚には長靴などを置くことによってこの勝手口の靴脱ぎ場が想定以上に広く感じるようになった(それでも狭いのは間違いないが)。

 

そしてそれを見た目的に隠すように簡単な自作カーテン(巷ではカフェカーテンと呼ぶらしい?)を取り付けてこの部分も完成といえる。この布地は以前京都の美山に行った際に購入した藍染の暖簾のようなもので、それなりに作者の趣味に合っている。

 

最後に出入口の足元を見て終わりにしようと思う。これが先ほど来お伝えし続けてきているこの玄関口の狭さがわかるもので、以前(そのときの記事はこちら)よりもさらに狭くなっているのがわかっていただければ幸いだ。

 

過去に作成したときにはこの踏台が勝手口扉の枠ギリギリくらいに収まるように設計して造ったのだが、今はその逆で、勝手口扉の枠あたりからこの踏台が出っ張ってしまっている状態になってしまった。

 

そのぶん足元を広げたいという思惑が働いたということで、ある意味必然的にリノベーションの内容が決まっていくといえる。

 

ここの上がり框に見切り材を入れて勝手口は完成だ。以前ここに入れたもの(記事はこちら)はかなり作者なりに加工を施して見栄え重視で造ったのだが、細い部分が完成後すぐに割れてしまい、ガッカリした経緯があった。

 

今回はもうそういう手間を省き、市販の木製コーナー材を購入してそのまま塗装したものを使っている。固定方法にしても、前回は隠し釘を多めに使ってとにかく見栄え重視だったのを、ご覧の通り極細ビスで打ち止めとした。

 

これは今回解体したときに隠し釘のものを綺麗に外すのが少し手間だったこともあるが、一番の理由は時間がなくあまり作業に手間をかけることができなかったためである。

 

以上が今回の勝手口におけるリノベの全てだ。まだまだ半年以上前の記事が残っているが少しずつ現在の状況に近づいてきている。次回もできるだけ間隔を空けずに更新できるよう鋭意努力していきたい。

続きを読む≫ 2024/06/17 18:41:17

前回のブログにてようやく当初の目的であった勝手部屋へのエアコン設置が完了した。これまで水槽側の窓や隙間断熱対策に時間を割いてきたが、いよいよ玄関周りの断熱をすればこの部屋のリノベーションも終わる。

 

冒頭の写真は少し断熱対策として手を入れたところを勝手口の入口から見たもので、この正面には洗濯機置き場があり、もともとは簡単な骨組みの上にこの家に付帯していたヒノキ板を鎧張りしただけのものであった。

 

それを前回で柱を新たに立てたのを機に、それを起点として全く新しい壁に造り替えようとしている途中の写真という説明で納得していただくしかない。細かい隙間を全て気密テープで塞ぎ、スキマ風というものが全く存在しない状態にしている。

 

上の写真は概ね今回のこの位置の骨組みといえるものだが、それの間にスタイロフォームを隙間なく敷き詰めたのが右の写真。

 

とにかく、この勝手口玄関からの熱欠損はひどいもので、形状的にもここあたりはほとんど外に近い状態といえよう。ゆえに特に冬場のここからの冷気は部屋の寒さのかなりのウェイトを占めていたはずである。

 

それを潰すため、今回はかなり気合の入った壁を造っていくことになった。ここまで作業を進めてしまえばあとはこれまでと同様、ここに石膏ボードを固定して漆喰仕上げを進めていくだけだ。

 

さらに、今回の壁作成の手が込んでしまった理由を説明する。左の写真は先ほどの壁を裏側から見たもので、洗濯機囲いの天板の上側の状態がわかるのを選んでみた。

 

もうすでに先ほどの正面側には石膏ボードを貼っているのがおわかりだろう。ただ、サブロク板一枚では高さが足りず、その穴埋めをする前の状態を撮っている。本当は一息に上の空間にも張り付けたいところだが、天井にもボードを取り付ける兼ね合いで少し待っているときのもの。

 

写真でわかるように、この壁には実は天井を設ける設計にしており、イメージとしては勝手口玄関が電話ボックスのように一個の部屋として成立するような造りにしている。

 

そして全く同じ状態の天井を違う角度から見た写真が右のもので、ある程度の仕組みはこれを見れば一目瞭然だろう。90角の柱に対してこの天井を構成する材は全て60角の骨組みによって形成した。

 

本当に簡単な天井でよければ中央の支持材は不必要だったのだろうが、これを1本入れておいたのは場合によっては人が腹ばいで作業したり、こっそりと物を置いたりする可能性を考慮したことと、この玄関ボックス天井に簡単な照明を取り付けようと思ったからだ。

 

枠組みを柱に固定して造ったあとはその間にスタイロフォームを入れて気密テープで隙間を塞ぎ、最終的には写真のように石膏ボードを固定して漆喰仕上げを施すことになる。

 

この作業で最も難しい点は、この天井の形が綺麗な四角形ではないことである。具体的にいえば長方形でもなく、平行四辺形でもなく、各辺の長さが全てバラバラで角の角度も全て異なっていることだと言えよう。

 

こういうものに対する綺麗な天井の作り方があれば知りたいくらいだが、作者がぱっと思いつくのは紙をあてて周囲をなぞって型紙を作るというやり方だった。ただ、どれだけ辺や角を完全に拾って忠実に造ってみたところで、結局壁が直線になっていないことが致命的で、へこんだり飛び出たりしているため、そこでの微調整が必須となる。

 

微調整でどうにかなれば良いが、結局へっこんでいる部分に大きく隙間ができるなど、そこまで完全を期さなくても良いという理由から結局のところは大雑把に数字を拾ってここの天井はカットされた。

 

そしてこの出入口周辺の最後の木工としてやったのは天井裏の仕上げで、写真で少しだけ見えている側面の壁については今すぐに仕上げをせず、折を見てから仕上げをすることにした。

 

その理由としては、この部分は普段人が出入りする居室側からよく見える部分でもあり、それなりにちゃんとした材をセール価格で購入できたタイミングで貼ろうと思ったからである。

 

ちなみに、この天井裏に使った板はそこそこのもので、本実加工がされた厚さ20ミリほどのヒノキ材が2メートル300円のバーゲンだったためここの天井分購入しておいたものだ。

 

そんな神商品をなぜもっと購入しなかったかといえば、この商品は虫食い穴がかなり多く、床材商品としては到底機能しない状態のものであったからによる。それも、残されていた在庫もあまりなく、その中から穴が少ないものを選びに選んでここに使っている。

 

さて、以上にて大方の木工は終了となるが、最後にひとつ細かい作業をして終わろうと思う。左の写真はこの勝手口の扉上部に購入前からずっとついていたスイッチを撮ったもの。

 

これはもともとこの外に設置してある電気温水器のオンオフ切り替え用のスイッチとして壁に固定されていたもので、以前最初にここの壁塗りをした段階で半分壁の中に埋設させて仕上げていた。

 

だがそれは作者の無知がなせる業で、石膏ボード壁ならまだしも、土壁の中に電気スイッチ自体を埋設するなどは今考えるとまずもってやってはいけなかったことと言えよう。それほど土壁の中というのは湿気に満ち満ちており、埋設するなら直接ではなく、ボックス内にしておくべきだった。

 

それによって過去に使用していた電気温水器が急に機能しなくなり、原因を追究するがわからず、電気屋に応援を頼んでようやく発覚し、新しいものに付け替えるので4000円ほど無駄金を使う羽目になっている。

 

そういう失敗も過去にありながら、最終的には電気温水器を最新のエコキュートに替えた(そのときの記事はこちら)ことでここのスイッチは今現在お払い箱になっている。実はここのスイッチは200ボルトを単独で引っ張りこんでいたもので、昔は家電に200Vを使うことがなかったためそういう措置がとられていたといえる。

 

だが今はオール家電と言われるくらいの時代であり、エアコンを始め洗濯機、乾燥機、空調、IHコンロなど高性能なものは軒並み200Vを使う時代だったりするため、こういう単独という形で引き込まなくても分電盤の中に予め引き込みが終わっているケースが多い。

 

我が家でも電気工事に入ってもらった際(そのときの記事はこちら)にそのあたりのことはクリアしており、2台のエアコンとエコキュートは全て200Vで分電盤から直接引き込んでいる。つまり何が言いたいかというと、不必要だったけど作者の怠慢でここまで放置してきたこのスイッチをこの機会に撤去しました、ということが言いたかった。

 

長々とお付き合いいただいたが、この壁はこの後周囲の壁に漆喰仕上げを施したついでに再仕上げをしている。そのことは次回触れることもしない些細なことだが、写真では確認できるはずなのでそちらをご覧いただければと思う。

続きを読む≫ 2024/06/13 18:28:13

ときどき雨が降りながらも暖かい気温になり、我が家では毎夜たくさんのホタルが飛び交っている。今年は例年に比べて特に数が多く、水害で全滅を心配していたのが嘘のようだ。さらに、オオサンショウウオも元気な姿を見せてくれたため、今年という年をいい気持ちで出発できている心境になっている。

 

前回のブログでようやく勝手部屋のエアコンを取り付ける準備までが終わった。この勝手部屋の改造を始めて記事の数でいうと7回目となり、ただ単に猫部屋に取り付けられないためにとんだ苦労をしている感が強い。

 

それもこれも、そもそもこの勝手部屋が全く断熱に対して脆弱だったことに端を発することで、本来であれば最初に部屋を完成させる前の段階でやっておくことも検討していたことなのだが、ここまで引っ張ってしまった。

 

ともあれ、今回でようやく最大の目的であったエアコンの取り付けが出来る。前回のブログで事前の準備は残り土台を作ることくらいだとお伝えしていたが、冒頭の写真も事前準備の一つである。

 

これがどういう状態かを説明すると、左に置いてあるのはエコキュートのヒートポンプユニットで、以前設置したとき(そのときの記事はこちら)と違うのはこのユニットからの排水を以前は洗濯排水に接続していたものを、洗濯排水はそのまま合併浄化槽に繋ぎ、ユニット排水は残った排水パイプに仮繋ぎしている状態ということ。

 

残った排水パイプはVU50であり、ユニット排水だけで使用するのはもったいないことと、以前パイプを埋設するために掘ったコンクリに収まりきらないことから、このVU管は他の用途に利用することにし、この排水は細いVP管で収めることに決めた。

 

そしてその管であれば掘ったコンクリ内に完全に埋設できるため、最終的には洗濯排水のところのようにモルタルで埋めるところだが、何か不具合があったときのためまず手始めに余っていた真砂土で仮埋めしておいたのが右の写真ということになる。

 

この処置をすることによって、VU管が土間の天板から浮いた状態でエアコンの室外機を置かなくて済んだことや、あわよくば室外機のドレン排水もこの管に接続できればと考えているが、今回購入した室外機はこれまた正面から見て右側に排水口があるため全て目論見どうりいくとも思っておらず、上手くいけばおまけ程度に思っている。

 

では室内に戻ってエアコンの土台を取り付けるところから紹介しよう。左の写真が今回のエアコンの土台となるものだが、これは以前リビングにエアコンを取り付けたとき(そのときの記事はこちら)とほとんど同じもの。

 

漆喰壁を部屋の内と外からベニヤ板で挟み、それをボルトナットで緊結している。それだけでは若干不安もあり、外側の板と近くの柱の間を補強材で固定している(のちの写真を参照)。

 

今回最も神経を使ったのはこの土台の高さである。これも以前ユニットバスを入れたときの考察と同様、外壁沿いに屋根の骨組みとなる鉄骨が横に通っているため、空ける穴やボルトの位置など全てそれを避けるように設置していることに注目してもらえればと思う。

 

以上で全ての準備が終わったので早速エアコン室内機を取り付けた。エアコンの取り付けはこれまた前回同様いつもの電気屋さんにお願いした。必要な準備を全てこちらがやっているため、かなり安価にやっていただき、かつ外側にとりつけることになるカバーは余り物があったからと無料でやってもらっている。

 

取り付け方が知りたい方は以前のブログをご覧いただけるといいが、大抵のことは自分でやる「DO IT YOURSELF」を標榜している作者もこのエアコン取付を自分でやろうとは思えない。それも以前の考えと同じくたった1〜2回使うかどうかのために数万円以上の機材投資を惜しんでしまう気持ちがあるからだ。

 

話を続けよう。取り付けた室内機の次に注目するのは左の写真の部分で、これは室内機に繋がっているドレンホース、冷媒管2本、電気線の計4本の線をテープでぐるぐる巻にして1本の太い線のようにして外側に出しているところになる。

 

前回のブログで設置したスリーブはこれを通すためのもので、外に向けて下り勾配をとったのもこの室内機から出るドレン水を室外機に向けて落としていくための処置である。

 

ただ、室内機からの線を全て通した後はこの穴はしっかりと塞いでおかなければならない。その方法として適しているのは右の写真のようにパテを塗りこんでおくことだろう。

 

パテというのは粘土のようなもので、自由に形を変えてこのくらいの隙間であれば密封できるくらいの量があり、かつ粘着力もある。一般に市販されているものを買えばけっこう高いが、業者が買っているものであれば100円でこの写真の量を内と外でつけて充分お釣りがくるくらいの量があるようだ。

 

以上で室内機側の処理は全て終わり。最後は外の処理を見て終わることにする。左の写真は先ほど説明した支持材の固定と、鉄骨との取り合いがわかるもので、ドレン穴からのルートも一目瞭然になっている。

 

見てわかる通り、支持材となるベニヤは上の方が鉄骨の下をくぐるような形になっており、ボルト位置も鉄骨ギリギリになるくらいに調整している。これは可能な限り室内機を天井に近い位置につけたかった結果といえよう。

 

最後はドレンホースなどが行きつく先の状態を見て終わりにする。これは実物を持ってくるまで答えがわからず、賭けのような気持ちもあったのだが、なんとかギリギリこの出窓の下のスペースに室外機の収まりがついたことにほっと胸をなでおろす。

 

先ほどのドレンの行先が示しているように、ホース類は全て写真の右側から接続し、逃げ水の出口もそちら側についている。そのため最初に説明した水の逃げ道(室外機の下から出ている)をエコキュートのものと合流させるのは難しいかと思っていたが、それもなんとか勾配を保った状態で合流させることができた。

 

これにて勝手部屋のエアコン設置は全て終了となる。次回以降はまた勝手部屋の断熱対策に戻るが、いよいよ大詰めも近づいている。早く終了して次にたまっている作業の報告に移りたいと思う今日この頃である。

続きを読む≫ 2024/06/10 19:01:10

前回のブログでは勝手口出入口周辺の作業を進めていった。今回はその周辺作業を紹介していこうと思っていたのだが、実際に行った作業順に紹介しようと思い直したため、エアコンを取り付けた際の紹介をしていくことにした。

 

過去にも母家でエアコンを取り付けた記事があるが、今回取り付けるにあたって採用した方法もそのときとほとんど似たような感じになっている。が少し違う部分もあるのでそのあたりを押さえて載せていくことにする。

 

まず冒頭の写真だが、これはエアコンを取り付ける垂れ壁の外側からの様子がわかるものを載せておいた。過去にも何度かお見せしている、もともと出窓であった部分の上側あたりの様子を撮ったもの。

 

緑のシートみたいなものが垂れ下がっているがこれは軽トラの使えなくなった幌を風避けのために取り付けており、この勝手部屋のリノベを始めたとき(そのときの記事はこちら)に水槽内の温度を少しでも保つための苦肉の策で時限的に採用した処置である。

 

ここで注目してもらいたいのは、出窓の上方中央あたりになんとなく白っぽく細いものが出っ張っているのがわかるだろうか?

 

それを部屋の内側から撮った写真が右のもので、長めのビスをある箇所から外に向かって揉んでいる。これは今回取り付ける室内機のドレン穴を空けるための目印となるもの。

 

以前エアコンを取り付けた際にも同じことをしていたと思うが、説明では穴を空けたと簡単にしているだけだったため、作者が素人なりに自分で模索しながらやっている方法をお伝えしておこうと思った次第。

 

このビス穴を空けておくことのメリットとしてはホルソーで穴を空ける際のガイドになることや、目印にもなること、反対側のどこに穴が開くかが視覚的にわかることなどが挙げられる。

 

今回、このドレン穴に関しては以前の方法とは少し違う方法をとることにしてみた。といっても、以前の方法はなにも方法というようなものではなく、空けた穴に直接ホース類を差し込んで漆喰塗りやパテで穴を塞いだという程度のものだった。

 

写真のように今回は直接外壁に繋がっている部分ということもあり、また次回以降交換する可能性をも踏まえて通常とりつけるスリーブと呼ばれるものを設置することにした。写真は空けた穴に室内側から差し込んだスリーブを外側から見た状態。

 

壁の貫通穴は若干の勾配を持たせるようにして空けているため、スリーブをカットした状態はご覧の通り小口が斜めになっているのがわかるだろう。気持ち的にはもう少し緩い勾配にしたつもりだったが、こうして見るとそこそこの下り勾配になっているのが確認できる。

 

こういうスリーブに関しては石膏ボード壁の場合は必須になるものだが、我が家のような土壁に使うことを前提には考えられていないように思う。というか、土壁に穴を開けて加工すること自体、これといった確立手法がないような気がする。土壁が当然だった時代にはこういった文明の利器がまだ一般普及していなかったからだ。

 

しかしこれまでもそうだが、これからもこういった土壁には本来向いていない加工をやっていく機会は多くあるだろうし、都度合理的に考えてリノベーションを続けていくことになる。

 

貫通スリーブを室内側から見たのが左の写真だが、先ほど説明した勾配がついているのがこのスリーブのツバの部分を見ればわかる。ツバは当然スリーブに対して直角についているため、上側のツバが壁にピッタリなのに対して下側のツバが壁から浮いているのがその答えとなる。

 

しかしただこの状態にしただけではスリーブの固定は完成されない。土壁に丸穴を空けるということは土以外にも組んである竹小舞をも切る必要がある。しかもそれは土のようには綺麗に切ることが難しい。

 

つまり、竹小舞は丸い穴よりも少し大きめに切らなければならず、穴もスリーブの径より若干大きめに切ってあるため、何かでこのスリーブの位置と角度を固定する必要があるということで、それをどうするかが土壁に加工する上で最も工夫する余地がある部分だと思う。

 

作者が今回採用したのは、外側の穴の隙間にまずは漆喰を塗ることだった。これによって外側からの虫の侵入などを防ぎ、出来る限り開けた穴の隙間に塗りこむことで、ある程度以上スリーブの遊びもなくせる上、簡単に固定することができた。

 

さらにトドメとしてスリーブのツバ側にも対策をとっておく。こちら側は漆喰塗りをすると上塗り痕が目立ってしまうため、簡単にシリコンコーキングで誤魔化しておいた。

 

当然ながら、穴の隙間にはたっぷりとコーキングを打って隙間というものは全て潰しており、最後の仕上げが終わったのが左の写真である。シリコンが固まった後には穴にスタイロフォームの切れ端を詰めて養生テープで出入口を厳重に閉ざしている。これは虫の侵入を防ぐのはもちろん、これを加工した当時は1月下旬くらいの冬真っただ中で、防寒対策という意味合いが一番強い。

 

と、そんな感でエアコン取付までの下準備が進む。あと準備として残っているのは取り付ける土台の構築だが、それは以前のときとほとんど同じ方法になるため次回の紹介の際も多くは触れない。

 

あと準備として必要なものは電源の確保だが、これに関しては以前この勝手口の電気配線をした際にある程度の予想をして200ボルトの線を確保していた(そのときの写真はこちら)。これがために今回のエアコンの導入が容易になった部分だが、これまで触れていなかったと記憶している。

 

それと準備段階の最後に、外側の壁を再仕上げしておくことにした。いつになるかは分からないが、この一連のリノベーションが終わったら最後に手掛けようと思っているのが母家の外面の再仕上げだったりする。

 

まあ、やらなければいけないことがまだまだ残っているため、本当にやれるのがいつになるか見当もつかないというのが正直なところだが、エアコン周辺の部材などを取り付けた後では仕上げ塗りがしにくいため、この部分に関してだけ簡単に一度塗りを施しておく。

 

次回でエアコン設置は終了となる。今現在の状態に少しでも追いつけるよう、間隔を開けずに紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2024/06/09 13:28:09

春から初夏に変わってくるこの季節、皆さまはいかがお過ごしだろうか?我が集落も暖かくなってきたことには間違いないが、地理的な意味でもう少し肌寒いことが多い。ただやはりこういう田舎に住んでいると都市部にいるよりは色んな変化があって面白い。

 

約1週間ほど前あたりからホタルがチラホラと見えだしたのを皮切りに、アカショウビンやカッコウの声が聞こえるなど、好きな人からしたらたまらない環境に身を置いている幸せを噛みしめている。

 

ともあれ、リノベーション続きの話。

 

前回のブログで勝手口扉部分にあたる柱にあった障害物(ボルト)を撤去することができた。まずは冒頭の写真をご覧いただきたい。

 

この写真の真正面にある黒塗りの柱、それが例のボルトを撤去した柱にあたる。ここで見ていただきたいのはその位置関係で、今現在の床の位置は土間から上がってきたときに柱より奥の方にあるということになる。

 

前回、検討の結果この上がり框のあたりを境にハニカムスクリーンを導入することをお伝えしたが、実は今この写真の段階ではそれが上手く機能しないということで随分と悩んでいた時期があった。

 

というのも、ここにドアを設置するにしろスクリーン系のものを設置するにしろ、居室として密閉空間を造る上でこういう柱のある位置に部屋の区切りを入れるということが重要であることに異論を挟む余地はないだろう。

 

とすると、この現状の床の位置では上手く収めることができず、かつこの写真の右手見えていない部分には洗濯機囲いがあり(様子がわかる記事はこちら)、そちらともある程度不格好にならないよう位置調整をしなければならないという結論に至るのが当然の帰結といえる。

 

ただ、この上がり框を造り替えることに関してはなかなか作者の腰が重く、決心するのに数週間くらいは必要だった。なにせフローリングがちょうど綺麗に収まっているのを掘り起こし、出来上がりは確実に今あるものよりも継ぎはぎの痛々しいものになるのがわかっているからである。

 

だが時間をかけることでようやく決心がついたので渋々動いてみることにした。作業をしている心境としてはかなり乗り気でないことを念頭に置いてご覧いただきたい。

 

まずとりかかったのは簡単に造っていた框の解体からで、続報を入れていなかったと思うがこれは冒頭の写真でわかる通り、完成後割と早い段階で角にあたる部分が損傷し、そのまま放置していたものだ。

 

なるべく傷つけないよう細心の注意を払って床から外していく。特に今後再利用するなど決まってはいないが、もしするとしたら綺麗な状態でバラしておくにこしたことはない。あとは冒頭の写真でも見えている式台だが、造ったときのことを完全に忘れており、バラした後で右の写真のような支持材をつけていたことを思い出した次第。

 

そしてもろもろバラし終えたのが左の写真。ここの壁は石膏ボードに漆喰を一度塗りしただけのヤッツケ仕上げで、当初から出来栄えに関しては今一つだったが、時間を経てみるとご覧の有様であった。

 

まず式台を取り付けるときに正面の壁にこすって漆喰がはがれかけたところから汚れに対しては開き直った感があり、以後は靴などが壁にあたる都度汚れが付着していく塩梅で、漆喰だけに拭き掃除では綺麗にできないという欠点も露呈してしまっている。

 

最悪、自分で塗り替えができるとはいえ、やはりこういう土足があたる範囲というのは木材などで仕上げる方が無難ということを改めて感じた。

 

さて、それではいきなり完成を載せることになってしまうが、右の写真が今回床の範囲を増設した部分となる。長さとしてはだいたい柱ひとつ分程度拡張しているのだが、気持ち的にはもっと広い範囲で拡張したかった。

 

これは現在の土間の広さなどを勘案して限界点を探りながら出た答えで、ご覧の通り今回も式台を設置するための支持材をそのまま流用している。実はこの勝手口は段差がけっこうあり、この式台の下にもう一つ段になるものを入れたいという思惑もあって出来る限りスペースを残す選択をしたというのもある。

 

ともあれそれは今回のテーマにはならない。あくまで今回のミッションはこの出入口周辺の熱欠損を少しでも減らすということにある。この床の拡張も大枠そのための対策だ。

 

それと、前回も行った隙間断熱だが、この周辺でもひときわ大きい隙間が存在している。写真では遠くてわかりづらいかもしれないが、もともとのコンクリート壁と土台の間には5ミリ大のかなり大きな隙間があったりする。

 

以前のブログでペンキを塗っているためそれとわかりづらいが、土間から立ち上がっている白い壁がコンクリートでその上の黒っぽい横材が土台になる。この部分はもともと壁の向こう側が従来型の浴室であり、そのための造りとして周囲ぐるり下が全てこういう形に出来ていた。

 

そのままであれば問題なかったが、作者自身が中身を全て解体してユニットバスを入れた関係で、この壁の向こう側は今空洞状態になっている(ユニットバスはその空洞の中に立っている)。

 

そんな変化もあり、この壁と土台の間の小さな隙間からは床下を通っている全ての風がここに集約したのかというくらい、強く冷たい風が入ってくるのである。

 

そんな隙間だから速やかに潰しておくに限るのだが、やろうやろうと思いながらここまで引っ張ってしまう羽目になった。これはひとえに作者の怠慢といったところだろう。

 

なんせ、コーキングなどはほんの少しだけという使い道ではなかなか重い腰をあげられないものではなかろうか?随分前に使ってそれなりに固まってしまっているものを使用できるよう準備したり、使用後はまた養生をし直して片付けなければならない。

 

と、実はこの右の写真、今やっている出入口の一連の作業が終わった後に作業した場所で、すぐやらなかった理由は後日わかることになると思うが、要は写真にチラリと写っているように、洗濯機側に壁を造って漆喰仕上げにしてしまった関係上、先に充填することが出来なかったことによる。

 

さあ、そしてこのあたりから今回の一連の勝手部屋リノベで最も大きな作業となった段階に差し掛かってくることになる。というのも、ここの洗濯機囲いよりも部屋に食い込む形で壁を造ることにしたからだ。

 

壁を造るには柱を立てるのが一番しっくりくるということで写真のように新たに柱のようなものを立ち上げてみた。この柱は上がり框を通るような形でここにスクリーンを設置するためにも必要であり、写真では左側になる洗濯機側への壁を造るためにも必要だったため、気は進まなかったが立てることにした。

 

写真を見てわかる通り、柱は別に床より下に埋め込むようなものでもなく、ホゾ入れをするでもなく、ただ単に床の上に置いてL字金具で止めただけのナンチャッテ柱であるのは一目瞭然だろう。

 

当然ながら柱を固定しているのは金具だけではない。しっかり支持材のあるところにビスを揉んでいることと、最後の写真のように間に木材を入れてしっかり固定されている洗濯機囲いに繋げているため簡単に壊れることはない造りとなっている。

 

ちなみに、今回立てたこの柱もどきを起点に壁を造っていき、最終的には勝手口土間が一つの狭い部屋になるようなイメージでリノベーションを進めている。次回はそのあたりのことを紹介することになりそうだ。

続きを読む≫ 2024/06/02 16:53:02

前回のブログで勝手部屋水槽周りの断熱対策が終わった。今回はこれまで長い間未処理だった隙間断熱を行ったときのことと、合わせて出入口周辺のリノベーションを行ったときのことを報告していこう。

 

まず冒頭の写真だが、見ての通り分電盤周辺にグラスウールを詰めてみたときのものだ。グラスウールは以前天井裏に敷き詰めたもので余っていたものの中身を千切って使用している。

 

当初これを造作したとき(そのときの記事はこちら)からここの隙間が気になり続けていたのだが、これでようやく想定していた形を作ることができた。

 

特に寒い時期には冷気が上から下に流れるため、ここの隙間周辺はもう外にいるのに近い状態になっており、大袈裟すぎるくらいの対策をとるつもりでいた。写真くらいの断熱材を敷き詰めたところようやく空気の流れを感じなくなったため、これで終了ということにした。

 

断熱処理が終わったらあとはボックスと天井の間のスペースにフタを取り付けた。驚くべきことに、このフタは4年以上前にこの天井を造ったときから取り付けよう取り付けようと思いながらここまで手をつけていなかった部分である。

 

今回この件で取り付けるまでこの空間は電気配線が丸見えで、かつ天井からの空気がそのままダイレクトにこの勝手部屋に入ってくる状況であった。この一事をとってもこの部屋がいかに冬寒かったかが想像できるだろう。

 

さて、それを片付けたら次にとりかかったのは出入口の断熱対策ということになる。この勝手部屋の最も熱欠損が多い場所といえばまず間違いなくこの出入口近辺であろう。

 

それもそのはず、この空間はもともと土間だった部分をそのまま活かして勝手口としており、サッシ扉をとりつけただけの構造であった。したがってサッシ周辺からの熱欠損と何より土間からの冷気が最も影響をもたらしていた。

 

そのあたりに断熱処理をするとなるとかなり大掛かりなものになってしまうため、作者がない知恵をふり絞って色々考えた末に結論として出たのが、この空間を遮断してみようということ。

 

つまり、部屋と土間の間に扉ないしは空間を遮ってある程度以上の断熱効果が見込めるものを設置するということで、さらに色々と吟味した結果、左の写真の柱を起点としてハニカムスクリーンを入れてみることにした。

 

これでようやく今回の作業内容についての話に入れるのだが、その結論を実現するのにどうしても邪魔だったのが写真にある古い金物で、これがあると扉にせよ幕的なものにせよ、見た目的にも機能的にも満足したものができそうにない。

 

ということでこの金物は撤去するにしくはないということになったのだが、いかんせん、こういった金物は建物の重要な部分で使用されていることが多い。右の写真はその柱を外から見たものになるのだが、要は出窓の部分を固定している金物ということになる。

 

この出窓は100角くらいの大きさの木材がちゃんと継手によって組まれており、それだけでも頑丈なのだがそこにさらに天井の腕木にあたる材を羽子板ボルトによって固定して強度を保っていたようだ。

 

写真でもわかる通り、出窓の至る所にボルト留めがされており、かなりの強度が保たれている感じがする。

 

恐らくそこまでせずとも崩れることはないような気もしたが、この羽子板ボルトを撤去するにあたって念には念を入れ、右の写真のような補強をしておくことにした。

 

見た目的に悪目立ちするため、今後時間があるときにでも(永久にできそうにないが)塗装の一つでもしようと考えているが、今はこれで完成とする。つっかえ棒としてちゃんと機能するよう、カケヤを使ってかなりキツイ状態でしっかり組んだため、そうそう外れることはなかろうと思う。

 

そうしておいてからようやく今回の目的を果たすことが出来たのが右の写真。こんな形で羽子板ボルトが天井の腕木に固定されていた。

 

写真はすでにグラインダーを使って切断したもので、ご覧の通り金物は錆びがひどくどのくらい効果を発揮するのかわからない部分でもあった。実際にこの後羽子板部分を腕木からバラしたところ、釘は簡単には抜けなかったものの、羽子板はぐにゃぐにゃにひん曲がってしまっている。

 

恐らくもともとこの部分は屋根がなく、後付けで設置したような形跡もあることから、昔は普通に雨ざらしだったのではないかと思われ、そういう点からも劣化が激しい。

 

という感じでようやく目的にたどり着くことができた。外側でボルトをカットしてしまえばここのボルト留めなどはすんなりと抜けてしまう。これによってこの柱を起点にスクリーンを設置することができる。

 

別にスクリーンを設置するならこのボルト分フカせた(浮かせた)形で木材をあてがってもよかったのだが、間口が狭くなることを嫌ったのと、実際にここのスペースはけっこう狭い造りにしてしまっていたため、出来る限り(それがボルトによる1〜2センチ程度の浮きであろうと)シビアに空間を拡げたかった。

 

最終的にはボルト用に開いていた穴を発泡ウレタンとコーキングで全て塞いでおいた。作者的に誤算だったのは、ここを塞ぐコーキングに外用のものを使ってしまったことで、なかなか固まらなかったことである。

 

柱と同様の色合いのものが手持ちの中では外用のものしかなく、やむを得ず使ったものだが、使用した量が多すぎてようやく触ってもくっつかないようになるまで一週間程度を要してしまった。

 

その分、仕上げまでに時間がかかることになってしまったが、ここは必要な部分だったと自分に思いこませて今回は終了しよう。

続きを読む≫ 2024/05/28 21:20:28

前回のブログで水槽台の上(天井)からの断熱対策が終了した。今回はそのあたりの背後からの断熱について対策を施していこうと思う。

 

冒頭の写真はいきなり今回のリノベの完成形を載せてみたものだ。断熱対策として最も有効とされる天井、窓からの空気を可能な限り遮断することで、これまでのおよそ外と変わらなかったようなこの勝手部屋を少しでも現代の居室といえる状態に近づけようと鋭意努力している。

 

ではここからは順を追って話を進めていく。今回の作業でまず最初に手をつけたのが、スクリーン周囲の枠組みを固定することであった。採用したのはハニカムスクリーンだが、何もない空間にただ垂らしただけではその断熱性能の半分程度しか効果を期待できない。

 

目標が断熱に特化している以上、ここはかなり発奮して徹底した対策を施したい。そういう観点からこの窓より入ってくる全ての空気の通り道をふさぐくらいの意気込みでこの窓枠を作ってみている。

 

前回の天井縁と同様、作者の手持ち時間が少ないことなどから枠は全て塗装せず、簡単にサンダー掛けだけを済ませた材をそのまま使っている。もともとこの部屋はウォルナット系の塗装で統一を図っていたのだが、今回の新設部分に関しては全てこの手の木そのままの色で作業を進めていく。

 

この枠組みで最も意識した部分は、垂らす予定のスクリーンの裏側(外側)にも木枠を設けたことである。2枚の写真から想像してみてほしいが、スクリーンを閉じた状態で通常周囲の隙間から風が入ってくるのを裏側の枠で少しでも阻止しようという試みとなる。

 

これは以前リビングに設置したスクリーン(そのときの記事はこちら)からの反省点を踏まえた対策で、やはり枠周囲の隙間からの熱欠損がかなり大きく、設置した当時でも枠を作りたい気持ちがあったのを見た目や手間の点で却下した経緯があった。

 

ちなみに今回の作業でまず最初に頭を悩ませたのが、この小窓にどうやったら最も効率よく断熱対策が施せるかということだった。手前に水槽が並ぶ都合上、どうしても開閉の際に難があり、スムーズな開閉ができなければ結果的に閉めっぱなし開けっぱなしの状況になってしまうことが想定される。

 

つまり、この3つの窓に対して3つのモノを取り付けるのが理想的であり、既製品ではこのサイズのものはまず存在しないということが考える上でのネックとなっていた。

 

というのは金銭的な理由からで、既製品とオーダーメイドというのは雲泥の差があり、ここにそれだけの投資はしたくないというのがこれまでの考えだったのだが、ここにきてその考えを捨てざるを得なかったというわけだ。

 

ということで、今回ここにとりつけたのは全てオーダーサイズ品のもので、それでも極力安くて使用に耐えられそうなものを吟味して選んだ。だいたい一枚あたり1万円前後だったかと思う。

 

また素材としては、カーテン、ブラインド、ロールスクリーンなど色々な素材を吟味して結果辿りついたのがこのハニカムスクリーンである。作者は断熱対策として最も有効なのは厚手のカーテンではないかと考えているのだが、いかんせん見た目と開閉の際に水槽が邪魔になるというデメリットがあり今回は却下せざるを得なかった。

 

ブラインドというのは見た目には良さそうだがこちらは断熱性という点でほとんど期待できないという点で採用に至らず、ロールスクリーンも同様の評価となり、結果ハニカムスクリーンということで決定したという経緯。

 

ハニカムスクリーンというのはリビングでも採用しており、そのときの考察などは前出のブログを参照にされたい。これは構造として六角形の空気層を作ることで効率的に断熱ができるとされており、ハチの巣のような形状からそう呼ばれる。

 

ざっと流れるように説明をしたつもりだが、兎にも角にも全ての取り付けが終わってスクリーンを畳んだ状態が左の写真となる。見てわかる通り、スクリーンは右側についている紐を引っ張ることによって開閉ができる仕組だ。

 

これによってようやく最初の段階で移動させていた水槽(そのときの記事はこちら)を元の位置に戻すことができた。そのときの記事にも書いた通り、水槽は少し数を減らして窓一枚あたり一台を置くということでスクリーンの開閉を容易にする思惑があった。

 

最後の写真ではなぜかものすごく暗いように見えているが、実際にはかなり明るい、というか明るすぎて夏は窓の虫がとんでもないことになりそうな予感すらしているほど周囲の白から光の反射がある。

 

これにて水槽台周辺の断熱対策は全て終了ということで次回はまた別の場所のことを紹介していくことにしよう。

続きを読む≫ 2024/05/25 07:40:25

前回のブログで勝手部屋の大改造に着手。水槽台上の天井をリノベーションすることとし、天井縁の間にスタイロフォームを敷き詰めるところまでを紹介した。

 

ちなみに、今回手をつけた天井縁はせい(高さ)が50ミリの材が使われていて、しかも都合の良いことに手元にちょうど50ミリのスタイロフォームが余っていたこともあり、在庫処理の意味合いも兼ねて断熱材は50ミリのものを使っている。

 

前回の記事の中で作者が冒した失敗について説明したが、それでも最低限のことは事前にやっている。冒頭の写真は天井縁周り全ての隙間に発泡ウレタンを吹き付けておいたもの。

 

そしてここからが何故か順序を飛ばしてやってしまった天井張りになるのだが、写真のように一度石膏ボードを天井に押し付けた後、支える棒で仮固定する。これはかなり古いブログでも紹介したことがあるもので、簡単に自作できるので一人DIYをするときには重宝するものだ。

 

石膏ボードは天井の形に合わせて切り抜きしているのだが、一人で仮固定するに際して最も苦戦したのがこの切り抜きした部分を合わせてそれらが崩れないように作業したことである。

 

少し力を抜けば重たいボードは簡単に動いて(落ちて)しまうため、それを動かさないことを最重要課題として支えながらの作業となったのだが、これが頸椎ヘルニア患者である作者にとっては地獄のように辛い時間となった。

 

正直、体調が万全であれば問題なく作業できたのだろうが、首を上に向けることが推奨されない病気でもあり、かつ痛みもあるためこれを一人でやったこと自体が無謀でもあったのだが、そこを乗り越えてなんとか固定まで漕ぎつけたため、もう一度外してつけなおすということに対して腰が引けてしまった部分もある。

 

というのが前回のブログの最後でお知らせした大ミスの話。この水槽台上の天井の長さは一間半であるため、天井の石膏ボードは一枚半を繋ぎ合わせで固定したのが完成した。

 

収まりについてだが、高さが5センチの天井縁にスタイロフォームをピッタリ入れたため、取り付けた石膏ボードは写真の通り天井縁から浮いた状態になってしまっている。本来であれば元あった天井板をバラしてうまく天井縁が残るように据え付けるだろう。

 

が、実際に作者がとった方法は右の写真のように天井板(石膏ボード)を取り付けた後、新たに天井縁を後付けで固定するようにしてみた。本来天井縁というものは天井板を支える機能を持ったものであろうが、今回はそういった機能は一切なく、ただ単に見た目の収まりを重視して取り付けただけのものだ。

 

しかも、これまでの作者のとってきた方法とは一転してビスが現わしになっている。これは手抜き感丸出しのように見えるが、実際その通りのシロモノで、そもそもこの天井の構造自体がもう手抜き作業になっている。

 

あとは、この勝手口というのは基本来客が入ることはほとんど想定しておらず、淡水魚が見たいという変態変わった御仁しか入ることはない。従ってあまり見た目にこだわらずとも良いということと、最近の作者が時間の捻出に苦慮していることからやむを得ずという側面もあった。

 

さて、ここまできたらあと残りは天井を仕上げることだけを考えればいいのだが、今回の天井は漆喰塗りでフィニッシュとしたい想いがあった。一番の理由はこの勝手部屋の明るさ対策である。

 

これまでこの部屋は実際の用途としてあまり重視していなかったこともあり、照明も後回しにしていた状態であった。だがここにきて本格的に何かに使える部屋にすることを考えたいという気持ちもあり、まずは部屋を明るく演出してみようと思った次第。

 

そういう意味で今回この天井を漆喰白塗りにすれば水槽用照明などが反射して明るくなるだろうと思ったのだが、実はこれまで使ってきた漆喰(白亜という商品)は以前の壁塗り(そのときの記事はこちら)をした際に使い切ってしまっており、手元に残っていなかった。

 

そのため今回は近くのホームセンターに売ってあった適当な漆喰を使ってみようと用意したのが写真のものだ。

 

これは他の漆喰を試すいい機会にもなり、今後も外壁以外の漆喰塗りがあれば他の商品を使ってみるのもいいかもしれない。

 

元々作者が使い続けていた白亜という商品は以前のブログでも少し触れたかと思う。それは四国産のもので、台風が多い地域になるため、塩害や風害などに耐久性のあるものと謳われており、実際にそういった地域で使われている実績がある。

 

ただ一つ欠点を挙げるとすれば、耐久性を重視するためかややスサの混入が多いと感じる点にあった。これは作者や周囲の人間が勝手にそう思っているだけで実際のところは確認したわけではない。

 

が、やはり顧客からそういう声が挙がっていたとのことで、少し前(と言っても一年以上になる)にスサの量を減らした新商品になっていた経緯があった。そういうこともあったため、室内塗りに関しては他の商品も色々試してみたいという気持ちが働いたということになる。

 

その成果は写真ではご覧いただけないのが漆喰写真の難しいところだろう。漆喰の写真はどうやっても綺麗なだけに写ってしまい、ムラがあったり実際にはアラが見えたりするものでもそれが反映されにくい。

 

その証拠に今回の天井塗りに関しては作者の腕が悪いせいで一部塗りムラが出来てしまったが、写真を見ただけでそれがわかる人は恐らくいないだろう。さらに言えば、その塗りムラを解消するには2度塗りが当然行われるべきところだが、今回はその手間すらカットした。

 

そのくらい全体的にヤッツケ仕事をしてしまったが、写真では綺麗に見えてしまうのが何度も言っているが漆喰の特徴である。

 

最後の写真は少し余った漆喰を使ってこれまで塗ろうと思って塗れてなかった浴室上の壁を塗ってみたもので、浴室ドアの高さに合わせるため上框(まぐさ)を下げたときにできた隙間を塞いだ時のものになる。

 

これなどは当然熱欠損がひどい場所になっていたのだが、こういう形で一つずつ断熱処理をしていくのが今回の勝手部屋の最大のミッションであり、次回もそれにちなんだ作業を紹介していく所存だ。

続きを読む≫ 2024/05/15 21:09:15

記事の都合上、母家のリノベーションを報告することが続いている。実際のところ、それよりも先に納屋のリノベ作業も進めていたりするのだが、完成までは漕ぎつけておらず、完結しているものから紹介するという方針でブログを進めていく。

 

今回から紹介していく勝手部屋のリノベは割と最近に完結したものだが、それでも着手したのは1月の後半、完成したのは3月上旬あたりとなる。新しいのでもそのくらいだから未報告の納屋のリノベを最後にしたのはかれこれもう1年くらい前のこととなろう。

 

何が言いたいかというと、毎度のことになってしまっているがそれだけ未報告の記事がたまってしまっているということであり、できるだけ急いで更新したいがままならないもどかしさがあるということでもある。

 

では本題に入ろう。今回からしばらくの間タイトルの通り勝手部屋のリノベに着手してみた。ビフォーとしてのこの部屋の状態をざっと説明しておくと、勝手口につながる部屋であること、ほとんど居室としての利用はなされていないこと、洗面浴室に繋がる部屋であること、洗濯機が置いてある部屋ということ、趣味の淡水魚水槽が置いてあること、くらいである。淡水魚水槽に関しては冒頭の写真にビフォーの状態を掲載した。

 

実はこの部屋のリノベは作者的にはかなり後回しにしたかったところであった。というのも、先述の通りこの部屋は現在居室として利用されておらずリノベ優先度も低いため、本来優先するべき納屋の作業をやるのが当然の流れだったのである。

 

ではなぜそれを先回しにやったのかといえば理由は一つで、以前のブログでも報告した飼い猫のためということになる。そしてこれは未報告だったかもしれないが、今現在、我が家の猫は3匹にまで増えている。今たまっている記事を全て消化できる日がくれば新たに猫ブログもやりたいくらいだ。

 

ともあれ、猫である。今我が家の猫たちは一部の部屋を除いて全ての部屋を行き来できる環境にあるが、例えば家人不在のときなどは猫部屋に閉じ込めておくことになる。その際、寒暖の激しい日などには部屋の温度をできるだけ一定に保つ必要が生じてしまう。

 

そういったときに、冬の寒さの対策の方はなんとかなるのだが、問題は夏の暑さの方にある。脱走の危険性などを考えると、温度の調整はエアコンで行うのが最も安全な方法と思い定めている。

 

となると、猫部屋にどうやって効率的にエアコンを設置するかという話になるのだが、3畳間のしかも天井付近までキャットウォークで張り巡らされた部屋にエアコン設置は不可能と判断した。

 

そこで作者が考えたのが勝手部屋への設置ということで、実は将来的に猫のブログができたときにでも報告しようと思っていたのだが、今現在猫部屋と勝手部屋の間には扉(建具)を開けても猫が出れないよう(脱走防止のため)に錠と柵が設けられている。

 

従って、柵がある側の扉を開けておけば空間的に猫部屋と勝手部屋が繋がるような状態になっているということで、これによって猫部屋の温度調整をすることに決定したというのがそもそもの経緯だった。

 

ただ、じゃあ勝手部屋にエアコン付けてハイ終わり、とはいかないのが作者の性分というやつで、そもそもの勝手部屋の状態を再度見直して対策を打っておくことを考えた。具体的に言えば、断熱性の見直しということである。

 

実はこの勝手部屋の断熱性はリノベを手掛けた本人が言うのもなんだが、かなり劣悪な状態であった。まず大きく熱欠損が生じるのが勝手口ドア付近で、これはほとんど外に毛が生えたようなものだったりした。

 

それは当然のことで、断熱をしていない土間がある時点で言わずもがなだろう。さらにその周辺のコンクリ立ち上げの基礎周辺(元々の浴室と隣り合わせの部分あたり)に置いている土台(木材)との間にかなり隙間があり、ここも熱欠損がひどい。

 

さらにさらに、部屋にはガラスサッシが大小ドアも合わせて5枚と部屋の規模にしては多く、そこからも常に熱欠損が生じていたり、一部の天井には薄い板が貼ってあるだけで断熱マットを敷くことも不可能な位置にあるためそこでも熱欠損が生じている。

 

そして出来る限り洗面所への空間はアコーディオンドアを閉めるようにしているが、それでも熱欠損は生じやすいし、ついつい閉じるのを忘れがちだったりするなど、これだけの要素が絡んで冬などはもうここを起点に寒さが部屋全体に拡がっていくという具合になっていた。

 

今のままではエアコンをつけたはいいが、熱欠損が多すぎて電気代が大変なことになるのが予想できてしまう。というところから、上記の熱欠損箇所を潰すべく、断熱対策を行っていく。

 

そして一番最初に手掛けたのが水槽台のある位置の天井対策である。今現在ここの天井には薄い板が一枚張ってあるだけで、その天井裏は垂木の間からの風が入り放題の空間であり、これもほとんど外同然と言える状態であった。

 

だが、ここの天井断熱をするには今ある水槽が全て邪魔になってくる。というわけで一時的に水槽にはご退場願うことになったのだが、いかんせん置いておける場所にも限りがある。

 

そこで結局のところ、作業スペースも手狭になってしまって望ましくない場所に移動せざるを得なかった。左の写真がその移動先で、元あった場所から1メートル程度しか離れていない。

 

そして冒頭の写真でわかるかどうか、元々この水槽台には8基の水槽を置いていたのだが、正直詰めすぎていると感じてもいたため、ここで水槽の数を減らす(そのぶん混泳させる)ことにした。

 

今現在では上の段下の段ともに4基ずつ設置しているところ、3基ずつにする方向で調整も兼ねて一時移動としている。右の写真の水槽は置き場所がなく元々出窓だった部分に置いており、まだ冬の寒い時期での作業だったため少しでも電気代を浮かすべく(ヒーターを設置している)、外に風よけのシートを張っているのがお分かりだろうか。

 

こんな感じで狭い勝手部屋に計3つの水槽を移動するだけでほぼ終日の作業となってしまっている。移動には必然的に水替えが必要となり、水温調整もしなくてはならないため片手間で出来る作業ではない。

 

さて、邪魔な水槽(上の段)を全てどかしたところで次に手を入れたのは左の写真のものだったりする。これは水槽用品を整理するためのコロ付き台というようなもので、これまで段ボールで済ませていた部分にキッチリ手を入れておいた。

 

作者が所持している水槽は現在15基ほどになっており、全てを使っているわけではないが、それらを全て同時に使えるだけのろ過装置やフタ、ポンプなど一式は揃えてあったりする。

 

それらは常日頃使わないため置き場所に一苦労することになるのだが、こうやって水槽台の下のデッドスペースを活かして整理整頓の一助としている。

 

さらについでに手掛けたのが右の写真にある部分の処置である。これは見てわかる通り、カビが発生した跡がくっきり残ってしまったもので、知らない間に水槽やろ過器から水漏れした状態が続くとこんなことになってしまう。

 

しかもこれはこの水槽台が完成して間もない頃にやってしまったミスで、これまで割と長い間気に入らないまま経過していたものでもあった。今回この機会にこの天板ごと一度外して再度サンダー掛けの処理をしておいた。

 

結果の写真は載せないでおいたが、完全にとまではいかなくとも自分自身が気にならない程度にまで状態は回復している。

 

と、ここまでしてようやく今回の本題であるこの部屋の天井断熱に入れそうだ。もう紙面も残り少ないため、スタイロフォームを入れたところまでを簡潔に伝えて終わりにしようと思う。

 

まず、よくわかる状態の写真がかなり古いものしか残っていなかったためやむを得ず載せたのが左の写真。これは今回手を加えることになった天井の様子だけを確認してもらえれば良い。

 

写真で茶色一面に見える天井が現在そのまま使われており、その周囲を囲っている天井縁もこのままのものである。こんな感じで数ミリの化粧板だけが張られた状態だったのである。

 

手を加えるにあたり作者が考えたのは主に二択。この天井を抜いて新たに天井を設ける方法か、若しくはこの天井をそのままにして今ある天井縁までの範囲に断熱材を入れてさらにその下に石膏ボード天井を張り、塗装をするというもの。

 

結局作者的にこの部屋を明るくしたい意図があり、天井を漆喰仕上げにした方が良いと判断したため後者を選んだのだが、いづれを選んでも結構大変な作業になったと思われる。

 

ということで天井にそのままスタイロフォームを入れたのが最後の写真。作者の構想ではこの後スタイロフォームと天井縁との間に気密テープを貼ってから石膏ボードを固定するというものだったのだが、なんとこの後テープを貼る作業を全てすっ飛ばしてしまうという大ミスをやらかしてしまった。

 

これにはもう笑うしかなく、一人で足場が不安定なこの位置に必死の思いでなんとか張り付けた重たい石膏ボードを、ヘルニアを患った作者がそれをもう一度外してテープ貼りをやり直すだけの体力は全く残っていなかったという説明で納得していただけるだろうか。

 

あれだけ熱欠損がどうのこうのとぶち上げた手前、その初手からこんな情けないミスをしたことなど報告するのも恥ずかしいが、最近の作者の物忘れはかなり度合を強めている。今後なんとか挽回できるよう頑張っていこうと決意を新たにした。

続きを読む≫ 2024/05/12 18:06:12

GWに入ったが皆さんはいかがお過ごしだろうか。こちらは記事の材料がたまっているのになかなか更新ができておらず、それなりにやることが多い一日を過ごしている。今回はタイトルの通り勝手口の照明についての話。

 

ここの照明を取り付けたときの話を覚えている方がいるとすれば、それはもうこのブログの住人といっても過言ではないと思われる。見てみると、今からさかのぼること約4年前のブログでそのことが紹介されていた。

 

そちらのブログを参照してもらいたいが、当時この勝手口に取り付けていた照明は一時的な意味合いが強かった中国製のもので、なんとなくの明るさと値段の安さ(4本セットで5千円とある)につられて購入したものであった。

 

そこで冒頭の写真を見てもらうと、当時4本セットで購入して連結して取り付けていたものが2本しかないのにお気づきだろう。ご想像の通り、別の2本はこの4年弱の間に壊れてしまい、作者の中国製商品に対する信頼を失ってしまった結果となった。

 

写真を見てわかるように残った2本にせよ電源コードにせよ壊れてしまうのは時間の問題と判断し、事故が起こる前に交換しておこうというのが今回のテーマとなる。

 

右の写真に今回の新しい照明を載せている。左がこれまでの中国製のもので、写真で見る以上に現物はチープ感が強い。対して今回吟味を重ねて決定した新照明は東芝製のものを選んだ。

 

これはヤフオクにいいタイミングで防水性(屋外タイプ)のものが格安で出ていたのを購入したもので、2本で5千円強(送料別途2千円かかったが)の商品で、一般には売られていない業者用のもののようだ。ちなみに商品を調べると1本あたり定価3万円弱。

 

特徴としては、本体とは別に電源に接続するためのケーブルが別売となっている点で、調べた限りこういった業者専用として取り扱いのある照明はそういうタイプのものが多いようだ。左の写真がそのケーブルを接続するアタッチメント部になる。

 

これまでの照明のように必要であれば連結して取り付けることができるものだが、事前の予測としてこれまで4本だったのと同程度の光量をこの2本でカバーできると思っている。ということでケーブル代も込みとするとトータルでかかった金額は1万円程度ということになるか。

 

触れておいたついでに一応紹介しておくと、右の写真がその接続ケーブルである。ヤフオクで安値落札した商品だけにこのケーブルは付属しておらず、別途正規のルートで注文発送してもらった。

 

これは照明設備あるあるなのだが、より線で構成されているものが多くあるということだ。今回のケースでは、ケーブルの端が片方は商品専用のアタッチメントがついているのだが反対側はより線がむき出しになっているのが見える。

 

見えにくいという方のために拡大して撮ってみたのが左の写真。いつか説明したことがあったかもしれないが、家の電気線は基本的に単線ケーブルを使って張り巡らされている。当然こういう直つけタイプの照明を接続するにはその単線(VVF1.6ないしは2.0)と繋げる必要がある。

 

作者がいつもお世話になっている集落の電気工事士の方は昔の時代に修行されていることもあり、こういう接続には全て圧着方式をとるようだが、圧着には線の太さや数によって違うパーツを使うなど複雑で面倒なことも多く、最近の傾向としては接続端子で簡単に繋げることが多い。

 

そういうやり方に慣れていると困るのがより線でこられたときの接続だったりする。というのも、一般的に使われる接続端子には単線とより線を繋げることができないからである。

 

そこで出番となるのが右の写真の接続端子で、ワゴジャパンという会社が発売している通称WAGO(そのまま)と呼ばれるものだ。この商品は電気線の接続に利用されるのだが、取り扱いがとにかく便利で簡単なのが特徴。

 

通常の接続端子というのは一度単線を差し込むと簡単には抜けない構造になっている。これは安全上当然のことであると言えるが、電気線を取り扱っていると一度差した線を抜く必要が生じることがままある。

 

それは特にDIYをやっていると傾向が顕著なのであろうと思うが、計画変更などにより接続する線の数が増えるというとき、例えば2本用の端子に接続していたものを3本用の端子にということになると当然2本用の端子に一度差した線を抜くことになる。

 

少し脱線気味だが、つまりこのWAGOという商品はその抜き差しがワンタッチで出来、かといって差し込んだものが抜けやすいというデメリットもない。さらに一つのパーツで単線とより線どちらにも対応しているという神懸かったもの。

 

そしてそれを先ほどのより線に取り付けたものが左の写真。3本の線があるのは電気線のプラスマイナスとアース線で繋がる構造になっているため。

 

反対側のアタッチメントの部分は本体のアタッチメントと接続した後、写真のようなカバーをつける構造になっており、これにて本体側の防水体勢はOKということだろう。逆にこれからVFケーブルと接続するWAGOの部分はしっかりと雨養生(ビニールテープぐるぐる巻き)をする必要がある。

 

以上で勝手口の新照明設置は全て終了となる。以前のもの(冒頭写真)と比べて線の接続部分だけをしっかり雨養生しておきさえすれば、劣化していく要素はどこにもなくなった。

 

実際に照明を点灯してみると、以前の4灯のときと比べてもほとんど遜色ないどころか、かなり明るくなっているように感じる。ただ、一つ疑問に思ったのがスイッチをオンにしてから実際に照明が点灯するまでの間にタイムラグがあったこと。

 

これはどうやら100Vの電圧をLED用の電圧に落とすための処理に時間がかかっているものと思われ、むしろ省エネの為と自己納得して今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2024/05/04 21:09:04

前回のブログからの続きを紹介していく。今回のキャビネットを設計するにあたり最も苦心した部分は微調整の部分であると説明したかと思うが、そのうちの一つの要因となったのが冒頭の写真でわかる。

 

このキャビネットを設置する位置にこの3口コンセントがあることにより、完成の形が大きく変わることになった。作者的にはこのキャビネットは見た目重視というよりは機能性重視としたいというところを出発点としており、このコンセントがなければもっと収納部分を充実させることができたろう。

 

ちなみに、このコンセントはあまり使用率が高くなかったのだが、今回このキャビネットを作ることでようやく充分な働きをすることができるようになる。これまでだとシンク台についているコンセントで使用していたコーヒーメーカーやミキサーなどを常に置いておくことができるようになる。

 

本来それらの機械類はシンク台に置いておくものではないのだが、こういった場所がないためやむを得ずそうなってしまい、それによってシンクが手狭でいつも物がごちゃごちゃしている印象が強かったのである。

 

さて、前回のラストからこのキャビネットの側部分だけを組み立てているように見えていた。ここでようやく天板の骨組みをしていくこととしたのだが、ちょっとやってみたところでかなりガッカリする結果となってしまう。

 

右の写真をご覧になればすぐわかると思うが壁の中央あたりが膨らんでおり、柱間に材が張れない状態ということがわかった。設計段階ではこの天板の骨組みはそれぞれの柱にビスで固定するということを前提としていた。

 

ただこれを見るとそうもいかないことがわかったため、すぐさま方針を変更。基準となる柱を写真奥の方と決め、もう一方の柱にはなにか適当な材をあてて固定することに変更することを余儀なくされる。

 

そんな感じでこのキャビネットの骨格となる材を全て固定したのが左の写真だ。先に側の部分を柱にビス固定と書いたが、このキャビネットでビスを使ったのはその部分のみで、前回のブログでも書いた通り残りの部分は全てホゾ組みによる。

 

また、設計で苦労したと散々お知らせしてきているが、この写真でいうと実際に建具が入ってくる部分(見た目でわかるのは手前下の横材)には全て溝をあらかじめ彫っている。

 

その他の苦労としては下の横材の違いを見てもらいたい。手前側は溝が彫られていて建具が入ってくるというのは繰り返しの説明になるが、奥側の天面には塗装がされていないのにお気づきだろうか。

 

これはこの横材の上に天板が重なってくるからで、しかもその天板と手前側の材をツライチにするために横材は高さを天板ぶん下げてとりつけてあったりする。このあたりの細かい寸法設定などは思った以上に神経を使った。

 

そしてようやく外観が仕上がったのが右の写真。当初思っていたより数倍の時間をかけてしまったが、これで今回のキャビネット自体は完成となる。自体、というのはこれに付随して少し別の作業が必要であったからで、それは後段にて紹介する。

 

ちなみにこのキャビネットは実際には4カ月ほど前に完成しているため、完成後の具合などもある程度わかっているのだが、先にお伝えしておくと今回の引戸の収まりについては反省点が多い。

 

完成当初はスムーズに扉の開閉が出来ていたのだが、エアコンの下にあるため冬を越すまでの暖房の影響をモロに受けて変形してしまったことと、設計に問題があったと認めざるを得ないが2間の長さを60角で柱もなく通したため、天板側の横材が中央あたりで下に垂れ下がることになってしまった。

 

それによって扉の開閉がかなり窮屈になってしまっているため、またどこかで戸車なりの微調整を行う必要がありそうだということをお伝えしておきたい。今後の参考にされたし。

 

また、失敗繋がりで前回のブログにて触れていたツヤなしニスだけを塗った弊害がおわかりだろうか。キャビネットの天板だけ全く違う色合いになっていてかなり浮いてしまっているから一目瞭然だろう。

 

本来であればこんなミスは可能な限り修正しておくのがこれまでの作者のスタイルだったが、今回に限りもうこれで良しとしておこうという気になっていた。その一番の理由としては、完成後この上には常にテーブルランナーのような敷物を設置することになるからである。

 

そして左の写真は先ほど説明したこのキャビネット作成に付随した作業のひとつがわかるもので、水屋だったスペースの壁にこれまでにはなかった木の板を固定しておいたものだ。

 

これまでだとこのスペースには大きめの食材や常に多めにストックしてある水など比較的大きなものを保存しておく場所だったが、このキャビネットが完成することによって作業のしにくいデッドスペースと化してしまうため、別の用途に使うことにした。

 

今回のブログでは写真が間に合わなかったため掲載できないが、このスペースには後日有孔ボード(小さい穴がたくさんある板)を固定してものを吊り下げておく場所にしている。

 

さらにこの水屋スペースをより有効活用するため、普段開いていたスペース(棚から反対側の垂れ壁あたりの空間)に新たな棚をつけておいた。これは利用率が低いが倉庫に入れるほどではないようなものを収納することにした。

 

実際に収納したものは卓上ガスコンロやBBQ用の食器一式などで、これまでは通常使う食器やコップなどと同様に置いていたためこれでようやく置くものの整理が進んだ。

 

以前にお話ししたかどうか定かではないが、今回使った棚用の板は超お買い得だった2メートルものの集成材で、1本2千円前後だったため数枚買い置いていたもの。こんな感じで必要な場所に気軽に簡単に収納棚が設置できるのはありがたい。

 

さて、そこまで終わったら次は最後の仕事を施しておいた。写真を見ればわかる通り、このキャビネットの上あたりがどうものっぺり感があったため、とっさの思いつきで以前の記事で紹介した茶箪笥を固定してみた。

 

この茶箪笥はかつてここの水屋を作ったとき、棚の間にちょうど収まる手ごろなサイズのものを探してリユースショップで購入しておいたもの。今回水屋のスペースに手を加えたのに伴い一番下段にあたる棚を解体したため、どこに使用するか検討しており、結果としてまずまずの使途ではないかと思っている。

 

そんな感じでサイドキャビネットとその周辺のリノベーションが終了した。最後の写真ではまだ有孔ボードの設置ができておらず、水屋棚の下のスペースも完成していない。

 

棚の下のスペースにはこれまで同様、水などの段ボールを積み上げて保存する場所とするが、正面で目立つ場所であるため、ここにも布を垂らして少しでも見た目を良くしておきたい。が、それはまた後日のことで紹介するほどのことでもなさそうであるため、これにて周辺の作業も終わりということにしたい。

続きを読む≫ 2024/04/10 20:50:10

久々にDIYの話をすることになる。約半年ほど更新できていない日々が続き、ようやく更新再開となってからもDIYの話ではなく、業者に依頼した内容のレポートに終始してしまっていた。

 

実は更新できなかった半年の間にも記事になる作業は少しずつ続けており、少しずつというのは本当にチリ程度のものだったのが気が付けばそれなりの量蓄積してしまっている。

 

ざっと数えて20記事分くらいストックがある状態だが、どう頑張っても毎日更新とかはできそうにもなく、少しずつでも更新していけたらと思っているので生ぬるい目でご覧いただけたらと思う。

 

さて、冒頭の写真である。この建具を見てピンときた人は相当このブログフリークの方だろう。これは以前の記事でも紹介した、近所の古道具屋で購入したガラス戸で、古いすりガラスの色合いが郷愁を感じさせる一品だ。

 

本来であればこれを紹介する前に今回の主旨であるサイドキャビネットについて解説があるべきであろう。作者がこの母家で暮らし始めてちょうど3年が経過することになるが、やはり色んなところで過不足がでてきている。

 

その中でも最優先で解決したかったのがキッチンの手狭さであった。作者宅のキッチンがどのようなものであるかは以前の記事を参照願いたいが、色んな道具を置く場所が確保しきれておらず、妻の方からコンソールテーブルのようなものが欲しいと要望があった。

 

コンソールテーブルというのはあまり聞き覚えがない方もいるかもしれない。壁際に薄く出っ張った棚や出幅の短いカウンターのようなものを想像してもらうとわかりやすいと思う。

 

これは作者の方でも同様のものがあればいいということをずっと考えていて、簡単に既製品を購入してもよかったのだが、せっかくお気に入りのガラス戸があったこともあり、ここはDIYするしかなかろうということで今回の作業となった。

 

妻のイメージでは本当に簡単なものが置ける程度のカウンターだったようだが、作者としては出来るだけ収納スペースが欲しかったことと、設置予定箇所がエアコン(暖房など)の正面ということもあり、収納品を温風から保護できるよう戸棚式の薄型キャビネットを作ることに決定。

 

前置きが長くなったが、結論から言うと今回のキャビネット制作において最も大変で時間を使ってしまったのはその設計においてである。冒頭の写真のガラス戸を使いたいという気持ちが先にきたこともあって、全ての設計がそれを基準にして造ることとなった。

 

当初は漠然と幅1000〜1500ミリ程度のもので良いと思っていたのだが、この建具の寸法に合わせてかなりワイドなものになったこと。また、収納スペースも3段くらい欲しいと思っていたものを高さ的に2段にまとめざるを得なかったこと。さらに設置位置的にクリアしておきたい項目なども複雑に絡み、思っていたより時間がかかってしまうこととなる。

 

それプラス、今回の造作で時間がかかってしまったこととして、右の写真のようなホゾ組み式にしてしまったことも挙げられる。ただしこのホゾ加工に関してはこれまで何度か経験値を積んできており、加工自体にはさほど時間は要していない。

 

あくまで、前段階としての設計に時間がかかってしまっている。具体的には細かい寸法調整であったり、木材にケガキ線を入れる作業であったりするのだが、特に寸法調整は苦戦した。

 

その最も大きな理由としては、このガラス戸の中央にネジ式の錠がついているからで、2枚の戸が閉まった際にドンピシャリでネジ穴に錠が入るよう、ミリ単位でもズレないような設計を意識したからでもある。

 

大枠必要な部材の加工が終わったら次に手をつけたのは建具自体の加工ということになる。この建具でいえばまず気になったのは左の写真の通り、戸の裏側に関してであった。

 

もともと付いていた戸車は錆びてしまって使用に耐えうる状態ではなかったためバラしたのだが、レール避けの溝の中もかなり汚れているのがわかると思う。この面に関しては完成後はまず目にすることのない部分ではあるのだが、場合によっては食料品なども置くことになるため、気持ちの上でも綺麗にしておきたく、掃除した。

 

その結果を右の写真でご覧いただきたい。溝の掃除はちょうど良い幅のノミがあったためそれでひと削りしただけで見違えるようになった。交換した戸車についてだが、これまで作者が使ってきたものは全て丸型のものであったのに対し、平型を使っている。

 

建具に詳しい方であれば説明は不要かと思うが、丸型というのは戸車の車部分(いい方がおかしいかもしれないが)に丸い溝がついているもので、恐らく一般に最も普及している型であろう。

 

対して平型というのは名前の通り車部分が平になっているもののことをいう。他にもV型など種類はあるが、丸型というのは甲丸レール上に置くことでその上をスライドするよう設計されており、平型やV型などは戸道を形に合うよう彫りこんでそこに載せてスライドする設計となっている。

 

以上の説明で答えになっているのだが、今回作者がなぜ丸型ではなく平型の戸車を選んだかといえば、甲丸レールをつけることを嫌がったからである。その代わり甲丸レールを固定するよりも手間のかかる戸道を彫るひと手間が増えてしまった。

 

全ての継手、仕口、溝彫りなどの準備が整ったあとに行ったのが木材の磨き作業である。今回のキャビネットの設計では先の写真でもご覧になった通り、60角材が基本となって構成される。

 

この角材が構造材でかつ仕上げ面にもなるため、ここでの磨き作業は適当ではなくかなりしっかりと行う必要があった。また、必要な部分の面取りやボーズ面仕上げもこの時点で全て終わっている点もお伝えしておく。

 

材のサンダー掛けが終わったら次に行うのは塗装作業となる。ここでの写真では網羅しきれていないが、塗装後、天板となる材にはニス仕上げも施す。

 

ただ、このニス仕上げはかなり失敗してしまい、しかも申し訳ないことに流れ的に今回ではその写真も紹介しきれない。どう失敗してしまったのかというと、全体的にシックな感じの色合いにしたため、ツヤなしニスを使用してしまったことが原因となる。

 

作者の過去の経験からも、ツヤなしニスというのはそのまま塗ってもニスの仕上げ感が全く出ない気がしており、ではどうやってそのまま塗らずに綺麗に仕上げるかというと、まず最初にツヤありニスを下塗りしておくことが肝心なのである。

 

それをしないでツヤなしニスだけを塗り重ねてしまうと残念な結果になることは予め解っていたのだが、2種使うことが面倒だったためツヤなしのみを使用してしまった。これは大きな反省点となった。

 

それらも完全乾燥させ、いよいよ組み立て本番となる。今回のキャビネットは自立させて置くだけという形で設計しておらず、壁に固定して動かさないことを前提に構想を考えているため、まずは位置決めをしてそこに固定することから始まった。

 

写真では作者が最初の固定ビスを揉んでいるところを撮っている。実際の現場に持ち込んでみると、壁も歪みや凹凸があったりして事前に組み立てておいたものがうまく組み合わさらないということはDIYあるあるではなかろうか。

 

そのあたりの説明はまた次回のブログに譲ることになるが、この時点でいえることは、事前に組み合わせた際にはほぼ完璧に近い形になっていたということ。

 

最後の写真は最初の柱を固定した後、ホゾ組みにてはめ込んでいる途中で撮ったものだ。今回の設置には最初のビス止め(両端の柱を家の柱に固定)をしたところ以外には一切ビスを使わず、中板と天板にだけ簡単に動かないようかなり限定してビスを使っている。

 

従って、中板や天板のビスを外すと簡単にバラせる構造なのだが、かといって接合強度がないかと言えばそうでもなく、継手と仕口お互いが支え合って自然に抜けてばらけることなどはまずないほどの強度は確保できているように思えた。

 

これがホゾ組みのメリットなのだろうが、それにしてもやはり仕込み段階での所要時間が多いのがネックではある。単純にビスだけで固定することを考えたときと比べて数十倍もの時間を要するというデメリットが目立ち、やろうと思えばかなりの気合が必要になるのは間違いない事実だ。

 

次回では完成までをお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2024/03/30 21:06:30

前回のブログで合併槽を埋設するまでが終了した。今回はそこから完成までを一気に紹介することにしよう。

 

埋設後に残っている作業はというと、合併槽本体のことで言えばもう仕上げコンクリートの打設くらいしかない。冒頭の写真はその準備が完成したものを撮ったもので、通常コンクリートの打設ではこんな感じで型枠を組んでから行う。

 

その後配筋を行うのだが、市の管轄下ということでこのあたりもいい加減な仕事ができないようだ。これが個人宅の仕事だったりすると、業者によってはかなりしっかり監理を行っていないと適当なことをされたりもする。

 

そういう話はさておき、コンクリートの打設である。これまでDIYでもやってきたことで作者的には何ら変わり映えのないことだが、このブログで紹介したことに限定して言えば過去にミキサー車を呼んだことがないため紹介しておこうと思った次第。

 

作者はこれまで過去の仕事などの中でミキサー車を呼んで作業をした経験があるのだが、自身で持って帰るパターンと一番の違いといえば、時間との闘いを強いられることが挙げられるのではなかろうか。

 

とにかく、業者を待たせるわけにはいかない(長引けば追加料金も発生する)ため、少しでも早く持ってきてもらったものを処理しなければならず、右の写真のようにミニクローラーなどで簡単に運べればいいが、ネコ車などで往復となるとちょっとしたマラソン状態になりけっこうしんどい。

 

そんな感じで持ってきたコンクリートを用意しておいた型枠の中に落とし込んだものを綺麗にまとめた状態が左の写真。写真では見えないかもしれないが、素人がつい怠ってしまうことの違いとして角4隅に面取り用の「面木」と呼ばれるものがちゃんと入っている。

 

コンクリートはこの4隅の部分から欠けていくことが多く、一度欠けてしまうとそこから脆くなって広範囲に欠けていくということを防ぐ対策として面木を打つことが当たり前のようになっているが、このあたりも業者の良識が試される部分だろう。

 

打設後しばらくが経過したら周囲の掘りこんでいたところを埋め戻すと浄化槽本体に関する作業は概ね完成に近づく。本来であればこれに建物側からの排水管を接続して作業を終えることになるのだろうが、諸事情あってこの時はこれで一旦作業を終了した。

 

諸事情というのは、作者側の都合でまだ全ての排水ルートを確保できていなかったというのが大きい。そのうち最も大きな要因は以前のブログでも紹介したことのあった母家の洗濯機からの排水ルートで、このルートは作者的にかなり気に入らず出来れば別ルートを模索したかった。

 

ただ、作者の身体がなかなか動けない中で、ルート確保ができていない段階で設備屋さんより連絡があり、浄化槽設置から約半年くらい(だったと思う)経過して市の方から早く繋ぐことを急かされているとの情報が入った。

 

市としては設置後少しでも早い段階で使用料金の回収をせねばならず(設置しただけでは当然ながら使用料はとれない)、当たり前の処置であろう。作者としてはこの洗濯排水ルートを母家の正面玄関下から出して短い距離にしようと思っていたのだが、そこは時間的妥協をし、ルートを全て設備屋にお任せすることとした。

 

その洗濯機からの排水ルートを確定させたのが左の写真のあたりということになるのだが、奥の方から排水パイプが手前に向かって下り勾配で配管されており、その上に真砂土で覆っているという感じだ。

 

実はこちら側には写真の真ん中あたりから浴室の排水管も川側に向かって下ってきており、それと合流させて先の浄化槽まで持っていくこととなる。何度も繰り返しになるが、これまで単独槽はトイレだけを繋いでいたが、今後は家庭用排水全てにおいて合併槽に繋ぐことになる。

 

ちなみにそれ以外の排水に関しては雨水同様の扱いとなるため、以前のブログで取り付けた電気温水器の逃げ水管や勝手口の水道排水管などは別途今までのようにマスの中に一旦集めて土壌に放水する形態をとっている。

 

さて、その後排水管は写真の位置にあるコンクリートブロックで通り道を失うこととなった為、ここの階段部分は1段ほどハツって管を通してもらった。もともと階段の一番上の段は劣化により割れて落ち込んでしまっていたため、壊すことに全く躊躇がいらなかった。

 

管を通した後の処理については決めていなかったが、設備屋の判断で一旦真砂土を埋めてくれていたようだ。さらに管は手前に下り、手前側のコンクリートブロックの下側をくり抜いて通しているはずである。

 

その後管は一旦左の写真のマスに入り、ここで水位調整をして次は写真奥の方に見えるマスに向かって下り勾配をとりながら配管される。このあたりの作業は素人がやってできないものではないが、いったん業者に頼んでしまうと自分でやらなくて良かったと安堵する想いであった。

 

ただしその安堵は金銭的支払いと反比例するもので、当然ながら楽をすればするほど、業者に支払う料金は高くなっていく。今回の配管に要した費用をこの段階でお伝えしておくと、約35万円ほどだったと記憶している。

 

最後の写真ではここまで持ってきた配管が残りの全てのものと合流して合併槽まで向かっているのを確認できるだろう。

 

まず左にあるマスが先ほど通ってきているもので、実はこのマスには母家のトイレからの排水管も届いている。これまでは単独槽に繋いであったものをルート変更しているため、ここもかなり労力がかかっている部分となる。

 

そしてこのマスが次に向かうのは真ん中手前から2番目のマスとなる。一番手前のマスには右側からシンクの排水管が届いており、それも2番目のマスにむかって合流し、そこで初めて母家の全ての排水管が集結した。

 

あとは納屋の向こう側にある合併槽に進んでいくだけなのだが、向こう側に届くまでに2箇所ほどさらにマスがあるのがわかると思う。これは納屋からの排水ルート上に予め埋設しておいてもらったもので、このマスにそれぞれトイレと台所の配管が合流する。が、それはまだ先の話。

 

さらに、これらの配管をする際についでに納屋への水道管3種(上水と山水と温水)の配管をやっておいてもらっているのは言うまでもない。上記金額にはそこまでが含まれており、作者の予想を上回る出費となってしまった。

 

以上で合併浄化槽に関する記事は終了とさせていただく。次回以降、ようやくたまっている作業面での紹介ができるだろう。

続きを読む≫ 2024/03/18 18:49:18

浄化槽の続きの話である。前回のブログでは槽を入れる穴を掘って底にコンクリートを打設するまでを紹介した。実はこのコンクリートが固まってから今回の記事の部分までは少しタイムラグがあった。

 

コンクリートというものは打設後雨に打たれない限りにおいて通常であれば丸一日も経てば人が乗っても問題ない程度には硬化するのだが、特性としてそれ以降も日を経るごとに硬度が増していくという特徴をもつ。

 

そういう理由からなのか単に設備屋の都合なのか、はたまた天気によるものなのか気まぐれなのか、打設後2週間弱ほど間が開いていたように思う。そのくらい経過後ようやく冒頭の写真のように埋め込む槽が届いた。

 

作者は今でこそバックホー(ユンボ)等の免許を持つに至ったが、この合併浄化槽を自分でやろうかどうか検討していたときには当然持っておらず、この巨大な槽をどうやって運ぶつもりだったのか、今思えばかなり無謀なことを考えていたのがわかる。

 

しかも、結果的にこの合併浄化槽に関しては全て市の管轄下にあり、工事をするのも許可を得た業者じゃないと出来ないというルールなどもあったりし、もしそれでも強行してやったとしてもさすがにこうやって公の場でどうこう言うこともできなかっただろう。

 

前回のブログにも出ている矢板や支保工にせよ、個人ではかなりの精緻な情報を事前に得ていない限り材料の確保もままならず、結局業者依頼をすることになっただろうと思う。

 

それにどこかで説明したかもしれないが、今紹介している浄化槽の埋め込みに関しては全て市の方が負担することになっており、作者の負担となるのはこの槽が出来た後に必要となるパイプ等一式の設置のみとなる。のみ、とはと言ってもそれが全体でかなり大きな工事になるのだが。

 

槽の設置が無事終わり、次の工程ではその中に水を入れていくのだが、これは結構な時間待ちが発生することになる。水といえば前回のブログでは説明が出来ていなかったのだが、この穴を掘った後はものすごい量の水が毎日のように底に溜まっていた。

 

我が家はすぐ隣が川であるため、それら溜まった水は全てポンプで川に流せば済んだ。ちなみに右の写真にあるよう今回我が家に入る浄化槽は3つの区画に分かれたもので、7人槽という種類になる。2人暮らしをするにはかなり大きいと思うのだが、これは家の大きさ(母家・納屋も含む)や使うトイレや風呂の数などけっこう細かい規定があるようで、今回作者は業者丸投げなので詳しくは調べていない。

 

それらを経てようやくこの浄化槽の周囲を埋めていく作業に替わる。これには全て前回出たものと同様再生砂が使われていた。この砂、見た目はさほど良くないが水はけはかなり良さそうで、ここに越してきて以来の悩みでもある玄関までのアプローチの土壌の改良に利用することも視野に入れてみてもいいかもしれない。

 

全ての余裕ができてからになるかもしれないが、我が家は今この浄化槽を埋め込んでいるあたりから母家の玄関までの間の水はけがかなり悪く、そこを改善するため暗渠の準備をしているというのは前回でもした話。

 

暗渠というのは要するに周囲の土壌が吸ってため込んでいる水を任意の場所に流していくものであり、それプラス周囲の土を一定の厚さでこういう砂で埋めておけば、あとは表面だけに自分の好きな処理をすれば良いのである。

 

こういうのを業者に頼めばそれだけで数十万からかかるような作業だが、借り物のユンボが手元にある以上、いつでもこういう作業が原価で行える。これこそがDIY万歳というものではなかろうか。

 

ついつい余談が長くなりすぎるのが作者の悪い癖だ。そんな感じである程度再生砂で埋めたところで必要のなくなった矢板を抜く作業に替わる。手順など全てが計算され尽くしていて流れるように作業が進むため、うかとしているとすぐにシャッターチャンスを逃すことになる。

 

実際に撮っておけばよかったという作業もあったりしたのだが、こればかりは業者の手を止めるわけにもいかず致し方ない。こんな感じでユンボがなければ進まない作業が多く、親子で一台ずつ別のユンボで作業するシーンなどもあった。

 

抜いた矢板は右の写真のように綺麗に戻し、次回以降も使いまわしていく。普通、DIYでもこの矢板を扱うレベルで全行程をやるということはほぼないのではないかと思うが、ネットなどを見るとこういう作業も全て自前でやっている人もいるから世の中上には上がいるものだと思う。

 

作者の感覚としては、こういうコンクリート基礎などが絡むような部分や、構造上単独作業では危険かつ困難が伴う小屋組み(柱に梁桁を載せたり)までの作業など基本構造がからむ工程は気が重すぎてやる気が出るものとは言い難い。

 

それは作者の作業のほとんどが独りでやることに根ざしているからでもあろうが、似たような感覚やスキルを持つ仲間大勢で作業を進めるスタイルの人であればそういうこともできるだろう。単独でもそういう大きな作業ができる何かいい方法があれば実践してみるのもいいかもしれない。

 

さて、後はひたすら埋めていく作業のみになるため書くほどのこともないが、一点お伝えし忘れたことがあったためこの段階で紹介しておこう。これは知っている人以外はほぼ全員が気づいていないことのように思う。

 

今回の記事で3番目と4番目の写真をご覧いただきたい。それらを見て何か違和感のようなものがあることに気づいた方は相当感覚が鋭いと断言できる。3枚目の写真で浄化槽を埋めたときのグランド面の高さに注目して欲しいのだが、それと埋設した槽の3つのフタの高さを比較してみると答えが導き出せるはずだ。

 

写真だから地面とフタの高低差がわかりにくいかもしれないが、周囲の材料(支保工やベニヤ板など)を材料にするとフタの高さが相当地面より低いことがわかる。つまり、このまま全てを埋めてしまっては今後この浄化槽の中に対して干渉する手段がなくなってしまうのである。

 

それを解消しているのが4枚目の写真で、何やらフタの位置に管のようなものがあり、それが砂で埋められているような恰好になっている。砂で埋めているように見えるのは強度を確認・確保するためとのこと。

 

最終的にはこの管の周囲も砂で埋め、その後に管の中のものを取り除いてGL面にまで上げたところでフタをかぶせる、というような仕組みになっている。これはかなり合理的なやり方で、もしこのやり方をしないとなると、そもそものフタがGL面にフラットになるように底の基礎コンクリートから計算しなければならず、非現実的だということになるのだろう。

 

そんな感じで合併浄化槽があらかた埋設できたことになる。あとは浄化されて綺麗になった水をどこかに排水しなければならず、それは写真のようにそのまま石垣の下にある川土手の溝に落とし込むことにした。

 

それにしても設備屋というのは本当に幅広い資格・知識を持っていると感じる。よく昼休憩時間に話をさせてもらったが、〇〇士1級といったような資格をいくつも持っておられるようで、1級というとそう簡単には取れないものにも関わらず、複数所有しているとか作者には意味がわからない世界のように思えた。

 

息子さんもそれら資格は到底とれる自信がないものばかりだそうで、人は見た目で判断してはいけない(失礼)ことを改めて認識しなおした次第である。

続きを読む≫ 2024/03/17 21:36:17

ようやく合併槽についての記事を書くことができる。今改めて振り返ってみると、実はこの合併槽の工事に着手したのはちょうど1年前くらいになる。自分でも少しびっくりするくらい昔のことだが、それだけ休止などで更新ができていなかったことの裏返しでもある。

 

また、この合併槽の工事は業者に頼んだのだが、一度の工事で全てを終わらせたわけではなく、少しやっては放置し、また少しやっては放置しで、そこはもう馴染の業者になってしまっているから全て適当にお任せというやり方をとっており、それで実際に完成を見たのが1カ月ちょっと前ということになった。

 

ともかく、作者としては早く紹介しておきたかった記事の一つである。早速本題に入っていこう。

 

冒頭の写真は合併槽の埋設予定位置に墨を打ち(赤いペイントがわかる)、そこにユンボで穴を掘っているところのものだ。あまり広くないスペースだが、我が家ではここに車を常に停めているところでもあり、工事中は少し遠い位置に停車することになるため、一刻も早い完成が望まれる。

 

穴を掘ったら次は右の写真のように仮の壁を組み立てていく。写真でもわかるように、この穴はかなり深く掘られている。3メートル弱ほどの深さがあるが、びっくりするほど綺麗な立方体状に掘られていた。さすがはプロの仕事とうならざるを得ない。

 

作者がいつも頼んでいるのは近くの設備屋さんで、いつもは父親と息子という組みあわせで来ているが、こういう人手を必要とするような仕事の場合は奥さんの応援も得てやっているようだった。この仕事を見ていると、作者が1人でやろうと思っていたことがいかに無謀な考えだったかがよくわかる。

 

ちなみに、写真で入れている金属製の板は矢板と呼ばれるもので、これらは周囲の土が落ちてくるのを止めたりする役割を負う。土留め(どどめ)と呼んだりもする。

 

作業が進んで完成したのが左の写真となる。これら全体のものを指して支保工と一般的には呼ぶが、これはその支保工の中でも切ばり式土留めというらしい。切ばりというのは矢板が倒れてこないように真ん中に突っ張っているように見える棒のことで、この程度の規模の支保工であればこれだけやっておけばまず問題は起きない。

 

手前の方に電気コードやら青いホース状のものが見えているのは地下水を汲み上げるためのポンプ一式で、さすがにこれだけの深さを掘るとそこに集まってくる水の量も尋常なものではない。

 

次に手掛けていたのは底に打つコンクリートの準備である。これは実際に合併槽を載せることになる土台となるもので、その厚みまでがキッチリと決められており、業者はひとつひとつ写真を撮って違反していないことを行政に示さないといけない。

 

もしそれに反していれば完成したものを再度掘りなおして置いてあるもの全てを一度取り除いてやり直しということになるようで、ここはかなり慎重に作業を進めているようだった。

 

ようだったというのはこの当時は作者も他の作業に忙しく、こういった作業をこまめに見れていたわけではなかったということで、写真や意図はかなりかいつまんだものになる可能性が高い。

 

次に気づいたときは左の写真のような状態であった。さすがに複数名でやっているだけあって仕事が早く、無作為の晴れの日の一日でこれらを終わらせるのだから作者のやり方とはスピードが違ってくる。

 

作者であれば最低でも2日連続以上で晴れの日を選んで万全の体制で臨むところだが、実際この作業が終わった翌日には軽い雨も降ったりしている。ただそれも土砂降りでなければ問題ないといった感じで雨養生もサッと済ませて帰っていく。このへんは経験の差が出るところと思う。

 

これら作業が終わると余った材料が出るため、業者と話し合いが出来ていればそれらは当然受け取ることができる。割と気の知れた業者さんなのでそこらへんは向こうの方から確認してくれ、今回ではコンクリートと再生砂が余ったためそれらをもらった。

 

コンクリートが余ることはあまり期待しておらず、それも少量だったためすぐに適切な使用場所が思い浮かばなかった。結局右の写真の場所に使うことにしたのだが、ここは納屋の裏手(東面)の犬走りにあたるところなのだが、地面に何ら加工せず幅が1メートルもない状態ですぐに石垣になっているところで、そこから母家に行く部分がコンクリートブロック1個分ほどの段差があったため、そこをスロープ状にしてみた。

 

ここはあまりに狭く、石垣も古くて割と簡単に崩れそうであまりいい印象を持てない部分だったため、どのみち自分でもモルタルか固まる砂みたいな商品を使って整備したいとは思っていたところでもあった。また余談だが、現行の建築基準法ではこの状況の立地に新築することは不可となる。

 

そして先ほど出た言葉で再生砂というのを知らない方もいるのではないかと思う。ひょっとしたら以前にも説明したことがあったかもしれないが、再生砂というのはコンクリートのガラなどを細かく砕いた珪砂のようなもので、いわゆるリサイクル品である。

 

地域的なものかどうか調べてないためわからないが、作者が頼んでいる業者によると、合併浄化槽の設置を請け負った業者は市の方から(だったと思う)すべからくこの再生砂を使用することが義務づけられているらしい。

 

ちなみに、作者の住む安芸高田市では合併浄化槽は市の管理下にあり、今この記事で紹介している工事(槽を埋めて設置する)料金は全て市が負担する。その代わり使用者は市の方に毎月いくらという形で使用料を支払うことになる。

 

これまでの単独浄化槽は個人の持ち物だったため使用料はかからないが、年に2回ほど掃除点検が義務づけられており、その料金が一回3万円強もかかり、年間トータルの支出は合併槽の方が安くあがりそうな見込みとなっている。

 

余談が長くなるので話を戻すと、その再生砂も必要分使用して余ったものを、これまで敷地と道路の間にあった段差を埋めるのに使ってもらったのが左の写真だ。

 

この再生砂は水はけも良く、作者の家のアプローチあたりに使用するのにうってつけかもしれない。この家のアプローチは全て土の上を歩く形になるのだが、雨が降るとすこぶる水はけが悪く、靴を濡らさずに歩くのが非常に困難となっている。

 

そのため作者は1年くらい前に暗渠(あんきょ)を通してやろうとパイプなど材料は買い揃えていた。それをここまでやっていなかったのはひとえに今やっている合併浄化槽の工事で通す下水管のルートと干渉するのを恐れたからで、この工事が終わればいつでも暗渠埋め込み作業にとりかかることができる。が、それはまだ先の話になるだろう。

 

最後の写真は今回の余った再生砂では埋めきれなかった部分を撮ったもので、ここの穴と段差は車の出入りの際によくハマりやすい嫌なポイントでもあったため、業者には次回余った場合はここを埋めてもらうよう頼んでおいたところで今回は終わりにしよう。

続きを読む≫ 2024/03/07 20:49:07

前回のブログで納屋トイレの壁までの仕上げが終わった。ここまで天井から始めて一間モノの壁を造り、それに土壁を塗って漆喰仕上げまで、実に2カ月くらいの期間をかけることになっている。

 

それらのほとんどは土壁塗りとその乾燥待ちの時間になるのだが、ゼロから一間以上に広い範囲に土壁を本格的に塗るのが作者も初めてだったため、昔の職人は本当に手間と時間をかけて壁を仕上げていたのが実感としてわかった。

 

そのため職人に壁依頼をすると値段的にも高額になるのも理解できたが、半面、そのほとんどが人件費であることも身をもってわかることになり、今後もDIYで出来る部分は積極的にやっていくというモチベーションにも繋がったと思う。

 

さて、それら壁の乾燥を待たずして出来ることは先にやっておくことにする。冒頭の写真はこのトイレのフロアを準備しているときのもので、再三お伝えしてきたように、今回このトイレではベニヤ捨て張りの上に直接仕上げとなる床材を貼ることにした。

 

まず床の素材だが、これはタジマのビニール製床タイルを購入した。これに決めた意図としてはそれなりに厚み(3ミリ)があるもので耐水仕様のものであること、チープさが見えないよう石目調のものを選んだこと、それらの条件を満たした上で価格面などのコスパも納得できたこと(2畳分6600円)などがある。

 

写真はそのタイルを敷く場所を確定させ、そこに床下もろとも給排水管が通る穴を開けたときのものである。

 

ちなみにその給排水管の穴の中で少し失敗してしまったのが右の写真のもので、これは冒頭の写真の左の方に開けた給水用の穴を拡大したのだが、穴が2つ分繋がったような状態になっているのがわかるだろう。

 

これは最初に開けようと試みた穴の位置に根太があったことに途中で気づき、位置変更をしたためにできたもので、いかに作者が寸法計算をせずに雑な仕事をしていたかがよくわかるものとして残しておく。

 

次の手順として行ったのがこの加工した床材の貼り付けになる。前提として壁の完成と同時に床張りをしていったが、当然壁は木造に簡単に貼り付けた石膏ボードとは違い素人による塗り壁であるため、凹凸がどうしてもできてしまう。

 

従ってそこに床張りとして固定しているベニヤの壁面は隙間だらけになってしまい、そこには発泡ウレタンによって空気の遮断はしていても、仕上がりの見た目としてピッチリにやるには数倍の手間がかかってしまうことになる。

 

ただ今ここで手掛けているのは普通の部屋ではなくトイレであり、見た目云々よりもとにかく水漏れ防止を最優先にしなければならず、それを解消する最も簡単な方法として採用したのが左の写真のやり方で、水漏れする可能性のある場所には全てコーキングを施すことを大前提とし、まず最初に壁面のコーキングをしたときのものである。

 

床材はご存じ根太ボンドを使って固定するが、壁にこの床材を付けるタイミングはこのコーキングが固まる前にしてしっかり隙間をなくす処置をしておく必要があるため、床の端にはコーキング処理をするためテープ養生をしてから作業した。

 

そんな感じで一枚目のフロア張りが終わったわけだが、作者の気持ちとしてはこの場所の作業が最も気を遣う部分で、あとの作業はほとんど流れ作業に近いものと思っている。

 

写真は確認のためフロア張りの後それぞれ給排水管がちゃんと通せるかを見たもので、何ら問題はなさそうだ。ちなみに、このフロアで穴開け失敗した給水管の部分はくり抜いた端材を貼り付けているが、結局は造作によって見えなくなる部分であり、右端のフロアが届いていない部分もまた同様だ。

 

作者が最も気を遣った部分は終わっているが、だからといってこの先の作業が全て簡単かというとそういうわけではない。左の写真はフロアをカットするのが最も複雑な部分を撮ったもので、柱の出幅分をカットしなければいけないのと、床下点検口のつなぎ目が綺麗に見えるようカットする必要があったりもした。

 

ここに関して難しいのは形どおり寸法をとって貼りつけてもズレてしまう可能性があることだ。何も考えなければ全ての寸法を直角でとって簡単にできそうに感じるかもしれないが、そもそも最初の一枚からこの点検口の切り口までが直角である可能性は極めて低く、まずどの程度の角度でカットすれば良いかを探っているのが写真にある差し金の固定から察してもらえればと思う。

 

形通りカットできたら後はフロアを固定すればいいのだが、先述の通りここは全ての繋ぎ目に防水加工を施しておく。フロアにボンドをつけて固定する前の段階である程度つなぎ目にコーキングを施しておき、フロアを置いた後でさらにつなぎ目を綺麗にするよう処理していく。

 

表面に見えるコーキングは最悪完成後でも増し塗りすることは可能であるため、出来る限りコーキングが目立ちすぎないよう最低限の量でやるようにしてみた。大事なのはフロアの裏や壁との取り合いの奥深い部分にしっかりコーキングができているかどうかであろう。

 

そんな感じでトイレの床張りの大部分までが完成した。あと残すは実際にトイレを設置して仕上げの素材を組めばいいのだが、トイレ設置は給排水管が通ってからのことにしたため、今報告できるのはここまでということになる。

 

給排水管を繋ぐにはまずルートを確保しなければならなくなり、このトイレの排水でいえば正面玄関の左側、2階への階段があるあたりに通すこととなり、それを先んじてやってしまうと今後の作業が苦しくなってしまうため、時期に関しては慎重に検討しておく必要がある。

 

また、これまで何度がお伝えしたきたように、今のこの作業をしているとほぼ同時に設備屋さんによって合併浄化槽の工事を進めてもらっている。それが完成後にこの排水管も繋げる状態になるのだが、できることならここの排水管だけでなく、囲炉裏部屋の方の台所の排水管も同時に手掛けていくのが理想だ。

 

それら色んな事情を考えるとどうしてもここだけをすぐにとはならず、ここの完成を急ぐ事情があればまた別だが、今後しばらくはここに放置することになると思う。次回以降は流れからいっても合併槽の記事を紹介することになる。屋根屋さんの件といい合併槽の件としい、約半年ぶりにようやくブログ再開して最初の記事がほとんど業者のものによるというのはこのブログの主旨としてもいかがなものであろうかとも思うが、諸事情を考慮してここはご容赦いただきたい。

 

どちらも、作者が仕事をしていない状態であれば自身で手掛けている部分であろうと思う。ただこのブログの更新についてもそうだが、仕事をしている現状でプライベートでの時間を割く時間も必要になっている中、リノベ作業も思うように進まず、ましてブログの更新までとなると、なかなか手が追いつかないが、最近はようやく踏ん張っていくモチベーションが上がっている。

 

このまま少しずつでも更新して納屋の完成までに繋げていきたい。

 

続きを読む≫ 2024/02/25 21:53:25

以前に納屋のトイレ準備のブログを投稿してからすでに8カ月も経過している。この間作者のコロナ後遺症などにより約半年の事実上休止期間があったが、今回の記事の内容(写真を撮った時期)は休止をする以前、つまり8カ月前くらいのものであることを了承いただきたい。

 

時間が開きすぎてすでに忘れてしまっていることゆえ簡単におさらいしておくと、もともと納屋の物置だった場所をトイレにしてしまおうという計画で、その第一歩としてもともとの床の解体をし、電気配線をして周囲の壁塗りをした。

 

そしてこの準備その1からはもともと引戸だった部分を全て土壁漆喰塗りに変えてしまおうということで、色々と考えながら作業を進めている。なんやかんやで壁塗り(土壁まで)が完了したため、まだ乾燥が充分にできていないところから床張りを同時進行で進めていったのが冒頭の写真となる。

 

床張りはこれまでも何度もこのブログで紹介してきているため、かわり映えのしない部分はサラッと塩対応で流していくが、少し苦労した部分を紹介しておくことにした。今回苦労した部分は排水パイプのルート決めである。

 

まず、これらの作業とほぼ時を同じくして作者が進めていたことがある。恐らくこのトイレ準備の記事が進んだ後に紹介することになるであろう、合併浄化槽の設置に関しての話になるが、それとこの排水パイプの選択というのが重要になるため、これらについて夜な夜な少ない脳みそを使って悩みに悩んでいた。

 

結論からいうと、母家の単独浄化槽を合併浄化槽に変更することに決めたのだが、そのルートとして、これまでは全ての排水パイプが玄関前のコンクリで固められていた場所に集約されていたところから、納屋の南側の車を停めていたスペースを終着点とすることになった。

 

とすると、母家の全排水パイプを集約したものが納屋の前を通っていくことになり、今後納屋から出る全ての排水パイプもそのパイプに繋げていくことになる。いつも頼んでいる設備屋のアドバイスにより、トイレのパイプは径100が良いということだったため、当初はそれに手洗い鉢の排水パイプも繋げて出口まで引っ張ろうと考えていたのだが、何となく汚水と合流させるのを嫌ったため、手洗い排水は流し台の排水と合流させることとし、トイレの排水は単独で引っ張ることとする。

 

冒頭の写真は何気なくこれまで通りの床張りをしているように見えるかもしれないが、注目するとすればその根太間隔には工夫を入れたつもりだ。この間隔は一見して短いと感じたと思っていただけたなら話が通りやすい。

 

つまり、VU100のパイプを通すための穴を開けることになるのだが、その場所が比較的壁に近くなるということが一点。そしてトイレという重量のあるものを乗せる台としては強度があればあるほど良いのは間違いない話で、最近のトレードではこのあたりの床はベニヤ2重張りをしたりすることも多いという。

 

ただ、今回のプランとして、このトイレの入口にあたる囲炉裏部屋の床とあまり高低差を設けたくないという思いから、床は極限まで薄い造りでやっていこうということも以前の記事で紹介していたと思う。薄い床張りでは強度的に心もとないため、特にこの便器が乗る部分に関して、根太間隔を200ミリ程度に短くして本数を増やして強度を得る方向で考えた。

 

それらを踏まえてこの根太の造りを見ていただければと思う。また、根太とスタイロフォームの張り方については、まずスタイロフォームを適当な大きさでカットしてはめ、その後それにピッタリ沿わせる形で根太を固定する方法をとる。これが古民家リフォームで最も効率的なやり方であると現在は思うに至った。

 

前置きが長くなりすぎるのが作者の悪い癖であろう。あまりにも久々であったため、作者自身も話の内容を振り返りながら整理しつつ順を追ってしまっている。壁塗りに比べてこういう大工仕事は本当に進むのが早い。

 

根太と断熱はあっという間に終了し、その上に捨て張りとなるベニヤを一枚固定した上に総仕上げとなる床材をすでに貼ろうとしている段階になる。当然このトイレにも床下点検口は設けなければならず、これまでとほぼ同様の造りのものを設けるようにした。

 

さて、まだすぐに設置するわけではないが、今回購入したトイレは左の写真のものとなる。これは作者が最も楽しめるアミューズメントパークである西村ジョイで買ったもので、値段はレシートを見なければ思い出せないがかなり安価にゲットしているはずだ。

 

トイレは通常床排水タイプと壁排水タイプに分かれる。作者の場合はリフォームではなく新設なので、自分のやり方次第でどのタイプでも採用可だったが、選んだのは床排水の200芯という最もスタンダードなタイプとした。

 

200芯というのは排水パイプの位置が壁から200ミリの位置に固定という意味で、便器の排水位置がそれ以外の場合は基本つけることができない。作者はとにかくDIYを始めて以来TOTOの信者のようになってしまったから、水回りは基本TOTO製のものを選ぶ。

 

残るは仕上げ貼りとした状態になったら一気に仕上げまでをせず、まずは壁を仕上げることを優先する。やはり全ての内装作業は高いところからというのが基本であり、いかなる場合もこれに忠実であった方が諸事都合がいいというのが作者の結論である。

 

ということで、土壁がある程度の乾燥をみるまではここの作業はお預けとなった。右の写真は土壁を一度裏表で塗った際に若干強度不足を感じたため、急遽縦の貫を後付けしてそこに2度目の土壁を塗り重ねたところを撮ったもの。

 

それも扇風機などで風を当てること数日で、まずは横の貫の部分(塗り厚が薄くなってしまう部分)から乾燥しているところを載せてみた。当然ながらこの縦の貫は土壁に埋もれさせる必要があるため、この後この上からさらに土壁を3度塗りして完全に貫を覆ってからその上に砂漆喰を塗り重ねている。

 

それらが全て綺麗に乾くのに計2カ月弱ほどかかったと思う。表(トイレ側)に3度塗り、裏側に2度塗り、小舞などの厚みを考慮すれば10センチ近い厚みの壁になってしまっている。

 

そして当初の予定に反してここの壁には囲炉裏の間と同じ顔料入りの漆喰で仕上げとした。本当であればここは通常の白漆喰で仕上げるつもりだったのが、顔料漆喰が余ってしまっていた(想定通りともいえる)ため、資源の無駄を省くべくここは妥協点としている。

 

ともあれ、これでトイレの床張りへの下準備は全て完了したといえる。次回は床張りの続編を紹介することになるが、その前に前回のブログで出来上がった下屋の部分に天井を張ったものを軽く紹介して終わることにしよう。

 

これがその天井を撮ったものだが、繰り返しの大工作業になるので工程の細かい説明については割愛させていただく。これまでの他の下屋の天井は全て水平に張り、照明や点検口を設けるスタイルだったのだが、こちら(屋根の修繕をやった箇所)だけはより広いスペースを確保することを優先とし、屋根の勾配になるべく沿う形で天井を設置している。

 

ただ、この方法は水平に張るよりもはるかに難しく、作者は特に1人作業がメインとなるためまず天井の裏側に最初に天井を仮固定できる縁を取り付けておき、それに天井をビス固定した。それだけでは強度的に弱いため、天井板を支える本来の縁となるものを後付けで固定して安心感を得ている。

 

この下屋部分は長さにして1間半あるため一枚の板では長さが足らず、やむを得ず継ぎ足しの形をとった。天井をつけた意図としては直接の外気を少しでも遮断するということがある。将来的にはここに猛禽を飼育する可能性も考慮したが、いつのことになるかは全く未定だ。

 

続きを読む≫ 2024/02/21 20:39:21

前回のブログで一度バラした屋根に垂木を打ったところまでを報告した。今回は一気に完成するまでを紹介していこう。

 

冒頭の写真のように、年季の入った屋根屋さんはこんな感じで屋根の端の方まで当たり前のように立ち仕事をする。しかもこれは垂木を打って広小舞を固定しただけの状態でその上に命綱もなく立ち、しかも不必要な木部を両手でノコギリ曳きしているという、作者からすると全く考えられないような絵である。

 

屋根の端に命綱もなしで立つという行為がどれほど怖いか、これはやってみたことのある人でしかわからないことだろう。しかもこの場所は万が一落下でもしてしまうと地面まで5メートルくらいの落差があり、何度でも言うが全く考えられない出来事だと思う。

 

作業は3人がかりで流れるように進んでいく。補修が必要な範囲にある全ての垂木を処理し、そこに新しい垂木を入れて広小舞を固定し、野地板を打ち、その上にアスファルトルーフィングを敷いた状態が右の写真だ。

 

正直に言うとこの納屋の屋根には一切使われていないルーフィングをこの補修の部分だけつけたところで何の意味もないように思え、早めに気づいていたら必要ないことを伝えてその分値段も安く仕上げることができたかもしれないのだが、気づくのが遅かったためやむを得ずこれで良しとした。

 

見積の段階で不必要なものがあればこちらから声をかけて削っていく話をしていたのだが、ここだけをなぜか見落としていた作者のうっかりミスだった。

 

ルーフィングを貼ると残りは瓦を固定していくだけとなるのだが、わからない方のために一応説明しておくと、瓦を固定するには桟木と呼ばれる薄平べったい木を横長に固定しておき、それに瓦を引っ掛けるというやり方をとるのが一般的である。

 

ちなみに以前に庇屋根を造ったとき(そのときの記事はこちら)にも説明したと思うが、屋根材を固定していくのは下から上という順番にやることとなる。これは雨水が下に流れる際に屋根材の下に入り込まないようにするためで、左の写真も役物と呼ばれる一番端の瓦から固定しているところを撮ったもの。

 

瓦の固定の仕方はいくつか方法があるが、この納屋でとられているやり方はご存じの方もいるかもしれないが釘打ちということになる。瓦の固定方法については基準風速などによって釘の使用数などが決められているようで、こういうときにやり方をしっかり見ておくと後々の参考になるだろう。

 

写真のように釘は野地板を貫通して下にむき出しになるように打つため、見た目が気になるようであればこの下に化粧板を貼ったりする場合もある。作者の場合は以前囲炉裏の間の屋根裏に張った(そのときの記事はこちら)ようなすだれ張りをやるべく、材料はすでに揃えてある。が、それを実行するのはもっと先のことになる可能性が高い。

 

そんな感じで瓦を一番上まで固定すると屋根は完成となる。写真をよく見るとわかると思うが、両端にあたる垂木はもともとあった垂木との抱き合わせとすることで強度を高めている。これは打合せのときに作者が要望しておいたもので、浸水によって腐っていた部分を除いて上手く仕上げられている。

 

後で全体像の写真を載せるためそこでも確認してもらえればいいが、新しい材で補修しているためこの部分だけ屋根が浮き上がってしまっている。それだけ古い部分は経年の荷重によっておじぎをしてしまっているということの証左でもあろう。

 

さて、屋根屋さんの仕事はこれにて終わりではない。最初の修繕記事でも触れていたように、最初の作業として屋根と壁の間にある漆喰を取り除いていたため、そこに元々ついていたのと同様の仕上げをしなければいけない。

 

この部分は雨仕舞をするのに重要な部分でもあり、また見た目的にもけっこう必要とされる処理だったりする。この納屋の仕上げは漆喰の上に半分に割ったような瓦を載せているだけのものだが、家によっては瓦を数枚重ねたり結構お金をかけるところもある。

 

最終的に仕上がったのが右の写真。こういうときに使用する漆喰や土の材質は地方や使用する人によって違うため、他の部分と全く同じようにするのは極めて困難なことで、新しい部分の色合いが違ってしまうのは妥協せざるを得ないところだ。

 

ただ、こうやって仕上がってしまうとやはり綺麗で恰好良く見えるため、金銭が許すのであれば全ての屋根を同様のやり方で変えてしまいたい衝動にかられてしまう。これが部分的な補修をした場合には常にモヤモヤしてしまう部分だが、金銭の問題については解決方法がなく宝くじでも当てるしかしようがない。

 

そんな感じで全ての作業が終わった状態がこちら。これまでの崩れかかった屋根にヒヤヒヤしながら過ごす日々とはようやくお別れすることができる。こうやって遠景で見るとよほど注意して見ない限り補修したとはわからないかもしれない。

 

写真ではかろうじて新しい垂木の端が明るい色であることで見分けがつく。先述したように、その部分だけが気持ち浮き上がっているのがおわかりいただければ説明してきた甲斐がある。

 

ちなみに、こちら側の屋根は先住者に不必要と思われていたようで雨どいが存在していない。本来であれば作業の中で雨どいにも加工が必要だったのだろうが不幸中の幸いというかその必要はなかった。

 

ただ、今後の作者の予定ではこの部分にはウッドデッキを設けて軽くくつろげるスペースを造りたいと思っていることもあり、今後どこかのタイミングで雨どいをつけていこうと思っている。その時はまた記事に上げていければと思う。

 

最後に、仕上がった屋根を屋内から見上げた写真を載せて今回は終了としよう。これまでのスカスカだった木材と比べ、新しい材のためまだ隙間がそれほど目立たず、しかも明るい。見ているだけも嬉しくなってくる光景だ。

 

これにより、ようやくここに天井を設ける準備が整った。天井とはいってもこの部分はこれまで下屋にやってきた通常の天井ではなく、屋根の形どおり斜め勾配の天井を貼ろうと画策している。それはいずれまたこちらのブログで報告できるだろう。

続きを読む≫ 2024/01/29 21:28:29

屋根の部分的な解体が進んでいる。前回のブログでは屋根を修理するための準備のような内容だったが、今回はちゃんと屋根の修理について紹介していきたい。

 

まずは冒頭の写真の通り、今回修理する部分の解体からである。範囲の決め方だが、まずは折れた垂木を中心に数本分の範囲という点から検証し、さらにダメになっている野地板の範囲を加味した。

 

野地板の範囲ということになると、ほとんど1間分くらいの長さになってしまう。それがちょうど写真にあるくらいの範囲で、これは場合によっては掃き出し窓のある範囲(一間)を越えてしまうのではないかとヒヤヒヤしていた部分だったりする。

 

ヒヤヒヤしたという理由としては、窓のある範囲を越えてしまうとすでに完成している壁の上にある垂木をも交換ということになり、仕上げた壁をもう一度やり直しということになるからで、窓の範囲内で収まってくれたのは不幸中の幸いといったところだろう。

 

作業としてはまず前回のブログで紹介した通り、屋根の起点についている漆喰の部分のバラシから始まった。その後は範囲にある瓦を全て外す作業となり、ある程度進んだところで撮ったのが冒頭の写真である。

 

それら瓦をほとんどはがし終えた時点で2階の窓から状態を確認してみたのが右の写真。冒頭の写真からではわからなかったことだが、これを見れば野地板が暴れまくっているのがわかった。

 

折れた垂木の影響で周囲の垂木に負荷がかかりすぎて次々に折れるという負の連鎖を起こした過程で、折れずとも重量に耐えかねて下に曲がった影響でその上にある野地板、しいては一番上にある瓦までもが波打ってギリギリの状態で機能を保っていたと言える。

 

同じ状態を下から見たのが左の写真で、野地板の隙間が大きすぎて陽の光がまぶしいほどだ。前回お伝えしていた通り、こちらからの写真を見ることで垂木が折れているのがよくわかると思う。

 

写真でいうと奥から2番目のやつが最もわかり易い。それの影響で一番奥のやつも折れているのだが、この写真では少しわかりづらい。手前の方にある垂木は折れてこそいないが、負荷がかかった状態で曲がってしまっており(よくおじぎをしているという表現をする)、先端は広小舞が欠損している関係で腐っていつどうなるかわからない状態で、本当に交換がここまでで済んで良かったと胸をなでおろしている。

 

手前の側の壁の向こうは天井まで完成しているトイレの屋根裏になってしまい、垂木交換となれば壁をやり直しするのはかなりの労力が必要になるし、奥の側の壁の向こうは屋外になってしまうため、交換するのであれば今手がけているのを後回しにするなどして最優先で修繕する必要がある。しかもこちらの壁面はすでに漆喰も仕上げ塗りまでしているため、精神的なダメージも大きかったろう。

 

ともあれ、それら最悪のケースは避けることが出来た。

 

ちなみに、この屋根屋さんの足場の確保の仕方が右の写真でわかる。この方法は地面の具合が良い場所であれば当たり前に見る光景なのだが、実はこの川に面している部分はかなり不安定(げに見える)な石垣が組まれていて、かつ通路としての幅も1メートルほどしかないほど狭い。

 

屋根の軒が50センチくらいはあるため、地面がフラットであればギリギリこの屋根屋さんのようなやり方が成立するとは思うのだが、その地面がでこぼこで踏み固められてもおらず、石垣も崩れない保証がないため転落のリスクと隣り合わせになっている。

 

この場所に関しては後にウッドデッキを組もうと考えていて、数年前に材料となる枕木を購入したのをどこかで報告したかもしれないのだが、それを設置するときにどういうやり方をするか決めかねていた部分でもあった。

 

今回この屋根屋さんが想像よりも安価だったためお任せすることに決めたが、作者の基本スタイルはDO IT YOURSELFである。ただ、ここのところコロナになったり猫を飼い始めたりその他諸々あったりでとにかく時間の確保が難しい。それはこのブログの更新が出来ていないことにも顕著であろう。

 

そういう理由でやむなくプロに頼ったのだが、本筋であればこの屋根も自分で補修をするつもりであった。そのための準備もしていたし、もし自分でやるとしたらまずこの不安定な通路を整地しようと考えていたりもしたが、結局それは実現していない。

 

そうこうしているうちに全ての野地板が撤去された。前回でも紹介した通り、今回はこの暴れていてどうしようもなかった野地板も全て交換することになる。

 

それにしても、建物の中から直に空が見えるというのはあまりない体験で、一瞬すごい解放感に浸ってしまった。これをもし自分がやるとすれば、さすがにプロのように半日程度で全行程を終わらせることはないだろうから(屋根屋さんは3名体制)、確実に雨が降らない休日を探すのに労を費やすことになっただろう。

 

それに今回の作業は順調に進んだが、もし全部をバラした後で思いもよらなかった不具合を見つけてしまったりでもしようものならなおさら時間的に苦しくなっただろうし、DIYでも実際にそういうことが当たり前のようにあることを経験上知るようになった。

 

同じ状態を外から見た写真が右のもので、前回にも紹介した瓦用資材止めに木材を通すことで再利用することになる瓦をいちいち下に降ろしたり上げたりする手間を省くことができる。

 

瓦はかなり重たい上、この3平米弱のスペースだけで100枚近くあるため、その労力を稼げるのは本当に大きく、作者的にはこれで足場を簡単に作れてしまうのが何よりうれしいと感じられる。それはこの納屋の一連のDIYでも最後のほうの工程になるであろう2階外壁の壁塗りの際にも大いに活かしていきたい。

 

プロの仕事は淀みなく進んでいく。全てをバラした後はサクッと垂木を固定した。この垂木、実は作者もここの補修用に用意しておいたものがあったのだが、もともと使われていた垂木を参考に安価なものを購入していた(材のせいが50ミリ程度のもの)のだが、プロから見るとそれでは不安だったようで、結局この垂木に関しては用意してもらった。

 

最初の打合せの際、垂木の長さが2メートルでは足りるかどうか微妙だったため、3メートルものを持ってきてもらい余ったものはこちらで再利用することにしていたのだが、作業後この垂木を測ってみると材のせい(高さ)が60ミリ近くあるものを使用していた。

 

最後は室内から見上げた垂木を見て今回は終わろうと思う。ここまで来れば屋根作業はあと一息といったところで、作者一人でもさほど時間はかからないだろう。

 

ということで、次回にて屋根補修は完成である。作者も自分の作業をしながらこの室内から見上げる青空を堪能しているが、それができるのもあと少しである。このブログを開始してから自分でも出来ることを業者に頼んだのはこれが初めてであり、作業の過程を見るのもこれまでにない複雑な気持ちが入り混じっている。この空を見ながらそんなことをふと考えていた。

続きを読む≫ 2024/01/16 20:31:16

前回のブログで漆喰塗りの残りが東面2階外壁を残すのみとなっていることを報告した。冒頭の写真でそれがどのくらいの範囲なのかが一目瞭然と思う。この東面は遠くから近づいたときに最初に目にすることになる面であり、現状では悪い意味で目立ってしまっている。

 

ただ今回のブログではそのことが焦点ではない。この写真を見て壁塗り以外の点で何か違和感を感じないだろうか。以前にもどこかでお知らせしたことがあったかもしれないが、実はこの写真に写っている下屋根が今にも折れかかっていて、可及的速やかに修理が必要な状態となっていた。

 

と言えばすぐにわかるだろう、下の屋根の真ん中あたりが少し落ちかかっているのである。これが下屋根の最大の弱点かもしれないのだが、上の屋根に積もるほどの降雪があった場合、それが融けて落ちる際に下屋根に直撃してしまって垂木が折れるという事故が大量に発生するらしい。

 

この東面の下屋根は作者が購入したときから少し折れかかっていて、スキルのない当時はかなり心配していたものだ。だが、ある程度スキルを身に着けた今となっては、このくらいの補修であれば自身でやれると踏んでいた。

 

ただ、プロの視点で少し意見を聞いてみたいと思ったため、いくつかの業者にこの屋根の修理見積を出してもらった。そのうち1つを除いた業者は足場の悪さを気にし、安全性確保の観点から足場の設置だけで20万円くらいの見積を出してきたほどここの足場は悪い(総額は3〜40万円ほど)。

 

見積を出してもらう過程で色々な方法や屋根の修理の仕方などを教えてもらった。それらを聞いて私が思っていたやり方がほとんど間違っていなかったのを確信し、DIYでやることを半ば決意して必要な材料を購入しておいた。

 

が、最も忙しそうだった個人経営の屋根屋さんが最後に出してきた見積が想像のはるか下をいく値段だったため、自分の作業に充てられる時間とを天秤にかけて、その屋根屋さんに頼むことに決定した。

 

その屋根屋さんはこの程度の足場の悪さなら日常茶飯事で脚立だけあれば充分やれるという判断で、足場にお金がかからない分金額も10万円と安価だったのだが、地域で非常に有用にされている優良業者らしく、今現在70件待ちとのことだった。

 

少し聞いたこともないほどの待ち件数だが、これを依頼したのはほぼ一年近く前の冬の終わり頃で、昨年は集落の古老も未経験レベルの大雪が続いたせいでこれと似たような状態の屋根破損が大量に発生しているらしい。

 

ということで、そこまで急いでいない状況でもあったため、購入した材料は施主支給という形で材料費から引いてくれる形でその業者にお願いした。普通、施主支給というのは嫌がる業者が多いのだが、その屋根屋さんはむしろ安くするためにいくらでも受け付けるという姿勢で嫌な顔一つせず、このあたりも依頼が殺到する理由だろうと思う。

 

前置きが長くなったが話を進める。右の写真が実際に垂木が折れかかっている下屋根の状況である。この部分は垂木を支えている棟材からの出幅が1メートル近くもあり、通常のものより少し長めになっているのも損傷を受けやすい要因といえる。

 

写真からでは少しわかりにくいが、ほぼ完全に折れる一歩手前の垂木を中心に、割れて折れ始めている垂木が2〜3本、それらのために負荷がかかって曲がってしまっている垂木が5〜6本ある。

 

建物の屋根から大量に雪が落ちた場合、ここはどうしようもない損傷を受け続けることになるだろう。これは外の状況を撮ったものだが、次回のブログでは内側からみた屋根の状況をお見せする予定だ。

 

一言で言ってしまえば、この折れかかった垂木と周辺の垂木数本を丸ごと入れ替えることができればここの修繕は完了ということになるが、言うは易しでそうは簡単にはいかない。実はこの写真では見えにくい場所になるが途中で広小舞が折れて瓦一枚分欠損してしまっている部分があり、そこを起点に雨水などが入り込んで周辺の木を腐らせてしまっていた。

 

つまり、周辺のある程度の範囲を絞ってそのへんを全て交換してしまわないとこの修理は完遂できないということで、交換の目安としては広小舞の端からやったほうが色んな点から良いということになり、結果的に窓のある1間分(約2メートル)くらいの範囲を全て替えてしまおうということになった。

 

さて、屋根屋さんの工事風景を載せておこう。作者はちょっと驚いたのだが、個人経営の業者がこんな専用のクレーン車を所持しているとは思わなかった。これがあれば地域の大抵の屋根に関する依頼をクリアすることが可能になるだろう。

 

このクレーンはただ屋根の上に水平になるようにパレットを載せるためだけの用途に使われる。だがそのことが作業効率化に最も重要な部分で、屋根を構成している材料には重量のあるものが多く、それらをバラシて運ぶ作業が最も体に負担がかかりかつ時間も浪費してしまう部分となることは容易に想像がつく。

 

実際、このパレットには壊す部分の漆喰の土を乗せて下に運ぶだけのために使われていた。作者は経費を浮かすため、廃棄費用がかかるもの(修理後出た木材片など)を全てこちらで処分するようにしていたのだが、この土の処分はサービスでやってくれるとのこと。処分費も高騰している昨今、とても良い屋根屋さんだ。

 

屋根屋さんはほとんど全てそうだと思うが、こういう恐怖を感じるレベルの屋根に命綱なしで当たり前のように動き回っているのにはほとほと敬意を抱かずにはいられない。

 

この屋根屋さんも折れかけた部分の屋根に何ら躊躇なく乗って作業を開始していた。まず最初に手をつけたのが右の写真の部分だが、これが何かおわかりだろうか?

 

これは瓦用資材止め(かわらようしざいどめ)という金具で、屋根修理をするときには必須になるもの。これを瓦に引っ掛けて板をセットすることで簡単な資材を落ちないよう乗せたり、場合によっては人の足場にもなるスグレモノだ。

 

これは作者が今後この屋根に登って何らかの作業をする際の大きなヒントにもなった。これまで西南北面の屋根に登ったときは足場を気にする必要がなかったため、伸ばした脚立を2つ組み合わせて足場にしていたのだが、その手はこの東面では使えない。

 

どうするのがベストか必死に考えていた作者に一発回答を与えてくれたのがこのアイテムで、屋根屋さんが使っているのを見て色々話を聞いた作者はすぐに同じような商品をネット注文していた。

 

その資材止めを実際に活用しているのが左の写真でもわかるだろう。このような形で命綱(安全帯)もなしに作業している職人さんというのは、今の世の中ではこういう田舎の昔ながらの個人経営の工務店でしか見られないものかもしれない。

 

今はどこの現場でも足場に対する規則や安全帯の着用義務などに口やかましくなっているのが現状で、もちろんそちらの方が安心して働ける職場であることは間違いない。ただ、こういう古臭い仕事を目にするとある種の感動を覚えてしまう瞬間もあったりする。

 

ただ、屋根屋さんというのは仕事上こういうことはよくあるケースでもあるようで、命綱の確保のしようもないような屋根の端まで降りて作業することだってザラにあるようで、それを恐れているようではこの仕事は務まらないのだろう。

 

作者などは少し上がっただけでも恐怖で足がすくんでしまう。そこで作業するための安心感を得るために足場と命綱は絶対必須のもので、これは屋根の上に登ってみて初めてわかることじゃなかろうかと思う。

 

ここからは今回の屋根修理に使う資材を簡単に紹介してみよう。右の写真の木材が上述の広小舞というものである。この材料は瓦屋根の一番端に付ける材料で、わからない方のために瓦屋根の構造について簡単に記しておく。

 

瓦屋根の起点となる材料は棟となる。棟というのは家の長辺に向かって一番高いところに固定される材のことで、切妻屋根であれば通常一番高い棟木から低い棟へと向かって勾配を描きながら造られる。今回のブログのケースでは下屋根(げやね、したやね、げやともいう)ということで、これは2階部分の面積よりも飛び出た形になっている1階部分の天井にかかっている屋根ということになる。

 

今回の下屋の構造でいえば、通常であれば壁の部分に棟の代わりとなる材を起点として垂木がまず掛かっており、その上に野地板、さらに最近では野地板を2枚重ねにしたりベニヤを重ねたりすることも流行っているようで、その上にアルファルトルーフィングという防水材を敷き、その上に瓦桟を打ち、それに瓦をひっかける、というように意外と手数が必要。

 

翻って今の我が家の構造では垂木、野地板1枚、瓦桟、瓦という超シンプル構造だ。話を戻して広小舞についてだが、これは野地板の一番外側に付ける材料となる。通常のパターンでいえば一番外側にはさらに鼻隠しという雨垂れを引き受ける材がつくのだが、この建物にはそんなものはない。その結果が今回の屋根損傷の一因にもなっているかもしれない。

 

左の木材は先ほども説明した垂木というもので、昨今のウッドショックによって高騰した値段が未だに下がらない代表格のような材料だ。その理由は垂木に使われる材種として米松が使われることが多くなっているためで、名前の通りアメリカ産の松ということになる。

 

ウッドショックの起こりとしてそもそもアメリカや中国で建築特需のような状態になったのが始まりと言われていて、当然のようにアメリカ産の材である米松やツーバイフォーと言われる規格もの全てが一気に暴騰したのは記憶に新しい。ほとんど寝耳に水の話で、実際は徐々に傾向があったのだが、体感としては一夜にして値段が3〜4倍になってしまった感が強かった。

 

最後に紹介するのは施主支給とさせてもらった野地板である。この野地板は作者が足しげく通っている西村ジョイで特売だった商品で、あまりに安価だったため鎧張りもこれでやってやろうと1束20枚くらいだったかの量の野地板を6束くらいまとめ買いしていたもの。

 

結果的に今回の屋根修理は自分でやらないことにしたが、購入したぶんだけ施主支給という形をとらせてもらった。この野地板が特価だったのはその規格にあり、厚さが11ミリほどしかない。

 

通常の野地板では少なくとも12ミリの材が使われるため、気持ち程度強度は落ちることになる。だが、それによって損壊したとしたらその次こそは作者の出番となるであろう。今回の職人の一連のやり方をじっくり拝見させてもらえたため、ゼロから葺き替え以外のことであれば楽にできるだろう。

 

と、そんなところで今回は終了ということにする。次回からは本格的な工程がお伝えできればと思っている。

続きを読む≫ 2024/01/11 20:29:11

前回の記事でようやく壁塗りまでにやっておきたい準備が全て終了した。このブログを書いていくのはこれからしばらくの間、全てが半年前のものになることをご了承いただいてから読んでいただければと思う。

 

ようやく壁塗りまで辿りついたような表現になってしまっているが、実際には壁塗り前の準備(次の作業の準備や隙間埋めなど)にはそんなに時間がかかっているわけでもなく、流れるように壁塗りの作業に入れている。

 

当時の状況としては冒頭の写真のとおり、白壁であることがわかるだろう。ただ、写真ではこれで仕上げ(漆喰)なのかどうかがわからないが、この壁は土壁に砂漆喰を塗っただけのもので、まだ仕上げ塗りには至っていない状態である。

 

まずは今手がけている囲炉裏の間の壁の状態から立て続けにご覧いただこう。右の写真の壁もまだ仕上げ前の砂漆喰が塗られている状態で、このブログの後半では仕上げた状態を載せているので比較対象していただければ幸いだ。

 

壁塗りに関してはもうあまり新たに書くネタを持ち合わせていないほどこのブログでは紹介してきていると思う。一応作者の方針として似たような記事の羅列を極力避けたいと考えているため、何か新たな出来事や挑戦などがない限り壁塗りの細かい点の描写はしないかもしれない。

 

だがここまで何年越しかでこのブログを運営し、その間でDIY作業もゆっくりマイペースではあるが進んできた中で現状を見直したとき、当初目標としていた納屋の完成まではあと一歩というところまできているということに感慨を新たにする。

 

完成まであと一歩ということはつまり、今回の壁塗りが終了してしまうと、今後もう塗る必要のある壁というのはほとんど残っていない状態になってしまい、結果的に壁塗りの記事自体もそろそろ打ち止めが近づいているということを意味する。というところでそれを今回のタイトルとした。

 

ここでいったん囲炉裏の間からは離れて外壁の仕上げもやっていったことも報告しておくことにする。左の写真の壁などは仕上げ塗りをしたのが今さらという感じが強いが、ここは以前木製雨戸がついており、その戸道(レール)が壁に固定されていた(それがわかる写真がこちら)関係で仕上げ塗りを待っていたところでもあった。

 

作者の気持ち的にはこちら面(東面)はこの家に辿りつくまでの道中で最初に見える面であるため、出来ればこの一連のリノベーションの初期の段階で壁塗りなどは完成させておきたい願望があったのだが、下屋根の下(ややこしくて申し訳ない)の地面が狭く、高い段差になっていたりすることもあり、施工方法に関して頭を悩ませ続けてきた部分でもあってすぐには作業が進まなかった。

 

つまり、この納屋の4面全ての中でこの東面というのが最も施工難易度が高く、DIY初心者だった作者が物おじしていたということにもなるだろう。それと、こちら面に関してはこれまでもあまり触れてこなかったが、目の前に作者好みの小川が流れており、それらを楽しみたいという一環で狭いながらもウッドデッキ的なものを作る予定にしていたこともある。

 

それも可能な限りしっかりした素材でやろうという意向で線路用の枕木を購入して準備していたりする。本来これは一般の人にはなかなか手に入らないもので、ホームセンターで売られているような新たに作った枕木に似たようなものではなく、重量も一本で数十キロあるようなとても1人では持ち運びする気のおきない代物だ。

 

それらの話はまた先の方で報告できるよう鋭意努力していく所存。

 

では、ここからが囲炉裏の間の本番塗りとなる。左の写真はこのブログフリークの方なら記憶にあるかもしれない。これは漆喰に顔料を入れたもので、以前この囲炉裏の間の2階部分にも塗った(そのときの記事はこちら)のと同じものである。

 

作者の方針としてこの囲炉裏の間は全て暖色系の色で統一していこうという意図があり、今後紹介していくことになる照明も白色系のものは一切使わず、少々暗くても暖かみのあるようなイメージを描いている。

 

それに関連してこの部屋の壁は全てシナモン系の顔料を漆喰に混ぜることによってやや赤みのある色合いにしようという意図があるが、使った顔料と作者の経験不足から思っていたより薄い色合いで仕上がってしまっている。

 

ただ、当時と比べると作者も少しは経験値を得、今であればこうしたいというような思いがでてしまうことも多い。とはいえ、今から全てをやり直すことも出来ないため、それらの悔しい気持ちを忘れないようにするためにもこのブログ(忘備録のようなものだが)を継続しておく意義があるのかもしれない。

 

うだうだと語っているうちに囲炉裏の間の壁は全て仕上げ塗りが終了してしまった。当時よりは雲泥の差で作業が速くなっているのは記事からは伝えられそうにない。

 

ちなみに、この左の写真の壁では電気線が飛び出ているのが見えると思うが、これは以前の記事にも書いたとおり、この壁に直接ブラケット照明をつけるための処理だったりする。そのときにもお伝えしたかと思うが、ここは作者が上手く計画できた数少ない部分であるため報告するときを楽しみにお待ちいただきたい。

 

そんな感じで、壁塗りとはほとんど関係ないような話も交えながら最後まできてしまった。最後はこの色付き漆喰が長い時間をかけて完成したことがわかる写真を載せて終わろうと思う。

 

こうしてかなり前に手掛けた2階部分と合わせて見たときに、色合いにあまり違いが認められない部分は作者を評価してもいいところじゃないかと勝手に自画自賛して壁塗りを終了したい。

 

これが終わったことにより、あと残っている壁としては東面の一部の仕上げと2階全ての壁塗り、そして北面の仕上げ塗りのみとなった。仕上げ塗りなどは半日もかからないだろうから、実質残っているのは東面2階のみということになる。

 

ここは難易度が高いと上述した通り、スキルアップした作者の総決算となるような部分の作業となる。そのときを作者自身楽しみに待つことにしよう。

続きを読む≫ 2024/01/08 21:44:08

久しぶりの古民家ブログ更新となる。前回の古民家ブログで隙間塞ぎの作業が終了したとお伝えしたのも束の間、まだとりこぼしがあったので今回はその部分について簡単な報告をしておきたい。

 

その取りこぼしというのは3つほど前のブログになるのだが、そこで北面外側の鎧張りについてお伝えしたと思う。作業の流れとしてはそのときに同時にやっていた形になるのだがここまで完全に忘れてしまっていた。

 

冒頭の写真でなんとなくお分かりかと思うが、この北面の柱には古材の仕口跡が残っているものが多く、それらを放置しておくとハチが来て繭を作ったり、虫が入ってきたりすることになる。

 

虫を完全にシャットアウトしようと思えばやはりコーキングや発泡ウレタンの力に頼らざるを得ないが、ひとまずは見た目だけでも良くしたく、穴の形に木材を埋めていくことでゴマカシを図ることにした。

 

右の写真がまさにその答えとなるもので、この短い区間にこんな感じで不要な穴が開いているため、柱としての強度は大丈夫なのかと不安になるほどである。この作業はピッタリのものを作ろうと思えば意外に手間がかかる。

 

この家はこういう不必要なところに仕口穴が開いている柱が多いが、特にこの北面はそうで、左の写真などを見ても一目瞭然だろう。今この写真では柱を塗装している状態になっているが、塗装前はこういう穴がかなり目立っていた。

 

こうやって塗装後に端材を入れてみると思っていた以上に見た目が良くなってビックリしている。これで虫などが入りにくくなって労力の割にはいい仕事だった気がするというのがざっとした所感である。

 

そして次に紹介するのが実は今回のメインになる隙間と言えるかもしれない。これは以前この納屋の北側の外壁をどうするか考察したとき(そのときの記事はこちら)に横材をはずしたときの跡であるが、この形でうまく隙間を塞いでいくのはかなりの手間がかかる。

 

それも、この空洞は他の柱の刻み跡とは違って直接外と内を貫通してしまっている関係から、この時点で密閉しておく必要もあると考えた。現時点でこの囲炉裏の間は外と内の垣根が全くないほどに外の空気が入ってくるが、このあたりから少しずつちゃんとした居室を作っていかねばならない。

 

そのために用意したのが左の写真でもわかる元々ここにつけられていた横材だ。結局のところ、もともと継手としてそこにあったものを元の位置に戻してやるのが一番確実で簡単な方法だと思う。

 

この横材はかなり重量もあり、今後は沓脱台や何かの足場としての有効利用ができるのは間違いなく、そういう用途として使用する場合はどのみち両端の継手部分はカットしなければならない。

 

ただ、こういう古材をカットするにあたり多いパターンとして、カットした切り口に広範囲に虫食い跡などがあり、カットすることによってそこから脆くなって結果壊れてしまうということもある。

 

が、今回の結果は右の写真でご覧のとおりなんとか原型をとどめてくれている。材が大きすぎたため、切るのには丸のこと手ノコを上手く使い合わせながらカットしたのだが、真っ直ぐ切ることが難しく、切りはじめ側と終わり側でかなり厚みが違うことになってしまった。

 

そして最終的にカットしたものをはめ込んだのが最後の写真。見てのとおり、カット面には虫食いが目立つがこれは想像していたほど悪くはなかった。それよりも気になるのは左右の裂け目で、これは時間の経過とともにこの材自体が割れて崩れる恐れがある。

 

彫り跡にはピッタリはまっているだけに、これが壊れてしまうとだいぶ手間なことになりそうで、ここは完成と前後して割れないための処置(ニスを塗って固めるなど)を施す必要がありそうだ。それより何より、このままでは外への隙間を完全にふさぐことはできていないため、隙間にボンドやコーキングなどを塗ったりしながらそれらがめだたないような工夫を施すことが最優先事項である。

 

それらはまたの機会にでもやることとして今回の作業は終了ということにしよう。

続きを読む≫ 2023/06/26 18:23:26

前回のブログで開口部の大きな隙間は化粧材をつけて概ねふさぐことに成功した。今回はそれらを内側から完全にふさいだときのことなどを報告していく。

 

冒頭の写真は勝手口扉を部屋内から見て右側の隙間に発泡ウレタンを充填した様子を撮ったもので、サッシの右端にも形ばかりの化粧材を入れている。この化粧材はワンバイ材を使っており、上の方で若干幅を削ったりして隙間に収めている。

 

写真は下の方になるが、見てわかる通り化粧材よりも厚めの隙間が出来ているのをウレタンで塞いだ形だ。こちらの柱は上にいくに従って隙間が小さくなり、ウレタンのノズルを入れるのだけでも一苦労である。

 

右の写真が扉の反対側の隙間となる。こちらの方が隙間がはるかに大きく、それも柱の中央あたりでほぼ扉にピタリとくっつき、そこから上にいくに従ってまた隙間が拡がっている形になっており、簡単にできるのであれば柱を取り替えたかったレベルだ。

 

一番下の方はあまりにも隙間が大きすぎるためそのまま発泡ウレタンの充填はせず、適当な大きさの端材を埋め込むようにして空間稼ぎをした。最も隙間の大きかったのはこの勝手口扉だったが、その他にも全ての窓と柱の隙間にも充填を加えているのは言うまでもない。

 

その様子を全てをお見せすることはやめておくが、一枚だけ視点を変えて外から撮ったものを載せておく。一言で発泡ウレタンの充填といっても実際にやってみると意外にやる箇所は多く、主に部屋内から4辺、我が家のように全方位に歪みがある家だと写真のように外側からも4辺全てに充填する必要があろう。

 

さらにこの窓の上に横に通っている青いのが見えると思うが、これは胴差の下に補助的についている太い窓まぐさのような材との間に2〜3センチ程度の隙間があり、ここも塞ぐ必要があったのだが、全てを発泡ウレタンにするとコスパが悪いため余っていたスタイロフォームを適当にカットして埋め込んでいる。

 

その上で出来た隙間に対して部分的に発泡ウレタンを充填することでだいぶコストを下げることができるという寸法だ。これらで空気の通りをなくしておいたら見栄えのためだけに化粧材でも固定しておけば完成となる。

 

その他処理したところとしては右の写真のようなものも含まれる。この部屋は全ての開口部(掃き出し窓2枚、中蓮窓1枚、FIX窓1枚、勝手口扉1枚)の床下側に数センチ程度の隙間ができるように計画しており、そこで床下換気の役割を期待しているがこれはまだどの程度効果を発揮してくれるかわかっていない。

 

ただ一つ言えるのは、最低限イタチやヘビなどの小動物が入らないようにした方が良いということで、さらに出来ることならハチなどが入る隙間もないようにしておきたい。耐久性を考えればアルミなどの金属系のメッシュが良かったのだが、数も多くコスパを重視してご覧のような防鳥ネットで代用した。

 

ネットは先述の通りハチが通れないほどの間隔でビス止めをして固定しているが、耐久性を考えてところどころは下側のような端材でガッツリ塞ぐようにしている。

 

これらの通気スペースで最も大きかったのが左の写真にもある、掃き出し窓の床下部分の通気口である。こんな感じの通気口が北面と南面で各1つあり、通気という意味ではかなりの効果が期待できると思っているが、実際はどうだろうか。

 

この窓を支える土台は90角を柱を1センチ欠く形で埋め込んだものを、束のような形で90角をカットしたものを計3箇所で支えているのだが、これだけの構造で数十キロあるアルミサッシとこの範囲の全てのフローリング材を支えることになる。

 

耐久性を考えたときにはもう少し支えるものを入れたほうが良いような気もするが、まだ迷っているところだ。最悪、完成後でもここには束などを入れる事もできるため、当面はこれで良しとした。

 

そんな感じで隙間塞ぎの処理が概ね終了した。これでようやく壁塗りに入っていけそうだが、その前に壁塗り後の作業をスムーズにするための材料の用意をしておくことにする。

 

右の写真はこの時点での納屋入口の様子である。今現在、材料の仕分け方として、倉庫の方には古材や使い古しの材料を主に保管しており、こちらにはそれ以外の新品の材料を置いて管理している。

 

ただ、今後これでは手狭になってくるので割り当てを変え、倉庫の方には新品でも2メートル以内の材料をとりまとめ置くことにした。今ある材料はほとんどが今後使用する予定のあるもので、野地板や大引き、廻り縁用の材などが大部分を占める。

 

恐らく壁塗り後はスムーズに床張りに移行していくことが予想されるため、今回使用することになるフローリング材を先に購入しておくことにした。納屋で残っている床張りの範囲には全てこの材を使う予定で、範囲もざっとで25畳分ほどは必要となる。

 

使うのは厚さ3センチの根太レスフローリングで、杉の無垢材だ。行きつけの西村ジョイで幅180ミリの4メートル材を50数本大人買いしたのだが、重量の関係もあり半分ずつ2往復で持って帰った。お値段は税込み12万円ほど。

 

それらを全て資材置き場に収納し、これで全ての準備が完了したことになる。大きい買い物をしたため作者の気持ちも大きくなっており、もはや何でもこいの心境だ。

 

ちなみに最後の写真の左に置いてある3寸5分角が今回の床張りに使用する大引き材で、これも4メートルもの1本2000円前後の超お買い得材(人工乾燥)で、現品限りのセール(半年以上前)のときに必要分を予め購入しておいた。

 

以上、ここにある材料で床が出来ていくことになる。その時が楽しみだが、その前に壁仕上げをさっさとすませていこうと思う。

続きを読む≫ 2023/06/25 21:07:25

前回のブログで壁掛けブラケット照明をつけるために壁仕上げからやっていくという流れに触れたと思うが、壁仕上げの前にどうしてもやっておきたいことがあったためそのことを報告しておきたい。

 

壁を仕上げればそのままの流れで床張りに入っていくと思うが、その前にこの部屋にある無数の外部に抜ける隙間を塞いでおいた方が色々と都合が良いこともあり、まずは簡単に外部との遮断措置をとっておくことにした。

 

冒頭の写真は少し前に設置した納屋の玄関扉の柱処理をしたときのもので、これは扉の両サイドに固定した半柱と元々の柱の間に出来た隙間を見た目的に塞いでおこうと化粧ベニヤを貼り付けたときのものだ。

 

見た目の綺麗なシナベニヤを使ったのだが、実はこれをつけて2カ月くらいが過ぎた今、このベニヤはカビなどが目立つようになってしまっている。そのため、いずれ新たなものと付け替えて塗装・コーティング処理をしなければならない。

 

そしてこの納屋の部屋の隙間で最大のものといえば、以前勝手口扉を取り付けたとき(そのときの記事はこちら)の曲がった柱の部分になるだろう。この部分は早急に塞いでおかなければそこそこ大型の生物までが自由に出入りできてしまう。

 

だが例えば発泡ウレタンを充填するにしても隙間が大きすぎて外に膨らむロスが大きすぎるため、これまではなかなか手をつけてこれなかった経緯があった。そこでまず最初に手を入れたのが外側の隙間を塞ぐための化粧材を入れてしまおうということで、右の写真はそれに使う材を加工した状態を撮ったものになる。

 

そしてこんな感じで勝手口ドアの周囲を化粧木材(今回は簡単にツーバイ材を外部用ニスで仕上げたもの)で囲ってみた。化粧材としてもっと適切な木材は他にもあったのだが、隙間や扉の出面(内付け扉を注文したつもりが半外付け扉になっていたため出っ張っている)の大きさがツーバイ材でジャストサイズだったためこれに決めた。

 

ただ、それで完成としてしまったらドアの周囲だけ木材で浮いてしまって不格好になるため、ツラの位置を合わせる意味でもナンチャッテ鎧張り仕上げをしておくことにしたことを以下で説明していこう。

 

だがこの北面の鎧張りで最も難しかったのはそれぞれの柱の出面が違っていたことで、それも見事なまでに一つとしてツライチになっているところがなかったことである(もともとの柱材の幅が全て違う)。

 

一つ前の写真で柱に新しい板材を重ねているところがあるのに気づいた方もいるだろうが、これはそれらの出面があまりにも落差が激しいところに補填の意味でつけたもので、遠目にはわかりにくいように柱と同色の塗料を塗って一体化させている。

 

ちなみに、これまで外部の鎧張りをつけたのは納屋では南面が主だったものになる(そのときの記事はこちら)が、そのときは一度つけた板を一度外してちゃんと裏表塗装するなどかなり時間をかけて自己満足できるものを造っていた。

 

が、今回はもっと時短をする意味合いで、固定した板材の上から見える部分だけを直接塗装する方法をとることにした。それも、南面のときは板の一枚一枚をちゃんとサンダー掛けしたのに対し、こちら面はそれもしていない。

 

注意したのは見た目がいびつにならないよう(そもそも柱の出面がガタガタなので角度によっては最初からいびつになってしまっている)、最低限の水平だけは確保しつつの作業とした。

 

それを全面に貼り付けた状態が右の写真で、ここまでにかかった時間は南面と比べると雲泥の差がある。先ほど時短のための手抜きという言い方をしているが、その他の理由としてはこの部分の汚れやすさということもある。

 

南面と比べるとこの部分は地面との距離が近く、雨などによって跳ね返りがかなり多い部分になってしまい、その分汚れ方が比じゃないほどになると想定しており、見た目的にどうしようもならないほどになったら簡単に交換できる程度の仕上げをする意味合いも含めた。

 

そんな意図のもと完成した壁を載せて今回は最後にしよう。一日足らずで全てを終えてヤッツケ感のある作業だったが、及第点くらいの見た目にはなっているのではないかと思う。

 

これによって曲がった柱などの隙間は概ね塞ぐことができてしまったため、次回はその隙間に部屋内から発泡ウレタンを充填したことや、その他隙間を塞いだ細かい作業についての報告とさせていただく。

続きを読む≫ 2023/06/20 19:59:20

前回のブログで取り付けた下屋部分のアルミダクトとガラリ周辺が日を置いたことでだいぶ固まってきた。本来この下屋部分には早めに天井をつけたかった(照明が欲しかった)のだが、ダクトを先に完成させることが必須だったためここまで引っ張る形になっていた。

 

これでようやく天井の造作にとりかかることができる。これまでも事務部屋やトイレの天井を造ってきて、材料や構造自体はほぼ一緒のため、重複になる部分はサラッと流しながら今回も説明していこう。

 

まずは冒頭の写真。いきなり大雑把に完成した状態を載せている通り、廻り縁を固定後、安価でゲットした集成材を載せただけの天井が仕上がった。こちらの下屋部分は柱5本分(2間半)ほどあり、3枚の板を継ぎ合わせることで出来上がっている。

 

それぞれの継ぎ目には相欠きをしてできるだけ天井裏との隙間を潰すようにしてはいるものの、そもそもの廻り縁に隙間が目立っているため、完成後には発泡ウレタンの処理などが必要になろう。

 

この天井で使う照明も他で使ってきたダウンライトと同様のものを使うことにした。使っているのはNECのダウンライトで、最初にアマゾンでお試し購入したものが想像以上に明るく、値段も考慮して必要十分の性能を持っていると思う。

 

最初に購入したのは事務部屋の天井用(そのときの記事はこちら)で、照明の具合などはそちらに詳しいので参考にされたい。その後ちょっと前に報告したトイレの天井(そのときの記事はこちら)に使った。

 

事務部屋のときでだいたいの明るさはわかっていたため、トイレはこのダウンライト一つだけで充分だろうと判断したのだが、果たして本当に充分といえる光量を確保できていると思う。

 

こちらの下屋部分はキッチンの作業スペースとなる部分だが、恐らく下屋自体にはさほど光量を必要とすることが少なかろうと判断している。そのため、2間半で3つも付けておけば充分とした。

 

さて、天井裏から見てみよう。この天井裏ではいくつかの電気線が配置されており、それ以外には前述のダクト以外には特別変わった点はない。一応電気系統のことをざっと説明しておくと、写真奥の方(トイレ側)に分電盤から降ろしてきた線が届いている。

 

そこから手前に伸ばしてくる途中で右のほうに分岐しているものがあり、これが将来的にレンジフードのコンセントとなるものだが、便宜上ここはコンセントで終わらせずにさらにその先にスイッチを付けることにしている。つまり、コンセントに電気を送るかどうかをオンオフできる仕組みにするのが便利という経験則である。

 

あとは、天井板同士の継ぎ目の部分には上からビス固定することでより浮きのない形にすることを心掛けた。

 

同じ位置から反対を向いた状態が右の写真で、こちらは外から通したアルミダクトを以前設置しておいたダクトのジョイント(そのときの記事はこちら)にアルミテープで固定しておいた。

 

すでにダウンライトも設置された状態になっているが、以前にも紹介した通り、この照明は電気工事士であれば数分もあれば簡単に付けることができるほど簡単なものだ。ダウンライトを付けるにあたって最も手間なのは配線を通したり天井に下穴を開けることであろう。

 

照明も無事とりつけることができ、最後の仕上げとして点検口をかぶせた状態を撮ってみた。トイレのときにも説明したが、天井板がたわんで中央が落ちてくる関係で写真のように見た目が残念なことになってしまっている。

 

これを防ぐために階段の天井(そのときの記事はこちら)のときのように中央にも縁を通す手も考えたが、照明の位置関係や造作に手間がかかることで断念した。

 

代わりにこの部分で採用したのが右の写真のような吊り木で引き上げるということである。だがこれも天井裏の取り回し(点検口のフタなどの置き場など)が極端にやりづらくなるため、できればやりたくなかったが背に腹は変えられないといったところだ。

 

この天井には短辺側に補強木材の類を一切入れていないため、この吊り木も天井に直接固定している。天井板は厚み15ミリ程度しかないため、かなり短いビスをL字金具で固定している感じで、耐久性は限りなく低いがこの部分はそれで良しとした。

 

その吊り木の成果を最後の写真で確認してもらったところで今回の報告は終了としよう。これで念願だったこの部屋の照明が一つついたことになる。作業用に仮の照明を設置しているのはあったが、将来的にも動かす必要のない確定した照明は初めてで、なんとなく嬉しい。

 

出来ればこの調子で他の壁掛け照明なども優先的に設置できるよう、手順を少し変更して作業を進めてみようという思いも湧いてきた。というわけで次回は壁の完成に向けて作業を進めていくことにする。

続きを読む≫ 2023/06/19 21:13:19

前回のブログでトイレの壁を造っていったのと平行して、納屋に残っている最後の荒壁の部分にも中塗りを施していくことにした。

 

これまで全ての壁塗りを詳細に報告してきたわけではないが、それでもこのブログの記事を種類分けしたときに最も多く紙面を割いているのが壁塗り系のもので、実際にDIYをしている中で最も時間がかかっているのも同様である。

 

あくまで体感的な話で実際に事細かく計ったわけではないが、恐らく作者がやっているリノベーションの7〜8割は壁塗り関係の作業ではなかろうかと思う。リノベを始めてここまで4年くらいが経過しているが、うち3年分くらいはずっと壁がらみの作業をしている感覚だ。

 

壁塗りを初めてやった時分は簡単に表面だけ仕上げ漆喰を塗って終わりというやり方をしていたが、知識と経験を積むに従って荒壁→中塗り→砂漆喰→仕上げ漆喰という塗り方を踏襲するようになった。

 

それらのうち漆喰塗りに関してはほとんど負担がない程度の作業量なのだが、この土壁を塗るということで必要な時間が一気に数倍に膨れ上がっている。それほど土壁塗りというのは大変な作業ということだが、出来上がったときの感慨もまたひとしおと言える。

 

さて、上の写真2つは塗り残していた部分を撮っておいたが、ここからは塗り終わりをご覧いただこうと思う。これまでも何度もこのブログで紹介してきたと思うので記事としてはサラッと流していきたい。

 

この囲炉裏部屋の内壁はかなり元々の荒壁の劣化が激しく、貫や小舞などの凹凸が顕著で、仕上げ塗りをしたときにそれを目立たないようにしようと思えばかなりの厚塗りをしなければいけない状況であった。

 

ただ、材料と時間の問題もあり、当初予定していた壁厚7センチを越えてまで塗るつもりもなかったため、少々凹凸があっても味ということにしてそのまま仕上げていこうと思っている。

 

ここからは少し違った内容になるためキチッとした記事を書いていこう。右の写真は以前に塗り終えていた中塗りの状況を撮ったもので、貫の位置に埋め込んだワラがかなり目立ってしまっているのがわかるだろう。

 

これは場合によってはさらに中塗りを加えることも考えていたが、先ほどお伝えしたように少々の凹凸はもう味として仕上げてしまいたいということでこのまま砂漆喰を塗っていくことにした。

 

だが今回注目してほしいのは実はそこではなく、左の写真の部分である。これはこの壁の最上部を撮ったもので、前回までお伝えしていたトイレのところと同様、この納屋の東面下屋になっている部分だ。

 

ここにはトイレでやったときと同様の天井を造作していく予定なのだが、それを造る前にどうしてもやっておきたかったことがある。写真には壁にマジックで円が描いてあるのがわかると思うが、ここをくり抜いて換気口(ガラリ)の設置を行っておきたい。

 

穴を開けるのは手持ちのノミなどで適当に彫っていき、アルミダクトを通した状態を撮ったのが右の写真。一応この納屋にも調理場を作ることにしており、少し位置は離れているが、高さの合うところでうまくダクトを通せるところがこのあたりにしか存在しなかったための苦肉の策でもある。

 

アルミダクトは以前母家のレンジフードで使ったものの残りで、恐らくこれで足りる計算をしているのだが伸ばしてみないことにはハッキリしたことがわからない。だが伸ばすのは実際に貫通した壁回りを固めてからのことにする。これを繋ぐ先のものについては以前のブログで紹介しているのでそちらを参照されたい。

 

その壁回りの固定だが、今回は外部のガラリを置いた状態にした後、漆喰で空いた部分を塗りこめて固めてからガラリ回りにシリコンコーキングをすることで良しとした。左の写真は外側から見たもの。

 

これまでガラリは母家のレンジフードとユニットバスのところで2回ほど設置し、そのどちらもつっかえ棒などで強く押し付けて固定するようにしたが、ここはそこまでせず、内側から先ほど設置したダクトを引っ張るような形で充分だろうと判断している。

 

それを実施したのが最後の写真で、アルミダクトが垂れてこないよう垂木下にフック付きのビスを刺してそこに古くて使わないVFケーブルを巻きつけておいた。

 

作者はこの納屋のリノベにあたって旧電気ケーブルは全て新品に替えており、それら使い道のないVFケーブルが捨てるだけある。ここは本来であれば番線固定をしていたところだが、すぐに見つかる範囲になかったためこのような処置をとった。実際にVFケーブルというのは切れる可能性もほぼなく、頑丈で便利なもので、作者がよく頼む電気屋は車の上に乗せた機材など全てこの余りケーブルで固定していたりする。

 

最後に関係ない話を挟んでしまったが、今回はこれで終了としよう。

続きを読む≫ 2023/06/14 20:04:14

前回のブログでトイレの天井造作がほぼ終了した。これで心置きなく壁床の造作に入れることになるが、どちらから始めるか考えた挙句壁のほうを先に手掛けておくことにした。

 

ここの壁は前々回の記事で設置した大引きの上に造るもので、厚み的には大引きの幅内に収まるため、壁を完成させてから床張りをしても問題ない。ただ、土壁をゼロから造るのには相当の時間がかかるため、乾燥待ちの間が出来たときに可能な範囲で床張りもしていく方針だ。

 

まず冒頭の写真だが、これはここに壁を造るにあたって最初に必要な貫を撮ったもの。わからない人のために説明しておくと、貫というのは土壁を構成する上で欠かせない骨組みとなるもののことで、竹小舞を補強する木材を指す。

 

通常であれば貫材として売られている材を求めるところだが、ウッドショックのため高騰していることもあり、より安価なワンバイ材でやってみることにした。それも、本来であればこういう一見幅の壁の貫は横だけでなく縦にも入れるケースがほとんどであるところを、あえて縦補強はせずにやってみることにしている。

 

この壁が出来る部分の片方の柱には最初から貫が入れられるようくり抜き加工がされていたが、反対側の柱にはされていなかったため予め彫り込んでおいた。概ね主要な骨組みとしては右の写真の通りである。

 

貫3本に対してところどころ間渡し竹を通して大雑把な補強をしておいた。壁の厚み的にはこの貫の位置を中心に3センチ程度ずつ材料を塗り固めることになる。小舞の掻き方としてはまず最初に縦を全部固定してしまうのが通常だろう。

 

縦の固定が終わったらあとは横を等間隔に固定していくだけで、ここらの作業は過去にも何度か報告しているためできるだけ割愛していく。最近業者さんから聞いた話ではこの小舞の隙間は縦には指一本分、横には指2本分くらいがベストらしい。ご参考までに。

 

過去のことはできるだけ割愛している関係で、記事としては薄味なものになっていくのは致し方ない。だが記事では数行でまとめてしまうものが実際にはほぼ丸一日レベルの時間がかかってしまっていることはお伝えしておきたい。

 

そしてこの壁で初めて電気ボックスの事前埋め込みを行うこととなった。これまでは基本的にもともと壁があるところを一部くり抜いたりしてその中にこのボックスを埋めてきたのだが、壁をゼロから造る場合にはこれをもともと自分の都合のいい位置に埋め込んでおけばいいだけなので簡単な作業だ。

 

ちなみに、この電気ボックスはコンセントがつく予定のもので、位置的に中途半端に感じるかもしれないが、今後この壁の部分には2畳分程度の広さの物入れができる予定で、そこにコンセントまでつけてしまおうというのは最近になって決めたことである。

 

ただ、電気のケーブル自体はもともとこのあたりに一つコンセントをと思って用意しておいたものであり、突然大きく変更したわけではない。

 

そんなこんなで小舞が完成したのが左の写真。作業が進むのはいいことだが、これでこの空間を使ってトイレ側(囲炉裏の間側)に自由に行き来できることはなくなった。DIYが進んで完成に近づけば近づくほど空間は不便になっていくのも皮肉な話かもしれない。

 

そして縦の貫がない壁は想定以上にたわんでしまっていて、この時点ではけっこうな不安を感じてしまっている。やはりここはケチらずにちゃんとしておくべきだったのかもしれないなどと後悔に似た気持ちにもなったりした。

 

とはいえ回り始めた作業で、そのまま土壁をぬっていくことにした。まずは荒壁だが、これには過去落とした壁の材料を半分ほど使うようにしているため、けっこうな粘りがあって塗り易い。

 

もう何度かゼロから荒壁は塗ってきているが、これだけの広さの壁を造っていくのは初めてのことで、少し慎重に厚みを出しすぎないようにしてみた。写真を見てわかる通り、まずはトイレ側の壁から塗り始めており、理由としては貫を目安に塗り易く、凹凸が多いため厚みもそれなりに確保できたからだ。

 

塗り終えた後は反対側に出た部分を少し馴らして簡単に崩れないように対処している。その後また反対側で少し浮き出たところを馴らすことを繰り返して片側の壁塗りが終了する。

 

塗った側から見たのが最後の写真で、こんな感じでまずは貫の部分には塗らずに程よい厚みで乾燥を待つことにした。これまで作者はゼロから荒壁を塗る場合、だいたいすぐに裏返し(反対側にも塗ること)をしてきたのだが、今回はさすがにある程度の乾燥を待ってから裏返しをすることにした。

 

このブログを書いている今現在、ここの壁はもう完成しているのだが、こんな感じで乾燥を待って裏返し、上塗りなどを計4重くらい繰り返してトータルで2カ月近い時間をかけてここの壁は完成をみた。

 

が、ほとんど過去の記事の繰り返しになるためここでは工程にはあまり紙面を割かないでおこうと思う。次回以降もこの壁についてはさらっと流す程度の報告となろう。

続きを読む≫ 2023/06/12 21:01:12

前回のブログでお伝えしていた通り、今回はトイレの天井造作をお伝えしていくことにする。前回この空間に壁を造るための土台を設けた流れからして、そのまま壁作成に入りたかったのだが、どうにも照明の量が足らず、今後完成までの作業を考えたときに天井から完成しておいた方が良いと判断。

 

ということで早速作業の流れを紹介していこう。まずは天井高さの確定をするため、レーザーポインタを使ってラインを確定する。今回のトイレもそうだが、この部屋の位置は納屋の中でいうと東側の下屋部分にあたる。

 

以前にもどこかで触れたかもしれないが、わからない人のために簡単に説明しておくと、下屋というのは1階部分にかかる屋根のこと。そもそも平屋であれば全て1階の屋根なのだがそうではなく、2階建て以上の建物であるにも関わらず1階のふくらんだ部分の上にちょこんと乗せたような屋根をそう呼ぶ。

 

つまり、この建物を居室として活用することを考えたとき、この下屋の部分(東壁側半間分)には今回するような天井造作を全面に渡ってすることになってくるのである。

 

その関係もあり、このレーザーポインタを手軽に使用できるものが必要になってくると判断し、冒頭の写真のような簡易的な台を作ってみた。これを任意の高さにビス打ちしてレベルを出していく。

 

この方法は天井を出したいときだけでなく、今後床張りしていく上で大引きを設置するときなどにも使えるはずで、なんでもっと早く作っておかなかったのかと後悔した。

 

ラインを割り出したら後は天井となる材を固定していくだけになる。以前事務部屋の天井を造ったとき(そのときの記事はこちら)にも説明済みだが、この納屋で必要な天井は全て右の写真の集成材を使うことにしている。

 

これはウッドショックでベニヤなどの価格が高騰している現在、かなりのお買い得だったもので、質は良くないが充分使用に耐えうると判断している品だ。写真ではまずこの天井材に点検口の加工をしているところを撮ったもの。

 

真ん中付近に開けている穴は照明用のもので、ここのトイレには付け替え用のペンダントライトなどではなく、埋め込み式のダウンライトを使うのも事務部屋の天井と同様となる。

 

準備ができたら後は天井を固定するための廻り縁を取り付けていく。今回廻り縁として使ったのは実は屋根の修理材として購入しておいた垂木材で、少し崩れかけた屋根を修理するために購入しておいたのだが、見積が安かったので屋根屋さんに頼むことにしたため余ってしまっていたもの。

 

垂木材であるため荒仕上材であり、見栄えを良くするためにサンダー掛けにはそれなりに時間をかけている。その後水性ステインを塗布して一日置いておいたものを予め作っておいた。

 

縁は固定できる梁のある長辺側(写真では両サイド)に受け加工をし、短辺(正面)はそれに乗せるような相欠きとしている。

 

あとはその上に先ほど作っておいた天井板を乗せるのだが、当然ながらこれは廻り縁を全部つけた後では上に上げること自体が困難になってくるため、短辺側の縁は天井板を上げておいてから固定する労をとった。

 

天井を形作っている四角形がかなりいびつな形であるため、天井板を壁に沿わせてピッタリ隙間のないように据え付けることは不可能である。そのため天井板のピッタリ具合には全く神経を使わず適当な大きさとしており、縁の上にできる隙間には完成後に発泡ウレタンでも流しこんでおく。

 

ちなみに、屋根裏点検口に関して2箇所設けているのには理由があり、真ん中に一つだけ設けたのでは両端に届かなくなることと、照明の位置が難しくなってくることがある。

 

そしてそもそもの集成材が安価もので割と反りやすいため、点検口は反りを防ぐ意味でも左の写真のように天井裏の両端に引っ掛かるような材を打ってみた。ただ、これに関しては点検口は反りのない形にできた代わりに天井板自体が垂れ下がってしまうこともあり、後々改良を加えているがそれは後日別の天井で報告することにする。

 

それら完成した状態を撮ったのが最後の写真。この写真は天井完成後すぐに撮ったものだが、すでにこの時点で点検口の部分が少し垂れ下がっているのがわかるだろう。

 

この程度であれば気にすることでもないと思うが、時間の経過とともに目立つようになれば対策を考えていく必要がでてくる。ともあれ、これでトイレの天井に関しては完成ということにして、次回は壁にとりかかることにしよう。

続きを読む≫ 2023/06/06 21:24:06

前回のブログから2週間も空いてしまった。この間作業が進んでいなかったわけではないが、飼い始めた猫と遊ぶのに夢中で記事の更新が進んでいない。アップできる内容もたまっているため出来るだけ報告していこうと思うが、遅れたとしてもご容赦願いたい。

 

さて、前回までで納屋の全ての開口部に施錠できる状態になり、ようやく人が住む建物の条件が整ってきた。となると次に必要となってくるのはトイレなどの設備面だろう。

 

以前にも少し触れたかもしれないが、今後の方針として現在の単独浄化槽から合併浄化槽への入れ替えを考えている。具体的に作業が進のはもう少し先のことになりそうだが、この浄化槽を入れるための工事はDIYではなく設備屋さんにお願いすることにした。

 

そこらへんと少し連携をとりながらとなるのだが、今回からしばらくはトイレを設置するための下準備をしたときのことをお伝えしようと思う。まずは冒頭の写真を見ていただこう。これはトイレとなる部屋の今現在の姿を撮ったもので、もともとは天井が崩れかけた押し入れだったところだ。

 

ここがどんな形になるのかは図面を参照してもらうのが一番手っ取り早いが、過去の掲載分からは多少の変更があったかもしれない。写真は押し入れだったときの障子があった側から撮ったもので、左側にあった壁は過去のブログで抜いているのはご存じの方もいると思う。

 

壁を抜いた理由はトイレの入口となるからで、冒頭の写真の正面(戸があった部分)は一面を壁に変更するという、リノベーションとしては結構大掛かりな作業となる。部屋の中央に通してある大引きもどきは床下空間確保の邪魔になるのでこの段階でカットしておいた。

 

まずはこの部屋の床張りラインを決めなければならないが、ここの床高は以前囲炉裏部屋で出した床高(そのときの記事はこちら)とツラにすることにしているため、何ら手間がかかることはない。

 

ただ、囲炉裏部屋とは床構造が違う形になるようにしたのでその点だけをお伝えしておいた方がいいかもしれない。ここのトイレに関してはこれまでの床張りと同様、根太からベニヤ捨て張りをしてその上にフローリング材を固定するというもの。

 

ただ、フローリングが木質のものではなく、ビニールシートのようなものを貼り付けるだけという簡単な造りにしようと思っており、簡易的でチャチなものになるかもしれない。一方、囲炉裏の間のフローリングには根太レス(厚み3センチ)を使い、大引きの上に直接フローリングを張るようなイメージを持っている。が、それはまだ先の話。

 

右の写真はこの部屋に新たに造る壁の土台となる材を少し加工した状態で撮ったもので、これを両柱に刻んだ溝でしっかり固定する。

 

溝は1センチ程度の浅彫りであり、強度的には不安があったため通常の大引きのように鋼製束を入れている。ここは1間幅の土壁を入れることもあり、重量は優に200キロを越えてくるだろうし、実はこの土台には根太掛けとしての用途も見込んでいるための措置だ。

 

写真ではわかりづらいかもしれないが、この土台は部屋内側を切り欠いていて、この欠いた部分に根太を固定する意図がある。通常であれば根太は土台の上に固定すればいいだけなのだが、トイレの排水パイプを納屋の入口側に持っていく都合上、どうしてもパイプ径プラスアルファの空間が土台の下に欲しかった。

 

トイレの排水パイプは設備屋に相談した結果VU100を使うことにしていて、勾配をとることも考えると120〜130ミリくらいのスペースが欲しかったため土台をギリギリまで高い位置につける必要があり、苦肉の策でこのような形をとった次第。

 

一応確認の意味も込めてレーザーポインタで高さを割り出してみた。本来であればこの部屋はもともとあったような大引きを中央に通して両端に根太掛けをするのがベストと思うのだが、点検スペースのことを優先的に考え、根太掛けのみで床張りをすることにした。

 

そのため、特に左側の根太掛けに関してはしっかりビス止めしている。この部屋全体的にそうなのだが、床高を揃えるためにやや無理な形で床張りをすることになってしまった。この根太掛けの部分もそうだが、捨て板に関してもそうだ。

 

最近のトイレの捨て板のスタンダードとしてはベニヤ2重張りをしたりするところが多いようで、高さの関係上それをしない方針もそうだが、仕上げのビニールシートは厚さたったの6ミリしかなく、根太から上を計16ミリの厚さで支えることとなる。トイレはタンクに水が溜まった状態を考えると100キロ近くなるだろうから、これは少々危険かもしれない。

 

その代わりといっては何だが、根太間隔を通常の303ピッチより短くすることで対応していくつもりで、まあ駄目だとわかったらまたやり直す方法もあるだろう。という超楽観思考でこの場は乗り切ることにする。悪い結果が出たときにはまた改めて報告しよう。

 

一つ作者にとって大きな誤算だったのが、せっかく設けた床下通気口が半分くらい根太掛けによって塞がれてしまったことである。これは通気口をつけたときに全く考えていなかったことで、今更遅いが囲炉裏の間のような通気口(写真はこちら)にすれば良かったと反省。

 

せっかく部屋内側の土台下は完全に通気フリーの状態を造っているのに、ここから取り込める空気がスムーズでなかったとしたら勿体ない話だ。一応この納屋の床下は囲炉裏の間からトイレ、玄関通路の全てが行き来できるように換気孔を設けているが、それがどのくらい効果を出してくれるかはやってみるまでわからない。

 

ただそれが不十分だったときの備えだけはしているということはお伝えしておきたい。床下全体の空気が回るよう換気ファンが取り付けられるよう電源を確保しているし、場合によってはソーラーファンの導入ということもできる。

 

こんな感じで床・壁を造るための下準備が終わった。次は流れ的に壁を造っていくためその準備として小舞竹を用意しておいたが、その前に天井だけは先にやっておいた方がいいと思い直した。

 

やはり基本に則って上の方から仕上げていくのが無難ということが大きいが、作業をしていてどうにも暗くてやりづらいため照明が欲しいと思ったのが大きい。ここの配線は随分前にやっておいたのを今日まで放置していたのもずっと心に引っ掛かっていた部分だった。

 

というわけで次回は天井をつけるまでを紹介していくことにする。

続きを読む≫ 2023/05/24 20:35:24

前回の古民家ブログでガラスカット、押さえ縁までが完成。押さえ縁塗装後はすぐに蔵戸に直接つけず、玄関の全体が完成してから最後にガラスと共につけることにした。

 

その理由としては、事前に全て完成させてしまうと蔵戸の重量が40キロ近くなることになり、設置の大変さもあるが万が一衝撃を受けたときの破損が怖いからだ。というわけでここからはなるべく早めに作業を完成に近づけていきたい。

 

冒頭の写真は今回に備えて用意しておいた外部用塗膜剤(ニスのようなもの)で、和信のアクレックスという商品。高い耐候性と防カビ効果、日焼け防止などが期待できるスグレモノで、ニスに比べて塗り易いと思う。

 

これは業者が使うような商品であるため作者が出入りしているホームセンターなどでは取り扱いがないが、ネットでは簡単に手に入る。もともとは発注していた蔵戸が届く日に合わせて購入しておいたもので、外部でさらされる部位には塗っておくに越したことはない。

 

作者も使うのが初めての商品であるため、まずはあまり目立たない部位で試し塗りをしてみることに。最初に手をつけたのは前回のブログで塗装していた頭飾りだったのだが、今回は玄関の敷居部に塗っている。

 

この部分はこれまであまり紹介してこなかったが、玄関ブログその1でカンナ掛けしたことだけは触れていた。その後当然ながらこの部分には甲丸レールを設置したが、これの位置も最終的には微妙なズレがあったようで、やや吟味不足だった感があり反省点だ。

 

以前にも触れたがこの敷居部のもともとの構想は、この土台の上に敷居用の材を置く形でいつでも交換が容易にできるようにしようと思っていた。それが予定変更となり土台を直接敷居にしてしまったため、少しでも状態を保つためにここにも塗ってみたが、思っていた以上に光沢がある。

 

これでようやくレールが確定したため、あとは細かい点のケアに移る。最も手がかかりそうなのは左の写真のような隙間処理だろう。左右両端の柱が斜めになっているため、どういう形で隙間を埋めていくかを考えたが、ここはもうシンプルに断熱材を貼り付けていくことにした。

 

断熱材はスタイロフォームの端材で、これが後々失敗だったとしても痛くも痒くもない。これも適当に小さな隙間が空くような詰め方を敢えてしておき、最後その小さな隙間に発泡ウレタンを充填すれば空気の遮断はバッチリといえる。

 

充填に関しては余所の必要な部分とまとめてやりたいため、今回はスタイロフォームを貼り付けるまでで完成としておく。後はレールに戸をはめこみ、最後にガラスを固定したら現状できる範囲での玄関作成は終了となる。

 

以前のブログにも書いたが、蔵戸は30キロ以上あるのにレールの滑りはすこぶる良好である。滑りが良すぎて閉じた戸が柱に跳ね返ってくるほどだ。ガラスの押さえ縁の色が戸よりもだいぶ濃いのも気になる点だし、総合的にいい点はつけられそうにない。

 

だが完成は完成である。ひとまず内側から見た写真が左のもので、ガラスの押さえ縁によって格子の横桟が2倍くらいの太さに見えてしまっているのがおわかりだろうか。この点も不満点だ。

 

その他、扉の3方枠に関しては今回敢えて塗装していない。なんとなくだが、全てを黒系にしてしまうとディテールが潰れてしまうのを嫌ったためで、細かい造作を愉しみたいという要求から地のままの色でいくことにした。これに関してはいづれ塗装するかもしれない。

 

最後の写真が正面から見たもので、作者が思い描いた通りの佇まいといえ満足感が強い。これにてこの納屋は完全施錠ができる状態となった。今後は使っていないときには常時施錠されていることになり、作業のたびに開錠するのが手間になってくるがこれは致し方ない。

 

蔵戸の取っ手は大きめのドアハンドルを購入していたのだが、業者が善意で引き手をつけてくれていた。これが戸の雰囲気や手の大きさにマッチしていたためそのまま使うことにした。戸の塗装に関しても、当初予定していた塗膜は色や質感が変わる可能性が高いため、しばらくこのままでいこうと思う。

 

場所柄、雨水や太陽光が直接当たることは考えにくく、塗装なしでも大丈夫だろう。そんな感じで今回は用意したものを使わなかったりすることが多く、そんなことも総合点が低くなってしまった点である。

続きを読む≫ 2023/05/09 19:23:09

前回のブログで納屋玄関のおおまかな形までは出来上がった。ただ蔵戸というのは格子形状をとっているものが多く、作者が購入したのもそのタイプである。つまりこのままでは気密性は皆無といってよく、防犯性も合わせて得るためには格子の部分にガラスを入れるのが一番の近道であろう。

 

ということで今回はガラスをはめこんでいこうと思うが、使用するガラスは元々ついていたアルミサッシのガラスを保管(そのときの記事はこちら)しておいたもので、これを戸の格子の部分にはまるようカットしていく作業が必要になる。

 

ガラスをカットする作業は以前のブログで紹介しているが、今回2年振りくらいにやることになったため、前回で少し掴んでいたコツを完全に忘れてしまっており、最初のカットには失敗してしまった。

 

ちなみにだが、今回に限らず過去にカットに失敗したり割れたりしたものは右の写真のようにドラム缶の中にまとめるようにしている。これらはある程度リノベーションがひと段落したときにまとめて処分しに行こうと思っている。

 

写真でわかる通りけっこうな量たまっていて、これが全部失敗したものだったら悲惨だが、ほとんどのものが割れてしまったものだ。古いガラスはちょっとした衝撃ですぐに割れることが多く、風化して劣化したものなどは両手でパキッと折ることもできるくらいだったりする。

 

カットも2枚目以降は問題なく順調に進んでいく。一応ここの蔵戸は玄関にあたるところであり、透明ガラスは相応しくないと思ったため手持ちの型板ガラスを使ったのだが、左の写真のものなどは作者の満足できるデザインのものではない。

 

できれば霞ガラス(かすみ、下の写真にあるような模様)のような模様がシンプルで良いのだが、それに近いものが蔵戸1枚分ほどしかなく、苦渋の決断で左右で違う種類のガラスをはめることとなった。写真の柄は割と目立ってしまいよろしくないが、1枚分をオーダーしようと思うと2万円前後くらいかかってしまうためここしばらくにおける最大の妥協となった。

 

カットが終わったら後は格子の部分にガラスをあてこんで縁となる木材で固定していくというやり方をとる。これが最も簡単な方法で、縁となる木材は出来るだけ小さいものの方が元々の戸全体のフォルムを邪魔しないだろう。

 

作者が使ったのはかなり前に大量購入しておいた2センチ角の便利な材なのだが、これでも大きすぎたと思っていて、タイミングがあればもっと細い材に変更する可能性がありそうだ。

 

写真のようにガラス固定は順調に進んでいったが、蔵戸というのは横幅がかなり大きく1メートルを越える寸法となる関係で、手持ちのガラスでは1枚で通せなかった。

 

写真ではわかりづらいかもしれないが、20センチくらい途中で継ぎはぎすることになってしまったため、せめて外から継ぎ位置がわからないように継ぎ目を格子のある位置にするよう調整している。

 

そんな要領で全部のガラスをはめこんだら一旦全てを外して塗装にとりかかる。今回使う塗料はこれまで使ったものの中で最も高価なもので、写真にある容器2つ分で4500円くらいもした。

 

一体そんな市販品があるのかと思うかもしれないが、これは市販のものではなく、市販のものを調合した業者独自の塗料なのである。具体的には和信のポアーステインという比較的高価な水性塗料にオークとチークを混ぜ合わせ、少量のブラック、ゴールデンイエローを混ぜたりして作っているとのこと。

 

値段だけでみると高くて手が出せないが、これは業者に蔵戸を塗装してもらった関係上、やむを得ない出費ということになるだろう。今回みたいにこちらで後付けした木材なども出来る限り同じ色で仕上げたいと思うからでもある。

 

押さえ縁に使っている木材はアカマツであると思われ、これまでもそうだが作者が普段使っている安価な水性塗料では色乗りが極めて悪いのだが、これは比較にならないくらい塗りやすく、色乗りも抜群だった。これだけ違うのなら塗料にもお金を掛けるという選択肢があってもおかしくないと納得する思いだ。

 

ついでに玄関の目立つところに位置する頭飾り(前回で戸の押さえにした飾り板)はこの同色で塗装しておくことに。先のガラス押え縁に関しては2度塗りで思っていたような色になったが、こちらは3度塗りでフィニッシュとした。

 

ただ、次回で確認してもらえればわかると思うが、両方とも蔵戸の色とは明らかに違いがあり、色が濃すぎてブラックに寄りすぎているような塩梅となってしまった。これはひょっとしたら塗り回数が多かったのかもしれないし、木材の違いなどにより浸透性などが変わってくるものでもあるだろう。

 

発色に関しては同じ色で揃えることは難しいだろうと思っていたが、実際にそれがハッキリとわかってしまうと残念な気持ちでもあった。次回でいよいよこの玄関は完成となりそうだ。

続きを読む≫ 2023/05/02 20:31:02

引き続き玄関の設置について。前回のブログで触れていた鎌錠の受け金具の位置を失敗してしまったせいで、最終的に冒頭の写真くらい縦枠にズレが生じてしまっている。

 

ここは本来土台の手前側のラインとツライチになる予定だったところで、見た目的にあまりよろしくない。一案としてこの縦枠を裏返して反対側にもう一度受け金具を彫ってもいいかとも考えたが、反対側は節などの見た目が気に入らないためこれで良しとした経緯があった。

 

それはそれとして気を取り直して次の作業に移ろう。右の写真は鴨居となる横枠を入れたところを下から撮ったもので、50×110ミリくらいの3メートル材をセールのときに2000円くらいで購入していた。

 

最初悩んだのはこの材をそのまま枠として取り付けて、後から戸道を作るための細い造作材を固定するということだったのだが、なんとなく戸道を刻む方向で動いてしまった。

 

結果的に見れば戸厚があるためほとんど削る結果になってしまい、もともとの50ミリの部分がほとんど残っていないことになったが、一枚もので出来たことに自己満足している。

 

写真でいえば左側が外面になるのだが、こちらの方の蔵戸のほうが分厚く、約6センチもの厚みがある。そのためここの形は外側に飾り板のようなものを固定し、それで戸を押さえる役割を担ってもらうことにした。写真は飾り板をまだ購入できていなかった時点のもので、戸を押さえるために仮の材を固定しただけのもの。

 

仮材を正式な飾り板に変えてここの並びが視覚的にわかるように撮ったのが左の写真で、ギリギリなんとか土台と鴨居の中に収めることができたような形がわかっていただければと思う。

 

右端の飾り板はとりあえず外からビスで止めただけにしてあるため、極端に言えば外からインパクトがあればこの飾り板が外せる造りになっていて、そうなれば手前の蔵戸は必然外側に向かって倒れる形となる。

 

そうならないよう外からだけでは外せない工夫(内側からもビスを揉むなど)をしようとは思っているが、それは今後考えていくことにする。ひとまず、形が組みあがったため全景をご覧いただこう。

 

この蔵戸を購入した時、ある程度の寸法調整は業者がやってくれる契約であったため、もう少し横幅を広げようと検討したりもしたのだが、それによって見た目のバランスが崩れる可能性があったため横幅調整はしなかった。

 

1間半の横幅をまるまる使い切れる横幅の蔵戸を選ぼうかとも散々迷った挙句、結果的には見た目のフォルムや2枚が似たような形状であることを重視し、横は少しロスがあっても構わないという決定だ。

 

だが結果的にこの選択は正しかったといえる。これによって20センチ近く開いた空間に垂直となるような縦枠を入れることができ、戸を閉じたときに隙間のない枠を容易に造ることができた。このあたりの機微は選んだ当時の作者のスキルでは全く想像できていなかったことである。

 

さて、その縦枠を垂直に入れることで本来の柱との間に空間ができるわけだが、こういう空間はこの歪んだ建物をリノベーションするにあたっていつも頭を抱える問題となる。

 

空間が正四角形の形であれば何とでもやりようはありそうだが、常に歪んだ四角形や三角形になるからで、今回はもう細かいことを考えずに左の写真のような化粧板を貼ることで誤魔化しておくことにした。

 

これは厚さ3ミリ程度のラワン合板で、表面が綺麗な仕上げのため見た目のゴマカシには使える素材だと思う。

 

これを仮決定という形でとりあえず隙間のできた空間に固定してみたのが右の写真。長さもサブロク板で縦長に切ればちょうどよいため、寸法合わせが簡単だった。

 

写真はこれを隠し釘で止めたが、板の厚が薄すぎて隠し釘ではうまく固定できず結局剥がれてしまうのでここはやむを得ず細めの目立たないダンドリビスを使って固定している。

 

今現在、この玄関回りは全て完成しているのだが、この枠回りだけは塗装をしておらず、もともとの木材の綺麗さを残すか塗装するかの結論が未だ出ていない。塗装するのは簡単だが、全てを暗色系でまとめると個々が目立たなくなる気がして踏ん切りがつかない。

 

作者にとって玄関というのは建物の顔であるという考えがあるため、ここだけは自分なりのこだわりを入れて完全に満足できるものを作りたい。それだけになかなか決めることができず迷っているのだが、まあ時間が経てばふとこうしようと思うこともでてくるだろうと思う。

 

最後に、蔵戸の頭には戸首加工が施してある。これも業者に加工をしてもらっていたのだが、作者の指定で1センチ程度の刻みにしてもらっており、実寸で合わせたときに彫りが足りないと感じてしまった。

 

そのため、戸の頭に1センチ程度の厚みの材を付け足すことで戸首を深くした。こちらのほうが取り付けたときの安心度が高いための処理だが、この時点ではもう一つ考えていたことがあり、それはこの付け足した材を一部切り欠いてそこへ横向きに戸車を取り付けようということだった。

 

つまり、戸の開閉をスムーズにすることと、実際に木材同士がこすれ合って傷つけあわないようにするためにそうする予定だったのだが、結果的には思った以上にスムーズに扉を動かすことができているため戸車は取り付けていない。

 

最終的に戸をはめた状態を撮ったのが最後の写真で、総合的に高さや遊びスペースを考えたとき、このくらいがちょうどいいような気がしている。

 

業者との相談の中で一番脅されていたことが「扉の開閉時の重さ」のことであり、例えるなら学校の体育館の扉のような重さになるというようなことを散々言われていただけに、実際の扉の軽さに(単体として持ち上げるのは30キロ近くあって重いが)ビックリしている。

 

これは今回取り付けている重量戸車(ヨコヅナ社製の80キロに耐えられるもの)の性能が良いということだろう。やはりこういう重量のある蔵戸の場合、戸車にベアリング機能がついているものが必須なのを確信した今日この頃だ。

続きを読む≫ 2023/04/29 21:47:29

事務部屋の完成後、セキュリティ面を考慮して全ての開口部に施錠ができる状態にもっていっている。その作業も残すところ今回から紹介する玄関のみとなった。

 

思えばここの玄関の構想はこの家を購入したときからかなり具体的なものがあり、それらの準備も早い段階で終えていた。以前どこかで触れたことがあったと思うが、使うことになる建具はかなり奮発していいモノを準備したつもりだ。

 

玄関の間口となるのはこれまで3枚戸がついていたところで、冒頭の写真の通り幅1間半の空間である。今は納屋の土間に写真のような資材をかなり置いている状態で、戸を全て外せばこれらの搬出入がとても簡単に行える広さが確保できていた。

 

だがその利便性も玄関をつけることで犠牲になるだろう。前回のブログでも述べたがリノベーションが進んで完成に近づくにつれ、それまで便利だった状態が減っていくという法則がここでも発動している。

 

あまり勿体ぶってもしょうがないのでさっさと玄関に使うことになる建具を紹介しておこう。作者の長年の願望でもあり、どうしても蔵戸をつけたい気持ちが強かったため選んだのが右の写真のもの。

 

玄関に設置する蔵戸はそれぞれ別のもの2枚を購入していたのだが、これが決まるまでかなりの時間検討を重ねたことをお伝えしておく。本格的に検討を始めたのはアルミサッシをどうするか検討していたくらいの時期(ブログではこちら)で、4年近く前のことだ。

 

当時作者のリノベスキルは今とは比べ物にならないほど脆弱で、正直、蔵戸を玄関として設置するなど背伸びしてもできそうにないことであった。やり方もわからず、教えてもらえるツテもなく、不安しかない状態で品物選びだけはやってしまったため、今だったら絶対に選ばない買い方を選んでしまっている。

 

というのは、買った蔵戸をそのまま加工してもらえる業者に頼んだ形にしたのである。今の作者のスキルだと、寸法だけを吟味してある程度似たような蔵戸を2枚購入して自身で加工を施すことで予算を20万以内に抑えることができただろう。

 

が、この玄関は業者に加工もやってもらっている関係で、2枚で40万円近くかかってしまっている。加工というのは、塗装はもちろん、2枚の縦サイズを合わせる調整や鎌錠を入れる加工などが含まれる。

 

とはいえ、完成して届いたものを見れば支払った金額に見合うだけのものであり、感動に近いものを感じた。

 

さて、これをどのような形で玄関となる枠に入れていくのかということだが、数字的な情報だけで購入しているため、収まりに関しては現場合わせで最適解を見つけていこうという方針で、事前の最有力案では写真にある鴨居の2本ある戸道を1本に繋いでそこにまず一枚。もう一枚は部屋内側に新規の枠を作成してそこに設置する予定だったのである。

 

これは戸の厚みからして2枚をこの敷居と鴨居の間に収めることが不可能だろうと判断していたからこその案で、それだけにかなり手間がかかることを覚悟していたのだが、実物を見てからこの案以外にも可能性がありそうだったためそちらに切り替えることにした。

 

その案というのは、2枚の戸が敷居と鴨居のスペースだけで収まりそうということを前提に枠を加工していこうというもの。戸道を加工するのは手間がかかるためやめることにし、まぐさには予め加工した材を入れることに変更。

 

もともとの土台が水平でない部分があったりしたため、最初の案では土台のほうに水平な材を重ね合わせようと思っておりその方が汚れたときの変更も容易だと思っていたのだが、新案では今ある土台にそのままレールを固定して敷居にしようと思っている。

 

そのためある程度土台が水平である状態を作りたく、部分的にカンナ掛けをして調整したのが右の写真だ。土台の傾きはさほどでもなかったため、このカンナ掛けを数十分かけただけで概ね水平な状態にすることができた。

 

余談だが、原案で新たな材を土台の上に重ね合わせようと考えたもう一つの理由としては、蔵戸の重量のことがあった。この戸を加工するにあたって業者と何度も相談、検討を重ねていた段階で、業者曰く、戸の重量で敷居材が削れたりするため、極力堅木材を使った方が良いというアドバイスをもらっていたためである。

 

が、実際に戸をレールに置いて動かした感触ではその心配も必要ないと判断。これにはもとの土台がある程度年数が経って堅くなっていることもあったかもしれない。

 

お次は戸の鍵についての話。可能であればこの鍵の部分は召し合わせ錠(引戸の重なる中央部分につける鍵のこと)にしたかったのだが、建具の厚みが6センチと4センチほどあり、それらを貫通させることのできる召し合わせ錠を探すことができなかったため、やむを得ず鎌錠(戸枠に受け金具をつける鍵のこと)を選択。

 

鎌錠は枠に専用の金具を取り付ける加工をする必要があり、モノによってはこれに専用の彫り道具が必要になることもあるようだが、作者が選んだのは一般的な簡単な種類のもので、まずは下穴を写真のように開ける。

 

あとはそこに金具をはめ込んで固定すれば完成だ。この金具の固定位置が少しでもズレてしまうととたんに錠がかからなくなってしまうため、かなり正確性を要する作業になるだろう。

 

作者は高さを間違えないよう全神経を集中したため高さは完璧だったのだが、その分少し横にズレた位置に開けてしまったようで、結果的にこの枠の位置を予定より部屋内側にズラさざるを得なかったことが失敗点だ。

 

この縦枠の固定は刻み加工をして固定しても良かったのだが、上(もとの鴨居)に戸道が彫りこまれていたため、そこに刻みをしても手間に見合う強度を得られない気がしたため今回はL字金具での固定とした。

 

敷居側はもちろん刻み加工をしてはめこんでいるのだが、却ってこの方が縦枠を戸の形に合わせてピッタリの位置に固定できるため良かったかもしれない。上下ともに刻み加工とするとそこから位置がズラせず、戸が閉まった状態で隙間があった場合の調整が面倒なことになる。

 

実際にレールの上に置いたりすることで戸の傾きも微妙に変わったりするだろうし、出来るだけ最終形の状態でピッタリの枠を作れたと思う。

 

写真をよく見てもらえば縦枠の上の方に1センチ程度刻みを入れているのがわかるだろう。ここにまぐさを差し込んで固定するようにしているのだが、まずは縦枠が戸にピッタリかどうかを最重視して組み立てている。

 

まぐさには溝を彫って戸道としてあるのだが、今この状態では戸を支える術がない。戸は設置した錠をかけることで何とか自立の体を保っている感じだ。ここからどのように完成するのか、乞うご期待といったところで今回は終了としたい。

続きを読む≫ 2023/04/28 20:20:28

今回は納屋の開口部にアルミサッシを取り付けたときの報告をしたい。実はこのサッシの固定を済ませたのは事務部屋が完成(そのときの記事はこちら)してからすぐのことで、ブログの報告では庇の作成を先にしているが実際はこちらの方が先に終えていたのである。

 

事務部屋完成後、妻が職場として利用していくにあたってどうしても納屋のセキュリティについて考えねばならなくなってしまった。一応現状では誰でもいつでも簡単に押し入れる形になっているため、最低限全ての開口部に施錠できる形は整えておく必要があった。

 

この間、庇の記事を挟んでいたのはこれら開口部の作業と同時並行して庇を進めていたからで、しかも庇の方は数日間のまとまった晴天が見込める日を見計らった関係で一足先に進捗していたため報告順が逆になってしまっている。

 

全ての開口部の施錠とは言ったものの、勝手口のサッシ扉をつけた(そのときの記事はこちら)時点で残っていたアルミサッシは残り2枚分、囲炉裏部屋の掃き出し窓だけとなっていた。その他には最後の大物、玄関設置が待ち受けている。

 

冒頭の写真は今回サッシをつける開口部のビフォーを撮っておいたもので、この時点では数少ない出入口となっていたところ。サッシ取り付け完成後は内側から施錠した状態になるため、一度中から開けない限りは出入りできないことになる。

 

なんというか、完成が近づくにつれこんな形で作業的に不便な状態になったり、資材の置き場がなくなってきたりと、これまで自由だった部分に制限がかかってくるような窮屈な感覚になって複雑な気分だ。

 

作者の当初の予定ではこの部屋のサッシは全てフローリングを取り付けてから設置する予定であり、全てを事前に取り付けることになってしまってかなりのイレギュラー感がある。

 

一応全てのサッシ高さはレーザー水平器を使って同じ高さに出しているつもりだが、最終的には絶対にどこかズレが生じて微調整が必要になるのは間違いないだろう。

 

右の写真は掃き出し窓の土台を固定したところで、これは柱を1センチ程度切り欠いてそこに90角をはめ込んでいる。この新たにつけた土台はあくまでサッシを下支えする座になるもので、フローリング高さを表すものではない。

 

これが中蓮窓であればこの土台が即ちフローリング高さとして処理すれば良いのだが、掃き出し窓は窓枠の土台とアングルの位置が違うため、フローリング高さに設置するだけではうまく収まらない。

 

ここまで具体的な説明をしたことがなかったかもしれないので蛇足だが付け加えておくと、掃き出し窓というのはサッシ枠の下端から数センチ上がったところにアングルがついている。

 

このアングルがフローリングの高さになる位置なのだが、そこだけでサッシ枠の全荷重を支える状態にするのは望ましくないため、フローリングとは数センチ下の外側にサッシ枠の下端を支える土台を造る必要がある。つまり、ここで固定した土台はこちらのサッシを支える土台なのである。

 

ちなみにこのサッシの水平鉛直を考えたとき、向かって左側の柱が反対の柱よりも1センチ強ほど奥に引っ込んでいた。その対応として土台を左の写真のような形に固定するのがベストと判断。

 

その土台にピタリとサッシを当てた状態でサッシ上端を柱と固定した状態が実際の鉛直となるように調整した。ただここのサッシ枠も実際は柱を少し欠いてちゃんと水平垂直を出してやるべきだったところ、1〜2ミリ程度の微妙な歪みだったため手抜きをしてそのまま無加工で固定してしまった。結果は推して知るべしで、やや施錠がひっかかってしまう状態になった。

 

また、強度を確保するためと変形に備えてカットして余った材をもともとの土台との間に挟んでいるが、意外とこの空間が広く、床下通気口としては充分すぎるくらいになっている。

 

次は反対側のサッシだが、こちらは同じことの繰り返しになるため別の話を混ぜながら進めていこう。先ほどの開口部がもともと建具がついていて人が出入りできる状態だったことと比べて、こちらの開口部はもともと写真のように雨戸がついているだけの状態で、光すら取り入れられていなかった。

 

ここらへんがこの納屋が暗かった最大の理由でもあったところで、今ようやくこれを解消できるところまで来たのかと思うと感無量である。この雨戸は味があって使えそうでもあるため、完成後もここの雨戸として活用していければと思う。

 

ではその雨戸を取り外したところから。順番が前後しているため先ほどサッシを交換したところがまだ古い状態になっているが、この2枚がガラス戸に変わることでようやくこの部屋の採光状態が想定していたものとなるだろう。

 

ここのサッシを固定できれば以前まとめて購入しておいたサッシが全て取り付け終了となる。写真にも写っているこれら未使用のサッシ、納屋の中でもかなりのスペースを占めることになって常に置き場に苦慮していたのは良い思い出で、それもこれを固定すれば全て終わり。

 

ちなみに、この雨戸の枠があったために外側の壁がここだけ塗れていなかった。この窓の完成後なるべく早めにこちらもケアしておきたいところだ。

 

ここからは先ほどの作業と全く同じことになるが、少し反対側と違ったところとしては、こちらの柱の方が傾きがひどく、サッシ枠を垂直に固定するために1センチ程度柱を削る必要が生じたことだ。

 

それ以外には特筆事項もなく、先ほどと同様淡々と作業を進めていく。それと、前回この部屋のサッシをまとめて取り付けたときもそうだが、長年眠らせていたサッシだけにホコリやゴミがかなり付いた状態になっている。

 

これまでサッシは取り付ける前に全て一度高圧洗浄機で綺麗にしてから取り付けていたが、ここらのものはどのみち今後作業を進めていくにつれ汚れてくるのが目に見えているのでこの時点では洗浄しておらず、全て完成後に一度で済ませることにした。

 

設置できたのを内側から見たのが最後の写真。以前固定したFIX窓(そのときの記事はこちら)のときもそうだが、こちらの窓からは常に下を流れる小川が見えるようになっている。

 

そのため雰囲気が良く(すぐ川向いに隣家が見えるが)、もっと楽しめるようにこの窓を出たところに屋根に隠れる程度のウッドデッキ(廊下状の)を造りたいと思っている。が、それはまだ先の話。最終的には物置き場となっていた事務部屋の裏に1坪ほどの屋根下スペースがあるため、そこまで伸ばして小さなカフェスペースでも造れればと思っている。

 

以上でサッシが全て取り付け完了となる。ただ、まだ一部網戸を敢えてつけていないサッシもあって網戸が数枚残っているが、置き場の占有スペースとしては当初の95パーセントは片付いたと言えるだろう。

 

これで残すは玄関のみである。次回の報告を楽しみにお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2023/04/26 20:28:26

前回のブログで屋根材の貼り付けが終わった。気分的にはもうほとんど庇屋根の作成は終わっている感じだが、出来たものを万全にするためのフォロー的なことをやっていくことにする。

 

冒頭の写真は屋根材、雨押えの固定までが終わったのを撮ったもので、このままでは雨押えの効力を発揮しない状態になっているのでまずはそこから手をつけていくことにした。

 

今回作者が使用した雨押えというのは基本は大壁構造で使われるケースがほとんどで、雨仕舞のためその上にサイディングなどをかぶせていることが多い。だがこの納屋は真壁構造であり、雨仕舞には独自の工夫が必要となる。

 

作者の気持ち的にはここの雨仕舞は2パターンで天秤にかけていたのだが、一つは雨押えを固定した柱と柱の間に加工した木材を固定し、その上からコーキングなどの処理をするというもの。

 

これは見た目的にも邪魔をしないしある意味理想的な処理だったのだが、いかんせん柱の出ヅラが個々によって違ったりして加工の手間がかなりかかってしまいそうなどの理由から採用していない。

 

結局採用したプランは右の写真のようなもので、2階部分に部分的な鎧張りをしてみた。もともと、2階の壁が全体的にのっぺりした印象があったため、作業がある程度落ち着いたら2階の屋根上から鎧張りをしたいとは思っていた。

 

だが、今回の仕上げはかなり時間を短縮してやったため、寸法など吟味しておらずかなりざっくりと造ってしまっている。今後他の面の2階部分に鎧張りをしていったとき、それらと整合性をとるために高さなど若干変更する可能性はありそうだが、今はこれで良しとしておこう。

 

そのまま塗装をしてもよかったのだが、購入して場所をとっている材料を早く片付けたかったため先に雨どいの固定から始めることにした。

 

今回使う雨どいはパナソニックのアイアンというシリーズのもので、見た目はプラスチックだが中にはスチールが入っており、昨今のゲリラ豪雨や大雪のときなどに備えて耐久性の高いものを選んだ。

 

たかが4メートルの庇と侮っていたのだが、意外と物入りで材料費がけっこう嵩んでいる。この雨どい一式だけでも1万円は越える出費となってしまった。

 

屋根からの水処理は片側流れの形にし、もともとあった西面の屋根排水と合流させることにする。最初の検討段階でお伝えした通り、このスペースは柱もつけたくないほどオープンな状態にしておきたく、雨どいが歩くときに邪魔になるのが我慢ならなかったのだ。

 

写真はルートを合流させるために西面の排水パイプをカットしたもので、ここに落とし込むのが最も見苦しい度合が低かろうと思うのだが、これはこれで薪棚を横から使いたいときに邪魔になってしまう。だが、どうやっても気に入りそうなポジショニングはできそうになく、どこかを妥協しなければならなさそうだったのでこれで留飲を下げることにした次第。

 

カットした部分には写真のようなジョイントを接続。これがあればこれまで流れていたルートの他にもう一つ任意のルートを付け加えることができるという、超便利なアイテムだと思う。

 

ちなみに、既存のものとはどうしても色が異なることになって若干違和感があるが、塗装してまで色を揃えようとも思わず、そのままでいくことにした。現時点で既存の雨どいはかなり劣化が激しいのでいづれ全交換をするつもりで、そのときに同じ種類のものを選べばいいだろう。

 

流し込む場所の準備をしたところで、樋をつけていくことにした。この作業に関しては途中撮影したものがなく出来上がりだけを紹介することになるが、樋をひっかける金具を垂木につける場所をずらしたりしながら勾配をつける作業は意外と楽しい。

 

瓦の場合、この雨どいはつけやすそうに思えるのだが、今回使用した唐草ではあまり高い位置に上げることができず、勾配が非常につけ辛かった。そのため、実際に雨が降ったときにじかに確認しなければ不安なところがあったのだが、結果的には問題なく設計通りに水が動いている。

 

樋で集まった水をパイプで誘導するのだが、先ほどジョイントを取り付けたところまでは写真のような感じで繋げている。勝手口面の壁を通っていくのが目ざわりだが、下にそのまま降ろして新たなルートを地中にもう一つ作るのが億劫だったためやむを得ない。

 

場合によってはルートの変更が有り得ることと、メンテナンス性を重視するため、敢えて接着剤は使わずただ差し込んで繋げただけである。ただこの商品は繋げただけでも水漏れがしにくいような構造になっていて、恐らく抜けて外れない限りは水漏れの心配はなさそうだ。

 

最後は雨仕舞用の鎧張りを塗装して終了とする。写真は一度塗りが乾燥したくらいのタイミングで、この後2度塗りまでして完成とした。屋根は5寸勾配に近いこともあり、上に乗って作業するのは若干不安である。

 

不安なのは思っていたよりずり落ちそうになる気配があることだが、半面、屋根は作者が乗ったくらいではビクともしないほど頑丈に完成しており、自分の苦労が報われたような気持ちも入り混じっている。

 

これにて庇の報告は全て終了とさせていただく。今後屋根がらみの作業があるかないか、東面の屋根が一部損壊しているためDIYで修理するかどうかをギリギリまで悩んだのだが、時間の問題もあったりで結局プロに頼むことになりそうな案件があった。

 

今回の庇はそのプロに屋根を見てもらったときについでにアドバイスをいただいたりし、そのせいもあってリノベーションに踏み切れたところもあった。実際に屋根の作業はやってみるとかなり楽しく、素人でも簡単なものであれば出来ると確信したため、できるわからず不安な方も是非やってみることをお勧めする。

続きを読む≫ 2023/04/24 20:20:24

前回のブログで野地板と役物取り付けまで終了したので、今回はいよいよ屋根材を取り付けていく。冒頭の写真が今回作者が手配した屋根材で、前回でも軽くお伝えしたがこれはアスファルトシングルという種類の屋根材になる。

 

屋根材の種類で有名なものを挙げればまず瓦、そしてスレートやガルバリウム鋼板、トタンなどが思い浮かぶのではないだろうか。挙げた種類のものはそれぞれ違う特色があり、それらの中からこのアスファルトシングルを選んだのにも理由があった。

 

作者がこの素材を選んだ一番大きい理由としては、その軽量性にある。今回の庇の構造上あまり重量のある上物は載せたくないという気持ちが強く、その時点で瓦とスレートという選択肢は捨てたところからのスタートとなった。

 

あとは鋼板とトタンだったのだが、トタンは見た目の問題で最初から候補にもなく、ほぼ鋼板と一騎打ちのような形になっていたと言えよう。最終的に決めたのはより既存の瓦屋根の雰囲気に合うものということで決めている。

 

この屋根材はオークリッジスーパーという米国製の商品で、あちらの方では実に8割近い木造住宅に採用されている高級屋根材という位置付けになっているものだ。アスファルトシングルという名前が示す通り、表面がアスファルト素材でコーティングされていて防火性、耐候性、防水性、デザイン性などに優れている。

 

値段は作者がいつも行っているホームセンターだと16枚入りで4千円弱なのだが、求めていたブラックオニキス色がなく取り寄せに時間と数千円かかるということでネット購入(楽天)で2セットゲットした。値段は送料込みで10800円也。

 

取り付け方は大雑把に言うと、この屋根材を下から置いていき、次のものを上に載せるときに下に置いてあるものの半分くらいの位置に重ね合わせることを繰り返していく、というもの。

 

屋根材は瓦にしても全てその要領でやっていくのだが、右のように最初の一枚目に関しては最初の段階で半分にカットしたものを使うことになる。これは最も軒に近い部分も2重に屋根材をかぶせる必要があるからで、作者のように唐草を入れていればそれでカバーできるとも思えるが慣例に従って入れておくことにした。

 

さらに、この写真で屋根材の一番上に黒光りしている帯のようなラインがあるのだが、これはセメント材が塗られているゾーンで、フィルムを剥がして使うようなのだが、海外製の痛い所なのかこれが簡単に剥がせず、ようやく剥がし進めても途中で切れたりでイライラMAXになること間違いなしだ。

 

あまりにも綺麗に剥がれなさ過ぎたため、作者はもう開き直ってこのフィルムを剥がすこと自体をやめてしまった。あとは手持ちのシングルセメントで固定していくことにする。

 

ちなみに、前回でも風圧力について少し触れたと思うが、この屋根材にはアスファルトシングル専用の釘を使って固定することが推奨される。左の写真がその専用釘といえるもので、通常の釘に比べて螺旋が入っていたり頭が大きく作られて屋根材自体が風で飛ばされにくくなっている。

 

さらに前回でも触れていたように今回の屋根構造上、野地板だけで終わらせてしまっているため、釘やビスを打つ部分については下から見たときに先端が抜けているのが目視できる状態になる。

 

そうならないように垂木のある位置だけに釘打ちを限定したいとも考えたが、一応屋根材の推奨目安として一枚のシングルあたり4箇所の釘打ちが指定されているため、そちらを優先することにした。

 

いきなり作業が進んでしまっているが、途中撮影する余裕がなかったためご了承いただく他ない。このような感じで屋根材を重ねていき、次重ねる屋根材で釘が見えなくなる位置(この商品はご丁寧に釘打ちラインが引いてある)に釘打ちをする。

 

ただそれだけでは当然弱いため、これ専用のシングルセメントというコーキング材のようなものを要所要所に塗って接着していくのだが、このセメントが意外に高価で、1本1000円以上もするものを4本も消費してしまった。

 

今回の屋根に関しては釘やビスなども含めて細かい消耗品だけで1万円以上もかかっており、その点が他の木工作業とは違うように思える。先ほど紹介した屋根材よりも高くついているというのは少々意外な感じがするのではなかろうか。

 

ここまで屋根材を張ってきて大きな失敗に気づいてしまった。結果的に水漏れしなければ問題はないのだが、屋根材を重ねる位置がメーカー指定のラインよりも上にしてしまうという失敗である。

 

実は、この製品は説明書がWEB上でゲットできるのだが、それをしようとしたときに個人情報を入力せねばならず、結果的にそれを嫌がったためゲットしていない。それを補うために他のページなどで情報を得ていたのだが、そのとき一度見たきりでここまで完全に忘れ去ってしまっていた。

 

左の写真でいうと、一番上についている位置が正しいもので、それより下のものは全て若干指定の位置より上につけてしまった。差にして1センチ程度のものだが、恐らくは大丈夫と思う。

 

なぜ気づいたのかと言えば、一番上まで貼っていったときに想定よりも多く屋根材が余ったからで、最初から適正で固定していればもう一列必要だった計算になる。

 

この屋根材は取り付けるまでの過程でカッターを使って切ることが多く、割と簡単に切れるのだが、終わってみれば右の写真の有様である。表面のデザイン性のために粒状の着色石が貼り付けられているのだが、これが簡単にボロボロと剥がれてしまう。

 

こんなに剥がれやすくて大丈夫なのだろうかと思えるほどだったのが写真からでもわかるだろう。最初に開封した段階で袋の中にはこういう剥がれたものが随分とたまっていたりするのでそういうものなのかとも思う。作業はなるべく乱暴に扱わないよう丁寧に行う必要があろう。

 

さて、シングル材を全て貼り付け終えたら次にやるのは雨押えを固定することである。前回でも少し触れたが雨押えとは屋根と壁の間に取り付ける金具で、雨仕舞には欠かせないアイテムだ。

 

和瓦の場合などは土で盛り上げた部分に最後漆喰を塗ったりして雨仕舞とするのをよく見るが、こういった洋モノ屋根では金具を使ってやるのが一般的で、作者の建物は真壁構造という和風な造りであるため、既製品の金具ではうまく収まりがつかないことになる。

 

とはいえ、それはまた次回あたりに触れるとして今回は雨押えをつけるまでの報告で終わろうと思う。まず金具を固定するための下地材として左の写真のような捨て木材を一本屋根材の上に固定した。

 

最後の写真で収まりがわかるかどうか微妙だが、先ほど固定した捨て木材に横からビスを打つ形で固定しているのが最後の写真となる。作者が購入した役物の長さは1800ミリ強ほどのもので、4メートルの長さの庇を覆うため3本を連結する必要があった。

 

写真でもわかる通り、境目がハッキリわかりすぎるのが不満だが、これは素人だから致し方ないことかもしれないと思い深刻には受け止めていない。最悪これらの間から水が漏るようなことにでもなれば、コーキング処理なりで対応することもできるだろう。

 

ただ、この雨押えは3本をカットすることなく重ね合わせたため、重ね代だけでも90センチくらいあり、それを越えて浸水することがあるのかどうか現段階ではなさそうな気がしている。

 

だがこの雨押えの完成では壁との隙間が大きく雨雪の侵入を防ぐことができず、かなり大きな気がかりとなる。次回はそれを解消する作業を紹介していこうと思う。

続きを読む≫ 2023/04/20 22:18:20

庇の造作が進んでいるが、前回のブログで色々と検討していることをお伝えしたうちの一つの事例を紹介しようと思う。冒頭の写真はこの庇を考えた際の簡単な設計図で、これは主に勾配や具体的な寸法などを検討したものである。

 

作者の住む地域ではある程度の積雪を気にしなければならず、事前に屋根業者と話す機会を得た際に色々とアドバイスをもらっていた。検討の結果、勾配は4寸5分〜5寸勾配くらいを確保しようと設計したのがこの図面となる。

 

わからない方のために簡単に説明しておくと、通常屋根勾配というのは上記のような〇寸勾配という形で表現されることが多い。例えば5寸勾配というのは水平方向を10としたときに5の寸法で垂直に立ち上がる勾配のことだ。

 

あとはこの横から見た図面でなんとなくシルエットを想像しながら軒の長さや勾配を決めていったのだが、軒の長さは今回の場合垂木の長さに依存した感がある。つまり、購入した垂木材が2メートルもののため、無駄をなくすよう垂木を1メートルちょうどくらいで配置していくことに決めた。

 

さてその垂木だが、前回のブログで完成した写真は載せていたと思う。だがこれはまだカットしたものをそのまま等間隔に並べて固定しただけのもので、ここから長さを合わせていく作業が必要になる。

 

というのも右の写真を見てもらえればわかると思うが、同じ長さの垂木をちゃんと半分にカットしていたのだが、実際の現場ではこんな感じに先端が全く合わない現象がどうしても起こってしまう。

 

これがなぜ起こるのかというと、屋根と壁が繋がっている場所から垂木を最初に固定していく形にしているからで、壁の凹凸やちょうど柱の位置にあたったときなどによって垂木の始点が違ってくるためである。

 

垂木寸法などを全く気にしなくて良い状況下であれば、単純に最も短くなっている垂木を基準にカットして他を合わせていくのが最も手っ取り早いが、今回は両端が短めだったためそれを基準に墨坪で墨を打ってカットしていった。

 

垂木が終われば次は野地板だ。この板は2メートル物1枚あたり100円を下回る特価のものを大量に購入してきたもので、今後も手掛ける可能性がある屋根の修理や鎧張りの材料としてストックしておいた。

 

たとえ特価でも野地板としての役割をまっとうするには問題ない材料であり、安価であればあるほど良いというのがDIY魂じゃなかろうか。ちなみに野地板を止めているビスはステンレスのものを使い、屋根やさんのアドバイスではビス長さも65ミリくらいのものが良いということだった。作者は手持ちであった50ミリ程度のものを使用。

 

今後出てくる屋根材を貼り付けるときなどもそうだが、屋根を止めるビスなどに関しては極力強めのものを選ぶ方が良いだろう。風力というものは馬鹿にならず、屋根をひっぺがしたり持ち上げることが当たり前にある。

 

建物を設計するときに必要壁量という概念が存在することを以前の記事で紹介したことがあるが、この必要壁量というものには地震力に対する壁量と風圧力に対する壁量というのが含まれており、風圧力は建物を建てるときクリアしなければならないほど重要な概念となる。

 

右の写真は下から見たものになるが、最近屋根を造るときの傾向としてはこの野地板の上にさらに合板などを張ることが多いようだ。作者は安価に仕上げたいのと重量を増やしたくないため、下地はこれで終了とした。

 

そしてこれまで説明してなかったが、今回この庇の屋根材に関しても色々と頭を悩ませた部分だった。理想を言えば瓦を葺きたかったが、重量的に不安だったためそれは断念し、妥協の産物で洋モノのアスファルトシングルを使うことに決定。

 

施工手順としてはまず役物から固定することになる。役物というのは左の写真にある部材たちのことで、屋根の端の部位に取り付けることになる材料のことを総称してそう呼ぶ。洋モノの屋根というのは大抵こういった金物が使われているが、例えば瓦の役物といえば中央に敷き詰める瓦とちょっと形が違う端に使う瓦のことを指す。

 

この写真の役物でいえば、一番左にまとめてあるのが唐草というもので、屋根の先端に取り付ける。中央にあるのが雨押さえと呼ばれるもので、屋根と壁の接する部分の雨仕舞として使う。一番右にまとめてあるのがケラバ水切りというもので、屋根のケラバ(雨どいが付いていない側の呼び方)に取り付けて下地の木材などが濡れないようにするものとなる。

 

ちなみに、これらの部材は実際に屋根を造るときに現地で鉄切り加工をしなければならない。プロであればより雨から屋根を守れるよう、しっかりと加工するのだろうが、作者はとりあえず鉄切り鋏でカットしたものを水が漏れない程度に折り曲げて完成ということにした。

 

実際に雨の状況を見て必要であれば今後折り曲げた部材を接合したり、コーキング処理したりしてより完璧なものを目指すかもしれないが、現状はこれで良しとしている。

 

順序としてはまず唐草から取り付けて、その後ケラバ水切りの順になる。もしこれを逆にしてしまうと、ケラバ水切りを伝ってきた雨水が唐草の下を通ることとなり、その下の野地板や垂木を濡らすことになるだろう。

 

この唐草というのは屋根を伝って落ちてきた水を最終的に全て受け止め、その下に設置することになる雨どいに流すための役割を担うことになる重要な部材である。最終的にはこの唐草の上から屋根材の固定を開始し、屋根材同士をある程度重ねながらどんどん上に貼り付けていくことによって、流れる水が下地の木材を濡らさない仕組みとなっている。

 

そんな感じで役物を固定しているところのアップも載せておく。本当に万全を期そうと思えばこの役物以降に取り付ける全ての部材のビス止めのときにシリコン処理をしておけば完璧だろう。

 

ただ、屋根材というのは唐草の端から貼り付けていくため、よほどの逆流がない限りはこの写真のビスの位置に水がくることはない。従って作者は少しでも手間とコストを下げるためビスのシリコン処理は全くしていかない方針とした。

 

さらに言うと今回造っているのは庇であるため、もし雨漏れなどがあることが発覚してもすぐに簡単にシリコン処理を行うことができるというのが背景としてあったりもする。

 

次回はいよいよ屋根の全貌が見えてくると思うので楽しみにお待ちいただければと思う。

続きを読む≫ 2023/04/19 20:00:19

前回のブログでは庇の材料を整えたところまでを紹介した。今回はそれらを使ってさっそく組み立てていこうと思うが、ここに至るまでは色々検討したりする時間が長く、流れるようにやっていたわけではない。

 

検討の内容としては、強度の検証から始まり、屋根の勾配の検証、壁からの出幅の検証など、プロであれば綿密な計算のもと確実に安全なものを造っていくのだろうが、構造計算を用いず、あくまで勘に頼っていて本来オススメできる方法ではないと思っている。

 

それらを踏まえて記事を楽しんでもらえたらいいのと、結果的に出来上がったときに作者も満足するものであったため、恐らく安全上も大丈夫なものになっている気はしているということは予めお伝えしておきたい。

 

冒頭の写真はまず今回の庇の土台となるパーツを仮固定してみたもので、狙いとしては室内側から出っ張ってしまっている丸太桁の上に置いた状態で、完成後上からの荷重をこの桁にも分散させたいという感じでこの位置からのスタートにした。

 

実はこの土台となる木材を設置してからある程度のところまでは、他のパーツとドッキングさせたりして思ったような位置取りでやっていけるか等はすでに検証済みで、それらによって完成までの確信ができているためこのブログでは次の段階の説明に入らせてもらう。

 

土台の位置をここで確定させるためにまずはビス打ちをしているのが右の写真だ。このビスはタルキックという屋根で大物を固定するときなどによく使われる商品で、ビス頭の形状からして普段使っているものとは違っていたりする。

 

これによって強い固定を期待しているのだが、まずこの3メートルの土台材で10箇所以上固定した。ちなみに、ビス自体にかなり強い推進力があり、下穴など開けなくてもスムーズに木に食い込んでいき、しかも割れにくいというありがたい商品だが、お値段は少々高めで、185センチ20入りで2千円強もしてしまう。

 

土台を固定し終えたら天側に彫った仕口に対して対応した継手を入れていく。左の写真でわかる通り、この縦方向に差し込んである4本の材が今回の庇で言う「柱」となるもので、その柱の上下を継手加工しておいてそれぞれ横材と組み合わせることで荷重を分散させる構造をとっている。

 

割と一気に作業を進めてしまったが、最初の土台を固定後、本来であれば柱を差し、次いで天の材を差し、というのが順序として妥当かもしれないところ、最後に腕木を入れて高い位置でコミ栓処理をするのを嫌がったため、柱と腕木は全て先に固定させた。

 

写真を見てお気づきの方は相当に目ざといと思われるが、実はこの4本の柱と腕木のうち一番左のものがうまく貫通させることができていない。これはかなりの大失敗といっていいのだが、前回のブログでお伝えした通り、試しでホゾ組をしたときには全てうまく貫通していたのだが各々の組み合わせがわかるようにすることを失念し、後悔してもしきれないほどのミスを犯すことになったのである。

 

だが、貫通する手前まではコミ栓も入っており全力で動かそうとしてもピクリともしないため、強度的にはまあ大丈夫だろうと楽観的に(本当は少しドキドキしているが)考えて先に進むことにした。

 

右の写真はコミ栓がやや不安の残る形になったため気持ち程度の追加としてビスを打って補強としたのだが、動揺していたためかビスの寸法を間違えて柱を貫通させてしまっているのがわかるだろう。これは反省の意味も含めそのまま残している。

 

その後は腕木の上に垂木受けとなる横材を通した。ご覧のように造作の中で一番長い4メートル材2本が今回の庇の横幅になるもので、ここを軸に今後垂木を固定していくことになる。

 

一応、準備の際には寸分狂わず溝彫りを進めてきていたつもりなのだが、こうやって実際に現地で答え合わせをするとどうしてもズレている箇所ができたりする。これを複数人で作業できればそれらも難なくクリアできるのだろうが、あいにく作者は基本単独での作業をしているため、このズレを全て合わせるように調整してかつはめ込んでいくのにかなりの苦戦を強いられたことをお伝えしておく。参考までに。

 

苦戦した箇所というのはそれぞれ4本の柱をミゾにはめるときもそうだったが、右の写真のように腕木を欠いた部分に横材をはめるときもそうであった。これを全くズレずにやれるプロというのは本当にすごいものだと思う。

 

ただ、今回は幸運なことにある程度力技でなんとかはめ込むことができた。考えてみるに、案外却ってこうやってキツイ状態を力技で組み合わせた方が、スンナリはまるよりも固定後の遊びがなくていいのかもしれないなどと思ったりするがどうだろうか。

 

出来上がりを高い位置から見たときは左の状態で、土台側をある程度正確に垂直になるように造っておいたため、実際の建物側の柱の傾きとズレが生じ、辻褄合わせにそれぞれ寸法の合う材を挟んで対応することにもなった。

 

これは、もともと梁の上に乗っている柱がツライチになっておらず、どのみちビス止めするときには開いたスペースを塞ぐ必要があったため織り込み済みではあったが、やはり強度的にも不安材料だったため、ここにはビスを多めに固定。

 

写真はちょっと一か所に打ちすぎの感もあるが、繋ぐ材が多すぎたためか途中で折れてしまったものもあったりで多くなってしまっている。

 

最後に垂木を等間隔に打ち込んで庇の土台部分は概ね完成である。色々と考えて不安と闘いながら固定していった土台と違い、垂木を打つときは寸法だけを考えて楽なものだ。

 

ちなみに、この垂木を止めるためのビスも今回は垂木用の105ミリを購入して使っている。という感じでこの4メートル幅の庇のビスだけでも5千円以上の出費となっており、このコストが地味に重いことを知った。

 

次回はここからさらに進んで屋根材を張る手前までを紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2023/04/16 22:57:16

前回のブログで庇を付ける面の壁の準備が終わった。ここからは庇を造る土台の造作になるが、まずは今回作成することになる庇のコンセプトから説明したい。

 

蛇足だが、今回設置しようと思っているのは庇であり、屋根ではない。この違いを一言で言うとすれば、構造物であるかないかという違いになるのだが、屋根というのはこの場合、重量を支えるための柱をつけることになるようなイメージを持ってもらえればわかるだろう。

 

つまり、母家の玄関に面している北側壁に大きめの屋根を付けることになれば、まずそれを支持する柱などが立ち、ただでさえ広くない玄関外の間口がより手狭感が出てしまう。さらに大きなデメリットとしてわずかなスペースから漏れてきている朝陽の恩恵も受けにくくなる。

 

そのどちらも作者が大事にしたいことであり、こういう形での屋根は造りたくなかったのが最大の理由としてある。かといって壁や開口部を守るためそれなりの規模のものは欲しく、考え得る限り大きめの庇を、それもそれなりの重量に耐えられる構造で造るというのが最大のミッションだ。

 

さらに言及しておくと、壁面から1メートル以上出幅のある屋根は建築面積に含まなければならず、従って厳密に言うと確認申請が必要となり、図面を描いて種々の計算をして妥当性を確保し、行政の許可を得なければならない。そのため、今回のものはそれにひっかからないような計算もしている。

 

作者がもともと描いていた楽観的な想定は、前回でも説明した通り北面の柱に直接仕口を彫り、そこに腕木を差し込んで屋根材を組んでいくのが強度的にも木材出費的にもベストであったのだが、ご覧のように角のみが機能しなかった。

 

それなら自力で(ノミとトンカチで)やればいいと思われるだろうが、古くて堅さが増している110〜150ミリ角の柱材にノミなどで貫通させるような穴(仕口)を彫るのは極めて大変で技術も根気も必要となり、作者には少々荷が重い。

 

そこで発想を変えて新たな柱を造って現在ある柱に固定し、その新たな柱に継手仕口でガッチリと腕木を接合すればいけるかもと考えたのが今回の庇の大まかなコンセプトとなる。

 

ただ、我が集落の最大積雪量(経験した過去最大で70センチくらい)が積もったときを考え、数百キロ程度の重量に耐えられるだけの強度が欲しい。構造的にその強度が出せるかどうかが最も作者の頭を悩ませることになったのだが、恐らくこれでいけるだろうという感触を得ることができたのでやってみることにした次第。

 

冒頭の写真は屋根の骨組みとして揃えた木材で、これまで購入してきた安価なものではなく、乾燥済みで狂いの少ない90角(4メートルと3メートル)だ。どうせ大掛かりになるのであれば北面を全て庇で覆いたいと思ったのだが、そうしようと思えば長さ5メートル弱の造作をしなければならなくなる。

 

木材は強度を考えてなるべく継ぎ足しではなく1本モノで造作したい思いが強く、手間と時間をかければ2本を1本にしてかつ強度も1本のものと変わらない継手を組むこともできるだろうが、手間と時間も優先し、一般に市販で買える最大の長さ(4メートル)のものを造ることに妥協した。

 

とりあえず、口頭では庇の形状やイメージを説明できないため、写真で見て理解いただく方がいいだろう。

 

今回イメージしているのは、柱にホゾ組をして造るような庇だが、その柱をより強固に固定するために色んな工夫を凝らしたつもりだ。まず今回のブログではそれらのパーツ毎の造作を簡単に説明していこう。

 

仕口を彫る柱だが、今回の木材の中で最も短いものにしている。ここが長くなりすぎると不格好だし、あまりスマートでないような気がしたからである。その分、柱へ掛かる重量の負担がかなり大きいものになりそうで、それら重量を分散するために90角を四角形に組んでそれを従来の柱と梁にビス固定する方法を選んだ。

 

左の写真はそれら継手と仕口の加工が全て終わった状態を撮ったもので、この加工だけでほぼ丸一日かかってしまった。まあ以前に母家のキッチンを造った際にホゾ加工した(そのときの記事はこちら)ときは3日ほどかかったので、いかに角のみの仕事が早いかを実感している。

 

ちなみに90角以上の木材であれば、角のみを材の上に置けばローラーで移動が簡単に行え、任意の位置でバイスで止めて角穴を彫ることができる。1本の材に同じような仕口を複数個所彫るようなときにはこれが予想以上に楽で、かなりの時間短縮にもなった。

 

一応の継手加工が終わった後には念のため加工した材が予定しているところに本当にはまるかどうかの確認をしておく。実際にプロがこのホゾ加工をするときには、女太側を1〜2ミリほど大きめ(若しくは男太側を小さめ)にしておき、スポッとはまりやすく加工するらしい。

 

だがここは素人の手によるもので、割と仕口と継手がギリギリくらいになってしまっている。それでも入れば問題ないと思うのでこのままいくことにした。後日譚になるが、せっかく入るかどうかの確認をしたのに、その組み合わせがわかるようにしておかなかったため、後々かなり手痛いミスをすることになる。できるならこの段階でしっかりはまっている組み合わせがわかるように数字などを振っておくといいだろう。

 

この右の写真で短く差し込んでいるのが今回の柱になる材で、この柱材に彫っている仕口の部分に腕木という形の木を固定して屋根を構築していく。

 

その腕木を差し込んだ状態を撮ったものが左の写真。腕木というのは名前の通り、人が腕を前に出して重いものを支持する様に似ていることから付いたものと思う。

 

こんな感じで材と材の接合箇所は全てホゾ組によるものだが、この腕木、ただ単に男太と女太をはめ込んだだけでは不安極まりない。というかこの状態だと間違いなく出来上がった屋根が早晩崩壊することになるだろう。

 

ではどうするかというと、これが今回初めて試みた最も重要な部分となるのだが、右の素材を使うことで強度を得ることにした。この木は樫で作られているコミ栓という素材で、プロの大工がよく使うものだ。

 

樫というのは字面からして堅いのがわかるような素材で、そう簡単に折れたりせず、加工することすら難儀するような木である。これは6分(18ミリ)の角穴用に作られたもので、サイズはその時々で使い分けるものだが、通常6分といえば4寸角(12センチ)クラス以上のものに使う。

 

本来でいえば90角材に対してコミ栓をするときは5分(15ミリ)のものが良いのだが、作者の所持している角のみ刃が6分しかなく、それに合わせてこちらを選んだ。

 

使い方はホゾに差し込んだ継手と仕口両方を貫通するような角穴を開けておき、そこにこれを通すことで抜けなくなるという理に適ったアイテムで、一つ前の写真を見ていただければ材の側面に6分の角穴が開いているのがわかると思う。

 

左の写真はその角穴が貫通しているところを撮ったもので、作者が最も緊張したのがここの造作であった。何も考えなくて良いならこれらの継手を接合してから穴を開け、そこにコミ栓を差し込めばいいじゃないかと思うかもしれない。

 

実際にコミ栓の中でも丸コミ栓というのはそういうパターンでやるようだが、それではコミ栓本来の強度が得られない。左の写真ではわかりづらいかもしれないが、作者はわざとこの角穴が2ミリ程度ずれるように配置している。

 

もっと具体的に言うと、この写真では柱となる材に対して左側から腕木となる材が差し込まれているが、腕木側の角穴が2ミリほど左側に彫られている(つまり、角穴の左端2ミリはこの写真では見えていない位置にある)。

 

この状態で堅い樫のコミ栓を差し込んでいくとどうなるか、もうお分かりと思う。堅いコミ栓が穴を通っていきながら貫通するときには左側の腕木を右側(より仕口の奥の方)に引っ張る形となり、貫通することで何よりも頑丈な固定方法になるというわけだ。

 

コミ栓の写真をご覧いただければ先端の部分に少し彫りが入って鋭角になっているのにお気づきだろう。この鋭角であることによって少しズレた角穴で引っ掛からず、抜けた先で引っ掛かった部分を引き寄せながら貫通する。

 

重要な部分なので2度言ってしまった。このコミ栓によって繋がれた柱と腕木はビスや釘などで接合したものとは比べ物にならないほど頑強である。早くそれを証明したいのだが今回は紙面が足りなくなったのでこのへんで終わることにする。

続きを読む≫ 2023/04/13 20:18:13

今回からは納屋の北側外壁の造作を始めようと思う。この面は以前のブログで小型の中蓮窓と勝手口扉を取り付けたところで、ようやく暗かった部屋内が明るくなったところなのだが、実は扉の設置後は元々壁に固定されていた波板トタンを再度固定してせっかくの開口部を塞がざるを得なかった。

 

その理由としてはやはり雨雪が気になってしまったからで、壁も崩壊しそうな荒壁仕上げ、柱も状態が良くなく、設置したアルミサッシは外の地面から10センチ強ほどしか離れておらず、泥はねや積雪に耐えられそうになかったからである。

 

実は今回庇屋根を造ろうと決心したのは少し前の記事でも紹介した(そのときの記事はこちら)角のみという機械をゲットできたからで、それを手に入れる前の段階では大掛かりな庇はとても出来ないと考えていた。

 

そういう考えのもと、この納屋の北面はほとんどを鎧張りで覆っていこうと思っていたのだが、角のみをゲットしたことでその案も一旦お預けとしている。とにかく、庇を造ることは確定したのでここからは前のめりで作業を進めていく。

 

まず、冒頭の写真は全面に張りなおしていた波板トタンを一部はがし、外壁に中塗りを施した状態を撮ったものだ。庇を造るということは当然これまで固定されていた波板トタンは取り付けられなくなる。

 

そうなった場合、まず早期にやっておきたかったのが痛んだ荒壁の補修だった。特に1階部分の外壁には雨が直接当たったり、泥はねなども相当な量降りかかるのが想像されるため、これは最優先のマスト事項といえる。

 

作者はこのトタンのチープさを嫌がったためこれまでも納屋についていたもの全てを解体してきているのだが、この北面に関してだけ説明の雨雪対策で残してきた。あいにくこの庇屋根づくりを始めたときも雨がちな天気が続いていたため、全部を気持ちよくはがすことができず、作業が終わっては再度仮付けし、朝作業するときに外すという面倒な工程を繰り返し行う必要があった。

 

次に庇屋根の設置方法に関してだが、作者の考えた理想の設置方法というのが既存の柱の必要な部分にホゾ組をしてより強固な庇を造ることだ。それにはまず柱に仕口を彫る必要があり、それをどうにか角のみでやれないかと試しているのが右の写真。

 

実際、この角のみ機は20キロを越えるほど重量のある機械で、ここに持ち上げるだけでもかなり大変なものである。木材の固定はバイスで噛ませて動かないはずなのでこれでやれるだろうとタカを括っていた。

 

が、結果はどうにもノミを彫り進めることができず、ある程度のところで機械ごと浮き上がって危険を感じたため途中で断念。次善の策を考えることになる。恐らく、柱をまるまるバイスで噛ませることができればやれたのだろうが、壁から浮き出た2センチ程度のところで噛ませただけでは不可能な所業だと勉強になった。

 

庇の構造に関しては腹案があったが、それは後日のお楽しみとしてどちらにせよ優先してやっておかねばならなかったことをやることにした。それが左の写真の作業ということになるが、壁塗りと木部塗装に関してである。

 

これまで2階の壁塗りは屋根の上に足場を組んでやってきたが、出来ることであれば屋根が出来る前にやっておくに越したことはない。屋根の後にやることになると、どうしても屋根の始点となる壁際の壁塗りが出来なくなるためでもある。

 

という感じで壁塗りを進めている。これまで通り2階壁は重量を増やしたくないため、元の荒壁に砂漆喰を一度塗りし、仕上げ漆喰で終わらせる簡単なプランだ。この塗り方については理想を言えば壁一枚分(柱梁に囲まれているのを一枚として)を一気に塗り上げることだろう。

 

だが現実は写真のように上半分から塗っていくことにした。最大の理由は梯子と脚立の使い勝手が良いということで、例えば壁一枚分を手持ちの梯子でやろうと思えば、まず写真のように伸ばした梯子である程度塗るまでやり、その後下に移行するときは梯子の形を変えて高さを調整しなければならない。これがかなりの手間となるため、最も梯子の変形回数が少なくなるような手順でやったということだ。

 

作業は単純だったのだが、少しでも一枚の漆喰をスムーズに繋げたいため、あまり時間を置かないよう流れるように一息で砂漆喰塗りは終える必要があった。また、ここの砂漆喰には以前の記事でもお伝えした砕いたものを使っており、かなり壁面に凹凸が目立つ。

 

2階でもあり目立たないということと、もともと壁面もボコボコであるためどのみち平滑で綺麗な面にはならない。これまでの2階外壁は全て間近で見ると凹凸が目立つが、下から見たときにはよほど目を凝らしてもそれがわかることはないことがわかっていた。

 

砂漆喰塗りから一日が経過した。この塗り方の難しいところは、乾燥して固まるまで梯子を立てることもできないことで、これから仕上げ漆喰を塗るときも立てかけているときに全てを終わらせる必要がある。

 

ここからはいつも通りの工程で、まず柱のチリ部分の塗装(水性ステイン黒)、その後柱梁の塗装(松煙調合)、養生テープ塗布、最後に仕上げ漆喰塗りとなる。水性ステインを塗って乾燥するのを待つためだけに一日は割けないため、これら全てをこの日で仕上げたい。

 

ちなみに、この仕上げ漆喰塗りに関しては先ほどの砂漆喰の時とは反対に、壁一枚分単位で塗り進めていった。理由は簡単で、効率よりも仕上げ面を綺麗にすることを重視したからである。

 

最初にチリ部のステインを全面に塗っておき、次に他の木部塗装をした。この柱や梁の塗装は意外に時間がかかるため、全部を塗り終える頃(2時間後くらい)には最初のステイン部分はそこそこ乾いており、そのまま養生テープを貼って仕上げ塗りを開始。

 

もし乾燥が充分でなく、養生テープをはがしたときに一緒に剥げ落ちたとしても、最終的には簡単に調合塗料をなぞるため、そういった粗は目立たなくなる。養生テープは仕上げ塗りをする直前に塗る範囲だけ貼り、塗り終えたらすぐに剥がすということを繰り返し行う。

 

写真をご覧いただければわかると思うが、画像を通してみると仕上がりは非常に綺麗に見える。実際に下から見上げたときも凝視しなければこんな感じに見えるため問題なしとしているが、間近で見ると素人のヤッツケ仕事だということがすぐにわかる出来だったりする。

 

足場もあるものだけを利用して安価に済ませているためあまり安定せず、手がギリギリ届くかどうかくらいの距離の仕上がりもやや雑になった。これまで足場に関しては簡易的なものを購入するかどうか迷い続けてきたが、結局ここまで一切使わずに何とかなったため、最後の難関である東面の2階もなんとかなるだろう。

 

そんな感じでとりあえず最低ノルマの2階外壁仕上げを2日間でやり遂げることができた。あとは別日で1階部分の中塗りを滞りなくやっておく。できれば庇の完成と前後してこの1階の壁面にも砂漆喰くらいまでは塗っておければベストだ。

 

最後に勝手口扉の上の梁に固定している木材があるが、これは庇の土台を組む上で木材を設置し易くするための目安の位置に事前に固定したもの。柱に直接仕口を彫ることができなかったため、屋根として成立した形の木工材を直接このあたりに打ち付けることにした。詳細はまた次回にでもお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2023/04/12 18:21:12

前回の予告通り、今回は建具の仕上げをしたことを報告しようと思う。そもそも、この事務部屋の建具はこの古民家ブログのかなり初期の段階でゲットしていたもので(そのときの記事はこちら)、ここまで4年近く納屋に保管しておいたものである。

 

この他にもまだ今後使うことになる建具も一部残っていたりするのだが、自分の好みで選んだ古建具を設置する瞬間というのは想像以上に気持ちが高揚するものだと体感している。

 

ただ、購入した建具は以前の記事でもお伝えしているが、そのままでは使えないケースが多々ある。冒頭の写真の建具に関しては、これまで手を加えたことはクリーニングをしたことくらいで、今回はこれを使える段階までリペアしていく。

 

まずは取っ手の埋め込みから。作者が購入した古建具のほとんどが取っ手がついていないもので、これまで使用してきたほとんどの建具の取っ手はDIYで取り付けたもの。

 

作者が好んで使っている取っ手はヤフオクでセット買いした黒檀の引手で、これは和の古建具にはものすごく合い、コスパも最高(1個100円くらい)な神アイテムだと思っている。

 

取っ手を取り付けるための溝彫りももう慣れたもので、以前作った治具(そのときの記事はこちら)はこれまで何度も活躍してきた。これを使えば取っ手の溝もジャストサイズで出来、引手をハンマーではめ込むとボンドなども必要ないほどだ。

 

さて、ここからが今回のメインとなるリペアで、作者も初の試みといえる作業となる。冒頭の写真で見てもらいたいが、これは建具の裏側を撮ったもので、上下の空間がベニヤむき出しになっているのがお分かりだろうか?

 

最初このベニヤの部分には劣化した和紙のような装飾がされていたのだが、あまりにも劣化が激しかったのでクリーニングの際に全て取り除いていた。その後なにかを貼ることを考え続けていたとき、和紙に出会ったことを覚えている方は少ないかもしれない(そのときの記事はこちら

 

この和紙はすぐにでも貼ろうと思っていたのだが、使用する前に貼ってトラブルが発生したときのことを鑑みてこれまで手を付けていなかった。左の写真はこの和紙を貼るために必要な道具たちを撮ったもので、これから表具師の世界を体験しようとワクワクしている。

 

今回この建具に貼る紙は右の写真のもので、購入していた和紙の中では色のついている数少ないものだ。基本は白い和紙なのだがこれが2枚だけ混ざっていて、この建具が色的にもちょうど良いと思い使うことにした。

 

ただこの建具のベニヤの部分は板が浮き上がってきている部分があったり、釘の頭が少し浮き出ているところがあったりと、仕上げを綺麗に整えることは難しい状態になっている。そんなこともあって最初の練習がてらこの組み合わせを選んでいる。

 

まず、下地の状態が悪いのを少しでも整えるため、左の写真のような処置を施した。これはフスマなどを貼るときに下地として貼られる「茶チリ」というもので、それを袋張りにしたもの。

 

袋張りというのは貼る紙の周囲4辺だけに糊付けをする貼り方で、真ん中には糊を塗らないやり方である。この茶チリというのは不思議なもので、袋張りで貼った直後の糊が乾燥していない状態のときは貼り面がダブついてしまっている。

 

だが、糊が乾燥してから次は浮いている内側に水を塗るか吹き付けるなどすると、その後乾燥に伴ってピンと張って綺麗な状態になるのが面白い。残念ながら今回は写真を載せてないが次回また機会があれば紹介したい。

 

茶チリはあくまで下地を綺麗にしておくためのもので、ここからが本番の和紙貼りとなる。右の写真は最初に和紙の裏に霧吹きで水を掛けたときのもので、今回作者は和紙側には糊付けせず、下地側に糊付けすることにした。

 

この方が素人には簡単でやり易く、大きなデメリットも感じない。ただ、最初のことで失敗した点を挙げるとすれば、最初の霧吹きで掛けた水が少し多かったようだ。これは次回に活かしたい。

 

なお、すでに和紙はカットが終わっている状態だが、貼る面よりも縦横ともに2センチくらい大きくカットしている。これは貼ったときに足りない部分が出ることを恐れたためで、余裕をもって全面に貼って余った部分はカッターで切るという形がベターだろう。

 

ちなみに、この和紙の貼り方は先ほど茶チリでやった袋張りではなく、ベタ張り(全面に糊付け)でいこうと思う。これはさすがに中央が浮いてしまうのはあり得ないためで、今後の練習も兼ねてのことだ。

 

どのみちこの下地のベニヤが浮いていたりするので、完全な状態ではできないのが確定的になっている。さらに、先ほど紹介した道具の写真を見てもらいたいが、今回ベタ張りをするにあたって2種類の糊を用意した。

 

まず一つは袋張り(周囲に貼る)用の糊で、これはより剥がれにくくするため市販のデンプン糊に少しだけ水を足した濃いものと、もう一つはベタ張り(中央に貼る)用の糊で、同じくデンプン糊をかなりの量の水で溶かしたもの(半分以上が水、ほとんど水)である。

 

貼り方は大雑把な位置を決めたら中央あたりから貼っていった。道具の中にあるブラシで空気層を潰しながら貼る面積を拡げていき、最後のチリ部分には写真のように地ヘラを使って綺麗なラインを確保してからカッターで切り落とす。

 

出来上がりは右の写真で、最初の写真と見比べてもらいたい。写真の光具合でかなりわかりづらいかもしれないが、最初の状態がチープさが際立っているのに対して、出来上がりはそれなりの重みが出ているように思える。

 

この建具の他にも板戸が何枚かあり、それらは全て裏面の生地がボロボロになってしまっている。今後どこかのタイミングでさらに和紙貼り替えを実施していければと思う。今回は事務部屋の完成のため優先的にこの建具だけをやってみた。これにて事務部屋の作業報告は終了とさせていただき、次回は庇屋根を設置したときの話をしたい。

続きを読む≫ 2023/04/10 19:08:10

前回のブログまででこれまで手掛けてきた事務部屋はほとんど完成しているのだが、せっかくなのでこの部屋に設置した小物のディテール部分も紹介しておこうと思う。

 

冒頭の写真は以前にも登場していた(そのときの記事はこちら)この部屋の奥に固定するデスクの天板となるもので、完成後最後に備え付けという形をとることにしていた。

 

すでに型取りは終わっているため、あとは使用できるよう磨いてニスを塗るだけの状態になっている。この部屋は水性ステインのウォルナット色を構造素材(柱・梁など)に塗装しているため、他の材は塗装なしの基本色で明るさを演出したい意図がある。

 

今回ニスを塗ったのはけっこう久々のことでもあり、過去使用途中だった商品(アサヒペンのウレタンニス)が正常に使えるかどうか不安だったのだが、問題なく使えて安堵した。ツヤ有りを2度塗りしているので右の写真でツヤ度合を確認してもらいたい。

 

最終的にデスクは作者のイメージ通り広く使えて心地よいものとなった。欲を言えばもう少し奥行があった方が良かったのだが、こういう一枚板は奥行(幅)が値段の大きな目安となっており、例えば10センチ広いのを買うだけで数千円は価格が上がってくることになる。

 

それも、ある程度の幅までならその法則で買えるのだが、デスクやテーブルの天板となると基本的には7〜80センチくらい欲しいところであり、そのくらいの幅になると一気に市場に出回る数が減り値段も数倍に変わってくるため、奥行に関してだけは妥協した。

 

ただ、この空間の最大の失敗はコンセント位置の吟味が足りなかったところだ。写真でも少しわかると思うが、コンセント自体は壁の両側にそれぞれ3口を設置していたのだが、最低でもそのうち一つくらいはテーブル真下あたりに設置してケーブル類が邪魔にならないようにすべきであったと後悔。

 

これはコンセントを配置したとき(この部屋のリノベーションのほとんど最初の段階)にここまでの想定が出来ていなかったためであり、テーブルの位置は決めていたにも関わらず想像できていなかった作者のミスである。次はもうないかもしれないが、次回はもっと上手くやりたい。

 

あとはざっと部屋の小物を紹介していく流れとなる。この部屋の中央あたりには隣の部屋(入口土間)の梁の継手が出っ張っているところがあり、それを上手く利用する手だてはないかと考えたのが写真のような棚を造るキッカケとなった。

 

これはカットしたりするのはリスクが大きすぎる上、そのままにしておいてもちょうど頭の位置にあるため怪我をする危険もあった。こうやって棚を造る形をとっておけば目立つため、何もないと思って油断することは防ぐことができるだろう。

 

さらに、この部屋を事実上使うことになる妻からある程度移動が楽にできるようなプリンター台が欲しいと要望があった。ちょうど過去に使っていた一枚板の端切れが余っていたのでそれに車輪をつけただけの簡単な台が出来上がった。

 

こういう時に使う車輪はいくつか種類がある。ゴムや樹脂のようなものやその他ある中で今回作者が選んだのはエラストマーという素材だ。ゴムと同じような触感だが若干値段がこちらの方が高い。

 

ゴム素材との2択で迷ったが、ゴムの最大のデメリットとしてフローリングに跡が付きやすいことを嫌ったためこちらを選んだ。

 

これにプリンターを置いてみた形が右の写真。上の写真には写っているが、台には動かすときに引っ張るための貫抜をつけており、これは以前外壁の2階での作業をする際(そのときの記事はこちら)に大量に購入しておいたものを一つ拝借した。これが必要となりそうな壁面は残り東面だけとなっており、それに使う分には充分すぎる数を確保している。

 

出来上がった台は出来るだけ邪魔にならないよう、プリンター専用の大きさなのがわかっていただければと思う。狭い部屋で最大限取り回しのし易さを追及してみた。

 

最後に事務部屋のアプローチ部分の紹介をして終わろう。土間を上がってすぐのところに床下点検口を造っているのは以前の記事でも説明したが、そのときはまだ取っ手の部分が未完成だった。

 

一応、開閉はしやすいように取っ手をつける位置にビスを半分揉んでいたのだが、部屋の完成とともにこちらの方も完成させておいた。これは母家の方で使っている点検口にも全く同じものを使っている回転取っ手だが、コロナ禍のせいか便乗値上げなのか、恐ろしく値段が上がっていて(5割増しくらい)ビックリした。

 

ちなみに、この点検口完成前の写真として前後してしまうが、この部屋の4枚窓にカーテンもつけておく。これまでは居室として利用することがなかったが、ここからはちゃんと居室としての機能をする以上、防犯対策上と断熱対策には欠かせないアイテムとなる。

 

かくして部屋はほとんど完成状態なのだが、もっと細かい作業として建具の仕上げをしたときのことを次回のネタにしてこの部屋の報告は終了とする。その後は納屋の北面に設置した庇屋根の報告をする予定で、そのための材料も一部この部屋の中に置いてある。

 

それらを想像しながら楽しみにお待ちいただければと思う。

続きを読む≫ 2023/04/09 18:42:09

前回のブログで沓脱場が概ね完成している。あとは細かい仕上げの部分だけが残っているので、今回はそこの報告と別の仕上げを兼ねてお伝えしようと思う。

 

別の仕上げというのは部屋を区切っている建具を設置するスペースに関するもので、鴨居となる梁がついているのだが、その上の空間が天井までツーカー状態になっているため、そこに小さい壁を入れたときの報告である。

 

まず流れから沓脱場の仕上げまでをざっと見ていこう。冒頭の写真は上がり框までの立ち上がりとなる小壁(化粧板)のためのもので、今回の使用面積がさほど広くないため、準備した材料のほとんどが以前の余り材で出来ている。

 

出来たばかりのタイルがかなり汚れているのはご愛敬だが、今回の仕上がりは母家の玄関の造作(そのときの記事はこちら)とほぼ同じで、相じゃくりに加工した化粧板を貼り付けたものだ。

 

前回にも説明した通り、框となる材にこの板がピッタリ収まるよう欠いていたため見た目はほぼツライチになっている。この化粧板は12ミリの商品なのだが、安価な品のため反りなどが顕著にあり、今後も収縮や反りが進行することを踏まえて框の方の切り欠きは13〜14ミリくらいで加工してちょうどいいくらいだった。

 

これで入口は終了と言いたいところだが、今回はもう一つ手を加えてみようと思っていた箇所がある。それをお伝えする前にまず左の写真をご覧いただこう。これは以前母家のユニットバスを手掛けたときの余り物で、壁パネルをカットしたときに出たもの。

 

覚えておられる方もいるかもしれないが、作者はこの壁パネルをカットする寸法を間違ってしまい、やむを得ず1枚分の壁パネルだけを再発注することにしたのだが、そのときのダメになった壁パネルを丸々保存しており、機会があれば使いたいと思っていた。

 

パネルは全て金属で造られていて磁石が付くのだが、これ単体で使用しようと思うとどうしても裏に貼り付けてある石膏ボードが邪魔になってしまうため、まずはそれを全て剥がす作業をはさんだ。

 

これは見た目も高級っぽい素材だし他にも何か用途がありそうに思えるのだが、今回使ったのは右の写真のところ。ここはこの建物の土台(木)がむき出しになっているところで、人が頻繁に出入りする場所の関係でどうしても汚れやすい部分になる。

 

他の材ならともかく、土台などは汚れようが腐ろうが交換するのが難しく、少しでも痛むのを防ぐためにない知恵を絞って考えたのがこの処置である。浴室の壁に使われるものだけあって泥が付こうが濡れようが問題なく、気が向いたときに拭き掃除だけすればいい状態にもっていきたかった。

 

以上で沓脱場周りの造作は終了で、ここからは件の梁上スペースを塞ぐ作業にとりかかっていく。このスペースは写真のような感じで曲がった梁があるために直線的な壁を造ることが難しく、作者がDIYを始めたばかりの素人であれば散々頭を抱えた案件であろう。

 

ただ、この写真の部分でいえば、作者自身が仕上げた天井の廻り縁がいい塩梅で梁の上にあるため、それを上手く利用していければ難易度はさほど高くなさそうだ。

 

ちなみに、ここの壁は小舞を掻くのが難しいため手っ取り早く石膏ボードを使ったもので済ます予定にしている。

 

こういった作業は過去にも何度も紹介してきたと思うので、ざっと流れだけを追って終わりにしよう。まず壁の固定方法についてだが、上下にそれぞれ下地となる木材を固定しておいてそこに止める方法をとった。

 

となると一番手間がかかったのがこの写真では右側の方の壁である。左側の壁は上に天井の廻り縁があるため気にしなくてもいいが、この右側は天井がすぐ2階の床になっている都合上、木材を固定しようと思えば上からビスを揉むしか方法がない。

 

そうすると、まず色々と荷物置き場になっている客間の邪魔なものを全て移動し、その上で養生や畳をはがしてようやくビスを打てることになる。これが意外と時間を消費して大変な作業であった。

 

またこれは左右ともに言えることだが、下地木材を止めるためのビスを打つインパクトの取り回しスペースが狭く、まともにビスを揉むことが困難で、しかも梁は曲がりが大きいため固定するのに一苦労することになる。

 

下地材を固定したら後はスタイロフォームを埋め込みその上に石膏ボードをかぶせる。ここまでは全て余り材で1円もかかっていない。石膏ボードをかぶせる前後に全ての隙間に発泡ウレタンを充填した。

 

ウレタンは少々であれば石膏ボードを差し置いて表面に現れてしまってもOKとし、最後に漆喰を塗るときにまとめて処理する。それだけに石膏ボードとツライチになっていることを最優先として意識している。

 

最後に漆喰を塗って仕上げとし、これまでずっと出番を待ち続けていた建具を設置したらこの部屋の大きな作業は概ね終了である。ただしこの建具をはめるときにちょっとした問題があり、その処理に多少時間を使ってしまった。

 

もともと調整をしなくてもいいように敷居を傾けて床張りをする選択をしなかったため、鴨居の左右の落差約2センチの辻褄を合わせる必要があったのだが、今回は2センチ低い側に戸を閉じようとしたときに戸首がつっかえて動かなくなるパターンであった。

 

そのため、つっかえていた首の下の木部をトリマーで数ミリ削ることで解決を図った。これが作者が考えた中で最も手間いらずの方法だったが、建具を真剣にじっくり観察する人がいたら削った部分に気が付くかもしれない。

 

だが、裏を返せばそのくらいじっくり見ないとわからない程度の加工であり、割と長い時間どうしようかと考えてきたことの結果としてはいささかあっけなさすぎたようにも思える。

 

次回はこの事務部屋の完成記念として机や棚などを紹介して終わりにしようと思う。

続きを読む≫ 2023/04/07 22:53:07

前回のブログで購入したセメントを使い切る形でモルタル打設が終了した。一日経過してある程度固まったところでイメージが湧きやすいようタイルを置いてみたのが冒頭の写真だ。

 

このタイルをご記憶の方は相当このブログフリークかもしれない。これは母家の玄関タイル(そのときの記事はこちら)と同じもので、いぶし瓦タイルという種類のもの。実はこれ、母家の玄関貼り用に購入したものだが、ダース入りしか販売がなかったためかなり余ってしまっていた。

 

その余っていたもの全部を置いてみたらちょうどこの沓脱場と同じ大きさになったような感じで、ありがたい偶然である。実は写真の他にももう一枚ほど分割されたものもあるのだが、それは今回左の空いているスペースに分割して設置していこうと思っている。

 

ただ、試しに置いてみた感じやはり入口の土台から数センチも下がっていることが微妙にひっかかる。これまで特にここの土間は落差が大きく、つまずきそうになることが多い残像が作者に濃厚に残っているため、やはり段差は徹底的に潰す方向に舵を切る。

 

右の写真はモルタルを追加して塗ったときのもので、土台からタイルの厚み分下がったラインを基準に打設した。これで都合3回もモルタルを重ねたことになるが、最終的にいい高さになったので良しとしよう。

 

モルタルを打設する作業などはそんなに時間がかかるわけではなく、待ち時間の方が長くなってしまう。その間などを有効活用して部屋の仕上げに関する細かい作業を進めていく。

 

左のものはこれまでも何度もご覧になったことがあるだろう、事務部屋の巾木用の木材を塗装したときのものである。この部屋は柱の出っ張りが浅い部分と深い部分の差が激しく、材を揃えるか場所ごとに適切な大きさの材を使うか少し考えた。

 

結果的には左右で大きさの違う材を使うのを嫌ったため、出っ張りが浅い部分は右の写真のように適当に巾木同士を繋ぎ合わせてゴマカシを図る。

 

以前にも巾木の説明はしたことがあるかもしれないが、初見の方のために簡単に説明すると、仕上げのフローリングと壁の間の見苦しい隙間などを隠すためにそれっぽい材を固定して逆に見栄えを良くするためのものである。

 

ただ写真でもわかる通り、これだと見栄えが良くなっている気がしないのも事実で、本当に狂いの多い建物をリフォームするのは大変だと実感するばかりだ。

 

そうこうしているうちに最後のモルタルも固まったようだ。写真ではわからないかもしれないが、これはすでにタイルボンドで貼り付けが終わった状態のもので、都合の良いことにタイルボンドも前回の残りをちょうど使い切ったところ完成した。

 

先ほど説明したように、左側には余ったタイルを3等分したものを置いているが、奥の方にカット面がくるように配置している。作者の手持ち道具ではどうしてもカット面がズタズタになってしまい、見るも無残であるため見切れることのない奥に向けることが必須であった。

 

タイル貼りが終わったらボンドが固まるのを待たずに次の作業にとりかかる。あとこの土間回りで残っていることは化粧板で框までをふさぐ作業くらいになる。

 

これも母家の玄関でやっているパターン(そのときの記事はこちら)と似たようなものにするが、母家と違う点は事前に設置してある框の方に切り込みを入れており、そこに板をはめ込んでいくだけで良いということだ。

 

ただ、下側の受け材だけは必要であり、それもちゃんと断熱材までを組み込みたかったためそれなりに大きめの60角で枠を造っていく。ご覧のように60角をタイル上に設置したとき、3分割したタイルがほんのちょっとだけ見えるような割り付けを行っている。

 

ここにはめこむスタイロフォームは全て半端な余り材から抜粋した。こういうものはできるだけ一つの空間に対して一つの塊をはめ込みたいのだが、余り材ではできないこともある。

 

左側の配置はまさにそれで、横長のものを縦に2列敷きこんでそれらの間の隙間を全て気密テープで塞いだ。タイルと木材の接触面はどうしてもタイルに凹凸があって塞ぎ切れないため、内側(床下に潜り込んで)から発泡ウレタンを吹き付けることで微妙な隙間を殺していく。

 

ここの化粧板は実際に現物をあてながら実寸で割り付けを行うのだが、カット、サンダー掛け、塗装等で時間だけは必要となるため、次回での報告としたい。

 

今出来ることといえば、最後の写真ではわかりづらいかもしれないが、タイルの目地埋めである。実は、左官屋の叔父からもらっていた白セメントがあったのだが、ほとんど固まってしまっていたため、今回それを砕いて無理やり使ってしまった。

 

色付けは前回の反省(そのときの記事はこちら)を踏まえて、墨汁をたっぷり含ませているのだが、いかんせん混ぜ終えた材料に小さな粒がかなりの量混ざってしまっていて、仕上がり面がボコボコであまり納得のいかないものになっている。

 

まあ、お金をかけずに出来たのだから良しとするか。

続きを読む≫ 2023/04/03 22:46:03

前回のブログで床張りが全て終了したが、今回の内容的に一部フローリング貼り前の状態の写真も入っていることを了承いただきたい。

 

というのも、今回この部屋に土間コンを打つ際、材料の用意を一度でやれなかったことなどがあり、モルタルの打設を3度くらいにわけて実施していた。冒頭の写真は打設前に簡単な型枠を作ったときのものだが、この写真でもわかる通り、組み上げた床張りと土間の間にはかなりの高低差が存在する。

 

打設する際は細かくどの位置までモルタルを敷設するか決めておらず、とりあえずやってみてから考えるつもりで作業を始めた。

 

まずはモルタル打設の前に気持ちばかりの湿気防止処理をしておく。これがどの程度役に立つかわからないが、この土間は雨が降るとすぐに湿気を帯び、空気の流れをしっかり作っておかないと周囲に与えるダメージが大きくなりそうな雰囲気がある。

 

一応床張りの際はできるだけ断熱を厳重にやってきているため、少なくとも床下からの空気や湿気の流れは完全にシャットアウトしたい気持ちが強い。

 

今回のモルタル打設のやり方についてだが、昨今の物価高の影響も考えて少しでも材料消費量を抑えていきたい。そのため、あまり気乗りはしなかったがかつてこの母家の浴室の土間コンに使われていた(それがわかる記事はこちら)のと同じ手を使ってみることにした。

 

左の写真にあるのはこの家に大量に打ち捨ててあった瓦の中から特に使えそうにないものをピックアップしたもので、これらをさらに小さく割りながらカサ上げ材として使用する。

 

とりあえず用意したモルタルはセメント1袋と左官砂3袋のみで、まともに打設すればこれではとても足りない量である。最初の試みでは写真のようにトロ船で練り上げたものを直接打設スペースに流し込んでみたのだが、その方法だとあまり上手くできなかったため、最終的には左官鍬を使って適量ずつ入れる方法をとった。

 

初めてのことでカサ上げの瓦をどのくらい入れるか見当がつかなかったため、ひとまず四角形の枠の中の外側数センチ程度に関してはカサ増しをせず、中央部のみに限定してカサ増しを実施。

 

そして一度目の打設で固まったのが左の写真となる。固まってはいるがまだ1〜2日しか経っていないときのもので、強度はまだトンカチで叩くと簡単にへこむ程度である。

 

冒頭の写真ではまだ床張りを終える前のものだったが、こちらの写真ではすでに床張りを終えた後であることがわかるだろう。前回のブログで上がり框とフローリングの境目が会心の出来だったと自画自賛したが、次の写真で確認いただければと思う。

 

以前の作者のスキルであればこの境目のあたりは一部すいたりする箇所があったり、綺麗にはまっているように見えても実際に踏んでみたときにギィッと床鳴りがしたもので、ここはそれもなく自分でも驚くほどだ。

 

基本的に床鳴りというのは根太や捨て板、フローリングを全てキッチリ固定(ボンドを付けるなどして)しておけば発生することはないはずで、作者はボンド付けをしないため少しでもビス止めの間隔を空けてしまうとそうなりがちだったりする。

 

ただ、さすがにここまで痛い目をみてきているのでそのへんはケアできており、このキワのフローリングに関しては下からキッチリビス止めをした(最後の1ピースなので上からは打てない)。

 

少し話が脱線した。とりあえず一度目のモルタル打設は分量を相談しながら様子見で適当にやってしまったもので、ここからが打設の本番といってもいいだろう。

 

今回どこまで土間を立ち上げるかはちょっと頭を悩ませたのだが、候補は2パターンほどあり、一つはこの建物の周囲に廻らされている布基礎と同じ高さに打設すること。2つめはその基礎の上に置いてある土台のある程度のところまで打設し、最終的に貼り付けるタイルの高さから逆算した位置ということだった。

 

結果的に後者をとることにしたが、ここで一つ問題が発生。

 

最後の写真を見ただけではよくわからないと思うが、この土間にL字に存在している土台の天端の水平がとれていないのは少し驚きで、それもこの程度の距離の端から端までで1センチ弱ほどの高さの違いがある。

 

そうなると、作者が理想としていた土台天端とタイルがツライチになるような仕上げが出来ないか、若しくは出来上がった土間天にかなり傾斜がつくことになってしまう。最後はこの二者択一となったが、結局は土間の方の水平を重視するやり方をとった。

 

とはいえ、方針はそうだったのだが結局買い足したセメント1袋と左官砂3袋では微妙に足りなかった。それでも一応天端は水平に近い状態に馴らしておいたのだが、後は次回の検証でどうするか決めていきたい。

続きを読む≫ 2023/04/01 20:49:01

いよいよ床張りのクライマックス、フローリング貼りとなった。この作業が終われば部屋の内装はほぼ完成に近い状態になる。ただ、これまでもフローリング貼りは何度か報告していることなので、作業内容についてはざっと流してお伝えする。

 

この事務部屋のフローリング貼りの起点としたのは建具の入る敷居ということにした。理由は部屋が綺麗な四角形ではないからで、壁側からやってしまうと最後に敷居のところで斜めにカットする部分が出ることになるためだ。

 

こういう部屋のフローリングを綺麗に見せるにはやはり敷居など目立つ部分から始めるのがベターで、最後壁際で斜めになったり小さめのカット材を入れたりする方が目立ちにくい。

 

仮に目立ったとしても、部屋の隅というのはとかく家具を置いたり机に隠れたりして見せなくすることができたりする。ということで、まずは敷居より奥側(事務をする側の空間)のポイントになるところをざっとお伝えしよう。

 

冒頭の写真は備え付けデスクの脚を首切りしたときのもので、ここのフローリングの収まりは少し悩んだのだが、脚のほうにボーズ面加工をしてしまった関係上ピッタリと収めることが難しく、思い切って首切り加工をすることにした。

 

この首切りという言葉はちょっとドキッとしてしまうが、こういう細かい部分では下手にフローリングを加工するより早くて良いかもしれない。コツはフローリング厚と全く同じかコンマ分短めにカットしておくことで、フローリングから切った部分が浮き上がってしまうと残念な仕上がりになってしまうのが注意点だ。

 

次はフローリングの終着点の収め方で、モジュールが910ミリではなくやや大きい造りであるため、通常の建材を使ったときに写真のようなほんの少し足りない状況が常に発生する。

 

これは本当に面倒に感じる部分だが、こういう造りであるため誰にも文句を言えないのがつらいところ。ここまで隙間が狭いと通常通りサネを噛ませることすら不可能で、やむを得ず両サネをカットしてボンドだけで貼りつけを行った。

 

ひとまず完成した写真を載せておく。見た目の雰囲気は母家と全く同じ(フローリングが一緒)なので新しいことをやった感じがしないのがつらいところかもしれない。

 

ただ、本当の完成はまだ巾木をつけていないためもう少し先になる。写真ではわからないが、現状ではフローリングと壁のところに小さい隙間があるように仕上げており、ここに邪魔にならない程度の小さい角材を入れてようやく完成となる。

 

そしてこの段階でようやく保管に邪魔だった天板を置くことができた。とはいえこれはまだニス塗りなど最後の仕上げを済ませておらず、他に置いておくのが邪魔だったためとりあえずあるべき場所に置いておいたような形だ。

 

全体的にウォルナット系の色で暗い感じがするので天井の一部とこの天板だけは天然の色のままにしておく予定で、ある意味アクセントになって目立つかもしれない。

 

さて、お次は敷居より手前側を見ていこう。こちら側はL字型の床になっていて用途もまだ定まっていないのだが、床下点検口があるのが特徴といえばそうである。

 

ここの点検口はこれまで造ったどの点検口よりも大きく、それだけに取り回しがしづらいのだが、少しでもコストを抑えるためやむを得ず決定したことだ。左の写真で切り貼りしたフローリングの上からビスを打っている箇所は将来的に回転取っ手がつくことになる場所で、それをつけるまでの間の開閉をやりやすくするための処置となる。

 

これまで手掛けた点検口も造り自体はほぼ同じだが、今回ひとつだけ意図的に違う箇所を作ってみた。これまでは根太ボンドで絶対に剥がれないように固定してきたのを、今回はビス打ちだけでいつでも取り外せる(それでも取り外すことはないが)ようになっている。

 

これは経費や手間の節約というよりは、以前大量購入していた根太ボンドが経年劣化で全て固まってしまい使い物にならなくなったからで、よく考えれば当たり前のことだと反省材料になった。

 

この根太ボンドは最初の何もわからない状態のときに1ダースもまとめ買いしたもので、1本で買えば1000円以上するものが5000円で買えたと喜んでいた。だが母家のフローリングにも結局ボンド付けはせず、大量に余って後悔していたものだ。

 

ちょっと脱線したが、最終的に出来上がったのが左の写真。思った以上にいい感じに見えるが一部ズレてしまうところができたりと細かい失敗はある。

 

それよりも作者が満足できたのは上がり框の部分で、フローリングがピッタリ吸い付くようなナチュラルさで収めることができているのが会心の出来だったりする。段差もなく、指を這わせても全くひっかかりがない。

 

かくしてフローリングを全て貼り終えた。改めて部屋内から反対側をご覧いただこう。作者が思っていたより時間がかかってしまった(荷物移動から3日くらい)が、想像通りの仕上がりである。

 

だがこれで全てが終わったわけではない。概ね完成に見える感じだが、残っている作業を列挙してみると、巾木固定、鴨居上の空間塞ぎ、建具の取り付け、土間と沓脱場の造作、部屋の扉設置、棚など細かい家具の考慮、などが残っている。

 

土間以外はどれも半日とかからない内容のものだが、これだけあると結局3〜4日(トータル計1週間くらいか)ほどはかかるだろう。次回はその中で最も大きな作業となった土間の造作について報告しようと思う。

続きを読む≫ 2023/03/31 21:06:31

これまで事務部屋の奥半分を優先して作業を進めてきた。前回のブログで捨て板張りまで終わったため、ここからはこれまで手を付けてこなかった手前半分も同様に仕上げていこうと思う。

 

この事務部屋は全部で5畳間程度の広さしかなく、最初どのような形の部屋にするか色々案が出て考えることが多かったが、結局は仕事部屋にすると決まった。もともと鴨居が用意されていたこともあり、そこを区切りとして部屋としたのだが、そうするとイマイチ残った空間の用途が定まらない。

 

とはいえ、部屋の形を変えることはできないので残ったスペースを最大限活用していくしかない。冒頭の写真で残りの2畳ほどの空間の使い方がわかるだろう。

 

右の写真は違う角度から見たものだが、こちらは入口側からの視点だ。この納屋は今のところ全て三和土の土間になっているが、部屋は床張りをするのでどこかで沓脱場が必要となる。

 

納屋の玄関から入った部屋は土間のままでいきたいと思っているため、そこから各部屋(事務部屋や囲炉裏の間、物置など)にアクセスするときに都度沓脱場を用意するという方針でいこうと思っている。

 

この事務部屋の沓脱場はこの入口すぐの半畳ほどのスペースしかなく、やや狭い感もあるが、残りを全て床組みすることによって床下通気口を3方位から取り込むことができるようにした。

 

ちなみに、今回は玄関框をこの時点で仕上げている。贅沢を言えばもっと大きな材で高級品を使いたかったところだが、ここでは節約の方向で手元にあった60角材を表面仕上げ(サンダー掛け)して設置。

 

根太張り、断熱材、気密テープ処理などは繰り返しになるので写真だけで確認していただくとして、この部屋で他に見るべきところは床下点検口のところぐらいか。

 

仕組みはこれまで造ってきたものと全く同じだが、サイズがこれまでの中で一番大きなものになってしまっている。理由はこの点検口を造るために木材使用量を増やすのを嫌がったためで、大引きと根太掛けの間にスッポリ埋まるような大きさだ。左の写真で捨て板がついている部分が点検口の位置になる。

 

以上でフローリング前の床張りは概ね終了なのだが、ここからフローリング貼りまでの間に一つ挟んでおきたい作業がある。写真でもわかる通り、フローリング前の最後の詰めとして隙間がありそうな場所は全て発泡ウレタンを充填して潰しておきたい。

 

まずは床と壁の間である。ここは土壁の特性上、直線で施工するのは素人には不可能な領域であり、根太掛けなど固定した木材との間にかなり隙間が出来てしまっている。

 

特に部屋の隅などは隙間も大きく、スタイロフォームなどではフォローしきれない。このブログを始めたばかりのころは発泡ウレタンの使い方をマスターしておらず、スタイロフォームを細かくカットして隙間埋めを地道にやっていたのだが、労力の割には隙間が潰れておらず、後々ガッカリすることも多かった。

 

写真のように捨て板の高さより少し上に養生テープを貼っているのは、板の上にフローリングを貼るためわざわざギリギリに設定しておかなくても良いからで、寧ろフォームが膨れるスペースを確保しておくことで充填が足らない箇所がないかどうかのチェックがすぐにできるやり方をとっている。

 

一応、この事務部屋に関しては作者の持てるスキルを全て活かすレベルでの断熱処理を施しておきたい。理由としては、計画の段階では検討していたエアコンを設置しないということになったからで、少しでも省エネにする必要があった。

 

写真のように玄関の上がり框の隙間にも念のため充填するほどで、他のところからはともかく、床下からの空気は通さないという意思を感じていただければと思う。

 

そんな感じで部屋全体に隙間断熱処理が終わった。大きな大工仕事をしているとついついこういう細かい作業を飛ばしたくなることがあるのだが、自分の尻にムチを打ちながらでもやっておかねばならない。

 

写真にもあった発泡ウレタン専用のガンを使うことで効率自体は上がっている。が、今回久々にガンを使おうとしたときに前回のウレタン残りの処理をしていなかったことが発覚し、それによってガン自体が使えなくなってしまったため、泣く泣く2台目のものを購入した。

 

使えば便利だが、こういう痛い目を見ることもあるので使用後の処理は適切に行っておきたい。使い終わった後には缶差込口のノズルを閉じてガンの中に残っているウレタンを全て出しておくことで、詰まらないようにしておく。

 

最後に上がり框に施した処理を紹介して今回は終わろう。実はこの框を設置したときに作者は小さなミスを犯しており、写真ではわかりにくいかもしれないが、ボーズ面処理をしている。

 

ボーズ面というのはルーターのビットを使って木材の角を丸く削る処理のことで、要はケガの防止などの面取りをすることなのだが、それをL字に設置する框材の全面に施してしまったのである。

 

本来であればLになっているところは削ってはいけなかったのだが、それによって結合箇所に隙間が出来てしまった。写真ではその隙間にやむを得ずボンドを塗って木材の粉末を固めているところだ。

 

これでも仕上がりは目立ってくるのが残念だが、さらに塗装とニス塗りを経て少しでも誤魔化せればと思っている。次回はようやくフローリングが仕上がった姿をご覧に入れることができるだろう。

続きを読む≫ 2023/03/29 20:49:29

今回はスタイロフォームを敷き詰めていく回になる。これまでもやってきていることであり、サラッと流しても良かったのだが、今回新たな試みをしているのでそれを合わせての報告とさせていただく。

 

その前に前回のブログで作成したデスクの土台が完成した写真を載せておこう。ここから床張りをするにあたってこの土台も床に組み込みの形にしていることもあり、仕上げのフローリングまでこの部分をケアしながらの作業になる。

 

デスク天板に関しては今仕上げても邪魔になりかねないため、床張りが全て終了したときに最後の仕上げとしてやることになりそうだ。

 

それでは早速スタイロフォームの作業にとりかかろう。よく床張りの動画を見ているとこのフォームを丸ノコで簡単に切っているのを見かけるのだが、作者はあれをやるのが少し怖い。

 

結局いつもやっている方法は写真のように墨坪で直線を出しておき、そこからカッターナイフで切っていくというやり方をとっている。多少面倒だがこのやり方で慣れてしまっているのと、カッターでの作業はこの捨て板の上でできてしまうということで案外効率はそんなに悪くないのかもしれない。

 

以前にも話したと思うが、捨て板の上で作業を効率良く行えるようにするためにまずは奥の半分だけに絞ってリノベーションを行っていくという方針だ。冒頭の写真のように捨て板を根太1つ分ずらすことで座り続けた姿勢でも進めることができ、体への負担が大幅に違ってくる。

 

この部屋のリノベに限らずだが、相変わらず部屋のモジュールが建材に合っておらず、縦1820ミリのスタイロフォームでは部屋の横幅(柱2本分)を収めきれない。左の写真のように両サイドの根太掛け分くらいが足りなくなってしまうため、過去の切れ端を使いながら間を埋めていく。

 

本当であれば片側の端から敷き詰めていって足りない部分を片側だけに埋めるようにすると手数が減って楽なのだが、そうするとスタイロフォームの下支えの材を別に打ってやる必要が出てきてその分コストが上がってしまう(必ずしも下支えの材が必要というわけではないが念のため)。

 

ただ、ここまでの作業であれば何もとりわけ紹介しておくことはなかった。これまでにも何度もやってきていることであったし特段の違いがないからだ。今回わざわざ紹介しているのはここからの作業が入ってきたためである。

 

右の写真がその新しい試みで、これは気密テープというものをスタイロフォームと木材の隙間に貼っている。今回初めて使ってみたのだがこれの粘着力は作者が想像していたよりもはるかに強く、ざっと手でホコリを払っただけの木材にも強固に貼りついて剥がれる可能性を全く感じない。

 

スタイロフォーム(発泡スチロールのような素材)にも強い粘着をみせるし、仕上げ漆喰壁にもしっかり粘着しているのには驚きであった。

 

今回これを使おうと思った理由は、これ以前に作者が手掛けてきた床張りでは断熱性が足りないと思っているからで、冷気というのが1ミリ以下の目に見えないレベルの隙間でも容赦なく入り込んでくることを身をもって知ったからだ。

 

つまり、母家の床下断熱はこういう処置をとっていないため、かなり下からの冷気が上がっていると作者は感じている。できればフローリングをはぐって隙間断熱の処置を完璧に行いたいが、あいにくそれは途方もない作業量になってしまうので簡単には出来ない。

 

ともあれ、奥半分の断熱材までが概ね終了した。ここからは徐々に根太を増やしていき、床張り面積を拡げていくだけの作業になる。ちなみに、この写真の段階くらいまでで一巻き400円くらいの気密テープをだいたい2巻近く消費している。意外と消費が早いと感じたので参考までに。

 

そして今回の捨て板張りに関しては右の写真のような形でFIXとしてやってみようと思う。これまでのやり方だと全ての隙間を埋め尽くすような形で完全を目指してきていたのだが、木材の高騰もありこれだけのために一枚のベニヤ(2000円くらいする)を買い足すのを我慢することにした。

 

実際にちゃんと隙間断熱をやっておきさえすればこういった空いたスペースがあっても問題はないはずで、その他で気にかけたことといえば、この隙間に仕上げフローリングのビス打ちをしないような配置にしたということくらいである。

 

さらに追記しておくと、両サイドの柱の形に切り込みも入れず、柱のツラに沿って配置することで壁側にも隙間ができている。ここに関してはフローリングを貼る前の段階で発泡ウレタンを充填してさらに断熱性を高める予定だ。

 

そんな感じで根太張り範囲を拡張していき、左の写真のところまできた。ここは部屋の一つの区切りとなる建具が入る場所で、以前に準備していた敷居(そのときの記事はこちら)を設置したのだが、前にも触れた通り大幅に柱からズレているのがおわかりだろう。

 

戸道がついている鴨居はこの柱の上に乗っている梁であり、このズレはいかにこの柱が傾いているかの証明のようなものだったりする。少し前のブログでこの敷居の位置を変更して微調整した結末がこの写真でもある。

 

結果的にこの敷居は今回の床張りと合致するよう、水平にとりつけることになった。鴨居側は右端から左端までかなり高さに違い(2センチ近い)があるため、最後に建具を入れる際に戸道を加工したりなどの細かい作業が発生する。

 

ただその見返りというか作者が求めていたのが最後の写真で確認できる。この部屋の床高はこの敷居(建具の高さから算出)から設定して始めたものであり、捨て板張りまでが終わった状態でフローリングの切れ端を使って高さのチェックを行う。

 

結果として作者が理想としていた高さにドンピシャリといえる。建具をケンドン式で入れるためフローリングが敷居より高くなってしまうのは面白くなく、かといって敷居の方が明らかに高すぎてもイマヒトツなのである。これが今回作業を進めてきて一番嬉しかった瞬間だったかもしれない。

 

次回は部屋全体の捨て板張りまでを紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2023/03/27 21:17:27

前回のブログで事務部屋の奥側の根太張りまでが終了した。ここからは断熱材をはめ込んで捨て板張りをしていくのが通常の流れだが、この間に一つ挟んでおきたい作業があった。

 

この部屋は事務部屋と銘打っている通り、完成後はPC作業が必要な仕事部屋のような形になる予定なのだが、これまでのようにデスクに関しては市販のものを置く形ではなく、ハンドメイドの満足いくものを造りたい。

 

具体的に言えば、作者の大好物である杉の一枚板を利用した机を最初から考えており、実際にこの段階になってから考えようと思っていたのがその設置方法についてだった。

 

というのも、作者のイメージではここの部屋の机は動かせるタイプのものではなく、しっかり固定されて動かないものを考えていて、位置だけは奥の壁一面に固定することを決めていた。

 

そうすると一枚板ほどの大盤をしっかり支えられる土台の構造をキッチリ考えておかねばならず、構想としてはいくつかあったのだが、簡単に思い描いたのは母家の洗面台を造ったときの台座のようなもの(それがわかる記事がこちら)で、要は頬杖のような形で足が邪魔になるのを避ける形が理想であった。

 

ただ、この手法を使おうとするとどうしても天板の奥側にそれをしっかり支えられるだけの木構造が必要で、結果的にこちらのほうが多くの資材を必要とし、かつ強度的にも通常の足を降ろすタイプよりも低くなってしまう。

 

そこで今回は少し妥協して足を降ろすタイプのものを造ることに決めたのだが、その上で材木の使用を最小限に抑える方法を考えてみた。結果はこのブログを最後まで読んでご確認いただきたい。

 

冒頭の写真はそのデスクの天板に使う一枚板を加工したときのもの。作者がよく購入している一枚板はこんな感じのもので、両サイドに樹皮が残っているようなタイプのものが多く、値段も3〜4千円程度とお手頃価格だ。

 

だが両サイド樹皮が残っている状態のままだと奥の壁に固定するときに微妙な感じになってしまうため、奥側のサイドだけは垂直になるように切り落とす処置をとった。

 

次にこの天板の支持方法についてだが、今回は3方枠で支える形をとってみる。一つには一枚板ということで通常の板よりは厚くて頑丈ということがあり、1間幅程度下支えがなくても折れることはないと判断したということ。

 

もう一つには、今回実は新たな電動工具をゲットしており、それを使うことによってより強度の高い土台を造れるということがある。

 

勿体ぶらずにさっさと紹介してしまおう。左の写真の道具がそれで、これは手動角のみという機械である。DIYを始めた初期の段階からここまでずっと欲しいと思い続けてきたのだが、使用頻度の割には高価な品でこれまでなかなか手を出せずにいた。

 

今回思い切って購入に踏み切ったのは、ただ単に欲しい気持ちが強かったというのもあるが、ヤフオクでそこそこに安く状態も良さそうなものが出ていたことと、今後作者の構想でこれを使ってリノベーションを進めていけそうな大掛かりなものがいくつかあるということも後押しをした。

 

作者が購入したのはマキタのかなり古い機種で、送料込みで1万円ちょっとだったと思う。もともとついていた角のみ刃が30ミリ四方のもので、それに関しても今後使う機会がありそうだったが、ここで使うことにしたのは6分(18ミリ四方)の刃で、これもちょうど良い出品があったためヤフオクで5000円くらいでゲットした(定価だと2万円弱くらいもする!)。

 

これはどんな工具かというと、右の写真を見てもらえればわかると思うが、木材に正方形の穴を開けることができるもので、角材同士の仕口を造ったりホゾ穴を開けたりするときにかなり便利な代物だったりする。

 

仕組みとしては穴を開けるドリルとそれを覆う大きさの正方形のノミが合体したような二重構造で、要はドリルで開けた穴の周囲だけを四角いノミが最後に削ることで結果的に正方形の穴が開くというもの。その様子は右の写真から何となく想像してもらいたい。

 

念のためにお伝えしておくと、つまりこの作業は玄翁(トンカチ)とノミがあればアナログでもやれる作業なのだが、それにかかる時間に雲泥の差があるということだ。

 

結果的にここで使う土台の全てを今回試しに全て継手仕口のホゾ組でやってみることにしたが、左の写真は作者の処女作でものすごく雑な仕上がりになっているのがわかるだろう。

 

特に左側のものに関しては最初に勢いでやってしまったためほぞ穴を片面から最後まで貫通させてしまい、反対面の貫通したところのバリが見るも無残なことになってしまった。こうなってしまっては強度も落ちてしまうため、本来であれば片面から貫通させるようなことはせず、両面から穴を繋げるか若しくは貫通したその後にも捨て木材を当てておいてこうならないようにするものである。

 

さらに一番左の男太(凸のある材)の状態ではわかりづらいかもしれないが、この男太は削りを全てこの角のみで試しに加工してみたもので、作者が思っていたよりもズタズタになってしまっている。

 

さすがにノコギリでやるレベルの綺麗な断面にならなかったため、このオス側に関しては全てノコ落としで造ることにした。それも、最初は手ノコで正確にやるべきかと思っていたのだが、これも試しに電動丸ノコでやったところさほどに狂いがなくできてしまったため、時間短縮のためもありそちらで加工することにした。

 

そんな感じでホゾ組で造ってみたのだが、以前に手持ちの工具でやったナンチャッテホゾ組(そのときの記事はこちら)に比べると作業時間が桁違いに短く、これは1万5千円程度の出費で出来るならかなり安い買い物だと自己満足することとなった。

 

右の写真は出来上がった土台を全てホゾで接合して天板までを仮置きしてみたもので、作者が思っていた以上に雰囲気があっていい感じだ。ただ、この写真でわかる通りここの壁には入ってきた野鳥によって盛大な糞を垂れられてしまっていたのは以前のブログで説明した通り。

 

そこで、このデスクを完全に設置する前にさらに仕上げ漆喰を上塗りしておくことにした。こう書くととても面倒な作業を挟んだという印象かもしれないが、漆喰材料を常に保存している作者にとって仕上げ塗りを2面塗るなどはわけもないレベルになってしまった。

 

チリ養生、シーラー塗り、漆喰準備、漆喰塗り、後片付けまでを全て含めて30分程度でチャチャっと終わらせたときの写真が左のもの。ついでに注目しておいてもらいたいのは少しズラした捨て板を切り欠いている部分だ。

 

実は今回のデスクの土台の脚の部分はより確実に固定するため、この床組に直接脚を固定して組み込むことにしている。捨て板を切り欠いた部分はちょうど奥から2本目の根太の手前側にあたり、そこで根太と根太掛けに直接ビス止めすることにしているから絶対に倒れる心配はない。

 

と、そこまで終わらせてからまた一度全てをバラして土台の塗装をしておいた。ここの部屋はほぼ全てを水性ステインのウォルナット色を使ってきたため、ここのデスク部分も土台に関しては同様の色調にすることにした。

 

残りの木材に関しては仕事場になるということもあり、できるだけ明るい色調にするよう無垢のままの色を残した箇所が混在するようにしていくことになるだろう。今回はここまでになるが、次回はこの出来上がった土台を固定して断熱材を入れるまでの紹介になりそうだ。

続きを読む≫ 2023/03/25 21:00:25

前回のブログで事務部屋の根太掛けまでが終了した。次いで大引きを固定するまでを紹介していこう。ここまでブログを書いてきて過去にも大引きを設置した記事はあるのだが、そのときとは若干違う環境ということもあるためなるべく繰り返しにならない程度でサクッと進めていく。

 

まず、この事務部屋の床張りをする前提としてやっておかなければならなかったことが冒頭の写真のような処理である。ここの床下通気口はもともとなかったものを壁をくり抜いた形で造っていて(そのときの記事はこちら)、そこを生き物が通れないようにしておきたい。

 

この場合、作者が対象にしている生き物というのは、ハチやヘビくらいの大きさのものをイメージしていて、ハチが通れない程度の網目のものでなるべく頑丈なものを探したのだが、これまで使っていたような素材の値上がりがひどく、最も安価な防風ネット(1メートル四方で70円)を通気口に固定しておいた。

 

それが終わってからようやく大引きの設置にとりかかる。右の写真は今回使用する束石(ベースモルタル)でこれも通常のコンクリート束石ではなく、最も安価なものを選んでいる。

 

ベースモルタルのデメリットは強度ということになるだろうが、安価であることと施工のしやすさ(ドリルが簡単に入る)でこちらも悪くない印象だ。以前も説明した(その時の記事はこちら)エビプラグを使って鋼製束と束石をビス固定するための準備を進める。

 

今回、床張りのために鋼製束を購入してきたが、以前使っていたものと全く同じものが6割くらい値上げされていてこれもゲンナリした。これ以上高くなることはないと願いたいが、どのみち囲炉裏の間でも必要になるものであり、ここでまとめ買いをした。

 

このベースモルタルにエビプラグを埋め込む作業は何となしに楽しい。プラグで指定されている径のドリルで穴を開けてそこにプラグを入れるのだが、それを入れるときに意外と抵抗があり、作者はトンカチで叩きながら入れる。それが少しずつ入っていくのが何となしに楽しいのだ。

 

ちなみに、モルタルなどの固いものに穴を開けるとき、作者など素人がやるとどうしても穴を開ける位置が微妙にズレてしまうことがある。それはドリルが回転を始めてから実際に穴を開け始めるまでの間に空回りしてしまう現象が起こるからで、それを少しでも軽減する対策として右の写真のようなやり方を試してみた。

 

完全な手前味噌だが、実際に穴を開けたい位置に予め釘で傷をつけておくというやり方で、これが思ったよりも役に立つ。釘でできるだけ強めに穴を開けておけばあとはその穴に沿ってドリルがスムーズに入ってくれる。

 

そんな感じで下処理が終わったら次は鋼製束との固定をしていく。写真のように根太ボンドをたっぷりと塗っておき、束のベースを置いて穴にビスを打ち込む。ビスはなるべく強めに打つようにしているが、あまり強くやることを意識しすぎてビスが折れたケースが何度かあった。

 

これはビスの打ち込み先(エビプラグの中)に遊びがなさすぎてインパクトの力でねじ切ってしまうという感じで、そのへんの力加減がかなり難しい。一応、ベースへのビス止めは4箇所というのが基本だが、作者は対角線上の2点しか揉んでおらず、最悪折れてしまった場合は残っている穴に打つことで対応。

 

それを続けて今回使用する束が全て完成。実は作業をまとめてやるために囲炉裏の間の束もここで全て準備しておいたのだが、紹介は先の記事でさせてもらおうと思う。

 

できるだけ時間調整をし、この束完成をその日の最後の仕事にしておくことで、後日完全にボンドが乾燥した状態で心置きなく大引きの設置にとりかかることができた。

 

大引きを設置するところでこれまでのやり方と違う点がこの写真でおわかりいただけると思う。これまでは束石をグランド面に置いた形で固定するか、若しくはコンクリ土間の上に直接束を固定していた。

 

だがこの納屋の土間に関しては平らな面がほとんど存在せず、地面の凹凸が激しい。そのため、束をこれまで使っていたものより一段階長いものにし、束石は接地面を少し掘って地面を水平に馴らし、そこに半分埋没させる感じで設置。

 

最後に大引き全体の位置調整が終わってから束石周りの掘った土を埋め戻し、踏み固めて固定するという方法をとっている。これによってより束石が動く可能性は減ったと思うのだが、全ての作業が終わった後で束の木材への固定方法を失敗してしまっていることに気づいた。

 

以前にも説明した(そのときの記事はこちら)が、こういった束を大引きに固定するときはベースの向きが千鳥にするというのが常套となる。それを完全に作者のウッカリミスで固定してしまい、完成後に気づいて修正するかどうか待っている有様である。

 

ただ、固定してみた感じかなり頑丈になっている状態だったため、今回はこのまま継続していくことに決めた。後悔することがないように祈ろう。

 

このような形で大引きの設置は完了した。ここからは床張りをしていくことになるが、今回はこれまでと少し違う方法でやっていくことにする。これまでだとここから一気に必要な根太を全て設置してから次の作業に進んでいくところ、作業を小刻みにすることにした。

 

それはこの事務部屋が狭いということが大きく、作業スペースを確保するのも難しかったことがある。例えば、根太張りの次は断熱材を入れていくことになるのだが、断熱材をカットするスペースも別に確保しなければいけなかったりする。

 

その作業スペースをこの狭い部屋で確保してしまうため、全体の半分程度だけ根太を固定しておき、その上に捨て板を置いて(まだ固定はせず)、その上で作業を進めていくのが最も効率が良いという判断だ。

 

従って次回は捨て板仮置き後の作業の紹介をしていくことになるだろう。

続きを読む≫ 2023/03/24 21:35:24

以前のブログで事務部屋の作業を再開するという報告をしてから1カ月近く経過してしまっている。そのときの記事でお伝えしていたのは、事務部屋の作業を再開するにあたって冒頭の写真のごとく荷物が散乱している状態をまずなんとかしないといけないということだった。

 

この写真で確認できる通り、この部屋に置かれているものは箪笥の他にはほとんどが木材や建築資材の端材ばかりで、増えすぎていて少し整理したものもあったが大部分を薪置き場に仮移動しておいたのは以前のブログで報告済みである。

 

量的にはここまで必要なわけではないが、こういった建材の端材というのは普段リノベーションを進めていく中でけっこう使用頻度の高いものだ。基本的に杉と檜材が多いため、最終的に不必要になったときは薪として使うことも可能で、例えば燃えたときに化学物質がでるような塗料付の材などはほぼキープしていない。

 

端材の他では写真のように左官系資材もここにまとめて置いてある。今回これを移動するにあたってしばらく使っていない漆喰の中身を確認してみたところ、砂漆喰(最後に使ったのは5カ月くらい前のこのブログ)が固まってしまっており、反省材料となった。

 

作者は練り済み漆喰の材料をかなり長期間ほぼ放置して保存しているが、水分を多めに含ませておくことで1年程度だったら問題なく品質を維持できていた。ただこの砂漆喰は前回厚塗りをするために水分を少なめで練っていて、かつ保存のときもここまで長くなるとは思っておらず何も対処していなかったことが固まってしまった理由だ。

 

ただ、固まったといってただ捨てるのは勿体ないので再利用の方法を模索。お湯をかけてしばらく放置して馴染ませ、ある程度水分を吸い込んだところで鋭利なスコップで掘ったり削ったりして何とかシャーベット状くらいまでには戻すことに成功。

 

シャーベット状ではわかりづらいかもしれないが、通常の砂漆喰の中に固まった漆喰のカケラが混ざっている感じで、かなり大きめの骨材が入っている漆喰といった感じだ。

 

正直、これでは綺麗に見せたい部分には使えそうにないため、あまり目につかない部分に優先的に使い切ってしまおうと思っている。

 

話が脱線したが、事務部屋の作業再開についてである。置いてあったガラクタの大半を薪置き場に持っていき、入りきらないものも行先を確保してご覧の通りようやく部屋内がスッキリした。

 

この部屋を最後にリノベしたのは1年以上前のことで、天井を造作するところで止まっている(そのときの記事はこちら)。そこから今日までの間の大きな変化は特にないが、一点、この写真で目ざとい方は気づかれるかもしれない。

 

右奥の壁に何かがしたたるような汚れがついているのがおわかりだろうか?この部屋は全面すでに漆喰の仕上げ塗りまで終わっていたのだが、ちょっとした隙間から野鳥が入ってくることがあり、そういう輩が糞をしたりすることがたまにある。

 

このときは作者が急に部屋に入ったものだからビックリし、右往左往している間に飛び回りながら糞を撒き散らした形で、作者を死ぬほどガッカリさせたものだった。

 

話を戻そう。この部屋を横断している1本の土台があるのだが、まずはこれをどう処理するかということを決めておく必要がある。この土台はもともとこの部屋の床張りの開始点としてついてあったもので、真上には障子の鴨居があり、ここに障子をつけるとちょうどいい塩梅になっている場所である。

 

実はここに障子をとりつける経緯については過去のブログで説明済みだったのだが、今回少し時間が経過して作者の考えが変わってきた。

 

この土台は高さがとても中途半端で、床張りをするにもこの上に敷居を設置するにもかなり微妙な高さ調整が必要になってくる。後々ご報告することになると思うが、この鴨居もまた厄介な存在で、水平が全くとれておらず、右端から左端までで2センチ近い落差があるなどのシロモノだ。

 

つまり、敷居と鴨居両方が傾きがひどく、そのどちらかを水平に直すと結局障子は綺麗に収まらず、やむを得ず両方を傾いた状態で仕上げるというのが以前出した結論であったが、それをするとフローリングの水平と敷居の傾きが目立ちすぎるため、やはり全て水平に見えるように収めることに変更。

 

そうすると、まずは敷居を水平に設置することになるが、それをするにはこの横架材を活かすより殺してしまった方が所持都合が良いと判断。そうと決まれば即撤去と相なった。

 

右の写真はその土台を撤去したときの柱の跡を撮ったもので、この土台を撤去することを最後まで悩んだのはこんな感じでちゃんと継手仕口で設置されていたからだ。

 

だが、それでも撤去に踏み切ったのは上記のように今後の作業で楽というのもあったが、ここのホゾが思っていた以上に雑な造りでこちら側がほとんど機能していなかったのもある。

 

土台を撤去したので次は床高をレーザーポインタで出して根太掛けをする準備を進めていく。ここの床張りはこれまでこのブログで紹介してきたものと同様、大引き、根太、捨て板、フローリングという構造でやっていく。

 

そのように決めた一番の理由として、以前母家の床張りで使用したフローリング材がちょうどこの部屋の床張りに相当するくらいの量で余っていたからで、核となる構造材以外の材料はこれに限らずほぼ以前の余り物を使っていく予定。

 

そして床高に関してはこの障子を入れる位置を基準にして決めている。要はここにあてがう障子の高さがピッタリになるような高さを割り出し、実際に一度固定確認して高さを確定。

 

先ほどの土台をバラした跡の仕口の部分には、根太掛けを固定するための下地として左の写真のような対処をしておいた。根太掛けは特に固定する場所がこれら柱のわずかなスペースしかないため、出来る限り補強しつつやることにした。

 

それと、右の写真はちょっとした失敗があったところで、以前ここの外部にコンセントを設置したとき(そのときの記事はこちら)に配線した場所がちょうど今回の根太掛けをしたい位置になってしまっていたのである。

 

特にこの角は柱の出が短く、根太掛けの固定もしっかりしたものにしたい場所で、それだけのために一度埋設したVFケーブルを壁を掘り返し引っ張り出して経路を少しずらしておいた。当然、この後壊した壁には先ほど紹介した骨材入り漆喰で補修しておいた。

 

ついでにこの位置に根太掛けをした絵を載せておく。右角の柱の幅が狭く強度に不安を覚えたため、根太掛けを支持する材を一本入れておいた。ちょうど床下換気口の木材回りに配置して土台などと連結させることで、少しでも強度を確保できているのではなかろうかと自分を納得させる。

 

こんな感じで柱の間隔が一見幅の場合、根太掛けは少し不安な気がする。反対側の柱は全て半間間隔なのだが、こちら側は下屋部分になるため強度的にも柱の数を減らして設計されているのだろう。

 

と、そんな感じで部屋全体に根太掛けが終了した。今回根太掛けに使用した材は2×4材だが、これもピークの値段よりは下がり傾向にあるがまだまだ過去の3倍近い値段になっている。

 

そのため、少しでも材の購入費を浮かすよう、右奥の半間分の材はあまり使い道がなかった中途半端な長さの鴨居材(母家解体の時出たもの)を再利用した。母家の頃DIYしていた作者であればここは少々高くても材料を追加購入していたかもしれない。

 

次回は大引きだ。

続きを読む≫ 2023/03/22 20:47:22

以前のブログで庭の木を抜根したものの、その先の土地造成になかなか舵が切れないでいた。その最大の理由がユンボをどのように手配するかという部分だったのだが、その算段がついたので造成を一歩進めた話をしようと思う。

 

庭木の処理をしたのはもうかれこれ4カ月くらい前のことになり、今回この報告までレンタルするか所持者に借りるか色々と考える時間があった。まずレンタルに関してだが、当初これを基本に話を進めており、年始あたりにレンタルして一気に作業を進める予定であった。

 

ただ、作者もユンボの扱いにはまだ精通しておらず、やろうとしている内容が1日で出来るものかどうかまずそこの検討が必要で、仮に1日で終わらないとなるとレンタル費も馬鹿にならない額になってしまう。

 

夢のためには費用もやむなしかと妥協するつもりであったが、年末に知り合いから貸していただく話がまとまり、そのタイミングを待つことにした。というのも、ご存じの通り年末年始には大雪が降っており、その後も寒波が続いていたため、野ざらしにせざるを得ないユンボを借りるのに適さなかったというのが主な理由である。

 

あと、冒頭の写真をご覧いただきたいが、借りるにあたっての一番の懸念が入口のこのアプローチであった。お借りするユンボは3トンくらいのもので、作者が問題視したのはキャノピー(運転席に屋根がついている)が納屋と倉庫の屋根を通過できない可能性があったことだった。

 

不安だったため事前にキャノピーの寸法をとって確認してみると、どうやら通過にあたって10センチの隙間があるかないかくらいのギリギリさだった。通過のときの写真を撮っておけばよかったが、本気で何かをしているときはほぼ例外なく忘れてしまう。

 

右の写真がそのユンボなのでその形から想像してみてほしい。借りた人も知り合いから譲ってもらってほぼ使っていないものらしく、ほぼ無期日でお借りすることができた。免許を取ったばかりの新人オペレーターなので練習には非常に役立ってくれている。

 

ある程度運転に慣れて意のままに操れるようになったところで、まずは前回の抜根で取りきらずに残しておいた株を5〜6株全て抜根することから始めた。

 

全てを人力で抜根したときはあまりのハードワークに次の日発熱したりしたのだが、それが何だったのかというくらいあっという間に全ての株を引っこ抜いていく。左の写真は一番面倒に思っていた枯れ木をアッサリとやっつけてしまっているところ。

 

抜根が終わったらようやく本旨であるビオトープの造成にとりかかる。作者がこの家を購入する前からずっと温め続けていた構想として、もともとあった立体感を活かす造りにしようと意気込んでいる。

 

立体感というのを具体的に言うと、この庭には奥の方が石垣の段があるような造りになっており、高さの違う区画が織り交ぜられているため、その利点を利用して落差のある流れを造ろうということだ。

 

ただ、ここの庭土には作者が思っていた以上に埋没根が多く、すでに抜根している木のものや存在しない木のものは良いとしても、判断に困ったのが残している樹(もみじ、クロモジ)から伸びている根の処理である。

 

割と安易に樹の周囲を流れる小川的なものを妄想していたが、考えるとやるとでは大違いで、どうしても残しておかないとマズそうな根もあったりでそのへんはイメージの変更を余儀なくされた。

 

当初考えていたのはどこかで滝を流して高さも3段構造くらいにしたいなどと言いたい放題だった記憶があるが、実際に作業を進めていくと少しずつ現実的な問題と向き合いながら現状に則したものになっていく。

 

作業の難しいところは、ユンボが大きすぎて掘ってしまうとそれ以上奥には入れなくなってしまうところにあった。そのため、まずは奥の方から穴掘りを進めていくのだが、そのときに同時進行で進めたのが掘った土を奥の段に盛り付けていくことで、左の写真はその盛り付けた感じを撮ってみた。

 

ある程度予定しておいた穴掘り作業が終わったところで、次に待っている作業が右の写真のものを使ってやる締め固めになる。これは前回のブログでも少し登場したタコ突きで、今回の造成で必要になったため集落にいる移住者の先輩であるY氏に丸太を1本譲ってもらってきて即席で造ってみた。

 

丸太は長期間雨ざらしだっただけに重く、本来であればもう少し幅広の大きい丸太を選びたかったのだが、この小さいものに妥協した。柄となる木はこの家に最初からあったガラクタの中にあった堅木の棒を残しておいたのでこの機会に使用。

 

これの使い方は至ってシンプル。写真のように盛ってすぐのフカフカな土を少しずつ突いて締めていく感じで、丸太が重いせいもありかなりのハードワークである。

 

だが盛り上げた土は中間層のものが多く結構粘土質だったりしてかなりねちっこい。叩けども叩けども粘土のように柔らかい部分もできてしまったが、まあ自然に雨など降って固まっていくだろうと楽観視しておいた。

 

そんな感じでひとまず出来上がったのが最後の写真だ。これは穴掘りタコ突きをしてから2週間程度経ったときに撮ったもので、すでに土はだいぶ固くなってその場に馴染んできた。

 

まだ全然未完成ではあるが、ユンボを使わないと苦しい部分はある程度終わらせることができたという感じで、写真で何となく想像してほしいが、右奥の南天があるあたりから細長い流れを開始し、一旦左側に流れ進んでクロモジ(一番大きい樹)を越えたあたりで急カーブを描いて、高さを変えつつまた右に流れていく形になっている。

 

右の終着点あたりには今現在母屋のシンクからの排水マスがあり、このマスは今後合併浄化槽に変えるときにお役御免となるため、最終的にはこのマスを使って自然に還していく形をとる予定で、これはほぼ無限にタダで使える沢水があっての設計という、考えただけでも楽しすぎる極上の贅沢ではなかろうか。

 

まだ上の段なども未完でこれから少しずつ石垣を積み上げたりしようと思っているが、ひとまずユンボを借りている間に使えるところは使うという感じで大まかな造成だけを優先してやった感じがお分かりいただければ幸いだ。

 

最終的な作業として、もともと使われていた雰囲気のいい大石がいくつかあるのでそれを配置するときにまたユンボの力は必要であるが、現状ではこれ以上できることがないところまでもっていけた。

 

ここから先の作業はまたしばらく後のことになりそうだが、作者自身どんな最終形になるのか楽しみにしている。

続きを読む≫ 2023/03/20 21:02:20

前回のブログでエコキュート設置までが完了。ここからはその後の細かい部分の対応を紹介して一連の報告を終了しようと思う。

 

冒頭の写真は前回でも出てきた砂こし器というもので、リースの場合はこの部分を境に機械側がメーカー保証対象となる。つまり、この砂こし器までは自腹で購入していることからもわかる通り、全て自身で管理ということが大前提だ。

 

まずこの砂こし器だが、溜まってきた砂は当然ながら定期的にメンテナンスをして捨てていかないといけない。通常それはそんなにやる必要は生じないと思っているが、いつでもフタを開けやすい環境を作っておくことは必須だろう。

 

ちなみに、この砂こし器を新たに設置しているのは右の写真でエコキュート本体があるすぐそばの床の上になる。この写真だとシンク横に木製の台があってそれと本体の間にかなりのスペースが空いているという恰好になっているのがおわかりだろうか。

 

この台があった場所には以前減圧弁があり、見苦しさを隠すためにつけたようなもの(それがわかる記事はこちら)で、これがあることによってこの空間がまとまった印象になっていたものだ。

 

そのときの写真を見てもらえればわかるが、この台は当時の電気温水器にピッタリとつく形で設計されていたもので、今のこの新しい写真で配置を確認してみるといかに本体の位置が入口扉寄りに変わったかがわかると思う。

 

前の本体は浴室の窓のサッシ耳まで塞ぐような形で置かれていたため、こちら側から見たとき結構邪魔な感じが強かった。この新たにできたスペースに関しては今ある台などを延長する形で違和感のないようにしていく。

 

その前に砂こし器の処理である。エコキュートの配管はかなり厳重に断熱処理がされているのだが、この砂こし器の部分だけができておらず、写真の通り一応温度感知のヒーターを巻いてはいるが、念のためにここにさらに断熱処理を施しておきたい。

 

理想を言えばこの砂こし器を密閉度の高い発泡スチロールの箱なんかで包んでおきたいのだが、メンテで開封しなければいけないことを考えた場合、あまり手間がかかるやり方はとれない現実があった。

 

そこで一応の応急処置として作者がやっておいたのが、写真のような断熱素材を巻きつけるということで、これはヒーターの養生用についていたちょっとした断熱材だ。今回ヒーターの上には別売りの断熱カバーを巻いたため余っていたもの。

 

砂こし器全体を完全に断熱したければこれでは不十分だろうが、一応ヒーターも巻いているし恐らくこの程度でもこの地域で凍結することはなかろうと判断している。

 

それらの処理が終わって後にようやく見苦しくない程度の木部増設を行った。塗装をしていないいかにも新しい木材の部分が今回増設した部分で、長さにして約30センチ程度といったところか。

 

基本的に新たに継ぎ足す形をとっているのだが、台の天板だけは足すほうの材を手前側にしている。これは穴を開けた位置(手を入れて作業したり、ヒーターの作動(点灯式)が一目でわかる)にその必要性があったからで、余程のこと以外はこの台を動かさずに済ますための処置だ。

 

おまけに壁際に設置していた台に関しては完全に新しいものに交換をした。ここだけは継ぎ足しでやりたくなかったからで、ないものを買ってまではしなかったかもしれないが、旧床板をはがしたときの長物板があったためそれを流用。

 

以前までここで使っていた台(板)に関しては、先日納屋のほうに薪置き棚を造ったとき(そのときの記事はこちら)に長さが丁度良かったため、前もってそちらの天板として再利用(4番目の写真の左の塗装済みの板)しており、実はこの温水器交換をする今日までは仮の台をただ置いていただけだったりした。

 

さらに、エコキュート本体を勝手口扉側から見たときに裏側のゴミゴミした部分が丸見えだったのを隠すため、右の写真のような衝立を一枚入れておいた。これらの木材は完成写真は載せないが、全て塗装済みの状態ですでに稼働している。

 

この周辺のリノベーションはあまり優先順位が高くなく、気が向いた今は一気にやっているが熱が冷めてしまうとしばらく放置状態になるであろう場所であり、それがわかっているだけにできる限りやりきっておくことを意識した。

 

そして最後は左の部分の対処である。ここは前回のブログの最後で宿題のような形で残しておいたところで、ヒートポンプユニットまでの管を通した床下をどのように塞ぐか考え抜いた部分といえる。

 

結局採用したのはご覧の通り真砂土で埋めただけの方法で、これは見た目が最悪だが安価で簡単で交換などの対処も楽というところから仮決定という形をとった。見た目をなんとかしたい気持ちがあるが、そのうち表面だけを白砂に変えたりしようかと思っている。

 

土が簡単に飛ばされたり動いたりしないよう、かなり強めの力でタコ突きで転圧している。タコ突きに関しては少し前に自作で造っておいたものがあり、今後別のブログでまた紹介する予定だ。

 

最終的にはご覧のように汚れ落としマットで半分以上が隠れることになる。このマットに関しても、今までの状態だったら扉の下が床ギリギリだったため、置くと扉がこすってやりづらかったのだが、この方式だと自分で床高さを調整できるためそういうメリットもあった。

 

以上でエコキュート設置に関しての報告は終了とさせてもらう。次回は一歩進んだビオトープ計画についての報告をしようと思う。

続きを読む≫ 2023/03/18 20:19:18

電気代の爆上がり後すぐに手を打ってからここまで1カ月、ついにエコキュートが届く日だ。前回のブログまでで事前の準備は完璧になっているため、あとは古い温水器を回収して新しいものを設置するだけとなっている。

 

冒頭の写真は今回お別れを告げた旧本体を回収してもらったところを撮ったものである。当初、電気温水器がこれほどコストがかかるとは思っておらず、使い始めて割とすぐにエコキュート導入を検討したくらいだったが、終わってみると少し寂しいような気もする。

 

その代わりに入ってきた新しいものが右の写真で、旧本体よりも若干スリムだが高さはこちらの方が有り、思っていた以上に圧迫感が強い。だが筐体の材質からして優しい風合いであるため、以前のような冷たい感じがしない。

 

以前にも触れたが(そのときの記事はこちら)、今回作者が決めたのは長府の井戸水仕様のエコキュートで、購入ではなくリースをしてみた。ひとまずこれで10年間様子をみてその内容次第で次は購入を検討ということにしている。

 

なぜ長府にしたかというと、他社製品と比べてやや安価だった点と、実は井戸水仕様の評判が良いこと、さらにリースできる商品としてフルオートではない給湯のみの商品がそもそも希少という理由からだった。

 

エコキュートというとフルオート(浴槽に穴を開けてそこから出水や追い炊きを可能にする)というイメージがあるかもしれないが、作者はそこにあまりメリットを感じないタイプの人間で、お湯張りはアナログでいいという感じだったりする。

 

さらに、浴槽に穴を開けて管を通すタイプのものは、その管の中が不衛生になりやすくかつ掃除方法も有効なものはほとんどないため、穴を開けるリスクと開けた後の不衛生リスクが重なっているという考えもあったりした。

 

ともあれ早速中身を見て必要な処置をとっていく。やはり慣れている業者だけあって作業はテキパキとスムーズに進んでいく。この中を見て作者が思ったことは色んなものがコンパクトにまとまっているということで、右側に減圧弁や逃がし水弁などが綺麗に収まっている。

 

ちなみに、これから各パイプを下の方に繋がっている弁に接続していくことになるのだが、この並びで言うと一番右から給水、出湯、ヒートポンプ戻り、ヒートポンプ送りの順だ。これらのうち給水と出湯はこれまで使っていたものを繋げることになり、ヒートポンプ系の2本の管がヒートポンプユニットに繋がるというのは以前にも説明した通り。

 

ヒートポンプユニットへのパイプはご覧のように狭い裏のスペースを利用して送り、少しでも見苦しくないような設計にしたつもりだ。基礎もちょうどいい具合のサイズで一安心といったところ。

 

この本体が届くまでに一か月待ちと言ったが、実際のところは3週間弱といったところで、それ以外の部分で実は水質の審査や土地名義の調査などメーカー側での基準に沿ったチェックが入ったりしていた。

 

作者の使っている沢水は集落に飲用している人もいるほどであまり心配していなかったが、問題は土地名義の方であった。かなり前の話で覚えている方はほとんどいないと思うが、この家は土地名義は作者本人だが実は建物に関してはそもそも登記すらしていない。

 

そこらへんのことは「古民家のこと、物件購入の顛末」に詳しいが、この建物名義まで必要ということになるようであれば少し面倒とは思っていた。結局は土地名義のみで問題なくそちらもスムーズにクリアとなる。

 

さて、そのままヒートポンプユニットの方へ視点を変えよう。先ほどの2本の管がこちらへ繋がることになるのだが、こういう配置関係を詳しく調べておかなかったのは作者のミスだった。

 

つまり、ヒートポンプユニットの配管口が右側に固定となっていることで一度パイプを後ろに通さざるを得ず、その分距離ロスや余分な嵩張りに繋がってしまっている。しかも、このユニットから出る逃げ水の排水先を、以前突貫工事で通した洗濯機用のVU管(そのときの記事はこちら)に繋いでしまったことが大きな失敗であった。

 

作業のときはなんともなしに提案して業者にそうしてもらったのだが、よくよく考えるとこのエコキュートの逃げ水は雨水と同様の処理(つまりどこかに垂れ流し)をするべきものだったのである。

 

このVU管は今後我が家でも合併浄化槽に変更した際にはそちらの方へ繋がることになる管であり、結局その処置をする際にはこの逃げ水の経路も変更せざるを得ないことになる。とんだ失敗だ。

 

本体を給水パイプ側に戻って見てみよう。これまではこの位置に大きな減圧弁が置いてあり非常に邪魔な存在だったが、それがなくなってスッキリした代わりに写真のような機器がつくこととなった。

 

これは砂こし器というもので、つけるかどうかは任意だが、山水や井戸水など上水道と比べて砂や小さなゴミが混ざる可能性が高い水で給水するときは絶対ある方が良いものと言える。

 

今回はリースであるため作者側が本体や設置する分について負担は一切ないのだが、この砂こし器とパイプヒーターだけは自腹で購入することとなった。こんな小さな昔からほとんど仕様も変わっていない砂こし器が2万円もする。

 

パイプヒーターは給水側が凍結しないよう、気温が2℃以下になったときに自動的に作動するもので、写真ではオレンジで少し見切れているものがそれにあたる。柔らかい素材でパイプに巻きつけておくだけだが、今回はその上から断熱カバーを巻いて万全を期した。

 

設置についてはあらかた以上で終わりだが、作者がやる作業としてはまだ少しだけ続きがあるのでそれは次回ということにしておく。最後の写真は本体とヒートポンプユニットを繋げているパイプの状態を撮ったもので、これをどうするかまだこの時点では確定していなかった。

 

作者が思っていた以上にパイプが固く、少し方針を変えようかと考えている。ここに使われているのはアルミ三層管といわれるもので、アルミをPE管(ポリエチレン)がサンドした形になっており、事前に考えていたVU管埋め込み式ではうまく取り回しが出来ないことがわかったのである。

 

その解決法に頭を悩ませながら夜を過ごすことになりそうだ。

続きを読む≫ 2023/03/17 21:30:17

前回の古民家ブログで新しく来るエコキュートのベース造りまでが終了している。あと事前準備として残っているのはとにかく空間づくりということで、本体を置くスペース上の邪魔なものを取り除いたり、ヒートポンプユニット周りも余裕を持っておかなければならない。

 

冒頭の写真は本体を置くところにある電気メーターボックスを撮ったもので、これは今後使わなくなるため電気屋に当日撤去してもらっている様子を残しておいた。これまでの写真をしっかり見ている方は気づくかもしれないが、勝手口ドアの上についていた庇はもうない。

 

ただし、庇の位置に板を取り付けて何がしかの台にする予定であるため、腕木だけを残している状態になっている。

 

右の写真はボックスを取り除いたときのもので、この下地の板は時間があるならバラして漆喰塗り直しまでやっておきたいところであった。今回は撤去するのとエコキュートの設置が同日であったためそれが叶わず、やむなく誤魔化しを図ることとなる。

 

しかしこの板のまずさはどうであろう。わざわざ手間をかけて壁をくり抜いてから固定しているため、簡単に外すことが出来ない。どうせなら隣の柱に打ち付けてくれていればこっちとしては有難かったのだが。

 

ここから時間が少し遡ることになるが、左の写真はパイプが通るスペースを作っているところである。以前にも少し触れていたと思うが、作者がこれまで使っていた電気温水器というのは本体のみの商品であった。

 

つまり、電気温水器というのはお湯を貯めておくタンクの中で鉄棒に熱されて温まる構造のため本体だけあればよいのだが、エコキュートというのはその構造からして違う。

 

エコキュートでは貯湯タンクは温まったお湯をためておくだけの場所で、実際にお湯を作っているのがヒートポンプユニットというものになる。詳しい仕組みは説明できないが、空気熱で水を温める方式らしい。

 

という感じで、エコキュートでは本体とヒートポンプユニットとの間で水とお湯が行き来するためのパイプが2本ついてくることになる。パイプは3メートルまでであれば初期費用に込みとなっていて、どういうルートでお互いを繋げるかを考えるのが最初のミッションであった。

 

最初に考えたのは本体の横にヒートポンプユニットを置くという形だったのだが、このユニット、稼働しているときはものすごい冷気が出てくるらしい。電気屋に聞いた話によると、ユニットの前に置いていた漬物(坪漬け)が凍っていたとのこと。

 

それを聞いて少しでも魚の水槽から離すことを決めたのだが、そうなると選択肢としては勝手口扉を挟んだ出窓の下あたりにしかないということになる。この位置も気が進まなかったのだが、背に腹は代えられずこちらに決めるという形になった。

 

作者的には勝手口扉の上を通して降ろすことができれば手間いらずで良かったのだが、どうやら断熱効率などの面で非推奨ということだったため、やむを得ず扉の下を通す方針に決めた。

 

とりあえず当日電気屋が設置に来たときに細かいことは考えようということで、準備の段階としては勝手口扉が開閉できる程度の穴を掘っておく必要があった。作者は実際にどんなパイプか見ておらず、径と材質の確認だけで右の写真のようにコンクリートをハツっておいた。

 

考え方としては、エコキュートで最も故障の可能性が高いのがヒートポンプユニットとこの配管回りだそうで、最悪の場合に備えて付け替えが楽にできることが必須という感じだ。故障だけでなく、今後例えば10年毎に本体ごと交換する可能性もあるし、10年でないとしても一生これだけで終われるとも思っていない。

 

そういう点から、配管がある程度融通が利く柔らかさであれば、写真のようにVU管を通した状態で埋めておいて交換の際に対応できないかと思ってみたりした。結果的にこれは難しいと判断してボツになったが、この時点ではそうだったという話。

 

そして左の写真はそのヒートポンプユニットを置く予定の場所である。写真にあるように2本の水道管が立ち上がっているが、これは以前の勝手口土間にあったキッチンに繋がっていたもので、今は機能していない。

 

これらのうち、右のお湯の管には何も供給されていないのだが、実は左の水道管にはいまだに水が繋がっている。今は止水栓で止めている状態になっており、もし今後このあたりで給水が必要な場合のためを思って念のために残しておいたものだ。

 

だが、その可能性もここにヒートポンプユニットを置くことでまずなくなったと思われたため、これも撤去しておくことにした。

 

写真のようにお湯の方はただ単に地面スレスレでカットしただけにしておき、水の方は止水栓でフタができる程度の位置でカットしておいた。ヒートポンプユニットは恐らくコンクリートブロックか何かを敷いてその上に置くことになると予測し、この程度であれば干渉することなく上に置くことも可能だろう。

 

こんな感じでエコキュートが当日届くまでの準備は全て完了した。準備だけでこれまで計3回分の記事になってしまっているが、これらの作業はテキパキとやれば全てを1日で終わらせられる程度のものと思う。

 

ただ、今回のエコキュートは依頼から届く当日までに数週間の待ち期間があり、作者は色々な作業の合間などでこれをやってきたため、実際にはもっと長い期間を費やしているかもしれない。

 

それもこれも本体が届くことで報われるはずで、この時点では首を長くして待っていたということで今回は終わることにする。

続きを読む≫ 2023/03/14 21:36:14

前回のブログで新たに導入するエコキュートの基礎コンクリ打設場所を準備するところまでが終わった。この家を購入してから今日までこれほど電気温水器を動かしたのは初めてのことで、改めてこれまでの基礎を見てよくこんなものでという気持ちが湧いてくる。

 

この本体を導入したのが何十年前のことか作者は聞いていないが、当時の安全に対する考えのゆるさが全てここに集約されているような造りであることがわかるだろう。

 

本体にある4本の足に対してそれぞれコンクリートブロック1つが充てられている形だが、そのうち2つのブロックは素手でも簡単に動かせる状態で固定すらされていない。だが逆に言えばそういうゆるい状態だったからこそ作者が簡単に動かすことができたのかもしれず、痛しかゆしの部分かもしれない。

 

冒頭の写真のようにまずはコンクリート打設のための型枠を打つことにした。もちろん型枠に使っているのは余り材で一切お金をかけていないが、寸法に関しては最低限必要な基準(今回リースする本体は580角)はキッチリ満たしておきたい。

 

サラッと過ごしてしまったが、ここに打った型枠は地面がフラットでないため面倒な隙間塞ぎをしなければならず、かなりの時間をかけてしまっている。もちろん水平や必要高さ10センチ程度を確保するのも忘れてはいけない。

 

そのせいではないが、型枠を組み終わったら早速モルタルを打っていく。ここまで基礎コンクリートという呼び方をしていたが、実際に打つのはモルタルである。違いを簡単に説明したのが過去のブログにあるのでそちらもご覧いただければと思う。右の写真はまず半分ほど打設した状況を撮ったもの。

 

一応の強度を確保するため鉄筋を入れているが、この鉄筋は以前浴室の基礎を打設したとき(そのときの記事はこちら)に使用した余りもので、ここまで2年以上も倉庫の中に眠っていたものだ。

 

今回使用するモルタルは写真のように左官バケツの中で混ぜ合わせて作っている。量の多い打設であれば迷わずトロ船を使うところだが、このくらいの量であればこのバケツで数回に分けて作った方が色んな意味でやりやすい。

 

普段あまりやるような作業ではないため、必要量を把握するのが難しいということも理由としてある。型枠はだいたい600ミリ四方で組んであるので厚さ10センチ程度として大まかな必要量が割り出せないこともないが、少しも無駄なく使うことを前提に考えた場合、やはり複数回に分けて量を調整しながら作った方がいいだろう。

 

その甲斐あって使用量は必要な分キッチリに収めることができそうだ。ここまでくればこの打設作業も終盤を迎える感じで、あとは真っすぐな材を使って天を馴らしていく。

 

この形を作っていれば天を馴らすのがかなり簡単に行えるが、それもこれも型枠の水平を出すのにキッチリと時間をかけておいたからこそで、この段階になってようやくその苦労が報われる。

 

今回のモルタルはかなり水分過多な状態で練ってしまったため、作業終了後かなりの水が表面に浮いて出てきてしまっていた。こういう場合は表面に新聞紙を敷いて吸い込ませるケアが必要なのだが、想像以上に水が溢れてきて3〜4回同じことを繰り返してようやく出水が落ち着いてくれた。

 

なんというか、作者はこのセメントを打設した直後のまだ触ったら変形する状態がそこはかとなく好きで、つい確認のため何度も鏝を走らせて水平具合を確認したり微調整をしてしまう。

 

さて、そこまでやっておいて基礎も固まった後でアンカーボルトを打ったところまでを紹介しておこう。この作業は実は実物のエコキュートが届いた日に業者にやってもらっているのだが、この記事は基礎コンクリ周辺の作業でまとめておきたい。

 

商品には写真のような便利な型が付属している。まあ便利というか、ミスを防ぐためにもこれは絶対に必要な措置だと思うが、この型通り穴を開けておけばズレたり間違ったりすることがなく安心である。

 

最後にボルトを打ち終わった状態を載せておく。この時点でモルタル打設後5日くらいしか経過しておらず、本当であれば7日以上は時間を空けたいところだ。セメントというのは時間が経過すればするほど強度が増す。

 

だいたい1日も経過すれば人間が乗ったりしても問題ないほど硬化はしているものだが、本来の強度ではないため本当の重量物や打撃が加わったときには案外脆かったりする。同様のことを考える方がいれば参考にされたい。

続きを読む≫ 2023/03/07 21:41:07

以前のブログで電気代の暴騰に触れて以来、今後も上がる可能性が高い電気料金に対して省エネ効果が見込める方法を矢継ぎ早に試している。屋根裏断熱しかり、水槽断熱にも手を打った。

 

それらの対策の中でも最も効果が見込めるものになるのが、今回から紹介する電気温水器の交換ではないかと思っている。冒頭の写真の電気温水器が今現在使っているもので、これを起動させるために初期投資として5万円弱が必要だったというのはかなり古いブログでもお伝えした通り。

 

ただ、この電気温水器はあまりに古い時代のもので、却って電気代が高いことになってしまっているのは実際に使い始めてから知ったことで、どのくらい電気代が高いかというと、母家が完成する前(まだ作者自身住んでもいない頃)の段階で月に2万円ほどの請求がきていたことからもわかるだろう。

 

最初はこれらの機械について何も知らなかった作者だが、この古いタイプの電気温水器は文字通り電気でお湯を沸かす機械である。つまり、作者の身近な例でいうと水槽のヒーターとほぼ同じ原理で、熱を発する鉄棒のような部品がタンク内に入っていて、それが夜通し通電発熱することによって水を湯に変えるシステムとなっている。

 

当然ながらこのシステムでは夜間限定とはいえ常時200Vの電流が流れ続けることで、電気代から換算するとだいたい一夜あたり6〜700円分の電力を消費していると考えられた。

 

今回作者が交換するのは今となっては当たり前に利用されているエコキュートというもので、これはもう発熱原理からして違うためひと月あたりの電気代が3000円程度で済むというのがウリの商品だ。

 

電気代が高いのは最初から覚悟していたが、思っていた以上のものだったため実はかなり早い段階から交換のタイミングを狙ってはいたのだが、基本的に購入を本線に考えていたため、これまでなかなか決断に至らなかったという経緯がある。

 

今は同じようなタイミングで合併浄化槽の設置や屋根修理なども検討しているところで、ここでさらにまとまった金銭出費が出るのが厳しく、電気屋のお勧めもあってリースという形をとることにした。

 

ちなみに、今回作者が契約した機械は長府というメーカーの井戸水仕様のエコキュートで、必要十分な機能で価格が比較的安価なものだがそれでも購入すると60万円近く必要になる(メーカー希望価格はおよそ倍だが実売価格はだいたい半額でこのくらい)。

 

半面リースということになると月々5600円ほどの支払いが必要になるが、計算してみると年間約7万円弱、10年で70万円弱ということになり、購入と10万円も変わらない計算になる。

 

とどのつまり、いづれはまとまった支出がない時期で購入を検討するが(リースの契約が終わる10年後あたり)、すぐに交換というニーズを満たすためこういう形をとるということにした次第である。

 

リースのメリットとしては故障や最悪の場合の交換などが全て無償ということであり、契約したときの最新の機械を常に導入できるという点にもあるだろう。エコキュートには温水器本体の他にヒートポンプユニットというエアコンの室外機みたいなものがついてくるのだが、この周辺での故障がけっこう多いらしく、酷い場合には修理費だけで10万円くらいかかるようなこともあると聞く。

 

その可能性がどのくらいあるか使ってみなければわからないが、とりあえず10年も試せば今後の方向性くらい決まってきそうな気もするため気楽に決定したという感じだ。

 

前置きが長くなったので本題に入ろう。まずは新しいものが届いたときにどこに設置するかについての検討だが、これはもう今ある場所あたりが配管などの都合上一番手っ取り早い。

 

正直、勝手口のドア付近のこの位置はかなり圧迫感があって邪魔に感じてはいるのだが、他に雨水から守られる場所で適切なところがなく、この部分に関しては最初から妥協を余儀なくされている。

 

それに関して電気屋に右の写真のメーターが邪魔だと相談したところ、今回の設置の際にこのメーターは外すことが可能ということだった。もともとこのメーターは現電気温水器用のためだけのボックスで、位置的にも邪魔で仕方がなかった。

 

このメーターを外して新しいものは家の分電盤に直接繋げる仕様になるということで、新しいものが届き次第このボックスはなくなることがわかった。そのため、この場所をより使いやすくするためついでにこの屋根なども撤去してスペースを拡げることを急遽決定。

 

この勝手口外の部分には屋根があるのだが、恐らく後付けのものであるため左の写真のように扉と出窓の外に庇屋根が別個として付けられていた。だがこれも見た目が汚く便利さもないためこの際全て撤去する。

 

この勝手場に対しては家購入当初からちょっとずつ手を加えたりしてきたが、リノベーション的な優先順位が低くまとまった作業はいつになるかわからず、とりあえず考えているのは屋根を天板に変えることで使用頻度の低いものを置く台にするイメージを持っている。

 

ちなみに、これらの屋根についてはこの後撤去済みなのだがそのときの写真を撮っておらず、解体のみなので口頭での報告のみとさせていただく。

 

今度は反対側から温水器本体を見た絵を撮ってみた。一応現在のスペースを考えると先ほど説明したヒートポンプユニットという機械はこの出窓の下のスペースに置くしかない。

 

だが現状はご覧の有様で、この場所はいらないものや滅多に使わないもの置き場のようになってかなり見栄えが悪い空間になっていて、今回いい機会なのでこれをある程度整理することにした。

 

まずは簡単に出来ることとしてサッシ窓を取っ払ってみたのが左の写真で、これまではここの部分は2重窓のようになっていることで多少の断熱効果があったと思うのだが、お陰で家の中から外の景色(流れる小川が見える)が気持ちよく見えない状況が続いていた。

 

実はちょっと前にこの部屋内にカーテンを設置したのを紹介した記事(こちら)で撮っている写真にはもうここのサッシがない状態のものがあり、多少紹介順が前後しているところがあったりする。

 

今のこちらの写真では電気温水器回りに置いてあった水槽を一時的にこちらに避難させているためごちゃついているが、作業終了後はとりあえず何もなくなる予定である。

 

ある程度方向性が決まったため、まずはエコキュートの座を打つことにした。座を打つとは業者の言い方だが、要は基礎コンクリートを打設するということで、これまでのようにコンクリートブロックの上に適当に置く形ではなく、基礎を打って実質そこにボルト止めをすることになる。

 

昔とは安全基準などが変わってしまっているため、この部分は致し方ないところで、業者にやってもらうと数万円からかかってしまうためこういう出来る範囲はDO IT YOURSELFでやっていきたい。

 

基礎を打設する場所は今電気温水器が置いてある場所とほぼ同じであるため、まずこちらを移動させる必要がある。本来を丸ごとであるため移動距離がけっこう長く、今繋いでいる配管や配線では届かない部分も出てきたりする。

 

とりわけ一番長さが足らなかったのが右の写真の電源ケーブルであった。これは一旦外すことで移動後また繋げておけばよい。

 

というわけで移動を開始。当然、移動の前には中にあるお湯を全て抜いて可能な範囲で身軽にしておいたのは言うまでもないのだが、それでも作者が少し驚いたほど重いのにはビックリした。

 

以前これを再稼働させるときや浴室の窓設置の時などにも、水を抜いて動かしたことがあり、そのときは大きく動かす必要はなかったがここまで重く感じたことがなかったため少し不安になる。

 

結果として電気屋が言うにはどうやら中にヘドロが溜まっているらしいということで、使用して3年半の間にそうなってしまったのかもしれない。我が家は沢水を使っている関係で、年に2度ほど水供給タンク(それがわかる記事がこちら)のメンテナンスをするために掃除をし、その再稼働のたびに濁った水がかなりの量出てしまう。

 

そのため、そういうものがたまりやすいのであろう。その点新しく導入するエコキュートでは砂こし器をつけて対応する予定だ。

 

一人で運ぶのはあまりに重く危険を感じたため、非力ではあるが妻に少しだけ手伝ってもらってなんとか本体一つ分移動させることができた。一番大変だったのは最後の写真にもあるように配管に気遣いながら移動しなければならないことで、結果的に一部水抜き管は破損させてしまった(ただし何ら問題はなし)。

 

写真のように、本体の下に通っている黒く太い管が給水管で、分厚いゴム養生がしてある。その先にあるものが減圧弁という機械でこの本体に送る水圧調整をするのだが、新しいものは本体内蔵であるためこれも今回業者に撤去してもらう。

 

温水器というのはお湯をためるタンクに下から水が入るよう設計されていて、上にいくほど暖かいお湯が溜まっている。上から出ているピンクのPB管はその暖かいお湯を給水するパイプで、ここを起点に家の中に入っていく。

 

なので新しい本体が届いてもこの赤いパイプと給水管、水抜き管だけは再利用することになる。今回は基礎コンクリ打設のため移動するのに中のお湯を全て抜いており、移動が終わった時点で再度水を溜めて再稼働するが本日中はお湯が出ず、従ってお風呂は温泉に行くこととあいなった。

 

次回はこの空いたスペースに基礎コンクリを打設するまでを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2023/03/06 22:23:06

なんだかんだで報告すべきネタのストックがかなりたまってきている。今現時点でのことで言うと、電気温水器の変更、庭のビオトープ作戦の進展、納屋事務部屋のリノベなど、各々それなりの紙面を割くような内容の濃いものがまだ公開できていない。

 

できるだけ急ピッチで報告をしようと思っているのでお待ちいただく他ないが、今回はそれらから少し寄り道して雨どいの補修を行ったときのことをお伝えしようと思う。前回のブログの締めで納屋のリノベ記事とお伝えしていたが、時期的にこれを早めに挟んでおきたかったのでご容赦願いたい。

 

雨どいの補修といってもすぐに想像するような屋根の先端につけてあるものではなく、そこから流れて落ちてくる部分が破損しているのが冒頭の写真でおわかりになるだろう。

 

このタイプの破損は作者の経験上では古民家でよく見るパターンの損壊で、我が家でも購入当時からこの状態だったのだが今回ようやく重い腰を上げてリニューアルすることとなった。

 

ちなみに、本来はもっと下の配管が土の中に埋もれていたのだが、今回の補修にあたって周囲の土を掘り返す作業をすでに終えているのが写真の状態ということになる。

 

実はここの損壊が我が家に与えているダメージはそこそこ大きなものではないかと作者は思っていて、雨や雪が降るたびにこの周辺から地面がズブズブ状態になり、靴など余所行きのときは綺麗な状態で出入りすることが叶わなくなるほどである。

 

この写真の部分が破損しているということは即ち、この上の屋根に落ちる全ての雨水がこの破れたところに一点集中して水がたまるということで、当然ここを中心としてより低いところ(それが出入りするアプローチ上となるのが皮肉)がズブズブになってしまうということだ。

 

ここを解消したところでその問題が全て解決とはいかないかもしれないが、ここの補修の他このアプローチ上には近い将来暗渠を設置することを決めていて、さらにもっと先の完成形として雰囲気のある砂利道にしたいとも考えている。

 

話が逸れたがそんなわけでまずここの補修から始めることにした。補修のやり方だが、作者がすぐに思いついた方法は2パターンあり、ジョイント加工のやり易いストレートの途中でカットしてそこに新規パイプを繋げるという方法が第一。

 

ただこれだと加工しなければいけない範囲が広くなる(エルボを付けたり角度調整をしたり)ため、今回はもう一つの方法をとることにした。そのために必要な道具が右の写真のもの。これはガストーチで、配管系の作業や農業などでもそこそこ使い道がある道具になる。

 

使い方は左の写真のような感じで、塩ビパイプを炙ることによってぐにゃぐにゃに変形させることができるかなり便利なアイテムだ。通常、例えば塩ビパイプのジョイント部分には専用の接着剤で一切水漏れがないレベルに密着させているのだが、これを使うことによって簡単にくっついた部分を分離させることが可能。

 

ただ、調子に乗って変形させすぎると後で再利用するときに少し手間が増えるので、変形するギリギリくらいのラインで炙りを止めて取り除きたいものだけを取り除くことに使ったりするのがベター。

 

また、その他の利用法でいえば例えば任意の角度にパイプ自体を曲げることも可能となる。この炙り技を完全にマスターすることができれば今後大抵の配管はエルボなど使わずにできるようになるかもしれない。

 

炙ることによってエルボに残っていた破損したパイプのかけらを無事取り除くことができたため、あとはこの短い長さのストレートを差しはさんだら今回のミッションはコンプリートとなる。

 

写真ではある程度もとの位置の状態で長さを測ってマジックで印をしたところを撮っておいた。こういう配管は上下にたわませて挿入するためのスペースを作れない場所だったりすると一気に難易度が上がるが、ここであればその心配は全くない。

 

雨どいは基本的に右の写真のような金物で固定されている。この金物は通称「でんでん」と呼ばれるもので、名前の通りでんでん虫に形状が似ていることからそう呼ばれるようになったとか。

 

この金物の優れている点は写真のように簡単に開くことができることにあり、これによって付けはずしや交換が極めて容易にできるのである。つまりここを外しさえすれば樋はいくらでも動きに融通が利き、先ほどのパイプを入れるための余剰スペースが簡単に確保できるという寸法だ。

 

かくして我が家の長年の懸念であった雨どい補修は実にあっけなく終わった。時間にして約5分程度のもので、これまで手を付けてこなかったことが馬鹿らしく思えるほど簡単な作業であった。

 

一般の方にはガストーチを買うということが一つのハードルになるかもしれないが、ここ以外にも何がしか使える状況がある人であれば一家にひとつくらいは常備しておいてもいいのではなかろうか。

 

これがあるだけで極めて簡単にパイプの交換や補修が行えるようになること請け合いだ。

続きを読む≫ 2023/03/04 22:23:04

今回は母家で使用中のキッチンパネルに少し手を加えた話。冒頭の写真はリニューアル前の状態を撮ったもので、このパネルを施工したのはかれこれもう2年以上も前のことになる(その時の記事はこちら)。

 

数年使ってきてざっとこのパネルについて振り返ると、見た目に関しては非常に気に入っているし、機能性も素人仕事とは思えないほど何ら問題なく全てが順調であった。

 

ただ作者的に一つだけ不満な点があり、それは冒頭の写真にも写っている小物の配置状況についてである。作者はこれまでこういう小物を吸盤式のラックなどに置いたりしていたが、強度の点でストレスが強い(落ちることがある)。

 

これを施工したときはとにかく必要十分な内容のものを安価にやりたいという気持ちが強く、一般によく使われるパネルをヤフオクで格安落札したものを組み込んだ。

 

だが使い続けているうちに磁石がくっつくパネルの方が良いと思うようになり、後悔に似た気持ちになっていたりしたのだ。そこで登場するのが右の写真にあるパネルである。

 

これはホーローパネルと呼ばれるもので、厚さ1ミリ程度のキッチンパネルとして利用できるもの。この道の第一人者であるタカラスタンダード社の商品で、掃除などのメンテナンスがし易く、熱や錆にも強い、その上磁石がつくという願ってもないもの。

 

今回はこの商品を作者の実家近くのリサイクルショップで3000円でゲットできた。これを購入する前には当然ながら我が家のキッチン全面を新パネルに変更したいと思っていたのだが、実はこのタカラのパネルはかなり高価な品であり、金額的に折り合いがつかなかった。

 

このパネル1枚で3000円であれば格安で、部分的な貼りつけで見栄えは悪くなるかもしれないが、今回は値段の誘惑に負けてこちらを採用することにした。最悪の状況になったとしても本気でリカバーしようと思えば自分で出来る自信がついているのも大きい。

 

購入してきたものは丁度半分にカットして自分の使い勝手の良い位置に貼りつけていくことにした。当初は少しでも目立ちにくいよう並べて端の方に設置しようと思っていたが、どのみち見栄えは悪いことがわかっていたためもう思い切って好きな位置につけている。

 

しかも、ホーローなのでカット面には適切な処理がしたいところなのに、実は今現在切りざらしの状態になっている。カット面は怪我のリスクもあるため、固定後はコーキングなどつけて誤魔化そうと思っていたのだが、ついサボりぐせが出て放置状態に。

 

思っていた通り見た目は背景の壁との違和感が強いが、機能的にはかなり満足している。数年前、このパネルを自分で手掛けて造った当時の意識からすると、ちょっと考えられない変化かもしれない。

 

そのくらい作者はこの母家のリノベーションには見栄えを最重視していたし、そのための努力は出来る限りやってきた。しかしこれでようやくコンロ横のスペースが開放され、ちょっとした調理で使う空間に生まれ変わった。

 

今回のメイン記事はこれで終わりになるが、少し物足りないので他にもリノベ後の変化があった場所を紹介して終わることにしよう。それは右の写真の窓についてで、ここは勝手部屋の旧出窓であった部分のものだ。

 

少し前のブログで電気代暴騰への対応策として数点挙げていたと思うが、それに対する一つの手段としてこういうところにもちゃんと入れるべきもの(カーテンなど)を入れておこうと要所要所見直しを図っている。

 

特にこの勝手部屋は外扉のサッシがあったりで常に寒い場所になっていて、過去の記事でも天井裏に断熱処理をしたついでに色んな点で少しでも室内温度を高く保てるようにしたい。

 

部屋には60センチ以下のクラスの水槽が複数台あり、できることであれば何がしかの暖を入れたい気持ちがあるのだが、電気代のことを考えて水槽のヒーターのみに頼っている状況である。

 

その代わりと言ってはなんだが、現在外に設置している120センチ水槽と90センチ水槽については最後の写真のような処置を施している。これはホームセンターで買ってきたスチロール板で水槽ぐるりを囲み(床下にも敷くため一度全ての水を捨てる大掃除を実施)、ほぼ完全断熱状態にしているもの。

 

撮っている時間帯が夜間であるため、正面にも余っていたスタイロフォームの端材を繋ぎ合わせて設置しているが、この青いものだけは朝外してちゃんと日光を取り入れることができるようになっている。

 

これで水槽の見栄えはぐっと悪くなっているが、確実に電気代には反映されるはずだ。ちなみに120センチの方の水槽は冬の間だけ他の水槽に分散して引っ越ししてもらい、稼働しないことで電気代の節約に舵を切った。

 

以上、最近あったちょっとした変化について報告。次回からはまた納屋の続きから紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2023/03/02 22:46:02

前回のブログで宣言していた通り、今回は薪置き場を造ろうと思う。この納屋の外観をざっくりと見てまず最初に薪の置き場所として適当だと感じたのは東側のどこかであった。

 

東側というと事務部屋の外側にはそもそも荷物置き場のようなスペースがあって、1坪近い面積が屋根付きでちょうど良い感じの第一候補であり、次いで同じ東側の反対側(北寄り)だったのだが、こちらのほうは数日前にFIX窓を付けた(そのときの記事はこちら)ばかりである。

 

従って最後まで悩んだのはこの第一候補の場所ということになるが、実はここも2〜3人用のウッドデッキスペースとして計画をたて、屋外用コンセントも設置してしまっていた。

 

そこで前回もお伝えしたように泣く泣く母家から外に出ていく動線の貴重なスペースを利用して造ることに決定したのだが、このスペースに決めた大きなメリットとしてまず屋根で確実に濡らさずに済むということと、囲炉裏の間の掃き出し窓と勝手扉からすぐ近くで完成後の動線がとても使いやすい形になるということだ。

 

冒頭の写真ではすでに薪棚の取っ掛かりとして下地となる木材を打っているところで、今回の棚に関しては全て中古木材を使うことにしている。大まかな構想としては前回にも使った写真をベースにお伝えすると仕上げ漆喰を塗った3面分をまるまる使う感じで奥行はそれぞれ手前の屋根の柱に緊結していく形でやっていこうと思う。

 

右の写真をご覧いただこう。まず天板の下地となる材は以前この納屋に大量に置き捨ててあった垂木材で材としては曲がり歪みがひどく、正確を要する部分では使いにくい品で、これまで雨ざらしで放置していたものになる。

 

この下地は土台となる重要な部分なので最も太い材を使用したが、その他の腕組みの材に関しては厚さ2センチ程度の薄い材でトタンの下地として使われていたものだ。これでは強度が足りないため、同じ材を2つボンドとビスで合体させて使用しているのがおわかりいただけるだろう。

 

天板には母家で出た畳の下地である捨て板と、この納屋で使われていた全ての床板・壁板の中から3メートル程度ある長物を選抜して使った。

 

先ほど説明したこの中で一番太い垂木材だが、歪みが激しいため土台として水平に組むことが不可能で、左の写真のようにところどころ嵩上げ材を噛ませて誤魔化している。

 

今回の棚のテーマとしては、なるべく広い面積が使えてかつ支柱などに邪魔されないような使い勝手の良いものをイメージしていて、その分強度はかなり落ちるが概ね写真のような構造で組んでみた。

 

天板の上に乗るものの荷重を右の柱に固定している細い材が一手に担うようになってしまうため、ここには後に補強をするのと、その他でできるだけ重量を分散できる柔軟な構造を意識しているが、出来上がって強度をみて足りないようであれば随時手を入れていこうと思っている。

 

わかる方が見ればわかると思うが、これでは構造的にだいぶ弱い。そのため人が乗ったり薪以外の重量物を載せるのは厳禁ということにし、薪も置いて重量を見ながらこのスペースの中でも2段構造にしてさらに荷重を分散させるくらいのことまでは考えているが、とりあえずは走らせてみてから決めようと思う。

 

ちなみに、前回でもお伝えしたと思うが今回これが出来上がった直後にはまだ薪を置く形にはならず、今現在事務部屋にある端材や余り材などをまとめて置いておくつもりだ。

 

特に寸法などを測りもせず、作者の適当な使い勝手で水平だけをとりながらサクッと仕上げた形が左の写真。出来上がりの棚の下の地面に置いてあるのは独立基礎にしようと思っていたコンクリートブロックで、当初は柱を2本立てて補強しようとしていたが上述の通りこの形でいくことに決めた。

 

これによって貴重な屋根付き通り道が塞がれてしまうことになったが、実質有用であるこの設備の機能に対する期待の方が強い。

 

外観は概ね完成したので次はこれに塗装を加えていく。塗料はいつも作者が使っているクレオトップで、耐水性が必要な外部の木には大抵これを使っているが、手間暇をかけても良い部分はその限りではない。

 

ただこのクレオトップ、作者的にはなかなかいい塗料だと思っているが、使い始めてからすでに3年以上経過しており、最初の頃塗ったやつはそろそろ色味が薄れているものもある。それ即ち耐水性も落ちている可能性があり、数年置きに塗り増しするのが一番効果的かもしれないと最近思っている。

 

それは余談。全ての木部を塗装終了後、やはり強度的に不安だったため腕の部分だけでもすぐに出来て効果的と思われる補強をしておくことにした。右の写真がそのときのもので、伸ばした腕を支えるように同じ材を間に挟んだため、落ちる心配は解消したと考えていいだろう。

 

あとは材が細すぎることによる折れが心配だが、雨に濡れない部分でもあり、何の兆候もなく急に折れる事態を招くほど重量物を載せる予定もないため、ほぼほぼこれで大丈夫とタカを括っている。数年後悲劇の報告をしていなければいいが。

 

最後に出来上がったものに予定通り事務部屋のガラクタを置いた状態をご覧いただこう。写真のように概ね半分ほどを木材の切れ端や長物が占拠し、その他のものもだいたいどこか他のリノベで使った余り材だ。

 

割と多くのスペースを割いてどこに置いても邪魔になってしまっていた漆喰袋やセメント袋、左官バケツや道具を下の死にスペースへ一網打尽にできたのはかなり大きい。当然ながら地面の上には完成後捨てる予定のトタンを敷いて濡れない対策はとっておいた。

 

これまでは端材が必要なときでも探しに行くのが面倒だったりしたが、これだとすぐに必要なものを簡単に取り出せ、機能性も向上しているし、作業中ちょっとした道具などの仮置き場としても優秀である。

 

今後の作業にますます利便性を向上させたい。

続きを読む≫ 2023/02/28 21:55:28

以前のブログでお伝えしていた梅の木の移植がなかなか実行できていなかった。気が付けば2月も終わりに近づいており、ふと梅の木を見てみるとつぼみが出始めている。

 

昨年しっかりした実を初めてつけてくれた梅の木ももう3年目を迎えていることになり、大きさ的には個人で気軽に移植できるギリギリの状態だったのだが、移植によって枯れてしまうことを恐れすぎていたためなかなか手を付けることができなかった。

 

どのみちどこかでやらなければいけないことで、ようやく重い腰を上げることにした。冒頭の写真は根を守りながらある程度の範囲を残して掘っているところである。移植をする場合、まず根がある周辺をしっかり踏み固め、その根回りの土と一緒に移植先の場所へ移動する必要がある。

 

今回の移動はかなり近いところでかつ事前に穴を掘って肥料をまいておいたのでこのままの状態でサッと移動したが、通常の移植のときには麻布などで根回りを巻いて固め、崩れない処置をとってから行う。

 

ただ、やはり今後この木が枯れないかどうかというのは不安で、少なくとも今年の結実は半分ないものと思っている。実はこのブログを書いている今現在、この移植を終えてから1週間くらいが経過しているのだが、様子に変化は見られない(受粉用に隣に植えている小梅の木にはすでに一部開花もみられている)。

 

移植したあとはしっかり根に水をやる必要がある。これを怠ると枯れる可能性は格段に高まるので、できればこれから数日は朝夕の水やりを実施するつもりだった。

 

ただ、移植から2日後より雨と雪が交互にあったりで結局水やりをしたのは翌日くらいのものだった。こちらの梅の木については後日また報告する機会を設けようと思っている。

 

さて、話を変えて納屋の壁のその後をお伝えする。前回のブログで勝手口扉の設置が完了したが、実は窓台についてはまだ完成していなかった。

 

写真の通りここの窓台は扉形状にフィットさせるようコの字に加工しているのだが、実はもう一点加工を施した部分がある。それは屋内側のフローリングと合わさる部分に対してのもので、ツライチに張るフローリングに対して隙間を極力なくすため、相欠きの形をとることにしたのである。

 

作者は比較的この相欠きという手法を好んで使っているが、その大きな理由として作者が購入する木材は安価なものが多く、乾燥が足らなかったりで時間の経過とともに材が変形することが多いことが挙げられるだろう。

 

どんな感じで欠いた部分が合わさるのかはこちらの写真で想像できるかもしれない。欠く位置はこのような感じでほぼ柱に沿わせているケースがほとんどで、つまりフローリングへの加工の手間を出来るだけ少なくしようとしている。

 

ちなみにこの写真の材は窓台とかではなく、ただ単に床下通気口として無理やり設けたもので、特にこの元牛舎の空間は一切通気口がなく常にジメジメしてカビも多かった部屋であり、それらを強く意識して全方位あらゆる通気口を考えてきたのはご存じの通り。

 

壁の強度や耐震対応のためできれば壁の一部をこんな感じでくり抜くのは気が進まなかったが、通気口がないことと天秤にかけて苦渋の決断をしたと受け取っていただければ幸いだ。

 

それらを含めてどんな感じで通気口が確保できているか極力把握できる一枚を載せてみた。ご覧のようにここ数日で取り付けたサッシ3つは全て窓台が通気口という形をとっている。

 

この写真では左側面(北側)はコンクリート基礎のところに加工できていない(外のグランドレベルが高いため)が、正面(東面)や写っていない裏側(西面)には基礎を一部ドリルで穴を開けて通気がとれるよう加工した(それらがわかる記事はこちら)。

 

しかも、こちらの部屋に関しては床下に断熱処理を施すことを全く考えておらず、床下どころか天井は吹き抜けにしてあるし、屋根もツーカーの状態であり、冬は相当寒いことが想像されるがそれは覚悟の上である。

 

実はこの部屋にはまだ2つほど掃き出し窓を設置しなければいけないが、一気にやるのはこれで一旦終わりにしようと思う。というのも、ここにきてまた新たなミッションが発生してしまったからだ。

 

それは以前造りかけて途中で作業が止まっていた事務部屋(最後の記事はこちら)についてで、ストップしていた最大の理由がウッドショックによって木材が高騰していたため、待ちの状態に入ってしまったらそのまま高騰が止まらずここまできてしまった感じになる。

 

だがそのウッドショックから1年半が過ぎた今でも状況は全く変わらないどころか、一部その当時の相場よりも上がってしまっているものもあるような状況で、これはもう待ってもいつになるか見通しがきかないという判断から今回木材不買の禁を解くことにした。

 

ちなみにこの事務部屋は妻の職場(完全リモート)として設計していたのだが、その仕事の都合もありなるべく急いでほしいというリクエストがあった。以前の作業内容として天井造作、壁塗り、窓取り付けと事後処理などは完全に終わっており、あと残るは床張りと土間、その他細かい作業のみとなっていた。

 

実はその事務部屋候補には今現在、大量の木材やら道具類が置かれてあり、今後そちらを優先的に仕上げるためにはまずそれらの荷物を移動させる必要が生じてくる。

 

ただリノベーション作業も大枠では終盤に差し掛かってきており、完成若しくは作業中の部屋が大半となってしまっていて仮置きする場所がほとんどなくなってきており、急遽荷物の保管場所を作る必要に迫られている。

 

そこで作者が思い浮かんだのが薪置き場を造るということだ。どのみち将来的にこれは必ず作らなければならず、しかも場所も吟味の末決まっていたので今回の判断に時間はかからなかった。

 

名前の通りそれは薪を置くための棚で、将来的には薪だけを置くつもりではいるのだが、当面のリノベが終わるまではそういった荷物置き場として一時利用できるという算段である。

 

その薪置き場だが、写真の場所に設置することとなる。今現在ここは何もない空間で、例えば雨や雪の日などは屋根があるため濡れずに通れる道として重宝しているスペースなのだが、薪置き場も屋根がある場所に設置したいという思いが強く、この快適さを捨てることにした。

 

だが、その前にやることをやっておかねばならないということで、一つ前の写真でわかるかどうか微妙だが仕上げ漆喰塗りをしておいた。ここに薪の棚を固定する予定のため、その後では壁塗りは永遠にできそうにないための処置だ。

 

かくして、次回ではこの薪置き場について紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2023/02/27 20:50:27

勝手口にサッシ扉を取り付けてみたものの、柱との間の収まりが苦しすぎるような状態になっている。詳しい写真は前回のブログを参照だが、もはやちょっとしたスキマだとかそういうレベルではなく、全てを完全に塞ぐことなど不可能に近いだろう。

 

ひとまず作者が手をつけたのは柱の外ヅラに対して隙間を塞ぐための処置で、冒頭の写真が考え抜いた挙句に思いついた方法だ。ドア枠が柱から浮いた状態になっている部分がほとんどであり、ここに柱との隙間を少しでも小さくするカイモノを入れている。

 

写真では幅を揃えた材を縦にあてているのがわかると思うが、これらそれぞれは全て厚みの違う板で、ところどころの隙間の大きさに合わせてできるだけ空きスペースを殺すように吟味した。

 

それらの一部をクローズアップしたのが右の写真。この部分は特に柱の曲がりが強かったところで、奥行の隙間だけをとってもサッシ枠の耳から優に2センチ以上は開いている。

 

作者の構想では曲線を描く柱に対して隙間をなくす方法として発泡ウレタンに頼るしかないと思っている。これらカイモノの幅を揃えているのには理由があり、こんな感じに縦のラインを揃えておけば、最終的にこの左側に角材を一本通すことで全ての隙間をまとめて塞ぐことができると思ったからである。

 

どのみちここのサッシは半外付けタイプのものを使うため、納屋の南面に施したのと同じような鎧張り(そのときの記事はこちら)を壁の広い面積に施していくことにしており、角材などはどのみち自然に必要な位置に設置する必要もあった。

 

さて、わずかに壁を立ち上げようと思っていた枠上のスペースについてだが、色んなことを考えた結果こちらの外側の仕上げに関しては写真のような木材を張ることで壁として完成ということにしている。

 

先ほど説明のとおり、どうせここらへんは鎧張りによって下の状態が見えなくなる予定のものでもあり、こんな感じで充分であろうという判断だ。逆に部屋内側の方は仕上がりを綺麗に見せたいため次の写真のような方法をとった。

 

ここは当初普通に小舞を掻いて土壁を塗るつもりでいた部分だが、サッシを取り付けてみると作者の想像以上に垂れ壁が短いことに気づき、急遽予定を変更して石膏ボード壁に漆喰塗りで誤魔化すことにした。

 

こういった狭い空間に壁を造るのは土壁だと手間がかかり、こんな感じでボードを止める下地材だけつけておけば簡単に出来る壁はとても便利だと思う。実際に仕上げ漆喰を塗って仕上げるのはまだ部屋が完成に近づいてからのことになるが、ひとまず今はこの建具の隙間を全て塞ぐ手段を講じておき、準備ができたところでまとめて発泡ウレタンの充填という流れに持っていきたい。

 

そんな石膏ボード壁の部分に余っていたスタイロフォームを入れたらひとまず今出来る処置は終了となる。しかし改めてこの写真を見ると、いかにこの柱が曲がって歪んでいるかがよくわかるだろう。

 

少し写真の撮り方が傾いてしまっているが、当然サッシが水平になるよう造ってある。さきほどは外ヅラで大きな曲がりがあった柱だが、こちらの角度でも相当な曲がり方をしている。かなりのスペースにウレタン充填が必要になりそうだが、果たして一本の缶で足りるだろうか。

 

ついでに外側の仕上がりも確認しておこう。通常であれば柱と窓台・まぐさの間にサッシ枠を入れ、それから枠の耳についているビス穴にビスを打つことによって枠を固定して強度を高めていくのだが、ここの扉枠に関してはビスを直接柱に揉めたところが一か所しかなく、右側の柱が内側に曲がっている部分のみかろうじて揉めたという感じである。

 

当然ながら自分で設置した窓台とまぐさにはしっかりビスを揉むことができているが、あとはカイモノを通じて柱とかろうじて固定しているにすぎない。ただそれでも強度的にはほとんど心配しておらず、外からの固定だけでなくサッシには内側からの固定箇所も多い。

 

これからも色んな問題がたちはだかってきそうなここの収まりだが、とりあえず固定に関してはキッチリ水平鉛直がとれており、開閉もスムーズで言うことはない。

 

それより何よりここ数回のブログで窓を手掛けてきた効果が今ようやく実感できる。まだ牛舎だったころ、この空間は写真を撮ってもフラッシュなしでは何も写らない場所であり、置いてあったのもガラクタばかりだったため残している写真さえ少なかった。

 

人の住める居室にしようとリノベーションをしていてもそれは同様で、あまりの暗さにだんだんDIYしていくのが億劫になってくるほどここの暗さは作者にとって厳しかった。これで気持ちよく次の作業に入れる気がしている。

続きを読む≫ 2023/02/26 18:36:26

引き続き、サッシ扉をつけるまでの話。前回のブログで全ての基準となる窓台の設置までを確定させた。普通の家であればあとは扉の高さに合うよう窓まぐさを入れて、モノをはめ込んで固定すれば完成であろう。

 

だが、そう簡単にはいかないのが古民家のリノベーションで、今回の例でいうとまず窓まぐさを入れる前に建具を入れるときに最重要となる通称「たてり」というものを見ておかねばならない。

 

たてりというのは建築で最も大切なことに分類される要素の一つで、要は垂直・鉛直のことを指す。作者がこれまでのリノベでも常に心掛けているのはこのたてり、水平をしっかりとるということで、特にアルミサッシを入れる際にはここがクリアできていなければ障子は正常な動きをしてくれない。

 

冒頭の写真は窓まぐさを入れるためのホゾを造ったところで、これは窓台の上に実際に現物であるドア枠を置いて実寸で確実に収まるよう確認の上で位置を割り出している。

 

これが水平・垂直にある程度以上信頼がおける建物であればわざわざ実寸で測る必要はなく、商品記載の寸法だけを信じてやればいいのだが、扉を挟んでいる柱の曲がり・傾きが著しく、メジャーだけで正確に刻むことが困難極まりないという事情があった。

 

ひとまず、実寸でとっているため高さなどは問題なくクリアできているのだが、ここからが今回の本番ともいえる「たてり」具合を見て微調整が必要なところである。写真の左端の方に赤い道具があるのにお気づきだろうか。

 

これは以前のブログにも登場して説明した下げ振りという大工道具で、垂直を調べるためのものだ。見えづらいかもしれないが、赤い道具から糸が下に垂れて重力の関係上一番下についた錘が垂線下で止まる仕組みになっている。

 

この糸と右にある柱の関係を見てみるとこの柱がいかに変形しているのかがよくわかる。柱はまず中ほどで部屋内のほうに湾曲し、土台につく手前あたりでまた外側に戻ってきているが結局は天の部分よりも外側に出るような形で土台と繋がっている。

 

しかも、この柱が厄介なのはこの角度だけがこんな感じではなく、どの方角から見てもこのくらいの変形・歪みがあることで、出来ることであれば一度柱を取り外して別の真っすぐな材と交換したいくらいだ。

 

では肝心のたてりはどうかというと、一つ前の写真に戻って確認してもらいたい。写真をよく見ると窓まぐさが柱の外ヅラよりも外側に飛び出しているのがわかるはずである。

 

つまり、この下げ振りによって窓台と窓まぐさを垂直上に並べて窓台の外側を柱とスレスレにした場合、窓まぐさはこのくらい柱から出さないといけなくなるということで、それだけこの柱が上にいくに従って部屋内側に傾いているということになる。

 

しかもその傾きにしても右と左の柱でバラバラで一定性はなく、それぞれにちゃんとたてりを見てケアしておかないとまともにサッシを固定して動かすことが出来なくなる可能性が高くなってしまう。

 

と、作者が挑戦した扉はこんな悪条件の中で縦・横・奥行全ての水平・鉛直をとり、それらが合致する場所の中から最も無理のない位置にサッシ枠を固定するところから始まっている。

 

話ではものの数分程度のものだが、実際は何時間かかけてこのたてりを見、次の作業に進んでいる。これまで地道な作業を頑張ってきた甲斐があって、ここからの作業は楽しいだけのものになるかもしれない。

 

右の写真はこのサッシ扉の取っ手やシリンダーがまとめられているもので、実はこういうものはガラス屋さんに届くときには全てバラバラで届いている。大抵我々が目にするのはこれがもう設置されている状態なのだろうが、今回はこういう部分も自分でやっていく。

 

取っ手もそうだが、このシリンダー錠も持ったときに意外とズッシリした重みがあって手にした心地が良いものだ。これらは説明書のようなものもついているが、見た感じで勘で取り付けても問題なくつけることができた。

 

ただ、ここで作者にとって頭が痛い感じなのは我が母家と納屋で使用する鍵が無造作に多くなってしまっている、ということだ。以前まとめてサッシを購入した際、業者に2枚のサッシ扉と玄関扉の鍵を同じものに出来ないか相談したことがあったが、面倒そうな顔をされ、断念した経緯があった。

 

そんなわけで我が家の鍵は玄関キー、母家勝手口キー、納屋勝手口キー、まだ見ぬ納屋玄関キーの4種類を使い分けしなければいけないことになってしまった。

 

写真の通り取っ手をつけた感じは良好で、当然のことながら動きもスムーズ。こういう新品をつけるということはそれだけで少し気分が高揚して楽しく、DIYの大きな醍醐味ではなかろうかと思う今日この頃である。

 

最後にガラスサッシをはめた完成形を載せて終わろうと思う。このタイプのサッシは枠さえ正確にはめておけばあとは旗蝶番に扉を差し込めばそれで終了となる簡単なお仕事だ。

 

旗蝶番は出っ張りが大きくスマートでないのが残念だが、こと脱着においては極めて易しい。こういう重い扉をとりつけるときには必須のものといえるだろう。今回はたてりを中心に考えてみたが、次回はクセモノである柱回りの対応について紹介していくことにしよう。

続きを読む≫ 2023/02/24 21:48:24

今年の2月は晴天が長続きしない。作業としては割と外壁にも手を加えるタイミングにかかっているのだが、天候によって思うように作業ができない日が多くなっている。

 

実際、雨や雪の日には嫌が応でも屋内作業を選択せざるを得ず、そのときのために屋内でもできることは残しておきつつ、たまに天気が良い日があれば得たりとばかりに外がらみの作業をするパターンだ。

 

前回のブログでお伝えした通り、囲炉裏部屋にサッシを取り付けていきたい強い衝動にかられてしまっていて、今回も気持ちの赴くままに最大の難関であろうサッシドアの設置をやっていこうと思う。

 

冒頭の写真はドアを入れる予定のところを撮ったもので、真ん中の荒壁そのまんまの部分がその候補である。

 

右の写真はそれを外側から見たもので、これらを見てもいかにこの部分の柱が曲がっているかがおわかりだろう。とは言ってもこの納屋で柱が曲がったりしているのは半分当たり前のようなものである程度慣れたつもりではいるのだが、この部分の曲がりは別格でここに建具を付けるなんて面倒事しか想像できない。

 

とはいえ、設計上はもうここしか考えられないぐらいに自分の中で構築されてしまっているので、大変だからといってもここで止まるわけにはいかない。それほどの不退転の決意でこの開口部を手掛けていこうと思う。

 

まずは壁抜きから。この部屋に関してはまだまだ仕上げが済んでいるところもなく、どれだけホコリで汚れようがまだまだ挽回可能な感じなので、かなり気楽に壁落としをすることができる。

 

落とした壁はちゃんと回収して後日別の荒壁塗りをするときに使うのはこれまでもお伝えしてきた通りで、結果的にこれらをどのくらい消化できるかわからないが、ゼロからの荒壁を造るときは材料の半分をこの中古が占めることになる。

 

写真のように壁の下に空っぽのトロ船を置いておけば回収の手間がだいぶ省けて楽だ。もともとこの納屋では全ての壁がこんな感じの荒壁仕上げがされており、その厚さも最も分厚いところで3センチあるかないかくらいしかないほど脆い造りだった。

 

そのせいもあると思うのだが、建物全体を通して壁の剥離がかなり進んでいて、竹小舞がむき出しになっているところが多い。これまでもそういう写真を多く掲載してきたと思うが、ここの壁のようにトタンで覆われている部分に関してはそれがより顕著である。

 

壁落としは最初窓まぐさより上の部分に関しては残しておくつもりだった。それがわかるのが先ほどの右の写真なのだが、思っていたよりも窓まぐさから2階梁までの間隔が短く、これのために小舞を揃えて切ったり気を使いながらまぐさを差し込んだりするのが億劫になり、方針を変えてしまったのがこちらの写真。

 

もうここは全部アリモノを抜いて、なにもない楽な形で扉を設置後に上の小壁を仕上げようと考えた。そのまま活かすにせよ、壊して新設するにせよ、どちらにしてもこういう小壁は手間がかかってあまり気乗りはしない。

 

さて、今回の窓台だが、右の写真のように加工をしたものを入れることにした。これは窓台がイコール部屋内の床高(フローリング高さ)という構想上必要な加工であり、切り込みが入った方が外側になるように設置する。

 

なぜこのような切り込みが必要になるのかというと、ここに取り付けるものは勝手口のサッシ扉であり、つまりサッシのアングルの形が掃き出し窓と同様になっているからだ。

 

説明をわかりやすくするために、最初に窓台に切り込みを入れずにとりあえず高さ確認のため扉を置いてみたときの写真を載せておく。これはサッシのアングルを窓台の上に載せた形ではなく、外側の足元を窓台に載せている状態となる。

 

この状態だと当然ながら部屋から見たとき、サッシのアングルがフローリングから4〜5センチくらい浮いている(つまりそのぶんが立ち上がりになる)位置にポツンと付いている。アングルというのはフローリングとツライチになって固定できる金具のことを指す。

 

通常掃き出し窓や扉というのはフローリングの高さと同じレベルに足元の一番高い部分(ほぼアングルという意味)がくるようになっている。躓いたりケガをしてしまうのを防ぐためである。

 

そしてサッシの基本的なこととして、雨などが部屋内に入ってこないよう足元の作りは外側にいくほど下がっている。これが中蓮窓であれば窓台のすぐ上に外側の低い部分があり、部屋内に向かうに従って足元が数センチ立ち上がっているのだが、中蓮窓であり、そういった立ち上がりは一切気にならない。

 

そういう理由から掃き出し窓や扉の足元部分は、フローリング高さより下に段差を造るように台材を付けておくのが丁寧な納め方といえるだろう。

 

ともあれこれで簡易的に扉を設置する準備ができたので、窓台を取り付ける前に今後塗りにくくなる部分の防蟻処理を実施しておくことにした。サッシ扉をとりつけるのは初めてのことで、うまくいくかどうかは別としてそれなりに緊張している。

 

ちなみに、先ほど段差を造るように台材を付けるのがベストとお伝えしたものの、今回ここの部分ではその材をつける予定が今のところない。というのも、ここの窓台より下のスペースは前回でも説明したように床下通気口となっているため、少しでも面積を広く空間を確保したいからである。

 

次回のブログではそのへんも確認しつつご覧いただければと思う。

 

続きを読む≫ 2023/02/22 18:55:22

閑話休題。話がしばらく脱線していたがここで囲炉裏部屋の作業に戻ろう。前回、ここの壁塗りを中心に進めていくとお伝えしていた(記事はこちら)が、ある程度土壁だけを塗り続けているとだんだん気が重たくなってくる。

 

その一番の理由は今作業しているこの部屋があまりにも暗いからで、一応照明はつけているのだが仮の状態ということもあってあまり有効な明かりになっていない。そこで今回は壁塗りは一回休みとし、開口部の処理を優先的にやっていくことにした。

 

開口部ということで一番最初にやっておきたいのが冒頭の写真の場所になるのだが、これは以前の記事で少し説明したもともと開口していた壁の一つ隣の部分にあたり、もともとは普通の荒壁で仕上げられていたところである。

 

写真はそこの荒壁をサッシの面積分抜いたあとで土台の高さを割り出し(レーザーポインタで)その位置に窓台を入れるべく柱への切り込みを入れたのを撮ったもの(ちょっとズレてしまっているのでこの後修正した)。

 

ここの場合は柱のサッシ側面を一律で同寸法分くり抜く形でやっており、溝彫りとしては最も簡単にできるやり方であった。ただ、この部屋に今後取り付けることになるサッシは全部で5箇所あるのだが、その全てにおいてフローリングを張るよりも先に設置することになりそうだ。

 

それにあたって作者が最も気を付けたことは、この高さにつけることになる窓台がすなわちフローリングとツライチになるということであり、通常であればまずフローリングが出来てからこれら開口部全てを納めたいのが本音だったりする。

 

が、そこはどちらでも良いというか、どのみちこの柱回りや壁のチリ部分などのラインがガタガタであるため、最終的な仕上げのときは嫌が応でもゴマカシで大変な作業になることが確定的となっている。

 

そんなことでどっちにしても大変になるのであれば、フローリングのラインだけを出しておいて全ての仕上げをそこに忠実に合わせていくことを前提に先に開口部をやってしまえ、という半ば勢いで始めてみたというのが正直なところ。

 

ちなみに、これまでのパターンであれば柱の一辺全てを欠き切るのではなく、間に挟む台座の奥行分だけを削って綺麗にはめ込むのが作者のやり方だった(わかりやすい写真がこちら)。

 

ここの柱にはかなり太いものもあり(15センチ角以上あるものもある)、そこの部分のみは部分的に切り欠いているが、その他は基本全てをノコ曳きで一辺全体を欠いている。

 

今回はなぜこんなやり方ができるのかというと、購入していた窓台に使用する材の奥行がかなり大きく、柱を貫通してしまうことになるからである。材のみを撮った写真は手元に残ってないが、厚40ミリ、幅150ミリ、長さ1000ミリほどの良質のヒノキ材が現品限りでひとつ200円を切る破格値で売られていたのを買い貯めておいた。

 

右の写真がその説明を可視化したわかりやすいもので、奥の柱が太いためこの部分の切り込みは途中までしか入れておらず、ここは手間がかかってしまう。反対に、手前側の柱はそれよりもかなり細く、全体を欠いてもご覧のように材が余っている。

 

それと、窓台を取り付けた下から構造土台までの間に3〜4センチの隙間があることについて、不思議に思った方もいるかもしれない。以前にもこの納屋での床下換気については色んな手段を講じてきてはいるつもりだが、この北面に関しての換気口はこういう手段でしか作れなかった。いわば苦肉の策(この納屋の換気口は全てが苦肉の策ではある)だったりする。

 

なぜこんな手段しか思い浮かばなかったかの答えがこの左の写真でわかるだろう。これまで他の面でやってきた手法は2つあり、一つは土台を置いてある基礎に穴を開ける(写真はこちら)というもので、この写真からもそれが不可能なことだとわかってもらえると思う。

 

もう一つの手法としては壁と土台の境目に穴を開けてそこで換気をするというもの(写真はこちら)で、以前これをやった部分は当然のことながらこの換気口よりも上に床高がくるということが前提になっており、ここのように構造土台の上約7センチあたりが床高ということになるとその手法も難がある。

 

さて、話を先に進める。一応この状態で実際に窓を仮固定するなどして全て確定しても良いと判断したのだが、この部分に関しては外側部分の雨雪対策を立ててからでないと窓として確定させることができそうにない。

 

先にもお伝えした通りこの窓は建物の土台とさほど高さが違っておらず、現状ではその土台を支える基礎コンクリートとほぼ同じ高さで地面が続いているのが写真からかろうじてわかるだろう。

 

今後このGL(グランドライン)は少し全体的に下げようとは思っているが、すぐの話にはならず、たとえばまとまった雪が積もってしまえばそれが床下や窓ガラスに直でのしかかることになり、ロクなことにならない。

 

そのため、これらの窓を開放させることができるのはそういった対策が取れてからのことになる。今考えているのはGLを少しだけ下げ、開口部の上にちょっとした庇を造るか、それとも思い切って屋根じみたものを造るかということだ。

 

構想がだんだんと現実化してきているが、それらの対応は今すぐというわけにはいかないため、ひとまずこちらの窓に関しては完成後いったん元のトタン張り状態に戻して雨養生するしかない。光が常に入らないのは残念だが、トタンはビス2本ですぐに外せる状態にしておき、天気の良い日は開放できればいいだろう。

 

そんな要領で最初の小窓が終了後、続いて東面の窓取り付けにかかることにした。ここは長い間壁がなかった部分で、最初からベニヤが打ち付けてあったところになる。

 

その打ち付けもちゃんと出来ていなかったため隙間が多く、雨の跳ね返りが多いポジションでもあったためここの土台や柱は劣化損傷が激しく、本来であれば土台ごと丸々取り替えたいところだ。

 

が、そこは泣く泣く諦めて今あるものをこれ以上劣化させないような形で作業を進めていくしかない。将来的にはここには絶対に雨水の跳ね返りがないよう雨どいを設置したり(現状ではそれすらない)、それでも解消できなければ木部を守る別の対策(鉄板で補強したり別の材を張ったり)が必要なところ。

 

とりあえずこの部屋で現状考えられる最大の採光はここから取るしかない。もともと壁がなかった部分なので計画の段階からここにはFIX窓を発注しており、設置するときをずっと楽しみにしていたのである。

 

先ほどと同様窓台を入れてサッシをあてがってみたのだが、横に関してはかなり小さめになっていることを知った。これはリノベを始めて間もない頃、作者自身に知識がないためアルミサッシをまとめ買いした業者に採寸を一任したことが原因だ。

 

これまでも出来上がってきたサッシの寸法がこの納屋のものにおいてはことごとくデタラメで、縁もゆかりもない業者であれば確実に交換クレームを入れるところなのだが、親戚がらみの業者であるためそこは泣いている。

 

写真でわかる通り、柱の間に60角の材を入れてちょうど収まるレベルのこれはもう誤差とは言わないだろう。恨むなら当時の知識の足らなかった自分自身を恨むしかない。

 

ともあれ、ここにようやく念願の大窓がついたことは今後の作業をするにあたってかなり大きな収穫になる。そのくらいこの納屋(牛舎側)は常に暗く、作業をするにおいてもどこかどんよりした気分になっていた。

 

この調子で、他の大型窓(掃き出し窓が2箇所)と勝手口扉も設置してみたい強い衝動に襲われてしまっている。このリノベーションは作者のやりたいことをやるというのがモットーでもあり、この流れのままサッシを全付けしていくことになるかもしれない。

 

ただ、そこは天候と要相談になりそうな気もしている。2月中は天気が振るわない状態が続いているし、悪天候で外壁をオープンにするのは上述の理由からもできるだけ避けたいからである。

 

今後どう作業を進めていくか、神のみぞ知る、といったところか。

続きを読む≫ 2023/02/19 20:12:19

今日本全国で各家庭から悲鳴が上がっていることといえばすぐに思い浮かぶのは何であろうか。コロナ禍以降なにかと家庭単位ではあまりいい思いをしていないのが実情だろうが、ここ1〜2カ月のことに限って言えば答えは簡単だろう。

 

それは電気代の暴騰(高騰というにはあまりにも金額が大きい)で、ニュースを見ていると東北や北海道の雪深い地域では家族あたり10万円を超えるようなケースもあるようだ。

 

我が家でもあまりにも思いがけず前年同月比で倍になるくらいの金額の請求があり、最初は何かの間違いじゃないかと何度も請求明細を見直したほどである。

 

実際に請求がきた金額は7万円超ほどで、これは2人暮らしではかなり大きい方に分類されるのではないかと思う。実際、昨年の最も大きかった月で4万円前後くらいだったと記憶しているが、日淡マニアとして水槽を10基近く回していてそれぞれにヒーターをつけているのだから仕方がない出費と思っていた。

 

だが事ここに至ってはそんなことも言っていられなくなってくる。削れるものは全て削っていこうということですぐに動くことにした。題して光熱費対策ということになるが、今すぐに実施していくこととして3つのことを順次やっていく。

 

まず第一が今回のブログのテーマである屋根裏断熱で、これはDIY当初和式の吊り天井を隙間なく埋めることは難しいという判断があったのと、仮に苦労して隙間なくやれたとしても家全体の断熱における比率が屋根裏は10パーセントほどしかなく、その分を窓と床下につぎ込んでやってきたつもりであった。

 

そしてこれまでの経験で当然屋根裏に入って作業するケースも多くあり、そのときに感じていたこととして暖房を点けているときの屋根裏の暖かさがとんでもないということだった。

 

それはつまり、部屋内で点けている暖房が実はかなりの割合で天井裏を温めるために動いてしまっているということで、これは一刻も早く熱を屋根裏に逃さない処置が必要という結論に至る。

 

残りの2策は今回は紹介できないが、電気温水器の変更と日淡水槽の断熱処理で、この3つの対策が実施できればかなりの電気代削減に繋がるはずだ。

 

現状として、我が家の古い電気温水器は電気代が異常に高く、それはこの家に移住してくる前の段階で電気代が2万円だったことからもわかる。以前のブログでこの電気温水器について説明したとおり、機械が古く電気代が高くなってしまう要素が多いことが予想される。

 

そこでこの部分はエコキュートにすることで対応することを即座に決定。すぐにいつもの電気屋に連絡して動いているところなので後日また報告できればと思う。日淡の断熱についても同様また後日報告ということにさせていただく。

 

前置きが長くなったが、屋根裏の断熱である。屋根裏の断熱というのは床下や壁などにやったような、スタイロフォームを切り張りするような手間のかかる作業ではなく、右の写真のような断熱材を敷いていくだけの言うは易しな作業になる。

 

この断熱材がどういうものか全くご存じでない方はこんなものがどう断熱に繋がっていくのか想像も難しいと思う。まずは断熱の簡単なイメージをお話しておくと、要は空気の行き来をなくす、この一点に尽きる。

 

スタイロフォームが発泡スチロールのような素材で空気を遮断するのに対し、この商品はグラスウールと呼ばれる素材で造られている。他にもロックウール素材を使用しているのもあるが、一般に手に入りやすく充分な効果があるためこれを使う人が多いだろう。

 

中身がどんなものであるかの説明は後にとっておくとして、まずはこの素材を屋根裏に上げなければいけない。実はこれの中にはこれから天井裏に敷いていくことになる断熱材が14枚ほど入っていて、できることであればそれらをバラした状態で一つずつ上げていく方法は避けたい。

 

とはいえ、包みがかなり大きいものでもあり、我が家の狭い天井点検口を通すことができるかどうかやってみるまで不安であった。結果は写真の通りギリギリのところでかろうじて通すことができ、何度も往復する手間は省けたのだが、これはこれで重量があるのでかなり大変な作業だ。

 

それではこの商品の御開帳といこう。この母家の屋根裏は全ての居室が吊り天井で構成されており、体重を掛けて良いのが梁棟などの構造材しかないのだが、唯一の例外として浴室天井が自由に動ける。

 

いつだったか浴室リノベの際に説明したかもしれないが、ここの浴室は木造の部屋の内側にもう一つ浴室部屋を入れたような造りになっていて、作者がリノベした際にはその浴室部屋を壊さずにさらにその中にユニットバスを入れるという、ざっくり言うと一つの部屋の中に箱が2つ入っているような状態になっている。

 

そのうちの旧浴室の箱がこの屋根裏では足場となるのだが、これがモルタルで固められた天井になるためけっこう頑丈で自由に動くことが可能。そこにこの断熱マットを拡げているのが右の写真だ。

 

もともとかなり大きい包みだったが、この包みを横からカッターナイフで一閃すると気持ちいいほど中に入っていたマットが膨らんで大きくなる。この瞬間はかなり快感なので機会があったら是非やってみてほしい。

 

では開封したマットを天井裏に敷き詰めていこう。このマットはホームセンターでよく売ってある中では最も厚みがあるもの(100ミリ)を選んだ。その方が当然断熱性は高まるが、値段も高くなってしまう。

 

マットはそれぞれが幅430ミリ、長さが2740ミリとかなり縦長で、この縦に長いのがかなりミソのように思えた。写真のようにこういう吊り天井の場合はほとんど体を載せて作業することが出来ないため、写真にあるような掴み棒などで奥の方の細かい部分は仕上げる他ない。

 

この掴み棒はもともとヘビ掴み用に常備しておいたもので、そのへんの安価な掴み棒よりは操作性も良く、いい仕事ができたような気がした。

 

作者が特に気を付けたことはこのマットをいかに隙間なく敷き詰められるかという部分で、吊り木が連続して並んでいる部分などは泣きたいほどに大変であった。

 

それらの箇所は部分部分ハサミでカットし、隙間なくテープで繋ぎ合わせるようにするなどのケアをしていくのだが、これが足場がない中で梁に座っての作業であり、しかも天井にはびた一文体重を掛けないようにするため片手で母屋(もや)や火打ち梁などにしがみつきながら片手で作業をするという大変さである。

 

まだ天井が完成する前であれば脚立を上げて梁間に渡してその上で細かい作業ができる(それでも大変)のだが、天井が完成した今、脚立を上げるためにはどこかの天井を一旦バラさなければならず、その手間は惜しかった。

 

そして大変なのは足場が少ないことだけではなく、直立できるところがないことも大きい。一番背の高い棟桁の部分(左の写真の高いところ)でも中腰でいるのがやっとで、しかも歩くときは万が一にもフラついて天井上に落ちることのないよう片手は常に桁や母屋で支えながらであり、道具を持って移動するのにもかなりの苦労を強いられる。

 

作業を始めて最初数時間は集中してできたが、じきに腰の痛みに襲われ、片手で全体重を支えながらやる作業が多くて腕もパンパンになり、昼休憩で一度下に降りるともう上に戻りたくない病に襲われたりすること請け合いだ。

 

とかなんとか言いながらも意地と根性で何とか予定していた全ての天井に敷き詰め終わった。途中何度もやめたいと思ったが無駄な電力を使い続けることを思うことで何とかしのぎ切った。

 

最後に、余ったマットを使って当初予定していなかった押し入れ上にも敷いておくことにした。この部分、畳で一畳分の大きさなのだがマット2列では少し足りず、ご覧の通り3列敷いて無理やり納めている。本来であればちゃんとカットして綺麗に納めたいところだが、体力の限界も迫っておりこの点は妥協した。

 

ちなみに、まとめとして感想をいくつか挙げておこう。この作業でマットを何度か切り張りをしたりしているが、このグラスウールという素材は皮膚に直に触れると繊維が小さすぎてチクチクしてしまうので注意した方が良い。

 

また、この作業をしたのが大雪の真っ最中だったため(外での作業ができないため室内作業をしたかった)ホームセンターをハシゴできなかったせいもあるが、作者はこの商品を税込み7800円で購入してしまっている。

 

コロナ前の価格が大体5000円前後だったのは知っていたのだが、しばらく相場を見ることを怠ってしまっており、コロナ効果でそこまで値上がりしたのかと驚きつつも購入してしまった。

 

だが、後日他のホームセンター複数を回ってみて概ねコロナ前の価格と同様の5000円ちょっとほどで売っているのを知って愕然としてしまった。作者の購入した店(普段はむしろ安く買える商品の方が多い)だけが2000円以上も高かった計算になる。

 

このマットは1包で10畳の広さを施工できるが、納屋の分と合わせて4包ほど購入しており、トータルで8〜9000円ほどの差が出てしまい、この点は大いに反省しなければならない。

 

と、こんなところで今回は終了とする。次回はようやく本道である納屋の壁作業の進捗について紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2023/02/16 20:58:16

前回のブログで納屋北面の著しく壁が破損していた部分に小舞を掻いたところまでを紹介した。しばらく間があいてしまったが、今回はその続きからをお伝えしていく。

 

冒頭の写真は小舞を掻いた後で露出している木材の部分全てに防蟻処理をした状態を撮ったもの。以前の記事でも紹介した通り我が納屋ではシロアリ被害がひどく、その対策として普段の生活に密接に関わる木部以外は防蟻処理をしていくことに決めた。

 

前回の最後の写真と見比べてみてもらえばわかるが、冒頭の写真ではトタンの下地材の高さまでの柱と土台全ての露出した部分に防蟻剤を塗ったところだ。けっこう木部に浸透させるために液ダクダクに塗っているのだが、これでも夏場の被害が不安なのでこの先壁塗りが完成したくらいのタイミングで再度塗っておきたいと思う。

 

屋内側も同様で、床張りをする直前に再度全ての木部に塗る予定にしている。

 

さて、準備が終わったら荒壁塗りを始めていく。この過程は過去にも何度か記事にしたことがあるため、ここでは詳しくは紹介しない。ただ、今回はかなり久々の土壁塗りでもあり、ちょっと水加減を間違えてしまった。

 

少し多めに入れすぎたため、想定以上に土が柔らかくて施工にかなり手こずっている。通常であれば少し柔らかいと気づいた時点で乾いた土を足して中和すれば問題ないことなのだが、このときはちょうど全ての材料を使い切ったところで、新たな材料の補充をこの数日後にすることになっていたのである。

 

さらに悪いことに裏返しも同時に塗ってしまったため、表と裏で綺麗に平滑にすることが全くできておらず、写真のように反対側を馴らしたときに手前側がデコボコになってしまうという最悪の展開を迎える羽目になった。

 

材料が柔らかいときの対応策として素人の作者でもすぐに考え及ぶのは、片面を塗り切ったら多少固まるのを待って裏返しをするのがベターだったかもしれない。が、ここの壁はこの後も中塗り用土壁を塗り、砂漆喰を塗って次の作業に進みたかった部分であったため、やむを得ず一日で処理することに。

 

お陰で仕上がり具合は写真のようにお世辞にも綺麗とはいえない状態で、部分的に土がちゃんと詰まり切っていないところも出来ている感じになってしまった。まあそれに関しては固まった後で気になるようであればそこだけを崩して再度塗ればいいだろう。

 

この一番端の壁塗りを急ぎたかった理由が右の写真以降で理解していただけると思う。この写真ではわかりにくいが、一番右にちょっとだけ斜めに写っているのが先ほどの一番端の壁の内側になる。

 

この空間は納屋の東面で下屋になっている部分で、以前に電気配線をしたときにも説明した(その時の記事はこちら)と思うが、この下屋の部分は電気配線、荒壁塗り、土壁中塗り、漆喰塗り、換気ダクト配管、天井仕上げなど今後もやる事目白押しのエリアであり、他よりも早めに作業を進めておかないと取り残される恐れがあった。

 

先ほどの写真で見える垂れ壁を反対側から見たものが左の写真で、実はこの壁は垂れ壁ではなく歴とした2階の壁であることが確認できるものだ。先ほど見ていたのは下屋の部分からであり、要は2階である壁の途中から外に向けて屋根をつけて部屋のスペースを拡げるよくあるパターンの間取りである。

 

わざわざここを紹介したのには理由があり、電気配線のときも説明したレンジフード(若しくは換気扇)をこのあたりにつけることにしたことと関係する。

 

もともとキッチンの位置はかなり漠然としか決めておらず、電気配線の段階になってようやく具体的に決めた次第で、悩みに悩んだため予め壁などに細工もしておくことができていない。

 

というわけで少し重い腰を上げてその細工とやらをやっておくことにした。一応ここにはガスコンロを使う程度のキッチンを設ける予定で、階上が吹き抜けで煙がはけやすいと思って決めかねていたレンジフードを取り付ける方向に舵を切った。

 

決めかねていたのは一言で言うと作業が大変で面倒に思っていたのである。その最大のポイントは換気扇に付随するダクトを設けることで、下屋の高さの関係から直近の壁にダクトを通せないことが挙げられる。

 

ダクトの高さ的には写真の位置がベストであった。だがこれは換気扇をつける側の部屋から見た絵で、それを下屋側である反対から見たのが次の写真。

 

本来の理想でいえば、このダクト管にジャバラを繋いでそのまま真っすぐ排煙できるのがいい。が見ればわかる通り下屋があるため、屋根を壊さない限りここからダクトを出すことができない。

 

作者の出している結論としてはやむを得ず写真の奥の壁(今回小舞に荒壁を塗った壁)までジャバラを伸ばしていくことに決めた。そちらまでダクトを伸ばして設置する予定の天井より少し上のあたり(下屋に挟まれてスペースはかなり狭いが)から抜けさせるルートを考えている。

 

そんなわけで、この奥の壁には土壁の中塗りを終えた後乾燥を待ってからガラリ穴を開ける必要も出てくる。などなどここを優先しなければいけない理由は盛りだくさんだ。

 

最後はその流れで同じエリアの外側の壁も中塗りしておいた。こんな感じでここからはしばらく中塗りが続くことになるだろう。中塗りの作業に関してはこれまでも散々報告してきた内容と重複するため、あまり記事にできることはないかもしれない。

 

従って、これからしばらくは更新が滞ることもあるかもしれないがご容赦いただければと思う。

続きを読む≫ 2023/01/26 19:52:26

前回のブログで北面の一部の壁を現わしにすることで新たな方向性が浮上してきたことについては記事の最後で少し触れていたが、つまりはこの壁の開口部を先にやってしまおうかということで熟考を重ねている。

 

通常であれば開口部(つまり窓や扉)というのはまず先だって窓枠というものを造っておかねばならない。とすると、壁の中間に位置するような中蓮窓であれば素人の方でも簡単にイメージができると思う。

 

要は窓を入れるための窓台と窓まぐさを柱と柱の間に入れておけばいいため、現在ある壁を一部くり抜いてそれらの処理をするという理屈ではごく簡単な作業だ。

 

だが、それが掃き出し窓やサッシ扉となると話は別で、基本的にフローリングの高さに合わせて設置することが前提になる。作者が気にしているのは窓のアングル部分の収まりに関してで、受け材をフローリングとは別に取り付けるのか、フローリングをそのまま受け材にするのかで見た目の印象が変わってしまう。

 

そのうち、フローリングをそのままアングルの受け材にしようと思えばどうしても床張り後のサッシ取り付けにならざるを得ず、フローリングのない今のタイミングでやろうと思えば別の受け材を付けておくという選択肢しかないことになる。

 

みたいなことを考えつつこの壁の全体像を見ながらイマジネーションを膨らませようと全てのトタンを解体したのが冒頭の写真。

 

話が変わるがなかなかすごいものが出てきたものだと思う。これは9月初旬あたりに作者が刺されてしまったスズメバチの巣の残骸(その時の記事はこちら)で、思っていたよりも出口近辺にあったことにビックリしている。

 

と同時にこの距離であれば刺されても当然だという納得も生まれた。作者が刺されたのはこの巣から1メートルと離れていない建物沿いを小走りしていたときで、ハチからすれば巣から数十センチのところに走る物体が近づいてきたら攻撃せずにはおれなかったのだろう。

 

この右の写真でいえば、トタンの受け材が横に何本か伸びているうちのハチの巣の上の列の柱の部分に注目してもらいたい。そこにはこの部分には全く必要のない仕口が柱に彫られているのがわかるだろう。

 

前回のブログでもお伝えしたが、これは用途の違う古材がここに流用されている証拠となるもので、トタンで塞がれていてもこの部分だけは窪みがあるため、ここからハチが簡単に往来できる恰好の出入口となってしまっていた。

 

以後作者が学んだ教訓は、トタンで塞ぐにしろ鎧張りで塞ぐにしろ、ハチが好んで入れるようなスペースは極力つぶしておくに越したことはないということだ。

 

では切り替えて先に進んでいこう。左の写真は囲炉裏の間に残っていた横材を撮ったものだが、この周辺の他の部材は牛舎の間仕切りを撤去したとき(そのときの記事はこちら)に処理しており、この材だけが外せなかったため放置しておいた。

 

もともとこの材が本当に必要だったのかどうかわからないが、わざわざ柱に仕口を彫り、恐らく反対側に鼻栓をしてまで固定してあるのであろう、どう引っ張っても抜けないようになっている。

 

そして作者のその予想の答え合わせとなるのが右の写真。見たところ栓のようなものはされておらず、代わりに5センチ程度の頼りない釘が2本だけ打ってあった。無理やり引っこ抜かなくてほっとした瞬間だ。

 

かくしてその釘を抜くことで部屋内からこの横材をアッサリと引き抜くことができた。以前のブログで木部の掃除や塗装をした際(記事はこちらこちら)もこの部分だけは手をつけられず、結局後回しにするという選択をするはめになっている。

 

そしていい機会なので普段作者が手こずらされているハチの繭というのがどんな感じのものなのかをご覧いただこう。写真を見ただけで一目瞭然だろうが、こんな感じで手の届きにくい部分や狭く細い部分に張り付けられるような形でビッシリとこういうものが至るところにあるのである。

 

これは作者の住む地域が特別ハチが多いというのはあるのかもしれない。このへんで暮らすためにはハチ対策は必須のものとして自己防衛していくしかない。そしてこれだけの大きさのハチの巣の兵隊達をたった数日で労せずして全滅させたネズミ捕りの効果には驚く他ない。

 

巣を撤去してからふと気づいたことだが、右の写真に写っている先ほども注目してもらった角の通し柱の仕口の部分で何か気づかないだろうか。穴が開いている中央あたりに何やら白く光っているものが写るように撮ったのだが、これは部屋内が見えて奥の窓の光が反射したものである。

 

つまりこの柱のホゾ穴は完全に塞がれておらず、これまではトタンと見切り材で塞がれているように見えていたが実際は外と内がツーカーの状態だったということだ。

 

これは今思うとゾッとするようなことで、作者を刺したハチ達も部屋内に自由に出入りできる状態だったということを意味する。実際には部屋内でハチを発見することは全くといっていいほどなかったのだが、それは運が良かっただけのことで、恐らく部屋内が暗いため入らなかっただけのことだろう。

 

柱の穴はちょうど中央あたりに開いており、普通に考えれば柱の中央あたりには土壁があって塞がれているはずだ。だがここの壁に関してはやや外側寄りに壁がついていて、柱の穴はほぼ丸々部屋内から見えてしまう。これまでは外側のトタンで塞がれて光が入らなかったため部屋内からは気づかなかっただけということになる。

 

古い家をDIYしていると本当に色んな事があると感じさせられる。左の写真も作者がガッカリしたポイントで、トタンを固定する下地材のために柱が削られているのを知った。

 

前回にもお話ししたが、この建物の柱は太さが全てマチマチで曲がりが大きかったりと通常で使うような綺麗な柱は一つとしてない。そのためどうしても柱を並べたときに全てがツライチになるようなことがなく、トタンをツライチで張るにはどこかで下地材の高さを調整する必要がある。

 

それをこういう形で調整したというのは作者の感覚からはちょっと考えられないことで、この柱はこの建物の肝となる桁を支える重要な材であった。それだけに周囲の柱よりも2回りほど太い材が使われていた。

 

だからどうしてもこの柱が一番外側に出っ張っているのは致し方ない。とすれば、作者であればこの柱を基準に他の柱にはかさ増し材を入れて高さ調整をするか、若しくは最悪でも下地材の方を切り欠いて柱には傷一つつけなかっただろう。

 

これまでのやり方や痕跡などから、この建物の造作にはプロ以外によって手掛けられたと感じるケースが多く、この部分もそうかもしれない。もしこれを業者に依頼して同意なしでやられていたとしたら、作者であれば賠償沙汰にしたいくらいの案件だ。

 

あまりにもガッカリしたのでつい本音が出てしまった。気を取り直して最後に補修が必要であった壁の小舞を掻いた部分を紹介して終わろう。ここは前回のブログで最初にトタンを外したところの壁で、右側のスペースは牛舎の開口部があったところ。

 

つまり、何もなかった空間に壁を造るための準備をしたのと、左側のスペースは半分以上荒壁が落ちて小舞竹もブラブラに落ちかかっているようなのが多く、修繕が必要な状態だったのである。

 

小舞を掻く作業に関しては過去に何度か紹介済みなので完成だけを見せることにした。次回はこの周囲の土台と柱に必要な防蟻処理をしてから土壁塗りに入っていこうと思う。

続きを読む≫ 2023/01/18 21:46:18

前回のブログにて囲炉裏の間周辺の電気周りが現状で出来る範囲で概ね終了した。できれば一度の作業で全ての部分を終わらせたかったが、ケーブルを這わすことになる壁の部分の漆喰塗りが進んでいないこともあって今すぐ決定位置に固定するわけにはいかない事情もあった。

 

そこで今後はそれら壁塗りを優先的に終わらせるべく、効率的な手順で作業を進めていきたいと思う。となるとここで砂漆喰の出番なわけだが、ここにきて最初に大きな躓きに気づくことになった。

 

というのも、まず最初に垂れ壁に塗ろうと思っていた砂漆喰に関して、最後に使ったのが西の外壁面を塗ったとき(その時の記事はこちら)で今から遡ること約7カ月ほど前のことだった。

 

実はそのときは材料を新たに作ったばかりの頃で、次回もどうせすぐに使うだろうと屋外でフタをしたまま放置し続けてしまっているという失敗をしてしまっていたのだ。

 

今回、そんな事情で恐る恐るそのフタを取って確認してみたところ、ほとんど1袋分に近い量の砂漆喰がほぼ固まってしまった状態になっており、まずこの処理から入らねばならないという大ポカをしてしまっていたのである。

 

後悔先に立たずとはまさにこのことだが、ほぼカチカチ一歩手前になってしまっていた漆喰の塊を試しに無理やりスコップで突いてみたところ、まだかろうじて刃が入るほどの柔らかさをキープしていた。

 

そこで、まずはこの漆喰(トロ船に入っている)がヒタヒタに浸かるほどのお湯を入れて時間を置き、柔らかくなった頃に砕いてかき混ぜることで再利用する方向で進めていくことに決定。

 

そういうわけで砂漆喰はすぐのタイミングでは使えなかったため、その次にやる予定だった作業に入ることにした。冒頭の写真はその候補の部分のビフォーを撮っておいたもの。

 

これは納屋の北面を外から撮ったもので、最初からこの方角はほぼ全面がトタン張りになっていて作者が一番気に入らなかった箇所でもある。

 

ただ、この面の壁は他と違って全面がのっぺりした壁になっていて建具もほとんど入っておらず、従って屋根庇が全くない状態になっている。つまり、雨の直撃を受ける面積が広く、これ以上の劣化を避けるためにはこのトタンのような類のものでフタをしておくのが手っ取り早い。

 

それに、作者はこの壁の比較的すぐ近くで高圧洗浄機を使うことが多く、トタンの左下あたりがその飛散を受けているのがわかるだろう。もしこのトタンを完全に撤去するとなると、雨対策と高圧洗浄機の使用場所を吟味してからでないと大怪我をしてしまうことになる。

 

そこで、まずは作業のためにこのトタンを外しはするが、作業が終わるごとにまたトタンを簡易的に固定して戻すというやり方で作業を進めていくことに決定。上2枚の写真はトタンのチリ際を固定している見切り材を外した状態を撮ったものである。

 

ただこれに関しては作業後も固定するのは手間になるため、この部分だけはこの時点でもうお役御免ということにした。

 

そしてようやく一枚目のトタンをバラしてみる。ある程度予想していたことだが、このトタンを端から端までツライチで固定するため、下地木材の高さがかなり調整されているのが一目がわかる。

 

要は、このトタンの面というのが外側に露出している柱の最も出っ張っているラインに合わせて固定されているため、その最外のラインからこの端の柱の出具合が噛ませてある木材分ほど足りていないということだ。

 

この部屋を仕上げに向かうにあたってこの先かなり苦戦を強いられそうに思えるのがこういう不揃いの柱などであろう。特に通し柱と桁や梁を支えるところの柱は大きさが他のものとは2回りくらい大きいものが使われ、それも角材というには曲がりや痩せの部分が極めて多く、むしろ正常な角材といえるような材はひとつもないのである。

 

しかも、右の写真の一番左端の柱材に関していえば、本来必要ない部分に仕口が彫ってあったりするなど元々違う部分で使われていた古材が使われており、劣化損傷も激しく、シロアリ被害跡すらみられている。

 

だがこういったことに関しては作者も覚悟を固めたところであり、今後はこれらの木材のダメージを今以上に大きくすることのないよう最大限のメンテを行い続けていくと決めたのは過去の記事でもお伝えした通り。

 

先に進む。写真は最初の1枚目のトタンを外したあと、立て続けに3枚分外したときに撮ったもの。大まかな計算だが、だいたい3枚のトタンを外せば柱2本分(1間)になるようで、こうキリがいいと今後の作業は少しでもやり易くなるだろう。

 

壁の状態は見たとおり非常に悪い。恐らくはこのトタンは最初からついていたわけではなく、壁の劣化が進んでしまったときに予算をかけずに見繕った結果のものだったのだと想像できる。

 

さらにクローズアップしたものが右の写真だ。左から2番目の壁に関してはもともと壁ではなく、牛舎から板戸がついていた開口部にあたる部分(それがわかる写真がこちら)で、作者の設計段階での予定ではここに小さい中蓮窓をあてがう予定だったのだが、急遽予定変更してここは壁として塞ぐことにした。

 

その一番の理由としては、土台の問題があったからである。この建物の土台・柱の多くに言えることだが、部分的に痩せてしまっている材やひん曲がって通常では使うのをためらうような材がふんだんに使われていたりする。

 

これは、古民家ではあるあるのことかもしれないが、素人がリノベーションをするにあたってかなりしんどい問題で、この開口部があったところもちょうど土台が最も痩せてしまっている部分だったりする。

 

どのくらい痩せているかを写真に収めていないのだが、一番引っ込んでしまっている部分は柱の出っ張ってしまっている部分に比べて10センチ程度の引っ込みがあるレベルで、現代の知識ある人から見たら信じられないようなことだろう。

 

それがここを開口部(アルミサッシ)にすることをためらった一番の理由だが、その他の理由として、コンセントの位置や囲炉裏の位置的にこの隣を開口部にした方が作者にとって都合が良かったことも大きな理由として挙げられる。

 

そんな感じで今回トタンを外した範囲は全てキッチリ壁にしておきたい部分ということになる。左の写真は部屋内からトタンを外した箇所を見たもので、かなりわかりにくいだろうが、この土台の高さが外側のGL(地面高さのレベル)にかなり迫っている形になっている。

 

なぜこんな低い位置に窓を設けることにしたかというと、足元が暗くなることを避けたいという意図があるからだったりする。だいたいこの部屋に関してはあまり強い照明を設置していない設計になる上、開口部も面積の割にはかなり狭い。

 

つまり、作者はこの部屋が全体的にかなり暗くなる部屋だということを予測していて、それの対策のつもりなのだが、実際に出来上がってみたときにどのくらいの明るさがあるのかは正直なところわからないのが正直なところ。

 

それはもともとがこの部屋に対して暗いイメージを強く持ちすぎているのも関係しているかもしれず、これまでも常にこの部屋とは暗さとの闘いをしている印象が濃厚にある。

 

が、こうやってこれまで全く光が差していなかった部分が急に開放されて明かりが入ってくるようになると、わけもわからず嬉しくなってしまう自分がいたりするから面白い。嬉しいどころか少し感動さえしていたりする。

 

そんなことを思っているうち、これまでずっと後回しにし続けてきたこの部屋の開口部を先にやってしまったらどうかと強く思うようになってきた。次回はそのへんも踏まえながら先の作業を進めていってみることにしよう。

続きを読む≫ 2023/01/15 22:44:15

読者の皆様は冒頭の写真を覚えているだろうか?

 

これは以前のブログで紹介した知人宅のガレッジセールでゲットしておいたアイテムで、屋外用のランプシェードといったところだ。

 

外枠は全て鉄でできているため錆びてしまっているが、古風で味わいのある一品でどこに使おうか購入後から悩んでいた。当然、突発的にゲットしたものなので当初の予定にも全く入っていなかった。

 

そこで前回のブログで納屋での大まかな電気配線が終わったことを機に、悩みに悩んだ位置にこのシェードを設置しようというのが今回のミッションとなる。

 

今回、まず用意したのが右の写真の部材なのだが、実はこのミッションでお金をかけて用意したのはこの陶器ソケットと電球のみである。写真にある後ろの鉄板はこのシェードの裏地であり、もともと似たような感じのソケットが固定されていた。

 

ただ、その元ついていたものは劣化が激しく、今後の使用に耐えうるか怪しいものだったので新しいものと交換するような形をとった次第だ。もともとついていたソケットはこの鉄板の中央付近にある穴から外側にケーブルを出して電源をとっていたと考えられる。

 

この鉄板とソケットを繋ぐ金具が左の写真のもので、これももともと付いていたL字ということになる。これなどはかなり小さいネジで固定するようになっていて、部材をなくすとちょっと厄介だったため嫌が上でも慎重に作業を行わざるを得ない。

 

そのため作者が通常使っているドライバーなどは使用できず、電子用の工作ドライバーを引っ張り出してきて作業を進めた。

 

ここまでの完成形が右の写真となる。これで本体側の下準備はほぼ終了で、ここからはこのシェードを置く台座を作成していく。もともと付いていた電球もそうだったが、E26という通常使う大きさのもので、割と小さいこの箱の中ではあまりスペースに余裕がない。

 

ただ、さきほどのL字金具が絶妙な角度で鈍角に開いており、このまま電球をはめれば箱のどこにも干渉せずきっちりと収まりそうだ。作業前は色々と時間がかかることを覚悟していたが、あまりにも全てがアッサリいきすぎて少し拍子抜けするほどだった。

 

本当の理想でいえば、台座はどこか適切な位置にポールのようなものを立ててその上にシェードを置きたいところだったが、適切な位置をすぐに確保できなかったことや配線の手間、雨ざらしになるため防錆処理が必要になるなどの問題があり、柱に備え付ける簡単な案に落ち着く。

 

この柱は納屋の入り口側の庇屋根を支えているもので、位置的には母家の玄関照明と納屋の入口照明(ともに人感センサー)のちょうど中間あたりになる。常日頃、夜遅くなってから自宅に戻ったときの暗さが課題でもあったため期待は大きい。

 

最終的にはこの柱も塗装をすることになるだろうが、今はまだそこまで手が回っておらずもとあったままの状態である。が、この台座だけは先に防腐系塗料(クレオトップ)を塗っておいた。

 

今回は一応仮の完成になる予定ではあるが、一度作ったものがしっくりきてしまうとその後再作業するのが億劫になってしまうのがこれまでの作者の常であり、できるだけ今この段階で完成に近づけておいたほうが後々のためになることを学んでいる。後から再度やり直す作業は作者の性分として面倒に感じるようだということが最近わかってきた。

 

出来上がったら実際にシェードを置いて電球もつけてみる。この照明の電源スイッチは前回配線した囲炉裏の間の中に作っており、常にオンの状態にしておくのが理想であった。

 

この段階ではテストであり、通常の電球をはめているため日が明るいときでも点灯しているが、全ての確認が終了し次第この電球は明暗センサー電球に取り替えることにしている。

 

実はここの電球は人感センサーにすることも検討していたのだが、シェードのカバーがあるせいで反応しないことがわかったため次善の策ということになる。夜間点けっぱなしにすることに関してはメリットもあるがデメリットもあるため、今後どう運用していくかはまだやってみないとわからない部分だ。

 

そんな感じで明暗センサーをつけた状態が最後の写真。人感センサーは温度を感じて反応するのでカバーが障害となって反応しないが、明暗センサーであれば周囲の明るさで反応するため問題なく使えるということがわかった。

 

そして作者が思っていた以上にシェードの雰囲気が良く、これが電球込みで3000円程度だったらかなりのお買い得であると思える。DIYをやっていると、このお買い得と思える瞬間が最も達成感のあるときかもしれない。

続きを読む≫ 2023/01/13 23:30:13

前回のブログでお伝えした通り、塗装終了後の続きとして流れるように電気配線を行っていった。過去何度もここのブログで説明しているように、電気配線は要資格の作業となる。作者には集落の中に心強い資格所持者がいて、知識や材料の提供、作業などに快く応じてもらえて助かっている。

 

だが、今作者がやっているようなDIYでは全ての電気作業をボランティアに任せっきりにするわけにはいかない。分電盤はどこに配置するのか、そこから何系統の線を廻らすのか、どういうルートを通すのか、各々の分岐・接続ポイントをどこにするのか、線を壁に埋設するところと現わしにせざるを得ないところ、将来的に必要な家具を置くことを想定した適切な位置の割り出し、あらかたのことが決まったら必要な電材の調達、などなど全てのことを一日だけ手伝いにきてくれる人に全てを負わせるというのは不可能に近い。

 

それらのうち、位置の割り出しや埋設ポイントの確定、電材の調達など資格所持者でない作者でもできる部分は当然自分でやっていることになる。ただ、そういうことを色々教えてもらいながら自分でも理解度が進んでくると、当然のように自分も資格を取得することについての意欲が湧いてきている。

 

冒頭の写真はある一枚の壁に配線を施したところを撮ったものだが、これだけを見てもいくつかの意図が見える。右側のケーブルはコンセント用、左側のケーブルはスイッチ用のものということで、今回この部屋に使うコンセントの大部分は床下側から上に伸ばす形での配線が多い。

 

逆にこの写真のスイッチ用ケーブルが上に伸びている(梁に現わしになる形をとってまで)のは、スイッチがこの部分の照明や換気扇のためのものであり、天井裏側に配線したほうが都合が良いからだ。

 

そしてその換気扇スイッチのケーブルが行きつく先が右の写真の部分で、ここはもともと2階の飼料落とし口として使われていた壁がなかった空間に作者が土壁を塗った部分である(その時の記事はこちら)。

 

この壁を塗ったときそこまでの計画性はなかったのだが、完成が近づいて家具配置も具体的に決まってきたとき、ここあたりに換気扇を付けるという結論に至った。そしてその換気扇のオンオフを全て壁のスイッチパネルで操作できる形にしようとしているのがここの計画で、母屋の経験や電気に対する知識を積み上げることで事前にこういう意図を持った配線ができるようになるとDIYがより楽しくなってくるだろう。

 

ちなみに、その冒頭の写真のスイッチケーブルに電気を通すための電源側のケーブルが左の写真。何本かのケーブルがごちゃごちゃした感じになってしまっているが、ざっくり言うと上から3本のケーブルが垂れてきている。

 

これらのうち1本がさきほどの換気扇スイッチに繋がるケーブルで、もう1本は違う系統の電源ケーブルで天井裏を経由して壁に埋設したまま床下に潜り、部屋の反対側まで伸びる形になっている。さらに一番短い1本のケーブルは写真の左奥に位置するトイレになる予定の部分の照明スイッチとなる。

 

さらに言うとそのスイッチと繋がった照明のケーブルはトイレの部屋の梁(胴差)上あたりにちょろっと見えているやつだ。こんな感じで電気配線というのは系統がわかれていたりして非常に複雑に入り組んでいる。こういうケーブルを配置した後はどういう役割かがわかるように全てのケーブルにマジックなどで名称や数字(作者は設計図を描いたときにスイッチやコンセント全てに数字や記号を割り振っている)を書いておくことを忘れてはいけない。

 

そして、本来であればここのケーブルは天井裏に這わせていき、最終的なコンセントやスイッチにすぐに結線しておきたい。が、まだ天井を設置していない上、ルートが上の垂れ壁を通すことになり、その垂れ壁の仕上げ塗りを先にしないと後々面倒なことになってしまうためそれまでの間こうやって仮の設置という状態にしている。

 

さらに線を辿っていく。さきほど違う系統の電源ケーブルが天井裏から床下に潜っていると説明したが、その床下にいったケーブルは全て写真のように保護カバーを通した。これも集落のN氏に大量にいただいたもので、ようやく使う機会が回ってきた。

 

この写真はそんな感じの配線が部屋の端々にまで廻らされているのが一目でわかるだろう。なぜケーブルを保護するのかというと、一番にはネズミなどが齧ったりするのを予防するためとのこと。

 

それらを奥のほうから見たものがこちらの写真でもある。これはさきほどの天井裏を通ってくるルートとは反対側に伸ばしているルートとなるが、全体的に意識しているのは結線する場所をできるだけ統一すること。

 

それによって何らかのトラブルがあったときや今後変更したいことができた場合に作者自身がアクセスしやすいこと、床下点検口を作るときにもピンポイントで最低限の数で済ますことができるなどのメリットがある。

 

個々の写真だけでは全体像が掴めないかもしれないが、分電盤から分岐したそれぞれの系統の線がそれぞれ最短の距離で目的地に近づけるよういちいち全ての配線ルートを綿密に決定している。

 

電気配線はそれだけに予想以上の時間をかけながら決めており、一応作者が我流で作った設計図を公開しておくが、現場で細かい変更を常に加えていくため全てがこの図面通りできているわけではないことを予めお伝えしておく。

 

最後は写真のような配線をしたところを紹介して終わろう。これはこの囲炉裏の間の一つのアクセントになる照明のための配線で、今後壁塗りをしたときに壁の中から出てくるような形にしている。

 

これは壁かけブランケットの配線で、センスのない作者が一生懸命に考えた照明配置である。完成を見なければ読者の方には想像できないかもしれないが、ここは囲炉裏がメインになる部屋でもあり、天井から照明をぶら下げることができないところでもあった。

 

壁かけ用の照明はちょうど貫がある部分でビス止めができる形にしておき、完成後はしっくい壁にくっついているような感じをイメージしているが、結果を見れるはまだ先のことになるだろう。読者にはそれまで楽しみにお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2023/01/12 22:50:12

前回のブログで苦しみながらも納屋での最後の大掃除を終わらせることができた。ここからはもう自分のやりたいリノベーションをやりたいタイミングでやっていけば完成に近づけるだろう。

 

冒頭の写真は掃除から一夜明けてのものを撮ってみたもので、あまり読者には伝わらないかもしれないが、見違えるように木の部分が綺麗になっていて清々しい。今回はここから出来る範囲の塗装を全て終わらせておきたい。

 

だが塗装の前に一つだけ前回の掃除が終わってからやっておいたことがあり、簡単に触れておくことにする。というのが、足元付近の木材も全て綺麗にしたため、掃除終了後、床張りの高さをレーザー水平器で出して柱毎にケガキ線を入れておいたのである。

 

全ての起点となる作業のため重要度が高く、時間もかけて慎重にやったのだが、記事にするとこの数行で終わるような感じになったためサクッと報告しておくことにとどめておくことにした。

 

ではまず最初に、塗装というくくりとはちょっと違うかもしれないが動作としてほとんど似たような作業になることを紹介する。右の写真はそれらの材料を撮ったもので、これはもう1年以上も前になんとなく買っておいた防蟻剤だ。

 

なんとなく買っておいたというのは、確かアマゾンだったかのボーナスポイントのようなものの期限が迫っていて、どうしてもすぐ必要だったわけではないがそのうちこの作業に入ったときに使えるものとして先行購入していたことに由来する。

 

これの使い方は幾通りかあるのかもしれないが、とりあえず作者が使ったやり方はただひたすらに木部に塗っていくという方法である。使ってみると思った以上に木部に浸透していくスピードが早く、液ダクダクになるほどに塗るくらいが丁度良いように感じた。

 

シロアリの駆除などをプロに依頼したとき、よくあるやり方としてはこれと同様の液を大量に準備し、柱など被害のある部分に穴を開けてそこにガン状の機械を使って注入していくという方法がとられる。

 

つまり、これをシロアリが開けた空間全てに満遍なく流すことで駆除できるということで、今作者がやっているのは存在を確認して駆除しているのではなく、防蟻処理ということになるだろう。

 

この液剤は独特な匂いがあり人が暮らすスペースに塗ろうとは思わないため、冒頭で紹介した床高のラインより下の部分の木部に限定して全体的に塗布しておいた。

 

これからもこの防蟻剤を塗るシーンはあるかもしれないが、すぐに結果が出るものでもなく作業内容としてもそんなに時間をかける部分もないような気がするのでサクッと次の内容に移らせてもらう。

 

とはいってもここからはこれまでにも何度もやってきている木部塗装である。これまで納屋での木部塗装はかなりの範囲において松煙墨と弁柄の調合塗料を使ってきたが、作者の最新のやり方は以前のブログでも説明した通り。

 

調合塗料は水性塗料とは全然違ってほとんど顔料に近いような素材であり、普通に塗るだけはどうやってもすぐに色移りしてしまうのが最大の難点だった。それを解消するため、作者は塗料の中に亜麻仁油を入れ、さらに塗った後で油を直塗りコーティングする方法をとっている。

 

それをすることで色移りを避けることができているのだが、いかんせんこのやり方は火というものを扱う部屋では極めて不安なやり方であり、台所スペースのあるこの部屋では適当なやり方ではないと判断した。

 

そこでこの部屋ではやむを得ず水性オイルステインを塗るという方法をとることにした。正直、調合塗料を塗るというやり方を覚えてしまったら、それがあまりにも古民家という素材に相性がいいことに嫌でも気づいてしまう。

 

そうなってしまうと、もう出来る限りオイルステインを塗るという手段はとりたくないと感じてしまうのだが、ここは背に腹は代えられない部分だろう。使っているのは作者がリノベ初期からずっと使っているアサヒペンのブラックである。参考までに。

 

この水性ステインは、塗る素材を間違えなければ非常に塗りやすい塗料だと思う。特にこの部屋に使われている古材に対してはそれが顕著で、吸い込みがとても良い。その分、やや多くの量を消費したようで、この部屋だけで2リットル缶をほぼ丸1缶分使うことになった。

 

ほぼ全ての木部の塗装が無事終わると、やっている本人的には部屋が劇的に違うものに見えるのがDIYの楽しい部分かもしれない。残念ながら部屋の全体像が大きすぎて1枚でそれが伝わる写真が撮れておらず、お見せできないのが残念だが、今後の別の部分の写真などで判断していただけたらと思う。

 

最後に、今回はこんな感じで梁の上部も同じように塗装している。普段あまり見切れる部分ではないのだが、掃除や何かあったときにはこの梁の上に板などを仮組して作業をする必要が今後発生するはずであり、その対応でもある。

 

そのため、当初は電気配線などを全てこの梁の上に通してやってしまおうと考えていたりしたのだが、それを却下して全ての電気配線は床下若しくは梁の横面に現わしにすることにした。

 

次回はその電気配線のことなどを紹介していくことにしよう。

続きを読む≫ 2023/01/08 21:29:08

新しい年を迎えて一発目の古民家ブログが年末にやった大掃除のことというのは不思議な気分だが、案の定かなりの苦戦を強いられたので報告しておくことにした。

 

間にその他ブログを挟んでしまっているが、前回の古民家ブログでは納屋牛小屋のゴミを綺麗に掃除し、土間の湿気をとるために3台の扇風機を1週間程度回し続けてある程度綺麗にしたつもりだ。

 

そこで今回は部屋の残った部分の掃除を一気に終わらせ、この納屋での掃除という作業がもうほとんど残っていないような状態にまで持っていきたい。床に関してはほぼ完全に終わったため、残っているのは柱や土台、梁などが対象となる。

 

梁に関しては毎度のことながら上に積もっているホコリがすごい。ただ、このフロアの梁はもともと2階床の根太を兼ねてもいたため、フロア板が長年乗っていたせいもあってホコリが激しいのは隙間などの部分的なものではあった。

 

この部屋の木部掃除のときに処理することが多く必要だったのは、右の写真にもあるようなクモの巣のようなものやハチの繭の残骸などで、特にハチの繭に関しては狭い隙間にこびりつくように貼りついていて除去するのに非常に時間がかかった。

 

まずはそれらホコリや木部にくっついている余計なものをスクレーパを使って全て処理し、その後全ての木部の拭き作業に入る。この作業は作者がこれまでやってきているDIY作業全ての中でも最もしんどい作業で、やる前には相当気合を入れないと出来なくなってきている。

 

左の写真のようにもともと壁がついていたのを抜いた箇所には柱に土壁の跡が残ってしまうので、それも完全にふき取っておきたい。リノベーションを始めた当初、こういう掃除作業が大変になることはわかりきっていたため、多くのウエスを準備していた。

 

ウエスといっても捨てる予定の服など布になるものはなんでもといった感じで、汚れたものを何度も洗って絞って使いまわすよりも、一度ざっと拭いて汚れてしまったものは躊躇なく捨てるといったようなやり方だ。

 

当初からそういったウエスをゴミ袋まるまる2つ分くらい用意していたのでこれまで在庫切れすることはなく、そういった作業も今回でおおかた終わりになると思われるのでこの後タオル数枚を残して処分した。

 

この牛小屋の木部の大変だったところが右の写真のような、飼料とも土ともいえないものが大量にこびりついていたことだった。スクレーパである程度削っておくのだが、やりすぎると木部までダメージを与えてしまうため、ある程度以上は濡れタオルで拭き落としている。

 

そして最も大変だったのが土台と言える全ての材だった。左の写真は全力での拭き作業を終えた後で撮ったものだが、今までは全く無遠慮に土足で踏みまくっていただけにダメージが激しく、必死で拭き終えた今となっては言うまでもなく土禁である。

 

さらに、写真を見て気づいた方もいるかもしれないが、この土台は過去にシロアリ被害を受けてしまっている。そしてここから紹介する写真は全て過去にシロアリ被害がった部分をクローズアップした部分になるのでそのつもりでご覧いただきたい。

 

この右の写真などは一目見ただけでもそれとわかるもので、これまで気づかなかったという事実に作者自身が一番びっくりしている。

 

つまり、それはいかにこの部屋をちゃんと見ていなかったかを証明するもので、言い訳をしておくとこれまでは物置のような場所になっていてかつ汚れもひどく、とても腰を据えてこの部屋を見る気持ちになっていなかったということになるだろう。

 

最初にシロアリを発見したとき(その時の記事はこちら)はあまりのショックに愕然としてしまったのだが、今回の発見に至るまでそれなりに勉強した部分もあり、またあまりにも被害箇所が多すぎていちいち悲観的に考えていては精神衛生上よくないため今では前向きにシロアリ撲滅に取り組んでいくと決心している。

 

この部屋は全ての状態が悪く、ほぼマイナスもしくはゼロくらいからのスタートであり、ここからは上向きな出来事しかないはずである。とりあえずシロアリについては駆除剤を用意し、今後も定期的に塗布・チェックすることで対応していく。

 

駆除剤は2種類用意しており、うち1つは被害を知るより以前に購入していた塗るタイプのもの、もう1つは木部に穴を開けて注入できるスプレータイプのものだ。今このときに全ての木部をチェックして対応できるのがベストだったが、折り悪く冬になっており、もしシロアリがいたとしても活動する可能性はない。

 

写真を見てもわかるとおり、かなりの範囲で被害跡がある。土台はおよそ3分の1程度だろうか、ひどいところは土壁の中を通っている貫がまるまる被害にあっているところもあった。

 

最後の写真は柱にあった目立つ部分を撮ったもので、こんな感じで土台から始まった食害が徐々に高い所に届き、最終的には梁などにまで被害が進んでしまっている。

 

ただ、それで家が終わりであれば落ち込みもするが、作者が見たところまだ木部が完全にやられているところはごく狭い範囲の部分的なものでしかない。これ以上被害を拡げなければまだ大丈夫と思えるので、今後はそれとの闘いが続いていくことになるだろう。

 

と、こんな感じで年末に丸2日をかけて全ての掃除を終わらせた。大変な作業だったが、終わったあとのやり切った感はすさまじく、今後もうこんな苦しい作業がないことが嬉しくて仕方がない今日この頃だ。

続きを読む≫ 2023/01/03 21:24:03

前回のブログからいよいよ囲炉裏の間の作業を再始動している。特にこの納屋のリノベーションにおいてまず最初にやることになるのが掃除ということで、これまでも色々な部分で埃などと闘いながら行ってきたことだ。

 

古い建物をリノベするときに一番しんどいのがこの作業ではないかと思うほど大変で、あまりの汚さに何度も心が折れそうになってくる。DIYを始めた初期の頃はそれでも新鮮で楽しさも感じていたが、事ここに至ってはしんどさの方が勝ってしまっている。

 

しかも、この囲炉裏の間になる予定の空間はもともと牛舎として使われていたため、これまでのどの部屋と比較しても桁違いに汚く、ごみ捨てと割り切った装備をしていても触りたくないようなゴミが落ちていたりする。

 

しかしそれもなんとかかんとか分別をしながら少しずつ処理をし、ようやく写真くらいまでの汚さに辿りついた。暗すぎてピンボケしてしまっているが、購入前後に撮った最初の状態と比べて雲泥の差であることがお分かりいただければ報われもしよう。

 

この空間にもともと置いてあったものを記録的な意味でざっと挙げておくと、牛用の飼料と思われるワラ10束分ほど、それらを入れる大型の桶いくつか、ローテーブル、二度と履かない靴数足、ビールケース(瓶含む)、農業用の薬や肥料など多数、使えそうにない道具類多数、トタンやポンプなど使うには古すぎる農業用資材多数、完全に朽ちて腐った木材多数など。

 

中でも大変だったのは農業系のアイテムや朽ちた木材で、農業系のものは普通に一般ごみとして出せない(事業ごみのような扱いで有料で農協にて処分してもらう必要がある)ものが多く、朽ちた木材はすぐにバラバラになって集めるのが一苦労だった。

 

これらのうち再利用して使えているものがワラ束で、土壁の材料としてこれまでも何度か(それらの記事はこちらこちら)使ってきていて、逆になければ作者の壁塗りは成立しないほど重要度が高い。

 

だが、それ以外のものはほとんどを処分しており、過去の写真にあるので唯一まだ用途として考えているのが背負子くらいのものか。ともあれ、なんとか残っていた小さいゴミを一か所に集めて綺麗にしてみた。

 

右の写真を見たとき、思った以上に綺麗になっていて作者は感動してしまうのだが、時間を経て冷静になって考えてみるとこれでもまだ綺麗な状態とは言えず、このままで床張りをしていくのは不安が大きい。

 

なにが不安かというと、写真の手前側あたりの床面を見てもらえればわかると思う。特にこのあたりの位置がそうなのだが、湿気がかなり強く、置いてあったものと連動して色んなものがカビていたりして掃除が終わった後もかび臭さが残ってしまっているのである。

 

というわけでまずはここのグランド面を少しでも乾燥させることにしてみた。これまでも納屋で居室を造るときに最大の難関は換気口だと言い続けてきたが、床下の湿度が高まるとロクなことが起こらない。

 

まず住居となる下にカビが繁茂しているのが衛生上良くないのは勿論のこと、そういう状況はシロアリを寄せ付けてしまい、土台や床材を劣化損壊させ、最終的にはヒトの健康上にまで影響を及ぼす。

 

それを防ぐため、この部屋では最大限に床下換気を設けるよう配慮しているが、状況的にそれでは足りないかもしれず、何らかの湿度対策(調整剤かファン・乾燥機など)も視野に入れておく必要があるだろう。

 

だがひとまずはこんな感じで扇風機を回すことで乾燥させておくことにした。実際、今後しばらくの間はリノベーション再開ということでほぼ毎日少しでも手を加えていく予定であり、最低でも毎日戸を開けて自然換気はすることになる。

 

ここのカビ臭がどのくらいで解消されるかわからないが、扇風機を強の首振り設定して1週間くらい点けっぱなしにしておき、他の作業と平行しながら状況を見たいと思っている。

続きを読む≫ 2022/12/19 18:46:19

囲炉裏の間に手を加えていこうと壁板のバラしを始めたときから早5カ月以上が過ぎた。色々と紆余曲折あったがそろそろ本格的にリノベーションを再稼働させたい。

 

現状、この納屋のリノベーションにおいてほぼ手つかずになっている部屋はこの囲炉裏の間だけになっていて、この部屋をがっつり壁塗りくらいまで終わらせることができればこの家のDIYもかなり完成に近づいてくる。

 

このブログをスタートさせてから何度かお伝えしたことがあるが、作者がやっているリノベーションの内容で最も時間を要する作業が壁塗りになっていて、恐らく他の全ての作業との割合を出したときに半分近くを占めているのではないかと思っている。

 

そこで納屋全体の壁塗りが残っている部分(仕上げ塗りは時間がかからないため除く)を考えたとき、まず外壁が東面と北面がほぼほぼ残っていて、次いでこの囲炉裏の間の全ての壁ということになり、相当に時間がかかることが確定的だ。

 

このページの過去のブログを見てみても最も記事が多くなっているのが壁のコーナーで、それも他の記事は少しのトピックを膨らませて多く書いているのに対し、壁の作業報告だけは同じことの重複を避けるため出来るだけ作業内容を溜めながら凝縮してお伝えしていることが多い。

 

何が言いたいかというと、とにかく壁塗りを先に終わらせておくということを目標に掲げてしばらくはやってみようということで、それが終わった頃には自然と完成が見えているだろうということ。

 

というわけで約5カ月間断念していた囲炉裏の間の作業をリスタートする。再スタートにあたってまず何よりも最初にやっておきたいことは何かというと、汚れることから順番にというのがこれまでの経験から得たセオリーである。

 

ここの作業で汚れることといって真っ先に思いつくことが、床下換気口を設けるということ。とはいえ、この建物自体が換気を必要としない設計がされており、そのあたりのことで当初から頭を悩ませ続けてきた。

 

もともとの用途と違う形でリノベーションをする場合、つまり建築用語でそうでない部屋から居室にする場合(居室というのは人が暮らすための条件が整った部屋という意味で使っている)、最大の難関になるのがこの部分だと思っている。

 

作者がこれまでやってきたことを例にとれば、母屋の勝手口を土間から居室に変えたときの換気口(記事はこちら)や、納屋の物置スペースを同じく居室に変えたときの換気口(記事はこちら)があり、今回もそれにならってやっていくことにした。

 

まず、本来であれば基礎を造る段階でやるのが当然のことであり、それができていないためやむを得ずとっている方法だということをご承知おきいただきたい。できれば基礎も壁もダメージを与えたくないが、母屋の穴あけ換気が現状機能していることからここも基本的には穴あけで対応していくこととする。

 

そうと決まればあとはやるだけだ。冒頭の写真はコンクリートに穴あけをするためのハンマードリルとそれぞれビットを並べてみたもので、頑丈なコンクリートにいきなり思う太さの穴をあけることはできないため、小さい穴から徐々に大きくしていくことになる。

 

ドリルの性能もあるかもしれないが、作者が使っているのは移住前からお世話になっている集落のN氏からお借りしている古い機械で、なかなか思うように穴が開かない。

 

写真では綺麗にした状態で撮っているが、穴をあけたときに出る粉塵の量はかなり多く、それがためにこの作業を最初にやっている理由にも繋がる。この機械では穴堀りが本当に少しずつしか進まず、一つの穴を貫通させるのに10〜15分程度は要する。見た目以上に大変な労働だ。

 

以前、母屋の穴あけのときでも同様のことがあったが、左の写真は完全なる失敗例である。この穴あけの難しいところは、片方のみから掘り進んで貫通させてしまうとどうしてもこのような状態になってしまうということで、最後の最後で周辺のコンクリートを無残なほどに破壊してしまう。

 

これは耐久的にもよろしくなく、別の手段で穴あけを進める必要がある。と考えたとき一つ誰でもすぐに考えつくことがあるかもしれない。トンネル工事と同じように、入り口側と出口側両方から穴あけを進めていくとよさそうに思えた。

 

それを実施しているのが右の写真。ただこの方法にもどうしようもない難点があり、入り口側と出口側がそれぞれ綺麗に一直線で掘り進められれば楽だが、なかなかそうはいかないというのがDIYあるあるじゃないだろうか。

 

最初作者がやった方法は掘り進めた側の穴あけ位置と裏側の穴あけ位置を同寸法でとり、そこからお互い掘り進めていって穴を合体させるという手法だったのだが、これはあまりよくない。

 

何が良くないかというと、ドリルの掘り進みが基礎に対して一定に直角垂直で綺麗な直線に進んでいくことがまずないからで、表と裏で出会う穴が大抵の場合ズレてしまうということになる。

 

例えば素材が木材であればそれでも足りない部分を穴あけしながら多少は穴が大きくなっても削れていくだろうが、相手がコンクリートであるとそうはいかず、すでに開いている穴にドリルが逃げてしまい、ズレていることによって結果的にドリルが挟まって抜けなくなってしまう。

 

これは作業をしていて本当に怖いことで、人力で全力で引っ張ろうが回転させようと試みようがビクともしない。そういう状態になることが何度かあり、結局は片側から8分目くらいまで掘り進み、そこから一度細いドリルで反対側まで貫通させてそれを中心として裏から貫通させるという手段がベストだった。

 

ただ、これらをしっかりやっていくと写真のように穴をダメージなく開けることができる。今回はこんな感じで柱間に各3つずつ穴を開けている感じで、母屋でやった方法と全く同じようにしてみた。

 

だが母屋でやったときとひとつ進化したかどうかまだわからないが、この穴あけにちょっと工夫を加えたところがある。それは穴の角度についてで、今回は外側から内側を見たときに気持ち穴が下側に向かうように掘り進めてみたということ。

 

理由の大きな部分として、実はこの囲炉裏の間のグランド面は外のグランド面よりも低い位置にあるということがある。そのため、穴から入ってきた風の流れがなるべく少しでも広い面積でグランド面を流れるようにするために、吹き降ろすような形にした方がより効果的じゃないかと考えた。

 

その内外のグランド面の差がよくわかる写真が右のもので、この写真は上の外側から掘り進めている写真の反対側から撮ったものである。どういうわけかこの納屋の基礎は外側から見たときに土中に埋まっているところが多く、今回穴あけをした部分はその中でも露出している範囲が広いところだった。

 

実際、この写真で左側の基礎(北面になる)の外側はほとんど基礎の上端までグランド面になってしまっており、地面続きの高さでそのまま土台(木材)が置かれている。こういう部分からもシロアリの被害にあいやすい状況だったと言えなくもない。

 

そんなわけで、この写真の左側の基礎は現時点で穴を開けることが不可能で、そこからの換気は事務部屋のときに行った壁の下側に隙間を作る方法を少し違った形でやっていこうと思っている。

 

その説明がよくわかる状態の部分を最後に載せておこう。この換気口は西面の最も北側に開けたもので、この時点でグランド面がかなりギリギリのところにあるのがお分かりだろう。

 

ここから左側を回って北面にいったときにはこのグランド面がさらに上がっており、基礎の天端とほぼツライチに近いくらいになってしまっている。以前のブログでユンボ調達について触れたことがあるが、ひょっとしたらユンボを使えるようになったときにここの外のグランド面は少し整備を行う必要があるかもしれない。

 

そこそこ時間をかけることになったがこれでコンクリート粉塵が出る作業は終わったこととする。次回から気合を入れて掃除にとりかかることにしよう。

続きを読む≫ 2022/12/17 22:23:17

今回は古建具を衝動買いしたときの話。

 

これまで作者が入手してきた古建具のルートとして一番多かったのが車で5分程度のところにある古民具屋だったことは以前お伝えした(その時の記事はこちら)が、これも以前どこかでお伝えした通り、その倉庫ごとどこかの業者に売られてしまっていた。

 

その店はかなりの所蔵数があったため、今後も欲しいときに買いに行く予定にしていた作者の予定は完全に狂わされてしまっており、他で古建具を安価に買える場所がないものかどうかを探すことが目下の急務といえた。

 

少し前に体調を崩してリノベーションが進んでいなかった時に、そういう店を探して回ろうと色んな古民具屋やリサイクルショップを巡っていたのは記憶に新しい(それらの収穫記事がこちらこちら)が、これらは作者の家からはそこそこ距離があり、しかも新しいものの入荷はあまり期待できないお店が多い。

 

そんな中、ついに希望が叶うような店を近場に見つけることができたのでそこでの収穫をお伝えしていこうと思う。

 

まずは、これまでゲットした建具類を今現在は冒頭の写真のように納屋の入口付近に一緒くたに保存しているのを整理することにした。この中には買ったものや元あったのを外したものなどがごちゃまぜになり、今後使わないものも多く含まれている。

 

さらに以前のブログでもお伝えしたように、囲炉裏の間の作業にとりかかった直後にシロアリ被害を発見し、それへの対策を出来る限りちゃんとしていこうという意図も含まれている。

 

冒頭の写真で注目してほしいのは、今現在は建具を直接土間の上に置かず、間に段ボールを挟んで置くようにしているということだ。こうすることで建具の置いた面を保護するようにしていたのだが、これは段ボールがすぐに劣化してしまいカビになったりボロボロに崩れて床の三和土に貼りついたりしてしまう。

 

それに何より、今回のシロアリ被害があった中で作者も初めて知ったこととして、シロアリは段ボールをも食べるということである。段ボールと木が密着していてジメジメしてカビっぽいところ(まさにこういう部分)は彼らをおびき寄せる格好の材料となってしまう。

 

そこでまずはこれらの建具を全ていったん外に出して使うものと使わないものに分別し、使うものだけを納屋に、使わないものは倉庫の奥の方にそれぞれ移動することに。かつ、これまで使っていた段ボールは全て処分し、代わりに以前のクマ対策の記事で触れていた別の使い道として余っているトタンを敷いていくことにした。

 

それにしても、こうやって全部の建具を出してみるとあまりの量に驚いてしまう。一体この納屋のリノベーションをするだけでは絶対に消化しきれないくらいの数の建具があり、どうしようかと幸せな悩みを抱え込んでいるのはほとんど趣味のようなものだろう。

 

ではそれぞれ新入荷の建具たちを紹介していくことにする。左のものはそれぞれサイズに多少の差異があるが、作者が気に入った欄間である。左の2枚がリサイクルショップで各2000円で、右の2枚が今回新たに発見した古民具屋で各1000円で購入したもの。

 

欄間というと大抵はもっと彫りが深い感じで重厚な絵柄が描いてあるようなものをイメージするかもしれないが、作者の好みはそういうのではなくこういったシンプルなもので、購入価格は2000円までのものと決めている。

 

欄間というものは通常部屋と部屋の区切りの垂れ壁の位置についているもので、本来は設計からして欄間をつける形の壁を造っておかなければ本来の用途はなさないものかもしれない。

 

だが作者はこういう意匠に優れた古材はどこか適当な壁などにつけておくだけでも雰囲気が良くなるものだと思っていて、センスのない作者でも適当なところに付けておけばそれなりに良く見えるアイテムだと思っている。

 

お次は右の写真。これも近場のリサイクルショップで求めたもので、両方とも2枚セットで2000円前後の品だったと思う。左の建具は縦置きしてあるが実は横向きで使うもので、高さのない戸棚に使うようなイメージだ。

 

右の建具は見た目のまんま、書院窓のような使い方でいいだろうと思っている。次の写真のものも含めてそうなのだが、実はこれらを購入したときの作者の思惑としては、囲炉裏の間などに今後設置したいと思っている書棚などの窓にこれらの建具を使っていこうという感じだった。

 

こちらのものもそうで、これは最近発見した近所の古民具屋で各1000円で購入している。用途としてはどれも全てボンヤリとしか考えていないが、先ほども説明した通り大筋としては書棚の戸としての利用。

 

それらで使いきれなかったとしてもどこか適当な位置の区切り戸のような使い方や、吹き抜けの上階部分にオブジェとして貼りつけたりするのも面白いかもしれないなどと考えている。

 

と、これまで色々と書棚について考えながら安価な掘り出し物建具を収集していたのだが、今回その近場で発見した古民具屋で一目惚れして衝動買いしてしまった商品がこちらである。

 

実はその古民具屋というのはあまり大っぴらに看板を掲げているわけではなく、本業で工務店を営む傍らで趣味の店をオープンさせたようなものだそうで、その店が開いているのは月に数回程度それも限られた時間というレアなお店だったりする。

 

本業である工務店では主に古民家再生などを手がけているようで、古家の解体などの案件も多く古道具や古建具、古材などがよく手に入るようだ。作者が建具倉庫を見に行ったときは100点近い所蔵があり、しかも実用的な破格値で売られていた。

 

どの建具にも値札というものが貼られておらず、ほとんどが交渉になるが、今回これまで紹介した5点は全てペアで1000円という値段。今回作者が倉庫で見つけたこのアイテムだが、これなどは過去の古建具購入歴からいっても3本の指に入るくらい嬉しく、お買い得といえる品だ。

 

写真ではそんなにあるように見えないが、これはかなり重厚な棚戸で、計8枚セット5000円で即決した。棚戸というのは作者が勝手に呼んでいるだけで実際は適当な名前があるのかわからない。

 

ただ、これを使いこなすのはかなり難易度が高いとも思われる。写真では縦置きしているが、実際これは横にして使うもので、横幅だけで1800ミリもある。単純に考えただけで、横幅3.6メートルもの戸棚に使う建具ということになる。

 

少し想定外の大きさだが、これはまさに作者が求めていた書棚の戸としてふさわしく、これ以外にはもう考えられないというほど気に入ってしまった。

 

さて、そんな感じで紹介が終わったら新たにトタンを敷いたところに使う予定のものだけを戻していく。この部屋はご覧の通り角に建具、中央に木材、空いたスペースにそれぞれ置き場に困った道具などが所狭しと置かれている。

 

納屋の作業が進むにしたがってこれらの置き場がどんどんなくなっていき、最終的には残ったものは全て倉庫の中になるのかもしれない。だが、その倉庫は全てのリノベーションが終了次第、解体するというのは最初から決めていることだ。

 

ということで、全ての作業が終わった後に残ったもので必要なものを確保するスペースを作る必要がどこかででてくるだろう。本来であれば倉庫がそれに当たるのかもしれないが、とにかくこの倉庫は場所とデザインが最初から気に入らず、これの解体だけは確実に実施したい。

 

それと最後に、以前納屋の壁板をバラしたときの残骸が置き場のあてがつかずそのまま放置してあったものを処理することにした。置き場に困ってきているのは間違いないところだが、以前裏庭のハデ小屋を解体したとき(その時の記事はこちら)に、被害にあった木材周辺の材や痛みの激しい材を一緒に燃やしたりした。

 

そこでこれまで迷った挙句残すことにしていた材も多くを処分したため、新たに置き場を少し確保できており、これらはそこに一時避難させておくことにした。ただ、よくよく調べてみるとこれらの材にもシロアリの被害が顕著なものが多数あり、それらは全て処分の方向に決めたのだが、一部だけが被害にあっているものはカットして部分的に活かすようにもしてみた。

 

これにて囲炉裏の間の臨戦準備が整った。次からはシロアリ被害をよくよく観察しながら最後の大部屋の作業に入ることにしよう。

続きを読む≫ 2022/12/16 23:02:16

後悔先に立たずとはこのことだ。ここまで母屋の排水設備に関してはキッチンのものだけ新設したものの、他の部分の排水は全て既存のパイプに接続する形で行ってきた。

 

2021年4月からこちらに住むようになって1年半が過ぎたころにそれは起こった。気づいたときは洗濯機回りの床が水浸しになっているほどの漏れが発生してしまったのである。最初それが発生したときは作者の仕事中で、帰ったときに報告を受けて原因を追及。

 

どうやら洗濯機が排水を開始してしばらく経つと、途中で水の流れが止まってしまい、洗濯機パンからあふれ出るということを確認。ここの排水は洗面台のものとも繋がっているため、あふれ出るタイミングでそちらのほうにもポコポコと逆流しかけているような有様だった。

 

当初、あまり時間に余裕もなかったため洗濯機パンを徹底的に掃除して排水口を新品同様にメンテナンスしただけで様子をみていたところ、どうやらおさまったようにみえていた。

 

ところが、それから2カ月も経たないうちにまた同様の現象が起こった。しかしこのときは作者が在宅中だったため、確実に原因を探り出そうとしているのが冒頭の写真ということになる。

 

この部分の床下は母屋の他の部屋と比べてかなり天井が低く、横這いになってかろうじて中に入れるというメンテナンス泣かせな床下になっている。写真で入口土間が見切れていると思うが、そこが水浸しになった形跡があることに注目してみてほしい。

 

最初に水漏れしたとき、時間がなかったこともあって洗濯機パンの排水溝詰まりと結論付けた(実際に掃除してその後落ち着いていた)わけだったが、この2度目の調査でわかったことはそれが間違いだったということだった。

 

右の写真はこの排水パイプのルートを撮ったもので、もともとこの排水パイプは勝手口土間についていたキッチンの排水を行っていたものである。なぜこんな変な形に接続しているのかというと、もともとついていたのがそういう形だったからという他ない。

 

つまり、ルートを逆から見たとき、まず地中から上に出ているパイプがすぐにエルボ(直角に曲がるパイプ部材)で隙間なく接続され、そこから左に向かい、さらにエルボによって上に向かっている。

 

最初についていたキッチンの排水はこの上に向かっているパイプに直接排水ジャバラをねじ込んであり、そういう使い方である限り問題なかったものと思われる。ただ、作者がここに排水を設けるにあたってここを壊してゼロから理想的な形を造ってやる手間を惜しんだため、こんな無理のある形で接続することになってしまっていた。

 

個人的にもこのルートはかなり不安材料だったところで、今回よくよく調べてみたら、洗濯排水がこの複雑な動きの曲がり角で詰まってしまっていたことが判明。一番の理由は流水音で、何度かテストして水を溜めては流しを繰り返して確認してほぼ間違いのない確信がもてた。

 

詰まりながらも時間が経過すれば徐々に流れてはいくのだが、洗濯排水レベルの大量な水をさばくにはVU管の径が小さい(シンク排水なので50ミリが使われていた)ということを認識せざるを得なかった。

 

さて、ではどうすればいいか、ということを頭をフル回転させて考えてみたのだが、ベストな方法が思い浮かばない。新たにルートを造るというのが一番確実なのはわかっているが、かかる手間を考えればそれは最終判断ということにしたい。

 

そこでまず作者が考えたのが左の形である。先ほどまでの状況だと、流れてきた排水がいったん左に寄せられてから水が落ち、そこから90度以下の鋭角で曲がることを余儀なくされる。さらにそこからある程度水平に近い状態で右に流れ落ちていくという形だ。

 

ひょっとしたらこの水平に近い状態の区間(それも鋭角に曲がった後で)で水の滞留が起こりやすくなっているのではないか、と思ったためまずは作者の思う流れやすそうな形を作ってみた。

 

ここで新たに使った材料のほとんどは以前浴室などのリノベーションの際に余っていた材料で、足らなかった接手だけを何個か買ってきたが1個100円もしない程度のもの。

 

この作業のうち工夫してみたのは、ちょうど写真の撮り方が悪く写っていないのだが、落ち込んだ後のエルボに透明のものを使ってみたことで、TOTOのユニットバスに備え付いていた。透明なエルボであれば水の流れが一目瞭然で素人でもどこが詰まっているかわかりやすいと思う。

 

しかし、この狭い中に身体を折りたたむようにして這いつくばり、力を入れるのも一苦労で半日をかけてようやく完成したこの新ルートをあざ笑うかのように、見事に同じところで詰まっていることを確認。むしろ以前のものよりも酷くなってしまった感もある。

 

こうまでなったらやむを得ず、最終手段をとることにした。タイミング的にちょうど良いのか悪いのか、実はこのときの時期に設備屋さんに合併浄化槽の工事をやってもらう相談をしていたところで、早ければ年内にとりかかる可能性があった。

 

もしそうであれば当然このルートもそれに合わせたものにせねばならず、そのあたり次第なところもあったのだが、どうやら年内は難しそうで2〜3月あたりになる公算が高い。

 

そこで一時的な措置としてこれまで地中配管に回していた排水ルートとは全く別ルートで新設してみることにした。その手始めの作業を撮ったのが右の写真だ。これはつまり、2番目の写真で左に向かっていた排水ルートをそのまま伸ばし続けて川土手に落としてしまうルートを作る過程のもの。

 

本来、直接自然に流すようなことはしたくないのだが、これまでも一旦マスに落ちたものがそのまま流れ出ていたため全く同じことではある。こういう点で環境破壊をしている自責の念があったことが今回合併浄化槽をつける決心をした理由になっている。

 

まず、基礎の一部をパイプ径ぶんほど苦渋の思いで壊しているところで、排水が出来ないことで気持ちも焦っていて正しい判断ができたかどうかは自信がない。正しい判断というと、業者に頼めよという風に思われるかもしれないが、それを基本しないという路線でやっている以上、できる公算があることは自分でやるのが自然という判断だ。

 

排水を直線ルートで結ぶことができるよう、位置や角度には充分検討を重ね、できる範囲で現物をあててみたりして間違いのないようにルートを割り出す。

 

割り出したルートは目印がわりにグラインダーのダイヤモンドカッターを使って線を引いておいた。これをしておけば間違えることはなく、しかもこれからこのコンクリートをハツるにあたって必要なことでもある。

 

コンクリートをこういう決まったルートの部分のみハツるときは、まずダイヤモンドカッターなどでルートをわりだして可能な限りまで深堀りしておく。実際にコンクリートを壊していくのはハンマードリルの出番となる(道具の説明はこちら)のだが、このカッターで入れた溝のようなガイド線がなければ綺麗に砕くことが出来ず、跡もぐちゃぐちゃになってしまう。

 

ただ、ここのハツリに関しては一点非常にナーバスになっていることがあり、水道管を切断しないよう細心の注意を払った。これまでも何度か登場してきた便利な水道(それがわかる記事がこちら)で、ルートは確実に今回ハツる線上を通っているのだが、どのくらいの深さに埋没させたかがわからない。

 

本来であればグラインダーを思いきってかけていけるのだが、このときは管にダメージを与えないよう少しずつビビりながらの作業となった。

 

結果的に、今回ハツった範囲に排水管は存在せず事なきを得た。この排水は一時的なものであり、これが最終形だったらパイプごとモルタルで埋め戻すところだが、合併層でここをどうするかは設備のアドバイスを聞いてからにしようと思っているため、ひとまずこれで完成ということにしておく。

 

もしここに樹木があった以前の状態であったら作業はもっと手間がかかったであろう。タイミング的にもちょうど良いときに起こったトラブルだったと割り切ることはできる。

 

最後に流れのついた勢いそのままにしておくのは忍びないため、エルボでいったん下に降ろして少しでも見栄えの悪くないようにはしておいた。また、今回を機にこの洗濯排水と浴室排水の管の出口にネットを巻き、液体以外のものを外に排出しないようにはしておいた。

 

あとは自然に浮き上がってくるパイプをなるべく接地させるためにコンクリートブロックを置いてポジションを安定させている。これにて排水トラブルは解消だが、この2日間は気持ちが落ち着かず、フワフワした感じがしていた。この次はどんなトラブルに襲われるのだろう。

続きを読む≫ 2022/12/12 22:19:12

長々と続けてきた庭木の抜根報告も今回で最後になる。作者自身、もういいだろと思いながら続けているところもあったが、庭を綺麗な状態にしてビオトープを造る下地をこしらえておきたいという気持ちは伝わったのではないかと思う。

 

ここまで3回にわたって抜根を繰り返してきたが、冒頭の写真を見てもわかる通りまだまだ道路沿いの樹々はうっそうとしている感がある。今残っている樹のほとんどは写真から見て手前側にある一段高い植栽スペースに植えられているものである。

 

これまでは木や雑草によってこの一段高いスペースはほとんど見えなくなっていたが、本来はこんな感じの植栽スペースが拡がっていた。作者の構想ではこの一段高いところから山水の源流を作り、緩やかな流れと小滝などを織り交ぜながら入口近くまで流れる川を造りたい。

 

と、今はそんな夢物語を語ってもピンとこない人がほとんどだろう。いづれこのブログにて結果をお見せできるときをお待ちいただくほかない。

 

肝心の抜根についてだが、この狭いスペースが石垣で組まれていることで想像できると思う。大小の石に根が絡みついてまず石を取り出したり叩き壊したりしながらの作業となった。力の使い方やコツなどは掴んでいるため、これまでに比べて格段に疲れないようになっている。

 

取り除いた状態が左の写真だが、根をやっつける過程でどうしても石垣を崩さざるを得ない部分が出てしまい、手前に何個か石が落ちているのがわかると思う。

 

この写真に写っている中では一番左にあるモミジだけを残して全てを抜根する。ざっと見た感じだけで南天とその他2本分くらいのかたまりがあり、さらに写っていないところではモミジの奥にまだ5株分くらいの抜根が必要になる。

 

最初は全てを抜根しようと思っていたのだが、人力でやるには無駄に時間がかかりすぎるのと、どのみちこれらのスペースが空いたときにユンボで簡単な土地造成を行いたいという思いが強くなったため、今やっている部分以外は機械の力で抜根することに決めた。

 

ただ抜根はユンボ待ちにするが、根以外の伐採はこの時間で一気にやってしまいたい。もう充分これらの抜根作業に時間をかけているため、やや急ぎ足で黙々と作業を進めていった。

 

ここまで頑張った成果を見てほしい。あれだけ鬱蒼としていた我が庭がものすごく風通しが良い感じに大変貌を遂げている。ちなみに、南天などを抜根する中でそれらの塊の中に作者も驚くほと綺麗で繊細なモミジが埋もれていた。

 

位置的にもちょうどよさそうだったためそのまま残すことにしたが、この一本があるないで風流さもまた変わったものになっていたと思う。しかし、本当の話だが、このモミジは存在自体に全く気付かなかった。たぶんよほど目を凝らして見れば気づいたのかもしれないが、毎日見ているようで全く見ていなかった好例と言えるのではなかろうか。

 

それではいつも通り冒頭の写真とビフォーアフターがわかる写真を載せておこう。この写真では割と目立っている一番左の南天だが、これは石垣の隙間から生え始めた若木のため残してみた。

 

以前のブログで紹介したジョウビタキ(記事はこちら)はこの南天の実(赤くて可愛らしい)をよく食べていることや、今後構想に入れているビオトープを造るのにも邪魔にならないことなども理由に挙げておく。

 

さて、最後は駆け足で6〜7株分の伐採報告を飛ばしているが、以上で我が庭の伐採関係は終了としておこう。実際に敷地内にはもうちょっとだけ残っているのだが、いい加減次の作業に入っていきたい。

 

最後の写真はこれまで抜根してきたほとんどの植栽の枝葉を一か所に集めたもので、小山ほどに膨れ上がって一度に燃やすのもはばかられるほどになっている。まあ、この冬を越させて半年から1年くらい寝かせておけば少しはコンパクトになっているだろう。

 

本当であればこのままの流れでユンボを調達して抜根から造成までをやりたかったのだが、うまく調達ができなかった。まず一番近いところで集落のものを借りる算段をしてみたが、大きすぎてこの庭に入らないことがわかった。

 

職場のものは借りるタイミングを逸してしまいあとは自分でどうにかするしかなく、中古の購入かレンタルで迷っていたが、ミニユンボは中古でもけっこう割高で置き場所のことも考えるとレンタルが一番という結論になった。

 

だがレンタルをするためには免許が必要になってくる。自分の敷地内でプライベート用途として使うぶんには免許は必要ないが、公道を走ったりレンタルをするとなると必須になってくるため、少し迷ったが今月末あたりに免許を取りに行くことにしている。免許は2日間でほぼ確実に取れるので続きはそれからということになるだろう。

続きを読む≫ 2022/12/09 21:07:09

前回のブログに引き続き庭木の抜根についての報告。同じような内容を繰り返してもしょうがないので今回は実際に抜根するまでの細かい部分について解説してみようと思う。

 

だがその前に本筋の庭木とは別の部分にあった植栽を手始めにスッキリさせておくことにする。冒頭の写真は以前にクマがきたと報告した(その時の記事はこちら)ときに話の中心となった柿の木の周辺を撮ったもの。

 

見てわかる通り、勝手口前に植えてあったものもそうだが、石垣のキワのところはほとんど植栽で覆われていた。前回ではそれを外部からの視界を遮るためとお伝えしていたが、その他の理由としては転落防止という意味合いもあったかもしれない。

 

それらを全て落としたものが右の写真で、見た目的にはかなりスッキリした。ただ逆に少しスッキリしすぎた感もあり、先述の理由とは反対にこれで外部から丸見えになってしまったた上、転落にも注意が必要ということになる。さらにここの植栽が全て一掃されたことで冬の冷たい風が勝手スペースにモロに入ってくるだろう。

 

そんな感じで数えてみるとデメリットの方が多いことになっているのだが、作者にとっては目の前の小川を存分に眺められることの方がより重要だったということだ。ちなみに写真を見てわかる通り、まだ小さい南天だけは視界を遮ることも少ないため残してみた。

 

ではここから本題に入ろう。メインの庭部分はこれまでの2度のブログで2株だけ抜根が終わっている。ここまである程度やってみてわかったこととしては、あまり無理をせずに2〜3本の木を1日かけるくらいのゆったりとした気持ちでやると良いということ。

 

それも、根を完全に取りきるまでやるかどうかは体力と相談しながら、少しでも身体に負担がかかるようであれば違う仕事をやるというくらいがベターという感じで進めていくことにした。

 

最初は写真のように木の根回りをざっくりと掘り進めていく。ここからの植栽はほぼほぼこのタイプの背が低くて横に拡がっている系のもので、これまでのより大変な部分は枝のような幹が何本も密着していることかもしれない。

 

これはある意味これまでのような一本太い幹がある系のものよりも大変なように感じる。ここも最初と同様、すぐ傍らに重さ100キロ近い庭石が置かれてあり、まずそれをどかすところから始まる。

 

簡単に石をどかすといってもユンボでもない限り人力でやるのはかなりの体力が必要になる。最終的にはテコの原理を応用して動かすのだが、作者が使っている剣スコがかなり頑丈でテコとしても優秀な働きをしてくれて助かった。

 

まず土を掘っていくと右の写真のように末広がりになった感じで根が張っていて、最初はそれに沿うように堀り進める。このとき、剣スコで叩いて切れる程度の根(直径で2〜3センチくらいまで)はなるべく早い段階で叩き切りながらやると効率が良い。

 

それよりも太い根があるときはその周囲だけをまず掘り進め、細かい堀りが必要な部分は小さいスコップで掻き出したりしながらノコギリで切り落とす。このとき、なるべく根っこを持ち上げておくために剣スコの先を根の下にねじ込んでテコの要領で上げることが出来れば少しでも楽になる。

 

そんな感じである程度全周やったら写真くらいのところから今度は幹の真下の根っこに向かって剣スコを突いたり、引っ掛かりを見つけたらテコの原理で押し上げたりする。ちょうど写真のところはその押し上げをやっているところだ。

 

ある程度押し上げ押し下げを繰り返して少しずつ根っこ全体がゆるくなってきたら今度は反対側に回って同じことを繰り返す。最初はなかなかピクリとも動いてくれなかった株の集合体がこのくらいの段階になるとこちらの動きに合わせてそこそこ動いてくるようになり、あと一歩という感じになる。

 

ただ、写真のようにここまでなっていてもまだそう簡単には抜けずに根が踏ん張っている。これを短時間で攻め落とそうとするあまり、最初の2株に関しては身体全体を使ってMAXの力で押し引きを無理やり繰り返した。

 

結果的にそんな無茶をすると良くないことがわかったので、ここからはスローテンポでも辛抱強く同じ押し引きを繰り返しながら、本当にあと一歩というところで幹の押し引きをちょっとだけやるようにして倒す。

 

この、ちょっとだけやるというのがコツで、ちょっとやっただけではまだ動かないという状態のときはアッサリ諦めてテコの押し上げを繰り返しやると良い。そうやる中で自分の身体にとって無理ない程度の抜根ができるようになった。

 

最終的に全ての根っこが千切れたときは大抵かなりの強い力が入っているので、写真のように勢いあまって反対側にのめり込んでしまうことが多く、注意が必要である。

 

そんな感じでずんぐりむっくりの似たような植栽を3つほど抜根したが、庭を外観として振り返ってみたときにものすごく違和感がある。もちろんいい意味での違和感だが、自分の家の庭がこんなに広かったということを改めて認識できてモチベーションが上がっている。

 

ただし、ここまで剣スコ強打を繰り返したおかげで手はシビれたような状態になっている。一番力が入るところで叩き突きを繰り返すため、同じところばかりにダメージがたまり、数日間は痛いような状態が続く。返す返すも大変な作業だ。

 

最後に同じアングルでビフォーの状態を見てもらえばいかに景色が変わったかがわかると思う。ここまで空間が拡がってくるといよいよ作者の目標であるビオトープも現実味を帯びてくる。

 

が、それを実行に移せるのはもっともっと先の話になるだろう。

続きを読む≫ 2022/12/08 20:02:08

前回予定外の記事を挟んでしまったので改めて続きのブログを進めていく。

 

裏庭の梅の木の移植話をきっかけに思わぬ方向に作業が運ばれている。正直、今やっているこれら庭回りのことや今後やることになる外構のことなどを古民家ブログとして掲載していくのは無理がある気がしている。

 

リノベーションが落ち着いたら自作農にも手を出そうと思っているので、先を見据えてカテゴリー分けをしようかと考えているがいつになるかはわからない。ともあれ、半ば勢いで始めてしまった庭木の抜根(そのときの記事はこちら)をようやく1本やっつけたところからの続きを報告しよう。

 

今回のターゲットは前回倒した木の隣に生えていたこの木だ。作者の植物への興味は広葉樹が最も強く、花に関しては知識がかなり心もとないため、名前もわからないし調べる余力もないのがほとんどで、この木も例外ではない。

 

だからこそ思い切って伐採という結論が出せるのかもしれない。実際に、この家を購入した際はこの庭に生えている樹々は全て伐採する気満々だったのだが、お気に入りになった一部の樹(大型のものが多い)は伐採を免れる結果になっている。

 

作者が特に思い入れが持てていないのが背丈の低い植栽系のもので、今後連続モノとしてそれらを抜根していく様子を見ていただこうと思う。ひとまず、右の写真は全ての枝葉を伐採して抜根準備が整った状態のもの。一部後ろのほうに緑の葉っぱが見えているが、あれらは全て雑草である。

 

この木に関しては最初にやったものよりも簡単であろうと予想していた。理由は、抜根にあたって邪魔になるような大石がなさそうで、幹もそれなりに太く上の方から力をかけやすいだろうという点からだが、結論からいうとそう甘いものでもなかった。

 

この木が最初のものと違った点は、一本太い幹のような根が真下にそのまま伸びてしまっていたということで、つまり周囲の細根を切りながら作業を進めていってもなかなか次の展開にもっていけなかったのである。

 

結局、周囲を全て掘り進めた後、真下に向かってエグるように剣スコを入れ、これでもかというほど何度も強く叩き切りようやく幾ばくかのダメージを与えることができた。あとはその繰り返しでなんとか抜根成功となった。

 

ただ、前回と今回であまりに急激に腰に負担がかかり、腰から背中にかけてかなりの高熱が出てしまった。その翌日から体調を大幅に崩し、発熱で寝込んでしまったのはかなりの反省点だ。

 

だが頑張った甲斐はあって、その成果を次の写真でみることができる。以前掲載の写真(こちら)と比べてみればたった2本を抜根しただけとは思えない風景の変わりようにびっくりしている。

 

さて、日にちをまたいでしまったがこれだけで終わってしまってはいくらなんでも内容が薄すぎるような気がする。ここからは休養明けであまり体力も回復していなかったため、本筋である庭木ではなく、勝手口を出たところにあるちょっとした樹を刈り払っておくことにした。

 

もともとの写真が左のものだが、勝手口を出たところは幅1メートルくらいの犬走りのようなコンクリートが打ってある。その向こうはちょっとした植栽スペースがあって石垣が組んであり、下は一段道になっていてそこから川が流れているのだが、これまではこの植栽によって視界が遮られていたのである。

 

ここには2本の木が植えられていたが、前の2つと比べると規模は小さく、またコツを覚えてしまったこともあり意外とすんなり作業を終える。

 

ただ一つ心配だった点があり、石垣に根が干渉している部分についてどのような対応をすれば良いのかが今一つわかっていないことだった。我が家周辺の石垣はかなり年季も入っており、そこにからんでいるツタなどの雑草やこういった根が張っている植物を完全撤去してしまうと石垣自体が崩れてしまう懸念があった。

 

そのため左側の植栽に関しては抜根しておらず、なるべく根っこの土際を切り落として土をかぶせておいた。もう片方は案外簡単に抜根できたのだが、両方ともなくなってから石垣が崩れやすくなってしまっていると感じる。そのうち対策が必要になってくるかもしれない。

 

左の写真は別角度から撮ったもので、今はこんな感じで置き場に困っている流し台が置かれている。この流しは家購入時の勝手口土間に置かれていたもので、全て金属で作られているため将来的には鉄クズ屋に出す予定だが、ステンレスの天板だけは再利用するつもりでいる。

 

けっこう重量があり場所もとるので困っているが、鉄をまとめて置く場所を確保したのでそろそろ移動しようとは思っている。これがなければこのスペースはちょっとした畑にもなるため、手始めに野菜を育ててみるのもいいだろう。けっこう存在感のある手水(ちょうず)もあり、楽しみだ。

 

と、そんな感じで抜いた根っこをトロフィーのように撮影してみることにした。この時点ではこの根っこの処分方法として焚火として使うということがあったため、土を払いのけるため念入りに高圧洗浄機にかけた。

 

なんとなくオブジェとしても使えそうだが、どなたか必要な人がいるだろうか?もしいれば遠慮なく連絡をいただければと思う。しばらく置いているうち、以前紹介した(そのときの記事はこちら)ウチに居ついたジョウビタキの止まり木のようになってきている。

続きを読む≫ 2022/12/07 21:08:07

今回からしばらくの間、我が家の庭に手を入れたときのことについて報告しようと思う。庭への手入れといってもひとまず行っていくのは植木の抜根作業がほとんどで、それ以外のことには手を付けていない。

 

実は、今回この植栽の抜根を行っていくことにしたのには理由があり、以前のブログで記念植樹した梅の木のことについて触れていた(そのときの記事はこちら)ことと多少繋がりがある話になってくる。

 

まず、その梅の木は暫定的に裏庭の川側に植えていたのだが、成長した際午前中のいいときに日陰を作ってしまうことと実を落としたときに回収が難しいという理由から、庭の反対側に移植しようという計画をずっと練っていた。

 

ただ作者自身、移植スキルにはまだ自信がなく、より失敗しづらい方法をとることにしていて、それにはまず時期を考える必要があった。梅は落葉樹であるため、冬になって落葉している休眠中にその時期を設定した(それが今ぐらいのタイミングになったということ)。

 

最初にその決定があり、その後こちらのブログでも紹介したはで小屋の撤去(そのときの記事はこちら)につながっていく。つまり、梅の木の移植先を諸々の考察の末このはで小屋があった位置あたりに決めたというのが小屋を撤去した理由のひとつにもなっていた。

 

はで小屋が元あった場所の地面には軽くだが石組みで基礎が造られており、それらをどかしながら穴を掘ったりする必要がある。それらの作業を手作業でやるのも一つだったが、どこかからユンボを調達してやることができれば随分効率が上がる。

 

すぐにユンボ手配の算段がついたわけではないが、もしどこかから借りるとすればそのときに同時に庭の整地も一緒にやれた方がさらに効率が上がる。というわけでまだこぬその日のため、先手を打って庭の整地スペースを拡げておくことに決めた。

 

それがこのタイミングで庭に手を入れることにした理由である。冒頭の写真は全く手つかずの庭の状態を撮ったもので、いつか計画をお伝えしたかもしれないが、作者はこのスペースに人工渓流(ビオトープ)を造りたいと思っていたりする。

 

右の写真は同じ庭を別角度から見たものだが、前所有者が割と植栽好きだったらしく、石垣と合わせて3段差くらいの庭になってしまっている。ここからイメージを膨らませていらない樹を全て抜根し、段差を流れる小川じみたものを造るのが作者の究極の目標である。

 

そのため、個人的に残したい樹以外は全てを抜根する覚悟で、ここからの作業もかなり力を入れて行っていくことになる。具体的に残しておくと決めている樹は写真には写っていないケヤキ、冒頭の写真の一番左にあるクロモジ、樹々に囲まれて見えづらいモミジの3種類だけというのがこの時点での予定。

 

上述でユンボを借りてと言ってみてはいるが、すぐには無理そうだと判断し、ひとまず小さい樹に関してはスコップを使って手作業での抜根をしてみることにした。

 

では手始めに上の写真で一番手前の木から伐採していくことにする。今回の目的は伐採ではなく抜根になってくるので一筋縄ではいかないと思っているが、まずは邪魔な枝などを取り除くことから進めていく。

 

特に伐採用のノコギリを買うこともせず、DIY初期の頃購入してあまり使い勝手のよくなかった折り畳み式ノコギリを今回用の捨てノコとして使っていくことにした。枝を落とすのにノコを捨てる必要はないが、最終的には土のついた根を切ることもあると予想できるため刃こぼれすることが確実で、このノコギリはもうDIY道具としてはお別れとなる。

 

そして膨らんでいた枝葉を全て落とした状態が右の写真。背丈としては作者よりやや大きい程度の樹木だったが、いざ周囲の枝を全て切り落としたものをまとめて見ると相当のボリュームになってしまって驚いた。

 

真っすぐ伸びていた幹の部分を1メートル程度残しているが、こういう幹が太めで真っすぐ伸びているタイプの木はこんな感じである程度残しておくと最後に引き抜きやすくなる。

 

ちなみにこの樹一本分の枝葉を集めたのが左の写真で、この一つだけで軽トラほぼほぼ一杯になってしまった。結果的にこの樹の枝葉は他の樹と比較したときにかなり大きく太めであったため、自分の山にいったん保管(投棄ともいう)しておくことにした。

 

他の樹に関しては広がっているものがあったとしても枝の太さがそうでもなく、基本的には裏庭のいつも焼却をしているところに積み重ねている。最終的には小山くらいになるかもしれないが、次の夏くらいまで放置しておけば恐らくかなり縮んで処分しやすくなるだろう。

 

ではここからがこの作業の本番となる。枝を伐採するなんて朝飯前の仕事であり、肉体的な重労働となるのは抜根という作業が絡んできてからのことだ。

 

まず、根っこを抜くためには周囲全ての土をある程度以上掘り起こす必要がある。土と言っても畑のように作られたフカフカの土ではなく、踏み固められたただの地面のようなもので、スコップを刺すだけでも一苦労である。

 

参考までに、今回のように抜根作業を人力でやろうとしたとき絶対必須といえるアイテムが写真の左側に写っているスコップで、この先っぽがとがっているタイプのものを剣スコと呼ぶ。先のとがっていない普通の平スコではまず無理な作業になるので参考にしていただきたい。

 

写真でわかるかどうか微妙だが、根は周囲360度に拡がっており、そのうち何本かは根の直径が10センチ近くあるものもある。だいたい直径2〜3センチくらいのものは剣スコを何度か振り下ろすことで強引に切断することができるが、太いものはノコギリに頼るしかない。

 

掘り進めていくと必ず大きめの石に邪魔されたりで力の使い方を間違えると手がしびれたりすることもある。かなり大変な作業だ。おまけに根のある方向に覆いかぶさるようにして重さ100キロほどもありそうな大型の庭石が置いてある。

 

仕方なしに樹の根回りよりもまずその石の回りを堀り進め(でないと重すぎて動かせなかった)、掘ることによってかろうじて転がすようにして石を動かしたあと、残しておいた幹を何度も前後にゆすりながらようやく樹を倒すことができた。

 

正直、一つめから先が思いやられるほどの重労働になっており、この時点ですでに身体が悲鳴を上げそうなほどにバキバキになっている。今思えばどうせユンボに頼れるのであれば根だけは残しておいても良かったのかもしれない。

 

かくして、2時間の格闘の末ようやく1本の樹を抜根することに成功した。根の回りを掘りつつも要所要所で切っていき、最後に倒れるときにはわずかにつながっていた数本の根がバリバリバリッと一息に切れていく瞬間は快感だった。

 

だが、これは容易ならない作業である。せめてもの慰めとして、1本がなくなっただけでこの庭の印象がかなり変化したことは喜んでいいだろう。ざっと見渡した感じでもこの庭だけで10本近い低樹を抜根しなければならない。

 

先が思いやられる。

続きを読む≫ 2022/12/01 12:56:01

いきなりグロい写真から失礼したい。

 

前回のブログで納屋にシロアリが出たことを報告した。そのとき牛舎に出ていたシロアリはその後全く見られなくなっていたが、数週間後こんどは別の場所でこやつらを発見することとなった。

 

前回でも少し触れていたが、現状として建物解体などで出た古材の置き場に困っていることがあり、状態の良い木材を優先に室内保管をしている関係上、それ以外のものについては屋外に保管せざるを得ない状態だったのである。

 

今回発見したのは納屋の軒下(少しでも濡れないよう)に置いていた木材からで、一応ダメにならないよう馬となる捨て材を敷いてから積み上げていたのだが、結局シロアリたちにその捨て材から上がってこられる形で浸食されてしまっていた。

 

冒頭の写真はその一部を拡大して撮ったもので、周辺の木材や段ボールがわずかな期間で広範囲にやられている。ここしばらくのシロアリ浸食は率直に脅威に感じていることもあり、撲滅に邁進することを決意。

 

シロアリが出ていた木材は全て焼却するのは当然のこと、これまでは再利用するかどうか微妙だった材に関しても文句なしに処分する方向でいこうと思う。

 

それプラス、これまでは納屋の内側に荷物を置く際は常に底に段ボールを敷いたりしていたのを全て廃止し、アリが好みそうな木くずなどもしっかり処分していくことを徹底していく。

 

リノベーションが進んでいくにつれ、木材や建材などの保管場所が狭まってきているため、状態が良いもの以外の古材はなるべくすぐに焼却するという方針でいくことをここで宣言したい。一つには、こうやって背水の陣を敷かなければなかなか材を捨てる勇気が湧かないほど作者が貧乏性であるということでもあるだろう。

 

その一環としてまず手始めに作者が手をつけようと考えたのが左の写真のものだ。これはこの家で長く使われ続けてきたはで小屋で、以前その他のブログの記事の中で紹介しておいたもの。

 

ここ数年の豪雨や台風によってまず屋根が破損してしまい、しかも修繕なども一切やらなかったため短期間であっという間に倒壊寸前にまで追いやられてしまっている。

 

それを別の角度から見たのが右の写真。小屋に立てかけてあった竹や古材などを先ほどのシロアリ焼却と一緒に処分し、ついでにこの小屋に置いていた古材も全て処分してしまうのが今回の目的である。

 

ちなみにこの小屋に置いていた材は全て焼却予定であったもので、一気に燃やすのではなく刈り草焼却のときなどにちょこちょこと焚火感覚で燃やすというやり方をとっていたため、常にストックがある状態にしていたもの。

 

それはまがりなりにも一応の屋根がこの小屋についていたからこその一時保存であり、ごらんの通り全くの雨ざらしとなってしまった今、少しでも早いうちに処分した方が良いと判断。

 

決まったら早いのが作者の真骨頂ともいえる。まずはどうしようもなくなっていた屋根を完全に撤去することから始めた。もともとの形は木材の上に鉄のトタンをかぶせただけの簡単な造りであったため、木材はすぐに焼却、トタンはいつかまとめて鉄くずに出すためまとめておく。

 

こんな小さな建築物でも造りは全てホゾ組がされており、それが長いこと作者にこれを処分させなかった最大の理由でもあった。恐らく屋根が壊れなかったらもう少しは焼却予定の材をストックしておく場であり続けたに違いない。

 

解体作業にかかった時間は概ね1時間程度だったと思うが、それよりも時間がかかってしまったのは廃材の焼却である。作業を始めたのはまだ陽が高くなる前の午前中だったが、写真でもわかる通りこの段階ではもうだいぶ陽が陰っているのがわかる。

 

これが我が家の数少ない欠点といえるのだが、冬の陽が短いときは午後2時くらいには太陽が山側に完全に隠れてしまい、そこから翌日まではずっと寒さとの戦いとなる。夏の陽が長いときは4〜5時くらいが日没となり、暑くなりすぎることがないメリットもあるが、個人的には陽はやはり長い方が良いと思う。

 

ひたすら解体と焼却を繰り返し、元の場所に何もなくなったのがこちらの写真。覚えている方は少ないかもしれないが、もともとこちらの左に設置している物置をここに移設する際に(その時の記事はこちら)このはで小屋があったから目立ちにくくなると思ってここにしていた経緯がある。

 

この裏庭の最終的な用途というのを作者はまだ決めかねている(農地にするのか、家畜を飼うのか、綺麗な庭にするのか)のだが、どのような結論を出すにせよ、自然にそぐわない無機質な箱をできるだけ置いておきたくないという気持ちはずっとある。

 

と言っても他に置き場所がないようであればこの位置で我慢するしかないのだろうが、はで小屋がなくなった今、できれば他のもっと目立ちにくい場所に移設したいのが本音である。

 

そんなこんなでようやく焼却も終盤を迎えている。写真を見てもらいたいが、以前の作者であれば手前に置いている仕口付きの柱材などは貴重なものとしてとても捨てる気にはならなかった。

 

それもこれもシロアリの件以降は自分なりに意識改革を行っていこうと心に固く誓っている。ちなみに、写真ではわからないと思うが、この材も状態が良さそうに見えて近くから見ると虫食い穴が大量にあり、まだまだ身が詰まっている重量があるものの、すぐにシロアリの餌食になってもおかしくない程度のものだ。

 

今後もここまで派手なのはないかもしれないが、必要の低そうな廃材はできる限り処分していく方向で進んでいくことになるだろう。それらをいちいちこちらのブログで報告するかどうかは極めて怪しく、気が付いたらだいぶ整理されているといったような報告になるかもしれない。

 

だが、この処分をきっかけにようやく前に進んでいけそうな気もしている。今後のDIYブログに期待いただきたい。

続きを読む≫ 2022/11/27 17:12:27

久々の古民家ブログ更新となる。実は今回紹介する記事は4カ月半ほど前の出来事で、この作業以降色んな理由から納屋のDIYがストップしてしまっている。

 

本当は作業をしたタイミングで速やかにアップしておきたかったのだが、作者の腰が重くなかなか動けなかった。これに関しては実は今も腰が重く、このブログもどういう形で導入していくか書きながらも迷っていることを告白しておく。

 

前回の古民家ブログでは外壁の壁塗りを紹介したが、これは一連の納屋の作業から考えると番外編に近く、本来であれば内側のリノベーションこそ進めていきたい部分だった。

 

前々回では階段、その前の回では内側の壁仕上げなどを行っており、今後の方向性としては内側を完成に近づけていくか、番外編の続きとして外壁を仕上げていくかの選択になってくる。

 

そんな迷いがありながらも内側の仕上げに向かうと舵をきったのが4カ月半ほど前で、入口周辺やトイレあたりの床張りを照準にするため、囲炉裏の間の整理にとりかかった。

 

なぜ床張りを照準に定めて囲炉裏の間に入るのかというと、入口土間から床張りを立ち上げる高さと囲炉裏の間の床張りの高さを揃えたいからで、あとあとの掃き出し窓や扉の取り付けをスムーズにするため、囲炉裏の間の床高を先に決める必要があったからである。

 

冒頭の写真はこの家を購入した当初からあったベニヤで塞いだ壁の景を撮っておいたもので、もともとこの奥に牛舎があり窓もなく暗い空間であった象徴的な部分と思い掲載しておいた。

 

右の写真は作業に入る前の牛舎内の様子で、今回はまず見えているゴミ等を綺麗に整理していく。以前にここの壁抜きを実施(そのときの記事はこちら)して以後ようやく人が入っても気が滅入らない程度の明るさを確保できている。

 

しかも写真をまったく残してなくて紹介もしていなかったが、2階の床張りを撤去し終えた後ここを作業するのに備えて簡単な照明を設置しておいたのが次の写真の奥のほうに写っているのがわかるだろう。

 

さらに、今回は空間のいらないものを回収撤去するだけでなく、今後仕事が進められるように壁の板をはがすのと、左の写真正面に見えている牛舎の区画を分けていた壁の部分の柱と土台も撤去していこうと思う。

 

当初はここの土台の部分に太い材が使われているのを好ましく思っており、そのままで再利用しようと考えていたが、あまりにも状態が悪く害虫被害も顕著だったため思い直した経緯は紹介していなかった。

 

右の写真は先ほど触れた新設の照明の様子がわかるものとして載せてみた。このあたりの照明はこの時点では簡易的なものに留めているが、完成が近づいたときには正式な照明としてケーブルをちゃんと梁に添わせて見切れなくしたりするのを見越した長さを確保している。

 

それと、上の方に色んな箱類が置かれているが、これらは以前ここの2階床を抜いたときなどの材料置き場を倉庫に変えたときに倉庫が手狭になってしまったため、不要だった多くのものを処分したのだが、それらの選別に生き残った(つまり必要と思われる)空の段ボール保管場所として一時的に置いていたものだ。

 

この置き場は完成後には死にスペースとなってしまうが、天井裏に上がる必要が生じた場合にはここから上っていくことになるよう梯子を設置することになるのと、ここの真下に納屋全体の分電盤があるため、こちら側に必要な配線は全てこの空間に見苦しくないように整頓しておく場所になる。

 

さて、それではこの空間の作業に入る前にこの牛舎の名残りがあるものを紹介しておこう。ここに最後にいた牛のことが書かれているプレートが貼られているのだが、どうやらこの牛は作者と同級生ということらしく感じ入るものがあった。

 

このあたりの昔の農家ではこんな感じで個人が黒毛牛を育てていることが多かったらしく、食肉になるくらいまで育てて売れば結構な収入になったようだ。参考までに作者が聞いたのでは一頭がだいたい50万円ほどで売れたそうで、今の価値に換算してどのくらいかはわからないが昔の農家からすれば大きかったとのこと。

 

別に農家である必要はないのだが、昔の農業は今と違って育った稲をはで干し(地方によって言い方は様々だが稲架のことをこのあたりでははでと呼ぶ)する習慣があり、それによってワラが大量にとれていたため、牛の飼料として効率よく循環できていたことが大きいだろう。この納屋にも牛の飼料用と思われるワラがかなり大量に眠っていた。

 

では本題に入っていくが、本題のほうが単純作業であったため報告する内容が薄くなってしまっているのはご愛敬ということにしていただく。まずは土壁につけられていた板を概ねはがし終えたのがこちらの写真で、作業中暗くてなんとなくストレスが強かったため冒頭の写真で撮っていたベニヤを完全に撤去している。

 

過去にここは土台の狭い隙間にヤマカガシの子供が隠れていたりして近寄りがたい空間だったのだが、こうやって解放感が出て風が通るようになるとそういうものが侵入してくる可能性もぐっと下がってくるだろう。

 

左の写真はその取り除いたベニヤの外から内側を見た状態を撮ったもの。あとはこのはがし終えた板材をどう扱っていくかを考え、作業の邪魔にならないよう別の場所に保管しておかねばならないが、そこそこの量がありすぐに的確な候補場所が見つからない。

 

そんなことを考えているうちに作者にとって衝撃的なことが起こってしまったことを最後の写真で紹介していくが、それが最近納屋のDIYがストップしてしまっている大きな要因にもなっている。

 

もともと、DIYがストップする原因が複数あったのをご存じの方はかなりこのブログフリークの方だろう。大きな原因としてまずウッドショックによって木材価格が高騰してしまっていることがあった。

 

そしてその後最も暑い夏に突入してしまったこと、一日フルで肉体労働をして帰った身で仕事後に作業ができなかったのと、休日にも次の日の仕事のことを考えてしまうなど負のスパイラルが続いていた。

 

さらに同時期に胃炎が起こってその治療に3カ月程度を費やす必要もあり、そして今回紹介する最後の出来事が作者にトドメを刺してくれたような恰好だ。

 

これ以上もったいぶるのはやめてそろそろその内容をお教えしよう。最後の写真を見ただけでわかる人はかなり少ないと思うが、注目するのは柱の角のあたりに細長いクネクネした土の塊みたいなものが下から上まで走っている部分。

 

これは蟻道と呼ばれるもので、ここまで言えばおわかりであろう、シロアリの通り道である。最初これを見つけたときは我が目を疑った。この家はこれまで4年間くらい接してきた中で一度もシロアリを見ておらず、その点だけは何よりもホッとしていた作者であった。

 

それにこの蟻道はもともとあったものではなく、これからDIYを進めていくにあたってこの柱の脆そうに見えた部分(角のへん)をバールで軽く引っ掻くだけで崩れる箇所を知っておくためだけに軽い気持ちで削ったところから始まっている。

 

つまり、もともと柱の内側だけで完結していた彼らのルートが作者によって偶然にも潰され、それの代わりに蟻道を作って目的地までのバイパスにしていると予測が成り立つ。

 

この部分は冒頭の写真にある例のベニヤ板で覆いきれない箇所に多少ながらも雨が入ったりして常にジメジメしている箇所で、土台もカビが目立ったりして本来であれば土台ごと交換したほうが良いような場所になっていた。

 

これを発見した作者の心境たるや、駆除の方法を模索したり、それにかかる費用などを考えたりするだけでも卒倒しそうなほどで、悪いことにこの柱が通し柱であったことから駆除→柱の交換などということになったときに途方もない修繕費がかかると想像してしまえたことでかなり落ち込んでしまっていた。

 

身近にも遠縁を頼ってもシロアリに精通した人などを知っている人もおらず、自分でネットを駆使して学習して生態を調べたりできる限りの駆除方法を試してみたりしている。

 

最初は一日何度もこの柱を訪れては蟻道をつぶし、出てくるシロアリを片っ端から潰していくことを1週間ほど延々と繰り返し、見つけた個体は全て確実に駆除しきる覚悟で毎日を過ごしていた。

 

その他ではできることとしてとにかく扇風機で風を当てて少しでもシロアリが苦手とする環境を作ったり、シロアリ駆除用のベイト剤を購入設置してみたりしたが、どれもすぐ効果があるようには思えなかった。

 

だが色々考えて日々個体を見つけては駆除していると、そのうち作者が潰したシロアリを小さいクロアリが運ぶようになり、そのクロアリが果敢にもシロアリを捕まえにきたりするようになった。そうこうしているうちにこの柱では全くシロアリを見なくなった。

 

どうやらシロアリはクロアリにとって大好物らしく、それを発見する嗅覚も只者ではないことを知る。これまでアリに対して正の感情を持ったことなどなかったが、この出来事は作者のクロアリの見方を大いに変えるほど。

 

ただそこで喜んではいられないのが作者の性で、実際にシロアリが出てきていた貫と柱の間の空間の奥にはまだ潜んでいるのかもしれない。でもひょっとするとクロアリ軍団が女王アリをやっつけてくれてはいまいかなどと期待する自分もいる。

 

調べてみると大抵のシロアリは地面の中に巣を作り、地面から続いている基礎や土台に蟻道を作りながら目標の木材に近づいていくそうなのだが、周囲全ての基礎と土台を見回してもそんな形跡が一切なく、恐らくこれは少数派である木の中に巣を作っているタイプなのだろうと結論付けた。

 

厳密に言うと、「結論付けたい」が正解かもしれない。とにかく、それ以後この柱周辺の外側に見える範囲にはシロアリもクロアリも一切見当たらなくなっている。しかしそれは最初がそうであったように、ただ単に柱の中だけで生活するように戻っただけなのかもしれず、不安がいつまでも消えない。

 

まあいつまでも悩んでいても仕方がないので散々悩んだ挙句ではあるが、正体が見えていないことで気にせずやっていこうと前を向いたのが割と最近のことである。これに関しては完成後になっても後追いレポートをしようと思っている。

続きを読む≫ 2022/11/26 21:17:26

約4カ月ぶりの古民家ブログ更新となる。これまでもお伝えしてきた通り、そこそこな長期間記事作成ができていなかった。というのも、そもそものDIY自体があまり進んでいなかったことも大きい。

 

が、久々の更新をするにあたって以前(4カ月くらい前)に書きかけで未完成だった記事を完成させておくことにした。ここから下はそのくらいの時期に書いておいたものなのでそのつもりで読んでいただければと思う。

 

納屋の土間の壁塗りも大半が終了している。あと残っているのは今後完成までに汚れそうな位置にある壁ばかりで、今すぐ仕上げ漆喰までは塗る必要のないところと判断した。

 

本州はようやく梅雨入りしたような状況だが、ここ1カ月ほどは天気の良い日が多かったためこのへんで2階の外壁をできるところまで仕上げていこうと決意する。

 

2階の外壁というと少し前の記事で南面(最も簡単と思われた面)を仕上げたが、今回はそれとほぼ同様の手順(砂漆喰→木部塗装→仕上げ漆喰)で完成までを一気に行いたい。

 

冒頭の写真は屋根上に足場となるハシゴを架けて固定したあと、まず手始めの作業として2階の軒下にあった大きなスズメバチの巣を取り除いているところを撮ったもの。

 

この家でスズメバチの巣を撤去するのは合計で一体いくつになるだろう?というほど最初の時点では巣の残骸が多かった。それぞれ人の頭よりもはるかに大きいサイズのものがかれこれ15個ぐらいあったように思う。

 

ハチの巣がハチを呼ぶ、ということもあると聞くし、なるべく早めに全て撤去したかったのだが、この部分だけは最後の最後に残った1個ということになる。もう今後我が家では巣作りをできないよう対策を打つ必要を感じている今日この頃である。

 

ご存知のとおりこれより数カ月後、作者自身がスズメバチに刺されるというアクシデントもあった。そのときの記事を読んだ後でこちらの記事を見ると時系列がおかしい感じもするが、こちらの記事の方が文章自体は古いのでご了承いただきたい。

 

この後途中経過もなく作業は一気に進むことになるが、右の写真はまず最初に砂漆喰を塗り終えたところを撮ったもので、ご存知のとおりこれは荒壁の上に直接塗っている。

 

かなり古い荒壁であり劣化もそれなりに激しいため、ところどころ小舞竹がむき出しになっていたりと壁の表面が考えられる限りで凸凹になっているのが特徴だ。こういう壁に直接砂漆喰を塗るのだが、ある程度凹凸がゴマカせる程度に厚塗りをしていくため、材料の消費はそれなりに早い。

 

今の作者の知識と技術であればまずは中塗り用の土壁を下地に塗ってある程度平滑を出してから砂漆喰といきたいのだが、ここは2階壁ということであまり重量を増やしたくないというのが最優先事項としてあった。

 

ここからは塗装、仕上げ漆喰と過去の作業の繰り返しになるため仕上がり写真だけをザクっと載せていこう。作者が足場としている脚立(伸ばしてハシゴ状態にしている)は概ね2間ほどの広さがある。

 

2間というとわかりにくいかもしれないが、柱の数で4本分と考えればわかりやすいかと思う。それを柱下の貫抜に番線固定しているため、一度の足場固定でできる作業の範囲は大雑把にいうと壁4枚分ということになる。

 

つまり、左の写真は最初の足場分を仕上げた次に隣のエリアに移り、それをも仕上げた後に撮ったものということで、いくらなんでも端折りすぎとも思ったが別段特記するようなこともなく順調に作業は進んだ。

 

右はそのうち最後のエリアにとりかかったときに撮ったものだが、この脚立+番線という組み合わせは意外に安定しており、作者的には信頼度は高い。だが、一般的にはこの程度では安全基準を大幅に下回ってしまうと思われる。

 

以前にも述べた(そのときの記事はこちら)が、それを補填するような形でハーネスという装備に命綱をつけている。例えばこれがビルの10階とかであればこの程度の装備では足がすくんでやれないと思うが、たかが2階の高さであり落ちても死ぬ可能性の方が低い。そういう思いがあるからか上で動くときも体が軽くてよく動く。

 

次の写真は別アングルから撮ったもので、ピントの照準が合っていないがどんな感じで足場を確保しているかがよくわかると思い載せてみた。写真では細部までわからないかもしれないが、作者の身長ではこの壁の上の方や桁の部分を塗装するのが一苦労である。

 

そういう一番高いところをケアするときには、ハシゴよりも一段上の雨仕舞をしている瓦部分に脚をかけて立ち上がることになる。だがこれが案外もろい造り(若しくは劣化によるものか)で、作者の作業をしている間に部分的に欠損する箇所が多くなってしまった。

 

右の写真がその雨仕舞の様子がわかる部分をクローズアップしたもの。ここは構造上そこまで強度のあるものではなく、ただ雨を通さずに見た目も悪くなければ問題のないところだと思う。

 

もしこの建物の屋根瓦が全て新しいものであったなら、それに釣り合うような形でこの部分も再度漆喰塗り仕上げを施したかもしれないが、屋根自体がもう古いもので、作者の生涯のどこかであと1〜2回ほどは交換する必要も出てくるだろう。

 

ここらへんに力を入れるのはそのときで構わないと思っている。

 

そんな感じで最後のエリアに下地である砂漆喰を塗り終えた。この写真を穴があくほどよく見てもらえればわかると思うが、一番右に見えている柱はすでに塗装が終了している。

 

つまり、最初の壁4枚分から次の壁に移動する前に木部塗装、仕上げ漆喰塗りまでを全て終わらせてから場所を移動しているということで、砂漆喰が乾燥するまで最低でも1日は開けるためひとつのエリアに都合2日以上かかってしまう。

 

しかも、一度足場を設置すると容易には動かせず、その間雨が降ったりして何も作業が進まない日などもあったりでこの西側全面を仕上げ終えるのに2週間近くを要してしまった。

 

最後は仕上がり写真を載せて終わる。左側の面(北面)がまだ全く手をつけていない面であり、そちらと比べてもらえれば柱梁の塗装がこの建物の印象をかなり変えているのがわかっていただけるだろうか。

 

もともとの古く傷んだ印象の木材が、見た目が真新しく重厚な感じの材に生まれかわっているだけではなく、全面に亜麻仁油を含ませているため耐候性や撥水性、弁柄も含まれているため害虫避けにも効果がある。

 

これらの素材のうち亜麻仁油だけはそこそこ良い値がつくが、松煙墨や弁柄などは知れたものであり、作者も自身をもってお勧めしたい。

続きを読む≫ 2022/10/06 18:45:06

前回のブログで旧階段周辺の壁塗り・木部塗装が全て終了した。思えばこの仕上げをするためと2階踊り場の高さを下げることを理由に階段を撤去(そのときの記事はこちら)し、ここまで不便な状態を続けている。

 

当初の目的を達成したこともあり、ここでもともとついていた階段をリニューアルして仮設してみることにした。以前、撤去した際に個々のパーツをバラバラにしてそれぞれ高圧洗浄機で汚れを落としていたため、今回の仮設後はこの階段より上を土足禁止ということにしていく方針だ。

 

冒頭の写真はもともとついていた階段の側桁がどのような形で収まっていたかがわかるよう置いたもので、大入れ彫りの位置から踏板がどのような間隔でついていたのかがわかるようにしてみた。

 

この形でいうと、一番上の踏板の一段上に2階の踊り場があった(梁の上に床板が敷いてあった)ため、ほぼ等間隔で一段一段を上がっていくようになっていたといえる。ただ、以前の記事でも書いたように段差(蹴上げ寸)が25〜6センチとかなり大きく、出来るだけ完成の際にはこれを縮めておきたい。

 

そのための第一弾として2階踊り場を約1段分下げたのが写真で確認できるだろう。新しい踊り場の高さは梁の下方3面についている材の位置になるが、この側桁を使う限りその蹴上寸は変えられないため、最終的には思い切って新たに階段を作ることを決心している。ただ今回はひとまず利便性のためだけの仮設階段という位置づけであり、これら旧階段を再利用しておくことにした。

 

つまり、この階段は少し勿体無い気もするが、ここに床組みをする際には用済みになってしまう運命である。他の材料自体はまた何か再利用の道もあるだろうが、この側桁に関してはどこかにオブジェとして飾るくらいしか利用価値がないかもしれない。

 

そんなわけで気分的に躊躇なく加工をすることにした。まずは側桁の不要な部分のカットである。冒頭の写真でわかる通り、側桁の一番上にあたる踏板は要らない方向でその一段下の端から奥を全てカットする。

 

右の写真は差し金を使っているが、本来こういう側桁を作るときにもこのアイテムを使うことで踏板の適切な角度を割り出すことが出来る。差し金とは大工仕事に欠かせないアイテムだ。

 

そんな感じでカットした状態がこちら。ただ、冒頭の写真をよく見てもらえるとわかるが、この状態では一番上の踏板と2階の踊り場との間隔が大きすぎる。そのため実際に設置するときには一番下の段に適当な踏み台を置いて帳尻を合わせることにしたが、それは後程紹介する。

 

もともとこの階段はこの側桁の両端それぞれ一カ所だけに釘打ちされて固定されていたのだが、作者にはそんな勇気はない。もしこれが本当の仕上げ仕事であれば可能な数か所にビス固定をしていたと思う。

 

ただ今回は仮設であるためあまり柱などの木部にビスを打ち込む数を出来るだけ少なく済ませたいとの思いから、側桁の頂上付近にそれぞれ2箇所ほど長いビス(120ミリ)で止めることにした。

 

右の写真は階段の始点などを再調整したときのもので、先述の踏み台というのは以前落とした横材をそのまま使ってみたところちょうどいいことが判明。幅などもビックリするくらいピッタリだが、よくよく考えてみれば階段の幅も横材の幅も柱と柱の間(およそ半間)の長さであるため当たり前といえば当たり前か。

 

あとはこの踏み台の下が三和土の土間であるためかなりの凹凸があることへの対応として、台の下に適当な詰め物をしておいた。これら全体は固定もせず、いざという時には簡単に動かせる状態にしておく。但し階段として使っているうちは確実に固定される程度のバランスを考えて配置した。

 

さて、準備が整ったら次は側桁に踏板を固定していく作業に移ろう。最初は割と簡単に考えていたのだが、この側桁に全ての踏板をはめ込む作業はなかなか手こずってしまった。

 

というのも、悪戦苦闘しながらようやく気付いたのだが、これらの踏板はただカットして大入れ彫りにはめこんでいるだけではなく、3段に1つくらいの割合で踏板と彫りが複雑な形で噛み合うような細工がなされていて、そこだけは上から側桁をかぶせるだけでは入らず、要するに出来上がった後に溝にスライドさせるようにしないと入らないような造りになっていた。

 

なるほど全てわかってみればこれはよく出来たもので、かぶせるだけではめ込みが出来てしまう造りだと横に力がかかった時に全てがバラバラになってしまう可能性がある。そのための対策であろう。

 

仮設の階段はシンプルに側桁と踏板だけで構成した。もともとのものはこれに蹴込み板が固定されていて強度があった変わりに重量もあり、どちらを採用するか迷ったが結局手間の少ないこちらを選んだ。

 

その代わりに各踏板は側桁からビスを揉みこんで強度を確保している。右の写真はそうやって完成した階段を所定の位置に立て掛けてビス止めした部分を撮ったもので、蹴込み板がないぶん裏側からビスを揉むことで作業自体はかなり楽にできた。

 

補足だが、階段自体は蹴込み板がないとはいえそれなりに重量があり、移動させたり持ち上げたりするのは楽な仕事ではない。大の男が全力を出せば動かすことくらいはできるが、持ち上げて作業するとなると一人では危険も伴う。

 

こういう重いものを運んだり作業で支える場合には作者は必ずテコの原理を応用したようなやり方をするようにしていて、今回は反対側から頭だけを持ち上げた階段の間に脚立など台になるものを挟みながら徐々にゴール地点に近づけていく手法をとった。

 

そんな感じで仮設が終了した全体を撮ったのが左の写真。側桁を固定しているのは先ほどの写真の上部2箇所ずつのみで、あとは一番下に敷いた横材の上に置いているだけの簡単な建て付けだが、仮設としては充分な強度と安定性が確保できていると思う。

 

あとはこの仮設がいつまで続くかということになるが、述べたとおりこの土間の一部に床張りをしていく予定があり、それと同時にこの階段も撤去、その後新たなものを敷設することになる。

 

床張りは隣の部屋と繋がることになり、高さを割り出すにはまず隣の部屋の作業をある程度以上進めてからになりそうで、つまり床張りというのはこの納屋での作業のほぼ終盤くらいになるだろう。

 

最後に完成した階段を見上げたものを載せて終わりにしよう。漆喰壁の具合、木部の塗装、天井と照明の感じ、明るい時間は窓から入ってくる光の具合など、当初想定していた以上の仕上がりになって個人的には満足している。

 

ちなみに、写真左の方にちょろっと見えている線は階段を折れ階段にしたときの踊り場あたりにつける照明用のVFケーブルだが、ここまで照明をいくつか設置してきて当初の想定以上の明るさが確保できてきているため、間接照明のようなものをつけれればと考えている。

 

階段の感じも古材の良い感じが出ていて作者的にもドストライクなのだが、いかんせん下の反対側から丸見えになってしまうのと蹴上寸が高すぎる点でそのままの採用は考えていない。

 

と、ここまでが4月末くらいまでの近況である。ここから先はまた壁塗りが続くことになるため、1カ月分くらいをまとめて報告ということになりそうだ。

続きを読む≫ 2022/05/30 19:17:30

納屋の土間の作業を始めてからすでに半年以上が経過している。その間思うように作業が進んでいないのもあるが、進めている作業がほとんど壁塗りばかりであり、このブログでは過去の記事内容と重複することを極力避けていることもあり更新をする機会を逸している。

 

とはいえ、ここである程度まとまって作業が進んでいる部分もあるため久々に報告しておくことにした。今回紹介するのはタイトル通り階段周りの仕上げについてである。

 

冒頭の写真は仕上げ前の状態を撮ったもので、一応これで仕上げのつもりで初期の頃に漆喰塗りを終えていたところ。だが、階段周りはこれまでの間どうしても他の作業の動線となってしまっていた都合上、日が経つにつれて汚れがひどくなってしまっていた。

 

写真でいうと、2階踊り場にあたる部分の壁などは靴などの擦れてしまった跡があったり、柱と壁の取り合い部分も仕上げが雑で見ていて美しくない。ここらへんを再度仕上げることで他の部屋と同等程度の見栄えにしてしまおうという意図のもと作業を開始。

 

まずは2階部分の壁の再仕上げ塗りから始める。一応補足しておくと、壁塗りの前には柱など木部の塗装を行っている。手持ちの一番長いハシゴを使って写真のように立てかけているのだが、これが案外不安定で慎重にならざるを得ない。

 

これまでこの部分の足場というのは踊り場と棚板の上に歩み板を置いてそこに脚立を立てていた(写真はこちら)のだが、壁を仕上げるのに棚板が邪魔であったためバラしていたのは以前のブログで報告したばかり。

 

というわけでこのハシゴを足掛かりに高い部分の仕上げに入ったのだが、写真の通りかなり怖い状態で微妙なバランスをとりながらの作業となった。この写真でやっていることはまず柱のチリ部分に養生テープを貼っているところ。

 

以前の仕上げ塗りではこの養生テープを貼る手間を惜しんだため、当然仕上がりも美しくなかった。今回はより綺麗に仕上げるための再仕上げであるためこういう細かい作業は欠かせない。

 

その後漆喰壁にシーラーを塗ってから再度仕上げ漆喰を塗り重ねたのだが、実はこれまで一度も触れてなかったこととして、仕上げ漆喰を塗る前にもしっかりシーラーを塗っておくということがある。

 

考えれば当たり前のことなのだが、この納屋の壁塗りに入るより以前の仕上げ漆喰塗りは全て下地シーラーなしで塗っていた。これはシーラーの使用量を控えたいという気持ちが大きかったためだが、今思えば仕上がりに段違いの差が出てしまう。

 

それがために母屋のほうの壁はほとんど全てコテを強く押し付けながら塗る形になっており、仕上がりとしては磨き仕上げに近い状態になってしまっている。それはどういうことかというと、シーラーを塗らずに重ね塗りをしていることで仕上げ漆喰の水分がすぐに壁に吸われてしまい、コテで材料を伸ばすことができなくなってしまう現象がおこる。

 

にも関わらず壁がボコボコになるのを避けるため強い力を入れて材料を伸ばしながら平らな仕上げ面を目指していくため、何度もコテで押さえる結果そうなってしまっていたのである。

 

それに対して今現在はシーラーをたっぷりと塗り(壁が液だれするくらい)、しかもそれが乾く前に仕上げ塗りに入っており、このやり方だと漆喰はどこまでも伸びていく。そのため仕上げ面をコテ押さえなしでも簡単に平らに馴らすことができてしまう。

 

余談が長くなった。これまでの写真でもわかる通りハシゴを壁面に立て掛けている関係上、全ての面を同時に仕上げることができなかったため、一面を仕上げたら一日経過して完全乾燥してからその面にハシゴを立て掛けて反対面を処理する、という方法をとった。

 

ハシゴは金属製で強く押し付けたときに壁にダメージが出やすいため、壁に触れる金属面にクッションシールのようなものを貼り付けたりと、これまでの失敗体験を存分に活かしつつ慎重に行ったところもある。

 

そんな感じで壁面の塗りが終わったら最後に照明を取り付けて終了ということにした。これまでここには1基か2基しかセットしていなかったのだが、作業が終わって今後邪魔になることがないためこれでFIXという形になる。

 

ちなみに、この階段周辺の木部に関しては全て松煙墨と弁柄の調合塗料を使用している。これらは顔料であり色移りしてしまうため以前のブログでも紹介したような亜麻仁油を混ぜており、塗り終わった後にも直接油を2度塗りくらいしておくことで色移りを防ぐことが出来ている。

 

それらの塗りが終わってから写真のように踊り場を本固定してみた。両端にビスを打ってあるのが見えてしまっているが、これは最終的に見切り材を入れて見えなくなる予定である。

 

ついでに以前のブログで補足していた壁の続きとしてここにも仕上げ漆喰を塗っておいた。ここも階段周辺といっていい部分であり、仕上げを優先的にやっておきたかったところでもあった。

 

こういう狭いところの漆喰塗りは作者が苦手としているところで、通常のコテよりも小さいものがとても扱いづらい。小さいコテで塗っていると重なりが通常のコテよりも当然多くなってしまい、しかもその重なりを綺麗にするのが難しく感じる。

 

あと難しいことといえば最後の写真のところもそうだ。これも上の写真と並びの壁の繋ぎ目のところになるのだが、写真のように新しい塗り面と旧塗り面を自然に繋げることが出来ていない。

 

これに関してはちょっとした反省点もあり、事前にしっかり高さを揃えられるよう削ったりして平らに馴らし調整しておくことを怠った結果といえる。こういうことが参考になれば幸いだ。

続きを読む≫ 2022/05/24 19:51:24

前回のブログからちょうど一カ月が経過してしまった。以前よりもリノベーションに充てることができる時間が減っているとはいえ、この間に作業はそれなりには進んでいる。ただ、仕事との両立がなかなかうまくいかず時を過ごしてしまっている感があった。

 

一応、前回までで納屋の土間に関しては概ね土壁が塗り切れているため、今回はそこから砂漆喰を塗るまでを中心に紹介していこうと思う。

 

まず冒頭の写真だが、これは土壁の中塗りまで終わった壁に切り込みを入れているところを撮ったもので、これから砂漆喰を塗る前にどうしても挟んでおきたかった作業をすることにした。

 

右の写真の材料を見てピンときた方は相当このブログフリークの方だろう。これらは以前のブログでも紹介した床下換気の処置をするための準備ということになる。

 

以前の内容と重複することにもなるが、納屋をDIYするときに頭を抱えてしまうのがこの床下換気なのではなかろうかと作者は考えている。納屋を納屋のままの用途(物置きとしてなど)で使うぶんには特に問題はないだろうが、改装して居室や店舗などにする場合にはどうしてもこれをクリアしておく必要があろう。

 

特に我が家のように土間の部分がそのままの土だったり三和土だったりする場合、地中からの湿気がダイレクトに床下部分を襲うことになり、換気をキッチリと整えておかないとカビや重度のシックハウスなどの原因になってしまうこと必至である。

 

そういう理由から作者が床張りを考えている範囲は全て左の写真のような形で換気口を設けることに決定しているが、実はこの形状で組み込んでいくのはこの入口土間の部屋が最後のポイントということになっている。

 

理由はこの納屋の構造土台の形にあるのだが、そのあたりの説明は長くなってしまうのでまた機会があればそのときにできればと思う。ということでこの写真のような形での換気口の設置は今回が恐らく最後になるだろう。

 

またそれとは別に右の写真のような通風口を間仕切り壁の間にも設けてみた。一応これらの壁も構造上重要なものであり、こういう耐久性を下げるような処置はとりたくないのだが、背に腹は代えられない。

 

それほどまでに床下換気というのは必要不可欠というように作者は考えている。ここまでしていても実際に床仕上げをしてどうなるか不安な気持ちがまだ残っており、最悪の場合は何らかの方法で床下にファンを設置することまでを視野に入れていたりする。参考にしていただければ幸いだ。

 

ここまでの換気口の設置によりついにこの部屋の壁塗りを邪魔するものが何もなくなった。となるとあとは一気に砂漆喰、仕上げ漆喰と進めていきたいところだが、ひとまず仕上げ漆喰に関してはいったん待ちの姿勢をとることにした。

 

理由はまだまだこれから先の作業が残っている段階であるため、仕上げをした後に汚してしまうリスクが高いからである。現にこの2階の階段周りに施した仕上げ漆喰は無残なほどに汚れてしまっており、それがために再度仕上げ塗りをすることにしているのは以前のブログでもお伝えした通り。

 

それとは逆に敢えて仕上げ漆喰塗りまでを先に済ませておくところも部分的に存在する。右の写真あたりがそうで、ここは将来的に壁を立ち上げて手前の空間を2畳ほどの物置き部屋にしてしまう予定の部分だ。

 

写真左上のほうに見えているのはこの納屋全体の電気を司る分電盤であり、本来は正面左上あたりに設置していたものだ。今現在は壁塗りや木部塗装のために場所を移動させている状態となっているが、いつまでも分電盤がこの状態であるのはあまり良くないためここだけはサッと木部塗装、仕上げ漆喰塗りまでを済ませるつもりでいる。

 

と、一部例外はあるが概ね砂漆喰までの塗りは電光石火で進めていった。下塗りとはいえ砂漆喰を塗ることでこの土間もようやくお洒落な空間に近づいていると感じるが、親バカの心境に近いのかもしれない。

 

と、こんな感じで砂漆喰塗りまでが終了した。ここからは木部塗装をして仕上げ漆喰を塗ればほぼ壁周りの作業は終わることになる。ただ、まだ例の木材高騰によって床張りまでには進む気がしないため、仕上げ漆喰塗りももう少し先でもいいと考えている。

 

次の作業はようやくと言っていいが、階段周りの仕上げにとりかかりたい。

続きを読む≫ 2022/05/17 20:57:17

以前のブログで階段を撤去してから久々の古民家ブログ更新となる。大工作業であればそれなりに進捗しそうだが、地味で数の多い壁塗りが続いているので劇的な報告材料がなかなか揃わない。

 

さらにこれまで同様には作業時間を捻出できない(その理由がわかるブログはこちら)こともあり、この1カ月半の間我が家の納屋の内装はあまり変化を遂げていないのもツライところである。

 

平日でいえば作業が可能になるのは概ね17時頃からで、最近は陽が長いため調子良くスムーズにいけば一日1〜2時間程度の軽い作業をすることができる。ただ、この程度の時間では壁塗りもせいぜい1枚といったところで、それも毎日できているわけでもない。

 

頼みの綱は土日などの休日を利用してDIYということだが、前回、前々回のレポートのように天気が良いとついつい作業以外の愉しみを選んでしまいがちになっており、ますますDIYから手が遠のいていた。

 

今回以降の流れとしては階段を撤去したところの目的の部分、つまり周辺の壁塗りや塗装、階段再構築までが目標となる。冒頭の写真はそれとは直接の関係はないがこれから土壁を塗っていく繋がりでまとめて塗り終えたときのものだ。

 

この写真でわかるように、もともと階段があった部分だけが見事に荒壁が欠けた状態になっている。これが劣化によるものなのかそれとも階段を設置後壁塗りをしたことによるものなのかわからず、なんとなくスッキリしない。

 

だがそれを確かめる間もなく壁塗りは進んで行く。この階段があった場所の壁塗りがキッチリできるのは今のこの段階以外になく、周辺の塗り作業が全て終わったら再び階段を再構築していく予定にしている。

 

最終的な階段の完成はこの土間の上に床張りをしてその上に設置することで終了となるが、現状まだ床張りをする段階にはないため、再構築にはもともとあった階段を元の場所に設置し直すだけになる。

 

そのとき以前の状態と違うのは階段の一番上の踏板をつけないことと、階段の上を土足禁止にすることで、これ以降2階フロアは通常の居室と同様の状態を作りたい。時間が進んでこの土間の床張りが進んだ終盤にこの階段を適切にカットしてそのまま床上に持ってくる予定であったが、どうなるかはまだ決めかねている。

 

さしあたって階段を上ったところの壁を造っていく。左の写真の状態はまず自作の荒壁材を塗り終えた状態を撮ったもの。自作の荒壁材というと聞こえはいいが、以前のブログで紹介した中塗り材にもともと使われていた壁材と中スサを混ぜ合わせたものだ。

 

このくらいになると作者もだいぶこの調合材料の特徴を掴みつつあり、小舞竹に直接塗り込んでいく今回のような荒壁の場合は中塗り材と再利用材の割合をほぼ同数くらいにしている。

 

逆に、一度塗った荒壁に増し塗り(本来の中塗り)をする場合には再利用材の割合を下げ、純粋な中塗り材の割合を増やすといい感じに繋がっているように思える。右の写真はそれを実践しているもので、2階部分でもあってあまり厚塗りしないことを前提に中塗りを施した状態。

 

最初から2度塗りをするつもりだったため、一度目の荒壁のときは小舞に塗り込んだ後の凹凸が表面に現れてしまっている。以前にも触れたがこの凹凸は裏返しを同時にやっていくと顕著になってしまう。

 

つまり本当に厚塗りをせず一度塗りで終わらせたい場合には、裏返しのタイミングを最初の面が乾燥してからやるといいかもしれないという理論が成立する気がするのだが、もう今後そういう機会はなさそうだから検証はできそうにない。

 

階段周りの壁ついでにこちらも仕上げておこう。左の写真は切れている壁の下の部分を繋げる準備をしたところで、もともとここの部分には棚がつけられていた部分である。2階で立ち上がっている壁はその棚板を床としてその上にあったもの。

 

このあたりは面積も小さく、ほんのついでで終わらせる作業であったにも関わらず、小舞掻きに意外と苦戦してしまう。スペースが小さいため小舞竹の扱いも難しかった。

 

この作業は以前のブログで棚板を撤去したため、壁の収まりをよくするためにも必要であったのだが、さらに今後この梁よりも向こう側2畳分は物置き部屋を造る予定にしているため、どのみち空間を遮断する必要があった。まだ先のことになるかもしれないが、今後この梁下にも壁を立ち上げることになる。

 

今回はちょうどいいタイミングでもあり、ついでの作業としてこちらを処理できたが、こうやって作業が進んでくるとこれまでは思いもしなかったアイデアが急に頭に浮かんできたりするから面白い。

 

今回出てきたアイデアはこの梁の下に窓をつけてみてはどうかというもので、もともと使われていた木製建具の用途として密閉の必要性も低いこういう場所で使うのはどうだろうと思っている。

 

最後に左の写真の垂れ壁の処理をして終わることにしよう。これは土間の反対側の部屋から見た状態のものだが、右上の垂れ壁を支える横材に注目してみることにした。土間側から見たものも今回のブログの2番目の写真から確認できる。

 

こういう材は存在感があって作者はとても気に入っているのだが、今後床張りをしていくときにどうしても邪魔になってしまうものでもある。ちなみに、床高は土間から30センチ程度上げることになりそうで、諸々の計算をするとこの横材の高さでは人の頭よりも低くなってしまう。

 

というわけで泣く泣く横材を変えてみたのが最後の写真。やはり存在感という点では圧倒的に差があると感じるが、この付け鴨居に使用した材はヒノキの105角の半割モノで、1メートル1本50円という超お買い得品だったということで留飲を下げることにした。

 

本来であれば柱を切り欠いて組みたかったのだが、もともとあった横材の仕口跡を拡げるのを作者が嫌がったためそのまま柱にビス止めという形をとっている。ビスは上から斜め下に向かって打っているのだが、そのときに材がズレないようにするため柱の横にも縦框材みたいなものを打っておいた。

 

この材は終了後も残しておくことで横材の上からの荷重に対しての保険にもなるだろうという思惑もあったりする。次回も壁の仕上げまでの工程を紹介することになるだろう。

続きを読む≫ 2022/04/16 22:11:16

前回のブログで階段の撤去が終わったが、本当にやりたかったのはそこではない。今回の作業こそが目的のもので、そのために大きいリスクを払って撤去を実施したというのがここまでのいきさつである。

 

おかげで今後2階への上り下りは冒頭の写真のように脚立を使ってしか行けなくなってしまった。これはこれで秘密基地じみていて男子たるもの心がときめくこともあるかもしれないが、宿泊するような来客があったときには少し困るかもしれない。

 

では、階段がなくなったあとの床の現状を確認しておこう。過去のブログで作成したときはまさかこんなことになるとは露ほども知らず、完全に仕上げの床としてかなり厳重な養生をしていた。

 

まずコロナマスカーで床をキッチリと覆い、その上に床養生用のシートを掛け、それらが破損しないようにちょうど良い大きさのベニヤを置き、土足での汚れを少しでも防ぐために泥落としマットを置いた。

 

今回、この床を可能なラインすれすれまで下げる。右の写真は下から撮っているため床を支える梁がよくわかると思うが、作者の思うすれすれのラインというのはこの梁に土台用の材を固定できるギリギリのラインのことを指す。

 

それらはまた後程写真でわかるとして、早速床板の加工を始めていくことにする。まずこの床をどのラインでカットするかというのは、ちょっと前に吹抜け部屋でやった方法(そのときの記事はこちら)とほぼ一緒だ。

 

ただそのときと少し違うのは、床材は相杓り(あいじゃくり)加工をして隙間なく固定しているために上から見たときに梁のラインが透けて見えたりはしないということである。カットのラインを間違うと痛々しいことになるため、柱の出面から間違いないように墨線を引いた。

 

後は前の方法と同様ラインに沿って丸ノコを入れ、丸ノコでは届かないところを手ノコでカットし進めていく。丸ノコは板材の途中から刃を入れていくため多少扱い慣れていないと難しいかもしれない。

 

また、図らずしもこのアングルだと作者がなぜこの段階で床を動かしたかったのかがよくわかるだろう。床材を固定している奥の側がだいぶ竹小舞に近いため、壁塗り後この床を動かすとなると色々面倒事が起こってくるのである。

 

言わずもがなだが、この板をカットする場所は写真を撮っている手前側からになる。もし板の上で作業をしようものなら切れる瞬間に板とともに真っ逆さまに落ちること間違いなしだろう。

 

作業する場所が少し窮屈だったりするため、この最後の板のキワの部分などはものすごく神経を使ってしまった。ご覧の通り柱にピッタリとつけて固定しており、最後切り終わる瞬間にどうしても柱にもダメージを与えてしまいそうで、そうならないよう最善の注意を払ったが結果的にやはり少し傷をつけてしまった。

 

それら全てのカットが終わり、上から状態を撮ったものが左の写真。切り残した側の床材はどうしても見た目が悪くなってしまうため、頭隠しとなる框材を工夫して仕上げの際に固定する予定。

 

具体的にどうするか細かいことは決めていないが、過去に母屋の玄関をやったとき(そのときの記事はこちら)と同じような方法でいくのが簡単かなと思っている。玄関のときとは違い梁を隠す必要がないため、方法自体は少し変わるかもしれない。

 

さて、これで残るは床スペースの大きさに合わせて材をカットするだけとなった。まずは正面に一番の支えとなる材を打ち込む。これは余っていた75角のもので、固定のビスは150ミリのものを使っている。

 

この面だけが壁面にピッタリとくっついた形で固定できるところであり、後述するが残りのものはここほど強い固定ができない形になってしまうため、両端を相欠きの形にして支える力を高めてみた。

 

最終的に支えとなる材を全てつけたものが左の写真で、ご覧の通りかなりシンプルな造りにしている。可能な限り低い位置につけるために梁の下ギリギリあたりにビス固定できるよう狙ってみた。材は75角が残らなかったため60角を使い、手前の最も負荷がかかる場所だけ150ミリのビスで固定。その他は100ミリや相欠きの部分に60ミリのビスなどを使った。

 

できればもっと低い位置にしたい気持ちもあったのだが、最低条件としてビスを梁に対して横向きに打てる形を想定しており、それが出来る最も低い位置がここだったというわけだ。

 

そんな感じでカットした床材をはめてみたのが最後の写真。これから壁塗りなどの控えている作業があるためまだ固定はせず、仕上げ作業が終了したときに固定する予定にしているが、これで階段の約1段分ほどは高さを下げることに成功したと思う。

 

この階段周辺の作業(木部塗装、漆喰塗りまで)が終わったときには前回バラした階段を再度組み立て、踏面全てに養生をして土足禁止として使うことにする予定だが、そのときにもともとついていた一番上の段を抜いて丁度良いくらいになっていればいいが、どうなっていることやら。

続きを読む≫ 2022/03/08 21:04:08

前回のブログで階段上の小舞掻きが終わり、いよいよ土壁塗りを開始しようかと思っていたのだが、ここでまた新たな問題があることに気付いた。

 

問題というのは程度でいえばそこそこ大きいもので、ここの階段を完成に仕上げるまでの過程で最も難易度が高く、かつ手間やリスクも大きいものである。

 

冒頭の写真をご覧になっていただきたいのだが、ご存知の通り今現在この階段はこんな形のストレート階段になっている。作者が最初にこの納屋のリノベ案を設計する過程で最も頭を悩ませたのがこの部分であった。

 

まず最初の感触としてこの階段が比較的急角度に感じていたということがあり、設計の段階ではいかにそれを解消できるかということについて熟考に熟考を重ねたつもりだった。

 

なぜこの階段が急角度になっているのかを考えたとき、すぐに結論づけるに至った原因が写真の正面に存在する天井部分の桁にあった。物置きのための板があって少し見えにくいがこれがあるがために頭をぶつけないような角度にする必要があったものと思う。

 

ではそれを避けるために考え得ることとして大きく2つの方法を検討した。一つはこの階段の位置そのものを変えてしまうこと、もう一つは位置が変えられないのであれば形状を変えることで何とかそれなりにできないかということ。

 

位置を変えるというのはあまりに大がかりであり、変えることによって全てが上手くいくのならまだしも、かなりの確率で他の問題が発生する気がする。という感じでここは回り階段(若しくは折れ階段)にすることを早々に決定していた。つまり、最初は今と同様真っ直ぐ降りていき、角度は今よりゆるくしつつ正面の桁の手間で踊り場を作り、右に折れてさらに右に折れるというような形だ。

 

当初そこまで決めて作業をここまで進めてきたのだが、実はこの方法にも落とし穴があり、踊り場にする頭らへんの位置には正面の桁と直交している梁が存在したのである。最初の構想通りだとこの梁に頭をぶつけながら階段を上り下りしなくてはならない。

 

そこで作者が考えたのが、少しでも階段を上がりきったところの高さを低くしようということで、つまり過去のブログで作成した2階入口付近の廊下を一段下げることを決定した。

 

今の状態ではちょうど小舞掻きをした壁になるところまで床板が張られており、壁を塗るときに板を外すことを考慮して塗らなければならない。とはいえそれはかなり面倒な作業でもあり、かつ二度手間にもなるためこの段階でもう床板の高さを下げておこうというわけである。

 

かなり前置きが長くなってしまったが、そういう理由から壁塗りはお預けして2階廊下の床を下げることを優先することにした。ただこれもすぐにできるものではなく、実施するには結局階段が邪魔になってしまうということで話を飛躍させて階段を解体することに決定。

 

まだ上の階の作業が全て終わっていないこの段階でこの決断は結構冒険モノだが、階段がなくなることによるメリットがデメリットを上回りそうなのもこの決定を後押しした。

 

そうと決めればすぐに動こう。まずは階段をどうこうする前に冒頭の写真正面にある物置場の板を解体することにした。右の写真はそれらを全て解体した後に正面の壁あたりを撮ったもの。

 

板は3枚あり、ここで作者は最後の1枚がちょうど上の壁の足元のキワになるような配置になっていたことを知る。これは作者的には安堵した部分で、余計な手間を掛けずにこの壁を桁の高さまで伸ばすことができる。今までこの上の壁が一枚の20ミリ足らずの板の上にあったということの方が不思議だったと思う。

 

案の定というか、この位置にあった物置場の板はかなり壁中深くに埋設されており、解体の際には想像以上の範囲で壁の足元を破壊してしまっている。つまり、この作業を先にやっておいたのもそういうことで、仕上げをした後で再度補修となると目も当てられないのである。次の仕上げ作業は階段より上の部分の完全決着としたい。

 

桁の上の空間には竹小舞を継ぎ足していく方法をとるが、それは今回の主旨ではない。話を戻して今回のメインである階段の作業にとりかかることにする。ここからは階段の専門用語が出るがいちいち説明しないので興味がある方は都度ググって調べてもらえるといい。

 

左の写真が今ある階段を上り口正面から見たもので、形状的にはチープな側桁(がわげた)階段という種類になるだろう。階段には色々な呼び方があるが、蹴込み階段といっても正解と思う。

 

通常の蹴込み階段というのは踏板と踏板の間に蹴込み板というのを個々で垂直に付けていくパターン(箱階段)が一般的である。階段というのは安全のために極力釘を使わずに造られるのが基本であり、側桁に大入れ彫りをしてそこに踏板(段板)や蹴込み板を差し挟んで造る。

 

だがこの階段はそういう箱のような蹴込み階段ではなく、蹴込み板を斜めに上がっていく側桁に直交させただけの簡単な造りになっており、いかにも手間をかけずに造りましたという代表例のような階段になっている。

 

ちなみに、この階段は蹴上が25〜26センチ、踏面が19〜20センチ、蹴込みが1〜2センチという感じで、三和土の床面から10段構造になっている。これは専門家であればすぐにわかるが蹴上が高すぎであり、建基法の定めを満たしていない。

 

通常の蹴上は踏面との関係性で適正を出す(どちらかを大きくすればどちらかを小さくしてバランスをとる)のだが、23センチ以内に収めるのが妥当とされる。建基法の定めにある計算式で考えると、この階段の踏面であれば18〜22センチの蹴上で収める必要がある。

 

つまり、一段あたり4センチ下げて適正値というわけで、それを適用すると概ね12段階段になっているのが妥当ということになる。だが冒頭あたりでも述べた通り、それだと階段自体の長さが40センチ程度伸びることになり、そうすると今度は頭と桁との接触が避けがたくなるという難問にぶち当たったのがこの階段なのである。

 

まあそこらへんの計算などは随分先に階段を作成するときに考えればいいことではある。いつも通りかなり脱線してしまっているのでこのへんで話を戻そう。

 

ではこの階段を解体すると決定したことについて、上述の通り階段を外すことのメリットがデメリットを上回ると書いたが、一応それの説明もしておくことにする。

 

まずわかりやすいデメリットとしては2階に上るのが大変になるということであろう。以前のブログで2階にある大抵のものは倉庫に移設が完了しているが、客間にはまだ私物が多く置かれた状態であり、もしそれらを出し入れするとなると脚立を使って上り下りをしながらの作業となってしまう。

 

また、さほど用事がないとはいえ全く2階に上がらないというわけでもないため、上り下り用の脚立は常に置いておく必要性も出てくるだろう。とすると使用可能な脚立が常時1台減ることになり、作業の融通が利きにくくなるかもしれない。今後はまだ2階の外壁仕上げの作業も残っている(脚立2台が必要)。

 

では作者が最終的に選んだそれを上回るメリットは何かというと、周辺の仕上げを完全に済ませることができるということだ。そのほとんどが壁の仕上げということになるが、前回小舞を掻いた部分の壁塗りや、床板や物置き板があって仕上げが出来なかった壁裾の部分など。

 

さらに階段があると出来なかった部分の木部塗装や、右の写真でも写っている正面の壁(現状荒壁2枚分)を仕上げにもっていけるのが大きい。この部分は階段がないタイミングでしか作業ができない部分であり、かつ土壁塗りからとなれば出来るだけ早い段階で手を付けたかった作業だったりする。

 

以上が天秤にかけた検討内容の部分であった。その結果この階段を一度解体すると決めたのでそのための準備をしたのも右の写真で確認してほしい。無造作に立てかけたように見える90角の角材だが、これは階段を支えるためのつっかえ棒としての準備である。

 

つまり階段の固定を解消した瞬間に倒れ落ちてしまう事故を防ぐための手段で、こういう危険な作業はできれば複数人でするのがベストなのだろうが、コロナ禍などもありそういう助っ人を呼ぶのは極限まで控えるのが当たり前になってきている。

 

ちなみに、結果は作者の予想通りだったのだが、この階段を固定しているのは左の写真にある釘の部分のみであった。こういう形で側桁の両サイドに1箇所ずつ4寸釘が打ち込まれているのみで、これは本当にまさかの結果だった。

 

階段に使われている木材は側桁も含めて3センチ程度の厚みのもので(それでも一般のものよりは薄い)、大きさから相当の重さであることが想像できた。それを支える階段の固定がたったこの一カ所の釘打ちだけというのは、かなり驚愕の出来事といえる。

 

だが実際は釘を抜いてみるまで結果はわからない状態であり、抜いた瞬間階段が落ちる不安だけがあった。それらに対応できるよう、一つ前の写真のように階段のつっかえ棒を用意したのと同時に、傍に脚立を立ててその上から釘抜き作業を行った。

 

結果は作者の想定通りで、釘を抜いた瞬間につっかえ棒となる90角材に全荷重がかかった状態となる。ここは準備万端だったおかげで特に問題なく乗り切れた。

 

作者が最も不安視していたのが階段の重量だが、それは男の力で全く支えられないほどのものではなく、つっかえ棒を少しずつずらしながらテコの原理を応用しつつ動かす程度のことができたのでほっと胸を撫でおろす。

 

階段の真ん中を持ち上げて全力を出せばギリギリ運べなくはないとも思ったが、ここは無理をせずバラすことに。一応現段階ではこれらの素材は加工して再利用する方向で考えているため、どのみち各パーツを洗浄したりしたい。

 

再利用するにあたって最も大変なのは、釘打ちがしてある部分をいかにダメージなくバラすことができるかということだろう。この階段でいうと、側桁と段板を固定するのに釘は基本使用されておらず、蹴込み板と側桁、蹴込み板と段板がそれぞれ固定されていた。

 

そのため、側桁を外すためにはまずそれに釘打ちされている蹴込み板を外しておく必要があり、最初に一枚蹴込み板を外してからハンマーを撃って側桁と段板を徐々に外していく。結果は左の写真の通りだ。

 

そんな感じで全ての解体が終了し、高圧洗浄機にかけた部材を乾燥させているのが最後の写真。材はこれまで土足であったためかなりダメージがある状態だが、強度的にはまだ保たれていると判断できる。

 

側桁に関しては大入れ彫りがされているため蹴上寸を変更することができない状態であり、これは新規材料を購入することになるかもしれないが、他のものは充分に再利用可であろうし、側桁に関しても今後階段周りの仕上げが全て終了後に仮組してこの階段を仮設置する可能性が高い。

 

つまりそれは最後に行われるであろう床張りが終わってから階段の仕上げにかかることになる関係上、どうしても現時点でFIXできない部分になってくるところで、最後の床張りが終わるまで脚立で上り下りするのか仮階段を仮設するのかを天秤にかけることになるだろう。

続きを読む≫ 2022/03/06 08:47:06

前回のブログで吹抜け床の解体が終わり、入口部分にあたる空間へのケアをすることを宣言していた。この空間がどんな感じになっているかはそのときの写真(こちら)を見ていただくとして、まずどんな形に仕上げていくかを説明しておこうと思う。

 

当初、この部分への対応として持っていたアイデアは概ね3つほど。1つはそのまま全面壁を立ち上げるというもので、これが一番簡単な案だったが、全く遊び心がないと感じたため却下。

 

2つ目は扉を設置して吹抜け部屋の小窓まで歩けるキャットウォーク的なものを造るという案で、これは最後まで悩んだのだが、部屋全体の明るさへの影響を考えた末にこれまた却下。

 

結局採用したのは第3の案である今回紹介するもので、簡単に言うと1階の事務部屋の外をリノベーションしたとき(そのときの記事はこちら)と全く同じものであった。決定した理由としては過去にもやった作業で蓄積があることや、この納屋のリノベ理念に沿うことが挙げられる。

 

リノベ理念というと大層に聞こえるが、母屋のリノベーションとは違ってこちらの方ではできるだけ旧素材を再利用しながら進めていきたいということである。アルミサッシを交換したときのガラスが大量に余っているため、こういうところで積極的に使っていくのが当然の流れであった。

 

冒頭の写真はその入口のあった空間にすでにガラスをはめるための枠を差し込みつつあるときに撮ったもので、過去にやったことと違う点としては窓台にあたる横材の固定の仕方と窓を固定するための当て材くらいだろう。

 

固定の仕方というのは以前のやり方としては柱に簡単な仕口を掘ってそこに材をはめて強度を増すことをしたが、今回はサクっとビス止めで終わらせている。当て材の違いというのは今回は窓の内外で同じ材を使っているなどほんの微差といえる内容だ。

 

作業自体はそこまでサクサクと進めたわけではないが、以前紹介した内容とまるまるかぶってしまうため過程の報告はほぼ省略することにする。ざっくり言うと窓台固定→当て材固定→ガラス差し込み→当て材固定という流れになる。

 

ただ、まず最初に何も手をつけていない材で一度仮組をしておいてから寸法等を確定しておき、その後それらを全て一度バラして塗装し直してから再度固定するという手間をかけた。これも前回と全く同様の手順だったと思う。

 

それが終わったら次は窓の下側の壁にとりかかる。これは前回と寸分も変わらない作業で、そろそろ小舞掻きにも慣れてきた感がある(ただしスピードは一向に向上していない)。

 

小舞掻きを始めて間もない頃はできるだけもともとこの家で採用されていた掻き方(縄の結び方など)に近いようにやっていたのだが、もともとの方法で掻いてみると固定が甘く、頑丈ではない気がしてきた。

 

そのため、ある時点から掻き方を作者独自の方法で強く固定するやり方に変えてみたりしている。左の写真を見るとわかるが、縄はかなり密にいちいち強く引っ張りながら掻いているため、竹がブラブラするような箇所は一つもないような感じだ。

 

これが良いか悪いか判断できる材料が作者にはないが、こういうものは甘いほうが柔軟性があって良いものだろうか?それとも堅いほうが強固で良いものだろうか?どなたか答えを教えていただきたいものである。

 

さて、それらが終わったら早速掻いたところに土壁を塗っていきたいところだが、効率を考えて他の部分の壁造りも同時にやっておくことにした。前回の写真(こちら)でも掲載していたが、吹抜け2階の壁(牛の飼料を1階に落とすための穴)のちょっとした大きさのもの。

 

右の写真は裏側の様子を撮ったもので、この壁がちょうど貫の部分を境に切り取られていたのがわかる。そこに小舞竹を足すようにしたのだが、固定は極細ビスで止めているだけの簡単なやり方を採用。

 

さらにそれを逆側(正面)から見たのがこちらの写真。ちょうど貫の部分から下の壁が抜かれており、上に塗られている仕上げ漆喰がほとんど貫に直接塗られているような恰好になっている。

 

そのため、せめて仕上げ漆喰が自然に繋がるようにするためには今回塗る土壁も貫のツラと同じくらいになるような塗り方をする必要があるだろう。できれば土壁を貫にはかぶせないように塗りたい(木の上に薄塗りすると割れなどが生じやすい)が、ここはひとまず塗ってみて乾燥後の状態によってそのままやるなりはがすなりを考えることにした。

 

そして裏側から土壁材料を塗ったのが右の写真で、ついでに隣の壁も塗ってみたらどちらが小舞を掻いた方なのかがわからないくらいになってしまった。この写真では右側のほうが壁がなかったほうであるが、この時点でほぼほぼ他の壁と遜色ない出来といっていいだろう。

 

だがこの写真では違いがわからないが、当然ながら現時点での壁厚に関しては左の壁のほうが断然に厚い。それは当然のことで、もともとあった壁の上に塗り増ししているためだ。

 

これが見切れる位置の壁であるならギャップを埋めるために薄い側(今回小舞処理をした側)を2度塗りするのだが、こちら側の壁は両方とも天井の裏に隠れてしまうものであり、かつ2階壁として重量をできるだけ増やしたくない思いがあるためこれで土壁塗りはFIXということにした。

 

最終的に塗った土壁の部分を正面から見たのが左の写真。上述の通り仕上げ漆喰(色付き)がギリギリまで塗ってあったところで、土壁を塗るときにその部分とうまく繋げられるよう厚みを考慮している。

 

ちなみにこの正面から見た壁全てに言えることだが、壁の一番下の胴差や梁に当たっている部分までキッチリ綺麗に仕上げ塗りができていない。それもそのはずで、つい前日までこのキワの部分には2階の床板が固定されてあり、中には壁まで板が埋まっているような箇所もあったり、しかもその壁に埋もれた中で釘が打ってあったりで、外すときに壁の下側を一部損壊したところすらあった。

 

何が言いたいかというと、どのみち全ての壁(の下側)を再度仕上げ塗りする必要があるだろうということである。とはいえ、それはまだ先の話。

 

最後に、面積が狭いためついでにサクっと塗っておいた壁も紹介して終ろう。ここは土間の押入の壁を抜いた部分であり、こちらの裏側の壁はすでに2度塗りまで終わっている壁である。

 

こういう小さい壁はやるとなるとすぐ終わって簡単なのだが、いかんせん壁塗りの目は常に大きい壁に向かってしまいがちで、こういう壁は後回しにしてしまうのが作者の傾向らしい。思えばこういう小壁だけが最後に塗り残されることが多かった。

 

今回はこれら小壁から塗り進めたため心置きなく大物塗りを始めることができそうだ。

 

続きを読む≫ 2022/03/01 21:42:01

引き続き床を解体している。冒頭の写真は前回終わったままの状態を撮ったもので、床板にマジックで番号がふってあるのがかろうじてわかるかもしれない。恐らく今後この床張りを回復することはないと思っているが、念のためもとあった位置がわかるようにふっておいたものだ。

 

というのも、このフロアの床板、サイズや形などの規則性がほとんどないのである。昨日抜いた範囲を見てもらうとわかるが一番奥の2列が全て1間モノ(約1800ミリ程度)の板で、つまり下で支えている梁でいうと2つ分の長さのものがついていた。

 

しかして今残っている中で一番奥の板を見てもらいたいが、長さが1間モノの半分(梁1つ分、900ミリ程度)しかない。そしてそれらの手前の列には1間モノと半分のものが入り混じっているような形で、ここらへんを見てもこの建物が有り合わせの材で造られていることがわかる。

 

解体にとりかかろう。前回のブログで危険な箇所であった穴の開いた部分のバラシは終わっているため、後は危険度の高い部分はないと思いたいが、今回のメインになりそうなのは右の写真の部分だろう。

 

これは階段裏のスペース(電気ケーブルや分電盤などがまとめてある区域)から撮ったもので、1間モノの板が使われている。ただ、この部分は手前半間ほどの床(写真を撮るために立っているスペース)は残しておかねばならないところで、この時点で作者の取り得る選択肢は2つしかない。

 

1つめはこの1間モノの板をバラして必要な半間分の板を新たに設置すること、もう1つは今あるこの板を必要な分だけ残してカットすることだ。今回作者は後者の方を選択した。

 

その途中経過の様子が左の写真でわかるだろうか。板同士の間は隙間が必ずあるため、上から梁の位置を確認してちょうどいい部分に丸ノコを入れていくことで思った以上に綺麗にカットできている。

 

ついていた板は強度的に弱く、人が安心して上に乗って動くのは少々危険が伴う。そのため、右側に残していく部分に関しては全ての作業が終了後2重に厚めの板を置いてスキマ塞ぎと強化を両立させる予定にしている。

 

この残す部分は過去にも説明したとおり、この建物の屋根裏に上がるベースとなる部分であり、電気線などの見苦しいものもここに集約して目立たなくする意図があったりする重要な場所である。

 

そうこう作業が進むうちに床板も残すところ入口付近の6枚を残すのみとなった。ここまでくれば後は下から脚立を使ってやるもよし、勢いでこのままサクっと終わらせるもよし、ゴールは目前に見えている。

 

前回までは作業に慎重さがあったためなかなか進捗がはかどらなかったが、今回は慣れもありここまで思ったよりも手早く進んでいる。だが、作者のDIYあるあるとして、慣れてきたころにその工程が終わってしまうという残念なことを繰り返している気がする。

 

ちなみにここからは床を抜いたことの成果というか、見た目の変化が少しでもわかるよう下から見た写真を載せていこう。

 

まず、一番の違いというのは下のスペースが格段に明るくなっているということだ。これまでは日中であれば2階部分は明るい時間帯もあったが、1階部分は常に暗かった。実際にこれまで載せてきた写真は常に暗い状態のものが多く、見栄えもしないためフラッシュ炊きで撮る以外にはあまり枚数も残していなかったりする。

 

それもそのはずで、数少ない開口部といっていい部分にも雨戸がついていたり、牛舎は全て板と壁に囲まれていて一切の採光がなされていない。母屋のほうはともかく、古い納屋などを居住スペースにすることの最大の苦慮は採光と換気に集約されることは間違いないと感じている。

 

参考までに、現代の建築基準法では建物を設計するときにこの採光基準や換気(排煙)基準を満たしていないものは申請許可が降りない。このうち採光に関しては必要な採光が出来ない部屋を納戸として造ることができるが、人の居住スペース(居室)としての用途ではないことが基本の考え方となる。

 

換気に関しては以前のブログなどで壁の耐力を落としてでも換気口を設けたりするのは最低限の工夫として必要なことであると判断してきたし、採光に関してももともと壁の部分に有効的にガラス建具をはめ込んだりすることが必要と手前味噌だが思っている。

 

ここの採光に関しては、2階にもともとついていた窓をそのまま活かしたり、雨戸の部分に掃き出し窓をつけたり、最初から壁がなかった空間にもガラス窓を入れたりすることで対応している。

 

2階の窓に関しては換気も兼ねるつもりでおり、東西2面の窓は開閉可能なガラスサッシにしている。これらは完成後気軽に上り下りできるような梯子なりを設置することを考えている。

 

最後に、床を抜いたことで次回の作業内容が自動的に決まってしまったのでそれをお伝えしておくことにした。この写真は1階から階段を上がった部分、もともと吹抜け部屋の入口に当たっていた部分を撮ったもので、ご覧の通りの有様だ。

 

これでは階段部分の仕上げ作業をするにしても常に転落の危険があり、まずはこの部分のケアをしておかねば安心して仕上げ作業などできないだろう。ということで次回はこの部分の作業を紹介する予定である。

続きを読む≫ 2022/02/27 21:01:27

前回のブログで納屋2階の階段周辺の作業がひと段落し、残すところ木部の塗装と仕上げ漆喰再度塗りだけになった。だが実はこの部分は過去の床張りと漆喰塗りでほぼほぼ終了していると思っていた部分だ。

 

それが今回再度仕上げ作業を追加しようと思ったのは土足で上り下りする都合上、時間の経過とともに砂や土などの汚れや壁の表面にも多くの汚れがついたりと、とても新しい状態とは言えなくなっているということがあった。

 

そこで思い切って再度仕上げをし、今後は土足すら禁止にしてしまおうという方向性で動いていこうと思っている。だがそのためにはこれまでのような暫定的な仕上げではなく本当の仕上げをしておかねばならず、今後2階にはもう二度と土足で行く必要がないような状態にまでもっていきたい。

 

というところからの吹抜け部屋の床解体である。今現在の吹抜け部屋(2階)は階段を上がったところから繋がっている状態になっており、床板を解体する過程でどうしても階段を使って運ぶ必要が出てきてしまう。

 

つまりこの作業が完全に終わらない限り階段の仕上げも夢のまた夢、ということになる。階段の仕上げを目標とするならここは早めにクリアしておいたほうがいい。

 

前置きが長くなってしまったが解体作業自体は比較的アッサリの紹介となるだろう。まずは冒頭の写真と右の写真で解体前の状態を撮っておいた。冒頭の方が階段側入り口から奥側を向いて撮ったもので、右のものがその逆に階段側を撮ったもの。

 

バラした床板はそのまま下に落としたりするような雑なことはせず、全て釘抜きなどの処理をして場所ごとに整理しながら下の階に運んでいくことになる。順序としては冒頭の写真の奥側からバラしていき、最後に右の写真の入口前のものをバラして終了ということだ。

 

だが実はこの吹抜け部屋には一時退避していた荷物がかなりの量置いてあったりして、それらを全て別の場所に退避させるのに半日以上かかってしまった。別の場所というのは作業場となっていた倉庫内になる。

 

木工が出来る状態であればこの倉庫にはできるだけ荷物を入れず作業場に徹するような状態を作りたいのだが、最近は壁塗りに明け暮れる日々で今後も木工作業は近いうちにはさほどない見通し。

 

これだけ荷物があると今後全てが完成したときにこれらの置き場所があるのか不安で、今後作業が進んで完成が近づくにつれそんなことも考えていかなければいけなくなる。

 

話は変わるが、ここの床を解体する上で安全上気を付けなければいけないのが右の写真の場所だろう。これはこの家を購入後間もないときに作者が踏み抜いた(そのときの記事はこちら)部分で、瓦が外れて雨漏りしていたところが腐食して脆く危険な状態になっていたものである。

 

この部分は裏から見たときに顕著だが雨水による腐食が激しく、周辺の板も簡単に抜けると思っていた方が良い。できればこういう危険な箇所に絞って優先的にやりたい気持ちもあったが、順番にやることの方がメリットが大きいためあえなく却下。

 

ちなみに、この部分には約3年くらいずっと古い畳を置いて歩ける状態にしていたのだが、今回床板を抜くにあたってその畳をどけてみると10匹以上のカメムシが出てきた。ここ以外の部分でも畳の裏などは彼らが大好きな場所で頻繁に見つかっている。これは田舎の特徴かもしれない。

 

では本題である解体に入っていこう。以前のブログで紹介済みのため最終形だけを載せるが、床板をバラす前に吊り下げ式のライティングレールを先に設置しておいた。これは床板がなければ作業が格段に難しくなるための措置だったりする。

 

ライティングレールは少し位置取りが気に入らない形になってしまっている。もともと左右でバランスがとれる位置に梁があれば良かったのだが、結果的にこの2本の釣り棒の位置にしかなく、それならせめてもう少し左に寄せれる位置に固定したかった。

 

ただどういうわけか左に寄せるには用意したVVFケーブルが短すぎ、この位置が限界というくらいの長さしかない。これは作者の大ポカであり、であればケーブルを継ぎ足して左にスライドするという選択肢もあったが、結局手間のかからない現状でやってみる方向に舵を切った。

 

床板の解体などは割とアッサリ進むものだが、今回のやり方が釘抜きや掃除を都度入れていく形でやっているため意外とはかどらず、腰も悲鳴をあげてしまっている。

 

効率的な見地からいえば釘抜きなどは全ての板バラシ後ひとまとめにやるのが最も良いのだが、運搬中の怪我や周辺を傷つける可能性を考慮しかなり慎重なやり方をとったといえる。

 

さらに効率的かつ安全な方法をいえば、ある程度の床板をバラした時点で下の階から脚立を立ててその上からバラシ作業をした方が良い。ただこれはご覧の通り1階部分がどうにもならないほどの荷物があるため考慮外であった。

 

なお、なるべく床板はどこか別のところで再利用したいため釘周辺はかなり慎重にバラしている。以前はこの床を洗浄してフローリングに再利用する方向で考えたが、劣化や虫食いがひどいためどこかダメージを気にしなくていい箇所で使いたい。

 

という感じで半日作業で進んだところまでを紹介した。進捗が遅いと思われるかもしれないが、敢えて上記のような効率の悪い方法をとっているためご容赦願いたい。

 

最後の写真は今回終わった時点のものを下から見上げて撮ったものである。写真ではあまり感じないが、実際に目で見てみると下に立ったときに天井がかなり高いように感じる。

 

実際は下で立った位置から床張りで4〜50センチは上がるはずなのでもっと近づくだろうが、その時どういう風に景色が変わるのかは想像して楽しみたい部分だ。どうしても落とせない梁がこまめにあるためそれらはかなり邪魔になりそうな気がしている。

続きを読む≫ 2022/02/26 21:28:26

囲炉裏部屋の壁抜きが終わったことで色んな方向性が見えてきている。ここまでひたすら土壁塗りを続けてきているが、寒すぎる気温のためか一向に乾燥が進まない。

 

木材も買い控え、壁塗りも進めない、とくれば次は何を進めていくのが効率的なのかを考えたとき、ふと頭に思い浮かんだのがこの囲炉裏部屋に関する作業だった。

 

ひとまず冒頭の写真はここまで塗り進めて乾燥待ちになっている壁を見てもらうために掲載したのだが、写真で見える5つの面は全て2度塗りが終わった。ここまで散々乾燥がうんたらとかで壁塗りが進まないと言い続けているが、部分的には次の段階(砂漆喰塗り)に進めるところもあるにはある。

 

ただどうしても塗り作業は種類ごとにまとめ塗りがしたいと思っているため、ひとまずはできる範囲の土壁を全て終わらせてからのことにしたい。

 

右の写真は以前のブログで一度塗りしたときに続報する旨お伝えしていた部分だが、それを作者がすっかり忘れてしまっていて写真を撮りそびれてしまうポカを犯した。

 

続報するとお伝えした内容は竹小舞がむき出しになった状態から2〜3センチの厚で土壁を塗ったため、どの程度ひび割れするのか検討しつつ詳細を記載するというもので、それを失念してしまったため気付いたらこの写真以外にわかるものが残っていなかった。

 

概ね大きなヒビ割れが写真で見える程度のものであり、今回は被害少といえる。その上に2度塗りをしているがここの壁は柱の厚みもしっかりあるため内外ともに1センチ程度の2度塗りを行っている。

 

そんな感じですぐに塗れる壁は全て終わって乾燥待ちなのである。ここで作者が次の作業候補として目を付けたのが、これまで伸ばし伸ばしにしてきた吹抜け部屋周辺の作業だった。

 

下のフロアの壁抜きが終わった今、大量のホコリが上に舞ってしまう可能性はほとんどない。もともと吹抜け部屋を壁塗りまで仕上げたときに床もはがしておきたかったのだが、ホコリによって汚れる懸念があったため後回しにしていた経緯がある。

 

とはいえ、すぐに床をはがす前に出来ることはやっておきたい。というのは、土間から2階に上がる階段付近は天井をつけるのを後回しにしていたため、つけるのであればこのタイミングだろうと判断。

 

天井は少々厚みのある集成材であり、天井裏に回って作業した方が圧倒的に作業がやりやすく、そのためにはすぐに床をはがしてしまうのは都合が悪い。ということでまずは天井をつけることにしたのだが、左の写真のとおり、この空間は壁塗りをしたときにいい加減なやり方をしていて柱周りも汚い仕上げになっていた。

 

過去はそれで良いと思っていたのだが、土間の部分の仕上げが思ったより綺麗になったことで気を良くした作者はこの部分にも再度手を入れてキッチリと仕上げておこうと思い直した。

 

つまり、天井を付ける前に天井を汚す可能性のある塗装は全て終わらせておくことにしたのがだらだらと長い説明を続けてきた理由である。

 

そして木部塗装をするのであれば右の写真の部分も最終形を作ってからのことにしたい。これは階段を上がった正面についている小窓で、正直に言うと古い木製建具が使われているのがとても気に入っているところだったりする。

 

だがすべての開口部はガラスサッシに変えるという方針のもと、この建具も泣く泣く付け替えることにした。またどこかで再利用する機会もあるだろう。

 

ちなみにこの建具のレールを横から見たものが左の写真で、他の木製建具のレールは全て鉄のレールが使われていたのに対し、ここだけは木製の手作りレールが固定されていた。

 

この窓は以前の記事で交換したところの窓と規模や枠となる柱などの状態が酷似している。まず、窓台となる横材が柱の奥行と違っており、サッシを綺麗に収めるためには写真のようにツラにフカした形で材をあてておく必要もある。

 

ここの窓に関しては、実は以前取りつけようと途中まで作業が進んでいた部分で、当時は母屋の浴室の発注部品が届いたこともあってそのまま放置してしまっていた。今回一年以上を経てようやく手をつけようとしていることになる。

 

最終的に窓がついた状態がこちら。これまでは木製建具で建物に非常にマッチしており、雰囲気も抜群で気に入っていたのだが、少し不満点をいうと建具のガラスがすりガラスであるということだった。

 

窓を変えて透明ガラスになったことで以前よりも眩しさが増したが、何よりちょっとした空間でも外の緑や青が見えることで気持ちが晴れるような感じがする。母屋でもそうだったが、作者は透明ガラスの方が圧倒的に好きなようである。

 

窓を付け終わったが、この部分に関しては階段周りとして全て一緒に木部塗装を行っていくことになる。そのため、可能な部分はこの時点で全て仕上げという形をとっておきたい。

 

という流れで左の写真は取り付けたサッシ周りの隙間に発泡ウレタンを充填した状態を撮ったもの。少し前に1階の押入内にもサッシを取り付けた(そのときの記事はこちら)ため、そちらもまとめて済ませておいたのは言うまでもない。

 

窓が終わったので次は柱の塗装を終わらせ、最終的に天井を固定したのが最後の写真。塗装の工程や天井を固定するまでの工程は完全に省略して結果だけをお伝えする。

 

天井は真ん中の縁の部分にライティングレールを取り付け、照明を3灯ほど垂らして仕上げとなるが、写真を見ればわかるとおり塗装によって壁が汚れてしまっているため再度漆喰の仕上げ塗りを行うつもりでいる。

 

漆喰塗りが終わってしまえば今度こそこれ以上汚さない状態にしたい。そういう意味もあって最後の漆喰塗りは他の汚れ作業を済ませてから行うことにした。というわけでここから吹抜け部屋の床解体にとりかかることになりそうだ。

続きを読む≫ 2022/02/24 20:45:24

前回のブログでも触れていたが、解体という汚れ作業はまとめてやっておくことにした。一応このDIYを始める前に立てたプランによると、壁抜きが必要になってくるのは今回紹介する部分の他にはあと一カ所、この牛舎奥に勝手口用のサッシドアを付けるところのみとなる。

 

本音を言えばその部分の壁も同時に抜いておきたいのだが、正確な床高が出ていないことや開口面の外部にはまだアルミのトタンがついていたりしてすぐには難しい。

 

ただ、その部分は内部に板を仮付けしておいて外から解体すれば部屋内が汚れることを防ぐことができそうで、今回のようにどうあがいても部屋中ホコリだらけになるような解体はこれで最後になると思いたい。

 

こういう壁の解体はすでに過去にも繰り返しやってきているので詳しくは語らない。右の写真はすでに予定している土壁を全て落とした後のもので、この後の流れも前回、前々回のブログで詳しく触れたためサラッと流すことにする。

 

過去のブログを注意深く見てくれている方はわかるかもしれないが、この奥の部屋(牛舎)は作者がこの物件を購入してからこの日まで全く陽の光が当たることがなく、常にジメジメして暗いという作者でさえ近寄りがたい雰囲気があった。

 

前々回の解体と合わせて今回の解体での最大の収穫はこれらの部屋に光が差すということだろう。こういう状態を見ることで作者の気持ちにも顕著な変化があり、今後の作業に楽しみしか湧いてこない。

 

それらを全て解体した後に撮った写真がこちら。ご覧の通り今現在この牛舎の中は最もゴミに近いようなものを置くスペースになり果てている。左半分は壁を解体した後に出る小舞竹を保管しており、右側にはもともと置いてあったワラの束や農業系資材(肥料など)が捨てきれずにいた。

 

農業系の資材などは作者の住む安芸高田市では通常のゴミとして捨てさせてもらえない。最初のころ2カ月くらいかけてゴミ捨てをしたときにはそこで手詰まりになり、自分の土地に撒くか処分を他に求めるか考えていたのだが、そろそろキープしきれなくなってきているため結論を出さねばならない。

 

ちなみに、冒頭で説明したもう一カ所壁抜きをするのはこの写真の奥の壁である。その作業などは時期的に恐らくこの納屋の仕上げに近い段階の作業になるだろう。

 

さて、前回の最後でも少し触れておいたが、ここで壁塗りに新たな試みを取り入れてみることにした。右の写真がその一部だが、おわかりだろうか?

 

これまで土壁塗りは荒壁用も中塗り用も全て業者から購入した同じ中塗り土を使って作業を進めてきたが、それらもある程度習熟してきた感があるため最初に思い描いていた視点に一度戻ってみようというコンセプトの元、落とした壁の材料を混ぜてみることにした。

 

土壁というものは再利用ありきで考えるべきだというのが作者の本来のスタンスで、もしこれがうまくいくようであればエコの観点でも材料費の観点でもメリットしかない。

 

やってみるまでは不安もあったが、ひとまずは再利用の荒壁1に対して購入した土壁2〜3くらいの分量から始めてみた。これで何枚か壁を塗ってみたが、結論からいうとこの試みは成功したと言える。

 

落とした荒壁は干からびて固まっているため、いつもの中塗りを混ぜるときより水の量を倍程度多く入れるとうまく混ざっているように感じる。左の写真は全て混ぜ終わった状態のものを撮ったものだが、購入した中塗り材だけのときよりもはるかに粘りが増している。

 

粘ければ粘いほど良いとは限らないが、少なくとも荒壁に使うときはこちらの方がはるかにメリットがあるだろう。同じ中塗りとして塗るときにどうかというのはとりあえず自分で回数を重ねて検証してみるつもりである。

 

それらの新材料で真っ先に塗ったのは右の写真の部分で、押入の垂れ壁になるところだ。ここは天井を付ける際に廻り縁をあてなければいけない部分で、最優先にする必要があった。

 

この冬は全国的にもそうだと思うが、雪が多くて寒気も強めのためなかなか塗った壁が乾燥してくれない。ウッドショックによって木材の買い控えをしている作者には壁塗りが乾燥しないのはかなり困った問題で、特にこの部分のように2度塗りする壁は早く塗っておかないといつまでも終わりそうにない。

 

乾燥具合の目安だが、左の写真がわかりやすいと思ったので掲載しておく。この写真でいうと左側の壁は前回のブログで塗りたての壁であり、まだまだ水分含有量が多いのが色の濃さからわかるだろう。

 

正面の壁は1度塗りが終わって1週間ちょっとが経過したもので、塗り厚が薄い貫の部分だけが乾燥一歩手前の状態で、その他全体的にはまだまだ水分が多く、指で強く押せばへこむ程度の固さだ。

 

乾燥の程度は職人さんによってもやり方が変わるようだが、これまで作者は完全乾燥するのを待って重ね塗りをする方向で統一してやってきた。だが、この部分だけはなるべく早めに天井をつけたいこともあり、その方針を破って半乾燥の状態(この状態からもう数日後)で重ね塗りをしようと思っている。

 

最後は以前取り付けた(そのときの記事はこちら)窓周りの処理をして終ろう。こういう見切りの部分にあたる箇所は少しでも隙間を作らないためにもしっかりと材料を練り込むように入れるようにする。

 

こちらの壁は柱のチリ部の出シロが少なく一度塗りで終える予定の箇所でもあり、あとは漆喰塗りを待つばかりである。早めに仕上げたい気持ちはあるが、こちら側の屋根には雨どいがなく、汚れる可能性が高いためまずはそのへんの対策を練らなければならない。

 

とはいえ、壁抜き作業はこれで終了となる。あとはひたすら壁塗りということになるが、乾燥待ちになっている部分も多いため何か違う作業をやることになるかもしれない。

続きを読む≫ 2022/02/21 21:00:21

壁を抜いたことに伴う柱撤去が終わった。こうやってこれまで全く視界に入らなかった部分が見えるようになることは嬉しいもので、今は土間の押入を完成に近づけるための作業中であるにも関わらず、衝動的に新たに見えるようになった部分の作業を進めたいと思ってしまう傾向が作者にはある。

 

ただ、この牛舎の中のごちゃごちゃ加減はご覧の通りである。できることであれば今すぐこれらの資材やゴミなどを別の場所に移したいのだが、これだけの量のものを雨ざらしにせず保管できる場所となると絶望的であるのが現状だ。

 

という感じでこちらのスペースに手を加えることをしぶしぶ先送りにして今できる作業をやっておくことにしよう。前回のブログで柱の撤去が終わっているが、撤去に伴って気になる部分が出来てしまったのでその点を解消しておくことにした。

 

右の写真を見てほしい。これは残された柱の鴨居を抜き取った跡を撮ったもので、柱の仕口部分である。木造伝統工法ではこんな感じで、柱に仕口を掘りそこに刻みを入れた横架材を通して鼻栓をしたりすることで固定を強固なものにしている。

 

それは逆に言えば継手仕口で接合している箇所を外してしまえば刻みのない柱よりも耐久的に弱くなってしまうことを意味する。なのでこの部分は可能であれば柱を新しいものに入れ替えたいところだが、それだとやることが大事になりすぎてしまう。

 

だがこの柱は2階部分の桁と梁の両方を受けている構造上かなり重要な位置を占めている部分で、耐久性については出来る限りケアしておきたい。つまり、この仕口部分を何らかの形で塞いでおければと考えた。

 

そこでとりあえずの対応としてもともと継いであった鴨居の継手部分だけを切り離してはめておこうと思い立つ。左の写真はその継手部分をカットしたときに撮ったもので、この作業自体はすぐに終わった。

 

ちなみに、この部分をカットしてみてわかったことだが、材の上部にはそこそこの範囲で虫食い跡がみられている。これまで特には触れていなかったが、柱の仕口内部にもハチの繭があったりするなど隙間から虫が侵入して住処にしやすい環境だったようだ。

 

たったこれだけのケアでは実質的な耐久性向上や効果はあまり見込めないかもしれないが、何もやらないよりはマシだろう程度に考えている。一応こういう形でフィットする硬いものを入れておくことで変形することに対する抵抗を期待したい気持ちと、これ以上虫などによって木を浸食されないようにとの思いもある。

 

当たり前のことだが、この継手は面白いくらい仕口にピッタリフィットしており、こんなに隙間が見当たらないような状況でよく内部に入り込めるものだなと、逆に虫に対して感心してしまう今日この頃だ。

 

そして結果的にだが、苦労して継手をそのままの状態で鴨居を抜くよりも、この状態になるように最初からノコギリでカットしておく方が良いと気付く。後述するが同様の処理をしなければいけない部分がもう一カ所あるので、その部分をやるときは事前にカットしておくことになるだろう。

 

こんな感じで数回前のブログから始まった解体劇も一応の決着をみた。だが、実は今後壁や柱を抜く必要があるのはここだけではなく、部屋の反対側も同様の作業をしなくてはならない。

 

今回はひとまず押入の壁を抜くことがメインの目的であったためここで手じまいしようと思っていたのだが、ホコリの出る作業はまとめてやっておきたい気持ちが強く、結局反対側の壁や柱を抜くことも近いうちに検討したい。

 

左の写真はその抜きたい壁と柱がある部分の現在の状態を撮ったもので、こんな感じで資材置き場になってしまっている。これらを移動するとなるとまた少々手間がかかってしまうことになるが、この勢いで大変な作業を先に済ませることを考えている。

 

が、当面は押入内のことである。壁を一枚抜いたことでこちらも景色が随分変わってしまった。やはり壁が一枚なくなっただけで繋がった部屋が双方ともこれまでになかったくらい明るくなる。

 

だがその代償として、土間側の寒さが決定的になってしまった弊害もある。それは当然のことで、こちらの牛舎側の部屋はまだ何ら手をつけておらず、隙間レベルではなく外とツーカーの何も隔たりがないような部分があったりもするため、そこからの冷気がもうほとんど外と同じレベルで吹き込んできてしまう状態だ。

 

そこらへんはなるべく早く解消に向かって進めるとしても、まずは前回取り付けた窓周辺のケアもしなくてはならない。この部分の窓はかなり隙間も多いため早めにウレタン処理などをして隙間を塞ぐことになるだろう。

 

さらにそれよりも最優先にやっておきたいのがこの窓下の壁塗りである。ここは壁の厚み的に中塗りを2度行っておきたいため、まずは最優先で一度塗りを行って乾燥するのを待ちたい。

 

というわけでさっそくそれを済ませたのが最後の写真。実はこの壁の材料について、これまでと少し違うものを使ってみた。作者の中ではお試し的な要素もあるのだが、詳細については次回でお話しできればと思っている。

 

ひとまずこの一度塗りは1センチ程度の厚みで仕上げているのだが、作者の壁塗りレベルがハッキリと上がっているのを感じている。この程度の面積であれば厚塗りで貫部分にワラを敷き詰めながらでも1時間もかからず仕上がっている。

 

平滑具合も自分が思い描いていたよりも満足できる出来で、コツを掴んできている実感が湧く。ここで手を休めず繰り返し作業あるのみだ。

続きを読む≫ 2022/02/12 16:22:12

全身ほこりまみれになった前回のブログから一夜が明け、そのまま放置してあった壁抜き後の処理をやっていかねばならない。壁抜きと同時にやっておいたのは残骸をまとめておいたぐらいのもので、その日はそれで力尽きた感があった。

 

冒頭の写真は押入内の小窓用に開けた穴を撮ったもので、サッシを入れるための木部加工にかなりの時間がかかってしまっている。写真ではわかりづらいかもしれないが、こちら側(川がある東側)の柱に関してはほとんどまともな状態のものがない。

 

全ての柱に傾きがみられるのはもちろん、以前のブログでも触れたとおり、この窓枠左側の柱の桁に突き当たるあたりは土台側の半分くらいの太さしかないほどに露骨に痩せてしまっていたりする。

 

購入時に聞いていた話ではこの納屋は約120年前の明治期に建てられていたものを昭和初期くらいに移築再生したものだそうで、恐らくこういう構造材に関してはほぼ丸々当時そのままのものを再利用しているものと思われる。

 

特にこの東側の外壁面は2階もなく下屋を支えるためだけに造られたようなものでもあり、扱いがあまり慎重でなかったような印象を受けてしまう。しかも間が悪いことにこの最も状態の良くない柱に対して窓をとりつけるということになってしまい、下地構築に大いに難渋した。

 

それは写真である程度判断できると思うが、まず柱がいびつであるのと傾きがあるのとで上側約25ミリ分をくり貫く必要があった。そして窓まぐさにあたる材(上につけた材)が写真では柱よりかなり出っ張って固定しているように感じるだろう。

 

これは左右柱のツラの高さに合わせているもので、つまり左右両方とも柱が四角形ではなくほぼ丸太に近いような形でかつ傾きがあるということで、これもかなり面倒な作業となった。

 

その他の部分では左側の柱上部の痩せているところにそれを補う形で下地材を造形して固定したことと、窓台のやり方は以前事務部屋の小窓を取り付けたとき(そのときの記事はこちら)と同様に内外から小舞竹を挟み込むような形で材を固定している。

 

結局この窓を付け始めてから完全に終わるまで半日以上の時間をかけてしまった。ただ、もともといびつな形の枠(柱、梁などすべてかなりの歪みがある)にここだけ水平にはめているため、柱との間にはかなりの隙間がそれも処理しにくい形で広範囲にあり、そこらへんの処理をするときにまた頭を使わなければならないだろう。

 

これまでも納屋の中は風が筒抜けで寒い状態だったが、天井抜き、壁抜き、隙間塞ぎも出来ていないことなどで部屋の中が外さながらに寒い。この状態では雪が降るレベルの寒いときには壁塗り作業も控えなければいけなくなりそうだったりして、そこもまた新たな悩みの種となってきそうだ。

 

さて、ここからが今回の後処理の本番となる。これまでだと窓の取り付けなどはメイン記事たるに相応しい作業だったのだが、別段いつもと違う工程などもないためサラッと流していく。

 

今回のメインになるのは左の写真の処理である。ここは前回壁抜きをする前は右の2ブロックは全て土壁がついていた部分で、それがなくなったことにより今まで全く見えなかった牛舎側に置いた資材がほぼ丸見えの状態になっている。

 

ここは土間からの壁を境に全て1つの大部屋になる予定の空間であり、不必要と判断できる柱は全て落としていくことを決定している。ただ、もともとついている柱の数が多いため、どれを落とすかはかなり慎重に吟味した。

 

写真には3本の柱が横並びに見えているが、この中でも両端の2本に関してはそれぞれ梁と胴差を直接受けているものであり、これは欠くことができない。その点、真ん中の1本は牛舎の入口造作用に立てられていたと思えるようなもので、なくても大丈夫だろうと判断。

 

というより、左の柱との間にあるせいの高い横架材が邪魔で、床高を上げたときに必ず頭より低い位置になってしまうためこれだけはどうしても切り落としておきたかったものでもあった。

 

柱の切り方は以前母屋でもやっている(そのときの記事はこちら)のでさほど手こずることはなかった。今回はより詳しく作者がとった方法を説明しておくことにする。

 

まずは柱下部の切断である。これに関しては表裏から丸ノコで攻めても良いし、手ノコで攻めても良く好き好きであろう。作者はある程度片面を丸ノコで楽に切り込みを入れておいてから手ノコで残りを切る方法をとった。

 

ちなみに、上から木の荷重がかかる形で切るというやり方は危険でもあり通常はお勧めされない。切り進めていくと最初のほうは順調だが、切り終わった瞬間に上からの圧が掛かってきて刃が抜けなくなるのである。

 

そのため、慣れてくれば切り終わる1ミリくらい手前でわざと止めておくくらいでちょうどいい。同じように数センチの差をあけてもう一カ所切り込みを入れておくと、ダルマ落としの要領で写真のようにカナヅチで叩くだけで切った部分が抜けて出てくる。

 

ただしこれも今の段階では全て出し切って落とさないよう適当な位置で止めておく。もし落とし切ってしまったら上を切り終えたときに柱が落下してあらぬ方向に倒れないとも限らない。幅100ミリを超える柱であれば脚立の上に乗った状態で受け抱えて制御するのは危険でもある。

 

つまり、下の切り欠けさせた部分を残しておくことで上の柱を切り落としてもすぐに柱は動かず、大きいハンマーなどで叩きながら微妙にずらしていって制御しやすい位置で抜き取るのが一番安全で確実な方法だと思う(一人でやる前提の話)。

 

さて、そんな感じで柱を落としたのだが、ここで一つ勉強したことがある。左の写真を見てもらえばわかるとおり、付け鴨居に当たる部分の横架材の仕口が千切れてしまった。

 

これには前提となる話があり、こういうしっかりした継手で加工されている横架材でよく見る形として鼻栓がされていることがある。説明するのは難しいが、仕口を柱に開けた穴に通したときに抜けないよう固定する木栓のことで、写真中央に見えているものだ。

 

作者はこの柱を横にずらしていく際、この横架材の鼻栓を左側の柱のものしか抜かなかった。理由を言えば、右側の鼻栓をしたまま柱と一緒に引っ張っていけば必然的に反対側の柱から抜け出てくることを期待したからである。

 

が、答えはそうならなかった。これは後から知ったことだが横架材の仕口部分に広範囲で虫食い跡があり状態が悪かったことが大きい。あとは根本的な部分で仕口の大きさを考えたときにそれに耐えうるものではなかったことなどが挙げられる。

 

どのみちこの横架材に関しては今後の使い方を考えていて、それには仕口部分をカットする必要があったので痛手にはなっていない。むしろこういう失敗は様々なことを教えてくれ、木材への理解がより深まっていくので良かったと思うようにする。

 

柱と一緒に反対側の柱から横架材を抜く、という試みが失敗に終わったのでここからは自力でこの横架材を抜いていくことにした。結論から言うと、もし同様のことを考える人がいればこの状態から抜くときは、上のホコリをしっかり落としてから取り掛かることを強くお勧めする。

 

なんせスッと反対側に引っ張るだけでは簡単に抜けないのだ。力学に詳しい人などからすれば当然のことなのだろうが、こういうものを抜くときは上下左右いろんな方向に微妙に動かしながら徐々に抜いていかなければ、そう簡単には抜けないと覚えておくべきだろう。

 

そうこうしてようやく抜き終えたのが最後の写真。これ単体だけでも2〜30キロくらいあるほど重いので、安易に高いところのものを落とそうとするのは危険である。また、こういう梁用の材というのは買えばそれなりに高く、工夫次第では色んな使い方が考えられるので大事にしたい。

 

ちなみに作者が考えているこの使い道だが、靴脱ぎ石の代わりにするか、そのまま上がり框のような使い方をするかで迷っている。それらの報告が出来るのは相当先のことかもしれないが、その時を楽しみにお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2022/02/06 21:27:06

覚悟は固まった。前回のブログで壁抜きまでの準備を全て整え、いよいよ実行に移す日がやってきた。これまでも土壁の解体は何度もやってきたが、やればやるほど事前の心の準備が重く感じるようになってきている。

 

しかも今回は過去やってきた壁抜きの中でも最大の面積になる予定であり、自身を鼓舞することなしには作業になかなかとりかかれなかった。冒頭の写真は壁抜きの最後の準備としてこちらの土間側にホコリが来ないようもともとついていた板戸をつけ直したものである。

 

これから抜いていく壁はこの戸の奥の押入となっている空間で、リノベーション後はトイレになる予定の空間であり、その出入り口となる左手側の壁をごっそり落とすのと、窓を付けるための開口部となる壁を落とすのを同時にやっていくつもりだ。

 

当初はそれだけのつもりで準備を進めていたのだが、前回にもお伝えした通り、汚れる回数をできるだけ少なく済ませたいためこの周辺の抜く予定の壁を全て一緒に抜いていくことにした。

 

なお、冒頭の写真には写っていないが戸と柱の少しの隙間も逃さずホコリが入ってくるため、ちょっとした隙間にも全て養生テープを貼り付けておいたのは言うまでもない。

 

では早速解体にとりかかろうと言いたいが、その前に作者の万全の準備を説明しておくことにする。写真にはないが、まずは服装。これは汚れても問題なくすぐに洗えるものを着用し、極力肌の露出も少ないものを選んだ。

 

頭には汚れても構わない帽子をかぶり、防塵ゴーグル、防塵マスクを着用。特にマスクは今回新しいフィルターに交換ししっかり洗ったものを準備。ホコリをすぐに外部に逃がすよう東西の開口部を全開にして扇風機を最大風量で回す。

 

今回落とした壁材は新しい試みとして全て再利用しようと考えており、それを出来るだけ簡単に回収するため床にはブルーシートを隙間なく敷いて準備完了。右の写真は片面をすでに落としたもので、今むき出しになっている小舞竹もこれまで同様全て再利用するために保存する。

 

その小舞竹はところどころ貫に釘打ちされていたりするのをケアしつつ回収し、3本通っていた貫は全てノコギリでカットした。最終的に全ての壁を落としたのが左の写真。

 

上を少し残しているのは垂れ壁として必要なもので、現時点ではまだフロアレベルを出していないためキッチリ寸法を測ってはおらず予想寸法より数センチ高めの位置を割り出している。

 

実はこのトイレの床高に関しては以前にも説明したとおり(そのときの記事はこちら)、この一連の土間作業が始まる前の段階からかなり悩みのタネとなっている。要は排水経路が確定できていないためで、ここから母屋の間にある浄化槽に排水管の勾配を確保しつつ繋ぐことが可能かどうかがまだわからない。

 

そのため、最悪の場合トイレが違う位置になることも有り得るが、それ以外の手段としてトイレだけ床高を上げるなどの方法も考えたりしている。そういうこともあったりしてここの扉の鴨居までの高さは想定より高めの位置を暫定的に出した。

 

さらにその鴨居の固定の仕方もこれまでのやり方であれば柱に溝を掘ってそこにはめこんで固定する形をとってきたが、水平を確保しつつただビス止めするだけに留めている。

 

一つには柱の溝を掘る位置にあたる部分が継手加工されていたこともあるが、この方法(ビス止めのみ)だと後に鴨居の高さを調整しようとしたときでも容易に変更することが可能であるからだ。

 

ただ、これまでの経験上、こういう鴨居などを柱にビス打ちするときは上からの荷重に耐えられるよう上側から斜め下に向かって打つようにするのだが、それで固定する前にまず水平を出し、水平を確保するための捨て材をこの鴨居の下に打ち付けておいてから鴨居材を固定した。

 

これは捨て材がなければ斜め下に揉んだビスが鴨居材を押し下げてしまって結果水平がとれなくなってしまうことを防ぐための処置で、その捨て材を仮付けした分余計に柱にビス穴を開けることにはなってしまうが、どのみちこの柱の内側には建具をつける際に幅調整のための当て材を付けることを考えており、結果的に見えなくなる部分でもある。

 

ここの取り合いに関してはそんなことを考えながらの作業であり、DIYをやり始めた頃であれば簡単に壁を抜いて材をつけてという単純な思いでやっていたのを懐かしく思いながらの作業であった。

 

さて、お次はトイレの窓となる部分の壁抜きであるが、これはサイズも小さくすぐに終わった。過去にも母屋のFIX窓をつけたとき(そのときの記事はこちら)に壁を抜いた方法と全く同じように、まずグラインダーでカットする線を出しておいてからその内側をバールでくり貫いただけである。

 

ちなみに、ここの窓に関しては当初取り付ける予定はなかった。ご存知の方はかなりこのブログフリークの方だろう、以前母屋の浴室を手掛けた際(そのときの記事はこちら)に違う窓が必要になったため使わなくなったのをこちらに流用したものだったりする。

 

窓の位置としてはできれば一つ隣の壁(便器がつかない側)が理想だったのだが、つけようと思っている高さにちょうど横架材の仕口となっている材が鎮座しているため壊すわけにもいかず、断念した経緯があった。

 

窓穴を開けたら特に塞ぐ処置もせずに次の解体にとりかかる。右の写真は最初に抜いた壁の向かい側(過去牛の飼料部屋がついていた側の壁)の壁を落とす準備をする前のもの。

 

壁の内外にこういう状態で縦に板材が固定されており、これを落としておかなければ壁を抜くことができない状態になっている。この写真は牛舎の内側から撮ったものだが、周囲の壁は全てこのパターンで板張りされており、今後こちらにとりかかるときには全ての壁で同様のバラしが必要になってくるだろう。

 

この写真の場合、右手奥側の壁が板張りを解体したもので、手前側のほうが解体前のものである。板自体は貫に打ち付けてあるだけなので、バールで上や横からはがせばさほど難しい作業ではない。

 

そんな感じで板材を解体したあとはこれまでと同様に壁も抜いていく。左の写真は解体が全て終わった状態を撮ったものだが、以前の状態(こちらの写真)と見比べてみると違いが一目瞭然だ。

 

かつてこの空間はとにかく暗く、ジメジメしたイメージしかなかったエリアなのだが、そんな負のイメージが一新されるかのように明るい印象に変わった。これがDIYをしていて最も嬉しいと感じる瞬間かもしれない。

 

だが本当に大変なのはこれからである。これまでも解体の過程で散々ホコリを全身に浴び続けてきたが、その集大成かつ最後の仕事としてこのゴミ残骸を処分するという汚れ仕事が待ち受けている。

 

写真にあるガラ袋に土壁を保管していくのだが、今回落とした壁3.5枚分(約6平米)でこの袋6枚分がほぼパンパンの状態で出来上がった。最初の方でも述べた通り、これらは次回以降の中塗り材に混ぜて再利用していくことにする。

 

終わってみれば体中ホコリだらけで防塵マスクのフィルターも真っ黒であるなど、完全防御でなければ空恐ろしいものだ。同様のことを考えている人がいればマスク代はケチらないようにお伝えしたい。

続きを読む≫ 2022/02/05 17:24:05

前回のブログで説明したとおり、今回はトイレの壁抜き(入口ドアの空間)を行うまでの準備段階の作業を紹介しておこう。

 

冒頭の写真は今リノベーション中の押入(トイレにする予定の空間)の壁を抜いた先の空間を撮ったものだが、ご覧の通りこの空間は主に木材などの資材置き場として使われている。

 

しかも、この写真は実はかなり古いものであり、今現在はこの木材の向かい側に掃き出し窓のサッシ枠や木材の端材などがところ狭しと置かれていてさらにカオスな場所と化してしまっていた。

 

この写真でいうと今回抜く予定の壁は一番奥の右側になるのだが、ご覧の通りこれから大変な作業をしなければいけない割にこのスペースはとても狭く、暗い。その上抜く予定の壁のすぐ正面には牛のエサ置き場に使われていた小部屋(約90センチ角)があり、当初からこれまでずっと邪魔な存在として感じ続けていた。

 

ひとまずは木材の移動である。前回天井周りの木部を塗装したことで今後このスペースが作業に使われることはなくなった。これからまだまだこの部屋は土壁・漆喰塗りをしなければならず、出来る事ならここに置きたくはないのだが生憎ほかに適所となるスペースがない。

 

ただ、前向きな考え方としてはウッドショックで木材を買い控えしている中で、今現在自分がどんな木材をどのくらい持っているかの確認と整理ができたことで今後の大工作業がより具体的に考えられ、さらにこれまでは暗く狭い中で取り出しにくかった木材がとても取りやすくなったため当面これで良しとしておく。

 

さて、木材の引越しが終わったら次は牛の飼料置き場をどうするか考えてみることにした。以前にも説明した(そのときの記事はこちら)が、この小部屋はこのままずっと屋根まで伸びており、2階で加工したワラを壁下に開いた穴から落とすことでこの部分に通じている構造になっている。

 

この部屋はもともと牛舎が2部屋あり、位置的にもここしかないというような便利な位置だったのだろう。写真では小部屋の右手にこの部屋の雨戸が見えている通り、もともとこの部分には出入口ともなる戸が1間の幅でついていたのだが、その半分を潰してでもこの小部屋を造りたかったようだ。

 

使われている木材もこの部分だけ新しく、さらにここだけコンクリートブロックで基礎が組まれているなど全ての要素がここが後の時期に改修したことを証明している。

 

しかしそんな旧所有者にとって思い出の設備であっても、現所有者には全く関係のない話だ。作者は何のためらいもなくこの設備を解体していくことにしたが、思った以上にキッチリ作られていてバラすのに苦労した。

 

全てが釘で固定されているのもそうだが、通常であればバールを差し込んでねじ開けこじ開けするキッカケとなるような材の繋ぎ目となる場所がないほど隙間なく作られている。こんなところでこんなにしなくても、と作者の愚痴が聞こえてくるほど解体に時間がかかってしまう。

 

バールではキッカケが掴めなかったため、やむを得ず鉄ハンマーで力の限り板を打ち続ける他思いつかなかった。内部の骨組も過剰と思えるほどしっかり組まれていた。柱や土台にも90角材が使われている。

 

最初はとっかかりがなく板を突き破って骨組を解体していったが、一カ所開けてしまえば後は中に入って作業ができたため一気に効率的になっていく。やるほどにコツも掴め、骨組同士が固定されている部分をハンマーで打つことによってスピードも上がっていった。

 

左の写真は全ての壁をバラし終えたもので、残っているのは柱と土台だけになっている。だがここまでオープンにしてわかったこととして、基礎で囲まれている上通気性も悪いためジメジメしてカビ臭かったり、過去に蜜蜂が巣を作っていた(そのときの記事はこちら)だけに土台や柱下部に蜜がついていたような跡があり、状態が悪い。

 

将来的にはここも一繋がりの部屋の床下になる部分であり、床下換気が必須になる部分である。作者はためらわず土台の基礎を破壊することにした。ここまであまり出番の少なかった鉄ハンマーだが、ここではほぼ主役級の大活躍であり、逆にこのアイテムがなかったならここの解体は思うようにはできなかっただろう。

 

解体したコンクリートブロックは1段積の計2メートル足らずほどの長さだったが、そこから出た瓦礫が写真の袋2枚分でかなり重い。このガラに関しては事務部屋の入口土間の部分にカサ増しとして使うことを考えている。

 

そんなこんなでようやく抜く予定の壁まで辿り着いた感がある。抜く予定の壁は写真の正面の部分だが、ご覧の通りここの壁には土壁の上に捨てベニヤが張られており、牛との接触によるダメージを避けたものと思われる。

 

牛舎の内外の壁はさらにこれより厚みのある板を隙間なく張り重ねて強化している(2つ前の写真を参照)のだが、それらの一部も次回解体していくことになりそうだ。ここまでこちらのトイレのドアになる壁を抜くことをメインに考えてきたが、かなりの汚れ仕事になるため他に抜ける壁は全部抜いておこうと思い至った。

 

板をはがすと見慣れた荒壁が姿を現す。これで押入の壁抜きに関する準備は全て整ったので、次回はこの周囲の壁を一気に抜いていこうと思う。毎回思うこととして、壁を抜く作業は楽しい気持ちも味わえる反面かなりの覚悟が必要である。

 

とにかくホコリの量が尋常でなく、身体につくホコリの匂いがなかなか取れなくなってしまう。幸いというか狙ってそうしたのだが、この部屋に関してはホコリで汚れても全く困らない状態というのが唯一の救いであろう。

 

そういう理由からも、壁抜きに関しては出来る限りまとめ作業ができるよう工夫していきたい。この部屋(囲炉裏部屋になる予定)に関してはこの周辺の他にも入口近辺の壁や勝手口も壁抜きをする必要があり、今回だけでは全部できないができることならあと1回くらいで全てを終わらせたい。次回、速やかに終れるといいが。

続きを読む≫ 2022/02/02 20:33:02

しばらく更新が開いてしまっているが、納屋の土間での作業はこれまで報告してきたことと変わり映えがなく、作業そのものを記事にする必要性を作者があまり感じていないからというのが理由である。

 

つまり、今後もし更新が開くようなことがあれば大体それは似たような塗り作業をやっているのだろうと解釈してもらってもいいかもしれない。実際に今やっているのは土間の土壁塗りであり、日々同じような内容のことを繰り返していた。

 

では何ゆえの更新なのかというと、タイトルの通り今後の具体的な方向性が見えてきたことについての報告ということと、壁塗りの報告で過去になかったパターンの出来事についてちょっと触れておこうと思ったことによる。

 

冒頭の写真の状態がどういうものかおわかりだろうか?これはこの壁の反対側(屋外側)から塗りこめた中塗り材が小舞竹の間からはみ出たときに1本の竹を押し出し、そのまま固まってしまったのを撮ったもの。

 

屋外壁に中塗り土を塗ったとき(そのときの記事はこちら)、こちらの壁は置き場のなかった荷物(建具など)で塞がれてしまっており、本来であればすぐに裏返しをしておく流れを踏むことができなかった。

 

どういう状態で固まるのか、また剥離するのかも検証材料だったため、そのままにして今日に至っていたというわけだ。この部分の小舞竹が縄でしっかり緊結されていなかったせいで塗り込まれた土に押し出されてしまっている。

 

この場合、作者のとった行動は押し出して固まってしまった土を竹の部分だけグラインダーを使って削り落とすということで、何ら難しいことはない作業であった。

 

以前(そのときの記事はこちら)にも触れたことがあるが、土壁を竹小舞に塗り込んでその反対側も塗る「裏返し」のやり方は職人によって違いがあるそうで、同じ日の同じタイミングですぐに裏返しに入るやり方もあれば、やや時間を置いたり乾燥を待ってから裏返しに入るやり方もあるらしい。

 

作者はなんとなく素人の勘で同じタイミングでやった方が固着しやすい気がし、これまでは全て同じタイミングで表裏を仕上げていたのだが、上述の都合ですぐに反対側スペースを確保できなかったため図らずしも乾燥してからの裏返しをすることになった。

 

しかも本来であればこのレベルで壁の剥離が見られる場合には中塗り前に破損部(壁が完全になくなって外部とツーカーになっているところ)だけに補修塗りをしておき、それがある程度以上固まってから中塗りを行うようにしている。

 

が、ここに関しては反対から塗った土がはみ出た分があるためそれをせず、いきなり1センチ程度の中塗りから入ってしまったのである。これはやる前から予測できたことだが、小舞がむき出しになった部分は最大で2センチ以上の厚塗りになる部分もあるため、乾燥後ヒビ割れや最悪剥離になること必定といえる。

 

それを少しでも抑えるべく段差部分へのワラの塗り込みをかなり入念に行うという対策を講じてみた。この部分はまた乾燥後結果を報告しようと思っているので続報を待たれたい。

 

さて、壁塗りはこの後も続いていくが、それらはほぼ同様の作業の繰り返しなのでここでは極力省き、作者が今後どういう手順で土間を仕上げていくかということについて触れておこうと思う。

 

ここまで順調に進んできた壁塗りだが、ここで一つだけ困ったことに直面することになった。気温が低すぎて壁の乾燥が進みにくく、なかなか次の段階の上塗りに入れない状態になってしまうということだ。

 

それと、以前のブログでも説明した通り、この土間においては優先して現押入の中(トイレになる予定の部屋)をやっていこうと思っているのだが、それを実際に行っていくためにやらなければいけない作業が具体的に見えてきたということがある。

 

左の写真のように分電盤まわりを先に仕上げるための工夫もその一つで、これは分電盤が従来の場所にあることによってできなくなっていた梁下の狭い部分の壁塗りと、末には梁などの木部塗装をやるためのものである。

 

それと、宣言通り押入内の壁から中塗りを開始していったのだが、途中で床が抜けてしまうハプニングがあり、先に全て解体してしまったりしているなど、小目標を達成するために別の問題が出てきたり、さらに優先すべき小目標が出てきたりして2転3転してしまっている。

 

ここで煩雑にならないように小目標をこの部屋の天井取り付けということにしてみた。以前この部分の天井を落としたときにも書いたように、屋根裏の部分からのすきま風がとても強く、納屋の中が常に寒すぎるほどになってしまっているのでそこは早めにクリアしたいという意識の現れと思っていただきたい。

 

ただ、天井をつけるにはまず周囲の最低限の壁塗り(砂漆喰)を済ませておくのが作者独自のルールでもある。となると、壁塗りを効率よくやるためにこの小部屋の開口部は先にケアしておかなければならない。具体的に言うと、小窓と出入口ドアの穴開けだ。

 

窓はまだしも、ドア部分の穴となると建具に合った高さのものにする必要があるし、床高をこの時点で出さなければならない。それは具体的なものは囲炉裏部屋の都合上すぐに出せないので暫定的なものになるが、囲炉裏部屋側に置いてある荷物の移動も必要になる。

 

荷物の移動の場所として一番良さそうな場所はこの土間の中央あたりであるため、移動した後では出来ない作業(天井木部塗装など)もこの時点でやる必要があるなど、逆算してどんどん小目標が遠のいていくのがいつものパターンだったりする。

 

なにはともあれ、とりあえず今やれるのは開口部以外の壁を塗り終えてしまうことである。特に天井より上になる部分と天井枠がかかってしまう部分を優先的にした。

 

効率的にできる部分の1度塗りが一通り終わったら、説明したとおり早速土間中央部の木部塗装にとりかかる。現時点では左の写真のような形で部屋の右側だけが塗装されており、塗られていない部分は過去に荷物置き場になっていたことを表す。

 

今回はその気になれば左側の端まで塗れる状態ではあるが、チリ部や木口などキーとなる細かい部分が二度手間になってくるため、敢えて荷物を引越してくる予定の中央部だけを塗ることとした。

 

そしてそれが終わった最終的な状態が最後の写真。この塗料は仕上がりを綺麗にするために割と多量を刷毛につけて一気塗りするように塗っているのだが、そのためもあってとても塗料垂れ(特に床に)が多い。

 

そのため、塗る前には下一面に新聞紙を拡げて作業を進めるのだが、意外とこの塗装の作業は時間がかかってしまう。今回も天井の塗らない場所への養生テープ貼りに始まり、梁の雑巾拭きや塗料垂れ用養生新聞紙の用意などをしてようやく塗装という工程のため、丸半日をかけてしまっている。

 

だがこれで当面の気が重い作業でもある壁抜きに一歩近づいたと言えるだろう。次回その壁抜きの準備までを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2022/01/30 21:42:30

前回、天候的な理由から壁塗りを敬遠したタイミングで電気配線を手掛けたが、今回はその続きで土間のメイン照明を設置しようと思う。今現在、この納屋の土間は15畳ほどの広さがあるが、リノベーション終了後にはこれが9畳くらいに縮小される予定になっている。

 

その6畳分が何に変わるかというと、トイレや物置、玄関上がり廊下などの設備になる。何が言いたいかというと、それらはそれぞれ個別に照明を設置していくことになり、実は配線に関してはもうすでに終わっていたりする。

 

あとこの土間で未配線な部分は今回紹介するメイン照明だけとなっており、これまでもいつ設置するかタイミングを計り続けていた。以前のブログで梁の塗装が終わったため、ここらのタイミングでと思うようになった。

 

もともとこの土間の中は薄暗い印象が強く、正面にガラスサッシをつけることでそれは随分改善をみたが、曇りの日や夕方以降になると暗さがより際立ってくる。先に縮小されて9畳になると言ったが、要はメインの照明でその範囲が明るくなるようにはしておきたい。

 

読者の方は冒頭の写真を見てもうお察しのことだろうが、ここの照明はダクトレールを取り付けて賄うことにしている。用意したレールの長さは4メートルのもので、1本モノでは見つけられなかったため3メートルのものと1メートルのものをつなぎ合わせて使う。

 

入り口から最奥のサッシ部分まではざっと3間(6メートル弱)ほどもあり、しかも梁が入り組んだりして光を遮りがちな構造のため1個の照明だけではなかなか全部を網羅することが難しく、だからこそのダクトレールで、この方法だと好きな部分に好きなところから照明を引っ張ることが可能だ。

 

レールの固定位置は何通りか考えたのだが、最終的に決めたのは墨線を出した写真のとおり梁と梁の中央の部分で、9畳間と考えた場合のちょうど中心線の位置でバランスが良いことからここに決定した。

 

この位置にすることによるメリットとしては先述の通りバランスが良いことで、デメリットとしては両左右の梁によって光が遮られる可能性があることと、固定方法にひと工夫が必要になってくることだろうか。

 

さて、ここまではほんの下準備でこれからが作業の本番となる。このレールを取りつけるにあたって何が最も大変かというと、左の写真の状態から始めないといけないということに尽きる。

 

本来の作業だけであればサクっと終わらせることができる内容なのだが、梁間の床板部分に固定することに決めたため、まず該当箇所の畳を全てはがして板を露出させなければならない。

 

ここの客間はもう随分前に完成した(そのときの記事はこちら)ものだが、完成した翌日から全面に養生をして物置場と化してしまっている。畳を新調しただけに養生には結構手をかけてあり、まず全面にコロナマスカーをかぶせてその上に床養生シートを敷き、その上に全面段ボールをかぶせてさらにその上にブルーシートをかけるという徹底ぶりである。

 

これは畳をホコリやゴミから守るだけではなく、カーテンがないときの日焼け対策として何重にもしておいたものである。今現在はカーテンを取り付けたためここまでする必要はないかもしれないが、荷物が多すぎて変更する気も起こらない。

 

要はこれだけの厳重な養生をはがして畳を外し、その下の捨て板をどかしてようやく目的の板とお目見えできる。しかも、置いている荷物の移動を最小限にしながらそれをやっていくというかなり気の重い仕事だった。

 

それら6枚分の邪魔ものをなんとか外してようやく準備が整ったのが右の写真。写真ではほとんど見えないくらいだが、この床板の中央には墨線を引いておりレールの位置を下からと上からで確実に合わせている。

 

失敗をしてまた畳をはがすなんてことは絶対に避けたいため、作業は確実に間違いのないよう終わらせたい。ちなみにだが、今回ここの荷物移動をやりながら一部の荷物を隣部屋(まだ床がついている吹抜け部屋)に移動した。

 

移動したのは概ね床の間に置いてあった荷物で、ほとんどが工具などの作業に必要な道具や材料である。実はこれらは作業のたびにここに出し入れをしたりしていたが、そのたびに靴を脱いだりと手間が多かったためこれがいい機会ともなった。

 

その副産物としてこれまで荷物が邪魔で手をつけてこれなかったテレビ線の仕上げができるようになった。それをやったのが左の写真で、ここはケーブルを母屋から引っ張ってきたとき(そのときの記事はこちら)以来そのままの状態だったのをようやく解消できたということになる。

 

ここまでかなり時間をかけてしまった感があるが、実はこれでようやく準備完了という状態だ。次に作者がとりかかったのはダクトレールの下地となる木材を一本間に挟む作業だ。

 

ただこれも単独での作業であるためやり方に工夫が必要となる。右の写真はその下地材を仮固定するためのつっかえ棒をしているところを撮ったもので、これで強めに押さえておいてから上に回り、そこでようやくビス固定をするという流れとなる。

 

畳を外すまでの一連の大変な作業は全てこの上からビスを打つためだけに行ったもの。レール自体を梁に固定するなどが出来ていればこういう面倒なことは一切発生していないところだが、これは致し方ない部分だろう。

 

今回こうやって上側からビスを打つのは、こちらから打つほうがより固定がしっかりされるからである。わざわざ言うのも恥ずかしいことかもしれないが、薄い木と厚い木をビス固定するときは薄い方からビスを打って固定するというのが基本中の基本である。

 

だがここではもう一つ基本的なことを無視して作業を行っている。それは縦に荷重がかかるものを縦にビス打ちして固定していることで、これまでは絶対に避けてきたことだが、この部分に関しては強引にこれで押し通すことにした。

 

その罪滅ぼしというわけではないが、ビスは各板1枚ごとに1本ずつしっかり固定している。これだけ何か所も固定していればよほどの重量物以外、照明程度の荷重には充分対応可能と思っている。

 

かくして土間入口正面にダクトレールを取りつけることができた。こんな簡単な作業にほぼ一日をかけてしまったが、結果的に必要な荷物移動もできて一石二鳥といえた。

 

この後どのくらい寒くなってくるかわからないが、可能な時は夜間作業もやれることになった。ここからはひたすら壁塗り作業が待っており、繰り返しになるような内容であればブログの更新頻度も下がるかもしれないが、次回を期待せずにお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2022/01/17 20:20:17

前回のブログで土間の右手側がもろもろ完成した。工程的にはここからも引き続き壁塗りが続くことになるが、土間の部屋では現状これ以上塗れるスペースがないという問題をクリアしなければいけない。

 

そこで今回はまず壁塗りを思う存分できるようスペースを作ることから始めることにした。折よくというか我が家周辺では雪が断続的に降り続き、陽当たりも悪いため溶けるまでに時間がかかっており、気温も寒すぎて壁塗りには向かない天候ということもある。

 

どのみち2月いっぱいまでは寒さとの闘いにはなるだろうが、壁塗りが厳しいようなときはそれ以外の作業を何かしらやっておけるようにしたい。こういう時期でもあるのでウッドショックにより木材を買い控えしているのは本当に痛いところだ。

 

冒頭の写真はこれまで土間の中央から左手側にあった全ての荷物を移動し終えた状態を撮ったもの。荷物は思った以上に大量にあったため、右手側の仕上げが終わったスペースだけでは足りず、結局隣の部屋(まだ床張りが終わっていない事務部屋)もまるまる資材置き場と化してしまった。

 

この荷物移動と掃除だけでほぼ丸一日を費やした感じで、ここまでやったからには事務部屋の仕上げ(木材高騰がおさまるのが前提)は相当先のことになるという覚悟を決めたとも言える。

 

基本的には土間の残りのスペースは押入の中身を含めて全て移動を実施したが、唯一の例外の場所を作ったのが右の写真の部分である。

 

ここは階段下のデッドスペースでもあり、どのみち階段が干渉している部分の壁塗りや木部塗装が出来ない状態になっているため、ここにだけは物を置いていても大丈夫だろうという判断をした。

 

いずれこの階段も解体して新しいものを自作したいと考えているが、順番的にはほぼ最後の工程に近いことになるだろうと思っている。それまで何らかの形で仮解体しておきたいが、すでに完成している吹抜け部屋の床板をバラすという大仕事も残っていたりしてすぐというわけにもいかない。

 

結局この日は残りの時間をゴミなどの処分に費やし、次の日にはある程度まとまって出たゴミを処理場に持って行ったりすることでだいぶ荷物がシェイプアップできた。

 

さて、掃除も終わってゴミ捨ても終了した次に作者が手をつけたのは土間正面にある押入の部分で、写真の状態に関してテコ入れを行うことにした。ここの押入は購入当初から天井の一部の固定が外れ、写真のようにいつ天井が落ちてもおかしくないような状態になっている。

 

作者がやっているDIYリノベーションとは違って昔の大工仕事ではほとんど材の固定に釘が使われているため、こういうものを無傷で解体するのが大変なときもある。この場合でいえば天井を固定している廻り縁に打たれた釘を綺麗に外したいが、抜こうにも釘の頭が引っかからなかったり、引っかかっても腐食で頭が潰れたり途中で折れたりということがよくある。

 

また、仮に釘が綺麗に抜けて上手くバラせたとしても、その後頭上に落ちてくるのをどう処理するかということでも考えさせられてしまう。そこで不本意ではあるが今回はかなり雑な方法でこの天井を解体することにした。

 

その方法とはすでに壊れて落ちてしまっている一部を手掛かりにバール(大)を引っ掛けて力任せに引っ張り落すというもので、それでひとまず片側だけを全て落とした状態を撮ったのが右の写真となる。

 

ここまでくればあとは開き直って全体を引っ張り落すだけだ。結果的にこの天井の固定に使われていた釘は拵えの割には小さすぎるほどのもので、驚くほどアッサリとバラシが完了したが、天井が床に落ちたときの衝撃はなかなかのものなので安全にはかなり気を使ったことを申し添えておく。

 

左の写真は解体が終わった天井のあったところを押入の中に入って見上げた状態を撮ったもので、土間正面の窓の部分の天井(写真はこちら)と同様、ここは下屋になっているゾーンである。

 

一応この納屋の設計図を描いたとき(写真はこちら)の予定ではこの部分はトイレになるのだが、排水経路を厳密に出したわけではなく、それの可不可によって変更する可能性がないわけではない。

 

作者の性分としてできるだけ早めに排水経路が確保できるかどうかの確認だけでもやっておきたいが、それをするためにはクリアしなければいけない前提があまりに多すぎて頭を抱えてしまっているのを白状する。

 

まず、排水管のルートを出すには最低でもフロアレベルを出す必要があり、それを出すには隣の吹抜けになる囲炉裏部屋全てでサッシなどが間違いなく収まるような高さを検討する必要がある。

 

それを正確にやろうと思えばそちらに置いてある全ての資材(2日がかりで移動した重労働)を処理する必要もあり、かつ外壁にまだついているトタンを解体して実際に浄化槽に接続するためのルートも確認したい。

 

それらを全てクリアしてようやくこの部屋にトイレを設置できるかどうかの判断をすることができるのだが、現時点の印象で高さが足りるかどうかかなり微妙なところだったりするため、安心して部屋の仕上げまでをやる気になれていないというのもある。

 

まず、トイレでいけるということになるとすぐにやっておきたいのが写真正面の壁を抜く作業と右手側に開けることになるアルミサッシ用の壁抜き作業である。それらは壁塗りをした後となると無駄が多すぎてもったいなく、できればロスの全くない壁塗り前に済ませておきたい作業だったりする。

 

DIYの経験を経てそういうことがわかるようになればなるほどやらなければいけない作業よりも、やってはいけない作業というのがハッキリしすぎてどんどん視野が狭くなっていく傾向にある気がしている。

 

と、いつまでもウダウダ言っていてもどうせすぐ結論は出ないため、今できることをやっておくことにする。出来る事といっても結局はこの部屋をトイレにする前提の作業なのだが、右の写真のような電気配線の準備もその一つといえよう。

 

実はここの天井を解体するときに気付いていたのだが、下屋が始まっている壁の部分や垂木の間の隙間からけっこう強めのスキマ風がびゅうびゅうと部屋の中に入ってきてしまっている。

 

そんな理由があり、まず作者の直近の目標としてここの天井を再構築することを目指すことにした。天井自体はこれまでと同様、廻り縁を固定してその上に杉の集成材ボードを乗せて固定するだけの簡単な仕事なのだが、それをするまでにこれだけはしておきたいという項目がいくつかある。

 

写真のような配線はそのうちの一つで、これは分電盤の1回路を使って計5箇所のコンセントを繋ぐための配線で、予定している天井ラインの上から引っ張ってきた線を壁中に通して部屋内にひとつ、そのままジャンプして壁裏にひとつ、さらにジャンプして壁裏(新しい押入を作る予定のスペース)にひとつ、別口で玄関の上がり框と階段下にそれぞれひとつずつのコンセントを予定している。

 

壁内配線なのでこれを先にやっておくことでようやく壁塗りに入ることができ、中塗りが終わることで砂漆喰にとりかかることが出来る。そこまでを終わらせてやっと天井の廻り縁の固定という段階になるのだが、乾燥時間を入れるとそれなりに(この時期だと1カ月以上)かかってしまうことになるだろう。

 

結局だが、天井の廻り縁をつけたい関係でトイレにするしないに関わらず囲炉裏部屋側の壁抜きはやることになりそうな気配だ。

 

1箇所ほど電気配線をやったらそのまま他の部分をケアしておくことになるのは自然の流れというもので、どのみち壁塗り前にやっておくべき部分はこの際全てやっておくことにした。

 

左の写真は玄関土間に入ってすぐ左手にあたる壁で、ここは建物に入って最初に使うことになるスイッチでもあり、土間にある全ての照明が集約されているところでもある。ここにはそのまま囲炉裏の間に入っていくための上がり框がつく予定で、そこの上がり口に照明がひとつ。

 

そしてその上がり框から続いて2階に上がる折れ階段になる予定だが、その階段周りの照明がひとつ。もうひとつは土間正面全ての空間を網羅する照明、計3つのスイッチである。

 

これらのスイッチは納屋リノベーションに入る最初の頃設置したときのもの(そのときの記事はこちら)で、これまでは置き場のなかった建具が置いてあったり、古くて暗い電球が使われていたりしてあまり使い勝手の良いものではなかった。

 

が、こうやって整理して設置個所を確定させてみるとかなり気持ちも上向きになる。せっかくなのでこの機会に照明を新調し、夜暗かった点も解消しておいた。それと、土間正面の照明に関してだけはまだ設置できていないのだが、次回はそちらの作業を紹介することにしようと思う。

続きを読む≫ 2022/01/16 19:42:16

前回のブログで説明したが、今手掛けている土間の右手側壁が終了すると同時に荷物の大移動をすることにした。毎回のことながら荷物の大移動というのはかなり気合を必要とするミッションである。

 

大変な労働になってくることもあり、できれば週末にやれるように逆算して作業を進めたかったため、砂漆喰終了後は速やかに仕上げまでを終わらせることにした。とりあえず真っ先に木部塗装をやっつけておきたい。

 

冒頭の写真は柱と梁が交差する部分の一つだが、まず最初に手を入れたのは柱と砂漆喰塗りがされているチリの部分だ。これから木部を塗装していくのだが、中塗り砂漆喰ともにマスキング養生などせずにスピード重視で塗ってきたため、柱のチリ部にはかなりの泥や漆喰がついて固まってしまっている。

 

これまでの作者のやり方ではこれらをザっとスクレーパーでこそぎ落して軽く濡れタオルで拭いてすぐ塗装に入っていたが、それだと塗装終了後に仕上がりの汚さが目立つことを学んだ。

 

そこで今回はかなり気合を入れて固まった汚れを拭き落とすことにしたのだが、終わった後で振り返ってみればこの工程が最も面倒だったかもしれない。かかる時間はさほどでもないが、数か所掃除をするだけで使用したタオルはすぐにボロボロになってしまい、精神的に大変な仕事をしている感が強かった。

 

写真ではチリ際の壁まで汚れているのがわかると思うが、拭いているタオルが当たっただけで周囲の壁はこんな感じで簡単に汚れてしまう。また、もともと柱などに塗られている塗料(作者が使っている松煙と同じようなものと思う)が拭くことによって剥がれていたりするのも確認できるだろう。

 

さらに今回は柱だけでなく天井周りの梁も塗装をしておくことにした。右の写真はまだ手をつける前のもので、この時点での色がもともとの状態ということになる。写真だけでは位置関係がわからないだろうが、横架材では左手に見えている桁にあたる材だけが柱と同様塗装された材であった。

 

ちなみに、以前のブログで紹介した通り、この天井板はそのまま2階客間の畳の下地材になっており、ここだけが新しく張り替えを済ませている部分でもある。

 

さて、前回にもお伝えしていた塗料に油を混ぜていることによりマスキングテープが貼れなくなってしまう問題についてだが、今回試みてみた作者流の対策を紹介しよう。

 

屋外でさほど目立たない2階などであればもうそのままマスキングテープなしで仕上げ漆喰を塗る手もありそうだが、こういう目立つ部分に関しては直接油がついた塗料は使わないという結論を出してみた。

 

つまり左の写真でやっているように、柱のチリ部分だけはまず水性ステインを塗ってみるというやり方である。このやり方だと塗装後も問題なくテープが貼れる上、黒という色でゴマカシも利くのではないかと考えた。

 

一応考えているルーチンとしては、チリ部だけにステインを雑に塗る→乾燥後その上にマスキングを貼る→柱の表面とマスキングでカバーしきれていないチリ部に調合塗料を塗る→仕上げ漆喰を塗る→マスキングを剥がして柱に直接オイル塗装、という手順だ。

 

一応簡単な説明を入れておくと、ステイン塗装後の乾燥はしっかりしておかないとマスキングを剥がしたときに塗料も一緒に剥がれやすくなり、恐らくしっかり乾燥させても一部は塗料剥がれを起こしてしまうことを想定している。

 

それに対応するのが最後の工程で、本来であれば仕上げた漆喰壁を汚したくないためオイル塗装もマスキングのあるうちにやってしまうのがセオリーだが、慎重にやることを前提に先にマスキングを剥がしてしまい、柱表面をオイル塗装しながらチリ部もギリギリまで慎重にケアしていく。

 

とはいえこの時点での工程はまだマスキングを貼るという段階である。右の写真で写っている木部では天井の板以外は全て塗装することにするため、梁と天井板のキワには極力汚すのを避けるための養生テープも貼っていった。

 

これは以前に事務部屋の木部塗装をしたとき(そのときの記事はこちら)の反省点でもある。そのときの記事では特に触れてなかったが、こういう処置を施さずに直接梁の塗装をエイヤッで行ったため、かなり見苦しい形で天井板のキワ周辺に塗料が付着して悪目立ちしてしまった失敗を活かさねばならない。

 

そしてその成果がこちら。まずお伝えしておくべき点としては、こういう形で壁や木部にテープ養生をしても結局塗装は見えないスキマから確実に浸透していき、キワににじんで汚れてしまうというのが大前提にある。

 

ただ、作者がここで使っている塗料は水性塗料とは違って水分含有量が少なく、顔料と油で構成されている塗料のためあまり隙間から浸透していかなかったようだ。この写真ではわからないが、養生テープを剥がしたとき思った以上に綺麗な仕上がりであった。

 

右の写真は先日取り付けた(そのときの記事はこちら)アルミサッシ側から上を見て撮ったもので、ここだけは下屋(2階がない部分の屋根)の状態がわかる造りになっている。

 

今現在は写真で塗っている位置より右には大量の荷物があるため、今回はここまでということにせざるを得ない。本来であれば色ムラを発生させたくないので一気に塗ってしまいたいのだが、この部屋全体でこういうやり方をしていく羽目になってしまった。

 

一見天井裏になりそうな上の壁にも砂漆喰を塗っており、かつ仕上げ漆喰もするためのマスキングを貼っていることに気付いた方は相当目の肥えた方かもしれない。ここはこのままだと垂木と屋根の隙間風が入り放題になってしまうため天井をつける予定でいるのだが、それには以前安価で購入した杉の集成材(写真はこちら)を使う予定にしている。

 

この材だとかなり幅がとれるので、この部分に関しては地面に対して水平な天井ではなく、屋根形状に沿って斜めに上がっていくような形の天井にすると決めており、それが理由でここの2階壁も当然の仕上げをすることになったと言えば納得だろうか。

 

そんなこんなでようやく仕上げ漆喰を塗り終えたのが左の写真となる。目に見えてわかるレベルのシワが壁のあちこちに見られてしまっているが、中塗りの段階から頑張って平滑に近づけるよう2度塗りしてきただけあって、素人レベルとしてはそこそこ満足できる出来ではないかと思う。

 

こちら側の壁はこの後荷物大移動をすることになっているので、これでしばらく見納めになってしまうが、その前に2箇所のコンセントだけは完成させておいた。その写真は撮り忘れ、記事も重複になるため特にここでは取り上げない。

 

最後の仕上げは柱へのオイル塗装である。これが気化して膜を張る1週間くらいの間は触れるとすぐに色移りしてしまうが、完全に同化してしまうとほとんど色移りしなくなるのを外壁塗装の際に確認済みである。

 

できればこの場合に塗る材料としては荏油がよかったのだが、大量に仕入れるには値段も高く、より安価に入手できた亜麻仁油を利用している。以前にも触れたが亜麻仁油は気化する際に熱を発することから火災の原因になったりするため、あまり楽観視して使うのは危ないかもしれない。

 

火災の原因は大抵が塗装に使ったウエスなどに染み込ませたまま放置したものが燃えるというパターンで、木に塗ったものが発火するまでのことは通常考えられないが、念のためしばらくの期間は集中して様子を見たほうがいいだろう。作者は塗った後1週間ほどはたびたび塗った場所に触れるなどの確認をしている。

 

人によるかもしれないが、作者はこの亜麻仁油の匂いが好きなほうで、過去にも建具のメンテナンスで塗ったりもしている。しばらくは匂いが続くため気になる方には試してみてほしい。

続きを読む≫ 2022/01/11 20:56:11

前回の古民家ブログ更新後だいぶ日が開いてしまった。この間我が集落では雨や雪の日が断続的にあり、思ったように作業が進まない日もしばしば。流れ的には納屋の2階外壁塗りに手をつけたものの、天候的に高所作業ができない日が続いてやむを得ず雨でも出来る屋内壁などを塗ったりしていた。

 

ただ、年内でも数日晴れた日があったため2階の壁塗り自体は実は年内には終了していたりする。冒頭の写真は壁下地となる砂漆喰を塗った後、周囲の木部を塗装した状況を撮ったもの。

 

これまでも何度か紹介してきたかと思うが、作者のやり方としてあまり時間をかけたくない場合には養生テープなども貼らずにかなり雑な塗装をすることがある。柱のチリ部分や壁に塗料がついているのはそのへんを全く気にしていないためである。

 

外壁でも1階の目立つ部分であったり、屋内壁などを漆喰仕上げ塗りするときなどは当然チリ部分にマスキングテープ養生をすることになるのだが、以前のブログでも説明したとおり塗料に亜麻仁油を混ぜていることによってテープが貼りついてくれない問題が発生している。

 

一応その対策は次回の塗装の際に用意することにしているが、ここで一つ方針の変更点について触れておくことにしよう。作者は以前屋外塗装をしたときのブログで亜麻仁油を混ぜて2日経過したときに簡単に色移りしてしまうとお伝えしていたが、さらに日にちが経過してみるとほとんど色移りしなくなっていることに気付いた。

 

だが油を塗っていることの副作用として木部がしっとりした質感になっていることや、塗っていない部分と比べると色の濃さの違いで塗膜が顕著にわかるようになったため、場所を選びつつ屋内壁にもこの塗料を使っていくことにした。

 

話が逸れてしまったが、右の写真はマスキングテープ養生なしで仕上げ漆喰塗りを終えた状態を撮ったもので、至近で見るとチリ際などがかなり汚くならざるを得ないものの、遠目にはほとんど気にならないため2階に関してはこれでいいとも思っている。

 

さて、2階の南面が終わったらそのまま余勢を駆って2階の西面も塗りに入りたかったのだが、残念ながらこのタイミングから今回のブログのアップまでの10日間雪予報が多く、天候が落ち着くまでは大人しく安全な場所の壁塗りをすることに。

 

左の写真は西面の1階部分を一番左の壁から塗ろうとしているときに撮ったもので、壁の色が濃い部分はシーラーを塗っていることによる。この年末の雪の時期が今季の寒さの最初のピークだったと思うが、足のつま先などは痛くて感覚がなくなるほどだ。

 

ここで作者の壁塗り遍歴で初のことを体験することになるのだが、その前にこちらの写真がある程度晴れている状態だったことに注目しておいてほしい。

 

そして右の写真はその状態から左の壁の中塗りが終わり、次にひとつ右隣りの壁も塗り終わってその日の作業を終えた翌日に撮ったものである。

 

それがどうしたと思われるかもしれないが、一番左の壁塗りをしたのは一つ上の写真(やや晴れている)を撮った直後であってまだ陽も高く、寒いなりにも気持ちのいい気温であったが、その後天気が急変。

 

右の写真の壁はその天気が急変(軽めの吹雪)した中で塗ることになったもので、塗り終えた直後はある程度思う平滑が出て満足したのもつかの間、壁の表面にある珍現象が発露することになってしまった。

 

その現象というのがコレだ。クリックしてアップで見ないとかなりわかりづらいと思うが、水分を含んだ壁の表面がある程度以上乾燥するよりも先に凍ってしまうという結果を目にすることになった。

 

この現象は壁の全面ではなくところどころであるということからも、水分が多く乾燥が進まなかった部位だけに起こった現象といえよう。ご丁寧なことに雪の結晶である六角形の模様が一面に拡がり、一部は霜が降りたように凍り付いてしまっている。

 

塗り終えたときは面を揃えていたのだが、この結晶が結果的に壁に凹凸を作ってしまって平滑ではなくなってしまっている。これも冬の寒いときが壁塗りには向かない理由のひとつになっているのだろうと大納得できた瞬間だった。

 

どのみち壁はもう一度重ね塗りをする予定であったため、強度的には問題ないと思いたいが、2週間近く経ってもまだ乾燥度合いが半分程度しか進んでおらずやはり夏と比べるまでもなく時間がかかりすぎている。

 

とはいいながらもさらに作業を重ねていく。次の写真は今回の外壁で最も厚塗りにトライしてみたところの状態を撮ったもの。これを塗ったときは先ほどのときよりだいぶ暖かい日だったが、塗り厚が15ミリという少し無謀かとも思えたチャレンジをしてみた。

 

結果的には写真のようなヒビ割れ(これは当然予想の範疇)が発生しているのみで、今のところ大きな問題はないのだが、塗ってから1週間が経過したにも関わらず乾燥は1〜2割程度しか進んでいない。

 

できれば本当はこのまま外壁の中塗りを全部終わらせたかったのだが、これらの乾燥具合を観察してからにしようと思い直したため先に屋内壁をケアすることにした。

 

左の写真は玄関入ってすぐ右手の壁(以前から進めている事務部屋の裏側にあたる壁)だが、ここはサラッと砂漆喰塗りを終わらせた。外壁を少し様子見するため今後はこの部屋の中の全壁を対象に塗り進めていきたいのだが、荷物がごった返していて簡単にはいきそうにない。

 

というわけでまずはこの途中までやってきた壁側を完全に仕上げることを目標にすることとした。つまり、この後木部塗装、仕上げ漆喰塗りを終わらせてこちらの壁サイドで作業のやり残りがない状態にしておいてから、次に塗る場所の荷物をこの壁側に寄せてスペースを作るというプランでいくことにする。

 

その話は次回以降ということになるが、最後に余った時間で外壁の砂漆喰を中途半端な状態ながら塗ったものも載せておくことにした。実はこの東面の壁に関しては砂漆喰を塗れる範囲が現状ここまでということになる。

 

それは中央あたりの壁にそのうちサッシ窓を設置することになるからで、それに干渉しそうな壁は全て後回しということとした。作者の希望的予定としては天候の見通しが立ったらすぐにこの2階の外壁塗りができるように準備しておきたい。

続きを読む≫ 2022/01/08 22:43:08

前回のブログでついに2階の壁塗りを開始したばかりだったが、我が集落はご覧の通り初雪を迎えることとなった。高所作業するにあたって最低限守りたい条件は足場・手すりなどが濡れていないことである。

 

できることならここの足場を設置している間に砂漆喰、木部塗装、仕上げ漆喰までをスムーズに終わらせたかったが、ここは大人しく別プランを進めることにしたい。

 

ただ、2階に設置した足場(ハシゴ)は番線でしっかり固定していることもあり、そう簡単には脱着したくないという思いもある。そこで今回は悪天候対策として作業を残していた室内壁をメインに手掛けていく。

 

この家を購入してはや3度目の冬となるが、雪が降るような状態での壁塗り作業というのはこれまで未経験のこととなる。というか、壁塗りをするのに冬というのは適したシーズンではなく、意図的に避けてきた経緯があった。

 

作者は購入して来た中塗り材を庭でブルーシートに包めて保管しているのだが、そこは右の写真のような状態になってしまっている。これはまだ積雪量として序の口のほうだから作業にさしたる支障はないだろうが、本格的になってくると我が家での壁塗りは厳しくなるかもしれない。

 

今はひとまず出来る作業としての壁塗りを進めていくが、そうなった場合に手を余さない作業を今のうちにストックしておく必要がありそうだ。

 

前置きはそんな感じとして、今回やるメインの壁がこちらになる。ここは納屋の入口入ってすぐ右手、事務部屋の壁の裏側にあたる部分の壁で、以前のブログで貫部分の割れがひどいと失敗報告をしていたところの並びの壁である。

 

今回は前回の失敗を踏まえ、上下3箇所にある貫に対して中塗り後ワラのすり込みを行ってみようと思っている。以前の場合は違う箇所でワラの埋設をしてみたのだが、そちらの方もその後割れはみられず順調に乾燥した。

 

右の写真はその貫の部分をクローズアップして撮ったものだが、ご覧のようにもともとある荒壁のラインから最大で7〜8ミリ程度出っ張った形で仕上げられてしまっている。

 

つまり、この並びの他の壁は全てこのようなもともと段差のあったところに10ミリ厚超の材料を塗り進めていき、貫の部分だけは帳尻合わせのため5ミリ以下の厚みで塗っているような計算になり、しかもなんら対策を打っていなかったため全てことごとく盛大に割れてしまうという現象が起こってしまっていた。

 

まあそれに関してはそもそも塗る前から充分予測していたことで、たとえ割れたとしても中塗りを2度重ねる予定だった作者にすれば大丈夫だろうとタカを括っていた部分でもあった。

 

今回はより万全を期すためと自身のレベルアップのため、そういう部分へのケアもやっていこうという主旨で壁塗りを進めていく。

 

左の写真はその貫のうちの一つを撮ったものだが、今回は作者自身お試しの気持ちが強いため、3本ある貫全てに対してそれぞれ違う太さのワラを用意して違いを比べてみることにした。

 

写真の部分はそのうち最も細いワラを塗り込んだ状態のもので、細い上に本数も少なめ、間隔もそれなりに広げてしまっている。本来であれば全体的に満遍なく塗り込んでいくのがベストと思うが、この納屋のもともとあった荒壁の同様の部分にはある程度の間隔をあけながらすり込まれていたためそれに倣ったものである。

 

そして塗り終了後丸一日経過したものが右の写真。貫にすり込むワラは下のものが一番細いもので、上にいくに従って太いものに変えていった。そしてその結果は一目瞭然であろう。

 

細いワラをすり込んだところはやはり割れを完全に防ぐことができておらず、上にいってワラが太い部分ほどツナギの役目が果たせているといえそうな結果ではなかろうか。

 

恐らくこのまま乾燥して硬化したとしてもこの割れ度合いはさほど変わることがなさそうで、少しだけ写真の左端に見切れている隣の壁の割れ具合と比べてみてもかなり効果があったと言って差し支えないように思える。

 

ちなみに、ワラは全て中塗りがある程度以上終わって作者にとっての最大限の平滑を出した後ですり込みを実行してみたのだが、もともとある程度柔らかめの土を使っていたせいもあるのか比較的スムーズに壁に浸透してくれた。

 

前回のように完全に土の中に埋設しなくても充分効果がありそうなので、次回からは太いワラを使ってこのパターンでやっていくことになりそうだ。

 

さてその後も雪と雨が数日続いたため2階の作業は全く手がつけられず、並びの壁の2度目塗りも進めてみた。まだまだ雨の日でも塗れる壁はあるのだが、普段使う通常サイズの脚立が2階の足場で使えなくなっている関係上、小さい脚立で届く範囲の壁しか塗れないのがネックになるかもしれない。

 

できれば次の晴れ間のスキを狙って2階の作業を一気に片づけたいが、天候が果たして味方してくれるだろうか。

続きを読む≫ 2021/12/21 22:20:21

前回のブログで西壁の塗り準備が完了したが、ここや屋内壁などは雨や雪が降ったときにいつでもできるということから今後の作業を後回しにすることにしたのは説明したと思う。

 

そこで残る外壁の塗り候補として考えられるのは東壁の砂漆喰塗りか、若しくは南側2階の砂漆喰塗りということになりそうだ。これまで2階の外壁についてはリノベーションの最後の方になるだろうという感じでお伝えしたきたかと思うが、ウッドショックの影響でここまで予定が変わってしまうのかと我ながら驚いている。

 

というのも、ここまで母屋と納屋のリノベーションを2年半以上続けてきて、屋内はそれなりに完成に近づいているものの外観には一向に変化がみられていないということに改めて注目してみたのである。

 

その注目したキッカケとなったのが冒頭の写真にもある1階の外壁を仕上げたことで、やはり外観が綺麗になるとリノベーションをしている雰囲気がすごく出てくると感じたのが大きいかもしれない。

 

このうち次の塗り候補でもある東側の壁は割と最近中塗りを仕上げたばかりでまだ完全に硬化する前ということもあり、ここは少し気合を入れて2階の壁を仕上げてみることにした。冒頭の写真は2階の壁に近づくためのハシゴを掛けたところを撮ったもの。

 

ここの2階壁の塗り方はこの物件を購入する前からずっと考え続けてきた作者にとっては頭痛のタネといえるものであったが、専門家の意見などを聞くとどうしても足場を組むような話になってしまう。

 

もしここをプロに頼むとしたら足場を組むことは必須のことになる(安全上足場の確保にはとても厳格な決め事がある)のだが、いかんせん、足場というのはそうそう使うものでもないから購入することには後ろ向きにならざるを得ず、基本的にはレンタルをすることになってしまう。

 

ただ足場のレンタルと言ってもそう安いものではなく、日にちが長くなればなるほど料金もかさむことになるので、作者のようにのんびり作業をしている個人にはあまり推奨できる方法ではないような気もする。

 

では次善にどんな方法でやるかを模索したとき、単管パイプで単純な足場を組んでみるということが頭に浮かんだ。単純なものだから直接の足場になる単管は1本のみでコストダウンを図ることになる。

 

この場合、単管の足場組は倒れることがないよう柱に太目のボルトなどで緊結する必要があり、かつ落下に備えるための安全帯の準備と安全帯を固定するための設備を作っておく必要も生じる。

 

などなど、考えれば考えるほど大がかりでコスト増になってくるため、コストカットしたい作者の思惑はいつも堂々巡りをしてなかなか結論を出せずにいた経緯があった。

 

前置きが長くなったが、結局作者が最終的に選んだ方法はいつも屋根に登っているときと同様の単純なものだ。それをこれから説明していくが、そのために準備したものが右の写真のものだ。

 

これはホームセンターで安価に買える座付の貫抜を周囲と調和させるために黒ラッカースプレーしただけのもので、一つ200円程度の安価なもの。作者のプランではこれを2階の外柱に断続的に固定しておき、それを安全帯の固定用に使うという、クライミングでいうボルトの役割を担ってもらう金具。

 

言葉で説明するより見るが易しだろう。左の写真のようにこの貫抜を柱の上下に固定するのだが、一応人が落下したときの全体重がかかっても抜けることがないよう、75ミリのコーススレッドを4箇所留めしている。

 

2つのうち上の貫抜は安全帯のフックを掛けるためのものだが、ミソになるのは下の貫抜だろう。これは作者の得意なハシゴ足場を固定する用のもので、過去にも屋根に登ったとき(それらの記事はこちらこちら)は常にこのハシゴで安全を確保してきた。

 

作者の考えではこういうときにこそ持っている道具を駆使し、足場の変わりになるものを安全な状態で使えるよう、少ない脳みそをフル回転させるのもDIYの醍醐味ではないかと思っている。

 

そしてその結果として設置されたハシゴが右の写真で確認できるだろう。ちょっと見えにくいかもしれないが、下の貫抜に切れないような太目の番線を通してそれをこのハシゴに緊結しただけの単純なもので、ガタガタ動いたりするのはゾッとしないのでハシゴは引くも押すもできないような位置(屋根の瓦が始まるところにピッタリ付けているのがそれ)にしっかりと固定した。

 

ちなみに、この貫抜作戦は想定よりもかなり安価でありかつ外観を悪くするわけでもないため、この作業が終わってもそのままの状態にして今後必要になったときの備えとしておこうと考えている。

 

さて、準備が着々と進んでいるが肝心の安全帯についても少し説明しておこう。今回作者が使う安全帯は左の写真のもの。これはハーネスという装備で、腰回りにしっかり固定されるもの。

 

作者は沢登りをする関係もあってどちらかというとハーネスという言葉を聞くとこういう山岳用のものを想像してしまうが、建築用にもハーネスというものが広く普及している。

 

ただ、建築用のものをフルセットで購入するとかなり高価な買い物で、全身フルハーネスと安全帯ベルトを合わせて2万円を越えてくるような金額になってしまう。命には替えられないから通常はそのくらいのお金を払ってでも購入するのが当たり前なのだろうが、アウトドア経験者からするとかなり勿体ない金額のように感じる。

 

左の写真で作者が装着しているのはアルパイン用の簡易ハーネスというやつで、腰回りだけを支えるものだが使い方さえ間違えなければこれで充分に命の補償はされるアイテムだ。今回はこのハーネスに2メートル切り売りの太め(8ミリ)のザイルをカラビナ固定して安全帯ということにしたい。

 

今回、もしこれを見て万が一同じことをやってみようという人がいれば、基本的なロープワークだけはしっかり勉強してやってもらえればと思う。実際に落下したときにロープの固定が甘くてほどけてしまっては元も子もない。

 

右の写真はそれを実際に貫抜に固定してみたものだが、これなどはロープワークとしてかなり危ない悪い例として載せてみた。ロープワークは色んな種類のものがあるので正解が一つというわけではないが、最低限色んな方向に全力で引っ張り押したりしても大丈夫な状態は確保しておいてほしい。作者がこういうとき好んで用いるのはエイトノットと呼ばれる結び方である。

 

ちなみに、今回作者が用意した装備だとハーネスで5000円、カラビナ2個とロープで2000円程度で準備できる。クライミングを勧めるわけではないが、ハーネスなどは一度それを使うことの安全性を知ってしまうと色んなことに使ってみたくなる中毒性のあるアイテムだと思っている。

 

という準備を経て壁塗りを開始。以前に何度も説明した通り、この納屋の2階壁は重量を軽く抑えたいため極力厚塗りをせず、荒壁に直接砂漆喰を塗ってその後漆喰仕上げをする予定だ。

 

さすがにここの荒壁は長年直接風雨に晒されてきただけあってかなり凹凸が激しく、ある程度は平滑に近づけるために5ミリ程度の厚塗りをすることにしたが、砂漆喰の塗り作業はあっという間に進んでいく。

 

この塗りが終わったら次は柱梁の塗装、仕上げ漆喰塗りが待っている。ただ、恐らく天気予報ではしばらく雨がちの天気のため、次回は違う部分の報告になるかもしれない。

 

一応この南面は納屋の2階部分の中では塗りやすい部分だと思うのでお試しのつもりで今回の作業をやってみたが、充分にやれる感触を掴めたため、次はもっと距離の長い西面を仕上げて慣れた頃合いで最難関の東面にチャレンジしようと思っている。

 

最難関というのは東面がこの南面のようにハシゴを立てかけて登ることがかなり困難な位置にあるためで、崖上すぐの位置にあるからによる。しかも、前回説明したようにこの東面の半間分は柱の傾きも大きく、そのせいで竹小舞が抜けた部分があったり、下屋(1階しかない部分の屋根)の垂木が折れていて屋根が一部崩れかけていたりするのである。

 

そこを切り抜けることができるかどうかがこの納屋の壁塗りの最重要ポイントとなるだろう。今回の成功体験が活かせればいいのだが。

続きを読む≫ 2021/12/15 20:08:15

前回のブログでこれまでこの納屋の見栄えをかなり悪くしていたゴミをようやく処理することができた。これで当面は気持ちいい状態の中で作業ができることになるが、またしばらく時間が経ったときにどこかの空間をゴミが占拠しないように気を付けなければならない。

 

東面の中塗りが全て終わり(一度塗りの予定だから完全にFIX)、次の外壁はこちらになるのだが、ご覧のとおりこちら側は東面よりも軒が深いため少々の雨で作業がストップすることがない位置になる。

 

ということはつまり、天気が良い日にここを優先してやる必要もまたないということで、一応中塗り準備はやっておくが天気がいい日が続く限りは別の壁に手をつけようと思っている今日この頃。

 

ひとまず塗れる状態にするためにはトタンを剥がしておかねばならない。写真はトタンをはがしているところを横から撮ったものだが、南面(そのときの記事はこちら)をやった経験から最も効率の良い方法でやっている。

 

写真ではもうすでに解体したあとだが、作者はまず最初にこのトタンの両端に収まっている縁材から解体を始めた。その後トタンを外していくのだが、ここのトタンは中央に引き戸が割り当てられているためそこに接する部分の縁材は解体しない方向で考えた(縁がすなわち戸の当て木になっているため)。

 

そのため、トタンの解体は左右それぞれ引戸と接していない側から順次はがしていく流れになる。右の写真のように、長いバールを使って徐々に奥のほうの釘を浮かしては抜き、抜いてはしっかり回収するというようなことを繰り返す単純な作業である。

 

このトタンは5列分で一枚になるため、釘抜きを進めていくと勝手に壁から解体されて落ちてくるという感じだ。それらがこの西面だけで計8枚ほど出たが、これらはいずれ鉄くず屋に持って行くことになる。

 

これまではこの西面のあたりがそういうものの捨て場所仮置き場になっていたが、今回出たものを含めてこれまでの鉄くず類は倉庫の裏の雨ざらしポイントに格下げして置くことにした。

 

トタンを全部剥がしたら左の写真のような状態が現しになってきた。右側の壁は何やら薄いベニヤが貼られているが、恐らくこれは土壁がボロボロになったときに応急処置を施した形跡のように思われる。

 

ベニヤは剥がすのは簡単だが、釘がことのほか強く貫に固定されており、全部抜くのは無駄な労力になると判断したため、釘は全残しでスピードを優先に切り替えた。ベニヤ自体はだいぶ劣化しており引っ張れば簡単に釘だけを残して破れてくれる。

 

それらも全て剥がし終えたのが右の写真だが、案の定ベニヤがしてあったところの損傷はかなり大きい。左側の壁も剥離範囲がかなり広いが、それより大変なのが表裏ともに剥離している部分になるだろう。

 

右側の壁はその完全に穴が開いている空間がけっこう広いため、この剥離した部分だけでも今後最優先で塗りつぶしておきたい。

 

というわけでそれをすぐに実行した写真を載せておく。この程度の補修作業であれば土壁を準備する時間を合わせても30分程度で終わる作業である。

 

ちなみに、本来であれば完全に穴の開いた部分には出来るだけ荒壁に近い材料を作って塗り込みたいところだが、今回は手間と時間を惜しんだため中塗りの材料をそのままにして固さ調整だけで塗り分けることにした。

 

もちろん、穴の開いた部分は硬めでかつ粘り気がある状態にしてから塗っている。反対側でボトボトと材料が落ちる音がたまにしていたが、今この裏側は荷物が満載で置かれているため確認する気力も起きない。

 

穴の部分に材料を詰め終わったら残った材料には水を加えて柔らかいものにしておく。そうすることで次は剥離した部分がかなり塗りやすくなること請け合いだ。

 

そんな感じでこちらの作業もひと段落を迎えた。これまでは壁を塗るときに穴や剥離部分を同時に処理してきたが、今後は壁ばかりを塗ることになるのでこうやってできるときに小まめに塗っておくことで次回の塗りを楽にしたり、仕上がりを綺麗にすることができるだろう。

 

最後に、この穴ぼこの補修を行ったことで手持ちの中塗り材が全て底をついてしまった。ということで普段作者が材料を購入している雰囲気を紹介して終ろうと思う。

 

実はこのDIYを始めた当初は納屋の壁塗りをこんなに厚くやることは全く想定していなかった。そのため、この中塗り土は一度買っただけのもので家全体の量として事足りると考えていた。

 

だが結果としては母屋でこそほとんど使う機会がなかったが、納屋に入ったとたん大量に使いながらここまで来ていて、今回の購入がなんと5回目になってしまっている。一回あたり税込15000円弱は安いと思っているが、今後も厚塗りすることを考えるとあと数回は買いに走ることになるだろう。

 

右の写真のような感じで大型のホイルーローダで積んでもらうのだが、この会社は職人っぽいというか量に関しては目分量であり、軽トラに詰める量(大体0.3立米)一杯までいつも積んでくれる。

 

あまり大きな声では言えないが、サービスされすぎて帰りの道中重量オーバーで車がフラつくこともあったほどだ。

 

今回はこの最後の写真くらいの量を入れてもらって終了した。このくらいの量であればほぼ重量制限一杯くらいだろう。逆に言えば、土の重みを想定できていない人が何も考えずに軽トラの荷台一杯になるまで積み込みをするのは大変危険な自殺行為になるため厳重に注意していただきたい。

 

以前のブログでも積載重量についての話に少し触れているため興味がある方はこちらも合わせてご覧いただくと良いかもしれない。

 

ちなみに、トラックの荷台に載っている分には「この程度の量か」と思われるかもしれないが、持ち帰って家の置き場に置いてみると「これを全部消化できるのか?」というような量の印象にガラリと変わる。

 

実際にこれを厚さ1センチずつで塗っていくと、15回分程度塗ったところで使い切ってしまう計算になる。ほとんどの壁に3回塗りしていくことになるため、この材料でトータルおよそ5枚分の壁しか仕上げられないことになる。厚塗りは本当に大変な労力を要すると改めて思う。

 

さて、納屋1階の壁は全部で何枚あるだろうか?

続きを読む≫ 2021/12/14 22:02:14

前回のブログ終了後、ひらすら土壁の中塗りが続いている。木材価格が落ち着くまでは大工仕事を控え気味にしたく、候補の作業としては今後まだ大量に残っている壁塗りを出来るだけ進めておこうというのが今の方針である。

 

冒頭の写真は納屋玄関土間の中塗りの様子を撮ったものだが、この作業を始めるまでここは数多くの資材で埋まってしまっていた(そのときの写真はこちら)。今回作業を始めるにあたって再び多くの荷物移動をすることになった。

 

これまでも新しい作業をするたびに荷物をどかして一時避難みたいなことを繰り返し行っており、この荷物移動に半日かかったりするのは本当に割に合わない労力だと思っている。

 

さて、中塗りは順調に進んでいるかにみえたが、今回右の写真の箇所でやり方の再考を余儀なくされることになった。これは壁を構成している貫の部分に塗った土で、木であるだけに材料の固着がここだけ悪くなってしまう。

 

我が家の荒壁を見るとすぐにわかることとして、貫の部分にはこういう割れを避ける方法として縦に長めのワラが塗りこまれている。それはわかっていたのだが、つい手抜きをしてそのまま塗ってしまったためこういうトラブルが起こる。

 

これまでも貫の部分を塗ったことはあったが、あくまで貫と壁がほぼ同じライン上にあるような形であり、ここのように目に見えてわかるような段差(5ミリ〜10ミリ)がなく、それがために上手く誤魔化すことができていたのだと思う。

 

というわけでこれ以降の壁を塗るときはちゃんと貫にワラを塗り込もうと決意する。ただ、この時点で作者はちょっとした非効率的な動きをしてしまっていたことに気付いた。

 

というのはこの中塗り、建屋内の部分をやってしまっているということで、ある程度作業が進んだところで次は外壁をやるようにしていたところ、雨がちの天候に変わってしまった経緯がある。

 

ここで気が利く人間であれば天気を考慮して外壁を優先してやり、雨が降る日に残しておいた屋内壁をやるなどすれば良い。そこを嬉々として屋内からやったものだから、いざ外壁をやろうとしたときに雨の日に当たるというやらかしをしてしまった。

 

気付いたら即実行ということでここからは外壁を優先してやっていくことにする。左の写真は事務部屋の東面の外壁を撮ったもの。ここは報告が遅れてしまったが、電気配線をした(そのときの記事はこちら)直後に5ミリ厚程度の一度塗りをしていたところだ。

 

今回の写真は2度塗りが終わった後に撮ったもので、ここだけを比較的早めにやってしまったのには一つ理由があった。写真では見えていないがこの向かいの壁(外部コンセントを準備した壁)は上部の方で小舞が柱から外れており、壁自体が簡単に部屋の内外に動くという恐ろしい状況だったのである。

 

小舞が外れるというのは柱が傾いてしまったことにより起こってしまったと推測され、同じようにこちら側の屋根部分も一部垂木が折れている箇所があり、屋根が落ちかけたりしている。これも頭を抱える問題なのだが、今回は先送りにしておく。

 

つまり、まず屋内側の壁から中塗りを始めた理由として、宙ぶらりん状態の壁を外からの一度塗りが乾燥するより先に内側からも一度塗りを行って壁を無理矢理固着させてみようというところから始まっているということになる。

 

さてここからは先ほどもお伝えした通り、外壁を優先的にケアしていこうと思う。外壁の優先順としては窓を取り付けた側の東面が最初ということになる。理由は簡単で今すぐにでも壁を選んで塗ることができるからだ。

 

次の優先順になるのは逆の西面になるのだが、これは後の説明をご覧いただければわかるが今すぐ塗れる状況にない。東面の壁で頭に入れておいていただきたいのは今現在、窓がついていない開口部に雨戸があてられていることで、しかもその雨戸のレールとして木材が固定されているため、塗り切れない箇所が出来てしまうということ。

 

その箇所は右の写真を見てもらえればかろうじて端のほうに写っているので確認いただくとして、この写真の一番右の一面はこのレールを解体しない限り塗り進められない。

 

それはさておき今はこの写真の部分を塗っていくことにしたのだが、注目してもらいたいのは真ん中に通っているはずの柱の形状についてである。この建物の構造部自体がところどころ廃材を利用しているのは知っているが、ここの柱は上の胴差と交差するあたりが先細ってしまっている。

 

とりあえず建物は支えられているのでその点での心配はさほどしていないが、問題はこれから土壁を塗るにあたってこの柱が痩せた部分をどう処理するか考えることになった。

 

通常であれば柱が隠れないのを目安に壁のチリ際を決めたりするのだが、もうこれは塗れば柱が隠れるレベルであるため、ここは思い切って柱自体を壁に取り込むことにした。

 

ただ、土壁というのは常に内部に水分を含むことになる壁であり、木材を包み込んでしまうことには若干の不安がある。一応反対面は確実に現しになるが、完全に隠したこちらは呼吸もできなくなり、劣化を早めて却って耐久が落ちてしまうことになるかもしれない。

 

とは言ってもこの壁はどのみち数回の塗り壁を経るのは確定していることなので、そんな感じの考察をしながらこの柱をここに立てた人に愚痴を言いつつ作業を進めることにした。

 

やるからにはこの木部の上が簡単に割れることのないように仕上げたい。そこで作者が出した結論その1が左の写真だ。これは冒頭あたりで説明した貫の処理で失敗した反省を活かして考えたやり方だが、ワラを繋ぎ材として混入させてみるのを試してみる事にした。

 

結果からいうと乾燥が進んでもここが大きく割れることはなく、一応の成功と言えなくもないが、やり方としては正解ではないかもしれない。これは後日土壁を入荷している業者に聞いたことだが、作者のようにワラを最初から土壁と一緒に入れたりせず、職人は材料を塗り終わったあとでワラをすり込んでいくそうだ。

 

その話を聞いて次回こそはそれを実践してみようと思う。こういう細かい点はいつも下調べもせず勘でやってしまって後悔するのが常態化してしまっているが、ともかくもここの塗りはこれで終わりとする。

 

一応こちら面(東面)の目立つところはこの程度だったのでこれで終了としておこう。実際は雨戸のレールがある面以外の全面に一度塗りが完成しているし、こちらは柱の出シロがほとんどないため全面を一度塗りで完了としたい。後日また写真を載せる機会もあるだろう。

 

最後は西面の状態を見てもらって終ろうと思う。写真のとおり今この場所はガラクタ置き場と化しており、これらを処理するだけで気が滅入りそうな状態になっている。

 

この場所は雨もしのげることもあり、こうやって捨てる予定のものやガラクタ置き場としてつい便利使いしてしまっていたが、そういう使い方ともこれでオサラバしたい。置いてあるものはほとんどがゴミ処理に出すもので、処理場に持って行く回数を減らすため(まとめて一度で持って行きたい)に仮置きしているものである。

 

それらを全てまとめてトラックに積み込んだのが最後の写真。この際だからとたまっていた段ボール類も大部分処分することにし、ついでに少しゴミで雑然としてしまっていた倉庫の中のものも幾分か処理している。

 

だが結果的にはこのゴミをまとめて出すという行為はやめた方がいいのかもしれない。というのも、ゴミの内容はほとんどが建築資材にあたるようなものであり、処理場で何度も業者ではないかと疑われてしまった。

 

読者の皆様はご存知かもしれないが、神に誓って公明正大であるため「DIYで出たゴミです」と堂々と返し続けたが、毎度毎度のことで業者疑いを持たれるとゴミを出すのも億劫になってくる。

 

今後はできる範囲で家庭ゴミに紛らせるような形で少しずつ処分していけたらと思う。

 

続きを読む≫ 2021/12/13 18:50:13

2週間ぶりの古民家ブログとなる。昨日アップした予算まとめ記事にかなり時間がかかってしまったのもあるが、スムーズに大工仕事に入れないため、出来る範囲の木工作業をしつつ、天気次第で土壁を塗ったりとあっちに行ったりこっちに行ったりを繰り返していたからだ。

 

前回の古民家ブログでは事務部屋の天井が完成をみたため、本来であれば床組をしてこの部屋を終了させたいのだが、木材の価格が高止まりしているため渋々作業を見送っているのは以前にも説明した通り。

 

ではそれを待つ間なにをしようかと考えたとき、作者の中ではすでに思い当たる作業が厳然と存在していた。それが今回紹介する外壁の仕上げ作業である。冒頭の写真は今現在の事務部屋を外から見たもの。

 

作者の最初からの構想ではこの外側の腰壁には鎧張りで仕上げようというのがあり、材料もとっくの昔に揃えていたのだが、いかんせん急を要する作業でもなく、かつ工程的になかなか面倒な部分もあってこれまで全く手をつけてこなかった経緯がある。

 

だが、根太材などが買えず床張りが先延ばしになっている現状、すでに確保済みの野地板で出来るこの作業は合間のものとしてはうってつけであったりする。大工仕事ができないとなるとやることがほとんど壁塗りという方向にもなってしまうため、気分転換も含めてなるべく違う種類の作業がやりたい気持ちもあった。

 

というわけでさっそく作業にかかることにした。で、いきなり完成の写真から載せてしまったが、木材を現場合わせでカットしてつなぎ合わせただけの状態だが、この状態まで半日作業を2日かけてしまっている。

 

現場合わせというのは時間がかかるやり方だと思うが、数字だけでプレカットしてはめるだけのようなやり方では、この歪みだらけの建物でのリノベーションは極めて成立し難い。

 

実際に作者がとったやり方はまず鎧張りの枠となる部分から固定をしていったのだが、窓や建具の造作などとはちがってこの装飾は鉛直水平を求めてやる類のものではない。

 

つまり、柱なら柱に沿って枠を立ち上げて囲いを作るという簡単な作業だが、柱自体が歪んだりしているため、その中に入る羽目板は直角にカットしただけでは収まりが悪いことになる。

 

現場合わせとはそれら一枚一枚を実際の木材にあてて角度を出しながらカットしているため、どうしても時間がかかるということだ。

 

しかも間が悪いことに、これら一連の作業をしているタイミングで雨に降られることが多く、そういうときは無理をせずに中塗り用の土壁を塗ったりして作業調整しているから余計に進捗がはかどらない。

 

そんな紆余曲折を経ながらようやく木材の加工に入れたのが約1週間経過後である。左の写真は取り付けた全ての材を一旦外してサンダー掛けをしたところを撮ったもの。

 

サンダーはいつものように念入りに掛けることはせず、一番粗い60番で一度軽くなぞっただけで良しとしている。

 

ただ、材を一度外したことのメインはこのサンダー掛けではなく、塗装にある。この腰壁をつける最大の理由は見た目のデザインが好みであるということだが、それに勝るとも劣らないもう一つの理由として汚れや泥はねを防ぐという役目もある。

 

外部の腰壁の高さというのは雨が降れば雨水が当たるし、草刈りをすれば刈った草が飛び散って当たる。実際に仮仕上げとしていた砂漆喰はすでに細かいゴミやちょっとした泥などがついて見た目レベルがガタ落ちなのである。

 

というわけで今回使う塗料は外部用でありかつ塗りやすい水性のクレオトップを使うことにした。これは過去にも何度か使ってきていると思うが、値段がかなり安価で使いやすい作者のお気に入り塗料といえる。

 

雨仕舞をかなり意識しているので裏側も満遍なく塗っていくことにする。これは今回全ての材で採用した塗り方だが、一応裏側の方は一度塗りを原則として位置情報をマジックで書いた部分だけを避けて塗るようにした。

 

以前にもこの塗料で塗装をする機会が何度かあったが、そのときに仕上げた部分の色がかなり薄めであると感じているため、今回は納得する色になるまで重ね塗りを繰り返す予定だ。

 

通常であれば裏側の塗装が終わったら次はひっくり返して表側の塗装に入るところだが、今回は時間短縮として表側は取り付けながら同時に塗装をしてみようと思い立った。

 

鎧張りであり、見える部分と見えない部分がくっきり出てしまうため、見えない部分に何重にも塗るメリットがあまり感じられないためのやり方だが、結果的に時間の短縮にも繋がってこの試みは成功したと思っている。

 

右の写真のような感じでまず枠組だけを先に固定させておいて下から板を張っていき、上に張るものを先に張った下の板にかぶせるようにして繰り返し張っていく。本当の鎧張りであれば枠の間にも板の斜め角度に合わせてカットした材を入れていくのだが、これは手抜きの鎧張りなのでそこまではしない。

 

本来の鎧張りは職人さんでも大変な作業であり、依頼をしたときにあまり歓迎はされないという話も聞いたことがある。

 

さきほども説明した通り、かなりたっぷりの量を3度塗りほどして出来上がったのが左の写真。この塗料は安価だが、この色が出るまで塗るとかなり消費も早いように感じる。色味としてはやや薄い気もするが、いったんこれで完了とした。

 

写真をよく見るとわかると思うが、鎧張りの一番下の板を付けるかどうかというのは今でも迷っている部分で、これは土台下の基礎(コンクリ部分)を隠すためにつけてみたのだが、土台よりも1〜2センチ手前に出っ張っているためここだけ板の角度が変わってバランスを崩してしまっている。

 

あまり見栄えのよくなかった基礎コンクリートだったので隠す方向で考えたのだが、しばらく経ってみて気に入らないようなら一番下だけを外してもいいかなと考えている。

 

最後に、非常に悪目立ちしていた部分にコーキングを打ってこの作業のフィニッシュにしたい。冒頭の写真を見てもらえばわかるが、この位置には窓台の隙間に充填した発泡ウレタンが見切れてしまっていたのである。

 

しかもすでに酸化してだいぶ変色しており、見た目としては隠す以外の選択肢がなかったのだが、この腰壁をつけるまではと我慢していたところでもあった。いつでも出来るという意識があったのだが、今回ちょうどコーキング剤がなくなったためホームセンターに買いに行ったところ、これも値が高騰していてガックリきた。

 

こんなことだったらもっと早めに買い置きしておけばよかったと後悔して今回は終ろうと思う。

続きを読む≫ 2021/12/05 20:02:05

前回のブログで天井枠組が完成した。ここからは天板を適切なサイズにカットして枠組の上に固定すればミッション完了となるが、お伝えした通りここで初の試みとしてダウンライトを設置してみようと思う。

 

冒頭の写真が今回用意したライトで、NEC製でちゃんとしたものの割りには安価だと評判だった(アマゾンで)もの。1個1500円也。見た感じはかなりスッキリしており、非常にコンパクトな印象の一品だ。

 

ダウンライトのサイズは直径100ミリ、125ミリ、150ミリなどの種類があるようだが、穴開けもしやすく諸事使い勝手のよさそうな100ミリのものをチョイス。このくらいの小さいものを一つの部屋に複数で設置する方がより効果的な気がする。

 

一応商品の説明には同商品であれば10台まで連結することが可能とある。さすがに我が家ではそこまでの規模で使うことはないが、実際に点けてみないとどの程度の明るさなのかがわからない。

 

そこで簡単なデモンストレーションとして一度繋いでみることにした。写真で見るとわかると思うが、この部屋は中央にドデンと梁が走っており、照明をどの位置につけても一カ所で全体を照らすのがかなり難しい構造になってしまっている。

 

梁の下に蛍光灯的なものを付けるのが一番全体を照らすことができそうなのだが、恐らく床張りが終わったときこの梁の位置は人が立った状態で頭の少し上くらいに接近しているはずで、それも現実的でないという結論に達した。

 

ということで、左右両方にさほど光量の大きくないものを設置しようというのが今回の妥協案である。そのためダウンライトというのはうってつけのアイテムのような気がしているが、いかんせん試すまでは暗くなりすぎはしないかと心配していた。

 

一応ここ以外の場所にも使えるモノなので数量的には多めに購入したが、この部屋だけでMAX3灯くらい使うかもしれないと思いつつデモをしたところ、2灯で充分だろうと結論を下す。

 

天井板の穴開けに関しては自在錐というアイテムを使う。以前にも紹介したように大型の穴開けであればトリマーを使ってやるという手もあるが、100ミリ程度のものであれば専用のホルソーか自在錐を使うと便利である。

 

ホルソーであれば100ミリ以上の穴を開けるには電動ドリルが必要となり、作者の手持ちのインパクトでは不適切ということになる。どこを調べてみてもインパクトで使えるホルソーは直径60ミリ程度が限界のようで、それ以上だと機械からの打撃にアタッチメント自体が耐えきれず、軸がねじ切れたりするなど作者にも一度その経験がある。

 

その点、自在錐であればよほどの厚板でない限り問題なく穴を開けることが出来る上、製品の範囲内で自由に穴の径を替えることも可能だ。というわけで左の写真は決定した場所に100ミリの穴を開けたもの。

 

ただ、今回作者にとっての最大の失敗は天井裏の点検口の造作についてである。右の写真のように人が身体を入れやすい50センチ程度の幅の点検口を3枚作ったのだが、失敗点が多すぎて少々ヘコんでしまった。

 

まず、この点検口を一つの板からまとめて作ったことが大きな失敗で、これは作業を効率的に(楽に手抜きをして)しようと思って何も考えずにやってしまった。おかげで全体の板目に全く統一性がなく、落ち着かない天井が完成することになった。

 

そしてさらにもう一点は写真のように無意味に幅一杯のフタを作ってしまったことにもある。先に固定している廻り縁は中央にも一本支え材を通しているため、どのみち点検の際にはどちらか半分しか身体を出すことができない。

 

つまり、幅一杯のフタにはせず、中央の材を目途に半分の幅のフタを作れば充分であったということだ。大きなフタには全くメリットがなく、開けたときに置き場所も確保が困難だし、板自体が反ってくるため3本の縁にピッタリフィットさせることもこれまた困難ということになる。

 

写真はそれを少しでも回避するために真ん中あたりに一本木材を打ち込んで少しでも反りがないようにしたものだが、この半分のフタにしていればこんな無駄な材料を使わずにも済んだ。

 

という感じで作者的にはかなりほろ苦い天井が完成に近づきつつある。左の写真は板の天井裏側に継ぎはぎをしたのを撮ったもの。お伝えした通り、この集成材は格安であるがゆえに品質は悪く、ところどころ抜け節が目立つ。

 

要は天井に穴が開いているのと同然であるため、断熱や害虫の出入りを防ぐ意味でも全ての箇所にこういう処置をとる必要があった。それにしてもこうやって写真で見てみるとかなりの量の穴が開いていたのだと実感する。

 

ちなみに、点検口に関しては合計3枚作っており、2間半の間取りにしては多い気もするだろう。だが、板が最大2メートルもあるもので、かつ天井裏に上がって作業するスペースもないため、ビスを打ったり電気配線のメンテをするためにも手の届く範囲全てに点検口を作る必要があった。

 

天井板は目に見える部分のみ軽くサンダー掛けし、完成後すぐに固定した。右の写真はダウンライトを穴に固定したところを天井裏から撮ったもので、この商品は特にビスなどで固定することもなく、左右の羽のような金具が広がろうとする力を利用して勝手に固定されるようになっている。

 

ちなみに取り付けに関しては、穴の下にケーブルを降ろしておけば下側で作業ができるようにもなっている。先にもお伝えしたように、複数台を連結する(VVFケーブルで直接繋ぐだけ)ことが可能であり、この部屋では2灯を設置した。

 

ということで、作業が終わった全体像を掲載しておこう。写真では少し光量不足のようにも見えてしまうが、実際に見た感じではこの2灯だけでもほとんど問題ないほど明るいと感じている。

 

とりあえず梁で分断された右ブロックはこのダウンライト2基でOKとし、左ブロックにはこれからどこか一カ所に適当な照明を固定しようと思っている。が、ここは事務部屋という名の妻の仕事部屋なので、照明の選定は妻に丸投げ中だ。

 

さらに最後の写真はこの事務部屋に入ってすぐの部屋の照明である。この部屋はここの左手側に区切りの扉(写真はこちら)がつくため、常に必要な照明という位置づけではない。

 

ただ、作者の設定ミスで今回点けた照明は全て一つのスイッチでオンオフ切り替えとなるため、ここには人感センサー付き照明をとりつける予定にしている。ひとまず照明器具は暫定的なものだが、これは以前古雑貨屋で買った(そのときの記事はこちら)電気シェードに付随していたもので、要は頂き物である。

 

そんな感じでひとまず事務部屋の作業はここまでとする。床張りに必要な材はまだ高値傾向が顕著であり、今後も目途はたっていない。この部屋の残った作業は窓周りのヒモ打ち作業と床張りだけであともう一歩というところだが、それがいつになるやらは神のみぞ知ることだろう。

続きを読む≫ 2021/11/19 19:10:19

ウッドショックの影響で木材が買えないため大工作業が後回しになっている。そんな現象が起こっていることを以前のブログでもお伝えしてきたが、作者もなんとか出来る作業は手早くやっておきたいため、こまめにホームセンターなどの木材価格をチェックするようにしている。

 

そんな甲斐もあって、数日前に近隣で最も木材の扱いが豊富なホームセンターに行ったところ、面白い商品が大量に出回っているのを発見した。他の店よりもとりわけ木材に強い店だからか、通常は出回ってないような素材の木材だったり、かつての通常の商品の代替品となるようなものが数多く入れられていて感動した。

 

相変わらずワンバイツーバイ材や垂木はべらぼうに高くなっている(ツーバイ6Fが1000円超えしている店すらある)が、それ以外の材をなんとか揃えることができたのでそれで事務部屋の天井造りをしてみようと思う。

 

さっそく作業に取り掛かることにするが、まず最初にやったのは今回の天井の廻り縁を固定する高さの確定である。冒頭の写真はそのときのものだが、部屋の中央にある梁にレーザーポインタを置くとちょうどいい感じでレベルを出すことができた。

 

今回造る天井は簡単な骨組だけをして上に天板をかぶせるという単純なものにしようと思っていて、これは以前この納屋の2階天井を造ったとき(そのときの記事はこちら)と全く同じものだ。

 

相じゃくりで組んだ木材(廻り縁)を梁に固定するだけだが、以前と同様寸法に関してはそれぞれ1辺ごと正確に計測する必要がある。最終的にどうしてもできてしまう隙間に対してはコーキングを打つことも考えているが、できることなら使いたくない。

 

そのため、作者は1辺ごとにカットしたのを実寸であてながら寸法の確認をしている。何度も往復する手間がかかるがこれが一番ピッタリのものを造ることができる。

 

右の写真は出来上がった材の杓り部分を加工したところのもので、ところどころに細い溝が掘ってあるがそれは電気配線(VVFケーブル)が露出しているところの加工になる。

 

そして天井に打ち込んで廻り縁を完成(仮)させてみたのが左の写真。この段階でうまく組めないようであればこの先に進むのは難しいだろう。とりあえず相杓りにした材同士が綺麗に収まってくれたことにホッと胸を撫でおろす。

 

そして実はこの段階で作者には一つ確認しておかなければならないことがあった。今回の造作はこのような形で組んだ縁の上に天井となる板を置いて完成の予定なのだが、果たしてこれを組んだ状態で天井用の板を上に乗せることができるだろうかということ。

 

この天井はすぐに屋根になってしまう部分に造っている関係上、上部で木材を立ち廻らせるスペースがほとんどない。そのため、組んだ状態では天井板を上げられないとなった場合にはこの時点で反対側から全ての天井板を上げておく必要もあった。

 

ただ、結果的には縁を全て組んだ状態でも板の上げ下ろしができることがわかったのでその点は杞憂に終わった。

 

さて、その天井板だが、今回ゲットしたのは右の写真の商品である。もともとここや階段上の天井板には以前母屋の格子天井を造った際に使った(そのときの記事はこちら)捨てベニヤでいこうと思っていた。

 

だがその計画は一連のウッドショックにより実現が遠くなってしまっていた(当時1枚300円程度で買っていた捨てベニヤだが、今現在800円まで上がっている)。この商品はそんなときに見つけた一筋の光明となった。

 

写真ではわかりにくいかもしれないが、これは厚さ14ミリの杉の集成材で、サイズは縦2030ミリ横1015ミリというかなり規格外のもの。こういう通常ではほとんど見ることのない商品が1900円という破格値で置いてあるところにホームセンターの努力が窺える。今回限りの特売セール品だ。

 

値段が安価なだけに材質はあまり良いものではなく、ところどころに抜け節すらあるが、この厚みの材でサイズを考慮すると文句の付け所がないだろう。節が抜けた部分には天井の上側から穴塞ぎ用の継ぎはぎをしてやればいい。

 

ひとまずこの規格外の板を天井の横寸法に合わせてカットしていくことにした。と言ってもその横寸法も位置によって数字が変わってくるため、要所要所で採寸した数値に従いながらの作業となる。

 

こういう板で2メートル超のものというと通常の市販品ではまずないもので、扱いが難しいかもしれないが、今回の天井造作では約2間半の長さの板が必要でもありその点はむしろありがたい。

 

右の写真はカットした板を縁上に置いて様子をみているところ。当初この天井材に関しては全て無垢のままの色にし、少しでも明るい部屋になるようなイメージでいたのだが、これを置いてみて気が変わってしまった。

 

なんとなくだが、縁と天板が同色同士でいま一つ映えない気がする。母屋の天井のように板を塗装する手もあると思うが、そうすると反対側の天井面が無垢の色であることがチグハグになってしまう。

 

というわけで当初の考えを曲げ、廻り縁の方を塗装することに決めた。色はもちろん梁の色と同系統(水性ステインのウォルナット)のもので、これにより天井にメリハリがつくことを狙ってみた。

 

ちなみに、今この作業をしているときこそここの天井はやたら高く感じてしまうが、床張りを60センチくらいの高さにすることが決まっているので、もし床が出来上がったら逆に天井はかなり低く感じることになる。

 

そういうこともこの段階では考慮しておく必要があり、低い天井であればなおさら暗い色は使いたくなかった。恐らく床張りが終わったら天井は手を伸ばせば届くくらいの位置になるだろう。

 

というわけで塗装した廻り縁を固定したのが最後の写真となる。あとは天板を乗せて固定するだけなのだが、今回はここからも新たな試みをしようと考えてみた。

 

その具体的な内容は次回に譲ることにするが、せっかくペラペラの捨てベニヤ天井からそれなりに厚みのある板天井に変わったため、これまで興味を持ちながらやる機会がなかったダウンライトを試してみようと思ったのである。

 

詳細は次回をお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2021/11/18 21:49:18

前回のブログで納屋の土間部分の掃き出し窓について説明したが、今回はそこのサッシ取り付け作業にとりかかることにする。

 

紹介していた雨戸のレール部分と戸袋の部分は全て解体し、窓台の水平ポイントを割り出すことから開始。次に窓枠の歪み傾き具合を確認したのだが、これがかなりひどいことになっていたので軽く報告しておこう。

 

冒頭の写真は窓台の下端から発注したサッシを立ち上げたときに引っかかってしまう部分を削っているときのもので、この部分に関してはもともとついていた鴨居の戸道部分をカットしているだけで済んだ。

 

前回でもお伝えしたが、右の写真の柱部分はこの枠内だけでも上下で35ミリ分の傾きが出てしまっているところである。サッシの寸法は全て業者任せにしていたのだが、その業者はこういう部分を正確に測ることが出来ておらず、つまりこの傾き分はほぼ丸々引っかかってしまうことになる。

 

普通に考えて柱(ここは120角が使われている)を35ミリも削るのは自殺行為のように感じる。そこでこの35ミリ分の引っかかるところは左右の柱それぞれに半分ずつ割りを食ってもらうことにした。

 

つまり、右の写真は一番上のところで約18ミリ分ほどを削り、そこから垂線下になるように細工をしたところでもある。削る範囲は通常アルミ枠の奥行分になるはずだが、この柱は内外方向にも20ミリ程度の傾きがあり、窓台側を同程度フカした状態で固定する必要があったため、その差分を引いた位置を目安に掘り進めた。

 

上記説明の通り反対側の足元側も柱を削り調整し、とりあえずアルミ枠をあてがって様子をみようとしているのが左の写真だ。まず、最初に窓台の下端を出した線にしたがって嵩上げのカイモノを挟んだ状態でこれを取りつけることで実際のタテリ具合をみることが出来る。

 

ちなみに窓台の嵩上げが必要な部分は冒頭の写真で掘っている部分の下側、写真でいうと左側の土台の位置である。その嵩上げが必要だった分の削りが窓まぐさの方で必要になったということでもある。

 

それと、作者はここのところ窓の取り付けと言っても中蓮窓ばかりやることが続いていた関係で、掃き出し窓の特徴をすっかり忘れてしまっていた。中蓮窓との大きな違いとしては足元側の額縁の形状にあるだろう。

 

中蓮窓であれば必要な水平四角形の枠に対して固定するだけでよいが、掃き出し窓の場合は足元の形状が階段状になっていて、外側の固定する高さと内側のアングルを固定する高さがそれぞれ違ってくるという特徴をもつ。

 

細かい部分は文章で記述するのが難しく、最後に掲載した写真か過去のブログ(掃き出し窓は2回報告している)をご覧いただけるとよいと思う。

 

ここからは加工に従ってサッシ枠を固定してガラス障子をあてはめるだけなので、今回はこれまでと違う観点からの報告としたい。右の写真はこのサッシ枠を水平鉛直に入れるための加工をした最終形を撮ったもの。

 

先述の通り窓台は左に向かうに従って高さが低くなってしまっており、その差約9ミリ程度分をベニヤなどの切れ端を使って嵩上げしている。そこから右に向かうに従って差が低くなっていくため、嵩上げ材も薄いものに変わっているのがおわかりだろうか?

 

窓台の水平具合の他にはこの柱の傾きによる下端の位置にも注目してもらいたい。左端の外側に柱から20ミリ程度の材をあてているが、要は柱の上側はサッシ枠がピッタリとくっついた状態でその鉛直下の位置がこのフカした面にあることになる。

 

このフカし具合も右に向かうに従って出シロが短くなっているのがわかるだろうし、もっと言えばこの窓台(建物の土台)自体が左に向かうに従って痩せてしまっているのもわかるだろう。土台の下にあるコンクリート基礎はほぼ直線であることを考えるとその差が明らかである。

 

そしてさらに反対側の柱の加工状態がわかるものも載せておく。柱は上にいくに従って右に傾いているため、左側の柱は上部を削る必要があったが、こちらの柱は下端から削ることでちょうどギリギリの正四角形を造れるようにしている。

 

柱の上方につけている木材はカイモノとしてというより、ビスを揉むための下地として入れてある。つまり、柱を削った位置からサッシ枠を鉛直上に立ち上げたときに、サッシ枠の耳の部分にあるビス穴の位置にはビスを留める下地としての柱が存在しないという現象が起きてしまうからだ。

 

材が継ぎはぎ状になってしまっているのはサッシ枠と実際の柱との間の隙間が上に行くほど大きくなっているためで、その隙間寸法に合う厚みの材を必要な位置に割り振っていくとこうなった。

 

ここまでやることによって歪んだ窓枠のサッシはめ込みがようやく完了することになる。これまでも再三述べてきたかもしれないが、本来であれば柱などを削る必要がないよう(当たり前のことだが)もともとの窓枠の中に入る最大の水平四角形の寸法を求めてサッシを購入するべきであり、これは作者にとって今も最大の教訓となっている。

 

これをご覧の読者諸氏は失敗しないためにも是非その点を注意してもらえればと思う。

 

ただ、ここまで苦労を重ねて完成したサッシ窓は本当に愛着が湧いてくる。このあとは数多くある隙間をできるだけウレタン充填していき、ヒモ付けなどを全てやっても残ってしまったスキマに対してはコーキング処置をして完成ということになるが、そういう作業はもうかなり報告してきているためこの場ではお伝えしない可能性が高い。

 

そして前回外した雨戸だが、高圧洗浄機で汚れを出来る限り落としたものを乾燥させておいた。まだだいぶ先のことになると思うが、今後はこれにしかるべき防雨塗装を施していくことになる。

 

前回の写真と比べて劇的な違いは感じないかもしれないが、実物での見た目はだいぶ違っており、傷み具合がよりわかりやすくなった。ひとまず、これがまだ使えそうだということがわかっただけでも良しとする。

 

忘れかけていたが、最後の写真は前述のアルミアングル付近を撮ったもので、部屋でいうところのフローリングの高さにあたるところの収め方がわかるように載せておく。

 

実際にアルミ枠を固定する木枠(ここでいう土台)からは約5センチほど高い位置についているが、これは恐らく畳の標準的な厚みを考慮してのことと思われる。窓台自体が床張りでいうところの敷板の高さに取り付けておけば、畳とそれに付随する畳寄せ(畳周囲の木材)もその上に置くことでちょうど良い高さで収まるようになっているのではないかと勝手に思っている。

 

以上、久々に大型の窓を取り付けてみたが、本来やる作業手順とは離れてしまったので次回はまた事務部屋の作業についての報告をしたい。

続きを読む≫ 2021/11/15 21:20:15

前回のブログで急遽追加した事務部屋の電気配線が終わり、いよいよ漆喰の仕上げ塗りに入る。作者が初めて漆喰を触ったのは2年以上前のことだが、当時のスキルから考えると塗り作業は段違いに上達しているように思う。

 

今回の仕上げ塗り範囲は事務部屋の内側のみで、大小計20枚分の壁を手掛けることになるが、結論から言うとこれらの壁を午後からの半日仕事で2日ほどで終わらせてしまっている。

 

仕事が速くなったというのももちろんあるが、当初のように下塗りなし一回仕上げのようなやり方をしなくなったため、全てをトータルすると以前より時間がかかるようにはなっている。

 

ただ、重ね塗りをする過程で壁をできるだけ平滑に近い形でやれるようになり、砂漆喰や仕上げ漆喰などを塗るときの調整はほとんど必要なく、上塗りとしてサッと軽くなぞるだけで終わるようになってきた。

 

そのため、仕上げだけの時間を考えるとほとんどあっという間という印象になっていて、塗り時間よりも養生テープ貼り、シーラー塗り、後片付けなどのその他の作業の方が時間を要するようになった。

 

ちなみに、左の写真の部分は今後作成することになる天井よりも上の位置になり、土壁の中塗りをしていただけで仕上げにする予定だったところだ。

 

思い返すとこの部分を塗ったときの報告では写真を載せていなかったようで、壁は時間が経ってそこそこいい感じの色になっていたのだが、ひび割れを少しでも防ぐ意味合いでこの漆喰塗りを行う。

 

見える部分ではないため塗り方は雑にしているし、下塗り(砂漆喰)なども一切おこなっておらず、本当に雑に仕上げてしまっている。

 

さて、そんな感じで仕上げ漆喰に関してはサラッと進め、今回のメインテーマである土間の窓付け替えの考察に入ろうと思う。

 

そもそも、この部分の窓の付け替えなどはもっと先になる予定だったもので、以前にもお話ししたウッドショック(そのときの記事はこちら)のせいで今後の作業の流れが全く読めなくなってしまっている。

 

本来であれば事務部屋の仕上がり後は玄関扉のリノベーションをする予定であり、この窓を交換するとは毛ほども思っていなかった。だが、木材がほとんど買えない(買わない)中でできることだけを優先してやるとなった時に、最初に頭に浮かんだのが土壁塗りであったことがこの作業に繋がっている。

 

どういうことかというと、以前での報告の通りこの土間の部分には今木材やガラスサッシなどが整理されて置かれて(写真はこちら)おり、土壁を塗っていく候補の場所でもあったということだ。

 

今後できるだけインフレした木材を買うことなくスムーズに作業することを考えたとき、この部屋の荷物を少しでも減らしておく必要も考えておこうということで、こういう大型の窓の材料がなくなればかなりのメリットになる。

 

ということでこの場所の窓付け替えを即座に決定したのだが、実際のモノ(商品)とこの窓枠を見て少し愕然としてしまっている自分がいた。

 

というのも、枠の歪みがあまりにもひどく、業者に見立ててもらった窓の寸法ではどうあがいても収まらないことがわかったのである。

 

本当であればこの商品をクレームで取り換えてもらいたいところだったが、約2年前に発注した(そのときの記事はこちら)ものでもあり、この納屋の窓全てで同様の状態になっているため、作者が対応に慣れてしまったというのも以前お伝えした。

 

左の写真の柱などは窓まぐさと窓台の間(1800ミリ強)だけでなんと最大35ミリも傾いてしまっている。さすがに全部が全部そのレベルで傾いているわけではなく(もしそうだったら倒壊待ったなしだろう)この位置だけはかなり強烈に川側に向かった傾きと母屋側へ向かった傾きが一番ひどく現れている部分だ。

 

その歪みを確認したら次は右の写真のものをどうするかについて考察したい。これは見ての通り、今現在この土間の正面についている窓の部分を外から撮ったもので、写真のような木製建具で戸締りをする形になっている。

 

詳しく見ると隙間を出来るだけ少なくしようという工夫はみられるものの、ハッキリ言ってスキマだらけであり、建具の劣化具合も甚だしい。一応内側からフックを差すような形で鍵らしきものを掛けることはできるが、少し力を入れて動かすだけで簡単に壊れて開いてしまうだろう。

 

ただ、昔ながらの工夫がされているところといえば、左の写真のように戸を両方開けたときに収納できる戸袋がついていることである。

 

だがこのタイプのものは収納するときにいちいち戸車を外す必要があるし、戻すときも同様。作者は一日の作業の始まりにだいたいここを開けて空気と陽を入れるようにしているが、面倒なので2枚は開けず、片方のみを常に開けるようにしているくらい使い勝手が悪い。

 

あまりディスってばかりだと良くないので明るい点についても触れておこう。今後ここがガラスサッシになってくると確実に部屋は明るくなっていい感じになること請け合いだが、さらにその外にこの木製建具を設置しておけば過剰な日光の入りを防ぐこともできるし、暴風雨対策にもなってくるため、建具は捨てずに再利用することに決めた。

 

最後が蛇足で申し訳ないが、写真は戸袋の下の部分を撮ったもの。ご覧のように木自体の劣化も激しいが、釘などの建て付け部分も相当劣化や腐食が進み、ほとんどまともに機能しない状態になっている。

 

次回はまずこれらを取り除くことから始めることにする。いずれ雨戸として再利用するのはまだまだ先になるだろうから、しばしの見納めをしておこう。

続きを読む≫ 2021/11/14 20:14:14

前回のブログでもお伝えした通り、今回は事務部屋周りの電気配線を変更したときのことについて報告しようと思う。電気配線を変更というか、具体的にはコンセントを計4個口追加することになる。

 

今作業中の事務部屋については、妻の職場(主にパソコンを使う仕事)になる関係上、ネット回線やコンセントの機能を充実させる必要があり、たった3畳間ほどの部屋の中にトリプルコンセント(差し込み口が3個あるやつ)を計3基設置する予定だった。

 

正直、部屋の中のコンセントに関しては必要充分と思っているため増設するのは全て室外の壁面ということになるが、近場のコンセントからジャンプさせればいいという単純なものでもなく、電力量などの問題もあるのでそこはいつも配線をお願いしている集落のN氏のアドバイスをいただきながら決定した。

 

ひとまず、冒頭の写真は今回増設を決めた一番大きなキッカケになった場所の壁にボックスが入るよう加工しているもので、過去の教訓を活かして漆喰の仕上げ塗りをする前の段階で作業を進めている。

 

さらに室外の別の場所のボックス処理が終わったものも合わせて載せておく。ここは後々には狭いながらもウッドデッキのような形にしたいと思っている場所で、まだ土壁すらぬっていないような手をつけることになるのが今後いつになるかわからない状態の壁。

 

ただ、こういう準備を早い段階でしてしまうと、それはそれで急いで優先的にこの壁の処理をやりたくなってきたりもする。が、ここは他の優先事項が目白押しであるため我慢の一手しかない。

 

次にコンセントの電気を引っ張ってくるための配線だが、部屋内に配置されているコンセントから繋ぐことにした。これまでは違うところに繋がっていたケーブルを一旦カットしてそれに差し替えることにし、これまで繋がっていた先のものは今回増設する別のルートから接続する。

 

N氏はかなりキッチリした気質の電気工事士であり、こういうカットしたVFケーブル同士を接続する際にはリングスリーブというものを使う。簡単にいうと輪っかのようなパーツに接続するVF線同士を刺してペンチでスリーブを潰して固定するというやり方だ。

 

だが、このやり方は線の太さや本数によってスリーブの大きさなどが厳密に決められており、色々と手間もあったりするため、最近ではコネクタと呼ばれる線を刺すだけで簡単に接続できるパーツが好んで使われることが多い。

 

そのコネクタと呼ばれるのが左の写真のもので、例えばカットしたVFケーブル同士を1本に繋げるなんてときは写真のように黒を黒と白を白とでといった感じで部品に差し込むだけで導通が完了できる便利アイテムである。

 

そして左の写真のものは、もはや電気工事士としての仕事をすることがないというN氏が在庫処分という名目で作者に大量に差し下されたアイテムのうちの一つで、地中や床下で配線をするときのための保護チューブになる。

 

この他にも、作者は過去に大量のビニールテープをいただいたり、大量のステップル(VFケーブルを壁に固定するためのコの字型のツメのようなやつ)や数種類のスリーブ、工具なども譲り受けたりした。

 

さらに今回のコンセントのうち2基は外部に設置する予定のものであるため、念のためアース端子のついたコンセントを選んでいる。それを裏で配線するときは写真のようなアース棒を絶縁できる地中に差し込んでそれを繋いでおく必要がある。

 

これは以前にも母屋のアース配線のときにやっている(そのときの記事はこちら)ことで、とりわけ難しい作業ではない。写真の状態はもちろんアース棒を地中に差し込む前の状態のもので、ハンマーで叩きながらこの棒があらかた埋まる状態にしておけばOKだ。

 

左の写真はそのアース線の配置と、接続したVFケーブルを必要な長さにまとめたものを全て保護チューブに収めたものを撮ったもの。このいただいたチューブの径では繋いだコネクタまで全てを中に収めることができず、その部分だけはやむを得ずチューブを分割し、ビニールテープでぐるぐる巻きにして誤魔化した。

 

これをやっておくことで、ネズミなどの小動物が入ってきてケーブルをかじる心配などをしなくても済む。母屋で最初にやった床下配線のときは当時頼んだ業者がそういうケアを一切やっていなかったので、これは職人によるこだわりや良心の差が出ているとみるのが正しいのだろう。

 

配線準備が終わったらあとはそれを実際のボックスまで導いてコンセントに結線するだけである。今回、急遽変更したことによる被害はここのボックスや導線用に削った部分ということになるが、もともとの壁が下塗りである砂漆喰の状態だったため、この後仕上げの漆喰塗りをするときにこれらの穴を塞いでやれば何の問題もない。

 

ちなみに、この導線の部分はこのコンセント如何に関係なく、しばらくのちに壁仕上げ用の鎧張りをする予定なのでどのみち人目には触れなくなるはずの場所だったりする。が、それでも壁中配線にこだわったと理解してもらえればと思う。

 

前回フライングでお伝えした通り、配線を終えてから漆喰の仕上げ塗りを行い(そのときの写真はこちら)、それを半日置いて乾燥してからコンセントを取り付けたのが最後の写真。

 

よく外部用コンセントとして使われるのは以前母屋の勝手口外で使ったようなタイプのもの(写真はこちら)が多く、差し込み口自体が外部用に作られているが、今回使ったのは通常の室内用コンセントに防滴カバーをかぶせるタイプのものを使ってみた。

 

これは、カバーをつけることで下からの雨や泥はねすらをも防げる上、見た目もよりスタイリッシュに感じるための採用だが、当然費用的にはこちらの方が高くなってしまう。そのへんはやり手側の好みで決めていくしかないだろう。

続きを読む≫ 2021/11/07 19:29:07

室外の次は室内ということで。前回のブログから引き続き塗装を行うが、室内の塗装は手軽に行える水性ステインで進めていくことにした。作者が常に使うステイン色はブラックかウォルナットである。

 

これらのうち、ブラックに関しては割と色が乗りやすいのだが、ウォルナットを塗るときは材によってはなかなか色乗りが悪いことが多い。そのへんは何度も重ね塗りをしながら自分の思う色に近づけていけばいいが、この部屋での塗装は特に乗りにくい箇所があった。

 

納屋の構造材にはかなり大きくて太い材が多く使われているが、それらは全て現代の木材のように製材されているようなものではなく、ところどころ木の生皮がむき出しになっているところがある。

 

木の内面は自ら吸い上げた水分で満たされているが、実は外からの水はこの生皮の部分でかなりはじかれるようになっている。つまり、浸透性の塗料との相性が抜群に悪い。

 

この部屋の材でいうと、上を通っている梁や桁には部分的にそういうところがあるし、柱の角にあたる部分にもそういう状態であることが意外と多くなっている。

 

それらは周囲と馴染む色にしようと思えば何重にもかさねて塗る必要があるが、それはそれで多少色の乗りが悪くても許容しながら作業を進めていくと気が楽だ。

 

以前の写真と比べるといいが、実際にこうやって色が違うだけで部屋の印象というのはガラリと変わる。実はこの部屋の木部に関しては当初塗装をしたくなかった。もともとある素材がいいものであるということもあった(ところどころ樹液が出ていたり)し、もとの木もままの色も味があって気に入っていた。

 

なぜ塗装することにしたのかというと、木材の汚れが目立っていたからである。汚れといっても古民家によくある古色であれば歓迎なのだが、人の手油の跡がついていたり、落ちないシミやホコリ汚れなども目立っていた。

 

当初はそれでもなんとかならないかとサンダー掛けなどを試みてはみたが、材が堅すぎて簡単には削れない。そこで妥協案としてそれらを目立たなくするためというのが塗装の理由となっている。

 

作者のように柱塗装の際に養生をせず、壁についてもなすがままに雑にやれるならば塗装作業自体はすぐに終わる。左の写真は以前の記事でも紹介した敷居材で、これも設置する前に塗っておいた。

 

以上でこの事務部屋周りの塗装に関しては全て終了である。あとはこの塗装で汚れた壁に最後の仕上げ漆喰塗りをすれば壁周りも全て終了となる。

 

というわけで、すぐに仕上げ漆喰塗りを開始。ただここで前回のブログで紹介したこの柱の塗料について、一つ大きな誤算があったことをお伝えしておく。

 

それは、塗料の中に油を入れたことに発するのだが、仕上げの漆喰を塗るために柱のチリ部分に養生テープを貼ろうとしても一向に貼れないということだ。これはよく考えればわかることだったが、全くといっていいほど頭になかったことでいい勉強になった。

 

よほど強力な粘着性があれば何とかなるかもしれないが、そうなると次は剥がしたときの跡が気になってしまうので、今回は泣く泣く養生テープなしで仕上げの漆喰を塗ることにした。

 

作者の腕ではそれでチリ部分を綺麗に塗ることは不可能で、どうしてもところどころ柱に漆喰がはみ出たり、散ってしまう材料が出たりしてしまう。が、写真にはそういう細かい部分は写らないため、見た感じはとても綺麗に仕上げてある風である。

 

終わってみるとやはりどうしてもチリ部でお目汚ししている散った漆喰が気になってくる。この養生テープが貼りつかない状況、なんとかなるものだろうか?

 

南面が終わったら次は正面玄関の部分までを塗って外部は終了となる。ちなみに報告し忘れていたが、今回、漆喰の仕上げ塗りを外部でやるのは作者にとって初めてのことだった。

 

これまでは室内で塗ってきたため特別なことをしてこなかったが、通常の仕上げ漆喰に油を混ぜて塗ってみた。いつか外壁を塗る時は油を混ぜるという話をした記憶があるが、漆喰のことを色々教えてくれる仕入先からの情報である。

 

実際には、漆喰の専用油なるものがそこそこの値段で出ているみたいだが、普通の食用油でも問題ないと思う見解を聞いたため、作者も資金節約のため最も安価に買えるキャノーラ油を混ぜてみた。

 

今回は初めてということで1袋の漆喰に対してだいたい1リットルの油を混ぜるくらいの割合にしてみたが、実は混ぜたときも塗ったときもあまり違いを感じることはなかった。

 

混ぜる機械(撹拌機)のプロペラなどに油が残ったり、バケツやコテなどに油がついて処理が大変になるかもしれないと思っていたが、全くそんなことはなくかなり拍子抜けした感じであった。次回量を少し増やすなどして様子をみていこうと思う。

 

最後に、南西面の角に用意したコンセントボックス周辺も仕上げ塗りしたのを載せておくことにする。これは以前のブログでお伝えした、予定外に設けることにしたコンセントで、しかも外部用のものである。

 

この事務部屋の周辺だけでもここのコンセントの他に4箇所ほどコンセントを増設することにした。それらの話は次回に譲るとして、こうやって埋め込んだボックスに対して綺麗に漆喰を塗り切るのはまだ向上の余地があるように感じる今日この頃だ。

続きを読む≫ 2021/11/05 21:20:05

今回はタイトルの通り塗装工程に入るが、これまでと少し違ったやり方をしていこうと思っている。そのやり方を説明する前にまずは冒頭の写真から現在の状態をチェックしていくことにする。

 

現状、この納屋の構造部といえる木部について、あまりいい状態とは言えないと思っている。築120年モノでもあり、柱は至る所虫食い跡があったり経年劣化により痩せた部分などもあったり、可能なのであれば新しい材と交換したいくらいの部分もあるくらいだ。

 

ただ、素人見には今すぐ倒壊を招くほどではないと思うし、これからも作者が生きているうちは頑張ってもらいたい。そこで、特に消耗が激しくなる外部の柱梁には少しでも材に優しいと思われる塗装をしていくことにした。

 

とは言っても、急に塗料を真新しくするわけではなく、これまでも色んな場所で使ってきた昔ながらの塗料を使っていくのが基本線である。具体的には松煙と弁柄だが、過去にも何度か記事を書いているので興味がある方はそちらを見てもらいたい。

 

ただ、これまでと違う点は混ぜるものに新たな材料を加えてみようということで、右の写真に今回使う全ての材料を載せておいた。これまで細かい説明をしたことがなかったので簡単におさらいしておきたい。

 

まず松煙だが、これは松ヤニを燃やしたときに出る煤であり、塗料というよりは顔料に近いもので水に溶けにくい性質を持っている。これまで作者は水のみで溶いてきたが馴染みづらく、扱いが難しいと感じていた。

 

それを解消するため、今回はこの松煙を溶かすためだけにアルコールを使うことにしてみる。よくネットなどの情報では焼酎などが勧められているのだが、あいにく作者一家は飲用アルコールを一切摂取しない。そこで値段と相談しつつ、コスパの高い純粋なるアルコール液を購入。

 

以前この納屋2階の柱梁を塗装した(そのときの記事はこちら)際には松煙のみを塗ったのだが、本来であればやはり弁柄も混ぜて使いたい。弁柄というのは水に溶ける顔料であり、防虫効果なども期待できる。古来より古民家の柱梁の塗装にはこれらを混ぜた(さらに柿渋を足したりする)ものが使われている。

 

今回はさらに外部塗装ということでより耐候性をつけたいため、これらの塗料に亜麻仁油を混ぜてみることにした。これを混ぜることによって塗装後表面に膜が張られ、色移りがしにくくなったり劣化を防ぐ効果などが期待できる。

 

亜麻仁油はまともに買うと意外と高いため、業務用の4リットル缶を5000円強ほどで購入した。塗料自体にも混ぜて使うが、紫外線が当たりやすい低い場所や手で簡単に触れる高さの範囲には塗装後、この油自体を直接塗っていく予定だ。

 

そんなこんなでお試し的に作ってみたのが左の写真。これはだいたい松煙:弁柄を4:3くらいで混ぜているが、見た目にはかなり茶系が強いよう思える。これでも塗ってみるとほとんど茶を感じないレベルの漆黒になるのが不思議なところ。

 

亜麻仁油は酸化により劣化していくためあまりケチらずに使っていきたいが、ひとつ気を付ける点がある。何度かニュースにもなっていることで、酸化したときの発火現象がみられる点である。

 

作者が見聞きした中ではオイルを塗ったときに使う布などから発火することがあるようで、布や紙に拭き取ったものを放置するのは危険だということは知っておいた方が良い。

 

説明だけ長くていつまでも作業にかかれていないので次に進むことにしよう。さきほどお試しで作ったものをまず塗ってみたのは右の写真の部分で、壁塗り終了後に木材で鎧張りをしていく予定の場所を選んだ。

 

正直に言うと、今回油を加えることでどの程度色移りを防げるかというのが作者が最も気にしているポイントで、もしあまり効果が期待できないという結末になったとしてもこの部分であればどうせ隠れてしまう、というところを優先してみた次第。

 

この状態で約2日置いてみたのだが、作者が期待していたほどのものではなく、当たっただけで簡単に色移りしてしまうことがわかった。油を直接塗ってみても答えは同様で、それによりこの塗料は室外限定で使うことがこの時点で決定した。

 

ただ、亜麻仁油を塗ること自体は無駄にはならないはずなので、それは外部塗装全ての部分で続けていくことにする。以前に古建具のメンテナンスをする際にも亜麻仁油を使ったりしているのだが、作者はこの臭いが嫌いではない。

 

ということでここからは外部塗装をひたすら進めていくことにする。この塗料はかなり色乗りが良く、他の水性塗料などと違って1度塗りで充分だろうと思う。納屋の南面全てと写真の場所(玄関までの範囲)を全て塗るのにほぼ半日をかけた。

 

ちなみにこちら側の出来上がりは右の写真のような感じ。下の写真とも合わせて見てもらえばよいが、下地の砂漆喰までも塗ってしまうくらいの雑な感じで塗っている。

 

これは以前にも説明したことがあるが、どのみちこの漆喰の上に仕上げ漆喰を塗ることになるため、ここではスピード重視で養生テープなども貼ることなくひたすら塗り進めている。これをするために仕上げ漆喰を塗る前の段階でこの作業を行っているといえるが、皆様にはあまりお勧めできる方法ではないかもしれない。

 

正面玄関の真上に通っている横架材はこの時点では上の半分程度しか塗っていないが、これはしばらく後にやることになる玄関を造るときのためで、下まで丸々塗っておいて作業の際に手が汚れることを嫌った。

 

手が汚れる程度ならまだよいが、取りつける予定の玄関扉などが汚れてしまったら目も当てられない。一応工程としては今やっている事務部屋が終わった後にという予定だったが、ウッドショックにより順番は変わってしまっているのでこれもどのタイミングになるか現状未定ではある。

 

とりあえず最終的に完成した写真を載せて今回は終了する。冒頭の写真と比べてもらえばわかるが、色が濃くなっただけでかなり締まった印象に変わり、端的に言ってお洒落な感じであると思う。

 

先にも述べたが、あわよくばこの色を建屋内の柱梁にも取り入れるつもりだったのは今回は見送ることにした。実際のところ、室内で柱に触っただけで色移りするのは生活の上で話にならないため、妥協案としていつも通りの水性ステインを塗っていくことになるだろう。

続きを読む≫ 2021/11/03 19:03:03

事務部屋の窓が付き、床張りのレベルにも目途がついた。ここからは柱梁の塗装をし、仕上げ漆喰塗りをすれば大工仕事までの作業は終わりとなる。だがその前に、残しておくと後々面倒になりそうな作業を一つ挟んでおくことにした。

 

その作業とはご存知、発泡ウレタンの充填である。この部屋の窓を取り付けたときにも説明したが(そのときの記事はこちら)、柱の傾きがひどく通常よりもかなり大きいスキマが出来ているためだ。

 

それはもう、隙間という言い方も生ぬるいほどの大きな空間であり、放置して汚れてしまう前に出来るだけ潰しておいたほうがいいという判断をした。冒頭の写真は部屋奥の小窓に養生テープを貼ったのを撮ったもの。

 

実は今回のウレタン充填には新たなアイテムを購入してみた。今まではホームセンターでも簡単に買える一回使い切りタイプのものを使っていたのだが、ガンタイプのものを使ってみることにした。

 

作者は過去にこのウレタン処置で痛い目に合っているが(そのときの記事はこちら)、それら過去の記事を読んで見かねたようにこのガンの存在を教えてくださった方が読者の中にいた。

 

と言ってもだいたい一年くらい前のことであったと思うが、概ね直近でやるべき充填作業を終えた直後のことだったので頭に留めながらも購入は見送っていた経緯がある。

 

ただ、やはり使い切りタイプでは中途半端な使い方(一度に少しだけ使うなど)ができないため、やるべき場所をためるだけためて一気にやるというルーチンになっており、やりたいときにやれないストレスというのが絶えずあった。

 

結論からいうと、作者は過去の失敗などから使い切りタイプの扱い方をマスターしたため、作業のやりやすさという点においてはさほどの差は感じなかった。

 

ただ、これから初めて発泡ウレタンを触るという方にはこちらの方がやりやすいと思われ、もし使うことを検討している方がいれば絶対的にお勧めしたい。ただ、使い勝手も扱いも良い変わりに少しだけ使い切りタイプよりは割高になる。

 

上の写真と右の写真を見てもわかる通り、外部との空間になり得る範囲がやたら広いのがわかるだろう。このあたりの収まりを最終的にどうするかということを作者はかなりザックリにしか考えていない。

 

今の時点では板を切りハメしようと考えているが、気分によってこのへんの仕上げは変わるかもしれないし、手順的にはこの部屋の作業が終わった後の最後の仕上げ的なタイミングになるだろうと思う。

 

こういう窓を取り付けた時に隙間が空いているのは、大体がサッシと木材の接触部であるのがほとんどだと思うのだが、今回の部分に関してはサッシ部というよりはほとんどが木材と木材の合わせ部分においてであろう。

 

左の写真はわかりやすい部分と思うので載せてみたのだが、サッシを固定するために取り付けた窓台ともともとの窓台の合わせ部分が約1センチ近く空いていて、そこにウレタンを充填したのがわかってもらえるだろうか。

 

窓を付けたときの記事でも少し触れていたが、実はここにもともとあった窓台の方は、室内側と室外側の天端位置が約1センチくらい違っていたのである。つまり、簡単にいうと木材が経年による変化のためかどうか、ねじれた状態で固定されていたということだ。

 

そのため、外側からみたときは写真のように1センチくらいの隙間があることになるが、室内側から見たときは新しい窓台を旧窓台の上に概ねピッタリ接触して置ける形になっており、見た目の隙間はあまりない状態になっている。

 

そんな感じだったので、この部分に関してはほとんど外側からウレタン充填を行っている。固まったウレタンは外部にさらしておくと劣化してしまうのでなるべく早めにこの部分を塞ぐ手立てを考える必要もあるだろう。

 

ひとまず充填作業が終わったため、前回建具を置いていた敷居周りの処理をしておくことにした。右の写真は敷居を置く高さに設定してレーザーポインタで水平を出しているところ。

 

今このタイミングで水平を出してもすぐに大工仕事には取り掛かれないのだが、このレベル出しをしておくことでこれからやることになる作業で無駄な材料を使うことを避けることができる。

 

柱の塗装はこれで出しておいたラインより下を塗る必要がなくなるし、仕上げ漆喰に関してもそうである。漆喰に関しては強度の面を考えると決して塗り損にはならないのだが、このところ壁塗り作業に多くの時間を割いてきた経緯があるため省ける部分は少し省きたい気分だ。

 

それに平行して高さの割り出しに使った例の建具も洗浄しておくことにした。ホコリとクモの巣がかなり目立っていたため、高圧洗浄機を使って吹き飛ばしている。

 

建具に対して高圧洗浄機を使うことのメリットは手早く確実に汚れを落とせることだろう。だが反対にデメリットもあり、それは建具に施された塗装まで落としてしまうことかもしれない。

 

そういうこともあり、高圧洗浄機を使うということと、乾燥後調整の塗装をすることはセットになると言ってもいいだろう。

 

ただ、洗浄していて気付いたこととして、こういう古建具の更なる魅力というのがある。上の写真で気付いた方もいるかもしれないが、この建具、真ん中にある格子の装飾がされたガラス部分を外すことができたのには驚いた。

 

通常使用するぶんには全くスキマもなく、ゆすってもカタカタ動いたり音がすることもなかったから全く可能性を考慮してなかった。洗浄するときに逆さに向けたときに外れる偶然がなければ恐らくこのまま気付かなかったに違いない。

 

要はこの部分だけケンドン式で外せる工夫がされていたのである。それも材の収縮が一切なく、完全にピッタリ隙間なくハマっているところを見ると、完全に乾燥したいい材を使っているに違いなく、そういう点でもこういう古建具は価値の高いものだと言える。

 

確かこれは以前の記事でも紹介した我が家の近所にある古民具屋で大量に購入したうちの一つなのだが、そのとき買ったものの中でも一番高い値が付けられていたものでもあった。

 

とは言っても作者の記憶では確か2枚で4000〜4500円くらいだったはずである。少し前の古民具屋で頂いてきた(そのときの記事はこちら)古建具といい、作者は古建具に出会う運だけはいいのかもしれない。

続きを読む≫ 2021/11/02 18:45:02

閑話休題。

 

以前のブログで説明した通り、ウッドショックによって木材価格が高騰しているため、本来であればそろそろ大工仕事に取り掛かりたいがしばらくの間は新規木材が必要ないような作業を中心に進めていかざるを得ない。

 

ひとまず、柱梁の塗装や仕上げ漆喰塗りをする前にやっておきたいことがあったので、今回はその作業を紹介していくことにする。やっておきたかった作業というのは、今手掛けているこの事務部屋のフロアラインを出しておくということ。

 

仕上げの漆喰塗りや柱の塗装などはできるだけ材料を節約するため、フロアラインよりも上だけをやっていく形をとる。そこでまずフロアの天面を出す作業から入るのだが、この部屋に関しては基準になるポイントがもともと存在していた。

 

それは部屋の中央あたりにある横架材(写真はこちら)で、これはもともとあった床の上がり框のような使われ方をしていたもの。冒頭の写真の通り、この材の真上に戸道のある鴨居が据え付けられている。

 

そこで作者は少しでも作業手順を減らすためここに部屋の戸を付ける予定にしていて、あるものをそのまま利用してやろうと思っている。逆算になってしまうが、上の鴨居に戸がちゃんと入るような高さに敷居を取り付け、その天面をこの部屋の床レベルとしたい。

 

右の写真はその取りつける敷居用の木材を撮ったもので、これは過去に母屋の和室床を解体したとき(そのときの記事はこちら)に4畳間と8畳間の間についていた2間ほどの長さの敷居材である。

 

母屋のリノベが終わったときに敷居と鴨居が計3本ずつ残ったのだが、ここまでの間に窓台などの材として再利用をしてしまい、残っている敷居はもうこれ一本しかない。反対に鴨居は1間ものがまだ3本とも残っていて、もうちょっとバランスを考えて使えばよかったと後悔している。

 

本来であれば完全に新しい半割材を買ってきて、自身で溝堀りをしながら設置するのが楽しそうに思えるのだが、タイミング的に木材の値段が合わないので今回は再利用で済ませることにした。

 

しかも今回の敷居は長さ1間ほどしかないのでこれを半分にカットして使うことになり、今後もし2間ものの敷居が必要になってしまったら少し後悔するかもしれない。残っている大型の部屋は囲炉裏部屋だけのため、恐らくそんな大がかりな建具を入れることはないと思いたい。

 

ただ、納屋を入ってすぐの土間のスペースに物置部屋を一つ作ろうとも思っているので、ここで残った半分をそれにあてるというのが今のところ考える最良のプランだったりする。

 

余談もそこそこにしてカットした敷居材を実際に当該場所にあててみることにした。特に固定はせず、ただ置いただけの状態で、ついでに設置する予定の建具も仮にはめこんで高さ調整をしようと思ったところ、寸法的にジャストフィットしてしまった。

 

この段階では特に水平鉛直は考えず、とにかく土台となる横架材の上に適当に敷居材を置いている。ただ、恐らくだがこのままでは水平鉛直は出ていないと思われるため、万全を期してそれを出してみる事にする。

 

左の写真は上の鴨居の戸道が鉛直上になるような位置に敷居材を置き、さらに材の水平を確保しつつ位置調整をしているところ。

 

結果から言うと、そもそもの土台となる横架材と鴨居の材が共に水平が出ておらず、ここで敷居だけを水平にしてしまうと戸が上手くかみ合わないところが出るような状態となってしまった。

 

これは歪んだ建物でリノベーションをやっている以上とてもよくあることで、ここからの選択肢はそんなに多くない。まず1つは全てを水平でうまく回るように調整(この場合は戸の寸法調整や、鴨居の付け替え調整など)すること。

 

これは理想的ではあるやり方だが、かかる手間があまりに多くなりすぎる。そこで作者が選択したやり方は、ひとまず現状の横架材に置くだけで戸は何ら加工なくはめられるため、そのままの状態で敷居を固定するという方法。

 

これのメリットは当然手間がかからないことだが、デメリットとしては敷居が目に見えるレベルで傾いてしまったり(当然フローリングは水平に張るため、それとの対比で余計に目立つ可能性が高い)、それに起因してフローリングとツライチにできなくなってしまうことも挙げられる。

 

そのデメリットを呑み込むということで手数の少ないやり方を選んだが、少しでも水平を維持できる形で材を取り付けるため、作者なりの工夫をしているのが右の写真だ。

 

戸が鉛直に立たないのは面白くないので、鴨居からの垂線下に敷居のレールがくるようにすることは確定させている。そうすると土台となる横架材からは敷居材が3分の1くらいはみ出てしまうため、それを支えるための添え木を水平をとりながら取りつけた。

 

こうなってくると、最初に固定してしまっているコンセントの位置が痛々しいことになってしまう。だが、この設計をした当初さすがにここまでの下調べは出来なかったため、どうしようもなかった部分と割り切ることにする。

 

あとはこの形で戸を固定した時に空いてくるスキマへの対処もこの時点で考えておきたい。敷居と戸が当たる柱が直角になっていない関係上、どうしても柱に戸がピッタリ隙間なく収まるというわけにはいかない。

 

となると戸を閉めたときに空気が出入りしないような処置がどうしても必要になる。恐らくその方法は隙間が空く箇所に木材を当てることで空間の遮断を狙うことになるだろう。とすると、その添え木を入口側出口側どちらにつけるかなども確定した上で戸の位置関係を決めておく必要もある。

 

などなど、簡単に戸を付けているように見えても考えることは多岐にわたるということがわかっていただければ幸いである。

 

こうやって大工作業をしてみると、やはり楽しい。ここまで壁塗りを延々続けてDIYに飽き気味だったため、できればこのまま床張りまでを一気にやってしまいたい衝動にかられるが、ストックの木材では完成までには至らないため、もう少し価格が落ちるのを待ちたい。

 

これで一応のレベルを出せることになると思うので、サクっと墨出しをして次の作業にかかれるようにしていこうと思う。

続きを読む≫ 2021/10/29 20:29:29

納屋リノベの最中だが、本筋の話を一寸休題してここ最近で作者がゲットしたアイテムを紹介しようと思う。以前のブログでも述べたが、作者はコロナワクチンの影響で約2カ月くらいの間ほとんど作業ができなかった。

 

作業は出来ていなかったもののずっと家の中だけで動くことがないと心身共に辛くなってくるため、体調が悪すぎないときは普段あまり出来ていなかった古民具屋さんやリサイクルショップを巡りながら、気に入ったものを逐次購入していたのだ。

 

一応大きな目的としては冒頭の写真のものを探して回っていて、これは見たまんまの茶箪笥である。今回求めていたのは以前造り付けの水屋棚を作成した(そのときの記事はこちら)のだが、その下の空間に収まるサイズのものだった。

 

ざっとの寸法で縦横ともに85センチ以内、奥行は30センチ前後のスペースしかなく、茶箪笥としてはなかなかないサイズのものだったのでこれまで探すのに時間をかけてしまっていた。

 

そして今回の水屋には使わなかったものの、右の写真の茶箪笥も同じ店で同時購入している。尾道の某リサイクルショップに置いてあったものだが、両方とも1000円でかなりお買い得だったためまとめ買いをしてしまった。

 

こちらの箪笥は納屋のどこかキッチン周りにでも置こうと思う。その上にある照明も納屋でこれから使う予定のものだが、鞆の浦の古雑貨屋で購入した。購入したのは傘だけで、竹編みで綺麗に作られている。大小合わせて4000円ほど。

 

照明器具はもともと母屋で使われていた、昔のよくあるチープな商品(実際の写真がこちら)の中身だけを傘に合うように塗装(ラッカースプレー)しただけのものだが、かなりお洒落な印象に変わっている。

 

次はこちら。この和傘は実用的なものではなく、部屋に飾って楽しむアイテムだが、これも中古ショップで1000円ほどで買えた。作者は和傘や番傘がそこそこ好きで、母屋の寝室の照明にも和傘調のものを使っている(写真がこちら)。

 

おそらくこのアイテムは納屋のどこかで使うことになるだろうが、飾るだけではなく間接照明として使っても面白そうだと思っている。具体的に決まり次第また報告することになるだろう。

 

実用的でないものついでにこんなものも買ってみた。作者はこういう雑貨的なものや置物の類は本来好きなほうではないのだが、このクマの置物はどちらかというと口にくわえているマスの方が綺麗に見えるように作られている。

 

そういうところに惹かれ、そのうち手掛けることになる囲炉裏部屋あたりに置いてみるのも一興と考えて思わず衝動買いしたものである。値段は1500円ほどで、最初に紹介した茶箪笥よりもこちらの方が高いことにビックリの一品だ。

 

実用的でないものが続いたのでここで実用的なものも紹介しておく。左のものは完全稼働する昭和の時代の扇風機で、古い質感がとても心地良く感じる。こちらもリサイクルショップで1台1000円也。

 

こういう古い電気機器でも、省エネデザインになっていないことを除けば現況で売られているものと機能的に遜色ないどころか、場合によっては優れていたりする商品もある。

 

作者はそもそも、扇風機には強度のスイッチと首振り機能さえあればいいと思っているクチで、現代の扇風機は機能過多だと考えている。しかも、庶民的な安い商品を買うと壊れやすく、あまりいい印象をもっていない。今年はもう夏が終わってしまったが、来年使うときを楽しみに待ちたい。

 

ここからは古民具の紹介をする。右の写真は見ての通り格子戸を撮ったもので、上下(という地名)にある古民具屋さんで頂いてきた。かなり古い造り酒屋をやっていた建物で、訪れたときに店主が色々と奥を見せてくれたときに見つけた。

 

見つけたときはかなりの量のホコリとクモの巣だらけで、戸一枚あたり10000円の値札が貼ってあったのだが、状態的に商品とは思っていなかったようで燃やそうと思っていたらしい。

 

値段交渉をしようとすると店主から自由に持って帰っていいということだったため、有難く頂戴してきた次第。

 

左の写真のガラス戸と欄間も同様で、計10点(ネットショップなどで買えば20万くらいはする)を譲り受けることができた。なんでも言ってみるものである。

 

最初はホコリがひどかったが、高圧洗浄機で汚れを全て落とし、一日乾燥したあとで撮った写真になる。汚れを落としてみると全ての品がいいものであり、作者の想像以上のものだったので逆に店主に申し訳ない気持ちが湧いてきている。

 

ただ、そんな貴重なものをタダでもらって帰るのもアレと思ったので、そこに置いてあったちゃんとした商品を購入したので最後にそれを紹介して終わる。写真にあるアイテムがどういうものかお分かりだろうか?これは自在鈎(じざいかぎ)というもので、囲炉裏の上に鉄瓶や鍋などを吊るすためのアイテムだ。

 

お店で購入したのは左の鉄製鈎のほうで、錆び具合がいかにも年代物といった感じのものを3000円ほどで購入した。一方、右の方は竹筒に鉄製の鈎を入れたこれもよく見るタイプのもの。

 

竹の周りを縄で結ってあり、それが煤でいい色になるまで使い込まれている。こちらの商品はヤフオクで一目惚れして4700円で落札した。囲炉裏というとこの自在鈎の他にも鉄箸や五徳というアイテムも必要になるが、今回はそこまで求められなかった。

 

久々に気の抜けた記事を書いた気がする。次回は本題に沿った報告記事を書こうと思う。

続きを読む≫ 2021/10/26 19:25:26

唐突だが皆さんはウッドショックという言葉をご存知だろうか?前回のブログで壁塗りがひと段落を得、これからようやく大工仕事にとりかかれると思ったのも束の間、作者の前に厚い壁となって立ちはだかったのがこのウッドショックだったのである。

 

簡単に一言でいうと、ウッドショックというのは国内に流通している木材が高騰(大暴騰に近い)している現象を指す言葉で、歴史に名高いかのオイルショックにちなんでつけられた名称であるらしい。

 

作者もDIYをする中で木材の買い出しは頻繁に行ってきたが、この3月くらいからツーバイ材の価格が1.5倍ほどになっていてどうしたのかとは思っていた。ところが、ここ最近になってその価格は右肩上がりで、なんと6Fのツーバイ材(最も流通しているサイズで以前は200円強で買えた)が税込700円の店もあるほどになっている。

 

どうやら木材不足は世界的な現象らしく、コロナ禍からいち早く回復した中国で建築ラッシュが始まっていることや、アメリカの住宅ローン金利政策や巣ごもり需要などで輸入木材の調達が難しくなっているとのこと。

 

コロナ禍の中で木材の産出が低調に推移している中、前述の特需が起こってしまったことで一時的に供給が追い付かない状況になっているようだ。

 

作者も大工仕事にとりかかるべく、常に通っているホームセンターに久々に寄ってみてビックリした次第で、品薄なのはもちろんのこと値段も以前のものと較べると3〜4倍になっているのもザラにある状況になっていた。

 

特に値上げが著しいのは冒頭でも述べたワンバイツーバイ材や垂木、横架材(梁や桁などの材)などで、床組をするための根太を買おうといつも買っている材(作者はいつも2メートルの45角を一本税込120円ほどで買う)を見たところ、450円ほどになっていて思わず買い控えしたほどであった。

 

そんな感じで、今回あたりからしばらく大工仕事に取り掛かろうと思っていたのだが、木材はひとまずストック分だけの作業とし、流通状況が回復するまで木材を使わないで出来る作業をすることに決めた。

 

とはいえ、順序的にどうしてもやっておきたいこともあり、それら分の木材は吟味に吟味を重ねてなるべく無駄のないように購入したのでしばらくは予定どおりの作業を進めていく。

 

前置きが長くなってしまったが、今回は事務部屋の窓を取りつけることにする。今現在は冒頭の写真のような古い木製建具がついているのだが、ガラスがところどころ割れてしまい、もはや建具としての機能はほとんど期待できないシロモノだ。

 

しかも恐ろしいことに、この窓枠がいかに水平垂直でないかを簡単に証明できる写真を載せておこう。この納屋自体がかなりの傾きをもってしまっているが、それがこういう部分を見ることで顕著になる。

 

取りつける窓に関してだが、作者はかなり以前に母屋と納屋の必要分のアルミサッシをまとめて購入(そのときの記事はこちら)しているのを覚えているだろうか。それはもう、日時にしてちょうど2年ほど前のことなのだが、当時と今のスキルは当然かなり違ってきている。

 

今のスキルであれば、このいびつな形になっている窓枠からレーザーポインタで最大正四角形を出し、その寸法の窓を発注することができただろう。が、当時は窓を自身で取り付けることに不安しかなく、ギリギリのサイズオーダーをするのをためらっていた。

 

ここは柱の歪みだけを見ても窓の上と下で最大25ミリほどのズレがある。スキルのない者がこんないびつな枠の中に一発正解のサイズを求めることは不可能に近い。それに理想的なサイズの窓を求めることが出来たとしてもどのみち大きな歪みに対応するような加工が必要になる。

 

それらを考慮し、当時の作者はリスクを犯すことをせず、この歪みがひどい部分に関しては値段的にも安価に済む既製品を発注することにしたのである。既製品のサイズが何ミリ毎に用意されているかはもう忘れてしまったが、この枠内に入る最も大きいサイズのものを購入した。

 

そのため、今まで多くやってきた取り付け法とは違ってまず窓枠を確定するところから始めないといけない。以前、母屋の勝手口の窓を取り付けたとき(そのときの記事はこちら)にも似たような作業をしている。

 

左の写真はそのための窓台を取り付けているところだ。届いているサッシ枠を空間に当てはめてみたところ、高さも幅もかなり小さいものだとわかった。具体的にいうと、高さは約9センチ、幅は約7センチ(ともに±2センチとかなりの誤差)も足りない。

 

簡単に考えると、枠の上部か下部に90角の角材を、枠の左側か右側に75角の角材を、それぞれ一本入れればざっくり枠が出来上がるはずだが、上下には45ミリの半割材を共に入れることにした。

 

その加工が終わったのが右の写真。簡単そうに見えるかもしれないが、窓台は横、奥行ともに水平をとりながら設置。特に奥行はもともとの窓台がかなりねじれてついていたため、奥と手前で高さが10ミリ以上違う箇所もあった。

 

さらにそれら水平がとれた状態で上に垂線を引き(下げ振りを使う)、前から見ても横から見ても上からみてもナナメになっていないように計算しながらやっている。柱が傾いている部分の隙間は端材を埋めるようにカットしたが、どのみち発泡ウレタン処理をした後で隠すようにするかもしれない。

 

枠にかなり時間をかけてやったことで、サッシ枠とガラス障子はなんとか収まるようになった。あとは細かい部分を仕上げ、サッシを綺麗に洗ってから取り付けることにする。

 

2年もの間、養生をすることもなく納屋に放置していたため、サッシ枠やガラス障子はホコリと砂だらけになってしまっている。それらを洗うのは左の写真のように高圧洗浄機を使うのが最も手っ取り早い。

 

作者のやり方は、洗浄機でホコリを全て取り除いた後、ガラス部をワイプし、ブロワーで枠周りの水を吹き飛ばし、綺麗なタオル若しくはティッシュなどで濡れ残った部分を拭き取る感じだ。終わったときにはほぼ新品同様になっている。

 

ひとまず最初の窓が完成したところを内から撮ったのが右の写真。今はまだ新しく付けた枠が浮いて見えているかもしれないが、次の工程で木部を塗装することになるため、最終的には違和感のない感じに仕上げることが出来るだろう。

 

ただ、今回の窓枠に関しては今までのものと違って外部との隙間が極めて多くなってしまっている。もともとの枠材の歪みがひどいからしょうがないことだが、出来れば次の工程に入る前にサクっと発泡ウレタンの充填を行っておきたい。

 

繰り返しにあまり時間をかけても意味がないので、翌日取り付けたもう一枚の方の窓もざっと紹介しておくことにする。こちらの窓は一枚目の方と反対側に柱を足すような形で、一応反対側の窓とシンメトリになるように意識した。

 

ただ、本来こちらの窓枠と一枚目の方の窓枠は同じ造りで同寸法のはずだが、柱や窓台窓まぐさなどの組み込みが雑であるのか経年変化によるものなのか、かなり違っているのは少々驚いた。

 

こちらの方は最初に述べたとおり、45ミリの半割を上下に取り付けたが左側に75角の角材が入らず60角で代用している。逆に一枚目の方は上に45ミリの半割材が入らずツーバイ材(38ミリ)で代用せざるを得なかった。

 

そんな感じで紆余曲折ありながらもなんとか丸二日ほどで両窓の取り付けが終わった。これでこの事務部屋のガラス周りは全て取り付けが完了ということで、晴れて次の作業に取り掛かることができる。

 

今までの木製建具はガラスがないところなどもあり、そこを出入口としてツバメが中に入ってきてしまっていたが、これをアルミサッシに替えることでもうその光景を見ることはできなくなる。作業中にツバメが迷い込んでくることで気持ちが和んでいたため、その点は残念だ。

続きを読む≫ 2021/10/21 18:36:21

前回の記事でいったん換気口作りのため壁塗り作業を中断していたが、順番を前後した一番大きな理由は換気口の枠組を壁に埋め込むことによってその周囲が崩れるため、壁塗りと同時にそこの部分の補修もやった方が効率が良いからである。

 

冒頭の写真は前回の最後に紹介した、もともと瓦置き場になっていた事務部屋の裏を撮ったもの。この部分は土壁の中塗りをしたときに一緒に仕上げてしまいたかったのだが、瓦の処理が面倒すぎて後回しにしていたところだ。

 

土壁は乾燥に時間がかかる素材でもあるため、スペースの確保が出来た今真っ先にここの作業を進めることにする。ひとまずは荒壁の上に中塗り用の土壁を1センチ厚ほど塗っておいた。

 

今後は他の壁と同様、2度目の中塗りをして厚みを増す作業を加えたいところだが、こちらは外側の壁で雨も当たりにくい位置にあるため急いでやることはないと思っている。ある程度厚みも確保できそうなので気分次第でいきなり砂漆喰塗りに入るかもしれない。

 

一応中塗りを終えて4〜5日経った状態の壁も載せておく。壁の乾燥具合に差があるように見えるのは経過時間の違いと塗り厚の差が出ているものだと思う。

 

右下の壁だけは他の壁の一日前に塗ったものであり、左の壁の乾燥が進んでいないのは窓を取り付けた時に周囲の荒壁が削れて(冒頭の写真で小舞竹が露出しているのがかろうじて確認できるだろう)しまっていたため、かなりの厚塗りが必要になったことによる。

 

外壁の処理が終わったら砂漆喰の残りの壁を塗っていく。過去何度もお伝えしているが、土壁を厚塗りすることに較べれば漆喰を薄く塗る作業がいかにスピーディかがわかる。

 

今回紹介する写真はどれも午後からの半日で終えた部分であり、初めて漆喰に触れたときからは想像もつかないほど仕事が早くなっていることに気付く。ただ、今回のは仕上げ漆喰を塗る前の下地の段階であるため、マスキングテープ養生もしていなければチリ際あたりのディテールもいささかいい加減に仕上げさせてもらった。

 

あとは次の段階で柱を塗装するときにチリ際を綺麗に見せ、最終的な段階でようやくマスキングテープ養生をしてから本仕上げ塗りをすれば完成である。そこをやるときにはテープ脱着時間と慎重に作業するため、今回よりも少し時間がかかってくるだろう。

 

左の写真の腰壁などは塗る前の写真(こちら)を見てもらえばわかる通り、土壁が乾燥してひび割れが発生してしまっていた箇所だ。ある程度以上平滑に塗れるようになってきた作者だが、こういう形で厚塗りした土に対するひび割れが起こった部分はどうしてもヒビ周辺がめくれあがって固まってしまう。

 

するとどうしてもその上塗りで平滑にぬるのが難しくなるため、よほど平滑にこだわるならひび割れ箇所を再度塗り直しという選択もあると思う。本来は出来るだけそうならないように、可能な限り薄く塗る作業を繰り返し(3度、4度と)行うのがよりいい仕上げにもっていくコツのようにも思えるようになってきた。

 

砂漆喰は右の写真のように窓の上の小壁に対しても行っていく。この周囲の壁が母屋のほうと勝手が違うのは、こういう小壁がかなり多い造りになっていることである。それは横架材(梁や桁など)がこまめに入っているという証左であり、古民家の条件といってもいいものかもしれない。

 

小壁ついでに玄関まわりの外壁も塗り切っておくことにした。ここの小壁の多さなどはまさにそんな感じで、見た目は好きなのだがいざ自分で練り物を塗るとなるとコテ使いが非常に難しい。

 

とりあえずこの玄関まわりを先に仕上げるのは届いている戸をつけるためで、今やっている事務部屋の作業が終了後すぐにとりかかるつもりだったのだが、木材高騰の事情などもあり、木工関係の作業はずいぶん後回しにする可能性も出てきた。

 

そのあたり、次回で詳しくお話しできればと思う。

続きを読む≫ 2021/10/20 18:15:20

前回のブログで述べた通り、漆喰塗りの途中ではあるがここで床下換気口を作っていくことにした。以前のブログで母屋の勝手口に床下換気用の穴を開けたことがあり、今回もそれでいこうかとも考えた。

 

だが冒頭の写真を見てもらえればわかると思うが、こちら(納屋)の基礎が母屋のものとは違い、コンクリートブロックで規則正しく積み上げられたものではなさそうであることと、基礎の高さ自体が低く場所によってはGL(グラウンドライン)からの立ち上がりが数センチ程度しかないところもあったりと、穴開けをするに対して不具合を起こしそうな気配さえある。

 

さらには、室内のグラウンド面の湿度がこちらの方がより高そう(雨が降った日など外の地面の湿気がこちらにも波及する)だということを踏まえ、もうちょっと換気口として機能性の高いものを作ろうと決意。

 

もともと居室としての利用が全く考えられていない構造であったため、換気に対しても全くの手付かずというのが納屋のDIYのお悩みあるあるじゃないかと思う。建基法を踏まえて居室としての利用をする以上、床下換気はしっかりケアしておかなければならない。

 

ただ、ここで難しいのは換気口をどのように設けるのかという点に尽きる。通常の換気口というのはコンクリート基礎を造った際に穴開きブロックを入れたり、基礎の天端に隙間ができるようなパッキンを挟んだりするなど、家を造るごく初期の段階でしかやることができない作業なのである。

 

以前の母屋での穴開けに関しては、コンクリートブロックを差し替えるような気楽さでそれがクリアできたのだが、今回のケースでは前述のとおり穴開けができそうにない。

 

そこで作者が考えた苦肉の策が土台と壁の間を少しだけ削ってみようというものだ。正直、耐震性を考えて壁厚を7センチ以上にしていたこともあり、できればこの方法はとりたくない。

 

が、他に代替方法も思いつかないため、これでやってみることにする。壁に穴は開けるものの、骨組として竹小舞が組まれているためそれはそのまま残すことによって格子状のような隙間が出来るだろう。

 

開けた穴の部分は壁も崩れやすく強度も落ちてしまうのが確実なため、少しでもスキマを閉じるように左の写真のような枠組をしっかりと釘止めしておくことにしている。

 

枠組で気を付けた点は、主に上から下に力がかかってくることを想定して横勝ちの組み方にしたことくらいだろうか。写真はとりあえず一カ所だけ様子見でやっている段階であり、これでいけそうであればこの居室の床下に関しては全てこの方法で取り付けていくことになる。

 

枠組には耐候性をつけるため黒のクレオトップを塗っておいた。これで多少の耐水性も見込めるため、外側の壁にも同様のものを取りつける。右の写真はひとまず内外の枠組を固定してみたものである。

 

見た目としてはこの内側のものは床下になるため人目に触れず問題は外側のものだと思うが、そちらも腰壁の部分に全て板張りをしていくことになるため、それほど目立つことにはならないんじゃないかと思っている。

 

そうと決まればあとは必要個数分まとめて作っていくだけだ。ここから設ける予定の換気口は最初の箇所を除いて残り4箇所、つまり計8個の枠組を作れば事足りる。

 

今現在、木材の価格は大暴騰してしまっているが、ここで使っている木材はまだ通常価格だった時代にありえないほど安価に買ってきたもので、1メートルもの1本30円ほどのアカマツなのだが、この種類の木材は水性塗料の乗りが非常に悪く、何度も重ね塗りを行ってようやく写真の程度の塗装ができた。

 

見た目にはよくないが、換気口は可能な限り等間隔でつけることを意識した。どのみち板張りをすればある程度は気にならなくなるだろう。

 

こちらの面(南)には3箇所ほど穴を開けたが、北側には穴を開けていないためどれだけ風が抜けてくれるか微妙なところだ。東面から西面に抜ける穴がメインになるだろうが、これで不具合が出るようであればソーラー電池の床下換気扇でもつければ大丈夫と楽観視している。

 

ちなみに左の写真はそれを内側から見たもの。あと漆喰塗りが残っているのはこの写真の面の他は窓より上の小壁が4枚残っているのみで、それが終わったら後は玄関周りにも小壁が8枚ほど残っている。

 

数字にすると結構な量があるように思えるが、小壁の塗りなどは数分で終わる作業だったりするので、実質さほどしないうちに砂漆喰までの塗りは終了をみることになりそうだ。

 

最後は今回一番手間がかかった部分の写真を載せて終わろう。ここは事務部屋の入口から見て奥の壁の裏側に当たる部分を撮ったもので、これまでこのアングルからの写真をブログに掲載したことがない部分である。

 

この場所は作者がこの家を購入する前からこの日この時までずっと屋根瓦が置いてあった場所になる。恐らく以前の住人が屋根をリフォームした際に余ったものをここに保管しておいたのであろう、瓦が150枚ほど保管されていた。

 

作者も今すぐ使えるものでもなく、これまでは邪魔にならないこの場所にそのまま放置しておいたのだが、ここからはこちら面も作業場所になってくるため必死の思いで移動させておいた。

 

サッシ窓を取り付けた際にも土壁を塗っておきたかったのだが、瓦が邪魔でそれができなかったため、今回の作業が終了したらこの面の壁を真っ先に塗ることになりそうだ。

 

この位置は事務部屋のエアコンの室外機置き場になったりするのだが、屋根に守られる部分も多くある程度のスペースがあるため、ウッドデッキでも造りたいと考えている。向こう正面はお隣さんの倉庫があって見晴らしは良くないが、目の前には川も流れていて使い勝手も悪くないだろう。

 

前回のブログでも触れた、電気配線の変更というものの中にこのウッドデッキ用のコンセントを設けるというのも入っていたりする。それらが完成するのはまだまだ先のことになるだろうが、今から楽しみではある。

続きを読む≫ 2021/10/17 19:28:17

このところ作業内容に壁塗りが多くなっており、報告できる部分が少なくなっている。事務部屋周辺の土壁塗りがようやく終わったため、急ぎ漆喰塗りにとりかかった。

 

まずは砂漆喰を塗ったのが冒頭の写真で、正直これが仕上げであると言えばそうできてしまうくらいの仕上がりになっている。実は、こちらの納屋の外壁に関しては全ての仕上げ漆喰に油を混ぜて塗ってみようと思っていた。

 

一応聞いたところによると、漆喰を混ぜる際に油(専用油なるものもあるようだが、安価の食用油などでもいけると思われる)を混ぜることによって耐久性や耐水性を高めたりすることができるようだ。それは恐らく塗装するときに油を混ぜるのと似たような感覚と思っている。

 

だが、写真のように実際に砂漆喰を塗ってみた感じ、このまま仕上げでもいいのではないかとも思えるようになった。常に大量の雨が当たる部位であればまた違った考えになるかもしれないが、実際に雨や泥はねがありそうな腰壁あたりは全て木材で鎧張りをすることになる。

 

そういう事情から一旦このままで放置してみようという方針になりつつあったのだが、よくよく考えてみるとこの柱や窓台などの木材をそのままで使う気にならないと思い直した。

 

例えば柱を塗装するとなった場合、特に順序を考えないのであればまず最初に塗ってしまうという手もある。その後壁塗りをするときは養生マスキングテープを汚したくないラインに貼りながら塗り作業を進めるという寸法だ。

 

その他の順序として作者が使うやり方は、まず下塗り漆喰をマスキングテープなしで雑に塗っておき、その後汚く仕上がってしまったライン際まで塗装を進めてしまう。塗装もスピーディに行うため、下塗り漆喰にも少し色移りするような雑なやり方で最後に仕上げ漆喰を慎重に丁寧に綺麗に塗っていく。

 

このやり方のメリットはマスキングテープ貼りという最も神経を使う作業をしなくてよいことと素人でもとにかく速やかに作業を進められることだが、いかんせんゴマカシ味の強い作業となるため、どちらが良いかはそのときの気分でやったりしている。

 

ちなみに、塗装をした柱などの木部にマスキングテープを貼るときはかなり注意が必要で、塗料が完全に乾燥してからあまり粘着力のないテープを陽の当たらない環境下で速やかに貼り、貼った日のうちに壁塗りを終え、塗り終わり後速やかに剥がしてしまうのがベター。

 

そうしないとテープによって塗装が変色したり剥がれたりと残念な状態になってしまい、マスキングテープを貼る意味(仕上げを綺麗にするために貼る)がなくなってしまうというのが経験から得た注意点である。

 

御託が長くなってしまった。砂漆喰塗りは順調に進み、半日で3枚程度ずつマイペースで進めていった。もとの荒壁だったときは埃っぽいと感じていたこの空間が、漆喰で覆ってしまうだけで空気まで綺麗になった気がするのが不思議だ。

 

右の写真は部屋を入口側から見て左側の壁になる。こちらの壁だけでコンセントボックスや照明スイッチボックスを3箇所設置したが、それらは経験上先に手をつけた部分で、以前のブログで写真は載せていなかったがそのときにまとめてやっておいた。

 

電気配線に関してはかなり熟考したつもりだったが、ここにきて作業をしている途中にふと違うプランが浮かんできたりするのが難しい点かもしれない。実際、ここの配線に関してはこの後予定外の部分にもコンセントを設けることになったりして変更することになっていたりする。

 

そこから少し向きを変えて入口から正面を見たのが左の写真。部屋の漆喰は入口側から時計回りに塗っている(特に意味はないが)ため、今現在写真のように部屋の半分あたりまで塗り終えている感じだ。

 

写真の状態は中塗りをした土壁にシーラーを塗った状態を撮ったもので、作者は基本姿勢として乾いた壁に材料を塗り重ねるときはシーラーを塗るようにしている。逆に、この下地の中塗りが半乾きのタイミングで上塗りができるのであればこのシーラー作業は飛ばしても構わない。

 

ただ、経験上、シーラーを少しでも下地壁に吸わせておけば上塗りの材料が塗りやすいのは間違いない。このシーラー塗りをサボってしまうことで、上塗りした漆喰が塗っている最中でもすぐ乾いてしまって綺麗な面に塗れなくなるというのは漆喰あるあるじゃないかと思っている。

 

最後に塗り始めの入口付近も載せておくことにした。こちらの壁から時計回りに塗り始めていて、この写真の背中側がさきほどのシーラーを塗った状態の壁があるということになる。

 

土壁の厚塗りをした後では、この漆喰塗りがいかに材料が少なくて楽かということがわかった。楽というと語弊があるかもしれないが、それほど土壁の厚塗りというのは大量の材料を消費してしんどい作業であると感じている。

 

だが、ここまで漆喰塗りを進めてきて一つ作業に変更を加えることにした。前回のブログの締めくくりで今後必要となってくる作業について、床下換気口という項目を挙げていたと思うが、ここにきてようやく具体的なやり方を決めた。

 

当初は基礎となっているコンクリートにところどころ穴を開けることによって換気口とするつもりでいたのだが、ずっとその方法がベターとは思えなかったため考えに考え続けていた。次回はそれについて紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2021/10/14 18:16:14

前回の更新から約2カ月もDIYが出来ていない。これだけの期間手が付けられていない最大の理由はコロナのワクチンにあり、前回のブログが空いてしまったのもほぼ同様の理由である。

 

DIYブログとは少し関係ない話になるが、今回作者が受けたワクチンはファイザー社のもので、1回目2回目ともに強い副反応が出てしまっていた。1回目はまだしも1日発熱しただけだったが、2回目の副反応に至っては50日が経過した今も接種以前の体力の9割程度までしか回復していない。

 

反応の内容は発熱に始まり、頭痛、倦怠感、嘔気、眩暈、息苦しさなど多岐に渡る。それらの症状が1週間くらいの間隔で次々に変わりながら発症していた。医者に診てもらっても大した結論は出ず、ただ免疫力の低下ということで処理された。

 

その間仕事はもちろん、DIYには全く手を付けられず、従ってこちらの更新も滞っていたというわけだ。今週に入ってようやく通常の動きをするのには問題ない程度になったため少しずつ更新していければと思っている。

 

前回のアップ内容をほとんど忘れてしまっていたが、どうやら納屋の土壁塗りの報告があらかた終わっていたようだ。以前のブログを簡単にまとめると、納屋の仕事部屋とその外壁(南側)の一度塗りを報告した。

 

今現在の時点ではこの部屋の土壁塗りは完全に終了していて漆喰塗りに入っているのだが、今回は土壁を塗り終えるまでをざっと報告させていただこうと思う。

 

実は土壁の塗り終えまでに残っている作業内容は仕事量で表すと結構多いもので、残っていた西側の外壁を塗り、その後内外の一度塗りした箇所全ての面に対して厚塗りの2度塗りを行った。

 

内容もほとんど重複するため2度塗りに関しては敢えて記載せず、西側の外壁についての報告をメインに行う。冒頭の写真は前回終わった南側の外壁を撮ったもので、写真だと綺麗に見えるが、部屋内のほうと比べるともともとの壁の凹凸があったりして平滑とはほど遠い仕上がりとなっている。

 

今回手をつけるのは冒頭の写真の向きからいうと左手側の壁で、右の写真にあるあたり一帯を塗っていくことにした。写真を見ればわかると思うが、今現在我が家にはガラクタや持ち物を置いておく倉庫的なスペースが意外と少ない。

 

作業スペースに置いておくと邪魔になってしまうため、作業をしないスペースを探しては移動を繰り返している。今回も写真のように置いてあったガラクタを移動することから始めないといけなかった。

 

結局その移動したガラクタはこの先また別の作業をするときに邪魔になってここに戻ってきたりするかもしれない。以前完成させたこの納屋の2階にある客間がそのいい例で、完成した直後床に養生を施して物置場と化してしまっている。

 

今回もここが完成した後はやはりガラクタをここに置いてしまうことになるのかもしれず、一刻も早い断捨離が求められるだろう。ともかくも、ガラクタを排除した様子が左の写真で、あとは南面にやったとき(そのときの記事はこちら)と同様の手順でこのトタンをはがし、土壁を塗っていく。

 

トタンをはがすと右の写真の状態になる。南面のときもそうだったが、下地にある荒壁はかなりボロボロの状態で小舞竹がむき出しになっている。恐らくこのトタンは壁が劣化したときに安価に補強したものだろう。

 

以前にも何度か説明していると思うが、作者の方針としてこの建物の耐震性や強度を増すために1階部分の土壁は最低でも厚さ7センチを確保しようと思っている。そのために何度も大変な思いをしながら壁塗りを頑張っている。

 

当然ながらここの壁に関してもまず1センチ厚程度で塗り、半乾き程度のときに再度1センチ増し塗りしたのだが、左の写真はとりあえず一度塗りが終わった段階のものだ。

 

一応単純計算すれば、もともとの壁厚を2センチ程度と考え、内外で1センチ塗りを2回ずつ行う。この時点で6センチ厚程度を見込み、残りは砂漆喰と漆喰をそれぞれ内外で塗ればトータルで1センチは超えるというイメージである。

 

西側壁が終わったが、ついでにこの段階で玄関周りの壁も仕上げておくことにした。というのも、随分前に母屋の玄関を購入決定したときの話で、納屋の玄関にもお金をかけてしまったということをお伝えしていた。

 

ここで先に種明かしをしてしまうと、この納屋の玄関扉には蔵戸を加工して取りつけることを計画していて、建具の方はすでに業者に発注済みという状態になっていたりする。

 

それが届くタイミングということもあり、今やっている仕事部屋が終わったあとはこちらの玄関取り付けに取り掛かりたい。そのため、玄関を取り付けた後で汚してしまいそうな作業は率先してやっておく必要があるというのが今ここを仕上げておく理由だ。

 

この玄関周りの壁はどこも面積が狭い隙間壁のようになっていて道具をあまり持っていない素人には非常に塗りにくかった。

 

そうこう頑張った甲斐があって内側から見た感じはちゃんとした壁のように見える。厚塗りをすることで内側の壁はかなり平滑に近い状態になってもいるため、作者にとってはこれまでの壁より綺麗に見えてしまうという錯覚もあるかもしれない。

 

少なくとも、隙間だらけだった壁がある程度以上密閉空間になったというだけでも印象はだいぶ変わっている。ただ窓周りや屋根周りは隙間だらけであり、そちらも処理しない限りは外気も虫も入り放題である。

 

最後に土壁を塗って1カ月以上経って完全に乾燥した状態の壁を撮ったのが右の写真。以前塗り終わり直後に撮ったときは綺麗に塗れているように見えても、時間の経過でここまでひび割れが出来てしまうということも当たり前だが学んでいる。

 

今後のこの部屋の作業としては、漆喰塗りを仕上げて床下換気口を作り、床張り、天井張り、窓取り付けなどが主な内容となってくる。作者も体調と相談しながらできるだけ早めに作業を進めたい。

続きを読む≫ 2021/10/05 18:53:05

納屋の外壁についていたトタンも残すところ冒頭の写真の部分だけになっている。前回のブログで解体手順について検証したところ、アルミのトタンだけを先にはがすと効率的ということになった。

 

実際にやってみると、トタンを外すことはバールを使えば簡単に行えるのだが、釘を全て回収するとなるとどうしても手間がかかってしまう。だがこれでも前回のように下地木材ごと解体して後からトタンを外すよりははるかに手数が少なく、確実に行えた。

 

トタンを外したあとは残っている下地木材を丁寧に解体していくだけである。これに関しては木材の再利用を考えないことにしたため、釘はそのままでそのうち焚き火用の薪としてでも使うことにする。

 

解体が終わった全体像を撮っておいたのが右の写真。これからこちら面の壁全てに土壁塗りを実施していくことになるが、2階部分の壁は後日ということにならざるを得ない。恐らく2階外壁はリノベーションの最後のほうになるため、長らくチグハグな壁を人目にさらすことになるだろう。

 

これから塗っていく壁の状態だが、思っていたよりは痛みが進んでいなかった。部屋内から塗ったときにはところどころ小舞むき出しの穴があり、反対側はほぼ剥離しているのではないかと思っていただけに、これは一安心だ。

 

今回は窓を設置する関係で優先的にトタン解体、壁塗りをすることに決めたが、外壁がこの程度の傷み具合であれば早々に納屋全体のトタンを解体してしまった方が色んな意味で効率的になるかもしれない。

 

さて、むき出しになった壁にシーラーを塗ってしばらく時間を置き、半乾きになった頃を見計らって中塗り材を塗っていくことにする。これまで土壁を塗る際には20リットルバケツを使っていた作者だが、ここまでの作業でそれでは効率が悪いことを知った。

 

とにかく、材料が重いのである。土をバケツに4分の3程度入れて水を混ぜながら撹拌するのだが、バケツが持ちにくく重さで変形しながらの状態で運ぶため身体への負担が強い。

 

しかも、ほとんどの壁で1センチ以上の厚塗りをしているため、一枚の壁を仕上げるのにバケツ3杯くらい必要になってしまう。ここしばらく更新が進んでいないのは、作業の成果に比して仕事量があまりにも捗っていないためだったりする。

 

それらの負担を軽減するため、今後はこのネコをバケツ代わりとすることにした。これだとバケツ2〜3杯分を一度に作ることが出来、運搬の負担もかなり楽になった。それにだいたい壁一枚くらいの分量で、この点でもちょうど良い。

 

部屋の中にまでは入っていけないのがマイナス点だが、メリットの方が上回っており、背に腹は代えられないといったところか。

 

さっそく一枚目の壁を塗ってみた。これまでバケツで塗っていたときと比べると作業効率が全然違うことに驚く。壁塗りをしていて、一枚を塗る途中で材料がなくなってその都度作るということを繰り返すのがいかに非効率かということが身にしみてわかる。

 

プロが土壁を塗るときは材料を大量に用意できる環境を作っておくらしい。しかも複数人が作業に携わるため、用意した大量の土を渡す人と受け取って塗る人など作業分担をしながらやっているのを見たことがある。

 

塗る作業というのは厚塗りであればあるほどすぐに手板上の材料を塗り切ってしまい、個人で単独でやるのは大幅に効率ダウンになることを実感できた。

 

作者もここまで土塗りに時間をかけてきて、だいぶ平滑に近い感じに塗れるようになってきた。左の写真は平滑度合が分かりやすいアングルから撮ってみたのだが、奥の方の壁(一番最初に塗った壁)はかなり平滑に近い。

 

ただ、手前側の壁は中央付近の小舞竹がかなり外側に向けて反り返ってしまっている部分があり、しかも内側の壁を塗り固めてしまった後でもあったため、それを解消することが出来ない状態になってしまっていた。

 

そのため、どうしても中央あたりだけ壁が凸状に出っ張る形になってしまい、平滑とはいえない状態になってしまっている。写真でも壁の上にある窓台の出シロがほとんどなくなってしまっているのがわかるだろう。

 

順調に塗り壁が進んでいるので最後に残った壁まで一気に塗り切ることにした。この外壁は全て1センチ以上の塗り厚をキープしているが、部屋内側の方が柱の出シロが大きいため、こちら面はこの一度塗りで終了にしようと思っている。

 

そのぶん、再度部屋内の壁を塗ることにしているが、やるほどに時間のかかる作業だと実感中だ。以前にも触れた通り、作者の作業時間的にだいたい一日2枚くらいのペースで塗り進めており、途中で材料がなくなったりで追加購入したりしているため、この土壁塗りですでに2週間以上は経過している気がする。

 

だが、実際のプロの仕事でも上等な家であればあるほど塗り壁には回数を重ねられており、時間も経費も必要になると聞く。今はほとんどの現場でいかに時間を短縮するかが最重要になっているため、なおさらこういう複数塗りは希少になっているようだ。

 

作者は素人で仕上がりも平滑でなく、プロから見ると滑稽なレベルかもしれないが、土壁漆喰としてはかなり高品質なことを(それも原材料費のみで安価に)やっているということで留飲を下げることにしたい。

続きを読む≫ 2021/07/17 18:33:17

前回のブログで事務部屋の内側にあたる壁の中塗りが終わっている。塗り厚が足りていないため、再度塗りが必要なところもあるだろうが、ひとまず乾燥待ちの状態になっているので先に外壁側の処理をしておくことにした。

 

部屋内のほうは壁塗りが終わったら天井、床張りに入っていくことになるのだが、その前に窓の取り付けをする必要があるかもしれない。ただ、現状の外壁ではアルミサッシを適切に固定できないため、最低限固定できる形を整えておく必要があった。

 

冒頭の写真は事務部屋を外側から見たときのもので、この角度はある意味で我が家の正面でもあり、来客があったときには最初に目に入る部分でもある。以前にもお伝えしたことがあったかもしれないが、作者はこの1階の壁を覆っているトタンが非常に気に入らないため、当初からこれは全て解体する予定としていた。

 

右の写真はトタンがどのように収まっているかわかりやすいと思ったアングルで撮っておいたもので、要は開口部の邪魔にならないように木材が当ててあってそれを基点に上下にトタン張りがされている恰好になっている。

 

トタンと木の接点にはコーキング処理がされており、内側には極力水漏れがないように配慮されているのがわかるが、恐らく作者の予想ではこれを剥がした後の壁はだいぶ傷んでいると思っている。つまり、傷んだ壁の安価な補修としてこのトタンは張られているのだろう。

 

作者がこの窓につける予定のアルミサッシは内付けタイプのものである。以前にも説明したかもしれないが、市販のアルミサッシには内付け、半外付け、外付けというタイプがあり、柱の間にサッシを付けるときに窓が2枚とも柱の外ヅラより内側にあるのが内付けということになる。

 

今現在最も普及しているのは半外付けというタイプで、これは住宅の工法がほとんどツーバイによる大壁仕上げであることによる。古民家など和の建築であれば大抵が真壁であるため、内付けが最も収まりがいいことになるが、需要の減少によってメーカー側も内付けタイプのものは種類を揃えていなかったりする。

 

一応、今回作者が自作で窓をつけていくことを決め購入するものを検討したとき、色はブラックしか考えていなかった。この色も窓業界では需要があまり強くないようで、ブラックかつ少し変わった窓(FIX窓やルーバー窓など)というのは内付けでは取り扱いがなかったりしたので参考にしてもらえればと思う。

 

少し脱線したが何が言いたかったのかというと、ここに取りつける内付け窓を固定するためにはこのトタンが邪魔になってしまうということだ。半外付けや外付けなどであれば結果的に少し外側にサッシをフカすことになり、そこに上手くツラを合わせてトタンをそのまま活かすという手もあったかもしれない。

 

とにかく、このトタンを外していく。外し方はどういうやり方でもよいが、最終的にこのトタンは全て外したのをまとめて鉄くず屋に持ち込む予定である。そのため、できるだけ車に積み込みやすい形で保管する状態にしておきたい。

 

ひとまず、窓の上についていた小さいトタンを外してみたのが左の写真。とっかかりとして適当に木枠になっている材をバールで外していくことから始めてみた。意外と簡単に釘が抜けていき、トタンを留めるための下地材なども一緒に強引に取り外した。

 

いったん壊してしまったらあとは開き直って次々と解体していくことになる。とりあえずトタンの面積が大きすぎる部分は先にグラインダーを使って切断しておくことにする。

 

ただ、後から気付いたのだがこのトタン、縦は長いのだが横は30センチ程度の幅のものを何枚も重ねて固定する形になっており、それが分かることによって更にこういう作業を省くこともできることが分かった。

 

左の写真のように、トタン自体はとても薄いもので厚さでいうと1〜2ミリ程度しかない。グラインダーで手作業で切っていくのが当初の予想では大変だろうと考えていたのだが、切る必要がある部分も限定的でかつ簡単に切れる薄さだったためそこは全く苦にならなかった。

 

写真のように所々ある固定用の木材が多少邪魔ではあったが、要はトタンさえ切れていればいいのでキックバックだけに気を付けながらの作業となる。

 

ここまでくればあとはこの下地の木材をバールで外していくだけの作業で、特に気を付ける点もなく順調に進むだろう。釘を打ってある木材をバールで外すときは、最初に先端を木材と木材の間に差し込むのに多少神経を使う(柱などであればそれを傷つけないよう)が、一度差し込んでしまえば後は流れ作業のように簡単に外していくことが出来る。

 

という感じで最後の下地木材を外してトタンをはがしてみたのが左の写真。下地木材は思っていたより痛みがひどくなく、再利用を少し迷ってしまったが、今後使えそうな部分が微妙だったため一応薪用として残した。

 

こういう材を再利用するときの問題はやはり釘にあろうと思う。けっこう古い釘でしかも3寸以上のものが使われている場合、木材を傷めないように綺麗に抜くことは結構大変なのだ。

 

だがそれよりも作者が今回のトタンの解体方法でちょっと後悔したのが、結局この木材からトタンを全て外す必要があったことである。どういう処理をするにしても結局分別することになるため、この状態にしてから外すのかそもそも壁についている状態から外すのかどちらによりメリットがあるかを検証したとき、明らかに後者の方が利点が多いという結論に至った。

 

まず、トタンの外しやすさが1点。これはバールで外すという前提でいうと、何かに固定してる状態で外した方がより力が伝わりやすく、楽に外せるということで、2点目としてはこの作業するスペースが駐車場であるということ。

 

つまり、このあたりに釘や木片などを転がしておきたくないため、それぞれ解体するときに釘は極力回収しながらの作業になる。それを前提で考えると、壁についたままの状態でバールを使いながら先に釘だけ回収しておくのが最も効率的だと分かった。

 

それと手数の少なさも関係してくることになる。まずまとめて外す今回のやり方だと部分的に木材をカットしたり、トタンを切るにしてもより多くカットする必要があったりするが、まずトタンだけを外すことによってその作業がほとんど必要なくなってくる。

 

ということで次回、残ったトタンの部分は今回分かったようなやり方で解体していくことになるだろう。

続きを読む≫ 2021/07/11 19:15:11

土壁塗りは順調に進んでいるが、そろそろ最初に購入していた材料が底をつきかけてきた。当初は土壁を厚塗りする予定は全くなく、竹小舞が露出している部分などの一部補修的な利用をするつもりで充分な量を揃えたつもりだったのだ。

 

だが方針の変更もあって結局は納屋1階にあたる壁は全て7センチ程度の厚塗りをすると決めてしまった。壁をゼロから作ったりするのでも相当な量の材料が必要だが、この厚塗りを始めてからの消費量はかなりのものになっている。

 

恐らく、この様子だと納屋の壁を全て塗るのに軽トラ満載の材料をあと3〜4回は買ってこなければいけなくなりそうだ。そのくらい厚塗りは大変な作業だと思い知っている途中だが、これも自分が納得できる仕上げになると思えばここは踏ん張りどころだろう。

 

というわけで作業を続ける。冒頭の写真は以前のブログで荒壁塗りをしたのがあらかた乾燥したもので、今回はここに中塗りをしてみようと思う。

 

一応、乾燥には2週間以上をみているが、時間が許すようであれば50日くらい開けるのがベストらしい。ただ、今回の作者の構想では中塗りも2度塗りをする可能性が高く、そこまでの時間を待つ余裕がない。

 

土壁を塗った直後は水分が多く含まれていて色が濃くて柔らかい状態になっていたが、時間が経つにつれて壁の色自体がだんだん薄くなっていき、水分が抜けているのがわかる。

 

冒頭の写真の状態ではもうカチンコチンの状態になっており、少々の力では動くこともない感じになっている。そこに再度シーラーを塗り、中塗り材を上塗りしてみたのが右の写真だ。

 

この時点でけっこう厚塗り(1〜1.5センチ)をしており、こちら(外側)の中塗りはこれ一度で終了ということにできそうである。この程度の面積の壁であればかなり平滑に近い状態に塗れるようになってきた。

 

ただ、この時点で最初に購入しておいた中塗り材が尽きそうだったため、面積が狭い壁を中心に塗りを進めたのが左の写真。ここは2階の客間の壁になっている部分で、この部屋的にもリノベーション後は屋根裏になってしまう部分。

 

つまり、完成後は全く見えなくなってしまう部分なのだが、今回はこういうところもキッチリ仕上げておくことにする。漆喰塗りまではしないかもしれないが、せめて土壁を一度塗りくらいはしておこうという気分的なもの。

 

そうこうしていると本当に材料がなくなってしまった。この日の作業はここまでとし、後日天気がいい日を見計らっていつも塗り材を購入している業者のところへ軽トラを走らせた。

 

以前のブログでもお伝えしているが、軽トラに満載(0.3立方米)で持ち帰っても1万2〜3000円程度の価格である。自分で作る苦労を考えたらかなりお買い得のように思う。

 

これまで厚塗りを試みてきてどうしても部分的に割れができてしまうこともあり、新たな対策としてこの中塗り材に中スサと呼ばれるツナギ材を入れてみることにした。

 

通常、中塗り材の中にはこれが含まれているのだが、発酵したりする過程でほとんど土と同化しかけていたりする。そこで新たに塗る直前に右の写真程度(一掴み)足して撹拌することで少しでも割れを防げれば、という思惑がある。

 

写真のように米袋に入っていることでもわかるだろうが、中スサ自体はそういう商品としてパッケージされてどこかに売っているようなものではなく、業者が独自に仕入れているような種類の商品である。

 

聞いたわけではないが、恐らくワラスサが出るような農家から直接買い付けているのだろう。この1袋で1300円くらいで、軽トラ満載の土壁2回分くらいはこれで間に合うようだ。

 

ではさっそく新たな材料を塗っていくことにするが、ここからはコンセントやスイッチのある壁が続くので塗りはじめる前に右の写真のようにケーブルなどを整理しておく必要もある。

 

この壁にあるものは照明用のダブルスイッチで、本来であれば以前出来上がったFIX窓のあたりに設置する予定だったもの。窓をつけることになってしまったため設置位置を変更せざるを得なくなってしまった。

 

幸い入口の脇がこの壁だったためこちらにケーブルを移動して新たに設置し直したもので、この部屋の照明と納屋の入口の照明(こちらは3路スイッチ)ふたつのスイッチがここに並ぶ。

 

これまでの内容から材料の厚塗りは慣れてきているのだが、この壁に関して言えば柱が壁から2センチも出ておらず、あまり厚塗りは出来そうにない。だがせめてケーブルくらいは隠れるくらいに塗っておきたく、その程度の厚さで塗っているのが左の写真。

 

このくらいで塗るとだいたい8〜10ミリくらいに塗れていく感じだが、壁に乗りやすくひび割れもしにくいので時間が許されるならこのくらいの厚さで何回か塗り重ねるのが理想的かもしれない。

 

それから2日くらいをかけて部屋全ての壁を塗り切った。この写真でいうと左側の壁が厚塗りできなかったところで、MAX1センチ程度の塗り厚になっている。それは先ほども説明した通り柱の出幅があまりなかったせいで、そのぶん裏側の壁には2〜3センチ程度の厚塗りをすることになる予定だ。

 

その他、正面や右側の壁は裏が全て外壁であり、MAX1.5センチ程度の厚塗りをしているところもある。ただ、こちらは反対に外側の柱の出幅があまりないため、それぞれこの内側でもう一度中塗りをしていく方針である。

 

どちらにせよ、これらは乾くまで再度塗りができないため、次回では違う作業を行うことになりそうだ。

続きを読む≫ 2021/07/06 19:17:06

前回のスタートから中塗り用の土壁を塗り続けている。とりあえず最初に手をつけたのは冒頭の写真の壁だが、前回のブログでも説明した通り小舞がむき出しになっている部分など厚塗りをしたところにヒビが入ってしまった。

 

このヒビというのは乾燥の過程で丸一日経つ前に出てしまったもので、そのまま放置しておくことで強度にどのような影響が出るのかよくわからない。基本的に土壁というのは乾燥と共にひび割れが起こるものと考えていたが、今回のそれは乾燥に伴うひび割れというよりはクラックに近いものであると感じたため、乾燥を待たずして一度割れた箇所をはぎとって違う土を塗り重ねてみた。

 

その状態を撮ったのが冒頭の写真というわけで、ところどころ厚さなどが変わってしまったがどのみちここは更にもう一度中塗りをする予定にしておいた部分でもあり、面の平滑さは気にしないことにした。

 

さて、作者が次に手をつけたのは右の写真の部分になるのだが、これはこの事務部屋についている建具(引戸)のレールにあたる木枠を撮ったもの。

 

これからこの部屋の壁を塗っていくにはこういうものは全て解体しておく必要がある。また、そういう意味の流れで外への出入口を最初に塞ぐ作業をした(そのときの記事はこちら)ということもあった。

 

そしてそれを外した状態が左の写真で、さきほどのものとは違う方角についていた木枠であるが、今回はこちらの壁を優先的に塗っていくことにする。

 

優先した主な理由としては、この壁の高さにある。これまでやったことのない高さ(土台から屋根の垂木までで最大3メートル弱)のある壁で、これにある程度の重量がある土壁をどの程度塗れるのかを早めに知っておきたかったのである。

 

最初に土壁を塗った壁はここよりも面積が狭いのだが、それでも作者が使っている15リットルのバケツ丸々2杯くらいの量を必要とした。材料を厚塗りするという作業は当初思っていたよりも大変で、かなりの力仕事であることを再確認した次第だ。

 

最初に塗った壁は材料を1センチ厚くらいで塗ってみたのだが、いかんせん塗り方がいまいちわかっていなかった。そこで一つ学んだことは、土壁を厚塗りするときにはまずコテに乗せた材料をしっかり壁になすりつけるように塗ること。

 

ただ普通に壁の上に塗るようなやり方では材料の吸いつきが悪く、土もバラバラになって落ちてしまいやすい。まず手板に乗せた材料をコテで一度綺麗に馴らしておき、手板の上で材料が一つの塊のようになってからコテに乗せるようにすると崩れにくく乗りやすい。

 

そんな感じで厚塗りを続けてなんとか天井まで塗り終えたのが右の写真だが、これまでの漆喰塗りに比べてはるかに時間も労力も必要とすることがわかった。なにせ一枚の壁を塗るのに漆喰1袋分よりも多い量の材料を使っている計算になっている。

 

というわけで作者のように午後からの半日作業では大きめの2枚の壁を塗るのが精一杯な感じで、今回はあと一枚の壁を塗って終わりにしようと思う。土を満載にしたバケツリレーをするだけで結構な体力を消耗するため、慣れるまでは無理をしないようにした。

 

左の写真が今日のラストの壁になるが、これまで数枚の壁を塗ってなんとなくコツが掴めてきたこともあり、この壁は可能な限り平滑な塗りを意識してみることにした。

 

平滑塗りは素人にはかなりハードルが高く、すぐに出来るようになるモノではない。作者の腕では狭い面積であればなんとかそれに近い感じにできる気がするが、このくらいの広さの壁となるとどうしてもどこかで狂いが生じてしまう。

 

言い訳をしておくとすれば、やはり左側あたりの小舞がむきだしになってしまっている部分だろうか。こういうところでどうしても数センチレベルの厚塗りになってしまうため、塗った材料がもはやブヨブヨで(本当は最初に塗りつぶしをして乾燥してから上塗りするのがいいだろう)、乾燥後の割れが目に浮かぶし、それを平滑にするなどとても覚束ないのだ。

 

ちなみに、右の写真は壁塗り後1日の乾燥を経て撮ったものであり、予定通り厚塗り箇所にはヒビが入っているのがわかるが、とりあえず塗り切った直後に平滑さの具合が分かりやすいようにアングルを変えて撮ってみたのが最後の写真。

 

これを見ると一目瞭然だが、塗っているときはある程度平滑に近いと思っていても終わってみればとても程遠いのがわかるだろう。まず上下だけをとっても端の方が厚塗りしてしまう傾向が作者にはあるようだし、奥(右端)にいくにつれて塗り厚が増している。

 

ここの壁に関しては乾燥後再度同じ材料を上塗りする予定だが、そのときにリベンジできるように精進していきたい。

続きを読む≫ 2021/07/05 19:05:05

事務部屋の作業も割と順調に進んでいる。ここからはいよいよ土壁の中塗りに挑戦していくことになるが、これまでもお伝えしたようにこの納屋の1階にある壁は全て厚さ7センチくらいにしていきたい。

 

もともとある荒壁が3〜4センチ厚という前提で考えると、ざっと3〜4センチくらいの塗り厚を足していくという計算になる。イメージとしては荒壁の上に1〜1.5センチ程度に中塗りを施し(場合によっては2度に分けて塗り重ね)、それを両面とも行う。

 

その上に砂漆喰を3〜5ミリ程度ずつ塗り、最後に漆喰仕上げという感じでトータルが7センチ程度になればという見込みである。ただ、作者にとってこれまで土壁塗りという作業は部分的な補修を行った経験がほとんどであり、壁一面を塗るのはこれが初めてとなる。

 

漆喰を塗るときにはさほど湧かない疑問だが、土壁のような重い材料が本当に真っ平な壁に塗りつけるだけで固着するのかという不安があるのでまずはそれの検証を行いながら作業を進めていくことにした。

 

そうと決まればあとは壁を塗るために邪魔になるものの撤去から始めることにしよう。まず何と言っても今回の壁塗りは母屋にやってきたような漆喰の仕上げ塗りだけをするのとは違い、構造上の問題点を少しでも解消することにある。

 

以前にもどこかで触れていたと思うが、この納屋は現行の耐震基準を全く満たしていない。古い建物でもありそれはそれで法的な問題は全くないのだが、あまりにも壁量が足りないため自主的に壁厚を増やそうというコンセプトだ。

 

実際に、壁量計算(そのことについて少し触れた記事がこちら)の項目の中には土壁を厚さ7センチ以上にすることによって計算上壁の量を1.5倍換算することができるとある。こういう上塗りで本来の強度が出るかどうかはわからないが、やらないよりはやった方がいいと決断した。

 

つまり何が言いたいかというと、強度をより高めるためにわざわざ厚塗りをするということで、見た目のためではないということ。床上の見える部分だけではなく、構造土台の上から天井のキワまであまねく厚塗りを施したい。

 

そういうわけでまず壁から作業を始めるのである。本来であれば天井や床組から始めるのがセオリーと思うが、今回はまず壁を全面綺麗に塗るために現在ある床を全て解体することにした。その床の状態を撮ったのが冒頭の写真というわけだ。

 

前置きが長くなりすぎたので早速解体作業を進めていく。この床は大人が上に乗るとそれだけでたわんで抜けそうな危険なもので、これまで特に用がなかったこともあるがあまり上に長くいたくない床だったりする。

 

解体するにつれその理由が明らかになってくる。あまりにも簡単な造りになっており、ほとんど根太だけと言っていいような感じだった。床板はほとんど釘すら打っておらず、半分以上はこの根太の上にただ置いただけという状態である。

 

ひとまず全ての床板を外したのが左の写真。根太はほぼ455ピッチであり、壁側のものは一部釘で固定されておらず宙ぶらりんだったりした。これでは上に乗ったときに至る所で沈んでいたのも理解できる。

 

根太より太い大引きなどは一切使われておらず、床面の中央2箇所にある石に木をつっかえて(固定はしていない)その微妙なバランスだけで全体を維持していたという超がつくほどのヤッツケ工事だった。

 

もう一点目を引くのは床下にあるゴミくず達で、この家を購入して最初にゴミ捨て掃除を集中的にやったときにここまではやる気力が湧いてこなかった部分でもある。

 

今回、さすがにここを無視するわけにもいかずなんとかゴミを処分したのが右の写真。ゴミ捨てはしんどいだけで楽しくもない作業だが、その中でも何が一番やる気が上がらなかったかというと、この部屋に関しては床下がなんとなく湿気を帯びている点にあった。

 

これまで特に風が通るスキマもなく、地面の土の上に軽く三和土(たたき)を打ったがそれがほぼなくなってしまったような状態で、長年置いたままの丸太などが完全に浸食されて粉々になってしまっていたり、雨などの水分が少なからず上がって来ていたりで衛生的とは言えない状態だった。

 

そういう状態だったからだろう。置いてある石を動かしたところ沢ガニがひょっこりと現れたりもした。今後の作業では一応居室にもなるため、床下換気はキチンとできるような穴をどこかに開ける必要もあるだろう。

 

本題から外れすぎているので話をもとに戻す。ここからは土壁を塗り増ししていく作業がしばらく続くことになる。ただ、中塗り用の土壁をどこまで厚塗りができるのかが全くわからず、探り探りやっていく。

 

手始めに左の写真の壁から。ここはご覧の通り右端のほうに小舞がむき出しになっている箇所がある。他にもこういう状態の部分は所々あるが、ここにだけワラを混ぜたナンチャッテ荒壁を塗るのも手間なのでそのまま中塗り材を塗っていくことにした。

 

この時点でしっかりとシーラー処理は終わっている。恐らく、今回の上塗りでなくてはならないものといえばこのシーラーであろう。常であればだいたい7倍程度水で薄めるのだが、今回は気持ち軽めで6〜6.5倍程度を水で薄めてみた。

 

最初で土への水の分量も分からず、結果的にはやや少なめで少し固めの土を塗ることになった。途中まではいい具合に塗り進めていけたのだが、小舞むき出しの部分でどうしても塗り厚が数センチレベルになってしまう。

 

さすがに数センチのレベルで土を一度に塗ってしまうと乾燥したときにひび割れる確率はかなり高くなるだろう。とは思いつつ、できるだけ次回に活かす検証の段階でもあり、そのままの状態で一気に塗り終えた。

 

塗り終えて一日経過したのが最後の写真だが、案の定小舞の厚塗りの部分を中心に割れが目立ってしまった。作者の塗り方にも問題があったのか、全体の中央(ちょうど貫があったところでここはどうしても割れやすい)に大きなヒビが1本入ってしまっている。

 

後日、これは塗り方が悪かったと理解したが、この段階ではこのまま硬化していくのが不安だったため、ヒビ割れを中心に脆い部分をはぎとって再度材料を塗ることにした。

 

それらの詳報はまた次回にでもお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2021/06/28 19:03:28

前回より引き続き壁造りを行っている。冒頭の写真は今回の壁造りに使うことになる小舞竹を撮ったもので、これまで母屋でいくつか壁を解体したときに出た竹を保管している。

 

今現在で壁数枚分くらいは小舞掻きができるくらいの量があるので、こういう手間暇をかけれるときには積極的に使っていきたい。解体した竹の長さは大小色んなサイズがあり、太さもバラバラである。

 

基本的な部分を説明しておくと、竹小舞というのは昔ながらの土壁の骨組となるもの。使われる竹は孟宗竹か真竹というケースが多いらしく、細かい用途によって使い分けたりもするようだ。

 

具体的には右の写真を見てもらうとして、作者がやったのはまず最初に間渡し竹(エツリ竹)と呼ばれる太めの竹(孟宗竹など)を要所に固定するところから始めた。

 

通常このくらいのスペースであれば一枚くらい貫も入っていると思うが、労力削減のため敢えて入れていない。その分こちらの小舞をしっかりと強めに編んでいければという考えだ。プロにはお勧めされないかもしれないが、まあなんとかなる。

 

固定の仕方はまず竹の両端を鋭角に切ることから始める(以前の写真はこちら)。このとき切ってとがった両端の長さが固定する木と木の内寸よりも1〜2センチほど長くなるようにしておき、少しくり貫いて穴をあけた柱などに竹を曲げながら差し込むという古典的な方法だ。

 

作者がとった方法は基本的にもともとこの家でやられていた方法を踏襲しているつもりで、間渡し竹の固定が終わったらあとは残った小舞竹(真竹など)を間渡し竹に絡めて縄で編んでいくという作業を繰り返す。

 

以前初めて小舞を掻いたとき(そのときの記事はこちら)はほぼ事前の下調べなしでやってしまったが、今回はそれから色んな情報を頭で処理してから始めたため前回と違う点をお伝えしようと思う。

 

まず編み方だが、前回は特に触れていなかったものの、写真を見ると縄を横に向かって編んでいるのがわかる。今回はこれを逆に縦に向かって(上から下に)編むことにしてみた。その方が理論上完成した小舞が下がりにくくなるのである。

 

もう一点違うのは小舞竹のピッチについてで、前回は気合が空回りして密になりすぎたため今回はそれよりやや粗めに(指が2本入る程度)配置していった。

 

さて、そんな感じで小舞掻きが終わったら早速壁塗りに入っていこう。今回用意した土は前回と同様、通常使っている中塗り用の土壁にカットしたワラを混ぜただけのナンチャッテ荒壁だ。

 

注意した点としては、水を気持ち少なめに材料を混ぜていることで、この作業はあまり柔らかい土を使うのに向いていないことによる。柔らかすぎると簡単に反対側に抜けて落ちてしまう。

 

ただ、柔らかくしなければそれでいいかというと、あまり固すぎたらそれはそれで小舞の間に気持ちよく土が浸透しにくくなったりで、なかなか程度が難しいと感じる。そのへんはやりながら体得していくしかない部分だろう。

 

この程度の面積の壁であれば一応の片面塗りは15分もかからないうちに終わる。どのみち後で調整することになるため仕上げ面は綺麗にせず、すぐに裏返し(反対面を塗ること)に入る。

 

裏面はご覧の通り竹の間から土がにゅるっと出ている状態になっている。下(土台)に水分を含んだ土が大量に落ちた跡があるのは、表面から塗ったときに力加減が強すぎて全てこちら側で下に落ちてしまった痕跡である。

 

ただ、この工程は職人によっては表面が乾燥するのを待ってからやるというパターンもあるらしい。作者はそんな余裕を持って作業をやってられないので今日の一度でこの荒壁塗りは仕上げてしまいたい。

 

そんな感じで一気に裏返しを仕上げてみたが、今回の土は少し柔らかくしすぎたため、窓台とぶつかる位置の強度がやや欠けるような気がしている。そこで一度に塗り切るような無理をせず、右の写真のように上の部分を少しすいておき、乾燥後状態がしっかりしてから塗りつぶすことにした。

 

作者の言っている意味がよりわかりやすいのが左の写真で、これは裏返しが終わった後に表面を見たときの状態を撮ったもの。明らかに土が柔らかすぎて形が崩れてしまっているのが手に取るように判るだろう。

 

さらに、土が柔らかいと重力によって下に垂れやすくなってしまうため、下の土量だけが多くなってしまい、余計にこういう下側だけが崩れる状況を招きやすい。そして先ほど触れた上側もこんな感じになってしまう。

 

作者もそろそろ土や漆喰に馴染んで2年くらいになる。塗るたびに奥の深さを知るのは特にこういう水分含有量による違いであったりする。水分が多いほどコテに乗りにくく厚塗りが難しい上に乾燥後ヒビ割れしやすいが、最大のメリットとして塗りやすいということがあり、どちらを選ぶかいつも考えさせられる。

 

塗りやすい、というのは壁を平滑に塗り進めていく過程で材料が簡単に変形して綺麗な仕上げをしやすいという意味である。プロというのはこういう使い分けを間違いなく選択出来る人のことを言うのだろう。

 

と、ウダウダ言いながらも何とか荒壁塗り完成に漕ぎつけた。この作業を進めるしばらく前から梅雨が続いているため、これが乾燥しきるのはだいぶ先のことになるかもしれない。

 

一応これは荒壁塗りの位置づけで、これが乾いたときに中塗りの土壁を厚塗りし、それが乾燥後ようやく砂漆喰塗りにとりかかることになる。そして最後に仕上げの漆喰塗りになるのだが、他のことをしながらになると思うので報告は今回で一旦終わりということになるだろう。

 

次回からは事務部屋の内壁に土壁を塗っていければと思っている。

続きを読む≫ 2021/06/26 20:09:26

これまでの経験をもとに部屋で行うリノベーションの手順を決めて作業を進めている。前回のブログまででまず最初に手を付けたのがアルミサッシを入れることだったのだが、これはサッシをつける云々よりも壁に穴を開ける作業を最優先にしたかったことによる。

 

このブログで何度も触れていることだが、土壁を落としたときに出るホコリというのは周囲にある全てのものに覆いかぶさってしまう。今回は小窓程度の穴開けだったが、それでも作者の全身を真っ白にするぐらいには巻き上げてくれた。

 

次はどこに手を入れるかだが、基本的には高いところから作業を進めていくのがここからのセオリーとなる。ただ、この部屋の方針として以前のブログでお伝えした通り土壁を厚塗りする工程を挟んでいくことになっていて、天井造作予定のラインよりも上にも塗り厚を揃えていく必要がある。

 

その関係上、天井造作よりも先に壁塗り(少なくとも土壁までは)をすることにしていて、そうなると全ての壁を塗れる状態にしておくという工程がでてくる。具体的に言うと以前掲載した写真でわかるように、引戸の上枠がどうしても邪魔になってしまうのである。

 

そこで今回はそれら上枠にあたる木材を全て撤去することにした。となると、そこについていた引戸(外への出入り口となっていた)も当然外すことになり、そこに新たに壁を作ったときの報告をしようと思う。

 

冒頭の写真はその出入口の扉を枠ごと外した状態を外から撮ったもので、この作業の計画当初にはここ一面を壁にしようと思っていたのだが、上半分をFIX窓にするよう変更したのは以前お伝えした通り。

 

FIX窓といっても、これまでのアルミサッシとは違って中古のガラスをただはめ込むだけの簡単なもので、理屈としては以前勝手口の漬物部屋についていた簡易窓(そのときの記事はこちら)と全く同じ構造のものだ。

 

窓は母屋のアルミサッシを解体したとき(そのときの記事はこちら)に保管しておいた大量のガラスがあるため、それの用途として今回のアイデアを思いついた感じで、同じような形のものを階段を上がって右手の壁(吹抜け部屋に繋がるところ)にも設置する予定にしている。

 

ガラスの大きさは柱から柱までの長さより少しだけ大きい感じで、少しカットすれば綺麗に収まるといういい条件だった。右の写真は加工前のもの。

 

ガラスをカットするのは初めての経験だったが、これら大量のガラスが手元に残ったタイミングでガラスカッターなるものを購入してここまで温存しておいた経緯がある。

 

作者が購入したのはガラスをカットするためのペンのような形をしたものと、それに注入するためのオイルやカットガラスの端を研磨する砥石などで、もろもろ4000円弱くらいのもの。カットする道具だけであれば2500円しないくらいの価格だったと思うが、その他にはガラス上でも滑らない定規は必須になるだろう。

 

ペンの中にオイルを入れることで切りながら溝にオイルを塗っていける(その方がより綺麗に切れやすい)という道具なのだが、少しコツがいるのは途中で止めたりせず一気にカット線を入れることかもしれない。途中で止めたり2度切りしたりすると真っ直ぐ切れない原因になるようだ。

 

初めての経験だったため勘が掴めなかったのと、いきなり1メートル近い長さのものを切ったこともあり、一度で上手く溝を引くことが出来なかった。左の写真のカット面真ん中あたりを見てもらえればわかると思うが、2度切りしたらこうなるというお手本のようなミスと言える。

 

ただ、コツを掴めば簡単で誰でも綺麗に割ることができるだろう。ちなみにこのガラスは厚3ミリで割れやすい部類に入るとは思う。

 

ガラスの準備が終わったら次は窓台を固定する準備を進めていくことにする。前回のサッシ窓取り付けのときもそうだったのだが、この建物の柱は同じサイズのものがほとんど使われていない。

 

それはつまり、柱の面がツライチになっていないということでもあり、窓台や窓まぐさを入れようとしたときには柱のツラ同士を基準に取り付けると水平垂直がとれず大変なことになることを示す。

 

右の写真のホゾもそれを計算に入れた位置につけたもので、かつ写真でいうと右側(外側)の方をより深堀りにしていることに注目してもらいたい。これは木材を差し込むときにこの深い側から差し込んでいくからであり、実際に固定するときはホゾ左側の浅い掘りのラインで固定することになるのである。

 

実際にそれを実践しているのが左の写真になる。材を右のホゾの深いところに差し込んで斜めの状態から左の柱の切り込みに入るようにし、材の左端(の奥側)は切り込みに入りやすいように少し短くなるようにカットした。

 

これでスッと簡単に材が入るようでは強度的に不安なので、ハンマーなどで軽く叩いて少しずつ入るぐらいの抵抗があると良いだろう。材は以前母屋の方で出た廃材を利用しているため、仮組が終わったら一度取り外してヤスリ掛けなど加工をしてから再度固定することにしている。

 

材がはまったら後は窓を固定するための材をカットして順次固定していく。今回は外と内で窓枠となる見切り材の大きさを変えてみている。一応、外から全ての材を外すことが出来ないように窓台の下側からビス固定するというひと手間を入れてみた(外側の材のみ)。

 

この段階で先ほどカットしたガラスを入れてみたのだが、作者にとって少しショックだったことにカットし足らない部分があって再度カットするハメになってしまう。ガラスはある程度大きくカットすることは簡単なのだが、数ミリの幅で何十センチもカットするとなると極端に難易度が上がり、ヤットコという専用工具が必要になってくる。

 

そういう予算は割きたくなかったためやむを得ず5ミリほどをカットしてみたのだが、案の定、結果としてはカット面がズタズタになってしまった。写真を撮っていないのでお見せできないのが残念だ。

 

カット面がズタズタでも枠で隠れるからいいやとそのままつけようとしたものの、途中で割れるという泣きっ面にハチ状態になってしまったので最初の一枚を諦めて2枚目のガラスを加工、取り付けまでを行ったのが左の写真である。

 

もともとここにガラス面を入れる構想はあったのだが、あまり中が丸見えになるのはどうなのかという思いと、建物の壁量計算的に一枚モノの壁の方が良いという思いからここは壁のみにする予定にしていた。

 

それがなぜガラスを入れることに変わったのかというと、前回のブログでサッシ窓を取り付けたときの明るい感じがやっぱり必要だと感じたからでもある。実際、ここも加工してFIX窓をつけてみたところ、この明るさは必要だったのだと納得できるような佇まいになっていると思う。

 

と、ここまでは仮組の段階で、これで一旦全てを外してヤスリ掛け、塗装などの加工を施して再度固定することになる。最後の写真では敢えて塗装後の完成形を載せず、完成したものを次回掲載することにしたので想像を膨らませてみてほしい。

 

とりあえず今回は壁の上半分の完成まで進んだので、次回は下半分の壁造りを紹介しようと思っている。

 

続きを読む≫ 2021/06/23 21:01:23

前回のブログでは窓台が入るところまでを紹介したが、今回の窓台は1本の半割材を使っているわけではなく、もともとついている貫を挟んで適当なサイズの材をあてることにしたことは説明していなかったと思う。

 

冒頭の写真でそれがわかると思うが、こんな感じでホゾに片側を差し込んで反対側をスライドさせるように柱に収めていった。前回にも触れたように胴差の仕口が鼻栓をする形にはみ出てしまっているため、貫を切らずにサッシ枠を収める方法がこれしかなかったのが真相と言えるが、別の見方をすればこのやり方には貫に絡んでいる小舞竹が内と外どちらにも倒れないというメリットもある。

 

通常の形で窓台となる材を入れるとなると、竹が内外どちらにも倒れないように竹が食い込んで引っかかるような工夫が必要になったりで手間がかかることを思えば、こちらの方がより簡単確実と言えなくもない。

 

順番は前後するが、窓台と窓まぐさを入れるためのホゾをどんな感じで作っているかがわかる写真が右のもので、窓台が全然貫を挟んでいないじゃないかとツッコミを受けてしまうかもしれない。

 

これも前回説明したとおり、貫が室内から見て右の柱に向かって右肩上がりに配されているためで、少し貫の上部を削らざるを得なかった部分でもある。とにかくサッシ窓をつけるときは柱の位置関係に関係なく、地上からみて水平な台の上に載せるということが最も肝心どころとなる。

 

さらにいうと、左の写真でも窓を収めるためのちょっとした細工をしている部分がわずかに見えているのがおわかりだろうか?

 

ちょっと反対側でわかりづらいものになってしまっているが、こちらの柱は上に向かうにつれて外側に傾いてしまっているのである。つまり、窓まぐさの位置にサッシの耳をあてたと仮定して、その垂線下の位置は少し(この場所は1センチ弱)外側になることになる。

 

これをそのまま柱沿いにサッシ枠をつけてしまうと当然のことながらねじれた枠になってしまい、窓が正常に入らないまたは閉まらないという結果になってしまう。そんな理由もあり、この窓台を柱にかます時点でその浮き上がり分をフカして固定するという工夫をしてみた。

 

さて、それでようやくサッシ枠をはめられるかというとそうは上手くいかなかった。というのは、 サッシの室内側のビス打ち箇所および端の部分がちょうど貫のある空いたスペースの上になってしまっていたからだ。

 

その問題を解消するために窓まぐさから逆算してちょうど良い厚みであった板材を1枚かませてみたのが右の写真。いろいろと見た目はよくないかもしれないが、こうやって工夫しながら作業が進んで行くとDIYをやっている実感がわいてくる。

 

窓台が完成したら次に窓まぐさを差し込み、左側の柱にサッシ枠の耳を固定するための調整木材を1本入れた。この時点で水平が取れているのは窓台と窓まぐさ、先ほど説明した手前奥の鉛直もとれているが、左右の傾きに対しては何もしていない。

 

これは、サッシ枠を入れたときに充分調整可能だからであり、サッシの耳部分に外から打ち込むビスの位置に受け材さえあれば後はどうにでもなるものだからである。

 

ちなみに、実際に外側から見た写真のほうがこれまでの説明内容をより理解しやすいと思ったため右の写真も載せておくことにした。

 

左側サッシ枠下の下地材は窓台を柱から1センチ弱ほどフカして固定したことがなんとなくわかってもらえるだろうか。こんな感じで窓をつけるときには上下、左右、手前奥の3方向に対して全て水平鉛直を取れていれば難なく取り付けることができるだろう。

 

ただその逆に、どれか1方向でもそれができていなければ途端に窓のロックが掛からないなどの不具合が生じる。これはここまでこのブログで何度かお伝えもしてきているが、一度材を固定してしまってから修正・微調整するのはけっこう手間だったりする。

 

そのため、できればサッシ枠取付前の下地を作った時点でそれができるように何度も確認しながらやっていくのが基本となる。今回は全ての要素がほぼクリアされていたためサッシは一発オーケーで取りつけることが出来た。

 

後は細かい部分の仕上げ(枠の空いた部分に発泡ウレタンを詰めたり、ヒモ打ちをしたり、必要であれば支持材を塗装したり)になるが、それはこの部屋が大方完成するくらいのタイミングで良いということにする。

続きを読む≫ 2021/06/19 22:47:19

前回のブログで今後の事務部屋のリノベ内容について触れたが、まずはそれらのうち最優先にやっておきたいのが壁落としを伴う作業である。この部屋でいえばそれは東面に開ける予定の窓の部分で、そこから全てを始めることにした。

 

ビフォアの状態は前回の写真(こちら)をご覧いただくとして、冒頭の写真はすでに窓枠として開口する穴の部分の室内側を落とした状態を撮ったもの。

 

作業内容としては以前母屋の勝手口にFIX窓を入れたとき(そのときの記事はこちら)とほぼ同じ要領となるが、少しだけ違っている点もある。そのときのやり方は壁に仕込まれていた貫を切り落としたのに対し、今回はそれをせず、むしろ貫を窓台にしようということだ。

 

一番の理由は建物の強度を考えた結果であり、今回使うサッシ窓は2階の吹抜け部屋北面に使う予定だったものであったが、ここの貫と天井付近にある柱と胴差の仕口(鼻栓が打ってある)の間あたりにちょうど収まりそうだったからという理由もある。

 

冒頭の写真までの作業は以前と同様、まずグラインダーのダイヤモンドカッターを使って上下のライン切り込みを入れ、その後バールで落としていった。相変わらず土壁を落とすときの埃は尋常ではなく、最初にやっておかないと大変なことになっただろう。

 

裏側は外から同じようなやり方で壁を落とす。以前にも触れたことがあったと思うが、土壁というのは最初片面を落とすときはそれなりに抵抗(剥がれにくい)があるものの、残り反対面だけを落とすときにはほとんど抵抗がなくなってしまう。

 

右の写真はひとまず必要箇所の土壁を落とした後、竹小舞の横になったものを全て落とした状態のもの。ここからは残った縦の竹を必要なだけカットしていくことになる。

 

先の写真とこちらの左の写真ではわかりづらいかもしれないが、壁を落としてみて必要な空間にサッシ窓と窓台、窓まぐさを入れることを考えると微妙にひっかかりそうであることに気付いた。

 

大きな理由としては貫が水平に設置されておらず、正面の写真から見て右側の方がやや太くなっていて気持ち右肩上がりになっていることによる。今回はその貫が上がってしまっている分だけを削ることで作業を進めていく。

 

貫を削るといっても右端の上部わずか数ミリ程度のことで、これはノミを使ってサッと終わらせるレベルの作業だ。意外と大変なのが残った竹をカットすることだろう。

 

作者は便利だから前述グラインダーを使っているが、もしノコギリなどを使うとなると少し手間になるかもしれない。この時点で意識していることは、竹を切りすぎないことで、窓台や窓まぐさを入れたときに木材に直接固定できるほどの竹が数本あると尚良い。

 

そこまで終了したら次にとりかかったのは窓台をどうするかというところである。実は前回にも軽く触れていたのだが、ここの柱は右と左とで全然太さが違うものが使われている。

 

写真で左の方の柱はこの建物全体の角にあたる通し柱になっており、20センチ角もある大きめの柱で、右側のものはそれより5センチは細いものが使われているため、窓台やまぐさを入れるにしても両方をツラにする形でやることができない。

 

ただ、取りつける予定のサッシ窓が幸いにも横幅にかなり余裕があるため、柱を削ったり材を足したりせず、大きい方の柱の内側に窓の耳用の当て木(細い方の柱とツライチに見立てる材)を固定することができそうだった。

 

一応窓台と窓まぐさの固定方法としては簡単なホゾを作ることにするが、切り欠く位置もちゃんと適切にしないといけない。向かって右側の柱は台材とツライチにするため左の写真のようなホゾを作った。

 

そしてその反対の柱(左側)は同じように切り欠いたのでは無駄に柱の容積を減らすだけになるため、必要な部分のみを切り欠いている。この方法だと、材を固定するときにまずこちら側にナナメの状態で差し込んでおいてから反対側の切り欠きにたいして材をはめ込んでいくような形になる。

 

よりいい状態を模索するのであれば、反対側の材は切り欠きに入りやすくするために気持ちナナメにカットしておくといいだろう。寸法をちょうどでカットしてしまうと引っかかって絶対に入らないためだ。入れ込んだ後で奥に遊びが出来てしまうことになるが、どのみちビスを打ってより強固にするため問題ないと思っている。

 

言葉では説明しづらいことなので理解の足しになりそうなものを挟んでおく。重複を恐れずに言うが、作者が工夫した箇所としてはまず左のホゾの手前側を少しだけ他より深堀りしていることと、左の写真で打ち込んでいる窓台の右端を直角にカットせず、斜めにカットしていることである。

 

斜めというのは、右の手前が寸法ギリギリになるよう、そこから奥に向かって寸法より短くなるように切るということで、そうすることでこの材が入りやすくなる。

 

そこまでやったところで今回は終了しようと思う。次回は窓取り付けまで一気にやる予定だが、このあたりで一旦外から見た写真を最後に載せておくことにした。

 

こちら(外)は今現在、瓦置き場のようになっている。この母屋や納屋で使われて残ったものを保管しておいた場所のようだが、リノベ後の用途は別のことを考えたいと思っている。どうなるかはわからないが、エアコンの室外機置場にするかもしれないし、薪などの置き場所にするかもしれない。

 

何にせよ、反対を見れば小川が流れている悪くない風景(隣家も見えてしまうが)なので、ここをデッドスペースにしておくのは勿体ないのである。屋根もある小スペースであり、小さいカフェテーブルなどを置くのも悪くない。と、こんなことを考えているときが一番楽しいのである。

続きを読む≫ 2021/06/17 21:42:17

前回のブログで納屋の2階吹抜け部屋の作業が終了した。ここからは事務部屋と銘打った部屋のリノベーションにとりかかるが、要は妻のオフィススペースになる部屋である。

 

この部屋のもともとの状態を撮った写真がこちらだが、旧所有者の要らない普段使わないものがふんだんに所蔵されていた部屋という感じで、物置以外に特に用途のない感じであった。

 

間取りについてはこちらをご覧いただければと思う。部屋としては5畳分(現代モジュールでは6畳間に近い)のスペースになっているが、冒頭の写真の通り床張りがされている空間はわずか3畳程度のものになっている。

 

実はこの部屋に関しては右の写真のように床下に色んなゴミが捨てられており、部屋のリノベに伴って床をはがしたりゴミ捨て掃除を実施していくことになる。

 

今現在作者が決めかねているのは床張りをどの範囲で施工するかということで、もともとあるように3畳間の部分だけやってその他を土間にするのか、今現在土間の部分にも床を立ち上げて範囲を拡げるのかという選択だが、色んな要素を考えながら今後決めていく予定。

 

その土間を撮ったのが左の写真で、納屋の入口入ったところは三和土(たたき)が打ってあるのだがこの部屋は普通に地面そのままの状態になっている。

 

床には何か潜んでいそうな穴が開いていたり雑草が生えている部分があったりで、ここが室内というイメージが全く湧いてこない状態だ。ここに関しても何がしかの対策をとりたいところだが、まずはもろもろの床組が決定してからのことになるだろう。

 

右の写真は同じ位置からちょっと角度を変えて撮ってみたものだが、ここで注目してほしいのは頭上を横切っている梁についてである。

 

ここの梁にはどういうわけか建具を取りつける溝がついている。ただ最初からそれらしいものは何もついていなかったし、鴨居の方はそういうつもりでも敷居側になんら戸道もなければレールがついているわけでもなかったりする。

 

印象としてはかなりチグハグな感じだが、せっかくだからこれをそのまま活かしてみようと思っていて、そのための建具もすでに入手済みだ。

 

ちなみにこの部屋は納屋の1階にあたるので、これまでもお伝えしてきたとおり壁は全て7センチ程度の厚みを持たせるようにしていきたい。現在は荒壁仕上げになっているが、予定ではこの上に中塗り用土壁を塗り、砂漆喰、漆喰を塗って仕上げと思っている。

 

これまで作者がやってきた方法とは違い、床上の見えている部分だけ壁塗りするのではなく、壁の下端(床下土台の上)から一貫して塗る方針で、そのためにまず今ある床板を全て撤去することから始まるだろう。

 

その他でこの部屋のリノベ項目を挙げるとしたら右の写真の位置の壁になるだろうか。これはこの納屋の一番南東の部分、陽当たりも良く、目の前には小川が流れる絶好の位置でもある。

 

図面を見ながら想像してもらいたいのが、実はこの建物は1階の面積が2階の面積よりも縦に半間、横も半間広い造りになっている。写真を見て正面中央の柱が2階の右上を支える通し柱(20センチ角)になっていて、つまりこの柱より右側の部屋は構造上あまり重要なものではない感じになっている。

 

何が言いたいかというと、吹抜け部屋で発注したにも関わらず取りつけなかったサッシ窓をここに取り付けてやろうと思っているということだ。小窓分壁を抜いても構造的に致命的になることはないという判断。

 

ちなみに、柱の左側スペースの低そうにみえる天井が2階客間の床という構造。通し柱は建物の角にしかなく、その間はぶっとい梁が交差して支えられている。

 

最後に、こちらもリノベーション予定の入口付近を見てみる。今現在は古い引戸が簡単な木枠のレールで武骨に動かせている感じだが、いかんせんスムーズとは言い難い感じでここにも手を加えることになるだろう。

 

写真で左側の引戸は外からこの部屋に直接入るための扉で、内側からフックを引っかけるだけの鍵がついていたが、全ての入口には鍵がついておらずここだけ何故こんなものをといった感じがある。

 

この扉はそもそもここで出入りする必要がないものでもあり、今後の予定ではここは壁にするつもりである。以前電気配線をしたとき(そのときの記事はこちら)にそのつもりでケーブルを準備したのだが、ここでまた予定変更の可能性が出てきた。

 

ここを壁として立ち上げるのもいいが、上半分をガラスにしてみても面白いかもと思い始めている。ガラスはガラスで旧アルミサッシを解体したときのもの(そのときの記事はこちら)が大量に残っており、それを適当にカットしてつけていくという案だ。

 

これに関しては今後作業を進めながらどうするか決めていきたい。

続きを読む≫ 2021/06/14 19:58:14

以前のブログで少し触れていたと思うが、ここにきて急遽この吹抜け部屋の窓の付け替えを変更している。この吹抜け部屋にはもともと3枚の小窓が南面以外の各面についていたのだが、北面にある一番高い位置にあるものは既存のまま塗装だけでいくことにした。

 

この部屋の作業も天井から始まって柱梁の塗装、壁塗りと今の段階でやるべきことはほとんど終了したといっていい。残るは今回のミッションである2枚の小窓をアルミサッシに交換するだけである。

 

冒頭の写真は東西面についている窓の支点がわかるように撮影したもので、真ん中やや上あたりに釘が打ってあるのがわかると思う。北面の窓はFIX窓であったがこちらの東西面の2枚はこんな感じで釘止めした部分を中心に開くようになっている。

 

納屋ではちょこちょこみかけるパターンの簡易窓だが、仕組は素晴らしいと思う。本来であれば開いた状態を確保するためのストッパーのようなものが必要なのだろうが、建物の歪みがひどいため窓枠が平行四辺形のような形になっており、ある程度開いた時点でキツくなって固定できるというスグレモノだ。それほどこの建物の傾きはひどいと言える。

 

さて、この窓を外すのは中央の釘を抜くだけで簡単なお仕事なのだが、変わりのアルミサッシを取り付けるのは歪みがひどいため一筋縄ではいかない覚悟を決めなければならない。

 

ひとまず窓を取り外したら回転する窓のストッパーの役割を果たしていた材が外せるようになる。手順としては上下についているこれらも外し、かなり汚れているため一度雑巾で水拭きしてからすぐにサッシの取り付けにかかりたい。

 

小窓は両方ともガラスが割れてしまっているため、再利用するのは難しいかもしれない。モノ自体も劣化が激しく、リペアしてまで使うのは現時点では考えていない。

 

だが、以前付け換えた客間の窓もそうだが、デザインはレトロな感じで悪くないため一応保管しておくことにする。そうやって保管はしてみたものの使う目途のたたない部品やパーツはすでにごまんとたまっているが。

 

取り付け途中の写真を全く撮っていなかったためいきなり枠固定後の状態になってしまうが、まずは柱の歪みが軽いほうで取り付けてみた。結果からいうとこちらの方が苦戦したのだが、まず窓台となる材が外側に向かってかなり下り勾配となる変形がみられた。

 

これはこれまでも何度も対応してきたが、窓台がねじれていて前後左右、手前奥全ての方向に対してどれも水平がとれていない状態というのは作業をしていてかなりしんどい。

 

全ての歪みを可能な限り水平状態にしたのを確認してから実際に窓を固定したのだが、結局ここはこれまでで最も水平の取れていない(ロックが綺麗にかかりにくくなる)というダメなサッシの取り付け方の見本のような感じになってしまった。

 

これまでの窓を例にとるとそういう窓は例え完成したとしても後日納得がいかなくなってイチから取り付け直すということになっていたが、これに関してはそもそも開閉する機会が極端に少なくなることを踏まえ、これで良しとする。

 

お次は歪みの激しかった方の窓枠だが、こちらは結果だけでいうとスムーズに固定することができている。ただ、窓が枠に収まりきらないという大きな問題も発覚した。

 

以前客間の窓交換をしたとき(そのときの記事はこちら)にもこれが起こっていた。そのときにも述べたが、これは窓を納入するときに業者に窓枠を採寸してもらってそれを基に窓の寸法を決めたからで、つまりは業者がいい加減な採寸をした結果だといえる。

 

自身でDIYをすると決めたときからこういうことは覚悟の上だったので、今のところこちらの業者に交換やクレームをつける予定はないが、作者の今の知識で業者が採寸しているところを見たら一喝くらいはしたかもしれない。

 

元々の木枠が平行四辺形のような形に歪んでいるため、サッシ枠を水平に入れるために部分的に短い箇所を広げてやる作業が必要になる。サッシ枠は必ず水平な四角形を作らないと障子(窓)が絶対に収まらない仕組になっているからである。

 

右の写真はサッシを入れたときのラインあたりに目安となる切り込みを入れたところ。

 

それを寸法が足りない分ノミで切り拡げているのだが、できればこういう作業はやりたくないものだ。慣れてしまえば作業自体は簡単で、調整の手間がないぶんこちらの方が完璧に収まったりはする。

 

こんな小さい窓にも関わらず、この木枠の歪みは上と下で最大±13ミリくらいの差が生じている。当然その歪みは右と左にも発生していて(ただし歪みの程度がそれぞれ違っているのが厄介なところ)、写真でいうと右上にあたる窓まぐさも同様の削り作業を行った。

 

と、そんな問題は起こってしまったが、この納屋の歪みがひどいのは予めわかっていたことでこれらは全て想定内のことである。今後も同様の問題がそれぞれ発生してくることになるだろう。

 

ただ、作者の経験上、サッシ枠の水平がよりシビアに求められるのは実は小さい方の窓のような気もしている。そういう意味ではここから先残っているのがほとんど大型の窓であり、枠がハマらないということがない限りはそこまで大変なものはないと思いたい。

 

そう、物事は全て楽観的に考えた方が精神衛生上いいと信じて疑わない作者である。ともあれ、これで吹抜け部屋の作業は現時点で全て終了となる。今後は1階の作業が進んだときに床板を外すまでこちらはお預けとなる。

続きを読む≫ 2021/06/13 20:58:13

前回から引き続き色付き漆喰壁塗りの報告。顔料の商品説明書きにある注意点としては、コテ押さえをしない、下地はできるだけ平滑にしておく、というのが最も注意する点のようだ。

 

その両方ともが素人にはとても完全にはクリアできないものだが、うまく誤魔化せる方法を模索しながらの作業を続けていく。

 

作者のペースではだいたい午後からの3〜4時間で3〜4枚分の壁を塗っていくのがちょうどいいペースで、漆喰1袋あたり5〜6枚の壁(1枚あたり2平米程度)が塗れる感じになる。概ね3日あたり2袋を使う計算になる。

 

参考までに、今回この吹抜け部屋(およそ14畳)に使用した漆喰の量は下塗り(砂漆喰)に6袋半、仕上げ塗り(カラー漆喰)に3袋半といったところで、下塗りにはほぼ倍の量を消費した。

 

だが作者もこのカラー漆喰のムラなどを見極めたい想いもあり、ところどころ塗り厚を変えて検証をしたりしてみた。右の写真は塗り厚1〜2ミリ以内になるようにした部分だが、薄く塗れば塗るほど結果的にコテ押さえをしているような感じになってしまう。

 

それを回避するためにやや厚め(2〜3ミリ厚)に塗った箇所もあり、そうすれば過度に押さえずとも塗れている気もした。ただ、全てが終わって結果だけを見てみると、発色や見た目にさほどの違いは感じられなかった。そこらへんは話を進めていきながら見ていただこう。

 

左の写真を見るとかなりの色ムラが出ているように感じてしまうのだが、このうち正面の左3面分は撮影の前日に塗りをしたもので、右1面分が当日塗り終えた直後のものになる。

 

多少薄塗りしたということもあるが、左3面は貫の位置が明確にわかるほど色の違いとして現れてしまった。貫の位置はどうしても高低差があったりして、塗り厚が他より薄くなってしまったりするのが反映された形だ。

 

ただ、右の写真はそれからさらに2日が経過したもので、光の具合もあるかもしれないがほとんど色ムラを感じないほどに落ち着いた感じになっている。色の落ち着きとともにカラーもほとんど主張がないほどの弱々しいものに落ち着きすぎた気もする。

 

カラーに関しては、メーカーからの推奨が漆喰1袋あたり1〜2袋まで混ぜて調整できるようだが、あまりコストを上げすぎないように今回は漆喰1袋に顔料1袋でやってみている。今現在の落ち着いた色をみると顔料を2袋入れてみてもよかったかもという思いと、これで充分だという思いが半々である。

 

さらに日にちが経過してすっかり落ち着いた壁が左の写真。何も予備知識なく見たらカラーがついているとは思わないかもしれないレベルになった気がしてしまうのはこの部屋が暗いからであろうと思う。

 

わずかながら壁の足元の辺から下地の砂漆喰が見えている部分があるので、それと比べると明らかな色の違いがあるのがわかるが、このカラーに約5000円をかける価値があったかどうかは人によって意見がわかれてしまうかもしれない。

 

作者的には当初から淡い色を目指していたため、全体的な色の薄さに若干物足りなさはあるが、やらないよりはやって正解だったと思っている。

 

約1週間をかけて最後までやり終えた感想としては、多少塗り方を替えたところで色ムラに関しては見た目にあまり違いが現れていないということだ。これはそもそもの顔料の量が少ないせいもあるかもしれない。

 

残念なのはこの一連のリノベーションでカラー漆喰を塗る予定なのはこの部屋この色だけであり、次に活かして色々試す機会がもうないということで、せっかく雰囲気がわかってきたので他でもまた違うやり方で塗ってみたいという気持ちが出てきている。

 

とはいえ、この部屋の壁塗りはこれで全て終了した。後は窓の部分をアルミサッシ窓に交換すれば当面の目標は達成である。次回はそれを紹介することになるだろう。

続きを読む≫ 2021/06/11 21:55:11

前回のブログで納屋吹抜け部屋の漆喰下塗りが完了した。今回はタイトルの通り仕上げ塗りに色粉を混ぜて塗ることに挑戦しようと思う。

 

基本的にはこれまでも今後も全て漆喰は通常の色(白)を使っていく予定だが、この囲炉裏部屋、吹抜け部分の壁だけは少し遊んでみたいと前々から計画をしていた部分で、それをようやく実現することができる。

 

ただ、前回までに砂漆喰を下塗りしていて時間と経費の節約のために養生チリテープを貼らずに作業を進めてしまっていた。このブログの最初の頃に説明したと思うが、仕上げの綺麗さに大きく影響を与えるのがこの養生と言っても過言ではない。

 

それを敢えてやらずに下塗りを進めたのには理由があり、この上に仕上げ塗りをする前に周囲の柱梁全てを塗装しておこうという考えに基づく。この吹抜け部屋には計3枚の小型の窓が設置されており、冒頭の写真もそのうちの一つである。

 

その他の2枚はこれよりも低い位置に取り付けられており、窓の開閉もできるようになっているのだが、この写真の窓だけはFIX窓(ハメ殺し窓)の形態がとられている。

 

設計していた当初はこれらの窓全てをサッシ窓に交換するつもりで、実際に以前まとめて窓を発注した際にこの部分のサッシ窓が届いているのだが、ここにきて急遽予定を変更することにした。

 

変更点というのは冒頭のFIX窓だけはそのまま既存のものを使うということ。ついている位置も高く、恐らく開閉するのも大変だろうし、届いている窓は別の使い道もあると思ったからだ。

 

というわけで、窓を構成している周囲の木枠も柱と同様に塗装するべく、細心の注意を払って養生テープを貼り付けたのが冒頭の写真ということになる。

 

塗装に使う塗料は以前この部屋の梁桁を塗ったとき(そのときの記事はこちら)と同じ松煙墨を水に溶いたもので、簡単に言うとすぐに色移りする煤のようなもの。

 

以前塗装した梁がいい具合の煤色になったこともあり、逆に元々同じような塗装がされていた柱などの色が経年により薄くなっていて悪目立ちしていたため、大した手間でもなくここで色を合わせる意味で塗装しておこうという意図がある。

 

先に触れた養生チリテープを貼らずに下地漆喰を塗ったのも、これで不格好に汚れた部分を塗装することでカバーできるからであり、手間を避けて見た目だけでもなんとなくというゴマカシの極致ともいえる。

 

塗り方は右の写真でも確認できる通りかなり雑な塗り方をしており、下地の漆喰にも思いっきりはみ出しているのがわかるだろう。こういう雑な仕事で済むのであれば全ての作業は流れるように進む。

 

そのままの勢いで窓の木枠も綺麗に塗装できたのだが、部屋内から塗っただけであり、左の写真のように外側の半分は元の木の色がそのまま残っている不思議な感じになってしまった。

 

これもいずれは外側から同様の塗装を施したいが、それらは外壁の塗りに入る頃になるだろう。今後何か特別なことでもない限り、外壁処理はリノベーションの最後の方の作業になる可能性が高い。

 

さて、そんな感じで漆喰仕上げ塗りの前に柱を全て塗装しておいたら、ようやく仕上げ用漆喰を練る作業に入りたい。右の写真は今回使う漆喰カラーで漆喰の純正商品となっているもの。数種類ある中から「シナモン」という色を選んでみた。

 

この部屋の漆喰はかなり最初の段階から色付き漆喰を塗って遊んでみたい思いが強かった。作者のイメージでは淡いレンガ調の色かもともとの土壁の色どちらかに近いものをイメージしていた。

 

そもそも、漆喰に色をつけるにはどのようなやり方をするのかというと、練る際に顔料を混ぜるというのが答えになる。市販の顔料で好みの色を物色して自分の思い描く色に近いものを選び、それを漆喰に混ぜる量を計算しながらやることになるという、練る分にはかなり上級者向けのミッションと思える。

 

すでに練り済みの商品には色んなカラー漆喰が売られているため、自身で練らない人はそちらを買うととても簡単な作業になるだろうが、コストを下げるためにトコトン自分練りにこだわりたい。

 

というわけで顔料を購入して進めていってもよかったのだが、作者が使っている漆喰専用のカラーがあるということを知っていたので、今回はそちらを購入してみることにした。

 

これだと自分の思う色にするのは難しいかもしれないが、全てを同じ配合で楽に色付けができ、より色ムラを抑えることができるだろう。顔料の混ぜ方は漆喰を投入するより前、水を張った状態でそこに混ぜておくのが基本になるようだ。

 

顔料というものがそんなものなのか、それとも専用の商品だからそうなのかはわからないが、水に色粉を入れて少し撹拌機を回すだけで簡単に溶かすことができた。この時点ではなかなか濃い色の水になっているが、恐らく漆喰に混ぜて練ることでかなり見た目の色は薄くなるだろうと予測。

 

それによって混ぜ終えた漆喰が右の写真。思った通りドぎつい茶色だったものは漆喰と混ぜることで写真のようにかなりソフトな色になっている。この感じだとレンガ色には程遠いが、もともとの荒壁の色とはかなり近いものに仕上がりそうな気がする。

 

なんとなくだが、匂いも通常の漆喰のものよりはいい香りがする(あくまで作者の感想)。通常の漆喰と違いを感じたのは、これまでと同量の水(1袋20キロに対して水15リットル)を使っているにも関わらず、全てを投入しても粘度がやや強いということだ。

 

通常、全ての水を投入すると漆喰が柔らかくなりすぎるため、用意したもの(15リットル)を使い切ることはほぼなかった。という感じで、漆喰の粘度が上がるということはあるのかもしれない。

 

練った漆喰を1日ほど置いて使用前に再度撹拌してからようやく初のカラー漆喰塗りを実施。この専用カラーの説明書きには「コテ押さえ禁止」と謳われており、なるべくそれに従うように塗っていくのだが、これまで基本的にはコテ押さえをしてよりツルツルの見た目に仕上げてきたのでこれがなかなか難しかった。

 

通常、こういう練り物の塗り壁をする際には、塗り終えた後から乾くまでの間のどこかでコテ押さえをしてよりツルツルの平滑を出すという技法がある。それをしないとなると、こういうカラー漆喰の仕上がりは大抵ザラザラな感じの仕上げをイメージすることになるかもしれない。

 

少なくとも、コテ押さえをすることでカラーの持つ本来の発色が期待できなくなったり、見た目があまりよくなかったりするのだろうと勝手に考えながら作業を進めた。ひとまず1枚できた壁は思っていたより色ムラがあるように思えたため、再度やや厚めに塗ることで見た目のムラをなくした状態が左の写真である。

 

コテ押さえをしないで表面をそれなりに綺麗に見せるのはかなり高い技術が必要と感じる。塗っているとどうしてもついコテ押さえをしてしまう瞬間があり、ふと我に返って塗り足し平滑に整え、と出来る限りの技を駆使してようやく3枚の壁を完成させた。

 

漆喰としては仕上げ塗り用の材料(より柔らかい材料にするため水を多くしたりする)になるため、少し厚塗りしただけでもヒビ割れが起こる原因になってしまうだろう。それに漆喰のつなぎ材であるスサ抜きもやっていないため、ところどころスサダマができたりして塗りの邪魔になった。

 

など、今後の考える材料もたくさん出来たが、とりあえず満足できる形にはなったため今回はこれで報告を終了ということにさせていただく。次回は塗り終了まで一気に報告できればと思う。

続きを読む≫ 2021/06/07 21:21:07

前回のブログから引き続き、漆喰の下塗りが順調に進んでいる。今塗っているのは寒水石を混ぜた砂漆喰で、ある程度の平滑を出すためにやりすぎない程度の量を塗るようにした。

 

前回は特に目立つことのない普通の土壁に塗る作業が続いていたが、今回は少しゴマカシが必要な壁も塗ることになっていて、前よりも多少は厚塗りをする必要が出てくるだろう。

 

どういうことかというと、右の写真のとおり残った壁の半分くらいは電気配線のケーブルを埋設することを前提に作業しているということだ。この写真のあたりは特に電気配線を集中させておいた場所で、写真の壁のすぐ床下には以前紹介した(そのときの記事はこちら)2基の分電盤を設置している。

 

下の分電盤からこのフロア以上の高さで必要になる全ての配線をこの区画にまとめているため、それらを少しでも壁に埋設させて見苦しいケーブルが見えない状態にしてしまいたい、というのがこのあたりの主旨である。

 

ちなみに、ケーブル類は1本であれば壁にピタリと沿わせやすいのだが、複数本になってしまうと全てを綺麗に沿わせることがとても難しく感じる。下地の荒壁をケーブル分削るなどして埋め込むのがいいのかもしれないが、あまり薄すぎる部分ができることを良しとしなかったため、やむを得ず壁にできるだけ沿わせただけの状態で砂漆喰を厚めに塗ってゴマカシを図った。

 

その結果がわかりやすいのが左の写真になる。いくら厚塗りといっても、ケーブルがピッタリと壁に沿わせられていない関係でどうしても写真のようにケーブルが入っているのがわかるような跡ができてしまった。

 

さらに右の写真は以前設置した(そのときの記事はこちら)梁上の間接照明のスイッチ(3路スイッチ)もこの段階で埋め込まないといけなかったため、壁に沿わせて降ろしておいたものだ。

 

この写真でいえば、左側のコンクリートブロックが置いてある区画のみ床板を残すことになり、のこりの右側の床板は全て将来的に剥がして吹抜けとなる予定というのはこれまでも伝えてきた通り。

 

そしてここで残した左側のスペースだけが中2階というような形で天井裏に上り下りできる足場のような形になるというイメージで、見苦しい電気配線などは全てこの普段目につかない部分で処理することになる。

 

電気線の部分だけ厚塗りするのは全体的なバランスとしては良くないため、緩やかに厚塗り度合いを変えていきながら可能な限り平滑な壁に見えるように材料を塗っていくのがコツと言えるかもしれない。

 

ただ、一度漆喰で塗り固めてしまえば後は凹凸が激しいようであれば2度塗りしてそれを消すという手段もある。この程度の浮き上がりであれば特別気にする必要もないかもしれないし、そういう人だったらそもそも露出配線でもいいと思うのかもしれない。

 

作者はなるべく電気線などは露出にしたくない想いが強く、左の写真でも壁に隠れていない上の梁の部分に露出しているケーブルでさえ見苦しいと感じる。

 

それを解消するため、露出して下から見切れてしまう部分のケーブルは全て梁を塗装したとき(そのときの記事はこちら)と同じ松煙墨を塗って極力目立たないよう工夫もしてみた。

 

右の写真はそれらの見切れる部分とそうでない部分の違いが一番よくわかるものかもしれない。写真で松煙塗装している部分は全て下から見上げたときに目に入る可能性のあるところで、塗っていない部分はその可能性がないと思う箇所という感じだ。

 

そんな感じで下塗りは順調に終わりに近づく。このあたりのタイミングで漆喰塗りを体験してみたいという要望があり、少し遊んでみた。

 

このブログを運営していてメールをいただくことがたまにあるが、そこからリアルでの付き合いが始まったというパターンもある。写真で漆喰練り体験をしてもらっているK氏もその一人で、作者も住む同じ安芸高田市で古民家を買うことになり、これからDIYで色々と進めていくという仲間である。

 

そんな出会いがあるだけでもこのブログを続けている甲斐があるというもので、他にも交流を持つキッカケになったり、知人が見たことでより深い付き合いに発展したりするケースもあったりする。こういう人の縁というのは大事にしていきたいと思う。

 

最後の写真はそのときに塗った壁で、これで下塗りは全て完了ということになった。壁塗りという作業はかなり広い面積を一人だけでコツコツやる(作者はこのパターン)のはある程度の適正を要するかもしれないが、みんなで失敗もオーライという精神でやるととても楽しく、初心者でもとっかかりやすいと思う。

 

ちなみに今回この体験に参加したK氏は夫婦での参加で、両者ともとても楽しんでいただけたみたいで何よりだった。今後もこういう要望があればできる範囲で実現できればと考えている。

続きを読む≫ 2021/05/31 20:32:31

前回のブログからだいぶ更新が遅れてしまっている。納屋の2階、吹抜けになる部屋の仕上げを最優先でやってきているが、その他こまごました作業が合間に入ったりして報告する作業がいま一つ進んでいないのと、新居に越してから生活の方に時間をとられることが増えているためだ。

 

ここからの作業は表題のとおり、壁に漆喰を塗っていくことになってくる。一応この時点でざっと構想を述べておくと、2階の部分の漆喰は極力薄く塗っていくことを決めている。その逆に1階にあたる部分には下地に土壁を中塗りしたりしてかなり厚い壁に仕上げたい。

 

というのも、この納屋の構造計算上、壁量が圧倒的に足りないというのが作者の不安な点になっているためである。昔の建物でもあり、基準がゆるい中で建てられている以上仕方ない部分ではあるが、現代の基準に近づけておくことに越したことはないという考えに基づく。

 

この部分の床を撤去して吹抜けにするということに関しても、実は極力建物の重量を減らすという意図があったりするのである。ただ、大きな意図としてはそういう意識で臨んでいくつもりだが、それとは逆にそろそろこのへんで漆喰をこれまでより平滑に塗れるように工夫していきたいという想いもあったりする。

 

これは両者相反する考えで、壁塗りを平滑に行うためにはどうしても材料を厚塗りしなければできない相談になる。そのへんはやりながら自分が納得できる程度に調整しながらになるだろう。

 

冒頭の写真はまだ梁の塗装をやっている最中のものだが、元の壁の状態がよくわかるので載せておいた。ここにまず3厘の寒水石を混ぜた砂漆喰を塗ることからスタートする。

 

とりあえず最初の一枚目を塗ってみた。もともとの荒壁がかなりデコボコしているため、これを平滑にするにはかなりの量の漆喰を塗らなければならないことを再確認しながらの作業だった。写真でもかなり凸凹なのがわかるだろう。

 

今回、薄塗りの制限を自分に課していることもあり、下地塗りはこの一度で終わりと決めているが、目指す平滑を出そうと思えば最低でももう一度塗りはしたい。が、ここは涙を呑んで次で仕上げとする。

 

ちなみに、この吹抜け部屋と1階の仕上げには色粉を混ぜてみようと思っていて、作者も初めての体験になるので少し楽しみにしている。報告はもうしばらく先のことになるだろう。

 

さて、漆喰塗りを進めながらだが、この部屋には漆喰塗りをする前に少しだけ手を入れておく必要がある部分が存在する。左の写真もその一つで、1階から階段を上がってきてこの部屋に入るときにある片引き戸である。

 

写真のとおり、扉の枠が壁に掛かっていたりして、これがついたままでは綺麗に漆喰を塗っていくことは不可能と言える。どのみち吹抜けにした後はこの扉の部分は壁になることが確定している(ガラスを挟むだけの窓はつけようと思っているが)し、この時点で解体しておくことにした。

 

右の写真が解体後のもの。これでようやく両サイドの壁を塗る障害がなくなったが、長年扉の枠がついていたためゴミの堆積がものすごく、掃除に追われることになったのは言うまでもない。

 

できればこんな作業は塗りを開始する前に全てやっておくべきなのだが、ギリギリまで解体することを渋ってしまっていた。

 

それとは別の部分では左の写真のようなものもあった。これは写真をパッと見ただけではどういう状態か分かりかねると思うが、一番下の貫と床板の間には壁が存在しない造りになっている。

 

実はここの壁の下には旧牛舎の飼料をためておくスペースがあり、上で処理したワラをこの穴の部分から下に投げ落とすような仕組になっていたようだ。下にたまった飼料スペースのすぐ隣には牛舎が2つ並んでおり、効率的にエサを与えられたのだろう。

 

壁の上に張られていた板材を剥がして漆喰塗りを進めていく。先にこの部屋では厚塗りを避けると書いているが、かといって薄塗りをしすぎるとあまりに壁がボコボコになってしまうため、一度塗りで出来る範囲で適度に凸凹を解消しながら塗っている。

 

そのせいもあり、砂漆喰30数キロ(漆喰20キロ、寒水石10数キロ)が大体壁3枚塗るくらいでなくなってしまう。これは面積的に予想よりもはるかに少ない枚数で、想定以上に漆喰を用意することになりそうだ。

 

予め2袋3袋と漆喰を練り置きしておいてもいいのだろうが、作者のペース的に午後からの半日で3枚の壁を塗って終わるのがちょうどいいくらいで、少しずつ進めていくことにした。

 

流れとしては、前日に漆喰を練り、それを次の日でほぼ塗り切り(壁3枚程度)、塗り終わった後で次の日の漆喰を練って作業を終了する。といった感じだ。この伝で数日続けた結果が左の写真になる。

 

そしてさらに数日続けた結果が最後の写真。これで大体この部屋の壁の半分近くが終わったことになる。今回は特に何もない部分の壁から作業を始めたため大変な箇所もなくスムーズに進んだ。

 

次回、残る半分の壁を塗っていくことにするが、そちらは電気配線などを埋め込む必要があったりして少し手間がかかることになるだろう。

続きを読む≫ 2021/05/26 19:20:26

以前のブログで梁上の電気配線などを終わらせておいたのは、つまり今回の作業のための事前準備という意味合いであった。ここしばらくは納屋の作業や母屋のこまごました報告がごちゃまぜになってしまっていたが、これ以降は概ね納屋だけに注力していくことになると思う。

 

冒頭の写真は以前にも添付した梁周辺を撮ったもので、これらの梁は最初このままにしておこうと思っていた時期もあったが、後になってから後悔する可能性があったため塗装にも時間を割いておくことにした。

 

今回、ここの塗装に用意したのは右の写真のものだ。これは松煙墨という素材だが、こちらのブログではたびたび登場しているのをご存知の方も多いかもしれない。

 

ただ、これまで作者がこの素材を使うときは、基本的に弁柄という顔料と混ぜ合わせて使ってきた。この両者(さらに柿渋を足して3者)を混ぜる塗料というのが古来から多くの古民家で使われており、両方とも天然素材で人体や自然に対し最も優しいと言われる塗料である。

 

そして今回は、塗る範囲も広く大変な手間がかかることを予想していたため、弁柄を入れた混合塗料を使わずに松煙墨だけを塗ることにした。この松煙墨という素材は水に溶けにくく、混ぜ合わせるのがなかなか難しかったりする。

 

例えば住居人が簡単に触れることのある高さの柱などに塗装材として使う場合は、同じく自然に優しい系のオイル(荏油や亜麻仁油など)で溶かしたり混ぜたりすると塗った後にコーティングされ、色移りしにくくなったり保存に適した状態にすることができるようだ。

 

だが今回に関しては全て人の手が届かない部分ということが前提であるため、何のコーティングをする必要もなく、従ってただ単に水で溶かしたものを塗りつけていくだけの簡単なお仕事になる。

 

という感じで手始めに吹抜け部屋の一番奥にある梁桁から塗り始めてみた。この納屋にある梁や桁にはそこそこ大きい木材が使用されているが、一番大きい材はこの写真にあるような丸太梁であろう。

 

どちらかといえば丸太梁よりも手斧梁(ちょうなばり)の方がより価値がある上格好良くて好きなのだが、丸太は丸太でまた違う味がある。ただ、今回のような塗装をする際には塗料をはじきやすくて色が乗りにくいという特徴があることもわかった。

 

手斧梁や製材を使った梁の場合は他の木材と同様に色は乗りやすいと言える。丸太梁というのはつまり、木の皮がそのままついていたりして表面が水分をはじきやすいのであろう。

 

そのため、逆に今回のような松煙墨を塗るというやり方でなく、通常の水性塗料を塗ろうとする場合の方がかなり相性が悪いかもしれない。

 

松煙墨を塗るというのは、イメージとしては木材を焼いたときに出るスス(煤)を水で溶かして塗るということで、つまり水の量を少なくして塗ることでこういう撥水性の強い部分にもそれなりに色が乗るということにもなるのである。

 

それがわかりやすい例といえるかどうかはわからないが、左の写真はライティングレールを吊るための機材を固定する金具の部分を撮ったもので、ここにあるVVFケーブル(電気線)の被服にも水を少なくすることで同じ黒に塗ることで違和感をなくしている。

 

下に垂れ下がったケーブルは見えなくなる部分であるため塗装をしていないが、本来VVFケーブルなどは水をはじく素材であり、水性塗料などは色が非常に乗りにくいものだ。

 

ただ、そういう工夫をすることでようやく乗った色も、洗ったり濡れタオルで拭き取ったりすることでかなり簡単に落とすことができるというのも特徴といえる。要は使う場所を選ぶ素材、ということが言えるかもしれない。

 

とかなんとか言っているうちに塗装作業は順調に進んでいった。初日はお試しの気持ちでやりながら途中で止めたりしていたが、途中助っ人が塗装を手伝ってくれたりもしたため、そこからは一日で一気に終わらせた。

 

同様のことを考えている方がいればと思い、1つコツをお伝えしておくとすれば、塗装(に限らないかもしれないが)は常に高い位置のものから塗る、ということだ。この場合は特に乾燥した後でも色移りする素材であるため、高いところに手を伸ばしながら作業するとどうしても低い位置の梁に手をついて支えたりするシーンが出てくる。

 

それだけでなく、高いところに塗った塗料が下に垂れたりすることもあり、下から仕上げていくメリットは何もないというのが作者の見解だが、プロはどう考えるのかまでは知らない。

 

ちなみに、塗装する範囲は以前の天井にすだれを張ったとき(そのときの記事はこちら)と同様、吹抜け状態にしたときに1階の床から見上げて見切れる部分に限定した。

 

恐らく、左の写真の視点が1階の床から見た最も奥まで見えるポイントだろう。このあたりの梁に関しては、場合によっては完成後も上に上がって作業する可能性が充分あるため、出来る限り塗装範囲を狭くしておきたい(作業中に色移りを気にしないで済むように)というのが本音でもあった。

 

その部分をより遠景で見たのが最後の写真。これで一応梁桁に対しての塗装作業は全て終わりということになる。ただ、今回梁桁というかなりの大物を塗るということで松煙墨をこれ専用で購入したのだが、思っていた以上に使用料が少なく済み拍子抜けした思いもある。

 

それと、想像していた以上に漆黒の色合いになっていることにより、これまで特に何も思っていなかった柱の色がかなり薄く感じてしまうようにもなっているため、後日軒桁や柱にも同様の塗装をやってみようと思っている。

 

ただこのへんは次の作業である漆喰塗りとの順番の兼ね合いもあり、今すぐのことではないかもしれない。ひとまず、次回は漆喰塗りについて報告することになるだろう。

続きを読む≫ 2021/05/16 18:07:16

納屋の作業前の準備も今回が大詰めだ。以前のブログで電気配線を電気屋にお願いして進めていたが、同様に母屋側から繋ぐような形でテレビ線とネット回線を引っ張ってこなければならない。

 

まず、どうやって線を引っ張ってくるのかという部分だが、冒頭の写真の道具を使うことにした。これは電話線や電気線などでよく使われるようなワイヤーとそれを固定する金具セットである。

 

以前インターネット回線を繋いだ時(新居に引越しと同日)、工事業者に納屋でもWifi環境を整えるベストな方法について相談していたのだが、そのときの結論として母屋の元になるルーターから有線で繋ぐのが一番確実という結論を得た。

 

物件購入当初、作者はマンション暮らししかしたことがなく、Wifiも納屋程度であれば簡単に電波が届くだろうとタカを括っていた。これを見て同様の方がいれば参考にしていただきたいが、土壁というのはかなりの水分を含んだ壁であるためWifiなどの電波が絶望的なほどにシャットアウトされてしまうようだ。

 

実際に我が家の母屋の中だけでもWifiが使えない部分が必ずできてしまうほど、土壁とWifiの相性は悪い。それらを踏まえてこういう古民家に住む場合は、Wifi環境が必要な部屋ごとに有線で繋いだルーターを設置していくのが望ましいということ。

 

それらのアドバイスをしてくれた業者が冒頭の写真にある配線セット(鋼鉄線、ワイヤー止め金具など)を無償提供してくれたため、今回はそれらを使って納屋の屋根裏作業を終わらせることになる。

 

まずワイヤーを固定する金具だが、右の写真のように必要な位置にビス止めをするだけの簡単なお仕事だ。もらった商品は20NK(ニュートンキロ、という単位)までの力に耐えうるようで、20メートルくらい離れた電柱から我が家にひいてあるインターネット回線もこれを使って繋がれている。

 

金具を固定したら強化プラスチックのような器具を金具にぶら下げ、これにワイヤーを絡ませて支持するという単純な造りのようで、ワイヤーをまず始点と終点で固定させてから必要な線を巻き付けて通したり、インシュロック(タイラップ)で固定したりしながら垂れないように工夫する。

 

左の写真はワイヤーを固定した状態を撮ったもので、終点の方で引っ張りながらたるまないように固定していくと上手くできた。距離が5メートル前後しかないため、初心者がやるのにちょうど良い感じだったと言えるだろう。

 

ワイヤーを固定したら余剰分はすぐ切らず、通す線と抱き合わせながら目的の場所にもっていくようにする。というやり方が他の部分でもされていたため作者もそれに倣うことにした。

 

ワイヤー固定が終わった状態を反対側から撮ったのが右の写真。金具の形状的にはワイヤーが来る方向に対して正面になるように固定するのがセオリーだと思ったが、あまり正面側に金具をつけたくなかったため敢えて左側の面に固定している。

 

台風が来たらどうなるかはわからないが、現状これで問題になるようには思えない。万が一台風などで外れるようなことがあれば、その時に付け替えればいいと楽観的に考えることにした。

 

以上で線を通す下準備が終わったため、ここからは実際に線を渡していくことにする。通していく線はテレビ線とLANケーブルで、両方とも外部用(紫外線などに耐候性のあるものが必要)のものを購入している。

 

テレビ線はこの他にも衛星用のものも繋ぐ可能性があり、以前100メートル巻きのものを準備している。つまり、必要長さを計って切るなどの事をしない限り、1巻分を移動しながら渡していかなければいけないということで、けっこう手間がかかる作業かもしれない。

 

作者のやり方は1巻を運ぶのが大変そうな納屋の部屋内から線を伸ばしていく方法をとった。こちら側から母屋の実際にケーブルを繋ぐ箇所まで余裕をみて約15〜20メートルほど伸ばして軒桁上の隙間から外に出していく。

 

それらを仕込んでいたワイヤーに数回巻き付けながら母屋側に線を渡していった。右の写真で一番手前の線が今回通していったもの。その1つ奥の2本線が通っているのが以前電気線を繋いだときの線だ。

 

テレビ線にしろ、LANケーブルにしろ、通常使っている屋内用のものとは違って屋外用のものはどうしても割高になってしまうが、今回のように渡す距離が短い場合はうまくすれば最短のものを買うだけで済ませることも可能だ。

 

実はネット線を繋いでもらった業者からはこういうLANケーブルをカットして中身の線を各個で繋ぐ方法などを教授してもらっていて、それに必要な電子圧着部品も大量にもらい受けていたのだが、結果的に充分な長さの外部用ケーブルを購入することでカットする作業を省いてしまっている。

 

左の写真は最終的に固定が終わったワイヤーとケーブル類を撮ったもので、このような形でインシュロックを結んでいる。写真ではわかりにくいかもしれないが、線は太い方がテレビ用ケーブルで、細い方がLANケーブルである。

 

始点である納屋の内側の作業はどうということのない作業になるが、終点である母屋の屋根裏にはここから軒下の垂木裏など露出しにくい位置で線を固定していき、母屋(もや)と壁の間あたりに予め余ったVP管を通しておいたのを使って屋根裏に線を通した。

 

そこからはもう屋根裏に上がって線を接続するだけの簡単な作業となる。テレビ線は以前設置した分配器(そのときの記事はこちら)の余っていた方に繋ぎ、LANケーブルは母屋のルーターに直接繋いだ。

 

母屋側の接続が終わって最後の仕上げとして納屋側の線の行先を決めておくことになるが、ここから先はまだ実際の接続ができるまでの環境が整っていないため、必要箇所に垂れ下がるような形で置いておくことになる。

 

テレビ線の方は埋設用のコンセントと同様のプラグを用意しているのだが、今現在設置予定である客間の床の間が荷物置き場になっている(写真はこちら)関係上、すぐに接続作業するのを諦めざるを得ない。

 

ひとまず、これでようやく予めやっておく必要のあった吹抜け部屋の天井作業が全て終了したことになる。次回以降は梁や壁に手を付けていくぶんの報告になるだろう。

続きを読む≫ 2021/05/10 18:54:10

ブログ更新がだいぶ開いている。母屋での暮らしが始まってから落ち着くことがなく、生活に不便な部分を改善するようなこまごまとした作業をすることが増えているためだ。

 

こまごました作業というだけに、わざわざブログでDIYの報告をするまでもないような内容のものが多く、そうこうしているうちに前回の掲載から2週間以上も経過してしまった。

 

具体的にはキッチン周りを使いやすくしたり(包丁刺しやタオルハンガーの設置、洗い桶などの準備)、ゴミ箱を各部屋に設置したり、必要なものをネットで調べたり(これが一番時間がかかる)、ごちゃごちゃしてしまっていた小物を整理したりである。

 

ほとんど雑用ばかりともいえるが、その中でもDIYとして報告できそうな2点だけを抜粋して今回の報告とさせていただこうと思う。冒頭の写真はそのうちの1つ、ダイニングテーブル(の脚)を作ったときのもの。

 

ダイニングテーブルなんかはどう考えても引越し前の段階か若しくは住み始めて初期の段階で必要になるものなのであるが、作者はかなり以前に購入して使っていた4人掛けのテーブル(写真はこちら)を所有している。

 

これは来る新居に存在感のあるものをと思い購入したものだったのだが、実際に我が家のLDKに置くには大きすぎるという最大の欠点があった。本来想定していたより大きいテレビを置いてしまったため、これが置けなくなったという側面もある。

 

ただ、このテーブルは実は脚が2種類あり、ダイニング用の高いものとちゃぶ台用の低いものがセットになっていたため、納屋の客間あたりに置くことにした。その代用として急遽手頃な大きさのテーブルを作る必要が生じたというのが今回の流れ。

 

テーブルや家具などはDIYで自作することで凝り性であればあるほど市販のものよりも高くついてしまうというデメリットもあるのだが、調べた範囲で作者の思うような大きさ、形、頑丈さのテーブルがあまりなかったためやむを得ず作ることにしたという経緯がある。

 

どうせ作るのであればリビングにある他の家具と系統を全て揃えようと思い、材料は全て木材を使用することにした。冒頭の写真の台だが、60角の材をそれぞれビスとL字金具で固定するスタイルで、よりしっかりした台にしたいため金具はそれなりのものを使っており、この時点で6000円ほどかかってしまった。

 

天板に使用したのは作者の大好物である杉の一枚板である。以前にかなり安い出物があったときにまとめて購入しておいたもの(写真はこちら)があるのだが、今回の用途を満たすのが難しかったため新たなものを購入している。

 

一体、一枚板というのはどういう基準で値段が決まるのかというと、樹種はもちろんのこと、節のあるなしや杢目などによって大きく変わっていく。作者がよくDIYで使っているのは杉であり、しかも節なども味があるものとして歓迎するため一番安価な部類に入るものを買うことになる。

 

だが、今回のテーブルに関してはこれまで買ってきた安価な銘木では少し不十分になってしまう。というのも、2人掛けのダイニングテーブルとなると、大抵の市販のものと同様、75センチ角くらいの天板が必要になってくるからだ。

 

同じ樹種の一枚板で相場に最も大きく影響を与えるのは上述の節などよりも「幅」という項目になる。つまり、その一枚板の元になる木の直径が大きいほど希少価値が高くなってしまい、結果値段も上がるのである。

 

さらに、杉という樹種はあまり幅が広いものが少なく、そういう点では広葉樹種などの方が探しやすかったりするかもしれない。というわけであまり無茶な要望をせず、見つかる範囲内で最も幅広の杉材を探すことにして手に入れたのが右の写真のもの。

 

これは作者が吟味したときに置いてあった中で最も幅広のもので、一番広い場所で70センチ弱、一番狭いところで60センチ程度の2メートル材を11000円ほどで購入した。作者はテーブルをやや長方形にしたかったため80センチ弱ほどでカットして加工している。

 

最終的には左の写真のようなものが完成した。アイランドシンクを広めに設置しているためにやや狭くなってしまっていたダイニングスペースにピッタリの大きさで、かつ他の家具と材質・色を揃えて統一感が出ている。

 

結果的に市販のそこそこのものと同じくらいの金額がかかってしまったが、部屋に調和した唯一無二の存在で、人が上に乗ってダンスをしてもビクともしないくらいの頑丈なものに仕上がったことに満足している。

 

さて、紹介することになるもう1点の内容は右の写真を見てもらいたい。これだけではピンとこないかもしれないが、ここにきてようやく母屋の全てのガラスサッシに網戸をつけることができた。

 

これまでは母屋周辺で木くずが出るような作業をすることがあったりで、汚れることを前提につけることをためらっていたのだが、今後ほとんどの作業を納屋側でやることができる目途がたったため、このタイミングでやったものである。

 

今年は5月に入る前くらいから草の伸びが一気に加速した感があり、まず母屋周辺の草刈りは全て終わらせておいてからの網戸装着ということにした。写真で見る限り皆様方にはわかりにくいかもしれないが、いつも見ていた作者からすると意外なほどの変化を感じている。

 

これでこの夏の涼をとるための備えはバッチリといいたいが、細かいこととして風鈴をいくつか設置しようと思っている。

 

右の網戸は正面玄関のもので、この家を購入した当初は玄関に網戸をつけることになるとは夢にも思っていなかった。玄関の選定は購入前から考え続け、決めたのは一瞬であった。

 

この玄関はカタログの初見で即決したというのをかなり古い記事で触れたが、あらゆるデータやスペックを見て熟考して決めたわけではないため最初は網戸がついていることさえ知らなかったのだ。

 

購入を決めてから商品が到着するまでに何度かカタログを見直す過程で網戸があることに気付き、そこから玄関を網戸にしたときの内側の見え方を少し意識して靴棚などを作っていたりする(写真では整理しきれないものが置いてあったりするがそのうち行燈だけを残してなくなる予定)。

 

最後に左の写真をご覧いただこう。アルミドアにも網戸をつけているのだが、これは写真では網戸とはわかりにくいかもしれない。格子状の柵をはめたような恰好になっているが、格子の間は全て網戸が張られていて内側からガラス面をスライドさせて風を入れることができるようになっている。

 

これらの開放で初夏をどれだけ涼しく過ごせるのか作者自身楽しみにしている。

続きを読む≫ 2021/05/08 21:59:08

前回のブログで納屋の分電盤までの電気配線が終了している。今回はこの分電盤から建屋内への配線について少しだけ触れておこうと思う。

 

配線に関しては、2階の吹抜け部屋をどうしても優先してやっておかなければいけないというのは以前にも何度か説明したが、配線よりも更にその前にひとつ面倒な作業を終わらせておきたい。

 

冒頭の写真をご覧いただければわかるかもしれないが、前回既存の電線を大元から交換しているためこれまで使っていた屋内の電線が全て不要なものになっている。

 

これらは最初から撤去する予定だったためさほど気にかけていなかったが、絵を描いたような露出配線になっており、ここまで露骨な露出は新しい配線では出来る限り避けたい思いがある。

 

右の写真にしてもそうだが、ほとんど全ての配線が柱や梁を伝って丸見え上等と言わんばかりの設置になっており、これをどうやったら少しでも露出面積を減らせるかというのをこの納屋のリノベーションでは大きなテーマにしたい。

 

恐らくだが、もともとこの納屋は人が住むことを前提に作られておらず、そのために手間を省いて機能的に使えるこういう露出配線を敢えて行っていたと思うのだが、本当のところはわからない。

 

だがこれからは人がちゃんとした居室として使える部屋を目指すというのが大前提である。そういうことも含めていかに露出部分を減らせるか考えるというのは、作者の性格に合う考察であると思っている。

 

中には右の写真のような今ではあまり使われていないようなジョイント器具なんかも使われているが、ここは心を鬼にして既存のものを全て完全に撤去することを目指した。

 

それにしても、昔の家の電気配線を固定するステップルの固さはなんであろうか。釘と同様、木に刺さった針が錆びて抜けにくくなっているのは致し方ないとしても、どれもこれも必要以上にVVFケーブルに溝が掘られるほど強く打ち込まれている。

 

こういうのを教訓にして作者が自分でステップルを打つときには必要以上に強く打つことは避けるようにしている。弱すぎるのもよくないだろうが、絶対に動かないレベルになるまで強く固定する必要性は全くないと断言できる。

 

それがあまりにキツく固定されているため、全ての配線を取り外したときには手がマメだらけになってしまっていた。

 

そして左の写真は蛇足だが前回お伝えした母屋からもともと2.6ミリのケーブルで繋がれていたコンセントだ。母屋からの1回路をこれのみに使われており、更にアース線までキッチリ設置されこの先住者にとってはかなり重要な電源であったろうと思われる。

 

作者にとってはこれの価値が全くわからないため、今回の配線変更で全て撤去することにしたのだが、実はこの線を辿っていくと壁を貫通して外側にルートがとられていて、しかもその配線を覆い隠すように化粧トタンが張り巡らされている。

 

ということで一部の外部配線はトタンに隠れて撤去することができていない。

 

そして旧配線を撤去したのでようやく今回のテーマである新しい配線を進めることができた。右の写真はその一例といった感じで掲載してみたが、今はまだ漆喰塗りもしておらず宙ぶらりんな仮の配線という状態になっている。

 

写真でいうと、上側の壁沿いにある線は全て漆喰に埋設するものとなるが、柱の上を通した部分だけはどうしても露出せざるを得ない。このへんは真壁構造でかつ梁を見せる方針のこういう建物の場合はどうしようもない部分だろう。

 

左の写真も新しい配線の一部だが、今回この納屋のスイッチには3路スイッチを多用しており、ここにもそれを使っている。3路スイッチというのは1つの照明を離れた2カ所のスイッチどちらでもオンオフができるパターンのスイッチで、分かりやすい場所としては階段の上と下に使われていたりするものだ。

 

補足しておくと、通常使われることの多いオンオフを一カ所だけでするタイプのスイッチを片切りスイッチと読んで区別する。母屋の電気配線を終えて反省材料は多くあったが、埋設を壁の仕上げ前にやらなかったことと、3路以上のスイッチを有効に使えなかったことが2大反省点となっていた。

 

ちなみにだが、作者が今回使用しているVVFケーブルの種類についてざっと説明しておくと、前回登場した2.6ミリ(電気屋はニーロクという呼び方をする)と2.0ミリ(同二ーゼロ)の他に1.6ミリ(同イチロク)を使っている。

 

電気屋によれば電気量などによって太さを変えていくものらしく、分電盤から引っ張ってくる幹となるものに2.0ミリを使い、そこから分岐して細分化していくルートは1.6ミリを使うことが多いとのこと。

 

基本的に家屋内の電気配線は2芯のものが多く使われ、作者が用意しているものもほとんどが2芯のVVFだが、上記3路スイッチに必要になってくる1.6ミリの3芯だけは100メートルものを1本用意した。

 

3芯ケーブルにはその他にも用途があり、ダブルスイッチ(わかりづらいかもしれないが、一枚のパネルに片切りスイッチが2つついているパターンのもの)をつける際には2芯だとスイッチの数(この場合2つ)の本数を通さないといけないが、3芯だと1本で2つ分のスイッチをまかなえるため、埋設のし易さという点で持っていると作業の幅が拡がる。

 

と、ざっと説明したところでそれらを駆使して天井照明の配線もやっておくことにした。この照明に関しては梁の塗装をした後ではやりにくくなる部分であり、今回最優先でここだけはやると決めていた部分だ。

 

これは口金12というナツメ球に使われる小さな照明を10個(1個あたり0.7W)連結して点くようにした照明で、吹抜けにした後で光が届かない天井部分を少しでも雰囲気よく見せたいという目的でつけてみたものである。

 

これのスイッチにも3路を使っており、この下に出来る予定の囲炉裏の間に設置することになる。ただ難しいと感じたのは現時点でスイッチの具体的な位置が正確に確定できず、配線ルートを決めて少し長めに準備せざるを得なかったことだったりした。

 

当然、これらの配線は極力居住空間からは見えにくいように配線することになるのだが、それらが報告できるのはまだまだ先のことになるだろう。

続きを読む≫ 2021/04/21 19:23:21

前回のブログまでで母屋への手入れを重点的にやることをひとまず終了とし、ここからは納屋のリノベーションに切り替えていくことにした。納屋の報告をした最後のブログでは吹抜け天井にすだれ張りをしたところまでをお伝えしたが、ここからは必要な部分への塗装、壁塗りなどを順にやっていくことになる。

 

だがそれらの作業よりも優先してやらなければいけないこととして、電気やテレビ線、ネット用のLANケーブルなどの配線がある。母屋のときにはこの配線作業を全て後回しにしてしまったため、かなりの割合で露出配線になったり、仕上げた壁を一度削り落として埋設したりした苦い思い出があるからだ。

 

今回はそのうちの電気配線をやることにした。これまで納屋の電気は母屋の分電盤から引き込んであるもともとの線を使っていたのだが、いつもお願いしている電気屋のアドバイスにより、200Vの電源を必要としない状態のうちは既存の配線をそのまま使うのが得策という結論に至った。

 

作者が見聞きしたことをざっと説明しておくと、200Vの電源を必要とする家電はだいぶ増えてきてはいるが、ざっと挙げるとエアコンや乾燥器、電気温水器やIHコンロなどの出力が高いものを使う際に必要となる。

 

納屋には一応エアコンもつける予定にはしているが、100V仕様のもので充分とも考えており、現状全て100Vで対応できると思っている。先に既存の配線をそのまま使うとお伝えしたが、これは配線を全く変更しないというわけではなく、母屋から納屋に渡している幹となる線を流用するという限定的な意味である。

 

冒頭の写真はその幹線が母屋の側から伸びている場所を下から撮ったもので、もともと母屋から2回路の線が納屋に伸ばされていたということが確認できるだろう。このうち1回路は2.0ミリのVVFケーブルで、もう1回路には2.6ミリが使われていた。

 

それらを辿っていくと、どうやら納屋の基本回線は全て2.0ミリの1本のケーブルからまかなわれており、2.6ミリの方は農業用の機械で使用電力が高いものを繋ぐようなコンセント1つだけに繋がっていたのだが、それはまた次回にでも紹介することにする。

 

ただ、このうちの2.0ミリのケーブルも純粋に納屋の電気だけというわけではなく、母屋の一部にも繋がってしまっていたりして、簡単にいうと回路数が全く足りない状況になってしまっていたということ。

 

現代の住宅に住んでいる読者諸氏なら家のブレーカーを見ればだいたいわかるだろうが、ブレーカーを構成しているスイッチが1つしかないということはありえないことだと思う。これだとちょっとした電力を使っただけですぐにブレーカーが飛んでしまう結果になるからだ。

 

それを解消するために母屋では現在12回路の分電盤をつけている(14回路まで増設可能)のだが、上記説明の繰り返しを恐れずに言うと、そのうちの2回路が母屋から納屋に引っ張っている回線ということで、かつそのうちの2.0ミリのケーブルの方はその他の母屋の回線と抱き合わせになって納屋に飛んで、しかも納屋の全ての電力をまかなっているという状態ということになる。

 

前置きが長くなってしまったが、今回行った配線計画は母屋から納屋に伸びる2本の回路を純粋に納屋の電気だけ使用するように変更し、抱き合わせになってしまっていた回路を新たに母屋に1回路増やして分散することにしたということでご理解いただけるだろうか。

 

まずは右の写真をご覧いただきたい。これは冒頭の写真を違う角度から撮ったもので、先ほど説明した抱き合わせになっていた母屋分の線を処理した後のものになる。

 

言葉での説明は困難であるためここでは触れないが、新たに母屋の屋根裏から外に出したケーブルを2.0ミリの配線に単独で繋ぎ、それまで抱き合わせだった2本のケーブルを同じ箇所から母屋の屋根裏に戻してそれを新たな回線として分電盤に繋いだ。

 

左の写真はそのうち2.6ミリの回線を繋いだところだが、これを見て少し驚くのは新しい方の接続部はビニテでぐるぐる巻きにしっかり養生固定してあるのに対し、旧回線の方はその接続部の養生さえビニテが剥がれかかっていてかなり危うい状況であったということ。

 

これは現代の感覚では本当に資格を持ってキチっとした電気屋が工事をやっていたのであろうか?と疑いたくなるレベルのもので、この後当然厳重にキチっと養生テープを巻いたことは言うまでもない。

 

さて、それらの母屋側の配線が終わったら次は納屋側の部分を見てみることにしよう。実はこちらに関しては電気屋も上にいくことがためらわれるほど、安全確保の難しい気持ち悪い位置についていた。

 

ただ、そこに関しては脚立を工夫して立てることで上手く解消できたため無事に工事終了となった。この先の配線に困難が伴わないのであればこれらの線を軒桁の外側に固定しながら任意のところで内側に入れたいところだったが、屋根の上の足場がなく安全上の問題があったためここは大人しく直接中に入れざるを得なかった。

 

一応これで外部の配線は終了したため、切断して使わなくなった配線を回収することにする。左の写真はそのうちの片方の線を回収しているときのもので、こんな感じで一番高い妻梁に堅く固定されていたVVFケーブルを引っこ抜いて外していく。

 

回収したケーブルは安全を考えると極力再利用は避けた方が無難であるため、線はズタズタに切っていっても大丈夫だが、木材はなるべく傷つけないようそちらの方に気を使ってしまう作業であったかもしれない。

 

以上で外での作業は全て終了したため、次は繋いだ配線を中で分電盤に繋ぐまでを紹介する。右の写真は今回使うことにした分電盤で、作者が納屋の設計図面を描いたときの予定では6〜8回路を使う予定だった。

 

間があるのはエアコンなど今後拡張する可能性を考慮したのだが、せっかく2回路の線を引っ張ってきているのでここは分電盤も2つ用意し、それぞれ3〜4回路ずつ使うようなやり方が最も安定して電気が使用できると判断した。

 

しかもこの分電盤、目ざとい人は気付いたかもしれないが最大容量60Aのものを購入している。ちなみにだが、母屋の元となっている分電盤は50Aのもので、かつ繋いだケーブルもそんな容量に耐えうるものではない。

 

電気屋のアドバイスでは2.6ミリの方に30Aくらい、2.0ミリの方に20Aくらいの容量のもので充分ということだったのだが、アマゾンで探したときにこの60Aのものだけが異常に値下げされている状態で、通常15000円くらいのものが約半額の8000円台で出ていたのである。

 

これはもう、30A仕様のものと同等かそれ以上に安い金額だったため、大は小を兼ねるという意味でこちらを購入した。それにより今後もし容量増設ということになってもこの分電盤がそのまま使えることになるだろう。

 

分電盤を開けると左の写真のようになっており、容量が大きいものでもあり漏電遮断器に電気線を3箇所繋ぐような形になっている。作者も含め、電気に精通していない人間がパッと思い浮かぶ電線は2芯のもので、これだとうち1つは線を繋げられないことになる。

 

200Vに対応した線というのは太めのケーブル3本組で構成されているものが使われるため、この分電盤もそれを繋ぐことを前提として作られているようで、いつもお世話になっているN氏に話を聞くと、こういうタイプの分電盤は写真のように(中央部の黒い単線)電線でジャンプして繋ぐことで2芯ケーブルでも使えるようになるらしい。

 

どうやらこのジャンプをさせないで2芯しか繋がなかった場合には、ブレーカーの半分ほどしか使えないということがわかった。これは知識として覚えておいてもいいことだろう。

 

と、そのような感じで無事母屋の分電盤から納屋のこちらに支流を伸ばすことができた。それにより、これまで納屋で使えてきた照明一切が使えなくなってしまうが、間髪入れずにこちらが使いたい電気配線をやっていけば大丈夫だろう。

 

それらの細かい配線に関しては次回で紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2021/04/18 21:46:18

ようやくある程度の収納スペースが確保できつつある。引越しからしばらく各部屋に段ボールが置きっぱなしになっている状態が続いていたが、それもかなり解消できてきた。今回はそれら収納スペースを拡充した箇所をざっと紹介していくことにする。

 

冒頭の写真は洗濯機囲いのスペースを有効利用するための棚を準備したときのものだ。今現在、洗濯機周りには何一つ有効に物を置けるスペースが作られておらず、例えば洗剤ひとつをとっても無造作に部屋のどこかに放置してあるような状況だった。

 

一応、この洗濯機囲いは本体が見えないようにすることを最大の目的として造ったものだが、割と図体が大きく邪魔な割には収納スペースがなく勿体ない造りになってしまっていた。

 

今回、囲いの内側に右の写真のように適当に消耗品などを置ける棚を左右奥の3面全てに配置し、洗濯に必要なもの以外にも救急セットや殺虫剤などの衛生用品なども収納できるようにしている。

 

この家はもともと洗濯機や洗面所が屋内に設置されておらず、そのためリノベーションをしたときに無理矢理配置をしたため、どうしてもスペース的に余裕を持って配置することが出来なかった部分である。

 

それによる見た目の悪さを少しでも解消するための苦肉の囲いを造ったのだが、次は洗濯物カゴの場所をどこにするかなど細かいことで頭を悩ませることになってきた。そんなことも次回の課題になったりするだろう。

 

洗濯機周りが終わったので一気に勝手部屋の収納を増やしていくことにする。左の写真は今現在どのように使うか決めかねているホタル観賞用の窓付近を撮ったもの。

 

ひとまず、納屋が完成をみるまではここには外に置き切れない水槽を置いている状態(それがわかる記事はこちら)になっているが、将来的には落ち着いて過ごせるカウンターテーブルなどを設置したり、書斎に近い使い方をする案もあったりする。

 

どちらにしても、窓の周りの造りは他の天井に比べて屋根勾配分低くなっている。ここにはダウンライトを設置するなどの案もあるが、ひとまず収納棚をつけて現状を乗り切ることにした。

 

ここの棚はどちらかといえばガッツリと大物を収納するというより、小物やショーウィンドウ的な使い方も出来るような小ざっぱりしたものを造りたい。右の写真はそれを形にしたもので、幅24センチ程度の2階板(800円くらい)をつけることにした。

 

棚を造るときにまず考えてしまうのが、フタや扉をつけるかどうかということかもしれない。造りとしては、扉をつける形(つまりまず最初にボックスを作ってそれを固定する)の方が固定強度は簡単に確保できるため楽な気がする。

 

ただ、ここの棚は現時点では写真のような板だけを固定するような仕上げにしようという意図があり、そうなると逆に強度を確保するためにどういう手段を使うかを考えなければならなくなる。

 

よくある手段としては板の下にL字の棚受けをつけることだが、作者はあれが見た目的にあまり好きではない。かといって吊り下げ材を作るのも手間がかかってしまう。などなどのこだわりじみたものがあったりで、結局受けを最小限にして棚を作ってみることにした。

 

終わってみれば、よほど重たいものを乗せない限りは大丈夫そうな棚が完成した。最終的に採用したやり方はまず棚受けとして角材を1本横一面に固定しておき、その上に棚の一番奥の部分をビス固定する。

 

当然それだけでは上からの荷重に弱くなってしまうため、荷重がかかっても棚(の奥)が上がってしまわないようにするための止め材をつけただけの簡単な造りだが、もしこれで使ってみて不安な点があれば両端だけ吊り木を付ければ良いと思っている。

 

そして最後は洗面台周りの収納スペースも増強しておいた。まず最初にとりかかったのは右の写真のとおり洗面台の上の空間に棚を設置したことで、これには以前のブログでレンジ台を作ったときに使った集成材が余っていたものを使用した。

 

ここの棚に関してはもともと洗面台を完成させたときに同時にやっておいてもよかったもので、後回しにしておいたツケをようやく払う形になったといえる。ただ、天板に使った材はタイムセールでかなりのお買い得品だったため、このタイミング以外では手に入ってなかったと思うことでどこまでも前向きになれる。

 

そして作者はそれだけでも充分なのだが、妻の小物の置き場所が全く足りていなかったため新たに中棚を造ることにした。左の写真はその棚を完成させたもので、この出来上がった箱を直接上の写真の棚受けに固定すれば完成だ。

 

この洗面台周りに使用した木材は全て半端ものを使用したのだが、割合を金額に換算しても1000円以内で収まっており、コスパの点ではとても良いと言わざるを得ない。こういうDIYであればいくらやっても楽しいだろう。

 

最終的に棚を付けたのが最後の写真。これをつけることで少々圧迫感が増した気もするが、ここは背に腹は代えられない部分と割り切ることも必要だ。狭い家というのは掃除が少なくて済む分いい点もあるが、やはりこういうところでせせこましくなってしまうデメリットもある。

 

あとは塗装をどうするかというのも多少迷ったポイントだった。周囲がほとんどウォルナット色になっている部屋だが、棚板といいこの中棚といいそのままの木の色をとりあえず置いている。

 

手間やコストの面を考えてというのもあるが、あまり全てを塗装してしまうと暗い空間になってしまうのと、洗面台の天板が一枚板をそのままの色で使っていてそこだけ浮いてしまうという事も考慮した。

 

そんな感じで母屋の収納事情はある程度緩和されてきている。ここらで一旦切り上げて次回からは納屋の作業の続きにとりかかっていくことにした。

続きを読む≫ 2021/04/16 22:04:16

引越し後10日を経ても荷物が完全には片付かないが、それでもある程度のごちゃごちゃは収束しつつある。これからもまだ収納スペースの増強はしていくつもりだが、今回はいったん別の作業を挟むことにした。

 

日常生活もだんだんと落ち着いてきつつある今、テレビ環境の強化を行っておきたい。これまで作者はCS放送を視聴できる環境下で生活してきたのだが、あいにくこの新居ではそういう設備が一切整っていなかった。

 

CS放送を受信するにはまずアンテナを設置することになるが、これまでは常にアパートやマンションに住んでいたため、アンテナを設置するための固定台もベランダ用のものしか所有しておらず、今の住居では使えないことになるので新しいものを購入した。

 

冒頭の写真はそれら新しい器具を設置しているときのもので、まず取り付ける位置を母屋の妻面にある破風板に決めるところから始まっている。

 

ただ、この母屋もそこそこの年季が入っているため、もともとついている破風板もだいぶ朽ちかけている。そのままでも破風板としての役割はまだ果たせるとは思うが、雨の日も台風の日も衛生アンテナを安全に固定するには少し不安を感じる。

 

そのため、右の写真のように破風板の上に一枚強化板のようなものを固定してその上にベースプレートを取り付けた。この板は下にあたる破風板にビス止めしているだけではなく、母屋(もや)と棟木にも揉めるような形にしてしっかり固定したことは言うまでもない。

 

その上にベースプレートを固定し、そこからアンテナ用マストを接続したのがお分かりいただけると思う。

 

これまでは通常のCS放送を契約してきたのだが、今回テレビを新調したことで4K放送が受信できるようになっている。したがって、このマストに取り付けることになるアンテナやケーブルは全て再購入したものとなる。

 

ケーブルは室内のテレビに直接繋いであるものを一度天井裏に上げ、そこからこの妻面まで出したのだが、そのときに母屋(もや)と妻側壁の間のスキマを利用して配線を行っている。

 

このスキマは配線をするときには便利なのだが、実はこの作業中に作者のすぐ近くでスズメバチが屋根裏に巣作りをしているのを発見した。少し前のブログで報告した通り、作者は去年の秋頃に巣を作ったキイロスズメバチに頭を刺された痛い記憶が明瞭に残っている。

 

つまり、屋根裏にハチが侵入する穴を全て塞ぎたいという目的でスキマを網で塞いでいった(写真はこちら)のだが、まだまだこういうところには対処が難しいスキマが多くあり、これからハチが巣作りをする前にそこらへんの対処もしておかねばならないだろう。

 

前回のスズメバチに関しては、人生初のことでもあったため知り合った養蜂家の方に駆除をお願いしたのだが、そこで色々とノウハウを教わったため今後は防護服を購入して自身で駆除を行うことにしている。

 

その第一号という感じで今回巣作りを始めたばかりのハチを駆除するのはいい練習になったかもしれない。巣は恐らく昨日今日のレベルで作り始めただろう段階で、ハチも1匹しか見当たらなかったためすぐに駆除が終わった。そのへんのノウハウもまた機会があれば触れてみようと思う。

 

そんな感じで途中余計な時間を食いながらなんとか右の写真の状態まで持っていくことができた。アンテナマストは短いものを探してはみたのだが、安価なものは最低でも1.5メートルもあるのしかなく、仕方なしにそれを使っている。

 

ある程度高さが確定すれば余った部分を切断するという手もあるのだが、写真のように下に伸ばしたほうがなんとなく安定しそうな気がしたためしばらくそのままで様子をみることにした。見た目は悪いのでそのうちカットすることになる可能性はある。

 

さて、お次は屋根の上に登ってアンテナの方角を決定する作業にとりかかる。ここがアンテナを設置するときに一番困難を伴う部分でもあるのだが、これまでのマンションなどではベランダでやるだけの作業なのでどうということはなかった。

 

ただ、この家にはベランダというものも勿論なく、設置するとすれば屋根の上しか候補がない。上述のベース設置に関しては勝手口側についている片流れ屋根の上に乗って簡単にこなせたが、そこより高い位置につけたアンテナの微調整に関しては屋根の上、それも妻側ギリギリの際寸前のところで作業しなければならない。

 

ちなみに右の写真はそのアンテナ付近から下を見下ろした状態を写真に撮ったもので、一歩間違えれば転落待ったなしの状態であることがわかるだろう。

 

せめてもの安全対策として作者が行ったのが2本の脚立を固定して設置することである。これは地上から立てかけた側のものを番線を使って垂木やその周囲の材で固定しておき、さらに上に渡したハシゴもそこに緊結して動かないようにしている。

 

これは以前にも納屋の屋根に登ったとき(そのときの記事はこちら)に使った方法だが、ハシゴの間に荷物や道具を安全に置いたりできるため、とても合理的なやり方であると思っている。

 

そしてアンテナ設置の最大の難関はこの高所の恐怖などよりも受信の設定にあるという意見に異を挟む余地はないだろう。このタイプのアンテナはかなり方角をシビアに判定するため、ほとんどピンポイントで衛生に向けなければ受信感度が悪くなってしまうのだ。

 

ベランダでの作業であれば、細かくアンテナを動かしながらテレビを見たり音を聞いたり(ビープ音が出る)して作業を進めていけるのだが、この屋根の上では何回も確認しなければいけない作業を繰り返すことはあまりに非効率に過ぎる。

 

そこで作者が今回用意したのが最後の写真にもあるもので、これは電波をキャッチしたときに針が振れるようになっている衛生アンテナ用のレベルチェッカーである。

 

今回これを使ってみて、あまりの便利さに驚いてしまった。値段は1300円ほどでそんなに使用機会のある商品でもない(ほぼ1回使えば向こう数年以上は出番がないだろう)のだが、この一回の作業がスムーズに行えるだけでもこの値段を支払う価値は充分にあるように思う。

 

実際にこれを使って最も針が振れたところで仮固定して確認したところ、受信感度が今まで見たこともないくらい最高の数字が出ていたので苦も無くそのまま本固定して作業を終えることになった。

 

そんな感じで我が家のCS視聴環境が整ったということで、手始めにプロ野球の4K放送を体験してみようと思っている。

続きを読む≫ 2021/04/13 20:07:13

新居の整理が一向に進まない。以前にも書いたことだが、旧住居に比べて収納スペースが少なくなっていることがその主原因だ。それに対応するため、不必要なものは捨てるなりしているが、案外必要なものまで置き場を考えていなかったりで、今さらながら突貫工事を行う必要に迫られたりしている。

 

冒頭の写真は今現在の冷蔵庫横の空きスペースを撮ったもので、この位置にはかねてより電子レンジなどを置くスペースにしようと考えていたのだが、今現在は旧住居で使っていた棚をそのまま置いている状態である。

 

レンジ自体はかろうじてこれで使用することができるが、他の台所家電があまりに置けなくて困ってしまったため、急ぎ家電収納棚を造ることにした。

 

こういう棚を考えたときに一番の悩みとして出てくるのは、スペースを有効に活かせるようなサイズのものがなかなかないことではなかろうか。特に、この冷蔵庫横のスペースはかなり奥行があるように感じるのだが、市販の棚で奥行があるようなタイプのものをほとんど見かけたことがない。

 

それはつまり実用的でなかったり、置ける場所が限られてくるなどの理由からだと思えるが、今作者に必要なのはその奥行があって家電その他がたくさん収納できてかつ周囲の家具などから浮くことのないようなデザインのもの、ということになる。

 

となると、これはもう市販のもので要望を満たすことがほとんど不可能となる。こういう家具類に関しては実はDIYすることで逆に高くついたりすることも経験上あるため、できるだけ市販のもので済ませたかった。

 

右の写真はそれを造るために必要な材料を加工するところだが、今回用意した材料全てで約1万円くらいかかっているだろう。

 

まずは空きスペースをキッチリ計ってその寸法どおりに枠組を造っていく。ある程度強度も押さえたいため骨格には45ミリ角の材を使ったのだが、この枠組だけで1300円くらいする。

 

骨格の他の材料に掛かった費用は、棚板に1500円程度、引き出しの箱一つあたり2000円程度(それが2つ)、それぞれに取り付けたスライドレールが3000円程度、天板用の板に500円程度、塗料として1000円程度という感じだろうか。

 

右の写真は一番下の引き出しの仮固定が終わって、2段目の引き出しの仮固定を進めているところだが、今回引き出しにそれなりの金額がかかっている理由は高さのある材を使っているからでもある。

 

一応、最低限置きたいものを想定して棚間隔を決めたのだが、いわばこの引き出しはそれら以外の細かいものを入れるためのもので、できるだけ深くたくさん入る方が望ましい。

 

そういうわけで置きたいものを上から3段目まで寸法固定とし、残った枠内で最大の深さがとれる大きさの材料を用意したというわけで、この引き出し高さは23.5センチもあることとなった。

 

出来上がりは左の感じで、後は取っ手をつけて塗装すればこの引き出し自体は完了ということになる。そこから上の段は上述のとおり置きたいもの、具体的には電子レンジ、電子ジャー、精米機、湯沸かし器などを置くためのスペースとなる。

 

その他のものは全て引き出しの中にまとめる形にしたが、これらの家電に関しては使用頻度が高いこともあり、スライド棚をつけることにした。上記予算として棚板1500円と書いたものだが、これは厚さ20ミリの幅500、長さ2100の集成材(2000円ちょっと)を3分の2ほど使って割合計算したもの。

 

そんな感じで全ての仮固定が終わったため、枠組以外を全て分解して塗装工程に入った。休みを利用して朝から進めているが、塗装の工程はどうしても時間がかかってしまう。

 

以前にも触れたかもしれないが、大抵の塗装は一度塗りでは満足した色合いにならないため、2度3度と時間を開けて繰り返し塗ることになるのだが、乾燥するのを待ちすぎると簡単に日をまたぐことになる。

 

場合によっては乾燥しきる前に重ね塗りで済ますこともあるが、天気の良い日だと天日干ししたりして時間を稼ぎたい。ただそれだと一度に大量の塗装をするのはかなり困難でもある。今回は結局日没に間に合わず、夕方になんとか塗り終えて翌日の組立という形で終わった。

 

そして後日それらを組み上げたのが左の写真。冒頭の写真と比べてみるとわかるが、最初に置いていた市販の箪笥よりもかなり奥行が活かされるセルフメイドの棚の出来上がりである。

 

レンジスペースは用意した木材的に本当にギリギリといえるスペースで作っており、奥行がある分少し手前に出す形で置いている。そして後ろの余ったスペースは完全に見えなくなるため、見苦しいコード類をまとめて設置した。

 

実際にDIYをしているとわかるのだが、ハンドメイドの家具などは市販のものよりも結局高くついたりする可能性がある。この棚も1万円程度かかってしまっているが、自分たちの持ち物の大きさに合わせて全てを設計しているため効率よく収納できるのが最大の利点だろう。

 

DIYなので安価に仕上げたいと思えば材料や形を工夫することでいくらでも費用を落とすことも可能で、実際にそういうものを自作しているような記事も多くみかける。

 

今回はこれを仕上げたことでようやく台所の大物小物がある程度まとまり、リビングを埋め尽くしていた段ボールや細かいものがとりあえず綺麗にまとまった。残るは物置場と化している勝手部屋だが、そちらの整理についてはまた日を開けてお伝えしたい。

続きを読む≫ 2021/04/12 17:39:12

細かい部分のDIYを色々と後回しにしてきたツケを一気に払う羽目になっている。我が母屋には収納スペースが少ないため、次回以降はそれらの作業を紹介していくことにするが、今回はより優先度の高かったテレビ周りとポスト設置をやることにした。

 

テレビの設置に関しては以前のブログでもほぼ確定に近い形で終わっているのだが、音響関係のことはまだ何も手をつけていなかった。一応もともと持っていたが使い切れていなかったシアターシステムを所有していて、それをようやく最大限活かすことができることになる。

 

作者が使うシアターシステムは割と古いものだが、一応5.1chとして任意の位置にスピーカーを設置することが可能だ。せっかくいいテレビを新居に設置するということで、サブスピーカーはきっちりサラウンドするような位置に固定することにした。

 

冒頭の写真はそのスピーカーのケーブルを止めるためのステップルだが、柱や長押の色に合う黒系のものが見つからなかったためラッカースプレーで着色しているところになる。

 

スピーカーケーブルはテレビの裏側から柱を上って長押の裏に隠しながら視聴スペースの後ろの壁側に設置するのだが、そこに設置するためにちょうど良い金具を見つけることができ、それで固定したのが右の写真。

 

やや後ろになる壁側から部屋の内側に向ける必要があるため、金具の折れる角度が90度より鋭角にする必要があったのだが、この商品はある程度調整が利く便利なものである。

 

最終的にテレビを視聴するときは写真のようにソファーに座ってという形にするのだが、ここに座ったときにちょうど良い角度でストレートにサブスピーカーの音が聞こえるのが今回のテーマだった。

 

隣家は川を隔てた位置にあるため、夜間少々のボリュームにしたくらいでは音が聞こえることがなく(一度あり得ない大音量で実際にどこまで聞こえるか試してみた)、視聴環境としては文句のつけどころがない。

 

さて、お次はこれまでなくてずっと不便を感じていたポストを設置してみたときの報告をする。まず、ポストをつける位置の検討からだが、この母屋の玄関を見たときに左側にはすぐ窓がついている造りであるため、候補としては写真のとおり右側のスペースしか選択肢がない。

 

ここには以前にも触れたかと思うが、作者の好みとは全く外れた古いモザイクタイルが貼られていて、壊して補修をするつもりだったところである。だが、この段階にきて作者の考えにも変化が生じている。

 

その変化を説明する前に玄関から見て対称側にある左の写真のセメント仕上げの部分をご覧いただこう。この母屋の外壁は漆喰仕上げになっているが、GLからの立ち上がり部分(腰壁)には基礎であるコンクリートブロックの上にセメントが塗られるような仕上げがされている。

 

作者はこの部分が気に入らないので、かなり以前のブログで鎧張りをする旨をお伝えしたことがあるが、その他の作業を優先させてきたため未だ実施できていなかった。今回、ちょうど良い機会なのでこの部分の補修をお試しでやってみようということになった。

 

右の写真はそのための木材を加工しているところで、実寸でカットしたものに塗装したときのもの。こういう外部塗装用にはクレオトップという外部用水性塗料を使っているのだが、非常に安価で使い勝手が良いと感じる。

 

ちなみに少し前のブログで触れたとおり、こういった作業はほとんど全て倉庫周りで行うようになった。塗装に関しては場合によってゴミが塗装面に付着しやすく、かなり神経を使うことになるが浸透性のものでかつ水性サラサラのものであればさほど神経を尖らせる必要もない。

 

それによって出来上がった木材を実際に取り付けてみたのが左の写真で、木枠を付けた内側に板を鎧張りにする形で仕上げてみたものである。

 

鎧張りにするときにはかなり色々方法を考えてみた。出来る限り下壁(この場合はセメント部)に雨水が当たらないようにしたいが、それをあまり意識しすぎると木材の造形が複雑なものになりすぎて手間もかかってしまう。

 

それらを考慮し、ここに関しては柱間に板を渡すだけの仕上げとした。真上から見たときに壁からの柱の出シロ分スペースが空いている構造だ。そもそも外壁として機能しているものの上に木材を貼るだけという意味合いで、他の腰壁にも同様の加工をしていくことになるだろう。

 

最後に玄関側の腰壁にも同様の仕上げをし、それによって木部が拡がったためビスを打つ形でポストを簡単に取り付けることができた。

 

この母屋には購入当時使っていたポストがあるが、作者にはそれを再利用する予定がなく、納屋のゴミ置き場に捨てるようにして放っている。だがポストが存在しないため、実際に郵便物が届いたときにはその捨てているポストに入れられている実態があった。

 

これでようやく届いたものをまともに入れてもらえる場所ができたということで今回は終わりにしたい。

続きを読む≫ 2021/04/09 18:44:09

週末を使ってあらかた引っ越しが終了しつつある我が家(まだ完全には運び終えていない)だが、住居となる母屋内の荷物整理がなかなか捗っていない。

 

というのも、これまで母屋をDIYしてきた内容というのが大まかな部分に特化していたことが大きく、細かい部分のDIYに関しては概ね後回しにならざるを得なかったことによる。

 

実際に荷物を運んで住むということになると、その細かい部分というのがかなり重要になってくるため、ここからの作業はそういったところに優先順位をつけながら手を加えていくことになるだろう。

 

冒頭の写真にあるものは旧トイレに使用されていたタオルハンガー(当時の写真はこちら)だが、錆びや汚れがひどかったためワイヤーブラシを使って磨いた状態になっている。簡単な作業だったが、見た目はかなり綺麗になっている。

 

これをどこに設置するかはしばらく考えたのだが、右の写真のように洗面所のタオル掛けとして使うことにした。トイレでそのまま使う可能性も考えたが、リノベーションが終わったトイレは手洗い鉢を中心にタオル設置をした方が良いため、この品ではそれができなかったのだ。

 

結局、トイレのタオルハンガーに関しては未だにベストポジションを見出せておらず、ずっと保留状態が続いてしまっている。今後確定したらそのときにまたお伝えできればと思う。

 

タオルハンガーは決めかねているが、トイレットペーパーホルダーに関しては決定したためそちらについてはお伝えしておこう。左の写真がその品を取り付けているところだが、背景の木部の色(ウォルナット色)に合うようなスチール製の一品ものを選んでみた。

 

ただ、商品自体はかなりフィットしている感じがあるものの、固定する位置を少し失敗してしまったと感じている。というのも、これはペーパーを両サイドからカッチリ抑えるタイプのものではなく、L字になった鉄の棒に右側からペーパーの芯を差し込んで使うタイプのもので、つまり、トイレに座った状態でペーパーを引っ張ると、芯がするすると抜けてくる形になってしまったのである。

 

結論からいうと、トイレに座った状態で左側の壁につける必要があったのだが、そこまで考えが回らなかったということで、ビス穴も開けたことだしその失敗を噛みしめながら使っていくことにした。

 

さて、その他でも整理を続けていくことにする。生活において使えないと困るのはキッチンであり、当然優先順位は高く早めに仕事を進めている。以前ざっと作っておいた水屋棚だが、写真のように陶器ものを入れてみると木の棚と非常にマッチして思ったよりもいい雰囲気に感じる。

 

一応全て暫定的な配置であり、一部見苦しいものも写ってしまっているが、引っ越し後の方針としてまずはざっと配置だけをすませておいてから最後に細かい決定をしていけば良いという方針だ。

 

そしてついにシンクトップの養生テープを剥がしてみた。これまでずっと養生を剥がすのを我慢し続けてこのときようやくということで期待値も高かったのだが、その期待以上に雰囲気がガラリと変わっている。

 

ステンレスの表面仕上げ方法はヘアーラインという種類のもので、細かい横線が無数に走っているよく見るタイプだが、寸法から仕上げまで全てオーダーメイド品と言えるのは我が家では窓とこのステンレストップくらいのもので思い入れも深い。

 

お次は右の写真の作業になる。これはステンレスパイプをカットしているときのもので、押入の中にハンガーを掛けるためのバーを制作しているところである。

 

押入というとこの母屋には2つ存在するが、押入と呼べるほうの収納は布団関係と洋服ボックスでほぼ占拠されているため、小さいクローゼットにあたる収納の方になる。こういう細かい部分も含めて作成当時やっておけばよかったと思うのだが、本当に細かい部分まで全てを仕上げているとなかなか大まかなDIYが進まないのも事実で、判断が難しいところかもしれない。

 

パイプはクローゼットの横幅一杯にちょっとスキマがある程度にカットしておき、それを写真のような固定金具を使ってビス止めするだけの簡単なお仕事だが、全てを一人でやるとなると最初の一つ目を止めるのが意外と難しかったりする。

 

クローゼットの奥行がそこそこありかつ横幅が短いため、一本のバーを通すだけでは大した量が収納できない。奥行があるとはいっても2列分のスペース確保まではできないため、少し高さをずらして2列分の服を収納できるようにしてみた。

 

完成したのが最後の写真。以前のアパートには幅1間の押入が横並びで2つあり、しかもそのうち一つ側にはやはり1間分の長さのバーがついていたりして新居よりも押入収納的には大きかった。

 

そこでちょうどよいくらいの収納量だったため、こちらでは同じ量を収めようと思えばこういう苦肉の策を弄していくしかない。家の面積や使える全体のスペースは格段に拡がっており、断捨離をする必要があるかないかもけっこう考えてしまう部分がある。

 

と、そんな感じで少しずつ細かい部分の作業を進めている。

続きを読む≫ 2021/04/06 20:25:06

春爛漫の候、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 

今年は桜の開花から雨が少なく、例年より見頃がいささか長い気がしている45の春であります。ここしばらくブログの更新を怠ってしまっていたが、それは引越しの準備に余念がなかったからである。

 

と、最初に言い訳をしておいてブログをご覧の皆様には真っ先にお伝えせねばならないことを後回しにしてしまった作者であるが、タイトル通り引越しが終わった。

 

つまり、これを書いている4/3はすでに新居での生活がスタートしていることになり、長かったDIYも一区切りといったところだ。前回のブログまでには母屋の作業があらかた終わったことを理由に納屋のリノベーションを進めていたのだが、ここからはまたしばらく母屋に住んでから実際に必要と思われる作業を優先的にやっていくことになるだろう。

 

これを機にタイトルページを一新する案もあるのだが、いかんせん引っ越しのバタバタでブログのほうになかなか手が回せないのが実情であるため、しばしご猶予をいただきたい。

 

今回、引越しと言っているのはインターネット回線が接続する日のことを指している。この地域のブロードバンド契約は一人の契約では重複して使うことができないため、業者の動きとしてまず旧住居についている回線の切断作業をし、その流れで同日に新住居の回線の接続をする必要があるらしい。

 

とても面倒なシステムではあるが、この地域では他に選択肢がないためこれに従うしかなく、それも11月末に依頼を出してから4カ月も待った上での工事であった。

 

右の写真は旧住居を大方片付けた後に撮影したもので、作者にとってはこれがほぼ見納めとなるだろう。

 

途中、天気が良かったため適当な弁当を買って公園でのんびり食べたりしながらマイペースで引越し作業を進めていく。実は荷物の移動に関しては先週からコツコツと進めているのだが、先週3/27(土)には旧住居の住民(1フロア2世帯の3階建てで計6世帯)の半分にあたる3世帯で引越しが重複するというハプニングも起こってしまっている。

 

こちらは時期を図ったつもりは全くなかったのであるが、世間ではちょうど引越し屋が一番忙しいシーズンだったらしい。天気も快晴とあって旧住居の階段には3世帯分の荷運び人が絡み合い、このコロナ禍の中でかなりの蜜状態になってしまっていた。

 

よそ様の引越し作業は基本的に一日で終わるプランをたてているようで、業者が大型トラックで運んだり、家族総出で数台の車に載せて運んだりしているようだったが、我が家ではその真逆の方法をとっていた。

 

ただ、ネット回線が繋がった日と本日はガッツリ丸一日右の写真のように愛車を駆って大型のものを運んだりしたため、夕方にはもうヘトヘトになってしまっている。

 

基本的に家電製品などの精密機械や布団などの汚したくないものは左の写真のように通常の車で運び、大型のものやその他汚れにひどく敏感にならなくてもいいものは軽トラで運ぶという感じだ。

 

作者は割と引越しには慣れっこで、友人や家族にヘルプを求めることも基本しない。これまでやってきた引越しの中で業者に頼ったのはヤマトのコンテナ便以外になく、ほとんど自分主体で進めてきたように思う。

 

そんな感じでのんびり進めているため、まだ旧住居の荷物もいくつか残っているが、母屋のスペースは写真のようにかなり限定的にならざるを得ず、少しでも早くこれらの片付けを進めなければならない状態といえる。

 

やらなければいけないことと一口で言ってもやることは多岐に渡り、持ってきた荷物の整理、必要ないと判断したものの破棄、魚の水槽引越し、急ぎ行う必要のあるDIY作業、日々の生活、など。

 

初日に力を入れてやったのはまず当面の勝手部屋のレイアウトである。この部屋は今後どのように使うか確たるものがなく、なし崩し的に淡水魚たちの水槽置き場のようになってしまった。

 

その隣にはこちらも暫定的な妻の職場であるデスクを配置し、両方とも納屋の出来上がりにより順次引越ししていくはずのものが占拠する恰好だ。

 

本当はこういう形がベストでもないのだが、荷物があまりにも散乱しており、とりあえず何らかの形を作らなければ収拾がつかないため、あまり考える時間もとれないうちにこんな感じになってしまった。

 

ともあれ、新生活のスタートである。

 

今後は主に納屋の方のリノベーションを進めていくことになるが、まだまだ路線は変わらないため皆様には変わらずお付き合いをお願いしたく、よろしくお願いいたします。

続きを読む≫ 2021/04/03 20:56:03

前回のブログで納屋の天井のすだれ張りを少し進めてみた。試行錯誤しながらだったがそれなりに感触を得たため、そのままの勢いで屋根全面に張り付けを進める。

 

最初はだらりと垂れ下がるすだれを一人の作業で狙った位置に綺麗に張った状態で固定するのが難しいと感じていたが、コツを掴んでしまえば作業は格段に早くなっていく。

 

作者が掴んだコツとしては、最初に仮止めとして張っていく方向と逆向きにビスを打ち、簡単に落ちないようにしてから反対側に強く引っ張り固定していくという感じだ。こればかりはやってみないとわからないと思うが、手間の割りに見た目の変化が大きく、すぐにそれが実感できるため作業は楽しく行えた。

 

前回用意していた押さえ縁は、冒頭や右の写真のようにすだれの継ぎ目にあくまですだれが落ちずにしっかり固定できることを目的につけたのだが、完成した天井を見ていると何だかもの足りない印象を受けてしまった。

 

なんというか、規則性がなくメリハリも今一つのように思えたため、押さえ縁を等間隔で間に増やしていくことを試してみる。それが思ったより好印象だったため最終的にはそちらを採用することになったのだが、それは最後の方の写真でご確認いただければと思う。

 

ちなみに、今回の天井仕上げの範囲だが、全面をやるのはかなりの困難が伴ってくる。こちらの吹抜け側の方は問題ないが、隣の客間の天井裏に関してはまず全面に手が届かない。

 

そういうこともあり、目で見切れる範囲に限定して化粧仕上げをしていくことにしている。例えば左の写真を見てみると、奥の方は仕上げをしていない部分が丸わかりになってしまうのだが、これは今現在2階の目線で見る事ができるからによる。

 

吹抜けになってしまえば天井は1階からしか見えないことになるため、奥への目線がだいぶ狭まるという前提のもと、写真あたりの位置で化粧仕上げは止めておくつもりでいる。

 

恐らく天井裏を一番奥まで見えるアングルは右の写真あたりの位置になると思われる。ここは例の階段裏の空きスペースとなっている場所で、吹抜けになったときに天井裏に上がりやすい場所として梯子を設置する予定のポジションだ。

 

完成後はここが屋根裏関係のメンテ基地として活用されることになり、電気配線も極力ここをベースにしていくことになるだろう。ここは1階からすると一段高い位置にあたり、見苦しいものを置いておくのにうってつけの場所なのである。

 

さて、一応目標とする位置まですだれを張り終えたため、次の作業に備えて大掃除を始めたのが左の写真。特に梁と桁を入念に水拭きして埃を落としたのだが、できれば天井を張る前にやっておくべきだったと反省している。

 

とにかく、高所作業なので寄りかかるとしたら梁と桁しかない。苦しい体勢で作業することもあったため、終わってみれば服や体が埃まみれになってしまった。そうなる前にちゃんと順序だてておかなければいけなかった。

 

このタイミングで遅ればせながらもやっているのは、この後この梁と桁は全て塗装するミッションが控えているからで、いかにも古民家色を出すため松煙墨を塗ることだけを決めている。

 

拭き掃除だけでも半日近くかかる量だったが何とか終わらせ、ようやく天井の最後の仕上げをしてみたのが右の写真。押さえ縁を等間隔につけただけだが、最初の写真とは印象がガラリと変わった気がしている。

 

なんというか、作業はほぼ時間もかけずにサクッと終わったにも関わらず、ちゃんと天井造作しましたという感じが強くなった。前回も紹介したが、この押さえ縁、安価でかなり使える。ちなみに塗料はこれまた安価なクレオトップを使っているため、今回の天井全てを含めて2万円以内で仕上がっている。

 

ただ、下から見るとさほど感じないが、同じ目線でこの押さえ縁を見ると最後の写真のように全然真っ直ぐにはなっていない。これは、すだれの上に取り付けているためところどころ厚みが違うこともあるが、そもそも垂木自体の厚みも均一でないことが大きいだろう。

 

現在の新築ではまずあり得ないことだが、我が家ではこういう材の不均一や古材の使いまわし、歪み反りなどが当たり前に存在する。世の古民家はどこも大体似たような感じだと思うが、こういう部分はうまく誤魔化すなりしてつきあっていける大雑把さも必要と思う。

続きを読む≫ 2021/03/22 19:58:22

前回、全てを紹介できたわけではないが、納屋天井がらみの電気配線を終わらせた。本当はやりながら途中で照明の数を増やしたりしたため、もっと時間がかかっているのだが、電気に関しては門外漢で専門家の力に頼りっぱなしであるため、あまり記事に割合を割くほどネタがないのも事実である。

 

最初にやっておくべき作業が終わったため、ここからはようやく大工的なリノベーションに移っていこう。冒頭の写真とタイトルにもあるように、今回はこちらの吹抜け側の天井造作をどうするか考えてみた。

 

実は、覚えている方はいないかもしれないが、この家を購入した当初作者が考えていたのはまずリノベーションを納屋からやるということで、結局なるべく早めに引っ越すことを前提にしたため母屋から作業を進めてきた経緯がある。

 

その当時(納屋を先にやるつもりだった時期)作者が漠然と考えていたメモが残っているのだが、その中でも一番最初にやることの中にこの屋根裏の部分に化粧野地板をつけるという項目を掲げていた。

 

時期的にはだいたい購入して2カ月前後、ゴミ捨てと掃除がようやく終ろうかというくらいだったと思う。ここの梁上に置き忘れられていたヒノキの板材が大量に出てきたこともあり(そのときの記事はこちら)、その使途として考えたのが化粧野地板という結論だった。

 

ただ、そのときの記事でも触れているが、ここから出てきた板材だけでは到底この天井全体をまかなうことができず、もし野地板として使うなら似たような材を追加購入する必要があり、モノが規格品ではないためそれが難しいという結論になる。

 

だったらそれなりの廉価材を買ってきて何らかの化粧を施して張り付けていくという案も最後まで残っていたのだが、まず使う材の量的に加工作業が膨大になりすぎることがあり、かつ木材を全面に張り付けることによって重量が増えすぎるという心配事もあったため、これも最終的には却下している。

 

屋根裏は吹抜けになったとき一番綺麗に見せたい所でもあり、それに替わる色々な案を考える中で結局作者が選んだのが右の写真のもので仕上げていくということである。

 

これはホームセンターでも安価で売っているすだれというやつで、その中でも幅が適度で最も長さのあったお買い得品を20束くらい大人買いしておいたものだ。できれば通常のすだれより濃い色の方が良かったため、いぶされて炭化したすだれを選んだ。時期によって値段も変わるようだが、1束概ね6〜800円程度のもの。

 

実はこのすだれ、以前ユニットバスの作業をしていたとき入荷待ちの空いた時間が出来たのでやろうと思って購入していたもので、そのときにお試しとして左の写真のように1枚適当につけてみておいた状態だった。

 

作者的にはどのように固定していくかを試行錯誤しており、その一つの手段として写真のように特に何もつけないでビス止めするという方法を試してみたかったのだが、結論を先に言えばこの方法は全くよろしからず、ということになる。

 

何がダメだったかというとすだれが垂れ落ちてきてしまうということで、張ったときにはかなりピンとしていたはずのものが、ほぼ半年経った今現在ではビス間のたるみがかなり目立つようになってきたのが写真でもかろうじてわかるだろう。

 

そこで作者が次善の策として考えたのが押さえ縁をつけていくということで、まさに右の写真のような細長い材を使って継ぎ目などを固定していくことを決めた。

 

この材は瓦桟に使われる見た目は2の次のような安価な材で、1本あたり4〜50円程度のものである。ひとまず用意したのはすだれの数と同程度だったのだが、最終的にはその2.5倍ほどの量を使うことになっている。

 

左の写真はこのすだれを妻側面の天井に取り付けてみたもので、買える中で一番幅広のものを選んだのだが写真でも分かる通りわずかに左の部分にスキマができてしまっている。

 

ただそれ以外の部分はかなりいい感じで、基本的には妻梁と垂木が合わさっている部分にすだれを押し込むようにし、高いところだけを固定するという方法をとってみた。上がしっかり瓦桟によって固定されているため、すだれがへし折れない限りはこれで落ちたりする可能性は全くない。

 

左に開いてしまったスキマはもうこのまま放っておこうかとも思っていたが、結局はこの後余ったすだれを切り貼りすることで全てのスキマを完全に塞いでいる。

 

その妻側から張る方向を90度変えて桁側の天井に取り付けてみたのが右の写真だが、どうもこの交差する部分の取り合いを綺麗に収めることが難しい。

 

あまりクローズアップした写真を撮っていないのだが、この建物に関してはこの妻側と桁側が交差するところの垂木に歪みがあるため、妻側桁側どちらのすだれも真っ直ぐで固定が出来ない状態になっていた。

 

言葉で伝えるのが難しいが、とにかく作者的に綺麗に収めることが出来ていないということである。

 

ちなみに、桁側方向には軒桁、母屋(もや、と読む)、棟桁(棟木)が等間隔で並んでおり、その間隔的に購入したすだれの幅がちょうど1つ半でいい具合に覆えるようになっている。そのため、上の方のすだれは一枚のすだれをちょうど半分に切って張ったのがわかるかと思う。

 

今回出てきている用語は調べれば簡単にわかることだが、簡単に説明しておくと、妻側というのは建物を箱に見立てたときに短手側になる側のことで、桁側というのは反対に長手側になるほうのことだ。

 

一般的には頭上を走る構造上重要な木材を梁と呼ぶことが多いかもしれないが、建築用語的には妻側に伸びているものを梁、桁側に伸びているものを桁と呼んで区別する。

 

桁の中でも中央の一番高いところにあって屋根を支える中心になっているものを棟桁(棟木)、一番外側にあるものを軒桁、中間にあるものを母屋と呼ぶことが多い。以前にも触れたかもしれないが、母屋は同じ字で「もや」とも「おもや」とも読む上にどちらもよく使う建築用語なので区別がつきにくかったりする。

 

そんな感じで片面の軒桁から母屋までを貼ってみたのが最後の写真。写真を見てなんとなくすだれの色が違うような気持ちになった方は正解である。

 

これは特に取り寄せをせずに買った商品であるため同じものの在庫がホームセンターになく、2種類のすだれを10ずつ程度購入していたことによる。多少色の違いがあったとしても、購入する割合を同じくらいにしておけば色を交互に重ねることでそれなりに味が出るだろうと楽観的に考えたが、結果としてそこまで悪くないような気がしている。

 

続きを読む≫ 2021/03/21 22:25:21

母屋の方が居住スペースとして最低限の完成をみた。次は納屋を手掛けていくことになるが、これまでも触れたことがある通り、作者にとってはここからがリノベーションの本番ということになる。

 

母屋に関しては、ひとまず不自由なく暮らせる箱さえあれば良いというのが大きな建前だったが、本音でいうとこれから始まってくる納屋のDIYをするための練習というイメージで考え続けてきた。

 

とは言っても、どちらかというと母屋の方は新建材などをそれなりに使ったりしてある種「和モダン」な位置を目指していたのに対し、納屋では全く同様のリノベーションを進めるつもりはなく、あるものを上手く使う形でよりDIYに近い形でやっていきたいと思っている。

 

さてその納屋だが、掃除をしたときの記事で述べた通り、まず最初は2階の吹抜け部屋と事務部屋をやっていくことだけを決めている。冒頭と右の写真はその2階で作業をしているときのもので、これまでの経験上、何を置いてもまず電線配置から始めることにした。

 

特に、この部屋は作業が終わったらそう遠くないうちに床を全て取り除いて吹抜け構造にすることが確定的なので、高い位置で作業が必要なことは全てこの段階で終わらせておかねばならない。

 

具体的に挙げておくと、電気配線、梁桁柱など木部の塗装、天井造作、壁塗り、照明設置などになるだろうか。それらの中でもダントツで優先順位が高いのが電気配線になる。

 

冒頭の写真はその棟桁周辺で照明などに使う可能性の高い回路を1本通したときのもので、この時点では使うかどうかまだ確定していないものだが、後になって必要になり慌てるのが嫌だったため事前に配置しておいたものである。

 

その配線は左の写真の位置でひとまとめにされ、このあたりをある程度の配電基地にすることだけを決めている感じだ。

 

ちなみに、この納屋の分電盤はこの写真の床の真下(現在1階の押入の上あたりで写真はこちら)になる予定で、現段階ではまだ分電盤が届いていないため、固定位置あたりにそれぞれの回路の線を垂らしている形になっている。

 

この左の写真の場所は何故かここだけ2階の部屋の中で奥まった位置にある(階段裏の空きスペース)ため、吹抜けにした後でもこの1畳分だけは床板を残し、電気線やメンテナンス用の足掛かり的な部分になる予定だ。位置がわかりにくいかもしれないが、一応図面を用意しておく。

 

その他にどうしても現段階で設置しておかなければいけない線が右の写真のもので、これはキッチンあたりで使う照明用のライティングレールを吊るすための準備をしているところとなる。

 

これまでも作者はライティングレールを母屋で使ってきているが、ある程度照明にこだわりたい人からすればこのアイテムはかなり便利なもので、かつ電気線が丸見えになるような武骨さとは正反対にスマートなイメージも演出することができる。

 

このフロアは吹抜けになるため、そのまま天井から照明をぶら下げたのでは1階との距離が開きすぎてしまう。そのための対策として、一旦梁から吊り金具でレール本体を宙づりにしてそこから照明器具をさらに下に垂らすようなイメージをしている。

 

吊り金具は1.5メートルのものを購入しており、それを固定するための金具を梁に取り付けたのが左の写真。一応耐荷重10〜20キロ程度という前提で、絶対に落ちてこない程度の補強をしながらビス止めした。

 

そして垂らしていた電気線を吊り金具の中を通して固定してみたのが右の写真。こんな感じで電気線は吊り金具に完全に隠すことができ、先端から出ている線はそのままレール本体と接続すれば下からは全く見えなくなるという寸法だ。

 

ただ、作者が想像していたよりもこの吊り金具はよく動くような感想を持った。地震が起きたときなど、逆に強く固定されている方が危険なのかもしれないが、現時点ではかなりブラブラと前後左右に動いてしまうイメージで、全部を固定したときにどこまで遊びがなくなるのか興味深々といった感じである。

 

最終的には左の写真のような形で完成となる。今回は固定位置を割り出して確定しておくために設置を試みたが、今後この部屋の作業には邪魔になるため、電気線を残して他はすぐに撤収することが決まっている。

 

先ほど懸念していたようなブラブラな状態は2箇所で固定することでだいぶ安定し、さらに後で調整するのは大変になる可能性があるため、この時点でライティングレールの水平などもしっかりとみておくようにした。

 

あとは現在使っている納屋の電気線を完全に新しいもの(母屋からの線に新設で繋いでいく)にしてもらう(電気屋に)必要があるが、ひとまずはここで終わり、分電盤が届いてから後の作業をすることにした。

 

次回は、そのまま天井造作について紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2021/03/18 19:44:18

前回のブログで母屋にあった生活に必要のないもの(工具や建材、その他雑用品)を全て納屋の客間に移動し、母屋が本当に引越し直前の状態といえるようになっている。

 

これまで作業を紹介してきた中で完成写真というのを載せてきてはいるが、ここでひとまとめに現在の完成形といえる母屋の状態を載せておこうと思う。もはや毎度のことになるが、母屋の図面を見ながら現況を想像してほしい。

 

できればビフォーアフターという形で掲載するのが一番なのだろうが、紙面の都合上それは別項目(DIYのこと欄)でアップしていく所存である。というわけでひとまず玄関を撮ったのが冒頭の写真。

 

これに関しては玄関タイルの作業を最近やったばかりなので覚えている方もいると思う。玄関の取り換え漆喰を仕上げ塗りし、正面奥に続く廊下を遮断する壁を立ち上げ靴棚を設置した。

 

その後床張りしてフローリング貼り、その次に建具(扉)のリペアをして玄関タイル貼り踏み台の造作をしてこの状態に至っている。

 

玄関右手にはもともとトイレがついていたが、この家では最初の段階からトイレだけはウォシュレット付きの新しい設備が整っていた。話によると以前の所有者の孫がトイレを理由に来たがらないからリフォームしていたということだ。

 

だが、その新しめの設備であったトイレでさえ、作者にはとても汚く見えてしまっていた。そこで右の写真のようなリノベを行ったのだが、内容としてはまず便座をリモコン式の新品に交換し、フロアタイルを一面に敷き詰めた後、古臭かった壁紙が貼ってあった下半分を塗装木材で覆った

 

その後、新しく排水管と給水管経路を確保して滋賀は信楽まで足を伸ばして買ってきた手洗い鉢を設置している。おまけに深夜用の間接照明として人感センサー照明をつけた行燈を置いている。

 

玄関・トイレの紹介が終わったなら流れとしてはリビングに進むことになる。玄関から左側の引戸を開けて入っていくと、正面には左の写真のようなキッチンが見える構造だ。部屋に入って左を向くと全面ガラスの掃き出し窓になっていてこの母屋で最も採光に優れた部屋となっている。

 

この部屋は作者にとってもDIYを始めた最初の部屋と言ってもよく、天井塗り砂壁はがし漆喰塗り畳剥がし床張り窓交換フローリング貼りまでを流れるようにやり、その後キッチンパネルを下地から設置し、レンジフードコンロ台の造作シンク台の造作とDIYのいろはをここで学んでいった場といってもいい。

 

キッチン側から反対を向くと右の写真のような状態で、ここはもともと4畳間と8畳間だったところを垂れ壁を埃にまみれながら落として合体させ、一つのLDKとして完成させている。

 

見た中で思い出すのは建具(引戸)のリペアについてだろうか。正面の引戸はそのまま玄関に通じているもので、作者が手掛けた建具のリペアの中でも最も古いものになる。

 

左の3枚の簾戸(すど)は地元の古民具屋で買ってきたもので、高さ調整をして全体的に補強(釘を打ったり)して設置している。特に一番奥の簾戸は普通のように敷居の溝(戸道)を滑らせる形ではなく、もともと金属製レールがついていたため建具の方に戸車を入れ込む補修をした。

 

あとはこの部屋のメインとなっている75型のテレビの台を造作したくらいだが、DIYで予算を削りながらリノベーションを進めている分、このテレビだけは贅沢をするつもりでソニー製ブラビアのハイエンドモデルを購入した。

 

おそらく住み始めると普段は使用しなくなると思っていた寝室とリビングの間の障子(簾戸)だが、今のところはかなりの頻度でここを使って行き来していることが多い。

 

左の写真はその寝室を撮ったものだが、ここに関しても、天井塗り砂壁はがし漆喰塗り窓交換、畳を剥がして断熱材充填、その後畳替えをして現在に至っている。その他のことでは照明を壁スイッチに切り替える作業押入の造作が思い出される。

 

特に押入の造作は建具を初めて板戸に入れ替えたときの感動を今でもはっきりと覚えていて、古建具の持つ力を再認識できた上、今後のリノベーションの方向性も間違っていないと確信できた出来事であった。

 

その寝室から勝手口に向かう途中にあるのが右の写真の3畳間である。この部屋に関しては実はまだ確たる用途を決めかねているが、9割方パソコンやネット関連のベースとなる位置づけの部屋になりそうだ。

 

左にある窓は裏庭が一望できるが、北側でもあるためあまり陽が差す時間がなかったりする。場合によってはこの後紹介する勝手部屋と合体させて広い用途に使える部屋にする案もあるが、そこらへんもまだ未定である。

 

その部屋をそのまま勝手口に向かっていくとここも用途が決まっていない勝手部屋に繋がる。用途は決まっていないのだが、写真正面のFIX窓(はめ殺し)と見えていないが右側にも中蓮窓があり、夏はここからホタル観賞するのが楽しみである。

 

ここの作業はまず破壊から始まった。照明を含めて天井を完全に壊し、壁に使われていたプリント合板を壊し、キッチンを外し、換気扇を壊し、もともとあった壁を2枚ほど壊し柱を切り壁に穴を開けFIX窓を3枚埋め込んだ

 

この部屋では後の作業に繋がる壊し方や付け鴨居の設置などを経験し、初めての小舞掻きも行い、そのまま荒壁塗り、初の砂漆喰お試し仕上げ漆喰塗り格子天井造作窓交換排水管接続、土間上に床組み立ち上げフローリング貼りと、かなり幅広い作業を経験することができた。

 

また、写真数の都合上乗せることが出来なかったが、この写真の背面には洗面脱衣所があり、洗面台を造作したのも記憶に新しいところかもしれない。洗面ボウルは信楽で購入して来た超大型のものを設置し、今現在も問題なく稼働中である。

 

そして最後に紹介するのが右の写真。この母屋の全作業中、作者が最も苦戦してしんどかったのがこのユニットバス設置であるのは間違いない。ちょうどコロナ禍になったくらいの時期で納期が延びている中、途中で3回ほどパーツや部品取り寄せの必要に迫られ、その都度作業が中断されて結局完成までトータルで3カ月もかけることになった。

 

こちらのブログでは始めから終わりまでの作業を全35回にわたって一息に紹介しているが、実際にはそのくらい(3カ月)かかってしまっている。まず在来浴室のハツリ撤去から始まり、排水管の設置土間コンの打設ユニットバスの組立て、バス扉と部屋側の柱との枠収め、仕上げなど、本当によくやり遂げたと思える。

 

作者は今現在、人生を賭けるくらいの意気込みでこのリノベーションを進めているが、もし通常の生活の合間に(結果的に片手間で)DIYをやるというようなやり方をしていたとしたら、間違いなくこのユニットバス組立は途中で断念しているだろう。

 

何せ組立説明書も正規のものはなく、教えてくれる人も皆無であり、ある一カ所で躓いたときの絶望感たるや思い出したくないレベルであった。途中で何度も業者に投げようかと考えたが、全身全霊を尽くしてなんとか完成させることができた。

 

ただ、そこまでやった成果というかなんというか、もう大抵のことはDIYで出来る自信にも繋がった半面、終わった後のやり切った感も半端ないほど強く、約1カ月くらいはその後のDIYに対してやる気が全く湧いてこないほどの後遺症も出てしまった。

 

そして、一応の完成をみたこのタイミングで市役所が企画するイベントの対象物件になるというハプニングもあった。この家を購入する前に散々お世話になった移住担当ナイスガイのT氏の肝入りで、安芸高田市内で古民家をリノベーションしているお宅をツアーで回るというイベントだ。

 

その初回が先週の土曜日に開催され、参加者が拙宅を訪れてDIYについての色んな話をさせてもらったりした。こういうところから仲間が増えていくのは楽しみでもあり、いい刺激をし合えるようにさらに精進していかねばと気分を新たにした次第である。

続きを読む≫ 2021/03/16 19:39:16

前回のブログで母屋に住むために最低限必要な作業が全て終了している。後は住みながら細かいことを一つずつやっていくような流れになると思っているが、当初2月くらいと予定していたインターネット回線の接続工事の連絡がなかなか来ない。

 

今後の流れとしては、回線工事日の通知があってから引越し準備を始め、工事日と同日に引越しを行うという感じになるため、ボーっとしておくわけにもいかないし、かといって連絡がこないといつまでも引越しができないというジレンマの真っ最中だ。

 

そんな話は置いておき、母屋に引越しをするとなると、これまでやってきた作業を同じようにやるわけにはいかなくなってくる。というのも、作者は大抵の作業に関して母屋内か若しくは外に出てすぐのスペースでやるようにしてきた。

 

作業には当然のように粉塵が出たりし、窓周りや埃のたまりやすいスペースがあっという間に汚れてしまうため、これからは作業場所自体を再考しなければいけなくなってきたのである。

 

だが、ここからは大概の作業が納屋のものになるであろうことを考えると、逆に作業は納屋に近い位置の方が都合が良いことになる。ということで今回は、作業場所の変更をするためこれまでガラクタ置き場と化していた納屋の大掃除を断行することにした。

 

冒頭の写真2枚は以前完成した客間(写真はこちら)のスペースに資材を置いたときの状態を撮ったもので、完成したのも束の間、ここはこれから物置のスペースとして使うことになった。畳は綺麗になったばかりでもあり、物置部屋を解除するまでは養生段ボールとシートを2枚重ねして厳重に守っている。

 

写真のものはこれまで母屋に置いていた作業道具やその他資材がほとんどだが、実際に引っ越しするまでには今現在暮らしている家に置いてある資材でさらに数倍の物が溢れかえることになるだろう。

 

客間は2階にあってかなり面倒ではあるが、これ以上作業しなければいけないことがほとんどない部屋を物置基地として考えることで、母屋の方が暮らしを始めるのにとても快適な空間になっている。一応、まだ引越し荷物は全く入れていない状態の完成写真を撮れるだけとって紹介する記事も書いておこうとこれを書きながら決めた。

 

さて、上の客間には持ち物的なものを全て置くことで決定しているが、問題は建築資材をどうするか、である。これまではほぼ全ての建材を離れの倉庫にまとめて入れておくことができ、それで万事うまく回ってきた。

 

今後納屋で作業を進めていくとなると、倉庫は本来の用途(作業スペース)として使うのがベストと判断したため、そこにあった材料を全て納屋の中だけに収め切らなければいけなくなっている。

 

納屋の中で物置場として使えるスペースといっても、これから作業を進めていく上で逆に綺麗にしておかなければならないところも存在する。というわけで、この時点で決めたのは次に作業していくスペースを2階の吹抜け部屋と事務部屋(予定図面はこちらを参照)にしたということだ。

 

その2部屋に関しては逆に置いてあったものを全てどかし、それら全ての資材を入口正面土間と現牛舎のスペースに押し込んでいく。

 

建材の量は大変なもので、上の写真に載っているだけでも新旧建具、断熱材、壁材料、納屋用ガラス窓、木端材、工具たちをなるべくコンパクトにまとめることに終始した。

 

左の写真は牛舎側のもので、こちらはほとんど材木類や小舞竹、ワラや農業資材などをまとめている。こちらの外側にはよく使うことになる材を多く置くようにし、奥の部屋の中には使う頻度がそう高くないものという仕分けである。

 

後日、この大掃除を敢行した後で我が家を見学に来た同地区のDIY繋がりの知人が、あまりの整理整頓ぶりに驚いていたが、こんな大変なことはこの家を買って最初にやったゴミ捨て掃除以来のことであり、作者が几帳面な人間というわけでは決してない。

 

だが一番大変だったのはこちらの右の写真の中の整理だったのは間違いないところで、この狭い部屋の中に最大4メートルものの材も数枚入れる事になっており、もはや特別なことがない限り取り出すことも許されないような状態になってしまっている。

 

全ての木材を一つの部屋に押し込んだ後、最後に入れたのが左の写真の一枚板だった。こちらは重量的にもかなりのヘビー級になるため、できるだけ取り出しやすい正面入り口付近に置いておこうかとも考えたが、使う機会自体はそう多くないため邪魔になる可能性が高く、やむを得ずこちらの奥の部屋に管を巻きながら運んだ。

 

これらの作業を終えた感想としてはとにかく疲れたということのみで、出来ることならもう二度とやりたくはない。だが、納屋の作業が今後進んでいくとまた同じように資材も引越ししていかないといけないと思うと、今から憂鬱にもなる。それほどこういう作業は大変であり、休日を丸二日かけてようやく終わったという感じだ。

 

最後に倉庫の写真を貼り付けて終わろう。これまでこの中に処狭しと並んでいた木材が全てなくなり、ようやく作業ができるようなスペースに変貌を遂げている。

 

正面から見て右側には作業で必要になりそうな台などを立てかけているのだが、左側には納屋には入りきらなかった段ボール類(これをなかなか捨てきれないのは作者だけだろうか?)を置かざるを得なかった。

 

特にテレビの段ボールは、もし今後大きく動かすときは必須になるものという思いがあり、どうしても捨てることができないでいる。ただ、大きな段ボール類は養生用などでも常に需要があるからいいが、小さいものは結局使うよりたまることの方が早く、次から次へ増えていってしまう。

 

ここは断腸の思いで断捨離を決行すべきかもしれない。

続きを読む≫ 2021/03/15 20:45:15

母屋の作業終わりが近づいている。前回のブログで玄関の踏み台が完成したので、今回はそれを塗装したものを設置するだけでミッションコンプリートとなる。

 

前回でも少し触れたが、塗装に関しては今回も結局のところ弁柄と松煙墨の調合塗料を使って行うことにした。この塗料はどちらも色移りが激しいものであるため、塗装後ニスでコーティングする必要がある。

 

これまでの経験から作者好みの色を出すことができるようになっており、何かと重宝する塗料だ。ニスを塗ることになるが、そのまま使うと自然塗料そのもので体にも優しい。

 

塗装する材は大して数がないので時間はほとんどかからないが、乾燥を待って2度、3度と塗ったあとでニス仕上げを2度以上行うため、結果的にほとんどが待ち時間でその間に他の作業を進めながら手際よくやっていく。

 

右の写真は玄関上がり框の下の材(コンクリートブロックに置いてある土台に近い役割のもの)に高さ調整の木っ端を当てているところで、毎度ながらこの家の木部の反り歪みはかなり大変である。

 

これは、つまり上がり框の木と全くツライチになっていないということで、落差が場所により2〜10ミリも発生しているための処置だったりする。そのまま板を貼り付けていくとどちらかが浮き上がってしまうため、踏板の強度を確保するためにも確実にやっておかなければいけない作業となる。

 

写真には撮っていないが、調整の木っ端を固定するときには水平器をあててちゃんと垂線になるような調整をしながら厚の違う木っ端をそれぞれの位置につけており、見た目以上に大変かもしれない。

 

塗装には乾燥を含めるとどうしても丸一日くらいはかかってしまう。ということで、左の写真は塗装の翌日にようやくこの部分に化粧板を貼る作業を終えたときのもので、この板に踏み台の支持材を固定していくことにした。

 

ちなみに、この化粧板は事前に一度固定した上で等間隔になるように少し調整をしている。玄関の正面で目立つ位置でもあるため、材が収縮したときにスキマから下地が見えたりしないよう、5ミリほど相決り(あいじゃくり)にしておき、各板を1〜2ミリずつ離した状態で固定している。

 

なんとなく、板の上下が揃っていないように見えるのは、どちらとも隠れる設計にしているため敢えて全く気にしていないということだ。

 

その化粧板の上の部分を隠すための材をつけているのが右の写真で、これは2センチ角のとても使い勝手の良い材をトリマーで化粧板の上端が隠れる程度に掘っている。

 

これを打つことによって上端がどうしても不揃いになる見苦しさを隠すことができ、かつ化粧板の上端ギリギリにビス止めをすることによって同時にビス隠しにもなる。上端ギリギリに打つビスは通常のコースレッドでは板が割れてしまうため、細くて木を壊しにくいダンドリビスが最適と思う。

 

ここまで終れば後は踏み台を置くだけとなる。左の写真はその踏板のための支持材で、これに長めのビスで化粧板を貫いてその下の土台まで揉んでおけば強度的にはバッチリだろう。

 

これを打つことによって下端の不揃いも目立たなくなり、かつどのみち踏板を置いたときに影になって屈まない限り見えることはない。この支持材も事前に位置を確認しており、それに付随して踏板側の脚の長さを割り出している。

 

当然だが、支持材は水平器を置いてキッチリ水平を出しながら固定しており、それによって横のラインはもう水平を気にしなくてもよくなり、奥行方向の水平だけを気にかけていれば良い。

 

という感じで最後は踏板を置いて支持材の下からビスを打てば、全くビスの見えない台が完成ということになる。前回踏板にビスを打ってダボ埋めをした箇所も塗装をすることで目を凝らさない限りわからないレベルになった。

 

さらに、この家は昔の家らしく上がり框までの落差が50センチ以上あるため、一段で上がりにくい人のためを考慮して別の踏み台を用意している。こちらは使える状態になるかどうか微妙に思っていたが、ニス塗りまですることで問題なく設置できた。

 

なんとなくだが、この出来立ての玄関に泥だらけの靴で上がるのがかなりためらわれる気がしたため、玄関外に汚れ落とし用のマットを置くことに決めた。

 

これにて母屋の優先する作業はほぼ全て完了したと言える。あとは細かいことをその都度やったり、住みながら気付いた点をリノベーションしたりすることになるだろう。

 

だが、3カ月前に依頼したはずのインターネット接続がまだ何ら音沙汰がない状態で、それに間に合わせるよう2月中にここまでの仕上げをしたのだが、中途半端な待ち時間という感じになっている。

 

ここまでくればもう作者の気持ち的には引越しするのが待ち遠しく、これからしばらくはそのための準備を進めていくつもりなので、とりわけ記事にする内容がしばらく減ってしまうかもしれないがご了承いただきたい。

続きを読む≫ 2021/03/03 20:01:03

タイル貼りが終了したので玄関に関しては、正面立ち上がり部分の仕上げと踏み台があれば言うことがなくなると思っている。立ち上がり部分の見た目は玄関を入った最初の印象に直結すると思っているので、出来ればしっかりした素材を使いたいと思っていたが結局作者的に手慣れたやり方でやることにしてしまった。

 

冒頭の写真はちょっとピンボケしているが、ここの踏み台に使う予定の材料をまとめておいたもの。材は全て必要寸法にカットした状態で、サンダー掛けなどの仕上げもすでに終わっている。

 

この程度の量であればちょっと頑張ればさほど時間をかけることもないが、化粧板の収まりを確認するために一度試し貼りをしてみたりして時間がかかってしまっている。

 

詳しいことは次回の組立てでお伝えするが、今回は材の準備だけを紹介して終ろうと思う。右の写真は踏み台となる板を加工したときのもので、板は厚さ3センチの破風板を使うことにした。

 

この材を作者はちょこちょこ使っているほどお気に入りなのだが、今回使うこれは以前に別の用途で使ったときの余り材であり、作者が思っていた程度のちょうど良い長さだったため採寸もしていない。

 

この踏み台の脚の部分にどの材を使うかで少し考えたのだが、過去に柱材として使ったものの余りが120角、90角、75角、60角と選り取りみどりだっただけになかなか決められなかった。

 

強度を考えると90ミリくらいでいっときたいところだが、見た目のシャープさを重視すると75ミリも捨てがたく、迷った挙句施工がより簡単な75ミリを使うことにした。そしてそれを必要な長さにカットして板に固定したのが左の写真だ。

 

脚の長さに関しては先に説明した試し貼りをしたときについでに実寸で採寸している。この家のDIYでは常に歪みなどを考慮しなければいけないため、実寸を一度見ておくのが一番なのである。

 

これまで作者はこういう木工をするときに出来るだけビスが現しにならないよう心掛けてきているが、この脚を固定するのに板の表面からビスを打てないというのは強度的にかなり弱くなってしまうことを受け入れなければならない。

 

強度を増すためとズレることを防止するために2×7センチほどのホゾ組みをして板とはボンド付けしているが、それだけでは当然強度が足りていない。

 

頻繁に力がかかる部分でもあり、ここのビスだけは踏板の表面から打って強度を確保することにしたのだが、ビスが現しにならないように少し悪あがきしてみることにしたのが右の写真。

 

これはつまり、ビスを打つ前に直径10ミリの穴を1センチくらい掘っておき、そこにビスを打つことで板の内側に沈めたということで、ビスを打った後に直径10ミリのダボをボンド固定で埋めることでビスを隠すという木工ではよく使う手だ。

 

これはビスを隠す意味では良い手段だと思うが、ダボを埋めたのがあからさまにわかるので、そこをどう誤魔化すかが重要なポイントになると個人的には思っている。

 

右の写真はボンドをつけて埋めたダボを板の表面のラインで切っているところ。この方法は原始的だが、思っている以上に綺麗にカットでき、表面も意外と滑らかに仕上がった。

 

ただ、どうしても少しだけ凸状になってしまうことは避けられないため、切った状態からさらに簡単にペーパー掛け(サンダー掛け)をしておいた。それにより手で撫でた感じは全く違和感のないレベルになっている。

 

左の写真はまだサンダー掛けをする前のものだが、このままではやはりダボ埋めをしたのが丸わかりで少々面白くないため、次回の組立前には塗装を行って少しでも違和感のないようにするつもりである。

 

玄関周りは黒系の色を多く使っているため、できればそれ以外の色でかつあまり周囲から浮くことのない色という感じで、結局作者のレパートリーの中から選ぶと弁柄の調合塗料ということになりそうだ。

 

ここまでで塗装前の準備は終わったのだが、最後にもうひとつ別の踏み台を紹介して終ろうと思う。右の写真の木材はもともと納屋に投げ捨ててあったもので、今回の用途に使えるかもしれないと持ちだしてきた。

 

ちょっとした踏み台にちょうど良いくらいの大きさの木のブロックだが、あまりにも古く、埃だらけの場所に置いてあったため匂いもあまりいいものではなく、使えるかどうかはわからないが一応サンダー掛けをしてみることにした。

 

古い材で木自体が堅くなっているためなかなかヤスリでも綺麗に削れず、削れば木のいい匂いが多少なりともするかとも思ったが、結局すえたような匂いしかしてこず、使うかどうか迷っている。

 

もし使うとしたら表面を完全にニスでコーティングして使うしかないが、どうなることやら。

続きを読む≫ 2021/03/02 19:16:02

タイルの割りつけまでが終わって、後は実際に貼ると完成というところまできている。作者が今回のタイル割りつけで一番頭を悩ませた部分は、横6枚×奥行3枚の都合18枚のタイルを貼ったときに、横に2センチ程度の何もない空間が生まれてしまうことである。

 

そもそものモジュールが大きめであるため、通常の家ではカットして入れることになるものが、よりにもよって2センチ足りないという面倒なことになってしまっている。結果的に失敗に終わって採用しなかったが、一枚のタイルを犠牲にして実際に2センチ程度のカットが綺麗にできるかを確かめてみたが、グラインダーでは到底不可能のように感じた。

 

そこで苦肉の策として作者が採用したのが雑巾摺りのような形で木材を固定しておくことで、タイルと全く同じ高さのものをつけることで今後の対応が柔軟にできるようにしてみた。今回のブログの5枚目の写真にその木材が写っているので、興味がある方は確認しておいていただければと思う。

 

あまりにも見た目に難があるようであれば、そちら側の壁に造り付けの靴棚か傘置き場のようなものを作ればよいという考えがあったため、この点深くは考えずに進めている。

 

冒頭の写真はそれらの準備が終わっていよいよタイルを貼る最初の第一歩を撮ったもので、ボンドはタイル専用の2キロ容量のものを用意。説明書きによるとこれで2平米とちょっとは施工できるらしい。玄関土間の面性は2平米より少し狭い程度なのでまあいけるだろうと思っていた。

 

ボンドは必要以外のものに付着すると拭き取るのがかなり大変なので、作業が大きくなりすぎないように一列分を塗ってはタイルを置くということを繰り返し行う。

 

今回、このタイルボンドを使ってみてわかったことは、思っていたより伸びにくいということで、最初に大量に出してそこから専用の櫛ベラで伸ばしていくのにボンドが意外に硬めであったということ。

 

そのため、前回のブログで触れていた床面の凹凸に関してはそこまで平滑にしなくても問題ない代わりに、予定していたラインよりも若干高めで位置が確定してしまうということになってしまっている。

 

とは言っても高さに関しては精々数ミリ程度で作者的にはほとんど問題視するレベルでもない。だが、結果的にタイルごとに高さが違う部分ができてしまったのは素人ならではの部分で、次回に活かしていければと思う点だ。

 

それともう一点誤算だったのがボンドの使用量についてで、こちらは全体の3分の2ほどタイルを貼った時点でなくなってしまい、急遽買い足しに走ることになってしまった。

 

そんな紆余曲折を経てようやくタイル貼りが完了し、固着するまでに念のため丸一日置いておいた。タイルボンドは今現在のタイル屋がかなり使っているという話を聞いていたが、お手軽でかなりの強度が得られており、今回のタイルもビクともしない仕上がりになっている。

 

次に行ったのは目地埋め作業であるが、一応市販の商品の中にはタイル目地剤なるものが存在していて素人としてはついそれに頼りたくなる気もあった。ただし作者の調べた限りにおいては今回のタイル色と同系色(ブラック)のものが適量で売られておらず、手間をかけて自作することにしたのが左の写真。

 

これは前回でも登場したホワイトセメントに水を混ぜて撹拌しているところである。

 

そして充分に撹拌しきった材料に対して色粉の役割を果たす墨汁を混ぜているのが右の写真。これで充分な黒色セメントが出来ると思っていたが、意外と墨の黒がハッキリ出るまで量を要したと思う。

 

墨汁はどこにでも売っている書道用の一番安いものを墨坪用に買っていたのでそれを使い、丸々一本くらい使う可能性を考えて予備も用意していたが、結果的には1本を半分程度使っただけで写真の色となった。

 

目地剤が出来上がったのでさっそくそれをタイル目地に詰め込んでいくことにする。左の写真のように、この作業はタイルを汚さないことにはこだわらず、後で拭き取ればよいという考えのもと、時間短縮と埋め込み漏れがないことだけを意識して作業を進める。

 

今回写真には掲載せず申し訳ないが、ここで使用しているコテはこういう目地の専用コテでゴム製のものを使っている。これは買うとそれなりにしてしまうが、補修屋の叔父から借りたもので、こういう滅多に使わないものはできるだけ借りることで資金節約を図りたい。

 

写真のように漏れなく目地剤を埋め込んだらゴムコテでそれを馴らしていく。普通に一度なぞるだけでけっこう綺麗に仕上がるので、これはやっていて楽しい作業だった。

 

そして反対に楽しくない部分はこれを全部塗り終えてからの作業についてである。目地の部分にコテで仕上げをしたらその他の余ったセメントはコテで大雑把に取れるだけ取っておき、右の写真のように残った汚れをスポンジで綺麗に拭いていく作業が必要になる。

 

スポンジは水につけて絞り、ノロを吸い取っては絞り、を繰り返して最終的には綺麗に周囲のノロを洗い流すようなイメージだ。当然塗ったばかりの目地の中身をできるだけ削らないように意識しながらやる作業で、ここが仕上がりの綺麗さに直結する大事なところかもしれない。

 

しかも、作者が今回使っているいぶし瓦タイルの表面がザラザラで、それがこの作業をより困難なものにした。とは言っても何度も繰り返しやることで綺麗になるので徒労感はない。

 

作業は例え一度終わったと思っても、時間を経過して見ると乾いて白くなっている部分がかなりあったりしたため、時間経過ごとに観察して都度洗い拭きを繰り返し行った。

 

以上で玄関土間のタイル貼りは全て終了したため、わかりやすいビフォーアフターの写真を用意してみた。左の写真はタイルを貼り付けた後、目地埋めをしていない状態で撮ったもの。

 

目地の間隔は作者の好みで適当に決めており、それぞれを細かく計測もせず見た目だけで割り付けをおこなっているが、後で見返してみても間隔が一定でなかったりなどの目立った所はなく、その程度の意識で良いと思われる。

 

そして最後の写真が目地埋めをした直後のもの。綺麗な墨汁の色が出てタイルの色に対して違和感のない真っ黒の目地剤で埋まっている。

 

ただ後でわかったこととしては、現時点で黒く見える目地剤だが、乾いてしばらくしてしまうとホワイトセメントの白粉が浮いてしまうような状態になってしまい、期待ほど黒くなく、むしろ白い感じになってしまったことである。

 

これはひょっとしたら色粉である墨汁の量が足りなかったのかもしれず、今後のために原因を追求する必要がありそうだ。

続きを読む≫ 2021/03/01 20:28:01

前回のブログで立ち上がり壁の穴埋めが終わった。モルタルは一度打ち終わっているのだが、予定高さよりも5〜8ミリほど足りなかったため再チャレンジをしているのが冒頭の写真だ。

 

前回、完全なモルタルで施工を進めたのだが、本来はバサモルでやっていこうと考えていた経緯があったため、練習がてら残りの上塗りはバサバサのモルタルを使って進めている。

 

以前にも説明したかもしれないが、モルタルというのはセメントに砂を混ぜたものに水を入れて硬さを調整することになる。割合的には大体セメント1に対して砂3くらいのもので、冒頭の写真でもわかるレベルのバサバサ感を出そうと思ったら水はほとんど加えられない。

 

そうなると、手持ちの撹拌機では材料を練るのがかなり難しく、本来であればミキサーを手配したいところだったが、あいにくそこに割ける余剰金は存在しないので前回のように左官鍬を使ったり色々試してやっているのである。

 

今回に関しては少ない水の量でかなり強引に撹拌機を回し、バケツを両足で必死に抑えながら混ぜた(水分がないと材料がくっついてバケツごと回転してあらゆる意味で危険)ことで何とか思い描いていたバサバサ感を出すことができた。

 

そして右の写真がそのバサモルをレベル調整しながら塗り終えたときのもの。写真を見ても何となくわかるとおり、セメントと砂の混ざり具合にかなりムラがある上、セメントが少し足りないくらいでなくなってしまったため砂の割合が多く、モルタルとしての硬度がでるかどうかやや不安な出来だった。

 

ただ、バサモルの施工自体は作者個人的には通常のモルタルよりもはるかに平滑面を作りやすい印象で、出来上がりの上に板を敷いて乗っても沈んだり崩れたりする可能性も低くいい感じだ。

 

本来であればこの時点(まだ完全に固まっていない状態)でノロ(セメントペースト)をまいてその上にタイルを貼り、水平を見ながらタイルをコツンコツン叩きながら作業するのが作者が持っていた不変のイメージで、今回は固まってからタイルボンドを使うことに決めたが、次回チャンスがあったらその方法も試してみたい。

 

だが案の定というか最悪なことに、丸一日が経過しても砂の割合が多く見えた部分の硬度が出ていないことがわかってしまった。これもDIYならではの失敗だろう。

 

本来であれば大慌てで善後策を考えるところかもしれないが、このときの作者は試してみたいことが山盛りあったため、いいチャンスとばかりにモルタルの上にノロを薄く塗り固めてみた。

 

ノロといっても材料は通常のセメントではなく、もらい物のホワイトセメントを使っており、塗った表面がわかるようにしておいた。調合割合はかなり水を多めにしており、硬化不良の部分に多少でも馴染んで(染み込んで)固めてくれないかという期待をしてみた。

 

そして実は白セメントを塗る前に立ち上がりの壁に砂漆喰を塗っていた。シーラーをこれでもかと3度塗りくらいしておいたので癒着は良好。まったく剥離する心配もなさそうで、予想どおり前回挙げたプランの中では最も手軽にできた作業だったと思う。

 

右の写真はさらにタイルが割りつけてあるように見えるが、これは固まったモルタルの上に実際に置いてみることで水平や凹凸の具合を確かめているのである。タイルボンドでタイルを貼るのが初めてであり、どの程度の凹凸が許容できるのかが全くわからず、出来る限り水平にするため少しだけ凸状になっている床をハンマーで調整したりした。

 

ちなみに、今回使うことにしたタイルが左の写真のもので、これはいぶし瓦タイルという種類の商品だ。色々と候補を考える中で作者の心に最もヒットしたタイルなのだが、一番候補として考えていたタイルはこの玄関面積で4万円近くの見積りが出たため泣く泣くグレードを下げた経緯がある。

 

結局作者が購入したタイルは一枚あたり800円程度のいぶし瓦タイルで、玄関全体で15000円くらいになる。それでも他のものと比べると比較的高価だが、デザインに重厚感があり、見る角度や光によって表情を変えるのがこのタイルの特徴であろう。

 

そしてそのタイルも端部はカットする必要が当然でてきてしまう。この作業をするにあたり、作者もタイルカッターという工具を買おうかどうか悩んだが、結局はあるものでやっていこうという結論からディスクグラインダーのダイヤモンドカッターを使ってカットしていった。

 

出来る限り綺麗に切れるように心掛けたのだが、このタイルの特徴もあるのかどうしもポロポロと端の表面が欠けてしまい綺麗とは言えない仕上がりになってしまったが、カットする側は普通にしていて見えない位置でもあり、かつ最終的にはコーキングをして逃げる予定にしていたためあまり深く考えないようにした。

 

そんな感じで大きさが整ったタイルを割りつけたのが最後の写真。サイズ的にはちょうどいいように見えるかもしれないが、正面の立ち上がり側は全てのタイルに対して5〜15ミリ程度カットしている。

 

幅があるのはもうこの家のDIYあるあるで、玄関から等間隔でタイルを敷き詰めていっても立ち上がりのときにはその程度のズレがあり、右と左で1センチくらいの長さの差がある(つまり綺麗な四角形ではない)。

 

この1センチくらいのズレを気にするかどうかは人によるのだろうが、それを解消するために大がかりな調整をする手間を考えれば作者はそのままで充分と思う人間であった。次回はいよいよこのタイルを貼っていこうと思う。

続きを読む≫ 2021/02/28 20:25:28

もう一年以上も前に今後の展望と題して予定作業を紹介したブログがあったことを覚えているだろうか。そのときに玄関のリノベーションについて触れていたのだが、結局一年以上も遅れてようやく着手することになった。

 

もともとの玄関土間の状態はそちらのブログで確認してもらいたいが、その後浴室の土間コンを打設したときに余った材料を玄関土間にも入れて馴らしておいた(写真はこちら)のが現時点での情報である。

 

引越し準備にかかる作業が全て終了した今、入居前の最後の仕事としてこの玄関土間のリノベーションを選んだ。ここしばらくやってきたトイレやその周辺の扉などのリノベーションも終わり、いよいよ総本山に乗り込むといった感じだ。

 

今回、玄関土間にはタイルを貼る予定だが、作者的にはバサモル(水の割合が少ないバサバサのモルタルのこと)を敷いてから乾く前にノロ(セメントに水を混ぜたもの)を上にかけておいてタイルを貼っていく方法をとるつもりであった。

 

だが、補修屋をやっている叔父が手伝いに来てくれることになり、そちらのやり方でやってもらう形になったため少し違う方法をとることになっている。冒頭の写真はそのときにモルタルを練っているもので、バサモルを作るつもりで左官鍬を使っていたのだが、結果的にバサではない普通のモルタルになってしまった。

 

鍬で混ぜるのがかなりキツくなったため、結局途中から電動撹拌機を使って混ぜることにし、そうすると水を入れないことには混ざらないので否応なく水を入れ続け、結局普通のモルタルになってしまったというお話。

 

そんなモルタルを馴らしていったのだが、やはり水気が強いとなかなか思うような形にはなりにくく、素人にはこれを平滑にするのはなかなか難しいだろうと思う。一応今回は全てプロにお任せしたため、作者は気楽な見学をしていた。

 

だが結局最終的に終わってみるとモルタルの量が少なすぎ、最初に墨線で出したレベルに到達していないことがわかった。フロア自体は平滑になっていると思うのだが、やむなく後日かさ増しの追加モルタルを打つことにする。

 

しかも、土間コンから立ち上がりの壁を見てもらいたいが、まだセメントがついていたりして凹凸がある状態になっており、これからハツリも入れなければいけない。本来であればハツってから土間コン打設がセオリーだが、助っ人の都合上先にモルタル打設をした形となった。

 

右の写真はその立ち上がりにまだ残っていたセメントの凹凸を全てハツリ終えたもの。凹凸はコンクリートブロックにセメントを上塗りしていた部分がほとんどだったが、一部まだ完全に壊し切れていない以前のタイルの残りみたいなものもあった。

 

このコンクリートを壊す系の作業は出てくる粉塵の量も尋常ではないため、以前ここを壊したときに全てをまとめてやっておくべきだったとかなり後悔した。同様のことをやろうと思う方は多少面倒でも破壊は一度に全てやりきっておくことをお勧めする。

 

さて、ここからが作者によるリノベーションの本番である。左の写真は玄関向かって右側の立ち上がりの状態を撮ったもので、今回この立ち上がりの部分をどういう仕上げにするかという点で悩みに悩んでいた。

 

案としては3つあり、1つは土間につけるのと同じタイルを貼ることと、次に羽目板を固定すること、最後にこの上に漆喰を塗ることでどれも作者的に自信を持ってやれそうにない案であった。

 

タイル貼りをするにはこのコンクリートブロックの面を平にしておく作業が必要な上にタイルもカットする必要が生じ、羽目板を張るにはビスを打つための下地を考える必要があり、漆喰を塗るには以前のブログでも触れたように過去にうまく行かなかった経験がある。どれも作者の気持ちを消極的にさせる内容だ。

 

正直に言うと、この3つの方法のうち作者的にはどれが一番やりたいかということではなく、一番手間がかからない方法でやろうということをまず決めた。

 

それで検討をしたときに最も作者が心惹かれた方法は漆喰塗り仕上げにするということで、以前はセメント仕上げの壁に対してかなり漆喰が吸われてしまう失敗をしたが、シーラーが表面に垂れるレベルで何度も塗っておけば理論上塗ることは可能なはずである。

 

そうと決まれば早速その準備ということで、まずは上の2枚の写真で最も気になる部分の補修をしておくことにした。

 

気になる部分というのはかなり大きめの穴が至るところに開いていることで、これは以前ハツリを入れたときに壊れた部分もあるが、それ以前にもかなりスキマが存在しており、ひどい時はアリの行列が入ってきていたこともある。

 

今回はモルタルを打ったことで玄関ドアの下にあったスキマは全て完全に塞ぐことができているため、残るはこういう横の面のスキマを潰していくことになる。それと同時に左の写真のように立ち上がり正面についていた化粧ベニヤを完全に取っ払っておく必要もあった。

 

そうこうして全面準備ができた段階でようやく穴埋め作業にとりかかる。穴埋めに使ったのは別にセメントを使った材料であれば何でもいいのだが、こういう補修が容易にできる骨材入りの簡易モルタルを分けてもらっていたのでそれを使ってお手軽に埋めていった。

 

当然穴埋めの前には予めシーラーを浴びるほどに塗っている。どのみちこれが終ればその上から液が垂れるくらいにシーラーを塗りたくることになるため、この段階で3倍に希釈したシーラーを全面にたっぷりと塗っておいた。

 

こういう穴埋めは素人でも簡単にできる作業で、DIYという感じがして面白いかもしれない。作者は壁塗りはもうだいぶ手慣れてきているので、噛みしめることもなくサクサクと作業が進む。

 

次回、果たして上手くコンクリートブロックに漆喰が乗るのだろうか。

続きを読む≫ 2021/02/25 20:24:25

もともと仏間だったスペースが天井板をつけることでちょっとした空間として使えるようになっている。ちょうど90センチ角ほどのスペースであるため、人によってはここに大型の冷蔵庫などを置くような感じにもなったかもしれない。

 

作者のイメージではここはもう台所用品をまとめて置いておく場ということで決まっており、意外に奥行があって広いため具体的にどんな棚を造るかということでそれなりに迷っていた。

 

だが大した案も出ないまま結局そのまま木の棚をつけておこうということで作業を進めていくことに。棚などは奥行の使用範囲が知れているため、手前側にだいぶ空間が余って勿体ないことになってしまうのだが、そのあたりはまた後日必要に応じて考えていくことにする。

 

冒頭の写真はまず棚を付けるための外枠材のようなものを壁に貼り付けておいたもので、固定はそのまま壁にビスを打ち固定している。当然、ビスは適当な位置ではなく、貫があるところを狙った。

 

今回用意してみた棚の材は右の写真のとおり。杉の板だが、厚さが25ミリほどと幅が40センチくらいあるもので、2メートル1500円くらいの品を3本購入し、それぞれ横幅に合わせてカットしたため計6枚の棚板となった。

 

奥行が少しでも活用できるようにと幅広のものを買ったつもりだったのだが、結果的にはこれでも全然奥行が足りない感じで、ひょっとしたら一枚モノを使うよりも幅の狭い安価な材を並べてもよかったかもと思っている。

 

水屋棚の構造は至ってシンプルな造りで、壁に貼り付けた側板にさきほどの棚板の受け材を打っておき、その上に棚板を乗せるというだけのもの。ここで注意した点は受け材がちゃんと同じ高さでかつ水平になるよう意識したことくらいか。

 

当初、棚板は固定するつもりでいたが途中で気が変わり、そのまま乗せておくだけの造りにしてみた。置くものの内容によって簡単に位置替えができるようにするという意図で、そのへんは使いながら最適な形を模索していくことになるだろう。

 

実際に受け材の上に棚板を乗せたのが右の写真。特に紹介を端折っているが、この段階になる前には当然板の仕上げ作業をしていることは言うまでもない。仕上げ作業とはいつもの如くサンダー掛けのことだ。

 

今回は天井と同様、全く塗装もせずにそのまま使用してみようと思っている。濡れた状態で物を置くわけでもなく、水による劣化を敢えて想定せず、万が一材が悪くなっても交換すればいいだけと割り切った。その点でもビス止めしていないことが気を楽にしている。

 

棚をアップで撮ってみた。失敗したのは、木目があまり美しくない板を見えやすい下の段に設定してしまったことだろうか。壁に依存して側板を固定しているため、上の方と下の方で寸法が違っており、上の方が5ミリほど間隔が短い。

 

そのため、下の方に合わせた板は現状として上の方に付け替えることがすぐに出来ず、カットして長さを合わせるなどの調整が必要になってくる。が、今回はそこまでするつもりがなく、これで一応の完成としておいた。

 

あと、上の写真で確認してほしいのだが、一番上の段のみ奥行が更に短い1×6材の余りものを使っている。理由としては、一番高い位置であるため奥行を深くしてしまえば手が届きにくくなるからである。

 

以上で水屋棚はいったん完成ということにし、今後も少しずつ改良を加えることになるだろうが次回は玄関周りの作業を報告することにする。

 

それとは別に屋根裏関連の作業をひとつ紹介しておく。前回のブログで作者が屋根裏に巣を作ったスズメバチに頭を刺されたことについて触れたが、その対策として屋根裏に繋がるスキマを全て塞いでおくことにした。

 

古い木造建てであるため屋根裏へのスキマはかなり多くあり、一番のポイントは屋根を支える垂木と垂木の間の空間であろう。和風の屋根裏というのは風が入るようにするため、わざとこのスキマを塞いでいない。

 

今回は助っ人がこの作業を全て引き受けてくれたため、何度かヘルプに来てもらいながら作業を進めてもらっている。

 

それらの作業が終わった状態が左の写真で、要は蜂の侵入を防ぐのが最大の目的であるため、それが入れない程度の密封性が必要であることと、かつ木造住宅として風が通る状態を維持したいことを勘案して網戸用の網の部分を切り貼りしながらタッカーで固定した。

 

見た目は少し目立ってしまっているが、そのうちこのへんの木材も黒系にする予定があるのでそのへんは適当に馴染むようになると思っている。見た目の点を除けばこれは低コストで有効な方法のように思っているが、実際は使ってみないとわからない部分だろう。

 

意外と風の取り入れが上手くいかないかもしれないし、そのあたりはまた後日譚としてどこかで紹介できればと思っている。

続きを読む≫ 2021/02/24 19:47:24

本当はもっと早い段階で仕上げておきたかったのを、こんな段階まで引っ張ってしまったのが今回紹介する水屋になる空間の作業である。

 

もともとこの空間は仏間があり、作者が気付いたときには天井が抜けていた部分で、これまでは屋根裏に上がるときに便利だったためそのまま放置しておいたのだが、今回ようやく天井を造るところから始める。

 

冒頭の写真は作業開始前の状態を撮った数少ない貴重なもので、柱に養生テープが貼ったままであることがわかる。これはDIYを開始して間もない頃、初めて漆喰を試し塗りしたとき(そのときの記事はこちら)からずっとつけているもので、通常見切れない場所であることから漆喰塗りの練習用の壁として利用していたことによる。

 

今回空間の仕上げをするにあたって当然漆喰塗りも仕上げを行ったのだが、この養生テープだけは剥がすのが怖かった。一年以上も貼り続けているテープで柱に癒着している可能性が高く、実際に剥がしてみると全然綺麗に剥がれず、これを剥がすだけで実に2時間くらいもかけてしまった。

 

一度剥がした後に再度貼り直して仕上げ漆喰を塗ったのだが、こちらは以前の余り材を使って2時間弱ほどで3面を塗り終えた。いかにテープを剥がすのが大変かお分かりだろう。こういう養生テープ系は作業終了後速やかに剥がすのが基本中の基本と思う。

 

さて、ここからは視点を変えて天井を見てみよう。今現在の天井は右の写真の状態になっており、天井はないがコロナマスカーで養生ビニールだけをかけている形になっている。

 

本当はごく最近までアッパッパー(吹抜け)だったのだが、冬に入る直前のタイミングで屋根裏にスズメバチの巣が作られてしまい、しかも運悪くそのスズメバチの巣がオオスズメバチに襲われているところに出くわし、通りがかっただけで頭を刺されるというアクシデントがあった。

 

そのせいで数日間ちょっとフラついていた作者だったが、それをキッカケに天井裏対策をキッチリとやっておくことを決意したのである。養生ビニールはとりあえず蜂が行き来できないようにそのときにつけておいたものだ。

 

蜂はひとまず紹介してもらった養蜂家さんに駆除してもらったのだが、次回以降は自分でやることになるだろう。やり方を見ておいたので後は防護服を買うだけとなっている。

 

話が脱線してしまったが、そういうわけで養生ビニールをしておく意味はなくなったため作業開始前に外しておいた。今回はここのスペースに水屋棚を造るための準備ということで、壁仕上げと天井仕上げまでをやっておくことにした。

 

この状態になればあとは天井板を固定するだけで、写真を見てもわかるとおりこの部屋の廻り縁は比較的大きめの材が使われているため、上から普通にビス止めしておけば何の問題もなさそうだ。

 

天井に使う板だが、これは以前トイレの天板に使ったもの(そのときの記事はこちら)と同じ集成材のものを使っている。

 

そして左の写真はその反対側も固定したときのもので、この時点でどうにもならない失敗をしたことに気付いてしまうという大ポカをしてしまった。

 

見てわかる通り、同じ木目ラインで繋げばいいものをわざわざ左右で反対向きにする形で繋げてしまっている。気付いたなら逆さに付け替えればいいと思うかもしれないが、実はこの天井はスキマを潰すという目的でこの2枚合わせの天板のつなぎ目に相決り(あいじゃくり)処理をしてしまっているのである。

 

相決りについては過去にも何度か出てきている(参考記事はこちら)ためここでは説明を省くことにする。

 

右の写真はこの天井を上から見たもので、この時点ではまだビス止めはしておらず2枚を繋ぎ合わせただけのものだ。当初の考えではこの天井は裏と行き来するのに非常に便利だったため、何らかの手段で出入りできるようにしようかとも思っていた。

 

ただ、今はもう水屋にすることで揺るぎないため、そこから人が天井裏に出入りすることは好ましくなく、少し惜しい気もあったがここで完全にビス固定しておくことに決めた。

 

左が今回最後の写真となるが、ビス止めが終わったものを撮っておいた。これでもうここから出入りすることはできない。少し気になるのは先ほどの写真でよくわかると思うが、天井裏の壁がかなり粗めの土壁仕上げになっていることだったりする。

 

天井裏だけに風通しが良いのはいいことだが、かなり粗い目の壁で柱との間に簡単に目視できるレベルのスキマが出来ている。これはよからぬ害虫の侵入を許す可能性がなくもなく、万全を期すのであれば今後壁塗り作業が必要となってくるだろう。

 

ひとまず、今回はこの状態維持のままで特に手を打つことはやめておくが、他の作業も終わって余力があればこういう部分もやっていければとは思っている。何年先のことになるかはわからないが。

続きを読む≫ 2021/02/23 19:53:23

前回のブログでトイレのドアも最終形まで整った。材料はまとめて購入していたため、このまま向かい側のドアもシートを貼ってリペアしていくことにする。

 

こちら側のドアもトイレのときと同様、リペア直前の状態を写真に収めておらず、どんな感じでついていたかはかなり以前の写真を参考にされたい。もともとの状態はドア中央の大きな穴の部分にすりガラスが入れられていた。

 

それも、そのまま使いたくなるようなレトロな感じではなかったため、ここに関しては以前反対側をリペアした際(そのときの記事はこちら)に完全に空間を潰すつもりで上に板張りをした恰好になっている。

 

今回もその形で上に薄板を貼ってやろうと思っていたのだが、一つ大きな問題がありそれを断念。その問題とは右の写真では分かりづらいが、ドアと壁の間のスキマが不均一だったのである。

 

そのスキマは下側はほぼピッタリ壁とドアが1ミリ程度のスキマしかないのに対し、上側は1センチ程度あいてしまっているレベルで、詳しく収まりをみていくとこのドアの鴨居となる上のレール材が歪んでしまっていることに発する。

 

これを解消しようと思えば、もう鴨居に付いているレール分の木材ごと綺麗に壊さなければならず、ノーダメージでそれを行うのはほぼほぼ不可能と判断するに至った(錆びた釘が打たれていて抜くのも困難)。

 

そこでやむを得ず板張りは断念し、選択肢として残った上貼りの板をまず剥がしてから同厚の板を貼るという方法を検討した。が、前回までに報告したとおり試しのリペアシート貼りが思った以上に納得できるものだったため、ここでもそれを利用する線に変更した経緯があるというわけだ。

 

板張りであれば大きく空いた穴のスペースは潰れることで問題なかったのだが、結果的にシートを貼るということになったため、この穴をどう処理するかを考えなければならない。

 

その文字通り穴埋めとして考えたのが左の写真のアイテムによる解決だった。玄関ということもあり、この扉に鏡があってもいいだろうということで、穴の大きさ丁度の鏡を発注しておいたもので、これ一枚で3000円ちょっとかかってしまった。

 

先にドアにシートを貼っておいたのだが、反対側の色と合わせる意味で黒の木目調のものを選んでみた。トイレのドアのときはさほど難なく綺麗に貼れたはずだったが、このドアに関しては何故かシワが多くできてしまい、慣れた頃にやってしまう失敗なのかもしれないと思った。

 

鏡はこの空きスペースに入れておくだけの形にし、動かないように四周を木材で固定しておくだけの仕上がりにする予定で、その木材として都合の良い余り材を選んだときに奥行が足りなかった。そこで奥行の底上げをする意味で右の写真のような鏡の台のようなものを貼りつける。

 

そして鏡を左の写真のようにそのまま入れておき、余るように切っていたリペアシートを鏡側に折り曲げ、その上から同色に塗装した木材を固定していく。

 

玄関の鏡は大抵の家に置いてあると思うが、こんな感じでドアに埋め込まれた鏡というのはあまり見ないように思う。何というか、置いてある鏡に慣れているとちょっと不気味に感じるかもしれず、お勧めはできないかもしれない。

 

以上でドア自体の作業は終わりだが、ついでにこのドアの熱欠損をより防ぐ手段を講じておいたのが右の写真だ。

 

前述のとおり、ドアを閉めたときでも壁との間に1センチ程度のスキマがあったり、閉じたときにドアと柱がピッタリ塞がれず扉が斜めになっているためそこでも上の方に5ミリ程度のスキマができてしまっていた。

 

それを解消するため、細い木材をスキマに合わせて固定したのだが、ドアが当たる部分にホームセンターで300円弱くらいで変えるクッション素材のものを取り付けている。

 

と、そんな感じでこちらの玄関周りの見た目の安っぽさがある程度は解消できた気がしている。作者的にも決して満点ではないが、値段相応のモノには仕上がっているだろう。

 

これで玄関周りは残すところ土間周辺の仕上げのみとなっており、この流れでそのまま仕上げまで突っ走りたいところだが、その前に部屋内の木工作業を終わらせておきたい。次回は水屋周りの作業を紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2021/02/22 20:46:22

前回のブログにて表面のシート貼りが終わったトイレのドアだが、引き続いて裏側にもシート貼りを続行することにした。

 

冒頭の写真のように、もっとチープな感じになるかと思っていた扉が想像以上に雰囲気を壊していないように感じている。ただちょっと自分の中で失敗したと思うのはシートの表面が光沢のあるタイプを選択したことである。

 

というより、お伝えしたとおりこのシートはアマゾンでセールのものを購入したのだが、安くなっていたのがこの色と今回裏地に貼る色のみであったことによる。だが、この建具のリペアについては散々に考えさせられていたため、もうこのへんで妥協しようという諦めに近いものがあった。

 

それでは続いて裏側のシート貼りに入っていこう。このシートはある程度貼った後でも失敗箇所があれば少し剥がして戻したりすることができ、その点では素人でも綺麗に貼り易いように感じる。

 

通常、こういうシートや壁紙を貼るときは大きめのヘラのようなもので空気を抜きながら貼っていくという方法がお勧めされるが、作者もそれをやってみたところどうもうまくゆかない。この商品に関してはヘラを使うよりも普通に用意できるタオルを使って貼り付けていくのが一番上手くいった。

 

さらに、ドアの上下左右の部分にもこちらの色で統一するように全面に貼り付けている。左の写真のようにラッチの部分などは綺麗にできないだろうと思っていたが、想像していたよりはるかに違和感のない仕上がりだ。

 

時間が経つと剥がれてくる可能性もあるが、安価なものでお試しという感覚が強かったためこれで上出来のように思える。この仕上げで確定させても良いと思うようになれば、仮に剥がれても密着用素材などで再度貼り付けてもいいかもしれない。

 

全ての作業を終えた扉は右の写真のような感じだが、まだ最後にやっておいた方が良さそうな部分が残っていた。冒頭の写真で一応表は完成とお伝えしていたが、何か違和感を感じないだろうか?

 

作者的には完成と思ったのも束の間、すぐにその違和感に気付いたためその部分だけは手を加えておくことにした。答えは扉に付いている蝶番である。柱や扉の色と唯一この色だけが噛み合っておらず、何でもないパーツに最初に目が向くほど目立っている。

 

というわけで、この蝶番に対しては簡単に塗装を施していくことにした。鉄製品でもあり、使ったのは以前使用して(そのときの記事はこちら)残っていたラッカースプレー(黒)だ。

 

これまで木材に対しての塗装をそれなりにやってきたことから考えると、こういう塗装は非常に手間がかからず簡単で、誰にでもすぐ出来ることのように感じる。ただ、そういう油断が何を招くかはわからず、今回の作者は下側の蝶番に塗布した際に、新調したてのトイレの床に少し噴霧されてしまう痛恨事があった。

 

悔やんでも悔やみきれないので、なるべくその場仕事はしない方が良いというお手本のようなケースであろう。

 

ちなみに、ここのドアに付いていた蝶番は旗蝶番という種類のものが使われていて、その点扉の着脱に関しては非常に楽に行えた。旗蝶番というのは、扉側に上半分、柱側に下半分の蝶番をつけたまま上からかぶせて固定できる便利なもの。

 

そんな感じで出来上がった扉をトイレ内から見たのが右の写真。こちらも表の白と同色にするかどうか迷ったのだが、床と壁の上半分が白系であり、白味が強くなったら寒さを感じそうだったため暖色系を使うことにした。

 

このトイレは断熱を全く意識していないため、この冬はとてつもなく寒く、日中でも常に吐く息が白い。以前の記事でコンセントを足元ヒーター用に1回路作ったことに触れたが、長く座るケースがあれば足元から底冷えしてしまうのである。

 

これにてトイレのリノベーションは全て完了で、残っているのはペーパーホルダーやタオルハンガーをどこに付けるのかといった最終的なデザイン的なもので、余程の事がない限りここで紹介する必要性があるようには思えない。

 

そのぶん、以前少し触れていた簡単に取り外しができる板の仕上げについて紹介しておこう。左の写真は便器向かって右側の掃除用具などを入れておくスペースの板を撮ったもので、この上の部分にフックできるような金具を付けることにした。

 

写真にはまだ金具がついていないものを載せているが、それと同じものを使ったものが右の写真。この部分は一度に2枚分の板が外せるよう、裏側で2毎1組になるよう固定してある。

 

パーツはどんなものでも良かったが、近くのホームセンターで安く変えた金具を使ってビスで止めただけのもので、ビスの締め具合を調整して硬すぎず緩すぎずという固定の仕方をしただけのものだ。

 

さほど目立つものでもなく、かつ簡単に取り外しができるものとして充分に機能している。

続きを読む≫ 2021/02/18 20:15:18

トイレ内のリノベーションがほぼ完了したが、ここまでやったからにはどうせならドアもそれなりに遜色ない感じでリペアがしたいと思うようになった。思い立ってすぐにリペアを開始してしまったため、古い状態のドア写真を撮ることを忘れており、どんなドアだったかはこちらの古い写真を見てもらうより他ない。

 

もともとついていたドアは古い住宅によく見るプリント合板が張られているタイプのもので、ドアの小窓もプラスチックでチープ感があり作者にとって気に入らないことを具現化したようなドアである。

 

この玄関の空間もだいぶ作者の思い描いたような感じの雰囲気に生まれ変わってきている中で、このトイレのドアとその向かいのリビングへのドア(写真はこちら)だけが未だに旧時代の違和感を醸し出している。

 

冒頭の写真はそれら違和感のうちの一つであったドアノブを交換するときのもので、このドアノブも本来であればさほど悪い商品ではなく、値段もそれなりに(5000円弱くらい)するものであろうと思う。

 

そのドアノブを外してみたのが右の写真で、ノブのタイプ的に縦長の細工が必要になるものだったため加工された穴が縦に分散されてしまっている。

 

こういうデザインのドアノブは取り換える際に全く同じ仕様で代用できるものが極端に少なくなるので、自分が使う場合は注意しておかなければならないというのがよくわかる絵だと思う。

 

実際に、探してはみたものの作者の納得できるようなものがなく、中央以外の穴は使用しない形で交換をすることにした。

 

新しく用意したドアノブは左の写真のようなタイプで、受けが円状でシンプルなチューブラ錠と呼ばれるものだ。このタイプのドアはラッチと呼ばれる取っ手と連動したツメを出し入れする器具を建具の中に入れ込む必要があるが、もともと同タイプのものがついていたためその加工の手間が省けることが選んだ決め手となる。

 

ドアは見た目的にシンプルなものにしたかったため、目立たないような円状の受けのものを探し、かつトイレドアであるため内側から鍵がかけられるものをチョイスした。

 

取り付けた全景を右に載せておく。もともとついていたものは主張が比較的強めであった上、全体の雰囲気にそぐわないちぐはぐなイメージだったのが、シンプルなものに換えることで主張しすぎない自然なものになったと思っている。

 

あとはこのドア全体的にどう変えていくかというのを散々考えたのだが、今回は最も手間のかからない方法を試してみることにした。色的にはトイレに清潔なイメージを持たせるべく、周囲の壁の色と同じホワイト系というのをまず決めたため、あとはどうやって色を変えるかという部分である。

 

結論として今回採用したのはリペアシートを貼るということで、これが最も安価で失敗したとしても取返しがきくという点でも一度やっておこうと思える方法だった。

 

だがそのシートを貼る前にドア表面の無駄な凹凸は極力潰しておきたい。ということでドアの明かり窓を外したのが左の写真。新たに違う明かり窓をつけることにし、そのための穴を開けておいたのだが、失敗したため同じような穴が2つ開いてしまっている。

 

と、準備が整ったためシート張りの作業に入っていく。今回用意したのはアサヒペンのメイクアップシートというもので、作者の見たところ安価で最も落ち着いた商品だと思える。

 

通常90センチ幅のものをホームセンターで買うと税込1700円弱くらいの品だが、アマゾンでセール品1000円があったので複数購入してみた。こういうシートや壁紙を貼るときは面の凹凸を無くすためにパテを塗りつけたりするものだが、表面に開いている穴は今回そのままでやることにした。

 

最初の心積もりでは穴の部分は木をあてがってスキマを埋めようと思っていたのだが、実際に開けてみると薄いベニヤ造りで中が完全に空洞になっていたため、綺麗にツライチの表面にする手段が思い浮かばなかった。

 

左の写真がシートを前面に貼った状態を撮ったもので、今回はドアの横幅がシートよりもかなり短かったためシビアな作業にならず、余裕を持ってやれたことがよかったのだろう、非常に綺麗な仕上がりにできている。

 

ただ、やはり惜しむらくは穴をそのままに貼り付けを行ったことで、どうしてもその部分だけはシートを貼った後でもそうとわかる跡がついてしまっている。しかも、トイレ内の明かりがその穴からシートを貫通して漏れてきてもいたため、明かり漏れを防ぐ意味で薄めの段ボールを裏側から貼り付けてガムテープで固定しておいた。なんというヤッツケ仕事だろう。

 

ちなみに、明かり窓もシンプルなデザインのものに替えた。全景は次回にでも紹介するが、安価なシートということでチープな印象になるのは避けがたいかと思いきや、思ったほどでもなくホッと胸を撫でおろした次第である。

 

だが先ほど述べた穴の部分、この新しい明かり窓の上あたりにシートにシワが寄っている部分でそれとわかってしまう。写真よりも実物のほうがより際立ってしまっているので、同じ失敗をしたくなければ何らかの対策が必要だろう。

 

今回の総予算、ドアノブとシートと明かり窓で約5000円強といったところで、ドアノブが意外に高かったという印象だ。同様のことを考える方がいれば参考にされたい。

続きを読む≫ 2021/02/18 06:08:18

前回のブログでトイレ内の全ての仮組が滞りなく終わった。少し面倒だったがあとはこれらを一度全てバラして仕上げ加工をし、再度組み上げれば今回のミッションコンプリートとなる。

 

ひとまず、板材に対して最初に行った加工は以前にも紹介した(そのときの記事はこちら)サンダー掛けであるが、それが終わり次第すぐに塗装にとりかかった。

 

もうほとんど毎度のことに近い感覚になってしまうが、今回の塗装は水性ステインのウォルナット色を使っている。板材を塗装用に拡げてみると想像以上に量が多く、2部屋にまたがって塗装する羽目になってしまった。

 

作者は以前の経験から埃や風が舞うような場所での塗装作業を控えるようにしている。塗った直後に埃が付着したり、風によって砂まみれになったりするリスクを考えれば、少々養生に手間をかけたとしても全然ペイできるという考えだ。

 

さて、そんな感じで塗装も無事に終わり、仮組と全く同様に各パーツを組み立てていくだけになるため、ただ単に組み上げる工程の紹介はしても意味がないと思っている。

 

1点、これまでに説明していなかった部分を紹介していくとしたら左の写真の部分である。今回トイレのリノベーションをするにあたり、電源を3つほど確保する必要があった。もともとついていたウォシュレット用に2口コンセントがついていたのだが、それでは一つ足りない。

 

電気を必要とする内訳は、ウォシュレット用、間接照明用、足元ヒーター用、である。そのうちの最初の2つはもともとついていたコンセントからも近く、それをそのまま伸ばせば良いが、少し考えることになったのは足元ヒーター用のコンセント確保であった。

 

新たにコンセントボックスを一つ設けるという手もあったが、あまり大がかりにしたくないこともあり結局は左の写真のようにもともとあったコンセントから延長コードを伸ばすことにした。

 

ただ伸ばすのではなく、せっかく板張りをするのだからそれによってコードが露出しないように隠した状態で繋ぐ方が良い。ということで、板張りの下地材で壁から少しだけ浮くことになる空間を使うようにする。

 

そして最終的にそれを板張りして塞いでいったのが右の写真で、仕上げの板張りなどはものの数分もあれば終わってしまう。仮組のときには木材の質感があって塗装をしないでも良いのではとも思ったりしたが、塗装をしてみるとそれはそれで引き締まって恰好良さが増したりすることもある。

 

少し失敗してしまったのは、せっかく塗装して綺麗な状態の板材を張り付けたのに作者がはめていたグローブが汚れていたため全ての材に白い汚れがついてしまったことかもしれない。

 

せっかくだから一応全ての方向から見た写真を掲載しておく。正面から見たのは左の写真のような感じで、塗装前の写真と比べても印象が全く違っているのが分かるだろう。

 

間接照明として利用する行燈(あんどん)は置き場所をこの位置に固定することにし、台に穴を開けてコンセントを通している。右のほうにウォシュレット用のリモコンも写っているが、これは種々の付属品(ペーパーホルダーやタオルハンガー)の固定場所を検討した上で最もいい位置につけるため、現段階ではまだ位置確定していない。

 

そして残ったのは排水トラップの接続についてである。以前のブログでも説明した通り、今回は25ミリのPトラップを使っており、排水パイプとして設置したのは25ミリのVP管であった。

 

この固定方法については色々やる前に悩んでしまったのだが、右の写真のような耐水性のボンドで固定すれば問題なかろうと判断。注意したのは塩ビ管と金属ともに接着力のある商品という点だ。

 

それを使って早速トラップ管に満遍なく塗り、付属のヘラで全体的に薄く延ばして素早く塩ビ管に差し込んだ。当然多少は内側で固定されているものもあると思うが、ある程度スキマに入りきらず外に押し出されてくる(同径なのでスキマは肉眼ではほとんどわからないレベル)。

 

溢れたもので入口付近を入念に隙間なく埋めて完成としたのが左の写真で、この後念のため丸一日開けて水出しテストを行ったが何ら問題はなさそうに思えた。

 

ちなみに、今回は手洗い鉢自体の固定は敢えてしていない。どのみち排水トラップはしっかり固定されているので容易に動くこともないし、いざとなったら簡単に取り外せるようにしておいた方が何かと都合がいいという判断による。

 

と、そんな感じで最終仕上げ的に手洗い鉢下の板を取り付けてみた。以前のブログでトイレ正面の板張りの両サイドは簡単に着脱可にする旨お伝えしたと思うが、ここに関しても同様で、真ん中の板2枚分は必要なときに簡単に着脱できるように細工がしてある。

 

その細工についてはまた後日説明することにして、今回は内装的な最終仕上がりを堪能して締めとしたい。当初思っていたりはるかに手間をかけただけあって、想像していた以上に恰好いい仕上げとなった。

 

ステイン塗装をしたとはいえ、周囲は全て木材で囲まれているためにトイレに座ったときの匂いも非常に心地良く、トイレに座るのが以前のものから一転して楽しいものに変わっている。

 

今回で内装的な部分の紹介は一応終わりだが、次回はドアのリペアについて紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2021/02/16 20:01:16

前回のブログで手洗い鉢を設置するまでの準備が終わった。今回は設置位置を確定させて実際に固定させる一歩手前までを紹介しようと思う。

 

少し作業内容が前後するところもあるが、冒頭の写真は手洗い鉢を置くことになる台の部分を撮ったもので、これからこの台のどこに位置確定するかを決めることになる。排水管はすでに施工済みであるため、それが繋がる範囲という制約はあるが、概ねこの台の上であればどこでも接続可能範囲であろう。

 

簡単そうな作業に思えるが、作者はこういう本当に最後に位置を確定させる作業があまり得意ではない。頭の中で細かい位置まで決まっていることであればさほど迷わないのだろうが、こういう細かい部分で本当にベストな選択が出来る自信があまりないからだ。

 

しかも、一度穴を開けてしまうと絶対に取り返しがつかないと思えば思うほど、慎重になりすぎて決めること自体が億劫になってしまう。とはいえ、結局最後は「どうにでもなれ」という気持ちで強行するのだが、右の写真はそんな感じで水栓用の穴を開けるところである。

 

今回選んだ水栓はやや高さのある立ち上がり水栓で、安価であることを重視して決めた。手洗い鉢を台上に置いたとき、大抵のものはそこそこ高さを必要としてしまう。壁からの水栓にしてしまえば選択の幅が広がるのだが、今回は台下から立ち上げることにこだわった。

 

そんな感じで水栓と手洗い鉢の位置関係を何度も実際に置きながら検討した結果、左の写真のような具合に決定した。以前、洗面脱衣所の洗面ボウルを取り付けたとき(そのときの記事はこちら)とは違い、今回は鉢を台に沈めるのではなく、上に置くだけの形をとる。

 

開けた穴のサイズは排水金具が入るより大きく、かつ鉢の底面(平になっている)よりも小さいくらいで、万一動かす必要性に迫られたときでも多少であれば微調整ができるようにした。

 

そこまで準備ができたら次に手を付けたのは排水金具周りに漏水防止処理を施すことで、耐水性ボンドを使うかどうかも考えたが、結局簡単なコーキングだけをして完成としてみた。

 

もしこれで漏水するとしたら、そのときに別の対応を考えればよい。当然コーキングは外側からやっただけではなく、一度金具を外して内部に充填しきるような打ち方をしているのは言うまでもない。

 

手洗い鉢のほうの準備が終わったので、いよいよ排水トラップの部品を繋いでいくことにし、手始めに最初の直管を固定してみた。この長い直管は「片ツバ直管」と呼ばれるもので、排水金具と接続する側にツバ(引っかかるようにするための出っ張り)がついている。

 

反対側にはツバがついていないため、そちら側から排水金具のナットを通しておき、そのナットがツバで止められてそこでネジ巻きをして固定していく仕組である。これはなかなかよく考えられていると感心するような造りだ。

 

右の写真がそのツバを写したものだが、ナットを固定する際には左に見えるようなパッキンを忘れずに挟む必要があり、これをしなければ漏水すること待ったなしの状態になるであろう。

 

このツバはこの直管の下に固定することになるトラップ管にもそれぞれついており、それぞれを繋ぐときには必ずツバを支点にパッキンをはめるようになっている。

 

だが唯一、接続位置にツバがない部分があり、それはこの直管の反対側の部分でトラップ管に接続するところなのだが、そこには専用のゴムパッキンが用意されており、さらにゴムが壁になるようにプラ製のパッキンも挟むことになっていた。

 

と、そんな感じで一応全てのトラップ管を仮固定してみたのが左の写真。板などもまだ仕上げ前でもあり、今回は位置確定と問題なく設置できるかどうかの確認のための作業でもあった。

 

ちなみに、この状態になる前の工程として最初に取り付けた片ツバ直管を適度な位置でカットしたのだが、特に難しい作業でもないため割愛している。カットは手持ちのグラインダーで鉄切りディスクを使えば簡単に切れる。

 

排水管の方は大丈夫そうなのでついでに水栓の方も簡単に確認しておいた。この水栓は直接ネジ止めするタイプの単水栓であり、非常にシンプルな造りとなっている。

 

これまで作者が報告してきた水栓の接続方法は常に決まっていて、止水栓を付けるやり方(写真はこちら)を採用しているのだが、このPB管用の止水栓は価格も3000円を超えるくらい高価なもので、その半額程度のものもあるにはあるが、止水弁がかなりチャチくて敬遠していたりする。

 

そこでこのトイレ用水栓に関しては止水栓なしで直接PB管を繋ぐ方法をとることにしてみた。何か理由があってここだけ水を止めたいようなケースがあまり考えられず、それほど大きな問題はないように思えたからだ。

 

もし今後問題が起こるようであれば止水栓をつければ良いし、こちらでも報告することになるだろう。写真ではPB用のメスネジ継手を水栓に取り付けた状態を撮っており、ここまでやっておけばあとは下から出ているPB管をこの継手の中に差し込むだけで接続完了となる。

 

次回はいよいよトイレ内作業の仕上げまで一気に進めたい。

続きを読む≫ 2021/02/15 19:41:15

前回のブログでトイレ内板張りの仮組みが問題なく終わったので、手順としてはここで一旦排水ルートの確定をしておこうと思う。

 

タイミング的には遅いくらいだが、手洗い鉢を置く棚の穴開け位置などをミスなく確実にしたい気持ちが強く、現場合わせで出来るタイミングを図ったときにここでやるのが一番適当だろうという判断だ。

 

以前の記事で今回の排水は壁を貫通して外部で露出配管となることを説明したが、こういう排水トラップの形状を「Pトラップ」という呼び方をする。反対に一般的に多く使われている床下に落とす形状をSトラップという。

 

その以前の記事でまずトラップ形状をSにするかPにするかの検討があった旨記述しておいたが、さらに細かいことをお伝えしておくと、もともと使用されていた洗面用排水管の径はVP25ミリという離れ業が使われていたのである。

 

ちなみに、設備屋に聞いてみたところ一般的にこういう手洗いなどの簡単な排水に使われるのはVU40あたりだそうで、排水トラップの径が25ミリか32ミリなのでそこから一度排水径を膨らませて配管するのだそうだ。

 

かなり以前のブログで説明したとおり、VP管というのは基本的に給水用で使われるパイプで、排水として使われるケースは稀であると思う。ここの旧洗面排水は数少ない露出パイプに穴を開けてそこに差し込む形で排水を施工した関係上、細いものが存在しないVU管は使えなかったのだろう。

 

トイレの手洗いというかなり限定的な用途であるため問題ないだろうという判断のもと、作者もこの径のパイプを使うことにして準備を進めたのが冒頭の写真。排水先までの長さは1メートル強であるため、2メートルの管を購入してそれをカットした。

 

まずは水道管の準備をしたとき(そのときの記事はこちら)に開けた穴に対し、適切な長さにカットしてエルボを固定したものを差し込んだのが右の写真。

 

一般的にこういう壁から排水するPトラップの場合、内側の壁スレスレでパイプをカットしておいてそこにアキレスジョイントなどのゴム製の器具を使ったりして接続するようだが、作者の見たところ用意されているのがVU40くらいのサイズが最小のもので、今回のようにVP25などに簡単に取り付けられる器具を探すことができなかった。

 

そこで作者がとった固定方法は後々お伝えすることにするが、ひとまずここの管は内壁のラインギリギリにする冒険はせず、少し余裕をもって突き出るようにカットしている。

 

ちなみに、この作業が終わったらここにはもともとついていた板を付け直すことになるため、このパイプ一式は全く見えない状態になるのだが、管の勾配をあまりに急角度にしてしまうと見切れてしまう可能性がある。

 

そこで今回作者がとったのは左の写真のようなルートで、この程度下り勾配であれば逆流する恐れは全くない。本当の理想を言えば、この先にエルボを付けて真下に落とすルートをとるときに出来るだけ直滑降になるような形にしたかった。

 

それをするためには、どうしても90度角以外のエルボ(45度やその他の角度、もしくは自在角度など)が必要になってくる。作者が気軽に寄れるホームセンターに90度角以外のものが置いてなかったこともあり、ここは最大の妥協をすることにした。

 

その妥協の結果が右の写真でわかる。一旦行き過ぎた管が戻る形になっており、どう見てもあまりいい感じはしないのだが、どうせ見えなくなるし最終的に排水ができないわけではないという思いがこれを強行させている。

 

排水先の穴はちょうどこのVP25管がスッポリ入る大きさで意外と奥の方まで入っていく。以前のブログでも触れたが、もともとここに接続されていた洗面用の排水管は特に固定や漏れ対策もすることなく、ただ単に刺してあるだけという表現が正しいやり方であった。

 

今回はさすがに水漏れ防止処理としてコーキングだけはやっておくことにしている。最終的にそれらが全て終わって全景を撮ったのが左の写真で、こんないびつな形だが事後報告として今現在問題なく使えていることを申し添えておく。

 

こういう感じで露出配管が進んでしまうともうここの腰壁は絶対必須なものになってしまうだろう。納屋も含めて全てが完成するとここの水槽も場所を移動する可能性が高いため、そのときに初めてここの有効な使い道が出来るのかもしれない。

 

さて、それらで外側の配管が全て終わったため次は中からの様子を見てみることにしよう。上述のとおり、ここの配管は壁とツライチでカットしておらず、このままPトラップと接着剤で固定する予定だ。

 

管の周囲にはスキマを塞ぐためにコーキングを施しているが、以前のコーキングをした時の記事と同様のタイミングで一気にまとめて行っている。

 

そしてようやく出番が回ってきたのが手洗い鉢である。思えば今回のトイレリノベーションの原点は、これを取り付けるという発想から生まれている。これがなければここまで凝ったトイレにしたかどうか疑わしいし、これの仕上がり如何で成否も分かれるといっても過言ではない。

 

左の写真はその手洗い鉢と一緒に周辺機材も撮っている。右にある3本が排水トラップ用パイプで、下にあるのがPB管用の継手となるもの、その隣にあるのがPB管用チーズ(3分岐している継手)になる。

 

普通、ホームセンターで売られている排水トラップはセット販売されているものが多く、それだと不要なものまで付いてきた上に高くついてしまう。だいたいこのPトラップをセットで買うと5000円前後くらいだが、購入した手洗い鉢は3つとも全て排水金具が付いているため、トラップ管だけをバラ売りで購入することで3500円程度に収めることができた。

 

これらの取り付け報告は次回の記事に譲るとして、ひとまず早めに排水管との位置関係に間違いがないかの確認だけをやっておくことにした。

 

数字的な計算で開けた穴と実寸にズレがあるのはどうしても避けがたく、高さや位置などが合っているかどうかというのは実際に合わせてみるまでドキドキものである。

 

だがこの排水トラップの仕組というのはよく考えられているもので、多少の範囲であれば位置合わせの調整が簡単に出来てしまう。要はその範囲内に排水口と排水穴があれば、よほど雑な仕事をしない限り接続に支障がでてしまうということはない。

 

という感じで、次回は手洗い鉢の取り付け報告をしようと思う。

続きを読む≫ 2021/02/14 19:43:14

なんだかんだでトイレのリノベーションがまごついている感があるが、前回のブログでなんとか前菜の部分が終わった感じになった。そして今回ようやく見た目が変わる工程に入ってくるが、こういう作業は準備に時間がかかるだけでやるのはあっという間である。

 

まずは準備の部分から紹介していくが、これまで過去にも木工の話は散々やってきており、変わり映えのしない作業でもあるためざっくりと説明して終わろうと思う。冒頭の写真は以前取り付けた棚下地(そのときの記事はこちら)に固定する棚となるものだ。

 

これは杉だったかの集成材をサブロク板にしてある商品(確か2000円くらいのセール品)を買い置いていたもので、約半分ほどカットして使うことになった。

 

本来であればカット後にサンダー掛けまでやってから仕上げということになるが、建て付け寸法をキッチリとしたかったため一度全ての材を本番同様、所定の位置に置いて仮組みすることにしてみた。

 

この棚で作者なりに工夫した部分といういと大げさかもしれないが、台の形にしたときにちゃんと木目が繋がるようにカットしていることで、恐らく仕上げで水性ステインを塗装したとしてもしっかり見えてくる部分だろう。

 

便座の上の下地には左の写真のように平面の板を一枚置き、そこから木の板を縦貼りしていく形となる。これまであまり説明はしてこなかったが便器周りがかなり汚れていることもあり、取り換えるか隠すかのどちらかを選んだという感じになる。

 

この縦板は少し工夫が必要だった部分で、タンクを隠すために板張りをするとウォシュレットの遊びスペースがほとんどなくなってしまう。そのため、限界ギリギリまでタンクにピッタリ固定できる位置を模索して下地を組み込んだ。

 

右のほうに丸っこい穴を開けているのはタンクの水を流すレバーを操作するためのもので、ここだけ露出にするかどうか迷ったが操作の面倒さを享受してでも全てを隠す選択をしたことになる。

 

ちなみに、縦板の両端一枚ずつは簡単に取り外しが可能な造りにする予定で、右は余剰スペースとして掃除用具などを置く場所にし、左の方はコンセントや水栓があるためそのあたりのメンテ用の意図がある。

 

その上には前回のブログで取り付けた棚台があり、そこにも天板を乗せてみた。今まではこれがなかったため、トイレットペーパーなどを一時的にでも置いておく場所がなく、やむを得ず玄関周りに置いていたりしたため完成が待ち遠しいところだ。

 

これらの板は全てウォルナット色に塗装すれば完成となるが、仮組みで確認が終わってからサンダー掛けという大仕事が待っている。

 

木材をカットすることとそれを仮組することは簡単で、少し練習すれば誰でもすぐに出来るだろう。作者もこの仮組みについてはそこまで時間がかかっていない。

 

左の写真は入口外側からトイレ内を見たもので、この時点ですでに以前の印象とは段違いに感じる。なんというか、リノベーションってこういうのがやりたいんだよね、という見本のような感じだが、実際これを造るまでには紹介しても面白味のない地味な作業の方が圧倒的に長かったりする。

 

半分以上は寸法や収まりを考えたり、方法を悩んだり、準備をして同じことの繰り返し作業をしたり、といった苦心があるからこその爽快感を感じる事が出来ている。

 

と、そんな感じで仮組みに問題は全くなかったため早速材料の加工に入ることにした。毎回言っているかもしれないが、この「加工」という作業こそが最も辛くしんどい部分になるだろう。

 

サンダー掛けはやればやるほど表面の仕上がりが違ってくるため、そういう結果を知れば知るほど手が抜けなくなってきており、使用面に関しては自分が納得できるところまで一枚一枚時間を掛けてやるのがこだわりとなってしまった。

 

本当はサラリと終わらせたいが、やり始めるとつい時間を掛けてやってしまい、一枚やって他をやらないわけにはいかないから仕方なく他もクオリティを揃えるために時間をかけてやることになる悪循環?となっている。

 

今回はこの程度で加工に関する説明は終了しておく。その代わりのオマケではないが、トイレの検証をした際の記事で触れていた間接照明について紹介して今回は終わりにしよう。

 

左の写真は以前信楽に洗面ボウルを買いに行ったときにオマケで購入してきたもので、照明器具込みで2000円しないくらいの安価なもの。雰囲気が気に入って購入していたのだが、惜しむらくは照明シェードとして作られておらず、照明コードが下を通ることによって本体が水平に置けなくなるという致命的な欠点があった。

 

それもこういう自作の棚に置くとなると、置き場所に穴を開けることで容易に解決するのである。穴を開けてコードを通しているためこの場所以外では使えないのが新たな欠点だが、見栄えははるかに向上している(写真はまだ穴を開ける前のもの)。

 

作者は今のところ夜中にトイレに行くことがあまりないが、たまにそういうときに通常の照明を点けるのに抵抗があった(眩しくて覚醒してしまう)。それを解消するため、ここの照明には人感センサー付きのタイプを採用し、ほのかに明るい程度の夜用照明として使いたい。

 

と、こんな感じで徐々に仕上がってきている。次回は排水系統の作業に入ろうと思う。

続きを読む≫ 2021/02/11 21:35:11

前回のブログでフロアタイル貼りが終わり、これで木工のほうに入れると思いきやそうはいかない事情が発生した。このトイレには消耗品などを置くスペースが皆無であったため、棚を造るための枠を準備したのが冒頭の写真のもの。

 

ベニヤ下地を貼った窓より下の部分ならともかく、高い位置は下地の準備をしていないためこの枠は壁の内側の下地がある場所にしか固定できそうにない。窓まぐさと貫があるところを意識して深さを決めた。

 

一つ問題が発生したのはこれを固定するタイミングについてである。今この時点でつけてしまうと、その後で壁紙を細工したりすることが非常に面倒なことになってしまう。以前掲載の写真を見てもわかるが、塗装を雑にやりすぎたため壁紙にかなりにじんでしまっており、何らかの補修が必須となってしまった。

 

この部分については適当に修正液のようなものを塗って誤魔化すことを本気で考えたが、散々悩んだ挙句よりいい仕上がりを目指して漆喰塗りをすることにした。

 

そうと決まればさっさと壁紙を剥がしてしまおう、ということで外周をカッターナイフで切って剥がしていったのが右の写真。壁紙を剥がすときはどういうボンドで固定されているかにもよるのだろうが、一気に剥がしていくより、少しずつ徐々確実に剥がしていく方がキレイに剥がせるというのが経験則としてある。

 

一気にガーっと剥がしてしまうと写真のように壁紙の裏紙のようなものが残ってしまい、これを剥がすのはちょっと面倒だったりする。

 

壁紙剥がしなどは順調にいけばものの数分で終わるのだが、その後の作業にはいささか時間を要してしまう。ここから下地である石膏ボードに直接漆喰を塗るため、この時点で養生テープを貼る作業が必要になるからだ。

 

そして、土壁への漆喰塗りもある程度慣れてきた作者にとって、石膏ボードへの漆喰塗りはなんの苦労も感じないほどになってしまっている。このトイレの内壁程度であれば半日もかからず終わるだろう。

 

ただ、この部屋は窓が2枚もついているため、写真のような細かい塗りを必要とするところが多く、その点は少し手間がかかる上、仕上がりもキレイとは言えない出来になってしまっている。

 

作者の手持ちの漆喰コテではこの窓と窓の間の狭いスペースに入るものがなく、やむを得ず目地ゴテを使って無理やり塗ることになる。そして作者のスキルではその方法で綺麗な面に塗ることはほぼ不可能なのである。

 

あともう1点、手間というほどではないが意外と難しいのが壁と壁の交わる場所(入隅)を綺麗に仕上げることかもしれない。プロであれば入隅用のコテを使うのだろうが、作者的に滅多に使わないものであり投資を惜しんでいるため通常のコテでやりくりしなければならない。

 

通常のコテで入隅をやろうとすると、角度を入れたとき(ある程度力を入れて塗る)に取っ手やそれを握っている手の一部が反対側の壁にどうしても当たってしまう。つまり、片面を綺麗に仕上げることは簡単なのだが、もう片面を綺麗にすることが作者的に難関であった。

 

とは言いながらもなんとか塗りが進み、2時間程度で全面塗り終えることが出来た。右の写真は内側奥から入口ドアを見たもので、実際に目で見るとこれまでとの違いが一番際立っている箇所かもしれない。

 

写真では以前の白い壁紙と塗り替えた漆喰との違いはほとんどわからないのが残念であるが、塗り終えたばかりのときは匂いも漆喰独特のものがあり、違いは一目瞭然といえる。

 

そして壁塗りを全て終えたことにより、当初の計画であった棚枠を取り付けることができるようになった。固定するのは左の写真でいうと窓のすぐ上のラインになり、ここだと窓まぐさに直接ビス打ちができる上、高さ的にもちょうどよかった。

 

トイレの完成形は比較的モダンな感じになるはずで、棚に関しては上に置くものが丸見えにならないようにするのが理想なのだが、現時点ではその方策は決まっていない。

 

ということで最終的に枠を固定したのが最後の写真。あとはこの上に天板を置くだけにし、ビス固定をしない仕上げを考えているため、この時点でほぼ完成形といってもいいだろう。

 

これにて天板を乗せるための準備が整った。前回にも同様の準備を着々と進めてきたので、次回ではようやく棚や木工の全貌をお見せすることができそうだ。

続きを読む≫ 2021/02/09 19:56:09

水道管の位置が決まったことで一気に改修作業を進めていきたい。ここにきて当初の計画と大きく変わったことは、思っていた以上に大がかりな改修をしようと方針転換をしたことである。

 

家を購入したばかりの頃の予定はというと、ウォシュレットを新しいものに交換して壁紙を貼り替えたら終わるつもりでいたのだが、信楽で洗面ボウルを買ったことから手洗い鉢を取り付ける形に変更した。

 

さらに、今この作業をしながらどんどん予定を変更し、結局自分がいいと思えるものを妥協せずに造ることになった。冒頭の写真はその第一段階で、これはトイレのタンク部分を隠すための下地を固定したものだ。

 

ここから板を貼り付けていくことで便器の見た目をスッキリさせようとしているのだが、完成はしばらく後のブログになるだろう。

 

前回のブログで排水管の穴を壁に開けたのが木材によって隠れてしまっているが、この左側の角に三角コーナーのような棚を造ることでそこに手洗い鉢を設置しようと思っている。

 

奥の壁にも下地木材を固定しているのはこの部分にも幅狭の棚のようなものをつけるためで、そのぶん少しだけ壁をより内側に膨らませる(部屋が狭くなる)ことになるが、ここはデザイン性のために犠牲にした部分ということになる。

 

ひとまず板張りの下地を造ったところで床の仕上げに入っていこうと思う。なぜ先に下地を済ませたのかというと、上に下地木材を付けた出っ張り分と同じだけ床の出っ張り幅はフロア仕上げが必要ないことになるからである。

 

言うと複雑な言い回しになるので実際に作業をしながら見ていただこう。左の写真のものは今回このトイレの床材として用意したフロアタイルで、1枚400円くらいの商品を計8枚ホームセンターで購入してきた。

 

フローリングに関しては安価でかつチープさがない商品を選びたく、実店舗やネットで色々と探したのだが、結局近場で見つけたコレが一番しっくりくるような感じがする。

 

右の写真は少し以前のものになるのだが(前回開けた給水穴がまだ開いていない)、今回のフロアタイルは今現在つけられているビニール製のフロアシートの上にそのまま貼り付けてしまうことにした。

 

本当はカッターナイフなどで切ることで簡単に剥がせるためそうするのが望ましいのかもしれないが、手間を省きたかったのとゴミを少しでも出したくなかったのと、大きな失敗にはならないだろうという思いもあった。

 

まず最初にやったことが写真のように中央にマジックで線を引くことで、中央というのは部屋の中央ではなく、便器の中心線ということにしてそこを基準に貼付けていくことで綺麗な仕上がりを意識している。部屋の端から貼っていけばカットする箇所も少なくて済むのだが、ここは見た目の美しさにこだわっていくのが重要だと認識している。

 

当然のことだが、張り付ける前にまず最初にフロアタイルをカットするところから始める。タイルはそこそこ硬めのゴムのような素材(塩ビ?)で、何度かカッターをあてることで折り曲げるように切る形になるため、意外に切り口を綺麗にするのが難しい。

 

ただ、今回は全ての切り口にコーキングすることで切れ目が見えなくなるように加工していくため、ある程度ざっくりと切ることができて時間的な効率に繋がっている。左の写真は全て切り終えたフロアタイルを並べて固定しているところを撮ったもの。

 

タイルの固定はこのブログでは頻繁に登場している根太用ボンドを使う。これはフローリングに使う予定で大量購入していたのだが、フローリングを再利用する可能性を考えてボンド固定をしなかったことによりほぼ手付かずで残っている。

 

接着力がかなり強力であるため、これまでも色んなところでチョコチョコと使っているのだが、購入したのはもう1年以上も前になるため使用期限はとっくに過ぎてしまっている。必要な方がいればお分けすることもやぶさかでなく、ご連絡いただければと思う。

 

根太用ボンドで固定したときは最低丸一日は置いておきたい。今回は、できるだけタイルをピッチリとくっつけて継ぎ目が見えなくなるくらいの状態で貼り付けていったのだが、案の定というか固まったときには少しずつ継ぎ目が見えてしまうくらいに落ち着いてしまっていたのにはガッカリした。

 

ちなみに写真で見たとおり、タイルは左の壁際からスタートしていない。これは上述したとおり、床に打っている下地木材を基点に板壁をつけていくからで、それらの境をハッキリさせるために先だって下地木材を固定しておいたということになる。

 

タイルが固まったタイミングですぐに行ったのが左の写真のようにコーキングを施しておくことである。以前のブログでも触れたが、洗面所のコーキングを行ったのは本当はこのトイレの準備ができた後のタイミングで、トイレ内2カ所、排水パイプ接続箇所2か所、洗面ボウル、浴室ドア枠2か所などここで全てまとめてやってことも合わせて報告しておこう。

 

紹介のタイミングはバラバラだが、実はそんな感じで色んな箇所を平行して進めながらやっているところもあるという一例だ。

 

最後はトイレ入口の敷居との間にコーキングを施して今回は終了としたい。この見切り部分はどうしても不格好な形になってしまうため、こういうゴマカシが必要となる。

 

こういうのも、やるのとやらないのとでは見た目の引き締まりが全然違ってくる。実際にDIYをやるときは軽視しないで是非やってみてもらいたい部分である。これにてトイレの床に関する作業は全て終了ということになり、次は棚などの造作について紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2021/02/08 20:03:08

前回のブログでトイレ内の壁に下地となるベニヤ板を貼るまでが終わっている。あまり貼り終えた状態の写真を掲載していなかったが、今回の記事内の写真である程度確認していただければと思う。

 

作者が次なる作業としてとりかかったのが水道管の配管についてである。この作業については仕上げの板張りなどを終えてからやると都合の悪い部分が多く、なるべく早めのタイミングでやる必要がある。トイレ自体の給排水はすでに確立されているため、今回造ることになるのは新設する手洗い用の給排水ルートになる。

 

冒頭の写真にあるのはお世話になっている集落のN氏から借りてきたもので、穴あけ用のハンマードリルだ。DIYについてのコーナーで作者の手持ちのハンマードリルを紹介しているのだが、それは打撃専門の工具で回転に対応していない。

 

N氏は電気工事士だったため当時の素材や工具を大量に保管してあり、使わなくなった消耗品を大量に頂いたり工具を借りたりなどしているのだが、これもそのうちの一つで、必要頻度と価格で購入に踏み切れないこういうものを非常にありがたく使わせてもらっている。

 

今回なぜこの工具が必要なのかというと、モルタル壁に穴を開けるからというのがその答えで、右の写真で開けた穴をご覧いただきたい。この壁は外側から、漆喰仕上げ→モルタル→竹小舞の土壁→ベニヤ→壁紙という形になっていた。

 

そのため、通常のホルソーなどではモルタルに穴を開けられず冒頭の写真の工具が必要になったということで、外側の穴はハンマードリルで開けて内側のベニヤ穴はホルソーで開けるなど2つの工具を使って開けている。

 

そしてこの壁は勝手口外の水槽やシンクが置いてあるあたりのもので、当時撮った写真がこちら。この写真でシンクの水栓がついている少し上のあたりを貫通させたことになる。この穴のこの後については正式に配管するタイミングで紹介することにする。

 

そしてその開けた穴を内側から見たのが左の写真。これは排水ルートにするための穴なのだが、なぜ壁に開けることにしたのか不思議に思う方もいるかもしれない。

 

この家の排水管というのは基本的に地中配管され、全てがモルタルで埋められている。そのため、新規に排水を繋げようと思ったときに本来であればその埋まった配管を見つけて(モルタルを壊して)繋げるしかないのである。

 

そこで一番手っ取り早い方法として選んだのが以前の在来浴室に使われていた洗面台(写真はこちら)が排水していたルートを再利用することで、それが壁の外に露出配管されている写真も以前掲載した。

 

写真を見ればわかると思うが、壁の一番下に排水管がエルボで繋がれてそのまま地中に入る形になっており、排水管が地上に露出している部分はこの家の中ではここと勝手口の排水(そのときの記事はこちら)しか存在しない。

 

ここのエルボに穴を開けたジョイント部分を発見したときは接続のあまりの雑さに驚いたが、今思うとこの方法以外ではかなり大がかりに配管工事が必要になったための処置だったと思える。

 

ただ、問題だったのはこの配管穴は25ミリのVP管が使われていたもので、これの説明についてはまた後日ということにしておく。

 

ひとまず外壁への穴開けはそれで終了とし、次は給水管用の穴を開けたのが右の写真。今回、壁には全てちょっとした物が置けるような幅狭の台を造ることにしたため、床の工作は現時点でやれる部分(仕上げの良し悪しに関わらない部分)があり、穴を開けたのはそういう部分である。

 

この位置は少しでも大工作業をかじったことがあればわかることだが、根太や大引きが下に通っている可能性の高い位置(壁際)であるため、少しドリルで細い穴を開けて一度床下に入り込んで位置確認までやった上で開けている。

 

そのときの暗く狭い床下が左の写真。ここは以前のブログで床張りをしたときに狭さを無視して造った部分で、床張り前に給水管を通しておけば楽だったのだが、計画性がないとここでしんどい思いをしなければいけない。

 

写真正面には何やら2本ほど古い水道管が覗いているのがわかるが、恐らくこれは旧トイレで使っていたものの名残で、給水管と排水管であろうと思われる。給水管は切断されているのがわかるが、排水管は生きているのか微妙なところで、今回の排水の選択肢としてはあまり考えたくなかった。

 

穴の位置はなんとかいけそうだったためここで決定とし、上からPB管を落としてみたのが右の写真だ。確認と実際の作業で2回もこの狭い中に潜り込んだが、完全に腹ばい状態で動きがほとんどとれないため、作業のときには使い捨て用の段ボールを敷いてから入っている。

 

本来であればもうちょっと位置的に大引きに干渉しないようなところが良かったが、上の方で最も都合の良い位置だったためこちらは妥協することにした。

 

そのPB管は左の写真のように最短距離で洗面脱衣所下の接続場所(写真はこちら)に繋がるようにし、排水管の接続が終わり次第こちらも接続すればトイレ作業は終了をみるだろう。

 

少し話が飛ぶが、今年の寒波は例年以上に強かった。そのため我が集落のみでなく、安芸高田市全域で上水道が凍結・破裂する事象が相次いでいるらしい。

 

我が家もその例にもれず最高に寒かった1月末に1週間程度上水が使えなくなった時期があったのだが、この床下のPB管(山水)は無事問題なく使えたことでホッと胸を撫でおろした感があった。

 

という感じでトイレ用の配管準備はここまででいったん留め置く。後はトイレ改装が進む中で必要な段階に応じて配管仕上げにとりかかる形となるだろう。

 

一応、ここまでの作業は作業が進む前にやっておいた方が手際としていいと判断した部分ということで行った。しばらくはそのままでいることになるため、穴を塞ぐ形で詰め物やテープをすることで空気をシャットアウトした。

 

次回は床周りの仕上げについて紹介していこうと思う。

続きを読む≫ 2021/02/07 20:54:07

今回からトイレのリノベーションに入ることになるが、実は作業に入るくらいまでは大きなものにするつもりはなく、ウォシュレットを交換することだけをボンヤリ決めていた。

 

ウォシュレットに関しては随分前にゲットしており、引っ越しが近づいたときにやろうという漠然とした思いしかなかった。冒頭の写真のものが今回手配したウォシュレットだが、これまでついていたものとの違いとしては大きく2点ほどある。

 

1つは瞬間式のものということで、2つ目は操作がリモコン式であるということ。瞬間式というのは水の噴出を自動的にお湯にする構造のことで、このタイプのものは水を噴出するその瞬間に暖めるため、貯湯式のものより電気代が安くなる。

 

リモコン式の操作であれば以前の型(写真はこちら)のように便座の横に邪魔くさいものがつかなくて済む。それらにこだわらず1万円前後のものを購入する選択もあったが、長く使うものであればより快適な方がよいと考えたためこちらに決めた。値段は35000円近くしたように思う。

 

ただ、前回のブログでも説明したとおり便器の土台が全てTOTO製だったため、同じTOTO製のものを購入すれば大抵のものは問題なくフィットする。

 

右の写真はすでに古いウォシュレット便座を外して、新しい便座の固定用パーツを取り付けたところである。とりつけるものの大きさによってこの固定パーツの位置を調整すれば簡単に便座と便器本体がフィットするシステムのようだ。

 

この固定用パーツ自体の取り付けは、台座の穴にゴム製の突器具を強く押し込むことでしっかりと固定できた。素人でも説明書を見ながら至極簡単に取り付けが出来るだろう。

 

固定用パーツをつけさえすれば便座の取り付けは終わったも同然となる。ウォシュレットの交換工事などの工事費で数万もかかるのはあまりに勿体なく、素人目でちょっと大変そうに見えるのはこの後の水道管の固定に関しての部分じゃなかろうか。

 

本体の設置・固定自体は、ちょっと汚い便器の掃除を別にすれば電球を交換する程度の手間しかかからないと言っても過言ではない。

 

水道管のやり方にしても、もともとついていたものをそのまま利用する前提で大して難しいものではなく、大事なのはしっかりと元栓を閉じておくという1点のみである。

 

ただちょっと煩雑なのは、この水道管がタンクのタイプや設置業者によっていくつか種類が違っていることだ。右の写真でいうと、元から引いてきた管が床下から立ち上がっており、それに対する止水栓(マイナスドライバーで回せば水が止まるやつ)が繋がっている。

 

そこからさらに上に分岐パーツを挟んで、左側に元あった便座(ウォシュレット)のルート、上にはトイレタンクへ繋がるルートに分かれている。今回購入した便座の水道管タイプは自らが分岐パーツも兼ねた造りになっているものだったため、元あった分岐パーツ(写真で止水栓とタンクに繋がる管に挟まれているやつ)を外してそこに繋げれば良かった。

 

特に写真には載せていないが、こういう水道管のジョイントになる部分には必ず水漏れ防止用のパッキンを挟むようにするか、雄ねじ側にシールテープを巻く(参考記事はこちら)かをしておけばオールOKだ。

 

以上のように、便器の交換は手慣れた人であればすぐに終わるだろう。作者も予定よりだいぶ早く終わったので引き続き次の作業にとりかかることにした。写真に写っている工具がなにかおわかりだろうか?

 

これは下地チェッカーというもので、壁に向かって押せば中から針が飛び出して石膏ボードを貫通し、下地となる木材に当たると針の出が止まる。目に見えるかどうかくらいの穴が壁に開いてしまうが、ダメージ少なく下地材の有無を調べる事ができる便利アイテムである。

 

だが今回作者が下地を調べようと思っていた壁が、実は石膏ボードではなくベニヤ板が貼られていたことが発覚している(それもこれを刺すことでわかる)。そこで下地が調べられないとなるところだが、この工具はさらに便利なことに先端に磁石がついていて、壁紙の下にあるビスに反応して磁石が吸い込まれる。

 

それによってビスの位置がわかるたびにマジックで印をつけていき、その全体像がわかってきたのが右の写真。こうやってビスの位置がわかることによって、ベニヤ板のさらに下にある下地木材がどう入っているのかが一目瞭然となる。

 

また、これでビスの位置がわかることによって、この上にこちらが木材をビス止めするときに位置をずらすことができるのも大きなメリットだろう。

 

そして今回、この壁紙は手間を惜しんで剥がさずに、そのまま上に再度下地となるベニヤ板を貼ることにしている。ベニヤ板厚ほど部屋が狭くなるデメリットはあるが、そうした方が周囲の窓台などとの収まりがいいと思えた。

 

そして先ほどの写真とこの左の写真、ともにすでに次の作業を終えている写真になっているのだがそれがどこかわかる方は相当このブログフリークだろう。

 

その作業とは、窓台についている壁紙の見切り材(もともと普通の木の色)をブラックに塗装したことで、この作業は壁にベニヤ張りをするより前にやっておきたかった。作者にとって大きな誤算だったのは、養生にかける手間を惜しんだため塗装キワの白い壁紙にかなりの量のブラックがにじんでしまったことだ。

 

当初この半分より上の壁紙に関してはそのままでいこうと考えていたのだが、自らの手抜き作業によってそのまま捨て置けない状態にまで追い込んでしまった。という感じでこの先、この壁の対策に手を打つことになったのであった。

 

そんな感じでマーキングに従ってベニヤ板をビス止めし、完成した壁を最後に載せておくことにする。今回、下地としてのベニヤ板は必要な箇所だけに貼ることで資金節約としている。

 

具体的には、写真のように入口向かって正面の壁にサブロク板を1枚まるまる貼り付け、足りない部分に継ぎはぎをして、向かって左の壁に3分の1ほど、写真に見えていない入って右の手前側の壁に残った3分の2ほど、計2枚(2000円ちょっと)のベニヤ板を都合した。

 

次回はこの完成した下地に造作の骨となる材を打ちこむのと、できれば給排水用の穴開けまでやろうと思う。

続きを読む≫ 2021/02/02 18:28:02

洗面台が終了し、水回りの作業は残すところトイレぐらいのものになった。トイレに関してはこの家を購入したときからそれなりに使用できる状態だったため、これまでも特に作業を急ごうと思ったことがない。

 

妻からの強い要望があり、便座だけは新しいものにリニューアルすることが決定しており、そのためのウォシュレットも購入していたのだが、ここまで作者的には優先度が低かったため放置していた状態だったのである。

 

冒頭の写真はそのまんまトイレを撮ったもので、この家の中で最も近代的に手を加えられていた部分となっている。前の所有者がお孫さんの来訪のためだけにここだけは新しいものに交換していたらしい。

 

ウォシュレットがついているが、ホースが詰まっているのか電源が入っていても水が出ないようになっており、ただの便座としての用途として使っている。作者にとってはラッキーなことに台座がTOTO製であり、ウォシュレット用のコンセントも設置されていた。

 

今回はこのトイレをリノベーションするにあたり、まず現状を写真で見ながら説明していくことにする。

 

作者は現状のこのトイレを全然気に入っていない。その気に入らない点をいちいち列挙してもツマラないとは思うが、ひとまず我慢して聞いていただきたい。

 

右の写真はトイレの壁を撮ったもので、壁の仕上げはどこでもよく見ることのできる壁紙が使われている。上半分が白い凹凸のあるもので、下半分がくすんだ肌色の地に薄めの花柄などがプリントされている。

 

こういうセンスはモロ昭和的な感じで、誰がどう選んだらこれを選ぶんだろうといつも思ってしまう。値段にして最安値のものを選んだというなら話はわかるが、戦後大量生産された商品を見るたびにそういう疑問が湧いてきてしまう。

 

そして照明は左の写真のようなもので、これも見た目や質感的に何ら魅力を感じていない。こういうシェードをつけるくらいならいっそ裸電球のほうがいいと思うのだが、こういうのは時代による価値観の違いなのだろうか。

 

ちなみにこのトイレの照明に関してはスイッチ式でオンオフ可能なペンダントライトを1基つけることはつけるのだが、作者の中で決めていることは以前信楽で購入してきた(そのときの記事はこちら)行燈を置いてみようと思っている。

 

お次はこちら。トイレの床だが、多少クッション性の効いたビニール製のマットが貼られている。色・質感ともに気に入らないが、一番は経年劣化でボロボロになっていることと、細かいゴミなどが汚くて掃除するのも億劫になっていることだ。

 

ここのフローリングをどうしていくかというのも頭を悩ませるところで、方法が多くなかなか一つに絞り切れずにいる。基本的には今回のトイレリノベにはあまりお金をかけないことを前提に進めていくつもりなので、どうなるかは続報を待たれたい。

 

ウォシュレットとタンクの水を供給する水道管はこのようになっていて、真鍮の錆びともいえる緑青がかなり目立つ。このタンク周りの真鍮管は全て緑青がひどく、見た目にこだわりたいなら全交換が必要だろう。

 

ただ、今回は実はこういう目障りなものを全て交換する方向ではなく、いっそのこと全て隠してしまおうというコンセプトでここのリノベーションを進めていく予定である。どのようになるか作者自身楽しみにしている。

 

冒頭の写真の右側に写っていたタオルハンガーは錆びてボロボロであり、リノベーションにあたっては邪魔にしかならないため早々にバラしておいた。

 

だがこのタオル掛けについては再利用する方向で考えている。金属製のワイヤブラシで磨けば新品同様になるし、そこから塗装してみるのも面白いかもしれない。再利用とはいってもこのトイレでそのまま使うかどうかは未定で、ひょっとすると違う箇所での使用になる可能性もある。

 

最後はこのトイレの扉に関してである。これは以前のブログでも使った写真でかなり古い状態のものであるが、扉をしっかり撮ったものが残っていなかったためやむなく掲載した。

 

扉は定番中の定番ともいえる安っぽいプリント合板が使われており、ドアノブだけが一見豪華そうなデザインものでちぐはぐなことこの上ない。見るべき点としては扉の蝶番に旗蝶番が使われていることで、これは扉のリペアをするときにかなり手間が省けてありがたい。

 

と、以上がトイレの現状になっている。今回のリノベーションに関しては、ウォシュレットと手洗い鉢以外にはあまりお金をかけずやりたい気持ちがあるが、どうなることやら。

続きを読む≫ 2021/02/01 20:48:01

洗面台が完成に近づいている。前回のブログで台下のフタについて簡易的なものを造ってみたが、出来上がったものを取り付けてみたのが冒頭の写真である。ごく簡単に造った割には特に問題点なども見当たらないため、これで仕上げ終了ということで様子をみていくことにした。

 

フタは排水トラップに干渉しないギリギリくらいのラインでうまい具合に収まる位置に設置ができており、ただ板を上からビスにはめているだけにしては悪くないクオリティのように感じる。

 

まあこのフタに関しては絶対に必須とは思っていなかったが、洗面台下の具合を綺麗に仕上げてはいなかったためそれを隠すという意味ではいずれやる必要があったことだ。

 

とりあえずフタを完成とみなし、残った最後の作業にとりかかる。それはいよいよこの天板と洗面ボウルを固定するということである。今の状態では天板は台に置いてあるだけ、洗面ボウルも天板の穴に入れているだけといういくらでも動かせる形になっている。

 

そこでまずとりかかったのが天板の固定だったのだが、これは裏側から丁度良い長さのビスを揉んだだけなので割愛する。右の写真はそれが終わってから天板と洗面ボウルのスキマにシリコンコーキングを施しているところのもの。

 

ちなみに、コーキングを施す前に洗面ボウルの水平は当然とっている。やり方はボウルの上に水平器をあて、タテヨコナナメ色んな角度で全て水平がとれるようにした。

 

そしてそれが終わったのを撮ったのが左の写真。今回、洗面ボウルの固定はこのコーキングのみで行うことにした。強度としては弱いだろうが、さほど力がかかるものではないと判断している。

 

しかも、本当であれば特に天板の表面にしっかりとコーキングを施したかったのだが、養生を上手くする方法が見出せなかったためそれを断念している。どうやっても綺麗に天板に平行したように養生テープを張り付けることが出来なかった。

 

そこでかなりの妥協策として裏側からのみコーキングを施すこととなった。これによりある程度の固定は出来たが、水が流れた場合はどうしてもボウルと穴のスキマに溜まっていってしまう最悪の状況になることが想定される。

 

それを防ぐために何らかの手段を講じていくつもりであるが、現状いいアイデアが浮かんでいないためひとまずこれで完成ということにしておく。

 

さて、洗面台はこれで完成ということにし、残りはこの脱衣所の細かい部分も仕上げておくことにした。以前、雑巾摺りをつけた際(そのときの記事はこちら)壁が少し欠けていた箇所もあったが、それを補修しておいたのが右の写真。

 

これは余り分の漆喰があったため、それを少し追い練りして塗りつけた。作業としてはほんの数分で終わるのだが、割と厚く漆喰を塗り固めたため念のため丸一日を置いてから次の作業に入る形をとった。

 

その次の作業というのが、先ほどの洗面ボウルにコーキングをした同じ道具を使って浴室ドア枠と柱の間にもコーキングを実施することである。

 

コーキング剤は時間が経つと固まってしまい、再度使用する際にはまず固まったものを取り除く処理が必要になったりするため、なるべくまとめて作業するようにしたい。そういうこともあって実は今回は複数個所のコーキングが一気にできる状況を確保した上で行っていた。

 

複数個所というのは、この浴室ドア枠周りと先ほどの洗面ボウルの部分、それと今後紹介していくことになるトイレ周りのコーキング(5カ所ほど)で、これらをまとめてやりたいがためにわざわざ仕上げをせず残しておいたりしていた。

 

以前のブログでコーキングに苦手意識が強いことに触れたことがあったが、これまでだいぶ場数を踏んだことで多少はその苦手意識も改善しており、仕上がりもそれなりに納得できるレベルになりつつある。

 

それらによってこの洗面脱衣所の細かい仕上げが一つまた一つと着実に出来上がってきた。あとやっておきたいことがあるとすればタオル掛けを設置することと、上のスペースに棚を造ることくらいかもしれない。

 

あとはここにどういう扉を付けるかということでずいぶん長く検討を続けていた。もともと付いていた扉(写真はこちら)に見た目の変更を加えて本体はそのまま使う、というのがこれまでの最有力案だったのだが、ここにきてこの案には大きな欠陥があることに気付いた。

 

その欠陥というのは、この開き戸をそのままの形(右開き)で付けることになると勝手口の電気スイッチを押すたびにドアを全開しなければならないという、かなりの手間がかかる位置関係になってしまっていたということだ。

 

それを避けるにはドアを反対側(左開き)で付けるしかないが、ドアキャッチの金具を付け替えするのが手間な上、開き切る位置に浴室ドアなり洗濯機囲いなりが干渉してしまう。

 

これはちょっと気付くのが遅すぎた失敗で、その結果採用したのが最後の写真のアコーディオンドアであった。これを採用することで照明のスイッチ問題に関しては楽に解決(ちょっと開けるだけでスイッチのオンオフが可能)した。

 

ただ、やはりここも誤算だったこととしてドアの空間の高さ的にギリギリ入るはずの商品を購入したはずが、商品に表示されている寸法よりも実物が若干長めでつっかえてしまったことである。

 

これに関しては固定する位置を少し掘るなりで対応はできると思うのだが、その時間を惜しんだためそのまま強引に固定してしまった。多少レールに対してアコーディオン部が浮いてしまうが、形的にはなんとか使える状態という状態だ。

 

ここも出来れば改善したいが、いずれ時間ができたときのことになるだろう。

続きを読む≫ 2021/01/31 21:22:31

前回のブログでは写真が全く貼られておらず、なんだと思った方もいるかもしれない。

 

実は、作者が契約しているネット業者に提供されているホームページの容量を超えてしまっていたのである。前回の記事で総記事数がちょうど400を超えてしまい、だいたい1記事あたり2.5MBの容量を使っている。

 

契約容量は1GBだったため、そこでちょうど容量オーバーとなってしまっていた。しかも、容量を増設するのが高額だったりして、今後このサイトをどういう形で運用していくかの選択を迫られていたりした。

 

結局以前のままのドメインでは容量の増設がかなり高額になるような話だったため、今後はレンタルサーバを借りて運営していくことにした。少し落ち着くまでに時間を要するかもしれないがご了承いただきたく思う。

 

そういう話はさておき、前回からの続きを紹介していこう。ようやく洗面ボウルの設置が完了したため、ここではそれに排水トラップをつけたときの話になる。前回でもちょっと触れておいたが、排水トラップについてはけっこう悩んでしまっていた。

 

というのも、全ては安価に仕上げたかったことに一番の原因があるのだが、その他にも作者が頭を悩ませたのが排水パイプ径についてである。一般に洗面の排水パイプに使われるものの径は25ミリか32ミリがほとんどだ。

 

作者が購入していた洗面ボウルは全て25ミリ用の排水金具がセットされており、そのために32ミリを選択する余地はなく必然的に25ミリのもので考えていたのだが、その際に問題になったのが冒頭の写真の排水パイプであった。

 

実は、このパイプを設置したときには洗面用の排水トラップの具体的な位置は割り出しておらず、そのためかなり適当な位置に固定していた経緯がある。排水トラップにも色んな種類があり、樹脂製のものなどの中にはパイプが蛇腹になっているものもあって排水位置には融通が利くはずと思い込んでしまっていた。

 

だが、結論としては位置に融通が利く蛇腹トラップは全て32ミリ用のパイプにしか存在せず、25ミリの商品は種類が少ない(パイプ位置に融通が利くような商品がない)ということをここで調べてから知るというヘマを冒してしまった。

 

そのため、まずはそこをうまく調整するための手段を考えるということが大きなテーマとなり、さらに洗面台の造りとして真下に排水を落とすような形が不可能(点検口などがある)であったことや、思い浮かぶ方法だと予算が想定以上にかかってしまうことなど、色んな要素が絡んでしまっていたのだ。

 

もちろん、予算を考えなければやりようはいくらでもあるのだが、極力ローコストでかつ色んな要素をクリアするために作者が選んだ方法は右の写真の排水トラップを使うことだった。

 

これはよく見かけるU字トラップと同じ構造がこのパイプの内部に組み込まれているもので、その上だいぶ省スペース化されている商品だ。ただし、こういう便利な商品は25ミリパイプ用には存在するのを確認できなかったため、32ミリ用のものを購入している。

 

25ミリの金具に32ミリのパイプを繋げるために必要な金具も用意したのだが、これが意外に高い。写真右のものがそれなのだが、この金具だけで税込2000円弱もする。

 

排水トラップの先には蛇腹がついているため、かなり離れた位置からでも自由に排水口に落とし込めるようになっている。左の写真はその落とし込む位置につけるゴム製のフタである。

 

これを付けることで排水先からの匂いを止めたりするアイテムで、快適に過ごすためには必須のものと言えるだろう。ゴムの穴に蛇腹ホースの末端を通しているのだが、かなりキツめに締まっている。

 

そしてそれらを全て繋ぎ合わせたのが右の写真。ただ、1点ほど大きな誤算が発生していて、それは先ほど紹介した25ミリ径から32ミリ径に変換する金具とパイプがキレイに噛み合わないということだ。

 

ここまで色々と考えに考えてようやく選んだ方法だけに、作者の気持ちとしては愕然としたものでしかない。真鍮製や金属のパイプであればこういうことはなかったのだろうが、プラスチック製の商品だから起こったのであろうか。

 

やむを得ず、変換金具の雄ねじのほうにシールテープを厚めに巻き、かなり無理やり硬く締まるまで強引にネジ止めをした状態になっている。もしこれで水漏れやあっけなく外れるようなことがあれば、コーキングを実施するか、違う方法を考えるかのどちらかしかないだろう。

 

ただ、省スペースという意味ではなかり理想に近い状態に仕上がっており、これでうまくいけばフタの造作も簡単にできそうな予感がしている。

 

さて、ここまで頑張って省スペースで排水周りを接続してきたが、そうしなければいけない理由がこれから造る洗面台のフタにある。要はフタと土台の収まりを気にしたが故のことである。

 

このフタは最初の理想に近い状態で造ることが出来たもので、天板前面から真っ直ぐに下に降りる形ではなく、奥に向かって斜めに降りていく形で作成している。それにより、足元が多少自由に動かせることや、床下点検口の開閉が簡単にできるというメリットの部分が大きい。

 

フタの固定方法に関してもいろいろ考えたのだが、ひとまず最も安価な方法を試してみる事にした。右の写真でフタに付けているのは出っ張りをフックするための金具で、ホームセンターで2個セット200円程度のもの。

 

今回造作するフタに必要な条件は、着脱が簡単にできかつ内部が見えない程度に隠せることである。ひとまず試しで金具を付けているだけのためまだ塗装もしておらず、確定した段階で塗装も行う必要がある。

 

ちなみに、この金具にかみ合わせるものが最後の写真のビスになる。ビスには金具のレール部にひっかける用の頭のようなものがついているが、いかんせんビスが短すぎる。それは安価なものということで致し方ない部分だろうか。

 

ここらへんは角度調整もなかなか一発ではうまく決まらないと予想される感じなのだが、ミスったときにビスの打ち直しがどれほどできるかはやってみないとわからない。左右両方がキレイにはまる位置を割り出すのに少し苦戦した。

 

このフタの出来上がりであるが、次回塗装が終わった状態のものを掲載しようと思う。

続きを読む≫ 2021/01/27 17:49:27

かなり順番が前後する部分もあるが、今回はタイトルの通り洗面ボウルの設置までを紹介しておこうと思う。以前、洗面台を造作してから(そのときの記事はこちら)半年以上が過ぎており、その間この部分は使いたくても使えない状況が続いていた。

 

なぜすぐに使える状況にならなかったのかというと、排水方法で少し悩んでしまったことに原因がある。そのことに関しては次回あたりで詳しくお話しできればと思うが、今回はとりあえず洗面ボウルを設置するまでをメインに紹介していく。

 

洗面ボウルに関してはこれまただいぶ前のその他ブログで紹介したとおり、わざわざ信楽まで足を運んで購入してきた愛着のある一品だ。実は、今回紹介するボウルの設置までは購入後比較的すぐに作業していて、その他の記事がたまっていたこともありここまで紹介を引き延ばしにしていた。

 

それでは早速流れを紹介していこう。冒頭の写真は洗面ボウルを設置する台となる板であり、洗面台の天板(写真はこちら)でも紹介したことのあるものである。

 

通常、洗面ボウルの設置方法として思い浮かぶパターンは、そのまま台に置く形をとるか、台に穴を開けてそこに完全に若しくは半分程度埋め込む形をとるかどちらかであろう。

 

今回作者が購入した洗面ボウルはかなり大型(直径50センチ越え)のもので、台の上に置くとかなりバランスが悪い感じになりそうだったため、穴を開けて半分ほど埋設する方法をとることにした。

 

冒頭の写真ではその穴を開けるにあたってまず手始めに薄く溝を掘ってみた状態を撮っている。

 

板材に円状の穴を開ける方法はいくつかあると思うが、今回開けるのはかなり大型(直径で30センチ大)のものになる。この大きさの円をくり抜くとなると、作者の手持ちの工具ではトリマーに頼るしかない。

 

以前にも同じような作業をした報告をしているが(そのときの記事はこちら)、そのときに開けた穴とは少し緊張の度合いが違っている。

 

というのも今回穴を開けるのは一枚板であり、厚さでいうと4センチくらいある素材である。トリマーというのはビットの深さが最大でも20ミリ強ほどしか掘れないため、綺麗に掘るにはどうしたらいいか考えた。右の写真はひとまずそのビットの長さいっぱいいっぱいに円状を溝を掘ったところである。当然この時点ではまだ板はくり貫けていない。

 

そこで作者が考えた方法は左の写真のようなもの。これは上記のやり方で最大深さの溝をいったん掘っておき、その後板を裏返しにして反対側からも掘るというやり方だ。

 

これは一見合理的に見えるが、実は綺麗に円を貫通させることが意外と難しい。まず、円の中心となる部分にトリマーを釘固定することになるのだが、その中心点がズレてしまったら円自体がズレて貫通してしまうことになる。

 

そこで作者が考えたのが反対側(裏側)の円を半径5ミリほど短くすることである。これだと少し中心点がズレたとしてもどのみち円は表側よりも内側のラインで貫通することになる。つまり、少々ズレても表の円より外側に膨らむ可能性がなくなるということになる。

 

それに鉢の状態としても下にいくほど直径は短くなっていくため、置くときにひっかかる心配もない。左の写真をよく見てもらえればくり貫いた円状の板の厚み部分に段差があるのが見て取れると思う。

 

そしてそれを上から見たのが右の写真。最初この円状の穴を開けるとき、未知の作業だったため綺麗な真円に開けることができるかどうか不安であったが、結果はご覧のとおり綺麗な円になっている。

 

ただ、これは当然のことなのかもしれないが、せっかく綺麗な円にくり貫けたのに肝心のボウルの方が真円という感じではなく、置いたときに隙間がある範囲がかなり広かったのは少しがっかりした。

 

ともあれ、最大のミッションが無事終了したため、次は気楽な穴あけを行うことにした。もともと、洗面ボウルをどのくらい板に埋没させるかというのは、これから付けることになる水栓の高さを最大限考慮して決めざるを得なかった。

 

以前にも触れたことがあったかどうか、水栓には大きく分けて壁から給水するタイプと床から給水するタイプに分かれている。壁から給水するのには洗濯機の水栓(写真はこちら)や勝手口外の水栓(写真はこちら)がある。

 

 

床から給水するのには最近仕上がったキッチンシンク(写真はこちら)のようなものがあり、今回洗面に取り付けることになるのもこちらのタイプのものになる。

 

結果的に作者が選んだのが右の写真の商品で、不本意ながらこれは中国製の安価なタイプのものである。できれば日本製で和風なデザインのものを探したかったのだが、好みに合わない上に価格も高く、眼鏡に適う商品が存在しなかった。

 

当初、作者はこの洗面所の壁周りには竹を半割にしたものを貼り付けて風流な印象に仕上げたかったのだが、手間などの理由からやるとしても全体が終了した数年後のことになると思っている。

 

それならせめてもの、という感じでこの部分だけ和のエッセンスを無理やりにでも導入したかった結果がこの洗面周りという感じで見てもらえればいいだろう。

 

水栓を穴に固定したら残るは給水管との接続である。これは中国製だけあってこういうところの造りがかなりチャチな印象で、日本製とはやはりこういうところとで雲泥の差があると感じる。

 

実際、作者も出来る限りこういう水回りに関しては日本製、それもTOTOが良いと思うほどの信者だが、いかんせんデザインに面白味があるものが極端に少ない。もう少しその点で日本の会社はニーズに応えることができないものだろうか。

 

と、愚痴のようなものはさておき、水栓の設置が完了して洗面ボウルを穴に入れてみたのが最後の写真。この洗面台に関しては板を塗装せずにいるのだが、なんとなく板の素の色だけが浮いてしまって見えるのは自分だけだろうか?

 

とは言っても、すでにニスまで塗って仕上げ済みの板であるため、余程のことがない限りはこのままでいくつもりだが、なんとなく締まる色にしておいた方がより恰好良かったような気がしないでもない。

 

そんな感じでお気に入りの洗面ボウルの設置までが終わった。次回は排水周りの完結までを紹介できればと思っている。

続きを読む≫ 2021/01/26 18:33:26

畳替えが終わったため、引っ越しまでに終わらせておく必要がある作業がひとまずなくなり、気がむいたことをやる段階になっている。そこで前々からずっとやっておきたかった雑巾摺りの取り付けをやっておくことにした。

 

冒頭の写真は今回取り付ける予定の木材を塗装したときのもので、これに関してはさほど時間がかかるものではない。材はそれぞれの柱の出シロやフローリングと壁のスキマや収まりによって変えることになるが、基本的には20ミリ角の細い角材を使用することにしている。

 

この材は以前のブログでも少し紹介したものだが、ホームセンターで特売品を購入したものでもう売られていないため、もっと買っておけばよかったと後悔している。いいと思った品は使い道が思い浮かぶ限り多めに買っておくのが吉かもしれない。

 

さて、今日これから雑巾摺りを取り付けていく部分は全て勝手口と脱衣所に集約している。ここ(勝手口)は土間であった部分を居室に改装したため、柱の出シロの部分に何も処理がなされていない。

 

右の写真はその部分を撮ったもので、フローリングを貼るときにわざわざ柱と壁の取り合い部分をカットしたりしていなかったため、雑巾摺りを付けるにあたってフローリングの余り材を適度に埋めておいたものだ。

 

他の部屋(リビングや応接間)に関しては元々居室であったため畳寄せが付けてあり、フローリングに変えた際もこういう不自然なスキマが出来なかった。フローリングを畳寄せの高さに合わせて床張りをすることで違和感を極力相殺することができている。

 

そして左の写真はその同じ場所に材を打ったところ。手前側が明らかに寸余りでかなり飛び出てしまっていて、通常なら気になってしょうがないためツライチになるように材の加工をするところである。

 

ただ、今回はあまり時間を使いたくなかったのと、全体的に不自然な箇所がここだけだったこともあり、しばらくこのまま様子を見てみることにした。とはいってもこの雑巾摺りの固定は全て隠し釘でやっており、変更しようと思えばまたゼロから作り直しということになるだろう。

 

その後も次々と見切り部に材を打っていく。これを付けるのと付けないのとでは部屋の印象はガラリと変わること請け合いなので、DIYでも疎かにはしたくない部分のように感じる。

 

それにしても、床に関しての作業は終了後すぐに養生することを最優先としなければならないため、あまり成果を堪能できる機会がない。少なくとも、母屋内の木工作業に関しては全て終わらせてから養生を取りたいので、もうしばらく辛抱が必要だろう。

 

作業は順調に進み、納屋の客間と勝手口全ての壁に取り付けが終わり、残すところ左の写真一カ所のみとなった。ここは脱衣所と浴室の間にある壁で、もともとあった床を壊したりする過程で写真にあるように壁の角が欠けてしまっている。

 

しかも壁は下半分がモルタルで固められており、ここはユニットバスの扉を付けるときも扱いに困ってしまった部分でもあった。今はそこにかぶせるように浴室扉枠を設置しているため、あとはこれが違和感のない程度に雑巾摺りと壁補修を合わせて行えば今回のミッションは終了となる。

 

ここに用意した材は最も加工を施した材になるであろう。寸法どおり45度にカットした材を合わせてボンドで固定し、下のコンクリート部分にフィットさせるためにトリマーで溝堀り加工もしている。

 

こういう頑張って加工したものがピッタリ収まったときの快感はDIYをやった人間にしかわからないだろう。どちらかというと思った以上にズレていたというケースの方が多い。

 

そんなことを思いながら準備に時間をかけ、実際に付ける作業は本当に一瞬である。ここに関しては寸分たがわずドンピシャリにハマっている。これを書きながら再確認もしたが、寸分たがわずという言葉はまさに大工作業から発生した言葉であるように思える。

 

こんな感じで雑巾摺りは全て取り付けが終わった。後はこの壁が欠けた部分が気になるので、ここは後日洗面台を仕上げるときにでもまとめて報告しようと思う。

続きを読む≫ 2021/01/25 21:16:25

引越しまでにやっておくべき必須事項も残すところあと一つ。インターネットを接続と同時に引っ越しということになりそうな状況になっている。恐らくそれまで1カ月くらいと踏んでおり、それまでに少しでも仕上げが出来る部分はやっておきたい。

 

ここからは大きな作業ではなく、しばらくの間細かい作業の報告になるかもしれないがご容赦いただきたい。今ざっと思っている作業としては、今回紹介する上水道(市水)接続、壁チリ部の仕上げ(雑巾摺り)、洗面台の仕上げ、トイレ改修、水屋の造作、玄関タイルの貼り付け、建具のリペア、インテリア(照明・カーテン・ブラインドなど)などなど、挙げてみると意外に多くあった。

 

まあそれらは住み始めてからでも充分間に合うことだらけで、焦ることなくやれる作業ではあるが、中には可能な限り入居前の方が望ましいものもある。今回紹介する上水道やトイレ改修などはその部類に入るだろう。

 

ではその上水道を繋ぐ前の話から。冒頭の写真は今現在の床下を写したもので、手前から奥に伸びているのが山水用のPB管で、脱衣所側から作者が自ら施工したもの。これはキッチン用のものだが、それを紹介した記事(こちら)でこのへんの配管については一切触れていなかったためここで紹介しておくことにした。

 

写真奥の方で右側に向かっている青いPB管が見えているのだが、それが今回接続している分の上水道用の管となる。

 

右の写真はその上水のPB管をキッチンに立ち上げ、それを繋いでいる写真である。キッチンの仕上げのとき(そのときの記事はこちら)に山水用の水栓については説明したが、こちらの上水用の水栓についてはほとんど触れていなかった。

 

後のほうの写真で確認していただくしかないが、この上水用の水栓は機能性ではなく単純に値段と見た目だけで選んだ中国製のもので、それだけに耐久性には不安が残る。

 

水栓自体は混合栓になっており、本来なら給湯も繋げたいところだが、ご存知のとおり我が家の給湯配管は山水にしか繋げていない。ということで上水は山水が使えないときに使用する水という用途しか考えておらず、湯は接続しない。

 

そこでこの混合栓の空いた方には止水栓を取り付けることで逆流を防ぐことにした。ちなみに、上水と山水を一つの混合栓に付けるなどの行為は水圧の違いがありトラブルの元になるのでNGである。

 

さて、ここからは設備屋に依頼した部分である。まず、排水管に関しては自分でも出来たのだが、上水で下に潜ってもらうときについでにやってもらうことにしていた。

 

その配管を撮ったのが左の写真。ご覧のとおり管は先にいったところで接続した部分と角度差などもあり、全体的に作者が自身でやった方が綺麗な仕上げにできたように思える。いたずらに業者に頼めばいいというものではないのがよくわかる絵だろう。

 

配管を辿って裏庭にあるメーターの位置までさかのぼってみる。本来、ゼロから上水道を引くにはまず市などの自治体がこういうメーターを設置している必要がある。

 

都会ならそんなことを気にすることはないかもしれないが、田舎ではまず自宅近辺に上水道が来ているかどうかを確認することはほとんど必須事項であり、もし来ていない場合は繋ぐことが不可能となる。

 

近くに来ていたとしても距離が数十、数百メートル離れていれば自宅まで引き込み工事を依頼(場合によっては数百万かかる)しなければいけない。それで近くに引き込んだとしても、新規開設の場合は契約の最初に分担金というものが発生し、それがまた手痛い出費だったりする。

 

ちなみに、安芸高田市の分担金は水道管の口径によって違うらしく、7万〜100万と幅が広い。我が家の分担金に関しては、先住者が支払いを済ませていたとのことで数十万円の出費が免除されていた経緯があった。

 

水道管は基本的に地中配管が多い。地中だと凍結の心配がないからだろうが、ここの配管に関しては繋ぐ部分が土中だが、家の床下から露出する形で、繋ぐ部分より手前の配管がなぜか所々野外露出しており、凍結しないかかなり心配な点だ。

 

ともあれ、ひとまずは上水を繋ぐときに必要なテストなどを検査員が来て行う手筈になっていた。こんな感じでボードにわかるように内容を書いて証拠写真を撮っているようだ。

 

設備屋さんからはこの検査のときに上水の行先に誤りがないかかなり細かく調べられるとのことだったが、屋内に入ってくることもなくアッサリと検査が終了していた。人によってかなりの違いがあるのだろうか。

 

繋いだ後は右の写真のように水をしばらく出し続けて水が正常な状態になるまでチェックを行う。検査の過程でこの水をコップにとり、それに検査薬を入れてカルキ量が正常に含まれているかのチェックを行っていた。

 

チェックはなかなか合格が出なかった(検査薬が変色しなかった)のだが、思っていたより長引いていたからか結局大して変色しない状態でもういいよ的な終わり方をしていた。検査料1万いくらをとっているのにいい加減な仕事に見えるのは公務員仕事といったら言い過ぎだろうか。

 

こんな感じで上水道が使える状態になっている。ただ、このブログを書いているのは1/21で、実際に繋いだのはほぼ1カ月前となっているが、この1カ月の間だけでも水道管の凍結により上水が使えない時間の方が圧倒的に長かった。

 

住んでいるわけでもないため、凍結するぶんにはあまり深刻に考えていないが、半分くらい凍結して使えないのに基本料を払うのは面白くない。市水に関しては自分で何かしようという思いが全くわいてこないため、市の人間に見てもらうよう話を進めている。

 

最後の写真は新しいシンクの撥水性がよくわかることで写してみた。ピカピカの新品だけにカルキの白い粒跡や山水に混じった泥が目立つことがありそうだ。

 

以上で水道周りの処理は全て終了となる。今現在は綺麗なシンクに水垢をつけたくなくて使用が終わるたびに水滴を拭き取っているが、いつまで続くことやら。

続きを読む≫ 2021/01/21 20:39:21

以前のブログで作者が掲げた入居前の5項目のうち、すでにテレビ・冷蔵庫・ガス接続の3項目が終わっている。今回ようやく4項目目となる畳替えをやることができることになった。

 

思えば3項目目のガス接続が終わってから(そのときの記事はこちら)けっこう経っている。この間読者の皆様もご存知の通り、畳替えをするための準備作業を大急ぎでやってきた感じがする。

 

最初に簡単に説明しておくと、畳替えといってもやってもらう内容はいくつか種類がある。以前もどこかで触れたかもしれないが、完全に新調するか、表替えをするか、裏返しをするか、など。

 

完全な新調は魅力的だが、当然のことながら値段がもっとも高い方法である。表替えというのは畳の素地は古いものをそのまま使い、表面に縫い付けられている畳表だけを交換してもらうことで、裏返しというのは表を交換して数年経ったときにそれを裏返して使うことでこれが最も安価である。

 

今回作者が見積もりをとってもらったのは表替えというプランで、母屋の6畳間、納屋の8畳間プラス廊下2畳の計16畳分となる。ただその16畳が全て同じものではなく、母屋の6畳分は和紙畳というものを予定している。

 

説明はおいおいしていくとして、ひとまず冒頭の写真である。これは畳屋さんが持って帰るときに情報を色々書いていたものを撮らせてもらった。畳の交換依頼をするのは生まれて初めてのことで、どういう感じでやってくれるのか未知の世界で、見ているだけで楽しい。

 

写真は納屋の客間のもので、ここにはもともと畳が置いてなく、母屋のLDKなどから外した15畳分の中から適当に配置しておいたものである。それぞれ傷み具合などが違うため、その15枚の中からより良いものを選んでもらうところから始まった。

 

選んだらすぐに持って帰ると思っていたのだが、それを一度敷き詰めてこまめに寸法を取っていったのには感動した(ちなみにこの引き取りの日は強烈な寒波が最もひどかったときで、正午に水道管が凍るなど凍える寒さの中作業した)。

 

畳に数字が書いてあるが、それぞれ畳寄せからの寸法を細かく割り出してあり、持ってきたときには全てがピッタリはまるようになっているのだという。

 

ちなみに、右の写真は畳の裏側を撮ったものだが、作者はこれまで何の気なしにこれを見ていた。写真では畳の端にピンクの帯みたいなのが貼ってあったりなかったりすると思う。

 

これはこういうものを付けることで高さ調整をしているものとのことで、完全に目からうろこだった。これまではリペアしたものか、ここだけ違うタイミングでやったのか、などと適当にしか考えてこなかったのだ。

 

さらに、畳屋さんが使っている道具にも面白いものがあった。左の写真は最初ちょっと変わったレーザー水平器かと思っていたのだが、仕組が似ているものの全く違う用途のものだった。

 

答えは正確な直角を出す器械とのことで、今こういう昔の型を使っている人は少ないらしい。レーザーは十字に放射されるので、両端の畳寄せを同じ距離になるよう固定すると、直角のレーザーから距離を測ることで直角の位置が割り出せる素晴らしいアイテムだ。

 

かくして客間の畳は全て持ち帰ってもらった。基本的には作業が建て込んでいなければ朝持ち出しの夕方納品という流れらしいが、今回は持ち帰りを午後にしてもらった上、大寒波が3日間続くと予想されている初日(1/7)だったため、後日の受け取りとさせていただいた。

 

畳がなくなってしまった部屋はかなり寂しい感じがするが、致し方ない。それに、ちょっとした作業をやる手筈にしていたため、日にちが開いてくれた方が都合がよい理由もあった。

 

左の写真は母屋の畳がなくなった場所で、ちょっとした作業とは一部畳寄せがもともとあったままの状態だったため、そこを周囲と同じブラックに塗装することである。

 

母屋の畳寄せも基本的にはほぼ塗装が完了していたのだが、この寝室の押入側半分だけ全く手を付けていなかったのだ。畳を敷いた状態で使っていたため、塗るために畳を剥がすのが面倒で、畳替えのときにサクっとやってしまう肚だった。

 

さて、日にちを飛ばしていよいよ畳受け取り当日となる。母屋寝室の畳はかなり迷った挙句、ちょっと珍しい色の和紙畳を選択した。汚れが目立つかもしれないが、この部屋は全て赤茶系のためそれに合わせて栗色にしてみた。

 

あまりにもキワモノだったらどうしようと内心ドキドキだったが、いざ部屋の中に収まってみるとかなりいい感じのような気がする。ただし、和紙素材だけに畳本来のイ草の匂いがしないのが特徴といえる。

 

その他の特徴としては、水をはじく素材であるとか、耐久性がイ草の数倍良いとかメリットの方が多い。イ草の匂いに相当なこだわりがないようであれば和紙という選択はアリかと思う。

 

そのぶん納屋の客間のほうは全てイ草の畳を使っている。最初は国産の安価なタイプ(1畳あたり9800円)を考えていたのだが、それよりは中国産の高価なタイプ(同7800円)の方がいいかもというアドバイスをいただきそちらに決定している。

 

ただ、もともとの畳が割と古かったのもあり、少しばかり柔らかい畳として仕上がっている。このへんは予算との相談で致し方なかった部分といえるが、イ草の匂いを嗅ぐぶんにはほとんど差を感じない。

 

最後は廊下の写真で終わりにしよう。ここは最初の段階では廊下にするか一繋がりの部屋にするか迷いに迷ったところだ。一繋がりにすることによって、部屋は東西南3面の窓を持つ最高に明るい部屋になるのである。

 

だが、結果的にはセパレートする方向を選んだのは、一つには暖房効率を考えたのと、障子戸を入れたかったのも大きい。ここの建具は全て近所の古民具屋で安くゲットしたものであり、これから設置していくであろう他の建具も全て同様となる。

 

かくして、畳の間が出来上がった。初日だけ堪能したらあとは全て養生をして使用する日まで温存することになっている。母屋に越してきたら、今母屋にあるものと住んでいる家にあるもの全てをこの客間にいったん投げておくしかない。

 

つまり、納屋の作業がある程度進むまでは、この部屋は結局綺麗な物置という位置づけになりそうな予感がすることを白状して今日は終わろうと思う。

続きを読む≫ 2021/01/20 19:55:20

前回のブログで客間を密室にすることができた。この段階で畳屋さんには交換依頼を出したのだが、実際に表替えをするまでに少しだけ時間がある。

 

畳を入れてしまった後で木工や塗装などの作業をすることはしたくないため、そういうものは予め全て潰しておきたい。あと客間の中で今後やるかもしれない作業を考えたとき、作者の中では床の間と押入周りのことが頭に浮かんだ。

 

ひょっとしたらそのうちエアコンを入れたくなるかもしれないが、現段階ではあまりに未定すぎるためそれだけは必要と判断したときの作業として、ひとまず確実にやっておかねばならない上記2つの箇所だけはやっておくことにする。

 

現在の床の間の状況は冒頭の写真で確認してもらうとして、もともとそれなりに汚れていたものが、漆喰塗り、天井塗装などによって見るに堪えない状態になってしまっている。

 

実はここのリノベーションに関しては、全壊してゼロから作成するか現状維持のまま見た目だけを綺麗にしてしまうかで悩み続けていた。母屋の床の間ほどではないが、ここの床板も踏めば多少たわむ所もあるような不安定さであり、もっと頑丈なものに変えたい思いもあるからだ。

 

だが、今回はその気持ちを呑み込んで表面上綺麗にしておく道を選んだ。理由はさほど時間をかけたくなかったからで、最悪、どうしてもこだわりたくなったとしたらその時に完全リフォームをすればいいと思い直した。

 

表面上綺麗にするというのは言葉を替えると、綺麗な板を上に貼付けてゴマカす、ということでもある。そのため、最初にやったことは右の写真にある雑巾摺りを解体することである。

 

もともとここらへんは漆喰塗りをしたときすでに解体することを考えていた材で、それがために養生もせず現在の汚れた形になってしまう原因にもなった。これを外して表面に板を貼り、それに対しての雑巾摺りを新たに固定して完成とする。

 

今回作者が選んだのはシナ合板という種類のベニヤ板で、特徴としては白味の強い綺麗な板となる。作者が通常よく使っている針葉樹合板よりもかなり高めの価格になっている(厚みが約半分の板で1.4〜1.5倍ほどの値段)が、この板であればそのまま加工なしで仕上げ材として使うことも可能。

 

左の写真を見てもらえればわかるが、もともとついていたプリント合板(それもかなり薄い)よりも清潔感が段違いのように思う。今回はこれ以上の加工は何もせず、この状態で仕上げとする。

 

そして先ほど剥がした雑巾摺りの代わりに新しいものを入れたのが右の写真。雑巾摺りの役目は、こういう形で先ほど固定したシナ合板のキワがわからないように隠して意匠性を高めるためにある。

 

雑巾摺りとはよく言ったもので、雑巾がけをしているときにこの位置で擦れることに由来しているそうだ。他に役目が同じようなものに、巾木や畳寄せなどがあるが、それぞれ微妙に使い方が違っていたりする。

 

雑巾摺りは和室の板間に使われるもので、真壁では柱が露出しているためその柱の出シロにこのような形で使われる。畳寄せは前回のブログでも出てきたが、取り付けるのは同じ柱間の出シロでもこちらは畳を入れたとき違和感のないように畳と同じ高さの材を付けるものを指す。

 

巾木に関してはそもそもが洋間についているもので、壁が床と接する部分に緩衝材や意匠材の意味合いで入れるものとなる。

 

さて、床の間板と雑巾摺りを新たにしたところで作業は終わりではない。現状、もともとあったものの上に張り付けただけの状態なので、このままでは床框だけが古い状態のまま露出していることになってしまう。

 

この床框もできれば完全に新しい材でスッポリと覆ってしまいたかったのだが、そういう材はどうしても高くついてしまう。そこで作者が苦肉の策として採用したのが左の写真のヒノキ材を上にかぶせる方法だ。

 

この材は綺麗で曲がりもなく、値段的にも(400円くらい)見た目的にも及第点と判断したのだが、写真のようにちょっと大げさすぎるほどの加工をしてみた。

 

取り付けた状態が右の写真で、加工に関してはかなり頑張って固定する場所の形通りに削ったはずなのだが、結果的に浮き上がる所があるような感じで成功したとは言い難い状態である。

 

だが見た目的にはこれでまあまあと思える出来で、かかった予算(2000円程度)を考えれば今回はこれで成立としたい。

 

以上で床の間は一応終わりとして、次に仕上げを施したのがその隣にある押入になる。この押入の中は土壁仕上げの上に板張りがもともとされてあった状態で、土壁が現しになっている部分のみ砂漆喰を塗っているが、その他は全て元のまんまとなっている。

 

砂漆喰の上に漆喰仕上げをするかどうかをこの段階まで迷っていたのだが、ここに関しては砂漆喰だけで充分と判断し、あとは板張りをどうするかだけを考えることにした。

 

押入に関しては少し前に母屋のものを仕上げた(写真はこちら)のがかなり気に入っていて、可能であれば同じものをここでも造作したかったのだが時間の都合で諦めた経緯がある。

 

板張りはパッと見ではけっこういい雰囲気の押入と思っていたのだが、母屋で造ったものと比べるとあまりに汚れていて、良かったと思っていた印象が一変してしまっていた。

 

改めて見直してみるととにかく板の汚れが激しく、張り替えを諦めたぶんこれだけはなんとかしておきたい。ということでサンダー掛けを出来る範囲でやっておき、それから濡れ雑巾でしっかりと汚れを拭き取る作業をした。

 

最終的な仕上げ方法は、少しでも汚れが目立たないように暗色系の塗装をすることである。いい加減このパターンは脱したいと思っているのだが、天井にせよ、そのまんまの材を活かして汚れが目立たないようにするにはこの系の色を塗るか、若しくはペンキなど塗膜系塗料を塗るのがいいと思っている。

 

作者はできるだけ塗膜系塗料を避けたいという考えがあるため、妥協案で暗色系しか残らない流れが多い。モノトーンな感じは嫌いではないのだが、どこもかしこもとなると違う方向も向きたくなってくる。

 

以上、作者の愚痴を聞いてもらった。出来に関してはキレイ目の焼杉を付けているようにも見え、それで自分を納得させることにした。これにて客間の作業は終了とし、次回いよいよ畳替えができそうだ。

続きを読む≫ 2021/01/18 20:20:18

納屋2階の床張りが完成したのでようやく扉を新設することができる。ここの扉に関してはこの家を購入した直後から具体的なイメージをずっと持っていて、今ようやくその想定どおりの状態になりつつある。

 

以前のブログでも触れたかと思うが、扉はしっかりした造りのものではなく、もともとここに置き捨ててあった古い舞良戸をリペアしたもので、見た目は気に入っているがどれほど扉としての機能を果たせるかは未知数だった。

 

冒頭の写真は一番最初の扉枠を固定しているところで、まず第一に考えなければいけなかったのはこの扉位置に用意されていたまぐさ(扉の上の横材)がかなり右肩上がりに固定されていて(わかりやすい写真がこちら)、しかもその固定がホゾ組みでかなり頑丈であったということだ。

 

簡単に外せそうだったり、材がチャチかったりすれば壊す思い切りもつこうというものだが、中途半端にしっかりした素材が使われておりそのまま使いたい誘惑も強くあった。

 

そのへんの細かい収まりはひとまず扉をあてがってみてから考えることにし、柱の間になるべく垂直になるよう位置決めをしてみると、なるほど随分と高さが合わない。高さが合わないと言っても扉の方が大きいわけではなくその逆で、どちらかというと処理が簡単で助かったといえる。

 

ただ、扉枠の斜め具合がかなりのもので、このまぐさをベースに材を付け足して水平垂直な枠を造るのはかなり時間がかかる作業になってしまう。そこで作者が選んだ妥協案として、扉は柱間にそのまま固定し、スキマを扉のラインの外側から適当なサイズで塞ぐだけの造りとすることにした。

 

言葉での説明が難しいが、写真を見て判断してもらいたい。冒頭の写真で左側の柱に縦に2本の材を通しているが、そのうち手前のものが扉のラインにあるもので、奥にある材がその扉のスキマを塞ぐための材ということ。

 

その部分を別の角度からみた写真が右のもので、冒頭のものとは反対側から見ているため手前のものがスキマ隠し材で、奥のものが扉のラインにあたる材になる。

 

扉の固定に関しては奥の材の中ほどに付いている金具で受け止めるタイプのもので、一番安価な方法を探して辿り着いたのがこれだった。特にドアノブも付いていない形で押し引きだけでバネ付きの出っ張りがキャッチしてくれるやつである。名前はそのまんまだが扉止めというらしい。

 

そのまんまぐるりと上を向いたら左の写真のような感じで、ドア上のスキマは最大で6センチほどあったため60角の余りものが丁度良い感じでハマっている。それぞれのスキマに合わせて材を決めたため、大きさはチグハグになっている。

 

改めてこうやって写真を見ると、いかに柱梁が歪んだ関係になっているのかがよくわかる。最初の説明通り扉は写真左側の柱に蝶番で留めているのだが、その柱からして真っ直ぐではない。

 

全ての場所で構造材が傾いているため、毎回作業のたびに水平垂直を出してもいられなくなってきたという事情もあったりする。気合が入るところはそうするし、手抜きするところはとことん手抜きでちょうど良いくらいの考えで進めていく。

 

さて、先ほど説明で出てきた扉止めというのが右の写真のものだ。前からも後ろからも押せば引っ込むような形になっているので、バネよりも強い力で押し引きすれば開閉できるアイテムだ。これ1組で200円しないくらいで安い。

 

もし今後この部屋に鍵が必要になるようであればそのときに考えれば良いということで、現状これで扉の造作に関しては終了とした。

 

そしてその扉を閉めた状態を外から見たのが左の写真。戸自体が古くてスキマだらけになっているのはご愛敬として、それ以外の点ではやはり上の横材がかなり斜めになっているのがわかるだろう。

 

扉の右上の方に行くにしたがってちょっとスキマが開いてしまっているのは右肩上がりになっているせいもあるが、実は扉も綺麗に四角形の枠になっておらず右上の部分だけ縦の木枠が寸足らずなのである。

 

その状態がさらによくわかるのが右の写真で、これは部屋の内側から撮っているものだ。この写真を見ていると目の錯覚で扉自体が歪んでいるようにも見えるが、実際には木枠が寸足らずなところ以外は比較的綺麗な四角形になっている(当たり前だが)。

 

ちなみに、扉に付いている取っ手は作者の後付けのもので、表裏2個セットで200円ちょっとのお買い得品となっている。さらにさきほど説明した扉止めの穴だが、もともと扉についていた金具穴が今回買った商品のものよりも大きく、掘る手間が省けている。

 

そんな感じで扉は出来上がった。扉上の60角だけは違和感が強かったため周囲と同色に塗装し、さきほどの写真で右上に見えていた目立つスキマを塞ぐために新しい材を1本打っておいた。

 

完成度としては決して高くないとは思うが、ひとまず畳を入れたいがための突貫工事でもあり、このへんで妥協することにしたのでこの程度のものだろう。それとこれまでと少し違う点としてスキマ隠しのヒモ材は塗装せず、無垢のままで様子をみることにした。

 

全て同じ色にすると重くなりすぎるし、同じような色ばかりでいい加減飽きてきている部分もある。最初は同色に塗るつもりだったため黒系の大きなビスを打つことになってしまったのが、いかにもDIYしました感が出ている気がする。

 

扉が終わったので最後の仕上げ部分として、入ってからの廊下にあたる部分の畳寄せを固定・塗装したのが最後の写真。実はここの廊下になる手前の部分、結果的には扉が内側に開くことからそのためのスペースになってしまったのだが、できることであれば扉の開閉方向は内と外で逆にしたかった。

 

中でゴチャゴチャしたくなかったのがその理由だが、それができなかったのはこの扉が階段上がってすぐのところにあったからによる。外開きにしてしまうと階段を上がってから開くことがいちいちやりにくいことになるのである。

 

そこで最初に悩んだのが、この畳寄せのラインに扉を造るかどうかということだった。それをしなかったのは、扉の上の横材や垂れ壁を造る手間が増えることを嫌ったからだともいえる。

 

この他にも同じタイミングで雑巾摺りなども取り付けているのだが、ちょっとした作業なのでこのままスルーするか何かの報告のときにまとめてすることになるかもしれない。

 

頑張った甲斐あってようやく部屋として密室状態を作ることができた。もういつ畳を入れてもいい状態になっているといえるが、もう一つ汚れが出そうな作業を紹介して納屋の仕事は終了しようと思う。

続きを読む≫ 2021/01/17 20:38:17

前回のブログでようやく床張りまでの全ての準備が終了した。思えばただ単にこの客間に入口の扉を付けたかっただけなのだが、それをやれるまでに色んな要素が絡んでくることがよくわかるレポートになっているのではなかろうか。

 

今回のミッションは床張りを仕上げることである。再度おさらいしておくと、この納屋の2階に関しては隣部屋の床を全てバラす予定であるため、2階の床張りに関してはここが終われば全て終了することになる。

 

ここを終えて扉を付ければあと大きく残った作業は隣部屋の天井仕上げと壁塗り、窓の付け替えや電気配線などを行い、最後に今現在扉がついているところ(写真はこちら)に壁を立ち上げることが2階作業の完全終了を意味する。

 

こうして書き連ねてみればまだまだ先のことだなと感じてしまうが、まずは母屋の仕上げからという順番になる。今こちらに注力しているのはあくまで畳替えを母屋と納屋を合わせて一度で終えたいという思いがあるからだ。

 

長くなる前に作業に進もう。冒頭の写真は納屋の階段を上がったところの廊下を撮ったもので、床板の状態があまりよくないのがおわかりだろう。ここに限らず、2階のフロアは全て土足で上がることが前提の造りであったため、最初は茫然とするほど汚れていた。

 

客間に関しては最初のかなり汚れた状態から一つずつ新しい形に変えていったため、このブログではあまり汚れたイメージは見えていなかったかもしれない。今現在はその造り替えた客間とこの廊下が汚れる部分の境界線になっている。

 

今回ここに新しく床張りをすることで当然その上は土足禁止にせざるを得ないが、上記のとおりまだまだ汚れそうな作業もたくさん残っている状態であるため、作業終了後速やかに厳重な養生を施す必要がある。

 

作業はまずこの板を外すところからで、全て古い釘で打たれているためかなり外しにくい。ただここの板に関しては電気配線を進めたとき(そのときの記事はこちら)にすでに一枚だけ外したことがあり、そのときに苦労した甲斐あって今回は手間なく外すことができる。

 

最初の一枚さえ外れていれば後はバールを下側の桁に差し込んでゆっくり力を入れていくと外れやすいが、床下に落下することにだけはくれぐれも注意が必要だろう。

 

ちなみに、作業に関しては全ての床をまとめて外して新しいものをまとめて付けるなんて真似はせず、一枚はがして一枚付けてという手順を追うことにしている。やはり安全第一だと思うからだ。

 

左の写真は最初の2枚目までを外した状態を撮ったもので、新しく用意している板がもともとついているものよりも幅も厚みも広いため一枚ずつの法則はここだけ変則的にした。

 

それにしても、床を剥がすとそれを乗せていた桁と梁の上の汚れがかなり目立ってしまう。相当年季の入った埃やゴミが大量に積もっているため、掃除をしながらの作業となった。

 

さて、その状態から新しい板を一枚入れて古いのを一枚除き、さらに新しいのを一枚入れてもう一枚入れるために最後の古い一枚を外したのが右の写真。早口言葉のような言い回しをしてしまったがご容赦願いたい。

 

ここで作者が一番気になったのは今現在の階段の造りに関してである。かなり単純な構造だが、いずれ自作で折れ階段を造る予定にしているためこれを見て造作アイデアの足しになるよう計画を練っておかねばならない。

 

恐らくこの古い階段を壊すときには再度ここの床板を外す必要が生じてくるかもしれず、できればそうはしたくないが一応そのイメージをしておく必要もあるだろう。

 

そして最後の板を入れる際に作者がちょっと頭を悩ませたのが左の写真の柱で、今回用意した板は厚みが25ミリほどあってもともとあった板よりも数ミリ厚いものにしている。

 

そのせいでもともとの板がギリギリ入り込んでいたスペース(柱を欠いている部分)にはどうしても入らないという状態になってしまった。大抵こういう場合は2択で迷うことになる。材を削るか柱を削るか、という2択である。

 

今回作者は気力が漲っていたため後者を選んだ。床板をなるべく頑丈な状態で固定するには出来る限りホゾを組んだり、欠いた部分に入れ込んだりしておいた方がいい。

 

という感じで板の上端ラインにノコをいれて欠きやすい状態を作っておいてからノミで落としているのが右の写真。この場所に関しては邪魔をするものが何もなく、非常に作業のし易いスペースであったのが幸いした。

 

こういう形にしておけば、梁と柱に挟まれる状態で材を固定できることになる。もともとあったものより厚みが増したことで強度的にもかなり良くなっており、完成すれば快適に利用することができそうだ。作るときはいつもそんなことに思いを馳せるが、出来上がったものをすぐ養生するのはなんかお預けを食らった気分になる。

 

最後の一枚を入れたあとで作者が行ったのは床板の幅を調整することで、もともとのものより幅広の材を使っているためどうしてもどこかを細くするなり調整の必要が生じる。

 

理想を言えば、今回使用した4枚全ての板を同じ幅にカットすることなのだが、手間などを考えたときそれはなかなかできることではない。ということでどれか一枚を細くカットすることは決定していたのだが、最後までどの部分をカットするかは迷っていた。

 

結論として、一番最初に取り付けた板を細くすることに決定したのだが、これはこの外壁側の板が一番支えになる材の面積が大きいからである。同じ長さの板を同じピッチの根太の上に置く場合、幅が細いほうが当然強度は劣る。

 

つまり、ここ以外のどの位置に細い板を付けたとしても、周囲より強度が劣る部分が出来てしまうことになり、それを避けたかったというのが最大の理由である。あと細かい点で、桁と梁の上に材を置いたときに水平がとれず、桁の方がそこそこ高い位置にあるため壁側の材だけ少し斜めに傾いてしまっている。

 

そこは敢えて一番曲がりの大きかった材を充てているのだが、それを短く(幅狭)することで逆に置いた板の安定感が増すことになったからでもあった。

 

という感じで2階の床張りが全て終了した。この状態で仕上げとなるため、梁へのビス固定はなるべく目立たないよう極細のビスを使っている。板の両端に関しては固定強度を得るため通常のビスでしっかり止めたが、これらに関しては仕上げの段階で全て隠してしまう予定である。

 

新しい板に関しては当然のようにヤスリ掛けをしており、納屋の2階の他の作業が全て終了した後にタイミングを見て蜜蝋ワックスでも塗ろうかと考案中だ。

続きを読む≫ 2021/01/14 19:46:14

前回のブログで納屋の2階の漆喰塗り手前までが終了した。ここで漆喰仕上げまで終わらせておくと後の作業がずいぶんと楽になるはずだ。

 

冒頭の写真は前回完成させた天井枠を反対側から撮ったものだが、柱梁がいかに水平・垂直でないかがわかる一枚だ。どちらがいいのかはよくわからないが、天井は周囲の材の傾きに合わせずあくまで水平であることを原則に造作している。

 

一応前回でも触れておいたが、左側の枠は桁ではなく柱への固定で組んでいるため、枠と壁の間にどうしても隙間ができしまう。そこには壁から繋がるよう漆喰を塗っていくことにしたため、適当に下地となる材を打っているのがおわかりだろう。

 

あとは中央を横切るように一本縁を入れて今回の天井骨組は終了である。以前天井造作をしたときは(そのときの記事はこちら)かなり気合を入れて格子天井としたが、今回はこの簡単なものにフタをするだけに留めようと思っている。

 

一応、階段を登った上あたりに天井点検口を設けるつもりではいるが、そこもさほど凝った造りにはしない予定だ。ちなみに、今回の天井枠の木材は前回の天井造作のときの木材の余りを使った。

 

本来であれば残らないように買うのだが、前回造作したときの格子ピッチを300ミリにするかどうかで迷っていてそのつもりで材を揃えていた。結果的に455ミリピッチの格子に決定したため、1束分(6本)の木材を眠らせていた。

 

それでは本題の漆喰塗りに入ろう。とはいっても漆喰塗りについてはもうずいぶんと紙面を割いてきているので、改めて書くほどの新鮮さはないのが実情としてある。

 

ただ、今回は久々の漆喰塗りということでこれまであまりにも無頓着にしてきた部分が浮き彫りになった出来事があった。というのは、漆喰・土壁材の保存方法が雑すぎてかなり固まってしまっていた。

 

通常であれば、長く使わないときは水を多めに入れておくなどすれば相当の年月は持つ素材のはずだが、前回使い終わったときに放置期間が長くなることは全く想像していなかったのである。

 

前回というのはまさにこの納屋の客間を塗ったとき(記事はこちら)のことで、約8カ月も前のことになる。そのときはユニットバスの部品待ちでそこそこ空き時間ができたため客間の塗り作業にかかったのだが、部品が届いたため作業を中断して本作業に入っていった。

 

そしてそのまま次から次へと母屋での作業が続いてしまい、今日に至るという感じだ。

 

だが固まってしまってはいたものの、力を加えればなんとか変形するレベルではあったため、水を加えて混ぜ続けることで何とか使える状態に戻すことができた。

 

漆喰のほうはまだよかったが、土壁の方はかなり固まっていたためかなりの量の水を入れてしばらく放置している。そんな状態になっていても水を入れてやや時間が経てばスコップが刺さるくらいの柔らかさに戻り、最終的には使える状態に戻ってくれた。

 

と、無駄話をしているうちに漆喰塗りはほぼ終了した。塗るに際しての変わったことは何もなく、これにて階段から客間側の壁塗りは全て終了となる。

 

右の写真は前回撮っておいた写真(こちら)と見比べてもらうために掲載しておいた。こんな感じで天井枠と一体化するようなイメージで枠材の手前ギリギリまで漆喰を塗っている。

 

そんな感じで予定している作業は全て終了となった。一応出来上がった天井を階段下のあたりから撮っておいたのだが、改めて見ても歪んだ四角形になっているのがおわかりだろう。

 

全てが終わってみて少しだけ反省するとしたら、天井を取り付けた高さにあるだろうか。圧迫感は出てくるかもしれないがもう少し下に設置することで、建物の歪みが視覚的にわかることはなかったかもしれない。

 

全てを柱に固定することになるため、四隅の仕上げ方(漆喰を枠まで塗る)もまったく同じになり見栄えがよくなっただろう。こういうのを思えば思うほどそうすればよかったという気持ちが芽生えてくる。

 

こんな感じで、作業の後に反省材料が出てくることがとにかく多い。それらを次回に活かせれば良いのだが。

続きを読む≫ 2021/01/13 20:26:13

前回のブログで客間の窓枠のスキマ潰しが完了した。あとこの部屋を密室にするには入口をちゃんと塞げるような扉を設ければよい。まずはそれについての作業の流れを説明しておくことにする。

 

今現在の客間を部屋から出て廊下側から階段を見たのが冒頭の写真である。写真でわかるようにこの廊下を進むと右手に階段があり、正面にはもう一つの部屋(空間)が広がっている。

 

余談になるがこの空間はもともとワラを置いたりちょっとした作業場に使っていたようだが、作者にとっては全く不要であったため作業が進んで行くと床を全て抜いて1階から吹抜けの状態を作る予定にしている。

 

さて、今回はこの廊下の入口にあたる部分に空間をシャットアウトできるような扉をつけることが最終目的であるが、この状態ですぐに扉をつけて終わりというわけにはいかない。

 

扉に関しては実はもうすでに用意済みで、それに関する記事も過去に書いているため説明は省略させてもらう。ただ当然ながらこの用意した扉がここの枠にジャストフィットするはずもなく、これから枠自体を加工する必要がある。

 

枠を加工した後では床の張り替えが困難になるため、替える予定があるならそれよりも先にやっておかねばならない。当然、床は張り替えしないわけにはいかないのでドアよりも何よりも最優先でそちらをやることにした。

 

というのが必然的な思考の流れなのだが、その前に右の写真を見てほしい。ここで何に注目してほしいのかというと、歩み板が置いてあることである。歩み板とはトラックの荷台に自走式の機械などを乗せたり降ろしたりするときに使う板のことだ。

 

もともとこの納屋の中に放置してあったものだが、いつぞやのお宝発掘記事では紹介しきれずにいたもので、かなり役に立っているアイテムのひとつといえる。

 

これがなぜここに置いてあるのかというと、かなり前に客間の漆喰塗り記事を書いていたときは途中で報告が終わってしまっていたのだが、実はその後親族のヘルプなどを経てこの2階部分の漆喰塗りは途中まで進めてもらっていた経緯があった。

 

まとめ報告をしようと思いながら完全に忘れてここまできてしまっていたが、今思い出したのでこの場で報告とさせていただきたい。そしてその漆喰塗りのときに階段横の壁や向かいの壁に作業ができるよう、廊下と階段上の棚部分にこの歩み板を渡して足場としていた。

 

それがそのまま置いてある状態だったのだが、ここで床を張り替えた後でまた再度この足場をつけたり漆喰を塗ったりするのは絶対に避けたい。そのため床作業の前に漆喰塗りを完全に仕上げておくことにしたのだった。

 

ただ、さらに逆算しなければいけないことがある。漆喰を塗るのであれば仕上げの段階で全てのスキマにキッチリと漆喰を塗りこめるのが基本なのだが、現状まだ天井がついていない状態であるためそこへの仕上げを後回しにするとさらに漆喰塗りする機会が必要となってしまう。

 

という感じで扉の設置→床の張り替え→漆喰壁仕上げ→天井の造作というふうに思考はさかのぼっていく。結果的にこういう作業は天井→壁→床→仕上げという順を追っていくのが基本となるいい例かもしれない。

 

長い前置きがようやく終わった。そんな理由から今回は納屋2階の天井周りの造作を紹介していくことにした次第であるが、できるだけ急ぎたいため天井に関しては仕上げまではせず、枠組みを固定するにとどめておこうと思っている。

 

左の写真は今現在ついているこの階段の照明用スイッチで、見ての通りの露出配線になっている。ここで天井枠を固定するにあたってこの線が邪魔になってしまうため、やむを得ず天井枠より上のラインまで跳ね上げておくことにした。

 

それが終わったらあとは用意した材を天井ラインで井桁に組んでいくだけの作業となる。ただ、言うは易しだがこの歪みだらけの建物で綺麗に井桁に組むのは至難の業で、当然のように正四角形に組むことはできない。

 

全ての辺が長さも角度も違っているため、そこらへんを微調整しながら材を固定していく。写真を見てもらえばわかると思うが、天井枠が水平という前提でいかに周囲の材が水平・平行・直角でないかがおわかりだろう。

 

全ての箇所で隙間ができがちで、材もツライチにできる部分がない。奥の材もそうだが、左側の材も手前に向かうに従って桁となっている材が浮き上がっていく感じになっている。

 

後は壁塗りの際に少しでもスキマを簡単に潰せるような工夫をしてみたのが左の写真で、こんな感じで適当な材を枠より少し奥まった状態にして固定しておいた。

 

これは漆喰を塗るときにそのままここを塗れば壁の続きとして塗りつぶせるようにしたもので、詳しくは次回で写真を見てもらうことになるだろう。とにかく、ここの天井は絶対に隙間を作りたくない部分なので、密閉できるよう苦労は惜しまなかった。

 

そして先ほどの露出配線を跳ね上げた後の形は右の写真のようになった。この枠を固定するのは反対側と違って桁ではなく、柱である。見ての通り、桁は丸太梁が使われていて、しかも反対側の桁とは若干高さも違っており今回はうまく干渉できる位置に設定できなかった。

 

ここはスキマの形も複雑だったが、結局それなりの大きさの木材を適当にカットしてある程度(ピッタリでなくてもよい)スキマを埋めるように固定しておく。材が黒いのがわかると思うが、これは以前黒に塗ってあった部分の廃材をそのまま使っているからで、ひょっとしたら漆喰の乗りが悪くなるかもしれない。

 

そこまで終わったらあとは漆喰を塗り込んだときの養生としてテープを枠に貼ってこちらの作業は終了だ。

 

さて、天井と並行して進めていかねばならないこととして、扉枠の上の空間を埋めておく必要がある。写真のように結局は石膏ボードで壁を造ることにしたのだが、この決定まではいくらか悩んだ。

 

考察した内容としては、今回採用したボードの他には竹小舞を掻いて土壁を塗るプランや、ちょうどくらいの大きさの建具を小洒落た感じでつけるプラン、すりガラスをそのままはめ込んで採光もとれるようなプラン、など。

 

結果的に作業を急ぎたいのが最優先になってしまったため、最も素っ気ない石膏ボードに漆喰塗りというプランを選んでしまった。作業自体も簡単なもので、いきなり完成の写真を載せてしまっている。

 

内容は石膏ボードを枠に合わせてカットし、設置位置に前回のブログ窓枠でも使った見切り材(2センチ角)を固定しておき、そこにビス固定しただけのものである。

 

今回けっこう急ぎでやっている理由としては、早い段階で畳替えをしたい思いが強いのもあるが、この作業(天井と上の小壁)をやっている翌日にはヘルプで壁塗りに来てもらう予定を組んでいたからでもある。

 

そのため、この日中に小壁を組み上げて、かつ枠材の塗装も終えて養生テープを貼る段階まで進めておきたかった。塗装はいつものように水性ステインの黒を2度塗りで仕上げるため、さほど時間は要さなかった。

 

こんな感じで慌ただしい中漆喰塗りの準備が終わった。

続きを読む≫ 2021/01/12 20:30:12

前回のブログで浴室ドア枠は発泡ウレタンの充填待ちの状態になった。これまでも何度かウレタン処理を紹介してきたが、コーキングなどと同様できるだけまとめて作業するのが効率的であるため、充填が必要な箇所の準備を優先的にすることにした。

 

以前のブログで納屋のアルミサッシ取り付けが完了していたが、その後の処理を何もしていなかったためかなりのスキマが空いている状態になっている。実際、部屋を閉め切りの状態にしていたにも関わらず多くの虫が部屋の中に死骸となって転がっていたのである。

 

壁や床などは自分でDIY済みであり、虫が入るようなスペースは全て潰している。可能性として虫の進入スペースはこのアルミサッシのスキマか居室の入口(4枚の障子戸の間にあるスキマ)しか考えられない。

 

改めてお伝えしておくが、今これらの作業を何のために行っていくかというと全ては畳替えのためとなる。つまり、せっかく畳を替えたとしても使う前から虫が侵入する状態というのは困る。

 

そこで畳替えをする前提の話として、まずこの部屋を完全な密室にするという部分をクリアするためにこれからの作業を行うということだ。具体的な内容としてはサッシのウレタン充填、それが終われば次は部屋の入口に扉をつけることになる。

 

窓自体は作者の窓付けスキルが最も高くなった最近に取り付けたため、母屋を含めた全ての窓の中で最高のクオリティで固定できている。

 

ただ、過去のブログでもお伝えしたとおり、この納屋の柱は全て大きく傾いており、窓枠と柱の間のスキマ差が窓の上と下で1センチ以上ある箇所も存在する。

 

スキマの大きな箇所はウレタン充填するのに何の問題もないが、大変なのは小さいところだろう。これまで実はあまりにもスキマが小さい部分には充填するのを断念してきたところもあったが、今回はそういうところにも積極的に充填を試みることにした。

 

上の2枚の写真は充填箇所から溢れてきたウレタンがアルミ部分に付着しないための養生をしているところで、労力と消費を惜しまずこれをしっかりやっておくことでウレタン充填に対する不安や失敗はほとんどなくすことが出来た。

 

写真にはないが養生は窓の外側のサッシ耳のところにもしっかり行っておいた方が良い。左の写真はウレタンを発泡して丸一日放置した後のものだが、充填したウレタンはこんな感じで開いたところから部屋の内側に入ってくる。

 

それだけではなく、膨れる場所を求めて外の方にも広がっていくこともあり、忘れがちなポイントであろう。そしてその膨れていく特徴があるからこそ、こういう狭い空間をウレタンで隙間なく満たすことができるのである。

 

上述の通り、今回はこれまで敬遠してきたごく小さなスキマにも全て充填を試みている。無駄かもしれない可能性がある中でしっかりと養生テープを貼っているため、小さいスキマにも思い切って充填することができた。

 

客間にある3面の窓全てに充填が終わり全体的に撮った写真が右のもので、ほぼ4辺に対して満遍なくウレタンが充填されているのがわかると思う。この中で少なくとも窓台と接しているアングル部分のけっこうな範囲であるかなきか程度のスキマしかない。

 

客間のウレタン充填が終わったのでそのままの勢いで前回作っておいた浴室扉枠のスキマにも充填を行った。前回にも説明したが、このスキマは充填後すぐに枠材と柱間のつっかえ棒を取り除き、枠材をビス固定している。

 

それにより、発泡ウレタンの膨張は作者が意図していたとおりのスペースで完結しており、ここが一番ほっとした部分かもしれない。ただこの部分は奥にどこまでも空間が広がっているため、ある程度以上の容積を塞いでもらわなければ困る箇所だったためかなり多めの量を充填した。

 

写真にある膨張したウレタンがかなり大量に見えてしまっているのは錯覚ではなく、そういう心配があったゆえのことである。

 

充填後ほぼ丸一日放置してこれ以上膨張することはない状態にしたため、はみ出たウレタンは全てカッターナイフで切り落としていく。膨らんで固まってしまえば気持ち堅めの発泡スチロールのような素材に変貌を遂げている。

 

これにて浴室扉枠は両サイドの固定ができたため、最後の天井用枠を差し込んで木工部分は全て終了となる。最後の仕上げとしてこの後ウレタンをカットした部分にシリコンコーキングをする予定でいるが、報告は省略するか、してもどこかのまとめ作業の一つとしてになるだろう。

 

自分では思っていた以上にこの扉の枠周りが恰好良くなったと思っている。位置アングル的にも照明の明るさ的にも皆さんの目にベストなショットでお見せできないのが残念だ。

 

そして駆け足だがついでに客間の窓枠の仕上げ部分についても触れておく。他の窓と同様、充填後はヒモ打ちをして見栄えをよくするのだが、この部屋のスキマは大きすぎてこれまで使ってきた材では汚い部分を全て覆えない。

 

そのため今回は雑巾摺り用に購入しておいた2センチ角の角材を使うことにした。これは行きつけのホームセンターで特売として2メートル25本980円で売られていた超お買い得だった材である。

 

写真のように固定位置にあててみると丁度良いというか、2センチでギリギリなんとかウレタンが隠れるようなきわどい部分もあったりした。

 

それぞれの形に合わせてカットを行ったが、アルミアングルなどに干渉する部分を細かく切ったりするのはバンドソーが役に立ってくれた。全ての処理がおわったら周囲の色に馴染むよう黒の水性ステインで塗装し、固定したのが最後の写真。

 

固定は目立ちにくいよう隠し釘を使っている。写真では材の端のほうに白い点のようなものが見えるが、肉眼ではそこそこ目を凝らさなければ見えることがないし、どうしても気になるのであればこの部分だけ再度塗料を垂らしておけばかなり誤魔化せるだろう。

 

これにてこの客間の窓からの虫の侵入は完全に防げたことになる。次は入口側からの侵入を防ぐための作業を紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2021/01/11 17:52:11

天気が荒れに荒れている。作者が東京から安芸高田に引っ越してきてから冬を迎えるのも4回目となるが、寒さはダントツで今年が一番である。3年ほど前の降雪量はもっとあったように記憶しているが、寒さが耐え難いほどではなかった。

 

今年は年末になる1〜2週間ほど前に数日間の寒波があり、それが終わってしばらくして次は年末年始にかけて猛烈な寒波がきた。そこも例年よりは寒いと感じる程度だったのだが、今回の週末のものはレベルが違っていると感じる。

 

車は停車して10分もすればフロントが凍り、サイドブレーキは間違ってかけてしまうとかかった状態で固まり、家の水道管は水を出し続けていないと正午でも凍結してしまう。そんな感じで雪国で暮らすことを噛みしめる日々となっている。

 

この寒波の間、作者の基本姿勢としてはほとんど新居の方に宿泊するスタイルだ。こんなときにどんな異常が見つかるかを知ることは今後暮らしていくのに最重要と考えるからで、水道管が凍りやすい部分もわかってきたし、アルミサッシの内側さえ結露→凍結して氷が張ってしまうところもあった。それらの部分は今後より居住空間を快適にしていく上で大きな参考としていく。

 

あまりに寒すぎてDIYをする手も止まりがちで、外でやる必要のある作業(木材カット、ヤスリなど)はほぼ行えておらず、もっぱら室内でコツコツできるものを中心にやってきた。

 

ちなみに、前回のブログから紹介している断熱系の作業は全て年末の時点で終了しているもので、それによりなんとか今の最強寒波もしのげていると考えると、遅すぎない絶妙のタイミングだったかもしれないと考えるようになった。

 

では続きから。スキマへの断熱材埋めは納得できるレベルで終わったため、次に手を付けていくのは浴室扉を固定する枠についてである。こういう言い方をすることに少し違和感を覚えてしまうが、今現在の状態でも別に浴室の扉部分は固定されていないわけではない。

 

完全に本体と紐付いているため動かそうとしても動くものではないが、周囲の今現在ある枠や柱などと意匠的にも違和感を感じさせない程度の細工は必要になる。

 

右の写真は最初に扉の左側の柱との間に挟むための材を用意したもので、今現在の壁を極力壊さずに正確にフィットするように複雑な削り方をしたものだ。

 

それを付ける位置の壁がどういう形状なのかは前回掲載の写真をご覧いただくとして、こんな感じで柱材を縦にカットしていくのはそれなりの治具を用意しない限りかなり大変な作業となる。

 

なんとか思う形にカットし、その甲斐あって作者の思っていた通りに元の柱にフィットさせることができた。ついでに枠の天井にも同じ大きさの材をつけている。今回用意した材は60角のものであるが、それがこの後扉枠をぴったりフィットさせるのに丁度良いサイズだった。

 

その扉枠が右の写真。これは全ての加工が終わった状態を撮ったもので、少しだけ割高の1×6材を幅調整した。扉枠自体はなるべくカット・切り込みなどの作業をしたくなかったがちょうど良い材が存在しなかったので仕方ない。

 

特に扉右側の取付用スペースがかなり柱に近すぎて、とてもワンバイ材が入るほどの空間はないためトリマーでアングルにうまくひっかかるよう削り調整を行っている。塗料は水性ステインのウォルナット色を使い、使用中の余っていたニス(ツヤ有り)も塗っておいた。

 

部屋(脱衣所)は木部をほぼウォルナット系の色で固めてあるため、ここも同じような配色にしている。さきほど固定した周囲の材も他と違和感がなくなるよう同様の色系統にした。

 

色を合わせてみると思っていたより違和感がなくなるのが左の写真でお分かりいただけると思う。これらの材をもともとあった枠材とツライチになるよう固定し、こちら側への材の加工もできるだけ最小限になるようにしている。

 

そして実際の枠を取り付けたのが右の写真。柱側の材と枠材のスキマは当然ながら上下でかなりズレが生じている。これはもう古い家では当然のような感覚でいるが、これにピッタリと垂直がとれているユニットバス(扉)を合わせるわけだから、どこかでごまかしの調整をしなければならない。

 

それをどこでやっていくかも今回のテーマであったのだが、作者はそこを枠を削る量に多少の差をつけながらかなり微妙な調整を行っている。理想でいえば、柱にあたる最初に加工した材を完全に扉のアングルと並行するようにカットできればいいのだが、それは素人の手工具程度では到底無理な話である。

 

そのための苦肉の策としてやったのだが、実はこの方法を採用したのには別の理由もある。それは右側の扉枠が無条件で同様の処置をとらなければならなかったからで、どうせならやり方(アングルぴったりはまるようトリマーで削る)を合わせたほうが収まりがいいと思ったことによる。

 

その一番困難と思っている右側の枠を仮止めしたものが左の写真で、ここのアングルと壁間の寸法はワンバイ材の厚み(18ミリ)がそのまま入る箇所がなく、かつ一番上と下での空間の差が1センチ近くある。

 

困難なのはこの枠を固定するための受けが上から半分が木材(柱)で、下半分がモルタル壁(漆喰)になっていることで、それぞれ出っ張り方が違っているし、スキマの大きさも違っているところだ。

 

枠材と壁の間につっかえ棒のようなものを数本入れているが、これは次の作業に入るための準備であり、具体的にはここから発泡ウレタンを充填していくためのスペースを作る必要があった。

 

つまり、このスペースは前回でやったような断熱材を上手く入れて固定することが不可能だったため、すでに得意となっている発泡ウレタンを充填することにしているということで、ウレタン発泡をまとめて行うため次回から納屋の客間の窓枠の発泡準備を進めていく流れになる。

 

ちなみに、写真では扉枠の材と壁の間にけっこうスペースがあるように感じるかもしれないが、これは扉枠の方を大げさに左側に開くように広げているからで、ウレタンの充填が終わるとすぐにドア枠と直角になるようにビスを揉んでいく。

 

作業が終わったのでそれら全体がわかる一枚を撮ってみた。上述のとおり次回以降で枠材と壁の間のつっかえ棒周辺にウレタン処置をし、その後すぐに適切な位置に枠を固定したらウレタンが固着するまで待つことになる。

 

ウレタンが固まるとはみ出た分をカットし、表面にコーキングをして完了にするつもりである。ここの作業はかなり面倒に思えたため作者の中ではなかなか重い腰が上がらず、後回しになってきた部分だがこれでようやく一息つくことができるだろう。

続きを読む≫ 2021/01/10 19:37:10

引越しまでのカウントダウンが進んでいる。作者が入居前に掲げた必須事項のクリアまであと2項目。これまでテレビ・冷蔵庫・ガス接続を終わらせてきたが、一番手間がかかるのがここからの作業だと思っている。

 

残っているのはインターネット接続と畳替えになるのだが、以前のブログでも説明した通りネット接続は引っ越しと同日にする予定なので、次の目標としては畳替えということになる。

 

実は畳替えに関しては約10カ月ほど前に複数の業者に見積もりを依頼していて、こちらが依頼の電話をすればタイミングによっては一日で(朝引き取って夕方納品)貼り替えができるという話になっていた。

 

ただ、作者のこだわりとして、畳替えをした部屋に関してはその部屋を使用する段階になるまでしっかり養生をしておきたい思いがある。さらに、出来ることなら全ての作業を終了して木くずや塗装ダレなどが絶対にないような状態までもっていっておきたい。

 

そんな思いから畳替えをする部屋を優先的にここまで仕上げてきているのだが、このタイミングで畳替えをすることにしたのにはもう一つ別の理由もある。コロナ対策として各地で話題になっているプレミアム商品券というのをご存知の方も多いだろう。

 

今回、作者はその商品券を使って畳替えをしたいと考えていて、その使用期限が年度末あたりになっているのがこの畳替えの時期を早めた最大の理由かもしれない。

 

しかも、コロナの影響からか、畳屋さんの価格設定が以前見積もりしたときよりも1割下げられていて、かつ期間限定で1割引きのクーポンまでゲットしてしまった。つまり、以前の見積もり内容よりおよそ2割引きになった上、プレミアム率40パーセントの商品券を使えるのである。実質半額以下となるため作者の財布的にかなり有難い。

 

だがここで立ちはだかってくるのが上でも述べたように「畳替えの部屋のリノベーションを全て完成させておく」ということだった。現状として、母屋の寝室に関してはもうこれ以上手を加える部分がない(そのために押入の板張りをしたという裏事情もあった)。

 

問題となるのは納屋の客間のほうで、こちらに関してはまだ仕上げまではクリアしなければいけないことが多く、ここから全力でそれに傾注していくことになる。ざっと挙げておくと、押入の仕上げ、床の間の改修、アルミサッシのスキマ処理、部屋の入口扉作成、畳寄せ設置などなど。

 

だいたいこれを考えていたのが年末あたりで、押入の記事を書いているあたりでそこらの条件を一つずつ潰していった。そこでまず最初にとりかかったのが今回のテーマでもある断熱材充填に関することになる。

 

一見畳替えには何の関係もないように聞こえるかもしれないが、今現在の客間は以前のブログでアルミサッシを取り付けたときそのままの状態になっている。これまでも何回か行ってきているが、作者は断熱性をより高めるためにこのサッシ枠と窓の木枠との間に発泡ウレタンを充填することにしている。

 

この発泡ウレタンの充填、以前手痛い失敗をしたことがあり(そのときの記事はこちら)、それ以後もめげずにチャレンジすることで上手くコツを掴むことに成功している。ただ、このウレタン作業に関してはチビチビとこまめにするのは効率が悪く、できるだけまとめて一斉にやりたいという思いがある。

 

そのため、以前からの懸念事項であった浴室扉周りの空間も同時にウレタン充填をしていくことに決めた。場合によっては勝手口のスキマというスキマもこれで塞いでいくくらいの意気込みだ。

 

それに先立って、ウレタン充填が必要な部分とそうでない部分をハッキリさせ、可能な部分にはウレタン充填ではなく通常の断熱材を埋めていくという方針になった次第。

 

前置きがあまりにも長すぎて反省している。冒頭の写真はその浴室扉の周りの空間になるのだが、床下の空間がそのまま脱衣所に繋がっているため冷気の入り方が尋常ではなくなってきている。

 

この部分などはずっと頭で処理の仕方を考えていたことになるが、作業の大変さを思うとなかなか重い腰を上げられなかった部分でもある。今回はだいぶ気合が入っているため、この憂鬱な作業に勢いでとりかかれる。

 

扉の周囲は全て密閉されていない状態なのでひとまず大きめの断熱材を使って大雑把に入れてみることにした。使用している断熱材は、過去に床に入れていったものの余りもので、細長いものも多くあってこういうときにしか利用手段がないような適材適所のアイテムだ。

 

時期はちょうど冬真っただ中であり、少しでもスキマがあるとそこだけ勢いよく冷気が入ってくる。そのため、こういう作業をするときには逆に修正点を見つけやすく、実は敢えてこの時期まで作業を残しておいた側面もある。

 

そして今回この扉周りでウレタン充填をする唯一の箇所が右の写真。この部分はスキマがあまりにも狭い上に裏側が開けた空間になっているため、断熱材を詰めていくことがほぼ不可能に近い。

 

ただ、ウレタンを発泡する際には扉の枠となる材を固定した状態で行わざるを得ないため、そのあたりの要領とそれを絶対に汚さないための最適なやり方をずっと模索し続けていた。

 

その方法は次回のブログに譲ることにして、今回はここ以外の断熱材の埋め込みを重点的に紹介していこう。左の写真はスキマに対して丁度良い大きさに断熱材をカットして埋めてみたものだが、冒頭の写真と見比べてみてほしい。

 

浴室と壁の間の空間はこれでほぼ完璧に塞ぐことが出来ているように思える。怪しい場所や自信がない部分には顔や手を近づけて徹底的に小さいスキマまで潰していくようにし、必要であればコーキングなどもしていくといいだろう。

 

2番目の写真の部分はこんな感じになった。ここは浴室奥のほうの空間を塞ぐだけでなく、上の空間も完全にシャットアウトする必要がある。

 

具体的にいうと、上の壁は土壁と旧浴室の壁(モルタル壁)が2枚並んで施工されていて、その間に空間がたくさんあるのが非常に厄介な感じだ。この記事を書いているときには全てが終わっているのだが、終わった後の感想からいうとこの部分にも発泡ウレタンを充填しておくべきだったと悔いている。

 

ただ、この時点では未知の作業でもあり、不安の方が勝っていたため極力断熱材を押し込むことで問題をクリアしようという気持ちが強かったのである。

 

そんな感じで浴室扉周りの断熱材処理は終わり、残った部分をやっていく。左の写真は勝手口の窓枠の部分だが、こういう小さいスキマが大量にあったためこの部屋はほとんど外かというほど寒い状態が続いていた。

 

こういう小さなスキマに断熱材を埋め込むとき作者がとる方法は、写真のようにスクレイパー(本来は平面に馴らしたりこそげ取るための道具)を断熱材に当てて、適度な大きさに断熱材を切りながら埋めていく。

 

この方法は便利で、最初の頃はいちいちカッターで切りながら埋め込んでいたのだが、その作業が省ける上にやや大きく刻んだ断熱材を無理やり押し込むことで丁度良いくらいの空間密閉ができる。お勧めの方法であり、試してみてほしい。

続きを読む≫ 2021/01/06 19:16:06

押入の記事が長くなりすぎたせいで他の報告が遅れてしまっている。以前のブログで引っ越しまでの必須事項を5つほど挙げていたが、まだ2つ(テレビ・冷蔵庫)しか触れていない。

 

今回はその中の一つ、ガスの接続をしたときのことについて触れておこうと思う。もともとこの家では土間となっていた勝手口に台所機能が全てセッティングされていた。

 

リノベーションによってそれらの機能が全てリビングに整ったため、新たにガス管などを通しておく工事が必要になってくる。ご存知のとおりコンロ周りは全て設置が終わっているので後は業者を呼んでやってもらうだけとなっていた。

 

冒頭の写真はそれらのために用意した板だが、何に使うかというと、ガス管やメーターなどを業者が固定するための下地になるものである。

 

右の写真はその板を加工して固定しておいたものだが、常に雨ざらしになってしまう場所でもあり、塗装に関しては耐水性のあるクレオトップというものを使っている。

 

これからここにガス管などを固定していくことになるが、実は今後の予定のひとつにこれら外側に面している壁の漆喰上塗りなども考えている(ただし、作業はかなり先のことになるが)こともあり、その際にはちょっと固定を外したりできる形にしておきたかった。

 

管がどんな感じで接続されるか想像の範囲でしか考えられないため、ひとまずはビスを外すだけで簡単に動かせるような状態にしている。

 

そして実際に業者が来て全てをセッティングし終えた状態がこちらの写真。この置き場所に関してはエアコンの室外機ともどもこの家で最も目立ちにくい場所であるといえる。

 

家の正面や裏庭、川に面した勝手口側などにこういうものを置きたくなかったこともあり、結果的にこのデッドスペースにひとまとめにできたことは作者にとって大きかったりした。

 

業者が設置したガス管を辿っていくと、部屋側に入る手前の状態はこんな感じになっている。このあたりは作者が自分で穴埋めをするという前提で話を進めたため、かなり雑な終わらせ方をしているが本来であれば何がしかの穴を塞ぐ対策をとっているだろう。

 

今回はこの壁の穴と、さらに部屋内のコンロ台の壁の穴、両方ともまとめて業者に開けてもらっている。作者がDIYでやるのであれば可能な限りギリギリの寸法で開けるところだが、大抵の業者は余裕をもった大きさの穴を開けることになるので覚えておくといい。

 

という感じで、作者もちょうど他の部分で漆喰塗りをしていたついでのこととして早速この穴埋めを行った。見た目がかなり汚く見えるかもしれないが、この壁の他の作業も全てこんな感じで「ひとまず」雑でもいいというような仕上げをとっている。

 

どのみち他の作業がひと段落したらこれら外壁も全て一度新しい漆喰に塗り直す予定でもあり、綺麗に仕上げていくのはそのときで充分だという考え方による。ひとまず今は虫や雨が入ってこない程度に塞ぐことができていれば良い。

 

さて、以上でガス管設置の外部の作業は全て終了だが、内部のほうで少し業者にやってもらわねばならない作業がある。右の写真のとおり、設置してあるビルトインコンロ本体とガス管を接続することである。

 

コンロの設置は素人がやることに何の問題もないが、ビルトインタイプのものを新規にガス管接続する場合には「可とう管接続工事」の資格が必要で、要は知識がないと微細な漏れなどが発生しかねない。

 

それでも自分でやりたければ資格自体は割と簡単に取れるようなのでそうするのも有りだろうが、命がかかったことなのでこのあたりはプロにやってもらった方が確実だろうと作者は思っている。

 

それに、プロに頼んだとしても1000〜2000円程度でやってもらえる工事であり、作者のケースでは新規開設ということで配管と接続は全て無料でやってもらえた。

 

そうやって管の設置が全て終わるとようやくガスの使用が開始できる状態になる。当初はこのままガス使用をすぐに開始するのでなく、引っ越し直前のタイミングで契約しようと考えていたが、現時点ですでに使用は開始している。

 

考えが変わったのは、自分で造った台所周りであるためいざ使い始めたときに何が起こるかわからないという点を考慮したことが大きい。ガス漏れ、防火・防炎対策や換気扇周りの不十分な点などが見つかるかもしれず、それらを出来る限り引っ越し前にクリアしておこうと思うようになった。

 

その上、年末年始はほとんどお試しでこの新居で寝泊まりすることにしていたため、それに合わせて全て使えるように(台所の排水接続、上水接続も業者依頼したが後日報告する)年内に組み込んだ。

 

左の写真はガス接続後に業者が置いていったガス警報器である。都市ガスと違い、プロパンガスは基本空気よりも重いため漏れた場合は下の方に流れていく。そのため現在は仮設置しているだけだが、今後床から30センチ以内を目途に設置位置を決めることになる。

 

そんな感じでコンロ周りの作業は全て完全に終わった。今現在すでにガスを使用しているが何ら問題なく動いている。

 

ちなみに、作者の地域には都市ガスは通っておらず、契約したのはプロパンガスになる。先に説明したガス管やメーター、それらの周辺機器の設置や工事は全て業者持ちで、この後納屋での作業が進むとそちらにも地中配管でガス管を通す工事をしてもらうことになっている。

 

ご存知の方も多いと思うが、プロパンガスは都市ガスに比べて単価がかなり高い。背に腹は代えられないから契約せざるを得ないが、これらの配管工事などを全て業者持ちでやってもらうことの代償に10年間は他社乗り換えをしないということが前提の契約だ。

 

それらを考慮してオール電化を推進していく手もあるが、作者はどうしても調理をガス火で行いたいためこういう形にした。ご参考までに。

続きを読む≫ 2021/01/05 19:10:05

クローゼット作業も残すところ引き出し部分の仕上げのみとなった。前回のブログで板張り終了後に枠を取り付けておいたのが冒頭の写真の状態で、枠というより小壁を立ち上げた感じになっている。

 

以前のブログでクローゼットとして利用できる引き出し以外の部分を拡げる形にしていると触れていたのはこの部分のことで、これまではこの小壁より上のスペースしかクローゼットとして使用できていなかった。

 

ここで壁を立ち上げて空間分けをすることによって、引き出し部の裏側に少し大きめの収納箱一つ分くらいの空きスペースを増やすことができた。用途としては模様替え用の衣類などしばらく使用しないものを入れておく場所になるかもしれない。

 

一応壁を立ち上げた状態で拡張スペースは出来上がりだ。あとは引き出し上に板張りをして完成に近づけていくのだが、実は今回のクローゼットリニューアルで作者が一番時間をかけて考えたのがこの天板の部分である。

 

というのもこの天板、もともとは引き出し上の枠(写真でインパクトが置いてある横材)とツライチにする形で張られていて、扉を造ったときにそのラインを下限にして組み込んであるため、扉をそのまんま活かしたいと思ったときにどうしてもこの枠と天板(兼クローゼットの底板)をツライチにする必要がでてくる。

 

だが、この枠は天板の土台として考えるとちょっと細すぎる材で組まれており、これとツライチにするとなると天板材を相当薄くする必要があった。もともとの状態では強度などをとても考えているとは言えない造りであり、ここは改善する必要が生じていた。

 

枠からして太いものに交換する手もあったのだが、ここの枠はちゃんと継手と仕口によるホゾ組がされていたため壊すのが惜しかったという理由もあり、現状維持のまま天板(クローゼットの底板)だけを嵩上げすることにした。

 

一言でいうと妥協に近いが、全てをうまくやる術がなかったため次善の策のような感じだ。ということで、天板を固定するための根太のようなものを取り付けたのが右の写真。

 

その上には押入の中板と同様厚15ミリの板材を天板として使用した。他の床板と同様材と材は相決りによってピッチリと固定しており、上から見たときに板より下が透けて見えるなどということはない状態になっている。

 

一応、大人が乗っても壊れることはない造りに出来ているため現状では満足しているが、一番気になるのはやはり底板として15ミリも立ち上がってしまったという点だろう。

 

それを少しでも払拭するため作者がとった工夫が右の写真でわかっていただければと思う。天板の手前になる部分を鋭角にカットすることで少しでも底板としての高さを感じなくなればと思っての工夫だが、どうだろうか。

 

こうやって手前側を斜め状にすることによって上述の狙いがある他、扉が閉じたときに干渉しないラインもより手前側にすることができるというメリットもあったりする。

 

さて、以上で今回の作業は全て終わりと思っていたのだが、一点うっかり忘れていたことがあるのを思い出した。忘れていたというか、検討事項にしたまま放置していたような案件だ。

 

扉を開けて目視できる部分は全て板張りが終了した状態なのだが、中から外を見たときに一点気になる部分があった。ごく狭い範囲だが、木材の枠によってちょっとした垂れ壁のようなものが出来てしまっていることである。

 

そこに板を張るかどうかを検討していたのだが、結果的に一枚でちょうどの寸法でできそうだとわかったため加工しているのが左の写真。

 

そして張り付けたのが右の写真となる。一枚の板を幅調整もせずほぼピッタリな感じで収まっているのがおわかりだろう。枠や他の材と干渉しないよう多少のカットを入れただけで大した時間もかけず出来上がっている。

 

こういう部分は普段まず目にすることのない部分でやるかどうか迷ってもいたのだが、ちょうど良い感じで材が余ったのもあってやることにした。

 

そんな感じで少々長くなってしまったが押入に関する作業は全て終了となる。当初思っていたよりもはるかにいい形に仕上げることができたが、金銭的な部分と時間的な部分は理想とはいかない形になってしまった。

 

ちなみに、今回の押入とクローゼットの板張りに関しての総予算は16000円ほど。うち引き出し部分だけで6000円弱ほどかかってしまっているため、純粋に板張りだけだと1万円くらいでこのクオリティ程度のものができるということになる。今後の参考にされたい。

続きを読む≫ 2021/01/04 19:42:04

謹賀新年。

 

昨年の同時期のブログを読み返してみると、去年の3が日は腹痛でほとんど自宅養生していたようだ。今年の体調は問題なく年末年始はかなりゆったりと時間が流れている気がする。

 

さっそく前回のブログからの続きに入っていくが、冒頭の写真は貼り終えた左側壁の板張りとラインを揃えるため、レーザー水平器を使って右側の板張りラインを割り出しているところである。

 

レーザーはどこでも任意の高さで水平を出しておいて、あとはその水平から等距離をとっていくことで正確なものが出るというような使い方をする。この機械はプロ並みに正確なモノを買うとなると非常に高価だが、少々の誤差(1メートルあたり1ミリとか)を呑み込めるのであれば数千円のものも存在する。

 

持っていると便利で、活躍する場も多くなるので作者的にはかなりお勧めのアイテムだ。

 

それぞれ板の水平位置を割り出したら準備しておいた羽目板を次々に固定していくのだが、この作業などは本当に一瞬に感じるほどすぐに終わる。DIYをしているとつくづく実感するのは、準備の大切さという部分だろう。

 

語弊を恐れずに言えば、準備が大切というよりむしろそれこそが肝になるところかもしれない。作者の実感として、ほとんど全ての作業は準備をし終えた時点で9割方作業は終了している。

 

大抵の場合、仕上げや作業に苦戦するときは準備不足によるものが多い。

 

ということで右壁側の羽目板を付け終えたら次は正面奥の羽目板の取り付け準備に入る。この正面の板張りに関するポイントとして、たった一つだけのことに気を付けて作業を進めていけばよい。

 

というのが、羽目板を3本の胴縁に対してツライチにできるかどうかということで、壁が平滑でないため、同じ材を3本同じようにつけただけでは全て綺麗なツライチになることは絶対にない。

 

以前にも触れたかもしれないが、ところどころで木っ端(スペーサー)を挟んだりして微調整するのにそこそこ時間がかかってしまう。これが先ほど説明した準備を確実にするという部分でもあり、ここで時間をかけてでもキッチリしておくと、残りの板張り作業などはものの5分ほどで全てが終わる。

 

当然、張るための板を準備しておくことも必要で、この正面板くらいの量の材加工のためだけに1時間以上の準備時間をカット・決り加工・磨きなどに予め費やしている。

 

全ての準備がほぼ完璧に終わっていることにより、写真のように羽目板を固定する作業は子供でも簡単にこなせるだろう。横壁を仕上げた際にそれぞれのラインを揃えるようにしたため、こちらの横板はそれぞれ両サイドの位置に張り合わせるだけでよい。

 

そんな簡単な作業をいつまでも記事にし続けるなという指摘がありそうな気もするが、実際、作業時間だけはそれなりにかかってしまっているので仕方ない。とにかく、安価な材を使っていることにより材自体に施す加工時間が増えすぎてしまっているのである。

 

そこを金銭で解決するか努力と工夫で解決するかは人それぞれで、自分に合ったDIYスタイルをとればいいように思う。作者はなんだかんだ大変だと言いながらも、サンダー掛けで材が磨かれた後の「やってやった感」が快感なのかもしれない。

 

材の磨きに計1週間近くかけたのかどうかもすでに覚えていないが、これにて横板は全て張ることができた。ちなみに、この羽目板だけの予算を拾ってみると2500円程度しかかかっていない。値段の割には高級感があるように見えると思っていただければ嬉しい。

 

さて、羽目板張りが終わって残る作業は引き出し周りのみとなった。この部分は羽目板張りに邪魔になると思ったから最後にまわしておいたところで、写真のようにまず引き出しの枠のような感じで壁を立ち上げている。

 

ここまでくればあとは引き出しを隠すような仕上げをしていくだけで、長かった押入周りの報告も次回が最後になりそうだ。

続きを読む≫ 2021/01/01 21:51:01

今年も最後の日になるというのに当ブログでは時候の内容にすることもできないほど記事がたまってしまっている。この年末、作者はほぼ新居のほうに泊まり込みの日々であり、作業は少しずつ進んでもブログの更新は遅れる一方である。

 

たまに自宅に戻ったときは必ず記事を上げるようにしているが、年末年始の休みの間はほぼ自宅には戻らない可能性が高そうだ。というわけで挨拶もほどほどにさっそくテーマの方に沿っていこう。

 

前回、クローゼットの引き出しが概ね完成に近づいた。骨組を造り、箱も出来上がっていたのでそれを所定の位置にはめ、その上から前板を固定したのが冒頭の写真。

 

このあたりはほぼ完全に計算通り進んでおり、特化して書く内容がなかったりもする。勢いにまかせてそのまま2つ目の引き出しの方も仕上げてみたが、ここまでそれなりの手間と時間がかかっているにも関わらず、見た目はリニューアルする前と何ら変わらないのが少し拍子抜けかもしれない。

 

ただ、リニューアルの甲斐があったと感じるのはその引き出しのスムーズさと何より箱が新品(キレイ)であることで、材料としてはあり物を使わず新品の木材を買ってきたので意外と割高についてしまったのが反省点だ。

 

ちなみに材料を細かく記しておくと、1×6の10ftを2本それぞれ箱枠に使い、MDFのサブロク板を底板に使用してトータル5000円弱ほどもかかっている。よくDIYで使われるワンバイ材やツーバイ材は安価だと思われがちだが、作者の感覚では本当に安いのは1×4と2×4(ワンバイフォーとツーバイフォー)だけである。

 

この2種は量産性が高く、6ft(フィート)ものがそれぞれ200円、400円程度で手に入るが、今回のように少し規格が変わるだけで値段の上がり方が少々エグく感じてしまう。そのため作者はどうしても必要でない限り使わないというのを基本線としてDIYを行っている次第。

 

これまでこのブログでも何度も出てきているため今さらとは思うが、一応わからない人のために簡単に説明しておくと、これらの数字は全て海外のインチを表したもので、1×4は19ミリ×89ミリ、2×4は38ミリ×89ミリの大きさの木材のこと。

 

よく聞くワードで「ツーバイフォー住宅」というのがあるかもしれないが、これは海外(アメリカ)と同様の手法でツーバイ材を多く使って建てられる住宅のことを指す。つまり、材が安価に大量に出回っているため必要経費を抑えられることになる。

 

さて、無駄話が過ぎた間に左側の板張りがほぼ終了する段階まで飛ばしてしまうことになった。引き出しが完成をみた後、サイドの横板の続きを上まで張ってきたのだが、一番上で写真のような状態になってしまった。

 

以前のクローゼットについていた服をかけるためのバーが固定されているのだが、一応このままでも使えそうな気はする。ただ作者が少し気に入らない点があるとすれば、固定を全て釘で行っているため、何かがあったときに簡単に外したり付け替えたりができなくなってしまっている。

 

というわけでここは全てリニューアルする方向に舵を切ることにした。釘で無駄に堅く固定されていて、外す際には再生が難しいほど壊れてしまったため次つけるときは新しいものを買うことになる。

 

この状態で他も同じように仕上げて終わり、という形でもよかったのだが、ある一点気になって仕方がない部分が出てきたのがこの作者の悪い癖だろう。羽目板を貼り終えた一番上に約1センチ程度のスキマができてしまったのが気に入らないのである。

 

何回か触れたことがあったかもしれないが、ここの隣の押入を仕上げたときにも実は天井の張り替えは検討していた。ただ、サブロク板一枚でキレイに収まらない面倒さや手間を考えて保留にしていた事項でもあったのだ。

 

そのぶん、こちらの天井には余りもののベニヤで丁度良い大きさのものがあったためそれを貼り付けてみることにした。本当にちょうど良い程度の厚みで大きさも1辺を少しカットするだけでドンピシャの大きさになるようなもので、廃材を捨てなくて良かったと思える瞬間といえる。

 

写真のように割と簡単に廻り縁に固定しただけの状態だが、もともとの薄ベニヤよりはマシな感じがする。

 

その天井板をつけた後でさっきと同じように一番上の羽目板を固定してみたのが最後の写真。まるで計ったかのような綺麗な収まりで、作者も思わず納得してしまった。

 

あと問題点があるとすれば右の壁と左の壁でどの程度ゆがみがあって左右非対称になっているのかということだが、ある程度以上それらを考慮して進めている上、ブログでは触れていないところで確認しながらきているため、今回に限ってはその心配はいらないだろう。

 

次回はそこらへんの板のラインを揃えながら張る部分を紹介していこうと思う。

続きを読む≫ 2020/12/31 17:03:31

以前のブログで押入と並行しながらクローゼットの捨て板張り、砂漆喰塗りまで進めていたが、押入が完成したためようやく残っていたクローゼットのほうに着手できることとなった。

 

これまでのブログでは2つ並んだ押入を「大きい方」と「小さい方」で呼び分けてきたが、小さい方は用途的に完全にクローゼットになりそうなのでそう呼ぶことにした次第である。

 

こちらのクローゼット、これまで引き出しが2つありその上段にクローゼットという用途がある形だった。今回リノベーションを行うにあたってどういう形にするか悩んだ経緯は以前のブログに述べておいた通り。

 

結局、もともとあった形のままでリニューアルするという形をとることにしたが、細かいことを言うとほんの少しだけスペースを拡げる工夫をしながら進めていくことにしている。

 

冒頭の写真はその拡げる予定のスペースを確定させるべく、まず最初に横壁の胴縁を固定したところとなる。

 

これは胴縁としての用途はもちろんのこと、引き出し部分と拡げるスペースの間仕切りという用途も兼用することになるため、作成予定の引き出しの大きさに合わせているものだ。

 

大きさは本来であればまず引き出しありきで考えるものかもしれないが、今回は床板の加工に対する手間を少しでも軽減するため、床板を並べて張っていったときにちょうどキリのよい位置にだいたいで決めている。

 

可能であれば最優先で引き出しを確定・加工していきたいのだが、今回引き出しはスライドレールを固定することにしているため、まずはそのレールを固定するための下地だけは拵えておかねばならない。

 

そこで、引き出しが入るだけの高さに限定してまずは横板から貼っていくことにしたのが左の写真。ちょうど羽目板の中央付近で奥と手前で色柄が違うように見えるかと思うが、これは見えるところと見えないところでサンダー掛けをサボった結果である。

 

つまり、手前側の方は引き出しを入れてしまうと目に入る可能性が一切ないためサンダー掛けをしていないということで、奥の方と明らかに仕上がりが違うという結果になってしまった。

 

同様に右側壁にも同じだけの高さになるよう板張りを進めたのが右の写真で、これらを下地とする形にしてこれからスライドレールを固定していこうと思う。

 

これまで押入のときにもほとんど触れてきていないが、これらの羽目板を柱間で真っ直ぐ(水平・直角)になるように胴縁を入れている。これはちゃんとプロが造った現代住宅であればごく簡単なことかもしれないが、我が家のように建て付けが悪く、歪みがひどく、壁も平滑でない状態でやるのは簡単なことではない。

 

今回の例でいうと、こちらの任意の場所に胴縁をつけていることになるが、起点となったのは床側になっている。決めた位置から垂直に上に上げていく中で、壁に当然のように凹凸がある。一言で凹凸と言っても、引っ込んだ部分と出っ張った部分の落差が1センチを超えるようなレベルのものだ。

 

その凹凸のうち、もっとも手前側に出っ張った箇所を基準にして丁度良い材を探すことがまずここの胴縁の第一歩で、あとは出っ張り具合によって裏に木っ端を挟んだりして出幅調整を細かく行った結果がこの胴縁になっている。

 

さて、ひとまず引き出しを固定する準備ができたため、寸法に合った引き出しを造る作業に入っていく。左の写真にあるのは旧引き出しなのだが、もともと付いていたのは簡単な木のレールの間をスライドさせるタイプで、もうどうにもならないくらい出し入れがしにくい状態であった。

 

引き出しの前板は以前のブログで古民具屋から買ってきて取り付けたもの。もし当時に今ほどの知識があればボンドでの固定をしていたかもしれないが、そうしなかったことを心から良かったと思っている。

 

小さな釘で固定しただけの状態だったため、バールで簡単に外すことができた上、損傷も小さな釘穴だけで済んでいる。今回も見た目にこだわりすぎることはやめにし、羽目板用の極細ビスで固定することにした。

 

が、まずは引き出しの箱を作って固定するところからである。引き出しに関しては以前キッチン周りの工作をしたとき(そのときの記事はこちらなど)に場数だけはこなすことができたが、使ったことのあるスライドレールは一度固定してしまうとビスを外して解体しない限り取り外すことが不可能となる品であった。

 

今回の引き出しは衣類系統を入れるそこそこ容積も大きいものになることもあり、模様替えなどに対応するときに便利なよう取り外しのできるタイプのものを絶対条件として右の写真の商品を買ってみた。

 

引き出しの箱は材料を検討した結果、1×6(ワンバイシックス)材を使うことに決定。普段良く使っている1×4や2×4に比べてけっこう割高になっていて、出来る限り頼りたくなかったのだが、厚みが18ミリほどあって頑丈さなども充分ということからこれに決めている。

 

スライドレールは出来上がった箱の底に付けるタイプであり、壁側のレールを箱の下限と設定した位置に固定することから始めた。スライドレールではこの最初の位置固定こそが最重要となるので、時間をかけてでも失敗のないようにしたい。

 

ちなみに、以前造った引き出しのタイプは前板が周囲の木材の中にツライチでピッタリ収まるような造りにした(参考写真はこちら)が、今回はそもそも棚口桟(たなくちざん)と呼ばれる箱の入口下についているガイドのような材の固定位置がかなり奥まっている位置に付けられているという問題があった。

 

これに関しては一旦取り除いて新たに造るなど手段はいくらでもあったのだが、ちゃんと継手・ホゾ加工までしてつけてあるのでそのまま活かす方向で考えたということになる。

 

そのため、引き出しの前板は収納の前面にツライチにする形に収めることがなかなか手間となる。そんな理由から少し奥まった位置に引き出しを収めるような形で決定した。その結果は次回をご覧いただきたい。

 

そして最後に引き出しの内側を紹介して終わる。2段のスライドレールを引き出しの底にあたる位置に固定しているのと、引き出しがちょうど収まるサイズに枠を固定した状態になっている。

 

レールの上と左にそれぞれ枠となる材を打っているのは、左の縦材が壁を固定するための下地となり、上の横材が引き出しの上に板張りするときの根太にあたる材になる。

 

ここで引き出しの内側を全て完成させると後々の作業の邪魔になるため、今はこれ以上作業を進めることはやめておき、最終的に両サイドと奥の板張りが全て終了した後の最後の仕上げとしてこの部分を手掛けることにしている。

 

次回にはそのあたりを紹介していくことになりそうだ。

続きを読む≫ 2020/12/27 18:51:27

意外と長くなった押入作業も順調に板張りが進み、残すところあと上段の両サイドに羽目板を固定するのみとなっている。繰り返しになるが、この押入作業で大変なのは粗材をツルツルに近くなるまで磨き上げることである。

 

それさえ乗り越えれば、板張り作業などものの数分で終わってしまう感じで、気が付いたら冒頭の写真の状態まで仕上がっているような感じだ。どこかでも言ったかもしれないが、本当であれば一度に全ての材を用意・加工しておいて一気に板張りをやるという流れがベストだ。

 

ただ今回の板張りに関しては板と板の間に透かしを入れて横一線にしていく関係上、単純に寸法だけで何枚必要かなどが判断しにくい部分があった。それとサンダー掛けは室内ではできないため基本外でやっているのだが、動かない作業であり体がガチガチに冷え切ってしまう。

 

そういうこともあって、部位ごとにひとまとめにする程度の数の板を外でサンダー掛けをして、冷えてきたころにストーブをつけた室内に戻って暖めがてら板張りをする、というような流れになってしまった。

 

いつものことながら、この家はやっつけ仕事なのか歪みが進んでいるのかよくわからない箇所が多く存在する。右の写真の箇所もそのひとつで、あからさまに手前と奥とで廻り縁の高さが違うのがおわかりになるだろう。

 

我が家のDIYは常にこういう「水平・垂直でないもの」との闘いの記録という側面もある。一応、自分自身が手掛けるものに関しては、水平・垂直に作っていくことを大原則としている。

 

今回も下の方から水平を取りながら板を配置しているため、板が斜めにズレているのではなく、天井が水平に取り付けられていないということになる。

 

ただ、今回敢えて紹介してみたが、これまでの作業でもこの程度の歪み・ズレ・反りなどはほとんどの場合で常に存在していた。作者にとってはもう慣れっこになってしまったが、初めてこういうのを見たときは愕然としたものである。

 

その後も板張りを続行し、最後のパーツの固定まで一気に終えた。ご覧のとおり天井は元々ついていた古いベニヤ板のままで、余裕があればここもリニューアルしたいところだが、今回はこのままで終了とした。

 

という感じでようやく当初予定していた形に押入を仕上げることができた。サンダー掛けをしているだけあって、杉板の心地良い匂いが漂ってくる想像以上に良い押入となった。

 

あまり手間をかけたくないという前提で作業を進めているが、ここまでやったからにはもうひと手間やってみてもいいかなと思ったことがある。押入上段の上の方に枕棚を作ってみようと思い立った。

 

さて、その材料だが固定するための枠組みと板張りの組み合わせで作ってみることにした。板張りの材料は前回のブログでも紹介した中板と同じ板を使うことにしたが、枠組みに使う材料は以前勝手口の天井を造ったとき(そのときの記事はこちら)に余った長物が6本ほどあったのでそれを使うことにした。

 

左の写真はそれらを加工しているときのもので、板張りはこれまでと同様5ミリの相決りをして繋げることとし、それで2枚の板を繋げたときの幅と全く同じ奥行の枠組を作ることにした。

 

その枠組を固定してみたものが右の写真で、一つ妥協した部分はビスが露出してしまっているところだ。工夫することで見切れないようにするやり方はあったと思うが、もともと予定になかった思い付きの作業であまり時間をかけたくないという思いがこの妥協を許した。

 

それにしても、他が綺麗になればなるほど天井の古さが悪目立ちする。天井の建て付けが悪く天井裏からのスキマ風もあるようで、使用後気になるレベルであればやはり天井もリニューアルすることになるかもしれない。

 

枠組を固定してしまえばあとはたった2枚の板張りを済ませれば枕棚は完成だ。割と短時間で造ったが思っていたより使い勝手が良さそうだ。

 

名前は枕棚というものだが、実際にここに枕を置くということは恐らくないだろう。大抵は洋服関係のボックスだったり、段ボールだったりが置かれているのではなかろうか。

 

というわけで押入の作業は全て終了した。残すは隣の小さい方の押入で、ここの半分の狭さだがこちらの方が手間がかかってしまいそうだ。

 

押入が完成したため、行き場のなかった布団(写真はこちら)がようやく定位置を得ることができた。ただ一つだけ気になるのは、床の断熱や壁のスキマ塞ぎを入念にやった割には押入の中がヒンヤリしてしまっていることである。

 

これはやはり天井をキッチリリフォームしなければいけない日が来るかもしれないと思いつつ、今回は終了としたい。

続きを読む≫ 2020/12/25 20:05:25

下段の板張りも残すところあと一面となった。今回の板張りで工夫した点として板と板の間に透かしを入れたというのは前回紹介したが、その他でもう一点挙げるとすれば冒頭の写真の処置かもしれない。

 

これは羽目板と柱がツライチになるように胴縁を浮かせて固定したのがわかるものだが、それによって板戸を開けたときに空間的にスッキリ見えることを狙っている。

 

前回のブログで反対側の板張りをしたときも同じやり方をとっていたのだが、透かしの説明だけで満腹感があったため今回改めて紹介した次第である。

 

そのまま板張りは続き、こちら側もあっという間に終了。板を磨くのに最も時間がかかってしまっているが、もし羽目板を製品で買っていればこの木工自体は一日もあれば充分に終わりそうだ。

 

右の写真のよに真横から見ると框と根太の位置関係がわかりやすいだろう。今回は前框への根太の固定方法として受け材を一本固定しておいた。受け材をそれなりに頑丈なサイズにしたため、根太を欠くことで高さ調整している。

 

正面から見た写真がこちら。作者の思い描いた通り、最も赤身の強かった材は後ろ框や中板に完全に隠れる形になっており、その下の悪目立ちする材も中板をつけてしまえばそうそう目につく位置ではなくなるようになっている。

 

下段両サイドの板張りが終わったため、残っている工程としては中板張りと上段両サイドの板張りのみだが、板の磨きがまだまだ残っている。板の表面がツルツルになるまでサンダー掛けを全力でしているため、腕の筋肉の悲鳴が止まらない。

 

手順としては中板を先に張り、それに乗っかりながら上段両サイドをやるのがベターだろう。そうするべく、前後框に残りの根太を適当な間隔で配置した。板の厚みにもよるだろうが、今回は15ミリ厚のものを使っているので450ミリくらいの間隔でも良いと判断。

 

ここに関してはさほど見える場所でもないため、キッチリ等間隔に測ることをせず大雑把に位置決めをし、根太を固定。固定の際はもちろん根太天の位置が墨線にピッタリ合うかどうか確認しながら、必要であれば端切れなどを挟んで微調整を行った。

 

準備が出来たらあとは根太の上に中板を固定していくだけである。この中板に関しては床と同様に5ミリほど相決りにして繋げていく。板は厚さ15ミリで幅が200ミリほどのもので、一枚あたり200円のセール品だ。

 

やり方として両サイドの板張りが終わってその内側にピッタリ敷いていくのではなく、まずこの板をざっくりカットして押入の最大幅に余裕をもって入るように張っておき、その上から両サイドの板張りをする方法をとる。

 

この方法をとることで、内寸を計りながらいい長さに中板を切るという時間のかかる作業をひとつ飛ばすことができる。どのみち板の両端は立ち上げていくサイドの板張りで隠れて見えなくなるため、押入の壁と壁の間に確実に収まれば少々雑にカットしても良いし、寸法も1センチくらい短い程度なら全く問題ない。こういう気構えでやれるのはとても楽なものだ。

 

左の写真はようやく最後の一枚を固定しているところ。案の定というか何というか、右端と左端で必要寸法が等しくなく、ここだけは寸法をキッチリ計りながらその通りに板をカットしている。

 

それでも一発では綺麗に収まらず、カンナでフィットするように微調整しながら前框の形に沿うようにしていく。最後にはめるときは寸法がギリギリだと斜めになった板が気持ちよくはまってくれないため、板を斜めに削ることですんなり落とし込めるようにした。このへんはフローリングの最後をはめるときと同じようなやり方といえる。

 

ここまで思ったよりも時間がかかってしまっている。とにかく、板の磨きが大変で所要時間の8割くらいを占めている状態だ。その代わりというか板の肌触りはスベスベで気持ちいい。

 

作者もここまでの苦労が報われた気がして思わず押入の中に転がり込んで感触を確かめてしまっている。この押入ならドラえもんのように寝泊まりしてみてもいいかもしれない。

続きを読む≫ 2020/12/24 20:42:24

冒頭の写真は前回完成した垂れ壁裏の板張りである。ちょっと失敗したのは、このあまり目立たない位置に比較的綺麗な材を使ってしまったことかもしれない。

 

前回のブログである程度綺麗なものとそうでないものを選り分けていたのだが、この部位に関してはそもそもカットする寸法からして違うため、完全にここだけ別個のものとして製材しておいたものだ。

 

そのせいで右の写真の中央あたりにある赤身の濃い綺麗でない材を配置せざるを得なくなったともいえる。とはいえ、前回の続きとして順調に羽目板を貼り終えることができた。

 

安価な材を使った自作の羽目板であるため節も多く、ところによっては抜け節もあり色味もバラバラになっている。既製品の羽目板にもグレードがあり、節のない白太だけの素材などはかなり高価で、本実加工がしてあるとこれと同じくらいの面積で1万円前後はかかってしまうだろう。

 

ただ、よほどこだわる人でない限りそのへんのグレードを気にすることもなく、DIYレベルでここまで出来ていれば充分な気もする。ちなみに、作者が用意した杉材は2メートルもの1枚が100円程度のもので、こちらの大きい押入の床、壁全面に張っても4000円ちょっとくらいで出来上がる。

 

では次の工程にとりかかろう。このタイミングで框の高さを確定させることにしたのだが、理由としては、残っている横の板張りをこの框の形にカットして沿わせる形で固定していくからである。

 

少し言い回しがわかりにくいので手順通り見ながら説明していくことにしよう。ひとまず、もともと付いていた前框を外してヤスリなどで磨きをかけたものを再利用する。ただこのマツ材、年季が入ったせいかかなり堅さが増していて加工には難渋した。

 

とりあえず高さというのはあまりこだわりがなかったので以前にも固定されていたのと同じあたりにビスをもんでいる。結構な力がかかってくる場所の材であり、5寸釘サイズのビスでしっかりと固定する。

 

当然のことだが、固定の際は水平をしっかりとっておくことが大前提で、ここが狂うと他も狂いが生じる原因となってしまう。逆に言えば、ここと後ろ框さえ水平がとれていれば他も自然と水平に近くなってくるという感じだ。

 

そして後ろ框の高さの割り出しだが、今回は右の写真のようにレーザー墨出し器を使用して割り出した。写真でレーザーを当てている高さはちょうど根太天になる部分で、右側に墨出しで出たラインから根太の高さを差し引いた位置に後ろ框の頭がくる計算になる。

 

この墨出し器は安物であるため正確性は100点とは言い切れないが、コンスタントに活躍してくれる当たりのアイテムであろう。とにかく使い勝手が良く、素人のDIYレベルでは充分と思われる程度の精度の高い水平・鉛直を出すことができる。

 

さて、それによって後ろ框のラインが割り出せたので次は板張りするための胴縁を固定していく。板を固定するのはこの胴縁の部分以外にはないため、できるだけ短い間隔(少なくとも455ピッチ程度)で入れておきたい。

 

だが、この壁に関しては見てのとおりかなり偏った固定となってしまった。本来であれば中央付近に取り付けたいところだったが、壁が平滑でなさすぎて、ちょうど中央あたりがかなり手前側に膨れ上がってしまっている。

 

つまり、中央あたりに胴縁をつけてしまうと、他の胴縁よりもはるかに手前に出すぎてしまって綺麗に水平に板材を固定することができなかったのである。

 

胴縁の固定が終わったらようやく後ろ框を固定し、それに追従するように根太を取り付けたのが右の写真。中板はこの根太に直接ビス打ちすることで固定することになるので、両壁際に根太を配置する必要がある。

 

中板をこのまま取り付けるのであれば適度な間隔で根太を打っておいてから打ち付ければ良いが、それをしてしまうと下段の横板の作業がやりにくくなってしまうため優先して板張りを開始することにした。

 

前回、板のラインが揃っているように見せる工夫をしてみたということをお伝えしたが、具体的な方法については触れていなかった。この押入の板張りは全て相決りで貼り合わせているのだが、床については5ミリほど欠いて継ぎ合わせたとお伝えしている。

 

壁に関しては全く違う手法をとっており、透かしを入れるという小技を使ってみた。こちらの相決りは床の倍になる10ミリほど欠いていて、それぞれの板の間をおよそ5ミリ程度透かしながら貼っているという説明で理解できるだろうか?

 

つまり、板と板の間を5ミリ程度透かしたいので空間が開かないように10ミリ欠いていることになる。なぜわざわざ透かすことにしたのかというと、一つにはデザイン性というのもあるが、最大の理由は3方の壁の板を横一線に合わせやすいからである。

 

つまり、少々板材に反り歪みサイズ誤差があったとしても、透かすスキマを伸ばしたり縮めたりすることで横一線になるように見えるということで、微調整で透かすスキマの違いはミリ単位であるためよほど目を凝らしてみないとわからない。

 

このやり方の効果は最終的に完成したときの写真で確認していただくとして、とりあえず現時点では写真の板と板が直角に交わる箇所が揃っていることに注目しておいてもらえると良いと思う。

 

最後は框と根太によって変則的な形になってしまった部分に沿うようカットした羽目板を入れてこちら側は完了となる。ここまでの作業をスムーズに行うために後ろ框と根太をつけておく必要があったし、中板をつける作業は後回しにする必要があったと言える。

 

あとはこれと同様の作業を反対側の壁にも行い、押入の下半分は完成ということになるがそれはまた次回の話ということにしておこう。

続きを読む≫ 2020/12/23 21:18:23

前回のブログで捨て板張りまでと仕上げ板の準備が終わった。ざっとした説明しかしていなかったが、今回の押入の板に関しては全て相決り加工をした材を繋ぎ合わせていくことにしている。

 

なぜ決りというひと手間を加えるかというと、単に板を隣り合わせで固定してしまうと歪みや反りなどにより必ずスキマが生じてくるからで、幅や奥行などが最終的にズレることを防ぐためでもある。

 

冒頭の写真はその仕上げ板張りがサクっと終了したときのもので、幅が125ミリほどの杉の板材を5ミリほど欠いて繋ぎ合わせた。最も注意した部分は手前の敷居に接する部分で、この敷居自体に曲がりがあるためピッタリフィットさせるように板材のほうをカンナで微調整している。

 

床が出来てしまったところでいったん今後の板張りの流れをざっと説明しておこう。まず、化粧板は全て横向きで重ねていくやり方をとるのだが、板のラインが全て揃っているような形に仕上げたい。

 

そのための工夫をこの後紹介していくつもりだが、まず板を張る順番としては正面から見て横向きに張る側からとした。つまり奥の広い壁と手前の垂れ壁の裏の狭い範囲であるが、この方向を最初にした理由は手順的に後ろ框を固定しやすいと思ったからである。

 

のちほどそれらの説明もしていくとして、まずは羽目板を貼っていくための下地調整から始める。今回のやり方は壁側に簡単な胴縁を固定しておいて、それを下地として板張りをしていくという感じだ。

 

真壁にこういう加工をするときの選択肢として、柱を見せたまま加工をするようにするのか、柱を隠すように加工をしていくのかなどやり方がいくつか思い浮かぶ。この場所に関しては柱が恰好いいわけでもなく、見えることに何らメリットを感じないため柱に直接羽目板を打って隠す仕上げにしていく。

 

胴縁を打ち終えたら狭い側である垂れ壁裏のスペースだけサッサと板張りをして終わらせてしまおう。この部分は中に入りでもしない限りそうそう目につく場所ではないが、杉材で囲まれたスペースを造りたいためキッチリと仕事をしておいた。

 

一応わからない人のために簡単に説明しておくと、押入には杉材が使われるケースが多い。これは杉の持つ特徴(吸湿性に優れている)がそこに適しているからであり、いい具合に乾燥を保たせるという狙いがある。

 

同じような感じで奥側の板張りにとりかかる。もともとの材が安価で乾燥が充分でないものを使っているため、反りや歪みがあるものという前提にたっている。

 

そのため気休めにしかならないかもしれないが、一応一枚一枚を貼る毎に水平器を置いて水平を確かめながら貼るようにした。本当に横一線の正確さを期するなら柱や胴縁に採寸した目印を打っておくと良いかもしれない。

 

が、作者は今回そんな手間をかけることなくある程度以上ラインを揃える方法をとっている。

 

羽目板の固定は全て極細のビスであまり目立たないように止めていく。相決りであるためかぶせられる部分はその上に板をかぶせることでビスが見えなくなるが、かぶせる側はどうしてもビスが見えてしまう。

 

使っているビスが極細のもので、さほど悪目立ちするものではないのがせめてもの救いだろう。横に貼った板の全ての胴縁の箇所、一番上と下にビス止めをしながら固定していくと強度は充分だ。

 

あとは板の選び方だが、本当であれば全ての材料を準備した上で選定を行いたいところである。ただ作者の今回のやり方はある程度の数を切ってサンダー掛けをし、都度貼っていくという形をとっている。

 

これは数字上で何枚必要かというのが予めわかっていないためのやり方で、次回のブログあたりで後述するが相決りで重ねる幅が流動的であるため一度に全て準備することができないことによる。

 

そのため、数あるうちの板から選ぶのではなく、ひとまずサンダー掛けして一応の製材が出来上がったものの中から選択することになるのが前提だ。板の何を選ぶのかというと、見た目が綺麗かそうでないかという部分を見て貼りつける位置を確定するための選別となる。

 

最後の写真を見てもらえるとわかりやすいだろう。板の綺麗という基準を白太という部分に置いていることが前提だが、要は赤身や傷などが全くないものを綺麗なものとして考えている。

 

写真の張り方だと下から上にいくに従って徐々に赤身が増えているのがおわかりだろう。今回の製材では赤身が強い板が数枚出たのだが、それらのうち最も綺麗でないものを上の方に配置している。

 

どういう基準かというと、利用する人にとって目に付きやすい場所の板はなるべく綺麗なものを使うということである。写真でいう赤身の強い部分は高さ的に中板などで見えにくくなる部分であり、影になって暗くなる部分でもある。

 

冒頭の写真でもその法則で進めているのが何となくわかってもらえれば幸いで、こういうところで適当に材をただ固定していくのでなく、板を選別していくことで見た目のグレードがぐっとアップすることを狙ってみたということで今回は終わりにしたい。

続きを読む≫ 2020/12/22 18:04:22

前回のブログで押入の床を抜いた状態になっている。冬の時期、畳1.5畳分の床がない状態というのはもう外と同じ状態ということである。このままにしておくのはぞっとしないため当日中に床張りまでを終えてしまいたい。

 

床張り作業に関しては過去に何度も紹介しているため省略するが、それらの経験から完全にスキマを塞ぐことがいかに重要かがよくわかった。例えば冒頭の写真、土壁に面した部分の断熱材などはどうしても隙間ができてしまうことになる。

 

本当に完全を期するなら、ここは土壁が崩れないよう漆喰などで固めてから断熱材を押し込むなり、コーキングや発泡ウレタンを充填するなりで対応するのも個人的にはアリかと思う。

 

作者のとっている方法はまず可能な限りスキマ全部に断熱材を充填しておき、最後のチェックとしてキワになる部分に顔を近づけていく。そこで冷たい風を少しでも感じれば場所を特定しさらなる充填を施すというやり方だ。

 

この方法は冬の寒いとき以外では使えない方法だが、冬真っただ中の今現在では最も理に適ったやり方という気がしている。要は自分が寒いと感じるところを潰していけばよい。

 

これまでも触れてきたかと思うが、断熱材の間にある根太に関しては基本の303ピッチで固定しておらず、根太と根太の間が258ミリ(303-根太45=258)になるように固定している。

 

通常のやり方どおり303ピッチで固定してしまうと、根太間の寸法が256〜260ミリ程度には余裕でズレが生じることになる。根太材には45ミリ角のものを使っているが、それらにしても±1ミリ程度の誤差が必ず出るからである。

 

それならそれでも構わないのだが、作者は断熱材をカットするときに毎回正確な寸法を出す手間を惜しんでいるため、断熱材のカット寸法258ミリありきで根太間のほうをそれに合わせることにしている。

 

これをすると3640(2間)くらいの長さになると確実に誤差が出てくることになるが、それほどの長さの床張りはそうそうないし、誤差が出たとしても気を付けていさえすれば数ミリ程度のもので済む。

 

そんな感じで断熱材まで終わってしまえば後は捨て板を貼るだけで一応の見た目は整う。いつものことながら、この家は柱間の長さが現代のものよりも長いため通常のサブロク板ではわずかに足りない箇所が出来てしまう。

 

捨て板であればそれは全然構わないのだが、例えば天井を一枚の板で貼りたいなどとなった場合にはこれはかなり厄介な問題になる。そういう材はあまり種類がなく、あったとしても割高になってしまうからだ。

 

ひとまず捨て板張りまでが終わったため、次は壁のスキマを出来る限り塞いでいくこととした。

 

この壁は押入のリノベーションが終わると二度と人目に触れることがなくなるはずの部分であるが、調湿性や隙間を極力なくすことを目的に砂漆喰を塗っていく。

 

ただ、通常の壁と違って綺麗に仕上げる必要がなく、そのぶん雑な塗り方ができて作業も早い。かなりいい加減でも問題なさそうだったのでこの部分はヘルプ要員に練習がてらやってもらっている。

 

ただ、壁と柱のチリ部分だけは最重要ポイントであるため、作者自身が時間をかけて丁寧にスキマを潰している。ご覧の通り塗り跡は濃淡あり凸凹ありの薄塗りであり、ただ上っ面にケチ臭く漆喰を塗ったというだけのものである。

 

これは今の作者のスキルからすると下塗りよりもひどい状態で、時間も3分の1ほどしかかかっていない。用途によってはこういうのもアリかと思っている。

 

漆喰塗りというのはこまめに行うと効率の悪いもので、出来る限り塗るところはまとめて一気に塗っていけるよう段取りを組むことが重要となる。今回の作者の例でいえば、大小の押入の壁塗りを同時に行えるような状態を作ったということがまず最初のポイントであるかもしれない。

 

壁を塗り終えた後は同時並行ではなく、大小それぞれの押入ごとに作業を進めていくことにしている。まず最初は大きい方からで、次回のブログからはシンプルな押入作成に挑戦していく予定だ。

 

ひとまず四方から入ってきた冷気を全て塞いだところでひと段落ではないが、ようやくここで一息つける状態となった。実際に木工を進めていくのは次回からだが、押入の木工に必要な木材を少し紹介しておこう。

 

前回に押入を解体したときに出た再利用の材としての候補は、前框、後ろ框、根太、雑巾摺りあたりである。中板なども使用できたかもしれないが、今回は新たに買ってきた材を使うことにしている。

 

今回の床張り、壁の板貼りなどは全て杉の板材を俗に羽目板と呼ばれる状態に加工して貼っていくことにしている。板と板の間には反りや歪みでどうしても隙間ができてしまうため、相杓り(あいじゃくり、詳しくはこちらを参照)によってそれをカバーしていく。

 

今回、作者なりに工夫した部分などもあったりするが、それらはまた次回以降で紹介していこうと思う。

続きを読む≫ 2020/12/21 21:20:21

前回のブログで押入の状況を把握してもらったが、紹介したのは2つ並んだ大きい方の押入のみであった。当然ながら小さい方の押入もリノベーション対象にしているが、現状は冒頭の写真だけで確認してもらえば充分かと思う。

 

大きい方の押入と違うところは下段に備え付けの引き出しが2段ほどついているところで、しかも建て付けがあまりよくなく出し入れがスムーズにいかない状態だ。なぜか上と下で箱の高さが違うという謎仕様にもなっている。

 

リノベーションに際しての考察をしておこうと思うが、前回紹介した大きい方の押入はそのままの用途で中身を綺麗にするのが目的である。問題はこちらの小さい方の押入で、作者の頭を悩ませている。

 

というのも、これまでの説明どおり作者は今引っ越し前の最終仕上げ作業に追われる状態であり、この程度のことにあまり時間をかけたくないという思いが強く、従って引き出しをリノベーションするには手間がかかりすぎるだろうということ。

 

右の写真のとおり押入側の底板を剥がしてわかった全貌として、引き出しのスライドは内側に打ち付けた細い材だけで支えられており、固定も雑であったり引き出し本来の用途を満たそうと思うとストレスなしでは語れない状態といえるだろう。

 

そのため、いっそのことこの空間を全て解体してPCデスクを置くスペースにでもしてやろうかと何度も思った。実際そちらの方が用途としては助かる可能性が高いのだが、リノベ初期の段階で頑張って扉などを作った(そのときの記事はこちら)思い出ごと葬り去るのはいささか哀しい。

 

それと、引越しを考えたときに荷物を綺麗に置いておけるスペースはいくらあっても足りないほどで、それらを考慮してやっぱり多少面倒でも本来の用途(押入として)をそのままにリニューアルするという方向性を決めた。

 

そうと決めれば後は思い切って全てを壊していく。この寝室の床張りで断熱を施していったとき(そのときの記事はこちら)、この押入の下だけをやらなかったことがずっと心残りとなっていた。

 

実際、それで押入から見事な冷気が流れてくる以上、遅かれ早かれこの床は全て断熱からやり直す結果となったに違いなく、考えようによってはいいタイミングになったのかもしれない。

 

床は板を釘止めしてあったのだが、こちらの小さい押入の方は結構簡単に剥がすことができた。ただ、大きい方の押入と違って引き出しのための横桟があるため、ここから先の作業に関しては非常にやりにくいことが予想される。

 

そのため、床を外すと同時に勢いで根太を先に固定しておいたのが左の写真となる。ひとまず小さい方の押入の報告はこれでストップし、まず大きい方の押入のリノベーションを先に進めていくこととした。

 

さて、破壊である。だが破壊、されど破壊。作者はこれまでも既存のものを壊し続けてきているが、木工の部分を思い切ってズタボロになるまで壊したことは実は一度もない(といいながら実は一度だけ力の限り破壊したものがこちらに写っている)。

 

どうしても再利用できると思ってしまう部分があり、なるべく原型をとどめたまま綺麗に解体しようとしてしまう。実際にそれで再利用したものというのは今のところそんなに多くはなく、倉庫の中に廃材ばかりがどんどん溜まってしまっている。

 

最終的にはたき火として消化できるからそれもまたよし、なのだが、この押入の解体でもいかに原型をとどめたまま解体するかを意識しながらの作業だ。右の写真は雑巾摺りを外しているところとなる。

 

その後も少しずつ解体を進めていく。中板は磨けば再利用できる材の最たるものかもしれず、これに関しては放っておいてもいずれ再利用の機会があるはずだ。

 

ちなみに、次回の記事での紹介となるかもしれないが、今回解体したものの中から即再利用するものもこの段階で吟味しながらの作業をしている。

 

右の写真に残っている材は概ね再利用を予定している材で、具体的にいうと根太(中板を直接置くための材が5本)や後ろ框(根太を支えている壁側の横材)、前框(正面の真ん中を横切るひときわ太目の横材)はそのまま磨いて使うことを考えている。

 

この中でも特に前框は想像以上にしっかりしたマツ材が使われており、これはそのまま捨てるにはあまりにも惜しい品であろう。

 

それら全てをバラし終えた状態が左の写真となる。作者の予想通り壁は荒壁仕上げとなっており、少しでも安価に造ろうとしたことがわかる。このへんは作者の価値観の問題だろうが、結果的に汚く寒い状態の押入になるくらいなら数万円(DIYなら1万円程度で納まる可能性もある)かけてせめて不快にならない程度のものは造りたいものだ。

 

最後は小さい方の押入と同様、床を抜いて今回は終わりにしよう。この時点では下からの冷気が尋常ではなく、一刻も早く塞ぐ手立てを考えなければ落ち着かない。

 

ただブログでは日にちを跨いだ形での紹介になるかもしれないが、実際には床を抜いた状態で日をまたぐことのないよう連続して作業を行っている。その点はちゃんと計画的に作業を進めているのでご安心いただければと思う。

続きを読む≫ 2020/12/20 19:25:20

前回のブログで入居直前の追い込みとお伝えしたその舌の根も乾かないうちに、今回全く違う報告をするのがこの作者の悪いところである。

 

実際、入居直前の仕上げとして残る3項目(ネット回線、ガス接続、畳替え)も同時並行して進めてはいるのだが、入居に際してどうしても押入を優先的にやってほしいという要望が妻からあった。

 

母屋の押入というと、この家を購入して割とすぐの段階で簡単に手を加えていた(そのときの記事はこちら)のを覚えているだろうか?そのときは本当に表面だけの改造をちょっとやっただけで、見た目だけを自分好みの雰囲気に作り替えた。冒頭の写真が今現在の見た目の様子となる。

 

だが実はこの押入、ひとたび扉を開けてみるといかにも古い家の小汚い押入という状態になっている。ここから掲載する写真は現在の状況がわかるようなものを選び、連続して紹介していくことにする。

 

まず右の写真は正面から見た状態がわかるもので、見た通り左の壁は完全にスキマが開いており、外からの風が思いっきり中に入ってくる状態になっている。

 

そして隙間風はここからだけでなく、正面から見て右側の壁にも大きなスキマが存在しており、この中はもうほとんど外に近い環境といえるだろう。

 

時期的にも冬の盛りに近づいており、この押入をひとたび開けるとかなりの冷気が入ってくることになる。扉で閉め切っていたとしても漏れ出てくる冷気を防ぐ術はなく、部屋全体が常に一定の冷たさを帯びた状態と言えばお分かりいただけるだろうか。

 

押入の厳しさはそれだけではない。右の写真のように床には板敷がされているが、その下にはすぐに床下空間が広がっており、下からの冷気も相当量上がってきてしまう。

 

それだけではなくこの板張りはあまりにも汚れていて、今後布団や服などを保存するのが億劫になること間違いなしだ。当初は適当に綺麗なシートなり板なりを敷いてそれで充分と考えていたが、せっかくここまで母屋をいい環境に近づけているのでここも綺麗にリノベーションしようと決意した次第である。

 

ここしばらく作者はこの家に泊まることが増えているとお伝えしてきたが、実際、そのときに寝起きする布団は押入に保存しておらず(逆に汚れそうだから)、左の写真のように外に出しっぱなしにしてビニールに包んだり、養生をせざるを得ない状況にもなっていた。

 

この状況を打破するべく、ひとまずこの押入を布団が入れたくなるレベルにまで整えたいという思いで現状確認を進めていく。

 

隙間や床面以外の状況は以下の写真の通り。とりあえず押入を形成している壁周りは全てベニヤが貼ってあるのだが、厚さ2.5ミリの超薄っぺらい板のためところどころが経年劣化によりはがれかけていたりする。

 

昔の押入は大抵こうだったというような、一言でいうと粗末な造りなのだが、これはこれで解体がしやすいためリノベーションすると決めた以上は逆にありがたいかもしれない。

 

ちなみに、このベニヤを剥がすと出てくる壁、この時点で推測するに恐らく荒壁仕上げとなっているであろう。隙間の大きさの他にそれが分かる点として左の写真の上のあたりをご覧いただくと良い。

 

中板を支える材(後ろ框という)の上に土壁がモロ見えなのがわかるだろう。この薄板貼りの裏は全てこんな感じの壁が広がっているのはほぼ間違いない。

 

さらにこの押入をディスっていく。右のものが今回最後の写真になるが、これは中板を支える根太を撮ったもので、上に置いた中板を固定するのに重要な役割を果たす材になる。

 

写真ではいまひとつわかりにくいかもしれないが、上に置いた中板からの固定釘が根太の外にはみ出てしまっている。それも仲良く2つ並んでいる点に作者は注目したい。

 

恐らく、1つ目を打ったときに失敗してはみ出てしまったのに気づかなかったのであろう。さらに哀しいことにすぐ隣の板に打った2つ目も同じようにはみ出てしまっている。こういう失敗はここだけだが、大工の腕が見えてきそうな風情である。

 

それ以外にもここの中段は水平が取れてなかったりしたため、素人(またはセミプロ)がDIYレベルでそれも安価に造ったものだと断定して今回は終わろうと思う。

続きを読む≫ 2020/12/19 18:59:19

テレビの次は冷蔵庫が届くことになっている。作者にとっては住む直前の段階でおさえておく予定のものとして、テレビ、冷蔵庫、ガス接続、インターネット接続、畳表替えの5点セットがある。

 

前回のブログでテレビの設置までが終了したため、残すところあと4項目を満たせば引っ越し準備完了ということで、手筈の整ったものから順に消化していかなければならない。

 

上記5点セットのうちインターネットに関しては、今現在使っている住居のものを同じ契約のまま引っ越し手続きをするのが最もローコストであり、そのように動いているのだが、契約上ネット使用環境の重複ができないことになっている。

 

つまり、現在使用中の回線を止めるのと同日に新居の回線工事を行うことになるため、この項目だけは一番最後の仕上げとして引っ越しと同じタイミングで行うこととなる。

 

ひとまず、冷蔵庫である。冒頭の写真の箇所(LDK入って一番左奥)に設置する予定でいるのだが、現在はただフローリング貼りが終わっただけの状態であり、見切り部分が綺麗な状態になっていない。

 

最終的にこのフローリングの全ての壁際には雑巾摺り(ぞうきんずり)をつけていく予定にしている。そのための木材も揃っているが、ひとまずこの場所に限り優先的にとりつけておくことにした。

 

右の写真は最初の一本を置いてみたところ。これからこの材はこの部屋の色味であるブラックに塗装し、カクシ釘で固定していくつもりだ。だが結果的にこの部分の雑巾摺りはほとんどが見えないようになる(冷蔵庫や食器棚などでほとんど隠れる)はずなので、固定に関しては実際に設置してみた感じで適当に済ませるかもしれない。

 

実際に3方面全てにピッタリのサイズで雑巾摺りを設置してみた。作者が思っていた以上にピッタリ収めることができており、このまま釘固定はなしでもいいかもしれない。

 

この部分に関しては柱と壁の出幅がかなり広く、太目の材を使用したのだがそれがちょうど良い感じに収まってくれた。ただ、壁自体が平滑になっていないためどうしても壁際をピッタリ綺麗に沿わせることはできそうになく、完璧を求めるなら材と壁のスキマをさらに漆喰塗りで馴らすといいかもしれない。

 

だが今回はその手間を省略したかったためこの状態で良いこととし、すぐに塗装にとりかかる。LDKは天井・柱など全体的に黒で統一しているためこの材に関しても黒の水性ステインで仕上げとした。

 

塗装に関してはこれまでもう何度となくこなしてきたため慣れたものである。この程度の数であれば準備と片づけを含めて10分とはかからず終了することができる。

 

塗装終了後他の作業に入り、数時間経ったらさきほどの位置に固定を試みる。冷蔵庫の搬入までにはまだ日数があったのだが、前日あたりに慌ててやることは避けたかったため時間には余裕をもって行ったつもりでいる。

 

あとはこの設置する場所に冷蔵庫用の下敷き(フローリングの傷防止)を敷いておいた。あいにく写真を撮り忘れたが、恐らくどこの家庭でも似たようなものを使っているだろう。

 

そしてようやく冷蔵庫が届いたのがそれから数日経ってからだ。作者が購入したのは東芝のベジタという種類のもので、野菜室が真ん中にあって出し入れし易いモデルとなっている。

 

容量は465リットルで、二人暮らしをするには少し大きすぎるくらいかもしれない。通常、家庭で冷蔵庫を新調するときは妻の方が大きいサイズを所望するものと思っていたが、我が家では逆で、作者の方がより大きいものにこだわった結果である。

 

このモデルの面白いところは、冷蔵庫の扉にUSBポートが1基ついているところであろう。思いつく用途としては、キッチンに立ってスマホでレシピを見ながら作業したりするときに充電することができる。

 

そうでなくとも、母屋のコンセントにはUSB用のものを設置していないため、昨今増えたUSBで充電する機器を接続すると便利かもしれない。

 

一応冷蔵庫は壁の色と同じホワイトを選んだため、自然に空間に馴染んでいるように見える。一つ誤算だったのは、扉の開けるスペースを確保するために思っていたより壁から離す必要があったことだ。

 

これは見た目的にだいぶ違和感があり作者的にもNGで、時間が出来たときにでも適当な木材をはめて違和感を解消したいと思っている。

続きを読む≫ 2020/12/17 19:13:17

前回のブログでテレビ台が完成したのでさっそくテレビのほうを設置していこうと思う。今までの人生でテレビを設置するのに覚悟なんて必要なかったが、さすがに75型のテレビともなると気軽に設置するというわけにはいかない。

 

届いたときは2人がかりで運んできて本来であれば設置サービスもやっているのだが、そのときにはまだ台のほうの完成が間に合ってなく冒頭の写真のように箱だけを置いて帰ってもらっていた。

 

重量的には男手一つでもできないものではないかもしれないが、液晶などに負荷を与えないように持ち運ぶとなるとかなり難しい。設置マニュアルにも2人で作業するのが必須と書いてあり、ここは無理をせず2人での作業をすることにした。

 

ただ、テレビを台に置いてから他の機器を設置したり本体を動かしたりするのは避けたいと思ったため、同軸ケーブルなどはテレビを設置する前に処理しておくことにした。

 

今回、テレビの接続方法として同軸ケーブルを直接繋ぐ方法をとることにしている。通常であれば同軸ケーブル専用のコンセントを設置してそこから繋ぐのが一般的で、大抵はそうなっているはずである。

 

ただ母屋の中で設置するテレビはこれ一台だけであり、設置場所もほぼ今回の位置以外には考えられないため、わざわざ壁の中に埋め込んで配線する手間を避けることを優先した。

 

ちなみに、もともとこの母屋には使われていた同軸ケーブルがあったのだが、古い時代のもので当然4K放送などには対応していないと思われたため全てを新設する方向で進めていく。

 

右の写真はケーブルをテレビ位置から天井裏に引っ張っていったときのもので、ケーブルは納屋のほうにも引っ張る必要があるため、長さは余裕をもって作業できるよう100メートルのものを用意。

 

ケーブルは部屋の色合いと同じブラックであるため、柱などに沿わせてもさほど目立つことはないだろう。柱以外では長押(なげし)の裏を通すようにして極力目立たないよう配慮をしている。

 

柱、長押、柱と伝って最終的には左の写真のように天井に開けた穴から天井裏に抜けるルートをとる。天井裏に入ってしまえばあとは適当に好きな位置で結線してしまえば良く、大して難しいこともない簡単な作業だ。

 

この家のもともとついていた分配器は非常に作業のしにくい場所に置いてあったため、以前の天井造作の際(記事はこちら)に作っておいた配電盤の点検口付近に位置を変更して接続したのが右の写真となる。

 

母屋に関してはこの1回路だけで充分なのだが、納屋の方の作業が進んで行くに従ってテレビ設置を考えることになると思われる。そのための予備として一応3分配の分配器を用意しており、必要になればここから納屋の方までネット回線などと一緒に飛ばす必要があるだろう。

 

では最低限の準備が出来たところでテレビを設置することにしよう。75型のテレビは想像以上に大きく、幅が1.7メートル、高さが1メートルほどあり、設置後はテレビ台や柱などに転倒防止の措置をとる必要もある。

 

ひとまず箱から出すことが大変だろうと覚悟をしていたのだが、それに関してはいい意味で予想を裏切られた。通常の家電製品と同じように、開梱して上に引っ張り出すことができるかどうか不安だったのだが、その必要がないような設計がされている。

 

左の写真のように、段ボール箱が底を残して上にスッポリと取り外しができる仕組みになっていて、あとはこの状態から脚をつけて2人がかりで持ち上げるまでほぼノーリスクで作業できるようになっている。

 

テレビ設置完了の前にその他の機器について少しだけ紹介しておこう。今回テレビと揃える形でブルーレイレコーダーも買ってしまった。せっかくいいモノを買ったからにはやはりそれとリンクした視聴環境を整えたいと思うのは作者にとっては必然のことである。

 

写真の下の方の機器はもともと使っていたシアターセットで、これまではほとんど宝の持ち腐れ状態になっていたものだ。テレビが大画面になったことと、大音量で視聴できる環境でもあり、5.1チャンネルのスピーカーが最大限に活かせるようになった。

 

全ての設置が終わったのが最後の写真。以前にも何度かお伝えしたとおり、ここ1カ月ほどは毎週末このテレビを見るためにこちらに泊まる日々になってしまった。

 

75型というだけでなく、そのサイズで4K映像を見たときの感動は筆舌に尽くしがたい。まだコンテンツは少ないように感じるが、UHDのブルーレイディスクを再生して没入感を味わっている。

 

テレビはこれで完成で、次は冷蔵庫が届く予定になっている。ある程度母屋も仕上がってきたため少しずつ引っ越しも近づいており、残っている必須事項はインターネット回線の設置のみである。

続きを読む≫ 2020/12/16 18:49:16

引き続きテレビ台の作成報告を行う。前回のブログでもお伝えしたとおり、今回の工程で塗装に関してはこれまでも何度か紹介しているため、簡単な説明だけで流すこととする。

 

母屋の家具の色に関してはほぼ全てを黒の水性ステインと調合塗料で統一している。調合塗料は弁柄と松煙墨を混ぜ合わせたものを使い、黒を骨格部、調合色をその他の箇所という形で塗り進めた。

 

冒頭の写真でいうと骨格である左の台が黒だが、まだ塗られていない右側の材やその他の材は全て調合色である。

 

塗装が終わったらバラバラになっている棚をそれぞれ差し込んでいくのだが、無塗装の状態でもそこそこキツめの寸法で揃えたためニスの塗膜によって簡単には入っていかないようになっている。

 

それはある程度狙い通りのことで、差し込みは材を傷つけないようゴムハンマーを使って少しずつ入れていく。設計の段階でこの棚板に関して簡単に位置変更ができるようにしようと考えたりもしたが、結局あまり使わない機能になりそうだったので全て固定することにした。

 

固定するとは言ったが、想定よりも棚板がキツい感じに仕上がっており、ビス固定をせずにそのまま仕上げとした箇所もけっこうできている。

 

作者の持っているAV機器の中でこの枠内に収まらないものもいくつかありそうで、例えばネット回線用のルーターなどは縦置きができそうにないため違う場所に設置することにするか、どうしてもこの台に置くのであれば両サイドか若しくは板を一枚抜いて置くことになるだろう。要はなんとでもなるということだ。

 

そんなわけで2台が完成、並べてみたのが右の写真。前回でも触れたが当初はこれで完成とする可能性を考えていた。というのも理想的な天板が見つからなかったからで、当面はこのまま仕上げとしておいていいモノが出たときに天板を乗せるつもりだったからである。

 

ただ、その板が作成ギリギリのタイミングで見つかったため、ここからはその板について紹介しよう。

 

左の写真がサンダー掛けが終わった杉の銘木で、ひとまず完成した台に乗せてみただけの状態になる。磨くのが多少大変とはいえ、3000円程度でこのレベルの一枚板が買えることはとてもありがたい。

 

その重厚感たるや他の木材とは比較にならず、このまま表面仕上げだけをして使いたい誘惑にかられる。基本的に銘木に関しては塗装を行いたくない気持ちが強いのだが、周囲との調和のため渋々塗装を行うこととした。

 

どうせ塗装を行うならなるだけ材の雰囲気を損ねないような格好いいものに仕上げたい。冒頭でも触れたとおりこの板材には調合塗料を使うことになる。

 

これまで何度か調合を繰り返してきて少しずつ作者の理想としていた色に近づいている気がする。理想の色というのを言葉で表現するのはとても難しいが敢えて言うと、赤紫とまではいかない程度の赤黒い色というのを表現してみたいと思い続けている。

 

右の写真はその作者の理想とする色にかなり近づいているのだが、難しいのは最後の仕上げにニスを塗った際に多少色合いが変わってしまうことである。あとは写真の光の具合もあるだろうが、なんとなく茶色に近い色に見えてしまっているかもしれない。

 

という感じで色の仕上げについてはまだまだ改良の余地がありそうだ。ひとまず完成をみたテレビ台だが、現時点ではこれでかなり満足することを得ている。

 

結果的に値段もトータルで12000円弱ほどかかってしまっており、それなりに高くついてしまった。だが数万円で市販されているものでも一枚板を天板に使っているものなど存在せず、DIYの特権である「唯一無二」を地でいっている作品に仕上がったと思うことで留飲を下げておこう。

続きを読む≫ 2020/12/15 17:45:15

更新頻度が下がってしまっている。今までも少し触れてきたかもしれないが、リノベーション中の我が家に泊まることが増えてきているからだ。実は、シンク台の作成が終了したのはこのブログではつい先日だが実際にはそれよりも一カ月近く前の段階でほぼ終わっていた。

 

今回はテレビ台を作成したときのことをお伝えする予定で、なぜこれをこのタイミングでやるのかというと急遽テレビの導入が決まったからである。だが先ほども触れた通り実際には約1カ月前のことなので、これをアップする時点ではテレビはとっくに視聴できる環境が整っている。

 

それらの操作を覚えたり動作チェックなども含めてここ数週間は大抵の土日は泊りがけの日々が続いていて、そのためにブログの更新頻度が下がることになってしまっている。

 

どこかで巻き返しを図りたいが、今後も泊りがけはしばらく続けるつもりのため、新居にネット環境が整うまでは泣く泣く更新頻度を下げざるを得ないためご了承いただければと思う。

 

さて、急遽テレビの導入が決まったとお伝えしたが、テレビの購入に関してはかなり悩んでしまっていた。商品自体はずいぶん前から決定していたのだが、サイズと価格の吟味にかなり時間をかけた結果、ブラビア(ソニー)の液晶75型に決定している。

 

実際のテレビ設置についてはまた後日のブログに譲るとして、急遽購入が決まってしまったため慌ててテレビ台を作ることにした。急遽決まった理由はヤフオクでいい出物があったためで、新品だと40万円超えの商品が展示落ち商品24万円で落札できたからによる。

 

当初テレビは55型あたりで充分と思っていたのだが、それと比べると予算的には15万円くらいオーバーしたことになる。値段を見てわかる人は家電に詳しい人かもしれないが、ソニーの液晶シリーズの中でもハイエンドモデルの一番高価な商品だ。

 

テレビ選別の時点でかなり奮発してしまったため、この上テレビ台も購入すると最低ランクのものでも3〜4万円(75型ともなると台も高い)も出費が増えてしまう。

 

そういう理由からシンク台の作業が落ち着いた段階で慌てて作成にとりかかる形になってしまった。冒頭の写真は材料をカットしているときのものだが、テレビが乗る最低限のサイズとして横1800ミリ、奥行400ミリくらいはどうしても必要となる。

 

こういうサイズの木材というのは作者が常に購入している杉の安価なものではあまり種類がなく、サイズを満たした上でしっかりしたものを作ると結果的に値段も高いものになってしまうため、どういうものを作るかは悩みに悩んだ。

 

結論として安価な杉板を使って同じものを2台造り、それを繋げて一個のテレビ台とするというやり方をとってみることにした。メリットとしては作者が常に購入している安価な木材で作れてしまうことと、設置するのにバラして軽くして持ち運びができるということ。

 

ただ、安価な材料といってもそれなりに重量のあるものを頑丈に支える造りにするため、骨格となる板は厚さ3センチほどの破風板を使っており、冒頭の写真に写っているのはその材になる。

 

最近個人的にお気に入りの材がこの破風板で、シンク台の棚の部分にも使ったり(そのときの記事はこちら)している。幅は20センチに満たないほどしかないが、厚みに存在感があって使い勝手も良い。

 

右の写真のように底板、天板、横板全てこれを使い、棚を入れる箇所には板厚分の切り込みを入れて固定することにした。間に入れる板は厚さ18ミリほどのものだが、反りなどを考慮して溝は20ミリ幅で入れている。

 

左の写真はその棚になるものを差し込んでいるところ。全てが無垢の板であり、このままでも充分いい感じなのだが、今回母屋で使っている家具系は全て同系色で統一するというコンセプトのもと、この後塗装することになる。

 

そのため無垢のまま一度組んではいるが、出来ることが分かったらバラしてそれぞれの色に塗装して再度組み直す必要がある。

 

塗装についてはこれまでも何度となく報告済みであるため、今回はさらっと流すことにする。ひとまず塗装前の台が完成したのが右の写真で、これと全く同じものを2台作ってそれを並べて置くことで奥行を確保する。

 

この状態で塗装して完成とすると費用的には塗装費含めて8000円ほどである。急遽のアイデアで作成しており、当初はこれを2台並べて完成とする予定であったのだが、天板にいい材を見つけたためこれらを並べた上にそれを置いて完成とすることとした。

 

そのいい材というのは左の写真のもので、杉の銘木だ。作者の住む所から車で3〜40分ほど走ったところには西村ジョイという木材の取り扱いが豊富な大型ホームセンターがあり、写真の3枚の一枚板はそこで購入した。

 

驚くべきはその価格で、以前加工した一枚板(そのときの記事はこちら)も安かったが、今回のものはそれよりもさらに安く、一枚2900円という破格のものだ。

 

あまりにも安かったため今後の使用も考えて3枚ほど衝動買いしてしまったが、全てテーブルなどの天板に使うことになるだろう。とりあえず今回は写真一番右にある最も幅が狭いものを使う。

 

右の写真はその材をサンダー掛けしているときのものである。ここのところ木工作業ばかりをしていて、一番しんどいのはこのサンダー掛けという作業なのだが、この一枚板のサンダー掛けに関しては楽しいという思いしかない。

 

何枚もある板の数をこなさなければならない磨きとは違い、いいモノがさらにいいモノに磨き上げられていく過程を実感しながらの作業であり、汚れていた表面が綺麗になっていく様は見ていて嬉しくなってくる。

 

写真でも磨いている右側とそうでない左側の違いがおわかりだろう。これは一番最初の粗掛けだが、それでもこのくらいの違いがあって見た目にもわかりやすい。

 

サンダー掛けでは耳の部分も磨くことにしている。敢えて樹皮を残して固めてしまう手もありそうだが、ここに関してはゴテゴテした感じになるよりもスッキリした印象になるほうを選んだ。

 

同じ銘木でもケヤキやナラなどの堅木(かたぎ)を加工するとなるとこうも簡単にはヤスリ掛けができないのかもしれない。作者はこういう一枚板が大好物で以前もテーブルを購入したりした(そのときの記事はこちら)が、自分でやるようになってからは杉が滅法お気に入りになってしまった。

 

とにかく加工がしやすく、売り場さえ見つければ安価で買える割に見た目の高級感はピカイチである。これだけの材が行動範囲内のホームセンターに売ってあることはとても幸運なことであろう。

続きを読む≫ 2020/12/13 20:39:13

キッチン周りの作業も今回がラストとなる。前回のブログでは排水のことを紹介したので残っているのは給水周りだけとなり、水栓を取り付ければ全て完了である。

 

以前のブログでも触れた通り、このシンクには2基の水栓を設置する予定で片方は山水用で混合栓(お湯と水)となり、もう片方は上水用で単栓(商品は混合栓だが)の使用としている。

 

冒頭の写真は山水用の混合栓をケースから出したもので、TOTO製で3万円くらいのそれなりにしっかりしたものを選んだ。

 

この商品は通常の水栓と比べると取り付けが非常に簡単に出来るように設計されており、そのための器具が右の写真となる。

 

そもそも、台に穴を開けて水栓をゼロから設置したことのある人は設備屋さん以外にはそんなにいないかもしれない。作者も付け替えではなく新設したのは今回が初めてで、注意を払った点としてまず台となるステンレストップに開ける穴のことがある。

 

前回掲載の写真を見てもらえればわかるが、シンクには左右2つの穴がある。これは発注するときにメーカーに寸法までを指定して開けてもらっているもので、右の穴が直径37ミリ、左が35ミリとしてもらった。

 

そのうちこの水栓の取付金具を右側の穴に設置したのだが、この水栓の指定寸法が37±2ミリとなっている。この径は水栓ごとに当然違ってくるため、実はステンレストップを発注する前の段階で水栓を確定し購入しておいたものである。

 

説明を見ながら左の写真のように取り付け金具を穴に入れ込んで固定するのだが、通常の水栓とは違って専用の工具も必要なく素人でも時間をかけることなく簡単にできる。

 

あとは取り付けた金具に水栓の給水管を通していくだけで、通し終わったら水栓についているネジ穴と金具についている穴を合わせてネジ止めするだけの簡単なお仕事だ。

 

通常の水栓だとシンクの下側に潜り込んで狭い中で上を見ながらナットを固定する作業が必要となる。それもモノによっては専用の工具を使わないと着脱が限りなく困難だったりもする。

 

そんな感じでごく短時間に水栓を取り付けることができた。今回作者が購入したものはノズルを伸ばすことが出来るタイプのもので、それらを自在に伸縮できるかのチェックやどこまで伸ばせるようにするかの設定もこの時点で行っている。

 

それにしても、やはりTOTOの水栓器具はかなり造りがしっかりしている。一連のDIYを通じて作者はかなりのTOTO信者になってしまったかもしれず、こちらの水栓、ユニットバス、ウォシュレット(まだ未公開)などここぞというものは全てTOTO製を選んだ。

 

さて、水栓の設置が終わったら次はそれらの給水ホースをPB管と接続する必要がある。右の写真はPB管専用の止水栓金具で、一つが3000円前後もするかなり高価なものだ。

 

これに限らずPB管の継手部材は塩ビ管などのものと比べて数倍の値段になっており、便利だがかなり高くつくことになる。どれほど便利かというと、写真で見て左側のPB用の継手に直接PB管を差し込めば後は右の接合金具に直接給水ホースを差し込むだけで良いということである。

 

左の写真はそれら給水ホースを差し込んだ状態で止水栓をベストな位置に固定するときのもので、以前のブログで作成しておいた固定用の木材との位置合わせをやっている。

 

通常であればまずPB管と止水栓を接合して固定しておくのが先だろう。今回のケースではまだPB管自体を水源に繋いでいないため順番はどうでもよく、見た感じスッキリするように給水ホースの方から繋いでいる。

 

そして完成したのが最後の写真。左側には上水用の水栓をつけたが、作業内容は固定方法以外同じであるため省略している。こちらの水栓は見た目と値段を重視して決めたもので、7〜8000円程度の品である。

 

海外製であるため恐らく劣化はこちらの方が早いかもしれず、使用する中で何か変化があればまた報告しようと思う。

 

というわけで、ひとまずシンク周りの報告は今回で終了である。思っていた以上に時間がかかってしまったが、終わってみるとそれなりに満足できるものが造れていて個人的には満足している。

続きを読む≫ 2020/12/08 19:07:08

シンク台の作成がほぼ終わり、残すところは水回りの作業だけとなっている。今回は水回りの作業を紹介するのだが、その前に細かいやり残しをざっと説明しておこうと思う。

 

冒頭の写真は中央の箱の扉となるもので、今回の水回りの作業が終了したあとで固定する予定にしている。この時点で取り付けるよりはその方が効率がいいと判断したからで、水道管などの位置確定・固定をしてからの手順とした。

 

ただ、右の写真は引き出しのフタを先に取り付けておいたもので、こちらに関しては特に水回りの作業の邪魔をすることもない上、ボンド固定としたためそれぞれ乾燥に時間もかかることになる。

 

接着完了まではクランプを使って固定するため、全てのフタを一度につけるだけの数を所持しておらず、それぞれを適当なタイミングでつけていくこととしている。写真では色の違いがかなりハッキリして見える気がするが、現実ではここまでの違いを感じるほどではなく、このフタの色は落ち着いて見えている。

 

さて、ざっと駆け足で説明したがここからが今回の主題となるシンクの説明である。現状、加工屋さんから届いている状態は左の写真のような感じで、シンク中央にある排水口がポッカリと開いている。

 

今回作者が発注したシンクトップというのは、幅が2100ミリのサイズでど真ん中に1000ミリ弱のシンクがついていることは以前にも説明した通り。だが実は予算が許せばスクウェアシンク(シンク部を四角く加工している)が理想的であった。

 

何種類か見積もりを出してもらう中で、四角くするという単純にデザインだけの問題に数万円かけるだけの余裕がなく、泣く泣くこの廉価タイプのものにした経緯がある。

 

ここに専用の排水セット(備え付け)を固定するのだが、この排水セットはややサイズが大きめである代わりに排水トラップを内蔵しているタイプのものになっている。

 

一応わからない方のために簡単に説明しておくと、通常のトラップなしタイプのものと一番ちがってくる点として、排水管の方にトラップの設置が必要かどうかということが関わってくる。

 

昔の古い設備ならいざ知らず、今日び家庭用の水道関係の処理をしていてトラップのないものなどほとんど存在しないだろう。このトラップの部分に水が常に溜まっていることによって排水管から上がってくる匂いなどをシャットアウトすることが出来る。

 

という感じでひとまず備え付けの排水セットをシンクの穴が開いていた部分に差し込んでみた。何でもそうだが新品というのはとてもいい感じで、これが時間の経過で汚れないようにこまめな掃除をしていきたくなりそうだ。

 

はめこんだ排水トラップを下側から見た写真が右のもの。今の状態はまだシンク穴に置いているだけなので、こちら側から固定用のパーツを力の限り強く回してとめる。

 

本来であれば専用の工具で回していくのだろうが、このへんは全て手動である。実際に水を出したときに漏れないかどうかがわかるのは排水管工事が終わってからになるため、今回ではその確認まで出来ていない。

 

そんな感じで排水トラップにフレキホースを取り付けたのが左の写真。トラップ内蔵タイプの最も楽な点としてこのフレキホースが使える(トラップ管を使わなくて良い)ことがあり、あとはどこにでも好きな位置に開けた排水管に繋げるだけである。

 

以前の記事でも触れたとおり、排水管工事のほうは設備屋にお願いする方針で、現在忙しいらしくいつのことになるかは全くの未定。ここまでくればあとはそう急ぐこともないため、のんびり構えていようと思っている。

 

以上、シンク周りの中でも排水面の紹介をしてみたが、次回は給水面の紹介をしていくつもりでいる。最後の写真は今回の冒頭で紹介した扉を固定した後のもので、台に関する部分はこれで完成としたい。

 

それと気付いた方はよほど注意深いかもしれないが、写真はすでに水栓も取り付けられているものを使っている。長く続けてきたキッチン周りの記事も次が最後になる予定でいる。

続きを読む≫ 2020/12/06 18:35:06

着々と完成が近づいてきている。前回のブログでついにシンクトップを固定し、もう残っているのは細かい仕上げの部分がほとんどである。

 

以前のブログでも触れたが、まとめて塗装をした際にも材料の数が多すぎて一度に全部できなかったため、ここで残りの材全ての塗装を行うことにした。

 

冒頭の写真はその材料を並べた状態だが、一部扉の材を除いた残りは全て外板の化粧材となる板で、もともとは安価(2メートル100円くらい)な板材をサンダー掛けとニス塗りでそれなりに見せただけの素材となる。

 

と言うのは簡単だが、このサンダー掛けというのがけっこう大変な作業で、作者は常に安価な杉材を磨いて使っているためこの作業に最も時間を使っているかもしれない。

 

普通に表面仕上げもされていないバリバリの面を粗いヤスリである程度まで平な状態になるよう磨き、目の細かいペーパーでスベスベになるまではかなりの力と時間を要する。特に粗面をヤスるのに数枚の板をかけるだけで腕がパンパンになるのは日頃の運動不足の賜物であろう。

 

塗装はこれまで通り弁柄と松煙墨の調合塗料で、今回に関していえば最後の7〜8本分の塗装の際に残量がギリギリの状態で塗ってしまったためその数枚だけが異常に色が濃いという失敗を犯してしまっている。

 

塗装が終わったらまず全てを固定する予定の板に置いて並べてみたのが左の写真。あまり色味がわかりにくいアングルの写真だが、手前の板の右から2番目に並べた板の色が明らかに濃いのがわかるだろうか。それが上述の失敗した部分である。

 

ただ、その失敗以外の箇所はまずまずの出来映えで、問題点も見当たらなかったためこのまま全ての板をボンドで接着していくことにした。

 

さて、それら接着したものを一日置いて完全に固着させ、ようやくシンク台に取り付けていくことができた。右の写真のように、板は全て1センチ間隔ほどで貼り付けており、どの面から見ても板のある位置が揃うよう工夫した。

 

これまで長い間ずっと中の状態が見える状態で作業を進めてきため、この板をつけて完成形を見る瞬間が待ち遠しく、写真のような一応の完成形を見た瞬間は感無量であった。

 

そして左の写真は台となっている箱と箱の間の空間を写したもので、約20センチほどの空間しか作ることができなかったのは残念な点である。

 

一応、このスペース(左右とも同じものがある)にはコロ付きの台を自作して可動式のゴミ箱でも作ろうかと思っているが、具体的な案はまだ未定の部分だ。ただ単に反対側が見える今の状態のままでもいいと思っている。

 

そしてこれまでも何度か説明してきたコンセント部分の収まりを撮っておいたのが右の写真。何度も確認をしつつ慎重に下地を固定したため位置もバッチリで、一発OKとなった。

 

あとは実際にコンセントを取り付けるだけだが、我が集落には電気工事の資格所有者が複数おり、気軽に助けてもらえるのが本当に助かっている。コンセントボックスの位置も完全に化粧材とツライチになっており、これ以上ない形といえる。

 

そんな感じで向かい正面から見た外観はほぼ出来上がりに近い状態となった。左の写真にある両サイドの手前の部分は同じような化粧を施した扉をまだ固定しておらず、ただ床の上に置いているだけである。

 

この扉を固定するときにかなりの苦戦をすることになったのだが、その話はまた機会があったときにでもしようと思う。ちなみに、先ほど紹介したコンセントの部分には色に違和感がないようマットグレー色を選んでいるためこれもちょっと工夫した部分かもしれない。

 

ともあれ、台の大まかな部分はこれでほぼ完成となる。次回はシンク周りのことについて触れておこうと思う。

続きを読む≫ 2020/12/02 19:15:02

前回から引き続き台の固定を進めている。そのときに触れた通り、両サイドの台はまず最初に向かい正面から見て右側の方を固定し、そこからシンクトップを実際に置いてから反対側の台の位置を確定させて固定という手順をとった。

 

残るは今回紹介する中央の台であるが、これはもう両サイドから等寸法をとるようにしてちょうど中央になるように設置するだけである。ただ、こういう木工の難しいところとして、たかがそれだけのことだがそうは簡単にいかないケースに至ることが多い。

 

例えば冒頭の写真。これが中央の台となるのだが、素人が反り歪みの多い安物の材を使って工作しているため全ての角で直角ではなかったり、一部垂直に立ち上がってなかったりしている。

 

もともとそういうことを織り込み済みであったために最初の工作をホゾ加工してみたのだが、結果的に微調整することに関しては効果があったのかどうか今一つ分からない感じで、微妙に斜めに立ち上がってしまった箇所があったりする。

 

ただ、完璧を求めない限りは許容範囲内であるため、作者はそのまま作業を続行することにした。

 

一応中央の台を置く位置を確定させてから次に行った作業は右の写真の通り。これは給排水の配管用穴を開けているところで、見たまんまだが穴を開けた跡がやたら汚くなってしまっている。

 

これは作者が安物のホルソーを使っているからで、綺麗な仕上げをしたいところにはあまり使いたくない代物だ。

 

穴を開けたら水道管をそれぞれ通していく。写真でひとまず通している赤と青のPB管は洗い物などに使う山水用の管である。その左にある穴が排水管用のもので、一番左にあるのが上水用のもの。

 

この一連のDIYを通して作者の水道工事に関する姿勢は、山水に関する作業は極力自分で行うのが基本だが、市水道(上水道)に関しては有資格者ではないため設備業者にお願いするというスタンスをとっている。

 

そのため、右の写真では全て同じようにPB管を立ち上げているように見えるが、左のものだけは業者の手数を減らす意味で穴開けと末端の管だけ通しているだけであり、下の方は何も繋いでいない。

 

ここに関しては排水管も一度外に出して浄化槽のほうまで引っ張る必要があるため、上水とまとめて業者に依頼している。そのへんの工事はこのシンク台が完成した後にでもする予定だ。

 

そんな感じで中央の台は位置の確定が終了した。ただ、覚えの良い方はこの中央の前面には棚が付くことをご記憶かもしれない。

 

ちなみにこの棚の固定方法だが、床下には一切ビスを打たず中央の台に固定する方法をとっている。こだわった点としてはビスがなるべく見えないように隠しながら打った点だろうか。棚板のあるラインからビスを打ち、固定した後で棚板を入れるやり方をとっている。ただ、棚板の固定だけは横からビスが見切れてしまう形になってしまった。

 

ここでいったん全体の写真を見てみよう。全ての台固定が終わった状態になるのだが、実はここから台を乗せてハイオワリではなかったというオチがついてしまった。

 

木工とは本当に難しいと思うのだが、この状態で一度シンクトップを置いてみるとあからさまに高さが一致しないのである。せめて台となる箱が2つであれば調整も簡単なのだろうが、3つ4つとあるためどこかの一部だけが高いという状況になりやすい。

 

やむを得ず作者がとった対応は、2.5ミリの薄いベニヤを低い箇所に貼りながら微調整をすることだった。そういう処理を両サイドの天板と棚の天板、中央の一部に施している(ほとんど全て)。

 

そんな感じでようやくシンクトップの固定である。ここまで想像以上に時間がかかってしまったが、ようやく完成に近づいてきたのが目に見えてわかるとモチベーションも高まるというものだ。

 

なんとなくこの白いシンクトップも恰好いいと思ってしまうのだが、この白いのはただの養生で剥がすとヘアーラインという模様の入ったステンレスとなっている。

 

シンクトップを置いた後の最後の確認として、水平器を色んな所に当ててちゃんと水平がとれているかの確認を行う。これまで特に触れてはこなかったが、都度こまめにこの水平確認というのを行いながら作業を進めているため、ここで全然水平がとれていないというハプニングは基本起こらない。

 

この水平器の空気がど真ん中にきたときの心地良さはなんだろうと思う。苦心を重ねながら工作を行い、時間がかかっていればいるほどその快感は倍増するが、逆にここで水平がとれていなかったら全てが台無しになるといっても過言ではないだろう。

 

ひとまず、必要な水平は確実にとれているのでホッとしたというのが本当のところである。

続きを読む≫ 2020/12/01 19:11:01

前回のブログで大変だった塗装作業も半分以上が終わった。ひとまず、塗装が終わった材料を予定の場所に固定していくことを開始していこう。今までも説明してきた通り、今回のシンク台は3つの箱から構成されている。

 

この3つの箱をそれぞれの場所にいきなり固定していくのはリスクが高すぎるため、作者なりにベストと思える手順を決めて作業にとりかかった。まず一番最初に固定することにしたのは向かい正面から見て右側の箱である。

 

なぜこの箱から設置することにしたのかを簡単に説明すると、一言でいえば電気配線の起点となる箱だからである。ここを起点とすることでこの箱だけは微調整の必要がなくなるため、これ以上動かしたくない電気線の位置を確定させておくことができる。

 

冒頭の写真はその床下から伸ばしてきた電気線を箱の内部でルート確定させているところで、以前のブログで作成した引き出しの反対側(こちらも狭い収納スペースになる)から立ち上げることにした。

 

手順としてはこの後底板を固定するのだが、この時点で箱全体を床下にビス留めしているのに注目してもらいたい。ビスは全て根太の位置(緑の養生テープが目印)だけを狙って打ち込んでおり、台と床の固定手段としてはこれだけだ。

 

台の固定と線のルート付けが終了したら、底板をかぶせて次のステップに進んで行く。以前にも説明した通り(そのときの記事はこちら)、こちら側の箱の電気ボックスの位置は引き出しがある側の上の方になる。

 

この収納の中でいったん線が見切れてしまうことになるが、やむなしと判断して特に配線を隠す工夫はしないことにした。余力があればそういう細かい部分を考えてしまうのだろうが、一杯一杯で作業が進んでいるため作者に余裕がない。

 

ただ、ここの収納スペースに関しては使い勝手が悪そうなこともあり、そう何度も使う予定ではないため楽観視している部分もあったりする。

 

そうしておいてから電気ボックスまでルート付けをしてみたのが左の写真。このボックスの位置が少しでもズレると箱の横板に開けた穴に綺麗に収めることができなくなるため、この位置に関してだけは事前に何度もシミュレーションをしている。

 

ちなみに、この電気線はこのコンセント部分だけで1回路を使っており、少し勿体ない使い方をしているところだ。そのため、今後何がしかの予定変更などでコンセントや照明などを取り付ける場合にはここから線を分岐させるつもりでいる。

 

そんな感じで最初の電気ボックスへのルート付けが終わったため、今度はここから反対側(左側のシンク台)に向かって電気線を伸ばしておくことにした。

 

方法としては床下で電気線を分岐させて反対側の床から出してもよかったのだが、コンセントには2本まで線を差し込むことができるためそれを経由して次のコンセントに繋ぐ方法をとった。

 

従って電気ボックスからはコンセントに差し込む2本の線が出ていることになる。うち上の線は先ほどルート付けしてきたもので、下の線はこれから一度床下に抜けて反対側の箱の下から床上に出てくることになる。

 

そしてそれを確定させたのが左の写真。右の箱を既に固定しているため、左の箱の位置もある程度確定しているのだが、何せシンクトップが一人で運ぶには重すぎるためこの時点では厳密な確定はまだ出来ていない。

 

あとはこの線を覆うように左側の箱を設置して電気ボックスまでのルートを確定させていくだけだが、その前に箱の完成図を少しだけお目にかけておこう。

 

今回選んでいる引き出しのスライドレールは底に設置することで上に置いた箱を引き出すことも可能になるのだが、それを固定するときに最大のネックとなるのがその固定方法にあると思われる。

 

というのが、このレールは着脱ができないタイプのものであるため、レールと箱を直接固定するしか方法がなく、箱をレールに固定するためには箱の下側からビス固定しなければならず、事実上完成してからでは着脱が完全に不可能となってしまう。

 

そのため右の写真のようにこの時点で全ての引き出しを予め設置しておいてから箱と床を固定することになる。

 

さて、ここまで延々と説明を続けてきたがそれもこれで終わりとなる。箱を固定する準備が整った後は実際に仮置きしてからシンクトップを乗せて固定位置の最終確認を行った。

 

あとは前半部分と同様に電気線のルート付けをし、底板をかぶせてから最後の電気ボックスまでもっていく。この部分は以前箱の外板を作成したときに穴を開けておいたところで(写真はこちら)、この電気ボックスが少し箱の枠から飛び出した状態で固定しているのはその穴から顔を出す形になるからである。

 

以上、両サイドの台の固定までが終わった。次回は中央の台を固定するまでを紹介する予定だ。

続きを読む≫ 2020/11/30 19:33:30

ここのところ更新頻度がかなり落ちてしまっている。ブログネタ自体はかなり積み重なっているのだが、母屋の方が今現在もう少しで引っ越しを意識する段階にきており、かなり詰める(泊まる)ことが多くなってきた。

 

インターネットが繋がるまでにはもう少し時間がかかりそうで、それまでの間は宿泊するとパソコンを開くことさえなくなってしまう。それより何より、リビングがほぼ仕上がった状態となったためテレビを設置したことが仇となり、泊まった日の夜はそれを見るのに夢中になっていることを白状しておく。

 

またそれらのことについても触れることがあるだろうが、ひとまずはシンク台の続きである。シンク台の材料もようやく木工過程が終了して塗装をすることとした。冒頭の写真は塗装中のものだが、今回のシンク台の材料はあまりにも量が多く写真だけでは全然収まりきっていない。

 

塗装は全て室内でやる予定にしているため、スペースが足らない材料は第二陣としてひとまず最初の組み合わせに必要な材料を優先的に選んでいる。

 

右の写真を見てもらえるとわかる通り、塗装の色によってそれぞれを固めて塗る方法をとっており、作業は一応効率的に行えているがいかんせん量が多く、全部を塗り終える頃には最初に塗ったものがあらかた乾燥しているのでそのまま二度目、三度目とひたすら塗り続ける作業だ。

 

ここのところ弁柄の調合塗料も立て続けに使用しているため、だいぶ作者の思っている色に近づけることができつつあり、写真の中央の板などはほぼ理想的な具合といっていいだろう。

 

さらに、大型の箱に関しては違う部屋(勝手口)で塗装を進めていく。今回の塗装のコンセプトとして、台や箱の骨格となる部分は全てブラックで仕上げることにしている。

 

そしてこの部屋にあるものは全てがその骨格部分にあたるものなので、ただひたすら黒い水性ステインを塗り続けることになる。ただ、作者なりの横着として箱をバラして塗装するのではなく、完成品丸ごとを塗りにかかっているのでその点は時間短縮に繋がった。

 

あと、細かい部分であるためこれまで説明もしてこなかったが、右の写真の材料はシンク台中央部の内側に加工する材で、下から立ち上がってくる給水管を止水栓に繋げたときにまとめて固定するためのもの。シンク台の骨格に使った60角の端材を使って簡単に作っておいた。

 

最終的な形は配管作業をするときに目にすることになると思うが、止水栓はPB管の継手と一体化しているもので、サドルバンドと呼ばれるU字型の止め金具を使って壁に固定する必要が出てくる。そこでこの下地材が必要になってくるのである。

 

さて、大変だった塗装もニス塗りまでが終わりそれぞれの材料が次々と形になっていく。この扉は実はシンク台のものではなく、前回の記事でも紹介したコンロ台の扉用に作ったもの。

 

シンク台の扉も必要なのだが、全ての作業が終わるまでは取り付けても邪魔になるだけなので最後の仕事という位置づけにしている。ただ、扉の作成には予算をかけていない反面、作るのに結構な手間がかかってしまうためなるべくまとめて作っておくのが理想ではある。

 

だが右の写真のように両サイドの箱に内蔵する引き出しに関しては、塗装する前に固定の確認をしておく必要があったためすでに完成形ができている。

 

塗装後の最終仕上げにニス塗りをすることが多い現在、気づいたことが一つある。それはニスを塗りすぎた場合にはもともとの材が被服分膨れることになってしまうということで、たっぷり塗る場合には1〜2ミリ分小さく作っておく必要があるということだ。

 

そして今回の最後に紹介するのは左の写真の材で、以前のブログでも触れておいた中央の箱の化粧となる部分。

 

シンクを隠す部分がのっぺりした箱になるのは少しモッサリしてしまいそうなので、意匠性を意識した飾り(要するにオマケのようなもの)をつけてみる事にした。写真でわかるとおり裏側にボンドを塗って固定し、裏側から短いビスを数か所止めるだけの仕上げだ。

 

実際に取り付けた写真がこちら。この発色に関してはお試し失敗と言ってもいい感じになってしまったが、できればもう少し赤味を強調したかったと思っている。

 

以前の記事でも紹介したが、調合塗料は弁柄と松煙墨を混ぜ合わせて使っており、写真のような色は弁柄の割合が多すぎると出る色で朱色っぽさがより強くなってしまっているのがおわかりだろうか。

 

作者が理想とするのは言葉での説明が難しいが、赤黒いような色を目指している。塗料を塗った段階では理想に近いと思っても、乾いたりニスを塗ることで濃さが変わってきたりしてなかなか調整が難しいとも感じている。

 

いつかこれを自在に使いこなせるようになろうと改めて決意する次第である。

続きを読む≫ 2020/11/29 20:48:29

前回のブログでは引き出しの作成について紹介した。その際にまだ未完成であったコンロ台の左側の扉も作成したため、一旦シンク台を離れてそちらを完成させたときの様子を報告したい。

 

冒頭の写真は2段になっている引き出しのレールを固定する添え木を塗装したもので、これに関してはヤスリ掛けやニス塗りも表面だけを簡単に施した程度。ほとんど目に入ることがない部分でもあり、たまに見切れたときに周囲の色と違和感がなければ良いという感じでザっと一度塗りをしただけである。

 

塗装に入る前に一度固定位置を確定させて(そのときの写真はこちら)おり、そのときにビスをもんでいるので穴を合わせてビス打ちをすればそのときと同じように吸い込まれていく。

 

ただ、それでもミリ単位の狂いが生じる可能性は常にあるため、最初の位置取りに関しては慎重に行った。あとは右の写真のように手前に引っ張り出した可動側のレール穴に引き出しとなる箱を固定するだけとなる。

 

この箱固定の作業にしても、すでに何度か取付をしているためビス穴の位置は確定されており、設置自体はすぐに終了した。

 

箱を取り付けると残りの工程としてはフタを固定するだけになる。今回のキッチン周りで作っている引き出しは全てこんな感じで、箱の上に化粧を施した板をボンドで貼り付けているだけのもの。

 

左の写真の状態はボンドをつけたフタが動かないようにクランプで固定しているときのもので、この状態で半日ほど置くことでようやく完成となる。

 

時間が経過して固定し終わった状態が右の写真。この杉板は一枚100円程度の安価な板を5分の1ほどにカットしてヤスリ掛け、塗装、ニス塗りをしただけのものであり、そのため部分的に反りや変形が顕著なものも多くある。

 

ただ、箱全体としてほとんどお金をかけておらず自作でまかなえるので、もし材がダメになるようであれば気軽に作り替えられるという気楽さがある。写真の化粧板の部分には反りなどはなく、普通に綺麗な板に見えているため作者的にはこれで充分と感じている。

 

そんな感じで2段の引き出しと扉の固定が順調に終わった。写真を見てすぐ気付くことは扉の色がそれぞれ違っていることではなかろうか。以前のブログでも説明していたとおり、今回のキッチン周りの調合塗料に関しては色味を何種類か試しながら個人的にベストの調合を模索している。

 

だが、写真のように結果的に全部の色味が極端に違ってしまったのは大きな誤算で、ここまで違ってしまうともはや違和感しかないような気がしてきた。この教訓は次に活かしていくしかないだろう。

 

固定すべきものを全て固定したら後は取っ手を取り付けてほぼ完成となる。今回、母屋の家具系は全て統一したデザインで造作しているため、取っ手に関しても同じものを複数購入している。

 

一つだけ問題だったのはシンク側の引き出しの取っ手で、これは箱の幅があまりにも小さすぎて通常作者が使っている64ミリピッチの取っ手をつけることが出来ず、サイズを落として47ミリピッチのものを準備している。

 

それらを全て取り付けたのが最後の写真で、引き出しの化粧板はボンドでつけているだけだが、これをしっかり固定することでより強い固定を得ることができている。

 

以上でコンロ台の作業はほぼ完全に終了である。ほぼというのはあと一つだけやるかどうか未定の作業が残っているからで、扉にマグネットキャッチを取り付けるかどうかを少し迷っている。

 

現時点で扉が勝手に開いてくるようなこともなく、全ての扉がそれなりに機能しているからだが、安価なものを見つけることができたため結局取り付けることになるかもしれない。そのときはまとめて報告することになるかもしれず、あまり期待しないでお待ちいただければと思う。

続きを読む≫ 2020/11/25 19:40:25

以前のブログでシンク台両サイドの引き出しの加工について紹介したが、実はそのとき同時に作成していた他の引き出しや扉については全く触れていなかった。今回はそのへんのことについて少し紹介しておこうと思う。

 

冒頭の写真はそれらをまとめて一気に加工しているときのもので、シンク台の引き出し(細長いのが4つと縦長のが2つ)、コンロ台の引き出し(幅のあるものが2つ)などが画像内に確認できるだろう。

 

その他には扉の作成もしているのだが、右の写真は今回に限らず一連の家具作成において全て同じ作り方をしている扉の材料で、ワンバイ材を半割にしたものである。細かいことをいえばこれは1×2(ワンバイツー材)と同じものになるのだが、日頃使っているワンバイフォーの方がコスパが圧倒的に良いため、敢えてそれをカットして作っている。

 

あとはこの材に背板となるMDFを貼るため6ミリほどトリマーで溝を掘り、それらを四角に繋ぎ合わせてダボと接着剤、そしてタッカーで固定してからMDFを貼る。MDFの固定方法は小さなビスなので2重3重に材同士が固定されているような構造だ(詳しくはこちらを参照)。

 

そして左の写真がコンロ台の引き出しのレール部分を撮ったもので、以前引き出しを作ったときと同様に添え木にレールを固定することで取り外すときは添え木を外すだけという形をとった。

 

この部分には2段の引き出しを取り付ける予定なのだが、着脱などするときに微妙なズレが生じないよう2段のレールを四角に組み込んだ一つの添え木に固定しており、作成には少し手間がかかっている。

 

とはいえ、素人仕事なので見た目にだいぶズレがあるように見えるが、これは添え木の固定した場所がズレてしまっただけで、実際に固定しているレールはちゃんと壁面に対して水平を出しているのでご心配なきよう。

 

その成果となるのが右の写真。引き出しはスムーズに動き、重さ的な負担もよほどのものを入れない限り崩れたりすることはなさそうだ。以前にも少し触れたが、今回選んだハーフェレ社のスライドレールは着脱ができない代わりに前後どちらにもスライドできるという特徴をもつ。

 

つまり、短くて値段が安い割にはそこそこおおきなサイズの箱を引き出しにできるという点で、この場所にはピッタリというように感じている。ちなみにこのコンロ台の奥行は全長で60センチ弱で、内寸でも50センチを越えていて結構奥行がある。

 

一つ前の写真を見てもらえればわかるが、レール本体を右に目いっぱいの位置に取り付け、左にスライド側を動かすと箱の底(奥)がいい具合に壁に当たり、スライド側を右に動かすことで奥行が50センチ前後の引き出しにも対応できているのが素晴らしいと個人的に思っている。

 

以上で目ぼしいところを紹介したので、次は意匠的な部分の準備についても触れておこう。左の写真は今回の外板外周にぐるりと取り付けていく予定の化粧板となるものだ。

 

これをどう取り付けていくかはこの後の記事をお待ちいただくことになるが、ひとまず出来る限りのものを一斉に準備しておきたいためここで一気に紹介している次第である。

 

というのも、これから母屋のスペースを全て使って一気に塗装するプランに突入するためであり、この際塗装が必要なものはなるべく多くのものをまとめてやっておきたかったことによる。

 

そしていよいよここからが本番といってもいい作業が待っている。ヤスリ掛けから塗装、ニス塗りまでの一連の作業は慣れれば慣れるほどツライと感じている今日この頃だ。

 

これまでも何度もサンダー掛けはやってきてヤスリ掛けと常に一言で済ませてきたが、実際には大抵の場合作者は右の写真のようなペーパーを使っている。知らない人のために簡単に説明しておくと、ヤスリ紙にはそれぞれ番号があり、数字が大きくなるほどヤスリ面が細かいものになっていく。

 

作者が使っているのはマキタのランダムサンダーという機械で、常備しているペーパーは40番〜360番までの数種類。とはいっても、実際に多用しているのはマキタが純正で販売している60番、120番、240番の3種類。

 

作者が木工をするときは大抵の場合安物の木材を買ってくるため、面が相当荒いような材が多く、番号の若い順から各材それぞれ3度くらいかけて塗装前の磨きとしている。そのため材料が多いほど大変なのである。

 

これまで工具や機械に関して購入を失敗したと思ったことはほとんどないのだが、このランダムサンダーに関してはバッテリー式は失敗だったと思っている。というのも作者がサンダー掛けするときはそれなりの量で長時間連続使用するのが最大の理由。

 

バッテリー式の弱いところは充電残量が少なくなればなるほどパワーが落ちるという点にある。フルパワーならフルパワーで均一にヤスリ掛けをしていきたいのだが、そういう理想がバッテリー残量によってだいぶ狂わされてしまう。

 

最初からやり直せるとしたら、これに関してはコード式のものを間違いなく選ぶようにしたい。

 

さて、全てのヤスリ掛けが終わったら表面に付いた細かい木くずをブロワー掛けし、濡れタオルでしっかり拭く作業も必要になる。この拭き取りが甘いと塗装するときに木のパウダー上に塗ることになり、当然ながら上手く色が乗らない結果になるからだ。

 

上記までに紹介した全部の材料と本体をヤスリ掛けするだけでも相当時間がかかっている(数日がらみ)が、まだまだ正念場は続くことになる。左の写真と最後の写真はこれから塗装するための準備をしているところで、それぞれ下に木を噛ませて塗装しやすいようにしている。

 

外部で塗装すると常に埃の付着に悩まされることになるため、今回は全ての塗装を部屋内で行うことにしたのだが、準備した材料が多すぎて全てを一気に拡げられなかった。

 

やむを得ず、外板の材料など最後まで出番がないものを後回しとし、塗り手(自分)が楽な体制で塗れるような位置を確認しながら設置を完了した。次回、ようやくこれらの塗装に取り掛かれるだろう。

続きを読む≫ 2020/11/23 19:41:23

シンク台の加工続き。前回の記事では両サイドの台部分の引き出し加工を紹介した。これにより両サイド台の進捗状況がかなり進んだため、そのままの勢いで可能な所まで作業を進めておくことにした。

 

一応、今後の大まかな流れを記述しておくと、台内部(底板や電気配線準備など)の完成、外板の作成(意匠部含む)と試し貼り、台全体の塗装処理、台の位置確定と固定、電気配線、天板乗せと固定、外板の固定、扉の作成・塗装・固定ということを予定している。

 

なかなかに大変な作業で当初の予定よりも大幅に時間がかかることになっているのだが、最も調整など時間を食っているのが3箱式にしたことや電気配線を入れた部分であろう。

 

それら2つの要素がないただの箱を作るだけであったなら全体でかかる時間は半分どころか5分の1程度で済んだかもしれない。もし同様に自作の台を作ろうという人がいれば、箱を分けることとコンセントを入れることによってそれほど違ってくるという覚悟は必要と思われる。

 

そして冒頭の写真だが、これは両サイドの外側に貼る予定の板のうちの1枚に穴を開けているときのものである。

 

これは何の穴かというと、上で散々前振りしておいた電気配線に関する穴で、コンセントボックスと同じサイズに切り開けているときのものだ。今回、このシンク台にはコンセントを設ける予定にしていることは以前(そのときの記事はこちら)にもお伝えした通り。

 

コンセントボックスの位置を確定させるのにかなり慎重を期したが、右の写真のように一度穴を開けてしまえばあとはそれらを結ぶように専用の小さいノコギリで切り進めていくだけとなる。

 

一度穴を開けてしまえばボックスの形にするのは簡単で、あとはこの穴の部分にボックスがピッタリハマるよう位置を調整していくことになる。

 

ただ、今回のコンセント位置的に後からボックス位置調整をするのが非常に難しく、従って穴開けにはかなりの緊張を強いられることとなった。もし失敗してしまえば側板から作り直しとなるか、適切な位置になるように穴の大きさを拡げるしか手がなくなってしまう。

 

なんとか出来た外板を確認のため固定してみたのが右の写真。実は今回設置するコンセントについては当初の予定から少しプラン変更しており、用意するコンセントを2か所に設定し直したということがある。

 

当初は1か所の予定だったのだが、脚となる箱が3台になるよう設計も変更したため両サイドの箱に変則的なシンメトリになるように取り付けるほうが機能的にも意匠的にも良いだろうと判断した。

 

写真にあるのは正面から見て左側の箱で、ここはリビングの中央あたりにコンセントが全くないことを補う意味でのコンセントを設置することになる。逆に右側の箱にはシンク台に置いて使える機器などに使える位置に開けるようにしている。

 

そういう意味で写真の左側の箱のコンセント位置はリビング寄りの下側とし、逆に右側の箱のコンセント位置はコンロ寄りの上側という感じだ。

 

さて、それらの処理によって両サイドの箱は概ね現時点の完成をみたため、次なる作業にとりかかっていこう。残っているのは真ん中の台だけで、こちらのほうは内側になにかを入れるような加工を全く考えていない。

 

どこにでもあるような正面に開き扉が2枚あるだけのシンプルな構造なのだが、一つだけ作者が気にした点が左の写真を見てわかるかもしれない。これはつまり、シンクの箱に沈んだ部分が扉を開けたときに見えないようにするためにラインを引いたような感じで材を固定してみた。

 

シンクは幅が約1メートルで深さが20センチほどになる。以前にも触れたこととしてこのシンクが幅広であるためにこの台は大きなものになってしまったが、理想でいえばこの半分ほどの幅で作りたかったところである。

 

そのままで壁を立ち上げてしまうと広いスペースだけにかなりのっぺりした感じになってしまう気がしたため、このシンクを隠すための部分には少し意匠性のある材を取り付けることにした。右の写真はそのための下地を作っているところだ。

 

そして出来上がったものが左の写真。下地であまり見切れる部分ではないためヤスリも一度だけ粗めのものをサッと掛けているだけで、次回のことになるが塗装もザっとで終わらせることになる。

 

これで台の中身に関する作業は給排水を除いてほぼ終了となるため、次回は外板の準備や塗装についての報告をすることになる。外板を貼ればあと一息というところだが、ヤスリ掛けや塗装が最も時間のかかる部分でもあり、ここからが作業としても正念場となるだろう。

続きを読む≫ 2020/11/22 08:00:22

前回の記事からだいぶ日にちが開いてしまった。ここ数日、友人が作りかけの家に泊まり込みに来たり、作業を詰めているため帰宅時刻が連日遅くなっており、パソコンに向かう時間がほとんどなかったことによる。今後もしばらくは泊りがけの作業が続くため更新頻度が落ちたときはご容赦願いたい。

 

キッチンの作成は前回シンク部分の外枠が全て完成したところまで進んでいる。ここで作者は少し面倒に感じていた作業に挑戦してみることにした。今回のタイトルの通り引き出しの設置を決定したのである。

 

これまでコンロ台の左側の空きスペースにしてもそうだが、引き出しを取り付けることに対してかなり面倒な作業というイメージを勝手に持っていたため、不要と判断して全てを扉にすることも検討してきた。

 

だが、やはり今後のことも考えると引き出しの作成は慣れておきたい作業の一つであると思い直し、ここでまとめて経験を積んでおくことにした。決めてしまえばあとはどういう形で設置するかということになる。

 

設置方法の説明は後回しにしてとりあえずは引き出しの箱となるものを作ってみることにする。冒頭の写真は直角を出しながら正確な四角形の箱を作っている最中のものだ。

 

箱は反り歪みが少なく加工しやすいワンバイ材をベースに使い、底板にはMDFをビス固定しただけの簡単なものだ。この箱に関してはビスが見切れても良しと判断している。

 

この引き出しの最大の難点だが、幅がかなり狭いため塗装やその他の細かい作業などが極端にやりにくくなることが予想される。用途としてもかなり限られてしまいそうだが、そもそもデッドスペースにするようなところに無理矢理作っているものなので練習用のオマケ程度のものとして考えてもらえればいいと思う。

 

さて、出来上がった箱をさっそく購入したスライドレールに固定してみる。引き出しに使うレールも商品がたくさんあり、どれか選ぶのに最初は戸惑ったが結局選んだのは見た目のスッキリさとリーズナブルな価格でハーフェレ社のミニタイプのものにした。

 

このレールの固定は何か所かある穴のうち適当に3か所程度をビス留めすることになるが、左の写真のとおり現状では壁側に取り付ける側のレールの始点と終点にしか固定できないということになる。

 

ビスの固定の弱さもあるが、それより何より一番ネックになるのが取り付け方法ということになる。つまり、レールをビス止めするためにはその反対側の壁のほうからドライバーなどで固定しなければならず、そのスペース確保がかなり困難になってしまう。

 

そこで考えたのが右のようなレールの下地材を用意することで、まずこの材をレール固定位置上に設置し、その上からレールをビス止めしてしまう。その後塗装やメンテの時にはこの下地材を外せば取り付けたレールごと外すことができるような状態を作ってみた。

 

それを写真でわかるようにしたのが左のもので、このような形で下地材に固定しておくことで着脱がかなり楽になっている。ちなみに、このスライドレールは左右1セットで400円台と破格の安さなのだが、レールを外すことができない。

 

通常は引き出しというと、引っ張り出したときに持ち上げたりすることで取り外しができるものが一般的だが、このシリーズは一度取り付けるともうビスをばらさない限り取り外すことができなくなるという不便な点がある。

 

ただ、不便な点を補う利点として挙げられるのが、スライドするのを手前側だけでなく奥側にも同様にスライドさせることができるという少し変わった商品となっている。

 

商品は前述のとおり「ミニ」レールと銘打ってあるのだが、レールの長さが20センチ程度あり、スライド側のレールが同じ長さだけ前にも後ろにも伸ばせるため、都合60センチ近い幅を動かすことができる。

 

今回の引き出しについては手前側だけに引き出せれば要を得るのだが、奥行がある引き出しの場合(後日コンロ台の引き出しはこれが活かされる)でもこの商品一つで対応可能となっているスグレモノだ。

 

そんな感じで出来上がったのが左の写真。最初は上の2段引き出しのみのつもりで造作を始めたのだが、レールの安さと扱い慣れしたことにより、下の縦長のスペースにも引き出しを作ってみた。

 

これは横ではなく底側にレールを取り付けてあり、説明によると重量への耐久が横に付けた場合の4分の1ほどになってしまうらしい。横に付けた場合が10キロまでであるため、下の縦長の引き出しは2.5キロほどのものしか収納できないことになる。

 

一応思い描いたものが完成したので仮にフタとなる材を置いてみた。このフタなどは一枚100円の板材をカットしただけの超安価なもので、それだけに反りが大きく見た目はかなり悪くなるかもしれないが、必要充分と判断した。

 

まだまだこの状態からヤスリ掛けや塗装を経て完成に近づけていくのだが、ある程度の形は見えてきた気がしている。引き出しと扉が完成してきたので、あとは他の家具と調子を同じようにした意匠を施していくことになるだろう。

続きを読む≫ 2020/11/19 19:08:19

シンク台の作成が順調に進んでいる。基本構造として3つの箱を作り、それぞれに簡単な収納スペースを設ける予定で当初はそれ以外のことは具体案を持っていなかった。

 

収納に関してもなるべく手間を避けたい思いがあったのだが、作っていくうちにだんだん自己満足できるものを目指すようになるのが作者の傾向としてある。手間を避けようというのは簡単な扉をつけるということとほぼ同義である。

 

今回もやはり作業を進めていくうちに引き出しの作成に挑戦してみようと思い立ち、さっそく台の内側をセパレートするための措置を講じたのが冒頭の写真。ツーバイ材を下地にしてここに壁を立ち上げ、引き出し側と扉側とをはっきり分けることにした。

 

そしてお次は右の写真の加工を施す。トリマーで材を一部削っているのだが、これは床下から伸ばしてきている電気線を土台が踏んでしまうのを避けるための措置となる。

 

本来であれば台の中央あたりに線を貫通させておくべきだったのが、この電気線の準備をしたのが随分前(そのときの記事はこちら)で具体案もない状態だったので半ば当てずっぽうで床に穴を開けてしまっていた。

 

そのため、シンクの位置を可能であればもう少し窓側に設定したかったのだが、そうすると電気線がシンク台の枠内に収まらないことになることが発覚したため、理想よりも少し室内壁側寄りに設定せざるを得ない状態になってしまったのが最大の失敗だ。

 

そういう事情があり、電気線がぎりぎりシンク台によって隠れる位置を始点とするような形で今回のシンク位置は確定されている。ぎりぎりということはつまり骨組の位置ということになり、線の上になるであろう部分を予め掘っておく必要があったのである。

 

左の写真はそんなこんなで台を置いてみて電気線がうまく収まるかどうかを確認したときのもので、見ればわかるとおりなんとかなりそうだという感触を得ることができた。

 

さて、台にコンセントを付けようという試みも遊びであるが、作成過程で思いついた別の遊びについてもお伝えしておくことにする。前回のブログで3つの台を並べたときに開いている空間があったのをご記憶だろうか。

 

右の写真はこれら作成した台の上に乗せることになるシンクトップを裏側から見たものだが、シンクの左側の20センチ程度板が貼り付けてある部分がそれに該当する。ここを使って簡単な棚を作ってみることにした。

 

材料は全て杉の無垢材だが、厚さ30ミリでプレナー掛けしてあるしっかりした破風板(はふいた、屋根の破風につける材)が半額でセールされていたのでそれをいくつか購入しておいたものを使う。

 

棚に関してはいくつかプランがあり、最後まで悩んだのはしっかり強度のあるものにして水槽が常設できるようなものを作るというもので、これは真剣に悩んだのだがデメリットの方が多く見えたため断念したという経緯がある。

 

結局作っているのは最もシンプルな形のもので、コの字型に外枠を作っておいてから間に板を噛ませていくだけのもの。強度が必要な部分には裏の壁からビスを打ち付けている。

 

可能な限り見えるビスをゼロにするのが目標でもあり、そのためビスは最小限のもので作っているため写真の状態では強度的には不安だった。細かい工夫としては棚を入れる箇所には側板に溝を掘ってあり、この側板の外側からビス留めしてそこだけは見切れてもやむなしということにした。

 

そんな感じでいよいよ全貌が見えてきたのではなかろうか。大まかな部分が出来上がったため残りは細かい仕上げとなるのだが、その細かな部分というのが予想以上に時間がかかることになってしまっている。

 

作者の当初の予想ではこのシンク周り(コンロ含む)の全ての作業は1週間程度で終わらせるつもりでいたのだが、結果的にはほぼ1カ月近くかかることになりそうな雰囲気である。

 

それにしても、予想通りというかどうか、3つの台を置いたときに水平がとれてないのはもうお約束というレベルになってしまっている。台の上にワンバイ材の真っ直ぐな部分を置いているのだが、向かって右側の台の上は浮いてしまっており、真ん中の台が高くなってしまっていることが疑われる。

 

そういう微調整に関しては本当はこの段階でやっておくのが望ましく、記事にはしないがそれらの作業でも時間がかかってしまったりしている。家具の作成というのは本当に難しいと再認識して今回は終わろうと思う。

続きを読む≫ 2020/11/10 21:15:10

閑話休題。昨日の旅行に行った話(記事はこちら)はさておき、シンク作成の続きから報告しよう。

 

前回の古民家ブログでは、かなりの苦戦を強いられながらホゾ加工をしたときのことをお伝えした。冒頭の写真はその前回ホゾ加工をした全ての木材で、たったこれだけの数の加工をするのに3日くらいを要している。

 

作者の仕事が遅いのもあるが、ホゾ加工というのは思った以上に時間のかかってしまう作業で、作業のやり方だけを考えると簡単なのだが正確を期すれば期するほど大変だということがよくわかった。

 

右の写真はそのホゾ加工だけで発生したおがくずを集めたもので、オスメス24箇所ずつの加工をしただけでこれだけの木くずが発生した。ゴミとして捨ててもよいのだが、おがくずのみを綺麗にまとめることができたので、何かに利用できるかもしれないと思い保管をしておくことに。

 

パッと思い浮かぶ用途としては、油や塗料などの汚れを吸着させてゴミ処理しやすくすることや、何かを梱包するときのクッション材としての利用価値がありそうだ。少し変わった用途として、枕やクッションなどを作ってもいいかもしれない。

 

さて、さっそくホゾ加工した木材を組み合わせてみよう。左の写真のようにまずはピッタリ入ってくれるかが最初のハードルだったが、ほとんどの箇所で軽くハンマーを叩けば入るくらいの丁度良い具合になっていてほっと胸をなでおろす。

 

写真のようにまず加工した木材で合計6つほどの四角い枠組を作り、それらを横材で固定していくプランになっている。どの工程もそうかもしれないが、全ての枠が同じ高さで同寸法になるよう作っているが、素人仕事であるためどうしても多少の誤差は出てしまうだろう。

 

今回のホゾ接合には間にボンドを入れるなどの措置をとらず、多少キツメに締まっているため簡単にビス一本をかみ合わせ部分に打つことで完了にしようと思っている。

 

恐らくだが、素人仕事で組み上げていくため、形になったときにある程度以上の歪みが発生してしまうだろうと予想した上での対応策であり、もし仮に歪みが顕著になってしまったとしても少々のことであれば力技で修正できることを期待している。

 

ちなみにこの細長い枠はシンク台の両端に置くことになる脚となるところのパーツとなり、極端な言い方をすれば今回3つの台を作るうちのこの両端の脚の高ささえ合っていれば最低限の強度と水平を維持できる設計になっている。

 

最終的な形はこのブログの最後の写真を見てなんとなく想像してほしいが、ど真ん中に大きく存在するシンクさえなければ真ん中の台は最小のもので済ませたかったというのは以前にも述べた通り。

 

最小というのは給排水が隠れる程度のという意味で、脚のほうに多くの空間を作ることでより自由な用途や設計が考えられたからであるが、シンクが大きすぎることの欠点が出た部分といえるだろう。

 

さて、出来上がった枠同士を横材で固定する方法だが、今回は右の写真のようなやり方をとることにした。道具や腕前・経験値が揃っていればこの横材もホゾ加工で接合したかったが、今回は単純にビス打ちで決めていく。

 

ビスはまず中央を120ミリの大きめのもので留め、ある程度の固定を得てから7〜90ミリの少し短いものでナナメ打ちをして完了とする。基本事項として、完成したときにビスが見えなくなるところだけに打っていくという方法をとっている。

 

水平な台の上に直角で固定するために材同士をクランプできつく固定し、スコヤや差し金を使って正確な直角にするような準備を全ての箇所で行いながらの作業となり、ここでも必要以上に時間がかかってしまった。

 

ただ、ここまで頑張ってやってみても全てが綺麗な直角とはならないのが木工の難しいところだろう。特にこのような重量のある木材をビスのみで留めるというのは素人ならではのやり方かもしれない。

 

と、話しているうちに中央の台の骨格がほぼ完成に近づいてきた。これまで天井や鎧張り、キッチンパネル貼りなど大抵の作業の前には設計図面を描いてきたが、こと家具に関しては絵が複雑すぎるものになるため図面を描いておらず、ほぼ頭の中で思い浮かんでいるのを簡単にノートに留め書きし、必要な寸法だけを記入している。

 

そんなやり方であるため、切った材などはもう作者以外の人間が見たところで全くちんぷんかんぷんであったろうと思う。こうして形が整ってくることでようやく使途不明の材がなくなり、一息つけることになった。

 

完成した3つの台の骨組を予定の位置に置いてみた。以前掲載したときの写真(こちら)よりもテープの目張りが複雑な感じになっているのは、最初に張り付けた位置から変更をしたためで、かつ修正分を貼り付けた後も最初のテープを剥がしていない手抜きのせいである。

 

こんな感じで形の違う脚を置いて変化をつけようという意図だが、出来上がるまでは絶えず不安がある。台と台の間の空間も最初の理想よりはるかに狭い感じになってしまい、この狭さで有効的な用途を考えるのはそう選択肢も多くなさそうだ。

 

見た感じ中央の台の手前側が少し寸足らずなことに気付いた方は観察力のある方で、このラインでシンクが区切られているためここでは少し遊びの要素を持ってくることにしている。が、それに関してはまた次回の報告をお待ちいただくということで今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2020/11/09 20:21:09

前回のブログでコンロ周りの作業がほぼ終了した。残っているのは一部の扉だけだが、形状など決めかねている点があるため先にシンクをやりながら考えていくことにした。ひとまず、シンクの位置決めからである。

 

冒頭の写真がそのシンク位置を確定させたラインに白テープを貼った部分。白テープの周りに緑色の養生テープがちょこちょこ貼られていると思うが、これはフローリングの下にある根太の位置がわかるようマーキングしておいたものだ。

 

水道管はこの根太の位置を避けて貫通させる必要があるし、シンク台をビスで固定するためにも必要な情報となる。シンクのだいたいの大きさは以前掲載の写真を見てわかるとおり、そこそこ大きいサイズのものをオーダーしている。

 

具体的な寸法は横2100ミリ、奥行800ミリとなり、以前の記事でも述べたとおり中央に幅984ミリ(ほぼ1メートル)の大きなシンク穴が開いている。この部分に関してはオーダーメイドならではのもので、同じものが2つとない品となる。

 

ちなみに、このテープを貼ったラインというのはシンクトップの大きさそのままをケガいたものではなく、シンクトップ全体の内寸を基準にしている。上術の具体的寸法は外寸を意味しており、ステンレスを折り曲げて造形するため隅の部分は1〜2センチ程度の折り曲げ部分ができることになり、この場合の内寸というのはそれを外寸から差し引いた数字を指す。

 

つまり、これから作者が造作する部分はこのステンレストップより下の部分全てになるので、その造作の最大幅となる場所がわかるようケガきを入れておいたということで、今後はこれを基準に全ての工作を進めていく。

 

靴棚やコンロ台などもそうだが、こういう家具に類するものに関して作者は設計図というものを作っておらず、簡単にノートブックに書き留めておいたものを基礎として作業を進めている。

 

前置きが長くなってしまうが一応簡単に説明しておくと、今回のシンクはこのステンレストップを置くための箱を下に造るというだけのことを時間と手間をかけてやっていくことになり、構想は単純だが結果的には想像以上に時間がかかることになってしまった。

 

まず箱を作るといっても、2100ミリもの幅の箱をドンと置くとどうしてもモッサリ感が出てしまう気がしたため、ところどころ空間を開けた感じになるイメージで3つの箱を土台にすることが決定している。

 

実は構想上、可能な限り土台部分は脚だけの状態を理想として反対側が見えるものを作りたいと思ったのだが、それとは完全に矛盾することに1メートル幅のシンクだけはどうしても隠したいと思ってしまった。そのため、やむを得ず箱状のものを置くという妥協案を選んだという経緯だ。

 

あとはおいおい説明していくこととし、作業を進めていくことにしよう。まずは土台の要となる骨格部分の造作から手を付けていくことにした。今回使用する材はコンロ台と同様の60角をベースとしたもので、充分な耐力があるはずである。

 

最初にある程度必要確実となる材料を集めておいたのだが、それがかなり膨大なものになってしまっている。このシンク部分の土台だけでも60角4000ミリの木材5本、9ミリベニヤ6枚、化粧用杉板25枚、6ミリMDFサブロク板1枚、ワンバイ材6F6本、ツーバイ材6F2本、3000ミリの破風板2枚を用意。木材だけで占めて2万円弱ほどかかっている。

 

理想を言えばそれらを全て一気にカットし、一気にヤスリ掛けし、一気に塗装ニス塗りまでやり、一気に組み上げるのが最高効率の作業となるのだが、余りに多すぎてカットした材を置いておく場所の確保も困難であったため、可能な範囲で少しずつ進めていくことにした。

 

右の写真はまずその骨格の部分となる材を刻んでいる部分を撮ったもので、これが全体のほんの一部ということになる。

 

造作に関してだが、コンロ台を作った際に見えたこととして、材と材を直角・平行に組み合わせていくのがかなり難しいことだというのがわかった(実際にかなり歪んだ箱に仕上がっている)。そして今回の課題はそれを少しでもクリアするためにどういう手を打つかということを最初に考えた。

 

作者なりに考えて今回試してみたのが主要な骨格部をホゾ組してみるということで、この方法で組み上げることで箱に柔性を持たせたいというのを一番の狙いとしてみた。つまり多少の歪みであれば力技で矯正できると思ったからで、左の写真はメスホゾを作るための治具を撮ったもの。

 

見覚えがある方はかなりのこのブログフリークの方だろう、以前にも紹介した(そのときの記事はこちら)フローリングの回転取っ手をつけた際に使ったことのある治具の間に木を固定して寸法を少し変えただけのものである。

 

この治具を使ってトリマーで材を掘り進め、20×40の大きさの穴を深さ20ミリほど掘ってメスホゾとする。本来のホゾであればもっと深いものにするべきところだが、今回は初挑戦ということもあって深さもない簡単なものを作ってみることをテーマとしている。

 

いずれ大きなものを造作する機会があるかもしれず、そうなったときには是非ともホゾ組をやってみたいという思いがある。そのための手馴らしとして今回こういうやり方を選んでみたのだが、やってみて感じたのは想像していた以上に時間のかかる大変な作業であったということ。

 

先の説明のとおり今回は合計で3つの箱を作る予定で、その箱の外枠をホゾ組によってまず6つほど作ろうと思っている。6つほど四角い枠を作っておいて、横架材にあたる材は全てビス留めとする。全てをホゾにしないのは初めてということもあり、複雑なものを作るのに気合を入れすぎて空回りすることを恐れたためだ。

 

実際にこの6つの枠分のホゾの刻みだけで要した時間はおよそ3日ほど(丸一日使えた日はないが)で、その大変さを知ってもらえたらいいと思う。

 

オスホゾの作り方はいくつかあると思うが、今回は全てトリマーを使っての刻みとした。一番確実なのは手ノコを使ってやる方法のような気がするが、手間が少ないのはトリマー(それでできるような小さい寸法である必要はある)だろう。

 

木材を削る範囲も最大で20ミリになるよう設計しているため、トリマーだけで全ての刻みができたということになる。トリマーの当て方もいくつかありそうだが作者がとった方法は左の写真のとおり。

 

ガイドとなる自作の治具をクランプで固定してそれに進めて削っていくやり方で、いちいち固定するたびにしっかり位置確認を慎重にしなくてはいけないため大変だった。

 

トリマーという工具は例えば20ミリ掘り進めるのでも一度に20ミリほど刃を出して削ってよいものではない。そういう雑なやり方をするとすぐに刃がダメになってしまうからで、一度に数ミリずつ掘り進めていく必要がある。

 

特に、今回のように何十か所も連続して刻みを入れていくとなると刃自体も相当熱を帯びてくるため、一度に最大でも5ミリ程度、20ミリを掘るのに5回くらいは深さを変えながら作業を行っているからどうしても手数が多くなってしまう。

 

ただ、その分メリットとして考えられるのは寸法設定さえ間違えなければ限りなく同じものが量産できる点が挙げられる。ノコギリでやるのに比べて斜めに刻み進めてしまうリスクもない。

 

逆に、トリマーでメスホゾを刻んだ場合のデメリットとして挙げられるのが、刻んだ枠の角がどうしても丸みを帯びてしまうことだろうと思う。通常はこういうトリマーでホゾを欠いた場合、ホゾ穴を四角形にするために丸みを帯びた部分をノミで切り欠いていく作業が必要になる。

 

ただ、作者はその刻み作業を飛ばして楽をすべく、左の写真のような方法をとった。つまり、メスホゾはそのままにしてオスホゾのほうに丸みを持たせる加工を行ってみたということで、恐らく四角いホゾよりも耐久性は低いが、今回の用途には充分耐えられるだろうという判断のもと手抜きをしたということだ。

 

この形状のヤスリを使えばこういう柔らかい木材の角などはあっという間に削れていき、ほんの少しの手間で写真のように丸みを帯びた角を作ることができた。本物の大工仕事であればこういうホゾは必ずオスホゾのほうをミリ単位で大きく造り、木殺し(玄翁で叩く)をするなどしてはめていくかもしれないが、今回はそこまでしておらずゴムハンマーで叩けば簡単に入る程度にしておいた。

 

というより、最初に作ったときに少しきつく(オスを大きく)作りすぎてしまい、ハンマーで叩き入れたときにメスホゾ側の木が割れかけるということがあり、慌ててサイズダウンしたというのが真相である。

 

こんな感じで、紹介したのはたかがホゾ刻みの部分だけながら、地味に数日を要したという話をしてみた今日この頃だ。

続きを読む≫ 2020/11/03 21:14:03

コンロの設置までが終わり、それによってコンロ台より上の部分の作業の仕上げにかかることができる。他の作業に進む前に早めにこのコンロより上のスペースには養生(コロナマスカー)を施しておきたい。

 

ということで、換気扇にもともとしてあった養生などもすべて剥がしてすぐにでも使える状態を作っておくことにした。冒頭の写真はレンジフードの下についているフタを外したところを撮ったもの。

 

以前にもお伝えしたかと思うが(そのときの記事はこちら)、このレンジフードは中級グレードといった位置にランクされている商品で、安価なものとの一番大きな違いはその掃除のし易さということにある。

 

レンジフードの掃除というのはつまり右の写真のファンの部分のことを意味する。写真でみてとれるように、この機種のファンはボタンを動かすだけで簡単に取り外しができるタイプで、かつ軽い。

 

安価なタイプというのはこのファンの部分が重く、女性が一人で取り外しして掃除・メンテナンスするのが結構大変な作業となる。たったそれだけのために価格差として1万5000円くらい上乗せされるのが妥当かどうかは人によって意見が分かれるところだろう。

 

作者は自身もキッチンに立つことがある上、レンジの油汚れなどが大変なのがよくわかっているため、この金銭投資が全く惜しいものだとは思わない。そもそも、キッチンパネルを貼ったことでさえ一番の目的は掃除のしやすさという点にあった(漆喰壁であるため耐熱的な意味で必ずしも必要なものではなかった)。

 

最初はこのファンにも養生がされていたため、一旦取り出して装着し直す必要があった。実際にやってみると取り外し、取り付けともにワンタッチで簡単すぎて何のストレスも感じない。取り出して油を落とすことも苦も無くできそうだ。

 

という感じでコンロより上の部分に関しては全ての作業が完全に終了した。一応全体の雰囲気を現状で写したのが右のもの。ここまで思った以上に時間がかかってしまっているが、思っていたよりも出来栄えがよくそこそこ納得できる仕上がりとなっている。

 

あと残すところは扉の作成のみであるが、この時点ではまだどのような形にするか具体的に決まっていない。ひとまずコンロ下のスペースには観音開きの扉をつける予定で、左のスペースに関しては引き出しをつけるか全てを開き戸にするかなどいくつかの案で迷っているところである。

 

ということでひとまずはすでに確定済みの右の扉から取り付けていくことにする。ここの扉に関してはすでに以前のブログで作成途中のものを紹介しているが、左の写真はそれにニス塗りをしているときのもの。

 

一応この時点では扉の留め方としてマグネットという手段を考えているが、時間に余裕はあるのでまず取り付けてみてからどのようにするか判断することにした。

 

扉本体側の蝶番がつく箇所は蝶番の厚みぶん掘りを入れているが、柱側には堀りをいれずそのままの状態で固定してみた。結果としてはこのままの状態では両方の扉を閉めたときにどちらか片方がわずかにぶつかってしまい、綺麗には閉じないのがわかった。

 

ここで例えば柱側に掘り込みを入れたり調整することで扉の開閉をスムーズにすることは簡単だが、現状ほんのわずか両扉が干渉する程度であったため、扉の召し合わせ部分を最初から合わせた状態で閉じてみたのが右の写真。

 

結果としてはちょうど良い感じのテンションが掛かって気持ちいいくらいの硬さで扉が固定されている。閉じる際には必ず召し合わせ部を合わせてからというのがそのうち面倒になるかもしれないが、現状このままの形でマグネット導入はせずにいったん確定することにした。

 

扉が確定したので取っ手も取り付けてみた。以前にも説明したとおり、この母屋の家具類に関してはほとんどを同じような造りにしようと思っていて、色合いなどもそうだがこの取っ手に関しても全て同じものを取り揃えている。

 

ちなみに、この左の写真につけた取っ手は丸カン下がりという商品で、一個あたり550〜850円くらいするものだ。玄関の靴棚のときにも使っており、後日紹介することになるかもしれない長座カン(靴棚のこちら参照)と一緒に10個ずつほど購入しておいた。

 

ということで、なんだかんだとこの取っ手がコストにおける大きなウェートを占めることになっている。

 

一応ここまでで確定している全ての作業が完結したことになる。残りは左の扉まわりだがそちらに関しては確定してからの報告とさせていただくことにして、次回はアイランドシンクの作成についての報告としたい。

 

以上、コンロ台についてはひと段落ということにして、汚れを防ぐためのコロナマスカーを全面的にかぶせておいた。恐らくシンクの作成途中でコンロ側の扉も作ることになると思うので、そのときには簡単に養生を外せるよう、ただ単にかぶせるだけの簡単なものである。

 

この状態で密封してしまえばビニールは簡単には浮き上がらず、内側の空気を抜けば気圧差でそこそこ密着してくれている。お遊びで換気扇を作動させてみたが、あまりの勢いでビニールが内側に吸い込まれて驚いた。そんな感じで今回は終わりにしようと思う。

続きを読む≫ 2020/10/30 21:02:30

コンロ台の枠組が完成した。最終仕上げまで残すところ扉など細かい部分のみとなっているが、それより前にコンロの据え付けをやっておくことにした。今回作者がチョイスしたコンロは冒頭の写真のもの。

 

これはパロマのフェイシスというシリーズで、コンロのグレードでいうと上の下くらいにあたる高級品である。ショールームなどで取り付け費込みで発注すると2〜30万円ほどする品だが、作者は1年ほど前にヤフオクで55000円の掘り出し物を見つけて購入しておいたもの。

 

新品ではないが、展示品落ちということでほとんど新品同様の品であり、強いこだわりがない限り非常にお買い得な品となった。最初から意図していたわけではないが、レンジフードと連動させることができるタイプでガスをオンにしたときに自動的に換気扇が回るようになったりとなかなかハイテクだ。

 

ビルトインコンロの規格品としては幅が60センチのものと75センチのものがあり、今回作者はレンジフードとコンロ共に75センチのものを選んだが、結果的にレンジフードに関しては失敗したと感じていて、その訳は次回のブログにて触れることにする。

 

簡単に設置できるタイプの置いて使うコンロとは違い、コンロ台に最初から組み込む必要があり、素人には多少ハードルが高くなってしまうが、コンロ台とフラットな状態で使えることが最大の利点と思っている。

 

全ての写真を掲載することはできないが、箱を開けると商品が3段構造になって入っていて冒頭の写真はその2段目の細かいパーツがまとめて入っている部分で、一番上には天板、一番下には本体が納められている。

 

ひとまず取り出してコンロ台の穴にはめてみたのが右の写真。コンロ本体はけっこう重量があり、女性がステンレストップなどに傷をつけないように設置するのは至難の業かもしれない。

 

ひとまずマニュアルの手順に沿ってグリルのセットを行う。養生用の袋から取り出していくつかのパーツを設置するような簡単な作業だ。本体を設置するときにどうしても穴に対して斜めに入れていくことになり、その際はこのグリルフタを抑えておかないと(初期段階ではテープで留められている)ガツンと飛び出すので注意が必要。

 

写真で見るとおりコンロは制作した台の枠にピッタリ収まっているように見え、この時点では思わずニンマリしていたのだが、この後とんでもない失敗をしてしまったことに気付いてしまうことになる。

 

とりあえず置いただけのコンロを正面から見てみた。この段階で先に言った失敗が発覚してしまったことになるのだが、おわかりだろうか?上の写真と左の写真の違いに気付いた方はよほど注意力があるかもしれない。

 

答えはコンロ正面の左右両端につけることになったグレー色の耳のような部品である。これがあることを全く想定せずに枠のスペースを作ってしまっていたため、このパーツがどうやってもコンロ台の柱にひっかかって内側に収められないことに気付いてしまう。

 

台を作るときにしっかり施工説明書を熟読していればこんなことは起きないのだが、それを怠るとこういう結果になる。台と天板を置いた状態で事前にコンロを当てはめて確認までしていたのだが、それが却って寸法を疑わない理由になってしまった。

 

大きな失敗が見つかった状態だが、気持ちを落ち着けてさらにコンロの組立を進めていく。慌てて善後策を考えることはせず、一度全容をしっかり掴んでから対策を練ることにした。

 

ただ、単純にパーツを付けていくと高級感があるように見え、気持ちは否が応でも高ぶってくる。多少の妥協をしてコンロ自体を全面に飛び出す形で収める選択肢もあったが、やはりここは可能な限り台の内側に収める形にしたい。

 

そこで作者がとった方法が左の写真のもの。コンロ台中央の柱を切り欠くという選択をしたが、この部分を削るのはなかなかの手間であった。台を解体してこのパーツの一部だけを削るのであればトリマーを使って簡単に出来てしまう作業だが、前回の記事でも触れたとおり、コーキング固定までしてしまっているためよほどの重大事でない限り解体は不可能だ。

 

というわけでこの部分の加工はノミを使ってコツコツと手彫りにて行った。トリマーであれば切り口は比較的滑らかに仕上げることができるが、手彫りであるためそうはいかず、表面は荒い状態になっている。

 

簡単に紙やすりをかけて着色、ニス塗りまでを一気に終えることにした。どのみちコンロの耳によって隠れてしまう部分ということが前提ではあるが。

 

痛恨の加工を行って再度設置したのを横から見たのが右の写真。これでも想定よりはかなり前面に出っ張ってしまっているが、それは単なる作者の設計ミスであり、ステンレストップに開けた穴の位置とコンロ台の前面位置が噛み合っていないというこれも痛い失敗。

 

惜しむらくは、この失敗から学んだことを活かす機会が恐らく今後そうそうないだろうことかもしれない。コンロの位置は作者の想定では2センチ前後の調整幅があると思っていたが、実際は1センチ内外ほどしかなかった。

 

そもそも、コンロの位置を決めるときに気にしなければいけないこととして、壁面との離隔距離というのがある。このコンロ台はコンロに比して広く造っているため、ど真ん中に設置してしまえばそういうことは一切考えなくて済んだ。

 

ただ、やはりどうしてもワークスペースを極力広く取りたいと思うのが人間の性で、理想を言えば左の写真よりももっとギリギリに近いほど壁際までコンロを寄せたいのが本音だった。

 

ただ、現実問題として上記の離隔距離というものがあり、75センチのコンロの場合は右側の壁よりも75ミリの間隔を設けることができない場合、防熱板を立ち上げる必要が出てくるのである。

 

という感じでコンロ本体の設置が終わり、台への固定までを済ませてコンロの天板を乗せてみた。後は五徳などのパーツを乗せたらDIYで出来るレベルのことは終了となる。

 

ちなみに、今回のコンロ設置場所はもともと床の間であったためガスの配管から一新する必要がある。それらの作業や、実際に設置した管とこのコンロを接続する作業(ガス可とう管の資格が必要)は全て業者にお任せすることになる。

 

作者としては、ビルトインコンロを購入してからこの日まで1年近く商品を寝かせていたため、ようやく設置ができたかという感慨の方が強い。次回はコンロ下の扉を作成してコンロ周りの報告を終えたいと思う。

続きを読む≫ 2020/10/26 19:54:26

前回の記事の最後に紹介したコンロ台の底板を仕上げ(塗装、ニス塗り)ていくことにするが、その前にまとめて塗装にかけたいものを作っておくことにした。冒頭の写真がそれで、これは台下の扉となるもの。

 

今回、セルフ家具ビルドをするにあたって色んな可能性を考えたのだが、結局採用した案は家具のデザインをある程度同じシリーズもののような雰囲気にしてみようということだ。つまり、毎回違うテイストのものを造る冒険をせず、無難なところで時間短縮と統一性を重視していこうという方針である。

 

ということで、以前作成した玄関にある靴棚(記事はこちら)と色雰囲気を似せていくということだけがこの時点では決まっている。違うことといえば、靴棚がウォルナット色をベースにしていたのに比べ、こちらは部屋が全体的に黒調のためベースをブラックで塗装していくことくらいだろう。

 

扉の枠組が出来上がったら後は塗装と装飾を施していく。暗色系のため右の写真では色の違いがわかりにくいかもしれないが、扉の背板のみブラックで残りは全て弁柄の調合色を使っている。

 

今回もこの弁柄調合はベースである黒と同様に多用していくつもりで、使い続けることでより好みの色合いに近づける割合などを調べてみたいとも思っていて、そのため部分部分で不自然にならないよう色味を変えていければと思っている。

 

準備ができたので全体的に塗装を進めていく。前回作っておいた底板やその他の素材を全てサンダー掛けし、軽く水拭きしてから乾燥を待ち、ある程度乾いたら塗装の開始となる。

 

塗装に関してはもう慣れた作業で何の問題もないが、出来る限りこういうまとめ塗りができる状況を作るのが効率を上げるため必須のことになるだろう。過去に何度かある失敗として、一部塗り忘れやちょっとした追加などによってほんのちょっとだけ塗装をしなければいけないことがあった。

 

本来であれば他の塗装できそうなものを探したりするのだが、特に見つからずしぶしぶちょっとだけのために塗料を開封することになる。開封すること自体はいいのだが、塗ったあとのハケの掃除だけでも大変だったりする。

 

ステイン系の塗料だけであればウエスなどに染み込ませて塗装する手もあるが、調合塗料やペンキなどではその手が使えない。ハケに無駄に染み込む塗料も勿体ないし、洗浄の手間はたっぷり塗ったときと同じなのでなんとなく納得がいかない。

 

四の五の言っているうちにニス塗りまで終了したが、ニス塗りも含め以上の理由から可能な限りまとめ塗りをやれるよう工夫をしていきたいものだ。

 

さて、ニスを塗り終えて乾くまでの時間で作者が手を付けたのは、コンロ台周りのコーキング準備である。すでにコンロ台は床にビス打ちして固定しているが、何かあればまだこの段階ではバラすことが出来る。

 

だが、このコーキングをすることで今後この台を動かすことはほぼ不可能となる。というと否応なしに緊張してしまうが、前回のキッチンパネルへのコーキング(記事はこちら)である程度気楽にコーキングする術を身につけることができた。

 

実際、コーキングよりもこちらのテープ養生のほうにより緊張を強いられていることになる。コーキングをするにあたり、ステンレストップに貼付けてあったシール養生を充填箇所に近いものはカットしている。

 

テープ養生が終わったらコーキング開始となるが、これまでの苦手意識が嘘のように順調であった。よほど不格好でない限りコーキングは大きく打っておけば良く、適量より気持ち多めに充填しておいてヘラの一度引きで仕上げとする。

 

右の写真はステンレストップのバックガードの立ち上がりの部分で、細かく動きが変わる部分だがパネル部分のコーキングとも自然に融合しているように見える。

 

そして前回の記事でもお伝えした通り、左の壁際手前側に2センチ程度すいてしまっている箇所がある。そこにはシリコンを充填するにあたり、消費量を少しでも減らすための措置としてスキマに応じた木片を埋め込んでいる。

 

表面上2センチ程度のコーキングがどのくらい目立つか心配していたものの、作者が危惧していたほどでもなく一安心しているのだが、写真でわかるだろうか?次回はいよいよビルトインコンロの取り付けにかかりたい。

続きを読む≫ 2020/10/22 20:09:22

前回の記事でコンロ台の枠組の塗装まで進んだ。今回は枠組を仕上げて予定の位置に固定するまでを報告していこうと思う。冒頭の写真は塗装後のニス塗りをしているところ。

 

ニスはこれまで何度か塗ってきており、最初はカンペハピオのものとワシンのものを比べながら使っていたが、最近は全てワシンのツヤありとツヤなしを用途によって使い分けるようになってきた。

 

家具などは基本ツヤなしを使いたい気がするが、このキッチン周りに関しては全てツヤ有りを使ってメリハリをきかせようと思っている。

 

一部塗装をさぼっているところがあるが、これらは全て目で見える可能性が全くなくなってしまう部分である。DIYでもあり、コストを下げるためと手を抜ける部分はトコトン抜いていきたい。

 

これで枠組がほぼ完成となり、残すは細かい部分の仕上げという感じになったところで実際に位置合わせをしているのが右の写真。予定の位置に置いてみて計算通りの部分と予想を下回る部分と悲喜こもごもといったところだ。

 

計算通りの部分は高さや大体のサイズ感で、これは気持ちよかった。予想外の部分というのは壁の角度に関してで、特別確認もしていなかったのだが、左側の壁が正面の壁と全然直角になっていなかった。

 

多少の歪みズレはあると覚悟の上だったが、それのはるか上をいく斜めっぷりで、正四角形のコンロ台を置いたときにこの左側の壁だけ手前が2センチ程度すいた状態になってしまっている。

 

写真では伝わりにくいかもしれないが、今からこの部分の手直しをするのは非現実的だったので大量のコーキングで誤魔化す方向で瞬時に決定しておいた。

 

位置を確定させたら次は台の固定である。今回の台は床に直に当たる部分にツーバイ材を挟んでそれを脚替わりにした造りにしていて、台の床はこのツーバイ材の上に固定する方法をとることにしている。

 

つまり、台を床に固定したいのだが、このツーバイ材の上からビス止めとなると相当長いサイズのものが必要になり、できるだけ手持ちのもので済ます方法を考えたことがわかるのが左の写真。

 

5〜60ミリ程度の垂木材だが、この家に最初から放置されていた材で歪みや反りがひどいものが大量にあった。正確を期するところには全く使えないが、こういう適当に材が欲しいところで役に立ってくれている。

 

台の固定が終わって全体を見てみたのが右の写真。先ほど説明した左側の壁以外はワークトップの形はほとんどジャストフィットといっていい。それは計算づくで目論み通りとなったのだが、ここで作者が気にしたのはコンロ台の両端の壁とのスキマに関してである。

 

もともとの真壁自体が平滑ではなく、壁自体も波打っていてここを綺麗に塞ぐ方法はそう多くない。ただここの隙間だけはどうしてもふさいでおきたかったので、持てるスキルを総動員して塞ぐ方法を模索した。

 

ひとまずは開いたスペースにフィットするような材を作るところからで、波打った壁に対応するため材の幅をランダムサンダーで少しずつ削り(ヤスリ)ながらある程度壁にフィットする形を作ってみた。

 

こういう微調整をするときにサンダーを荒いペーパーで掛けるのはとても有効に感じていて、ミリ単位の長さを削るのであればノコよりも断然サンダーの方を選ぶことが多い。

 

材は他の枠組と同じ色に塗装し、なるべく違和感のないようにまとめてみた。多少スキマができたのはオーケーとし、最終的には壁と同色(白)のコーキングを充填すればいいと思っている。

 

黒と黒の材が合わさっている部分でちょっと判別しにくいが、壁とのスキマに材を入れてついでにフローリングと壁の間に見切り材も入れてみた。思った以上に壁の波にフィットしており、サンダーの便利さを実感。

 

一つ妥協した点は写真でもかろうじてわかる程度かもしれないビスが露出になってしまった(上の枠のところ)ことで、同じ色のものを使うことで目立ちにくくはしているが現時点ではそこそこ目立ってしまっている。ただこの部分はコンロを入れたときに隙間をふさぐ板を当てる部分となる。

 

一応反対側も載せておこう。こちらはもともとの床の間の化粧柱をそのままにしてあるので、色的な違和感が目立ってしまっているところでもある。ただ、もともとあったものの名残としてこれだけは残しておこうと決めたもので、この先よほど目障りにならない限り放っておくつもりである。

 

こちらは壁の先端よりも数センチ手前にコンロ台が浮き出る形になっており、隙間の材は化粧柱とツライチにする形で固定しておいた。ここに関しては右側のものよりも完全にスキマがない状態でキレイに収まっている。

 

以上でコンロ台の位置は完全に確定した。これで床下でやる固定作業もなくなったためこの段階で台の底板を固定することができる。今後に紹介するシンク台のほうにしてもそうだが、最初にやっておくべきに見える底板の固定がほぼ最後の作業になってしまうのが面白い。

 

色々と手際や効率を考えて作業していると、必然的にこういう形になったということで参考にしていただければと思う。シンク台に関してはさらに水道管処理なども発生するため、底板は本当に最後の作業になるだろう。

 

底板を付けてしまえば本体の作業は終了で、あとは細かい仕上げ(扉の作成・固定やコンロ台全体のコーキング)を残すのみである。次回はそのあたりのことを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2020/10/19 21:00:19

前回の記事でようやくキッチンパネルの貼り付けが終わり、いよいよキッチン作成の本番が始まっていく。今回のキッチン作成に対しての作者のコンセプトとして、「中の上くらいのグレードのものをより安価に作ってみる」ということがある。

 

当初、キッチンに関しては考えられる限りチープなものを1〜2万円程度の予算で「とりあえず作る」という風に考えていたが、だんだんと母屋に対する愛着が湧いてきたことによってより理想のものに近いものを作ろうという気になった。

 

気が変わってから一応の予算を設定してみた額が30万円というもので、業者に全依頼すると100万は下らないものをこの金額で収めるのが目標であった。やってみるとあれもこれもということで残念ながらやや予算オーバーになってしまいそうな状況だが、そのぶん自分自身が満足しそうなものができつつある。

 

我が家のキッチンのレイアウトとして以前に公開したリノベーション設計図を見てもらうとわかりやすいと思う。もともと床の間があった場所の外壁側の面にコンロのみを、その反対側にアイランドシンクを設置するといういわゆる2列型キッチンを考えている。

 

本来でいえばわざわざ2列型にしなくとも、アイランドキッチンを一つ設置すれば予算的にも万々歳だったのだが、和室の天井(竿縁天井)にダクトフードを通すのは現実的でないため断念した経緯がある。

 

最低限、シンクなど作業の大半をしめるワークトップの形だけはリビングが見渡せるアイランド型がいいというこだわりがあり、こういう2列型という選択になった。通常、アイランドキッチンでも既製品であればそこそこのグレードのものもルートによっては10万円以内でゲットすることができるだろう。

 

だが、シンクだけアイランドというパターンは比較的珍しいものということもあり、既製品が業務用の全然お洒落でないものしか存在しない。そういうこともあり、いっそのことステンレストップだけオーダーメイドのものを発注し、そこで高くつくぶん台に関しては自作で安価に仕上げてバランスをとろうという方針だ。

 

前置きが長くなってしまった。冒頭の写真はそのステンレストップ(ワークトップともいうキッチンの天板)が届いたときのもので、発注先はシゲル工業という会社。ここは値段も安めで、個人でも丁寧に対応してもらえる国内屈指の業者だと思う。

 

安いとはいえそこそこ大型のオーダー品であるため、この2品で税込13万円ほどもする。そのかわり、全ての寸法はこちらの設計どおりのもので作成できるという最大のメリットがある。

 

作者が特にこだわりたかったのはシンク(洗う部分)の広さで、可能な限り大きいものしたいという憧れのようなものがあった。今回発注したシンクの横長は約1メートルもあり、そこらへんが値段が上がってしまった最大の理由である。

 

コンロ側のステンレストップは幅が1180ミリで奥行が600ミリという形で、これは床の間の一区画にピッタリ収まるはずのサイズだ。今回はコンロ台の作成のため、まず最初に右の写真のものを開封した。

 

こういうものの発送を初めてやってもらうと、その傷防止の養生の厳重さに驚くことがある。写真のようにワークトップを囲むような形で型枠のようなものが覆ってあり、少々ぶつけても中の商品にダメージが及ぶことがないようになっている。

 

素材はちょっと硬めの段ボールのような感じで、金属ほど硬いものではないためそれなりのクッション性もある。こういうものが市販されているのは見たことがないが、大きいものや大事なものを運ぶとき(引っ越しのときなど)には役立ちそうな気がする。

 

さて、ここまでずいぶん長くなってしまったが、左の写真が養生から取り出したコンロトップとなる。知識のある人はこれを見ただけで今回の作者が選んだコンロ形態がわかるだろう。

 

右のほうに半分以上を占めるほどの大きな四角い穴が開いているが、これはビルトインコンロ用の天板ということである。コンロ自体の説明はまた後日に譲ることとし、今回はさっそくこの天板を置くための台の作成にかかっていこうと思う。

 

今回のキッチン周りの造作は天板のステンレスを除いてほとんど木工にて行う予定で、それもよく見るようなカラーボードで箱を作って終わりというような簡単なものではなく、少し手の込んだものを作ってみようというプランだ。

 

ある程度の頑丈さも欲しいと思ったため、台の四隅の柱となる部分には60角の材木を使っている。そのため、組上がれば組上がるほど本体が重くなっていき、コンロを支えるにも充分な強度が得られていると実感した。

 

60角を使ったのには理由があり、行きつけのホームセンターが改修したときの在庫処分として、常時の半額で売られていたのをまとめ買いしていたということによる。4メートルものが1本500円台という破格の値段であった。

 

大まかな骨組みが出来上がったためワークトップを置いてみたのが左の写真。一応寸法の確認のため置いてみているのだが、実際こういうのはこうやって実寸で確認するまでは結構ハラハラしている。

 

確認したときにピッタリフィットするほど気持ちよいものはなく、全ての苦労が報われる瞬間ともいえる。木工作業をしているので周囲には木の香りが濃厚に漂っており、全てが心地よい。

 

寸法には問題なさそうなのでさっそく塗装にとりかかることにする。もちろん、塗装の前には材がツルツルになるようサンダー掛けをし、濡れタオルでしっかり拭いてから乾くのを待っている。

 

写真で見るとわかるとおり、骨組みなど芯になる部分は全て黒で統一していく。このリビングの色調が天井・柱など全て黒で統一しているため、この目立つ家具もそれに倣うことにした。

 

壁は漆喰の白でその他は黒、というモノトーンな感じになってしまったが、本当は遊んだ色も使い分けたかった。ただ、統一感が出ないのを避けたかったのが一番で、やむを得ず無難な色を選んだということになる。飽きがくるのも早いかもしれず、色については常に悩んでいる。

 

ちなみに今回、外側の見える部分だけではなく、内側の扉を開けてからの見た目も統一しようということで、目に付く可能性のある部分には全て塗装を加えている。この天板の裏には以前の記事でも説明した(そのときの記事はこちら)弁柄と松煙墨の調合塗料を使った。

 

ベースは黒だが、扉や内壁などのポイントポイントでこの調合した塗料を使ってメリハリを出していければと思っている。

 

最後は右の写真。今回の反省点として、組立後塗装を行ってしまったことを挙げておく。本来であれば仮に組み立てたとしても、塗装は全てバラして全面的に行うのが常となる。

 

ただ、仮に組み立てたとき、その出来があまりに狂いがなく、バラすのが惜しくなったためそのまま塗装をしてしまった。結果として、黒の水性ステインを塗ったあとで調合塗料を塗装することになり、境目などに少し塗料が干渉してしまったときに調合塗料の方が勝ってしまう現象が起こっている。

 

つまり、黒色がときどきムラッ気のあるような濁りを帯びた色になっている部分があり、よくよく見ればそれが分かってしまう状態になってしまった。何事も手を抜いてはいけないということを毎回のように感じている次第である。

続きを読む≫ 2020/10/18 20:51:18

前回から引き続きキッチンパネル貼りの続きを報告する。キッチンパネルのカット、貼付けに関しては当初思っていたほど慎重を期するような作業ではなく、少々アバウトでも後で修正が可能な点は気が楽で、DIYには向いているのではないかと思う。

 

アバウトでも修正が可能というのは、パネルは何枚もの形状を貼り合わせて作ることになるため、貼り合わせの部分にはコーキングを実施する遊びの部分が必要となるということだ。

 

そのため、ミリ単位の少々のズレであればコーキングの際に誤魔化せるのである。ということで慎重に時間をかけてやるよりは、スピード重視でサクサク進めていくことを重視した作業をした。

 

冒頭の写真は何枚も貼り合わせてきたパネルの最後の1ピースの部分で、形状としてはここが一番複雑な部分となっている。上述したとおり、少々ズレがあっても許されると思っているから作業は楽だが、狂いが許されない状況だと結構しんどい作業になっただろう。

 

というのも、右の写真は最後の空白に埋めるパネルをカットしたものだが、ほとんど何も考えずに全ての角を直角としてカットしている。これを狂いの許されない状況でやるとなると、まずこの家の造りは概ね歪みがあり直角ではピッタリとしたものにならない点で頭を悩ませることになるのである。

 

天井についた下地のボードも水平を出してなければ、下がっている垂れ壁も天井から垂線で降りてきているわけではない。こういう微妙な角度の違いを考慮しながらピッタリフィットさせるのは素人には至難の業といえる。

 

左のものが作者が言っていることの答えとなる写真。パネル自体は概ね全ての角を直角にカットしているが、そもそも壁や天井、それに取り付けているレンジフードさえも全て直角・平行になっていないのがよくおわかりだろう。

 

ただ、これほどスキマがバラバラで見苦しい状態であっても、コーキング仕上げをすることで見た目というのはほぼ完全に誤魔化すことができる。キッチンパネルの報告は今回を最後にしようと思っているため細かい部分を全てお見せすることができないが、ある程度作業が終わったときにコーキングした箇所をまとめて総括するようなときがくれば説明することもあるかもしれない。

 

以上でパネルの切り貼りは全て終了した。ここからは細かい仕上げの部分を説明していくことにしよう。今回、パネルを取り付けるにあたって作者が一番悩んだ部分が凹凸の多い壁面の見切り部分の仕上げをどうするかということである。

 

見切り部というとわかりにくいかもしれないが、主にパネルを貼り合わせていったときに出来る出隅(ですみ)となる部分のことだ。出隅という言葉に関しては以前の記事でも触れたため分からない方はそちらを参照されたい。

 

通常、この出隅の部分などはキッチンパネル用に耐熱素材で作られたジョイナーと呼ばれる樹脂製の繋ぎ材を入れるのだが、いかんせん高価なもので、今回のパネルの状態で全ての出隅にそれを当てると5000円ほどの出費を覚悟しなければならない。

 

今回、このキッチン全体の予算として30万円を設定しており(内訳は後々お伝えしたい)、すでに予算オーバーするかどうかの瀬戸際であったこともあるため、安上がりな方法を模索した結果として採用したのが右の写真のもの。

 

作者が考えた中で最も安価でかつやり方によっては見劣りしないもの、という点で選んだのがアルミアングルである。このアルミアングルというものは工作をする中でとても使い勝手の良い金属製品で、勝手口の床下点検口の周囲にも使っている(そのときの記事はこちら)。

 

今回は周辺のホームセンターを数軒回って最も幅の狭い(8ミリ)等辺アングルを購入した。幅の狭いものにした理由はその方が見た目がスッキリすると思ったからだ。左の写真はそのアングルを適切な長さにカットし、それをアルミ用ペンキで着色しているときのもの。

 

このアングルに関して一つ大誤算だったのは、アングル(4メートル)のみをトラックに縛って移動したため、風の抵抗などで折れ曲がってしまったことで、曲がった部分は修正不可能だったため真っ直ぐな部分だけを選んで加工しなければならなかった。

 

次回、この系のものを購入するときはちゃんと同じ長さの木材などと抱き合わせて折れない処置をする必要があろう。ただ、4メートルものを念のため2本も購入したため、長さは充分すぎるほど余り、かつ値段も1本200円くらいで済んだ。

 

そして塗装したアングルをパネル同士が継ぎ合わさった出隅の部分にボンドで固定しているのが右の写真。ボンドはパネル用の余ったものを使用し、固定は可能な限りクランプを使ってピッタリの位置になるよう調整している。

 

写真ではわかりづらいが、出隅となっているのは両サイドのパネルのキワを正面から見た部分で、もともと柱しかなかった真壁の部分に下地用のワンバイ材を固定し、その上に石膏ボードを打ってパネルを貼ったのを横から見た厚みだけの壁(幅25ミリほどのものだがそこにも細くカットしたパネルを貼っている)である。

 

このへんは真壁の床の間に無理やりコンロを設置したことにより、かなりの不自然が発生している部分かもしれない。

 

さて、アングルで出隅を全て整えたあとに残っていることは最後の仕上げであるシリコンコーキングだけだ。ただ、パネルの切り貼りは割と寸法に幅を持たせることができたのだが、このコーキングの養生テープだけはミリ単位での作業を余儀なくされる。

 

以前にも触れたと思うが、作者はこのコーキング作業を苦手としており、今まで一度も満足のいく出来栄えになったことがない。それだけに余計に養生テープを貼ることに時間をかけているのが現状だ。

 

その成果というと大げさだが、今回のコーキングに関してはある程度納得のいく出来栄えとなったかもしれない。比較的多めの量を一引きで終えるよう意識して充填し、余ったシリコンは冷静にヘラで切るようにすくい取る。

 

少々多すぎてバリが出るような形になったとしても慌ててその部分を修正することをせず、そのまま養生テープを剥がしてシリコンが固まるのを待ち、固まってから刃を新しくしたカッターでパネルを傷つけないよう慎重にバリを切り落とせばよい。

 

これらの対応により、今までの仕上がりの悪さが嘘のように見ていられる程度のものになり、かつスピードも格段に増したといえる。今後コーキングするときもこの方法でいけばよさそうだ。

 

という感じでキッチンパネルの仕上げまでを無事終了した。これにより、コンロ設置部分が見違えるようになってきたため、余勢を駆ってこのままコンロの設置まで突っ走りたいと思う。

続きを読む≫ 2020/10/17 20:49:17

以前の記事でレンジフードの取り付けをしてから9カ月が経過している。この間ずっとこのフード周囲はコロナマスカーで埃すらかぶらない程度の養生をしていたのだが、今回ようやく先に進めそうになったため養生を剥がしてみた。

 

今となって考えてみると、このレンジフード周りの造りに関しては完全に失敗だったかもしれないと思うようになっている。どちらが過剰なやり方なのかは判断しかねる部分もあるが、本来であればパネルを全て貼った状態の上にフードを取り付けるのが一般的であろう。

 

現状我が家でのやり方ではフードを交換するときにまたパネルからやり直ししなければいけない可能性もある。それらも含めて今後の反省材料として活かせればいいと考えている。

 

さて、現状のフード周りの様子が冒頭の写真になるが、今回はここのボード部分を全て覆うような形でキッチンパネルを貼り付けていく予定だ。パッと見て大変そうに感じる部分は天井の段差あたりだろうか。それらの苦労なども含め、終わった後にどう感じているか楽しみでもある。

 

今回キッチンパネルとして用意したのは右の写真のもの。このパネルでは圧倒的シェアを誇るアイカ工業のセラールという商品だ。3×6板で普通に購入すれば1枚あたり1万円程度する品物だが、ヤフオクで3枚セット8600円の掘り出し物を購入しておいた。

 

ただこの商品、サブロク板といえどもかなりの重量でそれが3枚入った大型の段ボール商品を運んでくれる業者がおらず、佐川急便の営業所止めで配送してもらったため取りに行く手間と別途送料が2000円ほどかかってしまっている。

 

色は可能な限り純白に近いものが欲しかったのだが、値段の安さでオークションに出品されているものの中から石目のホワイトを選んだ。届いて開封してみれば表面の柄よりも裏側のほうが作者が理想としている白だったのだが、裏張りしてもよいものかどうかわからなかったためそのまま貼ることにした。

 

ひとまず最初の1カットを入れてみる。こういう失敗したくない大型の素材をカットするとき、作者は電動丸ノコをあまり使いたくないと思ってしまう。理由としては、パワーがありすぎること、ノコ刃厚がやや厚くなること、狂いが生じやすいことなどのためである。

 

パワーがありすぎるといいように思えるが、作者の実感としては意図しないバリができやすくなったり(腕が未熟なせいもあるだろう)、仕上がり面の精度に不安が生じてしまう。パネル用の刃もあるようだが、自分の中で最も正確性の高いツールとして不動の位置にいるのが手ノコである。

 

時間や手間がかかってしまう分、刃が薄く切りながらの微調整も容易であり、何より手ノコで失敗したとしてもなぜか納得できてしまう(丸ノコで失敗するとかなりへこむ)というのはある種の信仰に近いものがあるのかもしれない。

 

パネル自体はかなり切りやすく、木材と比べると一度のノコ引きで切れる量が多いため、やってみると案外真っ直ぐに切りやすいと感じた。

 

カットしたパネルは左の写真のように両面テープとパネル用ボンドを付けて貼付け前の準備は完了となる。両面テープというのはボンドが固まるまでの一時的な固定のために必要なものらしく、つまりこれを一度貼ってしまうと細かい微調整がほとんどできないということで、貼付ける最終段階ではどうしても一発勝負になってしまう。

 

こういう一発勝負の緊張感というのはユニットバスを施工して以来のことで、それと比べると可愛いものだが、テープ類を貼り付ける前に実際に板を所定場所にあててみて位置を確認しているのは言うまでもない。

 

貼る前の作者の印象では、「天井に貼った時に粘着力が弱くて天井面から浮く(離れる)ことはないのだろうか」などと思っていたのだが、それらは全くの杞憂に終わり、実際に貼ってみるとピッタリと壁面にフィットして浮き上がるような様子は全くみられなかった。

 

先にも言ったが貼り終えた後での細かい微調整というのは不可能であるため、貼り始めで先を予測してできるだけ調整をしながら一気に貼るというやり方で作業を進める。少しコツが必要かもしれないが、慣れてくるとなんでもない作業となっていく実感があった。

 

ちなみに、今回初めてパネルを貼るにあたって一応考えている手順というのがある。報告のように天井から貼っていくというのがそのやり方で、先に壁から貼ってしまうと最後に天井を貼るときに壁のパネルに挟まれていい位置に貼りつけることが難しくなるのではと感じたからだ。

 

その考え方に基づき、貼るパネルは全て貼りづらいと思われる位置から優先的に貼っていった。その他で意識していることとして、パネルとパネルの間には3〜5ミリ程度のスキマを開けるように貼っていくということである。

 

これはコーキングを打つという前提である以上必然的なことである。パターンとしては継ぎ目にはジョイナーと呼ばれる不燃性の継ぎ材で固定したりすることもあるのだが、最も安価で簡単な方法としてコーキングを選んだ。

 

これまでと違い、コーキング材は耐熱・耐腐食性に優れていると謳われているやや値段の張るものをチョイスしたが、それらの報告はまた次回のことにしたい。

続きを読む≫ 2020/10/16 18:05:16

間にコンクリート壁の塗装を挟んだりして時系列では色々違う点も出てくるが、今回はフローリング貼りが終わった後の仕上げなど細かい作業をまとめて紹介しておこうと思う。

 

2つ前の古民家ブログで母屋のフローリング貼りが全面終了し、残すところは見切りなどの細かい部分の作業だけとなっている。具体的に挙げておくと、床と壁の見切り(畳寄せ)の固定が最も手がかかる作業になる。

 

だが今回はそれ以外の全作業をひとまず報告しておくことにした。冒頭の写真は敷居となる材を塗装しているところで、場所としては洗面脱衣所と勝手口の境目のドアを設置する部分のものだ。

 

もともとこの部分には古くさい仕様の扉がついていたところで、ごく初期に撮った写真(右のもの)のとおりのものがついていた。この部分の敷居を壊しはしたものの、高さ自体は変更を加えていないため今後このドアをリペアして取り付けたいと考えている。

 

建具に関してはもともとのものを流用したほうがサイズの考慮を省くことができる。リペアするとすれば古くなった金具類(取っ手、蝶番)と表面に貼ってある板の処理ということになるが、それはまだ先の話になると思われる。

 

さて、塗装が終わった敷居を所定の位置に当てはめてみる。この位置のフローリングはある程度の位置で適当にカットしており、頭合わせを綺麗に仕上げる手間を省いている。

 

その代わり、この敷居材を相杓りにしたものをかぶせることで全く見苦しいものが見えない造りになるよう工夫してみた。あとはこの敷居の固定方法だが、当初は目立たないようにボンドと隠し釘で仕上げようと思っていたのだが、当てはめてみると思った以上にピッタリしていてズレや浮き沈みがまったくみられない。

 

時間が経ってしまうとどうなるかは全くわからないのだが、今の印象だと特に固定なしでこのまま置くだけという恰好でやってみてもいいかもしれないと思ったためそのままにしている。それで困ったことがあればまたやり直せば済むのもDIYのいいところだろう。

 

ちなみに、この部分の敷居に関しては浴室周りで湿気もそれなりにあることを想定し、ツヤなしニスを2度塗りして仕上げとしている。概ねこの洗面脱衣所に使用する木材はそういう形で水に対しての処理をしており、少しでも耐用年数が上がればと考えている。

 

順番が前後しているが、この敷居とコンクリ壁の塗装が終わったので、あとは時間を見つけて浴室扉周りの仕上げにとりかかることができるだろう。この部分などは楽観視して後回しにしていたのだが、とある出来事がありなるべく仕上げを急ごうという考えに変わっている。

 

仕上がった綺麗な床の状態をいつまでも見ていたい気持ちが強いが、ここはその気持ちをぐっとこらえてやむを得ずの養生をしておく必要があろう。まだまだこれからも作業は続くため、木材や工具などで傷つけないよう最低限のことである。

 

一応、紙状の養生シートの役割としては、小さいゴミやクズなどがこすれて床を傷つけることを防ぐ意味合いしかない。本当に衝撃がかかる可能性のある場所はこの上から段ボールなどを敷いてから木工作業などに入るようにした。

 

そして養生をしてから最初の木工作業として、仕上げ待ちだった勝手口玄関の上がり框を固定することにした。右の写真は框を固定する前の状態を撮っておいたもの。

 

フローリングも適当な位置でカットしているし、壁に塗った漆喰も綺麗なツラ仕上げにしていない。これらもすべてこれから固定する框板が隠してくれることが前提というような造りであることによる。

 

その框を固定したのが左の写真で、一見ブラックに見えてしまうがこれはウォルナット色の水性ステインを3度塗りしたものの上にツヤ無しニスを塗って仕上げとしたものだ。

 

この勝手口の塗料に関してはほとんど全てウォルナット色に統一してあるのだが、框の下に見えている踏み台にしても色をしっかり乗せすぎたせいでほぼ黒っぽい色にしか見えなくなってしまっている。ここらへんは塗り頻度などで調整する必要があったのかもしれない。

 

以上でフローリング周りの仕上げ作業は畳寄せ以外終了といえるのだが、最後にひとつその他作業の番外編を挟んで終了としたい。右の写真はこの勝手口玄関の頭上に設置している200V用の電源スイッチが写っている。

 

このスイッチは我が家では電気温水器専用のスイッチとなっており、オンオフを切り替えることで温水器の使用を制限するようになっている。ただ、なぜか作者はこのスイッチを壁に埋め込んだ際の写真を一つも残していない。

 

形式が古く露出にすることを拒んだため、壁の仕上げをした際に壁面に埋没させていた(それがなんとか見えるギリギリの写真がこちら)ものだが、数カ月オフにしておいて最近電源を入れたところ、正常に作動しないことになってしまっていたのである。

 

理由は簡単で、壁中の水分や圧迫などで動作中に本体周辺が熱を持つことにより、安全装置が働いてオフになってしまう状態になっていたのだ。そのため、念には念を入れて電気屋にスイッチを交換してもらった。

 

一度壁中に埋めたものをハツって引き出してあるため、今後どこかでまたここの壁の仕上げも行う必要がある。ただ、急ぎの作業ではないため、次回以降は先にキッチン周りの報告に入りたいと思う。

続きを読む≫ 2020/10/15 20:54:15

久々の古民家ブログとなる。間に日淡ブログを挟もう挟もうと思いながら写真が揃わず結局日にちが開くことになってしまったが、作業自体は進んでおり記事にする内容はしばらく溜まってしまっている。

 

前回の古民家ブログの予告ではキッチンパネル関連の記事を掲載すると言っていたが、ひとつ順番をずらしてコンクリート壁を塗装したときのことを報告しておくことにした。

 

冒頭の写真は以前の記事でも使用済みのもので幾分古いものだが(フローリングも貼る前)、今回塗装する壁のビフォーが最もわかりやすいものとして再度ピックアップしてみたものである。

 

もともと勝手口でコンクリ土間だったこの部屋だが、浴室周りも全て腰壁の位置までコンクリートが立ち上げられていた。土間に床張りをして居室にした格好となっているが、浴室側の腰壁だけがやや汚れたコンクリートになっていて見た目の具合がよろしくない。

 

記事にはしていないが、以前この壁に漆喰を塗ってみたらどうなるかということを試した跡が洗濯機囲いの裏のあたりをみるとわかるかもしれない。結果的にうまく乗りそうになかったため諦めたのだが、ホームセンターで在庫処分のコンクリ用ペンキが格安で売られていたので購入してみたという経緯だ。

 

下調べなど全くせず、300円という価格で衝動買いしたようなもので、ラッカー用うすめ液と合わせて1000円程度の出費となる。ホームセンターに売っているコンクリ用ペンキは全て床用と銘打ってあるが、壁でもいけるだろうと安易な気持ちで挑戦することにした。

 

まずは失敗してもほとんど見えることのない位置から試し塗りをしてみる。この場所は普段は洗濯機と囲いでほとんど見えることがない部分で、失敗してもなにほどのものでもないとシーラーなども塗らず直接塗り進めてみた。

 

ペンキはかなり濃いため、ラッカーうすめ液で伸ばし伸ばししながら塗っていくとよいようだ。浸透性の塗料とは違って養生テープを貫通して色がついてしまうこともなく、素人でも塗りやすい。ただ、ムラなく塗るのは二度塗りやコツが必要と思われ、今回はヘルプできた助っ人に一度塗りで仕上げてもらった。

 

洗濯機裏壁の試し塗りで充分いける感触を得、残りの部分は本格的に塗装準備を進めていく。養生テープを周囲の木部全てに貼り、フローリングに万一にも塗料が落ちることのないようコロナマスカーを一面に敷いておいた。

 

こういうペンキが垂れてしまってはいけない大事なもの(フローリング貼りたて)がある場合は、例え無駄になろうとも広範囲に養生しておくことを怠ってはいけない。結果的に床にはペンキのしずくが垂れてしまったため、ほっと胸をなでおろす。

 

ちなみに右が塗り終えた後の写真で、しっかりぐるりと養生していたにも関わらずテープを剥がすと一部塗料が付着している箇所があった。この程度であれば固まったあとでもケアできるだろう。

 

写真では白は全て鮮やかに写りすぎるためどうしても実物より綺麗に見えてしまうが、このペンキの壁に関してはそこまで落差がないほど充分に綺麗な仕上がりとなっている。乾いた今となっては触った感触もツルツルで、元のコンクリよりははるかに質感も良い。

 

そしてここからが今回の塗装のメインである。部屋の内側も重要なのだが、勝手口玄関を入ってすぐの壁だけにここが最も綺麗に仕上げたい場所だ。ここを本番とするように練習がてら他の箇所をやってもらったと言っても過言ではないだろう。

 

ここの玄関の上がり框などはずいぶん前に材を加工して準備している(写真はこちら)のだが、壁を仕上げるまではと固定するのを待っている状態になっていた。

 

こういう壁の塗装をするときに作者が大事だと思うこととして、さきほども触れた養生をしっかりすることと、事前の掃除が挙げられる。実際、しばしば塗料を塗る行為よりもそちらの方が時間がかかったりもする。

 

本気で仕上げを綺麗にしたいとき、養生テープなどは全てミリ単位で貼るようにしているし、掃除は掃き掃除から水拭きまでホコリの匂いのするものを残さないように行わなければならない。

 

それらが終わってからシーラーを塗っていくのだが、土壁とは水で薄める配分も変えていく必要がある。作者の使用しているシーラーはN45という商品で、土壁の下塗りには7倍に薄めたものを使っているが、コンクリ下地に塗る今回は3倍薄めで塗ってみた。

 

ただ、塗ってみた実感としては、最初に直接塗ったお試しの箇所とこのシーラー下処理をした後で塗った箇所との違いというのはほとんど感じなかった。念のためお伝えしておくと、土壁を塗るときはこのシーラーを塗るのと塗らないのとでは全く違う。

 

最初のお試しで遜色なく綺麗に塗れていることからもうすうす感じていたが、シーラーに関しては結果的にさほど必要なかったのかもしれない。そのへんは気持ちの問題で、下処理をしておくことでやるべきことをやった感が出るのは間違いないところである。

 

以上、衝動買いから思い付きでやってみたペンキ塗りだが、思っていた以上に上手くいったのではないかと思っている。ただ1点失敗してしまったのは、塗装後丸一日経ってから上がり框などを固定する作業に入ったのだが、固定するときに今回の塗装をした壁につっかえ棒をしたことだ。

 

つっかえ棒自体は問題ないのだが、壁にはクッションを当ててつっかえたにも関わらず、取り外した際に塗った塗料が剥がれてしまった。つまり、一日経って安心したのが落とし穴で、必要強度が出るまでにはもう少し時間が必要だったということだろう。

 

それらも含めてまた一つ教訓を得ることとなった。

続きを読む≫ 2020/10/13 09:14:13

前回のブログで母屋のフローリング終了と銘打っていたが、洗面脱衣所の床張りについて一切触れていなかった。これまで何回かフローリングの作業ばかりを報告してきた中でこの脱衣所の床張りに特に変わった部分はなく、そのため点検口以外は流して報告としたい。

 

冒頭の写真のように、この洗面脱衣所の床面積はだいたい一畳分ほどしかない。ただ、その貼り方にはやや面倒な点があったのでそこだけざっとお伝えしておこう。

 

面倒な部分というのはユニットバスのドアとの取り合いのあたりである。ドアの床側アングル部の下に直接このフローリングをかませ、そのままビス打ちして浴室とほぼフラットな床を作ることになる。フロア自体は概ね一畳分の広さだが、このドアの取り合いの部分を綺麗に繋げようとするとフローリング0.3枚分ほどの幅が余計に必要となる。

 

ここに関しては写真でみて左側から床を貼り、最終的に右の壁側ギリギリのラインで隙間を出しながら打ち付け、その後見切り材をかぶせて仕上げとする。つまり、終わりの箇所がほぼ真っ直ぐで、始まりの箇所が凸凹の複雑な加工が必要になるという、これまでと少し違う法則で作業を進めた。

 

バス扉周辺の他で手がかかったのが床下点検口のフタの部分で、これがほぼ今回の記事のメインとなる部分だ。作者がとったやり方としては、まずフローリングを脱衣所にキッチリはまるようカットしてから点検口穴の部分だけをまとめて処理するという方法。

 

冒頭の写真ではそのフタのうちの一番左のパーツのみ上に置いた状態だが、それを含めて全てを繋げた状態を写したのが右の写真となる。一部カットの際に表面が剥がれた箇所が出来てしまったが、これは枠を加工することで見えなくなる部分だ。

 

前回のブログでリビング側の点検口部分のフタも同様にカットしておいたので、ここで仕上げまでのやり方を紹介していこう。まずカットする位置の説明からだが、捨て板の枠よりも5〜10ミリ程度大きくなるような形にしている。

 

捨て板を張っただけの状態である現段階でも熱欠損と思えるものはほとんどないのだが、カット線をずらすことでさらに空間を遮断できるのではないかという考えと、単純にフタを開閉するときにその方がいいと思ったからでもある。

 

その貼り方だが、冒頭の写真のように最初の一枚目だけは点検口をつけたままの状態で固定。手ノコでカットしただけで遊びが1ミリ程度しかないため、ここで四隅に干渉しないギリギリのラインを確定させておかないと後でどこかが必ず引っかかる状態になってしまう。

 

そこで一枚目の貼り位置を確定させてから点検口フタを取り外し、左の写真のようにF型クランプにて固定する。使用しているのはご存知根太用ボンドであり、固化すれば強力だがそれだけにピッタリの状態で固まらせたいための措置である。

 

最初の一枚目さえ固定しておけば、後はキッチリ揃えて次を貼る作業の繰り返しだ。最終的に洗面脱衣所側の点検口フタは4分割した状態を貼り合わせて右の写真のような形となった。

 

ボンドで貼ることの他に、他のフローリングと同様サネの部分にフローリングビスを打ち込んでいるため、浮き上がりを心配しなければいけないのは周囲4辺のキワだけとなる。意外と固着までに時間がかかる素材のため、ほぼ半日以上経ってから次の作業に入っている。

 

ただ、手間暇をかけただけあって仕上がりはかなりいいモノになった。もともと繋がっているフローリングをカットしただけであるため模様や継ぎ目などが自然に続きとなっており、見た目の重厚感もより際立っている。

 

写真のものは上が洗面脱衣所のフタ、下がリビングのフタとなる。上のほうの取っ手がこんな形になってしまったのは、ちょうどフタのど真ん中を横切るように材を配置してしまっていたことによる。設計の段階でここまで計算できていなかったことが反省点だろう。

 

さて、仕上がったフタを一度確認のため元のサヤに収めてみた。結果としては想像以上にピッタリフィットしており、そこそこ時間をかけてやったことが報われた瞬間といえた。

 

設計上、ほぼ真上に引っ張り上げて開けるということを想定していたのだが、思っていた以上に斜め方向からでも上げ下ろしができてしまう。どうしても引っ掛かりが出来てしまうようなら周囲を少しずつサンダー掛けで削っていくことも考えていたが、その必要は全くなさそうだ。

 

そして、以前勝手口のフタを仕上げた際に使ったアングルの部分(写真はこちら)に関して、悩みに悩んだ挙句、左の写真のものを使ってみることにしてみた。これはフローリングの補修テープというやつで、本来床に傷がついたものを隠すために貼って誤魔化すためのものである。

 

このテープを点検口フタの周囲に貼ることで前回のアングルと同様の効果を期待することにした。そもそもこの見切り部を加工することの理由の一番は、切断面が鋭利なことによって怪我をすることを防ぐことであり、次いで見た目が悪いことを解消するということにある。

 

このテープをだいたい2センチ幅でカットし、半分の1センチ分だけシール部を剥がす。剥がした部分だけをフタのキワに貼っていくことで上記理由を満たすことができるという寸法だ。

 

ただ、テープはかなり安いもので(全部で400円くらい)、やり方もごく簡単であるため少しチープ感があり、耐久性としてもすぐに駄目になってしまう可能性は充分にある。が、それを差し引いても値段の安さと作業の簡単さに負けて一度お試しでやってみようという感覚でいる。

 

その結果が最後の写真で、ざっと適当に切り貼りしたためつなぎ目などがモロ分かりで多少の残念感がある。ただ、よほど細かいことを気にする人でない限りこのあたりのことは気づかない部分でもあり、ひとまずこれがくたびれるまでこのままいってみることにした。

 

以上で点検口のフタ仕上げは完全に終了となる。これによって母屋のフローリングは見切り材などの仕上げを除いて全て終了である。このままその仕上げにとりかかってもいいのだが、この次はキッチン部分の作業にとりかかることを決定している。

 

というわけで、次はキッチンパネルを貼っていく報告ができればと思う。

続きを読む≫ 2020/09/25 19:36:25

フローリング貼り作業が続いている。初めての作業が続くため失敗と成功を繰り返しながら少しずつ上達している実感はあるが、作り手からすると失敗したことの方が目立つ気がして出来れば巻き戻したい部分が多くある。

 

今回はいよいよ母屋のメインともいえるLDKの床張りを完成させたい。冒頭の写真はまず現状の床がいかに状態が良くないかを確認するために用意したもので、見てわかるとおり捨て板と壁際の畳寄せにあたる材の関係が水平でないことに注目したい。

 

これ以外にもこの床の水平を疑うことが出来る写真が前回の記事内にもあり(こちら)、一目みただけで捨て板からの敷居の高さが一定でないのがおわかりだろう。

 

冒頭の写真でいうと、窓台となっている材のほうがより水平が維持できている側であり、捨て板側が全く水平でないということになる。今の作者のスキルであれば根太張りの際などにより水平を保てるよう調整を実施しただろうが、当時初めて床張りを行った際にはそれほどの余裕はなく、あるものをそのまま利用して作業を進めた関係で部屋の中に多少の勾配が発生している箇所が出来てしまう結果となっている。

 

もはやこの部屋の一部が水平を保てないことに関しては修正しないということで、せめてフローリングを貼ったときの見た目をツライチにする程度の見切り材を付けたりすることでゴマカシを図ることにしたのが右の写真。

 

写真にある柱は実は旧間取りだとちょうど4畳間と8畳間の境目となる柱で、つまりここで部屋が区切られていた部分である。以前床張りをしたときの写真を見てもらえればわかるが、もともとの床組の形がこの柱を境に大引き・根太の向きが反対の状態になっており、もともと一つの部屋でなかったところで高さの違いが生じてしまったという結果だ。

 

事前考証はそのへんにして例によって左端からフローリングを貼っていく。左の写真の時点まで板を貼る過程で自身のスキル向上した部分と痛恨の失敗をした部分とが見えてきている。

 

まず向上した部分に関してだが、板の端の造作を畳寄せにピタリとした仕上げになるような調整ができるようになった。これは見切り部の外周が正四角形ではないことが前提の話になる。

 

綺麗な四角形である狂いのない部屋であれば、フローリングをカットする際に常に直角に切っていけば全ての枠にピッタリと収まる床張りができるだろう。が、再三お伝えしている通りこの家はそういう点では狂いしかない状態のため、一枚の板を入れるたびに角度の微調整が必要となる。

 

そこで身に着けた技(というほどのものでもないが)として、板の端を最も荒い目のヤスリで削ることで修正していく方法だ。最初はカンナで薄く削りながら調整をしていたが、途中からサンダー掛けの方が精度としても良いと思うようになった。

 

ちなみに、通常フローリング貼りの際は湿度などによる膨張を考慮して材と材の間にわざと小さく隙間を作るようにしたり、際は巾木を貼るため数ミリ間隔を開けたりするようだが、この床張りの時期はちょうど梅雨真っただ中で木材も一番膨張しているときであると判断し、常にピッタリと収まるように作業を行っている。

 

さて、先に痛恨の失敗と書いたが何をやらかしたかというと、一か所どうしようもない床鳴りをする箇所ができてしまったのである。ここまでフローリングを貼る作業を続けてきて、幸いなことに床鳴りが発生することがなかったのもあり、全く配慮ができていなかったことが原因となっている。

 

今回の床鳴りの原因ははっきりとしており、つまりは下地となる捨て板の端を一部根太にビス留めしていなかったことによる。全床張りの中でも最初に手掛けた箇所となり、どういう理由かは覚えていないが捨て板のビス留め箇所が一部だけ甘くなっていた。

 

しかも悪いことに、その部分に勾配や歪みが発生していたため、フラットな状態だと捨て板が根太より浮き上がった状態になっており、そこを踏みしめたときに必ず床鳴りがすることになってしまっている。

 

気づいたときにはその床鳴りの箇所からフローリング数で3〜4列分ほど貼り進んでおり、一度全てを外してやり直すかどうかかなり迷ってしまった。結果的にやり直さない方を選んでしまったのだが、今だとやり直しの一択しかなかったと断言できるほどの後悔をしている。

 

フローリングはやり直しが簡単に出来るという理由からビス止めという方法をとっていたのだが、引き返す選択を断念した最大の理由があり、この床鳴りまでの部分だけ根太の向きがフローリングと並行方向になっていて、ビスを打っても噛むのが捨て板のみで逆回ししたときに空回りする可能性が高かったためである。

 

要は、ビスを抜く作業にそこそこ手間がかかるという理由なのだが、全てを貼り終えたあとで強烈に後悔することになった。次回同じように床張りをする機会があれば同じ轍を踏まないよう、根太の向きまで考え、水平を意識し、失敗と感じたらすぐにやり直す、くらいのことが出来れば今回の教訓として活きてくるだろう。

 

さて、作業はその後は順調に進み、作業実施前に最も困難であると予想していた箇所まで到達した。床下点検口の造作である。以前のブログでは勝手口の点検口作成をお伝えしたが、今回はそれよりも難易度が上がっている。

 

前回のフタはちょうど一枚のフローリング幅でピッタリ収まってくれていたが、残り2枚の点検口フタはそれよりも確実に大きく、フローリングも複数枚必要になってくることが確定しているためだ。

 

ひとまず、フローリングの縁をどうするか(前回はアルミアングルで囲ったが違う方法を模索中)をまだ決めていないため、フローリング材をただカットしておくだけにとどめておいた。この部分のカットは慎重に手ノコで実施。

 

ここから先は壁際がより複雑なものになっていく。壁面に凹凸が多くなり、都度適切にカットをしながら貼り付けていくが、ここまで貼ってきた経験で作業は思ったよりスムーズに綺麗な仕上がりとなっている。

 

ここまで使用してきているフローリングは全部で12ケース(24畳分)で、残っているのは洗面脱衣所の約1畳分のみである。ただ、余ったもので納屋のほうの3畳間に使いたいため、ここで使用枚数の節約をしておくことにした。

 

左の写真で貼り残している部分は、通常であれば一枚の板をカットして丁度良い形に加工の上貼るのが本来のやり方であるが、この部分はこの後コンロ台を付けることで常時見えなくなる部分であるため、少々見た目が悪くても良いのである。

 

というわけで、パッと見でもわかるレベルの雑な切り貼りをしてしまった。これはここまでのフローリングの切り貼りで出ていた端材を使って張り付けたもので、本当に雑に仕上げてある上、固定も堂々とビス打ちしている。

 

後はこの壁際に見切り材を打てば完了であるが、コンロ台を付けてしまえばそれも見えなくなるためここも手抜きをすることにした。どうしても見切れてしまう右端だけは畳寄せを固定する予定にしている。

 

という感じで、ここまで失敗を重ねながらもなんとかフローリングを貼り続け、残すところあと洗面脱衣所の1畳余りとなっている。次回そこまでを一気に紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2020/09/22 19:50:22

前回のブログで勝手口のフローリングは全て貼り終えた。今回はその隣の部屋となる旧応接間の床張りを仕上げていこうと思う。

 

ただ、この部屋のフローリングを貼る前にやっておかなければいけないこととして、寝室との間の敷居のケアがある。他の敷居に関しては以前の塗装(そのときの記事はこちら)の際に全て塗り終えていたのだが、この敷居に関しては塗装する際に畳をはがす必要があり、荷物が雑多である状態ではやることがためらわれていた部分である。

 

フローリングを貼り終えてから塗る愚を避けるため、今回床張りに先んじてどうしても塗装だけはやっておきたいと思っていた。冒頭の写真は塗装前の準備として寝室の畳をはがした状態を写したもの。

 

敷居の状態は作者がこの家を購入した当時のままであり、赤茶色の塗装がされた材がだいぶ汚れ放題になってしまっていた。中には塗った漆喰が落ちたりして汚してしまった部分もあるが、今回塗装することで全てをリセットすることができるだろう。

 

塗装の前には必ず対象となる材を綺麗に拭いておく必要がある。これは今までやってきた全ての塗装で行っていることであり、特別触れてはこなかったが塗装の出来を左右することもある重要な工程であり疎かにはできない。

 

今回の塗装は敷居のみでごく限られた範囲であるため作業もすんなり進んでいく。拭き掃除が終わってある程度以上乾いたらその上から水性ステインを塗っていく。

 

以前の勝手口塗装ブログでは全ての柱梁をウォルナット色で塗り進めたが、この勝手口以外の構造材に関しては全てブラックでの塗装を行っている。それに倣いこの敷居もブラックで塗ったのだが、ウォルナットと違ってステインの黒は色が濃く、一度塗りで充分と感じる色が乗ったためそれで良しとした。

 

それでは塗装が乾くまでの間にフローリング貼りを開始していこう。結果的には右の写真のように勝手口に面した側を始点としたのだが、ここの貼り方は最後まで悩んでしまった。

 

というのも、冒頭の写真を見てもらえればわかると思うのだが、根太の上に捨て板を張る際にサブロク板(3尺×6尺の板)で足らない部分が出来てしまい、その少し足りない部分を切り張りする必要がどうしてもできてしまう。

 

冒頭の写真では寝室との敷居側にそのしわ寄せがくるように捨て板を張ったことがわかると思うが、本来であればこの上に仕上げとして貼るフローリングはこの中途半端につないでしまわざるを得なかった部分を覆うようにこちら(寝室側)から貼っていくべきだったのだ。

 

ではなぜ反対側からフローリング貼りを開始したのかというと理由は簡単で、始点とした勝手口側の壁面がツライチになっていて貼りやすいと考えたからである。少しわかりにくいが、左の写真の寝室壁側にある柱は少し部屋側に出っ張ってしまっていて(つまり壁面に凹凸があり)一枚のフローリングを綺麗に敷き始めることが手間であるということが大きかった。

 

その代償として切り貼りした捨て板の上に切り貼りしたフローリングを貼るという、絶対に避けたかった事態を招いてしまったことが今回の最大の反省点だろう。時間を巻き戻すことができるのであれば多少面倒でも捨て板を反対から貼り直したいくらいである。

 

ちなみに、この捨て板として切り貼りしているベニヤ板に関してだが、案の定というかなんというか材の厚みと固定している高さが全て同じであるにも関わらず、隣のベニヤと同じ高さに仕上がっていないのはもはやDIYあるあると言えるほどのものだ。

 

そこにカットしたフローリングを綺麗にはめ込みたいのだが、巾木などでのゴマカシも利かないため慎重にピッタリのラインを模索しながらの作業であった。長さが短すぎてサネをキッチリ差し込むのも難しく、やむを得ずところどころサネをカットしたりしてなんとかはめこんだ。

 

そして作者が考えていた最も悪い想像が当たった部分が左の写真の部分。下地となる捨て板が隣のベニヤよりも1〜2ミリ高い状態になっていて、同じフローリングを貼ってしまうとこの部分だけどうしてもポコっと浮き出た形の仕上げになってしまう状態で、それを避けるためなんとかフローリングをヤスリで薄くしたりしてはめてみた。

 

この切り貼りの部分だけはボンドで固定し、ところどころ隠し釘を打って仕上げとしている。明らかに一部分だけが浮き上がっているのがわかるが、下地となる捨て板が微妙なねじれを伴っておりここをフラットにすると別の部分が浮き上がるという痛々しい状態になってしまった。

 

こういうのは大抵、やり終わってから手抜きをしたことを後悔するのであろう。この仕上げをしたときの作者の感想として、「手間がらずに一度捨て板の貼り方を変更しておけば良かった」ということである。

 

ただ、全体で俯瞰してみたときには最後の写真のようにさほど気になるレベルのものではなかったりする。素人のDIYなので失敗は失敗として自分で納得できているが、次回同じことをする機会があればこの失敗は活かしていければと思う。

続きを読む≫ 2020/09/21 20:51:21

前回のブログでは、勝手口のフローリング貼りを開始してから床下点検口のフタを作成するところまでを紹介した。今回はそこの仕上げから勝手口の床が完成するまでをざっと報告しておこうと思う。

 

実際にはこの勝手口の床仕上げに至るまで他のフローリング貼りをしたりと順番が前後しているのだが、ひとまとめに紹介したほうがスッキリすると判断した。冒頭の写真は前回作った点検口フタがいい具合に収まるように周囲のフローリングをカットした状態のもの。

 

ここに根太用ボンドを塗り、作ったフタをかぶせておくことにした。フタの周囲はスレスレにはならないようそれぞれ1ミリ程度の遊びを入れてあるため、固まったときに4隅それぞれがピタリとくっつかないよう微妙すぎる調整を行っている。

 

ボンドで固定できた後は裏側から強度を増すためのビスを打つ予定だが、それまでの間はボンドだけに固定を頼る形になり、捨て板とピッチリ固定する状態を作るにはかなりの圧をかけておく必要がある。

 

部分的にはピッチリ固定できたとしても、末端などは貼付けが浮き上がりがちになるため、それを防ぐ意味も込めて右の写真のような重しを乗せておくことにした。これで翌日まで置いておけば全て完成である。

 

さっそく時間を翌日に飛ばそう。フタは作者が狙った位置にピッタリと固定できており、周囲四隅ともちょうどよい間隔で開閉する際にどこかがこすれることもなさそうだ。

 

ただ、現時点ではこの点検口を持ち上げるための取っ手(回転取っ手)を取り付けておらず、持ち上げることが出来ない状態になっていた。無理やりマイナスドライバーなどでこじ上げようものならフローリングに傷をつけること必至である。

 

そのため、一旦フタ全体を持ち上げるために左の写真のように取っ手替わりのビスを打ち、それを持ち上げて取り出している。このビスで穴を開けた箇所は回転取っ手を取り付ける箇所として計算しているので何ら問題はない。

 

さて、回転取っ手の取り付け方だが、作者が今回採用したやり方は治具を使ってトリマーで必要なだけ穴を開けるという方法で、これは以前建具の引手を付けるための穴を開けたとき(そのときの記事はこちら)と全く同じやり方だ。

 

前回作成した治具は少し大雑把に大きく造りすぎたきらいがあるため、今回は必要最小限の材料で作ってみた。写真のように治具を穴を開ける位置を中心とするように固定し、木で囲んだ枠の中を12ミリのストレートビットを装着したトリマーを動かすことで20×70ミリの穴が開くように調整している。

 

20×70ミリというのは今回作者が使うことにしている回転取っ手を固定するために最低限必要な寸法で、品物によって開ける穴の大きさや深さは全然違ったものになる。

 

トリマーで穴を開ける際の弱点として、四隅が丸みを帯びた穴しか開けられないということがある。これは工具の仕組上やむを得ない部分で、例えば以前のように建具の引手を付けたときは穴を四角形に開ける必要があり、角だけをノミでキレイに削る必要があった。

 

どうしても正確な四角穴を開けたい人であれば角ノミを買うのが手っ取り早いが、出番の少なさと値段の高さを考えると簡単に手を出せる工具ではなかったりする。

 

その点、今回の回転取っ手の穴は四隅が丸みを帯びていても全く問題なく、加工する側にとってはとても楽な作業となった。

 

穴を掘ったあとは右の写真のとおり取っ手を埋め込み、ビス止めするとこの部分の工程は全て終了となる。ただ、今回は穴をシビアなサイズにしすぎたため、取っ手が回転する位置がピンポイントでしかなく、少しでもズレてしまうと下の木材に干渉してうまく回転できないという状態になってしまった。

 

つまり、取っ手を当てはめて固定する前にちゃんと回転できる位置かどうかの確認が必要で、位置を決めたあとはビス打ちによって取っ手自体がズレてしまわないようビス穴のど真ん中に確実にビス止めしなければいけなくなったため、開ける穴のサイズは1〜2ミリの余裕を持っておいたほうがよさそうだ。

 

取っ手がつくことで点検口のフタ自体はこれが最終形となる。あとは前回少し触れていたとおり、周囲に取り付けたアルミアングルの切断面が危険なため、鋭角な部分が消える程度に薄くセメダインでも塗っておくつもりでいる。

 

ここらへんの仕上げに関しては失敗した点と感じているため、他に残っている2つの点検口のフタの見切りはまた何か違う手段を考えたいと思っている。

 

ともあれ、点検口の完成と同時に用意してあったそこから先のフローリングも一気に固定して勝手口の床を全て貼り終えたのが最後の写真。これでこの勝手口床周りの大きな部分は全て終了となる。

 

残っているのは土間から上がる部分の框(すでに作成して紹介済みの写真がこちら)を固定することと、壁との見切り部分(巾木の取り付け)を見苦しくないように加工するとここの床が完成する。

 

それら細かい仕上げ部分は全フロアが終わって最後の段階でやる予定であるため、勝手口の床仕上げに関してはいったんこれで完成としておく。次回以降も別フロアの作業報告にお付き合いいただければと思う。

続きを読む≫ 2020/09/18 20:50:18

ようやく母屋の床仕上げに取り掛かれそうだ。思えば一年ほど前になるか、床張りを使いまわしの無垢材で済ませようとしていた(参考ブログはこちら)ことがとても懐かしい。

 

あまりにもクオリティが低いと感じたためすぐに方針転換して既製品のフローリングを購入したのだが、数えてみればその購入したフローリングを約10か月間も倉庫に眠らせていたことになる。

 

過去にも触れていたかと思うが一応軽くおさらいをしておくと、今回作者が使う材は永大産業の銘樹という中の上、もしくは上の下くらいのグレードのフローリングで、ヤフオクで30畳分をまとめ買いしておいたものである。

 

通常、このクラスのフローリングをメーカーから購入する場合、値引きを考慮しなければ50万円弱ほどかかるところ、5.5万円でゲットできたという本当の掘り出し物となっている。

 

内容としては1ケースあたり2畳分のフローリング材が入る形になっている。材は3枚で1畳に相当する大きさで、つまり1ケースあたり写真のような板材が全部で6枚ほど入っている計算だ。

 

この母屋にフローリングを貼るにあたり、作者が一番考えなければいけなかった点はモジュールの違いである。事あるごとに言っているが、現行の建築モジュールよりも大きいため、例えば6畳間を貼るときに3ケースプラスアルファの材料が必要となる。

 

古民家のDIYでは常にこれに悩ませられるのは間違いなく、同じフローリングを貼ること一つをとっても常に畳数分以上に余分の材料を用意しておかなくてはならない。

 

先に値段のことについて触れたが、実際相場より安価で購入できたものとはいえ本来は高級品ということが頭にあり、加工の際は必要以上に緊張が伴うことになった。

 

特に、作者は丸ノコ台などを作ってもいないため、丸ノコで切断したときの精度はあまり高いほうではない。そのため、比較的大雑把でもいい部分は丸ノコを使い、精度を要求される部分では手ノコを使って切断するという手法をとっている。

 

そんなこんなでひとまず最初の一枚を貼り付けてみた。フローリングは左手前側から貼り付けていくのが一般的らしく、作者もそれに倣って進めていく。まず、先ほども触れたモジュールについて考え、最後少しだけ切り貼りする部分をどういう終い方にするかを考えた上で作業を開始。

 

さらに考えておかなければいけないこととして、この完全に和室の造り(真壁構造)である部屋にフローリングを貼るという違和感についてである。真壁に対してフロア見切り部に畳寄せを入れてツライチにしてから畳を入れる、というのはわかりやすいが、真壁に対してフローリングを入れるというのは素人にはいかにもハードルが高い。

 

まず、柱が壁から出っ張っているため、綺麗に収めようと思ったときにフローリングを柱の形状だけ切るか、若しくは柱のフロア面をフローリング厚のぶんだけ切り欠いてそこにフローリングを通すか、どちらを選ぶにせよ精度ある加工が極めて難しい。

 

さらに、壁面(土壁の上に漆喰)が厚みが不均一でかなり波打っているような壁であり、かつ柱と柱のツラも直線上にないといった歪みが顕著でもある。これを素人が綺麗に仕上げることは限りなく不可能に近い。

 

そこらへんをどうクリアしていくかの考察の過程で作者が出した結論は、畳寄せと巾木を足して2で割ったような見切り材を取り付けるということである。それで見栄えが良くなるという気は全くしないが、そこらへんは全ての床張りが終わって最後の仕上げの部分になるのでやりながら考えることにした。

 

そんな感じで考えなければいけないことが山ほどありながら、全ての作業を悩みながら考えながら進めていく。何気に神経を使ったのは材のカット方法であったりもした。

 

というのも、普通に切ったりヤスリ掛けをしたりするとキワの部分にバリができることに悩まされる。色んな失敗を経ながら最終的に辿り着いた方法は、ノコでカットするときは材の裏側からということで、それもなるべく切れ味のよい刃で速やかに作業をする必要があった。

 

フローリングを貼る際は一般的に多いやり方として根太用ボンドと釘の併用で固定することだろう。作者も最初そのつもりで根太用ボンドを大量購入しておいたのだが、今後フローリングを解体・再利用する可能性がないとも思えず、それを見越した方法で固定を図る。

 

つまり、右の写真のようにビス止めのみで終わらせるというやり方で、これは相当上手くやっていかないと床鳴りなどの原因になるため基本プロなどからはお勧めされない方法だろう。

 

ただ、ダメとなった場合でもフローリングを壊さずにバラせるため、素人が不安な中で作業する際は個人的にお勧めしたい方法であると思っている。デメリットとして考えておかなければいけないこととして、床鳴りや隙間ができることによる軋みが発生する可能性があることや、釘に比べてコストが高くつくことである。

 

などなど本当に色々と紆余曲折しながらも作業自体は順調に進み、写真のように終盤まで一気に貼り終えていった。ここで床下点検口の収まりをどうするか、という更なる壁にぶつかることになる。

 

ここの点検口の収まりとして一つホッとしたところは、材1枚分の幅(303ミリ)だけで間に合うようなちょうど良い状態だったということだ。そのため、寸法を細かく測りながら切り貼りする必要がなく、ざっくりと必要な長さの部分で直線カットするだけで済んだ。

 

そのカットした点検口の天板となる板が最後の写真。見切り部にアルミアングルを貼り付けてコーナーガードとし、それを強力な根太用ボンドで接着してクランプで固定している。

 

ただ、結論からいってこの方法は失敗と感じている。見栄えとしては悪くないのだが、素人の加工ではアルミアングルの切断部がどうしても鋭利にならざるを得ず、安全な形で仕上げることが出来ていない。つまり、裸足で歩いたときに怪我をするリスクが高くなってしまった。

 

結局、その危ない部分をケアするために鋭利な部分にセメダインで被覆することとしたため、結果的に見栄えとしてはあまり良くないものになるかもしれない。今後は残る2か所の点検口の収まりをどうするか、考えながら作業を進めていくこととした。

続きを読む≫ 2020/09/16 18:30:16

予定していた木工作業がほぼ終了し、ようやく待ちに待ったフローリング貼りにとりかかる準備ができた。だがその前に勝手口の上がり框の構造だけは事前に考えておきたかったため、この時点である程度以上の手を加えておくことにした。

 

というのも、これからフローリングを貼る最初の場所として予定しているのが勝手口であり、入口からの出入りが頻繁になることが予想される。現状、入口を入ってフロアに上がるまで何の踏み台も設けておらず、高低差がかなりの負担になっているのである。

 

踏み台は木製のそこそこにしっかりしたものを考えており、一応候補としては以前の上がり框に使われていた木材(写真はこちら)を流用しようとも考えたが、思ったより造りが雑であったため加工するほうが難しいと判断し、新しいものを作ることにした。

 

以前のブログで勝手口入口に石膏ボードの壁を造るまでを紹介したが、現状は冒頭の写真のとおり。今回はここの一応の仕上げとして漆喰を塗り(仕上げ次第では一度塗りで終わらせる)、塗った後で固定できる踏み台をつけようと思う。

 

まずは漆喰塗りである。作者の漆喰の扱い方を紹介しておくと、1袋分を作り切って保管しておくというやり方をとっている。人によっては使用する分だけ作ったりするのかもしれないが、練り終えた漆喰は水分を切らさない限り使えない状態にはならない。

 

壁塗りをやっても、作った分をちょうど使い切って終わることなどまずないため、すぐに使える漆喰が常時バケツの中(もちろんフタはしている)にストックされていることになる。そのため、この程度の面積の漆喰を塗るときにはその在庫を練り直し、必要分だけを取って塗るだけでよく、作業終了まで10分程度しか要していない。

 

踏み台に使う木材は踏板となる天板のみ厚めのものを買い、後は端材などの余りを使ったため今回負担した金額は500円ほどで、それらを組み合わせたのが左の写真だ。

 

勝手口の入口はさほど広くないため、本当は2段にするなど上り下りの負担を少なくしたかったのだが、スペースに考慮して一段でかつなんとか座って靴の着脱ができる程度の奥行のあるギリギリのラインを模索した。

 

それに塗装を加えたものが右の写真で、この時点で水性ステインのウォルナット色を3度塗りしている。よく汚れる箇所でもあるためツヤなしのニスを塗りたいところだが、現状手元にないため次回入手することがあれば追加塗りするということで今回は着色のみで完成とした。

 

入口の形として、外から入って正面に上がるという形になっておらず、正面には以前作成した洗濯機囲い(そのときの記事はこちら)が視界を遮るように鎮座している(開けたときに部屋内が見えないように敢えてそうしてみた)ため、入って右側に上がる形になっている。

 

そして今回は出番がないが、フローリングを貼った上にかぶせる形になるよう上がり框の作成も行っている。これはトリマーを使って細かい加工を行っており、自分の中ではけっこう手間がかかった感じになってしまった。

 

加工を細かくするあまりとても薄い部分ができてしまい、完成後割れてしまった部分ができてしまった。かなり時間をかけて丁寧に作ったためやり直す気が起きず、割れた部分は木工ボンドで補修を行ったのだが、その部分だけどうしても塗装の乗りが悪くなってしまっている。

 

そういう失敗がありながらもなんとか完成を見ることができた。写真のような形で材の加工をおこなっており、左に伸びている部分で漆喰の上キワを隠す収まりとし、上にちょこっと伸びている部分でフローリングのキワも隠すようにした。

 

これをつけるのはフローリングを全て貼り終えた後になり、時系列でいうともう少し先のことになる。ただ、ひょっとすると次回のブログで勝手口のフローリング完成までをまとめて報告するかもしれない。

 

というわけで踏み台を固定して一気に完成させた。固定といっても踏板を受けるための支持材を壁に一本通し、踏板の上からビス止めをしただけの簡単なものである。

 

ただ、あまりにもピッタリに作りすぎてしまい、壁に塗った漆喰をこすって剥がしながら収まったのには閉口した。この周辺は出入りも頻繁で汚れるのも早いため、母屋の作業終了時にまとめて補修を行うつもりでいる。

 

これでフローリング実行前の懸念が全て払拭されたため、次回からはそちらの報告に入れればと思う。

続きを読む≫ 2020/09/09 21:20:09

ブログの更新が溜まりに溜まっている。いずれ報告することになるかもしれないが、この夏からニッタン(詳しくは日淡ブログなど参照)の飼育を再開してしまった。

 

魚の捕獲に始まり、ゲットした魚を水槽に持ち帰り管理する。簡単なことだが、日に日に増えていく水槽の管理に時間をとられることが増え、家に帰ったときにブログを書く時間が全くとれない状況になってしまっていた。

 

これから暑い夏が終われば水槽メンテなども落ち着いてくるだろう。古民家ブログの記事になるリノベーションは着々と進んでいるが、今回はずいぶん前に終わっていた靴棚の完成までを報告しようと思う。

 

前回の記事ではようやく棚の一番下の戸が完成したところまでを紹介した。残るは同じ形の戸をもう一つと、普通の開き戸タイプのものを作れば予定していたものが完成となる。

 

冒頭の写真はそれらのうち一番上に取り付ける開き戸の枠となるもの。前回紹介した試作品が満足できるものに仕上がったため、大まかな部分では全く同じものを作成していく流れとした。

 

ちなみに、試作品を作った際は一つのものを色々試しながら時間をかけてやったため、けっこうな時間がかかってしまっていた。それを踏まえて今回は全てをまとめて作業に組み込めたため格段にスピードが速くなっている。

 

右の写真は今回新たに作る全ての戸のパーツを塗装するために一か所にまとめたもので、パーツ毎の微調整など全ての作業をほぼ半日で終えることができた。戸の意匠として表面に板を数枚貼るのだが、それらの幅だけは戸によって間隔や雰囲気が変わるため微妙に削ったりの調整に多少時間がかかった点も付け加えておく。

 

準備ができたのですぐに塗装に入る。作者がこれまで塗装作業を行ってきて学習したことは、何かの作業と並行して行うとよりスムーズに進むということ。

 

塗装はだいたい3度塗りくらいを完成までに見込むため、塗りが乾くまでの時間を他の作業にあてることができれば効率は大幅にアップする。ただ、今回のようにある程度まとまった量の塗装をするとなるとその限りではないかもしれない。

 

というのが、試作品と同様2種類の塗料を塗っていく(水性ステインと弁柄調合塗料)ため、全ての材への塗りが終わる頃には最初に手を付けたものがある程度以上乾いてしまっているためだ。

 

乾燥を早めるために扇風機などで風を送っているとなおさらいい感じに乾燥するため、残りの半日で3度塗りまで一気に終わらせることができた。

 

翌日、完全に乾燥するのを待ってから最初に行ったのは意匠の部分である板の取り付けである。これには以前も何度か出てきているフローリング用のボンド(大量に在庫がある)を使って固定した。

 

普通に考えれば木工用の速乾性のボンドのほうが良い(乾きの早さ、乾いた後で透明化、人体への影響、手軽さなど)が、大量に抱えてしまった在庫を使うべく今後も無理くり使う機会が増えるかもしれない。

 

このボンドは完全に乾燥するまで数時間はかかってしまうので、その間材料が動かないよう何らかの手段を講じる必要がある。右の写真はそれらをF字クランプで固定しているときのもの。

 

そうこうして出来上がった戸を取り付けたのが左の写真だ。これまで写真を撮っていなかったことからお見せできていなかったが、扉の下側に蝶番をつけたフラップ式の戸である。

 

工作の過程は全く紹介していなかったが、この戸の微調整にはかなりの時間をかけている。全ての木材が互いに干渉しないよう部分的に削ったり、そこそこ重量もあるので蝶番の取り付けもなかなか難しかった。

 

ちなみに、こういう戸を固定するときに蝶番を使うときは必ず戸のほうに先に付けておくのが鉄則ということがよくわかった。かなり前に押入の建具を取り付けたとき(そのときの記事はこちら)、何もわからなかったため柱の方に先に蝶番を固定してしまい苦戦したことを昨日のように思い出す。

 

一応、今回の棚に関しては和風というコンセプトで臨んでいるのだが、純和風な感じではなくどちらかというと和モダンというテイストに近いかもしれない。作者が塗料以外で特にこだわった点として取っ手ということがあるだろう。

 

右の写真は作者の構想では開き戸タイプのものに使う丸カンという取っ手で、フラップ戸に使っている和風取っ手と合わせて4点で3千円ほどもかかってしまっている。これは、この棚全体でかかった費用(一万円強)と比較してもかなりの割合を占めることになった。

 

ただ、自画自賛ながら取っ手にしっかりしたものを選んだ作者の選択は正しかったようで、これらがこの棚をより高級っぽく見せていると思えるのは自分だけだろうか?

 

ちなみに、開き戸の留め方を色々と考えていたのだが、結果としては何も使っていない。図ったか図らずしてか、両扉を閉めたときに丁度良いテンションがかかるくらいのバランスで閉じることができてしまったためである。

 

それらも込みで今回の棚作成は作者にとって会心の作となった。狭いスペースを活かすということで思いついた形状であるが、終わってみれば全てがうまくはまっているような気がする。

 

中間にフリースペースを設けてあるので、以前体験イベント(そのときの記事はこちら)で妻が自作してきた照明を置くという演出をしてみるまでが最後の工程ともいえる。これでだいぶ作者好みの雰囲気に近づいてきた。

 

玄関に関しては残すところ床(タイル張りの予定)と上がり框(予定は未定)が終われば大まかな部分は終了となるが、優先順位が低いためいつのことになるやら作者にもわかっていない。

 

ということでひとまずこれで玄関周りの作業は終了にしたいと思う。次回からはいよいよフローリング周りの作業に入りたい。

続きを読む≫ 2020/09/03 20:35:03

前回のブログにて靴棚の扉に合成した顔料で着色をしてみた。色合いのせいか塗れば塗るほど濃い茶系に近づいていくような気がしたため、3度塗りは少し作者の意図した濃さを越えてしまった感がある。

 

冒頭の写真でいうと、手前の5枚ほどある板とその上にある枠の正面のみが今回新しい色を塗装した箇所で、残りの部分は全てウォルナット色を使っている。写真では似たような色に見えるかもしれないが、実際に目で見ると新しい色のほうはハッキリと赤味があって違うものに仕上がった。

 

今回は試作品ということで、ほぼ仕上げの状態まで組み上げたものを実際に棚の扉位置に仮固定して開閉のスムーズさチェックといったことまでやっている。そのため、ある程度扉が形作られている状態で塗装を進めることになった。

 

実際にここまでにかかってしまっている時間は、組み上げ、塗装、ニス塗りなど全てを含めるとこれだけで3日くらい要している。乾き待ちで時間がかかってしまうため他の作業と並行して進めていけるように計画をたてるのがベターだろう。

 

時間をかけて仕上げた素材を枠に固定する方法として作者が選んだのは、ボンドによる接着である。ビス打ちという手段は最初から考えておらず、さほど強度が必要なところでもないためこの方法とした。

 

使用するボンドは普通の即効性のボンドではなく、以前のブログでも使ったことのあるフローリングや束固定などに使う強力なもので、大量に過剰在庫を抱えているためこういうところで少しでも消費していかねばならない。

 

それによって板はしっかりと固定できることとなったのだが、ひとつ失敗した点としてボンドのつけ過ぎが挙げられる。消費せねばという思いが強すぎたのか、上の写真ほどの量で押し付けるように接着するとけっこうな量が材からはみ出て露出してしまう結果となった。

 

普通の木工用ボンドと違ってこのボンドは固化した後に透明化しないため、はみ出たものは一度素材を外して全て綺麗に拭きとる必要がある。ただ、ほとんど全ての板でボンドのはみ出しが発生してしまったため、拭きすぎて汚くなってしまう部分は一部泣く泣く妥協する箇所も発生してしまうことになった。

 

左の写真ではほとんどわからないレベルのものであるため、ここでは何となく作者が目指した色合いを確認していただけたらと思う。

 

さて、それによってようやく試作品が完成したわけだが、ここで早くも取っ手を取り付けておくことにした。使用する予定の取っ手は右の写真のもので、これはネットショップで800円くらいで購入したもの。

 

棚のイメージとしては和風な雰囲気を出したいため、鉄製の装飾品を色々と調べてみたのだが、少し手を出すのがためらわれるような値段であるため妥協することに。せめて取っ手だけはということで今回の棚(計4つの扉)で3000円ほど奮発している。

 

これは、棚の取っ手以外の全ての材料費(塗装・ニスなども含めて)が1万円以内に収まっていることを考えると、割に合わないほど高価なものかもしれない。

 

取っ手はネジ棒になっている2本を穴を開けた取り付け箇所に差し込み、そこに小さいナットで固定した上で不必要なネジ棒を切断する必要がある。適切な長さまでカットすることによって裏側でナット隠しのフタを取り付ければ完成だ。

 

作者が注意して作業したのは下穴を開けるときで、最初から大きめの穴を開けてしまうと最悪取っ手自体がグラグラしてしまうかもしれないため、小さい穴から徐々に開けていき、0.5ミリ単位で穴を大きくしながらピッタリの寸法を模索した。

 

出来上がった取っ手がこちらである。普通に買うものより少し割高になってしまったが、これを取り付けたことによって作者の意図する和風なイメージに少し近づいたような気がしている。

 

色や形状、模様なども落ち着いた雰囲気でデザイン的にもかなりのお気に入りの一品となった。取っ手をつまんだ感じも丁度良く、次回棚の完成の回で作者が意図したフラップ式扉の形を理解していただければと思う。

 

というわけで完成した試作品の様子が左の写真。色合いは赤味がかった茶系のものに仕上がっているが、作者の意図したよりは若干茶が濃い感じになってしまった。とはいえ、周囲のウォルナットと比べると色味の違いがハッキリしており、一応意図したものに近い状態に仕上がっている。

 

本当であればもう少し意図した赤味に近づけるよう、この後に造る扉で調整したいところだが、調和を考えると他の扉も全て色を合わせた方が良いため、全てを今回仕上げた色に合わせる形で仕上げていくことにした。

 

だが、この色の調合というのは作者にとっては思った以上に楽しめる材料かもしれない。今後も色んなもので塗装するときに試しを重ねてより理解を深めていければと思っている。

続きを読む≫ 2020/08/10 19:25:10

木工作業も残すところ玄関の靴棚のみとなっている。以前のブログで枠組みの完成まで終えていたのだが、その後すぐに勝手口水場の改修に入ったためしばらく放置という状態が続いていた。

 

この放置期間は実際には作者にとって棚のディテールを考える時間となっていて、具体的に決まっていなかったことを熟考する機会として有効利用できたといえる。

 

大まかな構想を先に説明しておくと、通常の棚よりも奥行が短いため単純な棚のような形で仕上げようとは思っておらず、いわゆるフラップ式の扉を採用したいと考えている。あまり聞きなれない言葉かもしれないが制作過程と出来上がりから理解してもらえればと思う。

 

扉に関しては色々と考え悩んだのだが、ひとまず一つ試作をしてみてからどのように作っていくかを考えるという方針で決まった。冒頭の写真はまずその試作品の扉枠を作成しているときのもので、ワンバイ材を半割にして繋ぎ合わせたものである。

 

ワンバイ材を半割というのは要は1×2材を買えば早いということになるのだが、それをすると全体的に割高にならざるを得なくなるため、最も安価なワンバイ材(1×4)を丸ノコで半分に割るというひと手間を加えている。

 

固定方法として作者には極力ビスが見える形を排除したい思いがあり、材の当たる部分同士に穴を開けてダボと接着剤による固定を基本線とし、一応の強化として右の写真のようにタッカー(ホッチキス)で留めた。

 

タッカーで留めた場所はトリマーによって溝を掘った部分であり、この溝の形に沿って板を固定することでタッカーは見えなくなるという塩梅だ。ただ、こういう固定の仕方でダボを使うことの難しさはやったことのない人にはわからない部分で、穴を垂直にズレないように開ける術を持っていないと枠がズレること請け合いとなる。

 

作者もピッタリと枠の固定をすることができず、結果的にダボ穴を拡げることで対応したが、その分固定強度は妥協することになった。

 

板となる素材として今回選んだのは厚さ5ミリほどのMDFで、これに決めた理由としては変形を考慮する必要がなく見た目にもスッキリしそうであるということ。ただ、価格は比較的割高で、5ミリ厚のサブロク板が2000円程度する。

 

材は硬すぎず加工するのは簡単で、初心者でもそれなりに悪くない見た目のものができるのではないだろうか。というわけで前述の枠の必要寸法に沿ってカットしたときの写真が左のもの。

 

あとはこのカットした板をトリマーで削った溝に沿って当てはめ、ビス固定して完成とした。ビス固定は裏側からなので表面から見えることはないが、本音でいえばできるだけ使うのは避けたかった。ただ、枠の強度的にもここはしっかりした固定をしたかったところなので一つ妥協した部分である。

 

実はこの枠が完成後そのまま靴受けの棚を制作して固定したのだが、それがわかる写真を一枚も撮っていないという失態を犯してしまった。仕方がないのでその先の作業の紹介に入ることにする。

 

ここからは塗装についての話だ。以前のブログでも少し触れたが、ここまで塗装というと基本線としてブラック、ウォルナットと2種類しかバリエーションがなく、色味にそろそろ飽きを感じていたこともあり、ここで新しい色にチャレンジしてみることにした。

 

どうせなら既製品という路線でなく、ワンランクジャンプして調合した塗料を使ってみようということで用意したのが右の写真のもので、これらは弁柄と松煙墨というもの。

 

弁柄はご存知の方も多いと思うが、松煙墨というのは古い建築や書道をする人以外にはあまり聞きなれない言葉かもしれない。簡単に言うと「スス」のようなもので、古民家の梁とかでよく見る古色などとして塗ることに使われたりしているものだ。

 

両方ともいわゆる顔料というような種類のもので、塗ったあと不用意に触ると簡単に色移りしてしまう類の塗料であるため、塗ったあとでニス塗りをして仕上げていこうと思っている。

 

作者も扱うのは初めてのことで楽しみな部分でもある。取扱に長けた人間に教わるのがいいかもしれないが、そういった環境にいないため全て独自で色々と確認しながらやっていくことにした。

 

まずは弁柄である。これだけで塗装することになるといわゆる「朱」色に近いものに仕上げることができる。一応今回作者が挑戦してみたいと思っているのは、よくある古箪笥(時代家具)などで使われている赤っぽい色味を出すといこと。

 

時代家具などで使われているのは漆だったりして素人がお試しなどではとても手が出せないものであるが、少しでも赤みを帯びた茶系の色を目指すというのが建前である。

 

最初に入れた弁柄の中に松煙墨を足して思う色に近づけていこうとしている。やってみてわかったことだが、この顔料2つが水に溶けて融合することはなく、弁柄の層と煤の層が完全に分かれるような状態で色を塗っていくことになる。

 

ひょっとしたらうまく混ぜ合わせる方法があるのかもしれないが、現時点での作者の知識ではそこまでのことがわからない。ただ、この状態で試し塗りをしたとき、塗り終わった材の色はうまく混ざったような発色だったためこれで良しとした。

 

それをひとまず化粧板に塗っているのが左の写真で、ある程度作者が思っていたような赤みのある色が出ているような気がする。難しいと思ったのは混ぜ合わせた液体に刷毛を浸していくときに、どのあたりで色を乗せるかによって塗ったときの濃淡などが変わってくるということ。

 

つまり、刷毛先だけをチョンと塗料に付けるだけでは全然思ったような色が出ないということで、しっかりと調合した色を出そうと思えば常に刷毛にたっぷりと塗料をつけて全ての成分を満遍なく拾う必要があるようなイメージだ。

 

写真を見てもある程度わかるかと思うが、その時々の濃さが違うことで同じ一度塗りでもこれだけの差が出たりする。ただこれは色に関して均一にしたい場合を除くとランダム性があってとても面白い色味を出せることにもなり、要は考え方と使い方次第といったところでもあろう。

 

最後は最初に作成した枠にも同じ塗装をしてみた。先に触れた靴受けの棚がわずかに写っている唯一の写真であり、この形状がお伝えできないのは残念だが、完成写真から簡単にお見せできればと思っている。

 

ちなみに、この試作品の塗装に関しては塗料の上澄みを薄く塗る形で計3度塗りをしたところで色味の合格点を出した。試作品ということもあったが、想像以上に一つの箱を作るのに時間がかかりすぎていて先行きが不安にもなってきた。

 

次回、この試作品が完成するところまでを紹介することにして今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2020/08/07 18:58:07

前回の記事から少し日にちが開いてしまった。勝手口水場周りの作業が大方終了したため、ここからはしばらく備え付け家具の大工仕事の報告に戻ろうと思う。

 

以前の記事で洗面所の作業が終わり、残っているのはあと靴棚と洗濯機囲いとなる。今回、玄関の顔となる靴棚は作者なりに気合を入れて作業していく予定のため、今日はさっと紹介できる洗濯機囲いの方を先に紹介することにした。

 

冒頭の写真は囲いの材料となる木材の事前処理(サンダー掛けのあと一部ニス塗りなど)を行っているところで、今回は塗装をせず無垢のままの材で組み上げることにした。

 

形としては床に直付けする箱型のものと考えていて、他の木工と比べると実はあまり出来栄えに対する期待値が低い。というのも、これを作成するのは洗濯機を露出させたくないという意図からのもので、できれば部屋の圧迫感を増すような箱は置きたくないのが本音だからである。

 

最初に設計をしたとき、この洗濯機置き場については最も悩んでしまった部分で、もともとの置き場所は勝手口の外(水場周り)にあった。つまり室内に置き場が確保されていない状態でどのようにするかを決めるところから始まっている。

 

一応母屋のほうでは現代的な生活をすることを基本に設計をしており、室外に洗濯機を置く選択肢はなかった。大抵は浴室周り(脱衣所など)に置いてあるのが一般的だが、ご存知の通り我が家の脱衣所は極端に狭い。

 

洗面台を設置した位置に洗濯機を置く選択もあったのだが、最終的にこのような形で構想し決断した経緯がある。

 

作成過程の話に移ろう。箱の構造としては四隅に柱を置き、それを簡単に木材で繋いだ形で仕上げることにしている。柱だけは6センチ角のものを使い、その他の骨組みは全てワンバイ・ツーバイ材を使う。

 

本当に気合を入れて作るとすれば、こういう木材の固定に関しては継手・仕口を作って外見をスマートに見せるようにしたいが、そこまでのことはせず、ただ単純にビス打ちをして組み上げていくようにした。

 

ひとまず壁側の骨組みだけを作って固定しておいたのが左の写真。今回の木工に関して工夫したといえる部分が枠の右側の構造だ。簡単にいえばコンセントを避ける形で枠を設計している。

 

要はコンセントを設置したときに細かい位置に関して何も考えてなかったのだが、結果的にこの囲いが出来たときに内側からも外側からもコンセントを使えるようにしようと思い至った。ただ、防音の観点から完成後に何らかの措置を講ずる必要はある。

 

壁側を固定してしまえば後の作業は順調に進んでいく。右の写真の状態で枠組みの完成となり、あとはこれに外観となる板を貼り付けていくだけとなった。

 

外観の板張りにちょうどよい材が倉庫に眠っていた。かなり古い記事で納屋から出てきたヒノキの無垢材なのだが(そのときの記事はこちら)、厚や幅がバラバラでかつ反りムクリがひどいため正確を要するところでは使えなかった材である。

 

左の写真ではそのヒノキをサンダー掛けしたものをそのままサイドの壁として固定したあとのもので、ちょっとわかりにくいが鎧張りでこの箱の表情としている。

 

骨組みはワンバイ・ツーバイ材だが、外見の多くの面積を占める部分にはそれなりのヒノキ材を使うことで何となくいい香りが漂ってくるような雰囲気を狙ってみた。

 

構想としては洗濯機の本体を置く部分より上の高さには開閉できるような扉を設ける予定で、それより下の部分をどうするかということをここしばらく考えてきた(一枚の扉にすると大げさなサイズになるし、別々の扉にすると手間がかかりすぎる)。

 

その答えが右の写真で加工している部分で、このツーバイ材をサイドに設置することで溝に壁となる材(ヒノキ板)を出し入れできる形を作った。

 

ヒノキ材は概ね厚さ9ミリ前後で、念を入れて10ミリのトリマーで溝を掘ったのだが、結果的には板材の変形が大きくスンナリこの溝に入っていかないものが多い。そのため若干の微調整が必要となった。

 

左の写真が出来上がったものに板材を通していくところ。そのまま板材を入れていくと板と板の間に隙間が多く出来て痛々しいことになるのが予想されたため、材は相杓り加工をしてスキマができないようにしている。

 

正直、最初に期待値が低いと言った割には手間がかかってしまっていることになり、複雑な気分である。ところどころ見切れてしまっているワンバイ・ツーバイ材も、なんとなくチープな感じが出ていなくもない。

 

ともあれ、なんとかいったんの完成といえるところまで漕ぎつけた。正面の板は溝をスライドさせることで、洗濯機本体を出し入れする際には取り外せる仕組みとなっている。

 

ひとまずこれで洗濯機の報告は終わりとするが、やはりというか思っていた通り部屋の中で邪魔になってしまっている感が強い。これを気に入れる日がいつかくるのだろうか?

続きを読む≫ 2020/08/04 18:21:04

前回までで勝手口水場に関する作業は概ね終わり、残すところ立ち上げた腰壁周りの塗装をすればこのあたりの作業はいったん終了ということにした。過去のブログでもざっと触れたが、シンクとその隣に置くことになる台を簡単な骨組みでざっと作ってしまっている。

 

冒頭の写真はそのシンク横の台を塗装したときのもの。水回りということでこのあたりの塗装は全てクレオトップという水性だが耐水性の強い塗料を使っている。色はブラックだが、本当に真っ黒になるまで塗装しようと思えばたっぷり4〜5回塗りくらいしないと色が出ない気がしている。

 

同時にシンクなども塗装を進めていく。このへんの作業はたまたまタイミングよく来てくれた助っ人にお願いした。脚の木材は全てもともと置き捨ててあった垂木であり、塗装費以外にほとんどお金がかかっていない。

 

こういうチープな感じのもののほうが愛着が湧いてきたりするから不思議である。ついでに、上述の台のほうは横面を板張りにしており、その板は過去に買い置きしておいた杉材で、一枚あたり100円ちょっとのものを数枚だけ使っている。

 

その同じ杉材を使った壁の塗装も同時に終了した。粗材の安いものを購入したが、サンダー掛けをするとあっという間に少し値段の高い製材された木材のような雰囲気に近くなる。

 

サンダー掛けによって表面がスベスベになっているが、塗料の乗りはことのほか良い。写真は2度塗りが終わったときのもので、この場所に関してはこの状態で完成ということにした。

 

塗装が全て終了したのでさっそく所定の位置に置いてみた。シンクは最初ヤッツケで作ったときのものよりだいぶコンパクトになった印象だ。あまり綺麗な感じではない排水ホースが露出しているが、屋外であるため当面はこれで良しということにした。

 

もしそのうち気になるようであればそのときに取り換えを行えばよい。そして、すぐの作業にはならないかもしれないが、このシンクともう一台余っていたシンクがあり、それらは所々錆びたりしている部分に一度磨きを入れてみたいと思っている。そのときはまた記事を書くことになると思うので楽しみにお待ちいただきたい。

 

大工仕事が全て終了したため、前回の記事で取り付けた防雨コンセントに電源タップを取り付けておいた。そのうち余裕ができればこのタップも専用ボックスを用意するつもりでいる。

 

現時点でこのあたりには水槽関係の電源が多く必要になっている。水槽設置場所としては冬の寒さもありこのへんで確定しているわけではなく、あくまで作業上都合がいい場所だったというだけのことで、そのへんは今後も流動的に考えたい。

 

さらに、一時的な措置として水槽を一台旧出窓の位置に置くことにした。これも便宜的なもので、現状旧アルミサッシを外していないのでそれを閉めれば外からの埃(木工の粉塵など)もシャットアウトでき、便利な位置なのである。

 

ただ、この出窓も以前の勝手口の上がり框(写真はこちら)と同様、12ミリのフローリング板を貼ってあるだけ(それもだいぶ劣化している)で、強度的にかなり不安な面があった。

 

そのため、簡単な補強を施しておいたのがわかるように撮った写真が右のもので、一応これで90センチのスリム水槽程度なら置いても問題はないだろう。

 

実際に置いたのは左の写真のとおり60センチ水槽だが、この位置は屋外からも屋内からも見栄えが良く、仮置きという前提だが本決まりでも良さそうな気になってくる。

 

しかしそれには一つ問題があり、作者の意図としてこの出窓部分は勝手口(室内)から目の前を流れる小川を見るために設置したという背景がある。そのため非常に悩んでいるが、理想をいえば水族館のような窓一面の薄型水槽をオーダーメイドし、水槽も川も両方見れるような形にするのが理想だ。

 

だがそういった夢物語は一旦リノベーションが完成してから余裕ができたときに予算を投入してやるのがいい。これまでの人生は自宅というものがなかったため全ての夢物語を断念してきたが、今はやりたいことを全てやれる環境にあるので、自分次第でなんとでもなるだろう。

 

こんな感じで水場周りの作業は全て終了したことにしたい。次回からはしばらくお預けとなっていた家具の木工作業に戻ろうと思う。

続きを読む≫ 2020/07/29 20:01:29

ここのところ大抵の作業を水場周りで行うことが増えている。ここ数日間の水場周りのリノベーションにしてもそうだが、それ以外でも例えば木材を丸ノコで切ったりヤスリ掛けなど粉塵が出るような作業を行うのに便利だからである。

 

陽も長く出ている時期なので気が付いたら19時過ぎまで作業することが増えており、作業の途中で暗くなってくることもしばしばだ。ということでこの作業場兼水槽置き場付近にも照明を取り付けることにした。

 

実は、過去に母屋の電気配線を電気屋と一緒にやったときに、この勝手口外側へ一本余分に配線を出しておいたことがある。設計段階でここに電気系統を一つ置いておきたかったためであり、ようやくそれを具体的な形にできる。

 

冒頭の写真はその配線が屋内側から出ているのを確認できる状態で撮っておいたもの。今回はこの線を使って防雨用コンセント一か所と、スイッチ式のコンセントを設置することにした。

 

まずは配線の整理である。屋内からきた線を一旦ジョイントボックスにまとめ、外側の全ての配線はこのボックスを経由して行き渡ることとした。いつも言っていることだが、我が集落には電気工事士の資格持ちが何人かいて、声をかけると気軽に手伝っていただけるのがとても有難い。

 

大がかりな作業(最初に母屋全ての配線を天井裏でやったとき)のときだけは電気屋にお願いしたが、その他の末端の作業(ほとんどがこれ)は全てこの助っ人のおかげでローコストに済ますことができている。

 

なお、ケーブルは全て鉄骨に番線で留めたのだが、これは作業終了後インシュロック(地域によってはタイラップ)で留めるべきだったと後悔した。在庫は確実にあるので、また今後時間ができたときにでもやることになるかもしれない。

 

さて、そのジョイントボックスからまず最初に繋いだのは左の写真にある防雨用コンセントである。以前にも取り付けたタイプのもの(その時の記事はこちら)はデザイン性の点から結構割高になるため、今回は近所のホムセンで一番安価なものをゲットした。

 

ここの腰壁のコンセプトとして、「できるだけ配線系統は現しにしない」ということがある。水のある場所でかつ外部でもあるため、水気や湿度に対して少しでもリスクを下げたいのが主な理由だ。

 

そのためこのコンセントに関しては腰壁の裏側(腰壁は一枚簡単に外れるように設計していた)に写真のように固定し、配線は板のスキマから上の棚に置いたタップと繋いでいる。

 

この位置に一つコンセントを設けた最大の理由は、電気温水器の減圧弁に巻いてあるヒーター(一定の気温以下で自動的に温まる仕組み)の短いコードを常に繋いでおけるベストのポジションだからである。

 

もう一つのコンセントは通常タイプのもので、これだけであれば何も問題ないと思われるが、今回選んだ形がスイッチ連動タイプのコンセントということでいかにも後付けな感じが出るかもしれない。

 

作者が今までリノベーションを進める中で、電気系統に対する出費が想定以上に高くなっていることがある。これは予想外に多く何かが必要というわけではなく、ただ単なる知識不足からによる見積もりの甘さが原因となる。

 

平たく言えば、思っていた以上に照明や電材関係の値段が高いということで、こういうさほど目立たない場所であればいかに安上がりに照明をつけるかということを考えるようになった。

 

そういう中で選んだのがヤフオクで4本5000円程度で買えるLEDの照明セット(中国製)である。この照明は数珠繋ぎのように何本も連結して設置できるのが利点で、こういう屋根のある作業場にピッタリの照明である。

 

ただ、作者の思う照明は基本直付けタイプのものであるのに反し、これらの安価なものは大抵がコンセント式になっている。つまり、最初から組み込まれている照明を想定しているのではなく、素人が簡単に取り付けできますよということをウリとしているのだろうと思う。

 

そのため、本来であれば直付けで電気線からそのまま結線すればいいところのものを、わざわざコンセントを設置するという手間が(電気工事士がいることによりコンセント式のほうが手間がかかる)発生してしまう。

 

さらに、照明のコードにはご丁寧に電源切り替えボタンまでついている。この60センチのコードが届くコンセントの位置でかつコードに付属の手動ボタンでの入り切りというのは、一体どこで使うことを想定しているのかさっぱり不明だったりする。

 

形状的にもほぼ天井設置の一択だと思うので作者はそのようにしたが、そうするとコードの電源切り替えボタンにはまず手が届かないため常にオンにしておく状態にせざるを得ない。

 

そこで右の写真のようにコンセント自体にスイッチを取り付けて対応するのである。スイッチに関しては防雨タイプのものでデザイン的に作者好みのものが存在せず、やむを得ず写真のようなものを選んだ。

 

これは後でスプレー塗装でもするつもりでいたのだが、残っていたはずのスプレー缶が見当たらず、わざわざ買ってまでとも思ったので外見については気に入らないが保留ということにしている。

 

ともあれ、照明の設置があらかた完了したのが左の写真だ。何本も連結できるタイプということだが、連結用のケーブルが余りにも短すぎ(20センチ)て天井の鉄骨が交差している部分すら交わせないため、見てわかるとおり一本木材を通して取り付けることになった。

 

ちなみに、連結用のケーブルは形状的に専用商品のようでロングタイプのものは別売だそうだ。安い商品を買うとこういうことはよくあるが、むしろこの程度で済むのであれば御の字といったところじゃかなろうか。

 

と、このような感じでようやくこの水場周りも安心して夜間の出入りができることとなった。これまでも夜間来ることが多く、玄関の照明を設置して(そのときの記事はこちら)からは多少軽減されていたが、このあたりが暗いことが不便に感じることが多々あった。

 

結果はというと、写真のとおり4本のLEDが非常に有効に必要な範囲を全て照らしてくれている。逆に、他の暗さと対照的に明るすぎるくらいの光量で、これからは夜間の訪問もノンストレスになりそうだ。

 

次回はそろそろこの水場周りの木材塗装を行い、報告の最後にしたい。

続きを読む≫ 2020/07/27 20:45:27

前回のブログで勝手口水場の水道管処理が全て終了した。この段階でここを仕上げたのは今回の作業が控えていたからで、腰壁を立ち上げた後で諸々の作業ができなかったことによる。

 

急遽水槽を導入することになったことから予定外の作業へと発展してしまっているが、以前にもお伝えした通りこの勝手口の水場周りは作者がずっと気に入らなかった場所であるため、これを機会にある程度以上見栄え改善の改修を行っていくことにした。

 

冒頭の写真の如く、今この水場周りにはかなり存在感のある水槽が鎮座している。水槽側の壁には先行して腰壁を立ち上げたのは以前のブログでも紹介した通り。

 

今回はその延長作業を電気温水器のあたりまで行っていくことにしており、写真では用意した木材も確認できると思う。

 

水槽裏の壁のときの板張りと違う点として、立ち上げた板を固定する位置のことには触れておいた方がいいかもしれない。特に触れてはいなかったが水槽裏の腰壁立ち上げに関しては、設置ラインを浄化槽のポンプ(固定されて動かせない)よりは内に入れられず、やむを得ずやや膨れ上がった位置に設定せざるを得なかった部分がある。

 

その反面、こちらのシンク側の壁立ち上げは可能な限り元の壁に近い位置に設定しており、その位置は右の写真につけている固定下地用の材でもわかると思う。

 

さらにもう少し事前に準備しておかなければいけないのが、左の写真のような高さの違う板を固定するための下地材を固定しておくことである。ただ、ここの腰壁に関しての基本的な考え方として、耐久度的にはさほど高くなくても良いという気持ちを持っていた。

 

一応水回りでもあり、防水・防腐材入りの塗料を塗っていくつもりではいるが、大きな力がかかることはないという前提のもと、板の固定も足元(写真はこちら)と頭部分の2点留めが基本設計となっている。

 

足元から頭までの長さがマチマチであるため、板材は全て実寸をとりながら加工している。全ての材をカットした後でサンダー掛けを行ったのが右の写真で、ここまで終わればあとはプラモデルのように順番通りはめていくだけで良い。

 

こう書くとすごく簡単な気がしてしまうが、実際は材のカットとセッティング、サンダー掛けでほぼ半日を要してしまっている。意外に時間がかかってしまうのはサンダー掛けのほうで、このところ木工作業が増えて一気に使用機会が増えているのだが、仕上げを良くしようと思えばとにかく時間がかかる。

 

ただその甲斐もあって仕上がりは思った以上に綺麗なものになった。写真でもわかる通り、水道で蛇口が設定されている部分を回避しながらの板張りであったため細かい点に時間を要してここまででこの日は終了してしまった。

 

あとはこの張り付けた板の上から塗装すれば完成になるが、それは翌日の仕上げに回してここからは同時進行で進めていた別の作業のことに触れておくことにする。

 

そのうちの一つが右の写真にもあるこの流し台である。流し台に関しては以前の記事で仮の完成を見ていたが(写真はこちら)、そのときも説明したとおりここで作り替えを図った。

 

作り替えは全ての材料に対して行っていて、まず大幅なスリム化を図ったことが挙げられるだろう。前回のものでは無駄に奥行があり、下の排水管にうまくホースが入らなかった。造りとしても枠を作ってそこにシンクを置いただけの前回のものとは大きく違う。

 

シンク自体が割と複雑な形をしているため前回は諦めたのだが、今回は時間をかけてシンク形状に加工した木材を支えの部分から組み込んでおり、最終的にはシンクの横からビス留めして完全に固定する形をとっている。

 

一つ残念だったのは地面からの水平を意識してカットを続けた結果、シンク高さが極端に低くなってしまったことで、こちらについてはすぐに修正を行っている。

 

最後に紹介するのはシンク横の台に関してだ。今回の改修ではこの温水器横の部分までの細かいもの一切を見えなくすることが目的で、減圧弁の装置を隠してしまうためのボックスを組みたてておいた。

 

このボックスは脚を組んで板を張っただけの簡単な造りだが、工夫した点として設置したまま減圧弁の開閉ができる穴を設けたことと、メンテナンスのときなどそもそもボックス自体をすぐに動かせる造りにしたことである。

 

もちろん平時ではこの上に水槽関係のものを置いておける便利な机としても機能し、恐らく塗装をすれば見た目にもそこそこお洒落な感じにもなることを見込んでいる。塗装を行うのが楽しみにしつつ今回は終了しようと思う。

続きを読む≫ 2020/07/26 21:00:26

家具の木工作業を後回しにして勝手口水回りの作業を進めている。前回の古民家ブログでは急遽水槽を設置することになり、突貫工事で壁際に板張りをするところまで終了した。

 

水槽周りの改修はほぼ終わったため、残った部分にも同じように板張りをしていくこととする。この板張りの目的としては、とにかく見た目をサッパリしたいという一心である。

 

この家を購入する前からこの勝手口外側の煩雑さはそのままにしておけないという思いが強い。まず汚らしいシンクが置いてあったのは前回で取り払うことができたため、今回は壁際に大量に露出している水道管をなんとかしたい。

 

冒頭の写真の通り、今現在は左から単独栓が伸び、次いでシンク用の混合栓、旧浴室の洗面混合栓への管、下には排水管3か所と、この家の水道管を全てここに露出させたかのような状態となっており、さらに電気温水器とその配管2〜3本、減圧弁などがひしめき合っている。

 

これらのうち、旧浴室の洗面混合栓はすでに解体済み(そのときの記事はこちら)であり、簡易的な処置としてこの露出した部分をカットして(そのときの記事はこちら)止水栓(キャップ)をはめていただけの状態となっていた。

 

今後はこの水道管を使用する予定がなくなるため、邪魔にならないようカットしておいたのが右の写真。給水管の方は別の用途に使用する可能性がないわけでもないが、給湯管の方に関しては旧塩ビ管は全て廃管ということになる。

 

ちなみに、浴室に貫通した穴が壁に3つ開いているが、これは換気の意味も込めてこのまま放置することにした。どのみち、ユニットバスの下の空間は全て床下とツーカー状態になっているため、寧ろどこかで換気口を設ける必要があったためである。

 

さらに、管の手前の床に一本木材が置いてあるが、これは板張りをするための下地となる予定のもので、コンクリートビスによって確実に床に固定しておいた。

 

さて、下準備が終わったためこのへんで今回の本題である給湯管の差し替え作業に入っていこうと思う。旧給湯管は電気温水器から一度地中(コンクリートの中)に経路をとり、そこから旧浴室、旧台所、勝手口の水場(冒頭の写真で左から2番目の管)に繋がっていた。

 

新配管ではそれを一度全て切断し、新たにPB(ポリブデン)管を繋いで洗面台下に持っていくという説明は以前のブログなどでも再三してきたと思う。それにより、地中に埋まった配管は全て必要なくなり、繋がっていた全ての管にはお湯が行き渡らなくなる。

 

そのため、まずはここの水場に新たにPB管を接続する準備をしているのが左の写真となる。塩ビ管とPB管の接続方法はいくつかあるのだろうが、作者がとっている方法は写真の通り。

 

まず塩ビ管(HT管)にソケットの付いたものを取り付け(形状的にエルボにしている)、そこにPB管の継手(雄ネジタイプ)をシールテープにて固定している。PB管の継手はどれも高いのだが、これが最も確実性を損なわない安上がりな方法であると判断した。

 

これはあくまで元々ついている塩ビ管を活かすことを前提としたやり方ではあるが、継手とエルボで1500円ほどでパーツの付け替えは終了という感じだ。

 

そして左の写真が先ほど説明した電気温水器から一度地面に潜っている配管の部分を撮影したもので、ここから下は今後全く不必要になる管ということである。

 

凍結防止として保温材が巻いてあるので、それを必要分カットしておいてから塩ビ管の切断を実施する。ここの継手も先ほどのものと全く同じ要領だが、ソケット付きの継手はエルボではなくストレートタイプのもの(より安価であるため)を使用することにした。

 

それら全てを繋げるための準備が整ったのが右の写真で、壁の向こうに伸びたPB管は洗面台下の基点に繋がっている。途中にチーズ(3分岐の継手)を付けているのは、先ほど説明した水場の給湯管とジョイントさせるためで、温水器から出てきたお湯をここでまず分岐させる形になる。

 

ちなみに、PB管の左に付いているVP管は電気温水器から伸びてきている水抜き管である。こちらに関しては今回なんの手も加えないことにした。

 

というわけで、全てをPB管に繋げて完成させたのが左の写真となる。これで水回りの基本的な部分がようやく整ったことになる。本当であればもっと早くこの作業を行っておきたかったのだが、このあたりの整理がまとまるこの段階まで逸る気持ちを抑えて待ちに待っていたという事情がある。

 

これによりユニットバスまでの給湯管が全て繋がったことになるため、水栓の洗浄確認をすれば浴室内に関する作業は全て終了することになる。ひとまず、これまで接続した全ての箇所で水漏れがないかどうかの確認をし、問題なさそうだったため浴室内の水栓の本固定を完了させた。

 

それによって浴槽エプロンを閉じることができたのが右の写真だ。このエプロンを閉じることによって浴室内作業は全て完了ということになる。給水・給湯管の接続口がここにあるため、水道管に異常がないと確認できるまではここを閉じることができなかったことが、ここまで作業を引っ張ってしまう原因となっていた。

 

とはいえ、ようやく浴室作業が全て終わったということで、作者としては満足である。今は気温が高い日が続いているため、ここで温水が必要になることがなく温水器は電気代節約のため稼働させていないが、できれば早いうちに試し風呂に入りたいと思っている。

続きを読む≫ 2020/07/22 18:45:22

前回のブログまで家具の木工作業の真っただ中だったが、予告しておいたとおり緊急でやらなければいけないことが発生してしまった。というのがここ最近、作者の趣味(日淡)に関するブログをアップする機会が増えていて、そちらの方の流れで急遽まとまったスペースが必要になったのである。

 

これまで欲しいとは思いながらも適切な置き場所がないため我慢していたのだが、気持ちを抑えきれずついに大型水槽を購入することを決めてしまい大いに反省している。ヤフオクで随時チェックを続けていて、作者にとってかなりいい出物があったためほとんど衝動的に落札してしまったのだ。

 

と、一応の言い訳を並びたててみたが、そうと決まった以上は急いでスペースを確保しなければいけない。色々な候補を検討した結果、今回作者が白羽の矢を立てたのは勝手口の水場付近だった。

 

落札した水槽は広島市内に引き取りに行く必要があったのだが、話がトントン拍子に進み、落札してから引き取りまで丸一日くらいしか時間がないということになる。

 

というわけでヤッツケ作業でも構わないからスピード重視で作業を進めていくことにした。冒頭の写真はまず最初に水場にもともと備え付けられていたシンクを解体しているところで、再利用不可能なほど痛んでいたため遠慮なく破壊している。

 

このシンクの在りし日の姿は右の写真から確認できる。シンクトップ自体はまだ使用に耐えうるがそれ以外の木部は劣化が激しく、見るに堪えない状態といえる。

 

わざわざこの湿気の多い場所で周囲を壁で囲んでカビやすい上、表面の板はささくれ立って無駄な怪我をする可能性さえあった。処分するのは簡単だったが、シンクトップ自体はいずれ再利用しようと考えていたため、今回ちょうどいい機会でもあった。

 

ハンマーとバールで破壊すること2〜3分、木部はあっという間に破壊され写真のようにシンクトップのみが残った状態だ。これからこのステンレス部分に簡単に木で枠を作ってその上に置ける状態にしようと思っている。

 

とりあえず翌日に水槽の搬入作業が控えているため、一時的な台という前提である。水槽の設置などが終わったらゆっくり時間を使って今後長く使える台に作り替える予定だ。

 

ただ、今回のメインはこのシンクの改造にはなく、これはあくまで余技のようなもの。実際のメインはこの水場周りがごちゃごちゃして見栄えが悪いのをなんとかすることであり、そのための最初の第一歩として考えたのがこの面の壁に棚を付けてみることだった。

 

というのも、ここのスペースがごちゃごちゃしている一因として、一か所のコンセントから色んな方向に電気コードが伸びていることが挙げられ、それもコンセントやタップを固定することもなく垂れ下がり状態になっていることも追い打ちをかけている。

 

写真の板は以前納屋の客間の床板に使われていた(バラしたときの記事はこちら)材で、厚さ20ミリほどあるしっかりした杉板だ。まずはこれを棚受け材で固定する形で簡単な棚を作ることから始めた。

 

出来上がった棚とシンクの様子を撮ったのが左の写真。今まではこのシンクの左の位置に高圧洗浄機や細かい道具などを雑多に置いていたため、非常に見た目が悪いと感じ続けていた部分だったが、それらをどけて棚を作るだけであっという間にスッキリしたスペースに早変わりした。

 

ただ、これでも電気コード類はまだまだ見苦しい状態だ。コンセントから右に長く伸ばしているコードは、今回ここを改修するために一時的に水槽類を出窓側に退避したため、そこに電源を供給するための措置でやむを得ないとして、問題なのは写真の両脇にギリギリ見えている機器たちである。

 

左下にギリギリ見えているものは浄化槽用のポンプで、これは24時間年中無休で回し続けなければいけない。さらにシンク奥と電気温水器の間にある白い小さめの箱の中には圧力調整の機械があるのだが、それの凍結防止用のヒーターの電源も常に使える状態にしておく必要がある。

 

こういう機器類で作者が嫌いな部分として、コンセントコードが異常に短い傾向があるということだ。この近い距離にも関わらず両者のコードが届かない(つまり電源タップが2つ必要だったりするということで、外でもあり延長コードは極力避けたい)という考えたくない種類の面倒さがある。今後の工程で一気にそれらの問題も解消していくことにした。

 

ここまで作業は順調に進んでいる。作業を進める過程で作者の考えはさらに変化し、どうせならこの部分のディテールまでこの際仕上げ切ってしまおうと思い立つ。

 

もともと、このあたりのごちゃごちゃしたところ(露出している水道管類やポンプなどの機器類、ゴミも溜まりやすい)を隠すため、簡単な板張りでもしたいとは常々思っていた。ここまでやったからにはついでの作業として思っていたものを形にしてしまいたい。

 

というわけで右の写真のような板張りをすることにした。材料となるのは安価な杉の12ミリ材で、幅が大中小の3種類をそれぞれ10枚以上買い置きしていたものだ。板の張り付け方として作者が考えたのは、下側(コンクリ土間)にビス揉み用の材を固定する方法だ。

 

これは以前にも使ったコンクリ用のビスとエビプラグが余っていたため、それを流用してビスを木材から直接プラグに打ち込む形で固定。正直、ヤッツケ仕事でいいと思っていたため、寸法などはミリ単位まで厳密にはやっておらず、時間をかけないようにさっと済ませた。

 

最終的に貼り付けた材を直接クレオトップという水性の色付き防腐剤を塗って完成させたのが左の写真。実はこの完成を見たのは作業開始の翌日早朝で、一日では最後の部分まで到達できなかった。

 

特に時間がかかってしまったのは板材のカットとサンダー掛けで、カットに関しては使用する面の確定から始めて全て仮置きした場所から実寸で切ったため時間がかかってしまった。地面のラインの凹凸が大きく実寸でなければ狂いが大きくなってしまうためである。

 

サンダー掛けは120番のもののみでザッと済ませたつもりだが、枚数があっためそれなりに時間がかかり、さらに塗装前にヤスった面を軽く水拭きしたりする手間もあった。

 

ただ、努力の甲斐あってなんとか水槽の納入には間に合わせることができたといえる。実際に納入して設置した水槽が右の写真のもので、いい感じに収まっているように見えるが、一応まだここも仮段階の置き場である。

 

とはいえ、思った以上に違和感なく場所にフィットしているように感じる。しばらく置いてみて、欠点が見つからないようであればこのままこの位置で確定路線としてもいいかもしれない。

 

というわけで今回突発的に水場周りの作業を進めたが、この際この周辺の作業を一気に片づけてしまうことにする。家具の木工作業の方はしばらくお預けになってしまうが、次回以降もこの周囲の報告になりそうだ。

続きを読む≫ 2020/07/16 21:17:16

前回のブログで洗面周りの作業がひと段落した。今回はそのまま木工作業の流れで玄関に備え付ける靴棚の制作にとりかかることにする。

 

以前のブログで立ち上げた壁はベニヤ板と石膏ボードを交互に固定したが、そのうち石膏ボードの上に直接漆喰を塗って壁を仕上げた状態にしたのが冒頭の写真。

 

一応、今回の靴棚は玄関の顔となるような部分なので材はそこそこのものを使おうと、杉だが1級品の木材(20ミリ厚、23センチ幅、長さ2メートルで1枚1000円ほど)を使用することにした。

 

イメージするのは奥行が浅くても靴箱として機能するようなもので、少し気合を入れてみようと思っている。

 

というわけで、図面上の寸法ではなく直接材を当てながら実寸で切り貼りしていく。壁を造る際にベニヤの範囲を決めているため、枠はちょうどそこにドンピシャリとなるよう調整しながらの作業となる。

 

調整、と言ったが実は壁を造る際にこの材の実寸から位置を決めていたのでほぼ狂いがなく、どうしてもうまく行かない箇所が出てきたら適当に見切り材でも付けておけば問題ないだろう、とかなり楽観的に作業を進めていった。

 

作者的にこの靴棚のポイントとして、中間に棚を設ける設計にしているのに注目してほしい。これは、以前間接照明を自作したとき(記事はこちら)のものを置きたいという思いから始まった発想で、写真のようにコンセントをわざわざ設置した(以前のブログで新設した)のもこのときのためである。

 

写真のとおり、無垢の木の感じがとても良いと思ったのだが、玄関周りは暗色系の色で統一することにしたため、組立前に塗装をしていくこととした。

 

塗装の前には当然しっかりとサンダー掛けをし、材のキワには怪我防止のため全てトリマーでボーズ面(丸くアールを描く)に加工済みだ。

 

いつも同じ色を使っていてそろそろ違う色を使いたくなってきているのだが、今ある塗料としてウォルナット色を塗り進める。組立後見える部分には全て3度以上の塗装を実施。

 

塗装が終わるとそのままニス塗りに突入。今回使用したニスはワシンの水性ウレタンニス(透明ツヤ有り)で、少し高級感が出てくれることを期待している。

 

なんだかんだといってニスは意外に高価な品であり、今回の靴棚全ての材に2度塗りすることで3000円の品の半分以上を使ってしまう。これだけのリスクを払う以上、それなりのものを期待してしまうのは貧乏人の性だろう。ひとまず、材を塗り終わった時点での色ツヤは申し分なく、数万円クラスの素材には見える。

 

とりあずなんとなく全体を撮ってみたが、光と色合いの相性のせいか写真では実際の感じが伝わりにくい。玄関を開けるとこの棚が壁のように見えるのは多少圧迫感があるものの、作者好みの機能的なものに仕上がりそうで楽しみになってきた。

 

無垢材であるだけに、現時点でも、そしてこれからも変形の可能性と絶えず戦うことになるかもしれない。一応、壁との間には全て見切り材を入れて隙間を塞ぎ、見た目にも棚の裏側で目に付く場所がないようにはできている。

 

ちょうど塗る前の写真も上に掲載したのでビフォーアフターがわかる写真もついでに載せておく。どちらがいいとは言えないが、これはこれで悪くないと思っている。

 

色付きのニスで仕上げるやり方もあるかもしれないが、ステインで塗装後に透明ニスを塗るという二度手間なやり方のほうが色合いを自分好みにできて作者的には満足度が高い。これはこれで参考にしていただければ幸いだ。

 

これで靴棚も残すところ扉にあたる部分を制作、取り付けすれば完成ということだが、その報告はしばらく後回しになりそうになってきた。というのも、ここしばらくチョコチョコ挟んで報告している作者の趣味(日淡)のことで、そちらを最優先にしなければいけない作業が発生してしまったからである。

 

詳しくはまた次回に触れていくことにしよう。

続きを読む≫ 2020/07/15 21:12:15

前回のブログで着色ニス塗りまで終わった洗面の土台。それを設置個所に落とし込み、バラしていたパーツを合体させて足場の準備は完了となる。見た感じは冒頭の写真の通りで、左右の壁に綺麗に収めることができた。

 

通常、塗料やニス塗りなどは各パーツを組み立てる前に行っておくことが基本であるが、今回この土台に関しては組立後目視できる部分のみに限定して塗り関連の処理を行っている。

 

事前の考えでは当然前もってパーツごとの塗装を行おうと考えていたのだが、仮にと思いながら組み上げたところ予想以上に寸法の狂いがなく、壁にピッタリフィットしていたため、再度バラして組み立てたときに微妙に生じるズレなどを嫌がったためである。

 

また、ビスを使って周囲の壁と固定しているが、それも極力現しにならないように打った。

 

台の設置後はようやくと言っていいだろう、給水管を固定する作業に入る。浴室の完成まで残すところこの下の給水管処理のみとなっていて、作者の構想ではこの洗面台の立ち上げまでをまとめてやりたかったためここまで寝かせておいた作業となる。

 

今回とった方法は写真のようなPB管(ポリブデン管)を適当な位置に固定しておき、最後に水栓を取り付ける際にここに接続すれば良いだけの形をとることにした。

 

一応、継手の種類としてコックが付いたものを選んだのだが、このパーツが高価すぎてなかなか購入の決心がつかなかった。もっと簡易的な商品で1000円ちょっとのものもあるが、敢えてしっかりしてそうな商品(一個で税込3000円弱)を選んだ。やはりこういう水回りは長年故障なく過ごしたいからである。

 

給水管処理が概ね終わった状況を撮影しておいた。浴室関連のブログでも再三触れていたと思うが、ここの床下の空間が母屋の給水の全ての基点になるような設計だ。

 

こうすることによって今後水道を拡張したいときやメンテが必要になったときの対応が容易になるため、目立たないがこういう部分で工夫をすることは大事だと思っている。

 

写真でいうと、左側から大元の管が伸びてきて基点となるチーズ(3分岐するT字の継手)を設置し、一方は左へ伸びてユニットバスの水道口に繋がり、もう一方はそのまま上に伸びてこの洗面台に繋がっている。

 

今後台所を作るときにはこのあたりの管(どこでも良い)をカットし、そこに同じようにチーズを付けて分岐するだけで簡単に設置できる。母屋であればどこでもこの方法で水道の拡張が可能になった。

 

あと水道周りで残った作業としては、給湯管を電気温水器に直接繋げて管の中の異物を排出させ、浴槽用水栓の最終固定をすれば全て終了となる。

 

今回の主旨から外れてきたので話を戻そう。右の写真は前回でも触れていたこの棚枠の固定ということについて考えた作者の答えとなるものだ。最初、固定を確実なものにするために目立たない位置にビスを打つなどの方法を考えていたが、水周りでビスを現しに打つことはどうしても避けたかった。

 

余りに色が調和しているため写真では分かりにくいが、これはニッチに棚枠をただ差し込んだだけの状態で、周囲とのスキマに白いコーキングを充填したものである。この枠の固定に関してはこのコーキングのみで良しとした。

 

ただ、無垢材でかつ湿度の高い場所にもなるため、材の変形対策としてこの枠の内側に仕切り板をつけることで対応している。

 

さて、洗面土台の設置、水道管の固定、棚枠の設置が終了し、土台の上に天板を仮置き(載せただけで固定はまだ)したあとで手をつけたのは洗面鏡の設置についてで、これは少し変わったものを用意してみた。

 

以前のブログでも触れたが、タッチパネルで照明のオンオフができる商品で、日本製のものはべらぼうに高価であるため中国製の安価なもの(14000円くらい)を妥協して購入していた。

 

写真はそのミラーを固定するためにボード部分の壁にビスを通す下準備をしたもの。石膏ボードはビスの固定には向いていない素材のため、このようなビスの補強部品(写真はトグラーと呼ばれるもの)を事前に取り付けておく必要がある。

 

ミラーは照明などの機能が付いている分、普通のものよりは重量もある。この商品はさすが中国製、と思えるような感じで、ビス固定するための穴が上部2か所しかついていなかった。

 

それでは強度的に心もとなさすぎるため、新たに2つの穴を手作業で作り、計4点留めとして設置したのが右の写真だ。設置位置がやや高すぎてしまったため、実際の確定はこれよりもう少し下げた位置で固定している。

 

機能的には鏡面にあるタッチボタンで昼光色→電球色→昼白色と切り替わり、長押しで明るさ調整が可能。もう一つのボタンは曇り止めヒーターが稼働する仕組みらしい。

 

ここまでの作業で洗面所周りの紹介は一旦終了となる。残っているのは水栓と洗面ボウルを取り付けて天板の固定・仕上げをするだけなのだが、実はまだ洗面ボウルが手元にない状態である。

 

洗面ボウルは信楽焼のものを購入しようと考えていて、ネット購入よりは実地に見て気に入ったもので決めたい思いがある。数カ月前から遠出のチャンスを窺っていたのだが、一連のコロナ騒動により未だにそれが果たせないでいる。

 

従ってこの洗面所の完成はまだ先のことになりそうで、次回は残る木工作業について紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2020/07/14 06:48:14

前回のブログから洗面台周辺の材の準備が進んでいる。土台となる部分の造作と天板の準備が終わり、洗面台周辺の木工に関しては残すところニッチ部分の枠材のみとなっている。

 

この棚枠の素材に使用したのは以前外壁の下見板張り用に購入した(それに触れた記事がこちら)安価な杉板で、束購入したのを縛り付けたままにしておいたためまだ材の歪みや反りが見られない。

 

ひとまずその材を必要寸法にカットして、土台と一緒に塗装しているのが冒頭の写真だ。今回、洗面脱衣所全体的に茶系の色調で統一しているため、塗装は全てウォルナット色を使っている。

 

全ての材の必要箇所を3度塗りし、乾燥を待ってからニス塗りの準備に入る。水回りの木工であるため、ニスは水性ウレタンニス(透明)を選択。ニスに関しては乗りの具合を確かめながら塗り回数を決めようと思っている。

 

一応、過去にニスを塗った経験はあるのだが、やったことがある程度のレベルであるため今回は初めてのつもりで緊張することを自分に課した。最初に塗るのは失敗してもダメージの少ない場所で、天板の裏側ということにした。

 

裏側を塗って問題なさそうだったため、一気にサイド・天面を塗っていく。写真は一度塗りが完成した時点で撮影したものだが、思っていた以上にいいツヤが出ていると感じる。

 

この様子だと2度塗りで仕上げとしてもいいかもしれない。最終的に仕上がった姿は次回のブログに譲るとして、翌日に2度塗りをした状態で出来上がりということにした。

 

天板の仕上げと同時に進めた棚枠の方は非常に色ツヤの乗りがいい。こちらは無垢の粗材を自分でサンダー掛けして使っているだけに元手はほとんどかかっておらず(板2枚で300円程度)、DIYの醍醐味を味わいながら加工している。

 

色は濃い目にしたかったため3度塗りを実施したが、ニスのほうはこちらも同じく2度塗りで完成とした。薄くて安っぽい材だったものが、一気にそれなりの素材に見えてしまうから不思議である。

 

ニス塗りをした翌日、さっそく棚枠の組立に入ることにした。この素材は板厚8ミリ程度の薄いものであるため、ビスや木工用ダボなどで手軽に固定することが出来そうにない。

 

作者がとった方法は写真のように見えなくなる箇所に釘を打って固定してみた。もちろん、釘がスムーズにミスなく決まるように事前に細いドリルでガイドになる穴開けをしておいたのは言うまでもない。

 

こういう木工作業は準備や構想を練るのに時間がかかってしまうが、いざ作業を開始してみるとあっという間に終わってしまう。周囲四隅を全て釘固定し直立した状態になったが、当然このままでは強度としては心もとない。

 

この棚の強度はあくまでニッチの中に入れて動くスキマがない状態にして初めて使用に耐えるレベルになる構造といえよう。ニッチの中でどのように固定するかはこの段階ではまだ決めかねていた。

 

その出来上がりを実際にニッチにはめてみたのが左の写真。ただ、せっかく棚枠はいい感じで仕上がったのに以前のブログでも触れた通り、左側の棚がいかにも狭いのは残念な点だ。

 

壁を立ち上げたときに思い付きでニッチを作ることを決めたのだが、最初から計画的に進めておけば左右均等な形で仕上げることができたのにと毎度のことながら終わった後で悔やんでいる。

 

最後は洗面土台を設置して終わりにするが、設置後の写真も次回のブログに持ち越しさせていただくことにした。写真の台が2つのパーツに分かれているのは1つに固定した状態では設置個所に入れることができないためで、そのくらいピッチリに組むことができたということでもある。

 

次回はこれを設置した後に鏡を貼るところまでの作業を紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2020/07/10 20:34:10

前回の古民家ブログで玄関から浴室の間の壁立ち上げが完了した。ここからは造り付けの家具等を自作すれば、それに形を合わせてフローリングを切り張りしていくだけとなる。

 

ひとまず、今すぐの木工作業として考えているのは洗面台、靴棚、洗濯機囲いの3点で、これから順次それらの作成に取り掛かることにした。作者がまず最初のミッションとして選んだのは洗面台の作成だ。

 

候補案がいくつかあったが、方針として決定したのはそこそこにいいモノを使っていこうということ。最終的に選んだのは台となる材を一枚板の銘木を使うということと、それを支える骨組みも全て木製にすることである。

 

幸いなことに、作者の考えているような銘木を扱っているホームセンターが行動範囲内にあり、冒頭の写真の杉一枚板(3メートル弱)が税込5000円ほどでゲットできた。加工前のものが気軽に買える値段で置いてあることはかなり嬉しく、今後も必要な銘木はここで揃えることが出来るだろう。

 

かなり古い記事でも触れたことがあるが、作者はこの一枚板というのが大好物であり、今回の加工がもし成功体験となれば知らない方が良かった味を占めることになるかもしれない怖さがある。

 

ケヤキやクリなどの堅木とは違い、スギということで最初の挑戦としては加工もしやすいだろうと楽観視している。さっそく丸ノコを使って洗面台に必要な長さをカットしているのだが、思っていた通り、今まで扱ってきた木材を切るのとさして変わらない手ごたえで切り進めることができた。

 

後々に触れることがあるかもしれないが、今回購入したこの材が正規ルートでこんなに安いのはなぜかと考えてみた。恐らくは何がしかの加工をしようとして失敗してしまった材である可能性が高い。

 

というのは、そう思われるような加工跡があったからで、一枚板テーブルなどでよく見かける「チギリ」と呼ばれる蝶々のような形の割れ止め材を入れようとでもしたのかなと思うような切断跡が長辺側に3〜4つほどある。

 

そのうち、いいモノを造りたいと思うようになればこういう材は敬遠するかもしれないが、練習台には丁度いいだろう。

 

必要な長さに切断し終えたら次に手掛けたのはサンダー掛けである。作者が所持しているのはランダムサンダーで、交換用のヤスリパットはやや高価だが研磨力が強く、素人でも簡単に材の表面をスベスベにすることができる。

 

使ったペーパーは60番、120番、240番で、数字が高いほど目が細かくなっていく。一枚板は大抵長辺側が斜めになっており、形もクネクネしていたりして均一にヤスリ掛けするのは難しいのだが、このランダムサンダーであれば簡単に滑らかな曲線にヤスることができた。実際、これはけっこう感動すること請け合いだ。

 

さて、テーブル板の準備が終わったら次は骨組みの準備に入る。今回は板を置く高さの目安を浴室側の壁にある土台の上端からと決めていて、そこあたりが高さ的にも構造的にも丁度良かった。

 

写真はその上端となる高さのラインを水平器で出しているところで、このライン上に合わせて脚となる材を作成していこうと思う。一応現時点での構想での決まり事として、床下点検口の開閉に支障がないような造りにすること、台下の空間にある配管系統は現しにせず何らかの目隠しを講じるということである。

 

材料はコストパフォーマンスを重視して全てワンバイ、ツーバイ材を用いている。この時点での作者の考えでは、前述の通り目隠しの手段を講じる(フタか扉のようなものを付けるのが妥当)というのが前提である以上、このツーバイ材などもさほど見切れることはないだろうという気持ちもあった。

 

基本的に、設置空間にはビス固定できるような場所が多くはない。ビスを打つための対策を講じてはいるが、数少ないビスを打ち込んだ後、なるべくそれが見えなくなるような位置を工夫することに頭を使っている。

 

出来上がった骨組みを実際に設置個所にはめて寸法等を最終確認する。結果として上出来という判断をしたためこれで木工に関しては終了となる。あとはこの材を着色し、ニス塗りをして完成となる予定だ。

 

配管隠しのフタ・扉は実際に洗面ボウルの排水トラップを確定させてから最後に造作しようと思っているため、今回の木工作業に関してはこれで全て終了となる。

 

まだニス塗りなどの工程も残っているが一旦出来たものを全て仮置きしてみた。思っていた通り、この狭い空間の中で一枚板がなかなかの存在感を放っている。

 

ただ、写真ではわからないが、板には若干反りがあり、今後この反りは間違いなく大きくなっていくことになる。そのため、現時点ですでに台の天面の水平は取れておらず、フルフラットは夢のまた夢である。

 

一枚の長いカウンターのような材であれば合間合間に反り止めの木を固定したりするが、この洗面台の長さでは敢えてそれをしていない。最後の固定のときに反った部分がどうなるか、不安と期待に包まれながら結果を待つとしよう。

続きを読む≫ 2020/07/07 20:20:07

前回の記事から引き続き壁の外周にあたる枠を組み上げてきている。この作業はコストを考えて全てツーバイ材でやっており、冒頭の写真は天井との取り合いを工夫しているところだ。

 

この天井部分は適当に空間を繋げた状態にしておくかどうか悩んだのだが、洗面所からの湯気などが玄関に出ていくのもアレかと思ったので全て密閉しようと考えている。

 

このまま壁を天井板まで立ち上げてしまうと美しくないため、中央に伸びている竿縁と同じような見切り材を横方向に固定しようと思っている。天井の竿縁の横に取り付けた材はそれを受け止めるための材となる。

 

ひとまず枠が完成したため全体像を撮っておいた。天井までの高さ的に通常であれば石膏ボード1.5枚が必要になるのだろうが、玄関側(写真から見ている方)に限っては、石膏ボードと合板を切り貼りしていくことにしている。

 

その理由は前回でも述べた通り、ここに造り付けの靴棚を設置するためで、デザイン的な部分は今後のブログで徐々に公開できればと思う。写真のように壁の枠に何か所も横材を挟んでいるのは、2種類の壁がそこに貼りついていくことになるからである。

 

説明するより見るが易しだろう。左の写真は枠組みに必要な壁を全て固定し終わった状態を撮ったもので、やや緑がかっているのが石膏ボード、茶系に塗装した壁が合板(針葉樹合板)となる。

 

つまり、合板の部分は直接靴棚の壁になる設計ということで、本当は一面壁を造った上で独立した靴棚を作るべきなのだろうが、スペースと資材節約の都合上こういう形をとっているということだ。

 

石膏ボードには直接漆喰を塗ることで「ナンチャッテ漆喰壁」が完成する。浴室側の壁は全てそちらの方法をとることにした。

 

玄関側に壁貼りを終えた後で手をつけたのは浴室側の処理についてで、この洗面所になる部分のディテールをどうするかということをかなり長い間考えてきた。

 

この時点で一つ決定したことは鏡に関することで、普通の鏡ではなくタッチ式で内臓された照明のオンオフが出来るちょっとだけ高い商品を購入することに決めた。これはもともとの構想には全くなかった思い付きで決めたことで、写真のような電気線を急遽引く必要が発生。

 

これは壁の中央(見えなくなる部分)から天井に一度抜き、天井裏で他の電気線から分岐させる手段をとっている。もちろん、集落の電気工事士N氏の強力を得ていることは言うまでもない。

 

そしてそれとは別に、この段階で床下から出てくる給湯管のほうを先に貫通させておくことにした。これはユニットバス本体とは接続したのだが、外部に設置されている電気温水器の管とはまだ繋がっていない(つまり湯は出ない)ため、位置関係を目視するのに丁度良いと思ったからだ。

 

以前にもどこかで触れたと思うが、温水器からの管接続に関してのみ業者依頼する予定であり、依頼する時は仕事がまとまったときという感じにしている。上水道の接続などがキッチンを手掛ける際には必要になるため、恐らくそのタイミングになるだろう。ただ、それ以外のセルフでやる部分はこれでほぼ完成と言える状態になった。

 

さて、その給湯管を壁際に近い位置に出し、パネルの残りを大方固定し終わったのが右の写真だ。この真ん中の部分だけ貼り終えてないのは電気配線のこともあるが、ここでさらに予定してなかった思い付きを実行しようとしているためである。

 

というのは、この洗面所はかなり狭いため小物を置いたりする棚や大物・汚れものを置いたりするスペースを確保するのが大変そうで、省スペースの観点からニッチ(壁にくぼみをつけて空間を設ける)を作ろうと思い至ったことによる。

 

ちょうどいい高さで壁仕切りが出来ていたこともあり、結果的に何やら狙っていたかのような位置取りで出来てラッキーと思うようにした。

 

そうと決めたら後は電気配線の形に気を付けながらミラーから伸びる電気線と結線することになる位置を確定させ、裏で配線を隠すスペースを設ける。あとの材はミラーの固定(ビス揉み用)に必要だったり、ニッチの形を確定させるための枠となっている。

 

少し残念な点は左側のニッチの幅が狭すぎることで、ここは壁の枠とスペース埋めの関係でツーバイ材を2本重ねている部分であり、最初からこのニッチを設けることを考えていれば内側の一本(38ミリ分)は開いておくことができたことだ。

 

この時点で全てを解体してそこのツーバイ材だけカットするのは、不可能ではないがあまり建設的な感じもしないためこのまま進めることにした。

 

という感じで、ニッチと電気線を納める空間だけを残して全て石膏ボードを切り貼りし、漆喰を塗り終えたのが右の写真である。漆喰は可能な限り薄塗りするつもりでかなり水分を多めにしたのだが、石膏ボードは思った以上に吸い込みが強く、すぐに乾燥している。

 

塗った直後はボードの色や模様などが全て透けて見える状態で、最悪二度塗りも覚悟したのだが硬化するに従い白が勝ち、全て綺麗に見えなくなっている。これでもう二度とここから玄関を見ることはできず、風も一切通らなくなった。

 

しかしその代わりに完全な個室を一つ増やすことができた、とも言える。この壁を立ち上げ終わった時点でのこの空間の密室感はかなり強く、さらに最終的にドアまで付くのだからやはり換気や除湿的な部分は本格的に考えなければならないと感じている。

 

もっと早い段階で換気扇の穴を開けておけば良かったと悔やんでいる最中で、これから穴を開けることは出来たてのユニットバスや綺麗な状態のこの洗面所を汚すと思うとどうしても決断ができない。今後どうしていくか、思案のしどころである。

続きを読む≫ 2020/07/03 19:52:03

前回、玄関のフローリングをはめてみたものの、框(かまち、と読む。玄関を上がって一歩目の化粧横材のこと)が反っているせいでピッタリ収めることができないことが判明した(それがわかる写真はこちら)。今回はそれを解消すべく作者がとった措置から報告していこうと思う。

 

新築と違って中古のリフォームをするときの難しさというのはまさにこの部分にある。新築であればそもそも框の反り歪みなど存在せず、こういう悩みは発生しない(暴れ材を使っていればその限りではないが)。

 

従って、リフォームをするときこういうケースに出くわすと、まず框からそっくり取り換えるのかどうかの選択から始めることになる。もしこの框が簡単に取りつけてあるような形であれば作者も交換を考えたかもしれないが、意外としっかり固定されており、仕口加工によって横材にホゾ入れされていたためそれを断念した経緯がある。

 

で、結局作者がとった対応は冒頭の写真の通りカンナを当てることである。前回のブログで框とのスキマが最大の部分で7ミリほどと説明したが、要はフローリングの両端を框にピタリと接するようにしておき、反っている框のラインから7ミリの位置にケガキ線を入れていく。

 

後はその線に沿って慎重にカンナ掛けをしていくという感じだ。写真をじっくりと見てもらえればフローリングの左端が若干丸みを帯びて弓なりになっているのがわかると思う。

 

右の写真でその成果を見ることができる。作者も最初は素人がこのようややり方でうまくできるものかどうか不安だったが、思っていた以上にスムーズに作業を進めることができ、自信に繋がった。

 

ただ、多少失敗した点もあり、カンナ掛けの力が集中してしまう角の部分を少し削りすぎてしまっている。そのため、写真では見えないがトイレ側の端部がほんの少しだけ隙間ができてしまった。次回があればこの点に注意していきたい。

 

といった感じでフローリングはほぼ完璧に近い形でセッティングできることがわかった。今回は本貼りではなく確認のためにお試しで作業しているため、確認作業が全て終わったら一旦外して元の状態に戻すことになる。

 

その確認作業というのはこの後説明する壁の立ち上げについて、まず実寸で位置決めをしたいということである。このフローリングの終点(写真左側の切れ目)からは造り付けの靴箱を作成する予定で、それの材を実際に置いて壁の厚みを足したラインからピッタリと壁を立ち上げたいと思っている。

 

そして少し説明していることとは脈絡がないように思えるかもしれないが、壁のラインが出せたら次に確定させておく必要があったのが水道管関係の立ち上げ場所についてである。

 

この部分の壁の立ち上げに関しては床下点検口との位置関係がややシビアになるため、可能な限り立ち上げる壁際に近い位置に配管する必要があった。配管をここまで放置しておいたのはこれが最大の理由で、壁際に設定することでスペースを最大限確保できる。

 

位置を決めたら後は床に穴を開けるだけで、これには60ミリのホルソーを使用。VU管が50ミリのもの(内径表示)で手持ちの丁度良いものがこの寸のものであった。

 

ベニヤの方はやや大きめの穴を開けることで問題ないのだが、下の断熱材に関しては大きく開けることはNGである。ということで10ミリほど径を小さくしたホルソーで穴を貫通させ、VU管を少し無理やりねじ込むように通すことでしっかり密閉空間を作るのが狙いだ。

 

出来上がりは左の写真の通り、思っていたよりはやや右寄りになってしまったが、このへんは洗面ボウルからの排水管をどうにでも調整できるので問題ないだろう。これにて管の位置が確定したため、改めて捨て板張りをしっかりビス止めして固定した。

 

ここからようやく壁の立ち上げ位置を確定する作業となる。今回のやり方ではまず床側の位置を先に確定させたため、その確定した位置から垂線上に壁の天端がくるようにする。

 

写真には撮ってないが今回は水平器と下げ振りを併用して確実に垂線を出し、それを固定したのが右の写真になる。もともとの壁は色んな凹凸があり、一本のツーバイ材ではかなりのスキマが出来てしまうため、ところどころ適当に材を当てながら調整を行った。

 

ちなみに、ここの壁を造るにあたり以前のブログでは小舞による土壁かボードによる簡易的な壁か決めかねていたのだが、結果的に余っている材があって安価で簡単にできるボードによる壁を選んでしまった。

 

惜しむらくはこの壁を立ち上げてしまうことにより、玄関から勝手口への風が通らなくなってしまうことである。換気や熱効率などを考えて壁の天井付近は玄関側と空間を繋げる案もあったが、キッチリ壁を立ち上げることに決定した以上、換気については別途考えなければならなくなっている。

 

そして話は少し前に戻り、玄関側の靴箱の材を当てはめて最終確認をしてみた。実寸で慎重に位置決めを行っただけあって、位置関係は文句なくバッチリである。写真は棚の底板を置いた状態であり、棚となる部分の壁だけは石膏ボードではなく、壁兼用のベニヤ(余り材)を貼ることにしている。

 

本来であれば石膏ボードで壁を造り、その上から棚の壁を設定するところだろうが、前述の通りこのスペースはかなりシビアであるためこのようなギリギリの方法で試してみようと思っている。そういうことが出来るというのも自作の造り付けであるがゆえだろう。

 

次回はこの壁の完成までをお伝えする予定だ。

続きを読む≫ 2020/07/02 20:37:02

前回の更新から少し日が開いてしまった。昨日の淡水ブログでも触れた通り、家を購入してからおよそ14カ月間ほぼ毎日DIYをする中で、少し自分に休憩を与えようと思ったからである。

 

ありていに言えば、ユニットバスのセルフリノベーションをやり遂げ、あまりの作業の大変さで疲労が表面化してしまったようだ。完成が見えてからしばらくの間何もやる気が起きず、作業へのモチベーションがなかなか上がってこなかった。

 

長い期間でDIYを続けているとこういうこともあると割り切り、休息を挟みながらしばらくマイペースで作業を続けている。前回の古民家ブログではフローリング以外の床張りが全て終了し、残すは床下点検口の作成のみとなっている。

 

冒頭の写真はまだ勝手口の床組みが終わっていない段階の古いものだが、これから作成する点検口の位置がわかるような写真を載せておいた。

 

まずはこの枠の中に骨格となる材を配置することから始める。一応この段階ではまずピッタリの寸法になるようにし、組み上げる過程の中でスムーズに出し入れが出来る状態に微調整が必要になる。

 

完成後は真上方向に引っ張り上げる形になるのだが、フローリングを貼るまでの間は一か所から開くような形がとれるようにしたい思いがあり、やや寸法を短めにすることにした。

 

枠が出来たら最後に断熱材を充填してこの段階での作業は終了となる。今回の報告ではこの玄関廊下にあたる場所に一つ、勝手口にも一つ、計2か所に点検口を作ることにしたのだが、両方とも全く同じ内容にしている。

 

フタの重量は意外と重く、気軽に開閉するような気にはなりにくいがそのぶんフタを閉めたときの安定感があり、床下との空気の遮断も完璧に出来ていると感じる。

 

そのまま閉じてみたのが右の写真で、これをするのとしないのとでは明らかに部屋の温度が変わってくるのがわかる。工作的には問題なさそうなのでこの調子で作業を継続していこう。

 

後はこの点検口が全ての完成後にいかに楽に開閉できるかが課題となる。特にこの廊下の部分にはこれから壁を立ち上げ、洗面台を造作する予定でもあるため、それらが悪い形で干渉しないよう事前にしっかり考えておくのが作者が今一番気にしていることである。

 

それら(壁の立ち上げや洗面台の造作)は近いうちにこのブログでも紹介することとして、残るは勝手口の点検口作成だ。この勝手口のほうはもともと点検口を設ける予定ではなかった。

 

というのは、他の床下から行き来できる状態にしようと考えていたからで、結果的に基礎であるコンクリートブロックを壊さず、点検口を設けるほうが作業的にも強度的にもいいと思ったことによる。

 

というわけで勝手口の点検口のほうも完成した。位置としては勝手口の土間から上がってすぐの場所で、ここにした理由は排水管の近くであることと、床上に物を置く可能性が最も低い場所であるからだ。

 

以前にも説明したと思うが、実はこの勝手口については洗濯機を置くこと以外の用途としてはまだ何も決まっていない。作者の中でいくつか候補があるにはあるが、どれも決定打に欠けるような気がしていて未だ決まらずという感じだ。

 

具体的には、書庫(兼書斎)としての利用、ホタル鑑賞ベースとしての利用、趣味(水槽など)のスペースとしての利用などなど。何かもっといいプランはないものだろうか?

 

そして床組みに関してはこの点検口作成でほとんど終了したと言える。床作業としてはフローリング貼りを残すのみとなるが、今回はそのフローリングを少し紹介して終わろうと思う。

 

左の写真が本邦初公開、我が家のフローリングとなる。以前のブログでも購入した時のことについて触れたのだが、ホームセンターで売られている安物ではないため取り扱いにはやや緊張がつきまとう。

 

色は周囲と合わせるよう暗めの(ブラックウォルナット)ものを採用しているが、この玄関で貼るにあたって一番難しい点は床板のサイズが貼る予定の面積よりも大きいことである。

 

どういうことかというと、本来であれば貼る予定面積ピッタリにカットするべきなのだが、この両端(トイレの敷居とLDKへの敷居)はフローリング厚である12ミリほど捨て板から浮き上がる形になっており、つまりフローリングはその下にピッタリの高さで入っていく予定であることによる。

 

そのため、入れ方としては一方(トイレ敷居下側)にスライドさせるように多めに差し込み、反対側の敷居下に戻して両端がともに敷居下に入っている状態にするというなかなか面倒なことをしなければならない。

 

そしてもう一点作者が気になる部分は右の写真の部分である。これは床組みをするときから気づいており、充分想定できていたことなのだが、玄関の上がり框が反っていて真ん中にいくに従って写真のようにスキマが顕著となってしまった。

 

最も間が開いているのは中央付近で約7ミリほどで、悪いことに玄関側から特に捨て板などの下地が目立つようになっている。これにどう対応するのかは次回以降に譲るとして、ひとまずはフローリングが思っていた形でうまく入ってくれたことに一安心して今回は終わりとしよう。

続きを読む≫ 2020/07/01 19:49:01

前回のブログで断熱材の貼り付けが一部を除いて終了した。その一部というのは排水管が未完成のため、それの処理待ちという状態であることによる。今回は断熱材を含めた床張りを完成させるべく、排水管に関する作業を進めていく。

 

とはいっても、残っていることとしては洗濯機パンとその排水管を据え付け、洗面台側の未接続パイプを固定すれば作業は終了である。というわけで作業はまず洗濯機パンを据え付ける場所を確定させることから始めた。

 

据え付け場所が確定することで排水トラップの位置が割り出せたため、その位置に穴を開けているのが冒頭の写真。今回は仕上げのフローリングを貼らずに捨て板に直接洗濯機パンを据え付けることにしたため、排水トラップの最も径が大きいところが捨て板を通ることになる。

 

直径にして10センチを超える大きさの穴になるため、ホールソーのようなものではなくトリマーを使って穴を開けることにした。写真のようにトリマーのガイド部の穴を中心点に見立てて釘を打ち、それを時計回りに一周すれば簡単に穴を開けることができる。

 

この方法で穴を開けるときに注意しなければいけない点は、最後の穴が繋がる瞬間かもしれない。円の中心点への固定があるため綺麗な円状に切り抜くことができるのだが、最後に円が完成した瞬間に中心点を固定するものがなくなるため、トリマーが暴れてあらぬ方向に切り進む(キックバックという)ことがあり、注意不足が高じると最悪大きな怪我に繋がる可能性もある。

 

というわけで無事作業が終了したため、ベニヤを設置個所に固定してその下の断熱材にも穴を開けたものが左の写真。断熱材を通る部分、つまりトラップの胴体の部分は捨て板に開ける穴より径が小さく、そのため写真のように大きさの違う穴ができることになる。

 

断熱材を円状に切り抜くのは機械だと難しいと感じたため、作者独自の方法で行っている。考え方としては、実際に通る径(排水トラップ胴体の外径)より少しだけ小さい円状のものを用意し(今回は新品のガムテープが丁度良かった)、それを実際にあてながらカッターナイフで周囲を極力キレイに切り抜いていくという感じだ。

 

この方法だと、機械でやるような正確な円にはなりにくいが、少々いびつな円になったとしても小さくカットしていることで隙間が出来てしまうロスをカバーできるのである。

 

さて、そのような形で排水トラップの位置が決まったら後は排水管を繋げていくだけの作業となる。だがここで一つ作者が失敗してしまったのは、右の写真の通り既に設置している排水管と微妙なズレが生じてしまっていることだ。

 

そもそもこうなる可能性を甘んじて受けるつもりでかなり適当に位置決めをしたこともあるが、写真ほどに(3〜5センチくらい)ズレてしまった最大の理由は排水管ではなく、板に開けた穴の位置が間違っていたことが大きい。

 

ここから一つ学んだことは、排水管を接続する場合はまず排水元を確定させてからの方が良いということで、穴を開けることを先にやってから排水管の接続をすればこのような失敗は起こらないと感じた。この教訓は次回洗面台を接続するときに活かしたい。

 

という感じで、確定していた排水管を一度切断して継手で延長して位置合わせをしたのが左の写真。この時点でここの勝手口側の排水管は全て固定しても問題ないだろうと判断したため、全てを接着剤にて固定することにした。

 

残る排水管処理は洗面台の部分のみとなり、勝手口に関しては全ての床下作業が終了したことになる。骨組みを早々に完成させておきながら捨て板までの作業を伸ばし伸ばし長引かせてしまったが、これでようやく板張りまでを完成させることができることとなった。

 

そうなるとこの前後の作業で残っているのは洗濯機パンの固定のみとなる。これに関しては説明する必要もないほど簡単で、パンの4隅に設定されている右の写真のようなビス打ち込み穴に付属のビスを打ち込むだけである。

 

ビスはやや長いため捨て板の下にある断熱材まで届いてしまうだろうが、貫通しきらなければ熱欠損も気にすることはないだろう。あまり強く打ち込むと穴を壊してしまう可能性もありそうなので、パンの浮き上がり具合を見ながら最小限の抑え方で固定を終了する。

 

ビスを打ち終わったら穴を塞ぐように写真のような詰め物をして完成だ。以前のブログでも説明したが、この洗濯機パンは上に乗せる洗濯機ごと手製の囲いで常時は見えなくなる造りにするつもりでいる。

 

囲いはパンの形ピッタリに造るわけではないため、使用するために開けた際にパンの周囲の捨て板が丸見えになってしまうことになるが、囲いが出来上がるときにそのへんの見栄えに関しては見切り材を切り貼りするなりの対応をとることになるだろう。

 

というわけで勝手口の床張りは捨て板までが全て終了した。これで勝手口の大まかな部分はかなり完成に近づいた感があり、フローリングを貼って仕上げるときが待ち遠しくなってきた。

 

ただその前には玄関廊下の壁造りや洗面台造りという新たなミッションが待っている。床組みで残っているのはフローリングの他には床下点検口のみとなり、次回はそのへんのことについて触れようと思う。

続きを読む≫ 2020/06/20 20:40:20

前回のブログにて床下の排水管処理が大枠終了した。冒頭の写真はその様子をちょうど真横から見た状態だが、現時点では固定をしていない箇所もあり、大雑把に出来ている状態といえる。

 

今後床張りを進めていったときに実際の洗濯機用の排水口との固定や、管全体の最終的な位置確定をすることになるが、ひとまずこの状態から断熱処理を進めていくこととしたい。

 

ただ、断熱材を貼るのも全面というわけではなく、最後に排水管を固定するために都合のいい位置に関してのみ処理を後回しにする予定でいる。というわけでここから張り切って断熱材を入れていきたいのだが、その前にもう一つこの時点で優先的にやっておいた作業を紹介する。

 

その作業というのは、この段階で勝手口の床に至る立ち上げ壁を確定しておこうというものだ。勝手口は土間のまま仕上げとする予定だが、写真のように床下が丸見えな状態は解消しておきたい。

 

この部分に関しては処理の方法を色々と考えてみたが、結局作者が最も簡単と思えかつお金のかからない方法を選ぶことにした。材は全て手持ちの端材や余った材を利用することでコストダウンに繋げる。

 

右の写真はそのための作業をしているところだが、壁材として使うのは以前購入して結局使わずに倉庫に眠っていた石膏ボードである。また、この壁が簡単に動くようだと面白くないため、固定するための木材(90角の柱の余り)を端材等で固定しているところでもある。

 

一応の完成を見たのが左の写真で、今はまだ作業による出入りなどでこの部分が汚れることが多いため仕上げは後回しだが、このボードに直接漆喰を塗って終わりにしようかと考えている。

 

白い漆喰だと汚れやすく、またのっぺりした感じにもなると思われるので以前この勝手口を解体したときに出た上がり框(写真はこちら)を多少加工・リサイズしたものを設置して表情とする予定だ。

 

そしてなぜこの段階でここの作業をしているのかという答えが右の写真にある。この勝手口に関わらず、冬の時期の寒さが厳しかったことの対策として断熱処理を出来る部分は全て確実にやっておくのが基本方針である。

 

可能であれば土間にさえ断熱材を敷きたかったくらいだが、コストや手間を考えてこの土間と玄関だけは妥協することになった。それだけにそれ以外の箇所では出来る限り空間を殺すことに心血を注ぎたい。

 

この勝手口の立ち上がり壁も同様で、わざわざしっかりした木材を土台として使ったのは強度面だけを考えたのではなく、断熱材を確実に固定できるよう木材で囲う素地を作るためでもある。

 

そして見えにくいがその断熱材を貼り終えたのが左の写真。ここは位置的にも周囲の断熱材を貼り終えた状態では極めて処理しにくいため、早い段階でやっておく必要があった。

 

ただ、この段階でも遅すぎたくらいで、根太が邪魔になって細かい部分のスキマ埋めなどをかなり窮屈な姿勢でやることになり、数時間ずっと腰の痛みと闘いながらの作業となってしまう。

 

構想に迷ってしまったが故にこの段階まで引っ張ることになってしまったが、根太を張る前に優先的にやっておくべきだったとかなり後悔している。他と違って基礎となっているコンクリート壁などと接する面でもあるため凹凸が激しく、スキマ埋めの作業の大変さは想像を絶した。

 

最終的には一部をコーキング処理して対応し、全体の作業が終わったときにはあまりの腰の痛みで動くのもままならず、すぐに行きつけのマッサージ店に駆け込むことに。こういった狭い場所で長時間作業することのないように作業計画を立てなければいけないといういい見本だ。

 

時間をかけて沓脱場周りを終えたところでようやく床の方の断熱材を貼っていく。自分で根太を等間隔で張る試み(詳しくはこちら)をやってみたが、この断熱材のカットが笑えるほど楽で確実性も高まっており、試みは一応大成功といえるのではないかと思う。

 

写真のようにごく一部の空間を残して根太間の断熱材処理が全て終わった。ただこれで全て断熱処理が終了と言えないのがまたツライところでもある。そのツライところというのはこういう本流ともいえる断熱処理にはなく、支流ともいえる端部などのスキマ処理にあるといえる。

 

特にこの家は現代のモジュールよりも広いため、同じコンパネを置くにしても収まりきるということがなく、必ず写真のように材の寸法が足りない部分が発生し、しかもそれがいちいちスキマになって処理を要求される。

 

というわけでこの勝手口の周囲4隅全てに関してこのような形で隙間の断熱材処理を施していった。この作業こそが我が家での断熱処理で最も時間を食う原因であり、この勝手口だけでも大小合わせて3日くらいかけてようやく完成した次第である。

 

ただ、時間をかけただけあってこれまでのようなスキマ風が入ってくる(以前その処理をした記事がこちら)ことはないと思いたい。それだけのことは充分にやり切ったつもりだが、答えは冬になってみないとわからないのがもどかしくもある。

 

続きを読む≫ 2020/06/17 22:05:17

前回のブログにて床下の骨組みが完成した。ここからは断熱材を敷き詰めていきながら捨て板を張る作業に入っていく。ただ、断熱材を全面に張ってしまうとそれよりも下の作業がほとんどできなくなってしまうため、排水管などの作業は事前にほぼ終えておく必要がある。

 

ひとまず、床下に追加作業のないような場所の板張りまでを進めていく。断熱材を埋める作業などはLDKの床張りなどの際に紹介済みであるため、特に手間がかかった部分の紹介をしようと思う。

 

冒頭の写真はこの勝手口の部屋の中で唯一、部屋内の柱がむき出しになっている部分で、この部分は根太張りからしてひと手間かかってしまっている。ちょうど柱のある位置が根太が通るラインで、板張りの際もベニヤを切り欠く手間をかけた。

 

その場所に断熱材を貼り終えた後、板張りを施したのが右の写真。ここで少し考えさせられたのは、壁際の柱の出幅についてである。

 

通常であればこういう塗り壁と柱の段差のある部分には畳寄せなどの見切り材を入れて見栄えを整えるのだが、ここの柱の出幅の寸法というのが余りにバラバラすぎてキレイな形でツライチにすることが全くできそうにない。

 

さらに壁も完全平滑でないため、仕上げを完全にキッチリ計ったような形にするのは不可能であり、ここは作者得意のゴマカシで何とかするしかないところだろう。今後フローリングを貼る時には見切り材の見当もつけておかなければいけないが、どうなることやら。

 

残る床はすぐには断熱材を貼れない箇所が多いが、細かい部分の処理を先に進めていくことにした。左の写真は910ミリピッチで根太張りをした際に中途半端に余ってしまった箇所のもので、ベニヤを10センチ程度にカットしたものを貼ることになる部分だ。

 

小さいものを切り張りすることになるため、板の強度が落ちて沈むことを避けるよう極力空洞のないような形でキワ根太を組み上げている。ちなみにこの空洞の部分はほぼ木材に囲まれていて断熱材が必要なのかも微妙なところだが、どうせ端材がたくさん残っているため率先してやった。

 

さて、ここらで断熱材の切り貼りを一旦中断して次の作業にとりかかることにする。以前のブログで排水管であるVU管の本流筋を完成させたが、ここからバイパスを出して洗濯機の排水と繋げることになる。

 

今回採用した洗濯機パンは写真のとおり最もスタンダードなタイプのもの。至極簡単な造りだが思っていたよりも値段が高く、排水トラップ込みで5000円ほどの品だ。

 

この洗濯機パンを設置予定位置に置いておき、そこに実際にVU管を繋げる形で位置確定をしようというのが今回の試みで、そのためざっと必要寸法を測りながら事前に組み込んでおいたのが写真にあるパイプである。

 

面倒だったのは写真右に写っている異形のチーズ(3路の継手)を市内のホームセンターがどこも取り扱っておらず、広島市内まで出て買い求めてきたことで、この商品に限らず、木材なども種類を見たいときは大型のホームセンターに遠征をしていることが多い。

 

これを実際に取り付けるとどんな感じになるか現物を当てながら位置を確定していったのだが、最初のトライで長さがほぼドンピシャリだったため確認作業はあっという間に終わる。

 

あとはもともと設置していた本流のパイプを継手の位置でカットし、接着剤で固定すれば完成となるが、今回の固定は排水先側だけとした。理由としては、排水元側はまだ洗面台の位置確定が出来ていないためで、そちらに関しては流動的にしておいた方があとあとやりやすいと思ったからだ。

 

そんな感じで取り付け完了した管の状態を撮っておいた。この写真でわかる通り、洗濯機パンを壁際に設置して排水トラップは手前側に落とすことを想定している。

 

作者はこの勝手口の洗濯機に関しては露出していることを良しとしないため、部屋の雰囲気を壊さないような囲いを作ろうと思っている。そういう見た目の仕上げに関しては随分先のことになるかもしれないが、玄関廊下にも造り付けの靴箱などを作りたいと考えているため、早い段階でまとめてやる可能性もあるかもしれない。

 

ともあれ、これで心置きなく断熱材の切り張り作業にもどることができそうだ。

続きを読む≫ 2020/06/15 20:58:15

前回のブログにて排水管の設置を大枠終えることができた。これでようやく根太張りに取り掛かれると思ったが、その前に床下換気口について手を打っておかねばならない。

 

どのような形で換気口を設置するかを大げさに考えるとすれば、基礎になっているコンクリートブロックを1ブロック分解体し、そこに換気口となるような穴開きブロックないしは換気口用のカバーを設置するのがベターかもしれない。

 

ただ、作者はこの部分の換気に対してはかなり楽観視しており(もともと湿度が高くなかったコンクリ土間だったこともあり)、かなり適当な穴を開けるだけで換気口としようと考えた。

 

その穴を開けた写真が冒頭のもので、これを床下の4壁に満遍なく開けて様子を見ようと思っている。もし湿度が高くなりすぎるなどの不具合が出るようであればそのときにまた方策を立てれば良い。

 

ちなみにこの穴は振動ドリルによって開けたもので、簡単に貫通させることができたのだが、最後ドリルを通す際に周囲の仕上げセメントをまとめて壊してしまうデメリットもあった。

 

写真のとおり穴が貫通する瞬間に脆いセメントは概ねはがされてしまう。最初は室内側からドリルを貫通させたのだが、これに気付いたため全ての穴開けを外側から実施することで見栄えが悪くなることを避けている。

 

穴を開ける位置はコンクリートブロックの中空になっている部分を狙うようにしている。これは穴を開けることによる強度の低下を極力抑える意図があるが、実際のところどの程度意味があるのかはわからない。

 

一つ失敗をしてしまったのは、一か所だけその法則が守られなかった部分が出来てしまったことで、穴を開ける位置にケガキ線を入れていたにも関わらず貫通させる位置を間違えてしまっている。

 

また、見た目にもあまりいい感じではないため、それら全て含めてこの処置は成功とはいい難いかもしれない。ただしコストとしては一切かかっていないため、そういう点で考えるとこれで充分と割り切ることもできるだろう。

 

全ての準備が整ったためここからは根太張りを進めていくことにする。大引きの設置では水平をとるために慎重に慎重を重ねて作業を行ったが、根太張りというのは大引きの上に等間隔で打ち付けていくだけの簡単な作業である。

 

以前にもLDKの床張りで散々根太張りと断熱材貼りをやってきた中で、作者なりにどういうやり方が最も効率が良いかを考えたとき、一番苦戦したのは断熱材を入れていく作業だったことを思い出す。

 

こういう作業では基本的に910mmピッチで全ての場所を当てはめていく。つまり、今回作者が固定していく根太材が45ミリ角のものであり、それを303ミリピッチで並べていくことを前提にすると、根太と根太の間の寸法は理論的にいえば303-45=258ミリということになる。

 

ただ、これも実際に寸法通りに打っていったところで全ての根太間寸法が258ミリで揃うかというと、そうはならないのが木材の難しいところだ。全ての木材には1ミリ前後くらいの誤差があるため、間隔が257ミリのところも出来れば260ミリくらいのところもできる。

 

そのため、今回作者が行った方法は、910(303)ピッチで材を置いていくのではなく、根太間の実寸が258ミリになる位置に固定をしていくというやり方を試してみた。

 

これで何メートルもの距離をやっていくとすると最終的な誤差は馬鹿にならないものかもしれないが、所詮3m前後の話であるため、全長で数ミリずれてしまったところで捨て板の固定に困ったりするわけではないという理由から思い切って決断した。

 

もちろん、それにより作者が狙っている最大のメリットとして断熱材の切断寸法が完全に統一化されることが挙げられる。正直、303ピッチだけを正確に組んで行ったものに断熱材を入れるとなると、空間ごとに始点と終点の位置の寸法をとり、それプラス1ミリ程度の幅にそれぞれをカットしなければならなくなる。

 

その作業はかなり手間な上、正確性にも欠けるため結果的に材と断熱材の間に隙間ができやすくなってしまう。正確性に欠けるというのは、始点と終点で幅が違ってしまった場合、最初の1カット分は問題ないが2カット目のものは厳密な正四角形ではなくなってしまうなどの理由による。

 

それらの作業を省くため、始点と終点、さらに中間点など3点以上において258ミリになるように根太の設置場所を調整しているのが今回のやり方ということである。

 

さらに工夫をしてみたのが左の写真。以前のブログでこの勝手口の大引きを北側壁を起点に910ピッチで配置していると説明したが、その最後の部分でしわ寄せがきている浴室壁側の様子を撮ったものである。

 

つまり、北側からきて3640ミリ(910×4)の位置がここの大引きの中心点の位置となり、そこから約10センチほどのスペースには適当な垂木材を打って床を付け足す形をとっている。

 

また、捨て板となるベニヤもわずかな幅のものを敷くことになるため、強度が弱くなることが容易に想像できる。それの対策として写真のようなキワ根太を打つことでしっかり沈むことなく固定できる形をとった。

 

さらに反対側の壁にもキワ根太を打つ。これは写真で理解していただくのが早いと思うが、柱と壁の間のスペースにはフローリングを敷かない代わりに、畳寄せに似たような見切り材を取り付けようと考えているためだ。

 

この壁がまだ未補修のものであればここで床を作りながら中塗りを隙間なく施せばよいが、漆喰まで仕上げが済んでいる壁であるため、出来上がる床と壁の大きく開くことになってしまう空間をどのように塞ぐかが重要になってくる。

 

作者が考えているのは、見切り材を壁際までとりつけ、スキマは少しだけの状態にしておいてから漆喰を上塗りするという方法だが、この先どう考えが変わるかわからない。そのため、どうなってもやりやすくしておくため、なるべくスペースを塞ぐ形で固定した材を入れることにしたということでもある。

 

ともあれ、これで概ね床の骨組みは完了である。後は断熱処理と板張り、仕上げに入っていく流れになるだろう。そして浴室作業からしばらく毎日更新を続けてきたが、このブログで現状に追いついてしまったため、次回からは更新ペースが多少変化してくる予定だ。

続きを読む≫ 2020/06/12 21:53:12

勝手口の大引き設置が終了し、あとは根太を張って捨て板を乗せれば床の形が出来上がる。ただその前にどうしてもやっておきたいことがあり、優先してやっておくことにした。タイトルの通り水道管に関する作業である。

 

根太を張ってしまうことにより床下の作業スペースはグッと狭くなってしまうため、この時点でやるのが一番良いと判断したこともある。これより早いと大引きや床束を設置するのに邪魔になり、これより後だと断熱材により下に入ることも容易ではなくなる。

 

今回まず最初にとりかかるのは浴室に接続する給水管の設置である。ご存知の通り、以前のブログで一旦浴室作業は終了とみなしていたが、ここで一歩前進してみようと思う。

 

給水管をやると言ったが、今回は給湯管の方は先送りとしている。その理由はまだ大元となる電気温水器からの接続替えをしていないからで、ここに関しては設備屋さんに頼もうかどうかまだ決めかねているからだ。

 

もし今回の給水管接続が成功し、自分でもいける感触を得ることができればDIYでやってみるかもしれないが、現時点では機械周りにはあまり触れようと思っていない。

 

さて、以前のブログでも説明した通りユニットバスへの水道管接続は事後配管であり、一度浴室内から外に出した管を基点としてそこから新しい管を割り振る形をとる。給水管は設備屋のアドバイスなどを聞いた結果ポリブデンパイプを使うことにしており、冒頭の写真はそのパイプと接続コネクタを撮ったもの。

 

このパイプは一般的に青色とピンク色が多く流通しており、機能的な差はないが一般通念として青を給水管、ピンクを給湯管として使用されることがほとんどのようだ。

 

そのポリブデン管(以後PB管と呼ぶ)のメリットは圧倒的な施工し易さにあるだろう。簡単な仕組みの勉強さえすればどんな素人でも水道管設置ができるようになる。

 

デメリットを挙げるとすれば通常のVP管などに比べてかなりのコスト高になることで、右の写真はPB管の先端に接続用のパーツを取り付けたものだが、この接続用パーツがかなり割高になってしまう。

 

VP管や蛇口などをPB管と接続するには2〜3個のパーツが必要になるのだが、それぞれが1000円前後の品になる上、一度差し込んでしまうと取り外せなくなり、再利用不可になってしまうのだ(裏技で再利用できるものもあるらしい)。

 

PB管にユニットの給水管への接続パーツを取り付けたため、それを廊下側の床下から浴室の接続口へ送っている作業を撮ったものが左の写真で、これは送る側が逆になっても問題ない(先に接続して管を床下に送り出すのも可)。

 

出来れば基点の最初からチーズ(3分岐しているパーツ)をはめて洗面・シンク分の布石を打ちつつ作っていきたいが、前述のとおり使いまわしができないことや、止水栓などが無駄に必要になってしまうことから今回は一本の管として給水元(VP)と給水先(バス接続口)を繋ぐだけにする。

 

そして作業が進んで分岐が必要になった時点で適切な長さにカットしてチーズをかましていけば良いという判断である。

 

というわけで廊下側の床下からPB管の送り込みに成功したため、浴室内で管の接続を行ったときの写真が右のもの。ユニットバスの給水口には雄ネジタイプのものが出ているため、PB管の接続パーツには雌ネジタイプのものを選んでいる。

 

購入したのはパッキンが付いているタイプのものだったため、例によってシールテープを巻く必要はなく、ただ単に堅締めをするだけで完了となる。あまりにあっけなさ過ぎてこれで本当に水漏れもなく取り付け成功するのだろうかという不安が頭をよぎる。

 

残ったのは給水元への接続である。以前のブログでここのVP管を廊下側に曲げて出したときは、気持ち長めに出しておいた(写真はこちら)のだが、廊下の解体以後この長めにしておいたのが仇となり、狭い中での作業で身体があたって折れ曲がりそうになったりとにかく邪魔なのであった。

 

そのため、ようやくここの作業ができるとあってまず最初にやったことは出っ張りをかなり短めにカットすることである。一応曲げて伸ばしたときに保温材を巻いていたため、それが接続後も使えるようにめくりあげた状態でパーツを接続しているのが左の写真だ。

 

そんな感じでPB管の接続は無事終了した。この後元栓のバルブを開閉するときに以前のブログでも説明したとおり、浴槽用の水栓のゴミ詰まりチェックを数度繰り返してから本固定したことを付け加えておく。

 

実際にユニットバス全体に水道を通す瞬間にはかなり緊張していたのが本音で、供給元のジョイント部、PB管のジョイント部、浴室水栓2つの接合部、シャワー部などどこかひとつの接続に失敗していたらそこから一気に水があふれるのだから、それはもう祈るような気持ちであった。結果として無事水漏れがないことを確認できて心底ホッとしている。

 

これにて給水管の接続は終了とし、次は排水管の設置を行うことにした。右の写真はまさにその排水管の立ち上げの手前までを確定したときのものである。写真の奥のやや広い空間が床下点検口となる部分で、ここを開けたときに給水管のメンテナンスがし易いことと、床下に降りる際にVU管(排水管)が邪魔にならないような形を模索した結果このような配置となっている。

 

廊下側からやや斜め気味に出してきているのでエルボは直角型ではなく、45度型のものを多用した結果、目的地の排水口(旧シンクで使われていたもの)まで最短距離をとることとなった。

 

ちなみに、今回の排水管の径は50ミリのもので一般的なサイズである。その他の径をざっとお知らせしておくと、VP管16ミリ、PB管13ミリを使っているなど、もともと家で使われていたものに合わせているのだが素人には覚えるのが一苦労だ。

 

ただ、実際に本固定をしているのは右の写真の排水先の部分と、一つ前の写真にある勝手口側の継手箇所だけにしている。これは実際に立ち上げられる場所が確定できていないためで、現時点で概算で出すことは可能だが、より正確なものにするため実際に洗面台の位置が確定した後で固定するつもりでいる。

 

勾配は思っていたよりも簡単に取れてしまっている。というのも、排水先の部分と排水元(立ち上げ手前)の部分の高低差がかなりあったためで、VU管の固定は全排水管のちょうど中間あたりに余った鋼製束を一本だけ固定して支える形をとった。

 

別に動かずに固定できるものならなんでもよかったのだが、今後なにかがあったとしても高さ(勾配)が簡単に変えられるため便利に思えたからというのが主な理由となる。排水元の方では実際に確定して固定するときに適当な木材(大引きあたり)に固定して終了ということになるだろう。

 

ともあれ、これで床下の配管作業はほぼ終了ということにして床張りを継続していく予定である。

続きを読む≫ 2020/06/11 22:29:11

玄関廊下の捨て板張りまでが終わり、タイミング的にはここで廊下の仕上げまでやるか浴室への給水管接続に取り掛かってもよかったが、先に勝手口の床を同時並行のような形で進めておくことにした。

 

なぜこちらを先にやることにしたのかというと、冒頭の写真にその理由をみることができる。ここに写っている水糸は玄関側から勝手口の端まで一気に引いてしまっており、玄関側の床仕上げをしようと思えばこれをそのままにはしておけないというのが答えである。

 

この水糸は大引き天の高さに張ってあり、従って前回の記事でやった捨て板張りよりも先に勝手口の大引き設置をやっていたのだが、多少前後入れ替わる形で紹介している。

 

一応この水糸とは別に大引き天のラインを壁に墨打ちしており、基本的にはそのラインに忠実に大引きを設置し、水糸は高さの最終確認のような位置付けで利用した。

 

右の写真は大引きをざっと設置しながら位置確定をしているときのもので、とりあえず最初に熟考して効率の良さそうなやり方を模索する手法をとらず、適当に鋼製束の上に乗せて高さと位置を確定させるという大雑把なやり方をとったため、無駄に時間がかかってしまった。

 

もう何度も触れていてクドイと思われるかもしれないが、この家は現代モジュールで作られていないため、通常の材木ピッチでは綺麗に収まらない。例えば6畳間の床張りにしても6枚のベニヤでキッチリ終わらず、ベニヤが敷き足りない部分が出てきてそこをどうするかいちいち考えておかなければならないのである。

 

足りない部分をどうするということは最後の段階で、実際にはその足りなくなる部分をどこに設定するのかということから考えておく必要があり、それによって仕上がり方や収まり方、強度などかなり色んな要素が変わることになるのでここらへんの考察は目立たないが重要な部分となる。

 

そして作者が結果的に決定したやり方は、北側の壁(2枚目の写真左奥側、根太掛けしてある壁)から910ピッチで大引きを設置するということで、最後には浴室壁側で足りない部分の空間埋めをすることにした。浴室側から910ピッチにしなかった理由は、採用したやり方のほうが勝手口(下足場)が広く設定できるからだ。

 

大引きの位置確定が終わってからすぐ作者がとった行動は、写真のような仮固定の作業となる。とりあえず鋼製束の上に大引きを置いていただけだったため、すぐに動いてしまっていた。

 

高さは最終的に必ず微調整をし、水平器を使いながらベストポジションを求めた後、写真にある横木からビス打ちをして固定。この時点で高さ・位置ともに確定させる手順をとった。

 

もちろん、水平確認は大引きのラインだけでなく、2本目以降の大引きを設置したときには1本目の大引きとの間に根太材を渡し、その部分の水平も確認していることは言うまでもない。

 

そうしておいてから最後に鋼製束を固定して終了となる。この段階までで束の位置はすでに確定させていた(間隔が100ミリ以上にならないように適度に設置)ため、ビスを打つ位置の土間コンにマーカーしておき、それに従って穴を開けているのが右の写真。

 

以前にも紹介したエビプラグ(そのときの記事はこちら)を打ち込んでいるのだが、作者にとってかなり誤算だったのはコンクリの硬さであった。振動ドリルを集落のN氏に借りているためそれを使えばよかったのだが、手持ちのインパクト用ビットを使って済ませようと奮闘し、無駄な苦戦を重ねながら4本のビットを無駄に潰してしまったのである。

 

一応市販の中にはインパクトでもコンクリに穴あけができるものがあるが、ある程度以上の数撃ちが必要なケースでははっきり言って使えないことが今回よくわかった。実際に穴を狙ったように開けることはできるのだが、とにかくすぐに欠損してしまう。一本のビットで数個の穴を開けるのが限界という感じで、コスパも限りなく悪い。これはかなりいい勉強になった。

 

穴を開けてエビプラグを打ち込んだら次は鋼製束の固定である。固定にはビス打ちとボンドの2種を併用したが、上述のとおり下穴開けにだいぶ苦戦したため、当初ビスを4か所打つつもりだったのを2か所に変更している。これはビス止めをボンドの補助程度くらいにしか作者が考えていないということでもあろう。

 

ボンドはかなり大量に(過剰在庫気味)仕入れてしまっているため、惜しまずたっぷり塗りつける。用途としては束の固定に塗る(まだ納屋の床組も残っている)ことと、フローリング(30畳分を用意)の裏地に塗る、大引きと根太の固定用に塗るなど。

 

ただ、作者は根太に塗ることはしたくないため用途としては束とフローリングの2種だけなのだが、1ダースも購入してしまったのはかなりの反省点だ。思っていた以上に一本あたりの量が多い(カートリッジもかなり大きい)。同様のことを考えている方がいれば参考にされたい。

 

ボンドを塗り終わると後はそれを穴が開いている位置に合わせて固定するだけである。束の位置は事前に確認しておいたはずだが、この段階ではまた少し狂いが生じているため微調整が必要だ。

 

最初に床の固定を終わらせておいてから徐々に高さを上げてギリギリ大引きと接する点で止めるのがコツで、少しでも上げすぎると大引きが浮き上がってしまう。束の用途としては強く固定するというよりは、沈まないようにするというくらいの意識が丁度いいくらいかもしれない。

 

高さ確定させた後で束と大引きをビス止めするのだが、これを4か所ほど打っておけば大引きは全くビクともしなくなる。

 

そういう感じで全ての束設置が終わっていく。作業が終わって翌日には写真のようにボンドが完全に固まり、もはや動かすことは道具無しでは不可能といえるほど頑丈になった。

 

なお、この鋼製束は許容範囲のやや上限に近い高さで設置する形になっている。これは玄関廊下側の束高さに合わせたものをセット購入(少しお買い得)したためで、本来であればこの勝手口の束はもう1ランク高さのあるものにするべきところである(高さを伸ばすのが短いほど良い)。

 

と、まあこのような感じで無事大引き設置は終了した。作業中特に触れてはいなかったが、束はそれぞれを千鳥(大引きを支えるL字金具を互い違いにする)にするのが基本で、より強度が増すことになる。

 

あとはこの上に根太→捨て板→フローリング、で終了となるのだろうが、根太を組む前に可能な部分の排水管設置を行っておきたい。排水管をやるなら廊下側と一緒にやらざるを得ず、それだったら給水管も一緒にやってしまいたい。

 

というわけで次回は水道管に関しての報告になりそうだ。

 

続きを読む≫ 2020/06/10 18:48:10

前回のブログにて根太の土台となる大引きの設置が玄関廊下の範囲において終了した。基本的にこの大引きの設置までは水平レベルという点で、必要以上に敏感に作業をしてきたつもりである。

 

あとはこの大引きの上に根太を張ることになるのだが、この作業はそう難しいものではなく、決められた間隔(303ミリピッチ)で配置していくだけとなる。ただその前に、しっかり詰めておきたかった部分のケアをしておいたのが冒頭の写真だ。

 

これは浴室ドアの部分にまで床を張るため最終調整が必要だった部分で、つまり、新たに貼っていくフローリングの天面というのは最初から決まっていた(もともとフローリングがしてあった面に決めないと色んなところで支障が出る)ため、それに完全に合っていないユニットバスのドア枠との間に微調整の必要が出てくるということ。

 

正確なところでいうと、もともとあった廊下のフローリングは前後左右完全なる水平ではなかったりする。ユニットバスは新たに組み立てる過程で水平にしてあるはずなのだが、それでも完成までの間に多少のズレは生じているだろう。

 

それら完全水平でないもの同士を繋ぎ合わせるここの場所では、どうあがいてもお互いのひずみが表面化し、捨て板を張ったときの天面とドア枠の間までの空間がフローリング材の厚み(12ミリ)キッチリとはいかない具合になっていた(両端の高低差で2ミリほど)。これは素人がやっている作業として常につきまとう宿命のようなものだと作者は考えている。

 

そこで、このドア枠と捨て板の間の空間にフローリングが綺麗に収まるよう、捨て板の高さが適正になるように下地を別途設置したものということになる。

 

この木材は別件で切断して余ったもので、なにもなかった空間に固定できるよう、下に簡単な基礎(コンクリートブロックを置いただけだが)を設置し、その上にビスを打ち込んで簡易的に固定したもので、必要充分な強度と考えている。

 

大引きと木材の間に空気が筒抜けのスペースがあったため、結果的に2重になるのを覚悟して断熱材の端材を敷き詰めておいた。

 

さて、それでは準備も整ったので根太張りを行っていこう。先に述べた通り303ピッチで切り張りしていく簡単なお仕事である。ただ、この家でこういう作業をするときの注意点として、現代モジュールではないということが常につきまとう。

 

つまり、このまま303ピッチでいっても最後にキッチリ終わってくれないということになる。それはそれで仕方がないことなのだが、問題はそのしわ寄せがくる箇所をどこに設定しておくかということに尽きる。

 

左は上の写真と反対側(玄関側)から撮ったもので、結論として今回作者がこのしわ寄せの位置として選んだのは廊下の中央あたりの部分になる。

 

写真ではわかりづらいかもしれないが、勝手口側から910ミリ、玄関側から1516ミリの位置までそれぞれ303ピッチで張り、中央あたりに500ミリ程度の開きを作った。これはちょうどこのあたりに床下点検口を設けることを意図したためである。

 

という感じでざっと根太張りを終えた後、最初に取り掛かったのが玄関入ってすぐの床張りだ。ここの床を解体してからこっち、この家の唯一のトイレに極端に入りにくくなっていたため、その利用を最優先に考えた結果ここを抑えておくことにした。

 

写真では断熱材を貼っているが、これを貼る前に捨て板となるベニヤをこの部分に当てはめて微調整していることは言うまでもない。この廊下は全体的にベニヤの幅(910ミリ)よりも短くなっており、綺麗にはめようとするとけっこう大がかりなカット作業が必要であった。

 

一番手を焼くことになったのは、すでに出来上がっている床(トイレやリビング入口などの敷居)の下に少し滑り込ませた状態で捨て板を設置したく、柱などが邪魔でそういう納め方が普通にはできなかったことだ。

 

結局は最少の範囲で柱などに干渉する部分をカットしたりして、パズルのように立体的に動かしながらなんとかはめることができたのが左の写真。

 

まずこれができることを確認した上で一旦板を取り除き、そのときに断熱材をはめていったのだが、こちらについては以前の床張りの際にも散々やってきたので思った以上にあっけなく作業が終了している。

 

ただ、この板の設置はかなり苦労しただけあって作者のDIY歴の中でも会心の出来となった。

 

捨て板張りによって一旦完成とし、次に取り掛かったのは脱衣所側の床張りである。こちらの方で苦労した点は壊したコンクリートとの間のスキマを埋める作業においてで、細かく切った断熱材の端材をほとんどの空間を潰すように厳重に切り詰めていった。

 

また、根太を通常通り張った後で、写真左に見えるような捨て板の抑えになるようなキワ根太もどきを入れて板の安定性を確保してみた。

 

そしてその反対側の壁には土台まで土壁がついておらず、床下の空間そのままとなっていたため新たに中塗りを施している。ここに関してはさほど几帳面にはやっておらず、どうせ捨て板で見えなくなる場所と割り切って養生もしていないため写真のような有様となった。

 

どのみち床張りが終了したときには畳寄せや巾木に該当するものを入れることになる予定で、さらにそこから仕上げの漆喰を軽く塗ることにもなるため、中塗りに関してはそこまで徹底してはやっていない。

 

というわけでこの位置にも捨て板を張ることができた。前述のとおり、中央に開いている空間が床下への点検口となる部分で、結果的に我ながらドンピシャリの位置に決めることができたのではないかと思っている。

 

一応ここからも人が降りられる空間にしたい思いがあったため、開けたすぐ下に配管がある形はとりたくなかった。どうしても排水管だけは邪魔になってしまうだろうが、それ以外のことでは泣かないで済む造りに出来たことでなんとか自分を納得させている。

続きを読む≫ 2020/06/09 21:15:09

玄関廊下のフローリング解体、合わせて不必要な部分のハツリ作業が終了した。ここからは床下の構造材で残っていた部分の活用をしつつ、全体的に再構築していくことになる。

 

冒頭の写真はもともとの床組に使われていた根太や大引きをバラしたもので(もともとの状態の写真はこちら)、作者が床組を再構築するにあたって不必要と判断した材たちの残骸である。

 

前回のブログで廊下に設置する大引きに関して、浴室側のものは再利用することを示唆していたが、結局は新規の材を使用することにした。もともとあった大引き自体が廃材の再利用だった(写真下にある古い材)ためと、一本新規で入れたところで値段的にもそこまで痛くないと思ったからだ。

 

ということで、浴室側に新しい大引きを入れることを決定したのだが、どのような形にするか少し迷ってしまった。右の写真のような古い大引きもどきが使われていたが、作者の構想とは高さにもズレがあったり、これ単体では床束ともどもグラグラでほとんど使用に耐えない状態であったことによる。

 

新しい大引きかもともとあった大引きどちらかを切り欠いて接合すればそれなりの強度は得られるのだろうが、今回敢えてこの古い大引きもどきのことは強度についてほとんど考えないことにした。

 

ということで新しい大引きに干渉しないよう切断しているのが右の写真で、作者の構想をまとめるのにやや時間がかかってしまったが作業は順調に進んでいるといえるだろう。

 

さて、その新しい大引きを一度置いてみてそこからさらに色んなことを決定していくことにした。とりあえず作者の頭にあったのは、大引きの両端はそれぞれ切り欠いたものを土台の上にビス止めすることだ。

 

そして一番考えてしまった部分がその間に入れていくことになる束のことである。床束には木・プラスチック・鋼など色んな種類のものがあるが、今回我が家の全ての束は鋼製束を使用することで決定している。

 

ただ、左の写真のように、壁にピタリと大引きを付ける形で設置するとなるとこの床束を設置するのが極端に難しくなる。というのが、この家の基礎の作り方が布基礎であり、それもコンクリートブロックを立ち上げている形で構成されていることによる。

 

つまり、それらコンクリートブロックは周囲をモルタルで固めて固定している関係で、床のラインをフラットにすることができない状態になっているということである。右の写真を見るのが早いと思うが、右側の束石はフラットな状態を保ったまま壁まで付けることができないでいる。

 

最終的にはそれを解消するために束石の壁側下の部分だけを少し削ってフィットさせたのだが(その写真はこの記事の最後で確認できる)、こういう不都合の他にもそもそも凹凸の激しい地面に対してまず束石を馴らしながら水平を確保するのもそれなりに神経を使った。

 

そういう不都合を避けるため、大引き自体を壁に干渉しない程度内寄りにすることも考えたが、この位置がちょうど浴室からの排水管の出入り口になる場所であったことからこういう形を選んだということだ。

 

束の設置に関しては作者も初めての体験であるため慎重に進めているのだが、何より最も神経を使っているのは床の水平についての部分であることは言うまでもない。

 

以前にLDKなどでやった床組みは全て根太より上の作業であったため、水平に気を使っても仕方がなかったが、やはり大引き以下床束から全てを始めるとなると水平をとるということが全ての作業に優先する。

 

ただ、この廊下のフローリングレベルに関しては既にほとんど動かせない状態で決められているに等しく、大引き天などはそこから逆算して求める方法しかなかった。写真はその大引き天を出すための水糸を引き、それを基準に色んな高さを合わせていったときのもの。

 

大引き天の求め方は、フローリングの仕上げ天面から必要な材の厚みを引くことで出る。今回の作者のパターンでいうと、フローリング(12ミリ)、捨て板(12ミリ)、根太(45ミリ)の総高さ(69ミリ)分下がった位置が大引きの天面となる。

 

この天面のラインが出たらまずやることは壁に墨線を引くことである。前述の水糸はそのとき引いた墨線上に釘を打ち、そこに張っておけば、大引きを設置したときに墨線の位置に合わせながら天面を水糸にちょうど当たる位置に合わせると、ほぼ問題なく水平がとれているという寸法だ。

 

水平器を使って傾きを修正し、大引きのレベル合わせと位置確定が終わったら、まず簡単に固定できる部分(両端の木部との固定など)はビス打ちをして動かない状態にしておく。その上で、束周りの固定を図ることにした。

 

右の写真のものは専用のボンドで、通常使用のものとは違ってフローリングの他に根太周りや束支持部などを固定することができる。これは母屋の大部分の床仕上げをフローリングにすることを決めてからすぐに購入しておいたものだ。

 

これは以前の記事でコーキングについて触れたときのものと構造は同じだが、サイズがかなり大きいものになっていて、専用の大きいガンも合わせて購入した。

 

ただ、かなり誤算だったのは早い段階で買ってしまったため、使用補償期間の1年を過ぎてしまっており、チューブの中でボンドが一部固まってしまっていたことである。期限切れのため実際の固着力もどうなるかわからないが、12本セット5000円くらいで購入した貴重な材料であり使えるところにはキッチリ使っていきたい。

 

そのボンドを束と床面の間に塗りつけるのとは別に、左の写真のようなものが必要になる。これはコンクリートにビスを打つためのものである。

 

写真左のビスは通常のビスだが、鋼製束をまとめ購入したときにセットで付いてきたものだ。これをコンクリ面や束石に打って固定するのだが、普通に打ったのではとてもじゃないがビスが入っていかない。

 

コンクリートへのビスの打ち方として広く使われる手段として、写真右のプラグを使うという方法があり、作者もこれを使ってみることにした。使い方は簡単で、まずコンクリートにドリルでプラグ指定の径の穴を開けて、そこにこのプラグを差し込むというもの。

 

このプラグがビスを打ち込みたい場所に埋まっていれば、後はそこに向かってビスをねじ込んでしまえばかなり強い固定が得られる。ただ、気を付けなければいけないのは、対応したビス径よりも太いものを使ったり、コンクリートの脆い部分にやってしまうとビスを打ったときに内側からコンクリが割れてしまう可能性がある。

 

それらを全てクリアした上で位置確定して固定したのが右の写真。鋼製束はこういう形に設置した後でも長さを製品の範囲内で自由に変えることができる。

 

鋼製束の足元側にはボンドがたっぷりついているため、最初はある程度短い状態で位置にあてがい、事前に決めておいた束のビス穴とプラグが合う位置でビスを軽く打って位置決めするとやりやすい。

 

そうしておいて最後に高さ調整をするのだが、この高さ調整がなかなかコツが必要とされる気がしている。というのも、やりすぎると大引きを浮き上がらせる形になってしまう(簡単に曲げるくらいの力が働く)ため、理想をいえば全く持ち上げることのないちょうどピッタリくらいの位置でかつ適度なテンションがかかるくらいを模索するべきである。

 

そこらへんの判断が素人にはなかなか難しいと感じたが、結局は束と大引きもビス止めしてしまうためよほどブラブラでなければ大丈夫だろう。それでも力の加減に自信が持てなければ、大引きや床の上を歩いたときに軋んだり床鳴りがあるかどうかで確認しても良いかもしれない。

 

ひとまず、今日のところはこれで床下の最重要の部分が終わったということにして、次回は根太張りを紹介していこうと思う。

続きを読む≫ 2020/06/08 20:18:08

前回の記事にて廊下や上がり框など木材部分の解体が進んでいる。あとは不必要な根太なども一気に解体したいところだが、その前に最も周囲を汚してしまう仕事を早めに片づけておきたい気持ちになった。

 

タイトルのとおり、ハツリ解体の作業である。冒頭の写真は勝手口の上がり框を土台ごとバラした後の壁の様子で、今回はこの廊下の端に立ち上がっているコンクリートブロックの一部解体をメインに行っていく。

 

この部分のハツリをする理由として大きく2点あり、まず1点目はこの廊下と勝手口に新しく床組をしていくにあたり、床下換気口を設ける必要が出てくるためである。

 

現状では勝手口が土間仕上げになっている関係上、換気処理がされておらず、周囲の基礎(コンクリートブロック)は部屋に対して完全に密閉している形になっている。そこにもともと構想上なかった部屋を作ろうとしているため、床下の空間には他の居住空間と同じように換気口を設ける必要が出てくるということだ。

 

換気口の形としてはまだ完全に確定していないが、勝手口の外壁側にはいくつかの穴を穿ち、内側同士も他の居室床下と一繋がりになるように穴を開けていくことで空気の流れを作ろうと思っている。

 

そして、2点目の理由としては、ここに排水口を通す予定にしていることがある。もともと、勝手口には台所が備え付けられていた関係で、それを取り壊した今でも排水管だけは生きている(写真はこちら)。

 

そして、これから洗面台を作るにあたり、その排水経路をここに繋げることにしたということだ。浴室の排水管と繋げるということも考えたが、逆流の可能性などよりリスクの少ない方法を選んだつもりでいる。それに、どのみち勝手口の排水口には洗濯機からの排水を繋ぐことは決定していたから、ついでに排水管を繋げてしまえば手間も省けるだろう。

 

前置きが長くなったが、作業に入っていく。コンクリートブロックの壊し方だが、適当に壊せばよいのであれば最初からハンマードリルでハツればいい。ただ、ここは一応基礎の部分でもあり、玄関からの大引きの支えにもなっている箇所があるため、ある程度綺麗に空間を開けておこうと思う。

 

方法としては、写真のようにまずグラインダーにダイヤモンドカッターを装着し、輪郭の部分を綺麗に削ることから始める。コンクリートを削る作業というのはものすごい量の粉塵が出るため、汚したくないもの(全ての窓や玄関、扉など)全てに事前に養生をしたことは言うまでもない。

 

輪郭が削れたら次はハツリに入る。作者が持っている通常のグラインダーではコンクリートブロックを一度で切断することは出来ないため、裏側からも同じように輪郭を削っている。

 

最初に輪郭を削っておくことで、コンクリートの壊れ方はそれに沿った綺麗なものとなる。ここのハツリに関しては部分的なこともあり、ほとんど時間を要せずして終了した。

 

ハツリ終ったのが右の写真。この角度からだと浴室側から出してきている給水・給湯管の状態がよくわかる。できればメンテナンスなどを考慮して人が通れる程度の空間を開けたかったのだが、もともとスペース的に厳しいのと粉塵の多さに躊躇したこともあり、勝手口の床組にも点検口を設けることにしてこれで良しとした。

 

先にも書いたが、空間の色んな部分が真っ白になるほどの大量の粉塵が出ている。ときどきブロワーなどで粉塵を飛ばしているのだが、それが玄関口から吸いこまれるように外に出ており、外から見るとものすごい量の煙が出ているように見えるに違いない。

 

粉塵が出る作業はここでまとめてやっておこうと、予定していなかったタイルのハツリもここで行っておくことにした。左の写真は浴室ドア枠に近い位置の壁を撮ったものだが、ここについていたタイルをハツリ終ったあと撮ったものである。

 

浴室ドア枠の外側には化粧木材を取り付けて3方枠が綺麗に設置されているように見せることになるが、その木枠を取り付けるスペースがあまりに狭いため、ミリ単位でも幅を広げるためにここのタイルだけは落としておくことにしたものだ。

 

さらには玄関の沓脱ぎ場である。以前の状態を知りたい方はこちらの写真をご覧になっていただくとして、作者はこのタイルが最初から気に入らなかったため、壊して玄関の表情を変えたいと思い続けていた。

 

意外だったことはこんなところに写真のような鉄骨が数本も埋められていたことで、基礎など本当に必要そうな部分には今のところ鉄骨があることを確認できていない。前回にもあった勝手口の上がり框の頑丈さといい、廊下の危なっかしい仕上げ方といい、頑丈さと脆弱さの使い分けが全く想像の外をいっている。

 

先ほどのコンクリートブロックを部分的にハツったのと違い、このタイルを全て解体するのはかなり骨が折れる作業となった。特に大変だったのはメインの沓脱ぎ台のタイルではなく、横壁に貼られていたタイルのほうである。

 

ここは力任せにハツることで奥の壁の部分まで壊してしまうことを恐れたため、ちょうど良いラインまで壊していくことが難しかった。力もこの日の残っているものを全て出し切った頃ようやく全ての解体が終了した。

 

タイルとコンクリートのゴミは写真の通りの量である。浴室を解体したときはこの10倍ほどの量が出ていたため、それと比べると可愛いものだが、総重量で100キロ以上出ていることは間違いない。

 

こういう汚れ仕事の場合は実際の作業よりも、養生をしたりこういうガラを回収したり掃除することのようがよほど大変で、特にコンクリート関係を壊すときは室内であれば至るところが真っ白になるくらいは覚悟の上で養生、掃除方法などを考えるべきであろう。

続きを読む≫ 2020/06/07 21:05:07

前回の古民家ブログにてようやく長い長い作業であったユニットバスの組立が終わった。あと残っているのは給水管の接続のみであるのだが、それをやる前に大がかりな大工仕事に入らなければならない。

 

今回は、タイトルのとおり廊下の解体を実施する。この母屋で廊下と表現できそうな部分は冒頭の写真の箇所しかなく、玄関を入ってからトイレと浴室に繋がるまでの空間のことである。

 

以前掲載した図面を見ていただけるとわかると思うが、作者の構想ではこの廊下には壁を入れることで空間をぶった切る予定にしている。

 

現状では玄関から入るとすぐに浴室の脱衣所というあり得ない状態になっており、以前の家主はこの浴室の手前に簡単なカーテンを付けていたようだ。まずその点を改善するため、かなり狭いのを我慢して脱衣所というものをキッチリ部屋として設けることにしている。

 

ただ、この時点ではそのための壁をどういう造りにするかというのを確定していない。案としてはツーバイ材で簡単な柱を設けて石膏ボードによる壁を造るか、若しくは小舞を掻いて土壁を立ち上げるかどうかであろう。

 

それについては後々考えるとして、ひとまず床下の状態を見て必要な材料の割り出しを行いたい気持ちが強かったため、急ぎ足でこの廊下を解体することにした。

 

だが実は、最初の構想ではこの廊下は解体しない方向で考えており、上に新しいフローリングを直貼りして終わらせる気マンマンだった作者がなぜ心変わりしたのかというと、一番の理由は元々の廊下の耐久性にあった。

 

というのも、踏み込む場所によってかなりたわむ部分があり、いつ抜けてもおかしくないほどの安普請ぶりだったということだ。リノベーション後はそこそこ重いもの(洗面台や壁など)が上に乗る可能性が高いため、その一点だけでも床組のやり直しが必須だったと今は思える。

 

その他の理由も複数あり、未だにこの母屋の寒さが完全には改善されないことや、浴室含めた全体の配管制御ができる状態にしたいことなども挙げられる。

 

ということでまず勝手口側から敷居を解体してフローリングをバラしにかかったのが右の写真だ。上を歩くとかなり沈みがあるくせに、いざバラそうとすると意外と頑丈に固定されており、最初の一つ目がなかなか外れなかった。

 

だが、一か所浮き上がらせることができれば写真のように全体が連動して浮き上がってくれる。これを起点に全てのフローリングを剥がしにかかった。

 

フローリング板は意外にも本実が使われていて、建築した当時の感覚からすると恐らくそこそこいいものを使っていた感じなのだろうと思える。ただ、貼付けが根太に直打ちしているだけで、ボンドも使われなければ捨て板もないという作者の感覚ではとてもちぐはぐな印象を受けた。

 

それも、根太に使われている材はどこかの古民家を解体したときに出た廃材のようなものを再利用している感じで、それに関しては五寸釘でしっかり固定されているものの、併用されている通常の根太材は固定すらされていないものもあり、廊下の強度が著しく劣っていたのはほぼその部分と断定できる。

 

一応、根太天には墨線が打たれていたりしてセミプロ以上の仕事のように見える部分もあるにはあるが、大引きの一部がコンクリートブロックに乗せているだけだったりと、どう考えてもやっつけ仕事の匂いが濃く漂っている。

 

根太に直貼りでは(それも一部固定されていない)たわむのは仕方ないだろう。むしろ今までよく踏み抜けなかったものである。

 

などなど思うところが色々あったが、速やかに右の写真の状態までバラすことができた。ちなみに、写真真ん中あたりに見えているピンクと紺色の管が外部から引いてきている給水管(ピンクが給湯)で、このあたりで分岐させて浴室、洗面所、台所に引っ張っていく予定だ。

 

フローリングの解体が終わった時点で玄関側からも撮影してみたのが左の写真。今回作者が用意しているフローリングはここで使われていたものと同じ12ミリ厚で、死ぬほど手抜きをしたければこの時点で上貼りすれば一応完成させることができる。

 

だがそんなもので納得できないからこそ解体する道を選んでいるため、ここからは正確な寸出しをしてキッチリ収まるような造りにしていかなければならない。そのためには、まず今使われている根太は全て撤去する必要が出てくる。

 

作者の構想では、根太の上に捨て貼り(LDKなどと一緒)をしてその上にフローリングを貼っていくため、大引きの高さからして変更することになる。となると現状ある大引きをそのまま使用できるかどうかをまず判断しなければならない。

 

作者の判断では、浴室側にある大引きはそのまま使用しても問題なさそうだが、リビング側には新規で大引きを入れておこうという結論となった。それと同様に玄関框(かまち)側にも新規で入れることで検討。

 

ただ、この廊下側の床組みが少し大変そうなのは、基礎となるGL(グランドレベル)が全然フラットではなく、むしろ凹凸の激しい何ら整地されていない土地になっていることである。

 

その点、右の写真の勝手口の方は全て土間コンが打ってあり、半ばベタ基礎のような形でこれから床組をするのは容易になるだろう。今回はこちらも不必要なものを撤去することにした。

 

というのがこの上がり框である。これに関してはなぜか他の部分より頑丈に造られており、脚も土間コンに半分埋められているような感じであった。少し驚いたのは横の支えが釘打ちであったのだが、それらを家の基礎であるコンクリートブロックに直接打ち込んでいたことだ。

 

現代であれば間違いなくコンクリート用のビスを使うところだろうが、釘というのはコンクリートとは相性が悪く、本固定には使えないという作者の知識を裏切るものである。それでいて、簡単には動かせないほどの強度があったということは、腕がいいのか悪いのかさっぱり見当がつかない。

 

そして極めつけは取り外した後のこの框の裏側で、こんなところにかすがい(ホッチキスの針をどでかくしたようなやつ)が打ってあるのには仰天した。この大きさはよほどの強度が必要な部分に使うことが多いもので、例えば柱と梁などの構造部に使われるシロモノだと思っていた。

 

ただ、ここまで頑丈に作ってくれているので、これを捨てるのは惜しい気にもなってきている。もし使えるようなら、勝手口の入口の上がり框として再利用できるかどうか検討中ということにして今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2020/06/06 21:06:06

読者の皆様には長らくお付き合いいただいたと思うが、ユニットバスの完成が近い。今回の記事にて内装の仕上げはほぼ終了するため、浴室関係の記事は次の最終回(給水接続とエプロン固定)で終了となる予定である。

 

ただ、今回の報告が終了後、最終回までの間には洗面所側の床組や浴室ドア枠の木工造作などが必要になってくる。それらに関しては浴室の一連の作業の範疇からは外れてくる部分もあり、最終回まで時間差が発生することを予めお伝えしておかねばならない。

 

以前のブログでもお伝えした通り、今回の浴室も含めてこの母屋の全ての水道管の基点(中継地点)を洗面所の床下に設定しており、浴室と洗面の給水接続(できれば台所も)を同時に行うのが作業効率的にベストと判断している。

 

と、前置きはここまでにして本題であるバスの内装について報告していこう。冒頭の写真にあるものはこれから行うシリコンコーキング用のセットである。

 

このTOTOのコーキングセット(ガン以外は付属品)で作者がいいと思った部分は、写真のような充填箇所の形状に適したノズルが用意されていることで、それも噴出口がかなり細いため非常に充填がやりやすかった。

 

わからない人のために簡単に説明しておくと、コーキングというのは時間の経過で固形化して水を全く通さなくなるという、建築をするにあたって必須のアイテムになる。大抵の水回りにはこれが使われているし、値段も安価であるため使用していない住宅は存在しないと言ってもいい。

 

冒頭の写真にあるシリコンが詰まった本体をコーキングガンと呼ばれるものに装着し、トリガーを引いてシリコンが必要な部分に充填していく。そのままでは見た目が悪いので、最後にヘラなどでキレイに撫でて仕上げとする。

 

ただ、以前のブログでも打ち明けているが、作者はこのコーキングが苦手でなかなか上達しない。

 

というのも、充填の際につい出しすぎてしまうようで、多すぎたシリコンが養生テープに大量につき、縁が上手く切れないことが多いのである。左の写真はそこそこ及第点の部分を掲載したのだが、全体的に満足のいく出来ではなく、作者の中では落第点に等しい。

 

恐らく充填量が適量であることと、養生テープの位置を適切にすればいいのだろうが、これに関してはもっと精進する必要があると切実に思っている。

 

落ち込んでばかりもいられないので先に進もう。右の写真は浴槽専用の水栓で、有料オプション(定価で9万円もする!)となっているもの。このユニットバスのシリーズでは、基本プランの中には洗い場のシャワー水栓しかついておらず、浴槽用の水栓を付けたければ全てがオプション扱いとなる。

 

その中でも作者が発注したのは定量止水タイプ(湯量で自動的に給水が止まるもの)で、選べるプランの中では最も高価なタイプのものである。

 

このタイプの混合栓は以前の記事でも取り付けているが、今回は少しだけ取り付け方のミソとなる部分を紹介しておこうと思う。

 

さらに過去の記事ではシールテープを巻くことを説明したが、それが水漏れを防ぐには必須のアイテムとなる。テープを巻いた雄ねじを雌ねじ部分に時計回りに回して固定するのだが、このとき少しでも巻き戻し(反時計回り)をしてしまうと、テープが中で千切れたりして効果がなくなると言われている。

 

そのため、単水栓であれば適当な位置で留めて置けばいいのだが、混合栓の場合はそれが難しいのである。対応法としては左の写真のような状態で一度ステイしておき、この段階で水栓を取り付け(給水・給湯ともに)てから最後水平になる位置までずらしていくとどちらも時計回りで終えることができる。

 

設置完了したのが右の写真。ただ、この定量止水タイプの水栓の注意事項として書かれているのは、まず上の写真の状態(本体を取り付ける前)で一旦給水栓を開放し、水道管内にある異物を全て流水で放出してから固定することが謳われている。

 

これはゴミがフィルターに目詰まりすることで水量設定に狂いが生じることを防ぐだめだそうで、作者も実際に水道管接続をする際には一度本体を外して水を放出してから再度取り付けを行うつもりである。

 

さて、内装の作業もこの洗い場排水口のフタでラストとなる。最初にこの洗い場床を設置して(そのときの記事はこちら)からこのフタを付ける直前まで、この上には常に養生用の段ボールを敷いて厳重に守ってきた。

 

それもこのフタをつけると同時にお役御免となる。これ以後は段ボールではなくコロナマスカーを全面に敷き、来るべき最終日を待つことになる。

 

そして最後にはドア枠から外していた折戸を元の位置に戻して全工程は終了である。と、言うのは簡単だが、実はこの折戸の建て込みに関しては最後にして最大の難関になる可能性がなきにしもあらずだ。

 

以前にドア枠を入れた時点でこの折戸を試しに入れて確認したときには、実はかなりギリギリ入るか入らないかくらいの状態であった。というのも、パネルを含めユニット全体的に歪みがあることにより、ドア枠も水平・垂直がキッチリ取れていなかったことによる。

 

だが、それらの歪みはほんの少しであったため、作者もドア枠の建て込み位置をコンマミリレベルで微妙に変えることでなんとか建て込めるくらいにもっていくことができた。もしこれが大幅な歪みであれば修正するのはほぼ不可能に近かったかもしれず、薄氷を踏む思いであったことを付け加えておく。

 

ともあれ、これでユニットバスに関する報告は一旦終了の体をとる。次回からは床組の様子をお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2020/06/03 22:04:03

前回、水栓を取り付けるまでを紹介したため、その繋がりでカウンター周辺の作業を報告していくことにした。冒頭の写真は、洗い場カウンターに使われる大き目の部品をまとめたもの。

 

カウンターにはそれなりの重量がかかることが想定されている構造で、パネル裏には30センチ四方ほどの鉄板(写真はこちら)がついており、それを8本の太いビスで固定している。これら大き目の部品それぞれも強度のある素材で出来ているため、人が乗りあがったくらいではびくともしないだろう。

 

まず壁に最初に固定するのは右の写真のもので、かなり硬いプラスチック(FRPか?)素材で作られている。これを8本のビスで固定しているのだが、その一か所がスムーズに固定できていない。

 

というのも、壁の外側につけてある補強鉄板にビス穴が開いているのだが、その部分の穴に一か所だけ(写真一番左のビス)上手くかみ合わせることができておらず(事前のテストでは全て噛み合っていたが)、なんとなく少し噛んだような状態でシリコンで無理やり固定したような状態で良しとした。

 

そしてその上にはこれもかなり頑丈そうな金属製の板を乗せることで強度を確保するような構造だ。さすがにこれを覆う上下のカバーはプラスチック製だが、相当頑丈なのは間違いない。

 

前回のブログでも触れていたが、このカウンター自体には壁との接点がなく、それを支える下のほうで壁に固定されている。それはカウンター裏に手が入ることで汚れやすい部分の掃除が容易になっているのと、そもそも汚れやすい部分に水が溜まりにくい設計になっているようだ。

 

カウンターが完成した次に手を付けたのはシャワーホースの部分である。前回取り付けた水栓の下には穴が開いてあり、そこからシャワーホースと連結できる栓(エルボ)が顔を出している。

 

そこにホースを接続し(パッキン式でナット締めするだけの構造)、シャワーヘッドを手締めにて装着すれば出来上がりとなる。このシャワーヘッドはかなり面積が広く、水も柔らかい出方をするらしい。使用感はいつかレポートできるだろうか?

 

出来上がったカウンターとシャワーの状態が左の写真。カウンターに関しては写真を撮る前に養生段ボールをつけてしまい、すぐにお見せすることができないのが残念だ。

 

この養生段ボールに関しては、もともとカウンターカバーが入っていたものがそのまま形状に合う形で完全に養生できるようになっている。こういう痒い所に手の届く感じは流石に日本のトップ企業であると感じさせる。

 

その勢いで次はシャワーヘッドを引っ掛けるパーツを取り付けることにした。通常のシャワーフックとは違い、好きな高さに固定して使えることができるスグレモノで、そのためのバー本体が写真のもの。

 

最初、開封した勢いでバーについている紙などを取り外したりしたのだが、よくよく説明を見るとそれが必要な養生だったりで、「紙を付けた状態で完成して施主に引き渡す」のがセオリーのようだ。

 

実はここだけに限らず、ほぼ全ての箇所で設置後養生は実施することにしていて、それは本当に使える状態になるまでどこで汚れてくるかわからない不安があるためである。

 

というわけでシャワーバーも完成した。これも完成後の養生を想定したビニールの使い方がされており、取り付けの際には包みのビニールを外さないよう取り付けてからそのまま養生に使えるように指示がある。

 

それと先ほど完成したシャワーヘッドを一緒に養生ビニールに包んでしまえば完璧で、この周辺はほとんど全て養生だらけになってしまっているのが我ながらおかしいほどだ。

 

最後はついでの作業でタオル掛けと小物入れを設置して洗い場周辺は完成となる。タオル掛けなどは事前に穴を開けている部分にコーキングしてビス止めするだけだが、小物入れに関しては少々失敗してしまっている。

 

というのも、発注した中でなぜかこの収納棚だけは明細に記載されておらず(恐らくワイドミラーを選んだことでセットから外される)、従って過去のブログで触れたケガキ線図なるものが用意されていなかったのである。

 

そのため、予めパネルへの穴開けもできておらず(寸法記載もどこにもない)、慌てて今回作者が適当な位置にビス穴を開けて設置することになった。しかも、最もショックだったのはパネル穴の方ではなくパネル裏の補強板のほうで、概ね全作業が終了した今の段階でもどう考えてもパネル裏の補強用と思われる横長の鉄板が2枚ほど残っているのであった。

 

ケガキ図、説明書ともに全く触れられていないため断言はできないが、まず間違いなくこの残った鉄板はこの収納棚の補強板であろう。今となってはそれをパネル裏に貼りつけることは解体しない限り不可能な話になってしまっている。

 

実はパネル裏の補強板を貼っていったとき(そのときの記事はこちら)、この2枚余った板、それも他のものよりも1.5倍ほどの長さのものをどこに使うことになるのか随分と考えたのである。

 

だがそのときには結論が出ず、説明書にも一切触れられていないためどこかに心を置き忘れたような気持ちで作業を進めることになっていた。出来得ればあのときの状態に戻ってやり直したい気分だが、まあそんなに重いものを乗せるでもなく大丈夫だろうと楽観視して今回は終わろうと思う。

続きを読む≫ 2020/06/02 22:09:02

ようやく浴室の構造部分が全て終了した。残るはドアのはめこみだが、これは天井を固定したときに取り付けを確認しているため最後にスムーズに設置することができる(と思う)。

 

ここからは内装ともいえるパーツの取り付けをいくつか紹介していく予定で、作業自体はほぼ一日で終わっているのだが見どころ的な部分を何回かに分けて記事にしていく。

 

まず、冒頭の写真のものだが、これは手始めに取り付けた一番簡単そうに思えたパーツで、風呂フタを留めておくフックとランドリーパイプ用の留め具である。

 

実際に取り付けた写真が右のもの。ランドリーパイプはメタル調(割高オプション)のものを一本のみの発注としていたが、留め具が2か所ついているのは標準仕様でときどきで変更できる仕組だ。

 

風呂フタフックには一応フタをかけて確認しているが、写真は撮り忘れている。作者が発注した浴槽は「ゆるリラ浴槽」という縁がカーブを描いたような丸みを帯びたデザインで、フタもそれにジャストフィットするようなアールを描いた形になっている。

 

お次はこちら。これは浴室ミラーの留め具を打ち込み、フレームを取り付けたものである。先ほどのフタのフックやパイプの留め具もそうなのだが、基本的に浴室壁にビスを打つ箇所には全てシリコンを注入しており、漏水対策をとっている。

 

このミラーに関して言えばそれは上下12か所に渡り、手間だけはかなりかかっている。説明書にもさほど詳しく触れられておらず、半分自分で仕組を確認しながらの作業だった。

 

完成したのが右の写真。鏡自体は裸のものを運ぶことになるため、一人でやるときは準備を周到にしてもかなり緊張を強いられることになるだろう。

 

ちなみに、このシリーズの標準仕様の鏡は洗い場に縦長に設置するタイプのものなのだが、作者の好みに合うこちらの横長ワイドミラー(割高オプション)を選んだ。結果的に浴室が広く感じるような気がしてかなりのお気に入りとなっている。

 

最後に紹介するのはシャワー水栓である。左の写真はその水栓を取り付けるためのパーツで、これを壁裏配管して出ているエルボに接続する形をとることになる。

 

写真にあるカバーは下側を上に向けた状態で撮ってあり、ここの一番大きい穴から直接お湯が出ているように見える設計になっている。ただ、後述するがこのモデルはグレードがあまり高くないため、少し安っぽく映るかもしれない。

 

今まで作者が取り付けたタイプの水栓はオスネジタイプのものが多く、取り付けの際には必ずシールテープを巻いてから行うのが基本だったと思う。だが、この水栓のネジ形状は受け型で、パッキンで水漏れを防ぐタイプになっている。

 

そのため、取り付けはただパッキンを挟んでナットを絞るだけであり、素人でもできる作業だ。右の写真の状態にするのにいかほどの苦労もなかったが、さすが世界に誇るTOTOと思えた部分はこの部品の重厚さであった。

 

この頑丈さだと腐食や変形、破損などなかなか起こらないと思わせるような材質だが、うまくお伝えできないのがもどかしい。

 

以前のブログでも触れたことがあるが、今回作者が選んだグレードは下から2番目のモデルで、そのグレードの違いが最も出るのがこの水栓ということだ。

 

ただ、全てのグレードに共通している点として、通常の混合栓のように金属がむき出しになっているタイプではなく、全て専用のカバーで覆われている形状になっている。これは見た目のスッキリさもあるだろうが、掃除の手間を省いている設計になっているといえる。

 

そしてそれ(掃除し易さ)はこのシリーズ全てに対して配慮されており、作者はつけていないがオプションで自動洗浄機能(洗い場浴槽とも)が選べたり、次回紹介する水栓カウンターも壁から浮いている形状がとられていたりする。

 

これまでマンションタイプの安価なユニットバスしか使用してこなかった作者にとって、こういう配慮がある浴室というのはそれだけで嬉しいのである。パネルの材質などもフィルム貼りの鉄板で凹凸がないため、防カビ性はとても高そうだ。

 

その他の造りも出来るだけ水のたまり場ができないような配慮を感じる設計になっている。完成が待ち遠しい。

続きを読む≫ 2020/06/01 23:05:01

天井の設置が完了した。あと残っている窓枠の設置までが終われば概ね構造的な部分に関しては全てが終了すると言っていい。そうなると次には細かい備品を設置して最終コーキングをすれば浴室が完成する。

 

というわけであと一歩である。はりきって作業を進めていこう。冒頭の写真はこれから取り付ける天井点検口で、これまで作者が見てきたものより重量があってしっかりしている印象だ。

 

重量があるためしっかりやっておかなければいけないこととして、落下防止対策というのがある。写真に取り付けた紐がそれで、重さがあるためかなり頑丈な造りにしているのがわかる。

 

ただ、ヒモの長さがやや短く、このフタを大きく動かすのは難しいように感じる。それも、別個に段ボールに包まれていたため断熱材を貼るのも忘れており、事後で貼ることになりそうである。

 

これの取り付けによって天井に関する作業はフルコンプリートとなる。現段階では必要な部分のみ養生テープを剥がしているが、浴室完成後これらを全て剥がせたらかなりスッキリした印象に変わりそうだ。

 

作者が今回発注したプランでは天井に関するオプションが全くなかったが、ダウンライトやハイグレードの換気扇、天井シャワーなどのオプションを付けていれば天井裏がもっと複雑なものになっていただろう。

 

さて、次は長らく調整を続けてきた窓枠をここで決めてしまおうと思う。この窓枠に関してはパネルの切断失敗から始まり(そのときの記事はこちら)、もうずいぶんと時間をかけてきている気がする。

 

最後に調整したのは枠の奥行に対してで、これは予め実際に天井までを仮にはめてみて柱や壁の位置関係を確定させた上でドンピシャリの位置に調整済みである。今回取り付けるにあたってまず最初にやったのは右の写真のとおり、材の接合部(裏側)にシリコンを打っておくことだ。

 

そのシリコンが固まったのを確認してから壁にはめ込んだ。だがここで多少の異変に気付く。というのも、あれだけ何度も確認して寸法を合わせていたのにも関わらず、いざ本番となるとまた合っていないのである。

 

まあこれは永遠に課題になることなのかもしれない。今回は切りすぎではなく切り足りない(壁から1〜2ミリ浮いた位置になっている)状態でため、もう設置後コーキングでごまかそうとそのまま取り付けを強行。

 

ただし、結果からいうとこの強行が最後の化粧材を入れるときにひずみとなってスムーズにいかないことになってしまう(得意のゴマカシでなんとかしたが)。何度もやって重々承知してはいるが、作業は一つ一つキッチリとやっていくべきで、このときの作者は「早く終わらせたい」という魔が差した状態だったといえる。

 

窓枠にはここからほぼ全ての箇所にシリコンコーキングを施す必要がある。まずは左の写真のとおり化粧板を付ける部分に充填。

 

それから化粧板を付けた後、今度はその上から右の写真のとおり養生テープを綿密に施していく。これは細かい上に正確さが要求されるしんどい仕事だ。この養生の出来如何でコーキングの仕上がりが変わってくる重要な部分である。

 

この窓枠のコーキングが終わるとあとは最後の仕上げまでシリコンの出番はなくなる。そう思うことでこのしんどい作業をなんとかこなしていった。

 

テープ養生が終わると一気にシリコンの充填を行っていく。ただ、ここまで他の箇所でもいくつかコーキングを実施してきたが、どうやら作者はコーキングに対して苦手意識があるようだ。

 

というのも、仕上げの綺麗さで満足できたことが一度もなく、常に自分の作業に不満を感じている状態なのである。まずガンの扱いから苦手で、ずっと同じ一定量を直線に充填することができず、仕上げのヘラ使いもうまくいかない。

 

ヘラなどはサッと一度かけて終わればそれなりに綺麗なのだが、どうしても気になる箇所ができてしまい、それを修正しようとして全体が汚くなってしまうパターンが多いように思う。プロなどでも綺麗に仕上げるときは指の腹でなぞったりすると聞き、それも試しているがなかなか苦戦している。

 

というわけでこれが一旦の出来上がりである。自分のコーキングが汚いと感じるため部分的にやり直しをしたい気持ちが強いが、それをするとどんどん深みにハマりそうで考えてしまう今日この頃だ。

 

ただ、テープを剥がした際にコーキングも醜く浮き上がってしまった箇所が複数あり、固まった後でそれをカッター処理することと、場所を限定して再充填に挑戦することをこの時点で決めた。それに関してはこちらで紹介しない程度のものになるかもしれず、一応コーキングに関してはこれで終了したことにする。

 

ということで、窓枠の建て付け、コーキングともに落第点に等しいが、ユニットバスの山場といえる作業はもうこれで全て終了となる。残っているのは細かい備品の取り付けでそう緊張を強いられることもないだろう。

続きを読む≫ 2020/05/31 06:50:31

前回、浴室天井の半分(換気扇側)ほど作業が終了した。今回は残りの天井を取り付けて固定、仕上げまでを一気に紹介することにする。冒頭の写真は前回の記事でも触れていた照明を取り付けたときのもの。

 

換気扇に関しては特記なかったが、なぜかこの照明器具だけは天井を上げる前の段階で固定するよう説明書に書かれている。固定するのはガワだけで照明とカバーは事後設置なのだが、事前に取り付けておく理由は作者には最後までわからなかった。

 

天井が上手く合わさるかどうかのシミュレーションもすでに実施済みで、あとは天井をかぶせて細かい調整をするだけの状態になっている。ということでサクッと取り付けてみた。天井の細かい位置を確定させてから電球を取り付ける。

 

天井裏にはすでに準備済みの配線が垂れ下がっており、それとこの照明を結線すれば接続は完了である。だが、まだこの状態では万が一が起こり得るため、結線するのは天井固定が終了してからとした。

 

2枚の天井をしっかりとパネルにはめこんでいくのだが、どうしても一か所だけ微妙な狂いが生じているためのしわ寄せがきてしまい、なかなかはまりにくかった。

 

少しのズレに関しては天井裏からゴムハンマーで叩くことで力づくではめることができたが、問題だったのは左の写真の部分だ。一見わかりにくいかもしれないが、以前の記事でも触れたとおりここだけパネルの高さが違ってしまっている。

 

恐らく全ての狂いのしわ寄せがきたのかもしれないが、段違いになっているままではこの後に取り付ける天井目地がうまく固定できないため、多少無理やりにでも天井のラインを真っ直ぐにする必要があった。

 

そのため作者がとった対応として、低いほうのパネル上に高さの違いと同じくらいの厚さのプラスチック片をはさむことで誤魔化しを図った。この荒技によって天井自体がほんの少し浮く形になるため水密性は若干不安だが、天井ということでコーキングをしっかりすればなんとかなると楽観視することにした。

 

天井目地のラインが揃ったら今度はそれを崩さないように廻り縁にビスを打ちこんでいく。天井はパネルの上端までしっかりはめ込んでいる(上記段差のある所以外)のだが、それでもこのビスを打つ位置がシビアで、ビスの下地となるパネルの上端ギリギリあたりを穿つ形になる。

 

つまり、上述の少し天井を浮かしてはめこんでしまった部分にはこのビスが打ち込めず、ギリギリもめる部分にずらしてビス打ちすることで留飲を下げた。

 

ビス固定できたら次はコーキングである。パネルと天井の間に存在するスキマは全て今回のコーキングで塞がなければならない。特に大きいスキマとしてはやはりコーナー部分とパネル連結部分になる。

 

特に注意したのは大きいスキマがある部分からしばらくの間はコーキングを施しておくことで、ちょうど左の写真のような形に充填しておいてから天井目地をはめこんでいく。

 

右の写真が天井目地をはめ込んでみたところだ。これは最初手でできるところまで押し込んで仮はめしたあと、以前も使った専用治具で打ち込んで本固定していく。

 

この部品はキッチリ固定している状態というのがわかりづらかったのだが、治具でしっかり打ち込んでしまえば自然に外れるようなことは全くなくなる。

 

残る作業は、わざと少し開けておいたコーナー部分にシリコンを充填すれば天井に関する作業はほぼ終了となる。これを周囲ぐるり取り付けただけで天井の印象がかなりスッキリしたものになった。

 

また、天井周りではこの角のコーキング以外にはシリコン処置が見えなくなっているため、それも作者の好みに合っているといえる。

 

以上で天井に関する処置はほぼ終了である。これでもう二度と天井を外すことはなくなったため、後回しにしておいた照明の結線までを一気に終わらせる。

 

実は照明に関しては作者はこだわりを押し殺したところがあり、本来であればこちらのシーリング照明の他にも何灯かのダウンライトを付属でつけたい気持ちがあった。

 

だが予算に対する考慮などでそれを断念してしまい、案の定明るさに関しては足りない気がしてやや後悔の念がある。また、浴室に関しては電球色を好む人の方が多いようだが、作者は昼光色で明るさを重視している。

 

次回は天井点検口の設置と窓枠の設置について報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/30 07:19:30

前回、ようやくパネルの建て込みまでが終了。この勢いでできれば完成まで突っ走りたい。ひとまず、完成したパネルに天井を仮建て込みしてみたが、全く問題ないようなので作業を進めることにした。

 

今回やっておくことにした作業はタイトルのとおり換気扇の設置である。冒頭の写真でいうと、換気扇がつく場所は奥側の天井の小さな四角い穴の部分になる。天井はスムーズにいきそうな感触を得たため、ここからの作業は手前側の天井は一旦降ろしておくことにする。

 

天井の組み込みを先に終えてもできない作業ではないだろうが、半分だけをとりつけた状態のほうがスペース確保的にやりやすいためこの段階でやることに決めた。

 

こういう個別の段ボールに入っているような備品を取り出すようになると、作業もいよいよ終盤に差し掛かっているという実感が湧いてくるものだ。今回同時に開封したのは写真の換気扇と照明器具である。

 

照明器具のほうは冒頭の写真でいうと手前側の天井に取り付けることになるため後日の報告とするが、換気扇と共通して言えることは軽いプラスチック素材で作られているということ。

 

以前のブログで取り付けたレンジフードと比較すると一見チャチそうに見えるが、これはこれで耐水性や防カビ性に優れているのであろうと勝手に想像している。

 

説明書には特に向きに関する指定がないため、ここの浴室の構造上ダクトと接続しやすいような向きで取り付けることにした。取り付け方は簡単で、軽天用っぽいビスを5箇所に打つだけである。

 

これまで一筋縄ではいかない作業が続いていたため、正直こういう簡単な作業で良いとなるとホッとしている自分がいる。逆に気が抜けそうで怖いため、ビスを打つ位置などは間違いがないか何度も確認を怠らないようにした。

 

取り付けた換気扇を下から見た写真が右のもの。あとはこれにフタを取り付ければ室内側は完成となるのだが、なんとなくチャチな感じもしてきた。それもそのはず、TOTOのバスシリーズの換気扇には色んな種類のものがあるが、作者が選んだのは最もノーマルなものなのである。

 

ここにフタをすれば一応全体が隠れるのだが、水が確実にかかりそうなこの場所で打ったビスが丸出しなのは大丈夫なのだろうか?今回のユニットバスは見た目にこだわってオプションを付加しているため、このチープさは少し心配になってきた。

 

気を取り直して作業を進めていこう。取り付けた換気扇を天井裏から見た写真が左のもので、作者が当初思っていた以上に天井裏のスペースが広い。右のアルミフレキさえなければ通常の天井高さでも余裕で入っていただろう。

 

このアルミフレキは以前の記事を見てもらえればわかると思うが、外壁側に開けられるギリギリの高さで開けてこの位置になっており、これがこの位置になることによりユニットバスの天井高を15センチ下げた仕様にせざるを得なかった経緯がある。

 

そのいわくつきのフレキをようやく料理することができる。ある程度伸ばしたフレキを金切狭で両断したのが右の写真だ。フレキは脆く、少し無理に伸ばしただけでも破れて穴が開くほどのものである。

 

ここら辺の作業は以前のレンジフードのときよりも緊張感がなく、作者の気持ちにも余裕があるのがわかる。こうして少しずつ経験値が増えていくのがDIYをやる醍醐味のようなものなのかもしれない。

 

切断したアルミフレキは適当に曲げて換気扇の排出口に接続する。防火などを考慮する必要もないため、アルミテープもかなり適当に巻いていたりするが、万が一問題が起こったとしても後で点検口から簡単に手を加えることができることが作者の気を楽にしている。

 

これまでミスの許されない緊張の連続であったため、この緩和をもう少し満喫したいという特殊な気持ちになっているのがわかり、苦笑を隠せない。これからも緊張の作業は出てくるはずである。

 

最後に換気扇のフタを付けて作業は完了である。このフタはスッポリと本体を覆うようなタイプのものではなく、一回り大きいものを2センチほどスキマを開けて引っ掛けているという感じだ。

 

心配していた本体のチャチな印象の部分は見えなくなり、見た目もスッキリした印象に変わっている。後はこの換気扇の配線関係だが、事前に準備していた配線(そのときの記事はこちら)を繋ぐだけで全て終了である。電気工事士が身近にいることはDIYerにとっては非常にありがたい。

続きを読む≫ 2020/05/29 19:45:29

前回のブログで報告したように、このユニットバスの壁の建て込みがうまくいかず、この一連の浴室作業の中で最大のピンチを迎えている。また、専用治具を発注したもののそれが届くまでに2週間弱を要したため、作者の気持ち的にもその間ずっと晴れない状態が続いていた。

 

届くのが遅れたのはコロナとGWが絡んだことによる。そのため、これが届くまでの間は以前にも手を付けていた納屋の客間の壁塗りなどをしながら、頭の中はこの壁の建て込みのことで一杯だったのである。

 

その待ちに待った建て込み専用治具は冒頭の写真の右にあるアイテムである。正直に言うと、ここまでもそれなりに色んな方法を試しながら建て込みに挑戦してみたが、単純に打撃的なものでは建て込みはできないのではないかと感じている。

 

というのも、ジョイナー(ユニットを支える柱のような部分)自体が簡単に外側に向けてたわむ形になっているため、どれほど力を加えて打ち込んでもうまく力が伝わらず、パネルの接続部分が全く噛み合う兆候がみられないからだ。

 

そして案の定、この新兵器(専用治具)を使って建て込みに挑戦してみたが、結果はこれまでと同様であった。やはり駄目なのかという絶望に近い感覚に襲われながらも、この2週間悩みに悩み抜いて最後の手段として考えていた方法を試してみることにした。

 

その方法に使う道具が冒頭の写真の真ん中にあるボルトと金具を組み合わせたもので、これをユニット外側にある元々の壁とジョイナーの間に固定してパネルを建て込んでみようというもの。

 

つまり、パネルを叩くことによってジョイナーが外側にたわむことを防ぐため、ジョイナー自体を固定したも同然の形で思いっきりパネルを叩き入れてみようという試みである。

 

この金具自体はホームセンターで200円程度で適当に組み合わせたものだが、ボルトの締め具合により外側の壁からテンションをかける仕組みにすることで、ジョイナーとの間にキツめに固定でき、落下防止にも繋がるようになっている。

 

写真はこの金具をパネルと壁の間に仕込んでいるときのもので、このやり方では手が届く範囲でしかセッティングができないのが難点である。

 

そして散々に苦しめられたこのパネル建て込みであったが、この方法を駆使することでようやく一番簡単と思われる接合部の建て込みに成功した。

 

この左の写真の部分の建て込みは高さが低く、作者考案の金具をセッティングしやすい形で窓用の穴が開いているため、お試しでやってみるには丁度良い場所であったのだが、それでも最初はうまく建て込みはできなかった。

 

ただ、これまでと違ってパネルが外側に向かってたわむ(力が分散する)ことがなくなっていたため、ダメ元でほぼ全力に近い形で打ち込みをしたところ、ようやく2枚のパネルがジョイナーに挟まれる形で固定できた感触を得ることが出来た。

 

これには建て込み用治具の形状が大きくモノをいうことになったのは間違いない。治具の説明書きに「必ず下から建て込む」というヒントがあり、それを実行することでなんとか綺麗な建て込みが出来ている。

 

勢いづいた作者は続けて難易度の低そうなパネルを狙う。ここからは自作の金具が届かない位置があるため、それの代わりに丁度良い木材(ややキツく入って固定できる程度のもの)をあてがいながらパネルを建て込む。

 

冒頭にある治具の効果はてきめんで、これをパネルにあててほぼ全力でゴムハンマーを振り回しているが傷ついたりへこんだりすることもない。今回作者はこのユニットバス組立を実施するにあたり、計3点の専用治具(排水口の栓と目地材打ち込み治具)を購入したことになるが、結果からいうとそれら全てが必須アイテムであったといえる。同様のことを考えている方がいれば参考にされたい。

 

この調子で残った接合部も次々に建て込みが完了したのだが、一点だけ懸念事項が先延ばしになった部分がある。それが左の写真の右側パネル上に見られている段差である。

 

これは恐らくこのパネルの建て込みが上手くいってないか、若しくは全体の歪みがここに集約されているかどちらかであろうと想像しているが、理由はなんにせよ今後これが原因でスムーズに完成できなくなる可能性を感じている。

 

考えられることとして、天井の建て込みがスムーズにいかないことがあるが、作者が最も恐れていることは折戸の建て込みに関してである。もしこれがドア枠付近の歪みによるものであれば、最悪戸が入らなかったり、入ったとしてもスムーズに開閉できなかったりする可能性が高い。

 

だが、色々苦しみながらようやくここまで進んでこれたので、その最悪の線のことは今は考えないことにしよう。ということで作業を先に進めていく。

 

右の写真は小壁パネルにエプロンガイドを取り付けたときのものだ。これは最後にエプロン(浴槽の横の壁)を取り付けるときのジョイント用の部材で、このユニットバスではエプロン全体を取り外せる仕組みになっている。

 

これは後にメンテなどをするにも有利であろうし、何よりワークスペースが確保できることから、給水管の事後配管が可能になっていることが大きい。以前の記事でも触れたとおり、このために今回作者は事前のころがし配管をせず、浴室リノベ終了後洗面所も含めて一気に配管関係を終わらせようという腹積もりでいる。

 

さらについでの作業として、この段階で排水関係のちょっとした作業をしておいたのが左の写真だ。これはワンプッシュ排水栓というもので、この浴槽には通常の浴室で使うような鎖付きのゴム栓が使われていない。

 

これは以前にも紹介している(そのときの記事はこちら)ため視覚的にご理解いただければと思う。このホースのようなものはスイッチのオンオフを伝えるためのもので、先は浴槽の排水弁に繋がっている。

 

つまり、今回この浴槽縁に取り付けたボタンを押すことで排水弁が開閉する仕組みになっているのだが、今の時点で作者が見る限りでは浴槽の栓がキッチリ閉まっているように見えないのが不安を感じさせる。

 

ボタンを押すたびに栓が上下しているのは確かなので、下にあるときには水の重さや水圧で閉じるようになっているのだろうか?試してみたい衝動にかられるが、完成までは養生を解くことができないジレンマに苛まれている。

続きを読む≫ 2020/05/28 19:04:28

前回、パネルを取り付けるための準備(2次ジョイナーの取り付け)を行った。今回はいよいよこのユニットバスの壁(パネル)を立ち上げていこうと思う。ここからは一発勝負の連続となるため、緊張感マックスでテンパった状態を隠せない。

 

実は壁を取り付けるにあたって作者には心の余裕がほとんどなく、今までのようにこまめに写真を撮ることができていない。そこは残念な要素だが、致し方ないと割り切って報告を続けていこうと思う。

 

ひとまず、パネルをはめるため最初にやったことはパネル全体にうっ すら貼られている養生フィルムを剥がす作業である。冒頭の写真はそれをやった部分をクローズアップしたもので、取り付けた後では剥がせなくなる部分のフィルムを部分的に剥がしている。

 

本音としては気持ちよく全部を剥がしてしまいたいのだが、ここからどんな苦難が待ち受けているか知れず、傷汚れを防ぐ手段は絶対に必要だと判断している。結果からいうと、写真のように養生フィルムをただ剥がすだけでは不十分で、実際に作業の邪魔になってくるため最終的には端から1センチ程度のところまで全ての面でカットすることになった。

 

最初に付けることになっている壁は、写真のとおり浴槽下にある小壁パネルと呼ばれるもので、ここは後から付けることが出来なくなる部分ということだ。実際に取り付けてみると、取り付ける位置が恐ろしくわかりにくい。

 

ここに関してはどうしても事前に取り付けできるかどうかの確認をしておきたかったのだが、前回のブログで説明したとおりパテが付いていることと、キワに付いているスポンジ状のもの(防水性のクッション材のようなもの)が脱着を繰り返すことで簡単に千切れてしまいそうな造りになっているため、お試しで付けてみる確認作業が非常にやりづらい。

 

正確に言うとやりづらいではなく、ベストで組み立てることを前提にすればそれはやらない方がいいということだ。だが、結論からいうと、そのリスクを冒してでもお試しをやっておくべきだったように感じている。

 

ちなみに、これら壁をはめていく作業は全て事前にシリコンコーキングを建て込み部(パネルと床の境目)に充填してから行うことになる。コーキングなどは割とすぐに固まってしまうため、やりながら位置を確認、変更したり時間をかけたりすることができなくなってしまうのである。

 

それも、施工説明書には事前に全ての壁の設置部分の床に一気にコーキングを施すような記載がある。これに関しては全ての手順を繰り返し訓練している人間がやるような効率的手法であり、そんなことをしたら少しどこかで手間取っている間に他のコーキングが全て固まってしまいかねないリスクがある。

 

ということでここはさすがに作者の判断として、一枚を設置するたびに必要な部分のみコーキングしていく手法をとった。

 

そういう感じで事前の確認ができないまま作業だけが先に進んでいき、小壁の隣の洗い場正面のパネルを設置することとなった。この壁は全パネル中最も穴加工の多い部分で、建て込みも一番難しいと思われた部分だ。

 

何が難しいのかというと、写真にあるような壁裏配管からのエルボ(水栓の元栓)を引っ張り出して固定しなければいけないということに尽きる。ちなみに、今回は購入していないが、このエルボを引っ張り出しやすくするための治具が別売りされているほどの難易度である。

 

それも、この壁1枚で計3か所のエルボを引っ張り出す必要があり(オプションで浴槽側にも蛇口を付けたため)、事前の穴開けではケガキ図面どおり寸分狂わず穴を開けていた自信があったのだが、それを見事に打ち崩された格好となった。

 

というのも、明らかにスムーズに入らないのだ。かなりの力技で狭い壁裏に腕を無理やり突っ込み、全力でパネルの穴に押し込んだ形でようやくなんとか部屋内側に引っ張り出すことができた。

 

ここに関しては事前の不安が大きかったため、2次ジョイナーを入れる前の段階で仮建て込みをしており、そのときはややキツめながらもさほど抵抗なく開けた穴に収まったのである。そこまでしておきながら実際の本番ではこのようなことが当然のように起こり得るのが怖い。

 

従ってそこからはもう二度と裏に逃げないようにするため、すぐに金具で固定している。この穴に関しては何度か位置確認をし、二つの穴は完全に水平上にあるように開けているはずだが、実際に取り出したエルボ同士を水平器で確認したところ、かなり斜めになっているのがわかった。

 

本来であれば水平になるように調整、というところだが、かなり無理をしてねじ込む形になってしまったため、これ以上の調整は不可能である。どうしてもというなら穴の位置をずらすしかない。ただ、ここに関してはよほど追い詰められない限りこのままでいくことにした。

 

また、それらの作業などは普段であれば恰好の撮影タイミングなのだが、全く余裕がなかったため全ての作業が終了後申し訳程度に撮影を行っている。そして、この配管を無理に固定したことでかなりパネルに余裕がないことになってしまったのか、このパネルと小壁のパネルが一つのジョイナーに全くはまらず、どうがんばっても片方しか入らない状態になってしまった。

 

ただそれに関してはひとまず置いてその後も他のパネルで作業を続けていくのだが、その他の箇所に関してもこのパネルとパネルを繋ぐジョイナーの部分に両方のパネルを綺麗にはめることが出来ない。

 

そして色々と手を尽くしてみたが、そもそもの構造として、がっちり固定もされていないブランブランの金属柱(ジョイナー)にパネルを押し込もうとしても、奥に向かって簡単にたわむことで力が分散されてしまう。もしこれがはまらないということになってしまうと、水漏れのない頑丈な浴室を作ることがほぼほぼ不可能なことになってしまう。

 

写真はそれならせめてと、届く範囲内でペンチを使って強制的にはめ込むことを試してみているところで、これをしてさえ、はまった状態での固定ができないことがわかった。もうほとんどお手上げ状態である。

 

ただ、このパネル建て込みに関しては、説明書に書かれている専用の治具が別売りであるため、それを発注してみることにして、作業だけは先に進むことにした。

 

左の写真はコーナー部に打つ目地材を入れたところで、最初はこれらコーナーにも余剰スペースがほとんどないところが多く、打てずに諦めかけたところが多くあった。

 

ただ、これに関しては以前に排水口のスポンジ栓(別売り)を購入した際に打ち込み専用の治具も購入していたため、それを使っているうちに打ち込み方を理解した感じで、最終的には全ての角を問題なく打ち込むことができ、ほっと胸をなでおろす。

 

ちなみに、この目地材を入れることで角に設置した2枚のパネルが仮固定されることになるが、これを入れない限りいつパネルが倒れてきてもおかしくない状態(固定する手段がない)であることも付け加えておく。一つ前の写真にあるように、目地材を打っていない壁にはビニール紐を結んで仮止めしなければ怖くて手を離せない。

 

また、この目地材は全て打ち込んでしまうと極端に外しにくくなりそうだが、仮打ちとして天井側床側20センチ程度ずつしか打っていないためいつでも外せる状態になっている。

 

壁を全て取り付け終わり、最後にかかるのがドア枠の設置である。こちらもパネルと同様にやっていくのだが、やはりジョイナーの部分で隣のパネルを一本の中に収めることがどうしてもできない。

 

ここまで全ての8枚の壁を取り付け終えて、角に関しては全て目地材を打ち込んで固定は確実にされているのだが、中間の柱の部分でパネル同士を結合するのが4か所とも全くできていない。

 

正直、説明書でも「軽くたたいて入れる」と書かれていたり、事前に目を通していた動画などの組み立て方でも詳しくはめ方に触れている箇所が全くなく、これをするまでは当たり前のように簡単に結合できるものと思っていた。

 

ここまで色々手を尽くしたと言ったが、ゴム状のものをあてた上でほぼ全力に近い力でゴムハンマーを振り回したりもしている。それでも全く歯が立たず、ワラにもすがる思いで専用治具を発注することにしたが、それでうまくはまることがどうにも想像できない。

 

というより、恐らくそんなに簡単にはまることはない気がしている。そして根拠は希薄だが、これまで自分がやってきた工程の中でここまでパネルがはまらない(それも一部ではなく全ての箇所で)理由を見いだせず、自分に過失はない気もしている。今現時点ではほとんどお手上げ状態である。

 

予想外の場所でかなり大きく躓いてしまい、他にほとんど考えることができない状態になってしまっている。何をやっても頭に浮かんでくるのは「どうやったら2枚のパネルをしっかりジョイナーにはめることができるのだろう」ということで、頭が硬直しきっている感があった。

 

そこでもう思い切って作業をずっと先まで進めてみることにした。というのも進めるというよりは作者お得意の「確認」に近い作業なのだが、天井を付けてみたのである。

 

これによって作者が確かめたかったのは、まず全ての枠と壁が歪まず正方形になっているのかどうかということ。結果的に若干の歪みがあったが、天井を入れる過程でそれは解消できる程度のものであると判断。

 

ただ、この天井を入れてみるまではパネル同士をジョイナーにはめようとすればするほど、ジョイナー(中間の柱自体)が外側に簡単に膨れてしまい、固定する力が逃げやすく事実上困難となっていた。

 

結果的にこれまでの過程上、大筋の部分で間違っているところがあったとはどうしても思えないが、天井を入れてみて一か所だけパネルが突き出てしまった部分があるのと、ドア枠とその隣パネルがジョイナーにはまっていない部分でうまくかみ合わせができないことがわかっている。

 

これらのことを総合してどういう解を導き出せるのだろうか?発注した治具が届くまでの間できる限り考え続けてみよう。

続きを読む≫ 2020/05/27 20:13:27

浴室のリノベーション作業に関して、作者の方針で全ての作業の終了目途がついてから一気に報告をさせていただいている次第である。そういう都合上、前回のブログ更新から一日しか経っていないが、今回の記事作成は実際は1カ月以上の間隔が開いている。

 

パネルの窓開口失敗に気付いてからすぐに再発注の打診をしたのだが、見積もりが上がってくるのに10日かかってしまい、そこから発注をかけたときにはコロナの影響が強くなっていたため、納入までにそこからさらに1カ月を要してしまった。

 

そのパネルがようやく届いたため作業を再開するが、作者的には1カ月以上のブランクがあるため、再開初日の今回は軽い馴らし運転で進めていきたい。

 

もう二度と同じ過ちは繰り返したくないため、パネルの加工(切断)は慎重に慎重を重ねながら行う。本来はちょうどの大きさにカットするのが一番いいのはもちろんだが、かなりのビビり癖がついてしまっている。

 

開口は必要と思われるサイズより気持ち1ミリほど小さめにカットし、足らない部分は後でグラインダを使って微妙に削ることを繰り返し、かなりの時間をかけてなんとかベストの大きさに切ることができたのが右の写真。

 

実際はこのベストと思われたサイズをさらに各辺1ミリずつカットする必要が出てしまった。というのも、切断した面はそのままでは強度的にも弱いためか(窓枠を止めるビスを打つためもある)周囲ぐるりにプラスチックの補強材を入れることになり、その材の厚さが1ミリ強ほどあったためだ。

 

かなりの時間をかけて微妙な調整まで行った後に気が付いたため、ほとんど泣きながら再調整を行った。結局このパネルの開口のためだけに丸々一日を要したことになる。

 

それとは別の話になるが、このパネルが入る部分の窓周辺にも加工をしておいたのが左の写真。これはユニットバス専用の窓枠をしっかりと固定できるよう、作者のアイデアで行ったもので、特に窓枠作成の手順には含まれていないものである。

 

というのも、この専用窓枠はプラスチックのような素材のため、けっこう簡単に変形してしまう。一応説明書にはスペーサーなどでたわまないよう固定するという記述もあるが、とてもじゃないがスペーサーのような小さいものでは固定しきれない代物と思う。

 

そのため、再発注待ちの間にそこそこの時間をかけて、現物を何度も当てたりしながら枠に遊びができないような作者が納得できるものを作っている。

 

さて、開口が完成した次に行ったのは断熱材を貼ることである。これも他のパネル6枚分と天井2枚分は全て終わっているため、これだけをすればよかった。加工したとはいえ、パネルの形状が単純であったため作業はすぐに終了。

 

ここまでを行ってようやくミスをしたところまで取り返すことができた感じだ。軽く振り返ってみると、以前のブログにてユニットバスの枠組み完成の報告をして、それ以降浴室内の作業が止まったままになっている。

 

ここからは壁の立ち上げ準備をするまでを報告して今回は終わろうと思う。左の写真にあるのはこのシリーズの商品では2次ジョイナーと呼ばれているもので、以前立ち上げたジョイナーの内側にいれるプラスチック製の部品となっている。

 

これは恐らくだが、実際にパネルとパネルを繋ぐときに凸部をかみ合わせて固定するため、ある程度柔軟性のある素材を使っているのだと思われる。全ての柱に対して用意されているが、すでにパテがたっぷりと塗られているため、これを取り付けてしまうと容易には引き返せないことになる。

 

見えにくいかもしれないが、最初に立ち上げた金属製のジョイナーの内側にこの2次ジョイナーを入れてみたのが右の写真だ。はめ込んだ後で外側に巻き戻すように固定するようなのだが、素材が思ったよりも硬く意外に難しいと感じた。

 

写真には写っていないが、この2次ジョイナーにも底のほうにパテがたっぷりとついており、取り付ける際にはむき出しのパテが防水の役割を担うことになる。

 

逆にそのパテがよくわかる写真が左のものである。ジョイナーの中ほどに見えている白いものがそれで、かなり柔らかい粘土のようなものだ。シリコンと違って固まることがない代わりに、お試しで壁を付けてみたりするとすぐに付着してしまうため気軽に確認などができないことになる。

 

ただ、そうなると作者的には少し不安材料が増えることになるのが難点だろう。というのも、このユニットバスに関する作業では、作者はできる限りの範囲で事前の確認をするようにしている。

 

例えば、壁がちゃんと入るのかという事前確認も全てのパネルをはめて行っていたり、窓の開口部に関する確認はそれこそ何度も行っている(それでも失敗してしまったが)。

 

このユニットバス作業に関してはあまりにも一発勝負が多すぎ、未経験者が誰の教えも受けずやるに当たっては絶えず不安がつきまとうことになる。その不安を解消する唯一の手段が、作者にとっては事前にお試しで設置したり確認することだったのである。

 

正直、ここから先の作業に関してはほとんど全てが一発勝負になってくるため、今の作者には不安しかない。そしてその不安は見事に的中することになるのだが、それは次回の報告としよう。

続きを読む≫ 2020/05/26 19:55:26

前回のブログで作者が大きなミスをしたことについて少し触れた。そのミスについてはおいおい今回の記事で触れていくとして、ここでユニットバスの作成手順とは前後するが優先して窓枠を加工してみることにした。

 

この窓枠はれっきとしたユニットバス専用のオプションになる。作者の場合は窓自体がブラックで浴室も暗色系であるため、この窓枠もブラックを発注した。オプションとしての値段は定価で5万円ほどでかなり高価だ(実買価格は1万円台後半くらい)。

 

窓枠は1600ミリほどの4枚の特殊な板で構成されていて、実際の窓の大きさに合わせて現場で切断加工する必要がある。冒頭の写真はその窓枠を採寸し、カット線をケガいているところである。

 

線を引いたらそれに沿ってカットしていくのだが、切りすぎると後戻りはできないため最初から短く切るのは厳禁だ。素材がプラスチック系のものであるためか、パイプソーでスムーズに切断することができる。

 

こういう繊細な切断というのは決して丸ノコなどを使わず、少しずつ微調整を利かせながら慎重に切り進めるには手ノコで切るのが一番だ。安価なものではないものを切断するときはいつも緊張がつきまとう。

 

さて、切断が終わったら次は枠同士をビス止めするための穴を縦枠のほうに開けておくことになる。結論からいうと、この窓枠の加工の中で一番難しかったのはこの穴開けであったことは間違いない。

 

板自体がプラスチックのようなあまり硬くない素材であり、その板の切断した端から5ミリのところに穴を開けることになるのだが、5ミリというのは素人がやるには危険極まりない長さで、一歩間違えただけで穴が端と繋がってしまいかねない。

 

かと言って気持ち遠目に穴あけすると固定するのが困難になったりするため、正確にすることが義務付けられているようなもので、知識がない人がそのままドリルを回していくと大抵中心点がズレて穴を開けることになってしまうのである。

 

そのため、作者は念には念を入れてキリのようなもので簡単に小さい穴を開けておいてからドリルを回しこんだりした。それでさえ、多少のズレが生じてしまっていたりする。

 

と言いながらもなんとかかんとか右の写真の状態にまで漕ぎつけることが出来た。一応窓枠と壁パネルの取り合いを確認するだけの仮接合のため、ビスの数は最少にとどめている。

 

この出来上がった枠を新しく取り付けた窓のアングルにピッタリはまるように調整しておき、最終的には奥行を均等にカットして壁パネルにビス固定することになる。

 

まずは説明のとおり、窓のアングルにこの作成した窓枠がピッタリになるように調整している写真が左のもので、最初のチャレンジでは一か所ほどやや大きい部分があったため一旦分解して切り直している。一発勝負というのは本当に難しい。

 

実はこの窓枠、浴室側(部屋内)に向かって下り勾配がついているため、奥行をカットしたときにはさらにコンマミリ単位で枠が広がる可能性がある。それらのことも考慮してこの段階ではそこそこキツい状態に調整している。

 

さて、ちょうど枠にもピッタリはまったところでパネルとの取り合いを確認してみる。今このブログを書いている時点では冷静に書き進めているのだが、この作業をしている段階ではすでに作者は大きなミスに気付いていたため、気分はかなり沈んでしまっていた。

 

そのミスというのはすでにお察しの方もいるかもしれないが、壁パネルのカットをしすぎた点にある。これは予定より大きく切りすぎたというわけではなく、予定通り切断していたのだが、その予定(検討)自体が間違っていたということだ。

 

左の写真を見てほしい。本来であればこの窓枠の下側(窓台の上に乗る部分)まで壁パネルが残っていないといけないのだが、写真のとおり3〜4センチほど足りていない。

 

要は切りすぎたのである。この状態だと窓枠を壁に固定するためのビス打ちが出来ず、しかも窓枠の下のベロよりも下になっているため、挽回するには色んな問題が出てきてしまう。

 

これに気付いたのは実はこのブログよりもずっと前の段階で、新しい窓を発注するときであった。つまり、浴室用の窓にはアングルが特殊な形で付いており、作者はそんなことも知らずに現在の窓を支えている窓台と窓まぐさ、窓枠を基準にパネルのカットを進めてしまったのだ。

 

よくよく窓枠の設計図を目を皿のようにして見ると、確かに窓枠を固定している部分に窓のアングルが存在しているのがわかる。だがそれは結果的にアングルの形を意識しているからわかるもので、知識が全くない状態でそれを読み取るのは至難の業である。

 

過去最大のミスになるが、いつまでもひきずってはいられない。作者の落ち込みようはかなりのものだったが、数日後には代替案を実行するべく動いていた。簡単に考えられるのはこの落とした部分の壁パーツを必要なだけ切り貼りすることである。

 

ただ、鉄と鉄の固定になるため、その方法についても考えた。溶接案もあったが、鋼板が薄すぎて恐らく穴が開いてしまう。そこである程度の厚の鉄板を鉄用接着剤で固定し、さらにはんだ固定してごまかす方法を試してみる。

 

が、それらを試すために準備を進める中で、ダメ元でパーツのみの再発注を打診したところ、パネル1枚2万円(送料込み)ほどで取り寄せできるとのことだったため即決で買い直しを選ぶことにした。

 

これは、半ば諦めていた手段でしかも値段も想像以上に安く済むため、作者的にはベストの事故回避方法であった。ただ、この再発注の打診を初めてしたのが3月15日で、納品までに1カ月以上を要することになってしまった。

 

コロナ禍などのせいで納品が遅れた部分もあるのだが、いかんせん納入日が読めない状態になってしまったため、その間の作業として納屋の客間を優先して行っていたという経緯があった。

 

というわけで浴室の作業はここで一旦全ストップすることとした。次は再発注したパネルが届いてから作業を再開することになるのである。

続きを読む≫ 2020/05/25 18:04:25

前回、窓枠を新たにして浴室用の窓を発注したところまでを報告した。浴室窓が届くまでの間それとは別に発注していたものが届いたので、今回はそちらの報告と合わせて行うとしよう。

 

別発注していたものとは冒頭の写真のものである。これは排水口の径に合わせて作られている特別製の栓で、TOTOのパーツショップから直接仕入れたものである。

 

取り寄せにどうしても日にちがかかってしまうため、専用のものではなく似たような径のゴム栓などを探してみたが、サイズが大きすぎて一般のお店に当たり前に置いている種類のものではないらしい。結果として値段的にも仕入れまでのスピード的にも正規のルートで確保するのが一番良いということになった。

 

写真を見るとなんとなくわかるかと思うが、作者が想像していたゴムのようなものではなくスポンジのような素材であることに驚いた。用途的には当然水が透過しない素材であるのは間違いない。

 

さて、これをどう使っていくかというと右の写真をご覧いただきたい。このような形で洗い場側の排水口に栓をする。写真でいうと右側の小さい穴のほうが浴槽から流れ出てくる方の穴で、左側の大きい穴のほうが排水入口になる方の穴だ。

 

ちなみに、今回仕入れて使っているこの専用スポンジ栓(大小セット)だが、これとは別にこのユニットバスを組み立てるにあたって必要となる専用治具・工具が多数ある。だが、そのどれもがこれ以外の作業で応用が利く種類のものではないため、購入に際しては二の足を踏んでしまう。

 

結局作者が購入したのはこのスポンジ栓としばらく後に出てくる打ち込み治具だけで、その他のものはなんとか工夫してやり過ごすことにしている。例えば右の写真でいうと、この排水口を固定するときにも専用の工具が必要であった。

 

ベージュの水が溜まる丸い穴のものがそれで、これを床の穴に固定するときに時計回りに強く回す必要がある。これを締める強さによって恐らく水漏れにも影響があるはずで、形状に合った何らかの工具がないとMAXの力では回転させることができない形になっている。そして説明のとおり、これを回すためだけの専用工具が別売りで用意されている。

 

結果的に作者がどうしたかというと、スコヤと呼ばれるL字型の定規(差し金の小さいやつ)があるのだが、その短い方の長さが丁度この排水口の内径とほぼ同じで、内側に向かって出っ張っている4つの引っ掛かりのところに丁度いい塩梅で引っかかってくれた。

 

スコヤは金物で作られているため、強度的にも何ら問題なくMAXの力で固定することができている。

 

余談が長すぎた。必要な準備は整ったのであとは水漏れチェックをしていくだけである。チェックのやり方は栓をした上で適当に水を張り、30分以上そのままにして溜めた水量に変化がないかを確かめるだけである。

 

万一ここで水漏れが発覚してしまうと最悪コーキングで固定した床を剥がさなければいけなくなる可能性も有り得る。それだけに祈るような気持ちで時間の経過を待った。

 

浴槽の排水口にも同じように水を張るのだが、本来ここは排水口のフタがついていて水の張り具合がわかりにくい部分である。そのため説明書にはなかったが任意で一度フタを取り外してから水張りを行った。

 

結果として1時間経過後も水位に変化がみられず、ほっと胸をなでおろす。一応念のために浴槽下に頭を突っ込んだり排水パイプあたりを触ったりして水に濡れていないかのチェックも行い、最終的に栓を抜いて水を流して終了だ。

 

ただ、この排水トラップの構造上、もうここの排水口には勾配より下のラインの水が残ったままの状態になってしまう。作者が手順通りもっと早い段階でこの水漏れチェックを行わなかったことの最大の理由がそれであった。

 

さて、そこから少し日にちを進めて週末に窓が届いたときのことも報告しておくことにする。写真の通り新しく届いた窓だが、これまでの窓(参考写真はこちら)と少し違う点がいくつかある。

 

一つは窓の外側壁のラインより少し浮き出る形のものになってしまった点だ。言葉での表現が難しいが、専門用語でいうとこれは「半外付け型」と呼ばれるタイプの窓で、今現在市場に最も多く普及しているタイプのものである。

 

ちなみに、作者がこれまで設置してきた窓はそのほとんどが「内付け型」と呼ばれるタイプで、これは現在市場でも縮小傾向が顕著になっている昔に多くみられたタイプのものだ。

 

「内」「半外」「外」とどういう違いがあるのかというと、要はガラス障子が柱に対してどこに入っているかの違いというと一番わかりやすいと思う。内付けというのは柱の外面よりも室内側に全てのガラス障子が収まる形のことで、和風や古民家など真壁構造の拵えとして多くみられる。

 

一方、今日のマジョリティとなっている半外付けというのは、互い違いになっている窓ガラスが柱の室内側と室外側になるような形で設置されるもので、現代住宅のほとんどがこれを採用している。

 

つまり、現代住宅の構造というのが柱の外に板、防水シート、外壁(サイディングや鋼板張りなど)などを貼るのが一般的であり、和風建築(真壁構造)のように柱の外面が即ち外壁というのとは根本的に違うため、窓もそれに合うものが求められるということだ。

 

ここで困った点というのが、縮小傾向にある内付けタイプの窓なのである。つまり、通常の中蓮窓や掃き出し窓であればまだ内付けというものも存在しているのだが、新しい概念の窓や改良が加えられたものとなるとメーカー側も半外タイプしか用意していなかったりする。

 

具体的に言うと、以前勝手口に取り付けた3枚のFIX窓(そのときの記事はこちら)と今回の浴室用窓(厳密には浴室用というものは存在しないがユニットバス内に備え付ける際は通常のものとは違う専用のアングルがついているタイプの窓になる)、ルーバータイプや縦すべり型の窓など比較的新しい概念のものも内付けが用意されていないようだ。

 

ただ、半外付け型だから真壁には設置できないのかというとそうではないため、見た目(壁から枠が外側に向かって立ち上がっている)を気にしなければ内付けと同じように設置することは可能だ。

 

という感じで作者としては渋々だが、購入した窓の中には一部半外付けのものも含まれている。上述FIX窓については仕方ないが、この浴室窓(並びのトイレ窓も同様)に関しては将来的に外側に格子でも設置しようと思っている。

 

さて、その浴室用の窓を設置したのを内側から見た写真が左のもの。これでようやく窓が付いたので作業が進められるかと思いきや、ここでとんでもないミスに気付いてしまった。

 

過去もいくつかミスをしながらDIYを進めている作者であるが、今回のミスほどダメージが大きく、意気消沈したミスは存在しない。そのくらいメガトン級のミスである。

 

これが発覚してからしばらくはやることが何も手に付かなかったほどで、どうにかしてこのミスを取り返そうと考えたが色々あって断念したりしている。詳しい内容は次回で触れようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/24 07:41:24

前回からの予告どおり浴室の窓を交換する準備を進めている。工程としては今現在ついている窓を取り外し、開口した空間の浴室壁側の柱(冒頭の写真でいうと左側の柱)を約10センチほどずらして新しい窓を取り付けることになる。

 

柱をずらすといっても、今ある柱を動かせるわけではないので別の木材を柱に見立ててとりつけるということだ。新しい窓はこれから発注をかけるため、この新しい窓枠が完成してから届くまで約1週間日にちが開くことになる。

 

ただ、新しい柱を入れたときに元々の柱との間にできる空間を土壁で埋めるため、新しい窓が届くまでの1週間はその土壁が固まる頃合いで丁度良いかもしれない。

 

というわけでさっそく作業に入っていこう。冒頭の写真は今まで使用していた窓と窓枠を外しているところで、この窓は今後納屋のトイレにでも流用しようかと思案中である。

 

ここの窓は取り付ける際もそうだったが(そのときの記事はこちら)、ちょうど電気温水器が邪魔になって取り外しができない形になってしまっている。温水器は重くてそのまま動かせないため、事前に20分ほどかけて中のお湯を全て抜いておく作業が必要だ。

 

窓枠を取り外したら次にやっておくことは部屋内側の養生である。ここに新たな窓枠を入れる過程で木くずやほこりが相当量出てしまうため、それらで中のユニットバスを汚したくない。

 

新しい柱を入れるときは以前の付け鴨居を入れたとき(そのときの記事はこちら)と同様、窓まぐさと窓台を少し切り欠いてそこに収める形をとることにした。ちなみに柱の材料は過去の解体で出た廃材を使っている。

 

窓枠となる木材を入れる作業自体は過去にも何度もしてきたものであり、比較的簡単に終わる。特に今回閉鎖空間である内側からは見切れる心配もないため、ビスが丸見えでも全く問題なく気楽なものであった。

 

柱の位置に関しては、ユニットバスのジョイナー(柱)を垂直にしたときに充分余裕をもってユニットの窓枠が入る位置に決めている。万が一これで窓枠の位置がシビアになるようであれば、新しい柱を削るなりある程度フカして窓を固定するなりで対応できる絶妙な位置である。

 

柱の位置がよりわかるように近くから撮影したのが右の写真。これで新しい窓の確実な寸法がとれるのでこの時点ですぐに採寸し発注をかける。発注先は以前の窓を納入したとき(その時の記事はこちら)と同じ業者であるため、話も全てスムーズに進む。

 

結果的に月曜日に発注の電話をし、金曜日に届くという最短コースをとることができたが、ここではまだ届いてないためこのまま作業を続けることにする。

 

少し考えたが、柱を差し込んだ間のスペースは土壁を作ることにした。といっても小舞が掻けるほどのスペースがなく、無理やり写真のような下地を組んでみた。これだけやっていればなんとか土を固定させることができるだろう。

 

ただ、このスペースの土塗りで一番困ったのは、スペースが余りに狭すぎてコテが全く入らないことである。現時点で作者は大小5種類くらいのコテを揃えているのだが、そのどれも入らない。

 

一つだけ入るものがあるのだが、それは目地用のコテで幅が1センチほどしかなく、少なくとも5センチ程度はあるスペースの土を綺麗に平に塗っていくことは作者には不可能な話である。

 

と言いながらもなんとか塗り終え裏返し(反対側を塗ること)をしているところが右の写真だ。先ほども述べたがこちら側は今後見切れることはなくなってしまうため、この土壁一度塗りで仕上げとする予定である。

 

この内側からの作業は特に難しく、もともとユニットバスのジョイナーに邪魔をされながらの作業であるため手やコテを入れるだけでも大変なのだが、さらに全体的に土壁をゆるくしすぎてしまい(水を入れすぎた)、目地ゴテだけで馴らしていくのはかなり困難な作業となった。

 

今回塗りこんだ土壁が乾いたら最終的には漆喰を塗って終わりにする予定だが、それはまだ急ぐつもりがなく、今回は形だけでも壁ができたことで良しとしている。

 

ということであとは窓の納入を待つばかりである。それが届くまでの間この空間を閉じておきたいため写真のようなハリボテをしておいた。今後もまだ浴室内作業は続くため、風が入らないように内側からもコロナマスカーで完全密封している。

 

次回は少し日にちを早送りして窓の取り付けまでを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/23 20:33:23

前回に引き続き壁パネルの加工を進めていく。下穴開け、補強板貼付けが終わって次に着手したのは断熱材の張り付けである。今回用意したのは30ミリと15ミリのスタイロフォームで、30ミリのほうは以前使用した残りの部分だったりを継ぎはぎすることをメインに行う。

 

写真のように補強プレートを付けた部分を避けて貼付けを行うが、その他で貼っていない空間は壁裏配管が通っていることによる。貼付け手段は発泡スチロール用の両面テープで、計9枚ぶんのパネル(天井の2枚を含む)全面に貼るにはそこそこの量が必要になる。

 

断熱材に関しては、可能であればユニットを組む前に旧浴室の部屋の壁床一面に敷き詰めてやりたいとも思っていた。そのやり方だと浴室内の温度が劇的に安定するらしいのだが、作者の今回のプランでは配管経路が開放状態になっていることが前提であるため、そこからの機密欠損を考えて渋々ユニットバス周囲に貼りつける形をとった経緯があった。

 

断熱材の貼り付けに関しては何の問題もなく、スムーズに作業が終了した。だが正直これでどの程度断熱効果があるのかはあまり信頼性がないようにも思える。壁の境や天井の境などスキマだらけになるからである。

 

これらの部分は実際に組み上げて外側から見る事でしかギリギリのラインを攻めることができない。一応説明書に従って指定の寸法ほど貼り付けていない空間があるが、外壁ギリギリで施工する(浴室外側に人が入れるスペースがない)のが当たり前である以上、施工後に外側から断熱材での穴埋めをすることは不可能だ。

 

ということで、断熱に関しては完璧を求めすぎないように気分を入れ替えて作業を進めることにする。

 

左の写真は前回のブログでも少し触れた窓枠の部分を加工するためのケガキ線である。ここからの作業は実際の窓枠に合わせて壁パネルをカットする工程に入る。

 

ただし、窓枠に関しては現状のもの(写真はこちら)ではこのユニットバスに合わないため、新たに交換することを決定している。そのあたりの作業もプロであればこのタイミングではすでに交換が済んでいるくらいの段取りが求められるのだろうが、素人が現場合わせでやっているため、ユニットバスの枠組みが完了したこの段階で検討し、発注をかけることにしている。

 

そのため、浴室の作業は新たな窓が届くまでひとまず保留することになりそうだ。この浴室に関する一連の記事がなかなか掲載できなかったのもそういう何かを発注するたびに待ちの状態が発生してしまったことが大きい。

 

さて、今回は窓枠に合わせてパネルをカットするのだが、この作業の緊張感たるやかなりのものである。結論からいうと、二度手間になることを恐れず慎重に小さくカットしておけばよかった。

 

覚悟を決めてパネルを切り落としたのが右の写真である。このカットに際しては新たに鉄切り刃(丸ノコ)を購入した。前回の穴あけに使用した鉄用ホルソー2種類と合わせて8000円弱の支出でかなり痛かったが、背に腹は代えられないと購入に踏み切った。

 

さて、その後カットしたパネルを取り付けたのが左の写真。このパネルカットを行う前は窓枠の説明書などを何度も繰り返し読み、どこでカットするのか吟味に吟味を重ねたつもりであった。

 

だが、このパネル切断が絶望的な失態となってしまったことはこのときの作者には知る由もなかった。詳細は後のブログにゆずることにしてこの場は話を先に進める。

 

ちなみに、現在の窓の位置はこんな感じである。次回はさっそくこのユニットバスの枠に合わせた形で新たな窓枠を完成させる予定だ。先にも述べたが新たな窓枠が完成後採寸し、差し替え用の窓を発注することになる。

 

窓が届く前の状態でも例えば窓位置のパネル以外を全て組み立てておいたりすることはできるかもしれないが、個人的にここは全てのパネルを一気呵成に(コーキングが固まる前に)組み立てるのがベストと感じているため、敢えて作業は一旦ストップすることにしている。

 

作業が止まった間は皆さんもご存知の通り、合間の作業としてこの一連の浴室記事より以前に報告してきたものもあるし、浴室作業が終わったのちの作業への準備をしたりしていた次第である。

続きを読む≫ 2020/05/22 21:02:22

ユニットバスの枠組みが完成した。あと残った作業としてはこれに壁パネルをつけて天井を組めば箱自体は全て終了となる。だが、ここからが本当に大変な部分であることをこの段階の作者は知る由もなかった。

 

そもそもある程度大変なことは覚悟の上だが、今後ほとんどの作業はやり直しの利かない一発勝負になる。経験のない人間がほんのわずかミスをしただけでも取り返しがつかないことになる可能性がある。

 

冒頭で説明したとおり、大雑把な作業としては壁パネルの張り付けになるのだが、具体的な内容について言及すると、全てのパネルに下穴を開けたり、断熱材を貼り付けたり、それらが全て不可なく収まるかどうか仮ハメしてみたりと、簡単にはいかない感じだ。

 

それらをクリアした上でようやくパネルを張り付けるのだが、その際も下地にパテとコーキングを充填して一発勝負の上で張り付けを行うことになる。本当に息が抜けないことの連続となる。

 

最初に作者が着手したのはパネルの下穴を開けることである。この時点でこれをやっておかないと壁を設置した後で開けることになり、そのやり方では様々な問題が発生するため、この段階でやっておくことが必須である。

 

そして実際に下穴を開けるためのケガキを入れたのが冒頭の写真なのだが、最初はこのケガキを入れるための図面が見当たらず、かなり慌てふためくこととなった。施工説明書には下穴を開けてある状態でのみ説明がなされており、ケガキ位置に関しては「ケガキ図参照」としか書かれていない。

 

かなりの時間探してようやく見つけ出したケガキ図は、個々のパーツに対する注意書きやユニット一式の納品内容チェック表などに混ざるように無造作に入っており、3枚ほどのペラには「ケガキ図」なる言葉は一言も書かれてなく、最初のチェックの段階で見落としていたというわかりにくさだった。

 

ともあれこれで正確な位置がわかったため、慎重に慎重を重ねながらケガキ作業を行っていく。一応このパネルには全面に養生となるビニールが貼られているため、直接ケガキ線を入れても良かったかもしれないのだが、万が一を考えて養生テープを貼った上に線を入れることにした。

 

ケガキ図にはミリ単位でかなり細かい採寸が必要な箇所もあるため、手持ちのマジックでは線が太すぎてミリ以上の誤差が生まれる可能性が高い。それを解消するためマジックのどこに穴を開けるかを一つ一つ記している。

 

壁パネルは全部で7枚(各面2枚ずつでドア側の面は1枚)あり、そのうち全く加工が必要ないパネルは1枚のみだが、これは選択したオプションによっても変わってくることになる。

 

左の写真をみればけっこうな穴あけ処理が必要になるのがわかる。これだけの数の穴の中で一つでもズレたり間違っているものがあったとすれば、それだけで全てが台無しになってしまう。作者の緊張ぶりはいかほどのものか想像してもらいたい。

 

そして穴あけ終了したパネルがこちら。実はこのためだけに指定の径のホルソーを購入したりもしていて、その穴が真ん中あたりの一番大きいやつである。

 

ここの穴は壁裏からくる配管が通る穴になるのだが、ケガキ図によると1ミリほどはズレても許容範囲らしい。そんなことがわざわざ書かれていることが重要なところで、見方を変えればズレてもいいのが1ミリ以内であり、その他の穴は1ミリたりともズレてはいけないということだ。

 

とは言いながらも実際はもっと気を楽にして作業を進めていたりする。あまり緊張しすぎても仕方ないし、何より万が一取返しのつかないミスをしてしまっても、何らかの方法で必ず挽回できるはずだからである(尤も再発注などでお金がかかる可能性はある)。

 

順調に穴あけが進むと次のステップとしては壁裏補強プレートの取り付けを行う。これはより負荷がかかる部分に対して強度を持たせる意味があると思われる。写真のようにパネルの裏側に10センチ四方の鉄の板を両面テープで貼り付けるだけの作業だ。

 

実際に補強が必要だった部分は、シャワーを止めるバーの固定部分、洗い場の台の固定部分、タオル掛けの固定部分、浴槽フタ保管用のフックを固定する部分などである。

 

ただ、指定のプレート全てを貼り終えたにも関わらず残ってしまったものが2枚ほどある。写真のような正方形のものではなく、長方形のものなのだが、どこに取り付けるものなのか全く書かれておらず、説明書を最後まで読んでみても今後どこで使うのか全く記載がない。

 

どう考えてもこの壁裏の補強に使われそうな部材なのだが、わからない以上どうしようもなく、心引かれる思いを持ちながら先に進むこととした。

 

これらの補強板のうち最も強度が求められている部分は洗い場の台の固定部分であり、右の写真で一番下に8つ開けている穴は全てその補強金物を固定するための穴になる。取り付けた金物は最後の写真に写っているものを参考にされたい。

 

当然のことだが、この洗い場の正面にあたるパネルが最も穴加工しなくてはならない部分が多く、それも配管を通すための穴が3か所ほどあり、そのぶんシビアさも求められたりして最も神経を使うことになった。

 

以上でなんとか全てのパネルへの穴あけが終了した。一応この時点で作者がやったことは、配管用の穴を開けたパネルを実際の配管(写真はこちら)にはめてみてズレがないかを確認することである。

 

結果からいうと、割と力技ではあったがなんとか穴をくり抜いた位置に収まってくれそうで、このときほどホッとしたことはなかったかもしれない。不安があったパネルを全て確認し、同時に壁裏の空きスペースも全てこの段階でチェックしておいた。

 

空きスペースをチェックした理由はここから断熱材を貼り付けたいためで、特に浴室入って左側の給水管を固定した壁などは入念にチェックを行う。それら断熱材を貼り付けたりする作業は次回報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/21 20:04:21

前回のブログではユニットバスの枠組みを立ち上げるための取付金具の設置を紹介した。そのときに柱(ジョイナー)についてもお話ししたが、冒頭の写真にある縦長の金具がそれにあたる。

 

この金具自体はそこそこ重量があり、個々は充分すぎるほどの耐久がありそうだが、実際にこれを固定したときにジョイントの部分などがどの程度固定できるのか作者には未知数である。

 

ちなみに、写真ではわかりにくいが、このパーツもそれぞれ設置個所によって全て違う形状をしている。4隅と中間地点の2種類しかないと思っていたのにここまで形が異なっているのかと驚くほどだ。設置個所それぞれに1本ずつの計8本で構成され、それぞれを立ち上げてから各頂点を細い金具で固定する構造になっている。

 

ここの作業に関しては、それぞれの固定箇所を間違えないように場所ごとに適切なジョイナーを選ぶのに時間がかかる(説明書には部位ごとの品番など細かいことが一切書かれていない)が、固定する作業はあっという間に終わる。

 

実際に取り付け金具にジョイナーをビス止めしただけの状態では危なっかしいほどグラグラで、頂点を結ぶ金具で連結してようやく直立した状態になる。ただし、写真のように完成した状態でもかなりの柔軟性があり、恐らく壁や天井をハメることで次第に剛性が上がる仕組みになっていると想像される。

 

ちなみに、この施工説明書がいかに素人向けではないかの証明として、細かい部分についての説明が不足していると感じられるようなところが随所にある。

 

上述の品番の事に関しても、実際に届いているパーツには全て品番が書かれているにも関わらず、説明書の組み立て方の中にはその記載がなかったりする。左の写真を例にとると、ここの中央付近(具体的には右から850ミリ、左からは800ミリの位置)にもジョイナーを立てることになるのだが、それに対しての具体的な位置の記載がない。

 

つまり、この部分のパネルは右側には横幅(W寸法)850ミリのもの、左側にW800のものが入り、2枚のパネルでW1650の壁が出来上がることになる。1650というのは17サイズのユニットバスの内寸ということになり、納入しているのは1717サイズであるため、組立後内寸1650ミリの正四角形となるようにW寸法と照らし合わせながら、どの位置にどのパネルを取り付けていくのかを自分で考えさせられる状態になっているということだ。

 

そのため、行間を読むではないが、しっかり構造を理解した上で組み立てないと気づけば間違った位置やモノを設置し、後戻りできない状態になる可能性があり、全く気を抜けないのである。

 

あと、今後のことを前もって考慮しておかなければいけない点として右の写真の状態になっている部分のことがある。これは以前のブログでも少し触れたが、窓の枠がユニットの枠を突き抜けてしまっている部分だ。

 

この状態のまま全てを組み上げてしまうとこの窓の部分がかなり痛々しいことになってしまうため、ここに関しては窓自体を交換することはお伝えしたとおり。その具体的な作業についてはまた後日報告したい。

 

さて、枠組みもあっさり完成したためここからは少し細かい部分について触れておくことにする。左の写真は実際に窓側にどんな形でパネルが付くのか、仮にあてて様子を見ているときのものである。

 

上述のとおり、中間のジョイナー取り付け位置(右から850ミリ、左から800ミリの位置)が間違いなく合っているかどうかの確認方法は、こうやって実際にパーツをあてがってみるしか方法がない。そしてこの部分に関しては窓枠の部分を切断する必要もあるため、パネルの裏側に計算だけで引いたカット線が実際に間違っていないかを外側から確認することも合わせて行った。

 

ちなみにこの壁の色はセイランという名称で、藍染の織物をモチーフとした布目柄の雰囲気が気に入って即決した色である。今回はこれを天井以外の全ての面で採用している。

 

ほかに細かい部分の作業としては、右の写真のパーツの取り付けを行った。これは浴槽の栓の部分のパーツで、これを取り付けることによってようやく水漏れのチェックが現実的になってきた。

 

取り付けた部分の写真が現在手元になく(養生段ボールなどで厳重に固めてあるため撮影困難)、完成写真をお見せすることができないのが残念である。

 

最後に、ジョイナーを組み立てたことによって具体的なドア高さが確定したため、事前に付け鴨居を取り付けておくことにした。

 

実際はこの付け鴨居からさらに折戸固定用の化粧枠を付ける形で完成と思っているが、できれば付け鴨居一本で終わらせたい気持ちがありここまで作業を引っ張っていたところがある。

 

だが、いざ枠組みが完成してみると戸の右側(入口側から向かって)の空間がかなりシビアなことになりそうで、理想通りの仕上げにすることを少し諦めてしまおうかと悩んでいる。

 

どちらにせよ、完成がより近づくにつれ、汚れる作業はしたくなくなるものであり、汚すならここが限界かなと思ったため手を付けることにした次第である。

 

次回は壁の設置つながりでパネルを加工したときの話をしようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/20 18:27:20

前回のブログでようやく浴室のコアの部分となる浴槽の取り付けが完了した。ここからは大雑把にいうと、壁をつけて天井をかぶせて細かい作業をすればユニットバスの完成となる。

 

手順としては壁を付ける前にそれを支えるための部材を取り付けることになる。要は家の構造と同様壁を支える柱が必要になるということで、この製品ではジョイナーと呼ばれる棒状の金属製品が用意されている。

 

今回はそれらを設置するためのアタッチメントと呼べるパーツを取り付けるまでを報告しようと思う。冒頭の写真はそれらアタッチメントにあたる部材を撮ったもの。

 

簡単に考えて柱をつける四隅とその中間ポイントで2種類程度のパーツがあるのかと思いきや、それぞれ形状が異なっていることに気付く。これは浴槽の形が左右対称になっていないことが大きな原因のようだ。

 

右の写真はこれらのパーツのうち洗い場床の角に取り付けるジョイナー(柱)を固定するためのパーツだ。形状として、床下の骨組みにビス打ちするのだが、床を設置する前にここだけは取り付けておく必要があり、床を置いた状態からは取り付けが不可能となっている。

 

そのため、前回で床を置いていて順序逆になってしまうが、ここだけは床を置く前に取り付けていた部分となる。

 

そして左のものが浴槽の足元側に取り付けたパーツである。他の部位と違って立ち上がり長さが短く、この部分はあまり力がかからないことを前提にしているのかと思うような形状だ。

 

実際、洗い場床のほうと比べると、壁の高さと重量の点でこちらの浴槽側のほうがより軽い壁になっている。どういうことかというと、床から立ち上げる壁と違ってこちら側の壁はこの浴槽の縁にある溝から壁を立ち上げる構造になっているのである。

 

つまり、床レベルより浴槽の身長ぶん高い位置から壁がスタートするため、壁自体の高さも洗い場側のものに比べて420ミリも短いものになっている。

 

だが、右のものは同じ浴槽側のジョイナー取り付け材(頭側)であってもなぜか高さのある作りになっている。これは取り付けるジョイナーが足元側と頭側で形状が違っているため、それを取り付けるための措置と考えられるが、そもそもなぜジョイナーの形状が違うのか作者にはよくわからない。

 

ジョイナー取付用のアタッチメントを取り付けたら後はジョイナーを立ち上げて固定することになるのだが、その前に一つやっておかねばならないことがある。左の写真のパーツを取り付けておくことがそれにあたる。

 

実は今回作者が選んだ水道周りの構造は壁裏配管と呼ばれるもので、文字通り水道管をユニットバスの壁の裏側から接続する方法である。写真のものはそれら全ての水道管を一つにまとめたもので、かなりコンパクトに作られている。

 

基本仕様のものであれば水道管はこの写真のものの半分ですむ。つまり、洗い場シャワー水栓に対しての管だけであるため、より設置がしやすくなるといえる。ただ、作者の発注したものは浴槽側にも水栓をつけることにしているということは以前のブログでも説明した通り。

 

そのため、この水道管もそれに見合った仕様として最初から組まれていたものである。

 

そしてこれらバラバラのパーツを説明書を読みながら合体させたものが右の写真である。この写真を見てもらえればわかるが、水道管の中央あたりに一本縦に走る金属の部材を取り付けているのに注目してほしい。

 

この縦に伸びている金属こそがジョイナーと呼ばれる部材で、これを取り付ける箇所(浴槽足元側のキワのあたり)の柱の軸となるものである。これが基点となって天井まで伸びる柱を後からビス止めすることになる。

 

話では分かりにくいかもしれないので取り付け終った写真を掲載しておく。これでなんとなく視覚的に構造が理解できるかと思うが、浴槽の下の方で外部から繋いでいる給水管を接続して浴槽側と洗い場側の水栓に繋がることになる。

 

給水管を接続したあとは浴槽横のエプロンと呼ばれる取り外し可能な壁を取り付け、水道管一切を見えなくすることで水回りは完成となるのだが、それはまだ先の仕上げ段階での話。

 

以前、給水管をころがすのは完成後でも間に合うというような話をしたと思うが(そのときの記事はこちら)、それはこの浴槽下の部分が開放されているからであり、浴槽エプロンを外すことである程度の範囲でメンテナンスをすることが可能な構造になっている。

 

ただ、グレードを上げると浴槽下の空気を遮断するための断熱防水パンというものを取り付けることも可能であり、それを付ける際には予め配管をして現時点で水道管を全て繋げておくという手順になってくる。このへんは自分の選んだプランによってやり方が全く違ってくるので注意が必要だ。

 

以上、ジョイナー立ち上げ前の準備の話をしてみた。次回は実際にジョイナーを立ち上げてみようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/19 07:06:19

前回のブログで床下に関する作業は全て終了した。ここからは浴槽や洗い場床などユニットバスのコアともいえる部分を設置していくことになる。正直、素人として作業を進めていると、最も汚したくないこれらのパーツは最後の仕上げとしてやりたい気持ちが強い。

 

ただ、購入したユニットバスは今の段階でこれらのパーツを設置することが必須事項となる。そのため、これらを設置してから完成までの間、浴室内での作業をする際には養生をした上で細心の注意を払いながら行う必要が発生する。

 

などの覚悟が固まったらさっそく作業に入っていこう。冒頭の写真は洗い場の床になるパーツで、これを前回までに作成したフレームの部分にはめ込むことで床が完成する。

 

床の下に置いている丸い輪っかのようなものは排水口の丸い穴の中に食い込ませて固定するためのゴムで、水が漏れないようにするために必須のパーツである。

 

右の写真のような形で取り付けるのだが、このゴムの輪っかの内側にシリコンを充填しておいてから取り付けを行う。シリコン処理であるため、この部分も一度やると後戻りはできないことになる。

 

いずれシリコンの充填についても簡単に説明できればと考えているが、仕上げの部分はともかく、こういうたっぷりつけておけばいい箇所についてはさほど難しいことはないため今回はさらっと先に進める。

 

床の準備が終わったら次は排水トラップの方の準備をすることになる。このトラップ中央の丸い穴と先ほどゴムの輪っかをはめた穴が綺麗にハマって合体できる形になっている。

 

写真のようにトラップの排水口部分の内周にシリコンを打ち、その上に床を置くことになるため、ここも一発勝負である。これらの作業が完了すると手順的には排水管にキャップをして漏水チェックをすることになるのだが、もしそこで漏水が見つかった場合、これらを再度解体しなければいけなくなる。

 

固まったコーキングを切ったり剥がしたりする作業は極力避けたいため、この時点でシリコンは大げさすぎるほどの量を充填しておくのがベストだ。充填のしすぎであふれてしまってもすぐに拭けば何の問題もない。

 

排水トラップにシリコンを打ち終わったら、それが固まる前に床の設置を終える必要がある。と言っても単純に枠の中に乗せるだけなのだが、一度合体させた後はシリコンが固まるまで迂闊に動かさないほうがいいだろう。

 

下手に微調整などをしてシリコンに隙間ができようものならそこから確実に漏水することになる。今回、漏水チェックは手順通りせず、しばらく組立を進めた後でやることにしたため特にシリコン処理に対しては慎重に行った。

 

この床は現状がそのまま仕上げになってしまうため、設置後すぐに養生を実施する。この養生段ボールはもともとこの床に留めてあったもので、それがそのまま丁度良い大きさの養生段ボールとして機能する。

 

これと同様に浴槽のほうも養生段ボールが備え付けで存在したのだが、以前の記事でも報告した通り気づかずに配送業者に持ち帰ってもらってしまっていた。同様のことをやろうと思う方は注意したほうがいい。

 

床の設置が終了したら次は浴槽の設置である。これは見た目ほど重いものではないが、可能な限り2名での作業を推奨する。作者はしばらく一人作業が続いていたため助っ人を待ちきれず、単独でやってしまった。

 

設置の仕方としては、排水トラップの浴槽側の排水口の部分に突起がついており(ボタンで栓の開閉ができるための機能、参考写真はこちら)、そこがむき出しにならないよう厚紙で包装されているため、その部分を目がけて浴槽の排水穴を差し込むと位置決めは完了だ。

 

ただ、ここの開閉用の突起部分は比較的デリケートらしく、衝撃のないように浴槽穴をゆっくり干渉しないようにはめていく必要がある。作者は一人で作業したため、突起部分にダメージを与えないよう久々に100パーセントの力を振り絞った気がする。

 

実は今回この浴槽はオプションの中でも一番高いグレードのものを購入している。部屋が全体的にシックな色合いであるため、浴室もそれに合わせているのだが、浴槽に関しては基本仕様のものだと明るい系の色しかなく、やむを得ずここだけグレードを上げることにした。

 

ただ、実際に品物を目にすると、その質感や高級感漂う雰囲気に大満足の一品である。ちなみに、浴槽をこれに変えるだけでオプション費用として定価14万円くらいが上乗せされてしまう(作者は5万円程度で購入)。

 

そういうものであるため、汚したり傷がついてしまったら泣くに泣けないことになる。設置後は余韻に浸る間も惜しんですぐに厳重な養生を施した。前述のとおり専用の養生段ボール(浴槽のカーブなんかに沿って綺麗にカバーできるものだった)が手元にないため、有り合わせの段ボールやコロナマスカーを惜しまず投入する。

 

ともあれ、床と浴槽がついたことでようやく浴室らしさが見えてきた気がする。この後はできるだけ早く完成に漕ぎつけたいがどうなることやら。

続きを読む≫ 2020/05/18 18:48:18

浴室床の接着剤固定から一日が明け、どの程度の固着力があるのか簡単に確認してみた。結論をいえば、本来推奨される接着方法(接着剤を先に垂らしておいてその上から脚を乗せる)でやらなくても充分な強度がありそうである。

 

前回のブログで垂らした直後と今回時間が経過したあとで確認する限り見た目の変化は全くなく、垂らしたものがそのまま広がるでもなく固まっている。床を動かそうと力を加えても動くことはなさそうだ。

 

ということで今回はここから後の作業を報告することにした。床の固定が終了した次の手順としては、タイトル通り排水管の接続処理に入っていく。

 

右の写真は発注したユニットバス専用の排水トラップである。以前排水管の考察を行ったときにも触れたが(そのときの記事はこちら)、浴室の排水の流れとして、浴槽の排水を起点として洗い場の排水と一繋がりになっている。

 

この排水トラップでいうと右側が浴槽の排水口になる部分で、真ん中の丸いのが洗い場の排水口になる部分、一番左側が排水していくときの管の起点になる部分だ。構造としては真ん中の丸い穴が一番深い形になっており、全ての水は一旦ここに溜まる形をとっている。

 

右からちょろっと伸びているものが最初何かわからなかったのだが、これは浴槽の排水口のフタがよくあるチェーンとゴムによる手動のものではなく、浴槽縁に取り付けるボタン式であるため、ボタンと排水口フタを連動させるためのものである。

 

この排水トラップを実際に床組に取り付けてみたのが左の写真。取り付けはアタッチメントにガイドが付いてあるため位置を間違えることはなく、取り付けた床にピッタリとフィットする。

 

仮付け後中央の部分に見えている3か所の小さな穴にビス止めすればこれは完成なのだが、この後に雑排水管の接続をするためここでは完全に固定せず仮に留めるくらいがちょうど良い。

 

お次は50ミリのVU管だが、これとL字の継手用パイプ(エルボという)3つが商品に備え付けられていた。ここらへんは現場調達するのかと思っていただけに行き届いた対応であると感心。

 

これらを適当に組み合わせて左上の写真で見えている排水トラップの右側にある排水口と、その斜め右上に見えている事前準備した排水口を繋げるのが今回のミッションである。

 

細かい作業を撮っていなかったため一気に完成写真を掲載しておく。けっこう狭い範囲の中で曲げて繋いでをしていくことになるため、意外と接合は難しいと感じた。

 

塩ビ用接着剤で固定する前に仮にはめてみて長さ調整をしたのだが、継手の奥まではめこんでしまうと抜けにくくなってしまう。これもVU管の長さがある程度あれば多少キツくても引っ張り抜くことができるが、短いものでやってしまうと最悪抜けなくなる可能性がある。

 

そこらへんを意識して簡単に抜ける程度に仮ハメし、実際の位置に合わせて調整を行った。また、全長が短いため極端に柔軟性がなく、最後に繋げる部分をたわませて繋げることができない。

 

大抵こういう管を接合するときは多少歪ませたりたわませたりすると思うのだが、それができないのである。そのため、仮止めにとどめておいた排水トラップを一旦はずしてそちらを最後にはめ込むようなやり方をとった。

 

と、以上のような感じで当初思っていたより苦戦しながらも作業は順調に進んだといえるだろう。排水管接続が終ったらこの洗い場床の開いたスペースを閉じて床下の処理は全て完了である。

 

これでよほどのことがない限りここを再び開けることはなくなってしまう。できることなら排水管のほうの水漏れがないかどうかを一度確認しておきたかったが、それをすると排水トラップの方に水が残り続けることになってしまう。

 

この時点ではまだその状態にはしたくなかったため(後に水漏れ確認は別途することになる)、確認したい気持ちを押さえて先に進む形をとった。今までの自分の経験を信じた部分もあり、ここで失敗するようであれば到底この先へは進めないとも言える。

 

次回はこの完成された床の土台についに洗い場床と浴槽を設置する予定だ。

続きを読む≫ 2020/05/17 19:53:17

浴室床の固定位置が確定した。ここまで何度も確認をしながら作業を進めてきたがそれもここで終了する、というと大げさだが実際ここから先の作業は一発勝負で巻き戻しが効かない工程に入っていくことになる。

 

左の写真は説明書には「ルビロン」と銘打ってある接着剤の材料である。大小二つの袋の中に材料が入っており、混ぜて使うことになる。かなり強力なものらしく、手を守るためのビニール手袋がついているあたり、よほど肌に触れてはいけないものなのだろう。

 

今回は、このルビロンを使って前回のブログで位置決めをした浴室床の固定をするまでを報告しようと思う。床の固定位置を決めるのは慎重に慎重を重ねて時間をかけて決定したが、実際この接着剤を使って固定する作業自体はものの数分で終わる簡単な作業である。

 

だが、作者にとってはどの程度強力なものなのか実感もなく、全てが未知のことであり、実際に作業を終了するまで一瞬たりとも気が抜けない思いで集中を心掛けた。

 

2つの袋は「主剤」と「硬化剤」からなるようだが、どっちがどうなのかは開封してみるまでよくわからない。ひとまず大きい方の袋を開封してみる。色や粘度は水あめのような印象を受けるもので、恐らくこちらが主剤になるのだろう。

 

このセットを開封するにあたっての注意書きが奮っている。全て書くのは紙面の都合上控えるが、安全対策という項目の最初の一行には「全ての安全注意を読み理解するまでは取り扱わないこと」とある。

 

その後にも、「保護手袋、保護衣、保護面、保護眼鏡着用」「換気が不十分な場合、呼吸器保護具を着用すること」「一度付着すると完全には除去できない」「開封した接着剤は使い切ること」などの脅し文句がズラリ並ぶ。

 

人やお湯が入ることで総計700キロ前後になることを想定し、それらを支えかつ位置がズレないような強力な固着力があるものであることは容易に想像がつく。作者もかなりビビりながらもう一つの硬化剤を投入。

 

こちらはかなりネバネバしたような液体で、黄色っぽい色をしている。手や衣類についてしまうと取れなくなるようなので慎重に割りばしで挟みながら全量を袋から出し、液体がついている袋ごとすぐにゴミ袋に捨てて封をしておいた。

 

そしてそれを1分くらい慎重に混ぜたのが右の写真である。色が均一になるまで混ぜるのが正しい使い方のようで、混ぜきったものをペットボトルなどに入れておいたら飲み物などと間違えるかもしれず、危険である。

 

ちなみに、今回これをやったのが冬でよかったと思う点は、使用する場所の温度によって硬化時間が変わってしまうことである。注意書きによると気温30度の環境下では30分程度で硬化してしまうらしい。

 

今回作者が使用した環境は平均で5度前後であったため、硬化までは5時間以上かかるようだ。これだともし途中で位置がズレたりするトラブルがあったとしても挽回できる猶予があることになる。

 

据え付けのポイントとして注意書きに書かれているのは、まずこの接着剤を床に垂らしておいてから床脚を置くように謳われている。ただ、位置決めにあれだけの時間をかけて設置した(前回の記事はこちら)ものを一旦とはいえ持ち上げる気は全く起こらない。

 

今の時点では床台自体が簡単に動いてしまうし、そうなるとまた位置決めを必死になってやらなければならなくなる。そのため、注意書きにいわれているやり方ではなく、据え付けた脚に液体をかける形で固定しようということで作業を進める。

 

一応、そういう状況であることを想定しているためか「後がけ」の場合は全ての脚にかけるようにとの一文もあったため、これはこれで間違ったやり方ではないのだろう。

 

液体のかけ方というのがあるのかどうかわからないが、一応ユニットバスの施工説明書によれば「ルビロン治具」というこれをかける時専用のスプーンのようなものが別売りであるようだ。

 

ただ、今回は作った容器からそのまま脚に向かって垂らす方法でかけることにした。やり方としては満遍なく仕上げたいため3方向からなるべく均等にかけていく。説明書によれば垂れたルビロンの円の直径が7センチになるくらいの量をかけるとある。

 

ボルトを埋めるようにかけたため、もうこの床台の高さ調整や位置調整は今後できなくなってしまう。固まっていないこの時点でもかなりの粘着力があり、すでに全て除去することは不可能に近い。

 

カップから適当にかけているため、どうしても最後うすい糸を引くように接着剤が伸びてしまう。これは固まった後も残ってしまうことになったが、別段問題ないためそのまま放置した。

 

と、以上が接着剤を据え付けたときの内容である。これでもう元の状態にバラすことはできなくなってしまった。こんな感じで後戻りができないような作業が今後も続いていくことになるだろう。

 

続きを読む≫ 2020/05/16 20:58:16

前回のブログでユニットバスの床を組み立てたものを浴室に設置するまでを紹介した。今回はその組み立てた床一式の据え付け位置を確定し、高さ調整をしたところまでを報告する。

 

今回のユニットバス据え付けに関してキーポイントとなりそうな部分は2か所ほどある。浴室ドアの部分と窓枠の部分である。両者とも浴室の枠組み設置の位置が大きく仕上がりに影響してくることになるため、ひとまずそれらを個々に説明していくことにしよう。

 

まず窓枠だが、恐らくこれはのちの記事で詳しい説明をすることになるであろう部分で、現状取り付けている窓(付けたときの記事はこちら)を取り外して交換することになる。これは窓を取り付けた際にこの浴室をユニットバスにする予定がなかったために起こってしまったことだ。

 

このブログをしっかり読んでくださっている方はご存知かと思うが、この浴室の窓は横壁のラインよりも奥まった位置に付いており(写真はこちら)、在来の浴室であればそれまで通り問題ないがユニットバスにしたときは少々痛々しい形の窓になってしまう(ユニットの壁よりもさらに奥の壁に向かって空間が広がってしまう)。

 

そのため、ここの窓に関してはユニット組立後、丁度良い位置に収めるために幅調整(要はWサイズの小さい新しいものを取り付ける)をする必要が発生するのである。それはかなり大がかりな作業になってしまうため、実はこの段階ではそれを実施するか、しないか(しない場合は窓を壁に変えてしまう)かなり迷ってしまっていた。

 

そういう事情があるため、ユニットバスの床設置の位置によって窓枠の位置などが変わってくるということになる。ただ、こちらに関しては全体を位置固定した後でも作業が可能であるため、この窓位置に合わせてユニットバスの床を組む必要はなく、その点あまり気にする必要もないといえる。

 

問題はもう一つの浴室ドアの部分である。こちらに関してはドア幅800ミリに合わせてドア枠の方を調整する必要がある。ドア枠(三方枠か四方枠)に関しては柱に枠板を取り付けることは簡単だが、柱を削ることになるのだけは避けたい思いがある。事前の計算によると、ここの取り合いはかなりシビアになりそうでもあった。

 

そのため、浴室入り口にある柱間に確実にドア枠が収まる形でユニットバスの枠組みを設置することが必須であり、この部分が今回の浴室床設置における最も肝心どころになると考えた。

 

ちなみに、右奥に写っているのがドア枠だが、これを実際に設置ポイントにあてがったりして大雑把な位置を確認しながら作業した。さらに、準備の段階で適当な高さに開けておいた上壁切断位置(そのときの記事はこちら)もこのときに確認したことは言うまでもない。

 

そのドアの位置をギリギリと思える位置で確定したのが左の写真である。意外と左壁との間にスキマを開けているように見えるが、これはこちらの壁に以前設置した給水管(写真はこちら)があることによる。

 

極力壁に埋め込むように設置したのだが、実際に見てみるとこのくらいのスペースが必要になったということで、それとは別の視点として壁に取り付ける予定の断熱材の厚みのことも考えていたりする。

 

本当は3〜5センチ厚くらいの断熱材を貼り付けたいのだが、ドア枠が関係するこの2面分の壁は15ミリ厚のもので妥協することにした。ちなみに右の写真はドアが付く面の壁とのスペースを写したもの。

 

この部分に関してはある程度壁から離す選択肢もあったのだが、ドアまでの距離が長くなるほど枠の造作に手間がかかるため出来る限りで壁からの最短距離になるよう考慮した結果である。

 

この2面の壁際に関してはそれぞれかなりシビアなラインで決めたため、ユニット壁が立ち上がる位置(この台の端)にレーザーポインタを当て、垂直線上に突起物など干渉するものがないことを確認した。

 

最悪パネルがぶつかって垂直にならない状態になるようであれば、最後の手段として邪魔になるものを削ることは考えているが、組立中に大量の粉塵が出ることになるためそれは極力避けたい。そのため、ここは絶対にミスらないよう何度もチェックを重ねた部分だ。

 

そのようにしてようやく床の設置位置が確定したところで、次に高さ調整に手をつけることにした。左の写真は今回確定した位置で床下の脚を撮影したもの。前回の記事でも説明したとおり、この脚の床についているボルトをレンチで回すことで高さが上下する仕組で、計8本の架台によりバス全体を支える構造になっている。

 

高さを確定したいときはボルト上部につけているナットを上に向かって締めれば固定が完了する。ひとまず、位置が確定した段階でこの床に付いているボルト頭の部分にマジックで印をつけておいた。

 

ただこの印に関してはボルトを回転するに従って位置がずれてしまう結果になり(ボルト穴に微妙な遊びがある)、なんの役にもたたなかった。

 

さて、その高さ調整後の確認方法だが、今回は2種類の手段を使うことにした。そのうちの一つが写真にもあるレーザー水平器である。任意のポイントから照射し、そのラインと計測したい床までの長さを測ることで計測位置間のズレを確認できることになる。

 

今回は、基本的に床の4隅と架台を取り付けた位置全てで高さがプラスマイナス1ミリ以内になることを目標に調整。これがなかなかピタリといかず、全体的な高さを変えないよう、あっちを下げたりこっちを上げたりを繰り返すことになった。

 

しかも、繰り返し作業するうちに床位置が微妙にズレたりすることがわかるため、そのズレた床を再度別視点からレーザー照射しながら元に戻し、そこから再び高さ調整という、文字通り何度も納得いく状態になるまで繰り返し調整を行った。

 

そしてもう一つの確認方法が写真にもあるアナログ水平器だ。ただ、この床に関しては置く場所によって骨組自体が真っ直ぐになっていない箇所があり、結局使えたのは一定の部分のみであった。

 

だが、床の水平に関してはこの浴室作成の工程全部を通して最重要に近い項目になるため、色んな部分で何度も水平を確認している。もしここで間違ってしまえば適正な水勾配がとれないことになり、衛生的にも好ましくないからである。

 

と、以上のような慎重さでほぼ半日をかけて全ての調整を完了した。次はこの確定した位置で固定する作業を報告することになるだろう。

続きを読む≫ 2020/05/15 18:42:15

ようやく到着したユニットバス一式だが、前回の記事でも触れたとおり施工説明書が備え付けられていない。ひとまず届いた段ボールを全て開封して内容の確認を実施した。

 

届いている段ボールはトータルで20箱ほどあり、そのほとんどは1箱に1つ商品が入っている形である。ほとんどと書いたのは2箱ほど例外があるからで、その2箱には色んな部品がまとめて入れられていた。

 

その中には保証書などの紙類も入っていて、全てをチェックしていると取扱説明書とは別に組立ポイント集という冊子が入っていることに気付く。正直、届いた荷物を見て説明書なしでの組立に不安を抱いていただけに一安心することとなる。

 

さらに、そのポイント集を読破するなかでTOTOの業者向けサイト(cometで検索)の紹介があり、ネットで繋いでみるとなんとそこには施工説明書のWEBページがあるではないか。というわけで説明書なしで組立する必要がなくなった。修羅の道を覚悟していたためこれはかなりの朗報である。

 

できるものは全てプリントアウトしたが、ページ数にして130ページほどもあり、かなりの分厚さだ。ただ、無いと思っていたものが突然有ることになったため、作者の気持ちにはラッキーの4文字しかない。

 

これによって完全な手順通りに作業できることになったため、さっそくそれに沿って進めていくこととした。まずは床の設置である。冒頭の写真にある左のものが洗い場の床の骨組みとなるものだ。

 

慣れた人であればすぐに組立てて浴室で位置固定をするのだろうが、全ての作業に対して事前に仮組みをしながら作業を進めていくことにした。というのも、このユニットバスの組立作業、一度組み立てると引き返せない構造になっている部分が多すぎる。

 

具体的にいうと、接着剤を付けたりコーキングをしたり、ハメると限りなく外しにくいものをハメる必要があったりして、それぞれが一発勝負となりその連続になるため、初めての人間にとっては慎重すぎるほどが丁度良いと直感している。

 

右の写真は洗い場の床と浴槽の台になるもので、これからこの2つに架台を取り付けていく。架台というのはこれらの床を支える脚のようなもので、今回作者が選んだのは脚の高さを25〜45センチの間で調節できるタイプ。

 

作者のイメージとしては、架台というのは床下から高ければ高いほどメンテナンスし易くて良いような気がしている。高さ的にはもっと高くすることも可能だったのだが、この浴室の床を準備したときにこのくらいの深さが落としどころであると判断した。

 

さっそくこの架台を床に組んでいくことからスタートする。高さ調整のやり方というのは写真で見えるボルトを回すことによって行い、確定した位置で固定するときにはボルト上部に取り付けたナットを締めることで簡単にできるようになっている。

 

どのみち調整するのは実際に浴室に置いてからであるため、ここではざっとある程度全ての高さが等しくなる程度の調整にとどめておく。ちなみにこの部分のビス止めはかなり硬めに設定してるらしく、インパクト必須といえる。

 

架台はひとまず洗い場床用、浴槽台用と個々に取り付け、両者完成後に2台を合体させる形をとっている。床(台)の高さとしては浴槽側のほうが10センチほど低くなっており、完成後は半埋め込み型のように見えることになる。

 

順序としては低い台(浴槽用)を設置し、そのフレームの上に洗い場床のジョイント部をあてながらはめることができるようになっていた。もちろん合体後はビス止めをして強度を得る必要があるが、この段階では置いて確認するだけに留めおく。

 

組み立ててみた感じとして、ここらへんの作業は難なく進めていけるだろうという確信を得たためさっそく浴室に設置してみることにした。ある程度(5センチほど)余裕をみたサイズ決定だったため、枠に関しては難なく空間内に収まりほっと胸をなでおろす。

 

これまでのブログで、作者はかなり楽観的に作業に臨んできたつもりだが、このユニットバス組立に関しては何度も説明書を読み返し、自分なりに確信を持ってから次のステップに進むようにしているためなかなか作業がはかどっていかない。

 

高価な買い物でもあり失敗したくない気持ちがどうしても強くなってしまっている。今回に関しても、ほぼ半日をかけてこれだけの作業をしたのみであり、その慎重さがわかってもらえるだろう。次回はこの床の固定位置を確定するまでを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/14 20:33:14

いよいよこの日がきた。実際に検討を始めてから約40日、ユニットバスが到着するときである。大きいものであり、日にちや時間などはこちらから指定できないという条件のもと、発注から20日後の朝一番(9時)で到着予定ということになった。

 

受け入れのためのスペース作りは前日までにLDKと勝手口をフルで使えるようにしていて(25畳ほどの広さがあるだろう)、想定以上のかさ張るものが届いても大丈夫な体制を整えていた。

 

そのため、当日は予定時刻より30分ほど前にスタンバイしておくつもりだったのだが、配送業者からは1時間前に到着したとの連絡が入った。急いで荷下ろしに向かうか迷いながらも、運搬作業の助っ人を9時集合で呼んでいたため結局その時刻まで待ってもらってからの作業となる。

 

冒頭の写真は作者が家に着いたときにすでに到着していたトラックのもの。最初、このトラック(2トン車)を見たとき、まさかこんな小さな車で来るとは思っておらず、何度も確認を繰り返したほどだ。

 

というのも、これに備えて作者が予めネットなどで情報を仕入れていた中には、「思っていたより材料の量が多い」「こんなにたくさんの量があるとは想定外だった」などといったコメントやものすごいロング(舞台公演ができるようなやつ)トラックにパレット3枚ほどで届いているような写真もあったりした。

 

そのため、スペース作りには念には念を入れ広くとり、運搬用の助っ人まで呼ぶという気合の入れようだったのだが、写真のトラックを見てかなり拍子抜けしてしまったというのが本音である。

 

無事助っ人も到着したためいざ荷下ろしの作業に入ろう。この冬は比較的雨がちな日が多いためそれだけを心配していたが、天気は問題なく無事荷物開帳となる。

 

写真のとおり、荷物はパレット一枚分が乗っているだけで思っていたよりもはるかに少ない量だ。この日に備えて助っ人を呼んでいたのだが、この量であれば呼んだことが申し訳なくなってきた。

 

荷物はだいたい重く頑丈なものを下から積み上げている印象で、上の方に積まれた柔らかい素材のものから順次運んでいくことになる。写真で運び出しているのは洗い場の床だろう。こちらを向いている面は床下の断熱材が取り付けてある側である。

 

最初こそ作者も一緒に運んでいたのだが、そのやり方だと効率が悪いことに気付く。家の中での置き場を決めるのは作者自身がやるのが望ましいため、次第に中から受け取る側にチェンジした。

 

運ぶ内容のものは板状のもの(壁、床、天井)が大半で、その他のものは設備や細かい部材に関する段ボール箱がある感じだ。運んでくる内容としては概ねそんなもので、一部長尺もの(柱にあたるものやVU管)が少しだけ混ざっている。

 

かなりのスペースを開けておいたため板状のものは全て重ねないように置いていったが、多少なり重ねて置くようにすれば6畳一間でも全て置ききれるように感じた。同じようなことを考える方がいれば参考にされたい。

 

それにしても、作者の多少の覚悟として、一人で運ぶのが不可能といえるほどの重たいものが多数あると思っていたが、結果的に浴槽以外のものは一般男性が一人で運ぶのが困難といえるほどのものではなかった。

 

浴槽にしても、重量からいえば一人で運べないことはなく、大きさや形状的に持ちにくいため2人で運ぶといったような感じである。施工の際は絶対二人で運ぶのが必須条件と考えていたが、これは頑張れば一人でもやってやれないことはなさそうだ(ただし万が一を考えるなら複数でやるのがセオリー)。

 

実際、ネット上でメールのやりとりにて全て進んできた契約のため、到着するまでは本当に届くのかどうか不安な気持ちもあった。不安を少しでも解消するために到着後あと払いの打診にも応じてもらえるとのことだったが、第三者機関の審査が必要ということで面倒な気持ちがあり前払いしていた経緯がある。

 

ただ、やはりというか、一般ユーザーに普通に売られるような種類のものではなく、当然知識を持っている前提の業者宛に送られるものであるという部分が随所にみられる。到着時のサインにしてもそうだった。

 

荷下ろしが終わったときに受け取りサインをするのだが、そのサインをする前のチェック事項や注意点が書いてある取説のようなものが、運び終えて封がしてある段ボールの中に入っていたのもその一つ。

 

これに関しては、サインをする=届いた商品に問題がないという確認の意味があったらしく、運搬業者はそれに対して何の説明もしてくれていないことや、荷物を梱包する上で養生のように間に噛ませていた段ボールが実は浴槽の形状に沿った養生用段ボールで、作者はそんな便利なものの存在を知らずに業者に処分(持ち帰り)してもらっていたことなどがある。

 

素人がDIYで組立一切をやるということをメーカー側が想定していないため、補償云々に関してはもともと期待する気持ちは持っていなかったが、もしここで不備(違う部品が入っていたり、後から故障が発覚したり)があった場合どうなったのだろう?

 

結果的にそういったものがなかったからよかったものの、やはりこういう想定外のことをする以上不安は絶えずあった。この不安を10万円(業者に組んでもらう場合の相場)で買える余裕があるのならそちらを選んだほうが賢明だろう。

 

という感じで、ユニットバス一式が家の中に納まった。問題は以前の記事でも述べたとおり、施工説明書なるものが手元に存在しないことである。ざっと見た感じだけでも何に使うのかさっぱりわからないような器具がいくつかある。

 

さて、これからどうなることやら。

続きを読む≫ 2020/05/13 07:57:13

前回のブログで浴室内に残っていた旧水道管やドアなど全ての解体作業が終了した。残っている事前準備としては、ユニットバスに繋げるための給水管の新設と電気系統の準備がある。

 

給水管については前回ざっくり触れたが、今後の作業が想像しやすくなるためここで具体的に説明しておくことにする。まず、現状母屋で使われている全てのVP管に関して、結論からいうと給水管についてはこのまま流用、給湯管については全て新設するという方針で決定した。

 

わからない人のために塩ビパイプについてざっと説明しておくと、VP管というのは主に給水用に使われる硬めの(VU管に比べて)パイプで、その中でもより頑丈にしたものをHIVP管という。VP管はグレー色、HIVP管は濃い青色で区別される。

 

それとは別に、給湯管にはえんじ色のHT管というものが使われており、文字通り耐熱性が高くなっている。以前の記事でも使っていたかもしれないがそれとは別にVU管というものもあり、これは通常VP管よりも薄くてやわらかめの素材で排水管として使われている。

 

それらを踏まえた上で冒頭の写真(若しくは前回アップで撮影した写真)を見てもらうと、もともと給湯に使われていた左のパイプがHIVP管になっていることがわかるだろう。この家の配管は目で見える範囲のものはほとんどこのパターンで、給水管にVP、給湯管にHIVPが使用されている。

 

ずいぶん昔でかつ半分素人が工事をしていると思われる箇所が随所にみられるため、ここの部分は安心を得るためにできれば全替えしてもよいと思うのだが、予算のことも考えて給水管のほうは生かすことに決めた。

 

その給水管のうち、もともと浴槽用の水栓がついていたほうの管は右の写真のようにポリブデン管に繋いでそのまま延長し、壁の反対側に新設する予定の洗濯機置き場の水道としてそのまま使うように改造を行う。

 

ここで壁に溝を掘っているのはユニットバスの壁との取り合いを意識したためで、今回の発注分はさほどカツカツでなくとも収まるようにはしているのだが、この壁側だけはドア枠がややギリギリに近い寸法になっている。

 

壁をしっかり解体していればここで頭を悩ませる必要はないのだが、省エネでやっているためここは痛しかゆしの部分である。左の写真は壁の反対側に取り付けた水栓受け口を撮ったもので、この時点ではまだ水栓を購入してなかったのでひとまず栓で口塞ぎしているものだ。

 

そして後日水栓を取り付けた状態が右のもの。水栓受け口を固定するときにビスがバラ板などの木部にしっかり噛んでくれているかやや不安があった(しっかり噛んで固定されていないと水栓をつけるときに受け口ごと回転してしまう可能性があった)。

 

だが、それも杞憂に終わり、結果的にほとんど問題なく取り付けることができている。ただし、受け口の奥行が意外に浅く、水栓のネジ部がだいぶ表面から見えてしまうような状態で、ややスマートとはいえないが気にせずに作業を進める。

 

そしてお次は給湯管を外の電気温水器から直接引き込むための穴を壁に開けたときの写真だ。前回でも多少触れたが、今回のリノベーションにおける水道管の起点をどこにしようかと考えたときに、洗面所の下あたりがベストであろうと判断したのである。

 

洗面所の予定場所は冒頭の写真でいうと、正面の壁の向こう側になる。詳しく知りたい方は以前にも掲載した図面を参考にしていただきたい。浴室作業が終了後このへんの床張りをする際に以前作成した床下点検口と同様(そのときの記事はこちら)、床下に入る手段を確保することになる。

 

要はここのシャワー水栓で使用していたVP管を洗面所の床下側に曲げておき、外からきた給湯管(ポリブデン管)を持ってきておいて洗面床下で全ての配管の起点にしようという計画である。

 

ユニットバスの給湯などは少し管がいったりきたりで勿体ない気もするが、一度この起点まで引っ張ってきたものを分岐させてユニットバスの給水・給湯口まで持ってくるということになる。

 

ちなみに、さらに追及するとポリブデン管と似たようなポリエチレン管(架橋ポリと呼ばれる)というものもあり、一般的にはこちらの架橋ポリのほうが普及しているかもしれない。今回はより柔らかい性能を持つポリブデン管を選んでいる。

 

以上で水道周りの事前準備は全て終了である。一般的な手順としてはこの時点でユニットバスの給水・給湯口の付近にポリブデン管2本を準備してころがしておく(ころがし配管という)ことが多いようだが、上記の通り起点となる場所を造ることにより事後配管ができるためこの時点ではここまでとした。

 

この事後配管に関しても、例えばユニットバスの仕様に床下防水パンなどが入るようだと事前配管が必要になったりするため、そのあたりはよく調べておく必要がある。事前にやっておくことのデメリットとして、給水管を全て繋いだ状態であれば止水処理が必要になるなどの手間が増えることだろう。若しくは元栓を閉めた状態で全工程を終える必要がある。

 

さて、残る事前準備としては電気配線があるが、これは大して難しい問題ではないためざっと説明して終わりにしようと思う。今回、作者が発注しているのは全くオプションのない通常の換気扇である。

 

TOTOのバス商品にはこの換気扇のプランが充実しており、浴室暖房やら暖房換気扇やらのオプションを付けると操作盤が漏れなく付いてくることになる。そうなると配線も少しやることが増えるが、作者のプランでは操作盤が必要ないため直でスイッチに繋げることにしている。

 

写真にあるのは左からアース線、旧浴室の照明で使われていた線、一番右に軽く巻いているのが新しく落とした線だ。位置的に旧浴室の照明に使われていたものを換気扇に繋ぎ、新しく落とした方をユニットの照明用に使うつもりである。

 

これらの準備はもともとあった電気線を利用し、集落の電気工事士であるN氏主導のもと準備済みだ。身近に手伝っていただける電気工事士がいると本当にありがたい。

 

ここまで準備をすれば、あとはユニットバスの到着を待つのみである。

続きを読む≫ 2020/05/12 18:05:12

前回、ユニットバスの仕様についてざっくり触れたが、導入を決めたのは1月初旬、勝手口の天井造作を終えたとき(そのときの記事はこちら)で、そこからかなりの検討を重ねて発注に至るまでほぼひと月を要した。

 

浴室に関するこれまでの記事はその検討中に事前準備として進めてきたことだが、実際に検討し始めてから品物の納入までに40日くらいの時間があったため、その間を全て準備に費やすほどのやることはなかったのが実情である。

 

そういう時間が余ったときに合間の作業として紹介してきたのが床に関する記事や、建具に関する記事カーテンの記事柱塗装の記事漆喰塗りに関する記事などがあったと思う。この記事をアップしているときから換算してもうすでに3カ月くらい前のことになる。

 

それらと並行して事前準備を行ってきた様子を今回と次回では紹介していこうと思う。前回コンクリの打設が終わった時点でひとまずは水道管に手を付けることにし、手始めにシャワー水栓の給水管をカットして止水栓を付けたのが冒頭の写真だ。

 

以前の記事でどのようにするか検討中のように述べていたと思うが、結果的に設備屋さんの意見を踏まえつつ決定したのは、ここの水道管を全体の起点とすることである。

 

詳しくは次回のブログで紹介していく予定のためここでは触れないが、今の時点でやるべきこととしてはこのVP管にダメージを与えないようにしておくことである。管が途切れたため水栓の解体をしているときのものが右の写真。

 

水栓の解体は誰にでもできる作業で、水道管の元栓を閉めておけばあとはレンチでナットを回して取り外すだけである。全てのものを反時計回りに回すことで解体作業はあっという間に終了。

 

これで旧浴室の名残といえるものがまた一つなくなった。この水栓などはシャワー付きでまだ充分使用に耐えうるものであるため、いずれどこかで使うこともあるかもしれないと保管しておくことにした。

 

あと旧浴室の名残といえる最後のものが古いアルミドアである。これに関してはホコリや冷気を防ぎたい思いがあり、ユニットバスが到着する前日に取り壊すことになったのだが、ここでは順番を前後して壊したときのことを紹介する。

 

といっても作業自体はとても簡単なもので、まずドアを付けている蝶番のビスから外していき、ドアを外した後に枠を固定しているビスを全て抜けば外せる状態になる。

 

ただ、通常のドアとは違いここは浴室のドアで枠の周囲ぐるりをシリコンでコーキングされているため、そのコーキングをカッターナイフで切る作業が必要になる。外したあとは柱などに残っているコーキングの塊を丁寧にカッターやスクレーパーなどでこそげ落として完了だ。

 

終了後の様子は左の写真のような感じで、これにてようやく旧浴室の名残といえるものがほぼなくなったといえるだろう。ドアに関してはユニットバスの扉の高さが2メートルほどあるため、以前の記事で拡張しておいたのだが、扉をなくして付け鴨居も取り除いてしまうと背の高さが実感できる。

 

一応この高さというのは厳密に計ることをしておらず、かなりアバウトに壁の切断を行っていて付け鴨居さえも取り付けていない。これは実際にユニットを組む段階でドアをあてがいながら、現場合わせで仕上げの形を臨機応変に対応するためである。

 

またいずれユニットバスの組立を報告するときにそのへんの説明もすることになるだろう。

続きを読む≫ 2020/05/11 19:11:11

今回は少し作業から脱線し、作者が発注したユニットバスについての詳細をお伝えしようと思っている。まず、ユニットバスの導入を決めた理由のひとつとして、「想像していたよりも安く出来てしまうんじゃないか」と思ったことがある。このDIYをやるようになって以来、作者はヤフオクで必要なものを調達することが増えているのだが、そこでは作者の予想を上回る安さでユニットバスが出品されていたりする。

 

よくよく見ていると、大抵のものは小さめのユニットではあるのだが、展示落ちや中古品で数万円〜というのが普通にあることに驚く。送料がかなりお高くなってしまうというのはあるが、引き取りに行ける範囲のものであればこういう安いものを買ってセルフビルドするのはアリかもしれない。

 

ただ、作者はこうみえて用心深いところがあり、保証がない中での中古品などはリスクが高すぎると思う気持ちが勝ってしまった。ということで出来れば新品のものを最も安い業者から購入したいが、ここで一つ問題なのは、ユニットバスの購入というのは以前のアルミサッシなどと同様、メーカーから一般には直接売ってもらえないということだ。

 

基本的にメーカーと提携した業者から買うしかなく、しかもそれらの業者のうちのほとんどは材工(材料と工賃込み)でやるのが当たり前の世界で、品物だけを売ってくれる業者を探すことの方が難しかったりする。

 

今回作者が購入を決めた業者はその「品物だけを売ってくれる業者」である。ただし、メーカーが一般に売らないというのはおそらく補償の問題も大きいのだろう。品物だけを売ってくれる業者がいるにはいるが、施工説明書などをメーカーが出さないということが前提だったりで、今回購入した業者も説明書は取り寄せ不可という条件付きであった。

 

一体にどういうことかというと、問題のないように(補償対象となるように)ユニットを組み立てたければメーカーが研修している専門家に組み立ててもらってください、ということだ。

 

ちなみにユニット組立業者というのはだいたいどこのどんな現場においても、ほぼ必ず一日で全てを組み上げて帰るものらしく、それでいて工賃が10万近くかかるという購入者の足元をみた少々お高い価格設定となっている。

 

今回買うことにした業者はネットで探したもので、正体が見えないだけにかなりの時間検討を繰り返したということを伝えておく必要があるだろう。いくら品物だけを売ってもらうとはいえ、数十万単位の買い物である。

 

ネットでこのような金額の買い物を未だかつてしたことがない(実はDIYを始めてから何度か買っている)ため、詐欺の可能性も含めて何度も検証・検討し、99パーセント大丈夫と確信してから購入に踏み切ることになった。

 

確信できたのは冒頭の写真、TOTOからの提案書というものが送られてきたからで、これで詐欺だったらむしろ業者にアッパレを送ろうと思えるレベルの出来だったからである。同じようなことを考えている方がいたら、この提案書を請求してみるといいかもしれない。

 

そして、そこまでのリスクを払ってでもこの業者に決めた理由としては、その価格破壊っぷりにあったといえる。というのも、メーカーが出してくる定価といわれるものから3割ちょっとの値段で送料込みという、ちょっとあり得ないと思える料金設定だったからである。

 

ちなみに、今回作者が発注したのはTOTOのサザナシリーズという、ユニットバスではシェアNo1ともいえる鉄板商品だ。通常だとこれの一番安いもの(オプションなしの基本プランのみ)で85万円ほど(あくまで作者の発注した1717サイズの話)の品。

 

今までのブログで散々言ってきたとおり、今回浴室はある程度満足できるものにしようという思惑がある。そのため最低限見た目にはこだわりたいとオプションをかなり奮発して付けてしまった。その額60万円。

 

そして、作者が支払った最終的な価格は税込み46万円ちょっとである。通常であれば、145万円ほどの品に工賃を含めると200万ほどはかかってくる品であり、これを全てDIYで出来てしまえばかなりいい仕事になる。

 

では、その内容に触れていこう。作者の浴室の広さを存分に活かそうと考えると、やはり小さめのユニットではもったいない気もする。広いといっても大邸宅のようなものではないが、1間四方のスペースの中に在来の浴室(小屋のようなもの)が造られている状態で、一番狭い箇所での内寸で1750ミリほどある。

 

ということで、在来の浴室を壊さないことを前提に考えたため、今回は1717サイズのユニットバスしか検討しなかった。1717というのは、概ね1700ミリ×1700ミリという大きさを簡単に表記したもので、ユニットバスのサイズは全てこのタテヨコの長さがある程度決まったものしか取り扱いがないことになる。

 

サイズつながりではないが、この段階で天井高さと架台(脚)高さは真っ先に決定している。通常の天井高は2150なのだが、作者の場合それを入れようと思えばダクトを通す位置を工夫することが困難な状況であると同時に、天井裏のワークスペースも心もとない狭さになるのが想像された。

 

そのため、天井が低いサイズ(2000)とし、以前の記事でお伝えしたとおり架台は350ミリのものとした。幸いドア(折戸)は通常の幅のもので入りそうだったためそのへんのサイズ変更はなく、全体的に落ち着いた黒系のオプション(なぜか黒にすると値が上がる)を多用している。

 

あと、どうしても付けたかったオプションとしては、浴槽用水栓がある。生活のお湯は全て電気温水器でまかなうつもりのため、使える湯量に限りがある。そのためただの水栓ではなく定量止水仕様のもので、設定した量が出ると自動的に給水をストップする機能が必須と考えた。

 

その他としては窓枠をオプション購入しており、これがかなり高価であった。窓に関してはこののち壁に変えてしまおうかかなり悩んだりした(施工の大変さにボー然としたため)が、高価な窓枠を購入していたことが窓の部分をキチンと施工することに決定した最大の理由となっている。

 

逆に取り入れなかったオプションとしては、浴室暖房換気扇やジェットバスなど、かなり惹かれたのだが導入したらしたで実際使わずに宝の持ち腐れになりそうなものであった。暖房換気扇というのは今のマンションにもついているが一度も使ったことがない。

 

ちなみに、今回選んだグレードは下から二番目にあたるもので、これに決定した最大の理由は洗い場の床が断熱仕様の暖かい商品であったことによる。とにかく、断熱に関してはこだわっていければと思っている。

 

というわけで、検討に莫大な時間をかけてしまった(設計図などは購入決定前に熟読した)が、快適な浴室を造るための第一段階は無事終了した。あとは商品が到着する2週間後を楽しみに待つことになるのである。

続きを読む≫ 2020/05/10 21:31:10

いよいよ浴室の土間コンを打つときがやってきた。かなり以前の記事でコンクリを打っているのは今回の土間コンで材料が余ったときの話だから、リアルの日付ではもう3カ月近くも前のことになる。

 

今回、コンクリ打設に際しては助っ人2名に都合をつけてもらっている。色んな状況から人手が必要な作業になることが決まっていたため、寧ろ助っ人の都合に合わせて計画を進めていた。そんなこともあり、事前準備ができてから数週間の間が空いての作業となった。

 

通常、業者依頼して持ってきてもらうコンクリートはそこそこの量であれば問題ないのだが、今回必要なコンクリ量は0.3立米(りっぽうメートル)で、実は業者依頼するのにとても中途半端な量なのである。

 

会社によってはこの量だと配達していないところもあり、作者の近隣の生コン屋でも2社きいてみて1社は引き取り限定、それも軽トラでは積載オーバーのため積めないと言われていたりする。

 

持ってきてくれる業者があったのだが、通常の配車料金の他に量が少ないことによる空車料金というのがかかることになるため、持ってきてもらうだけで1万円近く手数料がかかってしまうとのこと。しかも今現在混みあっていて予約しても1〜2週間待ちだったりするらしかった。

 

それでも予約する選択肢はあったのだが、助っ人の都合がついたことで別のプランが実施できることとなった。コンクリを業者にもってきてもらうのではなく、自身で半練りの品を引き取りに行って持ち帰ってから人海戦術で打設を行う方法である。

 

わからない人のために説明しておくと、量が多いコンクリを打設するときは業者にミキサー車で練り終わったものを持ってきてもらうやり方が一般的である。ただ、持ってきてもらったものはなるべく早めに全て引き取らないといけない(業者の滞在が長引けば手数料がかかったりすることもある)ことになってしまう。

 

つまり、業者が到着したタイミングでミキサー車と実際に打設する場所とのネコ車での往復が始まり、材料を全て運び終わるまで延々とマラソンすることになる。これがけっこうしんどい作業で、特に今回のように足場で作った玄関をまたぐスロープ(けっこうな急坂)を通ったりすると焦ってミスが起きやすい。

 

練り終わりを持ってきてもらうのは一見楽な作業のように思えるが、個人的にはマイペースで仕事できるのが一番気持ちよく作業ができると思っている。そんな考えもあり、今回は配達ではなく半練り状態の材料を引き取りに行くことにしたのであった。

 

そして間の悪いことに、この何週間も前から計画していた予定日にこともあろうか今年一番の大雪警報が発せられていたのだ。助っ人は雪道でも駆けつけてくれそうだったが、肝心の生コン屋に引き取りに行ける状態かどうかとても不安があったため、初の泊まり込みを敢行して実施の可否を判断することになった。

 

そのときの様子については過去のブログで触れているが、結果的になんとか実施できそうだと判断し、実行したときのことをこれから報告することになる。前置きが長くなったが冒頭の写真は朝8時頃に実際に生コン屋で購入してきた半練り状態のコンクリートの材料である。これだけの量が金額にしてたったの5000円だ。

 

半練り状態で持って帰ることのメリットとしては、自分のペースで作業できることが大きい。練りあがりのものであれば固まるまでの時間が短く、作業を急がざるを得ないが、この方法だと朝もってきたものを夕方まで悠々とやっても問題ない。

 

デメリットとしては、自分で練る手間がかかってしまうことである。半練りとは文字通り半分ほど練られているもので、これに自分で水を適量加えながら満遍なく混ぜる必要がでてくる。

 

右の写真はまさにそのときのもので、今回は2度手間を避けるため運ぶことになるネコ車に直に材料を入れて水練りすることにした。ただ、この方法だと撹拌機が隅まで届きにくいためところどころを左官鍬で適度に混ぜながらの作業である。

 

練り終わったコンクリはそのまま玄関に取り付けたスロープを通りながら浴室まで一直線で運ぶようにした。玄関はダメージを与えないよう、事前に障子を2枚ともはずして汚れない場所に置いている。

 

この作業を0.3立米やるということはだいたいこのネコ車で10数往復する計算になる。助っ人と作者と2名で息を合わせ、練る作業と運ぶ作業を交互に行うことで疲労を最小限に抑えることができた。

 

浴室まで運んだ材料は右の写真のような方法で落とすことにした。事前に考えていた方法(詳しくは前回の記事参照)とは大幅に違うが、床馴らしをしてくれる叔父(左官)のアドバイスによるものだ。

 

廊下と浴室の床まで段差があるため、写真のような適度な大きさのベニヤを斜めに張っておき、材料はそこめがけて落とすようにすると良い塩梅に床面に広がっていくという寸法である。

 

まずはある程度材料が行きわたるまで広く浅く詰め込んでいく。この時点ではまだ馴らすことはせず、ひたすら材料を拡げることに終始している。今回受け取った材料の配合は18-8-20Nというもの。

 

数字は左から順に、強度、スランプ値、骨材の大きさを表すもので、詳しくは延べないが今回の浴室土間にはやや大げさ(頑丈すぎる)かもしれないくらいの材料である。ちなみに、コンクリートとはセメントに砂と石を入れたものを水で混ぜると出来、そこから石を取り除いたものがモルタルということになる。

 

ある程度材料を運び終えると(10往復程度しただろうか)頃合いも熟し、いよいよ本番ともいえる床馴らし作業に入る。ここからは往復を繰り返しながら見ていただけだが、プロの腕が問われる部分なのだろう。

 

自分でやってもよかったのだが、身近にプロがいて快く引き受けてくれる状況なのであればそれに頼らない手はない。仕事はさすがに手慣れたもので、時々水平器で水平を確認しながらあっという間に大部分が平滑に整っていく。

 

真っ直ぐな棒で大雑把に馴らしたあとはコテを使ってさらに表面を滑らかに整えていく。写真は浴室の大部分の馴らしが終わっていよいよ入口付近(最後に残った部分)を整えているところである。

 

本人が材料に足を突っ込みながら作業しているため、どうしても最後に足を抜いたときそこだけが凹んでしまうことになる。表面磨きなど万全を期さなければいけない場所をやるときは当然そういう部分の仕上げも怠らないのが鉄則だが、今回はある程度平面が出ていればいいだけの空間なのでそこはお構いなしとした。

 

準備は時間をかけて綿密に行った今回のコンクリ打設だが、実際当日になってみると作業自体はあっという間に進み、たった1時間半ほどで右の写真の状態までになった。

 

本来であればさらにここから半乾きの状態になったときに表面をコテ掛けし、さらに滑らかに仕上げていくのだろう。ある程度半乾きのコンクリ上に板を置いてその上で作業することになるのだが、今回は必要充分と判断したためこの状態で終了することとした。

 

以上がコンクリ打設当日の様子である。これによってユニットバス納入までに出来る事前作業がほとんど終了した。あとは水道や電気の細かい部分と、アルミドアを直前に外せば準備は完了である。

 

本体の到着が待ち遠しい。

続きを読む≫ 2020/05/09 20:28:09

ユニットバスを導入すると決めたときから納入までにできる事前準備のうち、最も手間がかかるものがコンクリートの打設だろうと思ってきた。通常、在来型の浴室を解体して土間コン打ちまでを業者に依頼してしまうとかかる費用は10万円を下らないだろう。

 

それに値する一連の仕事をこれまでDIYでやってきたわけだが、かかった時間や手間などを考えると結局業者依頼したほうが良いという意見があることも充分に納得できる話だ。

 

そのくらいこれらの作業は考えることも多く、体力的にもなかなかにしんどい。だがやはり作者は初志貫徹して可能な限りDo it yourselfでいきたいと思う。

 

浴室の土間コンというと、タイルを解体したときの状況でもわかることだが適当なものでカサ上げして10センチ程度のコンクリートを打っておけばそれで充分と考えている。ただ、今回はDIYでほぼお金をかけずに作業することもあり、簡単なワイヤーメッシュを入れておくことにした。

 

冒頭の写真はその実物で、鉄筋径3.2ミリ、ワイヤーピッチ100×100という行きつけのホームセンターで最も安価だった品である。写真ではわかりにくいが2枚重ねてあり、合計で1000円を切る価格。

 

このメッシュを浴室の床に入る大きさに切断したときの写真が右のもの。このくらいの径の鉄を切断するときに役立つのが写真にあるワイヤーカッターである。写真に載っているものはそこそこ大きめの品で、このくらいの径のものであれば驚くほど簡単に切断することができる。

 

切断し終わったメッシュの残りの部分も今後なにかの役に立つ可能性が高い。今回の土間コンで経験値を積めば今後簡単な基礎や土間を打つ機会も増えるだろう。

 

今回、ワイヤーメッシュとは別に用意したものもある。左の写真のものであるが、これは旧所有者の置き土産(たくさんあったガラクタ)でこんなこともあろうかと保管していたビニルシートである。

 

本来であれば畑の作物に狭い範囲でかぶせるビニール養生用のものだが、今回はこれをコンクリート打設前の床一面に敷いておくことにした。効果としては下(地中)から上がってくる湿気を防ぐ役目を期待している。

 

室内にワイヤーメッシュを敷くにあたって注意した点は、まず排水管の立ち上がりの部分をカットしておくことである。その他の点では打設するコンクリートの厚みの中間あたりにメッシュを固定できるよう、地面から浮かして設置しておくことも忘れてはいけない。

 

ワイヤーメッシュを入れておくメリットはヒビ割れの防止、強度の向上などがあるが、メッシュを地面に置いたままコンクリを打ってもそれらの効果は得ることができない。ただ、浴室の土間コンレベルであればメッシュは必要ないとする業者も多く、あくまで作者の気持ちで入れているものである。

 

作業は進み、それらを全てスタンバイしたのが左の写真だ。床上にビニルシートを敷き、少し高くなっていた部分の瓦片をいくつかピックアップしてビニルシートの上に適当に並べ、それを細いワイヤーでメッシュと緊結して簡単に固定している。

 

メッシュ自体が細くて強度が低いものであるため、このままの状態で上に乗ると簡単に変形してしまいとても動きづらい。それと、やはりというか排水管の立ち上がり部周辺は深さが足りず、コンクリ厚もかなり薄いことになりそうである。が、ここは荷重がかかる部分ではないため大丈夫と判断した。

 

あまりにもメッシュ上が動きにくかったため一時的に足場となる板を敷いておくことにした。これで先ほどまでに比べると多少この空間内での動きがとりやすくなった。

 

実際にコンクリを打設するときには左官の叔父に床馴らしを担当してもらうため、当日どのようにやるのが効率的か状況によって判断してもらうつもりでいる。現状ではこういう足場を作っておいて、この上にトロ舟を置き、そこでコンクリを練ってそのまま流し込む手法が効率的な気がしている。

 

それと、以前の記事で洗面所側の壁をハツっていた箇所だが、下までハツってしまったためこの部分までコンクリが流れてしまう形になる。ここからのコンクリロスを防ぐため、簡単なフタをしておくことにした。

 

この洗面所側での作業は、床を全てバラしてしまえばやすやすいのだが、残念ながらそれはユニットバスの設置が終わってからのことに予定している。そのため今回は以前の記事で作っていた床下点検口から床下を7mほど這い進み、地べたに転がりながら仮止め作業をした。

 

ちなみに、この写真で見えている横に引いた墨線のラインがコンクリを入れたときの天端になる。ここまでくれば次はいよいよコンクリの打設である。作者自身とても楽しみにしている作業のため、報告をお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2020/05/08 19:46:08

ユニットバス導入に向けての事前準備に余念がない。今回はユニットバスに接続することになる換気ダクトの下準備をしたときの報告をしておこうと思う。以前のブログでレンジフードを取り付けた際にもダクトを取り付けたため、そのときよりはスムーズに出来るだろう。

 

以前にも触れたとおり、当初は在来型浴室をそのままうわべだけ改修しようと考えていたのだが、その大きな理由としてユニットバスにするともれなくこの換気ダクト取り付けという作業が必要になるのがわかっていたからである。

 

全く経験のない人間にとって、土壁にダクトを通すということは大変そうというイメージしかなく、ただそれだけでも遠慮したくなる響きをもっていた。だが、一度経験したことで今では逆に簡単にできるイメージに変化している。これもDIYすることの楽しい部分かもしれない。

 

冒頭の写真はその換気穴を開ける部分に印をつけたときのものだ。本来であれば浴室内の最も高い位置に取り付けることでユニットの天井裏スペースに余裕を持たせたいのだが、実はこの写真でわかるように作者が穴を開けたい絶妙な位置に屋根を支持するための鉄骨が通っているのである。

 

そのため、高さ的にはかなり妥協というか、ユニット天井スレスレあたりで開けざるを得ない状況になってしまっている。今回のユニットバスは天井が低いタイプのものを発注したのだが、その天井高決定にあたり決め手となったのが、このダクト高さが低い位置になってしまったことによる。

 

一応、高さ以外の取り付け位置はどこでもよかったのだが、なんとなくバランスを考えて窓の中央上ということに決めた。ただ、これは後々判断ミスだったかなと悔やむことになった。

 

その後悔とは、左の写真が説明しやすいかと思う。これは浴室内のほうから穴を開けていったときのものなのだが、前回のブログでもお伝えしたとおりのバラ板が見えている。

 

実際には、このさらに裏にはこの母屋の外壁(土壁)があり、穴を貫通させるのにこの写真側からだとまずモルタルハツり→バラ板くり貫き→母屋の貫切り欠き→土壁に穴あけという結構手間な手順を踏むことになってしまっている。

 

選んだ場所がちょうど窓の中央ラインにしたため、縦方向に貫が通ってしまっていてその分切り欠きの余計な手間も増えてしまった。本来の予定どおり浴室内から穴あけができていればこの時点で場所変更ができたはずである。

 

それが件の鉄骨により外側の高さが取れる位置を確定して外壁側に穴を開けてしまったため、おいそれとは位置変更がきかないことになってしまっている。

 

そんなことがありながらもなんとか開口作業を完了し、次に取り付けるガラリの準備を行う。実は今回使用することになるダクトは直径100ミリのもので、以前使って残っていた150ミリのアルミフレキは再利用できない。

 

準備は簡単で、このガラリとアルミフレキをアルミテープで繋げれば終了である。前回のレンジフードとは違って耐熱を意識することもなく、とても簡単なお仕事だ。

 

そして出来上がったのが左の写真。あとはこれを先ほど壁に開けた穴から突っ込み、固定したら今回の作業は終了となる。その先の作業はユニットバス設置が終わった後換気扇をつけるときまでなにもない。

 

ちなみに、今回発注したユニットバスはTOTO製なのだが、換気扇の種類が多くあった中で最も安価なタイプの普通の換気扇を選択している。暖房がつくようなタイプのものや、衣類乾燥機がつくような高価なものまで選べたのだが、実際のところ宝の持ち腐れになりそうな予感がしたためだ。

 

作者が発注している換気扇だと、このアルミフレキを機械に繋いでアルミテープを巻いておけば完成してしまう。

 

フレキは蛇腹の部分を伸ばせば10メートルほどになり適切な長さに切って使えばよいが、現時点では接続する換気扇の確かな位置を割り出さないためこの状態のまま浴室天井にビス止めしておくことにした。現物で位置合わせをしてから少し長めにカットすればよい。

 

後はこの差し込んだだけの状態のガラリに壁と同色系のシリコンコーキングをたっぷり付けて壁に固着させるだけである。コーキングは固着するまでに時間がかかるため出来上がりは翌日を待たねばならない。

 

もともとの外壁があまりに汚れすぎているため、ガラリ周辺に塗っておいた漆喰の白さが際立ってしまっている。のちのちには全面の塗り替えを実施したいがまだまだ先の話である。

 

例によってコーキングが固まるまでつっかえ棒をしてガラリを支えておくことにした。この部分はわずかながら雨だれがある可能性のある位置になるため、特に上半分の固着は確実なものにしておく必要がある。

 

以上で今回の作業は全て終了した。次回はいよいよ土間コン打設への準備を進めていきたいと思う。

 

続きを読む≫ 2020/05/07 19:51:07

浴室の解体があらかた終了した。あとはユニットバスを導入するにあたってこまごまとした受け入れ準備が必要になる。前回のブログでその準備のうちの一つであった排水管の整備が完了した。

 

残っている作業を全て挙げておくと、給水管の整備(コロガシ配管含む)、ドア枠に合わせて壁加工、電気線(照明・換気扇)の準備、排気ダクトの準備、土間コン打設などがある。このうち、給水管の整備以外の作業についてはすでに経験を積んでいるため特に問題視はしていない。

 

今回は、これらの作業のうち壁の加工をやったときのことをメインに報告させていただく。冒頭の写真はハツり作業が終わった後の浴室内から見たドアの上端付近を撮ったものである。

 

写真のとおりドアの上に四角くケガキ線を入れているが、これはユニットバスの折戸が入るであろう範囲を予め開けておくための線だ。実際に折戸が入ったときに必ず生じる誤差を考慮してやや大きめに開口しておくつもりだが、厳密に採寸するのが現状で難しいため入ったときの具合で臨機応変に対応することになるだろう。

 

ひとまず範囲を決めたためそれに沿って壁を削っていく。こういう壁の抜き方に関しては作者はもう手慣れたもので、グラインダーのダイヤモンドカッターで写真のように輪郭を切断しておいてから中を適当に壊していくと効率がよい。

 

ただ、この浴室内の壁はどうやらモルタルで形成されており、今までやってきた土壁を壊すように簡単にはいかないことがわかった。バールを使うことでモルタル自体はバラすことができるが、それの下地に使われているバラ板は都度切断していかなければならない。

 

左の写真はモルタルを全て剥がした後に出てくるバラ板の様子を撮ったもので、この開口部に関していえば脱衣所からの壁(土壁と貫が見える)とは別に、浴室の壁(モルタルとバラ板)を2重に切断・開口していくことになる。

 

ちなみに、今回のユニットバスの折戸の高さはほぼ2mジャストで発注したため、既存のアルミドアから考えるとかなり高く感じる。実は今回のユニット設置プランではこの浴室のガワ(壁や天井)を極力破壊せず、そのガワの内側にユニットバスをスッポリ入れてやろうという思惑のため従来品では入りきらず、天井が低いタイプのものを発注している。

 

つまり、今開口した折戸の分の高さがそのまま天井の高さということになり、ここを切断することによってある程度の天井位置とユニットを組んだときの天井裏スペースの作業性などを想定しやすくなったりする。

 

右の写真は折戸までの空間を全て抜き終わった状態である。本来であればこのままアルミドアも解体してしまいたいところだが、今後も粉塵が出る作業が残っているため少しでも室内側に入らないようバス導入のギリギリまでは残しておこうと思っている。

 

ちなみに、室内側からこの壁を見たときの様子が左の写真である。本音をいえば事前に全ての造作までを終えておきたいのだが、ユニットバスが完成した後に作業することになるであろうドア枠の造作の収まりをスッキリした形にしたいため適当な位置で作業をとめておくことにした。

 

付け鴨居もドア枠に合わせて造作予定のため、写真のように壁が自重で落ちてこない程度の簡単な板を挟むだけにとどめておこうという意図がある。バスの組立が終わってからの一仕事になるため、ここの仕上げは恐らく一番最後のほうになるだろう。

 

さて、上記の壁と同時に行ったこちらの壁の加工についても説明しておこう。この壁の裏側は勝手口になるのだが、ちょうど洗濯機置き場にする予定の場所であったためここの浴室の給水管から一本伸ばして蛇口を設置することにした。

 

その際、配管の厚みがユニットバス設置の支障にならないよう(内壁寸法は割とギリギリに設定している)にするための措置をとっている。ここの壁をハツった窪みをポリブデンパイプが通って左上の穴に取り付ける水栓受けの継手へと繋がる予定である。

 

さらにそれと同時に、ハツる部分は一気にやろうとシャワー水栓の箇所に穴を開けておくことにした。というのも、今後この真裏の空間には洗面所を設置する予定があるため、そこの給水をここから取るのが一番無理がないと判断したためだ。

 

穴を開けることによって今後浴室の床下にトラブルが発生したときや、点検の際に多少役に立つであろうことも狙っている。大きさからして人が入ることは無理っぽいが何かを引き寄せたりそういう操作であればできるだろう。

 

以前の記事でも書いたが、この母屋で使う水は基本的にここの給水管による山水を使用する予定にしている。台所シンク、洗面台ともにそのつもりで、台所に一本だけ市からの上水を引いた蛇口を設置する。

 

そのため、この写真の2本の給湯・給水管が屋内のほぼ全ての水道元になる大事な箇所でもある。ハツリには慎重の上に慎重を重ねて管を傷つけないよう細心の注意を払った。

 

ユニットバスの配管に関しては実はまだ悩み中で、この起点となる給水管を使うか、はたまた室外に設置している電気温水器から直に分岐させて給湯管を繋げるか検討中だ。

 

というのは、写真で見てわかる通り、この屋内で使われている給湯管は基本的に硬質塩ビ管(HIVP管といわれる)が使われているためで、現代の感覚では基本中の基本として給湯管にはそれ専用の赤茶色の管(HT管といわれる)が使われる。

 

つまり、このままでは本来給湯管として適していないものを使い続けざるを得ないことになり(それも古く劣化している可能性も高い)、トラブルの原因になるのではという懸念があるからである。さてどうなることやら。

続きを読む≫ 2020/05/06 19:18:06

今回はハツり終わった床に現しになってしまっている排水管の手直しをしようと思う。冒頭の写真は瓦礫の下にあったままの状態を撮っておいたものだが、この時点ですでに浴槽からの管は取り壊している。

 

配管経路は見たとおり浴室中央付近から左上の方に向かって壁の向こうへと続いている。この壁は外部に繋がっており、前回の記事で説明したように、いったん外に出た排水管がエルボによってすぐにコンクリ土間に向かうように配管されている。

 

この時点では浴室の改修方針がユニットバスに決定していたため、とりあえず中央付近からしばらくの区間の管は撤去することにした。ただし、壁からこちらに入ってきている部分までの管はそのまま残して排水管として使うつもりだ。

 

実際に古い管をみてみるとかなり劣化している印象を受けるため、旧排水管はできるだけ残さずにほぼ新設する形をとりたいというのが作者の思惑である。ざっと見渡した感じ、右の写真の箇所をどう処理するかでやり方が変わってくるような気がする。

 

この部分もそうだが、どうやらこの配管・もしくは旧モルタル打設をした人のやり方として、配管の継手部分(写真の場所だと45度エルボだろう)だけを念入りに固めていたということがわかる。他の場所では浴槽からきた管と浴室の排水口周辺も固められていたりした。

 

ここの処理の仕方として考えられるのは、この固めてある部分をそのまま活かしてそれを通った後の管から新設するというやり方と、そもそもこの固まり自体を壊して新設するやり方かなと思う。

 

上述の通り作者はなるべく新設のものを付けたいことと、ユニットバスの取り付けに際して排水管を立ち上げる位置がある程度決められた範囲内でなければいけない点を考慮してこの固まりを壊しておくことにした。

 

現状、固まりがある状態では劣化の具合がわからないこともある。この部分のハツりはできるだけ下の管に直撃しないよう気を付けてやってみたのだが、結果は左の写真のとおりだ。

 

この状態になったことで却ってこの位置から新設のものを繋いでいこうという踏ん切りがついたともいえる。あとは発注しているユニットバス図面を見ながら適切な位置にこの配管を繋いでいけばよい。

 

排水管を立ち上げる位置は、コンクリートの打設後は動かすことができなくなるため慎重に出す必要がある。今回は作者も初めての経験の中でやっていくことになるため、何度も検討・確認を繰り返して自分を安心させている。

 

その上でギリギリの位置にならないよう余裕をもって範囲を決め、それがわかるようにラッカー塗装しておいたのが右の写真になる。要は、この着色した位置に配管が立ち上がるように設置するのが今回の目的になる。

 

そしてこの浴室の排水管として使われていたVU管はパっと見で65ミリのものと判断していたのだが、ここでひとつ問題が発生した。というのも、作者が用意した65ミリ管の継手ではこの古い排水管にはまらないことが発覚したのである。

 

恐らく、昔の規格と現代の規格の違いなのであろう。こういうケースでは最後の手段として塩ビ管を炎であぶり、変形する性質を利用して接合するやり方があるようだが、作者はネットの動画でしかそれを見たことがない。

 

いきなりブッツケ本番でそのような難易度の高そうな技をやるには場所がシリアスすぎると思ったため、ここは無理をせず業者に頼むことに。この箇所の接合のみやってもらえれば残りは作者が用意しているパイプで難なく配管が行えるだろう。

 

それを繋いでもらったのが左の写真で、炎であぶって接合したパイプの先にはすぐに径を替えることが出来る継手をつけ、50ミリパイプに変換している。これはユニットバスから伸びてくる排水管が50ミリのものであり、それに合わせるための必要な対応である。

 

そしてここまでくればあとは右の写真の通り、45度エルボを付けて印の位置まで伸ばしていき、適当なところで直角エルボを上に向かって立ち上げておけば作業は終了したも同然の状態である。

 

ここまでの作業で一番神経を使ったのは、ある程度の勾配をとらなければいけなかったことである。出口にあたる部分の高さがすでに固定されているため、少しずつ上り勾配を付けていくことになるのだが、あまりきつい勾配にすると配管が打設するコンクリよりも上に出てしまう可能性もある中で微調整を強いられた。

 

そのため、結果として立ち上げた配管の周辺ではどうしてもコンクリートのかぶり厚が薄いことになってしまう。だが、これはやむを得なかったことにしてそのまま進めることにした。一つにはユニットバスを固定する脚がこの周辺にはないことが大きい。

 

と、色んなことを計算し考えながらなんとか排水管の形が整った。最低限の勾配がとれているか何度も確認し、ズレて動くことがないように管の下に固定用の瓦礫を置くことで簡単に固定した。

 

あとはここにこのままコンクリを打設してもよいのだが、せっかくDIYでお金をかけずにやるならということで補強をしておくことにした。それらの様子はまた後日お伝えできればと思う。次回はユニットバスを入れる状態にするための細かい作業なりを紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2020/05/05 21:39:05

前日、ほとんど床のハツりが終わった状態まで作業が進んだが、最後の最後に中途半端に残ってしまった部分を助っ人と処理することとした。通常、浴室を解体というとこの部屋ごと解体することを想像するかもしれないが、今回は手間を省く目的のため部屋のガワだけを残して作業を進めていくつもりでいる。

 

つまり、写真で見えている壁のタイルやその上の漆喰、天井の屋根などは全てそのままで残し、ユニットバス設置の際にどうしても必要が生じた場合に極力最小限の労力で壊す予定にしている。冒頭でいう中途半端に残った部分というのは左の写真にある浴槽跡ともいえるコンクリートブロックである。

 

実際ここ以外にはもうハツる箇所はほとんど残ってなく、ハツリ終った後は全体的に必要な深さを確保できる程度に瓦礫を取り除いていく作業があるのみだ。この日参加してくれた助っ人のM氏は今後も浴室改修作業にしばしば参加してくれることになる学生時代の友人である。

 

作業開始直後の元気状態だったこともあり、ハツり作業はあっという間に終了。ここ数日の力作業でややヘバり気味の作者とは違い、助っ人がキビキビとした動きを見せてくれる。

 

ハツリ後は右の写真にあるような底にたまっている細かい瓦片などをまんべんなく取り除いていき、前もって算出していたこの部屋に必要な床下深さになるまで馴らしていかなければならない。

 

必要な床下深さというのはいずれ細かく説明することがあるかもしれないが、洗面所の床ラインを基準にユニットバス床ラインを出し、そのラインからユニットバスの架台(バス全体を支える脚になるもの)の長さ分の位置に浴室土間天面がくるように計算している。

 

ちなみに、この時点でユニットバスの架台長さを35プラスマイナス5センチと確定していたため、ざっとFL(床ライン)から45センチ前後下に瓦礫ラインがくるようにすればよい(土間コンを10センチ程度打設する前提)ことになる。

 

概ねそんな感じで床ラインの処理をしてから最終的に集めた瓦礫をゴミ処理センターに運ぶ準備をしているのが左の写真だ。以前にも触れたと思うが、1袋だいたい30キロほどの瓦礫クズが40数袋出ている。

 

ゴミ処理場には事前に連絡を入れて持って行くのだが、クドいほど確認されたのはこのゴミが商用で出たものではないということである。ゴミ処分場でもこういうものを個人で大量に持ってくるケースはかなりレアらしく、本来であれば解体業者に依頼して産廃として出してもらえたらなどとイヤミを言う職員もいた。

 

そういうことを言うのは大抵市に直接雇用されている職員で、実際にゴミを処理してくれる現場の方々とは雇用形態が違うためどうしても上から目線になりがちなのだという、そんな小噺も耳にしながらの作業だった。

 

実際にこれが一般家庭のごみ処理センターでもあるため、一度にこれだけの大量の瓦礫を処理できるキャパがないのは確からしく、数度に分けて持ってきてほしいという要望もあった。同じようなことを考えている方がいれば参考にしてほしい。

 

瓦礫クズは3日にわけて持って行く形をとることで全てを処分することができた。あとは浴室に戻って細かい作業をしたことの報告を合わせてやっておくことにする。

 

右の写真は実際に床ラインから35センチ下のラインに墨うちをしたときのもので、ここでもレーザー墨出し器が大活躍している。ここで引いた墨線のラインに土間コンを打設していくことになる。

 

あと、この浴室内に残った邪魔なものはいくつかあるが、ひとまず左の写真のトラップ付排水管は簡単にバラせるものなのでこの時点で外してしまうことにした。もともとは洗面台に使われていたものである。

 

以前の記事でも触れたとおり、この排水管はこのまま壁を貫通して勝手口の外側の壁際で露出配管となっていたものだ。以前洗面台を解体したそのときから固定するものがなくなっているため、外側からカットすれば簡単にスッポ抜ける状態になっている。

 

ちなみに実際に外側から見た写真が右のもので、写真の真ん中に付いているパイプがそれにあたる。上に2つタオルで栓をしてあるのは洗面台を外したときに給水管が通っていた部分である。

 

排水管の左にある止水栓でとめてある管のように外部のこちらから止水処理をして洗面台をはずしているため、もともと管が通っていたところに穴があいてしまう形になっている。これに関してはいずれキッチリ穴を塞ぐ処置をとらなければならないだろう。

 

ひとまず、今回は排水管を切断するのが目的である。少しびっくりしてしまった点は、写真を見てもわかるとおりここの排水管が下のコンクリに向かっている大元の排水管(浴室のをひとまとめにして出てきている)に接続していたところが、ただ軽く差し込んでいただけだったということである。

 

今までは固定されて動く機会もなかったため全く気付かなかったが、パイプをカットしてフリーになった途端写真のようにスルリと抜けてしまった。通常であれば必ず何らかの水漏れ処置がとられている部分だろう。

 

そんなこんなで浴室内にあった旧洗面台は全てが取り除かれたことになる。あと取り除く必要があるのは浴槽に使われていた単水栓2基とシャワー付水栓、入口の扉関係などになる。

 

それらもタイミングをみて実施していくことになるが、ひとまずは排水管周りの作業を続けてやる予定である。次回はそのへんの報告をしようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/04 21:55:04

前回の記事でなんとか浴槽の撤去に成功。さてここからは今後この浴室をどのようにするかを具体的に考えた上で作業を進めていく最終段階に入ってきている。

 

正直にいうと、作者が初めてこの家で冬を体験したことにより、想定以上に寒かったため浴室はとにかく少しでも寒さを緩和できる造りにしたいと思っている。そういう基準で考えていくとどうしても気持ちの大半をユニットバス案が占めてしまう。

 

当初のプランのままだと、ここから浴槽を抜いた穴が開いたところにコンクリを打設し、防水処理をしながら元々の床タイルの凹凸をパテで水平に馴らして浴室用の床シートを貼る流れであった。

 

その後は主に壁などの見た目を変更し、置くだけのバスタブ(猫足タイプのものなど)を置き、必要な水栓を取り付けて完了だ。これだと水栓にこだわらなければ総額10万円前後で全てがまとまる。

 

だが、仮にそれで問題なく入れる浴室が出来上がったとしても、寒さ、居心地、見た目など全ての点で妥協の産物になることは間違いない。それならば、ということで当初より数倍の金額を投資してまともなユニットバスを設置することを決めた。

 

また、その考えを決めたことの理由のひとつとして、床をハツった後にわかった部分も少なからず関係している。右の写真は浴槽撤去後その周囲の床タイルをハツってみたときのもの。

 

作者の事前予測では、タイルの下にはある程度以上コンクリかモルタルの層があるだろうと思っていたのだが、実際には屋根瓦の残骸が大量に出てくるばかりで、コンクリ層は5センチ程度タイルの下地として申し訳程度に打たれていたのみだ。

 

コンクリ層の下にはハツれどもハツれどもかさ増し用の瓦片しか出てこない。それこそ、当初作者が考えていたようなローコスト浴室を地でいっていた見本のようにも感じる。

 

ただ、コンクリートをハツり続けることを思えば労力的にはかなり楽ではある。ユニットバスを設置するためにはバスフローリングから3〜40センチくらいは床下空間を作っておかなければならないため、ざっと計算しただけでも前回浴槽を取り出した場所の床ライン程度には全体を揃える必要がある。

 

となると、左の写真程度ではまだまだ半分ほどの深さしか見えていないことになる。がれきを集めるだけの作業でも気の遠くなるような時間がかかり、それらは右の写真のような雑袋を使って処分していく。

 

この浴室のハツりを始める前、こういう形で出たゴミはどうやって処分すればいいのか、処分にかかる費用など全くわからない状態であった。工事現場などではこういったがれきの山からトラック一杯分を産廃処理場に持って行って5万円くらいだそうである。

 

今回はDIYで出たゴミであり商用のものではないから産廃として持っていくわけにはいかず、かといって左の写真のようなゴミを通常のごみ処理センターに持って行って引き受けてくれるものなのかどうか、全くわからない。

 

この雑袋に半分ほど入れたゴミが30キロほどで、ここまで出た瓦礫の量から類推するとトータルで40袋少し越すほどの数が出る計算になる。重量でいうと1,2トンくらいの量である。

 

事前にそのことを安芸高田市の所管である芸北クリーンセンターに問い合わせると、一般家庭から出たゴミであれば通常の粗大ごみと同じ形で処分できるとのことだった。金額にして12000円ほどであり、作者が恐れていたよりはだいぶ安上がりとなる。

 

そんな過程を経た話を交えつつ、ひたすら瓦を砕いては袋に詰めていく作業が延々と続く。あまり気合を入れすぎると途中で辛くなってくるため、途中少しだけ人の手を借りたりしつつのんびりと作業を進め、ほぼ2日をかけてある程度目途がつく状態になったのが右の写真。

 

ここまでくればあとは浴槽が入っていたところのコンクリートブロック周りだけであるのだが、この日は疲労感が強くここまでの作業とした。

 

最初の状態(写真はこちら)から比べると見る影もないほど変わってしまっている。ここまでで瓦礫ゴミの数は35袋ほどで、それらを運び出す作業で体中が痛む(とりわけ腰が)。歳は取りたくないものだ。

 

瓦礫を集めるのは比較的楽で作業も早いのだが、作者の体をいじめ抜いたのは左の写真にもある出入口の落差と、出てからの勝手口土間までの落差である。これらの往復、そこからネコ車に乗せて倉庫の置き場までの運搬を20往復近く繰り返した。

 

あとの残りのハツリ作業とゴミ出し運搬はこの翌日助っ人が来てくれることになったため、そちらに頼ることにしている。次回はそのときの様子を少しと、ハツリ終ってやっておく気になった水道管周りのことを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/05/03 20:00:03

前回、浴槽を真っ二つにするべく切断をしている途中で砥石がなくなり終了となってしまった。砥石もいくつか購入してきたので早速に浴槽の切断を再開したい。

 

冒頭の写真は鉄切り砥石が欠けてしまった状態がよくわかる画像である。右のものが使用前のもので、左2つがほぼ使用不可になってしまったもの。もっといい品や厚い鉄を切る専用のものがあるのかもしれないが、値段で考えると3〜4枚で済めば安いものである。

 

右の写真は実際に切断をほぼ終えた状態を写したものだが、ここまでで計3枚の砥石を使い潰してしまった。だが、本当に痛かったのはフトコロ具合ではなく、鉄の粉塵のすごさを知ってしまったことだ。

 

最初は無防備で作業を始めてしまい、すぐに目の中に細かい粉塵が入ってきた。危険を感じたためすぐに防塵マスクとゴーグルを着用したが、ホコリと違い鉄の粉塵であるため、目の中に入るとかなり痛みがある。

 

しかもホコリほど軽いものでもないため涙に目の中の異物を外に運んでもらうわけにもいかず、ただただ洗って痛みが引くのを待つしかなかった。

 

左の写真は切断した浴槽を真上から撮ったものだ。底の方にはかなりの量の黒い砂鉄がたまっていて、周囲や作者の衣類にはいつまでも鉄の匂いが取れずに残ってしまった。

 

防塵マスクもすぐに真っ黒になり、マスクをしていても鉄の匂いと味を感じてしまったりと、長く続けることに身の危険を感じたほどである。浴槽の切断を終えたときの安心感はなかなかのものだった。

 

さて、ここまでくれば後は力任せに浴槽を動かすだけである。幸いなことにバールでぐりぐりと力を入れていくと少しずつ動き始めたのが確認できた。固定されていた原因はやはり浴槽の足の部分である。

 

ただ、右の写真のような状態にすぐ動かせたわけではなく、この状態にもってくるまでかなりの苦労をした点を付け加えておく必要がある。浴槽が動く状態になってからも、上の壁に付いている単水栓2つが邪魔になり、簡単に持ち上げることができなかったためだ。

 

何度も何度も浴槽を手前と奥に動かしながら少しずつ位置をずらし、ようやく引っ張り上げることができたのが左の写真だ。この浴槽、鋳物で出来ているため非常に重く、半分に切断したこの状態でも優に40キロくらいはあったろう。

 

一人で運ぶので精いっぱいだったが、もともとあまり強度のない廊下の床が重みで抜けないか不安を感じながらの運搬であった。勝手口の土間でようやく台車に乗せることができ、それをそのまま外に運び出したが、コンクリ土間から庭土に変わった途端台車のタイヤが土に埋まって前進できなくなったほどの重量であった。

 

その運び終えたときの残骸が右の写真だ。これほどの重たいものをDIYで設置するのは助っ人がいないと不可能なシロモノである。厚みが約1センチほどもあり、溶かす技術があればこれで厚めのお好み焼き鉄板が造れるレベルのものだ。

 

ちなみにこれを浴室から撤去した数日後に廃品回収の業者がきたため、全てを4000円で引き取ってもらったのは以前のブログでも述べた通りである。

 

と、そんな苦労を経てようやく浴槽の撤去までが無事終了した。撤去して初めてわかったこととして、置いてあった浴槽をコンクリートブロックが防波堤のように頑丈に支えていたことである。

 

その他のこととして、単水栓の給水管がこのような形で露出しているとは思ってもみなかった。コンクリで包まれているのだろうと思っていたが、実際にはコンクリートブロックをハツって空間を作った中に収めている状態であった。これに関しては今後の作業が楽になるためとてもラッキーと感じた点だ。

 

それから、写真ではよく見えないかもしれないが、浴槽からの排水管が手前に向かって斜め方向に伸びているのがわかる。これはちょっと作者が驚いた点で、恐らく軌道から推測して浴室中央の排水口にジョイントする形をとっていることが予測できる。

 

つまり、水の流れとして、浴槽排水口→浴室中央の排水口→外部へ排水という順序になる。作者が意外に感じた点は、より低い位置から始まる浴槽の排水口が全ての起点になっていることであった。

 

ただ、これは専門家からすると当たり前のことなのかもしれない。よく考えればユニットバスなども同じ造りで、排水の起点が浴槽側からになっている。確かに、浴室から流した汚水が浴槽のほうに流れてくるのはゾっとしないでもない。

 

というわけでさらに先を予測すると、浴室中央の排水口はこのまま下に伸び続けていき、浴槽の排水パイプよりも低い位置でチーズ(T字の接合用パイプ)によって合流することになるだろうということだ。

 

などなど、こういう予測をしながら今後も作業を続けていくことになりそうだ。

続きを読む≫ 2020/05/02 22:40:02

浴室解体における最初の第一歩であった洗面台の撤去が終わった。この時点で今後どのようにリノベーションしていくかの確定はまだしていないが、どちらにせよ絶対に実施しなければいけないこととして浴槽の撤去がある。

 

冒頭の写真にある機械はコンクリートなどの硬いものをハツることができるハンマードリルというもので、この浴室を解体するために揃えた品である。これを使って床のタイルやコンクリートなどを全て壊していくこととした。

 

手始めに浴槽の床上に露出した部分(浴槽横に貼られているタイル)からハツっているときの写真が右のものだ。ハンマードリルはものすごい音が出るため、DIYでやるのであれば近所へのケアはしっかりした方が良い。

 

素人のDIYでこういう初めての作業をするときには理屈抜きで緊張してしまう。とりあえず破壊作業をするにあたって怪我をしないことはもちろんのことだが、今回のケースで最も注意したことは給排水管を誤って壊さないことであろう。

 

今後どうするかこの時点でまだ確定していないという原因のひとつに、「在来の浴室は壊してみないとどういう造りになっているかわからない」という根源的な問題がある。これはプロからしてそういうものだそうで、壊す過程で出てきた問題や発覚したことに対して適切な処置がとれるからこそプロなのだそうだ。

 

ということで、作者にとってもこの浴室をハツっていくとどういう造りになっているのかなんてことは全く想像がついていない。というと誤りがあるかもしれないが、いくつか想像・想定しながら進めていくものの、実際どうなっているのかは本当に開けてみるまでわからない。

 

浴槽横のタイル片面をハツり終わったが、この時点ではまだどうすることもできないためさらに別面のハツりを進めていく。先に給排水管に注意しながらと書いたが、この浴槽周りで言うと注意箇所は2か所ほどある。

 

一つは排水管ともう一つは単水栓2基分の給水管である。このうち排水管に関しては浴槽から少し離れた浴室中央あたりに排水口があり、その下はどのように配管されているのかが全く不明である。

 

そのため、その排水口から配管される可能性がある全てのルート上で慎重にハツらなければいけないことになる。給水管に関しては単水栓からほぼ真下に通している可能性が高いため、その付近だけを慎重に壊していけばよい。

 

左の写真は浴槽横のタイルを全て取り除いた後でいよいよ浴槽縁周りを開放するためにハツっているところだ。これをぐるりハツっていくと上で述べた単水栓の給水管に干渉することが予想される。

 

それらを慎重にハツっていき、ようやく浴槽の周囲はだいたいハツり終わったといえる状態になった。写真のタイルは床上に出た浴槽横の部分についていたもの。

 

これらを全て取り除いてみてわかったことは、この浴槽がキレイにこの位置にハマって固定できるようにするためのコンクリートブロックが床下から立ち上がっていたことである。浴槽はどうやら鋳物で造られている昔のしっかりしたもので、そう簡単に外せそうにないことがわかった。

 

ちなみに、もし業者にこういう在来の浴室の解体を依頼したとすれば、半埋め込み型浴槽の撤去というのは順番的に床のハツりを全て終えてから最後に取り壊すものらしい。セオリーすら無視した作者のやり方には当然のように困難がつきまとうことになる。

 

一応目に付くレベルでの浴槽が固定されていた部分(横のタイルや縁のタイル周辺)は完全に取り壊しが終了したため、この時点で力任せに浴槽が動かせるかどうかを試みてみた。

 

がしかし結果は全く微動だにせず、他にどこか固定されているところが確実に存在するかのような頑丈さだ。ある程度くらい動くだろうと楽観視していたため少し危機感が募る。

 

目に見える範囲のものはすべて破壊し終えているため、見えない範囲で固定されている部分を予測しながらハツりを進めていく。とりあえず怪しいと思ったのは浴槽の周囲を固めている上述したコンクリートブロックである。

 

そう思いながらコンクリートブロックの浴槽接触面を丁寧にハツってみたが、どうも固定されているような形跡はみられない。となると考えられることは浴槽の足回りが固定されているのではないかということだ。

 

もしそうであればこの状態から浴槽を外すことには無理があるだろう。左の写真のとおり大きいバールを片手に少しでも動かせないか全力で試してみるも、全く歯が立ちそうにない。

 

やむを得ず作者がとった方法は浴槽をまず真っ二つにしてしまおうということである。たとえ今の段階で浴槽が取り出せたとしても、壁を壊す予定がない以上この浴槽を浴室の外に出す手段は存在しない。

 

そのため、どのみちこのまま引っ張り出せたとしてもその後で真っ二つに切断してから外に搬出することにしていたのである。どうせ切断する結果が同じであればそれを実行するタイミングが少し早くなるだけという判断だ。

 

切断にあたってはディスクグラインダーの鉄切り砥石を使うことにした。が、この切断が想像以上に難易度が高く、使い続けてきた砥石があっという間に削れてなくなってしまった。そんなに高価なものではないため予備を含めて複数枚購入しなければならない。

 

ということで、最後の写真の状態で作業は一時中断することとなった。

続きを読む≫ 2020/05/01 22:50:01

読者の方には長らくお待たせしたかもしれない。現状浴室での作業はまだ完了していないが、ようやく作業の進捗に対する目途もたったため、出来る限り詳しく報告させていただこうと思う。思えば実際に浴室の改修作業を始めてからもう3カ月半が経過していることになる。

 

今回は、手始めに旧浴室の状態を説明しながら作者がどのような考察を経て浴室リノベに挑んだかという流れの部分を説明する予定だ。

 

まず、冒頭の写真は浴室内部を写したもので、以前にも説明したとおり昔ながらの在来浴室である。浴槽は半埋め込み型であり、壁は腰高までタイル張り、その上は漆喰仕上げになっている。

 

床は古い浴室やトイレによく見られる三角形タイルが貼られており、奥に洗面台がついているのが印象的だ。旧間取りでは独立した洗面所がなかったため全てを浴室内にしつらえたと思われるが、現代の様式とはかなりかけ離れている感が否めない。

 

しかもこの洗面台、報告していなかったが過去にお湯側の水道管が破損していることが発覚し、そのときに応急処置(止水)をしていたことがあるため現在でもお湯の方は出ない状態になっている。

 

どちらにせよ、作者が考えている浴室リノベの方針にこれをこのまま活かす選択肢は存在しないため、今回真っ先に外すことが確定しているものだ。一応簡単に構造をみておくと、左の写真のとおりである。

 

この洗面台の配管は給排水ともに全て外部から露出配管される形で繋がれており、それら外からきた管を元栓付きの混合栓に繋いだだけの簡単な仕組みになっている。この点、解体を意識していた作者には好都合といえた。

 

お次は内側から見てみよう。入口入ってすぐ右の壁にはシャワー水栓が付いており、こちらは今現在普通に使用することができる状態になっている。

 

といっても作者が使ったのはこの夏に家の下を流れる川の生物調査をした際(そのときの記事はこちら)に一度使ったきりで、しかもそのときは電気温水器の修理をしていなかったため冷たい山水で行水をするような恰好であり、結局その後一度も使うことなくここまできている。

 

そしてその対角線側に位置しているのがこの古いタイプの浴槽である。以前この家に住んでいたのは独居老人だったことを証明するかのように補助器具がついているが、古いものであるためかなり底が深くてお年寄りに向いた造りにはなっていない。

 

そしてこちらの浴槽にはそれぞれ単独栓で水と湯が設置されている。つまり、この浴室内には水とお湯それぞれ合計で3つずつの水栓がついていることになり、作者が今回改修をするにあたって水道管をどう使っていくか比較的考えてしまった部分でもある。

 

さて、これらの浴室を作者がどのようにリノベーションしていくのかということに触れてみよう。当初考えていたのは、とにかくお金をかけずに仕上げたいということだ。これは今までも散々述べてきているが、この母屋に愛着を感じていなかったことにもよる。

 

パッと浴室を見渡してまずノータイムで決定したのは、浴槽と洗面台の撤去についてである。あと、手間がかかるがやらざるを得ないだろうと思っていたのがタイル部分の全面変更だった。

 

浴槽に関しては完全にタイルとコンクリに埋もれているため少なくとも部分的にハツりが必要になる。そして取り外しができた後でその空間にコンクリを打ち、防水処理をした上で床仕上げに入るつもりでいた。

 

タイルに関しても、壁の立ち上がり部分のものはデザインタイルを上から貼り直すなり半割りの竹を貼るなり考えていて、床に関しては市販のリフォーム用の貼るタイプのものをほぼ決定済みだった。

 

頭を悩ませていたのは腰より上の壁(漆喰塗り仕上げになっている)で、ところどころカビなども見えるため、これを全て落として再度漆喰を塗るのかそのまま上塗りを行うのか、はたまた全く違う仕上げにするのかということである。

 

また、洗面台についてはここにあることでデメリットしか感じないため撤去することに異存がある人は少ないと思う。これを撤去すれば空間が広がるため、やや大きめの浴槽を置くという選択肢も生まれる。

 

当初考えていた浴槽はネコ足タイプのバスタブで、これら全てのプランをなんとか10万円前後で仕上げたいと家購入当初より考えていた。つまり、浴室リノベの基本路線として、お金をかけたくない→在来型のまま部分的に見た目の部分を改修、というような誤魔化しで良いという感じだ。

 

だが、作者が一連の作業で冬を経験したことでその考えが根底から変わってしまうことになる。というのも、家屋内が寒いためお風呂くらいは暖かい場所にしたいという気持ちと、DIYを通して母屋に愛着が湧いてきたことで浴室は毎日の憩いの場にしようという考えが次第に強くなっていった。

 

それによって新たな案として浮かんだのが、ユニットバスの導入というプランだ。同じ在来型の浴室でも、例えば温泉や旅館などでみられるような情緒ある造りにするのであればこだわったかもしれないが、現実的にそこまでのものを造る気にもなっておらず、どうせ情緒もへったくれもないのであればユニットバスでも充分だということもある。

 

とはいえ、この時点ではそこまで具体的に決定はしておらず、ひとまず浴槽を壊していく過程でどのように出来るか、どのようにやることがベストなのかを考えながら進めることにしたのが本当のところである。

 

と、以上がこの浴室リノベーションにおける作者の初期の考え方であった。以後は解体作業を進めながら考え、方針を決めていこうというかなりお気楽モードで作業を開始する。

 

手始めとして洗面台の撤去から始めることにした。3枚目の写真で見た通り、給水元栓上部のナットを回すことで配管と本体を分離できる形になっている。排水管に関しても同様であり、管をはずしたあとは壁に打ち付けてあるビスを抜くだけで簡単に外すことができた。

 

作者が一瞬驚いたのは、洗面台を外した途端、ビスで留められていた金具の裏に写真のヤモリが固まっていたことである。かなり狭い場所であり、まさかこんなことになっているとは夢にも思わなかった。

 

恐らく今までこの空間は誰にも邪魔されず、空気の流れも少なくて暖かい場所だったのだろう。急な外気に触れて寒さのためか全く動かない状態がしばらく続いていた。こういうのは読者の中には嫌がる人も当然いるとは思うが、作者にとってはかなりのサービスショットなのである。

 

上述の漏水していたお湯の管の止水処理は、その外部に露出している管をカットして止水栓をはめただけの簡単な作業であった(そのあたりの様子がわかる記事も後日報告する予定)が、もしこれをこのままの形で修理するとなっていたとしたら、この写真の状態になっている部分を新しいものに交換するということになっていた。

 

こういう部分はやはり解体をしてみて初めてわかるものである。以前ここの水道管から漏水していると気づく前には散々お湯を出したり(そのときの様子はこちら)していたため、ここからかなりの量の水が壁の内部に向かって垂れ流されたということになり、少し心配になってきた。

続きを読む≫ 2020/04/30 21:16:30

ユニットバスの作業がまだ終わっていない(専用工具の入荷待ち)が、次回フライング気味に報告を開始していくことにした。コロナ禍といえるくらいの時期からしばらく当サイトへのアクセスが増加傾向となっており、見に来ていただける方にデイリー更新でお目汚ししてみようと思ったからだ。

 

ユニットバスに関する記事は過去含めて最も多くの枚数を使うことになりそうで、すでに出来上がっているものだけで30話近くになっている。一応明日から報告を開始したとしても、完成までに1カ月以上の日数がかかる計算になる。

 

コロナで大変な思いをされている方に束の間でも気分転換できる場所を提供できるのであれば、それ以上言うことはもうない。

 

さて、今回はその前に出来ていることに触れておこうということで、建具の仕上げについて報告することにした。前回のブログで戸車を取り付けた際に少しお話ししていた引手に関することである。

 

冒頭の写真が今回ゲットした引手で、どういうものかというと引戸に埋め込むタイプの取っ手のことだ。最終的に決めたのは黒檀の商品で、21個入りで送料込み1400円くらいのものをヤフオクで購入した。

 

この家のDIYを開始してからここまで計16枚の建具(アルミサッシ・玄関除く)を設置したが、そのうち実に10枚の建具に引手がついておらず、さらに今後設置する予定の建具にもほとんどついていない。

 

それぞれの建具に冒頭の引手を固定していくのが目標だが、前回のブログで戸車に加工した溝は散々な出来になってしまった。そこで用意したのが右の写真のものである。

 

これは今回の引手を取り付けるにあたって作者自身で作成したトリマー用の治具で、引手を埋め込みたい位置にジャストサイズの穴を開けるためのガイドのようなもの。

 

使い方は簡単で、まず引手を入れたい位置と治具の中央にある穴を合わせる。あとは治具を写真のようにクランプ等で固定してトリマーをかけていくだけだ。トリマーは中央に木で囲まれた範囲内でのみ動き、常に同じ大きさの穴を開けることができる仕組みになっている。

 

ただ、今回使っている木枠の高さ(けっこう深めのもの)では木くずを吸い取るパーツが装着できないことになり、周囲をかなり汚してしまうのが大きな欠点である。

 

そこらへんを気にする人であればもっと浅い木枠を作るといいが、作者的には少々の手違いがあっても絶対にトリマーが枠の外に出てしまうトラブルが起きないことを最優先とした造りにしている。

 

実際に溝堀りを進めているときの写真がこちら。見ればわかるとおり、かなりの粉塵を広範囲に撒き散らしながら作業が進んでいくことになり、初回はつい室内でやってしまったのだが、2枚目からは全て外にテーブルを設置してそこで行った。

 

結果的にこの治具は、そのへんにあった簡単な材料で適当に造った割にはかなり良く出来ていて、穴の大きさは購入した引手にドンピシャリであった。

 

それによって開いた穴がこちら。この写真で見て左上の箇所が少し余分に削られているように見えるが、これは作者による単純なミスで、トリマーを差し入れるときに角度を間違えてしまったことによる。

 

このトリマーでの穴掘りの欠点は4隅がどうしても丸くなってしまうことだろう。ここを含めて四角形に穴を掘ろうと思うともはや角ノミを買ってくるしかないが、使用頻度に比べてコストがかかりすぎる。

 

というわけでここから先はアナログ作業に入る。ノミを使って丸い部分を四角に削ることで引手の形に合わせていく。

 

ちなみに、穴は引手のジャストサイズが望ましいが、コンマ一ミリほど小さめでも良いかもしれない。ジャストサイズだと引手自体にボンドなどを付けることになるかもしれず、個人的な嗜好としてボンドは使いたくない。

 

というわけで気持ち小さめに穴を開け、後はゴムハンマーで叩きながら入れ込んでいるのが右の写真。この方法だと多少汚れたりする可能性はあるが、接着剤を使う必要がなく、人体や環境にも優しい。

 

そんな感じで最初の引手埋め込みが終わった。ノミを使うときが難しく、下手な人間がやると写真のように必要な箇所まで割れてしまうことになる。このへんは数をこなしていくことでスキルアップを目指していこうと思う。

 

ただ、前回取り付けた戸車の溝に比べれば雲泥の差が出ていることには満足している。割れてしまった部分は後日同色の塗料を塗ることで得意のゴマかしを図るしかない。

 

この後は外での作業に切り替え、10枚の建具に計17か所の引手を取り付けていった。全てを紹介することはしないが、右の写真のように、慣れてくると全く違和感ない形で埋め込むことができるようになる。

 

今回この引手を埋めたのは全て以前のブログで古民具屋から大量に購入した建具である。まだ設置予定のものが6枚ほど残っているが、いずれはそれらも加工するつもりでいる。

 

次回からはいよいよ浴室の作業を報告していく。長丁場になるだろうがどうかお付き合いいただければと思う。

続きを読む≫ 2020/04/29 19:34:29

客間の漆喰下塗りがまだ完全に終わっていない状態だが、コロナによって入荷が遅れていた商品がようやく届いたため、これからはユニットバス作業に戻ることになる。いい加減ユニットバスに関する報告も溜まりに溜まっているため、こちらで報告するときがようやく近づくはずだ。

 

今回は、その浴室作業に入る前の最後の仕事として、建具の調整を行うことにした。今後も建具の細かい調整やリペアに関しては断続的にやっていくことになるが、今回紹介するのは障子戸に障子を貼る作業と母屋の戸の変更に関してである。

 

冒頭の写真にあるのは、以前のブログでも紹介した簾戸というものだが、これはそれに養生テープを貼って塗装を行ったときのものだ。

 

塗装といってももともと漆黒でツヤのある塗料(恐らくカシューというもの)が塗られていて、それが所々で割れて剥がれてしまっているため、目立たないように黒い水性ステインを上塗りしてゴマカすだけの作業である。

 

そのときのブログで母屋のダイニングと寝室を隔てる建具にこれを採用していたのだが、部屋のバランスを考えてその隣にあった引戸(応接間に続く戸)も簾戸にした方がいいと判断した。

 

ただ、作者がゲットしていた簾戸は通常の障子で使われる溝堀りタイプの敷居レールに対応したもので、新たに付けようとしている引戸のレールには甲丸レールが使われていた。

 

そのため、この簾戸を採用するにあたって、まず敷居側を溝堀りタイプに加工するのか、それとも建具側を甲丸レールに対応した戸車を埋め込む形にするのかを判断する必要があり、作者のスキルでも確実に出来そうな戸車を取り付ける方法を選んだ経緯があった。

 

さて、その戸車に関してだが、今回採用したのは右の写真のもの。これは日本の建具では通常使われないような中国製の粗悪な商品で、採用に至った理由は全高がかなり低いことと、安価だったことである。

 

一般に、日本国内の家屋に設置される建具に使用する戸車というのは、以前紹介したような形のものがほとんどで、溝の違いが多少あるとはいえ戸車イコールこういうものを想像するのが通常と思う。

 

ただ、これらの商品は意外にも高さがあり、建具の下桟(しもざん、一番下に付いている横に走る枠)にある程度以上の深さがないと取り付けができない。今回加工する予定の簾戸の下桟高さはせいぜい30ミリ程度であり、とてもじゃないが通常の戸車は使えなかったという事情があった。

 

早速その戸車を取り付ける加工をしてみよう。こういうときに溝を掘る工具として必須なのがトリマーである。ただ、今回は見えなくなる位置でもあり、厳密に正確な作業をすることをサボってある程度適当に作業をした結果、写真のように非常に汚い仕上がりとなってしまった。

 

これは大いに反省すべきところで、実はこの建具に関わらず、作者が以前大量にゲットした(そのときの記事はこちら)古建具にはほとんど全てに引手が付いていなかったりする。そのため、今後の作業としてほぼ全ての建具に引手を付ける加工をしようと考えており、材料も揃えている。

 

要は今回の溝堀り作業はそのための練習(お試し)でやったのだが、これでは本番は違う手段を考える必要があるだろう。まあ、それが分かっただけでも収穫有りと判断し、後ろは振り返らないことに決めた。

 

以前の簾戸を入れたときもそうだったが、建具自体が古くて脆く、四隅に小釘を打って補強したりやや寸大であったため鴨居に入る部分をカットしたりしている。

 

そして今回の戸車を付けた戸も写真のとおりスムーズに設置できているが、実は最初にはめたときには建て付けがかなり悪く、戸を完全に閉じても上の方が5センチくらい開いてしまうくらいどうしようもない状態であった。

 

よくよく調べてみたら、閉じる側の柱(写真でいうと右端の柱)が上にいくに従って1センチほど外側に傾いている上、台となる敷居部分も閉じるに従ってかなり高く押し上げるようなねじれ方をしていた。

 

そこで作者がとった苦肉の策が左のものである。要は閉じたときの柱と反対側だけ戸車を高い位置に固定し、そのぶん傾きを帳消しにする方法である。これは多少のズレなら使えると思うが、ここまで大きいと見た目的にもかなり痛々しい。

 

ただ、これでなんとか戸を閉じたときの不格好なスキマは無くすことができたため、一応この手段を採用し、後日下がすいている部分(1センチくらい開いてスキマ風がひどい)は何がしかの調整をする必要がありそうだ。

 

そんな感じで簾戸はいったんここで終了とし、お次は障子戸のほうである。以前のブログで塗装まで済ませていた形になっていたので、これに障子を張ればこの建具に関しての作業はほぼ終わりとなる。

 

作者も障子を張るとなると、もうかれこれ35年ほど昔に祖母などがやっていたのを見た限りで、やった経験はない。ただ、今回選んだ障子紙は従来の紙タイプのものではなく、プラスチック系の丈夫なタイプだ。

 

これは和紙の微妙な風合いなどに劣る代わりに、頑丈さや断熱効果が優れている。張り方も両面テープでつけるタイプのものを選んだため、素人でも比較的簡単に綺麗に張れると評判のもの。

 

張り方はまず障子紙を写真のように起点となる場所に仮止めすることから始めると良い。両面テープはまず縦の桟を全て貼り、シールを全て剥がしてから横の桟に貼っていく(写真は横を張り終えた状態)。

 

ここまでやればあとは綺麗に紙を張りながら上げていき、横桟のシールを都度剥がしながら全面に及んで行けば綺麗に張れることになる。ただ、この建具は桟などの面がツライチとはいえず、そこそこの凹凸があったため作者のスキルではどうしても綺麗に貼り切れない箇所がいくつもあった。

 

だが貼り終えてしまえば思っていたよりも両面テープの粘着力があるのか、簡単に剥がれてくるようなところは見られない。「簡単に剥がせる」などの触れ込みがあった商品でその点を心配していたが、どうやら杞憂に終わったようでひと安心だ。

 

と、そんな感じで今後しばらくお預けとなる客間の作業をキリよく終えることができた。現時点でパッと見はかなりちゃんとした和室になっており、断熱性がないためかなり冷え込みはするが、夏は快適に過ごせる空間になっていると思われる。

 

出来れば一刻も早く畳を新調して過ごしてみたいが、まだ漆喰仕上げ塗りなどもできておらず我慢の段階になっている。ここからは母屋の作業に入る。ユニットバスが終わったらそのまま勝手口、玄関廊下の床張り、壁を造って洗面所の設置、全体のフローリング、玄関タイル、キッチンの設置などを怒涛のように行っていきたい。

続きを読む≫ 2020/04/23 20:52:23

以前のブログで客間の西面の窓取り付けが完了した。残る東面と南面のものも一気に仕上げてしまおうと思う。まずは冒頭の写真、東面のほうから作業に入ることにする。

ここの窓枠は西面のものほど左右の歪み(柱の傾き)はひどくないが、作業を進める上でそれ以上に難しい問題が出てきてしまった。と言っても作者自身ここまで様々な点でスキルが向上しており、その問題をそこまで大したものとは感じなくなってきている。

その問題というのは2点ほどあり、まずは右の写真を見てほしい。さきほど左右の傾きはひどくないと言ったが、その代わりにこちらの窓枠では手前奥の傾きが大きめで、窓枠の上の部分にあたる柱面が写真の窓台の外ヅラよりも15ミリほど出っ張っている。

これはつまり、西面で見たパターンの上下逆ということになる。写真はその窓台の外ヅラをフカすため、アルミ枠の下の耳を固定する木材を取り付けたところを撮ったものだ。

ちなみに、左の写真は説明のため窓取り付け後に撮ったものだが、下げ振り(縦のラインの垂直度合いを調べる機械)を使って窓まぐさと窓台がしっかりと垂線上にあるかどうかを確認したものである。

これを全ての作業を始める前の段階で確実に行っておき、そのラインに沿ってフカし材を取り付けたのが上の写真ということになる。さらに、この窓台の歪みの厄介なところは、窓台の外ヅラ自体も正確な直線になっていないことにもある。

そのため、下げ振りで出した外ヅラ位置を左右の柱ごとに確定させ、そこを基点に木材で繋げた後にその端と端を繋ぐ形で水糸を張り、その水線に沿って木材のフカし具合を詰め物をしながら確定させているのも2番目の写真から理解してもらえればと思う。

さて、そこまでやってようやくアルミ枠をはめていったのだが、はめる過程で2点目の問題が発生した。右の写真はそれを解消するための処理をした後を撮影したもので、窓まぐさの下側に枠がひっかかってしまうのに対処したものである。

これも、窓まぐさが途中から大きくねじれてしまっているためにこの部分だけが垂れ下がってしまっていた。本当であればアルミサッシを入れるときなどはこの建具用の溝なども埋めるような対応をした方がいいのかもしれないが、作者は全ての工程でそれを無視して発泡ウレタンを充填して済ませている。

東面の窓に関しては上記の準備がほぼ完璧であったため、アルミ枠を入れて障子のテストまで問題がなく一気に完成させることができた。その勢いで次にとりかかったのが南面の4枚建てだ。

こちらは一連の窓交換をする前の段階までは最も難しくなると覚悟していたのだが、実は結果からいうとこの窓が最も時間がかかっていない。その理由としては他の窓をやったことで要点がわかってきたこともあるが、一番には部屋内から障子の抜き差しが容易にできてしまうことが大きかった。

どういうことかと言うと、今までの通常の中蓮窓(2枚建て)に障子を入れるときの形を考えればわかることで、通常は外側からまず奥のほうの障子を入れてその後で手前の障子を入れることになる。

その際、奥の方の障子(最初に入れるほう)に関しては部屋内からも容易に入れることができるが、手前側の障子を入れることが極端に難しくなってしまう。外側だからこそ何の障害もなくスムーズに入れることが可能だが、内側からだと先に入れた障子が邪魔になって窓が大きくなるほど一人での作業は困難を極める。

翻って4枚建ての窓となると、先に入れた窓を届かない位置に寄せておくことでフリースペースを作ることが容易になるのである。これは言葉ではほとんど説明できていない自信があるので、想像してもらうほかない。

この4枚建ての窓の交換で最も困難だった部分は左の写真の柱のところだ。よく見てもらえばわかると思うが、アルミ枠が柱に少し埋没しているのに注目してほしい。

これはアルミ枠の寸法が上手くとれていないことの証左になるだろう。以前のブログでも説明したとおり、今回仕入れた全ての窓に関して採寸を業者にやってもらっているのだが、それは素人である作者自身がが採寸することが不安だったからで、プロに対する信頼もあった。

ただ、ここの業者は窓の採寸をするにあたって適当なレーザーポインタで厳密でない水平位置を出したりして採寸していたため、こんなので本当に正確なものが出るのだろうかと素人ながらに不安を覚えたやり方であった。

今現在の作者のスキルからいえばそれは間違ったやり方であり、依頼した業者の腕が良くなかった(いい加減なやり方をしていた)ということが言える。ここで責任を問うことも出来たと思うが、なまじっかスキルが身に付いたためにそれを何とかしてしまった作者が良いのか悪いのかはわからない。

だが結果的に柱を少しとはいえ削ることになってしまったため、そのことに関してはいずれ何らかの話をするべきなのかどうか思案中だ。全ての窓取り付けが終わったときにこの2枚以外にも削る箇所が出てくる可能性も高い。

少しリアルな話になってしまったが、とりあえず客間の全ての窓の取り付けが終了した。それぞれの窓枠がもともと平滑でなかったため、フカした部分については今後雨仕舞の処理が不可欠になるが、ひとまずここで一旦完成としておくことにした。

ただ、これにて作者が好きだった木製建具ともオサラバになる。そのことに関しては残念だが、これらのアルミサッシを取り付けたことで少なくとも現時点で感じる外からの音(川の流れや鳥の声)はかなりシャットアウトできている。
続きを読む≫ 2020/04/20 19:37:20

前回から引き続き客間の建具を加工していくことにする。まずはこの部屋の押入用のふすまであるが、冒頭の写真は家購入直後あたりに撮った古いもので、以前のブログでも紹介した明治時代の新聞が出てきたときのものだ。

 

今回はここにつけることにするふすまの候補が2種類あるので、それを実際に差し込んで雰囲気を確認しながら決めていきたいと思っている。仕入れ元は以前の記事にも掲載の近所の古民具屋。

 

用意した建具はまず右の写真のものである。ふすまというよりは板戸というのが正確な言い方になるだろう。通常のふすまよりもこちらのほうがより古民家の雰囲気を感じることができて作者お気に入りのデザインのものが多い。

 

以前に古建具をまとめ買いした際、この種の板戸2枚組を2パターン揃えていて(母屋の寝室で使ったものとは別で)、一つはこの客間で使う予定であることと、もう一つはこの下の階に新規で納戸を作ろうと思っており、そこで使用しようと考えている。

 

どちらも雰囲気としては古民家の風情があって申し分ないが、この左の写真の建具の方はこの客間の押入には少し高さが大きく、こちらを採用することになれば寸法調整が必要になってくる。

 

作者が持ったイメージでは、前者の建具は武骨な印象で、後者のほうは繊細な雰囲気を感じる。どちらかというと、1階に設置予定である納戸にはやや武骨な建具の方が似合うという気がする。

 

ということで、この客間では後者の板戸を採用することに決定した。まずは現状では溝に入らないため、簡単に寸合わせを試みる。どういう形で丈を縮めるか考えた結果、鴨居側をカットすることにした。

 

また、カットだけでなく、こちらの建具の構造としてまず四方の枠があり、それぞれが板を挟んでいる造りで、縦桟がいい装飾になると同時に上下の枠材を繋ぎとめている。

 

ただ、枠の縦材を支えているものがそれぞれの枠材である端にしか存在せず、横の引っ張りに弱い構造なのが難点で、つまりはふすまの開閉をする程度の力が働くと縦枠のみが浮き上がってしまう状態になっている。

 

それを解消するため、写真のような補強材を裏に取り付けることで板戸の変形を抑えることにした。これがうまくいくようであれば着色するなり、裏の新聞は綺麗な和紙を貼るなりして新調していければと思っている。

 

という感じで仕上がったのが左の写真。まだ裏地の補修が必要だったり、開閉をしやすくするための調整もおこなっておらず、仮に取り付けた状態である。

 

ただ、やはりこういう建具を入れることで部屋の雰囲気はぐっと変わってくる。細かい部分ではまだ仕上げに至っておらず、さらにディテールを追求してより洗練されたものに仕上がっていけばと思っている。

 

さて、そこで写り込んでいる前回設置した障子戸だが、塗装などリペアが進んでいる。これに関してはまた後日この場で報告しようと思っているので期待してお待ちいただきたい。

 

もともとが黒系の塗装がされてあったため、違和感がないように黒系の塗料を使っているのだが、なんとなく重たくなってしまった感もある。それも含めてまた後日の評価としたい。

 

それらとは別に、もう一つ建具のリペアを行っているのが左の写真だ。これは以前のブログでも紹介しているこの納屋から出てきた古い建具で、舞良戸という種類のものである。

 

以前はどこで使われていたのは不明だが、取っ手や蝶番が付けられていて開き戸として使用されていたようだ。今回のリペアでは以前付いていた金具類は全て取り外し、新たに買ってきたものを付けて客間の入口の扉として使用しようかと考えている。

 

この扉に関してはヘルプで塗装をお願いしたのだが、ウォールナットの水性ステインを3度塗りしてもらっている。以前発見したときの写真と比べるとビックリするくらい恰好良くなった気がしている。

 

この建具を取り付けるのは廊下の床張りなども終わって最後の最後になるだろうが、準備をしたこの段階でそのときのことに思いを馳せてニンマリしてしまう。そういうことを考えるのがこのDIYでは途方もなく楽しく、作者のモチベーションともなっている。

続きを読む≫ 2020/04/19 21:04:19

客間の漆喰下塗りが順調に進む中、前回のブログでは窓の取り付けを紹介した。窓に関しては万全を期してヘルプのあるときに行うプランを組んでいるのだが、せっかくならヘルプができる別の仕事も用意しておいた方が効率的である。

 

ということで、今回はヘルプにやってもらう仕事を作るための準備として建具の調整をやってみようと思う。内容としては、建具の塗装をやってもらうことを前提に建て付けの調整、補修を行っておこうというもの。

 

考慮する建具としては、客間に使用する全てのものといって差し支えない。まず入口にあたるドア、これは階段を上がったところに開き戸を設置する予定で、次いで押入の襖(ふすま)、それから部屋と廊下の仕切りになる4枚建ての障子戸になる。

 

それらのうち今回紹介するのは最後に挙げた障子戸だ。右の写真のものが作者が考えている候補の引戸で、以前のブログでも紹介した古民具屋で格安で購入しておいたもの。確か1枚あたり1000〜1500円ほどだったと思う。

 

それも、状態があまり良くなかったためパーツ取り用として同じ規格のものを2枚ほどサービスしてもらっていたため、万が一どこかで失敗したりダメな箇所があっても比較的簡単にリペアすることができるだろう。

 

だいたいの建具に関しては割とデザインが気に入ったものを適当に購入しているのだが、ここの建具に関してだけは最初からこの場所で使うことを想定しており、それだけに購入直後すぐにこの位置で建て付けを確認したものだ。

 

ただ、その建て付けが思うようにいかなかった。左の写真は設置位置に建具をはめてみたときのもので、鴨居の部分をクローズアップしたものだ。写真のとおり、建具の高さが全然足りていない。

 

パッと見で作者が思いついたリペア方法としては、建具側を嵩上げすることである。この時点ですでに考えていたことは、敷居側と鴨居側どちらに嵩上げ材を取り付けるかということであった。

 

ただ、一つ前の写真を合わせてみてもらいたい。こちらでは建具が倒れてこない程度には鴨居にひっかかっている。つまり、敷居ー鴨居の高さが一定でないという事実が発覚した。さらによく調べてみると、どうやら鴨居がかなり反り返っており、引っかかるところは2枚目の写真の右端30センチ程度だけであることがわかった。

 

残りの部分の高さは建具が収まる右端の一番低い部分と比べて最大30ミリほども高くなっている。これが何を意味するのかというと、作者が最初考えていたような建具の嵩上げ案は採用できないということである。

 

下手に嵩上げしてしまうと、右端の低い部分にはつっかえて入らないことになってしまう。そこで次の思案として出てきたのが、建具の嵩上げと並行して高さが足りない部分の鴨居を加工することだ。

 

ただアルミサッシを取り付ける際もそうだったのだが、作者の方針として可能な限り構造材を削るという行為は避けたいという思いがある。そのため、さらに別案として、高すぎる部分の鴨居を伸ばす方向で考え、それに決定した。

 

ちょっとわかりにくい言い方だったかもしれないが、要は木材を加工して鴨居に継ぎ足そうということで、まず適当な木材を選び出すところから始まった。結果的に廃材の中からちょうど良さそうな厚みで長さもあって反りも少ないものを選ぶことになる。

 

それをバンドソーで必要な厚みに切断加工したものが右の写真だ。一言でいうと簡単そうに聞こえるが、必要寸法を柱毎に割り出して加工するのはかなりの手間がかかる作業であった。

 

左の写真は一足進んで加工した材を取り付けた後のもの。これで作者が伝えたかったのはこの材を留めている釘である。ここに打つものとして、コーススレッド、隠し釘なども検討したが、強度と見た目を考えた結果通常の丸釘を使っている。

 

ただ、これで固定してしまうと簡単に外すことができなくなってしまうため、事前に寸法が合っているかのチェックは念入りに行った。また、取り付ける前にはカンナ当て、面取り、塗装を全て行い、一日経過後実施している。

 

それでようやく鴨居が完成をみた。材は水性ステインのブラックを塗ったため黒が濃く、もともとこの納屋の柱梁に塗られている塗料(松煙墨と思われる)との色ツヤの違いがくっきりしてしまっている。

 

現時点でこの部屋の柱梁の色をどうするかまだ悩み中である。というのも、この松煙を原料にした塗料というのは古民家には多くみられるのだが、いかんせん色移りが激しい塗料なのである。

 

もちろん色調としては作者も好みのものなのだが、少し触れただけで衣類や肌が真っ黒になり、かつ色移りした部分の木材の黒がどんどん薄くなってしまうのが最大の欠点であろう。

 

そんなこんなで色に関しては今後また変わる可能性があるが、ひとまず完成した建具の状態を一度撮影してみた。あとはこの建具を使用に耐えるようリペアして障子を貼ったら終了だ。

 

もともと敷居と鴨居があったとはいえ、建具はどこにも見当たらず何もない状態だったこの部屋が、この建具が完成すれば古民家の一室っぽくなっていくのが想像できる。できる限り完成も急げればいいと思っている。

 

客間が少しずつ古民家っぽくなってきたようで嬉しいことに紐づけて、今までは一繋がりの無機質な部屋だったのが、この障子戸を置くことでなんとなく廊下とセパレートできたような空間になってきたことも雰囲気としていい。

 

そんな感じで使う建具が確定した。これで次回のヘルプが来てくれたときに塗装の仕事を任せることができそうだ。この建具に関してはもう少しやりたいことが残っているが、今回はこれで完成としたい。

 

続きを読む≫ 2020/04/18 19:12:18

窓枠の下地調整がざっくり終わったのでここから窓取り付け本番に入っていく。前回の最後の写真と合わせて見てもらえばわかると思うが、ここにもともとあった窓枠は水平やレベルに関して全く考慮されていないのがこれらの写真でよくわかる。

 

これは、使われていた建具が古い木製で、それもただ形だけフタが出来ていればスキマが少々あろうが構わないといった造りであったことによる。窓枠に使われている木材も120年前のものを移築再生したものだけあって、変形や歪みもかなり大きい。

 

前回の説明で窓の方立(縦の枠)が2センチほど傾いているのをお伝えしたが、この冒頭の写真ではその柱の傾きが右左方向だけではなく、手前奥方向にも傾いていることがわかるようになっている。

 

つまり、写真でいうと窓枠の下側のラインが最も外側に出ていて、上にいくに従って柱が部屋内側に向かって傾いているということになる。これは、窓まぐさの外側に固定した材で想像してみてほしい。

 

窓が設置後スムーズに開閉できる絶対条件は、窓台が水平になっていることと、そこからアルミ枠が垂直上に四角形を作ることだろうというのが作者の考え方で、上記の材取り付けはその「垂直上に」という部分を満たすためにあるといえる。

 

逆にこれを無視して既存の木枠をそのまま使う形でアルミ枠をはめてしまうと、水平、垂直、四角形のどれかが満たされない形になることが多くなり、障子の動きが窮屈になったり、2枚の障子の鍵がかけられなくなったりするのである。

 

とはいえ、最低限の準備ができたためさっそくアルミ枠をはめて様子を見ようとしているのが右の写真だ。この時点ではまだ完全に固定することはせず、左右の横穴に1本ずつ釘かビスを軽く打ち込んで動かないようにしておくだけとする。

 

この窓の障子が気軽に抜き差しできる環境であれば、水平を確認しつつ何度も脱着を試し続ければそのうち綺麗に決まるところがあるのだが、あいにく2階の内側からのみで作業する予定のため障子の脱着は最少の回数で確定させる必要がある。

 

そういう理由からこれまで書いてきたような一見面倒そうな調整が必要だったことになる。そして枠取付後障子をはめて召し合わせ(障子の端と端が合わさる中央の縦桟)を見ながら最終確認をすることになる。

 

ただ、この最初の試みでは全く鍵がかからない状態であった。ということはどこかで枠の歪みが生じているということで、ここまで準備をしても全然準備が足りなかったことが証明された。

 

結果的には左の写真にある方立に入れた加工材(これを入れないと外からのビス止めを固定できない)が大きすぎたことが判明。これによりアルミ枠が歪んでしまっていたため、この材をさらに薄く削ってアルミ枠の歪みを調整できるスペースを確保してようやく許容範囲内の四角形となった。

 

一応これで障子を入れてもスムーズに動ける確認が取れたため、アルミ枠を固定していく。右の写真はアルミ枠の上部を外側から写したもので、下側で水平をとってそのまま垂直上に上げた場所はこのくらい空間が開いてしまうということがよくわかるものだ。

 

これでわかるとおり、柱が外側から内側に向かって傾いていることのほかに、窓まぐさの横材自体も内側に向かって弓なりに反っているのが見て取れる。水平、垂直を正確にとるのは歪みの多い家ではこれほど大変な作業になることがよくわかった。

 

ここまで壁から浮き上がってしまうと、もはやどうやってこれを綺麗に仕上げればよいのかもわからないレベルである。通常の数ミリ単位のスキマであればシリコンコーキングをしておけば問題ないのだが、いやはやこれは・・・と頭を抱えている。

 

ともあれ、なんとか完成といえる状態にもっていくことができたが、予定の時間を大幅に過ぎてしまうことになった。この日は丸一日作業だったため、その他の窓も合わせて複数枚付け替えしたかったのだが、これ一枚で一日が終わってしまった感じだ。

 

これまで母屋でも窓の取り付けをやってきてある程度の自信を得ていたのだが、まだまだ道は遠いものだということを改めて理解できた日といえよう。ただ、窓枠の歪み対策の立て方としては間違っていないと思えるのでさらに精進していきたい。

 

一仕事終わった余韻に浸りながら外側から付け換えた窓の全景を見てみる。今までとてもいい感じの木製建具だった部分が無機質なアルミサッシに替わってしまっているが、どうだろうか。

 

作者の印象だと、思っていたほどのガッカリ感はない。可能であれば木製のままのほうが良かったが、実際にここで暮らすことを考えるとここはやむを得ないと割り切るしかないだろう。

 

最後に、後日部屋から撮った写真を貼り付けて終了しておく。この窓からは真正面に桜の木が見える位置であるため、春がくるのが毎年の楽しみになりそうである。

 

こちらの窓からの風景はすぐに裏の山になっているためあまり期待はできない。強いて言えば上記の桜など庭木を眺めることができるくらいだろう。残りの窓もこの勢いで全て交換したいところだ。

続きを読む≫ 2020/04/16 19:01:16

客間の漆喰塗りが順調に進んでいる。漆喰塗りに関しては過去の記事で何度も触れてきているのでさらっと流す程度で話を進めていくが、壁の処理ということで同時並行して窓の取り付けも行おうと思っている。

 

ただ、アルミサッシは基本的に外側から窓の障子を脱着する形になっているため、2階にあるこの客間だとそれが気軽にできないことになる。考えられるやり方としては、外から梯子をかけてある程度の足場を作ってから行うのがひとつ。

 

実際に作者がやろうとしている方法はそれではなく、客間の内側から脱着を試みる方法である。これは窓を1枚入れるだけであれば簡単にできるのだが、2枚目の窓を入れるときが極端に難しく、重量もあるため落とすと危険や破損を免れないというリスクもあるやり方だ。

 

そのため、窓を取り付けるのは万全を期してヘルプがある時にやろうと思っていて、その機会がさっそくやってきたということになる。

 

客間には北面以外の3面に窓がついているため、それらを全て外してアルミサッシを取り付けていくことになる。ひとまず、最初に手掛けてみたのは右の写真(西面)の窓である。

 

今現在ついている窓は木製建具であり、作者の好み的にはドストライクの雰囲気でとても気に入っている。実際、この窓を見た方からはいい評価をいただくことが多く、アルミサッシに交換するのは勿体ないというご意見を多数いただいた。

 

だが、今のこの建具の状態ではもはや外と同じ空間といえるくらい断熱性が低く、とても冬を越すことは困難だろう。実際にここで生活するとなると、デザインには涙を呑んでアルミサッシを取り付けるのがベターと判断した。

 

それでもどうしてもこの木製建具を生かしたければ、サッシを付けた後で2重建具として付ける方法や、他の場所で完全なインテリアとして再利用する方法も考えられる。

 

このタイミングでアルミサッシの取り付けを行おうと思った一番の理由としては、以前のブログで報告した納入時からかなりの月日が経過しており、納屋でだいぶ邪魔になっていることと、埃などかなりの汚れが目立ってきていたためである。

 

やると決めたからにはさっさと作業に移ってしまおう。まず窓枠についてだが、これを客間まで上げるだけでもひと苦労だ。3枚分の窓枠を一気に上げたのだが、1階から階段を通って上げることができず、全て外から梯子を使って上げることになった。

 

特に4枚建ての窓に関しては、枠が大きすぎて一人で持つことだけでもかなりのバランスとコツが要求される(窓枠だけだとぐにゃぐにゃで簡単に変形する)中で、手を使わずに梯子を登るスリルを味わいながらどこにもぶつけないように全神経を集中させながらの作業である。

 

一応、窓枠を用意してスタンバイ完了なので設置までの準備を進めていくことにする。この西面の窓枠で今現在最も目立っている特徴として、写真のように柱の歪みが顕著になっていることがある。

 

この歪みはレーザーポインタや下げ振りを使って正確な数字を出しておきたい。この写真の箇所では窓台の上端から窓まぐさの下端までの間でほぼ20ミリほど柱が傾いているのがわかった。全体にしてみるとものすごい傾きである。

 

経験上、窓を取り付ける際は窓台の水平が最重要なのだが、それに関しても窓台自体がねじれており、水平にものが置けない状態になっているためまずはそこから水平を出しつつ窓の垂直点を模索する流れになってくる。

 

この時点で一度アルミの窓枠を当ててみて、ビスの位置を確かめてみた結果、2センチという大きなズレのせいでビス位置に木が存在しないことになるため、スキマを埋めるための木材を取り付けることにした。

 

多少のズレであればこういう木材は不要なのだが、やはり外からアルミを止めるためのビスがもめないのは面白くない。ここで登場するのが以前にも何度か使っているバンドソーである。

 

そもそもこのバンドソーはこの納屋の歪みまくっている柱にフィットするように木材を加工するために購入したもので、ようやく購入した本来の目的を果たすことになった。

 

また、柱のものとは別にその他の場所でも必要となりそうな当て木の加工を同時に進めておく。また後日説明することになるが、この窓枠はアルミサッシを取り付けるにあたって困難を極めるほどに歪みズレが多い。

 

それはもう、歪みとかズレとか言えるレベルのものではなく、マトモに取り付けるためには柱などを削るか若しくは枠自体をかなりフカす形でしか取り付けようがない状態になっている。

 

今回は、ひとまずこの加工した材を窓枠に固定するまでを紹介して終わろうと思う。結局のところ、厚みや水平を調整するために取り付ける材は全ての方向に必要となった。

 

余談だが、写真上に見えているのは住人のいなくなったスズメバチの巣で、母屋の方では10個くらいを切り取って処分したのだが、まだ10個くらいの大物が残っていて、これもそのうちの一つである。

 

あとはこの取り付けた材が窓枠にフィットすればスムーズに作業が進むはずであるが、それは作者の甘い考えであったことが証明されることになる。ここから完成までは次回にて報告させていただくことにしよう。

続きを読む≫ 2020/04/15 20:43:15

客間の作業も大雑把なところではあと壁塗りを残すのみとなっている。細かい部分も含めた部屋の完成まではまだほど遠いところだが、壁の仕上がりで部屋としての骨格はおおよそ整う。

 

さてその壁塗りだが、今現在の客間の壁は冒頭の写真のとおり全て荒壁のみで仕上げられている造りとなっている。それも、元々が人が起居する居室としての使い方を想定されていないのが明らかなほど厚みも薄い。

 

従って長年の月日の経過により、壁のキワはほとんど全て外の光が見えるほどスキスキな状態で、かつボロボロに破損した壁にはかなりの部分で下地の竹小舞が露出している有様だ。

 

以前にも少し触れたことがあったが(そのときの記事はこちら)、最初この建物をリフォームしようと設計をした段階で作者自身が構造上の壁量計算をしたことがあった。実はそのときの計算結果として、この納屋(2階建て)の壁量は現行の建築基準の必要壁量を満たしていないことがわかった。

 

おおよそ古民家なるもので現行の建築基準を満たしているものなどは存在しないと言っても過言ではないが、実際にこれから自分が暮らす家でかつ不要な壁や柱を落としてしまおうとしている作者のような人間からすると、やはり最低限の強度は確保しておきたい思いが強い。

 

そういう観点から、この納屋のリノベーションをするにあたり作者自身の自己責任でやっておきたいこととして、1階の壁を全て厚くしておこうという結論が出ていることは初めてお伝えすると思う。

 

今現在の状態では現行基準(過去に造られた建物のため満たす必要はないが)に対してあまりに数字が足りないため、壁厚を70ミリ以上にすることでそれを満たしてしまおうという肚である。

 

それとは逆に、2階の壁に関しては重量を軽くする意味も含めて、現状の壁に薄めに漆喰を塗って仕上げてしまおうと思っている次第で、ここからはそのプランに沿って材料を塗っていくこととなる予定だ。

 

ただ、ここで右の写真に注目してほしい。これは何を写したのかというと、前回のブログで部屋の全ての必要箇所に畳寄せを入れたのだが、その畳寄せと壁の間のスキマを撮ったものである。

 

影になってしまって分かりづらいかもしれないが、畳寄せに白い養生テープが貼ってあるのが木材のキワで、そこから壁の間の暗い影に見えている部分が全てスキマになってしまっている。

 

これは土壁の特性上、大小の差こそあれスキマができるのは当たり前の現象になる。要はこの凸凹になっている壁面に対し、いかに平滑に材料を塗って綺麗な平面に見せるのかどうかが左官の真価が問われる部分であろう。

 

先にお伝えした、もともとが居室になることを想定していないというのはこういう部分でわかると思うのだが、畳寄せを入れたときに壁とのスキマの大きさが大幅に違っていたり、柱がツライチになっていなかったりしているのだ。

 

そこでかなりの部分で発生しているこのスキマや破損部分に対し、まずは土壁で補修をしておくことにした。左の写真のとおり、ボロボロに剥がれた土壁からは小舞竹が見えているもあり、大きな穴が開いてしまってもいる。

 

ただ、どちらかというと、穴埋め補修よりは下のスキマに使用する材料の方が圧倒的に多い。場所によっては最大2センチ程度のスキマがあるところもあり、そこは全て土壁を隅までしっかりと詰め込んでおく。

 

全ての壁ではないが、特にひどい箇所は塗っていると結局平滑さを合わせるために全面塗りが必要となる部分もあった。土壁を塗る前にはシーラー塗布をするのだが、よりくっつきやすくするためにやや柔らかめに練った中塗り材を使用している。

 

作者個人的な感触としては、土壁はある程度柔らかく(水を気持ち多めに)した方が塗りやすいが、その分乾燥にも時間がかかるかもしれないのと、乾燥したときによりヒビ割れが多くなってしまうため、場所によって使い分けをしていくのがいいと感じている。

 

と、そのような感じで畳寄せと壁のスキマが大きい部分に次々と土壁を塗りこんでいく。一番難しい点は、1センチのスキマを埋めたとするとその部分を既存の壁にどう自然に塗り重ねるかということだ。

 

もともとの壁がある程度平滑になっている前提で考えれば、1センチの壁をある一か所に塗れば全面に同じ厚さで材料を塗らなければ完全な平滑にはならないことになる。プロがそのようにするのかどうかはわからないが、そのやり方では作者の想定以上の壁厚になることにもなるし、何よりコストが想定以上に膨らんでしまう(全体の量と考えるとものすごい量の材料の差が出る)。

 

そのため、完全な平滑はハナから求めず、平滑に見える程度にゴマカシながら仕上げをしていくことになるだろう。素人の腕で完全な平滑が狙ってできるのかというと、まずもって不可能な話ではあるが。

 

さて、今まで述べてきたことと全く反してしまうが、それらの壁より少し気合を入れて厚塗りをしてみた箇所が右の写真の壁上部である。この壁塗りを行った日は気温もかなり低く、一日中強い風が吹いていたときだ。

 

そうすると、このようなボロ家では大きいスキマから直接風が部屋の中まで入ってくることになる。特にこの写真の箇所は、窓台となる横材の外側を起点として下り勾配に庇屋根が設置されており、その屋根裏を伝って勢いのついた風がまるで扇風機のような強さで壁上のスキマから侵入していたため、この部屋の寒さの最大の要因になっていた部分でもあった。

 

しかも都合の悪いことに、屋根がついている関係でこれ以上外側の壁(スキマ穴が開いている写真壁の上キワ裏側)に新たに塗ることが困難な形になっているため、この部屋内からしか壁塗りは行えない形になっている。

 

そういうちょっと厳しめの条件だったため、ここの上のキワに関してだけは一旦もとの荒壁をある程度切り落として、そこに厚くかぶせるように新たな土壁を塗りこんでいる。そうすることにより結果的にかなり厚めでしっかりした状態にすることが出来た。

 

さて、この客間の壁全てに出来ればすぐにでも漆喰を塗りたいのだが、これら土壁を塗った部分に関してはせめて1週間程度の乾燥期間を与えておきたいところだ。

 

そこで順不同になってしまうが、土壁補修をやってない壁を優先的に漆喰塗りすることにした。今回客間として作業しているのは8畳間プラス廊下にあたる2畳間と床の間押入2畳間、部屋入口にあたる半畳ほどのスペース、合わせて12.5畳ほどある。

 

それら全ての壁となると大小様々で30枚くらいだが、そのうち土壁を塗ったのが10枚ほどであるため、残り20枚を1週間近くで塗っていく計算になる。中には床の間の正面の壁など一間間の広い壁も1枚として数えているので素人には丁度良いペースでやることになるだろう。

 

ただし、これは今までやってきたどの部屋の壁の量よりも広く、それだけに時間がかかりそうでもある。ひょっとすると途中で別の作業に入ることも考えられる。

 

などなど思いながらも、ひとまずこの初日は写真のとおり5枚ほど面積の少ない垂れ壁を塗ることから始めた。今後途中でどんな作業が入ってくるかわからないが、出来る限り漆喰の下塗りを進めていきたい。

続きを読む≫ 2020/04/13 18:20:13

客間の床張りが終わってあとは畳を入れることができれば足回りは完成となる。ただ、壁塗りで汚れることを考えればどうしても足回りは最後にせざるを得ない。一応複数の畳屋に見積もりを出してもらっていつでも交換できる準備は整っているが、先に壁をやっつけてしまう方針を貫くことにした。

 

だが、壁塗りをするにしてもどうしても先にやっておきたいことがある。今現在は固定されていない畳寄せを完成させておくことである。一応知らない方のために簡単に説明しておくと、畳寄せというのは和室に畳を入れたときに隙間が開いてしまう空間(柱と柱の間など)に入る木材などのことを指す。

 

冒頭の写真でいうと、畳は基本的にこの黒い柱のラインすれすれに置くことで白い板を敷いている空間が開いてしまうことになる。そのためこの柱と柱の間をツライチにするような部材が必要になるということだ。

 

言うよりも見るが易しということで作業を進めていくことにする。結論からいうと、右の写真のような木材をぴったりフィットするように加工し、それを固定しておくことで意匠的に見栄えがよくなるというものだ。

 

また、壁塗りをするにあたっても、これを先に固定した状態で密接するように塗る必要がある。もし壁塗りの後にこれを固定してしまうと、壁と畳寄せの間に不均等なスキマができてしまうことになる。それは見た目的にも断熱的にも避ける必要があるため、どのみちこの段階で入れることがマストになってくるのである。

 

ちなみに、畳屋さんがある部屋の畳を作ったり直したりするときは、この畳寄せで囲まれたスペースにピッチリはまるように持ってきてくれる。そのため、多少のズレであれば畳の方を合わせてくれるのだが、可能な限りで内側の四角形を綺麗にしておきたい。

 

左の写真はこの畳寄せの材を塗装して乾燥しているところで、今回使用した材はもともとこの納屋に大量に置き忘れられていた垂木を加工している。それらの材の中でも真っ直ぐで状態のいいものを選んだ。

 

もちろん、そのままの材を使ったのでは質感などが荒っぽくなってしまうため、事前にランダムサンダー掛けとカンナによる面取りは行っている。これらは工具さえもっていればなんてことのない仕事である。

 

選んだ材はまず柱と柱の寸法ごとにキッチリ切断するのだが、作者がひと工夫した部分としては右の写真のようにそれぞれを柱の形状に合わせてフィットするように加工している点だ。

 

通常、家の柱というのは新しい建物だとキッチリした角材が使われており、その形状は正四角形以外にあり得ない。だが、このような古い建物には逆にそのような正四角形の柱というのがまず存在せず、木の形や歪みがそのまま残っているものが使われていることが多い。

 

説明するより見てもらうほうが早いだろう。この写真のように大抵の柱は正確な四角形ではないため、それぞれの柱の形に合わせて畳寄せを合わせたことになる。

 

この客間で全部で10本の畳寄せを入れたのだが、そのうちまっすぐ切るだけでよかったのはたったの2本だけであった。加工が必要なのは柱の形状の部分だけではなく、電気線が下を通っていてその形状に合わせて切れ込みを入れたり、柱のツラが合わない(一直線にならない)部分にも手を加えたりしている。

 

右の写真は床の間の下の空間に断熱材を入れたときのものである。この床の間は解体しないことにしているため、下の空いたスペースに全く手を付けることができない。

 

今は何もない空間になっているが、本来この下にも適切な位置に畳寄せは必要になる。ただ、せっかくある程度の断熱性を部屋に持たせるような構想になっているため、ここからの空間は可能な限り密閉しておきたい。

 

ということで、畳寄せを固定した後にもわずかに開いたスペースに断熱材をキッチリ詰め込んでおいた。現状では板張りになっている床に断熱材は入っていないため、この努力も無駄になる可能性はある。

 

ただ、住環境を良くしたいと思う日が来ないとも言い切れず、そのための布石は打っておいて損はしないだろうというのが作者の考えである。

 

以上で、畳を入れるための全ての準備は整った。あとは壁塗りを終わらせればこの部屋も完成に近づくだろう。

続きを読む≫ 2020/04/08 19:14:08

前回の古民家ブログでも客間の床間周辺の電気配線の様子をお伝えしたが、今回は客間の残りの配線について報告しようと思う。

 

客間の配線図を見ていただくとわかると思うが、床の間を除くと残りの配線としてはコンセント2か所とダブルスイッチで制御する照明2か所のみであるが、位置的に近いこともあり、客間に続く階段の照明周りも一緒にやっておくことにする。

 

この階段の照明は図面でいうところのAと表記されているもので、上の階と下の階どちらでもオンオフができる「3路スイッチ」と呼ばれるもの。これまでの配線は基本的に「片切りスイッチ」と呼ばれるもので、オンオフは全てその設置したボタンのみで行う形であり、構造は単純なものだ。

 

片切りやコンセントに使うVVFケーブルは径1.6ミリの2芯であり、これは最も安価で手に入りやすい電気ケーブルである。しかし3路スイッチやダブルスイッチなどの配線には同径の3芯ケーブルが必要になってくる。

 

これは埋め込みを前提に考えるとケーブル自体の太さの違いが顕著であり、完全に隠すためには壁を掘る大きさにも違いが出てくるため、客間における壁塗りは漆喰塗りの前に中塗り材で穴を塞ぐ作業が必要になってくるだろう。もともとの壁が荒壁仕上げで劣化が激しくボロボロであることも大きい。

 

以上が前置きである。残りの配線をすすめていこう。冒頭の写真は階段から上がった位置(現在は物置スペースのようなもの)の壁に電気線を通すことで極力配線が現しにならないようにルートを工夫しているところである。

 

その壁を通して結果的に線が行き着いた先が右の写真。この中で桁の上から降りてきてくるくる巻きにしてある電線が先ほど階段の上から落とした線で、用途としてはこの位置を下ったあたりで照明のスイッチになるものだ。

 

ここは今現在なにもない空間だが、改装後は物置部屋(壁も作る)になる予定の箇所で、そこの照明用スイッチになる。ちなみにそれと連動している照明の線が、右上の梁からちょろっと垂れているものである。

 

ここらへんの配線は直接客間周辺とはいえないのだが、電気配線的に同じジョイントボックスから分岐させる形になるため、ついでに優先してやっておいたものだ。

 

左の写真は階段を上がったところの照明スイッチの配線で、旧照明スイッチ(現在はまだこちらが通電している)と並ぶような形になってしまったが、新規の方に通電後は旧スイッチを撤去することになる。

 

写真ではまだ壁の中に線を埋め込むまではやっていないが、いずれ壁塗りをする前までには壁のキワを削って線を埋め込み、固定した状態にしておく必要もある。ちなみにこちらの線がVVF3芯のもので、2芯のものに比べて横に平たく広がっている。

 

さて、その3芯のケーブルは連動する予定のもう一か所のスイッチにも配線しておく必要がある。ケーブルを短く済ませたかったり見た目のことを全く考えなくてよければ、この両者のスイッチの中間あたりにジョイントボックス(結線する位置)を決めて配線するのがいいだろう。

 

ただ、作者は残念ながら見た目には極力こだわりたい性分のため(ジョイントボックスも可能な限り見えない位置にしたい)、結線位置は2階の天井裏位置と設定し、そこから最初のスイッチボックスへ配線したのと、右の写真のように天井裏から床を貫通して1階の壁に埋設しながら配線をすることにした。

 

残った照明の配線に関しては既存の線をそのまま流用したりする予定のため、ここでは詳しい紹介を省略する。コンセントに関しても、階下の仕事部屋になるところの配線と同時に行ったため、詳細はその時にでもお伝えできればと思う。

 

それよりも、ここしばらくこの客間で作業をしていてずっと気になっていた点が左の写真にある照明についてである。作者が気になっているのはその照明の暗さで、夕方も6時を超えた時刻になると照明なしでは作業ができなくなるなるのだが、点けても暗いのがストレスになっていた。

 

照明器具の汚さが気に入らなかったのもあるが、この部屋で暗くなっても作業できる環境が今後必要になってくるため、新しいものに交換することとした。

 

そこで作者が目を付けたのが右の写真にある照明器具である。ここの部屋の照明に関しては当初和風をメインにしたお洒落なものを想定していたのだが、見た目よりも明るさを重視した結果写真のものとなった。

 

商品はオーデリックの12畳用照明(LED)で、4630ルーメンという明るさ。決め手になったのは主張しすぎないデザインとリモコンが付いている点である。というのも、当初この部屋の電気配線を考えたときにスイッチを3路にするかどうかかなり迷っていたところがある。

 

スイッチというのは部屋に入ってすぐ押せる位置にあるのが必須条件になるのだが、この部屋に関しては部屋の入口に設置したとすると、例えば寝るときなどにはそこまでけっこうな距離歩いて消してまた暗くなった距離を寝具まで歩く必要が出てくる。

 

これは電気配線と人の動線上絶対に避けたいことだったため、寝るときは居室内の適当な位置に別のスイッチを設置しておきたいとの思いがあったのだが、それにしても8畳と広めの部屋の中で簡単に手の届く位置というのが見いだせなかった。

 

そこで最終的な決定としたのが居室内はリモコンにより操作することで、その決定をしたためスイッチに関しては部屋の入口に片切り(一か所だけのスイッチ)で設置しておけばよいことになったのである。

 

以上、簡単ではあるがこの客間の電気配線は全て終了した。照明に関してはまだ床の間にダクトレールを設けることと、部屋の廊下にあたる部分にも一つ天井照明を設置することにしているが、それはまだ詳細が決まっていないため後日報告することになるだろう。

続きを読む≫ 2020/04/07 19:50:07

客間の床張りが完成に近づいている。床組み自体は概ね終わり、残るは畳寄せを入れることと実際に畳を新調(表替え)すれば快適に過ごすことができるようになるだろう。

 

だが、新しい畳を入れる前にこの部屋の全ての作業を終了させておきたい。やはり畳を入れるのはこれ以上ホコリが出ないといえる状態で行うのが理想である。

 

というわけで床の完成イコール客間全ての完成ということになる。母屋の完成も浴室の作業が終わればだいぶ見えてくることになる今日、実際に引っ越ししたときにまず欲しくなるのは客間であると思っている。

 

そのため、ユニットバスでの作業が中断しているこのタイミングで出来るだけこの客間を完成に近づけておきたい。以前にも述べたがリノベーションの手順として、作業は全て上の方から順に行っていくのがセオリーである。

 

天井塗りは終了しているため、次は壁塗りか若しくは窓をアルミサッシに交換する作業に入る必要があるのだが、壁塗りの前にやっておかねばならないことがある。母屋のときに身をもって学んだ電気配線がそうである。

 

今となっては配線についての理解がかなり進んでいるため、隣家の電気工事士であるN氏にお願いして電気屋を通さずに出来る限りの作業を行うつもりでいる。とても有難いことに、N氏は今でこそ引退しているが、現役の当時揃えていた電材(買うと結構ばかにならない)をもう使わないからと譲っていただいたりしている。

 

ということで、作者も少し勉強して冒頭の写真のような配電図を作成してみた次第だ。まだ図面の知識的に足りないところはあるが、N氏が見て理解できるだけのクオリティは確保できているようで一安心した。

 

母屋での教訓を生かしてこれらの配線は全て壁塗りをする前に行うつもりでいたのだが、母屋と異なる点がいくつかある(天井を設けない箇所がある、2階の床が板だけで造作されている、土間のスペースがあり床下配線が効かない、など)ため、壁塗りだけでなく床張りやその他のことも全て決めた上でそれら全ての作業より先手先手で進めていく必要がある。

 

簡単に考えるとまず全ての配線を完成させてから次の作業に入るのが最もロスが少ないのだが、それができない理由があったりする。というのは今現在客間の反対側には床張りされた部屋があるからだ。

 

リノベーション後はこの部屋は床が全てなくなって1階からの吹抜けにすることが決定しているのだが、今すぐこの床板を取り除くわけにはいかない理由がある。その理由とはまだこの2階フロアでやらなければいけない作業があるためで、具体的に触れておくと、2階の壁塗り、2階以上の高さにある配線、屋根裏(野地板裏)の化粧工作、必要な設備系統(換気扇など)の設置などがある。

 

これらの作業が全て終了してから床板を撤去していくため、床板が全て存在する今の段階では2階から1階に渡す必要のある配線などが自然な形(ルート)でできなかったりするし、1階の床組みや壁の下準備(トタンや木材でフタをされている部分を剥がして漆喰塗りに変更する)も終えていない状態でとても配線だけを丁寧にやる段階に至っていない。

 

そのため、全体的な配線はおいおいやっていくことにし、今回は客間に絡んでくる全ての配線だけを最優先でやっつけることとした。ひとまず客間だけを配線し、客間だけを壁塗りし、客間だけを仕上げるという方針である。

 

前置きが長すぎたため本題は急いで進めていこう。今回紹介するのは客間の中でも床の間付近の配線についてである。冒頭の写真(図面)でいうと、右側の一番右下のあたり(スイッチN、照明Nとコンセントが2か所)がそれにあたる。

 

右の写真はここの床の間の裏側(トイレの天井裏に近い位置)にあたる場所で作業しているもので、ここで分電盤から引っ張ってきた配線を分岐させてそのうちの一部を床の間に送っているときのものである。

 

左の写真はその裏から送った線を床の間の下から引っ張っているときのもの。この納屋全体に言えることだが、母屋のときと違う点として廻り縁で吊り天井が固定されている部分がほとんどない。

 

それがどういうことかというと、母屋の場合は廻り縁の上に土壁の立ち上がりが数センチ残っていたため、その土壁を通して配線することで完全に線が見切れない状態を作ることができたということだ。

 

それがこの納屋の場合、天井があるのはこの客間だけで、しかもここの天井はほとんどが廻り縁ではなく直接梁や桁に天井板を固定している形になっているため、電気配線を天井裏から見切れないように配線することがほぼ不可能なのである(どうしてもやるとしたらぶっとい梁や桁に直径10ミリ以上の穴を開けて線を通すしかない)。

 

そのため、線がなるべく見切れないようにするための手段として、ここの床の間の場合は下から壁内を通す形で配線しようとしていることになり、右の写真で視覚的にそれがわかるかと思う。

 

この作業がなかなか手間だった点は、ここの床の間を壊さないことを前提に作業を進めたことが大きい。この床の間の板はそこそこしっかり固定されていて、綺麗な形で壊すことが難しいと感じたことや、仕上げの際は薄めの板を上貼りして簡単に終わらせようという意図がある。

 

コンセントの準備が完了したら次はその上のスイッチパネルも同時にやっておく。このスイッチの役目は床の間の照明のためのもので、母屋の旧床の間の照明と同様(そのときの記事はこちら)、ダクトレールを使って間接照明を演出したいと考えている。

 

ただ、床の間の用途としてはまだ決めかねていて、本来の床の間のように風流なものを設置するか、テレビやパソコンを備え付けるのか作者の中では甲乙つけがたく、最後まで悩むことになりそうだ。

 

そしてそのスイッチと連動することになる照明の配線がこちら。これらはこの床の間の裏のスペースで結線し、線は全て目立たないよう(極力見切れないルートを考慮し)な配線計画を考えた。

 

それらの中でもどうしても梁などを通る部分が出てきてしまうため、それらは作業が落ち着いたあたりで違和感のない色(茶か黒)に塗装するつもりでいる。なるべくこういう異物的なものは視界に入らないようにするのが作者のめんどくさいところこだわりである。

 

最後はこちら。これは先ほどスイッチとコンセントを付けた場所の反対側になる。至近になるがここにもコンセントを設けることにしたのは、先ほどのコンセントが床の間用(テレビ・パソコンの可能性を考慮)であるのに対して、こちらを汎用にするためだ。

 

ちなみに、こちらの栓は先ほど設置したコンセントから渡り配線で伸ばしてきたものである。線が見切れないようにするために同じ床の間の正反対となる位置にしようかとも考えたが、より汎用性を高めるため居室側に設置することにした。

 

写真をご覧いただければわかると思うが、配線経路に関しては畳寄せ(柱と柱の間に走らせている木材)の裏を線が通るように多少加工し、そこを線が通って見切れないようにしている。

 

左のほう(床の間の下側)に見切れている線はこの下の空間を塞ぐことで後日対応する予定で、ここの空間にも畳寄せを断熱材と一緒に入れることになるだろう。

 

このような感じで、結果的にこの床の間周辺では配線は全て見切れることなく埋設できたことになる。最後の写真には現時点で使える露出型のコンセントが付いているが、こちらは新しい配線が完了すると同時にお役御免となり解体処分することになるだろう。

続きを読む≫ 2020/04/04 21:25:04

前回から引き続き、納屋の客間の手入れが進んでいる。板張りなどについてはある程度説明してきたため、今回は違うことについて触れておこうと思う。

 

作業が着々と進み、冒頭の写真の段階まであっという間であったが、ここで少し手が止まることとなった。写真をよくご覧いただけるとわかるのだが、床板を剥がしたときにそれを支持していた梁のところに撤去しなければいけないものが現しになってしまった。

 

というのは右の写真にもあるツバメの巣である。この納屋の中には購入した当初から使い捨てられたツバメの巣が3つほどあり、撤去することを忘れたままここまできてしまっていた。

 

知識のある方はご存知かと思うが、ツバメの巣にはトリサシダニと呼ばれるダニが大量に潜んでおり、鳥のヒナはもちろんのこと人間なども刺される被害が多く、そういう被害にあいたくなければ出来る限り撤去するのが望ましい。

 

だが、実際にここに鳥やヒナなどが棲んでいれば撤去することは鳥獣保護法違反となり罰則の対象となる。撤去するのであれば完成前の段階や、すでに棲んでいないときにするしかなく、それも上述のようにダニに刺されないよう手袋などをはめてやる必要がある。

 

ただ、今回のケースではもちろん住人はおらず、それも住人がいなくなって相当な年月が過ぎていて、かつその間ダニのエサになるような生物がいないためこの巣にいたものは全て根絶していると考えられる。

 

一応、この納屋は今後作者を含めて人が住むことになるため、こういう害虫に関してはなるべく駆除したい思いがある。今後はこまめに雑巾がけもしたくなるだろうし、人間にとって快適な空間にしていかねばならない。

 

巣の撤去が終わったらあとは残った板を差し替えてある程度のゴールが見えてきた。板張りが完成したあとは手持ちの畳をとりあえず並べて置いてみる。すると思っていたよりフィット感があり、これなら完全に新しいものに買い替えなくても済むかもしれない。

 

以前のブログでも触れていた通り、もともとこの畳があった居室と今回の客間の部屋の寸法が違っており、こちらの客間のほうが10〜15ミリほど短くなっている。

 

そして実際に畳を並べてみたときにもその数字どおりに最後の畳が入らず、加工することを余儀なくされることになりそうだ。作者も調べてみるまで知らなかったのだが、畳には買い替え以外にも既存のものを活かすやり方がたくさんある。

 

今回作者が設置予定の全ての畳でやろうと思っているのは「表替え」というもので、これは表面のゴザだけを交換して新品同様にしてもらうやり方である。そして、上の写真のように寸法が大きい部分はその一辺だけをカットしてもらうことも可能で、それらを組み合わせると一枚をまるまる買い替えるよりもはるかにコストを下げることができる。

 

そういう目途を立てていたため、右に紹介する渡り廊下にあたる部分にも今回畳を入れてみることにした。予め採寸したところではこの部分は手持ちの畳をかなり(10センチほど)カットしないと収まらないサイズになっている。

 

そのため、もしこういう(安価にカットしたりできる)ことを知らなければ、最初からこの部分を畳にすること自体及びもつかなかったに違いない。この部屋は3面が窓になっているが、うちこの写真の一面に関しては建具で仕切られることになるため、廊下にしてしまうのは勿体ないという思いが強かった。

 

だが、もし畳にできるのであれば、一繋がりの部屋として建具を開放状態にする選択肢も生まれてくる。冬寒い時や夏暑い時などで変化を愉しむこともできそうで、こういう柔軟な部屋づくりができることをずっと理想にしてきた。

 

という感じで今回はこちらの廊下側の床板を張るまでで終了である。畳に関しては全てのリノベーションが完成すると同時くらいに新調したい思いがあり、現時点では少し気が早いのだが後日見積もりをとることにした。

 

そのときの話次第ではあるが、表替えではなく一辺カットだけでも先にやってもらい、この部分を完成させたい気持ちにもなっている。現状、ユニットバスの作業がもうしばらく待ちの状態になっているため、その間にできるところまで(電気配線して漆喰を塗り、建具を入れるまで)作業を進めていきたい。

 

が、さすがにそこまでは時間がかかりすぎるため、ユニットバスの状況をみながらまたそちらに作業を戻すことになる。ちなみにこの部屋に関しては、上記の内容が完了した時点でほぼ完成に近い。どこまでやれるか作者自身楽しみにしている。

続きを読む≫ 2020/03/30 21:21:30

前回のブログで客間の天井塗りが全て終了した。本来の手順であれば次の段階としては電気配線→壁→床となるのだが、現状この客間の床はあまりに汚れすぎていて作業ごとに床にたまった埃が下のフロアに落ちまくっている。

 

そのため、順番を無視してまず床を新調することでストレスフリーを目指すことにした。冒頭の写真は床の掃除掛けが終わった後に元々貼り付けてあった床を解体して新しく買ってきた板材を取り付けているところである。

 

まず、この部屋に最初からついていた床の板材は20ミリ厚のものが使われており、どうやらその上に直接畳を敷くことで仕上げとしていたらしい。作者もそれに倣い和室を造ることは決定している(その考察をしたときの記事はこちら)のだが、床に関しては少し悩みながら進めている。

 

というのも、恐らく断熱材を敷き詰めないと冬は床下からの冷気でかなり冷え込むと予想されるからで、出来る限り断熱材はマストで計画を進めたい。

 

だが、畳の厚さなどの構造上どうしても畳直下には断熱材を敷くスペースがなく、対応として思い浮かんだのは2種類しかなかった。うち一つめはスタイロ畳を使うというプランで、現状使えそうな畳(母屋で使われていたもの)が大量にあってそれを流用しようという前提であるためそれは却下せざるを得ない。

 

もう一つのプランは、床張り畳敷をすることとは別個に、床張りした下の空間(右の写真、1階から見上げた状態で梁と梁の間のスペース)に断熱材を入れてその下に化粧板でも貼っておくというもので、こちらのほうが現実的であった。

 

だが、両者とも今一つ納得できないプランであるため、現状すぐに実施の方向ではなく、必要に迫られるまで様子を見ながらやることに決定した。

 

ともあれ、作業を進めていこう。今回床板の張り替え用として用意したものは15ミリ厚の板材である。当然もともとあった20ミリより強度が弱く、これのみだといつ折れてもおかしくないほど頼りないものだ。

 

なぜより強度の弱い違う厚みのものに差し替えるのかというと、このもともと使用されていた板は洗浄後、この納屋の1階のフローリングに使用する予定であることがまず一点。

 

それが前提で差し替え用の板材を求めたときに、20ミリ厚のもので揃えると値段が高価であったため、15ミリ厚の板を敷いてその上に4ミリべニヤを噛ませて高さ調整する決断をしたことが主な理由になる。

 

正直、板やベニヤ単体としての信頼感(破損しない)はほとんどないに等しいが、その上に重量のある畳を置くことで強度的に脆い部分は充分カバーできると踏んだからである。

 

以前のブログでも触れたことがあるが、大工作業というのはやるほどに楽しく、準備や考えることには時間がかかったとしても実際の工程はあっという間に終わってしまう。

 

今回の床張り替えにしてもそうで、気が付いたらすでに写真の段階くらいまで作業が進んでいた。

 

作業の流れとしては、まず部屋の奥の方から古い板を数枚はがし(再利用のため綺麗な状態ではがすのが結構大変)、空間が開いたところに新しい板を敷いていく。

 

板は一応同じ寸法のものが何十枚か束ねてあるセットを買っているのだが、厚みや幅などそれぞれによって微妙に違っていたりするため、最初にほぼ似たような2枚をペアにして対になるように張るようにしている。そうしないと作業が進むにつれ左右でズレが生じることになるからである。

 

ある程度作業が進んだ状態で上に噛ませるベニヤ板を置いてみたのが右の写真だ。これを置くことで板材だけのときよりは多少強度的にマシになっているが、焼け石に水な感じもある。

 

だがここは費用を抑えると決め込んだところでもあるため、この状態でなんとかやり過ごすしかない。梁と梁の中間あたりは板がたわむことがあるため全体重を預けることは避け、畳を敷くまでは常に梁上あたりを踏むことを意識して作業を進める。

 

少々大げさにお伝えしてしまったかもしれないが、実際はよほど重たい人が無造作に全体重を掛けない限りは大丈夫なくらいのレベルと思う。安全面を意識して出来る部分にはすぐに畳を敷いておくことにした。

 

これを敷くだけで先ほどまでの不安感は全くないほど安定した床になっている。最近流行の軽い畳やスタイロ畳だと強度はわからないが、一枚30キロほどもある昔ながらの畳だと耐久がこれほど上がるというよい例ではなかろうか。

 

もうずいぶん前のブログになるが、腐っていた床が抜けたときにも畳を敷くことで強度を上げたことがあった。その後その場所に関しては畳を敷いている限り何ら問題なく床として機能している。

 

ただし、畳替えなどの際は充分注意する必要があり、金銭的に余裕ができたときには板材の差し替えも考えたほうがいいかもしれない。それはまだだいぶ先のことになるだろう。

続きを読む≫ 2020/03/29 21:22:29

塗装すると決めた客間の天井だが、これまで塗装に関しては母屋の全ての天井で実施してきて要点を掴んできている。天井板にプリント合板が張られているとまたやり方が変わってくるが、無垢板の場合の塗装方法についてもう一度おさらいをしておこう。

 

こういうDIYで塗装などをしている記事を見ていると自然素材ということに相当こだわっている人もいるが、基本的に作者が好んで使っている塗料は水性ステインが多い。

 

これはペンキなどのように素材表面に膜を張ってコーティングする塗料とは違い、浸透性のものである。浸透性塗料は木材にしみ込んで色付けをする塗料のため、木目がそのまま見えたり、多少ならヤスリ掛けなどをしても色が消えない特徴をもつ。

 

作者が好んでいる点はこの「浸透性」という部分にあり、木のぬくもりを意識したい人の塗料として最適であろうと思う。ただ、気を付けないといけないのは浸透できない素材のものに着色することができないということだ。上記プリント合板などもそれに該当する。

 

作者はこのブログで今までにいくつかの種類の素材に塗装を実施してきたが、この浸透性の塗料がなかなか乗りにくかった木質系素材を紹介しておこうと思う。

 

まずは何の加工もされていないブツ切り状態の木材、これは最も塗料が乗りやすい部類に入るといえる。それも、表面をブレナーなどカンナ仕上げしてあるようなものよりも、粗いザラザラの表面のほうが乗りやすい。

 

乗りにくかったものとしてはやはり表面がツルツルしたものがあり、ザラついた素材のときはすぐに浸透する塗料が、同じ素材でもカンナ掛けしたような部分はしみ込みにくくいつまでも表面に塗料が固まるまで残ってしまう。

 

上記プリント合板などは水すらそれなりにはじく素材であるため、浸透性の塗料は基本使えない。以前作者は古くなったプリント合板にこれを塗ったが(そのときの記事はこちら)、あまりにも古くなって表面がガサガサになった合板であったため3度塗りでなんとか着色できたこともある。

 

ちなみに、全ての塗料で言えることだと思うが、水性ステインも見た目を綺麗にムラなく仕上げようと思えば2度塗り3度塗りは必須になる。以前、母屋のLDKの天井は色の乗りが良く1度塗りで終わったことがある(そのときの記事はこちら)が、ステイン塗装の一番最初に手を付けた部分であり、母屋の全天井を塗り終えた今見返してみるとやはり色ムラが目立ってしまっているため2度塗りを実施しようかと検討中の案件でもある。

 

作者がやってきた中でもこの最初の1度塗りで終わらせているのは例外に入り、その他の部分は全て2度もしくは3度塗りを当たり前のように実施している。

 

ひるがえってこちらの客間の天井塗りである。前回のブログでも説明した通りここの天井板には無垢の秋田杉が使われており、塗料の乗りは悪くない。だが、これら天井周りを塗装するにあたって作者が一番しんどいと思っている作業は塗ることではない。

 

以前にも触れたかもしれないが、材料の埃を落としたり、軽く水拭きをしたり、養生テープを貼りつけたりするのが最も大変で時間がかかる作業になってしまう。我が家のDIYにおいては、これら掃除系の仕事に割く時間がかなり必要になっており、効率的には良いとは言えないかもしれない。

 

だが、古民家再生やDIYをする人はこの部分の覚悟は必要だろうと思われる。この客間の天井周りは母屋に比べて汚れがひどく、ところどころにハチの繭がヘバりついていたり、得体のしれない生きものが出てきたりもした。

 

ただ、それら大変なことを乗り越えて仕上げが終了したときの喜びはかなり大きく、頑張れば頑張るほど目に見えて結果が出るため気づいたら時間を忘れて没頭していることが多い。ちなみに、ステインを塗るときのハケとして、これまで通常のハケ、スポンジバケ、ローラーバケを使ってきたが、天井塗りではスポンジバケを使うようにしている。

 

これは以前にも述べたかもしれないが、上向きで塗ることになるため液だれが少なくて済むことや、ムラなく塗るのに適していると感じているからだ。通常のハケのように毛が抜けてしまう心配もない。読者の皆様の参考になれば幸いである。

続きを読む≫ 2020/03/24 18:21:24

浴室のリノベーション記事を掲載したいのだが、トラブルなどがあり未だ作業の終わりが見えないため更新を控える日が続いている。今現在トラブルにより浴室作業がストップしているため全く違うところの作業を入れることにした。

 

母屋で残っている大まかな部分は玄関周りと全体の床張り、その後キッチン洗面台をやって概ね完成の予定である。これらの作業は浴室完成後にとりかかる(同時並行では難しく、片手間でやるには時間がかかるため)ことが効率的に良い。

 

そこで合間の作業として何をするか考えたとき、いったん母屋から離れて納屋のほうの作業を進めるのがベターであると判断した。こちらの作業であれば途中で母屋の作業にも簡単に戻ることができる。

 

このブログを最初から呼んでいただいている方は過去に作者が言ったことと、実際にやっている作業が一致していないことに気付いているかもしれない。以前の記事で作者は一連のリノベーションを納屋の方からやると宣言しているのである。

 

そのことについて方針転換など一切記載がなく、当たり前のように母屋から改装を始めていることに違和感を覚えていた方がいれば相当このブログフリークな人であろう。

 

なぜ結果的に納屋の改装を後回しにしているか、ざっと理由を述べるとまず母屋を先に仕上げることによって引っ越し自体を早く進めることができるということがあり、これが最大の理由である。

 

その他としては、作者の本命が古民家スタイルでの生活にあり、母屋は快適な現代スタイルにすることがもともと決定していた。そのため、本命である古民家側(納屋)の改装により精度の高い改装をしたくなった(母屋で練習、納屋で本番という意味合い)こともある。

 

また、当初の予想として納屋の方が母屋に比べて圧倒的に作業量が多く大変そうだという印象があり、納屋を先にしてしまうことで母屋の完成(実際に引っ越せる段階)がどんどん遅れてしまう懸念もあった。

 

それらの理由を考慮して母屋からの作業とあいなってしまっていたが、ここらでちょこちょこと納屋にも手を加えていこうというのが今回の主旨である。冒頭の写真は現在の納屋の様子とリノベーション後の間取りを簡単に書いた図面だ。

 

上側が現在の納屋の間取りで下が改装予定のもの、左が1階で右が2階になる。今回は、手始めとして客間にあたる部分に手を加えることにした。

 

作者の記憶では、今まで納屋の中の様子についてはこのブログで全く触れていなかったように思う。今回はこの客間に関して現状の写真を交えながら話を進めていくつもりでいる。

 

右の写真は今現在の客間の様子を部屋の入口付近から撮影したものだ。この部屋はもともと8畳間であったと思われる部屋だが、作者が初めてみたときは床の板(スキマだらけ)が貼られていただけであった。

 

この納屋の部屋は我が家随一の眺望があり、写真正面の窓(逆光で撮影できないため襖を置いている)の眼下にはオオサンショウウオの棲む小川を見ることができる。部屋の3面を窓が占め、日当たりも抜群である。

 

この客間に続く廊下にあたる部分が左の写真である。下から階段を上がるとこの廊下に出てくることになり、撮影している側に向かってくると4枚建ての建具により部屋と廊下が仕切られる形になっている(建具は最初から何もなかったが鴨居と敷居が残っている)。

 

写真左側に見えている窓からは庭が見下ろせるようになっており、今現在は倉庫が見えるようになっている(倉庫はリノベーション終了後解体予定)。

 

かなり古い写真になるがこの部屋で一番大きな窓となっているのがこの南側である。他の窓と違い4枚建てとなっており、窓のレトロ感も存在感があっていい感じなのだが、窓に関しては残念ながら断熱性を重視してアルミサッシを取り付ける方針で決定している。

 

何らかの方法でこの窓も活かせればよいのだが、現状ではあまりいい案が浮かんでこない。

 

そしてこの部屋で唯一窓がない北側を撮ったものが左の写真である。押入には意外と綺麗な板張りがされており、ここには手を加える必要性をあまり感じない。そして以前の記事でも報告した明治時代の新聞はここにあった襖から出てきたものだ。

 

母屋では床の間を潰してしまったが、ここでは床の間を形としては残す予定である。全体的にこの部屋は大きな改装はせず、天井塗り、壁塗り、窓付け替え、床張り替え、など基本的なことをやって終わるつもりだ。

 

さしあたって、簡単にできることとしてまずは天井塗りからスタートさせることにした。母屋での経験から、改装の基本として上から順番にやるのが最も効率的であることが証明されている。

 

この部屋の天井は右の写真の通りだが、パッと見は無垢の秋田杉板で雰囲気がいいためそのまま使いたいところでもあった。

 

ただ、この部屋の天井の残念なところは、指紋や手形がベッタリついていることである。天井板を張るとき、手袋を使わず素手で板を扱うとこういう悲惨なことになるというお手本のような失敗例である。

 

これがなければ天井はこのまま使う可能性が高かったのだが、やむを得ず塗装することに決定している。周囲の柱や梁が軒並み黒系であるため、作者の感覚では同色を使うしか選択肢がない。

 

と、以上がこの客間の展望になる。今後も合間を見て順次納屋のリノベーションに挑戦したい。

続きを読む≫ 2020/03/23 19:23:23

浴室の作業が思った以上にはかどっていないため未更新の状態が長めになってしまっている。今回は以前にも報告した建具リペア(そのときの記事はこちら)の第3弾をお伝えしようと思う。

 

前回、左の写真の建具を塗装したところまで報告していたが、現状合間の時間を使いながら全ての塗装が終了している。塗装を終えた段階でかなり建具の雰囲気が変わったため、他のリペアは必要ないかもなどと色々検討していた。

 

ただ、結論として作者が決定したのはこのすりガラスだけは換えておきたいということだ。ガラスの模様が好きになれないのと、ところどころ割れや欠けがみられること、あとはサイズが微妙に小さかったりして建具との間にスキマがあったりしたためである。

 

そこで悩んだのがガラスを外して何を入れるかということである。色んなアイデアを絞り出してみたが、最終案として残ったのは透明ガラス板案とアクリル板案、障子紙貼り案だった。

 

このうち、透明ガラス案に関しては値段を調べた時点で却下し、残りは2案。障子紙を貼る案が最有力だったのだが、一つ問題があり、結果的にそれをクリアするリスクをとらずにアクリル板案を採用した。

 

障子紙を貼ることの問題点というのは、紙を貼る上で必要なのりしろが枠の4隅に現状存在しないことである。それを無理やり作ろうと思えば、ガラスが入って固定されるスキマあたりをフラットに削る必要があった。

 

建具の造りとして精巧に作られていたため、それを壊すのが惜しいという思いが勝ってしまう。それと、予算はかさむことになるが、アクリル板にした上に障子のようなガラスシートを貼ることも可能だろうと思ったことも決定の理由だ。

 

ただ、ガラスに比べて安価だったとはいえ、作者にとっては予算オーバーになる発注になってしまった。右の写真はアクリル製造メーカーから直で購入したときのもので、サブロク板ほどの大きさのアクリル4枚分をそれぞれ3分割したものが入っている(計12枚)。

 

アクリルは安いというイメージが強いが、実際にサブロク板ほどの大きさのものになると意外に高い買い物で、ホームセンターなどで小さいものを買うときの印象とは全く違った。今回購入したのは上記の内容で送料込み約12000円也。

 

さっそく届いたものの加工にかかることにした。納入コストを下げるために3分割というざっくりした方法を選んだが、実際の窓の大きさはもっと小さくこの12枚を自分で切っていかなければいけない。

 

写真にある黄色いカッターナイフのようなものはアクリル板専用のカッターで、安価なものだがしっかり切れて扱いやすい。今回、2ミリ厚のアクリル板を切るのにこのカッターで5〜7回ほど直線を引くといい具合に切れ目が入り、後は手で折り曲げれば直線にパキッと折れてくれる。

 

力の入れ加減を間違えたり、軌道がズレてしまうと切断面がガタガタになってしまい危険が増す。そこまではないかもしれないが、ガラスと同様くらいに思って切断面はしっかりとバリ取りを行った。

 

ただ、このアクリルカットの作業は人によっては耐えられない方がいるかもしれない。というのはしっかりアクリルが削れているときに出る音が、昔聞いたアレと同じような音だからである。

 

アレというのは小学校などで黒板を爪で引っ掻いたときのような音のことで、非常に高い「キ〜〜ッ」という音が作業の間中鳴りやまないことになる。実際に作業をしている人は耐えられるかもしれないが、周囲でそれを聞くのはちょっと遠慮したいものだ。

 

そのアクリルを切ったときのくずが右の写真のもので、ちょっと硬いわたがしのような感じにみえる。

 

ひとまず3枚を寸法どおりカットして建具に取り付けてみたのが左の写真である。隣に置いてみるとすりガラスとの違いが際立って見える。アクリルの良いところはガラスに比べて軽いところと透明度にあるが、今回の建具はこれで完成とは思っておらず、ここからさらに何らかの加工をするつもりでいる。

 

前出、障子紙のようなものを貼ったり、ステンドグラスのような色付フィルムを貼ったり、ガラスフィルム系のものなどを検討中だ。特にこの写真の箇所ではなく、寝室側の建具は遮光できる形にする必要がある。何かいい案があれば教えていただきたいものだ。

 

建具のガラス貼り替えと合わせて、この母屋にある全ての建具に付いている戸車を交換しておくことにした。現状、どの扉も滑りにくく、無駄に力を使っている状態である。

 

昔の建具についている戸車は釘打ちのものが多く、取り外すのがけっこう手間になる。小さなバールのような工具があれば早いのだろうが、あいにく持ち合わせていないため硬く薄っぺらいもので力を加えながら少しずつ外していく。

 

次回は同じような思いをしたくないため、今回付けるものは全てビスをもんでおいた。交換した戸車は建具6枚分で計12か所である。古いものは全て同じものが使われており、錆びて滑りが悪くなっていた。

 

今回の戸車交換によりガラスを換えた建具のほうは恐ろしいほど滑らかに開閉できるようになった。だがそうでないほうの建具は相変わらず戸が重く、スムーズに開閉できない(以前よりは多少マシになったが)ため、次はレールの交換も実施することになるだろう。

 

ということで今回リペアを試みている建具に関しては、もともとの状態と比べてみると全然違うものに生まれ変わった。この写真の部分のものは開閉に全くストレスもなくなっており、建て付けもバッチリだ。

 

戸車を付け替えたりして気づいたこととして、戸車の位置によってある程度タテリ具合を修正できるということである。もともと戸がついていたときの状態だと、柱に対してピッタリ閉まらない箇所が多く、上が開いていたり下が開いていたり気持ちよい形にできなかった。

 

だが戸車を付ける高さに変化を加えることでそれら上下のスキマをある程度解消できる。それによってLDKに設置してある2枚の戸と上の写真にある戸はほぼスキマがないように調整が出来ている。

 

寝室の戸のタテリ具合はかなり不良で、この部分は今後どこかで微調整が必要になりそうだが、特別記事にするほどのことでもないだろう。ここからまた更にリペアが進むことがあればそのときにでも報告するかもしれない。

続きを読む≫ 2020/03/13 19:43:13

浴室の作業が佳境に入ってきているため、なかなかその他の記事を上げるネタと時間がなくなってしまっている。今現在は合間で何か別の作業をやる時間はほとんどなく、浴室リノベーションにかかりっきりだ。

 

そんな中で緊急に最優先で行った合間の作業を紹介していこう。事の発端はここ一番冷え込んだ数日前のときのこと。普段と同じように母屋で休憩していたときに床下から異常な冷気が上がっていることに気付いた。

 

その場所は寝室とLDKの境目にあたる敷居の部分で、エアコンの暖房と石油ストーブがすぐそばにあるにも関わらず、冷蔵庫を開けたときのようなヒンヤリした感じがこの境目付近に充満していたのである。

 

ひょっとしたらここらあたりは断熱も適当にやったかもしれないと思い、さっそく捨て板をはね上げてみると案の定なかなかに大きめのスキマ(大きいところで5ミリほど)が広い範囲で見つかった。

 

柱、敷居、柱、畳寄せと続いている部分だが設計上の問題か経年変化によるものか不明の歪みがあり、まっ直ぐの根太との間にスキマがあったりなかったり、場所によっては大きく開いているような状況だ。

 

冒頭の写真はそれらのスキマを断熱材で埋めたときのもので、今回は部屋(LDKと応接間)の外周4辺を全て埋めてやろうと緊急の手直しをやってみた。

 

浴室の作業をしている真っただ中でいったん手を止めてまでこれをやる理由は、今だったら冷気が上がっている部分がわかりやすいからである。結局この穴埋め作業に費やした時間はほぼ丸一日。

 

やっている最中は腰の痛みが強く、やり始めたことを強く後悔したりしていたが、実際に出来上がっていくと明らかに部屋に上がってくる冷気が緩和されているのが実感でき、最終的には心地良い満足感さえあった。

 

あと、同じ床つながりということで以前からの方針の変更点について報告しておこう。かなり前の記事でこの母屋の床仕上げを古い板張りにしようと実行していた件だが、母屋では計画を変更することに決定している。

 

理由としてはいくつかあり、まず最大の理由としてはもともと古いいい板材を使って無料で高品質な床が造れるかもと期待していたのだが、あまりにも材の反りムクリが激しく平面上に収めるのが難しいと判断したことがある。

 

あっちを踏めばこっちが浮き上がり、というような状態で、それをビス止めしたところで改善する予測もたたなかった。それが原因で歩くたびにキシミ音が鳴り、まるでウグイス張りのような感じになってしまっていた。

 

それと、左の写真は結果的に使うことにしたフローリングを仕入れてきたときのものである。床をどのようなものにするかはほぼノープランだったのだが、偶然にもヤフオクで見つけた商品があり得ないくらいお買い得だったため飛びついてしまった。

 

このときゲットした商品は永大産業の銘樹というシリーズで、ランクとしては中の上から上の下くらいに位置する商品だ。素人の床張りDIYで使うようなものではなく、それなりに高い対価を支払って業者にやってもらうような種類のものである。

 

通常1ケース2畳分のセットで29000円ほどの品だが、今回在庫処分という形で文字通りの投げ売り価格で出品されていた。作者が落札した金額は最終的に15ケース(30畳分)で55000円である。しかも、直に引き取りに行ける近さであったため送料すらかかっていない。

 

これがいかに安いかは説明しにくいが、ホームセンターなどで取り扱いのある廉価な商品などとほぼ同じくらいの金額でこのグレードのものが手に入ったのはかなりラッキーだったと思う。

 

そんなこともあって母屋の床は全てフローリングを貼ることが確定している。それに伴い床材として使う予定だった古板が当面用途がなくなってしまうことになり、もともと使用されていた場所に戻すことにした。

 

その場所が寝室の畳を支える部分である。ここには以前、古板が敷いてあったのを石膏ボードと捨てベニヤに差し替えていたことがある(そのときの記事はこちら)。

 

今度はそのとき入れていたボードを巻き戻しのように回収していく作業となった。ちなみに、この寝室の根太ピッチは現代の建築モジュールとは違う955ミリであるため、うまく支えができていない部分などもあり、結果として石膏ボードに欠損がみられた箇所もあった。

 

どのみち、仮で置いたような状態であったためこれらの材はこの後有効利用させてもらっている。石膏ボードはキッチンパネルの下地として壁に利用し(そのときの記事はこちら)、捨てベニヤは勝手口の天井板として使っている(そのときの記事はこちら)。

 

さらに残ったものも今後いくつか使う見込みがたっているため、またいずれこのブログで紹介できるときがくるかもしれない。記事の内容から察せられると思うが、この畳下の変更はかなり前の作業になる。

 

そのときに報告しておけばよかったのだが、フローリングの件と合わせて記事にしたかったことと、床仕上げを作業の工程としてほぼほぼ母屋の最終作業的な位置づけにしたこともあり、報告する機を見計らっていたという感じだ。

 

つまり、浴室の作業が終了するといよいよ床仕上げも考えていこうという気持ちになってきている。作者としても購入したフローリングをもう何か月も寝かせているため、できるだけ早めに仕上げにとりかかりたいと常々思っていた。

 

その報告の日が一日も早くなれるように頑張るのみである。

続きを読む≫ 2020/03/05 20:42:05

前回建具に関してのブログを書いたが、そのつながりで今回はインテリアについての作者のチョイスについて書いてみようと思う。インテリアといってもピンからキリまであると思うが、今回は主にカーテンに関するものに終始するかもしれない。

 

正直に言うと、作者は自分のこういうセンスはからっきしと思っていて、絵を描くのが下手なことと同様どう背伸びしても上には届かないに違いない。ただ、色んなものを見ることでなんとか無難なレベルになればと思って勉強中だ。

 

ちなみに今回新設しようとしているのはLDK、寝室、応接間の通常よく使う部屋の窓に設置するもので、作者の基本方針としては断熱性能を最優先としつつ、和モダンなテイストを取り入れていこうというもの。

 

冒頭の写真は色模様が気に入って衝動買いしてしまった和風生地で、寝室の室内側にカーテンとして利用してみようと思っている。寝室であるだけに遮光性・断熱性も意識したいため、室外側のほうにしっかりしたものを設置し、気に入った生地は見た目だけに使用する。

 

生地は必要な大きさにカットし、縁を縫い合わせて強度を上げておく必要がある。作者は裁縫はさっぱりであるため義母にこのミシン作業をお願いした。ただ、これからもこういったカーテンや暖簾などが自身で作成できればいいと感じているため、ここらでミシンを購入するのもアリかなと検討中だ。

 

一応、DIYをする上で可能なものは出来る範囲で自作することを目標にしている。ただし安っぽいのは避けたいので適材適所でやっていく必要も感じている。特にインテリアは値段と質が比例することが多い種類のものである。

 

出来上がったものを実際に取り付けてみた。薄い生地なのでこれ一枚だけだと光の透過が強く出ている写真になっている。普段はこの外側に遮光カーテンを入れているため全く光が入ってくることはない。

 

当初、この寝室の色系統がこのような赤茶色系統になるとは夢にも思っていなかった。柱の黒と壁の白だけは最初から決まっていたが、まさか自分が寝室にこういう系統の色調を取り入れることになるとはと、本人が一番驚いている。

 

一番最初に取り入れた色は古建具の赤みがかった茶色(左の写真正面)であり、次の色が照明の赤(以前のブログ参照)、最後の色がそれらに合わせるように赤系統の紫と意識したのは色の統一感である。

 

それとほぼ同じような造りになってしまうが、寝室の隣の応接間には単純に色違いとなるテイストを取り入れてみた。照明・カーテンとも全く同じものの色違いを使用している。

 

この部屋の用途は実はまだ完全に決まっておらず、引っ越し直後は妻の仕事部屋になることがほぼ確定している(納屋にちゃんとした仕事部屋を造るまでの繋ぎの役割)が、その後はどのように使うのかわからない。

 

以前は勝手口とひと繋がりの部屋にする案もあったのだが、造作の過程で全く違うテイストの部屋になってしまっているためそこらへんもどうしようかと思案中である。こちらの部屋は藍色に近いテイストのものを選んでいる。

 

それらの部屋を並べて撮影してみたのが左のものだ。この部屋の仕切りにあたる部分の建具は前回のブログで紹介した旧ガラス戸をリペアしたものを設置しようと思っているが、鋭意制作中で実際の結果がどうなるかは今の段階では作者すらわからない。

 

せいぜい雰囲気を壊さない程度のものを造れればいいのだが、そこは無いセンスを絞るようにして考えていく所存である。

 

そして最後はLDKの窓だが、ここはこの家の心臓部ともいえる6連窓が鎮座しているかなり目立つところでもある。前述のとおり作者の基本方針は断熱ということもあり、本来であればこれまでと同様カーテンを付けたいところだった。

 

だが、実際に取り付けたのは写真のようなもので、パッと見ブラインドのように見えるかもしれないがやや違うものだ。これはハニカムシェードとかハニカムスクリーンと呼ばれるものである。

 

この部屋の窓際候補はたくさんあった。カーテン、ブラインド(縦型、アルミ、木調)、ロールスクリーン、日よけシェードと何かの併用など思い浮かんだ案の中で一つずつ消去法を使って潰していった結果がこのハニカムシェードということになった。

 

まずカーテンだが、この部屋にキッチンを設置することが作者の決定を鈍らせた原因となった。ロールスクリーンは手ごろで扱いやすいが断熱性が皆無であることにより却下。最後まで検討を重ねたのがブラインドであった。

 

ブラインドも断熱性は皆無であるが、デザイン性に優れているため迷っていた。最後の決定打となったのは断熱性の部分ではあるが、それなりにいいものを導入した時にどちらがより費用がかかるかという点で作者の基準ではハニカムシェードに軍配が上がった格好だ。

 

ただ、断熱性に優れるとはいえ、しっかりと窓全体をスキマなく覆ってこそその性能が存分に発揮できるものでもある。今回作者が購入したのは既製品の安価な(といっても3本で27000円くらい)ものだ。

 

既製品とあってサイズオーダーが効かないためやや幅の方が寸足らずで、断熱性への期待は額面通りとはいかないと思いつつの導入となった。

 

だが、やらないよりはマシである、というお試し感覚でこれをやってみて本当に良い感触を得るようであれば、数年後にスキマがないようなサイズオーダー品(コストは倍以上)を導入すれば良いという思惑がある。

 

値段も高価で、失敗しないか心配して散々迷った挙句購入に踏み切ったが、これを付けたことで部屋の雰囲気はガラッと変わり、見た人からの評価も今のところ上々である。

 

ちなみにこちらの窓に関しては寝室側の意図とは正反対で、光を透過することを前提としたプランに沿っている。このシェードの材質はポリエステルだが、柔らかい光が入ってくるさまは障子紙のような印象であり、今のところ満足している。

続きを読む≫ 2020/02/27 20:44:27

寒さもひと段落した感じがしますが皆様いかがお過ごしでしょうか。以前にも備え付けの引戸をリペアしたことがあるが(そのときの記事はこちら)、今回はそれとは別の建具のリペアに挑戦した様子をご報告しようと思う。

 

もともと備え付けであった建具のうち、作者の好みに合うようなものが一つも存在しなかったこともあり、家の購入当初は建具に関しては全て新しいもの(といっても古建具などがメイン)に変更予定であった。

 

だが、リノベーションを進める過程で使えるものは加工して使うという方針に作者の意識が変わり、前回もその一環としてお試しで簡単なリペアに挑戦してみた経緯がある。何より備え付けのものを再利用するメリットとして、敷居鴨居や建具などの寸法合わせをしなくて済むということが大きい。

 

今回リペアに挑戦する建具は冒頭の写真のものである。これはもともと3畳の応接間の東西に2枚ずつ計4枚使われていたもので、昭和を感じさせるすりガラスの障子である。

 

実は前回リペアを行った建具と今回の建具には共通点がある。というのも、現代では一般住宅の建具としてすぐイメージするのは敷居鴨居があって両方ともに溝が彫られているタイプのものが多いのではなかろうか。

 

我が家のこれらの建具の共通点というのは、両方とも丸鋼レールが採用されていることである。通常、丸鋼レールというのは重量のある建具(商用やビル用などの金属製のものなど)に使われることが多い。

 

つまり、通常の木製建具を使う予定の作者にとって丸鋼レールをそのまま使うメリットがさほどなく(上を通るとき毎回踏んだりして痛かったり多少の危険もある)、モノを変えるとしたら当然レールから溝を掘る形に変更せざるを得ない。

 

だが、そのまま同じものをリペアして使うと決めたため、それらに関しては一切そのままでやっていくこととした。今回のガラス障子をどのようにリペアするかの結論は今の段階ではまだ出ていないが、勝手口や応接間の雰囲気にマッチするようなものを考えたいと思っている。

 

どうしても御託が多くなってしまうのでさっさと作業の説明に移ろう。作者がこの建具の最も気に入らない部分はすりガラス全体の雰囲気である。一応考えているプランとしては、このガラスを取り外して別のガラスを入れるか、障子のような紙を貼るかどちらかでほぼ決まっている。

 

どのような結果になるにせよ、ガラスを外すことはマストであるためそれを実施しているのが右の写真だ。この建具には全部で3枚のガラスがはめられている形になっていて、それぞれを留めているのが写真で外そうとしている材である。

 

ただ、建具の良くできている点はこういう古いものでも造りが精巧で、上記の留め材を外しただけではガラスが取り出せないことになっているケースが多い。この建具の場合のガラスの抜き取り方を以下で説明していこう。

 

写真ではすでに2枚を外し終えて最後の1枚を外しているところなのだが、説明するのはこれが一番わかりやすいと思い選んだものだ。こういうガラス建具で多く採用されているパターンとして、ガラスを外せるのが一番上の区画だけだったりする。

 

わかりにくいかもしれないが、上記のガラスを留めている材を外すことによってガラスがフリーに動くようになるのは上下方向だけで、ガラスの外し方としてケンドン式の外し方(それも縦ではなく横方向)ができるのが一番上の区画だけになっているということだ。

 

左の写真は一番下についていたガラスを一番上の外せる箇所まで移動させているときのもので、それを外している写真が右のものである。写真のように、一番上のスペースだけガラスがはまっている横の溝が深く掘られてあり、その位置でガラスを深い方まで寄せることで反対側がフリーになって外せるという仕組みになっている。

 

この仕組みを知らなければ取り外しも取り付けもできないことになるため、DIYをやるなら知っておいて損はないだろう。あとはガラスを外した状態でどのように加工していくかということだが、それはまだ検討中のためいずれこのブログで報告させていただく。

 

取り外したガラスはこんな感じだ。厚さ約2ミリでだいたい800×550ほどの大きさである。ガラスを交換するということでこのブログを古くから読んでくださっている鋭い方は過去に使えそうなガラス記事を書いたのを覚えているかもしれない。

 

それは母屋についていた旧アルミサッシに使われていたガラスたちで、価値のある手延べガラスという種類に近い時代ものだ(そのときの記事はこちら)。作者もこのアイデアが浮かんだあと早速試してみたが、非常に残念なことにガラス厚が違うためこちらでの流用はできそうにない。

 

この障子に何を貼るかということは時間をかけて決めていくとして、枠の色だけは部屋にマッチするよう塗装することにした。色の乗りが意外に悪く、2度塗りでも微妙な感じだが柱に近い色で風景として違和感がなくなることに期待している。

 

まだ同じ建具が3つほど残っているが、一度に全てやってしまうと完成するまで勝手口と他の部屋との空間を簡単に閉じる手段がなくなってしまう。そのため、少しずつ結果を確かめながら作業を進めていく予定である。

 

また、それとは別に寝室とLDKの間にも予定している建具をはめてみることにした。左の写真のものがそうで、建具の中でも簾戸(すど)と呼ばれるものだ。細い木枠に簾(すだれ)のような細い竹が一面に入れてあるのが大きな特徴で、夏涼しい印象の戸である。

 

これは以前近所の古民具屋で購入したもので(そのときの記事はこちら)、2枚で2000円と古建具の相場を知っている人が聞いたら驚くような値段で購入したものだ。

 

ただ、程度はあまりよくないためこれから簡単なメンテナンスを施す必要があるのと、予定していた設置個所にサイズが合わず、少し高さを下げるリペアが必要になるため後日そちらも行う予定にしている。写真の状態は建具をやや削ることで多少無理やり枠の中に入れてしまっている。

 

右の写真はこの簾戸を反対側の寝室から見たもの。写真のとおり実際に隣の部屋がすけてうっすらと見える形になっているのが特徴だ。一応寝室になる予定の部屋でもあるため、いつでも視界を遮れるようなロールスクリーン的なものを寝室側に設置する予定にしている。

 

通常時はスクリーンを降ろしておけばLDKから寝室が見えることがなくなり、涼をとったり空気の入れ替えがしたいときなどは寝室側とLDKの窓を両方開放することで、この建具のスキマをとてもいい風が通ることを昨年の夏に確認済みである。

 

こういう建具は設置するだけでかなり部屋の雰囲気を換えることができる上、とても簡単な作業なので興味ある方は気分転換に換えてみることをお勧めして今回は終わりにしたい。

続きを読む≫ 2020/02/21 18:26:21

以前のブログで砂漆喰の厚塗りに挑戦したが、そのままの流れで漆喰の仕上げ塗りまでが完了している。漆喰塗りに関してはこのブログでそこそこ紹介してきているつもりで、新しいネタもそろそろ見当たらなくなってきている。

 

以前にも触れたかと思うが、同じ記事の羅列になってしまうのは作者の望むところではないため、今回の勝手口の漆喰塗りに関してはさらっと紹介して終わりにしようと思う。

 

冒頭の写真の中で、壁の下まで漆喰で塗りつくしていないのは床張りのラインより下になるからで、こういった部分で漆喰の消費を少しでも抑えようとしている。

 

ただ、見えなくなる部分だけに作者の意識もかなり雑になっており、こぼれた材料が土台に付いていたり土間に大量に落ちていたりとかなり汚らしい仕事をしてしまっているのが丸わかりだ。

 

左の写真では土間の汚さが際立ってしまっているが、これは古い漆喰をバケツで練った際に底の方の塊を目いっぱい撹拌してしまい、バケツの中身をぶちまけてしまうトラブルが発生したときの傷跡である。

 

床下になってしまうことが前提だったからよかったものの、他の場所であれば立ち直れないほどのショックだったかもしれない。色々な作業に慣れてくるとこのような油断が招くトラブルが起きるのはどの世界でも同じようだ。

 

ちなみに、今回勝手口の漆喰塗りは浴室の改修作業の合間を狙ってやっているものである。それをやる間平行して助っ人に進めてもらった作業がある。以前の記事でも少し触れていた柱梁の塗装のことだ。

 

写真のように壁に一応の養生テープを貼って柱などの木部を塗っていくのだが、養生テープをキッチリ貼ってもステイン塗料が壁際ににじんでしまう。本来であれば壁塗りをする前にやるべきことなのだろうがこの要領の悪さは次の納屋の改装で活かしたい。

 

一応助っ人が数日頑張ってくれたおかげで母屋の大部分の柱が真っ黒に生まれ変わった。もともと長押は黒塗装がしてあったのだが、他の黒とコントラストがハッキリ分かれてしまうため一度塗りをして色合わせをしている。

 

以前の柱梁は黒い部分と赤茶色の部分が入り混じった状態であったが、全てを黒で統一したため部屋の印象がずいぶんスッキリした感じになっている。天井、柱、壁など家の構造部が概ね白と黒というパターンになってしまったため、今後手をつけていくインテリアなどは極力ワンポイントの色を入れたりしていこうと思っている。

 

最後は玄関土間にコンクリを打ったときの報告をして終わろうと思う。玄関土間に関しては、ハツりを入れて断熱材を挟みたいなど色々試みたいことがあったのだが、平行して作業している浴室の作業で仕入れてきたコンクリの材料が余ってしまった。

 

右の写真はそのとき余ってしまったコンクリの材料をまとめてネコ車に移し替えようとしているもので、ヘルプにきてくれた友人M氏が作業しているところだ。浴室の作業の際にも説明をする予定だが、生コン屋で半練り状態のコンクリ材料を買ってきたものである。

 

あとはネコ車の中に落としたこの材料を水を足しながら撹拌機で混ぜ、適当な柔らかさになったところで必要な箇所に打っていく。本来であればここの作業は浴室改修が全て終わった後にやる予定で、上がり框のタイル部分を完全にハツり落としたあとで打つ手順だった。打つ前のビフォアの写真はこちらでご覧いただければと思う。

 

余った材料でやっているため必要充分な量が確保できておらず、コンクリ表面を石が見え隠れしている箇所がいくつかできてしまっている。ここの仕上げはまだまだ先になりそうだが、いぶし瓦タイルを今のところ候補の最右翼として考えている。

 

コンクリを打ってから一日が経過したときの写真が右のもの。かなり水を多めに配合してしまったため初日はなかなか硬化しなかったが、一日も経てばコンクリはほぼ完全に固まる。

 

コンクリは日が経つにつれより硬化する性質があるため、重量のあるものを置いたりする場合は数日を置いたほうがいいかもしれないが、そうでない場合は硬化後すぐに使っても問題ない。

 

と、こんな感じで合間合間に色んなことをちょこちょこと進めている。ここしばらくまとまった報告ができていないのは浴室作業の報告を後回しにしているせいもあるが、記事にできるほど一貫性のある内容の作業ができていないからでもある。

 

次回以降もしばらくはこんな合間の作業報告になるかもしれないが、ご了承いただきたい。

続きを読む≫ 2020/02/20 18:33:20

前回の記事で木部の塗装が終わったところで漆喰塗り作業に入っている。これまでも母屋の全ての部屋の内壁を漆喰塗りしてきたが、今回ちょっと今までとやり方を変えて今後納屋を塗る際の参考にしようと考えている。

 

そのやり方というのが、これまで母屋ではあまり積極的に使ってこなかった砂漆喰の使用ということで、これまで全く使ってこなかったわけではないが、母屋の壁は基本的に漆喰を薄く塗るだけの仕上げがほとんどで出番がなかったのが本当のところである。

 

実は、納屋の1階部分の壁と、母屋の中でもこの勝手口の壁に関しては壁厚を現状より厚くする方向で計画をたてている。以前、漆喰使用量を報告した際に(そのときの記事はこちら)は勝手口周りで3袋ほどと見込んでいたが、厚塗り計画をたてたことで大幅にその数字は変わってくることになる。

 

冒頭の写真は勝手口の漆喰を塗り始めた初日の様子を撮影したもの。これだけの壁を塗るのにまるまる1袋を使い切ってしまっている。今までの使い方ではありえない量だが、塗り厚が大きいところで約10ミリ近い部分もあるため消費量がすさまじく多い。

 

要は壁厚を厚くしたいという方向性があって、それを実現するのに土壁と砂漆喰を検討した結果、今回は砂漆喰を塗ることに決めたということだ。通常の漆喰だと柔らか過ぎて厚塗りに適しておらず、仮にできたとしてもひび割れること必至である。

 

それをクリアするためにやや硬めに撹拌した砂漆喰を準備している。ちなみに今回の骨材に使用したものは3厘の寒水石で、以前の記事で使ったものより粒の大きさが3倍ほどのものだ。

 

今回、この骨材を入れた状態で塗り終えた壁と通常の漆喰壁との違いがわかるように写真を撮ってみたのが右のものとその下のもので、その違いが歴然としていることがわかるだろう。

 

寒水石も3厘となると1粒が1ミリほどの大きさになるため、普通の砂のような質感と変わらない状態になる。固まってしまうとザラザラ、ガリガリした表情になり、こういう仕上げを好んでやる人もいるほどである。

 

今回はあくまで漆喰を仕上げ塗りするための下地という意味合いであるため、この上から通常の漆喰を塗って左の写真のような状態に近づけるつもりだ。

 

ひとまず、砂漆喰にした理由である部分(厚塗りするため)はキッチリ満たすことができ、ここまでの時点で乾燥後ヒビ割れが1か所ほど出てしまったが、それ以外の全ての厚塗り箇所で今のところ不具合は出ていない。

 

そして、今回はそれぞれの壁に対して時間をかけて丁寧に塗り進め、これまでよりも壁面の平滑さを追求してみている。今まで母屋の全ての壁は凹凸がはげしく、近くで見たときにまっ直ぐの真っ白になっていない。

 

それもDIYで良しなのだが、色んなことを追求することは決して悪いことでもないため、できる範囲でやってみようと思っている。

 

右の写真は塗り始めて2日が経過したときのものだ(午後のみの作業)。この時点ですでに2袋の漆喰を使用しており、概ね大きな壁2枚ほどで1袋というかなりの量の漆喰を消費している計算になる。

 

このままのペースだと、下塗りである砂漆喰だけで5袋ほど必要になるような計算だ。その後の仕上げ塗りで1〜2袋必要だろうから、予定よりも4袋ほど多い計算になってしまっている。

 

まあこれも厚塗りをするという時点で覚悟の上であり、その効果のほどは実際に住むことでいつかレポートできればいいのかなと思っている。

 

厚塗りの上に平滑さにこだわっていることで通常の倍くらいの時間がかかってしまっているが、実際に壁面の平滑さは今までと比べモノにならないほどに仕上がっているような気がしている。

 

これは写真ではなかなかお伝え出来ない部分であり、残念な点でもある。一体漆喰壁というのは、写真写りのとてもいい素材であり、汚く撮ることの方が難しいように思う。それは過去の作者の写真でもほぼほぼ証明できていることであろう。

続きを読む≫ 2020/02/06 21:21:06

20日ほど前、勝手口の天井造作を終えてから急遽予定変更して浴室のリノベーションを進めてきているが(こちらでの報告は後日まとめて行う予定)、そちらの方が少し落ち着いてきたため勝手口の壁塗りまでをやっておこうかと考えている。

 

ひとまず、今回はタイトル通り勝手口の木部塗装を行うことにした。木部というのは見えている木材の部分というようなニュアンスで使ってみたが、要は柱や梁、窓枠などの元々使われていた部材を塗装しようということだ。

 

これは今現在使われている柱などの色がやや赤みがかった茶色(弁柄と何かを混ぜたようなもの?)になっており、作者が今回母屋で考えている家の構想と多少色味の違いを感じていた部分だったことによる。

 

さらに、冒頭の写真のようにこの勝手口の柱などは以前のブログで紹介したとき壁を落としたきりの状態で放置してあって、土壁の材料が柱にべったりついて残っている。

 

これらの土汚れは一度水拭きした程度では完全に落とすのは難しく、何度か繰り返し綺麗な布で拭き取らなければ落とすことができないのだ。布もすぐに土汚れがついてしまうため、都度洗い落とす必要もある。

 

柱にはもともと貫が貫通していた穴が開いたままの状態になっているが、今回はこの穴の中までは塗装せず、今後気になるようであればいずれ詰め物でもすればいいと楽観的にいくことにした。

 

ひとまず拭き掃除が終わった状態を撮影してみた。この柱に限らず、この部屋の柱梁は色々と改造を加えたことにより存分に汚れているところが多く、この最初の汚れ落としが一番大変な作業であった可能性すらある。

 

あとはこの柱の上から普段よく使っている水性ステインで塗装する予定だ。一応、将来的にこの勝手口の床下になって見えなくなるはずの土台を使って試し塗りをしてみた。現在手持ちであるウォルナットと黒の両方を試した結果、両方とも問題なく塗装できそうだ。

 

主要の4部屋(LDK、寝室、応接間)は黒の色調で統一しているため、柱もこの際ブラックで塗装してしまおうと考えている。そしてこの勝手口に関しては天井などの色に合わせるため、ウォルナットの2度塗りで様子を見ようと思っている。

 

というわけで塗り終わった写真がこちら。もともとの柱と比べるまでもなく、色合いがかなり落ち着いてぐっと空間が締まった感じがする。この調子で他の木材も塗っていくことにした。

 

この勝手口はずっと未完のまま放置し続けているが、こうやって柱と梁を塗装しただけでずいぶんと部屋の印象が変わった感じがしている。

 

正直にいうと、今まで散々使い続けてきた黒と白という色調に面白味を感じない部分もあったため、なおさらこの部屋では黒を最小限にして色調を決めていきたいという気持ちになっている。

 

ウォルナットといってもこちらの色調を見ればほとんど黒に近いような感じもするが、実際の黒と並べてみたときは明らかに違っている。こちらのアングルからは以前の記事で使った写真と比較してもらえると違いがわかりやすくなっている。

 

今後ブラックを塗っていくことにしてもそうだが、漆喰の仕上げ塗りをやる前にどうしても実施しておきたかった。養生をする手間が省けるということが大きな理由だが、このステインは養生テープを貫通して漆喰に色が移ってしまうことが最大の理由である。

 

今のこのタイミングであれば電気ボックスを埋設したときの補修から仕上げをまだ行っておらず、それをする前に柱を全て塗り終えるのが思い描いているプランである。

 

これからここの勝手口全体に漆喰塗りを行っていく予定だが、その漆喰塗りが終わるタイミングで他の全ての補修箇所の仕上げ塗りをついでに済ませてしまいたい。そのためにここしばらくは助っ人に柱の塗装をお願いできないかと考えている。

 

丁寧に作業を行ってくださる方であればどなたでも参加可能であるため、我こそはという方はこちらまでメールお待ちしております。

続きを読む≫ 2020/02/04 21:11:04

前回のブログで電気ボックスの埋設が完了した。今回はその後の作業としてスイッチパネルが完成するまでを順を追って説明しようと思う。なお、冒頭の写真は2か所のボックス設置を決意したきっかけになった照明である。

 

雰囲気を気に入って購入したこの照明だが、現状スイッチがなく「どうやってオンオフを切り替えようか」と思案したところから配線作業にまで発展してしまった。

 

ちなみにこちらの照明、シェードとしてついている傘は普通の傘のように開閉できるようになっていて、自分の好みで柄の開き具合を調整できるというなかなか憎いところにこだわりの窺える商品である。

 

ただ、商品備え付けの電球が大きいため傘を最大に開いた状態で点灯すると電球色が直に目に入ってしまい、けっこう眩しかったりする。そのため、右の写真のように傘を閉じ気味で使うのもアリかと思っている。

 

写真では照明が点灯しているが、現状スイッチが存在しないため電球をはめた時点で自動的に点灯する。LEDでありあまり熱を持つことがない電球のため、今のところは電球を直にひねることでオンオフ調整をしている。

 

それだけに早めに電気工事を完了したいとは思っていて、実際今回スイッチ設置が完了したところで電気屋に結線依頼するのはまだ先のことになるのだが、機会があったときにいつでも依頼ができる状態は作っておきたいとの思いから作業を急いでいる。

 

さっそくボックスにスイッチ一式を取り付けていくことにする。左の写真はスイッチの最も重要な部分である本体となるもので、それをVVFケーブル内の線と繋いだものである。

 

白い方の線を固定側につけるのが正しい付け方ということで、そのようになっている。コンセントなどには差し込み穴に「W」と書かれている方が白線ということになっている。

 

ちなみにこのスイッチはほたるスイッチという種類のもので、以前の記事でも説明しているためここでは割愛させていただくが、右の写真が正面から見たときのもの。

 

この本体正面に見えている水色の部分を押すたび、内部で黒と白の線を繋いだり離したりするというわけだ。そして普段なにげなく使っている部屋の電気スイッチのように押すたびにパチッパチッと音がするようになっている。

 

ボックスの上下に張り付けてあるアルミテープはネジの差し込み部分を隠すためについていて、スイッチを取り付ける際に剥がしてネジを差すことになっている。これは施工途中で土やら漆喰やらネジ穴を塞ぐ異物が入らないようにするためのものである。

 

今回はすぐにパネルを取り付けてしまうためそのアルミを剥がしてスイッチ取付枠を付けたのが左の写真。このスイッチ取付枠にはスイッチ本体を固定する穴がたくさんあり、同時に3個までのスイッチをこの一枚の枠で取り付けることが可能である。

 

今回は単独使用でのスイッチのため中央に本体を据えているが、ダブルスイッチのときはこれを上下にずらした箇所に2つつけることで成立する。トリプルの場合はこの上下に1つずつ付け加えればいい。

 

豆情報として、今回作者も一連の作業を繰り返し見たことで初めて知ったことだが、配電盤から通電した状態のほたるスイッチ(消灯のときランプが点き、点灯のとき消える)でも、対象となる照明が接続されていない(線が繋がっていない)場合はこのランプが薄い光で点くというのには驚いた。

 

それによってわかることとしては、照明が点かない場合でもスイッチのランプの状態を見るだけで、電源供給側の不備なのか末端側の不備なのかが一目でわかるということだ。薄いランプの場合は末端に問題があり、通常のランプの場合は問題がなく、ランプが点いていない場合はすでに照明が点いているか若しくは供給側に問題があるということになる。

 

そして次の段階までくれば作業はほぼほぼ終盤といえるだろう。写真のようなプレートの土台を先ほど取り付けた枠にネジではめ込むことによって固定できるようになっている。

 

この時点でプレートの位置を見ることでスイッチパネルの全体枠が見えてくる。写真でいえば、プレートのやや上側が柱から離れていて、このまま作業を進めていけば上側に少し空間が開いたままでの完成になってしまうため、気に入らない場合はこの段階で少し巻き戻してボックスか取付枠の位置調整に入ればいいということになる。

 

ちなみに作者はなるべくこういう細かい点をキッチリやりたいほうの人間であるため、この後微調整に入ることを厭わない。ただ、もしもそのまま仕上げたとしたらどうなるかを撮るために一応完成まで作業を続行してみた。

 

上の空間が柱から多少浮いているものの、このくらいであれば許容範囲であるかもしれず、あとは個々の判断であろう。それよりも作者が今回この通常よりやや高級品であるアドバンスシリーズで電気パネル系統を揃える気になった理由の部分に注目してみてほしい。

 

以前の記事でも触れた部分になると思うが、このパネルのざらざらの質感の部分が特に漆喰壁にマッチしていて違和感がないように感じたのが一番の理由だ。通常マンションなどでよく使われているスイッチは安価なコスモシリーズというタイプが最も普及していて、パネルはツルツルスベスベになっている。

 

作者の勝手な見解で塗料のイメージと重ね合わせるとすると、作者が選んだパネルはツヤ無しホワイトであり、通常よく使われるものはツヤ有りホワイトということになるだろう。

 

と、適当なことを言って文面を汚してしまったが、一応ボックスの取り付けが終わって、その後漆喰を欠いた部分を中塗り補修まで終わらせた状態を撮影してみたのが右の写真である。手前側が寝室側のスイッチ、奥の方が応接間用のスイッチになる。

 

記事を2日にわたって書いてしまったが、実際にはこれらの全ての作業を半日もかからず終えており、しかも壁を削った際のゴミ・ホコリ被害も最小限で食い止めているなど作者自身のレベルアップを実感しているところである。

 

これらの経験は必ず次の納屋リノベーションで活かさねばなるまい。

続きを読む≫ 2020/02/03 19:15:03

相変わらず浴室工事を続けながら細かい作業を合間合間に行っている。今回作者が手を付けたのは電気スイッチの新設に関してである。一応、設計段階での電気周りは全て終わっていたのだが、当初考えていた以上に便利な状態を作りたくなってきた。

 

冒頭の写真は以前の工事で線を埋設したときのもの。もともと漆喰を塗っていた壁を線が入るように壊してからその後中塗りをしている状態になっているが、これらの壁は今もまだ漆喰仕上げをせずに残していて、電気関係や柱の塗装など全てが終わってから仕上げ塗りをしようと考えている。

 

この写真を冒頭にもってきた理由は上述の説明のためもあるのだが、読者の皆様に一番注視してほしいのは長押や廻り縁から一部が見切れてしまっている線である。

 

黒く塗装することによって目立たないように誤魔化しているが、これは後々まで後悔し続けている部分である。というのも、このような形になってしまった理由として、最初から線までを埋設しようと考えていなかったことがあった。

 

もし最初から埋設の方向で考えていれば、壁を掘っていく段階でこの見切れてしまった線も隠す方法を模索できていたはずで、今回はそういうことを念頭に置いて同じ繰り返しをしないよう意識して作業計画をたてた。

 

右の写真は家屋内の末端に通すためのVVFケーブル(要は電気線のこと)で、100メートル巻きを購入してきたときのもの。電気配線はほぼ要領がわかってしまったため、簡単な配線は全て自分でやっておき、最後の結線だけを電気屋にお願いすることにした。

 

母屋の配線は今回の作業でほとんど終了(残りは浴室関係のみ)となるが、納屋の配線はまるまる残っているため、そこでこのくらいは必要になるだろうと見込んでいる。電気屋が1日で全ての作業を終えられるくらいまでには仕上げておくことで、金銭的にだいぶ変わってくるはずである。

 

ではさっそく電気ボックスの設置からはじめることにする。今回追加で設置をすることにしたのは寝室と応接間の照明スイッチである。現状どちらもスイッチといえるものがなく、照明を直接線に繋いでいる。

 

現時点では古い照明(紐で引っ張ってオンオフするタイプ)であるためこれで問題ないのだが、今後は紐式のものを取り除く予定でいるため、どうしてもそれの代替手段が必要になってくる。

 

シーリング部にセンサー付のアタッチメントを取り付けてリモコンでオンオフという手もあり、天秤にかけながら検討。結果としては上述のとおり、どうせこの先漆喰仕上げ塗りをするのであればついでに配線をやってしまおうということになった。

 

スイッチ高さは詳しく決めず、ほぼ直感で壁に穴を開けていく。壁内にある貫の場所などを網羅していないため、考えてやったとしてもそういうものによりどうせ位置変更を余儀なくされたりすることになる。どうせそうなるなら最初は適当でいい、というのが作者の導き出した結論だ。

 

ただ、上の写真ではまだまだ壁の掘り方が浅い。このくらいでボックスが入ってくれればいいが、残念ながら竹小舞が邪魔をし、ボックスを取り付けてみたときに右の写真のようになってしまう。

 

実際のスイッチパネルはこのボックスよりもだいぶ手前側に出てきてしまうため、ボックスは壁内にやや埋まるくらいの位置に設置する必要がある。初めての作業のときは竹小舞を切るのが難しく一番てこずった部分であったが、繰り返し作業する過程で鉄切狭を使ってみたところかなり簡単に切断できることがわかった。

 

それを知ってからというもの、竹小舞の切断が非常に楽になった。というわけで小舞をカットして必要な大きさに壁を掘り、パネルボックスを埋設したのが左の写真だ。ボックスはこのくらい埋設するのが丁度良い。

 

ボックスを固定したら次はVVFケーブルを天井裏に上げていく作業になる。ボックスから天井までの壁を線が埋設できるくらいに掘り進め、そのまま天井裏まで通してしまいたいというのが今回の一番のポイントになる。

 

壁を削った経験と屋根裏から何度も天井の収まりを見たからわかったこととして、だいたいこの壁掘りを天井についている廻り縁まで進めていくと、あとはその廻り縁の裏から天井裏に繋がっているはずなのだ。

 

果たしてそのとおりに天井裏にケーブルを抜くことができた。あとは天井裏に上がってケーブルを引っ張り上げ、この部屋の照明に繋がっているケーブルの分岐ボックスのところまで手繰り寄せ、若干余裕を残して置いておく。

 

ちなみに、通常だとこの埋設予定のケーブルをステップルというコの字型の釘で留めるのがセオリーだが、写真でもわかるとおり作者はビスによって線が外に出てこない処置をとっただけだ。

 

これは電気屋からのアドバイスもあるが、要はこれまでも解体などを色々やってきて硬く固定したステップルを抜くのにほとほとてこずらされてきた経験からである。まあ、これを解体することはもうないとは信じたいが、何かがあった際にバラしやすくてかつ固定には充分なラインを模索することも必要であろう。

 

以上でこの部屋の配線は終了である。これと全く同じ要領で寝室の配線も行い、計2か所のボックスの設置が完了した。あとはこのボックスにスイッチを取り付けていくだけである。スイッチの取り付けに関しては資格取得者にやってもらった方が良い。次回はそのときの経過をわかりやすく紹介する予定だ。

続きを読む≫ 2020/02/02 09:24:02

前回に引き続き建具のヒモ打ちを継続している。一応最初に手を付けたのは前回で紹介した4連窓と玄関である。こちらの2か所は業者に取り付けてもらった部位のため、ずいぶん前の段階で見切り材だけ用意してもらっていた。

 

この玄関周りはスキマがかなり多く、常に寒さを感じる場所(どこの玄関もそうかもしれないが)だ。スキマといってもそんなに可愛いものではなく、室内から外が見えるレベルの完全なツーカー状態であったところに、外側から木の枠を付けて見た目だけはごまかしているという状態だった。

 

今回最低限の断熱を施したところで少なくともウレタンが膨張によってはみ出せないレベルでのスキマ埋めはできたはずで、多少なりとも変化が出てくれることを期待している。

 

冒頭の写真のとおり、ヒモ打ちを終えたことでぐっと意匠性が良くなったのは間違いない。この勢いで今回は全ての建具にヒモ打ちを完了させるまでを報告しようと思う(以前の玄関の様子はこちら)。

 

前回の記事で最後に紹介した材の加工とは別に、半日ほどかけて全ての材の寸法取りと塗装をしたときの写真が右のものである。これらを全て取り付けることができたら今回のミッションは終了。

 

左の写真は勝手口ドアの見切りを撮影したもので、約1p近い空間が出来ている。ここは下の面が土間コンになっているため、今度どのように変化するか未確定の部分だ(綺麗に馴らしたコンクリなどの仕上げ面にする可能性もある)。

 

恐らく、全工程のかなり最後のほうになるかもしれないが、コンクリ面が上がることを考慮して地面かつかつの長さにヒモを決めなくてよいという考えで進めていくことにする。

 

右がアフターのもの。このあたりの取り合いはコンクリート基礎状に立ち上がった部分に取り付けている形になっており、厳密にまっ直ぐにコンクリが切れていないためうっすらと外の光が漏れている箇所がある。

 

ただ、スキマが狭すぎて発泡ウレタンのストローが入らないレベルの部分であり、今回の一連の充填作業ではそういう箇所が多く出てしまっている。またヒモを打ちはしたが、ヒモの大きさ以上のスキマがあった箇所が一部ありそういうところはまだウレタンが見切れてしまっている状態だ。

 

それらへの対処として作者が考えているのはその部分に限定的にコーキングを打つ(一番目立たない形で)ということで、その作業は窓枠全部のチェックを終えてからにしようと思っている。

 

余談だが、今までこの勝手口ドアは設置してからずっと扉の開閉が軽すぎた状態であった。つまり、開けたドアを閉めるときにほんのちょっとドアを押すだけで勢いよく「バタン!」と閉まるイメージだったのだが、一連の充填作業終了直後からは今までと同じ力では絶対に閉まらなくなってしまった。

 

何が言いたいかというと、充填作業によって確実に気密性が増していることがこういう点で実感できているということである。今までは空気の流れが良すぎて(スキマが多すぎて)開閉の際の気圧差がほぼなかったのに対し、充填後は気圧差が生じているためにドアは閉まりにくくなったといえる。

 

気分もいいのでどんどん続けていこう。右の写真は最近設置したばかりの窓枠の土台を撮影したもので、この窓台の水平が取れていなかったことでずいぶん苦戦を強いられたところだ。

 

結果的に水平をとるために材の加工をしたが、結局この窓台の下にある元々の台の材がねじれまくっていて詰め物などをしてレベル調整が必要になってしまった。ということでこの窓台周りはかなりスキマだらけになっていて、それに対しては今後コーキング以外にも手を考える必要がある。

 

とはいえ、今回はこの土台の下に噛み合わせた見切り材を隠すための材を準備し、取り付けてみた。その取り付けた材の天端に青いものがポツポツと出ているのがおわかりだろうか?

 

この青いのが前回の記事で説明した隠し釘の頭の部分であり、これを横からカナヅチで叩けば綺麗に折れて釘の存在がわからなくなる、ということを補足しておく。こんな感じで丸2日をかけて全ての窓枠のヒモ打ちが終了した。

 

見栄えが悪くて心苦しいが、ここまで終わった時点で以前この家についていた古いカーテンを全て取り付けてみた。一応、今後カーテンなりブラインドなりを取り付けるまでの参考にはなると考えたからだ。

 

ここしばらく、室内はエアコンの暖房に頼らなければ落ち着いていられないほど寒くなっている。エアコン設置後室内にいるときは常に稼働させているため、電気代がかなりお高くついてしまっていることが大きい。

 

このカーテンなどで暖房効率が少しでも良くなればいいが、実はこの記事を上げた時点では取り付け後数日が経過していて、確実に室内の寒さが緩和されて断熱効果を実感できているということをお伝えしておき、今回は終了としよう。

続きを読む≫ 2020/02/01 09:10:01

前回までの話で建具枠のスキマが発泡ウレタンによって充填された。今回はウレタンによって見た目が悪くなってしまっている建具全てにヒモ打ちをするところを紹介する。

 

ヒモ打ちに関しては以前の記事で作者なりの考察をしたことがあるため興味がある方はそちらをご覧いただければと思う。主に大工さんなどがよく使う業界用語で、簡単に言えば建具と柱などの見切り部分に材を打って見栄えをよくすることを指す。

 

冒頭の写真はもうずいぶん前のように感じるが、玄関・4枚建てのサッシを業者に設置依頼した際についでに用意してもらった見切り材である。当時のブログでも多少触れたかと思うが、当時濡れ縁の作成で大がかりな塗装をしていた時だったのでついでで一緒に塗装を行っている。

 

ただ、それだけでは全ての建具に対して材が足りないため、今回この用意したものを取り付けてみてからどのようにやっていくかを判断しようと思っている。ということで早速取り付け開始。

 

今回この作業にあたってどのような手段で材を固定するか検討した結果、隠し釘を試してみることにした。隠し釘は通常の釘に比べて値段が高く、よくフローリングや巾木などを固定するために使われる。

 

隠し釘の由来というのが、打ち終わった後に釘の頭を叩くことで簡単に折れて表面に通常の釘の頭が見えなくなるという、強く固定するというよりは意匠性が必要な部分に好まれる。

 

ただ、この隠し釘というのを作者は甘く見ていたため、打つのにかなりの苦戦を強いられてしまった。というのが、通常の釘に比べて胴体が非常に細いため、打つ方向を常に一定にしておかないとすぐに曲がったり折れたりしてしまう。

 

さらに釘に対して垂直に力を加えていかないと、最後に折れるはずの頭の部分が序盤であっさり折れてしまってなおさら打ちにくくなってしまったりもする。左の写真はそんなときに撮ったもので、これを材の中まで打ち込んでいくことで表面上がスッキリしたものになる。

 

打ち付けるのに難渋しながらもなんとか打ち終わった状態を撮ってみた。以前濡れ縁の作成をしたときにも大量の釘打ちを行った作者だが、そのときに狭い部分を打つのに苦戦した経験から今回は釘打ち器を準備した。

 

それでも隠し釘に打ち慣れるにはやや時間がかかり、写真ではわからないが極至近で見ると失敗した箇所が多くあるのがわかる。結果的に隠し釘の打ち方のコツを掴んだのは全てのヒモ打ちが終わる直前くらいのタイミングになってしまった。

 

手始めにヒモ打ちを終えた部分がわかりやすいような写真を撮るのに苦戦したが(黒い窓に黒い材なので写りが映えず見づらくなってしまう)、なんとか遠目でそれなりにわかる写真が左のものである。

 

左がまだヒモ打ち前の状態の窓で、昨日充填し終えたウレタンが窓枠と構造材のスキマから見切れていてお目汚しになっている。そこに一本細い木を打つだけで窓枠の色と調和して何ら違和感がなくなっているのがわかる。

 

と、ここまで作業をしてみて感触を得ることができたため、次の日までに同様のものを全ての建具に取り付けることに決定した。右の写真は常に買い溜めしている桟材を半分に縦割りしているところのものである。

 

この桟材はとても使い勝手がよく、過去にもFIX窓と柱のスキマを埋めるのに使ったり(そのときの記事がこちら)、外部鎧張りの材料として使ったりしているものだ。

 

ひとまず主要の4部屋分(LDK、寝室、応接間)の建具用に材を加工し、塗装してみた。塗装は全て水性ステインで窓枠の色と同じブラックとしている。この材に関しては比較的ノリが良く、2度塗りで仕上げとした。

 

実際にこの見切り材を付けることで今まで一目で未完だとわかっていた枠周りの仕上げが、非常にスッキリして見えることが率直に嬉しい。ここまでやることでようやく窓の取り付けが完全に終わったという実感を覚えている今日この頃だ。

 

次回、このヒモ打ちを全て終了させて少しでも部屋うちの変化をお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2020/01/31 21:00:31

前回のブログにてようやく発泡ウレタン施工へのリベンジが果たせたように思う。今回使用したウレタン缶は写真のとおり全部で3本ほどである。一応、前回の充填失敗の際に(そのときの記事はこちら)一本分使っていたのだが、これは必要以上に使いすぎて失敗した上、LDKにある4枚建ての窓の半分ちょっとしかまともに充填できていなかった。

 

今回の充填で計12枚分の建具の充填を行っているが、大雑把にいうと1本あたり4枚程度の建具の充填が出来ているといえる(ただし、玄関にはほぼ丸一本使用している)。

 

さて、充填後一日を置いて確認したのが右の写真である。時間の経過によってウレタンが固着し、発泡スチロールを硬くしたような素材に変化している。

 

ちなみに、膨張する間にアルミサッシなどに付着したとしても、この状態まで固まってから取るようにすると綺麗に剥がれてくれることもある。ただ、固着前の段階で慌てて取ろうとすると無慈悲なまでにぐちゃぐちゃになり、結果汚らしくなってしまうのだ。

 

前回の失敗からそれを学んだため、今回は多少養生をはみ出てアルミに付着してもそのままに放置していた。結果的にそういうケースは2か所しかなく、それもごく少量であったためか固着後あっさりと綺麗に剥がれてくれた。

 

これだけのウレタンがはみ出てしまっているのは技術のなさゆえだろうが、作者の傾向として大きなスキマの部分よりも小さなスキマの部分のほうがあふれるウレタンの量が圧倒的に多くなっている。

 

それは前回でも説明したとおり、細いスキマに入ったノズルが引っかかってスプレーを止められないことに大きな原因がある。このスプレータイプの発泡ウレタンの唯一にして最大の不満はその一点に尽きると声を大にして言いたい。例え値段を上げてでもノズルの傾きではなくボタン式にすべきである。

 

つい力が入ってしまった。あとはこのプックリと膨れ上がったウレタンを処理するだけである。処理といっても簡単にいうと「切る」だけであり、壁や柱から出っ張ってしまっている部分をそれぞれのツラで切ることになる。

 

要はこれからウレタンが見えている不細工な部分にヒモ打ち(見えなくするために見切り材を付ける)をしていくため、そのヒモの収まりが綺麗になるようにカットすればよい。

 

写真のようにカッターナイフがうまく入ると切り口が綺麗な状態でカットできる。よくありがちなのがこのカット面がナナメになっていて、ヒモもナナメになってしまうことだ。それを防ぐためにもカット面はキチンと水平になるようにしたい。

 

そんな感じで丁寧に切り進めていくと意外と時間がかかってしまう。全12枚分の建具のウレタンカットだけで気づけば2時間くらい経過していたが、全てを無事アルミサッシを汚すことなく行えたことにほっと胸をなでおろす。

 

今回の作業によってようやく建具のスキマらしい隙間はほぼ全て埋めることができたといえるだろう。今まではウレタン充填やヒモ打ちが残っていたため、カーテンを付けるなどの断熱対策もとれずにいた。

 

よってここ最近の寒さの大きな原因になっていたはずで、これから暖房効率などにも変化が現れるのを少し期待していたりする。

 

こうしてカットによって出た残骸だが、できる限り充填が足りていない部分に埋め込んでいければと思っている。スキマの空間を少なくすればするほど断熱効果は上がるはずである。

 

ただ、この写真以外にも残骸はかなりの量出てしまっている。返す返すも適量充填できないことが悔やまれ、なんとか再利用する方法はないものだろうか考えつつもゴミ袋に捨ててしまっている自分がいる。何かいい案があれば教えていただきたいものだ。

 

さて、そのスキマに埋めていく一番の候補はこちらの玄関周りになるだろう。前回でも触れたがこの玄関周りのスキマはかなり大きく奥行だけで15センチくらいあるため、スプレーのノズルが全て入り切ってしまう。

 

いくら充填しても半分にも満たないため調子に乗ってやりすぎるのが怖くて適当なところでストップをかけていた。そのせいもあってところどころ充填量が不十分な感じになっており、ここらにさきほどの切れ端などを詰め込んで帳尻合わせをやっていくことになる。

 

と、こんな感じで固まった発泡ウレタンの処理はほぼ終了した。次回はヒモ打ちまでの報告ができればと思う。

続きを読む≫ 2020/01/30 19:34:30

窓の取り付けが全て終了したことにより、作者の中では忸怩たる思いを持っていた発泡ウレタンへの再挑戦のときがやってきた。以前の記事をご覧になった方はおわかりだと思うが、作者はこれに関して大失態を演じてしまった経験を持つ。

 

あの日以来、次に発泡ウレタンを使うときには万全に準備を整えて、しかも小出しではなく全ての窓を一気に仕上げたいという思いが強かった。二度と同じ失敗を繰り返さないために、今回は過剰すぎると思うほどの養生を行った。

 

逆光のため冒頭の写真ではわかりづらいが、充填をするスキマがあるところには全てテープを漏らさず貼っている。サッシ枠はもちろん、柱などの木の部分、さらに外側のサッシのスキマも全て養生し、今回の窓へのものだけでテープ4巻も使ってしまった。

 

あの日以来イメージは常に持っていた。早速そのイメージに沿ってウレタンの充填を始める。使っているのは以前にも掲載していた商品で、スプレー缶のようなものの先にストロー状のノズルを取り付けて充填したい箇所に差し込み、噴射する。

 

噴射するときに通常のスプレー缶と違う点として、天地逆さにして使用するという条件がつく。そうしないと必要な成分が充分噴射されないと缶の説明には書かれている。

 

だが、この逆さにして充填していくのがある程度コツを要する部分でもある。スキマが大きいところは充填もやりやすく、スプレーに強弱をつけながら多く噴射しないように調整しつつやるだけだ。

 

だが、問題なのはスキマがストローより小さい部分の充填である。というより、スキマのほとんどの部分においてストロー径より狭いケースが多く、そういうところはストローを変形させる形で無理に押し込んで噴射する。

 

だんだん狭くなっていくスキマをギリギリまで攻めていき充填を続けるのだが、狭い部分を噴射することで噴射の不都合が生じてしまう。というのもこのスプレー、ノズルを傾けるだけで噴射を行ってしまい、狭い場所で噴射することでその傾きが戻らなくなってしまう(狭い箇所にストローが引っかかる)。

 

そうすると何が起こるのかというと、狭い空間で使い手の予定している以上にウレタンを充填し続けてしまうということになってしまうのである。作者が以前の失敗から一番恐れていたのは噴射のしすぎによりウレタンが想定以上に膨らみ、養生テープの範囲を超えてアルミサッシなどに付着してしまうことである。

 

実際にそうなってしまっているのが左の写真だ。噴射を止めたいときに止まらず、多く充填しすぎたウレタンが想定を超えて膨らんでアルミサッシに固着してしまっている。ただ、こうなってしまっても剥離剤を持っているため狭い範囲であれば慌てる必要はない。

 

ただ、範囲が広くなってしまったり、アルミサッシではなくゴムパッキンのところに固着してしまったら大変である。剥離剤はゴムを溶かす性質を持つからで、その点だけには最大限の注意を払う必要がある。

 

今回はあまり外側の枠からはみ出てしまうウレタンは少なかったが、それでも数か所ではみ出てしまう箇所が出ている。結果的にほとんどの部分で養生テープは必要なかったという結末になってしまったが、これは必要な投資だったと自分を納得させた。

 

結果からいえば、剥離剤がある状態であれば多少の外部のスキマはスルーするのもいいかもしれない。前回が前回だけに作者も必要以上に気負い、緊張していたということだろう。

 

全ての窓の充填が終わってから最後の仕上げに玄関スキマの充填を行う。実は、一番ウレタンの充填をやりたかったのはこの玄関周りなのである。かなり大きな建具であり、スキマの大きさも窓とは比較にならないほど大きい。

 

そのため、断熱性は限りなく低く(もともと引戸の時点で断熱性は悪くなるのだが)、少しでも塞げるところは塞いでおきたかった。そして、玄関というのは作者の中でも家の顔として位置づけているため失敗をしたくなかった。

 

そういう理由からまず窓の充填をして、経験値を積んでから最後に玄関に入るという手順にしているのである。

 

そして、今回かなりビビリながら少量を充填したため、ところどころウレタンの膨張が目いっぱい入っていない箇所もできてしまった。だが、膨らみすぎてアルミをダメにしてしまうよりははるかにマシである。

 

充填が足りない部分には膨張が終わった後で再充填するという手もあるが、この後膨張が終わって固まったウレタンの余り材を適当にカットして空間を塞ぐ予定にしている。

 

再充填したい気持ちももちろんあったのだが、そのためにはノズルを洗浄する手段も必要になってくる(1缶使い切るにはスキマが少なく、途中で残すことになるため)。そういう無駄な買い物をしたくないことも大きかった。

 

ともあれ、ここしばらくのトラウマとなっていたウレタンの充填は母屋に関しては全て終了した。次回はこれらが固まったあとの作業を報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/01/29 20:27:29

前回のブログにてようやく母屋の全ての窓取り付けが完了した。ここからは今までに出来ていなかった作業が矢継ぎ早に出てくることになる。浴室の作業もぼちぼちと進んでいるが、ここらへんで水道管の処置をできるところからやっておく必要がある。

 

今回はそのような水道管のひとつである勝手口についていた蛇口と給水管の処理について報告しようと思う。冒頭の写真がこれから撤去するところの蛇口で、以前の記事で付け替えを行った混合栓と似たようなタイプのものだ。

 

この蛇口のあったところにはもともと勝手口土間に備え付けのキッチンが置いてあったところで、これから勝手口での作業が増えることを見越してご退場願ったのは前回で報告のとおりである。

 

シンクがなくなった以上、ここに蛇口がついていることにはデメリットしかなくなってしまう。ただ、蛇口を撤去するにしてもついているものを外してハイ終わりというわけにはいかない。この蛇口に繋がっている給水管を塞いでしまわなければ今後水道を使うことができなくなってしまうからだ。

 

というわけで蛇口を撤去するよりも前に給水管のほうをなんとかすべく、管が通っている箇所のチェックを行う。右の写真でもわかるとおり、この家の給排水管のほとんど全てのものがこのような感じで床のコンクリートの中に埋設する形で施工されている。

 

これはDIYで色々やろうとしている作者にとってはかなり手を付け難い部分で、ここらへんを整理しようと思えばかなりの覚悟と気力を要することになる。浴室の記事を書くときにまたお伝えしようと思っているが、母屋の給排水プランとしてここのものをそのまま使おうと計画している。

 

一応、新設する予定のものとして、浴室、LDKのシンク、洗面台、洗濯機の4か所にはそれぞれ給排水(洗濯機以外は温水含む)をどこから取るかという問題もある。また、今後ビオトープを作ることを考えているため、それの給水も庭の方まで伸ばしておきたいなど。

 

それらの給水などにこの部分は再利用する可能性が高いため、なるべくダメージ最小限にて止水処理をしたいと思っている。前置きが長くなったので作業を進めていこう。左の写真は給水管の室内側へ繋がる部分をクローズアップしたものだ。

 

今はこの壁の向こうに冒頭の写真にある混合栓が付いている形になっている。これからやろうとすることはこの給水管をカットし、そこに水を止めるためのキャップを付ける処理をすることになる。

 

キャップを付ける処理は以前トラブルが発生したときに対処したやり方と全く同様で(そのときの記事はこちら)、塩ビ管であれば管の外周とキャップの内周に専用の接着剤を塗って取り付けるだけである。

 

この家の外部に露出している給水管には全て写真のような凍結防止のための保温材が巻かれているため、まずそれをカットすることから始めなければならない。

 

その後片方の止水処理が完了したのが右の写真だ。今回はVP管用の安価なカッターを購入してそれで切断をしてみたが、ノコギリでやるよりも楽で切り口を綺麗にカットできるため、給水処理をすることになるのであれば買っておいて損はない。

 

写真はその保温材をカットして中を見たときのものだが、ビックリすることにこのほとんどスキマのなかった空間(入口さえもどこにあるのかわからない)に5〜6匹のカメムシが固まっていた。

 

逆に考えれば、カメムシが困難を乗り越えてでも入りたくなるほどこの中は暖かく魅力的な空間なのだろう。写真のように一応カットした給水管は止水のフタをしたあとしばらく放置することになる。

 

ここまで終われば次は室内に戻って混合栓を引っこ抜くだけである。この混合栓は古いものではあるものの、まだ使えそうなものであるため今後適当な用途があれば使う機会があるかもしれない。

 

なにせ、この程度の類似品を新品で買おうと思えば5000円前後するのが相場ということを知ってしまったのだ。何らかのこだわりの場所でない限りこういうものも活用していかねばなるまいと思っている。

 

と、こんな感じで水道管の処理が終わった。可能性としては、後日この元々水栓が付いていたところからだいぶ下側(床張りをするレベルより下の適当なところ)に配管し、室内へと繋げていくことになるかもしれない。

 

ただ、配管に関しては他にも候補の案があるためまだ確実にそうなるとは言い切れず、従ってこれ以上この場所の作業を進めることも今は時期尚早となる。だが、どのみち浴室の作業の進展とともに配管に関しても進んでいくことになるためそちらでの報告をお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2020/01/28 19:00:28

浴室のリノベーションと並行しながら様々な作業を実行している。勝手口の天井が出来上がってからも浴室から大量のゴミが継続して出ていたこともあり、勝手口のその後の作業はしばらくストップしていた。

 

だが、そろそろゴミが出ることもなくなったためある程度作業を進めても大丈夫だろうと判断。ついに念願の窓取り付けを実施することとした。窓の入荷をしたときからここまですでに4カ月近く経過している。

 

当初はすぐに全ての窓を取り付けしようと安易に考えていたが、色んな作業とのからみもありここまでお預けになってしまった感が強い。冒頭の写真はそんな窓取り付け箇所の現時点の状態を写したものだ。

 

実はこの直前までこの窓台の下には旧流し台がついていたのだが(それがわかる古い画像が右の写真)、これからの作業のことを考えてこの場からはご退場願っている。これまで残していた理由としては、手を洗える場所を一つでも残しておこうという考えに基づく。

 

ちなみに、今は出窓となっているこの窓だが、新しい窓は壁と同じラインに普通の中蓮窓として設置する予定だ。ここの出窓は造りが雑で、屋根と壁の取り合いのところが普通に外部との空間になっている。そのため虫は入り放題、室内寒気の大部分はここから来るのではないかと思うほど寒く、もうほとんど外である。

 

そのため、新しい窓を取り付けた後は出窓ごと壊してもいいのだが、今現在テレビの共聴アンテナ線や電気線・アース線が付いていたりするためすぐには壊す予定がなく、むしろ外部からの簡易的な棚として有効利用したい。

 

その棚もざっと綺麗に掃除したため、すぐに窓設置にかかることとしよう。実はここの窓に関してはサイズオーダーではなく既製品を納入してもらっている。というのも、今まで取り付けた他の窓に関しては同じ勝手口のFIX窓を除いて全て旧サッシが入っていたところの付け替えであった。

 

つまり、すでに窓枠が全て整っていてそこにサッシを付け替えるだけのものに関しては全てサイズオーダーで取り付けまでの手間を省いたのだが、今回のように枠があるわけではない箇所に取り付ける窓に関してはサイズオーダーにする必要がないのである。既製品にする最大のメリットは価格が安くなるということ。

 

従って、今回発注したサイズはこの出窓の空間に入る中で最も大きい既成品を選んだということになる。当然ながら今現在ある空間よりは小さい寸法になるため、サッシ枠が入るような窓枠を作る必要があるということになる。

 

だが実はここの窓枠の部分、ずいぶん前に窓を取り付ける予定で作っておいたのである。右の写真に写っているのがそれで、窓台と窓まぐさにあたる材はもともと母屋から出てきた廃材を再利用したもの。

 

両柱側も少し寸法合わせをするためのワンバイ材を取り付けることにしていて、全ての材を窓の色に合わせた黒の水性ステインで塗装済みだ。

 

木枠の取り付けが終わったため早速サッシ枠をあてて調整をしているところの写真が左のものだ。本来であれば、写真に写っている旧サッシ(シルバー色のもの)を全て取り外してから新サッシを付けるのが作業的にもやりやすいだろう。

 

ただ、今後もしばらく続く作業によって汚れることを少しでも避けるため、この旧サッシの取り外しはもっと後の段階で行おうと思っている。そんなことが出来るのかと思うかもしれないが、新サッシが一回り小さいため作業に関しては難なくできた。

 

ただ、窓取り付けに慣れてきたと思っていた作者だったが、ここにきて思わぬ大苦戦を強いられることとなった。というのは結果だけをお伝えすれば取り付けた窓台の水平が出ておらず、左右の端で約1p近い誤差があったためだ。

 

最初の取り付けは割とすぐに終わったのだが、確認のため鍵をかけようとしたところ全くはまらず、微調整をすれども全然いい感じに修正できなかった。ひととおり色んなことを試しても上手くいかなかったため、レーザー水平器を持ち出してきて確認したところようやく原因を知ることとなる。

 

原因がわかってからは窓台を加工することで水平をとることができ、ようやく鍵をかけることができそうになった。右の写真は鍵のついてない方の窓を一枚はめて両サイドとのスキマを見ながらサッシ枠の調整をしているところである。

 

ちなみにこの写真では上の方のスキマが大きく、下に行けば行くほどスキマが小さくなっていっているのがおわかりだろうか?要はこのスキマが上と下で同じになるような位置にサッシ枠を微調整して、さらに反対側のスキマも同様の処理をしてサッシ枠が正確な四角形になるよう近づけている作業といえる。

 

そんな感じで微調整も終わり、ついに母屋の最後の窓が完成をみることとなった。写真ではわからないが、出窓外側の旧サッシを取り外すと室内側から目の前を流れる川がいい感じに見下ろせる。

 

窓の正面にある南天のような植物が邪魔して川が見えにくくなっているため、いずれ切らねばならないなどと思いながら今日は終わることにしよう。

続きを読む≫ 2020/01/27 19:01:27

電気関係の作業がひと段落し、次なる大きな作業にとりかかりつつもこまごました作業を片付けていっている。大きな作業というのは以前にも触れたかと思うが、浴室のリノベーションである。

 

が、これは今回の全工程の中で最高に難易度が高く、後でまとめ記事を出そうかどうか思案中であるため今現在現場では少しずつ進展しているが、報告に関してはもう少しお待ちいただきたく思う。

 

今回はその合間での報告として、だいぶ過去の記事で半コーナー化していた「この家のガラクタから出てきた掘り出しもの」の恐らく最後になるであろう紹介をしたい。

 

冒頭の写真は見ての通り木製の机なのだが、これはほぼ丸々こちらの倉庫の中に放置されていたものだ。最初発見したときはすぐにでも捨てる予定だったのだが、予想以上に頑丈な造りで木材をカットするときなどの作業台としてとても重宝している。

 

また、写真で机上に置いてある工具類は全てこの机の引き出し内に放置されていたもの。スパナ・レンチ・ヤスリなど役立つ工具はそのまま使えるし、中でもプライヤーは作者がよく使っている工具で、あらゆるシーンで必須のアイテムといえるだろう。

 

さらに、机の後ろ側にわずかに写っている歩み板も重宝している。こちらに関しては後程にも出てくるのでそのときに紹介することにしよう。新品を買えば2万円程度かかってしまう品になる。

 

お次はこちらのアイテム。農業メーカーの麻縄なのだが、以前に勝手口の小舞を掻いたとき(そのときの記事はこちら)にはこちらの縄を使用した。しゅろ縄や通常小舞掻きに使われる縄としては若干細い感じがする。

 

ただ、初心者が扱うぶんには取り回しもよく、スムーズに小舞掻きができたし何ら問題がないように思っている。この写真の商品は農業で大量に使う人向けのものだろうが、普通に暮らすぶんには一生使い切ることはないのではないかと思えるほどの量だ。

 

そして、頻度としては最も多く役に立っているであろうアイテムがこちらの写真のものだ。背の低い手軽な脚立で、昔の商品だけに使いにくい部分はあるが充分現代での使用にも耐えうるアイテムである。

 

この脚立は主に室内での使用がほとんどで、天井に近い場所の作業をするのに重宝している。通常の脚立も購入して持っているのだが、室内で手軽に持ち運びできる点ではこの小さい脚立に軍配が上がる。小さいからといって天井に届かないわけでもなく、作業をストレスなく行うために今ではなくてはならない品になった。

 

使用頻度としてはさほど高くないが右の写真のアイテムも有効利用させてもらっているものだ。これが何かおわかりになるだろうか?これはカケヤという大工道具で、見た目どおりのおおきづちだ。

 

こちらの品は手作りのかなり簡単なもので、年季が入りすぎているため全力で振るってしまうと壊れそうな感じがしている。本来の使い方としては物を壊したりするのだが、その用途には使いづらい。

 

作者が使っている用途としては、大きな木材をはめ合わせることだ。以前の記事の例でいうと、付け鴨居をつけたときなどがそうで、ホゾを欠いた材や継手・仕口を切った材などは手ではめるには少しキツめに造作しておいて、最後はこれで軽く叩いて入るくらいの加減が理想ではないかと思っている。

 

役立つものの紹介としては最後となるが、左の写真は見たまんまのものである。この家にはもともと放置されていたドラム缶が4本あり、うち2本は以前廃油処理として業者に引き取ってもらった(その時の記事はこちら)。

 

残っているのは写真の2本と半分に切ったもので、うち半分のやつはたき火や数人で火を囲むときに何度か使っている。ここに木を入れて燃やしながら上に網を置けば簡単なBBQもできてしまう。

 

残りの2本の用途としては今後竹炭などを作ったりしてみたいと考えており、そのときの釜として使えればと思って残している。不必要であればそのまま鉄くず屋に持って行けば現金収入を得ることも可能だ。

 

売れるものの話も出たのでここ近日の我が家の現金収入についてお伝えして終わりにしようと思う。右の写真は、倉庫に放置されていたシニアカーを売りに出したときのものだ。

 

これに関しては、4輪パンクの上2台バッテリーが全て使用不可の状態であったこともあり、周囲に必要な人がいないか方々あたってみたが貰い手が現れず、粘って保管し続けていたが先日リサイクルショップに引き取ってもらった。

 

売値は5000円で、処理費がかかることを考えれば収入があるだけで御の字といえた。リサイクルショップはこれを修理して7〜8万円で売れるのだろうから、両者にとっていい取引になったといえる。

 

そして序盤で紹介していた「歩み板」を実際に使用しているのがこのシーンでもある。こんな感じでトラックの荷台にタイヤやキャタピラが付いたものを楽に乗せることができるアイテムで、大小の農業機械を運んだりするのにとても役立つものである。

 

お次はこれ。もともとついていたアルミサッシを交換したあとの残骸であり、こちらは鉄くず屋でもキロ100円前後で売れる貴重な素材だ。恐らく全部で40キロくらいはあり、持って行けば4000円ほどになると予想していた。

 

だがたまたま廃品回収が来たため、それまでに出ていた鉄くず、使えなくなった草刈り機と合わせて4000円ほどで売ることにした。恐らく、全て自分で持って行けば6000円くらいにはなったと思うが、運ぶ時間やガソリン代、放置している庭掃除をしてもらっていると思うことで多少安くなっているのはペイできるだろう。

 

と、こんな感じで長らく庭先に放置してあった鉄・アルミ類が全て綺麗に片付いた。気分一新したところで次の仕事にとりかかれるというところで今回は終了としたい。

続きを読む≫ 2020/01/25 21:10:25

前回に引き続き、ダクトレール設置の第二弾を報告する。残っているのは3mのレール1本のみだが、取り付け方や周囲の整理、それと使い方について作者がどのようなやり方をしたのかをお伝えしようと思う。

 

取り付け方といっても、前回の記事の最後に紹介した冷蔵庫置き場のやり方と基本的には同じで、以前垂れ壁を落としたとき(そのときの記事はこちら)の天井裏への空間を木材で塞ぎ、そこにレールを設置するというやりかたである。

 

冒頭の写真はその天井裏と繋がる空間を写したもので、ここにダクトを支える下地の木材を固定して下から見切れる材の部分を一枚の化粧板で覆うことになる。

 

説明するより見るが易しということで写真を見ていただこう。こちらの垂れ壁があった空洞の部分は、概ね垂木がちょうどスッポリ入るくらいの幅であり、前所有者の置き土産である材木のなかから適当にまっ直ぐなものを選んでとりつけてみた。

 

一部材の曲がりがひどかった部分をカットしたがその他は何も加工しないままに取り付けたものである。ちなみにビス打ちの箇所に色々こだわりたい作者だが、天井裏から見えない方向に打とうと試みて断念してしまった。

 

二人以上で作業するのであれば可能だったろうが、一人作業が続いているのでまずビスを打つ前の固定からして大変であった。そのためここの箇所に関してはやむを得ず横から同色の黒ビスを打ち込んである。

 

電気線の位置はこんな感じで、この線がダクトの給電部と繋がってそこにボックスがカバーをかけて見えなくするのは前回記事にて説明のとおり。この場所に関しては設置位置が左右均等になるように採寸して決めた。

 

この状態まできたら次は下から見上げたときに見える材が重ね合わさった部分(垂れ壁がついていたときの表裏廻り縁と今回の材)をスッキリさせるため、以前勝手口の天井板を作ったとき(そのときの記事はこちら)に余っていた薄ベニヤを貼り付けることに。

 

それが終わったときの全体を写したものが右の写真だ。先ほど説明した天井からの電気線が出ていた部分は採寸した上で同じ箇所に穴をあらかじめ開けておき、それを天井に貼り合わせている。

 

ちなみにこの部分の固定に関しては、ビスでは目立ちすぎると思ったため極細の釘を使用したのだが、この状態ではその釘でも相当目立ってしまっている。ただこれからこの部分全体を天井と同色に塗装していくため、それらの過程で適当にごまかせれば良いだろう。

 

この安物の薄ベニヤは勝手口の天井塗りのときからそうだったが、なかなか色が乗りにくく、結局3度塗りくらいが必要になった。左の写真はまだ2度塗りくらいのときに撮ったもので、写りも悪いが実際あまり綺麗な発色になっていなかった。

 

塗装というのはこれまでの経験上、下塗りのときは割と適当で構わないが、最後の仕上げのときにはある程度たっぷりを一度で塗り切れる範囲で塗っていくと綺麗な仕上がりになる気がしている。

 

と、そんな感じで塗装も終わり、適当な照明をぶらさげて雰囲気を確認してみる。以前紹介していた照明の色違いを再購入してみたが、さらにシェードが白いタイプのものも追加してうまく組み合わせていければと思っている。

 

まだ設置場所を確定していないこともあり、余剰分の吊り下げ紐がかなり長めで止め方も雑になっているが、いずれにせよこれからも照明はちょこちょこ入荷していくつもりであるため、最後の最後までどこに設置するかは確定しないかもしれない。

 

ただ、具体的にどの品を設置するかは決まっていないが、作者の考えるコンセプトみたいなものはすでに確定している。そのコンセプトというのを左の写真と下の写真で見較べてみてほしい。

 

つまり、作者が考えているこの部屋の今後として、もともと設置していた電気(写真では古いデザインのものが点灯しているが、これも今後変更予定)とレール照明との使い分けをすることにしたということだ。

 

新たに設置したレールに取り付ける照明は作者の構想では全て電球色のものにしようと考えており、既存の照明に取り付けるのは全て白昼色のもので統一しようと思っている。

 

普段、光量が必要な時間帯(概ね夕方のキッチン作業が終わるくらいまで)には白色照明を基本軸として使い、落ち着いた時間帯(食後などリラックスするとき)には電球色を使うというプランで、写真のとおり両者から受けるイメージは全然違ってくるはずである。

 

などとインテリアについてあれこれ考えるのも悪くないが、どちらかというとこういうセンスがある人間ではないのでほどほどに留めておこうとは思っている。それに間接照明を色々と追及していくと、最後には壁なども極端にいじることになりそうで怖いのもある。

 

こんな感じでダクトレールについての報告は終わりにしておこう。

続きを読む≫ 2020/01/21 18:22:21

前回の記事でご報告のとおり、色んな電機資材がまとめて届いている。今回も引き続き部分的改装した点を紹介していく。冒頭の写真は勝手口外部にもともと備え付けてあったコンセントである。

 

見てのとおり相当古いもので、ただの露出ボックスであり、現在よく売られているような防雨仕様でさえない。それも、ここの部分から最終的に2回路ほど常時使用のコンセントが繋がれているのだが、なぜか1口コンセントとして設置されている。

 

その常時使用の2回路の内容が浄化槽用ポンプと電気温水器用ヒーターとなっており、両方とも簡単に動かせるものではない上それぞれのコードがあり得ないほどに短い。

 

つまり、1口コンセントに3口電源タップを差して複数使えるようにしているのだが、上記既設の両方のコードを目いっぱい伸ばしたギリギリの位置にタップを設置するしか選択肢がなく、それももともとの状態ではそのタップを固定すらせず、空中にブラリンと浮かしているような状態であった。

 

そしてここの電源、実は作者もかなり初期の段階で高圧洗浄機の専用とし、現在ではほぼ常設しているような形をとっている。外部であることと、水場のすぐそばであることなどを考慮し、早めに防雨用のコンセントに変更しておきたかった。

 

今回、発注していたものが届いたので早速取り付けてみたのが右の写真。今まで1口だったものが2口になり、雨や水道水がかからないような防水フードがついている。さらに抜け防止にコンセントを差し込んでひねるタイプのもので、見た目も機能も以前とは段違いによくなった。

 

これによってかなり短いコードだった浄化槽用ポンプが直接繋げるようになり、ヒーターやその他は余った片方のコンセントにタップを設置して取り回しができることになっている。

 

ここのボックス設置で少し考えた部分は、ボックスがもともと壁内配線に対応した形のものであったこと(今回のように現し配線で柱上部から線が降りてきているタイプのものには対応していない)で、スムーズに取り付けるために柱を少しノミで掘り、線が入る窪みを作ってボックス裏に回すというひと手間を加えている。

 

しかも、ボックスを柱の中央に設置しようと窪みを中央に掘ったのだが、ボックス自体を柱に固定する際に中央上部にビス打ちする箇所があることを全く考慮していなかった(そのまま中央固定でビスを打つと上からの配線を貫通してしまう)ため、結果的に本体位置をずらして設置することになってしまった形だ。

 

そしてお次はこちら。こちらの商品はライティングレールとかダクトレールと呼ばれるもので、よく店舗などで使われるような照明器具になる。家庭用のものでも色んなタイプが市販されているが、それらと違う点としてこれは直接電気線と繋ぐことで見た目をスッキリさせることができるというもの。

 

ただし、家庭用の後付けできるようなタイプとは違い、予め計画的に設置する必要があったり、天井・柱・壁などに埋め込みが必要だったりとやや難易度が高めの商品である。

 

今回、母屋ではこのタイプのレールを計3本(3m、2m、1m)設置する予定で、今回はそのうち短い2本分を設置したときの話をしようと思う。まず手始めに最近完成したばかりの勝手口の天井に取り付けを行ってみた。

 

右の写真が取り付けた状態のもの。以前この天井を完成させたときに天井裏から格子枠に穴を開けて電気線を垂らしていたのをご記憶だろうか(そのときの記事はこちら)。

 

そのときの配線はこちらの写真に見えているレール右端の配線ボックスで隠すことによって見えなくなっている。業務用レールの一番いい点はこの線が見えないスッキリ具合にあると個人的に思っている。あとはジョイントを付けることによって曲げたり伸ばしたり自由自在なことも最大の利点といえる。

 

ここまでやったらあとは実際に照明を点灯して出来を確認せずにはいられないのが人情というものだろう。同時入荷しておいたいくつかの照明を全てまとめて取り付けてみたのが左の写真だ。

 

これだけの数の照明をぶら下げてみると、なんとなくこの空間が小規模のショールームになったような錯覚さえ覚える。チョイスするモノや種類によって明るくすることも暗くすることもでき、気分によって変化をつけてみたりいつでも思うように数を増やすこともできる。

 

最後はこちらの紹介で終わろう。この部分はもともと床の間だった部分で、先日レンジフードを取り付けた(そのときの記事はこちら)ところの隣の空間になる。この部分には冷蔵庫や電子レンジなどを設置する予定で、直接照明は必要ない部分ではあったのだが、垂れ壁を落とした際に天井裏への穴が開いていた(参考写真はこちら)ためそこを木材で塞ぐと同時に今回レールを付けてみた。

 

使い方としては写真にあるとおり、アイランドキッチン側に向けてダウンライトのような形で使ったり、奥の壁に向けて照り返しを利用した間接照明として使用できればと考えている。

 

諸々の確認が終わり、塗装を実施して完成させたのが左の写真。この部分はこれでもう手を加えることがない状態である。あとは取り付ける照明を選んだり、軽いものであればレールから吊るすこともできる。

 

この一角には冷蔵庫や電子レンジをはじめ、多くの差し込み口が欲しい部分であり、計5個口のコンセントを用意しているという電気的にけっこう力を入れた部分である。それだけに完成したことに対する感慨もひとしおであった。

 

次回、残りのダクトレール設置について報告できればと思う。

続きを読む≫ 2020/01/20 20:03:20

以前にもどこかで触れておいたかと思うが、取付用の照明関係の品が着々と届いている。照明計画を考えるのは楽しい作業だが、コストの高さに頭を抱える問題でもある。

 

届いているのはダクトレールや外部コンセントなどの電材、照明器具などである。今日はそれらのうち玄関灯を取り付けたときのことを報告する。ただこの玄関灯、安価なものをお試しで購入したものであるため、取り付け後気に入らなければすぐにでも代替品を考えるかもしれない。そのつもりでご覧いただければと思う。

 

冒頭の写真はひとまず玄関周りに手を入れようということで、以前垂れ壁を落として(そのときの記事はこちら)開いた穴を塞いで塗装したときのものだ。ついでに天井のインシュレーションボードも塗装し、他と違和感がないようにしてみた(このボードの部分は後で布を使って覆い隠す予定だが)。

 

と、以上はデモンストレーションのようなもので早速玄関灯の取付に入ろう。今回玄関灯を取り付けるにあたって最も作者が悩んだ点は、設置位置についてであった。モノとしては玄関自体が和風の造りであるため、和的なものか、雰囲気を壊さないようなクセのないものに限定して品を物色。

 

物色してわかったこととしては、「いいものは高い!」ということだ。そのためひとつダメ元で簡単なブラケットライトを取り付けてみることにした。位置としては正面右上か玄関上中央かで悩んだ挙句、中央にしてみることに。

 

中央に決めた決定打となったのは、作者の構想上、中央で取り付けることにした方が配線などが見切れずにスッキリするという理由が大きかった。右の写真は中央に照明を固定するために玄関の上部に木の幕板のようなものを一枚貼付けようと準備したときのもの。

 

写真右手にある板をウォルナット色に着色し、それを上部に取り付けて意匠性のある板と見せかけて実は照明の配線隠しに使おうという魂胆がある。

 

説明するためにずいぶん古い写真を引っ張り出してきた。この写真の玄関灯の位置でわかるように、元々の配線は正面から見たときに玄関の左側の柱に穴を開けて電気線が室内側から出ている形であった。

 

そのためその線をそのまま使うことにしたのだが、もともとの照明の位置で線が切られているため設置場所の変更に伴って線を延長する必要がある。可能であれば同じ位置に取り付けるのが手間がなくてよかったのだが、サッシと玄関を変更したことでここの位置の取り付けスペースがなくなってしまったのだ。

 

一つ前の写真に目を転じてほしいが、やむを得ず延長した線をいったん玄関天井を通しながら正面右の柱まで引っ張り、仮の電球をつけたのが今現在の状況。この線を引っ張ったときはまだ取り付け位置を確定していなかったため、どちらでもいいようにこの形にしておいたということである。

 

今の状態としては、電気は玄関入った場所のスイッチでオンオフを操作しなければならない。最近は暗くなるのが早く、18時には真っ暗で何も見えない状態になるためここにはスイッチ付きのソケットを使い、作者が家を後にする直前にソケットのスイッチを切ることで付きっぱなしにすることを防いでいた。

 

そのため、作者が容易にスイッチをいじれる高さに電球を配置する必要があり、この高さに設置することによって雨の直撃をうけることになるため消灯の際にビニールに包んで養生をしている形になっている。

 

しかしそれらの面倒な作業ともこれでオサラバしたい。そういう気持ちがあったため自然に力も入るというもの。だが、それがアダとなったのか、取り付けの微妙な位置確定をしている最中に板を落としてしまい、配線隠しの入口で板を薄くしていた部分が折れてしまった。

 

面倒がらずに脚立を2台出して作業していればこうはならなかったに違いない。悔やまれるが、気を取り直して作業を続けることにした。右の写真がさきほど説明した配線を隠す入口になっている部分を写したものである。

 

この裏で電気線がいったん幕板の裏側に入る構造にしている。板が折れたというのはこの電気線が最初から隠れるようにしていた部分であるため、苦労して加工したことが何の意味もなくなってしまっている。

 

作り直そうか随分と考えたが、塗料も3度塗りをした後のものだったためやっつけ仕事で完了する道を選ぶ。ずばり、ザ・ボンドによる接着である。見た目も悪くなるし、外部でもあるため時間とともに劣化するかもしれないが、そうなったら寿命だと思って完全版を作り直せば良いと開き直る。

 

写真では白いボンドが汚らしく見えるかもしれないが、これは時間の経過で透明化していくため問題ない。あとは、作成前に計算できていなかった塗り切れていない部分(板の下玄関から出ている部分)を追加で塗れば取り付けは終了だ。

 

ひとまず、少し引いたアングルから出来を確認してみる。やや色が濃すぎた感じがするのは作者だけではあるまい。トータルして点数の低い、お世辞にも出来がいいとはいえない作業になってしまった。

 

板は中央に穴を開けてそこから配線を出している。あとは照明器具をここに固定して結線すれば作業は終わりと言いたいところだったが、安物を購入した報いなのか、設置する段階で不良品であったことに気付いた。

 

具体的には書かないが、このまま取り付けられないレベルの不良具合だったため、返品再郵送してもらうことに。それが届くまでの間このまま放置しておくわけにもいかないためやむを得ず作業前に付いていたソケットを代用する哀しいことに。

 

2日後ちゃんとした品が届いたため取り付けを行ったのが左の写真である。安価なものの割に質感は上等で、かなりゴマカシが効くような雰囲気はもっている。だがいかんせん、玄関の大きさに対して照明器具自体が小さすぎる感が否めない。

 

なんというか、この照明は勝手口あたりに付けたほうがいいのかもしれないという感じもする。とりあえずは玄関に必要な状態であるためこのまま使うことにするが、今後どうするかは再検討する必要がありそうだ。

 

ただ、電気が点いてみると強すぎず弱すぎず、丁度良い印象でもある。ちなみにこの照明は人感センサー付きのものを購入し(3000円くらいする、照明器具より高い)、今後スイッチのオンオフをする必要がないことになった。

 

センサー付きにも色々タイプがあるみたいだが、こちらの商品に関しては周囲が暗くならない限り点灯せず、暗くなってかつ人が近づいたときに初めて点灯するというもので、同じ内容のものの中でも精度の高いパナソニック製を設置した。

 

今後は暗い時の出入りが少し楽しみになりそうな気がしている。

続きを読む≫ 2020/01/19 18:02:19

前回のブログまででエアコン設置への準備はほぼ終了した。あとは配管接続を電気屋にやってもらえば全ての作業が完了する。図らずしも、室外機の設置が終わったタイミングでこれから向かうとの連絡があった。

 

今までコスト安を意識してなるべく多くの作業をDIYでやってきているが、このエアコンの配管作業というのは専門的な道具や知識が必要となるため、自身でやるより配管だけを業者にお願いした方がコストパフォーマンスが良いと判断した。

 

必要な工具や技術は作者がわかる範囲で記載していくが、簡単に手順を説明しておくと、本体と電気線の接続→本体を設置→室外機側から配管類を室内に送り込み→室内で配管を接続→配管の養生など必要な処理→室外機への接続、となる。

 

室内機本体からは電気線以外の配管(冷媒管2本とドレンホース)が最初から50センチほど繋がっている状態で、それに電気線(200V用の3芯)を接続し、それらをひとまとめにテープ巻きしておいて壁の穴に突っ込むのと同時に本体を以前の記事で設置しておいた取付金具に固定した。

 

冒頭の写真はその次の段階である室外機側からの配管送り込みのときの状況を写したものだ。最も太い管が冷媒管2本分の管であり、その次に太いのがドレンホース、一番細いのが電気線である。これから室内で接続して最短の長さで管を切って室外機に接続することになる。

 

右の写真は室内側で配管を接続する直前の様子を撮ったものだ。左側が外から入ってきている管で、右側が室内機から伸びている管である。冷媒管2本は室内を通る部分に結露が生じやすいため断熱材を巻く必要がある。

 

室内機側から出ているものはすでに断熱材が巻かれているため、両者を接続した後で残りの部分に断熱材巻きをしなければいけない。また、以前にもお伝えしたとおりドレンホースは室内機側から下り勾配をとることが必須となる。

 

それらの作業を全て行い、全ての配管が一本になるようにテープ巻きしたあとでカバーをかぶせたのが左の写真だ。このカバーは別段必須というわけでもないのだが、アプローチが長いぶん配管が垂れて勾配が正常にとれなくなるのを防ぐため、余っていた部材で細工したものである。

 

これによって時間の経過で勾配がとれなくなることを予防し、見た目も少しスッキリさせている(どうせここは天井をはめるため見えなくなる部分ではある)。

 

さて、以上で室内側の作業は全て終了した。次は室外機側の接続作業で、ここからがエアコン設置の本番といえる。配管を接続するための準備としてまず室外機の横にある接続箇所の扉を開けてみた。

 

見えている大小2つの管接続口に冷媒管を接続し、電気線を上部のフタを開けた箇所に結線すれば終了するのだが、この言うには簡単な作業が素人には手を出しにくい最大の部分になる。

 

まず、冷媒管を接続するには管の先端をフレアスカートと言われる状態にしなければいけない。フロンなどの有害物質を含む管になるため、絶対に漏れがないようにするための処置なのだが、左の写真の工具はそのスカートを作るために使うものだ。

 

この工具はフレアリングツールと呼ばれるもので、アマゾンなどでは数千円などの安価で売られているが、プロが使うこの写真のものは10万円くらいする品だそうで、管の先端をスカート状に変形させるためだけの機械である。

 

いざフレアリングが終わって接続するとなっても、細かくいえばトルクレンチなどを使って締める強さを決められた範囲でやることが推奨される。経験のない素人がやるぶんにはそれをしっかり守らないとガス漏れに繋がる危険な作業だが、年間数百件のエアコンを取り付けている業者にかかると大小のスパナを使って勘だけでやるようだ。

 

大小のスパナというのは、力の加減が丁度良い状態になるらしく、2本とも大きなスパナで固定してしまうと強すぎてジョイント部が壊れやすいという。敢えて力の入りにくい工具で目いっぱい締め上げるのがベストバランスだそうだ。

 

接続が終わったら次に必要な作業はエアパージと呼ばれるものである。写真のものはそのための機械で、これだけで数万円する品である。安いもので数千円からあるようだが、こういう機械はたいていのものは安かろう悪かろうであり、事故が関わる大事な作業にはしっかりしたものを使いたい。

 

フロンガスによるパージもあるそうだが、今現在では真空ポンプ式が主流になっており、今回購入したエアコンは真空式以外は不可となっている。写真の機械も真空ポンプ式のものだ。

 

真空ポンプ式は別名真空引きとも言われ、要はこの機械で管の中にエアー注入し、管の中にある空気や水分などフロン以外の不純物を排出する必要不可欠な工程である。

 

ちなみに、管の中にフロン以外のものがある状態で本体を運転すると冷暖房が正常に動かないだけでなく、圧縮機の破裂など事故に繋がる恐れもあるそうで、このあたりの作業も素人がレクチャーなしに行うのはリスクが高い部分だ。

 

以上で配管接続は終了した。あとは管の見た目をスッキリさせるため、写真のような配管用のモールでカバーして仕上げを行う。写真では見えていないが、壁に開けた穴のスキマには粘土状のパテを詰め込んでいる。

 

ここまで終わればあとは細かい部分(室内側の穴埋めなど)は自分でやっていけば良い。外部の見た目もずいぶんスッキリした印象に変わった。一点気になる部分は室外機前の石垣(防草シートで覆っているが)がやや高すぎることである。

 

これは後日可能な範囲で上の石をいくつか抜いて若干高さを下げることに成功したが、できればもう少し下げたいとは思っている。現状でしばらく使ってみて、異音が出たり暖房能力が低下している感があれば手を付けなければいけなくなるだろう。

 

ということで本体の試運転を兼ねて暖房を点けてみた。作者の今までの人生では基本マンション備え付けのエアコンだったり、買ったところで6畳用など狭いもの限定の安価なもの以外にはほとんど使ってこなかった。

 

このエアコンはグレード的に上の下に入る部類のもので、奮発して買っただけのことはある性能だ。マンション備え付けのエアコンなどは比較にならないレベルのパワーで、あっという間に寒かった25畳あまりの3部屋が温まってしまった。

 

以上でエアコン設置までの作業は全て終了となる。読者諸氏のご参考になれば幸いだ。

続きを読む≫ 2020/01/16 17:30:16

前回に引き続きエアコン室外機の設置までを記事にしようと思ったのだが、どうせなら母屋の西面の作業をまとめて紹介しようと思う。結構前の記事で忘れている方もいるかもしれないが、レンジフードのガラリ周りの仕上げのことである。

 

そのときの記事ではアルミダクトにフタをかぶせて崩れた壁に土壁補修をしたところまでを紹介していた。その土壁が完全に乾燥したため、いったんの仕上げに簡単に漆喰塗りをして周囲の壁と同一化させてからフードを固定することになる。

 

まずはアルミダクトを壁の中に入るくらいの長さにカットし、ガラリを取り付けてみたのが右の写真だ。ガラリ本体の接続箇所には耐熱両面テープで少しでも離れないようにしておき、接続後アルミテープをクドいくらいにぐるぐる巻きにしている。

 

ただ、今は蛇腹を少し伸ばした状態にしているため壁から少し出っ張っているが、固定の際はこの蛇腹を壁内に押し戻すような形で固定しなければならない。以前にも後方排気は作業が難しいとお伝えしたと思うが、こういう部分にもそれが窺えると思う。

 

 

ガラリには予め養生がしてあるのに気づいたかもしれないが、これは最後に固定するときにシーリングを付けるときのためのものである。今すぐには必要ないが、取り付けた後で養生テープを貼るのはわざわざ作業を難しくするようなものなので先に貼っておいた。

 

あとは全体を養生してから漆喰を一度塗りしていく。本来であれば壁全体を塗り直ししたいところだが、それをやると全部をやりたくなるかもしれず、今は優先してやるところではないため見た目は雑になってしまうがこちらの壁に関してはやっつけ仕上げで泣いておくことに決めている。

 

ここから時間を早送りして漆喰を塗ってから一日経過したところから話を進める。あと残る作業はこの壁にガラリを固定するだけなのだが、今回使っているタイプのガラリにはビスなどの固定しやすいものがついていない。

 

ではどうやって固定するのかというと、このガラリの内側(壁面やダクトと交わる箇所など)にシリコンシーリングをたっぷりと施し、それの固着力で取り付けることになる。このシーリングという素材は安価でとても有用なアイテムで、家屋内の至る部分で使われているものだ。

 

ただ、固着するといっても塗ってから1〜2時間はなんの粘着力もなく、素材自体が固まるまではこちらが壁から離れないように力を与えておく必要がある。そのため作者がとった方法は写真のように木材を使ってテコの原理で壁に力をかけ続けてみた。

 

結果的に木材の力が強く働いてガラリの中の羽が変形してしまったが、それはすぐに戻せたので問題なく、思っていた位置に固定することができた。ただ、ここの壁はこれで終了ではなく、いずれ漆喰の塗り直しをする予定である。

 

シリコンの塗り方も絶対に雨漏りをしないようしっかり目に塗りすぎて壁が汚く見えてしまうほどだが、最終的に見た目を意識するように調整するという前提で一時的に泣いておくことにしたという状況だ。

 

そして今回わざわざこのガラリの作業を紹介したのは、同じ壁に穴を開けてエアコンの室外機を設置することになったためでもある。室外機を設置するにあたりまず作者がやらなければいけないと思ったこととして、設置場所付近の整理ということがある。

 

そしてこの日の最初の作業は設置場所になる西側全体の草刈りをすることであった。ここの場所は日当たりが悪く、あまり好きじゃない場所のためこれまでもほとんど写真を撮っていない部分で、雑草が常に生い茂っているイメージだった。

 

ただ、レンジフードに始まり、エアコン室外機、プロパンガスボンベなど、今後ここは目立ちにくい場所ということを最大限利用して、こういった見苦しいものの置き場所になる栄誉を一手に担ってもらうことにしている。

 

そのため周囲が草だらけになったり、頻繁に草刈りが必要になるようだと少し面倒であるため、ここに関しては草の成長を少しでも妨げるような防草シートを敷いておくことに決めた。

 

左がその防草シートを敷いているときの様子である。草というのは本当にどこからでも生えてくる厄介なものであるため念入りにシートを敷いていく。ここで一番大変だったことは、このシートを固定するピンが全く地面に刺さらないことであった。

 

つまり、家の基礎やすぐ目の前の石垣などにより、地中にコンクリや石が断続的に入っている状態なのである。普通に考えればピンを刺す場所はないと思えるが、砂や土だけの部分もかろうじてあったりするため、そういう場所を一回一回ピンを刺しながら確認し、数少ない土の箇所を探し当てて刺しこんで行った。

 

それはもう、思った以上に大変な作業で、午前から草刈りを始めてこのシート固定まで終わったのが14時頃という有様。この日はしばらくぶりの晴天でどうしてもこの日にここまで仕上げたかったので必死に石垣の中でピンが刺さる部分を探すことに終始した。

 

と、ここまで終わって遅い昼食を摂っていると丁度良いタイミングで電気屋から連絡があり、これからエアコンの接続をやれそうだとのこと。渡りに船とはこのことで、図らずしもトントン拍子に設置できることになりそうだ。

 

ということで接続作業に入るまでにできることはやっておこうと室外機の設置までを行ったが、この室外機の重さはなかなかのものだった。約40キロほどのものだが、あまり力が入れられない持ち方しかできない上、狭い通路で難しい体勢しかとれず、ここ数年で一番全力を出し切った自信がある。

 

という感じで室外機までの設置が終わった。場所が狭く、場合によっては室外機も設置高さを変えたり移動したりする可能性があるかもと思い、足場の固定はしていない。

 

あとは最後の仕上げとして配管・配線を電気屋にお願いして全ての作業は終了である。果たして設置完了までスムーズに運ぶだろうか?はたまた想像どおり極寒の室内の救世主たりうるだろうか?答えは神のみぞ知る。

続きを読む≫ 2020/01/15 19:02:15

我が家で全くくつろげないーーーそれがここ最近の作者の悩みだった。秋から冬になり、寒さが厳しくなって久しい。以前のブログでもストーブを購入したことを報告したりしてきたが、師走になってからこっち、小さなストーブだけでは全く寒さが緩和できなくなってきた。

 

まだリノベ途中という状態であることが寒さの一番の原因でもある(スキマが多く、それを塞ぐ作業もまだ進んでいない)と思うが、日に日に家に入るのが億劫になってくるほどの寒さで、まさに底冷えがするという表現が正しい。

 

晴れた日などは庭に出たほうがはるかに暖かく、あまり動かない作業などの日は途中で震えが止まらなくなったりするレベルだ。これはもうマッタナシという感じでエアコンを設置することを最優先事項として作業を進めることにした。

 

冒頭の写真は以前にも使ったものだが、もともとエアコンは最後の段階で取り付ける予定であり、写真でいう垂れ壁の左端に設置予定であった。だがその位置は色んな問題をクリアするのが難しく、結果的に一番右の垂れ壁に設置することに決定。

 

色んな問題というのはほとんどが配管関係の問題であり、当初考えていた垂れ壁左に設置するとどうしても配管が裏側で現しになるか、はたまた配管をすぐに曲げて家の正面に室外機を設置することになるなどどちらも作者が頷けないことであった。

 

前置きが長くなるので本題に入ろう。右の写真が今回発注したエアコンで、シャープのそこそこいい部類に入るものである。今回エアコンをどんなものにするのかは色んな検討を重ねた。ヤフオクなどでお買い得の中古なども検討したりしたが、最終的に新品を購入。

 

作者が一番重要視したのはもちろん価格でもあるのだが、次いでランニングコストの点を考慮した。設置個所はLDKの部分で15畳程度のスペースを充分にまかなえるものとして18畳用(5.6kw)の最も安かった品である。

 

このクラスで新品というとだいたい15〜6万円ほどが実勢相場なのだろうが、今回作者がゲットしたのは一年落ちのお買い得品で税・送料込みで115000円ほどのもの。

 

では施工説明書に従って取り付け箇所の準備を始めることにする。左の写真は外壁に繋がる穴を開ける位置を確定させたときのもの。大抵の場合、エアコンを設置する壁というのは外壁面であることが多いが、今回作者が設置する箇所は一枚壁を隔てた垂れ壁であるため、配管用の穴を2か所開ける必要がある。

 

外壁面に設置する際は全く気にかけなくていいのだろうが、今回気を付けなければいけないこととして、配管に勾配をつける必要があるということだ。配管の中には室内機から出るドレンホース(水が流れる)があるため、流れを止めないためにも室内機から下り勾配をとらなければいけない。

 

で、通常は室内機の取付位置から決めていくものだと思うのだが、それでは勾配をとることが困難になる可能性があったため、やむを得ず外壁面の可能な限りの下側に穴を開け、そこから上り勾配をとって設置面である垂れ壁の穴の位置を決める逆算方式で決めている。

 

これの心配だった点は、垂れ壁に穴が開いたときに位置が高すぎて室内機が実質取り付け困難か、もしくは不可能になる可能性も考えられたことである。結果的になんとかなりそうなギリギリの位置で決めることができ、ほっと胸をなでおろす。

 

そこまで作業が進むと、今度は取り付け面の穴の位置から逆算して室内機本体の設置位置を決めることになる。施工説明書に書いてある通りの寸法で位置を確定していく。

 

今回、下地として決定したのは写真のように余ったベニヤである。真壁用の取付器具が市販で売られているのだが、上下に無機質な器具が現しになってしまう造りのものしかなく、作者の好みに合わないためそれならお金をかけずに手作りしようと考えた。

 

ただ、真壁の構造上このベニヤをしっかり固定しようと思えば選択肢は貫にビス打ちをするか、周囲の木材に固定を求めるしか方法がないことになる。ここの垂れ壁には貫が入っておらず、周囲への固定をするのでは市販の取付器具と変わらないためそれも却下。

 

それらの問題を解決するため作者がとった方法は右の写真のとおりである。これは設置面の反対側の壁にもベニヤを張り、両ベニヤをボルトナットで緊結することで強度を得ようとするもの。

 

ボルトを強く締めればお互いが壁を挟む形となり、内側の土壁が崩れない限り壊れることはない。尚且つ、裏で止めたベニヤを両サイドの柱にビス打ちして間接的に支えることにしたため必要強度は確保できていると考えた。

 

思った以上に安価に(ボルトナットで200円程度)頑丈なものができたと一安心したのもつかの間、ふと作者の考察に足りないことがあったことに気付いた。それは室内機本体の取り付け方についての部分である。

 

本体は壁に取り付け専用の金具を付けておいてそこに上からはめ込む形で設置を行うことになるのだが、実はこのときどうしても本体をやや斜め上から最初の上端をはめ込まなければならず、それら諸々のことをするためには写真の設置位置では不可能であることが判明した。

 

そこで作者がとった苦肉の策が左の写真のやり方だ。何が本体設置の障害となっているのかといえば、要は天井にある廻り縁に引っかかるのである。従って、廻り縁よりも厚みのある下地にしてしまえば設置に関しては無事行えることになる。

 

ただ、せっかく薄めのベニヤで取り付けることができると思っていただけに、この約2pの厚み増(業界用語でフカシという)は気持ち的に面白くない。本体を取り付けたときに壁からの浮き上がりが大きくなるため、収まりをスッキリ見せる一工夫が必要になるかもしれない。

 

と言いながらもなんとか取り付け金具を設置するまでが完了した。下地の材には周囲の柱梁などと調和させるため(あまり見切れるわけでもないが)黒系の色に塗装している。

 

だが果たして作者の計算どおり本体の取付、そこからの下り勾配の配管、室外機への連結までの作業がスムーズにできるだろうか。今回のエアコンの取付に関しては、いつもの電気屋にお願いすることにしているが、可能な範囲のことは全てやっておくようにしたいと思っている。

 

電気屋にお願いしようと思っているのは、冷媒管のフレア接続の部分、配管結露防止処理、エアパージ、電気線の接続に関してである。従って、本体を現段階で設置することができない(本体を設置=配管を全てひとまとめにして穴を通す必要があるため)ことになる。

 

ということで室内で出来ることはここまでが限界である。次回は室外機周りの設置までを報告しようと思う。

続きを読む≫ 2020/01/14 19:50:14

一番の難関と思っていた枠組みが仕上がった。あとは予め天井裏に上げておいた天井板を上から枠にビス止めして固定すれば天井造作はほぼ終了となる。手始めにとりあえず2枚分の板を貼り付けてみたのが冒頭の写真だ。

 

作者が考えた貼る手順としては、横長になっている板(格子枠で3枠分)を西側から固定していき、東側に向かって後ろに下がりながら次々と取り付けていくことになる。最後の東壁のものだけは2枠分の大きさに切った板を点検口から体を出す形で取り付けるようにする。

 

構造上天井裏で作業することができず、下側から作業せざるを得ないためどうしても最後に残ってしまった分の板固定ができないことになる。その最後の部分を点検口にすることで下からでも作業できるような理屈になる。

 

残った反対側の天井にしても然りである。北側の3枠分が終わったあとは南側に残った2枠分を今度は逆に東側から固定していき、最終的に天井裏への点検口を塞げば全工程が終了という塩梅だ。

 

と、そんな感じで北面3枠分が終わって南面2枠分を東側からUターンしてきている途中の状態を天井裏から撮った写真が右のものである(かなりややこしい言い回しだがご容赦願いたし)。

 

まず天井板だが、今回は手間を惜しんだためそれぞれを丁度良い長さにカットしていない。そのため余ってしまったものがベロンと反対側の板の上に残っている状態になってしまっている。見えない部分に対して省エネを意識した。

 

それと、写真奥の電気線が大量に立ち上がってきている真下に配電盤があることになる。その1枠分は前述のとおり点検口となっていて、他の天井板よりベニヤ一枚分大きい天井となっていることにご注目だ。

 

作業はこの写真くらいの状態までくると残すところあとわずかである。だがこのままラスト2枚の天井板を貼り付けて点検口の仕上げで終わり、かと思いきやそうはいかない。この時点で出来る天井の仕上げとしてまだ吊り木をつけていないためである。

 

吊り木というのは天井を吊るように支える材のことで、多少の強度が得られることのほかに天井を引き締める効果が期待できる。これをつけないでいると天井は中央に向かうに従って重力で垂れ下がることになり、見栄えが悪くなるというもの。

 

それに、人間の視覚効果というもので仮にフラットな天井を作ったとしても真ん中あたりが垂れ下がっているように見えるそうである。そのため、今回作者がとった方法は中央付近をやや浮かせるような形で釣り木を固定してみた。

 

ビスの打ち方はあまり好ましくないと思いながらも長めのL字金具(ビス穴4本ずつ)を使い、母屋(同じ字で紛らわしいがおもやではなく、もやと読む)に固定した。写真でもわかるとおり、母屋の継手の部分がズレまくっていてこういう部分にも造りの雑さがうかがえる。

 

ともあれ、数日の造作を経てなんとか完成まで漕ぎつけることができた。当初思っていたほど安っぽくなく、寧ろ意外と高級感さえ漂っているような気さえする(親バカのようなものか)。

 

ただ、トータル8000円程度でここまでのものが出来れば客観的に見ても充分な出来といえるのではなかろうか。あとは天井裏点検口の仕上げと電気関係の仕上げをすればこの天井に関しては終了である。

 

電気に関しては前回のブログでもお伝えしたとおり、ダクトレールを中央に一本通す予定である。まだ品物が届いていないため後日の報告とさせていただくが、ひとまず取り付け前の準備だけはしておいた。

 

準備というのは写真のように取り付ける予定の位置に穴を開けて天井から線を落とすまでのことを指す。実物が届き次第、今仮に付けている電球をレールに入れ替えることになる。

 

そしてこの勝手口天井の造作を始めたときからちょこちょこ説明してきた天井裏点検口の様子がこちら。他の天井板と同じものを枠の内寸いっぱいの形でカットし、一回り大きいベニヤ板に固定してそれを格子の上に置いただけのシンプルなデザインにした。

 

今現在の事情だとまだまだ天井裏に上がる機会は多くなりそうということもあり、出入りのしやすさを最優先した形になる。ちなみに中央に取っ手をつけていてこれを持ち上げて取り外すことになるが、ビス止めしているのはこの取っ手の両端のみにしている。

 

だがよほど雑に扱わない限り強度はその程度で充分と踏んだ。試しに何度か開閉を繰り返して使い勝手を確認したが、軽くて簡単で使いやすい。大きさも42センチ角くらいあるので普通の大人が出入りするのに充分なスペースがある。

 

ただ、ここに丁度良く取り付けられるような梯子がないかもしれない(床張りをしてみないとわからない部分でもある)ので、ずいぶん先になるかもしれないがここ専用の梯子を作る可能性は考えておかなければいけないだろう。

 

と、そんな感じで勝手口の天井造作は全て終了である。壁抜きから始まり、窓取り付けや電気配線を経てようやくここまできた感じがする。ここまで終わってしまえば後は最後に残った窓取り付けや、床関係と壁関係が終わればこの部屋は終了となる。

 

だが、当初は一気に勝手口の仕上げまでをやろうと考えていたのだが、ここにきてまたしても新たなプランが浮上したため、それを最優先にしようかどうか大いに悩んでいるところでもある。

 

というのは、浴室がらみのことである。今後この浴室に対してハツリ解体作業、その後大量のコンクリを流すことが確実な状況であり、玄関や勝手口を綺麗にした後でそれらの作業をすることはやはり面白くない。

 

そのため、全ての作業に優先してひとまず浴室がらみの作業を実施することを決定した。が、まだ詳細までは決めかねている部分もあり、それらが決まって実際に動いてから報告しようと考えている。それまでは他の細かい部分での報告をしていく予定だ。

 

本来であれば最も汚れる作業になる浴室関係のことなどは、リノベーションの初手として組み込んでおくことが理想なのである。ただ、リノベーションの難易度としてこの浴室改装の部分が最も高いのも事実であり、かなり悩ましい部分でもあった。

 

浴室には水道・ガス・電気・防水・大工仕事など建築のなんたるかが全て詰まっており、それらの英知の結晶であるともいえる。ここからの作業はここ一番気合を入れ直して臨まなければいけなくなるだろう。

続きを読む≫ 2020/01/13 18:11:13

周囲の4枠が完成し、残る枠組みは格子となる縦横5本ずつになっているが、ここからが最も正念場になる部分だろう。何度もお伝えしているがここの勝手口の周囲4壁は厳密な正四角形になっておらず、ミリ単位でズレが確認されているからだ。

 

最初の廻り縁の部分だけをとっても結局最後の南面の一本がスムーズに収まらず、いきなり調整(要はカット)を余儀なくされた。いわんや残りの格子をや、である。

 

ここから先のことを考えると最悪手詰まりになることもあると思ったため、最もズレが生じると予測される部分を仮通ししておかずにはいられなかった。つまり、ビス止めはせず、何本かの格子を組み立ててみたりした。そうすることによってようやくなんとかなりそうだという感触を得ることができた。

 

仮組みしたものを一旦分解し、今度はちゃんと手順通り受け側である長辺の材から組立を進めていく。以前の記事でもお伝えしているが、2800ミリの長い方の辺を受け側とし、この方向の材は全て上側に溝を欠いている。

 

本当は短辺の方を受け側にした方が強度的にはいいのかもしれないが、作者が気にしたのはこの写真の状態になった次の段階のことであった。要は次は差す側の材を上からかぶせることになり、これらすでに片側を組み終わった材のスキマを通して下側から天井裏に材を持ち上げてからの作業となる。

 

その作業を長辺でやるよりは短辺でやった方がよりやりやすいと思ったためこういう形にしたのだが、どういうやり方が正解なのかは調べていないため今現在の作者にはわかっていない。

 

ちなみに当然のことかもしれないが、この受け側だけを取り付けた時点では欠いた部分にハマらない箇所は全くなく、非常にスムーズに作業できている。

 

そしてこれからが本番となるが、差し側である反対側の5本を合わせる前に天井板を予め枠の上に上げておくことにした。理由は簡単で、全ての格子枠が完成してしまったらこの板が極端に上げにくくなるからである。

 

捨てベニヤだけにこれだけを見ているとチープ感が否めないのだが、うまく無垢の格子枠とマッチして化学変化を起こしてくれないかなどと勝手な期待を込めている。もしあまりにも作者の印象に合わなければほとんど金銭的な損害はないため、違うものを急遽考えていこうという二段構えで臨んでいる。

 

この板を上げることで多少天井裏が窮屈になってしまったが、これはやむを得ない手間であるため我慢して造作を続けていく。そんな中でひとまずスムーズにいってもらわねば困る3本目くらいまでを固定していく。

 

写真ですでにある程度わかると思うが、奥側(東面)のほうでは溝にうまくはまらない箇所が出てきている。かなり力づくでやればここらへんはまだギリギリ入りそうな感じもあるのだが、無理をせず一旦材を降ろして欠いた箇所の調整を行う。

 

とはいっても大きな調整ではなく、ほとんどが1ミリとか2ミリレベルの調整である。仕上がりの綺麗さにはほとんど影響を及ぼさない程度のもの。そしてここまでを綺麗にハメた後でようやく全てをビス止めしていった(それほど慎重になっていた)。

 

ここまでしっかり読んでくださっている読者であれば言わずもがなだろうが、ビス止めといっても天井裏側から材が交差する箇所に一本打っているだけのものである。強度のためというより、浮き上がりをしないための意味合いが強い。

 

そして最後の2本だが、実はこの最後の2本こそが難関と思っていたにも関わらず、そんな作者の心配をよそにビックリするくらいのあっけなさですんなりとハマってしまった。いや嬉しいのだが、なにやら複雑な気分でもある。

 

そして読者の方にここで気づいてほしいのは、この部屋の電球の位置関係にある。今回の記事の中だけでも設置個所が徐々に変わっていっているのがおわかりであろうか?これは今後を期して準備するための動きになっている。

 

最初のうちは全ての作業をスムーズに行えるよう中央付近に照明を垂らしていたのだが、格子の出来上がりとともに、最終的に確定しなければいけない場所のあたりにしておかないと後々面倒なことになりかねない。

 

つまり、作者の考えではこの右の写真の電球の位置付近でこの部屋の照明をFIXさせたいと考えているため、この位置で仮決定しているということだ。どのような照明を取り付けるかは色々考えたのだが、これといった秀逸なアイデアが作者には思い浮かばず、結局格子の中央にダクトレールを通すことに決定した。

 

電気の話はさておき、ひとまずここまでで格子枠の全ては完了した。一番の正念場と思っていたがやってみると意外にあっけなく、簡単に終わってしまった感がある。だがそれは準備の段階でしっかり苦労を重ねていたからだと前向きに考えることにしている。

 

次回は天井板の取り付けになってくるのだが、その前に最後の最後に取り付ける予定の天井裏点検口を作成したときの様子を報告しておきたい。今回の天井板張りは455ミリ幅のものを順次固定していく形になる。

 

それは枠完成の写真でいう格子の一枠分(芯々で455×461ミリ)のうち、455ミリ側を一列ずつ順に取り付けていくことになってくる。そして格子の南西端と北東端の1枠ずつに点検口を設けるというのが作者が最初から考えていたプランであった。

 

左の写真のように他の天井板と同じものを一回り大きいベニヤに固定し、枠の上に乗せるというだけのごくごく簡単な造りにする予定だ。下から見てビスが多くなるのを避けたかったため、ビスを打つのは取っ手の部分のみとした一見お粗末な出来となっている(結果と出来上がり写真は次回ブログにて紹介します)。

 

また、点検口の南西端のほうはそのまま屋根裏に登れる位置に存在し、北東端のほうは点検口を開けると配電盤の裏の線の変更や修理修正が可能な位置関係となっている。要は格子天井の対角線を境にシンメトリになっている形で、我ながらこれは良くできた形と自画自賛したい部分である。

 

口で言ってもよく伝わらないと思えるため、次回をご期待いただくということで今回は終了しようと思う。

 

続きを読む≫ 2020/01/12 19:10:12

前回のブログにて天井枠組立への準備が終わった。あと事前準備として残っているのは天井板の選定と塗装があり、天井点検口も用意しておかなければいけない。

 

点検口に関しては次回に譲ることにして、今回は天井板に関することと廻り縁の造作までをやってしまうことにした。冒頭の写真のとおり、今回の天井板はベニヤに塗装したものを枠の上に貼りつける形をとる予定だ。

 

ベニヤといってもこれは3×6(サブロク板)と呼ばれる大きさの極薄(厚2.5ミリ)のもので、捨てベニヤと呼ばれるもの。ホームセンターで買うと一枚が300円前後という本当に「捨て」用のベニヤである。

 

前回の記事にも書いたとおり、以前寝室の床下に断熱材を入れた際に間に合わせで石膏ボードと一緒に購入したもので、まるまる用途がないまま保管されていたためダメ元で使ってみることにした。

 

塗料は水性ステインのウォルナット色を使っている。前回、枠材の加工をしつつ適当な時間でローラー塗りをし、乾いたときに重ね塗りという感じで計3回塗りをして仕上げておいたものだ。

 

枠材の準備にかかったのと同じくほぼ2日をかけて計6枚の板を用意していて、理想でいえばこれをこのまま天井裏からビス打ちして固定できればいいのだが、上から作業できる環境にないためやむを得ず半分ほど縦長に切ってそれぞれを細かく固定していくことにした。

 

形としては枠を組み立てた後、枠の下から脚立の上に立って上半身を枠の上に乗りだしながらビス止めをすることになる。そのため、本来の板のままだと乗り出した場所から1メートル近く離れた場所にビス打ちしなければいけなくなり、ほぼ無理な作業になるためこのようにしている。

 

天井板の加工の話はこれくらいにしておいて、今回のメインである枠の組立作業の報告に移ろう。左の写真は前回加工しておいた木材のうち最初の4枠を取り付けているときのものだ。

 

今回枠としてつかっている材は幅が35ミリ、せい(高さ)が45ミリのもので、材が交わる部分は全て相欠きしてある程度全ての材がツライチになるように予め調整している。それは前回の記事でも確認済みのことなのだが、実際多少ズレが生じる本番の造作であるためどこで狂いが出てくるかわからない不安がある。

 

一応作者の考えていたやり方としては、4辺の長さが全て微妙に異なっている構造上、必ずどこかでズレが出てきてそれを調整する必要が出てくるということがまず念頭にある。

 

それを調節するため、一番大きく長さが違う南面の枠(採寸上では北面と9ミリのズレがある)以外の部分をまず事前の確認どおりの感じで取り付け、最後の一本ないし2本くらいの枠を付ける段階で溝や長さが違う部分を削るなどして調整するか、足りない部分が出ればそこだけ下地材を浮かすなどして調整するという考えで進めている。

 

と思いながら進めていたが、最初の段階で(右の写真の箇所)すでに溝に削りが必要な状態になってしまう。だがここは想定済みの部分(南面)であるため落ち着いて削ることで綺麗にハメることができたが、やはりこのあたりの最後の1〜2本を連結するときはズレたりして調整が必要になりそうだ。

 

ひとまず今回は4枠を取り付けるまでが目標であるため、このまま作業を進めていくことにする。この天井造作で作者が少し工夫したところといえば、ビスを打つ位置になるかもしれない。

 

ビスの位置は左の写真のとおりだが、これは枠を重ね合わせたときに一切ビスを見えなくするための工夫である。今回の造作では下から天井を見たときにビスがどこを探しても見えないようになっている(点検口の取っ手のビスは除く)。

 

そして南北に走る材のピッチは偶然にも455ピッチでこれは一般の住宅モジュールと同じ単位であり、天井板の規格上もとてもやりやすい。ただ、母屋の設計上現代のモジュール(柱間3尺:910ミリ)とは違い3尺1寸5分(955ミリ、それも所々不正確)という古いモジュールであるため、柱にしっかりビスが打てるかだけが心配であった。

 

だが、写真のような感じで全方向の全ての柱に対して丁度ビスを打つ位置に柱があったためここは一安心だった。恐らく柱にさえビスが通っていれば耐久は充分すぎるはずである。

 

そして、気になっている人がいるかもしれないので最後に配電盤周りの収まりを紹介して終わろうと思う。一応以前にも文章上で説明はしていたはずだが、写真で見るとわかりやすいだろう。

 

今回新しく固定した枠の裏を配線全てが通り、そこから天井裏に抜ける形をとることで見た目がかなりスッキリしている。あとはある程度の作業が終わったときに配電盤のフタを付けて完成させ、見切れてしまっている天井との間の線を化粧板で隠せば良いという状態になった。

 

だが、まだ残りの作業としてエアコンを付けたり、場合によっては浴室に200Vの暖房換気扇を入れる可能性も出てきたりしているため、ここはそれら全ての作業が終わってから閉じることにしている。

 

という感じで次回は天井枠を全て完成させていこうと思う。

続きを読む≫ 2020/01/11 20:16:11

ようやく勝手口の天井について具体的に進めることができる。思えば半年以上前に天井を抜いて(そのときの記事はこちら)以後、ここの天井に関してはどのように仕上げるか随分と考える時間があった。

 

当初は中央あたりに見えている丸太梁を現しにしようなど考えていたのだが、色々とデメリットが見えてきた(そのときの考察はこちら)ため、他と同様の高さを目安に天井を造ることを決定した。

 

そして造ることを決定してからもいくつか考えておかなければいけないことがあり、結果的に完成まで数日を要したのだが、今回はその第一歩として木材を加工したときの話をしようと思う。

 

冒頭の写真は今回の天井に使う予定の木材を撮ったものだ。ホームセンターで安価に手に入る、計14本で6000円程度のもの。この他には天井板をどうするかかなり悩んだのだが、以前の記事で寝室の床下に使ってその後回収していた捨てベニヤがそのまま残っていたためひとまずそれでやってみることに。

 

それらのことはまた後日報告するとして、とりあえず天井の形をどうするかを考えた。この母屋ではこれまでいくつか紹介してきたとおり、竿縁天井と目隠し天井が併用されている。

 

塗装をしたことにより今では両方とも差異を感じないようなシックな天井に変わっていて、他の部屋が全てその天井であることからこの最後の部屋である勝手口にもそれを採用した方が違和感がないだろうと思っていた。

 

ただ、作者の頭の中でもう一案あり、格子天井も捨てがたいという思いが日に日に強くなってきて最後までその2つで悩むことになった。結果的に格子天井ということで決断したが、どちらかといえばこちらの方が木材の加工がよりシビアになってくるだろう。

 

恐らく最初の設計がキモになると感じたため右のような簡単な設計図を作った。この設計図には反映させていないが、実際の天井周りを採寸したときに案の定というか四角形の4辺の長さが全て微妙に(ミリ単位で)狂いがある。

 

作者がとったやり方はX軸とY軸の2本ずつは共に短い方の長さを採用し、お互い全く同じ寸法で刻みをして最後に余った長さ分を調整する方向で進めたがこれが結果的に正解となった。

 

一応設計の段階では長い方(2800ミリのほう)の竿を受け側(最初に取り付けることになる)とし、短い方の竿を差す側(上から後でかぶせる)として考えている。

 

前置きが長くなっているので加工は巻き気味で進めていこう。今回の格子枠を作る上で作者が最も難しいと考えていることは、全ての溝をキッチリ合わせることができるかどうかということに尽きる。

 

全ての材の交差部分を相欠きで上手く決めることが果たして素人にできるのだろうか。ほとんど不安材料しかない中で作業に着手した。写真は相欠きの加工をしているところだが、以前の記事でも紹介したやり方であるため技術の部分については割愛する。

 

受け側の材がほぼ出来上がって差し側のものを欠いているところ。こういう溝堀りの作業は専用の工具(電動角ノミなど)があればあっという間にできるのだろうが、いかんせん役立ちの度合いに比べて高価すぎる買い物になってしまう。

 

仕方なく以前にも紹介した丸ノコで1〜2ミリ間隔に切れ込みを入れてノミで落とす方法でやっているが、こちらの方法でも随分と慣れてしまったため写真のように複数を効率的にやれるまでになっている。

 

この木材加工の段階で最も時間がかかったことはけがき(寸法をとって線を引く)である。上の設計図を見てもらえればわかるがとても数字が細かく、ほとんどがミリ単位の加工になる。今まではこういう加工の場合は材の一か所に目印線を描いてあとはそれを基点にスコヤ(L字の差し金)で線を引いていた。

 

だが、その方法ではなぜかコンマミリ単位でズレがでてきたりする。そこで今回はより精密に工作するために材の上端と下端2か所に目印を引いてそれをスコヤで結ぶようにしてみた。結果としてスコヤで出した直角では寸法が違うという結果になった。これは材の末端が厳密な直角でないことなどに原因があるだろう。

 

などなど、一通り全て溝堀りが終わってから一度組み立ててみた。けがきで時間がかかったため午後のみの作業では一日で終わらず、雨や寒さなど苦しいコンディションと戦いながら2日ほどかかってしまった。

 

雨が降っていない時間が短く、止んだと思ったら写真のように材を広げて出来を確認するのだが、すぐにまた降り出したりして思うように作業が進まない。ちなみに、最初に組み立てたときは相欠きがうまくはまらない箇所が10数か所あり、その箇所全てに印をつけて再度バラし、印の箇所だけ微調整をしたりして3回目の組立でようやくいけるだろうという感触を得る。

 

あとはこの材を実際に天井に付けるのだが、取り付け方についても色々悩んだ挙句右の写真のようなやり方をすることにした。要は廻り縁にあたるもの(格子の最初の4枠となる部分)の下に下地となる材を打ち込んでおく方法である。

 

また当然ながらここの土壁、厚がそれぞれバラバラで雑な造りである。下地となる材は基本的に所々にある柱の高さで固定していきたいため、それら柱とツライチに下地を取り付ける必要がある。

 

だが壁厚がそれぞれ違うため、規格の同じ材を使うことができない。やむを得ず作者がやったのは状態の良くない(曲がり反りの多い)前所有者の置き土産である垂木を加工してそれぞれの空間に合わせる作業を行う。

 

それぞれの柱正面と土壁表面までの深さを採寸し(左右でも違うため全ての箇所で)、その厚になるよう一本一本をオーダーメイドで切断していく。ほぼ半日かかる作業だったが、出来上がったものが結果的にほとんどいい具合に収まったためモチベーション向上に役立っている。

 

出来た材は写真のように天井になる高さにぐるり一周ほど取り付け、あとはこの上に廻り縁を打ち込めばよいという形を作ることができた。これの役割は廻り縁を固定するための下地としての他に、壁と天井裏の空間を塞ぐ目的もある。最終的には細かいスキマや材自体を漆喰で覆ってしまう予定である。

 

と、このような形で天井造作は進んでいく。次回は枠の完成までを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2020/01/10 19:01:10

レンジフードが終わったことで電気関係の作業は残すところボックス仕上げとエアコンくらいのものとなった。浴室関係でも多少電気が絡んでくる可能性があるが、ひとまずはボックスを取り付けてひと段落にしようと思っている。

 

冒頭の写真は以前のブログで紹介したパネルボックスを写したものだ。今回の作業はこのボックスにコンセントやスイッチを取り付けて完成させるまでになるが、写真のボックスの形状をよく覚えておいてもらいたい。

 

このボックスは今現在広く普及しているパネルボックスで、材質はプラスチックで出来ている。今回取り付けを見ていて関心を持ったのはこのプラスチックの中央上下のネジ止め部(ゴミが入らないようアルミテープが貼ってある)から柱までの距離である。

 

そして右の写真は同じパネルボックスにスイッチを取り付けた後のもので、微妙な取り付け位置によって柱までの間にごくわずかスキマが出来たりするが、普通に中央にカバーを止めることで丁度良いくらいの位置で収まるようになっている。

 

作者は電気ボックスの規格のことについては意識したことがなかったが、浅い・深いなどの違いがあるにはあるが、横幅や縦幅に関してはどの商品も似たような感じで互換性があると思っていた。

 

以前にも触れたことがあった(そのときの記事はこちら)かと思うが、今回は母屋にもともとついていたコンセント類は全て一新しようと思っていて、最初はその考え(互換性がある)に基づき仕上げ部材を揃えたのだが、実はそうはうまくいかない部分も出てきたりした。

 

それがこちらの写真のものである。もともと母屋に使われていた古いパネルボックスは全てこういう鉄でできたタイプのもので、冒頭のプラスチックの部分と較べて4枠の厚みがとても薄いことにお気づきだろうか?

 

厚みが薄いのはいいとして、問題となるのはボックス中央のネジ止め部から柱までの距離である。この距離ではとてもじゃないがカバーを収めることができそうにない。これでカバーを上手く付けようと思えば柱から少し離すなどの調整が必要になる。

 

母屋で使われているボックスでも場所によっては柱から15mmほど土壁などを挟んだりしてカバーの大きさに上手く合わせているのだが、こういう柱に直接打ってある箇所がここを合わせて数か所あった。

 

そして驚くことにそういう打ち付けがしてあるものは、ボックスの位置を調整する代わりにカバー自体を15mmほど切ることで調整されているということだった。これは作者的には絶対NGと思ったため、そういう箇所には全て手直しを入れ(新しいパネルボックスを買ってきて)たりしたということだ。

 

ともあれ、作業を続けていく。右の写真はスイッチを購入するより以前に余っていたもので適当に代用していたときのものである。こちらも今回ようやく他のスイッチと同じように完成をみることとなった。

 

ちなみに、今回作者が選んだのは全てホタルスイッチというタイプのもので、これは電源オフのときにパネルの小さい窓が光る仕組みのもの。他には電源オンのときに点灯するパイロットスイッチなど数種類のタイプがある。

 

特に気にしないのであれば通常のスイッチにすればだいぶ価格を抑えられたのだが、せっかくならと多少いいものを選んでしまう。こういうものは自分で調べれば調べるほどいいものが欲しくなってくるのはわかりきったことだ。

 

ちなみに今回の母屋のコンセントとスイッチ、合計で20数か所あったのだがトータル15000円くらいかかってしまった。これもグレードを気にせず古いものをそのまま活かして新設のものだけ安価なものを使っていれば数千円で済んでいた。

 

その旧スイッチと新スイッチを並べて比べてみたのが左の写真である。これはこれで味があっていいかもしれない。このへんは自分が満足する方法をとるのが一番だろう。

 

今回は全てのスイッチを取り付けたため、通電確認のため適当な照明を設置してみた。こちらの母屋ではダクトレールを3か所ほど導入予定で、通電確認したのはそれらの部分になる。

 

発注した商品はまだ届いていないが、届き次第取り付けて報告しようと思っている。ちなみに写真の照明、デザインに惹かれて購入を検討していたのだが、定価2万円、いくつか並べて使いたいため値段的に断念していたのだが、今回ネットで4200円という格安で1つだけ売れ残っていたものをゲットした。出来ればさらに複数揃えたいが、どうなるか作者自身楽しみにしている。

 

という感じでパネルボックスの仕上げは現時点で出来る部分全てが終了した。目下電気関係で残っていることは冒頭でも述べたエアコン設置に関する部分とダクトレール設置についてである。

 

細かい部分では勝手口外の電気や外部電源の変更なども手を付けねばならないが、そういう細かいことは都度記事にしていけばいいだろうと思っている。ダクトレール、エアコン設置ともに間もなく記事にできるのではないかと思っている。

 

特にエアコン設置に関しては、ここしばらくの母屋内のあまりの寒さに耐えきれず、急遽優先して設置することに決めたもので、すでに商品も届いているためあとは設置待ちという状態だ。

 

ただ、これらは両方とも電気屋と連携する必要があるため、それよりも先に報告が遅れている勝手口の作業についての記事を書く予定にしている。ということで次回を楽しみにお待ちいただきたい。

 

続きを読む≫ 2020/01/09 18:59:09

前回の記事にてレンジフード取り付けの一番大変な部分が概ね終わった。あと残るはこのままコンセントを完成させて結線するまでの作業と、外部ガラリを完成させること、フードの幕板を取り付けることである。

 

ガラリの完成までは土壁がある程度以上乾燥するのを待たなければいけないため、結線と幕板を取り付けていったん終了の形をとろうと思う。結線といっても裏で直接電気線を繋ぐわけではなく、コンセントを設置してそこにプラグを差し込むだけの作業だ。

 

コンセントに関しては当初アース付コンセントを買ってきてそれをアースと一緒に繋ぐ形を想定していたのだが、電気屋さんのアドバイスで少しでも経費を浮かすため単独コンセントとし、アース線はレンジフード本体に直接繋ぐ方法をとることにした。

 

右がそのコンセントを取り付けたときのものである。実はこれ、今回母屋のボックス全てに使っていく予定のアドバンスシリーズという商品ではなく、コスモという通常よく使われる安価なタイプのもの。

 

電気屋のアドバイスで急遽付けるものを変更したため、近所のホームセンターにはアドバンスシリーズの取り扱いがなく、これ幸いとばかりに安価な旧シリーズのものを取り付けることになった。どのみち幕板を付けることによって全く視界に入ることがなくなるコンセントであるためこれで充分と判断した。

 

ついでにアース線を直にレンジフードに繋いでみた。緑色の線がそれであり、これが石膏ボードのスキマを縫いながら天井裏に上がってそこで他のアース線と結線されている形になっている。

 

ちなみにそれとは別の黒い太めの線は何かというと、レンジフード本体とダクトアタッチメントを連携させるための回路である。これが繋がっていることによってレンジフードの動作に合わせてダクト内にあるシャッターが開閉するというもの。

 

さらにいうとこの装置は実は別売で、ノーマル品では外部からの異物の進入をシャットアウトするものが存在していないのに等しい(一応気持ちばかりのシャッターはついているが密封性はゼロである)。このへんは事前に理解しておかないと後で付け替えるのは大変なため注意が必要。

 

というわけで作業の一つであるコンセントの設置が終わった。残るは幕板の取り付けである。今回用意した幕板は写真の通りのもの。正面幕板が一枚と横幕板が一枚、これをレンジフードの上部機械が見えなくなるように設置する。

 

機種によっては正面幕板はノーマル品にセットになっていたりするみたいだが、今回購入した商品は正面、横幕どちらも別売りとなっており、もしこれら全てを定価に近い金額(ショールームなどはそういう設定)で揃えるとなると本体を除いて5万円ほど値段が上がることになる。

 

自分で取り付けるとなると、ヤフオクやアマゾンなどで安いものを必死に探すことになるが、今回作者はこれらのオプションを12000円ほどで揃えることができた。その値段の違いは歴然である。

 

では取り付けていくことにしよう。結果からいうと、前回で紹介した原寸大の型紙に基づいて位置を割り出して作業しているため、どこかが開いたりするなどの狂いはほぼなく、とてもスムーズに作業は進んで行く。

 

まずは横幕から取り付けていくことになるのだが、その際に注意しなければいけないのは取り付け下端(フードの天端)にビス止めしたあと、板をちゃんと垂直に上げた位置で固定しなければいけないことである。もしこれがずれてしまうとこの後に取り付ける正面幕板がうまく取り付けができないことになる。

 

写真をよく見ればわかるが、作者がとった方法はレーザー墨出し器を使って垂直を出してみた。こういうときにも使えるなんて本当に便利なアイテムだとしみじみ思う。

 

そこまで終わればあとは正面の板を押し込むだけで形が出来上がることになるのだが、押し込む前に固定するための部品を壁と幕板裏側に取り付けなければいけない。ただこの作業も壁の取り付け位置がわかるように原寸大の型紙があるため、それに従って部品をあらかじめつけておくことは簡単だ。

 

部品に板を押し込んで噛み合わせたら最後にフード裏側からネジ止めすれば全ての作業は終了となる。これでようやくキッチンらしさがほんの少しみえてきたかもしれない。

 

ただ、まだまだリノベーション終了までは先が長いので、完成までに汚れてしまわないようしっかりと養生をしておくことにした。色んな作業をするうちにすぐに汚れてしまうため、本当はすぐに床張りなども終わらせたいが我慢を続けている。

 

まだ最後の仕上げとして外部のガラリ取り付けが残っているが、室内側の作業はひとまずこれで全て終了である。これによって電気ボックスを一つ完成させることができた。コンセント、スイッチなどまだ10か所以上残っているので次回はそこらへんのことを報告できればと思う。

続きを読む≫ 2020/01/07 18:23:07

新年早々体調を崩してしまいDIY、ブログともに数日なにもできていなかった。前回、元日に記事を上げた直後から強烈な腹痛に襲われ、ほぼ丸三日トイレが友達の日々を過ごすことに。色んな予定がキャンセルとなり、散々な年明けとなった。

 

体調も回復したので巻きで進めていこう。以前の記事でレンジフード取り付け準備のための壁への穴あけが終了した。ここからは少しでも早く穴を塞ぐことができるよう速やかにレンジフードを取り付けたい(リアルでは時間経過してしまったが作業時間では穴あけの翌日)。

 

ただ、そんな作者の気持ちとは裏腹にまたしても作業がスムーズに進まない問題が発覚した。というのが冒頭の写真のもの、これは正式名称アルミフレキダクトというもので換気扇などの配管として使われるものだが、これの規格サイズのことを考慮することを全く考えていなかったのが事の発端。

 

アルミガラリ(ベントキャップ)やレンジフード付きのダクトアタッチメントが直径150mmであったため、何も考えずに150ミリのホールソーで壁への穴あけをしていたのだが、実はこのアルミフレキの外径はそれよりさらに7〜10ミリほど大きいサイズになっている。

 

よく考えてみれば当たり前のことで、150ミリのものを包み込んでいるダクトの外径が150mmで収まるわけがない。どうしようもないうっかりミスである。やむを得ず開けた穴を半径5mm程度分広げることになった。

 

ただ、この穴を広げる作業が思った以上にすんなりいかず、範囲を広げる過程で元々脆くなっていた外壁が結構な部分で剥離していき、かなり痛々しい状態になってしまう。

 

最初に開けていた穴は多少いびつではあったもののそれなりに円形をしていたのだが、細かく切り進めていくと劣化している漆喰や土壁はいとも簡単に剥離して崩れてしまう。そして一か所が剥離してしまうとなし崩し的に周囲の漆喰にも影響が及びやすい。

 

写真をよく見ていただくとわかるが、ダクトの出口には横一線に最初からクラックが入っていてどのみち外壁も塗り直しが必要な状態であった。ただ、その作業に関してはずいぶん先のことと予定しており、ここはできれば壁の全面補修が望ましいと思いながらも部分的な補修でお茶を濁しておくことにした。

 

天候がここしばらく雨がちで、しばらく好転しそうにないと感じているためこの外側の部分に関しては最優先で補修を開始。写真のように土壁を塗った後、昨日部屋内から穴を塞ぐために使っていた発泡ウレタンでフタをし、養生テープでぐるぐる巻きにしてビニールをかぶせて何重にも水が入らない対策をしている。

 

本来はすぐにでもガラリを取り付けてしまいたいのだが、壁が壊れてしまったぶん土壁を塗る必要が出てきたため、それが乾くまでは手を付けないほうが良いと判断。乾いたらすぐに漆喰を一度塗りし、一日乾燥させてからガラリを取り付ける方向で考えている。

 

ガラリを取り付ける際は両面テープとコーキングをこれでもかというほど使ってしっかりと固着させたいため、下地に関して不安な状態のまま取り付けることはしたくないという思いからそういう決定となった。

 

というわけで不本意ながら外側のダクト作業はこれで一旦終了とし、残った内側のレンジフード取り付けに注力する。右の写真は発注していたレンジフードが届いたときのもので、今回作者が選んだのはパナソニックのスマートスクウェアフードというもの。

 

当初の作者の考えでは、DIYでやる以上キッチンも安価に仕上げるつもり以上の案はなく、とにかく安上がりにすることを考えていた。具体的にいうと、換気扇は壁に直接取り付ける最も安価なもの、コンロは現在使っているものそのまま、シンクは天板のステンレストップだけをヤフオクなどで数千円のものを買い、台は自作、などなどトータル1万円以内を目指すというもの。

 

結論からいうともちろんそういうやり方も可能ではあったのだが、やはり時間と苦労を重ねてリノベーションを進めていくと家に対する愛着が強くなる。そうなるとどうしても予算を大幅に上乗せして長年理想としていた広いアイランドキッチンを作りたいと思うようになった。

 

という感じでレンジフード、ガスコンロ、ステンレストップ、水栓、台など全ての予算を30万円くらいに設定して本当に自身が満足できるものを造る方針に転換した。そしてその最初の買い物がレンジフードということになる(本当はガスコンロが一番早かったのだが紹介するのはだいぶ先になるだろう)。

 

脱線した話を戻す。上記写真の商品にした理由として最も大きかったのがサイズがコンパクトであった点だ。特に高さという点で500mmを越えてくると取り付け予定場所では収まりが悪く、選択肢として500mm以下の高さのものという点を絶対条件にせざるを得なかった。

 

商品にしても検討していた初期の頃は一番グレードの低い安価なものでほぼ決定していたのだが(それだと総額35000円くらいで収まりそうだった)、掃除のし易さと見た目のスタイリッシュという点で中級グレードのものを購入。

 

全ての付属品込みで新品5万円也はかなりお買い得と思っている。恐らく展示場などで同じものを購入・取り付け依頼すると25万のところ20万に値引きします、といったような品である。それも、真壁に取り付けるとなると工賃はさらに高くなるかもしれない。

 

早速、フードを取り付ける準備を始める。今回はダクトの取り付け位置を後部取り付けとすることにした。実はこの商品にした理由の一つに標準仕様でこの後部取り付けができるという部分があったことも大きい。

 

まずはダクトを取り付けるためのアタッチメントを本体に取り付け、これの向きで横にダクトを向けるか後ろに向けるか、はたまた取り付けずにそのまま上向きにするかを選べるようになっている。

 

作者の場合は取り付け部分にあたる天井のスペースがかなり狭く、横や上にすると手間がかかるという思いが漠然としてあったのだが、結論から言うと取り付けは可能な限り後ろからにはしない方がよさそうである。

 

理由としては、後ろからの排気にしてしまうとダクトの長さが極端に短くなってしまうことになり、本体側→フレキダクト→ガラリの固定のうちどちらかが極端にやりにくくなってしまうからだ。横や上にいったん逃がしてから外と繋ぐようにすればどちらの固定も余裕をもって行えると思われる。

 

結論は結論として今回作者は後ろからの排気を選んでしまったためその形で作業を進めていく。右の写真はレンジフードを取り付け予定の箇所に貼って位置確認ができる原寸大のシートだ。

 

これがないと引っ掛ける位置のビスなどを寸法だけで取り付けなければいけなくなり、必ず狂いが生じてくると思われる。これを予め壁に貼ってビス位置を確定させておくことで位置の調整など一度も必要なく一発で決めることができ、よく考えられていると感心した。

 

レンジフードは15キロ前後のものだが、ビス止め箇所はたった4か所しかないため下地の選定は慎重に行うのがベターだろう(それについて触れた記事はこちら)。ただ、取り付けを行ってみるとしっかり固定されたため作者の心配は杞憂に終わった。

 

取り付け後の排気部分をクローズアップしたのがこちらの写真。外側の穴は壁が崩れたことにより想定以上に広がってしまったが、内側の壁に関しては石膏ボード、漆喰壁ともにキッチリ予定の寸法で広がってはいないためここも一安心した部分であった。

 

アルミフレキの接合部分には何重にもアルミテープを巻き、空気の出入りを完全にシャットアウトしている。前述の後ろ排気がやりにくいというのはこれを反対側であるガラリにも同様の処置をする必要があるため、どうしても作業する距離が短くなり、片方のテープ巻きなどの作業が非常にやりにくいというのが作者の感想。

 

ともあれ、一応形はつけることができた。あと残るはコンセントを完成させて電源を繋ぎ、機械部を隠すよう幕板を張ればレンジフードの取り付けは完成をみることになる。

 

ここまでの作業で最も困難だった部分はやはり壁への穴あけの部分である。ただ、新建材で作られた家であれば貫や筋交いを欠くことはできないと思われ、そういう点では土壁であったことが有利に働いた可能性もある。

 

実は、今回レンジフードを取り付けるにあたっては、火災予防条例など作者の中でクリアにしておきたい問題があった。条例によると、内側がまっ直ぐでないフレキダクトは原則禁止(油がこびりついて火災事例がある)、アルミも破れやすい点から禁止、ダクトの周囲10センチ以上は可燃物がない状態にするか、それができない場合は5センチ厚のロックウールを巻かないといけない、など。

 

ただ、これらの判断は各市町村や自治体により解釈に差があるところもあったりで釈然としないため、取り付けにあたって地域の消防本部に問い合わせてみた。そのときの回答は上の一般的な解釈そのままのものであった。

 

作者が最も釈然としない部分は上記の中でも離隔距離についてのことで、伝統工法で作られた建物の壁にダクトを貫通させる際に必ず引っかかるのが竹小舞や貫などの可燃材で、これを10センチ離隔するというのは構造上の問題も出てくるし、仮にロックウールを巻くとしても必要以上に大きい穴は防水防露上も問題になりそうだと思っている。それに何より、レンジフードの施工説明書には5センチ厚のロックウールが巻けない距離(離隔距離1pあるかないか)に下地の桟木を打つように指示されている(実際その木がないとフードが固定できない)。

 

それらのことを追求して見解を尋ねたところ、消防としては条例としてはそうなっているのでそういう指導しかできない。との解釈は変わらずだが、強調して繰り返し得た答えとしては、「消防が現地に確認調査にいくことはまずないし、行政指導を行っているようなものでもなく、仮にそれが原因で火災が起こったりしても何ら罰則もない」という状態だそうだ(あくまで作者のいる地域での見解)。

 

さらにその答えだけでは不安があったため、消防士である友人のM氏に個人の見解を尋ねてみたところ、ダクトの油で火災が起こったなどといっても強い火や油を扱う焼肉屋レベルの話であって、個人宅で使うコンロにそれほどの火力があるわけがなく、戸建てでつけるのであれば黙ってつければ何ら問題はないだろうとのこと。

 

離隔距離にしても同様で、ダクト付近の木材が燃えるほどの温度になることがまずない(家庭用3口コンロを全点火して時間経過後ダクト内を計ってみても100度には満たない)であろうし、仮に燃える温度になるとしたら火事になる云々の前に機械が壊れるだろう。

 

それら数々の意見を拝聴し、今回作者は自分なりに拡大解釈(自分にいいように)して自己責任で取り付けを行った、ということになる。この点読者の方は誤解しないでいただければと思う。

 

というわけで次回、レンジフードの完成までをお伝えできればと思う。

続きを読む≫ 2020/01/06 22:52:06

謹賀新年、本年もよろしくお願いいたします。年末からブログ内容が遅れ気味になっているためリアルに追いつけるよう記事を更新していく所存です。今回は年末の仕事納めとなった電線からの引き込み元線を交換したときの報告をしようと思う。

 

冒頭の写真は電気屋に配線をしてもらった初日の状態で、右にある3本の太いケーブルが屋内に繋がっている新しいものになる。今回はこの左側に繋がっているケーブルを右のものと同じような太いケーブルに交換するのが目的だ。

 

今現在左に繋がっているケーブルはボックスの左側に見えているような一本の平べったい被服がされている軸径の細いもので、この状態だと最大でも30A(アンペア)までの容量しか使えないようだ。これを右のようなケーブルに換えることで50Aまで使えるようになる。

 

本当はもっと早くやっておきたい作業なのだが、年末の天気が常に下り坂で屋根の上が乾くいとまがなかったことがここまで作業を引っ張る原因になってしまった。この日も午前中は晴れていたが午後どうなるかわからなかったため、一番に屋根上作業に入る。

 

今使われている線を切り離して新たなケーブルに繋いでいくだけの作業だが、知識がないと危険な作業であり、ベテランの電気工事屋さんでも死ぬような事故がたまに起こるそうだ。感電する危険よりもスパークしたときの驚きで体勢を崩して転落するケースが多いとのこと。

 

線を繋げるだけの長さを確保してもすぐその場では結線せず、ボックス周りの作業を先に行っていく。ケーブルは屋根裏や破風板の裏を這わせながら雨や太陽が直撃しないように配慮してボックスまで線を導く。

 

ケーブルを留めるのは左のような複数の線を束にしてビスが打てる便利なものがあり、慣れた人であれば片手で身体を支えながら行えるようだ。あとは下まで引っ張ったケーブルを陽が直撃する箇所のみ被服し、結線していくことになる。

 

もともと備え付けだったボックスはかなり古いものとのことで、新しいボックスに変更する作業も合わせて行うことに。ただしこちらは電源供給元である中国電力からの支給品となり、使用者の負担はゼロである。

 

ちなみにこの電気メーターボックスに関しては電力会社に許可なくいじることはNGで、有資格者が作業内容を伝えて許可が出てからでないと開封できないものである。今までは開封したら封印が切れることでそれと知れたのだが、新しいボックスは常時通信によって制御されるため人が目視する必要がなくなっているらしい。

 

本当はこのボックスの位置を出窓の下あたりの目立たない場所に変更したいのだが、設置高さに制限があるそうでこういう目立って邪魔な場所にしか取り付けできないようになっている。ガスメーターにはそういう制限がない中で電気に関しては未だにこういう旧態依然とした決まりがまかり通っている。

 

検針必要もないことから位置くらいフリーにしてほしいものだという気持ちは置いておいて、ボックスの下地を付けたらようやく本体の設置となる。交換前には室内側のブレーカーを全て落とし、て万一の感電の可能性を摘んでいることは言うまでもない。

 

写真は元からきているケーブルを繋いだところである。この後室内側である右側のケーブルを結線すればこちらでの作業は終了する。そして最後に残しておいた屋根上の元の部分を結線すればミッションコンプリートとなる。

 

ただ、このボックス周りはこの後もまだ変更が生じる部分がある。我が家の配線は電柱の大元から電気ボックスに来たケーブルを母屋の室内配電盤に繋げており、さらにそのうちの一回路を使って屋内から外に引っ張り出して納屋まで配線したものが納屋の電気供給元となっている。

 

そのため、納屋の電気配線をする際にはやはり同じようにケーブルを替える工事が必要になるため、ボックス周りの線を整頓するのは全てが終わってからにした方が良いだろうと判断し、今は雑然としていてもそのままで放置することにした。

 

ということで外部の配線が全て終わったため室内側の電源をオンにしてみる。本日の作業により外部へのケーブル周りが全て確定したため、この配電盤の場所を決めて貫通した穴埋めなどの処理を進めることができるようになった。

 

当初は写真の位置に配電盤を仮止めしており、ここの垂れ壁に取り付けるのが位置的にも理想と思っていたのだが、盤の大きさから少し収まりが悪いことがわかってしまったためやむをえず位置替えを検討することになる。

 

これを確定するにあたり、先だってこの勝手口に造ることになる天井高さを確定しなければいけないことになった。ここの天井に関して作者が思っていたのは丸太梁を現しにしたような天井仕上げができればということだったのだが、現実的にかなり手間が増えることになってしまう。

 

まず多数見えている配線を全て変更しなければいけないし、どこかで天井を作るにしても壁の立ち上がりが丸太梁より低い位置にあるため、壁からして延長する必要もありそうなことなどなど。

 

それで泣く泣く天井位置を下げることとし、できる限り限界まで高い位置に確定させたものに合わせたのが左の写真である。壁を横に這わせている材が廻り縁の下地となるもので、これが天井の高さとなる。

 

配電盤に関しては下地が漆喰であったため直接ビス止めするわけにもいかず、止め方や収まりに関しては工夫が必要であった。結果として写真のように木枠を作ってその上にビス止めする方法をとった。

 

ちなみにこの木枠の材は以前濡れ縁を作成したときに(そのときの記事はこちら)作って余っていた天板のうち3本を使っており、コの字型に組んで軒桁にL字金具で止めた。

 

イメージとしては、このコの字枠の上に廻り縁が通り、廻り縁の下側を配線が全て通ることで線が見えなくなるようになっている。配電盤と廻り縁までの間のスペースにはできるだけ断熱する手段を考えて板のフタをすれば全ての配線が視線から消えることになる。

 

と、以上が配線終了までの流れである。ここまで終わればあとは末端の処理(コンセントやスイッチの仕上げ)をすれば母屋の電気は終了だ。次回はそのあたりの話をしようと思う。

続きを読む≫ 2020/01/01 19:04:01

前回のブログでレンジフードの取り付け下地が完成した。今回はその次の段階、壁にダクト穴を開けるまでを報告しようと思う。ここしばらくの一連の流れとして電気に関する記事をアップしてきているが、一見レンジフードは関係ないように思えるかもしれない。

 

最後のパネルボックスを取り付けて以降、作者の動きとしては勝手口の天井に移っていったこともあるが、合間合間を利用して電気資格を持つ人たちとタイミングを合わせてボックスを完成させていったりもしていて、手始めに簡単なシングルコンセント(それも人目に触れない場所)から完成させることにした。

 

まさにその場所がここしばらく触れてきているレンジフード用のコンセントのことで、石膏ボードを先に貼っておかないとコンセントを完成させることができないと考えたことから始まった。

 

石膏ボードを完成させるとなると、その後で壁に穴を開ける作業をするのは効率が悪くなってしまうため、ボードを閉じる前に穴だけを開けておきたいということになり、さらに一度穴を開けてしまうと長期間そのままにしておくのは好ましくないということにもなる。

 

従ってその穴を塞ぐためにレンジフードを完成させるまでをやった方がよいだろう、というかなり遠回しな理由が原因でここしばらくのレンジフード取り付けを目標とした流れになっているということだ。

 

長々と説明してしまった。穴あけの第一段階として冒頭の写真のものを調達した。これは直径150mmのホールソーで、穴を開けるのが容易になるアイテムだ。換気扇の排気ダクトは基本150mmに設定されているものがほとんどで、今回作者が購入した商品もその例外ではない。

 

ただこの商品、非常に安い商品を試しで購入してみたのだが、結果からいうと今回の使用中に軸が折れてすぐに使い物にならなくなってしまった。メーカーに連絡して購入代金は戻ってきたのだが、使用機会が多い人はしっかりした商品(数万円くらいする)を揃える必要がある。

 

ひとまず、今回は必要な部分の穴あけまでできたため結果としてはよかった。右の写真のようにロスが少なく、手作業で穴を開けることを考えると見た目も綺麗な穴ができることになる。

 

ただ、問題だったのはやはり真壁にこういう穴を開けることはそれ自体がかなり難易度の高い作業であるということで、穴をあけ始めてからドンピシャの位置に貫があることを知ることにもなった。

 

貫に関してはある程度の覚悟はしており、可能な限り全て切らずに残せる部分は残したいと思っていた。そして今回ここに関しては全てを切る必要がなく必要な円弧状に欠くだけですんだため良かったとも言える。小舞竹にしてもホールソーでは切れないため一本一本切りすぎないよう丁寧に時間をかけながらカットしていく必要もあった。

 

ある程度室内側から(フードの排気場所に正確に開けたいため内側からが原則)穴をあけ進めていった後で中心点からドリルを貫通させ、反対側(外側)から空いた穴を中心にして穴あけを進めるやり方をとる。

 

作者の理論上ではこのやり方で完璧だと思っていたのだが、やはり中心の穴がずれていたのであろう、結果的に内と外で円が1p近くズレることになってしまったため結果として穴もそのぶん大きくせざるを得なくなる。

 

そこまでやっている途中で前述のとおりホールソーは壊れてしまったため、石膏ボードへの穴あけはドリルで円周上を連続して穴あけしてくり抜くという手法を使い、その後カッターナイフで円が滑らかになるように切っていった。

 

あとは出来上がったこのボードを残った場所に貼付けして壁の穴と位置関係を確認しなければいけないが、実際一発勝負に近いものがあったため設置してみるまでは不安な気持ちが抜けきらなかった。

 

そして実際に取り付けた写真がこちら。思っていた以上に穴の位置が一致しており、慎重に慎重を重ねてやってきた作業だけにほっと一息をつけた。パネルボックスの位置もかなりいい感じだ。

 

穴が一致したためボードはこれで完成としてビス止めを実施。あとは開けてしまった穴を早急に塞ぐための作業をしなければいけないのだが、残念ながらこの日はこのあたりでタイムリミットである。

 

ここしばらくは雨が降らない日がないほど下り坂の天気が続いているため養生をしっかりしておかなければいけないのだが、しっかり塞ぐのは取り付け終了時のコーキングなどをしない限り難しい注文でもあった。

 

そのため作者がとった方法は外側から仮にガラリを差し込むだけの形で取り付けておき、内側から直径が同じくらいの断熱材の端材を換気穴に埋めておくことにした。それによってスキマ風は気にならないレベルになったため翌日まで無事乗り切ることができそうだ。

 

しかし、この後今回開けた穴に欠陥があったことに気付くことになる。その話はまた次回にゆずることにしよう。

続きを読む≫ 2019/12/29 18:08:29

天井のボード張りが終わった。天井から始めた理由を今さらながら述べておくと、床の間の天井構造が旧垂れ壁があった場所で段差違いになっていたりして複雑であったことによる。

 

一番手間がかかりそうな部分を先に張り付けておき、残りの3面は骨組みだけを念入りに考慮しておけばボードを張り付けるのは割と簡単なお仕事となる。

 

前回のブログでは完成イメージの設計図を紹介していたが、冒頭の写真では骨組みの内容がわかるようなものを載せておいた。今回はこの設計図をもとに壁に骨となる木材を固定していくこととし、骨組みにはツーバイ材とワンバイ材を使用することに決定。

 

ツーバイ材は正面(外部に面した)の壁の下地とし、ワンバイ材は左右の壁の下地としている。これはレンジフードを取り付ける際の耐力を考えてのことで、取り付け面となる正面壁の下地には30mm厚以上の材が適当だとの判断からである。

 

さらに、念のため材は防虫防腐処理がされたものを使うことにした。写真のツーバイ材の色が緑色っぽくみえるのはそのせいである。作者も初めての経験で色々不安な点があるため念には念を入れる意味もあるが、換気口から虫の進入が十分に考えられるためレンジフード施工の際は推奨される方法でもあるらしい。

 

真壁の構造上、ビスをしっかりと打てる場所に限りがあり、柱と接する面には極力長めのビスを斜め打ちして直接固定する方向で進めているが、ワンバイ材や取り合いの部分が薄くなるような場所にはL字金具を取り付けて補強しながら組立を行う。

 

左右のワンバイ材に関してはボードとパネルの荷重がかかるだけになるが、正面のツーバイ材に関してはレンジフードの重さも直接かかってくることになる。すでにレンジフードは購入して工事説明書などにも目を通しているが、壁に直接ビス止めする箇所が4か所しかなく、たったそれだけで15キロ近いものを支えなければいけないため強度には慎重すぎるくらいで丁度良いと思われる。

 

向かって右手のワンバイ材を無事打ち終えたため早速ボードを止めてみることにした。こちらのボードを張る際に注意しなければいけない点は前回のブログでも触れた通り電気線の道を確保しながらなるべくスキマのないように壁を付けるということだ。

 

ただ、このままボードを張り終えてしまうと電気線の出し入れが簡単にできなくなってしまうため、この時点ですでにボックスを設置しておいて必要な長さを確定させておいてから張るという手順をとった。

 

ちなみにボックス周辺をクローズアップして撮ってみたのが左の写真。線は木材の裏を切り欠いておいた部分を通すことでスッキリと取り付けることができているのだが、鋭い方は足りないものがあることに気付いたかもしれない。

 

実は作者もこの後しばらく作業を進めるまで気づけなかったのだが、予定していたアース線を引っ張ってくることを完全に忘れてしまっていた。というわけで気づいた直後に一度右のボードだけを外してアース線を繋ぐ作業をするはめになったことは言うまでもない。

 

その後は残った左の壁を完成させて正面だけを残す形をとった。ここまでボードをビス止めしてきた感触から強度は充分だろうと判断できたため、冒頭の予定図面より骨組に関しては少なめにすることにした。

 

というのも少し誤算だったのだが、壁の強度を意識するあまり30枚もL時金具を使うことになってしまい、思っていたよりもコスト増となってしまっていたこともあった。最終的にレンジフードの取り付けまでが終わったときにそれらも合わせて金額を出してみようと思っている。

 

という感じで正面のボードも貼付けが終わった。あとは換気口となる位置の壁と石膏ボードに穴を開けてレンジフードを取り付け、外側からベントキャップなど必要なものを取り付けて穴の処理をすればここの作業はいったん終了となる。

 

本当の完成はレンジフードを取り付けた後、キッチンパネルを貼付けてコンロ台を設置するまでになるが、そこまでの作業はもう少し先のことに予定している。今回はただパネルボックスの位置を確定させて配線処理をすることが目標であった。

 

これで当面予定していた電気配線が末端まで全て終わったことになる。あとは電気屋さんと日程調整をしてこの先の作業に進むことになるが、繁忙期でありなかなか都合がつかないようでもうしばらく先のことになるかもしれない。

 

というわけで今後は配電盤周りのことなど整理できそうな部分を先にやっていくことになりそうだ。

続きを読む≫ 2019/12/23 16:28:23

以前のブログで埋め込みが必要なパネルボックスは全て設置が終了したとお伝えしたが、実は埋め込みが必要にならなかった最後のボックスの設置がまだ一つ残っていたことはお伝えしていなかった。

 

今回はその最後のボックスを設置するまでの記事にしようと考えていたが、そこそこ大がかりな作業になってしまったためまずはボックスを設置するための準備をしたところまでを報告しておこうと思う。

 

冒頭の写真は以前助っ人が漆喰塗りを手伝ってくれたときの古いもの(そのときの記事はこちら)だが、わかりやすい写真がこれだったので掲載しておくことにした。これまた以前掲載していたリフォーム予定の設計図を見てもらえればいいが、この写真中央(ちょうど助っ人が写っている位置)には今後コンロを設置する予定になっている。

 

そしてコンロを設置する以上避けて通れないのが換気扇の設置である。今回、ここのコンロの設置方法についてはものすごく悩み考え抜いてきたつもりなのだが、作者が出した最終的なプランでは一般の台所と同じようにキッチンパネルを貼る構造にすることと、レンジフードを取り付けることが決定している。

 

一番悩んだ点として、壁が穴を開けるのに適した構造ではないことや、天井が低いためフードもある程度制限されることなどがあった。また、真壁の構造上、レンジフードなどは取り付けしにくい点なども随分と考えさせられた。

 

それらの解決方法として作者が選んだのはこの一角に簡易的な壁を作り、その上にレンジフードを設置してコンロ台などはステンレス天板のみをオーダーして台足は自作でやってみようということだ。こちらに関しては後日また報告することになるだろうが、とりあえず今回の目標としては壁を造るという部分まで。

 

キッチン部の下地ということで本来であればケイカル板を使いたいところだが、以前のブログで床の下地に一時的に使っていたプラスターボードを少し前に回収し(そのことに関しても後日報告が必要かもしれない)、使い道を考えていたところだったためこちらを代用することにした。

 

とりあえずそこまでを決めて、まず作者が最初に手を付けたのは簡単な設計図を書いてしまうことだった。真壁の上に新たに壁を造ることになるが、コンロ台をなるべく広いもので使いたいためできる限り厚みを薄くしたい思いがある。

 

そのため、考えられる限り厚みのない材を使うことを前提に設計してみた。右の写真には骨組みの部分は表示しておらず、仕上げのイメージ図を挙げているが、骨組みに関してはまた次回に触れることにして今回はひとまず天井の壁貼りを終わらせることとする。ちなみに、今回の目的であるボックスを取り付ける位置は右図面の紫色の四角で囲まれた場所だ。次回完成したときの写真で確認してほしい。

 

まず現状を確認してみよう。壁もそうだが、天井に関しても古い和室の造りはあまり構造材を用いずに造られているため、このままではボードをビス止めする場所が枠となる周囲の材の部分しかない。

 

そこで、少しでもビス打ち箇所を増やすためまずはこの周囲の枠に補強材を打つことにした。ケイカル板や石膏ボードなどは意外と重量があり、しかもベニヤなどの木の板と違って穴や亀裂ができてしまうとその周辺が極端に脆くなってしまう特性もあり、少ないビス止めでは心もとない。

 

補強といっても大したものではなく、写真のように天井の枠の間に何本かの木材を打ち込んだだけの簡単なもので充分だろう。ただ、これらの木材は荷重が常に下に向かってかかってくるため、真下から真上にビスを打つ形ではなく下への引っ張りに対抗できるような向きを考えて打つ必要がある。

 

この位置の補強材に関しては天井裏から斜め下に向かって打ったものと真横に向かって打ったことで充分荷重に耐えることができると判断した。

 

そして忘れてはいけないのが今回の目的であるコンセントボックスへの電線の道を作っておくことである。以前の配線工事の際に降ろしておいた線を壁の骨材などをうまく交わしながら決めた位置にもって行くようにしなければいけない。

 

ひとまず天井の造作では今線が降りてきている穴は塞がず、横壁を貼る際に工夫すればいいのでこの箇所に関しては今はあまり考えずに作業を進めていく。今回は石膏ボードを切るところの写真を撮り忘れていたためすでにカット済みのボードが出てくるが、石膏ボードの切り方はとても簡単だ。

 

というと語弊があるかもしれない。石膏ボードというものは切るのはすごく簡単だが、切り口を綺麗に切ることはとても難しい素材である。切るだけであればカッターナイフで何度か切り込みを真っ直ぐに入れ、机の角などで上から力を入れると切り込み線に沿ってパックリと割れてくれる。

 

よほど丁寧に切り込みを一定の深さで統一して切らない限り、割れたときには大抵割れた部分の石膏が塊でつながってついてきたりして切り口はデコボコになりやすいが、なおもカッターナイフで切っていくとその表面を滑らかに切ることも可能だ。

 

ただ、今回の作者のケースではどうせこのボードの上にキッチンパネルを貼っていくことになるため、少々雑でも見逃していくことにする。写真はすでに天井の一部を取り付けているときのものである。

 

見慣れないモップの柄のようなものが見えると思うがこれは一人で天井を貼る作業をするときにあるとかなり便利な道具で、簡単に自作できるので同じように天井を貼る機会がある人は覚えておくといいかもしれない。

 

天井を貼る作業は通常2人でやるのがいいのだが、一人でやるとなるとかなり大変で、重いものを片手で震えながら支えてなおかつ片手でインパクトにビスを装着し、目標に向かって打つということを最低2回ほど(手を放してもボードが落ちない程度の固定をして)繰り返す必要がある。

 

だがこういった道具を作っておけば、天井の固定に常に片手が塞がれることがなくなるため格段に仕事がやりやすくなるのである。作り方もかなり簡単で使わない棒と板をビス止めしただけのものだ。

 

このようなことをしながら無事天井ボードのビス止めが終わった。ビスも石膏ボード用のそれなりのものを使ったので落ちてくる心配はなさそうなほどしっかりと止まっている。

 

ただ、もともとの造り自体にかなり歪みが生じているため、どうしても見切り周辺にスキマができることを避けることができなかった。まあ多少のスキマは次この上にキッチンパネルを貼るときに塞ぐか、それでもスキマが出来てしまう箇所には耐熱コーキングをすればどのようにでもなるだろう。

 

と、今回はここまでにしておこう。次回はボックスの取り付け終了まできっちりと報告しようと思う。

続きを読む≫ 2019/12/21 18:08:21

前回のブログで必要箇所へのボックス設置が全て終了したが、今のところ繋いでいるのは電気からの線だけでアース線の設置に関しては終わっていなかった。今回はよくあるコンセントに付いているアースプラグの大元になるものの設置を行うことにした。

 

実はこの家には以前使用されていたアース線があるにはあるのだが、全て接地を外部で行っていてしかも古いものであるため、そのまま使うかどうか選択を迫られた経緯がある。

 

新設しても大して金銭的にも変わらないため電気屋さんのススメで新しく接地からとることにしてみた。電気の結線工事などとは違ってアース工事は火災原因になることがなく、従って無資格で取り付けても何の問題もないとのこと。

 

冒頭の写真は以前作っておいた床下点検口(そのときの記事はこちら)を開けてみたときのものである。今回は外部からではなく全て室内配線で済ませるようにするため敢えてこの位置に設置することにした。

 

我が家の床下は今日びのベタ基礎などとは違い、昔ながらの石場建てと布基礎の中間のような造りになっている。布基礎だとコンクリートを構造土台の下から立ち上げるのが普通だが、この家ではそれをコンクリートブロックで代用している。一見すると脆そうに見える造りだが、ブロックの支えには一部コンクリが打たれていたりしてそう簡単には崩れないようにはなっている。

 

つまり、床下は基本土を固めた地盤になっているが、一部コンクリが打ってあるため基礎の周辺にはアース棒を打ち込むことができそうになく、右の写真のように基礎から離れた土の中に棒を埋め込むことに。

 

結論からいうとこれでアースの設置はほぼ終了となる。あとはこの棒から出た銅線にアース線を結線し、それを各コンセントに繋げていくだけでよい。ちなみに緑色の線がアース線と呼ばれるもので、これはほとんどの人が見たことのあるものだと思う。繋げる際にはどうしても線を分岐させないといけないのだが、その分岐箇所には写真のように差し込み型の電線コネクタを使用。

 

要はコンセントのボックスから伸ばしたアース線と先ほど打ち込んだアース棒から繋がっている線をこれに差し込めば線が繋がったことになる。さらに別のボックスにアース線が必要であればこのコネクタの空いた穴にボックスからの線を繋げばよく、これでいくらでもアース端子を設置できることになる。

 

ちなみに、アースに関してはこういう切ったり繋いだりの結線を何度やることになったとしてもなんら問題がないそうで、素人でも簡単にできる作業であり、自分の家に思うように線を通せることからDIYをするなら是非自分でやってみたほうが良いだろう。

 

そうやって天井を這わせたアース線をコンセントの位置に降ろしてきたのが右の写真である。ここのコンセントは電子レンジ用のものであり、当然ながら設計段階でこのコンセントに何を繋いでどう使うかというのを想定しながら作業をしていることになる。

 

今回設置したアースを繋いだコンセントの候補としては上記の電子レンジの他、エアコン用コンセントが2か所、洗濯機の計4か所である。ウォシュレットに関しては既に工事済みであるため新設はしていない。

 

アース線の設置が終わり次に作者が手を付けたのは旧式のボックスカバーの変更である。これは前回の記事でも触れていることだが、今回のリノベーションでは家のコンセントカバーを全て統一しようと思っている。

 

左の写真はもともとこの家で使用されていたコンセントカバーで、ものすごく古い感じが漆喰壁にとても浮いてみえてしまっている。以前は砂壁であったため、この古さもいい意味で味になっていた部分もあったかもしれないが、現状これは作者の家の構想に適さないのでここで交換することに。

 

実はこういったカバーの交換などは誰でも簡単にできることなので試してみるのもいいかもしれない。市販のカバーだけでもかなりの種類があって気軽にお洒落が楽しめること間違いなしだ。

 

ただ、注意しなければいけないのは内側に付いているコンセントプラグを交換する場合には電気線を抜き差ししなければいけないので、これは要資格の作業になるということだ。たとえ自宅をDIYする場合でも法で禁止されていることでもあるため資格を持った人に頼むのが本来の正しいやり方である。

 

私に関しては以前にも触れたことがあるが、集落の中に有資格者が数名いて気軽に頼むことができる環境にいるためとてもありがたい。今回、大がかりな配線に関しては業者に依頼をかけたが、細かい点については自分達でやることを前提に考えて少しでも経費を浮かしている。

 

と言いつつカバーをコンセントプラグごと変えてみたのが右の写真。以前話したとおりこのシリーズのカバーはよくあるツルツルのタイプのものではなく、割とザラザラ系の質感であるため個人的に漆喰との相性が抜群ではないかと思っている。

 

付け替えの際に少し漆喰が欠けてしまっているため、後ほど開けた穴の補修をする際にこれら付け替えた場所周辺も一緒に仕上げ塗りをすることにした。

 

そして今回の最後はちょっとした小技を紹介して終わろうと思う。電気屋による電気配線を行った際、ボックス箇所全てに線を降ろしてもらったことは過去にも述べたが、スイッチは用意していたわけでもなく、また電灯の取り付けも行っていないため新設の照明箇所はまだオンオフができない状態になっている。

 

その中でも特に玄関外側の照明だけはすぐに使えるようにしたかった(ここ最近作業終了後帰るときには常に真っ暗闇になっている)ため、写真のように一時的なスイッチを簡単に設置しておいた。

 

このスイッチは以前紹介した旧配電盤についていたものの片割れ(写真はこちら)で、作者は捨てる気マンマンだったのだが、電気屋から見れば十分に使えるものであるらしく仮につけておくには充分のものであった。果たしてこれによって仮に付けた電灯が点くようになり、当面の暗く寂しい思いをすることがなくなっている。

 

以上でもわかるとおり、電気は知れば知るほど面白い。作者もDIYを始めるときまでに資格を取っておけばよかったと今さらながらに後悔している。これから取得するには残念ながら時間が足りないだろう。後悔先に立たずとはこのことである。

続きを読む≫ 2019/12/20 17:07:20

なかなか時間を作れなくなってきた、というのがここ最近の作者の状態になっている。電気関係のことやそれに付随した作業などアップできそうな記事がいくつか書けそうなのだが、家に帰ると寝るまで調べものや木工の設計、検討事案があったりでついつい更新が遅れてしまった。

 

今、リアルの改修作業としては勝手口の天井造作や換気扇の設置の段階に入っているのだが、少しズレズレになりながら順番に報告記事を上げていくつもりにしているのでご了承いただきたい。

 

ひとまず、前回の記事でお伝えしたとおり電気配線が大方終了したところからの続きを紹介していく。冒頭の写真は勝手口の洗濯機置き場に設置予定のコンセント用線を垂らしているところで、新設するボックス位置には全てこんな形で線をひいてもらっている。

 

そして右の写真にあるのが一般にパネルボックスと呼ばれるものである。これから作者が行う作業はこのボックスをコンセントならコンセント、スイッチならスイッチの位置の壁に穴を掘り、そこにボックスを埋め込んで垂れてきている線を繋いだ後でまた掘った穴を埋めるというなかなか大変な作業になる。

 

DIYを始めた当初、本当の手始めにこの電気配線からやっておきたいという気持ちが強くあった。というのは設計して現場を見たことのある人間からすると当然のことだと思うが、人間だれしも作り終わった壁を壊してさらに修復なんて二度手間をしたくないものだ。

 

ただ、当初は電気関係のことまで考える余裕が全くなく、成り行き任せでDIYを始めてしまったことがここにきて大きな反省材料になった。最初に考えることを放棄した結果これからツケが回ってくるという悪い例の見本のような形になってしまっている。

 

母屋のリノベーションに関してはあまり力を入れるつもりがなかったため、軽い気持ちで新設のコンセントなどは全て露出で構わないと思っていたこともあったのだが、やはり自分が手掛けて愛着が湧いてくると埋め込みにしてスッキリさせたいと作者の考えが変化したこともある。

 

というわけで穴を掘って埋めていくことにする。あとあとの埋める手間を少しでも省くため、ボックスだけを埋め込んで配線は柱と同色に塗って目立たないようにしようと思い作業をスタート。

 

一度塗って硬化している漆喰を掘るのはなかなかに心が痛む。この後悔は次回納屋で作業をする際に必ず活かさねばならないだろう。掘り方だが、養生をしっかりするのは時間のロスが大きいのでノミを片手に壁をくり抜いていく方法をとった。

 

この家は土壁であるため、普通の家よりも壁を抜くのに手間がかかってしまう。土を落とした後に出てくる竹も邪魔になるので構造に差し支えない場所を選びながらそれらも切断するのだが、これがかなり難儀であった。

 

グラインダーで切れる位置にあるものは楽だが、角度や場所によっては柱などを傷つけるためそういう場所は細身のノコギリを使ったり、それも入りにくい場所はニッパーで細かく何度も切りながら切断していく。

 

ボックスにも深さが違う種類のものがあったりするのだが、予備知識を仕入れていなかったため竹を切る作業を少しでも少なくしようと思い、深さが浅いものを優先的に埋め込むようにした。だが、これは後から気付いてやり直しをした箇所が出たのだが、埋め込む内容によって深さが必要なものなども存在する。

 

このようにしてボックスの穴を2つ3つと開け進んでいくと半ばヤケクソのような気持ちになり、「どうせ後で補修するなら線も全て埋設してしまおう」と思うようになる。

 

写真の箇所などは特にこの母屋のメインスペースになるLDKの入口の3連スイッチが入るところでもあり、ここの線が露出しているのは面白くない。だったら他の全てももう埋設でいいや、とどんどん自分の手間を増やすことにためらいがなくなってきて結局全ての線を埋設することにしてしまった。

 

ちなみにこの左の写真と上の写真は両方ともスイッチのボックスになる予定で、こちらの写真は玄関入った位置になり、その壁を挟んで反対に上の写真のボックスが付く形にしていた。

 

ただ、真壁の構造で2枚のボックスを表裏で取り付けるとするとどうしても浅いタイプのボックスしか取り付けできないことになる。最初は全くのノープランだったためそれで何の問題も感じていなかったのだが、スイッチを決める段階でここは変更を余儀なくされた部分だ。

 

今回、作者がコンセントやスイッチのカバーとして選んだのはパナソニックのアドバンスシリーズというもので、これを選んだ一番の理由としてはカバーやスイッチの質感がザラザラで漆喰壁との一体感が強く、違和感がほとんどないことによる。

 

そのシリーズを選んだ時にコンセントの方は問題なく取り付けできるのだが、スイッチ(特に作者が使う予定のホタルスイッチ)の取り付けには奥行スペースが深いタイプのものでないと取り付けができないことがわかった。

 

そのためここの場所に関しては、結果的に玄関側のスイッチボックスを下に下げることで両方とも深型ボックスを付けることに変更している。

 

そんな感じで次から次へと知らなった事実が明らかになりながらも作業を進めていく。右の写真は冒頭の洗濯機用のコンセントになる位置のもので、これまでの漆喰壁と違いこれから上塗りする予定の壁であるため、本来ならこの状態で配線を先にやっておくことが納屋では必須条件になる。

 

ということもあり、作者が忙しくなった理由の一つとして納屋側の配線や電気図面を先に完成させていたことなどもあった。それにより納屋の作業ではこういった二度手間になるようなことはないはずである。

 

ボックス埋め込みの最後に選んだのは左の写真の作業だ。写真では少しわかりにくいかもしれないが、これは勝手口ドアから入ったところの柱に露出で付いている照明スイッチで、これも今ある場所(写真左の柱に付いている)から向かいの壁の中(すでにボックスを設置しているところ)に埋め込むことにした。

 

スイッチ自体は露出だが、線は壁に埋設されているというリフォーマーにとっては迷惑至極なもので、しかもその線はただ埋設してあるだけでなくご丁寧に壁の中でステップル(線を固定してとめるもの)打ちもしてあり、さらに抜けないようにと思ったのか小舞の裏を縫うように配線されていた。

 

そのため露出ボックスを小舞の間を通すことができず、この写真を撮ったときには移設を断念し、後日電気屋さんが様子を見にきたときに切り離しを依頼してようやく位置の変更が終了。

 

こんな感じで新しく考えなければいけないことがやるほどに増えてきている。その他にもここ数週間で大きな買い物を多数していたりして、検討するのに時間がいくらあっても足りないと感じる今日この頃だ。

続きを読む≫ 2019/12/19 22:21:19

勝手口の作業がいったんひと段落したが、次の大工仕事に入る前にどうしても優先してやっておきたかったことに着手することにした。ここまでもちょこちょこ触れてきていたが、電気工事のことである。

 

どこまでやるかによってこれからの動きが大きく変わってくることになるが、ひとまずは先のことを緻密に考えることをせずに業者と相談しながら成り行き任せで作業を進めることにしている。

 

電気工事といっても具体的になにをするのかというと、一番の目的は回路数を増やすことにある。冒頭の写真中央でぶら下がっているパネルに注目してみてほしい。

 

これは何かというと、この家と納屋を含めた全ての電気回線が集約されている配電盤だ。近代住宅にしか住んだことのない方は驚くかもしれないが、全ての回線がたったの2回路しかない。

 

これはつまりどういうことかというと、この母屋に使われている電気はほぼ1回路からしか給電されていない(もう1回路はほぼ納屋のぶん)ことを意味している。勝手口に付いている2か所のコンセント、各部屋に一つずつ計4か所についたコンセント、トイレや外用のコンセント、その他家屋内の全ての照明をこの1回路が全てまかなっていることになる。

 

これは現代の暮らしを営むにおいて全く考えられない状態であり、同時にいくつかの電気を使用してしまうとすぐにヒューズが飛んでしまうことになる。昔の生活を営むには必要充分だったのかもしれないが、オール電化とまではいなかくても電気と密接した暮らしをしようと思えば8〜12回路は欲しいところだ。

 

電気屋さんが来たためこの日は作者と相談しながらほぼ半日をかけて屋根裏、必要箇所への配線を行う。一応事前に現在のコンセント箇所、照明箇所、これから新設するコンセント箇所、照明箇所を平面図上に記した簡易的なものを渡しておいたため、電気屋さんのほうで必要回路数や電力会社のプランなど提案されながら要所要所は現場合わせで付き添いながら作業を進めることに。

 

正直にいうと、DIYを始める前に電気工事士の資格を取ることも多少検討のうちにあったのだが、結果的にそれを取ることなくここまできたため、ほとんど業者に丸投げしてやってもらおうかとも思っていた。

 

ただ、やはりそのへんは予算との兼ね合いもある。いつものように相みつで一番安い提示金額だった業者にお願いしたのだが、ここの電気屋さんは以前にも電気温水器の修理をお願いしたところで、色々と教えてもらいながら可能なところは全て自分でやるという方針でいくことに決定した。

 

他にいくつか話を聞いた電気屋さんとは違い、色々と丁寧に教えてくれたりアフターケアや相談にも快く応じてもらえる信頼できる電気屋さんで、地元ではなく三次からわざわざ通ってもらうことになるのだが、それでも地元業者よりも安いという施主側にありがたい業者さんだ。

 

自分でやるといっても、電気線を結線したりすることは資格が必要なため、作者がやる部分としては配線計画と実施の部分が主になる。例として左の写真は旧床の間、改装後キッチン周りになる箇所の配線で、右の上から降りているのが換気扇用の線、左側で数本降りてきているのがそれぞれレンジ用の線、冷蔵庫用の線、電気用の線とそのスイッチの線である。

 

今回、電気屋さんには天井裏での配線や結線をして上の2枚の写真のように必要箇所に線を降ろしてもらい、あとのことはこちらが引き受けてその場で撤収してもらっている。

 

ここから作者が何をするかというと、詳しくは次回に譲ることにするがコンセントボックスの位置を確定させることになる。全ての降ろしている線に対して具体的な場所を決めた上で線を誘導していき、残るは結線するだけで良いという状態にしてから再度電気屋さんを呼ぶという段取りだ。

 

そして少しだけ作者が冒険してみた部分が右の写真の箇所である。これは計画しているアイランド型のシンク台に取り付けるコンセント用の線になる予定のものだが、実はまだシンクの納入など具体的な段階になく、場所も恐らくこのあたりだろうと半分当てずっぽうで線を通す場所を決めた。

 

実はここしばらくブログ更新の間が空いてしまったのはこうした電気がらみのことをほぼゼロから必死に勉強していたことと、配線全てに対して決定した答えを用意する必要があったことが大きくあった。

 

最後は配電盤が新しいものに変わった写真を見ながら終わりにしようと思うが、回路の分け方にしても電気屋さんに相談しつつではあったがほぼ自分で決定したことを実施してもらっている。

 

元々ついていた2回路の配線に関してはそのまま活かすことにし、アンペア消費を大きいものを個々配線にするようにしている。具体的にいうと、電子レンジ、200V用のエアコン2台分、換気扇、洗濯機の5つをそれぞれ専用回線とし、玄関から浴室までの範囲、新設のコンセント3か所、照明用、納屋までもっていく回路分などで計11回路を割いている。

 

配電盤は12回路のものを用意してもらっているので何かに備えてあと1回路の余裕をみているし、ここから納屋にもっていったものにはさらに別個で配電盤を設け、そちらでも回路を増設する形になる予定だ。

 

作者にとっては過去のキャリアの中で電気を扱う(要資格ではない)仕事をしていたこともあり、一度やり始めて仕組がわかるようになると一気に資格まで取って自分でやってしまいたくなるようだ。ただ、試験勉強が苦手なため受験機会は永久にないだろうことも付け加えて今回は終了することにした。

続きを読む≫ 2019/12/15 20:17:15

今日の作業は以前から壁に穴が開いたままになっていた換気口跡を塞ぐことに決定した。冒頭の写真のとおりの状態で普通だとこれを放置しておくことはできなかったのだろうが、幸い勝手口のこちら面の外側には雨を防げるだけの屋根が付いているため今日この日までそのままにしておくことができていた。

 

以前のブログでこの部屋の解体をしたときからここまでほぼ半年が経過している。その間は余った廃材で簡易的に塞ぐだけでしのいできていた(写真はこちら)が、勝手口の一連の作業の一環としてこのタイミングがベストと判断。

 

問題はどういう形でこの穴を塞ぐかということで、解体した当初はすぐにベストな案が浮かんでいなかったこともあったが、ここにきて色んな経験を積み重ねた作者には最適の方法で壁を埋めることを選択することができる。

 

その方法とはご存知、小舞を掻いて土壁を繋げて補修することだ。小舞掻き土壁塗りともについ最近の作業で経験していて、その応用機会や熟練値の積み重ねという点でも丁度良いタイミングである。

 

というわけで早速小舞を掻いてみたのが左の写真。今回のポイントとしては前回の反省を活かして小舞の間隔を少し広めにとっていることが挙げられる。前回と違ってステンレスワイヤ(極細)で竹を固定できる箇所もあったが、基本的には組んだ竹同士で強度を得ている感じで前回と近い方法に仕上げている。

 

経験の豊富な方は写真を見てすぐに気づくかもしれないが、実はこの元々換気扇があった箇所、貫を途中で切り落とすというかなり雑な方法がとられている。分からない人は小舞の右ににゅっと顔を出している板材を見てもらえれば分かると思う。

 

本来はこの貫が左端の柱(貫が入るよう仕口が彫られている)に入った状態で固定されて壁の強度を保っているのであるが、通常の業者では考えられない雑な工事をしていることがここでも見ることができる。

 

この時点の情報としてわかることは、以前ついていた換気扇はどうやら家が建った後に設置されたものだろうということ。建築当初に台所が設置されていないことは築年から考えてもなさそうなので、換気扇だけを後から付けたのかもしれない。現代では考えられない設計である。

 

貫を継ぎ足して左の柱に固定する選択肢もあったのだが、一本全部を入れ替えるのであればともかく、継ぎ足した貫にどうせ強度なんて期待できないだろうと思い直したのでそのまま竹小舞を掻いている。

 

それと、土壁を塗っていくときに塗り面積のほとんど半分ちかくを貫が占有することになるのは材料の接着面からもよろしくなかろうと勝手に判断したこともあり、このまま土壁を塗っていくことに。

 

塗っている材料は以前のブログでも使った「ナンチャッテ荒壁材」である。今回、塗り始めた時間がけっこう暗い時間になっていたため、手抜きをして通常の中塗り材で塗り始めてみたのだが、小舞の間隔(穴のサイズ)が広くなっているため塗った反対側にボトボトと落ちる量が増えてしまっていた。

 

やはりそういうときに大きめのワラなどがないと引っ掛かりが弱いということを実体験で再認識できたため、素直に以前少し余っていたワラを混入して塗っている。

 

やり始める前はこの外側(わかりやすいのが古い写真しか残っていなかった)をどう塗っていくか頭を悩ませていた。出窓の屋根の上に穴があり、それも屋根が始まる部分よりもやや下の方に穴の下端があるため、屋根を壊さない限り手や塗りコテが届かない位置にある。

 

この出窓の屋根は個人的にとても嫌いであるため、替えるか壊すかする可能性が高い。ただ、今現在はまだそこまで気が回らないためずっとスルーし続けている部分で、これを機会に壊してしまおうかとも考えた。

 

だが、作者自身まだ壊したあとのプランなどが頭の中でまとまっていなかったりするため中途半端に壊すことにためらいがある。それに、この出窓の外側には写真では全て写しきれていないが、電話線や共聴アンテナ、電気線やガスメーター、上下水道管などこの家のライフライン全てのインフラが縦横無尽に張り巡らされているというかなり厄介な存在なのである。

 

そういう理由から今回はこのまま泳がせておくことにしようと思う。今後電気配線を見直し、ガスメーターと付随する電話線を撤去し、共聴アンテナを移動させて水道管工事を行えば出窓自体の完全撤去も夢ではない。が相当遠い道のりであることは間違いないし、出窓自体に罪もない。

 

そういう感じでこの穴を塗り切るのは難しいと予想していたのだが、なんとかより産むが易しというやつで、やってみると脚立で充分に手が届いた上、届かない屋根下の枠の部分も材料を押し込むだけで綺麗に塗り切ることができた。

 

乾いて少し縮んだときにどうなるかわからないが、ひとまず一度塗りはこんな感じでスムーズに終えることができたので終了とした。前の土壁塗りのときもそうだったのだが、この勝手口は壁を落としたり柱を抜いたりと多少構造破壊をしてきたため、補修する壁に関しては70mm以上の厚い壁にしておこうという肚積もりでいる。

 

耐力壁として構造上の強度計算をするときに1.5倍換算できるのが70ミリ以上の厚さの壁であるため、破壊したぶんこの部屋の壁に関しては厚めに中塗り材をしっかり塗っていく予定にしている。早く壁を塗れる状況にするため、今後は電気関係を優先的に終わらせるよう動いていくことになりそうだ。

 

続きを読む≫ 2019/12/10 20:45:10

勝手口の窓取り付け終了後、大きく部屋を仕上げていく前に電気配線を先にやっておくことにしたため、業者との都合が合うまでにこまごまとしたことを片付けておくことにした。

 

今回はひとまず母屋の外に位置する水栓全てを新しいものに交換することに挑戦してみようと思う。水栓の交換に関しては以前立ち上がり単水栓を交換した記事があるため、細かい部分のやり方についてはそちらを参照していただきたい。

 

現在母屋の外側には3つの水栓がついており、以前の記事でそのうちのひとつをお試しで交換してみた。その後もその蛇口の立ち上がり管がとれるトラブルなどもあり、作者の水道管に対する経験値も少しずつ上昇しているように感じる。

 

さて、残る二つの水栓に関してだが、冒頭の写真と右の写真のものがそれにあたる。実は以前の水栓を含めたこの3つの水栓は全て勝手口を出た東面に並ぶように配置されており、そのどれもが異なる役割を設定されていた。

 

以前交換した水栓は裏の畑でとれた野菜などを簡易的に洗うことができるような位置にあり、冒頭の写真の水栓は元々洗濯機に繋がれていた。そして右の混合栓は外用のシンクに設置されていて、しっかりお湯も出るようになっている。

 

作者が改装していく新プランでは洗濯機の設置をどうするか決めかねている。農作業など汚れが激しい衣類の洗濯用に一台設置するのもいいかもしれないが、すぐに答えは出そうにないのでとりあえず今のところは高圧洗浄機を常設中だ。

 

混合栓に関してはシンクを新調して引き続き同じ用途で使うつもりである。写真でもわかるとおり劣化がひどく、ステンレスや銅が錆びたときにみられる緑青が顕著にみられる。

 

さらに以前の記事でも触れたとおり、ここの水栓は背面に小さな割れがあるようで、水を出すと少しずつ後ろの壁に染み出た水が降りかかっていく状態になっている。割れの部分がいつ広がるかもわからないギリギリの状態であったため早急の処置が必要でもあった。

 

ということで迷わず水栓をはずしていく。こういう壁付きタイプの混合栓の形というのは大抵お湯のパイプと水のパイプごとに写真のようなジョイントの管がついていて、それら両方を水栓本体との間にパッキンを挟んでナット締めして固定されている。

 

ナットをレンチで外したら写真のような状態でジョイント管だけが残るのでここからの作業としては以前の単水栓のときと同様、シーリングテープで漏れがないように新しいものを取り付けていくことになる。

 

その際に注意しなければいけないことは、写真のような状態になったときに元々あった管を取り付ける際につけていたシーリングがネジ山に残っているため、それを綺麗に取り除くことが必要になる。

 

以前にも説明したとおり、シーリングテープを巻いて栓を取り付けていくときには必ず時計回りでないといけない法則がある。行き過ぎたと思って逆回転させてしまうと密封性がうすれて水漏れの原因になるため、逆回転をさせないように取り付けなければならない。

 

今回選んだ混合栓は、元々あったタイプと似たような蛇口をひねってお湯と水を別々に出す古いタイプのものだ。時代の流れとしてはシングルレバータイプの混合栓が人気なのであろうが、ここに関しては敢えて古いタイプにしてみた。

 

価格がシングルレバーよりも気持ち安価で、今回購入したもので4600円くらいのものだ。水栓を買うようになる以前の私は相場を知らなかったためもっと安価なものが手に入ると考えていたが、混合栓はけっこう高いものでキッチンなどに付いているしっかりしたものなどは数万〜10万円くらいする。

 

冒頭のような単水栓が1000円前後で購入できるものだけにこの金額のギャップには正直戸惑っているが、特にキッチン周りに関しては早めに品物と値段の検討をしておいたほうがいいと思われる。

 

脱線しかけたので話を戻そう。パッキンをつけてナットを仮止めしながら最後の各定位置を決めていく。なにせ巻き戻すことが許されないため、しっかり水平になるよう確定したいのだが、シーリングの巻き回数や取り付け開始位置に慣れていないため硬くなりすぎて回しにくくなってしまった。

 

なんとか許容範囲まで水平になったので一安心してつい元栓を戻してしまったときが左の写真だ。水平にこだわることに神経を使いすぎたため、それが終わってからナットを堅締めするのを忘れていたために盛大な水漏れをみるハメに。

 

とはいえ、これが経験を積んだ人間の余裕でもあるのか、写真を撮るゆとりがあったようである。写真を撮った後落ち付いて元栓を閉め、ナットを締め直して再度元栓を開いてみる。

 

結果は写真のとおり、何も問題なくちゃんと機能している。作者の感覚的にはこういうデザインの水栓は好みではないが、必要性の低い場所に経験として付けてみることが目的のひとつでもあったため、価格重視の結果これを付けることにした。

 

外に付いているものでありそれなりに目立つ部分でもあるため、全ての工程が終わって余裕があるようであれば自身が納得できるものに換えたいとは思っているが、今の段階ではこのへんで妥協したという形である。

 

そしてもう一つの方の高圧洗浄機を付けている蛇口も無事交換が終わった。こちらも今までのもの(冒頭の写真のもの)では開いたときに少しずつ水漏れしてしまっていたが、交換することによってしっかり水をせき止めることができている。

 

この部分に関しては先にも触れたとおり、今後洗濯機を置くなどの選択肢もまだ残しているため、こういう一番安価なタイプの水栓を選んだが、高圧洗浄機やガーデニング用の散水ホースなど付けるものが固定できたときにはそれ用の取り付け易くする水栓に換えたいと思っている。

続きを読む≫ 2019/12/08 20:33:08

ようやくここまできた。勝手口の窓を付けるまでを目標に壁抜きを始めてから時間にして一週間ほどだが、ここまでとても長い時間が経過したような気がしている。作者のDIY能力も日を追うごとに上達していると思いたいが、予定している作業は後にしているものほど難易度が高い。

 

狙ってそのようにしてきたつもりだが、徐々に難易度が低いことから経験を積んでいくことでスキルアップをしつつ作業をスムーズにする意図がある。ただ、このやり方の難点としては、難易度の高い後回しになっている予定のものほど、実は早い段階でやっておくことが望ましい作業だったりすることである。

 

水回り・浴室・住設・電気などがそういったものの代表で、ガスの一部や電気全般の作業は有資格のものがあり、後で自分でやるというわけにはいかない部分もある。できるだけ早い段階でやれるように動ければいいが、考えることも多岐にわたっており意識が届きにくい部分だったりする。

 

またしても脱線してしまった。今回はここしばらくの勝手口作業の集大成となる窓取り付けである。今回取り付け予定の窓は冒頭の写真のようなFIX窓というもので、開閉できないはめ殺しの窓になる。

 

引き違い窓と違う点としては、枠を付けてガラス障子をケンドンで取り付けるわけではなくすでに枠に組み込まれているものであるため、取り付けの際に重量があることである。

 

そういう意味で取り付けの際はより傷つけないよう神経を使うことになるが、その反面スライド調整などが必要ないため窓枠に入りさえすれば取り付けは完了というシンプルな作業に終始する。

 

さて、今回は今までも何度か触れている通り窓台と半柱の段差を埋める作業を最初にクリアしなければいけない。そこで私が考えたやり方として右の写真の見切り材を作ることであった。

 

これは以前見切り材(細長い桟材)を大量に買い置いていたもので、15×30mmの材をさらに薄く、イメージとしては15mmの厚みをさらに5mmほどスライスして段差にフィットさせるために以前紹介したバンドソーで加工したものである。

 

この加工の不安だった点は、窓台と窓まぐさで半柱との段差が明らかに数ミリ違っていたことにあり、つまり最初から最後まで同じ厚みでカットすればいいわけではなかったことだ。

 

厚みを適切なものにするため、実際に左の写真のように事前に取り付け場所に直にあてて長い定規で一直線に切り込み線を描き、それをバンドソーでスライスしたのだが、言葉で説明するよりも簡単に作業が終了した。

 

当初の予想よりもバンドソーのカットが正確かつ速やかにでき、この機械の実力を初めて見た気さえしてしまう。写真のとおり窓枠にあててみた感じかなりジャストフィットしている。

 

この周辺の材をなるべく釘やビスが見えないようにするためには窓の耳に隠れるこの見切り材の部分にビス打ちをする必要があり、できることなら反対側の化粧材(半柱を隠して見栄えをよくする材)もこちら側から長めのビスで完全に固定してしまいたい。

 

というわけで半柱の化粧材として色々考えたのだが、過去の廃材を吟味したときに同じ105mmの半割材で作られていた鴨居(過去に落とした垂れ壁に付いていたもの)があったのでそれをあててみた。

 

結果は若干半柱より幅が狭い(半柱のほうが背割れして膨らんでいる)が、ちょっとした段差はヒモ打ちをするときに完全に隠せるレベルだったためこの材を使うことに決定。

 

材が決まったのであとは一体化したい全ての材をF型クランプでしっかりと固定してビス打ちが完了。このビスの位置は窓のいくつかあるビスとかぶらないようちゃんと計算しておくことが大事なことになる。

 

ここまで、想像以上に順調にきている。バンドソー、化粧材の選定、固定と一連の作業に1時間もかかっていない。ここまできたら後は窓を取り付けるだけになる。窓枠を作り終えたときにちゃんとはまるかどうかの確認をしているためもうほとんど作業は終了したともいえる。

 

というわけでサクッと窓取り付けは終了。懸念事項だった窓枠の段差も写真のように上手く納めることができたのではなかろうか。あとは防水着色で、本来であれば取り付け前に塗装しておきたいのは重々承知なのだが、窓の取り付けに関しては素人作業だけに用意した材がカットもせずにピッタリハマる可能性は限りなく低いという思い込みもあっていつも事前準備ができていない。これは反省点になるだろうか。

 

そんなこんなで出来上がった窓を外から眺めてみた。以前掲載したビフォーの写真と比較して家の内外が格段に明るくなっているはずだ。

 

今は塗ったばかりの荒壁などで自然な感じがなくぎこちなさが漂っているが、この後徐々に周囲の壁も漆喰塗り替えや補修を行うことで完全に同化してくれるものと思っている。

 

ただ、少し前のブログでもお伝えしている通り、若干高い位置に過ぎたかなと思うことと窓全体の大きさをもう少し縦長の形状にしていたらよかったと悔やんでも悔やみきれない思いもあったりする。

 

窓がついたことで少し気が抜けてしまった部分はあるがここからビスを打つ部分にしっかりとカイモノを挟んでおきたい。ただ、今回のFIX窓は今までの付け替えと違って完全に新設のものであるため、自分が窓枠を作る上でかなり誤差を少なく組んでいた。

 

そのため、窓と窓枠の間のスキマが狭い箇所が多く、よく使うカイモノの最少厚のもの(2.5mmの板)が入らない箇所がほとんどであった。そういう理由から窓枠を切り欠いたときの端材をカイモノとして使うことにした。

 

この日の作業は午後からの4時間ほどだったがなんとか全ての窓を後の仕事を残すことなく付け終えることができた。あと残すところ母屋の窓は一つ。この同じ勝手口の東面にあたる出窓の部分である。

 

ここの出窓は造りが雑で、隙間だらけで修繕が少し手間なのもあり、いっそ出窓にせず普通の壁とツライチの引き違い窓にしようと思っている(以前の設計図参照)。ただ、今現在はまだ勝手口の床張りなどもしておらず、作業は全て土間の上からやっている。

 

特に高い位置の作業になるときにはよくこの出窓に足を乗せて作業したりすることが多いため、ここの窓だけはこの部屋の作業がもっと落ち着いた段階で取り付ける予定だ。

 

今後この勝手口の作業優先順位として、電気工事→天井貼り→漆喰塗り→窓取り付け→水道工事→換気口作り→床張りのように考えているため、電気工事が入るまではしばらく他の作業に移ることにした。

 

ということで、一連の勝手口作業はここで一旦終了となる。次回以降なにをすることになるか報告をお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2019/11/28 22:37:28

前回に仕込んだ竹小舞に土壁を塗る前に、今まで使っていた中塗り用の土壁から即席で荒壁を作ってみる事を試してみることにした。冒頭の写真はもうずいぶん前に掃除・ゴミ捨てをしていたときの記事で紹介したことのあるものだ。

 

これは押し切り機と呼ばれるもので、小枝を切ったりワラ束などを切ったりする作業が楽にできるスグレモノである。その隣にあるのは納屋の牛舎に保存されていたワラで、これも以前のブログに写真が残っているので気になった方はご覧いただきたい。

 

荒壁を作ってみると言ったが、実際の荒壁はもともと使用している素材からして違うものなので、本当は中塗り材から作れるものではないことをお断りしておかねばならない。作者は以前専門業者から土壁の中塗り材を大量に購入しており、やれる限りは荒壁材を買うことなくリノベーションを進めていく予定というのは前にもお伝えした通りだ。

 

ただ、小舞に練り込む材として中塗り材では少々絡みつきに不安もあるため、手持ちの材料であるワラを刻んで混ぜ込むことで「ナンチャッテ荒壁材」を作ってみることに思い至ったというわけだ。

 

というわけで押し切り機にて切断したワラを中塗り材に混ぜて練り込んでみた。あまり土壁には水を加え過ぎたくないためやや硬めの状態で撹拌機を回してみたのだが、これがなかなか撹拌しきるのが難しい。

 

適量というものも全然わからなかったため量はなんとなくの適当でやってみたのだが、すぐにプロペラに絡みついて取れなくなってしまい結構な量のワラが練り込まれずに残ってしまう。それでもそれなりの量で満遍なく全体的にワラが分散されているようにみえたため、結果的に練り込まれなかった分はストックしておくことにして先へ進むこととした。

 

そんな感じで出来た荒壁材を強く小舞に押し付けるように塗りはじめる。最初は手で穴のスキマに練り込むようにやってみたのだが、材料が柔らかすぎたのか手ごたえがなく、効率が悪い気がしたのですぐにコテ塗りに切り替えた。

 

ちなみに、通常荒壁を塗っていくときには室内側から塗っていくのが広くとられているやり方らしい。この時はそれを知らなったため外から塗り始めてみたのだが、結果的に特に問題はなさそうな気もしている。

 

問題なさそうというのは、外面を塗り切ったあとすぐに裏返し(反対面を塗ること)して内外両方からしっかり土が絡むことを狙って作業したからであり、スキマをしっかり埋めるため材料を強く小舞に押し付けることを内外で2往復ほど繰り返し塗った。

 

写真は外からを一度塗り切った状態を撮ったもので、裏側(室内側)にはまだ何も手をつけていないときの状態である。小舞のスキマに押し付けているためところどころへこんでいるのがわかるだろうか。

 

そしてこちらが裏返しの写真だ。反対からの材料が理想ほどこちら面に出ておらず、やはり前回思ったとおり小舞ピッチが短すぎたことがこういう形になって響いているといえる。

 

だがやり直す予定は今のところないのでこの今ある状況でやれることをやっておくことで気を紛らわしながら作業を続ける。裏返しの際も強く押し付けながら塗りつけ、反対面に材料を押し出してさらに固着を促す。

 

それを裏表で二回ほど繰り返して一旦終了としたときの写真が右のものだ。ここの壁に関しては、荒壁が乾いたあと中塗りを厚めに塗ることにしている。そしてそれが乾いてから漆喰を二度塗りして完成の予定。

 

北面であり、季節も寒い時期になっているのでなかなか乾燥は進まないだろう。最短でいっても一カ月以上かかりそうな気がしているため、この場所に関してはこれで一旦終いにして次はようやく窓取り付けをしていく予定をたてる。

 

一応予定していた壁塗りまでが終わったが、必要量が掴めていなかった荒壁材がそこそこの量残っているため、遅かれ早かれ補修が必要になる場所を補修しておくことにした。

 

窓台や窓まぐさを取り付けたことでどうしても隙間ができてしまっている。細かいスキマであれば通常の中塗り材で充分だが、下地が大きく見えているような部分は優先的にワラ入りのこちらの材料を入れておきたい。未報告だったが実は小舞掻きなどをしている間にシーラー塗りを妻にやってもらっていたため、下地処理についてはすでに終わっている。

 

本日の作業が全て終わって再度段ボールのフタをしておいた。壁に穴を開けたときの記事から今回の記事まで実に丸2日の作業である。本当はこの時点までに3枚の窓を全て取り付けて終了したかったのだが、予定通りいかないことなどもあり時間がかかってしまった。

 

ただ、最初軽い試しの気持ちで作ってみた即席荒壁だったが、思っていたよりいい具合に馴染んで土の粘着力も生まれているように感じる。これは後日別のもので試してみてわかったことだが、小舞のピッチがもっと広い場合には通常の中塗り材だけだと反対面でボトボトと落ちてしまい固着力を疑わざるを得ないような状況であっても、ワラを入れるだけのことで小舞に絡みついて簡単には落ちない事実も目にすることができた。そういう意味で思い付きで始めたこの荒壁作戦は成功だったと言えるのではないかと思っている。

 

あと残っているのは窓取り付けだけであるため半日とかからない作業だろうと思うが、長辺のほうの窓台と半柱のところの取り合いに関しては見切り材を付けるのがスムーズにできなければ代替案を考える必要もあるため油断はできそうにない。次回で完結させるよう気合を入れ直して今日は終了としよう。

続きを読む≫ 2019/11/27 21:13:27

前回のブログで壁に穴を開けて窓枠作成が完了したが、窓枠以外にも旧FIX窓があった部分がぽっかりと開いてしまっている(わかりやすい写真はこちら)。今回はその部分に壁を造るべく竹小舞を掻いたときの報告をしようと思う。

 

小舞を掻く(こまいをかく)という。簡単にいうと、土壁を塗るときに固着させるための骨組みを竹で編んでいくことを指す。一般的な昔の土壁の下地は全てこれを元に作られているのだが、現代の家で使われることはほとんどなく、職人も激減している分野であるときく。

 

まず、竹の種類としては孟宗竹・破竹・真竹などが有名だが、小舞に合う種類のものとしては真竹を使うところが多いようだ。実際に私の家の壁を解体したときに出た小舞竹を再利用のため残しているのだが、ほとんどが真竹を細めに縦切りしたものである。

 

こういう古民家や古い家の工法には地域ごとに伝えられたものや伝承、風土に合ったやり方など場所場所による差もあり、竹の太さや種類、縄の種類や掻き方などにも地域差があるようだ。そのため作者としては、実際の自分の家でとられていたやり方で行うことを基本路線として考えた。

 

モノの仕組や本質を理解したければまず分解してみろという教えは本当のことで、作者も過去にいくつか土壁を抜いた経験を経たことでこの家でとられていた小舞の掻き方がおおよそ理解できてしまっている。

 

前置きが長くなるので急ぎ作業を進めよう。まず、これから小舞を入れようと思う壁はすでに土台から立ち上がっている壁で、旧窓枠のところで切れた状態になっているものを繋げて新しい窓台まで伸ばすような作業になる。

 

そのため、まず最初に下から上がってきている竹が切れている部分と新しい竹を結び(細いステンレスワイヤを用意)、上の窓台下側に設けた溝にハマるくらいの長さに竹を切り落とすところから作業を始めた。

 

ただ、壁の切り口の竹を見たところ、用意したワイヤを結べるような余裕が全くない上、壁と竹がしっかり固着しているため挟み込むような余裕のスペースもないことがわかった。

 

そのため切れた竹の前後で最も引っ掛かりの良いポジションを選んで新しい竹を立て、左右から若しくは曲げてテンションをかけながら窓台裏の溝に差し込む作業に変更することに。

 

そんなやり方のため、この縦の竹に関してはあまり間渡し竹(固定する竹)としての効果は期待できそうになく、横方向の間渡し竹を多めに固定してしっかり緊結することで補うこととした。

 

写真は横に渡した竹に縄を編み込みながら縦の竹を固定しているときのもの。この横に通した竹の両端はグラインダでとがらせるような切断加工をし、両端の柱にそれを差し込めるような穴(細いノミで事前に作っておく)を開けておいてそこに曲げながら取り付けたもので、そんなに簡単には外れないようにしている。

 

ちなみに使用している縄は元々この家にゴミとして残されていたもので、竹と合わせてコストはゼロというフトコロに優しい壁材である。どうやら農業用に使っていたもののようだが問題なさそうなので小舞掻きにも使わせてもらっている。

 

上記のような間渡し竹を3か所ほど先に繋ぎ、強く縛りながら固定していく。壁を落としたときから感じていたことだが、縄を縦横に編んだだけ(結ぶとそこから脆くなってくるため結びはNG)というやり方でびっくりするくらい頑丈に固定されることに驚くこと間違いなしだ。

 

本当に編んだだけなので真横から引っ張ると抜けやすく脆さもあるのだが、それ以外の方向(壁の外と部屋内からの力)に対しては必要充分の強度がある。組み終わると真横から引っ張れる状態ではなくなるので結果的に頑丈になるなど本当によく出来た仕組である。

 

ただ、初めての経験で気合を入れすぎたため、小舞のピッチを必要以上に詰めてしまった。この感じだと内側に塗った土壁と外側に塗った土壁の吸着力が弱くなってしまうかもしれない。

 

そういうちょっとした不安もありはしたが、自身が掻いた初めての小舞である。ダメなら駄目でいつでもやり直せるため今日はこのままのピッチでやり通すことにした。本当は竹の間に指が2本くらい入るのが理想のピッチのようだ。

 

竹小舞というのは昔は農家でヒマな人や子供が掻くものであったらしい。実際、こんにちのプロの仕事でも小舞掻きは新人の仕事とされるほど誰でもできるとっつきやすい作業で楽しかった。

 

ただ、プロは一日あたりの掻く量がハンパなく広い。30uくらい掻けるようになって一人前とか言われる世界らしく、作者が半日かけて1uも掻けていないのと比べると月とスッポンであることは疑いもない。

 

次回はこの竹小舞に実際に土壁を塗りつけてみようと思う。

続きを読む≫ 2019/11/26 20:58:26

前回のブログで半柱の外面(そとづら)が他の柱より10mm近く内側に引っ込んでいることが判明した。冒頭の写真は取り付け途中の窓台が中央の半柱につっかえて奥(外の柱面)まで届かない状態なのを写したものである。

 

写真ではわかりにくいかもしれないが、半柱の裏面が正面に見えている。今回の窓枠取り付けはこの半柱をそのまま活かす形で進めており、窓台と相欠きでピッタリ納めることを狙ってみたのだが、柱の外面がツライチになっていないため方針の大きな変更を迫られている。

 

すでに柱も窓台も相欠きをしている状態のため、選べる選択肢はほとんどないのが本当のところである。結局作者がとった対応としては、窓台の方の欠き部分を10mmほど深くすることであった。

 

そうすることでようやく窓台の両端が柱の面でしっかり決まることができたのだが、当然のことながら半柱からは10mmほど出っ張ってしまうことになった。やむを得ない手段だったとはいえ、かなり見栄え的にも痛々しい感じになっている。

 

この状態をどうしていくかという問いに対してもすぐに答えを出さなければいけないのだが、まだ窓まぐさの方も残っている。結果は同じことだと思うが、そちらも取り付けた後で善後策を考えることにした。

 

窓まぐさの方も一応最初に相欠きしていた材をあててみたのだがやはり窓台のときと同様このままではしっかり納めることができなかったため、こちらも10mmほどさらに欠いたものを取り付ける。

 

前回に述べた通り、まぐさに掛かってくる垂れ壁の小舞竹は若干余裕を持たせて切断していたため、以前付け鴨居を取り付けたときほどの困難さはなかった。ただ、柱のほうに欠いていたホゾが結果的にまぐさ寸法より大きめになってしまっていてその部分の調整にやや苦戦してしまった。

 

最終的に取り付け終了したときの状態がこちらの写真。やはり窓台のときと同じように半柱の面から10mmほど出っ張った形で固定することになってしまっている。

 

今の時点でこの上下の出っ張りにどう対応するかはまだ確定していないが、なんとなく思っているのは出っ張っている長さと同じ厚みの見切り材を柱に取り付けてレベルを揃えておいてから窓を取り付けるというプランである。

 

だがそれをするためには窓台の出っ張りと窓まぐさの出っ張りが同じ寸法でなければ加工が困難になりそうで、作者が思っているように加工できるか微妙なところでもあるため、今日の作業が終了後しばらく別案に関しても考える必要がありそうだ。

 

だがひとまず窓台と窓まぐさに関する作業はこれで終了になる。この時点で本当に計算どおり納入しているFIX窓が入るのかどうかを確認するため、それぞれの位置の窓を一度あてて出来をみてみる。

 

結果は2か所ともほぼピッタリといっても過言ではないほどジャストフィットしている。寸法に関してはほとんど100点満点の出来栄えといえるが、先ほども触れたとおり柱の欠きが材よりもオーバーになっている部分が複数あるためこちらに関しては付け鴨居のときよりも雑な仕事になっているといえる。

 

以上のようにいい点と反省点が浮き彫りになった作業であった。ちょうどここまで終わったあたりで日が暮れてきつつあったため、急いで取り付けた枠材の固定をしなければいけない。

 

固定は全ての材に対して上下からそれぞれ斜めにビスを打ち、どの方向からの力に対しても耐性のあるようにした。できることなら複数人で作業をし、今日できてしまった穴を全て塞ぐまでの作業を終わらせたかったのだが、単独での作業であったため朝一番から作業を始めたにも関わらずこの程度しか進んでいない。

 

予定では一応次の日も早朝から作業ができるのだが、一応半日以上家を離れることになるため開いた部分に簡単なフタをしておきたい。最初は廃材のベニヤなどを軽くビス打ちして塞いでおこうと思ったのだが、大がかりになってしまうので段ボールで養生をして終了とした。

 

防犯・盗難対策には全くならないが、せめて虫や動物が入らない程度のものをつけておこうという意図である。どのみち今のこの家の現状であれば、泥棒が本気で盗みに入ろうと思えばその手段はいくらでもあるようなものなのである。本気の防犯対策はもっと家が完成に近づいてからでも充分間に合う。

 

一応、外側から取り付けた段ボールを内側からも見てスキマがないか簡単な確認をしておいた。とても簡単なフタではあるがこれがあるのとないのとでは部屋の寒さに各段の差が出るのは面白い。段ボールの家に住むというのは実はコストや断熱上とても理に適った手段なのかもしれない。あくまで推奨はしないが。

 

さて、次回のことだが、ひととおり窓枠の作業が終了したので旧サッシが付いていた空間に壁を造る作業に入りたい。壁を造るのは初めての経験になるが、ゼロから作る形ではなく土台からすでに立ち上がっている壁を途中から新しい窓台まで延長するだけという、初心者のとっかかりとしてはやりやすそうな作業になるはずだ。

 

いずれ納屋のリノベーションに入ったときにはゼロからの土壁作りを小舞掻きからやってみるつもりであったため、こういう簡単そうな部分で練習しておくにはちょうどよさそうでもある。というわけで次回は小舞掻きについて報告しようと思う。

続きを読む≫ 2019/11/25 20:39:25

前回のブログにて北面短辺のほうの窓枠作成がまずまずの成功に終わった。だが本当の難関はここからである。以前にも触れていたかと思うが、この北面の残り2枚分の窓枠の中央柱が半柱になっており、状況を見ながら仕上げを決めていかなければいけない。

 

ひとまず、もう慣れてしまった壁の切断から作業を開始する。冒頭の写真のように土壁の切断をする際にはまず上限・下限のラインを確定させてから抜いていくと抜き終わったあとの境目などが綺麗にできることがわかっている。ラインを確定させるのはダイヤモンドカッター付のグラインダーで、残りの壁抜きはバールを使うというのが作者の必勝パターンだ。

 

内壁が終わると次は外壁からも同様に抜いていくのだが、すでに片面落とし終わっていると反対面の土はほんの少し打撃を加えるだけで簡単に落ちてしまう。ちなみに、母屋の外壁は全て漆喰で仕上げられているのだが、その大半の部分が劣化しており、ヒビ割れや欠けが目立つためいずれ全面補修が必要になる。

 

ただ、少し前の記事で土壁塗りをしたような破損が激しい場所は別として、基本路線として外観に関する作業(外構も含む)に関しては母屋・納屋の改装が決着した後という順番で考えている。

 

などなど色々考えながら作業しすぎて集中力が落ちていたのか、、作業に慣れてしまった弊害がここでも出てしまうことになった。写真は先ほど説明したグラインダーで枠の下限を確定させているところだが、下の方に誤ってラインを引いてしまうミスをやらかしてしまう。

 

ほんのちょっと油断しただけでこの有様だ。命に関わることでなかったことが救いだが最近こういうイージーミスがかなり増えてきている。以前の失敗談を記憶しておられる読者の方もいることだろう。本格的に気合を入れ直さねば。

 

そんなことがありながらもなんとか必要な分の壁落としは完了した。あとは残った小舞竹の処理をすれば窓枠の材を取り付ける準備が整う。しかしなんとなくだが、この写真の状態のような竹小舞が現しになったような仕上げも悪くない。

 

よくある東屋のような密閉する必要のない部屋などでは小窓などでこういう仕上げを目にすることがある。風情があって見た目にはいいが居住スペースではなかなかそれをやる勇気はもてない。

 

ということで後ろ髪をひかれながらも竹を落としていくことにする。横の竹は結った縄から抜けばすぐに取り外すことができるが、縦の竹に関しては上下で壁を残す必要上ちょうど良い位置で切り離すことが求められる。

 

前に同じ長さの付け鴨居を取り付けた際、垂れ下がってくる壁を持ち上げながら長い材をはめていくのに苦戦した経緯があったため、ここの壁に関してはそれほどシビアな位置に設定せず、万一壁が垂れ下がってしまったら落ちた分上に土壁補修をしようと思っている。

 

半柱との取り合いなどとの格闘も予想されるため、そういうところで作業内容を難しくしないのが今回作者がとった工夫といえる部分である。

 

必要なスペースの壁を切り落とした後はここに取り付ける予定の材を一度あてがってみて寸法調整をしなければならない。一番にやることは半柱にあたる部分をカットしておくことだ。

 

カットする方法はいくつかあるが、今回は写真のように丸ノコで細かく刻んでおいてからノミで落としていくやり方を選択。この方法は丸ノコを何度も通す手間がかかってしまうがノミの力加減を間違えなければかなり正確にホゾを欠くことができる。

 

写真のようにノミで軽く叩いただけで綺麗に落ちていくが、どうしても落ち切らずに残ってしまう部分が出てきてしまうため、一度大雑把に落とし終わったあとは何度かノミを這わせて削っていくといい。

 

この場合にノミに角度をつけてしまうと簡単に深く切り込んで必要以上に切ってしまうため、ほとんど角度をつけずに押さえつけるようにして押し出すだけで綺麗な面に削ることができる。

 

そんな感じでようやく窓台が完成したため実際に柱のホゾにはめてみた。だがどうやっても片側しかうまくはまらず、片方が奥まで入ると片方が手前に戻ってしまう。つまり、半柱を基点にシーソーのような状態になっていることに気付く。

 

右の写真はその状態で一度撮影したもので、写真の左側の柱と真ん中の半柱にはピッタリはまっている窓台が右側の柱からは数センチほど内側で止まっているのに注目してほしい。

 

材の寸法は計算上間違っていないはずである。しかし何度やってみても両端が綺麗に納まることがないため半柱の歪みなどを確認してみたりするうちにある重大なことに気付いてしまった。

 

というのは半柱の置かれている位置についてである。写真には撮っていないが、半柱の外面がそれを挟む両端の柱よりも10mmほど室内側に取り付けられていることをこの時点で知ることになった。半柱というものは全てそういう造りなのかどうかは知らないが、これほどの予想外は今までなかったことである。

 

が、長くなってしまうので今回はここまでにして次回作者がどのように対応したのかを報告させていただくことにしよう。

続きを読む≫ 2019/11/24 19:25:24

壁抜き前に出来る準備はだいたい終わった。今回から窓取り付けのための壁穴加工に入るのだが、ここからはなるべく一気呵成に全ての工程を進めていきたい。できればある程度工具を扱える助っ人が欲しかったところだが、あいにくタイミングの合いそうな候補がいなかったため単独でやることに。

 

まずは冒頭の写真にある備え付けのFIX窓の解体から始める。拡大写真にしてもらえればわかるかもしれないが、ここの窓、実はガラスを枠に入れてその周囲を見切り材で固定しただけのもので、見切り材を釘ごと引っこ抜けばそのまま簡単に外せるものである。

 

というわけでそのとおりやってみた。こんなに簡単に外せる防犯性の低さにも驚くが、ここから見える景色の新鮮さにもウキウキするような気持ちがわいてくる。今までが型ガラスで単なる採光の意味合いしかなかったものであっただけになおさらだ。

 

これからこの枠の上部を壊して下部に壁を立ち上げる予定だったが、壁で塞いでしまうのが惜しくなってくる眺めである。この面の3連窓に関しては最後まで取り付け高さに悩んだ部分で、全てが終わってブログを書いている今の考えでいうともっと高さのある広い面積のガラスにすればよかったと後悔している。

 

ただ、当然ながらこの作業をしている最中は失敗しないよう全力で臨んでいたためそこまで考える余裕はほとんどなく、以前の記事などで内壁を落としたときと同じ要領でまず短辺のほうの窓枠設置にとりかかる。

 

ここまで作業を進めている感触として、内側で落としてきた壁と今回の外に面した壁での差異というのは全くみあたらない。いつだったか、床の間の違い棚を取り壊した際にラス鋼が使われている部分があったため、ここらへんもあるいはと思っていたがそのようなこともなく、穴あけ作業はスムーズに進んだ。

 

穴あけが終了すると次は途中までやっていたホゾ欠きを完成させる作業に入る。ここまでとてもスムーズに事が運んでいる。内壁に付け鴨居を付けた際と全く同じ要領でとても順調である。

 

ただ、ノミの扱いに慣れると同時に少々雑になっているところも出てきているようで、今まで一度もなかった不必要な割れがいくつかできてしまっているのはかなり反省しなければならないだろう。人間、慣れ始めたときが一番危ないというのは真実であり、ここで一度ふんどしを絞めてかかるようにしなければと自分に言い聞かせる。

 

そんな感じで窓まぐさを入れてみたのが左の写真。写真で見て左のほうのホゾは先ほど言った失敗の部分で、堀りも必要以上に大きくなってしまっている。そのほかの点は内壁で付け鴨居を取り付けたときと全く同じで、予想外の出来事もなく落ち着いて作業することができた。

 

この箇所の窓台に関しては欠いたホゾに差し込むだけの簡単なお仕事であったため紹介するまでもないだろう。一通り一枚目の窓枠が完成をみることができたので、成果のほどを実際の窓を差し込んでみて確認することにした。

 

しかし、ここで窓が作成した枠内に納まらないというちょっと想定外だった問題が発覚。実は前回の記事でもお伝えした通り、このFIX窓の寸法は先ほど取り外した旧窓枠で採寸したため、取り付け箇所を任意で上にずらしてしまうとこういうことが起こり得る。

 

この場合は柱に傾きや反りなどがあり上の方のW寸法が下よりも狭くなっていたためこのようなことになってしまった。そうならないために計画はち密に行い、なるべく現場で適当に変更しないようなプランを立てなければいけないのだが、これも反省点である。

 

長さを計って確認すると枠が引っかかってしまう部分は厚みにして1mmあるかないかほどの微々たるものである。あまりやりたくなかったのだがここはやむを得ず柱を少し欠くことで対応するしかないと判断。

 

最少のダメージで納めたかったこともあり、上から必要な幅をちょっとずつ削っていく。取り付けた後の内側からの見栄えを考えて、削る奥行は窓枠の奥行と一致するように丁寧な仕上げを目指す。

 

結果的に右の写真くらい柱を欠いたあたりで窓がギリギリすっぽりと差し込めるようになった。これでここの窓枠は完成なのであるが、この時点ではまだ取り付けをせず、他の全ての作業(他の窓の壁落としやシーラー処理、空いた壁塗りなど)が終了してホコリがなるべく立たない状態にしてから取り付けをする予定だ。

 

取り付けたときの写真は全てが完成したときのお楽しみにしておいて今日は終了とさせていただきたい。

続きを読む≫ 2019/11/23 19:20:23

前回までの作業で暗く狭かった勝手口がずいぶんと広く感じるようになっている。左の写真は勝手口の北面を外側から見たところで、現時点では一枚のFIX窓が付いているのだが、今後はこの各柱間に一枚ずつFIX窓を取り付けることを目標にしている。

 

それを実現するまでにはこれまで以上の苦労や問題がでてくるであろう。さしあたって考えなければいけないのは、今現在の窓の位置があまりに低すぎることである。今の時点ではここは土間になっているのでこの高さで良かったかもしれないが、床張りをすることで50センチ近く高くなるため、それと同じ程度には取り付け高さも変える必要がある。

 

というわけでまず最初の作業として窓取り付け位置の墨出しから始めることにした。今までも何度か活躍の場があったレーザー墨出し器だが、こういう場合にこれがあるのとないのとでは水平を出すための手間が格段に違ってくる。

 

今現在床張りをしているわけではないので目視での確認は難しいのだが、今回窓を付けようとしている具体的な高さというのを実はこのときまで決めていなかった。というのも、数字的なことよりも実際に立って見、座って見、というのを現場で確かめてから取り付け場所を決めたかったのである。

 

と、そんな感じで窓台の場所を確定させたのだがここで一つ大きな問題が発生してしまった。というのも私がベストと思った位置に一間(長さの単位で1820mm)の貫が存在していたからだ。

 

そして、読者の皆様はここである一つの事実に気づかねばならない。以前より掲載している設計図面の写真と今回のここまでの2枚の写真を間違い探しのように見てほしい。

 

実は今回開ける予定の壁、柱間で一つずつ取り付けるというのは説明した通りであるが、問題は室内側から壁を見たときにある。もうおわかりだろうか?実はこの北面の壁に使われている柱のうちの一本は半柱なのである。

 

わからない人のために説明すると、外から見た写真ではそれぞれ柱が955mmピッチで付いているが内側から見た写真ではその柱が一本足りないのがわかると思う。とても間が悪いことに写真では手前の柱の陰が壁に投影してそれが柱に見えるかもしれないが。

 

ここで見えなくなっている柱というのは外からだけ見えるようにする「化粧柱」というやつで、通常の柱の半分程度しか厚みがないものが使われているということになる。構造的な必要性は低く、単なるデザイン的な意味をもつものだ。

 

従って、今回ここに窓台などを差し込むにあたって、どんな形に仕上げるのかというのは最初に決めるべき重要な部分でもあった。極端な話、この半柱を抜いて1間分の窓をつけるという選択肢もあるのである。

 

ただ、一連の作業で勝手口の同じ方向にあたる内壁を取り壊してしまった経緯もあり、ここの壁は必要以上に落としたくない気持ちがあったため、この半柱を活かす形で3つの同じFIX窓を取り付けることに決定している。

 

その場合、内側からの見えがかり(見た目)をどうするかというのも予め決めておかなければいけないのだろうが、今回のケースに限って出たとこ勝負をしてみるつもりでいる。というのも、半柱というのが実際に壁を壊してみるまでどのような状態かが全くわからないからだ。

 

そんなこんなでひとまず墨出しで切断箇所を確定していく。こちらの写真は切断位置にある貫と件の半柱が交差している場所の壁を少し剥がして印をつけたときのものである。

 

ここからわかる情報としては、貫が一間の一本ものであるということと、半柱をさらに切り欠いて貫が通るホゾを付けていることなどであろうか。ちなみに、写真でレーザーが当たっている場所は窓台の上端がくる位置で、その5pほど下に鉛筆の線があるのが窓台の下端がくる位置である。

 

それが終わると次は窓まぐさの位置確定である。こんなやり方はプロの人はやらないのであろうが、これが作者が考え付いた中で最も正確かつ楽に作業できるやり方であった。

 

窓台と窓まぐさの両端で計4本の墨線を出したのだが、それぞれの線は各柱と重要な部分のみに引いている。壁に穴を開けるのは全ての準備が整って、一日でも開いたままの時間が少ないほうが良いため全ての準備を念入りにして臨まなければいけない。

 

写真のとおり窓枠のホゾ欠きもできる範囲内で全て整えておいた。今現在の窓の高さからはやはりだいぶ上の方に設定することになってしまった。検討段階では手数を減らすために今ある枠を活かしてそのまま(窓はこの枠の寸法で発注している)の位置に取り付ける案もあったのだが、やはりそれでは快適に外の景色が見れそうにないことや、バランスのため3つの窓全てを同じ高さに設定せざるを得なくなるなどどうしても空間のデザインとして納得できそうにないためこの形となった。

 

あとはこの壁に取り付ける窓台・まぐさの準備である。ここに関しては柱寸法(105角)と同じ角材を用意し、それを縦引きしたものを使うこととした。前回までに取り付けた付け鴨居の加工のときもそうであったが、バンドソーの扱いに苦戦しながらもなんとか写真のように切断に成功。

 

今回は前回よりも多少綺麗に両断できており、これを上下の枠として両方とも問題なく使えそうに思える。実際に取り付ける際はここからさらに半柱の部分を欠いてはめ込むやり方をとる予定だが、加工に関しては直に材をあてて採寸したいので準備はいったんここで終了とした。

 

次回、いよいよ窓枠の取り付けを開始します。乞うご期待。

続きを読む≫ 2019/11/22 19:17:22

短い方の付け鴨居はお試しの気持ちで楽に取り掛かった割に意外とあっさりと取り付けることができた。そして、ここからが本当に気合を入れなければいけない正念場となる。

 

小舞竹を切るのは数が多くてなかなか骨が折れる作業だが、ここは雑にできない部分である。私が現時点で思っている理想のやり方というのはまず宙に浮いた状態である竹を一度天井(軒桁)に当たるまで押し上げ、そこから付け鴨居をつけるギリギリのラインでカットしている。

 

その際、数本に一本くらいの割合でわざと少し長めで切るものを作っておき、鴨居を押し入れていくときに角度を変えたりたわませたりさせながら付け鴨居に掘った溝に上手くはまるよう調整しながら差し込むことができれば完璧である。

 

ただ、理想はそうだがそんなに思うようにいかないのもまた事実である。実際にやってみたときに理想にそぐわない部分が出てきたらそのときは臨機応変に対応する必要があるだろう。

 

グラインダーによる壁切断で残す垂れ壁の長さが確定したら次にやるのは柱へのホゾ欠きだ。正直にいうと、長さ900のときとは違い1800のものをやるときには全工程において2名で作業できることが望ましい。

 

ただ、タイミングによってはヘルプなしでやる作業も当然出てくるのでそこは作業の難易度と相談しながら調整する必要がある。結果からいうとここからの作業はヘルプできそうな人と日程調整をして行うべきだったと思う。

 

ホゾ欠きが終了したらいったん付け鴨居を当ててみて調整、差し込みをしていくのだが、ここの場所はこのままでは中央の柱が邪魔になってしまって作業が止まってしまう。遅かれ早かれ計画上ここの柱はご退場願わなければならなかったのでこのタイミングで落とすことにした。

 

写真はまず残す部分のラインで一度手ノコ切りをしているところだ。実はここの柱、写真でわかりやすいものを残しておかなかったのだが、上端の軒桁への差し込み口が宙に浮いている状態で、すでにあってもなくても効いていないも同然のような状態になっている。

 

そのような状態であるにも関わらず、ノコ切りが終わっても柱になんの変化もみられない。すでに上と下で繋がっていた柱は上の部分で切断されているはずである。とすると考えられることは、奥の間の廻り縁側から柱に釘止めがされている可能性が高いことや、柱全体が軒桁から抜けて下がってしまっているためビクともしないかのどちらかだと判断。

 

ひとまず、柱を横にずらしやすくするために土台近辺も丸ノコでカットしてみた。だが、それでも柱はビクともしない。この時点で9割9分釘止めの可能性が高いと思っていたのだが、柱に打撃を加えたり廻り縁に無理やりバールでクギ抜きをするのもダメージを考えるとやりたくなかった。

 

そこで考えたやり方は先ほど切った下側のラインより2pほど上をもう一度カットすることである。切り終わったあとはダルマ落としのような要領で2p分の柱をカナヅチで叩いて抜いてみた。効果はてきめんで、それによって柱が自重でずり落ちてきて廻り縁からの釘も簡単に抜けてくれた。

 

廻り縁から出た釘はグラインダーで切断し、新しい付け鴨居の取り付け時にビス打ちして止めることになる。ただ、この時点ですでに上に残った柱が完全に軒桁から抜けて垂れ壁とともにだいぶ下に垂れ下がってしまっていたのでひとまず軒桁と固定したのが右の写真だ。

 

あまりに下に垂れ下がる力が強く働いていたためビスを打つ場所を吟味する余裕がなく、このような面白くない位置に打つことになってしまった。完成後目立たない位置から打ち直しが必要になってくるだろう。

 

さて、これでようやく本題である付け鴨居を取り付けることができる。今回は欠いたホゾに余裕があったのか材自体は割とスムーズに差し込まれていったのだが、小舞竹を全て溝の位置に落とし込むのに時間を要した。

 

前回、取り付けを開始したのは午前早い時間からだったのだが、諸々の作業でここまですでに陽も落ちて暗い時間帯になっている。構造材を落とすということで作者自身かなりの緊張感があり、時間を忘れての作業となった。

 

付け鴨居もなんとか収まってくれたのでここで材固定のためにビスを打っておかなければならない。差し込んだ鴨居と奥の廻り縁の間にスキマがある箇所(土壁などの残骸が挟まっていたりして)があるためF型クランプにてしっかり固定した上でビス打ちをした。

 

今のところ予定には入れていないのだが、奥の間の天井も古い化粧板が取り付けられているので、色んな意味で余裕が生まれたら付け替えを考えるかもしれないが、現状そのままで他のリノベーションを進めるつもりであるため廻り縁から付け鴨居に対してもしっかりビス止めしておいた。

 

さて、左の写真は一夜明けてから撮ったものだ。苦労の甲斐あって付け鴨居の収まりが予想していた以上に綺麗で、個人的にとても満足している。緊張しながら作業を進めたぶん、終わった後の安心感もひとしおである。

 

ただ、これでもまだ道の半ばである。ここである程度手ごたえを得ることができたので、奥の壁に窓を付ける作業も自信をもって進めることができそうだ。この後の工程としては、墨出しして窓取り付けラインを確定→柱へのホゾ欠き→窓解体→不必要な壁解体→窓台・まぐさの取り付け→開いた壁を閉じる→窓取り付け、という感じになる予定だ。取り付け完了まで今しばらくお付き合いいただきたい。

続きを読む≫ 2019/11/21 17:51:21

前回なんとか苦しみながらも付け鴨居の加工が終わった。あとはこの出来上がったものを取り付けるだけなのだが、本当の本番はここからとも言えるし、ここでの取り付けすらお試しの範囲内であるということもいえる。

 

というのも、前回の記事でお伝えしたとおり垂れ壁を残してそれと鴨居をうまく一体化させるのが今回の目的なのだが、実はこの作業、今後もっと重要なところで同じことをやることになっており、今回の一連の作業自体がその試金石ともいうべきものになっている。

 

もっとちゃんと説明しておくと、今回抜いた壁のさらに奥の壁には現在一枚のFIX窓が付いているのだが、ここの壁には今後3枚の新しいFIX窓が付くことになる。そしてそのためには壁に窓サイズの穴を開けて窓台と窓まぐさ(敷居と鴨居みたいなもの)を柱間に差し込んで取り付ける作業も必要になる。

 

この作業の一番困難なところは恐らく窓まぐさの取り付けだろうと思っていて、壁に穴が開いた時点で上に残った垂れ壁が自重により垂れ下がってくることが予想されるため、それを落とさないように作業を進めることができるのかどうかがわからない。

 

そのため、まずは垂れ壁が落ちても何ら問題のない家屋内の壁で色々検証しながら実践経験を積んでいこうというわけである。前置きが長くなってしまったが冒頭の写真はまず短い方の付け鴨居を差し込むための準備として、垂れ壁の下端を奥の間の廻り縁の上端(天井の面ともいえる)と合う位置まで再度切り落としたものである。

 

ちなみに私は今回初めて竹小舞の壁を切断してみたのだが、当初は切断手段についてあれこれと考えてしまっていた。これまでの経験から竹小舞は一部の固定されているもの以外はすぐに抜けるような造りになっているため、あまり強い力で引っ張ることもできない。

 

竹切りノコやジグソー、レシプロソーなどを使うことも検討の中に入れていたが、結果的に今持っている工具(ディスクグラインダーにダイヤモンドカッターの組み合わせ)で行ってみたところ、気持ちいいほど簡単に竹を切ることができた。参考までに。

 

そして今回の最初の作業としては、まず付け鴨居が取り付けられる両端の柱を少し欠いて簡単なホゾ状態にしてから差し込むことにした。付け鴨居の長さは両柱の内寸より20mmほど長めに切ってあるため、切り欠きも10mm未満の大きさで慎重に造っているのが右の写真だ。

 

ノミとカナヅチの扱いもある程度慣れてきて、どのようにすれば綺麗にホゾが彫れるのかもだいぶわかるようになってきた。一応最初の段階ではやや浅めに掘ってみて、8割がたいいと思うタイミングで仕上がった付け鴨居をあてて様子をみてみる。

 

今回意識したのはホゾの大きさはやや小さめにしておいて、カケヤで叩きながら入れていくことだったのだが、結果的にカケヤで叩くまでもなく拳でグーを作って両端を叩くだけでゆっくりと所定の位置に納まってくれた。

 

自分が思っていた以上にホゾにピッタリとはまり、奥の間の廻り縁ともほぼ完全にツライチといえる状態になっている。ただ、ここの柱間は長さも短く、綺麗に納まったことは嬉しいが、慎重にやっている以上できて当然ともいえる。逆にここを慎重にやって失敗するくらいであればこの先の作業は断念した方が良いともいえるだろう。

 

あくまで本番はこれからなのである。1800mmの付け鴨居を今度は柱を一本切り落とした中に取り付けなければいけない。ひとまず、短いほうは大きな問題なくできたため、慎重にやりさえすれば次もできるはずだ。

 

ただ、次の作業を紹介する前に同時進行で進めた壁剥がしについて先に紹介しておくことにする。実は以前の記事で「母屋の砂壁剥がしは全て終了」なんてことを言ってしまっていたのだが、実はこの目立たない漬物部屋の砂壁がまるまる残っていたことに気付いたのはつい最近のことである。

 

これから窓取り付けの部分を抜く壁ではあるのだが、それをする前に一応全面の砂壁剥がしをしておいたほうが良いと判断した。大量に埃と砂ごみが出る作業でもあり、汚れるのは早い段階で済ませておきたいという心理も働いている。

 

このへんで勝手口の壁を抜いたときのゴミと合わせていったんいつもの投棄場所自分の山に仮置きしておくことにした。勝手口の要らざる壁と砂壁の総量は15キロ20袋分と、毎度のことながらものすごい量のゴミであった。

 

どのみち今後も壁抜きなどで汚れるのだからまとめてやればいいと思うかもしれないが、とにかくこのゴミとホコリの山の中で作業することは精神的に疲れる。多少2度手間3度手間であろうと毎回ある程度の掃除をしながら作業したほうが個人的に能率が上がる気がする。

 

掃除が終了したあとは貫や残っている釘など付け鴨居取り付けに邪魔になりそうなものは全て除いておくことにした。この貫なども小舞竹と同じく、今後新たに土壁を作る時に再利用しようと思って残すことにしている。

 

そんなに何枚も壁をゼロから作ることはないと思うのだが、今現在決定している範囲では納屋の仕事部屋(今現在は使われていない引戸がついている)に一枚、ゼロから組み立ててみる予定でいる。随分先の話になるとは思うがそのときがくるのを楽しみにお待ちいただければと思う。

続きを読む≫ 2019/11/20 17:44:20

前回、ホコリまみれになりながらなんとか勝手口の壁落としが終了。冒頭の写真はホコリの排出がいったん落ち着くのを待ってから撮ったもので、今回の記事で特に注目してほしいのが壁を全て落とさずに天井からの垂れ壁を多少残している点である。

 

写真をじっくりよく見ていただければかろうじてわかると思うのだが、実はこの勝手口と元々漬物部屋であった奥の間とは天井高さが違うことに留意してもらいたい。それがわかりやすい箇所として、落とした3枚の壁の一番左の切り際のところあたりから奥の間の廻り縁が見えているはずだ。

 

つまり、落とした壁のラインから外側(漬物部屋)の部分は屋根が下がり勾配になっている分どうしても天井が低くなってしまうことになる。今までは土間レベルで見ていたからこそ天井の低さは全く気にならなかったが、今後は5〜60pほど高く床張りをしていくため、基本的には天井高さも最低頭が届かないよう上げる必要がでてくる。

 

勝手口の天井に関してはそういう意味合いもあって数か月前に抜いておいた経緯があり、今後現実的な範囲で以前よりも高い位置に再構築していく予定である。ただ、先述のとおり奥の間だけはこれ以上天井を上げることができないため、写真のように垂れ壁を残してそれを下から支えるような付け鴨居を奥の廻り縁と同じ高さの位置に差し込んでやろうと思っている。

 

壁を落としてわかりやすくなったため実寸にて必要な材の採寸を行う。今回必要だった材の寸法はせい(高さ)が約50mm、奥行が約70mm、長さが柱間(約900mmと1800mm)のものであったため、検討の結果90角3mのバタ角(これが一番安く一本1000円くらい)を用意した。

 

それをまず必要な長さに切ってから加工に入る。右の写真の機械はDIYを始めた比較的早い段階から用意して眠らせていたバンドソーというものである。あまりメジャーではない工具(ちゃんとした性能のものは高価すぎて素人が手を出すレベルのものではない)かもしれない。

 

この工具が得意とするところはまずなんといっても縦引きであろうと思う。縦長の木材を垂直に均等の長さに割ったり、任意の角度をつけて割ったりする正確性は他の機械の追随を許さないところだろう。

 

その他としては、卓上糸ノコのような使い方(細かい木工作業)もできたりするようだ。私がこれを購入した理由としては、窓取り付けの際の窓枠を柱が斜めになった状態では取り付けられないため、傾きに合わせた角度に切った材を斜めの柱に取り付けることで開口部の垂直を出していこうという目的のために購入しておいたものだ。

 

その縦引きが必要な機会が思ったよりも早くきたためここで試運転を兼ねて使ってみたのだが、想像以上に扱いが難しい機械であることに驚く。これが安物(といっても4万円くらいするもの)だからなのかどうか、ものすごく癖のある機械で、メンテナンスや機械の個性に精通していないと上手く動いてくれない印象だった。

 

写真のように機械のフタを開けてバンド状のノコを取り付ける場所を微調整していくのだが、これが本当に難しく、トータル数時間の格闘を経た今でも納得できるような位置取りで出来るようにはなっていない。

 

思ったほど上手く作業が進まない中、900ミリ分の付け鴨居のほうはなんとかいい形で開くことができた。だが、ここまで切るのに数十分の時間を要してしまい、あまりの切り進み速度の遅さに辟易しながらの作業となった。

 

初めて使う機械でもあり、過大評価していた分すこしガッカリしたところはあるのだが、時間をかければなんとか切れているし、後からわかったことだが太めの角材を縦引きするのはやはり相当の熟練が必要とされるようだ。

 

900mmの長さでさえそれだけの苦労があった後で1800mmの長さのものを縦引きするゆとりがそのときの作者にはなく、丸ノコで一度試してみることにした。丸ノコを使っているとわかることなのだが、厚みのある材を切り進んで行くのはかなり難しく、危険をも伴う。

 

例えば、丸ノコで90角の角材を縦引きするには材の裏表からお互いが出会う位置のところを1度ずつドンピシャの位置で切る必要があるのだが、それをやるにはまず切る材と同じ長さのまっ直ぐなガイドがないと必ず切り口がズレてくる。

 

そして一度ズレてしまうとそれを矯正するのは丸ノコにかなりの負荷がかかってしまい故障の原因になるようだ。作者もズレを直そうとして何度も無理な回転をさせてしまい、あっという間にバッテリーがなくなってしまうことを何度か繰り返してしまっている。故障や事故にも繋がりかねないため出来ればもう二度とやりたくない方法であった。

 

そうまでしてなんとか切り終わったのだが、裏表でとんでもないほどズレが生じ、せい50mmのところがところどころ60mmくらいになっているレベルのどうしようもない誤差ができていたりと散々であった。厚すぎるところはノミやカンナで削りながらなんとか終了。900mmと1800mmの2本を縦引きするだけでほぼ1日を費やす形となった。

 

最後の写真は付け鴨居の見えない側(天井側)にトリマーで溝加工を施しているところである。私のイメージでは上から垂れている壁下地(小舞の竹)が自重からこの溝にハマることで壁の固定を狙ったものである。

 

一応今回の付け鴨居の加工はこれで終了である。あとはここで出来たものを残した壁際に差し込み固定するだけなのであるが、そう簡単にいくものであろうか少し不安になる。次回、付け鴨居の取り付けにチャレンジしたい。

続きを読む≫ 2019/11/19 17:27:19

少し前の記事で交換ができる窓は全て付け替えが終わった。それによって母屋の窓も残すところあと4枚となったのだが、この4枚の窓に関してはそれぞれすぐに取り付けできない事情がある。

 

4枚の窓は全て勝手口に設置する予定のものなのだが、すぐに取り付けられない一番の理由としてこの勝手口は今後かなり大きくリノベーションすることになっているということがある。それらの作業には当然壁抜きなども含まれるため、窓をつけるのは最低でも壁抜きや壁剥がしが終わってからのことにしたい。

 

ただ、窓自体はなるべく早めに取り付けを行いたい理由もあり(ヒモ付けや発泡ウレタン充填を過去付けた窓とまとめてやりたいため)、それらのことも考慮した結果、今のタイミングで勝手口の大改造に着手することを決めた。

 

決めてしまえばあとは動くだけである。今までの壁抜き経験から汚したくない部分には徹底的に養生することを怠けてはいけない。今回は過去に天井を抜いている勝手口であるため、まずホコリが天井に四散するのを防ぐためのシートを取り付けることから始める。

 

今の勝手口がどのような状態で今後どのような形にしようと思っているのかを知りたい方は、以前の設計図面の写真を見てもらうのが一番だと思う。冒頭の写真は浴室へのドアの手前から北側を向いて撮ったものである。

 

この写真の壁の奥に狭いスペース(現漬物部屋)があり、本当は6畳間ほどの広さがある部屋なのだが、この壁の圧迫感が強すぎて現状ではほとんど物置という以外に用途がみつからない残念な空間になっている。

 

ここの壁には配電盤や2口コンセントなどがあり、本当は天井抜きと同時くらいに抜いておきたかったのだが、電気配線など見苦しい期間が長くなるのは面白くなかったためこのタイミングまで放置することになっていたのだ。

 

だが、やると決めたからにはやる。覚悟を決めて壁抜きを開始。毎度のことながら土壁を落とすという作業はバールを使えばあまりにも簡単にできてしまい、こんなことで外敵からのシェルターとなり得るのだろうかとある種の不安さえも感じる。

 

不安といえば、疑問に感じている方もいるかもしれないので一応作者の耐震についての考え方を述べておこうと思う。今までも垂れ壁落としなど無造作に行っているように見えたかもしれないが、そこは作者も一応過去に建築士の実践を積んでいた身である。

 

まず結論からいうと、建築基準法における壁量計算というものに基づいての計算をした上で全ての破壊行為を行っているということをお伝えしておかなければならない。

 

木造二階建てなどの一般的な家屋を建築する際には「確認申請」というものを行政に届け出て許可を受ける必要がある。意外と知らない人も多いと思うのだが、実はこの申請の中には大きなマンションやビルなどでは必須とされている構造計算をすることが義務付けられていない。

 

構造計算をしなくていい代わりに壁量計算で最低限の数値を確保すれば良い、というのがほとんど全ての戸建て住宅でとられているやり方である。壁量計算というのは床面積や見付面積を建物の造り毎に指定された掛け率などをかけて数値化したものを必要壁量とし、実際にある存在壁量から割ることで基準を満たすかどうかを考察するものである。

 

これを聞いただけではさっぱりわからないだろうから、興味のある方は「壁量計算」などでググってみるといいだろう。とにかくこの計算をすることで壁量充足率というのが数値化され、それが基準を満たしていれば建築許可が降りることになる。

 

ここで勘違いしてはいけないのは、建築許可が降りる=耐震性に問題のない建物である、というわけではないという点だ。あくまで許可は降りるが、耐震性はまた別の問題というのが実際のところで、それは大きな地震のたびに多くの戸建て(それも割と新しい建物が多い)が倒壊していることを見てもわかると思う。

 

人によって意見の割れるところかもしれないが、建物というのは剛性を高めれば高めるほど頑丈で壊れにくいとは必ずしもいえないものだと思っている。その観点が常に正しければ今頃剛性の低い建物(古民家や昔の建物)は全て倒壊していてもおかしくないはずであろう。

 

かなり脱線したので話をもとに戻す。つまり作者が言いたかったことは、適当に壁を壊しているように見えても実はこいつ意外とちゃんと考えてやっているんだよということが分かっていただければ幸いである。

 

作者が計算したところ、この家の壁量充足率はそこそこ高い方で、今回勝手口の壁を大幅に削ることになっても何ら問題ないというのが自身が導いた結論である。もちろん、それによる責任は常に作者自身にかかってくるのでかなり慎重に答えを出したことも申し添えておく。

 

とにかく、今後この部屋に関しては壁を抜いたり柱を切ったりする作業を紹介していくため、読者の皆様には驚かないで読んでいただきたい。

 

作業はというと壁抜きが終わったが、大量に出たゴミを集めるときも恐ろしいほどの埃が舞い続けている。窓を一か所だけ開けることによってホコリの動きを一本化しようとしているが効果があるのかどうかといったところで、交換したばかりの防塵マスクのフィルターもこの一回ですでに使えない状態になってしまった。

 

壁量の話で流してしまったが、上2枚目の写真、壁を落としたことによって随分と開放感が生まれてきた。今までに全く日の目を見なかった漬物部屋のはめ殺し窓がこんなに明るく勝手口を照らすとは予想以上である。

 

壁を落とした後も貫を抜いたりまだ色々作業は残っているが、内容が多すぎてとても一度には紹介しきれないため今回はこのへんで終了とする。

続きを読む≫ 2019/11/18 19:09:18

もはや作者の気持ちとしては修理ができるかどうかに関心が移っていた。古い機種であり、メーカー製造も数年前に終了しているため修理ができる可能性は五分五分くらいではなかろうか。もしダメなようであれば3〜40万円くらいを出費して新規購入しかなくなってしまう。

 

前回色々と温水器について勉強して使えるように手を尽くしてきたが、次から次に障壁が立ち上がりここまで温水は出ないまま経過している。今回はその温水器が使えるまでの完結編を書いていくことにする。

 

十中八九故障だろうと思いつつも最後の望みをかけて再度深夜の確認に訪れることにした。そこで見たものは、通電しているはずの温水器からかなりの量の水が漏れていたことである。色々と紆余曲折を経てきたがこのようにして我が家の温水器が故障していることが確実なものとなった。

 

深夜に水漏れを確認したが翌日はさらに機械からしたたる量が増えている気がする。すぐに製造元に電話し修理依頼するとしばらくして三次の電気屋から連絡があった。

 

電気屋にこれまでの流れと症状を説明すると「恐らくヒーターの故障です」とのこと。ただ、現状機械を見てないのでわからないという点とヒーターであれば修理は可能だがそれ以外(タンクやその他の製造中止になっているパーツ)だとすると修理は困難であることを強調された。

 

さらに、修理不可であった場合にも出張料が数千円かかることになるという条件であったため、これをどうしていくか即答がなかなかできずにいた。このシリーズ前編で新規購入も検討していたと述べているが、この時点では購入しない方向で決着したかったためでもある。

 

そこで電話口の電気屋から提案されたのが、私が温水器の故障場所を見るということである。この場合助かったのは、電気屋がこの機械の本当のプロフェッショナルであったことで、どういう装置がどういう場所にあってどんな感じになっているということに精通しているということであった。

 

果たして教えに従って機械部のフタを開けてみたのが右の写真。これは後日修理した後で撮ったもので少し状態が違うのだが、タンクを断熱材がぐるぐる巻きにしていて、その間から丸い機械が顔を覗かせている。

 

断熱材が水を吸い込んでグショグショになっており、丸い機械からかなりの水がしたたり落ちていた。その様子を事細かく電話口に伝えると「ほぼヒーターの故障ということで間違いない」との結論を得る。であれば修理費は5万円くらいとのこと。

 

ここにきての5万円は痛い出費だが、新規3〜40万円を投資することを思えばこれで済めば安いものである。だが、ヒーター以外も故障している場合や実はヒーター以外の故障であった場合などの保証はなかったため、実際にプロの目で見てもらうまでは心配が絶えずあった。

 

結果的に修理依頼をすることになったが、実際に電気屋がきたのはそれから約1週間後のこと。ヒーターの取り寄せに時間がかかったためという説明を受ける。電気テスターで故障原因を調べながら当該機についての色んな話を聞いた。

 

上の写真でいうと左側についている基盤はヒーターの温度管理をするためのもので、これがないと使用者は温度調整ができず一時代前の機械に戻ってしまうとのこと(つまり、必ず最高温度まで温める一択になってしまう)。

 

今現在、ヒーターは今回業者が持ってきたとおりまだ買えるらしいが、この基盤はもうすでに生産されてないらしく、ここが死んでしまっていたら修理がきかないということだ。

 

そんな話を聞きながら業者が手際よくヒーターを開けていったのを写真に残しておいた。ライトで中を照らしてみてタンク内はかなり綺麗な状態であるとお墨付きをもらう。実際は底の方に若干ゴミのようなものが溜まっていたのだが、業者が水を流すと綺麗に洗浄されていった。山水の割にはヘドロもなく、上水と違ってカルシウムが付いていることもないため今回の修理をすればあと10年は持つだろうと嬉しい言葉がきかれた。

 

ちなみに右の写真はもともとついていたヒーターである。何が不具合だったのかを確認すると、まず第一にパッキンが機能しなくなっていたという点である。写真のとおりパッキンはボロボロで、これがために水漏れが発生していたといえる。

 

ただ、業者によれば、発電するこの装置自体がもう絶縁を起こしているらしく、パッキンが正常で漏れていないとしても漏電ブレーカーが作動して結局温水器としての用はなさなかっただろうとのこと。

 

結局、どちらにせよこちらの業者とは縁があったということになる。わざわざ30分以上かかる三次から来ているのも、安芸高田には提携して修理できる業者がいないからだそうだ。

 

そんな話を聞きながら業者がヒーターを取り付けるのを見ていたのだが、実は先に説明していた基盤が水漏れが原因なのかどうか機能しなくなっていたということが判明していた。

 

在庫はないためヒーターが直接作動するような形でしか修理できず、修理後もヒーターを制御できない(温度調整や空焚き防止など)ため、空焚きだけはしないように注意が必要ということだ。減圧弁の栓などは誰でも簡単にひねることができるため、これが気づかないうちに閉じられると故障の道へまっしぐらとなる。何か対策を考える必要があろう。

 

全てが終わり修理費を確認すると取り替えた装置27000円、人件費が13000円の計4万円とのこと。これが安いのかはわからないが、作者が覚悟を決めていた金額よりは随分安いことだけは確かである。

 

翌日、恐る恐る湯の蛇口をひねってみるとここでようやく正真正銘のお湯と対面できた。寒い朝に湯気と一緒に撮りたかったのだが残念なことに湯気が全く写っていない。写真のとおり混合栓も劣化しており、割れて水が漏れているのが壁にかかっているためここも近いうちに交換したいと思っている。

 

お湯に関しては業者の話のとおり湯温調整ができないためかなり熱い(80度以上ありそう)ものが出ており、単水栓として使うのは危険かもしれない。

 

ここの他にもお湯が出る蛇口はいくつかあるのだが、基本は混合栓が使われている。ただ、浴室のお湯張りに使う蛇口のみは単水栓となっているため、浴室のリノベーションの際に混合栓に換えることはこの時点で決定的だ。

続きを読む≫ 2019/11/17 19:42:17

以前、浴室の窓付け替え記事を書いたときに少し触れていたが、電気温水器が使えるようになるまでの話をしようと思う。冒頭の写真は作者がこの家を購入して間もない頃に撮ったものだが、中央でブルーシートに包まれている邪魔などでかいものがもともと備え付けのものである。

 

家を購入後、この家での水道環境をどうするかをかなり早い段階で考えた。元々家に繋がっていたのは集落が共同で使っている山水で、これに関しては無料でいくらでも使うことができる。その他としては市水道(上水道)が家から1mほどのところまで来ていて分担金(初期手続き料)も前の所有者が支払い済みであった。

 

分担金支払い済みというのはつまり配管さえすればすぐに簡単な手続きをするだけで繋ぐことができるということだ。ちなみに、山水のほうはといえば、家のすぐ下を流れる川を上流に30分ほど遡っていったあたりを水源としている。

 

山水と聞くと充分にろ過された地下水のようなものを想像してしまうかもしれないが、この集落の山水は枯れることのない堤下の渓流から直接とっているものであり(もちろん人工的にろ過システムを通している)、雨や土砂などが混じるとにごってしまう欠点がある。

 

つまり、ろ過の点ではよくみかける地中からとっているタイプの山水のほうに軍配が上がるのだが、反面の利点として水量が豊富なため高い水圧(市水道と比べるとどうしても低いのは仕方ないが)でよほどのことがない限り尽きることがないというメリットもある。

 

それらの特徴を踏まえると、飲用として難があり掃除や何かがあったときには止まる可能性のある山水だけで生活していくのは都会っ子の我々には無理だろう。ということで山水以外にも飲用の水源を検討した。

 

選択肢としては井戸水という手もあった。山水と井戸水のコラボであれば水道料金ゼロの理想的な田舎生活が営める魅力があり、散々悩んだのだが結果的に市水道を引くことに決めた。決め手となった理由としては初期投資額の低さとメンテナンスフリーの部分だった。

 

そこでようやく本題に入れることになる。山水と市水の併用でやっていくことを決めたのだが、果たしてもともと備え付けの電気温水器に通っているのは山水のほうであり、これを市水に変えるとなると色々と面倒くさいことが発生する(減圧弁を替える必要やコンクリに埋まった配管全てを変更する必要など)。

 

つまり、市水のほうで温水を使うとなると、新規で温水器を一台買うか代替方法(ガス給湯など)を探さなくてはいけなくなる。正直、これを検討した時点では備え付け温水器が使用できる状況かどうかがわからなかったため、新規で買う案を最後まで検討していた。

 

本当に色んな可能性を考えたと思うが、結果的に山水を生活のメインに据えるという前提でひとまず使えるかどうかを試してみることになった。市水に関しては母屋と納屋のシンクに飲用として付ける選択にとどめる方向で決定している。

 

浴室の窓交換の際に邪魔になったことから初めてブルーシートをはずし、それが今回電気温水器を知ったことのいいキッカケとなった。ただ、この時点では電気温水器に関する知識はほぼゼロである。以前の所有者の言うことには「水道管から水漏れするまでは使えていた」とのこと。

 

つまり、現時点では温水器をオンにしてしまうと破裂したお湯の管から水漏れをするため使っていないだけで、そこを直せば使える可能性が少なからずあるということに期待をしつつ、設備屋にチェック依頼を行う。

 

結果的に壊れた蛇口の手前でいったんパイプをカットし、温水器が使えるかどうかの確認を急ぎすることに。ちなみにこの電気温水器というやつは200Vという高電圧が必要とされるため電気代が高く、少しでも安い料金で使用するために深夜限定で通電するような契約がなされている。

 

機械が作動するのは23時〜7時までの間で、そこで温めたお湯で一日を賄っていくことになる(3日くらいは冷めないそうだ)。つまり、準備ができてお湯が出るかどうか確かめたいのだが、実際に使用できるのは翌日の朝からということになる。

 

そして翌日、確認で湯の蛇口をひねってみたが待てども待てどもお湯はでない。気になったためその日の深夜に訪れて確認をしてみたが、動いている形跡すらない。

 

マニュアルなどを散々調べてみたがわからず、電気工事士資格を持つ集落のN氏に話を聞いてみると、どうやら電気が届いてないという結論に至る。先ほど述べた通り、温水器には200Vの電気が流れているのだが、これは通常の電気とは別契約になっているとのこと。

 

単純なことだが電気の素人にとっては全く思いもよらなかったことで、すぐに中国電力に連絡。すると本日にも通電を開始させますと迅速な対応。さすがライフラインに関する大手企業の対応は違うと感心した。

 

その日のうちに配線を行う作業員がきてボックスを開けたものが右の写真だ。これを見れば一目瞭然だが、線が繋がれていない。これでは電気は流れないはずである。

 

翌日、今度こそと楽しみに湯の蛇口をひねってみたがなおもお湯は出ない。なぜだろう。この時点では結論が出ず、さらにその翌日もお湯になっている気配がない。ここまでくると、いよいよ温水器が故障しているという可能性が現実味を帯びてきた。この続きは次回、後編にてお伝えすることにしよう。

続きを読む≫ 2019/11/16 19:16:16

家の購入からはや7カ月が過ぎようとしている。購入を検討中のときから図面を描き、これまではほぼ予定どおり忠実に作業が進んでいるといっていいだろう。左の写真がその図面で今回が初公開となる。

 

図面のうち左のものが購入当初の間取りで、右のものに改装するよう鋭意奮闘中ということになる。これまでのリノベーション内容をざっと振り返ってみると、最初の約二か月間はほぼゴミ捨てと掃除に割いていたことが懐かしく思い出される。

 

その後は屋根の修繕、押入の改修、物置の移設、勝手口の天井壁解体、真砂土の敷設、柿の木の剪定、天井塗り、壁落とし、砂壁はがし、漆喰塗り、床張り、建具リペア、床下点検口設置、土壁塗り、玄関設置、窓付け替え、濡れ縁改造、蛇口の取り換えなどなかなか多様性に富んでいて面白い。

 

写真の設計図でいうと、ここまでで一番大きく変わった部分は最も多くの記事を書いているLDKの部分である。今現在、旧間取りでいう居間・居室・寝室・応接間がほぼ同じように天井塗りと壁塗りが終了しており、寝室を除いて床張りが途中で止まっている状態だ。

 

今後はまたタイミングをみて床張りを再開することになるのだが、実はここでちょっと方針転換(張る板の変更を検討中)することになりそうだ。床張り後は図面にもある通りこの部屋に2列型のカウンターキッチンを設置して終了となる。

 

その他の場所の展望をざっと述べておこう。まずは右の写真だが、これは玄関入ってすぐの上がり框(かまち)を撮ったものだ。この部分に関して今の時点で決まっていることは、ひとまず框になっているタイルは全てハツる(壊す)予定だ。

 

土間の部分のタイルも替える予定だが、こちらは壊さずそのまま上に別のタイルを玄関敷居と同じ高さになる感じで貼ろうと思っていて、写真ではわずかに見えている土間横から立ち上がっているタイルに関しても上から化粧板を貼るかハツるか、とにかく今あるタイルが全て見えなくするつもりでいる。

 

その玄関続きでいえばここの玄関廊下も他の全居室と同じく床張りをしようと思っていて、框をハツるのと同時に、かつこの後出てくる勝手口の床張りと並行するように作業していこうと思っている。

 

ここの玄関廊下に関しては当初上に板張りをして簡単に終わろうと思っていた時期もあったのだが、現状の床がポイントによって抜けそうなほど軋んでへこむ場所がある上、図面のとおり洗面台を設けることや、その裏に壁(といっても造り付けの靴棚を設置する予定)を設置するなど補強が必要だろうと判断している。

 

細かい作業予定はまだまだあるが、今後の一番目玉になりそうな作業は勝手口周りであろう。右の写真は図面でいうと勝手口ドアから応接間に向かって撮ったものである。最初に天井壁を落としてから今までほぼ変わっていない状態だが、ここから後はこの母屋の中でも最も劇的に変化する予定の場所だ。

 

まず、入り組んでいる感じになっている状態を解消するため右側に見えている壁を全て落とすつもりで、落として空間を広げておいてから床張りをすることになる。床張りは玄関廊下や現応接間と同レベルになる予定で、土間は勝手口入ってすぐの下足置き場しか残らない。

 

また、今の暗い状態を解消するため窓を全て交換することになる。現漬物部屋である場所の裏庭側の壁全てにFIX窓(はめ殺し窓)を設置する予定で、左の写真はその裏庭から見たこの壁の現状である。

 

その他にも東側にある出窓の交換もする予定だが、ここは現状と同様出窓にするのではなく、窓の位置を他の壁ラインに下げて、出た棚の部分は外から植木やらを置くスペースに変えるつもりだ。

 

どのみち、窓に関しては設置後汚れるのは避けたいため、まず壁抜きを最優先で行い、ホコリが出ない状態にしてから取り付けることを考えている。それと、この元々の土間スペースには当然ながら床下換気ができる穴などは存在しないため、床張りをする際は基礎であるコンクリートブロックに一部穴を開ける必要も出てくるだろう。

 

などなど、一応今後の作業になりそうなものをざっと紹介しておいた。以前の記事でも伝えた外壁の腰壁への板張りも含めて次から次へとやるべきことが存在する。作業の見学やお手伝いなど随時歓迎しますのでお気軽に。

続きを読む≫ 2019/11/15 21:00:15

前回、予告はずれの土壁塗り記事を先に回してしまったため、今度こそ予告通り窓付け替えの続きをレポートしようと思う。今回テーマとして挙げるのは浴室と応接間の窓で、ともに中蓮窓である。

 

ひとまず母屋のサッシを全て付け替える方向でリノベーションを進めているが、実はすぐに取り付けができる場所にあるのは今回報告する2枚分しか残っていない。ここまで玄関、その隣の掃き出し窓(2枚建てと4枚建て計2つ)、トイレ(2枚建て2つ)、寝室、勝手口ドアの計7枚を交換しているので、合わせて9枚分になる。

 

ただ、すぐに取り付けができない場所のものもあと4枚分ほど残っているので、時期がきたらそちらも早めに報告できればと思っている。すぐにできないというのは現状壁であるところに穴を開けて入れる必要がある窓であったり、台や枠がない位置に窓をつけるというパターンでの施工となるためだ。

 

すぐに話が脱線するので作業を進めることにする。写真のとおり今回の窓はちょうど壁の入隅にあたる唯一のパターンになる。入隅(いりすみ)というのは窓の左側の壁のように2枚の壁がL字に交差している部分のこと。反対に出っ張りになっている手前側の壁と壁の角のことを出隅(ですみ)という。

 

入隅に窓を付ける際に注意しておかなければならないのは、サッシの耳が入る余地があるかどうかということが一番だと思う。言葉ではわかりにくいかもしれないが、冒頭の写真でいう窓の左側は少し柱が見えているが途中から手前側に向かう壁になっている。

 

そのため柱の見えている部分だけのスペースしかサッシの耳が当てられないことにもなる。さらに説明すると冒頭の写真にある旧サッシの場合は、左端の耳が折り返しの壁に干渉してしまっていたのだろう、近くで見ると痛しいことにアルミの端の部分がカットされている(それも雑に)。

 

上記のように、取り合いの部分でそういう不具合などが起こったりするのである。窓を付けるときに写真でいう左側に寄せた状態で取り付けようとすれば、耳を切ることになるか、若しくは耳が入るぶんだけ壁を切ることになる。

 

どちらにしても面白くないやり方である。作者は出来る限りそのどちらも選びたくなかったため、極力右側の柱にピッタリ付ける形で水平調整をすることで極限までカットしない方向で作業を進めた。

 

すると、ギリギリではあったがなんとか耳がすっぽり綺麗にはまる位置に取り付けることができた。スキマ調整をしたときに多少サッシの上側を左に寄せる必要があったのだが、それをしてなお丁度いい位置に決めることができほっと胸をなでおろす。

 

ここでは付け替えを始める前から簡単にはいかないことを想定していたため、こちらが拍子抜けするほどの楽な作業となった。付け替えに要した時間は1時間もかかってはいないのではなかろうか。中蓮窓で何も問題ないときはこんなものである。

 

完成後内側から見てみる。画像がハレーションを起こしていて今一つだが、こちらの部屋からは角度によっては裏庭の木がほとんど全て見えるようになった。これで夏のホタル観賞スポットが一つ増えたと言えるだろう。

 

何度も触れていて聞き飽きたと言われるかもしれないが、この窓と勝手口についている計3枚の開口部は旧サッシだと全てすりガラスが使われており、最も景色が楽しめる場所の視界が完全にゼロというストレスフルな状況だったのだ。

 

というわけで明るい家計画を進行中であるが、超先鋭的なデザイナーではない作者としてはトイレと浴室の窓だけはすりガラスを採用している。そこで浴室の窓交換の状況だが、交換前の旧サッシの写真は過去の記事でもいくつか出ているのでそちらを参考にしていただくとして、結果的に付け替えしたものが左の写真だ。

 

ここの窓付け替えで最も苦戦した部分は写真でもわかりやすいと思うが端のほうで見切れている電気温水器の存在である。旧サッシを外すにせよ、新サッシを取り付けるにせよ、これがあることで作業を行うことが不可能であった。

 

やむを得ず動かすことにしたのだが、押せども引けどもビクともしない。ちなみにこの時点で作者の電気温水器の使い方に対する知識はほぼゼロで、結果的にこれを機会に急速に勉強するに至るのだが、この時点ではその場の思い付きで問題を解決する。

 

色々考えた挙句、タンクの中に水が満水の状態(300リットルなので本体合わせ350キロくらい)だから動かないということに気付く。そこに気付いた作者は本体下側についている排水バルブを探しあてたためあとは放水するのを待つ。

 

ちなみに後でWEBで探し当てた取扱説明書には書いてあったのだが、通常長く使わないことがわかっているときはタンク内の水は排水しておくことが推奨される。結果的に前の所有者がそういうことを一切やっていないため電気温水器に関してはこの後も様々な苦労のドラマが待っているのだが、その話はまた後日にとっておこう。

 

脱線も甚だしいので窓の話に戻る。300リットルの排水にはそれなりに時間がかかったが、体感で20分もかかってはいないのではなかろうか。ようやく温水器を動かせるようになったため窓の付け替えを始めることができた。

 

中蓮の小窓であり、付け替え作業自体はすぐに終了。ただ、ここの窓は内側の造りが他の部分と少し違っており、内側から見たとき右側の壁がサッシの端の部分にあたる柱よりも数センチほど盛るような形でついている。

 

写真ではわかりにくいかもしれないが(写真でわかりにくいのはもはや定番といえる)、サッシの上の横材(窓まぐさ)に壁がかかっているのでそれを見てもらえればわかると思う。サッシの端は奥の柱にほぼくっついているため、壁が邪魔になる形でサッシの奥側の処置(カイモノあてやコーキングなど)がやや難しい。

 

とはいえ、浴室内から見た絵を写真で撮ってみるとものすごく綺麗に見えるのにはびっくりしている。残念ながら旧サッシの状態を内側から撮ったものは一枚もなかった気がするのでそこは後悔することになった。

 

この写真で見るとなんとなく浴室っぽくないような気がするが、実際そのとおりかもしれない。作者がここの浴室で唯一関心している部分は腰壁より上の壁が漆喰で仕上げられている点である。

 

元来、漆喰という素材は水に対してあまり強くないもので、外壁などに塗る場合は植物性などの油を混ぜて塗るなどの工夫がされているのだが、濡れる最たる場所である浴室の壁に塗られているという例はあまり見た記憶がない。

 

全体の写真で見るとがっかりするような古めかしい浴室なのだが、この漆喰壁だけは評価したいポイントだ。ただし、やはり浴室には向いていないのか、壁内でカビている箇所があったりクラック(ひび割れ)が入ったりしている箇所もある。

 

実際、そういうデメリットは充分に考えられるところだが、作者のリノベーション予定でもここはそのまま新しい漆喰を上塗りして終わりたいとも考えている。DIY作業などダメで元々なのだ。浴室の改修作業などは恐らくもっと先のことになるだろうが、その時を楽しみにお待ちいただきたい。

続きを読む≫ 2019/11/10 20:30:10

前回のブログでの予告を裏切る形になってしまうが、今回はガラス付け替えではなく土壁の補修を行ったときの話をしておこうと思う。寝室の掃き出し窓の付け替えをした際に外壁の一部が破損してしまったため、最優先でそちらの補修を行ったときのものだ。

 

その破損した壁の画像は以前の記事内のものを見ていただくとして、それとは反対側の壁の状態を撮ったものが冒頭の写真だ。腰壁に仕上げているセメントが下の土壁から浮き上がってしまい、いつ剥がれてもおかしくないような状態である。

 

以前にも書いたがもともとこの腰壁にあたる部分は全て仕上げを替えようと思っていたため、その第一弾として試しにこの部分で板張りに挑戦してみようと思っている。

 

そうと決まれば一気にやってしまいたい。私が初めて見たときからここの壁は浮き上がっていたのだが、もうここらが本当に限界だったようだ、回収を楽にするため下に猫車を置く。壁は指をかけただけで簡単に全て剥がれ落ちてしまう。

 

もし今横吹きの雨が降ったらここの壁は一発で崩壊の危機に直面してしまうであろう。土壁は竹小舞が見えて露出してしまうほどボロボロになっているが、幸い小舞の奥側(室内側)のものはそのまま使えそうだ。

 

今回はひとまずこの小舞に対して土壁を塗るところまでを目標に作業を進めることにするが、その前に処理しなくてはいけないことがあるようだ。

 

いつものとおり写真ではわかりにくいかもしれないが、経年による変化なのか小舞の竹が外側へ膨らんでしまっていてこのまま壁塗りをしたとすると真壁なのに壁が柱より外側まで突き出してしまいかねない状態になっている。

 

というよりむしろ、元々浮き上がっていたセメントはこの竹の変形によって押し出されたのかもしれないとすら思えてくるほど強く変形して固まってしまっているようだ。

 

こういう場合プロだとどう対応するのかわからないが、恐らく小舞の掻き直しからやってくれるのだろう。作者がとった措置はまずホームセンターにステンレスのコーススレッドを買いに走ったことだ。

 

土壁の中に打つのであれば錆びることを前提に釘を打つ選択もあるのかもしれないが、錆びて痩せてしまうと抜けやすくなる気がしたためそもそも錆びないステンレスを買うことに。仕上げの板張りでもステンビスを打つ予定なのでそれも見込んで購入。

 

そもそもこういう工事事例があるのかどうかも全くわからず、ネットを検索しても竹小舞がこのようになったときの対応法などどこにも見当たるはずがない。であれば自分がこうすればいいだろうと思ったことをとりあえずやってみることだという意識でやっている。

 

一応、ビスは全て貫の部分にだけ打つようにした。小舞を掻いたとき本来の形に近づけるために竹と貫は完全にくっつかないように打ち、竹の裏側にも土が入る程度の余裕を持たせて止めるようにしている。これは作者の独創であるため、読者諸氏にはこれがこういう場合の正解とは思わないで読んでいただければ幸いだ。

 

さて、それではたっぷりと塗ったシーラーも乾いてきたためようやく本題である土壁塗りを始める。本来であればここまで小舞がむき出しになっている場合は荒壁用の土を塗るべきかもしれない。そのほうが強度も確保できるだろうし小舞にも固着しやすいだろう。

 

だが、よほどの部分以外は全て中塗り用の土壁で用を足すつもりでここまで来ている。プロの仕事とは違い、DIYのいいところはもしこれで強度が弱くて再び壁が剥がれたとしてもまた自分が補修できることなのである。

 

というわけで写真のとおりまずは細かい部分を手で塗りこむようにしてなるべく全ての空間に材料が埋まるようにすることから始める。土壁というのはコテに乗りにくく、乗ったとしても竹の裏など細かい部分までは到底届かないためでもある。

 

それによって細かい空間を埋めた後に大量の土を押し付けるようにコテ塗りするのが私が今までやってきて掴んだコツである。今までの経験上、土壁というのは乾燥に伴ってかなりの確率でひび割れることになるためあまり厚塗りはしたくないのだが、そんなものだと割り切ってやるようにしている。

 

以前の記事でも書いたが土壁塗りは楽しい作業であり、これをやっていると「ザ・DIY」をやっているという気分が強くなる。どうせひび割れもすることだし、さほど仕上げを丁寧にやる必要もないという気楽さがこの楽しさの一番のところかもしれない。

 

この部分も仕上げはそこそこに、自分が満足したところで終わることにした。これからの流れとしては最終的に板張りにするのだが、板だけでは防水性に心もとないため下地になる壁にもそれなりに水への耐性を持たせたいと思っている。

 

自分なりに防水シートを貼るなど色んなパターンを考えてみたのだが、今回の結論としてこの上にそのまま漆喰仕上げを施した後で板張りをすることを試してみようというプランを思い描いている。

 

最後の写真は壁塗りの翌日、窓台に防水塗料を塗ったときのものである。こちら面は北側にあたるため万年日陰になっており、時期も秋から冬に近い寒さであるため土壁の乾燥には半月以上かかるだろうと思っている。

 

今後仕上げができるのはまだ先の話になるだろうが、手順としては土壁塗り→漆喰塗り→板張り材の寸合わせ→着色→取り付けとなる。恐らく以前濡れ縁で防水塗料を塗ったときと同様完全に乾燥するまでに一週間ほどかかることを考えると、完成までに1カ月近くかかることになるかもしれない。

続きを読む≫ 2019/11/09 20:50:09

前回の記事執筆中に気付いたトイレの窓を交換したときの話。実はこの作業、一カ月近く前にやっていたもので、そのときに記事を書いてアップした気になっていたもの。

 

何も全ての窓取り付け作業について記事にしなくてもいいとは思うのだが、興味を引きそうな小話や過去にした話以外のケースやトラブルなど、同じような記事の羅列にならないようであれば書いてみる価値があるという方向性でブログを運営している。

 

冒頭の写真のとおり、古いサッシの様子を一応載せておいた。母屋の他の旧サッシと違う点としてここの窓だけ雨だれ防止の水切りが付いていることだ。こちらは母屋の東面にあたるが、屋根がついているため雨が入ってくることはほとんどない。

 

にも関わらずここにだけ水切りが付いているということは、このサッシを取り付けた際には屋根が設置されていなかった可能性が高いことの裏付けとなる。ここの屋根は鉄骨に安価なトタン屋根という作者が最も好まない造りになっているため予算が許せば付け替えをしたいところだ。

 

脱線した話を戻そう。いつもの如く旧サッシの枠を外すところから作業を進めていく。ここら辺はさすがにもう慣れたもので、よほど神経質になる理由でもない限り時間がかかることはないだろう。

 

最初に掃き出し窓の取り付けを経験していたため、規模やビスの数など全てが楽に感じる。あとは外してみてどのような問題が発覚するかである。

 

外したときに真っ先に目についたのはスキマというスキマにハチの巣ができていたということだ。以前、屋根裏の記事を書いたときにも触れたが、私がここを購入した直後というのは家の内外を問わずハチの巣だらけの状態であった。

 

家の外(軒裏など)に残っているハチの巣は未だに未処理なのだが、屋根裏のものに関しては大小10個以上の巣を撤去していた。ただ、取り除いたものの他にも細いスキマや狭い場所に固まってくっついている巣を全部取り除けたわけではない。

 

ハチの巣の構造を知るとわかることだが、ハチはとても狭いところを住処にして子育てもその空間でやるのが好きなようだ。以前のブログで母屋のトイレ周りが石膏ボードで固められていることについて触れたが、もともとの壁から数p程度の厚さの材を打ってボードを貼っているらしく、そのスキマに大量の死んだ繭が放置されていると思われる。

 

上記写真の白いものは全てその繭の死骸である。それと写真ではわかりにくいかもしれないが、外から見て左側の壁に石膏ボードが元の壁からやや離れて設置されている。

 

今回の窓枠はこの石膏ボード(壁)と右端の柱との間で採寸しているため、左端にサッシの耳が取り付けられるよう加工が必要になることが判明した。

 

加工といっても、大きさを切りそろえた材を取り付けておくだけで、目に見える場所でもないため適当な廃材を組み合わせて設置することとした。

 

さすがにそのままでサイズピッタリというわけにはいかないため調整しているところだが、丸ノコを使うときは写真のように軍手を嵌めたままやることは極力避けた方が良い。軍手のような繊維質のものは刃が引っかかったときに巻き込まれる可能性が高いからである。

 

材をスペースにはまるよう切ったあとはそれを壁に打ち込んでいくことになるが、このときに注意しなければいけないのはサッシ枠のビスの位置とかぶらないようにすることである。ざっとでもいいからサッシ穴の位置を確認し、それとは違う位置に釘かビスで止めるようにする。

 

結論から言うと材の寸法合わせもほぼ完璧にできており、この状態で窓枠がすんなりと入ることになった。掃き出し窓のときと較べるとかなりあっさり(小さいぶん誤差が少ないから当たり前ではあるが)枠も収まっている。

 

あとは掃き出し窓をつけたときと同様に一枚ガラス障子を入れて左右のスキマ具合を目視して調整。場所が確定したら全ての穴をビス止めし、いったん窓を外して錠付きの障子から設置していくと完了だ。

 

実はこのまま隣の窓も換えているのだが、写真を全く撮っていないため簡単に説明だけして記録としたい。実は隣のサッシのほうが取り付けの記事としては面白かったかもしれない理由があった。

 

最初の窓と同様、右端に石膏ボードが壁から数センチ離されて設置されていたのだが、こちらのほうは元々のサッシ枠と新しい枠の奥行が違う(新しいもののほうが奥行が深い)ため、新しいものだとボードにひっかかってしまい外側から見たときサッシの耳が柱から1p近く浮いてしまうことになる状態であった。

 

そうすると選択肢としてはほぼひとつしかなく、石膏ボードをサッシ枠の奥行に合わせてカットすることである。大事なこととして、ボードをカットする箇所は窓枠をはめたときにピッタリ枠に当たるくらいのギリギリの長さで切ることが理想である。

 

実際、ボードを切ることはカッターナイフで何回か切るだけですぐに綺麗に切ることができたが、問題はその下につけられていた壁とボード間で固定に使われていた木材であった。

 

今思い返してみればグラインダーで切ってもよかったのだが、すぐ目に付くところにあったノミを使って厚さ2pくらいの材を無理やり落とす。そうこうしてようやく枠の取り付けが完了した。

 

今回のように小窓をつけるだけでも色々すぐには進まない出来事があるものだが、正直な感想として、掃き出し窓と違ってこういう小さな中蓮窓であればだれでも手軽にDIYできるものだということがわかった。次回は浴室と応接間の中蓮窓を付け替えたときの話ができればと思う。

続きを読む≫ 2019/11/08 20:28:08

窓が納入されてから付け替え予定場所の壁や天井の塗り替えを優先して進めたため、当初の予定よりサッシ入れ替えの作業が大幅に遅れている。多少記事の日付と前後してしまうが、今回は寝室の窓取り付けをしたときのことを報告しようと思う。

 

ここまで居間の掃き出し窓、トイレ・浴室の中蓮窓とセルフでの付け替えを行ってきたが、母屋の窓の中では掃き出し窓は居間のものと今回の寝室のものしか存在せず、あとのものは全て中蓮窓になる。

 

実はトイレ・浴室の中蓮窓を付け替えたときのことはまだこちらのブログにアップしておらず(したつもりでいたのだが完全に忘れていたことをこの記事の執筆中に気付いた)、かなり順番が前後することになるが次回まとめて紹介させていただく。

 

わからない人のために説明しておくと、掃き出し窓というのはその名の通り掃除のときにそのままゴミを掃き出すことができるような床とほぼフラットな高さにある窓のことで、中蓮窓というのはその逆に壁の中間にある窓のことをいう。

 

当然、窓取り付けの難易度としては掃き出し窓のほうが高く、それも新築ではなくリフォームということでその場その場での臨機応変さも求められることになる。

 

今回は掃き出し窓の付け替えを見学したいという友人が雑用を色々と手伝ってくれたが、一人でやるとなると多少の慣れが必要かもしれない。写真のようなサッシ枠を持ち上げたり、重量のあるガラス障子を高い位置に持ち上げたりする必要が出てくるためだ。

 

実際、取り換え予定のサッシの枠の高さは170pくらいあるため、作者が手を目いっぱい伸ばしてようやく下に擦ることなく運ぶことができる感じである。それも窓は基本外側から付けるものであるため、窓まぐさ(窓の上の横材)に手が届くようにするため脚立などの上に乗っての作業となる。

 

今回付け替える窓はこちら。今まで変えてきた窓たちと同様、中桟がついて下半分が型ガラスという古めかしい仕様である。正面玄関側の窓全てについてもそうだったが、こちらの窓にも濡れ縁が設置されている。

 

ただ、もともと居間側にあった濡れ縁よりもさらにこちらのほうが劣化が激しく、上に乗ることも危険なくらいに破損しているため、事前の予想では恐らく取り付けの際に壊れるかもしくは壊すことになるだろう。

 

掃き出し窓の付け替え手順や作者がやっているやり方については以前のブログで報告しているので割愛する。ただ、居間で取り付けたときと今回で違うことが前述濡れ縁の違いと窓枠の傾き具合である。

 

結果でいうと、今回の取り付けでは傾きに対する処置がうまく行えず、とても建て付けの悪い状態で仕上げる事になってしまったことと、濡れ縁の破壊に想像以上に時間がかかってしまった。

 

旧サッシを外してわかったこととして、居間のものと同様こちらのサッシも窓台がついておらず、しかも窓台を入れようにも濡れ縁が塞ぐ形になっているため壊さない限り入れることができない状態であった。

 

というわけで濡れ縁は完全に壊すことに決定。こちらの縁台は木製のものでなく写真のとおりプラスチックのような材質(FRPと思われる)のものがつかわれており、破壊後はパレットのような使い方ができそうであるため原型のままバラしたい。

 

ただこの縁側、無駄に大量の五寸釘で打ち付けられており、外すのが容易ではなかった。釘を抜こうにもバールやカナヅチが入らないような場所に打ち付けてあり、仕方なく本体ごと家屋の壁からバールでこじ開けていったのだが、プラスチック本体がある程度変形するため力が伝わりにくく、これを外すだけで1時間くらい悪戦苦闘するハメに。

 

ようやく外せたのが左の写真だが、午前から始めてここまでですでに昼食時間を越えてしまったため先に休憩を挟むことにした。結果的にこの後も枠の傾きなどに苦戦して納得できない形のままギリギリの時間でやっつけ仕上げをすることになった。

 

また、窓台に充てる材を事前に準備せず、必要なものを見極めてから買いに走ったこともあったりでいたずらに時間を消費してしまったのも反省点といえばそうである。結果としてほとんど加工せずして使えそうだった安価なツーバイ材(数百円)を窓台として使う。

 

窓台となった材は本当であれば塗装後付けるのが理想だが、後日外部用塗装をすることとしてひとまず完成を見たのが右の写真だ。時間に追われる中で焦って納得できない仕上がりとなっているため、後日やり替えを半日かけてやることになってしまった。

 

傾き・歪みがある中で外見上ピッタリに取り付けてしまったため、恐らくサッシ枠にひずみが生じたものと思われる。部屋内から見て左の障子はスムーズに開閉するのだが、右の障子を閉めたときにゴム圧が全くかからず「スコーン」と硬い金属にはじき返されるような音がする。

 

実際、後日やり替えをしたときにも窓台の微調整が上手くできず、サッシの下側が2mmほど浮いた状態(やむを得ず後日コーキングなどで対応する予定)で固定せざるを得なかった。素人仕事ゆえの仕上がりでもあろう、そこは工夫することで俗に言う「欠陥住宅」よりはマシな出来になるはずだ。

 

しかも、縁側を取り外した際に元々ボロボロだった腰壁部分(セメント仕上げになっているところ)が大きく破損してしまっている。これは今回取り付けた窓の左右両方ともちょっと力を加えただけで簡単に全部剥がれるような状態になっているため、後日塗り壁をして仕上げ方法を検討しなければいけないところだ。

 

この母屋は周囲ぐるりをこの腰壁が囲んでいるためデザイン的にも作者好みではなく、多少手間がかかっても下見板張りか鎧張りなどをやっていく予定にしていたこともあり、この部分に限定してそれを試験的にやってみるのもいいかもと思案中である。

 

ともあれ、自分的にはまずまず納得の出来るものになった。冒頭の写真とビフォーアフターを比べてみてほしい。今回納入した窓全般にいえることだが、玄関・トイレ・浴室以外は全て一枚もののクリアガラスである。

 

これは作者のコンセプトが内側から外の原風景を見て愉しむことに主眼を置いているからであり、外から内側が丸見えになる点については後々なにか対策を考えることになるだろう。といっても選択肢はそう多くなく、結局ブラインドやカーテンに落ち着くのかもしれないが。

続きを読む≫ 2019/11/07 21:15:07

前回から引き続き助っ人による漆喰塗りが進んでいる。今回用意した漆喰はおよそ100キロ分(漆喰40キロ+寒水石25キロの砂漆喰と仕上げ用漆喰20キロ+作るのに必要な水45リットルほど)と一連のDIYでやってきた中でも最大の量になる。

 

助っ人が壁塗りのプロであるため作者自身は一緒に作業せず別行動をする予定で、窓の付け替えなどをしていたため後日それについても報告する予定だ。従って上記たくさん練った中で本日中に仕上げ用漆喰を使用することはないが、砂漆喰はお試しということでもあるため一応使い切りの予定である。

 

前回でも少し触れたが、玄関周りはたかだか2畳ちょっとほどしかない狭いスペースである。にも関わらずその空間のほとんどが壁になっているため、塗る面積としては開口部の多い4畳間などよりも広いかもしれない。

 

作業はあっという間にすすみ、気が付けば8割がた終わっていた。天気が曇りがちで光が入らず、午前中なのに電気を点けなければ視界が悪い。

 

点けても大して明るくないところが痛いところだが、実はここの照明はなんとなくレトロな雰囲気があり見た人からは高評価を得ることが多い。作業するには暗くて不便だが、玄関をボンヤリと照らす照明としてこのまま残してもいいのかもと考え中である。

 

今回で初めての部分になる石膏ボード上も問題なく塗り終わり、他の壁とようやく同調した雰囲気となった。塗ってみた感じとしてはやはり他の土壁よりも全然塗りやすく、驚くほどの薄塗りであっという間に塗り終わった。

 

実際のところ、玄関周りの下塗りを全て終えてみての砂漆喰に対する感想としては1厘であったせいか塗った直後はあまりザラザラしている感触はない印象だ。ただ、乾燥が進むにつれて通常の漆喰より多少のざらつきがあるのが確認できた。

 

今後外壁で使う機会がある場合は1〜3厘の間で検証をしながら決めていくことになるかもしれない。

 

予定の塗りを終えてなお砂漆喰がバケツ半分ほど余ってしまっていたため、以前居間の床の間部分の土壁を塗った部分を塗ることにした。この玄関の作業に入る前はもともと寝室にあった家財道具をこちらの居間に全て置いていたため手が付けられなかった部分である。

 

床の間を壊した空間の部分は直接床下に繋がっていたため、土壁をしっかり塗ることで床下との空間を全て塞ぐようにしたのだが、乾燥してもひび割れや一部欠損するなどのトラブルもなく、そのまま上に漆喰を塗って完成させるだけの状態となっている。

 

仕上げはあっという間に、つなぎ目も違和感なくなる形で塗れていると思う。床との取り合いの部分はどのみち床張りと巾木が付くことで目立たなくなるため、ほとんど綺麗さを意識しない仕上がりで充分になっている。

 

あとはこの上に仕上げ用の漆喰を塗って境目などの段差を綺麗に処理したらこちらの壁に関しては終了である。

 

残るは仏間だった部分。以前のブログでもともとあった床下の板を仕上げ板とするようにサンダー掛け・着色までを終了していたものを枠に合わせるようにカットしてはめてみた。

 

一連の作業で作者の丸ノコ操作もだいぶ板についてきた感じがあり、カットした板もピッタリ壁の間に納まっている。この部分に関してはいつまでも放置しておく意味もないためこの時点で床の部分の仕上げを済ませておくことにした。

 

とはいっても、床板をビスで打ちこむ他には巾木と敷居にあたる材を入れただけの簡単なものである。このスペースは食器などを入れる水屋のようなものにするイメージなのだが、当初は開き戸のようなものをつけようと思っていた。

 

今では少し考えが変わって来ていて、扉を付けるまでせずとも布か暖簾のようなもので中が見えなくする程度でもいいのかなと思っている。いずれにせよ、この部分の床に関しての作業はこれで全て終了の予定だ。

 

残るはこの部分の壁塗りで、初心者の練習用の壁としてまだ3面とも完全に仕上げまではやっていない状態である。ノーリスクで本漆喰を塗れるチャンスでもあるので希望者がいればこちらまで連絡の上、塗りにきてみてはいかがだろうか?

続きを読む≫ 2019/11/06 17:42:06

先週の平日のこと。以前のブログで助っ人に来てくれた親戚より再度漆喰塗りのヘルプに来てくれるとの連絡があった。前回の時点で寝室・応接間の全ての壁塗りが終了していたため、残っているのは玄関周りとなる。

 

母屋の内壁はまだ勝手口がまるまる残っているのだが、こちらは壁抜きなどが必要ですぐには仕事になりそうにない。上記玄関周りは3畳もないほど狭い空間だが、周囲をほとんど壁に囲まれているため意外に塗り面積は広い。

 

ともあれ、応援がくるということがわかったのでこちらは当日までにできる準備をしておかなければならない。連絡があってから残りの日数を勘案した結果、テープ養生、天井塗り、クロスはがし、漆喰練りの4点を行っておくことにした。

 

天井塗りに関しては、寝室を塗った際の記事のときの検討どおり残った水性ステイン(黒)を使ってやることに決定。

 

前回は漆喰塗りの後でやることになったため壁全体に養生をする必要が発生し、資材を無駄に消費した挙句一部の壁に塗料がにじんでしまう箇所が出てきたりしていたため、今回はその反省を活かしてセオリー通り天井からキッチリやっておくことに。

 

まだ垂れ壁が付いていたときのもので随分前のことのように感じるが、冒頭の写真が現在の天井板の様子である。見たとおり雨漏り跡が汚らしく、色も質感も安っぽいのがよくわかる。

 

さっそく塗り替えを開始。劣化して浸透しやすくなっているとはいえ、プリント合板であるため本来なら水性塗料などははじかれて受け付けないところだ。さすがに一度塗りでは綺麗に仕上げることは困難で、写真の状態まで濡れれば上出来だ。

 

寝室を塗った際は竿縁(天井に走っている黒い木材)まで塗らなかったため、結果的に天井板と竿縁との綺麗さの違い(同じ黒でも鮮やかさが違ってしまう)が浮き彫りになってしまうということがあった。

 

そのため今回の塗りでは竿縁の方にも簡単に一度ハケを通すようにして塗っている。全体的に一度塗りが2時間ほどで乾いた状態になったためそのまま2度塗りを完了させたのが左の写真。

 

雨漏り跡を最大限ごまかすため全ての部屋で一貫して黒を塗り続けているわけだが、これを塗ったことでようやく2リットル缶の塗料をほぼ使い切った状態に。居間、寝室、応接間、玄関合わせて23畳分ほどがたった2000円で生まれ変わったことになる。

 

天井塗りと前後するが壁面のテープ養生は空いた時間などにコツコツと進めていく。以前にも触れたかもしれないが、養生の出来が仕上がりの綺麗さを決めると言ってもいいほど重要な作業だと個人的に思っていて、塗るものの厚みを考えてどの程度スキマを均等に貼れるかが勝負だ。

 

最初の居間でやったときには慣れや蓄積がなかったためかなり浅めに貼ってしまい、結果として塗った漆喰より内側に入る最も駄目な形になってしまっていた。塗り後の剥がすタイミングも半乾きの状態のときに出来なかったものもあり、固まった内側に切れたテープが残ってしまった箇所もある。

 

そして今回、漆喰塗りを開始して以後初めてとなる土壁以外にも塗ることを決めた場所がある。写真のトイレ壁がそうで、ここのトイレ周りだけは前の所有者がリフォームしていたところで、外壁面以外の全てを石膏ボードで固めてあるようだ。

 

そしてここの壁だけがボードに直接ビニルクロスが貼られることになってしまっている。その様子は不自然でもあるし、チープ感丸出しでもあるのでどうしても変えてしまいたい。当初はクロス張り替えも考えていたが、周囲との調和もあって石膏ボードに直接漆喰を塗ることに決定した。

 

そうと決まればあとは剥がすだけである。ボードに貼り付けたクロスを剥がすのは簡単で、周囲にカッターナイフで切れ目を入れてそのままペリペリと剥がすだけでよかった。

 

小さい切りくずなどが多少でたが、以前砂壁に接着剤で付けられていた壁紙を剥がした経験のある作者にとっては物の数ではなかった(そのときの様子はこちら)。

 

さて、以前に漆喰練りの記事を書いたときに触れたと思うが、今まで行ってきた漆喰塗りのときは基本的に前日練りをし一日以上置いてから壁塗りを進めている。そのほうが水分が均等にいきわたって様々なメリットがあるためだ。

 

今回ももちろんその予定だが、塗りのプロが作業することになるため作者が普段作るより大量に事前練りが必要になる。今回は漆喰の塗り場所に出隅仕上げをしないといけない箇所があったため、助っ人の要望で砂漆喰を準備しておくことにした。

 

今後納屋の外壁を塗るときには検討する必要があると思っていたこともあり、そのときは3厘くらいのもので考えているのだが、今回は室内ということもありひとまず1厘の寒水石で試してみることに。

 

わからない人のために説明しておくと、漆喰に混ぜる骨材の粒の大きさを「厘」という言葉で表している。3厘とは粒の大きさが最大で1mmということだ。砂漆喰についての説明は以前のブログを参照のこと。

 

塗り壁の面積からだいたい2袋が必要と予想し、砂漆喰を作成。今回混ぜた分量は漆喰2袋(40キロ)に対して寒水1袋(25キロ)である。これはいつもお世話になっている業者からのアドバイスで決めている。ちなみに写真のもの1袋で800円ほど。

 

参考までに、ここまで使用した漆喰の量として、居間(全部で14.5畳分ほど)の2回塗り分に8袋、寝室と応接間(9畳分)の2回塗りに5袋、計13袋を使用している。1袋が3000円であるため、23畳分を4万円くらいで塗っている計算だ。

 

今回の玄関周りで計3袋分準備し、残るは外壁を別にすると勝手口の壁のみで、恐らくここも3袋程度あれば終わると計算している。つまり、合計して母屋の内壁塗りの全てが6万円前後というのが高いのか安いのか、読者のみなさんはどう思われるだろうか。

 

一応、漆喰の説明には1袋で16u塗れるとあるのだが、これは1〜2mm厚で薄く塗っていった場合のことだろう。今回の作者のケースでは、下地となる土壁がボコボコの状態であるため、ある程度平滑を出すためにどうしても厚塗りが必要になっている。

 

その状態で2度塗りをしているということもあって、1袋あたり3〜4u程度しか塗れていないのは当初の予想からするとかなり多くの漆喰が消費されていることになるが、それでも業者に頼むことに比べたら相当安上がりなのは間違いないだろう。こういうデータが参考になれば幸いである。

続きを読む≫ 2019/11/05 21:19:05

姐さん、事件ですーーー。

 

濡れ縁作成でやらかした致命的なミスに続き、作者の精彩を欠いた不手際が連続して発生している。冒頭の写真は先日のブログで修理した水道の蛇口を壊してしまったときのものである。

 

この蛇口は勝手口を出て裏庭に回る途中の川側のガケ上にあるもので、色んな道具や木箱の類が雑多に保管されている場所のすぐ近くにあたるところだ。

 

今後まとめて報告する予定だが、ここしばらくの間で窓付け替えや天井塗り、漆喰塗り、枠全般のヒモ付け準備など多種類の作業を平行して行っていて、この蛇口がこうなったのも窓付け替え作業をしていたときのことである。

 

重たいガラス障子を運びながらこの雑多な狭い場所を通る際、重ねて置いていた木のリール(こちらの写真参照)に手が当たってしまい、少し動いたリールが回転しながら加速しつつ件の蛇口を直撃してしまったことによる。

 

よくハリウッドの安物アクション映画などで見る車が消火栓に激突して水が噴射されるまさにそのままの光景が目の前に広がり、さすがの作者も空いた口が塞がらなかった。

 

が、運よく(というかそういう狙いなのか?)水道管は家側ではなくガケ下側に向いていたため水を浴びるなどの被害は全くなく、元栓を占めるだけで事なきを得る。問題はこの後のことで、壊れた部材を拾い集め、どうやら元々ジョイントに繋いでいた塩ビパイプがとれてしまっただけということが発覚した。

 

ちょうどお昼時でもあったためすぐに水道接続用の接着剤を買いに走り、固定したのが右の写真である。以前の記事で交換したばかりの蛇口であり、その少し前にも設備屋が壊れたパイプをカットして接着していたのを見て勉強していたために落ち着いて対処することができた。

 

これが自身でも知識を持った後に起こったからよかったものの、全く知識を仕入れる前に起こってしまっていたら慌てて水道屋を呼ばなければならなくなるところだったかもしれない。

 

ここ最近、DIYにおけるミスが増えている。濡れ縁の脚の寸法間違いや、今回の件、窓取り付けの際の建て付けミス(今後記事にする予定)、これから紹介する発泡ウレタン事件などなど。

 

発泡ウレタン事件というのはズバリ左の写真のものである。窓取り付けによって枠の四方にどうしても出来てしまうスキマに対し、断熱を施す意味でスプレー式の発泡ウレタンを充填することにした。

 

これは近代建築をする際に主流になっている充填後膨らんで硬化する性質をもった発泡ウレタンを手軽にスプレーで実施できるスグレモノだ。が、写真の状態になってしまっているのはまさに使い方を間違えてしまったものである。

 

どこのホームセンターでも大抵売られている手軽さがウリで、用法を間違えなければ手軽にできる断熱材として我々DIYer(こんな言葉があるのかは知らない)の最強の味方になるはずのもの。

 

その缶に書かれている説明には、「必ず2〜3倍に膨れることを想定し、周囲の養生をしてから少量ずつ充填してください」「固まってしまうと簡単に取れるものではありません」などと事細かに書かれているのだが、それを読んだ上でなお「ちょっとやってみよう」的な軽いノリで養生すらせずに使ってみた結果が先の写真である。

 

正直、この膨らみ方を見て「3倍どころじゃねーじゃねーか!」とも言いたくなったが、ともかく大枚をはたいて納入したばかりのアルミサッシを傷物にするわけにはいかないと膨れるウレタンを必死に除去し続けた結果の作者の手の写真が左のものになる。

 

こうまでして膨れ上がるウレタンを押さえようとしたのだが全くそれができず、結果的に手は大荒れ、アルミはウレタンが固まって大変な状態になってしまった。軽い気持ちでこの結果を招いた作者の不徳の致すところだが、その落ち込みようもまた悲惨なものであった。

 

発泡ウレタンというものをかなり侮っていたが、この手についたウレタンはしばらくテープの粘着面のような状態が続き、それを取る術もなく、車のハンドルも握れない状態だったため軍手を半分ほどはめた状態(手の粘着力が強くて最後まではめられない)のまま運転し、家のお湯に浸かって1時間以上時間をかけて軽石でこすってようやく半分ほど落とすことができたくらい酷いものであった。

 

身の危険を感じたためアルミサッシのことを後回しにして手のケアをしたが、アルミサッシも手が付けられる状態ではなく、必死でネットを調べてウレタン除去剤を探し当てた。

 

結論として、素人が発泡ウレタンの充填を行うときにはまずこの除去剤を用意してから行うことと、必ず過剰気味にでも万全の養生を行ってからトライすることを強くお勧めする。

 

このままアルミサッシに傷が残ったら最悪取り換えも考えようと思っていた気持ちをわずかにこの除去剤が救ってくれ、ほとんど汚れる前の状態にまで戻すことができている。このときの安ど感と感動は通り一遍のものではなく、ここ最近で一番生きた心地がした瞬間でもあったかもしれない。

 

人間は成功体験からよりも失敗体験からより多くの事を学ぶ生きものであるというのは本当のことだと思う。

続きを読む≫ 2019/11/03 21:50:03

先のブログで漆喰の下塗りが終わっていた続きで仕上げ塗りを継続的に行い、3日ほどで作業を終了させることができた。思ったよりも時間が空くタイミングがあったため他の作業も並行してやったりしていたのだが、その話はまた後日することにする。

 

漆喰塗り終了後は養生を全て剥がして窓の取り付けに入りたいと思っていたのだが、ここで一旦この寝室と応接間の天井に関してどのようにリノベーションを進めていくかを養生シートが残っているうちに検討しておくことにしたのが今回のテーマ。

 

写真ではわかりにくいかもしれないが、こちらの寝室の天井は完全なるプリント合板であり、以前居間の天井を塗ったような浸透性の水性ステインは塗れない(表面ではじかれてしまう)と考えるのが普通である。

 

そこで色々と検討した挙句、こちらの天井にはカッティングシートを貼ることを第一候補として品物を物色した。ただし見た目が安っぽくなるのだけは避けたいという思いがありしっかりしたものを探してみたのだが、その値段の高さにしばし茫然とすることとなった。

 

それなりにいい質感のものは値段が高く、6畳分の天井に貼るだけでも数万の出費になってしまう。正直、その値段を出すくらいなら職人にゼロから張り替えてもらった方が良いような値段だ。そこでダメ元で安価なシートを試してみようと購入。

 

一応ちゃんとした竿縁天井であり板も一枚一枚重ね合わせるように貼ってあるため、シートも一枚一枚合わせて切り張りする予定で貼り付けたのだが、やはり安っぽさが一番目に付く印象になったため即座に却下。

 

残った選択としては、ペンキを塗る、張り替える、全く違う種類の天井に作り替えるなど思い浮かんだが、どれも手間だったり気に入らないやり方だったりで気が進まなかったためこれもまたダメ元で以前余っていた水性ステインを塗ってみることにした。

 

6畳の寝室は却下になった場合のダメージが大きいので隣の3畳スペースで試し塗りを始める。どうせはじかれて色が着かないだろうなと思いつつ塗ってみた最初の一歩が左の写真である。

 

思った以上に塗料が浸透していき、「あれ?」と思わず声が漏れる。結論としては天井のプリント合板の劣化が進んでいたため、表面のプリント処理がほとんど剥げ落ちるかボロボロになるかしており、下地の板とほぼ同化していたことにより塗料を吸い込みやすくなっていたのではないかと思われる。

 

これは寝室のほうも期待できそうだ。実は先だってカッティングシートを貼ったり剥がしたりした際にプリント絵がほとんどシートに付いて剥がれてしまっていたため、こちらもプリント合板としての機能は失われている可能性があるという推論が成り立つ。

 

ということでこのままステイン塗り作戦を強行することにした。右の写真はひとまず一度塗りをした状態のもので、ここまで吸い込んでくれるようなら問題なく仕上げ塗りができそうだと判断した。写真の中で色の濃淡があるのは、下塗りの丁寧さを変えることで仕上がり塗りの際に違いがでるのかどうかを確かめたかったためである。

 

ちなみに居間に設置されていた目透かし天井は雨漏りなどで汚れてはいたものの、無垢の天井板が使われていたため塗料のノリがかなり良く、結果的に一度塗りで思った以上の綺麗さになったためそのまま仕上げとしていた。

 

さすがにこちらのプリント合板でそれは無謀であったため最初から2度塗りで勝負を決するつもりで進めていく。ひとまず試し塗りをした3畳間の方を先に2度塗りして出来映えを見てみたのだが、想像以上に綺麗だったため6畳間のほうはさらに気を入れて塗り作業を進めた。

 

最初にこの母屋の天井を見まわしてみたとき、居間の天井に関しては無垢板であったため安価で仕上がる塗りを選択したのだが、残りの箇所(寝室・応接間・玄関スペースなど)は全てこのプリント合板であり、手間かお金がかかる可能性の高い不安要素であった。

 

だが、結果的に色々と頭を悩ませたことがばからしくなるほど、楽に安価に好み通りの仕上げをすることができた。本来は窓取り付けが終わってからどうするか検討する予定だったため、時間的にはかなり短縮できたことになる。

 

先の濃淡を変えて仕上がりの違いを検証してみた結果だが、丁寧に下塗りを進めたほうが若干仕上げ塗りの際にスムーズに進んだ気がしないでもないが、はっきり言ってほとんど差がないようにも思えた。やはり下塗りは全体的にざっと適当に塗っても問題なさそうであるというのが結論だ。こういう自身での検証結果を次に活かせればと思う。

続きを読む≫ 2019/10/28 21:14:28

前回から引き続き漆喰塗りは順調に進んでいる。6畳間の寝室は既に仕上げ塗りも終了し、あと残すは3畳間のみだ。漆喰塗りについては過去の記事とさほど変化のある出来事はないため敢えて記事作成をしていない。

 

漆喰塗りをしながらも合間合間にトイレの窓の交換、仏間の床周りの仕上げ、玄関のスキマ部を埋める準備、蛇口の交換などなど細かい作業を平行して行っていた。今回はその中から蛇口を交換したときのお話。

 

我が家の勝手口と裏庭の中間地点あたりには外用の水道がついているのだが、実は購入する前の時点で水が止まらない状態になっていた。ひとまず修理するほど大量に出ているわけでもなかったため放置していたのだ。

 

当初はそれでよかったのだが、ここにきて業者やヘルプで来た人など事情を知らない人が立て続けに使用したため完全に止まらない状態になってしまったのが冒頭の写真だ。これは栓を開いているわけではなく、手が痛くなるほど全力で閉じてもこれだけの水があふれてしまっていた。

 

この水は集落が引いている山水で水道代は全くかからないが、ここまで出続けるようになってしまうとさすがに交換しないと気になってしょうがないレベルといえるため急ぎ交換することに。

 

用意したのは近所のホームセンターで購入したこちらの単水栓。隣に置いてあるシールテープと合わせて1000円くらいのものだ。シールテープとは管と蛇口の連結部のネジの部分に巻くことで水漏れを防ぐ必須アイテムである。

 

漆喰塗り、窓取り付け、床張りなどまだまだ大工仕事は続いていくことになるが、それが終わると浴室や勝手口の水回りのこと、キッチンのことなどを本格的に考えていかなくてはならなくなる。

 

そのための布石、というわけではないが、このあたりで水道管や蛇口の取り付け・交換などをちょっとずつ予習しておきたい気持ちがあった。ここの単水栓の他にも我が家の勝手口付近にはあと3か所ほど外部水道の出口が設けてある。

 

田舎や野良仕事をするような家にはよくあることだろう、外に備え付けられた洗濯機やシンク、散水のための水道などがあり、しかもそのどれもが劣化が激しく蛇口が割れていて使うことに支障がある状態だ。

 

ということで蛇口交換の第一弾はこの立ち上がり単水栓ということにした。山水の元栓を閉じて水を止めた後蛇口を外したのだが、立ち上がりの部分が固定されていないのと旧蛇口が劣化しているためかかなりの力を入れないと回すことができなかった。

 

もともと結合部のところまで凍結防止の保温チューブが取り付けられていたのだが、外すのに支障があったためカットしながらようやく外せたのが左の写真だ。通常であればこの雌ねじ側は劣化したシールテープやらで汚れているはずなのだが、そんな手の込んだことは何もされていない状態である。

 

その他の蛇口が割れていると先にも述べたが、凍結防止が頑丈にされているのは寒さで管が割れたり破裂したりするためと思われる。時期としても冬が近づいているため交換後はなるべく早めに保温チューブを取り付ける必要があるだろう。

 

ひとまず、旧蛇口を外した箇所に新しいものを取り付けてみることにする。連結部分で漏れてくるのを防ぐためのシールテープを貼り付けたものが右の写真だ。このシールテープというもの、思っていた以上にサラサラしていて粘着力も全くないもので驚いた。

 

指で貼る場所を押さえながら少し引っ張り気味に6〜7周ほど巻いておく。このとき、ねじ山の最初の一列目あたりは巻かずに残しておくのが正解で、そうしないと結局水が漏れてくるそうだ。

 

これを立ち上がりの雌ネジの部分に時計回りに入れるだけで作業は完了なのだが、その前に実はやっておくべきことがある。というのも何の計算もなくこのパーツの雄ねじをぐるぐる回して入れていくと、こちらが最終的に止めたい位置(ハンドルを上に向ける状態)で止めることができなくなってしまう。

 

だったら止めたい位置でちょうどいい締め加減になるように何回かやり直せばいいじゃないかと思われるかもしれないが、シールテープというのは一度でも逆回転させてしまうと破れて効果がなくなってしまうためそれができない。

 

ではどうするかというと、シールテープを貼る前の段階で一度取り付けてみていい具合に締まる状態の取り付け位置を覚えておき、シールを貼ったぶん(半回転くらい)少なく回転することを計算して取り付け始めを決めてやるという手順が必要になる。

 

作者も止める位置を少し読み違えてしまったためやや斜めの状態で固定してしまうハメになったが、水栓としての機能は完全に果たしている状態までもってくることができた。写真では蛇口が濡れてしまっているがこれは雨中での作業だったためで、水道工事はこんな感じに塗れてしまうというわけではない。

 

こんな感じで一つでも自分で取り付けが出来てしまえば次回以降の作業の見込みがつきやすくなる。これはこのブログを初めて以来の作者の基本的なルーティンのようにもなってしまっている。

続きを読む≫ 2019/10/24 18:22:24

ここのところスッキリしない天気が続いている。私の気分も天気につられて停滞気味で、ここ数日の間DIY作業に対してモチベーションが上がりにくくなっている。今日はそんな沈みがちな時の気分転換ともなる助っ人が来てくれたお話。

 

漆喰塗りの下準備(シーラーを塗ってテープ養生するまで)を終えてからしばらく優先的に濡れ縁の改修に入ったため、塗り部屋を途中で放置することになっていた。今回の助っ人は本職の左官2名プラス1人で、2部屋9畳分の壁の下塗りを全て終わらせるのが目標である。

 

本職の左官とはいっても、細かい言い方をすれば「補修屋」さんと言われる筋のプロである。以前のブログでも少し触れたことがあるが、作者の祖父が左官の棟梁だったため、その子や孫が現職の左官職人になっている。

 

祖父がバリバリの時代にはそれこそ漆喰塗りは仕事として当たり前に存在していたらしいが、子の代になってからは仕事として依頼がなくなっており、現在では仕事のほぼ10割がコンクリートの建物にセメントやモルタルなどを塗る仕事にとって代わっている。

 

一般に、「左官10年」と言われる。大工などは特に最近の傾向として3〜5年の下積みで一人前になることもできるようだが、左官職人は技を体得するのにそのくらいはかかるそうだ。

 

私も学生時代、祖父の現場に何度も連れて行ってもらって仕上げ塗りなどをやらせてもらったこともある。当時は「特に意欲があるわけでもないこんなペーペーにこんな大事な仕事をやらせても大丈夫なのだろうか?」と疑問に思ったものだった。

 

ただ、私を含めて素人はそのような思考になりがちなのかもしれない。実際のところは左官仕事というのは下塗りこそが肝要であり、凸凹の壁に下塗りを施す際にいかに平滑に塗れるかどうかに経験と腕が問われる。

 

技量のあるプロが下塗りを平滑に塗ってさえおけば、仕上げ塗りは誰にでもできる(多少言葉の飛躍はあるだろうが)というのがその心得だそうだ。これなどは昨今のDIYブームでの数多ある実例からも頷くことができる。

 

よくあるDIYのパターンとして、石膏ボードなどにそのまま漆喰を塗る、もともと平らな壁の上にそのまま漆喰を塗る、などなどそれらのほとんどが最初から平滑で凹凸のない下地のものに塗ることを前提としている。そしてそれらの平滑なものに塗る限りにおいてはほとんどのDIYプレイヤーが失敗することなく行えているのであろう。

 

ちなみに作者が12畳分の居間で塗った壁は全て平滑にはなっておらず、至近距離で見たときに細かく波打っていたり凹凸が至る所にあったりするのだが、遠目からは全く気にならないし、そもそもプロでもないためその程度でもいいと思ってもいる。

 

また、平滑に塗るということはその壁の中で一番凸になっている高い部分プラスアルファの厚みで全面を塗るということでもあるため、当然漆喰の消費量も激しく厚くすればするほど微妙な水加減の差などで割れやヒビも入りやすくなる、などなどの理由からそこを目指すこともしていない。

 

今回、砂漆喰を採用していないのもそういう理由があるためで、本来プロであれば土壁→砂漆喰→漆喰という塗り手順を追うこともあるということを教えてもらいながらも敢えて単純さを優先させたということになる。

 

それは、作者なりの練り方や水の配合などで必要充分な漆喰壁になればそれでいいという考え方に基づいている。ただし、これは内壁に限定した話でもあり、納屋などの外壁を塗る際には要検討で、砂漆喰を塗った上に仕上げとして植物系の油を混入させた漆喰を塗ることも考えている。

 

色々と御託を並べているうちに2名の職人がサックリと壁塗りを終わらせてしまった。ここまでわずか3時間しか経過しておらず、素人との圧倒的なスピードの差を感じることができた。塗り面の平滑さも素晴らしく、このへんも素人がすぐに真似できるものではない。

 

ちなみにわからない人のために砂漆喰について説明しておくと、土壁と漆喰の間に塗ることによって色んな利点のある壁材であり、場合によっては砂漆喰仕上げで終わらせるというやり方もある。漆喰に砂や寒水石など粒子が細かい(大きくても3厘ほど)素材を同量ほど入れて調合する。

 

色んな利点といったが、壁自体の強度の向上、平滑さの出しやすさ、割れにくさなどが思い浮かぶところで、お城などの壁にも使われているやり方である。いいことづくめであるため平滑さを求めるプロの視点から考えると絶対に使った方がいい、となる。

 

実際に今ウチの外壁に塗られている漆喰の中間にもこの砂漆喰が塗られており、剥がれた漆喰の下には黄土色の壁材(恐らく漆喰と洗砂を混ぜたもの)が中塗りとして塗られている。

 

こういうことを勉強していくと、DIYもどんどん楽しくなってくる。今日の作業で作者の一週間分くらいの仕事が一気に片付いた。今漆喰を塗っている寝室と応接間も早いうちに作業を終えて窓替えに入りたいと思っている。

続きを読む≫ 2019/10/21 19:19:21

塗装を終了してから全てのものが完全に乾燥するまでに予想していたより大幅に時間がかかってしまっている。特に何度も上塗りを繰り返した天板に関しては、4〜5日経過した今でも部分的に塗った直後と大差ないところがある始末で、組み立てたところで安心して使うことができないと思われる。

 

ただ、天板以外の材の塗装は充分に乾燥している(まだ色移りはしてしまうが)ため、円台の組立はすぐに始めることにした。写真は脚と横板をどの位置でジョイントさせるかの最後の調整をしているところである。

 

場所が決まればあとはビスを打ちやすい形にして慎重に止めていくだけだ。今回、一応意識している雨仕舞として天板は全て釘打ちする予定でいるが、その他の箇所に関してはコーススレッドを使用している。

 

横板だけは再利用のものということもあって反りや変形が部分的にみられる。このまま取り付けてしまうと繋がったものが全て歪んだ状態で出来上がってしまうことになるが、そこまでの考慮を事前にするのも面倒だったためやってみてあまりにひどいようであれば考えていこうと楽観的に臨むことにした。

 

結果としては普通に取り付けただけではどこかの脚が必ずねじれてしまい、冒頭の写真のものでいえば4本の脚の裏がともにピッタリと床に着くことはなさそうである。ただ、歪みの程度が思ったほどでもなかったためどこかにちょっとした圧を加える(固定材をとりつけるなど)ことで対処できると判断。

 

左の写真のようにそれぞれの脚を壁側の支持材に固定することでねじれを矯正しようという意図でこういう形にしてみた。やる前の自分の想像よりは歪みがあまりないような状態まで持ってこれていると感じる。

 

と、ここまではいいのだが実はこの少し前の段階でとんでもない失敗をしていたことが発覚していた。わざわざ公表するのも物憂いが、用意した6本の脚に関して、全て寸法間違いで切ってしまっていたということがわかってしまったのだ。

 

一応、横板を組立てた時に設置場所に仮置きして天板までを置いてシミュレーションしてみた際にそれが発覚。具体的にいうと自分の勘違いから全ての材を4pずつ短めに切ってしまっていた(長めに切っていれば何の問題もなかったのに!)。

 

右の写真を見ればお分かりいただけるだろうか、痛恨のミスである。底上げするなど他の色々な選択を天秤にかけ迷ったが最終的に一番手間の少ないと思われる方法をとって対処した。つまり横板を4p上にずらして固定したものだ。

 

そのぶん開いたスペースにはもともとカットした切れ端が残っていたためそれをいい形に切り張りしてごまかすことにした。こうなる前に再度寸法の確認をしてから切るべきだったと随分悔やんだ。一連のDIYを始めてから一番ショッキングなほどで、これのために自分の中では濡れ縁の出来は台無しといっていいほど落ち込んでいる。

 

とはいえ、なんとか縁台は完成。残るは天板だが、縁台の完成から2日後に打ち付けを開始し、午後からの作業を2日ほど続けてようやく完成を見たのが左の写真。

 

最終的にこちらの天板に使うことになった材の数は170本で、軍手が真っ黒になるほど色移りする中での作業となった。当初考えていたよりも釘打ちが大変で、特に壁側のほうはアルミサッシに近い場所で打つことになるため、少し傷つけてしまったところもある。最初から釘打ち器(釘に当てて狭いところでも打てる便利アイテム)を準備しておけばなどとここでも後悔。

 

当初から考えていたこととして、長さ違いでツラ面がガタガタになっているのを丸ノコで一直線にする予定でいるのだが、こちらに関してはそこまで大きく気にならないレベルの差異にはなっている。

 

というわけで後日また時間があるときにでもやることにしておいた。先にも述べたとおり、アルミサッシ付近の釘打ちにとても神経を使い、カナヅチを握る手への負担が予想以上で右手の動きに支障がでているほどだ。

 

7pほどの長さの釘を計340本、それも天板になる木やアルミサッシを傷つけないように打ち込むのは想像以上に大変な仕事だということを改めて実感した。このくらいの長さの釘はとにかくものすごい力を入れて打たないと入らない。

 

素人の哀しいところなのだろう、左手親指を3回ほど全力で振り下ろすトンカチが直撃し、そのトンカチを強く握り続けた右手も腱鞘炎になりそうなくらいここ2〜3日は朝の寒い時間はグーパーすることすら困難なほどの痛みを感じている。

 

恐るべし大工。恐るべし素人でやり遂げた自分。

続きを読む≫ 2019/10/18 15:07:18

旧濡れ縁を全て壊して新しい縁台の高さを割り出したところまでが前回の流れ。ここらの作業とは少し前後するところもあるが、今回は新しい縁側を作るための材料の選定・加工などに触れていく予定だ。

 

まずは再利用するものから紹介していくが、塗装前のものを撮っていなかったため塗装後の写真で代用する。冒頭の写真の中にある長い2本の板がそうで、これら2つだけを今回の再利用の対象とした。

 

この板は旧濡れ縁の天板を支持する場所に使われていたもので、気になる方は前回の記事内にある写真を参考にしてもらいたい。屋根に使われる破風板のように頑丈で厚みがあり(22ミリほど)想像以上に良い材だったためそのまま旧濡れ縁の用途と同じような役割で使うことにしたものだ。

 

壊すことはとても簡単だった旧濡れ縁だが寸法をとってみると意外に大きく、長さが7m弱ほどある。脚に関しては劣化が激しいため再利用はせず処分することとし、新しい角材をそれぞれカットして使うことに。

 

カットする際は前回記事でも紹介したとおり、レベルを出した水糸を基準に長さを割り出し、気持ち大きめに切ることにした。素人作業とはいえ、最低限の勾配(雨などが室内側に向かわない程度)は確実に出すようにしたい。ぱっと見た目にはフラットくらいがちょうどいいので組立時に調整できればと思っている。

 

実は今回の濡れ縁改造に関して買いに走った木材は上記90角3mのバタ角一本のみである。あと必要なものとして家屋側につける支持材と天板があるが、支持材に関してはもともと納屋に大量に置き忘れられていた材がありそれを流用すればよい。

 

一番お金がかかると思っていたのは天板なのだが、以前床張りをした際に購入して余っていた4mのアカマツがあったためそちらを使うことにした。結果的に数本足りなかったため追加購入したのだが、トータルとして木材にかかった金額は1万円強といったところだ。

 

このアカマツは40×30mmの材で、幅30mmのほうを縁台に10mm間隔で置いていく計画を立てる。とすると濡れ縁の長さがおよそ7mとして合計175本ほど作ったのが左の写真だ。

 

これだけあれば予備も含め充分な量といえるだろう。ここまでで縁台の脚、脚と脚を繋ぐ横板、家屋側につける支持材、天板と全て揃ったことになる。あとはこれらを外部用塗料でコーティングすれば準備は完了となる。

 

今回塗料として選んだのはキシラデコールという油性の塗料だ。あまり短期間で劣化されても困るため、少しでも持ちの良いと思われる塗料を奮発して購入した。ホームセンターでは3.6リットル缶で1万円超えの高級塗料だが、アマゾンで4リットル8000円強の一番安いものを発注した。

 

届いたその日に満を持して塗り始めることに。選んだ色はエボニという黒めの色である。買ってきた角材や古い木材にはすぐに馴染んで意図した色になってくれたのだが、再利用の横板と天板であるアカマツへの浸透性が悪く、なかなか色が乗らなくて苦戦した。

 

再利用のほうの材は目で見てもよくわからない程度に過去塗った外部用塗料が残っていたものと思われる。サンダー掛けをして落としてはいたつもりだったが落としきれなかったようで、塗っていく塗料がかなりの量はじかれてしまった。

 

アカマツのほうは新材で水分がまだ含まれた状態でありかつ表面加工されたスベスベの材でもあったため、浸透性塗料の乗りが悪い条件が全て揃っていたといえる。一度塗りが乾くまでの間何度も足し塗りし続けてようやく黒光りするいい色になったが、塗りと乾燥までを合わせて4〜5日かかることになる。

 

しかも塗っている途中、大きな失敗をしてしまうこともあった。例の関東で大きな被害もでている台風である。我が広島は台風といってもかすめることもないほど遠い存在だったため油断しきっていて、通常通り塗装作業を進めてしまったのだ。

 

キシラデコールは匂いがかなりキツメであるため閉め切っていない倉庫の中で塗装作業を進めていたのだが、塗っている途中で着色したばかりの材に次から次へとホコリや木くずなどが強風によって舞い、大量に降りかかるという悪夢を経験することとなった。

 

県内では全く被害がなかったほどに遠かった台風だがそれでも丸一日中続く強風であり、ちょっとしたスキマなどからもホコリが降ってきて積もるほどになっている。作者は恐らく広島で今回の台風被害を受けた数少ない人間のうちの一人だと思われる。

 

油性の塗料であるため木の表面に浸透して乾燥するまでの間そこそこの粘性があり、かかった木くずなどはそのまま同化してしまって表面で凹凸になる。全ての努力と仕上げの綺麗さが一瞬にしてフイになり、ほとんど全部の材に関してやり直しを余儀なくされた。

 

ホコリなどが付着した表面は凸凹になってしまったため泣く泣く一度サンダー掛けをし、スベスベの状態に戻してから再度仕上げ塗りを施す。上の2枚の写真はそういう反省を活かし、絶対に埃が舞わないよう閉め切った納屋の中で風を当てて乾燥しているときのものだ。

 

天板以外の全ての材に対して2度塗りを施し、これらが乾燥したらいよいよ組立の開始である。ここまでで約1週間ほどかかってしまっているが、組立はさほど時間はかからないだろう。今までもそうだが、実際に作業する前の段階では所要時間を超楽観的に予想してしまうのが私の癖のようだ。

 

というわけでこの後の話はまた次回。

続きを読む≫ 2019/10/16 18:21:16

前回の予告どおり濡れ縁の改修をテーマに書き進めていく。今回、全く予定になかった濡れ縁の改修を最優先でやろうと思ったキッカケは窓を替えたことで古く汚い縁側が悪目立ちするようになってしまったことによる。

 

もともと縁側の全とっかえは一連の改修予定の中に含まれていたが、外構と同様まずは家の内装が終わってから最後に手を付けようと思っていたため優先順位は低く、全く不意をつかれたような湧いて出たような計画となった。

 

窓を替えた際、どうしても濡れ縁の天板が窓台に干渉してしまいやむを得ず切る作業が必要だったり、そもそも作業の邪魔になったため数枚剥がしたりしていたためもう勢いで全て外してしまいたいと思ったことも大きい。

 

使われている材の痛みがひどく、かつもともとの建て付けがかなり粗悪だったことも重なって右の写真のようにブロックなどで材を支えないと縁側自体が落ちて崩壊しそうだったり、それを支える脚も細く経年変化により床であるコンクリ面に着かず、浮いている状態の所もある。

 

また、天板を留めてある釘周りの劣化も激しく板が簡単に外れる箇所も多くあったりと、どの道もう長くは用途に耐えない状況でもあった。それでもここまで取り壊さずに残しておいたのはただただ家の出入りに便利であったためで、今回いよいよこの縁側との決別の意を固めたということだ。

 

ただ、決めてしまったからには動きが早いのが信条である。先に述べたとおり釘周りの劣化が著しいため破壊作業はあっという間に進んで行く。恐らく気づいていた読者の方はいないと思うが、実は過去の窓取り付け記事に掲載している写真にはすでに濡れ縁が全て外されているものがある。もし気づいていたという方がいれば豪華粗品を進呈したい。

 

さて、そこで外した板たちが右のものである。長年風雨にさらされたため薄汚れており内部も浸食されているのであろう一枚の板がとても軽くなっている。ただ、長年この場所で何人もの人に憩いを与えてきたこの材を再利用することはできないかと考えてみた。

 

その結果、今すぐには実行しないにせよ、おそらく何かしらに利用できそうだと判断したため残しておくことに。DIYなどで木工をやっているとこういう使途未定の木材が数多くストックされていくのだろう。

 

残すと決めたら次はこのブログでは定番ともいえる高圧洗浄機の出番となる。今回は、古材というものがどれほど汚れていて、またその汚れを取り除くだけでどれほど綺麗になるのかというのを写真で表現できないものかと撮ってみた。

 

もちろん左が汚れていた部分で右が洗い飛ばした部分である。これを乾燥するとこの材自体がとてもいい風合いのものに生まれ変わり、再利用に適した素材になる。

 

ここからやらなければいけない作業の流れとしては、再利用できる材と処分する材の選別、再度縁台を組みなおすのに必要な材の割り出しと調達、構想が決まったら現場での位置決めやレベルの割り出し、材を必要な量・大きさにカットして着色、出来上がった材を組み合わせて縁台・天板を作成、という形になる。

 

ちなみに右の写真は縁台の高さを割り出したもので、一見しただけでは見えにくいが黄色い水糸を引いてあり、この水糸のラインの高さを基準に各場所の脚の高さ(角材を切る長さ)を決めることになる大事な工程である。

 

細かいことを考えれば、フラットでない床面(雨が切れるよう外側に向いて下がり勾配になっている)にピッタリフィットするようにしたかったりするのだが、そこまでこだわるとキリがないため一切考えないことにした。

 

長くなるので今回はこのへんで終わることにしよう。次回、選定した材や着色などについて触れていければと思う。

続きを読む≫ 2019/10/15 17:07:15

前回の更新から一週間も空いてしまった。この間なにもしていなかったわけではないが、とりたてて記事の目玉にできそうな内容の作業ではなく、細かい仕事をコツコツと重ねるような形で作業を進めていた。

 

サッシ取り換え前に漆喰塗りまで終えておくことに決めたためそのためのテープ養生なども行うが、こういう地味な作業は意外に時間がかかる。また、それとは別に多くの時間を塗装に割いていたのだが、具体的な内容としては次のとおりである。

 

玄関のヒモ付け(枠の収まりを綺麗に見せるための縁材)の選定・着色。取り付け終わったガラスサッシのヒモ付け準備も同様にも行う。これらは色・家の内外など違いがあるため当然ながら塗料も違うものを塗装中だったりする。

 

その他としてはメインの作業として濡れ縁に使用する部材の着色もあった。当初は塗装についてかなり楽観視していた作者だが、やってみるととんでもなく、意外に時間がかかるものだということを知った。

 

時間がかかる理由はいくつかあり、着色しようとしている木材が新しいこともあったりで思うように着色し難い(新材や表面が綺麗に加工された材は水分など多く含んだりして浸透性の塗料をはじきやすい)ことや、最大の効果を出すために2〜3度塗りをしながら進めていくのだが、塗りが乾くまでに予想以上に時間のかかる塗料があったりなど。

 

一日の作業開始の時点でまず一度塗りを行うが、乾くまでの間は準備が進んでいる箇所の漆喰塗りなどを行いながら時間の経過を待ち、作業終了のタイミングで再度塗りを行い色の乗りを確認しつつ後日また塗りを繰り返し行うといった具合で、思うような色にならない部分を妥協したり、逆に妥協せず色にこだわって塗りを繰り返したりしていた。

 

こういった少し細かい作業とメインの作業である濡れ縁の改修にかかる作業を平行しつつ行っていたため、どれも中途半端な状態で進んでおりなかなかご報告に上がれなかったというわけだ。

 

ここにきてようやく濡れ縁の改修作業が進展してきたため次回以降でそちらの報告をしようと思う。

続きを読む≫ 2019/10/14 18:11:14

前回までで我が家の正面方向にある開口部が全て新しいサッシに変わった。正面方向(南面)の他に交換が必要なサッシとして、東面にあと4枚、北面にあと3枚が残っている。何が言いたいかといえば、今回のテーマである旧サッシの処理方法についてである。

 

納屋に関しては現状付いているものは全て木製建具になるため、アルミサッシというゴミが出るのは上記計7枚のみだ。これらの処理方法として再利用するというのが本来は一番いいのかもしれない。

 

ただ、玄関を含め計10か所ものアルミサッシを全て使うアイデアは今の作者にはないため、なるべく金銭的に損害がでないように処理していく方針だ。ちなみにこういった新しいものに交換したときに出る古いサッシを取り付け業者にそのまま処分依頼などすると有償での引き取りとなるのが普通だ。

 

以前の記事で廃棄物で売れるものについて触れたことがあったが、アルミなども鉄くず同然に買い取ってもらうことができる。そのため処分依頼をしてお金をとられるくらいなら自分で運んでお金をもらおうというのが軽トラ所持者の思考回路でもある。

 

というわけで早速にアルミとガラスをバラしにかかるとしよう。以前にも触れたかもしれないが、アルミサッシというのはメーカーが業者に卸す際には全てのパーツがバラバラで届けられるのが普通だ。

 

つまり、今から作者が行う作業は先祖返りというか、これら一連の作業を巻き戻して最初の状態に戻そうとしていることになる。写真ではわからないが完成したサッシの横(縦枠)には枠を留めているビスがいくつか打たれている。

 

それを全て抜き取ることで全ての部品がバラバラになる理屈なのだが、ここで気を付けなければいけないのが外れたガラスを丁寧に扱うこということだ。というのも、ガラスはサッシ枠にゴムパッキンに挟まれて留まっている。

 

ここで焦って変な方向に引っ張ったりすると簡単に割れてしまうのだ。という作者も3枚ほど割ってしまったのだが、本当にちょっとした圧がかかるだけで気が付いたら割れているといった感じだ。

 

ガラスを慎重にはずしたら残ったアルミ材は少々雑に扱っても問題なく、写真のようになるべく雨が直接当たらない場所に山になるように捨て置いた。鉄くずとして持ち出すとしても全てのものを一度で終わらせたいため、全部揃うまではこういう雑な形で保管することになるだろう。

 

問題はガラスのほうである。こちらはゴミとして処理場に持って行くとこの地域では有償での引き取りになってしまう。型ガラスに関してはあまりに作者の趣味と反するためこのまま捨ててしまってもいいのだが、クリアガラスのほうは少し考えるところがある。

 

手延べガラスという言葉をご存知だろうか?これは古い時代に作られたガラスのことを差す言葉だが、現代ではガラスを隔てて物を見たときにほとんど屈曲しないようなクリアガラスが機械によって作られている。

 

上記手延べガラスというのは文字通り昔の職人が手作りして作ったガラスのことで、製作もかなり手の込んだものだが、いかんせん機械と違って表面にどうしても凹凸ができてしまう。よく古い建物などを見るとガラスが波打っているというか、屈曲が大きく物がゆらゆらして見えるような見え方をする。

 

何より重要なことは、今では全ての板ガラスを機械が作っているため職人が存在せず、現存あるものが割れてしまうと二度と再現できないという点にある。何が言いたいかというと、作者の家の旧サッシに使われているガラスが実はこの手延べガラスであったということだ。

 

屈曲自体はそこまで大きくないが、簡単に目視でわかるレベルの縦ラインが幾筋も見え、それぞれ視界を捻じ曲げて見せている。この独特の風合いのガラスをどうしても捨てるに忍びないためいつか何かに使おうと残すことにした。

 

残念ながら作者が割ってしまった3枚のうち2枚ほどがこの手延べ透明ガラスであったのだが、こんなこともあろうかとガラスカッターを買っておいたため割れたぶんを取り除いて保存しておくことができそうだ。

 

次回以降、結局濡れ縁の設置を最優先でやることにしたため、それについて紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2019/10/07 20:31:07

窓を取り付けよう。これまで玄関・4枚建て窓と立て続けに新調されていく中で、間にある掃き出し窓だけが旧サッシのままというのが気持ち悪く、一刻も早い実施をと思っていたことがようやく実行に移せるときがきた。

 

窓の付け替えはリノベーションを始めたときから色々と考え、頭の中で何度も動作を繰り返しイメージしてきたことだ。当然自分でやったこともなく、他人がやっているところを見たことさえもなく、自分の中で最も不安要素が多い作業であった。

 

窓という場所は一度外してしまうと新しいものをキッチリと付け終わらない限りその日の作業を終えることができないという強迫観念もあった。そのため初めての作業は終日作業に充てられる日を設定して万一に備えたのだが、案外と作業は早く進んでしまい結果的に午前中だけで全ての作業は終了した。

 

冒頭の写真は作者が旧サッシの枠を外しているところである。一般的なアルミサッシというのはご存知の通りサッシ枠が四方(場合によっては3方もある)に固定されており、その中にガラス付の障子がはめられている構造になっている。

 

障子は普通の建具と同様ケンドンで脱着ができ、外したあとは枠に付いているビスを全て抜けば簡単にはずれるようになっている。ただ、時代やメーカーによっては枠の取り付けに一部釘が使われていることがあり、この旧サッシの外縦枠にも釘打ちの箇所があったためそれを外しているシーンだ。

 

全ての釘を抜くと枠は簡単に外すことができた。次の作業はレーザーポインタで水平を出して水糸を引くことになる。ここがサッシ枠付け替えの際の最も肝になる部分であり、ここでキッチリ水平が出さえすれば後はよほどトラブルでもない限り順調に作業が進むだろう。

 

ちなみにこの水平については場所は適当である。要はこのポイントを基準にマイナス何ミリかがアングル受け材になる場所であり、右端と左端ともにそのマイナスミリの数字を合わせておけば簡単に水平が出るというわけだ。

 

サッシの下端の線を決め、届いているサッシの高さ(実寸)と実際の下端から上端までの長さを計りながらベストの取り付け高さを決めていく。高さを決めたらあとは取り付け部分(今回のケースではアングル受けである畳寄せ)の奥行調整を行う。

 

サッシが外側に出てしまうのは不格好であるため、予め畳寄せを窓枠の奥行に合わせて切ったり足したりすることでスムーズに枠がはまり、出来上がりも美しくなる。途中ちょっと予想外のところで柱の木が突き出している箇所があって少してこずったが、そこを削ることで特に問題なく枠が開口部にはまった。

 

枠がある程度適度なスキマを残して開口部にはまっていることが確認できたら、もうこちらが勝利したも同然である。一応はまった枠が外側に向けて倒れてしまわないように適当なビス穴に捨て釘を軽く刺して止めておく。

 

こうやって仮釘を刺すことによって枠はよほどのことがない限り倒れる心配がなくなり、落ち着いて最後の微調整に入ることができるという塩梅だ。そしてまだビス止めを一切していないこの段階で鍵が付いていないほうの障子を一回入れてみた。

 

この障子、ペアガラスであるため男性がかなり本気を出さないと持つことが困難なほど重いのだが、その重い障子が枠に入ったとたん、気持ちがいいほど軽く簡単にレール上を動いていく。この時点で思わずニンマリしてしまう。

 

ここからが微調整の本番で、入れた障子を枠の端に少し届かない位置まで動かして外とのスキマ具合を目視することでズレを調整する。なんともアナログっぽい作業だが、新築に付けるサッシとは違い、歪み傾きがあるという前提のリフォームの場合はこの方法が最も簡単かつ優れた調整法であろうと思う。

 

わざわざ鍵がないほうの障子を入れるのにも理由があり、出っ張っているクレセント錠がないほうの障子だとそれ一枚で左右両端のスキマが見やすくなるためである。左右ともにスキマが上と下でほぼ同じになるのが理想であり、最初に下端の水平を出しているためスキマの差が完全になくなるよう調整すれば枠も四角形になる。気になる人はさらに対角線の長さも計って同じになるように調整するといいかもしれない。

 

リフォームにおいては開口部(家本体側)に大抵ある程度の歪み曲がりなどがあるため、この方法で水平な四角形を作ってしまうとそれを囲む開口部のほうが平行四辺形のような形になっているせいで枠と開口部間のスキマが上下左右で大幅に違ったりすることもでてくるわけだ。

 

ちなみにサッシの発注をかけるときは開口部が平行四辺形であることを考慮して小さめに発注をかけるのが一般的であり、ピッタリはまるような冒険的な発注は高い買い物であるだけになかなかできるものではない。

 

そのため、枠と開口部の間には必ずスキマができることになり、固定する際にはそのスキマにちょうどよい厚さのカイモノ(薄いベニヤの切れ端など空間をなくす材)を挟んでからビス打ちすることになる。サッシの枠などはかなり柔らかいため、カイモノがない状態でビス打ちをしたりするとすぐに変形したりして壊れる原因になる。

 

写真はサッシ枠からはみ出てしまったカイモノをノミを使って落としているところ。以上のように、水平を決め、サッシを入れたらたてり具合(微調整)を見、ちょうどよい場所でビス止めをして障子をはめたら全ての作業が終了となる。

 

ただ、この箇所のサッシに関しては元々ついていたサッシ枠が部屋内から見て左端の柱を削る形で収まっていたため、新しいものもそれに準じて発注をかけてしまい、そのために左端のスキマ調整は全く出来ておらず自分の中では失敗したと思っている。

 

とはいえ、生まれて初めてガラスサッシを自分の力で付け替えることができた。これは大きな第一歩となり、今後も大概の取り付けはできそうだという自信に変えることができたといえる。次からはもっと上手く綺麗にできるだろう。

 

DIYをスタートしたときから不安材料であったサッシの取り付けが無事完了したことで作者の気持ちにも多少余裕が出てきたかもしれない。ここで紹介しきれなかった旧サッシの処分や枠のスキマのヒモ付け(化粧材を当てたりコーキングしたりして見栄えを悪くないようにすること)に関してはまた後日できればと思っている。

 

冒頭でもお伝えした通り、サッシの取り付け作業自体は午前中に終わっていたのだが、余韻を楽しんだり他の作業について考えたりしているうちに辺りは暗くなってしまった。

 

この後は寝室などの漆喰塗りやサッシ取り付けが待っているのだが、正面玄関のサッシを付けたことによって他の見栄えが悪い部分が気になるようになってきたため午後はずっとそのことについて考え込んでしまった。

 

具体的には、濡れ縁、モザイクタイルや荒いモルタル仕上げなどの壁、玄関床タイル、などなど。寝室も優先的にやりたい気持ちがあるのだが、どうしても気になってきたため濡れ縁のほうを優先してやることになるかもしれない。

続きを読む≫ 2019/10/06 21:25:06

日にちが開いてしまった。ここ数日長い時間作業することが増えていて、終わって家に戻り風呂に入るともう寝るまで時間があまりないような状態になっている。今回は以前の記事でも少し触れていた壁剥がしについて報告しようと思う。

 

なぜこのタイミングで壁剥がしなのかも以前触れていたと思うが、改めて説明するとつまり新しいサッシを取り付けるにあたり、付けた後で壁処理をしてしまうとどうしても大量の埃にさらすことになるのが面白くないということによる。

 

養生をすればいいようにも思えるが、壁剥がし(それも部屋丸々ともなると)で発生するホコリの量は尋常ではなく、過去の体験からもそれは実証済みである。とにかくほんのちょっとのスキマがあればそこから繋がる全ての空間が真っ白になるほどのシロモノで、黄砂どころの騒ぎではない。

 

養生というのは経験上作業が長くなればなるほど剥がれたり穴が開いたりするもので、大量に出たホコリや砂ごみを集塵機で吸ったり掃除したりするうちに気付かないところで剥がれたり破れたりすることが多くなる。

 

その上、完全に養生する作業は意外と手間になるのでそう何度もやる気が出るものでもなく(大事な作業ではあるためいい加減にはできない)できるだけ最少回数で作業を進めようというのが作者の方針だ。

 

あと母屋で残っている砂壁は6畳間である寝室とその隣で勝手口に繋がっている応接間(3畳間)のものである。写真はその3畳間のほうから寝室に向かって撮ったもので、今回はある程度広くて手ごわいと思われた寝室の方から落としていくこととした。

 

玄関の壁処理のときにも紹介した剥離剤を使い作業はかなりスムーズに進み、2人作業で一日もかからずに寝室の方を剥がし終える。剥離剤の効果はてきめんで、慣れたせいもあるだろうが以前よりも倍くらいに早い。

 

この様子だと3畳間のほうは楽勝だと思ったのもつかの間、壁紙を剥がすと写真のような状態に。このへんが素人の予測能力の低さなのであろう、よく考えれば当然のことなのだろうが、この部屋の壁紙には強力なボンドのようなものでしっかりと壁に貼り付けられていたためだ。

 

壁紙というと一般的には糊のようなもので貼られていてさほど強力な印象はないが、この家に関しては下地が砂壁であるため恐らく普通の糊系のものではすぐに剥がれるのであろう、そのため強めのボンドのようなもので貼り付けていたようだ。

 

恐らくこの部屋が応接間だけに前の所有者が見栄えを気にしたのであろう、この部屋の全ての壁にはこの強力なボンドで大して見栄えも良くない壁紙が貼り付けられている。

 

これら強く貼り付いた紙を少しずつ剥がす作業をコツコツと続けながらふと作者が思い出したのは、「そういえばこの家のゴミ捨てをしているときに強力と書かれた壁紙用の接着剤が出てきたよな」ということであった・・・

 

これら剥がす作業だけでも丸一日はかかりそうなぐらい遅々として進まず、最初しばらくは途方に暮れたこともあったが霧吹きで水を吹きかけることで楽に剥がせることに気付く。

 

コツは大量に水を含ませることで、しかもその後すぐにではなく数分ほど時間を空けることで隅々まで浸透し、大きく一度に剥がれるようになった。このやり方を見つけられなかったら間違いなく作業は一日遅れていたと思われる。

 

そんなこんなでようやく壁紙を綺麗に剥がし終わり、ようやく砂壁はがしにかかれるようになったのだがここでもスムーズにいかない問題が発生。なんと強力ボンドの効果で砂壁の表面がカチカチに固まっていて、剥がすのに数倍の力が必要であった。

 

剥離剤さえも浸透せず水もほとんど吸い込まない状態であり、寝室をやったときの数倍の力をかけることでなんとか剥がせたという状態であった。それも表面が固まっているため剥がすというより「掘る」といった表現のほうが近く、寝室側の壁と凹凸で歴然とした差が出ることに。

 

写真は堀ったことにより出来てしまった穴をシーラー塗りまでの全作業を終えた後で土壁で埋めて補修した時のものである。6畳間の寝室は2人でほぼ半日で終わったのに対し、この3畳間に関しては一人で3日近くかけてようやく終了した。

 

砂壁を剥がし終えた日は陽が沈んで真っ暗になる中での作業だったため掃除する気力もなく、そのままにして帰ったため次の日はこの状態から掃除作業に入ることに。

 

積もっている砂だけでもなかなかゲンナリする光景だと思う。壁を剥がした当日は部屋中をホコリが舞っていてホコリ臭い匂いが終日とれなくなるので同じようなことを考えている方がいれば覚悟したほうが良い。

 

ともあれ、これでこの家にはもう1ミリたりとも砂壁は残っていないことになる。写真は玄関の壁剥がしのときに出た砂ごみをまとめて自分の山林に投棄仮置きしたときのもので、一袋だいたい10〜15キロほど入った砂壁の残骸がなんと30袋もあった。

 

玄関の垂れ壁を落としたのも入っているが、厚さ1pもないような砂壁をほんの11畳分落としただけでこの量、この重さである。つくづく家というものは重たいものを支えているものだと感心する。

 

次の作業についてはまだ思案中で、アルミサッシを取り付けるのが先か、漆喰を塗るのが先かで熟慮している。ひとまず、玄関横の掃き出し窓に関しては早い段階で取り付けを自分で行うつもりだが、ここにきて急激に縁側(濡れ縁)の改修もやりたくなってきている。次回、何をテーマにするかは未定としておきたい。

続きを読む≫ 2019/10/05 19:37:05

取り付け当日の朝8時前、写真のようにサッシを大量に積み込んだトラックが到着。今回納入するサッシは玄関を含んで合計28点という大量の数になるため写真のトラック2往復分プラス軽トラ一台分が動員された。

 

軽トラに乗せられてきたのは前回の記事で報告した玄関に関するセットで、残り27点のアルミサッシはすぐに取り付けできないため一時的にどこかに保管しておく必要がある。

 

朝早くからこれら重いサッシを納屋の空きスペースに置いていくこととしたが、サッシ屋が窓の大きさなどにより任意で荷台に積んだものを順番に降ろしていくため、思っていたような仕分けがすぐにできず、一旦仮置きのような形で種類ごとに分けて置いていく形をとった。

 

こちらに関しては当日すぐにはできなかったが後日簡単な検品(すぐにわかるような間違いをチェックする程度)をしておいた。実はこの納入日に納屋の2階客室に付ける予定の4枚建てのサッシが業者側の注文ミスのため2枚建てで届いていたということもあり、慎重に越したことはないと思ったからだ。

 

そして納入後、玄関の設置が終わってからそれと並んで母屋の顔になる縁側のサッシの取り付けにかかる。今回取り付け依頼をしたのは当初玄関だけの予定であったが、どうせ業者拘束が一日であるならと余るであろう時間で4枚建てのサッシと勝手口のドアの取り付けもお願いしていた。

 

まずは、簡単に終わると思われた勝手口ドアから。取り付け前の状態が左の写真で、今まで毎日ここが玄関替わりになっていた場所である。周りがとてもゴチャゴチャしていてドアが目立つことはないが、自分で付けるとなると少し手間になりそうな部分がある。

 

というのも、こちらの面には浴室や土間が設置されている関係でコンクリートが多く使用されており、勝手口のドアも上半分は木の枠にビス止めという普通の状態だが、下半分はコンクリート処理がされているため簡単に加工ができない造りになっている。

 

しかもドアの開閉口付近の床が一部だけへんな形でこんもり盛り上がっている箇所などがあり、こすらないように微調整なども必要になる塩梅であった。出来上がりは写真のとおり、作者も納得の出来だが自分でやっていたらここまで上手くできていないだろうと思われる箇所がいくつかあり、とても勉強になる。

 

結果的にコンクリートのハツリ(壊していくこと)も必要となり、作者がやるより全然手際が良く、仕上がりも間違いなく綺麗なものになっている。

 

そして勝手口が終わってから縁側のサッシ取り付けにかかったのだが、これまでも外観の写真は以前の記事などで何度か写真を掲載する機会もあったので、今回はビフォーアフターを内側からの景観で見てみることにした。

 

今までの屋内からの眺めはこんな感じである。このもともと付いていたサッシの中で作者が最も気になっていたのは中桟がついていることで、しかも下半分のガラスはすりガラスが使われている点であった。

 

一昔前にはこういったパターンのサッシが多かったのかもしれないが、今どき感が否めないし、トイレ浴室以外にすりガラスを入れる必要性も全く感じない。今回、かなりの高額であるにも関わらず窓を一新することにしたのは断熱性を気にした面も大きいが一番の理由はこれらのデザイン性のためである。

 

サッシを入れ替えて4面全てクリアガラスにした状態だと内外からの見栄えは全く変わってしまった。家から庭が全て見渡せるが反面外から中の状態が全て筒抜けというデメリットもある。ただ、そういうデメリットもカーテンやブラインドなどの工夫をすると一転して良い印象に変えることもできる。

 

これを取り付ける際も大工の技をたくさん見ることができ、自分が取り付けをする際に大いに活かしていけるだろう。

 

と、そんな感じで9月末に行われた一連の変化の様子がお伝えできたかと思う。写真のように4枚建てのサッシと玄関に挟まれてものすごく浮いた状態の旧サッシの交換も急ぎ行いたいと思っている。

 

それらがひと段落した後は納入したサッシを一つずつ取り付けていくだけだが、その前に玄関と同様、砂壁落としを全居室に実施中である。それらの報告もまた別の機会ですることにしたい。

 

続きを読む≫ 2019/10/02 18:49:02

いよいよである。家を購入したときからあれこれと思い悩み続けた玄関が形となる日だ。この記事は本来であれば取り付けを行った昨日アップするのが筋と思ったのだが、終日仕事で心身ともに疲れ果てたためどうしても書く気力がわかなかった。

 

後日アルミサッシの取り付け記事で紹介する予定のため、納入時の様子などは飛ばして進めていくことにする。写真のとおり、玄関の枠の組立から取り付け作業が始まった。

 

最初のイメージで玄関に関してはそう簡単に決まらないだろうと勝手に思っており、サッシに関する検討を書いた記事などのときも数社業者に見積もりを出してもらったりした中で玄関は後回しで良いと一切検討すらしなかったほどだった。

 

理由としては作者にとって玄関は家の一番重要な部分という意識があり、好みに合うものが現実的な金額で存在するのかどうかわからず、期間をつけて決めるようなものではないという気持ちだったからによる。

 

ただ、今回取り付けた玄関に関しては最初に見た瞬間から自分のイメージしていたものに近く、ほとんど即決に近い形で決めることができたことは幸いだったと思っている。

 

その玄関をようやく生で見ることができるというのは、なんとなくだが長く憧れていた人物などと対面する機会を持てるというのと同じくらい気持ちが昂るものらしい。プロたちの手によって組立作業が着々と進んでいくのを見るのが本当に楽しい時間となった。

 

普段DIY作業を進めている作者にとって、プロの大工の仕事ぶりを見られるというのはそれだけで参考になる点が多い。持っている道具、それらの使い方、物を造る(設置するなど)ときの手順や考え方、実際に作業するときの動きなど。

 

これまで多少なりとも自身で作業を行ってきたからこそわかるプロの凄さをというものを目の当たりにし、ただただ楽しかった。だが、あまりに見ることを重要視しすぎたあまり昼食を食べる機会すら逸してしまい、終了後ヘトヘトになってしまった。

 

組み立てた枠が開口部にスッポリ入った様子。入らない危険を回避するため多少実際の枠よりも小さいサイズのものをオーダーしているため、どうしても開いてしまうスキマにカイモノを入れたりしてビス止めをしていく。

 

作者が予想していた以上に奥行(玄関の厚み)があり、一人で作業していたら慌ててしまうようなところでも現場の状況から適切に判断されて着々と作業が進む。プロの作業のやり方を見ていて一番時間をかけていたのが縦横ナナメの傾きに関してであった。

 

中古物件で柱や梁や土台など全て古いため、左右・前後・上下すべての方向に対する歪みが至る所で発生している。それらの歪みや傾きに対してまずレベル(水平というべきか)を出すところから始まり、ズレた箇所を一つずつ修正していく。

 

一人でDIY作業をしているとそこまでの発想はなかなかもてないというか、必要時間を考慮するととても考えが及ばない部分であると思われるが、やはりプロはそういうところから考えてしかもそれをあっさりとやってのける技があるのだということを再認識することができた。

 

最終的に付いた引戸がこちら。LIXILのカタログに載っていた中でも作者の目にはピカイチに思えたのだが、業者によるとこのタイプが出ることはほとんどないらしく、担当者も実物を初めて見るのだという。

 

一体、玄関引戸というものは極めて無難な商品しか出ないらしく、確かに普段我々が和風の建物で目にする玄関はブロンズ色のアルミ丸出しの戸であったり、ちょっと高級なものだとしてもヒノキ調の和っぽい戸(ただし家の壁や柱や屋根などと色が違いすぎて調和がとれず明らかに玄関だけが浮いたようなやつが多い)だったりする。

 

この玄関に決定してからというもの私も事あるごとに他の家の玄関を見るようにしてきたが、同じものはおろか、似たようなものさえ見ることはなく、上述のような一般的な戸が付けられているような家が圧倒的に多かった。

 

そういう意味で他と差別化が図れている点は大変満足しているが、心配なのは家全体を見たときの調和という点である。正直、現状ではこの玄関以外の部分があまりにも安っぽい(玄関ポーチのコンクリしかり、濡れ縁の痛みしかり、訳の分からないモザイクタイルetc・・・)ため、全体的に家が玄関負けをしているという気がする。

 

かと言って家の粗末さに合わせた玄関を付ける気にもならなかったため結果的にこれでいいのだが、付けてしまった以上はこの玄関に負けないような外観を作り上げていくしかないと自分に言い聞かせる。

 

一応、取り付けるまでは一日でできたのだが、カイモノあてをした部分のチリの処理やヒモ付け(見た目がみっともない状態なのを木やシリコンなどで隠してしまう処理)までができなかった。そのため、その作業は後日ということとし、作業はここで終了。

 

たぶん、一生のうち最初で最後になるであろう「御施主」様用の密封された鍵を受け取った。もう今生では二度と見ることがないと思われるため開封前にしっかりと写真を撮っておいた。恐らくこれをもらったときの気分は新築であろうが改修であろうが変わらないだろう。

 

次回はこの日同時に取り付けたアルミサッシについて紹介しようと思う。

続きを読む≫ 2019/10/01 18:21:01

作者の家ではこの2日で裏庭のキンモクセイが一斉に開花したため、窓を開けたときに部屋中に甘い香りが漂ってくる。作者はこの香がたまらなく好きであるため、また別の機会に記事にしようと思うが本日は別の話。

 

いよいよ玄関の取り付けを明日に迎えて取り付け前段階までの準備も大詰めに入っている。ここまで壁剥がし、垂れ壁落とし、シーラー塗りを急ピッチで終わらせてきたため、あと残るは新しい引戸を取り付けできるように枠を開けておくことである。

 

玄関の状態は以前のブログの写真を参照してもらえばわかりやすいと思う。現状としては引戸に対する鴨居が付いており、その上部に20センチほど漆喰塗りが施された上に欄間がはめられている。

 

今回引戸を付けるにあたり最初の段階では価格を考慮していたため鴨居までの大きさのもので検討していたのだが、現状の安っぽい欄間がどうしても浮いてしまうような気がしたため思い切ってこの欄間までを取り除き、その分縦サイズを大きくして欄間備え付けの引戸を購入することにした。

 

つまり、今日やるところの作業は現状の引戸を外して鴨居、漆喰壁、欄間までを全て取り除くことである。壊すだけの簡単な作業であるため途中経過などがあるわけでもなく、ものの数分で右の写真のような状態になる。

 

ただ、問題はここからで、今日と明日の取り付け本番はともに雨がちの天気予報が出ている。まあ雨だからというわけではないが、玄関が写真のような状態でそのまま放置するわけにもいかない。

 

そこで玄関の開口部をなんとか塞ぐ必要があったのだが、ここにきて過去の遺物が役に立つときがくるとは思いもよらなかった。もうずいぶん昔のことのように思えるが、3カ月半ほど前の記事で勝手口の天井を落としたときに廃材として出ていた骨組をバラさず残していたものがちょうど良い大きさで入口の壁になってくれそうだ。

 

本当は、天井の解体と同時にバラして燃やすなり処分するなりしようと思っていたものだが、他の作業に時間を使うのに一杯だったこととものぐさなのが今回に関しては幸いした。

 

明日は朝の早い時間で納入が開始されるため、簡単な形で入口を塞いでおくだけで良い。急激に台風並みの強風が吹く可能性もないと判断し、骨組みをブルーシートで囲んだものを入口に立てかけ、それを重いもので倒れてこないように支えるような簡単なフタをして出来上がり。

 

虫や小動物がその気になればいくらでも入ってこれるが、今日の夕方から明日明け方にかけての数時間の風雨をしのげればそれでよいという造りだ。ほんの一時的なものであるが、作者本人が防犯やトラブルに備えて宿泊するかどうかは最後まで迷った。

 

が、さすがに夜の寒さをしのぐためにしっかりした準備が必要になるし、なにより寝室である畳部屋を壁剥がし作業のために写真のような状態にしてしまったため寝床を確保するのが難しく、宿泊は断念してブログを書いている次第である。

 

畳部屋の壁剥がし作業については次回以降でまた触れることになるだろう。玄関を着ける前に大量に出るホコリを気にして壁剥がしまでを行ったのだが、それはそのまま他のアルミサッシにも当てはまる。そのため、納入後まず届いた窓をはめていくのではなく、他の部屋も玄関同様シーラー処理まで済ませた状態で付けていこうと急遽壁剥がしをすることにした。

 

その様子は納入後のブログにてまた触れていこうと思う。

 

続きを読む≫ 2019/09/29 19:48:29

前回のブログで今月末に玄関引戸などアルミサッシが納入されることについて触れた。決まってから実際に取り付けする日まで5日間程度しか時間がなく、取り付け前にやっておきたい作業を急いで行う流れになっている。

 

午後のみの作業になるため一日で使える時間は4時間程度。できることも限られてくるため、やっておきたい作業の中から厳選して特にホコリの多く出る壁剥がしと垂れ壁落とし、シーラー処理までを最低限行う目標とした。

 

冒頭の写真のように砂壁は2日間で全て剥がし終えることができた。とにかくものすごい量の埃が舞うことになるため養生は右の写真のように一部のスキマも許さない形でやっておく必要がある。

 

以前の壁剥がしでわかったことは、空間の中でホコリの逃げ場がなくなってしまうためほんのちょっとのスキマからも隣室が真っ白になるほどの量の埃が飛んでしまうということだ。これを防ぐにはちょっとしたスキマも許さないほど完璧に養生をして塞ぐ必要がある。

 

今回はこの厳重な養生のおかげでホコリ被害をこの玄関の空間だけで完結させることができた。壁はがしでも大量の埃が出てしまうが、本番はこれからやることになる垂れ壁落としにある。今まで居間で2か所の壁落としを行ったがとにかくホコリの出る量が尋常ではない。

 

正直、床面の養生に関しては汚れを防ぐという点でやることにほとんど意味がないと言える状態になる。ただ、落ちた土の回収を手っ取り早く行うという利点から簡単にシートを敷いてから行った。

 

落とすことになるのはこの波型にデザインされた垂れ壁である。意匠としても作者のセンスとはちょっと違うものであることに加え、仮にこれを活かすとしても漆喰を塗るときに極めて塗りにくい形をしているため残すことによるメリットを全く感じないことによる。

 

今回の解体には関係ないが、この玄関周りにはこれらの作業以外にも手を加えたい部分が多すぎる。写真でわかるとおり竿縁天井には過去の雨漏りの跡が露骨で汚く、それも居間のように無垢材ではなくプリント合板であるため上塗りしてごまかすこともできないようになっている。

 

玄関の天井も作者の嫌いなインシュレーションボードが使われており、これも目に入らないように何らかの改修が必要になる点だ。また、トイレのドア周りの材も全て安っぽいプリント合板や壁紙などが貼られているためここらへんにも手を加えようと思っている。

 

話を壁落としに戻す。過去の垂れ壁落としの経験から今回も簡単に落とすことができるだろうと楽観視していたのだが、実はこの波型のところの造作がちょっと作者の意表を突いた造りになっていたため少し手間どることとなった。

 

よく考えればこのようなやり方がされるのは当然と思えるのだが、こういう形の壁の下地には全く同じように造形された木が梁のような形で取り付けられており、この部分でいうとさらにその木の上に同じ形に切られた石膏ボードが釘止めされる形で付いた上に砂壁が塗られていた。

 

そのため壊して落とす作業も土壁のみの場合と比べて強度があるため手間取ったということと、土と石膏ボードを分別する(捨て方が違うため)作業が発生してしまったことなどがあり、結果的に予想以上の時間がかかることになってしまった。

 

そんなこともありながら全てをようやく落とし終える。この写真を見ることで私が玄関の取り付けまでにどうしてもこの作業をやっておきたかった理由が理解いただけると思う。ゴミと共にホコリが空間の全ての箇所に覆いかぶさっている。

 

ただこれで大量に埃の出る作業はひと段落したと言える。残るは剥がした壁にシーラーを塗っておくことと、取り付け前日に必要開口部を開けておく作業があるのみである。

続きを読む≫ 2019/09/27 18:15:27

表題のとおり、玄関の取り付け準備である。前回までの記事では床張りについて色々報告してきたのだが、ここにきて玄関周りの取り付けやアルミサッシ関係の納入が近日内で決まってしまった。

 

この家を購入したときから一番手を付けたかった部分がこの玄関だ。どこにでもあるような安っぽいアルミ色丸出しの引戸がついており、しかも建て付けが悪くドアのH寸法が縦枠よりかなり小さいため(ちょっとあり得ない話だが)既存の枠にはまらず、そのままにしておくと外に倒れてしまう。

 

わずかに正面左の鴨居の部分だけほんのちょっと戸が溝に入ってくれているため、そこの引っ掛かりだけを頼りに右側の戸も施錠することで左と連結してなんとか外れない引戸の体を保っている状態だ。

 

そういう状態であるため、購入後今日までの間ここから出入りすることはしておらず、常に勝手口が玄関になっている。それもこれも、玄関の取り付けが決まったことで全て解消される予定である。

 

今まで基本的には自分でできる部分は自分でとセルフリノベーションを心掛けて作業を進めてきたが、今回アルミサッシを納入するにあたって市の補助金(移住者が古民家を買って改装することで充当される)を申請することにした。

 

本当は玄関なども納入だけ業者に任せて自分で取り付けするつもりでいたのだが、補助金の完了申請をするにあたって工事前後の写真を提出しなければならないという決まりなどがあり、提出期限なども絡んでくるため一部の大変そうな部分だけ業者に取り付けしてもらう形で依頼をするのがベターと判断した。

 

日程調整の結果、納入と取り付けが今月末ということで決まったため、床張りはいったん置いておいてそのまま玄関が付くための準備をやることに。やっておきたい準備としては、壁剥がし、漆喰塗り、周囲の柱梁などの着色など、新品の玄関が汚れないようにするための全ての改修作業になる。

 

だが、あと残り数日の間にその全てができるわけもないため、最も優先しておくべきこととして壁剥がしをやっておくことにした。以前にも居間で散々にやった作業であり、そのときも感じたこととしてとにかくホコリが大量に出るため、新品の玄関が付いた後にやるのだけは避けたいと思っている。

 

左の写真のように玄関を入ってすぐの場所に昔のよくわからないセンスの波型の垂れ壁も付いている。これに関しても取り付けまでに落としておきたいことと、砂壁は剥がした後もポロポロと落ちやすいため時間があるようであればシーラーまで塗っておきたいところだ。

 

そんなこんなの急ぎたい理由もあったため今回はお試しで繊維壁の剥離剤を使用してみることにした。ただ我が家の砂壁にはボンドが塗られていると思われるため、効果のほどはあまり期待できないかもしれない。

 

ともあれ説明に書かれてある分量どおりに水を入れてかき混ぜたのが左の写真。印象としては粘り気のある融けない雪のような感じだ。これをコテで壁に押し当てるように塗っていくのだが、簡単に塗れてなかなか面白い。

 

一度塗ってしまうと30分後には割と乾いてしまうため、10分後くらいから20分ほどで剥がし終えなければあまり効果を実感できなかった。そのため、最初にまとめ塗りをするよりは、剥がす予定の壁だけを塗るようにし、剥がし終わってからまた次の壁に塗っていくというやり方が結果的に効率的だ。

 

一包300円くらいだったと思うが、時間と労力を考えると安い買い物かもしれない。当初思っていたように全く効果がないわけでもなく、乾燥するまでの状態だとスムーズに剥がすことができた。

 

ざっと小一時間で3枚ほどの砂壁を落とすことができたが、案の定、玄関はこんな状態になっていた。これを新品の玄関が付いた後でやるとなると色んな意味でゲンナリすることだろう。

 

壁はがしが終わったら最後には例の垂れ壁を落とさなければならないが、ゴミの量は比べ物にならないくらい多いはずだ。なんとしても新品の取り付けまでにそこまでは終わらせておかなければいけない。

 

剥がし終わった壁はこんな感じだ。さすがに漆喰塗りまでは間に合いそうにないため、せめてシーラーを塗ってこのあたりは完了になる。予算を少しでも削るために現在の扉の撤去は自分でやることにしている。

 

そのため、玄関の取り付け前日には今現在付いているドア枠や欄間ガラスなども外す(壊す)作業も考慮しておく必要がある。しばらく時間との闘いになりそうな状況だ。

 

続きを読む≫ 2019/09/25 18:05:25

前回の古民家ブログで床張りの仕上げ準備にとりかかった手前順番が前後してしまうが、仏間の板敷に試し塗りをしてみた様子を一旦掲載しておくことにした。

 

冒頭の写真は一段高かった仏間を壊してフローリング(もともと敷いてあった厚板、そのときの状況はこちら)を位置合わせに置いた状態のもの。板材の下に敷いてある捨て張りと壁の間は床下に抜けるスキマだらけであるため、断熱のためまずは土壁で穴を塞ぐように厚塗りをしていく必要がある。

 

写真で見る感じ、フローリング板は割と両端ギリギリまでの長さがあるため土壁の厚みに合わせてカットして貼付けとなる。盛夏のときと違い土壁の乾燥には最大で2週間くらい見ておかなければいけないかもしれず、ひとまず急いで塗り終わらせることにした。

 

ちょうどこのへんのタイミングで何名かヘルプに名乗りを上げてくれたため、塗り方の簡単なレクチャーを施してほぼ丸投げにし、私は別の作業にいそしむことに。

 

漆喰塗りとは違い、土壁塗りはとても楽しい作業である。大きな違いとしてはやはり心構えというか、塗ったものが即仕上げとなる漆喰に比べ、どうせ土壁の上にはさらに本番塗りがあるからと気楽に塗れることが挙げられよう。

 

土壁のイメージとしては漆喰やセメントなどと違ってコテで拾いにくく、ちょっと粘り気のあるただの泥のような感じだ。人によっては手で掴んで塗ったりすることも全然アリで、それくらい自由に塗り作業ができるのがDIYでも人気の所以だろう。

 

左の写真の箇所は壁側の小舞がむき出しになっていたため練り込むように塗りこまなければならなかった部分だ。最初ここの小舞の部分が奥まったところまであるためコテでやるのが難しく、私も先人に倣って一部手掴みにて泥を押し込んだりした。

 

作業自体は初心者でもコツコツ丁寧にやりさえすれば大きなミスをすることもない。2名のヘルプ作業員には下の隙間を埋めるためのコテの扱い方を簡単にレクチャーしただけで写真の通りしっかりとスキマなく塗ってもらうことができた。

 

あとは全て同じ要領で床の間の全ての土壁を塗っていき、ひとまず完成したのがこちら。あとはこれが乾くのを待ち、乾ききったところで床張り、漆喰の上塗りをすれば終了。一度塗り終えた壁を再度塗らなければならない状態にしてしまったのは複雑な気分だが、計画性をもって作業を組まないとこういうことになるよい見本だ。

 

さて、ヘルプに土壁塗りを任せて私は何をしていたかというと、他の板材の処理もあるが、メインは仏間のフローリングの仕上げを先行してやってみた。これは今後居間の床に塗る予定の色と、ヤスリをどの程度かけるかの検証のためである。

 

写真の板は60番と120番のサンダー掛けをした上でウォルナット色の水性ステインを二度塗りしたもの。居間側の床本番ではサンダーは240番まで掛ける予定だが、この板は物置の床であるため手数を減らしてしまった。

 

ちなみに、板のコーティングとして蜜蝋ワックスを塗ってみているのだが、試し塗りで分量をケチって塗ったため目に見えてわかる効果は認められない。が、香りはほのかにいい匂いがしている。

 

お試しで塗ってみたが、やや想定より濃いめの色になってしまったため少し悩む材料が出来てしまった。本番ではどう対応していくのか今回の検証材料を元に決めていくことになるだろう。

 

 

 

続きを読む≫ 2019/09/23 19:25:23

ようやくここまできた。この日のために床下から出てきたホコリだらけの板を洗浄・乾燥させてきた。それら100枚を超える板をこれから様々に手を加えていく作業が始まる。まず手始めに仕上げ面のサンダー掛けである。

 

冒頭の写真のとおり機械を使うためさほど苦になる作業ではなく、むしろザラザラであった板が次第にスベスベになっていくのが心地良い。一応、今回用意したペーパーは3種類で最初に使っているのは60番だ。

 

これで一通り掛け終わった後着色前に120番を掛け、着色後に240番を掛けて仕上げ塗りをする予定である。とりあえず1度目のサンダー掛けが終わったものは適当に立てかけておいた。

 

けっこう丁寧に掛けているつもりであるが、全てのサンダー掛けが終わるのに数日を要した。サンダー掛け自体はさほど時間がかかる作業ではないのだが、掛け終わったあとにカンナで面取りをしたり、鉄ヤスリで木のケバを取り除いたりするのがなかなか大変であったためだ。

 

全ての板に一度目のヤスリが終わると次は位置確定をしていくことに。この位置確定というのが今回かなり大変な作業になると覚悟の上で臨んでみたのだが、予定どおり本当に時間のかかる作業である。

 

まず、これらの板には反りや曲がりが大きいものが多くあり、単純にまっ直ぐに並べることが難しかったりする。それだけでなく、板の幅も140mmくらいから200mm以上のものまでランダムに混ざり合っているため、適当に選んでいては綺麗に収めることは永遠にできないだろう。

 

一応のプランとして、部屋の入口から横に2本ずつを並べ続けていくという法則だけを決めている。見た目のスマートさなどを考えると3枚ずつというのが理想であったのだが、施工の大変さを考えたときに2列を選択してしまった格好だ。

 

そのため並べる2枚はどちらも同じ幅であることが望ましいが、全く同じ幅のものがそんなにあるわけではない。そのため、少し幅が広い板の場合には決り(しゃくり、と読む。板と板を繋ぎ合わせる互い違いに掘られた部分)を深く掘ることで長さ調整にしようと思っている。

 

と、そういう考察を色々としていると、後々やろうと思っていた相決りのための溝堀りを今この段階でやりながら板合わせをやっていく方が万事良いと気づく。そこでトリマーの登場である。

 

このトリマーという道具、かなり早い段階で購入していたのだが今までほとんど使う機会がなく今回初めて連続して使うことになった。こういう木工作業においては欠かすことのできない道具であろう。写真のように材の角に加工したり、溝を掘ったりする作業が簡単にできてしまう。

 

一枚一枚の板に対して切ったり削ったりしながらなんとか繋ぎ合わせてみたのだが、朝から夕方まで作業を続けて写真程度にしか作業が進んでいない。これは思っていたとおり根気が必要な作業である。

 

写真ではそこそこ綺麗に並んでいるように見えるが、けっこうスキマがあったり反っていたりでピッチリはまっていない箇所がある。一応ギョーカイのやり方にちなんで木表(きおもて)を表面にする形でサンダー掛けをしたのだが、私のやり方(捨て張りした上に仕上げ床を置いていく)では必要なかったかもしれない。

 

木表側は板が両端に反りあがってくるため、どうしても板の両端を床に固定するのが難しくなってしまう。ここまで反りが強いとデメリットが大きすぎるため、ムクリ側(木裏のほう)を表面にする形で組みなおしたりしてようやく納得できるくらいの仕上げができるような気がしている。

 

ちなみに、2列全ての境目を部屋の中央だけにもってくるようにすれば板の幅は全く気にする必要がなかったのだが、ある程度つなぎ目の位置を意図的にずらすことによって床の表情にすることを狙っている。

 

施工も中央繋ぎにしたほうが断然簡単なのもわかっていたのだが、こちらを選択してしまったからには持てる根気を全てふり絞って作業を完遂させる覚悟である。

 

そして、ここまで作業を進めておいて言うのも遅いかもしれないが、今やっているこの板張り作業だが実はただの準備作業という位置付けにしている。つまり、今やっているのは後々仕上げ張りをスムーズに行うためのもので、準備が終わってもすぐに仕上げはしない予定だ。

 

予定なのでまたどう変わっていくか自分でもわからないが、まだたくさんの作業が残っている状態で仕上げ床を作ってしまうと今後の作業は全てシート養生をしながら進めなくてはいけないことになる。

 

また、なかなか進んでいなかったガラスサッシの納品が今月末と決まったため、恐らく月末に向けてそちらのほうにかかり切りになる可能性が高いことも考慮しての決断である。

 

早く完成を見たい気持ちが大きいがしばらくは殺風景な捨て張りの風景で我慢することになりそうである。

続きを読む≫ 2019/09/21 19:47:21

勢いで始めた床張りにもようやく先が見えてきた。前回までで捨て張りほぼ終了し、残すは床下点検口のみだ。これが終わればようやく仕上げ張りに取り掛かることができる。

 

今回、点検口を作るにあたり悩んだのはそこに同時に床下収納庫を設けるかどうかということだった。というのも作者には昔からなんとなく床下収納というものに対する漠然とした憧れのようなものがある。

 

なんというか、賃貸暮らしが長かった作者にとって収納が豊富である環境というのはあまり現実的ではなく、部屋をスッキリ綺麗でお洒落に見せたくてもどうしても見切れてしまう収納しきれない品々と延々戦い続ける人生を送ってきた。

 

都会暮らしなどでは多くの庶民がレンタル倉庫などを借りるのが半ば当たり前化しているが、作者自身も東京にいた頃は住居とは別に倉庫を借りていたものだ。持ち家であればさして困らない保管スペースをいかにして確保するかが都会で快適に暮らす重要なテクニックであった。

 

そういう意味で床下収納には常に憧れがあり、憧憬のまなざしで見ていたこともしばしばであり、自分も将来持ち家を持つことになったらスマートな収納場所をたくさん確保したいと何となく当たり前に思い続けていたのだ。

 

そして、いざ持ち家を手に入れてしまった今、収納場所にはほとんど困らない状況といえなくもなく(迂遠で紛らわしい言い方だが)上記の理由からなんとなく付けようと思っていた収納庫だが、結果的には設置せずに保留することとした。

 

一つとしてはサイズ合わせに手間がかかることがある。現代工法の家と違って間尺も全然違う家のため既製品で簡単にはめ込めるようなものがないということ。

 

そしていざ実際に付けたとして、果たしてそんなに利用するだろうかという根源的な疑問を持ったこと。これはもう、漠然と憧れてはいたものの収納にあまり困らない環境になってしまった今冷静になって考えてみるとそういうことなのだと合点することができたのも大きい。

 

そういうわけで点検口のみの利用という前提で造作をすることにした。まずは写真のとおりこの部分だけまだ断熱材を入れていなかったところの根太をカットし、人がある程度入りやすい大きさを適当に決めた。

 

ここまでこのLDKのDIY作業をしてきて、ほぼ23畳分の床断熱を施してきた。あと手を加えていないのは寝室の押入の床や玄関周りのみで、それ以外の部屋はバッチリ床下からの冷気は防げるはずである。

 

それだけに、この点検口を杜撰で隙間のある造りにしたくない気持ちが強い。開閉のキツさを犠牲にしてでも隙間のないフタという方向性で設計し、作業をすることにした。

 

そういう理由から密閉性を全ての優先事項としている。検討した中にはフタを蝶番で開閉しやすくする案などもあったが、密閉性の確保が困難なことなどもあり、取っ手をつけて真上に引き上げる独立型のフタをつけることに決定。

 

できたものが左の写真である。根太を切り落として広くなったスペース上を塞ぐ形になっているため、強度を上げるために元々あった根太を同じ場所に使い、さらに四方を同じ材で囲んだものに断熱材を入れた。

 

慎重に作業したため思った以上にピッタリ仕上げることができ、作者個人も満足の一品だ。ただ、やはりというか取っ手がついてないこの状態では開けるために真上に持ち上げるのが大変で、早い完成が待たれるところだ。

 

出来れば一気に完成までこぎつけたいところだが、現在はまだこのような状態である。これからこの上に仕上げ材になる厚板を部屋全体に張っていき、このフタの部分だけ切り離せるように加工しなくてはならない。

 

それが終わった上でようやく最後に取っ手を付けることができる。取っ手は今のところよく見るタイプの回転取っ手を付けたいと思っているが、こちらに関してはまだ未定。まずは床張りの仕上げを終わらせる必要がある。

 

とりあえず、現時点を仮の完成としてその他の細かい部分を全て完成させたのが左の写真。あと残るは仕上げの板を張る作業のみだが、それについてもいくつか工程がある。

 

板材の確保→洗浄→乾燥→ヤスリ(サンダー)掛け→敷き場所に並べて場所を確定→カットなど必要に応じた加工→着色・表面加工→相決り(あいじゃくり)加工→打ち付け、とやる内容を全て書き上げてみると結構多い。材の確保と洗浄については以前の記事でも触れているため、次回以降ではヤスリ掛けからを紹介できればと思う。

続きを読む≫ 2019/09/16 19:37:16

前回のブログより一週間もあいてしまった。いよいよ床の間の張り替えを終えれば当面の床張りは終了というところまでこぎつけたのだが、段差や土壁との取り合いや仕上げ方など出てきた問題に対してその場で考えながらの作業であったため必要以上に時間がかかってしまった。

 

当初からこの床の間に関しては壊すのが惜しいという思いがあり、最後まで残す方向で考え続けた。壊すことに決めた理由は前回の記事に記述したが、それをいよいよ実行に移すことになる。

 

しかし、いったん壊す決断をすると作業自体はあっという間に終わるのも解体作業である。バールを使ってガンガンバリバリ、極力キレイな材は再利用するようかなり大人しくバラしを継続。

 

そのおかげかどうか、気付けば写真の状態に。なるほど、床の間ってこんなふうに造られているんだなという感じの床組が広がる。今までは極力もとの材を活かしつつ修繕をしてきたつもりだが、ここに関してはもう完全に取り払って新しいものをつけることにした。

 

全て取り除いて根太掛けをつけたのがこちら。ここまでは特にピッチも気にせず、だいたい等間隔で組み上げる。ここから先は他の場所と同様この上に303ピッチで根太を張っていき、断熱・捨て張りをすればいったん完成だ。

 

このあたりまでは作業もスムーズで特に問題になることは見当たらない。床の間だけであれば作業は一日もかからず終了していたと思われる。

 

作業は進み、そのまま右の状態まで一日で仕上げが終わる。残すは約半畳程度の仏間をやれば全ての捨て張りまでが終了である。が、この日はいったんここで作業を終了とした。

 

仏間の床を開いてみたのはその翌日である。予想外だったことに、ベニヤを剥がしてみると写真のように板敷になっていたことがわかった。しかも、他の部屋よりもしっかりした無垢材で厚みも20mmほどあり、強度としては床の間の倍くらいありそうな頑丈さだ。

 

当初私はこの板を外して断熱材を敷き、代替できるような同じ厚の材を入れて高さを変えずに他より10センチほど高い物入れのような空間にするつもりであった。

 

だが、まず第一の誤算として、床組みは頑丈になされているのだが、その反面床下の造りが雑でこのままではここの床下から致命的なスキマができてしまうことがわかった。

 

写真に収めていないので説明が難しいが、とにかくこのままでは自分が思うような断熱処理をするのが困難であったためここで一つ決断をすることに。それはここも他の床と同じレベルでゼロから作り変えるということだった。

 

そうすることでまた新たな問題(土壁塗りを小舞に固定するところからやる必要がでてくる)が出てくるのだが、どのやり方が最も手間がなく効果的であるかを考えた結果、少し時間がかかる手段を選ぶことにした。

 

写真ではわからないが、仏間と床の間の間の壁は下までしっかりと土壁が塗られておらず、露出しない元々の床下部分は壁塗りをしっかりスキマなくやらないとそこからいくらでも冷気が入ってくることになってしまうのである。

 

ただ、こういうときに今の自分の経験値が役立つのだということを実感している。今の自分は壁塗りに対してやれば出来るということがわかっているためすぐに決断できたのだが、ここまで壁塗り未体験できてしまっていたらその判断も変わったかもしれないからだ。

 

ともあれ、これで床張りは点検口の設置以外ほとんど終了したことになる。点検口に関してはまた次のブログにて。

続きを読む≫ 2019/09/15 18:26:15

勢いで始めてしまった床張り作業ももう少しで2部屋18畳分が完了しそうである。大工作業はとても楽しく行えているが、今まで時間をかけてやってきたゴミ捨てや壁塗りなどと較べると作業自体はあっという間に終わってしまう。

 

根太張り→断熱材カット→はめ込んで微調整→ベニヤ捨て張りと一連の作業を繰り返していると、当然ながら作業スピードは最初に比べてずいぶん早くなってきた。

 

ここらへんの作業はもうほとんどルーチン化している感じなので納屋の方で床組みをするときにも応用できるはずだ。前回のブログで触れた通り、居間の床張り終了とともに隣室の3畳間と床の間も一気にやってしまいたい。

 

ひとまず、居間のほうはほぼ片付いた状態だが、まだ断熱材を入れていない箇所が少しだけある。写真では床の間の手前の部分がそうなのだが、この部分には床下点検口を設ける予定で、床下収納庫と併用しようかなどまだ検討中であるため手を付けていない部分だ。

 

だがその他のところに関してはほぼ終了で、少しベニヤが足らなかった部分に切り張りしてビス止めした状態が左の写真。部屋全体が多少歪んでいることと柱や敷居などが経年屈曲によって変形している部分もあるため、いくら綺麗にやったつもりでもスキマなくベニヤを敷くことができずスッキリとはしないが、空間は全て綺麗に塞いでいるため断熱の効果には少しだけ期待している。

 

これでこの部屋に関していえば、残すは前述のとおり床の間の張り替えと点検口のディテールを決めるだけとなった。余勢を駆ってそのまま3畳間のほうをやってしまおうと思う。

 

3畳間は勝手口から入ってすぐの部屋で、どのように改装するか用途もいまいちハッキリ決まらない部屋である。写真は台所のあった土間から撮ったもので、ここに冷蔵庫やテーブルが置いてあった(写真は前回の記事参照)ことから以前は食卓に使っていたものと想像している。

 

用途はハッキリ決まらない感じがあるのだが、こちらの部屋は東側にあたるにも関わらずほとんど開口部がないため壁を抜いてサッシ窓を付けることだけは決定している。勝手口を出た場所にもけっこう低い位置にトタン屋根が後付けで造られていて日当たりも悪いし見栄えも悪い。

 

したがってこの部分は家全体でみたときも最も暗く、勿体ない部屋になっているのが当初から気に入らなかったのである。東側でかつすぐ外には小川が流れていて初夏にはホタルが最もよく見られたロケーションであるにも関わらず、たった一枚だけあるガラスは型ガラスで全く景色を楽しむ余地がない。

 

話が脱線しそうなので元に戻そう。ほとんど同じ作業の繰り返しなので床張りはサクサクと進んで行く。また、ここの部屋の下地板を回収して洗浄したことによって、母屋のほうで必要な厚板は全てスタンバイしたことになる。

 

あとはその改修した板に簡単にヤスリ掛けをして着色・表面仕上げ・打ち付けなのだが、その前に全ての板を床に並べて打ち付ける場所を一枚ずつ確定させる工程が待っている。恐らく今回の一連の作業で最も難解なパズルに挑戦しなければならないだろう。

 

こうして3畳間の床張り作業も順調に進み、時間にして一日もかからないくらいで居間の残りから3畳間までの床張りが終了した。残すは最後まで悩むことになった床の間の作業である。ここが終了すればとりあえず現段階である居室に関しては全て床断熱処理が終了したといえるが、その話はまた次回。
続きを読む≫ 2019/09/08 18:11:08

前回までで寝室の床処理が終わった。残すは居間の4畳分ほどだが、このまま床の間部分の床も壊して再構築することと隣室の3畳間も床張りをしていくことに決めた。

 

ひとつには根太やベニヤ板、スタイロフォームなどある程度かさばる材料をひとまとめに整理したい気持ちもある。だが一番の理由としては、畳下にある再利用する予定の板材を全て処理しておきたいというのが大きい。

 

居間をはじめフローリングに変える床の仕上げ作業の時には一度処理前の板材を全て並べて組み合わせを決めてから取り組む予定で、長さや幅など最適解を求めて色々と考え込むことになるはずである。そのため、組み合わせを最大限にするために全ての板材を用意する必要がある。

 

また、床の間部分の床に関しては以前の記事で補修をした箇所でもあったのだが、強度のモロさや統一感のなさ、部屋全体の断熱性を考えたときにやはり他と同様に床組みをしておこうという結論に達した。

 

というのも、ここまで床組をやってきて自分でも案外簡単にやれると自信がついたことも大きい。家の購入からここまでの作業はゴミ捨てや壁の破壊、左官作業などばかりで当初から色々とイメージしていた大工仕事が後回しになっていた。

 

大工作業はたとえ素人仕事でもやってみるととても楽しく、材の選定・買い出し・加工・組立どれもやりがいがある。これをお金を払って他の人にやってもらうのは色んな意味で損をしていると感じる。

 

今回のテーマから脱線しそうなのでこのへんにしておこう。上記理由から今後も床張り作業を継続していくことが決まったが、ひと段落したこのタイミングで以前から試みてみようと思っていた建具のリペア作業を箸休めにやってみようと思い立つ。

 

リペア作業に挑戦するのは左の写真のもので、これはもともとこの家に使われていた引戸だ。このままでは私の好みに全く合わないためそのまま捨てるかどうかの検討をしていたほどのものだ。ただ、唯一の利点としてはもともと設置されていた部分に使うぶんにはスムーズに開閉ができる(当然のことといえばそうだが)ということだ。

 

新たなものを見繕ってあてがうとするとレールや戸車を付ける加工やそれなりの調整だったり補修作業なども必要にもなってくる。だがそういった苦労をしてでも自分が気に入った建具に変更しようと当初は考えていた。

 

だが、あるものを加工することでなんとか妥協できる状態に造り変えることはできないかと思い検討をしてみることにした。現在のすりガラスが入っている部分にステンドグラスをはめ込む、カッティングシートや和紙など好みのものに貼り替える、などなど案がいくつか出たが意外とコストが高くつくことを知る。

 

最終的に決めたやり方は安価な薄いベニヤを打ち付けてそれに着色するという方法だ。ベニヤの代金などは数百円でたかが知れているため、これが一番安価でそれなりに見えるようになると予想。

 

周りが白漆喰の壁であるため扉は明るい色より締まった色を使うことで検討したのだが、結局無難なところで黒に決めてしまった。ただ、同じ黒でも天井塗りをしたときに使用したオイルステインではなく、黒漆(くろうるし)調の水性塗料を使うことに。

 

この塗料、通常の水性塗料と較べるとかなり高め(2uくらいの塗り面積で1300円くらい)なのだが、部屋でも目立つ部分になるはずなので安っぽい感じになるのだけは避けたい。少し迷ったが安価なものとどのくらい差があるのかを知りたい気持ちもあったため奮発して買ってみた。

 

写真の状態は240番のヤスリでサンダー掛けをしたベニヤに一度塗りをしたもの。写真がハレーションを起こしてしまい見にくくなってしまっているが、思った以上に色の乗りが悪く失敗した気がしてしまう。

 

だが、2度塗りを終えた状態が右の写真で、色ツヤがとてもよく見違えた感じがする。ベニヤと合わせても片面で1500円程度は当初の私が思っていた予算よりはやや高かったが、この発色具合は想像の上をいく出来だと思う。

 

恐らく、安価なカッティングシートなどでもそんなに悪くない出来にはなったかもしれないが、これはこれで納得のできる仕上げになったのではないかと思う。

 

まだ裏面のリペアをどうするか検討している段階ではあるが、とりあえず所定の位置に収めてみて感触を確かめてみたいという衝動を抑えきれなかった。思った以上に満足感のある出来なので手間やコストを考えたときに他の建具でも使える手段だと思う。
続きを読む≫ 2019/09/07 19:16:07

居間にある程度のスペースを確保できたためいよいよ本格的に寝室の床処理をすることにした。前回の記事でも少し触れたが、後々やり直すことになっても構わないということを前提に安価に仕上げる方法を選択する。

 

誰に見られる部分でもないため、生活に支障なければ見栄えや建築の常識などは度外視してとにかく安い材を色々と物色。結果的にプラスターボード(石膏ボードともいう)という選択をすることに。

 

プラスターボードというのは一点に集中して圧がかかると簡単に折れる可能性があるため足回りに設置するのは少し不安だが、畳は少々の圧であれば分散してくれるはずだし、何より安かったのでこれに決めた。

 

商品としては15mm厚のものが1000円を切るくらいのもののはずだが、私がよく行くホームセンターには12.5mm厚(400円くらい)のものしか置いておらず少々悩むことに。ネットなどで買うと重みがあるため送料で逆に高くついてしまう商品でもある。

 

やむを得ず12.5mm厚のものと2.5mm厚の捨てベニヤ(300円強)を抱き合わせでやってみることにした。けっこう無茶苦茶だとは承知しているが安価で生活に問題ないようであれば後日また報告もできるだろう。

 

どのみち12.5mm厚を買うのであればと耐水性のボード(床下は湿気がそこそこあるような気がするため)に変更し、その分お値段が上がって800円程度に。これで材料が揃ったためあとは断熱材をサクっと終わらせてフタをすれば完成だ。

 

と思いきや、断熱材を入れていくのがとてつもなく難しく出鼻をくじかれることになる。冒頭の写真を見てもらえればわかると思うが、ほとんどの根太がまっ直ぐ張られておらず、ところどころ歪みなどもある。

 

断熱材というのは基本まっ直ぐに切るために設計されているものなのだろう。歪みがあったりすると一発で形どおり切るのはほぼ不可能で、大き目に真っ直ぐ切った上で歪みの部分に徐々に形を合わせていくようにしないとスキマだらけになってしまう。

 

休日を利用して丸一日作業に従事できたため一日で終わらせる予定だったのだが、写真の状態までしか進まず大苦戦してしまう。しかも細かい作業を床に座りながらやってしまったため腰の痛みがひどい。

 

ともあれ、なんとか半分ほどは進めることができた。ひとまず終わった部分だけ捨てベニヤとプラスターボードを張って厚み調整をし、畳を戻してみた。写真ではわかりにくいかもしれないが、厚さは以前と同じはずなのになぜか畳が5mmほど浮いてしまっている。

 

浮いてしまっていることが気にならないというわけではないが、今は細かいことは気にせず作業を進めていくことに。次の日は午後のみの作業だったため残りの半分ほどしか終わらず、結局断熱材を全て張り終わるのに3日を要してしまう。

 

写真では意外と綺麗に見えているが、根太のピッチが今現在の主流である在来工法の寸法より広いため、最近の3尺単位のボードなどでは根太にかからない部分が多々あり、畳を置いていない状態で上を歩くと不安定だったり簡単に折れてしまったりする可能性が高く、多少の工夫はしているが結構心配点の多い作業になってしまった。

 

ただ、畳を置くことによって力が分散されるため強度的には問題ないはずだと若干甘めの判断をして作業終了とした。数日ぶりに畳を戻すとそこはいつものくつろげるスペースで、この状態になったことでほっとしている自分がいる。もう心は完全にこの家の人間になってしまっているのだなと実感した一日だった。
続きを読む≫ 2019/09/06 18:19:06

前回の記事までで居間の床張りには目途がたったが、新たに寝室の床処理もなし崩し的にやらざるを得ないことになってしまった。とりあえず居間に使う予定の捨て張り用のベニヤを板の代わりに差し込んでおいたがすぐに必要な材を買いに行かなければいけない。

 

ただいま絶賛作業中である居間の他にはこの寝室(6畳間)と3畳間の部屋があるが、寝室の床作業をするとなると当面置いてあるもの全てをどこかに一時的に避難させる必要が出てくる。

 

唯一の横になれる休憩スペースであったため、一旦床作業に入ったとしたら最優先で作業を終わらせて元に戻したいと思う。他の部屋の床張りとは違ってこの寝室のみはそのまま畳敷きにする予定で、今回の作業で断熱材を入れるのと厚板の替わりになるものを挟むつもりだ。

 

ただ、寝室の作業中他に多少なりともくつろげるスペースを作っておきたいこともあったため急ぎ居間の一部の床張りを終わらせておくことにした。最初に4畳間のほうで経験値を積み上げたため、作業効率が格段に向上しているのを実感する。

 

根太の取り付け方としてこれは一般的なやり方ではないと思われるが、前回の床張りの反省点を活かしつつ壁側から最初の根太間のピッチだけを少し短めにとりながら施工を進めている。

 

これは根太張りの後にベニヤの捨て張りをしたときに壁にピッチリ付けた状態で張れるように配慮したためで、つまり、壁側と次の根太を中心点から303mmピッチにしてしまうとベニヤは壁側の根太の中央に置く形になってしまい、そこから壁まで根太の半分ほどのスペースに空間が生まれてしまうからだ。

 

2本目の根太以降は全て中心点から303ピッチが施工しやすいことになるが、壁側だけそのような工夫をしてみた。部屋全体が少し歪んでいることもあるので壁側からピッチを刻んでいき、最終的に中央で半端分の帳尻を合わせるようにする。

 

ここで寝室に必要な材などの採寸をするため断熱材までの作業が終わると同時に寝室の畳をはずし、買い出しにいく材料を検討する。板の厚み15mm分の何かを差し替えないといけなくなるが、この畳の部屋に関してはできれば夏と冬で床の構造を変えられるようにするのが理想だ。

 

というのは、冬は断熱が必要と考えているのに対し、夏はできるだけ風通しの良い床(断熱材をところどころ簡単に外せるような構造にしておいたり)にしたいことがある。畳を干したりする作業はもちろん、そういう構造のため極力床材も釘やビス止めなどをしたくない。

 

そこで考えたのがひとまず一時的でもいいので安価に仕上げようということ。15mm厚の板材を6畳分買うとなると安いものでも1万円を切るのは難しい。ベニヤ板や合板なども同様で、逆にこちらは15mm厚のものになると値段が一気に上がってしまう。

 

結果として私が考えたのは通常壁や天井などに使うプラスターボードをそのまま床に敷いてしまおうということだった。これだと15mm厚のものが一枚あたり1000円を切る破格の安さで買うことができる。

 

考えがまとまったところで買い出しに行くことになるのだが、居間の床を半分仕上げることで新たな荷物を置くスペースを確保できるようになった。これで心置きなく寝室への作業に移ることができそうだ。

 

ただ、寝室の断熱材を入れることでかなりの苦戦を強いられることになるのだが、それはまた次回。

続きを読む≫ 2019/09/05 18:22:05

前回のブログで4畳間の方の捨て張りまでが終わった。次はいよいよ8畳間のほうへ作業を進めていくことにしたが、窓台の補修を先にしていたため面合わせをせずとも順調に根太が綺麗にはまっていくのが心地良い。

 

色んな作業を平行して行っていることもあり、ひとまず根太が順調に付けられそうとわかったため優先してやっておきたい別の作業にかかることにした。今はいつ雨が降るかわからない天候のため根太材を濡れないよう部屋の中に積み上げている。

 

そのため邪魔になるものは都度整理しながらの作業になるのだが、今回の整理対象になったのはもともとの根太の上に設置してあった厚板だ。これがあると新しいほうの根太を付けることができなくなるためはずして外に立てかけておいた。

 

もし雨が降ってもどうせ高圧洗浄機にかける予定だったので後回しにしていたが、必要なければ自分が濡れるのも避けたほうがいいため先に洗浄作業のほうを片付けることにした。

 

今回の一連のリノベーション用に道具にはかなり投資をしている作者だが、この洗浄機にしてもそうである。都市部であれば使用時の音が苦情の原因になったりするため簡単には使えないケースが多いかもしれないが、ここではなんの気兼ねもなく使うことができる。

 

水の力であっという間に汚れが落ちていくのはとても快感で、一度やったらやみつきになること間違いない。私のケースでは汚れ落としはもちろん、漆喰塗りのときの日々の道具洗浄や、草刈り機や農機具についた汚れ落とし、トラックの荷台や車洗浄などにも活躍の場がある。

 

汚れを落とした厚板は日陰に立てかけて乾かしに入るが、ここしばらくの天気ではすぐに乾燥することは期待できないため、他の作業状況と照らし合わせてなるべく優先的にやっておかないと仕上げの段階で無駄な日数を消費することになる。

 

洗浄した厚板は8畳分で40枚ほど。一度で済ませたいため念入りに洗浄したこともあり3時間近くかかってしまった。ちょうど終わる頃に雨が降り始めたためそのまま根太張り作業に戻ることに。

 

ただ、この前後に実は8畳間の床張りがスムーズにいかない事情が発生していた。左の写真は8畳間と隣の寝室(畳敷きのまま仕上げる予定)の境目になる部分のものなのだが、右の寝室になる部分の厚板が8畳間にはみ出てしまっているのがおわかりだろうか。

 

これがはみ出てしまっているために根太が壁(この写真でいうと敷居)にピッタリ付けた状態にすることができず、このまま根太を張ろうとすると板がはみ出た分の空間が開いてしまうことになる。

 

施工のしやすさや正確さ、断熱のためスキマを作りたくないなどの理由から可能な限り壁にピッタリ付ける形で作業を進めていくのが大前提としてある。従ってこのはみ出た板を除くなり切るなりしなければ思うような作業にならない。

 

この厚板は全て再利用を前提に洗浄していくものであるため、必要寸法などがハッキリわかっていない現時点で切るという選択肢は避けたいところだ。といって除くという選択をしてしまうと、寝室の床下も並行して作業を進めていかざるを得ないということになる。

 

ほんの少し迷ったが作業が予定外に拡張していくのはこれまで同様で、なんとも計画性に欠けるとは思いつつ、ここは新たに発生した寝室の帳尻合わせの作業も並行して行うことにした。

 

予定外のことだったため寝室の厚板の代わりになる材の用意がなく、一旦8畳間の捨て張りに使う予定のベニヤ(厚さが全然足りないが)を応急処置的に置いた上に畳を乗せておいたが、厚板と同じ厚さのものを早めに調達してくる必要がでてきた。

 

ベニヤや合板で厚板と同じ厚15mmのものを求めるとなると意外に値が張るため、他にどういう形で底上げするのか検討したいところだがあまり時間を使いたくないこともある。

 

そこらへんのことについてはまた次回触れていこうと思う。

続きを読む≫ 2019/09/03 18:44:03

居間の畳を外してから予定外の作業が発生してしまったが、それ以降は目立った問題も見当たらず割と順調に進んでいる。まず最初に床張りを開始したのはもともと4畳間だったほうのスペースで、こちらから始めた理由としては2点ある。

 

まずは、こちらの4畳間ともうひとつの8畳間の床組が根太の縦横の方向などが反対になっており、まとめてやるより個別にやっていく形をとっていこうと考えたこと。あと一点は自身初の作業になるため、先に小さいスペースをやることで作業に慣れていこうとする意図があった。

 

作業内容としては、もともと畳だったフロアをフローリングに変えるのが最終的なゴールになる。フローリングの種類は当初は出来合いのはめ込むだけのものを考えていたのだが、値段が安いものはどこにでもあるチープ感が気に入らなかった。

 

かといって良いと感じるようなデザインや無垢の素材のものなどを使うと金額もうなぎのぼりになってしまう。実はこの作業の他にも玄関引戸について先日購入を決めたのだが、一番お金をかけようと思っていた部分だけにかなりの出費になってしまったという事情があった。

 

最終的な値段が出たときにまた記事にしようと思うが、母屋の玄関と納屋の玄関両方とも合算するとこの家の購入費よりもはるかに高額になってしまうほど、私の人生で一番奮発した瞬間だったかもしれない。

 

そんな都合もあり、母屋の内装には極力お金をかけない方針にさらに拍車がかかってしまっている。そこで登場したのが畳下に敷いてあった厚板だ。これを洗浄し着色することによって味のあるフローリングとして活かしていこうと決定したのは時間の問題だったとも言える。

 

ただ、いくらお金をかけないとはいえ最低限の断熱処理はやっておきたい。畳の厚さ50mm分の嵩上げをすることになる床張りでどのような構造にするかを考えたときに、現状の根太のピッチが広すぎるためその根太の上に303mmピッチの根太張りをすることにした。

 

根太が井桁状に組み上げられることによってその間に同じ間隔で断熱材を挟んでいく。さらにその上にベニヤの捨て貼りをし、最後に仕上げた厚板を貼るというのが今回のプランになる。

 

最初は根太のピッチを等間隔にするため墨坪を使ったりしてやっていたのだが、もともとの構造が歪んでいたり根太の材木にも曲がりがあったりして頭で思い描くほど綺麗な等間隔というのにはならないことに焦りを覚えた。

 

そういったことを考えすぎるうちに時間だけが過ぎていたのだが、結果から言うと「案ずるより産むがやすし」ということだ。少々ピッチや計算に狂いが生じても、よほどの狂いでない限りまずはやってみたほうが案外うまくいくこともあるということ。

 

根太をとりあえず組み終えたら次はスタイロフォーム(断熱材)をスキマがないようにピッチリと入れていく。ここで少しでも隙間があると断熱材としての効果が半減したり、結露などを起こしやすくなって木材が腐食したりカビが発生する原因になってしまう。

 

ただ、そのスキマがないように敷き詰めていくのが言うほど簡単ではないことを思い知ることになった。最初はスタイロフォームの切り方もぎこちなく、どうやったらまっ直ぐ切りやすいかを考えて丸ノコで切ってみたりしたが思った以上にうまくいかない。

 

最終的に辿り着いたのは原始的だがカッターナイフで切っていくということだった。私がやった方法は、スタイロフォームに切る幅のところに一点印をつけて墨坪でガイド線を出してやるとやりやすかった。

 

切り方としては、まず一度全部を通して薄く切り、二回、三回と断熱材の厚さ(1pあたり1回切るぐらいの感じ)によってあまり力を入れすぎずに数回切り進めていくのが最も簡単で綺麗に切れると思う。

 

また、数をこなせばこなすほど精度が上がっていくのがわかり、この一連の作業の終了時には短時間で全くスキマのない切り方ができるようになった。このペースでいくと8畳側の床張りもさほど時間をかけずにいけるかもしれない。

 

・・・と思ったのもつかの間、8畳側の床張りにはちょっとした問題が発生してしまうことになるのだが、それはまた次回。

 

 

 

続きを読む≫ 2019/09/01 21:08:01

前回の記事で居間の畳を外すところから始めたが、畳下の板張りを外して床組が現しになった。そこでいよいよ床張りの開始かと思ったのもつかの間、床下が見えたことで今まで見えていなかった部分の欠陥にいくつか気づくことになる。

 

その欠陥というのは特に土台周りなど床より下の部分の造りのお粗末さによるもので、右の写真ではとてもわかりづらいが、床の間の一段低いほうの板の部分(床板)に対しての荷重を支える受け材が何も付いていない。

 

今までは床板の受けにあたるところまで畳下の厚板がはみ出ることで不安定ながらもたまたま踏み抜かずに済んでいたような状態で、床組みのリノベーション作業をするために板張りを全て外したところ何も支えるものがない状態になってしまった。

 

その他の問題点として、この居間は2部屋の合体で12畳ほどあり南に当たる正面側は一面窓(計6枚)になっている。ただこれも写真ではかなりわかりづらいが、その窓を支える窓台にあたる材が何もないというちょっと信じられない状態であったことを知る。

 

言葉による説明だけではどんな状態であるのかわかりにくいとは思うが、窓にはアングルという見た目をよくするために化粧枠をつけるための部材がついている。そのアングルの受け材として化粧枠がサッシ下に付いているのだが、この家の場合その材が畳寄せを兼ねるような形でついており、しかもその材以外に窓台に該当する材がないというちょっと想定外すぎることになっていた。

 

そのアングルの受け材を畳下に敷いてあった板張りがわずかにはみ出た部分がかろうじて支えている形で存在していて、不安定極まりなく、しかもそのせいで畳寄せである受け材自体も斜めに曲がっていたりと捨て置けない状態であった。

 

さらに今さらながら気づいたことで愕然としてしまったのが、写真の状態になっている部分だ。これも写真ではわかりづらいが正面の漆喰を塗った壁下にある畳寄せ(黒い化粧が施された木材)と右の窓側の畳寄せ(兼アングルの受け材)に大きな問題があった。

 

というのは、写真ではすでにアングルの受け材を支える土台(一旦簡易的なものを噛ませている)を入れて補修したものなのだが、実はこの一角だけ部屋全体の畳寄せの頂上の高さとなぜか5mmほど下にズレてしまっているのだ。

 

なぜそんな造りにしてしまっているのか全く理解できないが、そのズレに対しこの状態になるまで気づけなかった自分の迂闊さを大いに反省するところである。それら諸々の足りない部分の補修作業を目下やらざるを得ない。

 

ちなみに、この色々の不具合の状態に気づいたのはすでに大量の木材などを購入して戻ってきた後だったため、これらのためだけに再度買い出しに行く手間を惜しみ、余っていた端材やコストの安い桟材などで補修をしてみた。

 

写真では黒い化粧が施された畳寄せの下に噛ませてある材が今回補修したもの。

 

さらに、床板の下のスペースには受けていた板材がなくなった今信じられないことに約90ミリの空きスペースがあり、このままでは床板は一瞬で踏み抜くことができるだろうという状態であった。しかも土台に受け材を挟むとしても根太が邪魔になって大きいものはこの根太を外さない限り入れることもできない。

 

そこでちょうど手元にあった30ミリほどの材を3本重ねで受け材にすることで補修したのが左の写真だ。実はこの床板、残念なことに支持材が極めて少なく造ってあり、大人が上に立つとそれだけで抜けてしまいそうな危険な匂いがするため、床下の奥の奥まで這い進み、支持材を数か所入れることで補強を図った。

 

と、今回は床張りどころか予定外の仕事がかなり時間を消費する形で足踏みをさせられたという内容のものになってしまった。次回ようやく床張り作業のレポートができると信じている。

続きを読む≫ 2019/08/31 20:07:31

雨に悩まされる日が続きますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。こちらはしばらく準備してきた床張り作業をようやくスタートさせることができるとあって気合を入れていたのだが、雨のために滞ることなどがあってのっけから肩透かしを食らっている気分だ。

 

全ての作業の開始として畳外しから始まったのだが、この日晴れていたのは冒頭の写真を撮ったところくらいまでで、その後は雨がなかなか途切れることなく続いている。

 

滞っていることとは木材の乾燥である。前回の記事で書いたとおり、もともとあった厚板を順次洗浄しながら作業を進めているのだが、こうも雨が続いてしまってはそれらが乾かないため次の作業(着色)に進むことができないでいる。

 

本来は全てをまとめながらやると効率がいいしそうしたいのだが、実はまだこの床張りの表面仕上げに関しては自分の中でも確定していないことの一つでもあるため、ある程度のところでやりたいことを試しながら感触を確かめつつ進めることを意識している。

 

そのうち根太やベニヤ捨て貼り、断熱材の切り貼りや木材の洗浄・着色など作業が慣れてくることによって最終的に効率的な動きにシフトしていけばよい。何せほとんどの作業を初めて経験することになるため、最初は時間をかけながら感触を確かめながらやることに徹する方針だ。

 

さて、畳を外すとそこには写真のような光景が広がった。間に新聞をはさんでいるものの、畳の下には板が一枚あるきりで、その下には根太や大引きなどの足回りがあるだけだ。

 

新聞をとっていない私にとってはこの古新聞も次の畳設置場所でリサイクルする予定であるため、ごみやほこりを払い落して大事にとっておくことにした。

 

新聞がなくなってしまうと板敷は隙間だらけであることがよくおわかりだろう。6月末でも夜は足元から底冷えするほどに寒くなっていたが、これを見ることでそれらの全てが納得できる。

 

フローリングへの床張りでは一応可能な限りの断熱を試みてみようと思っているし、話を進めているアルミサッシにしても全て複層ガラスでいく予定であるなどある程度断熱を意識しているつもりだ。

 

家全体で断熱に取り組んでいくわけではないので、部屋全体でいうと効果のほどはあまりアテにできないかもしれないが、普段の生活をする上で耐え難いレベルの冷えはなんとか回避したいと思っている。

 

ちなみに左の写真は8畳間と4畳間の間にあった敷居を外したものだ。今まで家を何か所か解体してきて、かなりの確率で釘止めしているところが多かったのだが、なぜかこの部分だけは釘止めせず簡単なコミ栓だけで仕上げていたようだ。

 

それもそのコミ栓も一辺の畳を全て外しただけで簡単にポロリととれるような感じで、なんの苦労もなく外すことができた。解体する方としては楽な上に材の原型も保てて嬉しかったが、世の和室はこんなものなのだろうか??

 

この敷居の点以外にも造りの部分で疑問な点をいくつか発見したため次回のブログで触れてみようと思う。

 

続きを読む≫ 2019/08/28 18:00:28

あいにくの天気が続きそうだ。ここしばらく色々考えてきたちょっとした大工作業を開始したいが、木材を買いにいこうにも現状のような雨がちの天気が続いてはなかなか安心して買いに行くことができない。

 

写真は納屋から見た景色だが、次の作業はこの部屋も少しいじることになりそうだ。決定しているメインは母屋の居間の床を畳からフローリングに替える作業になるのだが、それをやろうと思ったとき最初に畳を全て外す作業が発生する。

 

まず、フローリングにする予定の部屋が現在の段階では8畳間と4畳間(垂れ壁を壊してひとつの部屋になっているが)ほどあり、計12枚の畳の行き場をどうしようかという問題が出てくる。

 

モノとしてはさほど新しい畳でもなく、かといって古民家についているような古すぎるものでもない。他人が何年か使っているものを気にせず使える人間にとってはまだまだ使用に耐えうるものである。

 

どこかに流用して使えればよいが、ここの他にも畳を外す必要があと9枚分ほど出る予定で、使い切ろうと思うとなんらかのアイデアが必要になってきそうな感じだ。捨ててもよいのだが、冒頭の写真を撮っている納屋の2階の客間には畳が敷かれていないことを思い出した。

 

そこで、外した畳を仮に敷けるかどうかを試してみようと思い至る。もし寸法が合うようならそのままその客間に使ってみればよい。ひとまず寸法だけでも合うかどうか試したいと思ったが一枚30キロくらいあるものを気軽に持ち運ぶ気になれない。

 

それも段差があるような入口や狭く天井にひっかかるくらい低い階段が待ち受けているため、ヘルプの手が挙がるのを待つことにした。一応メジャーでの寸法差はもともとあった部屋よりも移動先の客間のほうが10〜15ミリくらい短い。かなり微妙な数字のようにも思える。

 

というわけで重いものを運ぶ作業は後日に回し、必要な木材の買い出しに行くことにした。今回のプランとして、母屋の居間と納屋の客間ともにもともと使われている床下の厚板を洗浄し、着色して床に再利用する予定だ。

 

床下の厚板を外すため、それに代わる材が必要であること、畳→フローリング予定の居間に関してはフロアの高さを現在ある敷居などに合わせるため底上げする材も必要になる。

 

写真の軽トラに積んでいるのは根太になる赤松の4m材20数本、スタイロフォーム10数枚、ベニヤ10数枚、杉の2m板材50枚で、積み方に工夫を重ねてなんとか一度で運ぶことができた量だ。

 

後日ベイマツの4m材も追加し一時的に倉庫に入れたのが左の写真。もう倉庫は作業するスペースがほとんどなくなってしまったといっていい。早めに木材を消費していかねば。

 

母屋の厚板に関しては15ミリ厚で大した期待値ももっていないが、納屋の厚板に関しては20ミリ厚で幅も広いそれなりのものが使われているため洗浄後着色するのが楽しみである。

 

仕上げに関してはヤスリがけ→着色→ニス塗りのパターンをしばらく考えていたが、敢えてざらざらの表面を残して着色しその後蜜蝋ワックスを塗ってみることを試してみることにしている。試していい感じであればそのまま仕上げるが、気に入らないようなら出来合いのフローリングを購入することもあるかもしれない。

 

市販のフローリングは種類が豊富で恰好いいものも多いが値段が張るためできれば最終手段として考えたい。厚板がもっと価値のありそうなものであれば迷わないのだが、母屋のものに関してはただの資金節約に近いものであり、いい感じにできれば儲けもの、くらいに考えている。

続きを読む≫ 2019/08/27 17:48:27

前回の更新からしばらく空いてしまった。ここしばらくの間にも記事になるようなことがいくつかあったのだが、作者の気持ちにあまり余裕がなく更新が遅れた次第である。

 

身体的には特別忙しいわけではなく、心に余裕がなかったのである。というのも、前回の古民家ブログの後ほとんど日を待たずに漆喰塗りは終了していた。ただ、サッシ業者とのやりとりや次にとりかかる予定の作業の準備などがあったためブログを書く時間がなかったというのが一番の理由だ。

 

サッシに関しては概ね決定に近づいているが、細かい点を見直しながら都度再見積もりを出してもらったりしているためもう少し時間がかかるかもしれない。一番時間を消費してしまっているのが次の作業の下準備など。

 

以前の記事にも書いたとおり、今回の母屋の居間にあたる部分の作業はなかば勢いで始めてしまっていたが、ここにきてようやく当初予定していた壁塗りまでの作業が全て終了した。

 

さて、ではそれで次は何をしていこうと考えたときに、このまま他の部屋の漆喰塗りも完了させてしまうという案があった。それはそれでまとめ作業になって効率的には良かったのかもしれない。ただ、勢いで作業を始めてしまったときからここまでずっと、部屋には養生シートを敷きっぱなしで休めるスペースが少ない。

 

冒頭の写真のように養生シートにはゴミやクズ、垂れたシーラーや塗料や漆喰などがぐちゃぐちゃに散乱しているため、気分転換に一度綺麗な状態にしてここまでの成果を見てみようということになった。

 

そしてその成果がこの写真である。塗り壁につけていた全ての養生テープを剥がし、柱や鴨居などについている汚れなどを拭き取ったりして養生シートを取り除いただけなのだが、なんとなくほっとする光景だ。

 

ちなみにこの写真の中で右奥の一角のスペースだけ仕上げ塗りを敢えて完了させず残している。ここは後々扉などで塞ぐため常に見切れる場所ではなく壁塗りの練習用に使っていた空間であるため、今後また誰かがヘルプしてくれるときなどのために残しているものである。

 

それと、前回の記事で塗った土壁の上に漆喰を塗った箇所が左の写真。違い棚を取り除いたときに出来ていた穴だが、土で埋めてみても全くフラットな面にならず、漆喰塗りはかなり厚めに塗る羽目になってしまった。

 

写真では伝わりにくいかもしれないが、完成した今でも穴があった前後の場所はフラットにできておらずかなり塗り厚に差がある。そういう部分はもう素人では手に負えない部分と諦めて終了としたが、よほど近づいて検分するように見ない限りわからないかもしれない。

 

とにかく、ここ一カ月半ほどの間、部屋の中に養生シートを敷きっぱなしだった状態が続いていたため、取り除いたときの開放感と清々しさはここ最近で一番気持ちよいものだった。

 

あとは次にやる作業のことだが、準備に時間をかけている通り色々調べたりしながら進めている。サッシ業者とのやりとりもそうだが、水道だけは業者任せにしようと思っているためそれの打ち合わせなどもあった。

 

自身で進めているところとしては、納屋の玄関の検討(数十万の予算を割いてでも納得いく戸をつけたい)をしたり、漆喰作業の終わった居間の畳をフローリングに替える作業や、持って行き場のなくなる畳を納屋の客間に設置するための床組み作業など。

 

それぞれどのようにするかの検討をし、どのような材をどうやって入手するかなどの調べものなど、とにかく作業が終わって夜家に帰ったあとは寝るまでインターネットで調べものしかしない日が続いた。調べれば調べるほど建材というのは決まらないというか、嬉しいことなのだろうが何故こんなに種類が豊富なのだろう。

 

次回以降では、それらを含んだ新たな作業について報告していこうと思う。

続きを読む≫ 2019/08/24 20:26:24

漆喰塗りを継続中である。ここのところ、うだるような暑さが続いておりますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私の方はここ数日急激に暑くなったことにまだ体が慣れず少々バテ気味で作業もあまりはかどっていない。

 

7月中旬くらいまでは母屋の窓を全て開放することでとても心地よい風が常に入っていたため作業中の不愉快さを感じることはなかったのだが、ここ1〜2週間は暑さの上に風が通らない時間が長く、家の中で過ごすことが快適とはいえない状態になっている。

 

母屋・納屋の改装ともになんとなくエアコンはなくても大丈夫だろうとタカをくくっていたのだが、この調子ではエアコンなしで過ごすのはかなりストレスになるかもしれないと思い始めている。予定の練り直しが必要だろう。

 

冒頭に作業がはかどっていないと書いてみたが、実際その通りである。今作業を進めている部屋が他の部屋に埃が入らないよう居室間を閉め切って作業を進めていることが一番大きいが、作業中風が通ることがほとんどないのである。

 

そのため埃が舞わない漆喰塗りなどの作業は極力扇風機を回すようにしているのだが、人体に快適な強さの風を送ると素材が乾きやすくなりとても塗りづらくなってしまう。かといって弱い風か無風で作業を進めるとすぐに体中から汗が噴き出すように出、不快感と疲労感が増す。

 

扇風機を新たに2台調達して設置したり、飲み物やアイスクリームなどの涼をとる手段を充実させてなんとかしのいでいるが、それでも暑さには押され気味でなかなか体がいうことをきかなくなるといった日が増えてきた。

 

写真のように少しずつ塗り進んでいるが、練り物の乾きやすさと送風との因果関係についてはいまひとつベストな状態を確立できず、思った以上に苦戦している。

 

前置きが長くなってしまったが、今回のテーマは「はじめての土壁塗り」である。部屋の漆喰を全部塗るという前提で作業を進めているが、右の写真のように場所によっては壁の損傷が大きかったりして漆喰の消費が多くなってしまうところがある。

 

こういった部分部分に対しては少しでも漆喰を使わずに土壁を使用することでコストを下げていこうというのが私の考えであり、作業も全てそういう方向性で進めてはいるのだが、果たして本当に土壁の方が安上がりになるのか(uあたりの値段や耐久性などのコスパ)を詳しく調べたわけではない。

 

また土壁に関しては、本格的に使用することになるのは納屋の壁塗りからの予定で、今の母屋での塗り場所は写真のような損傷が大きな箇所のみだ。ただ、ここで一度塗り作業として経験しておくことで今後納屋で塗るときの効率性や事前の計画をたてる上でプラスになることは間違いない。

 

これまで作者はコンクリート、モルタル、漆喰などを塗ったことがあるが、今回この土壁を塗ってみての感想としては、前者の塗り物とは比較にならないくらい塗りにくい。塗りにくいというか、そもそも「塗っている」と表現するのが適切なのかどうかすらわからない。

 

というのが、まず他の塗り物と違ってコテにくっつかないため、目標の塗り場所に手板ごとくっつけてエイヤッと素材を押し付ける感じで材料をもっていく必要がある。それで必要な量を押し込んだ後、コテで表面を平に整えていく。

 

初回であり勝手もいまひとつわからなかったためあまり最初に水を混ぜないでやってみたのだが、そのせいか粘り気があまりなく、薄く塗ったところは簡単に剥がれてしまう。そんな感じで苦戦しながらなんとか塗ったのが右の写真。

 

通常は乾燥時間を1〜2週間(冬はもっと長くなることもあるそう)おき、ようやく完成といえるようだ。今はこのうだるような暑さのおかげで乾燥までの時間が短く、5日後には左の写真の状態まで乾燥した。

 

日に日に塗った色から水分が抜けて薄い色に変化がみられたが、この状態でようやく押してもヘコむことがなくなったため上塗り可能と判断してもよさそうだ。次回、この壁に上塗りしたら報告しようと思う。

続きを読む≫ 2019/08/05 17:01:05

ここしばらくの間、お客さんが立て続けに我が家を訪問する機会が多くなっている。この一週間はずっと漆喰塗りを進めてきているのだが、仕上げを意識してきちんと二度塗りをしているため進み具合は思った以上にゆっくりペースである。

 

漆喰塗りの前のツナギとしてシーラーを塗っているのだが、それが乾くまで漆喰が塗れないため時間が空くことがある。そういうときに大汗をかきながら冒頭の写真のように庭の一部分を掘り進めている。

 

なぜこんな作業をしているのかということを説明する前に、作業手順を変更したためその経緯やウンチクなどなどについて少しお喋りをさせてもらおうと思う。

 

まず、漆喰を塗りながら気になっていた点として、砂壁を削った際にチリ際の土壁が固まって取れてしまっている箇所ができてしまっているということがあった。少々の大きさであれば直接漆喰を塗りこんでいるのだが、割れにくくしたいということとコストを抑えたいという観点から優先的に中塗りをしていくことを決めた。

 

チリ際の土壁が大きく開いてしまっている部分や場所によっては下地である竹小舞が見えてしまっている部分などには予めある程度フラットが取れるくらいに中塗りを施し、それが乾いてから漆喰仕上げをする方向でいくこととする。

 

理想として元々はそういうプランを立てていたのだが、気が付くとなし崩し的に中塗りを飛ばして漆喰を塗ることになってしまっていた。これには中塗り用の土壁を仕入れて保管する場所を確定できていなかったことが大きく関係している。

 

そもそもの話として、土壁の仕組みを知らない方のために土壁塗りにはどういった手順が必要かを簡単に説明しておこうと思う。まずは私の記事で何度も触れていることだが、竹小舞というのがそもそもの壁の骨組みになる。

 

竹小舞に関しては以前の記事の写真を見るとわかりやすいだろう。縦割りした細長い竹を縦横に編みこみ、それをしゅろなわで結って固定したものだ。しゅろなわは結び目を作らないような巻き方があり、何本もある竹のうち要所要所のものだけを貫や柱などに固定する。

 

そうして出来た小舞に土壁を塗りつけていくのだが、通常この状態で塗った最初の土壁を「荒壁(あらかべ)」と呼ぶ。よく納屋などの人が住まない小屋の壁にみられる仕上げとしてこの荒壁仕上げというやり方があり、ウチの納屋もそうなっている。

 

その荒壁の上にさらに同じ材料でもっと目の細かい土壁を塗っていく。これを中塗りといい、場合によっては中塗り仕上げなどという形もある。漆喰や珪藻土といった仕上げ用の壁はそういった土壁の上に塗られているもので何層構造にもなっているのが普通だ。

 

さて、冒頭の穴掘り作業のことである。土壁をどうするかということでけっこう長い間頭を悩ませてきた。というのも、うちの納屋の中には牛舎用のワラが大量に(といっても胴回りほどの束が10束分程度)置き忘れてあり、それの処理として自分で土壁を作ることを考えていたことがある。

 

結局色々と検討した結果、必要となる赤土をどのみち買わなければいけないという結論に至り、それを買うことで検討していたところ、出来合いの土壁(荒壁も中塗り用も)を扱う会社が比較的近くにあったためそこで買うのが手間とコストを考えたときに最も合理的であるということになった。

 

ちなみに写真の土壁材料は母屋と納屋2軒分の全量を想定した量で、これだけ持って帰ってお値段は13000円ほど。たったこれだけの値段でボロボロの壁たちが蘇ると思えばほとんどタダ同然の金額であると思う。

 

個人でゼロからこれを作ろうと思えば赤土をどこからか大量に仕入れてそこに大き目の石を全て取り除いた真砂土を混ぜ、さらに細かく切ったワラを入れて練り混ぜ、それらを半日から丸一日かけて素足で踏んで混ぜた後1〜2週間ほど放置し、途中で様子を見ながら足りない部分はさらに踏んで混ぜたりする過程が必要になる。考えただけでも気の遠くなる作業である。

 

とにもかくにも、あとはこの買ってきたものを保管する場所を確保しなければいけなかった。という部分で私の検討が一時中断していたということだ。天候などの影響を考慮してできれば屋根付きの場所で保管したいが、かといって建物内に置くと改築の邪魔になってしまう。

 

そこで考えたのが庭の穴掘りである。買ってくる量ほどの穴を掘っておき、そこへブルーシート(穴のあいてない綺麗なもの)に包んだ状態で入れておくのが手っ取り早い保管法だと思ったのだ。土壁の性質上、乾燥しきってしまうと劣化する恐れがあるため常に水分を含んだ環境に置いておきたいことがある。

 

そのためこの方法だと穴を掘った中に土を入れてあとは必要に応じて水を入れることができるようになっている。こういう考えなので、少々雨水が入り込むことくらいも想定のうちとしている。ただ、泥はねや小石などが混ざってくると面白くないため、そういったことに対しての養生(ブルーシートで包む)をしている。

 

さらに、風雨の影響を最小限にするために簡易的なシート屋根をつけて作業は終了。設置位置を悩みに悩んだ挙句母屋の正面側にしたのは作業の動線を考えてのことである。この場所であれば母屋で必要なときも納屋で必要なときも簡単に取ることができる。

 

その他の理由としては、水道などの配管を考えたときに干渉しない場所であることや、今回掘ったあたりで今後ビオトープを作ることを考えていることなども考慮の中にあった。

 

ともあれ、これでようやく漆喰塗りの完了までの憂いがなくなった。あとは塗り終わりまで作業あるのみだ。

続きを読む≫ 2019/07/29 22:05:29

冒頭の写真の通り、漆喰塗りが着々と進んでいる。前回の記事で試し塗りをしたときはかなり時間をかけて丁寧にやったため、本番のほうがやや雑な塗り方になってしまっているという矛盾が生じている。

 

というのも、実は前回の試し塗りをしっかりやった結果、目立たない場所ということもあるが二度塗りの必要がないほど綺麗な仕上がりになってしまった。とはいえ、乾燥するにつれ部分的にひび割れたところがあるので二度塗りをしないわけではない。

 

ただ、本番からは少し漆喰の使用量を減らすことと塗り時間の短縮を意識して作業を進めていることもあり、一度塗りの時点では試し塗りのときよりも出来が綺麗ではないということになった。

 

右の写真はそれがよくわかる一枚になっている。白一面であるはずの壁にところどころ黒っぽい点のようなものが点在しているのがおわかりだろうか。これが前回でも触れていた壁がでこぼこであるため凸部の塗り厚が薄くなってしまっている部分である。

 

試し塗りの際はこの黒いシミの場所を厚塗りすることで見えなくするように塗っていたため時間もかかり、使用量もかなり多くなってしまっていた。今回は一応本番の最初ではあったのだが、この状態で敢えて一度塗りを終え、二度塗りでリカバーする方法を模索しようとしている。

 

しかも、二度塗りの漆喰に関してはやや水の量を増やして難易度を上げて仕上げ塗りをすることにしてみた。同じ塗っていくにしても色んなやり方を試していくことで今後の作業をよりいい具合にしていきたい。なにせ塗る予定の壁はこの先まだまだ大量にあるのだ。

 

そして、漆喰に含む水の量を増やした結果、ちょっと油断したスキに手板から全ての漆喰が滑り落ちてしまうという大惨事が起こってしまう。ブルーシートが白く広範囲に汚れている箇所がそれで、固まる前に慌てて全体を拭いて事なきを得たが少し水を入れすぎたと反省。

 

水を入れすぎたため漆喰がかなりゆるくなっていてコテに乗りにくく(これが素人とプロの大きな違いだろう)気を付けていても落ちてしまう量が増えてしまっている。写真でもところどころに白い塊が見えるはずだ。こういうことを一つ一つ教訓にしていかねば。

 

といいつつも何とか塗り終えたのが右の写真。二度塗りを終えて半乾きの状態のうちに養生テープも剥がしているため冒頭の写真と較べるとだいぶスッキリして見えるのではなかろうか。一応これでここの壁の仕上げは終了の予定である。

 

ただ、養生テープを剥がすタイミングが早すぎたのかチリ際の部分の漆喰が毛羽立つような状態になってしまい、これも反省点だ。毛羽立っているのは、漆喰をコテに乗せたときにすでにワラスサが細かく出ていることが多くそれをそのまま塗っているからで、この解消法はしっかり研究する価値がありそうだ。

 

という感じで日々悪戦苦闘しながら作業を進めている感じだが、こういう目に見えて結果がわかる改修作業というのは大変さよりも楽しさの方がはるかに大きく、時間を忘れて作業に没頭しがちである。興味ある方は体験してみてはいかがだろう。

続きを読む≫ 2019/07/26 18:55:26

前日漆喰を練り、本日いよいよ塗り本番の日。とはいえ、今日は初回ということで普段人の目には触れない練習用の壁を用意してある。時間もたっぷりあるので、丸一日を使って試行錯誤しながら進めていきたいと思っている。

 

写真は仕上げ塗り用のコテと手板だが、実はリノベーションをしようと決意して一番最初に買った工具でもある。つまり、もう買ってから二年以上寝かせていたことになり、ようやく出番が回ってきたという感じだ。

 

とはいえ、まだ昨日では終わり切っていない掃除も残っているためそれと並行しながらの作業となった。まずは目標の壁にシーラーを塗るところから作業を始めることに。これが乾くまで2〜3時間を要するためその間にできる掃除を進めていく。

 

シーラー塗りは前回塗ったときの経験からローラーを使うのがいいと判断し、買っておいたものを使う。練習用の壁は2uない程度の狭いスペースであるため、ローラーを使ったシーラー塗りはあっという間に終了。

 

その後は柱や鴨居など壁剥がしの際に汚れた箇所の水拭きを開始する。いつも思うことだが、個人的にセルフDIYをする上で一番辛い作業はこういった掃除の部分で、しかも作業するたびに汚れるため頻繁に行わなければいけない。どこかに掃除のヘルプに来てくれる人はいないものだろうか。

 

午前中にそれらの作業を終え、昼食後ようやく漆喰と向き合うことになる。まずは柱やチリの部分の養生から。この作業は壁塗りにおいては結構重要な作業で、壁のラインをキッチリ綺麗にしたければここで手を抜いてはいけない部分だ。

 

結果として今後の向上の余地があった部分が、下側のコロナマスカーの部分だ。コロナマスカーとは普通の養生テープにビニールを広げることができるようになっているタイプのもので、窓ガラスや床に材料が飛び散るような塗りものをする際には必須のアイテムとなる。

 

ただ、このテープの部分の粘着はそんなに強くなく、今回もそうだが割と序盤で剥がれてしまったところがあった。次回以降はまず最初にマスキングテープを壁ラインに貼り、その上にマスカーを貼るなどの対策が必要だろう。

 

それが終了するといよいよ塗り方の開始である。昨日練っていた漆喰を使用前にもう一度練り直し、可能なまでにトロトロになった漆喰を手板に載せてみる。漆喰の状態は思っていた以上にもっちりしていて、今日は下塗りだからちょうどいいが二度塗りのものに関してはもっと水を含ませたほうがよさそうな気もしている。

 

ともあれ、シーラーを塗った壁は充分に乾いている。このまま塗り始めてみよう。塗り始めて思ったことだが、学生時代に祖父の左官仕事のバイトをして覚えていたコテさばきがある程度体に染みついていてスムーズに塗れる自分にビックリした。

 

壁塗りのやり方は人によって2種類に分かれるらしい。一つは内側から塗っていき最後にチリなど端の部分を仕上げていく塗り方。私がとったのはその反対で、まず端の部分から塗っていくやり方だ。どっちも一長一短のようだが、今回私がやることになる壁はどれをとっても表面の凹凸が激しいためどちらでもよさそうな気がする。

 

どちらでもよさそうというのは、どのみち一度塗ったくらいでは壁の面合わせがうまくいかず、面を極力合わせていくために何度も塗り重ねていく必要があったからだ。結果そのためといっても過言ではないが、かなりの量の漆喰をこの壁一枚の下塗りだけで消費してしまった。

 

漆喰の説明に書いてあるのは一袋で18u塗れるということだが、結果的にこの2u足らずの壁で3分の1くらいも消費してしまった。説明にある広さを塗るためには塗り厚を2mm程度で塗る必要があり、恐らく今回は平均するとその2〜3倍近い厚さで塗っていることになる。

 

ただ、壁剥がしが上手くできていない箇所の削りを最初に丁寧にやっておけば壁の凹凸は極力減らすことができるかもしれない。今回は一応塗り終わったと思った状態でも所々に浮き出た壁の黒い点(凸の部分の塗りだけが薄いため透けて見えてしまう)が散在してあったため、二度目の本番を薄塗りにしたいためにそういう薄い部分に重ね塗りを行った。

 

結果として壁のラインは思った以上に綺麗に仕上げることができたが、漆喰の使用量が想像以上に多く、予算としても当初思っていたより2〜3倍ほどかかることになりそうだ。それでも工事依頼する額に比べればほとんどタダに等しい額ではあるが。

 

ちなみにここの壁は裏がそのまま外壁になっていて、壁と柱の隙間からいつも光が漏れてきていたところだ。実は今の家の壁はほとんどそういう状態になっているのだが、今回の漆喰塗りで隙間にたっぷり漆喰を詰め込んだため、隙間は完全に塞がったようにみえる。乾燥することでどう変化するか楽しみだ。

 

というわけで初回にしては思ったよりいい状態で完成したように見える。次回への教訓として、砂壁を剥がし切れていない箇所を漆喰塗りをする前にもう一度削りなおす作業があるともっと漆喰の消費量を減らすことができそうだ。これからしばらくはこの漆喰塗りが続くことになるだろう。

続きを読む≫ 2019/07/24 16:47:24

このところしばらく雨続きの天候だったため外での作業がまったくできていなかったが、本日ようやく晴れ間が見える天気となった。このまま外のものが乾けばやれていなかった作業を開始できるが、ひとまず前回からの続きである漆喰塗りを進めていくことにする。

 

今回セルフリノベーションをするにあたり、いくつかの種類の業者や専門家からアドバイスを受ける機会があった。そのうち、漆喰や土壁の専門家が比較的近い場所にいるため相談させてもらっている。写真の漆喰もその専門家が色々使用してきた中で厳選した商品のようで、内壁も外壁もともにこれを使うことを決定した。

 

ホームセンターなどにも置いてあるような安価なものに比べるとやや高め(20キロで3000円)の値段設定だが、四国産の漆喰で標準のものと比較すると塩分や水分に対する耐久性が高いとのこと。

 

漆喰塗りなどは家の壁を全て業者依頼するとなると数百万円が相場になるような高価な仕事だが、材料費はそのうちのほんの数パーセントほどでほとんどが職人の人件費というほど材料費自体は安価なものである。

 

よく見かけるすでに練り済みの商品があるが値段が4〜5倍ほど変わってくるためセルフでやるなら練ることからやるのが基本だろうという気がしている。セルフでやる理由(安価に仕上げたい)にも完全に合致するためだ。

 

以上の理由から自分で練る漆喰で進めていこうと思っているのだがアドバイスによると、漆喰は練り置きするとより状態が良くなるらしい。実際のプロなども現場で前日に練って使用までに最低一日以上置いておくことがあるのだという。今回は私もそれに従って一日前に練ることにした。

 

まず練る前に漆喰に汚れが入る可能性を極力減らすため部屋の掃除をすることに。これが結構大変な作業で、砂壁を剥がした壁に向かってブロワーを当てるとかなりの量の埃が部屋の中を一瞬で真っ白にしてしまうほどだった。

 

なんとか全ての壁の埃をある程度吹き飛ばしたのだが、今度はその吹き飛ばした埃が養生シートを真っ白にしていたため全てのシートを一旦外に引っ張り出してブロワーで完全に埃を一掃する。

 

さて、いざ漆喰練りにとりかかりたいがその前に練ったときの飛散防止としてトロ舟の周囲をビニールで養生し、保存中に埃などが入らないようにビニールでフタができるようにしておいてから舟の中に水を張る。

 

よく漆喰の練り方などの動画をみると漆喰の粉を入れてから水を混ぜていくやり方を多く見かける。どちらがいいのかはよくわからないが、この漆喰の袋にある手順によればまず水を張るのが先らしい。そのほうが空気中に飛散する小さい粉の量が少なくてすむというのはあるかもしれない。

 

この漆喰の説明によると、混ぜる水の量は1袋につき15リットルくらいまでの量らしい。量に関してはやりながら覚えていけるはずだが、最初は全く見当もつかなかったため舟には8リットルほど水を張っている。

 

いざ漆喰を入れてみると水の量が全然足らず、あっという間に漆喰の粉に吸われて硬いダマができただけの状態になった。左官鍬でなんとか混ぜようとしてみたが硬くて小さい力では全く練ることができず、力を入れすぎると中の漆喰が色んな場所に飛び散りそうだったため少しずつ水を加えていく。

 

最終的に14リットルほど入れたところでなんとなくいい感じの柔らかさになったのだが、いずれにせよ硬めの段階で左官鍬を使って混ぜるのはとてもやりづらく、最初から電動撹拌機を使った方が結果的にやりやすいということを知る。

 

左官鍬は最後の仕上げとして撹拌機では潰せなかった小さいダマを潰すために使うのがいいと思われる。今回は部屋の中で行ったため飛散を嫌がったということもあるが、汚れても問題ない場所だと力いっぱい押しつぶしやすいだろう。

 

そうこうするうちに練り終わった漆喰が左の写真だ。ちなみに、土壁などもそうだが漆喰の中にはワラスサなどが入っているため、撹拌機などを使う場合は写真のようなプロペラ式のほうがワラスサを潰さなくていいらしい。

 

舟の上などに練りこめていない粉などがついてくるため、そういうものは全てゴムベラで取っては落としして全てを満遍なく混ぜるのがコツだ。ただ、ここで完璧に混ぜきれないものが残ったとしても、一日置いた後で使用前にどのみち一度はまぜることになるので気にしすぎないようにする。

 

練りあがった漆喰はホコリや異物などが入らないよう密封しない程度のフタをしておいた。いよいよ明日以降で漆喰塗りの本番である。DIYをするというと多くの人はこの壁塗りをイメージするのでないかと思うが、安価にリフォームする場合には避けて通れない作業でもある。
続きを読む≫ 2019/07/23 21:42:23

一部屋分の砂壁剥がしがようやく終了した。なんだかんだと思っていたより時間がかかってしまい、しかも時間をかけた割には下壁の状態が悪くみえてしまう。

 

悪いというのは触れば触るだけポロポロと土壁がいくらでも剥がれていく状態ということで、元々の砂壁はしっかりと壁に接着していたぶん上塗りの固着という意味ではそのまま砂壁に上塗りでも良かったのか?と疑心暗鬼になっている。

 

まあもしそうだとしても仕上げ塗り後にどっちが良かったかある程度のことは判断できるだろう。ということで着々と仕上げ塗りまでの工程をなぞっていくことにする。肝心の漆喰塗りだが、この部屋の中で唯一人目に触れない壁があるので慣れない最初はそこから塗っていこうと思っている。

 

写真の一番右のもともと仏間だった部分は扉付きの水屋にしようと考えているため、そちらの壁(都合のいいことに3面もある)で色々と試しながら練習していく予定だ。

 

また、壁の入隅、出隅の部分は砂壁を落とした際内側の土まで一緒に落ちてしまっている部分もそこそこある。万全を期してそろそろ中塗り用の土を購入してこなければいけないが、しばらくあいにくの雨であるため置き場所が確保できていない。

 

漆喰を塗り終えるにはまだそういったクリアするべきことが多くあるが、ひとまずシーラーを試してみることに。今回購入したのはシーラーN45という商品で、この18リットル缶の中身を5〜8倍に薄めて使っていくことになる。

 

こういった壁のツナギ剤にはいくつか種類があるみたいだが、今回使うことになるシーラーというのは下壁と上塗り材をくっつけるボンドのような働きをすることの他に、下地の壁にしっかりと吸い込ませておくことで上塗り材が下地に吸い込まれないようにする働きもあるようだ。

 

つまり、これを塗っておかないと上塗りとして漆喰仕上げにした後で下地である土壁と一緒に剥がれやすくなったり、水分を吸われてヒビ割れたり、下地の色素が表面に浮上してきたりと多くの問題を抱えることになる。

 

本来は、漆喰を塗る日の2〜3時間前にシーラーを塗って同じ日に漆喰を塗るのが基本だと思うが、ひとまず今の土壁の状態が塗ることでどう変化するのか最初に見ておきたいため、一面だけをお試しで塗ってみることにした。

 

フタを開けるとこんな感じの真っ白な液体だ。匂いはほとんど木工用などのボンドと同じ匂いで、あれよりも若干サラサラしているイメージだ。こういった場合は後々のデータ取りなどのために水で何倍に薄めたかをしっかり計るべきだと思うが、ひとまずペットボトルを切ったような簡単な容器で適当に目分量で水を入れてみる。

 

ざっと塗ってしばらく乾くのを待った後に撮ったのが左の写真。見た目には濃淡の差がハッキリと表れている気がする。恐らく壁の凹凸などのせいもあるだろうが、全体的に塗る量がまだまだ少ないのだろう。

 

そういう失敗を本番で活かせればオールOKだ。ただ、ざっくりとやってみただけであるが、これでも他の塗っていない壁と較べるとだいぶ土壁が固定されているのがわかった。他の土壁は触るとすぐにポロポロ落ちるが、塗ったこっちはパラ、パラといった感じだ。

 

本番ではもっと大量に用意し、壁の表面を垂れるほどに塗れば本来の効果が出るのだろう。漆喰も最低一日は練り置きをしてみようと思っているため明日には作業にとりかかりたい。

 

 

続きを読む≫ 2019/07/21 20:21:21

以前のブログで半ば勢いで始めた砂壁剥がしが本格化している。流れとしては天井塗りを思いつきで開始し、養生シートを敷いたついでに壁剥がしを始めたのだが、一度やり始めると想像以上の埃で部屋がだいぶ汚れてしまっている。

 

同じ部屋の作業であれば一緒のタイミングでやらないと掃除が二度手間にも三度手間にもなることがわかったため、一度手を付けた部屋は作業が終わるまで一気にやってしまわないとダメだということに気付く。

 

一応、部屋の床全面に養生シートを敷いてはいるのだが、砂壁であることもありテープなどでキッチリ留めるのが難しく、壁剥がしの際にシートより下を剥がせなくなることもあるためテープ固定をせずにやっている。

 

そのため、どうしてもシート下に大量の埃が入ってしまうことになるのがいちいち大変である。これに関しては後日ほかの部屋でやる際には工夫が必要だろう。

 

また、剥がす壁の面積(14畳ほど)が思ったより広く一人では大変な作業である。ちょうどタイミングよく作業の手伝いを買って出てくれる友人、家族など心強い助っ人が絶賛活躍中だ。我もと思う方はこちらに一報お待ちしています。

 

やはり大量に同じ作業が発生するときは人海戦術が有効なのだと改めて感じる今日この頃だ。この壁剥がしが終わると次はシーラー塗り、漆喰塗りまでやってしまいたい。

 

軽い気持ちで始めた天井塗りから思った以上に大がかりな作業に進んでしまっているが、一番迷ったのが右の写真の床の間に関してだった。計画ではこの床の間の部分はキッチンスペースの一角になる予定である。

 

当初はアイランド型キッチンを設置するつもりでいたのだが、天井換気などを考慮するとかなり大がかりな工事になってしまうため、アイランドの2列型キッチンにするよう計画を変更している。従ってこの床の間の外壁側にコンロを設置し、壁に換気扇用のフードをを付けて換気口とする予定だ。

 

写真は玄関から入った最初の部屋である応接間兼LDKになるスペースで、アイランド型の流し台をこちら向きになるよう設置し、現在床の間である場所にコンロスペースと冷蔵庫やら水屋やらといった細かいものを入れることになる。

 

さてそうすることになると、床の間の内側にある色々なものが不必要になってくるため全て除去しなければいけなくなる。以前の記事でも書いた通り、ここらへんの造りも最近は愛着が湧いていたため破壊することには最後までためらいがあった。

 

砂壁であることは個人的な好みに合致しないが、化粧柱や落とし掛け(垂れ壁下についている化粧梁のようなやつ)、違い棚など安っぽさはあるものの一通りのものがついてあり、垂れ壁も2枚が短い間隔でついていていい雰囲気だ。

 

だが、そこはこれから造っていくものに思いを馳せて泣く泣く壊すことに。よもやこんなところで再び垂れ壁の破壊をすることになるとは思っていなかったが、前回の経験があるため破壊とゴミ処理能力は格段に向上している。

 

前回の垂れ壁とは規模の点でも半分くらいのものであったため、壁の破壊に関してはものの数分で完了。大量に出るホコリに関しては、扇風機を最強で当て続けることにより部屋に舞う前に外へ放出することに成功。

 

残りは違い棚の部分である。この棚、思っていたよりもずっと壁の内側深くに固定されていて体重をかけてみたりしただけではビクともしないほど頑丈な造りになっていたのには驚いた。

 

やむを得ず棚を固定しているラインまで壁を掘り、そこからバールで極力周囲の壁に影響を与えないよう注意しつつ外した跡が左の写真である。ここは結構なダメージを食ってしまったので壁塗りの際は漆喰の前にしっかりと中塗りを施す必要ができてしまった。

 

一つ残念なことは、他の部分では見当たらなかったラス鋼と呼ばれる新建材がツナギに使われていたことで、換気扇で穴を開けるのもこの壁の上部になるため、ここの壁の仕上げは慎重に行うことになるだろう。

 

左は壁の残骸だが、もうかれこれこのような土だけのごみがこの部屋だけで45リットルのゴミ袋15袋分にもなっている。いつか再利用の機会があればと思い自分の山に積み上げている。
続きを読む≫ 2019/07/20 21:40:20

天井塗りの作業も順調に進んでいる。今回のテーマとは少し違うが、現場がどのような状態になっているか写真を挟みながら進めていきたい。今回の記事の内容と写真に関連性がないがご了承ください。

 

今日のテーマはアルミサッシについてだ。以前のブログでこのたびのリノベーション全工程中最もコストがかかるであろう部分という話をしたと思う。購入した家の開口部を全てアルミサッシに取り換えることを前提に考えているのだが、それの発注費見積もりが出揃った。

 

アルミサッシというのは以前にも触れた通り、メーカー側の卸値と最終的に消費者が購入する金額(定価とか上代といわれるもの)の開きが大きく、建材の中でも最も納得感のない価格設定になっている。

 

一番安く仕入れる方法としては、自身が会社を持っているか若しくは名義を使える(借りることができる)会社があれば業者として自ら発注してメーカーから直接卸値で買い入れることだろう。

 

が、この方法は個人でやるにはいろいろと不都合もあり、今回の私はこの方法をとれるだけの環境にないため、協力者の力を借りてできる範囲内で安い方法を模索していた。

 

今回見積もりをとった開口部は全部で27か所。それぞれ大小様々で種類もいくつかあるが私の目標額としては100万円以内で収めたいと思っていた。一応見積もりでは単板ガラスと複層ガラス両方でとってみたが、可能な限り複層ガラスを採用することを念頭に置いている。以下見積もり結果(税込)。

 

@地元のA社(ガラス専門業者)、単板120万、複層143万、枠寸法を業者が計り障子にガラスが組み込まれた状態で納品するだけという条件。

 

A地元のB社(建材屋)、単板101万、複層142万、枠寸法はこちらで計り障子にガラスが組み込まれた状態で納品されて一部取り付けも協力してもらうという条件。

 

B市外のC社(紹介してもらったガラス業者)、単板121万、複層141万、枠寸法を業者が計り障子にガラスは組み込まないでそのまま納品されるだけという条件。

 

C社に関しては、親戚が懇意にしている工務店社長からの紹介で、当初は卸値で出させるという話だったのだがフタを開けてみれば普通に見積もられていてほとんどメリットがない形になってしまった。そう簡単にウマい話にはならないらしい。

 

B社に関しては単板は破格の値段だが、やはり採寸をこちらがするということが一番のネックになる。改修するのが古い物件であり建屋・窓枠などの歪みが顕著であるため、窓サイズなどの採寸は歪んだ枠の最も小さい部分でとらなければいけなくなる。

 

となると、レーザーポインタなどを使って正確に採寸しないと商品が枠に収まらないなんてこともあり得るため、素人が採寸するというのは不安が大きい。基本的に今回の発注は全てサイズオーダーとなることもあり返品は一切きかないためでもある。

 

などなど、上記まず3社からの見積もりと条件をみて作者が思う金額よりも高めで納得感がないため、なおもツテを探ってみることにした。結果的に義弟が勤める会社が家族価格で見積もりを出してくれたためそこで決定ということに。

 

C地元のD社(義弟の勤め先)、単板97万、複層121万、枠寸法を業者が計り障子にガラスが組み込まれた状態で納品するだけという条件。

 

以上でわかるように、A〜C社はおおむね上代から6.5〜7割の価格で条件もまちまちで、全てYKKでの見積もりである。D社のみが4.5割の価格で納品まで一貫して業者がやるという条件で、こちらのみLIXILでの見積もりだ。

 

YKKもLIXILも商品自体に差はほとんどないのでこだわりがなければ安い方を選ぶのがいいだろう。今回のことで、やはり口利きがあるとないとではだいぶ数字が変わってくるのがわかった。

 

当初の目標である100万というのは単板ガラスであれば達成できているが、複層ガラスでやるとなると予算オーバーといえる。ただ、当初の見込みでは27か所の開口部のうちいくつかは規格寸法のものが使えると思い込んでいたためやや安すぎる設定をしていたことがある。

 

実際に採寸してみると、規格寸法のものがそのまま使える場所がひとつも存在せず、フルサイズオーダーになってしまっているためそういう点で数割割高になっているという事情がある。希望していた額よりは少々高くついてしまうが、冬もそこそこ寒い地域なので複層で進めていく予定だ。

 

もちろん、これはただの参考見積なので、それぞれで規格寸法を確認し、誤差のところに関しては規格物に差し替えるなど細かく調整することで最終価格はもう少し安くできるかもしれない。

 

ちなみに、今回の発注に関しては移住者の改築ということで市から補助金が降りることになっている。我々の条件では業者へ支払う金額の半額(MAX50万円)が出るため、満額もらうために100万を超える契約を結ぶのがよりベターであるなど考えることが色々とある。

 

ただし、補助金が降りる条件をクリアするには改築をしたということがわかるようなビフォーアフターの写真が必要になったりする。そのため、納品だけの契約内容では降りない可能性があるため、例えば素人がやるのが大変そうな部分だけは業者に取り付けてもらうなどの対応を検討中だ。

続きを読む≫ 2019/07/10 18:29:10

前回の古民家ブログで垂れ壁を落としたが、中柱も一緒に取り除いたため天井の一辺を支えるものがなくなってしまっている。今は三辺の固定があるからすぐに落ちることはないが、何らかの圧がかかるといつ天井が落ちてもおかしくない状況だ。

 

天井塗りや砂壁剥がしもまだ中途半端な状態だが、ひとまず天井の固定を優先的にやっておくことにした。まず最初に垂れ下がった状態をフラットにするため冒頭の写真のようにつっかえ棒によって簡単に支えておく。

 

屋根裏掃除の際に散々わかったこととして、天井は全体重をかけて立てる部分がほとんどないと言っていい状態である。そのため作業する際はどうしても梁にまたがって両足は軽く天井に置いたような恰好で作業することが多くなる。

 

つまり、支えるものがない状態でその姿勢をとってしまうとどうしてもあるていど天井が垂れ下がった状態で固定する作業をしなくてはならないことになる。何が言いたいかというと、いろいろ非効率になることを防ぐためつっかえ棒を入れておいたということ。

 

下から仮固定した上で屋根裏から見た状態が右の写真だ。垂れ壁の厚さ10センチ弱ほどがぽっかり空いてしまい、この4mの一辺を支えるものがなにもない状態になっている。

 

固定方法としていくつか方法を考えてみた。@垂れ壁の中柱を天井上の部分は敢えて残してあるのでそれで支持を取る形で桁まで固定し、材を固定する。A野縁受けと母屋を番線で固定する。B野縁と梁を吊り木で固定する。Cそれらを複合して固定する、などだ。

 

検討した結果、吊り木での固定が手間と強度を考えたときに一番良いと判断した。念のため番線も持って上がり、思った以上に強度がでないと感じられたときはそれで補強する二段構えでいくことに。

 

作業の手順としては、本当は梯子などを上げて梁間に置いた状態でそれに乗って作業するのが効率的なのだが、割と簡単で部分的な作業だと思ったため手間を惜しんで梯子なしでの作業を選んでしまう。

 

結論から言うと、梯子を屋根裏の梁間に設置する作業も大変だが、それをやらずに難しい体制で作業することも同じくらい大変で、時間は短縮できたかもしれないが大量の汗をかくことになった。

 

結果は写真のとおり、見栄えとしては普通の吊り木と野縁のような感じに見える。強度としても大人一人がそろりと乗れる程度には固定されていると判断したため、今回は番線の出番はなしとした。

 

吊り木などは廃材を使ったためコストとしてはコーススレッド数本程度分しかかかっていないが、充分な仕事ができたような気がする。あと残りの作業としては、垂れ壁の厚み分空いている空間をどう塞いでいくかということだが、これはすぐでなくてもいい作業のため、次回はまた天井塗りを進めていくことになるだろう。
続きを読む≫ 2019/07/09 18:22:09

前回の記事から引き続き天井塗りを進めている。やるほどに塗り方のコツを掴んできてムラなく塗れるようになってきた。色も前回思ったほどエグみがある感じでもなく全体的に同じ色になってしまえば落ち着いた感触があり、ダメ元でやってみたが成功したと言えるのではなかろうか。

 

今回の塗りは天井ということもありハケではなくスポンジブラシを使用してみたが使用感はとても良く、安さの割にスポンジが5角形になっているため、角なども満遍なく塗れるようになっている。なにより良いのはハケやローラーでやるのと較べて塗料垂れがほとんどないことだろう。

 

天井塗りが納得いく出来だったため勢いに任せて隣の部屋(一つの部屋に合体させる予定)の天井も同じ色に塗りにかかりたい。ただ、その前に今回は砂壁剥がしをやる予定で養生シートも敷いているため先に終わらせるよう進める。

 

その砂壁剥がしだが、普通に砂壁を剥がして漆喰を塗る部分と、壁ごと抜いてしまう部分と2パターンある。今日は時間も豊富にあるため、大量のゴミが出て大変そうな壁抜きのほうからやってみることにした。

 

壁抜きといっても、右の写真でいうところの天井にくっつくように付いている壁(垂れ壁)を落とすだけの作業だが、このわずかなスペースの壁を落とすだけでもゴミの重量は優に100キロを超えてくるだろうと予想される。

 

そのため養生シートは念を入れて広めに敷いたつもりだったのだが、結果からいうとホコリの量が想像の数倍ものすごく、母屋の全ての部屋(簡単に戸で閉め切りにしていたのだが)の全てのものがホコリをかぶってしまうという悲惨なことになってしまった。

 

結果はさておき、壁の破壊を開始。まずは垂れ壁の下についている化粧板をはがす。板をはがすとあとは壁をバールで力任せに叩き落とすような作業になる。こういう単純な破壊行為は簡単で楽しく、あっという間に終わってしまう。

 

バールというのは木造建造物を破壊する際になくてはならないアイテムだとしみじみ思う。これがあれば木で作られた大抵のものは壊すことができるのではないだろうか。

 

最初、片面を叩き落すのはある程度力が必要であったが、反対面を落とすのはほとんど力も要らず、軽く叩いただけで土壁ごと大きな塊のまま落ちていく。垂れ壁を抜く作業というのは恐らく今回の作業が最初で最後と思うが、再びやることがあれば次はもっとホコリを出さない方法を考えることが課題になるだろう。

 

それら落とした壁が左の写真である。写真ではあまり大したゴミではないように見えるが、処理の大変さを作業終了後の掃除で思い知ることになる。この土壁ごみに小舞竹と中柱、鴨居を合わせたのが今日出た全てのゴミになる。

 

垂れ壁にも貫が縦横一本ずつ入っているため、まずはノコギリを使ってそれを切断。それをすることによって小舞を壁のラインから押し出すことができるようになり、あとは縄で結ばれた竹を一本一本抜いていく。するすると簡単に抜けるものがほとんどだが、時々貫に対して釘打ちしてあるものがある。

 

釘打ちしてある竹は最後に貫ごと天井から抜いてしまえば残りは中柱と鴨居の枠組だけが残る。垂れ壁やここらの材は取り払ったとしても構造上の問題はないはずだが、予想されるのはこの垂れ壁が結果的に2つの部屋の天井の中央部分を支えていたため、支持するものがなくなり、別途天井を固定する必要がでてくることだ。

 

中柱を落とした際に全てが落ちてしまわないか多少の心配があったため柱を天井裏に最大限残して切り進めていく。これは天井裏から両部屋の天井を後日固定しなければいけなくなるため、やりやすくするための処置である。

 

それら全ての作業が終わった後、ようやく掃除を開始。人数がいれば全員で協力してブルーシートを持ち上げてトラックに積み込めばいいのだが、あいにく今日は人手が足りないためショベルでコツコツと軽トラに壁ごみを積み上げていく。

 

ある程度の量になったところでブルーシートごと移動し、ようやく積み込みが完了。あとは切り落とした枝のときと同様、自分の山林に一時保管しておく。

 

最後に残ったのが家中全体的にうっすらと埃をかぶっているところの掃除だが、この作業は本当に辛かった。掃除機では吸いきれないし、細かいものも出しっぱなしにしていたためそれら全てを綺麗にするとなると莫大な労力が必要だ。

 

困りはてた私は集落のN氏にブロワーを借りに行くことにした。これが大正解で、部屋の埃と細かいものについた埃、ブルーシートや梯子についた埃など全てを吹き飛ばすことに成功。今回の教訓としては、壁抜きの際はブロワーが必須になるということだろう。

 

そうしたもろもろの作業の結果が右の写真だ。天井から1m弱ほど垂れていた壁を取り除いたことでかなりの開放感が得られたのではないかと思う。作者の計画ではこの二つの部屋を合体させてフローリングのLDKにする予定である。

 

あとは砂壁はがしだが、その前に中央が固定されていない天井の処置を天井裏でやる必要が出てきそうだ。

続きを読む≫ 2019/07/06 22:25:06

ずいぶん更新が開いてしまった。この期間さぼっていたわけではないが、アルミサッシの見積もりに対する検討や私と同じようにDIYで改修をしている人宅の見学など現場作業以外のことをしていたため、いずれそのことなどについての記事を書くこともあるかもしれない。

 

前々回の記事で勝手口の解体終了と銘打っていたが、実はまだ仕上げの部分が残っていたりする。その仕上げとは不要な壁を抜いてしまう作業のことだが、ちょっとした窓穴を開けるなどの大きな作業が絡んでくるため、サッシ業者との話がまとまらないとすぐに動けなかったりする。

 

そういった部分も含めて現場での作業が一時停滞してしまったが、それでもやれることはたくさんあるのでひとまず砂壁をはがすことにした。この作業は母屋の壁を塗り替える際に散々やることになる予定の作業である。

 

やり方はとてもシンプルで、霧吹きで水を壁にかけて湿らせたあとでスクレーパーをかけるだけだ。水を含んだ砂壁は脆くなり簡単に剥がされていく。

 

勝手口の解体の際にプリント合板を剥がして土壁が出てきたとおり、母屋の壁は全て竹小舞の上に土壁が下地として塗られてあり、さらにその上の仕上げとして砂壁が塗られている造りになっている。

 

私は個人的にこの砂壁というのがあまり好きでないため、全てを漆喰に塗り替えるつもりでいる。珪藻土という選択もあって悩んだのだが、納屋と同じ材料でやることでコストダウンを図ることもあり漆喰に決めた。

 

塗り替える際に手抜きをしてこの砂壁の上からシーラーをして直接塗るような荒技もあるようだが、ポロポロ剥がれる砂壁の上に重ね塗りしても上手く貼り付きそうにない気がするため一旦全てを剥がして土壁を現しにしてから仕上げ塗りをする予定だ。

 

母屋の内壁全てにやっていく作業になるため、早い段階で勘を掴んでおきたかったこともある。素人が初めてやっていく一連の作業になるため現状全ての作業に対して所要時間を割り出すことができておらず、いたずらに不安な気持ちが絶えずある。

 

そういう点で、先だって少しでも作業をやっておけばある程度時間の見込みが立つというメリットがあるため、予定していなかったことだがこのタイミングでやることにした。結果として壁剥がしにはほとんど時間がかからないことがわかったため、一つの部屋を本番代わりに剥がすことに。

 

この部屋は玄関入ってすぐにある4畳間で、田の字型に配置されている部屋の入口にあたる部分だ。先々のプランでは隣の10畳強ほどある居間と合体させる予定なのだが、前々から気になっていた部分があったためその部分にもメスを入れることにする。

 

気になっていた部分というのは天井の汚さという部分だ。くすんだ色の目透かし天井で、過去に雨漏りしたのであろう水で濡れたような跡や、古くは竿縁がついていたような跡がくっきりと見えてしまっている。

 

正直、天井に関しては全て張り替えたいと思ったのだが予算を削ることを最大限考慮した結果、塗り替えだけで済ますことができるかどうか試してみようということになった。

 

さっそく養生をすることから始める。写真にあるとおり、養生ブルーシートを床に敷きその上に作業しやすいように脚立を配置。この梯子はかなり重量があるのが難点だが、やや高めの足場としても使えるためとても便利なアイテムだ。和室の低い天井であれば、これを設置しておけば上に座りながら作業ができるため首への負担もかなり少なくて済んだ。

 

選んだ塗料としては、薄い色では水で汚れた跡などが目立つ可能性も高いと思ったため茶系と黒系で検討し、水性オイルステインの黒を購入。天井はよくあるタイプの木目がプリントされた板ではなく、一応腐っても無垢板が使われているため、うっすらと木目が見えることを期待しつつ塗ってみた。

 

途中まで塗った結果が左の写真である。全体的にまだ馴染んでないため見た目などの判断も難しいが、明日以降全体を塗れば評価しやすくなるだろう。現時点ではなんとなく色が濃すぎて失敗したかなという気もしている。
続きを読む≫ 2019/07/04 17:08:04

今週末は天候も良く、普通であればピクニック日和なのであろう。その証拠に家から近くにある人気スポットの土師ダムには多くの訪問客があり、それぞれサイクリングや軽いアウトドアを楽しんでいるようだ。

 

私はといえば、この天気の良さを活かして前々からの懸念であった柿の木を切っていくことにした。冒頭の写真の右端に見えるのがそうで、母屋のすぐ隣に植えてあり、写真のように毎年多くの甘柿が成る。

 

この木、話によると前の所有者の父親が小学校に入学した際に記念植樹したものらしく、それが本当であればすでに100年近くこの場所で成長し続けていることになる。この集落を見まわしてみても、山林である部分を除くとダントツに大きい木で、写真でもある程度わかるとおり、母屋にかなり覆いかぶさるように伸びている。

 

最初にこの家を見たときから母屋や畑への日照の影響を考慮してできれば伐り倒したいと思っていた。最初の印象としてほとんどデメリットしか思い浮かばなかったこともある。川に覆いかぶさった枝先の柿がそのまま川の中に落ち、それをタヌキなどが食べ、このあたりに居ついてしまうこともある。

 

だが、上述のとおりある程度歴史のあるものでもあり、また冒頭の写真では少しわかりにくいが多くの甘柿が毎シーズン食べられるのも捨てがたい部分である。それと日を経ることで気づけたこととして、ホタルが停まって休むのにちょうど良い場所に枝先があり、夜は多くのホタルの憩いの場になっている。

 

それらメリットとデメリットを考慮した結果、完全に伐り倒すのではなく主に高い位置にある枝を可能な限り切り落とすことに決定。早速ネットで手ごろな長さ(最長で5mほどのもの)の高枝切りノコギリを購入した。

 

結論からいうとこの高枝切りノコギリ、ものすごく役立つアイテムである。作業の危険性や難易度を考えたとき、プロに頼むこともほんの少し検討してみたのだが、これを使って細かく切っていけばよほど真下で作業するなどのヘマをしない限り安全に作業できる。

 

作業を進めていくとそのうち熟練度が上がっていって少しずつわかっていくのだろうが、一番危険な切り落としの瞬間にも衝撃や周囲へのダメージを最小限にする切り方などがあり、コツを掴むとどのように切れてどのように落ちるのかがわかるようになってくる。

 

最初は手ごろに切れる枝ばかりを切っていたが、そのうち5mでは届かない枝が出てくる。今回は母屋のすぐ近くの部分を切ることを目的としていたため、屋根に上がることでより高い場所の枝も比較的簡単に切り落とすことができた。

 

これより先はほとんど屋根の上での作業となるが、この高枝切りノコギリの使い方の特徴として棒の自重と切るときにかかる体重が重ければ重いほどより切断力を得るような仕組みになっている。

 

つまり、高い場所の枝を切るときに上下運動するような縦の動きで力が伝わるようになっているため、枝が横向きであるかある程度以上斜め向きである必要があり、まっ直ぐ上に向いて伸びている枝を切ることが難しい。

 

そのような枝は実はそんなに多くはないのであるが、時々そういうものがあるときは写真のように場所と角度を変えなんとか切っていくしかない。とにかくコツとしては縦の力で切れる場所を探すことである。

 

そんな感じで腕の筋肉がパンパンになるほど切り落とした後、庭の至る所に落ちている枝をかき集める。切る作業もほとんど手動であったためきつかったのだが、これらの落ちた枝がかなり重くこちらも相当な重労働となった。

 

次に作者を悩ませたのが切り落とした枝の処理の仕方である。もともとかなり大きな木ではあったのだが、落とした枝の量は想像を絶するほどで、写真のように軽トラに積んで往復すること8往復分の量が出た。

 

処理の仕方としてすぐ頭に思い浮かぶのは、@ゴミ処理場にて有料で廃棄、Aできる範囲で徐々に燃やしていく、ことなどである。総重量と往復回数を考えたとき@の選択はちょっとないと思えたが、かといってAもそう簡単にできることではない。

 

そこで思いついたのが今現在あまり役に立っていない自分の山林に置いておくということだった。これらを置いたまま1年もすれば中の水分が抜けて全ての枝が枯れるため、適度な焚き木として利用できるだろう。

 

焚き木というのはここで生活をしていく限りほとんど無限に必要になるものでもあるため、生木を乾燥させておく場所として山林を使うのは必ずしも悪い考えではないような気もする。

 

そんな感じで週末の作業は完了した。母屋に覆いかぶさっていた側の枝はほとんど打ち払い、今まで日陰でしかありえなかった北東側にしっかりと陽が当たっている。あとは柿が成った時に気軽に採れる高さの枝を残していることと、川にしなだれかかっているホタルの憩いの枝を活かしておいた。

 

目的によって残す枝を決めたため、木のバランスとしては素人の自分がみてもへんてこな形になってしまい、はっきり言って美しさは全く感じない。今後まだ改良の余地がありそうだ。

続きを読む≫ 2019/06/23 17:49:23

以前、天井を抜いた記事を書いてから少し時間が経過してしまったがそのままの流れで安っぽい壁の化粧板を全て壊すことにした。

 

ひとまず写真のように簡単に剥がせそうな部分からバールを使って破壊していく。印象としてはほとんど力任せの作業で簡単に終わると思っていたのだが、色んな場所に釘打ちされているため思ったほどスムーズに作業が進まないことに気付く。

 

写真でいえば壁4面をぐるりと囲っている廻り縁と呼ばれる材(天井を支えたり見栄えをよくするためのもの)があるために壁の板が固定されており、上手くいかないためまずはこっちの解体から始めることにした。

 

解体しているうちに、この廻り縁の材に関しては損傷を少なく解体して再利用しようと思い至ったため作業が慎重になってしまった。しかも、このへんの材はほとんど5寸釘で固定されていることもあり簡単に外れず、思わぬ苦戦を強いられることに。

 

なんとかかんとか廻り縁を外し、ようやく壁をはぐ作業を開始。力任せに思いっきり剥がすのは快感だが、剥がした後に点在する小さめの釘を抜いていく作業が意外と面倒くさい。しかしこのへんはリフォームするまでのどこかで全て抜いておく必要があるため苦労を先回りしてやっておくと後が楽だろう。

 

ちなみに、この勝手口にはこの母屋の機能的なものがほとんど集約されているようで、台所とその周辺の設備関係(水道やガス管および換気扇、その下水や電気配線など)や電気のコンセント、母屋と納屋の両方のをまとめたブレーカー、電気温水器のメーターとそのスイッチ、家の電話線など。

 

壊す前にはそこまで意識していなかったのだが、以上に挙げた全ての配線がほとんど化粧板壁の裏側に隠されるように配線されている。そして、壁には最低限の穴を開けてあるだけなので、これらの配線を切らずに壁を剥がしていくことに苦心することになった。

 

写真のように換気扇は元々の造りが単純なもので、壁に穴を開けてはめ込んだ後、コンセントに差して電源を確保するタイプのものだ。これなどは直接配線されているものとは違い、コンセントを抜いて枠から本体を抜き出せば作業は完了である。

 

ちなみに、いくらDIYでの破壊とはいえ、電気配線などをいじる際は基本的に電気工事士の資格が必要である。私は幸運なことに、いつもお世話をしてくださる集落のN氏が資格取得者であるため電気周りのことは全て頼ることができ、非常に助かっている。

 

換気扇を外したのが左の写真。この部分に関してはあまりいい仕事とはいえず、枠も斜めに固定されていたり、この勝手口の出窓部分が全体的に造りが雑で、水平も疑わしい上、外と密閉されていない部分が多くあり虫なども入り放題になっている。

 

リフォームするにあたって一番テコ入れをしなければいけない部分と思っているが、ひとまず自分が住むようになるまでは虫の進入路などを塞いだりすることを敢えてしていない。したがってこの穴も放置しておくかどうか少し迷ったが、思った以上に大きな穴が開いている感じがするため一応塞いでおくことに。

 

幸いというか、塞ぐ材料には事欠かず、剥がした板をそのままいい大きさになるまで適当に割ってから壁の穴に充ててみる。あとはそれが動かないように適当な材を入れただけで完成だ。材は一応微妙に枠よりも長いものを選び、テンションをかけて簡単にずれないようにしている。

 

そうこうしているうちに壁材の解体はすべて終了した。思っていた以上にしっかりした土壁が残っており、全て竹小舞が掻かれている現代の住宅ではほとんど見ることのない質の良い壁が出てきた。あとはこの壁に土壁を中塗りして漆喰で仕上げる予定だが、それはまだだいぶ先の話である。

 

多少見る位置がずれてしまっているが、ビフォーアフターの写真を用意したので見比べてみてほしい。これが今後どう変わっていくのか私自身も楽しみにしている。
続きを読む≫ 2019/06/21 16:49:21

色々なことがあって前回の勝手口の解体作業がまだ完了していないが、優先させてやらなければいけないことができたためそちらを先にすることにした。

 

物件購入の顛末という記事を読んでいただけた人ならある程度我が家の土地の事情に詳しいと思うが、購入前に様々な障害があったため冒頭の写真の土地(畑)のうち左手前側の半分はまだ名義が元の所有者のままなのである。

 

契約書類上では私のものになっているのだが、法務局に届けられている名義がまだ元所有者のままというとても中途半端な状態で、今回ようやく農業委員会からの許可が出たため地目変更してからの名義変更手続きを進めているところだ。

 

そして地目変更の手続きを進める過程で、土地家屋調査士のほうから物言いがついてしまった。というのがこの土地、写真で見た通りの畑なのである。変更申請の際に提出する写真について、これを宅地と言い張って変更するのが難しいらしく、見た目を畑に見えないように変更するよう指導が入ってしまった。

 

農業委員会の許可も出ていたため、後は申請して手続きは全て終了と思っていただけにひと手間増えることを全く想定しておらず、慌てて善後策を考える。見た目を変えると簡単に言っても一応70uほどもある土地である。

 

土やぐり石などで埋めるとしても相応の値段が必要になってくるはずで、予定外の出費となってしまうためなんとか出費を極限まで抑えて事を進めていきたい。そこで色々と検討した結果、真砂土を入れることに決定した。

 

真砂土にした理由は2点あり、まず基本的な値段が安いということと、もう一点は今後納屋の下水道の配管をしたときに管が地表に表しになってしまう可能性が高く、そうなった場合に見栄えが悪いので真砂土をかぶせようと考えていたことがある。つまり、申請のための写真を撮っていざ変更許可が出た後でそちらに使うことができるということだ。

 

ただ、そういう結論が出たところで安芸高田市内の業者を探してみたところ、どうやら安芸高田市にはあまりいい真砂土産出場がないようで、あっても他の地域と較べてかなり割高(軽トラ一杯分で5000円弱くらい!)になっていた。

 

ツテを探してみたわけではないからそれが平均ではないかもしれないが、通常であればだいたい軽トラ一杯で2000円前後で購入できるはずだ。あとは車を自分で持って行くか業者に出してもらうかで値段が大幅に変わってくる。

 

色々と可能性を模索した結果、私の通っている職場の近くの業者が安く出してくれることを聞き、早速手配してもらうことに。敷地面積と敷設高さを計算し必要量より若干多めの2トントラック3回分を会社の空きスペースに降ろしてもらう。

 

今回協力してくださった農園の社長と2トンダンプで土の引き取り3往復をしていただいた協力会社の社長さんに感謝しつつ、降ろされた真砂土を軽トラに積み替えていく。なぜわざわざ軽トラかというと、冒頭の写真ではわかりにくいが、写真下側の入口にあたる部分、軽トラがなんとかギリギリ通れるくらいの細い幅なのである。

 

最初、2トン車3回分の真砂土の山を見たとき意外にも少なく感じたのだが、さらにそれを軽トラに積んでみて全然量が積めないことに驚く。やってみて初めてわかることだが、思った以上に一度に運べる量が少なく、業者が10トンダンプなどで運ぶのと較べていかに効率が悪いかを実感した。

 

昔、花火の現場で仕事をしたとき、軽トラに土嚢を積みすぎてブレーキがかからず、防波堤に激突したシーンを見たことがある。つまり、過積載も度を超すと止まれなくなることを知っていたため量に関しては積みすぎないように慎重に行う。

 

そして、写真の量でも坂道は全然スピードが上がらず、3速のベタ踏みでも40キロでないほど重みを感じた。何も知らずに荷台一杯に積むと大変なことになるので同じようなことを考える人がいた場合参考にしてほしい。

 

片道30分の道中を終え、積んで帰った真砂土を庭に落としていく。写真は軽トラ一杯分の写真だが、全く足りないのがよくわかる。本来だとこれを5〜6往復せねばならず、安いところで調達しても1万円は下らないだろう。

 

結果として6往復分持って帰り降ろしたのだが、なんと今回は2トン車一杯分を1000円でやってもらえたため、かかった総額はガソリン代を抜いて3000円ポッキリという破格の値段だった。これには場所と便宜を提供してくれた会社の力が大きいことは言うまでもない。

 

いつもの如く、冒頭の写真とビフォーアフターで比べてみてほしい。

続きを読む≫ 2019/06/19 16:27:19

屋根裏掃除が終わった。結局前回の記事の翌日なんとか半日をかけて何事もないように終了。ただ、その際に屋根裏を隅々まで観察した結果、前々から気に入らなかった勝手口の天井をもう今の段階で抜いてしまおうという結論に至る。

 

冒頭の写真を見ての通り戦後流行した安っぽいボード(たぶんインシュレーションボードと呼ばれるもの)に、これまた天井に直接組み込まれた大量生産ものの照明。それらが安っぽい壁の化粧板と相まってこの空間の価値をほとんどないものにしている。

 

今現在は土間になっているこの部屋だが、改修後は5〜60センチほどの高さに床組をして他の部屋とレベルを合わせる予定である。そのため、今の天井ではどうしても低くなってしまうということもあり、デザイン云々の前に天井、壁などほとんどを解体する予定であった。

 

まず手始めに組み込まれた照明を外してみる。組み込まれているとはいってもこんな感じの穴の上に少し枠周りを大きくしたような板につけて置いてあるだけの簡単なものである。

 

壊し方として、下の空間を何もない状態に片づけて上から乱暴に壊して落としていくやり方と、丁寧に一つずつ外していくやり方とで少し迷ったが、すぐに改修作業に入るわけじゃなく壁やガラスが壊れても面倒なので後者を選ぶことにした。

 

となるとまず最初に天井枠を安全に降ろせるだけの軽さにする必要がある。そのため、分別のしやすさも兼ねてまずはボードだけを落としていくことにした。ボードを落とすのは最初いちいち釘を抜いたりしながら苦労していたが、そのうち上からバールで叩くと簡単に剥がれ落ちることに気付く。

 

そこからの作業は簡単であっという間に左の写真の状態に。壊す作業は改修の工程の中で一番楽しく、時間もほとんどかからないというのは本当だと実感する。

 

ボードを落とす作業はものの15分ほどで終わり、あとは右の写真の残骸が残る。この状態になることに面倒さを覚える人は大きめの養生ブルーシートなどを敷くといいだろう。ボードは手でも簡単に千切れるほど脆く、細かい状態にしてゴミ袋へ。

 

天井裏の掃除をした際にここの造りに関しては全て把握していたためこの後の枠の解体もサクサクと作業を進めていく。昭和の古い洋風天井だが、天井を支える材が井桁に組み上げられていて、それを固定しているものは梁からの吊り木のみである。

 

4辺を壁の天板にひっかける形についているため、どこかを切るなり折るなりしなければ落ちることはないがそれにしても簡単な造りである。というわけで穴が開いてとっかかりやすい中央から切り進めていくことにした。

 

簡単に手が届く範囲は電動丸ノコを使い、届かない範囲は軽い手ノコで切り進めていく。中央を先に取り除くことによって残るは両端の大物2つとなる。ここまで軽量化してはいるが、これでも枠材が壁際ギリギリでちょうど収まっているため、簡単に落とすことができない。

 

片方の端を持ち上げて反対の端を降ろすのが一番いい方法だと思うが、一人作業ではそれが困難なほど枠が重い。ここからさらに小刻みにしてもいいのだが手間を惜しんだこともあり、梁に番線を吊るして枠に緊結し宙ぶらりんの形をとったあとでゆっくり降ろしたのが右の写真。

 

ここでもそうだがこれまで番線は梯子を固定したり物を吊るしたりなどコストの割に活躍度が異常に高く、私のセルフリノベーションには必須のアイテムとなっている。

 

材はどうしてもというなら再利用できないレベルではないが、多くの小釘が刺さりっぱなしでいちいち抜く気にもならないためそのまま薪材として利用することにする。これを小さく刻むのも結構な仕事だが電動丸ノコが活躍してくれるだろう。

 

終わった後の天井の様子。あと残すは安っぽい壁板を剥がしたら解体作業は終了である。その様子は次回のこととして、天井が開いて私がその場を離れると早速ツバメたちが屋根裏のチェックに訪れていた。
続きを読む≫ 2019/06/12 17:13:12

前回の予告通り、母屋の屋根裏の掃除を開始することにした。先日、仏間の天板を外した際に初めて母屋の屋根裏を目にしたときの印象としては、納屋のときと較べて天井が高くて動きやすいのではないかということ。

 

それでは早速その印象を確かめるために上がってみよう。天板がなくぽっかりと開いた天井裏への入口に脚立を立てかける。注意しなければいけないのは、登り切ったそのすぐ頭上に特大サイズのスズメバチの巣が2つほど鎮座していることだ。

 

スズメバチの巣を撤去するなんて人生でも初めてのことである。その昔、まだ私が5才くらいのころ足長バチの巣に友達と石を投げたことがあった。結果的に怒ったハチに顔面を刺されて痛い目をみることになったのだが、そのことで一つ大きなことを学習した。

 

つまり、ハチは理由なく人間を刺すことは基本的にないということで、ハチが人を刺す理由を知ることで逆に刺されることを回避できるということだ。ともあれ、今日の屋根裏掃除の中で大小合わせて10数個のハチの巣を処理したがいずれも住人はいなかった。写真のゴミ袋の中身は最初の二つのハチの巣で膨れているが、この他にあと1枚半分ほどのハチの巣と残骸がたまっている。

 

今回の母屋の屋根裏掃除に関して、納屋の屋根裏とはどういうわけか全く内容が違っており、納屋は基本ホコリだけとの格闘だったのに対し、母屋の方はホコリはさほどなく、砂と小石が大量に堆積していたのと、前記ハチの巣がたくさん作られていたこと、あとはどうやって登るのかイタチのフンがそこら中に残されていた。

 

それと前回でも触れていたが、納屋の2階の天井造作とは違いこちらの方の天井は写真のように吊り木で固定されてあり、ある程度しっかりと留められていることがわかった。

 

イタチに関しては本当にどこから入ったものか皆目わからない。今回、仏間の天板が外れたから我々も入ることができたが、それ以外に入れるスペースはどこを見てもないように思える。ただ、ハチが大量に侵入している通り、垂木と軒桁の間の隙間や通風口がわずかに開いているためそこから入ったものだろうか?謎は深まる。

 

ホコリの代わりに砂と小石が堆積しているのは母屋の壁が土壁塗りの上に砂壁仕上げとなっているからだろう。建築時期が昭和40年前後ということで壁の下地はボードなどがついている可能性があるかもしれないと思っていたが、全て昔ながらの竹小舞が下地になっており、垂れ壁さえも小舞が掻かれているのにはうっすら感動もした。

 

床間の化粧柱も味があっていい感じなのだが、残念ながら予定ではこれらを潰してフローリング化することになっている。ただ、こういった造りを見たことで壊すことにためらいが生じてきたため、もう少し構想について考えてもいいのかなと思い始めている。

 

それらに伴って今までの印象が屋根裏を見ることによってずいぶん変わってきたことを実感している。右の火打ち梁にしてもそうで4隅には全て取り付けられており、決して素人が適当に造った家ではないことが改めてわかった。

 

実はこれらを確認するまでの私はこの家の造りがどうしてもプロの手によるものとは思えず、そう思うに至る理由もいくつかあり、あまり愛着を持てなかったところがあった。しかし現金なものでこれを境に自分の見る目のなさを恥じて認識を改め、逆に愛着を感じるようになってきている。

 

さらにちゃんとしたプロが造ったとわかるものも出てきた。右の写真のものは棟の小屋束に釘止めされていた板で2枚重ね合わせるようにして打ち付けられていたものだが、邪魔だったので外してみるとなんと昔ながらの板図(図板とも)だったのにはビックリした。

 

板図とは文字通り板に描かれた図面のことで、昔の大工さんは設計図とは別に皆これを描いて現場での作業を進めていたそうだ。今でもこだわりのある大工さんはこれを作るらしいが、大部分の人がCAD図面を使うようになっているらしい。

 

実際に発見したこれともう一つの図面の中にも材料の大きさ、長さ、高さ、仕口、継ぎ手の位置などの情報が描かれており、裏を返せばこれがないと大工さんも仕事ができないと言ってもいいくらいの必須のものである。柱間の尺数なども現代と微妙に違っていることや、通し柱・半柱などもしっかりわかるようになっている。少しでも設計をかじったことのある人間ならとても興味を惹かれる要素が詰め込まれている一品だ。

 

発見が多すぎて無駄に長い記事になってしまっている。本題の掃除はというと、写真のように完全装備(マスク・ゴーグル・かぶり物)でゴミを吸い続けるだけの辛い作業を朝の10時頃から夕方の17時まで延々続けた。

 

何が辛いって、常に中腰での作業になるためとにかく腰が痛いことと、作業用ハロゲンライトの熱量がハンパなくとにかく暑いことだ。加えて納屋のときの数倍の面積があるせいでなかなか先が見えない。

 

最初は汗だくになり、少しやっては休憩を繰り返していたが、納屋と違いホコリ自体はほとんどないため途中から扇風機を上げて風を回しながら作業することでグンと体への負担が減った。

 

しかし、屋根裏の面積が思ったよりも広く、また吸い取るゴミの量も多いため、休み休みながら7時間も連続作業したにも関わらず半分くらいしか終わっていない。続きは明日以降になるだろう。

 

長い記事になったついでに最後にゴミと一緒に出てきた面白いものを紹介して終わろうと思う。これらのものは天井裏にたくさんころがっているものだが、野地板(杉)の抜け節である。節の多い材は時間の経過とともに死んだ節がポロっと落ち、ぽっかりと穴があいてしまう。これも無垢の板であることの証明のようなものだ。気になるようならそのまま接着剤で付けてもいいが、見切れる場所ではないためそのままにしておいた。
続きを読む≫ 2019/06/09 20:11:09

掃除が完全に終わったわけではないが、一旦手を止めてこれからの作業への準備など色々と考えごと・検討を続けている。今回、DIYでの一連の作業をするにあたって一応形ばかりの手順を決めて計画書を作成して進めているのだが、今後近い段階で発生してくる作業がいくつかある。

 

アルミサッシの発注・取り付けというのもその作業のうちのひとつで、写真にあるように見た目にわかりやすくするために建物外観の開口部に数字を振り、それぞれの寸法を一目でわかるようにした。

 

その他の作業予定として、以前にも少し触れていたこととして納屋の屋根に化粧野地板を付けることが一点、納屋の妻面にある換気口への換気扇の取り付けが2点目、さらに3点目として壁塗りの一連の作業がある。また、それらと同時並行のような形で水回り工事を業者依頼することも決定している。

 

以上の工程のうち壁塗りに関しては、開口部サッシの取り付け終了後でないと仕上げができない部分があるのだが、中塗りの状態までは先行して行うことも可能であるため上記5項目に関してはキッチリと順番を決めるのではなく、状況に応じて優先順位を変えるスタンスで臨んでいる。

 

そして私が予想していることとして、今回の全工程の中で最もコストのかかってくる部分がアルミサッシの発注費ではないかと思っている。開口部の数だけでも約30か所ほどと単純に数が多いということもあるが、一枚あたり万単位の建材でもあり、普通に業者依頼すると内容次第では3桁を越えてくるだろう。

 

水道や左官・大工仕事に必要な建材というのは原価と売値の差がさほど大きいものではなく、買い手としても疑問に思うことなく納得して買うことができるのだが、それに比べてサッシなどのガラス建具の原価(YKKやLIXILなどが施工業者に卸す値段)というのは一般に売られている値段の3〜4割ほどで、木材などと違い単価が高く、建材の中でも最も納得感のない価格になっている。

 

つまり、市販品は無駄に高い値段が付けられているのだが、それを直接メーカーから卸してもらうことができれば劇的に安くなるものでもある、ということ。というわけでYKKなどに電話してみたのだが、案の定個人には売れないと素っ気ない返答。

 

仕方なく地元(吉田町)の建材屋とガラス屋に納品見積もりを出してもらうよう依頼中だが、費用は推して知るべし、だろう。今回、そういったものも全てひっくるめて比較検討してみたいと思ったため、親戚(祖父の左官屋を継いだ叔父)の口利きで工務店の社長であるM氏が協力してくださることになった。

 

つまり、M氏が普段依頼しているサッシ業者に開口部の採寸をしてもらえるよう依頼し、その寸法をもとにメーカーに直接発注(見積もり)してもらうというやり方である。結果的に届けられたサッシに関しては全てこちらで施工することになるが、これが最も安価な方法ではないかと思われる。結果としてどうなるかはまだわからないが、今後の展開に私自身も期待している。

 

以上のように、必要な準備であるため一旦掃除をストップして検討・手配をしばらく続けている。今の段階で打つべき手はある程度打てたため、明日からはまた掃除に戻ることになるだろう。

 

次やるべきは母屋の屋根裏の確認である。購入して建物を引き渡ししてもらうその日、以前の持ち主に仏壇を撤去してもらっていたのだが、撤去作業がきっかけになったものか仏壇が収められていたスペースの天井部分が半分落ちてしまっていた。

 

もうどうせならと天井を引っ張り落したのだが、その際に落ちてきたゴミや埃が上の写真である。このゴミ、近くで見ないとわからないかもしれないがほとんどがスズメバチの巣の残骸である。

 

そうして抜いた天井板の上を見上げてみたものが右の写真。見事なハチの巣が2つほど並んでいる。当然今はその住人はいないが、放置しておくといつまた次の候補が現れるかもわからないので近日中に撤去する予定だ。

 

そしてしばらくはこの屋根裏スペースが私の作業場になってくるであろう。納屋の屋根裏と同様ホコリを吸い取る作業をするための準備を始める。準備をしつつ状態を確認したが、思っていたとおり古い昭和の木造の造りである。

 

母屋の天井は竿縁天井と目透かし天井の2種類が使われているが、そのどちらとも納屋のようにワイヤーで吊るすだけの簡易なものとは違い、現代建築のようにちゃんとしたものではないが簡易的に吊り木で留めてあるのがわかる。

 

ただ、どちらにせよ人間の体重を支えられるのは結局のところ梁以外には存在しないため、納屋のときと同様脚立を持ちあがって梁間に通し、這うように掃除していくしか方法がないだろう。次回、掃除の様子をレポートできたらと思う。

続きを読む≫ 2019/06/07 21:01:07

前回の古民家ブログで物置の移設が完了した。ただせっかくの裏庭の畑スペースに無機質な箱が置かれるのが嫌だったためペンキを塗ることを決意。さっそく塗ってレポートしてみようと思う。

 

白いいかにものっぺりとした鋼板が風景に浮きまくっているため、どんな色だったらうまく溶け込むかを考えた。一番いいのは木板を外周に張り付けたようなカモフラージュかと思ったが、予算が無駄にかさむ上、扉には構造上貼れないためそこだけ違う方法を考えなければいけなくなる。

 

簡単に、木目調のフィルムのようなものを貼るなどできれば簡単だが、雨ざらしですぐに劣化するだろう。ということで投資が少なくかつ周囲の木や緑に自然に溶け込むようなものを考慮した結果、ペンキを塗ることに決定した。購入したペンキは水性アクリルのこげ茶色だ。

 

ペンキを塗る前に汚れを落とすため周囲を水拭きしたのだが、まずはそれが一苦労だった。納屋の中で風雨にさらされていなかったとはいえ、何年分もの埃が積もっているのは変わりない。移設の際に簡単にほうきで払う程度には落としていたが、ペンキを塗るとなるとキッチリ埃は落としておかねば仕上がりが汚くなってしまう。

 

物置の表面は凸凹が多いため、塗り方はローラーではなく、刷毛でコツコツと出来る限りムラなく塗っていく。時間はかかったが、結果的にまずまず綺麗に仕上がったため良しとする。

 

天気予報が雨の可能性を予想していたため乾く時間を考えて初日は半分ほど塗って終了した。

 

次の日、雨の可能性を言っていたわりに完全なピーカンだったため最後まで一気に仕上げる。冒頭の写真とビフォーアフターを比べてみてほしい。色合いとしてはやや暗い感じもするが隣に建っているはで小屋に対してあまり違和感がなくなった気がしている。

 

作業面での反省点として、こういうペンキを外で塗る場合はピーカンで直射日光が当たる状況ではやらないほうが良さそうだということ。

 

今回、最初に垂れるほどたっぷり刷毛に塗料を含ませてそれを塗りながら伸ばしていくやり方で塗っていったのだが、塗ったペンキが仕上がり綺麗な状態にするまでの間にすぐ乾きにかかって塗りにくさがある上、垂れていたダマの跡が残ってしまいこれもまた綺麗に仕上げるのに支障があったからだ。

 

初日はやや曇りがちの天気だったためある程度思うように塗れていた気がする。2日目はやや刷毛が硬くなってしまっていたこともあるかもしれない。そういう刷毛のメンテなどもまだ向上の余地がありそうな気がする。

 

ともあれ、なんとか予想していた程度には違和感はなくなったのではないかと思っている。馴染んでいる感じを確かめたくて一応遠景からも確認してみた。自己満足かもしれないが、いかがだろうか。
続きを読む≫ 2019/06/03 18:52:03

6月に入った。日中はこれから本格的な夏に突入していくかのような暑さだが、我が集落では夕方5時を越えて日差しが隠れるとまだまだ半袖ではしのげないほど寒くなる。こちらでは夕方過ごしやすくなるのはもう少し先のことのようだ。

 

さて、納屋の掃除は目ぼしいところがあらかた片付き、残すは最初から心に重くのしかかっていた最後の大物のみとなった。冒頭の写真にある物置のことである。この物置、恐らく買えば10万円弱ほどする品物なのだが、風景にそぐわないものをなるべく排したい作者の好みには全く合わず、家の購入時よりどう処分するかを考え続けてきた。

 

ただ、農作業などをする予定の人間にとって物置場というものはいくらあっても困らない。資金に余裕があるようであれば木造の物置なんかを作りたいところだが、正直資金が余ることは考えにくく、こういうものも活かしていくしかないのかなどとずっと葛藤を繰り返している。

 

自分で活かす、第三者に売る、鉄くず屋に持って行く、欲しい人に譲るなど未だ決めかねているのだが、ひとまず納屋の中に居続けられても困るので一時避難場所を決めて仮置き場とすることにした。

 

仮置き場といっても風景にそぐわない場所に置くことを避けたいと思うと、目視できないような山林のどこかに設置するしかなく、それだと全く利用価値もなくなってしまうため泣く泣く写真の場所に設置する方向で準備を進める。

 

この場所にした理由としては、家の正面でなく裏庭の一角であること、はで小屋の隣で無機質な物置が少しでも見切れなくなるのではないかという期待、用途として主に農業やアウトドアグッズを入れることになると予想されるため畑や川に近いことなどが挙げられる。

 

決めたからにはさくっとやってしまおう。朝一番で作業にかかりはじめる。まずは、涼しい時間帯に一番しんどそうな作業をやっておこうと移設先の基礎の設置から行う。実はこの設置予定場所、前の持ち主が農業のゴミ捨て場のような使い方をしていたらしく、様々なゴミや木くずなどが半ば土に埋まったような形で多数出土した。

 

木くずや草木の腐ったようなものなどはゴミとして捨てるより燃やしてしまったほうが良いため、たまっていた刈り草などと一緒に焚き火を開始。乾いてない草などを燃やしているため煙が多く、写真にはその煙がモロに写ってしまっている。

 

ちなみに基礎などは本当ならちゃんとアンカーを打つなど地面に固定する手段をとった上で設置することが推奨されているが、仮置きだし面倒なことはしたくないため水平だけしっかりとってそのまま設置することにした。

 

恐らく、物置の設置はここまでの作業が一番大変で重要な部分であろうと思う。本来なら基礎モルタルの打設などで半日〜丸一日かかるのだろうが、重量ブロックを土の上に置いて土を掘ったり下に埋めたりで高低差を調整しただけの簡便な基礎なのでわずか1時間程度で完了した。

 

そして、バラし作業。これをするために予めインパクト用のソケットを購入していたため作業はあっという間に終わる。これも所要1時間程度であった。バラす際に恐らく経年のクセなどがついていることを予想し、右左など同じ部材でも元々使われていた箇所と同じにするよう場所を書く作業だけは手間を惜しまずやった。

 

また、この物置は規格が古いためかオンライン上でも類似品や設計図の類を見つけることができなかったため、バラした手順を巻き戻すように組み立てないといけない。

 

だいたいこの手の物置の組立手順としては、床面の設置、四隅の柱設置、柱上部の梁の連結、壁貼り、天井貼り、屋根貼りの順で組上がるはずだ。実際に組み立ててみるとそれとは若干違った箇所はあったものの、バラした人間が手順を巻き戻すように組み立てれば誰でも難なく組み立てることができると思う。

 

作者が一人で作業していて一番苦戦したのが右の写真からちょっと進んだ屋根設置のところだった。恐らく基礎に多少の歪みがあるせいだと思うが、最終的に天井を貼る位置にズレが生じ、ビスを通す穴が所定の位置に定まらず、仕方なく助っ人を呼びズレた箇所だけ躯体を持ち上げるように押さえてもらってからようやく止めることができた。

 

そうこうしながらほぼ半日をかけてようやく完成したのだが、思っていたよりも簡単な作業で、処分が決まったときに移設する練習としてよかったかもしれない。また、この状態でも風景に対する違和感が気になるレベルであるため、周囲に溶け込めるよう落ち着いた色に塗り替えてみようかとも考えている。

 

そして物置が抜けた納屋の中はとても広い空間だったと改めて感じる。ちなみにこの写真を撮っている空間は玄関入ってすぐの土間なのだが、やや広めのこのスペースの使い方にとても頭を悩ませている今日この頃である。
続きを読む≫ 2019/06/01 21:35:01

以前何度か触れていたが、頭を悩ませていた産業廃棄物の処理がようやく終わった。経過の話としては色々あるのだが、それを説明する前に今回はゴミとして捨てるのにお金をもらえるものについての話をしてみようと思う。

 

まずは、屋根の修繕のブログでも触れていたが、ジュースやビールなどの空き瓶である。私のケースでは買い取ってもらえる酒屋がすぐ近くにあり、ジュースは2ケース分、ビールは1ケース半分、一升瓶を2ケース分程度を持って行き1300円くらいになった。

 

値段としては全く微々たるもので、お金を払うことになるよりマシという程度だが、DIY作業を続けていると基本的に常にお金を払う側になってしまうのでほんの少しだとしてもやたらと嬉しかったりする。

 

それから、多くの人が知っている売れる品として鉄くず屋に金属を持って行くというのがある。これは会社にもよるが、鉄だけに限らず色んな金属などを取り扱う会社もあるため要確認だ。

 

ちなみに私のケースでは右の写真のとおり、軽トラに積めるだけ積んで鉄くず屋に持ち込んだところ、重量として220キロで5千円弱ほどになった。家一つ分の鉄廃棄物の量はさすがに多く、今後も改修などでトタンを全てはがしたり、倉庫を壊して屋根材の鉄骨なども含めるとさらに倍以上のくずがでそうな勢いである。

 

さて、それから少し一般の人には馴染みがない品かもしれないが、廃油なども業者買取の対象になることを今回初めて知った。まず、今回ゴミ捨ての段階で倉庫の中にあったドラム缶に入っている廃油の処理にはずっと頭を悩ませていた。

 

ネットで調べると廃油引き取り業者がいくつか出るのだが、連絡してみるとどこも個人からの依頼は受け付けていないとにべもなく門前払いを食らってしまっていたのだ。これはもう何かのツテがない限りボッタくり業者に数万取られて処理するしかないのかも・・・など考えていた。

 

そんなときふと思い出したのが友人T氏の存在だ。T氏はガソリンスタンドを営んでおり、学生時代「石油王」と呼ばれていた人物だ。当然廃油処理の仕方などに明るいだろうと思い連絡する。そこで教えてもらったことは、廃油は業者買取であり、自社と取引がある回収業者を紹介してくれるということだった。

 

後から知ったことだが、この業者というのもやはり個人からの依頼は基本受け付けていないそうで、やはり口利きがあるのとないのとでは大きな差があるのをしみじみ思った。

 

ただ、通常業者はタンクローリーを敷地に入れてポンプで廃油を吸い取る作業をするらしいのだが、うちにはローリーが入れる道とスペースがないことを伝えると一旦現地視察に行きますということになった。

 

そして現地を見に来たときにやはりローリーでは無理だから小型のトラックで再度日取りを決めてドラム缶ごと引き取りにきますとのこと。ただ、今回の廃油は素人である私がそう思い込んでいるのだが、本当に灯油やエンジンオイルとして引き取りができる状態なのか確認を依頼した。

 

何せ、約10年来放っておいたドラム缶だ。その中身なんてとても信頼できるものではないこともあった。果たして、業者さんの最初に発した一言が「これは水ですねぇ」であった・・・

 

つまり、もともとエンジンオイルだったものが浸水によりほとんど水の成分のほうが強くなっているとのことで、ドラム缶のどこかに穴がありそうだとの指摘あり。調べてみると本当に気づかないような場所に穴が開いていることが判明した。

 

とは言っても元々はオイルが入っていたものなので自然に破棄(要はどこかに捨てる)するのはよろしくない。ということで今回の廃油(と思っていたもの)はドラム缶2本分業者の買取というわけにはいかず、焼却処分のため有料で引き取ってもらうことになった。

 

そして、その値段がかなり手痛い額で、ドラム缶1本あたり12000円、当日の業者の運搬費25000円、消費税込みで53000円ほどとの見積もりをもらう。正直、これが高いのか安いのかすらわからないし、予定外でポンと出せるレベルの金額でもなかったが、かといって処分そのものの代替手段が思いつかないため泣く泣く依頼することに。

 

ただ、どのみち焼却処分と決まったので、この際あらゆる液状の処分に困るものを業者に確認して全て入れさせてもらうことにした。処分に困っていたこれら全てのものとこれで完全に縁が切れると思うことで自分を納得させざるを得ない。

 

捨てる予定の鍋に穴を開けてじょうご替わりにする羽目になるため、世の皆様にはくれぐれもオイルの入ったドラム缶を雨ざらしにはしないようお願いしたい。

 

そして業者の引き取り当日。一人でどう処分するかを考えていたときは、こんな重いもの(ドラム缶は200リットルだからざっと計算して200キロ以上)を運ぶ方法があるのかどうかということだった。大の男が全力で押したり引いたりしてほんのごくわずかに動かすことができたというほど重たいものである。

 

その答えは当日の業者のやり方を見て大いに納得できた。この専用の器具を使ってドラム缶にピッタリ付ける形でセットし、フックを仕掛けて自分の全体重を器具に乗せるとあとはテコの原理でドラム缶が持ち上がる。ある意味とても感動した。

 

運び終えたドラム缶は穴が開いている箇所に詰め物をしてガムテープで囲い、さらにビニールをかぶせてぐるぐる巻きにするなど厳重な漏れ対策をした上で持ち運んで行った。

 

これで当面のゴミ処理はほとんど終了である。押入改修などの脱線も前回のブログで終了したため、明日からはまた納屋の掃除をやることになる。そろそろ、遊び半分で手伝いに来てくれる人がいてもいいと思うのだが。思い立ったらこちらまでメールを送られたし。

続きを読む≫ 2019/05/29 19:33:29

天候はあいにくの雨である。集落の田植えが始まってからこのかた一瞬だけ雨が降った日があったものの、ほとんどがカラリとした晴天で農業的にはかなり困っていたらしい。通常よりも出水が少ないそうで、雨を望む声が私の耳にも聞こえていたほどだった。

 

昨晩から続いた雨は農業的に多少水量の足しにはなりそうだとのこと。そんな雨が関係しているのかどうか、私の家の納屋にも隣人が迷い込んでいた。すぐ下が小川であるため、雨かどうかに関わらずそこそこの頻度でこの隣人が訪ねてくれるのでそんなときは写真のように暇つぶしをしている。

 

さて、前回から引き続き母屋の押入を大改造してやろうと目論んでいる。まだ納屋の掃除の途中であるため脱線中の脱線であるわけだが、前回の建具入れ替えで完全にスイッチが入ってしまった。

 

仕事効率的には中途半端であまりいいとは言えないかもしれないが、要は私がやりたいことを優先させてやればいいと開き直っている。前回、14点もの古建具を購入したばかりだが、他にもいい品がまだ残っていたため、他者に買われるよりはとさらに6点の追加購入をしてきた。

 

母屋の押入(前回ブログの写真参照)には、通常の押入とは別に畳半畳ほどの広さの備え付け収納棚がついており、これがまた昭和初期の装いで少し安っぽいデザインなのである。

 

これにメスを入れるため古民具屋を物色してきて探し当てたのが右の写真のもの。見てのとおり、時代物タンスの引き出し面の板材である。古民具屋にはこういうストックが大量にあり、今回の備え付け棚の引き出しの大きさに合うもので、かつ色も調和がとれるような落ち着いたブラックのものを探してきた。お値段はこの2枚で1000円也。

 

こういう素材は需要があるように思えるのだが、古民具屋でも意外と置いているところは少ない。もはや行きつけとなったこの古民具屋ではこの材があまりに多すぎるためか、お遊びでこの板材を大量に積み上げて意匠壁を作ったりしている。なんて贅沢なのだろう。

 

備え付け収納にも2つほど引き出しが付いているため、大きく構造を変えることなくそのまま活かすことを前提にこの板材を付け替えることにする。まずは元々あったものと同じ大きさにカットするため墨出しをする。

 

最初は引き出しを取り出して頭の部分を付け替える作業になると思っていたのだが、板材の厚みとかなり違うため色々と面倒な部分が見えてきた。そういった事情などもあり、元々あった頭の出っ張った部分を切り落として、引き出しのお尻の部分に板材を付けて前後逆にすると丁度良さそうであると気づく。

 

あとは墨線に沿って材を切り、お尻の部分に板材を張り付ければ完成だ。一応建具でもあるためあまり目立たないような小さめの釘を使うことを心掛けたのだが、思った以上に見た感じの雰囲気が良く、引き出しを戻すのが楽しみになっている。

 

今回、生まれて初めて建具を加工してみたのだが、想像以上に難しいことを実感した。まっすぐ切る、直角に切る、この二つだけでも慣れるまでに時間がかかりそうだ。左の写真のような、ある程度大きさのあるものを真っ直ぐに切ることはガイドなどを使えば簡単なのだが、問題は切ったあと、あと5mm切りたいなんてことが素人だけに発生しがちなのだ。

 

職人であればそんなことにはならないのかもしれないが、すでに細く切ってしまったものをさらに細く切ることは今の手持ちの工具では難しい。こうなると卓上糸ノコなどが欲しくなってきたりし、気づけば工具だけが増えていく流れになっていく。

 

あとは観音開きの衣装ケースがついていたのだが、こちらの方は古建具で丁度良い大きさのものが見つからず、しぶしぶ二回りくらい小さい半戸と呼ばれるものを2枚買ってきて、うち1枚を壊してくっつけたりして無理やりに作ってみた。

 

最初の加工だけに見えない部分などかなり雑な造りになってしまったが、なんとかかんとか丸一日以上かけて出来上がったのが左の写真だ。建具以外で使った材料を全て挙げておくと、大小釘、蝶番、引き戸取っ手、石目打掛、水性ウレタンニス、2×4材(引き戸の開いた空間に入れるため)くらいだ。

 

ウレタンニスはツヤ無しブラックとし、周囲と色調を合わせている。その他見切れる部分で色調を乱す部分にも全てニスを塗り、一番下の立ち上がりの部分には余った材などを打ち付けて旧備え付けの色合いを完全に淘汰した。

 

作り始めたときは引き戸の扉キャッチ部をマグネットにしようと考えていたのだが、ホームセンターで品物を見るうちに石目打掛のほうが雰囲気的によかったのでそちらを付けたのが右の写真。

 

なんとなくレトロな雰囲気が時代物収納にさりげないアクセントになっていいのではないかと思っている。トータルで出来として見たとき、扉開閉のスムーズさなど作り付けが悪く、その他の面でも工作のマズさが目立ち決していい点はつけられないが、少なくとも、毎日この母屋に通ってくるのが楽しくなってきているのでそれで今は充分だ。

 

何より、これだけの変化がみられる改修をして、建具費用を含めた総額が上記の材料を全て合わせても8500円程度というのは驚きというか、あまりの低コストぶりに理由もなく心配になるレベルである。前回のブログの写真とでビフォーアフターを比べてみてほしい。

続きを読む≫ 2019/05/28 21:45:28

前回のブログで少し触れたが、家からほど近い古民具屋で建具を大量にゲットした話をしてみようと思う。あまり興味がない人にはピンとこないかもしれないが、古民家の内装といえばやはり存在感のある古い建具とセットで考えたい。

 

しかし、古建具を商品として扱うお店をたくさん見てきたが、どこを見てもちょっと手を出しにくい値段設定をとっているところがほとんどだ。恐らく需要と供給のバランスが偏っているのだろう、一枚の戸に数万円〜十数万円の価格が付いていることもざらにあり、しかもその価格でも売れていることが多い。

 

こういう古い建具などは基本的に一点物であるため、当たり前だがサイズの融通も利かない。それもあって買い手側は寸法をよくよく検討の上でないと手が出しにくく、一見さんやネット購入者は二の足を踏んでしまう。

 

私が今回建具を購入した古民具屋は普段のお店とは別の倉庫に建具その他の古い民具などを数多くストックしてあり、店主に一言言っておけばそこでの品物(ガラクタに近いものも数多くある)の物色を自由にさせてもらえることになっている。

 

ただ、この店主というのが見た目になかなかの強面でいかにも頑固親父の風貌をお持ちであるため、その一言言うという行為をためらう客は多いと思われる。実際、私も2年前最初に訪れたときは全く会話した記憶もないくらいだ。

 

今回は建具の倉庫があるという話を同じ集落の先輩移住者であるY氏から伺っていたため、ためらわずに一言言えたような形だ。そして、店主と話せば話すほどとても親切に対応してくれ、建具の売値もほとんど捨て値に近い値段で提供していただけた。

 

ちなみにここの倉庫、個人が経営しているにはあまりに広いためほとんどメンテナンスやケアができる状態ではなく、古民具もけっこう乱雑に置かれている感じだ。またそういう状況であるため店主のほうもほとんど捨て値のような価格設定で売ってくれるのだろう。

 

初めて訪れたときは目ぼしい建具、それもふすま大の大きさのものに限定していくつか候補を挙げ、全て採寸して帰宅後我が家の完成予定図面を見ながら検討に入る。図面の建具が必要な箇所には全て開口部の寸法が記されており、それと照合しながら使えそうな建具を検討していく過程がとても楽しい。

 

結局、後日再度お店を訪問して最終的に持ち帰った建具は14枚と木の切り株ひとつで総額22500円であった。もともと付いていた値札も安価なものだったが、最終的に全て半額にしてくれたためこの金額である。全く商売っ気のない素敵な店主だった。

 

インターネットで古建具を検索してもらえればわかることだが、この値段では通常1枚の建具を買えるか買えないかという値段である。今までの人生の中でも5本の指に入れてもいいくらいのお買い得っぷりだった。ただし、当然ながら商品に対する補償はない上に状態もよくないものが入っていたりするため、全て自己責任でのお買い物になる覚悟は必要だ。

 

購入に気を良くした私は持ち帰ってから早速予定の場所にあてがって様子をみてみることにした。以前から言い続けている通り、母屋のほうは古民家とはとても呼べない雰囲気だったのだが、これらを付けただけでアラ不思議、古民家っぽく見えるのではないだろうか。

 

いつものようにビフォーアフターで比較してもらえるとそれがよくわかる。建具を替えてないほうの左の押入があるため今一つわからないかもしれないが、実際に肉眼で見ると写真以上に部屋の雰囲気の違いを感じることができる。ちなみに左の押入も採寸済みであるため、近日中に大きさの合う建具を物色しに再度お店に走る予定でいる。

 

あまりに一人はしゃぎすぎて、関係ない部屋まで建具を埋めてみたりもした。この建具同士はちょっと並べるには合わない感じがするが、ご愛敬ということで。実際には母屋のほうは古民家調にする予定ではなく、フローリングで繋がったLDKのようなものをイメージしていたが、こんないい建具が安価で手に入るのであれば構想を変えてみてもいいかもしれない。

 

どちらにせよ、人生において久々に満足のいく買い物ができた。これに味を占めて必要ない建具まで購入してしまいそうな点は注意が必要だ。

続きを読む≫ 2019/05/26 18:22:26

集落ではそろそろ麦が収穫の時期に入りつつある。稲にしろ麦にしろ収穫直前の金色に輝いてみえる風景が好きで、その輝きは晴天によりさらに倍増される。今回は、以前にも紹介した使えそうなお宝記事の続編ということでまた別の使えそうなものを紹介しようと思う。

 

まずは右の写真から。程度が良いため残すことにしたものだが、滑車と固定式グラインダーである。滑車に関しては前回紹介した記事の中に木を伐る道具があったと思うが、その中にもあった太さ10mm以上のワイヤーと組み合わせることで色んな用途が考えられる。

 

グラインダーに関しては別途電動工具を持っているためあまり使用機会はないかもしれないが、まだまだ現役で使うことも充分可能なものである。

 

次はこちら。古い倉庫の中などで見たことがあるようなものかもしれないが、何か大きく長いものを巻いていたのであろう木製の巨大なリールのようなもの。何と呼べばいいのかわからずおばけリールなどと勝手に呼んでいるが、これも加工のしようによってはテーブルなどとして使えたりするのではなかろうか。

 

計4本も出てきたので用途を考えるのに少し時間がかかるかもしれないが、木製であるため万が一邪魔になっても薪材として使えばいいと思っている。

 

そして今のところ最も実用的なゴミとして残されていたものとして右の写真のものがある。いわゆるネコ車というやつだが、置いてあったものは2台ほどあり、最初発見した状態では両方ともパンクして使いづらい状態であった。

 

ただ、田舎暮らしで農作業も視野に入れている人間にとってもこれは必須のものであるため、わざわざパンクしないタイヤを2本買ってきて付け替えして稼働中だ。今のところは主に木材破片などの廃材などを運んだり、焚き火をするための材料を運んだりしている。

 

お次はこれ、何をするものかわかるだろうか。名前は押切機というもので、主にワラや小枝を効率よく切っていくための道具だ。ワラやカヤなどは私の生活で必要になる可能性は低いと思うが、囲炉裏を使いながらの生活を考えたときに薪用の小枝を切る機会は確実に多くなる。

 

小枝など簡単に手で折ればよいと思うかもしれないが、薪置き場なるものを造り保存するようになると、限られた空間の中に効率的に積み上げるようにしなければいけない。そうなったときに簡単に長さを揃えて切れるこういった道具が必要になるのである。

 

そして今回最後の紹介になるのが右の写真のものである。納屋の2階に捨てるように置かれていた薄汚い板戸だが、こういう時代ものは一見汚いように見えても洗ったり磨いたりすることによって風格ある色合いを取り戻し、素敵なアイテムへと変貌を遂げるのである。

 

木材としての繊細さを持つ一品なので本当は良くないのかもしれないが、手で磨いていく時間を惜しんだため今回は高圧洗浄機で汚れを落とすことにした。ほぼ一日を待たずして表面上は乾燥したため写真を撮ってビフォーアフターを確認してみたのが左の写真だ。長年たまっていた埃と煤がほぼ落ち、木目まで綺麗に見えるまでになった。

 

ちなみにこの板戸は古い建具用語で舞良戸(まいらど)と呼ばれるタイプのもので、舞良子(まいらこ)と呼ばれる細い桟が横に細かい間隔で入っている。この手の意匠の古建具はカッコイイものが多く、その顔となる表の部分を撮影したのが右の写真だ。

 

通常、この手の建具は引き違い戸として使用されているものを多くみかけるが、今回発見したこの戸には蝶番が上下2か所ほど付いてある上、取っ手なども付いているところから開き戸として利用されていたことが窺える。

 

私のような古民家や古民具などが好きな人間からすれば、こういう古建具は見ているだけで楽しいものである。今回セルフリノベーションを行っていく上で、可能であればより多くの古建具を使っていければと思っている。

 

また、集落の移住者としての先輩であるY氏からの情報で、家から10分ほどの場所にある古民具屋が古建具1000点以上を収蔵する倉庫を持っているという話を聞いた。その倉庫で見た古建具の数と値段に衝撃を受けたため今後機会があれば記事にしてみたい。

続きを読む≫ 2019/05/25 20:45:25

這いつくばって這いつくばって・・・丸二日をかけて屋根裏のほこり吸引が完了した。なにが大変だったかって、うちの納屋の天井が竿縁天井であったことによる。

 

竿縁天井というのは和室の天井によく見られる形のもので、竿縁という細い材だけで天井板が支えられているという主に意匠に特化した造りの天井であり、竿縁を上の梁などからワイヤーで固定してはあるものの強度的にはとても人が乗れるような強いものではない。

 

上の写真はすでに吸引が終わった後のもので少しわかりずらいかもしれないが、天井を構成するベニヤ板(秋田杉)は厚さ数ミリ程度しかなく、少し体重をかけただけでも簡単に突き破れそうな嫌な音を聞くことができるほどで、これだけの広範囲の埃を効率的に吸引する手段が全く思い浮かばない。

 

仕方なく私がとった方法は、写真のように脚立を真っ直ぐに伸ばしたものを梁と梁の間にかけ渡し、その上を這いつくばりながらひたすら手を伸ばしてホコリを吸い続けるというものだ。

 

ただ、梯子を梁間にかけるまでの作業が恐ろしく大変で、2階床部分で真っ直ぐに伸ばしたものを何本もある梁などに引っかかったりしながらようやくの思いで梁の上に上げ、それを別の脚立に乗りながら押したり引いたりして狙った場所に備え付ける。

 

そのとき、予期していなかったことが起きた。今思えば冷や汗ものだったのだが、以前のブログでも触れていた屋根穴から浸水して腐食がみられていた部分の床が私と脚立の重みで抜けてしまうという危険な状況になってしまった。

 

転落しなかったことにほっとしつつ周囲の床板も脆くなっていることを考慮し、捨てる予定で放置されていた畳を応急処置として置いておくこととした。これでさすがに作業の間は抜けることはないだろう。また、この抜けた床板のある部屋はもともとの予定で吹抜けにすることになっているため、どちらにせよ2階以上の部分の作業終了後全ての床板を外して洗浄し1階の床材として再利用するつもりでいる。

 

そんな感じで様々な困難がありながらもようやく梯子をかけ、天井に1p以上積もっている埃をなんとかかんとか吸い終わる。終わったあとのシャバの空気は最高にうまく、汗だくになった体に冷たい飲み物を流し込むと一気に生き返る。

 

ちなみに、右の写真は梁の上と天井上の埃だけのゴミ袋で、その量がいかに尋常ではないかおわかりだろう。このゴミ袋は45リットルのものだが、その重さは優に10キロを超える。このホコリを集塵機で吸引せずに拭き掃除などしていたらと思うとゾッとする。

 

屋根裏の掃除が終了したが、そこから落ちたホコリやゴミなどで2階床もかなりの埃が積もっていたため、そのままの流れで2階床も掃除を実施。もうこの納屋の2階は大量の埃が舞い踊っているため、視界不良が甚だしい。

 

そのため、開放できる全ての窓という窓を開けてホコリの放出に努める。完成後はこのホコリが囲炉裏からの煙に変わるだけで、現状の換気能力を知るのに大いに参考にしていかなければいけない。

 

そしてこの納屋の唯一の居室となる部分だが、こちらの窓は建て付け状態が悪く、さらに台風などの対策のためか全て釘打ちして固定されてあったのを抜いて開放状態とした。

 

この部屋は東西南の3面を写真のような雰囲気の良いガラス窓が付いており、常に明るく眺望も良い我が家随一の環境にある居室である。ここの完成を色々と夢想するのがここ最近の私の一番の楽しみである。

 

続きを読む≫ 2019/05/24 18:20:24

毎日がホコリまみれである。恐らく、古民家において最も埃っぽい場所はどこかと聞かれれば、ほとんどの人が屋根裏を想像されるのではないだろうか。人が使っていて定期的に掃除されているリノベーションされたような古民家などとは違い、長く空き家となっていた古民家の屋根裏などは無防備で掃除などしようものなら命の危険すら感じるほどの汚れっぷりだ。

 

右の写真のように梁には1p以上も埃が積もっており、これを何の処理もせず不用意に掃除するとどの程度肺に埃が積もることになるのか考えただけでも恐怖である。その恐怖と対峙するため、防塵用マスクはもちろんゴーグルと被り物も欠かさず用意したいところだ。

 

服装も屋根裏を這いずり回るときはツナギのような埃の入る隙間がないようなものが理想かもしれないが、私はあのツナギを着た時の動きにくさが苦手で、それだったら多少ダサさがあったとしても作業服のほうがいいとさえ思う。

 

さて、屋根裏の掃除についてだ。冒頭の写真のとおりウチの納屋の屋根裏には前の持ち主が大量の木材を置き土産として残していったものがあり、掃除云々の前にまずそれを最初に処理しなければならない。

 

木材は全て梁の上に置くような形で残されてあり大量の埃が積もっているが、これをそのまま降ろしていくと尋常じゃない量の埃が舞うことになる。それを避けるため、まず最初に梁上の埃を集塵機に吸わせる作業から始めることとした。

 

この集塵機は本当に役立つ代物だ。またいずれDIYに使用する工具達に関する記事も書く予定なのでここでは多くを触れないが、これのおかげでだいぶ埃の被害は軽減されているはずだ。

 

埃をある程度吸い尽くした後、ようやく木材をひとつずつ降ろしていく。ここに置いてある木材は2種類ほどあり、恐らく野地板と垂木の損傷部分を修理しようとして積み込んでいたのではないかと思われる。

 

パッと見では埃をかぶっていて汚れているように見えるだろうが、こういう木材は埃を落としたり高圧洗浄機などで洗うことで綺麗になりそのまま使えるケースが多い。今日からしばらく雨がちの天気が予想されていたこともあり、洗浄機ではなく硬めのブラシを使い丁寧に埃を落とす作業を選択した。

 

ブラッシングして汚れを落としていくと、予想以上に木材の状態が良いことに気付く。板材の幅こそ不均一だがいずれも7〜8mm厚で統一されてあり、長さも全て2mもので檜の無垢材である。

 

処理をしていくうちに、これを使って化粧野地板としていく案が浮上する。ただ、良くも悪くも規格品でないため、足りない部分を補うために全く同じ厚のものを揃えるのが難しいかもしれず、決定には至っていない。もし安価で同じ厚みの素材が揃うようなら迷わず野地板として使うことになるだろう。

 

ただ、やはり揃わないとなった場合、厚みがないことが仇となり単体での床材としても考えにくいところで、意外に扱いに困る可能性もあるためひとまずは倉庫の中に退避させる。良い材であるため、お倉入りにならないよう何がしかで使い切りたいところではあるため絶賛アイデア募集中だ。ご意見・アドバイスがある方はこちらまで。
続きを読む≫ 2019/05/19 16:22:19

みなさま、お元気ですか。ゴミ捨ても残すところあとわずか。ここのところブログでもずっと「あとわずか」と言い続けているような気がしないでもないが、残っているものとしては廃油類、農薬類、鉄くず類などで、処分法について色々と検討していたものたちだ。

 

それらの処分にも目途がついたのでついに全工程中最もしんどいと思われる作業、お掃除タイムに突入している。まず最初にお掃除を完了させたのは近いうちに完全に壊す予定の倉庫の中から。

 

当初は割とすぐに壊して開放的な空間を作りたい(駐車場スペースになる予定)気持ちがあったのだが、色々と検討した結果、しばらく残しておくことに決まった。というのもこの倉庫、開けてみると中は意外に広く、作業スペースとして優秀な働きをしてくれそうと判断したことによる。

 

ただ、写真に残しておかなかったことを後悔中なのだが、中はとんでもないガラクタの山だったためゴミ捨て・掃除が最も大変だった部分ともいえる。農業系の資材や肥料など、工業系のオイルやドラム缶など、巨大なストーブやこたつなど、各種長物(棒・鉄筋・高枝切りなどの類)、シニアカーといったものまであった。

 

これだけのものも概ね綺麗に片付いたので、今回は前回のブログでも宣言していたとおり、片づけの中から出てきたものの中で今後も使えそうなものを紹介していこうと思う。

 

まずは右の写真から。見ての通りの時代箪笥である。造りは平均レベルにいいものだが材質がややチープな感がある一品だ。これが納屋の2階に鎮座しているため一度下におろして綺麗に使える状態にしたいところだが、引き出しなどの中身を抜いても結構な重量があるため助っ人が来てくれるのを待っているところだ。読者の中で手伝ってもいいという方がいればこちらまで。

 

次は左の写真だが、これが何かお分かりになるだろうか?これは台秤(だいばかり)と呼ばれるもので、古い時代の重さを量る機械だ。現代でいう体重計に近いものだが、現代のものと違う点はその重さが数字で表示されるのではなく、分銅と呼ばれる重りを天秤の先のところに取り付けていき、その重さの合計で目方を量るという仕組みになっている。これも農家の納屋などにはよく眠っているアイテムで、そのクラシカルな風貌と超単純な構造で使うと気分的に盛り上がってしまう一品だ。

 

次に紹介するのは、今回の物件から出てきた中で私が個人的に最も嬉しかったアイテムだ。写真のとおりただの流木なのだが、水槽で魚を飼育したことのある人ならこれの価値は一目瞭然であろう一品。この写真では少しわかりづらいかもしれないが、大きさ、雰囲気、重さなど90p以上の水槽に入れるのに丁度良いもので、今後ビオトープ以外にも水槽などを作ることがあれば使うときが楽しみである。

 

そして今回はこれで締めにしたい。これを見ただけで用途がわかる人は木と相当密接に過ごしている人ではないかと思う。これらは全て木を伐るために必要な道具一式で、木を伐ることを想像すらしたことない人には用途が全くわからないものかもしれない。写真にあるこれらの道具は全て木を伐ったときに倒す方向を意図した方向にするために必要な道具である。

 

余談になるが、木を伐るという作業は実はとても危険な作業で、事故が起こりやすくプロの林業の職人さんなどでも簡単に命を失ってしまう可能性がある行為なのである。

 

実は、この家の前の持ち主も切り倒した木の下敷きになって亡くなられたと聞いている。素人が簡単な気持ちでやることは危険などころか、周囲への危険・迷惑にも繋がるので絶対にお勧めしない。やる時はしっかり事前に知識をつけて万全の準備をした上でやらなければ危険だということは知っておく必要があろう。

続きを読む≫ 2019/05/16 16:55:16

ここしばらく、どこを走っていても山藤を目にすることが増えてきている。こちらの新しい家のすぐ裏の山でも緑の中に紫のアクセントが鮮やかに見て取れる。私がやりたかったのはこういう居ながらにして常に四季を感じることができるような生活だ。

 

さて家の世話のほうに目を転じると、この土日を利用してゴミ集めもいよいよ終盤に突入してきた感がある。母屋・納屋ともにあらかたのガラクタは処理が終了し、残すところは農業系の肥料や薬品と工業系の廃棄物的なもののみとなってきた。

 

ここまでガラクタ選別が進んでしまうと、捨てずにそのまま利用しようと思えるものもだいぶ増えてきている。それらを分ける際にある程度綺麗に掃除したスペースにブルーシートをかけて保管しているため、そろそろ掃除なども交えながら作業を進めている。

 

今回は、掃除からの出物の第3回目として紹介していこうと思っているが、恐らくこれが出物としては最終回になるかもしれない。このブログにおいて出物という言葉の意味として、一応こんな目を引くものが出たから記念に写真撮りましたが全て捨てているものですという意味で使っている。

 

次回はタイミングをみて今後も捨てずに使っていけるようなものを紹介する予定だが、ひとまず右の写真のとおり捨てるものとしての紹介を続ける。こちらは昔でいう葛籠(つづら)という竹編みのカゴである。

 

有名なのはお伽話にある舌切り雀に出てくるものだろう。大きな葛籠と小さな葛籠を選んで持って帰ってよいというアレである。そういう話を意識したかどうか定かではないが、正直、これを見つけたときは私自身開けて中身を確認するまで無用にドキドキワクワクする気持ちを隠せなかった。そんな魅惑的な風貌を備えた品である。

 

次はこちら。これを見て何かピンときた人は少なくとも私と同世代か、それ以上の人であろう。こちらは昔のとても使い勝手のいい弁当箱で、私がよく目にしたのは主に現場の職人さんなどが昼食のとき広げて食べていたのが多かった。

 

フタを開けると箱が3層くらいに重ねて入るようになっていて、味噌汁が入っているのが子供心に衝撃的だった。今の時代であればコンビニで100円前後でインスタントのものを購入し、現場にあるポットなどで簡単に作れるのだろうが、当時はそのような恵まれた環境の現場がほとんどなく、この弁当箱で味噌汁をのんでいる人がとても羨ましく見えたものである。

 

お次はやはり出てきたかという声が聞こえてきそうだが、誰でも知っている昔懐かしの黒電話である。これに関しては捨てるつもりはないのだが、記念品として残しておくけど全く使う気がないものとしてこちらで紹介してみた。

 

ただ、今の現状として集落内に携帯の電波は届いているのだが、母屋の中のみ電波の届きがあまり良くない。私の携帯(AU)はまず間違いなく届くのだが、妻の携帯(DOCOMO)は届かない状態になっていることが多い。

 

妻の仕事はどうしてもこの敷地内を職場としてやらざるを得ないため、携帯の次第によっては家の固定電話を設置する可能性がある。そうとなればこいつの出番が万に一つないとも言えない。

 

そんなこんなでできる範囲で色々なものを紹介してきたが、これらはほとんど全て捨てているものであり、すでに私の手元には残っていないものがほとんどである。左の機械にしてもそうで、恐らく農業で使用されていた何らかの機械である。

 

以前にも触れたと思うが、納屋からの出物の中には農業に関するものがかなり多く出ていて、この家の前の持ち主がリアルで農業を営んでいたものだということが実感できた。

続きを読む≫ 2019/05/12 16:51:12

前回お伝えした通り、屋根の確認作業が途中で一旦ストップしている。その日の作業を終えた私はすぐさま最寄りのホームセンターへ向かい、適当な番線を求めた。

 

次の日、番線での梯子の固定を試みる。簡単に固定できそうないい場所が見つからず、結局2階の内側から屋根の裏側についている垂木と垂木の間の隙間を適当に探り当て、そこから2mほどに切った番線を梯子に伸ばし固定する形をとった。

 

固定された梯子に対する信頼感は絶大で、高所に対する恐怖心もこういう細かなケアをするなど気持ち一つで全然違うことが証明された。これで最悪屋根上で滑ったとしても梯子というちょっとした壁を支えに転落を防ぐこともできるだろう。

 

本来、プロはこういうやり方をするとは思えないが、あるものだけでなんとかしようというのが今回のDIYの主旨でもある。この「安心感」という巨大な武器に味を占めた私は、続く屋根頂上までの斜めの部分にも真っ直ぐに伸ばした脚立を置いて番線固定してみたのが右の写真だ。

 

この梯子がかかっている区間は移動も気楽にできる上、屋根を修繕する上で必要な工具や材料を置いたりするのにも役立つはずである。降りる際も梯子に足をかけるまでの最も怖い動作を全く危険を感じることなく行えている。

 

ここまで準備を整えておいて、さあいざ屋根の状態をチェックしてみましょう。と意気込んで確認してみたのが左の写真。

 

屋根裏から野地板が一部欠損していることは予め確認できていたが、私の予想では恐らく瓦が割れるなどしているものだろうと思っていた。しかし、その答えは見てみてビックリ、である。ただズレているだけのように見える。というか、どうやったらこんな状態になるのだろう?他の瓦の部分で確認してみたが、力任せに引っ張ってみてもそんなに簡単に抜けたり外れたりするものではない。

 

この様子だと、このズレたやつを元の位置に戻すことができればそれで全工程終了になってしまうのではないか?予想外のことが起こっているため、気を取り直して考えようと一呼吸おいてみる。屋根からの眺めは素晴らしい(笑)。

 

私としては、事前の予想から瓦数枚を持って上がり、ある程度の広さ分正常についている瓦を外し、同じく持って上がった数枚の板材を使って野地板の交換を行ってから瓦を付けていく作業になると考えていた。こんにち、屋根の構造としては野地板の上にアスファルトルーフィングという防水シートのようなものを敷くのが一般的だが、この納屋の屋根全体そういう加工を一切していないため、改めて全面に施すとなると予算がかさんでしまう。

 

そのルーフィングをどうしようと考えるのが心の中で一番大きな割合を占めていて、この屋根修繕の全工程がまさかこんなにアッサリと終わるものとは思っていなかったためやや拍子抜けした格好となった。

 

とりあずズレていた瓦を元あった位置にハメてみる。意外と簡単に元の位置に戻すことはできたが、強く引っ張ると抜けてしまう状態である。これは瓦というものが通常、桟木と呼ばれる屋根の上に細い木を通してあるものに引っ掛ける形でつけることになっているからであり、この場合その桟木の位置にあたる野地板が割れて桟木もともに欠損しているためであると思われる。

 

少し迷ったが、とりあえずはこの状態で今後も雨漏りがあるのかどうかを確認してみることにし、もし完全に防げる状態なのであればそのとき仕上げ方を考えようということで決定した。次の雨の日が楽しみではある。

 

ちなみに瓦で塞いだ屋根を裏側から見たのが右の写真だ。前回の記事にある穴の開いた写真と較べてみてほしい。予算にもよるが、今後その野地板の裏には化粧野地板と言われる板材を見栄えをよくするために貼ることも考えている。もし桟木が必要であるようなら内側から桟木の用をなす形のものをつけてみてもいいかもしれない。それが今のところ一番手間が少なく必要充分なやり方であると思われる。

 

思ったよりも簡単に終わってしまい、本日のやることがなくなってしまった。時間が中途半端に余ってしまったので以前から邪魔だった空き瓶の整理をすることにした。写真の通り、一升瓶2ケース、ビール中瓶26本、瓶ジュース2ケース、その他いらない瓶。

 

こういったものの中には酒屋で換金可能なものも存在する。古かったり、開栓してなくて中身が残ったままのものもあったが帰りの道中にある酒屋で快く引き取ってくれた。総額で1280円也。こういうものも全てゴミ処理センターに持って行くと有料(こちらが支払う)での引き取りとなるため、積もり積もるとその差は大きい。他にはアルミ缶や鉄くずなどもやりようによっては換金可能なので知っておいて損はしないと思う。

続きを読む≫ 2019/05/10 19:07:10

長く続いているゴミ捨てもようやく終わりが見えてきつつある今日この頃、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。ゴミ捨てに関して、ようやく納屋の主だったものはほぼ終了し、残すは倉庫内のガラクタと産業廃棄物、母屋の台所周りにある調理器具や食器関係のもののみとなってきた。

 

量としてはさほどでもないかもしれないが、倉庫内の産業廃棄物(廃油入りのドラム缶など)など大変そうなものが含まれているため、ここらで道半ば程度に考えている。今までのゴミ捨ての成果は左右の写真のビフォーアフターで見比べてみてほしい。

 

本来は野焼きやゴミ焼きは法律違反となり絶対にやってはいけないことと謳われているが、集落内で農林業をするにあたり草刈りや剪定した枝などを焼却処理することは誰はばかることなくできる。今日も草焼きなどをするためそれを見守っていたのが冒頭の写真だ。

 

こんな感じで、ゴミ捨てや掃除だけだと気がめいってしまうため、なにがしかやることを見付けてそれを実施している毎日である。

 

最近、親族・友人知人によく聞かれることが「家を買ったのにすぐ住まないの?」ということだ。実際、今の母屋の状態は電気が通っていて水道(山水)が無制限に使え、電気温水器も配管の破れた箇所を修理すれば使えるようになる状態である。

 

であるため、本当に最低限の生活を覚悟できるのであれば、温水器の配管さえ修理すればすぐに住めるともいえる。ただ、40年以上文化的な生活に慣れすぎている作者一家としては、もう少し快適な状態になってからでないと住む気にはなれないのが正直なところだ。

 

現状では水道・電気・ガス等のインフラ面はある程度の部分でその気になればすぐにでも整う状態といえるが、いざ住むとなると建屋の状態などのハード面において若干不安がある。

 

まず、玄関のドアが壊れていて外から簡単に開けてしまえる点や、歪みやもともとの造作などからスキマが多く、家屋内への虫の侵入を防げないため長期的な暮らしを考えたときストレスになりそうなこともある。また、そのようなスキマが多い形となっているため、今の時期でさえ夜になると家屋内が底冷えするほどに寒い。

 

また、通信などのインフラ面はまだ何も準備ができておらず、テレビ放送(山に囲まれていて有線を繋がないと視聴できない)や光通信などもまだこれから手を付けていかなければいけない状態だ。

 

このような点から、住むことになるのはまずそこら全てをクリアしてからということになる。以前のブログでも触れたとおり、人間、快適な住まいを追求すればキリがない。風呂は綺麗で広いほうがいい、床には暖房をつけて快適な生活を送りたい、見栄えをよくするためにガラスサッシなども最新のものにしたい、などなど。

 

そういう欲と戦って勝つにはよほどの強い意志が必要になる。自分にはそこまで強い意志を持てる自信がないため、母屋の改装をしてしまうと予算ギリギリまで快適の追及をしてしまい、納屋への改装予算が残らないことになるのが目に見える。

 

それを避けるため、母屋の改装を後回しにしてまず納屋の改装から始めることだけを決めている。納屋の改装である程度やりたいようにやり、それが終わった時点で残った予算から母屋での快適さの追求をする予定だ。

 

そういう理由もあって、母屋の改装が終わる(住める状態になる)のはまだまだ先のことになる見込みである。

 

そんなわけで納屋の改装から手を付けていくことになるのだが、このブログの熱心な読者ならご存知のとおり、納屋には2階の屋根の部分に一部穴が開いている箇所がある。そこから雨水が侵入し、中の木(まだ被害はほんの一部だが)を侵食し一部腐食もみられているのだ。

 

したがって、納屋の改装云々の前に、まずこの屋根の修理をするということが喫緊の課題となっている。掃除がある程度落ち着いたら天気を見つつまず屋根に上がって状態を確認してみようというのが元々のプランであった。そのために6mほどもある梯子を購入したのだ。

 

・・・が。

 

いざ梯子をかけて登ってみると、あまりの高さに恐怖で体が上手く動かない。恐怖の一番の理由は、とりあえず梯子を立てかけただけという状態であることが大きい。このままではちょっとした揺れや衝撃で梯子が簡単に外れてしまい、転落事故に繋がる。

 

写真では伝わらないかもしれないが、梯子を固定していないこの状態でも屋根に上がることはできるし、それについてはさほどの恐怖心もないと言えるのだが、問題は降りるときである。足元が斜めで踏ん張れる(落ちないよう支えになる)場所がないような屋根の上、固定されていない梯子に移るのは危険というか、無謀である。

 

と、ここまでやった上で梯子を番線でしっかり固定する必要性を強く感じたため、屋根上を見るのは後日ということにし、番線を買いに走ったのであった。
続きを読む≫ 2019/05/09 17:56:09

ゴミ捨てが終わらない。結局このGWは自由時間のほとんど全てを不用な物の選別に費やした形となった。そこで今回は以前のブログでもやったように、ガラクタの中から特に目を引いたものを紹介していこうと思う。

 

今までも触れてきているが、ゴミを処分するのに大いに役立っているのが先だって購入していた愛車の軽トラだ。今となってはもうほとんどの移動手段はこちらの車になっていて、かつての愛車であるサーフは専ら遠出するとき専用の車と化している。

 

およそ田舎道を走る場合、この軽トラという車は色んな意味で都合の良い車だ。田舎道は市街地と較べて信号がない代わりに概ね目的地までの距離が長いことが多く、燃費の面で悪くない車であることや、狭い道や林道などでも小回りが利く取り回しの良さ。

 

何より、この車で少し栄えた市街地を走るとどうしても浮いてしまうというデメリットがあるものの、逆に交通量の少ない過疎地においては、普段見ない車が走っているだけで目立ちすぎて注目の的になってしまう。その点、この車に乗っている限りどんな集落にもあっという間に溶け込め、住民の警戒心を解くという意味での能力は尋常なものではない。

 

話がそれかけたが、出てきたガラクタである。右の板は去年の秋のブログでも紹介した、納屋に巣くっていたミツバチが集めていた蜂蜜の名残だ。これをきっかけにいずれは養蜂をやろうと思うまでになったのだが、改めて見ることにより今後への期待感が高まってきている。

 

次は左の写真である。古い時代の家庭用常備薬だが、とても良い状態で数種類の未使用のものが残されてあり、それなりに骨董価値もあるのではないかと思わせる。ちなみに各種銘柄を簡単にググッてはみたが、今でも引き継ぎ商品が確認できたのはメンタムだけで、その他の薬はどうなったものか皆目わからない。

 

次は農業用のコンベアのような機械だ。こういったものは都会で普通に暮らしているとまず目にすることのないもので、農家の納屋ならではのものと思われる。これの他にも農業用機械や農業系薬品の類のものが数多く出ていて、処分に困っている部分でもある。

 

最後は左のものだ。前回の記事でも別の形の背負子を紹介していたが、こちらはその昔、銅像にもなっているかの二宮金次郎が背負っていたような「ザ・背負子」と呼べるような代物で、一体いくつあるんだよというくらい次から次に出てきている。昔はこれに柴や薪を括り付け持ち運んだものだろう。この納屋からは柴ワラが特に多く見つかっており、ワラを編み込んだりは勿論、牛舎の寝床などにも用いられていたと想像される。ちなみに写真奥に映っている2つの木桶の中にもワラがぎっしり詰まっている。

 

このような感じで次々と目を引く出物が出ている。この次に出物を紹介することがあれば、今度は残して使えそうなものに焦点を当ててみるのも面白いかもしれない。

続きを読む≫ 2019/05/06 16:38:06

集落では田植えも始まり、水回りや生物の動きが活発になってきている。それと共に家の周りの草も伸び放題で、さすがに草刈りをしないわけにはいかない状況になってきた。

 

本日は3名の助っ人が草刈りに志願してくれたため刈払い機の数が足りず、私はいつも通りゴミ集めからのスタートとなる。ゴミ捨てと言ってもいつもゴミを持って行く焼却場(車で10分強ほど)は土日が休みであるため、一番長く掃除ができる土日で大量にためたものを倉庫に投げ込んでおき、平日の午後持って行くというやり方になる。

 

草刈りの成果としては、右のビフォアと左のアフターを見て比べてみれば一番わかりやすいと思う。

 

このような感じで家周りの敷地全体を約2時間ほどかけて全て刈り込むことができた。やはり持つべきものは信頼できる助っ人だとしみじみ感じた今日この頃である。

 

通常は草刈りだけでも骨が折れるところだが、今日は人数がいるということで今まで後回しになっていたいらない庭木の刈払いも行う。写真では伝わりにくいが、今までボサボサであまり光を通すような感じではなかったため一気に明るくなった感がある。

 

将来的にはこの庭木は紅葉とクロモジの2本を除いて全て切り倒す予定である。倒してある程度スッキリした後はこの場所にビオトープを作る計画を立てているが、いつになるかは全くの未定だ。

 

前の持ち主が庭木を植えてある場所に2段階くらいの高度差をつけていたため、人工渓流を作りやすい形になっており、いくら流してもほぼ無限に無料で使える山水があるため、通常よりはるかに手間なくいいものが作れるのではないかと思っている。

 

掃除をする傍らここ数日は天気が良かったこともあったため、使えそうなガラクタを選別して洗浄機をかける作業も並行して行っている。綺麗にしたところでそれをキープしたまま保管できる場所もないのだが、こういう作業をすることで毎日の辛いゴミ捨て作業から心機一転できるし、次のステップへの希望に繋がる気がしている。ゴミ捨てもようやく半分程度が終わり、少しずつ先を見据えて次の作業を考える段階にきている。
続きを読む≫ 2019/05/05 17:26:05

相変わらず掃除が続いている。以前にも触れたが、買った家は築100年クラスの古民家ほど年季が入ったものとは言えないため、価値あるお宝が出てくることなどは全く期待していなかったが、ここでついに年代物と言えるものが出てきた。

 

母屋に関しては昭和中期頃建ったことが予想される建物で、納屋の掃除のときを含めて、出てくる年代物といってもせいぜい昭和34年の新聞が出てきた程度だ。ただ、あくまで旧持ち主からの聞き伝えでは、納屋の方に関しては昭和中期に建てる際、どこかの古い納屋から移築再生したものだということだった。

 

通常の納屋に比べて太く立派な梁が何本も使われているところからそれなりに古いものだとは思っていたが、聞き伝えということもありほとんど信頼性のおける情報とは思えなかった部分があったのだが、今回の発見はその考えを根底から覆されるものであった。

 

まず冒頭の写真を見てほしい。これは納屋の2階に設けられた和室の押入にあたる部分の襖(ふすま)で、かなり古い趣のあるものだ。襖というものは実は作るのに相当の手間がかかるものであり、骨組みの上に何層もの下張りを重ねた上で最後に和紙を貼っている。

 

上記の写真は表層の和紙がぼろぼろでほとんど剥がれかけている状態のものだが、思い切ってその和紙を剥がしてみると意外なほど綺麗に剥がれることに驚いた。剥がした和紙が綺麗に残るのはもちろん、剥がされた下張りの新聞紙もかなり損傷が少ない状態で残っていたのだ。

 

その新聞紙をよく見たものが右の写真で、その日付欄には「明治二十八年」と書かれているのが読み取れる。まだほんの一部にしか目を通していないが、記事としては日清戦争が終結して講和条約が進められていることについて書かれてあり、旧字体が多く使われている。

 

挿絵にもなにやら浮世絵のようなものが使われてあり、目を引くもののように感じる。新聞紙の他には恐らく当時に書かれたりしたのであろう手紙や文字の練習などに使われたような紙が貼りつけられているのも印象的なものだ。何より、歴史や小説の中でしか知り得ない伊藤博文が首相を務めていた時代の新聞ということに思いを馳せる。

 

ぼろぼろの襖であったため捨てる気満々だったのだが、これを見た途端にものすごい愛着を感じるようになってしまった。それと同時にこの納屋がほとんど全ての部分において少なくとも120年以上前に使われていた可能性があったことを知り、改めて大切に使っていく覚悟を決めた。

続きを読む≫ 2019/05/03 20:24:03

世間ではGW真っただ中だが、私は個人的にGWに連休などの恩恵を受ける仕事というものに就いたことがない。ただ、今年に限っていえば、それは多少違うようである。

 

新居購入とともにタイミングよくGWに突入したこともあるのか、家族や友人の訪問が立て続けに発生している。GW中の天気予報はあいにくの雨かと思われていたが、実際は初日だけが雨でその他は今のところ暑すぎず寒すぎない理想の天候であるといえる。

 

そういう天候の中、GWの突入と時を同じくして新居のある集落では少し遅めの田植えが始まっている。今まで干からびていた田に水が入ると同時に天候も暖かくなったことが重なったせいか、カエルが大合唱を開始し、新居周辺の土手あたりには大量の蛇が(3日間で10匹ほど)日向ぼっこをするようになった。

 

そうなる直前、作者の父親が家の様子を見にやってきて来週あたり草刈りをやると張り切っている様子だったため、仕事を奪ってはいけないと草刈りを自制しているのだが、このまま土手の草が伸びすぎると蛇と望まない遭遇をしそうで危険でもある。

 

また、新居への宿泊者第一号として友人A氏がわざわざ東京から訪れてくれた。一人っ子連れの夫婦だが、学生時代からのアウトドア仲間でこの家の自然環境を気に入ってくれたようだ。一日の滞在の間に雄大な江の川を見ながら弁当をたべたり、神楽を鑑賞したり、ガサ入れをして脇の小川の生物に触れたり、庭で焼肉を楽しみ、最後は作者の実家のお好み焼きを食べたりした。

 

私も家は購入したものの、脇の小川の魚種調査などを後の楽しみにとっていたためまだ全く網や竿を入れていない。友人A氏が息子と一緒に捕獲した生物を鑑賞して初めて知った部分も多かった。

 

網に入っていた生物は淡水魚ではカワムツ、あとは沢ガニ、スジエビ、数種類のヤゴ、数種類の川虫などだ。家の目の前のほんの短い区間で簡単に網をすくっただけでこれだけのものが入ってくる。私も一緒に楽しんだため、写真を残していないことを激しく後悔している。

 

未だにヤモリが多くいる古い家や川に出ていた蛇を手でつかみ、興味津々の子供も一緒に握ったり実際に触れて楽しめる、こんな環境に是非お友達として遊びに来ていただければ幸いだ。連絡はこちらまで
続きを読む≫ 2019/05/02 19:21:02

掃除が続いている。数日掛けて、まだまだ何分の一くらいかほどにしか進んでいないが、ゴミだらけの中にもときどき目を引くようなものが混じって出てくる。明治・大正以前などに建てられた倉から出てくるようなものすごい年代物はないが、それこそ昭和の時代を支えたであろう品の数々。見た目の雰囲気などから昭和レトロなどと表現されることも多い。

 

上の箪笥もそうである。この箪笥のように、側面にU字型をした鉄製の金具(棒通しという)が付いている箪笥は長持ちとも呼ばれ、昔ながらの由緒正しいものによく見られる造りで文字通り棒通しに棒を差して両側に人が担ぐ形で運搬されていたものだそうだ。

 

ただし、この写真の箪笥は使用されている木や拵えが年代物のように良いものではなく、少し時代が進んだ際に安価に作られたもののように見える。右の木製の背負子などもそうだといえよう。ただしこちらは思ったより頑丈な造りで大きさの割に重量もあるが、収納スペースとしては現代のランドセルよりもはるかに狭いものであった。

 

こういう出物の中では定番ともいえるかもしれないが、これらを保存した当時の新聞も出てきた。ここに載せているのが昭和52年のものであるように、やはり思ったとおりさほど古すぎる時代のものではない。だが、私が生まれた年代にほど近い時代の新聞というだけでもある程度の感慨がわいてくる。

 

次に出てきたのは現代でもお馴染みの電気あんかだが、製品として出始めて間もない頃の懐かしい質感を持ったものだ。外張りが金属で腰高があり、現代の感覚では使うのに不便さを感じるものであろうし、なんとなく危険な匂いがしないでもない。昭和中期頃、広島の会社が販売していた粗悪な電気あんかが発火する事故があったらしく、国内の電気製品に対する規制強化が始まるきっかけになったそうだ。

 

そして昭和の農家の遺物らしいものも出てきた。左の計器メーターのようなものは米粒の中の水分含有率を測るためのものだそうで、現代はもっと進化した機械が使われているとのこと。集落の農家に聞いて初めて知ったことだが、米を出荷する際にクリアしなければいけない水分含有率の規定範囲が決められているようで、付属の直径1pほどの小さな穴が空いたプレートに稲の粒を載せて計器に差し込み測定するようになっている。

 

などなど、処理してきたガラクタのごくごく一部だがこんな感じで楽しみながらゴミ処理をしている。集めたゴミは車で10分ほどのゴミ処理施設へ持って行き、何度も往復を繰り返している。粗大ごみなど含め、右の軽トラにほぼ満載で全てを捨てて1400円也。広島市内のゴミ処理場は基本全て無料で捨てられるのだが、ここ安芸高田の施設は安価ながらも有料になっている。
続きを読む≫ 2019/04/27 07:28:27

タイトルどおり、兎にも角にも新しい家のすべてが始まった。ひとまず今は毎日通いながら膨大な量のゴミを選別しながら処理しているところだ。最初からあまり飛ばしすぎても息切れしてしまいそうなので、あまりノルマというのは意識せず、のんびりと自然の匂いを感じながら一人作業している。

 

日々新しい発見があることを実感しながらの毎日だ。基本的に今の私の生活は午前中に農業の仕事をしながら午後だけ家のことをするような流れになっていて、つまり家にいる時間は一日の中でも数時間程度しかない。

 

しかし、購入後から今日まで予定していなかった訪問などがあったりして毎日誰かがコミュニケーションを取りにきてくれている。今日などは集落の顔役であるN氏が裏山から採ってきたタケノコを届けに来てくれた。タケノコの大きさにも驚いたが、田舎の人達は皆こういった人間が豊かに暮らしていく上で本当に有意義な知恵というものをたくさんもっている。

 

また、新しい家ではトイレの汚水は全て浄化槽で処理している。先日、庭で作業をしていると家の浄化槽担当の人が来て色々と説明をしていただいた。実際にマンホールを全て開けて仕組なども教えてもらい、今後の参考になった。また機会があるようなら詳しくここでも触れて行こうと思う。

 

人との出会いのほかには自然との出会いもある。左の写真の桜は私が購入した土地の中に立っているもので、自分がこんなものを所持することになるとは全く考えていなかった。いざ所持してみても、自分のものであるという実感も全く湧いてこない。

 

納屋で作業しているときに沢ガニに出会ったこともある。すぐ目の前が小川であるため、そこから迷い込んでしまったのだろう。こんな感じで毎日通っているが全然退屈することがない感じだ。

 

実際の掃除だが、当初考えていたよりもずっと時間がかかりそうなことになってきた。まずは納屋の方から片づけに入っているのだが、右の写真のとおり、5〜6つほどある部屋にそれぞれ大量に古く汚れたものが置き放たれている。

 

置いてあるものの内容は多岐に渡り、とても一回のブログでは紹介しきれない。また後日、ある程度まとまったときに紹介していければいいと考えているが、写真の部屋(納屋の中でも一番狭い部屋なのだが)のゴミを全てまとめるだけでも2日を要してしまっている状態だ。掃除も含めると、1カ月かかっても全てが終わらないと思われる。

 

興味本位でも構わないので、一度掃除を手伝いに見学に来られたい方は今なら大歓迎しますので是非!連絡はこちらまで。

続きを読む≫ 2019/04/25 20:35:25

ようやく、である。東京から広島の片田舎に越してきてもう丸2年が過ぎた。しばらく前の記事で交渉中の物件のことに触れていたが、2転3転、直前までどうなるかわからない状態で、本日(4/20)ようやく成約を交わすことができたのでここに報告したい。

 

物件購入までの顛末記事をこちらに載せているが、文字のみの長文(読み切るのに2〜30分かかります)であるため、個人売買の1ケースとして興味ある方だけ見ていただければと思う。

 

次回、購入した物件の私なりの総括をしてみようと思っているが、今日のところは取り急ぎこのブログを読んでくださっている方へのご報告という形をとらせていただいた次第である。

 

物件の総括が終われば、いよいよ本題であるセルフDIYが始まっていく。このブログをご覧いただいている方で、手伝ってもいいという方がいれば是非メールを送っていただきたい。特に、最初の段階では掃除がメインになってくるため、興味本位の参加でもありがたいです。

続きを読む≫ 2019/04/20 18:38:20

今年は全国的に雪が少ないようで、私の住む吉田でも積もるほどに降ったのは今のところ一度だけだ。購入を進めている家付近もそんなに多く積もることがない地域だが、天気がいいときの雪景色はとても美しい。

 

その家についての話。記事にはしていなかったが、前回10月頃持ち主本人と合意した上でいろいろと手続きなど進めてきた。ところが一転、手続きなどが進行している途中から持ち主の息子などが出てきて引っ掻き回されている。

 

これは個人売買をすると決めたときから覚悟はしていたことであったが、親族の介入の面倒さをまさに今実感している。話には聞いていても、いざ直面してみると本当に購入のモチベーションさえ下がってくるものであることだと痛感している。

 

まだ成約前でもあるため具体的な言及は避けておくが、結論から言うと、当初私と持ち主が合意の上すすめていた予定どおりに事は運ばれている。運ばれてはいるのだが、過程の部分として無用のストレスを受けることになっている。

 

つまり、子供側に、年老いた母親が得体のしれない人間に騙されているのではないか(あながち間違ってはいないかもしれないが)という思いが強く、話が進んでいるのを一旦止めて予定していた内容を再度説明して追認してもらったりする作業が追加されていた。

 

実は交渉の際、持ち主本人と話を進める前の確認の段階で、持ち主側としては家族間での話ができているため、子供がしゃしゃり出てくることはないと聞いていた。

 

本来なら当然家族が絡んでくるため、覚悟の上で交渉に臨んでいたのだが、そこまで言われるならと先方を信頼し、時間を割いていろいろ手続きなどを一緒に進めてきた経緯があったため、こちらとしては不愉快極まりなく、取引を中止するかどうかの選択も考えるほどであった。

 

慣れないことをすると色んな問題が出てくるが、本当にいい勉強をさせてもらっていると思う今日この頃である。ここを無事乗り切ることができれば、ようやくスタートラインに立つことができる。

 

あとは農地の地目変更の許可待ちで、実際の契約は4〜5月くらいになる見込みだ。さてどうなることやら。

続きを読む≫ 2019/02/05 20:05:05

災いを転じて、結果いい方向にいくんだろうかという話。

 

候補の家を住める状態にするため、色んなことを考えている。まず、現状どんな状態にあるかということをまとめておくと、母屋の方は電気は使えるがガスは止めてあり、水道は山水なら使える状態。電気温水器がついているが、最後に使ったのは数年前、今は配管が破裂したとのことで実質お湯は使えないが、そこを修理すれば使える状況。

 

浄化槽もすでに設置されてあり、トイレだけは改装してウォシュレットが付いている。ただ、浴室は昔ながらのコンクリ固めのタイル仕様。恐らく改装する際に最も予算を割くことになりそうなのがこの浴室の部分と断熱の部分になりそうだった。また、上水は家の50cmほど離れた場所まで届いているため、必要ならすぐにも引き込める状況だ。

 

母屋を古民家調にリノベーションするには恐らく予算がかかりすぎるため、ハナから快適性を重視した現代的な造りにする方向で考えたほうが現代っ子である我々は生活がしやすかろうという判断をしている。その分納屋の方に古民家の雰囲気を作っていけばよい。

 

最初は、まず住むことを考えて母屋から手を入れていこうと計画していたのだが、自分達の快適さを追求すればいくらでも予算が跳ね上がっていく。当初の予定では、古民家スタイルの生活をするベースで考えていたため、まず納屋の古民家調への改装をやりたいようにやって、余った予算で母屋のリフォームを考えることにした。

 

そのため、納屋にどれほどの予算が結果的にかかるかによって、母屋でのある程度の不自由は甘受していくことになる。だが、上記情報のとおり、最新の文化的な生活をしようとしない限り、現状でもまあなんとか暮らすことはできそうな家なのだ。

 

そこで納屋の状態がどんなものかというと、こちらはほとんどの部分で改装が必要になる。そもそも住居地ではないため、床組がされているわけではないこと。土壁は古くなってボロボロのため、全面塗りなおしが必要になること。そして、開口部が極端に少ないため、その部分にだけは現代的なガラスサッシを入れていきたいことなど。

 

また、購入予定物件の納屋には少し前からミツバチが巣を作っているようで、色々と動き出す前に処理しておきたかったため業者に駆除依頼の見積もりを出してもらったのだが、その時の話を少ししておこうと思う。或いは何かの参考になるかもしれない。

 

適当にネットで目に付いた見積もり無料のところにお願いしてみたのだが、結果的に基礎裏の部分に巣くっていて目視できないため料金はわからない、巣くっている基礎の周囲を破壊した上5万円くらいは覚悟してもらわないと、と半ば悪徳セールスのような雰囲気で言われた。

 

初対面の挨拶のときも向こうから「どうも初めまして」ということもなく、こちらが挨拶してから「あ、どうも」的な返答で、良心的に見ても少し変わった人ぐらいの印象であったが、「ミツバチは大変なんですよ」(サイトにはミツバチが一番安く数千円からでやれると書いてあったのだが)と開口一番、実際の現場に近づくときには「あまり近づきたくないんすよね」。

 

巣の周囲を壊すことが前提であったのが幸いだったのかどうかはともかく、検討して再度連絡することを伝え(その気には全くならなかったが)、連絡先を聞くとそのとき初めて名刺を渡してくれるという。車の中に置いてあるのを取りに歩きながら雑談までに「会社の事務所はどちらにあるんですか?」と問うと、「いや、だから名刺渡しますから」と2の句が継げない返答。

 

業者のカタギ離れした雰囲気に妻も恐怖を感じた様子でやりとり終了後、気を取り直して常にお世話になっているTさんに相談すると、たまたま関わりのある養蜂家さんを紹介してもらった。地元の方で、移住してくれる若い人には協力したい、との心強いお言葉。最初からこちらにしておけばよかったが、色んな人が見れることもまた勉強だろう。

 

ちょっとした謝礼程度で駆除してもいいけど、と前置きの上、自分でやるなら防護服などただで貸してくれるとの話をいただいた。その日はこちらも予備知識が全くない状態で話をしたためアドバイスしてくださった内容もうろ覚えなのだが、最近は養蜂も人気で素人が趣味で簡単に始められると自身でやってみることを勧められたりした。

 

その後、防護服を借りて自分で駆除する方向で色々調べているうちに、ニホンミツバチに関する養蜂のイロハを見たりして、今では趣味で養蜂をしてみたいと思うまでになっている。無駄に思えた山林購入にもこれで少しは意味が出るかもしれない。

 

どんな出会いが自分に影響するか、本当に先のことはわからないが、こういう出会いも大切にしていけたらと思う次第である。

続きを読む≫ 2018/10/27 20:42:27

こちらに越してきてからの最初の目標を達成したことで、日に日にやりたいことが増えてきている今日この頃。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 

前回、やれることがいくつかあることを書いていたが、そのうちお金がかかること(必要な工具や資材の購入など)に関しては、消費税率が上がる前にできるだけ工面できるようにしなければいけないと思っている。

 

ただ、地元広島では広島東洋カープの日本シリーズ優勝如何によって何らかのセールが行われる可能性があるため、その結果待ちで動く腹積もりでいる。その間、手始めに家の採寸を行い、CADに起こしてリフォーム案を考えたりしてみている。

 

私が古民家で田舎暮らしをしようと漠然と考えたのはもう10年以上も前のことになる。当時、都会でしか成立しない仕事をしていた私の人生の転換期でもあったのだが、都心に永住するつもりもなかったため、地元などでもできるような転職を真剣に考え始めた時期だ。

 

結局は、どこの田舎に行っても確実に職が存在する福祉業界に転職することになるのだが、その決断をする前に色々と試行錯誤し様々な職を検討した時期があった。建築設計の仕事を模索したのもそんなときで、結果的にあまりの薄給に断念したが、そのときの勉強や知識が今かなりの部分で役に立っている。

この、CADを使って間取りを考えたりする作業は考えることが多くて大変ではあるのだが、これから自分の住処になることを考えながら必死であれこれ思考をめぐらす作業がここ最近でも一番楽しい瞬間であった。今では、考えた間取りに対してどれほどの材(壁材、大引き、根太、床張りなどの基礎材)が必要かの積算を大まかに出してみたりもしている。

 

それから書きそびれていたが、今回のこの物件を買うことを決断する最後の後押しになった部分が納屋の造作の部分であった。母屋の方は前述のとおり、昭和初期頃建った古家で、風格や趣など古民家とはだいぶ違っている。

 

ひょっとすると、母屋しかない状態であれば購入の意欲は全くわかなかったかもしれない。第一印象がまさにそうだったのだが、まず川沿いに建っている納屋の方に先に目が付いたのが本当のところだった。

 

最初の印象のとおりだったこととして納屋の方は母屋よりも数十年前に建っており、しかも建築当時よりさらに古い時代の納屋を移築再生して作ったものだそうで、使われている材がとにかく太く、風格があるのがとても印象的なものだ。

 

昔は牛舎として使われていたらしく、その名残もあるのだが、個人的にはこちらをリノベーションして人が住める状態にしたいと思っている。つまり、最後の後押しになった部分というのは、この納屋の改装次第で充分に古民家としての暮らしを味わえるという目途が立ったことだった。

続きを読む≫ 2018/10/26 20:00:26

前回までの顛末にも書いたとおり、購入物件がほぼ決まった。今回は、ではなぜ決まったのに今すぐの話ではないのかを可能な限り詳細に報告しようと思う。

 

まず、今回の件で商談成立という言葉の意味として、売りたい側と買いたい側の意思が一致し、値段やその他条件的なものも一通り口約束でお互いの合意を得たという意味で使っている。

 

つまり、契約書もこれから作成する必要があるし、登記移転や金銭授受に関しては最終的に契約書面で合意の判を押した上での話になる。そこまで進むかどうかを阻む障害はほとんど取り除かれる見込みでの話だ。

 

では今回、どんな障害があったのかを簡単に説明すると、まず、建物に関して前述のとおり所有者名義が変更されていなかったということがあった。具体的に言うと、私が交渉しているMさんの曽祖父にあたる故人が建物の名義人となっていて、しかもその建物はすでに存在しない(壊して建て替えをし、登記をしていない)という状態となっていた。

 

知識のある方なら故人となっている曽祖父の名前が出てきた時点で相続問題がかなり面倒なことになってくることが想像できると思うが、この件の場合は、登記上の建物がすでに存在しないため、大した苦労もなく建物滅失登記の手続きをすることができた。

 

まず滅失登記をして、その後今実際にある建物を登記することで晴れて第三者に登記移転することが可能になる。この点は大きな問題にならなくて一安心したのだが、問題は宅地に関してであった。

 

話を進めている物件には母屋、納屋、倉庫があり、それぞれが建っている土地が宅地であれば問題なかったのだが、そのうちの倉庫が建っている部分の土地の地目が「田」となっていたため話がややこしくなった。つまり、もともと田であった場所に無申請で倉庫を建ててしまっている状態だ。

 

土地の売買の中でも「田」「畑」などの農地の売買に関しては、農地法というのがあり売買するのに農業委員会の許可が必要となる。その許可がでる条件というのが農家を営まない一般の人にとってはクリアするのが厳しく、売りたい人と買いたい人の高い壁となっているのが現状だ。

 

しかも前述したようにこの周辺は農業振興区域に指定されており、農地の扱いがさらに難しく、このままの状態では第三者に登記移転することができない。ではどういう方法があるのかというと、@本来ある地目のとおり田といえる状態に戻し、農家などに売却する(今回のケースでは耕地面積が小さいため農地法により私には売却不可)。若しくは、A農業委員会の会議にかけてもらって、この田だけを農業振興区域から除外させてくださいとお願いする(農振除外申請という)。

 

という選択があることがわかった。当然これは安芸高田市の農業委員会の考え方であって、場所が違えば考え方も違うとのこと。この2つで検討するならば、@のほうは現実的にほぼ不可能であるため、Aを選択するしかない。通常、農業委員会は一月に一度会議が行われるが、農業振興区に関するこの会議は年に3回しか行われず、許可が出るのが4月あたりになるということがわかった。

 

ただ、許可自体は申請すれば降りるとのことだったのでその手続きを進めることとし、除外申請が通ってから地目変更を行い、宅地になった状態で引き渡しという形で決着した。

 

ちなみに農地からの地目変更は、通常そう簡単には許可されないのだが、このケースの場合はすでに大昔に事実上用途が変えられており、しかも原状復帰がほぼ不可能というやむを得ない事情があるため申請すれば通るとのこと。ただしその際に持ち主と買主の連名で始末書というものを提出することになるのだそうだ。

 

というわけで、これから約半年後、登記が全て綺麗になってから取引をするということでお互いの合意を得たという状況になっている。その間なにも手を打たないのも時間が勿体ないのでこの間にできることを少しでも進めていこうと思っている。

 

具体的にいえば、売買契約書の作成や、建物の図面を取ったり、リフォーム後の間取りを設計したり、DIYするにあたっての様々な準備や必要なことがあれば業者依頼する準備を進めたりとやれることはいくらでもある。

 

とにかく、今回自分が当事者になって実感を伴ってわかったことは、農地の問題は本当にややこしいということだ。田舎の相続はこういうパターンが多いとは聞くが、子供や子孫のことを考えるのであれば、登記や地目変更だけはしっかりしておいたほうがよいということがよくわかる話だった。

続きを読む≫ 2018/10/25 19:36:25

まず最初に私が行ったことは、2軒の家の登記情報を調べることである。すでに持ち主の意思のもと、売り家として業者などを介して出ている物件と違い、全てを個別交渉で行う物件だけに本来そういう業者が行うべきところを自分自身で行わなければならない。

 

今後の流れとしては、こういった所有権などの調査をしつつ、最低限工事が必要な部分の業者依頼の見積もりを平行して出していく。全てがクリアされた後に総合的な検討をして結論を出していくことになる。

 

ざっと見たところ、川辺にある古家のほうは業者に依頼しなければならないほどの構造部での問題点は見当たらない。問題はもう1軒の茅屋根の家の方であった。

 

家からの見晴らしがとても良く、家の古民家ぶりも非常にいい感じなのだが、田んぼに囲まれた立地で地盤への浸水量が多く土地もやわらかいため沈下が起こりやすい立地になっていた。恐らくそのせいだと思われるが、家の傾きや歪みが想像以上に大きく、まず歪み修正の工事が必要になる。

 

納屋の方も屋根に数か所の穴が空き、垂木も一部腐食がみられるため全面的な修繕が必要になりそうであった。その2点の見積もりだけでざっと400万ほど。しかも歪み修正の工事のほうは、例による水害の影響で大変混みあっていて、着工できるのが翌年春先になるとのこと。

 

また、駐車場スペースが足りないため敷地内の田を埋めて駐車スペースにすることにかかる費用(土地家屋調査士や司法書士報酬、埋め立て費など)が意外に高く、4〜50万ほどの覚悟が必要とのことだった。

 

建屋自体はタダでもいいと持ち主の話であったが、それでも初期にかかる費用がかなり大きいものになってくることが予想された。

 

また、田舎の相続ではよくあるケースみたいなのだが、調査の結果両方とも登記の面でひっかかる部分があることがわかった。つまり、私が持ち主としてお話をさせていただいた人と、実際に所有者として登記されている人の名前が2軒とも違っているというパターンであった。

 

これは場合によっては商談不可になる可能性のある案件で、真っ先にクリアしなければいけない問題のため、すぐに登記変更ができるかどうかの確認をする。その過程で、上記茅屋根の家の方はすぐに取引できる形に持って行くことは困難であることがわかった。

 

この時点で、購入検討の家は川沿いの古家1軒に絞られることになった。左の写真が裏側から見た外観で、下の写真が川の対岸から納屋を写したものである。

 

持ち主は現在、静岡に在住のMさんで、こちらの実家に戻る可能性はゼロであるため、全ての土地を買ってもらいたいとの申し出だった。所有する土地は建物・宅地・田畑・山林合わせて計28筆。Mさんが親族から相続されたのが7年ほど前で、土地のことや周辺のことはほとんどわからないということだ。20歳くらいまで集落に住んでいたため、その頃のことならわかるが、例えば山林の境界などに関しては全くの不明。

 

つまり、山林に関しては境界確定をしない限り、固定資産税を払い続けるだけの不良債権になる可能性があるということ。10筆以上ある山林の境界確定するのにかかる費用を捻出するのは割が合わなさすぎるため、結果的に不良債権になることが確実だろう。もちろん、ある程度わかっている場所もあるため、その場所に関しては自分の自由に使うことはできる。これら山林だけで2Ha以上の広さがあるが、年間に払うことになる税金は5000円強ほど。

 

金額交渉のやり方としては、Mさん本人はマイナスが出ないほどの金額かもしくはゼロでも考えるとのことだった。実際に物件交渉をしてみると、タダでもいいという話はあるのだがよくよく考えなければいけないのは、評価額と大幅に差がある金額で売買した不動産は贈与税の対象になってしまうということだ。

 

また、古民家の購入に関しては、市から補助金が購入費の3分の1まで最大15万円ほど出ることになっている。それらを総合的に勘案し、土地建物の受け渡しに至る一切の登記費など持ち主が持つという条件で50万円という基本価格の設定が決定した。

 

続きを読む≫ 2018/10/24 20:17:24

最終的な候補となったのは2軒の家。うち1軒は集落の中央に田んぼに囲まれるようにして建っている茅屋根の古民家で、もう1軒は小川沿いに建っている昭和時代に建った新しめの古家だ。

 

どちらも付帯物件として納屋と倉庫が付いているが、駐車場として利用できそうな余剰スペースがそう広くない。車は家族で最低3台分のスペースを確保したいため、土地が足りない部分は宅地以外の土地を駐車場に代替できるかどうかの検討も必要だった。

 

当初の目的からいうと、私が購入したいのは「古民家」のくくりに入ってくるような建物である。従って、後者にあたるただの古家のような建物はこれまでもあまり検討してこなかったところだ。

 

しかしながら、家を探し続けて一年半、私の心境にも多少の変化が生じている。ある時期からそうなのだが、建屋だけを見てそこに住んでみたいという感触を得ることがあまりなくなり、自分の家探しの傾向というのが時間をかけてわかってきた。

 

以前にも少し書いたかもしれないが、自分達が一番重要視しているのは建屋の部分ではなく、建っている場所の環境なのだということ。最初の入口はまずその環境ありきというのが大前提で、そこに建っているのが古民家であるというのを最大の理想としてこれまで探し続けてきている。

 

環境というのは思いつくままに書くと、隣家とある程度以上の距離があることや、室内から窓を通して外を見たときの光景に心惹かれるかどうか、実際に外に出たときの雰囲気はどうかなど、視覚的な部分が大きい。その他としては積雪量や通勤にかかる時間など実際に生活するのにどの程度労力が必要かという部分。あとは集落の人たちとどう折り合いをつけるかという人間関係の部分など。

 

当然、全てにおいて理想的な家というのには出会えるはずもなく、今まで検討してきた物件もどの部分を妥協していくかとの戦いでもあった。これまで時間をかけて何十件ものパターンを見てきたからこそ見えたこととして、一番難易度の高いのがこの自分が思い描く「環境」にある家を見つけることであった。

 

そしてこの集落に限っていえば、私達の思う「環境」という部分はほとんど満たされていることが大きい。家々も一か所に密集しているパターンの集落とは違い、それぞれが距離をとってポツリポツリと点在している形で、あとは個々の立地だけを見て総合的に判断すればいいだけの条件が整っていた。

 

つまり、簡単に言うと、この集落の中にある家ならどこでもいいと思えるほどにここの「環境」に惹かれたということである。そしてその中でも私が個人的に一番理想としていた小渓流に隣接する立地の建物であるため、後者の建物が「古民家」であるかどうかはさほど重要な問題ではなくなっていた。

 

あとは、2軒のうちどちらが金銭的に現実的なのかどうか、という点である。必要部分の修繕の見積もりを業者依頼して検討していくこととした。

続きを読む≫ 2018/10/23 19:48:23

書くべきことが多すぎて文章だらけのブログになってしまっていたため、集落の写真を貼付けてみる。今現在私が住む吉田から、さらなる田舎に向かっていく道を約10分も行かないうちに主要道から外れる道がある。その細い山道を登っていくとほどなく周囲を山に囲まれた小さな集落が出現する。

 

写真には10軒ほどの民家が写っているが、集落全体で空き家も含めて20軒にも満たない限界集落である。周囲を低い山に囲まれた、なんとなく平たいお皿の底のようなところに家が点在している。後でわかったことだが、土地改良が施された地形に田畑が規則正しく並び、透明度の高い小川が集落脇を流れていく様が郷愁を感じさせる。

 

こちらに越してきて以降、一貫して私の家探しをサポートしてくださっているTさんの紹介で集落の農業法人を取り仕切っているNさんと会った。Nさんにはこれ以降、頻繁に相談に乗っていただくことになるのだが、集落として移住者受け入れを積極的に進めていきたいとこちらが圧倒されるほどの熱い思いをお持ちの方だ。

 

話を聞くと、集落に今ある数軒の空き家のうち、連絡可能な家には積極的に家を処分する方向で説いて回っているのだという。実際に、ここ最近で2世帯の移住者もいるらしい。そういうやりとりなどもあって、今現在3〜4軒であればすぐにでも具体的な話ができる家があるという話をされた。

 

話はトントン拍子に進み、一緒に集落を歩いて回りながら、話をきいてみてほしいと思った家4軒に照準をしぼった。うち一軒は集落の高台に位置した茅屋根の家で、最初見たとき最も惹かれた家だ。あと2軒も築100年クラスの古民家だが、こちらは周囲を田に囲まれていてそれはそれで悪くない。最後の一軒は私が思い描いている古民家とは少し違うが、昭和初期ほどに建ったその家のすぐ下を小川が流れる理想的な環境にある家だった。

 

どれも良さがあり、一つでも話が進むようなら迷わず成約を進めていきたいと思えるものであった。そして、Nさんとの会話の中でこの集落に感触を得た私の心の中にも、この候補物件のどれかで決まることになるという直感があった。

 

集落の情報を簡単にまとめておくと、これだけの山っぽさがあるにも関わらず積雪量が吉田と大差ないこと、夏には集落中をホタルが飛び交うこと、何より集落には自動販売機ひとつないほど文明開化されていないが、かといって極端な田舎ではなく中途半端ないいとこ取りの田舎であること。それらは高速のインターや大きいスーパーやホームセンター、妻の実家など全て車で10分圏内にあることが証明している。

 

そして、前編でも少し触れたが、集落を見渡しても近代的な設置物がほとんどといっていいほど見当たらない。農業振興区域であるため、農作業用のプレハブのような建物が2棟とビニルハウスが4棟ほど建っているが、その他のものはすべて木が主体の建物でこれも理想通りである。さらにこういうところにありがちな獣害対策用の田畑を囲う柵のようなものもほとんど目に入らない。

 

柵が見当たらないのは獣害がないからではなく、集落の見栄えを悪くしないよう外周を柵で囲っているからだそうだ。また、雑草が伸び放題で放置された土地の印象にならないよう、土地の大部分を芝生に変えて常に綺麗に刈り込まれている印象になるように工夫がされている。

 

また、集落の家は全て山水が引き込まれてあり、初期登録料を払うと半永久的に無料で使用できるシステムになっている。それとは別に上水道も各戸の前まで届いているため、必要であれば切り替えも容易であること。また、安芸高田市は全戸プロパンガス利用域のため都会で暮らすよりガス代が高いが、ここの集落は全戸で他社と契約することにより他所よりも格段にガス代が安くなっているとのこと。

 

以上が私が聞いたポジティブな情報である。次にネガティブな情報としては、テレビの電波が届かないため有線で繋ぐ必要があり、月々の利用料がかかってしまうことや、下水が通っていないため浄化槽の利用料も必要になる。と、こんなところである。

 

果たして話が進み、うち一番惹かれた高台の家に関しては諸事情がありすぐには売れないとのことだった。さらにもう一軒の家もすぐに連絡がつかず長丁場になりそうな状況で、残り2軒の家はともに話に応じても良いとの返答を得た。

 

話をしてもらえる2軒のそれぞれの持ち主とお会いしたのはその1〜2週間後。どちらもこの集落にはもう戻る予定が全くないため、譲れるなら全て譲ってしまいたいとの話だった。この時を境に、買うことを前提とした本格的な家の調査と見積もりが始まった。

続きを読む≫ 2018/10/22 09:09:22

前回の報告からだいぶ日数が経ってしまったが、ようやく皆さんに一歩前進した報告をすることができる。広島に越してきてから一年半、一件の宅地売買の内諾を得ることに成功した。

 

持って回ったような言い方になってしまっているのは、物件引き渡しに関していくつかの障害や問題があり、契約書の捺印と金銭授受にはまだ至っていないからだ。

 

ただ、今後よほどの問題が発生しない限り契約成立する見込みが高いため、少しフライング気味に報告させていただいても問題なかろうと思う。

 

この物件が見つかるまでの一年半は私にとって人生の中で最も長く感じた期間であったかもしれない。当初はもっと簡単に考えていて、物件探しに時間がかかることはあまり想定しておらず、思うように物件が決まらないことで焦る気持ちを自戒する日々が続いた。物件探しの難しさや交渉の難しさなどまったく思うようにいかないことの連続で、買えるような物件は出てこないのではないかと挫折を感じることもあった。

 

何十件もの家の検討や交渉を繰り返し、それぞれの候補物件にどうしてもかかる初期費用(土台・屋根など構造的な部分の避けられない改修)を業者依頼し見積もりを出してもらう。

 

上がってきた見積もりから改築にかかる総費用を割り出し、物件に対する思い入れの度合いなどを勘案しながら検討するが、ことごとくポジティブな結論に至らなかった。そうこうしているとすぐに数カ月単位で時間が過ぎ、時間の経過もさることながら、第一候補である安芸高田市の中で目ぼしい地域や家は全て検討し尽くしたのではないかと思えるほどになった。

 

そんな中、グーグルマップの衛星写真を見ていると、今の住まいからほど遠くない場所に山に囲まれたある集落を発見した。市内のほとんど全ての道を通ってきたと錯覚するほどあらゆる場所を見てきたつもりだったが、灯台下暗し、あまりにも市の中心地に近い(車で10分程度)ため自分の中で見るに値しないと思い込んでいた場所でもあった。

 

正直期待値は高くなかった。しかし、ダメ元で車を走らせて集落を周っているうちに、今まで見てきたどの集落よりも自分好みの雰囲気であることに気付いた。第一に、周囲を見渡したときに近代的な建物や自然に溶け込めないような設置物がなく、田と川と山のバランスが絶妙な田園風景であったこと。

 

今、日本全国で大きな潮流になってしまっている山間部などへのソーラーパネルの設置。田舎と呼ばれる場所ではどこに行ってもこれを目にすることが多くなっている。正直、田園地帯にしろ、渓流地帯にしろ、そういう環境を求めて移住を志す人にとって、こういうわかりやすい自然破壊を目にしたいと思う人は少ないはずで、私もその例にはもれないタイプの人間である。

 

この場所でならそういうものを見ることなく過ごすことができる。そして集落の中に明らかに空き家になっていそうな家がぱっと見ただけでも3〜4軒はありそうな点も私に希望を持たせてくれる。第三に、地形を見たとき水害・土砂災害の危惧がほとんどないことも大きい。

 

家に戻った私はさっそく集落の有力者との繋がりを模索するため、いつもお世話になっているTさんに相談した。するとほどなく連絡があり、集落のまとめ役であるNさんという方と引き合わせてもらえることになった。

続きを読む≫ 2018/10/21 17:39:21

未曾有に降り続いた雨から数日が経過した。今、テレビを点けると西日本での水害の実態を報道していない局がないほどの大きなニュースになっている。私も被災の中心地である広島に住んでいるため、色んな方から心配のメールや電話をいただいた。

 

このブログの存在を知っている人には特に、更新されていないことで余計なご心配をおかけしたようだ。気が付けば前回の更新からあっという間に5カ月が過ぎている。今回は私自身の無事をお伝えするとともに、今後このブログがどうなっていくのかを書いてみようと思う。

 

結論からいえば、今現在私が住んでいる安芸高田市の吉田町という場所は、今回奇跡的に被害が少なかった地域であった。少し北に行けば三次市、同じく少し東に行けば東広島市などがあり、そのどちらも水没や土砂崩れなどがひどい地区だ。

 

また、国道より一本東を走っている幹線道路沿いの芸備線では、川に敷設されていた鉄橋が流されるなど凄まじい猛威を振った地区である。住んでいる場所は無事であったが、四方の道路は一時完全に寸断された状況になった。

 

広島で最も被害が大きかったとされる安芸区は私にとってはあまり縁の薄い場所であり、災害で大きな被害が発生するなど予想さえしていなかった地域である。その安芸区では幹線が一本通行可能になったようだが、知り合いからの情報によると渋滞で全く動かず、今現在使える状態とは言えない状況だという。

 

高速道路にも通行止め区間があり、そのためか物資の補給も追いついていない状況である。私のいる地域でも牛乳などの乳製品やパン、野菜などがスーパーから消えてしまっている。

 

ともあれ、今自分とその家族が普通に生活できていることに感謝したい。それと同時に、今回被害にあわれた多くの方にはお悔やみを申し上げたい。

 

さて、ブログを始めて前回の更新で1年が経ったが、そもそものブログのメインコンテンツと銘打っていた古民家の購入がスムーズに進んでいない。依然購入に向けて全力で探し続けているが、購入に至らなかった物件をブログに載せることも極力控えている。

 

この数カ月の間、ブログのサブコンテンツでもある山のことや魚のことなど記事にできそうなものもあったが、次の記事は是非とも家の成約に絡んだ記事を書きたいとの思いから更新が進んでいなかった。

 

メインに掲げた古民家に関するブログが進んでいないため、サブコンテンツのほうが明らかに充実したホームページになってしまっている。実際、見に来てくださる方の割合もサブコンテンツのほうが圧倒的に多くなっていた。

 

それはそれでいいのかもしれないが、私が一番恐れていることは、メインコンテンツが充実していない状況に慣れすぎてしまうことである。できれば少しでも早く成約にこぎつけ、それに関係した記事を書いていきたいと思っている。

 

もう何十件の家を見てきたかも正確には思い出せないが、今少しの間は理想の物件探しに動いてみようと思っている。今後成約が決まるまでは更新頻度も少なくなるかもしれないが、決まった後で巻き返しを約束するためご了承いただきたい。

 

また、このタイミングで不謹慎かもしれないが、今回の災害を機に家探しの選択肢もある程度絞れてきた部分がある。大雨が続く中、通行止めになっていない範囲で各地域にどのくらいの水害が起こり得るのかを個人的に見て回った。候補に挙げていた家が床下浸水してもおかしくない立地にあったなど、話が具体化する前に知っておけたことは言うまでもなく大きい。

 

今回はあまりポジティブな話題ではなかったため、最後は今年も続々と育まれている新しい命の写真で終わっておこう。災害で暗い話が多い中、動物の生命の営みは力強く、見ているとなんとなく勇気がわいてくるのを感じる。
続きを読む≫ 2018/07/12 18:01:12

田舎暮らしをすると決めたとき、一番念頭にあったのが「雪との向き合い方」という部分だ。

 

全国的にみれば広島市は田舎町に過ぎないとはいえ、まがりなりにも平野部に林立するコンクリートジャングルに囲まれた都市である。冬季になっても雪が降ることはさほど多くなく、年に1〜2回積もることがあるかないかという程度のものである。

 

広島→大阪→東京と生まれてこの方都市部以外に生活の場を持ったことのない人間としてみてみれば、冬季に常に雪が積もっている状況というのは絵本の中の世界であるかのように現実感がないものだ。

 

行動範囲も都市部だけで完結するため、シーズン毎に冬タイヤに履き替えることもなく、雪道に対して全くの無知であるパターンが多い。雪国を想像するときも「雪掻きが大変そうだ」「凍結によるスリップ事故が怖い」など負のイメージになりがちかもしれない。

 

しかし、私が田舎暮らしを始めて春、夏、秋と過ぎ、今初めての冬体験となっているが、心を奪われるほどの絶景に遭遇するのはほとんど冬に集約されるような気がしてきている。

 

雪が降り積もった次の日が快晴のときなど、結晶の輝きと青空とのコントラストが息をのむほど美しく、カメラを持たなかったことを後悔することが常になっている。

 

将来の居住候補になりそうな物件はだいたい山間部に位置するため、古民家探しの傍らそれらの地域でどのくらいの雪が積もるのかを確認しながら車を走らせる機会を多く持つようにしている。大きく利用者も多い道は優先的に除雪されるが、そうでない優先度の低い道のことも知っておかなければ動きがとれなくなる可能性もある。

 

また、敷地内は公的な除雪など入らず、接道までが長ければ長いほど毎朝自力で雪掻きしなければならない範囲が大きくなる。それらも踏まえて物件を検討していかなければならない。

 

ある検討物件に向かう途中、写真のように道が雪崩に塞がれて終日通行不可になっていることもあった。周囲の木が雪の重みで垂れ下がり、道が完全に塞がっているため除雪を役場の方と一緒にするのだが、こんなことも日常茶飯事といった感じだ。

 

今手元にお見せできる絶景の写真がないのが残念である。今冬中にできれば一枚いい写真を撮りたいと思う。

 

続きを読む≫ 2018/01/23 13:46:23

また少し更新が空いてしまった。この間も古民家探しは続いていて、今はもっぱら現地交渉を主に行っている。色々と物件を見て本格的な検討などを繰り返してきたがなかなかピシャリとくるものが見つからない。

 

今日び、ネットや書籍などで古民家DIYやセルフリノベーションなどの記事をよく見かけるが、そこで目にすることは古民家や土地などは出会うまでが一番のハードルというコメントである。

 

まさに今私もそれを実感しているところで、探している瞬間は色んなワクワクがあって楽しいものだが、結果が出ない期間が長くなればなるほど色んな負の要素が見え隠れしてくる。

 

それら負の要素に対し、ネガティブに考えたら物件自体でものすごい妥協をするか、探すこと自体を投げ出してしまいそうな気持ちになりかねないためここ一歩強い気持ちが必要と思う。

 

冒頭に書いた現地交渉についてだが、要はある程度範囲を決めて空き家っぽい物件を探して周り、気になったものをダメ元で交渉してみている。そういう探し方をしていてさえ、希望どおりの物件というのはなかなかないものである。

 

以前このブログでも少し触れたが、私が役所でお世話になっているTさんは市内での顔が広く、これこれここの物件なんだがアテはないかといった私の無理難題な要求にもとてもフレキシブルに応じてくれる。なんだかんだと私が任意で選んだその地域近辺の顔役をツテを辿って開拓してくれ、こちらが希望したのとは全く別物の空き家さえ紹介していただいたこともあった。

 

そのときは、たまたまその地域も移住者について歓迎ムードのあるところで、タダでもいいから使ってほしいという物件があるという所から話が始まり、すぐに物件を見に行った。諸条件が合わず実らなかったが、こういうことを続けていければそのうち当たる鉄砲もありそうだ。

 

現地をくまなく周ることでまさに私の希望条件がほぼ満たされている空き家を見つけ、持ち主をあたってもらってもいるケースもある。ただ、中古物件探しあるあるなのかもしれないが、本命の物件に限ってなかなか折が悪く本格的な交渉に持ち込めていない。

 

タイミングや時間の問題でもあるかもしれないが、こういう草の根活動のようなことをコツコツ続けていけばいつか光明がさすと信じてもうしばらく頑張ってみるつもりである。

続きを読む≫ 2017/10/27 11:08:27

古民家探しを続けている。以前から候補として考えていた物件があり、秋が近づいたためその近辺を周回してみた。

 

東京にいた頃はあまり感じることができなかったが、田舎に住んでいると夏から秋への移行を至る所で感じるようになる。まず、気温低下があるときを境に急速に進む。木々は少しずつ色づき始め、歩いているとキンモクセイの甘い香りがただよってくる。

 

川土手や田んぼ傍には彼岸花が咲き、どこにいても緑の中の赤い花が目立つようになる。田んぼは稲が実って金色に輝き、地面には栗のイガが転がっているところもよく見かける。

 

産直市には秋野菜であるかぼちゃやナスなどが並び、栗ご飯と共に野菜を楽しむ家も多くなる。

 

さて、田舎のとある道である。その道は山川を迂回するように作られた田舎の一本道であるのだが、初秋のこの日、マラソン大会をしているようだった。一本道である道路をランナー最優先にして誘導しているため、一度止められると最大10分待ちになるらしい。迂回路は10分以上のロスになるため、結局待つしか方法がない。

 

意外と大きい大会のようで、県内外の高校生らが多く詰めかけていて驚いてしまった。こういうイベント以外でこの村が賑わうことはまずないような場所である。道路が広範囲にわたって警察により封鎖されるため、仕事の人はこの日だけ大変かもしれない。

 

田舎とはこのようなものである。時間の流れが都会の人間には想像が及ばないほど、ゆるい。

続きを読む≫ 2017/09/26 13:33:26

検討の結果、見送りにしていた前回の物件の成約が決まったとの報告が入った。こちらが買わないことを伝えてちょうど2カ月、そろそろ結果報告があってもいいと思っていたタイミングだ。

 

持ち主本人に直接確認するのも遠慮したく、役所の方に最終交渉額を聞いてみたが案の定「聞いてません」との返事。どう考えても役所側がそれを把握していないはずはなく、どうせなら「規則で教えられない」などのほうがすっきりするのだが。

 

ともあれ、他にいくつか検討中の物件はあるものの、どれも決め手にかけるといった内容。まだしばらく新しいものが出るのを待つ段階が続きそうだ。当初、割とすぐに決まる可能性のほうが高いと思っていた。すぐに決まらなければ長期戦になるだろうとは思っていたが、今は辛抱の時期なのかもしれない。

続きを読む≫ 2017/09/01 12:02:01

前回から更新が開いてしまった。

 

この間、とある物件を調査・検討し続けていた。結論から言うと、その物件に関しては現状では見送り。一番大きな理由としては金銭的なことが挙げられる。あとは若干風景が寂しいところか。

 

長く検討していた部分は、検討物件が個人売買であったため、値段は基本的に相手側の言い値であったことによる。金額は特定を避けるため総予算の半分程度としておくが、検討の段階でひっかかってきたのがその物件のいわゆる「資産価値」というやつである。

 

あくまで目安にしかならない程度のものだが、物件には土地家屋調査士が設定している「固定資産評価額」なるものが存在する。これは固定資産税の算出のために設定され、税務局から徴税されるものだが、都市部ではその基準にはある程度の信頼性がある。ただし、その土地土地による特異性や付加価値などもあり一概に絶対といえるものでもなく、特に物件売買自体の少ない田舎などでは現状設定のしようがないのが実態ともいえる。

 

私の検討していた物件の周囲でもここ何年もの間売買事例がないため、現代の金銭価値上での基準を設けることはほぼ不可能で、要は売買当事者同士の納得と合意のもとで行うしかない。

 

業者を挟まない個人売買においてはそういったところも調べ、交渉し、お互いが納得できる形で取引をするのが基本だと思っている。まだそのへんを調べる前、私が売主に価格交渉を打診したところ、当然ながら相手も値段交渉に積極的ではなく、基本1円も譲りたくないという姿勢が感じられた。

 

調査の結果、あくまで評価額の話にはなるが、売主側の言い値の3分の1くらいの額であることがわかった。そこから現在の値段をつけた理由を伺い、根気よく交渉を続けていたというわけだ。

 

最初は値段交渉に応じる気配など感じられず、値段設定もやや強気の感がある売主だったが、こういう目に見える理から交渉すると話が進みやすくなる。交渉の段階ではある程度以上の駆け引きが行われるのが当たり前だが、売主側には実は私のほかにもう一人物件を検討したい人がいるというカードを持っていたのが話の中でわかってしまった。

 

その強力なカードがあったため強気の姿勢だったのかと合点し、尚も値段設定理由について追及した。私としては、今までの改修や修繕にかかった費用(確かにそのへんにはお金がかかっている)を考慮した額なのかと思っていたが、実は全く違っていた。

 

当初、値段の付け方が全くわからず(当然のことだが)、役所の人間に相談しても明確な答えが返ってこなかったようだ。役所の人間もいくらで売れたかのデータを取りたい側で、わからないというのが正直なところだろうと思われる。

 

そこで、ある程度のアドバイスとして、違う地区で過去に売れた物件の傾向と額を聞いたのだそうだ。ほとんどどこの役所でも口を揃えていうことが、「300万円以上の物件はほとんど売れない」ということ。買い手側からしたら当たり前のことだが、わざわざ不便な場所のいつ崩れるかわからないような家を都会の基準に近い値で買う人はそうそういないだろう。

 

また、過去に売れた事例で最大の金額のものも聞いたそうだ。レアケースとしかいいようのない物件だが、売主側は何度か値段を示してほしい希望を役所側に交渉したそうだが断られたため、とりあえずその最大金額からで出してみた。ということだった。そこで思った以上に引き合いがあったため強気の姿勢だったと思われる。

 

私の前にも一人、購入の前段階までいってやはり金額が折り合わず話が消えた人、それから私、そしてさらに一人興味がある人。売主としてはそこらへんを天秤にかけ、少しでも高く売りたい。もちろん私としては少しでも安く買いたい。

 

評価額を調べる前、当然私もいい物件と思っていたのだが、評価額を知ってからは現行の値段ではまず買わないことを決意した。これは長期戦になると予感し、ある駆け引きをうってみることにしたのだった。

 

通常、値段交渉というものは、例えば1000万のものを950万、900万というのなら話が通りやすい。しかし今回私が決意したのは「最大額でも設定金額の半値、できれば半値以下」というある種の大博打である。そのため、気持ちの上や表面上ではいったん諦める体をとり、売主が値段が下がるのを納得した上で成約できればいいと思うようになった。

 

売主の言い値で買う人が現れた場合、潔く諦めるが、私の次の希望者の話もまとまらなかった場合、さすがに売主側も焦りを覚えるだろう。田畑や固定資産などの維持費だけでもそうバカにならず、期間が経てば経つほど荒廃化してますます売れにくくなるのを相手もわかっているからだ。実際に、荒廃するくらいならタダで譲りたいという話も現実的にあった。

 

今回の件ではそういう状況にならないと半値以下というのは通らない。そう思った私は、いったん諦めるが売主が値段交渉してもいいという気になったら再交渉しましょうと打診し、繋ぎを残す形で手を引いた。吉とでるか凶とでるか、結果が楽しみなところである。

 

一生の物件購入に焦りは禁物である。この物件を買うとしたら、長丁場になる。私は今後も気長に物件探しを続けていく覚悟を決めた。

続きを読む≫ 2017/07/03 18:18:03

しばらく古民家ブログの方を更新していなかった理由について述べてみることにする。

 

ある程度候補が挙がってきて、新規物件もそんなに次から次へと出ることもないため、現状出ている物件で本格的な交渉に入る段階になっている。更新しないことで進展がないように思われた方もいるかもしれないが、見積もりで構造部にかかる大雑把な必要経費を出して検討してみて、まず最優先で検討してみたい物件から交渉を続けている状況だ。

 

私が一番の候補として話を進めている物件が仲介業者を通さない完全な個人売買のため、本来業者がやるべきである瑕疵や後々トラブルになりそうな案件を予めクリアする必要があり、その交渉に入っているという段階のため金銭がらみの生々しい話になりがちなのである。

 

特に謳っていたわけではないが、私が古民家ブログを始めた目的や理由として次の3点があった。
@同じようなことをやろうとしている人たちへ向けての参考記事として。また自分の考察や苦心した点の記録
A現在定職に就いていないため、自分を叱咤鼓舞する意味で
Bあわよくばブログを見て興味を持ってくれた人にDIYのお手伝いをお願いできればという下心

 

@の名分があるため、金銭がらみの生々しい話も可能な範囲で掲載するつもりであったのだが、交渉の途上の話は載せるのをためらっている。全て決まってからまとめ記事を載せようと思っていたが、なかなかスムーズに交渉が終わることなく今に至っているというわけだ。

 

大雑把に今なにをしているかだけ説明すると、候補としている物件の境界線についてのやりとりと、付帯している田畑の処理をどうしていくかのやりとりが水面下で進んでいるといったところだ。

 

結果発表という形でしばらく経ってからまた発信させてもらう予定でいるため、ご了承いただきたい。

続きを読む≫ 2017/06/05 11:17:05

今日は色々と考えることの多い一日だった。

 

朝7:30に車を走らせ、妻と一緒に先週紹介されていた空き家へ向かった。吉田から直線距離ではそう遠くない場所なのだが、高速を使わずに行こうとすると、山の迂回路を通り、無駄に時間がかかってしまう。山道は信号もなくノンストレスなのだが、幹線など場所によっては、道路は延々一車線であり、時速40km未満の車に何度も立ちふさがれながらの道中となるため、日中の移動には時間がかかることも多い。

 

そうこうしながら現地に到着。私は前回見ているので、基本的には妻に見てもらうため調整した日となる。持ち主はすでに新住所へ越しており一切のことを代理人に委託しているため、家自体のことについては質問できないが、集落のことについてはより詳しい話が聞けるかもしれない。

 

集落の状況を伺ってみると、現在世帯数は30弱で、人口80人ほどだそうだ。子供は小学生が1人、中学生が1人、新生児が3人。具体的な年齢層などは聞いていないが、限界、もしくは準限界集落に相当する地域にあたると思われる。

 

それだけの人口だが、祭りは年3〜4回ほどなんとか頑張ってやっているということ。また、集落全体の草刈りが年1回、コミュニティスペースの花飾りなどが適度にあるようだ。こういう場所だから、ある程度の地域労働が必要になってくるのは致し方ないだろう。

 

物件に向かう往路の途中で乗り合いバスとすれ違い、日曜でも人の動きがあるのだとかろうじて確認できるほどの田舎だ。ちなみにバスの巡回路にはバス停などというものはなく、道路上で手を振るなどして乗せてもらい、適当な場所で声をかけて降ろしてもらうというシステムで、日曜にも日に2便(朝・夕)の運行になっているそうだ。

 

妻が話の中で最も反応を示していたのは、やはり近隣に出没する猿の話だった。田舎などで猿の被害などの光景を一度でも見たことのある人はわかると思うが、慣れるにはそれなりに時間がかかるだろう。人間を恐れず、作物を荒したり、家屋内に浸入することもある。

 

一通り話を終え、帰途につこうとしたとき、町役場担当窓口のTさんがこれから近隣の有名な棚田がある地域に行くのだという。実は、今日の内見が終わった後、我々もそこを少し見て回りながら帰ろうと計画していたため、同行することにした。

 

今、その棚田のある集落で、クラウドファインディングによって資金を集めた地域おこし協力隊員が町おこしのためのカフェをDIY建築しているのだという。私もDIYを考えている身なので、その話に興味を持たないわけがなく、少し見学させてもらうことになったのだった。

 

あまり聞きなれない言葉がいくつか出たかもしれない。クラウドファインディングとは、ネット上などで自分がやりたいことを発信し、賛同者から寄付金を募るシステムのことである。一応寄付額に応じた返礼的なものが用意されていることも多いが、とは言っても世知辛い世の中、実情としては、賛同したモノ好きが資金を提供するなんてことは現代の感覚ではなかなか存在せず、最終的には関係者からの寄付金が大半を占めることになっているという話は聞いたことがある。つまり、移住にからんだパターンの場合、地元住民が、移住してくる人物の人柄を見た上で受け入れ資金のようなものを出してくれるのに近いかもしれない。

 

地域おこし協力隊というのは、地域活性化のため、役所など行政の下部組織のようなものとして県外などから希望者を募るシステムで、地域差もあるがだいたい3年ほどを満期とした期間内に町おこしのための活動をしながら、そのままその場所に定着してもらおうというもの。隊員には毎月の給料が支払われ、満期になるまでの間に家を見つけたり、仕事を見つけたりしながら、田舎への定住を促進するものである。

 

私が見に行った建築中の主も地域おこし協力隊員で、3年目の最後の年になるため、満期終了後はカフェを経営して定住する予定なのだという。全くの新参者の田舎への入り方としてこれは一つの方向性として評価できるシステムだと思う。

 

協力隊員としての活動をする中で3年間、地元住民との信頼関係を築き、当人の「住みたい」と地元民の「住んでほしい」が一致したWinWinの関係性が成立しており、周囲のとりまく状況がとても明るい感じなのが印象的であった。そういう関係性があれば、本来出てこないような物件も喜んで譲ってもらえることも多い。

 

私も空き家を探している身だが、市場に出てくる空き家は実はそんなに多くはない。どんな田舎にも売りに出されない空き家が必ず存在し、ある市役所が調査した話では、その市の総人口とほぼ同じ2万件以上の空き家があるという。ただ、先祖などへの申し訳なさから自分の代で手放すことをためらう人が圧倒的に多く、売れないままに年月が経過し、結局は解体・もしくは崩壊して廃屋化しているのが実情だという。

 

今はまだ私なども売り主からすると、どこの馬の骨ともわからないやつに該当するであろうが、実際に価値ある古民家がただ失われてしまうのを手をこまねいて見ているしかないのあれば、悔しい話である。

 

また、今住んでいる吉田も田舎だが、こういった本当の限界集落を見たとき、どちらを田舎と呼ぶのがより的確で一般的であろう?とつい考えてしまった。どちらも田舎であるのには違いないが、両者から受ける印象はあまりにも違いすぎる。

 

今後はこの命題についてしばらく考えることになりそうだ。

 

続きを読む≫ 2017/05/14 18:23:14

本日も未散策の道を走る。

 

検討中の物件もいくつか見積もりが出ているものもある。一歩また一歩と決断のときは近づいているように思えるが、あれこれと思いめぐらし、悩むこともまた楽しい。家を買うか、建てたことのある人はわかるだろうが、私にとっては今が一番楽しめるときなのかもしれない。

 

間取りのことは前々から妄想が止まらず、今までも考えられることはほとんど考えてきたといっていいと思う。全ては実際に買ったもので、できる範囲でしかやれないことが多いのだろうが、あーしたいこーしたい、一度思い始めると止めどなく妄想が膨らんでくる。

 

今、一番考えているのは、実際に古民家暮らしを始めてからの食事スタイルについてだ。田舎で暮らすことでのささやかな目標のひとつに、山菜採りを覚えたいというのがある。山菜は地元にとっての財産でもあるため、一見さんが勝手に採ってよいものでもなかったりする。とにかく早めに地域の中に溶け込むことが目標といってもいい。食卓に山菜の天ぷらや和え物、自作農による野菜が並ぶのが理想だ。

 

東京から広島に来て、やはり東西での食の違いを感じることが多い。蕎麦というものについてもそれが言えるだろう。関東圏ではどこに行っても食べるのに困らなかった鴨せいろ蕎麦だが、こちらではあまりメジャーな食べ物ではなく、置いてある店もごくわずかだ。鴨せいろなどは、できれば普段当たり前のように食べるようにしたいという願望もあり、出汁は自分で作るようにしている。蕎麦打ちにも挑戦してみたが、まだまだ美味しく作るには時間がかかりそうなので、しばらくは市販の蕎麦を調達せざるを得ない。

 

鴨肉は産直市場など場所によっては置いてあるが、地元で買うとどうしても高い買い物になってしまう。鴨に限らず、猪、鹿などジビエと呼ばれるものは一通り陳列されているが、どれも一切れ2千円前後と、霜降りの黒毛和牛と大差ないような値段がついている。これらもいつか調理法を学べるようになるのだろうか。遠い先でもいいが、猟をやれるようになりたい。

 

また、両親がお好み屋をやっていることもあり、家でも焼ける鉄板は是非とも設置したい。鉄板設置もそうだが、カマドもいいではないか。ピザを焼く石窯も自作で作ってみよう。家庭用コンロでは火力不足で美味しい炒め物はなかなか作れないから、業務用コンロを導入してやろう。

 

こんな感じでいつまでも妄想が続いていく。食事もそうだが、せっかくの田舎暮らし、動物と一緒に暮らしてもみたい。今、一番そそられるのはヤギだったりする。猛禽類も田舎では飼いやすいだろう。ただ、旅行ができなくなってしまうのは考えどころだ。うーむ、どうしよう。

 

いろんなことを考えると、冷蔵庫とは別に業務用の冷凍庫を買ったほうがよさそうだ。ジビエや動物のエサとなるものをまとめて置いておけるだろう。魚はまた飼うことになるだろうか?いや、もう水槽でなどケチなことは言わず、山水を常時庭先に流せるようにしてビオトープ(人工渓流)を作ってみたい。ああ、夢が広がる。妄想が広がる。

 

数年後にこの妄想を見返したとき、いくつ実現しているだろうか。

 

 

続きを読む≫ 2017/05/11 21:45:11

ゴールデンウィーク初日、人が多いときの田舎もみておこうと県北周辺のドライブを敢行した。

 

広島に移り住んで1カ月。候補となる物件もいくらか出てきている。候補となりそうな物件の場所をピックアップして、その周辺の地理を見ておくことは重要なことに思える。もともと興味があってある程度知っている場所とはいえ、住人目線で見てみるとまた違ったものが見えてくるものだ。また、候補地よりもさらに山奥にはどんなものがあってどんな景色があるのか、興味は尽きない。

 

また、ある程度利便性を考えると、最寄りのスーパーやコンビニ・ガソリンスタンドも知っておく必要がある。候補地周辺は鵜の目鷹の目でそういう商業施設を探していくが、その他の道中はのんびりと、興味があるものがあれば寄り道をしながらの散策となった。

 

古民具屋、道の駅、産直市場、お洒落系のカフェなどで時間をつぶしつつ、道中気に入った箇所で写真を撮っていく。今までも比較的写真を撮ることが嫌いではなかったが、ブログを始めてからはどこか出かける際は常にカメラのことが頭から離れなくなってしまった。

 

仮住まいの吉田町もそうだが、田舎道は走っていてもストレスがたまることがほとんどない。都会と違って信号がほとんどなく、景色を楽しめる道が多いからだ。3階建て以上の建物が滅多にないため、遠くまで、といってもほとんど山だが、見える場所は全て見晴らせるようになっており、見えるもの全てが人の心を落ち着かせる力を持っているように思える。

 

道を走っていると、あまり車が通らないためか、黒毛牛が興味深そうにこちらを見ていたり、ヤギ、馬などもよくみかけることができる。家畜以外では、シカやイノシシ、キツネなどが多いだろうか。とにかく、生き物と共に生活している実感が強く湧いてくる。

 

長く都会生活を続けてきたが、四方をコンクリで固められた空間では絶対に味わえないものがここにはある。もちろん、必要以上に便利な生活とは縁を切らなければいけないが、そもそもインターネットが繋がる時代、けた違いに不便なことは探すほうが困難なのである。

 

帰りの道中で面白い景色を見つけた。予備知識なしで標識を見ながら適当に動いていたためまったく狙って行ったわけではないが、ほれぼれするような棚田だった。天気も良く、田植えの季節とあって、あちこちで田植えに精を出す農家の方をみかけた。農家にとっては、これから本格的な繁忙期が始まっていくのだろう。そして秋になると収穫の稲の香りがあたりに充満し、見る者を幸せな気分にさせてくれるに違いない。

 

春の息吹をあちこちから感じる。私もこれから忙しくなるといいが。

続きを読む≫ 2017/05/03 15:56:03

今、私は無職である。引っ越し後すぐにハローワークで失業保険手続きをとったが、待機期間というものがあり、今すぐに仕事を見つけると保険が降りないことになっている。

 

というわけで、もっぱら自宅では雑用をしたり、家事をしたり、ホームページを作成したりしている。今日もホームページの作成にいそしんでいたが、正午あたり、新着物件のお知らせメールが入った。

 

早速確認してみると、私の希望がある程度満たされていそうな物件だったので早速町役場担当のTさんと連絡をとってみる。すぐに持ち主に連絡をとってくださり、内見となった。

 

この物件の紙面情報での印象は「古そうなのに値段設定が高めだな」という感じで、昔ながらの茅葺屋根に鋼板をかぶせてあるよく見るタイプのものだ。設定価格が500万になっているので、基本構造部に要改修な点があるとその時点で予算的に厳しい。ともあれ現地に着いてみると、立地は素晴らしく、構造躯体は全てしっかりしているか、不安な部分は既に改修済で、すぐにでも住める状態といっていい。持ち主は今現在まで毎日住んでおり、明後日、栃木の宇都宮の子供の家に越すことになったのだという。

 

古民家をいろいろと見てきて「現在居住中」というのは稀にあるパターンで、条件がいい確率が高い。この家もそれに当てはまるパターンで、上下水道未整備区域だが、現役で使い続けている井戸水と山水は現況で使えそうだ。また、こういう売り物として出ている古民家としては珍しく、トイレ2台がウォシュレット完備で、風呂水道など全てオール電化となっている。つまり、現代的な生活が営めるレベルに改築・改修をしているのだが、よくある古民家の雰囲気を壊すような安っぽい改修ではなく、しっかりと古民家の風合いを大事にしたような改修がされておりとても好印象だ。

 

一つ残念な点はもともとあった囲炉裏跡を土台の石ごと完全に撤去してしまっていたことだが、ご主人が土台の石をしっかり残しておられ、その気になればさほどお金もかけずに元の状態に戻せるかもしれない。

 

一応形だけ屋根裏をさわりの部分だけ見せてもらったが、ここは次回妻と来ることがあればいけるところまで見せてもらう予定だ。床下の状態は悪い部分にはしっかり改修が入っている。屋根は去年塗り替えたばかりで、母屋の躯体部分にはほとんど修繕する部分はないと言っていい。最初の印象では強気の値段設定に感じたが、それだけしっかりメンテや掃除にお金や手間をかけていることがわかる。

 

また、敷地も広く、田畑がついているがこれは相談の余地がある様子。家の庭も広く、屋根付きの車庫に2〜3台、その他自由に使ってもいいスペースが車10台分ほどあり、家の裏の山も付帯物件としてついているため、薪集めが必要であっても誰はばかることなくできる。庭には蔵がついてあり、状態も良好。その周りにもソメイヨシノが植わってあり、菜園ができそうなスペースもあり、お茶の木やタラの木も取り放題となっている。以前は水が流れていたという庭先の池の中にアカハライモリが心地よさげに居座っていたり、まさに私が理想としていた環境に近い。

 

山深い場所にあるが、交通の便は悪くなく、家のすぐ前まで除雪が入るとのこと。高速インターまでは通常道路で15分ほどでこれもプラス材料だ。マイナス材料としては、平均4〜50cmという積雪と、クマの目撃情報が年に1回くらい集落であるということ。私は一向に構わないが、妻を納得させるのが大変かもしれない。

 

仲介業者も入っていないため、完全に個人売買できる点もプラス材料として挙げられる。ほとんどがプラス材料のため、私的にはここで決めてもいいというのが正直な感想だった。実は、他者の反応を聞くと競争率の高そうな物件でもある。諸事情あってまとまらなかったが過去に一度、交渉段階までいっていたこともあるという。なるべく早めに妻にも見せておきたいが、折り悪くこれからGWに入るため、一緒の内見が2週間後になってしまう。

 

それまでに他者との交渉が入らねば良いが。

 

続きを読む≫ 2017/04/28 23:48:28

4/19、広島の実家に戻り、大型ゴミを全て撤去するため、沼田のゴミ処理センターに足を運ぶ。これが全て無料なのはおどろきである。産廃として受け取れないものを除いていくらでも持ち込み可能になっているようで、水曜日だというのにお昼前に行ったときには長蛇の列ができていた。中には畳を何枚も持ってきているような車もある。業者回収などを使った場合、一枚あたり1〜2千円することを考えればかなりのコストダウンになる。

 

具体的な部分は問い合わせてみなければわからないが、安芸高田市では大型ゴミは個数に関係なく10kgあたり150円で処理できるようだ。畳一枚の重さはだいたい30キロ前後。今後はこういう試算も必要になってくる。

 

果たして、先日の物件、業者から連絡があり屋根裏と床下を見にいくこととなった。

 

汚れることを前提に作業着を着用。ヘルメットは借りるものとして、防塵マスク・ゴーグル・ヘッドランプ・大きめの懐中電灯を携えて現地に赴く。脚立とバールも役にたった。

 

屋根裏はできれば棟まで登って築年数がわかる形跡を探したかったが、時間の都合もあり架構と損傷具合の確認だけにとどめた。大型の古民家だけあって架構は大したもので、普通の切妻屋根(それも越屋根)だが「だて二階」にあたる部分が通常より大きな空間となっている。あまりにも大きすぎて、茅屋根の裏を見ているような錯覚さえ覚えた。

 

また、越屋根の部分がだいぶ損傷しており、一部穴が開いている箇所を発見。その箇所の直下の柱と梁に部分的に腐食がみられた。

 

あとは床下だ。石場建てのため外周の換気口回りのどこかに板が外せる箇所があるだろうと周回してみたが、どこも釘打ちされており、入れる様子もなかったため、内側からアタリをつけて畳をはいでみることにした。見当がドンピシャですぐに厚板が外せる箇所が見つかった。厚板も基本釘打ちされているが、その開いた箇所は釘を抜き取った形跡があり、点検、補修改修などでそこを利用していたことがわかる。厚板もいい具合の古色が出ていて再利用可能な貴重なものだ。

 

その他、見当をつけた場所に囲炉裏跡が確認できた。それもあまりみかけたことのない、内側壁と底面が木製のもので作られており、私の知識ではこれが上等なものなのかどうかがわからない。当然不燃材のものを使用しているのだろうが調べてみる必要がありそうだ。

 

床下も一通りまわってみたが、すぐに補修が必要な箇所はないように思えた。過去にシロアリが出た様子があり防蟻処理もされている。

 

この物件を買うとなると、屋根の改修はお金を惜しまずやった方がよさそうだ。その他の構造部は緊急性は低いと思える。また、面積も広いため、セルフとはいえ内部改修にも想定予算の倍くらいはかかるかもしれない。

 

明るいうちに見ようということで、14時から開始したが、終わってみると17時を回っていた。体中ホコリだらけだ。終了後すぐに自宅で風呂に入りたかったが、今日中に色んな情報を得ておこうと市役所に向かった。

 

実は市役所で私を担当してくれているTさんは、今日見た物件の近くに昔からお住まいのため、地元情報がもらえると思ったのだ。そこでいくつか判断材料になりそうな情報をもらうと、なんと検討物件のはす向かいの物件も以前の古民家バンクの物件で、去年買った人がいるという。これは絶好の情報源だと思った私はなんとしてもその方に話を聞いてみたいと思い、コンタクトを取ってもらいたい旨、依頼した。ダメ元でも構わない、と付け加えると「とりあえず連絡だけはとってみます」と請け負ってくれた。

 

あとはじっくり反応があるのを待つだけだ。

続きを読む≫ 2017/04/20 10:18:20

車が届いた。自動車屋さんの好意でCDラジオも付いていて得した気分だ。納車の際に聞いた話によると、私が購入を即決で進めた日の午後、その車への問い合わせが別の客からあったそうだ。前々から狙っていて行くタイミングを計っていたらしく残念そうにされていたと。衝動的に買い物をしてしまったが、それがなければこの車は他者の所有になっていたかもしれない。

 

今日はこの軽トラで早速動き回ってみよう。燃費を知っておく必要もあるため、古民家購入の候補の家を回りながら慣れておくことにした。本来、わりと直感ですぐ購入を決めてしまう私だが、人生の一世一代の買い物でもあるため、過去にないほど慎重になっている。候補として考えている物件には何度も足を運び、その都度なにか今まで気づかなかったことがないかどうか見てしまっている。

 

昨日の物件は業者に連絡すると本日すぐ内見可能だということで、妻の仕事終わりの時間で明るいうちに見させてもらった。業者さんが2人連れなのに少々驚いたが、営業じみたところもなく好印象だった。

 

肝心の物件はというと、立地的には隣家が比較的近く、付近の住民が密集しているといっていい。とは言っても大きく気にならない程度の集落(数件の固まり)で、マイナスポイントではあるが、家の庭すぐ裏に広大な田畑が広がっており、雄大さを満喫できそうな環境だ。築年数は不明とのことだが、100年前後なのは間違いないところで、この地域の村長をやっていたこともある家だという。付近の家ではとりわけ大きく、延べ200平米を超える大型の古民家だ。玄関を入ってすぐ目の前で存在をアピールしている30角のケヤキの大黒柱がこの家の目玉といってもいい。

 

通常、広すぎる物件は夫婦2人で暮らす人間には敬遠される。実際、売れ残っている古民家の理由に「広すぎる」というコメントも多いと聞く。だからこそ逆にそこが狙い目にもなり得る。付帯物件は納屋と蔵があるが、両方とも朽ちかけていて解体を考えた方がよさそうだ。

 

この物件の金額交渉材料となりそうなのが、建屋内の様子だった。大半の居室が本やゴミで埋まり、足の踏み場もないほど大量のゴミが散乱している。こういうのは古民家物件を見ているとよくあることなので、買い手側としては諸々の破棄代などを想定し値段交渉に入っていくのが常道だろう。また、一か所だけ目にわかる歪みがある箇所があり、本来であれば沈下を調べたいところだろう。

 

水道は上下とも通っておらず、井戸水のみになりそうだ。ただ、田んぼが回りに多く、フッ素も検出されるため隣家では65mも掘ったという。この点はマイナス材料として挙げられる。購入前に見積もりをとっておいた方がいいかもしれない。

 

実は、将来買う家が井戸であったときのため、すでに市役所にボーリングの際の資金援助について伺っていた。しかし、残念なことに、今年の予算枠が埋まってしまったようで、今現在補正予算に組み込んでもらえるよう申請中だという。許可が降りたとしても9月頃までは資金補助申請ができないと言われていた。私の場合はどのみち購入後1年くらいは改修期間内となる予定のため、それまでにできれば問題ないが、予算が出た場合は年度内に工事を終えないと補助が降りないということで、役所には補正予算が通ったらすぐ連絡がもらえるよう手続きを行っている。

 

諸々のマイナス材料はあるが、この物件のいい点は値段交渉の材料が多く100万円くらいから交渉ができそうなところだ。モノ自体もしっかりしているように見える。裏庭を改良して田園風景を眺めながら過ごすのはさぞ気持ちいいだろう。

 

あとは、改築のために必要な予算を見積もるため屋根裏と床下を後日見させてもらうこととし、見学を終えた。

続きを読む≫ 2017/04/18 22:57:18

古民家バンクに登録している妻の携帯にメールが入った。

 

安芸高田市の新着物件情報だ。その中から良さそうな物件を2つピックアップし、地域政策課を訪れてみる。ここで情報を得て内見とかに繋げていくわけだが、2件とも市の中心部から30分ほど離れたいい具合の田園箇所だ。この頃になるともう私はこの市内全域を町名だけでイメージできるようになっている。

 

ちなみに、田舎では場所と距離を表す際、だいたい時間で表すことが多い。また、大阪・京都以西の人間の特徴で地図で道をとらえる脳になっているため、方角を聞くとすぐに答えてくれる人も多い。逆に関東圏では場所と距離はだいたい実距離で表し、東西南北に疎い人が多いように思える。

 

見たかった2つの物件のうち、1件は田畑が付帯物件としてついているため農地法の関係で買うことができないのだが、中には田畑は別でいいと言ってもらえたり、転用してもらえるケースもあるらしい。山林が3ヘクタール以上あるのも魅力だった。ひとまず、外見だけでも見るだけ見に行ってみることにした。

 

2件ともロケーションは抜群にいい。これなら妻も賛成してくれそうだ。外から見終わって帰ると、妻の仕事終わりで明るいうちに再度足を運んだ。たくさん物件を見させてもらってきたが、結局その物件が候補たり得るかどうかというのは外見・ロケーションによるところが大きい。少なくとも我々の志向はそうであることに遅ればせながら気づいた次第である。こうしてあらかじめ見ておけば、中を見る価値があるのかどうなのかがある程度はっきりする。

 

結果的に2つとも良物件と判断できたが、田畑山林付き物件は今のところ全部付帯が希望ということで諦めざるを得なかった。もう片方の物件は明日にでも仲介業者に連絡することにした。

 

新たな2件を回るとき、すでに候補として考えているうちの1件を回り、気づいたことがあった。その家は前面道路の前も全て田んぼになっていて、その奥の川沿いの道路が見渡せるようになっているのだが、その川沿いの道路に一面桜の木が植えてあったのだ。これは咲いてないときに来るとよほど注意してみないとわからない。家を通り過ぎるまでの間、散ってしまった桜が道路片側を埋め尽くしており、満開時の風景を偲ばせた。

 

こうしてプラス材料が増えることもあれば、マイナス材料が増えることもある。物件探しは骨が折れる作業だが、自分のためと思うとやる気が途切れることがない。

続きを読む≫ 2017/04/17 22:22:17

最後の荷物を引き取るため、広島市内の実家に戻る。

 

ここには、小学生の頃からのゴミ思い出の荷物が山のようにある。選別するだけでも一仕事だ。古民家に住むとなれば置き場所には困らないはずなので、よほどのモノでない限り持ち帰ることにする。

 

どうしても使えないもの、本棚などは後日大型ゴミとして収集センターに持っていくことにした。初めて知ったことだが、ここ広島市では大型ゴミは自身で持ち込めば基本無料で受け取ってもらえるそうだ。ただし市内在住の人間限定になるため、私が一人で持っていくことはできない。母親と日程を相談し、19日の水曜日に持っていくことにした。

 

持ち帰るものを全てまとめて車に積み込むが、6階のアパートからの往復となったため終わった頃にはへとへとになっていた。

 

戻ってから運びこむのはもっと大変だ。台車が使えないため手作業で全て2階に運び込まなければならない。しかも段ボールの中身はほとんど本がギッシリで異常に重い。引っ越し直後は元気で、重くても2箱抱えで運んでいたが、度重なる運搬でヘバっていたため1箱ずつゆっくりと運んだ。

 

これでようやく全ての荷物をこちらに運び込んだことになる。仮住まいへの引っ越しが終わるのだけで2週間以上かかってしまった。これでは本番の古民家への引っ越しが思いやられる。

 

運び込んだ荷物は一部必要なものを除いて全て妻の仕事部屋兼物置部屋に積み込んだ。

続きを読む≫ 2017/04/16 21:49:16

ようやく仮住まいの状態も落ち着きつつある。

 

そろそろ2台目の車をなんとかしなければいけないが・・・
そう思いつつ、妻の実家に残りの荷物を引き取りに行った。帰りの道中、といっても妻の実家から100メートルほど出た国道沿いにある中古車ショップだが、こちらに越してきたときから気になっていた車を見てみようと衝動的にハンドルを切った。

 

セカンドカーというより、本来、妻の持ち車ということになるのだろう。一人一台が当たり前の田舎にとって車はなくてはならない必需品だ。以前、恐る恐る妻にどんな車を買いたいのか聞いてみたとき、「軽自動車」という返答があった。

 

しかし私にはどうしても欲しい車があった。自宅をセルフリノベーションすると決めた瞬間から、資材等を気軽に運搬できる車が欲しくて仕方がなかったのだ。これがあるのとないのとでは仕事効率が確実に違ってくる。

 

「・・・・・・軽トラじゃ駄目かね?」

 

妻は目を点にさせて、何言ってんのアンターとばかりに私を見返してくる。

 

「いや、軽トラいいよ!安いし燃費いいし何より小回りが利く。運転しやすいこと間違いなし!」
「おまけに今の時代、逆にバリバリのキメタ恰好でミッションの軽トラを運転する女子とかめちゃカッコいいって!!」

 

どんどん声が大きくなる。

 

「うん。憧れるね。俺だったら、ホレるね」
「改築が終わるまでの1年くらい限定でもいい。お役御免になったら好きなのに買い替えればいいし!」

 

私の止まらない熱意に面倒くさいと思ったのか、「好きにしんさい」と了解を得た。その時から家族や知り合いに声をかけ、コミコミで走り出し20万くらいのものを目標に探していたのだ。可部のほうに表示10万円ほどの軽トラがあり、2度ほど訪ねてみるが人が不在で空振りに終わっていたこともあった。以後、探せばあるはずだと目を皿のようにして車屋の前を通るときには必ず注視していた。

 

実家近くのその店もそんな店のひとつだ。表示価格「18万」と書かれたその車を見るため衝動的にハンドルを切った、というわけだ。実際に見せてもらうと、走行距離が18万kmというのが心配だが、平成15年式で4駆にパワステ、おまけに新品のスタッドレスを履いている。エンジン音にも現在の時点で問題はなさそうだ。

 

私は即決で購入手続きをとった。ノーマルタイヤ+ホイールのセットと荷台濡れ用に幌を購入し31万円のお買い物となる。少々予算オーバーだがやむを得ない。

続きを読む≫ 2017/04/10 20:49:10

以前より住居スペースが広くなったぶん、ちゃんとした家具が置きたくなってきた。

 

古民家を自分で改修するときの大きなテーマは、「木と身近な生活」に尽きると思う。家具はなるべく木の素材のものにこだわりたいし、予算さえ許せばガラスサッシさえも木製建具を使ってみたい。

 

以上が大きな目標としてあるのだが、今日はテーブルについて考えたい。今は仮住まいで、木を感じさせるような部分はほとんど見当たらないが、今使っているものを当然今後買う家に持ち込むことになる。それはダイニングテーブルとて例外ではない。やはり存在感のある古民家の中に置かれているテーブルは一枚板モノに限る。今回は比較的早めに一台欲しかったのもあり出来合いのものを注文したが、次回以降は手作りでいけないか試してみたいと思っている。

 

その見た目、匂い、肌触り、存在感は素晴らしく、一度これに慣れてしまうと大抵のテーブルはチャチなものに見えてしまいそうで怖い。そのくらい愛着の湧く一品だ。毎日撫でる人がいるというのもうなずける。皆さんにも是非おすすめしたい。

 

今回は、古民家の和室を意識してケヤキ材のものを購入した(写真のは足を替えると座敷用になる)が、次回の候補としてはブラックウォールナット材のもう少し大きめのテーブル、カウンター材としても適当なものが欲しいと思っている。

続きを読む≫ 2017/04/09 16:41:09

ようやくネット回線が繋がる。

 

当初、通信速度が心配だったが、都内の1Gbpsよりこちらの200Mbpsの方が明らかに速い。仕事にもなんの支障もなさそうだ。一安心したところで、事前に予約しておいた三次市の古民家物件を見に行く。

 

今日、見させてもらう物件は三次市中心部からほんの少し外れた場所にあり、光通信ができるぎりぎりの範囲内だ。実際に見させてもらって、決定でもいいと思えるようなら本当に接続が可能かどうかなど具体的な確認をしなければいけない。

 

立地はかなりよく、周囲の物件を一段上ったあたりに立っている築90年弱の古民家で、日当たりが抜群だった。スーパーなども近い。付帯物件としてついているわけではないが、敷地目の前の畑や裏手のスペースも自由に使って構わないという。裏手のスペースにはゆずの木が植えてあり、熟しすぎたゆずが落ちていた。人の手が全く入ってない証拠で、ここに住めば自由に取れそうだ。

 

建屋内は比較的掃除されており、屋根や壁に穴が開いている箇所などはなかった。屋根・土台とも比較的最近に改修された痕跡があり、見た目でわかるような傾きもなく、構造躯体面で予想外の出費が発生することはほぼなさそうだ。離れに納屋がついているが、そちらも割合綺麗な状態が保たれており、すぐにでも使える状態にあった。正直、今まで見てきた物件の中でも条件のいい部類に入る。

 

水道は今現在上下とも通っておらず、山水を引いている。ただ、上水のみは20メートルほど先の隣家まで届いており、必要であれば250万円ほどで引き込めるという見積もりを出してもらっているそうだ。家土地の評価額は700万円ほどだそうだが、水道引き込み経費が発生することを考慮し、持ち主の希望額は400万円とのこと。

 

そしてさらに好材料として、持ち主がとても感じのよい方で、しかも不動産業者をまだ仲介に入れていないということ。市役所の人の手前もあったので大きな声で言えなかったが、個人売買に応じてもらえそうな感触もありそうに思えた。新築物件ならいざ知らず、築100年近い古民家は個人売買の方が売り手側も買い手側もお互いメリットの方が大きいはずだ。瑕疵を言うつもりも全くない。

 

ただ、難点もある。入口部分が狭く、私のサーフで入るのはギリギリに近い感じになるため、雪や凍結の時などへの不安。これに関して持ち主より「日当たりがよくてすぐ雪が融けるし、ここ(家の前面スペース)には積もることがまずない」そうだ。

 

これは話半分ほどで聞いておくとして、もうひとつの難点としては、立地・見晴らしはいいのだが、地元の商業建物などが目につきすぎることだ。これでは風景が市街地とさほど変わらない。渓流に面した自然味溢れる場所か、田畑に面した田園風景を理想としているだけに、これは大きなマイナスポイントとなった。できれば目視の範囲内にお店というものがないか、あっても古民家であるのが理想だ。

 

また、上下水道とも、工事費が全額自腹になるのも痛い。下水に関しては開通していなければ浄化槽設置となるが、通常、市から出るはずの援助が、整備計画範囲という理由から見込めないことになる。しかも、実際いつ整備されるかも不明とのこと。

 

ただ、それら以外の点ではやや値段が高いことを除けば十分候補のひとつとして考えてよさそうな物件である。

続きを読む≫ 2017/04/04 14:57:04

4/1、ようやく始まる吉田での生活。

 

朝9時に不動産屋に行き、入居に際しての重要事項説明を受ける。そのまま鍵を預かり入居。とりあえず何もない空間だが、妻には気に入ってもらえたようだ。着いて早速だが、車に入っていた荷物を全て降ろさなくてはならない。最後の最後に車で運んでいたものはパソコンや着替え、布団とオーディオ関係。本や着替えなどが意外とかさばり後部座席がパンパンになっている。新居は2階の角部屋だが、エレベーターがないため全て一つずつ手仕事で運ばなければいけない。これが辛かった。

 

やっとの思いで運び終える頃、ヤマト便が届く。コンテナ2台分の荷物が次々と運び込まれる。ひとまず台所の中央あたりに適当に積んでいったのだが、どこから手をつけてよいか皆目わからない。

 

「所詮仮住まいだし、必要なもの以外は全て出さないようにして物置部屋の角に積み上げておくようにしよう」
方針を決め、こまごまとしたものは一切出さずシンプルに処理。

 

4/4にはインターネット業者の接続工事が入る。それまでに荷物の大方は始末してしまいたい。家電の大半も東京で処分してしまったから、新しく買った洗濯機などが2日後には届くだろう。捨てたものが多くあるため、車で3〜40分かけてニトリやホームセンターに何度も行くことになるだろう。

 

荷物が台所に山積みになっている中、ひとまずテレビの設置を行う。そこまでやって初日は終了した。

続きを読む≫ 2017/04/01 13:33:01

結局、友人に最後の挨拶と顔見せする以外、ほとんど記事になるようなことがなく3/28東京を出発。

 

仮住まいへの入居まで数日あるが、静岡の親戚の家に寄り、途中途中で遊びながらのんびり戻る予定にした。

続きを読む≫ 2017/03/28 23:24:28

仮住まいを4/1と契約し、いったん帰京。

 

3/13には東京の家の荷物をまず半分ほど送ることになっていた。一度試しに東京→広島間の引っ越し代金見積もりをとってみると、4〜50万かかると言われ開いた口がふさがらなかった。そこで我々が目を付けたのがヤマトのコンテナ便だ。2人分くらいの荷物ならコンテナ3〜4台で送ってもらえる。1台あたり3万円也。折しもヤマト職員のハードワークが世論でも取り沙汰されているところだが、便利な上に安いのだから頭が下がる。

 

最初の便はそのまま妻の実家(新居から近い)にひとまず置かせていただき、入居後自分たちで運ばねばならない。2本目の便は少し日をおいて4/1の入居日に直接受け取ることになっている。入居日からしばらくは引っ越し業者のような仕事が続きそうだ。

 

少しでもコンテナ台数を減らすため、実は先の帰広も車に荷物満載で帰り、一度実家に置かせてもらっているから、戻った後で何度も往復する必要がある。お金の節約のため、少しでも自分の体をいじめて補填しなければいけない。

 

今すぐにでも荷物全部を送ってしまいたいのは山々だが、まだ東京でもやることが少し残っていたため、すぐに必要ないものを優先的にまず半分送る手筈になっている。荷物の最終便は3/27。そこで必要なものほぼ全てを送った後、残った粗大ごみと家電リサイクル品を破棄し、あぶれてしまった最後の荷物を車に満載してから戻る手筈になっている。考えると腰が痛くなるようなハードワークだ。

 

仕事をやめてしまった私はその日まで家の調査とリノベーションの学習しかやることがなくなってしまった。

 

人生で久々に味わうフリーな日々なのだが、なんとなく心が落ち着かずフワフワしている。家も仕事も全く見えていないという先行きに対して漠然とした不安が募り、何かしないではいられない焦燥感が絶えず存在した。

 

早く新しい生活のために動きたい。

続きを読む≫ 2017/03/10 22:46:10

仮住まいはすぐに決まった。

 

安芸高田市の中心部、吉田町の新しめのマンションで、間取りは3DK、駐車場付きで5万6千円。長く大阪・東京で暮らしてきた人間には信じられないような値段だ。上下水道、エアコン、インターネット線の引き込み済など都会と較べてもなんの遜色もない。市の中心部とあって、主要な施設が全て近隣に詰まっているようなイメージ。

 

セブンイレブン・ローソン・大きめの家電量販店・市役所・警察署・郵便局・銀行・大型スーパー・携帯ショップ・ホームセンターが全て車で2分圏内にある。オマケにほんの5分も走れば産地直売所(道の駅になる予定らしい)もあり、20分程度で高速に接続するなど田舎の良さを持ちながら都会よりもはるかに利便性がある。ひとつ難点があるとしたら、都会に慣れた人には最寄り駅がもはや最寄りとは言えないレベルの遠さ(車で15分くらい)なことくらいだ。

 

それだけに車はやはり一人一台ということになるだろう。ちなみに駐車場1台は家賃に含まれるが2台目からは2千円になる。それでも安い。東京での家賃は8万5千円、駐車場代1万3千円、それで1LDKのため物が置ききれずレンタル倉庫1万2千円を借りている。しめて11万円だから、およそ半額の値段で部屋がひとつ増える計算になる。

 

田舎ってとてもいいところだ。ヒャッホウ田舎。ビバ田舎!

続きを読む≫ 2017/03/08 21:25:08

安芸高田市の国道54号をひた走っている。

 

前回までの考察を家族に図ったところ、意外にもあっさりと同意が得られた。話はとんとん拍子に進み、妻の気が変わらぬうちにと迅速に話を進めていく。以下考察の流れ。

 

古民家を購入し可能な限りセルフリノベーションを試みる→
購入してから実際住める状態になるまでどうやったって長い期間が必要になる→
近場に仮住まいを決めてそこから通いながら改築する→
候補地のどこで購入物件があったとしてもそう遠くない場所を仮住まいにしよう→
妻の実家も近く候補地の中心にもなる安芸高田が最適だろう

 

ここでひとつ大きな懸念が生まれる。前々回の項でも書いたとおり、当初私はケーブルクラスの通信速度があれば問題ないと思っていたのだが、妻と具体的に話を詰める段階でそれでは厳しいという結論に達してしまったのだ。妻の仕事でのメールのやりとりにはギガ単位のデータのやり取りが必須になると聞いて仰天した。圧縮解凍は取引先との関係性もあり、可能な限り使いたくないという。

 

そこで慌てて候補地の通信速度について調べてみると、
三次市:市の中心地あたりのみフレッツ光(通信速度1Gbps)、残りほとんどの地域はCATV(光ハイブリッド)のみ→順次光範囲拡大予定あり
安芸高田市:市内くまなく全域あじさいネット(通信速度100〜200Mbps)
北広島:区域内ほぼ全域CATV(光ハイブリッド)→光導入予定なし
安芸太田:区域内ほぼ全域フレッツ光(通信速度1Gbps)

 

ということがわかった。興味ある方は調べてもらうといいが、データ送信にはシステムによって上りと下りの速度差が大きく違うことがあり、私たちの条件にCATVは厳しすぎることが判明。各社に問い合わせてみたが、速度改良法はないとにべもなく言われる。それにより、さらに候補地や物件を絞らなくてはならなくなった。つまり、三次市であればフレッツ光の範囲内のみ。北広島は全滅。

 

大きな引っ越し、買い物ともなると考えることが多岐に渡り、思考が及ばないこともたくさんあるなあとしみじみ思った。

続きを読む≫ 2017/03/07 20:30:07

実際に色んな場所、物件を見て回って感じたこと。
「全ての面で自分達の理想通りの物件なんて存在しない」
わかってはいることだったが改めて現実として突きつけられるとなかなか受け入れられないものだ。

 

「そのうち自分の理想どおりの物件が出るんじゃないか」
「買ったあとでもっと理想に近いものが出たら後悔しきれない」
と考えれば考えるほど決めきれない深みにはまっていきそうな気がした。

 

どうやら私は自分たちが田舎暮らしを選んだ理由、やりたいと思うことを再度整理する必要がありそうだ。そう思い、今後やりたいと思うことを思いつくまま列挙してみた。
・囲炉裏を囲んで常に火と身近である生活
・近所の川や山で空き時間程度でもすぐに遊べる環境がある
・山や川に囲まれ、身近に感じることができる
・大きな音を出しても近所迷惑にならない隣家との距離
・家庭菜園など自作したものを安く美味しく食べたい
・猟銃免許を取り、猟をすることで生き物と向かい合う
・便利さはなくとも、ある程度のことは自分で工面していく生活

 

うーむ。挙げれば挙げるほど拘束の長い仕事では難しそうだ。というか、やりたいことの中に仕事などという文字が1ミリもないではないか。

 

そんなこんなの考察もあり、仕事に対する不安はあるが、まずは環境ありきなのだと気づく。幸いにも妻が仕事を続けられる。私にはある程度猶予時間があるのではないか。もちろんそれに甘えてかかりっきりになるのではない。要は考え方ひとつだ。

 

古民家を買う。業者に改築を依頼する。ローン返済のため身を粉にして働く。結果今までと似たような生活が続いていく。都会と似たような生活だ。
しかし、改築の部分を自分でやってみたらどうか。移住先で仕事を見つけてもせいぜい年収300万ほどだろうか?リフォーム費用が仮に2000万として、年収の全てをあてて7年以上かかるだろう。それだったら、自分で改修作業を1〜2年かけてやることができれば、年収1000万の仕事にも匹敵しないだろうか?そしてその時期さえ乗り切ることができれば、あとはローンも家賃も全く必要としない本当に自由な生活が始められる。

 

私の心は決まった。

 

自身の決定を後押ししてくれた部分。こんなところで役に立つとは思いもよらなかったが、自分には建築士資格を取ろうと学習し、設計事務所で仕事をしていた経験もある。つまり木造住宅に対する知識だけなら多少覚えがあった。とりわけ、現代工法よりも伝統工法の方に興味があり独自で調べてもいた。一人では困難であろう「基礎」「土台」「柱」「屋根」などの構造上重要なところ以外は自分でもできるはずだ。

 

今までの人生もチャレンジの連続だったはずだ。お前ならやれる!
あとはこの笑うべき考えを妻に話してみることだ。そこがこのプロジェクトの一番の山場ではなかろうか。

続きを読む≫ 2017/03/06 18:31:06

当初は私の仕事があることが候補地の最優先事項だった。仕事が無理なく今後20年以上続けられる環境が第一だと信じて疑わなかった。しかし、候補地を連日訪れ、動き回っているときにフト考えた。「自分はなんのために田舎暮らしを始めるのだろう」

 

親孝行?夫婦ともに出身地で帰郷するから?どちらも合っているようで正解でないと感じた。ひょっとすると資金力的に都会より土地が安価な田舎を選んだだけなのか?では田舎暮らしをして自分はどうなりたいというのか。コンクリのマンションや家が乱立する大都会からただ人の少ない古民家という箱に舞台を変えて、今まで同様、仕事と日々の生活に汲々としながら大局的には大きな変化なく過ごしていきたいのか?どれもしっくりとこない。

 

そんなことを考え続けながら2週間で10件以上の古民家を実際に見て回る。見る予定がないときはなんとなく田舎道を走り回る。ただ、ひたすら、見て回った。

 

古民家を見て回る傍ら、実際に買ったものと仮定して改築にかかる費用などを業者と相談の上、ざっくりと出してもらったりもした。そこによると、古民家再生にかかる費用の平均はだいたい坪単価4〜50万くらいとのこと。見てもらった物件は痛みがひどかったのもあるが2000万くらいはかかるだろう、とのこと。

 

当初の私の考えはこうだ。
「私も妻も仕事を辞めて新しい土地で仕事を探し、まず生活を軌道に乗せる」
「長く勤められる職場を探すことを優先し、仕事を決めてから通いやすい近隣の古民家を買う」
「古民家には手を加えて快適さ・意匠を求めていくが、自分でやるのは不安なので改築などは基本業者に依頼していく」
「ネット環境もケーブル以上であれば十分だろう、ケーブルでも良いのであれば候補地の物件は飛躍的に増えるから選択の幅が広がる」

 

そこで冒頭の疑問が浮かんだ。

続きを読む≫ 2017/03/05 15:34:05

人口減少・市民の老齢化・過疎化が進んでいる広島の田舎では、昨今流行りのUターン、Iターンで移住したいという有象無象若者を獲得するため、役所が対策部門を設けているところが多い。

 

その中の政策として、地域の様々な情報開示を積極的に行い、「古民家バンク」を設けたり、古民家の購入・改築を行う移住者に対し補助金を助成したり、高速のネット環境(光など)を地域に引き込んだりといったことを実際に行っている所もあったりする。以下簡単にまとめてみる。

 

「古民家バンク」というのは文字通り地域の空き家(ほとんどが古民家)をバンクしておき、ほしい人との売買を仲介・斡旋するような仕組みのことだ。私も地域の的を絞った上で、可能性のある地域のバンク全てに登録をさせてもらっている。前々から存在は知っていたためネット上でチェックはしていたが、実際に現地の役所を廻ってみると、次々に新しい物件が登録され、成約が成立しているというところもあった。

 

「補助金の助成」は市外からの移住者に対し、民家などを有効に使ってもらおうという意図のもと、自治体にもよるが購入・改築に対し総額150万くらいまでの補助が出るというもの。移住者が夫婦で、かつ子供同伴などにより金額も増えていったりと市などにより多少の違いがある。

 

「ネット環境の整備」という部分は今回我々が最も注目した部分だ。PCを使う仕事を自宅でするにあたり、これがないと話にならない。ただ、積極的に取り組んでいる田舎は別として、現実問題として、未だにテレビさえ繋がらない場所があったりするのが田舎である。

 

今までの内容を整理した結果、山間部といえる範囲で、三次市・安芸高田市・北広島・安芸太田などが候補として固まった。少し残念だったが、私の候補地の本命であった吉和(廿日市市最北部)はこの時点で外れることとなる。

続きを読む≫ 2017/03/04 16:00:04

東京での仕事を2/20で終わり、すぐにUターン先で移住先を探した。

 

田舎といっても種類はたくさんある。農村なのか漁村なのか、島なのか山間部なのか。ただ、これに関してはほとんど考えることもなく、妻とも意見が一致していた。山間部か農村。そのどちらかにターゲットを絞った。

 

家を出てすぐにマスが釣れるような川があるのは死ぬほど魅力的だ。ただしそんな場所はほぼ例外なく積雪の激しい地域である。雪との格闘、寒さとの折り合い、職場の遠さ、そもそもの仕事量の少なさ、上下水道未接続は当たり前、下手をするとクマなども出没するだろうなど覚悟を決めないといけないことが多すぎる。農村であればそれら全てが当てはまることはそうそうない。それでも山間部を優先し、目を輝かせて探している私を傍らに、妻も苦笑を隠せない。いったいこの先どうなるのだろう。

 

候補地を探そうとあれこれ考えているときに、妻の職場で今後の話がまとまった。仕事上、PCとネット環境さえあれば自宅でもできる仕事のため、在宅という形で続けられないか交渉していたのだ。

 

話がまとまった結果、東京で職場通いしているときとほとんど同条件で、引き続き正社員として在宅で仕事できるようになった。ただし、通常考えるとその「ネット環境さえあれば」というのが田舎では最も難しいことかもしれない。

 

ある程度自分たちのビジョンが固まってきたこのへんで我々は有楽町にある「広島暮らしサポートセンター」に相談することにした。

 

「インターネットが高速で繋がる」という条件は田舎探しにおいて非常にハードルが高いのではないか?てか、無理でしょそんなの。ダメ元でお話を伺ってみると、案外対応している範囲が拡大されているような状況になっていると知って驚いた。

 

続きを読む≫ 2017/03/03 22:53:03

長年、温めていた。いつかは古色たっぷり雰囲気のある古民家に住みたいと。
最初は漠然としすぎて自分には届かない夢のようなものだと思っていた。
買うにしてもまとまったお金が必要。住むのはいいが地域に順応するのは大変だろう。家や生活術に対する知識不足。自分の職種では田舎に仕事が存在しない。

 

いくつもの問題があるなかで、急がず慌てず10年くらいをかけてひとつずつ潰していこうと心に決めた。

 

どんぶり勘定をやめ、貯金を意識。
従来以上にコミュニケーションの拡充。
建築関係、とりわけ木造住宅に関する学習。
どこでも仕事に困らない手に職を身に着ける。

 

それらひとつずつが実を結び、今ようやく手に届くところにきた。

続きを読む≫ 2017/03/02 18:02:02