前回のブログでウッドデッキの土台が完成した。これから枕木を土台の場所まで運ばなければならないが、あいにく平日の作業でヘルプを頼めそうな人間がいない。
ということでこんなときこそソロDIYヤーの意地を見せて作業を進めていこうと思う。正直、身体の怪我もあって無理はできないが、ここまでくると一刻も早く納屋のリノベーションを完成させたい気持ちが勝つ。
もちろん、1本が4〜50キロもある枕木を一人でまともに運べるはずもなく、正攻法で無理して頑張るのはあまりに無謀である。そこは極力ちからを使わないで済む方法で作業をすすめたい。
以前、離れの倉庫解体に従って枕木を移動した(その時の記事はこちら)のだが、この写真で今回作業している犬走りと移動した枕木の位置関係がわかるので確認されたい。奥の方にあるブルーシートに包まれているのがそれだ。
かなり近い位置に保管しているとはいえ、犬走りが全体的に狭いこともあってバックホーが入れず、運搬はかなりリスキーな作業で、ここのやり方は随分長い時間をかけて考え続けてきた。
冒頭の写真は作者が悩んで出した答えの一つを撮ったもので、余り物のパイプ類を集めたもの。上手くいけば儲けものという楽観的な考えに基づき、これを下に敷いてローラー作戦を試してみる。
枕木を安定して運ぶために用意したものがある。右の写真にあるものがそれで、スリングベルトというアイテムである。2メートルものが2本で1500円ほどの商品だが、これがかなり役に立った。
これまでの作者はバックホーで何かを吊るして運ぶ際、先住者が残していた伐採用のワイヤー(それがわかる記事はこちら)を使っていたのだが、このワイヤー、使えるには使えるが同じ長さのものがなく、けっこうな不便を強いられていたため、新しいアイテムに期待したい。
使い方は右の写真のような形で枕木にセットし、それをバックホーのバケットについているフックに引っ掛けて吊り下げる形をとる。このベルトは1トンまでの荷重が保証されているため枕木程度で切れたりする心配はしていないが、バックホーの重量とパワー的に、運搬には少し神経を使うことになる。
どういうことかというと、枕木を吊り下げた状態でアームを伸ばすことによって、機体が傾いたり浮き上がったりする場合があるということで、左の写真はその最初の1本目を運んだ状態を撮ったものだが、キャタピラー幅が狭すぎて不安定なまま作業をしてしまっていた。
この機体はキャタピラー幅を変更することが出来る可変タイプであり、普段使わないときには写真のように幅を狭めておくのだが、使う際は本当は広げておいた方がよい。だが作者はそのひと手間をうっかり忘れていたり、しばらくの間気付かないことも多かったりする。
そのことがこの後の惨事を招くこととなるのだが、初回のこのときは写真のように機体を正面に向けるよう動かすことで順調に移動が完了した。
初回の成功を受け、2度目、3度目と改良を重ねていくうちに、機体をわざわざ正面に向ける手間とリスクを避け(動くことで石垣周囲の土壌を削ってしまう)て、吊り上げた際の向き(川側を向いた形)のまま、アームだけをスウィングさせて移動させる方が効率的と気付く。
問題となった惨事というのは、そのアームスウィングの際に起こった。最初に試みた際、写真のキャタピラー状態(広げていない)のままスウィングしてしまい、少しだけ機体が横に浮いた状態になってしまったのである。
完全な横転ではなかったが、傾きかけた際に以前新設した竪樋(写真はこちら)に直撃するという結果を招いてしまう。当然その箇所は破損してしまい、この日小雨だったこともあってそちらを優先して補修しなければならなくなった。
痛い出来事だったが、幸いにもこの程度の損害で済んだことは寧ろ僥倖と言えただろう。この惨事はキャタピラーを広げていれば起こっていなかった出来事であり、作者の意識の低さを改善する授業料と受け止めることにする。
そんなこんなありながらも、枕木の犬走りまでへの移動方法はなんとか確立した。次はこの枕木をローラー作戦で本当に運べるのかという試みだが、これがなんと作者が思っていた以上に運搬を容易なものにした。
実行前に懸念していたのは、土で固めた地盤がまだ乾ききっておらず柔らかいため、パイプが埋まったりして上手く回転しないのではないかということだったが、ある程度タコ突きで固めていたためかパイプの沈みもほとんどみられず、枕木の重量が上手く分散されている。
最終的に持ち上げる際にパイプ径が細すぎて枕木の最後尾が地面に当たり、その瞬間だけ上手くテコの原理が利かなかった苦労タイムとなったが、概ね想像以上の効果を発揮していた。
枕木は少しでも摩擦面を減らずため、写真のように縦に立てるようにして運んだことの他、何度かブラッシュアップして最終的にはローラー管の数も厳選した3本に減らすことで、より作業が効率化する。
デッキ土台までの移動や、実際にデッキまで持ち上げるのがこの運搬のヤマ場となるところといっても過言ではなく、最初は左の写真のようなやり方をとっていた。
土台下に置いた枕木の先端あたりにスリングベルトを回し、それを上に持ち上げることで重量ほどの力を加えずとも引っ張り上げることが可能なのだが、この方法は実際にやってみると身体への負担が大きく、この後改良を加えることになる。
というのも、そもそも足場がない踏ん張れない状態で持ち上げることになるため、結局腕や腰の力に頼ることになってしまっていた。改良したのはスリングベルトを回すのではなく、バックホーに吊るしたときのように巻くようにしたということで、たったそれだけのことで身体への負担が劇的に緩和された。
回しただけではあまり手前方向に引っ張ることができないが、巻くことでベルトが滑らなくなって思いっきり手前側に引っ張れるようになるのである。
あと、簡単な理屈だが、枕木を土台に載せる際、写真のようにダンボールを敷いておくことでさらに摩擦を減らし、反対側の土台まで引っ張ることを容易たらしめたことも地味にファインプレイだったといえよう。
このような感じで、色々と紆余曲折を経ながらも概ね順調に作業が進む。1本置くごとに土台の具合を確認しながら慎重に進めたが、ここで一つ選択を迫られたのが、枕木の端をどう揃えるかということだった。
一応、選択肢として愚考した中には長さ調整のために枕木をカットするということもあったが、作業の大変さを考えて却下。となると、どうしても現状で並べていくしかないのだが、作者が購入したものはサイズのバラつきがかなり目立つ。
2列目の作業を容易にするため、枕木は写真奥の方にツラを合わせて組んでいったのだが、そうすると手前側はご覧のような状態となる。これは頭が痛い問題だったが、最終的に妥協することとなった。
完成した写真がこちら。これをあと2セット繰り返せば枕木の運搬は全て終わることになる。当初、この犬走りの長さを考慮して15本ほど購入しておいたのだが、そのとき持っていたイメージとは少し違う形での完成となる。
最初に考えていたのは、各列3本ずつの枕木を犬走り全域に組み上げることであったが、この写真より手前側は高低差がひどく、以前合併浄化槽を導入した際に業者が使ったコンクリの余りを利用して埋め立てたりした経緯があった(写真はこちら)。
これの都合上や、実際に土台を固定する方法がないこともあり、全域を3本ずつで埋めるよりも、部分的に5本ずつで構築した方がよりインパクトの強いものになると思い、この構成としている。
3本というのは、下屋根に覆われるギリギリくらいのイメージがあり、腐食や劣化を防げるメリットもあったが、実際に寸法を測って上に乗ることを想像したときに、5本の方が石垣ギリギリの位置に組むこととなり、より川への見下ろしが利くだろうと思ったのが決定打となった。
実際に石垣を一段下りたところから撮ったのが最後の写真である。効果としては作者が予想していた以上のもので、これまでより約30センチほど視点が高くなっただけだが、この先端に立ったときの景色の見え方が全く違うものになってビックリしたほどだ。
ここの高さ関係はこの写真をご覧いただければわかるが、建物の約半分を占める囲炉裏の間の部分だけ土台が20センチ近く高い造りになっており、これが室内の床張りの際や今回のケース、地中配管などの際にも作者の悩みの種となってしまっていた。
そもそもこの建物は玄関入ってすぐに広い土間があり、こちらの土台が高い側には牛舎が設けられていた。牛舎は2頭分のスペースがあり、昔の農家は副業として黒毛和牛を飼育していることが多かったと聞く。
そもそもこの納屋がそれを目的として造られていたことが明白で、こういう高い土台にしているのは地盤の問題もあるかもしれないが、牛舎として利用していたことが最も大きな理由だったのだろうと推察する。
従ってこの写真からわかるように、こちらの掃き出し窓に出入りする際は気をつけなければいけない段差が出来てしまった。もちろん、そのリスクを避けるために段差ができないような高さに枕木を設置し、並べるウッドデッキに段差をつけるという方向性もなくはなかったが、結果的にこちらを選択。
理由はいくつかあるが、その最大のものとしては、せっかく設けているこちらの室内床下への換気口の大部分が枕木によって潰されてしまうことを肯じられなかったということ。
他に、手前側から来たときの段差がより激しくなってしまうことや、高くした部分だけ軒下に頭が当たるリスクも生じること、ウッドデッキの移動時の躓きリスクが高まることや作業が複雑化して手間が増えることなどを考慮した。
ここの掃き出し窓はそもそも背が低く、普通の大人であれば確実に頭をぶつける高さしかないため、かがみながら段差があるという、出入りには気をつけなければいけないものになってしまったが、この判断が間違っていないことを祈るのみである。










































































