前回のブログでついに納屋の内装作業が終了した。残る作業は外装のみとなっているが、この時点で作者が予定しているのは2種類の作業のみで、今回はそのうちの一つを紹介していく。
タイトルの通り、残っている部分の漆喰塗りをしていくのだが、現状残っている部分は冒頭の写真で写っている壁全ての面といっていいほどある。この写真でいうと、北面(写真で右の壁)の2階部分だけは先だってやっている(その時の記事はこちら)ものの、その他の全ての見えている壁は漆喰塗りが必要だ。
パッと見た感じ、1階部分は全て塗り終えているように映るかもしれないが、これは仕上げ前の砂漆喰を一度塗りしただけの壁であり、今回の作者の意図としてはちゃんと仕上げ塗りをして少しでも綺麗な面を造っておきたい。
とはいえ、薄塗りである漆喰仕上げは今の作者にはかなりあっけなく感じる。右の写真の1階部分の壁が今回仕上げ塗りをした面になるが、この程度の露出面だけを一度塗りで仕上げるのに要した時間は2時間弱といったところ。
内訳は養生テープ貼り、材料の準備、壁シーラーなどの準備が1時間半ほどで、漆喰を塗るだけの作業であれば30分もかかっていない。それでわかるように、漆喰塗りで大変なのは準備の方であり、それさえなければ作業自体は苦にならない。
ちなみに、こちらの壁は足元側に鎧張りを施しているが、この漆喰仕上げ塗りはあくまで壁が露出している上の部分しかやっていない。そのあたり丁寧ではないが、今回はあくまで見た目だけのためにやっていることと材料の節約という目的の方が強かった。
まず1階部分の壁の仕上げだけを紹介している。お次は東面(川側)の一番左端、事務部屋の裏側にあたる部分である。ここも最後の最後まですぐに使わない材料や備品が常に置かれていたところで、こんな感じに何もなくまとまった空間になっていることが不思議なほどだ。
壁の間に1本黒いものが立ち上がっているのは、以前客間まで通した給水管(その時の記事はこちら)で、周囲に溶け込めるよう黒ビニテでぐるぐる巻きにしてある。これは今後どこかのタイミングで中央の柱に固定するつもりだが、漆喰塗りが全て終わるまでそれができなかった(柱のチリ部分に固定していくため)。
これにてほぼ完成だが、写真の中で唯一作者が気になる箇所があるとすれば、他の屋根裏には全て張っているすだれ(その時の記事はこちら)が、この部分だけぽっかりと施されていないことで、少し違和感がある。
それに関してはまた後日ゆとりができたときに考えるとして、最も作業に苦心したのが東面の2階全体のことであろう。全く経験がなかった最初の頃、この2階の作業をどうやったら一番出費が軽く済むかということを何時間もかけて考え、調べ、検討してきた。
そうした中で作者自身が納得できる方法が何年も見いだせなかったのだが、仕事との両立で作業に手が回りにくかった時期に依頼した屋根屋さんが使っていたアイテムに答えを見、以後全ての屋根上作業はこれを使っている。
以前にも紹介している(その時の記事はこちら)が、その便利アイテムは瓦用資材止めと呼ばれているもので、瓦をちょっと持ち上げて鈎状になった金具を引っ掛け、その反対側のコの字の部分に足場板を引っ掛けて半固定できるものだ。
右の写真は、その要領で2階の屋根に足場板を3本分用意したもので、今回2階の屋根上作業をするにあたりかかった出費は、実質この資材止めと足場板のみで、トータル4000円強しかかかっていない。
実際に作業している姿が左の写真で、少し影になって見えにくいが、すでに他の2階面でもやっているように、柱毎に打ち込んである貫抜に山岳用のハーネス一式をカラビナで繋いで安全帯にしていることの他、足場を設けることで安定さを増している。
だが、この屋根上の資材止めを使うようになる前の壁塗り作業はかなり大変なもので、特に壁の最上部あたりは手が届かず、足場のない瓦の上につま先立ちになって不安定な形で作業せざるを得なかった。
特にこの差し掛け屋根(下屋の上に掛けた形の屋根)の取り合い部分には、水漏れを防ぐための装飾瓦に漆喰仕上げがされており、人が全体重をかけて踏むことが想定されていないところでもある。
これまではそこを踏みながら作業せざるを得ず、それによってもともと強度のなかったものにダメージを与えてしまうことがしばしばあったのだが、写真のように足場が高い位置で固定できるため、そのようなリスクをも避けることができた。
それと同じ作業風景を別のアングルから捉えているのが右の写真だ。写真だけではわからないかもしれないが、かなり楽に最上部の作業が行えていることをお伝えしたい。
実際、より高い位置での梁柱の塗装や壁塗り作業をする際、この足場に全体重を預けて何かをするということはあまりなく、一つ前の写真のように、足場を離れて作業し、ひと段落したときや作業を終えた際に足場に体重を預けるという使い方をする。
作業する際に足を支えるものがないという点ではこれまでと一緒だが、最終的に足場が支えてくれるという安心感があるだけで、気持ちの余裕や実際の安全性が全く違うということを今回新たに学んだ。
そんな感じで、最後の写真は冒頭のものと同じアングルから撮ったもので見比べてみて欲しい。見た目の印象がだいぶ変わり、ちゃんとした建物になったような気がしている。
ちなみに、2階屋根の上にうっすらと雪が載っているが、この2階の作業だけで数日を要しており(シーラー塗り、砂漆喰塗り、柱梁塗装、シーラー塗り、漆喰仕上げ、という工程)、最初に全体写真を撮って作業を開始した翌日に軽い積雪があり、2日目以降は雪と小雨の中での作業を強いられた。
ただ、そのようなあまり良くないコンディションの中での素人作業にも関わらず、この足場と安全帯のおかげで危ない感じは一切なく、安心して作業が行えている。
漆喰塗りに関してこれまでと少し違う点をお伝えしておくと、作者がいつも購入している業者からのお勧めで最初は建材用シーラー(写真はこちら)を使っていたのだが、出来る限りケミカル素材を使いたくないという観点から、最近は水のみをシーラー替わりに使っていることも付け加えておく。
それによる問題は今のところ見つかっておらず、当然壁を構成する土同士の繋がりという意味での強度は落ちているかもしれないが、寧ろガチガチにそれらが結びついているより、何かあった際にバラバラに崩れる方がいいとすら思うようになった。
そして最後に、屋根の上での作業は楽しい、ということをお伝えして今回は終わろうと思う。高所恐怖症の方でないなら、是非屋根の上の作業を率先してやってみることをお勧めしたい。
屋根の上に立ったときに見える景色や空気感が、普段の生活で感じているそれとはなんとなく別物のように感じ、本当に気持ちいいのである。これは実際にやってみたことのある人しかわからない感覚で、屋根屋さんがDIYを勧めてくれる理由もよくわかる。
いずれやってみたいと思っている方の参考になれば幸いだ。











































































