前回のブログから納屋の土間での木工作業が続いている。作者の気持ちとしてはここの土間は出来るだけ広く使いたいという思いもあり、なかなか重い腰が上がらなかった。
だが前回のブログでやむを得ずとはいえこの土間の中に道具置き場を造ることになり、それを完成させてしまうことによる有効空間削減を受け入れざるを得ず、それならば今回の空間占有もある程度は受け入れようという方向に気持ちを切り替える。
もともとこの土間を設計した際のプランでは、空間のどこかに水槽を設置するという可能性も考慮しており、万が一の給水設置に備えて床下にHIVP管を準備している(それがわかる記事はこちら)ことを覚えておられる方は相当このブログフリークの方だろう。
正直、それを使うことになる可能性はあまり高くないが、最初に考えていた理想の形としては、土間から廊下に上がって折れ階段を使って上階に向かう際に、水槽を見ながら上り下りができるような位置に設置したいというのがあった。
実際それはある程度の妥協をすれば実現可能なプランであったが、冒頭でも触れたように、いざ土間が完成してみると、この空間の視界が狭まるのが勿体ないと思うようになり、いきなり入口正面付近に大きなオブジェを設置するという決断が出来なかったのである。
冒頭の写真は今回作成する台の骨格を作成しているときのもので、大雑把に説明すると、90角材によって箱型になるよう骨格を形成するだけの設計で、強度が必要であることも考慮してそれぞれの材は全て継手加工をすることを前提とした。
台のサイズは基本的に用意している天板(一枚板)に準拠しているが、結果的には2メートルのバタ角を組み合わせながら加工することにした。天板の大きさから、水槽は90センチと120センチの2台が置けることになるため、耐荷重は500キロ以上を想定しておく必要もある。
上記の経緯から作者が決めた設置場所がこちら。当然といえばそうだが、前回作成した道具置き場と並ぶような形にすることで、少しでも土間を広く使えるようにしたつもりだ。
奥の掃き出し窓はできるだけ全面を使える形にしておきたく、この中途半端な形は理想的ではなかったが、採光に関しては右上から入ってくるためこの台が障害になることはない。
さらに出入りするにしても最大限邪魔にならないよう、半間近くスペースを空けている。これがこの位置に設置することにおける作者の最大の譲歩であった。
今回、各材は予め塗装しておくのではなく、組み立て後塗装することにした。何故そうしたのかという最たる理由となったのが、床の凹凸や勾配を原因とする不安定さにあった。
土間は古いモルタルで形成されているのだが、凹凸や勾配がかなり激しく、脚の長さや位置の割り出しがかなり困難であった。最終的に脚は3本を床で支える形となるが、それぞれに床の高さが違うため、脚の長さがなかなか決定できず苦戦を強いられた。
そこで作者が予め用意していたのが、ある程度(数ミリ)の高さ調整ができるスペーサー材で、今回は5ミリ厚程度のゴム板を床との間に挟みながら、少しずつ調整をすることでベストの位置の割り出しに成功。
そんな苦労の果てに仮組みが完成したため、これを一度バラして塗装後再度組み立てるというのはリスクが高いと判断。そのまま仮組みを完成として直接塗装することにしたということになる。
そして作者が今回最も苦慮したのが右の写真の部分だ。台に使うそれぞれの部材は継手加工によって固く繋がっているのだが、強度的に最も不安なのが部材と壁面の固定に関してであった。
具体的には、部材は各柱に固定するのが最も強度が得られるのだが、すでにある柱に対して仕口加工をするのは困難であり、実際の固定はほとんどビスに頼らざるを得ない。
そのため、大きな地震などがきた際の強度には常に不安が付きまとい、その不安を払拭するだけの対策を講じておく必要があった。各柱に固定している材は幾重にもビス留めし、人が圧をかけた程度ではビクともしないくらい厳重に固定したが、問題はそこだけではなかった。
この写真の部分だけやたら密に材を繋ぎ合わせているように見えるが、それは台の幅として柱にピッタリになるような設計にならず、この部分だけ柱からはみ出して造作せざるを得なかったことに起因する。
角材を繋ぎ合わせる部分は当然脆くなるため、この部分の繋ぎ合わせにはかなりの神経を使った。各材の固定には必ず3箇所以上ビスを打ち、壁や土台と接する部分も同様にした。
あとは水槽の自重によってそれぞれ強度を増すような構造になっているはずである。
そんなことで最終的に完成した骨組みがこちら。先述した通り、今回の台は側板や正面扉など完全な箱にするような形にはせず、骨格だけのスケルトン構造にするため、この状態に天板を載せればほぼほぼ完成に近づく。
少しでも壁面との強度が得られるよう、この後底板を付けたりなどのちょっとした付け足しはするが、緊張感をもって造作にあたるのはここまでがピークとなった。
何より難しかったのが天板の水平性を担保することである。こういう造作をする場合、まず最初に足場を水平に馴らしておくのが通常のやり方であろう。それによって脚の長さ割り出しは極簡単なものになり、均等な強度も確保される。
だが足場としてコンクリを固めたり、はみ出したりするのを良しとせず、このような形にこだわってしまったため作業が難航を極めることになってしまった。あとはこれで強度がもつことを祈るしかない。
では作業を次の段階に進めていくことにする。右の写真は今回の天板に使う材を撮ったもので、すでに塗装を半分ほど済ませた状態のものだ。
今回の水槽台設置は、この一枚板が安価にゲットできたことから着想することになっているが、実はこの木材をゲットしたのはもう7年ほど前のこと(写真はこちら)で、2900円で購入している。コロナ以前のこととはいえ、厚さ5センチ奥行50センチ長さ2.5メートルものとしては、当時でも破格の値段であったろう。
ここまで保管状況が完璧とはいえず、若干の反りはみられるが、固定して重量物が載ることによってそれらも解消されることと願う。
塗装は水性ステインのウォルナットを軽く2度塗りほどで終了したが、寧ろ力を入れたのはこの後のニス塗装である。ただ、その成果は次回のブログに譲ることにし、今回はこのステイン塗装の状態で終了としたい。
この塗装した状態でより鮮明になったのが、板の右端にあるような、何かがもともと塗られていた部分であった。当然、塗装前にはサンダー掛けを実施しているが、その程度では削り取れないほどもともとの材には撥水性の加工が施されていた。
これは一枚板を購入するとたまに見られるもので、材の端部を守るためかどうかわからないが、かなり固いニスのようなものが塗られていることがある。作者はその理由に疎いが、これが簡単には削れる代物ではなく、苦戦を強いられたのである。
結果的にサンダー掛けでは完全に削り取ることを諦め、そのままの状態で塗装をしたのがこの結果だった。材の見た目としては減点だが、価格や労力とを天秤にかけると、このくらいは許容しても良い。
そんな感じで作業は次回に持ち越しということにする。









































































