納屋のリノベを本格的に開始してから約5年の歳月を経て、ようやく一つの完成と言える段階に近づきつつある。この間、数か月レベルの作業停滞があったり、仕事の合間でほとんど作業が進まなかった時期が多かったのは事実だが、かかった歳月は作業の大変さの裏返しでもあったように思う。
この場合の完成という言葉は、設備的な意味で使っているが、人が生活したり居住するのに必要な細かい備品という話になってくると、それはまた別物ということになる。
完成後は可及的速やかに民泊事業を開始する準備を進めていくことになるが、それに対するブログをこのサイトで展開する予定は現時点ではなく、もしやるとしたら、立ち上げる予定の民泊サイトでの掲載ということになろう。
それはさておき、今回のテーマは納屋の階段周辺の照明を確定させることだ。作者の目指す完成までもう少しだけ作業が残っているが、室内における作業は今回のブログで正真正銘の最後ということにしたい。
階段回りの電気配線については、情報が煩雑になることを考慮してこれまで一度も詳しく触れてきていない。まず最初の選択肢に上ったのが、この土間から階段にかかっていく範囲をどのような空間に仕上げていくかということだった。
というのも、階段や立ち上げた床の面積も含めた土間の部分がかなり広く、見せ方や演出として明暗の調子をどの具合にするのかによって、空間の印象が全く違うものになるからである。
最近のお洒落さ重視の流行でいくと、ある程度明るさを抑えた電球色系統の演出が好まれるのかもしれないが、範囲が広いだけに、全体的にそうすることによって見せたいものまでボンヤリしてしまう可能性もあった。
ただ、全てを白色系照明にするよりは魅力的に感じたということもあり、電球色系統にすることを基本に、部分的に白色系を入れていくことにしたという経緯がある。
まず、玄関をくぐったとき最初に触れることになるのはトリプルスイッチ(3つボタンがついているタイプで写真はこちら)で、そのうち1つは土間天のダクトレール(土間全体の照明)、さらに1つは階段全体の照明なのだが、最後の1つの具体的なプランというのがここに至るまで決まっていなかった。
土間と床を行き来する際の照明、というボンヤリした位置づけでスイッチとケーブルだけ用意していたものの、実際に使ってみると、設備としての照明という意味では土間と階段の2種類があれば充分であったことに気付く。
唯一、階段の裏側だけが照明が当たらず、限定的に暗い部分ということになるが、こちらは階段裏のくぼみに設けた棚にセンサー照明をつける予定にしており、そこまで気にしなくても良いところで、では1本余った電気配線をどう活かそうかというのを、この段階に至ってようやく考える始末であった。
土間と階段に使う照明は比較的電球色が勝つような配置にしてあり、結果的に全体が暗い印象になってしまった。それはそれで雰囲気的に問題ないのだが、作者が気にしたこととしては、階段箪笥への物の出し入れをする際に暗いのが不便だということ。
階段箪笥がどういう形かというのは完成時の写真をご覧いただけばわかるが、この写真では白色系の照明を一時的にその余った1つの線に繋げて作業しているため、明るい印象を持つかもしれない。
が、実際にはこの空間は日照などの条件がかなり整わない限り常に暗い空間で、この箪笥部分の扉を開けると中は暗くてよく見えない状態であった。そんなところから、この部分での作業利便性を高めるために最後の電気線を利用しようということに決定。
当初は何も案がなければこの写真の照明をそのまま2階の踊り場下あたりに取り付ける予定であったが、ここにきて急遽ひらめきがあったため、その案を試してみることにした。
というのも、離れの倉庫解体直前のブログで勿体ないと保管することにしたベースライトが、ちょうどこの場所にフィットするのではないかと感じたのである。
冒頭の写真がその器具で、構造は至ってシンプル。VFケーブルを切断して元あったところからバラしただけなので、それを繋げさえすればすぐにでも再利用できるであろう状態だ。
だがこのままでは玄関周辺の雰囲気とは合わないため、暗さに溶け込めるようカムフラージュする必要がある。こういう場合に作者がやる常套手段があり、今回もそれを実施してみたのが右の写真になる。
これは、本体全体をラッカースプレーで塗装したもので、無論通電部分は避けているが、全体にほぼ満遍なく吹掛けている。これによって暗色系の空間の中に置いても目立たない程度にはなっていると思う。
それを実際に取り付けてみたのがこちら。当初の予定から変更して2階の踊り場下ではなく、上がり框直上にある梁の、階段側側面につけたのがわかるだろうか。
しかもこれはベースをそのまま取り付けただけではなく、その土台として角度のついた木材を下地とした上に固定した形になっており、光が足元まで満遍なく届くであろう角度になるよう工夫したことも付け加えておく。
この位置につけることによって、白色系の明るい照明を階段箪笥に相対する形で設置することが出来た。このベースにもともとついていた照明は古いタイプの蛍光灯だったが、今回の設置ではこの電球だけ新品を購入した。
今般、政府の方針もあって全ての蛍光灯が製造・輸出入ともに禁止になるため、どの家庭においてもオールELD化していくのは必至だが、作者は将来的なコスパも考慮して、リノベーション初期から新規照明は全てELDを使っている。
蛍光灯に必要なグロー球がELDライトでは用をなさないため、今回のケースではそれを付け替える必要があるが、ほとんど手間がなく照明を付け替えることができるため、どうせやるなら早い方がいい。
それによってトリプルスイッチのラストピースが埋まった形となったが、もう一つ残っていたのが階段に付随する照明である。
ひょっとすると作者はこの階段に設置した照明についてはブログを書き損ねているかもしれないが、階段を構成する照明の電気線を主に2分割して配置していた。
そのうちの一つは2階の天井に固定したダクトレールで、そこに3基のブラケットランプ(電球色)を配置しているが、もう片方は、同じスイッチ系統の線を階段の途中にある梁付近に配置しており、こちらは今現在まで照明器具を設置していない。
これはこの階段が折れ階段になっている構造上、上り始めてから折れる部分までの間に照明が行きわたらないことになるため、その照明の視角となるところ用に予め用意していた線なのだが、具体的にどういう形にするかというところまではこの段階に至るまで決定していなかった。
その答えとして作者が採用したのが右の写真の照明である。これは一言で言うと間接照明用の器具であり、見た目の造りも粗末な現わしにしない照明で、値段も安価で購入できる。
使い方だが、今回作者は左の写真のような使い方にしてみた。これは階段を上り始める際の視点で、この先階段が左に折れ曲がっていくところの様子を撮ったもの。ご覧のように、梁と桁が交差するちょっとした隙間に小壁があり、この部分を利用して間接照明を造ろうという発想に基づく。
当初の予定よりも階段の頭上リスクが高い設計になってしまい、とにかく頭上にぶつかる可能性があるものを排除しなければいけないのがこの場所の最重要課題であった。
それがため、凸状になる形で頭上に照明を設けることが考えられず、かといって何もつけないのは用意したケーブル上もったいない。だったら照明としての効果ではなく、演出上の効果を狙ったものに切り替えて設置してやろうというのがこの部分の意図である。
写真だけではそのディテールまで伝えられないのがもどかしいが、照明器具を隠すように見切り板を斜めに固定したのが右の写真だ。ただ、これらの写真では見切り板をつけた効果(光の見え方)がまるで実感できず残念極まりない。
この見切り板をつける意図としては、見苦しい照明器具を現わしにしなくて済むことの他、照明の光が直接目に触れずに済むということもある。つまり、設置位置的にも人が通る際の頭の高さになるため、リスクを考慮して光が直接目に入らないようにしたという意味合いが最も強いだろう。
こういう形の間接照明は、いずれどこかで取り入れてみたいと作者も常々考えていたものでもある。しかし今回こういう形で導入してみて、あまり効果的でないように感じてしまった。
その原因が何であろうと考えた結果、光を間接的に見ることになる天井付近の造作を疑ってみたため、手を打ってみたのが左の写真ということになる。
これは、余っていた石膏ボードを天井の梁と梁の間のスペースに限定的に張り付けたもので、2階の床張り板がそのまま1階の天井となっているところへ当てた光を見るよりも、より真っ直ぐした材に替えて光を当てた方がよりスッキリして見えることを狙った。
さらにその石膏ボード面に漆喰を塗ってみたのが最後の写真で、凹凸のない白い天井を造ることによって、光の明るさが増すことをも狙っている。
だが、余り物だけを使って思い付きでやった処置であるため、終えた後の達成感よりも、物足りなさの方が強く印象に残ってしまう結果になった。本来であれば、この梁と梁の間のスペースだけでも全体的に白壁にするとより効果的だったに違いない(先述のベースライトもこの梁間に含まれているため)。
ここに関しては、そもそも余り物で取り組むということを前提に考えすぎて、新規出費をどうにか抑えるということしか頭になかったのが残念な結果を生んでしまった。
今回の照明は人によって評価が分かれると思うが、これが泣いても笑ってもこのブログで紹介することになる納屋リノベの屋内最後の記事となる。これまで当ブログを読み続けてくれた方がいるとすれば、感謝とねぎらいの言葉をおかけしたい。












































































