納屋の土間に保管しておいた資材の大半が片付いた今、ほとんどの作業を細かいものの整理に割り振っている。今回紹介する木工もその流れの中で必要だった作業で、これをクリアすることにより囲炉裏部屋で置き場がなかった道具を整頓することが狙いである。
具体的にそれらの道具を説明すると、最近作成した掘りごたつ用テーブル(その時の記事はこちら)はその最たるもので、普段使わないときの置き場がないと永遠に片付けることができない。
しかも、まだ未報告だがこのテーブルは文字通り炬燵としての使用もできるよう、掛け布団と上乗せテーブルも作成しており、全て含めるとかなり嵩張る。そして使わないときもそうだが、使っている時には外した床板の置き場にも困るという、とにかく置き場所を考えることが必須の状況であった。
その他には、囲炉裏を使わないときや風の強い日に窓を開ける際に使う囲炉裏用のフタ(作成したときの記事はこちら)も、実際にフタをする機会はあまりないため、普段はどこか邪魔にならない置き場を確保しておきたい。
冒頭の写真はその置き場に使う予定の材料を撮ったもので、この置き場に関しては迷いに迷った挙句、入口土間の邪魔にならない位置に設定。これに関しては、置き場が遠いと普段使いに負担となるし、かといって近いところはビジュアル重視したく、なるべく目立たない場所を考えれば考えるほど候補が浮かばないことが作者にとって頭の痛い問いとなっていた。
本当であれば玄関土間は広くとっておきたい気持ちが強く、出来ればここを使いたくなかったが、次回紹介する棚を設けることを決めたため迷いを吹っ切れたといえる。
さて、実際の作業はというと、冒頭の写真にある2つの材料を右の写真の場所に重ねて固定しただけの簡単なお仕事だ。この作業は設計と寸法合わせが全てで、大工作業はあっという間に終わった。
この位置は、玄関入ってすぐ右の事務部屋に続く扉の隣にあたる。扉の大半はガラスで構成されており、かつストッパーがなく180度回転してこちらの壁に届くため、これを造る上では接触に注意する仕組みを導入しなければならない。
それはまた完成後考えることだが、ひとまずこの写真でわかるのは、壁の下にある土台とツラになるよう60角を入れ、小壁を立ち上げ、次いで90角を入れて末端にも小壁を立ち上げている造作となっている。
視点を上げて今度は柱にも加工をした。これが何をした状態かというと、上に2本のビスを打ってそれぞれにフック付きのゴムバンドをぶら下げた状態を作ったのが一点。
二点目はその下に10センチ強ほどにカットした60角を固定し、その横にビスを1本打って同じようにフック付きのゴムバンドをぶら下げた状態を作った。これらは普段何もここに置かないときは、見栄えが悪くないよう適当にゴムバンドをまとめてひっかけておく。
これらをどう使うかを説明するより、まず右の写真を見ていただこう。先ほどの柱に60角を固定したのと水平になるような位置に、同じものを固定した。こちらの60角にもビスを1本打ってはいるが、ゴムバンドはない。
もうおわかりかと思うが、これらはテーブルとフタを立て掛けて固定するための装置である。設計する際に考えたことは、立て掛けたときの安全性と占有スペースの兼ね合いについてが大半だった。
つまり、安全性を重視すれば立て掛ける角度を深くすれば良いが、そうすると手前にスペースが広がって結果的に多くのスペースをとることになってしまい、見栄えが悪くなる。
逆もまた然りなのだが、省スペースの設計にして立て掛ける角度が浅くなった際の安全性を確保するため、それぞれの道具をゴムバンドで固定しておくのがこの設計の狙いだ。
テーブルは脚を着脱できるため、使わないときは外した上で左の写真のように立て掛ける。ちなみにこの写真にあるものが先ほど少し触れたコタツ用の天板で、厚さは24ミリしかないため、角度をがんばれば柱と壁の間のチリの部分内にほぼ収まる。
そしてこの次に通常のテーブル(天板)を置くことになるが、厚さは5センチ程度なので、先のコタツ用天板と合わせて最初の60角の範囲内に収める。実際に収めてみるまでわからなかったが、なんとか範囲内にバランスをとってゴムバンドなしでも倒れることがなさそうな感触を得た。
もちろん、それぞれ1つずつにゴムバンドをすることで万が一に備えることができる。我ながら上手く設計できたのではないかと思う。
最後に、囲炉裏のフタを設置したらフルセット完了となる。ここで柱に固定した60角が初めて役に立つのだが、要はこの60角は、囲炉裏のフタが最初に立て掛けたテーブル天板に接触しないためのストッパーの役割を担っているのである。
囲炉裏フタの紹介記事をご覧いただければわかると思うが、この囲炉裏のフタには致命的な弱点があり、取っ手を収めた状態にしてしまうと裏側から数センチほど取っ手の金具が飛び出た状態になってしまう。
立て掛ける際は安全性重視でなるべく表面に取っ手が出っ張らないようにするため、裏側から出っ張る金具によってテーブル天板を傷つけないための措置が、柱に固定した60角ということになる。
本当は、普段より使う可能性の低いこちらの囲炉裏フタの方が奥になるような設計にしたかったが、見た目的にもこちらの方が収まりが良く見えるため、渋々こちらに決定した。
次回はこのまま納屋の土間で別の木工をしたことを紹介しよう。









































































