古民家についてのまとめ

物件購入の顛末H

それから3日が経過。まだ作者の中でどのような形で決着をつけるのか決めかねていたが、所有者(Mさん)に電話をしてみた。息子との会話の中で食事も喉を通らず、痩せてしまっているという話が出ていたため、少し心配になったからであった。

 

しかし、電話は繋がらず、しばらくしてからNさんより電話がかかる。「先ほどMさんから電話があって、前に仲介を頼んだ経緯があったが結局不動産屋に仲介を頼むということで子供達に説得され、そのまま押し切られたということだった。そんなことで不動産屋からそちらに電話があると思うので2転3転するようですみませんがその方向で結論を出して先方に伝えてほしい」とのこと。

 

正直、150万円ですでに話を進めていた不動産屋が50万円前後の売買額で引き受ける可能性は低いと思っていたため、前後の経緯を確認するために息子に電話。「もう母は私の言うことを全く信じてくれないような状態になっています。母はどうしても個人売買の話で押し切ろうとしていたんですが、姉と二人で不動産屋を通すことだけはなんとか説得し、母の目の前で依頼の電話をしました。値段に関してはもう作者さんの言い値で進めていきたく思っていますのでそれでお願いします」

 

その話を聞き、一つ気がかりだったため息子に確認。話を不動産に伝えたのはいつだったのか聞いてみると、昨日の午後の話だという。この通話のやり取りをしていたのが遅めの時間帯だったことから、一両日以上を過ぎてもこちらに電話がないことになり、H不動産にも葛藤がある可能性が高いことを予測。

 

息子に不動産屋が渋らなかったかどうかを確認すると、「渋られました。作者さんの態度や姿勢を見る限り、こちらに不信感も持っているようなので交渉成立は難しいのではないでしょうかと言われましたが、その後電話をしてある程度両者の歩み寄りが見られたから成立の可能性は高まっていると思いますとお伝えしました」とのこと。

 

そのまますぐに不動産に電話。「やはり息子さんのほうから少し歩み寄りをしてでも成約をしたい話がありました」色々と経緯はあるが敢えて詳しい説明はせず、こちらの最終結論(売買額55万、経費所有者持ち、表示登記なし)のみを伝える。「今まで色々と三者三様で思うこともあったでしょうが、三方一両損という諺もある。今回は全員が少しずつ損をするという形で手を打つのが妥当と思います」

 

不動産屋の了承を得た後通話を終了し、そのまま所有者に電話。不動産屋の仲介で契約を進めることに同意した旨を伝える。先日の繋がらなかった電話もそうだが、作者に対する申し訳なさから電話口に出られないと思いながら受話器を取った様子で、泣きながら感謝の言葉あり。その後H不動産からも息子が作者の条件を了承したとの連絡あり。

 

その後はほとんどの手続きを不動産屋に任せることで話が進む。調整の結果、成約日が4/20で確定。その日までに農振除外が必要だった2筆の土地は登記移転が間に合わず、7月になる見込みになってしまったが、土曜に司法書士立ち合いのもと金銭授受を行い、同時に権利書を委託し、月曜に登記移転の手続きをすることとなった。

 

ここまでが所有者との出会いから成約までの流れとなる。個人売買がいかに大変だったか、おわかりいただけたと思う。この大変さと較べるくらいなら最初からお金を積んで不動産屋に任せた方がいいという人の方が多いのは納得できる。

 

私としては、この経験はとても貴重なものであり、今後も物件を購入するときはやはり個人売買をお勧めしたい。

 

ちなみに、散々な書き方をしているように思えるが、元所有者の息子さんとの関係は最終的には良好になっている。成約日には物件に母子ともども泊まっていただき、集落の人たちと最後の挨拶を交わされている。

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