今回はとある川で行われたイベントのお話。私の住む安芸高田市を流れる一大河川といえば江の川だが、その中でもとりわけ我々が住むあたりを流れる川を地元の人たちは可愛川(えのかわ)と呼称する。
江の川(ごうのかわ)も「えのかわ」と読むことができるしとても紛らわしい呼称なのだが、移住して以後我が家で飼育している全ての魚はこの可愛川で捕獲しているものでもある。
このイベントは川のとある一区画の流れを堰き止めて区間内にある魚を捕獲するのが目的で、カイボリという言葉をご存じの方であればイメージしやすいと思う。ただカイボリが区画内の水を抜いてしまうのに対して、このイベントはそこまでのことはやらないという違いがあるようだ。
集合時間は朝の9時。ここ最近ずっと雨か雪が続いていた天候が嘘のようにこの日は朝霧が多く、快晴を予感させた。私が現地に着いたときにはすでに車が数十台河川敷に停められており、ご覧のような大きな焚火が出来上がっていた。
参加者はざっと見た感じで関係者も含めて100名前後で、合図とともに一斉に思い思いの場所に散っていく。半分くらいの人がガッツリとガサ入れをする胴長スタイルで網とバケツを片手に気負っている感じだったが、私は午前中には所要があったため長靴のみの軽装で参加。
今回このイベントを知ったキッカケは漁協の副組合長さんと知り合ったのが始まりだ。私個人的な思いでいうと、基本的には漁協関係者とはこれまであまり友好的に接する機会がなかった。
ただ、この副組合長さん宅にお邪魔する機会があり、日淡飼育数が私より多いくらいの川キチであったことに多少感銘を受けたりもした。
左の写真は川を横断する網を仕掛けようとしているところを撮ったもので、どうやらこれでコイやヤツメを狙う意図があったようだ。コイに関しては国内外来魚であり、見つけ次第駆除するのだろう。
実はこのイベントはただ単に魚類を捕獲するのが目的ではなく、本当の狙いは区画内にいる外来魚駆除というのが裏テーマになっていた。私がこれまで独自調査をした限りにおいてもコイやバス、ブルーギル、ドイツゴイなどが生息していることがわかっている。
30分ほど経過するとボチボチ魚の捕獲が明るみになってきた。各々のバケツを覗いていくと概ね右の写真のような感じで、5〜6匹の魚が獲れている。これはガサガサを目的としてそれだけをやった成果としてはかなり少ない。
というのがこの区画内には魚の隠れ家になりそうなボサや大きな石、凹凸というのがあまりなく、釣り用語でいうチャラ瀬のような平坦な部分なのである。普通にガサ入れをしても恐らくそうは獲れない区域といえる。
捕獲した生物の種類も私の想定を上回るものがなにもなく、目にしたものを列挙していくと、イシガメ、ギギ、カマツカ、ドンコ、ヨシノボリ、オヤニラミ、タナゴくらいか。
獲れている種類を見てわかるのは、皆底生かそれに近い止水域を好むものであり、中層を泳ぐ魚(ハヤやオイカワなど)が一切見られていないことである。これらの種類は逃げ隠れる葦などがあればそこを狙って捕獲しやすいが、そういうのが少ない区域では急に捕獲難度が上がったりする。
右の写真の光景はできることなら見たくなかった。これは今回の企画のため、大型のバックホーで川の砂利をさらって流れを変えているのだが、かなりの広範囲で川をズタズタにしてしまっており、かなりの魚がつぶされたり、驚いて区画範囲外へ逃げていったと思われる。
先に述べた中層の魚が上がっていないのはこれも一つの原因であると思われ、一個人がやったりすると大事になるのだろうが、権利を持つ側がやると全く遠慮がないだけに結果はより悲惨さを帯びる印象を拭えなかった。
つい気になった点を言ってしまった。私は所要のため1時間のみの参加であったので様子をみることができたのはここまでである。この後、しっかり外来魚駆除ができたことを祈りたい。
左の写真は藻の駆除をしているところで、これを最後の報告にしようと思う。この藻は聞いたことがあるかもしれないが「オオカナダモ」という藻で歴とした外来水棲植物だ。
悪環境に強く、大繁殖しているのが全国各地で目立っており問題視されている。本当にビッシリと隙間なく生い茂るので船のスクリューに絡んだり、クロモなどの在来種が淘汰されており、川で見かけたらなるべく取り除きたい種だったりする。
だがアクアリストには比較的有用なところもある草で、飼育しやすいため水草として使われていることが多い。ちなみにそういったアクアショップで売られているときの名前は「アナカリス」という名前で、こちらのほうがピンとくるという人の方が多いかもしれない。
そんな感じで体験川掃除に行ってきた。最後までレポートできなかったのが残念だが、次回があればまたトライしてみたいと思っている。

























































