沢登り、登山、川遊びについてのブログまとめ

野生の息吹

前回のブログで庭の抜根作業の報告を始めたところで、本来であれば今回もその続きから報告していく予定だったが、急遽予定変更して先日から我が家周辺で起こっている出来事についてレポートすることにした。

 

報告したい内容は2点あり、まずそのうちの1つ、簡潔に終わるほうからお伝えしていこう。と言っても冒頭の写真が全てなのだが、この写真は全国的に冬が到来しつつある11月下旬のある日に撮ったものだ。

 

本来、夏の生暖かい日にしか姿を現わさないオオサンショウウオが寒くなった今時分に突然現れたのである。しかも、通常よく見られる住処であるコンクリートブロックがある堤周辺ではなく、そこから堰堤を上ったところの平坦な場所で3日ほど過ごす姿を発見した。

 

もともと住んでいたコンクリートブロックが昨年の大水によって大小の砂利で埋め尽くされ、恐らくそこに住んでいた個体(確認していただけでも4体はいた)のほとんどが流されたか引っ越しを余儀なくされたと思っている。

 

そんな住宅事情のなか、こんな時期に現れるということはいよいよ埋め尽くされた住処が手狭になっているのか、種族間の争いがあるのかといったことを想像している。少々人工的にでも大きめの石を配置して住処のようなものを作ってやりたい気持ちもあるが、どのみち大雨が一度でも降れば全て流されてしまうため躊躇してしまう。

 

アダプト制度という言葉をご存じの方はあまり多くないと思う。清掃・緑化等の活動を県が補助金を使って保護するシステムで、このブログで報告したかどうか記憶がないが、実は私はこの集落内のアダプト団員になっている。

 

どういう活動かというと、私の所属している団体の主旨は「集落のサンショウウオ生息環境を守る」ということで、まずは住処である川の状態を良くしようということで川の草刈りをメインにやっている。

 

だが、本来はこういうことに対応できるような保護活動に近いことを私個人的には目指したく、実質有効と思われる行動としてはまだ具体的なことが出来ておらず、今後そういうことについても考えていければという思いだ。

 

思ったより長くなってしまったので2点目について話そう。右の写真は我が家の勝手口から出たところを裏庭に向いて撮ったもの。ご覧のとおり勝手から裏庭に出るとすぐの位置に大きな柿の木があるのがわかるだろう。

 

実はここ数日の間、集落でクマ出没情報が相次いでいる。人家からやや離れた山の入口あたりにある別の家の柿や栗などが荒らされているという情報で、実は去年の同時期にも同様の現象が起こっている。

 

要は冬眠前のクマが最後の脂肪を蓄えるために慌てて食を求めているのだと思うが、今年はどうやら去年より数倍クマの行動が大胆になってきていて、何らかの対策が必要になってきた。

 

これを発見したときはさすがにギョッとしてしまった。クッキリと見事な爪跡が柿の木に残されていたのである。先ほどの写真でわかる通り本当に勝手口を出てすぐの位置にある木なのだが、夜暗くなっても飼育中の淡水魚たちのケアのために外に出たりすることもあり、安全が保てないのは大問題だ。

 

恐らくこの木に上ったのは発見した前夜の一日限りだと思うが、よくよく観察してみるとその一度の木登りでこういった爪跡が相当な数ついているのがわかる。登り始めたところから目的地まで辿りつき、降りるときには別ルートで降りてきた様子が一目瞭然だった。

 

それがよくわかる写真を撮ろうと思ったのだが、右の写真ではあまり思うように伝わっていないように思う。最終的にクマはこの写真上部にある右へ2股に生えている枝に登り、その周辺の柿を食べていたのがわかった。

 

実は、市のほうからはこういった獲りきらないような柿や栗などの木がある場合は伐採することが推奨されているのだが、この柿の木は富有柿で甘い実がなることと、ホタルのシーズンにいい止まり木になっていることもあり、思い切った伐採を思いとどまっている。

 

そして実は最初にクマがきたとわかったのは爪跡を発見したことが理由ではなく、不自然に折れた枝を発見した妻が疑いをもったのがキッカケだった。よくよく見ると、先ほどの2股に別れたほうの枝の一つが明らかに不自然な状態で折られており、この落ちた枝も発見当初は柿の実が10ばかりくっついた状態だった。

 

実は発見直後はしばらく様子を見ようとそのままの状態にして観察を続けていたのだが、爪痕がついた日の次の2日間は毎日柿を少しずつ食べに来ていたことがわかった。

 

さらに右の写真はその折られた枝のすぐ傍らに落ちていたもので、明らかにクマの糞とわかるものだ。実はクマが最初に爪跡をつけたときから3日間ほど雨がちの天気だったため、気づけなかったことがこの部分でもある。

 

そのため具体的にどの日にこれを落としていたかはわからないが、だいぶ雨で流れてしまっている中でもしっかりと柿の種だけは残っているのがわかる。つまり、これは食べたそのときに出したものではなく、前日あたりに我が家のものかもしくは別の場所で食べた柿であることが証明されるもので、ほぼ毎日のように集落内で食べ物を漁っている様子が窺える。

 

ちょうど落葉の時期でもあったため、雨でなければある程度クマの痕跡を辿れたかもしれないが、残念ながらどういうルートを通ってきたのかがわからない。それがわかれば多少の備えにはなったと思う。

 

ともあれ、対策を打つことにした。隣家が山裾にある柿や栗を全て伐採したのに続き、我が家では左の写真のような対策をとることにした。これは納屋の壁塗りをしたとき(そのときの記事はこちら)にもともと付いていたトタンをはがしたものを残しておいたのだが、それを丁度良い形で巻くことができた。

 

このトタンはすぐに捨てずに正解だったと思う。たまってから鉄くず屋に持っていこうと思っていたのだが、実は別の部分でも再利用の道があって使っている。それはまた後日の報告としたい。

 

トタンの固定の仕方としては、これも廃材を利用してまず下地の木材を木にビス打ちしておき、その上からトタンをビス打ちしながら巻いている。意識したのはツメを引っ掛ける部分を作らないということで、大変だったのは木の立地的に崖下の反対側の部分を固定したことだ。

 

恐らく成獣であっても2メートル半ほどのトタンを巻いておけばその上に手が届くことはなかろうと思われる。壊されない限り木登りは防げるし、壊されたとしたらさすがに音で気づくことができるだろうという構えでもある。

 

こういう問題で最も気を付けなければいけないのは、野生動物が簡単に果実を食べることができる環境を与えないことだろう。そのため、今後は落ちた柿を発見し次第速やかに処分することが必要になる。

 

あとは、再度我が家の柿を求めて近づいてきたときにすぐわかるよう、最後の写真のような準備をしておいた。右の窓の下縁のところを見てもらいたいが、これは私が小さい水槽に使ったりする照明で、クリップ式で小さな電球(E17口径)を使うタイプのものだ。

 

そこに緊急的に用意した延長コードで外の電源から引っ張り、夜間のみ反応する人感センサー付きの照明をつけておいた。本来あまりこういう外付けするのには適した方法ではないが、一時的な措置であることと、不要になっても別の使い道が考えられるため惜しい投資ではない。

 

センサーは温度で反応するため、ほとんどの野生動物に反応して照らすことができる。一つには急にライトを当てることで驚かせて近づかせないことを狙ったものでもあるが、一番の理由は暗い中で存在を確認しようとする作業は危険を伴い、暗さの中ではケモノには敵わないからである。

 

つまり、この照明が一度でも点くようなことがあれば、充分の警戒をもって対応することができるだろう。と、そんな感じでこの冬を迎えることになっている。できる限り夜の外出は控えることにしたが、読者の皆様にはどうか無事を祈っていただけたらと思う。


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