日淡についてのまとめ

上流域に棲む魚

よく魚を家に持ち帰って水槽で眺めています。ここでは私が撮影した魚や飼育したことのあるものを紹介しています。

 

主に河川中〜上流域に棲む魚の紹介です。

 

アカザ

綺麗な川の上流(冷水域)にしか棲めない魚で、暗い場所を好みます。昔は普通に見られた魚ですが、今はよほど条件の良い川にしか生息していません。見つけたときは嬉しくてたまらないもののひとつです。 赤みがかった体色が特徴で、背びれには毒腺があり触りすぎるとやられてしまうこともあります。 目が退化していますが4対のヒゲがあり、夜行動して動物性のものを捕らえるところはナマズと似ています。

アマゴ

中部以西の川の上流部が主な生息地という見方が一般的です。大きな特徴として、体にあるパーマークと呼ばれる楕円の模様と、それに付いた朱の点、背中側には黒点があります。中部より東の方では朱の点がなくなり、ヤマメと呼ばれます。 まだ生後一年ちょっとの個体と思われます。地域や環境での育ち方によって外見が多少変わってきます。どの地域でも共通して言えることは、水中の景色の地味さとは対照的にあでやかな外見をしていることであり、淡水魚の花形といえます。 生後半年ほどの個体。家で飼うには水温が20℃を越えない設備が必要になります。常に流れに向かって泳ぎ続け、多量の酸素を必要とするため、強い流れと空気が一緒に出るタイプのポンプを使うと心地よさげです。酸素供給が止まるとすぐに死んでしまいますので、ポンプは常に2台設置するなどの工夫も必要です。

イワナ

河川の最上流に位置する魚で、淡水魚のなかでも地域による個体差が激しく、詳しく分類するのが難しい魚でもあります。一部の例外もありますが関西以東の高山地域に生息しています。上の写真はニッコウイワナと呼ばれる種で中部から北陸にかけて広く分布しています。 東北の典型はこのように白く大きな斑があり、ボディの褐色以外の色はあまりでません。写真は生後1年半ほどの子供ですが、3年以上の個体となると迫力が増し、降海型はアメマスと呼ばれます。 岩魚が住処としている最上流部はエサとなる小動物の数も圧倒的に少ないため、口に入るものは何でも食べます。ヘビやカエルを食べた記録もあるほどで、口は大きく開き、獲物を逃さないよう舌にもギザギザの歯が付いているなどの工夫がみられます。
一時は絶滅が危惧されたヤマトイワナという種の子供です。他に有名な種として、北海道に分布するオショロコマ、中国地方に分布するゴギなどが挙げられます。 黒部の黄金色の岩魚。高山地帯に生息するため岩の色、周囲の色が明るいとこんな色に成長するのかもしれません。 水中では流れに向かって力強く泳ぐこともありますが、大きくなればなるほど、水の流れが止まっているような大岩の隙間などに隠れているため、釣りをしようと思えばそれなりのテクニックを要する魚でもあります。
マスの特徴としてオスは成長に伴って下あごが鼻のほうに曲がります。 水槽内では意外と堂々たるもので、他の魚を寄せ付けずエサを独り占めしようとします。 俗に「尺」と言われるサイズの岩魚の存在感は圧倒的です。

カジカ

昔から川の中上流部では普通に見られる淡水魚のマスコット的存在です。 カジカの棲息できる環境があれば、その場所は望みがあると言えるでしょう。浅瀬でも石をひっくり返すと簡単にとれます。 釣りをしているとたまにその小さい口で釣られてくることもあります。地方では姿煮などにして食べたりもします。

ヤマメ

アマゴの項での説明どおり、中部以東の河川上流部における渓魚の花形的存在です。白黒画面のような水中の景色の中で一際目立つその美しい模様に魅了された人は多いでしょう。 上の写真はまさに最高の状態にある個体で、体の側線にあるオレンジ色が鮮やかに浮かび上がっています。東北に行くとこのような100%天然の個体が多く、体高があり、養殖のものとは一目で違いがわかります。 状態が悪く、マダラと呼ばれる変異跡があります。体もサビていて線も細く、あまり力強さもありません。種としては運動神経が抜群で、泳ぐことが得意な魚です。
基本的に縄張り意識が強い種ですが、複数集まると流れの上流から強い者順に並び、後ろにいる弱い者ほどエサにありつけないようになっています。川の中では、強い流れに向かって屹然と泳ぎ続ける姿に感動すら覚えます。 大きくなると精悍な面構えになり、オスの個体だと下顎が上方に曲がる「鼻曲がり」と言われる状態になります。種としてメスの個体が圧倒的に多く、まさに紅一点といえます。一生を川で過ごす「河川型」でここまで立派に成長するのはかなり少ないと思われます。 マスの中には降海型と呼ばれるものがあり、ある時期に海に降って大きく育った頃故郷に戻ってくる習性があります。一生を川だけで過ごす個体もあり、地域や個体の差が激しくもあります。ヤマメが海に降ったものをサクラマス、アマゴが海に降ったものをサツキマスと呼びます。

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